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登録日:2019/01/30 Wed 04 08 12 更新日:2021/06/24 Thu 00 30 51 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 19年冬アニメ Studio五組 あおしまたかし えんどろ〜! かおり なもり アニメ ジェネリックきらら ファンタジー 冒険者 夏川椎菜 小澤亜李 日常系 水瀬いのり 赤尾ひかる ありそでなかった 日常系ファンタジー、 はじまるよ〜! 『えんどろ〜!』は2019年1月から4月に放送されたStudio五組制作による日本のテレビアニメ作品。 およびテレビアニメを原作とした漫画。 ◆概要〜! 「ありそでなかった」日常系×ファンタジー。日常系には珍しくアニメオリジナルである。キャラクター原案は『ゆるゆり』のなもり。 さらにシリーズ構成は『干物妹!うまるちゃん』のあおしまたかし、監督は『ゆゆ式』のかおりと、過去に日常系アニメを担当したスタッフが揃っている。 ファンタジーらしく主人公達の冒険や戦いを描き、魔王なども登場するが、基本的には日常系ギャグ路線でありゆる〜い雰囲気である。 本作で描かれるテーマは「定められた役割からの解脱」である。 主人公・ユーシャとその一行の破天荒4人組は「主人公たる勇者は魔王を倒すために存在し、魔王は勇者に倒されるために存在する」といった ファンタジー世界のお約束ともいうべき『役割』を否定し、殺伐としたファンタジー世界を本当の日常へと導く。 日常系×ファンタジーと銘打っているが、物語の主軸としてはメタファンタジーといったほうが近いか。 タイトルの「えんどろ〜!」およびOPの「えんどろ〜る!」は物語の終わりに流れるend rollと、役割の終了を意味するend roleのダブルミーニングである。 OPなのに「えんどろ〜る!」というのもミソで、第一話の冒頭が魔王を倒すシーンであるとともに、最終話の先に日常が始まるという重大な示唆となっている。 エンドロールが流れるその時こそ、次の物語が始まる時であり、プロローグなのである。 ◆すと〜り〜! 冒険の末、ついに魔王のもとにたどり着いた勇者一行は魔王と対峙する。 一行は禁断の魔法を使い魔王の封印を試み、見事魔王は封印されたかに見えた。 しかし一行による魔法は勇者が呪文を噛んだことによって大失敗し、魔王は記憶をそのままに過去にタイムスリップしてしまう。 勇者一行が一人前の冒険者になることを阻止するべく教師として冒険者学校に潜り込む。 様々な妨害を試るもなぜか着々と一人前に近く彼女らを目の当たりにし、魔王はついに……! ◆世界観〜! ・ナラル島 人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸。 何千年以上も大昔に恐ろしい「魔王」が現れ、初代「勇者」によって倒された。 それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。 これを繰り返して現在999回目である。なお現在魔王は存在していない。 少女たちは、いつの日か現れる魔王を倒すべく冒険者学校へ通う。 ・カルタード カード型のアイテム。 魔法を発動させたり、武器や道具を出現させたりできる。HUNTER×HUNTERのGI編に登場したカードのようなもの。 一度しか使えないが、魔力を充填すれば再使用することもできる。 また、職業が魔法使いでなくても使用することができる。 カルタードの中にもレアなものや特に有用なものがあるが、低位なものでも組み合わせたり同時に何枚も使えば強力な効果を発揮する。 カルタードを使いこなすことは冒険者にとって必要不可欠とも言われる。 実はカルタードの樹という植物から映える天然物である(他の植物で言うところの「果実」に分類される)。主な原産地はタルカ村。 ・冒険者学校 冒険者を育成を目的として設立された学校。 座学からカルタードの運用、戦闘訓練、クエスト実習(報酬も出る)などが行われる。 実は王立であり、国家権力には逆らえず一日で催し物の準備をさせられたりもしている。 ファイ「自由を愛する冒険者も結局は為政者の便利な手足に過ぎないって事だね…」 ・ラパネスタ王国 ナラル島に現存する唯一にして最古の王国。 かつて魔王を倒した初代勇者によって建国された。王家の人間はその末裔であり、代々勇者を支える事を使命としている。 ◆きゃらくた〜! 勇者パーティ 主人公一行。全員冒険者学校のクラスメイト。 結成理由は、教室の席が近かったから・食堂のテーブルが一緒だったから・寄宿舎の部屋が隣だったから・「はい4人組作って〜」に対抗する必要があったから。 つまり全くの偶然によってできた寄せ集めパーティである。 ◎ユーリア・シャルデット(ユーシャ) / CV:赤尾ひかる 本作の主人公。職業は勇者。 しかしナラル島には現在魔王がいないため勇者には仕事がなく、実質的に無職である。 よって当初はこん棒が武器だったが、冒険者学校の近所にある遺跡の冒険学習で偶然引き抜けた聖剣を手に入れた。でもいまだに無職。その後ローナ姫から正式に勇者として認められた。 ふわふわの天然系で直感力と幸運に恵まれた生まれついての勇者体質。 戦闘力や思考力に優れている訳ではないが、時に近道や突破口を偶然見つけ出す。 しかしRPGの主人公(すなわち勇者)よろしく勝手に他人の家に入ってアイテムを物色するなど天然の度が過ぎているところもある。 どんな相手にも心優しく、とても仲間想いなところも勇者らしい性格。 困っている人がいたら助けずにはいられず、本来の目的を忘れてしまうことも。 髪は桃色で、首のあたりで2つに結んだお下げ髪。長さは腰のあたりまである。かおす先生 瞳は水色。常にヘソ出しスタイルである。メイ「人形の方はピンクだったっす」 ◎エレノワール・セイラン(セイラ) / CV:夏川椎菜 エルフの少女で職業は聖者。武器はハンマー・弓矢。 パーティ唯一のツッコミ役で、生真面目かつ面倒見の良い性格。 よく本を読むため目が悪く、メガネをかけないと弓矢は使えない。また、がり勉に見えるからと普段は眼鏡をかけたがらない。 一見常識人だが女子力は低く、部屋の片付けや料理は苦手。 またモンスターのツノゴリラが好きで『彼』と呼んでおり、妄想を始めると止まらなくなる。 おまけに泣き虫で追いつめられるとベソかいてしまったりするポンコツさんでもある。 典型的な、知識があってもうまく実践できないタイプである。 髪は紫色で長く、カチューシャをつけている。横に伸びたファイに甘噛みされる長い耳が特徴。 胸が小さいことを気にしている。 ◎ファイ・ファイ(ファイ) / CV:小澤亜李 職業は戦士で天真爛漫な元気娘。 小さい頃森で育ったことから、動物と心を通わせることができる。 食いしん坊で、普段から食べることばかり考えている。 空腹が限界を超えると仲間を甘噛みし出す。 身体能力に優れ、パワーやスピード、動体視力などはパーティ随一。グローブを武器にして戦う。戦士じゃなくて武闘家じゃあ?ってツッコミは禁止。 普段の自由な振る舞いに反して意外に常識的で論理的でもあり、時に理にかなった主張をすることも。 髪は金色で瞳も金色。そしてかなりの巨乳。 ◎メイザ・エンダスト(メイ) / CV:水瀬いのり 職業は魔法使いで物静かな少女。 誰に対しても敬語で語尾に「っす」をつけて話す。 普段は無表情で口数も少なくおとなしいが、カルタードのことになると途端に早口饒舌になる重度のカルタードヲタクである。 レアなカルタードのためなら徹夜で列に並ぶことも辞さず未使用品にこだわりもあり、レアを超えるカルタードは使わないと心に決めている。 更にしょーもないオヤジギャグが好きで、無表情の裏では渾身のギャグを考えていることもある。 ギャグを言った後や持参したカルタード片手にドヤ顔を決めることもあるが、そのギャグは滑ることすらなくスルーされている。しかし本人は気にしていない。 武器はロッドだが、ロッドから直接魔法を使うことはなく、もっぱらカルタードの補助として使っている。 髪は青色で瞳は翠色。室内外を問わず常に帽子をかぶっている。 またスカートにはかなり深い切れ目が入っている。 ◎ちびドラゴン / CV:西明日香 経緯は不明だが、ユーシャ達が飼っている小さなドラゴン。愛称はチビちゃん。 ユーシャたちはパーティーリーダーにしようと試みたが、マオに却下された。 まだ赤ん坊なのか、二足歩行もままならず「みぃ~」としか喋らない。 普段は可愛いマスコットなのだが、邪神を一息に飲み込んでしまうという得体のしれない力を持っている。 余談だが、演じる西氏曰くこのキャラの役に決まった経緯に関しては、音響監督から「アホの子と言えば西だから」と思われていたことが理由との事。 町の人々 ◎マオ / CV:久野美咲 冒険者学校の新米教師。 非常に幼い姿をしているため生徒にはマスコットのように扱われている。 しかし精神的には成熟しており、まるで魔王のような尊大な口調で喋る。 その正体は未来のユーシャ達に倒された魔王(CV:玄田哲章)であり、封印魔法が失敗した影響でタイムスリップしてきた。 教師という立場を使って、様々な手を使いユーシャ達の妨害を試みる。 が、未来で初遭遇した時点で散々振り回されて過去に飛ばされ、挙句また振り回される未来を予期した結果、魔王になることを放棄することに。 過去に飛ばされてからは六畳一間の部屋に一人暮らししており、魔王でありながら生活はあまり豊かではない。 冒険者学校の教師になったのは安定した公務員であったためでもある。 実は幼い姿の方が本来の姿であり、腹さえ空かせていなければカルタードなしで強力な魔法を使うなど魔王として遜色ない実力を誇る。 赤い髪で羊のツノが生えている。 身長は教壇に隠れるほど低く、八重歯もあるなど容姿はロリそのものである。 ◎女戦士/CV:種崎敦美 冒険者学校の教師の一人でウェーブがかかった銀髪に褐色肌に赤いビキニアーマーの女性。 マオと度々、一緒に飲んでいる仲。マオに向ける視線は危ないが タイムスリップして行き倒れたマオを拾い、冒険者学校の教師としてスカウトしたのは彼女である。 ◎老教師/CV:チョー 冒険者学校でユーシャ達の担任だった白いフード付きのローブを着た魔法使いの老人。 田舎で孫夫婦と暮らす為に生徒達に教師辞める事を告げて学校を去っていった。 学校を去る時にはテレポートのカルタードを使用し、メイは「カルタードの扱いが洗練されてるっす」と感心していた。 ラパネスタ王国 ◎ローナ・プリシパ・オ・ラパネスタ(ローナ姫) / CV:麻倉もも ナラル島唯一の国・ラパネスタ王国の王女にして初代勇者の末裔。 幼少の頃より愛読していた本の影響で勇者に憧れており、今代の勇者が誕生したと聞いていてもたってもいられなくなり勇者がいるという冒険者学校へとやってきた。 勇者の嫁になるのが夢であり、勇者のユーシャが女の子でも気にしなかった。 普段は一般人でも分け隔てなく接する優しくおっとりとした性格だが、勇者の事となると思いがけない行動を取ることがあり、ユーシャ達の夜の会話を覗き聞きする、ユーシャの名を広めるべく勇者祭を催す、冒険者学校に転入する、と見た目とは裏腹な行動派のお姫様。 勇者のことであれば周りを巻き込んむことも辞さないわがままな一面もある。 また、マオの正体に感づいているような描写もあったが… ふわっとしたような金髪と紫色の瞳、肩の露出した白いドレスと見た目もまさにお姫様。 ◎国王/CV:堀内賢雄 ラパネスタ王国の国王でローナ姫の父親。 その他 ◎鯖魚人/CV:鳥海浩輔 海にてファイが投網で捕まえた、鯖に人間の足が生えたような外見の魚人。 海底で邪神にこき使われている仲間達を助けて欲しいとユーシャ一行に依頼した。 サバ美という雌の鯖魚人が好きだったが、そのサバ美は邪神に労働させられている時に支えてくれた別の鯖魚人と恋が芽生えたので失恋してしまった。 ◎邪神イカクァ/CV:辻親八 海底神殿に封印されていたイカの姿をした邪神で鯖魚人達を強制労働させていた。 世界は自分の為にあると考えるような自己中心的な性格。 勇者の剣でもなければ自身は倒せないと豪語するも、戦ったユーシャがその勇者の剣を持っていた為に倒されるが、魂は無事であり脱出する。 しかしその魂はちびドラゴンに食べられてしまった。 その後ファイナルデッドエンドを(文字通り)食らったちびドラゴンによって吐き出されるが、すぐにまた食べられた。 ◎メイドゴーレム/CV:佐藤聡美 999代目の魔王(マオ)の教育係を務めていたゴーレム。 灰色っぽい肌にメイド服を着た女性のような外見で授業中はぐるぐる眼鏡を掛けている。 どういうわけかちびドラゴンの腹の中に収まっており、ファイナルデッドエンドを(文字通り)食らったことで吐き出された。 ◎司会者/CV:森久保祥太郎 ファイとローナ姫が旅行で向かった辺境の村で行われたアンダスメロンの大食い大会の司会を務めた男性。 どこぞのミニ四ファイターのような髪型とハチマキをしており、声までそっくり。 ◎マチヨ兄弟/CV:内匠靖明(兄)、三宅健太(弟) アンダスメロンの大食い大会に出場した兄弟で前年はファイに敗れている。 オールバックの髪に仮面を付けたマッチョで、語尾に「ダス」を付ける。 決勝戦では(満腹でダウンした)ファイを追い詰めるも、覚悟を決めたローナ姫が(苦手な)アンダスメロンを食べたことにより、またしても敗れた。 ◆しゅだいか〜! 二曲とも2019年1月にCDが発売された。 OPテーマ 「えんどろ〜る!」 歌:勇者パーティ(赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり) 手をつないで さぁ 物語の次のページへ進もう まだ白紙の 一文字目 ここからはじめよ~! ファンタジーの始まりにふさわしく、華々しいファンファーレから始まる元気の良い一曲。 Cメロおよびラスサビはまさにこの物語を象徴するような歌詞となっている。 EDテーマ 「Wonder Caravan!」 歌:水瀬いのり 僕らが目指した世界なんだ 誰の地図にもない場所へ行こう 踏み出せたなら その瞬間が 冒険のドアを開けるよ これまでの冒険を振り返り、決意を新たにするような一曲。 ごちゃごちゃなりどみよりキラキラな追記・修正があるから 小さな項目も「たからもの」になる △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] きらら声優が多かったりかおり監督だからゆゆ式っぽいの想像したけどどっちかと言うとミルキィだった -- 名無しさん (2019-01-30 08 18 14) セイラを初めて見た時から思ったというか、感じた事…アイドルマスターの貴音さんにそっくりだと! -- 名無しさん (2019-01-30 11 00 29) 魔王様の謎 女性だといろいろ不都合だったから魔法かなにかで性別を偽ってたのか、マオちゃんは「男の娘」なのか、はたまた「CV玄田哲章」自体がギャグなのか・・・ -- 名無しさん (2019-01-30 11 41 14) 可愛い絵柄で騙して3話目で誰か死ぬアニメかと思ったけどそんなことなかったぜ。 -- 名無しさん (2019-01-30 12 04 00) 結局魔王が一番常識人なの定番だけど好き -- 名無しさん (2019-01-30 17 29 31) 999回魔王が、って流れで最近の勇者云々アニメの影響か何らかのシステムではないかと邪推してしまう -- 名無しさん (2019-01-30 19 09 14) 力で倒しても復活する魔王に「教育者」という経験を積ませて解脱させようという神の遊び -- 名無しさん (2019-02-05 12 27 23) ちびドラゴンに食われる邪神 -- 名無しさん (2019-02-05 12 42 37) 2019年冬にはきららアニメが無いからきらら難民の救済枠 -- 名無しさん (2019-02-05 14 29 47) 11話の台詞的に、魔王以外はカルタード無しで魔法は使えないっていう世界観なのか? -- 名無しさん (2019-03-26 01 19 05) すごく良かったけど小品にまとまりすぎて語るのが難しい…全員分のフィギュア化マダー? -- 名無しさん (2020-09-20 00 54 19) 名前 コメント
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憎いあん畜生 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)駿府《すんぷ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)経|袴《ばかま》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52] ------------------------------------------------------- [#3字下げ]うらぶれ雨[#「うらぶれ雨」は大見出し] [#5字下げ]一[#「一」は中見出し] 「珍しい芸人ですねえ親方」 「ちょっといけるだろう、駿府《すんぷ》のお城下で拾って来たんだが、案外の当りで、実はおいら[#「おいら」に傍点]も驚いてるんだ」 「なかなか勘どころも心得てるわ」 「もうかれこれ、半年になるからな」 浅草寺《せんそうじ》境内の掛け小屋である。 高葉屋一座という曲芸、手品、娘手踊など色とりどりの芸人を揃《そろ》えて、毎年新秋九月に此処《ここ》で定打をするのだが、親方の喜右衛門《きえもん》というのが、江戸人の好みをよく心得ているのでいつも好《よ》い人気を保っていた。 舞台ではいま、「※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]《やつ》しの十郎」という太夫《たゆう》が、居合抜きの曲組を演《や》っている。 浅黄色の小袖《こそで》に派手な縫のある義経|袴《ばかま》をはき、鴇色《ときいろ》の大きな襷《たすき》をかけた拵えは普通の芸人であるが、……白羽二重の眼出し頭巾《ずきん》をかぶっているのと、舞台にいるあいだ決して口を利《き》かないのが、なにか由《よし》ありげだった。 もっともわき[#「わき」に傍点]役の天助の口上に依《よ》ると、 ――太夫芸名の儀は「※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]しの十郎」と申されます、お目通りしがない芸に仕《つかまつ》りまするが、身分は由緒《ゆいしょ》あるお武家の出にて、父親の仇《かたき》を討たんがために艱難辛苦位《かんなんしんく》、斯《かか》る業《なりわ》いを致されながら仇を捜しての廻国、そのためかよう面体《めんてい》を包みまする。敵《かたき》の名は工藤左衛門尉祐経《くどうさえもんのじょうすけつね》、御贔屓《ごひいき》お客様におかれましても、もし右様の者お見掛けの節は、なにとぞ手前までお知らせの程願い奉《たてまつ》ります。というのが定《き》まり文句である。 ※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]しの十郎に工藤祐経という、曽我《そが》をもじっ[#「もじっ」に傍点]た道化口上であるが、見物のなかには、太夫の人柄から推して、もしや幾らかの真実があるのではないかと思う者もある様子だった。 「親方……」 揚幕の蔭《かげ》から、熱心に十郎の芸を見ていた女が、ふと喜右衛門の方へ振返って、 「あれはお武家ですね」 「眼が高いな、なるほどお武家だよ」 「そうでしょう、あれは大小を差しつけた腰ですよ、町人お百姓では、とてもああきまる[#「きまる」に傍点]もんじゃありません」 女は二十四五、少し窶《やつ》れているが磨きのかかった小麦色の肌、やや険のある眼許《めもと》から膏《あぶら》の乗った衿足《えりあし》がひどく嬌《なま》めかしい。 「それにしても、どうしてまたお武家が、こんな稼業《かぎょう》のなかへ入って来たんです」 「そいつあ当人に訊《き》かなきゃ分らねえ」 喜右衛門は煙管《きせる》をはたいて、 「なにしろ一座に入ったのからして妙なきっかけさ。駿府で初日をあけた晩のことだっけ、はねたあと曲芸の猿彦と幸三、それに下座の与吉の三人が呑《の》みに出たんだ、……酒癖の悪い連中だから、此方《こっち》から喧嘩《けんか》を売ったんだろう」 「その相手があのお武家ですね」 「そうだ、尾羽うち枯らしたひどい恰好《かっこう》よ、すっかり見縊《みくび》った三人が殴りかかると、相手はいきなりこう抜いた」 「親方も見ていなすったんですか」 「通りかかった鼻っ先よ。……抜いたのを見てああいけねえと思ったとたん、刀はぱちん[#「ぱちん」に傍点]と鞘《さや》に納まってた」 「……へえ!」 「おやっと見ると、三人はさんばら髪だ」 「どうしたんです」 「ぎらり抜く、ぱちんと納める、このあいだに三人の髷《まげ》っぷしを斬《き》っていたんだ。正直のところおらあ[#「おらあ」に傍点]膝《ひざ》を叩《たた》いたぜ」 「ほほほほ、こいつはいける[#「いける」に傍点]ッてね」 「図星だ。……丁度なにか新しいのを一枚欲しいと思っていたところだから、仲直りに一杯誘うとこいつがてんで猩猩《しょうじょう》だ、無礼者のひとつもくらうと思ったら案外分りが早く、よかったら体を預けようというとんとん拍子さ」 「親方は人徳がおありですからねえ」 女は笑いながら、また舞台の方へ眼をやった。そこではいま太夫が、居合腰になっているうしろに、道化の天助が白扇を高く捧《ささ》げて立ちながら口上を述べていた。 「……那須与市《なすのよいち》は馬上の弓勢《ゆんぜい》、※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]《やつ》しの太夫は居合の太刀風、投げまする白扇は二つに斬れて、雌蝶《めちょう》雄蝶《おちょう》は恋のつれ舞とございます」 はい! という声と共に白扇は颯《さっ》と高く舞いあがり、ひらひらと木葉がえしに落ちて来る。 「……えい!」 うしろ向きのまま気合と共に太夫の腰から閃光《せんこう》が飛んだ。 ぱっ! という音がして扇は真二つ、刀の鍔鳴《つばなり》と共に、さながら二匹の蝶の如《ごと》くるつれあいながら、客の頭上へ舞い落ちて行った。……わあっとあがる拍手と歓声、落ちた扇を拾おうとして揉《も》み合う人々のどよめきを後に、太夫は会釈《えしゃく》もなく楽屋へ去って行った。 [#5字下げ]二[#「二」は中見出し] 居合抜きのあとは最後の総踊で、楽屋にいた芸人たちはみんな舞台へ出て行った。 葛籠《つづら》や長持や行李《こうり》や、衣装、道具類がごった返して足の踏場もない、乱雑な楽屋へ入って来た※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]しの太夫は、手早く衣装を着替えると、隅の方へどっかりと坐《すわ》って、酒徳利と湯呑み茶碗《ぢゃわん》をひき寄せた。 頭巾を脱《と》った顔はひどく蒼白《あおざ》めている。 憂悶《ゆうもん》を刻みつけたような額の立皺《たてじわ》、切剥《きりそ》いだような頬の線からひき結んだ唇許《くちもと》まで、寂しさと絶望を絵に描いたようだ。……年は二十七か八であろう、湯呑みから酒を呷《あお》りつける身振りや表情には、荒《すさ》んだ生活の影が濃く浸込んでいるが、よく澄んだ双《ふた》つの眸《ひとみ》だけは、まだ濁らぬ光を湛《たた》えていた。 黄昏《たそがれ》の色が溶け入って来る……。 舞台は総踊の猥雑《わいざつ》な騒ぎでわきかえっている。三味線《しゃみせん》、太鼓、鉦《かね》も笛も一緒くたに囃《はや》したてる音、甲高くはりあげる唄声《うたごえ》、手拍子、それは今日の終りを弔う挽歌《ばんか》のように、あからさまな哀《かな》しい響をもっていた。 [#ここから2字下げ] ※[#歌記号、1-3-28]……憎いあん畜生は 繻子《しゅす》の帯……。 [#ここで字下げ終わり] 太夫はふと呟《つぶや》くように唄いだした。 [#ここから2字下げ] ※[#歌記号、1-3-28]……緊《し》めるそばから 空解《そらと》けの 知らぬ顔して秋の月……。 [#ここで字下げ終わり] 「似合いましたねえ」 という声がした。 太夫は重たく酔眼をあげた。楽屋の入口に女が一人、ふところ手をして、嘲《あざけ》るように此方を見おろしている。 揚幕の蔭にいた女だ。 太夫は朦朧《もうろう》とする視力を、眤《じっ》と女の顔のうえにとめていたが、相手が誰だか分らない様子で、ぴくんと肩をすくめながら、またしても湯呑みへ酒を注ぐ。……女はその手許を冷やかに見やりながら、 「膳所《ぜぜ》藩のお馬廻り四百石の御次男、新村半四郎《にいむらはんしろう》さまがこんな御出世をなさろうとは思わなかった。よくお似合いですこと」 「……誰だ」 太夫の手から茶碗が落ちた。 そして、横鬢《よこびん》からすっと血のひくのが見えたと思うと、彼は大きく眼を瞠《みひら》きながら、あっと云って立とうとしたが、泥酔《でいすい》している膝《ひざ》の自由が利かず、そのままだっと手をついてしまった。 「おそめ[#「おそめ」に傍点]、おそめ[#「おそめ」に傍点]か……」 「おそめ[#「おそめ」に傍点]半四郎、そんな浮名が大津の町に広まったこともありますねえ」 女は冷然と見おろしたまま、 「三年まえの夢さ、もう金の蔓《つる》も切れた時分とみたから此方はおさらばをしたんだけれど、……こういう御出世ぶりを拝見すると、自分ながらいい時に見切ったと思いますよ」 「おそめ[#「おそめ[#「おそめ」に傍点]」に傍点]、己《おれ》は捜していたんだ、己はおまえに会いたくってこんな稼業までして来たんだ」 半四郎は女の言葉など耳にも入らぬ様子で、 「おまえがなにを云おうと、心のなかはこの己がよく知っているんだ。そんな古いあいそ[#「あいそ」に傍点]づかしを真にうけるほど、半四郎は生《うぶ》じゃあなくなってる、おそめ[#「おそめ」に傍点]……会いたかったぞ」 「ほほほほ、いい御機嫌ですね」 女は伸びて来る男の手から、ひょいと一歩逃げながら、 「気の好いのはおまえさんの持前だけれど、それほどお天気だとは知らなかったわね、あたしはまたみつけられたらいきなり斬られでもするかと思ってましたよ」 「…………」 「それじゃあなたは怒ってはいないんですね、あたしを怨《うら》んではいないんですね、……ほほほほほ、それで安心しましたよ」 「おそめ[#「おそめ」に傍点]、おまえがどんなに云おうと、己はおまえの胸を見通してるんだ」 「半さん」 女は半四郎をさえぎって、 「どう見通しているか知らないが、おそめ[#「おそめ」に傍点]おそめ[#「おそめ」に傍点]とそう安く呼ばないで下さいよ、気障《きざ》なことを云うようだけれど、あたしたちの仲は三年前に切れているんだ、おまえさんが※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]しの太夫と云われるように、あたしも今ではちょいと売った芸名のある体ですからね、妙な噂《うわさ》でも立つと、人気に関《かか》わるから気をつけて下さいまし」 それだけ云うと、女はくっ[#「くっ」に傍点]と肩を突上げながら立去ってしまった。 半四郎は追って出ようとした。 けれど動けなかった。 酔の回っている全身の血が、いっぺんに頭へ集まって烈《はげ》しく脈を搏《う》っている。 ……二年のあいだ捜し歩いていた女だ。命までもと誓い合った女だ、家も名も外聞も、なにからなにまで捨てて愛した女だ。 ――下手なお芝居だ。 半四郎は苦いものを服《の》むように、そう思いながらごろりと横になった。 ――おそめ[#「おそめ」に傍点]は己を想《おも》っている、己のためを思って身を引いたんだ。 それであんなあいそづかし[#「あいそづかし」に傍点]を云ったんだ。 己は知ってる、己にはよくこの気持が分るんだ。 [#改ページ] [#3字下げ]街巷《ちまた》の灯[#「街巷の灯」は大見出し] [#5字下げ]一[#「一」は中見出し] 新村半四郎は膳所の藩士であった。 父は秀之進《ひでのしん》といって馬廻り組頭で四百石、兄の半兵衛《はんべえ》も小姓組に召出されて役料《やくりょう》百石を取っていた。……半四郎は少年の頃から剣道にいい素質をもっていたので、藩の師範役|相良忠左衛門《さがらちゅうえもん》について学び、二十四歳で代師範を勤めるようになっていた。 元来がお坊ちゃん育ちのうえに温和な性質で、家中の評判もよかったし、殊《こと》に相良道場の門弟たちからは肉親の兄のように敬慕されていた。 然《しか》し、完全なものほど魔がさし[#「さし」に傍点]易《やす》いという通り、半四郎の順調な生活は思いがけぬところで、大きな破綻《はたん》にぶつかった。……四年まえの秋のこと、門弟たち十五六人と一緒に竹生島《ちくぶじま》へ詣《もう》でた帰り、大津の町でみんなに誘われてつい[#「つい」に傍点]旅の気易さから或《あ》る旗亭へあがったが、そのとき呼んだ十人ばかりの芸者のなかに、芸も縹緻《きりょう》も群を抜いたおそめ[#「おそめ」に傍点]という若い妓《おんな》がいた。それが半四郎の運命を覆《くつがえ》えす相手だったのである。 あっさり遊んで宿へ帰ろうとしたとき、 ――そこまで送らせて下さいまし。 と云って、おそめ[#「おそめ」に傍点]が一緒に立って来た。 妓はごくあたりまえの調子で、半四郎にひき添って歩いた。宿まで四、五丁あったろうか、なにを話すともなく、軽い酔い心地に唆《そそ》られたらしい妓の、どこか嬌《なま》めかしい笑声が、若い半四郎の神経に痺《しび》れるような快さを浸込ませた。 おそめ[#「おそめ」に傍点]は別れしなに、半四郎の手をそっと握りながら囁《ささや》くように云った。 ――もうおいでにならないで。 ――来てはいけないのか? 半四郎は妙なことを云う妓だと思って振返った。おそめ[#「おそめ」に傍点]はその眸を眤と泣くように覓《みつ》めてからふい[#「ふい」に傍点]と外を向きながら、 ――忘れたいから……。 細く細く呟《つぶや》くように云って、そして半四郎の返辞も待たず、忍び音のいい声で唄いながら去って行った。 [#ここから2字下げ] ※[#歌記号、1-3-28]……憎いあん畜生は 繻子の帯 緊めるそばから 空解けの…… [#ここで字下げ終わり] 半四郎は唄声の聞えなくなるまで見送っていた。 そして膳所へ帰るまで、半四郎の心にはなにごともなかった。然し、帰ってから一日二日と経《た》つうちに、いつかおそめ[#「おそめ」に傍点]の俤《おもかげ》が強く鮮やかに甦《よみが》えって来始めたのである。 ――もうおいでにならないで。 忘れたいから……という言葉も、あのとき聞捨てにした感じとは違って、妓が心を告げる切ない囁きであったということも分り始めた。 半四郎は十日も経たぬうちに大津を訪れた。そして更にそれから数日置いてみたび妓に会った。……初めて一緒に明かした夜、おそめ[#「おそめ」に傍点]は男の腕を涙でひたしながら、 ――あたしのせい[#「せい」に傍点]ではありませんよ。 と、なんども繰返して云った。 半四郎はもう雪崩《なだれ》に巻込まれたようなものだった。膳所から大津へ、無理な通い路が続いて、その年の師走《しわす》はじめ、ついに家も名も捨てて、妓の許《もと》へ奔《はし》ったのである。 道場からは、親友の長田恒之丞《ながたつねのじょう》がなんども訪れて来た。 従弟《いとこ》に当る小野関之助《おのせきのすけ》も来た。然し誰が来ようと、どんなに意見をされようと半四郎の心は動かなかった。……長田恒之丞は最後に訪れたとき百両の金を置いて、 ――拙者はいつまでも待っているぞ。 と云った。 二人は大津の町はずれに小さな家を持った。 なにもかも忘れて愛情に酔いきった。どんな日と夜があったことか、今では思いだすよすがもないほど夢中な日が続いた。 けれど明る年の晩春、葉桜に雨の降りそそぐ或る夜のこと、おそめ[#「おそめ」に傍点]は短い書置を残して不意に姿を隠してしまった。 ――金も切れ候《そうろう》、縁も切れ候。 半四郎は信じなかった。 短い無情な文字の裏には女の苦しい悲鳴がある。おそめ[#「おそめ」に傍点]は半四郎の一生をめちゃめちゃにしたと云って幾度も泣いた。 ――おそめ[#「おそめ」に傍点]は生れて来た甲斐《かい》がありました。 でも半さまの一生をこのままには出来ません。半さまは膳所へお帰りなさいまし。 ――帰ってもいいか。 ――今じゃなく、今はまだいや。 今はまだ、今はまだいやと、同じことをなんど繰返したことだろう、その声音の切ない韻《ひびき》は、半四郎の耳になまなまと残っているのだ。 それなのに金の切れ目が縁のとは、なんという幼稚な言葉だろう。そんなあいそづかし[#「あいそづかし」に傍点]を信じるほど、心浅い半四郎と思うのか。 ――おそめ[#「おそめ」に傍点]! 半四郎は書置をひき裂いて、 ――己の一生はおまえのものだ、おまえの一生は己のものだ、おまえ一人はやらぬぞ。 とすぐその場から行衛《ゆくえ》知れぬ女のあとを追って旅へ出た。 [#5字下げ]二[#「二」は中見出し] 「あれから三年」 半四郎は空になった燗《かん》徳利を手に、茫然《ぼうぜん》と眼をつむって呟いた。 「到頭めぐり合った。到頭。……だが妙なめぐり会いだ。己がこんな境涯に堕《お》ちたのは自分から求めてのことだが……あの女まで同じように落魄《おちぶ》れていようとは」 浅草、山谷《さんや》道の小さな居酒屋の隅である。 外は雨だ。 人足や、ぼて振りや、駕舁《かごか》きなどが、暮れかかる土間のなかに押合いながら、酒を呑《の》む者、飯を食う者が、がやがやと眼まぐるしい騒音がわき立っている、……こんな所で呑む酒もいつか身についた。騒音のなかにある静かな片隅が、今の半四郎には却《かえ》って心の安まる場所になっていた。 傘の水を切りながら道化の天助が店のなかへ入って来た。 「先生、行ってめえりました」 半四郎はその声で酔眼をあげた。 「どうした」 「分りましたよ」 天助は向き合って腰を掛けながら、 「あれは奥山の瀬川屋一座で、浮世節を唄っている玉乃家水藻《たまもやみずも》という人気女です」 「宿はどこだ」 「一座の宿は馬道の小倉ですがね、女は石原町の佐助|店《だな》に別に住んでるそうです、もう去年からこの浅草で売ってる女で、瀬川屋一座へはついこの頃へえったって云《い》いますぜ」 「石原の佐助店だな」 「俗称は百軒|店《だな》とも云います、――ところで先生まず一杯頂かしておくんなさいな」 「これで呑め」 半四郎は袂《たもと》から銭を掴《つか》み出してやると、そのままふらふらと立上った。 「冗談じゃあねえ、置いてけぼりですかい。御執心なら道を通さなけりゃあ、直に行っても無駄ですぜ」 「いいから、貴様は呑んでいろ」 半四郎は傘を持って店を出た。 もう四日も降り続いている雨だった。……暮れきった街は行く人の影もまばらに、餌《えさ》を漁《あさ》るのであろう、濡《ぬ》れしょぼれた痩犬《やせいぬ》が一匹、後になり先になり、河岸《かし》っぷちまで、半四郎と一緒に歩いて来たが、いつか宵闇《よいやみ》のなかへ見えなくなってしまった。 御蔵前の渡舟《わたし》を越して本所へあがった。 石原町の一|劃《かく》にある百軒店、小半刻《こはんとき》捜した末、ようやく突止めた家は、長屋のどん詰りにある陋屋《うらだな》だった。 「……御免」 声をかけると、家のなかで聞えていた人声が、はたと歇《や》んだ。今日は殊更《ことさら》に酔いをかりている、思い切って半四郎は腰高障子を明けた、……貧しい家のなかに、行燈《あんどん》の灯を囲んで食膳《しょくぜん》に向っているおそめ[#「おそめ」に傍点]、それと三十四、五になる男が一人、此方《こっち》へ振向いてあっという表情だった。 「……おそめ[#「おそめ」に傍点]、迎えに来た」 半四郎は土間へ入った。 「己と一緒に行こう。芝居はもう沢山だ、己はおまえの心を知っている、二年のあいだ捜していたんだ、己の一生はおまえのものなのだ、己と一緒に行こうおそめ[#「おそめ」に傍点]」 「おまえさんは盲人かい」 おそめ[#「おそめ」に傍点]は癇声《かんごえ》をあげた。……洗いざらしてはいるが畳紙筋《たとうすじ》の通った白地の単衣《ひとえ》に、蒼味《あおみ》を帯びた顔が凄《すご》いような美しさだった。 「迎えに来たなんて馴《な》れ馴《な》れしいことを云うのは止《よ》しておくれ、おまえさんとは三年あとに縁が切れているんだ。……今じゃこうして立派な亭主のある体なんだよ」 「……なんだなんだ、おそめ[#「おそめ」に傍点]」 膳の向うにいた男がぎろりと眼を光らした、おそめ[#「おそめ」に傍点]は立膝《たてひざ》をして向き直りながら、 「いつか話した膳所《ぜぜ》のお坊ちゃんさ、百両ばかりの金であたし[#「あたし」に傍点]の一生を買った積りでいるんだから浅黄裏《あさぎうら》は厭《いや》になるよ」 「……お侍さん」 男は箸《はし》を置いた。 「おめえこの女に文句があるのか、あるんなら亭主のおいら[#「おいら」に傍点]が聞こうじゃあねえか、話は男同士の方が手っ取り早えや、ひとつ……」 「大きな声をお出しでないよ喜三《きさ》さん、坊が眼を覚ましたじゃないか」 おそめ[#「おそめ」に傍点]は膳の側を離れて、枕屏風《まくらびょうぶ》の蔭《かげ》からぐずり始めた二歳くらいの子供を抱き上げた。 「おお誰がよ誰がよ、……大きな声をして坊のおめめを覚まして悪い父《とう》だのう。……ささ一緒にごはんを喰べるんだよ」 「……帰《けえ》れ」 喜三と呼ばれる男が叫んだ。 「百軒店は気の荒え連中が揃《そろ》ってるんだ、下手ァまごつくと明日大川へ死骸《しげえ》が浮くぜ、……断っとくがおそめ[#「おそめ」に傍点]の亭主はこの喜三郎だ、文句があるなら覚悟して出直して来い」 「半さん、命が惜しかったらお帰んなさいよ、そして二度と再び来ないがいい、子まで生《な》した亭主と安気《あんき》に暮してるあたしに関わらないでおくれ」 [#改ページ] [#3字下げ]唄の終り[#「唄の終り」は大見出し] [#5字下げ]一[#「一」は中見出し] 「……子まで生した亭主と安気に」 耳許で嘲《あざけ》るような声がする。 酔いも醒《さ》めた、三年このかた夢に描いていたものがなんと気味よく崩壊し去ったことだろう。 ――あれがおそめ[#「おそめ」に傍点]か。 大津の駅の宵闇《よいやみ》に、女心の切なさを囁いたあのときのおそめ[#「おそめ」に傍点]なら、たとえどんなことがあろうと、あれほど邪慳《じゃけん》にはなれぬ筈《はず》だ。 己《おれ》は人違いをしているんだ、あれはおそめ[#「おそめ」に傍点]などじゃない、まるで違う、おそめ[#「おそめ」に傍点]なら半四郎のこんな姿を見れば……泣いてとびつくに違いない、たとえ亭主があり子が出来ていたにしても、この胸へとび込んで来るに違いないのだ。 ――人違いだ、おそめ[#「おそめ」に傍点]は他《ほか》にいる。 傘をさすことも忘れていた、降りしきる秋雨のなかを、蹌踉《そうろう》とよろめきながら河岸へ出たとき、うしろから追いかけて来た一人の武士があった。 「新村、……そこへ行くのは新村ではないか」 「……誰だ」 「拙者だ、長田恒之丞」 聞くよりも早く半四郎はいきなり雨のなかを走りだした。 新村、新村と呼ぶ声は、忽《たちま》ち雨の彼方《かなた》へ聞えなくなったが、半四郎はそれでも足を止めず、見も知らぬ街から街をぬれ鼠《ねずみ》のようになって走って行った。高葉屋一座の宿、三味線堀の柏屋《かしわや》へ半四郎が戻ったのは、明る日の夕方のことだった。それまで何処《どこ》でどう過したのか、髪も着物もまだ濡れていたし、腰から下ははね[#「はね」に傍点]泥が一面だった。続く降りで宿にいる者も僅《わず》か七、八人、それも血気《ちのけ》の悪い下廻り連で、隅の方へかたまって、三文|博奕《ばくち》をしていたが、……半四郎が戻ったのを見ると、一人が顎《あご》をしゃくりながら、 「おう、居合の先生」 とぞんざいな調子でいった。 「親方が今朝っからお待ち兼ですぜ」 「奥にいるから行ってごらんなさい、なんだかひどくお急ぎの様子だった」 半四郎は返辞もせずに、そこへごろっと横になると、両刀を頭の下へ入れて眼を閉じた。 ……ひどく酔っている、部屋の中が、急に強い酒気で匂《にお》った。呼吸も苦しそうだ。 声を聞いたのであろう、夫婦だけ別にひと間を取っていた喜右衛門が、部屋へ入って来て半四郎の枕許へ蹲《しゃが》んだ。 「新村さん、ちょっと話があるんだが」 「……あとにして頂こう、疲れている」 「出来るならあとにしてえが、……町廻りから昨日さし[#「さし」に傍点]を喰いましてね。おまえさんの武士だということがばれ[#「ばれ」に傍点]たんですよ」 「……今まで無事だったではないか」 「薬を利《き》かしてあったんですがね、今度また浪人御改めの触《ふれ》が出たそうで、その薬も利かなくなった、直に一座から退けろということなんです」 「……武士を止《や》めたら宜《よ》かろう」 半四郎は捨鉢な口調で、 「名も剣も捨てる、これからは性根の底まで※[#「にんべん+悄のつくり」、第4水準2-1-52]《やつ》しの十郎だ、それなら文句はなかろう」 「そいつはいけねえ、刀や名を捨てたってお武家はお武家、あっし共がだんびらを差して何の某《なにがし》と名乗ったってお武家にゃあ成れません……そんなことを云わずに身を退《ひ》いておくんなさい、僅かばかりだが、此処《ここ》にこれだけ」 「……高葉屋」 半四郎は急に起き直った。 「改めて訊《き》くが、……拙者に此処を出ろと云うのは本当に役人から達して来たことか、それとも他に作略をする者があるのではないか」 「どっちにしても身を退いて頂きてえのですよ、新村さん」 「お、おそめ[#「おそめ」に傍点]の差金だな」 「どう思おうとおまえさんの勝手だ、此方は早く此処を立退いて貰《もら》いさえすればいいんだから、……それじゃあ是《これ》を此処へ置きますぜ」 金であろう、紙に包んだ物を置いて立上る喜右衛門の背へ、半四郎はその紙包を拾って発止《はっし》と叩《たた》きつけた。 「こんな腐った物はいらんぞ」 「あ、なにをしやがる」 隅の方で見ていた連中が一斉に立上って来た。一人は素早く大小をひっ掴《つか》んで逃げ、三四人が半四郎の両手を抱えた。 「外へ出ろ」 「ひきずり出せ」 [#5字下げ]二[#「二」は中見出し] ながい不摂生な生活のうえに、泥酔《でいすい》している体はどう抗《あらが》うことも出来ず、そのまま担《かつ》がれるように宿の外へ。……突き出されるとたん、一人の衿《えり》へ手が掛ったから、 「下司《げす》め!」 はね腰に投げる。 「やりやがったな」 「たたんじまえ!」 掴《つか》みかかる一人の横面《よこつら》へ力任せの一|拳《けん》、足を返して一人を蹴倒《けたお》したが、うしろからだっ[#「だっ」に傍点]と体当りをくらってのめる、……雨水に踏み返した泥濘《ぬかるみ》のなかへ顛倒《てんとう》した。 「生かして置くな」 「蹴る殺してしまえ」 喚《わめ》きながら、殴る、蹴るだった。 降りしきる雨のなか。……宿の軒下に忍んでいたおそめ[#「おそめ」に傍点]が、振返ってうなずくと、一人の武士が争いの場所へ駈《か》けつけて行った。 「……これで納ったわ」 おそめ[#「おそめ」に傍点]が呟《つぶや》くと、軒下の暗がりから喜三郎という男がすっと出て来た。 「芝居はもう終ったわ、兄さん」 おそめ[#「おそめ」に傍点]は振返って云った。 「おまえを亭主だなんて、嘘《うそ》にしても亡《な》くなった阿母《おっか》さんに恥しい、勘弁しておくんなさいねえ」 「そんなこたあどうでもいい、それよりおらあ[#「おらあ」に傍点]……口惜《くや》しくてならねえ、おめえのこんな実意が、新村さんには一生知れずにいるかと思うと……」 「それは云わない約束ですよ兄さん、知られたら折角の苦労が水の泡になってしまいます、長田様もきっと黙っていて下さるでしょう。女の心って、こんなものなんです」 一年|経《た》った。 初秋のよく晴れた午《ひる》さがり、……膳所の城下新屋敷にある藩の剣術道場は、絶叫と竹刀《しない》の音と、床板を踏鳴らす響きで往来の人足を止めていた。 代師範として中央に稽古《けいこ》をつけているのは新村半四郎である。もう一年まえのうらぶれた姿はない、面を着けていない顔は見違えるような血色で、額に滲《にじ》んでいる汗も健康そのものだ。 さっきから七、八人稽古をつけてるが、まだ一本も体へ竹刀を当てさせない。 「どうです、鮮やかなもんですね」 「世間の噂《うわさ》に依《よ》ると、二年のあいだ女のあとを追い廻していたなんて云うが、全く噂なんて分らねえものだ、あれは本当に武者修行をして来なすったに違いありませんぜ」 「武者修行とは大時代だね、武術修行と云って貰いてぇ」 「あっ、また一本」 武者窓へ集《たか》って訳も知らず、勝手な評判をしている人々のうしろへ、三歳ほどの子を抱いた旅の女がそっと近寄って来た。 花緒を結んだ編笠《あみがさ》で顔は見えないが、いましがた大通りを通り過ぎた旅役者の一座がある。 「女|歌舞伎《かぶき》、歌上右衛門一座」という幟旗《のぼりばた》を立てていた、そのうちの一人とはすぐに分る風俗《なり》だった。 女は伴《つ》れて来た子を抱き上げると、人群れから少し離れた窓へ近づいて、道場の中をそっと覗《のぞ》き込んだ。 「坊やよくごらん、向うの真中に、お面をかぶらない小父《おじ》さんがいるだろう」 「……うん」 「そら、いま此方へ向いている人だよ」 「……うん」 「あの小父さんのお顔をよく見てお置き」 「どうしてなの?」 「どうしてでも、坊も大きくなったら、あの小父さんのような立派な人になるんだから、忘れないように熟《よ》く見て覚えるんだよ」 「坊もお侍になるの」 「……坊が、いい子にしていれば、……お侍にでもなんにでもなれます。……だから、あの小父さんの顔を忘れないようにね」 「ああ忘れないよ」 子供は大きく眼を瞠《みひら》きながら、 「あの小父さんは立派な人なんだね」 「ああお立派だとも、いまに膳所の師範役にもお成りなさるんだもの……あれが坊の……」 父親だという言葉は胸で云《い》って、女はそっと袖口《そでぐち》を眼へ押当てた。 「立ってはいけない」 門弟の一人が窓際《まどぎわ》へ来て手を振った。 「見世物ではないぞ、通れ通れ」 人々は窓を離れた。 女も子供の手を曳《ひ》いて、乾いた道を大津の方へと歩きだした。……微風が来るたびに、白い埃《ほこり》が舞い上がっては女の後姿を包んだ。そしてその埃の彼方《かなた》へ、小さく小さく、二人は白いひと筋の道を歩いて去って行った。 半四郎はもう唄《うた》わないだろうか。 [#3字下げ]※[#歌記号、1-3-28]……憎いあん畜生は、繻子《しゅす》の帯…… 秋の日ざしは白々としていた。 [#地から2字上げ](「講談雑誌」昭和十四年十月号) 底本:「艶書」新潮文庫、新潮社 1983(昭和58)年10月15日 発行 2009(平成21)年10月15日 二十八刷発行 底本の親本:「講談雑誌」 1939(昭和14)年10月号 初出:「講談雑誌」 1939(昭和14)年10月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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【番組名】 スーパースペシャル’94 【放送日】 1998年6月6日 【放送局】 日本テレビ 【内容】 いろもん豪華特別版 【出演者】 司会:笑福亭鶴瓶、ウッチャンナンチャン 出演者:ダウンタウン
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はいどあんどし~く! 製作者:神風 ◆QWcajfuhO キャラクター 健一郎:大学生。まゆの先輩。短気。熱血。ある夜,世界を揺るがす戦いに身を投じることになる……。 まゆ :おっとり。天然ボケ風味。健一郎の後輩。 アレン:黒き悪魔。ひょんな事から,健一郎と死闘を演じることになる ま「静かな夜だった。空に浮かぶ月は満月」 ま「こんな穏やかな夜に、世界を揺るがす戦いが幕を開ける…」 健「……はぁ,はぁ。畜生。どこだ!どこに隠れていやがる!!」 ア「勢いだけの小僧か……。私を見つけることが出来ぬとは,まだまだだな……ふっ!!」 健「っ!そこかぁ!!」 ま「男は腕を振り上げる。だが…」 ア「甘い!!」 ま「振り上げた腕は,下ろされない」 健「くそ!また隠れやがった!障害物が多すぎるここじゃ,あいつを見つけることも,倒すことも出来ない!!」 ア「お前では私を破ることは出来ぬ。もっと,もっとだ……。もっと焦れ………」 健「この裏か!それとも…ここか!?」 ア「当たれば確実に一撃必殺になるだろうその攻撃も,当たらなければ意味のないものだ。数を撃っても,当たらぬものは当たらぬよ」 健「くぅ……!」 ま「一瞬の静寂。そののちに……」 ア「ふっ!!」 健「見えた!はあああああ!!」 ア「まだだ!!まだ遅いな!」 ま「男の攻撃は,当たらない」 健「はあ,はあ,はあ。……ふっ!どうやら俺はお前を甘く見すぎていたようだな。しかし,もうさっきまでのような醜態はさらさない!ここからは本気で行くぞ……」 ア「私を倒せぬか…。以前戦った女よりは歯ごたえがあるものと思っていたが。しかし,気に入らないな。」 ま「物陰に潜むものは,男めがけて跳躍する」 ア「自分が狩る者であるとしか考えず,相手が簡単に狩り殺せると,油断しきっているお前の態度!!気に入らない!本当に気に入らないな!!」 健「うわぁ!!」 ま「とっさのことで体が反応しなかった男は,後ろに倒れることしかできない。その間に,物陰に隠れていた者は男を飛び越え,再び身を隠す」 ア「狩られる者を甘く見すぎなのだよお前は…。私をバカにしすぎている」 健「くそぉ!どうにかして,あいつを倒すすべはないのか。考えろ……考えるんだ……!」 ア「そんなものはないな。お前は私に負けるしかない。……ん?しかもあつらえたかのように出口がある。あそこに逃げ込みさえすれば……」 健「目の前にはあいつが隠れたであろう一つの遮蔽物。そして壁付近の穴……?そ,そうか!!」 ま「男は何かに気づき,素早く,物陰に隠れているものが居るであろう障害物の近くに動き出す」 ア「甘いと言ったはずだ!ふっふっふっふっふ。これで貴様との戦いも終わりだ!!」 ま「物陰に隠れるものは出口に駆ける。しかし」 健「待っていたぜ。お前が,その穴を目指すために出てくるところをな!!」 ア「何?……っ!これは!?」 健「そう。穴に行くまでの道のりに,お前を隠すものは何一つとして存在しない!保身を考えて周りを見なかったお前の!そこが敗因だ!!」 ま「男は腕を振り上げる。相手を潰そうとするぐらいまで高くその腕をかかげ,一息に振り下ろす!!」 ア「がああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」 健「まだ死なないのか。たいした生命力だ」 ま「男は再度腕を振り上げる」 ア「くぅ……。何故だ……何故私を殺そうとする……。貴様らはいつもそうだ。私たちの命を,何でもないようなもののように考え,殺そうとする……」 ア「私たちがお前達に何かをしたのか?何か恨まれるようなことを?何故,私たちの友を,親を,兄弟を,妻を,子を殺そうとするのだ!!」 ア「我々は……。ただ……静かに暮らしたいだけなのに……」 ま「男は腕を振り下ろす。何度も何度も何度も。そして,相手が死んだのを確認して……」 健「ふぅ……。」 ま「緊張が抜けたように息を吐き出す」 ま「こうして,世界を揺るがす戦いは,健一郎の勝利で終わったのだった……っと」 ま「ありがとね~先輩。ゴキブリ退治してくれて~」 健「……ていうかお前,隣に住んでる先輩をたたき起こして,こんな夜遅くにゴキブリ退治頼むなんて何考えてんだ……」 ま「いや~私,ゴキブリ大の苦手で。申し訳ないとは思ったんですけど……,でも,先輩なら何とかしてくれるって信じてたよ!!」 健「少しくらい申し訳ないと思っていたんなら手伝えよ!!お前は俺がゴキブリ退治をする様子をナレーションすることしかしてねぇ!あと,別に世界を揺るがす戦いではない!」 ま「いや~VIPの声劇スレで,作品のヒロインになるために練習してたんですよ~。あと,あれは世界を揺るがす戦いです!(私の)」 健「かっこって言うな!!」 ま「と言うわけで!世界を揺るがす戦いに勝利した先輩は,可愛い後輩のハートを手に入れたのでした!めでたしめでたし~」 健「うるせえよ!!」 終わり 【あとがき】 そういうわけで,初作品「はいどあんどし~く!」でした。初書きでしたが,どうだろ 演技について 健一郎 とにかく熱く。アレンと戦うときが見せ場だと思います!! アレン 知的で狡猾なイメージで。叫ぶときは,静かに,しかし熱く演じていただければ…。最後の独白が見せ場です!! まゆ ナレーションはただ淡々と,オチの辺りでは可愛くやってください。ちょっと気が抜けた感じで…。見せ場はオチです!! 思いっきり叫べる,熱い作品を目指しました。健一郎とアレンは叫ぶのです!吼えるのです! 勢いで書きましたが,後悔はしていません。 小説と違って,台本だから書くのは難しいですね。 私はたまにスレにでて声をあげたりしてるんですが,なかなか作品の声を担当させてもらうことが出来ません。やってみたいな~。 それではまた本スレで会いましょう。 これからも声劇スレのさらなる発展を祈りつつ・・・。
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ラーフの めいあん! 場所 依頼人 レインボじまココナむらブッカーのいえ ニック 依頼内容 どうしよう どうしょう!ラーフを おいかけないと! クエストチャート タルガのいえへにいく。 ラトラトさんどうの橋に行く。 ドンツキみさきにいきラーフの話を聞く。 ラトラトさんどうの橋に行き、イベント後クエストクリア。 レンジャーポイント 25ポイント獲得
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【文章】 非常に落ち着いた文章です。 完結作で15000字程度、最初の導入で文章の引っ掛かりが多少はあるものの 終わりまで一気に読めるでしょう。 【設定】 心理相談センターにアンドロイドがやってきた!! 果たして機械に相談業務はできるかというお話。 【キャラクター】 もしかしたらモデルは作者さん自身なのかしら? 背景の詳しさはそこから来てるのかなと。 【構成・内容】 短編なので読んでみるが勝ちです。 ただし、この締め方は人により評価が別れると思います。 山のない平坦な構成と感じるか、あ、そういうことね、と解釈するか。 【総括】 自分なりの解釈を見つけようと、3回ぐらい通して読みました。 結果、作者の意図とは異なるかもしれませんが、 一応自分の中では納得できたと思います。 関係性の連続は、機械の自我行く末さえも替えてしまえるのだと。 それもプログラムの一部なのか、それとも0と1から生まれた自発的な感情なのか。 まあ、人間の思考もシナプスを微弱な電流が走ることによって感情の発露となったり するので突き詰めていけば同じ所に終着するのかもしれませんね。 なんて書いていてオメガトライブのチンコ魔神様の 確かに感じたぞ、お前の内なる衝動《インパルス》を!! とか思い出しました。
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あんどーなつ-江戸和菓子職人物語- 登場人物 コメント 西ゆうじ、作画:テリー山本による日本の漫画作品。2005年から小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載中。和菓子を題材にした作品である。 登場人物 ランターン:松宮伝四郎 提灯屋の職人なので コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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■サイマウが進撃はおろか過去ジャンルでも一度もねんどろを購入したことがないことが判明 どんなときも「AとB」を使わず、「リジ」呼びも絶対しないで「ジリ連呼」 そのためサイマウとバレバレな書き込みでゲームのエアプバレに引き続きエア買いもバレる ※リジ=リヴァエレ ジリ=エレリの意味 【サイマウと思しき書き込み】 603 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2017/02/19(日)19 40 42 ID ??? ≫595 わいまさか2017年になってルルどろ実現化するとは夢にも思わんかった 三年前には考えもせんかったしほんま嬉しくてしゃーない ずっとジリとかミカファンの人達とかがどろにいろんなお着替えさせてイベとか連れて行ってるん羨ましくてしゃーなかったしええなーって見てたから 自カプでついに出来るんやと思うとフライングで今から衣装買い漁っとる 【おかしいところ】 1 ねんどろのままで着せ替えさせることはほぼない オビツと勘違いしてるのか替えっこパーツのことを言ってるつもりなのか そもそも着替えさせるのが好きな人はぬいでやってる 2 ねんどろの衣装はない オビツ衣装のこと?一組5000↑が基本だけど買い漁れるほど金持ってんのかな 3 ミンのこと意図的にぬいてる どろがあるのはリジミカミン ミンだけ除外してるってことはミンチかな