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王様「ということで勇者男よ。捕われた姫の救出とりゅうおうの討伐を命じる」 男「ちょ……。いきなりなんですか。ここどこですか。なんで俺が勇者なんですか」 王様「黙るのじゃ。いいから魔王を退治してくるのじゃ」 男「嫌です。そもそも俺はただの高校生ですし。元の世界に帰りま」 王様「なら仕方ないのう。死刑じゃのう」 男「ま、待てこのヒゲ!」 王様「いきなり城に現われた貴様に人権があると思うのか! そんな貴様を勇者にしてやったんじゃ。有り難く思え」 男(グゥ) 王様「首尾よく姫を救出出来たら、婚姻も認めようぞ」 男「喜んでその任を受けましょう」 王様「期待はしてないがの。まぁ死んだら死んだでいいから」 男「……」 そんなこんなで俺の冒険が始まった。 男「とは言ってもなぁ。今の俺に魔王なんて倒せるのか?」 カガミ「ねぇアンタ」 男「とりあえず道具屋へ行って装備でも整えるか。冒険の基本だし」 カガミ「ねぇってば!」 男「王様の野郎、120Gしか渡さないとかふざけてるとしか思えない。仮にも俺、勇者な設定なのに……」 カガミ「人の話を聞けーっ!」 男「お?」 カガミ「やっと気付いたわね」 男「ラッキー。1G落ちてた!」 カガミ「オルァ!」 ドカッ! 男「げふっ!」 カガミ「初めまして、私はカガミ」 男「……」 カガミ「……あれ? 失神してる……」 男「ハッ」 カガミ「起きたわね」 男「……かがみ? 良かった。変な夢から覚めたんだな。次は何の授業だっけ?」 カガミ「は?」 男「あー。そうだった。お前、別のクラスだったなー。失敬失敬」 カガミ「……アンタ何言ってんの? 頭大丈夫? そんなに強く殴ったつもりはなかったんだけど」 男「……ちょっと待て。お前、その格好は?」 カガミ「格好って……別に普通よ」 男「普通じゃないだろ! 武道家チックな服着やがって! 学校でコスプレか!」 カガミ「ここは学校じゃなくて宿屋だってば」 男「ハハァン。そういう設定のつもりか。さては、これはこなたの悪ふざけだな?」 カガミ「こなた?」 男「しらばっくれやがって。それはいやーんであっはんな尋問をして欲しい、と受け取ることにする」 カガミ「すんなっ! つーかこなたって誰だ!」 男「え゙」 男「待て待て。話を整理しろ」 カガミ「なんで私に任せるんだ……。アンタが整理しろよ」 男「つまりお前はかがみそっくりだが、俺の知ってるかがみじゃないわけだな?」 カガミ「そうみたいね」 男「それにここは学校じゃなくて、まだドラクエ世界なわけだな?」 カガミ「銅鑼食えっていうのはわからないけど、確かにここは学校じゃないわ」 男「ナンテコナタイ」 カガミ「……まぁそっちの事情はさておき」 男「おかれた!? 俺のほぼ全ての過去がおかれた!?」 カガミ「五月蠅い。とにかくアンタは勇者なんでしょ?」 男「そうだよ」 カガミ「……私も連れていってくれない?」 男「お前を?」 カガミ「そう。理由は聞かないで」 男「じゃあ俺にキスしたら連れてってやる」 カガミ「な!?」 男「んー……」 カガミ「くっ! この――ッエロ勇者!」 グシャア! 男「ぶっ!」 カガミ「……で、アンタの名前は?」 男「男でず……」 カガミが仲間になった! 男「うぅ。街から出るのかよー。嫌だよー。なんか陰気な城が見えてるよー」 カガミ「あれがりゅうおうの城よ」 男「りゅうぐう城? 心ときめく城だな。ちょっと寄ってみよう」 カガミ「竜王の城よ!」 男「さぁぐずぐずしてないでさっさと帰ろう!」 カガミ「アンタ勇者のくせに……。まぁ大丈夫よ。今から行くのはガライの村だから」 男「ガライ?」 カガミ「そうよ。いきなり魔王と戦うのは無謀だしね」 男「何をぼーっとしてるんだノロマ! 付いてこい! ガライはすぐそこだぞ!」 カガミ「……」 スライムが現われた! 男「なんだこいつ」 カガミ「あぁ。弱小モンスターのスライムよ。滅多なことじゃやられはしないわね」 ベキッ! ドゴッ! バシッ! 男はしんでしまった! カガミ「……こいつ、本当に勇者なのか?」 男「色々(死亡回数25回)あったが、ガライに着いたな」 カガミ「……ねぇ男」 男「ん?」 カガミ「途中に洞窟があったけど、行かなくてよかったの?」 男「ふっ。愚問だな。あんなとこにはどうせ石盤とかしかない。無意味なことしてないで早く姫を助けるぞ」 カガミ「……りゅうおうは?」 男はくちぶえをふいた。 カガミ「こいつ……」ミユキ「あのー」 男「わっ! みゆきさん!?」 ミユキ「あれ? 確かに私はミユキですが、どうして私の名を?」 男(あー。カガミと同じで、みゆきさんだけどみゆきさんじゃないのか) カガミ「気にしないで。こいつときどき変なこと言うのよ。変態とでも思ってくれていいわ」 男「えっ」 ミユキ「わかりました」 男「えっ」 カガミ「で、何の用?」 ミユキ「盗み聞きをしたようで心苦しいのですが、貴方達は勇者なのですか?」 男「俺が、勇者男だ」 ミユキ「お願いします! 私をメルキドの街に連れていって下さい!」 男「メルキドに行きたいかー!」 ミユキ「お、おー?」 男「わかりました。貴方の熱意がばしばしきました。報酬は貴方のから……」 ボコッ! カガミ「もちろんよ」 男「……」 ミユキが仲間になった! カガミ「さて。これからマイラの村に向かおうと思うんだけど……ミユキって、レベルいくつ?」 ミユキ「5ですよ」 カガミ「私と同じか。男は?」 男「2」 カガミ「戦力外か。このままマイラに行くのはキツいな。どこかでレベルをあげなきゃ……」 ミユキ「そういうことでしたら、この街の南に洞窟があるらしいですよ。レベル的にも丁度いいかと思います」 カガミ「さすがミユキ! 決まり! 男もそれでいいわね?」 男「嫌」 カガミ「じゃあ洞窟に……ってちょっと待て勇者お前コラ。今なんつった?」 男「嫌」 カガミ「……(目の前の男が理解出来ず自分を静めるために今日の夕食のことを考えている)」 ミユキ「ど、どうしてですか?」 男「レベルあげなんか嫌だ! 長いし読んでる方も飽きる!」 カガミ「よ、読んでって何を――」 男「さっさとマイラに行くぞ!」 男「着いたな。ここがマイラの村だ」 カガミ「……」 ミユキ「……」 男「どうしたんだい二人とも。なんかお疲れの様子だね。チッチ。いけないなぁ仮にも勇者の一行なのに」 カガミ「そりゃあアンタは元気よね……。ガライから出るなり死んで、棺桶の中で寝てたんだから……」 ミユキ「あぁ……。少し……疲れました。私、もう休みますね……」 カガミ「私も……」 そして男はひとりになった! 男「……」 男「……」 男「ふ……」 男「ふふ……ははは……!」 男「ハーハッハッハ! 上手くあいつらを出し抜いたぞ!」 男「そう。俺はマイラに来たかったんだ。……あのときから……」 ~ここから回想~ 男「だからして、壺の中身は勇者様のものなのだ。わかったかガライの村人」 村人「……」 男「RPGの掟なのだ。文句があるなら、ラダトームの王様に言うのだ」 村人「へえ……」 男「それはそうと、何か情報をくれ。村人の務めだろう?」 村人「……じゃあ、マイラの村の話ですが」 男「ふむ」 村人「マイラの村には、温泉があるらしいですよ。あと……」 男「あと?」 村人「ぱふぱふの店も……」 ぱふぱふの店も……ぱふぱふの店も……ぱふぱふの店も……(エコー) ~回想終了~ 男「マイラ……マイラ……マィラァ! よーし、待ってろよ! ぱふぱふっ!」 次の日。 カガミ「あら? 男、今来たの? もう宿屋チェックアウトしちゃったわよ」 男「……」 ミユキ「な、なんかげっそりしてませんか?」 男「……」 カガミ「どうしたっていうのよ?」 男「たくましい……」 カガミ「ん?」 男「ガチムチの……胸板が……」 カガミ「……何言ってんの?」 男「ぱふ……ぱふ……」 カガミ「まぁいいわ。いつものことだし」 男「……」 カガミ「じゃあこれから、沼地の洞窟に向かいます」 ミユキ「……本当に行くんですか?」 カガミ「どうして?」ミユキ「沼地の洞窟には、ドラゴンが住み着いているという噂です。私達の力じゃ……」 カガミ「……やられる、かな?」 ミユキ「恐らく」 カガミ「……」 男「……行こう」 ミユキ「えっ」 カガミ「男!?」 男「俺達の使命はりゅうおうを倒すことなんだ。ドラゴンなんかに怯えてられない!」 カガミ「男……アンタ……」 ミユキ「カッコいいです……」 カガミ「……まさか、こんなヘタレ勇者に喝を入れられるなんてね!」 ミユキ「確かに、この村で止まっているわけにはいきません。私は、どうしてもメルキドへ行かなくてはならないんですから!」 男「よーし! そうと決まったら早くこんな村から脱出――」 バニー「あ。昨日のカレじゃない」 男「ひぃ! き、きた!」 バニー「私のパパがねぇ。アンタのこと気に入っちゃってさぁ」 男「やめろおおおおおおおお服を引っ張るなあああああああああああああああああ!」 バニー「あんっ。どこ行くのよぉ」 男「洞窟だ! 早くこの村から逃げるんだァーッ!」 カガミ「……あぁ。やっぱり」 ミユキ「そういうことですか……」 おおさそりが現われた! おおさそりの攻撃! 男は素早く身を躱した! カガミ「……」 男「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 男の攻撃! おおさそりに1ポイントのダメージ! ミユキ「……」 おおさそりの攻撃! 男は素早く身を躱した! カガミ「……てやっ」 カガミの攻撃! おおさそりに58ポイントのダメージ! おおさそりを倒した! 男「ふぅ。よくやったカガミ」 カガミ「というかアンタ、いつの間にレベルあがったの?」 男「は? レベルなんぞあがっとらんぞ」 カガミ「え……。でも、モンスターの攻撃をひらひら躱してたじゃない」 男「うむ。よくわからんが、気付いたら躱せるようになってた」 カガミ「……」 男「でもレベル自体は低いから、ダメージは与えられん」 カガミ「で、デタラメだ。こいつ……」 男「そういや、洞窟に入って結構経つのに、ドラゴン出てこないな」 カガミ「そういえばそうね。ミユキ、ドラゴンがいるって本当にこの洞窟なの?」 ミユキ「そのように聞き及んでいたのですが。……やはり噂は噂だったのでしょうか?」 カガミ「噂ってどんな?」 ミユキ「沼地の洞窟にはドラゴンが潜む。そのドラゴンは、かれの主の命により、扉の奥であるものを守っている……」 カガミ「……」 ミユキ「そんな、噂です」 男「あれ? なんだ、この扉?」 カガミ「なぁっ!?」 男「宝の匂ひがするぜ。開けてみるか」 ミユキ「ま、待って下さい!」 カガミ「それはー!」 しかし扉には鍵が掛かっていた。 男「……」 カガミ「は、はは、は……助かった……」 ミユキ「どうやら鍵が無いと開かないみたいですね」 男「鍵を捻り込むようにインサート☆」 カガミ「えっ……」 男は魔法の鍵を使った! カガミ「ななななななななななななななななななななな」 ミユキ「お、男さん! それをどこで!」 男「ガライの村人の家からパクった」 ミユキ「……あー。だから男さんは、おおさそりの攻撃を躱せたんですね」 男「どういうことだ?」 ミユキ「つまり、いつの間にか勇者から盗賊に転職してたってことですよ」 男「なるほどーなるほどー!」 カガミ「納得してる場合かぁぁぁぁぁーっ!」 扉が開いた! ドラゴンが現われた! ドラゴン「グォォォォー!」 男「なんじゃコイツァー!」 カガミ「アンタが呼び出したんだろがい!」 男「し、知らんかったんじゃ! わしは知らんかったんじゃ!」 カガミ「知らんかった♪……で済むかこのアホー!」 ミユキ「言い争ってる場合ではありません!――来ます!」 ドラゴンの攻撃! ドラゴンは尻尾を振り回した! カガミ「あうっ!」 カガミに68ポイントのダメージ! ミユキ「あぁっ!」 ミユキに76ポイントのダメージ! 男「アッー!」 男は素早く身をかわした! 男「アッー……アー……ー……ハッ! とりあえずやられるつもりだったのに、身体が勝手にかわしてしまった!」 カガミ「……」 ミユキ「……」 ドラゴン「グルルル!」 男「マジで? 超やべぇじゃん」 男「待て待て落ち着け俺。そうだこういうときは素数を数えるんだ13579……」 カガミ「そ、それは……奇数よ……」 男「カガミ! 嗚呼カガミ! 俺のカガミ! 生きていてくれたんだね!」 カガミ「誰が……アンタのよ……つーか……舐めんなっての……。この程度で私が……」 ドラゴン「グルォー!」 ドラゴンの攻撃! カガミ「……ぐうっ!」 カガミに71ポイントのダメージ! カガミ「うぁ……」 男「ば、馬鹿野郎! 無理すんな!」 カガミ「い、今わかった……」 男「は!?」 カガミ「あの娘はこの部屋の奥にいる……ふ、双子だからかな?……私にはわかるんだ」 男「双子……まさか……」 カガミ「私の妹……返して貰うわよ……」 ドラゴン「グォォォォ!」 男「カガミ! 危険があぶない!」 カガミ「どけぇぇぇぇぇぇっ!」 ピカッ! 男「こ、この光はっ!」 ~CM~ ――ヤンデレをお求めですか?―― ――らき☆すたの二次創作が読みたいですか?―― 「ヤンデレこなたスレ」 多種多様な物語がここにはある……。 たまにヤンデレ関係なかったりもするけれど……。 余りある感動はまるでスターダスト。 ヤンデレこなたスレ、絶賛現行中! (=ω=.)「……死んじゃえ」 ~CM終わり~ 男「こ、この光はっ!」 カガミの攻撃! カガミ「うわあああああああああああああああああああ!」 か い し ん の い ち げ き ! ドラゴンに1021ポイントのダメージ! ドラゴン「グギャアアアアアアアッ!」 ドラゴンを倒した! カガミ「……はぁ……はぁ……」 男「えっ。何すか今の力」 カガミ「……」 男「あっ。カガミ!」 カガミ「……」 男「気を失ってる……」 カガミ「……」 男「……」 カガミ「……」 男「ま、いいや。姫! 勇者男が今行きますぞ!」 ツカサ「だ、誰っ?」 男「……やっぱりつかさか。薄々そうじゃないかと思ってたが、お前がさらわれたお姫様だったんだな」 ツカサ「私のことを知ってる……貴方は一体?」 男「超絶無敵盗賊鬼畜戦士王兼魔人強靱無敵勇者男様だ」 ツカサ「長いよぅ……無敵って二回言ったよぅ……」 男「勇者男様だ」 ツカサ「勇者男様……貴方がドラゴンを倒してくれたの?」 男「……」 ツカサ「……」 男「もちろん、俺が倒した」 ツカサ「男様……」 男「しかも一人で」 ツカサ「素敵……」 男「向こうには俺のおっぱいと、ツンデレいる。役には立たなかったが」 ツカサ「……おっぱ……ツンデレ?」 男「ミユキとカガミがいる」 ツカサ「お姉ちゃんが!?」 男「うむ。付いてきたまえ」 ツカサ「はーい」 ツカサ「お姉ちゃん!」 カガミ「ツカサ……よかった……」 男「よう、カガミ。大丈夫か?」 カガミ「身体中が痛い。……ねえ男、ドラゴンは?」 男「覚えてないのか?」 カガミ「何を?」 男(ヒャアッホウこれは好都合) ツカサ「ドラゴンなら、男様が倒してくれたんだって!」 カガミ「……さすが勇者ってわけね。悔しいけど、見直した」 男(で、出来る! 新世界!) ミユキ「え? 違いますよ?」 男「……み、ミユキ!?」 カガミ「どういうこと?」 ミユキ「私、動けなかったけど、見てたんです。ドラゴンは、カガミさんが倒したんですよ。ね、男さん?」 男「あわわ」 ツカサ「え? でも、私には『俺が倒した』って……」 男「あわわ」 カガミ「……」 ツカサ「しかも一人で」 男「あわわ」 カガミ「……男、ちょっとお話ししよっか?」 男「笑顔が怖イィーッ!」 こうして、俺達はラダトーム(最初の街)に戻ってきた。 その移動中、俺はずっと棺桶の中だった……。 王様「よくやった、勇者……勇者……勇者はどこじゃ?」 ミユキ「棺桶の中です」 王様「ほう。似合いの場じゃな。それで、そなたは誰じゃ」 ミユキ「旅の賢者、ミユキです」 王様「勇者の仲間か。そちも褒めてつかわす。そしてその隣りにおる……」 棺桶「……」 王様「いや、棺桶の方ではなく、そちらの……」 カガミ「……」 王様「む! よく見ればそなたは……カガミか!? 心配していたのじゃぞ! どこへ行っておったのじゃ!」 棺桶「そうか。ツカサが姫ってことは、カガミも姫なのか」 カガミ「ごめんなさい、父上……」 ツカサ「お姉ちゃんが、私を助けてくれたのー!」 王様「なんと! カガミが!……なら勇者は何をしていたのじゃ?」 ミユキ「特に何も……」 王様「我が娘ツカサを戻せなかった挙げ句、カガミまで危険な目に合わせ何もしていなかったじゃと!?」 棺桶「ちょっ、まっ」 王様「ゆ、ゆるさん! 衛兵! この棺桶を牢屋に打ち込め!」 棺桶「やめろおおおおおおおおおおおおおおおここから出せええええええええええええ」 ミユキ「……哀れです」 ツカサ「……哀れだね」 カガミ「ふ、ふん。ツカサに良い格好しようとしたんだから、自業自得よ」 女兵士「ほい、今日の昼飯だよ」 男「……なあ」 女兵士「んー?」 男「あれから二か月経ちましたよ。俺、いつまでここにいればいいんでしょう? みんなはなんで助けに来ないですか?」 女兵士「双子の柊姫は、魔法使いのミユキと一緒にメルキドに向かったみたいだぜー。ずっと前に」 男「あいつら俺を見捨てやがったー!」 女兵士「いや、見捨てたんじゃなくて忘れたんじゃないか? もしくは足手まといとか」 男「いずれにしても同じことだー!」 女兵士「五月蠅いなぁ。黙ってご飯食べろよー」 男「そうだ。脱獄しよう」 女兵士「あはは! そんなの無理に決まってるってヴぁ!」 男「何故に」 女兵士「まず第一に、鍵掛かってるし」 男「……」 女兵士「第二に、私というユウシューなソルジャーがいるからだ――」 男「隙ありっ」 男は牢屋の鍵を奪い取った! 女兵士「あーっ!」 男は扉の鍵を開けた! 扉が開いた! 女兵士「あーあー! だ、だっそうぷっ――」 男「第二の難関破れたり。ドラゴンを倒した(現場にいた)男の経験値を舐めるなよ」 女兵士「むー……」 男「出口はどっちだ」 女兵士「む(あっち)」 男「よし。一緒に行くぞ。お前は人質だ」 女兵士「みゅー!(やーめーろーよー!)」 男「黙って従わねえと痛ぇ目にあうぜ!」 女兵士「むー!(助けてアヤノー!)」 女兵士を仲間にした! 男「上手く街の外に出られたな」 女兵士「この鬼畜っ」 男「はーはっは」 女兵士「もういいだろ? 私は帰るからな!」 男「つーか……参ったな。順番が相当狂っちまった……これじゃあ間に合わないかも……いや……いくらなんでもそれは……」 女兵士「は? 何をブツブツ言ってんの?」 男「システム的な話だよ!」 女兵士「し、しす?」 男「よし、決めた!」 女兵士「なんだよ? わ、私の身体はだめだぞ! あげないからな!」 男「お望みなら貰ってやるが、俺は急いでいる!」 女兵士「何をだよ?」 男「今からりゅうおうを倒す!」 女兵士「ふぁ!?」 男「そして真の勇者となり、力でこの世を支配する……」 女兵士「そ、それは勇者という名の魔王だ!」 男「はーはっはっは! 俺はもう誰にも止められん!」 女兵士「ぽかーん」 男「たとえばこの、りゅうおうの城とラダトーム城を分かつ海でさえ!」 女兵士「あっ……」 男「俺は止められない!」 ザンッザンッ! 女兵士「ば、バタフライで泳いで行っちまった……」 それは歴史に残るほどの勇者バタフライだったといいます。 男「色々(逃げる106回)あったが、りゅうおうの玉座まで辿り着いたぞ」 男「わーわー(セルフ歓声)」 男「……」 男「なのに……」 男「何故りゅうおうがいないんだ!」 男「むきぃー! ここまで来て手詰まりかよ! つーかモンスターいすぎで帰れねーよ!」 男「……」 男「……」 男「……」 男「どっこいしょ」 男はとりあえず玉座に座った! 男「ふぅ……」 カガミ「りゅうおう、覚悟!」 男「え」 カガミ「うりゃー!」 カガミの攻撃! 男「ぐふっ」 男に205ポイントのダメージ! 男はしんでしまった! カガミ「……ってアレ? りゅうおうよわっ」 ミユキ「あ、あのー、カガミさん。それ、もしかして……男さんじゃないですか?」 ツカサ「あ! 本当だ! ラダトームに幽閉されていたはずの偽勇者様だ!」 ミユキ「完ぺきに忘れてましたね」 カガミ「ちょっとアンタ、なんでこんなところにいんのよ?」 返事はない。 ただの屍のようだ……。 カガミ「……空気が重いな」 ミユキ「なんて邪気……。りゅうおうはすぐ近くです」 ツカサ「うぅ。確かになんか息苦しい。私はどうしてここにいるのかなぁ」 男「そうかぁ? 大したことないじゃないか。むしろかがみんの方が邪悪」 カガミ「誰が邪悪かがみんだ!」 男「なんと!」 カガミ「何を驚いてるんだこのヘタレ勇者!」 男「そろそろ泣くぞ……」 カガミ「勝手に泣いてろ」 男「わーん! ツカサぁ! お前の姉がいじめるー!」 ツカサ「わあ困る……」 男「……」 男はひっそりと泣いた! カガミ「あっ!」 ミユキ「これは……!」 男「で、でかい!」 ミユキ「ど、どこ見てるんですか! そうじゃなくて!」 男「ち、小さい!」 カガミ「し、失礼な! 私は標準よ!」 男「じゃあなんだよ?」 ツカサ「……息苦しさが、消えちゃった」 男「……へ?」 ミユキ「それに、向こうの部屋から強い力の波動を感じました!」 カガミ「いってみるわよ!」 ツカサ「うん!」 男「……」 (=ω=.*)「やー! 遅かったねー!」 男「こなた!?」 カガミ「……りゅうおうが……しんでる……」 (=ω=.*)「うん。残念ながら、ラスボスはとっくに私が倒しちゃったよ。さすが私!」 ミユキ「そんな……一人きりでりゅうおうを……?」 (=ω=.)「私はロトの血を引く勇者……って設定だったからねー」 ツカサ「……設定?」 (=ω=.)「……こいつを倒したら全部思い出したよ。私は勇者じゃなかったんだ」 カガミ「何言ってんのよ? りゅうおうを倒したなら、勇者に決まってるじゃない」 (=ω=.)「じゃあかがみんは誰?」 カガミ「私? 私はラダトームの姫で、剣士……ってなんで私の名前を知ってるんだ」 (=ω=.)「ふむ。まだ思い出せないのかな?」 カガミ「え……何を……」 (=ω=.)「私達がただの学生だってことを、だよ」 ……。 カガミ「な、何を……」 (=ω=.)「やっぱり思い出してないんだね」 ミユキ「私達が……」 ツカサ「学生……?」 (=ω=.)「そ。ただの学生! ここは現実じゃアーリマセン!」 カガミ「あ、アンタばかぁ!? 男じゃないんだから、そんなわけのわからない話――」(=ω=.)「男?」 カガミ「そうだ! ねえ、男! アンタも確かそんな話してたわね?」 男「……」 カガミ「私達が学生で同級生がどうのって! あれってまさか……本当のこと……?」 男「……」 カガミ「男? なんで黙ってるのよ? アンタらしくもない」 男「……」 男「……」 (=ω=.)「男……」 男「……」 (=ω=.)「……」 男「……」 (=ω=.)「……誰?」 男「な……」 (=ω=.)「……」 男「何を言ってるんだ? 俺だよ! 男だよ! 性別も名前も男!」 (=ω=.)「かがみん、つかさ、みゆきさん……そいつから離れて」 カガミ「え……」 ミユキ「あ……」 ツカサ「どうなってるの?」 男「おいおい、何を言ってるんだよ! こなた、お前思い出したんだろ? だったら俺のことも……」 (=ω=.)「確かに思い出したよ。学校のこと、友達のこと、コミケのこと」 男「……」 (=ω=.)「だけど、そこには『男』なんて人はいない」 男「……」 (=ω=.)「……」 男「……」 (=ω=.)「……どうして、私の名前を知っているの?」 男「は……」 カガミ「……っ!」 男「あはははははははははははははははははははははははは!」 男「――はぁ。なんだよ。完璧に思い出してるのか」 (=ω=.)「……」 男「そうだ。お前の言う通り、俺は学生なんかじゃない。お前らの知り合いでもない」 (=ω=.)「……」 男「残念だ。全部上手くいってたのに」 (=ω=.)「どういうこと?」 男「簡単に言うと、お前が欲しかったんだ」 カガミ&(=ω=.;)「にゃ、にゃにぃっ!?」 男「それだけで理由は十分。ドラクエ世界を利用して、まずは俺がりゅうおうになるつもりだった」 カガミ「利用っ!?」 男「りゅうおうになった後は、こなたが勇者としてここに来るのを待てばいい」 ミユキ「で、でもそれじゃあ敵同士に……」 男「おいおい。ドラクエやったことないのか? 戦いの前にりゅうおうは、勇者にこう尋ねるんだ」 ツカサ「なんて……」 男「俺の部下になれ。そうすれば世界の半分をやろう」 男「『はい』か『いいえ』を選べるんだが、ゲームだとどちらにしても戦いになる」 (=ω=.)「……」 男「だがそこでこなたが『はい』を選んだら、俺は本当に世界をはんぶんこにするつもりだった」 (=ω=.)「……確かに、私なら『はい』を選ぶかもね」 男「だろ? そしたらお前もヤンデレの仲間入り」 カガミ「……」 男「つまりこれは、完璧な『こなたヤンデレ化計画』だったんだぜ?」 ミユキ「そんなこと……!」 男「なのに、お前がここに来るのが早すぎてさあ」 (=ω=.)「……あなたは誰なの? どうして私達を知ってるの?」 男「誰と言われてもな。ヤンデレなお前を望む人間の思念、としか言えん」 (=ω=.;)「は?」 男「そう。『お前』のことだ」 (=ω=.;)「わ、私!? わけが……」 男「いや、こなたじゃなくて、『お前』だ」 (=ω=.;)「……誰と話してるの?」 男「わはは。まあ気にするな。……どうせ忘れることだ」 (=ω=.)「っ!?」 ミユキ「ものすごい邪気です! さっきのものとは比べ物にならないくらい……!」 ツカサ「こ、怖いよお」 男「勇者が死んだらゲームオーバー。お前らはまた最初からだ。セーブなんてないからな」 カガミ「やめて……」 男「悪いがリセットさせてもらう。なぁに、何度でもチャンスはある」 カガミ「嘘だぁーっ!」 男が現れた! 男「先に言っとくが俺を倒しても無駄だぞ? いくらでも、世界は創られるんだ」 (=ω=.#)「わけのわからないことを!」 こなたの攻撃! 男にダメージを与えられない! (=ω=.;)「うわっ。なんだこれ! 負けバトル!?」 男「そうだよー。俺がルールだよー」 男の攻撃! 男「特技にはイオナズンとありますが」 男はイオナズンを放った! 男「はい。イオナズンです」 こなたに126ポイントのダメージ! (=ω=.;)「ぐっ!」 カガミに123ポイントのダメージ! カガミ「うっ!」 ミユキに111ポイントのダメージ! ミユキ「きゃあっ!」 ツカサに106ポイントのダメージ! ツカサ「いたたあっ!」 男「俺だってこんなのは不本意なんだ。我慢してくれ」 カガミ「……アンタは……アンタは……ぁ!」 ツカサ「お姉ちゃん!」 ミユキ「カガミさんっ!」 カガミ「この……!」 カガミの攻撃! 男「だから負けバトルなんだから、攻撃は……」 カガミ「バカ野郎ーっ!」 ズガァン! 男に256ポイントのダメージ! 男「ヘブッ!」 (=ω=.*)「おおっ! ダメージが……通った!?」 カガミ「……アンタの動きなんてね、お見通しなんだから」 男「な、何故に……!」 カガミ「それはね!」 カガミの攻撃! 男「がふっ!」 男に361ポイントのダメージ! カガミ「私がっ!」 カガミの攻撃! 男「ひぎぃっ!」 男に449ポイントのダメージ! カガミ「一番っ!」 カガミの攻撃! 男「アッー!」 男に601ポイントのダメージ! カガミ「アンタとっ!」 カガミの攻撃! 男「らっきー☆せぶん!」 男に777ポイントのダメージ! カガミ「一緒に……一緒に……いたからだーっ!」 カガミの攻撃! 男「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO……ォゥッ!」 か い し ん の い ち げ き ! 男に2098ポイントのダメージ! 男を倒した! (=ω=.;)「……」 ミユキ「た……」 ツカサ「倒しちゃった……」 男「……」 カガミ「……本当に……バカ……」 男「……」 カガミ「現実っていうのがあるなら、わざわざこんなことしなくても良かったじゃない……!」 男「……」 カガミ「普通に私達と友達になって、こ、こなたと付き合えば良かったのよ!」 男「……」 カガミ「それなら……私だって……」 男「……あいにく、それは叶わない夢なんだ」 カガミ「え……」 男「お前にもわかるだろ。ラノベの登場人物は近いようで遠い……」 カガミ「……」 男「遥か頂きから見下ろし続ける……神様みたいなのもキツい仕事だよな」 カガミ「まさか……アンタ……」 男「ま、いいや。とにかくお前らはゲームクリア。戻してやるよ、現実に」 (=ω=.*)「やった! さすがに同人誌のない世界はちとキツい!」 ミユキ「えーと……現実世界での私はどんな私なんでしょう?」 ツカサ「ゆきちゃんは、案外不良じゃないかな?」 ミユキ「え……」 カガミ「……」 男「じゃあな」 カガミ「……ま、待って!」 男「……なんだ?」 カガミ「世界は……創られるって言ったわよね?」 男「あぁ」 カガミ「また……会えるの?」 男「……それは……『お前』次第だよ」 カガミ「……今の、私に言ったの?」 男「さぁな。とにかく……なんつーか……俺個人的には、その……お前のことは……」 カガミ「……」 男「……あー! もういい! どうせ覚えてねーんだ! かーえーれ! かーえーれ!」 カガミ「ま、待ってってば! 男! 男ーっ!」 (=ω=.)「ん……?」 みゆき「ふわ……」 つかさ「あふぅ……私達、何してたんだっけ?」 (=ω=.;)「なんだっけ? 変な夢を見てた気がするよ」 みゆき「あら? かがみさんは?」 かがみ「……」 (=ω=.;)「ベランダなんかで何してるんだろう? ま、まさか飛ぶ気!?」 みゆき「なっ!」 つかさ「だめー!」 かがみ「わっ。何よ、つかさ!」 つかさ「飛んじゃだめーっ!」 かがみ「……何を勘違いしてるんだ。飛ばないわよ」 つかさ「ほっ……」 かがみ「……ねえつかさ」 つかさ「ん?」 かがみ「空を、さ……」 つかさ「空?」 かがみ「見上げるのも、案外疲れるわよね?」 つかさ「首とかー?」 かがみ「……そうね」 (=ω=.)「おーい。二人ともー。何してんのさー?」 かがみ「なんでもないわよ!」 みゆき「泉さんと話してたんですが、どこかに遊びにいきませんかー?」 つかさ「だって。どうする? もうちょっとたそがれるー?」 かがみ「ううん。もう、大丈夫……。行こっか」 fin.
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北海道2017 大谷のスタミナが3になっとるな - ちなDe 2017-09-01 00 44 37 1→3だったのか最初から3だったかのか分からないけどスタミナ1だった大谷を見た人はいるんだろうか - 名無しさん 2017-09-02 13 47 23 1見たで - ワンニャン 2017-09-04 19 46 30 ↑いつ見たかわかる? - 名無しさん 2017-09-04 20 22 30 おおたね弱体化のお知らせ - 名無しさん 2017-09-24 11 27 17 おおたねスタメンで使う価値ないだろ、これ。守備がど下手な外人レベルの能力じゃないか。 - 名無しさん 2017-09-26 01 19 44 これで使えないって言われてしまうレベルの高さよ - 名無しさん 2017-10-05 12 24 20 早くもだけど清宮のデータ考えた - 名無しさん 2017-10-27 20 22 00 きのみや - 名無しさん 2017-10-27 20 22 27 長10ヒ6巧6足5肩7内5外1捕1 - 名無しさん 2017-10-27 20 24 18 盛りすぎてて草 - 名無しさん 2017-10-27 22 29 08 清宮の守備走塁は割と良いらしいので、参考までに - 名無しさん 2017-10-27 23 11 19 75657531くらいかな? - ワンニャン 2017-10-27 23 15 15 まだ試合に出てないのに考えるとか馬鹿か?エスパーなのか? - 名無しさん 2017-10-30 09 10 10 ↑推測程度ならできるでしょう(精度はお察しですが)。少なくても守備、足は少なくても劣化はしないし、高校時代の実績から予想一切できないていうのは流石に無理があるでしょ - 名無しさん 2017-10-30 21 28 29 けよみや 長8ヒ5巧6足5肩6内5外1捕1 - 名無しさん 2017-11-02 18 52 24
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▼5文字/▼6文字/▼7文字/▼8文字以上 5文字 文字数 ひらがな 表記 意味 5 おおたわら 大田原 栃木県の市。 5 おおのえき 大野駅 JR東日本・常磐線の駅。福島県。 5 おおまちし 大町市 長野県の市。 5 おおもりし 大森氏 氏族の一つ。 5 おかやえき 岡谷駅 JR東日本・中央本線の駅。長野県。 5 おきのしま 沖島 滋賀県・琵琶湖にある最大の島。 5 おにがわら 鬼瓦 鬼の顔の形をした、屋根のかわら。 5 おりおんざ オリオン座 星座の一つ。源氏星と平家星がある。 5 おんしょう 温床 悪い傾向が起こりやすい環境。 ▲上へ戻る 6文字 文字数 ひらがな 表記 意味 6 おいわけえき 追分駅 JR北海道の駅。 6 おおおかやま 大岡山 東急電鉄の駅。東京都大田区。 6 おーすとりあ オーストリア ヨーロッパの共和国。首都ウィーン。 6 おおたひかり 太田光 お笑いタレント。爆笑問題の一人。 6 おおのじょう 大野城 福岡県の市。 6 おおまちえき 大町駅 JR西日本・広島高速交通の駅。広島県。 6 おーるどぱー オールド・パー ウイスキーの銘柄。 6 おがさわらし 小笠原氏 氏族の一つ。 6 おくだたみお 奥田民生 ミュージシャン。ユニコーンのメンバー。 6 おののこまち 小野小町 平安前期の女流歌人。六歌仙の一人。 6 おりんぴっく オリンピック IOCが主催する、4年ごとの競技大会。 ▲上へ戻る 7文字 文字数 ひらがな 表記 意味 7 おーすとりっち オーストリッチ 鳥のダチョウ。 7 おおまちしない 大町市内 長野県大町市の中。 7 おかだあきのぶ 岡田彰布 元プロ野球選手。 7 おかだまさのり 岡田正典 俳優。 7 おかやしちょう 岡谷市長 長野県岡谷市の首長。 7 おだわらじょう 小田原城 北条氏の居城だった、小田原市の城。 7 おにおんりんぐ オニオンリング 輪切りのタマネギを揚げた料理。 ▲上へ戻る 8文字以上 文字数 ひらがな 表記 意味 8+ おいすたーそーす オイスターソース かきあぶら。煮汁から作る調味料。 8+ おおいしだいじろう 大石大二郎 元プロ野球選手。 8+ おおおかやまえき 大岡山駅 東急電鉄の駅。東京都大田区。 8+ おおさかだいがく 大阪大学 大阪府吹田市の国立大学。 8+ おおくましげのぶ 大隈重信 日本の8・17代目の首相。早大を創立。 8+ おおだしやくしょ 大田市役所 島根県大田市の行政機関。 8+ おおとなりけんじ 大隣憲司 元プロ野球選手。 8+ おおとりけいすけ 鳳啓助 俳優、漫才師。 8+ おおぶしやくしょ 大府市役所 愛知県大府市の行政機関。 8+ おおまちしちょう 大町市長 長野県大町市の首長。 8+ おおまちしやくしょ 大町市役所 長野県大町市の行政機関。 8+ おおむらさぶろう 大村三郎 元プロ野球選手「サブロー」の本名。 8+ おもしろやまこうげんえき 面白山高原駅 JR東日本・仙山線の駅。山形県。 8+ おんがくだいがく 音楽大学 音楽を専門とする大学。 8+ おんせんまんじゅう 温泉饅頭 温泉地で売られている饅頭。 8+ おんたけしんこう 御嶽信仰 山岳信仰。神道十三派の一つ。 ▲上へ戻る
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ながれやませんとらるぱーく 首都圏新都市鉄道 千葉県流山市前平井 つくばエクスプレス 南流山←→流山おおたかの森
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おおの しげる 職業 初期LV 初期技術力 センス 成長型 評価 プランナー 3 35 20 低成長 3 プログラム 2 20 20 低成長 2 グラフィック 1 8 5 低成長 1 サウンド 1 5 4 低成長 1 プランナースキル ○シナリオ設定 ○仕様書作成 プログラムスキル ○データ制御 ×ハード制御 グラフィックスキル ×ドット絵 ×3DCG サウンドスキル ×BGM作曲 生活?スキル リーダー 企画 タバコが好き ストーリーもの 思考型ゲーム ふつうATC ギャルゲー 仲が良い くどう とうじ 備考 α版を作成すると登場。M版作成に取り掛かると仲間になる
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トップページ/2008年06月14日/おおたわ峠 #blognavi
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おためしでぃすく3 サークル:eS=S Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 Dolar Magister o.k.o.G4 東方妖々夢 ブクレシュティの人形師 [-- --] 02 Star Gazer-instrumental- o.k.o.G4 東方妖々夢 人形裁判 [-- --] 03 マヨヒガ-instrumental- o.k.o.G4 東方妖々夢 遠野幻想物語 [-- --] ティアオイエツォン 詳細 M3-2009春(2009/5/5)にて頒布 イベント価格:100円 ショップ価格:なし レビュー 名前 コメント
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アニメ スタッフ-あ行 名前:太田 恵子 よみ:おおた けいこ サブデザイン 2012 TV - DOG DAYS´ アニメ スタッフ-あ行
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おおむーんの作品を読む 作者概要 あとでここに記載 作品一覧 みほまこ 少年ヨルハ ファンマンガ 走る! むずむず脚症候群
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何事も無い平穏な日々。 圭一らはいつものように部活にいそしんでいた。 「へっ博愛で防御を固めようと、数で圧倒すればいいんだよ!! 臨戦速攻配置、友軍のレナを残し、行け!全軍進攻だ!!」 繋げられた机に、向かい合うようにしてカードの軍隊が築き上げられていた。 まさに圭一が敵陣の喉元に喰らいつかんとする瞬間だ。 「流石は圭ちゃん、守りを固める者は武力で圧倒すればいい。うんうん、まさにその通り! でもねぇ、ツメが甘いよーっ!!罠カード『あたる前にくだける』発動!!」 罠カードの発動と共に、攻め込んだ全ての兵が灰燼と帰した。 「をーほっほっほ! 守りががら空きでしてよ!?今度は私の番でしてね! 圭一さんは私の罠カードを警戒してらっしゃったようですが、それこそが罠ですのよ!!」 魅音が罠で敵軍を瓦解させ、その隙に沙都子が攻め込むという戦術。 オーソドックスながら型に嵌れば強い戦術の典型である。 しかし、この戦法は敵軍の守りが無くなってこそ有効な手段のはずである。 「レナ!?守りをッ!! ぐああ!クソ!徒党を組むとはひきょ――――」 「おーっと、その先は言わせないよ~。部活の精神、忘れてもらっちゃ困るよ!?」 「どんなことをしてでも勝て、なのですよ。にぱ~☆」 梨花に頭を撫でられながらくそぅと呻く圭一に、しかし部活のメンバーは容赦をしない。 「はう~ 圭一くんには悪いけど、ひょっとしてここでレナが攻撃すれば圭一くんの負けで、お持ち帰り確定かな?かな?」 「みー。ボクもまだまだ戦力を温存しているのですよ、圭一は皆に攻め込まれてがくがくぶるぶるでにゃーにゃーなのです☆」 そして全軍の矛が圭一へと向いた。もちろん、友軍であったはずのレナの兵も例外ではない。 「ばかなぁ~~!!」 圭一の敗北が決した瞬間だった。 「いやいやいや、前原さぁん。お久しぶりです。 ささ、もう恒例となっちゃいましたねぇ。外も暑いですしクーラーの効いた車中で話しましょう。」 ちょうど罰ゲームを決めようとしていたところを呼び出された圭一は、渡りに船とほいほい出てきたのだが 「あはは、こんにちは・・・」 早くも後悔していた。 「何の用なんですか?いま部活中なんで早く戻りたいんですが・・・」 「用ですか?そうですねぇ、燕返しの講義ってのはどうでしょう、んっふっふ」 そして走り出した車に身を揺られ、圭一は考えることをやめた。 そこは広大な柔道場だった。 護身術や合気道の受講者を募るチラシが入り口扉付近に張られ、図解のためのホワイトボードがあるだけの簡素な佇まいだ。 休日ともなれば一般の練習生でごった返すであろう畳の部屋も、今は二人しかいない。 「こんなところまで連れてきて、まさか柔道でもやろうってんですか?」 「んっふっふーそのまさかです。前原さんあなた、最近たるんでるじゃぁないですか? ちょうど良い機会ですし、鍛えて差し上げますよぉ!」 強引な展開に早くも圭一の敬語が崩れだす。 「確かに最近は遊んでばっかだけど、あんたのその腹と比べたら遥かにマシだぜ!?」 「あいたたた、容赦ないですねぇ」 「警察にはあんまいい思い出ないんで、帰らせてもらいますよ」 大石のお茶目な表情も意に介せず、圭一は扉の方へと踵を返した。 すると、大石の目がすうっと鋭くなった。自らの腹をパァンと叩くと、重心を落とし掴みかかる体勢をとる。 「いけませんねぇ、年長者の誘いは素直に受けるものですよぉ?」 言葉は穏やかなままだが、発せられる気配が一変した。 目の前を10トントラックが猛スピードで疾駆し、前髪を持っていかれたかのような戦慄が圭一を襲った。 眉間に指を突き立てたときのあのもやもや感が全身に広がり、脳はただただ危険だとシグナルを送っていた。 「かっ・・・」 言葉が出ない。蛇に見込まれた蛙のように身を竦ませ、痺れた足は体重を支えきれず、圭一はふらりと一歩踏み出してしまった。 刹那、それを合図と受けとった大石が大きく一歩を圭一の差し出した足の内側へと踏み込み、太く大砲の筒を思わせる逞しい腕を圭一の背に回した。 俊敏な動きとは裏腹に、背に回した腕でもってあくまで優しく体重移動を起こさせ、次の瞬間には轟音が響きわたっていた。 「きはっ!!」 背を、心臓を、肺を叩きつけられ呼吸が乱れた。 「おやおや、受身の取り方も知りませんでしたかぁ」 眼前で回された指を不意に突き入れられたトンボのように、圭一は目を見開いて荒い呼吸を繰り返している。 「では、押さえ込むとしますかぁ。これね、袈裟固めっていうんですがなかなかのクセ物でしてねぇ 柔道初心者がまず最初に習うくらい簡単なんですが、力と体重が勝ってればまず抜けられないんですよぉ」 締め付ける技ではないものの、押さえ込まれるという重圧感が圭一の呼吸の乱れに拍車をかける。 全身に血が駆け巡り、いつしか圭一の緊張感は好戦的な興奮へと変換されていた。 「くそ!テメェどきやがれ!!」 固められたプロレスラーのようにブリッジで抜けようとするが、体重で勝る大石を跳ね除けるには至らない。 「待て圭一・・・クールだ、クールになれ圭一!押さえ込む大石だって疲労が溜まるはずだ。 こうやって大石を揺さぶり続け、疲労で固めが緩くなったところを抜けるッ!1500秒、たった1500秒あればできる!!」 打開策を見出し、さらに体をつよく揺すり始めた圭一に、しかし大石は涼しい顔である。 「前原さぁん、それは悪手ですよ?押さえ込む方より暴れる方が体力の消耗が激しいのは自明の理です、ぬっふっふぅ っとぉ、そんなことより前原さんのココ、大変なことになってますねぇ」 言うと大石はおもむろに圭一のそこを掴んだ。 「ちょっ!どこ触ってんだよ!!」 大石の熊手のように無骨な手は、圭一の陰茎をガッシリと握っていた。 なんとなれば、圭一のそれは制服のズボン越しにも解かるほど、勃起していたのだった。 「おい!お前、そういう趣味があったのか!? 生憎俺は若いピチピチのギャルが好きなんだ!は、放してくれ!!」 「おやぁ、それは傷つきますねぇ。私も年老いたとはいえ、女だというのに。」 「・・・・・は?」 大石の言葉に圭一の目が点になる。 「んっふっふー。前原さんも気づいてませんでしたかぁ?こりゃ意外ですねぇ」 「いや・・・あんたはどう見ても男・・・・だろ?」 大石は可笑しそうに含み笑いをすると立ち上がり、バッと着衣を脱ぎ捨てた。 可愛そうな程出っ張った腹は大石そのものだが、しかしあるはずのものがない。 「え?あれ?ち○こはどこいったんだ?」 圭一は用紙の排出が止まらないFAXを前にうろたえる老婆のごとく、狼狽していた。 陰茎が佇立していると思われたそこには、どの角度からも女性器にしか見えないものが鎮座していたのだった。 「何だか私まで興奮してきちゃいましたよぉんぉんぉ!!」 「え、待って!何でそこで猛っちゃうんだよ!?タンマ、150秒でいいから待って!」 圭一はどうにか時間稼ぎをして、現状の把握に努めようとする。 すると、大石の目がすうっと淫靡に据わった。自らの腹をパァンと叩くと、重心を落とし掴みかかる体勢をとる。 「エクストラステージ突入ですよぉぉぉおおお!!」 「ぎゃあああああ!!!!!」 大石が低重心のままタックルを仕掛け、見事圭一からマウントポジションを奪った。 その状態からカチャカチャとベルトを外し、立ち上がると同時に勢いよくズボンを剥ぎ取る。 「ひぃぃぃいいいいい!!!」 圭一は怯えるばかりである。 「んっふっふ、怯えたふりして、あなたの一物は猛ったまんまじゃないですかぁ さては私の胸を見てさらに興奮しちゃいましたかぁ?いやはや、私も捨てたもんじゃないですねぇ。」 大石は満足気に胸を弄ぶと、ヒザを曲げ、一気に跳躍した。高飛びの選手も裸足で逃げ出す見事なジャンプである。 そのまま空中でバッと体を広げると、 「くらちゃーんにくだぁぁぁああああんプレース!!!!」 圭一の真上に落下してきた。 「おうっ!?」 圭一を襲ったのは、しかし痛みではなかった。 「こ、これは・・・」 「前原さぁあん、感じてますかぁ?」 大石の女性器に深々と圭一の陰茎が埋まっていたのであった。 見た目とは裏腹に、大石の動きは俊敏だった。 先程の柔道技で見せた猛禽類のような鋭さではなく、樋熊が鮭を捕るような大胆な動きだ。 豊かな脂肪が汗を纏い、上下運動の躍動感を倍増させる。 「ぬっふ、ぬっふ、前原さぁん。どうですかぁ?」 「‥‥‥」 完全に大石に主導権を握られ、圭一は呆然としたまま硬直していた。 前戯無しで突っ込んだ割りに結合部の動きはなめらかである。 あるいは、大石も興奮していたのだろうか。 「おんやぁ?前原さんのここ、さっきより大きくなってません?」 大石がピストン運動をやめ、添い寝をするように圭一の頭を撫でる。 「ひょっとして、初めてを奪っちゃいましたかねぇ」 畳のチクチクした感触と脂肪の軟らかさが、圭一の体から硬さを取り去っていく。 力で屈服させる術と対に抱擁する大きさも備えている大石だった。 「‥‥とない」 「うんん?何か言いましたかぁ?」 「そんなことない!いいか、部活の恐ろしさ、その身に染込ませてやるぜ!!!」 大音声と共に眦を決すと、圭一はレスリングのローリングと同じ要領で大石の上に覆いかぶさった。 「全力でぇぇぇえええ行くぜ!!」 吹っ切れてからの圭一の行動は早かった。 大石が女性であることへの戸惑いは隠せないものの、ならばこの機会を楽しもうと前向きに動いたのだ。 「おやぁ、急にヤル気になっちゃいましたねぇ」 正常位で猛然と腰を振り出した圭一に、大石も呆れ顔である。 「俺たちが毎日繰り返してきた部活。それはな――!」 圭一が一際強く腰を突き込んだ。大石の体からキラキラと汗が舞う。 「いざ実戦というときの“躊躇い”を無くすためなんだよ!!」 更に一突きした。 破城槌で城門を突破せんとする程の威力に、大石の顔にも焦りの色が浮かぶ。 「レナが、魅音が、沙都子が、梨花ちゃんが、校長が今の俺の礎なんだ!!!」 「ぬふぅぅうううう!!」 そして遂に大石の口から喘ぎ声が漏れた。 「はぁ、はぁ、童貞だと思って侮ってましたがぁ、どうしてなかなか、やるじゃないですか!! 久しぶりに‥‥胃液が逆流しそうですよぉぉおおお!!!!」 それはまるで演舞だった。 お返しとばかりに圭一の腰を掴み餅つきをするように揺さぶったかと思えば、今度は圭一がバックから攻める。 反撃に大石が圭一の体を放り投げ女性器でキャッチしたかと思えば、今度は圭一が横から攻める。 実力の拮抗した卓球のラリーのように攻守が目まぐるしく入れ替わり、多彩な技で応酬し合う。 そうして二人とも絶頂へとのぼりつめていった。 「前原さぁん、私そろそろ‥‥」 「あぁ、俺もだぜ‥‥!!」 圭一に蚊に刺された膨らみを掻き毟りたくてたまらないような、どうしようもない衝動が走った。 「衝撃の――ファーストアタァァックだぁぁああああ!!!」 「ぬふほぉぉおおぉぉおおぉおお!!!」 それでも理性を働かせ、圭一はすんでのところで引き抜き、大石のたわわに実った腹へと精を放出させた。 時を同じくして、大石も絶頂へと至ったようだった。 簡素な柔道場に二人分の荒い息遣いが低く響く。 二人からは湯気のように熱気が立ち昇り、それを通した向こう側が歪んで見えた。 「前原さぁん。こんなに熱くなったのは久しぶりですよぉ‥‥」 「へっ俺はまだまだ行けますけどね!」 「声に疲れが滲んでますよぉ?ムリはいけませんねぇ」 圭一は大石の胸に抱かれ、髪を優しく撫でられていた。 「大石さんがこんなに動けるとは思いませんでしたよ。」 戦いを通して心を許したのか、圭一の言葉遣いも穏やかなものへと変わっていた。 「んっふっふー、まだまだこれからですよぉ?それより、こういう時くらいは名前で呼んで欲しいものですねぇ」 「うっ‥‥」 「ほらほら、恥ずかしがってちゃぁチャンスを逃しちゃいますよぉ?」 「ク‥‥クラウド‥」 「‥‥‥。 いざ呼ばれてみるとこそばゆいですねぇぬっふっふ。」 俯いて顔を赤くする圭一と、照れ隠しに笑う大石。どこまでも初々しい二人だった。 「じゃぁ、二局目いっちゃいます?」 「のぞむところだぜ!」 「と、その前に。まだでしたよねぇ」 言うと、大石が圭一の唇を奪った。圭一は目を丸くしたが、大石が積極的に舌を入ると逆らわずにそれに応じた。 大石のたくましい唇が圭一の未熟な唇へと吸い付く様は、まるで食虫植物の補食のようだった。 銀の橋を残し接吻を終えると、二人は性交を再開した。 今度は二人の体を確かめ合うような、落ち着いたまぐわいとなった。 「クラウドが女の人だって、もっと早く知ってればなぁ」 「竜宮のお嬢さんは気づいてたみたいですけどねぇ。 警察組織にいますと男と思わせておいた方がやり易いことが多いんですよ、んっふっふー」 大石が上になる騎乗位でことは進んでいた。 圭一に負担をかけないように、できるだけ体重を落とさないようにする大石の配慮があった。 「俺、ずっとレナや魅音、梨花ちゃん達とやってきたんだけど、どうも物足りなかったんだよなぁ」 「おやぁ?どうしてです。ピチピチの女の子の相手が出来て羨ましい限りですけどねぇ」 不意に圭一が左手で大石の胸を、右手で腹をにぎった。大石がぬふぅと声を漏らす。 「この肉感がたまんねぇぜ!!!」 「ははぁ、そういうことですか。最近の子は痩せてますからねぇ。 私の肉でよければ、もっと揉んじゃって下さい。なっはっは」 性欲の高まる条件は複数あるらしい。一つはもちろん異性の魅力的な肢体に触れること。 そしてもう一つは相手から得られる安心感や愛情だ。 二人はしっかりとそれを確かめ合い、二度目の絶頂を迎えようとしていた。 「くっ、前原さぁん、情けないですがそろそろお迎えがきそうですよぉぉぉおお!!」 「へっやっぱり気が合うな!俺もちょうど限界がきたとこだぜ!!」 「これでオーラスですよぉんぉぉおんぉおおおお!中に!中に出しちゃっていいですよぉぉぉおおおお!!!」 「くあっ!もうもたない‥‥!追撃のセカンドアタァァックだぁぁああああああ!!」 rァ 中に出す 外に出す rァ 外に出す 「はぁ、はぁ‥‥中に、出してくれませんでしたねぇ‥‥」 大石が恨めしそうに低い声を出した。 「うっ、ごめよクラウド。でももし妊娠させちゃったらまずいし‥‥」 ギロリと大石の目が据わった。それは万引きの瞬間を目撃したGメンの目つきに似ていた。 「前原さぁん、そんな覚悟でやってたんですか?やれやれ、幻滅しましたねぇ あ、それともう名前で呼ばないで頂けますかねぇ」 「え、あ、ゴメン‥‥」 しゅんと頭を垂れる圭一を一顧だにせず、大石は着衣を整えて柔道場を去っていった。 一人残された圭一は噛まないと決めていた飴を不意に噛み砕いてしまったような、自責の喪失感にとらわれるのだった。 「ってことがあったんだよね!圭ちゃん!!もーおじさんビックリだよ!!」 「んなわけねーだろ!!俺がビックリだよ!!」 時は夕刻、オレンジ色を背景にカラスが鳴いている。 「はぅ~!圭一君、禁断の恋だね~!そんな圭一君もお持ち帰り~!!」 「み~圭一は大人の階段を四段飛ばしで駆け上ってしまったのです。 僕はまだ一段飛ばしもできないから、えらいえらいなのですよ☆」 「うぅ、梨花が何を言ってるのかよくわりませんでしてよ‥‥」 「はぅ~~~!!!照れる沙都子ちゃんもか~わいい!お持ちかーえり!」 「だぁーーー!お前ら落ち着け!!」 それは部活の風景。罰ゲーム「ビリの恥ずかしい過去を暴露する」が実施された教室である。 「確かに大石さんに柔道の稽古をつけてもらったことはある!だがそれだけだぁ!!」 「もー圭ちゃんったら照れちゃってー。おじさん妬けちゃうなぁ」 「魅音!!お前のついた嘘だろうが!!!」 「圭ちゃあん?敗者には発言権なんてないんだよ?」 「敗者はボクたちの慰みものになって かわいそかわいそなのです☆」 「畜生お前ら覚えてろよぉぉ!!」 そして部活は幕を閉じ、また新たなる罰ゲームを臥して待つのだった。 ――10数年後 何だかんだ言って圭一とレナはめでたく結ばれた。 詩音も悟史と結婚し、未だ彼氏いない暦=年齢の姉のやっかみを受けるのだった。 大石は既に定年と共に雛見沢を離れ、実家に落ち着いている。 もう二度と圭一と大石の運命の糸が交わることはないのであった。 ――BAD END―― rァ 中に出す 「はぁ、はぁ‥‥本当に、中に、出してくれちゃいましたかぁ‥‥」 大石の膣に納まりきらなかった精液が畳の上にミルクの水溜りを作り浸透していく。 口では憎憎しげに言いながら、しかし大石の表情は柔らかかった。 九蓮宝燈のロンを宣言したところで4つのカンに気付いたような、達成感と安堵をともなう悔しさだった。 「悪りぃ、出していいって言うからさ‥‥」 「なっはっは、いいってことですよぉ。私が言ったことですしねぇ。 それに覆水盆に返らずって言いますし。ご存知ですかぁ?英語ではこれを――」 「ホント悪かった! だけど、」 圭一がバッと頭を下げた。 「おやおや、頭を上げてください。前原さん、あなたはなぁんにも悪いことしてませんよ。」 「覚悟はできている。」 圭一は屹然と大石のつぶらな双眸を見つめた。 「もしものときは、責任をとる覚悟ができています。」 圭一の真摯な眼差しをうけ、大石はしばし言葉を失った。 そしてぷっと吹き出す。 「そーぅですか!そうですか!いやぁ若い人にここまで言わせちゃぁ 私も曖昧な返事でお茶を濁すわけには参りませんねぇ」 大石の瞳から温度が消え、圭一以外の全てのモノを視界から排除した。 「その時には、謹んでお受けします。ぬっふっふ。」 最後に嫣然と微笑み、傾国の美肉でもって圭一を抱きしめるのだった。 その時圭一は直感した。 もうこの肉塊からは離れられないのだろうと。 ――10数年後 一人の男がバスから降り立ち、うーんと背を伸ばした。 「ん、この地を踏むのもあの大立ち回りから数年ぶりか‥‥」 男はちらりと待合所に設けられた長椅子を一瞥した。 そこにあの少女の姿はない。 ぶろろろと音を上げ去ってゆくバスを見送り、土埃の舞った待合所をもう一度見やる。 「今回は、もう言い訳は必要ないんです。」 そこにいない少女に弁解すると、男は歩き出した。 道案内はもういらない。 ぴんぽーんと間の抜けた音が居間に響いた。 和を基調とした木の温もりに満ちた部屋だ。 「あ、私が出てきます。きっと彼でしょう。」 「おう、頼んだ。」 蔵人は物理的に重い腰を上げると、襖を抜けて玄関へと向かった。 圭一はその背を見送り、お茶の準備をするのだった。 玄関からは再会を喜び旧知を暖めあう声が聞こえ、それが段々と近づいてくる。 圭一は胸に小さく灯る嫉妬の火を難なくかき消すと、来訪者に笑顔を向けた。 「赤坂さんいらっしゃい。何年ぶりでしょうかね!」 「あぁ前原くん!いや、圭一さんの方が宜しいですかね。ご無沙汰してます。」 懐かしい顔に圭一も赤坂も頬が弛みっぱなしである。 「クララ、準備はしてあるからお茶を煎れてくれ。」 「わかりましたよ、前原さん。」 圭一に席をすすめられ腰を下ろそうとしていた赤坂の耳に、とんでもない言葉が飛び込んできた。 「えっ‥‥。蔵人さん、圭一さんを苗字で呼んでるんですか!? いや、そこじゃない‥‥そこも重要だけど、圭一さん今『クララ』と?」 赤坂が珍しく冷静さを欠いた。 「ん?はは、何を今更。蔵人なんて女らしくない名前、クララに似合わないでしょう?」 「もう前原さんってば 恥ずかしいじゃないですかぁ。」 お茶が用意され、3人とも腰を下ろした。 「私はそのまま蔵人でいいって言ったんですがねぇ、前原さんがどうしてもって言いまして。」 「だからクララにはクララって可愛い名前が似合うんだって。」 二人の惚気あいを前に赤坂は苦笑するしかない。赤坂は気を取り直すと、姿勢を改めた。 「遅れましたが、お二人ともご結婚おめでとうございます。急な任務で式に出られなくて済みませんでした。」 「なっはっは、いいんですよぉ。赤坂さんが来てたら嫉妬で倒れちゃってたでしょう?」 蔵人がガン牌をするような目で赤坂を見やる。 そのいたずらな目つきに赤坂も笑うしかない。 「蔵人さんは何でもお見通しですね。」 「え、どういうことなんだ?」 圭一は二人の目配せあう姿に軽く悋気する。 「なぁに、どうってことないですよぉ。赤坂さんは古手家のお嬢さんに会いに来るって建前で、 実は私に逢いに来てたってことです。ぬっふ、私じゃ現地妻なんて言葉、生々しすぎますよねぇなっはっは」 「え、てことはつまり‥‥?」 「あーわかりました。白状すればいいんでしょう‥!?そうです、私は蔵人さんに惚れてました!」 赤坂の言葉に圭一がムッとした顔を作る。 「いえいえ、私は雪絵一筋ですからご安心を。圭一さんから奪ったりはしませんよ。」 「ははっ‥!そうですよね!ささ、粗茶ですがどうぞどうぞ。正直ロリコンなのかと思ってましたよ!」 この言葉に流石の赤坂の頬も引きつる。 「うーん、ロリコンの謗りと不倫疑惑、どっちがマシでしたかね。」 そして、前原家は今日も笑いに包まれるのだった。 あの柔道場での一件以来、圭一と大石は幾度となく逢瀬を重ねていた。 そしてめでたく懐孕し、流行りの出来ちゃった婚と相成ったのであった。 現在は大石の退職金で家を買い、年金と圭一の薄給で暖かい家庭を築いている。 笑いの絶えないその家は、雛見沢随一のおしどり夫婦と称されているのであった。 ――HAPPY END――