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第11話 仕事人が行く 『皆さん、聞いてください!!!』 青い髪の少年が拡声器を片手に叫ぶ。 割とバトルロワイアルでよく見る光景だ。 少年の名は松岡勝治。日本でも有数のボーガーだ。 彼のボーグ魂はこの殺し合いを良しとしなかった。 何故ならば、彼はボーガーだからだ。 『こんな殺し合い間違っています! だからこそ言いましょう、僕達は殺しあっちゃ駄目なんだァァァァァ!!! ……うぅ……心臓が……』 『大丈夫かい、勝治君?』 その隣の赤い髪の少年が心配そうに声を掛ける。 この元ハイソルジャーの名は『基山ヒロト』。 中学サッカー日本代表に選ばれるほどの逸材である。 二人は最初、互いに警戒し合っていたが、互いに殺し合いに乗っていなかった。 そして、互いに戦車に乗っていたが、警戒が解けたので共に戦車から降りた。 『ヒロトさん、僕のことは……そうだ、ケンやマンソン君、それともしリュウセイ君に会ったら……』 『勝治君、死ぬんじゃない……勝治君……か、勝治ィィィィィィィィ!!』 松岡勝治は逝った。 拡声器からヒロトの悲痛な叫びが漏れ出した。 ……この殺し合いの直前、勝治は医者からあと三日の命だと聞かされていたのだ。 その三日目が丁度。今日だったのだ。 そう、このロワの勝治は死ぬ死ぬ詐欺発症前だったのだ。ガチ死亡である。 「勝治君……」 膝を地面につけ、悔しがるが、勝治はもう帰ってこない。 そんなときであったか……。 ヒロトは背後から非常に冷たい視線を感じた。 「……………」 「……貴方は……そうか、勝治君の思いが届いたようだね。 サッカーでも、気持ちが籠ったプレイは重要だからね」 日本刀を右の逆手で持ち、鋭い眼光でヒロトを睨む男が戦車の上に立っていた。 ヒロトが見たところ、自分よりも年上の青年と言ったところだ。 恐らくは先程の声を聞いて寄ってきたのだろう。 しかし……。 「――――死ね」 「えっ……?」 その言葉共に目にも映らぬ高速の刃がヒロトの首に迫り、あっさりと首と胴体とが切断された。 ただ単純に迅かった、油断があったとはいえ超次元サッカートップクラスの身体能力を持つヒロトでも避けきれなかった。 その男の身体能力はさらに上を行った。いや、それ以上に男にはなんの躊躇も迷いも無かった。 男の名は飛竜。 特A級ストライダーである。 飛竜は任務のために生きている男と言っても過言ではない。 現在の彼の任務は『冥王グランドマスター』の殺害であった。 そして、この殺し合いにその男の名が名簿に書いてあった。 まずは『冥王グランドマスター』の殺害は最優先とする。 では、その後どう動くべきか? 答えは出ていた。 この殺し合いを開いた『主催者の抹殺』である。 飛竜は地図に載っていた『主催者本部』も気になったが、罠である可能性を第一に考えた。 突っ込んだ瞬間、この首輪の爆発するのではないかと考えた。 そして、首輪を無理に外そうとしても、爆発する。 よって、彼が選択した。 ならば、主催者が最大限に油断した瞬間を狙えばいいだけだ。 それは自分が最後の一人になった時である。 たかが30人弱を殺す程度、彼にとっては造作も無かった。 そして、飛竜は二人の支給品(戦車二台を含めて)回収し、走り出した。 ストライダーは全てを狩る。 【B―4・深夜】 【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V 死亡確認】 【基山ヒロト@イナズマイレブン 死亡確認】 残り20人 【飛竜@ストライダー飛竜】 【状態】健康 【服装】いつもの格好 【装備】日本刀@テニスの王子様 【道具】支給品一式×3、ランダム支給品(0~5)、拡声器@現実、 戦車@魁!!クロマティ高校、戦車@ボンボン餓狼 【思考】 基本:『冥王グランドマスター』の抹殺。 1 早急に参加者を全員を殺し、主催者を抹殺する機会を伺う。 【備考】 ※参戦時期はストライダー飛竜2、ストライダーズ本部壊滅直後です。 支給品紹介 【日本刀@テニスの王子様】 飛竜に支給。単行本23巻辺りで真田が持っていた日本刀。切れ味抜群である。 【拡声器@現実】 松岡勝治に支給。皆さんもご存じのアレ。 【戦車@魁!!クロマティ高校】 松岡勝治に支給。武器にも移動手段にもなる車。耐久力は並の戦車。 【戦車@ボンボン餓狼】 基山ヒロトに支給された戦車。武器にも移動手段にもなる車。耐久力はテリーのスーパーバーンナックルで壊れる程度。 世の中には支給品次第でスタンスを決める奴もいるんだし、支給品って大事だよね!! 投下順 第一回放送 ~主催者達の明日はどっちだ!?~ GAME START 松岡勝治 死亡 GAME START 基山ヒロト 死亡 GAME START 飛竜 『最終話』
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「お姉さんさー……故郷は?」 これ以上ないほど異国人そのものの容姿。でも、達者な言葉。 「海。この顔だの髪だの、どっから来たのか良くしらねえんだ、だが海が俺の故郷だ」 そっか。 俺も俺がどこから来たのか知らないよ。 「名前も聞いて良い?」 「……変なヤツだな。さっきまで何も聞こうとしなかったじゃねえかよ?」 少しがっかりしたその顔の前で、親指だけで布団を指し示した。 「ま、礼儀……なんてね。嫌なんでしょそいつに最初持ってかれんの」 お姉さんはぱあっと笑った。やっぱり最初、だったらしい。 そのまんま名前を名乗るわけにはいかねえよな。ドン引かれる。 体を引き寄せられるまま預けながら考え、元親はうん、と頷く。 「マダム・バタフライと呼んでくれや」 ちょう、そかべ。──蝶。いい思いつきだと思ったが、兄さんはうにゃうにゃと口の中で何度か繰り返した。 たいぶん言いにくいらしい。 「はっ?異国の名前だろうとは思ったけどさ……無駄、じゃない、まだ。まだ六ー端風来ちゃん?」 まだで区切るなってんだ。 「やっぱ駄目か。蝶々だよ、お蝶夫人」 「ちょうちょちゃん?」 ほっとした言葉にもう一度首を振る。 「いいづらいなら止めっか。つっか蝶々ちゃんは止してくれよ兄さん……ええと」 もとちか。男のような名前、嫌だったことは一度もない。 「んじゃちーちゃんとかチカちゃんとか」 「ちか?千の……花?香り?」 綺麗な字を当てはめるもんだなあ、と驚いた。結構学のある行商人だ。 身ごなしはしなやかでバネがあって、きっと腕もそれなりのモンなのだろうとは思っていたが。 「はっは!適当だ。漢字当てはめなくたっていいだろ」 だねえ、と兄さんは緩く笑って、んじゃあ俺のことはさすけ、とでも呼んでくれるかなと言った。 なんかありがちな名前。 「佐助、な。なあ、好きだぜ佐助」 あそー、と適当な相づち。異国の衣装に戸惑っているのが解って、腕から身を離してくるりと回った。 腕輪が擦れ合ってしゃらりと鳴る。 回りながら布を取り去る。そのまま布を背後に放る。 佐助は一連の動きに見入っていたようで、それがやたらと嬉しくてにやにや笑う。 もう、臍まで出るぴっちりした服と腰巻きだけだ。 「な。言ってくれよ佐助も」 「あいにく、愛だの恋だの、良く分かんない人でね。……愛してるよ、ちかちゃん」 真面目な顔でほらを吹く。いいねえ大好きだ。 「なあなあ、後は脱がせてくれるか?背中、ほら……」 背中に並ぶ珊瑚の釦を指し示すと、つっと背を撫でられた。それだけがなぜかぞくりと来る。 姫親が行く!6
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だが、この奔放極まりない女、………本気でちっとも嫌がらない抵抗しない。 強ばる体を、拒否感を快楽で砕いての籠絡じゃない。初手から嬉しいって顔をする。 哀しくて辛くて紛らわせたいのだろうと思いきや、一言二言の愚痴以外にはそれを感じさせない。 ただ、好いた男と寝るのが嬉しいとか、そんな顔で見ないでくれよ。 腕を回して抱き寄せただけで、にって飾り気のない感じで笑う。 忍び頭の技量なんかなくたって同じだ、きっとぐちゃぐちゃにとろける。そのうえ不安を覚えれば睦言をねだる。 宥めて欲しそうに、本当に惚れた相手のように。ねえ信じるよ。いいの? そう思って怒らせようとして言った、自分でしても指いれて見せろも、ちっとも怒ったりしないで、 でも言葉通りに自分でしたことなんか、あんまりなさそうでほんと未開発で。 どんな閨技にも耐え抜けるよう鍛えられた忍び、感情を持っても切り捨てられるような忍び、 それを落とすには感情がひょいひょい出る顔と、びっくりするくらい目を引くいい表情。 それだけで良かったらしい。 遊び歩いてた時も思った。 ただ歩いているだけの姿勢と仕草がとっても幸せそうで、大仰なほど表情くるんくるん変わって、 でも佐助と違って本当に素直な感情の表現で、全然見飽きない。 天衣無縫。計算まみれの佐助の中に、計算がないせいで直に届く笑顔。 体いっぱいの好奇心、見る物全部楽しそうな目と足取り。 ああ俺、今は休暇みたいなもんだっけ。それでこの開放感? その上俺、このひらひらした蝶々にとっちゃ忍びじゃないんだ。 ただの異邦人、ただの男なんだ。だからこんな目で見つめられてんだ。 だって聞いてよこの気持ちよくてたまんない声、戸惑いがこぼれる頬、切なそうに寄る眉と快楽に潤みだした目。 恐怖と歓喜に善がって身じろぐたびに鳴る鈴音と、腕輪の音。 ───うわあ、もう本当やばい。 「怖い?」 獣っぽい目で佐助が尋ねる。 「怖い、つーか……」 どう言えば解って貰えるかなあ、と眉根を寄せた。とたんに佐助が嬉しそうにする。 「んっふふ、大丈夫大丈夫、いーっぱい気持ちよくさせちゃうよー、ってね。ほら」 佐助の腕が伸びて、内太腿をするっと撫でる。 「はぅ…」 ぞわりとした感触に、指押し込んだ場所が少し潤んだ。 そのまま、乾いた佐助の指先が元親の中に入り込む。異物感と言うよりも苦しい。脚が跳ねて床を蹴る。 兄さんは鈴音に引かれたのか、足先にちょっとだけ目を向けた。 「ん!うくっ……き、きっついぜ、ちょっ……さす、」 「にーさんの方がいいなあ。今あんまり名前で呼ばれたくないんだよ」 うんうんと肯きを返すと、佐助、いや兄さんの指が緩く動いた。 うあ、と喉奥から声が漏れる。異物感も痛みも、あっという間に快楽にすり替わった。 「ここ?」 「あっ、あ、あ、あぁっ……に、にー……さっ……」 「ははっ、すっごい淫乱。ほんとに初めて?」 がくがくと何度も頷く。身の縮こまるような言葉に、体というよりも飲み込んだ膣がきゅっと締まる。 「いいんだ?そーだよねー、そんな顔しちゃって」 どんな顔してんだ、俺。見てぇよ。 「い、ぃい、いいぜっ、さ……兄、さっ……」 上擦るように舌を縺れさせながら訴える。頭から背筋から指入れられた股間まで、 痺れるような何かに貫かれているような錯覚を覚える。 ぎゅうぎゅうと自分の体が指を絡め取ろうと締め付けている。 そのくせ濡れて滑って、佐助の指がくちゃくちゃ音を立てて動いてく。 やたらとイイ場所つつくのに飽きたのか、入れっぱなしの元親の指をくくっとこすりあげる。 指を撫でられることが心地いいと、初めて知った。胎内がひくひくと震えている。 「ほらほらどしたの?自分でしなよ」 促されて佐助が触れた場所に指を押しつける。 だが違う。どうしても違う。もどかしくじれったく、余計に胎内が震えて兄さんの指を締め上げた。 兄さんは焦れる元親を見てくつくつ笑っている。時たま結構黒い顔を見せる。 おお、優しいだけじゃつまらねえよ。 姫親が行く!8
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小梅ちゃんが行く!! 登場人物 コメント 青木光恵による漫画作品。アニメ化として『愛のあわあわアワー』内にて放送された。全12話。 続編である『小梅ちゃんが行く!!R』が連載されている。 登場人物 ボーマンダ:社長 眉毛が付いているので コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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無防備マンが行く! 作品情報 公式HP http //no-war.net/manga/ 1枚 無防備マン
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「パラガス殿、新惑星はあとどれくらいで到着する?」 「もうしばらくお待ちください、ただいまユーゼス様が計算しております」 海王星を出発して、宇宙を駆ける機関車(?)が一台。 その名は『超神ゼストトーマスG』。(ちなみにこのGはゲッターのGである) ゼストの名を冠したトーマス。名前的には強そうなのだが、実際はわからん。 中に搭乗しているのは五人。 野望に燃える男―――トップハム・ハット卿。 運転のプロ―――運転手。 実はギ○スっぽい能力を持っている―――車掌。 戦闘民族サイヤ人の生き残り―――パラガス。 それも私だ―――ユーゼス=ゴッツォ。 「トップハム・ハット卿!」 「どうした。ユーゼス殿?」 「二次スパが完結した」 「……そうか、それはめでたいな!」 ユーゼスは新惑星までの距離を計算しつつ、二次スパの最終回を見ていた。 「それと、目の前にインベーダーが迫っている」 「何ぃ!?」 ゼストトーマスの目の前には大量のインベーダーが現れた。 インベーダー……それは全ての生命の敵。ゲッター線を憎み、全ての存在を破壊する宇宙生命体。 「……仕方ない。『天上天下一撃必滅トーマス・ビーム』を使う!」 『了解です!』 ゼストトーマスの右腕がビーム砲のように変形する。 「いくぜ、インベーダー共、貴様らにトーマスの恐怖をくれてやる」 「トップハム・ハット卿、エネルギー充填完了です」 「ターゲット、ロックオンしたのも私だ」 「システム・オールグリーンでございます」 準備は整った。 後は放つだけ、その名の通り、一撃必滅の砲撃を。 「天上天下ッ!」 「一撃必滅ッッ!!」 「トーマス・ビィィィィィムッッッ!!!」 『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』 獣のような、呻き声を上げ、消滅していくインベーダー達。 中には見たことのない、異形過ぎるインベーダーが混じっていたが全て消滅した。 こうして、人知れず七期テラカオスロワイアルの世界はインベーダーの脅威から救われた。 【二日目・17時00分/宇宙空間】 【トップハム・ハット卿@きかんしゃトーマス】 【状態】健康 ちょっと若返った? 【装備】超神ゼストトーマスG搭乗 【道具】支給品一式 不明支給品 【思考】 1:信長を倒してカオスロワを乗っ取る。 2:いずれはギンガナムとの決着をつける。 3:我を三次スパに……無理か? 【車掌@きかんしゃトーマス】 【状態】健康 【装備】超神ゼストトーマスG搭乗 【道具】支給品一式 不明支給品 【思考】 1:我が心、トップハム・ハット卿とともに。 2:二次スパ、完結おめでとうございます 【運転手@きかんしゃトーマス】 【状態】健康 運転のプロ 【装備】超神ゼストトーマスG搭乗 【道具】支給品一式 不明支給品 【思考】 1:我が心、トップハム・ハット卿とともに。 2:二次スパ、完結おめでとうございます 【ユーゼス・ゴッツォ@スーパーロボット大戦α】 【状態】健康 【装備】超神ゼストトーマスG搭乗 【道具】不明 【思考】 基本:それも私だ 1:トップハム・ハット卿の戦いを見届けるのも私だ 2:三次スパに参加したいと思っているのも私だ 【パラガス@ドラゴンボールシリーズ】 【状態】健康 【装備】ブロリーの制御装置、超神ゼストトーマスG搭乗 【道具】基本支給品 不明支給品 【思考】基本:カオスロワで優勝して全宇宙を支配する 1:トップハム・ハット卿らを利用する 2:出来ればブロリーも利用したい 【インベーター@真ゲッターロボ 世界最後の日 死亡確認】 【タケシ型メタルビースト@??? 死亡確認】 【野比玉子型メタルビースト@??? 死亡確認】
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この記事では 投げ強化Ⅲ 投聖 これらの特技について記述する 使用者 シン 《投聖》 前提:《投げ強化Ⅲ》、グラップラー技能レベル16 使用:グラップラー技能 詳細: 〈格闘〉Bランク武器〈投げ〉の威力を50に変更し、 5部位までのすべてのキャラクターを投げられるようになります。 4部位以下のキャラクターであれば、相手の攻撃障害の効果を無視して〈投げ〉による攻撃が行なえるようになります。 (ただし〈投げ〉やそれに準じる攻撃の対象にならないとある場合は変わらず〈投げ〉による攻撃はできません) また、この特技を習得すると、《投げ攻撃》の宣言なしで、〈投げ〉による攻撃ができるようになります。 この戦闘特技は《投げ強化Ⅲ》の置き換え専用です。 《投げ強化Ⅲ》 前提:《投げ強化Ⅱ》 使用:グラップラー技能 詳細: 〈格闘〉Bランク武器〈投げ〉の威力を40に変更し、 4部位までのすべてのキャラクターを投げられるようになります。 また4部位以下のキャラクターであれば、相手の攻撃障害の効果を無視して〈投げ〉による攻撃が行なえるようになります。 (ただし〈投げ〉やそれに準じる攻撃の対象にならないとある場合は変わらず〈投げ〉による攻撃はできません) この戦闘特技は《投げ強化Ⅱ》の置き換え専用です。
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斜め後ろでおんなじように重機眺めてた人影、佐助よりも大きな人影から声がかかった。 うん、と答えながら振り向いて驚いた。 長く奔放な白金の髪と薄青とも薄紫ともつかない瞳。 肉感的な体。 ちょっとかすがを思い出した。 この国は異人が多い。 流刑地となっていた歴史がそうさせるのか、海賊が異人を連れ帰るものか、ふきだまったものか。 原因はよく解らない。 日焼けではなさそうな浅黒い肌の人間も多いし、逆にこの女のように色白で済まないほど白磁の肌の持ち主もいる。 ごく普通の肌色の人間も多いが、異人が居ても驚くことはない。そう言う土地だ。 驚いたのは、あんまり綺麗だったせいだ。 けぶる睫毛だけが色を塗られてうっすらと黒い。だが基本的に白さが際だつ女だった。 人形じみたとは言えない。南国の日差しじみた生気が溢れてほとばしる。 年の頃は佐助よりも下、真田にいる旦那より上だろう。 はねるような足取りで遊び歩くのが似合いそうな、 でも育ちが悪くもなさそうな、良くもなさそうな綺麗で派手な女。 そう、服装は思い切り目立つ。 見慣れない、ぴっちりした袖の短い衣の上に、たっぷりした布を巻き付けた異国の衣装だ。 だが布地自体は日本のものだ。それも上物の絹。細い銀や真鍮の腕輪をいくつもつけてて、 動くたびにしゃらしゃら鳴る。 ちりちりと鈴音もして、何かと思えば足首にも輪っか。そこに小さい鈴が沢山付いてる。 ……どこの国の格好なのか。なんとも正体の知れない美人だった。 「ん?はっは、女に背ー越されて悔しいか?」 にいっとからかい混じりに笑う顔は太陽のようだ。言葉に異国の訛りはなくて、聞き取りやすい。 はっきりした滑舌、感情がそのまま表に出る顔。 「いやそりゃ別に。きれーな人だと思ってねえ」 背がどうのこうのという矜持なんか、ばからしい。 「おぉありがとな。にーさんも結構良いね、どうだい、茶でも?」 わあ。そりゃあ嬉しいかも、でも面倒かも。 佐助の顔を見て、女はくいくいと行商人に似せた衣を引っ張って連れ出そうとした。 「俺ぁ今日一人なんだよ、ナンパされるのも面倒だし一人で喰うのもつまんねえだろ。 ちょっと付き合ってくれや、おごるぜ」 田舎の子だなと思った。 上流の子や武家の子はこれほど雑な言葉を使わない。 服装はそれなりの金がかかっていそうだが、良いところで豪商の子か。 この国は一領具足、女も男もそれなりに鍛えられた体をしているから、 女っぽい柔さの奥に筋肉がついた体を見ても不思議ではない。その時はそう思った。 誘われるままあっちこっち連れられて、綺麗すぎる海辺でなんかスゲー美味しい貝だの魚だの食べた。 気安い、まるで元から昔なじみの態度取られるのが嫌な感じのしない(佐助の仕事としても利点しかない)、 そして体と違って言動に女っぽさを感じさせない子だった。 異人の割りに顔も広く、時折親しげに姉貴、と呼びかけられてああ、後でなと返していた。 それからまだまだあっちこっち遊びあるって、 最終的にこられたのはどうもソレっぽい店の二階。 目の前に酒と菓子と布団。菓子、浮いてる…… 「あのねどしたの」 半眼で大人をからかうなよー、と睨むと浅い青の目がにやにや笑った。 姫親が行く!3
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「あのな。覚悟決まった。行くわ、んでツラ見てくるぜぇ、ちゃんとな」 みみっちい策こね回して、この国どうかしようとする毛利、嫌で嫌で堪らないが。 曖昧な言い方をしたというのに、兄さんは察してにこりと笑った。 かわいくねーよなあ、コトの後にこんな話する女。 兄さんはどんなのが好みなんだい。 「うん、案外いー男かもしれないし」 「ねえって。ありえね」 兄さんの顔は優しかった。 「諦めてるのはちかちゃんに似合わないでしょ」 「おおよ」 こっちが喰ってやるぜ毛利元就。お前は俺を喰らえるか? 俺は兄さんと契った。色々なことを教えられた。 毛利、てめえが勝とうが俺を貪れようが、俺はもう、兄さんのものでてめーのもんじゃねえぞ。 例え愛する日が来たとしても、この一夜はかけがえがないものだ。後悔はねえ。 ……愛してる、にーさん。 「いい目だね。火がついてるみたいだ」 「はっは!にーさんのが熱かったぜ!」 ちゅ、と口づけて笑った。 「とーぜんでしょーが。──ちかちゃん。あんたが見て歩くなら、俺と違って世の中いろんなモンがいっぱいあるかもね」 毛利のことかい?噂でしかしらねえさ、確かに。何でそこまで子孫が欲しいか家が大切か、しらねえよ。 解る日が来るか来ないか、解ったとして一層嫌になるか……そうじゃないかも。 「なあなあ兄さん、さっきの紐一本くれや。売れとはいわねえ、くれ」 兄さんは眉をしかめる。 「えー、商売ものだよあれ」 「代わりに俺のサリーやるから」 とうの昔に脱ぎ捨てた布を示す。結構上物の絹だ。裾をまつってあるだけで、他の何にでも仕立て直せる。 「高いんじゃない?ていうか、あれなくちゃ帰れないでしょ」 くくっと笑った。遠慮してるらしいが、計算高さが商人らしい。 「ま、暗いうちならどーとでもならぁ。チョーリーまでやっちまっちゃ帰れねぇがな」 「蝶利?」 また変な発音に笑う。 「でけえ反物みてーのがサリー布、その下のぴったりしてるのがチョーリー、印度の着物だよ。 あっつい国の服だからな、夏場はけっこう良いモンだぜ。兄さんも着てみるかい?」 兄さんも笑った。 「いーよ、あげる。一番欲しいの見繕って持って行きなよ」 「おいおい、そこは一番似合うの見繕ってくれるもんだろが。───それにな」 僅かに言いよどんだ。 「アレぁ気に入りなんだ。……持っててくれたら嬉しいじゃねぇか、なぁ?」 兄さんは子供のワガママ聞くような顔で頷いて、一度額に口づけて腕枕を止めた。 起きあがってごそごそと箱を探る。 その背中が愛おしい。だって夜明けが来たら、お別れだ。 「これ、かな」 差し出された紐は赤紫の、果実のような深い色合い。その中央に細く銀糸の線が走る。 姫親が行く!13
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「トロトロにはしたけど、やっぱちょっとは辛いよ。──ちかちゃん、力抜いてな」 にかって笑った顔が答えだった。期待で目が輝いてる。 その期待を思いっきり突き刺した。半分くらい悲鳴で半分くらいうれしそーな声。 びくんと強ばる内太腿とぬるぬるの裡、暖かいって言うより熱いくらいのに捕まれてるみたいな── ──初物頂き。 「ちかちゃん、動くよ」 ほんとは気遣ってあげたいけど、でも今すぐ味わってみたい。 がっちり固い締め付け突き上げて強ばっちゃったのほぐして鳴かせちゃおう。 だいじょーぶ痛いのなんかすぐ忘れさせたげるし。 ひとり決めして言うとがくがく頷かれる。 「痛いよ?」 がくがく。 「聞こえてない?」 がくがく、と頷くかと思ったら左右にぶんぶんふられた。 思いっきり唇結んでるのは、いったーいとか言わないようにしてるのかな。 でも聞かせてよ。 俺が本気出したら、もー痛いのなんてどっか行っちゃうからさー。 とにかくぶんぶん振られっぱなしの頬に手を当てて止める。 若干涙目の滴指の腹で受け取って、ぺろりと舐めて見せた。しょっぱい。 「ほら、泣かないんだよ」 おねーさんの中が、ちょっとびくんてした。 「こーいうの、好きなんだ?」 ちょっとだけからかって、もう指で探り当て済みの良さそうな辺りぐいぐい擦りあげた。 「あぁぅっ、ぅー、うあぁあああっ、あ、あっ」 痛いような、でも潤んでる声。いっぱいかいてる汗。どんどん溢れてくる蜜。 かきたての汗の臭いって嫌いじゃないよ、なんか女の子の臭いがして興奮する。 「うんうん痛いねー。でも、イイみたいじゃない?」 くうん、と子犬みたいな声上げてちかちゃんはまた首振った。 でも投げ出された腕に力がこもってない。ほら、もう一番痛いの通り越したでしょ。 凄い征服感。 「いっぱい教えたげる。こういうのはね、相手貪って相手にも貪らせて、 ぜーんぶ晒して恥ずかしいこともやーらしいこともさせちゃわなきゃね。 ほらほら、ぼやぼやしてたら全部俺が持ってっちゃうよ?」 元親は考えていた。 もう胎どころか体中熱いし脳味噌の中身まで熱いしとにかく熱いし真夏の甲板の上だってここまで熱くないだから熱いもう助けて、 「だーめ、まだまだ行けるって。ほら気持ちいーでしょ」 ぐいぐいこじられてがちがちに熱い、よく動く塊で突き上げられてこれ子宮だよこりこりしていーよーとか教えられて思考が熱い熱いと途切れていくが、とにかく考えている。 なんでこんなに腰動くんだこのにーさん。 結構しょうもないことを考えているのだと、絶頂を何度も迎えた頭は理解していない。 姫親が行く!11