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ステージ詳細 製作者 WindowsGX ワールド 2 サブタイトル ガボンに気をつけろ! テーマ 地下 難易度 2 隠しゴール なし スプライト改造 なし タイルセット改造 なし 背景改造 なし 音楽改造 なし ひとこと ガボンに気をつければOK!
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上から来るぞ!気をつけろ! うえからくるぞ きをつけろ 【台詞】 09-02-11最終更新 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 上から来るぞ!気をつけろ!とは、ゲーム「デス・クリムゾン」の台詞。同作の迷台詞のひとつとして有名。 同作品のオープニングムービーは、主人公コンバット越前視点で森の中や要塞を戦闘しながら駆けるとおぼしき構成の動画。 この中で、越前が上り階段を前にして 「上から来るぞ!気をつけろ!」 と叫ぶのであるが、動画は 同時に階段を思いっきし駆け上がっており、何かに気をつけている風では全くない。 同作品の人気の一端を担うツッコミどころである。 また、ここから派生して、上下左右から何かが来る場合に「~から来るぞ!気をつけろ!とコメントされたりタグがつけられることがある。 例えば、(これが直接用いられたのかは不明だが)しばしばゆっくりキャラなどの動画で同様の語句が使用される。 関連項目 デス様 動画検索 関連タグ デス・クリムゾン (タグ検索 → 検索結果) 「気をつけろ」の含まれるタグの一覧 → 検索結果 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 動画 sm2248デスクリムゾン http //www.nicovideo.jp/watch/sm2248 MAD sm233089(MAD) デスクリムゾン劇場版 CM http //www.nicovideo.jp/watch/sm233089 ゆっくり あ行の単語一覧にもどる 「台詞」に関する単語の一覧 トップページにもどる - -
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コボルド族に気をつけろ! 依頼主 :ルートルスィス(低地ラノシア X35-Y15) 受注条件:レベル8~ ルートルスィス 「最近、このあたりも物騒になって・・・・・・ ついこの間も、コボルド族に荷車が襲われたのを見ました。 こんなことでは、安心して仕事もできません。 なのに、ヴェイツアレンは大丈夫だとか、 のん気なことばかり言って、取り合ってくれないんです。 冒険者さん、「レッドルースター農場」にいる私のダーリン、 「ムーグラム」にこのことを伝えてくれませんか? 愛するダーリンは頼れる人ですから・・・・・・ きっと、すぐに何とかしてくれるはずなんです。」 ムーグラムと話す ムーグラム 「確かに、コボルド族の動きは活発になっている。 近頃では、北にある廃屋の辺りでも、その姿を見かけるしな。 我が愛する妻のためにも、 イエロージャケットに陳情したいところだが・・・・・・、 このレッドルースター農場には衛兵がおらんでな。 冒険者よ、悪いんだが「ラザグラン関門」に行って、 イエロージャケットの「オストフィル」に 俺が記した「コボルド族に関する覚書き」を届けてくれんか? 「ラザグラン関門」は、 ブラインドアイアン坑道を抜けて行くと近い。 詳しい道筋は、坑道にいる「ブルーンルヒト」に聞いてくれ。」 ブルーンルヒトと話す ブルーンルヒト 「「ラザグラン関門」に行きてぇのか? 確かに、このブラインドアイアン坑道を抜ければ近いな。 中の魔物は、手ぇ出さなきゃ襲ってこないんだが・・・・・・ 最近では、好戦的なコボルド族が現れることもあるからよ。 十分、気を付けて通ってくれ。」 ラザグラン関門のオストフィルにコボルド族に関する覚書きを渡す オストフィル 「ふむ、何か届け物でもあるのか?」 (コボルド族に関する覚書きを渡す) オストフィル 「レッドルースター農場のムーグラムが記した 「コボルド族に関する覚書き」だと? ふむ・・・・・・やはり低地ラノシア側では、 コボルド族の被害が増えているようだな。 巡回の頻度を、増やすとするか・・・・・・。 コボルド族といえば、 かつては西ラノシア方面から攻撃をしかけてきたものだが・・・・・・。 あちら側にも警戒を呼びかける必要があるだろう。 すまんが君、一働き頼みたい。 「サマーフォード庄」の「シュテールヴィルン」に、 コボルド族に警戒するよう、俺が言っていたと伝えてくれ。」 シュテールヴィルンと話す シュテールヴィルン 「コボルド族の動向に警戒しろと、 イエロージャケットのオストフィルが言っていただと? しかし、ここの所、西ラノシアでコボルド族は見かけんな。 脅威になっているのは、もっぱらサハギン族の方さ。 まぁいい、せっかくの忠告だ。 わざわざ無視することもない、一応は注意するとしよう。」
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アゲハチョウの幼虫は栄養の塊であるため、自然界ではさまざまな生き物に狙われます。 飼育をする場合は常に彼らに狙われないよう、場所や環境に気を付ける必要があります。 また、みかん農家や園芸店にとっては害虫以外の何物でもないため、専用の薬品で殺されてしまいます。 こういった薬品には幼虫も成虫も敏感で、意地でも食べたがりませんが、 あまりにも空腹で我慢できずにかじったりすると、死んでしまうので気をつけましょう。 捕食者 アゲハチョウを直接のエサとする生き物たち 寄生虫 アゲハチョウを自分が成長するための苗床とする生き物たち 毒物 害虫を殺すための薬の数々 人間 最大の味方にして敵
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嫉妬! 贈り物に気をつけろ! ルイズの部屋に戻った二人は、さっそくデルフリンガーを鞘から抜いた。 「さて、いきなりだがお前が知ってる事を全部話してもらうぜ。拒否権はねー」 「はい何でも喋りますですから命だけは助けてお願い!」 「じゃあ喋りな。『使い手』とは……何の事だ?」 「解んね」 ルイズが杖を構え、承太郎はスタープラチナを出した。 「ちょっ、マジで解んないの! おめーさんを見てたら急に頭に浮かんだだけさね!」 「ねえ。私、ちょっと精神力使い果たしたみたいで、今あの魔法は使えないのよ。 だからジョータローがやっちゃって。遠慮は無用よ」 「仕方ねー。見かけより頑丈そうだが、とりあえずへし折ってみよう」 スタープラチナが刀身を握りしめる。その握力にデルフリンガーはビビッた。 「イヤアアッ! やめて! マジ! 思い出すから! ねっ!? つーかヒントくれよヒント! おめーさん達何者だい? 教えて!」 「……レコン・キスタのスパイという可能性は考えられない? 私達から情報を聞き出すつもりとか」 「しかし……あの武器屋に入ったのは偶然だ。その可能性は低い」 「どちらにせよこっちから情報を与える必要は無いわね。 姫様から秘密って言われてるんだもの。ヒントなんて論外よ」 「こういう時……俺の国では対処法がある。それをやってみよう」 「やってみて」 「オラァーッ!」 地球の叡智が生み出した対処法! それは記憶喪失になった人間や、壊れた機械に対して非常に有効である! ……と一部の人は本気で信じている方法。すなわち、叩く。 しかも承太郎は! 斜め45度の角度で叩くという熟練者っぷりを見せた! 「ギャアアアアアアアアアッ!!」 殴られた金属音をデルフリンガーの悲鳴がかき消す。 構わず承太郎は二度、三度と斜め45度のチョップをスタープラチナで執行した。 結果! 「『使い手』なんだから、俺を使ってくれねーと思い出せるもんも思い出せねーかも」 必死に言い訳をした。 だがそれもそうだと思える内容だったため、さっそく振ってみる事にする。 承太郎の左手のルーンが輝き、デルフリンガーは「おっ」と呟いた。 「どうした。何か思い出せたか?」 「おめーさん、すごいね。体力はあるし、変な幽霊出せるし、ルーンが光ると何かパワーアップするみてーじゃねーか。こりゃおでれーた」 「どうやら俺達の情報が目的のようだな。ぶち砕いてやるぜ」 「デルフリンガーは砕けない! 完! って、待って待って落ち着こうぜ」 「…………」 「いや、何か今思い出せそうになったのよ。このルーン何か懐かしいような。 だからしばらくの間、俺の事は保留にしとこーぜ。何か思い出したら話すから」 「やれやれだぜ」 こうしてデルフリンガーは承太郎が預かる事になった。 もし『使い手』に関する事を誰かに話そうとしたら、即座にジャンクにしてやると脅しをかけまくったので多分大丈夫だろう。 デルフリンガーの起こす騒動はとりあえずこれで終わりかと思った。 が、デルフリンガーが引き金となって大変な事が起きた。 『ルイズが承太郎に剣をプレゼントした』 この事実が! 三人の乙女を突き動かした!! ケース1 微熱のキュルケ 「ダーリン! ルイズに剣を買ってもらったんですって?」 「ん……まあな……」 「何だかずいぶんとボロっちいわね。錆びてるじゃない」 「……ああ」 「でも意外だわ。ダーリンったら、剣まで使えるのね」 「いや、全然」 「え、そうなの? まあいいわ。私からもプレゼントよ!」 「……これは?」 「投げナイフセットよ。竜の羽衣が弾切れを起こした時、困ったでしょう? だから飛び道具もあった方がいいと思って。 ジョータローのあの能力を使って投げれば、そこいらの魔法なんか相手じゃないわ」 「投げナイフは性に合わねーんでな。遠慮しとくぜ」 キュルケ――投げナイフセット、失敗。 ケース2 雪風のタバサ 「これ」 「いらん」 タバサ――タバサ特製はしばみ茶八号、失敗。 ケース3 シエスタ 「あの『ひこうき』に乗る時、寒そうでしょう? ですから、これをどうぞ」 「ほう、手編みのマフラーか。ありがとよ。……ん? これは文字か?」 「はい。あ、ジョータローさんは異世界から来たから読めませんよね。 それはですね、ジョータローさんの名前です」 「こんな字をしていたのか。……こっちは?」 「そっちは……その……私の名前です。め、迷惑ですか?」 「…………しかしずいぶんと長いマフラーだな」 「あ、実はこれ二人用なんです。こうして、二人で……キャッ」 「……やれやれだぜ」 シエスタ――二人用マフラー、成功。 さて承太郎にフラれたシエスタが、なぜプレゼント合戦に参加しているのか。 それは同僚の女の子からアドバイスを受けたからである。 「まだあきらめるには早いわよ。今は駄目でも、あきらめずにアタックし続ければいつか振り向いてくれるかもしれないわ」 という訳でシエスタは承太郎を振り向かせるべく、戦線復帰を果たしたのだ! そんなシエスタにさらなるチャンスが訪れる。 「……ところでシエスタ、頼みがあるんだが」 「はい、何でしょう?」 「俺に文字を教えてくれないか? ……帰るめどが無くなっちまったから、読み書きができねーとこれから不便しそうに思えてな」 「わ、私でよろしければ、ぜひ!」 大喜びで承諾し、チャンス到来春到来とシエスタの頭の中がハッピーになる。 「ちょっと待った!」 が、ここで第四の女が現れる。キュルケ、タバサ、シエスタに続く彼女の正体は!? ケース4 ゼロのルイズ 「ミス・ヴァリエール! どうしてここに!?」 「ジョータロー! 文字なら私が教えて上げるわ。 私はあんたのご主人様だし、実技以外の成績はいいんだから!」 「ま、待ってください。ジョータローさんは私にお願いしてきたんです。 それを横から奪い取るなんて、いくらミス・ヴァリエールでも酷すぎます!」 「フンッ。あんたメイドでしょ? 朝昼晩、メイドの仕事で忙しいわよね? いつ教えるの? ねえ、いつ文字を教える時間なんてあるのかしら?」 「うっ……み、ミス・ヴァリエールだって授業があるじゃありませんか! それに、学ぶのと教えるのとじゃ、勝手が違います! 恐れながら、ミス・ヴァリエールに教師の真似事は難しいかと!」 「そそ、それでもあんたよりはマシよ! 古代ルーン文字だって読めるんだから!」 「解りました。こうなったらジョータローさんに決めてもらいましょう」 「上等よ。さあジョータロー、どっちに文字を習う?」 二人が振り向いた先には、すでに承太郎の姿は無かったという。 ルイズ&シエスタ――文字の勉強、失敗。 ケース5 雪風のタバサ再び 「やれやれだぜ……」 「あ」 「ん? タバサか」 「何かあったの?」 「いや、ちょっと文字を習おうと思ったんだが、いい相手がいなくてな。 コルベールは多忙、ルイズはうるせーし、ギーシュからは習う気がしねー」 「……読み書きできないの?」 「……俺の故郷は遠いんでな。ここで使われてるのとは違う文字を使ってる」 「なら私が教える。お茶とお菓子も用意して――」 「断る」 「……そう」 タバサ――文字の勉強+タバサ特製はしばみ茶八号とお菓子、失敗。 ケース6 微熱のキュルケ再び 「あらジョータロー、どうかしたの?」 「いや何でもない」 「そう?」 キュルケ――事情を知らず不戦敗。 ケース7 雪風のタバサ三度目の正直 「ん? まだ俺に用があるのか?」 「お茶は出さずに字を教える。騙して飲ます気は無い」 「……そうか」 タバサ――文字の勉強、成功。 翌日。 「実家に帰る事になった。ごめんなさい」 いずこかから来た手紙を読んで、タバサは急に実家に帰る事になった。 それになぜかキュルケもついて行く事になるのだが、それはまあどうでもいい。 ともかく承太郎が文字を学ぶチャンスは遠のいたのであった。 ちゃんちゃん。 「……できた、できたわ」 寮のとある一室で、彼女は会心の笑みを浮かべていた。 彼女の前には、小瓶に入ったポーションがひとつ。 「フフフ……後は、これを飲ませるだけ。待ってなさい……」 新たなる事件が目前まで迫っていた。 「待ってなさい、ギーシュ!」 しかしターゲットはギーシュ・ド・グラモン。
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バッドステータスに気をつけろ! 敵とのバトル中に、相手の攻撃によってバッドステータスになることがある。気がつかずに戦い続けると、イタイ目を見ることになるぞ。 バッドステータスの種類や直し方について、しっかり覚えておこう。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (L_bad-status.png) バトルが終了すれば、無事回復 「キゼツ」以外のバッドステータスは、バトルが終了すれば自動的に回復する。だからといってそのまま放っておくのは、とても危険だ! 敵に勝つためには、バトル中でも魔法やアイテムで回復しておく必要があるぞ。 バトル終了で回復しない「キゼツ」は、治療屋やアイテムで回復してあげよう。 【出典】 株式会社アトラス.「バッドステータスに気をつけろ!」.『真・女神転生 デビルチルドレン 光の書 取扱説明書』.株式会社アトラス.2002,p.30
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バッドステータスに気をつけろ! 敵とのバトル中に、相手の攻撃によってバッドステータスになることがある。気がつかずに戦い続けると、イタイ目を見ることになるぞ。 バッドステータスの種類や直し方について、しっかり覚えておこう。 バトルが終了すれば、無事回復 「キゼツ」以外のバッドステータスは、バトルが終了すれば自動的に回復する。だからといってそのまま放っておくのは、とても危険だ! 敵に勝つためには、バトル中でも魔法やアイテムで回復しておく必要があるぞ。 バトル終了で回復しない「キゼツ」は、治療屋やアイテムで回復してあげよう。 【出典】 株式会社アトラス.「バッドステータスに気をつけろ!」.『真・女神転生 デビルチルドレン 闇の書 取扱説明書』.株式会社アトラス.2002,p.30
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上から来たぞ! 気をつけろ! ◆SH/Mp7eP/Q 少女は肩で息を切らし、呆然とした顔でその場に崩れ落ちた。 少女の目の前には、高い壁があった。しかしただの壁ではなく、ところどころに一定の間隔で凹凸がみられ、 夜で影が入ってはいるが、それでも認識できる鮮やかな彩色が施されている。 少女の下げるディパッグに入っていた地図には、その壁は『ホテル』という建物と評されており、 月の光を背後に隠すここは、ホテルの外壁の一つだった。 「あ……」 『未発達な文明の世界』から来た少女からすれば、曲がりなりにも文明をつぎ込まれて形成されるこのホテルは、 ひときわ目を引き、またその驚きを誘うものであろう。 しかし、少女の震える瞳をとらえて離さぬものは、ホテルではなかった。 手に持った四角い箱、その地面を向いた方から、小さな点が二つ、重ねる様に並び、赤く光っている。 少女の目の前――ホテルと少女を結ぶ短い直線状――に、一人の男が大の字で倒れていた。 静かに目を閉ざす男は、まだ少年といった顔立ちをしており、その顔を支える首にはやはり銀色の首輪が はまっていた。手と足をさらけ出す見かけない服には、あちこちに土や砂が付着している。 少年の眠る脇には少女の担いだディパッグと同様のものがつぶれて置いてあり、少年の腹の上には 今しがた、空からふわりと落ちてきた、一つの麦わら帽子が乗った。 少年から目を離し、少女は空に向かって背を伸ばす壁を見上げた。 少年は、落ちてきたのだった。少女がここにたどり着いたのとほぼ同時に。 そびえたつ外壁を眺めながら、それでも遥か届かない空の遠さに心から感嘆した。 同時に、どんっという鈍い衝撃と衝突音が、深く耳を貫いたことを思い出す。 この高さから落ちたのだ。どうあがいても、少年に命はないだろう。 悲しみに顔を歪め、恐怖が肩に手をかけた。 だが、少女は襲ってくるそれらを振り払うように立ち上がり、今だぴくりとも動かぬ少年の傍に歩み寄った。 □ ――少し前。 少女――エルルゥ――は、無情な空気が押し包んでいるこの殺し合いの舞台で、およそ似つかわしくない焦燥の面持ちを浮かべ、 世界を撫でまわすようなねっとりした風に不気味に囁く木々の合間を縫うようにして歩いていた。 くりっとした黒く大きな瞳に映るのは、月明かりに反射して照らされるけもの道。いつか、歩きなれた故郷を 思い出させるこの道は、一歩足を進めるたびにエルルゥの心へと奇妙な不安と安堵を同時に持ちかける。 手に持ったディパッグの重さが、身体を動かすたびに重さを伝えるそれが、なぜか心地よく思えた。 ふと前を見ると、視界が狭い気がした。暗さだけのせいではなく、心が落ち着いていないからだとわかった。 目を覚ますと、いきなり森の中に立っていたことは十分驚くに値する出来事だった。 一本の道。その両脇を背の高い木々に囲まれたここは、情景こそやはりふるさとに似ているが、トゥスクルなどとは まるで違う。奇妙な不安と安堵を同時に持ちかけるのは、言葉に表せない悪い空気がひしひしと感じられたからである。 ディパッグと言うらしい不可思議な袋を開き、思わず感心してしまうほど精巧に書き込まれた地図を見て、 ここがギラーミンという男性に宣言された、『殺し合い』――その会場だと知った。 背筋がぞっとした。 夢ではなかった。 2人の男女の意命が奪われ、高々とゲームのスタートを宣言された過去は、現実だった。 エルルゥはこれまで長いとは言えない人生だが、人の死を見たことないわけではない。 飯に困らず、友にめぐまれ、平坦で平凡だが明日を生きれるとわかっている者たちより、エルルゥは 死を身近に意識している。 エルルゥのいた世界は『戦』という形で国ぐるみの殺し合いが何度も行われていた。エルルゥもまた、自分の家族同然に親しい者 たちとの急な別れを、理不尽な時代の流れに帰るべき居場所と温かさを失ったことを、経験している。 だが、これは違う。 敵と味方、両極に分かれ狙うべきもののはっきりした殺し合いではない。誰が味方で、誰が敵かもしれない “ただの殺し合い”なのだ。そこには階級も地位も差別もなく、あるのは平等な立場で命を狙われる環境だけである。 闇に押し払うかのように目を見開き、ゆっくり喉を鳴らした。 殺し合いなどできるはずもない。自分は薬師なのだ。命を救う術なら多少なりに覚えがある。 命を終わらせることなど知らないし、覚えたくもない。 「どうすればいいの……」 歩みを止め、溜息を洩らすようにこぼれた呟き。 ディパッグに突っ込ませていたエルルゥの手が、名簿と書かれたものをつかんだ。 機械的に並べられた文字列の中にその名前を見つけたとき、言葉にできない何かが身体を貫いた。 頭の天辺から足のつま先尾の先まで凄まじい衝撃が駆け抜ける。 「うそ……」 エルルゥの心を激しく揺さぶったのは、知人の中に当然のように混じっている、たったの四文字の名前。 ベナウィ、カルラ、アルルゥ、トウカ、そして――――ハクオロ。 感情を感じることのできない、同じ字体で書かれている文字の中で、愛しきその名だけが特に強い光りを 纏っている様に感じられた。 「ハクオロさんは……だって……」 背中から木にもたれ掛ると、そのままずるずると地面に落ちた。 消えたはずだった、この名の持ち主は。大の神、『ウィツァルネミテア』と化し、 「いずれ会う」という約束を残して私たちの前から――もう一人の自分とともに封印され――消えた。 偽物だろうか? 私を動揺させて――しかし騙してなんになるというの? たいした力も人を持たず、殺す覚悟も持てない者を混乱させたところで、あのギラーミンという男のには 何のメリットがあるというのか。殺し合いの促進を目的としている――? ならば余計におかしい。それは、自分の生業でもある薬においても同じことだ。促進というものは侵され伏した力のないものより、 多少なりにも力と免疫のあるものへ働きかける方が、俄然効率がいい。 ならばわざわざ嘘を書く必要はない。しかし、ここである疑問がエルルゥの中で生まれた。 ギラーミンは自分で言っていたように願いを叶える力がある……? 頭を抱えるが、真偽などわかるはずもない。なぜならここにギラーミンはいないからだ。 再び出会うためにはすべてが終わったとき、生き残っていなければならない。 しかし、自分には……堂々めぐりになりつつある疑問をいったん中断させ、エルルゥは今にも爆発しそうな気持ちを なんとか理性で抑え込み、ディパッグの中を手探る続きを開始した。 次に出て来たのは3つ。ひとつは掌を少しはみ出すの大きさの、四角い箱。 もう一つは黒い線で赤と白の2色に塗リ分けられている完璧な球体。よく見ると中に蜂のようなものが見えた。 そして最後……ふちに引っ掛かってなかなか出てこなかったそれは――禍々しい空気を放つ、刀。 3つとも見たことも聞いたこともない未知の道具だったが、四角い箱の方は裏に張り付いていた、 説明書と書かれた紙が張り付けてあったので、すぐにとって読んだ。 書かれてある内容に目を通す。これは『探知機』というもので、横に付いているボタンを押せば この殺し合いに参加している人を探せる便利な道具なのだという。 読み終わった後、説明書をディパッグに戻して『探知機』すぐさま起動させてみると、箱の中心あたりに 赤い点が現れた。説明書には、持ち主が必ず中心に来るようになっている。とも書かれていたので、 これは自分で間違いない。そして、画面の右端にもう一つ――赤く小さな光がともっているのを見つけた。 「…………!」 心臓が唸る。 もしかしたら、もしかしたら……と、期待と焦燥感が心の中にある幕を、たやすく破って表に出かける。 が、しかし、そばに置いた刀が放つ、異様な存在感があと一歩のところで踏み留めた。 冷静に考えてみる。名簿を見る限り多勢いる参加者の中で、これが自分の知人である可能性は極めて低い。 もちろん同じような気持ちを持った穏便な人ならまだいいが、最悪、もしこの殺し合いに乗っている危険人物 だった場合は、自ら死地に赴くことになる。 殺すことのできない私なんかは、簡単に殺されてしまうだろ――――…… 「――――っ!」 はっとなり、頭を思いきり左右にふった。 考えても仕方がない。どんなに頑張って考えたって、いざその時が来るまでわからないことが世の中にはあるのだ。 それだけは自分が知っている、確信を持ってうなづけること。短くも、様々なことがあった今までの人生で学んだ真実。 エルルゥは身体に力を入れて力強く立ち上がり、重くてまともに使えそうにもない刀と赤白の球体をディパッグに詰めると、 片手に探知機を握りしめて、それが赤く示す場所へと歩き出した。 先へ先へと走る気持ちが身体を叱責し、がむしゃらに足を突き動かすせいか、どこかぎこちない歩き方だった。 そして――――、およそ数百m先、たどり着いた瞬間に目に飛び込んだ光景は、 見たこともない水平な高い壁から、地面に向かってまっさかさまに落ちる、少年の姿だった。 □ 膝立ちになり、少年の身体に触れてみようとした、その瞬間だった。 「…………ん?」 少年の目がパチリと開き、半開きで焦点の定まっていない寝ぼけ眼がエルルゥを見つめた。 エルルゥは「へ!?」と反射的に情けない声を漏らした。眼を見開いた表情に、唖然とした驚愕が広がる。 寝おきでまだ意識のハッキリしていないだろう少年は、エルルゥの顔をしばらく眺めると、 まるで何事もなかったかのようにあくびをかましながら立ち上がった。 「モフモフのベッドがあったからつい寝ちまっ……あれ、おまえだれだ?」 「え!? あ……はい! えーっとわたしはエル……」 「あ、おれはルフィ。海賊だ」 (先に名前聞いたのそっちなのに……!) んーっと気持ちよさそうに背伸びをしながら、自分で聞いた質問に悪気なく割り込んできた少年は、 腹の上にあった麦わら帽子に気付き、深くかぶった。 「かいぞく……?」 「なんだおめぇ、海賊のこと知らねぇのか?」 聞いたことのない単語に首をかしげると、ルフィもまたあれ? と不思議そうなものを見る顔になって、エルルゥよりも深く首をかしげた。 エルルゥが海賊について知らないのも無理はない。エルルゥのいた世界にも海はあったが、 エルルゥは生まれも育ちも四方を山と緑に囲まれた山村。 山賊という存在は知っていたとしても、自由気ままに海を行き、己の信念のドクロを掲げる者たちを 知る由はなかったし、知る必要もなかったのだろう。 「海賊ってのは…………そうだ! それよりエル!!」 「エルルゥです」 「エルルゥ! おまえあのギラーマンってやつがどこにいるのか知ってるか!?」 「い、いえ。わたしに言われても……あと、ギラーミンです」 鼻息を荒げて握り合わせた両拳を軽く打ち合わせ、くっそーとつぶやく。 なんだかものすごい剣幕とルフィが持つ明るい雰囲気に圧倒されてしまったが、 ふとそれ以前の疑問を思い出し、いくばくか緊張した面持ちに戻ると、口を開いた。 「……あの~、それよりも体は大丈夫なんですか? あんな高い所から落ちたのに……」 「ああ、それなら大丈夫だ! おれはゴム人間だからな」 白い歯を見せて楽しそうにしししと笑うと、ルフィは口の両端に指をひっかけて、思い切り引っ張った。 ルフィの口は手に引っ張られるままにどんどん伸びて、最終的には両腕を伸ばした長さまで広がった。 「…………!」 「な!」 同意を求めるように、ルフィはまたしししと白い歯を見せてエルルゥに笑いかけた。 対するエルルゥは、ただ眼を見開き、半開きにした口から吐息のような言葉を吐いていた。 歩んできた道は短いものの、今までいろんな人に出会ってきた。それは種族というものと、人柄という意味両方で。 だがさすがに、引っ張れば体が伸び、飛べるわけでもないのに高所からまともに落ちて無傷な『人間』は 見たことがない。 ルフィは自分のことを『ゴム人間』と言っていた。 おそらく、まだ見ぬ世界のどこかにそういう種族がいるのだろう。世の中にはまだ自分の 想像もつかない人たちが沢山いるんだなーと、緊張の解けた思考でのんきにそう思った。 とりあえず話をするために、ということでホテルの中に入り、 二階の階段を上がってすぐ目の前の一室に腰を落ち着かせた。 ディパッグを探り、探知機と赤白球体、変な雰囲気の剣を取り出して、ルフィに説明をする。 驚いたことに、3つめのあの変な雰囲気の剣は、ルフィの仲間――ゾロという人――の剣だというので、 惜しむことなくルフィに手渡した。 次に土と砂まみれの自分のディパッグを、ルフィは無造作にひっくり返し、ベットの上に散開させた。 出て来たのは名簿、地図、そして墨汁いらずの便利な筆。 色の悪そうな、斑点模様が毒々しいキノコと、銀色の硬くて長い棒。最後に出てきたものは細かい薔薇の 装飾が施されている、金色の如雨露だった。 ルフィは銀色の棒も金色の如雨露もいらないと言い、目の奥にぎらぎら光る興味のほとんどは 色の悪いキノコに向けられていた。 「これ! 食えんのかなー?」 「明らかに危なさそうですけど……」 薬師としての勘が、あのキノコはマズイものだとけたたましい警報を鳴らしたため、 エルルゥは半分涙目で訴えてくるルフィを振り切って、キノコを自分のディパッグにしまった。 頬を膨らましてふてくされたように寝ころんだルフィだったが、偶然目に入った名簿を見るや否や、 いきなり飛び起き、名簿を破れかねない勢いで握りしめると真剣な顔で食い入るように見つめた。 「ゾロ! ウソップ! チョッパー! それにワニまで。……一体……どうなってんだ!?」 広げた名簿を凝視して、ルフィは仲間だという人と、かつての敵だったという人の名を、訝しげに呼んだ。 感情をそのまま表すルフィの言葉を間近で聞き、エルルゥは顔を心配そうにゆがめた。 やはり、彼にも知り合いがいた。しかもそのうちの一人は国を乗っ取ろうとした極悪な男だという。 闇夜を粉々に打ち砕くかのような、ルフィの明るさに緩んでいた悪感情が身体の中に一気に吹き返す。 ここはやはり、殺し合いのための場所なのだ。 「おい、だいじょうぶかエルルゥ」 「はい、大丈夫です。大丈夫…………」 口ではそう言うが、知らずのうちに身体が震えていた。 とたん、ルフィの口調が真剣なものに変わり、無言のままおとなしくふかふかのベッドに寝転がった。 「ルフィさん……」 問いかけても返事が返ってこず、天井を見上げたままだった。 一転して訪れた沈黙は、心にゆるりと入り込んで、不安を生ませる。 エルルゥはうつむき、眼を瞑るだけで脳裏に蘇る楽しかったころを思い浮かべた。 あの頃は忙しかったし、大変だったけど、なんとか乗り越えることができた。 でもそれはみんながいたから楽しかったのだ。誰か一人が欠けていたなら、きっと今こうやって 過去を懐かしむこともできなかったはずだ。 知らず、眼元に涙がにじんだ。たった一人の私は、こんなにも弱い。だから逢いたい。 あの人に逢って、声を聞きたい。話が、したい。 「よし!」 ルフィが言った。決意を固めた眼でエルルゥを見ると、にっと笑った。 「エルルゥ! おまえの仲間、探しに行くぞ!」 「えっ!? だ、だけどルフィさんの仲間さんたちもあなたのことを探しているんじゃ……」 「ゾロたちなら……大丈夫だ!」 茫然と自分を見るエルルゥに、ルフィは続けた。 「あいつらはおれの仲間だからな! だから……あいつらはどんな目にあっても必ず生き残るって、 船長のおれが信じてやらねぇと……!」 エルルゥはルフィの眼を見た。黒いきれいな瞳の奥に、崩れることのない強い決意と、 絶対の信頼が硬く、収められている。 吐き出される言葉は風に交えて空気を揺らし、まるで世界を響かせるような揺るがない心から 紡がれるその一言一句が、他を圧倒する覇気すら帯びているように思えた。 「他の一体誰が信じるって言うんだ?」 その言葉は、強く、エルルゥの胸に響いた。 □ 「それじゃ、いきましょう」 「ちょっと待った!」 探知機を片手に外に出ようとしたエルルゥを、ルフィは肩を掴んで止めた。 「エルルゥ、しっかりつかまれよ!」 「え? いったい何を……!」 エルルゥが振り向いたとき、ルフィはいつの間にか開いていた部屋の窓から両手を伸ばし、 遠くにあった木を掴んでいた。 「ゴムゴムの……」 いやな予感がした。猛烈に。肩に手をまわしてルフィの身体をつかんだ。 ぐっと足を踏ん張らせた時、エルルゥはいやな予感が最高潮に達するのを理解した。 そして、それが当たっていたことも。よくわかった。 「ロケット!!!!!」 「ってきゃああああああああぁぁぁ!?」 叫び声だけをホテルの一室に残し、2人は文字通り、飛んで行った。 【E-3:一日目、深夜】 【エルルゥ@うたわれるもの】 [状態]:健康 [装備]:悟史の金属バッド@ひぐらしのなく頃に [道具]:基本支給品一式・首輪探知機・アミウダケ@ワンピース サカキのスピアー@ポケットモンスターSPECIAL・庭師の如雨露@ローゼンメイデン [思考・状況] 1:ルフィさんと一緒にハクオロさんたちを探す……きゃああぁぁ! 2:ルフィさんってもしかしてすごい人……? 3:殺し合いなんてできない 【備考】 最終話「うたわれるもの」よりあとから参戦。 【モンキー・D・ルフィ@ワンピース】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式 ・三代目鬼徹@ワンピース [思考・状況] 1:エルルゥの仲間を探す 2:ギラーミンブッ飛ばす! 3:ワニ(クロコダイル)は会ったらブッ飛ばす! 4:一応探すけど、ゾロ達は一人でも大丈夫だ! 【備考】 ※原作44巻(第430話)終了後から参戦。 ギア2およびギア3の能力低下、負荷は凄まじいものになっています。 ※ゴムゴムのロケットのせいで、2人ともかなりの速度でE-4方面に向かって飛んでいます。 【道具解説】 サカキのスピアー:ポケスペにおける、簡単にいえばサカキの6匹目のポケモン。 サカキの腕が作中最強クラスであるのも要因の一つだが、スピアーのスペックじゃ考えられない くらい凶悪な強さを誇る。しかし(一部を除いて)ポケスペにおいてはよくあることである。 アミウダケ :猛毒のキノコ。その毒の強さは口にしたら一時間も生きてられないほど。 庭師の如雨露 :翠星石の主武器。夢の中で人の木の成長を促進させるジョウロ。あまり戦闘向きではない。 【探知機の詮索範囲について】 直径3㎞(つまり三エリア)ぶんの範囲を探査可能。 時系列順で読む Back 正しい選択は Next 図書館までは何マイル? 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上から来たぞ! 気をつけろ! ◆SH/Mp7eP/Q 少女は肩で息を切らし、呆然とした顔でその場に崩れ落ちた。 少女の目の前には、高い壁があった。しかしただの壁ではなく、ところどころに一定の間隔で凹凸がみられ、 夜で影が入ってはいるが、それでも認識できる鮮やかな彩色が施されている。 少女の下げるディパッグに入っていた地図には、その壁は『ホテル』という建物と評されており、 月の光を背後に隠すここは、ホテルの外壁の一つだった。 「あ……」 『未発達な文明の世界』から来た少女からすれば、曲がりなりにも文明をつぎ込まれて形成されるこのホテルは、 ひときわ目を引き、またその驚きを誘うものであろう。 しかし、少女の震える瞳をとらえて離さぬものは、ホテルではなかった。 手に持った四角い箱、その地面を向いた方から、小さな点が二つ、重ねる様に並び、赤く光っている。 少女の目の前――ホテルと少女を結ぶ短い直線状――に、一人の男が大の字で倒れていた。 静かに目を閉ざす男は、まだ少年といった顔立ちをしており、その顔を支える首にはやはり銀色の首輪が はまっていた。手と足をさらけ出す見かけない服には、あちこちに土や砂が付着している。 少年の眠る脇には少女の担いだディパッグと同様のものがつぶれて置いてあり、少年の腹の上には 今しがた、空からふわりと落ちてきた、一つの麦わら帽子が乗った。 少年から目を離し、少女は空に向かって背を伸ばす壁を見上げた。 少年は、落ちてきたのだった。少女がここにたどり着いたのとほぼ同時に。 そびえたつ外壁を眺めながら、それでも遥か届かない空の遠さに心から感嘆した。 同時に、どんっという鈍い衝撃と衝突音が、深く耳を貫いたことを思い出す。 この高さから落ちたのだ。どうあがいても、少年に命はないだろう。 悲しみに顔を歪め、恐怖が肩に手をかけた。 だが、少女は襲ってくるそれらを振り払うように立ち上がり、今だぴくりとも動かぬ少年の傍に歩み寄った。 □ ――少し前。 少女――エルルゥ――は、無情な空気が押し包んでいるこの殺し合いの舞台で、およそ似つかわしくない焦燥の面持ちを浮かべ、 世界を撫でまわすようなねっとりした風に不気味に囁く木々の合間を縫うようにして歩いていた。 くりっとした黒く大きな瞳に映るのは、月明かりに反射して照らされるけもの道。いつか、歩きなれた故郷を 思い出させるこの道は、一歩足を進めるたびにエルルゥの心へと奇妙な不安と安堵を同時に持ちかける。 手に持ったディパッグの重さが、身体を動かすたびに重さを伝えるそれが、なぜか心地よく思えた。 ふと前を見ると、視界が狭い気がした。暗さだけのせいではなく、心が落ち着いていないからだとわかった。 目を覚ますと、いきなり森の中に立っていたことは十分驚くに値する出来事だった。 一本の道。その両脇を背の高い木々に囲まれたここは、情景こそやはりふるさとに似ているが、トゥスクルなどとは まるで違う。奇妙な不安と安堵を同時に持ちかけるのは、言葉に表せない悪い空気がひしひしと感じられたからである。 ディパッグと言うらしい不可思議な袋を開き、思わず感心してしまうほど精巧に書き込まれた地図を見て、 ここがギラーミンという男性に宣言された、『殺し合い』――その会場だと知った。 背筋がぞっとした。 夢ではなかった。 2人の男女の意命が奪われ、高々とゲームのスタートを宣言された過去は、現実だった。 エルルゥはこれまで長いとは言えない人生だが、人の死を見たことないわけではない。 飯に困らず、友にめぐまれ、平坦で平凡だが明日を生きれるとわかっている者たちより、エルルゥは 死を身近に意識している。 エルルゥのいた世界は『戦』という形で国ぐるみの殺し合いが何度も行われていた。エルルゥもまた、自分の家族同然に親しい者 たちとの急な別れを、理不尽な時代の流れに帰るべき居場所と温かさを失ったことを、経験している。 だが、これは違う。 敵と味方、両極に分かれ狙うべきもののはっきりした殺し合いではない。誰が味方で、誰が敵かもしれない “ただの殺し合い”なのだ。そこには階級も地位も差別もなく、あるのは平等な立場で命を狙われる環境だけである。 闇に押し払うかのように目を見開き、ゆっくり喉を鳴らした。 殺し合いなどできるはずもない。自分は薬師なのだ。命を救う術なら多少なりに覚えがある。 命を終わらせることなど知らないし、覚えたくもない。 「どうすればいいの……」 歩みを止め、溜息を洩らすようにこぼれた呟き。 ディパッグに突っ込ませていたエルルゥの手が、名簿と書かれたものをつかんだ。 機械的に並べられた文字列の中にその名前を見つけたとき、言葉にできない何かが身体を貫いた。 頭の天辺から足のつま先尾の先まで凄まじい衝撃が駆け抜ける。 「うそ……」 エルルゥの心を激しく揺さぶったのは、知人の中に当然のように混じっている、たったの四文字の名前。 ベナウィ、カルラ、アルルゥ、トウカ、そして――――ハクオロ。 感情を感じることのできない、同じ字体で書かれている文字の中で、愛しきその名だけが特に強い光りを 纏っている様に感じられた。 「ハクオロさんは……だって……」 背中から木にもたれ掛ると、そのままずるずると地面に落ちた。 消えたはずだった、この名の持ち主は。大の神、『ウィツァルネミテア』と化し、 「いずれ会う」という約束を残して私たちの前から――もう一人の自分とともに封印され――消えた。 偽物だろうか? 私を動揺させて――しかし騙してなんになるというの? たいした力も人を持たず、殺す覚悟も持てない者を混乱させたところで、あのギラーミンという男のには 何のメリットがあるというのか。殺し合いの促進を目的としている――? ならば余計におかしい。それは、自分の生業でもある薬においても同じことだ。促進というものは侵され伏した力のないものより、 多少なりにも力と免疫のあるものへ働きかける方が、俄然効率がいい。 ならばわざわざ嘘を書く必要はない。しかし、ここである疑問がエルルゥの中で生まれた。 ギラーミンは自分で言っていたように願いを叶える力がある……? 頭を抱えるが、真偽などわかるはずもない。なぜならここにギラーミンはいないからだ。 再び出会うためにはすべてが終わったとき、生き残っていなければならない。 しかし、自分には……堂々めぐりになりつつある疑問をいったん中断させ、エルルゥは今にも爆発しそうな気持ちを なんとか理性で抑え込み、ディパッグの中を手探る続きを開始した。 次に出て来たのは3つ。ひとつは掌を少しはみ出すの大きさの、四角い箱。 もう一つは黒い線で赤と白の2色に塗リ分けられている完璧な球体。よく見ると中に蜂のようなものが見えた。 そして最後……ふちに引っ掛かってなかなか出てこなかったそれは――禍々しい空気を放つ、刀。 3つとも見たことも聞いたこともない未知の道具だったが、四角い箱の方は裏に張り付いていた、 説明書と書かれた紙が張り付けてあったので、すぐにとって読んだ。 書かれてある内容に目を通す。これは『探知機』というもので、横に付いているボタンを押せば この殺し合いに参加している人を探せる便利な道具なのだという。 読み終わった後、説明書をディパッグに戻して『探知機』すぐさま起動させてみると、箱の中心あたりに 赤い点が現れた。説明書には、持ち主が必ず中心に来るようになっている。とも書かれていたので、 これは自分で間違いない。そして、画面の右端にもう一つ――赤く小さな光がともっているのを見つけた。 「…………!」 心臓が唸る。 もしかしたら、もしかしたら……と、期待と焦燥感が心の中にある幕を、たやすく破って表に出かける。 が、しかし、そばに置いた刀が放つ、異様な存在感があと一歩のところで踏み留めた。 冷静に考えてみる。名簿を見る限り多勢いる参加者の中で、これが自分の知人である可能性は極めて低い。 もちろん同じような気持ちを持った穏便な人ならまだいいが、最悪、もしこの殺し合いに乗っている危険人物 だった場合は、自ら死地に赴くことになる。 殺すことのできない私なんかは、簡単に殺されてしまうだろ――――…… 「――――っ!」 はっとなり、頭を思いきり左右にふった。 考えても仕方がない。どんなに頑張って考えたって、いざその時が来るまでわからないことが世の中にはあるのだ。 それだけは自分が知っている、確信を持ってうなづけること。短くも、様々なことがあった今までの人生で学んだ真実。 エルルゥは身体に力を入れて力強く立ち上がり、重くてまともに使えそうにもない刀と赤白の球体をディパッグに詰めると、 片手に探知機を握りしめて、それが赤く示す場所へと歩き出した。 先へ先へと走る気持ちが身体を叱責し、がむしゃらに足を突き動かすせいか、どこかぎこちない歩き方だった。 そして――――、およそ数百m先、たどり着いた瞬間に目に飛び込んだ光景は、 見たこともない水平な高い壁から、地面に向かってまっさかさまに落ちる、少年の姿だった。 □ 膝立ちになり、少年の身体に触れてみようとした、その瞬間だった。 「…………ん?」 少年の目がパチリと開き、半開きで焦点の定まっていない寝ぼけ眼がエルルゥを見つめた。 エルルゥは「へ!?」と反射的に情けない声を漏らした。眼を見開いた表情に、唖然とした驚愕が広がる。 寝おきでまだ意識のハッキリしていないだろう少年は、エルルゥの顔をしばらく眺めると、 まるで何事もなかったかのようにあくびをかましながら立ち上がった。 「モフモフのベッドがあったからつい寝ちまっ……あれ、おまえだれだ?」 「え!? あ……はい! えーっとわたしはエル……」 「あ、おれはルフィ。海賊だ」 (先に名前聞いたのそっちなのに……!) んーっと気持ちよさそうに背伸びをしながら、自分で聞いた質問に悪気なく割り込んできた少年は、 腹の上にあった麦わら帽子に気付き、深くかぶった。 「かいぞく……?」 「なんだおめぇ、海賊のこと知らねぇのか?」 聞いたことのない単語に首をかしげると、ルフィもまたあれ? と不思議そうなものを見る顔になって、エルルゥよりも深く首をかしげた。 エルルゥが海賊について知らないのも無理はない。エルルゥのいた世界にも海はあったが、 エルルゥは生まれも育ちも四方を山と緑に囲まれた山村。 山賊という存在は知っていたとしても、自由気ままに海を行き、己の信念のドクロを掲げる者たちを 知る由はなかったし、知る必要もなかったのだろう。 「海賊ってのは…………そうだ! それよりエル!!」 「エルルゥです」 「エルルゥ! おまえあのギラーマンってやつがどこにいるのか知ってるか!?」 「い、いえ。わたしに言われても……あと、ギラーミンです」 鼻息を荒げて握り合わせた両拳を軽く打ち合わせ、くっそーとつぶやく。 なんだかものすごい剣幕とルフィが持つ明るい雰囲気に圧倒されてしまったが、 ふとそれ以前の疑問を思い出し、いくばくか緊張した面持ちに戻ると、口を開いた。 「……あの~、それよりも体は大丈夫なんですか? あんな高い所から落ちたのに……」 「ああ、それなら大丈夫だ! おれはゴム人間だからな」 白い歯を見せて楽しそうにしししと笑うと、ルフィは口の両端に指をひっかけて、思い切り引っ張った。 ルフィの口は手に引っ張られるままにどんどん伸びて、最終的には両腕を伸ばした長さまで広がった。 「…………!」 「な!」 同意を求めるように、ルフィはまたしししと白い歯を見せてエルルゥに笑いかけた。 対するエルルゥは、ただ眼を見開き、半開きにした口から吐息のような言葉を吐いていた。 歩んできた道は短いものの、今までいろんな人に出会ってきた。それは種族というものと、人柄という意味両方で。 だがさすがに、引っ張れば体が伸び、飛べるわけでもないのに高所からまともに落ちて無傷な『人間』は 見たことがない。 ルフィは自分のことを『ゴム人間』と言っていた。 おそらく、まだ見ぬ世界のどこかにそういう種族がいるのだろう。世の中にはまだ自分の 想像もつかない人たちが沢山いるんだなーと、緊張の解けた思考でのんきにそう思った。 とりあえず話をするために、ということでホテルの中に入り、 二階の階段を上がってすぐ目の前の一室に腰を落ち着かせた。 ディパッグを探り、探知機と赤白球体、変な雰囲気の剣を取り出して、ルフィに説明をする。 驚いたことに、3つめのあの変な雰囲気の剣は、ルフィの仲間――ゾロという人――の剣だというので、 惜しむことなくルフィに手渡した。 次に土と砂まみれの自分のディパッグを、ルフィは無造作にひっくり返し、ベットの上に散開させた。 出て来たのは名簿、地図、そして墨汁いらずの便利な筆。 色の悪そうな、斑点模様が毒々しいキノコと、銀色の硬くて長い棒。最後に出てきたものは細かい薔薇の 装飾が施されている、金色の如雨露だった。 ルフィは銀色の棒も金色の如雨露もいらないと言い、目の奥にぎらぎら光る興味のほとんどは 色の悪いキノコに向けられていた。 「これ! 食えんのかなー?」 「明らかに危なさそうですけど……」 薬師としての勘が、あのキノコはマズイものだとけたたましい警報を鳴らしたため、 エルルゥは半分涙目で訴えてくるルフィを振り切って、キノコを自分のディパッグにしまった。 頬を膨らましてふてくされたように寝ころんだルフィだったが、偶然目に入った名簿を見るや否や、 いきなり飛び起き、名簿を破れかねない勢いで握りしめると真剣な顔で食い入るように見つめた。 「ゾロ! ウソップ! チョッパー! それにワニまで。……一体……どうなってんだ!?」 広げた名簿を凝視して、ルフィは仲間だという人と、かつての敵だったという人の名を、訝しげに呼んだ。 感情をそのまま表すルフィの言葉を間近で聞き、エルルゥは顔を心配そうにゆがめた。 やはり、彼にも知り合いがいた。しかもそのうちの一人は国を乗っ取ろうとした極悪な男だという。 闇夜を粉々に打ち砕くかのような、ルフィの明るさに緩んでいた悪感情が身体の中に一気に吹き返す。 ここはやはり、殺し合いのための場所なのだ。 「おい、だいじょうぶかエルルゥ」 「はい、大丈夫です。大丈夫…………」 口ではそう言うが、知らずのうちに身体が震えていた。 とたん、ルフィの口調が真剣なものに変わり、無言のままおとなしくふかふかのベッドに寝転がった。 「ルフィさん……」 問いかけても返事が返ってこず、天井を見上げたままだった。 一転して訪れた沈黙は、心にゆるりと入り込んで、不安を生ませる。 エルルゥはうつむき、眼を瞑るだけで脳裏に蘇る楽しかったころを思い浮かべた。 あの頃は忙しかったし、大変だったけど、なんとか乗り越えることができた。 でもそれはみんながいたから楽しかったのだ。誰か一人が欠けていたなら、きっと今こうやって 過去を懐かしむこともできなかったはずだ。 知らず、眼元に涙がにじんだ。たった一人の私は、こんなにも弱い。だから逢いたい。 あの人に逢って、声を聞きたい。話が、したい。 「よし!」 ルフィが言った。決意を固めた眼でエルルゥを見ると、にっと笑った。 「エルルゥ! おまえの仲間、探しに行くぞ!」 「えっ!? 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ネットワークに戻る RFC2616概要 HTTP/1.1 RFC6265概要 HTTP状態管理機構 パーセントエンコーディング(URLエンコード) URLで意味を持つコードと混同する日本語などのバイナリや特殊記号を16進形式にして、先頭に%を付加した文字に変換する。正確に言うと、非予約文字、予約文字以外を変換する。 項目 説明 非予約文字 ASCIIのコード範囲内の英字(大文字・小文字)、数字、ハイフン “-”、ピリオド “.”、アンダースコア “_”、チルダ “~” 予約文字 URIを表す符号。ASCIIのコード範囲内のコロン “ ”、スラッシュ “/”、疑問符 “?”、シャープ “#”、角括弧 “[”、“]”、単価記号 “@”、感嘆符 “!”、ドル記号・ペソ記号 “$”、アンパサンド “ ”、アポストロフィー・シングルクオート “ ”、丸括弧 “(”、“)”、アスタリスク “*”、正符号・加算記号 “+”、コンマ “,”、セミコロン “;”、等号 “=” name=%E8%8F%85%E7%9B%B4%E4%BA%BA UTF-8で、%E8%8F%85:菅, %E7%9B%B4 直, %E4%BA%BA 人 x-www-form-urlencoded(URLエンコード) POSTのフォームデータをエンコードする。%を付加する方式は、パーセントエンコーディングと同じ。パーセントエンコーディングの予約文字も変換している スペースは"+"に変換。Javaのソースを見ると、英数字、"-","_", ".","*"以外を変換する BASE64 Wikipediaより データを64種類の印字可能な英数字のみを用いて、それ以外の文字を扱うことの出来ない通信環境にてマルチバイト文字やバイナリデータを扱うためのエンコード方式 7ビットのデータしか扱うことの出来ない電子メールにて広く利用されている A–Z, a–z, 0–9 までの62文字と、記号2つ (+ , /) 、さらにパディング(余った部分を詰める)のための記号として = が用いられる 76文字ごとに改行コードが入る Cookie Wikipediaより クッキーを設定する際、どの要求に対してクッキー情報を送り返すのか、URLの範囲を指定する。 規定値は、クッキーを設定したサーバに対するすべての要求であり、対象を広げることも狭めることもできる。ただし広げる場合でも、トップレベルドメインより狭い範囲でなければならない。 またクッキーの有効期限は、通常はブラウザを終了するまでだが、指定した期限まではブラウザを再度起動しても保持されるように設定することができる。有効期限の情報も、サーバからブラウザにクッキー情報を送信する段階で付加される。 無期限という設定は出来ない。 詳細: http //www.studyinghttp.net/cookies リクエスト 全てテキスト。行(CRLF)で区切られる。 フォーマット リクエストラインは1行。ヘッダは複数行。 大項目 小項目 説明 リクエストライン メソッド GET,POST,PUTなどのどれか。 リクエストURL リクエストを処理するURI プロトコルバージョン HTTPのバージョン。【例】HTTP/1.1 ヘッダ HOST リクエスト先のホスト名。必須項目 空行 POSTのときにヘッダの終了を示すために挿入される メッセージボディ POSTのときにリクエストデータを出力する 【例】 GET http //example.jp/31/31-001.php HTTP/1.1 リクエストライン Host example.jp --+ User-Agent Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1; rv 2.0.1) Gecko/20100101 Firefox/4.0.1 | Accept text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,*/*;q=0.8 +-- ヘッダ Accept-Language ja,en-us;q=0.7,en;q=0.3 | Accept-Encoding gzip, deflate | Accept-Charset Shift_JIS,utf-8;q=0.7,*;q=0.7 | Keep-Alive 115 | Connection keep-alive | Referer http //example.jp/31/ --+ Accept-CharsetでShift-JISの品質係数が1であるため、サーバは、Shift-JISでエンコードしたメッセージを返す。 POST http //example.jp/31/31-003.php HTTP/1.1 リクエストライン Accept image/gif, image/jpeg, image/pjpeg, image/pjpeg, application/vnd.ms-excel ヘッダ Referer http //example.jp/31/31-002.php Accept-Language ja User-Agent Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; Inf oPath.1; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729) Content-Type application/x-www-form-urlencoded Accept-Encoding gzip, deflate Host example.jp Content-Length 65 Connection Keep-Alive Pragma no-cache name=%E8%8F%85%E7%9B%B4%E4%BA%BA mail=kan@aaa.jp gender=%E7%94%B7 メッセージボディ Hostヘッダ HTTP1.1では必須。POST/GETでのURIにHOSTを指定していなかった場合、Virtualホストを特定できない。そのためHostヘッダにHOST名を指定する。URIにホスト名があって、Hostヘッダにもホスト名がある場合はURIを優先する。URIにホスト名を指定することを強制すれば良いような気がするが。 Referer ヘッダの一種。リンク元のURLを示す。あるWebページのリンクをクリックして別のページに移動したときの、リンク元のページのこと。 改変、削除される場合があるので正しくリンクを示しているとは限らない。 セキュリティ上、問題となるのは、URLが秘密情報を含んでいる場合。たとえば、URLがセッションIDを含んでいる場合。なりすましに使われる可能性がある。 【例】 GET http //example.jp/31/31-002.php HTTP/1.1 Accept image/gif, image/jpeg, image/pjpeg, image/pjpeg, application/vnd.ms-excel, application/vnd.ms-powerpoint, appl ication/msword, application/x-shockwave-flash, application/x-ms-application, application/x-ms-xbap, application/vnd.ms -xpsdocument, application/xaml+xml, */* Referer http //example.jp/31/ Accept-Language ja User-Agent Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; Inf oPath.1; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729) Accept-Encoding gzip, deflate Host example.jp Connection Keep-Alive http //example.jp/31/のHTMLのaタグからリクエストが発生したため、Refererヘッダがつく。 レスポンス 全てテキスト。行で区切られる。 フォーマット ステータスラインは1行。ヘッダ、ボディは複数行。 大項目 小項目 説明 ステータスライン プロトコルバージョン ステータスコード 1XX 処理継続、2XX 正常終了、3XX リダイレクト、4XX クライアントエラー、5XX サーバエラー テキストフレーズ レスポンスヘッダ Content-Length ボディのバイト数 Content-Type MIMEタイプ; charset=エンコーディング 空行 ヘッダの終わりを示す ボディ 【例】 HTTP/1.1 200 OK Date Wed, 04 May 2011 04 51 51 GMT Server Apache/2.2.14 (Ubuntu) X-Powered-By PHP/5.3.2-1ubuntu4.2 Vary Accept-Encoding Content-Length 20 Keep-Alive timeout=15, max=100 Connection Keep-Alive Content-Type text/html; charset=UTF-8 body 13 51 /body Content-type メディアタイプを示すエンティティヘッダ(メッセージボディに対する付随情報)。type "/" subtype *( ";" parameter )であらわされる。text/html; charset=utf-8など。charsetを追加すると出力の文字コードを示す。HTML文書にapplication/octet-streamを付けると、 多くの場合、Webブラウザはそれをダウンロードするか否か問い合わせるようになる。 Apacheの場合は、httpd.confの以下の設定でcharsetを指定する。 AddDefaultCharset UTF-8 Tomcatでは、JSPのpageディレクティブで設定する。 %@ page language="java" contentType="text/html; charset=Windows-31J" pageEncoding="Windows-31J" % http //www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai3/mojibake01/mojibake01.html 参照