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とある建物の展望室。ここに、薄灰色の髪をポニテにしている青年とオレンジの髪の10歳くらいの幼j…少女がいる。 どうやら、ここで休憩していた青年を見付けた少女が、青年に駆け寄ったところだ。 ……そして、それを三人の人影が柱の蔭から覗いている。 「あ、あのクリスさん、おねがいがあるの…」 「ん?萌華、なにかな?」 「クリスさん…そのぅ…お、お兄様と呼んでもよろしいでしょうかっ!!」 「………は?…えと……別に…構わないケド……いきなりどしたの?」 ……さて、何故こうなったのか。その答えを知るには…時間をさかのぼってみようか。 「さて、本日みんなに集まって貰ったのは言うまでもない…」 「…また、性懲りもなくクリスいじりですか?」 「言わないでよマロン~>< こういうのは雰囲気がぁ~><」 「まったく……ってな、なんでメノウさんがここに居るんですっ!?」 「クリス弄りには私が居ないとねっ♪ついでに萌華も連れて来たわ。」 「アキラお姉ちゃん、マロンお姉ちゃん、こんにちは…」 「(…その顔はメノウさんに強引に)…えっと…まさか今回は萌華を使うとかは…さすがに無いですよ「それだぁっ!!!」うわわわわですっ!?あ、アキラ?まさか……」 「萌華っ、今から作戦を決めるよっ!!メノウさんもお願いっ!!」 「了解よっ♪もとよりその為に萌華を連れて来たのよ?」 「……え?…え?え?」 (……萌華…ゴメンです。私では助けられそうに無いです……) こんな会話があったそうな…… それでは、展望室の様子の続きを見てみよう。 「そ、それはぁ……」 「……おっけー解った。とりあえず萌華は…そろそろ永華さんの仕事が終わるだろうからそっちに行ってあげなよ。」 「あ、お母様の…うん。」 「行ったね… さ て と そこにいる三人、出て来てよ、ねぇ?アキラにマロンにメノウさん…いやメノウっ!…逃げても…無駄だよ?」 この後の事は…「ねぇ、やるのは良いんだけどサ?…アキラ!メノウ!…ちゃんと聞いてるの?」…あー…… ~~展望室 Side.Akira~~ 「――お兄様と呼んでもよろしいでしょうかっ!!」 言ったああああああああああああああああああああ!!!! 良いよ、萌華良いよっ!!頬を赤らめてもじもじしながら上目に見詰めるその姿っ!! 『萌え』だねっ!!『おもちかえり』したいねっ!! 今すぐ抱き締めたいよぅ…うへへへ……ハッ!!いけないいけない…… でも…作戦は失敗したみたいだねぇ…… 今の内に逃げ「――そこにいる三人、出て来てよ、ねぇ?アキラにマロンにメノウさん…いやメノウっ!――」 ……クリスがメノウさんの事を呼び捨てに…うわぁ…マジでヤヴァ~いよぅ…… あ~ぁ、今日は何分かかるのか「ねぇ、やるのは良いんだけどサ?…アキラ!メノウ!…ちゃんと聞いてるの?」…あー…… その後、マロンだけがすぐに解放されたそうな。 残りの二人は――
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B.D.…… プレイヤー:レトルト氏/男性 ゲーム:Forget me not -パレット- パート:6回 一回の動画時間:20~30分前後 実況タイプ:垂れ流し系(カットあり) 動画編集系 このパレットというゲームは元はフリーゲームらしいのですが、レトルトさんがプレイしているのはPSに移植されたバージョンです。RPGのような移動システムのアドベンチャーで、物語の内容はホラーやミステリ要素ありのサスペンスといった趣です。 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part1【実況】 レトルト2世 さんの公開マイリスト パレット 話は短く、グラフィックもツクールのような記号的なものですが、そこで語られるストーリーはかなり重いテーマを扱っています。そして最後に明かされる驚愕の事実。フリーゲームならではのアイデア重視の作品です。 レトルトさんはかなりストーリーに入り込んでいるので内容を楽しむという意味でもおすすめです。 RPGツクール VX/エンターブレイン 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part1【実況】 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part2【実況】 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part3【実況】 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part4【実況】 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part5【実況】 【隠れた名作】-パレット- 失われた少女の記憶 part6【実況】(終) 作品別レビュー一覧 ゲーム実況レビュー タグクラウド タケシ クッキングママ もるひね 超魔界村 単発 ゆっくり アメリカ横断ウルトラクイズ ゆとり組 しんすけ ファイナルファンタジー4 リティナ アトランチスの謎 ドラゴンクエスト5 tiger ドラゴンクエスト3 風来のシレン ちょい キミキス クロノクロス 東方アレンジ ロックマン RPGツクール ニコニコRPG ルーツ in those days! データベース 永井先生 アイドルマスター Part1集 ドラゴンクエスト1 ドラゴンクエスト2 ドラゴンクエスト4 ドラゴンクエスト7 ドラゴンクエスト8 ファミコン探偵倶楽部 ARIA D猫殿下 東方風神録 掃除 コラム ふひきー THE推理 ドラゴンクエスト6 りこ けんじろ ファミコン っしー教授 スーパードンキーコング3 してくべ ドグマ風見 ミスピーチワールド ジャック・オ・蘭たん 幕末志士 スーパーマリオ64 はるしげ バイオハザード ゲーム攻略 フリップニック 雪割りの花 あにぃ 桃太郎電鉄 いつもひとり ドリームミックスTV のべるげ メイアン クロノトリガー ペルソナ3 ルカ 朝子 のや ペルソナ4 tpitaru スーパーマリオRPG 処女はお姉さまに恋してる obasan ひぐらしのなく頃に たろちん 突然!マッチョマン ぜろた りーちゃん スパーク マリオカート イボーン テハフ ラジオ ニコ割ゲーム 涼宮ハルヒの逆転 ピクミン 探偵神宮寺三郎 セピア スーパーマリオサンシャイン アニキ 大乱闘スマッシュブラザーズ NewスーパーマリオブラザーズWii ファイナルファンタジー9 ヤス がんばれゴエモン Forget me not -パレット- レトルト かにぱん U1 ICO ゼルダの伝説 神々のトライフォース 汗だく トワイライトプリンセス つわはす クラッシュバンディクー つわはす.ディディーコングレーシング ハローキティといっしょ! ブロッククラッシュ123! ! Rabi 青鬼 ファイナルファンタジー6 ときめきメモリアル クラッシュバンディクー2 学校であった怖い話 Revin ファイナルファンタジー3 ムク 東方神霊廟 スネークズリベンジ 最終兵器俺達 キヨ 名探偵コナン ファイナルファンタジー8 フジ 鬼畜王マリオ 改造マリオ クラッシュバンディクー3 アブ はーとふる彼氏 星のカービィ 終わらざりし物語 自作ゲーム ゲーム音楽 音楽 藤原 タカ ティタン ドラえもん やりこみ 任天堂 2ch系テキスト Multimedia Fusion 2 hsp スーパーマリオブラザーズ2 金田一少年の事件簿 宮助 大魔司教ガリウス 紫苑 せんとす スペースチャンネル5 ニンテンドーDS ソニックアドベンチャー2
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都市伝説 スフィンクスの地下の謎 火星の記憶を持つ少年 放送内容 参加メンバー Tomo Kimura その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
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8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 16 10.80 ID T5yi+IuyO ハルヒ「キョン!気がついた?」 キョン「……ここは……」 みくる「良かったぁ……、もしキョンくんの目が覚めなかったら、あたし……」 キョン「……?お前ら……誰だ?」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 19 43.76 ID T5yi+IuyO ハルヒ「……嘘……、嘘でしょ?ねぇ、キョン……」 みくる「あ……あたしのせいだ……ふ、ふぇえ」 長門「……記憶喪失」 キョン「え?」 長門「あなたは記憶を失った」 キョン「……ドッキリだろ?」 長門「真実」 ハルヒ「みくるちゃんとあたしを庇って、あんた達車に引かれちゃったのよ」 キョン「あんた達……?」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 23 47.38 ID T5yi+IuyO 長門「そこの男子生徒と共に」 キョン「こいつもひかれたのか」 みくる「あたしがあの時飛び出さなかったら涼宮さんも危ない目に遭わなくて済んで、 キョンくんと古泉くんも……うぅっ……」 ハルヒ「あれは仕方なかったのよ……」 キョン「何が何だかサッパリだ、少し考える時間をくれよ」 ハルヒ「……あたし……帰る、みくるちゃん、行きましょ」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 28 37.04 ID T5yi+IuyO キョン「嵐は去ったか」 古泉「…………ぅ」 キョン(起きたか?) 古泉「……うぅん……」 キョン「よ、よう」 古泉「今何時……?」 キョン「いや、俺もわかんねーや」 古泉「うわ!あんた誰」 キョン「お前も記憶喪失かな」 古泉「何ここ……病院?」 キョン「俺達、なんか女子を庇ってひかれたらしい」 古泉「どんな子?」 キョン「栗毛でロングヘアで……」 古泉「知らないなぁ……」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 38 58.43 ID T5yi+IuyO 古泉「いきなり記憶喪失とか言われたって……」 キョン「なあ?」 古泉「ちょっと考えさせて」 キョン(俺の一番新しい記憶は授業終わって家に帰る時だな) 古泉(授業終わって、それから演劇部に……) キョン「……今6時か……」 古泉「僕達やっぱり入院するのかな」 キョン「お前、名前は?」 古泉「……古泉一樹」 キョン「俺は――――、まあキョンでいいよ、とりあえず宜しく」 古泉「……変なあだ名だな、宜しく」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 47 10.78 ID T5yi+IuyO ナース「起きましたか?」 キョン「は、はい」 ナース「命に別状も(略)ですが、明後日まで二人とも入院です」 古泉「明後日まで……か」 キョン「どうしたもんかね」 古泉「やる事無いし何か話す?」 キョン「そうだな」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 53 58.23 ID T5yi+IuyO キョン「お前も北高生?」 古泉「そうだよ、何組?」 キョン「俺5組だけど……お前は?」 古泉「僕9組」 キョン「9組って理系の特進じゃねーか!」 古泉「まあね……そうそう、僕5月に転校してきたんだよ」 キョン「へぇ、なんで?」 古泉「親の都合。いやぁ、案外兵庫も平和だよね、評判は悪いけど」 キョン「そうだな……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 01 01 39.90 ID T5yi+IuyO キョン「俺お前の事どっかで見たような事ある気すんだよな」 古泉「お、記憶復活しそう?」 キョン「うーむ……やっぱ駄目だな……」 古泉「そっか……あ、でもなんか僕も知ってるような気がする、キョンの事」 キョン「知り合いだったのかもな……カチューシャ女とか知らね?」 古泉「今時カチューシャ?どんなの?」 キョン「なんか黄色でリボンつきの」 古泉「あー……2つついてるやつ?」 キョン「そうそう!」 古泉「……知ってる気はするんだけどなー……思い出せないや……」 キョン「うーん……謎だな……」 やっぱ寝る 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 01 58.98 ID T5yi+IuyO 16 古泉「……まあいいや、その内何とかなるでしょ」 キョン「だな、焦らなくてもじきに思い出すさ、日常生活に支障がある程忘れたわけじゃない」 ~中略~ 古泉「病院食あんまり美味しくなかったね……」 キョン「おかゆ味無しって……どうよ」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 14 29.04 ID T5yi+IuyO 古泉「ねぇ、なんか部活入ってた?」 キョン「え?あー……帰宅部だな」 古泉「僕も帰宅部、んで演劇部行こうと昨日思ったんだけど……記憶が……」 キョン「俺も帰る時から記憶無いんだよな」 古泉「そう……。……ふぅ、なんか疲れたな」 キョン「無理もない、……にしても、本当病院って何もないよな」 古泉「ゲームしたいなぁ……」 キョン「どんなゲームやるんだ?」 古泉「ボードゲーム」 キョン「そりゃまた古いな……」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 21 45.77 ID T5yi+IuyO 古泉「まだ8時か……」 キョン「寝るか?」 古泉「でもさっきまで寝てたわけだし」 キョン「だよな、眠くないよな」 コンコン 古泉「はい」 ガチャ 長門「…………」 キョン「さっきの……」 古泉「え?知ってる人ですか?」 長門「……古泉一樹」 古泉「はい?」 長門「私とあなたは知り合い」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 32 27.15 ID T5yi+IuyO 長門「あなたとも」 キョン「俺か?」 長門「そう、私達と先程の女生徒二人は同じ部活」 古泉「えーと……何部ですか?」 長門「SOS団」 キョン「……すまん、それは一体どういう……」 長門「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団、活動内容は、 宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶ事」 キョン「…………」 古泉「……あ、あの……」 長門「私は宇宙人、あなたは超能力者」 キョン「邪気眼遊びか……」 長門「違う。実際の事。涼宮ハルヒには願望を実現する能力がある。 今回あなた達が記憶を失ったのも何か理由があるはず。 涼宮ハルヒに何らかのアクションを検知させる必要がある」 キョン「待て、涼宮ハルヒって誰だ」 長門「黄色いカチューシャ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 52 10.24 ID T5yi+IuyO 古泉「朧気ながら言っている事は理解出来ました、しかし……困りましたね」 キョン「俺も何となく解った気がするが……涼宮ハルヒが何を求めているのかわからんな」 長門「その鍵を見つけるのがあなた達の役割。……それじゃ」 キョン「お、おい、待てよ!」 キョン「……行っちまったよ」 古泉「超能力者って……どういうものかな」 キョン「さぁな……だが何故か信じられる気がする、多分実際、前にその事を知ってたんだろ」 古泉「確かに……物事を手際よく解決させる為……?」 キョン「だとしたら涼宮ハルヒは相当の実力者だろうな……」 古泉「でも鍵なんて言われてもどうしようもないような」 キョン「…………」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 58 51.92 ID T5yi+IuyO キョン「宇宙人ねぇ……」 古泉「……まあ、なんか、でも結局全部忘れてるんだし……今の僕達じゃ……ねぇ?」 キョン「……そうだよな……機を待つしかないな」 古泉「……寝ようか」 キョン「そうだな、寝よう」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 20 59.11 ID T5yi+IuyO 朝 キョン「……ああ、そうか、病院……か」 古泉「…………」 キョン「7時か……あんな時間に寝たしな……」 キョン「おい、古泉、起きてるか?」 古泉「うぅ……、……ああ、キョン……おはよう」 キョン「おはようさん」 古泉「今何時かな?」 キョン「7時だけど……」 古泉「そっか……、……」 キョン「とりあえず起きておいた方が良いだろ、誰か来たら何か話しておきたいしな」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 31 07.61 ID T5yi+IuyO ナース「何か必要な物があったらいつでも呼んでください」 キョン「えっと……ボードゲームとか……ありませんよね」 ナース「あ、オセロならありますよ」 古泉「!」 キョン「じゃあ、宜しくお願いします」 古泉「なんか……嬉しいなぁ」 キョン「この位覚えてるって」 古泉「ところでご飯どうすんの?」 キョン「お粥だけはちょっとなぁ……残すわ」 古泉「……ふふっ」 キョン「理系ってやっぱりオセロも強いのか?」 古泉「まあやってみれば分かると思うよ」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 44 30.11 ID T5yi+IuyO キョン「弱い、弱すぎるぞお前」 古泉「やっぱりこうなるか……」 キョン「にしても、退院したらどうなるんだろうな」 古泉「どう、とは?」 キョン「いや……記憶戻るかなって」 古泉「戻ったら良いよね」 キョン「お前と俺同じ部活だっけ?」 古泉「そういえば……、どんなだったのかな、記憶無くす前は」 キョン「確かに気になるな、だがどうせこんなもんだろうよ」 古泉「もし険悪だったら嫌だな」 キョン「いやそれは無いだろ」 古泉「……なんか妙な感覚になりそうだな」 キョン「俺は既に混乱寸前だ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 59 57.41 ID T5yi+IuyO キョン「テレビつけてみるか?」 古泉「暇だしつけてみようか」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 12 46 13.58 ID T5yi+IuyO 55 古泉「超能力特番の再放送かぁ」 キョン「お前の超能力もこんなもんなのかね」 古泉「案外スプーンとか曲げれたりして!」 キョン「お、丁度スプーンあるしやってみるか?」 古泉「貸して、……」 キョン「…………」 古泉「曲がんない……」 キョン「そりゃそうだろ……」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 13 03 37.22 ID T5yi+IuyO 112 古泉「もういいや、超能力とか絶対無理」 キョン「あれじゃね?記憶喪失とかいう話もドッキリじゃね?」 古泉「でも確かに記憶無いような気もするし……」 キョン「それはあるな……」 ~中略~ キョン「岡部のやつどう考えてもおかしいだろ」 古泉「ふふふっ、確かにあの先生ならやりそうだ」 キョン「はは……、ああ、もう3時半か」 古泉「もう授業終わる頃だね」 キョン「結局今日は話してばっかだったな」 古泉「明日で退院かぁ……なんかちょっと名残惜しいかも」 キョン「課題がないからか?」 古泉「いや、まあ特進だしそれもあるけど……、……ふぁ」 キョン「眠いか?」 古泉「……寝る、「6時には起こして……、んじゃ」 キョン「……寝つくのはえーな」 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 13 13 47.88 ID T5yi+IuyO 119 キョン「ふぅ……、……暇だな……」 コンコン キョン「はい」 ガチャ ハルヒ「キョン、元気?」 みくる「こんにちはぁ」 長門「…………」 キョン「昨日の……」 ハルヒ「体痛くなったりしてない?」 キョン「まあ……大丈夫だけど」 ハルヒ「やっぱりあたしの事思い出せてないみたいね、……古泉君は?」 キョン「寝てるよ」 ハルヒ「まさか昨日から寝っぱなしなんて事ないわよね?」 キョン「いや、さっきまでは起きてたんだが……眠かったらしい」 212 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 14.16 ID mntryc5n0 3レスのみちょいっと失礼 125 ハルヒ「そう……寝ちゃったのね」 キョン「えーと……涼宮だっけ?」 ハルヒ「そうよ! ……あれ、そういえばあたし言ってなかったわよね、古泉君から聞いたの?」 キョン「いや、古泉もお前さんの事知らないみたいだ」 ハルヒ「そうなの!?古泉君まで……、……あ、じゃあ、誰から?」 長門「私が言っておいた」 ハルヒ「あらそう……」 キョン「あー、……っと、あんたと……そこの人は何て名前かな」 みくる「あたしは、朝比奈みくるです」 長門「長門有希」 みくる「改めて挨拶すると、なんか変ですねえ……」 ハルヒ「そうね……、あれだけ長いこと一緒に居たのに」 キョン「……思い出せれたら良いんだがな……。すまん」 ハルヒ「……きっといつか思い出すわよ!そうだ、古泉君起こしてみてくれない?」 キョン「ああ、……古泉ー?」 213 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 30.54 ID mntryc5n0 古泉「うっ……、……うう……ん、…………」 キョン「おい、起きろよ、こら」 古泉「う~~……、…………」 キョン「……駄目だ、起きない」 ハルヒ「む……、仕方無いわね、ちょっと話したかったんだけど……、 あ、そうだ!古泉君とは仲良くやれてる?古泉君あんたの事覚えてた?」 キョン「長門さんとやらに聞いたSOS団ってものの事は俺達二人とも知らねーや」 ハルヒ「有希、いつのまにそんな事話してたの?」 長門「電話」 ハルヒ「ふーん、ならいいけど」 キョン「……? そうそう、古泉とは結構気があってさ。話してると楽しいよ」 ハルヒ「えっ、そうなの!? なんか意外だわ」 214 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 49.37 ID mntryc5n0 キョン「しかし……爆睡だな、疲れちまったんだろうか」 ハルヒ「まあ、病院って何も無いし……、でも良かった。 あんた達よく一緒には居たけどそんなに仲良くなかったような気がするから」 キョン「マジか! 記憶戻った時どうなってるか逆に楽しみな気もする」 ハルヒ「早く戻ると良いわね、……そうだ、退院明日だっけ」 キョン「明日のいつかな? 学校に行くのは明後日になると思うが」 ハルヒ「北高の事はちゃんと覚えてるわよね? でも部活は……」 キョン「俺帰宅部だったような気がするんだが」 ハルヒ「あんたどんだけSOS団の事だけスッポリ忘れちゃってるのよ……、 ……まあいいわ! 学校来たら古泉君とあんたにSOS団の事を1から叩き込んでやるから!」 キョン「はは……そいつは有難いな……、……(宇宙人、か……)」 ハルヒ「……本当古泉君起きる気配無いわね、あたし帰った方が良いかしら」 キョン「いや、どっちでも構わんが……」 みくる「静かにしてあげた方が良さそうですねぇ……」 ハルヒ「そうね……、まあ明後日になったら部室に強制連行するし いつだって話す機会はあるわよね。じゃ、またね、キョン!」 キョン「おう。じゃあな」 みくる「またね、キョンくん。お大事に」 キョン「どうも」 長門「……また」 キョン「あ、ああ……」 452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 47 08.96 ID 4dJCEG8FO 214 キョン「いきなり静かになったな……」 古泉「……すぅ、……すぅ」 キョン「マジで起きないなこいつ」 ベシッ 古泉「あうっ!?」 キョン「…………」 古泉「いっ、いきなり何すんの!!」 キョン「おはようさん、もう客人はお帰りになっちまったぞ」 古泉「誰か来てたの? 今何時……?」 キョン「えーとだな……涼宮ハルヒと、長門有希と……朝比奈さんだっけ」 古泉「長門さんが鍵の人だっけ、あぁもう! なんで起こしてくれなかったんだよ!」 キョン「起こしても起きなかったんだよ!」 古泉「嘘だッ!」 キョン「まあどっちにしろ涼宮ハルヒの前で鍵とか言うのはあまり良くないと思うぞ」 古泉「そうかな? 絶対なんか言った方が良いと思う」 キョン「どうかな……」 古泉「……5時か……、あーあ、……記憶……記憶……」 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 48 14.20 ID 4dJCEG8FO 452 キョン「ハルヒが言ってたんだけどさ、明後日は俺達の部活についてまた教えてくれるらしい。その時また手掛かりがあるかも」 古泉「なんか実験椅子とかありそうで嫌だな」 キョン「いや、それは流石にないだろ……」 ~また中略~ 古泉「風呂入りたい!」 キョン「俺もそれには同意するが……いきなりでかい声出すなよ」 コンコン 古泉「どーぞ!」 キョン(不機嫌だな……) 長門「…………」 キョン「またあんた一人か?」 長門「そう」 古泉「長門さんか……」 長門「鍵……」 キョン「全然手掛かり無しだ」 454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 50 47.14 ID 4dJCEG8FO 453 長門「そう……」 キョン「……」 古泉「……えっと」 長門「…………古泉一樹、あなたは涼宮ハルヒの前では敬語を使って」 古泉「偉い人なんですか?」 長門「あなたの立場上はそうした方が良いというだけの話」 古泉「うーん……、なんか納得いかないけど、……解った」 長門「そうすれば起きる事が出来た」 古泉「え?」 長門「口調の相違は涼宮ハルヒの理想に反する」 古泉「もしかして理想の上で関係が成り立ってるの……?」 長門「そういうわけではない。それじゃ」 バタン 古泉「……記憶戻らなかったらどうなってるのかな」 キョン「そうだ、お前生活はどうよ?」 古泉「生活? 何も問題ないよ、なんで?」 キョン「そうか。いや、なんとなくだ」 古泉「看護婦さん、明日の昼帰らせて貰えるって言ってたね」 キョン「やっと帰れるな。にしてもお前と同室で良かったよ」 古泉「誰かが手を回したんだと思うけど……僕もキョンと話せて楽しかったよ」 キョン「ああ、そんな事全然考えてなかったぜ……、なんかどっかの超能力関係の機関とかが介入してたりしてな」 古泉「そんな非現実的な話があるもんか」 キョン「だよな……」 古泉「……ふぅ」 キョン「……」 510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21 36 06.26 ID TAtLH7kH0 506 「じゃ決定ね! いい? 遅刻しちゃ駄目よ? 午前10時に集合だから」 結構早い時間なんだな。勿論学校には及ばないが。 俺と古泉は適当にはいはい返事をして、やっとの事で部室に入れてもらった。が。 そこにはメイド姿で靴を履き替えている朝比奈さんが居た。 何だこれは。何故こんな辺境の学校に美少女メイドが居るんだ。 「みくるちゃんにはメイド服を着るように言ってあるのよ」 下の名前はみくるだったか。朝比奈さんの上履きが赤かった事により やっとその人が二年生という事を知った。まさか上級生だとは……。 ……部室の隅では長門が俺達を見向きもせず、広辞苑並に分厚い本を高速で読んでいた。 とことん変な部活だな、ここは。……不思議探し、ねえ。 511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 21 36 47.63 ID TAtLH7kH0 510 「あっ、キョンくん、古泉くん、あの……これ」 声を上げたのは朝比奈さんだった。なんかの箱を鞄から取り出し、 俺達二人に手渡して深々とお辞儀をした。 「このぐらいで謝罪出来るとは思えないけど、でもこのぐらいしか出来なくて……ごめんなさい」 中に何が入っているかは解らないが、謝罪の品物だろう。 「気にしないでくださいよ、俺はピンピンしてるんですし」 古泉と俺は朝比奈さんに意地でも悪気を感じさせないようにフォローを入れまくり、 涼宮も「気にしないこと! 団長命令よ!」とか、団長の特権らしきものを発揮してくれた。 その内、この前からあまり表情が無かった朝比奈さんにチューリップのような笑顔が咲く。 うん、やはり美少女には笑顔が似合うな。 「ところでキョン、古泉君。記憶喪失ってどこまで忘れたの?」 ここで涼宮の話題転換だ。俺としちゃ何かを忘れたという意識すらあまりないんだが。 ん? 今まで俺は帰宅部じゃなかったか……? なんとなく部室を見渡すと、目に入ったのは黒板に貼り付けてある写真だった。 近寄って見てみると、古泉と俺が海でツーショットで写っている写真、 同じ時に撮ったと思わしき、長門、涼宮、朝比奈さん、古泉が全員水着で写っている写真。 ……どうやら本当に俺達はこの部の部員だったらしい。 帰宅部だったと思った。そんな事を話したらおかしい奴と思われるか。 俺はその辺りは暈して、だがSOS団の事だけを忘れているようだ、という事は伝えた。 662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 17 39 34.51 ID 6ku8lFX50 511 俺が話し終えると、涼宮の顔色はあからさまに悪くなっていた。 正直すぎたか、少し後悔した。 「なんでそんなにあたし達の事だけ……」 その瞳は寂しそうに揺れた気がした。何か声をかけようかと迷っていたら、 「古泉君も同じ?」 「はい、なんだかよく解らないんです、今まで普通に生活してたような気もして」 「よくわかんないわね……」 ここでまた沈黙が走った。古泉と涼宮の会話によって考える時間はあったが それでもまだまだ足りず、ついでに言うタイミングも逃してしまっているような気がして、 「そうだ、あたし軽音楽部行かなきゃ! 後は好きにしてて、じゃあね」 悩んでいる間に涼宮はさっさと部室を飛び出してしまった。 ……好きにしてろと言われても困るんだが……。 「俺達は記憶喪失する前は何をしてたんですか?」 朝比奈さんに聞いてみると、どうやら部室の真ん中の机を挟んで毎日ボードゲームに励んでいたそうだ。 ロッカーの中を拝見させて頂くと、俺達のものと思わしきボードや駒が沢山入っていた。 そういや俺いつの間にチェスのルールなんて知ってるんだ? ……まあいい。長くなる。 「古泉、これやるか」 とりあえず病院でオセロはやり尽くしたし、囲碁の盤を取り出した。 部室内が夕日で紅く染まった頃、涼宮は再び部室に戻ってきて 「これにて解散! また明日ね!」 と叫んだ。 一瞬呆気に取られたが、解散なら解散でいい。どうせやる事がない部活だったんだろう。 672 名前:2番手はgdgdなようです[] 投稿日:2008/04/12(土) 19 42 39.10 ID 6ku8lFX50 「帰るか」 鞄を持って立ち上がる。古泉の能天気な声を途中まで聞き、 「途中まで一緒に帰ろうよ、そうだ、キョンは帰りどうす――」 「うわっ!?」 思わず驚いて声を上げた。いつの間にか古泉の背後に逆光で暗くなった長門の姿が 古泉も自分の背後を見て息を飲む。 長門は俺達のリアクションを意外だと思ったのか、一瞬言いようのない無言の空気が走った。 「古泉一樹。あなたも……、二人はまだ帰るべきではない」 「な、なんだ? なんかあるのか?」 「そう。ついてきて欲しい」 部室内に誰かの着信音が鳴ったと思ったら、長門の鞄からそれは聞こえている。 長門のもので間違いないだろう。 しかし本人はその電話に出ることもせず、何か呪文のような言葉を呟いた。途端。 「目を閉じて」 その一言と共に、いきなり鳩尾だけが重くなるような感覚に陥った。 しかしそれもたった一瞬の事で、「もういい」と声が掛かった。 俺達が居た場所は部室だったよな? 驚くことに現在俺達は何故かどっかの横断歩道の前に居た。 674 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/12(土) 20 16 27.39 ID 6ku8lFX50 夕方の横断歩道。妙な既視感。この変な感覚もなんだか覚えがあるような気がした。 歩行者用信号機が青に変わる。長門は俺の服の袖と、 あわあわ言いながら辺りを見渡す古泉の手を掴みずんずん進んでいく。 「あなたは古泉一樹の右手を掴んで」 こうか。俺が右手を掴んだのを見て、長門は古泉の左手を掴んだ。 「な、なんだよ! 何かするなら言ってよ!!」 古泉は怯えきって俺達の手を振り払おうと暴れるが、それも長門が押さえつけ、 ついでに目も手で覆っている。ここまで来るとなんだか不憫だな、 そんでもって周りの冷ややかな視線も気になる……と思っていると、 多分瞬きをした直後だろう、世界の全てが灰色になっていた。 いいのか、これ。 開放され、文句を言おうと口を開いた古泉だったが 流石に周囲の異変に先に気がついたらしい。案の定青くなって開いた口を開けっ放しにしている。 「閉鎖空間」 静かすぎて耳鳴りがする程の空間に長門の澄んだ声が響き渡った。 676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 20 37 20.07 ID 6ku8lFX50 「世界から断絶された次元断層の隙間」 そんな事言われてもな。 「この空間に入り込めたのは古泉一樹に力がまだ十分に残っていたから」 古泉は口を閉ざし、周囲を見渡す。正気に戻ったらしい。 「閉鎖空間だっけ? 一体なんなんだ、ここは」 「あっはっはっは、何ここ! もう無理だって、あはははは!」 かと思いきや急に噴き出して笑った。前言撤回。全然正気じゃない。 「涼宮ハルヒの精神状態がマイナス面に大きく変化した時に発生する。 この空間は放置すれば徐々に拡大していき、 私達が世界と呼んでいる元の場所と閉鎖空間は入れ替わる」 古泉の大笑いで耳が痛い。しかし自分でも思ったが、えらく冷静だな、俺。 潜在意識でこの場所を覚えているんだろうか。 683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 21 05 37.07 ID 6ku8lFX50 「この場所を消すにはどうすればいいんだ?」 「古泉一樹の力が必要となる。これは私の役目ではない。あれ」 長門の白い人差し指の先を追う。遠くの高層ビルの向こうに、青い発光体があった。 「涼宮ハルヒのストレスが異次元で具現化されたもの。 あれで涼宮ハルヒは周囲の物を破壊する幻想を異次元で実現させている」 ゆっくりと歩き、ビルの陰から姿を見せる、……青い巨人。 そいつは腕を振り上げて、建物を破壊した。いつの間にか笑い声は止まっている。 「あれを消去するにはあなたの力が必要」 笑顔で放心している古泉の腕を長門が掴んだ。 「無理だってー!」 笑いながら涙目で巨人の方に引きずられていった。あんなのがあれと戦えるのか? 長門の静かな声に対し古泉が騒いでいたが、その内「あーもう」とか声が聞こえて、 赤い光がゆっくりと古泉の体を包んでいく。 まだ破壊活動を続ける巨人の周りを、古泉の今纏っている光と同じような色の発光体が旋回している。 巨人の腕があの数個の紅玉に切り落とされたと同時に古泉の姿は急に変化した。 球体の赤い光を纏い、不安定に揺らめきながら空に舞い上がり巨人へと向かう。 その古泉の成れの果ても加わって、青い巨人の姿はあっさり分解された。 684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 21 08 19.68 ID 6ku8lFX50 赤い光はそれぞれコンタクトを取るように近くに集結し、 暫くお互いの周りをぐるぐる回り一斉にバラバラになった。 一つだけ動きの鈍い奴がのろのろとこっちに向かってくる。 俺達――いつの間にか長門は俺の横に居た――の頭上近くまで来た所で、 「うわあぁっ!?」 突如赤い光が消え、派手な音を立てて落っこちた。 「……大丈夫か?」 古泉は苦虫を噛んだような表情で自分の体をさすっている。 飛び立つ前と比べテンションが随分下がってるな。 気付くと、灰色の空にヒビが入っていて驚いた。 「そこは危険」 長門の手招きに慌てて古泉を引きずる。空をもう一度見上げると、既に亀裂は割れる寸前で。 俺がさっきまで居た横断歩道を車が走っていた。いつの間にかあの空間は崩壊していたらしい。 694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 21 51 49.57 ID 6ku8lFX50 喧騒がやけに耳についた。しかし日常に戻ってきた事に安心を覚える。 「痛い……」 戻ってきて最初の台詞がそれか。 「後は大丈夫、古泉一樹。あなたは超能力の使い方はもう思い出したはず」 「うう、でも変な事ばかり思い出して頭が混乱しそう……!」 聞いてるこっちが焦りそうな声を出してから、そのまま頭を抱えて喋らなくなった。 そっとしておいてやりたいのは山々だが、人の目が気になる。 俺はやっぱり古泉を引きずって、とりあえず喫茶店の中まで入った。勿論長門も。 695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 21 52 00.42 ID 6ku8lFX50 「ああ、もう! なんかスッキリしない!」 喫茶店に入るや否や机に伏せ、ずっとだんまりだった古泉が突然顔を上げて叫んだ。 だからいきなり大声を出すなって。病院じゃないだけまだ良いのかもしれんが。 しかしこの不機嫌具合は入院してた時を思い出すな。 あと何か似たような愚痴り方をする奴がどっかに居たような覚えがある。 「俺は全然思い出せてないがな」 何を見ても驚かなかったのは俺の性格に合ってるような気もしてきた。 「ところで、思い出した事はなんなんだ?」 「涼宮ハルヒの能力がどうとか急に頭に流れ込んできて……ああ、もう理解出来ない」 超能力、……か。超能力者にしか解らない感覚があるってのはよく聞く話だな。 「もう帰りたい」 何も頼んでいないのに机に添えてあった割り箸を割ったり包装紙を千切ったりしている。 こりゃまともに話す気力も無さそうだ。 696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 21 54 16.24 ID 6ku8lFX50 俺も腕時計を見る。 「げっ! もう7時じゃねーか!」 思わず古泉と同じように声を上げてしまった。 ぶっちゃけここが何処なんだか解らないし、あれはテレポートと考えて間違いないだろう。 「長門、俺も早く帰らないと今度こそお袋に袋叩きされる」 古泉の横で静かに水入りコップを見ていた長門は非常に薄い反応で、 「わかった」 また呪文を唱え始めた。いきなり椅子を無くし尻餅をついて、 誰かに見られていないかと思ったのだが、幸いそこは俺の部屋だった。 ……いや、これはこれで不都合なんだがな。 いつの間に帰ってきてたのかとどやされそうだ。俺も訳わからん。 699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 22 03 28.16 ID 6ku8lFX50 いやしかしあれだけ言って俺の部屋までテレポートさせるなんて…… 長門は気が利くんだかどうなんだか。 部屋から出て一階に降り、リビングに入ると たまたま母が出かけていると妹が教えてくれた。これはマジでラッキーだぜ。 さて、とりあえず俺は色々気にせずさっさと寝ることに決め込んで実行したわけだが、 突然の出来事が起きたせいで俺は起こされた。午前3時。 普段の俺なら熟睡タイムを返せと言う所だが、今回は仕方無かったといえよう。 夢の中に古泉と長門と涼宮が現れたと思ったらそれは夢ではなかったというわけだ。 712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 22 43 40.46 ID 6ku8lFX50 それは初めてどころか、既に見た事のある光景だった。 俺と古泉が部室で言い争っているシーン。 それはモニターのようなものに映っていて、俺(本体)と涼宮と長門が見ている。 涼宮は横で俺に何か非難の言葉を言っているが、夢のようにまるで聞こえない。 しかしモニターに映る俺達の声はしっかり聞こえていて、やっとそこで俺は思い出した。 事故る前日、古泉と俺の言い争いがあったんだ。 ハルヒが言えば易々と同意していたような事柄を俺が言ったら反論してきやがったから 思わず言い返して喧嘩になったんだっけな。 それを見たハルヒは、古泉にもっと自分の意見を言って欲しいと思ったんだろう。 713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 22 43 52.74 ID 6ku8lFX50 最初俺が思い出したのはその断片だけで、その時の混乱ぶりは 閉鎖空間から戻ってきた古泉と同じ感覚だった事は間違いないだろう。 しかし思い出せる切欠が見つかり、やけに気分が高揚して 俺はえらく早い時間に駅前の待ち合わせ場所に行ってしまい、 まず来たハルヒを捕まえ、9時半にようやく現れた古泉に言ってやったのさ。 「もっと自分を晒け出せ、この前は悪かった」 とな。 言われた古泉の顔には?マークが浮かんでいたが、ハルヒの単純さはこの時点で解っていた。 俺の判断は正解だったらしい、市内探索のクジ引きでは俺と古泉が赤を引き、 ハルヒ達女子三人と別れた瞬間記憶が蘇ったってわけさ。 この前、という単語が出た時点で、ハルヒは俺が記憶を取り戻したと認識してくれたらしい。 714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/12(土) 22 44 09.64 ID 6ku8lFX50 あれだけで復活したって事に驚きだが、ハルヒも意外と団員の精神を尊んでいるという事実と、 古泉が超能力者でなければあんな感じだったのか、という面白さの両方を得て 俺はこの事件が起こってむしろ良かったかもしれない、とは思ったのだが。 古泉は頭を抱え肘で顔を隠し、ベンチに座って暫く悶えていた。 「忘れてください」と何度も言ってな。 あんな別人みたいな古泉を誰が忘れてやるもんかよ。 きっと古泉自身も忘れているはずだ、これから俺が思い出させてやる。 覚悟しとけ。 そう言い放ってやると、閉鎖空間で喚いていた時のあいつよりは少し落ち着いていたしぎこちなかったが、 「無理だって」 という、全く同じ一言が返ってきた。
https://w.atwiki.jp/pocatwiki/pages/14.html
POCの歴史を知るための資料を各ページに整理している。 年表四種(年表・暴走年表・減速年表・パスミス年表)POC開始から現在に至るまでの主要な出来事を、ジャンルごとに四つの年表にまとめた。 各年の出来事POC開始から(開始以前も含む)の出来事や雰囲気の移り変わりを年ごとにまとめて記載。 POCの歴史的イベントPOCで起こった出来事の中で特に大規模で、会員の記憶に強く残るようなイベントを記載。 二大長寿スレ・詳細二つの「長寿スレ」POCとPHの特徴を詳しく書きたいんだが…… 三大外伝(AA史・暴走史・キャッシュ史)POCの歴史に大きな影響を与えた3つの事柄を外伝と称して記載。 未完成のページも多いのでちょっとずつ編集していきます。
https://w.atwiki.jp/453123/pages/26.html
食べ物系はなるべく用意しとけ!!!!!!!!!!!! これが要塞攻略の鍵だ アビリティ 超猛毒攻撃 マックスプロテクション これで要塞攻略間違いなし
https://w.atwiki.jp/453123/pages/16.html
国王グラマラスBaby 特徴 編集求む 新規登録者への対応 編集求む 本人談
https://w.atwiki.jp/attackbucari/pages/28.html
毎年3月下旬に開催される新世代クイズプレーヤーによる基本問題No.1決定戦。 全参加者を48人までに落とす1Rの100問ペーパーテストは、 多くの学生クイズプレーヤーにとって受験よりも突破したい壁である。 ※ちなみに、去年の通過倍率は約4,79倍 参考までに東京大学の倍率が約4.9倍 このことから、abcの通過の難しさが良く分かる ちなみに、最年少1R突破記録は中学2年生である。
https://w.atwiki.jp/kangaru/pages/12.html
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 16 10.80 ID T5yi+IuyO ハルヒ「キョン!気がついた?」 キョン「……ここは……」 みくる「良かったぁ……、もしキョンくんの目が覚めなかったら、あたし……」 キョン「……?お前ら……誰だ?」 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 19 43.76 ID T5yi+IuyO ハルヒ「……嘘……、嘘でしょ?ねぇ、キョン……」 みくる「あ……あたしのせいだ……ふ、ふぇえ」 長門「……記憶喪失」 キョン「え?」 長門「あなたは記憶を失った」 キョン「……ドッキリだろ?」 長門「真実」 ハルヒ「みくるちゃんとあたしを庇って、あんた達車に引かれちゃったのよ」 キョン「あんた達……?」 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 23 47.38 ID T5yi+IuyO 長門「そこの男子生徒と共に」 キョン「こいつもひかれたのか」 みくる「あたしがあの時飛び出さなかったら涼宮さんも危ない目に遭わなくて済んで、 キョンくんと古泉くんも……うぅっ……」 ハルヒ「あれは仕方なかったのよ……」 キョン「何が何だかサッパリだ、少し考える時間をくれよ」 ハルヒ「……あたし……帰る、みくるちゃん、行きましょ」 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 28 37.04 ID T5yi+IuyO キョン「嵐は去ったか」 古泉「…………ぅ」 キョン(起きたか?) 古泉「……うぅん……」 キョン「よ、よう」 古泉「今何時……?」 キョン「いや、俺もわかんねーや」 古泉「うわ!あんた誰」 キョン「お前も記憶喪失かな」 古泉「何ここ……病院?」 キョン「俺達、なんか女子を庇ってひかれたらしい」 古泉「どんな子?」 キョン「栗毛でロングヘアで……」 古泉「知らないなぁ……」 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 38 58.43 ID T5yi+IuyO 古泉「いきなり記憶喪失とか言われたって……」 キョン「なあ?」 古泉「ちょっと考えさせて」 キョン(俺の一番新しい記憶は授業終わって家に帰る時だな) 古泉(授業終わって、それから演劇部に……) キョン「……今6時か……」 古泉「僕達やっぱり入院するのかな」 キョン「お前、名前は?」 古泉「……古泉一樹」 キョン「俺は――――、まあキョンでいいよ、とりあえず宜しく」 古泉「……変なあだ名だな、宜しく」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 47 10.78 ID T5yi+IuyO ナース「起きましたか?」 キョン「は、はい」 ナース「命に別状も(略)ですが、明後日まで二人とも入院です」 古泉「明後日まで……か」 キョン「どうしたもんかね」 古泉「やる事無いし何か話す?」 キョン「そうだな」 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 00 53 58.23 ID T5yi+IuyO キョン「お前も北高生?」 古泉「そうだよ、何組?」 キョン「俺5組だけど……お前は?」 古泉「僕9組」 キョン「9組って理系の特進じゃねーか!」 古泉「まあね……そうそう、僕5月に転校してきたんだよ」 キョン「へぇ、なんで?」 古泉「親の都合。いやぁ、案外兵庫も平和だよね、評判は悪いけど」 キョン「そうだな……」 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 01 01 39.90 ID T5yi+IuyO キョン「俺お前の事どっかで見たような事ある気すんだよな」 古泉「お、記憶復活しそう?」 キョン「うーむ……やっぱ駄目だな……」 古泉「そっか……あ、でもなんか僕も知ってるような気がする、キョンの事」 キョン「知り合いだったのかもな……カチューシャ女とか知らね?」 古泉「今時カチューシャ?どんなの?」 キョン「なんか黄色でリボンつきの」 古泉「あー……2つついてるやつ?」 キョン「そうそう!」 古泉「……知ってる気はするんだけどなー……思い出せないや……」 キョン「うーん……謎だな……」 やっぱ寝る 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 01 58.98 ID T5yi+IuyO 16 古泉「……まあいいや、その内何とかなるでしょ」 キョン「だな、焦らなくてもじきに思い出すさ、日常生活に支障がある程忘れたわけじゃない」 ~中略~ 古泉「病院食あんまり美味しくなかったね……」 キョン「おかゆ味無しって……どうよ」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 14 29.04 ID T5yi+IuyO 古泉「ねぇ、なんか部活入ってた?」 キョン「え?あー……帰宅部だな」 古泉「僕も帰宅部、んで演劇部行こうと昨日思ったんだけど……記憶が……」 キョン「俺も帰る時から記憶無いんだよな」 古泉「そう……。……ふぅ、なんか疲れたな」 キョン「無理もない、……にしても、本当病院って何もないよな」 古泉「ゲームしたいなぁ……」 キョン「どんなゲームやるんだ?」 古泉「ボードゲーム」 キョン「そりゃまた古いな……」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 21 45.77 ID T5yi+IuyO 古泉「まだ8時か……」 キョン「寝るか?」 古泉「でもさっきまで寝てたわけだし」 キョン「だよな、眠くないよな」 コンコン 古泉「はい」 ガチャ 長門「…………」 キョン「さっきの……」 古泉「え?知ってる人ですか?」 長門「……古泉一樹」 古泉「はい?」 長門「私とあなたは知り合い」 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 32 27.15 ID T5yi+IuyO 長門「あなたとも」 キョン「俺か?」 長門「そう、私達と先程の女生徒二人は同じ部活」 古泉「えーと……何部ですか?」 長門「SOS団」 キョン「……すまん、それは一体どういう……」 長門「世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団、活動内容は、 宇宙人、未来人、異世界人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶ事」 キョン「…………」 古泉「……あ、あの……」 長門「私は宇宙人、あなたは超能力者」 キョン「邪気眼遊びか……」 長門「違う。実際の事。涼宮ハルヒには願望を実現する能力がある。 今回あなた達が記憶を失ったのも何か理由があるはず。 涼宮ハルヒに何らかのアクションを検知させる必要がある」 キョン「待て、涼宮ハルヒって誰だ」 長門「黄色いカチューシャ」 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 52 10.24 ID T5yi+IuyO 古泉「朧気ながら言っている事は理解出来ました、しかし……困りましたね」 キョン「俺も何となく解った気がするが……涼宮ハルヒが何を求めているのかわからんな」 長門「その鍵を見つけるのがあなた達の役割。……それじゃ」 キョン「お、おい、待てよ!」 キョン「……行っちまったよ」 古泉「超能力者って……どういうものかな」 キョン「さぁな……だが何故か信じられる気がする、多分実際、前にその事を知ってたんだろ」 古泉「確かに……物事を手際よく解決させる為……?」 キョン「だとしたら涼宮ハルヒは相当の実力者だろうな……」 古泉「でも鍵なんて言われてもどうしようもないような」 キョン「…………」 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 07 58 51.92 ID T5yi+IuyO キョン「宇宙人ねぇ……」 古泉「……まあ、なんか、でも結局全部忘れてるんだし……今の僕達じゃ……ねぇ?」 キョン「……そうだよな……機を待つしかないな」 古泉「……寝ようか」 キョン「そうだな、寝よう」 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 20 59.11 ID T5yi+IuyO 朝 キョン「……ああ、そうか、病院……か」 古泉「…………」 キョン「7時か……あんな時間に寝たしな……」 キョン「おい、古泉、起きてるか?」 古泉「うぅ……、……ああ、キョン……おはよう」 キョン「おはようさん」 古泉「今何時かな?」 キョン「7時だけど……」 古泉「そっか……、……」 キョン「とりあえず起きておいた方が良いだろ、誰か来たら何か話しておきたいしな」 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 31 07.61 ID T5yi+IuyO ナース「何か必要な物があったらいつでも呼んでください」 キョン「えっと……ボードゲームとか……ありませんよね」 ナース「あ、オセロならありますよ」 古泉「!」 キョン「じゃあ、宜しくお願いします」 古泉「なんか……嬉しいなぁ」 キョン「この位覚えてるって」 古泉「ところでご飯どうすんの?」 キョン「お粥だけはちょっとなぁ……残すわ」 古泉「……ふふっ」 キョン「理系ってやっぱりオセロも強いのか?」 古泉「まあやってみれば分かると思うよ」 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 44 30.11 ID T5yi+IuyO キョン「弱い、弱すぎるぞお前」 古泉「やっぱりこうなるか……」 キョン「にしても、退院したらどうなるんだろうな」 古泉「どう、とは?」 キョン「いや……記憶戻るかなって」 古泉「戻ったら良いよね」 キョン「お前と俺同じ部活だっけ?」 古泉「そういえば……、どんなだったのかな、記憶無くす前は」 キョン「確かに気になるな、だがどうせこんなもんだろうよ」 古泉「もし険悪だったら嫌だな」 キョン「いやそれは無いだろ」 古泉「……なんか妙な感覚になりそうだな」 キョン「俺は既に混乱寸前だ」 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 08 59 57.41 ID T5yi+IuyO キョン「テレビつけてみるか?」 古泉「暇だしつけてみようか」 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 12 46 13.58 ID T5yi+IuyO 55 古泉「超能力特番の再放送かぁ」 キョン「お前の超能力もこんなもんなのかね」 古泉「案外スプーンとか曲げれたりして!」 キョン「お、丁度スプーンあるしやってみるか?」 古泉「貸して、……」 キョン「…………」 古泉「曲がんない……」 キョン「そりゃそうだろ……」 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 13 03 37.22 ID T5yi+IuyO 112 古泉「もういいや、超能力とか絶対無理」 キョン「あれじゃね?記憶喪失とかいう話もドッキリじゃね?」 古泉「でも確かに記憶無いような気もするし……」 キョン「それはあるな……」 ~中略~ キョン「岡部のやつどう考えてもおかしいだろ」 古泉「ふふふっ、確かにあの先生ならやりそうだ」 キョン「はは……、ああ、もう3時半か」 古泉「もう授業終わる頃だね」 キョン「結局今日は話してばっかだったな」 古泉「明日で退院かぁ……なんかちょっと名残惜しいかも」 キョン「課題がないからか?」 古泉「いや、まあ特進だしそれもあるけど……、……ふぁ」 キョン「眠いか?」 古泉「……寝る、「6時には起こして……、んじゃ」 キョン「……寝つくのはえーな」 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/10(木) 13 13 47.88 ID T5yi+IuyO 119 キョン「ふぅ……、……暇だな……」 コンコン キョン「はい」 ガチャ ハルヒ「キョン、元気?」 みくる「こんにちはぁ」 長門「…………」 キョン「昨日の……」 ハルヒ「体痛くなったりしてない?」 キョン「まあ……大丈夫だけど」 ハルヒ「やっぱりあたしの事思い出せてないみたいね、……古泉君は?」 キョン「寝てるよ」 ハルヒ「まさか昨日から寝っぱなしなんて事ないわよね?」 キョン「いや、さっきまでは起きてたんだが……眠かったらしい」 212 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 14.16 ID mntryc5n0 3レスのみちょいっと失礼 125 ハルヒ「そう……寝ちゃったのね」 キョン「えーと……涼宮だっけ?」 ハルヒ「そうよ! ……あれ、そういえばあたし言ってなかったわよね、古泉君から聞いたの?」 キョン「いや、古泉もお前さんの事知らないみたいだ」 ハルヒ「そうなの!?古泉君まで……、……あ、じゃあ、誰から?」 長門「私が言っておいた」 ハルヒ「あらそう……」 キョン「あー、……っと、あんたと……そこの人は何て名前かな」 みくる「あたしは、朝比奈みくるです」 長門「長門有希」 みくる「改めて挨拶すると、なんか変ですねえ……」 ハルヒ「そうね……、あれだけ長いこと一緒に居たのに」 キョン「……思い出せれたら良いんだがな……。すまん」 ハルヒ「……きっといつか思い出すわよ!そうだ、古泉君起こしてみてくれない?」 キョン「ああ、……古泉ー?」 213 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 30.54 ID mntryc5n0 古泉「うっ……、……うう……ん、…………」 キョン「おい、起きろよ、こら」 古泉「う~~……、…………」 キョン「……駄目だ、起きない」 ハルヒ「む……、仕方無いわね、ちょっと話したかったんだけど……、 あ、そうだ!古泉君とは仲良くやれてる?古泉君あんたの事覚えてた?」 キョン「長門さんとやらに聞いたSOS団ってものの事は俺達二人とも知らねーや」 ハルヒ「有希、いつのまにそんな事話してたの?」 長門「電話」 ハルヒ「ふーん、ならいいけど」 キョン「……? そうそう、古泉とは結構気があってさ。話してると楽しいよ」 ハルヒ「えっ、そうなの!? なんか意外だわ」 214 名前:2番手[] 投稿日:2008/04/10(木) 20 10 49.37 ID mntryc5n0 キョン「しかし……爆睡だな、疲れちまったんだろうか」 ハルヒ「まあ、病院って何も無いし……、でも良かった。 あんた達よく一緒には居たけどそんなに仲良くなかったような気がするから」 キョン「マジか! 記憶戻った時どうなってるか逆に楽しみな気もする」 ハルヒ「早く戻ると良いわね、……そうだ、退院明日だっけ」 キョン「明日のいつかな? 学校に行くのは明後日になると思うが」 ハルヒ「北高の事はちゃんと覚えてるわよね? でも部活は……」 キョン「俺帰宅部だったような気がするんだが」 ハルヒ「あんたどんだけSOS団の事だけスッポリ忘れちゃってるのよ……、 ……まあいいわ! 学校来たら古泉君とあんたにSOS団の事を1から叩き込んでやるから!」 キョン「はは……そいつは有難いな……、……(宇宙人、か……)」 ハルヒ「……本当古泉君起きる気配無いわね、あたし帰った方が良いかしら」 キョン「いや、どっちでも構わんが……」 みくる「静かにしてあげた方が良さそうですねぇ……」 ハルヒ「そうね……、まあ明後日になったら部室に強制連行するし いつだって話す機会はあるわよね。じゃ、またね、キョン!」 キョン「おう。じゃあな」 みくる「またね、キョンくん。お大事に」 キョン「どうも」 長門「……また」 キョン「あ、ああ……」 452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 47 08.96 ID 4dJCEG8FO 214 キョン「いきなり静かになったな……」 古泉「……すぅ、……すぅ」 キョン「マジで起きないなこいつ」 ベシッ 古泉「あうっ!?」 キョン「…………」 古泉「いっ、いきなり何すんの!!」 キョン「おはようさん、もう客人はお帰りになっちまったぞ」 古泉「誰か来てたの? 今何時……?」 キョン「えーとだな……涼宮ハルヒと、長門有希と……朝比奈さんだっけ」 古泉「長門さんが鍵の人だっけ、あぁもう! なんで起こしてくれなかったんだよ!」 キョン「起こしても起きなかったんだよ!」 古泉「嘘だッ!」 キョン「まあどっちにしろ涼宮ハルヒの前で鍵とか言うのはあまり良くないと思うぞ」 古泉「そうかな? 絶対なんか言った方が良いと思う」 キョン「どうかな……」 古泉「……5時か……、あーあ、……記憶……記憶……」 453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 48 14.20 ID 4dJCEG8FO 452 キョン「ハルヒが言ってたんだけどさ、明後日は俺達の部活についてまた教えてくれるらしい。その時また手掛かりがあるかも」 古泉「なんか実験椅子とかありそうで嫌だな」 キョン「いや、それは流石にないだろ……」 ~また中略~ 古泉「風呂入りたい!」 キョン「俺もそれには同意するが……いきなりでかい声出すなよ」 コンコン 古泉「どーぞ!」 キョン(不機嫌だな……) 長門「…………」 キョン「またあんた一人か?」 長門「そう」 古泉「長門さんか……」 長門「鍵……」 キョン「全然手掛かり無しだ」 454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/11(金) 12 50 47.14 ID 4dJCEG8FO 453 長門「そう……」 キョン「……」 古泉「……えっと」 長門「…………古泉一樹、あなたは涼宮ハルヒの前では敬語を使って」 古泉「偉い人なんですか?」 長門「あなたの立場上はそうした方が良いというだけの話」 古泉「うーん……、なんか納得いかないけど、……解った」 長門「そうすれば起きる事が出来た」 古泉「え?」 長門「口調の相違は涼宮ハルヒの理想に反する」 古泉「もしかして理想の上で関係が成り立ってるの……?」 長門「そういうわけではない。それじゃ」 バタン 古泉「……記憶戻らなかったらどうなってるのかな」 キョン「そうだ、お前生活はどうよ?」 古泉「生活? 何も問題ないよ、なんで?」 キョン「そうか。いや、なんとなくだ」 古泉「看護婦さん、明日の昼帰らせて貰えるって言ってたね」 キョン「やっと帰れるな。にしてもお前と同室で良かったよ」 古泉「誰かが手を回したんだと思うけど……僕もキョンと話せて楽しかったよ」 キョン「ああ、そんな事全然考えてなかったぜ……、なんかどっかの超能力関係の機関とかが介入してたりしてな」 古泉「そんな非現実的な話があるもんか」 キョン「だよな……」 古泉「……ふぅ」 キョン「……」