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エピローグ 駅までの長い一本道を彼女と肩を並べて歩く。辺りはすっかり暗くなり、 帰宅する人影もまばらで、どことなく寂しい雰囲気が漂う。 でも、僕の心の中は温かい気持ちで満たされていた。 さっきここを通って彼女の家まで向かっていた時とは、全く別の感情で溢れている。 何はともあれ、取り返しのつかない出来事で打ちのめされた彼女は、 今はすっかり立ち直ったようで、いつものように無言だが姿勢良く道を歩く。 僕としても、明日からまたいつも通りの日々が始まると思うと、嬉しくて仕方がない。 高校に入学してからの僕の日常は、いつの間にか「放課後に彼女の研究所に行くこと」になっていたようだ。 でもそんな生活に不服など一片もありはしない。 今の僕にはそっちの方が充実している。 しかし、明日からと思いすっかり忘れていた期末テストのことを思い出した。 一気に意気消沈すると共に、焦燥感が胸をよぎる。 いくら彼女との研究が楽しいからと言って、こればっかりは疎かに出来ない。 そういえば、塾を休んでしまったことも思い出し、今日は徹夜だと覚悟した。 「あの、ちょっといいかな?」 申し訳ない気持ちを込め、彼女に声を掛けると、「はい?」と顔をこっちに向けず短い返事だけ返した。 「実は明後日から期末テストが始まるから、研究の再開はテストが終わった後でいいかな?」 恐る恐る伺いをたてると、しばしの沈黙のあとに、「了解しました」と、これまた短く返答がきた。 「では私も明後日からは学生らしく慇懃と登校することにします」 「はぁ。その方がいいよ。ところでテストは大丈夫なの?」 「問題ないと思われます」 即答だった。でも彼女が勉強をしているところは一度も見たことがない。 学校では机にかじりつき、ノートに研究に必要な構築式を書き殴っているし、家に帰っても実験に没頭する姿しか記憶にない。 まぁでも、彼女自身が大丈夫というならば、大丈夫なのだろう。 そんなことを考えていたら、不意になことを彼女が口を開いた。 「今日は来て頂きありがとうございました。もしもあなたが来なかったら私は最悪の選択をしていたかも知れません」 僕は、何て返事をしたらいいのか迷った。 彼女が僕に感謝するなんて何だかこそばゆいし、彼女がいう最悪の選択というのに、胸がつまった。 実際にそうなっていたかも知れないと思うと、ゾッとするし何とも言えない気持ちになる。 隣にいる彼女を見ていると、とても想像なんて出来ない。 「それにあなたがいたから研究を再開しようという気持ちになれましたし。あなたが…」 何故かそこで一旦言葉を区切り、彼女は遠くを見つめ何やら思案する顔になった。 僕はどうしたのかと訝しげていると、彼女は頭一つ大きい僕の方を見上げ感情が一切こもっていないような声で続けた。 「そういえば私はあなたの名前を知りません」 まさに呆気に取られるというのは、このことだ。 僕は半分苦笑い、半分驚きという器用な顔を作り、彼女に突っ込んだ。 「いや、だって入学した時は隣の席だったじゃん?しかもほぼ毎日顔を合わせていた仲だったのに?…うそでしょ…?」 「あなたという個体の識別には問題がなかったので」 彼女の力強い瞳は、今は僅かな探求心で輝いている。 その宝石のような眼差しに、僕は苦笑いで答えるしかなかった。 たぶん今日一番の、いや彼女と出会ってから今までで一番の驚愕だ。 トップへ戻る
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飲食系イベントに行くのは前回の 鍋グランプリ (1月)以来なので、約3か月ぶりになります。 2~3月もいつもの公園で何らかのイベントはやっていたと思いますが、イマイチぐっとくるものがなかったんですよね。 今回の「四川フェス」は昨年開催された中野セントラルパーク@なかのアンテナストリートから新宿中央公園に場所移動して、開催日も1日限定だったのが2日間とパワーアップしております。 JR新宿駅で降りて、新宿中央公園に向かいます。新宿中央公園はまだ一度も行ったことないんですよ。 ただ、ほぼ直進するだけだから迷うことはないですね。 あれがそうでしょうか。人がかなりいます。 あのビルは全面ガラス張りになっていて、雲が映ってるんですね。 パンダいました。お子様にも大人気。 何か可愛くないパンダもいます。 店舗(キッチンカー)がある広場はそんなに広くはないため、人がかなり多いように見えます。 うろうろしながら各店舗の品を物色します(事前に何を食べるかは決めていなかったので)。 このようなヤバイ雰囲気を醸し出している品は・・遠慮しておきますか。 各店舗の周りを2~3周位して決めた、最初の品は スパイシーポーク&チップス【希須林】です。 いきなり激辛系を食べて・・もう帰りたい・・は避けたかったので、ぱっと見、安全そうなやつを。 一応、粗びきの「青山椒」がかけられているので、ピリっとします。 次は、棒棒鶏【四川料理 天府舫】です。えーと、棒棒鶏を注文したはずがこれを渡されました。蒸し鶏とキュウリに胡麻ダレをかけたアレではないのですか? 他の店舗で「口水鶏(よだれ鶏)」と呼ばれているアレですよね、、コレ。すごく赤いし。 実食してみたところ、最初は「おっ、旨いな」と思ったけど、すぐに辛さの波がやってきて・・舌が痺れるよぉ・・。舌が痛い・・>< 何か気を紛らわそうと、ドリンク飲んだり、目の前にそびえ立ってる都庁を撮ったり。 激辛グルメ祭りを思い出させるような辛さですね。 そういえば、昨年の激辛グルメ祭りで大変苦しめられた「陳家私菜」も出店されていて、当然のことながら、店舗前には長蛇の列が出来ていました。 お目当ては、歌手の鈴木亜美さんとのコラボメニュー「天獄麻婆豆腐、天獄口水鶏」でしょうか。配布されたチラシにも 麻辣 + 鮮辣の鮮烈な辛さは、辛さに強い方もビックリのインパクト。来たれ、勇者! とか書かれてるし・・。 並んでいる人の何人かは勇者なんでしょ?、我は勇者じゃなくていいです。ノー勇者です。辛いのはある程度大丈夫でも痺れは苦手なので。 さっきの可愛くない方のパンダは会場内を移動しているようですね。おねーさんたちには何か人気があるみたい。 4月の頭ですが、桜はもう葉桜になりかけですね。 ようやく舌の痺れも落ち着いてきましたが、あの辛さ&痺れは想定外だったので「もう帰りたい」感が出てきました。 なので、辛い系はこれ位にしておきます。麻婆カレー【赤坂四川飯店】です。麻(痺れ)と辣(辛さ)を効かせたオリジナルカレーとのことですが、さっきのがインパクト強すぎて、普通に旨いカレーでした。 物販でこんなのもあったのでセットで買ってみました。帰宅後に食したのですが、これはかなりイイ(・∀・)b。通販でも買えるみたいだから今度まとめて購入しようかな。 食後のデザートとして、エッグタルト【三明物産×四川省厨師】をゲット。確か、昨年も食べていたっけ。 某味覇(ウェイパー)でお馴染みの廣記商行のブースで月餅も売られていたんですが、同じ値段でエッグタルトの半分の量しか買えない高級品です(小サイズのもの、大サイズはぎりぎり1個買える位)。庶民には手が出せません。 それと、 こんなのもゲット。何か通常価格1980円の品が何と!500円ポッキリ! で、中身はですね・・。 こんな感じの北京ダックセットです!!包む用の餅皮(カオヤーピン)が20枚付いているから何人前だ?4~5人くらい?これが500円なんて太っ腹すぎぃ~! 恐らく、1日目で全然売れなかったから一気に値下げしたんだろうと思いますが、かなりお得じゃないですか。コレ。 夕食で早速頂きます。ネギとキュウリは別途用意しました。 餅皮の一部がシートから剥がす際に破れてしまいましたが、北京ダック、旨めー! 北京ダック一袋 + 餅皮5枚が1回分だとすると4回分あるので、1回分は125円!!! 四川フェス自体は次もあると思いますが、流石に北京ダック販売はないんじゃないかと(確実に赤字でしょうから)。 あの量で1980円だったとしても、普通に中華料理屋で食べるのと比較すると安いんですけどね(店によっては北京ダックは皮だけだったりするし。
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1.ダウンロード Anime kidsさんのページからダウンロードさせてもらいます。 アカウントは適当にエントリーして下さいな。 最新?のMEOW_alfa_0v05_release.zip をいただきます。 だれか堪能な方、作者さん達に応援メッセージを書き込んでいって下さい。私は書いてみたのですが、書きこめませんでした。。 2.解凍 zipを適当に解凍します。デスクトップでもどこでもどうぞ。解凍の仕方が分からない方は、「lhaz」などを適当にもらって使って下さい。解凍できたら、そのフォルダをエクスプローラで開いておきます。 (ここではデスクトップの下に解凍した前提で進めます) 3.エクスプローラをもう一つ立ち上げる みくまの入っているフォルダを開きます。普通に入れていたら、 C \Program Files\VECTOR\MicMac Online\system を開けばおkです。 (ちなみに、私はHDを取り替えた関係で今はE になっているのですが、何の問題もなく動きます。たぶんどこにコピーしても動くのでしょうね。) Animekidsさん(未のreadmeには、元のクライアントをコピーすること、ってかいてありました。 念のためってことでしょう。気になる方は、今のうちに C \Program Files\VECTOR\MicMac Online\ をフォルダごとコピーしておいて、今後の作業ではそっちを使うようにして下さい。 4.IPの設定 ここらへんからですね、インストールガイドらしくなるのはww 鯖の方のエクスプローラを開いて、 デスクトップ\_MEOW_alfa_0v05_release\bin\MicMacHeXeN にします。そこにある MicMacHex.exe を起動します。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 次回へ続きます。 名前 コメント
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夢を見る。雨の中、黄金の桜は嵐となって全てを追い越していく。全てを。私のことも。 やっと足を止めて、あぁ、また負けてしまったという思いと、私の親友が勝った誇らしさが同時に胸に湧き上がり、誰よりも、あの子のトレーナーよりも早く、「おめでとう」と声をかけようとして… その背中は崩れ落ちる。 世界から、音も光も消え去った。 『栄光の代償-ジェット-』 悪夢から目を覚ます。汗をびっしょりかいた体はまだ震えている。私がこんなふうになっているのに心配きてくれる優しい声はない。それこそが、これが現実だとありありと証明していた。 グローリアがいない部屋。 あの有馬記念から、グローリアはまだ戻ってこない。 季節は移ろい、薄紅の花が蕾を膨らませる頃には、 サクラグローリアの名前がトレセン学園生の口に上ることはなくなっていった。 あの子はいつも誰かの理想になろうとしていた。 いつも強くて、恐ろしいくらい眩しくて、惹きつけられる走り。可憐な容姿も相まって、全てを焼き尽くす天使のようだった。 グローリアがいないなら、私はどうして走っているんだろう。 何か大事なものを忘れそうで、忘れないために、或いはもしかしたら既に忘れてしまったことを紛らわすために、私は走ることだけに没頭した。 グローリアは無敗の女王だった。彼女が戻るまで、自分も無敗で王座を守ると決めた。 いつしか、好きだった和菓子を作ることも、食べることもなくなった。 大阪杯。G1という大舞台。誰が相手だろうと関係ない。誰にも追い付かせない。喉がちぎれそうになっても、脚がバラバラになりそうでも、走る、走る、限界を越えるまで。 前には誰もいない。やっと、やっと一着!! 「やった!グローリア……ぁ……」 ゴール板を通り過ぎて、お互いの健闘を讃えあおうとした。あの子がいつもそうするように。 もちろん、そこにはグローリアは居ない。居るはずがなかったんだ。 そんな当たり前のことに気がついて… それからどうやって帰ったか、覚えていない。 「お前、あんま無理すんなよ。大阪杯のウイニングライブ、ひっでー顔してたぞ。ちょっと休憩してはちみー飲みいこうぜ?抹茶ラテでもいいけど」 勝てればどうでもいいじゃないか。 そんなことより、トレーニングの邪魔をしないでくれないか?グローリアが戻ってくるまで、私は負けるわけにはいかないんだ。出かけるのは遠慮しておくよ、パストラル。 闇の中に足を取られるような心地がする。 何か、怒号のような、悲鳴のような、歓声のような、地響きのような唸りが聴こえる。 でもそれは、いつも聴こえてきた、肌が粟立つほどに恐ろしい、それでいて魂が昂るような足音ではなかった。 細かいことはどうだっていい。前を行く奴ら全員、邪魔だ!退け!! 「大阪杯に続いてシンボリレクイエムが一着ーーー!!!見事、二冠達成!!!春の盾を勝ち取りましたーーーっ!」 天皇賞春、出走の方はウイニングライブの準備を… そんなアナウンスが聴こえてくる。くだらない。そんなことをしている場合か。 「ちょっと、どこいくの」 「……っ。気分が優れないので、ウイニングライブは欠席します。運営の方に伝えておいてください」 「え、待って、どこか悪いなら医務室に……っ!!」 敗者は黙ってろ。 そんなことよりも。もっと。勝たなければ。これからも。もっと強くならなければ。 グローリアが戻ってくるまで、誰にも負けるわけにはいかないんだ。 「レクイエム、あれは良くない。ウイニングライブを欠席してトレーニングをするなんて」 次の日、ルドルフさんに呼び出された。 動けるならウイニングライブに出ろ、勝ったとはいえ先輩に失礼な態度を取るな、わかってる、わかってるけど。聴こえてきたのは意外な言葉だった。 「あまり、私を心配させないでくれ」 「ルドルフさんには、わかんないよ!」 なんだよそれ。思っていたよりも大きな声が出た。 「心配してくれなんて頼んでない!こんなところで足を止めている場合じゃないの、私は!だって、こうしている間にも、グローリアは」 はっとした。ルドルフさんが、やるせないような、今にも泣きだしそうな顔をしていたから。 そんな顔を見るのは初めて……いいや、テイオーが菊花賞を諦めた時以来で…… 「…っ、失礼します」 逃げるように立ち去った。自室に戻ったら苦いものが喉から迫り上がってきて、胃の中のものは全て戻した。ほとんど何も入ってはいなかったが。 不思議と、涙は出なかった。 それから、ルドルフさんとは話せていない。 時々、目の端に何かもの言いたげなパストラルが映った。全て無視した。君はそうやって人に構うようなタチではないだろう。放っておいてくれ。 春の二冠を獲って、その頃の私は「絶望の黒」「死神の鎮魂歌」と呼ばれるようになっていた。 ジェットという宝石をご存知ですか? ヴィクトリア女王が好んで身につけていた漆黒のモーニングジュエリー 宝石言葉は「忘却」 散りゆく桜は美しい 弾けて落ちる線香花火も 黄昏時に移ろう空も 掌で溶けていく結晶も 時を巻き戻すことはできません 失われたものは元通りにはなりません 儚いものは美しいのでしょう 忘れることが癒しになることもありましょう それでも 忘れてはいけないものまで 忘れてはならない だって、まだ何も失われてはいない 今も夢を見ながら 黄金の桜は再び咲く日を待っているのだから 「シンボリレクイエム」 誰だ?地下道で立ち塞がる奴がいる。 「勝負だ。勝ったらオレの言うこときけよ」 「……あぁ」 どうでもいい。勝つのは私だから。 「皇帝シンボリルドルフを思わせる圧倒時な走りでこれまで春二冠を勝ち取りました。三冠が期待されています。1番人気、シンボリレクイエム」 「マイルスプリント路線から距離を伸ばして参戦、春のグランプリを華やかに彩ります。 3番人気はこの娘、パストラル」 「……今、一斉にスタートしました!」
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12ページ目 エマ「この子『人』の娘かなにかか?」 人「いえ、この子は母親が亡くなってしまって、ここで世話してるんです」 エマ「そういえばこの家、『人』の家なの?てことは」 人「はい。この土地の住民ですよ」 エリナ「土地の住民が権利者を殺そうとはなw」 エマ「まだ『奴』の土地って決まったわけじゃないさ」 幼女「」 人「・・・こいつのいる前で『奴』の話は遠慮して頂きたい」 エマ「あ、ああすまん」 エマ「・・・そーいや自己紹介が遅れたな。俺はエマ。お前は?」 幼女「ゆ、ユリカだ」 エマ「ユリカか、よろしく」 幼女→ユリカ「」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ???「.....大丈夫だよ.....ユリカ..........こっちに....おいで......早く...................来い」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ エマ「?」 ユリカ「嫌っ!」 エマ「え」 エリナ「wwwww逃げられたwwwww」 エマ「握手しようと手出しただけなのに......」 人「上から目線なわりに結構人見知りなもんで....スイマセン」 エマ「・・・・・」 次へ トップへ
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~前回までのあらすじ。~ ・第一話 神人が変化しそうになった時に古泉にぎゅうってしてもらう。 そのままぎゅ~の体勢で突如告白。 ・第二話。 外国の飛び級で高校生に上がった薔薇s・・・進藤日和(14)転入。 物語は急転直下・・・は、まったくしなかった。 キミがキミで居られるように 第三話「I m yours. You re mine.」 いっく~ん。起きて~。朝だよ~。起きないとほっぺにちゅ~し カチッ。 「・・・・・・」 毎朝鳴る恥ずかしい目覚ましを慌てて止めて慌てて起き上がる。 声は神人さん。少女漫画で間違えた知識を覚えてしまったようです。 今日は休日。いや、しばらく休日の一日と言った方が正確ではありますね。 もう学校は冬休みに入っているのですから。 別に早く起きなくても良いんですが、それでも僕が目覚ましを仕掛けているのは理由がある。 ガチャ。 そっと、音を立てないように神人さんの部屋に入る。 ベッドの上ですやすやと寝ている華奢な少女。その姿に思わず苦笑する。 「こんな冬場におへそを見せてたら風邪引きますよ」 僕はパジャマを直すわけにはいかないので、そっとふとんを掛けなおす。 早起きする理由。それは神人さんの寝顔を見る為。 これが幸せなんです。まぁ、趣味が悪いと思われるかもしれないですが。 だけど、いつ終わるかも解らない幸せの上に立っている。 もし神人さんが明日にでも巨人に変わったら。 その時はこの光景を見られなくなるわけですから。 ひ~らりひひらりひひらりら~は~るがきたきたふくが~♪ カチッ。 僕よりも十分遅い目覚ましが鳴り、神人さんが目を覚ます。 ちなみに今の目覚ましは、彼女が希望したので僕が歌ってあげたやつです。我ながら恥ずかしいです。 「んぅ・・・いっ、くん?」 物凄く眠そうな目をこすって僕を見る。 「目が覚めましたか?」 「うにゅ・・・ふぁ~、おはよう」 「おはようございます、神人さん」 そんな、のんびりとした休日。 で、今進藤さんの部屋に居る。 あちらこちらにアッガイのポスターやプラモデルが並んでいる。 ソファーにはシュウマイのクッション、ベッドにはシュウマイ柄の布団が見える。 「今日、貴方を呼んだのは他でもない彼女の事」 「神人さんですか」 朝ご飯を食べてる最中、僕は進藤さんに呼ばれた。 「話の前に。シュウマイいる?」 「遠慮しておきます」 テーブルの上に山積みにされたシュウマイが視界に入って気になる。 それを気にしないように進藤さんの顔を真っ直ぐに見つめる。 ・・・進藤さんの顔が赤くなってきたような気がします。 「話に入る。反機関のある組織が色々と行動しているという話は知ってる?」 「聞きました」 「その目的が解った。その後、『機関』からそれを貴方に伝えるように言われた」 進藤さんはやっぱり日本語が弱いようです。 「その目的とは?」 眼帯をしていない方の目で僕を真っ直ぐに見つめ返してくる。そして、 「・・・神人の捕獲」 と、静かに告げた。 「神人さんの・・・捕獲?何の為にですか?」 「彼等は神人を研究して擬似的閉鎖空間を作るつもり」 「それは・・・間違いなく問題ですね」 閉鎖空間は拡大すると現実世界と入れ替わる。 もし、巨大な閉鎖空間が複数出現したら、世界はバラバラに分解されてしまう。 いや、引き裂かれると言うべきでしょうか。 とにかく、そうなってしまうわけである。 「そう。それは問題。だから、貴方には彼女を守ってあげて欲しい」 「大丈夫です・・・言われなくても守りますから」 「うん。偉い偉い」 進藤さんは僕の頭をよしよしと撫でた。もう、そんな年じゃないんですけどね。 「私はこうされると嬉しい。貴方も嬉しい?」 「えぇ、まあ、嬉しいって言ったら嬉しいですけど・・・」 「良かった」 進藤さんはにっこりと笑った。まるで、可愛い部下を見る上司のように。 ・・・機関内で見たら、僕の方が上司なんですけどね・・・。 「話はこれだけ」 「そうですか。じゃあ、僕は戻りますね」 「・・・シュウマイいr」 「いえ、結構です」 僕は丁重に断ると自分の部屋へと戻った。 ・・・玄関の扉をほんの少しだけあけて、進藤さんが僕を見ていた。 「・・・もしかして、待っててくれたんですか、神人さん」 部屋に戻るとテーブルの上にまだ食べかけの朝ご飯を残した神人さんが座っていた。 「うん。いっくんが居ないと朝ご飯が美味しくないんだもん」 「ご飯冷えてしまいますよ。っていうか、もう冷えてますね」 「大丈夫。いっくんが居れば温かく感じるから」 聞いてると恥ずかしくなるような事を平然と言ってくれますね。 嬉しいので構わないんですけど。 「じゃあ、あらためて、いただきます」 「いただきます」 冷えた白ご飯は、確かに温かかった。神人さんの笑顔があると。 「んふふ・・・いっくん、ご飯粒付いてるよ」 「え、どこにで――」 ちゅっ。 「唇に・・・ね?」 なるほど。これが幸せというものなんですね。理解できました。これは確かに喜ばしい事ですね。温かいです。 と、進藤さんの部屋から何か音楽が聞こえてきた。 「・・・ンコ!!C!H!I!N!K!」 僕は何も言わずにテレビを付けてその音楽を打ち消した。 まるでそれに対抗するかのように音楽の音が大きくなる。 「・・・コ!Welcome to the chin――」 だが、それがぴたりと止まる。そして、ベランダに何かの音が鳴る。 窓の外を見ると、進藤さんがこっちを覗いていた。 「何がしてるんですか、貴女は・・・」 「暇だからストーカーごっこ」 「意味が解りません」 「あ、ひーちゃん、おはよう」 「おはよう」 まぁ、神人さんが嬉しそうなのでよしとしましょうか。 結局進藤さんは昼前まで神人さんと猫ごっこという謎の遊びをしてベランダから帰っていった。 「今日の夕飯何にしますか?」 「何でも良いよ。いっくんが作るご飯なんでも美味しいもん」 「そうですか・・・じゃあ、カレーでよろしいでしょうか?」 「うんッ」 夕方。 僕達は夕飯の買出しにデパート・マルエツンデレに来ていた。 夕飯のメニューが決まれば早い。食材を籠に入れてレジに行けばいいわけですから。 途中、神人さんは三階の洋服売り場でパジャマを買いに行った。 食材を選び終わったらレジに向かう。 ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぴっ、ぴっ・・・。 バーコードを読み取る機械音が鳴る度に値段が表示される。 牛肉五千円。 ワイン二万円。 その他諸々。 合計は・・・九万六千円ですか。カレーって案外安いですね。 「また来てねなんて思った無いんだからね!でも、また来ても良いから・・・」 さて、三階に迎えに行くとしますか。 僕はエスカレーターに乗って神人さんを迎えに三階へと行った。 女性者の服売り場を見る。でも、そこには居なかった。 ちょっとだけ不安になって、早歩きでフロアーを見回る。 そして、見つけた。 「ねぇ、俺達と遊ばない?」 「い、いえ結構です・・・一緒に来ている人が居るので」 「いいじゃない、先に帰るって言えば。いいところ知ってるよ?」 ・・・ナンパ、ですか。いかにも柄の悪そうな人たちですね。 人数は三人ですか。まぁ、これなら万が一の場合でも大丈夫そうですね。 「神人さん、帰りますよ」 僕は神人さんのところへと向かう。 「なんだ、お前」 「連れですよ。そろそろ帰ろうと思ったので彼女を呼びに来たんです」 「なんだ、その笑顔。気持ち悪い」 「そうですか。さて、じゃあ帰りましょうか」 「何受け流してるんだ、お前。調子乗ってんじゃねぇよ」 「いえいえ、調子に僕は乗ってません。貴方達はともかくね」 思わず、挑発してしまう。 「んのやろー・・・」 両手はカレーの材料で塞がってますが、この程度なら足だけでどうにかなりそうですね。 片手でレジ袋を持ってしまえば良いんですけどね。 ハンデあげないと立ち上がれない状態にさせてしまいますからね。 機関で鍛えてますから普通の人間には負けないんですよ。 まず、一人目の飛び掛りを足払いで倒す。 次に来るのは胴体ががら空きなのでそこに回し蹴りを入れる。 後ろから来るのは、後ろ回し蹴り。そして、立ち上がろうとする一人目を再び足払いを入れる。 「すいませんね。では、失礼します」 僕は軽く会釈すると、その場から離れた。後ろから、神人さんがついてくる。 マルエツンデレから出ると、ぎゅっと裾を神人さんが掴んできた。 そのままで帰り道を歩く。少し邪魔になるけど、振り払うことはしない。 そして、部屋に戻るや否や、ぽつりと神人さんが呟く。 「ごめんね・・・閉鎖空間の外じゃ、私無力だから・・・」 「いえ、気にしないで下さい。貴女を守るのが僕の役目ですから」 ちょっと、騎士を気取ってみた。そんな僕から神人さんは視線をずらす。 いつものような陽気ではなく、とても思いつめた雰囲気だった。 「気にしないようには出来ない。だって悔しいから。何も出来ない私が居るんだもん」 「神人さん・・・?」 「貴方達を、襲う事は出来るのに・・・私は、守る事は出来ないんだから・・・自分自身さえも・・・・・」 そう言う顔は、とても暗かった。涙の堰が崩壊し、今にも泣きそうだった。 そんな表情でただ、俯いて僕を見ようとしない。 「普段の生活だってそう。家事も何もかも、世話してもらってる。私は何もしてないのに。迷惑者だよね」 「そんなことはありませんよ!」 「ある!じゃあ、私が何をしてるの!?何かしてる!?してないよ!!これのどこが迷惑者じゃな――」 バチン。 僕は、思わず彼女の頬を叩いた。多少の手加減はしたつもりでした。 が、激昂した感情のおかげで結構予想外に強く叩いてしまった。 罪悪感が多少ある。けど、怒りがそれを食らって、胸を蝕む。 「いっくん・・・?」 呆然とした顔で僕を見つめる。その神人さんの姿が、余計にいらいらさせる。 「いい加減にして下さいッ!僕がいつ迷惑者だといいましたかッッ!? 貴女は何もしないで良いんですッ!傍に居れば十分なんですッッ!!」 窓に、進藤さんがちらりと見えた。だけど、気にしない。 そんなもの気にしている程、理性に余裕は残っていない。 「僕には、貴女が必要なんですよッッ!!」 しばらくの沈黙。 その後に、神人さんがぽつりと呟いた。 「・・・・・ごめんなさい」 「・・・いえ、僕の方こそ叩いてすいませんでした。痛かったでしょう?」 「ううん。おかげで目が覚めたから。ありがとう。それに、心情も聞けたし」 神人さんは、にっこりと笑う。僕はその笑顔の中に無理を見出した。 何かに必死に耐えているような顔。 「だから、大丈夫だよっ・・・!」 「まさか・・・閉鎖空間ですね!?無理して平静を装わないで下さい!!」 「大丈夫、だよ・・・っぅ・・・私、取り込まれたりしない・・・から・・・っあ!! いっ、くんには・・・私が居るって言った、みたいに・・・わた、しには・・・いっくんが居るから・・・ だから・・・いつも、みたいに・・・抱き、しめてて・・・っ!!」 言われた通り抱きしめる。 「えへへ・・・いっく、んが・・・抱きしめててくれる、と、少しだけ、楽、か、な・・・っっ!!」 神人さんから苦痛の顔が消えて、力なくその場に倒れこむ。それを慌てて受け止める。 彼が、涼宮さんをどうにかしたか、同僚がやってくれたか。どちらにせよ、今回は早くて助かりました。 力無く僕の腕の中でぐったりしている神人さんはぼそりと呟いた。 「ずっと、こうして、一緒に居られたらいいな・・・」 「ええ・・・ずっと一緒ですよ」 「えへへ・・・ありがとう」 「貴女は僕の大切な人ですから・・・」 「うん。私は、貴方だけのもの。」 そこで僕達は、窓をコンコンと叩く音に気付いた。 「あ、ひーちゃん居たんだよね」 「進藤さん・・・どうしましたか?」 「シュウマイ・・・いる?」 さっきから見てたはずなのに、何事もないかのように訊いてくる。 思わず、苦笑いが漏れる。 「ええ・・・じゃあ、”少しだけ”貰っておきます」 その日、夕飯の食卓にはカレーと少しだけ・・・の個数らしいシュウマイ100個が並んだ。 第四話へ
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『ポツダム? いいえそれは脱ダムです』 そうさ。今この瞬間この場所において、僕は大層必死に自制している。 ほんの少しでも自身の気を緩ませてしまえば、それはまるで決壊するダムの如く。今の僕は笹船のように流され、沈められ、再び浮上することはないだろう。 ああキョン、僕のキョン。君がどれだけ思考の海に埋没した所で想像も付かないことだろう、この僕の感情が。 能天気そうな顔をしてパンを頬張る君を眺め、僕の面白くないかもしれない薀蓄話に耳を傾ける君の目を覗き込み、自転車の後ろで君の背中に体を預けながら君の顔を窺っても、僕に君の気持ちがわからないのと同じように。 人に他人の心がわからない事なんてある意味、太陽が東から昇るのと同じように極々当たり前の解さ。人は言葉で繋がっているがその言葉は完全なものではないのだから。 そして君の感情が僕に完全に届かないのと同じように僕の感情も君には完全に届かない。 ……そして僕はどうにも届けたくなってしまったみたいなんだ。僕の心を、君に。 そうさ。中学校の最終学年で、僕は君と共にいたいという気持ちを抱いていたのだと思う。言い換えるならば、今僕は確かに君と共にいたいという気持ちを抱いている。 そしてその気持ちはどうやら思慕の情に昇華した上、恥ずかしながらどうにも僕はそれをおさえきることができない。 求めているんだ。君の姿や、声や、匂いを。僕の心も体も。制御不能というやつだね、自分でも何故こんな具合になってしまったのか理解に苦しむ。 恋愛なんて精神病だと言い切った僕がこのざまなんだから当人からしてみれば笑い話にもなりはしないね。 そしてたった今も脳内で行われている思考にさえ僅かずつ君が侵食してくるのさ。君はこんな無様をさらす僕を笑うだろうか。 ……いや、この無様は既に定められていた事だったのかもしれない。 兆候はあったんだよ、その兆候を感じ取ったからこそ僕は自分を律する意味も兼ねて精神病だなんてあえて宣言したのさ。 他人に、ましてや未熟だったのだとしても指向性を持ち始めている感情の対象に向けて言い放つことで踏ん切りをつけようとした訳だね。事実君から踏み込んでくることも無かったし僕も一定の距離を保ち続けていられた。 そして僕たちは親友として日々楽しみを分かち合い、親友として別れる事ができた。それで終わった筈だったのに。 いなくなってわかるだなんて、そんな陳腐な枠の内に収まってしまったわけさこれが。 時の流れが風化させてくれるどころか余計に際立たせてしまう。色褪せるどころか、想い帰す君の姿はとても鮮やかに輝いているなんてね。 それにしても困りものだよ、どうもこうもない。今になって冷静に考えてみれば……、今の僕が冷静であるという事を客観的に証明する術はないのだけれど、そもそも僕は自分自身の心に対する付き合い方を間違えたのだ。 抑圧はいつか必ず解放を生む。登り続ける事も降り続ける事も不可能なように、それこそ先ほどに例えたダムの最大貯水量を超えると放出か自壊しかないように。 僕は自分の内に生まれ出た感情に困惑し、どう対処するか試行錯誤することも拒み、結局持て余した挙句に蓋をして無理矢理に押さえ込む道を選択した。 このことに関して言えば具体例を挙げることは容易いことさ。現在僕が進学した高校が君と同じくしている、という発言をしたとすればそれはまごう事無き虚偽になるから。 僕は君に狂ってしまったのさ、恋愛は精神病だと嘯いたのはあながち間違いじゃあない。 今でも僕は自分はおかしくないと心のどこかで思っている。真の狂人は、己が狂人であると自覚できない。 突然として世界が表情を変えたように見えるならば、自身の見る目が変わったというだけのことなんだから。 そして恐らく僕の世界を見る目は変わったのだろうね。君のいない光景はただ一色に染まった単調な世界にしか感じ得ない。 世界はこんなにも美しく在るというのに、僕は君を介してしかその美しさを感じ得ない。まさしく病だ、完治の見込みは無い。君の傍へ僕が寄り添ったとしても僕は更に君を求めるだろうから。 麻薬のようなものなのかもしれないね、恋愛がなのか君がなのかは僕に答えを出すことは出来ないけれど。 ここでは仮にキョン分としておこう。今きっと僕の体はキョン分欠乏症に陥っているに違いない。 ならばこれは精神疾患ではなく肉体の禁断症状ということになる。 もしそうならば僕はもう廃人寸前かい? 君のせいでならば本望なのだがね、くっくっ。 まあ簡潔に言うならば僕は決壊寸前のダムだったのだが、今この瞬間に完全に決壊してしまったのを自覚したよ。 君が視界に入ったんだ、僕の声が届く所にいるんだよ。僕の眼は君の一挙手一投足を追いかけている。その他のものは頭脳が情報として処理しない。 もう完膚なきまでにやられているわけだ、君にね。 僕のキョン、覚悟しておくといい。 ここで君に再び出会ってしまったのは運命だよ。様々な人に色々な事を言われて尚僕の根本は無神論者だが、今この瞬間だけは神の存在を信じても構わない。 そしてこの再会の場を与えてくれた神に感謝しようじゃないか。 一年越しだよ、この一年は長かった。人の体感時間は歳を重ねるごとに短くなっていくといわれているが、経験の中で最も短い筈のこの一年は本当に長かったよ、キョン。 やりたい事が沢山ある。教えたい事柄も沢山ある。そして伝えたい想いもあるわけだが、まず僕は言葉を紡ぐのさ。少なくともまずは親友として挨拶はしておかねば。親しき仲にも礼儀は必要だからね。くっくっ、くっくっくっ。 「やぁ、キョン」 僕は変わってしまったが、君は変わってしまったかい? 恋は人を臆病にするだなんて素敵じゃないか。どうでも良いが素敵と索敵は字面がとても似ているね、僕も索敵する必要があるようだ。この一年で君の周囲にどんな悪い虫が付いたか確かめなくちゃいけないんだからね。 (終わり
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A氏は閉口していた。客のB氏がなかなか帰らないのである。 明日は講演会があり、早く休みたいというのもある。 しかし何より、B氏との会話が堂々巡りになっていることにうんざりしていた。 古い友人であるB氏は決して悪い人間ではないのだが、金にだらしないところがあり、 金策に詰まると最後は必ずA氏のところを訪れ、融通を頼むのである。 踏み倒されたことはなく、目途がつけば必ず返しにくるとはいえ、 こちらとてさほど裕福な暮らしをしているわけでもない。 無碍に断るのも憚られ、かと言ってぽんと金を出してしまう気にもなれず、 今日も今日とて、金の話に持っていこうとするB氏と、 それをはぐらかして帰ってもらおうとするA氏の駆け引きは続いていたのである。 口髭をひねりながらA氏は妻に促した。 「ああ、そろそろ」「かしこまりました」 笑顔で二人の話に相槌を打っていた妻は、一礼して席を立つ。 A氏はわざとらしく柱時計に視線をやったりするが、それしきで引き下がるB氏でもない。 「そういえばあの時はですな」「左様、大変でしたな」 世間話の体を取りつつ、火の車である事を匂わすB氏と、 「金」という単語が出ないよう、巧みに話をそらすA氏の攻防は、 かれこれ二時間が経過しようとしていた。 「おや、こんな時間ですか。どうです、お茶漬けでも」 A氏が切り出した。勿論、言外に「もうお帰り下さい」と催促しているわけである。 「そうですか、それでは折角のお勧めですからいただくとしましょうかな」 B氏も然る者、簡単には帰らない。勧められたのを幸い、もう一粘りする算段である。 「おおい、持ってきなさい」 A氏が声をかけると、A氏の妻が盆に乗せた茶碗を二つ運んできた。 ここまで手際よくされれば、普通の人であれば恥じ入って辞去するところであるが、 厚顔なB氏は遠慮しなかった。ほかほかと湯気を立てる茶碗に箸をつける。 「それではお言葉に甘えていただきましょう」 茶をすすり、白飯を運んだB氏の顔色が変わった。 「こ、これは…」 微笑しながら同じく茶漬けをすするA氏を他所に、B氏はがつがつとかきこんだ。 あっという間に茶碗一杯を平らげてしまう。A氏の妻も微笑んだ。 「あら、お気に召しましたかしら。お代わりはいかがですか」 「いや、恐れ入ります。では恥ずかしながらもう一杯いただけますか」 二杯目もたちまち平らげ、三杯目も腹に収めると、B氏はさすがに満腹であった。 ほうっと息をついて箸を置く。腹が癒えて気分が落ち着いてきた。 あれこれ小賢しい手を用いて友人に借金を申し込もうとする自分がみっともなく思えてきて、 照れ笑いを浮かべ、頭を掻きながらB氏は居住まいを正した。 「いや、こんな美味い茶漬けを食べたのは初めてです。本当にご馳走様でした。 大変長居してしまい申し訳ない。ここらでお暇させていただきます」 「そうですか、それではまた」 A氏と妻は笑顔でB氏を見送った。 「あなた、喜んでいただけてよかったですわね」「ああ、やはり出汁がよかったようだ」 戸締りをして二人は庭に回った。庭には五右衛門風呂の釜が置いてある。 その煮えたぎる湯の中には、縛られて首だけを出したタブンネが茹でられていた。 「ムグゥ!…ムゥムゥ…!」 手拭を口に押し込まれて声を出せないが、血走った目と真っ赤な顔が雄弁に物語っている。 「はっはっ、君のおかげで客人に喜んでもらえたよ、有難う」 「あと一時間も煮ればお陀仏でしょうから、それまで火はつけておきましょうね」 「そうだな、明日の朝の味噌汁が楽しみだ」 二人は家の中に入っていった。 庭に鳴く虫ポケモンの声と、タブンネの断末魔の呻き声が秋風に乗って流れてゆく。 (終わり) タブンネ、役に立ってよかったね! -- (名無しさん) 2021-09-11 17 18 52 名前 コメント すべてのコメントを見る
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花が咲く。そして散る。 当たり前の事。毎年続く事。 なのに、酷く悲しくて、 散らなければいいのにと願うけど、 そんな事が有り得ない事は分かっていて…… ……でも、それでも願い続けた。 壱ノ話「桜花乱咲」 その昔、とてつもなく大きな戦争があったらしい。 もっとも、その当時に生きていた人なんて居ないだろうし、 その当時の資料は殆ど無い。 だから、本当かどうかは分からない。 ただ、たまに当時のものと思われるものが発見されることがある。 それらはとても初歩的な機械であったり、古い書物だったりする。 もっとも、書物の方はそれぞれ言語がバラバラだったりする上、 読める者は殆ど居ないため大半が未解読である。 が、それらが存在するということが、昔別の文化があった証拠でもある。 話を戻そう。そのとてつもなく大きな戦争の結果、当時私たちが住んでいた 「チキュウ」と呼ばれる星は到底人が住めない環境になり、 また、人間も殆どが死に絶えてしまったらしい。 が、あまりにも大きな力同士が衝突したため、チキュウのあちこちに 空間のひずみ―と言っても空間が歪んでいるように見えるわけではなく、ワープホールのように行き先がはっきり見える穴のようなものらしい―が発生した。 そこに入ると・・・・・・そこには私たちの暮らす星、通称「グロリアース」があったわけだ。 ここはチキュウととても環境が似ているらしい。が、多少違うところもあった。 ・・・それは、星が人間に影響を及ぼすことであった。 その結果、人間は様々な事ができるようになった。 旧文化ではそれらは「ファンタジー」とか「SF」とか呼ばれていたらしい。 簡単に言えば、魔法を使ったり、生身で化け物と戦ったり、物凄い科学技術による兵器だったりである。 ・・・ん?なぜそんなに詳しいか、だと? そりゃあ、全て学校の歴史の授業で習ったからだ。こう見えても記憶力はいいんでな。 まぁそもそも、最近の人間はさらに星の影響を受けて身体能力や記憶能力が上がっているらしいが。 さて、これからの話はそんな世界にあるとある学校の話だ。 学校といっても戦闘の学校だ。 まぁあれだ。そこそこ名門の学校だ。 なぜそんなものの話をするか、だと? そりゃあ、まぁ、ね。 「ここから全てが始まったからだよ、少年」 ネタが思いつきすぎて困る件について。 構想が広大になりすぎて逆に設定が生かしきれそうにない。 ・・・・・・はい、アレのことですね。 「・・・でだ、この物質を魔法発動の媒体とすることにより魔法をより安全に制御できるように・・・」 そろそろ、教師の言葉がわからないくらい眠くなってきた。 正直自分は魔法自体苦手だし、今時は珍しい暗記がとてつもなく苦手なタイプなんだ。 正直寝たい。夢の世界へとダイブしたい。 ・・・が、この教師の特性上そうもいかないわけで・・・ 「おい、緋悟音。眠いなら起床魔法をかけてやろうか?」 「遠慮しておきます。どうせまた眠くなるので」 ・・・ほら来た。この教師は異常と呼べるほど状況認識力が高い。 眠そうにしていればすぐばれるし、面と向かって話した日には心を読まれてるんじゃないかって思うほどだ。 よってこの教師の授業では眠れない。・・・あぁ、眠い。 「・・・で、この発見により人類は飛躍的に魔法技術を発展させ・・・うわっ!?」 突然、地面が揺れ始める。 「たたたた大変だどうしよううううとりととりあえずみんな!防御結界張っておきなさいでもまだ一年生で結界の張り方教えてないんだったねどうしようどうしよう」 「先生!落ち着いてください!」 ・・・どうやら予想外の出来事には極端に弱いようだ。 「……どうやら、魔物が入り込んできたみたいだな。それも、結構巨大なやつだ」 「ん、わかるのか、忍」 こいつは形川 忍。私の友人だ。といっても付き合いはまだ短いが。 服は黒装束で頭に鉢金を付けている完全な忍者スタイルをしているという見た感じ怪しい人にしか見えないやつだが、戦闘の腕は確かだ。
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誘う 誘われる友好 好き以上 自由行動1回目普通以下 好き以上 好き以上(ときめき修学旅行) 枕投げ枕投げに参加しなかった場合 枕投げ終了 自由行動2回目 自由行動終了後メモ欄 誘う 〇〇「御影先生!」 御影「おう、おはよう。どうしたんだ?」 〇〇「おはようございます。御影先生、今日の自由行動、予定はどうなってますか?」 OK(普通以下) 御影「ははっ、まさかお誘いかよ。」 〇〇「はい。よかったら一緒に回りませんか?」 御影「いいに決まってる。こっちも課外授業・長崎編を考えてたところだ。」 〇〇「やった!課外授業・長崎編、よろしくおねがいします!」 NG 〇〇(0000000000) 〇〇「0000000000」 男子「0000000000」 〇〇「0000000000」 誘われる 友好 共通 男子生徒「ごめん、先生。オレたちやっぱり別行動で。」 女子生徒「ごめんなさい、わたしたちも。」 御影「気にすんな。好きなように行動しろ。」 生徒たち「はーい。」 御影「〇〇、おはよう。」 〇〇「おはようございます、御影先生。どうかしたんですか?」 御影「ああ。課外授業・長崎編やろうかと思ったんだけどさ、需要ないなー。」 〇〇「課外授業、長崎編?」 御影「おう、おまえ興味あるか?」 OK 御影「よし、じゃあ決まりだ。参加者募集中だけど、この調子じゃ……いないかもな、いいのか?」 〇〇「はい、楽しみにしてます。」 御影「ああ、楽しもうぜ。」 〇〇(課外授業・長崎編か……ふふっ、すっごく楽しみ!) NG 〇〇「ええと、遠慮しておきます」 御影「まあ、そうだな。おまえの選択が正しい。」 御影「修学旅行は一度きり。後悔しないようにな。」 〇〇(うーん……少し御影先生寂しそう……申し訳なかったかな?) 好き以上 共通 御影「おう、元気そうだな。」 〇〇「あ、御影先生。おはようございます!」 御影「おはよう!おまえ、今日の自由行動予定決まってるか?」 御影「課外授業・長崎編やるんだけど、どうだ?」 〇〇「えっ、課外授業?」 御影「今のところ、参加者ゼロだけどな?」 OK NG 〇〇「ええと、遠慮しておきます」 御影「そうだよな……ここまで来て課外授業とか、俺だったら絶対断るわ……」 〇〇(うーん……申し訳なかったかな?) 自由行動1回目 〇〇「わぁ……風車とお花がとっても可愛らしいですね!」 御影「オランダはあの風車で、干拓地を作って国土を広げたらしい。 〇〇「風車で水を汲み上げていたんですね。」 男子生徒A「先生、ここまできて課外授業かよ?」 御影「おう、残念だけど参加者募集は締め切った。な?」 〇〇「ふふっ、はい。」 男子生徒B「ていうか、誰も頼んでないって。じゃあねー。」 御影「なんだ、冷やかしかよ……おまえは、楽しめてるか?」 〇〇「もちろんです。御影先生と二人の課外授業、楽しいに決まってます。」 御影「よっし、じゃあ次行くぞ。」 〇〇「はい!」 御影「あの塔……やばいな?」 〇〇「やばい?」 御影「ああ、高さ105メートルだってさ。」 〇〇「御影先生、高い所が苦手でしたっけ?」 御影「あのタイプが最も恐ろしいよ。近代的な高層ビルじゃなくてさ、古さがまたなんともさ。」 女子生徒A「じゃあ次、展望室行こう!」 女子生徒B「賛成っ!」 御影「ふぅ……もしかしたら今日は、行けるかもな。」 〇〇「え?」 御影「行ってみようぜ?」 〇〇(御影先生、付き合ってくださってありがとうございます。ハウステンボス、楽しかったな!次は移動だ) 〇〇「建物も花壇も、すごくきれいですね!」 御影「そうだな。ここの主は、花が好きだったのかもしれないな。遠く異国まできて、故郷の花でも植えたのかな。」 〇〇「御影先生だったら、どんな花を植えますか?」 御影「俺は、その土地で見つけたキレイな花を植えるかな?」 〇〇「そのっ土地のきれいな花……」 御影「土屋機構に適したキレイな花が咲いているんだ。無理に遠くから持ってくることはないよ。」 〇〇「そうなんですね。」 御影「そう、長崎には長崎の、はばたき市にははばたき市の元気でキレイな花があるってことだ。」 〇〇「はばたき市の?」 御影「ああ。おまえたちみたいに、元気でキレイな花だ。」 〇〇「ふふっ!うれしいな。」 御影「ここの主は故郷に帰ることなく、生涯を終えたらしい。」 御影「きっと、こっちでキレイな花を見つけて、戻れなくなったんだろうな?」 〇〇「御影先生?」 御影「西洋から来た貿易商人に思いを馳せる。課外授業っぽいだろ?」 〇〇(御影先生……?少しいつもと違っていたような……) 普通以下 御影「お疲れさん。おかげで、俺は楽しませてもらったよ。」 〇〇「わたしのほうこそ。課外授業・長崎編、ありがとうございます!」 御影「おお、気に入ってくれたなら、明後日も開催してみるかな?」 〇〇「やった!ぜひ!」 好き以上 〇〇(0000000000) 〇〇「0000000000」 男子「0000000000」 〇〇「0000000000」 好き以上(ときめき修学旅行) 〇〇(今日はたくさん歩いたから、ゆっくりお風呂に入ろうっと) ???「マリィ、見っけ!」 〇〇「あっ、ひかるさんにみちるさん!」 みちる「マリィもこれからお風呂?それなら――」 男子生徒「みかげっち!蛇口壊れたー!」 御影「……ったく、おまえら何やってんだよ。これで押さえとけ!」 みちる「……?なんだか、男湯が騒がしいみたい。」 〇〇「うん……なんだろうね。」 ひかる「楽しそう、覗いてみよ?」 〇〇「ちょっと、ひかるさん!」 みちる「しょうがない……マリィ、私たちも行こう。」 〇〇「ええ!?みちるさんまで!」 御影「しっかり、押さえとけよ!!人呼んでくるから。」 〇〇(あれ……こっちに来る!?) (スチル表示) 〇〇「わぁっ!」 御影「おおっ、大丈夫か?」 〇〇「は、はい……」 ひかる「えっ、なになに??御影先生、どうしたの?」 御影「シャワー壊しやがってさ、噴水状態だよ。フロント行ってくる。」 みちる「御影先生、その恰好で外には出ない方が……」 御影「おおっ!」 (スチル閉じる) 御影「……悪い。俺のシャツで蛇口押さえてんだ。フロントの人に伝えてくれないか?」 〇〇「あ、はい!行ってきます。」 ひかる「えー、なんでひかるたちが?」 みちる「いいじゃない、御影先生に貸しができるし。ね、マリィ?」 〇〇「え?う、うん。早く行かないとね!」 〇〇(御影先生が飛び出してくるなんて…………はぁ、びっくりした) 枕投げ 枕投げに参加しなかった場合 御影「何やってんだぁ?もう、部屋に戻れよ。」 〇〇「あっ、御影先生。はい!」 御影「どうだ、楽しんでるか?修学旅行の醍醐味はこれからだろ?」 〇〇「え?」 御影「布団に入ってこっそり「恋ばな」とか?俺だってそのくらいは知ってる。」 〇〇「御影先生も経験アリですか?」 御影「全然ない。本当は俺も混ぜてほしいくらいだ。」 御影「あっちはもう始まってんのか?オレは向こうを鎮めに行ってくる。」 御影「おまえも、部屋に戻って楽しめよ。じゃなくて、寝ろよ!」 〇〇「はーい。」 枕投げ終了 御影「はい、そこまでだー!」 男子生徒「ヤバっ、御影先生だ!」 御影「無駄な抵抗はやめて――」 御影「俺も混ぜろー!!」 生徒たち「やったー!さすが!みかげっち!!」 生徒たち「御影先生、こっちのチームにきて!」 氷室教頭「静かにしたまえ!消灯時間は、とうに過ぎているはずだ!」 御影「あっ……」 男子生徒「やべぇ、教頭先生だ!!みんな、隠れろ!」 〇〇(ど、どこに隠れよう!?) 押入に隠れる 〇〇(わっ、押入の中、誰かがいる!) 〇〇(だ、誰だろう……暗くて全然見えないよ……) 〇〇(うぅ、すごく近くにいるみたい……先生たち、早く出て行って~!!) 氷室教頭「君たちには高校生としての自覚がないのか?明日に備えて早く休みなさい。」 氷室教頭「それと、御影先生は教師としての自覚が足りないようだ。来なさい!」 御影「は、はい。」 〇〇(ハァ……行ったみたい。早くここから出ないと……!) 布団をかぶる 〇〇(わっ!布団の中に、誰かいる……) 〇〇(ああっ、ごめんなさい!今、カラダが当たっちゃった……) 〇〇(ドキドキが聞こえちゃいそう……先生たち、早く出て行って~!!) 氷室教頭「全く……毎年同じ説教をしなければならない私の身にもなってほしい。」 氷室教頭「……それと。御影先生にはたっぷり話があります。来なさい!」 御影「は、はい。」 〇〇(ハァ……行ったみたい。早くここから出ないと……!) テーブルの下に入る 〇〇(わっ!テーブルの下、誰かいる!) 〇〇(だ、誰だろう……すごく近くにいるような……) 〇〇(うぅっ、動けないよ!先生たち、早く出て行って~!!) 氷室教頭「全く……そんなに体力が有り余っているならレポートの下書きでもしておきなさい。それから――」 氷室教頭「御影先生は私と一緒に来るように。」 御影「は、はい。」 〇〇(ハァ……行ったみたい。早くここから出ないと……!) 自由行動2回目 普通以下 〇〇「今日はおみやげを買いに行こう。」 御影「おはよう!ゆっくり眠れたって顔だな。」 〇〇「はい。御影先生は?」 御影「おう、こっちは準備バッチリ。抜かりなしだ。じゃ、行くか。」 〇〇「はい!」 〇〇「わぁ、本当にメガネに見えるんですね。」 御影「ああ、今日は天気もいいし、川面に映って完璧なメガネだ。」 御影「あれがさ、17世紀に架けられたなんて、信じられないよな。」 〇〇「何百年も前の橋……すごい頑丈なんですね。」 御影「ははっ、そうだな。よし、じゃあ渡ろうぜ。」 〇〇「はい!」 ??「そこの二人っ!はい、ニコっとして~!」 (パシャ) 〇〇「えっ!?」 御影「うん?」 みちる「ふふ、さすが御影先生。咄嗟でも自然な笑顔。」 ひかる「マリィのハッとした顔も超カワイイよ♡」 〇〇「もう……びっくりした。」 御影「おう、じゃあみんな一緒に眼鏡橋、渡ろうぜ。」 ひかる「さんせ~い♪行こっ、マリィ!」 〇〇「えっ!」 みちる「さあ、行きましょ。」 御影「おい、待てって。俺も混ぜてくれよ。」 御影「……ふぅ。参加者が増えると、課外授業も大変だな」 〇〇「ふふっ、でも楽しかったです。」 御影「そうか。花椿たちと一緒に行っても良かったんだぞ?」 〇〇「いえ。みちるとひかるはおみやげ選びで大変ですから。」 御影「お、関係者多層だもんな。で、おまえは見ないのか?みやげ物。」 〇〇「はい、でも家族に買うくらいです。御影先生は?」 御影「俺は、家で待ってるの、植物たちだけだからなー。」 〇〇「植物におみやげですか?」 御影「なるほどなあ……じゃあ、俺もちょっとぶらっとしてくるかな。おまえの邪魔しちゃ悪いしな。」 御影「んじゃ課外授業・長崎編、いったん解散な。」 〇〇「はーい!」 御影「いい買い物できたか?」 〇〇「はい。家族と自分にカステラをたっぷり。」 御影「いいな。俺も試食したよ。美味かった。」 〇〇「御影先生は何を買ったんですか?」 御影「課外授業・長崎編のMVP賞だ。」 〇〇「え?」 御影「チューリップの球根。12月までに植えれば、春にはきれいに咲くぞ?」 〇〇「わ、すごい!」 御影「おまえも負けずに、きれいに咲いて春を迎えること。いいな?」 〇〇「はい!御影先生、ありがとうございます。」 自由行動終了後 普通以下 御影「疲れたろう?俺なんか足が棒だ。」 〇〇「そうですか?わたしは平気ですよ。」 御影「まあ、俺も心地いい疲れってやつだ。ありがとな。」 〇〇「こちらこそ、課外授業・長崎編、楽しかったです。」 御影「よっし、チャイムは鳴らないけど、これでお終いかな。」 〇〇「はい!ありがとうございました!」 御影「おう。あ、レポート提出は免除してやる。」 〇〇(ふふっ!レポート書きたいくらい楽しかったな。ありがとう、御影先生) 更新日時:2024/05/20 19 58 01 wikiトップ|▲ページ TOP メモ欄 枠内に書き込み、投稿ボタンを押すとここに表示されます。 メモ wikiトップ|▲ページ TOP