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硬直状態の亜人がメセ窓に向って叫んだセリフ。 当時は彼のメセ窓の調子が悪く、たびたび書き込みができなくなるエラーが起きていた。 しかし、他のメンバーはそのことに気付かず祭りをしていたため、 自棄になった亜人がメセ窓に向って届かない叫びを上げ続けていた(笑) 以下がそのログの一部である。(ログ提供:深嶺ユミア) YuNa うん、おkの汎用性 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした くそう! 深嶺ユミア wwwwwwwwwwww 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんおk 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした アハハ YuNa つや癒すすぎるだろう 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした アハハハハ YuNa 使い 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした もうこうなったらここで喋ってやる 深嶺ユミア 癒し YuNa つや癒してどうするw 深嶺ユミア wwwwwwwwwwwwwwwww tapa 艶を癒す・・・素晴らしいね!! うん、おk!! 深嶺ユミア あーもーこの会話ログ保存決定wwwwwwwwww YuNa うん、おk 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした wwww 深嶺ユミア wwwwwwwwwwwwwwwwww tapa うん、おk 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこ好きだなー 深嶺ユミア 返事ははいにしましょ!!ね!!ww YuNa (おおきくうなづいて)うん!おk! 深嶺ユミア wwwwwwwwwwwww YuNa みすった tapa wwww YuNa うなずくだ 深嶺ユミア でもどっちでも変換できるよ tapa 亜人が話してないとこを見ると 深嶺ユミア 辞書にもどっちも載ってるし YuNa まじだ YuNa やった 深嶺ユミア おk! YuNa あってたよおかーさーん 深嶺ユミア wwwwwwwwww 深嶺ユミア ゆなちーテンション高いなwwwwwww 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこ 深嶺ユミア 寝た方が良いよ( 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこうんこ 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこおおおお 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこ tapa またメッセに向かって叫んでるんだろうな うん、おk 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこ! 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした ああそうだお! 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした おれは叫んでるお! 次のメッセージはすべての送信先に配信されませんでした うんこおおおおおおおいい 今後このような悲惨な出来事が起こらないことを祈ってかどうかは分からないが、 このログの残りが大切に保管されている。 関連用語 うんおk
https://w.atwiki.jp/orirowa2014/pages/239.html
私――馴木沙奈は、一つの問題に直面していた。 いや、問題って言ったらもうこの状況自体が一つの問題なのだが、とにかくその問題の中でまた難題に直面したのである。 結構歩いた気がするが、誰とも出会わない。 平野をとっとこ歩いている以上、人影のひとつくらいは見つけてもよさそうなものなのだが、人っ子一人見つからないのだ。 あんだけ派手に爆発が起きたっていうのに誰一人寄って来る人はいなかった。 いや、むしろ爆発したから誰も寄ってこないのか。 そりゃ建物が思いっきり爆発するのなんか見たら、普通の人間は逃げるだろう。 寄ってくるのは普通じゃない人間だろうし、そういう人間に対して話が通じる確率は普通の人間と比べれば低いと思う。 だから誰とも出会わなかったのはもしかしたら幸運なのかもしれないが、しかし問題はそんなことではなかった。 ミュートスさんは夜歩きに慣れないこちらに歩調を合わせ、何度か休憩をとってくれている(思えば、これも他人と出会わなかった原因である気はしなくもない)。 その休憩で発覚した――というか、気付かされた事実がある。 「……ない」 私に配られたらしい鞄は旅館ごと爆発していたので、当然のことながらその中身もなくなっていた。 いや、別にその中に個別に入っていたらしい武器やなにやらが恋しくなったわけではない。 そんなものを配られたところで、一般人で、今まで清く正しく――かどうかはともかく、ともあれ普通に生きてきた私に使えないのはわかっている。 ミュートスさんなら使えるかもしれないが、まあそこは今直面している問題とは離れたことだ。 問題は、 「水が、ない……」 そう。基本支給品、という奴である。 名簿や地図はミュートスさんに見せてもらったものが頭の中に入っているが、食料や水はそういうわけにもいかない。 この島は真夏みたいな暑さではないし、ちょっと水分補給を怠った程度で脱水症を起こすわけでもないが、それでも飲まず食わずで生きていられるわけがないのである。 飲まず食わずでは三日、水を飲んでいても一週間――だっただろうか。 サバイバルなんてやったことのない女子高生のうろ覚えの知識だから実際にそうなのかは微妙なところだったが、別にもつのが何日だろうと、飲まず食わずの衰弱した状態でこんな場所にいれば命が危ういのは間違いのない話だ。 年下の女の子に飢えた思いさせるほど薄情でも間抜けでもないわよ――とは、ミュートスさんの言だったが。 単純に分け合うにしたって、二人で一日半――もうちょっと小分けにしても、二日程度が限度だろう。 「――おっかしいのよね」 何度目かの休憩。 ミュートスさんは、そんなことを言った。 「おかしいって、なにがですか」 「だってさ、考えてもみなさいよ。三日分よ、三日。 沙っちゃんみたいな間抜けな話がなくっても、食料と水は三日で終わり。おかしいって思わない?」 言われてみれば、三日という日数は微妙なようにも思える。 三日。この島にいる数が70余人だから――単純に言えば、一日25人ペースで人が死なないといけないわけである。 もちろんこんな状況下で常識の範囲の物言いはできないが、それにしたってそんな速度で人死にが出続けるものだろうかとは確かに思う。 「三日以内にケリつけてほしいのかとも思ったけど、そンなら『三日以内に終わってなかったら全員の首輪を爆破する』って言っておけばいいでしょ。 わざわざ遠まわしな『6時間ルール』なんて必要ないじゃない」 それもごもっともな話だ、とは思う。 なにかこちらに制限を科したいのなら、あちらから言えばいいのだ。 それをするための生殺与奪の権利は握っているのだから。 「わざわざこんな御大層なことしといて、食糧をケチったとかでもあるまいし。 ……とーなるとー。やっぱりそーいうことかしらねえ」 綺麗な顔を忌々しげに歪めながら、ミュートスさんは一人で納得したかのように呟いた。 ――別に特段興味のある話題というわけでもないのだが、それでもあちらから話題を振っておいて一人で納得されると、少し気になるものがある。 「うん? いやいやいやいや沙っちゃん、簡単な話よ。食糧が足りなくなるとして。一番単純な食糧を手に入れる手段はなにかってハナシ」 ああ、なるほど。 そう言われれば、沙奈にだってその辺は理解できる。 足りないものを手に入れるための一番単純な手段。あるところから持ってくる。 それはこの島では、他人から奪ってくることを意味する。 ――要するに、食料を巡っての殺し合いだ。 「タイムリミットっていうよりは、速度を上げるための仕掛けね。 ――ただまあ、あたしらにとっちゃタイムリミットにもなるけど」 他人を襲って食糧を奪うという選択肢は、私達にはない。 友好的な相手なら食料を分けてもらうという選択肢はあるが、それにしても絶対量は変わらない。 相手の方から襲ってきたならともかく――いや。そもそも襲ってきた相手だろうと、殺すことなんて考えたくもなかった。 「ま、島の中に食糧がある可能性はないとは言えないけどね。 食糧が無くなってから島の中で食糧が見つかったら、それこそ奪い合いになるわよ。 そもそも水は上水道が生きてるなら街から手に入るし、そうでなきゃ川の水なりを煮沸するなりすれば飲めなくはない。 食べ物は保存食とか残ってる可能性もあるし、動物とかいるならそいつを調理すればいいし」 半ばサバイバルめいたことを言いながら、ミュートスさんはけらけらけらと笑った。 この状況でも、そんな風に笑える在り方を、ちょっとだけ羨ましく思う。 ――絶対に死なないし、殺しもしない。 そう啖呵こそ切ったが、それは自分も言ったように『普段通り』――一般的な学生にとって、当然のことでしかない。 そもそも、沙奈が殺そうとして殺せる相手の方が少ないだろう。 こんな場所でそんな『普段通り』を貫く方が苦しいし、ミュートスがそれを自分に期待しているのは理解している。 それでも、誰かのために動けて、誰かを守れる在り方に、羨望を感じないとは言えなかった。 ――もちろん、ミュートスがその在り方に行き着くまでには色々とあったのだろうし(本人の言が正しければ、ヒーローとの戦い――あるいは殺し合いは日常茶飯事のはずだ)。 簡単に考えていいものでもないとはわかっているけれど。 「さて、と。 ンじゃ休憩終わり、でいいわよね?」 当のミュートスさんは服の埃をぱんぱん、と払いながら立ちあがっている。 慌てて私も立ち上がった。 「よし、そンじゃちょっと明るくなってきたし走るわよ。全速前進ってやつね」 ――え? 「え? じゃなくて。さっき話したでしょ? 街目指して突っ走って、食べ物と水探しよ。 ああ、大丈夫大丈夫。 一応妊婦だし、走る速度は加減するわよ」 そんなことを言いながら、既にミュートスさんは街へと走り出していた。 ――やっぱり、激しく遺憾である。 [E-6・草原の北端/早朝] 【馴木沙奈】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本行動方針:ゲームから脱出する 1:ミュートスに従い、街へと向かう 2:協力者を探し、首輪を外す手段を確保する 【大神官ミュートス】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム1~3(確認済) [思考] 基本行動方針:ゲームから脱出する 1:北の市街地へと向かう、食料と水を探す 2:協力者を探し、首輪を外す手段を確保する 064.百鬼夜行――逢魔時 投下順で読む 066.内緒話 時系列順で読む 悪の女幹部 馴木沙奈 Child s Play 大神官ミュートス
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ボクの下僕になりなさい。 ああ、夏休み * 「暑いです」 「暑いですねー」 「暑いです」 「暑いですねー」 「……」 テーブルの上にぐんにゃり、だらしなく伸びきって生気の抜けた目をしながら、一体朝から何回目の問答になるのか、そいつはブツブツと呟いていた。 ボクの名前はレイディと言う。 王都カスターズグラッドで、憧れの魔法介護士になるべく試験を受け続け目下10連敗中の……花も恥じらう16歳。 いや、自分で花も恥じらうなんていっちゃあ、ダメだな。 好きなことは掃除と美味しいケーキ屋さんを探すこと。 嫌いなのは、ゾンビや骨お化け。 俗に言う、「不死生物(アンデッド)」てヤツだ。 そう、この大陸には実にさまざまな種類の生き物たちが生息している。 ボクにはあまり想像ができないんだけど、例えば童話のなかには魔法や魔物の一切いない、人間オンリーの世界なんかがあって、 一体どういう気分なんだろうと不思議になったりすることがある。 目の前の、テーブルに突っ伏している居候君も、そのさまざまな種類のうちのひとつだ。 魔物、という分類になる。 少なくとも人間じゃあない。 シラスという。 ファミリーネームとかセカンドネームが何なのか、そもそも人間のようにファミリーネームなんてものが存在するのか、そう言えば聞いたことがないのでボクは知らない。 そんなシラスに、状況柄、育てられることになって育てられちゃったボクにも、やっぱりファミリーネームはない。 レイディ、それだけなんである。 「暑いです」 「いい加減にしてよシラス。暑い暑いと言ったところで、涼しくなるわけじゃあないんだからさ」 「だってよキミが地下室を追んだしたから……」 「虫が湧いてたんだ」 「あんなん湧いていたうちに入らねぇだろう」 「1匹でも虫は虫です」 そう。 この暑い盛りの時期、というか普段から、 大体シラスは地下室に日がな一日こもっている。 魔物と言うのは基本的に太陽が苦手なんだという。 苦手、ってだけで、別に苦しいとか痛いとかはないみたいなんだけど、それでも愉快な気分ではないようで、 だからシラスは用事のない限りは、大体家の中に引きこもっていることが多い。 せいぜい、地下室から出てきて、今のソファの上で昼寝をしている程度のものだ。 普通は地下室なんていったら、酒樽とか、保存食品なんかを保存しておくのに使っていることが多い――というか、ご近所さんはきっと、みんなそう言う使い方をしているんだろうと思うけど、 我が家は特殊な種族がいるので、地下室はシラスの私室となっている。 私室といったって、せいぜいがところ壁の端から端まで大また5歩の正方形みたいなモンなんだけど、 そこにボクには読めない言語の書類だの辞書だのを山と積んで、ランプひとつで陰気に読書しているのが好きなんだ、シラスは。 たまたま、喉でも渇いたかなとお茶の差し入れをしたついでに、小さなワジカムを見つけちゃったのが、騒動の始まりだった。 ワジカムというのは、朱と言うより赤?の背がつやつやとした平べったいムシで、どんな隙間でもするりと入ってしまう。 大きさは大体親指と人差し指で丸を作ったほど。 おそるべきはこのムシの繁殖力の高さで、 「一匹見つけたら百匹はいると思ってください」 といわれるほど、どエラい速度で増殖して行ってしまうのだ。 別に毒をもっている、だとか、 人を刺したり噛んだりする、だとか、 服や本をかじってしまう、だとか、 そう言うことはしないんだけど、でも生理的にイヤなものはイヤだ。 ああ、思い出しただけで鳥肌が立ってきた。 まあ、そんなこんなで、シラスの地下室にワジカムがいたもんだから、ボクは俄然張り切って、嫌がるシラスを追い出し、 燻りだすために虫除けの香木に火をつけ、もうもうとする香木を地下室にブッこんで、 「暑いです」 半日になる。 そのあいだ、いぶされるのが嫌なシラスは不承不承部屋から出ては来たものの、いつも所定のソファに寝転がる気にもなれないのか、テーブルに伏せたままぐんにゃりとしていた。 もともと体温が高めのヤツなんで、暑いのがどうも苦手みたいなんだ。 見てるとたまに、太陽より暑い方がイヤなんじゃないか、と思ったりする。 「暑い」 「死んだ魚の目をしてる」 そりゃ確かに、汗びっしょり、シャワーを日に三回は浴びたくなるほどこのところ暑いけれど、 基本的にボクは汗をかくのが嫌いじゃなかったし、 汗をたっぷりかいたあとに食べるマネル(紫色の水気たっぷりの夏の果物)のおいしさは格別だし。 涼しいところで食べるマネルなんて、美味しくもなんともないもんね。 ボクは、父さんの顔も母さんの顔も知らないから、一体いつ生まれたのか判らないけど、この暑さ好きはもしかしたら夏生まれ……なのかなあ、だなんて思ってる。 「暑……」 「ねえ、どうせどこにいたって暑いんだし、涼みに行こうか?」 「ぅん?」 げんなりした顔のシラスが、そこでようやく顔を上げる。 管を巻くだけ、というのも疲れたらしい。 「涼み?」 「どっか近場の森か湖のほとりでも行ってさ。お弁当持っていこうか。うん、そうだそうしよう」 「いいよ俺は。面倒く――」 「じゃシラス敷物と飲み物用意してね。ボク、パン買ってくるから」 有無を言わさず、二の句を告げさせず、ボクは強引にそう決めると、え、だとかおい、だとかブツくされているシラスを尻目に、さっさと財布を手に家を出たのだった。 文句をタレながらも、絶対その通りにしてくれちゃうヤツなんである。 * 「気持ちいいいいねええ!!」 「あーー生き返る」 くるぶしどころか誰もいないのをいいことに、太腿までスカートを捲り上げちゃって、ボクは嬉々として滝壺に入っていた。 王都カスターズグラッドから歩いて30分。 本当に近いところなんだけど、東の森の崖近くに細い滝があるのを思い出して、ボクはそこを提案した。 細い、といったって、そりゃ大音響を響かせながら壮大に流れる滝、てほどじゃないけど、ボクが腕をいっぱいに伸ばしたくらいには、絶えずドバドバと轟き落ちる、それなりに見ごたえのある滝なんである。 それがもう、めっちゃくちゃ涼しいんだ。 ただ水が上から下へ落ちているだけなのに、もう当たり一体空気がひんやりとしていて、深呼吸を連発したくなる。 ここまで歩いてくる間にも、汗でぐだぐだになった身体が、顔を洗うとその水の冷たさに、しゃきっとする気がした。 歓声を上げてボクは早速滝壺へ突撃し、頭から飛沫まみれになる。 「どうだよ来て良かっただ――」 だろう?と、最後までボクは声を発する前に振り返り、 声を呑んだ。 荷物を置いた敷物の横の、草っぱらに寝そべって、シラスがいつのまにか寝ていたからである。 もう本当に、呆れるほど即効眠りに落ちていた。 「もう。風情ないなあ」 言いながらボクは指折り月齢を数えてみる。 そういや……もう直ぐ新月が近いんだっけか。 魔物と月の関係って、ボクにはよく判らないけど結構密接した関係にあるようだ。 満月に近いときほど、元気らしい。 シラスももちろん例外ではなくて、満月の晩なんかやたら張り切って意味も無いのに散歩に行ったり、 逆に新月に近くなると、地下室への引きこもりがいっそう増したりする。 暑いだの月だの太陽だの、 そう考えてみると、ボクらの過ごすこの世界は、ずいぶんと彼には居づらい世界なんじゃないか。 とか思ったりもする。 それでもきっと一緒にいてくれるのは、 惰性なのか、 極上のエサだからなのか、 それとも他に理由があるのか、ボクは知らない。 聞いてみようとしたこともあったけれど、なんだか面と向かってそんなコトを聞くのは、恥ずかしい気もしたし、なんだかおかしな展開になったら怖い気もしたから、 聞いたコトがない。 卑怯かなと思う部分と、有耶無耶に終わらせてしまいたい部分がごっちゃな感じだ。 「まったく」 すっかり気持ち良く冷たくなった身体を水から上げて、ボクは寝ているシラスへと近付いた。 何気なく頬に触れると、はっとするほどひんやりとしていて、 ボクは思わず縁起でもなく、シラスの胸が上下するのを確かめてしまった。 うん。ただ寝ているだけだ。 穏やかな寝息を立てて、シラスは眠っている。 こうやって間近で眺めると意外にまつげが長かったりして、うわ、なんか妙な発見。 「追い出しちゃってごめんね」 なんて、絶対ヤツが起きているときに言えないけど、寝ている今なら謝れる。 「でもワジカムはイヤだったんだよ」 ボクも同じように寝そべって、頬杖をつき、寝こけるシラスをまじまじと眺めた。 そう言えば魔物って、年を取るんだろうか。 2000といくつとか、年齢を聞いたこともあるけど、それだけの時を過ごす感覚ってどんなものなんだろう。 ボクの小さいころの記憶にあるシラスと、今見ているシラスと、そう大した変わりはなくて、まあ魔力の塊……ぎゅぎゅっと押し固めた結晶?なんだから、年を取るなんてないんだろうか。 もし、年を取らない――取れない――んだとしたら、 周りの景色だけがめまぐるしく移り変わっていく感覚、たったひとり自分だけが取り残されていく感覚、考えただけでなんだか絶望的にさみしい気もする。 なんとなく、血の契約のしるしのある左手の甲を撫でて、ボクはシラスに寄り添って、少しの間だけ、昼寝してしまうことにする。 うん。起きたらご飯を食べよう。 シラスが気が進まないって顔をしても、相伴させて、それから家に帰ろう。 ボクはまだ、『魔物』と言うものをよく知らなくて――、 寝ている魔物も、その生態を口にしない。 滝壺の水はどうどうと音を立てて砕け落ちているし、 それを子守唄代わりに、ボクもそのうち眠ってしまったのだった。 僧侶と魔物にモドル
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あ、そういえばアレ@Wikiへようこそ 羅生門からサグラダファミリアまで。 なかじまかおるからやななまで。 ご注意 当Wikiにはジョーク成分が含まれます。 要強化記事 か~こ、な~の、ま~も、や~よ、わ~ん 要自重記事 は~ほ バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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(ああ、ふぃおな)※作中では言及されていません【Oh, Fionna】 プリンス・ガムボールがフィオナへ捧げた歌。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり フィオナ・ケイク・ガムボールの3人がロード・モノクロミコーンに乗っている際に歌われた。ケイクは持っていたダルシマーで伴奏。途中フィオナに撃破されたボールモンスターが花火のように爆発し、場面に彩りを添えていた。 ガムボールのフィオナに対する熱烈な想いが歌われ、フィオナも思わず魅了されてしまうのだが、後に明らかになる驚愕の事実によって、フィオナは激しく忸怩することになる…。(#30-A) 歌詞 ※原語も並行して載せてあります ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 君と出会ってから 世界はカラフル I feel like nothing was real until I met you. いつも君を近くに 感じてる I feel like we connect, and I really get you. 「綺麗だ」って褒めたら 君は怒るかな? If I said, "You re a beautiful girl," would it upset you? だけど今夜の君は 素敵すぎて忘れられない Because the way you look tonight, silhouetted, I ll never forget it. ああ、ああ、フィオナ… Oh, Oh, Fionna. 愛しい 勇ましい姿 Your fist has touched my heart. ああ、ああ、フィオナ… Oh, Oh, Fionna. 僕は君と決して 離れない I won t let anything in this world keep us apart. ガムボールとフィオナ:僕(私)は君(あなた)と決して 離れない PG&FN I won t let anything in this world keep us apart. タグ:挿入歌
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