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GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択まとめサイトへようこそ このサイトはGRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択に関するまとめwikiです。 このwikiは自由に編集することができます。 編集方法をご存じの方は情報の補完にご協力ください。 製品情報 タイトル GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択 ジャンル アクション・アドベンチャー フォーマット PlayStation 4(PS4) 発売日 2017年1月19日予定 CERO 「C」(15歳以上対象) プレイ人数 1人 公式サイト http //www.jp.playstation.com/scej/title/gravitydaze/2/ ニュース 『サイレントヒル』などを手掛けた外山圭一郎の新作『野狗子:Slitterhead』が発表! - 電撃オンライン 「デススト」と「ラスアス」のセットも! 「Amazonブラックフライデー」にてPlayStation Hitsの2本セットが登場 - GAME Watch AmazonブラックフライデーにてPS4の名作ソフト2本セットやPS5のソフトと周辺機器のセットがお買い得に - IGN Japan 『SIREN』外山圭一郎氏率いる「ボーカゲームスタジオ」の新作ホラーゲーム開発に『ブレス オブ ファイア』キャラデザの手掛ける吉川達哉氏が参加決定(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『SIREN』、『GRAVITY DAZE』の外山圭一郎氏らによる新会社Bokeh Game Studioの最新映像が公開。『SIREN』シリーズの屍人などを手掛けた髙橋美貴氏にフォーカス - ファミ通.com 『デモンズソウル』PS5リメイクを手掛けたBluepoint GamesがSIE傘下に。オリジナル作品に進出予定(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 外山圭一郎:連載「50歳からのゲーム会社の作り方」第6回 - GamesIndustry.biz Japan Edition Bokeh Game Studioが新作情報を含む映像を公開。新作はホラー要素を多分に含み,“エグい犠牲”を伴う要素も存在する - 4Gamer.net 外山圭一郎:連載「50歳からのゲーム会社の作り方」第5回 - GamesIndustry.biz Japan Edition 外山圭一郎:連載「50歳からのゲーム会社の作り方」第4回 - GamesIndustry.biz Japan Edition 「GRAVITY DAZE」のキャラデザインを手がけた斎藤俊介氏がSIEを退職 - 4Gamer.net PS4「人喰いの大鷲トリコ」や「GRAVITY DAZE」など! 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作者:グリム タイトル:狩猟者―郷愁的/Daze― 何も知らなければ良かった。 無知であり続けられるならばこの痛みも知らずに済んだ。 でも私は知ってしまったんだ。 私はただの狂いたがりで、 彼が本当に狂ってしまったという事に。 ――ぱかっ、ぱかっ…… ぱかっ…… …… 「――菖蒲?」 「……へ?」 声を掛けられている事に気がついて、顔を上げる。顔を上げて気付いた、これは夢だ。そうでなければ幻。目の前には中学生の海晴が私のことを覗き込んでいる。私は教室にいて、特に意味もなく外を見ていたんだっけ。 校門には桜が咲き誇っていて、楽しげな生徒の会話が聞こえてきた。 夢か幻の私は、外をボーっと見ていたと伝えると、海晴は若干理解できない、と言う表情をした。 私は眉間を突っついて、笑う。 ああ、この時はまだ普通に笑えていたっけ。私は私の中にいて、耳から聞こえる自分の笑い声が一瞬誰のものか分からなかった。私は意識を閉じて、耳を閉じて目を閉じようとして、それができない事に気がついた。 どうやら目を逸らす事も許してくれないらしい。 ――クソッたれ。 「あ、そだ。菖蒲、今日は勝茂(カツシゲ)さん帰ってくるんでしょ?」 「うん。仕事が一段落したから帰ってくるんだって」 「凄いよね、今回はイギリスだっけ」 お父さんは各地を点々と回って仕事をしていた。この頃は知らなかったが、その仕事は退魔士。今考えてみると、全世界を回っていたのは異形を狩っていたからなのだろう。私が当時、切符や色んなものを集めていたのはその影響だ。 今は何も集めていない。屈託無い笑顔でお父さんが手渡したお土産は、もう、無い。 思い出して、抉られて空虚になっていくような心が、痛む。こうやって普段押さえ込んでいるような思い出まで思い出して、不覚にも泣いてしまいそうになる。でも泣いてはいけない。私は、俺は、アヤメでもあるのだから。アヤメは泣かない。狂気に取り付かれて泣く事すら許されない。 私と海晴が二人で揃って教室を出る。 この光景すら懐かしい。心が痛い。 目の前に私がいる。今の俺ではない私、そして――海晴がいる。あの時に戻りたかった。でもきっと戻っても同じなんだ。もし今の俺が戻っても、この世界は変えれない。 最初から、終わっていたんだ。 「海晴――」 「え、なに?」 夕日で染まっていく帰り道、私は少し前を歩いていた海晴に声を掛けた。 「誕生日、もうすぐだったよね」 海晴の誕生日は四月だ。そう言えば今年も何もしなかったっけ。 いや、この時までは毎年祝っていたんだ。私の誕生日も、海晴の誕生日も。働いていた柚子姉もその日だけは律儀に休みを取って、私のお母さんがケーキを作ってくれた。それで、ハッピーバースディ。 海晴にも柚子姉にも両親がいなくて、そういう祝い事はいつも私の家でやっていた。もう今では、しないけど。 「うん、そう言えばそうだね」 頷く海晴は、何となく、誕生日を忘れてたんだろう、曖昧に返事をしてきた。 「もしかして今年も忘れてたの? 毎年忘れるのどうにかならないの?」 私が言うと、海晴は困ったように笑う。 この時は確か、海晴の誕生日は数日前で。海晴は時間にルーズだからと、私はシンプルな銀の懐中時計を買っていた。見た目は良いけど、そこまで高くない代物だ。それでも私がコツコツ貯めていたお年玉が半分ぐらいなくなったっけ。 苦笑も出ない、俺はここまで変わってしまったのに。この私は、とても楽しそうだ。 「でもさ」 海晴が苦笑しながら、どこか照れくさそうに言う。 「毎年、菖蒲が教えてくれるじゃないか」 ―― ……私も、それを見ていた俺も言葉を失う。よく恥ずかしげもなく言うものだ。 でも、白状しよう。 私は/俺はこの笑顔がとても好きで、海晴のことを愛している。 今も変わらない。変わらないからこそ――見せ付けられる過去の幻影は辛かった。心臓に針を流し込まれるような絶望的な痛みだ。取り戻せないものを見せ付けられるほど辛くて痛いことは無いだろう。気持ちは変わらないのに。何でこうも変わってしまったのだろうか。何で、私は壊れてしまえないのだろうか。 否応なく過ぎ去っていく幻影。 そして、幸福な幻影が辿り着くのは、終着と、絶望の始発。 笑いながら今では思い出せないような、でも、愛しいほどに他愛の無い話をしながら私と海晴は歩いていく。お父さんが帰ってくるから、私達は私の家に向かっていた。住宅地の真ん中にある一軒家。何の変哲も無い。 ジョギングするお爺さんは不機嫌そうにこちらを一瞥して。 犬と歩く女の人は優雅に一礼して。 お向かいのおばさんは人の良さそうな笑顔で手を振って。 いつも見かける灰毛の猫は塀の上でのんびりと欠伸をしていて。 ――だから私も海晴も分からない。 分かるはずが、ないんだ。 俺は叫びたい衝動に駆られた。叫んで、楽しそうに玄関を開けようとする二人の歩みを止めたいと思った。ずっとずっと、二人にあのままで居て欲しかった。だってそうしなかったら、俺は生まれずに済む。アヤメは菖蒲で居られて、あんな風に笑えたんだ。 「開けるなァ!」 景色が奇妙な色彩で止まる。それすらも幻影。ゆっくりと、見せ付けるように、扉を開けようとする私。 「開けるな、その向こうを見るな! その先に向かうな、中に入るな! 中にあるものを見るな、今すぐ引き返していつものように笑っていろ! 何も知らないで一緒に笑って悲しんで、ずっとずっと! だからお願い、お願いだから扉を開けないでくれ! 開かないで、開かないで、開かないで、開けちゃダメ! お願いだからお願いだから許してよ許してよ、ごめんなさいごめんなさい開けないでください、お願いだから許してください。開けないで開けないで開けないで開けないで、ダメ、ダメ、ダメ――だめぇ! 見たらダメ、だからだからだから――ッ!」 どんなに声を上げても、目尻に涙を溜めても。 終わった事なんて覆りようも無い。 生ける者の無い紅いリビングに、二人の大人が倒れていた。海晴が駆け寄って、安否を確認するけど、そんな事するまでもなく、私の両親は絶命していた。目を見開いて絶望に彩られて。 私はリビングの前で立っていた。 その惨殺現場が怖くて立ち尽くしていたんじゃない。何よりも怖かったのは。 「我輩が相手をしてやると言うたのに、脆すぎては遊ぶ楽しさもなし」 二本の歪な角を頭から生やしてこの紅い部屋の中心に君臨する、中肉中背の男。当時の私にはそれが何なのか分からなかった。ただひたすら不気味さに震えていた。今になっても嘔吐感が込み上げてくる。 対峙したものだけが体験する、怖気と悪意。 海晴には見えていない。見えているのは私だけ。この時の私は異形についての知識は皆無で、両親からは“関わるな”としか教えられなかった。でも海晴を連れて逃げる事も、一人で逃げ出す事もできない。 そしてそいつは、私を見て、嗤う。 「嗚呼、やはり。小娘、我輩の姿が見えているな? 見えているな? 嗚呼嬉や、嬉や。親の穴埋めはその娘に」 ニタニタ笑い。 悪意を混ぜ合わせたような人から外れた笑みに、私はへたりこんだ。 「さぁ、」 男は振り上げた片手を、 「愛しき小僧の命から」 海晴の腹に衝き立てた。 「カッァ――」 「散らし、その瞳の中に憎悪を」 ひしゃげて潰れたような声で、男は告げる。腕は海晴の体を貫通していた。臓器を突き破ったその腕は海晴の血で染まっていて、ぬらぬらと不気味に光を反射していた。男は私だけを見据えて、海晴の体を振るい、それをガラス戸の向こうの庭へ投げ飛ばした。 面白いように跳ねて、海晴は庭に転がった。 悪夢。 悪夢としかいえない景色。悠然と男が私に歩み寄ってくる。 「さぁ、」 その手には錆色の刀と、銀の手甲。両親が使っていた術の道具だが、私は知らなかった。差し出されたその二つを言われるままに受け取っていた。男は踵を返して、血塗れた床を楽しげに踏む。 そうして思い出したようにしゃがみ込み。 ――死体になったお母さんの首を噛み千切った。 それだけでは飽き足らず、お父さんの腹に腕を突きたて、腑を取り出して笑みを浮かべたまま口に運ぶ。血飛沫が飛んできて、頬を垂れてゆく。呆然として自分の掌を見る。床につけていた私の手は、ぬらりとした血で真っ赤。 男の哄笑が聞こえる。 体をバラバラに裂いて、血を撒き散らして、嗤う。 ころころと二つのボールが私の目の前まで転がってきた。でもそれはボールではなく、両親の首。淀んだ二つの双眸。 そこで初めて悲鳴を上げた。 両親の死に対して。庭に転がってる海晴に対して。私に向けられる悪意の塊に対して。 「死者の尊厳を蹂躙し、その凶器に狂おしい憎悪を」 知れず、私は刀の柄を握っていた。力が強すぎて、掌に食い込み、痛いぐらいに握り締めていた。唱えるように両手を広げる男はそんな私を楽しそうに見ていた。 思い出したくもないクソみたいな幻。 そいつは嬉しそうに目を細めて、大声で語る。 「お前の命は親の血肉で贖った。我輩が望むのは、憎悪。我輩を殺しに来い。復讐の悪鬼と成りて我輩の前に再び姿を現せ! そして我輩を殺すのだ」 唾と一緒にダラダラと血を零す。ぴちゃりと肉片も飛んだ。 「さぁ、」 死体が二つ起き上がる。転がった頭部からは角が生え、グチャグチャになった体がそれを拾い上げる。それは別に死者が蘇ったわけでもなければ、死体が勝手に動き回っているわけでもない。 男は、指先から糸を出して死体を遊んでいたのだ。体を作り変えて自分と同じような角を生やさせて。 ガタガタと、死体が笑う。男が糸で笑わせる。 無理やり笑っている首は、顎骨が外れて噛み合せもできず、喉から下がないので声も出せずにニヤニヤと笑う。三つのニヤニヤ笑いが私を見つめている。怖くなって目を逸らしたら、庭に転がる海晴が目に入った。 紅い。 芝生にも血が流れて吸い取られていく。 「鬼と成れ、我輩を殺せ!」 お願いだから私を殺して。 「あ、ァア――」 枯れた喉で叫んで、罅割れた喉が裂けた。喉から血が出てヒリヒリする。私の中の全て。今まで積み上げられた全てが歪んでしまった気がした。刀を掴む掌からも血が滲む。 殺してやる。 「――死ねよ、クソ野郎」 俺が生まれる。 安倍桜花、統括機関の最高位に立つ女は言っていた。“全ての生物は何らかの形で根源と関わりを持っている”と。そしてそれらの関わりを明確にした者は時に、奇跡、時に、災厄と呼ばれるものになると。 俺は果たしてどっちだったのか。 振り払った刃は糸を断ち、男は信じられない、と嬉しそうに歓喜した。 右腕に、かつて母親だったものがつけていた銀の手甲を嵌める。“五行術”全てを即時に、そして自由に組み上げる武装。頭の中にあらゆる式が流れ込んできた。魔力を汲み、発動。 「式名、五行――火遁、炎撫」 紅蓮が速やかに男を焼き払う。しかしそいつは壁を砕いて逃走した。俺は自分に隠匿の術式を発動し、飛び回るそいつの後を追う。夕闇が迫る商店街を駆け抜け、どんどん中央へ。 男が立ち止まったのは、ビルの上だった。星空も月も何も見えない。 立ち止まった所に刺突を放つが、男は身を回して躱す。刃を返して回転。しかしそれも僅かに届かない間合い。更に振り下ろした刀は横に避けられ、金網を裂く。 「嗚呼、嬉や」 歪んだ男のニタニタ笑い。俺に向ける腕が二つに裂けた――いや、それは蟲の足に変わる。 刀で受け止めて硬質な音が夜に響き渡る。もう一方の腕も裂けて更に二本の蟲の足。それを捌く。真っ直ぐと見据えた男は、既に人間の造型からかけ離れていた。足が八本、巨大な蜘蛛の体。俺をニタニタと笑いながら見るのは、牛の頭。角だけが、男と同じように歪だった。大きさは出鱈目。軽く四十メートルは越えている。 そいつは器用にビルの上に立ち、嗤う。 『我輩を殺す悪鬼は、今この時に於いて世界に生れ落ちた!』 咆哮のようなひしゃげ、潰れた声。振り上げられた四本の前肢が衝き立てられて、あっさりビルは倒壊する。俺は崩れていくビルから更に飛び移り、術式を駆使して大通りに降り立つ。 ビルが崩れた事に驚いたのか、訳の分からない人々は逃げ惑う。だがそんな事構ってられない。 瓦礫の上に立つその巨大なバケモノ。 『我輩は牛鬼。――肥大する鬼、“百角鬼夜行”也』 下手な怪獣映画みたいだ。俺は笑いながら横切った中年サラリーマンの首を断った。あのバケモノと同じ気配のしたそれは血飛沫を上げて崩れ落ちる。悲鳴が背後で聞こえた。そいつも同じような気配がしたので心臓を突き刺して殺す。 『おお、異形が分かるのか。人に紛れた異形が!』 賛美する歪んだ声音。錆色の切先を向けて、俺はそいつに笑いかける。 疾駆。 「式名、五行――土遁、針ノ山」 瓦礫を岩の棘へ変化させ牛鬼の腹に穴を開けようとする。しかし硬度が足りないのか、柔らかいはずの蜘蛛の腹に岩の棘は突き刺さらず、次々と砕け散った。しかし衝撃は十分、よろめいた牛鬼の前足の一本を切り払う。 しかしそれも鉄以上の高度を誇っている上に成人男性の倍以上の太さ。僅かに傷つける程度に留まる。 舌打ちをして回避。先ほどまで自分の立っていた場所に三つほど穴が開いた。 「式名、五行――木遁、句句廼馳ノ抱擁」 街路樹に対しての術を行使。地面を突き破って生えてきた根が牛鬼の巨体に巻き付く。しかし、十分ではない。街路樹の数は少ない上に牛鬼の巨体。動きを封じるには不十分。 だから焼き捨てる。 「木生火ニ則リ、陽トスル。火遁、火炎ノ産魂」 巻き付いた根が発火。周りに居た数人も巻き込むが、俺は笑っていた。――心の中にある恐怖と悲しみに反して、笑っていた。知識は勝手に溢れ出し、この体は信じられない動きを見せる。 牛鬼は根を振り払い、身に纏わり付く炎を払った。 ニタニタと笑いながら牛鬼は糸を吐く。白い波のようなそれを躱し、俺は信号機の上に飛び乗った。その下では巻き込まれて、不運にも死ねなかった誰かの呻き声が聞こえてくる。 見上げると、四本の足が迫っていた。飛び上がって回避、その上に着地する。 そう言えば呻き声はなくなっていた。 「まずは、一本目」 錆色を振り上げて足に突き立てる。絶叫、噴出したどす黒い血飛沫が俺の半身を濡らし、雨のように降り注ぐ。むせ返るような血の匂いが心地よくて、突き立てた刃で肉を抉ってやった。絶叫。 遠く離れ、横転したトラックの上に降りる。戦闘の余波で傷付いた数人がその辺でうずくまっていた。 その内の“異形”っぽい奴を二人殺して、七本の足で立ち上がる牛鬼を見据える。 笑っていた。ニタニタと。 「は。傷つけられても傷つけられても嗤う。テメェはマゾか? あ?」 笑ってやった。その辺の人間と建物を蹴散らして、ぶち壊して、ぶっ潰しながら牛鬼が迫ってくる。それでいい。俺も駆け抜ける。放たれた三本の足を受け流して牛鬼の腹の下に回り、切り払う。 弱所を狙った一撃は、綺麗に決まった。腹部からどす黒い血がだらしなく垂れてくる。 腹の下を抜けて牛鬼の背後に回り、後ろ足を斬る。だがやはりそれは硬質で傷付くだけに留まった。やはり関節部分を狙わないとダメージは大して与えられない。一時の思案、まともに牛鬼の振り払った一撃を受ける。俺の体は容易く宙を舞い、二回、三回とバウンドして道路のど真中に倒された。激痛が全身に走る。 だが、不思議と死んでいない。よろよろと立ち上がる。距離は開いた。内臓がイッたのか、口の端から血が零れる。 牛鬼は俺の方を向いて、また駆け出してきた。 「なんだなんだ? 馬鹿の一つ覚えみたいな真似しかできねーのかよ」 術の準備。先ほど牛鬼が壊した建物からガスが少し漏れていて、鼻をつく。丁度いいから利用する。 「式名、五行――金遁、彼岸花」 ガスを神経毒に変換して牛鬼に纏わせる。突進する足はもつれ、牛鬼は無様にも転がった。肉の潰れる音、悲鳴。心地よく色々なものが響く。牛鬼はニタニタ笑いながら血を吐き、立ち上がろうとしてまた倒れる。 駆け抜けて関節部に刀を突き立てる。 今度はさっきよりも力を込めて――ぶっとい足を斬りおとしてやった。切断部から塊の血が落ちて、道路を汚す。 『素晴らしきはその式への理解力!』 空気を歪ませた牛鬼の声。 『素晴らしきは異形を殺すことに特化したその直感!』 毒を吸って血反吐を吐いても、牛鬼はゆらりと立ち上がった。毒の濃度を濃くしてみるのか、立ち上がった牛鬼は揺るがない。六本に減った足で走り出す。蹴散らし、ぶっ壊し、ぶっ潰し。さながら暴風だ。 なので応じる。 手甲に魔力を走らせ、眠ってる回路を全部叩き起こし、全稼動。 「式名、陰陽式――火遁、金遁、水遁、木遁、土遁、総ジテ、五行ト為シ身ニ纏エ」 今まで使われた事のない手甲の回路が軋みながら悲鳴をあげ、狭い回路は抉じ開けられて火花を散らした。 「其ノ名ハ――五画星」 五感が冴え渡る。あの暴風に見えた牛鬼は、既に微風程度にしか感じられなかった。あまりにも遅く、あまりにも脆い。屈伸を利用して、爆ぜた。開いていた距離は一気に縮まる。牛鬼の上空、俺はその片目に刀を突き立てた。 水に刺したように抵抗感なく、目玉に刀が突き刺さる。 『ォォォォオオオ』 悲鳴を上げる。突き立てた刀をそのまま無理やりに切り上げ、目玉を裂く。二度目の悲鳴と、頬を流れる血でも水でもないモノ。自然と笑みが零れた。刀を構えなおして跳躍、牛鬼はバランスを崩して倒れる。遅れて、目からどす黒い血を流し始める。 次は足。 鉄のような硬さだと思っていたそれは、その実、紙を切るよりも簡単に斬りおとせた。 『嗚呼、嬉や』 二本、三本、四本。二本足になった牛鬼はバランスを崩して腹から地面の上に落ちた。どす黒い血は留めなく流れ、噴出していく。その光景は愉快極まりない。愉快ついでに、残った二本の足も斬りおとしてやった。 気が付けば、体中がどす黒い血で染まっていた。 足を失った牛鬼は、それでもニタニタ笑いを崩さずに俺を見ていた。 『我輩を殺してくれるか』 ――変化は唐突に。 俺は知らなかったんだ。 鬼は……首を落とされぬ限り死なず。 蜘蛛は……己の領域でしか狩りをせず。 牛鬼は……決して単体で戦闘に臨まない。 立ち尽くす俺に襲い掛かったのは、斬りおとしたハズの牛鬼の八本の足。宙を舞って襲い掛かるそれをなんとか刀で受け流す。しかしその攻撃の一つ一つは重く、よろめいた。倒れそうになるところを敢えて倒れると、俺の立っていた場所を蜘蛛の糸が真横に走り抜ける。倒れてから回転、立ち上がって構える。 「は、怪獣映画の次は人形劇ってか?」 牛鬼は土蜘蛛の特性も持っている。器用にも糸を使って自分の斬りおとされた足を宙に舞わして襲ってきた。 そして気付く。目が、もう再生してやがる。 逡巡の間に、八本の足を受け流せないように配置して叩きつけてきた。しかし受け流せないのならば。 「大振りすぎるぜ? えぇ?」 跳躍しようとして……腰辺りに何かが抱きついた。背筋を走る悪寒。見る。目が合った。長い黒髪の女、死に装束を纏っている。そいつは今まで水の中に潜っていたんじゃないかと思うほどにびしょ濡れだった。 濡れ女。牛鬼と共に現れる、異形。 見上げる。既に迫ってくる攻撃は避ける事もできず、受ける事もできない。 「 」 ぽつりと、抜け落ちた記憶。俺はなんと呟いたのだろうか。気付く前に体は地面に倒れていた。体から色んなものが抜けていく。牛鬼のニタニタ笑い。そこに容赦も慈悲もなく、糸で操られた八本の足は俺に向けられる。 酷く理不尽だ。 両親を殺されて、死体を弄ばれて、海晴が刺されて。 「 !」 自分の声が聞こえない。ニタニタ笑いが、四方八方から振り下ろす。 俺は何を勘違いしていたんだ? 『嬉や、嬉や、』 俺は立っていた。刀を縦に振り、横に振り、まるで中空に呪文を刻むかのように。理解できない術の羅列が頭を駆け抜けるが、それを理解する必要はない。ただそれが正しいと言う確信だけは持っていた。 魔力が走って銀の手甲が輝く。 鬼を殺すには、五画星だけでは足りない。 「多魔ヲ退ケル五画星ト退魔ノ九字ヲ此処二」 鬼を殺すには、二つの術式が要る。 頭が壊れるぐらいとびっきりイカれた術式が。 「数多ノ御霊ヲ喰ライ、吸イ尽クシタ年月ヲ此処二」 『“禁断”まで手に入れおったわ!』 視界が歪んだ。血の鉄味から美味へ。耳には雑音。肌には熱気。鼻腔に悪臭。 それは呪いに等しい力。 狩り尽くし、奪い取ったものを全て吐き出す術式。 人ではなく根源、神の持ち物。 「――“狩レ”」 言葉が引き金となり、一瞬前の風景が残像となった。 残ったのは瓦礫の山と、軋む体と、牛鬼。すっかり平たくなった場所。見上げても巻き上げた砂塵が月を多い、闇だけが広がっていく。勝ったのだと確信した。牛鬼の体の右半分は消え去り、目は白目を剥いている。 ただ、左半分だけで顔はニタニタ笑いを作っていた。 「死んでも笑ったまんまかよ……」 勝ったけれど。 「俺の――」 その勝利は今まで味わった事がないくらいに。 「勝ちだ……ハ、ハハハ」 快感で。 「アーッハッハッハッハッハッハハハハハハ――」 空虚。 勝っても手元に何も戻らない事が分かった。勝っても手元に何も残らない事が分かった。 戻れない。残れない。 夜ではない闇に空虚でトチ狂った俺の笑い声が響き渡る。瓦礫の陰で、何かが動く。俺は笑いながらそっちを向いた。そこに居たのは小さな女の子。纏う気配は牛鬼と何処となく似ている。“異形”の気配を感じ取った。 笑いが止まらない。 しゃがみ込む女の子のところまで近付く。消し飛ばなかった壁の後ろ側にしゃがみ込んで、女の子は居た。瓦礫の下敷きになっているのは男と女。もう息は無い。死んでいるのは明白だった。だけど女の子は必死に、その華奢な腕で瓦礫を退かそうと頑張っていた。哀れな姿だな、と思った。倒れそうになった体を立たせて、それに近付いた。 「どうした?」 足元で何か砕ける。ガラスを踏んだらしい。女の子が顔を上げる。 「い、や」 女の子は、怯えているようだった。手を差し伸べても震えながら首を振るだけ。どうしたのだろう。一体何が怖いと言うのだろう。一歩近付くと、女の子も一歩下がる。 「なにを怯えてるんだ。ほら――」 差し伸べる手はついには弾かれて、突き飛ばされた。 「いたっ……」 尻餅をついて、掌には鋭い痛みが走った。ガラスの破片が刺さっていた。よくよく見てみる。それは鏡の破片だった。 小さいその破片達は俺を映す。 ――ニタニタ笑い。 なんだ。 「今度は」 俺が牛鬼。 「――バケモノ」 ノイズが走って、映像が乱れる。 「助けて、あげましょうか?」 女の声。 「――の代わりに……は、一生――ですからね?」 少しずつ映像が闇に消えていく。 「 」 最後に。 白い部屋で誰かが微笑んでいた。 「そこまでだ」 虚空に響かせる声。景色が消し飛び、女の子の姿も無くなる。静かな闇の中。 闇の中に響き渡る音。そっちを向く。俺は手甲も刀も持っていない。否、この場において存在する事さえもできない。術式がなければ延々と最後の瞬間まであの景色を見せられ続けられただけ。闇を睨む。 響き渡る音は徐々に近付いてくる。 蹄の音。 「夢魔――それもナイトメア」 呟くと、そいつが形を作った。スラリとして、それでいて剛健な脚。闇よりも闇らしく美しい鬣と尾。蹄の音は雄雄しく、誇り高く、底抜けに不気味。けれどそいつには首や顔は存在していない。 無形の悪夢。 しかしこれは厄介だ。 夢魔、それは大別して悪夢と淫夢に分けられる。後者は有名なサキュバスやインキュバス、アルプ、その辺を指す。淫夢を見せて人を惑わし、精気を喰らい尽くす。数は多いが大概下級で、しかも人から精気を奪い、喰らい尽くすのに時間が掛かる為、退魔士に発見されやすい。しかも夢見るものが一定以上の精神力を有していたら登場する事すらできない。 対して、前者。ナイトメアと呼ばれるものは全て上位。そして数が少なく強力。主食は不明、精気だか夢だかを食べ物にしていると聞くが、ナイトメアは理性を持って人と接触する事がないので証明できない。なので、ナイトメアについては謎が多い。 特筆すべきは高等な精神干渉。精神力がいかに高かろうと、脆い部分からつついて壊す。しかも人を殺すのに必要な時間は一晩。退魔士が討伐するのに苦労する異形の一つ。 特に退魔士なんかは、夢の中に出られたらどうしようもない。なんせ夢の中だ。異形の知識があろうと術式の知識があろうと体術に心得があろうと、ここは夢の中と言う、敵の敷地内。 「俺の悪夢がそんなに美味そうだったのか、えぇ?」 「……――」 ナイトメアは答えない。蹄の音を響かせて俺に歩み寄ってくる。 だけど特に恐怖は無い。 こういう専門外に対して俺は無力であり、 「……――ッ」 専門家に任せるのが一番だ。 ナイトメアの体が一瞬で半分消失する。体を持っていかれてバランスを崩し、ナイトメアは闇に倒れる。そこに追い討ちをかけるように小さな影が飛び掛った。ナイトメアも負けじと影に応戦しようとするが。 「……」 力の差を知ったのか、一歩退く。 「――」 それから丁寧にその影に一礼をすると、蹄の音を響かせてどこぞへと去っていった。小さな影は俺を見て、ふん、と鼻で笑いやがった。そいつは、ただの黒猫だ。黄金の双眸がらんらんと闇の中で輝いている。 そいつはニヤリと笑う。 「危ない所じゃったな」 可愛い外見とは相反するような、いや、可愛い外見をぶち壊すような渋い声。 「ああ」 「しかし退魔士がナイトメアに憑かれるなんぞ、たるんでいる証拠じゃ。精進することじゃな」 「……相変わらず説教クセェな、黒猫」 名前なんて無い。そいつの名は黒猫――異形であり、使い魔であり“獏”。姿は主の趣味らしい。 本来無形の異形である夢魔の獏。そいつらは人の夢を糧にしているため、害のある異形ではない。しかし使い魔として使うような物好きは早々いない。夢魔は形を持たないので、例えなんらかの術式で姿を与えても物理的な戦いを強いる事ができない。姿を与えた所で強化されるわけでもないからだ。 「大方、夢を覗き見しようとして偶然こうなっただけだろ」 が、夢魔は夢魔を追い払う際に非常に有効である、と言うことは否めない。夢魔は異形の中でもそれなりに力関係を重んじる。なので上位の夢魔を所持するというのは悪い事ではない。 説教臭くてたまったもんじゃないが。 「ふん。悪夢に誑かされてる半人前が。どうせならば恥辱に塗れた淫夢に堕ちれば眼福を得られたと言うに」 ……スケベ爺め。 「なんじゃ? スケベと言ったか小娘」 「なぁんにも。もう追っ払ったなら起きてもいいよな?」 まて、とか黒猫は言っているが聞いてやる通りもないので覚醒へ向かう。 あのナイトメアのせいで余計な事を思い出してしまった。禁断と牛鬼が呼んでいた術式とか、沢山殺してしまったこととか。 海晴の顔を見よう。 涙の痕は、ちゃんと消して。 でも本当はどうなのだろう。 ねぇ、私は狂っていないよね? 一覧に戻る
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Parallel daze――(平衡幻覚) ◆EchanS1zhg 【0】 謎々みたいに地球儀を解き明かしたら―― 【1】 あなたは神を信じますか? もしそんな問いを受けたのならばこの不肖戯言使いことぼく(いーちゃん)はこう言い返すことだろう。 そんなことを人に問う人間は信用できない、と。 まぁ、それはさておくとして最初の問いに答えるならばまず神とは何かと定義しなくてはならない。 神。超越者。人智を超えた存在。人間如きじゃあ正しく認知することすらできない巨大な存在。埒外の存在。 そんなもの。解ることすらできないものを何を持って人類は神と認定するかというと、一言で言うなら《奇跡》だ。 《奇跡》を起こせば神。もしくはそれに連なるものと認定。わかり易い。某最大手の宗教団体の基準でもある。 さてしかし、奇跡なんてものは結局は言葉でしかない。そこに言葉を当てはめたにしかすぎない。 そしてそれは何かと言うと結果でしかない。 物事には因果というものがある。原因があって結果が生じる。これは神様にだって破れない不変の法則だ。 奇跡は結果だ……と、思われがちだがしかし実は違う。 この場合、奇跡は原因にかかる。《奇跡》が作用したから、奇跡的な結果が生まれたのだと。 しかし。しかし、だ。 その起こった奇跡的な出来事が奇跡に因ずるとして、さてどうやってそれを証明するというのだろうか? 実験の方法は難しくない。神様とやらにコンタクトして奇跡を起こすと宣言してもらいそしてその後に実行してもればいい。 だがそれは神が神であるが故に不可能だ。神は人が理解できうる範疇を越えている。神を正しく認識できない。 なので仕方なく神を奉ずる人々はなんらかの結果を見て、これは神様の仕業だ。と逆説的に”解釈”しているわけなのだが、 悲しいかなやはり人間は神を理解しきれない故にそこに取り違いがある可能性を排除しきれない。 つまりは、ただの《希少》を《奇跡》と勘違いしているというケース。 そして結局のところ。人間が不完全という大前提のもとに、だからこそ神は姿を現さない。見えないのだから仕方がない。 それをアカシックレコードや運命。物語……なんて言い換えてもそれは同じ。 認知。把握できない以上、あってもなくても同じことなのだ。 なので、その問いに答えを出すとするならば、――神は”信用”できない。これが模範的な解答ではないだろうか? 「なんて、戯言だけどね」 いや、戯言でもなんでもなくあるいは常識。もしくは子供じみた言い逃れかもしれない。 まぁそれはどうでもいいことなのだけれども、どうしてぼくがこんな思索で暇を潰しているかというとそれは先程の、 あの仮面の様な笑みを顔に貼り付けた高校生――古泉一樹くんから持ちかけられた”取引き”に起因する。 ”涼宮ハルヒを絶望させる――” 自称、ではなく、他称”神”。 己がそうとも知らず、また周囲から奉り立てられていることにも気付いてないその少女を、絶望、させる。 彼女こと涼宮ハルヒがこの場所、状況を極めて不愉快だと断じ、世界の更新を望めば晴れて何もかもが救われるという。 ピンチにならないと力を発揮しない。それはまるでなんだか”正義の味方”みたいな気もするが、 その正義の味方を呼び出すためにわざわざ悲劇を演出するなんてとんだマッチポンプだ。非道いやらせである。 「絶望。絶望か……絶望した、なんて言っても”あの人”は飛んできてはくれないよな」 あの”赤い人”の仕事は後片付けだ。故に出番はピンチが終わりきった後。最低限の危機は自分で乗り越えないといけない。 それはさておき、問題は”信用”できるか、だ。 先程の彼の話。涼宮ハルヒの話。どのレヴェルまで信じられるかで、これから先のぼくの身の振り方も変わってくる。 あくまで過程の問題でしかないが。ぼくが玖渚友の為に全霊を全力で消費するという結果には断固として変わりは”ありえない”。 まず、全然に信用しないとした場合はどうなるだろうか。古泉くんの発言を全て妄言、虚言と断じてしまう場合。 ぼくは自由の身となる。だがしかし、その嘘にいかなる理由があったかは想像しなくてはならないだろう。 考えられるパターンは2つ。涼宮ハルヒを生き残らせる為。もしくは古泉くん自身が生き残る為。 先のパターンは所謂ロマンティックなヒロイズムに起因する。 この世界の果ては割りと広い。60人で使うにはあまりにも、ぎりぎりなほどに広い。 その中で彼は彼女を探そうと一度は思うだろう。誰だってそうするぼくだって玖渚友をどうすれば発見できるのかを考えた。 答えは――ない。当てがないのだ。当て所ないのだ。この世界は密室だがヒントはない。ミステリーは成立しえない。 となると、方法として浮かび上がってくるのが出会った人間に対象となる人物を殺させないよう吹き込むことだろう。 歩いていれば誰かに会うとして、当たりを引く可能性は1/59。 もし、自分以外の誰か(今の場合はぼくだが)を作り出せれば、それぞれを分母から引き、1/58+1/58=1/29。 古泉くんの口ぶりからすれば他にもSOS団の仲間とやらはいるようだし、 それぞれが2連鎖か3連鎖もすれば涼宮ハルヒの生存はかなり保障されることになる。 もっともこれは相手が話しの通じる相手で、しかも信用を得るというのが大前提ではあるが、その理想が叶うならば策としては悪くない。 古泉くんは殺し合いも推奨していたことだし、策通りに事が運べば涼宮ハルヒだけが残って他が全滅なんて結果も夢幻じゃあないだろう。 後のパターンはロマンティックよりかは遥かに真逆のリアリズムに起因する。 神の話は方便で、ようは”その気”になっている人間を増やすというのがその策の目的。 この生き残り。そう、生き残りである故に途中経過は一切意味をなさない。 だったら、最後の二人になるまではそっちにがんばってもらおう。自分は楽をしよう。そんな現実主義者の発想。 どちらかと言えば、こっちの方が自分に正直な分、良い考えだと思える。嫌悪の対象ではあるが。 では、古泉くんの話は本当だった。でも、涼宮ハルヒは神なんかじゃないというパターンを想像しよう。 これは……最悪である。男と女がいて、男だけがその気になってるなんてはたから見たら残酷そのものだ。 彼が憐れというだけでなく、それに巻き込まれる者達までもが最悪。これはよく知ってる。思い知らされているというべきか。 とにかく。この場合、妄言に付き合って全員が等しく損をする。止める術もなく皆一緒に奈落落ちだ。本当の絶望。 うーん……これは、こうでないことを期待するしかないだろうか。しかしこれが一番ありそうなのがぼくの人生なのだよな。 ……気を取り直して、全てが真実だとした場合。ぼくは、ぼくはさてどう動くのが最適解なのだろうか? 言われた通りに古泉くんの策の為の道具と殉じればいいのか。それとも別の解答を独自に模索するべきなのか……。 「そもそもが、策と言うには杜撰すぎるんだよな……」 あの髪の毛が綺麗な策士ならばこんな不確実で不正確で不誠実な策は選びはしなかったろう。 想像したどのパターンにおいても成功率は高いとは言えず、何よりフォローが効かなさ過ぎる。 彼はぼくの言葉から玖渚友を人質にすると宣言した。しかし、それが”どうだって言うんだ?” ばくが涼宮ハルヒに会える確率が1/59なら、彼が玖渚友に会える確率も等しく1/59なのである。 何があっても、みたいな言い方をしていたがそれはあまりに無為無意味な労力の消費だ。割りに合わないなんてものじゃない。 「となれば、やっぱり楽をしたいだけの現実主義なのかな」 それが一番ありえる……いや、無難だと”ぼく”が安心できるパターンか。 やっぱりこの状況。友の命がかかっているだけあってぼくは冷静じゃあいられないようだ。 自然とそうであったらいいなという方向へと思考が傾いてしまっている。希望に縋るのは絶望を掴むのと同義だと知っているのに。 「やれやれ、事ここにいたって戯言しかでてこないなんて。 そりゃあぼくは戯言使いだけれども、どうにか危機感ってものが足りないように思える」 解っているのか? ぼくは。友がこんなことに、こんな形で、人類最悪の企みに組み込まれていることに。 いや、解っているのか。”そうではないことに”。これが人類最悪――あの狐面の男の悪巧みではないことに。 「巻き込まれたっていうなら、後付けなのはぼく達のほうか? 全く、あの人類最悪。なんだってあんなポジションにいるんだ。また《失敗》したってことなのか? そのツケをぼく達をまるまる巻き込んで清算しようっていうならとんだ傍迷惑だ」 もっとも、あの人類最悪は「そんなのはどちらでも同じことだ」なんてそれで諦めてしまうのだろうが。 なんでもすぐに諦めてしまう人生失敗の権化とも言うべき存在のくせに、でも性懲りもなく諦めきらないのが全く最悪だ。 最悪するぎる。なんであの時殺さなかったのか。あの時ならば、銃弾も一発でお安くすんだのに。 「ロマンティックもヒロイズムも博愛主義も幸福主義も世界主義もぼくには相応しくなかった……ってことなのか」 あれで、《物語》が終わらないなんて、エピローグに続かないなんて、それはなんて最悪。 【2】 ぼくは歩く。 当て所なく――なんてハードボイルドは似合わないので明確な目的を持って、その場所を目指してぼくは歩く。 今は先程いた学校を離れ、北に。城の中を突っ切って北へとただただ邁進している。 城といってもあくまで城の敷地内。 最早戦国時代のそれではなく、一つの観光。あるいは憩いの場として整えられた城の敷地内を、だ。 歩道の脇に敷き詰められた玉砂利や遠くに見える天守閣。石垣。それっぽいものを除けば大きめの公園といった風情。 天上には満月。だから歩く分には月明かりも十分でぼくは懐中電灯をつけずに歩道に沿って道なりに北へと向かう。 「か、懐中電灯を使わないのは忠告されたからじゃなくて、ただ必要ないからなんだからねっ!」 あまりの寒さに気温が氷点下まで下がった。ツンデレの真似がツンドラを呼ぶなんて、いやこれも寒い。凍死しそうだ。 実際には気温は下がってないが、しかしひらけた場所は随分と風通しがいいので上着の襟をよせる。 そして、その中に仕舞ってある一丁の拳銃を意識した。 「ぼくっていくじなしだよな。本当に。掛け値なしの真実に。絶望できないくらいに嘘偽りでなく」 あの時。古泉くんが超能力者だとかそうでないとか関係なく、ぼくは撃つべきだった。覚悟に殉じるならそうするべきだったのだ。 それで殺せなかったとしても、殺すという意思を世界に、物語に刻むべきだった。なのにこの体たらくである。 殺人はぼくにとって禁忌だ。最悪以下の最悪だ。それでもあえて、なのに、……うん。格好がつかないなぁ、全く。 「出夢(いずむ)くんにも言われたっけ。ぼくは――人を、殺せない」 溜息が漏れる。 溜息は幸せを逃すというが、このぼくからまだ逃れえるだけの幸せがあるというのだろうか。 だとするならば一つ実験してみようか。溜息。溜息。溜息。溜息。溜息。溜息。さぁ、ぼくはどれくらい―― 「止まりなさい! 動くと容赦なく撃つわよっ!」 ――不幸になるのでしょう、か? ねぇ、神様? 【3】 「ゆっくりよ。ゆっくり振り向きなさい……怪しい真似したら怪我をするわよ」 突如後ろからかけられた女の子の声。 相手が男だったら、なんて仮定はさておきぼくはそのはっきりとした声に従い、ゆっくりと、スロゥリィに振り向いた。 すると、えらい美人がそこにいた。 「これからいくつか命令するわ。大人しく従った方があんたの身の為だってこと覚えておきなさい」 肩の辺りで切り揃えられた黒髪にそれを押さえつけるリボンつきのカチューシャ。 鼻筋は通っていて顎も細く可愛い系よりも美人系に属し、そしてそのまま美人だと言えるその顔。 何よりも印象的なのはその眼だ。大きくはっきりとしているのに鋭い。一文字で表すなら”凛”とした眼差し。 「……ちゃんと聞いてるんでしょうね?」 「ああ。聞こえているともさ」 全く危ないところだ。うっかりと一目惚れしそうになってしまった。 だがしかし、ぼくの中に年下趣味は全くの皆無。どれだけ見た目が大人っぽい人でも設定年齢がぼく以下なのはNG。 逆に言えばどれだけ見た目がロリィであっても設定年齢が以下省略なのだけれども。 露悪趣味はないので性癖に関しては置くとして、目の前の彼女はセーラー服を着ていた。おそらくは高校。つまりは年下。 「念を押しておくけれども、”これ”はオモチャなんかじゃないからね」 言って、彼女は両手にかまえたクロスボウをこちらへと照準する。 かなり大型。しかもなんだか高そうだ。当たり前だが矢が番えられている。もし刺されば生易しいことにはならないだろう。 それで彼女はぼくを威嚇する。距離は5メートルといったところ……か。ふむ。 「鞄と、武器を捨てなさい」 ぼくは言われたままに肩から提げていたデイパックを地面へと落とした。 でもって、懐からオートマチックの拳銃を取り出し、それも地面へと落とす。 そしてもう一つ。上着のポケットから折りたたんだバタフライナイフを取り出し、その刃を開き、彼女に向かい、構えた。 「ちょっと、あんたわかってないのっ!? 変なことしたら撃つってのは嘘じゃないわよ!」 「ぼくはわかっているよ。わかっていないというのなら、むしろ君の方だぜ。美少女ちゃん」 クロスボウは確かにぼくを正確に狙っている。このまま彼女がトリガーを引けばぼくは致命的な傷を負うだろう。 しかし彼女がそれをできないであろうことはその動揺すらも余すことなく表す眼を見ればよく解る。 姿勢や体つきを見れば運動神経があり格闘なんかも不得意でないことは容易に察することができる。が、 ”殺し合い”――致命傷を狙うことに関しては相当にビクついていることもよぉくわかる。彼女にはそういう”経験”がない。 もしも、支給された武器がバットやなんかだったならば、彼女はぼくごときが振るうナイフなんてものにはビビらなかっただろう。 すぐにでもぼくは打ち据えられ、さんざ痛めつけられたあげくに地面へと転がされていたはずだ。 しかし、実際にはクロスボウ。相手を殺しかねない武器。その強すぎる威力が彼女を闘わせない。殺傷力がありすぎる故に。 「そもそも忠告しておくと、クロスボウってのはこのレンジで使う武器じゃない。 本来は離れた場所。少なくとも30メートル以上。できれば壁の上とか一方的に攻撃できる場所からが本来だ」 「……だから、なんだって言うのよ」 「確かに近づけば命中率はあがるさ。けど、外したらそれはもうただの錘だろう? 熟練していても次の矢を番えるのに数秒のロスがある。素人なら1分はかかるかな。 まぁ、仮に君がクロスボウの名人だとしてもこの距離。たった1秒の距離じゃあ二の矢はないよね」 彼女はジリと後退る。そしてぼくはその分距離を詰める。 例えこれだけの近距離だとしても、所詮矢は点の攻撃にすぎない故にその機さえ察すれば回避は可能だ。 そしてそれに成功すれば立場は容易に逆転する。 いわばこの時点で王手に近い。後はいかに投了を宣言させるかだけだ。なので、ぼくはナイフを地面に捨てた。 「……なっ!?」 「どうして驚くのかな? 武器を捨てろって言ったのは君だよ。 ぼくは言われた通りに従った。そこに不満があるとしたら君はずいぶんと不条理な性格をしているんだね」 「そうじゃなくて、だって……」 「うん。さっきの状況ではぼくが勝っていた。それを君が納得してくれていればいいんだ。 投了するのはぼく。試合に負けて、勝負に勝った……なんてね。 ぼくとしても無益な争いは避けたいところだし、君も”それ”を警戒させる道具止まりにしてたってことは交渉の余地はあるんだろう?」 いくらか逡巡。しかしその時間は決して長くはなかった。彼女は構えていたクロスボウを下ろし、あらためてぼくと相対した。 互いに交渉……というほど材料があるわけでもないので情報を持ち合いってところか、それをこれから始めるという姿勢だ。 そして彼女は名乗った。 「涼宮ハルヒよ。あんたの名前も教えて」 【4】 「いーちゃんね。どうあっても本名は名乗らないってわけ?」 「名簿にそう載っている限り、それがぼくのここでの名前。あの狐面の男風に言うなら役名ってことでいいじゃないか。 それにぼくは生まれてこのかた自分の名前を3人にしか名乗ってないことが――」 「そういうキザっぽいの、あんたには似合ってないわよ」 「……………………」 目の前の少女――涼宮ハルヒは物怖じしない子でもあった。さすがは”神”ってことなのかな? まぁ、僕の風貌はおせじにも大人っぽいとは言えないし、そもそも19歳でしかないわけで彼女がぼくのことを 同学年か年下だって勘違いしている線が濃厚ではあったけど。そしてそれを是正しないぼく。 もうMだってことは自覚していますから。 まぁ、とりあえずは互いに知っていること、持っている情報というものを曝しあった。 具体的には名簿の中で自分が知っている名前についてということになる。 僕から出たのが玖渚友で、彼女から出てきたのは、キョン、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹、朝倉涼子の5人。 最後の一人を除いてSOS団団員であるとも。これで一応、古泉くんの話が全くのデタラメではないと判明したわけだ。 ちなみに僕は人類最悪のことも、古泉くんとの取引きのことも話してはいない。 どちらの情報も場をいたずらに乱すだけで、今のところ一切のメリットはない。デメリットはあったが些細なので無視だ。 「まぁ、事態が掴めないってのはお互い様よね。じゃあ、ちょっと聞いてくれる?」 「なにかな?」 「”ここ”――日本のどこだか、あんたわかる?」 といってハルヒちゃんは辺りを見回した。 つられてぼくもそうするがしかし知らない土地だ。元々物覚えもよくないしせいぜい見覚えがないくらいの感想しかない。 「私。ここに来てからすぐにそこらじゅうの標識とか地図とかを確認したわ」 「それで、ここはどこなの? 城があるってことは有名なところなのかな」 「全然。ここは日本のどこでもない。私の知っている日本地図にはこんな場所ない……」 まるで怪談話のオチのような、もしくはアウターワルドかトワイライトゾーンか、そんな風にハルヒちゃんは言う。 そもそもぼくとしてはここがどこか、なんてことには意識がいっていなかったわけだけれども、これもまた一つの問題だ。 「つまり、ここは用意された場所ってことになるのかな。映画村みたく丸々セットという意味で」 「多分そうなる……わね。それしちゃあ随分と生活感があるってのがちょっと気にかかるけれども……」 「なんか、歯切れが悪いね。もしかして心当たりがあるのかい?」 「突拍子もないってことは私自身もわかってる……けど」 「けど?」 「ここは、日本どころか、”別の世界”なのかもしれない」 好奇心旺盛で夢見る少女。古泉くんが言ったキャッチフレーズが頭をよぎる。 なるほど。本人も確かに”それ”っぽくはあるわけなんだ。 とは言え、その発想。ぼくからしても一蹴することは容易ではなかった。 理不尽な瞬間移動(としか思えないもの)を体験してしまっている身としては、 今回。理解を超える何かがあってもおかしくないと思ってはいる。 「違うって言えば違うんだけど、以前にもこんなことがあった……のよ。その時は夢だったって思ったんだけれども」 それが古泉くんの言っていた”世界が終わりかけた”っていう事件のことだろうか。 ふぅん。もし事実だとするならばこれがあの人類最悪の新しいアプローチ……いや、今回はあいつも巻き込まれたんだっけ? まさかぼくや友も因果から追放されて、そのせいでこんな目にあっているとか、そんなんじゃあないよな。 「まぁ、ともかくとして歩かない? じっとしてるってのも気が滅入るし考えも澱む」 「いいけど、どっか当てはあるの?」 「うん。ちょっと世界の端ってのに興味があってね」 「世界の……端?」 そもそも北へと、正確に言うとA-2とA-3のエリアの境界線へと向かってぼくはただひたすらに北上していたのだった。 この場所へと放り込まれてからすでに2時間ほど。すでにA-1エリアは”消失”しているはずだ。言われた通りならば。 その消失した状態ってのをまず確認したかった。ここが”密室”だとするならなその密室性を確認するのが第一。 いずれここから脱出するにしても、それを諦めるためにしてもその確認だけは怠れない。 「ふーん……、あんた見た目がへちょいわりには頭が回るのね」 「君は少し言葉が余分だけどね。 できれば、そのエリアが消失する瞬間ってのも見たいし、元々の端がどうなっているかも確認したい。 だからA-3エリアの北西の角が観測地点としては最適かな。ちょっと時間的には厳しいんでA-4で妥協してもいいけど」 「だったら善は急げよ。少し走りましょ!」 どこに敵がいるともしれない場所で不用意な体力の消耗は……と、忠告する間もなくハルヒちゃんは駆け出した。 やれやら、なんだかこの強引さは妙に心地よい。 それはぼくがMってことを差し引いてもそうで、つまりは彼女は少しあの赤い人っぽいっていうかそんな印象。 「あの人の家系っていうなら、”神”ってのも納得しちゃうんだけども……まぁ、それこそ――」 ――戯言だよね。 【D-3/路上/1日目・黎明】 【いーちゃん@戯言シリーズ】 [状態]:健康 [装備]:森の人(10/10発)@キノの旅、バタフライナイフ@現実 [道具]:デイパック、基本支給品、22LR弾x20発 [思考・状況] 基本:玖渚友の生存を最優先。いざとなれば……? 1:世界の端を確認しに行く。 2:涼宮ハルヒを観察。 [備考] 登場時期は「ネコソギラジカル(下) 第二十三幕――物語の終わり」より後。 【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:健康 [装備]:クロスボウ@現実、クロスボウの矢x20本、不明支給品x0-1 [道具]:デイパック、基本支給品 [思考・状況] 基本:この世界よりの生還。 1:世界の端を確認しに行く。 2:SOS団のみんなを探す。 [備考] 登場時期は未定。 【バタフライナイフ@現実】 二つに開くグリップの中に刃を収納できる折りたたみ式のナイフ。 刃渡りは10センチ足らずで、強度も武器としてはそれほどでもない。 【クロスボウ@現実】 一般的にはボウガンと呼ばれるもの。 グリップと一体化した台に弓矢をつけたもので、矢を番えたあと銃のようにトリガーを引くことで発射できる。 【森の人@キノの旅】 (補足) モデルとなっているのはコルト社の”ウッズマン”という自動拳銃。 全長:231mm 重量:1034g 口径:22LR弾 装弾数:10+1発 元々競技用であり、また使用する弾が軽い22LR弾であることから取り扱いやすく命中精度も高い。 投下順に読む 前:女怪 次:ネコの話 ―― Girl meets Girl ―― 時系列順に読む 前:摩天楼狂笑曲 次:忍法 魔界転生(にんぽう しにびとがえし) 前:017学校の会談 いーちゃん 次:神威 (無為化) 涼宮ハルヒ 次:神威 (無為化)
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GRAVITY DAZE/重力的眩暈 上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動 キャラクター コメント ソニー・コンピュータエンタテインメントより2012年2月9日に発売されたPlayStation Vita(PS Vita)専用ゲームソフト。 キャラクター ニョロボン:シドー コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 キャラクター ニャスパー:グラビティ・キトゥン チョロネコ:ダスティ ダークライ:グラビティ・クロウ マニューラ:エイリアス エーフィ:アキ アルセウス:ゲイド ゲノセクト:シーワス=ユニカ ドンカラス:リザ カクレオン:ヴォゴ モノズ:シシィ ドンファン:ミザイ トゲチック:ドルガ・アンジェ トゲキッス:カーリィ・アンジェ フーディン:Dr.ブレフマン ドラピオン:デルタ1 スピアー::デルタ2 -- (ユリス) 2017-02-11 12 09 25
https://w.atwiki.jp/daze/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】八星之紋章交換のおすすめ交換キャラ - AppMedia(アップメディア) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ガーディアンテイルズ】ギルドレイド戦(秘密の研究所)の攻略とおすすめキャラ【ガデテル】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? 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https://w.atwiki.jp/daze/pages/7.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4661.html
GRAVITY DAZE 重力的眩暈 上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動 【ぐらびてぃ でいず じゅうりょくてきめまい:じょうそうへのきかんにおいて、かのじょのないうちゅうにしょうじたせつどう】 ジャンル 重力アクション・アドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ヴィータプレイステーション4 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 開発元 SCEジャパンスタジオBluepoint Games(PS4版) 発売日 【PSV】2012年2月9日【PS4】2015年12月10日 定価 【PSV】パッケージ版 3,400円 DL版 2,800円【PS4】パッケージ版 5,900円 DL版 4,900円(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO C(15歳以上対象) 廉価版 【PS4】Best Hits 2017年12月14日3,900円(税別) 判定 良作 GRAVITY DAZEシリーズGRAVITY DAZE / GRAVITY DAZE 2 SIEワールドワイド・スタジオ作品 概要 ストーリー 特徴 重力操作 世界観 コミック風のイベント表現 その他 参考動画 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 少女は、空に落ちる。 概要 重力をテーマにした3D箱庭アクションゲーム。キャッチコピーは「少女は、空に落ちる」。 ディレクションは『SIREN』シリーズを手掛けた外山圭一郎氏。シナリオも同シリーズと同じく佐藤直子氏が外山氏と共に手掛けている。 主人公「キトゥン」を操り、オープンスペース(箱庭)のようなヘキサヴィルを自由に移動しながらミッションを攻略していくというアクションアドベンチャーである。 ストーリー 巨大な円柱を取り囲むように築かれた空中都市ヘキサヴィル。この街は「重力嵐」の脅威にさらされ壊滅の危機に瀕していた。住む所を失いさまよう人々も目立ち始めたヘキサヴィルの一角で、後に周囲から「キトゥン」と呼ばれる事になる一人の少女が目を覚ます。少女は嵐と共に現れた脅威「ネヴィ」と戦い街の人たちを守りながら、嵐に「奪われた街」を取り戻すために奔走する。(Wikipediaより) 特徴 重力操作 本作最大の特徴。Rボタンを押すと、いつでもキトゥンは無重力浮遊状態になってその場で空中に留まる。その状態でカメラの向きを変えてからもう一度Rボタンを押すと、「重力の働く方向」が現在のカメラの前方に変更され、その方向に向かって自由落下していく。これをゲーム中では『重力チェンジ』と呼称する。なおカメラの向き変更は、左右のアナログスティック入力またはVita本体のモーションセンサーでVita自体を動かすことで変えられる。 壁面に向かって落下すれば「壁に立つ」、空に向かって落下すれば「空に落ちる」という、今までのアクションアドベンチャーでは存在しなかった自由な移動が可能。 なお、壁や天井に立っているときはキトゥンの髪や服が垂れている方向で鉛直方向(実際の地面の方向)を表している。 Lボタンを押すと重力操作を解除し、本来の重力の方向に自由落下する。 重力操作中は画面に表示されている「重力エナジー」というゲージを消費し続ける。重力エナジーが切れると重力操作が強制解除される。重力エナジーは重力操作を行っていなければ、一定時間経過で全回復する。 空中でエナジーが切れて重力操作を強制解除されても、大抵は落下している間にエナジーが回復し、エナジー回復後に再上昇すればより高い場所まで行けるので、あまり困らない。 空中ならどこでも、どこまでも無限に移動できるシステムだが、行動可能な領域は制限されており、その領域を超えると強制的に特定地点までワープで戻される。そのため、空に向かってどこまでも落下できるというわけではない。 その他にも、重力を操る特殊能力が使用できる。いずれも重力エナジーを消費して行う。 『重力スライド』 前面タッチスクリーンの両端をタッチし続けると、床がキトゥンにとって斜面として定義され、床に沿ったまま高速でスライド移動が可能。 方向転換はVitaのモーションセンサーを用いてVita本体を曲がりたい方向にハンドルのように傾けて行う。また、重力スライド中に片方のタッチを離すとドリフト状態となり、より小さい半径で旋回できる。 Vita本体を手前に素早く引き起こすように動かすと、重力スライド中にジャンプできる。 緩やかに曲線を描く斜面で重力スライドを行うと、曲面に沿って重力の働く方向を変えながら、斜面を曲がるように滑ることができる。 『重力グラブ、重力スロー』 ○ボタンを押すと、周りのオブジェクトや人を無重力状態にして持ち上げることができる。浮かせたものはキトゥンの周りに浮いたまましばらく追従する。グラブを発動しているだけならば、重力エナジーは消費しない。 この状態でもう一度○ボタンを押すと、浮かせたオブジェクトを弾丸のように打ち出せる。敵に当てればダメージを与えられるので、遠距離攻撃としても活用できる。無論、周囲に投げるものがなければ使えない。 『重力キック』 無重力浮遊状態の時や、重力チェンジ落下中に□ボタンを押すと、前方に向かって高速落下し、重力加速度を利用して高威力のキックで突撃する技。戦闘の主力となるアクションである。加速していればいるほど威力が増す。 重力キックを行う方向に敵がいる場合は、敵を自動的にロックオンして、多少追尾するような軌道になる。 世界観 スチームパンク的な空中都市が舞台。ただし都市の中心にある巨大な柱をはじめ、世界の全容は不明な点が多い。 街は全体的に複雑な構造で、高低差が激しく、広大。 空模様は基本的に黄緑色だったりオレンジだったりと、やや現実離れしており、独特の雰囲気を作り上げている。 異世界と奪われた区画 ヘキサヴィルには「奪われた区画」という、かつて存在した地域がいくつかある。「異世界」という特殊な空間にいるボスを倒すことで、奪われた区画を取り戻すことができ、新たな地域に行けるようになる。 異世界は「空中に浮かぶ遺跡群」や「溶岩の中の空洞」といった、非現実的で広大な空間になっている。 コミック風のイベント表現 ストーリー進行上の、多くの重要なシーンでは、漫画を読み進めていくような形式でシナリオが展開していく。 1コマずつ画面一杯に大きく表示され、○ボタンかタッチスクリーンのフリック操作でコマを進めていく。 ×ボタンで前のコマに戻ることもできる。うっかりメッセージを読み飛ばしてしまった場合や前のシーンを見直したい場合に便利。 コマによっては、複数の絵を立体的に重ねて表示することで一枚絵のように見せているものもある。 Vita本体を傾けると、コマ(というかページ全体)の向きも傾く。これにより、前述の「複数の絵を重ねて表示しているコマ」は、手前側に表示されている絵と奥側に表示されている絵の距離感がより分かりやすく、立体的に感じられたりする。 その他 その他のアクション □ボタンで通常攻撃のキックを行う。地上キックはボタン連打でコンボになり、後述のレベルを上げればコンボがより長く発展していく。 前面タッチスクリーンをフリックすると回避移動ができる。空中回避も可能。 △ボタンを押すと強力な必殺技を発動できる。左スティックとの組み合わせでいくつかの必殺技を使い分けられる。必殺技は一度発動すると、一定時間が経過するまで再発動はできない。 収集・成長要素 各能力ごとにレベルが存在し、任意の能力に「プレシャスジェム」というものを注ぎ込んでレベルアップすることで、能力を強化していく。 強化項目は、体力や回避アクションや通常攻撃コンボ数といった素の能力だけでなく、重力操作の落下速度やエナジー持続力や、各重力操作能力ごとの強化も行える。 各能力のレベルには上限が設定されている。ストーリーを進めたり街を復旧させることで「人々からの評判」が上がると、能力強化のレベル上限が解放されていく。 ジェムはマップ上のあちこちに配置されており、これらをかき集めることが一つの収集要素になっている。 後述のチャレンジミッションでもジェムを入手できる。 街の復旧とチャレンジミッション 街の所々には壊れて動かない設備などが存在し、ジェムを一定量消費することで、これらを復旧させることができる。 街を復旧させる度に、何らかのチャレンジミッションに挑戦できるようになる。また、先述の通りキトゥンの評判も上がる。 チャレンジミッションは、ゲームクリアに必須ではないミニゲーム的なやり込み要素。本作の重力アクションの一つに焦点を絞ったミッションが用意されている。 制限時間内で敵(ネヴィ)を倒し続ける『フリーバトル』(敵を一定数倒すと制限時間延長)、チェックポイントを経由して目的の場所へ到達する時間を競う『タイムアタック』などオーソドックスなものから、重力グラブで人を目的地へ連れていくものや、技を重力スローに限定したフリーバトルなど多岐にわたる。 どのチャレンジミッションにもスコアの要素があり、指定されたスコアを達成することで大量のジェムがゲットできる。 ネットランキングにスコアを登録できるので、これで世界中のプレイヤーと競うことができる。 時空の旅人 サブイベント。マップの特定地点に所々存在する謎の人に話しかける度に、専用のストーリーが少しずつ進展していく。 このサブイベントを進めていくと、本作の世界観の核心に迫るような設定が判明する。 普通はまず立ち寄らないような場所にこっそり居ることが多く、時空の旅人を発見することが一種の探索要素になっている。 着替え ゲームの途中で、ストーリーの展開上新たなコスチュームに着替えて行動することになる。 更にゲームを進めると、寝床である「土管の家」にてコスチュームを自由に選べるようになる。 後述のDLCで新たなコスチュームを入手することもできる。 ダウンロードコンテンツ 「新規コスチューム1つ、新規サイドミッション(サブイベント)前後編、新規チャレンジミッション2つ」がセットになったDLC「コンテンツパック」が、第一弾~第三弾の計3つ配信されている。 DLCのサイドミッションを進めることでもキトゥンの評判が高まり、能力のレベル上限がアップする。 全能力を限界まで上げるにはDLCが必須。 参考動画 + 4Gamerによる紹介動画 4Gamerによる紹介動画 評価点 重力操作による浮遊感や移動の爽快感。 建物の壁や橋の裏等どこにでも立てるし、空に向かってでもどこへでも落ちていける。若干慣れが必要だが、その分自在に操れるようになったときの爽快感は格別。 長距離の移動手段として非常に快適であり、広大なフィールドを行き来することを苦に感じさせない。 移動はとにかく自由。画面に映っている場所ならどこにでも行けると言っても過言ではない(*1)。 この自由度の高さから、街の中の色々な場所を探索してみたいという意欲を掻き立てる。 街の作り込み。 街自体が1つのダンジョンと言えるほどに広く構造も複雑なため、上記の重力アクションも相まって「ただ街を散策しているだけで数時間経っていた」と言うこともザラにある。中でも最後に訪れる街「ヴァン・ダ・センタリアレ」の広さと複雑さはハンパではなく、隅々まで回るにはリアル時間で半日かかるとまで言われるほど。 街にはそれぞれ独自の特徴を持たせてあり、視覚的にも楽しませてくれる。また、全ての街がシームレスでつながっており、フィールドとしての広さは相当なもの。 高低差も多く、そこを重力操作でかけ上ったり、逆に高所から落下するのも楽しめる作りになっている(高所から落下してもダメージは無い)。吹き抜けになっている場所もあり、徒歩で移動するのが面倒なら重力チェンジでショートカットもできるので、ストレスはほとんど無い。 街を探索してのジェム集めは、普通なら作業になりやすいところだが、上述の移動の自由さや街自体の高低差の作りを楽しみながら集めていけるのでさほど苦にならない。 グラフィック Vita(初期型)の有機ELディスプレイの発色の良さから、街の独創的な雰囲気を美麗に表現している。 BGM 田中公平氏によるBGMはどれもお洒落。作品および街の雰囲気にマッチしており評価は高い。 キャラクターの魅力。 主人公『キトゥン』は記憶喪失という設定(*2)ながら、明るく元気に振る舞い、少しドジながらもヘキサヴィルの人たちのために奔走する姿は好感が持て感情移入しやすい。 サブキャラもキトゥンと同じ力を持つ謎の女性『クロウ』、トラブルメーカーの警務官『シドー』、世界の創造主を自称する老人『ゲイト』など、個性的で濃いキャラが多く印象的。 賛否両論点 日本語音声ではない。 本作のキャラクターはこの世界の言語を使う。そのため本作の独特な文化や風俗にマッチして没入感をもたらしてくれる。 一方でアクションメインであるため、字幕だといちいち文字を追うことができない。 問題点 ボリュームが少ない。 特にストーリーミッションだけ追っていくと結構早く終わってしまう。ミッションの内容自体はバラエティに富んでいるとはいえ…。 またシナリオは伏線もほとんど回収されない。さも「次回に続く」と言わんばかりの終わり方で、未解明の謎が残るのはやはりモヤモヤする。 のちに外山氏が語ったところによると、もともと一作完結として制作していたが、PS3からPSVitaにハードが変更になったことなどにより、ストーリーを途中で切ってリリースせざるを得なくなってしまったとのこと。内容的に見て、『2』の終章がその切られたストーリーと思われる。 一応サイドストーリーがダウンロードコンテンツとして配信されるなど、多少のフォローはされている。 ロードが長い。 起動時やセーブデータロード時、チャレンジミッションに挑戦する時には20~30秒近く待たされる。 またチャレンジミッションでは高得点を狙うためには何度もリトライする必要があるが、ミッション途中ではリトライできず、ミッション中断するか一度最後までやる必要がある。そしてどちらも長いロード時間を要するためストレスになってしまう。 バトルが単調。 バトルはだいたい前述の重力キック連打でなんとかなってしまう。 というよりも、まともに戦闘で使える攻撃手段が重力キックと必殺技のみと言っていい(グラブはオブジェクト数に制限あり)。戦闘では、相手の攻撃を重力操作などで回避しつつネヴィのコアを探して狙い撃つ(というか蹴る)形となる。 回避アクションの操作が前面タッチスクリーンのフリックなので、とっさに出しづらい。 そのため尚更、距離をとっての重力キックや重力グラブ スローという戦法に偏りやすい。 空中での素早い方向転換や位置の微調整といった、素早く細かい操作が困難。 ボタンをフルに使うためある意味仕方ないことかも知れないが、カメラ操作が完全にマニュアルで、敵のいる方向を正確に素早く向くことが難しい(重力キックは敵を多少追尾してくれるが)。 もともと重力操作で視点が変わりやすいので、戦闘中に敵を見失うと被弾率が格段に上がってしまう。 敵であるネヴィは、雑魚であっても弱点であるコア以外への攻撃は一切無効。コアは背中にくっついていたり全身にいくつもあったりするので、正確な狙い打ちが要求される場面も少なくない。にもかかわらず、細かい位置取りやカメラの調整がしにくいシステムになっている。 空中に浮かぶ敵は、狙いを定めて重力キックをしても、素早い移動で回避されてしまうことがある。こうなると、180度方向転換して再び仕切り直さなければならないのだが、その操作がなかなか手間が掛かり、重力キックを回避されることがストレスになりやすい。 重力スローによる飛び道具や必殺技を利用すれば安定して倒すこともできるが、重力スローは飛ばすオブジェクトを探さなければならず、持ち上げる操作もそれはそれで手間が掛かる。必殺技はあまり頻繁に使用できるものではない。 オプションでカメラ操作の速度を変更できるので、カメラ速度を最速に設定にすれば、これらの問題は多少は改善される。ただし慣れが必要な上、カメラの細かい調整は余計に難しくなる。 重力スライド中の操作が困難。 Vita本体をちょっとでも傾けすぎると大きく方向転換しすぎてしまい、かといってほんの少しだけ傾けようとすると全然方向転換してくれなかったりするので、上手く理想のラインでカーブすることが難しい。 重力スライドの速度は「通常速」か「超低速」かの極端な2パターンしか変更できず、ちょうどいい速度で滑ったりカーブすることができない。 比較的3D酔いし易い 評価点である「重力操作による浮遊感や移動の爽快感」の裏返しでもあるが、縦横無尽の世界観と前述のカメラ操作が相まり、人によっては(他の3Dスクロールゲームと比べ)3D酔いしてしまい易いゲーム仕様となっている。 重力エナジー 要するにスタミナ制であり、自由自在に飛び回るということはできない。 総評 「重力」を使ったアクション性の高さと斬新かつ独特な操作感には、細かな欠点も霞んでしまうほどの気持ちよさがある。 この気持ちよさは実際に触れてみなければわからない部分もあるので、新しくVitaを買う予定のある方はぜひ体験して頂きたい。 Vitaでおすすめのゲームソフトといえば、必ずと言っていいほど名前が挙がるタイトルの一つである。 余談 やたら長いサブタイトルは、スタンリー・キューブリック監督の映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』へのオマージュである。 2012年の日本ゲーム大賞を受賞した。 記事冒頭にあるように「グラビティ デイズ」が正しい読みだが、「DAZE」と言う単語があまり一般的で無い事もあり「グラビティだぜ!」と読まれる事が少なからずある。 英語版のタイトル名は『GRAVITY RUSH』。 2013年9月、TGS2013にて続編を示唆するメッセージトレーラーが公開された。 2015年12月10日にPS4版が発売された。 主な変更点としてはグラフィックの向上、ロード時間の短縮(長くても5秒ほど)、Vita版のDLC3種が最初から追加されている、問題点にも挙げられた回避アクションや重力スライドがVitaにはないL2ボタンやR2ボタンに割り当てられているため操作しやすくなっている、等。 なおパッドボタン(Vitaで言うタッチスクリーン)でも回避や重力スライドが使用できるため、Vita版のプレイヤーでも操作に違和感が出にくいよう配慮されている。 重力スライドについては方向転換が左スティック、ジャンプが×ボタンでも可能になったので細かい操作が効きやすくなった。 この他、本作の設定資料やイベント用などの各種イラストが閲覧できるギャラリーモードが追加されている。 2017年1月19日に、本作の続編であり完結編『GRAVITY DAZE 2 重力的眩暈完結編 上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』がPS4で発売された。
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