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第百三十話 今やらねえで、いつやるってんだよ! 投稿者:兄貴 投稿日:11/08/10-23 31 No.4452 「な、なんや・・・こんなん・・・あきまへん・・・」 月詠のどす黒い狂気がブレ出した。目の前の男の足掻きに動揺を隠し切れない。 「何を手こずってますのん! 相手はもう死にかけですえ!?」 だが、月詠の指示などなくとも、アーウェルンクスたちは全力でやっている。 「まだまだだ! ヒビだらけのドリルでも、回転すれば前へ進むことを教えてやる!」 それでも仕留められないのは、シモンという男が最後の最後まで足掻くと決めた時の底力なのだ。 「炎帝召喚!!!!」 「狂雷裂波!!!!」 「水龍砲!!!!」 造物主の使徒たるアーウェルンクスたちの絶大なる魔力。 本来並の生命体なら消滅して当然の威力なのだが、不運な事に彼らの目の前に居る男は並ではない。 目覚めたばかりの彼らの最初の相手が、この男であったことは不運としか言いようが無かった。 「天元突破ギガドリルバァーストォォ!!!!」 天元突破ギガドリルのバズーカー砲。かつてヨーコが使った必殺技。 あのヨーコの力に天元突破のエネルギーまで加われば、その威力は超絶。 アーウェルンクスが絶大ならば、シモンは仲間の超絶な力で迎え撃つ。 「「「ッ!?」」」 フェイトと少し違って、この三人は非常に表情豊かだ。 シモンの力に驚愕しているのがすぐに分かる。 「バカな!? この男、本当に人間か!? どこにこれほどの力が! おのれ・・・おのれェ!!」 仰々しい炎帝も、暴れ狂う雷も、水龍の咆哮すらシモンはまとめて打ち砕く。 「取り乱すな、クゥァルトゥム(4)よ。あれほどの力・・・長続きはしない・・・こうなったら僕が雷の速度で陽動する。その隙にセクストゥム(6)よ、彼を凍らせろ」 「承知しました」 四方に散ってシモンを囲むアーウェルンクス。先に出てきたのは、ネギのように雷の速度でシモンの周りを駆けるクゥィントゥム(5)。 「パワーは認めよう。しかし、雷の速度で駆け抜ける僕のスピードには手も足も出まい」 周りを鬱陶しく飛び回るクゥィントゥムの言葉に、シモンは笑う。 「僕は風のアーウェルンクス! 所詮は人の力で捉えることなど―――」 手も足も出せない? 嘗めるんじゃねえよと、唇をペロッと舐める。 「天元突破ソルバーニア!!」 「なにッ!?」 進化したシモンのドリル。シモンの膨大な螺旋力の力を凝縮した螺旋槍。拳闘大会で覚醒したこの力は、ネギの速度にも対応できる超速戦闘を可能とする。 「バ、バカな!? クゥィントゥムの速度とやり合っている!? たかが人間の分際でなぜこれほどの!?」 「速すぎます! これでは動きを捉えて凍らせることは不可能!?」 そうだ、これがシモンだ。 「僕の動きに・・・君は一体・・・」 「何度でも教えてやるさ。俺はシモンだ!! うおおおおおおおお!!」 「ぐっ・・・っ!?」 手も足も出ない速度だろうと、気合で追いかけ追い越す男。 「ちい・・・甘いぞ、人間! 隙だらけだ! 受けよ! 鉄を蒸散させる我が一撃!!」 「その手は食わねえ!!」 「なっ!? 受け止めた!? 我が灼熱の拳を!?」 その肉体、どのような灼熱の炎であろうと飲み込むマグマのごとし。 「くっ・・・氷結地獄(コキュートス)!!」 「出来るものかァ!!」 「氷が蒸発!?」 その熱は、冷たく暗い銀河螺旋海溝をも熱風で埋め尽くす。 「全員・・・・」 「「「ッ!?」」」 「歯ァ喰いしばれええええええええ!!!!」 そしてその拳はどんな壁をも打ち砕いてきた。 「あ・・・あ・・・なんということですかえ・・・・・・」 三人まとめて拳を打ち込んでぶっとばす。 例えボロボロになろうとも、むしろ今のシモンほど手ごわいものは無い。 そんなこと、己の快楽のために戦う月詠にも、目覚めたばかりのアーウェルンクスたちにも分かるはずは無かったのだった。 「バ・・・バカな・・・なぜだ!? なぜ造物主の使徒たる我らが三人がかりで、人間一人に手も足も出ない!?」 「この力・・・一体・・・」 「・・・・・・あなたは一体・・・・」 これが気合だ。 自分の意思を持たぬ人形たちに理解できるはずがない。 命令通りにしか動かない人形も傷つきながら動揺している。 「この男、化け物や。強すぎますえ。これほど追い詰められたというのに、これだけの力をまだ出せるとは」 もっともシモンは一人ではない。幾多の頼もしき仲間たちの力を抱えているのだ。 「くっ・・・注意すべきはスプリングイールドの血族ではなかったのか? 奴は何者だというのだ! 僕らには記録されていないぞ!」 どれほど神の力を叫ぼうと、大グレン団たちはたとえ相手が神でも蹴っ飛ばす。 「俺を一生覚えておけ。大グレン団・・・いや、新生大グレン団のリーダー、穴掘りシモンだ」 天元突破の光が最大限に達する。 「大・・・グレン団?」 「穴掘り・・・」 「・・・シモン・・・」 正直、シモンは今すぐ倒れたいほど疲労困憊だ。 少しでもゆるめれば、体が引き裂かれてしまうほど、天元突破の力が身を切り刻む。 だが、こういう時は疲れない。 こういう時は痛くない。 全ての感覚を凌駕して、シモンは最後の一撃を放とうとする。 「そしてェ・・・これがァ!!!!」 右腕を天に掲げると、螺旋エネルギーがシモンの右腕に渦巻いて凝縮し、巨大なドリルを創り上げる。 ――まずい!? シモンの記憶映像を見た月詠だけでなく、シモンを今日初めて見た三体のアーウェルンクスたちも表情を強張らせる。 ――これをくらったらダメだ。絶対にダメだ。 彼らの本能がそう告げていた。 だが、このままではどうしようもない。 (あきまへん・・・これは計算外ですえ! まさかこの男にこれほどの底力がまだ残っていたやなんて、信じられまへんですえ!!) イカレていたはずの月詠がいつの間にか元に戻っていた。 (なんちゅう・・・体力にケガ・・・おまけにグレンラガンゆうのもなく・・・どうしてこないな・・・) 負ける? これほど憎く、憎悪にかられ、殺意を抱いた相手に一矢も報いることができないのか? 動揺する月詠の頭の中はパニック寸前で色々なことが頭を駆け巡った。 だが、しかしその時に月詠の身体に電流が走った。 「ん?」 それは、皮肉にもシモンを見ていて思いついたこと。 そしてそれは悪魔の閃きでもあった。 (ん? グレンラガン・・・・・・・そや!) その瞬間、月詠の瞳が再び魔に魅せられた瞳へと変貌した。 「ひはははははははははははは! 確かにこのままでは敵いまへんけど、これならどうですかえ?」 月詠は、狂乱しながら造物主の掟を動揺する三体のアーウェルンクスに向ける。 アーウェルンクスたちは何をする気かと月詠に振り返ると、月詠は三日月のように吊り上った笑みを浮かべながら叫ぶ。 「グレンラガンからヒントを得ましたえ! これが究極の神へと通ずる力! アーウェルンクス・強制合体!!!!」 「「「「ッ!?」」」」」 「ひはははははは、鬼芽羅の術!!」 それは、世界最悪の鬼の術。 その瞬間、三体のアーウェルンクスが吸い込まれるように引っ張られる。 「なっ、貴様!?」 「僕たちに何を!?」 「ぐっ・・・がっ・・・あああああああああああああああ!!!!」 強制的に肉体を変化させ、意思など関係なく三体のアーウェルンクスは一つとなり、形を変えていく。 「バっ・・・テメエ! 何をやってやがる!」 「あんたが大好きな合体ですえ? ひはははは、ええヒントもらいました」 意思など関係ない。 アーウェルンクスの起動の鍵となる造物主の掟を所持する月詠だからこそ可能。 やがて姿かたちを変貌させて一つとなったアーウェルンクスは、光に包まれて閃光が弾ける。 「こ、これは・・・」 シモンも背に冷たい汗が流れた。 神々しく輝く光。 その光の中から生まれるのは文字通りの神なのか、それとも悪魔なのか。 徐々に収まる光と共に、ようやく中から一人の人型の者が出現した。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 現れた者は無言のまま己の手足をジッと見つめる。 ただ、その何でもない仕草だけでも決して目が離せぬほどの存在感を醸し出す。 「がっ・・・合体しやがった・・・」 その者は顔つきこそフェイトの面影が残っていた。しかし、明らかに何かが違う。 白髪だった髪の色が輝く銀髪のロングヘアーと化し、男とも女とも取れるような中性的な印象を感じる。 だが、そんな見てくれなどは正直どうでも良かった。 ただ、シモンはその存在を未だに測れないでいた。 強いのか、怖いのか、底がどれほどなのか。 月詠だけは笑っていた。 「ひはははははははは、最高ですなァ!!」 もう先ほどの動揺などは欠片もない。ただただ、ニタリと彼女は笑った。 「4+5+6=15!! 一体一体がフェイトはんと同等なら、三体合体すればフェイトはんの3倍の力!! さあ、目覚めなはれ!! 世界の究極守護者!! クィーンデキム(15)!!!!」 アーウェルンクスの合体。 ただでさえフェイトにソックリな存在が現れただけで面倒だったのに、この展開はシモンも予測不可能であった。 そして、月詠に名を与えられた新たなるアーウェルンクスのクィーンデキムは静かに動き出す。 「クィーンデキム・・・それが我の名か・・・・・・・」 空気が重い。 だが、だからこそシモンは今動く。 「知ったこっちゃねえ!! フェイトの3倍だと? 合体ってのは、そんな単純なもんじゃねえ!!」 今ここで終わらせなければ、大変なことになる。シモンの本能が戦いを急がせ、ギガドリルの回転速度が増す。 「合体ってのはなァ、心と心のぶつかり合いなんだよ! 誰かに無理やりやらされたもんなんか、合体だなんて認めねえ!!」 今こそ放つ。今打たないとマズイ。 この後ぶっ倒れても構わない。元々温存できる力などもはや残されていない。 この一撃だけで全てを終わらせるべく、限界突破したシモンの螺旋エネルギーを凝縮したギガドリルが完成する。 「天元突破ギガドリルブレイクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」 正にそれは壁などまったく気にせず突き進む、天も次元も貫くドリルであった。 だが・・・ 「ふむ・・・」 シモンのギガドリルを前にして顔色一つ変えずにクィーンデキムは右手を前に突き出す。 するとその手にいつの間にか『造物主の掟』が所持されていた。 「リライト」 シモンもその動きは察知した。だが、気にしなかった。 「それは俺には効かねえ!!」 シモンにとってリライトという存在は、魔法を無効化できるぐらいのイメージしかなかった。 そして、魔法使いでもなんでもない自分には、そんな能力は全く通用しないことも分かっていた。 だからこそ気にせず突き進み、その結果――― 「んなッ!? クィーンデキム!?」 月詠は一瞬で顔面蒼白となった。 何故なら、一体だけで世界最強クラスのスペックを誇るアーウェルンクスシリーズが三体も合体して生み出されたのがクィーンデキムなのだ。 まさかその登場した瞬間、シモンの一撃で呆気なく存在そのものを消滅させられるなど思ってもいなかったからだ。 「勝った!」 シモンは勝利を確信した。 「んな・・・なんちゅう・・・ウチは・・・こないなバケモンを相手にしとったんですかえ?」 「何でもいいさ。俺たちが何者かを少しでも分かってもらえたらな」 間違いなく天元突破ギガドリルブレイクは直撃し、クィーンデキムは反撃も防御もすることなく消滅した。 残る力の全てを出し尽くしたシモンは気が抜けたのか、その瞬間に天元突破モードをようやく解いた。 「ふう・・・でも・・・・さすがに今回ばかりは・・・俺も疲れ・・・」 天まで達するかのごとき螺旋の炎は消え、生身となったシモン。 もう力も残っていないが、月詠は既に戦意喪失であろうと見定めたシモンはようやく肩の力が抜け、終わったと思った。 だが・・・ 「正に人の進化の極みだな・・・」 「!?」 その言葉は、何事も無かったかのように突然聞こえた。 「しかと受け止めた。感服した」 ありえない! 確かに存在そのものを消滅させたはずである。 だが、驚いて振り向いたシモンの瞳には、傷一つついていないクィーンデキムがそこに居た。 「バ・・・バカな!?」 「クィーンデキム!? 生きとったんですかえ!?」 月詠も驚いている。 「そ、そんなはずはない!? た、確かに俺はお前を・・・!?」 だが、当然だ。シモンとて自分の手に奴を貫いた確かな感触がまだ残っている。 だが、貫かれたどころかクィーンデキムは傷も、服の汚れすら皆無で、誕生した瞬間とまるで同じ姿をしていた。 「リライトだ」 何がどうなっているか分からぬシモンと月詠に、クィーンデキムが答えた。 「な、何言ってんだ!? それは魔法や魔法世界の人たちを消す力だったはずだ! 魔法世界の人間じゃない俺には通じないはずだ!」 そう、通じないはずであった。 だが、それはシモンが相手の力を勝手に決めつけていただけのこと。 造物主の掟には、シモンの知らない更なる先があったのだ。 「リライトは消す力だけではない。再生させる力も持つ。我は確かにそなたの一撃で一度は消滅した。だが、時間差で発動させたリライトで我を再び復活させただけだ」 「なっ!? さ、再生だと!? しかも一度消滅してから!?」 「始まりと終わり・・・そして新たなる始まり・・・ゆえに、我は不滅」 シモンは難しい言葉はよく分からない。 「この異界は地球と繋がった・・・我の主が眠るあの学園とな・・・だからこそ可能な力であったわけだがな」 これまでも相手の反則級の能力に対しても、よく分からないが無我夢中で飛び込んで、そして勝ってきた。 だが、今回のリライトという力は理解せざるを得なかった。 なぜなら・・・ 「・・・何で・・・そんな・・・」 「何がだ? 人間よ」 「どうして・・・簡単に・・・消したり・・・・生き返らせたり・・・そんなもんじゃねえだろ・・・命ってのは!!」 なぜなら、魂を別の世界へ運ぶ「完全なる世界」と違い、今目の前で使われた魔法は一度消滅した存在を書き直して元に戻すこと。 今日消されて「完全なる世界」という幻想空間に封じ込められた魔法世界の人たち。連れ去られた魂を再びこの世界に呼び戻すということであるならば、シモンもそれは納得することができた。 だが、一度死んだ存在をもう一度生き返らせるという行為は、シモンの中では絶対に踏み出してはいけない領域だった。 あれは、アンチスパイラルとの戦いが終え、ニアという最愛の女がこの世から消えた時のことだった。 ――どうして螺旋の力を使わないんですか。あの力があれば、ニアさんだって蘇る。それだけじゃない。死んだ人たちだって ギミーが言った言葉。それを制したのはヨーコだった。 ――シモンは神様じゃないわ だからこそ、シモンは使わなかった。 使えるか使えないかの問題ではない。自らの意思で使わなかったのだ。 ――死んだ者は死んだものだ。無理に蘇らせたって、後に続く連中の邪魔になるだけだ あれが全ての、地下の世界からカミナと共に始まったシモンたち大グレン団の旅の答えだった。 「ふざけるんじゃねえ!!」 だからこそ、そんな力は認めない。 認めたら、自分たちは一体何だったのだと思ってしまう。 人は人。自分は自分。そんな理屈もこれだけは絶対に受け入れることは出来なかった。 だが・・・ 「ふむ、人の生死を自由に扱うことは、確かに人間の領域を超える所業だ。しかし、それはそなたら人間の価値観だ」 クィーンデキムはシモンの心からの怒りに、ケロッと返した。 「そなたらと我では命に対する価値観が違う。我は生命を創り、世界を管理する神の使徒だ。神とヒトの価値観が同じであるはずがないであろう」 守護者だとか管理者だとか、そう自身を呼んでいる者たちはいたが、流石に自身を神と名乗るほど思い上がった者は初めてだった。 「な・・・んだと? ふざけるな・・・何が神だ!」 もう、天元突破の炎は燃え上がらない。だが、シモンの心はかつてないほど燃え上がる。 こいつを認めるわけにはいかない。 絶対に負けるわけにはいかないと、シモンは奮起する。 だが・・・ 「ふむ・・・納得いかぬのであれば、神の御業を括目するがよい」 クィーンデキムに、三体分のアーウェルンクスの魔力が漲っていく。 「ヴィシュタル・リシュタル・ヴァンゲイト・・・」 フェイトの三倍。単純計算では確かにそうだが、果たしてその力は・・・ 「カラミタス(大災害)」 「ッ!?」 雷鳴、突風、炎上、灼熱、大洪水。 三体の時は、各々の属性の魔法をバラバラに放っていた力が、今では惑星の自然災害が天罰を与えるかのように同時に巻き起こった。 「ヒトは歴史を重ねて大きく進化し、星に生ける大自然を破壊するまでに至った。だが、一度自然が猛威を振るい天変地異が巻き起こったならば、脆弱なるヒトという種に抗う術はない」 シモンは壁に激突してすぐに立ち上がれなかった。 「そなたが抗えぬのは必然。だが、恥じることではない。そなたと我では生命としての立ち位置が違うのだから」 耳障りな言葉が聞こえる。しかし、今のシモンはすぐに反発できなかった。 別に相手の魔法がどうとか、力がどうとかではなく、そもそもの肉体の痛みと疲労が完全にピークに達していたのだった。 もはや、「生きている」というだけで何もできない状態なのかもしれない。火傷やら凍傷やら痺れだとか、もはや痛みの種類も判別できなくなっていた。 「ひははははは、さすがですなァ!! やはりウチの機転は正しかったようですなァ!! 穴掘りシモン! これまでですえ! あんたの時代も役目も、これでお終いですなァ!!」 もう、月詠の声も遠くに聞こえてきた。 (俺の・・・役目・・・くそ・・・何を今さら・・・) 自分の意思とは関係なく、力が入らぬ体を引きずりながら、不意にシモンは月詠に言われた言葉を繰り返した。 自分の役目は終わり? 薄れゆく意識が、徐々にシモンの心を傾けていく。 (いや・・・ひょっとしたら、俺の役目は・・・ギミーにコアドリルを渡した時点で本当は終わっていたのかもしれないな) それは、不意に見せた心の弱さ。 (でも、何かくすぶってるものがあった・・・そんな時にネギたちと出会った・・・) 俯きながら、もう十分なのではないか? と誰かに語りかけられているようにも感じた。 (でも・・・もう充分なのかもな・・・俺たちの意思を受け継ぐギミーとダリー・・・ネギたちもまた自分の道を見つけ、その道に向かって努力を続け・・・そして俺は今・・・新たな友の命を守ることも出来た・・・) 自分の役目など関係ない。最後の最後に、フェイトという新たな友の命を守り、希望を未来に託した。 自分は十分戦った・・・ 例え自分が消えても・・・ きっと後から続く者たちが・・・ 「・・・だなんて・・・死んでも言うわけがねえだろうが!!!!」 こんな所で終われない。 もしこんな所で、自分で自分を良くやったなどと言って諦めてしまえば、一体自分は何人の仲間に「歯ァ喰いしばれ」と怒鳴られてぶん殴られるか想像もできない。 何よりも・・・ ――ならばこの宇宙・・・必ず守れよ・・・ 奴が許してくれるわけがない! そして散って行った仲間や宿敵だけではない。 ――失った仲間や、女、そして貴様らの先祖たちに、掴んだ明日とまだ見ぬ世界を見せてやれ! それが貴様の役目だ! ヴィラルが託してくれた。 ――お前は世界のうねりの真ん中に居続けろ。そして駆け抜ける新たな時代の先頭に立ち、その背中を後から続く者たちに見せ続けろ! ラカンが教えてくれた。 「俺はまだ・・・生きている!!」 生きている限り自分が背負った役目。倒れていった者たちと後から続く者たちの想いを抱え込んで生きていくこと。 託され、諭され、そして最後は自分で決めた道だ。 シモンの役目はまだ終わっていない。 「負けねえ。こいつだけには絶対に負けるわけにはいかない!」 だからこそ負けられないと、シモンは奮い立つ。 例えその手に、もはやドリルを生み出す力もなくとも、足掻いて足掻いてジタバタしてやるとシモンの瞳が訴えていた。 「ふむ・・・虚勢とは思えぬ気迫。天晴だ。称賛に値する」 そんなシモンに対して新たなるアーウェルンクスが発した言葉は嘲笑でも皮肉でもなく、称賛であった。 「我からすればそなたは脆弱なるヒトに過ぎぬ。しかし、凡庸でないことは認めよう。先に放たれた一撃を持ってしても、そなたから感じた力は通常ではありえぬ時間と道を経てたどり着いた境地と見た」 クィーンデキムは明らかな上から目線でシモンに感嘆した。 「その気迫・・・そして我を一度でもその力を持って消滅させたこと・・・人の進化の果てが生み出す力は比類なき物であった。だが、そこまでの境地に達した力は、返ってこの世に利を生み出さぬ」 もっとも、褒められたところでシモンは微塵もうれしくなかった。 「人の進化の極みが神の領域にまで達すると知った以上、そなたを脅威とみなし、またそこまで道を極めた者としての敬意を表して我が引導を渡してやろう」 だが、勝手に語りだし、勝手にシモンを称賛し出したクィーンデキムは、そのまま勝手な事を言い続け、勝手に終わらせようとする。 「しかし、シモンとやら。例えその存在が消滅しても、そなたはこの幻想のみの魔法世界において我が見た唯一の本物として、その存在を永劫に我の中に刻もう」 そして勝手に締めくくりの言葉を述べて、次の瞬間にはシモンを消滅させるための魔力を掌に凝縮させて放とうとしていた。 シモンからすれば、ふざけんなの一言である。 「人間を・・・なめんじゃねえ」 命は惜しい。 だが、今はそれすらも懸けてしまわねばならぬと感じているシモンは、ただただ自分の本能、精神、そして細胞に至る全てに向かって叫ぶ。 (頼む・・・俺の中に存在する螺旋の力・・・俺は・・・この場で燃え尽きてもいい。今、戦える力があればいい! たった一つの命で生き抜くこと・・・それを・・・その強さを・・・重みを・・・こいつに分からせてやるまでは!!) 命を捨てるわけでも投げ出すわけでもない。ただ、燃え上がらせるのだ。 「たとえこいつが神だろうと・・・食い尽くせねえ・・・ありったけの魂でなァァァァァァ!!」 その瞬間、クィーンデキムの滅びの魔法が放たれる。 「滅びよ」 避けなくては死。 しかし、シモンはただ叫び続ける。 「今やらねえで、いつやるってんだよ!!!!」 今こそ命を燃やし尽くしてでもと・・・ だが・・・・・・・・ 「それでも死んだら終わりネ」 シモンの目の前に、誰かが現れた。 「え・・・?」 シモンは目を疑った。 「そんなことは絶対に許さないヨ。例えこの世の道理を捻じ曲げようとも」 突如現れたのは、黒髪の謎の女。 後姿だけだが、自分と同じぐらいの年齢に見える。 ただ、気になるのはそんなことではない。 現れた女は、放たれたクィーンデキムの極大呪文に対してシモンを庇うように正面に立ち、小さなドリルのアクセサリーと懐中時計を取り出して、呪文に向かって構える。 「見るがいい、シモンさん。私が未来で見つけたコアドリルとカシオペアの科学と魔力を融合させれば・・・・・・」 コアドリル? カシオペア? 次の瞬間、女の前にはブラックホールのような黒い渦が巻き起こり、クィーンデキムの魔法を吸い込んでかき消した。 「・・・ッ・・・そなた・・・何者・・・いや、何をした。我の魔法が消えた?」 クィーンデキムもこの瞬間、少し眉が動いた。現れた謎の女に、消された力。 その原理を理解できないでいた。 すると、女は答える。 「ただの時空間の狭間ネ。あなたの魔法はチョビッと面倒だたので、何もない時空間に吸い込んで爆発させただけネ」 その答え、別にシモンは理解する気はないし、聞いてもいない。 ただ、目の前の女に目を奪われていた。 「お、・・・お前は・・・・ま・・・まさか・・・まさか・・・」 その女はどこかで聞いた口調と、どこかで見たことのあるようなお団子を作った髪型。 「おやおや、どうしたシモンさん? あまりにもスーパー激烈美人に成長した私に見惚れたカ?」 そして何よりも、かなりボロボロで男物なのか少しサイズが合っていないように思えるが、紛れもなく大グレン団のマークが刻まれたコートを纏っていた。 「はっはっはっは、昔はあなたに良く驚かせてもらたからネ。逆にこっちが驚かせると、勝った気分になるヨ」 そしてそのコートは見覚えがある。 それは、シモンがかつて銀河の果てで激戦を繰り広げてきた時に纏っていたコート。 だが、それはあの女に渡した。 ネギの生徒のクラスメートで、木乃香たちと同じ年。 シモンを大グレン団のシモンと知りながら、真っ向から勝負を挑み、そして己の成すべきことを成すために学園祭の時に別れたあの女。 「私がどこの世界のどの時代の誰の傍に居ようとも・・・私の生き方も道も私が決める。だから私は自分の意思で、自分で決めてここに来た。ちょっと骨休みも兼ねた小旅行気分でネ♪」 餞別に渡したコートは、当然中学生の彼女には大きくてブカブカだった。 しかし今の彼女は、サイズこそピッタリではない物の、それでもちゃんと着こなし、それどころかむしろサマになっていた。 「な・・・なんや・・・なんやあんたは!!」 月詠が叫ぶ。 すると女は、ニヤリと笑みを浮かべて告げる。 ゴゴゴゴと背後に効果音を響かせながら・・・ 「かつてはナゾの中国人発明家! 便利屋、恐怖のマッドサイエンティスト! また、スーパー天才美女にして人気屋台超包子の元オーナーの火星出身の火星人!!」 ツッコみたい衝動に駆られるシモン。だが、今はまだツッコまない。 「しかし今では!!」 間違いない。シモンの知っている彼女よりも成長して大人になって見違えたが、この女は間違いない。 「今では、大グレン団の伝説受け継いだ、時空突破の超鈴音!!!! 只今婚活中ネ!!!!」 超だ。 「私を誰だと思っているネ!!!!」 遥かなる時を超え、シモンの宿敵である超鈴音が逞しく成長した姿で、シモンの窮地に緊急参戦した。 今ここに、麻帆良学園祭以来の宿命・・・ 最強タッグが復活した! 後書き アーウェルンクスの合体した人は、ハンターハンターのアリキングの口調を意識しました。 さて、この小説は色々な女性にシモンフラグが立っていますが、正直それはオマケです。 必ずしも主人公に恋愛感情を抱いている女キャラがヒロインではないのです。 ですので、私としては木乃香とかエヴァとかをヒロインとは思っていません。 真のヒロインとは男を成長させる女か、男が全てをむき出しにして向かい合える女というのが私の考えです。 だからこそ、シモンが大グレン団の誇りを懸けて戦った第一部の実質的ヒロインである超鈴音。 このまま第二部では出番なしなんて神が許しても私が許さん。 というわけで、広い心でご都合主義をお許しください!! ついに出しちまった! だが、もう知らん! とにかくシモン好意度ランキングダントツ一位のアダルトバージョンの超鈴音の登場です。 何故大人バージョン? シモンと同じ世代で同じ目線で並ばせたかったのと、正直これからの原作の流れ次第では15歳の超鈴音が再登場する可能性もあります。 その際に混乱しないように、こっちでは成人バージョンを出しました。 ドラゴンボールのトランクスが赤ん坊の時の自分を抱っこできるように、同じ時限に二人居てもいいだろうという結論に至りました。 というわけで15歳の超鈴音が来た未来から、更に数年後の未来から来た超鈴音の登場です。 どうやって来た? チートな能力と科学力で・・・まあ、世界樹も光ってるし・・・
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初恋物語 (上京物語 外伝 ときめき純情初恋編) 第二部 ~ 不思議ちゃん→天真爛漫→しっかり者→バカ ~ 554 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 06 53.86 ID Y0SYbfw0 つづき コブラ「Kくんってさぁ」 K「はい。」 コブラ「他にもバイトしてんの?」 K「なんでですか?」 コブラ「大将が言ってたよ。」 K「まー学校行ってないですから。 高校おもろいですか?」 コブラ「んー普通かな。 仕事ばっかで遊びたくないの?」 K「休みの日は遊んでますよ。」 コブラ「休みって日曜? ここも入ってないし」 K「はい。」 コブラ「遊び行かない?」 K「いいですけど 遊びってなにするんですか?」 コブラ「わかんないww 考えてよ~。」 K「なんじゃそら。 んじゃ考えときます。」 コブラ「絶対ね。」 555 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 10 59.93 ID Y0SYbfw0 K「コブラさん やたら積極的なんですけど」 しそ「マジww」 K「どしたんですかね」 しそ「やっぱ年上の余裕みたいなもんじゃない? もともと積極的だし」 K「へ~。」 しそ「困ってんの?」 K「んーちょっと。」 しそ「そっかー じゃあ無理にくっつけようとするのやめる。」 K「無理にくっつけようとしてたんすかww」 556 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 11 51.10 ID Y0SYbfw0 10年たっても特徴とか声とか覚えとんなー 557 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 23 08.71 ID Y0SYbfw0 K「結構慣れました?」 パローレ「まだ注文取りに行く時とか緊張してますww」 K「まだ4日目くらいでしたっけ」 パローレ「えーと5日目かな」 K「そーいや 台風の日なにしてたんですか? あれ」 パローレ「え?」 K「キャミ一枚で歩いてたけど めっちゃ雨降ってたのに。 なんかあったん。」 パローレ「やっぱKさんなんじゃないですか!」 K「わははww」 パローレ「ちょっとショックな事あって。」 K「ふーん。 彼氏に振られたとか。」 パローレ「そんなんじゃないですよww 親とケンカして。」 K「そーかー。 なんか訳ありっぽかったけど。 それにしてもよく顔なんか覚えてましたね」 パローレ「そりゃ 「使えや。」 って言われて ちょっと感動してましたもんww うわー なんか ドラマみたい―って 」 K「女の子やなぁ。 俺はまったく気付かんかったけどww」 558 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 30 44.01 ID Y0SYbfw0 パローレ「コブラさんって Kさんの彼女なんですか?」 K「え。なんでそー思うんですか?」 パローレ「いや 見ててわかりますよww」 K「え そういう風にみえるんや。」 パローレ「いや コブラさんがKさん好きなのはすごく分かります」 K「女は鋭いなぁ。」 パローレ「もう長いんですか?」 K「いや 僕も入って間ないですし 付きあってもないですww」 パローレ「え~ww」 K「でも好いてくれてんのは知ってます。」 パローレ「答えてあげないとww」 K「別に好きでもない人と付き合えます?」 パローレ「あー 好きじゃないのか…。 じゃあ無理ですね」 K「それにここで同年代の男が他におらんから良く見えてるだけでしょ。」 パローレ「冷めてますね」 559 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 44 08.85 ID Y0SYbfw0 一ヶ月後 タオル「やっべ~」 K「どしたんすか」 タオル「パローレ 彼氏いないらしーよww」 K「ていうか彼氏おる奴少ないなぁ…。 てきとーにゆうてるだけちゃいます?」 タオル「えー そーなんかな・・。」 K「ていうか相手 高1ですよ?ww」 タオル「いや俺も19だし まだ。」 K「ええんやww」 タオル「そりゃいけるだろー」 K「へー。 まあいい子やと思いますよ 顔もきれーやし」 タオル「お前コブラどーなの?」 K「いい加減しんどいです。」 タオル「ってかなんでダメなの?」 K「気持ち悪いこと言っていいですか」 タオル「なんだよw」 K「ドキドキせえへんのですよ 話したりしてても もう 素 なんです」 タオル「なんだそれww 意外と真面目だな。」 560 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 07 58 09.44 ID Y0SYbfw0 数日後 K「(やば。 ねむい・・・・。)」 ふきふき K「!!!」 ざくっ なんかステンレスの机の裂けたところで指切った K「うおっ。」 どくどく K「(やば えらい血でてんな。 かなりざっくりいってる。)」 大将「どしたん?」 K「あ ちょっと指きって」 かくしかくし 大将「大丈夫か? おい 絆創膏取ってきて」 K「いや 俺行ってきます すいません」 たたたた パローレ「うわ! どしたんですか? 血 垂れてますよ!?」 K「ガムテープないかな?」 パローレ「バンドエイドじゃないんですか?」 K「いや 血出すぎて 張れんと思う。 あ そこの黒ガムでええわ。」 ひょい びーーーーーーーー びりーーーーーーー(縦裂き) ぐるぐるぐるぐる びっ K「よっしゃ。」 パローレ「ワイルドですね。 絶対膿みますよ?」 K「そん時はそん時。」 パローレ「えーー・・・・。」 561 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 08 04 37.60 ID Y0SYbfw0 パローレ「暇そうですよね・・。」 きょろきょろ K「どしたん。」 パローレ「いやいや。」 ひょい K「(はさみ?)」 パローレ「ちょっと。」 ふりふり 手まねき K「?」 すたすた パローレ「手 貸してください」 K「?? はい。」 パローレ「いや 切った方!!」 K「なんでよ?」 パローレ「ちゃんとしとかないと駄目だすよ。」 K「だすよって。 ええよ。」 パローレ「あーもー 手ーだしてーーー」 じたばた K「なんやこの子ww はい。」 しそ「wwww」 にやにや K「見てんじゃねぇよ」 しそ「うわタメ口ww」 562 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 08 12 49.11 ID Y0SYbfw0 パローレ「動かさないで下さいよ」 がしっ K「ガムテープ切るん?」 パローレ「はい・・・。」 そろーーー ちょきちょき K「・・・・・・。」 ちょきんっ ぽろっ ぶわっ パローレ「UWAAAAAAAAAA!! 血吹きだしてきた!!」 K「ちょww」 パローレ「あーーーーーーー 服についたぁぁぁぁっぁ」 K「うわ 床に垂れた!! しそさん おしぼり!!」 しそ「wwww」 たたたた ふきふき パローレ「あー駄目だ どんだけ拭いても血でてくる」 K「ありがとう やっぱガムテまいとくわ。」 ぱっ パローレ「あーもー いいから」 がしっ ぐいっ K「なんやこいつーーーww」 563 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 08 19 45.70 ID Y0SYbfw0 パローレ「よしっ!」 ぺしっ K「あいでっ バンドエイド何枚使ってんのw 怒られるで」 パローレ「めちゃくちゃ深く切ってたじゃないですか~ 最初に言ってくださいよもう。」 K「このボケww」 パローレ「うわ あたしの手 血まみれww 洗ってこよ」 たたたたたた K「(あーゆうキャラか。 把握。)」 すたすた 厨房 大将「なんだその指ww」 K「すいません 救急箱のバンドエイドほとんどカラです」 大将「いいけどさぁ そんな深かったんか?」 K「割と。」 564 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 08 30 51.03 ID Y0SYbfw0 スタッフルーム がちゃ K「お疲れ様でーす」 パローレ「あ お疲れ様です」 K「あ 制服や。女子高生!! 女子高生!!」 パローレ「wwww 手大丈夫ですか?」 K「なんか指が変色してるww」 す パローレ「うわ! ごめんなさいすいません」 K「ええよ。 こうしとかんとまた血たれるしな。」 パローレ「ガムテープよりマシですよねww。」 K「そうですね。 ありがとーな。 あとバンドエイドまくとき手に乳当たってたで」 パローレ「やらしー。 じゃあそれはサービスしときます。」 K「やったー。(棒読み) あとため口でいいよ。タメやし。 俺もいつの間にかタメ口やし」 パローレ「わかりました。 じゃあ K。」 K「呼び捨ては気持ち悪いやろ。」 パローレ「気持ち悪いってなに。 じゃあKちゃんでいきます。」 K「Kちゃんって・・・。」 565 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 投稿日:2007/04/27(金) 08 37 42.67 ID Y0SYbfw0 第2部 ~ 不思議ちゃん→天真爛漫→しっかり者→バカ ~ 第3部 ~ ロマンティックAGEるよ ~ に つづく PHANTOM 0・5 8へ
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329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/11(火) 20 48 28.28 ID 8iN1+OED0 [16/22] お題 つ・お目当ての物が品切れでがっかりなツンデレ 417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/10/12(水) 01 21 59.09 ID PN17whIz0 [6/9] 329 「ちょっとどういうことよ!」 えっ、何が? 「さっきスーパー行って"まつたけごはんチップス"を探してきたんだけどなかったの!」 あっそ、くだらね…… 「下らないとは失礼ね、私があれをどれだけ欲しがってたか知らないくせに……」 てかなんでそのお菓子知ってんの? 「え?あ、や、それは……」 もしかしてさ、昼休みに俺が話してたの聞いてた……? 「き、聞いてる訳ないじゃない!ばっかじゃないの!?」 あーなるほど、それで残念がってたのか 「違うから!まつたけごはん味のくせにシイタケの味しかしないって聞いたからどんなもんか気になって……」 それ俺が言った感想 「……!」 んじゃ、俺んちの近くのスーパーで買って帰るか まつたけごはんチップスは存在します
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289713269/522-538 俺と桐乃は雨を伝って やっぱり傘を持ってくれば良かった。 俺は夕方の街中、書店の軒先で一人うなだれていた。 天気予報で降るのは分かっていたんだけど、部屋の窓から曇天を仰ぎ見るに、さっさと戻ってくれば大丈夫だろうとタカをくくって油断しちまったんだよなー。 ちょいとマンガ雑誌を買いに家を出てから書店へと向かい、購入してから他の雑誌を立ち読みしていたのが致命となったのか。 店を出ようとしたら、 「……これだよ」 ザーと空から落ちてくる無数の雨粒。 どうみてもすぐにやむ気配は無く、逆にこれから終日降りしきる勢いを感じさせる。 ついてねえな。走って帰っても絶対ズブ濡れになんぞこれ? 「しゃあねえ、近くのコンビニにでも走ってビニ傘買うか」 それでも辿り着くまでにだいぶ濡れちまうことになるだろうが、傘無しで家に戻るよりはマシだ。 俺が意を決して店先から走りだそうとした矢先、目の端に見慣れたヤツがひっかかった。 テクテクと、こちらへと近づいてきているそいつは傘の中に頭が隠れてしまっているが、ライトブラウンに染め上げられた髪は長く背中へと伸びており、両肩から前にも、金糸の帯のように胸元へと下りている。 艶やかでストレートな髪だが、ちょいとハネてるところが本人の性格を表している特徴とも言えるだろう。 また、スレンダー気味ではあるが均整のとれた体とスラッと伸びている足は雨煙で遮られている中でもはっきりと存在感を保っている。 すぐに誰かは理解出来た。 ほぼ毎日顔を突き合わせているんだから間違えたくても間違えねえよ。 どうやらソイツもどこかへ出かけていたらしく、今から家に帰ろうとしているんだろう。 ちょうどいいね。これでビニ傘を買うお金も浮いて、雨にも濡れずに俺も家へと帰れることになったぜ。なんせ俺はソイツと同じ家に住んでいるからな。 おっと。こっちには気付いてねえみたいだ、通り過ぎようとしてるよ。 俺は声をかけた。 そいつ――すなわち、俺の妹に。 「おーい桐乃」 ピタリと足が止まって、傘の中から俺の顔を覗いてくる。 うん、気付いたみたいだ。帰りでかち合うなんて珍しいが、おかげで助かったぜ。 俺はにっこりと笑いかけ片手をあげて桐乃に手招きをした。 桐乃はにっこりと笑わずに無表情のまま俺を無視して歩き出した。 「おい!?」 華麗にスルーしようとしてんじゃねえよ、コラ! 俺は更に大声で桐乃を呼ばわる。 「桐乃ー。お~い!」 「………………」 てくてくてく。 「桐乃さーん! こっちこっち、ここにお兄ちゃんがいるよ?」 「………………」 桐乃は俺の声が聞こえていないのかガン無視で通りすぎていく。 いや聞こえてないわけねーだろこのやろう! 足だって急に速くなってるしよ! なんだって呼びかけに答えてくれないわけよ!? 人が困ってんのにこの態度。こいつ小学校で道徳教育受けてないんじゃないのか? 「こーら桐乃、人が呼んでんの無視ってんじゃねえ!」 置いていかれたらたまったもんじゃないので、俺は駆け出して桐乃の傘へと入る。 「うげ。許可なく入ってくんな!」 第一声が『うげ』ってなんだよ、相変わらず口が悪いなオマエ。 「呼んでもオマエが反応しねえからだろ。てゆーか聞こえてんのにどうして俺を無視する!? 傘忘れて困ってたんだから助けてくれたっていいだろ? 足早に通り過ぎて行くなよな」 「うっさいなあ、アンタがこんな往来で大声出すからじゃん。恥ずかしい」 「だったら最初から俺を傘に入れてくれればよかったんだよ。そしたら大声出す必要も無いんだし」 「あ~ウザ。フン、ずっと濡れて帰れば」 桐乃は突如方向転換して俺を雨の中へと置いてけぼりにする。 あわてて追いすがり、 「分かった! もう文句言わないから、傘に入れてくれよ。な?」 「もう入ってるじゃん。……なんでアンタと相合傘しなきゃいけないわけよ。誰かに見られたら超イヤなんですけどォ~」 そっぽを向いて髪をいじくっている妹様は、どうやら俺と相合傘するのがご不満のようだ。 たかが一緒の傘に入って帰るだけだろ。それによく見りゃ周りに人通りもほとんどねえんだから自意識過剰だっつの! だがそんなことを愚かにも口にはしない。置いてかれてずぶ濡れになっちまいたくねえからな。 なわけで俺はもう一度手を合わせて桐乃に頼み込んだ。 「頼むよ桐乃、このとおり! 家までいいだろ?」 「へ~、そんなに妹のアタシと相合傘したいんだアンタ。……シスコン」 …………ぐ。怒っちゃダメ、怒っちゃダメよ俺。 「ま、まあタマにはな」 「はぁ~あ、ど変態の兄貴を持つと苦労するわぁ。――ま、そこまで泣いて頼んでんなら仕方無い。特別に入れてあげる、感謝しなさい?」 泣いて頼んではいないけどな。 「ほらぁ、ボサっとしていないで傘持ってよね」 「へいへい分かったよ」 からかいつつも、どうやら一緒の傘に入るのは了承したようだ。桐乃から傘を受け取って、俺たちは家路へと歩き始める。 天空から落っこちてくる雨はさっきよりも勢いを増して土砂降りだ。 こりゃマジで助かったわ。良いタイミングで現われてくれたことには隣を歩いている妹に素直に感謝を捧げよう。 その妹は「濡らさないでよ」とかぶつくさ言いながら、肩が触れるくらいの距離で俺と歩を共にしている。 淡く香水の良い匂いが漂ってきて、背中がどうにもこそばゆい。 う~~、相合傘か……。――――って!? 桐乃と同じように自意識過剰になってどうするよ? ええい、落ち着け俺! にしても。 香水もそうだが桐乃のヤツはあいかわらずキメた格好をしている。オシャレしてどこへ行ってたんだか。 そぅっと横目に流し見ていると、 「なにチラチラ見てんのよ。キモ」 「見てねーよ」 「ウソ。見てたじゃん」 くっ……。こういうことに関しては女ってめちゃくちゃ鋭いよな。 「別に。ただ、雨の日なのにどこ行ってたのかと思ってな」 「気になるんだ?」 なんだそのまるで俺が妹の行動を逐一気にして仕方が無いって感じに受け止めたようなイントネーションの『気になるんだ?』は。 おまえのことなんか知るか! ちょっとだけ、なんとなく興味をひかれただけだっつの。 「あんたこそ傘も持っていかずに何やってたのよ?」 「しょうがねえだろ、買ってすぐ戻ろうと思ってたのに降りだしちまったんだからさ。ったくツイてねえよ」 「ドジィ~」 ニカァと俺の横やや下から白い歯を見せてくる桐乃は、俺が傘を忘れて困っていたことが嬉しいらしい。イヤなやつだ。 うるっさいよ、ばーか。オマエだってけっこうドジなとこあるくせによぉ。ぺっぺ! ――とは、傘を借りてその身を保護してもらっている俺としては言えないので、代わりに口を尖がらせるだけに留めておいてやった。大人の対応というヤツだな、うん。 「で。どんな本買ったの? マンガ?」 「ああ。ただの週間雑誌だよ。読み終わったら貸してやろうか?」 「うん、読むけど。――アンタ先々週号とか買ってないじゃん。たまに買わないとかやめてよね、話分かんなくなっちゃうじゃん」 「だってたまたま別のとこで読んじまってたし」 「だってじゃない。ちゃんと買うの! 分かった?」 「わーったわった」 基本的には買っているんだけど、俺って数タイトルくらいしか読まないから、たまたまコンビニ立ち寄ったときとかにパラパラ立ち読みってこともあんだよな。 桐乃はそれが気にいらないらしい。 読みたければ自分で買えと言いたいとこだが、女の子が少年漫画の雑誌を手にするのはちょいと抵抗感あんのかもな。 エロゲーやらアニメは買っているくせに、こういうとこは変に女の子らしい。 そういえば、コイツって買うには色んな方法があるって言っていたけどどうやってんだろね? 未だに謎である。店で普通に買ってるんだとは思うけど? まぁ知らないままでいよう。聞いちまって恐ろしいことだったりしたら俺の神経がやられちまう。触らぬ妹の秘密にタタリ無しだ。 俺と桐乃はそれからも、とりとめのない会話をして帰り道を歩いていく。 「明日も降るのかな? 雨」 「ん~、最近天気崩れやすいかんな。降るんじゃねえの? なんだよ、明日もまた出掛けんのか?」 「気になるんだ?」 なんだそのまるで俺がオマエに付いて行きたがってると勘違いしてそうなイントネーションの『気になるんだ?』は。 「普通に聞いただけだろが!」 「はいはい。……別にどこも行かないわよ。雨の中とか歩くの超ヤダしぃ。髪だってまとまらなくてイラつくもん」 ふぅん。 にしては普段と変わらねえくらい綺麗な髪してると思うけど、俺には分からんようなレベルで気にしてんだろうな。 「今日だってアタシが家に帰るまで降りださないで欲しかったのに、降っちゃうとかありえなくない?」 いくらなんでもお天気様にまでオマエの都合に合わせろなんて、ありえなくない? 「そりゃ災難だったな」 適当に同意を入れつつ。 そういや逆に質問を返されちまって聞けなかったけど、 「けっきょくオマエこんな遅くまで、どこ遊び歩いてたんだよ?」 季節がら日が沈むのが早く、雨も手伝ってか歩いているうちに周囲はかなり薄暗くなってきていた。 「ププッ。なぁ~にぃ? やっぱ気になってんだ」 「んなわけねぇだろ。オマエが喋りたそうにしてっから話振ってやったんだよ」 「は? 勝手に捏造しないでくれる? ――まあいいや、そんなに知りたいなら教えてあげる」 目元をゆるませ、桐乃はとても楽しそうな笑みを浮かべて残りの言葉を口にした。 「アタシ、今日デートしてきたから」 「あ?」 デ、デートだ!? 誰と……だよ? 「街で買いものしててぇ~、カラオケとかも行って超楽しかったし」 今日一日のことを思い返しているのか、目を細めてエヘヘーなんてしまりの無い声を出して笑んでいる。 桐乃の交友関係は広い。俺の知らないところでも多くの友人がいて、猫をかぶりまくって外面の良いコイツには言い寄ってくる野郎もそれなりにいるらしいことは、桐乃の親友である、あやせからも聞いている。 彼氏なんていねえのは分かっているが、ちょっと会って遊ぶくらいの相手はいても不思議ではない。 「誰とデートしてたか知りたい?」 俺の知っているやつってことかソレは? 「………………誰だよ?」 俺はぶっきらぼうに聞き返した。 「え~~教えて欲しいんだ? めっちゃ可愛い妹のデート相手が誰なのか」 「チッ。てめえが聞いてきたんだろ」 「そーゆー態度じゃ教えてあげない」 ご機嫌良さそうに答えをはぐらかしている桐乃に俺はだんだんとイラついてくる。 こいつがどこの誰となんていちいち気にしたって仕方ねえだろ。コイツ自身のことなんだからよ。そう普段は心底思っているはずなんだが、どうやら今の俺は違うらしい。 「いいから。早く言えって」 ムキになってやんのーと口に手を当ててほざく妹の仕草が、どうにもムカつく。 押し黙ったまま促すとようやく桐乃は誰なのかを口にした。 「……あやせ」 「あ、あやせ?」 「そだよん。ここんとこ忙しかったから、たまにはデートしよってあやせとは約束してたもん。だから今日は二人だけでずっと一緒に遊んでたんだー」 「…………」 ……んなこったろうと思ったよ。ケッ、あーあつまんねえオチだったぜ。 俺はひとり悪態をつきながらも、このつまんねえ話の締めくくりに安堵しかけた。 が、 「あんたアタシが男とデートしてるとことか想像しちゃったんだぁ」 ムスッとした俺の顔が気に入ったのか桐乃はなおも指差して俺のことをからかう。 「……普通そう思うのが当然だろ」 「ま、そだけどね~。――だって超カンペキなあたしに吊り合うような人ってなかなかいないじゃん? 友達と遊んでる方が楽しいし」 面白くもねえ話を吐き続ける桐乃は楽しそうだ。 俺は「ああそう」と素っ気なく興味ないと答えながら雨の音に集中するが、それでも桐乃は話すのをやめない。 どうやら俺に自分がいかにモテるか、どういう男じゃなければ相手にしないか語りたいらしい。 「でもぉ~アタシだったら超セレブとかでも引く手あまた? あやせんとこのパーティに呼ばれた時とかなんて、若くてかっこいいのにすっごい大きな会社の役員やってる人とかもいてさ。 そういう人たちからも色々名刺も貰ったりして? 正直困るくらいなんだよねぇ」 ピチャリと濡れたアスファルトから靴に水が染みこんできて嫌な感触を伝えてくるが、俺は強く足を踏み込み、ボソリと妹の名を呼ばう。 「桐乃」 「お金あればいいってわけじゃないけど、人並み以上の甲斐性くらいは無くちゃ男は駄目よね」 「桐乃」 「あとなんといっても優しくなきゃ完全アウト。冷たい男とかマジありえないし暴力とか論外。そうそう、この前なんか街で、」 妹が口を動かして更に言葉を続けようとしたとき、 「黙れって。……るせえよ」 「……ッ……!?」 歩みを止めて、俺は低い声で唸るように桐乃の言葉を遮断した。 桐乃はビクリと固まって、笑みが消えた口は少し開いたままに、目を見開いて不安そうに俺を見つめている。 「…………俺にそういうつまんねえこと、話してくんな」 それだけ言って、俺はふいっと視線を桐乃の顔から外したが。 即座に後悔が胸の内から襲ってきた。 な、なに俺は、妹相手に凄んでんだよ? こいつは別に俺を罵倒して貶しているわけでもなく、ただ単におしゃべりしてただけじゃねえか。 それでも言い様の無い不快感が沸きあがって乱暴な言葉を吐いたことには変わりは無い。 「な、何よ。……怖い顔して。ば、ばっかじゃん……」 こわごわと俺への文句を紡ぐ桐乃へ向き直り、俺は素直に頭を下げて謝った。 「……わりい。いきなりキツい言い方してすまなかったよ」 「う、うん」 謝ったあと、また二人で雨の中を歩き出すが、気分は天気と同じ色に変わっちまっていた。 ぐっぎゃああああああああ! 桐乃の言うとおりだ。バカじゃねえの俺? 意味も無く空気悪くして息苦しくさせてんじゃねえっつうの! 居心地の悪さに包まれてしまっているが、桐乃も俺もお互いが居ない場所へ立ち去ることが出来ない。 俺と桐乃は二人、一つの傘に入って、まるで閉ざされている空間に縛り付けられているみたいだ。 なわけで、ここで取れる俺の選択肢は一つしかないってことだな。 「なあ桐乃よ」 「…………なに?」 「ゴメン! マジ悪かった! 許して、ね!?」 この気まずさを直すために取った俺の行動は、妹への全力平謝りだ。 情けないなんて思わないね、立ち直りの早さっつうか気持ちの切り替えやすさは俺の美点だ。現状取りあえず出来うる、最大限の努力をしてると自負しよう。 まぁ、自分でやっちゃたことへの尻拭いってだけの話なんだけどさ。 「超怖かったし。サイテー。バカ」 桐乃は半目で俺の方を睨んでくる。 「反省してる」 「……分かってんなら別に、いいけど。あんたの今の姿、なんか女の子傷つけてホイホイ謝っちゃうとことか、マンガとかにも良く出てくる最低DV男じゃん?」 痛いところついてきやがるな。 俺の心境もまさにそんな感じだから、後悔して素直に謝っているんだよ。 しかしそれを面と向かって言われてしまえば、悪いのは俺かもしんねえけど、けっこ傷つくんだぞ? 「どうせ俺はオマエがさっき言ってたようなのとは違うしな。セレブでもなきゃ優しくもねえよ。……ほっとけ」 少しふて腐れながら言い放つと桐乃はケラケラ笑いだした。 「ップハハ! あんたが怒ったのって――やっぱり嫉妬しちゃってたんだ! やだぁ、シスコンきんもぉ~~! ククク」 「は!? なわけねーだろ!」 「じゃ、どうして怒ってたってのよ?」 「そ、それは――」 自分でもなんであそこまで機嫌悪くなっちまったかなんて分からねえのに答えようが無かった。 「クスクスクス。正直に吐いちゃえば? 妹がデートしてると思って嫉妬したんでしょぉ~? んでアタシがモテんのが気に入らなかったんだ? 自分はモテないしねー。あ~かわいそ」 ……答えようが無いと思ったけど、見つかったぜ。 なぜならクソ妹様が嘲弄する姿にと~ってもムカついたからだ。 「へっ、知るか。おまえが至近距離でやかましく、くっちゃべってたからじゃねーのぉ!」 「な! あんたの方がそばにいるんでしょ! 傘忘れて、捨てられたみたいに憐れにつっ立ってたのを拾ってあげた恩を忘れたの!? ありえないんですケドー!?」 「勝手に話作ってんじゃねえよ。オマエ俺が声かけたのにスタスタ歩いて行っちまいやがったくせに」 「え? アンタに声かけられたら誰だってそうするでしょ?」 「おい、やめろ! なに人を『常識知らないバカ人間』みたいに見てんの? 泣くぞ俺!?」 「泣けば?」 「…………グス。う゛わぁ~~~~~~ん、桐乃がいじめるよぉぉぉ!」 「ちょっ!? こ、このバカ兄貴! 大きい声出さないでよ! 本気で泣く、普通!?」 「ひぃぃぃぃん。乱暴で生意気で性格ブスなうえマル顔のクソ妹がいじめるぅぅぅ!」 「ぶっとばすわよクソ兄貴ぃぃぃぃぃッ!」 ドゴスッ! (←全力のニーキックがわき腹にヒットした) 「おぐぅぅ……。オ、オーケー妹よ、調子乗りすぎてた。もう大丈夫だから二発目を構えるのやめて!?」 「たくアンタはもう。フン! 次言ったらマジで殺すから! バーカ」 「はぁ~~。……あいよ」 殺されるのは勘弁だからな。 いつのまにか、さっきのような重い空気は霧散して消えて無くなって、代わりに俺と桐乃は自然に軽口を叩き合っていた。 そんなやりとりを続けながら、すっかり暗くなった雨が振り続ける道を、俺たちは歩く。そろそろ家も近い。 と、そのとき前方から一台の車が走ってくるのが見えた。かなり早いスピードだ。 桐乃は気に留めていないのか、俺に顔を向けて八重歯をのぞかせながら、ばーかばーかとまだ言っている。あぁうぜえ。 「だいたいアンタはさー。もっとアタシに優し――――、きゃッ!?」 桐乃の方が車に近かったので俺は腕を取って桐乃を引っ張り、体を入れ替える。 スピードが乗った車はそのまま真横を走り抜けていき、水溜りから大きく飛沫を俺たちに降りかけていった。 とっさに傘を突き出したが、俺の膝辺りから下はベショリと濡れてしまう。 「この大雨ん中、スピード出しすぎだっつうの。電柱にでもぶつかっちまえ」 くそ、ハイドロプレーニング現象なめんなよ? あ~あズボンが濡れちまったよ。 「あ……」 「ん? 桐乃、オマエもどっか濡れたか?」 「ふ、ふぇ!? え、あ……う、う、」 桐乃は目をぱちくりさせて何やらもごもごと唇を動かしている。 よく聞き取れないので顔を近づけてみると、 「ッ!? か、格好つけんな、ばぁか! キ、キモいのッ!」 「んな!? Σ(゚Д゚;)」 突然耳元で桐乃が大声で叫んだので俺は思わずたたらを踏む。 「い、い――いつまで腕掴んでんのよ、変態! 放せっ!」 「おわっとと!? おま、落ち着け桐乃」 「は、放してよ! このバカ! スケベ! ――――ッ!?」 とまあ俺の体勢が崩れかけているところへ桐乃が両手で俺を押すもんだから? そのまま重心は屹立姿勢を維持する制御を失って、俺は今さっき雨中を飛ばしていた馬鹿が水を跳ね上げた水溜り方向へと腰から落ちていった。 泡を食ってしまっていたので、掴んでいた桐乃を放す信号を脳から送ることも出来ず、そのまま二人で一緒に……、 バシャ――――ン! 背中と腰から、じわぁと水が染み込んでくる嫌な感触。 とっさに傘を持っていた手で桐乃を支えたが、桐乃は俺の上で「あたた」と呻いている。 「お、おい。大丈夫か?」 「う、うん」 「なら、早くどいてくれ!」 今も服が水を吸ってどんどん重くなっていっているんだよ! めちゃくちゃ冷たくて寒いってッ!? ようやく立ち上がったが、時既に遅しで俺はほぼズブ濡れ状態。 桐乃も雨に打たれてしまい俺ほどではないが悲惨な状況だ。まとまらないとクサしていた髪は雨でコーティングされて外灯の光に輝いて、ぽたぽたと水滴を落とす。 一瞬、艶やかな印象を受けて思わずドキリとしたが、直ぐに恨みがましく俺は桐乃に非難の声をあげた。 「おまえなー。いきなり押してくんなよな。見ろよこれぇ!」 うっええええええ! 背中から水を含んだ服がぴたぴた肌にひっついてきて、超気持ち悪いぃぃぃ! 「そっちこそ! あ、アンタが放さなかったから濡れちゃったじゃん。もーう、最悪!」 「だーから支えてやったじゃん。んだよ自分のことばっか」 「う、うるさい! アタシもう帰る!」 桐乃はそう言うと俺の手から離れていた傘を拾い上げ、さっさと歩き出した。 俺を置いてね。ひどくね!? 「チッ。待てって。ナチュラルに俺を置いていくんじゃねえ!」 「もう! 入ってくんな!」 「ヤダね。もしこれで風邪引いたらオマエのせいだかんな。はぁ~あ、買った雑誌も濡れちまったしよぉ」 へこむ。こんなことなら買いに行くんじゃ無かったぜ。 うなだれながら俺は水分を含んで重くなった服をなんとかしようと絞ってみるが、余り効果はなさそうだ。 「………………あの。ご、」 「桐乃、悪いんだけど俺やっぱ先に走って帰るわ」 家はもう近いし、走れば数分もかからない。妹の足に合わせているより、もういっそのこといち早く家にたどり着いて着替えた方が得策だと俺は決断した。 「んじゃな。オマエも早く帰って来ねえと風邪引いちまうかもしんねえぞ」 ぞわわと悪寒が走る体を腕で抱きながら桐乃にそう言いつけ、俺は傘を抜けダッシュで家へと戻っていった。 背後で小さく「……ばか」と呟き声が聞こえた気もするが、どうせ文句が言い足りないってダケだろうぜ。 その後、家に帰った俺はお袋に呆れられつつ、さっさと着替えを済ます。 数分後に帰ってきた桐乃も、風呂場に直行して、出てきたらさっぱりしてるようだった。 なんか雨に濡れちまったことをギャーギャー言ってくるかなぁと思っていたが、そんなことはなく食事中もいたって普通の態度。 ま、うるさくないから良いんだけどよ。 それから、寝ようと階段を上がる俺に「ねえ」と声をかけて来た。 「………………」なかなか次の言葉が出てこないが黙って待っていると、 「……マンガ、読んだら持って来て」 それだけ言って桐乃はリビングの方へ戻っていった。 へーいへい。 俺は心の中で適当に相槌を打って部屋に戻る。 寝る前に水に濡れてよれよれになってしまったマンガを少し読んでから、ベッドに入ってその日は終わりを迎え。 そして翌日、俺と桐乃は仲良く風邪を引いた――。 目が覚めた瞬間から妙に頭も体も重たかったんだよな。熱を測ってみたら、三十八度二分まで体温が上がっていてびっくりだぜ。 やっぱ昨日の雨に濡れちまったのが原因だと思われる。 あ~~~~~ぐぞぉぉ! 頭イデェよぉぉ。 病院に行こうかと思ったが、外は昨日から未明まで降っていた雨のせいで気温は大きく下がっている。 無理して病院へ行くより、風邪薬を飲んで静かに寝ていた方が良さそうだ。 お袋に風邪薬を持ってきてもらい、そこで桐乃も風邪を引いていることを聞いた。 なんだよ、あいつも結局風邪引いちまったのかよ、だらしねぇなぁ。 「あんたは傘忘れてったおバカさんだからしょうがないけど、あの子までねぇ」 うっせババア。 事情は話していなかったので、お袋は俺がうっかりと傘を忘れて、やむなく一人走って帰ってきたと思っている。まあ半分以上はその通りなんだが。 細かい経緯を説明したところで風邪を引いてんのに変わりは無いし、言葉を出す気力も無いので俺はゲホゲホと咳きを吐きつつ、再び眠りについた。 それからひとしきり時間が経って、次に目が覚めたのは、数時間後。 熱を測りなおしていないから正確には分からんが、朝よりはだいぶ下がったようで楽な感じを受ける。 俺はのそのそとベッドから起きだして、階段を下り、リビングへ向かった。 カチャリと扉を開けて中に入っていくと、桐乃を発見する。 パジャマ姿。おでこには冷却シートを貼り、部屋から持ってきたのか毛布に包まって、ソファに座りテレビを観ている。 観ているのは当然、アニメな。 「あれ? お袋は?」 「お昼くらいに出かけた。今日、お稽古事の集まりがあるって言ってた」 画面から目を離さずに桐乃が答える。 ふーん、だからオマエ堂々とここでアニメを観てられるってわけね。 「つーか。熱ある子供放っておいて出かけるか? 愛情ねえなー」 「違うって。アタシが行かせたの。子供じゃないんだし大丈夫だから行ってきてって。――楽しみにしてたっぽかったのに、自分の都合じゃないのに行けなくなっちゃうとか、可哀想じゃん」 「……あっそ」 お優しいこって。どーせ俺は親のことも考えてあげられない子供ですよっと。 「体調の方も、もう良くなってきてるしね」 あんま大丈夫そうな格好には見えねえが、アニメ鑑賞するくらいには良いんだろう。 「なぁ、飯とか食ったか?」 少し腹が減ってるから、何か食いてぇんだけどなー。 問いかけながら俺は椅子に座って、食事をするテーブルに倒れこむようにして上半身をくっつける。 う~~、冷た気持ちいい。 「……お粥あるから、それ食べた」 なんだあんのか。顔をずらしてコンロの方を向くと鍋があったのでそれだろう。 俺が立ち上がってコンロの方に行こうとすると、 「あっためてあげる。……待ってて」桐乃はリビングからキッチンに入ってきながら予想だにしなかった言葉を口にした。 「ぅぇぁ?」 思わず意味不明な声をあげてしまう。 「何よ? ……食べたくないの?」 「いや、食うけど……」 「じゃあ、大人しくそこに座ってなさいよ」 桐乃はすげなく言いながら、コンロの火をつけてお粥の入った鍋を温めだす。 おかしい。桐乃のやつがおかしい。どういうつもりだコイツ? 妙に優しい態度に俺はとまどうが、頭の痛さとダルさから、桐乃の行動に納得いく答えを見出せないまま、言うとおり席につく。 コトコトと音を立ててお粥が温まっていく間、俺は手持ち無沙汰に、キッチンに立つ桐乃の後姿を眺めることにした。 髪は整えておらず、若干寝癖がついて、いつものハネッ毛がさらにハネていた。まあこれは……、俺もだが。 いつもは身だしなみをきっちりとしているコイツの油断した姿を見ているようで、どこか微笑ましい。 あと、料理をあまりしない桐乃がキッチンに立っている姿は、新鮮味と不思議な気持ちがない交ぜになって、風邪で機能がダウンしている俺の頭に心地よく響いた。 なんかこういうのも、割と良いもんだな。 思わず、にへらぁと口元が緩む。 「不気味に笑って見られんの、キモいんだけど……」 ふいに俺の方へと顔を向けた桐乃が冷めた目で言ってきた。 「ッ!」 おまえが似合わんことするからじゃねえかよ、ケッ。 バツの悪さに顔をそらす。 ただ、やっぱせっかくの妹の珍しい光景だし? もうちっとは見ておいても良いかもしれない。と、顔を戻して再び桐乃をすがめ見ると、 「……っ? お、おい。大丈夫か」 両手をカウンターのふちについて桐乃は頭を下げてうなだれていた。 「平気だって。ずっと横になってて起き上がっちゃったから、ちょっと立ち眩みしただけだし。――お粥、もう温めなおしたから、座って待ってて」 ふぅと軽い息を吐いて俺を制すが、どうにも弱々しい雰囲気だ。鍋を持つ手も震えていて、見ているこっちがはらはらしてしまう。 「おま、もういいから休んで寝てろって。俺が食うもんなんだしよ」 桐乃に近づいて、後は俺がすると手を伸ばそうとしたが、また「あたしがやるからッ」と制された。 何をこいつはムキになってんだよ。ワケがわかんねえぞ? 普段はぞんざいに俺をアゴで使って自分はお姫様然としているくせによ。 おまえも風邪引いてんだろうが。 体力落ちてんだったら危なっかしいことはよせってえの。 「ほら、さっさと座っててよ! 持っていくから」 なかばキレ気味な声で桐乃は俺をブンブンと手振りで追いやる。 「分かった分かった。なんでもいいから早くしてくれ」 「なにそれ、ムカつく」 どうして素直に言うこと聞いてるのにムカつかれなきゃならないんでしょうかねぇ? ああ頭イテ~~、ぼうっとする。 熱を出した体じゃ突っ込みを入れる元気も起きてこねえよ。 肩をすくめて席に座りなおすと、桐乃は棚から俺の茶碗を取り出して鍋と一緒に持ってきた。 どういう気かは知らねえけど、食事の世話をしたらしい桐乃に内心どこか高揚する俺。 へっ。 なんか魂胆でもあんのかもだが、ぶっちゃけ悪い気はしねえからな。 ダルい体を椅子にもたれさせて桐乃が用意してくれるのを待つ。だが、桐乃の次の行動で俺はまた椅子から体を起こすハメになった。 「おいおいおい。あ、アブねえぞ!?」 「だ、大丈夫だから!」 どうしてこんなことやってんのか、桐乃もやっぱ熱で頭が働いてないんじゃねえのか? 鍋の中の粥を茶碗へそのままダイレクトに移そうとしてるよこのバカ妹! 片手で茶碗を支えて、もう片方で鍋を持っているが、それが重いのか明らかにプルプルと腕が震えている。 イヤな予感しかしなかったね。んで妹へ感じた予感ってやつは大抵の場合、高確率で当たっちまう。 「桐乃! お、おタマ使え――、」 俺が発した言葉を言い終わらぬうちに桐乃は鍋を持つ手の力がユルんだのか、傾き加減を間違えたのか。 今々、コンロで温め直されたばかりのお粥がどばぁっとテーブルへとこぼれ、 「――熱ッ!?」 反射的に伸ばしていた俺の手にかかっちまった。 「…………あ、あ。……あんた……」 俺がとっさに払った手を押さえながら、桐乃は気が抜けたような声をだしている。 何か言ってやりたいと思ったが台詞が出てこず、俺はとりあえず火傷になるといかんので、水道の蛇口をひねって手を冷やした。 冷水が手を覆って流れていくと、熱もそれに委ねられて一緒にシンクへと落ちていく。 そこまでたいした熱さじゃなかったから火傷にはなりそうにないな。 もうちょいだけ冷やしときゃ大丈夫だろう。やれやれだぜ。 「……だいじょう…ぶ、なの……?」 呟くような声が背中からかかる。 「ああ、どうにかな。おまえの方は?」 「ん。……どこも」 火傷を負ったところは無かったらしい。 安心と同時に軽い怒りが沸いたが俺は黙って手を水に当て続け、その後ろで桐乃はテーブルにこぼれたお粥を拭いて、後始末をもくもくとやっているようだった。 そろそろ良いだろ。と蛇口を閉めて手を確認したら、うっすらと赤色に変色している。 ちぃとだけジンと痛みがあっけど、気にしなきゃ知覚しねえ程度のもんだ。 こっちより頭の痛みの方がよっぽど早く治ってほしいね。 シンクから顔をあげてテーブルの様子を見ると、すっかり片付け終わって、茶碗にはお粥が新しく盛られている。桐乃が用意したものだ。 席について、 「これ、食べていいのか?」 桐乃はコクンと頷いて「手、見せて」と言う。 手の色を見てから少し眉をしかめて、冷蔵庫から保冷剤(あの中身がジュルジュルしてるやつ)を持ってきて隣の席へ座る。 次いで、俺の手を引っ張って、持ってきたそれを静かに当てた。 「痛くない?」短い問い。 「――――え? ん……あ、ああ。あんまり当てられ続けっと、逆に、冷たすぎるくらい……っす」 「そ」短い応答。 保冷剤で冷やし過ぎないようにと、優しい手つきで火傷しかけた箇所を丁寧に撫ぜる桐乃は、何か溢れてきそうなものを必死に我慢しているようにも見える。 食事は用意するわ、こんな介護みたいなことをするわ。それに、なんだかすげえ哀しそうにも見える。 ――ど、どうしたんだコイツ!? 変なものでも食ったのか? このお粥に怪しい薬物でも混入していたとか? スプーンですくって口に運ぶが、味はたいして分からない。塩をもうちょっと入れて欲しいくらいで、見るからに変哲もないお粥だが、俺は半ば本気で変なモンが入ってんのかと疑った。 「おまえ、風邪で頭どうかしたんじゃねえのか?」 だってこんな俺の乱暴な問いに対しても、 「……バカじゃん」 覇気の無い、か細い声を口にするだけ。 思わぬ献身的な対応を俺は信じられないもののように見ていた。 やがて俺は粥を食い終わるが、桐乃はまだ俺の手を熱心に保冷剤で冷やしたり撫でたりしている。 「もういいって」 ぶんぶんぶん。 まるで駄々っ子のように頭を振って俺の言うことなど聞かない。 つか、充分冷やしてくれたんで既に痛みなんて無いってーのにさ。 それでも桐乃は必死で、真剣で、それを俺は止める術が無いかのように、しばし桐乃の行為に身を任せた。 いつ雨が降るのか降らないのか、昨日ちょうど家を出る前に仰いだ空のような微妙な空気の中、俺たちは会話をする。 「桐乃。オマエやっぱりまだ熱があんだろ?」 「無いし」 「嘘つくなよ。さっきだって少しフラついてたからこぼしちまったんじゃねーのかよ」 「………………ちょっと前に測ったら……七度一分だったし」 微妙なラインだな。 微熱と言えそうも無いくらいの微熱だが、 「風邪は風邪じゃねえか。治りかけなんだから慣れねえことしてねえでソファで寝ッ転がってろよ」 暗に俺はもういいからってことを含めたつもりなんだが、桐乃にはうまく伝わることがなく。 「るさい、シスコン。……可愛い妹が手当てしてやってんのに、なにが不満なわけ?」 ぼそぼそとしゃべって顔をさっきよりも俯かせてしまった。 ほとほと困り果てる俺。 だってそうだろ? 普通だったらもっとこう元気があるというか、噛み付いてくるというか俺の意思なんて蹴っ飛ばすくらいの勢いなのに……。 俺は桐乃の顔を見つめた。 こっちの方が罵倒する言葉を辛辣に吐いてくることも無く、普段より全然可愛い。だが俺はどこかで、こんな桐乃は可愛くねーよとも思っている。 チッ。未だにガンガン不快な音が頭の中で鳴り響いていて俺の風邪は治っていない。 きっとそのせいで意味の分かんねえこと考えちまってんだろうぜ。 じゃねえと俺は普段から桐乃のことを――。 「………………」 少し会話が途切れたタイミングで、俺は手を引いた。 「おかげで痛くなくなったよ。ありがとな」 「ん」 「粥も美味かった」 「アタシが作ったんじゃ……ないけど」 いじけてしまっているような桐乃のすげない台詞。表情も相変わらず暗いままだ。 少し溶けて、柔らかくなった保冷剤を指の腹なんかで陰気にツツいてやがる。 ……ほ~~う、桐乃。テメェいつまでそんな態度してるつもりだ? お、こら? だんだんと我慢がならなくなってきたぜ。 妹がどうしてこんな落ち込んでいるのか分からないが、それを黙っているような性格を俺はしていないからな。 今までもそうだった。世話を焼いたり、メチャクチャな要求に涙を飲んできたのは――、〝そういう顔〟をさせるためじゃねえんだよ! ベシッ! 「あイタッ!?」 いつもとは逆だ。 桐乃が怒って俺に手を出すんじゃなく、俺が怒って桐乃へ手を出した。 俯いちまっている頭にチョップを叩き込んだら桐乃は驚いたように俺を見てくる。 「似あわねー真似してんじゃねえよ桐乃。いつもいつもクソ生意気な態度見せてやがんのに、なんだその体たらくは?」 「な? ……は、はぁ!?」 「はあ? じゃねえよ。さっきからその態度はどうなんだって言ってんだよ! おまえが落ち込むのなんざしょっちゅうだけどなあ、だが俺を目の前にしてそんな顔されてっと我慢がならねえんだよ! 風邪で弱っちまったからかどうか知んねえけど、なんだってそんな風になっちまってるんだ!? おら、聞いてやっからさっさと俺に話してみやがれ! そんなんなっちまってる原因をよ!」 俺はそれだけ一気にまくし立てて最後に――「ケッ、シスコンなめんな!」――とふんぞり返った。 ケホケホッと蛇足で咳きが出て、いまいちシマらなかったのが俺らしい。 そんな俺の顔を桐乃は呆けたようにのぞき込んでいる。 そして次に表情を変えたときは、さっきまでの消沈しているような気配は無くなって……、 「キモ! キモキモ! このシスコン! 妹に手をあげるとかマジさいてーッ!」 「あー、そりゃ悪うござんしたね~え」 「こ、こんのぉぉぉ――ッ! ムカつくムカつく、……ムカつくッ!」 俺に叩かれた頭をさすりながら対兄貴用に特化してるんじゃねえかみたいな感のあるお決まりの常套句を連呼して。 桐乃はいつもの可愛げない、クソ生意気な妹様へと戻っていた。 俺が望んだように……。 ――十数分後。 俺たちはリビングのソファに座って話を続けていた。 「おー痛て。――おまえなぁ、百回も叩き返すとかありえなくね!? しかもきっかり回数かぞえて。どんだけ執念深いんだよ」 「るさい! かよわい女の子に手を出したアンタが悪いんだかんね。これで勘弁してあげてんのをむしろ感謝しなさい」 「手を出すって……。そんなエロいことした憶えねーよ。……かよわくねえし」 「あ゛あ゛? なんか言ったアンタ!」 「なんでもないから噛み付こうと八重歯見せてくんな!? 怖いから!」 ったく元気になったかと思えばこの勢いだよ。やっぱもう少し大人しい方が可愛いげがあって良いんじゃねえの? 自分のしたことに、ほんのちょっとだけ後悔。 苦笑を漏らしつつ、俺は桐乃に聞きそびれていた本題を切り出した。 「で? 桐乃、どうなんだよ?」 「何が?」 「だからさ、おまえが落ち込んでたのって、どうしてなんだ?」 「む……」 理由を聞くとクッションを胸に抱いて口ごもり、恨めしそうに桐乃は俺の顔を睨んできた。 「話してみろよ。さっきも言ったが聞くまではそばを離れねえかんな。俺に解決できる悩みかは知んねえけど、それでも、」 「一度っ……だけだからね!」 桐乃が言葉を遮った。 俺の方を見据えて下唇を押し上げてとても複雑な顔をしている。 「一度、だけ言うから……。ちゃんと聞かなきゃ……殺すから」 「あ、ああ」 緊張しているのか、決意を秘めた目は潤んで顔も若干赤い。 それが熱の為だけじゃないのはなんとなく理解できた。伝染するように俺へも緊張は伝わり、胸がドキドキする。 桐乃は何を言う気なのだろう。 すーはーすーはー。 深い息を二度ほどついて、桐乃は口を開いた。 「ご、ごめんなさい! 昨日、突き飛ばして風邪引かせちゃって!」 「!」 クッションを抱え持ったまま俺に頭をさげる桐乃。 桐乃の言葉が瞬間豪雨のように降り注ぎ、心臓が一瞬止まったかのような錯覚を覚える俺。 「そのこと気にしていたのか、おまえ」 あんま凄いことが起こると逆に流暢に口が動くモンなんだな。 「だってアンタ、『風邪引いたらオマエのせいだ』って言ってたし、あたしもそうだと思ったから……」 「にしたってあそこまで落ち込むなんてよ」 「そ、そんな落ち込んでないけどッ! …………でも反省はしてる。お粥こぼしちゃったのも、風邪ほとんど治ってたから油断してたせいだし。それで……火傷させちゃったし」 「………………」 だからか。 俺が風邪引いたのも火傷を負いかけたのも自分のせいだと考えて。 その通りと言えなくも無いのかも知れねえけど、そうなるように行動しちまったのは俺の選択だ。 なのにコイツは誰よりも責任感が強いから。 風邪で弱った心と体に、その二つが強く圧し掛かったように感じちまったんだろうか? ……バカ桐乃め。 俺はさとすように桐乃に言ってやった。 「いいって。誰のせいってもんでもないだろ。さかのぼれば俺が傘忘れなかったらよ、オマエだって風邪引いちまうこともねえんだから。俺の責任って言えなくもないだろ?」 「そうだね」 肯定しやがった!? そこは『ううん、違うのアタシが悪いの』とか言うもんじゃねえの――!? しょぼくれてても、こんな殊勝な態度に出ててもやっぱ桐乃は桐乃だなぁ、なんか安心したよチクショー! 「でも、今回は。アタシの責任ってことで、いい」 再度自分に非があると告げて、それから桐乃は拗ねたように、 「…………謝ったからね? もう言わないから!」とクッションに口を隠しながら言い終えた。 最初は耳朶に響いた桐乃の言葉に心底驚いたが…………、そっか。オマエ俺のこと、心配してくれてたんだな。 俺は力なく「分かったよ」と答えて、なんとなく口の端を緩めてしまう。 後から考えるに、きっと桐乃の言葉というか俺に対する気持ちに、こそばゆく感じちまってたんだろうぜ。 「なにニヤけてんの? キモ」 「うっせ」 風邪はまだ治っていないはずだが、妙に心地良く。 俺は妹としばらく雑談を交わすことにした。 「そういやオマエ、薬はちゃんと飲んだのか? 熱も七度一分とか言っていたけど、ベッド抜け出してずっとここにいたんじゃねえだろうな?」 「子供扱いしないでよね。ちゃんと飲んだもん。――そういうあんたこそどうなのよ?」 「……そういや、俺どうなんだろ?」 朝よりは良くなってはいると思うんだけどなー。熱測ってないから分かんねえや。 「は~。自己管理出来て無いのはどっちよ。ちょっと待ってて」 桐乃はそう言うと戸棚から体温計を持ってきて「はい」と手渡してくる。受け取って耳に当てて測る。ピピッと音が鳴って液晶の数字を確認してみると、 「七度四分か。まぁまぁ下がってきたな」 「アンタ最初はどれくらいだったの?」 「八度くらいだっけかな? おまえは?」 「七度八分……」 「へっ。勝ったな」 「どうして勝ち負けになっちゃうのよ、熱で頭が沸いちゃって変になっちゃってんじゃん?」 桐乃はおかしそうに笑んで、俺から体温計を受け取り元の場所に戻した。 ついでに冷蔵庫からヨーグルトを二つ持ってくる。 「はい」とフタまで開けてくれて俺に差し出す。 「サンキュー」礼を言って受け取る俺。 なんだろうねコレ。 本当に熱のせいで変になっちまってんのか、俺と桐乃はいつもよりもずっと、なんというか、素直に会話をしていた。 と、テーブルに置かれていたBlu-rayのパッケージが目に入った。 「ところでオマエさ、なんのアニメ観てたんだ?」 「今年の夏公開だったやつ。昨日買ってきたから」 「ふぅん。…………おもしれえの?」 「なに? 観たいの?」 頬を掻きながら首肯した。 「へー、珍しい。んじゃあ途中まで観たけどアタシももう一回観たいし、最初っから再生してあげる。ふふん~、言っとくけど作画チョー良いから!」 桐乃は俺が興味を示したのがご満悦なのか、ニヤっと得意そうに口角をあげて、リモコンを操作してアニメ上映を開始する。 風邪を治すにゃあ、そろそろ自分の部屋へ戻って布団被って、もう一眠りするのが良いのだろうが。 もう少し、このアニメが終わるくらいまでは……、ここで妹とだべっててもいいんじゃねえかな? だってよ、なんか、なんとなく、もったいない気がするんだよ。 「ほらぁ。いつまでもヨーグルト食べてないで。始まるよ? オープニングもカッワイイしカッコいんだからねっ」 「わーったよ」 そして俺たちはリビングで二人、ソファに座ってアニメ鑑賞を始めた。 テレビ画面に展開されていく物語を追いつつ、時折、途切れ途切れに短い会話を挟んでいたが、時間が経つにつれてそれも減っていき。 そして俺は、いつの間にか眠っていたらしい――。 「…………ん、んん」 目が覚めて薄ぼんやりとした視界がひらける。 窓の外から夕陽の茜色が陽炎のように差し込んで部屋を染めていた。 えっ…と……。ここって? 見慣れたどうってことのないリビングのはずだが、どこか穏やかで暖かい静謐を湛えている場所に迷い込んだような錯誤を覚える。 長いこと寝ちまったようで感覚がブレてんのかも。 と。 カチ、カチと音がしているのに気がつく。 顔は動かさないまま目だけを向けると、桐乃がソファに座ってノーパソをいじっているのが見えた。 俺が起きたことに気付いたようで、チラリとこっちを見、そしてまたディスプレイに視線を戻す。 「あれ? アニメ、もう、終わっちまったのか……」 「とっくだって。あんた半分も観終わらないうちに眠ってんだもん」 時計を見ると確かに映画一本余裕で観終わるくらいに針が進んでいた。 「……そか、悪い。また今度、観せてくれ」 「別に気にしてないし」 すげなく答えながらマウスをクリックしている桐乃。 言葉の額面通り本当に気にしていないのか、それともやっぱり途中で寝ちまった俺に怒っているのか、どっちなんだろうな。 小さくあくびのような息を吐きながら俺はまた目をつむりそうになった。 やけに気持ち良く。そこで初めて、肩までしっかりと布団がかけられて全身が暖かく包まれていることに気がついた。 リビングも暖房が保たれており部屋全体が暖かい。 まだ覚めきらないぼうっとした頭をかかえたまま、俺はぽつりと桐乃に問うた。 「これ、おまえが?」 注意深くなければ気付かないほどの仕草で桐乃は頷く。 更になんとなく額に手をやり、「ん?」貼っついていたもの取って見ると、熱冷まし用の冷却シートだった。 「えっと、これも?」 「……こんなとこで寝てたんじゃ、また風邪悪くするじゃん。それでアタシにうつされたって困るんだけど」 抑揚の無い声で相変わらず俺の方を見ないで興味なさげにしているが。 ………………そっか。………………そっか。一度、二度と俺は静かに頷いた。 目が覚めたときに暖かいと感じた原因は布団や暖房だけじゃ無かったようだ。 寝ている俺に布団を持ってきてかけるのも、熱冷ましのシートを貼るのも、……そんでアニメ観終わっても部屋に戻らず、ここにノーパソ持ってきてんのも。 桐乃がそんなことする理由は。 いや、どうしてだなんていちいち考えんのはもういいだろ。 似合わない行動なんてのは十分承知してんだ。俺も……桐乃も……。 それでもというなら、全部風邪のせいにでもしといてくれよ。なんなら昨日の雨に濡れちまったせいでも、俺が傘を忘れたせいでも。 理由付けなんてどうでもいいさ。 とにかく俺は手を差し伸べる。逆光となっている夕陽を介したままじゃ、桐乃の顔は見づらいから。 「桐乃。ちょっと、こっち来い」 呼ぶと桐乃は「偉そうに命令すんな」と呟いたが、ノーパソのディスプレイから目を離して、俺のそばへきてくれた。 ゆっくりと伸ばした手で桐乃の頭に触れる。 柔らかい髪の毛の感触が手に伝わった。 「……っ!? な、な。……や、やめてよ……、あたしのこと……バカにしてんの?」 「するわけねえだろ」 頭を撫でると、指と指の間から髪の毛がクシャリクシャリとゆるやかな音を出す。 「おかげでだいぶ楽になったよ」 俺は桐乃の顔を見つめて言った。 自然と口をついて出たのは感謝の言葉だった。 桐乃もイヤそうなことを口にしたが手を払い落すこともなく、俺の目を見て。やがて静かに、「…………うん」と囁いた。 少し嬉しそうに微笑んで、首肯する桐乃。 髪留めをしていないので、前髪が垂れていつもより大人しい印象を受ける。 「オマエの方は。熱、ちゃんと下がったのか?」 俺は頭を撫でていた手を滑らして、そんな桐乃の前髪をかきあげ、額に手を置いた。 すると桐乃も俺の額に手を伸ばしてきて、 「そっちこそ。まだ残ってるんじゃない?」 お互いがお互いの額に手を当てて、なにか大切な約束事を交わして誓いを立てているように相手の熱を感じる。 正確にどれくらいの時間かは分からないが、俺たちはしばらくそのままの姿勢でいた。 「昨日、傘入れてくれてありがとな」 もっと何か話すべきことがあるように思えたが、俺は昨日のちょっとしたことに対して桐乃に礼を述べた。 「おかげで、風邪引いちゃったじゃん。……ばか」 「はは、そうだな」 しかも兄妹仲良く二人してだ。 仲の悪い兄妹である俺と桐乃はつまらないことに関してはずいぶんと相性が合うんじゃねえの? そう、今の俺と桐乃もきっとそのつまらないことの延長なんだろう。 なんて変なことを考えていると、桐乃が心を読んだように言う。 「変なこと考えてんじゃないっつの」 「すまん」 「……ばか」 どうバカなんだろうな俺って。 二つの音をつないだ罵倒の言葉だが、桐乃が俺に言うに限って、それは様々な意味を持つ。この先も、その意味を言い当てることに俺は苦労すんのかね? それでもいいと、俺は〝ばか〟なことを考える。 一人苦笑していると、桐乃が「ねえ」と幽かな声で俺を呼んだ。 少しの沈黙があって。 あのね、と桐乃は言葉を紡いだ。 「さっき、ね。言いそびれたんだけど。昨日、車から護ってくれたの……ちゃんと分かってるから。あと、お粥こぼしたときもかばってくれて。……兄貴が、優しくしてくれてんの、けっこう……その、いつも――」 たどたどしく言葉を紡ぎ、薄藍が混じる瞳を揺らめくように彷徨わせてはいても、それでも最後は俺をしっかりと見て、 ――「いつも。う、嬉しかったり……してる、から」 ……桐乃の顔を、俺はどんな顔で見ているんだろうな。 また沈黙が俺と桐乃の間に横たわりかけたが、かろうじて「そか」となんとかそれだけを口にした。 「じゃ、じゃあ。アタシ、もう部屋に戻るね」 桐乃は照れくさそうに顔を赤らめて俺の額から手を放し、ソファを立ってリビングを出ていく。 なんか言わねえと。 そう思ったが結局俺は桐乃の後姿を黙って見送り、階段をトントンと小気味良く上がっていく音を聴きながら、胸へと響いた桐乃の言葉を反芻していた――。 桐乃がリビングから去って少ししてから、俺もそろそろ部屋に戻ることにした。 頭痛も発汗も収まり、風邪はほぼ治っていると言える。 はは、気持ちよく寝れたおかげかもな。 布団を持って戻ろうとすると、テーブルの上にノーパソが残っていることに気がつく。 「桐乃のヤツ忘れていきやがったのか」 まぁあとで取りに来るつもりだったのかもしんねえけど。しょうがねえ、届けてやるか。 今日は色々と世話をしてもらったことだしな。 手にノーパソを抱えて階段を上がり、妹の部屋の前までやってくる。 そこで、さっきまでのやりとりが脳裏をよぎって俺はなんだか気恥ずかしくなった。 あらためて考えると……、かなり恥ずかしいことをしてたんじゃねえの!? お互いにおでこに手を当てあってさ。 白昼夢でも見ているような時間だった。 ただ、それでも桐乃と交わした言葉は、幻でもなんでもなく確かに俺の胸へと残っている。 だからってわけでもねえけどノーパソを届けるついでに、ややタイミングを逃してこっ恥ずかしいが、さっき桐乃がリビングを出て行ったときに言えなかった言葉を、俺は言おう思う。 カァっと頬が熱くなってくる。胸がドキドキもして落ち着かない。 ハ、緊張とかじゃねえって! きっとまだ完璧に治ってなくて、体調も頭の働きも本調子じゃないんだと思うぜ? だってさ……、 ガチャリ ノックすんの忘れてたくらいなんだもん。 「へ?」「え?」 目の前に桐乃が居た。まーいるよね。部屋戻るって言ってたんだから。 ただ事態はそれだけじゃ無かったわけだ。 いや、俺がノックを忘れたのも悪いんだけどさー、桐乃だって鍵かけ忘れてたわけなんだよな? 見られたくねえなら鍵をちゃんとかけとけばいいんだよ。そう思うだろ? 今さら言ってもしゃあねえかもだけど。 桐乃のやつは風邪で汗かいたんで、下着を替えようとでもしたんだろう。俺も実はけっこう汗掻いててノーパソ届けた後に体でも拭こうと思ってたし。 で、桐乃が腕を交差させて服を脱いでいるまさにその瞬間、俺がドアを開けたんだな。 あ~~。ん。まぁ、簡単に言うとだな…………。 妹の着替えシーン、ばっちり覗いちゃったゼ?(キラッ☆) 「あ、あああ、アンタ………あ、アンタ…………」 ヒクヒクと口の端を持ち上げつつ俺を呼ぶ桐乃は、風邪でもここまでならんだろうってくらい顔を紅潮させていく。 目尻からは早くも兄が妹に課した羞恥に対して涙が溢れつつある。 や、やべえええええ!? こ、こここれはヤバイ!? どうしよう! どうすればいい? 動転してしまって混乱しかけたが、俺はここに来た目的を思い出した。 ノーパソを届ける。 それと……、それと桐乃が俺へ示してくれた気持ちに対する返答を聞かせるために、俺は妹の部屋へ来たんだと。 そ、そうだよ。それを言わなきゃ! 言わなきゃいけねえだろ!? 聞け、桐乃! これが俺の気持ちだ! 嬉しいって言ってくれたことへの飾ることが無い返事だ! 聞いてくれ、俺の素直な言葉をよ――――――ッ! 俺は親指を立てて桐乃に言い放った。 「あ、あの。――俺も嬉しいぜ。桐乃?」 ………………………………なんか違くね!? これだと俺は桐乃のハ、ハダカ覗いちゃって喜んじゃってるみたいじゃね!? マズイ、非情にマズイ。 俺はこれまでの経験則から危険信号を感じ取り、とにかく一刻も早くこの場を離れることにした。 もう手遅れかもしんねえけど。 「き、桐乃ちゃん。ノーパソ。ここに置いとくからね? そ、それじゃあね?」 ノーパソを床にそっと置いてから俺はドアをパタンと静かに閉めた。 ガタガタガタガタガタガタガタガタ。 震える全身をなんとか動かして逃避行が始まる。 自分の部屋はダメだ! カギかからねえから直ぐに処刑される。 一階へ降りていき、どこへ逃げこむか考えようとした矢先、ドガン! と二階から轟音。 たぶん俺の部屋のドアが昇天っちまったんだと思う。さらば、オマエのことは忘れない。 って、んなことよりも!? やべー、やべーよ俺。まだ死にたくねえよ~~!? すぐにドンドンドンと階段を下りてくる恐ろしい存在を感じ、俺は脱兎のごとくその場を離れ。 逃げ込んだ先は、風呂場だった。 お湯がたまっていない浴槽へ逃げ込みフタをして、恐怖から逃れるように耳を塞ぐ。 ドキドキ、ドキドキ。 一分、三分、五分………………。 「に、逃げ切ったか?」 外へと逃げたと勘違いでもしてくれたんだろうか? 俺はおそるおそる浴槽のフタを静かに開け、 「……なんでそういっつもいっつもアンタは、アンタはぁぁぁ~~~~………!」 阿修羅と目が合った。 真っ赤に染まりきって憤怒の形相で俺を見下ろし、手にハンドシャワーを持っている。 「待て! 桐乃! おま、それをどうする気だ!? 病み上がりの人間に何を!?」 答えが返ってくることは無く。 俺は自らの袋小路となってしまった浴槽の中で煩悶しながら、あのリビングでのやり取りはやっぱり夢か幻だったんじゃねえの? と考えていた。 シャワーはもちろん、冷水だったよ……。 ――数日後。 図書館で勉強をした帰り。 俺は家路の途中、コンビニに寄って買い物をしていた。 レジで会計を済ませてからドアをくぐると、そこで空の様子に気がつく。 「あーあ、またかよ」 鈍色の空からはパラパラとした時雨が落ちてきていた。 ここんとこ雨が多くねえ? 寒いんだから、勘弁してほしいぜ。 白い色のため息をつきながら、コンビニで買ったペットボトルをバッグの中に放りこんで、がさがさしていると、 「……?」 目の前に傘が差し出される。 ゆっくりと顔を上げる俺。 綺麗で長く伸びた足と均整のとれた体つき、そして遠目でもわかるライトブラウンの明るい髪と、ちょいと気が強そうに俺を睨んでくる整った顔立ち。 俺は傘を差し出しているそいつの名を呼ぶ。そいつ――すなわち俺の妹の名を。 「桐乃」 ……おまえ、なんでここにいんの? いきなり妹の桐乃が目の前に現われたことに少し戸惑うが、すぐに理由をしゃべってくれた。 「あんたまた傘忘れたの? たく。帰ってたらな~んか冴えない顔があると思ったら。朝からテレビでも降るっつってたじゃん」 「え? あ、ああ。――そう、だな」 「はぁ~~~~、ほんと世話を焼かせないでよね」 なるほど。この前と同じように、どうやら桐乃もどこかへ出かけていた帰りらしいぜ。 ただ、そんときと違うのは俺を見つけて、んで雨も降っているから……、 「ほら。帰るよ」 桐乃は照れているのか怒っているの分からない表情で俺を上目づかいで見上げ、くるりと振り返って歩き出す。 「あ、えと」 「なにやってんの? 置いてくよ」 …………へっ。置いていかれたらたまらんな。 「おう。待ってくれって」 駆け寄り、傘の中へと入る。 「いや~~助かった。さすが俺の妹」 「うわぁ~~なんかそれヤダ。せめてさすが俺のご主人様じゃないとぉ」 「俺はオマエの召使いになった憶えはねぇよ!」 「ん~。じゃあさー、」 「じゃあもなんもねえ――ッ!」 「もぉ、文句言ってないでさっさと傘持って。入れたげんだからそれくらいしなさい」 「……へいへい。了解しました」 ほんと可愛くねえ妹だこと。 笑いながら傘を受け取り、そして俺と桐乃は、雨の中を歩き出す。 そうそう、この前と違うことがもう一つあったわ。 傘は忘れたわけじゃ無く、 俺はバッグの中の折り畳み傘を使う気がなくなったってことだ――。 br() br() br()
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BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【48】 801-900へ戻る BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【48】 901-1000 901. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 56 49 ID ??? 不覚にも 894 に萌えた これはいいwwwwwwwwwwww 902. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 56 51 ID ??? 899 シキって何センチあんの? 903. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 57 05 ID ??? このスレでも脇カプ怒る人いるじゃん! おいださないでくだしあ>< 904. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 57 06 ID ??? 898 エロゲーはどうすんの? 905. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 57 46 ID ??? 899 ルキベルの方が高いぜ 906. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 58 31 ID ??? やべぇw本気でシキ受けに萌えてきたwww 907. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 58 40 ID ??? 904 まあ「あらかた」だからな 908. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 58 58 ID ??? シキなんて知らない 909. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 59 11 ID ??? シキ40までDTなら受け属性しか無いだろjk 910. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 59 19 ID ??? 903 こんだけ本スレ荒らしといてよく言えるね ずうずうしい 911. いけない名無しさん 2009/09/23(水) 23 59 20 ID ??? 904 悪いけど、BLしか興味ないんだ 912. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 00 02 ID ??? 905 だってルキベルよりルキシキの方が萌えるんだもん 913. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 00 17 ID ??? このゲームって主人公空気? 914. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 00 45 ID ??? 流れが早いから 950 さんスレ立てヨロ! 2 の追加訂正分です 3 はこの後貼ります 4-5 はそのまま ■■■追加訂正分■■■ ■現在出てる特典情報他 ●Cool-B Remix『由良』 2009年10月1日発売予定 詳細は 4 ・滅背 1ポスカ(CR-5) ★↓2点セットにもポスカは付きます。 2オリジナルクッキー(ココア味のクッキー5枚入り) 『SuperPack!!』&『AUTUMN CHANCE』を2点同時購入の方に限定特典「オリジナルクッキー」をプレゼント。 パッケージはCR-5のメンツが乗っている車型。 ※数量限定生産です。 ★キャラクターは由良さんの描き下ろし!(ちみCR-5&ラーヌ) ※品物のお届けは二点が揃いましてから、10/21〜10/23予定です。 ※店頭の場合「SuperPack!!」を買う時にチケットを受け取り、秋CDを買う時にそれを出せば特典が貰えます。 ・兄友 ポスカ(ジュリジャン)※描き下ろし? ・兄友(渋谷店) ・オリジナルクリアファイル・ポスカ(4種からランダムで1枚) ・ブロマイド(由良さんの乙女ゲ絵)の中から選べます。 ・ぷら 2009年Tennenouji発売商品一式が収納できるBOX(大きさ たて31cm よこ23cm 厚さ6cm) ※BOXに使われるイラストは、冷微2008年11月号の描き下ろしジュリオと2009年7月号の描き下ろしジャン&のーとん ★箱と同じイラストの10cm×25cmのミニポスター付 ・とら ポスカ(ジャン+のーとん・表紙絵)※由良先生サイン入り! ・コミコミ ポスカ(5人集合Ver・冷微既出絵)※中央書店サンモール店 ・リブ ポスカ(5人集合Ver・冷微既出絵)※リブレットなんば店、札幌店 ・リヴィ ポスカ(5人集合Ver・冷微既出絵) ・まんが王倶楽部 ポスカ(5人集合Ver・冷微既出絵) ・南海ブックス ポスカ(5人集合Ver・冷微既出絵) ★○○店と書いてあるところは通販でもポスカが付くかどうか未確認です。 ○『ラッキードッグ1×兄弟自動車』コラボ企画始動! 2009年10月4日 ラッキードッグ1の痛車を作ってしまおうという面白企画。 ★デザインは由良さんの描きおろし! 当日は兄弟自動車様のご手配により、コスプレイヤー様もラッキードッグ1の痛車に華を添えてくださる予定です。 ※イベントでのラッキードッグ1関連のグッズ販売等の予定はありません。 ●トレーディングカード「LUCKY HEAVEN」BOX &「HELL」BOX 2009年10月8日発売予定 1パック7枚入 カード全63種 (うちスペシャルカード6種) ★カードは全てクリアカードの豪華仕様。 2種類のBOXにランダム封入されているカードは共通。違いはパッケージ柄及びBOX封入カード。 ★パックに封入されている応募券を20点集めて90円切手と一緒に送ると 非売品カード&非売品の書き下ろしSS(オールキャラ)がもらえる企画あり!! ★下記の購入特典カードとは別に、一般店用BOX特典カード付きもあるようなので各ショップで確認してください。 ・滅背 メッセガールズ専用BOX特典カード ・兄友 アニメイトオリジナルBOX購入特典カード ・コミコミ コミコミオリジナルBOX特典カード ●ドラマCD「ラッキードッグ1 AUTUMN CHANCE」 2009年10月21日発売予定 ・兄友 CD3枚連動購入キャンペーン:由良さん描き下ろし!小冊子(6P) 描き下ろし漫画4P 前記1P 後記1P ★特典は無くなり次第終了。 ※一部店頭とは対応が異なりますので了承下さい。 ※連動特典は、通販なら通販、店頭なら店頭(同じ店)で3枚買わないともらえません。 ※店頭で買う場合、店によっては自分から「スタンプカード下さい」って言わないと貰えない事があるので要注意。 <対象商品>・8/26発売のドラマCD「SUMMER CHANCE」と「サントラ」 ・10/21発売のドラマCD「AUTUMN CHANCE」 ・蔦谷 ポスカ(イヴァジャン) ・コミコミ ポスカ(ベルジャン・予想)※CDジャケットとは異なる絵柄となりますのでお楽しみに! 915. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 01 05 ID ??? 913 荒らしタンの中では空気 916. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 01 13 ID ??? じぶんは公式カプ好きだがひとの好みも十人十色 脇カプも認めたっていいジャン 917. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 01 35 ID ??? ■現在出てる特典情報他(続き) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆☆☆発売中☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ドラマCD「ラッキードッグ1 SUMMER CHANCE」 2009年8月26日 ※兄TVと携帯サイトで試聴できます。 ・滅背 ポスカ(ルキジャン・ブクレ絵) ・コミコミ ポスカ(ジュリジャン・ブクレ絵) ・とら ポスカ(ジャケ絵) ・兄友 CD連動購入キャンペーン特典:由良さん描き下ろし!小冊子(6P) ●サントラ(ブックレットにSS) 2009年8月26日 ※とらとコミコミとリブで試聴できます。 ・滅背 由良さん描き下ろし!イラストカード・ジャケットサイズ1色(ベルジャン) ・とら 由良さん描き下ろし!メッセージカード・ポスカサイズ1色(ルキジャン) ・シーガル ポスカ(赤いアルファロメオに乗ってる5人) ・リブ マスコットキャラ「ラーヌ」携帯保護シート ・ぷら ぷらぶち 由良先生の複製サイン入り!ガラス製フォトフレームに入ったイラストペーパー ・兄友 CD連動購入キャンペーン特典:由良さん描き下ろし!小冊子(6P) ●公式ビジュアルファンブック 2009年9月2日 ※各特典は無くなり次第終了。※店頭は白紙の場合があるようです。 ・滅背 由良さん描き下ろし!メッセージペーパー(ちみルキジャン)※ピンク・B5 ・兄友 由良さん描き下ろし!メッセージペーパー(ちみジュリオ&パペットジャン)※水色・A5 ・リヴィ 由良さん描き下ろし!メッセージペーパー(ちみジュリオ&パペットジャン)※黄色・B5(兄とサイズ・色違い) ・とら 由良さん描き下ろし!メッセージカード(ちみバクジャン)※白・ポスカサイズ ・ぷら ぷらぶち 陣内&菅沼先生の複製サイン入り!ガラス製フォトフレームに入ったイラストペーパー ○携帯配信 配信限定のスペシャルトラック「デル・モンテさん一家」配信中!! 2009年9月17日〜 ●滅背オリジナル 「ラーヌのキャンディ」(オレンジ味・10個入り) 2009年9月19日 オリジナルパッケージ(ビズログ9月号マフィアメモ帳のちみ絵)※販売数量限定の為なくなり次第終了。 『生写真』(ビズログ4月号の描き下ろしジュリジャン)※特典生写真は8/31の予約締め切りで終了。 918. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 01 41 ID ??? 脇カプ厨はもっと腰を低くしろ 919. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 02 06 ID ??? ルキシキ萌え滾るwww こんなとこで新たな萌えカプに出会うとは思わなかったな 920. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 02 33 ID ??? 913 ラーヌが思ったより1000倍空気だった 921. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 03 01 ID ??? 916 好きなのは自由だとおもうが荒らしたのは許せん 922. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 03 36 ID ??? ルキーノはシキの服脱がすのに手間取りそうだなw 923. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 03 42 ID ??? 次スレを立てるのを 960 に直しておきました 950 さんヨロです BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【49】 ボーイズラブ同人ゲームサークル てんねんおうじ(要ローマ字変換)総合スレです。 皆で情報交換などしながら、マターリsage進行で萌え話をしましょう。 荒らし・煽りはスルー推奨。 本編の内容から離れた二次妄想はご遠慮ください。 公式サイトへは、原画家名+αで検索してください。 作者に迷惑をかけないよう配慮をお願いします。 *次スレは 960 さんにおまかせ。 ネタバレについては、 ・ゲーム、FDは店舗発売日から2週間後 ・漫画、小説、CD等派生物は店舗発売日から3日後 ・雑誌は当日からおk 解禁日まではしたらばネタバレスレでお願いします。 ◆前スレ BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【48】 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1253637946/ ◆関連スレ てんねんおうじ総合避難所 ttp //jbbs.livedoor.jp/game/49047/ ラッキードッグ1攻略Wiki ttp //www39.atwiki.jp/ld111/ 派生品情報などは 2 以降 924. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 03 58 ID ??? 脇カプ中は書き込み時は言葉に気をつけろよ 925. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 04 44 ID ??? 922 あれ脱がしずらそうだからね 926. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 04 48 ID ??? 924 うっせぇ!偉そうなんだよw 927. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 05 15 ID ??? 脇カプ好きにも人権を 928. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 06 18 ID ??? 926-927 こういうのがいるから嫌われる 929. 916 2009/09/24(木) 00 06 25 ID ??? 嵐したくなる気持ちがわかってきた・・・ 930. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 06 58 ID ??? 929 だろ? 931. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 04 ID ??? 脇カプ好きの 脇カプ好きによる 脇カプ好きのための 低姿勢 932. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 08 ID ??? 抽出 ID cF7QjkLY (26回) 168 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 23 58 04 ID cF7QjkLY ID真っ赤で困るのって自演したい人ぐらいだろうしギコナビ使いだから私も気にならない というか今日は確実に私のIDは真っ赤だったんだろうなw 933. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 31 ID ??? 脇カプだと嫌がられるけどルキシキならいいお^^ 934. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 34 ID ??? 前前スレで考えた新しい1テンプレつかわないの? 935. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 39 ID ??? 脇カプに人権などない公式じゃないんだから当然 936. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 07 51 ID ??? 932 そういうのやめろよ 可哀想だお 937. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 08 22 ID ??? 935 委員長ですか 938. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 09 08 ID ??? 色んな委員長さんがいるスレはこちらですか 939. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 09 12 ID ??? 932 勝った! このスレだけなら50レスは超えてるから! 940. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 09 19 ID ??? 私が法だ 941. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 09 33 ID ??? IDでない方が行きやすいと思うのに 本当に頑なだな>したらば住人 942. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 10 32 ID ??? 重要度が 荒れない>賑わう なんだろしたらばは 943. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 10 43 ID ??? だから虹妄想はしかる場所でやってくれよ なんで本スレが虹妄想まで受け容れなきゃならんの? 944. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 10 46 ID ??? IDでなくなったらルキベル厨が来るからいやなんじゃねwww? 945. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 11 03 ID ??? 942 なっとく 946. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 11 15 ID ??? 学級会した結果がこの有様だよ 947. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 11 28 ID ??? 脇カプを異常に嫌ってる人たちはしたらば住人ですか? 948. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 11 59 ID ??? いいえ本スレでも脇は認めません むしろしたらばに行け 949. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 12 03 ID ??? 脇カプで賑わうなら人ないほうがましだよ 何このスレ サイトかブログでやってろ 950. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 12 12 ID ??? スレによってIDを出す出さないを分けたらどうなんだ? 951. 950 2009/09/24(木) 00 13 02 ID ??? 立てに逝って来る 952. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 13 02 ID ??? 941 堅実だな 953. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 13 07 ID ??? 942 つまり自演ばっかだと? 954. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 13 32 ID ??? 脇ってか捏造カプは本気で気持ち悪い… 955. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 13 33 ID ??? 脇カプ捏造厨はしたらばへ 956. 952 2009/09/24(木) 00 13 57 ID ??? アンカミスっちった 942 957. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 14 35 ID ??? 947 スレの住人関係なく脇カプが苦手な人は多い 958. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 14 40 ID ??? したらばの書き込み上限でも考えればいくね?委員長さんよ 959. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 14 42 ID ??? 脇カプアンチは高圧的ですね(笑) 960. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 14 52 ID ??? ルキベルは嫌だ まだルキシキの方がマシ 961. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 14 54 ID ??? ERROR! ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。 またの機会にどうぞ。。。 次ヨロ BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【49】 ボーイズラブ同人ゲームサークル てんねんおうじ(要ローマ字変換)総合スレです。 皆で情報交換などしながら、マターリsage進行で萌え話をしましょう。 荒らし・煽りはスルー推奨。 本編の内容から離れた二次妄想はご遠慮ください。 公式サイトへは、原画家名+αで検索してください。 作者に迷惑をかけないよう配慮をお願いします。 *次スレは 960 さんにおまかせ。 ネタバレについては、 ・ゲーム、FDは店舗発売日から2週間後 ・漫画、小説、CD等派生物は店舗発売日から3日後 ・雑誌は当日からおk 解禁日まではしたらばネタバレスレでお願いします。 ◆前スレ BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【48】 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1253637946/ ◆関連スレ てんねんおうじ総合避難所 ttp //jbbs.livedoor.jp/game/49047/ ラッキードッグ1攻略Wiki ttp //www39.atwiki.jp/ld111/ 派生品情報などは 2 以降 962. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 15 21 ID ??? 970立てろ 963. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 15 36 ID ??? 前前スレで作ったテンプレ使って欲しい 追加でいれないといけないから 964. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 16 15 ID ??? 963 したらばから出てくるな 965. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 16 45 ID ??? 960 ほらルキシキ大人気 966. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 16 57 ID ??? 前前スレのことなんかしるか 967. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 17 05 ID ??? 963 したらばに行かせたいならIDをなんとかしろ 968. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 17 09 ID ??? 公式カプも脇カプも大好きな雑食節操なしの自分みたいのもいます 969. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 17 26 ID ??? 虹で個人のサイトでやる分なら回避で見なくてすむが本スレでまで何故苦手なカプ萌え語りを 見せられなきゃいかんの? しかも公式カプなら苦手カプでも納得できるけど捏造カプだぞ 970. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 17 27 ID ??? 961 立ててきた 2以降は誰か貼ってくれ 971. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 17 38 ID ??? 968 なんの自慢だ?聞いてねぇよ黙れ 972. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 18 21 ID ??? 969 専ブラ使えよ 973. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 18 33 ID ??? 970 乙 テンプレ貼っておきます 974. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 18 57 ID ??? 脇カプ捏造禁止もテンプレに入れてくれ 975. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 19 34 ID ??? もう入ってるよ 本編の内容から離れた二次妄想はご遠慮ください 976. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 19 59 ID ??? 974 したらばだけじゃなくこっちにも委員長がいるの? それともしたらばから出てきたの? 977. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 20 44 ID ??? 嵐は良くて脇カプ駄目なのかwww おもすれ〜ww 978. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 21 03 ID ??? 委員長は全てのてんねんスレを循環・監視しています たぶん 979. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 21 08 ID ??? 975 じゃあやっぱり捏造カプ厨は荒らしってことじゃん いい加減にして欲しい 980. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 21 28 ID ??? アテクシに都合の良くない発言は皆荒らしなのれす>< 981. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 21 36 ID ??? 埋めるか 982. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 09 ID ??? 975 守るわけないじゃんww 983. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 11 ID ??? 脇カプはどうでもいいけど 高圧的な態度がムカつくんだよ 984. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 20 ID ??? 昨日の荒れ方よりまし 985. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 20 ID ??? 979 今頃気付くなよ! 986. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 23 ID ??? 思い通りにならないスレはだめ 987. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 38 ID ??? だって委員長様は絶対権力者ですし… 988. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 22 54 ID ??? 独裁国家ですか 989. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 03 ID ??? 委員長に逆らうものは認めません>< 990. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 03 ID ??? ルキベル嫌いだけどここのルキベル厨のおかげでもっと嫌いになりました 991. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 13 ID ??? わきわき 992. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 24 ID ??? したらば行かない人は嵐なんだってエロイ人が言ってた 993. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 35 ID ??? オマエモナー 994. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 41 ID ??? ルキシキ好きになってね^^ 995. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 51 ID ??? ルキベルとジュリジャンとルキジャンは儲が痛いので大嫌いです 996. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 23 54 ID ??? エロエロっすね 997. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 24 10 ID ??? ほれみろID非表示とかアホかwww 998. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 24 10 ID ??? 990 どっかで聞いたことある響きだな〜ルキベル以外で 999. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 24 13 ID ??? テンプレ貼っておきました スレ立てしてくれた方ありがとう BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【49】 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gboy/1253718962/ 1000. いけない名無しさん 2009/09/24(木) 00 24 24 ID ??? わんわんお! BL@てんねんおうじ 総合スレッド(同人)【49】
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942 :1/4:2010/04/03(土) 13 48 31 ID tZNU5/wg エイプリルフールにツンデレに可愛いって言ったら 「なあ、かなみ」 『あん? 何よ』 「……お前ってさ。よくよく考えると、かなり可愛いよな」 『にゃっ!!!!(////////////) な、何よ突然いきなりそんな…… アンタ、頭に蛆でも湧 いたんじゃないの?』 「いや。お前が俺の部屋でゴロゴロしてんのって小学校の時からずっとだったから、何か 当たり前のように思ってたけどさ。こう、よくよく考えてみると、こんな可愛い子が俺の 部屋でくつろぎながら漫画読んでるのって、何かすげーんじゃねーかなーって」 『バッ……バババババ、バカな事言ってんじゃないわよっ!! あたしはそんな、その…… わざわざ口に出して言うほど可愛くなんて無いっていうか、そもそもアンタにそんな事言 われてもちっとも嬉しくないっていうか、むしろキモイっていうか、とにかく迷惑なんだ からそんな事言うな!!』 「ふーん。でも、顔真っ赤だし、何かめちゃくちゃ動揺してね?」 『そ、そ、そりゃその……女の子だもん。好きでも何でもない奴からでも、突然そんな風 に言われたら、動揺くらいはするわよ。だからって、それとその……喜んでるかどうかっ てのは全然別なんだから!!』 「じゃあ、かなみは俺に可愛いって言われても、全然喜んで無いと」 『そんなの、あっ……当たり前じゃない。そんなの有り得ないから』 「その言葉に嘘偽りはないか?」 『無いわよ。ホントにホント。ぜーったいに喜んでなんてないもん!!』 「じゃあ、今のが嘘ですって言っても、傷ついたりはしないよな?」 『何であたしが傷付くのよ? そんな嘘付かれたからって……って……うそ?』 「ジャーン」 『……4月……1日……って……アンタ……』 「いや。物の見事に騙されてたよな。でもかなみは怒んないんだろ? ちっとも嬉しくな かったんだし」 『この……バカーッ!!』 「な、何だよ。傷付かないって言ったじゃないかよ」 943 :2/4:2010/04/03(土) 13 48 52 ID tZNU5/wg 『うるさいうるさいうるさい!! 可愛いかどうかなんて関係ない!! あたしはアンタ が嘘付いたことを怒ってんのよ!!』 「だからさ。エイプリルフールだっての。そんな事くらいで頭に来るなんて、やっぱりめ ちゃくちゃ本気にしてたんじゃねーか」 『違うってば!! ああ、もう!! あったま来るわね!! こうなったらあたしだって やったるんだから』 「お前、最初から嘘だって分かってる人間に嘘付いてどうすんだよ」 『何でよ? 今からあたしが嘘付くってどうして分かるの? 嘘付くって騙してホントの 事を言うかも知れないじゃない』 「なるほど? 俺に真偽を見極めろってか。いいぞ、言ってみろよ」 『うーっ……ゴホン。ちょっと待って。今考えるから……』 「いいぜ。ゆっくり考えろよ。別に俺は急ぎはしないから」 『スー……ハーッ……スー……ハーッ……』 「(……なんか、考えてるって言うより、気持ちを落ち着けてるって感じだな)」 『(うう……まだドキドキする……けど、もうこれ以上収まりそうもないし…… これは嘘。 これは嘘。嘘なんだから……よしっ)』 『タ、タカシ。その……いいわよ……』 「おう。じゃあ、何でも言えよ」 『…………』 「ん? どうした?」 『……ゴメン。さっきあたし……嘘付いた……』 「いや、別にエイプリルフールだから嘘は付いたっていいんだけど、何が嘘だったんだ?」 『そ……それはね……だから、その……タ、タカシにかっ……可愛いっていっ……言われ たじゃない。そんなの全然嬉しくないって言ったけどさ。だから、その…………』 「本当は、嬉しかったって?」 『…………』コクン 「まあ、お前が素直じゃないのは、別に今日に限った事じゃ無いけどさ」 『う、うっさいわね…… しょうがないじゃないのよ…… いきなりそんな事言われたか ら……テンパっちゃったんだもん…… だ、だってさ。アンタだったらどうなのよ? きっ…… きっ……気に……なっちゃってる人からさ。きゅ、急にその……そんな事言われたら……』 944 :3/4:2010/04/03(土) 13 49 15 ID tZNU5/wg 「俺が?」 『そうよっ!! だってその……タカシ……って、かっ……カッコ良い……し……(//////////) っていうかさ。何か最近大人っぽくなって……何か、傍にいるだけでドキドキちゃって…… そんな人から、カッコ良いとか言われたら、動揺するでしょ?』 「まあ、そうかも。でも俺はかなみ程はテンパらないけどな」 『やかましいわね。一言多いっつーの…… だからさ、その……ああ、もうっ!! と、 とにかくその……それなのにエイプリルフールだなんて……ホントは、すっごく傷付いた んだからね』 「……そっか。もし本当にそうなら、ゴメンな」 『ゴメンじゃ許されないわよっ!! そのっ……だっ……だっ……だいっ……大好きなひっ…… 人に、初めてそんな事言われたのにっ……!!』 「かなみ……」 『フゥ…………』 「?」 『はい、ここまで。今のあたしの言葉はエイプリルフールの嘘でしょうか? 当ててごら んなさいよ』 「……あのさ。俺……信じてもいいか?」 『ほえ?』 「今の言葉。お前の気持ちがどうでも……俺は本当だって思いたかったんだけど」 『なっ……!! ダダダダダ、ダメよ!! ダメダメ!! そんなのインチキ!! 反 則!! それじゃあゲームになんないじゃない!! ちゃんと当てなさい!!』 「じゃあ、ホントで」 『ハァ……ハァ……ハァッ……!! ブッブー!! ざ、残念でしたーっ!! な、何本 気にしちゃってんのよ。バーッカじゃないの?』 「……お前さ。上手に嘘付いた気でいるだろ?」 『へ? な、何よ。負け惜しみでも言うつもり?』 「だって、ホントの事を言っても、実は嘘でしたって、後からいくらでも言えるからな」 『じゃあ、何? 残念でしたってのが嘘だって言う訳? どうしてそんな事が言えるの よ? あたしが本気でアンタの事を好きだって思ってるわけ? どんだけ自惚れてんのよ』 945 :4/4:2010/04/03(土) 13 49 52 ID tZNU5/wg 「だって、去年の文化祭の演劇。あんだけ大根だったお前が、急にあんな迫真の演技が出 来る訳ねーだろ。言葉も噛みまくりで顔は蒸気が吹き出るくらい真っ赤でさ。もう何てい うか、必死に言葉を紡ぎ出してる感じで。もしあれが演技なら、即女優としてスカウトされるぜ」 『うるさいわね!! 大根とか言うな!! てか、とにかくアレは嘘なの。嘘。アンタは 騙されたんだからね!! バーカバーカ!!』 「まあ、俺は騙されても一向に構わないけどな」 『へっ……? な、何でよ。本気にしちゃったんでしょ? その……残念じゃ……ないの?』 「何その心配そうな顔? もしかして、気にして欲しいの?」 『ちっ……違うわよっ!! いい加減負け惜しみは止めて、素直に悔しがりなさいよね』 「悔しくなんか無いって。だって、嘘でもかなみにカッコ良いとか大好きとか言われたん だぜ? こんなのエイプリルフールでしか聞けないだろ? すっごく嬉しいって」 『バカじゃないの? 嘘なのよ? 嘘。分かってる?』 「ああ。分かってるって。それでも嬉しいからさ」 『……そ、そんなに嬉しいんだったらさ。その……もう一度だけ、言ってあげよっか?』 「へ? マジで?」 『一応言っとくけど、嘘だかんね? 信じちゃダメよ? 分かった?』 「ああ。分かってるって」 『じゃあ、その……言うわよ。えっと……その……タッ……タカシって……すっごく、そ の……カッ……カッコ良いよ…… だっ……大好き……』 「ありがとう。これはマジで言うけど、嘘告白してる時のかなみ、すっげー可愛かった。 信じていいぜ」 『ふぇっ!!!!(/////////////) ううう、うるさいうるさいうるさい!! どーせ嘘なんで しょ。フンだ。バカバカバカ!!』 「嘘じゃないって。証拠に、ほれ」 ギュッ…… 『やっ……な、何いきなりその……抱き締めてんのよ……ふぁぁ……』 「かなみ可愛いよかなみ」 『もう……しつっこい…… アンタなんかぁ……だっ……大好きなんだからぁ……』 終わり 嘘と称してデレるツンデレは超可愛いです。 あと、8重規制とかマジ信じらんねえ
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【番組名】 日曜ゴールデンで何やってんだテレビ 【放送日】 2013年2月10日 【放送局】 TBS 【内容】 ①カースタントわんこそば ②日曜骨董店 【出演者】 出演者:ビートたけし、石橋貴明、デンジャラス、内山信二、元木大介、ダイヤモンド☆ユカイ、小島よしお、清原和博、東国原英夫、西村賢太他
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ミスってダブルクォーテーションついたまんまになったけどめんどくさいから放置 -- 名無しさん (2008-09-01 20 16 03) 正直飽きてきた。 -- 名無しさん (2008-09-07 01 06 45) 頑張ろうぜ -- 名無しさん (2008-09-08 00 33 04) がんばったところで役に立つわけでもないしなあ… -- 名無しさん (2008-09-08 19 03 09) オナニーがんばろうぜ -- 名無しさん (2008-09-13 13 10 59) こんなん流行らねーよww -- 名無しさん (2008-09-17 23 25 19) にとりの唄みたいに誰かパッチつくってほすい -- 名無しさん (2008-09-20 22 09 27) 河城母は人間とみとりを生んだ後に河童とにとりをうんだの?変じゃね? -- 名無しさん (2008-10-03 14 57 09) 鴎外のよみかたは「くどりたと」でいいのぜ? -- 名無しさん (2008-10-05 17 46 07) 弾幕も作ろうぜwwもちろん動画でww -- 名無しさん (2008-10-11 22 53 48) 会話の部分に、魔理沙C(にとり)の会話がないから、あるんなら見たいwないなら設定したほうがよいかとw -- 名無しさん (2008-11-13 19 34 08) みとり基本情報を元に弾幕を作ってみたんだけど既出? -- 名無しさん (2008-12-18 20 44 14) みんながんばれ -- 名無しさん (2009-01-22 18 27 09) MUGEN入りさせればいいんじゃね? -- 名無しさん (2009-03-02 17 25 39) minoo氏のにとりが改変自由だからやってみるか? -- 名無しさん (2009-06-18 21 02 10) てか立ち絵下手 -- 名無しさん (2009-06-27 17 46 40) せっかくだしbgmをsd-90で鳴らせば? -- 名無しさん (2009-08-09 12 36 10) よい釣りだった! 釣られたけどむしろ釣られてよかったすら思う。みとりに出会えたことを感謝 -- 名無しさん (2009-10-17 14 07 10) 今更だけど、みとりを勝手に使って御免なさい・・・ -- 335 (2010-01-13 02 36 55) みとり最高! -- 雛恵 (2011-11-05 18 51 08) 修正しました。 - 名無しさん 2012-01-05 14 24 55 テスト - 名無しさん 2012-01-05 14 35 30 335氏の新作が着ているな - 名無しさん 2012-02-06 21 58 24 DLのパス公開しろよ - 名無し 2018-02-04 13 13 56 パス公開★ま・だ・か★ - パス公開★ま・だ・か★ (2023-12-10 17 14 29)
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412 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 18 47 40 ID cvuPAKPU0 ~メイドカフェ『ウィザード・オン・ターフ』~ ミオリチャン「じゃあ、お先に失礼しまーす♪」 邦彦「お疲れさん」 スマイルカナチャン「また明日ねー♪」 ミオリチャン「ふぅー。ったくオタクどもを相手するのも楽じゃねえな…」 413 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 18 54 59 ID cvuPAKPU0 ~武市厩舎~ ミオリチャン「ただいまー」 武市「ミオリチャン、ちょっとそこに座りなさい」 ミオリチャン「え?なんで?」 オルレアンノオトメ「私、見ちゃったの…あなたがメイドカフェでバイトしてる所」 武市「うちの厩舎はバイト禁止と言ったはずだ!」 ミオリチャン「…うっせーな」 武市「な、何だ、その態度は!」 ミオリチャン「うっせーっつってんだよ、ジジイ!」 ユメノキズナ「み、ミオリチャン先輩…?」 414 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 08 42 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「大体この厩舎が貧乏なんだからしょーがねぇだろ!」 武市「何だと!」 ミオリチャン「ダチのティファニーケイスなんて、月2万もこづかいもらってるに、 私は月500円ってなんだよ!今時の2歳馬だってもっと貰ってるわ!!」 マヤノマヤ「ミオリ、やめなさい」 ミオリチャン「うるせー。こんな貧乏厩舎、恥ずかしくてやってられっかよ!」 マヤノマヤ「ミオリ!!」 バシッ ミオリチャン「痛ッ…」 415 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 17 15 ID cvuPAKPU0 マヤノマヤ「先生がどれだけ私たちの事思ってるか、あんた知ってる? 朝は早くから夜は遅くまで、どんだけ苦労してるか…知らないでしょ!? 貧乏厩舎で恥ずかしい?あんたの方がよっぽど恥ずかしいわよ!!!!」 ユメノキズナ「マヤ先輩…」 武市「…」 ミオリチャン「…しらねーよ」 マヤノマヤ「何?」 ミオリチャン「しらねーっつってんだよ!この説教ババア!もういい、家出する!!」 ユメノキズナ「み、ミオリチャン先輩!」 ミオリチャン「どけよ、小娘。あばよ貧乏臭い皆様」 ユメノキズナ「追わなくていいんですか!?」 マヤノマヤ「ほっときなさい。あんなバカ…」 武市「…」 416 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 40 49 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「さてどうしよ。ティファニーのとこ行くにも、今から栗東じゃ遅くなるな…」 ミオリチャン「あいつん家でいいや」 417 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 41 33 ID cvuPAKPU0 ~小島厩舎~ 太一「おい親父!『魔法少女オースミハルカちゃん』始まるぞ!!」 太「いかん忘れてた!土曜の夜はやっぱ!『魔法少女オースミハルカちゃん』だな!!」 アプリ「えーーー?私、土曜映画劇場『沈黙の大井』見たかったのにー!」 豊「それより土曜サスペンス『名将刑事サムソン~登別急行殺人事件』見ましょうよ!」 あーだこーだ ドドドドド… 豊「ん?」 太「嫌な予感しかしない!」 ガシャーンッ 豊「毎度のことだけど、ぎゃあー!」 ミオリチャン「アプリ、今晩泊めて!!」 太「うちの厩舎になんか恨みでもあるのか…」 アプリ「しかしよく踏まれるわねー、豊」 豊「いや、早く助けろよ」 418 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 52 40 ID cvuPAKPU0 アプリ「泊めてって言われても…寝るところが余ってないの。ごめんね、ミオリン」 ミオリチャン「ちぇっ…ま、いっか。他あたってみるわ」 アプリ「うん、じゃーねー」 太一「おい親父!『魔法少女オースミハルカちゃん』始まったぞ!!」 太「おお!みらくる、みらくる、ちんちらりーん♪」 太一「その名はおーすみはるかちゃーん♪」 オオゾラ「こいつらアホwwwRECしてYouTubeにうpしてやろwwwww」 豊「ひどっ」 アプリ「んもーそんな大声で歌わないで!静かにしなさいよ!近所迷惑でしょ!!」 ミオリチャン(…楽しそうだな) 419 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19 59 07 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「さて、次はどうしよ…」 ミオリチャン「アパパネんとこ行くか。あいつら超金持ちだし」 422 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 31 15 ID cvuPAKPU0 ~国枝厩舎~ アパパネ「これが浜中キュンの髪の毛」 アパパネ「これは浜中キュンの切った爪」 アパパネ「で、これが浜中キュンの血液」 国枝「……で?こんなもん見せられても困るんだが?」 アパパネ「これで浜中キュンのクローンを作るのよ!察しなさいよ!!」 国枝「俺は遺伝子研究者になった覚えはない!」 コンコン ソニック「はーい」 ミオリチャン「アパパネ!泊めてくんない!?」 アパパネ「無理」 ミオリチャン「早っ」 423 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 35 53 ID cvuPAKPU0 国枝「君は武市くんところの…早くお家に帰りなさい。皆も心配してるだろうし」 ミオリチャン「いいんです、家出しましたから」 アパパネ「家出?どーせバイトしてたことがバレて、怒られたから。とかそーゆう理由でしょ」 ミオリチャン「うっ…」 ソニック「図星みたいですね…」 アパパネ「さぁ帰った、帰った、家出少女を泊めてあげる馬房はないよ」 ミオリチャン「ちぇっ…ケチ」 アパパネ「で、これが浜中キュンの精液」 国枝「んなもん見せんな!」 ミオリチャン(なんだかんだで仲良いな…) 425 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 37 37 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「どうしよ…アニメんとこでもあたってみるか…」 ミオリチャン「でもあそこ変態の巣窟なんだよなぁ…」 427 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 43 05 ID cvuPAKPU0 ~牧厩舎~ ヨートー「ツーピースw久々におちんこチャンバラしようずwww」 ツーピース「いや、いいよwww」 ヨートー「んもーwいけずwwwそんな事言わずに一戦交えようやwwwww」 ツーピース「実は、私牝馬だったの」 ヨートー「えwwwwww」 ニゴウハン「おちんぽ付いてんじゃんwww」 ツーピース「いや、これはハリボテ。ほらっ」スポッ ヨートー「ちょwww衝撃の事実wwwwww」 ニゴウハン「まさかの展開wwww」 牧「俺も知らんかった…」 コンコンッ アニメイト「はーい」 ミオリチャン「アニメっち!今晩泊めてよ!」 428 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 47 17 ID cvuPAKPU0 アニメイト「ミオリン…なんでまた?」 ヨートー「ミオリン見て見てwww」 ミオリチャン「はいはい妖刀妖刀」 ツーピース「家出でもしたの?」 ミオリチャン「うん…」 アニメイト「そっか。でも今馬房全部埋まっちゃってるんだ。ごめんね、ミオリン」 ミオリチャン「仕方ないよ…。ごめん、突然訪ねて来ちゃって」 牧「気をつけて行きなさい。外も暗いし」 ミオリチャン「はい」 429 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 50 41 ID cvuPAKPU0 ヨートー「よっしゃwwwじゃあさくらんぼの種飛ばし大会開こうずwwwwww」 ニゴウハン「ペッ」 ドレックセル「ペッ」 ツーピース「ペッ」 牧「こらー!部屋を汚すな!!」 アニメイト「もうホントやだこいつら…」 ミオリチャン(アニメっちも苦労してるな…) 430 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21 55 31 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「どうしよ…サンテミリオン、ミリオンねぇ…」 ミオリチャン「でもアイツ苦手なんだよなぁ…」 431 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 00 58 ID cvuPAKPU0 ~古賀厩舎~ ゲイルスパーキー「好きだ、アーバニティ」 アーバニティ「俺もゲイルが好きだ」 ゲイル「アッー!」 アーバニティ「アッー!」 ベネディーレ「気色悪い…あっちでやってよ!」 コンコンッ 古賀「はいはい」 ミオリチャン「あ、あの、ミリオンさん居ますか?」 ミリオン「あら?これはこれは。誰かと思ったらミオリサンじゃありませんこと?」 ミオリチャン「チャンね、サンじゃなくてチャン」 432 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 06 38 ID cvuPAKPU0 ミリオン「家出?まー!それは大変でしたわねぇ」 ミオリチャン「うん、だからさ。ね?泊めてよ」 ミリオン「それは無理ですわ」 ミオリチャン「何でよ!あそこの部屋空いてんじゃん!」 ミリオン「あらやだ、あの馬房はうちの先生の部屋ですわ」 ミオリチャン「……いや、だって馬房だよ?」 古賀「そうそう。ここが俺の部屋なんだ~♪」 ミリオン「で、わたくしは前まで先生が寝てたベッドに寝てますのよ」 ミオリチャン(それでいいのか古賀厩舎よ) 434 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 12 21 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「どうしよ…そろそろ頼れるダチも少なくなってきた…」 ミオリチャン「あっ、そういやシーズンズベストがいたな…」 435 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 21 32 ID cvuPAKPU0 ~藤沢厩舎~ ミッションモード「一つ!藤沢先生の言うことは絶対であります!」 ペルーサ「一つ!下手な鉄砲数うちゃ当たるであります!」 リリエンタール「一つ!この際GⅠとは言わずGⅡGⅢでも何でもいいから重賞を勝つであります!」 シャガール「一つ!とりあえず秋は外国人乗せときゃいーんだよであります!」 ニホンバレ「以上!藤沢厩舎4か条であります!敬礼!」ビシッ 藤沢「よろしい!では今日はこの辺で就寝!明日に備えよ!」 全員「了解であります!」 コンコンッ 藤沢「構わん、入れ!」 ミオリチャン「ど、ども…」(うるせぇ厩舎だなぁ…) シーズン「ミオリン少尉!どうしたでありますか!」 ミオリチャン「私は軍に属した記憶はございませんが…。そんなことより今日泊めて!」 436 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 28 25 ID cvuPAKPU0 シーズン「それは無理であります!」 ミオリチャン「そんな事言わないでさぁ~いいじゃーん」 シャガール「他厩舎の諜報部員とも考えるため、お泊り行為は禁止しているのであります!」 ミオリチャン(めんどくせぇ厩舎だなぁ…) 藤沢「そういう事だ!ミオリチャン少尉、貴官はただちに自厩舎に帰還せよ!」 ミオリチャン「へーへー、了解でありま~す」 ニホンバレ「では皆の者、就寝!」 全員「了解!」 ミオリチャン(ここも駄目だったか…) 437 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 29 13 ID cvuPAKPU0 何か寂しい 438 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 32 49 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「はぁ…あとはプリメモんとこぐらいか…」 ミオリチャン「頼むよプリメモ、あんたが最後の砦だかんね…」 ミオリチャン「あ…雨降ってきた……」 440 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 40 04 ID cvuPAKPU0 ~高橋厩舎~ 高橋「暇だなー」 プリメモ「そろそろ12時ですね。そろそろ寝ましょう、先生」 高橋「そうだな」 コンコンッ プリメモ「はーい。誰だろ?こんな時間に…」 ミオリチャン「…よっす」 プリメモ「ミオリン!どうしたの…とりあえずあがんなよ」 ミオリチャン「サンキュ」 高橋「どうしたんだい?」 ミオリチャン「実は…家出して、泊めてくれる所探してるんです」 プリメモ「家出?」 高橋「…事情を話してくれないか?」 ミオリチャン「はい…」 442 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 56 08 ID cvuPAKPU0 439今回は番外編回みたいなもんです…。 高橋「なるほど…」 プリメモ「…ミオリン、今すぐ家に帰った方がいいよ」 ミオリチャン「な、何でそんな事言うのよ!」 443 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22 57 07 ID cvuPAKPU0 プリメモ「…うちもご覧の通り貧乏よ」 ミオリチャン「…」 プリメモ「でも、私はそのことを一回も恥じたことなんて無い。不幸に感じたこともない」 高橋「メモリー…!」 プリメモ「楽しければいいじゃない、別に貧乏だって」 ミオリチャン「私とアンタんとことは違う!分かったような事言わないで!もういいよ、私今日野宿するから……」 プリメモ「甘えてんじゃないの?」 ミオリチャン「は?」 プリメモ「自分に甘えてんじゃないの?そうやって何か理屈を作って、それってただの甘えじゃない」 ミオリチャン「うるさい!」 プリメモ「悔しかったら這い上がればいいじゃない! 高い山に登りたいんだったら自分の足で登ればいいじゃない! 私は強くもないし早くもない、でも絶対甘えたりなんかしない。 おんぶされて登った山頂の景色なんて、きっと雲で霞んでる」 ミオリチャン「…そーかい。あんたもマヤ先輩と同じだね」 プリメモ「行きなさいよ、早く」 ミオリチャン「言われなくても出てくっての……」 444 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23 01 55 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「雨、強くなってる……」 ミオリチャン「…クシュンッ」 ミオリチャン「……寒い…寒いよぉ」 ミオリチャン「……ウエーン」 445 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23 08 01 ID cvuPAKPU0 気付いたら、私は自分の家の前に立ってた。もう帰らないと決めていたこの家に。 ミオリチャン「…」 ガチャッ マヤノマヤ「…入りなさい」 ミオリチャン「マヤ姉ちゃん……うん」 ミオリチャン「みんなもう寝たの?」 マヤノマヤ「今何時だと思ってるの?みんなとっくに寝たわよ」 ミオリチャン「そうだよね…」 446 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23 16 46 ID cvuPAKPU0 ミオリチャン「あ、あのさマヤ姉ちゃん…私…」 マヤノマヤ「お腹空いたでしょ?はい、これ」 ミオリチャン「ありがと……あの、私」 マヤノマヤ「来て」 ミオリチャン「?」 マヤノマヤ「いいから、こっちに来て」 ミオリチャン「…これって」 マヤノマヤ「あなたが欲しがってたイヴ・サンローランのバッグよ」 ミオリチャン「でもこれ…すっごく高いやつだよ?」 マヤノマヤ「皆でお金を出し合って買ったのよ。あなたへのプレゼントってね」 ミオリチャン「そんな…私、家出したのに。悪い子なのに」 447 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23 22 11 ID cvuPAKPU0 マヤノマヤ「先生に感謝するのね。発案者なんだから」 ミオリチャン「武市先生…グスッ」 マヤノマヤ「ほら、そんな顔したら可愛い顔が台無しよ。我が厩舎のお姫様?」 ミオリチャン「…ウワーン!」 マヤノマヤ「こんなに体冷たくして…もう大丈夫だからね…」 ミオリチャン「ごめんなさーい!うわーん!」 (物陰) 武市「私も甘いな…」 448 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23 29 21 ID cvuPAKPU0 ~後日~ ミオリチャン「え?マヤ姉ちゃんも家出したことあるの?」 武市「した事も何も、そりゃ凄かったぞ。10回以上はしてたな」 ユメノキズナ「へぇ~意外ですね…」 マヤノマヤ「ちょ、ちょっと!そんな事今はどうでもいいじゃない!///」 武市「しかし、どうしてこうもウチにはお転婆娘ばかり入厩してくるんだろうな」 オルレアン「じゃあ次はキズナが家出する番だね~」 ユメノキズナ「わ、わたしはそんな事しませんっ!」 武市「はっはっは、もう勘弁してほしいな」 ミオリチャン「ハハハ…」 ミオリチャン(ごめんなさい、そしてありがとう) ミオリチャン(武市厩舎に所属できたことが、私の一番の幸せです)
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シンクロアップってどこ? バラフィールドで落ちます。 MIXエンチャントってどこ? プレミアムゾーンで落ちます。1次~3次まで。 装備オプションアイテムってどこ? ルデース南部のNPCが関連?要検証 課金アイテムにもあります。 祝福のティアスターはRandomBoxから入手可。