約 1,144,460 件
https://w.atwiki.jp/overmass/pages/149.html
種族「人間種」 ステータスはLV100・全スキルLV100・親密度最大時 名称 タイプ 基礎 ロール HP 攻撃力 防御力 素早さ 星炎の破壊者 力 魔法 アタッカー 8,041 8,446 3,344 385 不屈の空戦魔導師 心 魔法 アタッカー 8,535 8,979 3,553 407 閃光の空戦魔導師 心 物理 アタッカー 8,036 8,589 3,462 459 迅雷の強襲者 心 物理 アタッカー 7,573 8,079 3,258 433 夜天の書の主 知 魔法 エンハンサー 7,350 6,420 3,685 447 闇の統御者 知 魔法 アタッカー 7,806 8,202 3,430 400 星炎の破壊者 【コラボ】魔法少女と魔導の王 不屈の空戦魔導師 【コラボ】魔法少女と魔導の王 閃光の空戦魔導師 【コラボ】魔法少女と魔導の王 迅雷の強襲者 【コラボ】魔法少女と魔導の王 夜天の書の主 【コラボ】魔法少女と魔導の王 闇の統御者 【コラボ】魔法少女と魔導の王
https://w.atwiki.jp/casterchronicle/pages/1070.html
〔不滅竜(ふめつりゅう)のゲート〕 結界 コスト2/太陽 太陽の味方魔法少女1人が戦場に出たとき→ 味方墓地のこのカードを戦場に出す。 竜騎(2) 怪異 太陽/ドラゴン/ATK4000/DEF4000 DRAGON S GATEで登場のコスト2の太陽の結界。 太陽の味方魔法少女が戦場に出た時、墓地から場に出る能力と竜騎を持つ。 結界でありながら、怪異にもなる「竜騎」を持つカード。 コスト2を払った上で、竜騎するために2人魔法少女をレストする必要がある。 基本的な事項は〔憤怒竜のゲート〕を参照のこと。 しかしこのカードは、結界状態で竜騎以外の能力を持つ。 結界状態の能力は、太陽の味方魔法少女が戦場に出た時、墓地の自身を戦場に出す能力。 もちろん、戦場に出す場合には、結界状態で出る。 「ゲート」に必要な、一度戦場に結界として出すという手間をかけることなく、竜騎の準備を行うことができる。 怪異状態では一切の能力を持たないものの、実質2オドでATK4000/DEF4000の怪異を出すことができると考えれば心強い。 また、「竜騎したとき」を持つ魔法少女の能力との相性もよく、それらの強力な能力を最も活かすことができるカードでもある。 さらに、「ゲート」が苦手とする結界破壊や怪異状態で除去されるといった除去手段をものともしない。 たとえ除去され墓地に送られたとしても、太陽の魔法少女を出すだけで再び竜騎の準備を整えることができてしまう。 総じて小粒ながら扱いやすく、「ゲート」の欠点を克服した強力なカードであるといえる。 カード情報 フレーバー・イラストレーター 次元を超えてなお、蘇る。 illust 草薙蝶炎 収録 DRAGON S GATE BP03S2-008 U
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/12476.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 魔法少女プリティサミー PART 1 タイトル MAGICAL GIRL PRETTY SAMY 魔法少女プリティサミー PART 1 In the Earth 機種 プレイステーション 型番 SLPS-00645~6 ジャンル アドベンチャー 発売元 パイオニアLDC 発売日 1996-12-20 価格 6800円(税別) 魔法少女プリティサミー 関連 PS 魔法少女プリティサミー PART 1 魔法少女プリティサミー PART 2 SS 魔法少女プリティサミー 恐るべし身体測定 ! 核爆発5秒前 !! 魔法少女プリティサミー ハートのきもち 駿河屋で購入 プレイステーション
https://w.atwiki.jp/zairin/pages/377.html
646 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 09 10 18 今日のめざ○しネタ (フ○テレビ視聴中) ザイリン「…まさか朝から水○奈々を全国ネットで見れるとは」 ジョシュア「紅○歌合戦出場歌手ですから…」 アナウンサー『では○樹さんの【なないろの】声を演じて頂きましょう』 ノーザ「…こいつ今度のムゲフロにも出るんだろ、すげーな…」 翔子「なぜか珍道中には縁がありませんけどねぇ」 サスページ「…メタネタは辞めましょうよ」 ザイリン「ふむぅ」 イスペイル様「お前が考え事とは珍しいな」 ジョシュア「どうせルージのパンツの色d」 ザイリン「違う。先ほどの水○奈々の件で…確かリ○カルなの○はゲームからのアニメ作品だった気が」 キラ「うん。もとはとら○あ○ぐる○ート3の妹キャラなんだよ、しかも元ゲーは18禁だったし」 ジョシュア「…エロゲの事ならどこでも出てきますね」 キラ「気にしないで、僕は気にしないから。で…コアなファンが付いちゃった事から、今のな○は人気なわけ」←超適当 ザイリン「…という事はだ。ひょっとすれば私達もアニメ化されるかも」 ジョシュア「いや…ないです」 ノーザ「アニメ化…堂々とダイヤに愛の告白ができるわけだな!」 サスページ「ノーザは最近いつもしてますよ…」 翔子「一騎君とラブラブ共演しておいなりさんもみ放題フヒヒヒヒwww」 咲良「放送禁止になるわよ!」 イスペイル様「お金が入って実験&発明のし放題だな!」 ジョシュア「お金のない今でも発明し放題のイスペイルさんじゃないですか!」 ザイリンさんの異世界珍道中アニメ化!!…………希望 647 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 09 24 24 646 昨日調べたらな○はは攻略対象じゃないんだな いや、まあ純粋な妹キャラとして作られたらしいが 設定読んでたら魔法少女ウェンディなネタを一瞬考えちまった… そういえばピュリアが魔法少女やってたなぁ… 649 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 09 44 47 ミハエル「ウェンディ、魔法少女をやるんだ!」 ウェンディ「ミハエル兄さん?」 ミハエル「魔法少女をやるんだ、ウェンディ!!」 ウェンディ「何を言ってるの!?」 ファサリナ「その写真は?」 ミハエル「妹です。けどもう必要ない」 いんでぃくす☆内従業員部屋 ウェンディ「…って兄さんが」 ジョシュア「僕ですジョシュアです。ウェンディさんが相談に来ました」 ザイリン「実際君はやりたいのかね?」 ウェンディ「やりたくないとは言えません。けどやりたいとも言えません」 イスペイル「君のお兄さんは……変態かね?」 ウェンディ「さ、さあ?兄さんの知り合いに変態はいますが」 カロッサ「ミハエル、嫌な奴」 メリッサ「けど変態ではない」 イスペイル「ふむ、まあ魔法少女をやりたくなったら来なさい」 ウェンディ「はい、ありがとうございました」 とりあえず魔法少女ピュリアーナにライバル出現か!? 652 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 10 47 45 エリス「私も普通の魔法少女になりたいなぁ・・・・」 654 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 12 08 06 ウェンディのマスコットはカメオ(cv.八奈見乗児さん)だよな。 正統派魔法少女ウェンディに元祖肉弾戦魔法少女ピュリアーナ。 そして謎の魔法少女L。 しまった、敵の魔法少女がいないじゃないか… 655 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 12 13 31 んじゃー敵は乙姫ね 歌うとフェストゥムが召還される 656 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 12 43 04 総士が心労で倒れちゃうので、乙姫は勘弁してあげてください… 657 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 13 09 09 でもルルだと当たり前すぎてつまらん マユ? 658 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 13 43 37 敵役かぁ…もうルイスとかイスペ兵Bでよくね? それかイスペイルが余片で作った失敗作とかは? 659 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 13 56 28 イスペイル様が作った失敗作ってのは良いと思うな、ルイス様の参戦理由にもなるし。 イスペイル様には反抗するけど、お年寄りには親切とかプラス面もつけたり。 662 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 14 42 15 よし、ならイスペ兵Wを作ってみよう イスペイル「B、Fだけだと大変だろうし新たに作るか」 ウイーンウイーンウイーンピー イスペ兵W「…………」 イスペイル「よし、ちょっと私の代わりにスーツを着てくれ」 イスペ兵W「お断りだ、私は貴様のために生まれたわけではない!」 イスペイル「なに!?失敗したのか?なら一旦m…」 イスペ兵W「やらせない!」 BURRN! ジョシュア「イスペイルさん、何事ですか!?」 イスペイル「イスペ兵が…暴走して…魔法を…」 ザイリン「よくわからんがまた発明失敗か」 ジョシュア「僕ですジョシュアです。人騒がせです」 イスペ兵W「この不思議な力は使えるな」ニヤリ 663 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 15 24 03 662 勝手に続き&設定 イスペ兵W「例え作られた命とはいえ、この命は私のものだ!誰の好きにもさせん!」 ガヤガヤ… イスペ兵W「ん?」 マルチナ「あいたた…いきなり後ろから突き飛ばすなんて…」 チンピラ「ババアがちんたら歩いてんじゃねえ!すっこんでろ!」 ノザ子「そ、そんなのいけないんだよぉ!お年寄りは大切にだよぉ!」ガクブル チンピラ「ふん…ちっとガキだがなかなか良い胸してんな。こっち来いや」グイッ ノザ子「ら、らめぇぇ!」 ドゲシャッ! チンピラ「げふっ!」 イスペ兵W「貴様みたいな男のクズは吐き気がする…痛い目にあってもらう」 バンバンバン プギャー イスペ兵W「ふん、他愛のない」 チンピラ(ミンチよりry) イスペ兵W「それより怪我はないな、そこの女」 ノザ子「だ、大丈夫だよぉ…」 イスペ兵W「さぁ…ご無事でしたかお婆さん」 ノザ子『言葉使い変わってる!?』 マルチナ「ああ…ちょっと腰を打って…」イタタ イスペ兵W「宜しければ私がおぶいます、掴まって下さい」 マルチナ「す、済まないね」 イスペ兵W「当然の事です、どちらまで?」 マルチナ「そこのスポーツジムまで、友達がそこにいるんだよ」 ダッダッダッ… ノザ子「また妙な女の子が出てきたよぅ…」 665 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 17 14 15 よし、魔法少女ウェンディを実行に移そうじゃないか イスペイル「Wめ…まさか魔法を使えるようになるとは」 ジョシュア「b(ry。イスペイルさんの新しい兵が逃げたようです」 ザイリン「なるほど、さっきの爆発音はそれか」 イスペイル「困ったな…あのままだと危険だ」 ジョシュア「特徴を教えてくれますか?」 イスペイル「え!?…えーとだな…私の娘の見た目を悪くした感じだ」 ノーザ「なんでそんなん作ったんだよ」 イスペイル「(身代わりとは言えんしな)ル、ルイスの遊び仲間を作ろうと思ってな」 ルゥ「私たちじゃダメなの?」 イスペイル「ほっ、ほら、家やルゥたちが仕事の時のためにだな」 ザイリン「そういう理由なら仕方がない。早速私が捕まえてこよう」 ジョシュア「b(ry、ザイリンさんが颯爽と店を出ていきました」 イスペ兵W「さて、どこで生活したものか…困ったな」 ロリコンズ「そこのかわi…」 イスペ兵W「私に近づくな!」 ドカバキメシャグシャ!!ブツブツブツブツ!!チュドーン!! ロリコンズ(ミンチより(ry) ザイリン「つ、強い。あれはヤーパンの拳法か?」 イスペ兵W「貴様は何の用だ?返答次第ではこいつらの仲間入りだ」 ザイリン「イスペ兵Wかな?私はイスペイルのt…」 イスペ兵W「奴に関わる奴は殺す!」 ドカ!キーン!メシャ!チーン!!ブツブツブツブツ!!チュドーン!! ザイリン「すまない、魔法に太刀打ちできなかった」 イスペイル「ザイリンで勝てないとは困ったな」 僚「目には目を、魔法には魔法を!ではどうですか?」 ノーザ「誰が魔法を使えるんだよ?」 イスペイル「それが問題だな…」 666 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 17 28 06 ジョシュア「b(ryです。祐未さんが何か読み始めました」 祐未「メラ○ーマ、ベギ○ゴン、イオ○ズン、バギ○ロス、マ○ャド」 僚「それがDQの魔法だな。あとはFFのアル○マとかもある」 祐未「だめね…私には使えない」 ルゥ「なら私も試してみます!えーとこれは…スター○イト!」 しかし何もおきなかった ジョシュア「やっぱり魔法なんて普通使えませんよ」 イスペイル「やはりそうか。Wは予想外のイレギュラーだからな」 ザイリン「以前作った魔法少女変身道具は?」 イスペイル「あれはあくまでピュリアーナ用だ」 ジョシュア「なら新たに誰かのために作れば…」 イスペイル「しかし、誰がいる?ルゥやメリッサか?」 ???「私がやります!!」 ジョシュア「ウェンディさん!?どうしたんですか?」 ウェンディ「兄さんがイスペ兵Wにやられました」 メリッサ「ミ、ミハエルは?」 ウェンディ「死んだわ…」 病院 ミハエル「死んでないよ…」 ウェンディ「私は兄さんの仇を討ちたい!イスペイルさん!」 イスペイル「…わかった。本来なら私がやるべきだが頼むぞ」 ジョシュア「僕です、ジョシュアです。ウェンディさんが魔法少女になります」 668 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 20 16 09 一方その頃… 【大地魔竜】 ピュリア「あんだよー!元祖魔法少女はあたしなんだぜ!」プンスカ ヴェスターヌ「追加武装にミラクルドリルを貸すが?」 リー「いや…サイズ的に無理g」 ピュリア「ドリルの回転でミニスカが捲れ上がるじゃねーか!!」 マウリン「ツッコミ所満載のコメントですね」 ピュリア「こーしちゃらんねえ、あのアホスパコーを締め上げて強化策を練るぞ!」 【キラの家】 ラクス「あらあら♪それはお困りですわね」 ピュリア「つーわけでキラに追加武装開発を頼みたいんだが」 ラクス「残念ながらキラは今、月刊ヒロインズの読者プレゼントフィギュア制作中でして♪」 マウリン「ピュリアさん、残念ですが諦めましょう」ゲプッ ピュリア「お前はチーズで買収されんじゃねえ!」 ガチャ… キラ「…その原案と簡単な設計図なら…あるよ」ヨロッ マウリン「キラさん…随分やつれましたね…」 ピュリア「…寝る間も惜しんでフィギュア作んじゃねーよ」 キラ「設計図は…サコン先生に…頼んで。それと…フィギュア…制作で…僕が…やつれる訳…ない…よ…」フラッ マウリン「でも現にやつれてますよ?」 ラクス「それは私とのプレイのせいですわ♪」ツヤテカ ピュリア「…どうしてあたしの周りにゃこんなんばっかなんだろうか」 【サコン先生の研究室】 サコン「完成です。これがその追加武装ですよ」 ピュリア「ほぅ。小型のスティンガーみてえだな」 マウリン「…ということは」 サコン「ええ。空中戦対応用のバックパックです、デスパーサイトや対人ミサイルも装備してますよ」 ピュリア「うーん…接近戦の方があたし向きなんだが」 マウリン「でもこれで大幅なパワーアップですよ」 ピュリア「だな」 サコン『因みに他にも秘密の機能がありますが…それは後々必要な場面でバラしましょう』フフフ 669 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 20 53 56 いんでぃくす☆ イスペイル「よし、完成だ」 ジョシュア「ようやくウェンディさんの変身道具ができました」 ウェンディ「これは…銃?」 イスペイル「ウェンディの元々持っている銃と合わせてみたのだ」 ジョシュア「変身するにはどうするんですか?」 ザイリン「テクマクマヤコンテクマクマヤコンか?」 ノーザ「古いなおいw」 翔子「フヒヒw今時はマジカルミラクルなんたらですよ」 イスペイル「変身する時は銃を両手に持てばいい」 ウェンディ「何も叫ばないんですか?」 イスペイル「私はどちらかというとCCさ○ら派だからな」 ウェンディ「とりあえず変身してみます。えっと、こうかな?」 ピカー!! ザイリン「うっ!?」 ノーザ「ま、眩しい!!」 翔子「フヒー!!」 ウェンディ「……服が変わった?…って、なんでスカート短いんですか!?」 イスペイル「見えそうなんだけど見えないところがポイントだ」 ジョシュア「似合ってますよウェンディさん」 ザイリン「微妙に背が伸びてないか?」 ノーザ「ていうか少し成長したか?」 翔子「胸が大きくなってますねフヒーw」 イスペイル「変身すると衣装はフリフリが増え、身体能力向上のため成長する」 ウェンディ「は、はぁ…あ、肝心の魔法は?」 670 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 21 10 28 イスペイル「ウエストポーチの中を見たまえ」 ウェンディ「これは弾?」 ジョシュア「魔法の力を込める弾です」 ザイリン「なるほど、魔法弾だな」 ノーザ「まんまじゃねぇか!」 イスペイル「試しに撃ってみてくれ。的はこのルナチタニウム合金だ」 ウェンディ「は、はい」 ターン!!カチーン!! ザイリン「なるほど、銃口から弾の魔法が出るわけだ」 ノーザ「これ弾がなくなったらどうするんだ?」 翔子「あと弾の魔法はどう補充するんですか?」 イスペイル「ウエストポーチはキンゲイナーと同じ奴だ」 ジョシュア「魔法を弾に込めるのはウェンディさんです」 イスペイル「撃つ時に願った魔法を使う感じだな。とりあえずバリエーションとして」 炎、水、氷、雷、治癒、身体能力向上 イスペイル「今開発したのはこの魔法だな」 ウェンディ「治癒や身体能力向上はどう使うんですか?」 イスペイル「対象に向けて撃ってくれ。試しにジョシュアに身体能力向上を頼む」 ジョシュア「え、ええ!?」 ウェンディ「ジョシュアさん、ごめんなさい!!」 ターン!! ジョシュア「あれ?痛くない」 イスペイル「ジョシュア、試しにさっきの合金を殴れ」 ジョシュア「は、はい」 パキン!!パリーン!! ザイリン「砕け散っただと!?」 ノーザ「凍っていても合金だぞ!?」 翔子「これは凄いですね」 イスペイル「ただしパワーを補うかスピードを補うかは択一だから注意だな」 ウェンディ「わかりました」 ジョシュア「あと変身は1時間まで、2時間休憩しないと再変身できません」 イスペイル「正確には変身した時間の2倍だがな」 ザイリン「そしたらあとは名前だな」 ノーザ「魔法少女ウェンディはまんまだからな」 翔子「何にしましょうかね」 二つ名と名前を考えよう! 671 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 21 21 57 あ、しまった。攻撃と身体能力向上に気合い入れてたら飛行能力忘れた 1、背中に翼でもつける 2、箒(又はそれに準ずる物) 3、背中にフライトユニット着用 1は見栄えがよさげ 2は王道 3はロボット物らしくなるなw 672 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 21 51 31 カメオ飛ばしてその上に乗ればおk(サイズは魔法でフォロー) 何か魔法少女というより浦島っぽいが気にしない そしてその頃 【街中】 イスペ兵W(以下W)「しかし連続で魔法を使ったせいか腹が減ったな…しかし金も無いしどうするか…ん?」 ミスト( 574後異世界ミストに強制送還された)「自分自身を虐げるなんて…あんな俺に守る価値はあるのか…?」ブツブツ W「…おいそこのお前」 ミスト「あ、はい何でs」 W「奢れ(暗示)」 【W.snow】 W「うん、旨い。それに店の名前も気に入った(主に頭文字)」モグモグ ミスト(気がついたら知らない女の子にケーキ奢ってるなんて…こんな記憶もはっきりしない俺を守る価値は(ry) 変なフラグが立ちかけてたり無かったり 673 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 22 04 07 672 こんな感じか? ウェンディ「名前も大事ですけど肝心の飛翔能力は?」 イスペイル「最初は背中にフライトユニットを着ける予定だったが」 ジョシュア「変身の副産物でカメオがこうなりました」 カメオ「皆さん初めまして?カメオです」 ザイリン「しゃ、しゃべった!?」 ノーザ「声帯とかどうなってんだ?」 翔子「細かいことは魔法で解決ですよねフヒヒw」 ウェンディ「カメオ…というかなんかメカっぽいですね」 イスペイル「移動は上に乗って飛行可能(ガンダムのSFS的な感じ)だ」 カメオ「一応乗ったままバレルロールもやれます」 ジョシュア「また戦闘では変形して盾にもなります」 カメオ「まあ変形って言っても甲羅に篭るだけですけど」 ザイリン「一応腹側に持ち手までついてるんだな」 ノーザ「ご丁寧に腕に固定できるようにはめるタイプだ」 翔子「これは凄いですね」 ウェンディ「…わかりました」 ザイリン「あとは名前だな」 674 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 22 05 19 名前ねぇ。ピュリアーナに続いてウェンディーヌとか? 675 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 22 10 27 674 ちょいと変えたウンディーネはどうだ? 魔銃少女ウンディーネ ハハッ、カオスw 676 :1/2:2010/01/25(月) 22 54 48 657にダメ出しされたけど、ちょっとルル魔法少女?話 そして更にまた別の場所 【ペットショップ・ry】 ゴソゴソ クーコ「ルルさんたら…本を散らかしてどうしたんですか?」 ルル「悪魔を呼び出す本を探してるんですよ」ゴソゴソ ルナマリア「…また?」 シホ「ツワブキ・ダイヤの心でもゲットするのか?」 ルル「違いますよ。魔法少女になるんです」 クーコ「まほうしょうじょ?」 (夕食中) ミラ「それでルルちゃんはご飯も食べずに文献漁ってるわけね~」 シホ「方向性はともかく頑張ってるな。あとで夜食でも差し入れてやるか…」 ルナマリア「そうね、サンドイッチでも作るわ」 真矢「なら私もつくっちゃおっかなぁ~♪」 ミラ「ちょ、ちょっと…」 クーコ「はい!一緒に作りましょう!」 ルナマリア『う…クーコちゃんは真矢ちゃんの料理の悲惨さを知らなかったのか…』ジトッ シホ『…誰も教えてなかったとは。不覚だ…』 ミラ『天然のトラブルメーカーね~…』 クーコ「???」 真矢「さっ頑張って作ろね~♪」 (一時間後) トントン ルル「はい?どうぞ」 ガチャ ルナマリア「頑張るのも良いけど、食べないのは体に悪いわよ」 シホ「夜食用にサンドイッチを作った。みんなと少し休もう」 ルル「(ジーン)…はいっ」 ルナマリア「本は見つかったの?」ズズッ ルル「はい。見つかったんですが、以前とは別の本なんです」 シホ「…別ということは呼び出し方も別か」ズズ-ッ ミラ「困ったわね~、魔術の本は難しいから解読にも時間かかるし」ゴクッ 真矢「う~ん…」パクッ クーコ「困りましたね」パクッ ルル「さっきからシホさん達はお茶ばかり飲んでますけど…食べないんですか?」 ミラ「そ、それはルルちゃんに作ったものだから~」 ルナマリア「遠慮しなくていいのよ。た、食べちゃってよ」 シホ『六つ作って(真矢の作った分の)毒は一つ…今、残りは四つ。嫌なロシアンルーレットだな』 ルル「じゃあ…」パクッ ゴックン ルル「な、なんか形容しがた…うっ!!」バタッ クーコ「ルルさん!?」 シホ「…ルルが大当たりだな」 ルナマリア「最近のルルちゃんたら…本当に引きが悪いわねぇ」 ミラ「そ、それより早く治療しないと~!」 真矢「なんか誰か変な物入れたんじゃないの~?」 ルナシホミラ『それを作ったのは真矢(ちゃん)だ(よ)!!』 677 :2/2:2010/01/25(月) 22 55 24 (ルルの深層意識) ルル「う、う~ん……私は…サンドイッチを食べて…… !!…そうか。きっと真矢さんの作ったサンドイッチだったのか…」 ルル「さてはみんな知ってましたね…目が覚めたらじっくりねっとり詰問しないといけませんね」ウフフ ???「おや?君は何故ここに来たんだね?」 ルル「誰です!?………蝶の仮面?」 蝶仮面「私の名前はフィ…」 ルル「名前なんて聞いてませんよ、それよりここは何処です?」 蝶仮面「ここは意識と無意識の狭間。ここに来てこれほど意識のある女性も珍しい…」 ルル「はぁそうですか」 蝶仮面「君は自分が誰であるか名乗ることができるかね?」 ルル「ふっ…愚問ですね。私はルル・アージェス、ダイヤ君の恋人にして大空魔竜の美少女艦長」 蝶仮面「ほう。それ…」 ルル「そして【恋する乙女は無敵☆団】の頭脳役であり、 憎きダリウス王家への復讐者で変態退治のプロフェッショナル」ウフフフフ 蝶仮面「いや…もういいから。君のその黒いまでの強い心に敬意を表し、これを授けよう」ポワン 悪魔?「我は汝、汝は我。我は汝の心より出でしもの…」 ルル「悪魔!?」 蝶仮面「これはペル○ナといって悪魔の形をしたもう一人の君だ」 ルル「私ならもっと可愛い気もしますけど」ボソッ 悪魔?「(ガビーン)」 蝶仮面「ペ○ソナは…(略)」 ルル「なるほど、これで私が魔法少女になれたわけですね。ラッキー♪」 シュワシュワシュワ… (ルルの部屋) ルル「うへへ…これで私も魔法少女よ…」ムニャムニャ ルナマリア「こんな時まで魔法少女になる夢を…」ホロッ シホ「大分落ち着いたようだ。私たちもそろそろ休もう」 ルナマリア「うん…」 夢オチにした方が無難かな? 678 :名無し常連さん:2010/01/25(月) 23 06 04 よし一旦状況を整理しよう ピュリアーナは元祖魔法少女で格闘戦+空中射撃戦 ウェンディ(名称未定)は王道魔法少女で射撃戦 イスペ兵Wはイスペイルやザイリン、ロリコンズを圧倒する強さ ルルは黒魔法使いか? ルイスちゃんはイスペ兵Wタイプかバランスタイプか 682 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 00 59 52 マァムは元ネタにしたつもりはなかったけど確かに似てしまったな まあそこらへんは気にしないでくれると助かる 名前はウンディーネでいいかな?個人的に気に入った ウェンディ「とりあえず帰りますね」 イスペイル「何かあったら相談に来てくれ」 ジョシュア「気をつけてくださいね」 シベ鉄警備員「ああん!?てめえらどこ見て歩いてんだ!」 連合兵「ぶつかったのはそっちだろ!?」 コノヤロウ!!ヤルカコイツ!!バキューン!!パリーン!!イヤー!! ウェンディ「大変、今すぐヴァンをy…いや、変身してみようかな」 ピカー!! ウェンディ「そこの二人、今すぐ喧嘩をやめなさい!」 二人「「何だ嬢ちゃん、引っ込んでな!!」」 ウェンディ「なら力ずくで止めさせてもらうわ!」 カメオ「それにしてもこのウェンディ、ノリノリである」 シベ鉄警備員「このやろう!!」 ウェンディ「身体能力向上弾、スピード!」 ターン!!アハハハ、ソンナパンチトマッテミエルワ!! 連合兵「何やってるんだ!この!!」 ウェンディ「遅い!えいっ!!」 連合兵「ぐっ…痛いじゃねぇか…」 マダマダ!!エイッ、ヤァ!!テヤァ!! シベ鉄警備員「ぐっ…そこまでだ!」 カメオ「あら、マシンガンなんてなんて物騒な物を」 ウェンディ「女の子にそんな物を使うなんて恥ずかしくないの?」 シベ鉄警備員「う、うるさい!!撃つぞ!」 ウェンディ「撃ちなさい!!撃てないんでしょ!」 シベ鉄警備員「う、わぁぁぁぁ!!」 パララララララ!! 連合兵「お、おい!やり過ぎだろ」 シベ鉄警備員「へ、逆らう奴はこうなるんだ」 ウェンディ「どうなるのかな?」 二人「!!?」 ウェンディ「そんな人たちはお仕置きです!サンダーショット」 カメオ「ついに技名まで作ったよこの人」 ウギャァァァ!? ウェンディ「正義は勝つ!」 シューン!! ウェンディ「…なんか変身したら性格まで変わったわね」 チーフ「む、通報があったのはここか?」 ハッター「んん?犯人はすでに倒れてるぜ。ホワイ?」 チーフ「ウェンディ殿、何か見なかったかな?」 ウェンディ「え、なんかどこからともなく現れた魔法少女が退治してましたよ」 ハッター「グレイト!!その魔法少女の名前は?」 ウェンディ「う…(危ない!?)ウンディーネと名乗ってました」 こうして街に魔法少女ウンディーネが現れた 683 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 09 07 28 672の勝手な続き 【街中】 イスペ兵W「お前、男にしては少し見所があるな」 ミスト「………え?」 イスペ兵W「名前は?」 ミスト「み、ミスト・レックスです、地球人じゃなくアトリーム人ですが」 イスペ兵W「…なんで異星人なのに地球風の名を名乗っている。異星人なら【グワタヤ】とか【ナアミャカ】とか」 ミスト(そういえばなんでアトリームと地球、ベザードの言語が同じなんだろう…) イスペ兵W「まあいい。ミストだな、その名前と存在は(財布として)認識しよう」シュバッ ミスト「あ…消えた?」 ロン(偶然見かけた)「(ガーン)」 【いんでぃくす☆】 ロン「なんでルイスちゃんがミスト君とデートしてるんだい!」キーッ イスペイル様「そ、それは有り得ん…(私にそんな記憶はない)!」 ジョシュア「いつのことですか?」 ロン「ついさっきだよ!ちょっと悪っぽい服装で……あんなルイスちゃんもいいなぁ」 ジョシュア「どうやら…イスペイル兵Wさんみたいですね」 イスペイル様「……」 【イディクスの部屋】 ヌギヌギ ルイス様「うー…Wちゃんを野放しにしてたら、わたしの評判がわるくなっちゃうよ」 ヴェリニー「しばらくはその格好じゃないとね、ルイスのアリバイ作りの為にも」 イスペ兵F「なら僕が久しぶりに影武者を」ワクワク ルイス様「うんお願いね。あと…Wちゃんも捕まえないといけないし」 ヌッ ル・コボル「それならルイスちゃんをパワーアップだね♪」 ルイス様「ふえっ!べ、別にいい…」 ル・コボル「遠慮しなくていいよ。それ~!」シャランラ~ イスペ兵L「特に変化はありませんね」 ル・コボル「困った時に『コボちゃんコボちゃんルルル~』と唱えてね。10分のみだけど、魔法少女になれちゃうよ」 ガズム「…なぜ魔法少女に?」 ル・コボル「進行上の都合だよ。さっ、やってみて」 ルイス様「え…恥ずかしいけど…コボちゃんコボちゃんルルル~」 シャランラ~ イスペ兵L「おっ!正統派のフリフリ魔法少女ですね」 ヴェリ兵B「うん…あと少し背も伸びたみたい」 ル・コボル「ルイスちゃんの三年後の成長した姿だよ、これならぱっと見じゃバレないと思うよ」 ルイス様(13)「はぁ…」プルン ヴェリ兵C「おっぱいが随分成長したニャー」 ルイス様(13)「Cちゃん!そんな事は言っちゃダメ!(///」 こうしてルイス様も魔法少女になってしまったり。 684 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 09 46 08 剣「最近魔法少女なる者が増えたな」 ディック「なら早速見に行かなければ」 ヤッサバ「ピュリアーナと目付きの悪い奴は見たがな」 剣「情報だ、この近くでウンディーネが現れたぞ」 ウンディーネ「ふぅ、最近いきなり暴れだす人が増えたわね」 カメオ「なんだか操られてるみたいですね」 剣「15歳ってところだな」 ディック「少し成長しているが問題ないな」 ヤッサバ「どこかで見たような気がするが…」 ロリコンズ「そこのお嬢さん、俺達とd…ウギャァァァ!!!」 イスペ兵W「私の手駒たちを倒したのはお前だな」 ウンディーネ「あなたがイスペ兵W…何故人を操るの?」 イスペ兵W「無論楽しいからだ。それ以外に何がある?」 ウンディーネ「ならあなたを力ずくでも止めます」 イスペ兵W「ふん、やれるものならな」 ドガガガガガガ!!キーン!!ターン!! ウンディーネ「つ、強い」 イスペ兵W「筋はいいが、未熟だな。とどめだ!」 ???「待てい!!」 イスペ兵W「な!?誰だ!?」 ???「力と闇で生きる者…」 ???「そんな某お兄さんなノリよりも彼女を助けましょう」 ウンディーネ「あ、あなたは!?」 続く… 685 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 10 03 44 ピュリアーナ「天空よりの使者、元祖魔法少女ピュリアーナ参上!」 マウリン「ノリはともかくウンディーネさんを」 ピュリアーナ「ああ、大丈夫か?」 ウンディーネ「すいません…」 イスペ兵W「ふん、新手か。かかってこい」 ピュリアーナ「ナメるな!こっちには新兵器があるんだぞ」 イスペ兵W「ほう、少しは楽しませてくれよ」 ピュリアーナ「行くぞ!!デスパーサイト!」 ドカーン!!モクモクモクモク イスペ兵W「ふん、どこを狙って…なっ!?いない!!」 ピュリアーナ「今日はウンディーネを助けるのが優先だ。あばよ」 ピュリアーナ「あんな奴に一人で挑むなんて馬鹿か!?」 ウンディーネ「す、すいません…少し調子にのってました」 ピュリアーナ「あんたとは魔法力が桁外れなんだぞ!」 マウリン「あのまま野放しは危険ですね」 ウンディーネ「ならピュリアーナさん、私と一緒にt…」 ピュリアーナ「お断りだ!奴は私が止める。今日は特別だ!」 マウリン「すいません、そういうことで」 バシューン!! ウンディーネ「消えた…私も帰ら…な…き……」バタッ!! カメオ「クェー!?」 一人で戦うピュリアーナの行方は!? そして倒れたウンディーネの安否は!? まだ見ぬルイスやルルに出番はあるのか? そしてイスペ兵Wの狙いとは… 686 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 13 27 27 ジョシュア「魔法少女って言うけど魔法少年とは言わないのはなぜですか?」 イスペイル様「…寝ろ」 ジョシュア「しかし!」 イスペイル様「寝ろ!」 ジョシュア「眠れません!」 イスペイル様「寝ろ!!」 ジョシュア「眠れません!!」 弓教授「私も魔法少女変身セットを…」 さやか「冗談はやめて!」 弓教授(´・ω・) 688 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 17 50 43 683 ルイス「何にせよ、これならWちゃんとも互角に戦えそうだね。 そうと決まったら、早速Wちゃんを止めにいかなきゃ。」 ヴェリニー「場所は分かるのかい?」 ルイス「分かるよぉ、私が作ったんだもん。今はあっちにいるみたい。」 ル・コボル「あ、そうそう。作ったといえば、ルイスちゃんに言っておきたい事があるんだ。」 ルイス「ふえ?」 ル・コボル「ルイスちゃんさ、Wが生まれたとき、 自分の言うこと聞かないから失敗作みたいなこと言ったんだよね。」 ルイス「…うん。」 ル・コボル「私の知り合いにも、生まれてすぐ過ちだなんて名前をつけられた人がいるんだけど、 すごくショックだったんだって。それで、色々と結構ヤンチャしちゃったらしいよ。」 ガズム(ヤンチャといえるレベルじゃない気もしますが…イテテ) ルイス「…私もね、今は悪い事したなって思ってる。 私に作られたからって、あの子の命はあの子のものなのに、言うこと聞かないからって失敗だなんて… そのことについては、ちゃんと謝りたいって思ってる。でも…」 ル・コボル「でも?」 ルイス「だからと言って、悪いことをしていい理由にはならない。 それだけはちゃんと分からせないといけないと思うの。」 ヴェリニー「ルイス…」 ル・コボル「…そっか。そこまで考えてるなら大丈夫だね。 じゃあ行って来なよ。親子喧嘩しに…ね」 ルイス「うん…いってきます。」ダッ ヴェリニー「…大丈夫ですかね。」 ル・コボル「大丈夫だよ。今のルイスちゃんだったらWにも遅れはとらないし、 Wもあのルイスが作ったんだ。根っからの悪人じゃないと私は思うよ。」 カズム「俺達に出来る事は、あいつらが帰ってくるのを信じてスーツを洗濯するくらいだな。 まぁ、俺のパンツも一緒だが…」 690 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 20 46 01 ここでルイスとウェンディを合流させてみる ルイス「んーたしかにここでたたかったあとがあるね」 カメオ「クェー!」 ルイス「これは…カメオちゃん!?ウェンディちゃんは?」 カメオ「クェー!」 ルイス「あ!あんなところでたおれてる。しかもぼろぼろだ」 ルイス「というわけでかえってきました」 ガズム「とりあえず治せたからいいがボロボロだな…イタタ」 ヴェリニー「イスペ兵Wはそんなに強いのかしら?」 ウェンディ「…ん、ここは?」 ルイス「きがついた?ここはいんでぃくす☆よ」 ウェンディ「そうだ!?私はイスペ兵Wに負けて…イスペイルさんは?」 ルイス「え!?えっと今は…」 イスペイル?様「私ならここだよ。どうしたのかね」 ウェンディ「私ではあの人に勝てないんですか…?」 イスペイル?様「えーと、それは戦い方に因るのではないか?」 ウェンディ「あ!!私は調子に乗って射撃戦にしなかった」 イスペイル?様「君には君の、彼女には彼女の戦い方がある」 ウェンディ「はい!もう一度頑張ってみます」 ガズム「ついでにこの子も連れていけ。彼女も魔法少女だ」 ルイス「え!?あ、ル、ルイスです。よろしくおねがいします」 ウェンディ「私はウェンディ。よろしくね」 こうしてウェンディとルイスは旅だった イスペ兵F「ふぅ、なんとかごまかせましたね」 ヴェリニー「もうそのままイスペイルになっても大丈夫よね」 ガズム「とりあえず店は任せたぞ」 ルイス「ハックシュン!!なんかおかんがするなぁ」 691 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 20 46 24 そろそろ魔法少女ネタも締めようか。 続きよろしく頼む。 【街中】 ウー「さあ今日も一日、張り切って全裸の教えを広めるか」 ガウリ「この時期は寒いのがキツいな…」ブルッ ヌッ ルル(魔女っ子スタイル)「出ましたね、全裸の変態二人組が」 ウー「おやこれはメインヒロイン(笑)のお出ましか」プッ ガウリ「コスプレとは…ますます色物ぶりに拍車がかかって」ププッ ルル「その軽口…万死に値します#………ペ○ソナ!」 悪魔「ヒャハー」 チュドーン ダイゼンラーズ「……」←意識不明 ルル「これは便利な力を手に入れました。この力があれば、あの変態将軍やプロイストも…」ウフフ シホ「…マズいな。ルルが得体のしれない力を悪用しかねん」 ルナマリア「暴走したら止めないと」 真矢「その時は狙撃しちゃお~」 (二時間後) ズモモーン(チンピラの山) ルル「さてチンピラ相手も飽きてきましたね、いんでぃくす☆に乗り込みますか」 シュタッ イスペ兵W「待て」 ルル「おや?ルイスさんによく似た方ですね。何かご用ですか?」 イスペ兵W「ああ。お前のその力はなんだ」 ルル「あなたに話す必要はないと思いますけど」 イスペ兵W「…なら泣かせても聞くまでだ」シャキン ルル「お尻ペンペンして泣かしてあげます」ウフフ 真矢「うーん、そろそろルルちゃんを止めた方がいいかも~」 ルナマリア「そうね…」 シホ「待て。向こうから誰か来るぞ」 タタタタッ… ルイス様「はぁはぁ…移動手段も考えておけば良かったなぁ」 イスペ兵W「…お前。そんな格好をしてまで、私を否定するのか!?」 ルイス様「え…わたしはあなたと話しt」 イスペ兵W「問答無用!まずはお前からだ!」 バンバンバンッ ルイス様「ひゃぁぁあ!!危ないじゃない!」 イスペ兵W「ぬ。全弾かわしきったか」 ルイス様「せっかく穏やかに解決したかったのにぃ!おしおきです!」ブンブンッ イスペ兵W「…やる気はあるようだな」 ルイス様「あやまるなら今の内ですよ!」 バチバチバチ… ルル「…私をシカトなんていい根性ですね。なら痛い目に遭って貰います!」ゴゴゴ 悪魔「ヒャハー」 ルイス様「きゃっ!」 イスペ兵W「ええい!邪魔な女だな!」 ルナマリア「どうする?三つ巴の魔法少女バトルが始まっちゃったけど」 真矢「めんどくさいな~…全員狙撃する~?」 シホ「しばらく様子見だな」 692 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 21 05 11 691じゃあ〆ネタ ウェンディ「私ですウェンディです。倒れていたピュリアーナさんを治療してから ルイスちゃんを追い掛けたら戦いが始まっていました」 ピュリアーナ「とにかくイスペ兵Wを止めるぞ!」 ウンディーネ「はい!」 イスペ兵W「ふはは、貴様は私より劣る!」 ルイス「くっ、話し合いたいけどこれ以上逃げるのはつらい」 ルル「私を無視して話すなぁ!!」 ピュリアーナ「艦長!?仕方がない、ウンディーネ、ルイスは任せた!」 ルル「ピュリアさん?私より目立つなんて許しませんよ」 ピュリアーナ「いや、今はそんな場合じゃないだろ!!」 ズガガガガガガガ!! ウンディーネ「イスペ兵Wさん、そこまでです」 ルイス「ウンディーネさん!!」 イスペ兵W「ほう、この前の女か。またやられにきたのか?」 ウンディーネ「ひそひそ(私が時間を稼ぎますからその間に話を)」 ルイス「ひそひそ(ありがとう。私は対話魔法を使うわ)」 ウンディーネ「行きます!!」 バキュキュキュキュ!! ルイス「お願い、イスペ兵Wちゃん、聞いて!」 イスペ兵W「これは…イスペイルの心の中か?」 ルイス「確かに失敗作なんて言った私が悪かったわ。けど悪いことはダメだと思う」 イスペ兵W「う、うるさい!!私はこの力を使って好きに生きるんだ!」 ルイス「…お願い、もう失敗作なんて言わないし、好きに生きていいから悪いことはやめて!!」 イスペ兵W「私は指図されたくない!!」 イスペ兵W「全て燃えてしまえ!!」 ルイス「イスペ兵W…なら親として悪い子には躾をしなきゃ!!」 ウンディーネ「いけない!?ピュリアーナ、ルルさん離れて」 イスペ兵W「アァァァァァァァァ!!!!」 ルイス「アァァァァァァァァ!!!!」 695 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 21 16 07 ピュリアーナ「ウンディーネ、助かったぜ」 ウンディーネ「巻き込まれなくてよかったです」 ピュリアーナ「ルイスちゃんはどうなったかな?」 ウンディーネ「きっとイスペ兵Wさんを止めましたよ」 ルル「………」(素直に逃げなかったため黒焦げ) イスペ兵W「………こ、ここは!?」 イスペイル様「やっと気がついたか」 イスペ兵W「…そうか、私は負けたのか。なら私を戻せばいいだろ!!」 イスペイル様「勝った、負けたじゃない。大事なのは生きてるかだろ?」 イスペ兵W「………」 イスペイル様「とにかくお前はお前として生きろ」 イスペ兵W「…私は悪いことを…」 イスペイル様「それを教えるのが親の仕事だ。治ったら勉強だぞ」 イスペ兵W「……ありがとう」 ガズム「カッコイイことを言うじゃないか」 ヴェリニー「本人よりカッコイイわね」 イスペ兵F「あ、あれでよかったかな」 ルイス「よかったんじゃないかな」 ガズム「しかし実は相打ちで怪我はルイスの方が深いとはな」 ヴェリニー「しばらく療養に専念しなさい」 ルイス「はぁい…頼んだよFちゃん」 その後、街では変態や悪人と戦い、困っている人を救う魔法少女が現れた 誰にも名前は名乗らない。けど少女は楽しそうだった 698 :名無し常連さん:2010/01/26(火) 21 58 09 ルイス「う~…体中のあちこちが痛いよぅ…」 ル・コボル「まぁ、あれだけ派手にやられたからねぇ。しばらくは絶対安静だね。」 ルイス「うん…でも変態達が暴れだしたらと思うと、不安で仕方ないよ…」 イスペ兵F「私も今のところは何とか突っ込みはしていますが… あ、そう言えば今日の新聞にルイス様の事が書かれてましたよ。」 ルイス「嘘!?どれどれ… 『メイド喫茶いんでぃくす☆人気No.1メイドのルイスに双子の存在が!?』 『ルイス嬢、魔法少女の疑惑浮上!』…ナニコレ」 ヴェリニー「まぁ、そのまんまの意味さね。大方野次馬があんたとWの戦いでも見てたんだろうさ。」 ルイス「はぁ…またこの姿で外に歩きづらくなるなぁ…」 ガズム「まぁ、有名人になった宿命として諦めるしかないな。イテェ…イテェヨォ…」 ルイス「…Wちゃんはどうしてるんだろ。」 ヴェリニー「さあねぇ。こっちには来てないみたいだけど」 ガズム「風の噂によると、ミストの所に(半ば強引に)住み着いたらしいぞ」 ルイス「…なんでミストさんなのかは分からないけど、ほとぼりが冷めたらまた会いたいな。」 イスペ兵F「そうしてあげてください。きっとWも喜びますよ。 素直じゃないから、表面に出さないと思いますが…」 ル・コボル「…何だかんだで、イスペイルもまだまだ学ぶことが多いんだね。 スーツ時だと大人ぶってるけど。」 ルイス「うふふ、そうだね。でも、これからももっと色んな事を学んでいきたいなぁ。」 ガズム「うむ、いい心がけだな。だがその前に体を治さないとな。」 ルイス「はぁ~い…イタタ」
https://w.atwiki.jp/casterchronicle/pages/952.html
《ラブラライト LV1》 魔法少女 レベル1/水星/下藤 麻椰 すべての味方文房具は、 水星の味方魔法少女1人につき、 ATK+500を得る。 POLAR NIGHT~シンノヤミ~ スターターデッキで登場のレベル1の水星の魔法少女。 味方文房具に味方水星魔法少女の数だけATK+500する能力を持つ。 このカードが存在しているだけで、ステータス補正され、さらに自身が水星であるため、出すだけでATK+500が確約される。 2人存在すればATK+1000となり、文房具の怪異は同コスト帯の怪異との戦闘ではまず破壊されなくなるだろう。 確実に戦場に出すために複数枚採用しても、同じく文房具に関する能力を持つ《デシ・リオン LV1》は魔法少女をコストに要求するため、このカードを複数採用しても活用先は存在する。 また、同じく水星の《キャナル LV2》との相性も抜群である。 このカードを2枚並べるだけで《キャナル LV2》とこのカード2枚で、それぞれATK+1500、合計ATK+3000にも及ぶ。 文房具を採用するならば是非優先的に採用したい魔法少女である。 カード情報 フレーバー・イラストレーター しょうがないわね。力を貸してあげる。 illust Mile 収録 POLAR NIGHT~シンノヤミ~ スターターデッキ SD2S2-b10 R (1枚ホイル加工,残りノーマル)
https://w.atwiki.jp/casterchronicle/pages/563.html
〈楊貴妃(ようきひ)〉 怪異 コスト3/金星/英霊/ATK1000/DEF1000 断末魔→ 味方デッキの一番上を 裏向きの魔法少女として 味方魔法少女ゾーンに置く。 新世界秩序~祝入学50回生~で登場のコスト3の金星の怪異。 断末魔でデッキトップ1枚を裏向きの魔法少女として戦場に出す能力を持つ。 ブレイクを持たない、小型版の〈小町〉といえる。 基本的な運用はそちらを参照のこと。 こちらはコストが1軽いため、それらを活かした運用を行いたい。 カード情報 フレーバー・イラストレーター この私が怪異?何かの間違いでしょうか? illust 筒井海砂 収録 新世界秩序~祝入学50回生~ BP03-079 C
https://w.atwiki.jp/thmtg_mws/pages/548.html
魔法少女達の百年祭/ The Centennial Festival for Magical Girls マナコスト (3)(U)(U)(U) タイプ エンチャント レアリティ レア インスタント呪文かソーサリー呪文がいずれかの手札から唱えられるたび、そのコントローラーはカードを1枚引く。 参考 カードセット一覧/東方紅魔郷
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/330.html
魔法少女ホーネットべすぺ 第5話 「だ、誰だ貴様ッ」 蒸気の迷宮とも言えるこの場所に、立つのは小ごろつきと大ごろつき。 そしてもう一人、今、目の前にいるもの。奇怪なる人物に見えるのは、その外見にあった。 顔をすっぽりと覆い隠す、仮面のごときフードを身につけているのだ。 全身を包み込む、教団の制式なる装束に身を包み、己の容姿を隠してそれはたたずむ。 「これは失礼を。私は」 言いながら、それは右手を差し出してくる。 その手もまた、手袋に包まれて生身の部分を一切見せようとしない。 徹底的なまでに、己の姿を秘匿した存在。 小ごろつきは――元々、この教団全体に違和感を覚えていたとは言え――それを、ひどく不気味に思った。 「ふふふ。怯える必要はありませんよ。私はグラディウス。エイ=ティ・エール嬢の同輩…… 当教団の幹部が一人です」 差し出した手が不興を買ったのを察してか、それは右手を引っ込めた。 そして改めて、優雅に、しかしどこか不自然に、礼をする。 「貴方がたのことは伺っていますよ。ネコ国においての隠し炭鉱を管理なさっていたとか」 「……あ、ああ」 隠し炭鉱。あの、スズメバチによって潰された一事である。 「あそこからの産出量はなかなかのもので、潰されたのは惜しかったものですが…… しかしながら、流石にティ・エール嬢は人を見る目がおありのようだ。貴方がたのような得がたい人材を見つけたのですからね」 「そ、そうかい」 どうにも、こいつの――グラディウスの意図が読めない。 小ごろつきは、どこまでも居心地の悪さを感じながら、どうにか話をあわせていた。 「ふふふ。そんな貴方がただからこそ、私も力をお貸ししたい、と。 そう思いましてね。こうして声をかけさせて頂いている訳です」 「……ち、力を貸す? そ、そりゃどういう……」 「簡単なことです。貴方がたは、あのスズメバチに復讐をしたいのでしょう?」 「あ、当たり前だ。兄者をやられて、引っ込んでるなんざ俺達の流儀じゃねえ」 それを聞くと、グラディウスは肩を揺らし、奇妙な笑い声を出した。 またそれが死者の立てるうめき声のようで、小ごろつきは僅かに寒気を覚える。 「素晴らしい。それでこそ私も力を貸す甲斐があるというものです。 復讐するのならば、貴方がたに必要なのは、まさに力たるべきもの。そうでしょう?」 「…………」 沈黙は肯定を意味していた。 スズメバチへの復讐を行うのに、小と大のごろつき二人では、武器を持っても難しい。 何しろ、成虫の時はおろか、幼虫の時にまでもやられてしまった相手なのだ。 これでは何をどうしても、勝てるとは思えなかった。 「そうでしょう、そうでしょう。残念なことには、貴方がたの力ではスズメバチに勝つなど及ぶべくもない。 そうでしょうから、ふふふ。私が貴方がたに、スズメバチに抗しうる力をお貸ししたいと思うのです」 「そ、そりゃあ……その。兵器でも、貸してくれるのか?」 「勿論ですよ。とっておきの『兵器』……ああ、『兵器』かどうかは怪しいですが…… 素晴らしいものをお貸ししましょう。きっと、驚いてくれるはずです」 消えない悪寒を抱えながら、小ごろつきは、それでもどうにかグラディウスを正面から見据えた。 「ち、力を貸してくれるってんなら……あ、有難いぜ。兄者もいねえからな…… そ、それで、そいつは、どんな代物なんだ?」 「……ふふふ」 己の声がうわずっている事に気づいても、小ごろつきにはどうにもならない。 この違和感。グラディウスから感じるこれは、一体なんなのだろう。 死を前にした恐怖――などとは程遠い。そういうものではない。 義兄とともに幾つもの修羅場をくぐって来た小ごろつきである。死を眼前にしての恐怖も体験しているが、今感じているものとは違うのだ。 人が恐怖を感じるものとは、すなわち未知、謎にこそあるというが、この目の前の相手にはまさに謎がありすぎた。 「……ふふふ。そうですね。それは、とても素晴らしいものですよ。 まさに我ら教団が目指す代物、未来への憧れのようなものですから。 かつて待ち望まれ、来なかった未来へのノスタルジーそのもの。なんとも夢のある存在です。 貴方がたにも気に入ってもらえればよいのですが。……それはですね、名前を――」 轟々たる歯車の音が響く。 この秘密の場所は、いつも湿気と、歯車の音で居心地が悪い事この上ない。 義兄弟とともに泥水をすすった記憶もある小ごろつきすらも、この場所の不快さは尋常のものではなかった。 そんな場所で、平然としていられるあのエイ=ティ・エールも、そして目の前のグラディウスも、誰も彼もが常人とは思えなかったのだが。 しかし何より恐ろしいのは、こうやって教団の者どもと付き合ううちに、自分もそれに取り込まれてしまうのではないかという危惧だった。 まるで、この場所に溢れかえる、歯車のように。 巨大な何かの一部にされてしまうような、そんな錯覚を覚えていたのだ。 「……兄者。どうにも嫌な予感が消えませんぜ……」 病床にある、日頃から尊敬している義兄に向けて、小ごろつきは呟いた。 同時に、グラディウスは名前を告げた。彼が与えるという力の、その名前を。 それは、まさしく―― 魔法少女ホーネットべすぺ 第5話「未来への郷愁! 戦慄の解析機関」 「はぅッ、やッ、トールさまぁ……ッ」 ぐちゅり、ぬちょ、と、粘り気のある音が部屋に響いていた。 少年が胡坐をかいていて、その膝の上に少女が座っている。 ただ、単なる抱擁と違うのは、この少年と少女が密着しすぎているところにある。 というか、密着という次元ではない。 少年のペニスが、しっかりと少女の――尻の中に、突き刺さっているのだ。 「くぅッ……きついよ、べすぱ」 「だ、だって、今はコドモなんですもの……オトナの時と比べられては困り、はぅはぅッ」 胎内にあるものが、少女――幼虫であるぺすぱの内臓を揺さぶっている。 体勢が体勢でもあるし、少年――トールとしては激しい突き上げなどは行っていないようだ。 そのかわりに、円を描くようにして揺さぶり、べすぱを責め苛んでいた。 「はぅ……それにしても、やっぱり、変な感じ……ん、ですわ……」 本来、入ってくるはずではない場所にトールのものが出入りしている。 幼虫である今は、成虫の時よりもずっと大きくそれは感じられて、べすぱは吐息を漏らした。 かの蒸気人の事件から、数日が過ぎている。 あれからすぐにべすぺとべすぱは幼虫に戻ってしまったので、一行はまた周囲をぶらりぶらりとしていた。 その折に、幼虫になったにも関わらずべすぱが誘惑をしてきて、その結果がこれである。 「オトナの時とは違った感触で楽しめるはずですわッ」 とは彼女の弁だが、何もそれを鵜呑みにして交わる事はなかったようにも思う。 べすぺが、ここ最近やけに早く眠るのをいい事に、こうして繋がってしまっている訳なのだが。 なんだか申し訳ないような後ろめたいような――色々とないまぜになって、トールはため息をついた。 それを紛らわすように、自分の足の上で揺れているべすぱの、一切膨らみのない胸をさわさわと撫でてやる。 「はぅん……あぅ、トールさま、そういうのは……はぅッ」 「あ、痛かった?」 「い……痛くはありませんわ。……その、でも、膨らんでなくても敏感ですから、そこ……」 「……なるほど」 ならばとばかりに、もっと執拗にその平らな胸を、特に小さく膨れた乳首をつまんで刺激する。 「ひゃうッ……んッ」 「くぅッ」 同時に、べすぱの肛門がひくついて、ペニスを強く締め上げた。 その二重奏を更に強めようと、トールは腰の動きと指先の動きをシンクロさせて激しくする。 にゅち、にゅち、と、べすぱの尻とトールのペニスが、塗り込められた粘液によって擦れあう。 「はぅ……はぅ、んッ」 「……べすぱッ」 幼いべすぱの、背徳の場所を抉る行為も、いよいよ終わりが近づいてきたようだ。 トールは、己のものが膨らんだように感じていた。 「も、もう……ッ」 「ん……はぅッ」 そして、再び。 べすぱの中へ―― 「……あれ、べすぱちゃんとトールさん?」 「ッ!?」 「ね、姉さッ……はぅッ」 びゅるッ! びゅるるッ! ――不意に目が覚めたのか。 とろんとした目で――べすぺが。 「あ……はぅ……はぅぅ……」 ぐったりとして、精を受け入れている妹の姿と―― 「う……うわ、あの、これは……」 その精を注ぎ込んでいる、己のマスコットの姿を―― 「……えへへ」 ――何故か。 「二人とも、すっかり仲良くなったんですね。わたし、うれしい……です」 そんな事を言いながら――また、眠りについていった。 後に残された二人としては、なんとしたものやら。 「……え、えと」 「……トールさま。わたくしも身づくろいしてから眠りますわ」 「……そ、そうだね」 とりあえず、明日考える事にしたらしい。 ささやかな朝食を終えて、べすぺはどことなく黄昏のような表情で窓から外を見ている。 ささやかと言っても、それはあくまでべすぺの基準であって、積み上げられた皿の枚数たるや数えるのも恐ろしいのだが。 そしてもう片方。べすぱの方はというと、やはり姉妹なのか、姉よりは少ないとはいえ尋常ならざる量を平らげていた。 流石に慣れてはきたものの、この二人の食べっぷりはトールの食欲を萎えさせるのに十分な代物である。 ――そんな、いつも通りの朝の風景、だったはずなのだが。 「……うぅ」 トールとしては、ひどい息苦しさを感じていた。 言うまでもなく、昨夜の事を気にしているのだ。 べすぱと肛姦に及んでいた場面を、べすぺに思いっきり目撃されてしまったあの出来事である。 「なんかこう……うぅ」 まあ、今まで一度も目撃されなかったのがむしろ凄い事なのだ。 三人、同じ部屋に泊まっているのである。 それでべすぺがいつも先に眠るからといって、ああいう事をして気づかれないはずがない。 ないのだが、どうにもこうにも。慣れというのは恐ろしいものであった。 「うー……」 しかもそのせいなのかどうなのか、今日のこの朝食の場では会話が途絶えている。 いつもなら、べすぺが必死な様子で色々喋り、それをべすぱが横槍を入れるという、そんな感じなのに。 まったくもって息苦しい。 「……あ、あの、べすぺ?」 「…………」 返事がない。 これはやっぱり、 「……お、怒ってる?」 「…………」 これまた返事がない。 こうなるとどう考えても怒っているように思えてきた。 「うぐ……その、俺としてはなんていうかええっと……」 「…………」 謝ればいいのだろうか。 それも良く分からない有様で、トールとしては完全にお手上げであった。 が、しかし。助け舟が出た。 「姉さま」 「……あ、へ、え?」 声量は抑え目ながらも、きっぱりとした声でべすぱが呼びかけたのだ。 「トールさまが、何事か言いたいことがあるようですわ」 「あ、え、え、そ、そうですか?」 途端に、慌てた様子で振り向いて、身を乗り出してくる。 「だ、大事なお話ですか?」 「そ、そういうアレじゃないんだけど……」 「ご、ごめんなさい。わたし、ちょっと考え事をしていて、それで」 「いやあの……その、怒ってるかな、って」 「はい?」 きょとんとしてしまった。そんな反応をされると、トールとしても困る。 「ゆ、昨夜の……アレとか」 「昨夜の? ……あ、あ、アレですか?」 「そ、それだよ」 べすぱが軽くしゃっくりをする。 「あのことなら……わたし、ちょっと聞きたいことがあったんです」 「聞きたい……ね」 「そ、そうです。あのことで……べすぱちゃん」 「何ですの?」 矛先が逸れたように思えたが、しかし、べすぱにしても当事者なのだ。 どちらにせよ、なんとも気まずい状況になるのは間違いない。 「べすぱちゃん。昨夜のことで、あれ…… ……お尻って、その、えと、き、気持ちいいんですか?」 「そうですわねえ……」 あれ。 話の流れが妙だな、と思う間もなく。 「やっぱり異物感の方が大きいですわね。気持ちいいというのは……でも、なんというか、スイッチは段々というか」 「ま、前とはやっぱり違うんですか?」 「それは無論ですわ。感じ方も違いますの」 「じゃ、じゃあ……」 ここで、べすぺがこちらを向いた。 「ト、トールさん。わ、わたしもそれ、してもらっていいですか?」 「い……いい、けど……」 「わたし、頑張りますね!」 これはつまり。 ――どういう事なのだろう。 「それはいいんだけど……べ、べすぺ?」 「はい」 「怒って……ない?」 「はい?」 心底、何の事なのか理解していない顔であった。 「ど、どうして、わたしが怒るんですか?」 「いやだって……べすぱとアレをその」 「べすぱちゃん、わたしの妹ですよ?」 「……そういう問題ではないんじゃないかなぁ、と」 べすぺの顔に、盛大にクエスチョンマークが浮かぶ――ように、トールには見えた。 「あの……ええと、どうして、わたしが怒らないといけないんですか? それで」 「別の女の子に手を出したとかさ、そういう……」 「……え? あ、えとえと……なんで、それで怒るんですか?」 「い……一般的にはなんというか、誠実さが足りないというか……」 どうにもこうにも、ややこしい事態である。 てっきり糾弾されるかとばかり思っていたというのに、なんともはや。 「それってその……ちょっとわからないんですけど」 「ですから、姉さま」 見るに見かねたのか、べすぱが割り込んできた。 こちらもトールほどには気にしておらず、のんびり茶などすすっていたようであったが。 「つまりアレですのよ。トールさまは、わたくしを抱いたことで、所有権がわたくしの方に移ったのでは? と。 そんな感じのことを気になさってますの」 「……ええええ!? そ、そんなこと悩んでたんですか!?」 「そうなんですのよ。まったく、愚かしいですわよね」 今度は馬鹿にされた。 「で、でも、普通はそういうッ……」 「……トールさん、マスコットって、そういうものじゃないんですよ。 本当に大切なのはそういう表面的な……ちょっと難しいんですが」 「ねえ。ですわよ、トールさま。その程度でマスコットを奪えるのなら、話はもっと楽ですわ。 わたくし達クイーン候補にとって、世俗の如き嫉妬の感情などと…… 心配するのもまったく不要というもの。修行が足りませんわ」 「す、すみません」 「分かればよろしいんですのよ」 「そ、そうですよ。トールさん」 姉妹が揃って説教するので、トールも素直に反省せざるを得なかった。 理不尽な事で叱られているような、そんな感覚が残るが、仕方ない事ではあろう。 「それで、ですわ」 べすぱが湯のみを卓に置き、ふうと息をついた。 「トールさまの杞憂はさておくとしても、今朝の姉さまは様子が妙ですわね」 「……だよね」 ここに来て、気にしていた事が話題に出た。トールは少しだけほっとする。 懸案していた、べすぱとの交わりを咎めたものではないのだとしたら。 今朝のべすぺの態度は、なるほど妙ではある。 「へ、変ですか? わたし」 「少なくとも、いつもとは違いますわよ」 「もうちょっと口数多いしね、普段なら」 「そ、そうですか……」 言われたべすぺは、少しだけ考え込むような仕草をした後、窓の外を見る。 「あ、あのですね。ちょっと考え込んでいたんです」 「考え事、ですの?」 「それはまた珍しいね」 相変わらず、彼女の視線は外を見たままだ。 ここまで黄昏た表情は、思えば初めて見たかもしれない。 「あ、あの……もう、この国に来て結構長いですよね?」 ため息とともにべすぺは呟く。 「言われてみれば」 「確かに、長いですわ」 元々、クイーン候補はあまり一つの場所に留まるような事はない。 善行を積むにしても、なるべく世界中を巡って行った方が良いとされているのだ。 見聞を広め将来の政治に役立てるべしというのが、その理由らしい。 「そ、そろそろ、別の国に移動するべきかな、と、それを考えていたんです」 「別の国?」 「ネコはこの間行きましたから、ここからだとトラとか……海を渡るというのもありですね」 そう言いつつも、同時にべすぺはため息をついた。 どこか、心ここにあらずといった様子に見える。 「べすぺ?」 「……あ、はい?」 「さっきからホントにどうしたんだ?」 「うーん……」 べすぺは、ここでやっとトールと妹の方に向き直った。 そしてもう一度、深く息を吐いてから、言う。 「な、なんというか、ですね……名残惜しいというか」 「そんなにこの国が気に入ったんだ?」 「き、気に入った、というよりは……この国で、見たいものが一つあるんです」 「見たいもの? それはまた、なんですの?」 問われて幼虫少女は、相対する二人の顔を見回すと――かすかに夢見心地となった。 「この国なら、妖怪に出会えるんじゃないかって思ってて」 「……妖怪?」 「……ですの?」 二人同時のその問い返しに、べすぺは――珍しい事に、幼虫でありながら実に流暢に答えるのだ。 「ええ、妖怪です。わたし、ひょうすべに会ってみたいんです」 ひょうすべ。 「……って、何?」 日本人であり、妖怪には多少親しんでいるトールも――いや、聞いた事はあるような気がするのだが。 それでもまた、妙な名前が出てきて呆ける。 「妖怪です。キツネの国ならきっと会えるんじゃないかなあ、と、そう思っていたんですが…… やっぱり、いないんでしょうか。妖怪」 「……姉さまったら」 べすぱは、自分のこめかみに指をあててぐりぐりと揉み解した。 「いませんわよ。そんなの。何時の時代の人ですの、姉さまは」 「えー……でも妖怪は現代のファンタジーですよ?」 「モンスターならその辺にうろついていそうなものですから、そっちで我慢なさいな」 「モンスターと妖怪は天と地ほど違いますよッ」 「そんなのわたくしには分かりませんわ。っていうかそのこだわりが本当に分かりませんわ」 「そんなぁ……べすぱちゃん」 「泣いても無駄でしてよ? まったくもう」 残念そうに肩を落とす主に、トールはどうにも声がかけられなかった。 というか。 「……今朝からのあの妙な空気は、それが原因だったってことか?」 まこともって。 理不尽にしか感じられない事態であった。 そんなどうでもいい流れはさておいて、旅立った一行である。 南方を目指し、ゆるゆると街道を進んでいく。 三人の傍らを、一匹のトンボが飛んでいった。 「季節を感じますわね」 そう言うべすぱの傍らでは、べすぺが何となくそのトンボを追いかけている。 全体を含めて、のどかな光景だった。 「このペースなら、国境近くまで今日中に辿り着けるかな?」 「そうですわね。国境を越える為には、どうせ今から三日は待たなければなりませんから。急ぐ必要もありませんし。 もうちょっとのんびりしてもいいかもしれませんわねー」 トールとべすぱの会話も、まったくのんびりとしたものである。 一方、トンボを追いかけていたべすぺは、その標的が道を外れて小川を越え、更に広がる田の奥へと飛んでいったのを見て追うのをやめた。 「あーあ……」 「姉さま。あんまり遊ばないでくださいな。……幼虫の姿をしていたって、わたくしも貴方ももうオトナですのよ?」 「お、オトナでもこういうことはやりたくなりますよ」 口の挟みようがないので、苦笑を浮かべながら二人を見つめていたトールであったが。 不意に視界に入った、木造建築に気づいて二人の間に入ってみる。 「ま、まあまあ。そんなのはどっちでもいいから」 「どっちでもいいだなんて、わたくしはそういう……」 「ど、どっちでもじゃなくて、わたしは別に遊んでる訳じゃ……」 「だからそれはいいから……ほら」 指し示した、例の木造建築は、この二人の争いに水を差す効果があった。 二人とも口を閉じて、それを見つめている。 「まあ……あれは?」 「ちゃ、茶屋って書いてありますね」 「ほら。丁度いいからさ、あそこで一休みしようか」 しばらく考えた後、これまた同時に二人は口を開く。 「そうですわね。少しくらい休んでもよろしいでしょう」 「せ、せっかくですし、ちょっとくらい休んでいきましょうか」 更に同時に、問う。 「ところでトールさま?」 「と、ところで、トールさん?」 「……な、何?」 「茶屋というのは、」 「お肉の料理を、」 「置いているん……」 「ですか?」 ものの見事なサラウンド音響であった。 そんなに肉があるかどうかが、スズメバチにとって重要なのか。 少しばかり考え込むトールである。 結局肉料理がなかった事にいたく憤慨したスズメバチ姉妹であったが、それでも休憩は休憩だ。 店の自慢らしい団子と渋いお茶に、乾いた喉を潤してはまったりとしている。 「本当に……のどかですわねー」 茶屋の周りには、広い田畑と、それからススキの原が広がっている。 国境に通じる道のせいか、人通りはそれなりで、しかし誰も彼もがどこかのんびりとした様子だった。 「平和なのはいいことだよ、ホントにさ」 団子のもたらす素朴な甘さを楽しみながら、しみじみとトールは言った。 ただ、べすぺだけは不満そうな顔でお茶の入った湯のみをぐるぐる手の中で回している。 「あんまり平和すぎても……善行積めないからよくないんですけどね」 「……もっともですわね。確かにそれはその通り」 べすぱが頷いたのを見て、トールはややげんなりとする。 「今くらいは平和を楽しもうよ」 「そ、そんなのんびりとはしてられないですよ。こうしている間にも、他の子が世界を救ったりしてるかも……」 「世界なんてそう簡単には救えないって」 「……甘い。甘いですわ、トールさま」 団子をひとつ口の中に入れて、もぐもぐと咀嚼し、それから飲み込む。 そしてようやくべすぱが言葉を続けた。 「かつてのクイーン選定の儀の折など、10人のクイーン候補のうち実に8人が世界を救ったとか……」 「……それってつまり、最低8回も世界が危機に陥ったってこと?」 「平たく言えばそうなりますわね」 無茶苦茶だった。 「そんな……危機に陥りすぎじゃないかなあ、いくらなんでも」 「ですから甘いと言ってますのよ――」 今度はお茶を口に含み、若干の間味わってから、ゆっくりと飲み干す。 そしてもって、口の中を空にしてからべすぱは続けた。 食べるのと喋るのと、どちらかに集中してもらいたい気分にトールはちょっぴりなる。 「――世界なんてものは結構簡単に危機に陥るものですの。表に出るものは少なくても、ですわ。 当代のクイーン……すなわちわたくしと姉さまの母さまですけれど、あの方が候補だった時など…… 血液を操って他者を思い通りにし、世界の支配を目論んだあるコウモリの男と戦ったという話ですわ」 「……胡散臭いなあ、なんか」 「じ、事実です。わたしも、べすぱちゃんも、お母さんの武勇伝を子守唄に育ってきたんです」 「そうだとしても、なんだか……」 そもそもスズメバチ自体が全体的に胡散臭いのだ。 その上にこの荒唐無稽な英雄譚を聞かされても、困るとしか言いようが無い。 「疑ってますわね。……まあ、わたくしだって、その場にいた訳ではありませんけれど。 でも母さまは嘘なんてつく人ではありませんわ。魔法女王ですもの」 「お母さん、盛大なまでに魔法女王ですから」 「……魔法女王ね」 この二人を見ている限りでは、スズメバチというのはよほど――なんというか。アレなようだが。 そのクイーンともなれば、果たして。想像さえつかない。 「それはまた、よっぽど凄い人なんだろうね」 「す、凄いですよ。お母さんが通れば道理が引っ込みますから」 「まさに三無主義……無理、無茶、無敵を体現した方ですものねえ」 それはどんなんだろう。最早意味すらよくわからない。 「眼前の脅威から決して退くことなく、悠然と構えて障害を打ち砕く。まさにクイーンたるべきものの証ですの。 そう、こうして目を閉じればいつでも母さまの想い出が蘇りますわ…… 翼竜を張り手一発で爆砕するあの勇姿が」 「素敵でしたよね。お母さんの一撃は」 陶然として遠い目をする姉妹であった。 何故こうも例え話がバイオレンスな方向に行くのか、トールにはそれがわからなかったが。 「ともあれ、だからそんな立派なクイーンになるために、のんびりしていたら命取りですわ。 善行を積むべく、どこか困った人のいる場所へ向かいませんと」 湯のみと団子の入っていた皿をどかし、長椅子からべすぱが飛び降りる。 つられてかべすぺも椅子から降りて、足の埃を払った。 「じゃ、じゃあ、そろそろ出発しましょうか。国境まではあと半日くらいですね」 「結構遠いよなあ、やっぱ」 嘆きつつトールも立ち上がる。 決意を新たにした二人は意気軒昂で、今にも駆け出さんばかりとなっていた。 もっとも実際駆け出したら、肉体が精神に追いついていないべすぺなど確実に転倒してしまうのだけれども。 どうあれ、道を行きだした一行だった。 と――その脇を通り過ぎる、二名の旅人が、こんな言葉を交わしている。 「なんだったんだろうな、あれ」 「新しい観光名所かな」 「観光名所ってか。キツネも面白いものを作るな」 「ああ。壁だもんな」 壁? それを聞いたのはトールだけで、姉妹は聞き逃していたようだ。 この妙な単語の意味を噛み締めながら歩いていて、トールは―― 数刻の後、その意味をようやく理解する事になる。 「壁だ」 「壁ですね」 「……妖怪ぬりかべ?」 一見しての感想がこれである。誰であろうと同じになってしまうのは、眼前に広がるものがあまりにも壁であったからだ。 まあ、べすぺの感想だけはちょっとおかしいが。 ともあれ、その壁の横幅は50メートル程にもなる。それでいて、高さも人の14人分くらいはあるのだ。 そんな大きな鉄の壁が、国境に程近いススキの原にそびえているのである。 別に街道を塞いでいるのではないので、往来の邪魔になっている訳ではない。 従って無視して通り過ぎてもまったく問題はないのだが、この奇妙な壁を無視するのは、 「き、気になりますね、これ」 「摩訶不思議ですわねー」 姉妹が許さなかった。好奇心旺盛な年頃である。 それにしても。これがあくまで壁なのは、奥行きが縦横に比べて小さい事からそう判断できる。大きさに比べると薄かった。 「なんなんだろうね、これは」 「壁……」 にしては、妙なのだ。 確かに大きな壁だ。しかし、少し歩けばすぐに回りこめるくらいの大きさでもある。 何かを覆い隠すにしては中途半端で、そこにある存在意義が見出せない。 「珍妙なのは確かなのですけれど。まったく分かりませんわね」 気づけば、周囲には他にも何人か遠巻きに眺めている野次馬達がいた。 旅行者もいれば、近所の住人らしきキツネもいる。 彼らも驚いた様子で眺めているので、これが観光名所として置かれているものではないと想像できた。 「……あ、あの壁の近くに人がいますよ」 そんな中で、じっと壁を眺めていたべすぺが何かに気づいたようだ。 彼女の示す方向、すなわち壁のすぐ近くには、確かに二人ほどの人影が見える。 「野次馬じゃないの?」 「それにしては……何かあの壁に施しているように見えますわね」 遠目からではあまりよく見えないのだが、よくよく見れば壁に向かってその人影がもぞもぞとやっていた。 いずれにせよ、遠巻きで眺めていては分かるのにも限界がある。 それならば、魔法少女たるべきもののやる事は一つだ。 「じゃ、じゃあ、あの人たちに聞いてみましょう」 「それがいいですわね」 「仕方ないかなぁ」 そして。 人相が悪く、また図体の大きなネコが、大きな箱にスコップを入れて中の物をかき出していた。 黒い、石のような物体である。重さもあるらしく、ネコはいささか苦労の色を出す。 やがて一定量をスコップに収めると、それが崩れ落ちないように慎重に運んでいく。 そうして近くにある、壁に開いた穴に向けて――運んだ物を放り込むのだ。 「しかしなんとも大変ですぜ、兄貴」 一仕事終えた風に、ネコは言う。 「仕方ねえだろうよ。そうしなきゃあ動かないってんだからよ」 対するのは、小柄で意地の悪そうなネコ――小ごろつきである。 つまるところはこの二人のネコ、小と大のいつものごろつきであった。 「石炭をだな、どんどん燃やさないとうまく働かないって話だ。 この間使ったガスの機械と仕組みは同じだそうだが……しかし、この大きさだからなあ」 小と大は、二人揃って天を仰ぐような体勢をとる。 今しがた、大ごろつきが物体を投げ入れた穴は、大きな壁に空いた穴だったのだ。 この大きな壁というのが、実に巨大であって、近くにいるとまったく陽が当たらない程である。 大きな壁に空いた穴に、石炭を放り込む。一見、意味の通じない行為ではあった。 「まあ仕方ないってんならそうなんでしょうが……これはいつまで続ければいいんで?」 「待ってろ。今、渡されたマニュアルを読んでる」 小ごろつきは、妙に分厚い本を持っていた。 辞書の類もかくや、と思わせる程に分厚い。読み通すのも一苦労だろう。 「そう言っても兄貴、もう三時間も読んでるんじゃありませんかい?」 「……おうよ」 「それなのに分かったことと言ったら、石炭を放り込む穴の場所だけじゃねえですか。 他の肝心な部分はどうなすったんで?」 「……う、うるせえな。お前は学が無いから分からんだろうが、こういうのは難しいんだよ」 開いた本に目を落とす小ごろつきだったが、その態度は大ごろつきへの言葉とは裏腹に、どこか迷っている様子だった。 本を読む目が、まさに泳いでしまっている。 「そりゃあ、学がないのはそうでしょうが…… 早くこいつの動かし方を調べないことには、あのスズメバチどもはこの国から出て行ってしまいやすぜ」 「わかってるってんだよ。も、もうちょっとで解読できるんだ、もうちょっとで!」 そう言いながら本を睨み付ける――が、とうとう小ごろつきの元々あまり頑丈ではない堪忍袋の尾が切れた。 「……つうかこんなもん分かるか! ヒト文字を使うなマニュアルに!」 「って兄貴!?」 勢いのまま、本を地面に叩きつける。 「どうして共通語使わねえんだよ! 読めねえだろ!」 「あ、あの……ど、どういうことで……?」 怯える大ごろつきを見て、小ごろつきは僅かに落ち着きを取り戻した。 自分よりも立場の低いものへの優越感で立ち直る――とは、あまり感心できる態度でもないが。 「だから、いくら俺でも、ヒト文字なんてわかんねんだよこれ」 「はあ。ヒト文字?」 「おうともよ。見てみろ、これを」 差し出されたマニュアルには――大ごろつきの主観からすると、奇怪な曲線がのたうちまわっているだけに見えた。 「はて、妙な模様ですなあ」 「馬鹿野郎。これをヒト文字ってんだよ」 「ヒト文字。あの、ヒトですかい」 「そのヒトだよ。まったく、妙な文字使いやがって……」 「はあ……マニュアルがヒト文字だと、不都合が?」 小ごろつきの拳が、大ごろつきに飛ぶ。 ただし、体格の違いでまったくダメージにはなっていない。 「だから読めねえって言ってるだろうがッ! どうやってこいつを使えばいいのか、まったくわからねえんだよッ! わかったか、この馬鹿がッ」 自慢して言うような事では明らかにない。 「はあ……って、い、今更ですかい!?」 「今更だ!」 どうにも今更である。 「あ……ええと、そうなるとですな、それじゃあ結局この……」 二人の近くには、大きな壁――のような機械、が、ある。 「……こいつの使い方は。あれだけ時間をかけても分からないままなんですかい」 「おうよ!」 髭を立てて答えた兄貴分の姿に、間違っていると確信しながらも大ごろつきは尊敬の念を覚えざるを得なかった。 昔からこの義兄弟はこんなものだったのである。 長兄も含めるともっとひどいそうだが、それはさておく。 「じゃ……どうするんで、兄貴」 「……知らん。俺は知らんぞ」 「知らんって、長兄の仇討ちは」 「俺に言うなッ。こんなもん渡してきたあの、グラディウスの野郎に言えッ」 「し、しかし兄貴……そんな無茶な」 「無理なものは無理なんだッ!」 おろおろとするばかりの大ごろつきに、開き直って当り散らす小ごろつき。 まこともって、見苦しい事この上ない有様であったが―― そして。 「帰る。俺は帰るぞ。帰って兄者の霊前に線香を捧げるんだ」 「ま、まだ長兄は生きてやすって」 「んなこた分かってるが……だがどうしろってんだ」 醜いやり取りを続ける二人の傍に、近寄ってくるものがあった。 少年と二人の少女、である。彼らについては説明するまでもないが、トールと魔法少女だ。 「あ、あの、す、すみません」 「あん?」 その三人に気づいて小ごろつきは小さく舌打ちをする。 「……また野次馬が着やがった。何度追い払っても来るんだなぁ、この手のは。 お前がしっかり睨みを利かせねえからだぞ、おい」 「す、すいやせん」 大ごろつきを叱ってから、仕方なく振り返る。 そして追い払うために、大声で―― 「なんだ、見せ物じゃねえ……ぞ……」 そこにいる三人は、つまりその。アレである。 「……あ」 トール達も気づいた。今回ばかりは、流石にべすぺも口をあんぐりとあけている。 「ま、また……?」 「なんというか……良く会いますわね、本当……」 魔法少女一行の三人と、ごろつき二人。 しばらくの間、お互いに衝撃から停止していたが。 最初に動いたのは―― 「……しかし、どうせ目的は一つでしょうッ!」 「あ、あ、べすぱちゃんッ」 吹き矢を取り出した、べすぱであった。 そのまま狙いを定めて、先手必勝とばかりに矢を飛ばそうとする。 「ま、待てッ! きょ、今日はその、お、お前らとやりあうつもりはねえッ」 次に動いたのは小ごろつきである。大ごろつきはまだ呆然としていた。 べすぺは、ただ傍観するばかりである。困ったものだ。 「やりあうつもりはない……ですの?」 「え……っと。なんだか信じられないなあ」 トールの言葉であったが、無理もないところではあろう。 「ほ、本当なんだ。お、俺達はだな、その……た、たまたまここに通りがかっただけで…… た、戦う気のない相手に暴力を振るうようなスズメバチじゃないだろう、お前らは」 期待する目つきで小ごろつきは見上げる。そこには、卑屈なものが大いに見られた。 「……そ、そうですね。それは、その通りです」 べすぺもようやく落ち着いて答える。 べすぱは、まだ決めかねているところがあったようだが――とりあえず、吹き矢は下げた。 「疑わしいところはありますけれど、まあ……姉さまの言う通りですわ」 「そ、そうだろう。た、たまたま出会っちまっただけだからな。戦う理由はないもんな」 露骨に疑わしい小ごろつきだったが。 「それに、どうせ何か企んでいたとしても、既にわたくしと姉さまに一度ならず敗れた相手。 そも敵になどなりませんわね」 そう言うべすぱに向けて、憤怒の表情を一瞬だけ向けた。 感情のコントロールがどうにもなっていないあたりが、ごろつきのごろつきたる所以であるのだ。 「ま、まあ……とにかく、今回はお前たちと関係ないんだからな。 だからさっさと失せてくれ」 ひらひらと手を振って追い払おうとする。 のだが、べすぺはそこに食い下がった。 「あ、あの、でも、ひとつ聞いていいですか?」 「何だよ」 「こ、この壁は一体なんなんですか?」 小ごろつきが――答えるその前に。 「こりゃあな、お前らを倒すために持ってきた武器だぜ!」 大ごろつきが。 また。 余計な事を。 「た、倒す為の……武器?」 きょとんとするべすぺであったが、べすぱとトールは―― 「やっぱりなぁ」 「露骨でしたものねー」 そんなに驚いてもいなかった。 「ば、馬鹿野郎、今そんなことをッ……!」 小ごろつきは慌てて大ごろつきを一発殴る。弟分はよろけたが、小ごろつきの動揺は止まらない。 「じゃあまあ、とりあえず成敗ですわねー」 吹き矢である。 それを今一度、敵なるごろつきの首に突き刺そうと、べすぱが息を吸い込んだ。 「ままま、待て、い、今のはほんの冗談というかなんというか、ち、違うんだよこいつは」 「違うって、どこが」 「た、確かに最初はそのつもりだったんだけどよ、これ、使えなくってよぅ…… だ、だから俺たちは無力! 力のないただの一般市民なんだよ、その……少なくとも今は…… そ、そんな哀れな俺たちと戦うなんて、そんなひどい話はないよな、な? ほれ、この通り! この通りだ!」 言うが早いか、たちまち小ごろつきは土下座の姿勢となった。 頭を地面に擦り付けて、必死で懇願してくる様である。 「どうしましょう、姉さま、トールさま?」 べすぱもこれには困ったのか、二人に裁断を仰いだ。 そう言われても、トールもべすぺも困るのだが。 「どうするったって、どうしよう。べすぺ」 「ど、ど、どうしましょう」 そんな戸惑っている三人を見て、小ごろつきは更に頭を下げた。 下げすぎて地面にめりこみつつある。 「な、何ならこいつをやるよ。この壁の……機械のマニュアルだ。 お、俺にはよくわからんが、いい値打ちになるかもしれねえぞ」 「兄貴、それはいくらなんでも……」 「うるせえッ」 差し出された本を、べすぱが受け取る。 ぱらぱらとめくって――ぱたりと閉じた。 「……まあ。ヒト文字?」 「こ、この壁はな、凄い兵器なんだ。でも使い方が複雑で…… 使いこなせれば凄いことになるから、値打ちもあるはずだ。 でも俺にはヒト文字なんて読めないし…… だからその……俺たちは見逃してもらえねえか」 べすぱは、マニュアルとやらをしばらく眺めていたが。 「ヒト文字でしたら……まあ、丁度いいですわ。トールさま、頼めますかしら」 そう漏らして、本を閉じた。 脇でべすぺが自分を指差してぶんぶんと頭を振っている。 「わ、わたし、わたしが読んでみようかなって、べすぱちゃん」 「姉さまだってヒト文字は読めないでしょうが」 鎧袖一触である。 「あう」 若干へこんだが、それでどうにかなるべすぺでもない。 べすぱとしてもそれは分かっているので、気にせず話を続けた。 「ま、ですからこういう時は適材適所。トールさま、読んでくださる?」 「わかった」 そして読み始めるトールを尻目に、べすぱとべすぺは腕組みして考え始めた。 小ごろつきは、相変わらずの土下座である。 「しかしどうしたものですかしらね、姉さま。 魔法少女たるものが、賄賂を受け取って見逃すというのも浅ましいことでしょう」 「そ、それは一理あります」 「わ、賄賂じゃねえよ! 誠意だよ! 俺のこの、せめてもの誠意を見せようっていう殊勝な心がけなんだよ!」 「そ、それも一理あります」 不毛なやり取りだった。 その一方、トールは渡された本を読むうちに、段々と驚きの感情を覚え始めていた。 なんといっても、読める。読めるのだ、このマニュアル。 「日本語かー。なんか懐かしく感じるよ。それにしても……凄いな、これ。物理の教科書よりも仔細に書いてある」 しかも読み進めると更に驚きは増していく。 そのマニュアルは、マニュアルという次元を超えた代物だったのだ。 まず蒸気機関の仕組みについて、根本的となる力学から解説してある。 解説者として、その懇切丁寧な語り口はトールにとっても学ぶところ大であった。 「でも、そういうところを知っても、とりあえず今はあんまり意味ないだろうし。 ……ふむふむ」 そうして適当にパラパラとめくっていくと、どうやら目次に行き当たった。 恐らく、基礎理論の解説は本の筆者にとってはただの序文に過ぎなかったのだろう。 序文の次に本文を解説する目次をつける。そう考えれば、これは無理な構成ではない。 ただ、あの小ごろつきはそこに行き着くまでに力尽きて投げ出したようだが。 「……あれ」 その目次を追う。と、いささか気になる項目があった。 「※獣人用ページ。使い方の早分かり表、ここを見れば理論などは一切理解していなくても使用可能? ……身もふたもない説明だな、これ。どれどれ」 開いた先にあったものとは。 「だから頼むってんだよ。今回はまだ俺たち何もやってないだろう」 「そうは言いましてもねえ」 「む、難しいですね」 まだやっている彼らに向けて、トールは本を開いたまま近づいていった。 少しばかり悩んでいる表情である。 「あの、ちょっといいかな、べすぺ、べすぱ」 「あらトールさま。もう読み終わりましたの?」 「そういう訳でもないんだけどね。ちょっとそこの人に用事があって」 「よ、用事ですか?」 二人をどかして、まだ土下座を続ける小ごろつきに、トールは声をかけてみた。 「これ、使い方がわからないから俺たちにくれたんですよね?」 「……そうだよ。何度読んでもさっぱりだ」 「ここも読んでみたんですか?」 へ、と顔を上げた小ごろつきの目に、開かれたページが入ってくる。 果たせるかな、その内容こそは――実に。 「獣人用リファレンス……だと? って、共通語?」 「ここは日本語じゃない文字で書いてあって、なんだかわからないんですけど、でも獣人とか――」 「……あー」 そんなページなど開いてすらいなかった小ごろつきは、しばらくそこをじっくりねめつけていたが。 やがて――口元をゆがめると、瞬時にトールの手からマニュアルをひったくった。 「ああッ」 「何をしますのッ」 答えず、小ごろつきは走り、大ごろつきの後ろに隠れると―― 「ふははははッ、実は今までのはお前らを油断させる為の演技! 使い方さえ分かればこっちのもんだ、相手にしてやるぜ! いざ、兄者の仇をとらせてもらうッ!」 「……えーと、兄貴……あー…… そ、そうだそうだ! 俺たちの力をとくと見やがれ!」 豹変したかのようにはやし立ててきた。 「……かっこ悪ー」 「人間、ああはなりたくないものですわね」 「ほ、本当にそうですね」 何と言われても反論はできないだろう。 まあ、反論するような気があれば、こういう行動は取らないはずだが。 しかしどうあれ、小ごろつきは動き――ここに。 彼らの復讐劇は、始まるのであった。 「石炭、たっぷり食わせてやれよ!」 「ラジャーでさあ、兄貴!」 大ごろつきが懸命に石炭を放り込む。 その一方、小ごろつきはマニュアルを見ながら、壁のある部分に移動した。 そこからべすぺ達に怒鳴りつける。 「さあとくと拝みやがれ、超兵器……えーと名前はなんだったかな……」 マニュアルの表紙を確認する。表紙にしっかりと記載されていたので、一安心であった。 「超兵器、解析機関パスツールだッ!」 その言葉に反応したのは――マニュアルを読んでいたトールだ。 「パスツール。解析機関であるそれは、蒸気機関によって歯車を動かし、ある目的のために動作する代物である。 その目的とは、すなわち『計算』――そう、計算を行う機械、それがこのパスツールなのだ。 計算は万物の理論の根源にあるものなので、計算はまさに世界を形作る…… ……って書いてあったんだけど、どういう意味なんだろう」 「さっぱりですわ」 「ご、ごめんなさい。意味がわかりませんでした」 つまり、解析機関なるものは、トールの世界で言うところの―― 「計算機ってことか。でも……それが兵器ってのも変な話だな」 電卓を武器にするだとか、そんな話はトールは知らない。捜せばあるのかもしれないけれど。 「俺だってよくわからんがこれは兵器らしいんだよ。さあ……お披露目だぜッ」 小ごろつきは、その壁の一部分に備え付けられていた取っ手を引く。 すると、轟々と唸って、部分が変形していった。 そうして出てきたものは、壁に空いた細い口と、無数の白いカードである。 カードには、丸く小さな穴が不規則な間隔で無数空けられていた。 つまりヒトの世で言うところの、パンチカードであろうか。 そのカードの一枚を手に取ると、小ごろつきは細い口の中へとカードを突き刺す。 「頼むから、上手く動けよッ!」 カードが壁の中に消えると同時に。 壁が――この巨体が、全身から凄まじい轟音を立てて稼動し始めたではないか。 歯車同士がかみ合い、機械音を立ててざわめく。 壁のあちこちに据え付けられた吹き出し口からは、蒸気がもうもうと排出されていく。 「まずはこの一撃! えーと『基礎編1・火炎放射』と……来て見て驚け、この威力!」 歯車が複雑に絡み合い、鉄と鉄が激しくこすれあう。そして軋むような音がススキの原に響き渡る。 蒸気が生み出す力が、この巨大な壁型機械の隅々まで満ちていくのが肉眼ですら確認できた。 そして小ごろつきが差し込んだパンチカードの指令が、全てに行き渡る、その時に―― ジ、ジ、ジ、と。不快な音が、壁のあちこちから弾け出てきた。 同時に、壁全体がほのかに蒼く燐光を放ち始める。 「な、なんですか、あれ……」 「さ、さあ……」 知らず知らずのうちに、べすぺがトールの袖を硬く握り締めていた。 それは彼女の緊張を示すものであろうか。 「逆にちょっとワクワクしてきますわね」 べすぱは、まだ余裕もありそうである。 とはいえ、手に握った吹き矢の筒に汗が一滴、流れ落ちたところからして――平然としているものではないらしい。 「なんにせよ目は離さない方……がッ!?」 トールが言いかけた次の瞬間に、壁型機械の燐光が一際強く輝いた。 そして―― 壁の前方、中空において驚くべき現象が巻き起こった。 何もない空間であったそこに、オレンジ色の何かが、渦を巻いて生まれ出でる。 それはすぐに紡錘形となって、ゆらりゆらりとゆれ始めたのだ。 ――オレンジと、赤が織り成す猛々しき踊り。 まさしくそれは――そう。火炎が、生み出されていたのだ。 「ほ、本当に出てきやがった……よ、よし! 狙い通り!」 小ごろつきが吠えると、それに押されたかのように火炎が動き始める。 段々と速度を増して、それはトール達の下へ―― 「……って、のんびり見てる場合じゃないッ!」 「あ、あうあうッ」 「――くッ」 三人は慌てて地面に伏せた。 幸い、火炎が飛んでくる速度は若干遅めで、慌てたわりにはどうにか間に合う。 ――轟という音と。熱気が、トールの頭をかすめていった。 「……す、すげえ……本当に魔法が出たぞ……?」 小ごろつきは、自分が出したというのにそれを呆然として見つめている。 大ごろつきもまた。 「おお、なんともこりゃあ……」 石炭を放り込む手を休め、その光景に感嘆していた。 トール達を掠めた火炎は、彼らの後方に向けて飛んでいき、そして落ちたようだ。 ただ、火炎が地面に落ちたというのに、そこから延焼していく様子は見られなかったが、それはともかくである。 「よ……よし! ぃよし! これなら勝てる! 勝てるぜ、俺たち! ゴルバスの兄者に、奴らの首を捧げてやれるぜ!」 「やった、やりましたね兄貴!」 まだ勝ってはいないのだが、万歳三唱をはじめるごろつき二人であった。 ただその最中に、大がぽつりと漏らす。 「ところで兄貴。相手は幼虫なんですから、こんなもん使わなくても勝てるんじゃ?」 「……せっかく用意しちまったんだから使うしかねえだろ。いいじゃねえか、派手な方が」 「そんなもんですかねえ……」 一方の魔法少女とマスコットはというと、まだ地面に身を伏せたままである。 うつ伏せになりながら、万歳を重ねる敵を睨み付けていた。 「あ、あう……せめて成虫になってたら……」 「成虫にさえなっていれば、あの程度の魔法なんて。わたくしたちの敵にすらなりませんのに……」 「ないものねだりをしても仕方ないよ。それよりどうやって切り抜けるかを考えないと」 トールは、先刻流し読みしただけのマニュアルを思い返す。 こうなるのなら返さない方がよかったが、そう後悔しても意味はない。 「……って言ってもホントに流し読みだったからなぁ。役に立ちそうな知識なんて覚えてないぞ……」 覚えている事と言えば、せいぜいが目次の位置くらいであった。 「ああ……せめて弱点の項目でも読んでおけばよかった」 「そ、それこそないものねだりです……あわわッ」 また頭を下げる。 その上を、今度は氷の塊が通り過ぎていった。 万歳を停止したごろつき達が、次なる攻撃を起動させたのだろう。 「わはは、まだまだいくぜー!」 実に楽しそうな声色であった。有利になった時の人間とはかくも楽しそうに笑えるものか。 しかし、その楽しげな笑いを中断させるにしても、こうして伏せたままではどうにもならない。 歯噛みしながら様子をうかがっている、と――今度は。 「今度は……これだッ。おらッ」 三度、小ごろつきがカードの出し入れを行う。 蒸気機械はやはり蠢いて、轟音と共にその駆動を思い知らせた。 そうしてその演算結果は結実し、機械の前方、炎が生まれた場所と寸分違わぬところに雷球が生まれる。 放電をしながら膨らんだそれは、すぐに――炎と同じ軌道を取って、トール達の方へ飛んできた。 「べすぺ、べすぱ、頭下げてッ」 「は、はいぃッ」 「もうッ……」 これまた三度。 パチパチと乾いた音を立てる雷が、頭上を通過していった。 炎、氷、雷と、初歩の魔法が立て続けに飛んできた格好である。 「とにかくどうしたものかな。このままじゃあ……」 「こ……このままだと……」 「……そうですわねー」 更にもう一撃。 音を立てて飛来してきたのは石弾による攻撃であったが。 「……はい伏せてー」 「はーい」 「……なんというか」 軌道は同じであったので、同じようにして避けた。 防戦一方でいかにも問題なのだが、ただしそろそろ冷静に考えるべき時が来たようだ。 「どうもなぁ。あれってひょっとして……」 真空の刃が飛んでくる。 そして頭を下げてやり過ごす。 ――流石にこれは気づく。どんなに鈍くても。 「……軌道、変えられないのかな。あれ」 「あ……」 「みたいですわね……」 三人は揃ってため息をついた。 こんなのばっかりである。 「わははは、どうだ、手も足も出ないだろう」 小ごろつきは、それでも高笑いを続けていた。 しかし。 少しばかり冷静になって戦場を眺めてみると、これがどうもおかしい。 「ええっと……もう一回火炎と」 パンチカードの一枚を手に取り、出し入れを行う。 機関は駆動し、演算処理を行って魔法を生み出す―― ――生み出して、同じ軌道を描いて飛んでいった。 例によって、伏せているだけの三人にはかすりもしない。 「軌道って変えられねえのか? これ」 疑問に思った事はすぐに調べるのが吉である。 小ごろつきにしては建設的なその考えから、彼はすぐにマニュアルを睨み付けた。 「……あー、軌道の変え方軌道の変え方……どこだ?」 早分かり表を舐めるように見つめる。 じっくりと眺めて、少し目が乾いたのでこめかみを揉み解すなどして―― 意外に、これは時間のかかりそうな作業であった。 「ひぃひぃ……せ、石炭石炭……」 必死で石炭を放り込み続けている、大ごろつきを脇に置いたままで。 攻撃が止まったのを受けて、魔法少女一行は円陣を組んで顔を見合わせた。 ひとまず伏せているので、あの魔法攻撃が飛んできても当たる可能性は零に等しい。 「あの魔法が命中率0だってのはわかった。けど、どうやって反撃しよう? 言っちゃなんだけど、今のべすぺもべすぱも、あいつらを殴ったってかすり傷一つ負わせられないだろ?」 「そ……それは、やってみなくちゃ……」 「やってみなくてもわかりますわよ。今のわたくしたちは赤子並み……赤子は言いすぎですけれど虚弱そのもの。 ネコはおろか、トールさまのようなヒトにすら勝てませんわ」 問題はそこなのだ。 幼虫の時はただひたすらに栄養を蓄え、来るべき羽ばたきの日を目指すのがスズメバチである。 故に成虫の時はまさしく炸裂であるのだが、それは幼虫の時の虚弱を代償とする強さだ。 敵の攻撃が当たらないにしても、こちらの攻撃が及ばないのでは、まさに千日手。決着などはつかない。 いや、敵の攻撃が軌道を修正できるようになったら――お手上げである。 つまり考えれば考えるほどに、結論は一つしか残っていない。 「……特攻しかありませんわね」 「あ、べすぱちゃん、わたしが言おうと思ったのに」 ――そう、特攻である。 「って、特攻ッ!?」 一瞬納得しかけたトールだったが、冷静に考えればこれはひどいとしか言いようがない。 「そう。守り続けても手詰まりならばただ攻めるのみ。違いまして?」 「ち、違うも何も……これじゃ、玉砕するだけじゃないか」 こちらの攻撃は及ばないはずなのに、特攻をしたところで―― そんな言外の意味に、べすぱはゆるゆると否定を示した。 「姉さまならそうでしょうね」 「そ、そんなぁ」 「……姉さまは本当に攻撃手段持ってないじゃありませんの。 でもわたくしならば違いますわ。お忘れですかしら、これを」 たもとから取り出したそれこそは、鈍色にきらめく小さな筒であった。 記憶にも新しい、べすぱの武器だ。 「――吹き矢か! そうか、それがあれば!」 「彼らを行動不能に追いやるのも十分に可能ですの。……姉さまも、こういう武器は用意した方がいいですわよ」 「うぅ……き、厳しいですよべすぱちゃん」 いじけた姉をよそに、べすぱはすう、と息を吸い込んでから顔を上げた。 「まあいかにも油断しているようですからね。 わたくしが近くに寄って二撃。それで決着はつくでしょう」 幼く儚い容貌ながら、言い切るべすぱの何と頼もしい事か。 「それでは、わたくしの蜂のように舞い蜂のように刺す一撃をご覧になっていてくださいな」 決め台詞の如く告げると、幼き魔法少女は立ち上がる。 そのまま、駆け出そうとする――と。 「ぶへッ」 足をつかまれたせいで、顔から地面に激突してしまった。 掴んだのは、トールである。 「い、いきなり何をなさいま……」 その頭上を、大いなる炎が通り過ぎていく。 「ほら。君が立ち上がった途端に火の玉が出てきたのが見えたんだ。 それなのにこっち向いてかっこつけてて、気づいてないから……こうやって止めるしかなかったんだって」 「……それはどうも」 「べ、べすぱちゃん。気をつけないと駄目ですよ」 「……本当にどうもありがとうございますわッ」 「あー、びっくりしたぜ」 対して小ごろつきは、胸を押さえながらその光景を見ていた。 マニュアルを必死で探していたら、不意にべすぱが立ち上がったのが見えたので――思わず、である。 「心臓止まるかと思ったぜ。いきなり立ち上がるんだからなぁ」 深呼吸して落ち着いてみる。 「……よし。じゃあ続き……って、しまったぁッ! どこまで読んだか忘れちまったッ」 敵の間抜けぶりはさておくとしても、べすぱは臍をかんていた。 「どうしたものですかしら……近づこうとすると魔法が飛んでくるだなんて」 伏せているから当たらないのであって、立ち上がるとこれは厳しかったりする。 そうなると、特攻をかけようにも難しいのだが。 「わたくしの吹き矢の射程距離は……届くようになるまで、最低二撃の魔法を受けてしまいますわね…… ……本当にどうしたものかしら」 その呟きを聞いて、後方でぽんと何かを打つ音がした。 べすぺが、その小さな手を打ち鳴らしたものである。 「そ、それなら……それなら、わたしがべすぱちゃんの盾になります」 「……べすぺ?」 あまりにもあっさりとそう告げた魔法少女に、トールは驚きの声をあげ。 妹のべすぱは、苦い顔になった。 「べ、べすぱちゃんが言う通り。今のわたしは、戦えないですから…… で、ですから、盾くらいにはならないと……って」 「そんなこと……べすぺ。本気で言ってる?」 「も……もちろん、です。それくらいしか、出来そうにないですし」 まったく当然の事として、べすぺは語るのみだ。 それは、成虫の時と寸分違わぬ心のあり方を示したものか。 瞬間、その幼い顔立ちに成虫時の不敵な顔が重なって見えたトールである、が。しかし。 「……不要でしてよ、姉さま」 「べすぱ……ちゃん?」 そんな決意の言葉も、妹は切って捨てるのだ。 「いいかしら。姉さま、今のあなたは戦う力を持たぬ身ですのよ? それを盾としろ、ですって? ……笑わせてくださいますわね、姉さま。それほどに、このべすぱ。不甲斐なく見えますかしら?」 「そ、そんなつもりじゃ……」 「そうだと言うのならば――」 もう一度。 今度はしっかりと、敵の方向を見据えながら。 べすぱは――幼くても、魔法少女たる誇りと、尊さを願うものは。 「それこそそこで黙って見ていなさいな。このホーネットべすぱ。 幼くあろうとも、今のわたくしは戦う力を持つ―ーそう。魔法少女ですのよ」 大地を踏みしめながら、彼女は確たる心と共に立つ。 そうして言葉を失った、幼き姉とマスコットに、優しく微笑みを向ける。 「たまにはわたくしにも格好いいことさせてくださいな。 いつも守られてばかりでは、格好悪くて仕方ないでしょう?」 そんな笑顔を見せられたのならば、迎える言葉はそれぞれに一つ。 「じゃ……じゃあ! わたし、頑張って応援します! 頑張れ頑張れべすぱちゃん!」 「……俺は頑張って解説するよ。べすぱ」 二人の言葉を背中に受けて、べすぱはかすかに頷いた。 「後方支援、心から痛み入りますわ。これで残す憂いは最早なし――」 身にまとう衣に向かい風を受けながら。 すべての憂いを絶った魔法少女は――己の前に立ちはだかる巨大なる壁と、その操り手目掛けて。 悠然と、正面を見たまま、歩みを始めたのだった。 「また立った! しかも歩いてきやがる!」 マニュアルをまた中途で閉じて、小ごろつきはヒゲをぴくぴくと動かした。 「……ぐぐぐ。なんのつもりか知らねえが、だったらッ」 慣れてきたのか、カードを確かめもせず、小ごろつきは動作を行う。 挿入口に一枚のパンチカードを突き刺し、引き抜く―― プログラムの発動である。 「よ……し、来た来た来た来たッ!」 やはりこれも、同じように。 小ごろつきの上空に、紡錘形の炎が生まれ始める。 臨界に達するまで、少々の時間はかかるが、ここまで来れば心配はいらない。 「よーし、よしよし……おら、黒こげになりやがれッ!」 燃え上がる音が耳に聞こえ始めて、小ごろつきはタイミングを悟った。 それに合わせて叫び声をあげると―― 声に押された訳でもないのだが。火炎は、まっすぐにべすぱ目掛けて飛んでいく。 「……来なさいッ!」 視認した魔法少女は、腰を落として腹の半ばに力を込めた。 火炎がどれほど近づこうとも、それを睨む瞳を閉じようともせず。 あえて真正面からそれを受け止める。その気合が、誰の目にも明らかだったのだ。 「……抵抗。 魔法というのは通常、意志の力で発生する代物である。 意志には意志で対抗できるのが道理ならば、魔法の威力を弱めるには抵抗という意志をぶつけるのが必定となる。 それこそが魔法なる業の、最大の弱点と言われる代物だ…… ……けど、べすぱは……あの炎」 トールの言葉を聴いているのかいないのか。 姉たるべすぺは、ぐっと拳を握り締めて、妹の勇姿に向けて祈りを込めた。 「頑張って、べすぱちゃん。わたしも……お母さんも、ついてます」 「……耐えますわ。耐えてみせます」 思えば、姉の強さを幾度も見せ付けられてきたべすぱであった。 蒸気人との戦いも、一度は斃れ、なお立ち上がる強さがあって。 何よりも。そう何よりもべすぱが心に刻んだのは、かの神経毒との一戦である。 (姉さまは意志の力にて毒すらも制しましたわ。あの時はただその凄まじさに恐れ入るばかりでしたけれど――) べすぱは、眼前の炎から決して目をそらさない。 (……ならば妹のわたくしが、同じことを出来ないはずがない。ましてこの勝負、解説も、応援もつたなかったあの姉さまに比べ……) 後方を――確認する必要はなかった。 トールの解説も、べすぺの応援も、べすぱは確かに受け止めているのだ。 (ずっと恵まれたこの環境。抵抗できなければそれは最早恥にもならない無様ですわ……) それは、心地のよい緊張感でもあった。 (勝負!) そして、火炎が―― 「あれ?」 今この時。この場にいる者全てが、同じ声をあげた。 ――あれ? 語尾を上げての発音により、疑問形と化したこの代名詞は、まさに共通の疑問であったのだ。 火炎に包まれたべすぱは―― ――火炎など。 火炎などこの世になかったかのように。 まったく平然として、そこに立っている。 「か……完璧な抵抗をした……ってこと?」 トールも、これは解説のしようがない。 稀に抵抗が上手く行き過ぎると、魔法を完全に雲散霧消させてしまうとも言うが。 「……こ、これは何の冗談ですの? 今の炎……熱いというより……ぽかぽかして、あったかかった……ですわよ?」 べすぱの態度が、ありえなかった。 「……こ、氷だ! 氷魔法!」 気を取り直した小ごろつきは、別のカードで魔法を呼び出す。 過程は省略するとして、発動した氷の弾はまたしてもべすぱに突き刺さる――かに見えたが。 「今度は涼しくて気持ちいい感じですわ」 声が呆れ色を帯びた。 「……し、真空魔法!」 「……服の裾がめくれてしまいましたわー」 「……つ……つ、土魔法!」 「ちくっとしましたわ」 「か、か、雷魔法!」 「肩の凝りがちょっとほぐれましたわ」 トールとべすぺは、奇しくも同じ言葉を漏らした。 更に、これは奇跡か偶然か。石炭を投入する手を休めた大ごろつきも、それと同じ言葉を呟く。 「……しょぼッ」 「な、なんでだよ! 必殺兵器じゃなかったのかよ、これ!?」 小ごろつきは最早涙目である。 マニュアルをあてもなく開き、見つかるはずもない打開策を必死で探した。 「不良品か!? 不良品なのかこれ!?」 「……まッ……たく」 「……あ」 顔をあげた小ごろつきの、そのすぐ前方に。 右手には吹き矢を構え、左手で頭をぐりぐりとしているべすぱが――立っていた。 「わたくしがあんッ……」 溜める。 たっぷりと、溜める。 溜めて―― 「なにッ! 心から立ち上がったというのにッ! なんッ……なんですのこの様は! 貴方、わたくしを馬鹿にしてますの!?」 「そ、そんなつもりじゃ……こ、これは何かの手違いで……」 小ごろつきの右目から、涙がちょっぴり、零れ落ちた。 「手違いじゃすみませんわッ!」 「ひぃッ……」 へたりこんでしまう小ごろつきである。 が、これを情けないというのは酷だろう。べすぱの剣幕は大したものなのだ。 ――それを導き出したのも小ごろつきなのだから、同情は出来ないが。 「ほんッ……とうに。……ああああああああ、もうッ! この空振りッ……どうッ……してくれますのッ!?」 「ご、ごめんなさい!」 身もふたもない謝罪である。 「ごめんなさいですんだら警察はいりませんわよッ!」 「ほ、本当にごめんなさい」 吹き矢を、右手から懐へと戻す。 そうしてべすぱは、小ごろつきを更に威圧した。 「正座!」 「ひ……」 「早く」 「は、はい!」 沈痛な面持ちで地面に正座するその姿を見ても、べすぱはまだぷりぷりと怒っている。 更には、恐る恐るこちらを窺っている、大ごろつきにも睨みを効かせた。 「貴方も正座なさい」 「え、お、お前に……」 「……正座」 「は……はい」 そんなこんなで。 横に並んで正座させられている二人のネコを、べすぱは見下ろした。 怒りが次の段階に入ったものか、最早その視線に熱は篭っていない。が、絶対零度の恐怖を持って君臨している。 「最早余計な言葉を発するのも腹立たしいですわ。 わたくしが聞きたいことはただ一つだけ。……落とし前はどうやってとりますの?」 「あ、あの、それは、ええと……」 小ごろつきはへこへこと、コメツキバッタのように頭を下げた。 本能が敗北しているので、抵抗が出来ないのだ。 「さ、財布を差し上げますのでそれでなんとか」 「…………」 視線が痛い。 「あ……ひ……じゃ、じゃあ! じゃ、じゃあですね、はい! ちょ、ちょっとお待ちください!」 「ほう」 べすぱの小さく漏らした吐息に、ますます小ごろつきは震え上がった。 そして待たせた時間の最中に、例のマニュアルを取り出す。 取り出して――最後のページを開いてみせた。 そこには、『緊急時の対応』とある。 「さ、先ほど軌道変更方法を探している時に見つけたのですが……も、もちろん共通語で書いてあります。こ、これをどうぞ」 「ふん」 そのページに書いてあったものは。 『最終手段・本当にどうしようもなくなった時は…… 本当にどうしようもなくなり、このパスツールも回収不可能となってしまった時について。 重要なのは機密の保全なので、その場合は以下の手順に従い、爆破処理を行ってください。 プログラム手順は5に則り……』 「……こ、これで……お、落とし前というのは、どうでしょうか?」 もみ手をしながら、上目遣いで窺う小ごろつきに、べすぱはしばらく冷たい視線を浴びせ続けた。 「も、もも、もちろん私達もですね、この爆発を直近で浴びるということでどうにか……」 「ええッ!? 兄貴、そんな殺生……ひぃッ」 大ごろつきも、睨みの一つで黙ってしまう。 かくして二人を黙らせて、存分に視線の恐怖を味わわせ続けてから―― 「仕方ありませんわ。大幅に譲歩した上で、その落とし前を認めてあげましょう」 「へ、へへえ!」 重々しく、そう告げた。 対する小ごろつきは、すっかり卑屈な態度が身についてしまっている様子である。 元々そういうタイプの人間なのだろうが、まあ、このあたりは仕方がないのだ。 「えー……では自爆しまーす……」 この僅かな時間の間にすっかり力を失い、全身から覇気が抜けきった小ごろつきである。 十分に離れた場所で、相変わらず睨んでくるべすぱにそう宣言すると、先ほどの手順を実行しはじめた。 「……兄貴、どうしてこんなことになっちまったんでしょう」 「……も、しばらくは考えるのも億劫だ……」 そんなささやかな会話を最後にして、二人の悪漢は押し黙る。 やがてカードの出し入れを終えると、カウントダウンが開始されて。 「……まったくもう。まったく……ああ、まったくもう」 「べすぱちゃん……気持ちは、その、わ、わかります」 「……同情はいりませんわよ。ああもう、まったく……ああッ」 盛大な爆発音。 ……まあ決着と言っていいのではなかろうか。多分。 トールの足元に、飛んできたものがあった。 気になって拾い上げると、例のマニュアルである。 「丈夫だなぁ、これも」 なかなかの大爆発だったのだが、それに巻き込まれて焦げ跡一つないというのも珍しい。 燃えにくい紙でも使っているのだろうか。 「ト、トールさん。それは?」 「例のマニュアル」 「ああ……あの」 今となっては、その対象となる機械、パスツールがああして爆発四散してしまったので、マニュアルだけあっても意味はなさそうだ。 一応の貴重な資料でもあるのだろうが、持ち歩くのもどうだろう、というところである。 「そういえば……今の自爆の説明もありましたわね、このマニュアル。 トールさま、ちょっとそこ、開いてもらえますかしら?」 「うん」 「……まあ、なんとなく気になるというかなんというかなんですけれど」 べすぱの目線からはちらりとしか見えなかったのだ。 そのちらりと見た限りでは、注意のページであるせいか、やたらに派手な色が使われていたと記憶している。 「あの派手な色だけは印象に残りましたのよね」 「そ、そんなに派手なんですか?」 「姉さまだって、見ればわかりますわよ。あの派手さは今時ありませんわ」 どうも妙なところにこだわっている姉妹をさておいて、トールはページをめくっていき―― 途中で、一番最後のページなのだから後ろから開けばいい事に気づいた。 間抜けだと自分でも思ったりする。 「……ほら。ここだ」 そうして開いたページは、というと。 ――まさしく。 原色ばかり使われて、目に痛いものであった。 「ほら、ひどい色使いでしょう、姉さま。トールさまも」 「ほ、ほんとですね。これは……ひどいです」 「そうかなあ。そんなにひどいとは思えないけど」 「ひ、ひどいですよ。目がチカチカ……チカチカ……あれ?」 その時。 べすぺが、ページの中の一部分に目を留める。 「……あ、あれ? と、トールさん。あとべすぱちゃん。これ」 その小さな指で、べすぺが一箇所を指差している。 「これ、って言われても。俺にはこっちの文字は読めないってば」 「ですわね。じゃあトールさまにかわってわたくしが……え、はい?」 「ね、これ。変ですよね、べすぱちゃん」 どこか勝ち誇ったように笑うべすぺと、指を口にあてて考え始めたべすぱの姿があった。 「……どうしても対応できなかった場合は下記の場所に連絡してください。 南海の……ヒドラ島?」 「き、緊急の連絡先って……ありますね」 それはつまり。 この、爆発四散してしまったが、機械として敵対したパスツールの―― 蒸気機械の、製造元という事になるのか。 「この機械を作った場所……つまり、この間の毒ガスも。変なサイボーグ……蒸気人ってのも。 多分間違いなく今日のあれと同じ系列だろうから……その辺の全部の本拠地ってことに……なるのかな、それは」 「そうなります……わね」 「……へ、それって、つまり――」 そうなのだ。 今。ついに――敵なるものの名前と、その居場所が。 魔法少女とマスコットは、知りえたのである。 「ね、姉さまッ! 次の目的地はどうやら決まりましたわッ!」 「は、はい! えと、南方っていうと……おサカナさんのとこですね!?」 「海……どんな海なんだろう」 次なる目的地は、海! 敵は、広く深い海に潜んでいる! ――旅の目的地は、ようやくこの時に姿を現したのだった。 その夜。国境近くの宿に、一行は泊まる事にした。 歩いていけば国境に辿り着く事も可能だったのだが、幼虫のままでは国境を越えられないのだ。 スズメバチは、あらゆる国との国交がない。 そうなると国と国とを越えるための身分証明がないので、真っ当な手段では出国が出来ない。 真っ当な手段で無理ならば、残るのは真っ当でない手段、すなわち国境破りしかない。 しかるに。陸を通って国境を破るにしても、幼虫のままでは動きも鈍く、簡単には不可能な話である。 と、なると。 国境を越えて海――すなわちタコ秘密教団へと近づく為にも、成虫とならなければいけないのだ。 魔法少女の力を、犯罪行為に使うというのも。それはそれでまずいように思えるが。 いずれにせよ。 夕食を摂るが早いか、べすぱは横になり、布団を被ってそのまま意識を飛ばしてしまった。 食事中の彼女の発言によれば、なんでも怒り疲れたのだという話である。 そして、残されたべすぺとトールは。 「ん、む、ふぅッ……」 べすぺを抱きあげる形で、お互いの唇を合わせていた。 既に服は脱いである。 動き回る事が多いので、最近は引き締まってきたトールの肉体と、例によって白く、小さなべすぺの裸体の双方があった。 そうして――身長の差から言って、どちらかがあわせなければ、口付けをする事は出来ない二人である。 今はこうして、べすぺがトールにあわせているので、このような無理な体勢になる。 「あぅ……」 幼虫とはいえ、人一人の体重を持ち上げているのだから、トールにとっては負担になりそうなものだ。 が、平気そうであるのは――べすぺのお陰になる。 彼女の口内から分泌される栄養物質。それが、少年の体に活力を与えるのである。 以前から幾度も世話になった、スズメバチの力の一つだ。 それを受け取るために、トールの舌とべすぺの舌は今日も艶かしく絡み合う。 それだけでべすぺの目は潤み、頬は上気して赤みを増していた。 時折、その頬に二人の絡んだ舌があたり、少し揺れる。 外からは見て取れないが、絡み合いの激しさをうかがわせる一例であった。 「んーんー」 そのうち、べすぺが僅かにもがく。 もがいて――そのまま。 力を込めてトールは抱きしめ、舌先を動かすと。 「ん……あぅ」 上を向いて体を弛緩させたべすぺから、ゆっくりと唇を離した。 栄養物質と唾液の混ざった液体が、二人の口の間に糸を引き、分かたれる。 一滴、二滴と、それはベッドの上に染みを作った。 「ちょっと……」 「ん……はい?」 唇の周りを舐めてから、トールは続ける。 「ちょっとね。なんだか、味が……良くなってるような」 「え……あ、あの。……アレの味、ですか?」 栄養物質というのも味気ないのだけれど、そうかといって他に適切な呼び名を考え出すのも。 今のこの状態では、難しい事である。したがって、代名詞でそれは代えられた。 「甘みが増して……今までもクセになる味だったけど、今はもっと」 「ああ、それは――」 少しだけ考え込んだが。 「……えと、あの。なんていうか……」 「べすぺが成長したからとか、そういう理由なのかな?」 「ま、まあ……そういうモノなのかもしれませんね。 あ、そういえばべすぱちゃんの味も今なら良くなって……」 眠りこけている妹の方を見る。 こういう時なら我先にと参加したがるようなイメージがあったのだが、今日はまた珍しい事だ。 怒るのもなかなかエネルギーを使うものなのだろう。 「……そ、それはともかくです。あの、トールさん」 「ん」 マスコットたるものの手を掴むと、べすぺはそれを下方に持っていき―― 指先を、自身の秘所へと押し付けた。 「こ、こんなもので大丈夫でしょうか……?」 「どうだろうね。……ん」 それをいい事に、トールは押し付けられた指を動かす。 開きかけた彼女のそこを、撫でながらゆっくりと。 「あ……あぅ……く」 それによって、元々とろりとしていたそこは、更なる湿り気を出し始めた。 指に絡みつく液体も、段々と増してくる。 「あぅ……ト、トールさん、そろそろいい……かも」 「いや、もうちょっとかな」 小指を。 肉の中に――そっと、突き刺す。 「くッ……あぅッ」 きゅうきゅうとした締め付けと、彼女の命の鼓動。 それが、指先だけでも確かに伝わってくるのを確かめて、トールは更に指を動かす。 「あぅあぅッ……あぅッ……」 身体を支えるのが億劫になったのか、べすぺはトールに向かって倒れかけた。 それを支えてやりながら、入り口近くの秘肉を嬲ってやっている、と―― 「あぅッ……あぅぅッ!」 両腕で己のマスコットにしがみつき、何かに耐えるように目をきつく閉じながら。 同時に、彼女のなかにある指先を、周囲の肉が断続的に痙攣し、締め付けてきた。 「あぅ……うぅ」 両腕と、膣肉の、その双方に込められた力も、やがて緩やかになっていく。 必死に見えたべすぺの表情が僅かに和らいで、体重を預けてきたので――トールは耳元にささやいてみる。 「……キツいね、色々」 「あう……はう」 言語にならない返答しか返せない、そんな幼虫少女の姿に。 栄養物質のせいもあるのだろうけれど、トールのペニスはびくびくと震えを起こしていた。 四つんばいになったべすぺが、その白い髪を背中に流して息をついている。 両手両足が僅かに痙攣して見えるのは、まだ先ほどの絶頂の余韻が残っているものだろうか。 それを熱い吐息とともに吐き出すと、彼女は首を後ろに向けて、トールに言う。 「そ、それじゃ……あぅ……そろそろ、お願いします」 「う、うん」 彼女の後ろに回り、腰を両手で掴んだ。 そういう体勢――つまるところの後背位、というものである。 べすぺがそれを望んでいるようなので、それに応えるのが心意気であろう。 そのまま腰を進めて、トールのペニスが幼虫たる彼女の膣口に触れる――が。 幼虫なのだからして、いつもどおりに。スムーズに受け入れられるという事はない。 「あう……や、やっぱりちょっと……あぅッ。あぅあぅ」 挿れようとして力を込めると、ペニスの先は入りきらずに動いて、べすぺのそこを擦り立てる。 「あぅ……あぅん、んッ……も、もうちょっとしっかり……あぅぅ」 くちゅりくちゅりと触れ合う場所が音を立てた。 「ああ。そうだね」 まあ。実際のところを言えば、この行為もトールにとってはちょっぴり気持ちよいものでもあるので。 故意だったという部分も、なきにしもあらずではあった。 しかしどうあれ、べすぺも高ぶりつつある。あまり遊んでいても仕方が無いのだ。 「じゃあ、今度こそ入るよ」 「あぅぅ……ホント、お願いします……」 今度こそ、しっかりと。 腰にあてていた両手の、右手だけを解放し、己のペニスに添えた。 そうして肉孔をうがつように、それを突き刺していく―― 「んッ……あ、ぅ……」 「ぐッ……く」 ――もう、何度入った事だろう。 あの出会いの日から幾日も立って、変態を要する事態になる都度この交接は繰り返されてきた。 その度に、こんな具合にべすぺの幼い膣肉を蹂躙しているのだが、この感触は慣れるという事があまりないのだ。 基本的な締め付け、絡みつきは一緒である。 しかし――彼女が変態を繰り返すたびに、微妙な部分が異なっている。 「んぁッ、あぅッ……んッ、あうッ!」 狭い膣肉は、奥を突くとすぐに彼女の胎へと届く。 引き抜いては突き刺す、そうする度にべすぺの身体は大きく揺れて、白く儚いその髪も全身に散るのだが―― ともすれば壊れてしまいそうに見えるというのに、べすぺときたら。 「あうッ……ん、すごッ……おなかが、すごくッ……あぅぅッ」 最初こそ、抵抗を感じさせるというのに。 少し繰り返せばこんな具合で、奥へ呑み込もうとしてくるのだ。 「べすぺ……ベスッ……」 トールも、思わず先日までの呼び名を使ってしまう。 考えてみれば、このべすぺの味もまた、日々変化しているように思えるのだ。 何分、トールも未経験者だったので、女性の味わいなどさほど知るものでもなかったが。 こうしてべすぺと、最近ではべすぱとも交わるのを繰り返すうちに、気づいた一事があった。 (……段々、複雑な感じになってるんだよな) なのである。 最初の頃のべすぺは、本当にきついばかりの締め付けであった――と、今にしてみれば思える。 それはそれで相当に気持ちよく、最初の頃は挿入しただけで射精をして、彼女を変態させていたものだったのだが。 最近ときたらどうだろう。狭くきつい締め付けの他に、緩急を使い分けてきているようではないか。 「しッ……あぅッ! ……あう、進化するんです、わ、わたした……あぅううッ!」 息も絶え絶えになりながら、そう告げたべすぺの声は果たしてトールの幻聴だったか。 ともあれ―― 「すごッ……凄いよ、べすぺッ……」 ぐちゅ、ぐちゅッ、と。 少年の腰が幼虫のそれをぶつかって、奇妙な音を立てて。 「あぅ……あぅぅ、ぅッ……」 べすぺもまた限界に近づきつつある。 それを見越して、トールは少しばかり体勢を整えようと、指を動かした。 ――その刹那。 幼い肌に浮かんだ玉の汗に惑わされ、泳いだ指が――不意に、べすぺの。 小さな窄まりを、触った。 「あうッ!?」 瞬間。 「う、うわわッ!?」 びゅッ。びゅるッ。びゅッ。 ――トールの、ものを。 今までにない大激震が襲って、息の根を止められた―― そんな錯覚すら覚えるかのような一撃が。 びゅくッ。びゅるッ。 べすぺの胎内を、白く埋め尽くすまで、続いていた。 「あ……あうぅ……」 事を終えたべすぺは肩からベッドに崩れ落ちた。 まだ下半身だけは高く掲げられているが、これは突き刺さったままのトールに依存しているものだろう。 そのトールとしては、今の一撃に呆然としながらも、指の触れた先をじっと眺めていた。 「今のって……もしかして」 射精した直後の気だるさも何のそのである。 好奇心の赴くままに、もう一度べすぺのそこ、排泄器官であるその場所を軽くいじる。 「あうッ」 と、またしても。 「くッ……う」 絶頂の直後で、いささか緩んでいたはずのべすぺの肉壁が、強烈な締め付けを起こした。 先ほどといい、今といい、どうもこれは間違いが無い。 「も、もしかして、べすぺ……」 「ト、トールさん……さ、さっきから何を……あうッ!?」 確信を得るために、今度は指を少しだけ差し込んでみた。 あまり乱暴にならないように注意しながら、ゆっくりと動かしてみる。 「だ、駄目ですよぅ、そんな、そこッ……あうぅッ!? さ、触ったらまずッ……あうッ」 そうすると、べすぺは盛大に悶えてくれている。 その声色には――まったく、驚くべき事なのだが。苦痛の色がまるで存在していない。 「べすぺ。……気持ちいい?」 「そ、それはその……あぅぅ……でもそんな、お尻なんて……」 もう少し大胆に。指をずぶりと突き刺してみた。 「あううううッ!?」 びくッ、びくッ、と膣内――だけでなく。彼女の身体全体が震える。 どうにも、これは間違いがないようなのだ。べすぺは、素で尻の穴に快感を覚えている。 「べすぱだって、あの変な粘液塗らないときつかったってのに……べすぺ。君って子は」 「わ、わたしがどうかし……っていうか……あう、もう、抜いて……あううッ」 べすぺを黙らせるのには、腸内に入りつつあるその指を動かすだけでよかった。 しかし、こうなるとトールのペニスも俄然力を取り戻してくる。 そもそも尻をいじる事で、快楽の信号を放ち続ける膣内に残っていたトールのペニスである。 その物理衝撃だけでも再起には十分だというのに、このような乱れた姿をするべすぺを見ては、もうひとたまりもない。 「あううううッ……や、ちょ、ゆっくり……あうッ」 ぬるぬると――そして、入り口の近くではきつい締め付けを感じながら、トールは自らのそれを引き抜いた。 そして。 場所を変えて――再び、入る体勢になる。 「あ、あの……ト、トールさん?」 もう既に指は引き抜いてあって、今やそうなるために準備を整えている格好だ。 「わ、わたし、もう、精液は頂きましたし、これ以上は別に……」 「べすぺ……ちょっと、試してみていいかな」 「た、試すって……な、何を?」 トールは。 口元に、どうも悪い笑みが浮かぶのを止められなかった。というか、止める気もなかった。 何かスイッチが入ったらしい。 「今朝、君も言ってたけど……お尻の方を、ほら。アレで」 「あ、ああ……そういえば……べすぱちゃん、気持ちよさそうでした……けど」 「だから」 と。 悶えていたべすぺが、それを聞くと慌てて振り向いた。 「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください、トールさん。 えと、その、それをアレするってことは……き、気持ちいいんですか?」 「君の反応からすると多分……イケ……なくもないかな」 「だ、駄目です、それッ。……あ、あの、どうしてもやりたいんならまた今度変態する時でいいですから! い、今は……ちょ、ちょっと、マズいんですッ、気持ちいいとッ」 「……え、何が?」 「だ、だ、だって、気持ちよかったら……それは、アレが……」 どうにも肝心な部分ではもじもじするばかりで、一向に要領を得ない。 仕方がないので。 「まあ、それはそれってことで」 ずぶ、と。 なんというか。 あっけなくも――べすぺの、後ろのはじめて、が。 ――何度も変態しているので肉体的にはいつだってはじめてなのだが、経験的にしても―― 奪われた、のであった。 「あううううッ!?」 びくんッ。 ――これもまた驚くべき事である。 ローションなどといった滑りを良くするものの手助けもなしに、べすぺのお尻はトールのペニスをあっさりと受け入れてしまった。 しかも。しかも、たったそれだけで彼女は達してしまったかのようなのだ。 「だ、駄目……ですぅ……い、今はちょ……あう……」 「……凄いよ、べすぺ」 そしてその腸内の感触もまた、格別であった。 成虫のべすぱともそこで交わったが、流石にあの感触には及ばないところがある、とはいえ―― 幼虫のべすぱのそことは、比べ物にならない複雑さをしているのだ。 本当にこれは腸内なのだろうか。膣内と言われても不思議ではないのに、明らかに膣肉とは違う蠢きだ。 「……天才だ、べすぺ。君はもうこの分野の天才かもしれない」 「わ、訳わかんないですってばぁッ……あうッ」 と、なれば、もう。やるべき事は一つである。 ずにゅッ、ずにゅうッ……などと音を立てて、トールは一心不乱に腰を打ちつけた。 「あうううッ、あうッ……あうあうあうッ!」 一往復。 「あううううッ! あうあうッ! あうあうあうあうッ!」 二往復。 三往復――と。 もう、そのたびにべすぺは絶頂してしまっている。 なるほどこれは、天才としか言い様がない。 「才能って……あるんだなぁ、ホント……っく」 感動を覚えるトールであった。 そして。 「あう……あぅ……ぁぅ……」 あまりにも激しすぎる快感に、べすぺの中の何かが壊れかけてしまう頃。 「だ、出すよッ……」 びゅるるッ。びゅるッ。 二度目でありながら、量を増した精が―― べすぺの内臓に向かって遡っていく。 「ぐ……凄すぎ……くぅッ」 その勢いは大したもので、膣肉も尻穴も何もかも白く染め上げられるかのようだ。 「あ……う……ッ」 その勢いに、べすぺも限界を超えて絶頂を―― ――その瞬間であった。 「あ……あう……」 「……ん?」 ぐったりとしてしまっていたべすぺの、その背中のあたりに奇妙なきらめきが見えた。 幻覚かと思ったが、そうではない。 見つめなおすと、そのきらめきは大きくなっていくのだ。 「あ……だ、だめ……」 べすぺが、どこか悲しそうなため息を漏らす――と。 刹那である。 そのきらめきが爆発的に大きくなり――いや、これはきらめきではなかった。 実体を持つ、それは。白く光を反射する、それは―― なんと。彼女の背中から、白く、細い糸が無数噴出してくるではないか。 「な、なな、なんだこれッ!?」 「だ、だから……だめって……い、いった……のにぃ……」 その糸は、一本一本は極めて細く、そこにあるだけではともすれば見えないくらいの代物だ。 だが今は糸が奔流となってべすぺの背中からあふれ出し、大河の如く太い流れになって見える。 「……あう。うううぅ……み、見ないで……ください……ぃ」 「み、見ないでったって! こ、これはッ!?」 あふれ出す糸が、まるでべすぺの背から生える翼のようになるほどに量を増し―― それだけではすまない。爆発的な勢いでもって、後ろに糸が突撃してくる。 「って、なッ……ぐふううッ!?」 あまりの糸の凄まじさに、トールは一撃でもってべすぺの尻孔からペニスを抜かれ―― それどころか、反対側の壁に叩きつけられる始末である。 「ぐ……こ、これは……一体」 「……あうぅぅ。や、やだ……トールさんの……トールさんのばかぁ……」 吹き出た糸は、やがて円形のようになってべすぺの周りに集いはじめた。 そして糸は段々と固まっていき―ーこれは、そう。 「も、もしかして……へ、変態、してるのか?」 「……み、見られちゃったぁ……べすぺの変態……見られちゃったよぅ……」 まさしく。 蛹となるその瞬間だったのだ。 「は、はじめて見た……な」 大抵の場合、べすぺの膣奥に射精をすると、彼女はすぐに眠りにつく。 それにつられてトールも眠っていたので、変態するまさにその瞬間は見た事がなかったのだが。 「こ、こうだったんだ。……凄まじいものがあるんだな」 もう、べすぺの姿は白い糸に包まれてほとんど見えない。 それでもまだ糸の奔流は収まらず、一時など部屋中を覆い尽くすかに見えた。 だが。終わりは来る。 糸の勢いが収まってきたと、思った次の時には、既に――終わっていた。 部屋の壁にはりついた、白く大きな蛹が、立派に出来上がっていたのだ。 「い、生き物万歳だなぁ。……ぐふッ」 どうも断末魔のような声をあげて、トールは同時に意識を失った。 壁に叩きつけられた一撃は、相当に重かったのである。 「――とはいえ、しかしながら。あの機能はあくまで副産物なのですよ。 確かに、仮想空間を演算によって作り出し、その内部で魔法発動のプロセス―― つまるところの、儀式・詠唱・発動。これらを再現して魔法を擬似的に生み出すものなのですが。 これは、結局のところそんなに大した機能ではないのです。 魔洸と逆の発想、すなわち魔法による機械動作ではなく、機械による魔法発動という部分に注目すべき点はあるのですが。 ですがそれにしても、所詮は演算力の無駄遣いでしかない。 本当の使い道は、もっと偉大なところにあるという訳でして……まあ貴方がたもその奇跡の一端に触れたのですから、喜ばしいと」 どこか、歌うような声色であった。 それを聞かされているのは、すっかり枯れ果ててしまっているネコ二人である。 何故か水分まで失った小ごろつきと大ごろつきだったのだが、語りかけている方は気にもしていない。 「いいですか、全ては数字で置き換えられるのです。 という事は、演算能力こそは万物の根源という訳でして、解析機関の素晴らしさは実に――」 語っている本人も、それほど返事を期待している訳ではない。 顔をすっぽりと覆う奇怪な教団服に身を包んだその人物、グラディウスにとっては。 ただ己がこうして語っているという、その事実のみが有益であった。 ――だが。 そんな長広舌を遮る、涼やかにして艶のある声が蒸気に溢れた部屋に響く。 「グラディウス。貴方のその名演説、聞いている人はいないようよ?」 にゅるり、にゅるり――そんな、奇怪なる音を足音として。 暗がりから、またしても新しき人物が出現してきた。 「ああ……これはこれは。レイヌ嬢ではないですか」 グラディウスは丁寧なお辞儀を行う。 そして暗がりから出現した女性、すなわちレイヌと呼ばれたものは―― 両腕の袖から、無数の触手をなびかせ、腕組みをして笑っていた。 更に彼女の足。下半身の部分は、人の足のそれではない。 まさしく、タコそのもの――にゅるにゅると蠢く触手、否。この場合は触足とでも言うべきか。 それでもって、己の体重を支えているのである。 「聞いたわよ。時代遅れの解析機関を使って、下らない実験をしたそうね」 「下らない、とは心外ですね。あれもまた真理へと至る貴重な一歩なのですよ?」 レイヌの頭部にタコはない。顔と胴体は人間のそれなのである。 どうも、一般のタコとは違うものらしいが。 「下らないでしょう。実戦データを取るにしてもあの程度の魔法プログラムなど…… それとも、こう言うつもり? 魔法プログラム以外の運用実験を行った、だとか」 「そうですねえ。実はその通りなのですよ」 グラディウスが、歯車が立てるような笑い声を立てる。 「……そう。まあ、いいわ。貴方の考えていることが意味不明だなんて、いつものことだしね。 可愛そうそうなのは彼らよ――」 にゅるにゅると歩くと、レイヌは枯れた小ごろつきと大ごろつきの傍によった。 そして、右腕にある触手を四本ほど、小ごろつきの顎に絡ませる。 「気の毒に、こんなに憔悴してしまっているわ。 グラディウスなんかに付き合うと本当にロクなことがないようね」 「それは……はは。いや、汗顔の至りですよ」 「……ふうん」 もう一度。レイヌはグラディウスに向き直った。 「それにしても、旧式の機関とは言え貴重なものを破壊して……責任はどう取るのかしらね?」 「責任など取る必要はありません。私の行動はあくまで、聖典に従ったものですから」 「……聖典ですって?」 グラディウスは、うつむき加減で言葉を紡ぐ。 「第一巻二十五番。……あの予言の言葉の通りなのですよ、今回の件はね」 「……ああ、アレね。なるほど、パスツール……まさにその通りという訳ね……」 レイヌとグラディウスの視線が交錯した。 レイヌはつとめて無表情に。グラディウスは――その表情を窺う事は不可能である。 「なら、仕方ないわね。聖典にあるのならばそれも無理のないこと。 しかし……あまり好きに暴れない方がいいわよ、グラディウス」 「そうですか?」 「ティ・エールみたいな純真な子ならともかく……私みたいに摺れた子もいるんだから」 「……ははは。いや、心得ましょう」 この二人の会話を耳にしても、小ごろつきと大ごろつきは疲れ果てて、興味を抱く事はなかったという。 ただ、そのぼんやりとした目に入っていた、触手美女の姿が―― (……怖い。怖いですぜゴルバス兄者……) とても、怖かったそうな。 「……あのね、私はスキラー種というもので、ちゃんとしたタコで…… ……貴方達で言うケダマだとか、そういう類の……ああ、もういいわ」 第5話 終わり 次回予告! 乙女心は複雑である。 一番恥ずかしいところを見られてしまったべすぺと、見てしまったトール。 二人の気持ちはすれ違ったりすれ違わなかったりだが、はてさてどうなるのやら。 それよりも重要な、国境越えはどうするつもりなのか? 次回、魔法少女ホーネットべすぺ第六話、「目指すは海! 青く深き世界へ」 誇りあるもの、尊きものを目指して、次週も炸裂推参ッ!
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/8264.html
PI/SE18-10 カード名:カレイドの魔法少女 イリヤ カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《マスター》?・《魔法》? 【永】 経験 あなたのレベル置場のカードのレベルの合計が2以上なら、このカードのパワーを+1000。 なんか魔法少女っぽくなってきたかも! レアリティ:R
https://w.atwiki.jp/madoka-magica/pages/106.html
そして伝説は誕生した 魔法少女まどか☆マギカ 第575 635 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2011/03/08(火) 20 25 00.13 ID 6kmRKXc4O 私はアニメとは無縁でした ごく普通のリーマンでしたよ 機械設計なんて聞こえが良いだけでパソコンに向かってブツブツ呟いたり 電話口でガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ薄給ですよサビ残の嵐ですよ 貧乏暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、残業で遅くなり、テレビを点けると「魔法少女まどか☆マギカ」のOPが流れてたんですよ 萌えとかキモって思ってたから普段なら見ないんだけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら可愛いらしいアニメだこと』なんて思いながら何気なく観てたんですよ 絵柄もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの良い戦闘の後に可愛いらしい敵キャラが出てきて 『あ~、普通に勝つんだろうね~』と安心して観てたら黄色いのがあれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来毎週録画して観るようになってしまったではないか! 毎週続きが気になって仕事中も頭の中でずーっとコネクトが流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたアニヲタの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以外は観ないと思うけど まどかちゃんの囁くような喋り方がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は百合とは無縁でした ごく普通のタイムトラベラーゾンビでしたよ 魔法少女なんて聞こえが良いだけで時間止めてホムホム呟いたり QBをバスバス射殺したりしてコミュ障ですよいつも それにどうせ地味ですよセーラー服もどきですよ まあ、それはさておき ある夜、魔女退治で遅くなり、朝の通学路を徘徊すると、見滝原の女子中学生が登校してたんですよ 百合とか関係ないって思ってから普段なら見ないんだけど そういうのとは雰囲気が違う小動物系って思って 『あら可愛らしい制服ですこと』なんて思いながら何気なく観てたんですよ 校風もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこんなのもいいね癒されるかもね』なんて思っていたわけですよ で暫く見てたらテンポ良く喋る薄幸そうな青い子が桃色の子と一緒に歩いていて 『あ~二人は友達なんだろうね~』 とか安心して観てたら青いのが桃色の子に 『まどかは私の嫁になるのだ~』とか言い出して、 その瞬間の桃色の子の可愛らしさと言ったらホムーン・・・もうホムゥーン、ホムゥゥゥゥーンですよホムーンの中のホムーンですよ本当に、 今までのループの中で経験したこともないくらいのホムーンでしたよ。 それ以来、毎日監視して観るようになってしまったではないか! 毎日まどかが気になって同じクラスに来てしまったではないか! 自分の人生とは無縁だと思っていた百合の世界の仲間入りしちゃったホムッってことですね でも多分これ以外は観ないと思うけど まどかちゃんの囁くような喋り方がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は魔法少女とは無縁でした ごく普通の女子中学生でしたよ ツンデレクールなんて聞こえが良いだけで壁に向かってブツブツ呟いたり 無駄に髪をファサア~としてるだけで頭が変ですよいつも それにどうせ変態ですよ二次改変の嵐ですよ 脇役暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、日直で遅くなり、テレビを点けると「鹿目まどか」って子が出てたんですよ 萌えとかキモって思ってたから普段なら食指は動かないんですけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら可愛いらしい笑顔ですこと』なんて思いながら何気なく観てたんですよ 絵柄もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらどうやら友達の喧嘩の仲裁に出たらしくて 『あ~、普通に仲良く解決するんだろうね~』と安心して観てたら青いのがあれでもう本当に ポカーーーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程の殺人未遂でしたよ それ以来毎週録画して観るようになってしまったではないか! 毎週続きが気になって授業中も頭の中でずーっと「さやかちゃんを死なせないで!!」って悲鳴が流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたフェミニストかつサディストの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以外は観ないと思うけど まどかちゃんの布を切り裂くような絶叫がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は魔法少女とは無縁でした ごく普通のホストでしたよ ホストなんて聞こえが良いだけで客に向かってブツブツ呟いたり バックにガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ薄給ですよサビ残の嵐ですよ 貧乏暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、残業で遅くなり、電車で後輩と話してるとJCがいたんですよ 萌えとかキモって思ってたから普段なら見ないんだけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら可愛いらしい女の子だこと』なんて思いながら何気なく観てたんですよ 顔もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの良い啖呵が出てきて 『あ~、疲れてるんだろうね~』と安心して観てたら黒いのがあれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来この世から居なくなってしまったではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたファンタジーの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以上は存在もしないと思うけど。 さやかちゃんの囁くような喋り方がもう ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!! 私は魔法少女とは無縁でした ごく普通の女子中学生でしたよ 幼馴染への片思いなんて聞こえが良いだけでCDプレーヤーに向かってブンブン手を振りおろしたり ベットの上でガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ幸薄ですよ後悔の嵐ですよ 貧相色気なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、お見舞いが遅くなり、CDをかけるとドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」が流れてたんですよ クラシックなんて興味ないってって思ってたから普段なら聞かないんだけど 恭介と聞くのは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら美しいしい音楽だこと』なんて思いながら何気なく聞いてたんですよ 曲調もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く聞いてたら機嫌の悪い自分語りの後に可愛げのない罵倒が出てきて 『あ~、普通に怒られるんだろうね~』と心配して身構えてたらCDプレーヤーがあれでもう本当に ガシャーン・・・もうガシャアーン、ガシャアアアアーンですよガシャーンの中のガシャーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のガシャーンでしたよ それ以来毎日魔女狩りして街を守るようになってしまったではないか! 毎日恭介が気になって戦闘中も頭の中でずーっと恭介の演奏が流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってた魔法少女の世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以上の出番はないと思うけど マミさんの舞うような戦い方がもう好きで好きでもうあの! マミさあああああああああああああああああん!!!!!!! 僕は女の子とは無縁でした ごく普通の重篤患者でしたよ 音楽少年なんて聞こえがいいだけでいつも独りっきりでCD聞いたり たまにやってくる青い変なやつに八つ当たりするだけですよ それにどうせ二番煎じですよ、幻想殺しと一緒にされても困ります 上条じゃなくて「上條」なのに、いい迷惑ですよ本当に まあ、それはさておき ある日、いきなり怪我が治って登校すると、いきなり緑の子に告白されたんですよ 巨乳お嬢様とか安易すぎて、さすがに最初はいたずらを疑ったんですけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『ああ、いい匂いだな、女の子♪』なんて思いながら何気なく一緒にいたんですよ 雰囲気もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で、しばらく付き合うことになったんですが、さやかが行方不明になったって聞いたんですよ 『あ~、そういうお年頃だもんねえ~』と安心してたら青いのがあれでもう本当に ポカーーーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程の衝撃でしたよ なんとさやかが死体が発見されて、しかも実は僕のことを好きだったっていうじゃないですか! まさか、仁美が殺したのかって思ったんですけど怖くて聞けなくて、「ずっと一緒にいてあげるって約束しましたわよね♪」って 夢にまで出てくる始末じゃないですか!! 自分の人生とは無縁だと思ってたNice boatの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以外は本編では出番ないと思うけど いまさらさやかの健気な優しさが恋しくてうわあああああああああああああああ! たすけてさやかあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は恋とは無縁でした ごく普通の魔法少女でしたよ 魔法少女なんて聞こえが良いだけで虚空に向かってブツブツ呟いたり 契約契約とガーガー喚かれたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ薄胸ですよサイズAですよ 貧乏胸なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、使い魔退治で遅くなり、道を歩いているとドジっぽい魔法少女が走ってたんですよ ブリっ娘とかキモって思ってたから普段なら見向きしないんだけど いつもとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら可愛いらしい少女ね』なんて思いながら何気なく付いて行ったんですよ 顔もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういう子もいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの良い戦闘の後に可愛いらしい敵キャラが出てきて 『あ~、パンチラとかないんだろうね~』と安心して観てたらしましまの布があれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来毎日尾行して盗視するようになってしまったではないか! 毎日パンツが気になって退治中も頭の中でずーっとまどかのパンツが流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたHENTAIの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分まどか以外のは観ないと思うけど まどかちゃんの囁くような喋り方がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は恋とは無縁でした ごく普通の魔法少女でしたよ 魔法少女なんて聞こえが良いだけでゲームセンターでDDRしたり 田植え田植えガーガー喚かれたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ薄胸ですよサイズBですよ 貧乏胸なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、たい焼き食べてたら遅くなり、道を歩いていると頑固っぽい魔法少女が走ってたんですよ 真面目っ娘とかキモって思ってたから普段なら見向きしないんだけど いつもとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら使い魔を倒す少女ね』なんて思いながら何気なく付いて行ったんですよ 顔もギラギラした感じだったし『まあ、たまにでもこういう子はダメね説教しちゃうかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの良い戦闘の後に可愛いらしい使い魔が出てきて 『あ~、やっぱり魔女とかないんだろうね~』と安心して観てたら使い魔相手にあれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来毎日尾行して盗視するようになってしまったではないか! 毎日さやかが気になって退治中も頭の中でずーっとさやかの笑顔が流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたJUNAIの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分さやか以外のは観ないと思うけど さやかちゃんの泣き叫ぶような悲痛な喋り方がもう好きで好きでもうあの! さやかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は契約とは無縁でした ごく普通の宇宙人でしたよ エントロピーなんて聞こえが良いだけで少女に向かって契約してと呟いたり 宇宙のために死ねってガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ低人気ですよQB死ねの嵐ですよ 孵化器暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夕方、イレギュラーに殺されそうになり、助けを呼ぶと「ほむらちゃんがやったの?だめだよこんなこと!」って台詞が聞こえたんですよ 感情とかキモって思ってたから普段なら気にも留めないんだけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら凄まじい魔力をお持ちだと』なんて思いながら何気なく見てたんですよ 見た目ももホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういう子もいいね宇宙助かるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く見てたら性格良い青髪の子の後にその子が好意を寄せている腕を怪我したキャラが出てきて 『あ~、普通に契約するだろうね~』と安心して見てたら赤いのがあれでもう本当に ポカーン・・・もうわけが分からないですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、そんなの不可能に決まってるじゃないかって程のポカーンでしたよ それ以来まどかに疑われてしまったではないか! 毎週まどかが気になって魔女退治中も頭の中でずーっとまどかの魔法少女姿が流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってた契約の世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分まどか以外はカスだと思うけど まどかちゃんの理論を越えた魔力がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私はコピペとは無縁でした ごく普通のリーマンでしたよ 機械設計なんて聞こえが良いだけでパソコンに向かってブツブツ呟いたり 電話口でガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ薄給ですよサビ残の嵐ですよ 貧乏暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、残業で遅くなり、PCを点けると「魔法少女まどか☆マギカ」の575スレが立ってたんですよ アニメスレとかキモって思ってたから普段なら見ないんだけど そういうのとは何か雰囲気が違うって思ってさあ 『あら流れの速いスレだこと』なんて思いながら何気なく観てたんですよ スレの雰囲気もホンワカした感じだったし『まあ、たまにはこういうのもいいね癒されるかもね』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの良いネタの後に可愛いらしいpixivイラストが出てきて 『あ~、こんな感じでハマッたんだよね~』と安心して書き込んだらスレの反応があれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来毎日コピペして貼られるようになってしまったではないか! 毎日続きが気になって仕事中も2chの中でずーっとスレが流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってたコピペの世界の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以外は作らないと思うけど まどかちゃんの囁くような喋り方がもう好きで好きでもうあの! まどかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!! 私は友情とは無縁でした ごく普通のひとりぼっちでしたよ 魔法少女なんて聞こえが良いだけで魔女に向かってブスブス刺しかかったり 喧嘩腰でガーガー喚いたりしてて頭が変ですよいつも それにどうせ幸薄ですよ自己満足の嵐ですよ 貧乏暇なしですよ本当に まあ、それはさておき ある夜、魔女狩りで遅くなり、QBを見つけると「マミのやつがくたばった」って話が流れてたんですよ 同じ縄張りとかキモって思ってたから普段なら行かないんだけど そういう話ならわけが違うって思ってさあ 『こんな絶好の縄張りみすみすルーキーの肥沃にくれてやるっていうのも癪だよね』なんて思いながら何気なく行ったんですよ 見た目もホンワカした感じだったし『ブッ潰しちゃえばいいんでしょ』なんて思ってたわけですよ で暫く観てたらテンポの悪い戦闘の後に可愛いらしい敵キャラが出てきて 『あ~、ただの使い魔じゃねーか』とイライラして話しかけたら青いのがあれでもう本当に ポカーン・・・もうポカアーン、ポカアアアアーンですよポカーンの中のポカーンですよ本当に、今までの人生の中で経験した事もない程のポカーンでしたよ それ以来毎日話しかけるようになってしまったではないか! 毎日彼女が気になって仕事中も頭の中でずーっと彼女との会話が流れてるではないか! 自分の人生とは無縁だと思ってた正義の味方の仲間入りしちゃったテヘッって事ですかね でも多分これ以外の友情はないと思うけど さやかちゃんの囁くような喋り方がもう好きで好きでもうあの! さやかちゅわあああああああああああああああああ!!!!!!!