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振り返れば もう遠い
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すれ違い対戦(果し状) イナスマイレブン2〜脅威の侵略者〜で追加された機能。 DSの無線通信機能を利用し、通信用のチームを簡単な紹介文付きで他人に送りつけることができる。 果たし状を選択し、試合することもできるが、経験値やねっけつポイントは手に入らない。 すれ違ったプレイヤーから果し状を貰ったり、あげたりする機能だが小学生など低年齢層以外ではプレイヤーはすれ違い通信の機会がほとんどない。(都市部でもほとんどない) 「オレブンができたのに自慢する相手がいない」「もっと超次元なチームと戦いたい」 と嘆く声は絶えない。 公式の大会などでは何百通という果たし状が会場を飛び交うが、こうなるとネックになるのが保存件数の少なさである。 最大でも10通しか手元に置けない上に、一度は保存しなければチーム構成が見られない。 その他様々なユーザーインターフェイスの問題があるが、もちろん一番の問題はすれ違えないことである。 Wi-Fiで果し状を送受信できるようにすれば良かったのにとスレではよく嘆かれる...。 一応、約100万本売れたゲームなのだが...。 【関連】 公式 http //www.inazuma.jp/inazuma/index.html ゲーム 脅威の侵略者
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数字 アルファベット 日付 金額 ソート不可 1 Z 02-02-2004 € 5.00 This 2 y 13-apr-2005 Row 3 X 17.aug.2006 € 6.50 Is 4 w 01.Jan.2005 € 4.20 Unsortable 5 V 05/12/2006 € 7.15 See? 合計 € 29.55
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874 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 14 31 17 ID kC4YPmfK 1話から久しぶりに見直すと、アニメも一応コジロー主役だな。 主役:やる気のない顧問が、タマに出会って少し変わっていく ヒロイン:そんな顧問に少しづつひかれていくキリノ タマは話の要ではあるけど、コジローとキリノがなんだかんだいって 物語では中心に描かれてるな 897 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 16 20 46 ID Ek/akFVa 874 アニメはコジロー視点で見ると、剣道に冷めていた自分が 素振りの楽しさ(=剣道の原点)に立ち返る話だったわけだけど。 でもそうさせたのって劇中で何度も何度も(バンクでw)素振りを繰り返して しつっこい位に剣道の楽しさを訴えて来たキリノじゃなく、”向き合おう”としたタマちゃんなんだよな… なんちゅうか、あんだけ通じ合ってるのに微妙に(本当に本当に微妙な所で) すれ違っちゃってるのがコジキリの「切なさ」の肝、だわな。インターハイとか見ても。 むしろ先生と生徒の立場の違いとかは副次的なもので、 こういう所にこそもどかしさを感じられるのが異色であり魅力だと思う。
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1 澪梓 2011/03/10 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299755484/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 某00の劇場版よろしく、すれ違っていたけど求めていたものは同じだったということで。 澪梓最高です! -- (どろぼー) 2017-04-25 12 11 19 男前な澪と思いきや、終盤近くでメルヘンな澪になった。 -- (名無しさん) 2014-03-15 01 21 51 澪お姉ちゃんだなこりゃ -- (名無しさん) 2012-10-13 04 28 49 綺麗な話だな。 -- (名無しさん) 2012-08-11 02 14 08 澪梓は至高 -- (名無しさん) 2012-08-11 01 01 40 これは言うことなしっすね やっぱ澪梓は最高! -- (通りすがり) 2012-07-09 00 34 06 このような素晴らしいSSを書いてくださった作者様に感謝いたします。 -- (名無しさん) 2012-06-24 03 38 03 ↑同意 -- (名無しさん) 2012-06-24 03 06 26 これは素晴らしいと言わざるを得ない -- (名無しさん) 2012-06-24 02 03 43 澪梓はちょっとしたきっかけがあれば大きく親密になれるものだな -- (名無しさん) 2012-05-20 18 58 32
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あらし あらし
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58話 奇妙なすれ違い 俺は放送を聞いた後、身を潜めていた民家の車庫に停めてあった、 ホワイトカラーの430型グロリアの中に乗り込み、キーの配線を細工していた。 どこを探しても、この車の物と思われるキーが見付からない。 昔パクッた自動車泥棒の奴からこっそり教えて貰った方法を頭の中で思い出しながら、 作業を進めていく。 そして遂にエンジンがかかった。 「よし」 荷物を助手席に置き、運転席に乗り込み、俺はハンドルを握ってギアを操作し、 アクセルを踏み込んだ。 放送によれば、14人が最初の6時間で死んだらしい。 あの学生風のガキと、銀髪の女はどうなったんだろうな、名前を聞くの忘れたから、 生きてるのか死んだのかも分かんねぇや。 禁止エリアはどれも遠く離れた場所だし、気にする事もないだろう。 そして今、グロリアを運転している俺はエリアG-8の病院へと向かっている。 人が集まり易そうな場所は他にもあるが、医療道具求めてやってくる奴もいるかもしれないしな。 まだ一人も仕留められてねぇ。最初の6時間で14人も死んだんだ。 獲物がいなくなるってのは勘弁願いたいね。 車を調達したのは移動面で便利になるから、だが、目立ち易いのが難点だろうな。 機関銃か何かで狙い撃ちにならないようにしねぇと。 よく勘違いしてる奴がいるが、自動車の装甲ってのは弾避けになんてなりゃしねぇ。 威力が弱い.22LRでも貫通する。だから映画やドラマでよく銃撃戦の時に自動車の陰に隠れる シーンがあるがあれは間違いだ。実際、俺の同僚で同じ事して大怪我した奴がいる。 エンジンブロックなら防げるかもしれないがお勧めはできない。 まあ、その気になりゃ、車で轢き殺すのもアリか。 市街地の通りを、中央線も無視して走行する俺の運転するグロリア。 対向車も歩行者もいねぇ。オールフリーだな。 路肩に停められた車がちと邪魔だけどよ。 ◆◆◆ 私は病院からそう離れていない所の民家の中に隠れていた。 二階のベッドが二つ並んだ寝室と思しき部屋で、第一回目の定時放送を聞いた。 死者として呼ばれた14人の名前の中で知っている名前はケトル、鈴木正一郎の二人。 後は知らない名前ばかりだった。 ケトル……確か、アニオタの猫族の男子、だったかしら。 ほとんど接点もないし、どうでもいいっちゃどうでもいいんだけど。 鈴木正一郎……これは知っている。私が殺したから。 こいつもねえ、ほとんど何も、関わりがなかったけど……。 禁止エリアはF-3、D-2、E-8の三つで、順に午前7時、8時、9時から禁止エリアとなる。 入ったら、この首にはめられた首輪が作動する、らしいけど、 それって入ったらすぐに爆発するって事? それともタイムラグがあるのかしら。 どっちにしろ、禁止エリアが出現したら近寄らない方が賢明ね。 さて、私の事を強姦してくれた、あの黒い狼……名前、聞くの忘れたけど、 黒い毛皮を持った雄の狼。あいつは、生きてるのかしら。 もしかしたら、さっきの放送で名前を呼ばれたかもしれないけど、 もし、今度会った時は……絶対に、殺す。それも、ただ単に殺すだけじゃ駄目だ。 先刻殺した、名も知らないオレンジ髪の女を殺して奪い取った拳銃サイズのサブマシンガン。 これで、あいつの大切な部分をぐちゃぐちゃにしてやろう。 「……」 ふと、私はスカートを捲り、太腿の内側と局部の辺りを手で触ってみる。 黒狼に流し込まれ、何度も念入りに拭き取った白い液。 僅かに残って太腿を伝ったものが、乾いて嫌な線を描いていた。 今まで気にしないようにしていたけど、もう、限界……。 「……シャワー、浴びようかな」 余り大きな音を出すのはまずいけど、それよりも私は、身体を洗いたかった。 獣に汚された身体を、外面だけでも良いから清めたかった。 私は自分の荷物を持って、一階の風呂場へと向かった。 シャワーから流れる、程良い温度に調節したお湯を浴び、 私は身体、特に局部付近の汚れを洗い落とす。 温かいお湯が全身を流れ、とても心地良い。 これで今度こそ、あの黒狼が私に無理矢理流し込んだものも、完全に洗い落とせたはず。 でも……もう少し、浴びよう。念のために。 ◆◆◆ 銀鏖院水晶がシャワーを浴びている時に、 彼女がいる民家の前の道路を、一台の白い車が通過した。 狼獣人の警官、須牙襲禅が病院に向け運転する430型グロリアである。 水晶はシャワーを浴びていたため、また通りとは反対方向に風呂場が位置していたため、 車の通過には気付く事はなかった。 また、襲禅の方も、窓を閉め切っていた上すぐに水晶のいる家の前を通り過ぎたため、 シャワーの音にも気付く事はなく、水晶にも気付く事はなかった。 【一日目朝方/G-8病院周辺】 【須牙襲禅@俺オリロワリピーター組】 [状態]:右脇腹に散弾二発被弾(処置済)、車を運転中、G-8病院へ移動中 [装備]:FNブローニングハイパワー(13/13) [持物]:基本支給品一式(食糧一食分消費)、FNブローニングハイパワーのリロードマガジン(13×4) [思考]: 0:殺し合いに乗る。人を撃ちたい。 1:G-8病院へ行く。 2:銃はあってあり過ぎる事はないのでもっと欲しい。 3:学生服の少年(鈴木正一郎)に注意。 4:銀髪の女(日宮まどか)は次に会ったら絶対に殺す。 ※俺オリロワ開始前からの参戦です。 ※鈴木正一郎、日宮まどか(どちらも名前は知らない)の容姿を記憶しました。 両名とも既に死亡していますがその事を知りません。 ※銀鏖院水晶には気付いていません。 【銀鏖院水晶@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]:健康、全裸、入浴中 [装備]:S W M19(6/6) [持物]:基本支給品一式、.357マグナム弾(21)、イングラムM10(0/30)、 イングラムM10のリロードマガジン(30×8)、マチェット、モルヒネアンプル(3)、 水と食糧(二人分) [思考]: 0:殺し合いに乗る。優勝を目指す。 1:身体を洗ってから行動を開始する。 2:みんな殺す。とにかく殺す。クラスメイトでも容赦しない。 3:あの黒狼(レックス)は今度会ったら絶対に殺す。 ※本編開始前からの参戦です。 ※須牙襲禅には気付いていません。 壊される汚される、そして失う 時系列順 あの日の思い出を薄めては 壊される汚される、そして失う 投下順 あの日の思い出を薄めては 食える時に食うべし 須牙襲禅 須牙巡査の病院探索 その思いは正義をも砕く 銀鏖院水晶 焼け付く想いは憂い募らせる
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こんな時期になると爬虫類は冬眠を始めるというのに、爬虫類の様に、いや爬虫類以上に凶暴な涼宮ハルヒは元気が有り余っているらしく今日も不思議探索で足を軽やかに 運ばせている。 なんで哺乳類は恒温動物になったんだろうね。爬虫類のように変温動物だったらこの寒い外を出歩かず家の中でずっと眠っていられるのに。 それにしても本当にこの時期になると寒くなってくる。ここらへんの地域は時々雪は降るとはいえ積もりはしないため東北地方とかに比べるとまだマシかもしれないが、そ れでも生まれから育ちまでここの俺にとっちゃ沖縄にでも行かない限り寒いと言う感情は捨てきれないだろうね。 軽やかなステップで先を行くハルヒを前に俺ともう一人、柊つかさもさぞ寒そうにポケットからカイロを取り出し手袋越しに寒さを凌いでいるのが見える。 「今日はまた一段と冷えたね~、キョン君」 白い息を空に撒き、その行き先を眺めながら俺にそう言うつかさ。 「そうだな」 と相槌を打ち、俺もつかさの吐いた白い息の行き先を見る。 白い息が完全に消えつかさの方を見ると、つかさはじっと俺の方を見つめていた。 ピンクのボンボン付きのニット帽にマフラーと言う可愛らしい完全防備の服装である。 かくいう俺は帽子もマフラーもしておらず、防寒具といえばコートと手袋、それからポケットに忍ばせてある貼らないカイロぐらいである。 帽子は似合わないしマフラーもあるにはあったのだが、以前シャミによって無残な姿になってしまった為、今はもう使い物にならない。 そんなことよりも俺はさっきからじっと見つめてくるつかさが気になるわけで。 「どうした?」 「はうぅ!な、何でもないよ」 俺が不思議そうに尋ねると急に我に帰り慌てふためくつかさ。 「本当か?」 俺が問いただすと、 「あ、えっと……その」 とつかさは答えを渋らせる。 そして何か次の言葉をつかさが発しようとしたところで、 「何してんのよ。さっさと来なさい!」 といつの間にかはるか五十メートルほど前にいる団長様の号令によりその会話はあえなく終了となった。 次の日の放課後の活動からつかさに変化が表れる。 普段ならかがみや高良、朝比奈さんと会話をしたり、ボーっとしたりしていたのだがここ最近はずっとせっせと指を動かし何かを編んでいる。 必死に本を見ながら作っており、分からない所は所々朝比奈さんに聞いたりして再び編み続けているのだ。 恐らくマフラーかミトンなのだろう。だがつかさは両方持っていたし、誰かに上げる物なのだろうかね。 はて、つかさも一端の恋でもしたのだろうか。 そんなつかさを見て俺もマフラーを買わねばならんなと思った。 以前言ったとおり俺の前のマフラーはシャミの所有物となってしまったわけだし、この時期になるとマフラーがないと首元が寒くてやってられんからな。 「どうしました?」 そんなことを考えていると俺の前方から古泉が声をかける。 「いや、なんでもない」 そう言って古泉から奪い取った飛車を敵陣の中心部に置く。 「王手だ」 そう言いながら俺は天井を仰いだ。 古泉は将棋盤をじっと見つめながら、 「投了ですね」 と微笑みながら言った。 やれやれ、古泉はいつまで経っても強くならんな。 「こう見えても努力はしているのですが」 「その努力は結果となって表れていないがな」 そう言うと古泉は肩をすくめて言った。 「全くです」 また別の日俺は念願のマフラーをようやく購入し、学校へと着けていった。 あの長い長い坂を寒いながらも上りながら校門をくぐり、下駄箱へと向かう。 「あっ、キョン君」 と後ろから声がし、振り向くとそこにはつかさがいた。 「つかさか。おはよう」 「うん。おはよう」 そう言ってつかさは笑顔を見せたかと思うと、今度は少し俺の方をまじまじと見て、 「マフラー買ったんだ」 と訊いてきた。 「ああ、流石にこの時期に無いと厳しいからな」 「そうだよね」 つかさの方を見るとなぜかつかさは悲しそうな表情を浮かべていた。 「どうした?」 そうつかさに尋ねるとつかさは笑顔を作り、 「な、なんでもないよ」 と言って走って下駄箱を抜け教室へと向かっていった。 一体どうしたというのだろうか。 その日の活動から、つかさは編み物をしなくなった。 別に完成したわけでもなく、俺の記憶ではそろそろ仕上げといった所だったのに何故だろうか。 それだけではない。つかさがずっと落ち込んでいるように感じるのだ。 ボーっとする事なら多々あったが、これほどまでに落ち込んでいるのは珍しい。 やはり、何かあったのだろうか。 気にはなるのだが、尋ねようがない。見たところ泉や高良も原因が分かってなさそうだし、もはやお手上げ状態である。 「ちょっとキョン君」 肩をとんとんと叩かれ、かがみが俺に耳打ちをしてくる。 「活動が終わったら少し付き合って」 「何でだ?」 「いいから」 かがみなら何か知っているかもしれない。そう思い俺は快く了承をした。 活動終了後、かがみは泉たちを先に帰らせ部室には俺とかがみだけとなった。 なんか、女子と二人きりで学校にいるというのは朝倉の事やらあの忌々しい事件やらであまり良い思い出がないな。 「で、何のようだ?」 俺は帰り支度を済ませ、泉たちを見送りドアをパタンと閉じたかがみにそう尋ねた。 「うん。つかさの事なんだけど……」 「つかさの事か。最近おかしいと思うんだが、お前は何か知らないのか?」 「私がそれを聞いてるのよ」 「生憎だが、俺にもわからん」 その言葉を聴いたかがみはハァと溜息をつき、 「キョン君でも分からないならお手上げね」 と言った。 どういう意味だそれ。 その後俺とかがみはつかさに元気が無い理由を考えた。 するとかがみは俺を見て、こう言った。 「あんた、マフラー買ったの?」 「ああ。寒いもんでな」 その言葉に対し、かがみはまたしても溜息をつく。 「はあ、ようやく原因が分かったわ」 分かったってどういう意味だ?俺のマフラーが何か関係しているのか? かがみはあきれ返ったように俺に説明を始めた。 「あんた、つかさが前まで何してたか知ってるわよね?」 「何か編み物をしていたな。だがここ最近は編んでいる様子がないが」 「あれはね、マフラーを編んでたのよ」 マフラー? 「それまた何故だ」 かがみはまだ意味を理解できていない俺に対し、本日三度目の溜息をつく。 「これだけ言ってもわからないのね。相当鈍いわよ」 好きで鈍いわけじゃない。分からないものは仕方がないだろう。 「つかさは、あんたのためにマフラーを編んでたの」 俺の中にハテナマークが量産され始める。 「俺のために?何故だ?」 「ちょっとは自分で考えようとしなさいよ」 つかさが俺のためにマフラーを編んでいた。いつ編もうと考えた? この前の不思議探索の時か。 あの時マフラーをしていなかった俺に対してつかさは編もうと考えたわけか。 理由はわかったが、なぜ俺がマフラーをつけてきただけであれ程までに落ち込んだんだ。 そのマフラーを自分用のためにでも作り直せばいいのに。 「そんなの、ちょっと考えればわかるでしょ」 みかねたかがみが話を再開し始める。 「あんたが好きなのよ」 俺のことが……? 「そ、あんたの事が。この前何で編んでるのか訊いてみたのよ。そしたら『キョン君のために』って顔を高潮させながら言うんだもん」 それだけじゃ俺のこと好きと言う事には直結しないぞ。 「あの時のつかさの顔は面白いぐらい乙女だったわ。からかってやろうかとも思ったけど、あんなに真剣なつかさは見たことが無かったから、やめといたわ」 そんなに一生懸命編んでいたのか? 「それぐらいあんたの事本気なのよ」 そういった後かがみは鞄を持ち、 「これを聞いてどうするかはキョン君次第よ。振るのもよし、付き合うのもよし」 ドアの前まで行き振り向きながら、 「けど私としてはつかさを落ち込ませないでほしいけどね」 と言葉を残してかがみは部室を出て行った。 落ち込ませないでほしい、か。そうなったら選択肢は一択じゃないか。 そう思いながら俺は部室の鍵を手に取り、部室を後にした。 次の日の放課後、俺は部室に行く前に教室につかさを呼び出した。 未だに元気が無いつかさに俺は自分の持っていたマフラーを差し出した。 「どうしたの?」 理解できていないつかさに俺は、 「そのマフラー、やるよ」 とだけ答える。 「いいよ、別に自分のあるから」 「だったら、俺はこのマフラーを捨てる」 そう言うとつかさは驚き、 「そ、そんなことしたらキョン君のマフラーが無くなっちゃうよ」 と言った。 「つかさは俺のためにマフラーを編んでくれてたんだってな」 俺がそう言うと慌てていたつかさの表情が一変し、赤くなり、 「うん……」 と縦に頷きながら言った。 「悪かったな。そんなことに気づかずに自分でマフラーを買っちまって」 「そんな事無いよ」 俺は持っているマフラーをグイとつかさに近づける。 「だから俺はこのマフラーをつかさに渡す。それで、つかさは俺にマフラーを編んで欲しいんだ」 少しわがまますぎたか。そう思い、俺はマフラーを自分の方へ戻そうとした瞬間、つかさが俺のマフラーを掴んだ。 「これってプロポーズ?」 上目遣いで尋ねてくるつかさ。 「ま、まあそうなるのかな」 その言葉を聞くと、つかさは朝比奈さん以上のスマイルを放ち、 「こちらこそ、よろしくお願いします」 と言った。 数日後、俺は白いマフラーをつけ、学校に登校する。 つかさから作ってもらったものであり、シャミにボロボロにされないよう大事に保管している。 同じくつかさも、マフラーをつけて登校している。 だが、そのマフラーは俺の渡したマフラーではなく、つかさの手編みマフラーなのだ。 つかさ曰く「お揃いが良い」との事らしい。俺もその方が良いしな。 今は人間が恒温動物であったことを嬉しく思いながら、俺は白いマフラーをつけ急な坂道を上って行く。作品の感想はこちらにどうぞ
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▼ The Talekeeper s Truth 依頼者: ダイドッグ(Deidogg) / バストゥーク鉱山区・鉱石通り 依頼内容: 英雄視された語り部、ラオグリムの 真実の姿を暴いてやりたい。 まずは奴が倒したと言いながら 持って帰らなかった、 「クゥダフの斑卵」をパルブロ鉱山の 卵部屋を守るクゥダフから奪ってこい。 バストゥーク鉱山区 / 居住区側 Phara 孫に持っていっていただけた ようでございますな。ふむふむ、 そのラグリン様とやらゆかりの品でしたか。 Phara そう言えば、ラリガン様は、 お若い頃からなぜか大人びていらして、 あれはどうしてだったのじゃろうかねえ……。 Phara ガルカの皆様から尊敬されてらして。 そうそう、でもおひとり、なんだかやけに そのラグオン様に反発なさるガルカの方も いらっしゃいましたですじゃ。 Phara 息子ともいさかいを 起こしておりましたので覚えておりますじゃ。 たしかダイドコロとかいう名前じゃったと……。 バストゥーク鉱山区 / 鉱石通り Deidogg なんだおまえは? ん? ダイドコロ? ファラって婆さんが なんだって? 俺には関係ない話だろう!? Deidogg おまえもしつこいな……。 ヒュームの婆さんは知らんが、 ラオグリムなら、確かに私と同い年だった……。 ヤシンの野郎も知ってる。 Deidogg もっとも、奴は語り部様だからな。 俺と同じ年に生を受けた時には、 200年前からの記憶を持っていた。 Deidogg 気にくわねえ野郎だったよ。 身なりはガキのくせに、大人ぶって、 みんなにあがめられて……。 Deidogg その上銃士になんぞなって、 ヒュームの連中にこびへつらうなんざ、 最低だな。しかも、ヒュームの女と怪しい ウワサもあったそうじゃねえか。 Deidogg そうだ……奴が昔、パルブロ鉱山の とんでもなく強いクゥダフを倒したって 話があったのさ。だが、俺は信用できねえな。 Deidogg 奴は、証拠として持ってくるようにと 言われた物を持って帰らなかったんだ。 Deidogg そんな物は持ってなかった、 なんて言ってたが、あれは嘘だな。 自分の名声をあげるために奴は騙り やがったのさ。本当は倒してねえのに……。 Deidogg おまえ、腕前はそれなりにあんだろ? そのクゥダフを倒してみねえか? パルブロ 鉱山の奥の卵部屋を調べりゃ出てくるって話だ。 Deidogg そいつからクゥダフの斑卵を 持ってくりゃ、奴が嘘をついてたって 証明することができらあな。 パルブロ鉱山 (???を調べる) [Your Name]は、Ni Ghu Nestfenderを倒した。 クゥダフの斑卵を手にいれた! クゥダフの斑卵 Rare Ex 斑模様のクゥダフの卵。 この卵から生まれた者は、高位を約束されている。 バストゥーク鉱山区 / 鉱石通り (Deidoggにクゥダフの斑卵をトレード) Deidogg なに? クゥダフの斑卵を持ってきたか! これで奴の嘘は暴かれたって訳だな! Deidogg ふん! 何が語り部だ……ただの嘘つき野郎 だったんじゃねえか……。 Iron Eater お久しぶりです、ダイドッグさん。 Deidogg てめえ! パグダコ……いや、アイアンイーターじゃねえか! ヒュームの犬がこんなところで何を! Iron Eater ちょっと調べごとがありまして。 それよりも、ラオグリム様のことを 話してらしたようですが……。 Deidogg あ、ああ……その通りだ。 あの嘘吐き野郎、自らの名声をあげるために 倒してもないクゥダフを……。 Iron Eater ……どういうことですか? Iron Eater なるほど……。あなたは まだそんなことを言ってるんですね……。 Iron Eater あのお方は国民の利益のために 獣人と戦いつづけてはきました。しかし、 己の利益、名声のためにアイテムを奪うような ことは、決してしませんでした……。 Iron Eater 国からの指令は そのクゥダフを倒せ、でした。 そのアイテムを取ってくることではなかった。 Iron Eater 一方的な国からの指令に 疑問を抱いたことも数多くあったと聞きます。 Deidogg そんなこと、わかるものか! Iron Eater それともうひとつ、 お教えしましょう。そんなラオグリム様が、 一度だけ、自分の意志で、モンスターから アイテムを奪ってきたことがあったと……。 Iron Eater それは、ある友人との 約束を果たすため、ある靴を仕上げるという 目的のためだったそうです。 Deidogg 靴……? まさか……。 Iron Eater オズトロヤ城のリーチからしか 得られない貴重な品パラサイトの皮を使い、 その友人に靴を作ったとのことです。 Iron Eater その友人は 口は悪いが、唯一語り部である自分と 対等に付き合ってくれたと……。 Deidogg ……まさか、奴が自分から オズトロヤ城に行ってリーチを……。 そんなはずはない。そんなアイテムも聞いた ことがないし、そんな高価なものが必要な……。 オズトロヤ城 [Your Name]は、Yagudo Parasiteを倒した。 パラサイトの皮を手にいれた! パラサイトの皮 Rare Ex ヤグードパラサイトのふにゃふにゃした皮。 バストゥーク鉱山区 / 鉱石通り (Deidoggにパラサイトの皮をトレード) Deidogg こ、これは……パラサイトの皮! どうしてこれを……!? Deidogg 本当にオズトロヤ城の リーチから手に入るのか……あいつは…… ガキの頃の約束を守ってあんなところまで……。 Deidogg 確かに俺はこのパラサイトの皮を 使って作られた靴を持っている。 それは……「約束のものだ」とだけ書かれた 手紙と一緒に送られてきた。 Deidogg 約束…… きっとあのときのことだろう……。 ………………………………………………………………………………………… Deidogg ラオグリム! おまえ、走るの遅くないか? Raogrimm すまない。どうも 大人たちがくれるものが体に合わなくてな。 特に靴がどうにも無駄な装飾が多い。 Deidogg けっ! おまえは甘やかされ すぎなんだよ! 語り部だかなんだか知らねえが、 靴ぐらい自分で選んで手にいれろよ! Raogrimm しかし彼らの好意を 無にするわけにはいかないのでな。 Deidogg だあっ、もう、 うっとうしい野郎だな。ほら、これやるよ。 この前2個セットで手にいれた靴だ。 なかなか歩きやすいぞ。 Raogrimm すまない……。 なにか謝礼をしたいのだが……。 Deidogg へっ、なんでも皆からもらえる おまえからもらったってうれしくねえや。 おまえが自分の力でいいもの手にいれられる ようになったら、何倍にもして返せよ! ………………………………………………………………………………………… Deidogg きっと、そのときのことだろう。 ……覚えてるかよ、そんな昔のこと……。 Deidogg とにかく、おまえには世話になった。 そのときの靴も古くなった。このパラサイトの皮で、 今持っている靴を修理するとしよう……。 Deidogg そして、戦場に出なくなって 久しい俺にはもったいない品だ。おまえに 使って欲しい。明日にでも取りに来てくれ ※ヴァナ0時経過後。 Deidogg ほら、例のものが完成したぞ。 ラオグリムの形見みたいなもんだ。 大事に使ってくれ。 ファイターカリガを手にいれた! ファイターカリガ Rare Ex 防14 HP+12 AGI+3 ダブルアタック効果アップ 敵対心+1 Lv52~ 戦 Deidogg よそ者に礼を言うのは気にくわんが……。 ……感謝している。それだけは伝えておくぞ。 ▲ 祖母の心孫知らず 200年のすれ違い 語り部の遺品 ■関連項目 アーティファクト関連クエスト , バストゥーク鉱山区 Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.