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「ここまでか…。」 里保は呟き、ダメージを受けた自身の体躯を見やる。 既に、両手足に力は殆ど入らない。立っていることが奇跡といえるぐらいであった。 「もう、終わり?執行局最強の魔道士も所詮はこんなもんなのね。」 声の主をキッと睨みつける里保。だが、対抗する魔力も底を尽きつつあった。 「ふふふ、まだそんな眼をできるのね。 ムカつくなぁ、その眼。 いっそ、あんたもあのお友達みたいに死んでしまうかい?」 その一言が里保の耳に入るやいなや強烈な怒りが沸き起こる。 「そ、それは、えりぽんのことかぁぁぁぁぁ!!」 里保の体から急速に魔力が湧き起こる。 そうだ、ウチはなったんだ!あの伝説の… ……ピピッ、ピピッ、ピピッ…… …ジリリリリ… けたたましい音で目を覚ました里保は自室に居ることを確認する。 「うーん、昨日夜更かししてアニメなんか観てたからあんなへんてこな夢…」 そこまで呟いたところで、里保はやっと時計のさしている刻に気づく。 「うげっ、遅刻じゃ!」 慌てて支度をし学校へと走り出す里保。 (はぁー、またえりぽんに笑われる…。) 「伝説の魔法使い?」 さゆみは怪訝そうな顔で里保に聞き返す。 その日の放課後、里保は真っ直ぐ道重家へと足を向けた。朝見た夢がどうにも気になる。 なぜかさゆみであれば、自分の見た夢が何を意味しているのか知って居るのではと言う気がした。 しかしさゆみは、 「りほりほ、最近忙しいの?お休みとれてる? 生田のパパに仕事押しつけられてるんじゃない?」 とのことである。 春菜にも尋ねようかと思ったがきっと、 「あぁ!鞘師さんの夢のモデルはアレですね。 ○○が怒りをきっかけとして伝説の戦士に(以下省略)」 なんて言いかねない。 実際、春菜はその時確かにウズウズしながらコミックスの27巻を持っていた …気がする。 そして、衣梨奈は衣梨奈で自身がやられたていたことに 納得が行かないようであった。 先ほどからしきりに 「えりは弱くないとー、えりは弱くない」 と叫んでいてうるさい。 何ら解決しないまま里保は自宅へと戻ったのだった。 自宅に戻った里保を見てさゆみはフッと小さく笑う。 それを見た衣梨奈と春菜は各々の意見を止め、不思議そうな顔をしてさゆみを見やる。 「道重さん…、何独りでニヤニヤしてるんですか?」 「…生田、ニヤニヤしてるって表現は誤解を招くのなの。 さゆみはりほりほの言葉を思い出していたのよ。」 「鞘師さんの?さっきのドラゴン(自粛)の話みたいなやつのことですか?」 「そう。りほりほにはあぁ言ったけど、『伝説の魔法使い』っていたのよね。それこそさゆみとか吉澤さん 保田さんにも有無を言わせないそんな実力の持ち主だったのよ。」 さゆみは話ながら台所をチラリと見る。だが、2人は思わぬ事実に驚いてさゆみの仕草に気づかなかった。 どこか懐かしそうなそれでいて楽しそうに思い起こすさゆみを2人はただ見つめていたのであった。 「だけどね、かわいそうに不老長寿の魔法を覚えるのが少し遅くてね、ふふっ」 里保はその夜、再び夢を見た。 身に浴びる様々な攻撃。態勢を立て直そうと大きく 深呼吸をしてみるが肋骨が折れてしまったのだろうか 激痛がはしる。 「くっ…、何者ヤシこいつは…」 里保は目の前にいる人物を睨みつける。里保の今までの任務の中でもこんなに苦戦したことはなかった。 「お前は私には勝てん。何故なら…」 相手は突き出した手に急速に魔力を込めながら里保へと告げる。 「私はお前の…こ…のや…」 気付くと里保は自室のベッドの上で寝ていた。寝巻きは寝汗でじっとりと湿っている。 その日を境に里保はしばしばその夢を見るようになった。 いつも必ずやられてしまい、だが時々湧き出てくる魔力に高鳴りを覚えていた。 夢を見ていていくつか気づいた点がある。 その一つに強力な魔力の出現は怒りに、起因しているということ。 まさに、アニメ通りなのは無視するとして現実ではどうなのか…。 『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!』 凄まじい旋風が巻き起こる。 (ブワッサァァァァ) 部屋が……。 となることはいくら里保といえども容易に想像できたので試そうかとも思ったが 自室でやるわけにもいかない。 さゆみの研究室を借りようかとも思ったが信じてもらえなかった手前頼みづらい。 里保の苦悩と梅雨のジメジメは続く。 ----------------------------------------------------------------------------- 次回予告 たび重なる夢での戦いでついに里保は相手の正体に気付く。 渾身の魔力をこめて放つ必殺技とは? そしてさゆみの語る『伝説の魔法使い』とは… ------------------------------------------------------------------------------- さて、夢で苦しむ里保に対して衣梨奈もまた困惑していた。 何故か、コンロの火が付かない…。 「えり…、壊したっちゃろか…。 いかんいかん!道重さんが戻ってくる前になんとかせんとね。」 衣梨奈はスッと目を閉じると魔力を集中させる。元のコンロのイメージは出来上がった。 衣梨奈が指を振るうと魔法がかかり直るハズ……であった。 なぜか衣梨奈の放った魔法はコンロに届く前に打ち消されてしまったのだった。 「!?」 なにが起きているのかは全く理解出来ない。 ならばもう一度と魔法を放つと今度はバシュッと音を立て自分の魔法が戻ってきた。 「なんとね?このコンロ…こんなこと今までなかったとね。」 衣梨奈は困惑して今にも泣きたくなった。そこに、 「ただいまー、生田ー。今日の、おやつで…ってあんた何やっての?」 「み、道重さん!ゴメンナサイ! ……。 えり、コンロ壊しちゃったみたいなんです…」 衣梨奈は帰宅したさゆみに対して開口一番に事実を告げ謝罪する。 怒られるとばかり思っていたがさゆみは意外な反応を見せた。 「壊れた?生田が?ムリムリ、さゆみだって本気出さないと壊せないものなのに。 …あんた、なに作ろうとしたのよ?」 「うーんと、今日バナナが安かったからバナナケーキでも…。」 「あはははは。超ウケる」 さゆみは衣梨奈の作ろうとしたものを聞くといきなり大声で笑い始めた。 キョトンとする衣梨奈の前で笑い転げているさゆみ。 その時 『ちょっと、重ちゃん!笑い事やない、バナナなんて食べ物やないで!』 妙に背筋が凍る迫力の声! 声の主を探すとなんとコンロ…いやコンロの火がしゃべっている。 まるでハ○ルだ! 「だって、中澤さん。そんな姿でバナナなんて食べ物やないっていわれても」 さゆみは人差し指の先で涙を拭いながらもコンロの火に話しかける。 「生田、この人はね、中澤さん。さゆみより年をとった人で~す。 こんな年とってるけどさゆみに魔法のいろはを叩き込んでくれた偉大な魔法使いよ。」 『重ちゃん』 凄みのある声だ。 散々笑っていたさゆみが突然ピシッと居住まいを正す。 『ちょいちょい挟んでくる年齢の話はいらないでしょ? …ガミガミガミガミ…大体ね重ちゃんの魔力の… ガミガミ…ガミガミガミ…ガミガミ…』 さゆみと共に小1時間程説教を食らった衣梨奈は解放されるとフラフラしながら 里保のとこ行ってきますと小さく呟きさゆみ邸を逃げるように飛び出たのであった。 「ちょっと生田!逃げない…」 『ちょっと重ちゃん、聞いてるの?』 「はいっ!!」 さゆみは内心長いなぁと思いながらも同時にこの光景を少し懐かしくも思っていた。 お互いが本当に若い時に毎日のように繰り広げていた光景だ。 自分のことをこの様に怒ってくれる存在はそもそもほとんど存在していない。 (ありがとう、中澤さん…。でもながいよおぉぉぉぉぉ) さゆみの午後はこうして潰れていった。
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どうも、なぐぽんです。 ↑は2キャラ目だけどメインキャラとなったなぐぽんぬ 基本的にはBo/Huでデュアルブレード使ってます。 たまにGuやったりもします。 緊急のとき以外はほとんど放置してます。 ロビーで踊ってたりマイルームで演奏したりたりたり・・・ めんどくさがってほとんどチャットしません。 あしからず マイルームに演奏しに来てもええんやで?
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読み ふうらあいぽん 正式名称 別名 和了り飜 役満(副露) 牌例 解説 2筒・1筒・中・風牌をポンした上がり。 成分分析 風浦藍ぽんの49%は嘘で出来ています。風浦藍ぽんの25%は夢で出来ています。風浦藍ぽんの18%は黒インクで出来ています。風浦藍ぽんの2%は希望で出来ています。風浦藍ぽんの2%は赤い何かで出来ています。風浦藍ぽんの2%はミスリルで出来ています。風浦藍ぽんの1%は陰謀で出来ています。風浦藍ぽんの1%は食塩で出来ています。 下位役 上位役 複合の制限 採用状況 参照 外部リンク
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真名 ペンギン 通称 鳥ぽん 役職 アイドル 必殺技 真空絶波・黒荒(盾コン) 片手ぽん 一言 社会のルールの下で生きるのはすごく楽なことだけどその社会に押し潰されてしまってはそれはもう個として死んでいるようなものである。今の世の中アレやコレやと煩くてついつい自分を殺して「生きて」しまいがち。そんな奴らに本当の意味で生きることを教えてくれる・・・。AngelBeats!はそんなアニメだと俺は思うよ。
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野中 藍のこと。 宇宙のステルヴィアにおいて野中藍の演じた主人公「片瀬 志摩」のあだ名が「しーぽん」だったことから転じてあいぽんとなった。
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オウミで水のアクアマリンを見たがっている少女 ほとんどのシナリオで仲間になりちぃ編ではイベント加入。 妖夢編では妖夢がぽんこつの事を怪しむ為仲間にならない。 ★仲間条件★ 【ちぃ編】 メインシナリオ進行で必ず仲間になる。 【共通】 水のアクアマリンを所持している時にオウミにいるぽんこつに話しかけると仲間にできる。 ★資質★ 【メカ】 ★覚える技★ 02 剣クエイク 07 剣エアロガ 14 剣ホーリー 20 剣ドレイン 25 剣ウォータ 32 メテオソード 45 アルテマソード ★習得できるプログラム★ ぽんこつ凝視 マイクロミサイル 殺人レーザー レベル15以上 ビット マスタースパーク クマフレア ★自己修復 レベル25以上 連装ミサイル アースシールド ファイヤエレメンツ ウインドシューズ アイスウエポン ★メンテナンスシステム ★マクスウェルシステム レベル35以上 ★ナノマシンシステム ★フェニックスシステム レベル35以上かつエターナルボード装備時 エレメントシステム マジックブレイク 改造イベント後 ぽんこつファンネル ファイナルスパーク ★特徴★ ■攻撃力・精神力・敏捷性は基礎値より若干高く、HP/MPは若干低く、防御力は非常に低い。 強力な一撃で一気にピンチになる事もあるため防具はしっかり整えよう。 また、プログラムを習得しない場合は魔法剣技しか覚えないため 武器は魔法剣属性を持った武器を装備すること。 ■レベルアップで覚えるメテオソード・アルテマソードは それぞれメテオ属性・防御無視倍撃属性を持った魔法剣技。 どちらも一長一短あるため敵によって使い分けていこう。 ただし魔法剣属性が足を引っ張ることもあるので注意。 ■レベル25以降で習得可能となるプログラムは主に味方の補助を担うものが多く それぞれ対応する能力値と属性耐性をアップさせてくれる。 エターナルボード装備時に覚えるエレメントシステムは一気に多くの耐性を得ることができるため ちぃも仲間にできるシナリオであればエターナルボードを取得して積極的に覚えさせていこう。 ■属性耐性的には対ドール特攻に弱く、対女特攻・対プログラム特攻に非常に弱い。 また、普通の回復術は効果が薄くメカ用回復技やアイテムで回復できる。 ■異常耐性的には戦闘不能・毒・洗脳・ゾンビ化・完全思想・瀕死・老化・アニメート・猛毒・飢餓に非常に強い。 ★備考★ ■能力的には魔法剣士故か器用貧乏な能力値をしており、 普通に戦う分にはいまいちアタッカーになりにくいが、 魔法剣が打撃関係度・精神関係度共に高めに設定されてるので、 技を使う分にはそこまで気にならない。 とはいえ素の防御力がぱんだよりマシ程度の防御力しかないため、高攻撃力の敵と戦う時は注意。 ■メカのはずだが術酒を使っても普通にMPが回復する。 メカ(純正な機械)ではなくアンドロイド(改造人間)なのかもしれない。 ■プログラムを習得させない場合、魔法剣属性の技しか使えないため、 敵によってはただのお荷物となる事もあるためプログラムはできるだけ習得していこう。 ■ちぃ編だと後半改造イベントが発生し、名前がν(ニュー)ぽんこつに変わり能力もアップする。 ただし、習得する技は他のメカと比べると一歩劣る威力な為、 補助メインで合間に攻撃といった運用が良いだろう。 ■元ネタは琵琶スレのコテハン。顔グラは某みずいるのヒロイン。 琵琶コテなので当然琵琶剣も装備可能。
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「こいつはクセぇええええ!えのーん以下の臭いがプンプンするぜェェ!!」 元スネーク→うんち→ゴミ うんちは、1979年の春から夏にかけて日本で流布され、社会問題にまで発展した排泄物。2004年には韓国でも流行した。 うんちをもらした若い蛇が、学校帰りの子供に 「私、うんち?」と訊ねてくる。 「うんち」と答えると、「……これでも……?」と言いながら下を露出しションベンを放出する、というもの 。「うんちじゃない」と答えるとさらに下痢便を垂れ流す、と続く。 このうんちは全国の小・中学生に非常な恐怖を与え、パトカーの出動騒ぎ(福島県郡山市・神奈川県平塚市)や、北海道釧路市・埼玉県新座市で集団下校が行われるなど、市民社会を巻き込んだパニック状態にまで発展した。 旅行に行くνavaaにスリープシープを貸してくれる。 やさしい。 じつは軍事熟練はショボイ。 ゲームはへたくそでMGSシリーズは1本もクリアしていないとのこと バランスがとれた器用貧乏でむのーん 「スネーク:俺のに有能で神って書いといてな (コルホーズ連邦 7/25 18 06)」 このようにwiki編集を強要することから分かるが虚栄心だけは凄い。 さらに↓ スネーク:俺のに最強って書いといてな (五条 7/31 22 20) さらにさらに↓ スネーク[★エリート]:俺のもっと有能っぽく書けやテイッシュオナニー野郎 (デス暗黒教団 8/13 19 58) 執拗に編集を迫るあたり、非常に粘着質である。 うんち:あばー死ね (終日待チ伏セ王国 10/3 18 51) 編集してやってるというのにこの態度、さすがうんちである。
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ぽんぽこのプロフィール お写真 none 名前 ぽんぽこ キャラ イスピン 型 none 役職 none 呼称 none どんな人 none 好きな狩場 none 嫌いな狩場 none 好きなモンスター none 嫌いなモンスター none 最近の自分 none 最後に一言 none
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離れ目 八の字眉毛 指差し 背が低い!? 小柄? あけおめ 困り顔 とむぽん みゆぽんクイズ 正解した方には (・ε・)←この子をプレゼント! みゆぽんクイズ2 みゆぽんクイズ3 意味ありげなポーズに隠されたヒミツ ぽんちゃん New Yorkに進出 違和感なく風景に溶けこむぽんちゃん
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アリーナC-4、ファナティックは可愛い。いや美人なのか?どっちでもいいがとにかく顔がいい。 だが友人は少ない。なぜか。それは彼女に近づいてみればわかる。 彼女は怖い。話しかけるとやたら睨まれる。または絶対に目を合わせてもらえない。 そしてその視線は正直殺意が籠もってると言っても過言ではない。 寂しそうな眼差しがたまらんとか言われてるがそれは彼女に話しかけたことがない奴がいった戯言だ。 いや実際ひとりでいるときは寂しそうなんだが。そこに騙されて話しかけてはいけない。 アデューなんて話しかけたら数十秒後には涙目で帰ってきた。阿呆め。 「ファナティックさんてかっこいいですねえ」 「……へえ」(遠く見てる) 「僕もファナティックさんみたいに早く強くなりたいなあ」 「そうか」 「…………」 「…………」(遠く見てる) 「……あの」 「まだ何かあるのか?」(不機嫌そうに睨む) 「……何でもないです……」 その後ミルキーウェイに慰められてたがアデュー、そいつはもっとひどいぞ。詳しいことは言えないが。女運がないなアデュー。 唯一彼女が心を許している(と思われる)人物が一人だけいる。B-4、ワルキューレ。 この二人はよく話してるのをアリーナのロビーで見かける。 ワルキューレもクールビューティーだがファナティックが陰のクールビューティーなら彼女は陽のクールビューティーだろう。 その対比がたまらんとか言う輩が結構いる。 因みに彼女と話しているときのファナティックの目に殺意はこもっていない……と思う。あまり直視してたら睨まれるから分からん。 ファナティックの自室。ここに入ったことがあるのはおそらく彼女本人とワルキューレぐらい。 今は照明が消されカーテンの閉められた薄暗い部屋でファナティックが寝息を立てている。ワイシャツ一枚で。 下着は作者の趣味で下だけ着用。模様は読者に任せるが水色しましまがいいと思うよ! で、もし男が見たらスラッグガンゼロ距離射撃も覚悟の上でルパンダイブしてしまいそうな格好の ファナティックは今抱き枕を抱きしめて夢の中なのだが、その抱き枕が問題である。 ウサギである。子供の背丈ほどもある巨大なウサギのぬいぐるみを抱きしめて寝ているのである。 あの眼力クールビューティースラッグガンが。 某幼稚園児がストレス発散のために殴りつけるようなウサギのぬいぐるみを抱いて寝ているのだ。 しかもたまに「んに」とか寝言言うからたまらん。おもに作者が。 ぴんぽーん。インターホンが鳴る。もちろんファナ嬢の。ああファナ嬢ってなんかいいな。ファナ姐が一般的だろうけどファナ嬢もいいな。でも嬢ってつけるならやっぱエネだよな。作品違うけど。 「おはよー、ファナ起きてるー?」 ああこれはワルキューレの声だ。相変わらずよく通るいい声してますね。 部屋の中にワルキューレの声が入ってくるがファナティックは反応しない。相変わらずウサギを抱きしめて夢の中。 「おーい起きろー、もう十時だぞー。おーい」 ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん。 インターホンを連打するBランク4位。それを無視して眠り続けるCランク4位。実にシュール。 ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん。 「ん……んあ?」 ようやく薄目を開けるファナ嬢。よだれ垂れてる。 「ファーナー。おーきーろー」 ようやく耳の中で詰まってたワルキューレの声が脳まで達したのか、 だるそうに上半身を起こして左手で目をこすりながら大きく欠伸。 因みに右手にはウサギを抱きしめたまま。ああ眼帯は寝てる時もしてるんですね。 ……が、眼帯の柄が、 ね こ ! ちなみにこの時点で既に軽二でジャックに旋回戦を挑みつつ両手火炎放射機で炙るがごとくキャラを好き勝手にいじりまわしてますが、 この後さらに好き勝手にいじるので嫌な人は今すぐゲームの電源を切れ雷電! 無言でベッドから立ち上がり入口に向かうファナ嬢。もちろん装備はワイシャツ、ぱんつ、ウサギ。 寝癖が巨大なアホ毛のように歩くたびにびょんびょん揺れる。 ガチャ。ドアを開ける。ワルキューレと目が合う。 「おはよ。やっと起きた?」 「……ああ……おはよう……」 なんとかここまで言葉を出したかと思うともう一度 くあぁ、と大きく欠伸。 「……入れ……」 中へ入るよう促すと自身は洗面所へ。続いてワルキューレもお邪魔しますと部屋へ入る。 Cランクともなると部屋もなかなかの広さであるがその描写はだるいので省く。 洗面所から水音が聞こえる始める。 ファナティックは他人を部屋へ入れたがらない。なぜか。 まあそりゃ女性なら誰だって他人を部屋へ入れるのは抵抗があるのかもしれないが、彼女には明確な理由がある。部屋のインテリアだ。 そこかしこにぬいぐるみが──特に猫のものが多い──置かれているのだ。 あの常時殺気を放って他人と会話する眼力スラッグガンが、 ぬいぐるみに囲まれて暮らしているなんてばれた日には、おそらく彼女はレイヴンを辞めるだろう。 部屋だけではない。 自分のAC、レッドアイにも彼女の可愛い趣味は施されている。 誰にも見られる事のない、コクピット内。メインモニターの隣。 シールが貼られている。大きさは10センチ四方。絵柄は、可愛いウサギのキャラクター。 彼女が抱き枕にしていたキャラクターと同じものである。 そしてミッション中だろうがアリーナで対戦中だろうが彼女は度々これを見てにんまりしている。 誰も見てないからにんまりしまくっている。 「まあ、せいぜい協力しようか」 などと言っていても目線はシール。というかこのシールに向かって言っている。 ワルキューレは彼女が僚機を雇うのはよそ見運転のフォローをしてもらうためじゃないかと最近疑い出している。 ワルキューレがベッドに腰掛け手持無沙汰にそばにあったぬいぐるみで遊んでいると、洗面所からファナティックが戻ってきた。 表情は凛々しくもどこか寂しげないつものファナティックのものになっていたが、 相変わらず装備はワイシャツ、ぱんつ、ウサギである。なんというアンバランス。 「……朝飯は?」 「もう10時よ?とっくに食べたわよ」 「そうか」 すたすたとキッチンへ歩いていくファナティック。ウサギ装備したまま朝飯作る気か?なにやらゴソゴソ音がしたと思ったらクロワッサンを加えて戻ってきた。 「で、どうした?」 もごもごと喋りにくそうにファナティックが訊く。 「どうしたって……あんたがまたゲーセンでほしい景品があったって言うから、取りに行ってあげるんでしょうが」 「ああ。……ぁあ?」 生返事。疑問形。 「まだ寝てるわね、あなた」 朝飯を食べ終わったファナティックはようやくここでウサギをパージする。 ベッドの上に丁寧に座らせて。頭を撫でておくのも忘れない。 そしてワイシャツもパージ。これは無造作に床の上に脱ぎ捨てて。形の良い胸が(省略されました…… 「よし、行くか」 Tシャツにジーンズとラフな格好で支度を済ませたファナティック。それを確認してワルキューレも立ち上がる。 外に出て目的地のゲーセンを目指し歩道を歩く。 レイヴンにとっては休日でも世間は平日なので人通りはそう多くない。 「……にゃにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃー……(Artificial Sky)」 突然小声で歌い出すファナティック。しかも歌詞が全部にゃー。 隣で歩くワルキューレはいつものことなので気にしない。 Artificial Skyとか9とかThinkerをにゃーだけで歌っている間にゲーセンにたどり着く。 やかましい電子音の不協和音が店内から洩れまくっている。 すたすたと目標まで一直線に歩いていくファナ嬢。それについていくワルキューレ。急にとまるファナ嬢。 一台のクレーンゲームの中を指差す。 「……あれだ」 指差す先には猫のぬいぐるみ……だと思う。 やたらとまるまるした猫に首輪だかベルトだかしらないものが巻かれている。首がどこだか分らないからベルトかもしれない。 「首輪つきけもの。あれが欲しいんだ」 首輪らしい。 「なるほど。ちょっと待ってなさい」 小銭を作りに両替機を探しに行くワルキューレ。その間ずっと首輪つきけものを見つめ続けるファナ嬢。 ていうかワルキューレが金払うのか。 「おまたせ。では、お姉さんに任せなさい」 「ああ、頼む」 ああ、なんて頼もしい僚機なんだと心の中で思うファナ嬢。EXアリーナじゃステルスのせいで攻撃がこっちに集中するけど。 ちなみに作者は僚機をレジーナにして制覇した。 いやあレジーナと一緒にエースBBペアをぶっ殺したときは俺はレジーナと結婚したと思ったね。 賞金の150万コームは二人の子どもの養育費だね。 「ん~、お~」 意味不明に声を出しながら首輪つきけものに挑むワルキューレ。 優しいお姉さんキャラなワルキューレが実はゲームが得意だという事実を、いったいアリーナの何人が知っているだろうか。 友人の意外な一面を自分だけが知っている、そう思うとファナティックは、らしくもなく優越感に浸ったりするのである。 「お、あとちょっと。次で仕留めるわよ。……何?」 彼女を見ながら少し嬉しそうにしていたのがばれたらしい。 自分を見て微笑む(本当にわずかにしか微笑んでいないが)ファナティックを見て怪訝そうな顔をする。 「いや、なんでもない。次で三回目か?」 「そうよ。次で取れたらパフェにクレープも付けてね」 それを聞いて鼻で笑うファナティック。 「取れると確信しているくせに、よく言う」 つまり、ぬいぐるみを取ってもらう報酬として、彼女にパフェだのなんだのをおごるのが二人の習慣になっているのである。 ファナティックは別段甘いものが好きというわけではないのだが、 ワルキューレは大好物のようで、この“報酬”のとき以外にも、よく甘いものを食べに連れて行かれる。 「ぬ~、お、おお、よしっ!」 首輪つきけものがクレーンのアームに蹴られ、転がり落ちる。 「はい、取れたわよ。首輪つきけもの」 なかなかの大きさである。まるで小ぶりのスイカだ。 両手でつかむとかなりもふもふしているのが分かった。枕にしたら気持ちいいだろうなあ。 それを早く触りたくて仕方がないという風に挙動不審なファナティックに手渡す。 手渡された首輪つきけものをしばし見つめるファナ嬢。そして思い切り抱きしめてみる。 「ありがとう。すまんな、毎度毎度」 すりすりと頬ずりしながら笑顔で言うファナティック。 彼女の笑顔を見たことがある人間がいるとしたら、それは彼女の親か私ぐらいだろう。 自分だけが知っている友人の笑顔を見ながら、ワルキューレはちょっとした優越感に浸る。 「まあ、パフェのためを思えば安いもんよ。ああ、あとクレープと」 「ああ、ちゃんとおごるから安心してくれ」 胸の前で首輪つきけものを両手で抱き締めたままファナティックが言う。 首輪つきけものが丁度こちらを見上げる感じで、すごく可愛い。微妙に自分も欲しくなってきた。 「ほかに欲しいのはないの?」 「ああ、今日はこれだけだ。じゃあ、行く──」 「あれ?ワルキューレか?」 後ろから声がしてファナティックが振り向く。見た事のある三人組がいた。 「おや、ファナティックも一緒か」 ×××××、レジーナ、アップルボーイの仲良し三人組だった。レジーナはファナティック同様胸に首輪つきけものを抱えていた。 「あら、あなた達もそのぬいぐるみ取ったの?」 「うん、なんか可愛かったから。六回ぐらいかかったけど」 「取ったのは僕ですけどね……しかも自腹で……」 アップルボーイが苦笑いしながら注釈を入れる。かわいそうに。 「あとでご飯奢るって言ったでしょうが人聞き悪い!」 「……で、そのぬいぐるみはファナティックの趣味か?」 ファナティックと彼女に抱きしめられた首輪つきけものを交互に見やりながら×××××が訊く。 迂闊だった。まさか顔見知りに会うとは思っていなかった。 「……悪いか?」 言い逃れできないと悟ったのか×××××を睨みつけながら事実上肯定の返事を返す。 「いや、別に。どこかのおてんば娘と趣味が似てると思っただけだ。意外ではあるが」 「ほう。それでおてんば娘ってのは誰のことかな?」 ファナティックと同じぬいぐるみを持ったレジーナが顔をヒクつかせながら訊く。 「さあな。アップルボーイに訊いてくれ。よくおてんば娘って言ってるし。」 「僕がですか!?」 「ほう……詳しく聞こうか……」 「ちょ、誤解ですって……」 レジーナに詰め寄られるアップルボーイを尻目に×××××が会話を続ける。 「で、それ、ファナティックが取ったのか?」 「あたしがとったのよ。たった三回でよ、三回」 横からワルキューレが入ってくる。後ろがやかましい。 「ワルキューレが?流石だな、スナイパー」 「昔から得意なのよ。ゲームは全般得意よ」 「ほう、それでぬいぐるみが欲しいけど取るのは下手なファナティックに代わりこうやって取ってやってると」 「そういうこと。彼女の部屋、すごいわよ?」 「お、おいっ!」 部屋のぬいぐるみワールドを暴露されそうに──いやほぼ暴露したも同然だが──ファナティックが焦って発言を遮ろうとする。 が、ワルキューレの言葉はレジーナの耳にも届いていた。 「ほんと!?」 ×××××を押しのけるように首輪つきけものを抱えたレジーナが割って入ってくる。 アップルボーイは無事だろうか。 「今度見せてよ!」 「……考えておく」 「やったっ!」 はしゃぐレジーナ。少し恥ずかしそうなファナティック。 ていうかなんだこの乙女チックな会話。お前ら二人ともそんなキャラじゃないだろう。 ×××××が口に出さなかったのは死にたくなかったからである。スラッグガンとグレネードが怖かったからである。 三人と別れて並木道を歩く。ちなみに首輪つきけものはファナティックが持ってきたリュックの中にぶち込まれている。 「良かったわね」 「何がだ?」 「友達、増えたじゃない」 「……レジーナか?」 「そうそう。あたし意外に誰かを部屋に入れるなんて、初めてじゃない?」 「まだ入れると決めたわけじゃ……」 「入れない理由はないんじゃない?」 「…………」 「いいじゃない。いい子よ?レジーナだけじゃなくて、アップルボーイも、×××××も」 ファナティックはうつむいたまま何も言わない。 不意にワルキューレが立ち止まる。 それに気づいてファナティックも立ち止まり、顔をあげてワルキューレの方を見ると、微笑みながら頭をなでられた。 突然のことに目をつむる。 「さみしがり屋のくせに、なかなか他人を受け入れようとしないからなあ、ファナは。あたしも苦労させられたわ」 「…………」 「もう少しガードゆるくしてもいいんじゃない?普段からあたしと一緒にいるときのようにしてれば、すぐに友達なんかできるわよ」 「……本当にそう思うか?」 「思う思う。親友のあたしが言うんだから、間違い無い」 笑顔で即答される。その笑顔につられて、ファナティックもふっと笑う。 「そうか。……がんばってみるよ」 「その意気その意気。じゃ、行くよ」 「ああ」 再び歩き出す二人。ファナティックは無言で微笑み、今度はワルキューレが鼻歌を歌っている。 「……もしこれから、何人友人ができたとしても……」 「うん?」 「……一番の親友は、やはりお前だよ」 それを聞いてワルキューレが立ち止まる。見ると少々面食らった顔をしていた。 「どうした?何か変だったか?」 「ん、いや、ファナにそんなこと言われるの初めてだったから、ちょっと驚いただけよ」 「そうか?まあ、思ってはいても言うことなんてなかなかないしな」 「ん、そっか。そっかそっか」 しきりにうなずきながらにんまりするワルキューレ。ファナティックの腕に自分の腕を絡めて歩き出す。 「な、おい!」 引っ張られるようにファナティックも歩き出すが恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。 「気にしない気にしない。ほら、行くよ」 観念したのかファナティックも黙って並んで歩く。 時刻は十二時丁度。レイヤードは今日もそれなりには平和である。