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【作品名】とらいあんぐるハート3 【ジャンル】(一応)エロゲ 【名前】高町なのは 【属性】魔法少女 【年齢】15歳 【長所】直接的な世界観の繋がりはないが後のアニメのリリカルなのはシリーズとなる原型とも言える作品 【短所】このなのはは普通に男子に恋心を抱く 【備考】小学校3年生だったが高校1年生になったので少なくとも15歳 vol.3 修正 vol.5 700
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《ぐるぐる/Twiddle》 #whisper 青の器用さを象徴するカードの1つ。 相手の攻撃前のクリーチャーをタップしたり、自分のトレイリアのアカデミー/Tolarian Academyなどの複数のマナを出す土地やマナ・アーティファクトをアンタップしたり、タップしている自分のクリーチャーをアンタップして奇襲ブロックしたりと色々使い方がある。 弱点は使い捨てのインスタントであるため、マナ加速にしろ防御にしろ一時的なものにしかならないという点だろうか。 しかし、精神力/Mind Over Matterや対立/Oppositionのように、この効果を何度も使えるようなカードには用途が多いので非常に強力である。 その軽さが功を奏し、ぐるぐるデザイアというデッキを生み出した。 タップ状態のパーマネントをタップしたり、アンタップ状態のパーマネントをアンタップしても問題ない。何も起きないが。なお、タップかアンタップかの選択は解決時である。 なぜか基本セットでの再録が飛び飛び。 リバイズド、第6版、第9版と、3の倍数回で落ちている。 「意訳」の象徴的にして代表的なカード。英単語の語感をも再現する意味でこうなったらしい。第4版発売当時に人気を博していた同名のアニメとは無関係。むしろそう突っ込まれるのを翻訳チームは気にしていたという。 主な亜種 衝撃/Jolt、ひきつり/Twitch(→キャントリップ) いたずら好きな魔道士/Trickster Mage(→スペルシェイパー) 夢の掌握/Dream s Grip(→双呪) 精神のくぐつ/Psychic Puppetry(→連繋) 日夜の苦役/Toils of Night and Day アンタップは時に複数のマナを出すパーマネントと共に悪用されるため、効果をタップのみに限定した亜種もある。 理性のゲーム/Mind Games(→バイバック) 万の眠り/Gigadrowse(→複製) 参考 カード個別評価:8版(8th) カード個別評価:7版(7th) カード個別評価:5版(5th) カード個別評価:4版(4th) カード個別評価:アンリミテッド(2nd) 誤訳/名訳
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imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Cephalopod Sentry.png) 静かな監視者達はノーンの種子中枢の中空を泳ぎ、新生の侵略の樹に干渉の兆候がないか監視している。 Silent observers swim through the air of Norn's Seedcore, watching the nascent Invasion Tree for any signs of interference. ファイレクシア:完全なる統一 【M TG Wiki】 名前
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431 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 1/14 :2011/05/04(水) 08 29 31.61 ID ??? 【―― 彗星】 「御協力、感謝します。ディアナ陛下、マリア女王」 「後の事はシャア社長にお任せいたします。ギンガナムが暴走しないよう、その手綱をよしなに」 「は、は、は……陛下は無理難題をおっしゃる。 それに今回のような件には、ギンガナムほどの覇気が合った方が良いと考えます」 ネオジオン社の社長室で、シャア=アズナブルは月の女王ディアナ=ソレルと ザンスカール帝国の女王マリア=ピァ=アーモニアを相手に、モニター越しの交渉を行っていた。 「そのジャック=ヘイルという男、邪念と情念に取りつかれたのでしょう。 シャア社長、貴方が人類のあるべき姿を導いてください」 「女王、それを行うのは老人ではありません。私は、若者達の力添えをしただけです」 秘書であるナナイが現れたのを期に、シャアは王女達との通信を切り、彼女が持ってきた書類に目を通した。 それはトレーズが代表を務めるロームフェラ財団が、オーストラリアのプラント再建に関し セツルメント国家議会に変わって参加することへの、推薦状が欲しいという内容である。 中々抜け目ない男だと、シャアは感心する。 今回の事件で、自律型AIを搭載したロボットへの風当たりは強くなるだろう。 ネオジオン社のモビルシチズンの売り上げにも影響が出ないとは言い切れない。 そこで、ロームフェラが持つMDをオーストラリア再興に従事することで、MWとの差を明確にしたいという腹積もりだろう。 もちろん、エネルギープラント完成後の利権も狙っているのだから、一石二鳥の一手と言うべきである。 「流石はトレーズ=クシュリナーダだ。戦いとは常に二手、三手先を読むものだな」 かく言うシャア自身も、プリベンター01・ヒイロ=ユイからセツルメント国家議会の企みを聞いた時 宇宙にいるジャック=ヘイル自身が、MW停止の鍵となる可能性を考え ザンスカール帝国が所有するエンジェルハイロゥを滑走路に転用し、地球に最速で帰還するという奇策を立案した。 ただしエンジェルハイロゥを移動させるための核パルスエンジンがザンスカール本国にしかなかったために 近くに駐留していたギンガナム艦隊の協力を得る為、ムーンレイスとも交渉が必要になったのである。 ゼブラゾーンは月の裏側にあるので、ギンガナム艦隊で足りなければディアナ親衛隊を借り受けることもできる。 「しかし今回の件、手痛い出費となりましたね」 ナナイは有能な秘書の顔を崩さずに、呟いた。 実際に出した損害額だけではなく、ムーンレイスやザンスカールに借りを作った事もネオジオン社には芳しくない結果だ。 シャアはその発言の中に、ギュネイに仕事を任せるのは早すぎたのではないかという彼女の含みを感じ取った。 「幹部の養成には金がかかるものだ。これぐらいは仕方あるまい」 高級革の椅子に身体を預け、シャアはナナイから視線を外した。 ギレン=ザビからこの椅子を受け継いだ時は、社長室の華美な(それでいてジオン独特の奇抜な)装飾に辟易したものだ。 執拗に社長室だけを狙うマフティーのお陰で、自分好みの部屋に作り替えることができたことだけは彼に感謝したい。 シャアは思考の脇でそんな事を考え、瞳を閉じながら会話を続けた。 「私の失敗なのだ。私は人を使うのが上手ではない」 「そんなことはありません。現にネオジオン社の社長ではありませんか」 「育て方が下手と言うべきかな? 私自身、ラルの元を飛び出してからは人並みな親というものを知らないからな。 一人で生きてきたツケだろう。自分が誰かに育てて貰った記憶が無いのだから、どうしても手探りになる」 シャアはそこで一旦言葉を句切ると、手を胸の位置で握り合わせ、その切れ長の目でナナイを見上げた。 芝居がかった仕草だが、シャアという男はそれが妙に様になる。 この男の半生そのものが芝居であったからかも知れない。 「私を助けてくれるな? ナナイ」 「はい、社長」 その答えに満足気に頷きながら、シャアは部屋の時計を見た。 そろそろエンジェルハイロゥがギュネイの元に届くころだろうか―― 432 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 2/14 :2011/05/04(水) 08 30 57.27 ID ??? 【―― 流星】 エンジェルハイロゥは地球への突入角度調整の為、ゼブラゾーン宙域を離れていた。 その間、地球へ向かうパイロットは休憩を、MSは修理・整備を受け、天使の輪の中でその身を癒している。 「カタギリ! 少年達のガンダムの修理は終わったか!!」 「応急処置だけどね。修理は終わったよ、グラハ…今はミスターブシドーだっけ?」 そんなエンジェルハイロゥを我が物顔で闊歩するグラハ… 「私は謎の正義の味方、ミスターブシドー! 決してグラハム=エーカー警視正ではない!! ブシドーだと言った!」 「あの人なんでいるの?」 「闘争を望むサムライだからに決まってんだろぉぉがぁ!!」 「うむ。機械による戦いなど言語道断! 機械などに戦いの先にある高みを掴むことなど不可能!!」 「魂ィィィィィィ!!!!」 「げぇ、コッチにもなんか居た!?」 ギンガナム、ミスターブシドー、呂布トールギスという フォアグラのソテーにトルコアイスを乗せて上から麻婆豆腐をぶっかけるような組み合わせに ガロード達は放置を決め込んだ。正しい対処法だ。 彼らに逐一ツッコミを入れるだけの力があれば、オーラロードが開けるだろう。 敢えてフォローするならば、グラハムは警察として動けないトキオの気持ちを汲んで ミスターブシドーの仮面を被ってゼブラゾーンへ駆け付けようとしていた矢先に、ギンガナムに拾われたという事情があったりするが。 逆に呂布トールギスなどは、ジャックの依頼でオーストラリアでデュオと戦いながら 今度はデュオの味方として地球に降りてMWレイと戦おうとしている。その姿は、戦争狂としての凄味を持っているとも言える。 ギンガナムは言葉とは裏腹に、ディアナ=ソレルにお褒めの言葉を頂きたいだけの番犬である。 「うー…相棒、今回だけはその頭で我慢してくれよな」 「ガンダムにジオン系MSの頭が付けられるのはある意味、伝統かも知れませんね」 「カトル、下手なフォローは無言よりも人を傷つけるんだぜ?」 「……ダサッ」 「だからと言って真実を告げればいいという訳ではないぞ、レイラ=ラギオール」 破壊されたデスサイズHの頭は、代わりに量産型ハンマハンマの顔が付けられていた。 エンジェルハイロゥに合流したプリベンター03・トロワ=バートンとプリベンター04・カトル=ラバーバ=ウィナーの二名は 上記のサムライ三人衆に比べて遙かに常識人である。多分。きっと。おそらくは。 「アレ? ヒイロは」 「キラの手伝いをしている」 カミーユの登場によってハッキングの痕跡を消す時間を失ったキラは、 敢えてネット上を逃げ回ることで自分が特定されるのを防いでいた。 同じ頃、MW計画について探っていたヒイロは、キラが同じセツルメント国家議会について調べていた事に気付いた。 そして、セツルメント国家議会軍の諜報部が躍起になってキラを追っている間に、 自分がキラの痕跡を消すことを提案、その作業に従事している。 その為、プリベンター01であるヒイロは本作戦に不在であった。 「五飛やゼクスさんもプリベンターなんだよな? なんで居ないんだ、デュオ」 「あの面子に五飛入れたら面倒くさいだろ」 < 絶好調であぁぁぁる!! < 武士道とは死ぬことと見つけたりぃ!! < 魂ぃぃぃ!!! 「あぁ……うん……」 「いや、納得するなよ。ヒデェ奴だな」 433 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 3/14 :2011/05/04(水) 08 32 20.51 ID ??? 「今日は五飛と妹蘭さんの結婚記念日なんですよ。ですから、五飛にはこの件は知らせていません」 「知らせれば、妹蘭が五飛を送り出してくるだろうからな……」 「"記念日の為に正義を為さない夫など持ったつもりはない!!"とか言われてな!」 「ええ!? デュオ、トロワ、そんな風に思っていたのかい!?」 全く性格が異なるガンダムパイロット達だが、集まると軽妙な会話を繰り広げ楽しませてくれる。 それも付き合いの長さか、あるいはガンダムパイロットという職種(?)だからだろうか。 流石はヒイロの仲間だ、とガロードは変なところで感心した。 そんな事を口に出したら、「お前の兄弟の方がよっぽどだろ」とデュオはツッコミを入れるだろう。 「じゃあさ、ゼクスは?」 「子安が二人いるのも面倒だろう?」 「トロワ、時々君の事がわからないよ……」 宇宙の心がゼクス不在の理由を伝える中、ガロードに対してパイロットスーツが投げ渡される。 大気圏突入で万が一の事故があった時、パイロットスーツがあるとないとでは、生還率が異なる。 いつもの服装でガンダムに乗りこもうとしているガロードとプリベンター02~04にパイロットスーツを与えたのは ガロードやデュオのジャンク仲間にして、ミスターブシ…グラハムの生息地である銭湯『サテリコン』の看板娘、パーラ=シスであった。 ちなみにサテリコンでのグラハムとの遭遇率はトキワの森でキャタピーorビートルと出逢う程度である。 「感謝しろよー。サテリコン放っぽり出してまで駆けつけてやったんだからな。 今頃シンのヤツ、一人でてんてこ舞いだぜ?」 「グラハム警視正がココに居るんだから、いつもより仕事楽なんじゃねーの、シン兄」 「あー…確かに」 「私はグラハムではない! ブシドーだ!!」 Gファルコンと合体することで、DXは安定して大気圏を突破する事ができる。 聞けばパーラにエンジェルハイロゥに向かうよう要請したのは、ヒイロであるらしい。 ガロードは兄弟達の心遣いに深く感謝した。 × × × × × 「んじゃま、さっさと行きますか。なんかプリベンターと被ってる組織があるみたいだし? 負けてらんねーよな」 「素直じゃありませんね。ゼロ=ムラサメの事を助けたいんでしょう?」 「ふ……オペレーションメテオはやはりこうあるべきだ」 三機のガンダムはエンジェルハイロゥを滑走し、地球へ向かう赤い弾丸と化した。 次いで、DX・Gファルコンとシルエットガンダム改がカタパルトに足を固定する。 シルエットガンダム改はミスターハムドーが借りてきたトキオが使っているものである。無論、無許可である。 「無茶すんなよレイラ。MSでの大気圏突入なんて初めてなんだろ? それに、相手はMWの大軍だ。こっちにお前をフォローする余裕があるかどうか……」 「元はと言えば私が泥棒しちゃったせいでもあるし、頑張るよ。心配しないで!」 「ガロードぉ、ティファに言いつけるぞ~」 「ええっ? 何を?!」 パーラを問い糾そうとしたガロードだったが、リーアムのカウントダウンに遮られた。 彼のカウントが0になると同時に、強烈な加速Gがガロード達を襲う。 宇宙に点々と燦めく星達が、細い銀の糸になったかと思うと、次の瞬間にはその輝きすら黒と混じり合っていく。 灰色の空間の中でただ一つ、青い、青い、母なる星がガロード達の目の前に両手を拡げ待っていた。 434 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 4/14 :2011/05/04(水) 08 33 55.35 ID ??? 「振り落とされるなよ」 「お前こそ突入角を間違うなよ」 ウェイブライダーの上に乗ったヤクトドーガの中で、ギュネイはふて腐れた顔を隠しもしなかった。 ヤクトドーガに大気圏突入能力がない為、ウェイブライダーをフライングアーマー代わりにして大気圏を突入することになった。 ギンガナム艦隊のMSは自前のバリュートを用意しているが、ネオジオン社のギラドーガやネオジャパンのノブッシの分までは 流石に用意されてはいなかった。しかしギュネイは黙って宇宙で待っていることもできず その為、こういう手段をとることになったのだが、どうにもカミーユとギュネイは相性が悪い。 ギュネイにはカミーユがシャアに目をかけられていることへの嫉妬もあったし、単純に苛立ってもいた。 ジャックに良い様に騙されて、その後始末をシャアに任せてしまった事への、自身への苛立ちだ。 その不機嫌な姿を温かく見守れるような懐の広さは、カミーユにはない。このカミーユは劇場版仕様ではないらしい。 だいたい、カミーユの方もこの「自分から強化人間に志願した」ギュネイという人間が好きにはなれないのだ。 『カウントダウン、10、9、8、7……』 「ギュネイ=ガス、出r「カミーユ、いっきまーす!!」 伝統のセリフを被せられたギュネイ。言い返そうにもGを受けている間に口を開くのは、舌を噛む危険がある為できない。 君は地味な嫌がらせから生き残ることができるか? 「次は我々だな」 「地球侵攻作戦はこぉでなくてはなぁ!!」 『侵攻ではありませんよ?』 「戦が俺を呼ぶのだぁぁぁ!!」 『君はMSに乗らなくていいのかい?』 無理矢理グラハムに連れてこられたビリー=カタギリが、明らかにスケールが違う一体に対して疑問を投げかけた。 呂布は、その3頭身の体型でMSに乗ることができるらしい。(参考Gジェネワールド) しかし乗ってみたものの、やはり生身の方が戦の匂いを肌で感じることができると言うのは呂布の談。 それに感銘を受けた銃刀法違反のサムライモドキ二人が「自分もと」MSから降りようとしているのを カタギリとリーアムはなんとか押し止めて、三人を地球へと飛ばした。 × × × × × 「うわー……本当に生身で大気圏突入しているよ」 「コーディネーター以上に謎の生命体ですね……」 ギンガナムに続いてマヒロー部隊も射出し終わり、カタギリとリーアムは管制室でブレイクタイムに入っていた。 と、ビリーのドーナッツを横からメリーベルが奪う。 「あれ? 君はギンガナム隊の副将じゃなかったっけ?」 「機械の相手なんてしてらんないよ。どうしてもっていうんなら、コレ食べ終わってから出撃するけど?」 「やれやれ。これでも撲は飲まず食わずで仕事していたんだよ? 盗るなら彼のドーナッツにしてくれないかな」 「私だって無報酬で仕事してますよ。ロウといいガロードといい、全く予測が付かない人達ですね。全く、ナチュラルとは興味深い」 436 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 5/14 :2011/05/04(水) 08 57 07.25 ID ??? リーアムはコーヒーを口に含むと、モニターに映る地図を見る。 ギンガナム達を示す点滅が大気圏と重なっている。 「そういえば驚きましたよ」 「なにがだい?」 「バリュート無しでもスサノオには大気圏突入能力があるんですね」 「え?」 「え?」 ミスターグラハムのスサノオの位置を示す点滅が、大気圏の位置で一層輝いている。 「………」 「………」 「あるんですよね、大気圏突入能力?」 「メリーベル君、こっちのチョコドーナッツもお勧めだよ」 「へえ、このモッチリさ、米粉じゃないか」 「カタギリさん?」 「………」 「無いんですか?」 「………ひゅ~ひゅぅ~」 吹けない口笛を吹いて誤魔化そうとするビリー=カタギリ、三十代。 そんな大人気ない大人に、視線を送り続けるリーアム=ガーフィールド、二十代。 カタギリは観念したように、うっかりスサノオに大気圏突入能力がないままグラハムを送り出したことを認めた。 「ま、いっか。グラハムだし」 そして開き直った。Rっていったい何なんでしょうね?撲もこう、楽しみに考えていたりします。 【―― 集合】 上空から急接近する無数の物体に、MWレイと一進一退の攻防を繰り広げるシーブック達は部隊を撤退させた。 最初は警告だけのアラームが、その物体がMSであることを告げる。 すわ敵か!?とライフルを構えたシーブック達だったが、彼らはシーブック達に目もくれず、MWレイの群に着地した。 イルミナーティが現れてから、現地に残ったセツルメント国家議会のスタッフはMWレイの目標を『同軍のMS以外全て』に設定していた。 故に、MW達は降下してきた正体不明のMSに問答無用で攻撃を仕掛ける。が、その攻撃は避けられたり、効かなかったり……つまり無駄であった。 それだけでも、この謎の集団がMSパイロットとして相当の技量であると、外から観察していたシーブックには分かった。 というか、その内の一機が空中で三回転半ひねりをするという非常識っぷりだったので、彼らの正体について想像が付いた。 「あ、そうそう説明し忘れてたけど、ジャックのオッサンは簀巻きにしてDXのコクピットに置いてるから」 「いきなり何言ってんだ、ガロード」 「ちょっと三次元人に説明」 「むがっ…むがっ…」 布で猿轡を作って填めているのでジャックは喋ることもできない。 この状態で大気圏突入させられて、ジャックはちょっとチビった。 437 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 6/14 :2011/05/04(水) 08 59 50.13 ID ??? 「ガロードッ!? お前までいるのか!?」 「へ……?」 「アイツ、有名なクロスボーンバンガード!」 「キンケドゥと知り合いなのか、ガロード」 うっかり弟の名前を呼んだシーブックは、海賊仲間達に咎められた。 イルミナーティが戦いに参加しているという情報は入っていたが、クロスボーンバンガードまで居るとはガロード達は予測できなかった。 それはシーブックやフリッペ達も同じである。 まさか援軍が、それもゼブラゾーンに向かった連中がギンガナム艦隊と共に現れるとはどうして予測できよう。 「い、いや、DXといえばガンダム兄弟のガロードだからな」 「俺ってもしかして有名人?」 「お前じゃなくてDXが有名なんだろ」 カミーユのΖまでいることにシーブックは更に驚いたが、 彼らから、MWレイの停止にはジャックが必要という説明を受けてシーブックは頷いた。 皆がここにやってきた経緯など後で知ればいい。今必要なことは、この戦いを終わらせる手段だ。 「了解した。DXの道を作るのに、俺達クロスボーンバンガードも協力する」 「ホントはこういうロボット相手にこそサテライトキャノンを使えたらいいんだけどな」 「せっかく設置したエネルギープラントまで巻き込んでしまうぞ」 「イルミナーティとクロスボーンの皆さんがここまで頑張ってくれたみたいですし…… 僕達が尻込みするわけにはいきません! この大地に必要ないんだ、兵器なんて!!」 「俺は俺の魂が震えればそれでいいっ!!」 「このターンXの力を、機械如きが引き出せるか試してやろうというんだよ、兄弟!」 「ダメじゃないかキンケドゥ! お前はキンケドゥなんだぞ? 正体がバレそうになっちゃいけないだろぉ!!」 「ガンダムさえ手に入れれば大佐だって……っ!」 「お前ら待てよ! そんなことをするから、ツッコミが追いつかなくなるんだろ!!」 まとまりのない集団に、このオーストラリアの住人であるゼロは呆気にとられていた。 さっきまで半壊のMk-Ⅱでドの付く程シリアスにやっていた筈なのに、どうしてこうなったのか…… 主に御大将とブシドー警視正のせいな気がするが、気にするな、俺は気にしない。 「こういう連中だ、気にするな」 「って、キンケドゥさんだって人のセリフ盗ってましたよね? 隙あれば自分だってボケに回りたいんじゃないんですか?」 「海賊らしく、名台詞も頂いていく!(キリッ」 「貴方はツッコミだ! ツッコミで充分だ!」 「……なんなんだ、お前達」 「愉快な連中じゃないか、HAHAHA」 軽快に言葉を交わしながらも、戦士達は次々とMWレイを刈っていく。 形勢は明らかに逆転しはじめた。それがキンケドゥですら、こんな態度を取り始めた理由かとゼロは解釈した。 真実は微妙に異なる。 仮に援軍が到着して尚、形勢に変化が無かったとしても……キンケドゥ――シーブックの態度は軟化し こんなノリになってしまっただろう。それは、仲間が、家族が共にいるという安心感がそうさせるのだ。 ゼロが、共に暮らすレイラや子供達に戦士の面を見せずに、不器用な微笑みを向けるように。 438 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 7/14 :2011/05/04(水) 09 01 29.27 ID ??? 【―― 我道】 クロスボーンガンダム1号機と2号機が、螺旋状の軌道を描きながらMWレイ部隊を蹴散らしていく。 「キンケドゥ、コンビネーションでケリをつけるぞ。DXに道を造らなければいけないからなぁ!」 「ザビーネ、お前とコンビネーションとはな!」 「ミュージックに合わせて戦うんだ!」 < ふたりはっ♪ プリキュッア♪ プリティでっ♪ キュアキュッア♪ 「……どうしてもやらなきゃダメなのか!?」 × × × × × シンクロした動きでMWレイを撃破していく白黒のクロスボーンガンダムに対し 他人のフリをしようと心に決めた3号機・トビアはガンダムサンドロック改と並び立つ。 マントを靡かせる二体のガンダムは、共に鉄壁と突破力を誇る機体だ。 脅威の耐久力のABCマントや装甲で、向かい来る敵の銃弾をモノともせずに直進する。 「ずりゃあっ!!」 「はあっ!!」 ビームザンバーとヒートショーテルで豪快に敵を切り裂いていく。 こんな戦法をとっているのが、優しさと賢明さを形にしたような少年達だとは誰も思わないだろう。 「いくよゼロ!」 「機械共、ボクが恐怖を教えてやるよ!!」 X3号機とサンドロックの背後から、Mk-Ⅱに肩を貸したシルエット改が飛び出す。 両機はMWレイにビームライフルの照準を定め、次々に撃ち落としていった。 堅牢な二機を盾にした有効な戦術だ。そしてこの戦い方こそ、トビアとカトルの本質である。 ただ一途に、守るべきモノの為に傷つくことを恐れずに進める強さ、 同じように自機の損傷を気にせずに進むことができても、この少年達とMWとはその一歩の重さが全く違う。 × × × × × 機械には思念がない。その為にファンネルの狙いを定めるのがいつもより難しく感じる。 ギュネイは戦いの中で、ファンネルで相手を撃破することよりも、 自分の周りに待機させて弾幕を張る砲台として使う戦術を選んだ。 「ハッ……どうやら俺はファンネルに頼りすぎていたみたいだな」 「便利すぎる機械は人間から想像を奪う。しかし機械とは本来、人間の動作の延長に存在するものだ」 足の代わりに車という移動手段が生まれたように、目と脳の代わりにカメラという記録手段が生まれたように。 その最たるものが人型の機械・MSである。 故に……MWレイは(やや奇形ではあるが)人型から脱することができてない時点で 人を越えた兵器を作るというMW計画は達成されることはないのだ。 「ジャック=ヘイルのような男ではMWを使いこなすことはできない。 だが、それを使いこなすことができるような人間はMWを選ばない」 439 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 8/14 :2011/05/04(水) 09 02 35.32 ID ??? トロワはガンダムヘビーアームズ改のミサイルをばらまいた。 彼の重厚な闘志を顕すように、朱色のガンダムは火薬の匂いを漂わせながら鉄屑を作っていく。 × × × × × 急上昇するウェイブライダーを3機のMWレイが追跡している。 そのまま他の味方機と連携してウェイブライダーを追いつめる作戦だ。 ウェイブライダーは別方向から接近するMWレイの攻撃から逃れる為に旋回する。 速度を落としたウェイブライダーにMWレイは接近し、有効射程距離からライフルを放つ。 それでこのミッションは終わる筈だった。 しかしMWレイのカメラが捕らえたのは、ライフルの銃口が輝くより早く回避行動を取るウェイブライダーの姿だ。 そしてそれが最後の映像になる。 真上からフリッペがビームライフルで彼らを撃ち抜いたからだ。 「大した操縦テクだ。イルミナーティにスカウトしたいくらいだな!」 MWレイは味方がやられたことにも、敵が強襲してきたことにも動揺せず、ただフィリッペのイリュージョンに向かって攻撃する。 しかしいくら機械による正確無比な射撃とはいえ、単調な正面攻撃では歴戦の兵であるフィリッペに当てることはできない。 ましてイリュージョンは、そういった精鋭に支給される軽量化を極めたMSだ。 紙のような装甲と引き替えに圧倒的な機動力を手に入れ、敵の攻撃を回避するという設計思想で製造された。 その機動力は人型の状態でウェイブライダーに並走するほどだ。 華麗にステップを踏んで攻撃を回避し続けるフィリッペに気を取られたMWレイ達は、今度はカミーユによって撃破された。 「もしかしてボクのアドバイスも要らなかったかい?」 「いえ、助かりました」 フィリッペのイリュージョンは五体満足で戦場に残っているとはいえ、 MWレイの正確な攻撃と圧倒的な物量の前に、イルミナーティのイリュージョン部隊も何機か落とされている。 落とされたからこそ、MWレイのパターンを見つけ、先手を取ることができる。 それがMWレイと初めて戦うカミーユであっても、彼に"伝える"ことができる。 血の通わないデータではなく、体感を通して整理された経験を継承することができるのは人間の特権だ。 「カミーユ、君の腕を見込んで試したいことがあるんだ。頭でっかちのMWを転ばせてやるのさ」 「これが終わったらガロードに説教してやらないといけないんです。 その分の体力を残してくれる作戦なら、喜んで参加しますよ!」 最速の二機はMW達を手玉に取って翻弄し続ける。 × × × × × レーダーに敵機の反応がある。それに従い、MWレイは銃口を向ける。 しかしそこにあるのはクィンマンサの残骸だ。シナプスが搭乗していたクィンマンサは、ブグと同じく味方機として登録されている。 と、レーダーから反応が消えた。機体の故障かとチェックを行うが、レーダーは正常に稼働している。 機械は機械を疑うことはしない。今、レーダーに反応が無いのであれば先程の反応の方が誤作動であったのだ。 MWレイはそう結論づけ、ライフルを落とした。自分たちのデータの元であるシナプスに何の感慨も持っていないらしい。 「死ぬぜぇ……俺の姿を見た奴は、みんな死んじまうぜぇ!」 440 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 9/14 :2011/05/04(水) 09 05 09.32 ID ??? MWレイのモニターにデスサイズHの姿が映る。しかし、レーダーにはMSの反応が無いままだ。 信頼する機械が相反するデータを提示する。その異常事態に、MWは対処することができない。 棒立ちのまま、MWレイはデスサイズHのツインビームサイズに細切れにされた。 「飛べ! ガロード!!」 ハイパージャマーによって計器を狂わせるデスサイズHは、MWの天敵であった。 死神とは思えない身軽さで続け様にMWを斬り捨てていくデュオは オーストラリア南地区にあるセツルメント国家議会の基地へと飛ぶDXへ、エールを送った。 仲間が切り開いてくれる道、それがガロードの走る道だ。 【―― 大鋼】 Gファルコンのミサイルが地上のMWレイを、DXのビームライフルが空中のMWレイを狙う。 合体MSの利点を最大に生かし、ガロードとパーラは無数に群がる敵を切り抜け、 セツルメント国家議会の基地を眼下に捉えた。 「MWレイだけじゃなく、普通のMSブグも守ってやがるのか! 流石に本陣の守りは堅いってやつ!?」 だけでなく、基地の固定砲台もDX向かって火を噴く。 その牙城を崩すには、DX一機では困難だ。 ガロードが回避運動に徹しながら、パーラが拡散ビーム砲で砲台を潰していくが状況の打開には至らない。 「ガロード、後ろから追っかけてくるぜ。挟み撃ちにされちまう!」 「くそっ……」 「げ、なんだアレ!?」 セツルメント国家議会の基地の地下から迫り上がってきたのは 大型拠点防衛ユニットである『ガーダー(Lv8)』だ。 砲台の癖に拡散メガ粒子砲とビット兵器を持ち、その数多くの戦艦・MSを沈めてきたという 安心と信頼の実績から、Gジェネウォーズで復活したときは「ガーダーさん! ガーダーさんじゃないか!」とまで プレイヤーに言わしめた、「コロニーレーザーだけは勘弁な!」な究極兵器である。 「反則だろ、ソレ!?」 合体したままのDXは小回りが効かず、ガーダーさんのクルージングビットに被弾してしまう。 さらに一欠片の容赦もなく、スプレービームシャワーを降らせるガーダーさん。 Gファルコンの翼が欠け、DXのフロントスカートが焼けきれる。 たまらずガロードとパーラは、ドッキングを解除した。 「パーラ、お前はここから離脱しろ。戦闘機じゃ無理だ」 「何言ってんだガロード! DXだけでここに残って何ができるんだよ!!」 「だけど……うっ!?」 DXにMWレイが組み付く。そうして身動きが取れなくなった所に、ガーダーのメガハイスコアが牙を剥く。 機械であるが故に、MWは自己を犠牲にする戦法がとれるのだ。 「くっ……そうぉ!! マイクロウェーブ!!」 ガロードはGコンでサテライトシステムを起動した。 月の送電施設から送られてくるエネルギーによって発生する力場が、DXに組み付いたMWレイを吹き飛ばす。 間一髪、DXはバーニアを吹かせ、ガーダーの攻撃を回避する。 高出力のビーム砲を使ったガーダーは冷却の為に一時機能が停止し、無防備になる。 しかしブグの相手をするガロードには、その隙を見つけても攻撃する手段がなかった。 「ここまできて、通行止めかよ!」 442 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 10/14 :2011/05/04(水) 09 17 52.82 ID ??? 「ならばその道、私がこじ開ける!!」 「何ッ!?」 「斬り捨てぇぇぇ御免ンン!!」 ガーダーの砲身に白刃が突き刺さる。 紅色に燃えさかる機体に跨り、戦野に降り立つその男の名は!男の名は!男の名は!(今川マジンガー風) 「あえて言わせて貰おう、ミスターブシドー推参であるとッ!!」 「赤い!?」 「トランザムじゃないのに赤い!?」 説明しよう! 大気圏突入能力がないスサノオは、そのまま燃え尽きる筈であった! しかしこのスサノオ、元はフラッグであるのがデビルガンダム細胞によって進化した機体だ! デビルガンダム細胞とは、自己進化、自己再生、自己増殖の三大理論を備えた金属である! そう、自己進化だ! 生命の危機は進化を促す起点となりうる! かつてこの地球で、猛毒であった酸素に適合し、生命が進化したように! 死の危機に瀕したスサノオと、このままでは死にきれないというグラハムの暑苦しさが混じり合った結果 スサノオは大気圏突入能力と同時に、大気圏の熱を吸収してパワーアップしたのだ!! その結果、外見も黒から赤へと変化した。 「まさに、烈火スサノオである!!」 仮面をしているのにドヤ顔しているのが伝わってくる男に、しかし今回ばかりは感謝だ。 「少年、ここは私に任せて進みたまえ!」 「おっさん一人でかよ」 「いや、おっさんだけじゃないみたいだぜ、ガロード」 パーラが示した先では、ギャグ時空の如く大地が剔れ、MWレイが五体満足で吹き飛ばされていく。 その原因は二つの白い暴走機関車によるものだ。 「これが、シャイニングフィンガーというものかぁぁぁぁ!!」 「旋風爆裂衝ォォォォォォォォォ!!!」 ガロードは頷き、ジャックを連れて基地の中へと降り立った。 443 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 11/14 :2011/05/04(水) 09 18 44.16 ID ??? 【―― 走!】 冷たいコンクリートの壁に身を預けながら、ガロードはポケットのガムを噛んだ。 隣のジャックにガムを差し出すが、彼は受け取ろうともしない。 BGMとして流れている銃弾の音は、未だ止む気配がなかった。 「ふっはははは……」 「あんだよオッサン、いきなり笑い出して」 「まさか私が切り捨てられる側になるとはな!」 ジャックを人質に基地を進んでいたガロードだったが、 目的地のMWのコントロール室を目前としたところで銃撃を受けた。 セツルメント国家議会の兵士は、ジャックごとガロードを葬りさるつもりらしい。 もしMWがこのまま勝利するならば、停止権限をもつジャックは弱点にしかならず 逆にイルミナーティらによってMWが破れるならば、責任は全てジャックに押しつける そのどちらの結果になるにしろ、ジャックは用済みとセツルメント国家議会は――彼の上司のガーノーは判断したのだ。 「どうした? 殺せよ!」 「アンタが居ないとMWを停止できないだろ」 「指紋と眼球なら生きていなくても問題ないだろうさ! 声紋だって録音すればいい! キーワードはネクストレイブンだ! どうだ、これでお前に俺を生かす理由はない!」 曲がり角に隠れてガロードは様子を伺っていたが、隣のジャックは見捨てられて自棄を起こしている。 そんな大人の態度に、ガロードは胸ぐらを掴んで答えた。 「理由ならある。アンタにはレイラやゼロに謝ってもらわなきゃいけないんだからな! アンタが生きるつもりがなくても、俺は絶対アンタを殺させやしない! わかったか!」 自分より一回り以上も年下の男に気圧され、ジャックは口を噤んだ。 時を同じくして、銃撃に間が空く。弾切れだ。 ガロードはすかさず角からグレネードを投げ込んだ。 「走れよ、オッサン! アンタのやったこと、これっぽっちも理解できないし、許せねえけど こんな形で止めるんじゃねえ! 最後まで走りきってもらうからな」 「軍事裁判の椅子が私のゴールだと言うのか……」 のっそりとジャックは立ちあがると、ガロードに続いて黒煙で溢れる廊下へと飛びこんだ。 × × × × × ガロードは長兄に技術者を持ち、自身もジャンク屋を営むだけに、メカには多少自信があった。 しかし、流石に一国家の最高軍事機密を扱うスーパーコンピューターは対象外だ。 これを扱えるのは自分の兄弟の中ではヒイロかキラぐらいなものだろうと、突入したコンピューター管制室を眺め、彼は思った。 ジャックの方は勝手知ったるなんとやらというもので、メインコンピューターのコンソロールを認めると、認証システムを作動させた。 眼球、指紋、声紋を確認したコンピューターは、MWレイへの最上級命令権のロックを解除する。 モニターに映るMWレイの戦闘プログラムの設定画面を確認し、ガロードは管制室にいた人間を縛りながら指示した。 「MWレイの活動を停止、オッケー?」 「了解だ。オーバー」 諦めたように、ジャックはコンピューターのキーボードを叩く。 別画面の戦場カメラの中で、MWレイは糸の切れた操り人形のように力なく停止した。 「やったぜ!」 MWレイ停止に喜ぶガロードは、ジャックが隠れて別のボタンを動かしていることに気付いていなかった。 444 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 12/14 :2011/05/04(水) 09 20 38.43 ID ??? 「問題はここからの脱出か。管制室に籠もって、デュオ達が来るのを待つってのは……」 ロックされたドアが熱を持っている。外から壁をレーザーバーナーで切断しているのだろう。 ガロードは籠城案をすぐさま放棄した。だが、それに変わる名案が浮かぶわけではない。 彼は戦闘のプロフェッショナルではないのだ。 「あーもう! ヤバいって! こんな銃一個じゃハチの巣にされちまう! どうにかしないと……」 「バカかお前は」 「なんだよオッサン、良い案があるっての?」 「武器なら連中のよりも良い物が、ここにあるだろう」 「へ?」 首を傾げるガロードと、管制室の重たい扉がぶち抜かれたのは同時だった。 セツルメント国家議会の兵士が、隊列を整えてマシンガンをガロード達へ向ける。 「ファイエル!」と指揮官らしき男が斉射を指示する。火を噴いた銃口に、ガロードは思わず目を瞑ったが…… 「あれ? 生きてる……」 ガロードとジャックは巨大な鉄の腕に守られていた。 ジャックの命令で、基地に残っていたMWレイが、管制室の壁を破壊して腕を伸ばしたのだ。 MWレイは肩部機関砲で、歩兵部隊に攻撃を行う。 機関砲は対MSにも使える武器であり、人に向けるには凶悪すぎた。 「おい、オッサンやりすぎじゃ……ぐえっ!?」 咎めようとしたガロードの鳩尾に、ジャックの拳がめり込む。 ガロードは瓦礫と共に、管制室の床に崩れ落ちた。 「一つ良いことを教えておこうか、ガロード。 レイは無人機のMWとは別に有人機、つまりMSとして設計されたバージョンが存在する。 MWを統率するための指揮官機としてのMSレイがな!!」 ジャックを回収するようプログラムされたMWレイが、彼を手のひらに乗せる。 「残っていたMWレイに私のMSレイに随伴するようにプログラムを入れた。 これを手土産に、私は亡命するよ。MWの技術を欲しがるところは少なくないからな! ありがとう、ガロード。確かに大切だなぁ、諦めずに走るということは!!」 「く……まだ、プログラムなら変更すれば……」 MWレイの機関砲が管制室のコンピューターに向けられる。 その場にいた兵士やガロードは耳を劈くような轟音に思わず顔を顰め、瓦礫から身を守るように頭を抱える。 砲声が止み、顔を見上げた時にはMWレイの姿はなく、コンピューターの残骸が火花を散らしていた。 446 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 13/14 :2011/05/04(水) 09 22 20.97 ID ??? 【―― 奪還】 MWレイが停止したことによって、デュオ達の仕事は僅かに抵抗をつづけるMSブグを掃討することになっていた。 デュオがカミーユにガロードの応援に向かうよう提案していた所で、戦闘区域を離脱しようとする集団を見つけた。 それがブグであれば逃げるに任せていたかも知れない。しかし、その機体は先程まで戦っていたレイであった。 「どういう事だ? MWは停止したんじゃないのか!」 機動力に優れたイリュージョンが、警戒しながらレイを追跡する。 刹那、追跡されたと気付いたレイがミサイルランチャーで応戦した。 「ちっ……目敏い連中だ」 「その声、ジャックか!」 急旋回とホバリングを織り交ぜて、ミサイルをかわしたフィリッペ。 元凶を掴まえない限り、この戦いが未だ終わっていない……彼は気を引き締め直し、スロットルを踏んだ。 それにカミーユのウェイブライダーも続く。 「逃がさないぞ、ジャック!」 「お前がこの戦いの元凶か!!」 「ええい、人のケツを追いかけるんじゃない! そういう趣味はないんだよ!」 藍色のビームサーベルをかわしたジャックは、そのままイリュージョンを殴りつけ海へと叩き落とした。 ジャック自身も手練れである上に、長時間の戦闘でフィリッペも疲労していたこともある。 あえなく攻撃を受けたイリュージョンは、その装甲の薄さ故に一撃で大ダメージを受けてしまった。 「このぉぉぉ!!」 空中で変形したZガンダムは、落下速度を利用して大上段からレイに斬りかかった。 ジャックはビームサーベルを引き抜くと、Ζガンダムと鍔迫り合いを繰り広げる。 一対一であれば、カミーユはジャックに勝ち得たかも知れない。 だがフィリッペは破れ、他のイリュージョン部隊もΖガンダムと連携を取れない位置にいた。 反対にジャックの周りにはMWレイがいる。 スタビライザーにミサイルが被弾し、カミーユは姿勢を崩す。 MS形態で飛行能力を持たないΖは、レイにとってはよいカモだ。 落下するΖに二次方向からレイがビームライフルを発射する。 「カミーユっ!!」 絶体絶命のカミーユを、シーブックのクロスボーンガンダムが助けた。 クロスボーンガンダムに抱きかかえられながらも、カミーユは腕のグレネードランチャーの照準をジャックに向ける。 だが、遠い。 447 名前:TOWARD THE COUNTRY (ep.04) 14/14 :2011/05/04(水) 09 23 48.61 ID ??? 「誰かスナイパーライフルを持っている奴はいないのか!」 「無茶いうなよ。プリベンターもクロスボーンもイルミナーティも 基本的にゃ少数精鋭で強襲戦法をとるための集団だ。狙撃兵なんて持ち合わせちゃいねーよ」 ゼロの叫びに、苦虫を潰したような顔をしながらも、重い雰囲気を払拭しようと 手を挙げ、首を竦めるアクションを加えてデュオが答える。 だがトロワは、ゼロの狙撃案を捨てきれずにいた。 「高出力のビーム砲なら、代用になるかも知れないな」 実弾ではなくビームの場合、射程に限界があるのはビームが空気中で減衰してしまう為だ。 ならば、ビームそのものの質量が大きければ射程も大きくなる(但し威力は反比例するが) 「ヒイロがここにいりゃあな……」 ウイング、あるいはウイングゼロのバスターライフルはこの条件に適っていた。 他に高出力のビームといえば、DXのツインサテライトキャノンであろうが、 ガロードは未だセツルメント国家議会軍の基地で地上戦をしていて、DXに乗り込むのは不可能だ。 DXの操縦桿兼サテライトキャノンの使用許可証であるGコンをガロードが所持している為、 他の人間がDXに乗り込んでもサテライトキャノンを放つことはできない。 「八方塞がりなの!?」 レイラがシルエットガンダムのコクピットを叩く。 散々利用され、故郷を攻撃された。痛惜の念が込み上げ、堪えきれずに嗚咽が漏れる。 「……啼イテイルノカ?」 × × × × × 女の泣き声にシナプスは目を覚ました。 ノイズに塗れた電子の視界と、痛みを感じないセラミックとコードの肉体…… それに疑問を持つ程には、シナプスの中のアンドルは目覚めていない。 ただ漠然と、『思い出』が過ぎる。 女が泣いていた。 「……君ラ…シク無イ…ナ……」 女が何者かは思い出せない。 だがその女は、少し抜けていて、直情的で、なんというか……シリアスが似合わない女だった。 そんな彼女が泣いているのはよほどの事で、恋人である彼女のそんな姿は見たくなくて…… シナプスはそんな混濁した意識の中で、空を見上げた。 「アレノ…セイ…ナノカ……」 MSレイが飛んでいる。 オーストラリアから逃走するそれは、モニターの中でどんどん小さくなっていく。 シナプスは、半壊したクィンマンサのメガ粒子の照準をMSレイに合わせた。 「……レイチェル」 震える機械の腕で弾かれた銃爪は、光を放ってMSレイを飲み込んだ。 その煌めきは、彼の最愛の人の髪を思わせる黄金だった。 > To be continued...
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2018/03/28「SUNNY DAY SONG」を掲載。更新終了 ぷちぐる一覧μ's Aqours その他 ぷちぐる一覧 μ s 衣装セット キャラクター スキル 特技 音ノ木坂学院 冬制服 高坂穂乃果 縦ライン上に高得点穂乃果が出現するよ コンボ+(ショータイム) 絢瀬絵里 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(残り10秒) 南ことり 少しの間なぞった範囲のぷちぐるを消すよ ゴールド+(開始10秒) 園田海未 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ コンボ+(残り10秒) 星空凛 ランダムでぷちぐるを消すよ ショータイム+(残り10秒) 西木野真姫 ランダムで高得点真姫が出現するよ スコア+(残り10秒) 東條希 画面中央に高得点希が出現するよ ゴールド+(残り10秒) 小泉花陽 少しの間花陽がいなくなるよ スキルゲージ+(開始10秒) 矢澤にこ ランダムでぷちぐるを消すよ ショータイム+(開始10秒) 僕らは今のなかで 高坂穂乃果 斜めライン状に高得点穂乃果が出現するよ ボム範囲+(開始10秒) 絢瀬絵里 画面上に大きなボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 南ことり 数か所のぷちぐるをまとめて消すよ 高得点変化(スキル発動時) 園田海未 ランダムでぷちぐるを消すよ ゴールド+(ラストボーナス) 星空凛 数が多いぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(残り10秒) 西木野真姫 少しの間ボムの出現に必要なつながりが減るよ ショータイム+(開始10秒) 東條希 数か所に高得点希が出現するよ ショータイム+(開始10秒) 小泉花陽 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ ゴールド+(開始10秒) 矢澤にこ ランダムで高得点にこが出現するよ スキルゲージ+(残り10秒) Snow halation 高坂穂乃果 つながっていないぷちぐるをまとめて消すよ ボム出現(スキル発動時) 絢瀬絵里 少しの間確率でボムが降ってくるよ コンボ判定+ 南ことり ランダムで高得点ことりが出現するよ センター補充(開始10秒) 園田海未 ランダムで高得点海未が出現するよ ゴールド+(開始10秒) 星空凛 数が多いぷちぐるが高得点凛になるよ ボム範囲+(ラストボーナス) 西木野真姫 ランダムでぷちぐるを消すよ 消した数だけコンボが増えるよ コンボ判定+ 東條希 少しの間時間が止まるよ 選択したぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(ショータイム) 小泉花陽 画面中央のぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(ショータイム) 矢澤にこ 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(ショータイム) それは僕たちの奇跡 高坂穂乃果 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ コンボ+(ショータイム) 絢瀬絵里 Vライン上に高得点絵里が出現するよ つながる範囲+(残り10秒) 南ことり ランダムでぷちぐるを消すよ ゴールド+(ショータイム) 園田海未 ランダムでまわりを巻き込む海未が出現するよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 星空凛 画面上にボムが出現するよ つながる範囲+(開始10秒) 西木野真姫 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ コンボ+(残り10秒) 東條希 リング状にぷちぐるをまとめて消すよ センター補充(残り10秒) 小泉花陽 縦ライン状にすべてのぷちぐるをつなげるよ スコア+(ラストボーナス) 矢澤にこ ショータイムが始まって 画面中央に高得点にこが出現するよ ボム範囲+(開始10秒) 僕らのLIVE 君とのLIFE 高坂穂乃果 ショータイムが始まって縦ライン内にランダムな種類のボムが出現するよ センター補充(開始10秒) 絢瀬絵里 Lライン状にすべてのぷちぐるをつなげるよ スコア+(ショータイム) 南ことり 画面上にゴールドボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 園田海未 少しの間時間が止まるよ 消した数だけコンボが増えるよ コンボ+(ショータイム) 星空凛 リング状にぷちぐるをまとめて消すよ ショータイム+(残り10秒) 西木野真姫 Vライン状に真姫が出現するよ ゴールド+(ショータイム) 東條希 少しの間希が自動で消えるよ 追加でボムが出現するよ ボム出現(スキル発動時) 小泉花陽 サポート1,2ぷちぐるが高得点花陽になるよ つながる範囲(ショータイム) 矢澤にこ 縦2ライン状に高得点にこが出現するよ つながる範囲+(残り10秒) 夏色えがおで1,2,Jump! 高坂穂乃果 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ つながる範囲+(ショータイム) 絢瀬絵里 ランダムでぷちぐるを消すよ スキルゲージ+(開始10秒) 南ことり ショータイムが始まって ランダムで高得点ことりが出現するよ ボム範囲+(残り10秒) 園田海未 Vライン状にぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(残り10秒) 星空凛 少しの間凛が自動で消えるよ 追加でボムが出現するよ センター補充(ショータイム) 西木野真姫 ハート型に高得点真姫が出現するよ ボム出現(スキル発動時) 東條希 斜めライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(開始10秒) 小泉花陽 縦ライン状にまわりを巻き込む花陽が出現するよ スコア+(残り10秒) 矢澤にこ ランダムでぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ センター補充(開始10秒) Dancing stars on me! 高坂穂乃果 ランダムで穂乃果が出現するよ ボム範囲+(残り10秒) 絢瀬絵里 ランダムで高得点絵里が出現するよ つながる範囲+(ショータイム) 南ことり 数か所のぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(残り10秒) 園田海未 少しの間サポート1ぷちぐるがいなくなるよ スキルゲージ+(開始10秒) 星空凛 2か所のぷちぐるをまとめて消すよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 西木野真姫 2か所にまわりを巻き込む真姫が出現するよ ゴールド+(残り10秒) 東條希 画面上にランダムな種類のボムが出現するよ センター補充(ショータイム) 小泉花陽 花陽が一番数の多いぷちぐるになるよ コンボ判定+ 矢澤にこ 数が多いぷちぐるをまとめて消すよ ボム出現(スキル発動時) SUNNY DAY SONG 高坂穂乃果 横ライン状に高得点穂乃果が出現するよ ゴールド+(ラストボーナス) 絢瀬絵里 絵里が一番数の多いぷちぐるになるよ センター補充(ショータイム) 南ことり ショータイムが始まってサポート1,2ぷちぐるが高得点ことりになるよ コンボ判定+ 園田海未 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 消した数だけコンボが増えるよ ボム範囲(ラストボーナス) 星空凛 横ライン状にまわりを巻き込む凛が出現するよ ゴールド+(ショータイム) 西木野真姫 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ つながる範囲(開始10秒) 東條希 ランダムでぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(ラストボーナス) 小泉花陽 画面上にランダムな種類のボムが出現するよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 矢澤にこ ショータイムが始まって 画面上に大きなボムが出現するよ スキルゲージ+(開始10秒) うきうきピクニック(イベント限定) 高坂穂乃果 ランダムでぷちぐるを消すよ消した数だけコンボが増えるよ つながる範囲+(残り10秒) 南ことり 斜めライン状に高得点ことりが出現するよ つながる範囲+(ショータイム) 園田海未 2か所に高得点海未が出現するよ つながる範囲+(開始10秒) まきりんぱな海賊団(イベント限定) 星空凛 画面中央にまわりを巻き込む凛が出現するよ コンボ+(ショータイム) 西木野真姫 星型にぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 小泉花陽 画面上部のぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(残り10秒) サンリオキャラコラボ(期間限定) 高坂穂乃果 少しの間ぷちぐるをタップするとまわりを巻き込むよ スコア+(ショータイム) 絢瀬絵里 ショータイムが始まって 画面中央のぷちぐるをまとめて消すよ ボム出現(スキル発動時) 南ことり 少しの間時間が止まるよ 消した数だけコンボが増えるよ コンボ+(残り10秒) 園田海未 画面上にボムが出現するよ ボム範囲+(開始10秒) 星空凛 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ スコア+(残り10秒) 西木野真姫 画面上に大きなボムが出現するよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 東條希 希が一番数の多いぷちぐるになるよ スコア+(ラストボーナス) 小泉花陽 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ショータイム+(残り10秒) 矢澤にこ 数か所に高得点にこが出現するよ つながる範囲+(ショータイム) 秋空アクティビティ(イベント限定) 絢瀬絵里 縦ライン状に高得点絵里が出現するよ コンボ+(開始10秒) 東條希 つながっていないぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(残り10秒) 矢澤にこ 画面上にボムが出現するよ スコア+(ラストボーナス) スパークリングプリンセス(イベント限定) 絢瀬絵里 画面中央にボムが出現するよ コンボ+(開始10秒) 西木野真姫 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ ゴールド+(ラストボーナス) 矢澤にこ 少しの間時間が止まるよ 選択したぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(ショータイム) セガコラボ(キャンペーン限定) 星空凛 横ライン状に高得点凛が出現するよ ショータイム+(開始10秒) Aqours 衣装セット キャラクター スキル 特技 浦の星女学院 冬制服 高海千歌 ランダムでぷちぐるを消すよ スコア+(残り10秒) 桜内梨子 少しの間時間が止まるよ ボム出現(スキル発動時) 松浦果南 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 黒澤ダイヤ 斜めライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 渡辺曜 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ スキルゲージ+(残り10秒) 津島善子 ランダムで善子とつながる高得点リトルデーモンが出現するよ コンボ+(ショータイム) 国木田花丸 画面中央のぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(ラストボーナス) 小原鞠莉 横ライン状に高得点鞠莉が出現するよ ゴールド+(開始10秒) 黒澤ルビィ ランダムで高得点ルビィが出現するよ ボム範囲+(残り10秒) 青空Jumping Heart 高海千歌 千歌が一番数の多いぷちぐるになるよ センター補充(ショータイム) 桜内梨子 ランダムでまわりを巻き込む梨子が出現するよ コンボ+(ショータイム) 松浦果南 ランダムでぷちぐるを消すよ スコア+(ラストボーナス) 黒澤ダイヤ 画面中央のぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(残り10秒) 渡辺曜 ランダムで高得点曜が出現するよ コンボ+(開始10秒) 津島善子 ショータイムが始まって 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(残り10秒) 国木田花丸 画面上にボムが出現するよ コンボ判定+ 小原鞠莉 画面下に鞠莉が出現するよ スコア+(ラストボーナス) 黒澤ルビィ 少しの間時間が止まるよ 消した数だけコンボが増えるよ コンボ判定+ HAPPY PARTY TRAIN 高海千歌 斜めライン状にぷちぐるをまとめて消すよ スコア+(残り10秒) 桜内梨子 横ライン状に高得点梨子が出現するよ コンボ+(残り10秒) 松浦果南 ショータイムが始まって 横ライン状に高得点果南が出現するよ コンボ+(ショータイム) 黒澤ダイヤ 斜めライン状に高得点ダイヤが出現するよ コンボ+(開始10秒) 渡辺曜 横ライン状にまわりを巻き込む曜が出現するよ つながる範囲+(ショータイム) 津島善子 ランダムでぷちぐるを消すよ コンボ判定+ 国木田花丸 少しの間ぷちぐるをタップするとまわりを巻き込むよ ゴールド+(ラストボーナス) 小原鞠莉 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(残り10秒) 黒澤ルビィ 斜めライン状に高得点ルビィが出現するよ コンボ+(残り10秒) 未来の僕らは知ってるよ 高海千歌 ランダムでまわりを巻き込む千歌が出現するよ ゴールド+(開始10秒) 桜内梨子 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(残り10秒) 松浦果南 画面上にボムが出現するよ ボム範囲+(ショータイム) 黒澤ダイヤ ランダムでダイヤが出現するよ つながる範囲+(開始10秒) 渡辺曜 画面中央のぷちぐるをまとめて消すよ コンボ判定+ 津島善子 横ライン状に高得点善子が出現するよ コンボ+(開始10秒) 国木田花丸 ランダムで高得点花丸が出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 小原鞠莉 少しの間なぞった範囲のぷちぐるを消すよ ボム出現(スキル発動時) 黒澤ルビィ ランダムでぷちぐるを消すよ つながる範囲+(ショータイム) WATER BLUENEW WORLD 高海千歌 少しの間千歌がいなくなるよ ボム範囲+(開始10秒) 桜内梨子 ランダムで高得点梨子が出現するよ スキルゲージ+(開始10秒) 松浦果南 ランダムで高得点果南が出現するよ コンボ+(開始10秒) 黒澤ダイヤ 画面下に高得点ダイヤが出現するよ ゴールド+(ショータイム) 渡辺曜 画面上にランダムな種類のボムが出現するよ スコア+(ラストボーナス) 津島善子 少しの間時間が止まるよ 選択したぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(残り10秒) 国木田花丸 ランダムでぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(ショータイム) 小原鞠莉 数が多いぷちぐるをまとめて消すよ追加でボムが出現するよ コンボ+(ショータイム) 黒澤ルビィ 横ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(ショータイム) Thank you, FRIENDS!! 高海千歌 リング状に高得点千歌が出現するよ センター補充(残り10秒) 桜内梨子 ショータイムが始まって 画面上に大きなボムが出現するよ スキルゲージ+(開始10秒) 松浦果南 少しの間果南が自動で消えるよ 追加でボムが出現するよ スコア+(ショータイム) 黒澤ダイヤ 画面下部のぷちぐるとボムをまとめて消すよ ボム範囲+(ショータイム) 渡辺曜 リング状のすべてのぷちぐるをつなげるよ つながる範囲+(ショータイム) 津島善子 画面上部にボムが出現するよ ゴールド+(ラストボーナス) 国木田花丸 つながっていないぷちぐるが周りを巻き込む花丸に変化するよ スコア+(ラストボーナス) 小原鞠莉 アーチ状にぷちぐるをまとめて消すよ スキルゲージ+(残り10秒) 黒澤ルビィ 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 消した数だけコンボが増えるよ ショータイム+(開始10秒) Hop? Stop? Nonstop! 高海千歌 千歌とサポート1ぷちぐる以外のすべてのぷちぐるをつなげるよ ゴールド+(ショータイム) 桜内梨子 梨子とサポート1、2ぷちぐるのうちランダムで2種類をまとめて消すよ スキルゲージ+(ショータイム) 松浦果南 ショータイムが始まって縦ライン状にすべてのぷちぐるをつなげるよ つながる範囲+(開始10秒) 黒澤ダイヤ 画面上にボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 渡辺曜 斜めライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(ラストボーナス) 津島善子 画面中央に高得点善子が出現するよ スキルゲージ+(ショータイム) 国木田花丸 ショータイムが始まって少しの間確率でボムが降ってくるよ ゴールド+(残り10秒) 小原鞠莉 画面上にランダムな種類の大きなボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 黒澤ルビィ ショータイムが始まってランダムでルビィとつながるパールちゃんが出現するよ ゴールド+(ラストボーナス) Brightest Melody 高海千歌 少しの間ボムの出現に必要なつながりが減るよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 桜内梨子 画面上にゴールドボムが出現するよ つながる範囲+(開始10秒) 松浦果南 ショータイムが始まって果南とサポート1,2ぷちぐるをまとめて消すよ つながる範囲+(ショータイム) 黒澤ダイヤ ランダムでぷちぐるをまとめて消すよ 消した数だけコンボが増えるよ コンボ+(ショータイム) 渡辺曜 サポート1,2ぷちぐるが高得点曜になるよ センター補充(開始10秒) 津島善子 画面上にランダムな種類の大きなボムが出現するよ ボム範囲+(ラストボーナス) 国木田花丸 画面中央にボムが出現するよ ゴールドボム(スキル発動時) 小原鞠莉 ハート型にすべてのぷちぐるをつなげるよ スキルゲージ+(ショータイム) 黒澤ルビィ 画面上にボムが出現するよ ゴールド+(ラストボーナス) チョコレートパーティ(イベント限定) 高海千歌 リング状にぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(開始10秒) 桜内梨子 ランダムでぷちぐるを消すよ追加でボムが出現するよ ショータイム+(残り10秒) 渡辺曜 少しの間曜がいなくなるよ スコア+(ショータイム) 空色レインコート(イベント限定) 津島善子 数か所のぷちぐるをまとめて消すよ ゴールド+(開始10秒) 国木田花丸 縦ライン上に高得点花丸が出現するよ スキルゲージ+(残り10秒) 黒澤ルビィ 少しの間ボムの出現に必要なつながりが減るよ ボム出現(スキル発動時) サンリオキャラコラボ(期間限定) 高海千歌 横ライン内にランダムな種類のボムが出現するよ ボム範囲+(ショータイム) 桜内梨子 Vライン状に梨子が出現するよ スコア+(ラストボーナス) 松浦果南 数が多いぷちぐるが高得点果南になるよ ゴールド+(残り10秒) 黒澤ダイヤ 少しの間ボムの出現に必要なつながりが減るよ スコア+(ショータイム) 渡辺曜 ショータイムが始まって ランダムでぷちぐるを消すよ ボム出現(スキル発動時) 津島善子 少しの間善子が自動で消えるよ 追加でボムが出現するよ スコア+(ショータイム) 国木田花丸 リング状にぷちぐるをまとめて消すよ ショータイム+(開始10秒) 小原鞠莉 横2ライン状に高得点鞠莉が出現するよ ぷちぐる消去(スキル発動時) 黒澤ルビィ 2か所にまわりを巻き込むルビィが出現するよ センター補充(開始10秒) 紅葉TRAVELER(イベント限定) 松浦果南 ランダムでぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ コンボ+(ショータイム) 黒澤ダイヤ 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ コンボ判定+ 小原鞠莉 少しの間ぷちぐるをタップするとまわりを巻き込むよ ゴールド+(ラストボーナス) セガコラボ(キャンペーン限定) 国木田花丸 数が多いぷちぐるを集めて整理するよ センター補充(開始10秒) その他 衣装セット キャラクター スキル 特技 SELF CONTROL!!(期間限定) 鹿角聖良 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ ボム範囲+(残り10秒) 鹿角理亞 横ライン状に高得点理亞が出現するよ ボム範囲+(開始10秒) Believe Again(イベント限定) 鹿角聖良 十字状に高得点聖良が出現するよ スコア+(ラストボーナス) 鹿角理亞 縦ライン状にぷちぐるをまとめて消すよ 追加でボムが出現するよ ボム出現(スキル発動時) サンリオキャラクターズ(イベント限定) マイメロディ 少しの間なぞった範囲のぷちぐるを消すよ コンボ+(ショータイム) シナモロール 画面下のすべてのぷちぐるをつなげるよ センター補充(残り10秒) けろけろけろっぴ 十字状にぷちぐるをまとめて消すよ ショータイム+(開始10秒) ハローキティ ランダムで高得点ハローキティが出現するよ スキルゲージ+(残り10秒) ポムポムプリン 少しの間確率でボムが降ってくるよ ボム範囲+(ショータイム) バッドばつ丸 数が多いぷちぐるをまとめて消すよ ボム出現(スキル発動時)
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No Country For Old Man ◆zmHe3wMKNg 「…誰もいないわね。ここじゃないのかしら?」 海風に乗って、微かに耳に届いた倉沢ほのかの叫び声がした方向へ 「一人」で向かった添島龍子は溜息をついた。 「倉沢さん…大丈夫かしら?」 「―ええ、僕も心配ですよ。灯台に拡声器、最強の死亡フラグですからね。 果たして倉沢さんは生きているのか?」 物陰に、誰かが居た。 驚いて振り向くと、その男は無害をアピールするがごとく両手を大きく挙げた。 「おっと!心配いりませんよ!僕はほら、この通り、武器を渡されなかった者ですし。」 「…えーと…あなたは確か…?」 「男子十一番、楠森昭哉です。まぁ、覚えられてないのも無理はないですね。 こうやって話すのは初めてですし。あなたは添島龍子さんですよね?」 「ああ、ごめんなさい、楠森君。で、あなたは殺し合いに乗る気はない訳?」 「はぁ、当り前ですよ。僕なんかがサバイバル戦で生き残れる筈がない。 ああ、そういえば、さっき森の中で拳銃を持ってうろついてる内木聡右を見つけましたよ。 僕は隠れてやり過ごしましたけど。なんか聞いた話だとヤクザの息子らしいじゃないですか、彼。 ひょっとしたら殺し合いに乗ってるかも知れませんし、こちらも用心した方がいいでしょうね。 あなたはどうなんです添島さん?性格的に殺し合いに乗るとも思いませんから、僕は話しかけたのですが?」 「…あんまし見た目のイメージで判断してほしくないわね。 ま、確かに。こんな馬鹿なゲーム。絶対やらないけどね。」 懐に入っている拳銃を見せたらどんな反応をするか気になったが、 メリットはなさそうなので黙っていることにした。 内木聡右。クラスの中でで友達の多い鬼崎喜佳と仲が良かった 彼の方が、正直この男よりはよほど信用できそうなのだが。 「おっと…あまりこのようなことを喋ってたらまずいですね。」 そう言うと、彼は地図の裏に鉛筆で何かを書き込んでみせた。そこには、こう書いてある。 (主催者に、盗聴されてるかもしれません。首輪にそういう機能があるとこの本に書いてました。) 「え!?」 彼が手に持つのは、黒いカバーに赤字で表題が抜かれた600~700頁程の本。 (このイベントは、若狭吉雄がこの古本「BR」に基づいて企画したものです。間違いありません。) 「…!? …あのねぇ、本当なの?それ?」 (今、僕たちが置かれている状況が、この本の内容と非常に類似しているのですよ。 この物語は全部読むのに時間がかかりますが、僕はもう半分以上読破しています。 どうです?殺しあいに乗っていないのなら、協力しませんか? ひょっとしたら誰よりも有利に立てるかも知れませんし、若狭を出しぬけるかもしれませんよ。) 「……うーん……。」 少し考える。確かに、主催に関する情報集めが今一番優先しなくてはならないことだ。 しかし、この男を信用していいのだろうか? 傍から見たら彼はわざと流されたダミー情報に踊らされているようにも見える。 「別に、協力してくれないのなら構いませんよ。僕も、街でやることがありますから。」 「…街になら、私も用事があるわ。それに、倉沢さんが居るかもしれない。 それに、楠森君の言ってることが本当なら死なれたら困る。…行きましょう、一緒に。」 「ええ、ありがとうございます。」 彼には悪いが、少し、ニヤついてるように見えてしまう。 この男に囮に使われないように気をつけないと。 ……あれ?なんで楠森君を信じてあげないの? やはり、先ほどのことが心に引っ掛かってるからだろうか。 灯台へ来る前、ゲーム開始直後に最初に会った人物、如月兵馬との邂逅を思い出す。 「おーい!」 何をするでもなく、草原の上で胡坐をかいていたその男に、 龍子は声をかけた。 男は面倒くさそうに振り向き、何かを思い出したかのように手を叩いた。 「君は…添島龍子だったかな?」 「そ、ちゃんと名前覚えてたんだ。」 緊張が少し柔らだ龍子は、すぐ傍まで近づく。 「そんなところで座ってたら危ないよ。誰かに撃たれたりしたらどうするの?」 「ああ、そうだな。そういう可能性も、あるか。 ところで――君がその手に持っている物騒な物はなんだ?」 「え?――きゃ!?」 突然跳ね起きた如月は龍子の腕を素早く取りつつヒジ打ち、 さらに取った左腕を手首、ヒジ、肩と極めながら落とした。 「…くぅ!…あ…!」 体重を少しでも後ろに傾ければ肩が破壊されるだろう。 完璧に極まっていた。 「……条件反射だ…すまん。しかし、そんなに殺気を放っていてはいかんな。」 如月は、すぐに龍子を解放した。 彼女が持っていた拳銃を渡す。 「はぁはぁ…いきなりなんてことするのよ!」 「ここは殺し合いの場と、あの教師は言っていたぞ。こういうこともあり得る。」 「あー、まあ、そうだけどね?」 あっさり負けたのは気に入らないが、とりあえずこの男は自分よりずっと強いようだ。 ひょっとすると、あの朱広竜とも互角に渡り合えるのかもしれない。 「ねぇ、私と協力する気はない?あの、魚ヅラの教師を出し抜いて、みんなを助けるの。」 「…出し抜く、か。」 如月は、まったく興味が無いとでもいうかのように肩をすくめた。 「俺はここに座っている。誰か近づいていれば返り討ちにする。 それを繰り返せばいつの間にか終わっているだろう。 この馬鹿な遊戯もな。」 「・・・はぁ!?」 「悪いが、他を当たってくれ。俺は眠いんだ。」 さっきの教訓で飛びかかるのは止めたが、その体は怒りで震えていた。 「・・・この・・・!あなたはいいの!?みんなが死んじゃっても何とも思わないわけ・・・!?」 「はぁ、俺に何ができる?だいたい、 『ぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!』 「…え!?誰!?この声…倉沢さん!?」 「ああ、声が聞こえるな。これは、悲鳴か?」 「何、冷静に構えてんのよ!」 龍子は飛び起き、如月に手を差し述べた。 「助けに行くわよ!ついて来て!」 「…今から行っても間に合わんと思うが…。」 「ああもう!だからって放って置けるわけないじゃない!」 龍子は連れていくのを諦めて走り出し、一度だけ振り向いた。 「灯台!私はそこに居るから!居なかったらそこの隣の街!じゃあ、またね!」 そして、如月兵馬と別れたのだった。 「あぁぁぁーー!!ムカつくなぁ!あの上から目線!!何よアイツ!!」 「ちょ!?なんですか!?いきなり!?」 「…あ、いや、御免。何でもないから。」 正直ショックだった。仲間になってもらうつもりが拒絶された上、 一方的な実力差を見せつけられたのだから。 …私は失敗したかもしれない。もし、彼が殺し合いに乗ってしまったら… (でも、アイツは私をあの時殺さなかった。まだ希望はある筈。) 添島龍子は、今は遠い彼が居た岬の方角を睨みつけた。 (如月兵馬、来るわよね?) 【G-8 灯台付近/1日目・深夜】 【女子18番:添島 龍子(そえじま-りゅうこ)】 【アタシ(たち)、あなた(たち)、アイツ(ら)、○○(呼び捨て)】 [状態]:健康、若干の精神的消耗、強い決意 [装備]: モーゼルC96ミリタリー“レッド9”(10/10) [道具]:支給品一式、拡声器、9mmパラベラム予備弾薬(30/30) [思考・状況] 基本思考:ゲームには乗らない、情報収集 0:F-8住宅街へ向かう 1:楠森昭哉と協力する 2:如月兵馬がついて来ると信じる 3:朱広竜を警戒 [備考欄] ※銃は撃ってもまず当たりません ※楠森昭哉の推測をとりあえず有力な情報と認識しましたが、いまいち信じ切れていません 【G-8 灯台付近/一日目・深夜】 【11:楠森 昭哉(くすもり‐しょうや)】 【1:俺(達) 2:あなた(達) 3:彼(彼女)(達)、名字(さん)】 [状態]:健康、激しい憎悪 、裏切られた悲しみ [装備]:木の枝(その辺で拾いました) [道具]:カードキー、本(BR)、支給品一式 [思考・状況] 基本思考: 若狭吉雄を許さない(具体的にどうするかは決めていない) 0: F-8住宅街へ向かう 1: 電話を見つけて主催者に繋がるか試す 2: 添島龍子と協力する 3: 倉沢ほのかが心配 4: 海野裕也が少し心配 5: 内木聡右を警戒 [備考欄] ※今回のイベントが本の内容をなぞったものだと考えています ※自分では冷静なつもりですが、その実かなり危ない状態です ※G-7の森の中で内木聡右とすれ違いました 如月兵馬はあてもなく彷徨う。 添島龍子が向かった方向とは違う場所、H-7の砂浜を。 (悪いな添島龍子。面倒事は御免被る。) 彼女と違って自分にはゲームを潰すといった崇高な目的意識は無い。 それに、自分の剣が誤って人を殺してしまうかもしれない。 そうなったら彼女も仲間を集めにくくなるだろう。 その様な者が着いていっても、彼女の足枷になるだけだ。 お互いの為にも、別れるのが一番―― 「えがおさくー♪きみーのーゆーめをー♪」 「……?」 誰かが鼻歌交じりにこちらへ歩いてくる。 見た感じ、手には何も持っていないようだ。 自分は、このクラスメイトの女子の名前をギリギリ記憶している。 如月は、半ば呆れ気味に手の届く範囲まで近づいてきた彼女に忠告した。 「不用心すぎるぞ、吉良邑子とやら。」 「あ、すみません~♪ いや~新しいご主人様が出来てとても幸せな気分でして、私。」 耳慣れない不埒な単語が聞き取れるが、別に興味はない。 大方、こいつは今の自分の状況が理解できていないのだろう。 こういう奴は放っておけば自分が何もする必要なく死ぬ筈だ。 「…まあいい、死んでも俺は知らんぞ。じゃあな。」 「はい!心配してくれてありがとうございます! あのーところでー。 ………………………………なんで平気なんですか?」 「…?いや、なに が 、ぁ !?」 如月は、突然、眩暈に襲われ、片膝をついた。 肩から激痛を感じることに気付き、手で押さえると― その場所から、血が溢れていた。 (なんだ…これは!?) 「あーーびっくりしましたーー!! もう、ちゃんと当たってたのなら、すぐ倒れて下さいよぉ。 鈍感にもほどがありますってば~♪」 目を凝らすと、吉良の右手の中から煙が上がっている。 持っているのは、普段は袖の下に隠して、スプリングで飛び出したあと掌に収まる小型の拳銃。 …まさか… 撃たれたのか?この女に? いつの間に? …馬鹿な…! この女からは殺気をまるで感じなかった! 「はぁ…やっぱりちゃんと頭か心臓を狙わないと一発では死んでくれないみたいですね。 あぁ未熟!未熟千万!今のままではご主人さまに顔向けできませんよ!私!」 …まさか… 俺以外にも居たのか?殺人機械が?人を殺すことに何の葛藤も感じない人間が? 殺気を全く発さず、まるで手足を動かしたときの一動作のように、ごく当たり前のように殺傷できるやつが。 あ、あぁ。 意識が 薄れる 死 ぬのか こんな簡単に? こんな くだらない 油断 で? …嘘、だ…! 俺の、 俺の、鍛錬は、一体、なんだったんだ? …あ…? なんだ、この感情は? これは 恐怖? そのようなもの は捨てたのではなかったのか? …そうか… 捨てたわけではなかったの か 俺は ラトが死んでも 平然としていた だが 自分の 命のことになって 初めて で も 今は まだ 駄目だ また封印 するんだ 心を あの時のように! 「あぁ、落ち込んでいる場合じゃありません!早くこの木偶の坊にトドメを!」 「・・・まだだ・・・。」 「へ?」 ゆらりと、立ち上がる。 「まだ、これからだ。」 顔から動揺の色が消え、再び無感情な機械に戻る。 この程度の痛みがなんだというのだ。 あの終わりの無い地獄のような日々に比べれば。 自分を一撃で殺せなかったのがこの女の運の尽き。 礼を言うぞ、吉良邑子。 ようやく、目が、覚めた。 木刀を持つ手を前に突き出し、防御を捨てた攻撃に特化した姿勢を取る。 そう、これこそが。 大和正法流、無形の構えの一つ、「音無しの構え」。 ――教えてやろう、吉良邑子。これが本当の「殺人機械」というものだ―― 吉良は、突然、如月の姿が膨張したかのような錯覚に捕らわれた。 それ位の一瞬で、間合いを詰められたのだ。 相手が対応することも許さず、それは実行される。 「――え?」 「大和正法流奥義―――『雫切り』。」 左足を軸にして神速で繰り出された木刀は、吉良の頭部を正確に捕える。 その斬撃は西瓜の潰れたような音と共に、彼女の頭骸骨を粉々に叩き割った。 パンッ! ……叩き割っていた筈だった。 如月兵馬の肩に埋まる弾丸が、肩の神経を引き千切り、骨を砕いてさえいなければ。 握力のない腕で繰り出した木刀は無情にも手から抜け飛び、 吉良の遥か後方の地面に投げ出されて乾いた音をたてて転がった。 その後、反射的に撃ち込まれたデリンジャーの残りの弾が如月の胸に突き刺さり、 如月兵馬の全てを終わらせた。 砂浜に仰向けに横たわる人影。 虚ろな眼で漆黒の夜の空を見上げる。 心臓のすぐ傍に弾丸が埋まり血が噴水の様に溢れ出している。 もはや助かる見込みはないだろう。 … …… …は… …ははは… …はははははは… …何が…実践向けの剣術…だ… 「…全っっっっっっっっ然!!使えねぇじゃねぇかぁぁぁぁ!!クソジジイィィィィ!!」 封じ込めたはずの感情を存分に解放し、彼は叫んだ。 「はぁ、しぶといですねぇ。もう満足しました?いい加減死んでくださいよぉ。」 隣にはデリンジャーに弾丸を込め直している吉良が立っている。 完全な勝者と完全な敗者の構図。 結局は、これが現実。 どれほど感情を捨てて殺人マシンに仕立て上げようが所詮は人間。 純粋に人を殺すために作られた「銃」という殺人兵器の前にはあまりに不完全だった。 「くく…ははははは……!」 しかし、如月の心には爽やかな風が吹いていた。 自分を機械人形に変えた祖父の滅びゆく流派を完膚無きまで否定され、 やっと、流派を習得しなければ当り前のように得られる筈だった人間の尊厳を取り戻したのだ。 「そう、だ、いいんだ、これで。」 不意に、添島龍子という女の顔を思い出す。 みんなを助けるため、ゲームを潰そうとしていた女のことだ。 そうだ、あの女の言い分は正しい。 理不尽なことを強いる外道は死ぬべきだ。 今、俺は、龍子の提案に強い関心を示している。 だが、眠い。 あぁ、目の前に誰かがいる。…はて…誰だったか…? まぁ、いい、ちゃんと、伝えねば。 「なぁ、君。もし…添島…龍子に…逢ったら伝えてくれないか……みんなで一緒に……脱出しようって……。 俺は…しばらく…寝るから…さ。」 「ええ、わかりました。会えたらちゃんとお伝えしますね。」 満天の笑みで答えた吉良は、デリンジャーの銃口を如月の額に向け、そこへ正確に二発叩き込んだ。 「…でも、あなたはずっと寝たまま二度と起きてこないでくださいね。お願いします。」 気のせいかもしれないが、彼の顔が少しほほ笑んでるように見えた。 「ふぅ、ちょっと手間取りましたけど上出来ですかね。」 海岸に横たわる死体を一瞥し、少し祈るように手を合わせた後、 吉良は両手を左右に広げ、芝居かかった口調で語り出した。 「見ていてください!私はこの調子で頑張りますよ! この島で見つけた新しいご主人さま、英人様の為に! あぁ、英人様…私にちゃんと命令を下してくれました…。 あれだけ激しく愛し合ったのに私を奴隷と認めて下さらなかったテト様と違って! …いや…でもあの時は周りにいた男子共がすごく邪魔でしたよね…よく考えたら…。 えーい!過去の未練は断ち切るのです!私には明るい未来があるのです!」 死体から離れた位置に、投げ出された木刀を見つけた。 ひょいと拾い上げ、ポーズを取ってみる。 「しずくきり!…なーんちゃって、えへへ♪」 如月の木刀をディバックに入れ、喜怒哀楽の起伏が激しい殺人機械はその場を立ち去った。 【男子十番:如月兵馬 死亡】 【残り43人】 【H-7 砂浜/一日目・深夜】 【9:吉良邑子(きら ゆうこ)】 【1:私(たち) 2:貴方(たち) 3:あの人(たち)、ご主人様、お嬢様、○○(名字くん、さん付け)】 [状態]:健康、高揚 [装備]:レミントン・デリンジャー(2/2)、 [道具]:支給品一式×3、予備用44マグナム弾(30/40)、木刀 [思考・状況] 基本思考:ご主人様(英人)の命令に従い、間由佳以外を皆殺しにする 0:間由佳がもしゲームに乗っていても出来うる限りは説得する 1:もし彼女を殺してしまった場合はご主人様を殺して自分も死ぬ 2:自分が見つける前に彼女が死んでいた場合も、1と同様の行為を行う [備考欄] ※他生徒に出会い、交戦に縺れ込んだ際に、彼女は「ご主人様(英人)の命で動いている。」と言いかねません(彼女に悪意はない) ※如月兵馬の「雫切り」の太刀筋をなんとなく覚えています ※H-5の民家の一つは、未だに電気が点いています ※H-7の海岸に如月兵馬の遺体が横たわっています 時系列順で読む Back CHICKEN RUN Next 壱里塚と久世の異常な愛情 投下順で読む Back CHICKEN RUN Next 壱里塚と久世の異常な愛情 添島龍子は行動する/如月兵馬は動かない 添島龍子 闇の聖典 ナイトウォーク 楠森昭哉 闇の聖典 スレイヴマスター 吉良邑子 修羅 添島龍子は行動する/如月兵馬は動かない 如月兵馬 死亡
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聞いて覚える英単語~アルクのキクタン【Entry】 サクセス 2009/4/23 PSP (DL版あり) 「聞いて覚える」をコンセプトにした、英語学習書籍の「キクタン」のPSP用学習ソフト 基礎を身に着けたい人は本作の『Entry』 一般会話に英語を使いたい人は聞いて覚える英単語~アルクのキクタン【Basic】 本格的に英字新聞などに挑戦したい人は聞いて覚える英単語~アルクのキクタン【Advanced】とレベルアップしていく
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Registry Defragmentation オフィシャルサイト http //www.elcor.net/ard.php ダウンロード OS(Windows) 95/98/ME/2000/XP/2003/Vista 言語 英語 日本語化パッチ なし 記事 備考 評価 選択肢 投票数 投票 非常に良い 0 良い 0 どちらでもない 0 悪い 0 非常に悪い 0
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【作品名】とらいあんぐるハート3 【ジャンル】エロゲ、OVA 【名前】高町美由希 【属性】『御神流』正当継承者候補 【年齢】19歳 【長所】ちなみにパラレルだけどあの高町なのはの姉 この姉も戦闘能力が高い 【短所】但しなのはとは血は繋がっていない 【備考】とらハ3開始時では15歳、 それから4年後の作品がOVAなので19歳。 vol.5
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発売日 2020年2月20日 ブランド TrymenT タグ 2020年2月ゲーム 2020年ゲーム TrymenT キャスト 岡本理絵(星乃あやめ),尾崎未來(君島翔),長みこと(夏杞文実),加藤陽菜乃(河居織鶴),霧生晃司(喜羽正明),髙山滉(八馬奏),仲島大輔(六車虎次郎),亀田望美(大羽恵,星乃朋美),石原舞(天草月乃),美作侑(影山星一,新田司),田中茉莉花(東雲すずね),水口まつり(山崎颯太),村上真仁(四宮匡),熊ノ谷健(星乃勲雄),金山ひかる(高沼奈美恵),桐石リョウ(佐藤理人),葵とり(帚木日向子,中村夏奈),茶川明菜(ミリャ B ホラトリア),松平美波穂(海蔵もも),武市真幸(大館流花,二上響子),清家拓磨(五十嵐啓介),篠田和真(狩野冬馬),Sari(トト,ユウ,レムリア),平松真奈実(アイ),みくみくみ(伊砂真,斎藤久),原田トモタカ(三国義貴),小澤諒平(小林建人),五十嵐晃(新田金秋),上岡敬祥(渡会啓祥),善財達也(七瀬弥) 清家拓磨,安積亮,篠田和真,森山このみ,七瀬結香,金山ひかる,亀田望美 スタッフ 原画:雫将維,クロノミツキ 企画・シナリオ:雫将維 シナリオ脚色:緒乃ワサビ 音楽:えびかれー伯爵,ウミガメ,せいんと☆ぴーち,池木紗々,かしこ,ハム 効果音:神灼爺 環境音:幕田剛一,えびかれー伯爵 演奏協力:池木紗々(ギター),かしこ(キーボード),飯塚祐太郎(ベース),松本一策(バイオリン),RAY(ピアノ) デザインワーク:shotaro ichinose WEB制作:shotaro ichinose 背景:mocha,胡太郎 ムービーデザイン:Syamo スクリプト・演出:shotaro ichinose 効果音スクリプト:えびかれー伯爵 システムスクリプト:y.sudo(AoKoM LLC) ベースシステム:iMel株式会社 Powered by Artemis Engine スマートフォン版デプロイ:Kazu(iMel株式会社) 中国語ローカライズ:HIKARI FIELD アソシエイトプロデューサー:kokubu プロデューサー:shotaro ichinose ディレクター:雫将維 制作:TrymenT オープニングテーマ 「あなただけが知る世界」 歌:紫咲ほたる 作詞・作曲:甘利紗陽 (えびかれー伯爵) 挿入歌 「EtudE -AubadE-」 歌:紫咲ほたる 作曲:えびかれー伯爵 エンディング1 「EtudE -EpanastasI-」 編曲:甘利紗陽 (ウミガメ) ピアノ:RAY エンディング2 「Re TrymenT -TraumenD-」 歌:天草月乃 (maimie) 作詞・作曲:甘利紗陽