約 2,067,973 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18069.html
【澪和】 澪と二人きりになるタイミングは、久しぶりだった。 渡された提出書類を机に押し込みながら、和は笑みを浮かべて言う。 「律の代わりに届けてくれたのね、有難う。 大変よね、部長を補佐するのって。 私も他の子達の補佐に、随分と助けられているわ」 「まぁ、私はいいよ。律の世話をするのも、私の役割なんだし」 澪にとって、部長を補佐しているという感覚はないらしい。 あくまで、律の世話をしているという認識でしかないのだ。 「ふふ、部長の補佐より、そっちの方が大変そうね」 「そういえば和は、去年に前生徒会長の補佐をしていたっけな。 そして唯の世話もしているわけか。そっちの方が大変そうだな、お疲れ様」 澪が労うような声を掛けてくれたが、唯の世話も恵の世話も去年で終わっている。 「いや、唯の世話はもう、けいおん部がやってくれてるじゃない。 それに、家には憂が居て、教室には姫子がいるし」 少しだけ、寂しさを込めて和は呟く。 以前は、自分が唯の保護者として振る舞っていた。 だが気付けば唯は次の依存対象を獲得し、既に和の手の下を離れている。 「ふーん?それはそれで、寂しい話だな」 澪は共感を示してくれた。 和が唯に対してそうだったように、澪も律の世話にやり甲斐を感じているのだろう。 「まぁ、ね。話す人も回数も減っちゃったし。 そういえば去年は、クラスに澪が居てくれたから助かったわ。 お蔭で、孤立せずに済んだ」 和の口から、普段は零さない弱音が漏れた。 和にとって澪は、数少ない弱気を見せられる相手でもある。 「とんでもない。私だって、去年は律達と離れて不安だったし。 助けられたのは、私の方だよ」 そうは言うが、澪は人気も知名度も高い。 和が居ずとも、孤立する事など無かったろう。 「そう言ってもらえると、救われるわ。 去年は私達、よく話してたものね。 特に、二年が始まって最初の頃は」 律が介入してくるまでは、和と澪の関係は上手くいっていた。 いや、律の介入当初も、和と澪の関係に亀裂は生まれなかった。 だが、澪と離れた事で律が精神的に参って寝込んでしまうと、関係は激変した。 澪は再び、律に付きっきりとなった。 和は澪と律が話す姿を見る度、突き放されたような孤独感に苛まれるようになってしまった。 そしてその傾向は、三年となった今も継続している。 寧ろ、律と澪と自分が同じクラスになった事で、その傾向には拍車が掛かってしまっている。 「ああ、そうだったな。 あれ?じゃあこうして話すのも、随分と久しぶりになるんだな」 澪は今漸く気付いたらしい。 和は提出書類を受け取った時から、既に気付いていたというのに。 「そう、ね。澪ったら、ずっと律にべったりなんだもの。 で、その律とは上手くいってるの?結構、一緒に居る姿を見るけど」 和の言葉に、愚痴が混じった。 だが、澪はその事には然して気にした風も見せていない。 それどころか、澪も愚痴を返してきた 「いや、中々発展しないよ。 律ったら意気地なしだから、あまり深い所までイクのが嫌みたいでさ。 重いのはちょっと……みたいな態度で私のアプローチを躱してるよ。 全く、あのヘタレは」 律との関係が進まない事を、澪は不満に思っているのだろう。 その不満を利用できるかもしれないと、和はふと気付いた。 尤も、それは意趣返しや一瞬の優越に利用できるに過ぎない。 それが分かっていながらも、和の口は衝動的に動いていた。 「じゃあ、二人の関係が進むように、協力してあげようか?」 「協力?それは有り難いけど、どうやって?」 和の提案に、澪は食い付いてきた。 「それ程難しい事じゃないわ。 私と澪が仲良くしてる姿を、律に見せ付けるの。 律はああ見えて澪に対する依存心が強いから、って、釈迦に説法ね。 とにかく、私と澪が恋人みたいに振る舞う姿を見せる事で、律に焦燥を与えられるはずよ。 それが、律との関係を深める起爆剤になる」 和の説明を受けた澪は、腕を組んで考え込むように言う。 「うーん、でもさ。それで律がまた、寝込んじゃったりしたら。 あいつ、メンタルが弱いから、少しの事で私にシックしちゃうんだよ」 「そうしたら、見舞いの名目で寝込みを襲うチャンスじゃない。 そこまで精神的に弱った時なら、簡単に律は澪に全てをあげちゃうでしょうね」 澪は躊躇うように少し黙ったが、結局首を縦に振った。 「そう、だな。 律だって、今まで散々私を焦らしてきたんだから、少しくらいは心に痛みを覚えるべきだし。 うん、やろうか、和。協力、してくれるか?」 「勿論。だって、私から提案したんだし」 和は即答で承諾した。 律は甘える事で和から澪を奪った。 律は甘えさせる事で和から唯を奪った。 その律を精神的に嬲る事ができて、少しだけ愉快だった。 そして結局は澪と律の仲を深めるだけだという結果に、心は大きく軋んでいた。 * 和は生徒会の仕事を手早く切り上げると、けいおん部の部室へと急いだ。 そこが、澪と話し合った事を実行する場所となる。 昨日提案した事は澪との話し合いで、早くも今日に決行する事に決まっていた。 和が昨日提出を受けた書類の件で部室を訪れ、そのまま澪に誘われて茶を共にする。 そしてそのティータイムの中で、澪と和が仲良く振る舞って見せる、という段取りだった。 けいおん部の部室に辿り付いた和は、深呼吸をしてからドアノブを捻った。 「ごめん、澪、居る? 昨日提出してもらった書類だけど、不備があったから訂正お願いしたくて」 そう言いながら、和は部室内へと足を踏み入れた。 実際には、提出を受けた時点では書類に不備などなかった。 和が部室を訪れる口実の為に、澪に改竄してもらったのだ。 「えっ?ごめんな、和。何処か抜けてたか?」 不知を装う澪の態度は、和が感心する程堂々としていた。 後ろめたさなど微塵も感じ取れない。 「ええ。それと、表記がおかしい部分が」 「今すぐに訂正するな。わざわざ来てくれて、ありがとう。 まぁここに座って、待っててよ」 澪に誘われるまま、澪の隣に和は腰掛けた。 澪は早速、丁寧な字で書類の訂正に取り掛かった。 そのまま澪の手元を見詰めていると、程無くして紬がカップを運んでくれた。 「わざわざご苦労様。お茶でも飲んで、寛いでてね。 けいおん部自慢の紅茶なの」 事前の打ち合わせ通りに、事が運んでいた。 和が椅子に腰掛ければ、必ず紬が茶を用意する。 澪が言っていたとおりだ。 そして茶が用意されれば、長居する自然なシチュエーションが出来上がる。 「はい、訂正終わったよ」 澪から書類を受け取った和は、椅子から腰を浮かせながら言う。 「ありがと、じゃあ私、そろそろお暇するわね」 これも、打ち合わせた故の台詞だった。 一旦は帰る姿勢を見せる事で、自然を装う狙いがある。 「おいおい、もう行くのか? 生徒会の仕事が立て込んでないなら、ゆっくりしていきなよ。 折角、ムギがお茶淹れてくれたんだし」 澪が言うと、唯も続いて加勢した。 「そうだよー、お茶飲も?和ちゃんっ」 澪の台詞は段取り通りだが、唯の言葉は意図せぬ僥倖だった。 更に自然を装う事ができたと唯に胸中感謝しつつ、和は再び腰を椅子に落とした。 「それもそうね。私も、偶には澪と話したいし」 和は澪を見つめながら言った。 「私も、だよ。和とは、最近話してないからな。 去年話してみて、色々と気が合う事は分かっているのに」 澪の声が、甘く和の耳朶を擽る。 芝居だと分かっていても、和の心は高揚に包まれた。 「そういえば、去年ほど二人は話さなくなったねー」 唯が横槍を入れてくるが、和は無視した。 ここからは、澪との濃密な空気を形成しなければならない。 他の人間を話に入れる訳にはいかないのだ。 「ええ。気が合うせいか、楽しかったわ」 「やっぱり和、生徒会の仕事が忙しい? もうちょっと和にも暇ができれば、また二人で色々と遊べるのにな」 澪の言葉が本当なら、どれ程嬉しいだろうか。 そう思いながら、和は律を盗み見た。 まだ、表情から変化は感じ取れない。 「そうね。色々と立て込んでるし。 まぁ今日は、偶々仕事が少ない日だけどね。 だからこうして、お茶も一緒にできる訳だけど」 「お疲れ様。じゃあ今日は、日頃の労を癒していきなよ。 肩、貸してやるな」 澪の手が和の顔に当てられ、そのまま胸へと引き寄せられた。 「肩、って、聞いたけど?」 「こっちの方が柔らかいだろ?」 澪は妖艶に笑った。 その笑顔と柔らかさに包まれながら、和は律の様子を窺った。 打ち合わせの時点では、澪に対してあまり律を見過ぎるなと注意していた。 だが結局は、自分が律を何度も見ている。 その事に、和は内心で自嘲を浴びせた。 その律は、流石に表情に不機嫌さを浮き上がらせていた。 この場所が自分だけのものであると、そう言いたいのかもしれない。 ただ、表情に変化が訪れている者は、律に限っていない。 唯も紬も梓も一様に、戸惑ったような表情を浮かべている。 只ならぬ雰囲気を察知しているのだろう。 「確かに。それに、いい匂いもするわ」 実際に、母性を感じさせる懐かしい匂いが立ち込めている。 「それはどうも。和はどうなんだ?」 匂いに酔っていた和の胸に、澪の手が当てられた。 「ひゃっ」 陶酔に浸っていた和は、不意を衝かれた形となった。 意図せぬ声が、漏れ出てしまった。 「可愛い声で鳴くよな。ん、和の胸も、十分柔らかいじゃないか。 匂いもいい香りがするのかな?」 澪が首を伸ばして、和の胸元へと鼻を当ててきた。 直後に響く吸引音に、思わず和は顔を赤らめた。 自分から提案した事ではあるのだが、いざ実践してみれば冷静にはなれなかった。 「うん、和も甘い匂いがするよ。ここ、気に入ったよ。 ふふ、こういう和の表情、生徒会の子達に見せてあげたいな。 いや、全校生徒に見せてあげたいかも。 お堅い和のイメージ、覆すチャンスじゃないか?」 サディスティックな澪の言葉に、和の胸中は昂ぶった。 更なる満足を得ようと、律の表情を再び見遣る。 これだけ見せ付けたせいか、律にはあからさまな変化が訪れていた。 寂しそうに俯いて、胸元のリボンを弄っている。 その姿にもう普段の快活さは、見受けられない。 「駄目よ。この顔も、澪だけのお気に入りにしておけばいいじゃない」 「胸や顔だけじゃない。この髪だって、お気に入りにしたいよ。 ふふ、触り心地、いいな」 澪は再び和を胸に収めると、今度は髪を触ってきた。 澪の手が優しく髪を擽る度、和の背筋に震えが走る。 「あ……そ、そう?自分じゃこの髪質、あまり好きじゃないんだけど」 和は愚痴るように言った。 「あ、そういえば私も、前にムギから、髪の毛が柔らかいとか褒められた事あったっけ。 これも、触り心地いいのかなー」 唐突に、律が声を上げながら言う。 傍目にと空元気と分かる、繕った笑顔を添えて。 澪はそんな律に、一瞥さえくれなかった。 それでも律は、髪を自分で弄って必死にアピールしていた。 痛々しい姿だった。滑稽な姿だった。 その痛々しさも滑稽さも、和には愉快だった。 「私は和の髪質、好きだけどな。 そういえば和って、割と独特のセンスしてるよな。 映画とかも、やっぱり変わったのが好きなのか?」 澪は律を無視して、和に言葉を向けてきた。 演技だと分かっていても、和はそれを嬉しく思えた。 「まぁ、そうかもしれない。割とマニアックなのが、好き、かな」 「マニアックでもいい、教えてくれないか? 和の好み、色々と知りたいんだ」 澪の装う和への好意は、より露骨な言葉となって表れている。 その状況に耐え切れなくなったのか、律が言葉を割り込ませてきた。 澪の関心を、どうしても引きたいのだろう。 「あ、和ー、澪は怖いの苦手だから、ホラーとか教えちゃ駄目だぞー。 そうしたらまたぐずって、私のところに泣きに」 「律っ。今私は、和と話してるんだ。 余計な事言って、邪魔しないでくれないか?」 律の言葉は、澪の一喝によって遮られた。 確かに和は、律に厳しい態度で当たる事が効果的だと教えている。 だが、ここまで厳しく当たるとは、想定外だった。 「あ……ごめん……」 律は弱々しい声で謝ると、顔を俯かせてしまった。 それでも顔を寝かせている和には、涙を堪えている律の瞳が覗けた。 「ちょっ、ちょっと、澪ちゃん。 今のは、流石にりっちゃんが可哀想だよ」 見るに見かねたのか、唯が言葉を挟んできた。 それに対しても、澪は落ち着いた表情を見せている。 「じゃあ、唯が律と話してろよ。 私は普段話せない和と、今は話しておきたいんだから」 「私も、今は澪と話したいわ。ごめんね、唯」 和が澪に加勢して言うと、唯は納得のいかない表情ながらも頷いた。 「う、うん。じゃあ、りっちゃん。私と話そうか。 でも……大丈夫?顔色、あんまり良くないみたいだけど」 「うん、ありがと、唯。大丈夫、私は大丈夫。 いっつも元気な、ひまわりっちゃんだから。大丈夫。 それに、澪とはいつも話してるから。 澪だって偶には、他の人とも話しこみたいだろうし」 律と唯のやり取りを見ていると、和の耳に急かすような澪の声が届いた。 「で、お勧めの映画っていうのは?」 「あ、そうね。オラフ・イッテンバッハとか、アンドレアス・シュナースとか。 ジャーマンゴアの代表格が、好き、かな」 「ゴアとかも苦手なんだよな。痛そうだし、気持ち悪いし。 だから、今度、一緒に見てくれるか?」 「ええ。構わないわ。約束する」 見る事は、無いだろう。 それが分かっていても、約束という言葉を添えずにはいられない。 「ありがと。私、和のそういう所、好きだよ」 澪はそう言うと、和の耳朶を軽く噛んできた。 「あ……っ」 和の口から、切ない吐息が漏れる。 「相変わらず、可愛い声で鳴くんだね。 もっと、聞いてみたいな」 澪の手が、和のスカートの中に入り込んできた。 和も負けじと、澪のスカートに手を入り込ませる。 「私だって、澪の鳴く声、聞きたいわ」 触らない、そういう約束だった。 だが勢いあまって、和の指が澪のショーツに触れてしまっていた。 和が約束を違えても、澪は約束を守ってくれている。 もし触れられれば、演技ではない本物の声が漏れてしまうだろう。 また、濡れていると気付かれ、澪に本心を見抜かれてしまうだろう。 そうならなかった事に、和は安堵した。 それとともに、澪が声を上げなかった事を恨めしく思った。 澪が乾いていた事も、悔しかった。 「ほら、我慢せずに鳴いてみな?和」 泣きたかった。恨めしさが、悔しさが、涙腺を突き上げている。 その衝動に、身を委ねたかった。 それでも我慢して、和は言う。 「澪こそ、我慢せずに、鳴けばいいのに」 その時、部室に大きな音が響いた。 音の方向に視線を向けると、律が勢いよく席を立ったせいだと分かった。 「あー、ごめん。なんか私、調子悪いから、帰るな。 具合、悪いみたいで」 律は顔を伏せたまま、明るい声でそう言った。 だが、声とは対照的に、顔は既に落涙へと至っている。 「り、りっちゃん……あの」 「じゃあ、また明日、な」 心配そうな唯の声に耳を貸す事なく、律は急ぎ足で部室から出て行った。 「流石にちょっと、やり過ぎたかな。まぁでも、いい下地にはなったか」 澪はそう言うと、和を離して立ち上がった。 「そうね。行ってあげなさい。寂しがらせた分、存分に甘えさせてあげなさい」 和はそう言うと、見送るように手を振った。 「ああ。ありがとな、和」 そう言いながら、澪は既に歩き出していた。 その背が部室の外へと消えてから、和も立ち上がる。 「お騒がせしたわね。じゃあ私も、今度こそ本当にお暇するわ。 お茶、ありがとね」 「いえ、お茶はいいのだけれど。えっと……どういう、事?」 紬が説明を求めるように、和を見つめてきた。 「ちょっとしたお節介、よ。 いつまでも関係が進展しない二人に、スパイス一匙刺激をあげただけ」 それ以上説明するつもりのない和は、背を翻して歩き始めた。 唯も紬も、納得したわけではないだろうが黙って和を見送っていた。 だが、梓の席の側を通りがかった際、不意に声を掛けられた。 「ちょっと、待って下さい。 だからって、あんな事、許されると思ってるんですか? 律先輩が可哀想です」 和を咎める声は、それまで黙っていた梓のものだった。 和はすぐには答えず、部室を出る直前になって振り向いて言う。 「そうね。許されないわね。だから、謝罪もしないわ」 胸が痛みに軋んでも、後悔は無かった。 ”許されない事”を、澪と共有できた。澪と共犯になれた。 自分は確かに澪と特別な関係を築いたのだと。 それが和には、誇らしかった。 <FIN> 7
https://w.atwiki.jp/saikinmm/pages/259.html
新曲の音源とかPVっていつもいつごろ?? 228 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2011/02/18(金) 12 59 41.02 O 新曲の音源とかPVっていつもいつごろ?? 234 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2011/02/18(金) 13 39 47.81 O >>228 大体発売前1ヶ月を切ったらチラホララジオで掛かり始めるかな PVは読めない 遅くても二週間か10日前には解禁されると思うけど 85ハマリ [2011年]
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18065.html
澪憂 「憂ちゃん、私の愛人になりなよ」 澪さんは、いっそ清々しい態度でそう言った。 友達の梓ちゃんや純ちゃんがそうであるように、私も澪さんの事が好き。 でも、素直には喜べない。 だって、澪さんの告白の動機なんて、お姉ちゃんへの当て付けに過ぎないんだから。 或いは、律さんへの対抗か。 「どうして、ですか?」 理由なんて分かりきっているのに、私は訊いていた。 それはきっと、繕った答えを期待しているからで。 当て付けや対抗と言った動機を隠してくれるのなら、 澪さんの誘いに私は喜んで頷くだろう。 「さっき言ったようにさ、私の律が、唯相手に浮気してるんだ。 勿論律だって悪いよ?でも、友達のカノジョを寝取るような、唯も悪いんだ。 だから、その妹の憂ちゃんが責任取って、私の愛人になりなよ。 可愛い妹を奪って、唯に復讐してやるんだ。 律にも、私が泣いてばかりの女じゃないって事、理解させてやるんだ」 私は嘆息したくなった。 澪さんは繕う事なく、赤裸々な動機を吐露している。 もしその理由で澪さんの誘いを受けるのならば、 私はお姉ちゃんへの敵意に手を貸す事になる。 大好きなお姉ちゃんを、裏切りたくはない。 それに、結局私は愛人どまりなんだ。 律さんの影を、澪さんから追い出せやしない。 それでも──それでも私は、澪さんの事が── 「そうですね。責任を取るという訳ではありませんが、 お姉ちゃんの不始末、この身体で償いたいと思います」 あーあ、言っちゃった。 お姉ちゃんの事が大好きとは言っても、それは家族愛。 私は欲深い女だから、肉欲に家族愛を優先させちゃう。 ごめんね、お姉ちゃん。 「ふふ、いい返事だね。じゃあ、たっぷりと、味わい尽くさせてもらうよ。 そして、唯と律に、見せ付けてやろうな」 澪さんの長い髪が、私の唇に触れる。 鼻腔を擽る甘い匂いが、私の肉欲を昂ぶらせていく。 まるでクラック。 「ええ、律さんに、見せ付けてやりましょう」 勝てない相手だと分かっていて、対抗心を剥き出してしまう愚かな私。 きっと私は、最終的には澪さんから捨てられるんだろう。 それは、律さんがお姉ちゃんを捨てて、澪さんの下に戻るという確信があるから。 その時私は、きっとズタズタになっているだろうから。 澪さんに捨てられて、身も心も窶れているはずだから。 それを裏切るお姉ちゃんへの、償いにしよう。 ああでも、お姉ちゃんもその時は、律さんに捨てられてボロボロだよね。 そうなったら、お互い慰め合おうか。 壊れた身体を寄り添い合わせて、傷を舐め合おうか。 その時に、また私とお姉ちゃんは、似た者同士の仲良い姉妹に戻るんだろうね。 だから、その時までは、澪さんに溺れさせていて。 あはは、本当にクラック依存症の末期患者だ。 「そうしような。好きだよ、憂ちゃん」 今度は、澪さんは繕った愛を語ってきた。 さっき、告白した時に、繕って欲しかったのに。 「私も、大好きです。澪さん」 澪さんの嘘に対して、私は本気で答えた。 <FIN> 澪「今日は一人、留守番で怖いなー。宗教の勧誘とか怖いセールスの人とか来たらどうしよう……うわっ怖い」 ぴんぽーん 澪「……居留守しよう」 ぴんぽーん 「あけろっ」 澪「ひっ……い、今開けますからー」 憂「こんにちは」 澪「憂ちゃん? ていうかさっき開けろって……」 憂「まあまあいいじゃないですか。それよりこのおねーちゃんグッズ買いませんか?」 澪「いや。そういうのはちょっと……」 憂「ほらこんなにかわいいぬいぐるみなんですよ。『澪ちゃんかってーかってー』」 澪「なんか怖いよ。夜とか目が光りそう……」 憂「じゃあ、このおねーちゃんが使ってる種類の筆ペンなんて……」 澪「それ唯の要素ないじゃん」 憂「まあいいじゃないですか」 澪「悪いけど他をあたってくれないかな」 憂「うぅ、今週中に1000売らなきゃだめなんですよぉ」 澪「それは気の毒に……いやだまされないぞっ」 憂「ちぇ」 澪「さっきちぇって言った?」 憂「まあいいじゃないですかー……じゃあへっぽこあずにゃん人形つけますから」 澪「いらないよっ作りテキトーだし」 憂「わたしをつけますっ」 澪「え?」 憂「だから、おねーちゃん人形を買えばわたしが澪さんの家にとどまります」 澪「えーーうーんーーダメダメ。ママにセールスは絶対悪だと教わったんだから」 憂「おねがいしますっ。せめてわたしだけでも買ってくださいっ」 澪「えー」 憂「うわっ外に局長的な大雨が!中に入れてくださいっ」 澪「……どこに降ってるんだ」 憂「じゃあ、もう逆にわたしがお金はらいますからっ!」 澪「なんでそんなに……」 憂「言わせないでくださいよ」 澪「わかったよ。ほら、上がって」 憂「わーい」 澪「かわいいなあ」 憂「そういえば今日、一人なんですよね」 澪「うん。そうだけど?」 憂「にこにこ」 澪「やっぱり騙された///」 憂「あ、えっちなこと想像した」 澪「またタメ口だー」 憂「すいません。でも、これからはいい……ですよね?」 澪「うん」 憂「わーい」 澪「かわいいなあ」 おわり! なかのけ! 唯『でねーあずにゃん、そしたら和ちゃんなにもってきたと思う? アスパラガスだよ?!』 唯『アスパラガスはないよね、だってうち、鍋やるって言ったんだよー?』 唯『……ええー? ホイップティラミス鍋はわたし的にアリなんだけどなぁ(オネエチャーン』 唯『あ、ごめんねあずにゃん、憂が呼んでるから』 唯『……ふぅ』 唯『それでねあずにゃん今度の新作はカッコよくチョコレートごはんで…』 唯『あ、うん。澪ちゃんのこと。憂がねー、どっちの服が似合う?って』 唯『うん。うん、聞いてる聞いてる』 唯『あははっ、あーでも昨日はたのしそうだったよー』 唯『うん? ええーっとね、たぶんマッサージしてもらってたんだよ! 憂、ツボを知ってるもん!』 唯『お父さんもきもちいいーって言ってたから。澪ちゃんもすっごい声だったもん』 唯『え? こう、「ぅあああっ…はぁっはあっ……そこ、やめ・・・あはあっ」って』 唯『――どっどしたのあずにゃん?!』 唯『あー、うーん…そうかなあ? あっでも最近ういと澪ちゃん仲いいよねぇ』 唯『こないだね、めずらしく憂が寝坊してたから起こしに言ったらお布団で澪ちゃんと電話してたみたいで』 唯『澪ちゃんの名前をたくさん言ってたんだ。あれ? でも憂のケータイ、リビングに置きっぱで…』 唯『……ええっ、あずにゃんが聞いたんだよ?!』 唯『え、憂? いままだお風呂に……てかねー、憂、最近お風呂長いんだよね』 唯『こないだなんか私が先に歯みがきしてたら変な声が聞こえて、溺れてるんじゃないかってあせっちゃって』 唯『えええっ、この話もダメなのあずにゃん?!』 唯『うーん……「そんなそぶり」って、どんなそぶり?』 唯『えー、教えてよー。あずにゃんも憂や澪ちゃんのこと気にならないの?』 唯『ぷ、ぷらいばしー? なにそれたべもの?』 唯『言ってることがわかんないよ…あ、そうそう、昨日うち帰ったらね』 唯『澪ちゃんってあわてんぼさんなんだよ? お風呂はいるのに着替えわすれてっちゃうんだもん!』 唯『え? だって憂の部屋からはだかで出てきたから、わたしてっきりお風呂入るのかなって』 唯『それで憂の部屋のぞいたら憂もはだかで寝てたからカゼひくよ?って思ってお布団かけてあげて』 唯『……って、あずにゃん聞いてるのー?! あれ、あずにゃん? もーしもーし、きこえてますかー』 唯『はあ…あれ、ういもうあがったの? (オネエチャンダメエッ!! オクチチャックー!!)ああっあずにゃん?! なんでかわかんないけど憂がすっごい怒ってるからまたかけな』 プツッ ツー ツー おわり 唯梓 校庭 梓「音は空気を伝わっていくんですよ。それで……」 唯「ねえ、あずにゃん糸電話なんてどこにあったの?」 梓「教室です。純が作ったやつで」 唯「ふうん。あ、宿題はあった?」 梓「おかげでありましたよ」 唯「でも、夜の学校に侵入するなんてあずにゃんもだいたんだねー」 梓「唯先輩が家庭科室から入れるとか言ったんじゃないですか」 唯「だって夜の学校おもしろそうだったから」 梓「まったく」 唯「それで糸電話が何だっけ」 梓「空気が震えて音が伝わる代わりに糸が震えてより集中して音を伝えるっていうしくみなんです」 唯「なんだかおもしろいね。音がリスみたいに震えながら糸の上を走るのかー」 梓「なんですかそのたとえは」 唯「あ、じゃあテレパシーはどういう仕組みなの?」 梓「知らないですよ」 唯「UFOがワープして音を伝えるとか?」 梓「はあ……いみわかんないです」 唯「ばあっ」 梓「わっ。なんですかびっくりするじゃないですか」 唯「音のチーターだよ」 梓「チーター?」 唯「糸電話なんか使わなくても大声で話せば伝わるよー」 梓「例えば、東京駅の真ん中で告白するときどうするんですか」 唯「大声で叫ぶよっ」 梓「恥ずかしいじゃないですか」 唯「糸電話だって十分変だよー」 梓「じゃあここが悪代官の屋敷の屋根裏部屋だとします。言葉を伝えてみてください」 唯「いいよー」 梓「もっとさがってください……おーけーです。」 唯「かなり糸が長いんだなあ……けっこう離れちゃったよ……おーーーい、あずにゃーーん」 梓「ぐさりぃっ。先輩は槍で刺されましたっ!」 唯「よけたっ!」 梓「ぐさりっ」 唯「さらによける」 梓「もういいですっ! じゃあ今から、糸電話で話しますからああ」 唯「わかったああ」 梓「今日の夕食はなんでしたか」ゴニョゴニョ 唯「……なんだろ?もごもごしてよくきこえないや……でも流れ的に告白のシチュエーションだよねっ……あずにゃあああん。わたしも好きだよおお」 梓「え? 遊んでるのかな…………ふざけないでくださいっと」ゴニョゴニョ 唯「えーわかんないけど……あずにゃあああんわたしはもっと、もーーっとすきだよおお」 梓「もしかして聞こえてないとか…………ばあかばあか」ゴニョゴニョ 唯「もごもごもごもごって……ああっまどろっこしいっ!」 梓「うわっ怒って猛獣みたいにこっちに走ってきた! 逃げよう」 唯「なんでにげるのさっ」がしっ 梓「ごめんなさいー食べないでくださいー」 唯「どうしたの?」 梓「いえ」 唯「あーあ、聞こえなかったね糸電話」 梓「そうですね」 唯「なんて言ってたの?」 梓「今日の夕飯聞いただけです」 唯「なあんだ」 梓「それなのに勘違いするんですから」 唯「あずにゃんはわたしのこと好きじゃないの?」 梓「どうでしょう」 唯「ちゃんと言ってよー」 梓「でも糸電話は届かなかったですけどUFOはちゃんとそっち行ったじゃないですか」 唯「む……むむ?」 梓「あーいいですいいです忘れてくださいー……それにしても今日は月が綺麗ですね」 唯「……あ」 梓(先輩、もしかして知ってた?) 唯「ばああああっ」 梓「わあっ」 唯「わたしこと平沢唯は月の光を浴びるとオオカミ少女になるのだ」 梓「は?」 唯「食べちゃうぞーー」 梓「逃げよう」 唯「ああ、待ってよー」 おわり! 二人の輪郭を溶かし合った熱が、梓の身体から蒸発してゆく。 落ちていくような感覚が引き潮のように薄れてゆくと、 また自分が小さな体躯に閉じこめられてしまったように感じて、 彼女はもう一人の少女の背中へと手を伸ばす。 汗に濡れた掌が触れる、陶器のようになめらかな手触り。 だが既に眠りに落ちていた彼女の背中は自分の指先よりも冷たく感じられ、 梓はその冷たさに指先を引っ込めた。 置き場所をなくした指は二人の間で戸惑い、やがてシーツの奥へ、思い出したように繋ぎ合わせた熱の部分へとのばす。 「ん…」 粘つくような感触に小さく声が漏れた。 指が動きそうになるが、それより深い溜息が灯りかけた熱を押し流した。 すると溜息とともに身体の熱まで流れてしまったのだろうか、露わになった肩が急に寒気を感じて布団をかぶる。 隙間から流れる、赤とも青ともつかない色の薄暗い照明が不愉快だった。――不愉快。 そうだ、不愉快、だったのかな、私。でも、なにが? すべてが? 彼女は泥の海のようにうねる感情に名前を見つけると、とたんに居心地を悪くした。 頭の中にここ数時間の記憶が去来する。 部活終了時刻、憂たちとの別れ、畳んだ制服、自室で選びなおした下着、 東京へ向かう列車から見た夕陽(それはなぜか、一年前の土手で見た色と違って見えた)、 めまいを起こすネオンライト、垢抜けた表情の先輩、触れた指先、明滅するライト、 隠れて買ったチューハイの味、身体に灯された熱、高ぶり反響する自分の声、滴り落ちる粘ついた滴、 ――梓は発作的に頭を掻きむしった。乱れた髪がまた広がる。 「ごめんね」 眠っていたはずの唯が、独り言のようにつぶやいた。 「もう、会わない方がいいよ。私たち、ゆいあずじゃない気がする」 背中を向けたまま、唯は乱れた黒髪の方へそんな言葉を投げる。 同じベッドの中の数十センチメートルの距離が急に遠く離れて行く。 「……違うんです、私が、勝手に会いに来ただけですから、」 その背中が遠い海へ流されていきそうで、思わずしがみついた。 膨らみに当たる肩胛骨すらも自分を引き離しているように感じて、 当てつけのように自分の身体を押しつける。 だが、輪郭がどうしても解け合わない。 ああもう、どうしてこんな風になっちゃったんだろう。 記憶の中で、ソフトケースを背負ってアイスをほおばる制服の二人の姿が、どんどん遠くなってしまう。 ――私の見える範囲にいてください。でなきゃ、だめなんです。 口からついて出た後でよけいに一年前の自分たちが焼き付いて、彼女は苦笑いをかみしめる。 いつか自分で投げた言葉のボールが、こんな風に返ってきて、自分を打つとは。 そして、振り返った愛する人の首をかしげるのが見えて、 梓は二人の遠さをもう一度かみしめる。 二人を縫い合わせるように重ねなおした唇は、どこか泥のような味だった。 おわり。 唯「あずにゃんごはん~」 梓「もう、仕方ありませんね」 唯「あずにゃん食べさせて~」 梓「もう、仕方ありませんね」 唯「あずにゃんお水~」 梓「はいはい」 唯「あずにゃーん、お口拭いて~」 梓「しょうがないですねぇ」 唯「あずにゃんごちそうさまでしたー」 梓「はい。味はどうでしたか?」 唯「うん。いつも通り美味しかったよー!」 梓「それは良かったですね」 唯「あずにゃんあずにゃん」 梓「はい?」 唯「いつもありがとー」 梓「・・・はい」 終 3
https://w.atwiki.jp/nov1113/pages/13.html
データベース【竜の種類】DC0034.12 【グレード1】 ■ラプトル(猛禽竜) 概要 頭頂高二m、全長三m。二本脚で直立し、集団で行動する小型の竜。 名前の由来は、二〇世紀末、世界中で大ヒットした映画から。 歩兵、偵察兵的な役割を持ち、現在、最も目撃される種である。 主に後ろ脚の鉤爪を武器として使う。 特殊能力 高密度の低周波を叩きつける咆吼「スタン・スクリーム」を持つ。 これは生物に命中すると、体液が振動し行動不能にする。十数頭の群でこれを行えば、装甲車両内の燃料を振動、発火させることも可能。 走る速度は時速八〇キロ以上と言われているが、それは短距離のみで、巡航速度は四〇キロほど。整地された道なら、4WDでも引き離すことができる。 ■ビッグフット(黒猿竜) 概要 身長二m以上。黒い剛毛に覆われた猿を思わせる個体。ゴリラよりやや小型で細い。 森林や廃墟に潜伏し、奇襲をかける。竜の中では珍しく前足(腕)が後ろ足より長い。 ラプトルが歩兵とするなら、このビッグフットは特殊部隊的な存在。 銃器を使う器用さと知能を持ち、殺した兵士から奪った銃を武器にする。 骨格の関係で、射撃は腰だめの姿勢で行う。そのため、ゆっくり狙いをつける狙撃は得意だが、動目標には極端に命中率が低下する。 瞬発力は高いが持久力に欠け、縄張り(持ち場)を越えて追跡することはない。 特殊能力 環境に合わせて体毛の色を変える光学迷彩能力を持つ。その仕組みは、体毛内の液晶状物質によるものと考えられている。全身が液晶モニターのようなものであり、解像度はあまり高くないものの、薄暗い場所、単調な景色の中では、ほぼ完璧な保護色として機能する。 尚、この光学迷彩は光源が複数ある場所では機能せず、体毛は本来の半透明な黒色になる。 また筋肉を凝集させて瞬間的にボディーアーマーを形成。 この状態では三〇口径のライフル弾、至近距離のショットガンも効果が無い。ラプトル系の弱点である首も骨片によってカバーしている。 【グレード2】 ■ロックワーム(岩穿竜) 概要 全長六m。無数の甲羅片に覆われたサンショウウオのような姿の竜。 流線型の大きな頭部にある甲羅片を震動させて土砂を掘り進む。 動きはあきれるほど鈍いが、体節状の筋肉を収縮・解放して行う体当たりは猛スピードで強力。 正面からの攻撃は大口径の銃器でも致命傷にはならない。反面、背面、側部からの攻撃にはもろい。 Dデイで地下の軍事施設を急襲、壊滅させた竜で、それ以外の目撃例は少ない。 特殊能力 全長とほぼ同じ長さの舌をのばして攻撃する。舌は強力な粘着液に覆われており、捕らえた獲物を引き寄せ、強靱な顎でかみ砕く。 目は退化して視力はないに等しい。音には敏感でソナー視覚、そしてレーダー視覚を有すると考えられている。 ■グリード(貪竜) 概要 体高12m。腹が大きく膨らんだティラノサウルスという外観。10mを越える長い舌で人間を捕らえ、飲み込む。 分厚い表皮は50口径弾でも貫通不能だが、背面からの攻撃には弱い。 巨大な頭部と顎は人間の隠れた場所を破壊するためのもの、言わば生きたパワーショベルで戦闘向きではない。 動きは鈍重で、大きさの割に戦闘力は高くないためグレード2とにとなっている。 特殊能力 巨大な腹部には胃が二つあるとされているが、第一の胃は人間を捕獲するための器官「捕嚢」があり、厳密には胃ではない。飲み込まれた人間はここに人収納され、竜の森の種子を植え付けられる。 【グレード3】 ■ハウザー(曲砲竜) 概要 体長八m。全身を強靱な甲殻で覆われたアンキロサウルスのような姿。名称はりゅう弾砲の意味。 全身を覆う甲殻は強靱で、二〇ミリ以下の火器では貫通不能。反面、腹部には甲殻はなく、小銃レベルでも貫通可能である。 装甲車、自走砲といった存在で、ほとんどの場合、十体前後のラプトルを随伴している。 特殊能力 サソリのように背中に振り上げた尾から、硬質ペレットを打ち出す。 この|尾砲(テイルガン)の射程は十キロ以上。尾内部の加速器官で電磁誘導の原理で射出する。その弾速は秒速二〇キロ以上。二十一世紀の主力戦車でさえ破壊した。 また、どのような仕組みか不明だが、明らかに視線が通っていない──森の中や丘の向こうなどの標的にも極めて高い精度で命中させることができる。 【グレード4】 ■飛竜 概要 全長三〇m、翼長二〇m。両腕が翼の真っ赤なドラゴンという姿。大きな翼と長い首と尾が特徴。 Dデイで世界中に出現したため、最も知られた竜の代名詞的存在。 飛翔速度は三五〇キロ以上。大戦期の戦闘機に比べると速度には劣るが火力、旋回性、耐久度に優れる。 広大な縄張りを持ち、数年かけて巡回している。そのルートは時に変更されることから、それと知らず巡回ルート上に村が作られ、悲劇に遭うことがある。 戦闘攻撃機(爆撃機)としての役割の他に、巣で卵を産み、数を増やす生産工場の役割を持つと考えられている。 特殊能力 口から数十万度のプラズマブレスを発射。弾速は機銃弾などに比べると遅いが、人類側にこれを防ぐ兵器は存在しない。 「名前持ち」と呼ばれる特殊な個体には、より進化した能力があると言われている。 【CHECK! 三段階に成長する飛竜】 飛竜は成長するにつれ鱗の赤色が濃くなることから、その色合いで分類される。 ヴァーミリオン(銀朱) 未成体 グレード3 翼長15メートル、全長10メートル(レシプロ戦闘機サイズ) 戦闘機なしでもなんとかできるレベル? ※当初ハルが戦うのはこのクラス。 後に登場するスカーフェイス/ストライプはヴァーミリオンとスカーレットの中間。 イェーガーは対戦闘機用に特化された個体で、厳密にはヴァーミリオンではない。 スカーレット(炎緋) 成長個体 グレード4 翼長30メートル、全長20メートル(重爆サイズ) 戦闘機でないと倒せないレベル。 ※ブラックスロートも、カーティスと戦った時はこのクラスだった。 クリムゾン(深紅) 進化個体 グレード5相当 翼長40メートル 全長30メートル(B-29サイズ) 現在のところ最強レベルの竜。「血のような濃い赤」の鱗を持つ。 後に登場するブラックスロートがこれにあたる。 成長するにつれ角やサーキット、クリスタルが増える。また鱗が甲殻状になったり、背びれが大きくなるなど、外観はより凶悪になってゆく。 ■スカーフェイス ストライプ 概要 本来一体だった個体が分割し、二体になった特異な飛竜。 元は左半身だったのがスカーフェイス、右半身がストライプ。 全身に走る傷跡は、急激な成長に表皮が追いつかずできた裂傷によるもの。その特徴的な姿から、一体の飛竜と思われたため「時速900キロ以上で飛翔」「グレード6相当」といった誤解、誤認を生んだ。 眼球が一つだったり、産卵器官がないなど廉価版の飛竜ということもできる。 通常の飛竜より若干小さく、またスカーフェイスは右半身、ストライプは左半身が未発達であるなどバランスを欠いており、単体での脅威度はグレード3ないし4と推定される。 特殊能力 元来一つの個体だったためか、極めて高いレベルで相互支援を行っていた。 この相互支援によりグレード4、場合によってグレード5に相当する。 竜同士は電波で交信していると考えられているが、この二体は二一世紀の兵器がデータリンクと同等、もしくはそれ以上のレベルでリンクしていると推定される。 【グレード5】 ■ブラックスロート 概要 所謂「名前持ち」の飛竜。グレード5相当。 全長四〇m以上、翼長三〇m以上。通常の飛竜より一回り大きい。 その名の由来は、ノド元に黒い斑点(おそらくDデイで受けた傷跡)があることから。 シェルビーピーク八カ村を一夜にして滅ぼし、城砦都市セント・ジョージの戦闘車両部隊約一〇〇両を壊滅させた。別名「災厄の飛竜」。 エースのカーティスを葬るも、テールハットでレストアされたゼロにより倒された。 老獪にして狡猾。他の飛竜にはない特殊能力も持っていた。 特殊能力 全身を青い燐光のような光で包み、高速で飛翔する「リンドブルム」。 二〇世紀末、翼を磁場で覆うことで空気抵抗を減らす技術が研究されていた。原理的にはこれと同じで、全身を包む磁場で空気の流れを効率よくコントロールすると共に、推進用磁場で加速を行うのだ。その速度は、時速九〇〇キロをゆうに超える。 また、空中で無数の散弾に拡散するプラズマブレス「ライオットブレス」も確認されている。 これらの能力はカーティスとの戦いで重傷を負った後、発現している。おそらくレストア戦闘機に対抗するため進化したのだと推定される。 ■サンダーヘッド(雷雲竜) 概要 全長四〇メートル。蛇のような長い胴体、細く小さな脚と東洋の竜のイメージ。 アリゲーターに似た頭部には、クリスタル状の角が六本。その角の周囲と首の付け根には銀灰色のたてがみがあり、そのまま背中から尾へとストライプ状に続いている。 Dデイ直後から城砦都市サン・ウェスト近郊の岩山フィラメント・ロックに住み着いた。 他の竜のように、兵器に例えることができない特殊な竜である。 6.34日に一度、洞窟を出て湖にメンした断崖に立つがその理由、目的は不明。 一説には、他の天体/惑星へ通信を送る定時連絡であるという。 特殊能力 球電(ボール・ライトニング)を生み出し、これを武器として使う。 また金属弾や炎を退ける電磁障壁を展開することで、鉄壁の防御力を有する。この電磁障壁は105mm無反動砲の攻撃にもびくともしない。 これに必要な膨大な電力は、住み処にしている岩山の圧電効果、その近辺の〝竜の森〟が上空に作る雷雲から得ている。 身体が超伝導体であるため、金属質の武器を撃ち込まれると、そこに高熱が発生し大きなダメージを受けてしまう。この現象は「クエンチ」と呼ばれるもので、超伝導体に伝導体が接触することでそこに電子の流れが停滞、発熱するというものである。 電磁気に由来する特殊な感覚も有しているらしく、森の中に隠れた兵士や地中に埋設された地雷などを正確に探知していた。 ■シーサーペント(海蛇竜) 概要 全長40m~80m以上。(未確認)海中に出現した巨大なヘビのような姿の竜。 目撃例がDデイのみで、人類の海洋戦力のほぼ全てがこの種によって壊滅させられた。 戦した艦船の生存者が極めて少ないことから、謎が多い。 特殊能力 水中を90ノット以上の速度で泳ぎ、潜水艦を一撃で破壊する|衝撃波弾(ソニックプラスト)を発射する。 高速移動はスーパーキャビテーションと電磁推進の両方が関わっていると推定される。 ソニックブラストは、長大な身体を共鳴器として使っているものと推定。 【グレード6】 ※このクラスの竜はまだ確認されていない。
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/1675.html
ジャングルはいつもハレのちグゥ 作品情報 1枚 グゥ
https://w.atwiki.jp/kakurezatop/pages/50.html
ラミアニンジャコマンダー ML:7 知能:高い 知覚:五感(暗視) 反応:シノビ的 言語:交易共通語、汎用蛮族語、ドレイク語、妖精語、フェイダン語 生息地:シャドウ忍びの里 知名度/弱点値:13/16 弱点:土属性ダメージ+3 先制値:0 移動速度:12 生命抵抗力:9(16) 精神抵抗力:10(17) 攻撃方法 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP ニンジャブレード 3 2d 3(10) 4 39 39 特殊能力 〇野伏/9 レンジャー技能で行えることを基準値9で行えます。 〇仙食 戦闘特技【治癒適正】を習得しています。 〇奥義『外法・虚空踊り』 戦闘特技【不屈】を習得しています。 〆妖精魔法6レベル/魔力10(17) 基本レベル6レベル、土8ランク、炎8ランク、風8ランクの妖精魔法を行使します。 〇魔法適正 戦闘特技【魔法誘導】【魔法拡大/数・距離・時間】を習得しています。 ☆一瞬で人族の姿に変化します。人化中はいつもの人化のペナルティを受けます。 例えばオーガニンジャコマンダーの項を参照してください。フェイダン博物誌135P。
https://w.atwiki.jp/kana0609/pages/981.html
126年度ヤクルトスワローズ成績 順位 勝率 勝 負 分 6位 .328 43 88 4 打率 防御率 安打 本塁打 盗塁 得 点 失 点 失 策 得点率 失点率 失策率 .255 3.46 1237 96 2 371 528 62 2.7 3.9 0.46 成績のみを代理で入力したので、寸評等はいつもの人が来るまでお待ち下さい。 ありがとうございます。byいつもの人 つば九郎メモ ぶしゅー・・・・また最下位。 といっても、野手を中心に若手がだいぶ育ってきたし、 今オフから4強の主力の転生が始まるのでそろそろ戦えるチームになりつつある。 勝てるチームになるにはもう少し時間がかかるか。 野手成績 選手名(製作者) 守備位置 打率 本塁打 打点 盗塁 守備率 鉄6世(GUN) 捕手 .229 2 25 0 .360 藤原妹紅(李) 一塁手 .286 16 49 0 .994 炭酸水(糸音) 二塁手 .265 23 53 0 .995 アジャパ。(ape) 三塁手 .256 9 49 0 1.000 雫(零) 遊撃手 .248 8 37 0 .976 河城にとり(青狸) 左翼手 .278 5 22 0 .974 R・アシュバーン(むんむー) 中堅手 .250 5 31 0 .991 でいもん(CARROT) 右翼手 .218 11 41 0 .971 zeke(zeke) DH .260 17 53 0 - 野手総括 ようやく荒川コーチの効果が出始めたか、得点率は3期ほど前より0.5up。 エース前田慶次選手が盾となってくれて、比較的自由に動けることができたのも僅かながらも効いたか。 守備面もコーチ雇用による能力アップに期待。 Pick up! 炭酸水 まだ4年目、そして守備ポジであるセカンドを守っていながらリーグ三位の23本塁打。 巧打力は無いけど選球眼はあるし「当たればデカイ」と表現するにふさわしい活躍。 といっても打率も結構あるし、これはうらやましい。 肝心の守備面でも僅か3失策。これからのコーチ練習によりFP数も伸ばしていくことになりそう。 投手成績 選手名 役割 登板 防御率 勝ち 負け セーブ RP 奪三振 前田慶次(みよりん) 先 17 2.79 3 9 - - 44 アナリスク・A(なめクオリティ) 先 24 2.93 5 14 - - 63 どらきち(どら) 先 23 4.94 4 14 - - 56 リ´ゥ`oリ(小春) 先 24 2.51 5 10 - - 83 夜風の滑空者(風の子) 先 24 3.72 3 16 - - 53 えりーん(mee) 先 23 3.12 9 9 - - 87 じしょうX(しょうさ) 中 39 3.63 1 3 1 2.0 45 緋川(ハイドラ) 中 39 3.03 4 1 1 7.9 37 風唄*風花(M) 中 45 3.39 2 5 0 4.8 54 ワッカ(頌栄) 中 38 4.03 5 3 0 1.6 45 くまさん(いわむ) 中 34 4.39 2 2 1 0.3 34 守護神(真崎) 抑 22 7.48 0 2 18 - 9 投手総括 前述の通り前田慶次選手が盾になってくださったおかげで、 決してタフが高いとは言い切れない先発陣を調子を見た上での自由が利く登板ができ、 先発陣の成績は思いのほか安定した。 それよりも救援陣が揃って大乱調。 みんな活躍できるだけの能力はあるし、今まで活躍してたのになぜだ?? 来期以降はたぶん大丈夫なはず。 Pick up! リ´ゥ`oリ 二本柱引退により手薄になった先発陣の穴を埋めるべく、今期から先発転向したこの選手。 いきなりチーム最高の防御率を叩き出し、周囲の期待に見事答えたというか期待以上というか、 とにかく嬉しい限り。 スタミナがCだが全力投球。一回の登板あたりでは5、6回で交代、中継ぎの乱調さえ無ければ 2桁勝利いってたかもしれないだけに残念。 だがそれも結果論。しゃーないない。 今期のセリーグを戦ったツバメ戦士たち セリーグ3位以内の個人成績及びGG,B9,MVP,新人王獲得者 炭酸水内野手が本塁打数3位!B9入り!野手MVP受賞! 鉄6世捕手がGG賞獲得! R.アシュバーン外野手がGG賞獲得! 以上!(泣)
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/269.html
沢山ある幾つもの疑問の二三 × 決議好きの自由法曹団は又決議して各無産政党の即時合同を提議した。悪い事ではあるまいが出来さうな事でもあるまい。チヤンチヤンバラバラの最中ではなかろうか? × 世界戦争をヂヤン拳で極めようと提案した事のある私は又、今度の総選挙には各政党の書記長が同一選挙区から立候補して勝敗優劣を争ひ、其代りに他の選挙区に於ける競争を廃めようと提案をした。私が全部選挙費を持出して全派の参謀長になろふといふのだ。各書記長は喜んで快くしようと諾したが、党が悉く賛成するだろうか? × 日本農民党が農民党、社会民衆党が社会党若くは民衆党、然らば日本労農党は労農党、労働農民党は労働党若くは農民党と略称すべきではなからうか? × 日本農民組合の真相はどの真相がホントの真相だろう。元組合長杉山元治郎氏の声明書がホントだろふか元組合長杉山元治郎氏代理安藤国松氏の声明書がホントだらうか。日本農民組合弁護士布施辰治、上村進、古屋貞雄君等の声明書と日本労農総連合弁護士布施辰治、上村進、古屋貞雄君等の声明書とは孰れがホントだらうか? × 杉山元治郎氏が組合長になるといふ堅実派の農民組合は何と名を附けるだろふ。又合併合同する時の事まで考へて日本農民組合とすればよいが、ソレより僕には其時の法律問題がヨリ面白い。法廷の争とでもなると一方は所属の布施、上村、古屋弁護士等、一方は其の古屋、上村、布施弁護士等が代理する事になるではなかろふか? × 無産者新聞、労働新聞、労働農民新聞、マルクス主義、労働者等の論調は全く統一されては居ないだろふか。労働農民党に関する限りに於ては大衆の議論が勝つたのではなかろふか。大衆と大山君との関係はドウなつてるのだろうふか。マルクス主義等はマダ大衆より分れざる可からず、大山より離れざるべからずを主張して居るのだろうか? × モハヤ組合主義は駄目だ、全線的階級的日常的全国単一的政治闘争だといふ事は、組合は不用だ、労働農民党の支部分会としてのみ意義があるといふ事と違ふのだろふか、全く同じだろふか、斯ふいふ議論が起るのは組合が愈々確く小さく思想的に前傾的に固まつたセイだといふ弁証法はないものだろふか? (二月十五日、山崎今朝彌) <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正し、旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『解放』(解放社)第6巻4号1頁(昭和2年(1927年)3月1日発行)>
https://w.atwiki.jp/src_c_material/pages/64.html
ジャングルはいつもハレのちグゥ 改・春妃堂 管理人 538長門素材区分 P 備考 斬F党 管理人 紫月神八素材区分 P 備考 要利用申請
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/131.html
元スレURL 果林「いつもそばにいるあなたに」 概要 いつもお世話になってる彼女のために料理の練習に励む果林 タグ ^エマかりかな ^短編 ^ほのぼの ^エマかり 名前 コメント