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時計の針が十二時を指し示した事で、聖杯戦争開幕までの沈黙――シンデレラの魔法は解かれた。 深刻な少女、渋谷凛をマスターに持つ怪盗シャノワールは、感覚で理解する。 主催者からの書類内容通り、魔力感知などの制限は解除されていた。 同時に、シャノワールが新たに懐から『予告状』を取り出す。 「何か盗むつもり?」 「フム。まず私の能力の詳細を説明するべきだね…… 予告状で盗むと宣告した『宝』の位置を必ず捕捉できる。一種のマーキングだ」 「………え。待って。それってつまり」 やや遅れて凛が目を見開く。シャノワールは、彼女の反応に微笑を浮かべた。 「当然『島村卯月』も捕捉が可能だ。例えば――彼女のサーヴァントに『君のマスターを盗み出す』と予告状を作る。 予告状に関しては……マスター、君が受け取っても構わない。予告状は誰かに確認して貰えればいいのさ」 怪盗らしさが極まった能力。 ある意味、逸話通りの――逸話に基づいた英霊としての真価を発揮させた性質なのだろうか。 相変わらずの悠々たる態度で自慢げに語るシャノワール。 だが、冷静に考えると『とんでもない』能力じゃあないかと凛は頭をかかえた。 「アンタ……その気になれば『セイヴァー』も『暁美ほむら』も捕捉できるワケ………」 「『島村卯月』は君にとっての『宝』であるから構わないが、奴を『宝』と呼ぶには私の信条に反する」 「違う、例えだから。なんて言うか……」 怪盗。 シャノワールの肩書だけが一人歩きするほど特徴的なせいで、凛も改めて思うのだが。 彼に関しては、もし怪盗『じゃなかったら』。何か別の在り方になっていたら、恐ろしい。 予告状の性質もそうだが。 邪悪かつ強力な『時を止める』という別次元レベルの能力を持つセイヴァーと遭遇した。 彼は――そんなセイヴァーと遭遇にしたにも関わらず。 さも平然と、熾烈な交戦をした様子も、傷一つ疲労もなく凛の前に帰還を果たしているではないか、と。 要するに。 怪盗の美学なんてくだらないプライドを抱えなければ、その気になれば恐ろしい力を発揮する。 正真正銘の『強者』に属する英霊なのだ。 そう、怪盗だから。盗む事だけしないから良いかもしれないが…… 凛の不安を読み取れていないシャノワールは、首を傾げつつ。話を続けた。 「ただし制約がある。私も確認の為、幾つかの予告状で『実験』をした」 実験。 曖昧に受け流していた銃火器に対する予告状も、シャノワールの『実験』の一環だった? ならば、凛もどこか納得できる。 シャノワールは香水の匂い漂う予告状を、凛に差し出しつつ言う。 「まず、予告した『宝』を盗み出した時点で、マーキングは解かれてしまう」 あくまで盗む為のマーキング機能。 役目が終われば、自然とそうなってしまう。凛も頷く。 「次に――『宝』となる対象を私自身が認知する必要がある」 逆を言えば。 『島村卯月』や『白菊ほたる』……更に言えば『暁美ほむら』も。シャノワールが捕捉した存在なら構わない。 凛は一つ尋ねた。シャノワールが受け付けるかはともかく。 「じゃあ。セイヴァーの宝具も? 思ったんだけど、サーヴァントの宝具も盗めたりはできない?」 「君はなかなかの発想を持っているね。残念だが……セイヴァーの宝具に関しては不可能だ。 私が思うに、セイヴァーの宝具は精神の具象化に近い。恐らく、私が予想する『もう一つの宝具』も 『形あるものではない』。だが『形あるもの』ならば盗み出せる」 形ない宝具……そういうのもある訳か。凛は再び悩める。 「最後に――新たに『予告』を配布した場合、前の『予告』で行ったマーキングは自動的に効力を失う」 「でも『銃火器』みたいに複数のものを、まとめて宝扱いには出来るよね」 「アレはともかく、一つの予告状に複数ターゲットを予告するのはスマートではない」 「ああもう。予告する宝は『一つ』に限る、ね」 怪盗のプライドが邪魔しているのか、上手く嵌っているのか。 とにかく。凛の想像以上に、シャノワールが持ち合わせた技能は優れている。 最も、直接的な戦闘能力が特出している訳ではないが。起用性能に分類されるのだろう。 「そういう訳だ、マスター。この『予告状』を受け取って欲しい」 先ほどから差し出して見せているのは、話の花をつける為ではなかったのか。 いや、ちょっと待とう。凛は、胡散臭く差し出された『予告状』を睨みつけていた。 話の流れから、これが『島村卯月』か『白菊ほたる』を盗む予告ではないかと普通想像するが…… しばしの間を保って、凛が口を開く。 「言っていい?」 「なにかな?」 「これ……『アヤ・エイジア』を盗む予告状でしょ」 シャノワールは目を見開いて感心した振舞いで、何故か嬉しそうな様子である。 「やはり、君は探偵に向いているかもしれないぞ、マスター。中々の推理力だ」 「推理とかじゃないから。アンタの性格が大体わかってきたんだよ」 人は傷つけない。怪盗であるから命は奪わない。 例え、邪悪の化身たるセイヴァーであっても『そうする』と豪語する面倒な英霊だ。 であれば。 このタイミングでシャノワールが盗むと予告せざる負えない対象は何か? と考えれば。 猟奇殺人犯に『犯行予告』ならぬ『殺害予告』されてしまったマスター……『アヤ・エイジア』。 険しい表情の凛を見て、シャノワールは「フム」と唸った。 「私も考えて予告状は出す。『島村卯月』と『白菊ほたる』を対象とした予告状を出さない理由を説明しようか」 「……一応」 「まず、セイヴァーは討伐令をかけられるほどの相手だ。私と手合わせ程度の交戦でも『本気』ではなかっただろう。 第一に。『時の静止』に対応できるサーヴァントでなければ、戦いについても行けない」 「それって二人のサーヴァントが、私達と同盟を組んでくれたらの話だよね。 少なくとも、卯月のサーヴァントは……怪しいと思う」 実際、卯月は高校を欠席している状態。 ひょっとすれば、彼女の事情を無視して連れ回している非常識な輩かもしれない。 卯月を無為に扱う――それこそ精神的に追い込まれた状態を放置する、セイヴァーに似通った邪悪。 ならばこそ、卯月に関しては凛も最優先に接触したい。 だが、シャノワールは落ち着いた様子で、思わぬ事を凛に告げた。 「やはりそうか。マスター。君は『我々の状況』を理解していないらしい」 「……私達の?」 「同盟の下りも確かに理由には含まれる。だが、私の場合――その二人を危険に巻き込まない為 『あえて』予告状を出さない。そのつもりだ。『今はまだ』二人に接触するのも避けた方が良い」 「ごめん。全然意味が分からないんだけど」 怪盗は冷酷に事実を述べた。 「―――我々はセイヴァーに狙われている」 「……え?」 狙われている? 一瞬、何故なのか本当に分からなかった。頭をフル回転させて、凛はハッとする。 「セイヴァーの『時間停止』をどう切り抜けたの」 ようやくか、とシャノワールは満更でもない笑みを浮かべて、さも当然の如く教えた。 「奴の『支配する時間』に『侵入』した。先ほどのセキュリティの侵入と同様に」 「同じじゃないよね?」 侵入。 簡単に建物の侵入なんてコソ泥ほどの例えではなく。 鮮やかに解き、侵入してみせたパソコンの類から『空間』への侵入まで。定義は案外広い。 シャノワールの宝具にソレがあると、凛もある程度把握していたが…… つまり、シャノワールの存在。否、彼の宝具がセイヴァーにとっては警戒するべき脅威であり。 通常ならば対処できない『時間停止』を打破する天敵。 最優先で始末する存在になっているのだった。 だから『狙われている』。 凛達がセイヴァーを狙う様に、セイヴァーも凛達を狙っている。 そんな状況で卯月やほたるを巻き込む訳には…… 「そして――逆に我々の存在を二人に知られる訳にはいかない。君がそうであるように。 二人が聖杯戦争の当事者であれば、心配し、どうにか君に接触しようと試みることだろう」 彼女らは、凛達がセイヴァーに狙われている事を知らない。 討伐令を把握しているだろうが、彼女たちはセイヴァーの能力などを危険性をまだ理解しきれていない。 皮肉だが……確かに。シャノワールの提案通り『今は』卯月とほたるとの接触を避けなければ。 そうなると―― 「『アヤ・エイジア』と仲間になれるのかな」 「どうだろうね。ただ……元より彼女の存在は、他マスターと比較して目立ち・狙われやすい立場にある。 例え『犯行予告』がなかったとしても、彼女のサーヴァントはある程度の想定をしていた筈さ」 「同盟を受け付けそうってこと」 もう一つ。シャノワールは付け加えた。 「ひょっとすれば彼女の歌が、セイヴァーに通用するかもしれない」 「……冗談?」 「冗談半分ではない。可能性の話さ」 「でも相手はサーヴァントで『邪悪』なんでしょ。『歌』なんて通用するの?」 「マスター。アヤ・エイジアの歌は『感動』を起こすものではない」 凛は顔を上げる。感動ではない? でも。凛はテレビやネット動画で見た彼女のコンサートで、涙を流し、あるいは失神を起こすファンの姿を見た。 故に『感動』による現象だと思いこんでいた。 シャノワールが尋ねる。 「君も彼女の歌をどこかで聞いたなら、その時。涙を流すなど自らの身に異変はなかっただろう?」 「あ……うん。プロだから上手いなって思った。でも特別変わった事は無いかな」 「彼女の歌は『特定の脳』にダイレクトな刺激を与える。『ただの』人間が持つ技術ではないが、彼女にはソレが可能だ」 即ち、凛が『特定』には含まれていない。そして、セイヴァーはソレに含まれている。 「彼女はあるインタビューで答えていたよ。―――『世界でひとりきり』と感じる者の脳を揺らすと」 成程。十分な根拠だ。 邪悪であるが故に、許されざる悪だからこそ『ひとりきり』。 孤独だからこそ、彼女の歌が効果あるかもしれない、と。しかしながら希望論だ。 何にせよ、シャノワールはマスターたるアヤ・エイジアの殺害予告を阻止するべく行動は起こす。 凛は、思案した後に答える。 「分かった。予告状を受け取るよ。ただ一つ『条件』があるんだけど――」 ☆ 孤独の歌姫の美声を『赤い箱』の魔の手より頂きに参る 怪盗シャノワール ★ 「ええ、わかったわ」 ホテルの一室で端末の電話を切るアヤの様子は、不自然なほど落ち着いていた。 こんな時間に。とは言え緊急の連絡だから仕方ない。 明日のテレビ局は、最終的に中止せずキッチリ出演するのが決定された。 何となく、そういう予感がした。否、何だか変にアッサリ決まったのにどういう訳か。 怪しいと言えば怪しいのだが。 実は裏でサーヴァントが手招いていると考えれば、案外納得できる程度の違和感である。 アヤは一人、何か考え込む。今後の方針や、聖杯戦争への不安とかではなく。 多分……きっと『そうさせた』のはセイヴァー。 証拠も無い。勘でしかないが、何故だろう。彼ならそうするという感覚を理解できたのだ。 全てはセイヴァーの手筈か分からない。だけど、変に事務所の人間がアヤの居場所を探ろうとして来たのには異常さがある。 流石に、自分でテレビ局入りはすると警戒し、端末の電源も落としてある。 もしかしなくても……事務所の人間を『掌握』されている。 それがセイヴァーである確証はないが。確実に敵サーヴァントの手が及んでいた。 果たして、怪盗Xは律儀に夜までアヤを狙わないだろうか? その時。 「……アヴェンジャーさん?」 試しに虚空を呼びかけたが、アヤに返事をする者はいない。 今何かが起きた。 アヤ自身、歌以外で特別な能力を持ち合わせてないが、魔力消費の感覚だけはどことなく理解していたのだ。 それは先ほど。0時を回った頃合いに、アヴェンジャーが戻ってくるまでに似た感覚が発生したから。 「………」 彼女は、アヴェンジャーが如何なる戦闘を行ったかも知らないが。 アヴェンジャーが『どんな英霊』かは多少の理解をしている。 であれば、彼がどのような手段を選ぶのかさえも…………アヤは大きく息を吸った。 ☆ 『予告状』で探り当てたアヤ・エイジアの居場所は、ある高層ホテルだ。 時間帯が問題だ。シャノワールが舞い降りたのは、ホテルの屋上。ビル風が吹きつける。 宝具を短刀を手に、彼は言う。 「早ければサーヴァントが私の魔力を感知しているだろう。用心したまえ、マスター」 「覚悟は出来てる」 そして、マスターの凛の姿もあった。 予告状を受け取る条件として、自分も連れて行くように凛が申し出したのである。 シャノワールを疑っている訳じゃあない。 実際に、同盟や交渉をするのにシャノワール任せにし マスターである自分が出向かないのは『安全』だが『誠意』としてはどうなのか。 彼女はそう思ったのだ。 迷いなくシャノワールが、ホテル内部に通ずる扉に短刀をかざせば、先ほど学校に侵入した通りに容易く施錠が解かれた。 彼らは非常階段に出る。 そのまま下の階層の踊り場にある扉を開ければ、最上階のラウンジを目にする。 客室は無い。シャノワールがチラリと薄暗い廊下を観察し、監視カメラを捉えた。 「このまま非常階段を下ろう。マスターが監視カメラに映っては都合が悪い」 「カメラ……客室にはどうやって?」 「何も君が客室に侵入する必要はないさ。アヤ・エイジアを客室からおびき出す……そのプランで行こう」 「悪知恵が回るね」 「フフ。怪盗の機転だよ」 存外それしかないと凛も判断できた。ただ……凛が不安を覚える最中。 ガチャ 非常階段に面した扉が開かれる音が響く。 当然、凛たちの居る最上階より下階の扉が開かれた。『こんな時間』に普通の人間がここを開けるだろうか。 紛れもない。サーヴァントだ。 アヤ・エイジアのサーヴァントであるかは、まだ断言できない。 シャノワールは咄嗟に警戒をするが、凛だけは冷や汗を浮かべつつハッキリと澄んだ声で。 「そこにいるのは、アヤ・エイジアのサーヴァント?」 「ま、マスター」 あまりの行動にシャノワールが動揺するも、凛は必死に己を落ち着かせていた。 「私達は戦いに来たんじゃない。だから話すよ」 一方で相手が返事をする気配はなかった。 シャノワールはアヤ・エイジアの位置を正確に探るが、彼女はもう少し下の階層に居る。 凛は話を続けた。 「聖杯は求めてない……これは本当。願う事は私にも、セイバーにもない。 ただ、彼女……アヤ・エイジアが、人が殺されようとするのを見過ごしたくはないから――」 静かに、意を決して凛が踊り場から移動し、階段を降りようとした瞬間。 時が止まった。 変な話。この聖杯戦争で時の介入は頻繁に発生していたが、シャノワールはこの『タイミング』に違和感を覚えた。 即座に魔力を付与した予告状を手元に出現させる。 不思議にも、奇妙な話だが、この『時の静止』にセイヴァーとの酷似を感じていたシャノワール。 だが、時の静止のレベルはセイヴァーよりは下回っている。 宝具で『侵入』するシャノワールは、空間の感覚で理解していた。 セイヴァーではない。違う……にも関わらず。 シャノワールの予感は的中する。 下の階層より無数のナイフが凛にめがけて投擲された。即座に予告状をナイフと同数分投げつけ、攻撃に対応する。 静寂な『静止した時間』で、小さく息を飲む音が聞こえた。 そして――動き出す。 「―――ッ!?」 眼前でナイフと予告状がぶつかり合うのに、凛が驚く。 シャノワールが自然と、凛を押しのけ下階層を確認するが「まさか」と呟いた。 時の静止……ナイフの攻撃…… 酷似しているものの。おぞましい邪悪な気配は感じられない。 「せ……セイバー。今のなに……」 凛はその場でへたり込んでしまう傍ら、シャノワールが念話で答える。 『時間停止だ。マスター、嫌な予感がする……何かセイヴァーと似通っている』 『う、嘘。そこにセイヴァーがいるの』 『断じてセイヴァーではない。だが――』 念話を続けながらシャノワールは水の魔力を静かに発動させた。 水が静かに床へと滴り続け、自然と段差を蔦ってゆき、着実に下へと落ちて行く。 一方で、姿は確認出来ない状態だが、鮮明に敵サーヴァントの声だけは聞こえた。 「聖杯を求めないなら――今の攻撃を避けて終わらせるべきじゃあないか?」 若い青年らしい声色だったが、やはりどこか『奴』に似た雰囲気を漂わせる。 シャノワールは険しい表情で姿なき敵に対し告げた。 「逆に言わせて貰うが、君こそ私のマスターを狙った。私を攻撃すれば事足りた筈だ。それこそ聖杯を求めているならば」 「随分な屁理屈だな。……ああ、分かった。こうしよう セイバー、お前だけが降りて来い。小細工を仕掛けるものなら即刻攻撃する」 敵からの提案だ。 元より、凛たちは争いに来た訳ではないが……先ほどの攻撃は敵意があるとしか思えない。 最早、同盟以前の問題だ。凛はチラリとシャノワールを伺う。 『絶対「罠」の気がするんだけど』 『そうだろう。相手は我々をいかに制圧するかのみを考えている』 『逃げた方がいいよ。時を止められたってセイバーは動けるんでしょ?』 『だが。確かめなければならない』 シャノワールが一つ問うた。 「一つだけ確認させて貰う。君は討伐令をかけられたセイヴァーの『関係者』か?」 不自然な間を残し、相手は静かに返事をする。 「いいや、違うが………何故そんな確認をする必要がある?」 「召喚媒体の原理さ。召喚されたサーヴァントの所縁で、彼の関係者が連鎖的に召喚される可能性もなくはない」 「ほう? 所縁ねえ」 意味深に関心を抱いた振舞いを思わせる言動をする彼だったが、シャノワールは僅かに鳴る金属音を聞き逃さない。 音色は――凛に投擲されたナイフの音だ。 手元に用意している。再び攻撃をしかける算段に違いない。 瞬間。 シャノワールが魔力で発生させた水面。下の階層まで滴っている水を『凍結』させた。 彼のいた異世界において、水の魔法は『氷』も含む類。 故に水のある箇所を目に見える速度で氷の造形美と変貌させる。一見、足の踏み場もない。 もし、敵サーヴァントの足元に水が広まってあれば、身動きすら叶わない。―――普通であれば。 「攻撃をしかけたな!」 相手の怒声と共に攻撃が――いや、攻撃ではなかった。 ナイフが投げつけられたのは『壁』である。シャノワールが認識する範囲の踊り場から、無数のナイフが壁に刺さり。 『ソレ』を足場にサーヴァントは移動してきたのだ! シャノワールは息を飲む。 敵の予想外の手段に対してではなく、敵の姿――彼の救世主に酷似した青年に。 凍結状態の階段を避け、ナイフから跳躍した『救世主』でない『復讐者』は吠えた。 「無駄だァッ! 射程圏内に入ったぞ、セイバー!!」 無論、シャノワールも予想した青年からの攻撃を恐れ、短刀ではなく杖の方を構えたが。 救世主と同じ精神の『像』が、復讐者の影より現れた刹那。 時を停止する必要も無く、確固たる俊敏性で『像』の拳がシャノワールに叩きこまれた。 復讐者はシャノワールの『弱点』を読みとっていた。 単純な話。 シャノワールの器用な技術力は優れてはいるが『決定打』としては致命的に欠ける。 あの救世主の猛襲に『対応』できるが『上回る』事ができない。 つまり、接近戦――古典的な肉弾戦は不得意なのだ。精神の『像』によるラッシュを耐え抜けない! 「セ――」 凛が、攻撃により転倒したシャノワールを呼ぼうとした矢先。 彼女にナイフの鋭利な先端が襲いかかる。 邪悪の化身に酷似したアヴェンジャーは冷酷に凛へと凶器を向けていた。 一瞬で刃に喉元を切り裂かれるか、心臓を貫かれるか。凛は死を覚悟する他ない状況。 アヴェンジャーも、シャノワールを殺すよりも無力な少女を殺す方が早いと判断していた。 無駄なことはしない。だから、そうしようとした瞬間。 アヴェンジャーの体に衝撃―――否、肉体に異変が発生したのに手元からナイフが零れ落ちる。 全身の震え。何よりも、冷酷無比な所業を下す彼の瞳から涙が溢れた。 遠くから聞こえる歌声。 どうにか両手で耳を塞ぎながら、アヴェンジャーは取り乱し叫ぶ。 「アヤアアァアアアアァァアァッ!!!」 アヴェンジャーは脳内がグルグルと渦を巻き続けて、平衡感覚を失い転倒してしまう。 必死にアヴェンジャーは考えた。最早、思考を正常に回せるかも怪しい。体もロクに動けないが、このままでは無様に脱落だ。 『何をしてやがるッ! こんな時に歌っている場合か……!!』 サーヴァントにも関わらず最悪の昏睡状態手前なアヴェンジャーの念話は、アヤに届いたらしい。 歌は止まないが、彼女はしかと返事をした。 『アヴェンジャーさんこそ何をしているの?』 『イカレ女がッ! 歌を止めろ!! 敵サーヴァントに殺されたくなければなァ!!』 だが、悠長に待っている余裕もないのだ。 床に落ちたナイフを視界に入れたアヴェンジャーは『像』――スタンドの腕を出現させ、掴もうとする。 念話に応じてたアヤは、少し間を開けてから。 『今のが「嘘」だって、よく分かったわ』 スタンドの腕は消えかかっており、ナイフを掴むことすらままならない。 善人じゃあない。世界でひとりきりの救われる事も無く、彷徨い続けた亡霊。 アヴェンジャーがそうだと最も理解しているのは、皮肉にも彼のマスター・アヤ以外存在しなかった。 嗚呼、そうだ。そうだった! この女は自分さえ良ければ、他はどうでもいい。クソ野郎だ!! 『元居た世界に戻れれば』どうでもいいって訳だ! 残念だったな! コイツらは俺が既に攻撃した! 信用なんかしない! アヴェンジャーが渾身の力で自らの手にナイフを握りしめようとした――― ★ 深夜のホテル内だ。 従業員もよっぽどがなければ徘徊しておらず、宿泊客も就寝する頃合い。 アヤの歌声で通常ならば誰しも何らかのアクションを起こしかねない。 しかし、ソレはありえない。 誰もを魅了する歌声――実に『聞こえの良い』表現だ。 けれども実体は――『誰もを支配する歌声』と呼ぶに相応しい技術である。 やろうと思えば彼女は、誰にも妨害されることなく刑務所から脱走する事だって叶うのだ。 従業員や宿泊客は目覚めるどころか、彼女に支配され、ただの人形状態にあった。 故に、アヴェンジャーの叫びはハッキリとアヤにも聞こえる。 とは言え『間に合ったか』どうかは不安だった。 アヤが駆け足で非常階段の扉を開け、凍結状態にある階段を目の当たりにしてハッとする。 恐る恐る様子を伺えば、上の踊り場から緊迫の表情を浮かべた少女とアヤの目が合った。 明らかに場違いな、丁度アヤの顔見知りである『探偵』と同じ高校生くらいの彼女に対し、アヤが微笑む。 「えっと……大丈夫?」 まるで―――待ち合わせ時間に少し遅れてしまった。 そんな雰囲気で尋ねて来るアヤに、ある意味で少女――渋谷凛は困惑していた。 ☆ 「へぇ、アイドルさんだったの? こっちで活動はしてないのね」 「あぁ……はい。その、普通に高校生だったもので……その」 凛の動揺は解けること無く……むしろ一層困惑か疑心、と言ってしまうには申し訳ないが。 状況が状況なだけあって、会話もどこかぎこちない。 むしろ、事は良い方向に進んでいる筈。なのだろうが――異常過ぎる。 アヤ・エイジア。 彼女と普通に会話をしている。いや、聖杯戦争に関する会話をするべきなのだが、凛の緊張を考慮して アヤの方から、凛と何気ない会話を繰り広げている。 正直、凛も有難い部分もあった。 だけど――地位的にアイドルでも『まだまだ』な自分と世界的歌手が肩を並べている。 天と地の差を感じる場面。である……普通は。 しかし、異常だ。異常過ぎる。 屋上から侵入した凛の為に、彼女らは非常階段の段にベンチのように腰かけて、そこで会話をし続けている。 ……だけども。 彼女らの背後。 階段の踊り場にはアヴェンジャーが気絶したまま放置されている。 いくら、シャノワールが見張っているとは言え…… その踊り場で佇んでいたシャノワールがアヤに言葉をかけた。 「アヤ・エイジア。一つ聞きたい」 「答えられる範囲なら平気よ。怪盗さん」 「……彼。アヴェンジャーに関してだが」 「ああ、アヴェンジャーさん。怒ると思うけど……後で、私がちゃんと説明しておくから」 平静に答えるアヤに、流石のシャノワールも沈黙してしまう。 彼が尋ねたい部分はソレじゃあない。しかし、アヤに関して『異常』なのはその一点。 奇妙に落ち着いている。……いや、彼女は決して無感情な人間、ではないが際立った部分は少なからずある。 彼女自身、アヴェンジャーより優位にあるマスターだから? それだけではない。シャノワールは僅かに感じ取っているが、今は触れないでおく。 「彼とセイヴァーの関係は何か、教えて貰えないだろうか」 「私は知らないわ。アヴェンジャーさんも知らない」 「……そうか」 「勘違いしないで欲しいの。確かにアヴェンジャーさんは善人じゃあないし、悪人なのよ。 でも、こればっかりは嘘じゃないと思うの。知っていたら、もっと分かりやすい反応をしている筈よ」 と、アヤ・エイジアは普通に話す。 別に彼女が無理を述べている様子は無い。嘘でもなかった。 けれども、それは彼女の精神力が強いよりか異常、と呼ぶべきなのかもしれない。 アヤは一息ついてから、続けた。 「それで……同盟のことよね? 私は全然構わないけど」 慌てて凛が頷く。 「こんな事、自分で言ってしまうのも変ですけど。確かにアヤさんを助けたい……でもセイヴァーは危険で……」 「アヴェンジャーさんよりも?」 アヤの問いかけにシャノワールが答える。 「邪悪性に関しては、それ以上と言わざる負えない」 しばしアヤが間を開けた。 彼女の中で、掌握されたであろう自らの事務所の事やアヴェンジャーの事。 確証は不確か。だが、彼女の中では一つの予感を得る。 「多分だけど―――アイドルさんや怪盗さんが想像している以上に、危険な状況になっていると思うわ」 アヤがチラリとアヴェンジャーを横目にやった。 「セイヴァーさんとは直接会った事は無いけど……何となく、やりたいことが分かるの」 「『世界でひとりきり』だからですか?」 恐る恐る凛が尋ねる。 彼女が歌を響かせられる存在。彼の救世主も『ひとりきり』でしかない存在。 アヤは「ううん」と首を横に振った。 「ちょっと違う。明確な狙いなんて無いと思う。怪盗さんの事だって警戒してないのよ」 シャノワールも「まさか」と呟く。 「私は彼の宝具の一つを突破できるというのに」 「でも、怪盗さんだけを狙い続けるつもりはないのよ。私の事務所の人間を『掌握』したのだって同じ理由」 「………ふむ、保険か」 「そうね。きっと他にも手を打ってあるのかも。テレビ局の方とか」 凛は首を傾げたが、やや遅れて理解する。 保険。 何が起きても良い様に手を打つ……怪盗Xから犯行予告をかけられる前に、アヤの事務所の人間を掌握した。 とすれば、在る程度の『保険』だったのだろう。狙った訳ではない。「でも」とアヤが加えた。 「ただ聖杯を手に入れたいワケでもないのかしら。怪盗さんはどう思う?」 「一理あるだろう」 予想外の話に凛も尋ねた。 「どういうこと?」 「セイヴァーが私と交戦した際、本気ではなかったのは確かだ。 何より、元々は私を『仲間』に引き入れようとしていたようだった」 低俗で取る足らないと称していたが『悪の救世主』故に『悪』である怪盗を仲間に出来る、と。 ウワサの数を考慮すれば、同盟は一つの手段。 悪手ではない。 ただ『あの』セイヴァーが、討伐令にかけられるほどの英霊が『仲間』を必要とするのか? そもそも、聖杯獲得が目的なら『仲間』を得るよりも、倒す方が早い。 仲間が必要なのは――例えば凛やアヤのように聖杯獲得を方針に持たず、誰かの標的にされているような…… セイヴァーの行動は『不可解』だ。 聖杯以外の目的……? だとすれば、考察のしようがない。 強いて挙げるなら討伐令か。 『何故』セイヴァーが討伐対象に選ばれたのか。単純に悪なら他にも、猟奇殺人を行うXを選んだって良かった。 主催者側にとって厄介であるから? 凛がシャノワールに振り返る為、踊り場に視線を向けた時。 踊り場で倒れ伏しているアヴェンジャーの睨む瞳と合う。 先ほどまでの涙は嘘のように感じられた。凛が息を飲んだ矢先にアヤが話を続ける。 「……テレビ局入りまで時間はあるわ。マスコミの人達を避ける為に、自分で向かうって押し切ったけど。 どうかしら。最終的に、私がテレビ出演する頃にはきっとセイヴァーも現れる」 我に帰って凛が、アヴェンジャーの様子を伺ったが。 先の光景が夢らしく、彼は倒れ伏し――気絶したまま、の筈だ。自分の気のせいだったのだろうか。 何だか、嫌な予感を覚える。凛が言う。 「だったら―――私はまだ足りないと思います。 私達とアヤさん達で手を組んでも、セイヴァーやX以外が現れる場合を考えたら」 第一。 凛も察するが、この復讐者が果たして素直に凛と共同戦線を張ってくれるか。 つい前まで攻撃をしかけた相手。疑心よりもアヴェンジャーの性格が問題なのかもしれない。 むしろ、アヤがこうして現れた理由もソレが要因だ。 彼女はアヴェンジャーが他人を安易に信用しない悪人であると承知したから、彼女が代わりに凛たちと交渉している。 まあ。共闘が上手くいっても、混戦を切りぬけられない問題は解消されないのだ。 シャノワールも凛の意見に賛同する。 「先ほど私が言った通り、セイヴァー側も『仲間』を率いて現れる可能性もありうる。 やはり、圧倒的にこちら側の戦力不足と言わざる負えない」 「そうなのね。私も甘く考えていたつもりじゃなかったけど……」 状況は好転していなかった。 複数のサーヴァント、と曖昧に見ていたのが悪く。正しくは『複数の勢力』に狙われる可能性。 聖杯を『三つ』作れる状況下を考慮すれば、少なからず同盟を作るものが点在してくる訳で…… 現に、凛とアヤがそれに含まれた。 だからこそ、凛は頭をかかえる。 「ここから大変になりそう……私たちに手を貸してくれそうな相手に心当たりがない」 当然、卯月やほたるに関しては論外だ。幾度も上げるように『巻き込む方が返って危険』な状況だ。 となれば…… その次を思いつけないのが、凛の現状である。 アヤがふと凛に尋ねた。 「アイドルさん。気付いたんだけど、学校はどうするの?」 「学校……」 確かに凛は高校生で――こちらの世界でアイドルはやっていない。 何も疎かな意識だった訳じゃあないが、凛も指摘されて改めて考えた。学校へ向かう意味はあるのだろうか? 普通だったら、義務として向かうべきだ。 が。 聖杯戦争たる異常な状況下において……ましてや、卯月に関しては不登校状態だ。 彼女との接触を試みるには、確立が低過ぎる。変な表現だが――『そんな場合じゃあない』。 しかし、この先は? 他の主従と接触し、仲間を『更に』増やすにはどうしたら…… ★ 舞台裏。 平静に会話が繰り広げられていた最中に、アヴェンジャーからの念話がアヤの脳内に響いていた。 『―――アヤ』 怒っているようでも、苛立っているようでもない。 どちらかの感情がぶつけられる。アヤが想像していたよりも、アヴェンジャーの声色は落ち着いている。 むしろ、何か愉快そうだ。 『お前。そいつらを信用しているのか?』 アヴェンジャーは相変わらずの、何か皮肉った感情を含んだ物言いで問いかける。 一方。アヤは異なるものに思い耽っていた。 彼女は……実のところ『念話』が好きではなかった。 普通に会話する方が良い。 念話はまるで、自分の世界に誰かの声が響いているようで――正直『不愉快』だった。 『信じているわよ。アヴェンジャーさんが信じられない代わりに、信じてる』 すると、アヴェンジャーの笑い声が聞こえた。 アヤの中で反響するそれは、彼女にとって目眩を催すような感覚と等しい。 『嘘つけよ、このクソ女!』 アヴェンジャーの罵声は、憎しみではなく。嘲笑と皮肉さだけが込められていた。 鉄仮面を内に秘めたアヤが、アヴェンジャーに対し無言でいる。 故に、アヴェンジャーは一層言葉を連ねた。 『心を許すどころか「興味」すらない癖によく言う。俺が気付いていないと思ったか?』 『お前が階段で拾ったナイフは――やるよ』 『…………』 アヤは、アヴェンジャーのナイフを一本だけ拾っていた。 最初にシャノワールによって弾き飛ばされたナイフ。階段の途中で放置されたままだったソレ。 拾って――どういう訳か羽織ってきた上着の内ポケットに忍ばせている。 何故? 拾っておいて『損』ではない。 彼女はちょっとした用意をしただけ、自衛の武器、セイヴァーで言う『保険』のようなもの。 殺意があった訳じゃない。場合によっては使ったかもしれないが。 『隣のアイドルを刺す時は俺に教えろ。セイバーの魂を回収する』 アヴェンジャーが起きる素振りは無い。しばらく気絶を決め込むらしい。 そんな復讐者の行動に、不満を覚えなかったアヤ。 ただ。何故、わざわざ念話で伝えてきたのか。変な疑問だけは残っていた。 【B-2 ホテル/月曜日 未明】 【渋谷凛@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]無傷 [令呪]残り3画 [ソウルジェム]有 [装備]なし [道具]生徒名簿および住所録のコピー(中学、高校) [所持金]女子高生の小遣い程度 [思考・状況] 基本行動方針:セイヴァーを討伐する 0.これからどうする? 1.まだ仲間が必要。どうやって集めればいいのかな。 2.島村卯月、白菊ほたると何らかの接触をしたいが…… 3.アヴェンジャーはセイヴァーと関係ない? [備考] ※見滝原中学校&高校の生徒名簿(写真込)と住所録を入手しました 誰がマスターなのかは現時点では一切把握していません ※自分らがセイヴァーに狙われている可能性を理解しています。 ※アヴェンジャー(ディエゴ)のステータスを把握しました。 ※アヤ組と同盟を組みました。 【セイバー(シャノワール)@グランブルーファンタジー】 [状態]魔力消費(小)肉体ダメージ(小) [装備]初期装備 [道具]多数の銃火器(何らかの手段で保管中) [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:怪盗の美学を貫き通す 1.美学に反しない範囲でマスターをサポートする 2.セイヴァーを警戒する [備考] ※盗み出した銃火器一式をスキル効果で保持し続けています 内訳は拳銃、ライフル、機関銃、グレネードランチャーなど様々です ※アヴェンジャー(ディエゴ)の宝具を把握しました。 【アヤ・エイジア@魔人探偵脳噛ネウロ】 [状態]魔力消費(小) [令呪]残り3画 [ソウルジェム]無 [装備] [道具]ナイフ [所持金]歌手の収入。全然困らない。 [思考・状況] 基本行動方針:元の世界への帰還 1.怪盗Xに対する警戒 2.セイヴァー(DIO)の存在が気になる 3.凛たちは信用する。今のところは。 [備考] ※テレビ局の出演は決定されました。テレビ局入りは彼女自身のみで行うと伝えてあります。 ※セイバー(シャノワール)のステータスを把握しました。 ※事務所の人間の一部がセイヴァーに掌握されていると考えています。 【アヴェンジャー(ディエゴ・ブランドー)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]魔力消費(小)肉体負傷(小) [ソウルジェム]有 [装備] [道具] [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:聖杯の獲得 1.怪盗Xに対する警戒 2.どこかでセイバー(シャノワール)を始末する [備考] ※ホル・ホース&バーサーカー(玉藻)の主従を確認しました。 ※弥子&アーチャー(魔理沙)の主従を確認しました。 ※アイルがマスターであること把握しました。 ※アサシン(ディアボロ)に関する記憶は喪失してますが、時間停止の能力に匹敵する宝具があったと推測してます。 ※凛&セイバー(シャノワール)の主従を確認しました。 ※今は気絶したフリをしてます。
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VENUS 【ヴィーナス】 ※キャラクターとしての「VENUS」はヴィーナスを参照。 VENUS 概要 楽曲 オリジナル 版権カバー 関連項目 概要 REFLEC BEATから登場した、DJ YOSHITAKAとSota Fujimoriのユニット。 作曲・編曲をSotaが、ボーカルをYOSHITAKAが担当するというスタイルを取っている。 加工されたYOSHITAKAのテクノボイスに、Sota節全開のサウンドが特徴的な楽曲を作る。 REFLEC BEAT初登場時は版権曲の「Choo Choo TRAIN」をカバーしていたが、プレイを重ねていくうちに出現する隠し曲「Survival Games」が大きなインパクトでユーザーに衝撃を与えた。 それは、ジャケットが上半身裸のSotaとYOSHITAKAという構図が大きな話題となる。 VENUSの代名詞としては歌詞にもある「ウィザウチュナイ」である。 元々は「Survival Games」の歌詞の一節「without you tonight」が「ウィザウチュナイ」と聞こえることから、「VENUS=ウィザウチュナイ」とイメージが広まったのが由来。 この空耳は本人達も知っているようで、Twitterやイベントでも度々使っていたりする。 また「Far Away」にて「このままじゃウィザウチュナイ(実際の表記は「Without You Night」)」という歌詞があったり、YOSHITAKAがリーダーを務めるREFLEC BEATのチーム名に「ウィザウチュナイ」があったり、コナミ社内でも使っている辺り愛着があるのだろう。 その後も「Far Away」、「Brand New World」などのと人気作を産み出しアルバム「ZEUS#?」をリリース。 さらにはREFLEC BEATの筐体でデジタルライブツアーまで敢行するという快挙を達成しており、今後の動向が注目される。 派生ユニットにSotaとkors k#?によるユニット「BONUS」が存在する。 以前Yoshitakaからkors kに「VENUS三人体制にするぞ!」と声が掛かっていたこともあってか、colleteに収録された版権曲のカバー「WHITE BREATH」でついに登場した。 なお、DJ YOSHITAKAは2015年3月にKONAMIの第1製作部部長へ昇進しているため、製作ポジションの関係からか、今後VENUSとしての活動が難しくなる可能性が高い。 楽曲 オリジナル 曲名 ジャンル名 初出 備考 Survival Games 90 s ELECTRIC POP(ウィザウチュナイ-ツヴァイ-) REFLEC BEAT Far Away ウィザウチュナイ-トロワ- Wow Wow VENUS ウィザウチュナイ-クアトロ- Chu☆Chu☆Tonight ウィザウチュナイ-ペンデ- Brand New World ウィザウチュナイ pop n music Squeeze ウィザウチュナイ-ゼクス- 熱闘!BEMANIスタジアム 版権カバー 曲名 ジャンル名 初出 備考 Choo Choo TRAIN -VENUS MIX- REFLEC BEAT ZOOのカバー曲 1/3の純情な感情 SIAM SHADEのカバー WHITE BREATH T.M.Revolutionのカバー。BONUS名義 三日月 絢香のカバー 関連項目 DJ YOSHITAKA Sota Fujimori ウィザウチュナイ(シリーズ) ヴィーナス ZEUS#? [[]] スタッフ
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Venus Name Venus Shorthandle Venus Tag ⅤЁηЧ§ | name Homepage ○ IRC #venus Members SteamID REDMINE...STEAM_0 0 23605836 shinたん...STEAM_0 1 3665874 ToN...STEAM_0 1 24597481 ReadAlpha...STEAM_0 1 17355202 Holy...STEAM_0 0 10343625 luv...STEAM_0 0 24752310 riza...STEAM_0 0 25208259 yokuba...STEAM_0 0 6400257 gear...STEAM_0 0 17376002 1cemaN...STEAM_0 1 16734150
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VENUS 発売日 1997年8月27日 発売元 徳間ジャパンコミュニケーションズ TKDA-71206 ■ 01. VENUS ■ 02. VENUS~Phisical Sisters mix~remixed by T2ya ・ Yoshiaki Ohnisi ■ 03. DAN WITH THE WILD THINGS ~Live at SHIBUYA ON AIR EAST. December 15th 1996~ ■ 04. VENUS~Back Track~ all songs words music 千聖 arrange 千聖・重盛美晴・T2ya 戻る
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Venus / Tatsh+RayZY 繰り返す過ちにこの身を委ねたとしても。 絶え間なく降り注いでいた涙の夜に迷ってる二人がいた。 快楽へのフレーズ、満たされない反発のフェイズ。 吐息を押し殺した部屋、あなたを見失う… 奪いたい程に求め合えるなら傷つけあったとしても構わない。 あなたの夢に生き続けて行く、落ちて行く小さな写真の上 Venus just now you and me. Just fall in night. I'm telling lie. 'coz you are missing day and light. You're kissing night. Venus just now you and me. Just fall in night. I'm telling lie. Venus just now you and me.
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VENUS 【ヴィーナス】 KONAMI所属のコンポーザー DJ YOSHITAKAとSota Fujimoriの2人で組んだユニットで、第1作のREFLEC BEATが初出。 版権曲のリミックスとオリジナル曲の両方を手掛けており、主にSotaが作曲・編曲、Yoshitakaが作詞・ボーカルという担当。初出は初代REFLEC BEATの「Choo Choo TRAIN -VENUS MIX-」。 Survival Gamesのジャケット画像で多くのプレイヤーのド肝を抜いたことで、瞬く間に人気を上げていく。その後も人気作を産み出し、ミニアルバム「ZEUS」をリフレクサントラの付属CDとしてリリースして、リフレク筐体を舞台にデジタルライブツアーまで敢行するという快挙を達成。 代表作 原曲 曲名 初出作品 登場年 備考 Survival Games REFLEC BEAT 2010 上半身裸のジャケットがインパクトになっている、VENUS初のオリジナル曲HommarjuのREMIX曲が採用 Far Away REFLEC BEAT limelight 2011 解禁方法がエフェクト「ROSE」を装着してSurvival Gamesをプレイ…と少し変わっている。 Brand New World pop'n music Sunny Park 2012 初めてのポップン、まさかの キャラクター まで作られた Wow Wow VENUS REFLEC BEAT colette 2013 Squeezeを除くと移植機種数が1番多い Chu☆Chu☆Tonight REFLEC BEAT colette 2013 SOUND VOLTEX以外では初の難易度別ジャケットが存在する曲 FUJIMORI -祭- FESTIVAL REFLEC BEAT groovin'!! 2014 『また君に恋してる』『マツケンサンバII』『暴れん坊将軍[1]』を順序関係なくプレイしてEXTRAに…といまいち分からない解禁方法だった Thank You Merry Christmas REFLEC BEAT groovin'!! UpperDanceDanceRevolution 2014jubeat saucer fulfill 2014 クリスマスの時期限定でプレイ可能な曲2017/12/14よりいつでもプレー可能 MAGICAL SUMMER SMILE REFLEC BEAT groovin'!! Upperpop'n ラピストリアjubeat prop 2015 wacとの合作でイラストレーターはポップンチームの「ちっひ」 SAMBA de 恋心 REFLEC BEAT VOLZZA 2 2016 dj TAKAとの合作。ジャケットをよく見ると… NISHIMURA -祭- CARNIVAL jubeat Qubell 2016 S-C-UとU1との合作 LOVE IS BLIND-知らない街で Crazy for You- REFLEC BEAT 悠久のリフレシア 2017 WHITE HARDのみHARD以下とジャケットが異なる カバー・アレンジ曲 曲名 初出作品 登場年 備考 Choo Choo TRAIN REFLEC BEAT 2010 ZOOの楽曲カバー 1/3の純情な感情 REFLEC BEAT limelight 2011 SHAM SHADEの楽曲カバー 恋愛観測 -VENUS Mix- REFLEC BEAT groovin'!! upperpop'n music ラピストリア 2014 元々はPONファーストアルバム「Power of Nature」の特典音源として登場。曲の途中でHigh School Loveが混じったり、TAG・wacのボイスも。 SHION (VENUS Mix) pop'n music peace 2019 曲の途中でHigh School Love→MAX LOVEに変わるというフリーダムっぷり。TAG・wacのボイスも。 オリジナル参加曲 MUSIC BPM Lv CHAIN NOV ADV EXH INF NOV ADV EXH INF Squeeze 173 05 11 14 - 0519 1084 1532 - 無双※ 180 05 11 15 - 0745 1281 2341 - ※SOUND HOLICとの合作 アレンジ参加曲 MUSIC BPM Lv CHAIN NOV ADV EXH INF NOV ADV EXH INF Help me, ERINNNNNN!! -VENUS mix- 05 11 14 - - リンク
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「Venus」スコア&ムービーボード 1ページ目 「Venus」スコア&ムービーボード 2ページ目
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VENUS メーカー YOYOEMPIRE ベアリングサイズ ジャム大径 レスポンス シリコンパッド ボディ・リム材質 メタル 重さ 66.5g 直径 56.5mm 厚さ 41.5mm Venusの初代機です。後継機はここからどうぞ。 形状はAXから重量配分はプニルからパクりました みたいな機種。少し重めだけど実際それっぽい性能で困る(笑)。大きさ重さの割に傾きやすい気がするけど、形に慣れてないせいかも。個体差かもしれんがベアロックはそんなに固くなかった。 -- 名無しさん (2012-01-24 01 27 26) ↑に追記 それっぽい性能とは書いたけど、プニルの軽快さもAXのシャープな挙動も持ち合わせてはいないので、良いとこ取り出来ている訳ではない。ただ狙いがホリゾンタル性能だとしたら、それは上手く実現出来ていてかなりやりやすい部類だと思う。 -- 名無しさん (2012-01-24 06 05 13) 国産機種と比べてこっちを選ぶ人がいても不思議じゃない位ガチで使える。仕上げも綺麗だし、無理矢理ケチつけるとしたら、スプラッシュ模様がプリントなんで画一的でつまんない位w -- 名無しさん (2012-02-20 12 54 34) 名前 コメント
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出演回 メンバー 麻生奈未 田中沙斗子 安藤舞 只木絵美子 原田ゆうか 北沢まりあ 北山えり 寿美幸 リンク https //ja.m.wikipedia.org/wiki/VENUS_(1997%E5%B9%B4%E7%B5%90%E6%88%90%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%88)(VENUS) 名前 コメント
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venus 本垢・タッグ用 女神ハンサム・タッグ用 女神里菜 Twitter 応援bot8 女神御坂応援bot デビュー時期 プレイ回数 578 評価ポイント 495(90.54) 勝率 54.84% 人物像 botが複数存在するなど、みなから愛されるPLである 54% EX 2017-02-19 02 17 48 (Sun)