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The sister hood neithでscroll of travelを使うと来ることが出来る館。 あるいはCastle Giseaの東からジャンプやテレポートで。扉は閉じられてるが、自分のテレポートかsoulless witchの強制テレポートで抜けられる。 ザコはどれも強敵で、かつ装備も良い印象。指輪も強化された状態の物を良く落とす。 一度来訪すると、扉で封じられた出口のマスにテレポートで移動するか、ボスを倒すまでマップから出る事は出来ない。 The sister hood 1 2階への階段は北。 The sister hood 2 3階への階段は南。 本棚が多く設置されているので漁りたいが、下記の敵がしんどいなら先に館から脱出を目指してもいいかも。 敵 manglod corpseという心臓の姿をした敵がやっかい。 crawling remainという敵を数匹生み出すのだが、それらはなんと常に無敵。manglod corpseを倒すしか方法は無い。(カエル化は試していない) マップの構造はドーナツ状というか、ぐるりと回り込める造りになっていると思うので、周囲をよく見て、本体から引き離した隙にmanglod corpseを叩くといいかもしれない。 速攻でmanglod corpseを倒せるならそれでもいいが、結構硬いので2-3ターンはかかるかも。 The sister hood 3 ボス戦。 固定マップ。 敵 acid drake silver lake cavalier x5 old mage 6-headed hydra apprentice mage royal mender 確認しただけでも上記のザコ敵が中程度の広さののマップに出現する。 ボスのIorweth Prothero, the royal wardenはRising Tideというメイスを所持している。 性能は素で50%の確率でスタンにしてくるうえ、100%の出血ダメージを与える。(ボスの武器はdisarms対策に呪われているので多少はマシか?) とにかく同時に出てくる多数のザコが辛い。持っているならscroll of summon golemを使っていいと思う。 scroll of teleportが十分にあるなら、ring of teleport controlを装備してザコに接近し、なるべく早く各個撃破するとなんとかなった。 またIorwethは約80ticksごとに飛び上がり攻撃を仕掛けてくる。 小さい赤マス表示→飛び上がって消えて赤マス表示→プレイヤーのいるマスを中心点に9x9マスの範囲攻撃。9x9!? パリィ出来るのか、直撃をくらうとどうなるかは不明。一応ザコ敵も巻き込める。 ring of jumpingを強化しておくと簡単に避けられるのでオススメ。というか無くても勝てるのかはわからない。 ↑The Portable Wallを装備した重装備型で食らってみたが9ダメージくらい。即死って程でもないので猶予がある分そこまできつくないかも。このボスに限った話ではないが、どっちかって言うとスタンでハメられる方が きついのでスタン無効の接頭辞兜を入手しておきたい。 ザコ処理さえ終わらせればマップを左右に行き来して、スタミナを回復しながらチクチク攻撃すれば倒せるはず。 倒すと key to sister hood Iorweth`s essence x4 をドロップ。 1階に戻り外に出るとSorority🔥 扉を開けて南下するとCastle Gisea。 The sister hoodでscroll of travelを使うとどこかへ行けるらしい。たぶん。 ここの1階でscroll of travelを使ったらThe Pinnacleに転送された(Mage Chamberの特に何もない狭いマップ)
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Sister Quest 敵 コメント 2007年9月にSNKプレイモアから発売されたパチスロ機(5号機)。 保通協における型式名は、「シスタークエストX」。サブタイトルは "The Wonder True Story"。後継に「シスタークエスト2〜魔剣の騎士と白銀の巫女〜」が生産されている。 敵 ゴルバットorヘラクロス:ゴルバ 前者は名前繋がり コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 パーティ ハッサム:シフォン ラティアス:ステラ フラエッテ:リリィ リングマ:ウメジ -- (ユリス) 2016-07-15 23 28 36
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Sister_R OrderList WorldCup2010 Round1 JapEn6th WorldCup2010 Round4 WorldTournament2011 Round3 [JEB]Shining Promo movie 【ペン回し】アンハッピーリフレイン【拾い】 3 01~3 14 movie(Project_of_Allegro) Sister_R WorldCup2010 Round1 伏4-ソニ≫伏3-シメソニ⇒伏3-パスリバ⇒伏シメラダ34-24-23⇒伏3-パスリバ⇒ 伏3-シメソニ≫シメパスリバ24-45⇒4-デビスピ⇒伏4-チャージ⇒伏4-チャジリバ⇒ 4-シャドウ≫5-シメガン⇒伏4-チャージ⇒伏4-チャジリバ⇒伏4-シメパス⇒パス34-12(根元)⇒ ※12チャジリバ⇒シメパスリバ12-23⇒2-チャジリバ⇒シメラダ23-13⇒13チャージ⇒パスリバ13-34⇒ 4-ソニリバ≫シメラダ35-15⇒15チャジリバ⇒シメラダ15-35⇒伏ソニック35-23⇒伏2-チャージ⇒伏2-チャジリバ⇒ ラダー23-24-25-45⇒ラダー45-15⇒シメラダ15-35⇒伏ソニ捻35-23⇒シメラダ23-13⇒ 13チャジリバ⇒パスリバ13-34⇒シメパス34-13⇒シメラダ13-14⇒パスリバ14-45⇒ 4-シャドウ≫シメガン45-12⇒12チャージ⇒12チャジリバ⇒シメパスリバ12-23⇒ 2-チャジリバ⇒シメラダ23-13-23⇒2-チャジリバ⇒2-チャージ⇒2-チャジリバ≫掴み23-4-12 12チャジリバ⇒FLリバ12-23⇒ZCC23-23⇒シメパスリバ23-34⇒3-ソニ捻⇒1555552sp6.5 ※チャジリバ前に12でペンを1回振る demon s sonic 34 - 12 pass rev 12 - 23 inverse sonic 23 - 13 ~ pass 13 - 34 devil s sonic 34 - 34 pinky bak rev 34 - 34 twisted sonic 34 - 23 neosonic 23 - Tf charge TF charge 12 rev charge T2 rev neosonic T2 - 23 flush sonic 23 - 14 - T4 rev charge T4 - T3 rev neosonic T3 - 34 demon s sonic 34 - 12 pseudo fingerpasses pass 12 - 34 neosonic 34 - T4 tipped sonic T4 - T3 tw sonic 23 - 12 charge T2 rev neosonic T2 - 23 passaround 23 - T2 tipped sonic T2 - T3 rev neosonic T3 - 34 rev pinkyindex bak 34 - TF random shaking charge TF bak ~ fl ta 12 - 12 fingerpass 12 - 23 rev fingerpass 23 - 12 thumbaround spread 55555 catch in 12 JapEn6th 4-ソニリバ≫シメラダ35-15⇒パス15-34⇒3-ソニ捻≫シメシャライザー1.0 23-34⇒3-パス⇒伏2-チャジリバ≫ 伏3-パスリバ⇒シメラダ34-14⇒14チャジ⇒パスリバ14-45⇒シメハフガン45-14⇒14チャジリバ≫パスリバ14-45⇒ 伏シメラダ45-35⇒ソニック35-12⇒シメラダチャジリバ12-14≫パスリバ14-45⇒4-ハフガン⇒ラダー34-35⇒ パス35-23⇒シメラダ23-24⇒ラダー24-25⇒シメラダ25-23⇒ラダー23-24-25-45⇒4-シメハフガン⇒ ラダー34-35-12⇒シメソニリバ12(根元)-23≫2-バク0.5 23-14⇒ハフウィン14-45⇒4-パス≫シメパス45-12 234スキップパスリバ12-45⇒4-シャドウ≫5-シメガン⇒4-シメパス⇒4-ソニリバ≫シメパス35-13⇒ チャジシメラダ13-15⇒シメラダ15-24-23⇒2-シメハフガン⇒チャジリバシメラダ12-13≫ 伏シメラダ13-23⇒伏2-チャジ⇒横1.2sp1.5⇒FLノマ≫ノマライ1.0≫51sp1.0 WorldCup2010 Round4 伏4-ソニ≫伏ガンリバ35-34⇒伏パス34-13⇒ハフウィン13-34⇒変形シャドウ34-13⇒シメラダ13-23⇒ 伏2-チャジリバ≫伏シメラダ23-13⇒起シメラダ13-23⇒伏2-チャジリバ≫伏3-パスリバ⇒起シメラダ34-14-13-14⇒ パスリバ14-45⇒シメハフガン45-14⇒チャジリバシメラダ14-34⇒シャドウ34-45⇒※1伏4-チャジリバ⇒ 4-シャドウ≫シメガン45-12⇒12チャジリバ⇒シメパスリバ12-23⇒伏2-チャジリバ≫伏3-パスリバ⇒シメラダ34-24⇒ ラダー24-25⇒パス25-34⇒4-パスリバ⇒4-チャジリバ⇒ラダリバ45-15⇒ノマ15-13⇒パスリバ13-34(1.3sp1.5 15-34?)⇒ 3-シメパス≫横2-ガンリバ⇒1.5.5.5.5.5.5.5.5.5.5.2sp11.5⇒FLノマ ※1 シャドウキャッチして1回手を起こしてから WorldTournament2011 Round3 伏シメラダ12-13-24(3折)-23⇒シャドウ23-34⇒ラダー34-14⇒パスリバ14-45⇒4-シメパス⇒ 伏3-ガンリバ⇒起ラダー35-15⇒シメラダ15-12⇒シメバクリバネオバ 12-45(2-シメパスリバ≫ネオバ12-45)⇒ 起4-ソニ≫シメラダ35-15(4折)⇒シメラダ15(4伸ばし)-45⇒ラダー45-15⇒ノマ15-23(ノマ15-13⇒シメラダ13-23)⇒ 3-シメパスリバ⇒34スキップガンリバ34-45⇒4-チャジリバ≫シメラダ45-35⇒縦シャドウ35-5≫ 5.5.5.2.2sp4.5⇒ラダー23-24⇒シメラダ24-14⇒チャジシメラダ14-12⇒2-パスリバ⇒2-ガンリバ⇒ 2-チャジリバ≫掴み 23-3⇒1またぎシザスピ 掴み3-23⇒伏2-チャジリバ≫伏3-パスリバ⇒伏シメラダ34-14⇒ 起ハフウィン14-45⇒伏4-チャジ≫5-シメガン 45-23⇒3-ソニ捻リバ⇒3-パス≫FL横1.23451sp2.5 [JEB]Shining Promo movie cont. pinkybak rev. x2 34-34 - inv. warped sonic rev. 34-23 - FL. charge 23 - pass 23-T3 - wiper T3 - pass rev. T3-23 - pass 23-12 - inv. warped sonic 12-23- middlearound 0.5 23-12 ~ pass 12-23 - tw. sonic 23-12 - neosonic 12-TF - TF charge rev. - FL. TA. rev. TF-P ~ handaround rev. P-34 ~ pinkythumbbak 2.0 34-12 - Fl. pass 12-23 - tw. sonic 23-12 - tipped charge 12-T2 - pass rev. T2-23 ~ inv. sonic rev. 12-13 ~ pass rev. 13-34 - devil around 34-34 - pass 34-23 - tw. sonic 23-12 - tw. sonic rev. 12-23 - pass 23-12 - charge 12 - pass rev. 12-T1 - TA. release T1-4 ~ pinkyspread x10 4-12 【ペン回し】アンハッピーリフレイン【拾い】 3 01~3 14 movie(Project_of_Allegro) Sister_R 伏4-シメソニリバ≫パス≫シメパス35-12(根元)⇒根元12チャジ⇒FLノマ12-13⇒ シメラダ13-23⇒3-シメパスリバ⇒3-ソニ捻⇒チャジガト23-23⇒伏2-チャジリバ⇒ ネオバ23-34⇒起4-ソニ捻リバ⇒4-シメハフガン≫3-チャジリバ⇒伏3-ソニ≫ 起ソニ捻リバ24-45⇒4-シメパス⇒3-ガンリバ⇒4-パスリバ⇒4-シメハフガン⇒ガトリング34-34⇒ 3-パス⇒ZCC≫FLリバ12-23⇒NeoSA233 23-23⇒2-シザスピ≫FL横1.2sp1.5
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sister s noise sister s noise アーティスト fripSide 発売日 2013年5月8日 レーベル ジェネオン・ユニバーサル デイリー最高順位 1位(2013年5月10日) 週間最高順位 1位(2013年5月14日) 月間最高順位 3位(2013年5月) 年間最高順位 16位(2013年) 初動売上 27275 累計売上 51536 アニソンオリコン1位獲得作品 ゴールド 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 sister s noise とある科学の超電磁砲S OP 2 I m believing you - ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 5/14 1 新 27275 27275 2 5/21 7 ↓ 7898 35173 3 5/28 12 ↓ 4696 39869 4 6/4 10 ↑ 2763 42632 2013年5月 3 新 42632 42632 5 6/11 12 ↓ 1614 44246 6 6/18 16 ↓ 1245 45491 7 6/25 12 ↑ 1069 46560 8 7/2 15 ↓ 945 47505 2013年6月 18 ↓ 4873 47505 9 7/9 15 → 718 48223 10 7/16 ↓ 632 48855 11 7/23 574 49429 12 7/30 545 49974 13 8/6 459 50433 2013年7月 ↓ 2928 50433 14 8/13 365 50798 15 8/20 372 51170 16 8/27 366 51536 2013年8月 1103 51536 とある科学の超電磁砲 OP 前作OVA 次作 future gazer sister s noise eternal reality 関連CD only my railgun LEVEL5 -judgelight- way to answer
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04月 2011年 Aile kozakana かみやまねき みやび 玉沢円 神代流 rel_200x40_01.jpg ※ブランド解散 げっちゅ屋商品ページ 原画 かみやまねき シナリオ 玉沢円 シナリオ手伝い 神代流 , kozakana 企画・プロデュース・ディレクション みやび 711 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/03(火) 15 30 40.66 ID cDwimsnl0 このスレで話題に上がらなかったけどAileのrelationsをクリアしたので報告 イチャイチャはまぁしてるんだけどテンプレ、シーンが短い、事後報告みたいなのが多くておしい感じ 他のキャラからの冷やかしがどの√でもやられてるがそれによって恥ずかしがったりはするんだけど 見せつけや自爆はなかった。 イチャに関しては普通かちょい上という印象だったがシナリオが無難でシリアスは短いので絵が気に入った人 は買ってみてもいいんじゃないかと 個人的には千里、春佳、静がイチャイチャしていたという印象。 797 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/10(火) 18 08 27.54 ID PGhJc9zK0 処女作『relations sister×sister.』(リレーションズ シスター・シスター) 2011年4月28日発売! http //aile-soft.com/ 今ニコニコで削除がどうたらって話題になってたんだけど これって誰かやった人いる? イチャありそうだし、なさそうでもあるし微妙なんだけど 798 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/10(火) 18 09 47.34 ID PGhJc9zK0 あごめん 711にあったね うーんどうしようかなぁ・・・ 799 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/10(火) 18 13 24.51 ID n0W0GJI+0 二名ほど鬱陶しいヒロインスレでキチ画像上がってるの見たことあるから手を出す気になれん 800 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/10(火) 19 28 44.58 ID IgGTA6mJ0 あれはすぐ丸くなるよ。というか体験版の範囲で丸くなってたし 803 :名無したちの午後 [sage] :2011/05/11(水) 07 56 32.76 ID S/1RLHz10 イチャラブに悪友というか男との絡みはないほうがいいんだが relationsは序盤から親友ポジションのキャラが何かと絡んできて辛かったな
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モクドラF Sister シスター 共通事項 放送時間…木曜23 59~24 54 備考 N COMPLETE ネットセールス + ... 共通事項 全社絨毯の上にカラー表記 固定スポンサー NOVA ライフネット生命(2022年11月) アサヒビール(2022年11月) 2022年10月20日 ♯1(新) 前半 0’30”…NOVA(ロゴは1’30”仕様)、KIRIN(キリンビール・PT)、Kowa(PT)、CHOYA(PT) 2022年10月27日 ♯2 前半 0’30”…FUJIFILM、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、CHOYA(PT)、Kowa(PT) 2022年11月3日 ♯32022年11月10日 ♯4(24 04~24 59)2022年11月17日 ♯5 前半 0’30”…ライフネット生命、アサヒビール、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、Kowa(PT) 2022年11月24日 ♯6 前半 0’30”…ライフネット生命、アサヒビール、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、SUNTORY 2022年12月1日 ♯7 前半 0’30”…KIRIN(キリンビール)、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、YAMAN(PT)、アリナミン製薬(PT) 2022年12月8日 ♯8 前半 0’30”…SUBARU、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、YAMAN(PT)、アリナミン製薬(PT) 2022年12月15日 ♯9 前半 0’30”…KIRIN(キリンビール)、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、チューリッヒ保険会社、YAMAN(PT) 2022年12月22日 ♯10(終) 前半 0’30”…SUBARU、NOVA(ロゴは1’30”仕様)、チューリッヒ保険会社、バイエル
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131 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 40 11 ID Ruw0Ff+d 「ん……」 目を覚ました時、初めに映ったのは石造りの天井だった。 「どこだ、ここ……」 舌が痺れているようで、上手く呂律が回らない。それに舌だけじゃない。体も痺れていて、重く感じる。 ――そうだ、俺、教会でマリアと話してて。急に眠くなって。それで、どうなったんだ? まだぼんやりと薄く霞がかかった頭のまま、立ち上がろうとして。 じゃら、と金属の音と共に体を引き戻された。 「へ……」 間抜けな声が漏れる。 何故か、頭の上で万歳の格好で揃えられた両腕が、上手く動いてくれない。 それでも無理やり動かそうとすると、何か固い物が手首を擦りつける。 「痛……」 どうなっているんだ? 起き上がって確認する事はおろか、寝転がったまま、頭上に上げられた両腕の様子を窺う事さえできない。 身動きするたびに、金属音が空々しく部屋に反響する。 目線だけを動かして、辺りを窺う。 暗くてよく分からないが、自分が意識を失うまでに居た場所とは全く違う場所の様な気がした。 聖域とはまた違った、暗さと肌寒さ。天井には電球すらぶら下がっていない。 手が駄目そうなので、足を動かそうと試みるも、結果は同じ。 殆ど可動域はなく、直ぐ足首に固い物が食い込む。 そうこうしているうちに、段々と頭にかかった霞が晴れていき、気付く。 どうやら俺は、両手両足を、恐らく手錠か何かで拘束されているようだった。 そしてここは、牢屋……だろうか。 部屋に一つだけある、ベッド脇の小さな窓は、鉄格子になっていて如何にもという感じだった。 つまり、自分は両手両足を拘束されて、何処か牢屋らしき所に寝かされているらしい。 ――何故? 至極当然の疑問に行きつく。 しかし、俺はそれに対する答えを持っていない。――本当に? 雨音がうるさい。思考がうまくまとまらず、直ぐに霧散する。 頭の中が混乱している。当然だ。自慢じゃないが、今までの人生の中で、拘束されて牢にぶち込まれる様な経験などない。 大声で誰かを呼びたいが、相変わらず舌が痺れている。 考えている間も手足を無理に動かそうとしすぎたせいで、手首と足首がジンジンと痛む。 「何なんだよぉ」 思わず漏らした声には、恐怖と不安ばかりが色濃く。 余りに唐突で、そして理不尽な展開に、女々しく泣いてしまいそうになる。 こんな時であっても、大の男がめそめそ涙を流す醜態を晒すなんてまっぴらごめんだった。 いや、こんな時だからこそ、かもしれない。 誰か。 誰か。 声を出すと泣いてしまいそうで、心の中で祈る。 誰か助けてくれ。 その祈りが通じたのかは分からない。 がちゃ、と微かに戸の開く音がした。 出来うる限り首を持ち上げ、恐る恐る、僅かな視界を音のした方まで広げる。 部屋の角の方に誰かが立っていた。 その誰かは手にランタンを持っており、その小さな、しかし確かな灯りが、その誰かの顔を照らす。 「マリアか……」 「おはようございます、兄様。といっても未だ夜明けではありませんけれど」 ああ、やっぱり。 心の奥で、誰かが呟いた。やっぱり、お前か、マリア。 すとん、と何か附に落ちたような感覚。欠けたパズルのピースが、ピッタリと嵌ったようだ。 ズクンと痛んだ首に手をやろうとして、矢張り金属音に阻まれる。 どうやら、マリアに何らかの薬を打たれた後、ここまで運びこまれた様だった。 sister 下編 132 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 41 03 ID Ruw0Ff+d 「どうして」 俺の力ない問いに、マリアは小首を傾げた。 俺の問いが全く理解できないという顔。 恐怖と不安ばかりだった心中に、一筋の怒りが生まれる。 「どうして、こんな事をしたんだ。ここは、何処だよ」 「ここは、教会の一室ですよ。どうしてこんな事をしたか?そんな事決まっています。兄様を私が救って、兄様は私を幸せにする。そのためですよ」 「こんな事をして、俺を救う?お前を幸せにする?そんなこと無理だろ。早くこの手錠を外してくれ」 「手錠を、ですか。そうですね、その態勢のままでは苦しいでしょうから、両手の拘束だけは解いて差し上げます」 そう言うとマリアは、ゆっくりと俺の元へ歩み寄って来た。 ランタンを、ベッドのそばにある小さな棚の上に置いて、修道服のポケットから鍵を取り出した。 僅かな光源に照らされ、鈍く輝く。 カギを持ったマリアが、俺の頭上に回り込むと、直ぐにカチャリという音がした。 「はい、これで両手の手錠は外れましたよ」 言われて、両手をゆっくりと顔の前に持ってくる。 今度は、何の抵抗もなく腕が動いてくれた。 見てみると、両手首ともうっすらと赤く染まっている。 そのまま、次は足の拘束を解いてくれるのを待つ。 しかし、マリアは俺を嬉しそうに見下ろしているばかりで、一向に動こうとしない。 「どうしたんだ?早く足の拘束も解いてくれ」 「何故ですか?」 「何故って……いや、だから、こんなのおかしいだろ」 「おかしい?」 全く理解できないという顔をするマリア。妹の考えている事、やりたい事が欠片も読みとれない。 俺は眉を寄せる。 「こんな事しても、俺もお前も幸せになんてなれない。そのくらい分かるだろ?な、早く外してくれ」 俺は、お前と兄妹として昔みたいに良い関係を築きたいんだよ、と訴える。 こんな事をされても尚、俺の言葉に偽りはない。 俺が、今までマリアにしてきた仕打ちを思えば当然の事だ。 しかし、マリアは首肯しない。 「そんなことはありません。これが、最も幸福になれる方法。いえ、これ以外にはないのですから」 「お前……」 絶句。 マリアに俺の言葉は、微塵も届いていない。 俺とマリア。距離はこんなにも近いのに。手を伸ばせば触れられるくらい、直ぐそこに居るのに。 二人の間に横たわる壁は、果てしなく高く、そして堅牢だった。 この壁は、もう壊れる事はないのか。何処にでもいる様な兄妹には、もうなれないのか。 ――いや、果して俺たちに、一時でも分かり合えた頃などあったのだろうか。 悶々とした俺の苦悩もどこ吹く風といった体で、マリアは、何やら棚の中をごそごそと漁っている。 そして、棚の中から取り出した何かを徐に口の中に入れ、棚の上にあったコップに入っている水を含んだ。 怪訝な視線を送る俺に、目を細めるだけの笑顔を向けながら、俺の足元へと回りこんでくる。 そして、あろうことか、俺の下半身に跨るようにしてベッドの上に乗りこんできた。 ギシ、とスプリングが、小さな悲鳴をあげた。 マリアが何をするつもりなのか、理解しようと頭をフル回転させる俺をよそに、マリアが体をこちらに向かってゆっくりと倒してくる。 「な――」 声を上げるのも束の間。 俺とマリアの唇が重なる。同時に、丁度声を上げるために開いていた口の中に、マリアの口から少量の液体が流れ込んでくる。 マリアの口の中で温められた水。 ああ、生温いな。とぼんやりと思う。 ごくり、と喉を鳴らしながら、水を飲み込む。その時になって漸く、酷く喉が渇いていた自分に気付いた。 はりついていた喉が、ベりべりと剥がれていく。 飲みきれなかった唾液混じりの水が、俺の頬を伝う。 まだ足りない。喉を潤すべく、マリアの口の中から積極的に吸う。 じゅるじゅると淫猥な水音が、どちらともなく溢れ出る。 既に水は残っておらず、代わりにマリアの唾液が流れ込んできた。それさえも、今の俺には甘露のようだった。 数秒の時を置いて、マリアが顔を上げた。 ぷは、と息を吐き、呼吸を整えながら俺を見下ろして、妖艶に口を歪める。 133 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 44 07 ID Ruw0Ff+d 「ふふ、喉が渇いていたみたいですね。もっと欲しいですか?」 「……普通にくれ」 ある程度喉が潤ったことで正気に戻り、羞恥と後悔の念が襲ってくる。 幾ら喉が渇いていたとはいえ、今のはやり過ぎた。 自責に顔を歪めながら、自分で棚の上にあるコップを取るために体を起こそうとする。 今まで気づいていなかったが、手の拘束がなくなった今、上半身を起こす事は出来る。 まだ、両足の拘束が残っているので、立ち上がる事は出来ないけれど。 マリアは、片手で俺の肩を、やんわりとけれど強い力で抑え、起き上がろうとする俺を押しとどめた。 普段の俺ならば、女一人、それも片手一本分の力くらい押し返せそうなものだが、あっさり抑え込まれてしまった。 まだ、体の痺れが抜けきっていない。マリアは一体どんな薬を俺に打ったのだろう。今更不安になる。 マリアが、俺を抑えていない方の手を棚の上に伸ばし、コップを掴んだ。 そしてまた、口に含み―― 「――ん」 「んぐっ!?」 再度の口付け。今度は拒もうとするも、舌でこじ開けられる。 ぴちゃぴちゃと、水音がなる。 二人の呼吸が、次第に荒くなってくる。 水がなくなれば、唾液を啜り。 唾液がなくなれば、またコップの水が、マリアの口を介して流し込まれる。 それを何度か繰り返すうち、喉の渇きは潤った。 しかし、次第に、体の奥から熱い何かがこみ上げてくる感覚が、強くなり始めた。 まるで、水を湛えた器の中に、限界まで熱した岩石を放り込んだかのようだ。一瞬で臨界を突破した。 下半身にドクドクト血が流れ、ペニスが痛いくらいに天を衝いている。 頭がチカチカする。キスを終えても尚、呼吸が治まらず、寧ろ時を追うごとに荒くなっていく。 異常なまでに、性欲が膨れ上がっていく。ぐつぐつとマグマが煮えたぎっている。 頭の中で、何度も何度も精を放つ光景がリフレインする。 その性欲のはけ口の相手は、決まってマリアだった。その事に罪悪感や、自己嫌悪を感じる余裕もない。 気を抜けば、今にもマリアに腕を伸ばしてしまいそうだった。 熱い、熱い、熱い! 体が燃え盛らんばかりに、熱を帯びている。汗がじんわりと吹き出てくる。 潤ったばかりの喉が、急速に渇き始めた。けれど、分かる。欲しいのは、水じゃない。 この渇きを潤せるのは、今はマリアの躰のみ。あの、甘露の様なマリアの唾液が恋しい。 「マ、リア……」 喉の奥からこぼれ出た声は、最早、妹の名を呼ぶものではない。 その響きにマリアも気付いたのか、恍惚とした表情で、小さく体を震わせた。 その拍子に、微かにマリアの身体が俺のペニスに当たる。それだけで、ビクンと悶える。 「あらあら、兄様、もしかして妹に発情しているのですか?さっきまで、兄妹として、何て言っていたのに」 面白がるような声色で嘲るマリアの声も、今の俺には届かない。 俺の上に跨る女を押し倒して、その体を貪ってしまいたい。ただ、その一心に駆られる。 男としての本能が、女を求めてやまない。 けれど、その獣のごとき意思に反し体は以前痺れて重く、マリアに抑えられているだけで身動きする事が出来ない。 俺の中に残った僅かばかりの理性が、この異常な感情に事態を悟る。 「……何をした、マリア」 「あら、気付きましたか?まだ、理性は残っているみたいですね」 マリアは、あくまでも飄々と、 「ちょっとした媚薬ですよ。効果に若干の不安はあったのですけれど、この分なら十分すぎる様ですね」 「媚薬……お前、そんなもの」 俺を眠らせるときに使った怪しげな薬といい、一体どこから手に入れてくるのか。 「ちょっとした伝手があるんですよ」 「伝手?」 「ええ。でも、そんな事、今は関係ないでしょう?」 134 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 44 48 ID Ruw0Ff+d マリアが、そっと俺の下半身へと手を伸ばしてくる。 ズボン越しにペニスに触れてくる。う、と声が漏れた。可愛い、とマリアが俺を見下ろしながら呟く。 器用な手つきで、マリアが片手でベルトを緩め、ホックとチャックを下ろし、ズボンとパンツをずらした。 枷を外れて勢いよく飛び出したペニスが、俺の腹にベチンと当たる。 ペニスは、かつてないほどに昂ぶり、屹立していた。 「兄様の、凄く元気ですね。それに凄く、熱い」 マリアが、嗤う。まるで子供のような、無邪気な笑み。 遠くで、雨音がする。遠雷。耳鳴りがする。何処かで獣が吠えている。 マリアの白魚の様な柔らかい手が、俺のペニスに触れた。 熱した棒の様なペニスに、ひんやりとしたマリアの手が心地よい。それだけで、射精してしまいそうになる。 マリアが手を上下に動かし、扱き始める。 酷くゆっくりとした動作。もどかしい気持ちに駆られる。 SEXを愉しむなんてどうでもいい。相手が妹かどうかなんて、もっとどうでもいい。 早く、このドロドロと溜まった熱を放出してしまいたかった。 「ふふ、兄様、物足らない顔してます」 「く……」 苦悶に顔をゆがめる俺を弄ぶかのように、マリアの手付きが更にゆっくりとなる。 マリアの手が竿を撫でまわし、玉袋を軽く揉んでくる。 そして、もう一方の手でロングスカートを捲りあげ、口で裾をかむ。 それから、スカートを掴んでいた手を、自らの下半身へと忍びこませ自分を慰める。 今まで、パンツを脱ぐ動作もなかったのに、視界にちらちらとマリアのアンダーヘアが見える。 元々パンツを履いていなかったという事は、初めからこうするつもりだったのだろう。 マリアのは、そこの毛まで金髪なんだな。心の片隅でぼんやり思う。 ほんの数秒後には、マリアの下半身から、くちゅくちゅと卑猥な音が聞こえ出した。 マリアのヴァギナから、半透明の液体が溢れ出し、カンテラの明かりに淡く煌めく。 艶めかしい形をしたマリアの其処に、視線が釘づけになる。 ごくり、と思わず唾を飲み込んだ。 入れたい。強く思う。 目の前にある肉壺に、いきり立った肉棒を思いっきり突き立てたい。 ただそれのみに思いを囚われて、それ以外の事を考えられなくなる。 挿入した時の快感を想像して、ペニスがビクンと跳ねた。 マリアの笑い声が聞こえた。 見上げると、目を細めたマリアが挑発的な表情で見下ろしてくる。 ヴァギナを弄っていた手を、自らの口元に持ってくる。 てらてらと光る銀色の橋の架かった指を、ちゅぷ、とねぶりまわす。 兄様。 マリアが詠う。俺を誘う食虫花の様な笑みで。 「私に挿入れたいんでしょう?」 「あ……」 考える間もなく直ぐに頷いた。俺たちの関係?そんなもの関係ない。 俺とマリアは、男と女。ただそれだけで十分だ。 それ以外の関係など、一体どれだけの意味があろうか。 「それなら、契約をしましょう?」 ぴん、とマリアがペニスを指ではじいた。 その拍子に、溜まり切った白濁が零れ出そうになるが、その瞬間に、ぎゅっとペニスを強く握られ、射精を無理やり止められた。 う、と苦悶の声が漏れる。 「そんな不満そうな顔しないでください。ちゃんと気持ちよくして差し上げますよ、契約を結んでくれたら、ですが」 「けいやく?」 「そう、契約です。これから先、兄様は私だけのモノになってもらいます。代わりに私は、兄様を天国へ連れていって差し上げます」 「てん……」 「どうしますか?」 考える間も与えず、マリアが畳みかけてくる。 最も、いくら時間があったとして、今の状態の俺の状態では何の意味もなかったであろうが。 事実、俺は深く考えることなく、大きく頷いた。 すると、マリアが嬉しそうな顔をする。 136 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 45 56 ID Ruw0Ff+d 「それなら……」 そう言って、マリアが口をもごもごさせる。 暫くして、マリアの顔が苦悶に歪んだ。 不安になって見上げる俺に対して、無理やり顔を歪めて不自然な笑みの形を作った。 だいじょうぶですよ、と口の動きで伝えてくる。 そして、徐に体を屈め、唇を押しつけてきた。 俺は、抵抗もなくその唇を受け入れる。 マリアが、口の中に溜めた唾液を流し込んできた。 その唾液は、鉄っぽい味がする。唾液にはマリアの血が混じっていたのである。 不意にマリアが、俺の舌を捉え、噛みついた。 「――っ!」 鋭い痛みに、ぶわと涙が溢れ出る。 「ず、じゅっ、ずずずっ!」 舌から滲み出した血を、マリアが器用に啜る。 コクコク、と喉の鳴る音が聞こえる。 俺も、マリアの血を飲む。 血を交わし合う。まるで、悪魔を呼びだす儀式にも似た契約だった。 数分、否、数十秒にも満たなかっただろうか。 マリアが体を起こす。二人の間を透明な糸が繋ぎ、あっという間に切れる。 「契約完了、ですね。ふふ、これで兄様は私だけのモノです」 マリアがぺろ、と唇を舐める。その舌は、鮮血に赤く染まっている。 「それじゃあ、兄様に御望みのモノを差し上げます」 そう言って、マリアがスカートの裾を再び噛んで、ヴァギナを見せ付けるように腰を浮かせた。 俺のペニスを片手で固定して、ぴと、とヴァギナを当ててくる。 我慢できず、俺は腰を浮かせて自ら挿入しようとするも、上手くいかない。 マリアが焦らすように、ゆっくりと腰を下ろし始める。 「んっ―――!」 マリアが顔を顰める。 十分に濡れているとは言え、マリアの中は狭い。 めりめりとマリアの中を裂きながら、肉棒が突き進む。 ある程度進むと、何か抵抗を感じた。 そこで、マリアが躊躇うように腰の動きを止めた。 快感をお預けにされた俺は、その抵抗が何なのか考えることなく、更なる快感を得るために、腰を上げてマリアを貫いた。 「む、んんんんっぐ――――!!」 マリアが叫ぶ。けれど、スカートを銜えたままなので、上手く声になっていない。 俺の目が、マリアの秘唇から流れ出る赤いものを捉えた。 けれど、俺の思考回路は既に焼き切れている。 体は重いが、快感を求めるために精一杯腰を上下させる。 気持ちいい。 マリアのヴァギナは、今まで肉体関係を持った女の中でも、一番の名器だった。 体の相性がいいのかもしれない。 ぎちぎちに締まった膣壁が、ペニスから精液を一心に吸い上げてくる。 その痛みさえも、今の俺には快感をもたらす要因だった。 一瞬で快感の虜になった俺は、夢中でピストン運動を繰り返す。 淫らな音が、牢屋に響く。 ギシギシとベッドが軋む。 マリアの膣壁が、まるで生きているかのように収縮しながら、ペニスを扱いてくる。 その凶悪なまでの悦楽に、直ぐに射精感がこみ上げる。 「ふぐ、ふ、ふふふ」 マリアが笑っている。 肉棒で体を貫かれ、磔にされながらも、聖女は笑う。 つ、と聖女は、両目から一筋の涙を零す。 無意識に手を伸ばし、その涙をぬぐう。 マリアがその手を掴み、愛おしそうに頬ずりをする。 ひときわ強い力で、マリアのヴァギナが締まる。 137 sister―下 sage New! 2010/01/31(日) 00 46 21 ID Ruw0Ff+d 頭の中で花火が弾けた。 白濁をマリアの子宮めがけて、吐きだす。 射精が止まらない。 袋がパンパンになるくらいに詰まっていた精液が、全て無くなってしまうんじゃなかろうか。 射精しながらも、ピストンは止めない。 「ん、ん、んぁあああ!」 マリアが絶頂に上った。初めてなのに、それだけマリアにとっても俺のペニスは相性が抜群だったのだろう。 ぱさ、とマリアの口から、スカートが零れ落ちる。 くて、とマリアが倒れこんできた。 「あ、あ、俺は、おれは……」 そこに来て、ようやく事態を理解する。 マリアの、妹の処女を奪い、あろうことか膣内で射精してしまった。 兄として、いや、人としてやってはいけない罪を犯した。 「ふ、ふふ、兄様は私の処女を奪ったのですよ」 マリアが、俺に罪の意識を植え付けてくる。 それは、俺の中に驚くほどあっさり根付いていく。 マリアに媚薬を飲まされてから、脳が溶けてしまったかのようで、思考力が格段に落ちていた。 もしかすると、マリアが俺に飲ませたものは、媚薬だけではないのかもしれない。 はあ、はあ、とお互いの荒い呼吸が部屋に満ちる。その合間を縫って、鳥の鳴き声が聞こえた。 窓の外へ目をやる。 雲の切れ間から、陽の光が筋状に射しこんでいる。天使の梯子だ。 いつの間にか夜が明けていた。 マリアはここを天国だと言った。けれど、ここに天へと昇るための階梯が架かるのならば。 ――此処は、天国ではなくて、地獄なのではないか。 じゃら、と足を繋がれた鎖が音を立てる。此処に縛りつけられた俺は、あの梯子を登る事は出来ない。 「愛してます、兄様」 肩で息をしながら、マリアが俺の胸元でささやく。 そ、と俺の胸をしっとりとした手で撫でながら。 「兄様は、どうですか」 私を愛してくれますか。マリアの声が不安げなものに変わる。 「愛しているよ、マリア」 半ば無意識に言葉が溢れた。理性が焼け切れた今、俺の中には圧倒的な本能と理性の残り滓のみが残っている。 そして、俺の獣並みの本能は、性欲の捌け口として至高の存在であるマリアの虜となっていた。 もう、俺は梯子を登れない、登れないのだ。 ぶるる、と小刻みマリアが震えた。ああ、と感嘆の声を上げながら。 再びマリアの頬を涙が伝う。それを、矢張り指で掬う。 何とはなしに、それを自らの口へ運ぶ。聖女の涙はしょっぱくて、びりりと脳を痺れさせる。 マリアが俺の首に手をまわしてくる。 誘われるように、俺もマリアの背に手をまわし、強く抱きしめた。 当たり前のように、口付けを交わす。 長い、長いキス。 ぷは、とマリアが妖艶に息を吐いた。 兄様。 マリアが、俺の胸に手を付いて体を起し、見下ろしてくる。 「兄様、これからは、私以外の誰も見ないで、私だけを幸せにしてくださいね」 そして、また二人、唇を預け合う。 蕩ける様な熱を持った舌を絡めながら、濃厚な夏の匂いを嗅いだ。
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89 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 08 49 ID fFGCkvUN 悲鳴。 轟音。 身重の母親の負担を少しでも減らそうと、幼いなりに必死で窓ふきを行っていた俺は、同じように慣れない手つきで掃除機をかけていた父と顔を見合わせた。 何かが階段を転げ落ちる音と、母親の悲鳴。 幼い俺は、何が起こったのか咄嗟に理解できず首をかしげたが、父親は事態をある程度察したらしく、駆けるように部屋を飛び出した。 俺は、訳も分からずその後をついていく。 部屋を出て、直ぐの廊下。 階段のふもとに、母親が丸くなって転がっていた。 その脇に父親が屈みこんで、何かを叫んでいる。 俺は、唐突な展開に混乱する頭のまま、ゆっくりと両親に近づき二人を見下ろした。 母親が、苦しそうに呻いている。大きくなったお腹から、赤い液体が流れていた。 それを見て、何故か母親と父親の声が蘇る。 ――もうすぐリオンの妹がもう一人できるのよ。 ――二人の妹のお兄ちゃんになるんだ、もっと強くならなきゃな。 ぼんやりとした俺を置きざりにして、事態は進む。 父親が必死の形相で立ち上がり、リビングへ戻った。 暫くすると焦ったような声で、父親が誰かに喋る声が聞こえてきた。 恐らく、救急車を呼んでいたのだろうが、当時の俺には分かっていなかった。 ふと、名を呼ばれた気がする。いや、厳密には俺の名前ではない。 「お兄ちゃん」 再び呼ばれる。 幼い少女の声。 声を追ってゆっくりと顔をあげた。 階段の頂上に、俺よりもさらに幼い少女が立っていた。妹のマリア。 目が合うと、マリアが笑った。 さっきまではジージーとうるさかった筈の蝉の声がぱたりと止んだ。 母親の声も、父の癇癪交じりの声も、周囲の音全てが消えた。 マリアは、小さな唇を弧に歪めたまま、 「お兄ちゃんの妹は、私だけで良いよね?」 「マリア……?」 妹の言葉の真意を掴めず、眉を寄せて呟く。 夏の焼ける様な日射しを背にしたマリアが、かくんと首を傾げた。 二つ結びにした母親譲りの金色の髪が陽光にキラキラと輝き、それはまるで、女神のようで。 けれど、どうしてだろう。妹の笑みに背筋が寒くなるのを感じた。 澱んだ視線に射竦められた俺は、呆けた様にただ妹を見上げるだけ。 「どう、して……」 足元から母親の声。 はっと、足元に視線を落とす。母親がゆっくりと、階段を見上げた。 「どう……マリ、ア」 母親の声には、困惑や悲しみ、痛み、そして怒りと怯えが混じっていた。 けれど、マリアは母親の方を見ようともしない。 どうして、どうして。 母親の声にならない声。蝉時雨が蘇る。 このあと直ぐ判明する事だが、母親はお腹の中に身ごもっていた赤ちゃんを流してしまった。 そして、彼女がどうして階段から転げ落ちてしまったのか。 母親の証言から、その原因がマリアだということが分かった。 階段を降りようとしていた母親を、マリアはあろうことか突き落としたのだという。 激昂し理由を問い詰める父親に、マリアはあっさりと、 「だって、お兄ちゃんの妹は私だけだから」 と全く悪びれることなく、寧ろ堂々とした面持ちで言ってのけた。 その日以来、マリアは俺たち家族にとって腫れものになってしまい、やがて両親たちによって全寮制の神学校へ半ば無理やり入れられた。 普段はくりくりした可愛らしい目を血走らせて、抵抗するマリアの姿が今でもこびりついて離れない。 それは、今から十数年前の夏。 俺が7歳、マリアが5歳のころ。 何処にでもあるような、平凡な家族の形が木っ端微塵に砕け散ってしまった夏の日の事。 sister 90 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 09 20 ID fFGCkvUN 激しく雨が、降りつけている。 石畳の歩道を叩きつけられた水滴が、ひっきりなしに叫んでいる。 青々とした葉を付けた街路樹も濡れそぼり、ガス灯の淡い光にきらきらと輝いている。 空には厚い雲がかかり星は見えないから、今夜はこの一際低い所で輝く雫が星の代わりだった。 手に持った傘を、ぎゅっと握りしめた。 石畳を歩く度に跳ねる雨粒が、ズボンの裾を濡らし俺の重い足取りをさらに重くさせる。 それもそのはず、今から俺はマリアに久しぶりに会う事になっているのだから。 ――何年ぶりになるだろう、マリアと会うのは。 俺は、大学への進学を機にこの故郷を去り、マリアはこの町にある小さな教会の修道女として住み込みで働いている。 大学を卒業し、そのままその地で就職した俺が今日この故郷に帰って来たのは、他でもない、マリアに会うためだ。 あと一月後、俺は結婚する。その事をマリアに伝え、出来るならば、挙式をマリアが勤める教会で挙げられたらと、思っているのだ。 あの夏の日から、何度か会いはしたし、マリアは俺を何時だって慕ってくれた。 けれど、俺がマリアを、以前のように可愛い妹として見る事が出来なくなっていた。 どうしても、あの日のマリアの笑みが脳裏を過り、妹に対して恐怖を抱いてしまうのだ。 しかし、それでは駄目だと思っていたし、もう直ぐ俺の妻となってくれる人も、義妹となるマリアと仲よくしたいと言ってくれているし、今回はいい機会だと思った。 人気のない夜。 こんな時間になってしまったのは、マリアの都合によるものだ。 もしかして、恋人の一人でも出来たのかもしれない。 それでデートにでも行くのかと思ったが、マリアは聖職者、今はそれ程厳格ではないかもしれないけれど、 こんな時間まで未婚の恋人たちがデートするというのは、余り褒められた行為ではないだろう。 となると、仕事か何かだろうか。 そんな事を考えながら、教会までの道を歩く。 道路の両脇には、石造りの家がぽつぽつと建っている。 その殆どの明かりが、すでに消えている。故にガス灯のみの道は少々暗い。 そよ風が吹いた。のっぺりとした夏の匂い。 闇に覆われた道を拓きながら進むと、やがて屋根の上に細い塔を載せ、その天辺に十字架を突き刺した、オーソドックスな形の小さな教会に着いた。 教会の軒下に入り、差したままだった傘を畳み、壁に立てかける。 木製の、建物の規模の割には大きな扉と向かい合う。 すう、はあ、と一度深呼吸をして、ひと思いに扉を押し開けた。 ぎいい、と軋んだ音を立てながら、扉が開く。 教会の中は、明りが蝋燭のみで薄暗い。けれど、マリアの姿は直ぐに見つける事が出来た。 俺の真正面、約20m程先。マリアは石膏で出来た神の聖像の前に跪き、祈りを捧げていた。 部屋の各所に、幾つかおかれた蝋燭の灯が揺れるのに伴って、壁に映った大きめな彼女の影がゆらゆらと揺れる。 「マリア……」 教会の敷居を越えないまま、記憶のなかよりも少し大きく見える背に向かって声をかける。 マリアは扉の開く音で、俺が来た事には気付いていたのだろう、驚いた様子もなくゆっくりと立ち上がった。 そして、こちらに振りかえる。 「時間ピッタリですね、兄様」 小鳥の歌声の様に透き通った、けれど何故かよく通るマリアの声は昔と変わらず、優しく空気を震わせる。 何時からだっただろう、マリアは俺を兄様と呼ぶようになっていた。 彼女の通う神学校は、行儀作法に厳しい所だと聞いた事があるから、そのせいかもしれない。 「どうしたのですか、そんな所に立ったままで。雨に濡れてしまいますよ。それに、久しぶりなのですから、もっと顔をよく見せてください」 開かれた扉を抑えたまま突っ立っている俺に、マリアは怪訝な視線を送って来る。 「あ、ああ」 91 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 10 07 ID fFGCkvUN 昨日電話で話したのだが、こうしてまだ距離はあるとはいえ、面と向かって話すのは久しぶりだ。 何となく気恥ずかしい様な、むず痒い様な気持ち。今まで、マリアとどういう態度で接していたのか、良く思いだせなかった。 おずおずと、一歩、境界を超える。 場所柄のせいか、きんと空気が冷えたような感覚があった。 じっとりと絡みつくような湿気を孕んだ外とは一線を画した、静謐な空気。少しだけ、背筋が冷えた。 後ろ手に抑えていた、扉から手を離す。 ぎいいいと呻き声を上げながら、ゆっくり、ゆっくりと、扉が閉まった。 外の明かりが入って来なくなると、元々明るくはなかった室内が、更に暗くなった。 そのせいで、確りとは見えなかったけれど。 マリアが、昏く笑ったような気がした。 「久しぶりだな、マリア」 室内にある十脚程度の木製のベンチの一つに、背もたれに対し横向きに座り、通路を挟んでマリアと向かい合った。 「この座り方、余り行儀は良くないですね」 そう言ってマリアは、照れくさそうに笑った。 どうやらマリアは、久しぶりの再会に戸惑っている様子はないようだった。 しかし、俺の感じる二人の間に流れる空気は固く、とても兄妹のものとは思えない。 2列のベンチの間の通路はそこまで広い物ではなく、膝を突き合わせた二人の実際の距離は遠くはない。 けれど、俺にはマリアとのキョリが妙に遠く感じられて。 まずは、当たり障りのない話題で、このよそよそしい雰囲気を解しておきたかった。 「本当に、お久しぶりですね、兄様」 「……」 マリアの返す刃が、何だか皮肉っぽく聞こえたのは錯覚だったろうか。 ゆらゆらと揺れる蝋燭の頼りない炎が、マリアの精緻な顔を照らす。 しばらく見ないうちに綺麗になった、と思う。 元々顔のつくりは並み以上のものであったマリア。 しかし、記憶の中の彼女は可愛いという印象を抱かせる容姿だったが、今のマリアには美しいという表現がより相応しかった。 幼いころから、マリアのコンプレックスの種だった、鼻の頭に散った薄いそばかすだけが当時のままに残っていた。 女神の様な彼女を、地味で飾り気のない修道服が上手くひきたてていた。 ベールをかぶっているので見えないが、マリア自慢の黄金色の髪の毛は健在なのだろうか。 あの髪を、俺は結構好きだったから、変わってなければいいと思う。 「仕事、どうだ?」 「はい?」 「シスターの仕事。楽しいか?」 何をぬけぬけと、と思う。 家族に捨てられたような形で無理やり神学校に押し込まれ、興味もなかった神学を学ばされ、惰性で小さな教会のシスターとなったのだ。 そんな、誰かにやらされた仕事が楽しいはずがない。 「楽しくはないですよ」 マリアも肯定する。 「それは……」 すまない、と言おうとして口を噤んだ。 俺が謝った所で、何の意味もなさない。自己満足のためだけならば、謝らない方がまだ潔い。 「けれど、仕事とはそういうものだと思いますから。それに、この町には私以外にシスターがいませんから。必要とされている事は悪い気はしません」 妙に達観した顔で言う。 まだ20になったばかりで、少女のあどけなさを残したマリアの言葉としては年不相応。 それが、マリアをもてあまし、放棄してしまった自分たち家族のせいだと思うと、凄く哀しかった。 俺が俯いてしまうと、しんと重苦しい空気が流れる。 マリアは本当に変わってしまったなと思う。 神学校に入る前は、どちらかと言うと快活な少女で弾ける様な笑顔が印象的で、キラキラとした髪の毛と相まって太陽の様な子だった。 けれど、神学校に入ってから、年に何度か会うたびにマリアの性格は変貌していき、今では月の様な静かな笑顔を湛える女性に成っていた。 マリアの神秘的な容姿もあってか、彼女はこの田舎町唯一のシスターとして、町人たちから半ば崇めるように慕われているらしい。 92 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 10 43 ID fFGCkvUN 雨粒が、石造りの教会を叩く。ざあぁと雨音が、静かな聖域に響く。 俺は、未だマリアとのキョリを測りかねていた。 良く知った人間と、久しぶりに話をする場合の話題を探すのは、予想以上に難しかった。 かと言って、俺がここに来た本題を切り出すには、まだ空気がそれを許す雰囲気ではなかった。 何とか頭の中の回路を回転させて、 「背、伸びたな」 「そうですか?」 「ああ、ざっと2メートルくらい」 「そんなには、伸びていませんよ」 ちょっとしたジョークだったのに、素で返されてしまった。あれ、もしかしなくてもスベッた? 初夏だというのに、俺の周りだけ肌寒い空気。ちょっとだけ凹む。 本当にマリアは変わった。今のしょうもないギャグでも、笑ってくれるような子だったのに。 けれど、スベッたお陰で自棄になったのか、それから先は存外すらすらと会話が進んだ。 一人暮らしはどうだと言う会話をする。 料理や家事は出来るのかという会話をする。 朝起きて、朝食を作って食べて、修道服を着て教会に来る人々を迎え、偶にだけれど誰かの懺悔を聞き、そして誰もいなくなった教会の奥で一人、夜を過ごす。 そんな、マリアの一日の会話をする。 ありふれた会話。 他愛もない会話。 内容としては、兄妹という近しい関係同士が行うやりとりにしては、違和感があるものではあるけれど。 二人の間に流れる空気は、間違いなく兄妹のそれだった。 俺の顔にも、自然と笑みが浮かぶ。 もしかしたら、俺はマリアを警戒していたのかもしれない。 その警戒も氷解し、温かく、他愛もない時間を過ごす。 まるで、幸せを溶かしたココアのようだ。 何年も前に失って、それに気付かず、当然になっていたもの。 それがやっと戻って来たような。 マリアと話していると、あの頃に、幸せだったあの頃に、回帰したかのような錯覚にとらわれそうになる。 幼い自分と溶け込んでしまいそうな気がする。 俺たち兄妹の空気が、こんなに自然だったものだったなんて、もう久しく忘れていた。 話すうちに、俺が降った会話に応えるばかりだったマリアも、俺の大学生活や卒業後の現在の生活などを聞きたがった。 「兄様も、一人暮らしをしているのですか?」 「ん、いや、恋人と一緒に暮らしてるんだ」 「……恋人、ですか」 何故だろうか、マリアの放つ空気に棘が混じっているように俺の肌を突き刺す感覚。 さっきまでの自然な空気に、小さな波紋が起こった。 夜の静かで穏やかな湖面に、小さな石を投げ込んだような。 澄んだマリアの声が、冷たい刃を孕んで聞こえる。 「あ、ああ、俺もこの年だしな。そうだろう?」 どうだというんだ。自分で自分につっ込む。 マリアもよく分かっていないような顔をしている。 「私には、居ませんが」 「そうなのか?やっぱり、シスターはそんな自由が利かないのか?」 「いえ、今はそれ程厳格ではないですが。それよりも、何時から付き合っているんですか」 話題の軌道修正も適わない。 既に主導権を握っているのは、マリアの方だった。 「そうだ、な、大学入ってすぐだったから……かれこれ4年になるか」 「4年……」 マリアの声が、一際低くなった。 何となく悟る。マリアは、今日俺がこうしてここに居る理由を、ある程度察したのだろうと。 まあ、今まで何年も会っていなかった俺が、こうして唐突に会いたいと言ってくるのだ、マリアも最初から何かあると想定はしていたのかもしれない。 ふう、と息を吐いた。 多分、本題を切り出すなら今だ。 93 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 11 35 ID fFGCkvUN 「――結婚しようと思っているんだ」 瞬間、マリアの瞳が揺れた。 先程まで浮かべていた微笑が、ごっそりと抜け落ちた。 「そう、です……か」 マリアの発する空気が、数段鋭さを増した。 ――俺はタイミングを間違えたのだろうか。それとも、他に。何か別の過ちを犯したのだろうか。 「祝福、してくれないのか?」 思えば、それは余りに間抜けな質問だったかもしれない。 マリアはひどく傷つけられたような顔をして、 「出来ると思っていたのですか?」 「……して欲しい、と思っているよ」 はん、とマリアが鼻で笑った。 さっきまで聖女然とした妹は、堕天となった。 「私をこんな所へ押し込んで、自分ばかりは幸せを享受するのですか」 マリアが、苛立たしげに下唇を噛んだ。 やはり、マリアは、俺や両親を恨んでいたのか。 考えてみれば、当然の事。自分がいかに甘い考えで、自分勝手だったか実感させられる。 「そういう、つもりじゃ……」 動揺に声が掠れる。 「それなら、どういうつもりなのですか」 マリアが詰る。俺は、それに対する答えを持っていなかった。 無言の俺に対し、 「私は15年近く、こうして押しつけられた人生を送ってきました。何も文句も言わず、ただじっと耐えてきました。どうしてか分かりますか?」 分からない。 確かに、神学校への入学が決まった時はあんなに反抗していたマリアが、それ以来すっかり大人しくなった。 「忘れてしまったみたいですね」 マリアの声には、既に明確な怒りの色が窺えた。 形の良い柳眉がきりりと吊り上って、大きな目が細められている。 二人の間にある蝋燭の火が、ゆらゆらと揺れる。 照らされるマリアは、いっそ凶悪なまでに美しく。 「兄様は、神学校に入る時に言ってくれたんです。俺がちゃんとマリアを幸せにしてやると。だから、それまでは我慢してくれと」 いわれてみると、確かに両親に頼まれてマリアの説得を行った気もする。 しかし、その内容までは定かではなかった。 あの時、俺は正直に言ってマリアの事が怖かった。 俺の唯一の妹であるために、家族を壊した妹が。 あの日、階段のてっぺんで、後光を浴びながら笑っていた妹が。 恐ろしくて、怖くて、早く追い出してしまいたかったのだ。 だから、妹と離れたい一心で、そういう事を口走ったのかもしれなかった。 だけど、今、そんな事をどうして告白できよう。 俺は、顔を伏せて、ただ、 「すまない」 ただ、謝ることしかできない。 「どうして謝るのですか」 「……すまない」 「……嘘だった、と。あの日の言葉は、出まかせだったと言いたいのですか」 「そうじゃない、そうじゃないんだ、マリア」 「ならば!どういうことですか」 「あの日の言葉に偽りはないよ。ちゃんとお前の兄として、出来うる限りの事はサポートする。恋人もお前と仲よくしたいと言ってくれているんだ」 俺の訴えは、懺悔にも似て。 聖女に救いを求める、哀れな子羊になってしまったようだ。 当時の気持ちではないにせよ、今、マリアと仲良くやっていきたいと思っている事は確かだ。 十数年ほったらかしにしていた妹と、これからは、俺の妻となる人と共によりよい関係を築いていきたかった。 「そんな事、ただ、兄様の背中を眺めるだけの事に……」 一体何の意味がありましょうか。 マリアは何かを堪えるように、震える声で呟いた。 深く息を吸い、そして吐く音が聞こえた。 俺は、恐ろしくて顔を上げる事が出来ない。 「兄様は」 再度切り出したマリアの声は、やけに平坦な響きを持っていた。 94 sister―上 sage 2010/01/29(金) 11 12 06 ID fFGCkvUN マリアが立ちあがった。 俯いたままでは顔を窺う事は出来ないけれど、どんな表情を以て俺を見下ろしているのだろうか。 妹の心に去来しているものは、一体何だろうか。 怒り。悲しみ。失望。嘆き。それとも。 「兄様は、私の気持ちを分かってくれていません」 たっぷりと間を置いて、マリアは続ける。 反論することなど何もない。マリアの言うとおりだった。 俺は、妹の気持ちが全く分からなかった。そう、幼いころから。 「私はね、兄様」 ちくりと、首に何かが刺さった。軽い痛み。 驚いて顔を上げた。 「マリ、ア?」 マリアは笑っている。 唐突に、どうしようもないくらいの眠気が襲ってくる。 急速に視界が霞んでいく。雨音がやけにうるさい。 平衡感覚がなくなり、中空に浮かんでいるようだ。 突然、俺を衝撃が襲った。ひんやりとした床の感触。どうやら、前のめりに倒れこんでしまったようだ。 「私は、兄様の事を、どうしようもないくらい愛しているのですよ」 狂気の滲んだ声。 ひどく穏やかに、けれど確かに澱んでいる。 「ねえ、兄様。私を幸せにしてくれるのでしょう?それなら二人、この天国でいつまでも幸せに暮らしましょう」 「まり……あ」 最早、彼女の名前を、愚鈍に繰り返すことしかできない。 「愚かな兄様。私が、兄様を救って差し上げます。恋人?いいえ、其れでは兄様を救えません。兄様を救えるのは、私だけなのですから」 さあ、天国へ昇りましょう? マリアの声が遠くなっていく。 そして、俺は天国へ堕ちていく。 耳の奥、蝉時雨が蘇る。 最後に見た、彼女の顔は。 あの夏の日と同じ、女神の笑み。 床に倒れこんだ兄様を見て、思わず笑みがこぼれた。 さっきまで感じていたイラ立ちが、嘘のように消え去っていた。 兄様に結婚すると聞かされた時は、あれほど荒れ狂っていた心の波が、今では静かに凪いでいる。 「アーノルド!」 ある男の名を呼ぶと、屈強な体つきの男が、教会の奥の間からぬっと姿を現した。 「この方を、牢へ連れて行ってください」 「はい……」 男が兄様を抱える。 「くれぐれも、慎重にお願いします」 「はい」 男は、わたしの言葉に頷くことしかできない。 哀れな男。ある晩、教会へやって来た男の懺悔を聞いてやり、有り触れた言葉をかけてやっただけで私を聖女と崇めてきた。 そんな愚かな人間は、彼だけでなく。この町には、私を崇め奉る人間が少なからずいる。 おかしな話だ。私は、兄様しか救えないし、他の誰も救う気などないというのに。 けれど、偶には役に立つこともあるし、この町でならある程度の自由が利く。 駒と良い環境を手に入れられたと思えば、私を捨てた両親にも、まあ、感謝くらいはしてやっても良いかもしれない。 男の後を追って、教会の奥にある扉を開く。 ここから先は居住スペースとなっていて、同じような部屋がいくつか並んでいる。 そしてその中の一つ、一直線に続く廊下の奥の部屋は、外観こそ他の部屋と変わらないように見えるが、中に入ると、そこには石煉瓦で覆われた牢屋がある。 先の魔女狩りの名残か、異端者を拘束するためか、とにかく宗教は血生臭い歴史がつきもので、この牢屋もその夥しい血の一つだった。 男が牢屋の中にある、大きなベッドに兄様を横たえさせる。 こう言う時のために用意しておいたベッドは、ふかふかでこんな石がむき出しになった、肌寒い牢には異分子として写る。 しかし、ここが私と兄様の愛の巣窟、天国となるのだ。 「ねえ、兄様。私を幸せにしてくださいね。私も兄様を幸せにしますから」 今はまだ静かに眠る、愛する人へと囁いた。
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ちょこッとSister レビュー (ジャンル:どたばたラブコメ) 全24話 監督:黒田やすひろ アニメーション制作:ノーマッド 評価 ストーリー キャラクター 声優 グラフィック 5点 5点 15点 15点 合計40/100点 感想 ロリ属性付きのドタバタラブコメ。 一部のオタク向けの作品となっております。 母親が流産した事で妹が出来ず、子供の頃サンタクロースにお願いをし、 その願いが叶って、妹が手に入るわけです。 しかし、本当に主人公は妹が欲しかったのか? 物語のキーの部分(妹への感情)をもっと掘り下げてくれないと困ります。 単なるどたばたコメディーなどをやっているだけなので、その無駄な時間を使えば、 十分にこのアニメで本当に伝えたかった部分を描けるはず。 そもそも、「ちょこ」って何者なんだろうか? 本当ならちょこは色々な壁にぶつかったり、考える事があるはずなんです。 例えば「自分」についてとか。そういうところも考えるはずです。 しかし、はるまにとって都合の悪い所は、 考えないように元々作られているように感じました。 だからより嘘くさく、都合の良いだけのアニメだと感じてしまうのです。 「ちょこッとSister」アニメ公式サイト