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注意: 希少種がでてきます。酷い目に遭うかもしれません。 自分設定満載です。過去に似たような話があったらゴメンナサイ。 相変わらず文章書くのは苦手です。 ゆっくりこがさの生態 6月。梅雨の季節。 それはゆっくりにとってゆっくりできない季節でもあった。 一匹のれいむが突然の雨に遭遇し木陰で雨宿りをしていた。 「ゆぅ・・・あめさん、ゆっくりしないでやんでね・・・」 だが、そんなれいむの願いは天には通じなかったようだ。 雨脚は衰えるどころかますます強くなる一方だった。 無理に雨の中を強行すれば棲み家にたどり着く前に身体が溶けてしまうだろう。 「どうしよう、おうちでれいむのかわいいおちびちゃんがまってるのに・・・」 れいむは途方に暮れるしか無かった。 と、そんな時。 「ゆゆ?あれは・・・ゆっくり?」 れいむは激しく降りしきる雨の中をぽいんぽいんと跳ねている一匹のゆっくりを発見した。 こんな雨の中をなんと命知らずな。 れいむはそう思ったが、どうやらそのゆっくりは雨などものともしていない様子だった。 あのゆっくりはどうして雨の中でも平気なのだろう。 そんなことを考えていると、そのゆっくりがれいむに気がついたのか近づいてきた。 「ゆゆ?ゆっくりしていってね!!!」 「びっくりしていってね!!!」 れいむはびっくりした。 挨拶である「ゆっくりしていってね」への返しが「びっくりしていってね」だったからだけではない。 その容姿が今まで見たことが無いゆっくりだったからだ。 水色の髪に右目が蒼色で左目が赤色のオッドアイ。口は常に舌をベロンと出している。 そして一番異質だったのがそのゆっくりが身につけている大きな傘だった。 頭にはリボンや帽子のような飾りがついていない。この傘がこのゆっくりにとっての飾りなのだろう。 「れいむはれいむだよ。あなたはだーれ?」 「こがさはこがさだよ。びっくりしていってね!」 どうやらこのゆっくりの名前は「こがさ」というらしい。 「ゆゆん?こがさはどうしてあめさんでもへいきなの?れいむにおしえてね!」 「こがさのもってるかささんはあめさんからまもってくれるんだよ。びっくり!」 れいむは傘というものは見たことなかった。だが見て納得した。 傘と呼ばれる飾りのおかげで雨が身体にかからないのが見てわかったのだ。 「すごいね!かささんがあればあめさんでもへいきなんだね!」 「そうだよ。びっくりしていってね!」 自分の傘を褒められたのがうれしいのか笑顔になるこがさ。 だが、次の瞬間れいむはとんでもないことを口走った。 「そのかささん、れいむにちょうだいね!いますぐでいいよ!」 「・・・おまえはなにをいっているんだ?」 思わずゆっくりらしからぬミルコ口調で返答するこがさ。 ゆっくりにとって飾りは命と同等のものだ。 他ゆんに譲渡することなどありえないことである。 だが、このれいむにはそんな常識は通用しなかった。 「かささんをひとりじめするなんて、とんでもないゲスだね!そんなゲスはせいっさいするよ!」 瞬間。れいむはこがさに飛びかかっていた。 「びっぐりぃ!?」 激しい体当たりを食らったこがさは転倒した。 そして倒れたところをれいむがのしかかってきた。 「ゲスはしね!しね!しんでしまえーっ!!」 「びっぐ!?びっがぁ!?びっげっす!!」 数分後。 そこには潰され餡子をぶちまけたこがさの姿があった。 「ゆはぁ、ゆはぁ、まったく・・・てまをとらせてくれるよ。ゲスのくせに・・・」 自分のゲス行動は棚に上げて、傘を手(もみあげ)にとる。 「ゆふふ、これでおちびちゃんがまってるおうちまでかえれるよ!」 意気揚々と棲み家へ帰ろうとするれいむだったが・・・ 『びっくりしていってね』 「ゆゆっ!?」 不意に不気味な声が聞こえ、ぎょっとしたれいむは潰されたこがさの方へ振り向いた。 だが、そこには変わらず潰れた饅頭が転がっているだけだった。 「ゆふぅ。びっくりしたよ。ゲスがまだいきてるのかとおも『びっくりしていってね』ゆゆっ!?」 確かに聞こえた。だが、どこから?こがさはもう死んでいる。確かにだ。 まさか仲間がいたのか?れいむはキョロキョロと辺りを見回すが誰もいなかった。 「だれなの!?ゆっくりできないことをいうのは!いいかげんにしないとぶくーするよ!」 『びっくりしていってね』 「ゆんやー!?」 れいむはパニックに陥った。 誰もいないのに聞こえる声。目に見えない敵ほど恐ろしいものはない。 ぷるぷると震えながら涙目で「ぶくー」と膨れてみるが何の意味もなかった。 そこで、れいむは一つの仮説に至った。まさか、この声は・・・この傘から聞こえるのでは? そう、思った瞬間だった。 「ゆっ!?」 突然持っていた傘の柄からニュルニュルとした触手が無数に生えてきたのだ。 そして触手は逃げる暇を与えずれいむをからめ捕った。 「な、なんなのぉぉぉ!?これぇぇぇぇ!?」 どんなにもがこうとも、触手はれいむを放さなかった。 そして触手の数本がぬるぬると蠢きながられいむの「あにゃる」と呼ばれる排泄穴へと伸びていく。 「や、やめてね!やめてね!きちくしょくしゅさんのもんぜつあにゃるぜめはゆっくりできないよ!」 そんなれいむの制止など無視し、触手はズブズブとあにゃるへと侵入していく。 「ゆ、ゆひぃぃぃぃ!やめてね!きもぢわるいよぉぉ!んほぉぉぉぉ!?」 恐怖と恥辱で思わず奇声を発してしまう。 「ゆひぃ、ゆひぃ、ぐ、ぐやじい、でもがんじじゃう!びぐんびぐん!」 あにゃるを刺激されることにすこし感じ始めているようだ。 だが、そんなあにゃる責めの快楽はすぐになくなった。 なぜなら触手が中枢餡に達したからだ。中枢餡とは人間でいうなら脳味噌にあたる器官。 流石にここを弄られることは苦痛でしかなかった。 「ゆぎぎぎぎ!ゆがががが!ゆぐんはぁぁ!?」 触手がぐりぐりと中枢をいじる。 「ゆはぁぁぁ!?で、でいぶの・・・こげてぃっじゅなぴこぴこさんがぁ!?」 れいむのチャームポイント(と自分が言い張っている)であるもみあげがボトリと落ちた。 切り落とされたのではない。自然にずるりと抜け落ちたのだ。 「ゆへぇぇあああ!?でいぶのぷりちーなおりぼんがぁ!?」 続けてれいむ種の象徴ともいえるリボンもずり落ちる。 だが異変はそれだけではなかった。もみあげとリボンが無くなった頭髪に変化が生じていた。 れいむの黒髪が徐々に水色へと変化していくのだ。 「ゆぎぎぎぃぃ!お、おめめがいだいぃいぃぃ!」 変化は髪だけではない。 れいむの右目は蒼く、左目は赤くなっていく。 そう、れいむの容姿はこがさのものへと変化しているのだ。 「ゆぎ、だ、だれかかわいいれいむを、たすけてね・・・れいむ?れいむってだれ?れいむは、こがさ、だよ?」 そして変化は容姿だけではなく精神まで至る。 かつてれいむだったゆっくりはその後しばらく、中枢餡をかき回される苦痛にさらされることとなった。 助けを叫ぼうとも、その声は誰にも届かない。 雨が降りしきっているのだ。周りに他のゆっくりなどいるわけがない。 一時間後。 「ゆっくり、ゆっくり?びっくり、びっくり・・・びっくり!びっくりしていってね!」 そこに、れいむの姿はなかった。 そこにいるのは一匹のゆっくりこがさのみであった。 「こがさはこがさだよ!びっくりしていってね!」 そして、こがさは降りしきる雨の中をぽいんぽいんと跳ねながらどこかへと消えていった。 ゆっくりこがさ。 その生態はいまだに明かされていない。 一説にはそんなゆっくりは元より存在しないともいわれている。 持っている傘のようなものに寄生されたゆっくりが身体を変質させられたもの。 それがゆっくりこがさの正体であるという。 ではその「傘」とは一体なんなのか? その謎を解明したものは誰もいないのである。 前作: anko1596 ゆっくりinトイレット
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がさこの唄 ※繰り返し がーっさがっさがっさがっさっこー がさこがさこのらったったー ※繰り返し ――がさこ自室のゴミ箱から出てきた紙から抜粋
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『びっくりしていってね!!!』 一、 街灯も少なく薄暗い夜の細道、そこで俺はそいつと出会った。 「びっくりしていってね!!!」 「!?」 脇道から突然現れたそいつは、丸いフォルムにやや下膨れの生首のような容姿をしていた。 これだけなら俺も、ああゆっくりかとたいして驚かなかっただろうが、問題はそいつの姿に心当たりがなかったことだ。 水色の右眼と髪の毛、そして赤い左目。 いわゆるオッドアイだ。 そして、何よりも目を引くのが茄子のような色合いの悪趣味な傘だった。 ご丁寧に目や舌がついている。 「にんげんさん、びっくりした?」 「お前の存在そのものにびっくりしてるよ」 驚いたか、と問われれば驚いたと答えるしかない。 すると、何故か知らないがそいつは嬉しそうにしていた。 「こがさ、びっくりできるの?」 こがさ、というのはこいつの名前なのだろうか。 得体の知れないゆっくり、いや、こいつの発言からびっくり(仮)とでも名付けておこうか。 そのびっくりは俺の返答を待っているようだ。 「ああ、びっくりしたよ」 それを聞くと、こがさは満足そうに微笑んで脇道へと戻っていく。 何だったのだろうと思いつつも、俺は家に帰るためにその場を後にした。 二、 それから毎晩、こがさは俺に接触してきた。 三日や一週間程度ならまだいいが、既にこがさと初めて出会ってから二ヶ月が過ぎている。 今ではそれが当たり前になっていた。 「びっくりしていってね……」 「はいはい、びっくりびっくり」 こがさを適当にあしらうが様子がおかしい。 近づいてみると、明らかに衰弱していた。 「お前、どうした? 元気がないようだが」 「な、なんでもないよ。それよりにんげんさん、びっくりしていってね……。こがさはにんげんさんにびっくりしてほしいんだよ……」 どういう原理なのかはしらないが、こがさが肌身離さず持っている傘がしなびているような気がする。 こがさ自身に外傷はないようだが、何が原因なのだろうか。 「ちょっと我慢してろ」 声を掛け、俺はこがさを持ち上げた。 思ったよりも軽い。 「……」 抵抗はなかった。 今ではこいつも既に俺の日常の一部と化しているので、野垂れ死にされたら気分が沈む。 こいつの能天気な表情が曇っているのは好ましくない。 家に連れ帰ってオレンジジュースを飲ませようとしたが、生憎アップルジュースしかなかったので妥協する事にした。 飲ませてから何も問題はないようなので今度は何か食べられそうな物を作ろうとするも、こがさは何も口にしない。 これは重傷だと判断し、明日になったらゆっくり病院に連れていこうと思った。 三、 こがさの担当医になったえーりんは診察を終えると俺に告げた。 何でもこがさは希少種に分類されるらしく、その生態は特殊なものらしい。 生きていくのに何かを食べる必要はないようだが、その代わりに誰かを驚かせ続けなければならないらしい。 こがさ種はゆっくりや人間をびっくりさせることが存在意義のようなもので、その驚いたと言う感情を糧にして生きているのだと言う。 そういえば、この頃はこがさがいることに慣れてしまっていた。 慣れるということは、それだけ驚きや新鮮さから遠ざかるということでもある。 出会った当初の俺は物珍しさもあってこがさの存在に驚いていたが、最近はそんなこともなくなっていた。 「なるべく、ちょっとしたことでもはんのうしてあげてください。ほんとうはこころのそこからのびっくりがいちばんなのだけれど……」 えーりんの表情は暗い。 こがさ種は心の機微に敏感で、相手が本当に驚いた時にしかゆっくりできないのだとか。 「それは……、確かに困ったな」 「しばらくはだいじょうぶだとおもいますので」 こがさを見るとぴくりともしない。 こいつには、びっくりが足りないのだろう。 さしずめ非びっくり症候群か。 数日が経過した。 こがさが良くなる兆しはない。 「にんげんさん……」 「何だ?」 こがさが口を開いたのも久しぶりのような気がするが、今はその内容の方が重要だ。 「びっくり、していってね」 それだけを言うと、こがさは目を閉じた。 まるで息を引き取ったかのように見える。 「!? おい! こがさ!! 起きろこがさ!!!」 俺は自分の想像を頭から打ち消すと、こがさを揺さぶった。 焦って適切な対処法が何かなんてすっかり頭の中から消えている。 しばらく揺すっていると、こがさが目を開いた。 「気がついたか!!」 「びっくりした?」 こがさは悪戯に成功した子供のような顔で笑っている。 右眼を閉じ、舌を出して俺をおちょくっているかのようだがそれに悪意は感じられない。 きっと、こいつは純粋に俺をびっくりさせたかっただけなのだろう。 そして、さっきの俺は心の底から驚いた。 こがさが死んだと思ったからだが、その驚愕がこがさを元気にさせたのだろうか? なんともでたらめな生態に呆れながらも苦笑してこがさに告げる。 「お前に初めて会った時よりもびっくりしたよ」 四、 あれから、こがさは俺と暮らしている。 手を変え品を変えて俺を驚かせようと悪戦苦闘しているようだが、たまに洒落にならないこともやってくれたりする。 それでも、悪質な物がない辺りこいつなりに気を遣ってはいるのだろうか。 「おにいさん!」 「ん? ってうぉおお!?」 今も、こがさがとってきたゴキブリに驚かされたところだ。 ……こいつが本気を出したら俺の心臓がサプライズでマッハになる、きっと。 「おにいさん、びっくりしていってね!!!」 こがさの持っている傘は何時もと何ら変わりないが、それでも何故か傘が喜んでいるように俺は感じた。 あとがき ヤリまむあきです。連投失礼します。 おまんじゅうあきさんのこがさ見て、書きたくなったので書き殴りました。 途中でキリさんの絵も見てフラストレーションも溜まり、また明日から頑張るぞと言う気になった。 これで一週間戦える!!
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おばけ単 Aゆゆこ / こがさ / Sこがさ / Tこがさ / カナ +みず むらさ / Aむらさ / Dむらさ +しぜん ゆゆこ / Dゆゆこ +ことわり レイラ +ゆめ リリカ / Hリリカ +こころ メルラン / Hメルラン / Dパルスィ +はがね ようむ / Dようむ/ Sようむ / ようき +あんこく みま +しょうき ルナサ / Hルナサ
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ログを読んだ方は解ると思いますが、いきなり村陣営は厳しい状況から始まります。 ・シャバダバドゥ(狂)からの●がこがさ(狩)に刺さり、真狩露出 ・霊欠けを見た槍ス(狼)が霊能乗っ取り ・初日のグレランで、幸せウサギ(狐)が吊れてしまう この時点で相当厳しくなっています。人外が初日に狩COするメリットも薄いので 村目線でもこがさ真は当然ありえます。そして狼目線はこがさの真は濃厚です。 こがさ噛みからの森近霖之助(占)噛みは確定で通りますので その場合は占い結果を二日分しか残す事が出来ません。 初日に占ったチルノ(村)は当然ですが○だったので、実質猶予は一日です。 (噛まれ確定の場合に呪殺を狙うと遺言銃殺によって、一気に村不利になります) 幸せウサギが吊れたのには恐らく理由があります。 投票者はこがさ(狩)、サナエ(村)、槍ス(狼)、紅美鈴(狼の四名) 村の中で発言が強い位置であったミスド(村)が夜の独り言で言っている通り 村目線では「●からの狩CO者を叩いている=こがさ狼の場合、真狩の可能性がある」為 素村の投票者は一名のみです。 こがさ目線で考えると「真狩である自分を叩いている=吊りに持っていきたい人外」 と見て投票し、翌日の霊結果幸せウサギ●で霊を真打ちしたようです。 狼二人はより内訳が見えています「●からの狩CO者を叩いている=●でも狩でも吊りたい」 役職なんて一種類しかありません。狐です。狐濃厚の吊れそうな人物を吊らない理由はありません。 そしてターニングポイントとなる二日目夜と三日目朝。 ここの内容については終了後の感想戦でかなり触れられています。 狼サイドはこがさを縄で処理する方針を選択し、グレーの発言が強い位置であった 江ノ島盾子(村)を噛み、幸せウサギの霊結果を●とします。 ここが勝負だったと言えるでしょう。 三日目日中の会話で言われている通り、幸せウサギ●であればそこに誘導を掛けて 投票もしているこがさは、自分に●を打たれて窮地なのに、グレーの身内を吊りにいった事になります。 そうなってくるとこがさ非狼濃厚で、一気に真狩目となり森近霖之助-こがさの占-狩のラインが成立します。 このラインの真が濃くなった事により、吊りでこがさを排除するのが難しい雰囲気となりました。 また、●が出たことによりミスドとBlackRX(村)から「仕事終わったし出も遅い霊なんで霊ケア」 の声が挙がり、結局は霊能指定のBlackRXが吊られますが、森近霖之助はこれを受けて 霊偽の可能性について考え初めてしまいます。 そして三日目夜、狼はこがさを噛みで排除して占い噛みに動きますが 森近霖之助が紅美鈴●を引き当てます。一方、●が噛まれたシャバダバドゥは確定破綻なので 四日目に吊り確定、村目線は占い欠けでない限り森近霖之助が真の内訳となります。 これにより、狼サイドの内訳がかなり苦しくなります。村目線で真を見られている森近霖之助の ●である紅美鈴吊りは翌日避けられない上、グレーはサナエのみです。 グレ詰めが完全に終わる形になりますので、下手をすれば槍スのケア吊りから紅美鈴吊りで終わります。 しかし、結局五日目は狐乗っ取りを見なかった(このケースでまずいのは紅美鈴狼、槍ス狐の内訳) 村陣営はゲーム終了とみて紅美鈴を吊っています。 森近霖之助真決め打っての安定進行を取るのであれば、ここで槍スをケア吊りから最終日でも問題ない 状況の為、こういったケースであれば狐ケアとして霊を吊っていいでしょう。 最終日はログにあるとおりです。 森近霖之助視点は霊欠け、槍ス視点は占い欠け両偽となります。 結局チルノが悩み抜いた末に槍スを吊って村勝利で終わっています。 勝負になったポイントを考えてみるとやはり江ノ島盾子噛みと幸せウサギ●でしょう。 完グレの江ノ島盾子を噛む事によりグレーが狭くなったのと、こがさ→森近霖之助の噛みルートが 一手遅れ、その前に紅美鈴●を打たれてしまった結果になっています。 また、こがさを縄で処理する方針であれば幸せウサギ○にして三日目グレ詰め 四日目の決め打ちまで延々残して森近霖之助かこがさを縄で処理するルートもありました。 簡単に想定ルートを考えてみましたので、似たようなケースの参考にどうぞ。 ・噛みルート(霊判定は幸せウサギ●) 初手こがさ噛み→シャバダバドゥ吊り→森近霖之助噛み→;グレ詰めor狼柱→○噛みorグレ噛み→グレ吊り このルートだと最短手で占いを抜けるルートなので、銃殺が出た場合縄が減って更に楽になります。 狐が恐い場合は7人2W時点で紅美鈴を吊っても構いません。 このルートの理想型では槍スとグレー二人が最終日残りで、グレー二人に殴り合いさせる形です。 森近霖之助噛みが確定になった時点で村に霊ケアする余裕はなく、狐探しでグレ噛みを挟んでも 「占い抜いてるLWだし、狐探してる」と言い張る事が出来ます。 グレーに狐生存がないか確かめる為に完グレ噛みを優先して霊能残りの最終日というのも よくある形なので、それほど違和感は持たれないと思います。 ・吊りルート(霊判定は幸せウサギ○) 初手グレ噛み→グレ詰めor狼柱→グレ噛み→こがさ吊り→森近霖之助噛み→;5残り2W1KでPP グレ噛みはシャバダバドゥの○がベストですが、完グレでも構いません。こちらは噛みで狐を探すと共に 森近霖之助の○とこがさが噛まれない事を強調する目的です。森近霖之助の○は非狐確定なので かなりグレーから詰める事が出来ますし、○残りは囲いがありそうなのが強調されるでしょう。 また、こがさを吊った後の夜に狐生存で銃殺が出た場合、PPするまでもなく勝利します。 (生存者が狼狼狂村となる為) 狐を徹底的に減らすのであれば三日目のグレ吊りで紅美鈴を吊って、森近霖之助噛みをグレ噛みに に変更して吊り処理、最終日1K1WでPP勝利を狙っても構いません。 こがさ吊りの後に銃殺が出ても1W1Kは生存していますので村が勝ちを目指すのは難しいでしょう。 森近霖之助目線はシャバダバドゥ狼か槍ス狼のどちらかなのですが、シャバダバドゥはどこに狼がいるか 把握出来る(真占いとその○が残っていればそこは非狼の為)上に自分が吊られても勝ちます。 今回のケースは村の進行が推理に基づいて正しく動いた為にレアケでも勝てたケースです。 例えば、初日にこがさを吊るような進行をしていたらまず負けていたでしょう。 「第一が○○持っていったから負けた」という人は多いですが、村が強ければ勝てます。 こういったケースもある、ということでこのログをお勧めさせて頂きました。
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・36回目 ・愛でです。 ・でも、ぬるくいじめてるかもしれません。 ・こがさこがさ。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 傘の妖怪、唐笠小僧のような形をした紫色の傘を持つゆっくり。 ゆっくりこがさ。 彼女達は、人を驚かすことを好み、それこそが一番ゆっくりしている事だと思っている。 今現在、公園の木の上から、真下のベンチで読者をする青年の隙を伺うこがさもその一つである。 「ゆふふ・・・ひさしぶりのにんげんさんだからうでがなるわよぅ・・・!」 器用に木に傘をひっかけてぶら下がり、不敵に笑うこがさは30分ほど前からずっとその姿勢を保っている。 最高のタイミングを狙っているのだ。 やがて、青年はベンチに仰向けになり顔に本を乗せて眠りはじめた。 「いくわよぅ」 今しかないと覚悟を決めた真剣な表情を浮かべ、傘と共に自由落下するこがさは、顔面から青年の腹部へ着地した。 「ウッ」 傘を開いたままだった為、落下速度は緩やかだったが青年が呻く程度には衝撃があったようだ。 何事かと青年が本をどかして腹部を見ると、こがさがキリッとした笑みで、目線を合わせ、 「いないいない」 傘で自分を隠し、 「ばぁ!!!」 完全に決まったと思い、こがさはほくそ笑む。 が、 「・・・なんだ、ナスか」 「えぇえええぇ」 青年は、特に驚いた風もなくまた眠る態勢に戻ろうとする。 それを必死に傘で阻止しながら、こがさは先程のどや顔は何処に行ったのか涙目で、 「どぼじでおどろかないのぉ!? いないいないばぁはびっくりするでしょお!?」 半泣きになりながら講義するこがさを見てキョトン顔になりながら、青年は傘を押しのけ、 「どうしてって・・・今日び普通のゆっくりで驚くやつはいないだろう? 逆に言えば普通じゃないやつだと驚く。ていうか、いないいないばぁで驚く年齢じゃない」 「ふつうじゃないゆっくりってなんなのよおぉ!!」 納得出来ないこがさに示すように、青年はある方向を指差した。 「おにいさん。おさんぽたのしいね」 「そうだなー。天気も良いし快適快適」 「相変わらず、器用に歩くもんだな・・・」 「ゆふふ。てれるよぉ~」 「褒めてない褒めてない」 男二人と、豚の蚊取り線香のような体型のれいむが微妙に突き出した足でちょこまかと直立二足歩行している。 「歩くゆっくり。普通じゃないだろ?」 「・・・・・・」 「ほら、あっちも」 無表情になるこがさを余所に、青年は更に指をある方向へ指す。 「ちぇーん。後、三周したら一旦休憩いれよー」 「わかったよー・・・! えぐりこむようにっ!!」 「内角スレスレ・・・またタイム短縮かな」 半球型スィーに乗ったちぇんが、複雑に置かれたミニコーンを高速で走り抜けている。 「速さを恐れないゆっくり。これも普通じゃない」 「・・・お、おにいさん」 「あ、ほら。あれなんか特に驚く」 顔を引き攣らせ始めるこがさを気にすることなく、またも指を指す青年。 「ゲラ。ゲラゲラゲラ?」 「今日の夕食かぁ・・・どうしようか?」 「・・・ゲラゲラ?」 「えっ!? いや、ほらこんな往来でそんなはしたないこと言っちゃだめだよ! ほ、ほらはやくにんじんカレーの材料でも買いに行こうそうしよう!」 まるでカップルのように、熱っぽい目付きの胴つきうどんげにすり寄られてどぎまぎしながら歩く少年。 「胴つきゆっくりって、普通というかもはやゆっくりじゃないよな。ていうか、実物初めて見たよ。あんだけ可愛いけりゃ、ウン千万するわけだ。いろいろ驚く」 「・・・っ・・・っ」 青年は、小刻みに震えるこがさが転がり落ちないように両手で抱えながら身を起こし、問い掛ける。 「そんな訳で、お前が驚かれない理由分かったかい?」 「もうやだおうちかえるぅっ・・・」 青年の言葉を聞いているのか聞いていないのか、憔悴しきった顔を浮かべるこがさ。 青年は、親切心で理由を教えたつもりだったが予想外にこがさが落ち込んでいることに軽い罪悪感を感じてしまい、フォローを入れる。 「あー・・・ほれ。あれだ。驚かすなら、そもそも小さい子供を狙ったほうが良いだろ? ・・・あ、そうだ」 青年は、何かを思い付いたように片手で携帯を取り出し、小さい女の子が映る画面をこがさに見せた。 「よかったらうちの子を驚かせてやってくれないか? まだ三歳なんだけど、きっと喜ぶ」 「っ!」 驚かせるという単語に反応したこがさは、目に光を取り戻し、興奮したように傘を振りつつ。 「びっくりさせられるんですかー!? やったー!」 顔にがしがし傘を当てられつつ、現金なやつだと思う反面、元から娘のためにペットを飼いたいと思っていた青年は、ふとこのゆっくりの種類を見たことがないことに気付く。 「そういえば、名前は何だい?」 「こがさはこがさよぉ! びっくりしていってね!!!」 「はいはい。びっくりびっくり」 こうして、一つ屋根の下に暮らすことになったこがさと青年も、様々なゆっくりと人が触れ合う公園の一風景だった。 「かさちょーだいっ! かさちょーだいっ!」 「だめよぅ! こがさのかさはだぁめ! ていうか、びっくりしていってね!びっくりしていってね!」 「ほら、手段を考えないといけないって前から言ってるだろう? 頑張れ。超頑張れ」 「この子全然、こがさの怖がってないんだけどね」 「びっくりさせられないじゃないですかー!? やだー!?」 こがさが、仲睦まじい家族との新しい生活に満足出来たかどうかは、別の話だったり。 アトガキ こがさのはぶられポジションはおいしいと思います。 なにげに弾幕の速度はいやらしいですし。 種族一本たたらだったらもっといろいろ書けたのに・・・。 こがさのイメージ像はだいたいこんなんでした。でした。 タイトル的に、野良ゆっくりでした。 ご読了ありがとうございました。 やまめあき(仮) 【妄想で書いたもの】 かり ・ト● ・くちばしにチェリー ・デスクトップガジェット ・ゆっくりつくーる ・夢想天生 ・スペクタクルスパイダーウーマン ・つるべおとし ・ゆっくりのおもちゃ ・いまじん ・スポイラー ・ラブドール ・益虫? 害虫? ・スィークリング ・てゐ! ・ゆっくりは生首饅頭の夢を見るか? ・箱、無音、窓辺にて ・世はまこと遊技である ・かえるのこはかえる ・川辺の海賊 ・水橋姫 ・トス ・ちょっとの時間にゆっくり虐め ・げんそうきょーのみこ ・狼は良い獣 ・四股ふみれいむ ・みょみょの奇妙な冒険 ・ゆんやー機 ・ぼくらのヒソーテンソク ・ソウルいーたー ・どう付き? ・あつがなつい ・一年捨て傘に注意 (スキマ送り) ・(スキマ送り) (スキマ送り) ・(スキマ送り) ・(スキマ送り) ・(スキマ送り)
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『幽霊の正体見たり?』 12KB 愛で いじめ 飼いゆ 希少種 失礼します チートあきです。 「うらめしや~!」 卓袱台の下からぬっと出てくるゆっくり。 水色の髪の毛に赤と青の瞳、紫色の茄子っぽい傘。こがさだった。 卓袱台に向かって昼食のカップラーメンを食べていた男を見上げる。赤と青の眼をきら きら輝かせながら。 「おにいさん、おどろいた? こわかった?」 「いや、全然」 ちっこいチャーシューを噛みながら、一蹴する。 「どぼじでおどろいでぐれないのぉ?」 ぐねぐねしながら、言い返すこがさ。 他のゆっくりや人間を驚かすことがこがさの趣味であり、ゆっくり源である。しかし、基本 的にやってる事が単純なので、効果は無い。一部のさなえを相手にすると、逆に泣かされ ることになるらしい。 男は箸でこがさを示し、 「だって、変な顔してるだけだし」 「わちきはへんなかおじゃないよ!」 必死に言い返す。 男はカップ麺を全部啜ってから、横に置いてあったレンタルDVDを一枚持ち上げた。 「それに怖いっていうのは、最低でもこれくらいは無いとな」 「…………」 「…………」 部屋に流れる沈黙。 机に向かい、パソコンのディスプレイを眺めてる男とこがさ。こがさは机の上に乗ってい る。ホラー映画二本から、ネットで怖い話巡り。効果は抜群だ。 男はどこか引きつった顔でこがさを見た。 「大体分かった?」 「ゆっくりりかいしたよ」 こがさも少し引きつった顔で答える。 そして、再び沈黙。 「もう夜か」 窓の外を見るとすっかり夜になっていた。単純な計算で、昼過ぎから六時間ほど怖い話 を眺めていたらしい。蛍光灯の照らす室内は白く見える。いつもと同じはずなのに、いつも とは微妙に違う空気が漂っていた。 空気が微かに湿っており、微かな雨音が聞こえる。 「あめもふってるね。きょうははれるっててんきよほうさんもいってたよね? こうすいかく りつ10ぱーせんとだよね?」 赤と青の目を左から右に動かし、こがさがそう呟いた。 天気予報では今週一週間ずっと晴れ。今日も朝から夜まで一日中晴れ。そもそも今は 雨が降る時期ではない。しかし、窓の外では雨が降っている。 「外れることもあるだろ。予報だし」 「それに、きょうはとってもしずかだね」 こがさが周囲を眺めた。紫色の傘が揺れる。 しんと静まりかえった空気。時折車の音が聞こえた。普段なら外から人の話声や足音が 聞こえるのだが、雨のせいでそれは聞こえない。隣の部屋から漏れてくるテレビの音など も聞こえない。単調な雨音と、機械の音だけが聞こえる。 パッ。 「ゆひっ!」 いきなり聞こえた小さな破裂音に、こがさは身を縮ませる。 しかし、男は落ち着いた様子で天井を見上げ。 「ただの家鳴りだ……。湿気とかで木が伸縮した時になる音。よくラップ現象に間違えられ るけど。ごく普通の自然現象。こういう時に狙ったように鳴るんだよな」 「さでずむだね」 こがさは小さく頷く。 大きく深呼吸をしてから男はこがさを床に下ろし、笑顔で訊いた。 「そろそろ晩飯にするか。何味にする?」 「わちきはなすあじがたべたいよ!」 即答する。 「また茄子か。茄子好きだな……」 傘が茄子に似ているかもしれない。 男はゆっくりフードそれなりー味とふりかけ茄子味を取り出し、それらを卓袱台の上に置 いた。ふりかけはゆっくりフードにふりかける調味料で、お野菜味からお肉味、餡子味やク リーム味、さらに炭味から泥味まで多彩だ。 「じゃ、俺はうどんでも煮るか。準備するまで待ってなさい」 こさがに待てをしてから、男は台所に向かった。 空腹を感じつつ、飼い主の料理が終わるまで素直に待つ。この辺りは飼いゆっくりとして 基本の事だ。空腹は最高の調味料であるという言葉に従い、こがさも傘を動かしながら視 線を部屋に動かす。 そして、目があった。 「ゆ?」 ベッドの下からこがさを見つめる女と。 よくある都市伝説。ベッドの下に潜む男の話が頭に弾ける。 「ゆやあああああああ! おばげええええええ!」 「どうした!」 男が部屋に飛び込んでくる。右手に包丁を持って。ネギを切ってる最中だった。 赤と青の目に涙を浮かべ、こがさは擦れ声を出す。 「べ、べっどのじだに……おんなのひどがあああ……!」 一瞬呼吸を止めてから、男はベッドの下を覗き込んだ。 ため息をつく。 「雑誌か……。驚かすな」 ベッドの下に手を入れ、男は雑誌をひっぱりだした。月刊ゆー通信。まとめてゴミの日に 出すため、ベッドの下に放り込んでおいたものである。こがさが見たのは、れいむと一緒 に女性が映っているページだった。 仰向けになったまま、ひくひくと震えるこがさ。 「こしがぬけた……」 「腰、無いだろ」 男が風呂に入っている間、こがさは座布団に座ってテレビを見ていた。 『こぼね~♪』 『うー♪』 テレビから流れるゆゆことれみりゃの声。 『ゆゆことれみりゃの捕食種バンザイ!』 続けて流れる楽しそうな女性の声。ゆーちゃんねるの人気番組だ。ぐるめなゆゆことれ みりゃが色々なものを食べるというシンプルな内容。普通のゆっくりフードや生きたゆっく りから、そこらの草、土まで。本当に何でも食べる。 ひどく悪食で、さらにどんなものでも味を楽しめる、ぐるめ派な二匹である。 男は風呂に入っていた。こがさは部屋に独りきり。 「おいしそうだねー。わちきにはたべられないけど……おいしそうだなー」 こがさは土を食べる二匹を眺めていた。 曰く、河原の土はしゃりしゃりした歯応え、公園の土はちょっと硬い、田んぼの土はとろ みがあって美味しい。普通のゆっくりには理解できない食事だ。さらに、涎を垂らすほど美 味しそうに食べるので、見ている方は土が美味しそうに見えてくる。 ちなみに一切ヤラセ無し。 二匹の真似をした飼いゆっくりが、真似して酷い目にあったという話をよく聞く。 ふと、こがさは横を見た。 「…………」 紫色の一つ目傘が、少し離れたところにあった。 無言のまま座布団から下り、傘を咥えて座布団に戻る。この傘はこがさの大事なもの である。常に傍らに置いておかないとゆっくりできないのだ。 「こぼね~こぼ~ね~♪」 「うー。ううー。うー☆」 川辺の草を物凄い勢いで食べていく二匹。ちょっとした草刈り機である。こがさも雑草 の味は知っているが、それでも食べたいと思わせる美味しそうな食べっぷりだった。二匹 曰く、その苦みが美味しい! こがさはふと横を見た。 「わちきのかささん、どうしてそっちにいってるの?」 傍らに置いたはずの傘がまた離れている。こがさの傘に勝手に動く機能はない。お菓 子系のゆっくり材料で作られた小さな傘である。 それが何故か、勝手にこがさから離れていた。 「ゆんやああああ!」 「むきゃああああ!」 「うー♪ うっうー☆」 テレビの向こうでは、まりさとぱちゅりーがれみりゃに一緒に食べられている。捕食種 なので、普通のゆっくりも食べる。生クリーム餡子という取り合わせは、れみりゃのお勧 めだった。 「………」 こがさは座布団から下りる。 すっ。 傘が、不意にこがさの方へと向き直った。 舌を大きく伸ばし、不気味な一つ目をこがさへと向ける。普段は誰かを驚かせるため に使っている傘が、今は持ち主のこがさを驚かせていた。 「うごいだああああああ!」 ガタン、ガタ。 風呂場の方から聞こえてくる音。 「どうした!」 部屋に男が飛び込んでくる。腰にバスタオルを巻き、右手に箒を持って。ろくに身体を 拭かないのか、全身濡れたままだった。床にできる水の足跡。 「わちきのがざざんががっでにうごいだのおおおお!」 泣きながら男の方へと転がっていくこがさ。 男は腰を屈め、こがさの頭を撫でつつ、傘を見る。 傘が小さく動いた。 その動きに驚くも、男は窓が少し開いていることに気付いた。 「そこから風吹き込んだんだろ」 こがさが振り返って窓を見る。 窓から入ってきた小さな風が、空気の影響を受けやすい傘を動かしたのだ。すきま風 に気付かなければ、いきなり動いたと錯覚してしまうだろう。怪奇現象の正体は、案外 単純なものである。 しかし、こがさは開いた窓を見つめ。 「わちきはまどさんあけてないよ?」 「俺も開けてないぞ?」 男が笑顔で続ける。 両者の頬を冷や汗が流れ落ちていく。 男とこがさは顔を見合わせ、 「あははは……」 「ゆふん……」 とりあえず笑って誤魔化した。 『ゆっくり音楽団』 ゆーちゃんねるの夜の部。 主演奏者はゆっくりるなさ、めるらん、りりか。その後ろでは、カスタネットを叩くれいむ や、シンバル役のめーりん、歌うみすちーなどもいる。指揮者はえーきだ。ゆっくりとは 思えない、きれいな音楽を奏でている。 ~♪ ~~♪ 落ち着いた楽長の曲が流れている。 こがさを膝に乗せ、男はゆっくり音楽団を眺めていた。この曲を聴いていると、適度に 眠くなる。寝る前に三十分ほど聞くだけで、寝付きは完璧だ。 「きょうはとってもしずかだね。おとなりさんのこえもきこえないね」 こがさが無理矢理顔を笑みの形にして、周囲を見る。 男が住んでいるアパートの部屋。壁が薄いわけではないが、隣の部屋のテレビの音 や携帯電話の話し声などが聞こえてくることがある。何を言っているかまでは聞き取れ ないが、隣に人がいることは分かる。 しかし、今日はそういう音が一切聞こえない。 「そういうこともあるさ」 男はこがさの頭を優しく撫でる。 部屋を包む、薄く硬い空気。 いつもと変らぬ夜なのに、いつもと違う。そんな違和感。背筋が寒くなるような感覚。 しかし、男もこがさもいつも通りに振舞っていた。 「ゆふふふ」 「ははは」 「あははは……」 最後の声は、男のものでもこがさのものでもなかった。 どこからとなく聞こえてきた女の笑い声。 「…………」 こがさは引きつった笑顔のまま男を見上げ、固まっていた。目の端に小さな涙がにじ んでいる。口の端がひくひくと震えていた。 男は努めて明るい口調で説明する。 「多分、飲み会かなにかの帰りのお姉さんが外通ったんじゃないかなー? 友達と話し ててその笑い声がこっちにも届いたんだよー、ね?」 「そうだよねー」 頷く、こがさ。 「じゃ、寝るか」 男はベッドを見た。普通のベッドである。 そして、部屋の隅にはこがさの寝床があった。段ボール箱を浅く切ってから、中にタオ ルを敷いたもの。その横に置かれた、傘立て。いつもこがさはここで寝ている。 しかし、こがさは男の手に頬をすーりすーりしながら言ってきた。 「おにいさん、わちきもおふとんさんにいれてね。いっしょにねようね? きょうはとって もあまえたいきぶんだよ。わがままだけど、ゆるしてね?」 「奇遇だな。俺もだ」 男は両手でこがさを抱え上げた。 一度ベッドの上に置いてから、紫色の傘を手に取り、折り畳む。さすがに傘も一緒に 寝るわけにはいかないので、傘は小さいベッドテーブルに乗せておく。 「あと、ねてるときに『うらめしや~』とかやったら、マジゆるさなえ?」 冷や汗を流したまま、こがさがウインクする。おどけた仕草に見えるが、目は本気だった。 本気の凄みが灯っていた。 「お前が言うな」 苦笑いとともに、男はこがさの頭を軽く叩いた。 天井から下がっている蛍光灯を見上げ、 「明かりは付けっぱなしでいいかなー?」 カチ……プッ……。 蛍光灯が消える。 慌てることもなく、男は右手を伸ばし、スタンドライトの電源を入れた。淡いオレンジ色 の光が、ベッドの周囲を明るく照らす。しかし、光の量は小さく、部屋のあちこちに深い 影が浮かんでいた。 「結構古くなってるしなー。明日蛍光灯買ってくるか」 ベッドの布団をめくり、男はこがさを両手で抱えた。 狙ったようなタイミングで切れた蛍光灯を見上げ、こがさが震えた声を漏らす。 「これってもしかしてじつは、わちきがいつもおどろかそうとしていることにおこったおに いさんが、いろいろしくんだこと? そうだよね? そうっていってください!」 「そうだといいなー。でも、残念ならがら違います」 こがさを抱えたまま、布団を身体に乗せ、頭を枕に預ける。 「寝るか」 「はい」 男の提案に、こがさは迷わず頷いた。 「おにいさん、おにいさん。おきて。おきてね」 こがさの声に、男は目を開けた。 覚醒する意識に飛び込んでくる音。 ベチッ、ベチッ。 それは窓を叩く音だった。人間が緩く手で窓ガラスを叩いたらこんな具合だろう。カー テンは閉められ、窓の向こうに何があるのかは分からなかった。 男は腕の中で涙目になっているこがさを見つめ、 「俺は何も聞いてない」 きっぱりとそう告げて、目を閉じる。 だが、こがさは必死に叫んだ。震える小声で。 「おぎでねええ……! おにいざん、おぎでねええ! おぎでぐれないど、わぢぎがおふど んのながで、おぞろじぃじぃもらじぢゃうよぉぉ……!」 「変な脅しかたするな」 男が目を開けると、 「まどさんあけてね! このくそにんげんっ! でいぶはしんぐるまざーなんだよ! かわ いそうなんだよ! だから、このまどさんをあけて、あまあまよこせえええ!」 聞こえてきたのはでいぶの声だった。 男は目を開け、額を押える。 「………野良ゆか」 ベチッ、ベチッ。 夜中にいきなり騒ぐ野良ゆっくりは時々いる。虐待お兄さんの夜襲を喰らった者から、単 純に酔っぱらいに巣を蹴り潰されたものまで、時々野良れみりゃに襲われた者もいる。理 由は何にしろ、この手の野良ゆは放っておくと朝まで元気に騒ぎ続けるので、適当に潰す なり追い払うなりしないといけない。 男はベッドから下りて、懐中電灯を掴んだ。 「ちと追っ払ってくる」 「がんばってね!」 ベチッ、ベチュッ。 こがさの応援と窓に体当たりする音を聞きながら。 「うるさいぞー」 男はカーテンを開け、窓を開け、懐中電灯でベランダを照らした。 コンクリートのベランダ。右から左に物干し竿が伸びている。四角いエアコン室外機。砂 利の敷かれた小さな庭。その向こうにブロック塀があった。 雨は止んでいるようだ。しかし、曇っているらしく、星も月も見えない。 「んー……」 一通り周囲を懐中電灯で照らしてから。 男は窓を閉め、鍵を閉め、カーテンを閉める。 それから、ベッドにいるこがさに満面の笑顔を向けた。 「よかった、こがさ。かわいそうなしんぐるまざーでいぶはいなかったよ」 「うん。それはよかったね」 こがさも満面の笑顔で答えた。 余計な事は一切考えず、一切言わず。 男とこがさは朝までぐっすり眠った。 その後こがさが男を驚かそうとすることはなくなり、不思議な事も起こっていない。 あとがき 最近、普通の虐待ネタが頭の中に生えてこない。 ちょっと困った。 餡娘ちゃん三歳おめでとうございます。 いつもサイトを使わせていただき、ありがとうございます。 過去SS anko4061 勝利条件.txt anko4058 まちょりーになりたい anko4052 とっても餡子脳 anko4051 どMとどS anko4047 便秘だったちぇん anko4046 超天才外科医の休日 anko4038 ゆっくり・ボール・ラン anko4008 ゆか PIECE anko4005 燃える、お兄さん anko4003 続・愛の超伝道師 anko3994 愛の超伝道師 anko3894 続・えどてんせいっ! anko3878 えどてんせいっ! anko3874 禁断の口付け anko3862 人工ドススパーク
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種族値 名前 140 リリーB ミミちゃん Sあや 135 リリカ ようき マリサA 130 ちぇん ルナ ぬえ りかこ Sりん Sリグル Sよりひめ Sまりさ レイセンA 125 Sうつほ Sフラン ティA Sメディ 120 らん ようせい ゆめみ ことひめ げんげつ Sようむ Tあや Sチルノ Aときこ Sめいりん Aレミリア Sサリエル 115 ミスティア まりさ めいら Sこいし Sこまち Hリリカ Sしずは Tしょう Sヤマメ Sこがさ モコウA Aユウカ 110 あや てぃ とり ユキ Tルナ Sルーミア Tちぇん Tさなえ チェンA AリリーB Aサニー 105 れいせん ナズーリン レミリア チルノ Aけいね はたて Aミスティ Tアリス Tメディ Aりん Aまりさ チルノA ミスティA 100 こあくま よりひめ さくや レイラ うつほ えいき すわこ ハクレイ Dサニー Aちぇん しんぎょくA エリス Aしょう Dレミリア Aてぃ SリリーB Tぬえ Hレティ 95 しずは りん サニー リグル エリー Aルーミア Tゆうか Aてんし Hえいりん Tチルノ Hらん Aフラン Aぬえ アリスB 90 もみじ フラン けいね もこう てんし さとり ゆゆこ めいりん メルラン ユウカ ルイズ キリサメ マイ Tれいせん Hミスティ Aこいし Tひじり Aかぐや Aうつほ Dゆかり Aれいむ Hメルラン Aらん Aメディ Tすいか Aさなえ Aようせい Aえいき HリリーW Dむらさ Tヤマメ 85 ようむ みのりこ にとり かなこ ぎょくと Aにとり Dようむ Aこまち Aアリス Hこあくま Aすいか 80 こいし レティ ゆうぎ れいむ ひじり サリエル ちゆり ありす Dもこう Tさくや Hさくや Tいちりん Aかなこ Aえいりん Tゆかり Aすわこ Tこがさ Dけいね Dえいき Tナズー Tいく アリスA てんま 75 ゆめこ りか Dかなこ Hルナサ Dすわこ Dはたて りんのすけ 70 さなえ ときこ ゆかり すいか いく パチュリー パルスィ こがさ こまち コンガラ マガン とよひめ エレン カナ むげつ くるみ Tにとり Dれいせん Dてんし Tパルスィ Dれいむ Dリグル Tはたて Dてぃ Hけいね レティA ユカリA ランA あきしまい 65 えいりん あきゅう Aもこう Dひじり Dもみじ みま Dめいりん Aゆうぎ 60 リリーW ルーミア むらさ いちりん スター しょう げんじぃ オレンジ しんき るーこと Hスター Aゆうか Dパルスィ Dかぐや Aゆゆこ Dひな Hしずは Tとよひめ Dレティ Dゆうぎ Hナズー Aパチェ Aむらさ Dさとり メイリンA Aスター 55 キクリ Dいく Aみのりこ 50 アリス メディスン ヤマメ キスメ ひな ゆうか ゴリアテ Dゆゆこ Aひな ゾンビF Tキスメ Tさとり AリリーW Aルナ Dようせい せんだい テンソク さつきりん 45 ルナサ しんぎょくD しんぎょくT 40 かぐや おおなまず サラ Dいちりん Dみのりこ 10 Dレイラ 5 Dパチェ
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『そのせりふはいわさなえ!』 11KB 愛で いじめ パロディ 野良ゆ 21作目ましてこんばんは、キャンセルあきです そのせりふはいわさなえ! ~こがさな天丼三尾乗せ~ キャンセルあき ■そのせりふはいわさなえ ~わちゆる編1~ その日ゆっくりこがさは、群れのげすまりさとでいぶから折檻を喰らっていた。 「ふざけないでね! こんなくさったなまごみさん、でいぶたちがたべられるわけないでしょおおっ!?」 「こがさのべろはくさってるのぜ!? ばかなのぜ? しぬのぜぇ!?」 「わちきをゆるしてね! さでずむはゆっくりしてないよ!」 懇願虚しく、こがさがゲスまりさにれいぱーされようとしたその時だ。 「まちなさい、そこのまりさとれいむ! こがさをいじめるのはぜったいにゆるさなえですよ!」 さなえが飛び出してきた。当然、物陰からタイミングを伺っていたのだ。 「ゆげ、まずいのぜ、さなえがきたのぜ!」 「でいぶはかろやかにさっそうとたいきゃくするよ! そろーり、そろーり」 「ゲスはぜったいにゆるさなえっ!」ビリッ バリッ 「まりざのおぼうじざんがあああっ!」 「でいぶのおりぼんざんがあああっ!」 二体のおかざりは、ぎりぎりまりさとれいむに見えなくもない、という程度に破壊された。 「こんなにゆっくりしていないまりさとれいむなら、こがさをいじめることもできませんねっ!」 「ま……まりちゃ、もうおうちにかえりゅのじぇえええっ!」 「まっちぇね! れいみゅをおいちぇいかないじぇねえええっ!」 ゆっくり出来なくなって幼児退行した二体は、這々の体で逃げ出した。 「さなえ! たすけてくれるなんて、ひょっとしてわちきゆるされたのかにぇ?」 「もちろん――」 「さなえ……」 「――こがさはぜったいにゆるさなえですよ?」 「ゆっぴぃ! だったらどうしてまりさとれいむをおいはらってくれたのおおっ!?」 「だって、こがさをいじめていいのはこのさなえだけなんですから!」 「おぅ……さでっずむ」 何事かを言いかけたこがさに、さなえ全力の体当たりが決まって吹っ飛ばした。 おわり。 ■幕間 ~みんなのおいしゃ、えーりん先生!~ 「ゆっくりしていってね、えーりん。それかられいむのはなしをきいてね。 れいむのかわいいかわいいおちびちゃんが、おしりがかぶれてないているんだよ!」 「ゆぅ……それはどうやらおむつかぶれね。しばらくはおむつさんをつかわないようにしなさいな。 しんぱいしなくても、あにゃるのまわりをやさしくぺーろぺーろしてあげればすぐになおるわ。 まったく、うんうんのあとはおむつをすぐにかえなさいと、あれほどいったじゃない」 「ゆぅぅぅ……やっぱりれいむがぺーろぺーろしてあげないとなのおおっ!?」 「こんどこそだてをさぼったら、まりさはりこんをかんがえているそうよ、れいむ」 「ゆゆ、ゆっくり、していってね――え、えーりんせんせい! まりさ、まりさね、"かり"のれんしゅうちゅうにまたころんじゃったんだぁ! おとうさんもおかあさんも、つむりのほうをみてばっかりで、まりさをきにしてくれないから、 えーりんせんせいにやさしく"ちりょう"してほしいよ!」 「ゆぅ……だいじょうぶね、このくらいならわたしのぺーろぺーろでなおるわ。 まりさちゃん、こっちをむきなさい……ぺーろぺーろ。いたいのいたいのぺーろぺーろ」 「ゆふふふふふふ! やっぱりえーりんせんせいのぺーろぺーろはゆっくりしてるよぅ! まりさ、またおけがをしちゃったら、やっぱりえーりんせんせいにぺーろぺーろしてほしいな!」 「……けがはなんどでもなおしてあげるわ。けれどじぶんでじぶんにきずをつけるのはやめましょうね。 さびしくなったら、いつでもすーりすーりをしてあげるから。ね、なくのはやめましょう、まりさちゃん」 「えーりんー。ちぇんのありすが、こいしさんにつまづいてかなりふかいきずをおっちゃったんだよー。 かわがやぶけて、なかのくりーむがもれてきてるんだよー!」 「ゆぅ……それはぺーろぺーろではなおりそうにないわね。 わたしのうんうんをもっていきなさい――きずぐちにそれをぬりこめば、すぐになおるわ」 「ありすをたすけるためとはいえ、ちぇんにはすこしわからないよー。 "なっとくっ!"はできるけれど、『うんうんぷれい』はでぃーぷすぎてわからないよー」 「しんじつはときとしてつらいものだわ。ありすにはだまっておくのよ、ちぇん」 「むきゅ、えーりんにそうだんがあるのだけれど、ちょっといいかしら? らんが、つがいのちぇんをいじめてけがをさせてしまうの。ちぇんをどうにかしてあげられない?」 「ゆぅ……そのもんだいは、ちぇんよりむしろ、らんのほうにちりょうがひつようだわ。 いちにちいっかい、わたしのところにくるようつたえておいてくれるかしら?」 「わかったわえーりん。ほんとうにたよりになるゆっくりね。 ……まえはとってもなかのよいつがいだったのに、ぱちゅはざんねんでならないわ」 「わたしもよ、ぱちゅりー」 「えーりん、えーりん、たすけてえーりん! まりさのれいむが、"えっとう"ようにくばられたごはんさんを、おうちにはこぶまえにはんぶんたべて、 そのせいでふとっておうちにはいれなくなっちゃったんだよ! えーりん、なんとかできないのぉ!?」 「ゆぅ………………ごめんなさいまりさ、さすがのわたしもばかにつけるくすりはないわ」 「……ゆっ!?」 「ばかをなおすほうほうなら、ひとつだけあるわよ、まりさ」 おわり。 ■そのせりふはいわさなえ ~わちゆる編2~ その日ゆっくりこがさは、腐った生ゴミの山に身体から突っ込んでむーしゃむーしゃしていた。 「うむむ、このまざりあったなっとうとちーずのにおいがぜっぴんだにぇっ!」 と、物陰からタイミング良く飛び出したさなえが、こがさにビニール袋を被せて体当たりした。 「くっさいこがさはゆるさなえ!」 直で体当たりするのは嫌だったようだ。 目をつぶって体当たりに耐えようとしたこがさ。 さなえがこないので目を開けると、山盛りのゆっくりふーどが目の前にあった。 「なまごみさんじゃなくって、このゆっくりふーどをたべるのです。それが"しんこう"です!」 「…………ゆ…………? さなえ、そのごはんさんはなんなのかにぇ?」 「もちろん、のらゆっくりであるさなえにはゆっくりふーどなんてとてもあつめられないので、 みっかかんほどHENTAIおにいさんの"すっきりーどれい"になってきました!」 「そんなごはんさん、わちきおもすぎてたべられないよ!」 「あら、もっとかるいごはんさんがよかったですか? ごしんぱいなく、にんげんのHENNTAIおにいさんとでは、さなえはにんっしんっしませんから!」 「そんなこときいていないでしょ。どうしてそんなことをしたのかぎもんだにぇ!」 「わからずやのわちきはゆるさなえ!」 「ゆっぴぃ! さなえぇ……いま、さなえからたいあたりをくらったわちきは、そのぶんゆるされるのかにぇ? そこのなまごみさんでぐるめしてもゆるされるのかにぇ?」 「もちろん……」 「さ、さなえ……」 「――こがさがなまごみさんをたべるなんて、ぜったいにゆるさなえですよ!」 「ゆっぴぃ――!」 「かんちがいしないでくださいね。 このごはんさんは、こがさになまごみさんをたべさせないためだけにもってきたんですからっ!」 「おぅ……でりっしゃす」 何事かを言いかけたこがさの口一坏に、さなえはゆっくりふーどを詰め込んだ。 おわり。 ■幕間 ゆっくり自動販売機 ゆっくり自販機――「透明な缶」に入れられたゆっくり達が自動で売られる機械だ。 「まりざをがいゆっぐじにじでぐだざいいいいっ!」 「でいぶは、にんげんざんにゆっぐじじでほじいいんでずううううっ!」 その最下段で、売れ残ったまりさとれいむが、一缶百円の叫び声を上げていた。 『ずっといっしょにゆっくりしよう』 かつて誓ったまりさとれいむ。 日に日に肥える彼女らは、今や居場所が再下段――缶一坏に大きくなれば、廃棄処分で他ゆんの餌だ。 あすあさってにもベンダーが、缶ごと回収していくだろう――そんな予感がしたある日、 財布を手にした少年が、一人自販機の前に立つ。 つぶらな瞳と赤い頬、なんとゆっくりした人だろう。 自由の予感と希望に満ちて、陳列されたゆっくり達は、みな一斉に色めき立った。 「おにいざあああぁぁん! まりざは! まりざはゆっくじできるゆっぐりでずうう! おにいざんを、かならず! ゆっぐじさせてみせまずううううっ!」 「でいぶは、でいぶはすこしくらいいじめてもらってもかまいまぜんからあああっ! どうが! どうがここからだじで! かいゆっくじにじでくだざいいいっ!」 このさい彼が虐待好きの、鬼威惨でも構わぬと、訴え始めたれいむとまりさ。 下段の普通種に負けじとばかり、上段住まいのゆっくり達も、ひときわ声を張り上げる。 財布を覗く少年に、取り出された百円玉が、自販機に吸い込まれた。 最上段の子さなえに、一度は向いた指先は、中段のみょん隣のちぇん、下段のぱちゅりーありすを過ぎて、 なんと驚くべき事か、まりさとれいむに向けられたのだ。 ぴっ…………うぃーん……がたん。 ……ちゃりん。 ぴっ…………うぃーん……がたん。 少年の手にした百円玉は、二枚も自販機に吸い込まれ、代わりにまりさとれいむの缶が、 転がり飛び出てきたのであった。 これには他ゆんも大喜び、なんといっても最下段、底まで落ちたゆっくりだって、 ちゃんと人に買われると――飼われる希望が見えたのだから。 「あ、ありがとうございまずうううううっ! にんげんざんんんっ!」 「れいむ、いっしょうけんめいにんげんざんにゆっくりしてもらいまずうううっ!」 手狭で苦しい缶の底、身体を丸めて土下座して、感謝を示すまりさとれいむに、 少年は救いの手を伸ばし、 「れいむううう! よかったねえええっ!」 「まりさあああっ! れいむたち、ようやくゆっくりできるねええっ!」 そして二本の丈夫な缶を、自販機の前に横並べ、真上にずいと踏み乗った。 取りい出したる千円札が、自販機の口に吸われ行く。 「「……ゆ?……」」 二匹の缶を踏み台に、その少年の指先が、やっと目当てのボタンに届く。 ぴっ……がちゃり。 少年の靴底しか見えない二匹の耳に、最上段の陳列ケースが開く音と、 「こんにちは! さなえはさなえです。ゆっくりしんこーしてくださいね!」 バッジ無しさなえの、元気なあいさつが響いた。 「ほんとうによろしいのですか? さなえはしんこーだけです。ばっじはないですよ?」 「うん、僕、前からさなえを飼いたいなって思ってて、おこずかいを溜めていたんだ。 まさかボタンに届かないとは思わなかったけど」 「よかったです……ほんとうに、どうかおにいさん、ゆっくりしていってくださいね!」 そして一人と一匹は家路につく。状況と少年に取り残された二匹は、唖然とそれを見送り。 「ど、どぼじでまりざをおいでいくのぜええええええええええっ!?」 「ま、まってね! れいむをいっしょにつれていってねええええっ!」 少年の影が消えた後で、ようやく呼びかけを再開した。 もっとも、「透明な缶」は防音機能付きで、お互いが通じ合っているように感じたのは只の思い込みだ。 自販機の前に放置された商品に、価値などゼロだ。いや、自販機のブランドを考えるなら、 二匹の存在はマイナスだとすら言える。 「「まりざ(れいむ)をゆっぐじざぜでええええええっ!」」 きっとすぐにベンダーが訪れて、二匹をゆっくりさせてくれるだろう、そう、永遠に。 おわり。 ■そのせりふはいわさなえ ~わちゆる編3~ その日ゆっくりこがさは、許されないのに悲観してセルフでキメようとしていた。 「わちゆるわちゆる――」 「こがさがトブのはゆるさなえっ!」 「わじゅらばっ! ……はっ……さなえなのかにぇ?」 体当たりでごーろごーろ転がったこがさは、さなえの姿に正気を取り戻した。 「こがさ、どうして"わちゆる"をさんかいいおうとしたんですか!?」 ゆっくりこがさは、"わちゆる"を三回唱えるとアッパー系にキマるのだ。 「うーん……じぶんでもわからないにぇ、きっとわちきがゆるされていないからだにぇ」 「ゆーん……さなえにとってもくるしいおもいをさせていることも、わかっていないんですかっ!?」 「わからないにぇ……わちき、きおくもとんでるみたい!」 「そんなにじぶんでトビたいんですか? トブのやめますか? それともゆっくりやめますかっ!?」 「わちきはゆるされたいだけなんだよっ! それともさなえがゆるしてくれるのかにぇっ!?」 「そ、それはもちろん……」 「さなえ…………」 「もちろん、こがさはぜったいにゆるさなえですよ!」 「ゆっ……ゆっぴぃぃぃ!」 「だって、さなえのこころをぬすんだつみのおもさは、ぜったいにゆるさなえですから!」 「ゆぅ!?」 「ゆるさないので、さなえといっしょに、ずっとゆっくり"しんこう"していってくださいっ!」 「おぅ……ぷれっしゃす」 何事かを言いかけたこがさの口を、さなえのちゅっちゅが塞いで黙らせた。 おわり。 ■あとがき 書いてる途中で誰得だか分からなくなりました。 ■過去作品はwikiよりどうぞ * anko2933 ゆっくりと(で)遊ぼう!他二本 * anko2910 その台詞は言わせない6 * anko2832 その台詞は言わせない5 * anko2815 はぐれまりさとながれみょん * anko2724 夕食、ゆっくり * anko2537 小ネタ三本 * anko2416 れありてぃ ~希少種の希少性~ * anko2398 電車を待ちながら * anko2298 どうする? 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