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SIREN2 part23-599,600,606,612,627,681、part24-13,267,274,344、part25-122,243、part26-60,472,474、part27-220 (途中まで) part38-441,443,446~452,460,461,463~466 (上記の続き) 599 :SIREN2:2006/07/26(水)02 20 33ID LEwIXp4X スマン、ageちまった シナリオ分岐する要素あるから、後につながる分だけ書きます。 父と、姉と慕う少女の3人で夜見島の蒼之久の集落に住む幼い少年、三上脩はある夜階下からのもの音に気づき、目を覚ました。 「お父さん・・・?」そういいながら階段を降りた先で見たものは、惨殺された父の死体だった。 必死に事切れた父を起こそうとするが、突如玄関に現れた、「犬を連れた男」に驚き、奥の間へと逃げ込むのだった。 窓から家の外へと逃げた脩は、両手を血に染めた、姉と慕う少女「加奈江」と一緒に、 なぜか加奈江を狙い、襲い掛かってくる漁師たちに見つからないように集落から逃走するのだった。 オカルト雑誌「アトランティス」の若手編集者の一樹守は29年前に島民が謎の消失を遂げ、 その後も近海で謎の消失事件の相次ぐ島、夜見島の取材を行おうとした。 夜見島へ行く手段が見当たらず、一時は途方にくれたが、その場に居合わせた盲目の作家「三上脩」 の計らいにより、彼がチャーターした漁船「翔星丸」に同乗することができた。 また、出港直前に駆け込んできたチンピラ風の男と、派手な格好の女を乗せ、 船は夜見島へと出港したのだった。 しばらくして突然船が大きく揺れだし、一樹が外に出てみると、海は赤く染まり、大きくうねり出していた。 船に必死にしがみつく船員の女性を助けようとするが、女性は流されてしまい、 大きな赤い津波によって船は転覆し、一同は海に投げ出されたのだった。 600 :SIREN2:2006/07/26(水)02 49 12ID LEwIXp4X 三上の父、三上隆平が殺害される少し前、網元である太田常雄の家に漁師たちが集まっていた。 彼らにとて余所者で、民俗学?者の三上は聖域を荒らす邪魔者であり、また彼が海岸で保護した少女、加奈江は 彼らが守る村の言い伝えにある「海から来た穢れ」でしかなかった。 太田常雄の娘、ともえが加奈江が黒い影のようものを海へ帰しているのを見たとう証言もあり、 加奈江討伐の決起ために集まったのだった。 太田以下、全ての漁師が緊張した面持ちだったが、反対するものは1人もいなかった。 海に投げ出された一樹は廃墟の港へ流れ着いていた。探索を始めようとした瞬間、 彼の視界の端を何かが横切った。一樹はそのまま朽ち果てた港湾施設を探索するが、 そのとき、人の死体を思しきものが動き出すのを見るのだった。 探索の果て、彼は小屋の中で気を失っていた美しい少女「岸田百合」と出会う。 「助けて・・!あいつらが私のこと探してる!」 一樹は訳が理解できなかったが、 その場に先ほどの動く死体「屍人」が現れ、百合に襲い掛かろうとした。 屍人を撃退した一樹は、百合を伴って廃墟の港を脱出するのだった。 ちょうどその上空を、一機のヘリが爆音を上げながら、急激に高度を落としていった。 夜見島近海を飛行していた陸上自衛隊の輸送ヘリが自機の場所を見失った上、 操縦不能に陥ったのだった。 夜見島に不時着したヘリは、奇跡的に助かった三沢岳三等陸佐、永井頼人陸士長、 瀕死の重傷を負った沖田宏二等陸曹を残し、全員死亡。 瀕死の沖田を前に泣きじゃくる永井と対照的に淡々と指揮を宣言する三沢。 観覧車らしきものを視認した三沢は永井とともに沖田を担ぎ上げ、移動を開始するのだった。 606 :SIREN2:2006/07/26(水)11 39 11ID bW9UhuMw 廃墟の遊園地にたどり着き、管理小屋の電話から外部への連絡を試みる三沢。 不時着の衝撃で無線機は壊れてしまっていた。だが電話が繋がる様子はない。 受話器を置き、銃を手に小屋の外へ出ると、永井が沖田の死体を前にして泣きじゃくっていた。 「オイ、そいつもう死んでるぞ」冷淡に声をかける三沢。永井を引き起こし、立たせようとしたが、 永井は再び座り込んでしまう。 その時死んでいたはずの沖田が突然動き出し、永井に向けて発砲したのだった。 永井に応戦を命じる三沢。永井は三沢から銃を受け取り、変わり果てた上官を打ち倒すのだった。 遊園地跡から脱出を試みる二人だったが、屍人として蘇ったかつての仲間が行く手を塞ぐ。 その途中、永井は奇妙なものを見つける。精神を高揚させる薬。三沢は自分のだと言って永井から取り上げてしまったが、 それはおおよそ三沢には縁遠いはずのもだった。もうひとつは紛失した装備を回収したとき、信管を含む発火装置は回収できたのだが、 C4爆弾がなくなっていたのだった。 遊園正門は厳重に封鎖されていたため、二人は遊園裏門からがけを乗り越え、遊園地を後にするのだった。 山道を行く一樹と百合。座るのに具合のよさそうな岩を見つけ二人は休憩を取った。 百合が島へ来た目的を話し出す。それはこの島に閉じ込められた母を助けるためだと言う。 驚きを隠せない一樹だったが、百合は続ける「母さんは鳩を飛ばし続けた、でも戻ってこなかった」 意味が理解出来ない一樹だったが「ずっと待ってた、あなたが来るのを・・・。あなたは私を助けてくれる・・・?」 懇願する百合に一樹は困惑しながらも、同行を決意するのだった。 夜見島出身の駐在警官、藤田茂は夜見島の金鉱跡を巡回していた。地元の漁師たちから無人のはずの島に女がいるのを見た、との通報があったためだった。 藤田は生来、余計な事によく首を突っ込む性質で、その事で、家族からは疎まれていた。 決定的だったのは数年前、情に絆されて窃盗犯を取り逃がし、警部補から現在の地位に降格されたときのこと。 妻は過労で倒れ、大学進学を諦めざるを得なくなった娘、朝子からは事実上の絶縁を手紙で通告される事になったのだった。 無線で連絡を取ろうとした藤田だったが、どうした事か無線が通じない。 その時、彼の視界を黒い塊が横切るのだった。 黒い塊は屍霊と呼ばれる凝り固まった闇に人面が浮かび上がったものだった。 屍霊の襲撃を懐中電灯と警棒で振り払い、高台の小屋から藤田は奇妙なものを見つける。 深い森の中に大きな客船が座礁しているのだった。 「はぁ~やんなっちまうなぁ。すまんなぁ、朝子。」 そうつぶやくと彼は客船へと急行するのだった。 612 :SIREN2:2006/07/26(水)13 29 57ID uOb6qP3u 再び移動を開始した一樹たちは、遊園地から脱出してきた三沢たちに出会う。 救助に来たのかと思い、駆け寄る一樹だったが、三沢は警戒を解かない。 ライトの光を怖れる百合を不審に思った三沢だったが、激昂した一樹が間に割ってはいる。 そのとき永井は信じられないものを目撃する。「三佐、あれ・・・」 一同はこちらに押し寄せる巨大な赤い津波を目撃するのだった。 その少し前、チンピラ風の男、阿部倉司とともに漁船に乗り込んだ女、喜代田章子は不思議なものを見ていた。 彼女は生まれつき場所や物に付いた過去の記憶を見ることが出来、その力を生かし占いで生計を立てていた。 (参照 http //www.yumemi-salon.com/j/index.html) 彼女は夜見島の漁港の、とても古い記憶の中に殺害された彼女の友人「多川柳子」の顔を見たのだった。 「なぁなぁそれ霊感てヤツ?実はさ、俺も昔みたことがあってよ~」 くだらない話で章子の思考をジャマする阿部は、その柳子の同居人であり、恋人であり、そして殺害の容疑者である。 柳子が殺害されたことを自宅のテレビで知った章子の下に突然ナイフを持った阿部が押しかけてきたのだ。 「俺は柳子を殺しちゃいねぇ!あの前にあいつにあっているんだ!」 そう喚く阿部。 彼は自宅で柳子らしき死体(顔が判別不可能なほどに殴打されていた)の発見する前に、階段で彼女とすれ違い、挨拶までしたという。 だが普段から粗暴で、柳子との諍いが絶えなかった阿部は真っ先に容疑者として指名手配されてしまう。 パニックに陥った彼は、柳子の友人で、彼が胡散臭がっていた章子のもとに駆け込んだのだった。 彼の過去を「視た」らしい章子は阿部を信じ、彼が目撃した「もう1人の柳子」を探し出すのだった。 そんなこんなで夜見島へきた二人だったが、船は転覆、二人は無人の島に置いてけぼりである。 にもかかわらず阿部は足元に落ちていた胡散臭い金のアクセサリーを拾って「これ純金じゃね?」 などとくだらない言動を取り続けるのだった。 軽薄な阿部にウンザリしていた章子は驚くべきものを目にする。 それは二人に向かって押し寄せる巨大な赤い津波だった。 脩を貨物用ロープウェイで先に脱出させた加奈江は夜見島港へと急ぐ、途中ともえが彼女の行く手を阻んだが、 ともえを振り切り脩の元へ急ぐ加奈江。「あんたは逃げられない!」 ともえの叫びが背後から彼女に投げつけられるのだった。 網元、太田常雄以下、多数の漁師が港湾施設跡地で二人を探していたが、加奈江は彼らの視界を盗み見する特殊なの力を駆使し、 彼らを欺き、無事脩と再会する。灯台へと向かう二人を漁師たちが取り囲み、窮地に立たされる2人。 そのとき唐突に足場が崩れ、二人は崖下の海へ落ちていく。 「終わった・・・」そうつぶやく太田たち。だがその時、サイレンに似た不気味な音が高らかと鳴り響き、島全体が鳴動し始めたのだった。 ともえは赤く染まった海から、巨大な赤い津波が押し寄せてくるのを目撃する。 逃げることも出来ず、漁師たちは津波に飲み込まれていくのだった・・・。 627 :SIREN2:2006/07/26(水)22 54 54ID z+KFlbYz なんだか長くなってしまった。無駄遣いスマヌ手元に攻略本しかないんでうろ覚え。 まるで誰かの意識が自分の中に流れ込んでくるような不快感に苛まれながら、 一樹は目を覚ました。傍に立つ百合に着物姿の女がつかみかかる。 「なんで!なんであんたが生きてんのよ!」女を振りほどき、逃げる一樹と百合。 金鉱跡にたどり着いたとき、一樹は再び不快感に襲われる。 「じっとして。意識を集中して・・・。」一樹に声をかける百合。すると一樹の視界に、百合の視界と思しき視界が入り込むのだった。 一樹は信じられなかったが、百合は特に気にした様子はない。 この不可解な力を駆使し、屍人の蠢く金鉱跡を突破する二人であった。 県立亀石野中学2年、矢倉市子は突然目を覚ました。 テニス部の試合、団体戦準優勝、その帰りのフェリーの中・・・のはずだった。 市子はたった一人、薄暗い船倉で倒れていたのだ。 「ノリコー!中島くーん!?みんなどこー!?」 だが返事はない。その時唐突に頭に流れ込む誰かの視界。 「なに・・?これ?・・・ヤダ・・わかんない!!」パニックに陥りそうになる市子だったが、 船内を徘徊する屍人をやり過ごし、何とか艦橋へとたどり着く。突然船内電話が鳴り響く。 受話器を取ると中年男性の声が受話器のから聞こえてくる。矢継ぎ早に市子に質問する男。 しかし市子が答えようとしたとたん、ノイズが混じり、電話は切れてしまう。またしてもパニックになりそうな市子だったが、 勇気を振り絞り、船底の電源室へと向かう。「誰かいませんかー!?」 そう叫ぶ市子に扉の向こうから男が答える。 「そこにいるのか!?待ってろ!お巡りさんすぐにここを開けるから!」 針金を使い、鍵をこじ開ける藤田。 かくして二人は無事合流し、船の外へ脱出するのだった。 藤田の乗ってきた船を目指す藤田と市子。旧軍の砲台跡地に差し掛かったとき、1人の男が二人の前に現れる。 「藤田んとこの、馬鹿息子か・・・・」 息も絶え絶えに語るのは、網元、太田常雄である。 「親父さん!あんた10年間なにしてたんだ!?」10年前に全島民とともに消えたはずの太田を前にして動揺する藤田。 だが二人は再会を喜ぶこともなく、太田は絶命してしまう。絶命した太田を取り囲む屍霊。ほどなくして太田は屍人として復活し、 二人に襲い掛かるのだった。 太田を退け、砲台跡の地下に入る二人、だがそこで太田に追い詰められてしまう。太田が市子に襲い掛かろうとしたまさにその時、 市子は太田に向かって哂ったのだった。その笑みをみて恐れおののき、逃走する太田。 不思議に感じた市子だったが、藤田は気にも留めず、二人はもうひとつの砲台跡を経由し船を目指すのだった。 681 :SIREN2:2006/07/28(金)01 45 29ID /Zgf4oI/ もう少し端折って短くしたいけど、下手に端折ると話が分からなくなってしまう・・。 金鉱跡を抜け、再び山道へと入った一樹と百合。一樹は自らの体験した数々の不可解な出来事に困惑していた。 「おかしい。いくらなんでも非科学的すぎる。」そうつぶやく一樹。 百合に意見を求めても、返ってくるのは母を助けるという自分のことばかり。 混乱と疲労が一樹を苛立たせ、きつい言葉を発してしまう。 「その君の母さんとかいう人、本当にいるの?」その言葉に過剰な拒否反応を示す百合。 「私のこと信じてないのね!」そう言い放ち、駆け出す百合。 一樹は取り繕うこともできず、その場に立ち尽くすのだった。 山道を独り歩く百合。足元にまとわり着く屍霊を踏み潰し、一瞥をくれたその時、 森の中に座礁した船から何かを感じ取りのだった。 「-誰?」そうつぶやくと百合は客船へと向かうのだった。 赤い津波に巻き込まれ(もっとも彼は見えていなかったが)、海へと投げ出された盲目の作家、三上脩。 彼は、彼の失われた記憶の断片に残るある少女を追って、夜見島を目指していたのだった。 舗装路の上で彼の愛犬ツカサに起こされる三上。だが彼は彼の視界に驚いた。 失ったはずの彼の視野には、ツカサのものと思しき視界が広がっていたのだ。 「ツカサ・・・これはお前なのか?」そういいながらフラフラと目の前の石段を登り、目の前の家の引き戸を開ける三上。 そこには29年前、あの日あの時の自分が事切れた父を抱き起こそうとしていた。 三上に驚き逃げる脩。背後から太田常雄が現れ、三上を不審に思うが、 突然、死んだはずの三上隆平が跳ねるように飛び起き、驚き逃げる太田を追いかけるのだった。 三上は状況が信じられず、事実を確かめるために彼が埋めた、「お姉ちゃんとの思い出」を掘り出しに行く。 彼の記憶の通り、彼が描いたお姉ちゃんの絵はそこに埋まっていた。今時分は29年前のあの島にいる。 そう確信した三上をツカサが突き飛ばす。その直後、近くのプレハブが倒壊し、ツカサは生き埋めになってしまう。 更に三上の背後から屍人と化した漁師が襲い掛かる。弱い視界を頼りに逃げる三上。 だが彼は足を踏み外し、崖下へと転落するのだった。 金鉱社宅前で意識を取り戻した章子は奇妙な感覚に違和感を抱く。 いつもの過去の視界ではなく、今現在の誰かの視界を見ているのだ。 「何、これ?いつもと違う・・。」そうつぶやく章子。 彼女が見たのはフェンスに生っていたアケビをもぎ取って食べる阿部を見ている誰かの視界だった。 放置されていた軽トラに乗り、社宅跡を突破する章子。 一方阿部は犬の鳴き声に導かれるように、社宅跡を後にしていたのだった。 夜見島、瀬礼洲に打ち上げられた客船ブライトウィン号。 三沢と永井は船内を探索していた。永井が不安な心境を告白する。 -これは夢じゃないのか、自分の頭はおかしくなっているんじゃなのいのか- 三沢は頭に弾丸ぶち込んでみるか?と永井に聞く。 「もし夢なら暖かい布団で目が覚める。もし夢じゃなかったらー、それで、終わり-」 突然永井の頭に銃口を向け、ふざける三沢、その顔には子供のような狂気じみた笑い顔が浮かんでいる。 驚く永井だったが、背後の物音に気づきライトを向ける。 そこのは先ほどの若い女がいた。光を嫌がり、逃げる百合。 追いかけようとする永井だったが、三沢は気にも留めず、そのまま別の船室へと向かう。 「三佐?三沢さん!・・・・・なんなんだよあいつ調子乗ってんじゃねーよ」 永井は1人で百合を追うのだった。無事百合を保護した永井だったが、 百合を執拗に狙う、着物を着た女屍人によってタラップを落とされ、船から脱出できなくなってしまう。 永井は船倉にできた亀裂から百合を逃がし、自らも、救難艇で客船から脱出するのだった。 先に脱出した百合に追いついた永井。百合は長いに抱きつき、問いかけるのだった。 「あなたは私を信じてくれる?助けてくれる?」百合の神秘的な美しさに惹かれる永井。 その時、突然背後から三沢の銃口が百合に向けられる。銃口を跳ね除け、百合を逃す永井。 「何なんだよあんた!あんた前からおかしいと思ってたよ!!なんであんたなんだ・・・。 なんであんたじゃなくて沖田さんが・・・!ちくしょう!!もうやってられっかよ!!」 募らせた思いを吐き出す永井。吐露された怒りは上官と部下の関係を破綻させるのだった。 13 :SIREN2:2006/07/30(日)10 09 09ID l0kqLIjQ 最後の一粒になった錠剤を飲み込む三沢。 「なーがいくーん、いっしょにあそびましょー!」またしても彼らしからぬ、ふざけた調子を取る三沢。 彼の精神は極限まで蝕まれつつあった。 2年前、大地震に襲われ、壊滅した羽生蛇村。彼は災害救助の任務を遂行していた。 ただ1人、無傷で助かった少女を抱きかかえ、ヘリに吊り上げられる三沢。 その時彼は見たのだ。眼下に広がる泥土の中から彼と少女に掴みかかろうとする無数の手を。 この地にかけられた呪いの断片、安らかに眠ることすら禁じられたものたちの呪詛と怨嗟-。 「やめろ・・・やめろーーーーッッ!!」ただ叫ぶことしかできない三沢。 「三沢一尉?三沢一尉!?」彼を呼ぶヘリからの声で我に返る三沢。 彼の眼下にはただただ先ほどと同じ、泥土に埋もれた村が映っていた。 この出来事以来彼の精神は病み、鬱の状態になることが多くなった。 それは、三佐昇進、冬季東アジア大会での輝かしい功績をもってしても打ち消せず、 薬の使用により何とか押さえ込んでいる状態だった。 だがこの島に来て以来、立て続けに起きている怪異は彼の神経を高ぶらせ、鋭敏にし、 加速度的に精神状態を悪化させていた。 「どうしてそんなに嫌うかな・・・・・どこだ、永井。」そうつぶやき歩き出す三沢。 だが彼は廃墟の金鉱社宅の一室に妖しい光がともるのを目撃する。 その部屋へと向かおうとする三沢。だが彼の行く手を沖田以下、彼のかつての部下が阻む。 彼の持てる戦闘技術を結集し、屍人たちを退け、三沢はついに部屋へたどり着く。 そこには、あの日助けたはずの少女が、座って泣いていた。少女の肩に手をかけようとする三沢。 その時少女が突然振り向き飛び掛ってきた。あの顔は屍人そのものだった。 反射的に飛びのき、銃を乱射する三沢。だがそこには少女の気配すらなかったのだった。 崖から転落したあと、阿部によって助けられた三上。今は砲台跡のトンネルにいた。 「アレッ?あんた三上脩じゃねぇ?」相変わらず軽薄な阿部を無視して話を進める三上。 「この島のどこかに、記憶を引き出す鍵があるはず・・・阿部さん、あなたの目をかしてくれないか?」 阿部の視界を借り、砲台跡を探索する安部と三上。 地下の封じられた弾薬庫をの入り口を破壊し、中に入る二人。だが特に妖しいものはない。 「なんだよなにもねーじゃねーか」ぼやく阿部。 しかし三上がレンガ造りの壁に触れたとたん、壁が崩れ、土の中に埋もれた人魚のような生き物の化石を発見するのだった。 おおきなかみさま しんだ おねえちゃんのおかあさん うまれた いっぱいうまれた 子供のころ、加奈江が話してくれたことを思い出す三上。 二人は急ぎ、砲台跡を脱出するのだった。 遊園地跡へとたどり着いた二人、三上は闇の中から自分を呼ぶような声を聞いた気がした。 幼いころの記憶がよみがえる、七つの門、七つの鍵。 加奈江の残した言葉と歌、そして父、隆平が捜し求めた夜見島の謎、 それさえ解けば記憶が完全に戻るという確信が彼にはあった。 電動パンダにまたがる阿部に三上は再び協力を求める。 物事に頓着しない阿部は、彼の真意を知ることもなく、彼に協力するのだった。 267 :SIREN2:2006/08/16(水)22 08 40ID tyC+jfBT0 百合をさがして夜見島遊園へ独りたどり着いた一樹。 百合は座っていた。声をかける一樹に百合はガラス製の鳩を見せた。 「見て」百合の手から滑り落ち、粉々に砕けるガラスの鳩。 「早くしないと戻ってしまう、混沌の闇の中に・・・」そうつぶやく百合。 一樹は百合の言葉を理解できなかったが驚くべきものを見た。 それは先ほど砕けたはずのガラスの鳩だった。まるで何事もなかったかのようにそれはそこにあった。 百合の歌う失われたはずの「巫秘抄歌」と幻視によって次々と現れる碑の封印を解く一樹。 最後の巫女の碑の封印を解いた一樹。とたんに強い眩暈に襲われる。 「見て・・・」頭を押さえ、苦しむ一樹の背後を指差す百合。 錆付いた観覧車があったはずのそこには巨大な穴が現れていた。 遊園地の地下に広がる空間。異様な雰囲気が漂うなか、一樹は百合の後を追って鉄製の階段を下りていく。 その先にあったのは、地底に広がる赤い海。百合はゆっくりと振り返り、上着を脱ぎ捨てていく。 「本当の私を見て・・・」そう呟き、はだけた胸元には、もうひとつの顔が浮かび上がっていた。 百合もまた、人ならざる者だったのだ。立ち尽くす一樹。今度は胸元の顔が話しかける。 「見て・・・私を見て・・・本当の私を・・・」そして百合の背後の赤い海の底から、 サイレンに似た咆哮とともに怪物と呼ぶにふさわしい姿をしたものが現れたのだった。 百合を名乗っていたモノ・・・。それは「母胎」の化身だった。 母胎・・・かつて地上を光の洪水によって追われ、異界の地の底に潜みしものの集合体。 永遠に近いときを経て、彼らの悲願を達成する機会がついに訪れた。 人間の手により封印を解き、人の肉体を自らと融合させること。悲願達成の第一歩はついに歩みだされた。 成す術もなく、母胎に取り込まれそうになる一樹。だが取り込まれようとした瞬間。 翔星丸の無線員、木船郁子が突如現れ、不可思議な力で母胎の動きを封じ、一樹を助けた。 「早く逃げてっ!これ以上は私が持たない!」正気に返り、母胎から逃げる一樹。 その時。 「うわぁっ!何なんだよこれ!」絶叫する阿部。 三上と阿部の二人がこの封印の地へと、母胎の前へと現れた。 三上の見えなくなったはずの目に、母胎の、かつて己の目の前で海の底へ溶けるように消えていった加奈江の顔が映った。 「おねえちゃん・・・?おねえちゃんだよね・・・?」全ての記憶を取り戻した三上。しかし彼の目に映るのは人面魚体の怪物ではなく、やさしかった姉の姿。 「ぼくさびしかったよ・・・くらやみのなかでひとりぼっちだったよ・・・」ふらふらと赤い海に佇む加奈江へと歩いていく三上。 三上が加奈江に抱きつこうとしたその時、章子が現れ、三上に叫んだのだった。 「脩ゥッ!見ちゃダメェーーッ!!」 「おねえちゃん・・・?」章子の言葉に驚きの表情見せた三上だったが・・・ すでに遅かった。 母胎の腹部から伸びた何本もの触手によって、三上は母胎に完全に取り込まれてしまった。 「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 歓喜の笑い声とともに何十、何百もの闇霊を産み落とす母胎。 その姿に驚き、阿部は章子を、木船は一樹を連れ、その場から逃げるのだった。 しかし彼らの後を闇霊-大きな口を持った、たとえるなら真っ白な人魚の胎児のようなモノ-が追いかけてくるのだった。 その時、地上では、三沢は無数の屍霊と戦い、永井は鳴り響くサイレンの音に耳をふさぎ、 市子は・・・鮮血に染まり、もう動くことのない藤田に抱きついて、泣いていたのだった。 274 :SIREN2:2006/08/17(木)17 07 52ID 2pt0I5q10 船から投げ出され、赤い海の中を漂う三上。 過去の記憶が断片的によみがえる。 足場が崩れ、海に落ちた後、彼は加奈江によってボートに乗せられた。 しかし加奈江は全ての力を使い切ってしまい、もう動くことすら出来なかった。 力なく海に浮かぶ加奈江。そしてそれを見つめる脩。 「脩・・・見ないで・・・・お願い。見ちゃダメ・・・・」 昇りゆく朝日とともに、加奈江は海の底へ、まるで溶けていくように消えていったのだった。 穴の壁面に沿うように設けられた鉄組みの足場を全力で駆け上がる木船と一樹。 だが一樹は母胎に操られたこともあってか、疲労が頂点に達していた。 膝をつき、その場から動けなくなる一樹。 そこへ、階段の上から無数の屍霊が、下からは無数の闇霊たちが迫ってくるのだった。 「僕を置いて・・・逃げるんだ・・」弱音を吐く一樹。 「何かっこつけてんのよ!こんなとこでかっこつけたって誰も見てないよ!バッカじゃないの!?」そんな一樹を叱咤する木船。 人外のものが迫り、最早これまでと思われたが、果たして化物たちは二人に襲い掛かることはなかった。 彼らを飛び越え、互いに喰らい始めたのだ。顔を見合わせ、頷く一樹と木船。 二人は全ての力を振り絞り、地上へと向かって走り出したのだった。 なんとか地上へと出た二人だったがそこにはすでに屍人たちによって包囲されていた。 木船は他者の肉体を乗っ取る自らの力を駆使し、武器を手に入れ、七つの碑を叩き壊し、 「冥府の門」を閉じようとするのだった。しかし門は閉じられることなく、門の中から黒衣をまとった闇霊たちがあふれ出てくるのだった。 逃げようとする二人を、変わり果てた藤田と屍人自衛官が包囲する。 しかしまたしても闇霊たちによって屍人は喰われ、二人は窮地を脱するのだった。 遊園地の出口へと向かった二人は三度、闇霊に襲われた。すでに出せる力もなく、絶体絶命の危機に陥る二人。 しかし空から降り注いできた赤い光によって彼らを取り囲んでいた闇霊は消滅し、二人は三度の危機をまたしても運命に救われたのだった。 集落まで逃げた二人。しばしの休息の後、人との接触を怖れる木船はその場から立ち去ろうとする。 木船の手をつかみ、二人で行動することを提案する一樹。 しかし木船の、自分は人の心を読むことが出来る、という言葉に驚き、一樹は手を離してしまう。 「そんな・・・化物を見るような目で見ないでよ」木船はそういい、力なく微笑み立ち去っていった。 -やはり自分は化物なのか。そのような思いに捕らわれる木船であった。 取り残された一樹は、何故手を離してしまったのか、と後悔していた。 彼の脳裏につらい過去の記憶がよみがえる・・・。 344 :SIREN2:2006/08/25(金)05 20 53ID o/3MmBwC0 怪異発生より8時間後の夜見島、潮降浜。 その近くを矢倉市子は彷徨っていた。服には藤田の血がついている。 「お母さん・・・家に・・・帰りたい・・・」 そう呟く市子の脳裏に一瞬奇妙な記憶が甦る。 誰かの手にぶら下がる自分。しかし、ブレスレットが千切れて海へ落ちていく。 記憶のなかの市子が海に落ちたと同時に、市子自身も足を踏み外し、崖下の道路へと転落した。 -逃げなきゃ。そう思い、潮降浜の前を走りにける市子。その前にアイロンで武装した女屍人が立ち塞がる。 武器を持たない市子では対抗することができない。逃げようとしたその時、背後から軽トラックのエンジン音が鳴り響いた。 驚いて道脇の草むらに飛び込む市子。そのすぐ横を軽トラックが猛スピードで通過した。 市子が草むらから這い出してみてみると、女屍人が少し離れたところに転がっていた。 撥ねられたらしい。 市子はアイロンを手にすると廃墟になった小中学校跡へと向かったのだった。 大道具倉庫で釘箱を入手した市子はそれを校舎裏の道に撒いた。しつこく追跡してくるトラックをそれでパンクさせようというのだ。 市子の目論み道理、タイヤが破裂し、制御を失い、封鎖された校舎裏門を突き抜けるトラック。 その時校舎裏門から大量の闇霊が侵入してきた。屍人たちは市子に目もくれず、闇霊を攻撃し始める。 そのまま校舎裏門を抜ける市子だったが軽トラックから屍人が降りてきた。 かつての沖田宏である。 沖田は市子に気づくまもなく闇霊に囲まれ、そして喰われた。 市子は泣き叫びながらその脇を通り抜けるが、闇霊に囲まれてしまう。 その時、市子の頭上に赤い光が降り注ぎ、包囲していた闇霊は蒸発するのだった。 その1時間ほど前。 崩谷、夜見島金鉱(株)社宅跡。 そこに女の悲鳴が響き渡った。だが生きているもののそれではない。 海より来る穢れに操られしもの、屍人の叫び声である。 異界、夜見島において人の上に君臨し、蹂躙する存在。 そのはずの彼らが恐怖し、逃げ惑い、仲間に助けを求めていた。 かつての彼らの同胞、闇人が復活したのだった。 同胞とはいえ彼らの間には仔細あって愛憎遺恨が渦巻いていた。 初めはいきり立って闇人に襲い掛かった屍人たちだったが、その力の差たるや歴然。 屍人は頂点の座をあっさり奪われた。しかし己の存在意義を賭け、全力で抵抗していた。 助けを求めた女屍人、鍋島揉子(金鉱跡で一樹たちの脳天をハンマーでカチ割ろうとした)は背後に迫る気配を感じ、ベランダへと逃げた。 機関拳銃を手にした闇人が彼女を追いかけていたのだ。 彼女を見つけ、歓喜の叫びを上げる闇人。その時。 -響きわたる叫び声に答えるかのように、不規則な足音が社宅跡に響く。その数2人分。 三沢、永井らの隊を指揮していた陸上自衛隊の佐官、一藤二孝が部下の屍人自衛官を連れ、揉子救出に駆けつけたのだ。 銃に弾倉を装着し、部下に指示を出す一藤。動き回る死体程度の屍人と完全に肉体を支配する闇人では身体能力の差は歴然。 ならば戦術でカバーするのみ。光に弱いという闇人の致命的な弱点をつきながら、立ち塞がる敵を倒し、社宅に突入した両名。 その一室で揉子を無事発見した一藤。 「うぉぅ!?(訳:大丈夫か!?)」 「ヒィィィィィィィ・・・(訳:アイロンが・・・形見のアイロンがないの・・・)」 銃に新しい弾倉を取り付ける一藤。 「うぉぅ!(訳:俺にまかせな!)」 女を泣かすやつァ許さねぇとばかりにいきり立つ一藤。その心の裏には彼女への想いがあった。 屍人だてらに一目ぼれである。 その想いの前には凄腕狙撃闇人も変わり果てたかつての部下も意味を成さなかった。 ついにアイロンを手にする揉子。あとはここより脱出するのみである。 脱出まであと一息、その時背後から一藤を大量の銃弾が襲った。 振り返ると銃を構えた闇人が立っていた。 「イヒヒヒィィィイィィ!!」 一藤に狙いを定め笑い声をもらす闇人。 「!?ギィィィィィィッ・・・!」 銃声とともにその場に倒れる闇人。その背後には部下屍人が立っていた。 その姿を見て、安堵し、その場に座り込む一藤と揉子であった。 122 :SIREN2:2006/09/07(木)01 55 01ID Xo0D5JwM0 四鳴山の林道を歩く阿部と喜代田。阿部が多川柳子との思い出を語りだす。 「あいつ時々わけわかんねーくらい暴れだしたりしてさ・・・」 そこまで語ると言葉につまり、俯く阿部。 阿部に寄り添う章子。二人が顔を上げたとき、信じられないものを見る。 目の前にそびえたつ廃鉄塔。その上空にはもう一本の鉄塔が宙吊りに浮いている。 そうではない。夜見島上空にはまるで鏡に映りこんだかのように、もうひとつ夜見島が存在していた。 「何かに呼ばれている気がするの。そこまで連れってくれないかな。」 そう阿部にいい、廃墟の港湾施設を探索する章子。そこここで立ち止まっては過去の映像を見ている。 「アレ?これは・・?」「どういうことなの?」「・・・そうか」「・・・もう少し・・・もう少しよ・・・」 「・・・灯台へ行きましょう」そう阿部に告げる章子。 「・・ほら、がんばって・・」「もう少し、あともう少しよ・・」 灯台前の橋にたどり着いた二人。だが橋は崩落している。しかし章子は穴に向かってフラフラと歩いていく。 「ホラ・・・もう少しよ・・・がんばって・・・・・しゅう」 「おい!あぶねぇ!」 穴に落ちそうになる章子の腕をつかむ阿部。章子はそのまま倒れこむのだった。 疲れ果て、道沿いの石の上に腰を落とす二人。 「はっぴばーすでぃとぅゆー♪」 突然歌いだし、ポケットから拾った金のアクセサリーを章子に手渡す阿部。 「今日誕生日だったろ?免許書で見たんだよ。」 戸惑いながらも表情を緩める章子。俯いて寝息を立てだした阿部に寄り添い、しばしの平穏を味わうのだった。 243 :SIREN2:2006/09/18(月)02 05 33ID //aGHVnB0 砲台跡で大の字になって寝転び、三沢は空を見上げていた。空にはもうひとつの夜見島があった。 「・・・あっち側は遠いなぁ・・・」そう呟く三沢。 その時、突然少女の叫び声が聞こえてきた。 すぐ近くで市子が闇人に襲われていたのだ。その叫び声を聞き、薄ら笑いを浮かべて武器を構える三沢。 市子は三沢に助けられ、無事に砲台跡から脱出する。そして三沢も市子の後を追うのだった・・・。 蒼ノ久集落に来た永井は少女の嗚咽と男の声を聞いた。 「あの女より生臭い。お前は何なんだ」そういい市子に銃を向ける三沢。 「わかんない・・わかんない・・・!!」そういい泣き叫ぶ市子。 「やめろーッ!!」そう叫び咄嗟に銃を構える永井。しかしその弾みで銃が暴発し、三沢を打ち抜いてしまう。 よろよろと永井の方に向き直る三沢。 「・・・・やるじゃない」そして永井に抱きかかり、最期の言葉を残すのだった。 「俺は先に目覚めちゃうけど・・・・・悪いな」 最後まで三沢の真意を理解できず、目の前の事実に呆然とする永井。 永井は市子を連れ、その場から逃げるのだった。 60 :SIREN2:2006/10/04(水)21 22 38ID VJosXtZY0 三沢を誤って射殺し、市子をつれてその場から逃げ出した永井は夜見島金鉱社宅へとたどり着いた。 虚ろな市子を励ます永井。その背後の暗闇に、巨大な顔がぼんやりと浮かび上がる。 銃を構える間もなくはじき飛ばされる永井。起き上がると既に市子の姿も無い。 さらわれた市子を奪還すべく走り出す永井。 社宅の一室に市子はいた。しかし永井が声をかけるが虚ろな笑い声だけを返す市子。 市子はフラフラと立ち上がり、突如機関拳銃を永井に向けて発砲した。 「あの時死んだのは・・・・私。・・・・早く還りたい・・・・おかあさん。」 意味不明な言葉を呟き、闇人を殲滅しながら社宅をさまよう市子。 永井は市子が落としたと思われる壊れたブレスレットを市子の前に示し、正気に戻そうとするが 市子は永井の手を振り解き、逃げてしまうのだった。 冥府の門が開き、母胎が復活したその時、市子に急激な変化が訪れた。 薄笑いを浮かべる市子。藤田の胸に突き立つナイフ。うわごとのように娘への懺悔を呟き動かなくなる藤田。 我に返った市子の嗚咽と叫びが闇に木霊するのだった。 市子は思い出す。ー眼下に広がる、荒れ狂う漆黒の海。親友ノリコの腕にぶら下がり、今にも落ちそうな市子。 おそろいで買ったノリコのブレスレットに指がかかり、ブレスレットが大きくゆがむ。 死にたくない-そう思い指に力をこめた刹那、市子は荒れ狂う異界の海へと落ちた。 赤く染まった海中に漂う市子。手にはブレスレットが握りしめられている。 水中に響くくぐもったサイレンのような音が、徐々に市子に近付いていく。 ドアを開け船室に足を踏み入れる一樹。薄暗い船内に外光が差し込み、闇霊が奇怪な叫び声を上げ消滅する。 殲滅すべき敵を認識した一樹の目に憎悪が宿る。 「光が・・苦手なんだな・・・。化物め、化物め、化物め!」 憎むべき敵と、その弱点を知った一樹は船内の電源を復活させ、闇霊を一掃する。 人の姿をした化物も、更に醜悪な姿になった闇人、ともえをも倒した一樹。 疲れ果て、忍び寄る闇霊に気が付かない一樹を永井が助ける。 悲観的言動の一樹に対して、ある種の居直りを見せる永井は、絶望的状況での悪あがきを促す。 再び夜が訪れる。 待っていても助からない。 二人は怪異とその元凶に挑む。 472 :SIREN2:2006/11/28(火)20 24 07ID 0Kyq4nbO0 夜見島、瓜生ヶ森。 背後から郁子の肩を掴もうとする阿部。反射的に振り払う郁子。 「なぁアンタ、派手なカッコした女見なかった?・・・・あれ?アンタどこかで・・。」 阿部は章子の行方を尋ねるうちに、何故か奇妙な懐かしさを覚える、郁子は何も答えず走り去る。 章子は蒼ノ久集落にいた。 章子の意識に自分のものではない過去の映像が断片的に甦る。目を開く章子。 「脩……あの子はどこ?」覚束ない足取りでさまよい始める章子。 自分のものでない記憶に導かれた章子は三上家へたどり着く。 しかしその三上家から異形の存在となった三上脩の父、隆平が現れる。 「まだ起きていたのか。早く寝なさい。」 子供をあやすような口調で襲い掛かってくる修平。 章子は霊体となった脩に導かれ、夜見島に伝わる、異形の存在を浄化するという滅爻樹を手に入れる。 修平の隙を突き、その体に滅爻樹を突き立てる章子。 異形の断末魔の叫びとともに、修平は浄化された。 そして章子は真実を知ることになる。 血にまみれさび付いた包丁。 本当の自分。 あの日の記憶 隆平の腹部に刃物を突き刺している自分。 隆平は何が起きているのかわからない、という顔だ。 玄関の戸が乱暴に開けられる。 雨合羽をきた漁師の男たち。 奥の部屋へ逃げ込む。 そこの鏡に映るのは 章子の顔。 振り上げた包丁を鏡に叩きつける。 章子の顔はひび割れ、砕け散る。 「ーそう、私はー」 錆びた包丁を手に立ち上がる章子。 だがその顔は加奈江のものであった。 220 :SIREN2:2006/12/24(日) 21 23 22 ID k+hq9IPm0 四鳴山、離島線4号基鉄塔。 かつて島民から聖域として畏れられた地に聳え立つこの鉄の塔も、 島の他のものと同じく朽ち果て、自然の中に埋没していた。 そしてそれは島が異界と化した際に、さらにおぞましい姿になった。 朽ちたコンクリートの基部とその上に立つ鉄骨製の塔、そしてそれらにまとわりつき、飲み込むように伸びる一本の巨木。 それは異形に対し、抗うことを決心した者たちさえも竦みあがらせた。 社宅、ブライト・ウィン号、それぞれで異形に対面した二人だったが、 一樹と永井は奇怪な鉄塔がそびえ立つ異様な光景に気圧された。 その鉄塔の先に、もうひとつの夜見島があるのを見た一樹がひとつの結論に達した。 「ここは27年前の夜見島のコピーだったんだよ!!」 「うわぁ・・・語り始めちゃったよこの人・・・。」 「やつらはこの鉄塔を利用して現実の世界に浸出するつもりなんだ!」 一樹は思いつめた表情で、塔へと独り歩き出し、諦めと居直りの態度の永井がその後を追う。 二手に分かれた一樹と永井だったが、鉄塔上部にて無事に落ち合うことができた。 階下の永井を一樹が引き上げようとしたその瞬間、背後から再び異形が現れた。 「他所者どもめ・・・・わしの目の黒いうちは好きにはさせんぞ!!」 それは変わり果てた網元、太田常雄だった。 太田に突き落とされ、鉄塔から落下する永井。 一樹は鉄塔内部へ逃げ込み、隙を突いて太田を押さえ込む。 そして途中で偶然手に入れた太田常雄銘の滅爻樹を突き立てた。 「あああぁぁぁぁぁッ!・・・穢れが・・・消える・・・」 断末魔の叫びを残して、太田常雄は滅せられた。 その様子を見ていた太田ともえは、驚き、怯え上階層へと逃げていくのだった。 441 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 15 40 45 ID apy4KcCF0 簡単でいいからサイレン2お願いします。 まとめの奴って最後までかかれてないよね? 443 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 18 16 51 ID ud1aa8n60 441 書かれてないからやってみてみるよ 446 :SIREN2続き:2008/05/06(火) 21 52 52 ID ud1aa8n60 初めてなんで変な文章でゴメンよ とりあえずwikiの続きから 夜見島離島線4号基鉄塔 感応視により闇人達が鉄塔を通じて現実世界に侵攻しようとしていることを知った郁子は、 鉄塔のふもとにて頂上を見上げ、闇人たちの思惑を打破しようと決意する。 そのとき不意に背後に気配を感じ振り向くと、視界の端に人影を捉え消えた。 その人物のいたところには滅爻樹(藤田茂銘)が転がっていた。 鉄塔を上る道中、クレーンの鍵、鉄塔に絡まるように生えていた大樹に突き刺さっていた 闇那其(あんなき)なる巨大な石、乙式ともえがいじくっていた一樹のカメラを入手。 感応視を駆使して闇霊や闇人がたむろする鉄塔をさらに上り、鉄塔中腹で徘徊していた闇人藤田を滅爻樹で浄化した。藤田は「そうか…あんたも…あの…」と謎の言葉を郁子に投げかけ浄化されていった。 闇霊闇人との幾多の戦闘や闘争のはてに疲労困憊となった郁子はよろけ、さらにその足場は崩れてしまった。 が、あわやの所でその手を一樹がしっかりとつなぎ止めた。数時間前には異能に躊躇し手放してしまった郁子の手だったが今度は離さないと一樹はこれまでの顛末を詫び、それに悪態で郁子は返した。笑みを浮かべる二人。 そして二人で鉄塔の頂上を目指すことになった。 夜見島金鉱採掘所 昨日団地内に自生していた夜見アケビに当たり腹痛に苛まれながらトイレを探していた阿部。激しい絶望感に「くそすぎだろっ!このままじゃよう…」とへたれこんだその頭上に銃弾が打ち込まれた。 徘徊の最中闇人化した三沢をかわし物置に入ると霊体化した三上と遭遇した。 持ち前の明るさでもって気さくに挨拶する阿部の目の前で三上は壁の中へ消えていった。 三上が消えたそこには犬笛があった。その犬笛を何の気無しに吹いてみるとツカサが現れた。彼女も霊体化した三上に導かれて金鉱へと来たのだった。ツカサは阿部が砲台跡で落としたライターを返すと瓦礫の向こうへと再び走り去っていった。 447 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 21 53 54 ID ud1aa8n60 夜見島小学校 鉄塔から落とされ再び一人となった永井は闇人への徹底抗戦を決意。フェイスペイントを施し自己を鼓舞し『逆切れモード(永井談)』となり闇霊を殲滅していく。永井は軽トラックで小学校を根城に跋扈する闇人闇霊を轢き殺し、団地で手に入れたタイムカプセルの地図をもとにヒューズを手に入れた。さらに校舎に立てこもった闇霊を信号弾の閃光でいぶりだしそれも殲滅、残った闇人化した沖田をトラックに積んであったTNTで爆殺、体を完全に破壊されたことで沖田の復活は不可能になり、遂に引導を渡すことに成功する。 そのころ学校に程近い浜、そのさらにさらに底の方から何か異形の生物が陸地に向かって急激な浮上を行っていた。 夜見島離島線4号基鉄塔 鉄塔頂上を目指す一樹と郁子の前に完全に自我を失い模倣体(外見は完全なコピーで中身はさっきの異形の生物の意思というようなものを想像してくれればおk)として覚醒した市子が現れた。 母体への恨みと思慕を郁子へ語りかける市子。右手に日本刀左手に機関銃を携えた市子も鉄塔の頂上を目指している。 本能的に先に市子を頂上へ行かせてはいけないと悟った郁子と一樹はさらに急いで鉄塔頂上を目指す事になった。 ※ここで補足 何故みな鉄塔頂上を目指しているの 一樹: キバヤシ理論。根拠無し。 郁子: ブライトウィン号沈没の際に唯一生還した木船倫子(市子の親友で市子の片思いの相手の中島君の子供を宿している)の体内にいた双子に百合や章子、加奈江と同じ性質をもつ母胎地上侵攻作戦に向けて放たれた内偵者が同化した。 その結果郁子は生まれながらに異能を手に入れていたわけだが、異能を手に入れるとともに母胎の精神とのリンクも手に入れていた。 そのため鉄塔の頂上に母胎がたどり着いてしまうと現実世界も侵食されてしまうと気がついている。 母胎: 地上侵攻作戦。三上脩の肉体を手に入れたことで現実世界に侵攻する力を手に入れたため侵攻作戦が遂に実行されることとなった。鉄塔の頂上で現実世界とリンクしているためそこにたどり着けば現実世界への侵攻が現実のものとなる(らしい)。 市子: そもそも母胎と屍霊は同一種であり光の届かなかった頃の地上で繁栄していたが、地上に光が降り注いだ際に光に耐性のなかった母胎と屍霊はそれぞれ別の場所に避難した。 母胎は異世界へ、屍霊は光の届かない深海へ。 屍霊は自身を捨てて異世界へ逃げた母胎が憎くてたまらない反面、母胎と再び一つになりたいという願望を抱いている。 そのため母胎の元へたどり着くべくブライトウィン号沈没の際に手に入れた市子の水死体をもとに自己の意思を反映するためのコピー、模倣体を異世界へ送り込んだ。最初は人間のときの記憶が再生されていた市子ではあったが 現在は完全に模倣体として覚醒しており母胎と合流するために鉄塔の頂上を目指している。 また市子は母胎との合流が至上目標であるためそれを妨げるものは人間であろうと闇霊であろうと駆逐していくのであった。 一方母胎側としては長く現実世界にいることで形質が劣化してしまった屍霊にはさしたる興味もなく地上侵攻作戦を遂行することが至上目標であるため邪魔する屍霊は敵として認識されている。 鉄塔頂上に向かう道中乙式ともえを滅爻樹で浄化し、郁子が入手したクレーンの鍵でクレーンを動かし、市子をかわして鉄塔頂上へたどり着く二人。そこへ母胎も同じく頂上へたどりつく。 母胎と一樹、郁子が対峙するその最中突如鉄塔が崩壊を始め、市子は地面へ、一樹と郁子母胎は空へと落ちていった。 そのとき念願の母胎に辿りついた市子は、母胎にかえりみられる事もなく落ちて行くことになった。 448 :SIREN2:2008/05/06(火) 21 54 59 ID ud1aa8n60 夜見島金鉱採掘所 丁度同じ頃念願のトイレを遂に発見した阿部は用を足す。満足げにトイレを出、 ツカサに返してもらったライターでタバコに火をつけ一服の後、 バスケットのシュート宜しく便器に吸殻を放り込む阿部。 見事にシュートが決まりガッツポーズを決めた背後でトイレが爆発を起こした。 汲み取り式のトイレであったそのトイレの底に溜まっていたメタンガスにタバコの火が引火、爆発することになったのだ。 その爆発に連鎖されるように地下道に充満していたメタンガスが連鎖的に爆発。その爆発は鉄塔の足元にまで広がっていった。 遂に爆発は鉄塔の足元を完全に破壊しつくし、鉄塔は崩壊を開始する。目の前の現実に眼を疑う阿部なのだった。 その爆発鉄塔崩壊のため、現実世界とのリンクは崩壊、母胎の地上侵攻作戦は完全に潰えることとなり、阿部は何気に世界を救ったヒーローなのであったが、そのことは誰も知らない。 夜見島潮降浜渚 鉄塔が崩壊していく姿を呆然と眺める永井の周囲から光がなくなっていく。闇人甲式として進化を遂げた三沢が不敵に笑っていた。永井は三沢との決着をつけることを決意する。 闇人甲式として進化した三沢は無限弾薬を誇る最強の機関銃MINIMIを装備しているので、永井は迂闊にその前に立つことはできず、背後からその身を隠し狙撃することに成功する。(不死身の闇人を異世界の武器でない現代兵器で撃破することができたのは、三沢と対峙するまでに学校及び潮降浜渚付近の闇霊を殲滅していたため。闇人は闇霊が人間の死体を殻として利用している存在のため、殻=三沢の死体を利用する闇霊が付近に存在しなければ復活することができない。ゲーム中では三沢の体力がこの戦闘中一切回復しないことでそれが表現されている。) 機関銃を乱射し遂に地に果てた三沢。やっと全て終わったことに安堵する永井の背後から市子の声がした。その市子の顔には巨大な目玉が浮き上がっていた。市子はもはや模倣体としてその存在を維持できなくなっていたのだ。 「家に帰りたい…一緒になりたい…」とつぶやき倒れる市子と、倒れ動けなくなった三沢を吸収するように浜から巨大な顔面(市子のそれを模倣したもの)の生き物が浮上してきた。まだ戦いは終わっていないことを知った永井は 三沢の残した機関銃MINIMIを携え巨大な顔面の生き物(堕彗児/おとしご)との戦いに臨むことになる。 堕彗児は屍霊の凝結したものであり、光に弱い。ここで永井は潮降浜渚にある灯台に向かいタイムカプセルから入手したヒューズを組み込み灯台の光を起動した。さらに堕彗児は移動手段が回転による突進しかないことに気づいた永井は廃棄されたタンクに激突させ、そこに残されていた重油を浴びせかけることに成功する。 光を浴び重油を浴び、怯んだ堕彗児に対し、潮降浜渚に打ち揚げられていた、漁船の発電機を起動させ水銀灯をともし、そのランプを堕彗児にぶつけることで、重油を浴びたその体を燃やし尽くすことに永井は成功した。 今度こそ本当に全て終わったことに歓喜の雄たけびを上げる永井。その叫びが夜の浜辺にこだました。 449 :SIREN2:2008/05/06(火) 21 56 04 ID ud1aa8n60 特異点 鉄塔の崩壊により一樹、郁子、母胎は特異点へ飛ばされていた。特異点、それは全ての事象が起こりうる世界だった。 ゲームとしていえば全て終了条件2で終わった世界。無限の可能性の中で現世と虚無の区別のない世界だった。 その世界の空には赤い海があり、そこから母胎が顔を出していた。計画の破綻に激怒した母胎は一樹たちに襲い掛かる。 一樹たちも母胎との最後の決着をつけることになった。 一樹と郁子の協力の下でも母胎の力は強力で、一樹は弾き飛ばされてしまう。その際にポケットからかつて拾った、昔三上が埋めたメダルが零れ落ちる。そのメダルを辿って幼少の三上もこの特異点へ導かれた。さらにその三上を探して章子/加奈江も特異点へやってきた。三上を探す最中、加奈江は自身と母胎がかなりの精度でリンクしていることに気づいた。三上の肉体は母胎によって抑えられている。よってその肉体を解放するために加奈江は自傷する事によって母胎に強烈な痛手を与えることに成功した。 そのとき、一樹と郁子がここに来るまでに手に入れていた闇那其(あんなき)が輝きだし、石の刃物の様な形態になった。 その闇那其を母胎に振り下ろす郁子。すると今まで一度もさしたる痛手を受けたと見られなかった母胎がうめき声を上げ逃げ出した。 この闇那其には全てを無にしてしまう力(そして闇那其のみが残る世界を作る力)があったようだ。 そして一樹も母胎にその闇那其を叩き込んだ。強烈な断末魔を上げ息絶える母胎。決着に安堵する二人。がしかし母胎は最後の力を振り絞って再び赤い津波を呼び起こすのだった。 ENDING 三上脩&加奈江 赤い海の中パジャマを着た幼い三上を抱く加奈江。「おやすみ、脩。」 三上はそのまま瞳を閉じた。こうして加奈江と三上はともに赤い海(時空ののりしろ)の中静かに二人のときを過ごしていくのだった。 永井 堕彗児を倒したのもつかの間。赤い津波に飲み込まれる永井。その永井が飛ばされた世界は太陽に暗黒の影がかかり、 さも日食になったかの世界だった。浜辺には大量の闇人。この世界では闇人地上侵攻作戦が成功してしまったようだった。 この地上には人間は永井ただ一人、人間は伝説の怪物として恐れられていた。恐慌状態になる永井。 永井の姿に恐れおののく闇人を機関銃MINIMIで次々と銃殺していく。だがしかし現実世界に戻る術はあるのだろうか… 阿部&ツカサ やはり赤い津波に飲み込まれてしまった阿部とツカサであったが、辿りついた先は朝日の昇る穏やかな海岸道路だった。 その朝日を見つめながら、不意に全てが終わってしまったことに気づく阿部。この世界は闇霊屍霊がはじめから存在しない世界だった。 闇霊が存在しないため、母胎は存在せず、そして彼の愛した多河柳子もはじめから存在しなかった世界なのだった。 果てしない絶望感に苛まれただ滂沱と涙を流す阿部にツカサが寄り添った。彼女も自身が尽くしてきた飼い主の三上がいなくなってしまったのだ。そうして一匹と一人は互いに寄り添い朝日を見続けるのだった。 一樹&郁子 海岸で眼を覚ます一樹。朝日が昇っている。夜の世界が終わり現実に戻ってきたことを実感する一樹。 一樹と郁子が戻ってきた世界は唯一今までと同じ現実の世界だった。郁子が眼を覚ました。二人で朝日を見つめる。 穏やかな朝焼けの元満足げな一樹。その横で郁子は太陽の光を煩わしそうに睨み付けるのだった。 33 33 33 不死の肉体を持ち、異界の生物を殺しつくすうりえんを手にした異界ジェノサイダーとなった須田恭也は虚無の世界の夜見島に現れ、未だに生き残っていた闇霊闇人を殲滅する。その戦いに終わりはない。 450 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 21 57 08 ID ud1aa8n60 終わり 前回の人の文章を読み込まずに見切り発車で書いてしまったので かぶっているところとかあったらゴメンなさい あとどこを補足したら良いかよくわかんなかったので補足した方が良いってところがあったら教えてください 451 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 22 07 36 ID Z+mWvhJQ0 乙です 一樹&郁子のEDの時間の表示に関しても何かあれば… 452 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 22 14 03 ID ud1aa8n60 えっと 一樹&郁子 24 44 44 永井 24 32 22 阿部&ツカサ 24 45 55 です 460 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 10 27 ID seoCvCyQ0 446-450 リクした者ですが、乙です。 ありがとうございました。 で、 >ゲームとしていえば全て終了条件2で終わった世界。 の“終了条件”の意味を教えてほしいのですが…… 461 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 16 23 ID iYvEONq50 460 終了条件はSIREN中のステージを攻略するための条件で それが達成されるとステージがクリアとなる 終了条件には2種類あってまずそのステージがプレイ可能になると 出現するのが終了条件1 他のステージで何らかの行動を起こすことで プレイできるようになるのが終了条件2 こんな感じで良いのかな わからないところとかあれば補足するんで是非 463 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 38 23 ID 4VBlsTvTO 登場人物達は閉じた世界である異界に 取り込まれているので、ループして同じ時間を繰り返してしまう。(終了条件1) しかし、それを打破するために各人が少しずつ 違う行動をとり、それらが積み重なることで新たな道が開ける。(終了条件2) 例えば、A地点からC地点へ到達が条件1とする。 このままでは世界は何も変わらないが、途中のB地点で鍵を 拾ったりすることで新たな展開がある。 はっきりいうと新シナリオを開くためのフラグ立ての作ぎょ(ry 464 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 42 38 ID seoCvCyQ0 つまり、 終了条件1でゲームを進める→主人公たちは無限ループに陥り、その隙に世界が征服される 終了条件2でゲームを進める→ループ崩壊。ラスボスの元にたどり着ける ということで良いのですか? 465 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 56 45 ID iYvEONq50 無限ループは初代SIRENで SIREN2はパラレルワールドの世界だった気がする 無限にある可能性の世界の中で終了条件2を 達成した世界だけエンディングにたどり着けた みたいな感じの
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/616.html
SIREN2 part23-599,600,606,612,627,681、part24-13,267,274,344、part25-122,243、part26-60,472,474、part27-220 (途中まで) part38-441,443,446~452,460,461,463~466 (上記の続き) 599 :SIREN2:2006/07/26(水)02 20 33ID LEwIXp4X スマン、ageちまった シナリオ分岐する要素あるから、後につながる分だけ書きます。 父と、姉と慕う少女の3人で夜見島の蒼之久の集落に住む幼い少年、三上脩はある夜階下からのもの音に気づき、目を覚ました。 「お父さん・・・?」そういいながら階段を降りた先で見たものは、惨殺された父の死体だった。 必死に事切れた父を起こそうとするが、突如玄関に現れた、「犬を連れた男」に驚き、奥の間へと逃げ込むのだった。 窓から家の外へと逃げた脩は、両手を血に染めた、姉と慕う少女「加奈江」と一緒に、 なぜか加奈江を狙い、襲い掛かってくる漁師たちに見つからないように集落から逃走するのだった。 オカルト雑誌「アトランティス」の若手編集者の一樹守は29年前に島民が謎の消失を遂げ、 その後も近海で謎の消失事件の相次ぐ島、夜見島の取材を行おうとした。 夜見島へ行く手段が見当たらず、一時は途方にくれたが、その場に居合わせた盲目の作家「三上脩」 の計らいにより、彼がチャーターした漁船「翔星丸」に同乗することができた。 また、出港直前に駆け込んできたチンピラ風の男と、派手な格好の女を乗せ、 船は夜見島へと出港したのだった。 しばらくして突然船が大きく揺れだし、一樹が外に出てみると、海は赤く染まり、大きくうねり出していた。 船に必死にしがみつく船員の女性を助けようとするが、女性は流されてしまい、 大きな赤い津波によって船は転覆し、一同は海に投げ出されたのだった。 600 :SIREN2:2006/07/26(水)02 49 12ID LEwIXp4X 三上の父、三上隆平が殺害される少し前、網元である太田常雄の家に漁師たちが集まっていた。 彼らにとて余所者で、民俗学?者の三上は聖域を荒らす邪魔者であり、また彼が海岸で保護した少女、加奈江は 彼らが守る村の言い伝えにある「海から来た穢れ」でしかなかった。 太田常雄の娘、ともえが加奈江が黒い影のようものを海へ帰しているのを見たとう証言もあり、 加奈江討伐の決起ために集まったのだった。 太田以下、全ての漁師が緊張した面持ちだったが、反対するものは1人もいなかった。 海に投げ出された一樹は廃墟の港へ流れ着いていた。探索を始めようとした瞬間、 彼の視界の端を何かが横切った。一樹はそのまま朽ち果てた港湾施設を探索するが、 そのとき、人の死体を思しきものが動き出すのを見るのだった。 探索の果て、彼は小屋の中で気を失っていた美しい少女「岸田百合」と出会う。 「助けて・・!あいつらが私のこと探してる!」 一樹は訳が理解できなかったが、 その場に先ほどの動く死体「屍人」が現れ、百合に襲い掛かろうとした。 屍人を撃退した一樹は、百合を伴って廃墟の港を脱出するのだった。 ちょうどその上空を、一機のヘリが爆音を上げながら、急激に高度を落としていった。 夜見島近海を飛行していた陸上自衛隊の輸送ヘリが自機の場所を見失った上、 操縦不能に陥ったのだった。 夜見島に不時着したヘリは、奇跡的に助かった三沢岳三等陸佐、永井頼人陸士長、 瀕死の重傷を負った沖田宏二等陸曹を残し、全員死亡。 瀕死の沖田を前に泣きじゃくる永井と対照的に淡々と指揮を宣言する三沢。 観覧車らしきものを視認した三沢は永井とともに沖田を担ぎ上げ、移動を開始するのだった。 606 :SIREN2:2006/07/26(水)11 39 11ID bW9UhuMw 廃墟の遊園地にたどり着き、管理小屋の電話から外部への連絡を試みる三沢。 不時着の衝撃で無線機は壊れてしまっていた。だが電話が繋がる様子はない。 受話器を置き、銃を手に小屋の外へ出ると、永井が沖田の死体を前にして泣きじゃくっていた。 「オイ、そいつもう死んでるぞ」冷淡に声をかける三沢。永井を引き起こし、立たせようとしたが、 永井は再び座り込んでしまう。 その時死んでいたはずの沖田が突然動き出し、永井に向けて発砲したのだった。 永井に応戦を命じる三沢。永井は三沢から銃を受け取り、変わり果てた上官を打ち倒すのだった。 遊園地跡から脱出を試みる二人だったが、屍人として蘇ったかつての仲間が行く手を塞ぐ。 その途中、永井は奇妙なものを見つける。精神を高揚させる薬。三沢は自分のだと言って永井から取り上げてしまったが、 それはおおよそ三沢には縁遠いはずのもだった。もうひとつは紛失した装備を回収したとき、信管を含む発火装置は回収できたのだが、 C4爆弾がなくなっていたのだった。 遊園正門は厳重に封鎖されていたため、二人は遊園裏門からがけを乗り越え、遊園地を後にするのだった。 山道を行く一樹と百合。座るのに具合のよさそうな岩を見つけ二人は休憩を取った。 百合が島へ来た目的を話し出す。それはこの島に閉じ込められた母を助けるためだと言う。 驚きを隠せない一樹だったが、百合は続ける「母さんは鳩を飛ばし続けた、でも戻ってこなかった」 意味が理解出来ない一樹だったが「ずっと待ってた、あなたが来るのを・・・。あなたは私を助けてくれる・・・?」 懇願する百合に一樹は困惑しながらも、同行を決意するのだった。 夜見島出身の駐在警官、藤田茂は夜見島の金鉱跡を巡回していた。地元の漁師たちから無人のはずの島に女がいるのを見た、との通報があったためだった。 藤田は生来、余計な事によく首を突っ込む性質で、その事で、家族からは疎まれていた。 決定的だったのは数年前、情に絆されて窃盗犯を取り逃がし、警部補から現在の地位に降格されたときのこと。 妻は過労で倒れ、大学進学を諦めざるを得なくなった娘、朝子からは事実上の絶縁を手紙で通告される事になったのだった。 無線で連絡を取ろうとした藤田だったが、どうした事か無線が通じない。 その時、彼の視界を黒い塊が横切るのだった。 黒い塊は屍霊と呼ばれる凝り固まった闇に人面が浮かび上がったものだった。 屍霊の襲撃を懐中電灯と警棒で振り払い、高台の小屋から藤田は奇妙なものを見つける。 深い森の中に大きな客船が座礁しているのだった。 「はぁ~やんなっちまうなぁ。すまんなぁ、朝子。」 そうつぶやくと彼は客船へと急行するのだった。 612 :SIREN2:2006/07/26(水)13 29 57ID uOb6qP3u 再び移動を開始した一樹たちは、遊園地から脱出してきた三沢たちに出会う。 救助に来たのかと思い、駆け寄る一樹だったが、三沢は警戒を解かない。 ライトの光を怖れる百合を不審に思った三沢だったが、激昂した一樹が間に割ってはいる。 そのとき永井は信じられないものを目撃する。「三佐、あれ・・・」 一同はこちらに押し寄せる巨大な赤い津波を目撃するのだった。 その少し前、チンピラ風の男、阿部倉司とともに漁船に乗り込んだ女、喜代田章子は不思議なものを見ていた。 彼女は生まれつき場所や物に付いた過去の記憶を見ることが出来、その力を生かし占いで生計を立てていた。 (参照 http //www.yumemi-salon.com/j/index.html) 彼女は夜見島の漁港の、とても古い記憶の中に殺害された彼女の友人「多川柳子」の顔を見たのだった。 「なぁなぁそれ霊感てヤツ?実はさ、俺も昔みたことがあってよ~」 くだらない話で章子の思考をジャマする阿部は、その柳子の同居人であり、恋人であり、そして殺害の容疑者である。 柳子が殺害されたことを自宅のテレビで知った章子の下に突然ナイフを持った阿部が押しかけてきたのだ。 「俺は柳子を殺しちゃいねぇ!あの前にあいつにあっているんだ!」 そう喚く阿部。 彼は自宅で柳子らしき死体(顔が判別不可能なほどに殴打されていた)の発見する前に、階段で彼女とすれ違い、挨拶までしたという。 だが普段から粗暴で、柳子との諍いが絶えなかった阿部は真っ先に容疑者として指名手配されてしまう。 パニックに陥った彼は、柳子の友人で、彼が胡散臭がっていた章子のもとに駆け込んだのだった。 彼の過去を「視た」らしい章子は阿部を信じ、彼が目撃した「もう1人の柳子」を探し出すのだった。 そんなこんなで夜見島へきた二人だったが、船は転覆、二人は無人の島に置いてけぼりである。 にもかかわらず阿部は足元に落ちていた胡散臭い金のアクセサリーを拾って「これ純金じゃね?」 などとくだらない言動を取り続けるのだった。 軽薄な阿部にウンザリしていた章子は驚くべきものを目にする。 それは二人に向かって押し寄せる巨大な赤い津波だった。 脩を貨物用ロープウェイで先に脱出させた加奈江は夜見島港へと急ぐ、途中ともえが彼女の行く手を阻んだが、 ともえを振り切り脩の元へ急ぐ加奈江。「あんたは逃げられない!」 ともえの叫びが背後から彼女に投げつけられるのだった。 網元、太田常雄以下、多数の漁師が港湾施設跡地で二人を探していたが、加奈江は彼らの視界を盗み見する特殊なの力を駆使し、 彼らを欺き、無事脩と再会する。灯台へと向かう二人を漁師たちが取り囲み、窮地に立たされる2人。 そのとき唐突に足場が崩れ、二人は崖下の海へ落ちていく。 「終わった・・・」そうつぶやく太田たち。だがその時、サイレンに似た不気味な音が高らかと鳴り響き、島全体が鳴動し始めたのだった。 ともえは赤く染まった海から、巨大な赤い津波が押し寄せてくるのを目撃する。 逃げることも出来ず、漁師たちは津波に飲み込まれていくのだった・・・。 627 :SIREN2:2006/07/26(水)22 54 54ID z+KFlbYz なんだか長くなってしまった。無駄遣いスマヌ手元に攻略本しかないんでうろ覚え。 まるで誰かの意識が自分の中に流れ込んでくるような不快感に苛まれながら、 一樹は目を覚ました。傍に立つ百合に着物姿の女がつかみかかる。 「なんで!なんであんたが生きてんのよ!」女を振りほどき、逃げる一樹と百合。 金鉱跡にたどり着いたとき、一樹は再び不快感に襲われる。 「じっとして。意識を集中して・・・。」一樹に声をかける百合。すると一樹の視界に、百合の視界と思しき視界が入り込むのだった。 一樹は信じられなかったが、百合は特に気にした様子はない。 この不可解な力を駆使し、屍人の蠢く金鉱跡を突破する二人であった。 県立亀石野中学2年、矢倉市子は突然目を覚ました。 テニス部の試合、団体戦準優勝、その帰りのフェリーの中・・・のはずだった。 市子はたった一人、薄暗い船倉で倒れていたのだ。 「ノリコー!中島くーん!?みんなどこー!?」 だが返事はない。その時唐突に頭に流れ込む誰かの視界。 「なに・・?これ?・・・ヤダ・・わかんない!!」パニックに陥りそうになる市子だったが、 船内を徘徊する屍人をやり過ごし、何とか艦橋へとたどり着く。突然船内電話が鳴り響く。 受話器を取ると中年男性の声が受話器のから聞こえてくる。矢継ぎ早に市子に質問する男。 しかし市子が答えようとしたとたん、ノイズが混じり、電話は切れてしまう。またしてもパニックになりそうな市子だったが、 勇気を振り絞り、船底の電源室へと向かう。「誰かいませんかー!?」 そう叫ぶ市子に扉の向こうから男が答える。 「そこにいるのか!?待ってろ!お巡りさんすぐにここを開けるから!」 針金を使い、鍵をこじ開ける藤田。 かくして二人は無事合流し、船の外へ脱出するのだった。 藤田の乗ってきた船を目指す藤田と市子。旧軍の砲台跡地に差し掛かったとき、1人の男が二人の前に現れる。 「藤田んとこの、馬鹿息子か・・・・」 息も絶え絶えに語るのは、網元、太田常雄である。 「親父さん!あんた10年間なにしてたんだ!?」10年前に全島民とともに消えたはずの太田を前にして動揺する藤田。 だが二人は再会を喜ぶこともなく、太田は絶命してしまう。絶命した太田を取り囲む屍霊。ほどなくして太田は屍人として復活し、 二人に襲い掛かるのだった。 太田を退け、砲台跡の地下に入る二人、だがそこで太田に追い詰められてしまう。太田が市子に襲い掛かろうとしたまさにその時、 市子は太田に向かって哂ったのだった。その笑みをみて恐れおののき、逃走する太田。 不思議に感じた市子だったが、藤田は気にも留めず、二人はもうひとつの砲台跡を経由し船を目指すのだった。 681 :SIREN2:2006/07/28(金)01 45 29ID /Zgf4oI/ もう少し端折って短くしたいけど、下手に端折ると話が分からなくなってしまう・・。 金鉱跡を抜け、再び山道へと入った一樹と百合。一樹は自らの体験した数々の不可解な出来事に困惑していた。 「おかしい。いくらなんでも非科学的すぎる。」そうつぶやく一樹。 百合に意見を求めても、返ってくるのは母を助けるという自分のことばかり。 混乱と疲労が一樹を苛立たせ、きつい言葉を発してしまう。 「その君の母さんとかいう人、本当にいるの?」その言葉に過剰な拒否反応を示す百合。 「私のこと信じてないのね!」そう言い放ち、駆け出す百合。 一樹は取り繕うこともできず、その場に立ち尽くすのだった。 山道を独り歩く百合。足元にまとわり着く屍霊を踏み潰し、一瞥をくれたその時、 森の中に座礁した船から何かを感じ取りのだった。 「-誰?」そうつぶやくと百合は客船へと向かうのだった。 赤い津波に巻き込まれ(もっとも彼は見えていなかったが)、海へと投げ出された盲目の作家、三上脩。 彼は、彼の失われた記憶の断片に残るある少女を追って、夜見島を目指していたのだった。 舗装路の上で彼の愛犬ツカサに起こされる三上。だが彼は彼の視界に驚いた。 失ったはずの彼の視野には、ツカサのものと思しき視界が広がっていたのだ。 「ツカサ・・・これはお前なのか?」そういいながらフラフラと目の前の石段を登り、目の前の家の引き戸を開ける三上。 そこには29年前、あの日あの時の自分が事切れた父を抱き起こそうとしていた。 三上に驚き逃げる脩。背後から太田常雄が現れ、三上を不審に思うが、 突然、死んだはずの三上隆平が跳ねるように飛び起き、驚き逃げる太田を追いかけるのだった。 三上は状況が信じられず、事実を確かめるために彼が埋めた、「お姉ちゃんとの思い出」を掘り出しに行く。 彼の記憶の通り、彼が描いたお姉ちゃんの絵はそこに埋まっていた。今時分は29年前のあの島にいる。 そう確信した三上をツカサが突き飛ばす。その直後、近くのプレハブが倒壊し、ツカサは生き埋めになってしまう。 更に三上の背後から屍人と化した漁師が襲い掛かる。弱い視界を頼りに逃げる三上。 だが彼は足を踏み外し、崖下へと転落するのだった。 金鉱社宅前で意識を取り戻した章子は奇妙な感覚に違和感を抱く。 いつもの過去の視界ではなく、今現在の誰かの視界を見ているのだ。 「何、これ?いつもと違う・・。」そうつぶやく章子。 彼女が見たのはフェンスに生っていたアケビをもぎ取って食べる阿部を見ている誰かの視界だった。 放置されていた軽トラに乗り、社宅跡を突破する章子。 一方阿部は犬の鳴き声に導かれるように、社宅跡を後にしていたのだった。 夜見島、瀬礼洲に打ち上げられた客船ブライトウィン号。 三沢と永井は船内を探索していた。永井が不安な心境を告白する。 -これは夢じゃないのか、自分の頭はおかしくなっているんじゃなのいのか- 三沢は頭に弾丸ぶち込んでみるか?と永井に聞く。 「もし夢なら暖かい布団で目が覚める。もし夢じゃなかったらー、それで、終わり-」 突然永井の頭に銃口を向け、ふざける三沢、その顔には子供のような狂気じみた笑い顔が浮かんでいる。 驚く永井だったが、背後の物音に気づきライトを向ける。 そこのは先ほどの若い女がいた。光を嫌がり、逃げる百合。 追いかけようとする永井だったが、三沢は気にも留めず、そのまま別の船室へと向かう。 「三佐?三沢さん!・・・・・なんなんだよあいつ調子乗ってんじゃねーよ」 永井は1人で百合を追うのだった。無事百合を保護した永井だったが、 百合を執拗に狙う、着物を着た女屍人によってタラップを落とされ、船から脱出できなくなってしまう。 永井は船倉にできた亀裂から百合を逃がし、自らも、救難艇で客船から脱出するのだった。 先に脱出した百合に追いついた永井。百合は長いに抱きつき、問いかけるのだった。 「あなたは私を信じてくれる?助けてくれる?」百合の神秘的な美しさに惹かれる永井。 その時、突然背後から三沢の銃口が百合に向けられる。銃口を跳ね除け、百合を逃す永井。 「何なんだよあんた!あんた前からおかしいと思ってたよ!!なんであんたなんだ・・・。 なんであんたじゃなくて沖田さんが・・・!ちくしょう!!もうやってられっかよ!!」 募らせた思いを吐き出す永井。吐露された怒りは上官と部下の関係を破綻させるのだった。 13 :SIREN2:2006/07/30(日)10 09 09ID l0kqLIjQ 最後の一粒になった錠剤を飲み込む三沢。 「なーがいくーん、いっしょにあそびましょー!」またしても彼らしからぬ、ふざけた調子を取る三沢。 彼の精神は極限まで蝕まれつつあった。 2年前、大地震に襲われ、壊滅した羽生蛇村。彼は災害救助の任務を遂行していた。 ただ1人、無傷で助かった少女を抱きかかえ、ヘリに吊り上げられる三沢。 その時彼は見たのだ。眼下に広がる泥土の中から彼と少女に掴みかかろうとする無数の手を。 この地にかけられた呪いの断片、安らかに眠ることすら禁じられたものたちの呪詛と怨嗟-。 「やめろ・・・やめろーーーーッッ!!」ただ叫ぶことしかできない三沢。 「三沢一尉?三沢一尉!?」彼を呼ぶヘリからの声で我に返る三沢。 彼の眼下にはただただ先ほどと同じ、泥土に埋もれた村が映っていた。 この出来事以来彼の精神は病み、鬱の状態になることが多くなった。 それは、三佐昇進、冬季東アジア大会での輝かしい功績をもってしても打ち消せず、 薬の使用により何とか押さえ込んでいる状態だった。 だがこの島に来て以来、立て続けに起きている怪異は彼の神経を高ぶらせ、鋭敏にし、 加速度的に精神状態を悪化させていた。 「どうしてそんなに嫌うかな・・・・・どこだ、永井。」そうつぶやき歩き出す三沢。 だが彼は廃墟の金鉱社宅の一室に妖しい光がともるのを目撃する。 その部屋へと向かおうとする三沢。だが彼の行く手を沖田以下、彼のかつての部下が阻む。 彼の持てる戦闘技術を結集し、屍人たちを退け、三沢はついに部屋へたどり着く。 そこには、あの日助けたはずの少女が、座って泣いていた。少女の肩に手をかけようとする三沢。 その時少女が突然振り向き飛び掛ってきた。あの顔は屍人そのものだった。 反射的に飛びのき、銃を乱射する三沢。だがそこには少女の気配すらなかったのだった。 崖から転落したあと、阿部によって助けられた三上。今は砲台跡のトンネルにいた。 「アレッ?あんた三上脩じゃねぇ?」相変わらず軽薄な阿部を無視して話を進める三上。 「この島のどこかに、記憶を引き出す鍵があるはず・・・阿部さん、あなたの目をかしてくれないか?」 阿部の視界を借り、砲台跡を探索する安部と三上。 地下の封じられた弾薬庫をの入り口を破壊し、中に入る二人。だが特に妖しいものはない。 「なんだよなにもねーじゃねーか」ぼやく阿部。 しかし三上がレンガ造りの壁に触れたとたん、壁が崩れ、土の中に埋もれた人魚のような生き物の化石を発見するのだった。 おおきなかみさま しんだ おねえちゃんのおかあさん うまれた いっぱいうまれた 子供のころ、加奈江が話してくれたことを思い出す三上。 二人は急ぎ、砲台跡を脱出するのだった。 遊園地跡へとたどり着いた二人、三上は闇の中から自分を呼ぶような声を聞いた気がした。 幼いころの記憶がよみがえる、七つの門、七つの鍵。 加奈江の残した言葉と歌、そして父、隆平が捜し求めた夜見島の謎、 それさえ解けば記憶が完全に戻るという確信が彼にはあった。 電動パンダにまたがる阿部に三上は再び協力を求める。 物事に頓着しない阿部は、彼の真意を知ることもなく、彼に協力するのだった。 267 :SIREN2:2006/08/16(水)22 08 40ID tyC+jfBT0 百合をさがして夜見島遊園へ独りたどり着いた一樹。 百合は座っていた。声をかける一樹に百合はガラス製の鳩を見せた。 「見て」百合の手から滑り落ち、粉々に砕けるガラスの鳩。 「早くしないと戻ってしまう、混沌の闇の中に・・・」そうつぶやく百合。 一樹は百合の言葉を理解できなかったが驚くべきものを見た。 それは先ほど砕けたはずのガラスの鳩だった。まるで何事もなかったかのようにそれはそこにあった。 百合の歌う失われたはずの「巫秘抄歌」と幻視によって次々と現れる碑の封印を解く一樹。 最後の巫女の碑の封印を解いた一樹。とたんに強い眩暈に襲われる。 「見て・・・」頭を押さえ、苦しむ一樹の背後を指差す百合。 錆付いた観覧車があったはずのそこには巨大な穴が現れていた。 遊園地の地下に広がる空間。異様な雰囲気が漂うなか、一樹は百合の後を追って鉄製の階段を下りていく。 その先にあったのは、地底に広がる赤い海。百合はゆっくりと振り返り、上着を脱ぎ捨てていく。 「本当の私を見て・・・」そう呟き、はだけた胸元には、もうひとつの顔が浮かび上がっていた。 百合もまた、人ならざる者だったのだ。立ち尽くす一樹。今度は胸元の顔が話しかける。 「見て・・・私を見て・・・本当の私を・・・」そして百合の背後の赤い海の底から、 サイレンに似た咆哮とともに怪物と呼ぶにふさわしい姿をしたものが現れたのだった。 百合を名乗っていたモノ・・・。それは「母胎」の化身だった。 母胎・・・かつて地上を光の洪水によって追われ、異界の地の底に潜みしものの集合体。 永遠に近いときを経て、彼らの悲願を達成する機会がついに訪れた。 人間の手により封印を解き、人の肉体を自らと融合させること。悲願達成の第一歩はついに歩みだされた。 成す術もなく、母胎に取り込まれそうになる一樹。だが取り込まれようとした瞬間。 翔星丸の無線員、木船郁子が突如現れ、不可思議な力で母胎の動きを封じ、一樹を助けた。 「早く逃げてっ!これ以上は私が持たない!」正気に返り、母胎から逃げる一樹。 その時。 「うわぁっ!何なんだよこれ!」絶叫する阿部。 三上と阿部の二人がこの封印の地へと、母胎の前へと現れた。 三上の見えなくなったはずの目に、母胎の、かつて己の目の前で海の底へ溶けるように消えていった加奈江の顔が映った。 「おねえちゃん・・・?おねえちゃんだよね・・・?」全ての記憶を取り戻した三上。しかし彼の目に映るのは人面魚体の怪物ではなく、やさしかった姉の姿。 「ぼくさびしかったよ・・・くらやみのなかでひとりぼっちだったよ・・・」ふらふらと赤い海に佇む加奈江へと歩いていく三上。 三上が加奈江に抱きつこうとしたその時、章子が現れ、三上に叫んだのだった。 「脩ゥッ!見ちゃダメェーーッ!!」 「おねえちゃん・・・?」章子の言葉に驚きの表情見せた三上だったが・・・ すでに遅かった。 母胎の腹部から伸びた何本もの触手によって、三上は母胎に完全に取り込まれてしまった。 「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 歓喜の笑い声とともに何十、何百もの闇霊を産み落とす母胎。 その姿に驚き、阿部は章子を、木船は一樹を連れ、その場から逃げるのだった。 しかし彼らの後を闇霊-大きな口を持った、たとえるなら真っ白な人魚の胎児のようなモノ-が追いかけてくるのだった。 その時、地上では、三沢は無数の屍霊と戦い、永井は鳴り響くサイレンの音に耳をふさぎ、 市子は・・・鮮血に染まり、もう動くことのない藤田に抱きついて、泣いていたのだった。 274 :SIREN2:2006/08/17(木)17 07 52ID 2pt0I5q10 船から投げ出され、赤い海の中を漂う三上。 過去の記憶が断片的によみがえる。 足場が崩れ、海に落ちた後、彼は加奈江によってボートに乗せられた。 しかし加奈江は全ての力を使い切ってしまい、もう動くことすら出来なかった。 力なく海に浮かぶ加奈江。そしてそれを見つめる脩。 「脩・・・見ないで・・・・お願い。見ちゃダメ・・・・」 昇りゆく朝日とともに、加奈江は海の底へ、まるで溶けていくように消えていったのだった。 穴の壁面に沿うように設けられた鉄組みの足場を全力で駆け上がる木船と一樹。 だが一樹は母胎に操られたこともあってか、疲労が頂点に達していた。 膝をつき、その場から動けなくなる一樹。 そこへ、階段の上から無数の屍霊が、下からは無数の闇霊たちが迫ってくるのだった。 「僕を置いて・・・逃げるんだ・・」弱音を吐く一樹。 「何かっこつけてんのよ!こんなとこでかっこつけたって誰も見てないよ!バッカじゃないの!?」そんな一樹を叱咤する木船。 人外のものが迫り、最早これまでと思われたが、果たして化物たちは二人に襲い掛かることはなかった。 彼らを飛び越え、互いに喰らい始めたのだ。顔を見合わせ、頷く一樹と木船。 二人は全ての力を振り絞り、地上へと向かって走り出したのだった。 なんとか地上へと出た二人だったがそこにはすでに屍人たちによって包囲されていた。 木船は他者の肉体を乗っ取る自らの力を駆使し、武器を手に入れ、七つの碑を叩き壊し、 「冥府の門」を閉じようとするのだった。しかし門は閉じられることなく、門の中から黒衣をまとった闇霊たちがあふれ出てくるのだった。 逃げようとする二人を、変わり果てた藤田と屍人自衛官が包囲する。 しかしまたしても闇霊たちによって屍人は喰われ、二人は窮地を脱するのだった。 遊園地の出口へと向かった二人は三度、闇霊に襲われた。すでに出せる力もなく、絶体絶命の危機に陥る二人。 しかし空から降り注いできた赤い光によって彼らを取り囲んでいた闇霊は消滅し、二人は三度の危機をまたしても運命に救われたのだった。 集落まで逃げた二人。しばしの休息の後、人との接触を怖れる木船はその場から立ち去ろうとする。 木船の手をつかみ、二人で行動することを提案する一樹。 しかし木船の、自分は人の心を読むことが出来る、という言葉に驚き、一樹は手を離してしまう。 「そんな・・・化物を見るような目で見ないでよ」木船はそういい、力なく微笑み立ち去っていった。 -やはり自分は化物なのか。そのような思いに捕らわれる木船であった。 取り残された一樹は、何故手を離してしまったのか、と後悔していた。 彼の脳裏につらい過去の記憶がよみがえる・・・。 344 :SIREN2:2006/08/25(金)05 20 53ID o/3MmBwC0 怪異発生より8時間後の夜見島、潮降浜。 その近くを矢倉市子は彷徨っていた。服には藤田の血がついている。 「お母さん・・・家に・・・帰りたい・・・」 そう呟く市子の脳裏に一瞬奇妙な記憶が甦る。 誰かの手にぶら下がる自分。しかし、ブレスレットが千切れて海へ落ちていく。 記憶のなかの市子が海に落ちたと同時に、市子自身も足を踏み外し、崖下の道路へと転落した。 -逃げなきゃ。そう思い、潮降浜の前を走りにける市子。その前にアイロンで武装した女屍人が立ち塞がる。 武器を持たない市子では対抗することができない。逃げようとしたその時、背後から軽トラックのエンジン音が鳴り響いた。 驚いて道脇の草むらに飛び込む市子。そのすぐ横を軽トラックが猛スピードで通過した。 市子が草むらから這い出してみてみると、女屍人が少し離れたところに転がっていた。 撥ねられたらしい。 市子はアイロンを手にすると廃墟になった小中学校跡へと向かったのだった。 大道具倉庫で釘箱を入手した市子はそれを校舎裏の道に撒いた。しつこく追跡してくるトラックをそれでパンクさせようというのだ。 市子の目論み道理、タイヤが破裂し、制御を失い、封鎖された校舎裏門を突き抜けるトラック。 その時校舎裏門から大量の闇霊が侵入してきた。屍人たちは市子に目もくれず、闇霊を攻撃し始める。 そのまま校舎裏門を抜ける市子だったが軽トラックから屍人が降りてきた。 かつての沖田宏である。 沖田は市子に気づくまもなく闇霊に囲まれ、そして喰われた。 市子は泣き叫びながらその脇を通り抜けるが、闇霊に囲まれてしまう。 その時、市子の頭上に赤い光が降り注ぎ、包囲していた闇霊は蒸発するのだった。 その1時間ほど前。 崩谷、夜見島金鉱(株)社宅跡。 そこに女の悲鳴が響き渡った。だが生きているもののそれではない。 海より来る穢れに操られしもの、屍人の叫び声である。 異界、夜見島において人の上に君臨し、蹂躙する存在。 そのはずの彼らが恐怖し、逃げ惑い、仲間に助けを求めていた。 かつての彼らの同胞、闇人が復活したのだった。 同胞とはいえ彼らの間には仔細あって愛憎遺恨が渦巻いていた。 初めはいきり立って闇人に襲い掛かった屍人たちだったが、その力の差たるや歴然。 屍人は頂点の座をあっさり奪われた。しかし己の存在意義を賭け、全力で抵抗していた。 助けを求めた女屍人、鍋島揉子(金鉱跡で一樹たちの脳天をハンマーでカチ割ろうとした)は背後に迫る気配を感じ、ベランダへと逃げた。 機関拳銃を手にした闇人が彼女を追いかけていたのだ。 彼女を見つけ、歓喜の叫びを上げる闇人。その時。 -響きわたる叫び声に答えるかのように、不規則な足音が社宅跡に響く。その数2人分。 三沢、永井らの隊を指揮していた陸上自衛隊の佐官、一藤二孝が部下の屍人自衛官を連れ、揉子救出に駆けつけたのだ。 銃に弾倉を装着し、部下に指示を出す一藤。動き回る死体程度の屍人と完全に肉体を支配する闇人では身体能力の差は歴然。 ならば戦術でカバーするのみ。光に弱いという闇人の致命的な弱点をつきながら、立ち塞がる敵を倒し、社宅に突入した両名。 その一室で揉子を無事発見した一藤。 「うぉぅ!?(訳:大丈夫か!?)」 「ヒィィィィィィィ・・・(訳:アイロンが・・・形見のアイロンがないの・・・)」 銃に新しい弾倉を取り付ける一藤。 「うぉぅ!(訳:俺にまかせな!)」 女を泣かすやつァ許さねぇとばかりにいきり立つ一藤。その心の裏には彼女への想いがあった。 屍人だてらに一目ぼれである。 その想いの前には凄腕狙撃闇人も変わり果てたかつての部下も意味を成さなかった。 ついにアイロンを手にする揉子。あとはここより脱出するのみである。 脱出まであと一息、その時背後から一藤を大量の銃弾が襲った。 振り返ると銃を構えた闇人が立っていた。 「イヒヒヒィィィイィィ!!」 一藤に狙いを定め笑い声をもらす闇人。 「!?ギィィィィィィッ・・・!」 銃声とともにその場に倒れる闇人。その背後には部下屍人が立っていた。 その姿を見て、安堵し、その場に座り込む一藤と揉子であった。 122 :SIREN2:2006/09/07(木)01 55 01ID Xo0D5JwM0 四鳴山の林道を歩く阿部と喜代田。阿部が多川柳子との思い出を語りだす。 「あいつ時々わけわかんねーくらい暴れだしたりしてさ・・・」 そこまで語ると言葉につまり、俯く阿部。 阿部に寄り添う章子。二人が顔を上げたとき、信じられないものを見る。 目の前にそびえたつ廃鉄塔。その上空にはもう一本の鉄塔が宙吊りに浮いている。 そうではない。夜見島上空にはまるで鏡に映りこんだかのように、もうひとつ夜見島が存在していた。 「何かに呼ばれている気がするの。そこまで連れってくれないかな。」 そう阿部にいい、廃墟の港湾施設を探索する章子。そこここで立ち止まっては過去の映像を見ている。 「アレ?これは・・?」「どういうことなの?」「・・・そうか」「・・・もう少し・・・もう少しよ・・・」 「・・・灯台へ行きましょう」そう阿部に告げる章子。 「・・ほら、がんばって・・」「もう少し、あともう少しよ・・」 灯台前の橋にたどり着いた二人。だが橋は崩落している。しかし章子は穴に向かってフラフラと歩いていく。 「ホラ・・・もう少しよ・・・がんばって・・・・・しゅう」 「おい!あぶねぇ!」 穴に落ちそうになる章子の腕をつかむ阿部。章子はそのまま倒れこむのだった。 疲れ果て、道沿いの石の上に腰を落とす二人。 「はっぴばーすでぃとぅゆー♪」 突然歌いだし、ポケットから拾った金のアクセサリーを章子に手渡す阿部。 「今日誕生日だったろ?免許書で見たんだよ。」 戸惑いながらも表情を緩める章子。俯いて寝息を立てだした阿部に寄り添い、しばしの平穏を味わうのだった。 243 :SIREN2:2006/09/18(月)02 05 33ID //aGHVnB0 砲台跡で大の字になって寝転び、三沢は空を見上げていた。空にはもうひとつの夜見島があった。 「・・・あっち側は遠いなぁ・・・」そう呟く三沢。 その時、突然少女の叫び声が聞こえてきた。 すぐ近くで市子が闇人に襲われていたのだ。その叫び声を聞き、薄ら笑いを浮かべて武器を構える三沢。 市子は三沢に助けられ、無事に砲台跡から脱出する。そして三沢も市子の後を追うのだった・・・。 蒼ノ久集落に来た永井は少女の嗚咽と男の声を聞いた。 「あの女より生臭い。お前は何なんだ」そういい市子に銃を向ける三沢。 「わかんない・・わかんない・・・!!」そういい泣き叫ぶ市子。 「やめろーッ!!」そう叫び咄嗟に銃を構える永井。しかしその弾みで銃が暴発し、三沢を打ち抜いてしまう。 よろよろと永井の方に向き直る三沢。 「・・・・やるじゃない」そして永井に抱きかかり、最期の言葉を残すのだった。 「俺は先に目覚めちゃうけど・・・・・悪いな」 最後まで三沢の真意を理解できず、目の前の事実に呆然とする永井。 永井は市子を連れ、その場から逃げるのだった。 60 :SIREN2:2006/10/04(水)21 22 38ID VJosXtZY0 三沢を誤って射殺し、市子をつれてその場から逃げ出した永井は夜見島金鉱社宅へとたどり着いた。 虚ろな市子を励ます永井。その背後の暗闇に、巨大な顔がぼんやりと浮かび上がる。 銃を構える間もなくはじき飛ばされる永井。起き上がると既に市子の姿も無い。 さらわれた市子を奪還すべく走り出す永井。 社宅の一室に市子はいた。しかし永井が声をかけるが虚ろな笑い声だけを返す市子。 市子はフラフラと立ち上がり、突如機関拳銃を永井に向けて発砲した。 「あの時死んだのは・・・・私。・・・・早く還りたい・・・・おかあさん。」 意味不明な言葉を呟き、闇人を殲滅しながら社宅をさまよう市子。 永井は市子が落としたと思われる壊れたブレスレットを市子の前に示し、正気に戻そうとするが 市子は永井の手を振り解き、逃げてしまうのだった。 冥府の門が開き、母胎が復活したその時、市子に急激な変化が訪れた。 薄笑いを浮かべる市子。藤田の胸に突き立つナイフ。うわごとのように娘への懺悔を呟き動かなくなる藤田。 我に返った市子の嗚咽と叫びが闇に木霊するのだった。 市子は思い出す。ー眼下に広がる、荒れ狂う漆黒の海。親友ノリコの腕にぶら下がり、今にも落ちそうな市子。 おそろいで買ったノリコのブレスレットに指がかかり、ブレスレットが大きくゆがむ。 死にたくない-そう思い指に力をこめた刹那、市子は荒れ狂う異界の海へと落ちた。 赤く染まった海中に漂う市子。手にはブレスレットが握りしめられている。 水中に響くくぐもったサイレンのような音が、徐々に市子に近付いていく。 ドアを開け船室に足を踏み入れる一樹。薄暗い船内に外光が差し込み、闇霊が奇怪な叫び声を上げ消滅する。 殲滅すべき敵を認識した一樹の目に憎悪が宿る。 「光が・・苦手なんだな・・・。化物め、化物め、化物め!」 憎むべき敵と、その弱点を知った一樹は船内の電源を復活させ、闇霊を一掃する。 人の姿をした化物も、更に醜悪な姿になった闇人、ともえをも倒した一樹。 疲れ果て、忍び寄る闇霊に気が付かない一樹を永井が助ける。 悲観的言動の一樹に対して、ある種の居直りを見せる永井は、絶望的状況での悪あがきを促す。 再び夜が訪れる。 待っていても助からない。 二人は怪異とその元凶に挑む。 472 :SIREN2:2006/11/28(火)20 24 07ID 0Kyq4nbO0 夜見島、瓜生ヶ森。 背後から郁子の肩を掴もうとする阿部。反射的に振り払う郁子。 「なぁアンタ、派手なカッコした女見なかった?・・・・あれ?アンタどこかで・・。」 阿部は章子の行方を尋ねるうちに、何故か奇妙な懐かしさを覚える、郁子は何も答えず走り去る。 章子は蒼ノ久集落にいた。 章子の意識に自分のものではない過去の映像が断片的に甦る。目を開く章子。 「脩……あの子はどこ?」覚束ない足取りでさまよい始める章子。 自分のものでない記憶に導かれた章子は三上家へたどり着く。 しかしその三上家から異形の存在となった三上脩の父、隆平が現れる。 「まだ起きていたのか。早く寝なさい。」 子供をあやすような口調で襲い掛かってくる修平。 章子は霊体となった脩に導かれ、夜見島に伝わる、異形の存在を浄化するという滅爻樹を手に入れる。 修平の隙を突き、その体に滅爻樹を突き立てる章子。 異形の断末魔の叫びとともに、修平は浄化された。 そして章子は真実を知ることになる。 血にまみれさび付いた包丁。 本当の自分。 あの日の記憶 隆平の腹部に刃物を突き刺している自分。 隆平は何が起きているのかわからない、という顔だ。 玄関の戸が乱暴に開けられる。 雨合羽をきた漁師の男たち。 奥の部屋へ逃げ込む。 そこの鏡に映るのは 章子の顔。 振り上げた包丁を鏡に叩きつける。 章子の顔はひび割れ、砕け散る。 「ーそう、私はー」 錆びた包丁を手に立ち上がる章子。 だがその顔は加奈江のものであった。 220 :SIREN2:2006/12/24(日) 21 23 22 ID k+hq9IPm0 四鳴山、離島線4号基鉄塔。 かつて島民から聖域として畏れられた地に聳え立つこの鉄の塔も、 島の他のものと同じく朽ち果て、自然の中に埋没していた。 そしてそれは島が異界と化した際に、さらにおぞましい姿になった。 朽ちたコンクリートの基部とその上に立つ鉄骨製の塔、そしてそれらにまとわりつき、飲み込むように伸びる一本の巨木。 それは異形に対し、抗うことを決心した者たちさえも竦みあがらせた。 社宅、ブライト・ウィン号、それぞれで異形に対面した二人だったが、 一樹と永井は奇怪な鉄塔がそびえ立つ異様な光景に気圧された。 その鉄塔の先に、もうひとつの夜見島があるのを見た一樹がひとつの結論に達した。 「ここは27年前の夜見島のコピーだったんだよ!!」 「うわぁ・・・語り始めちゃったよこの人・・・。」 「やつらはこの鉄塔を利用して現実の世界に浸出するつもりなんだ!」 一樹は思いつめた表情で、塔へと独り歩き出し、諦めと居直りの態度の永井がその後を追う。 二手に分かれた一樹と永井だったが、鉄塔上部にて無事に落ち合うことができた。 階下の永井を一樹が引き上げようとしたその瞬間、背後から再び異形が現れた。 「他所者どもめ・・・・わしの目の黒いうちは好きにはさせんぞ!!」 それは変わり果てた網元、太田常雄だった。 太田に突き落とされ、鉄塔から落下する永井。 一樹は鉄塔内部へ逃げ込み、隙を突いて太田を押さえ込む。 そして途中で偶然手に入れた太田常雄銘の滅爻樹を突き立てた。 「あああぁぁぁぁぁッ!・・・穢れが・・・消える・・・」 断末魔の叫びを残して、太田常雄は滅せられた。 その様子を見ていた太田ともえは、驚き、怯え上階層へと逃げていくのだった。 441 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 15 40 45 ID apy4KcCF0 簡単でいいからサイレン2お願いします。 まとめの奴って最後までかかれてないよね? 443 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 18 16 51 ID ud1aa8n60 441 書かれてないからやってみてみるよ 446 :SIREN2続き:2008/05/06(火) 21 52 52 ID ud1aa8n60 初めてなんで変な文章でゴメンよ とりあえずwikiの続きから 夜見島離島線4号基鉄塔 感応視により闇人達が鉄塔を通じて現実世界に侵攻しようとしていることを知った郁子は、 鉄塔のふもとにて頂上を見上げ、闇人たちの思惑を打破しようと決意する。 そのとき不意に背後に気配を感じ振り向くと、視界の端に人影を捉え消えた。 その人物のいたところには滅爻樹(藤田茂銘)が転がっていた。 鉄塔を上る道中、クレーンの鍵、鉄塔に絡まるように生えていた大樹に突き刺さっていた 闇那其(あんなき)なる巨大な石、乙式ともえがいじくっていた一樹のカメラを入手。 感応視を駆使して闇霊や闇人がたむろする鉄塔をさらに上り、鉄塔中腹で徘徊していた闇人藤田を滅爻樹で浄化した。藤田は「そうか…あんたも…あの…」と謎の言葉を郁子に投げかけ浄化されていった。 闇霊闇人との幾多の戦闘や闘争のはてに疲労困憊となった郁子はよろけ、さらにその足場は崩れてしまった。 が、あわやの所でその手を一樹がしっかりとつなぎ止めた。数時間前には異能に躊躇し手放してしまった郁子の手だったが今度は離さないと一樹はこれまでの顛末を詫び、それに悪態で郁子は返した。笑みを浮かべる二人。 そして二人で鉄塔の頂上を目指すことになった。 夜見島金鉱採掘所 昨日団地内に自生していた夜見アケビに当たり腹痛に苛まれながらトイレを探していた阿部。激しい絶望感に「くそすぎだろっ!このままじゃよう…」とへたれこんだその頭上に銃弾が打ち込まれた。 徘徊の最中闇人化した三沢をかわし物置に入ると霊体化した三上と遭遇した。 持ち前の明るさでもって気さくに挨拶する阿部の目の前で三上は壁の中へ消えていった。 三上が消えたそこには犬笛があった。その犬笛を何の気無しに吹いてみるとツカサが現れた。彼女も霊体化した三上に導かれて金鉱へと来たのだった。ツカサは阿部が砲台跡で落としたライターを返すと瓦礫の向こうへと再び走り去っていった。 447 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 21 53 54 ID ud1aa8n60 夜見島小学校 鉄塔から落とされ再び一人となった永井は闇人への徹底抗戦を決意。フェイスペイントを施し自己を鼓舞し『逆切れモード(永井談)』となり闇霊を殲滅していく。永井は軽トラックで小学校を根城に跋扈する闇人闇霊を轢き殺し、団地で手に入れたタイムカプセルの地図をもとにヒューズを手に入れた。さらに校舎に立てこもった闇霊を信号弾の閃光でいぶりだしそれも殲滅、残った闇人化した沖田をトラックに積んであったTNTで爆殺、体を完全に破壊されたことで沖田の復活は不可能になり、遂に引導を渡すことに成功する。 そのころ学校に程近い浜、そのさらにさらに底の方から何か異形の生物が陸地に向かって急激な浮上を行っていた。 夜見島離島線4号基鉄塔 鉄塔頂上を目指す一樹と郁子の前に完全に自我を失い模倣体(外見は完全なコピーで中身はさっきの異形の生物の意思というようなものを想像してくれればおk)として覚醒した市子が現れた。 母体への恨みと思慕を郁子へ語りかける市子。右手に日本刀左手に機関銃を携えた市子も鉄塔の頂上を目指している。 本能的に先に市子を頂上へ行かせてはいけないと悟った郁子と一樹はさらに急いで鉄塔頂上を目指す事になった。 ※ここで補足 何故みな鉄塔頂上を目指しているの 一樹: キバヤシ理論。根拠無し。 郁子: ブライトウィン号沈没の際に唯一生還した木船倫子(市子の親友で市子の片思いの相手の中島君の子供を宿している)の体内にいた双子に百合や章子、加奈江と同じ性質をもつ母胎地上侵攻作戦に向けて放たれた内偵者が同化した。 その結果郁子は生まれながらに異能を手に入れていたわけだが、異能を手に入れるとともに母胎の精神とのリンクも手に入れていた。 そのため鉄塔の頂上に母胎がたどり着いてしまうと現実世界も侵食されてしまうと気がついている。 母胎: 地上侵攻作戦。三上脩の肉体を手に入れたことで現実世界に侵攻する力を手に入れたため侵攻作戦が遂に実行されることとなった。鉄塔の頂上で現実世界とリンクしているためそこにたどり着けば現実世界への侵攻が現実のものとなる(らしい)。 市子: そもそも母胎と屍霊は同一種であり光の届かなかった頃の地上で繁栄していたが、地上に光が降り注いだ際に光に耐性のなかった母胎と屍霊はそれぞれ別の場所に避難した。 母胎は異世界へ、屍霊は光の届かない深海へ。 屍霊は自身を捨てて異世界へ逃げた母胎が憎くてたまらない反面、母胎と再び一つになりたいという願望を抱いている。 そのため母胎の元へたどり着くべくブライトウィン号沈没の際に手に入れた市子の水死体をもとに自己の意思を反映するためのコピー、模倣体を異世界へ送り込んだ。最初は人間のときの記憶が再生されていた市子ではあったが 現在は完全に模倣体として覚醒しており母胎と合流するために鉄塔の頂上を目指している。 また市子は母胎との合流が至上目標であるためそれを妨げるものは人間であろうと闇霊であろうと駆逐していくのであった。 一方母胎側としては長く現実世界にいることで形質が劣化してしまった屍霊にはさしたる興味もなく地上侵攻作戦を遂行することが至上目標であるため邪魔する屍霊は敵として認識されている。 鉄塔頂上に向かう道中乙式ともえを滅爻樹で浄化し、郁子が入手したクレーンの鍵でクレーンを動かし、市子をかわして鉄塔頂上へたどり着く二人。そこへ母胎も同じく頂上へたどりつく。 母胎と一樹、郁子が対峙するその最中突如鉄塔が崩壊を始め、市子は地面へ、一樹と郁子母胎は空へと落ちていった。 そのとき念願の母胎に辿りついた市子は、母胎にかえりみられる事もなく落ちて行くことになった。 448 :SIREN2:2008/05/06(火) 21 54 59 ID ud1aa8n60 夜見島金鉱採掘所 丁度同じ頃念願のトイレを遂に発見した阿部は用を足す。満足げにトイレを出、 ツカサに返してもらったライターでタバコに火をつけ一服の後、 バスケットのシュート宜しく便器に吸殻を放り込む阿部。 見事にシュートが決まりガッツポーズを決めた背後でトイレが爆発を起こした。 汲み取り式のトイレであったそのトイレの底に溜まっていたメタンガスにタバコの火が引火、爆発することになったのだ。 その爆発に連鎖されるように地下道に充満していたメタンガスが連鎖的に爆発。その爆発は鉄塔の足元にまで広がっていった。 遂に爆発は鉄塔の足元を完全に破壊しつくし、鉄塔は崩壊を開始する。目の前の現実に眼を疑う阿部なのだった。 その爆発鉄塔崩壊のため、現実世界とのリンクは崩壊、母胎の地上侵攻作戦は完全に潰えることとなり、阿部は何気に世界を救ったヒーローなのであったが、そのことは誰も知らない。 夜見島潮降浜渚 鉄塔が崩壊していく姿を呆然と眺める永井の周囲から光がなくなっていく。闇人甲式として進化を遂げた三沢が不敵に笑っていた。永井は三沢との決着をつけることを決意する。 闇人甲式として進化した三沢は無限弾薬を誇る最強の機関銃MINIMIを装備しているので、永井は迂闊にその前に立つことはできず、背後からその身を隠し狙撃することに成功する。(不死身の闇人を異世界の武器でない現代兵器で撃破することができたのは、三沢と対峙するまでに学校及び潮降浜渚付近の闇霊を殲滅していたため。闇人は闇霊が人間の死体を殻として利用している存在のため、殻=三沢の死体を利用する闇霊が付近に存在しなければ復活することができない。ゲーム中では三沢の体力がこの戦闘中一切回復しないことでそれが表現されている。) 機関銃を乱射し遂に地に果てた三沢。やっと全て終わったことに安堵する永井の背後から市子の声がした。その市子の顔には巨大な目玉が浮き上がっていた。市子はもはや模倣体としてその存在を維持できなくなっていたのだ。 「家に帰りたい…一緒になりたい…」とつぶやき倒れる市子と、倒れ動けなくなった三沢を吸収するように浜から巨大な顔面(市子のそれを模倣したもの)の生き物が浮上してきた。まだ戦いは終わっていないことを知った永井は 三沢の残した機関銃MINIMIを携え巨大な顔面の生き物(堕彗児/おとしご)との戦いに臨むことになる。 堕彗児は屍霊の凝結したものであり、光に弱い。ここで永井は潮降浜渚にある灯台に向かいタイムカプセルから入手したヒューズを組み込み灯台の光を起動した。さらに堕彗児は移動手段が回転による突進しかないことに気づいた永井は廃棄されたタンクに激突させ、そこに残されていた重油を浴びせかけることに成功する。 光を浴び重油を浴び、怯んだ堕彗児に対し、潮降浜渚に打ち揚げられていた、漁船の発電機を起動させ水銀灯をともし、そのランプを堕彗児にぶつけることで、重油を浴びたその体を燃やし尽くすことに永井は成功した。 今度こそ本当に全て終わったことに歓喜の雄たけびを上げる永井。その叫びが夜の浜辺にこだました。 449 :SIREN2:2008/05/06(火) 21 56 04 ID ud1aa8n60 特異点 鉄塔の崩壊により一樹、郁子、母胎は特異点へ飛ばされていた。特異点、それは全ての事象が起こりうる世界だった。 ゲームとしていえば全て終了条件2で終わった世界。無限の可能性の中で現世と虚無の区別のない世界だった。 その世界の空には赤い海があり、そこから母胎が顔を出していた。計画の破綻に激怒した母胎は一樹たちに襲い掛かる。 一樹たちも母胎との最後の決着をつけることになった。 一樹と郁子の協力の下でも母胎の力は強力で、一樹は弾き飛ばされてしまう。その際にポケットからかつて拾った、昔三上が埋めたメダルが零れ落ちる。そのメダルを辿って幼少の三上もこの特異点へ導かれた。さらにその三上を探して章子/加奈江も特異点へやってきた。三上を探す最中、加奈江は自身と母胎がかなりの精度でリンクしていることに気づいた。三上の肉体は母胎によって抑えられている。よってその肉体を解放するために加奈江は自傷する事によって母胎に強烈な痛手を与えることに成功した。 そのとき、一樹と郁子がここに来るまでに手に入れていた闇那其(あんなき)が輝きだし、石の刃物の様な形態になった。 その闇那其を母胎に振り下ろす郁子。すると今まで一度もさしたる痛手を受けたと見られなかった母胎がうめき声を上げ逃げ出した。 この闇那其には全てを無にしてしまう力(そして闇那其のみが残る世界を作る力)があったようだ。 そして一樹も母胎にその闇那其を叩き込んだ。強烈な断末魔を上げ息絶える母胎。決着に安堵する二人。がしかし母胎は最後の力を振り絞って再び赤い津波を呼び起こすのだった。 ENDING 三上脩&加奈江 赤い海の中パジャマを着た幼い三上を抱く加奈江。「おやすみ、脩。」 三上はそのまま瞳を閉じた。こうして加奈江と三上はともに赤い海(時空ののりしろ)の中静かに二人のときを過ごしていくのだった。 永井 堕彗児を倒したのもつかの間。赤い津波に飲み込まれる永井。その永井が飛ばされた世界は太陽に暗黒の影がかかり、 さも日食になったかの世界だった。浜辺には大量の闇人。この世界では闇人地上侵攻作戦が成功してしまったようだった。 この地上には人間は永井ただ一人、人間は伝説の怪物として恐れられていた。恐慌状態になる永井。 永井の姿に恐れおののく闇人を機関銃MINIMIで次々と銃殺していく。だがしかし現実世界に戻る術はあるのだろうか… 阿部&ツカサ やはり赤い津波に飲み込まれてしまった阿部とツカサであったが、辿りついた先は朝日の昇る穏やかな海岸道路だった。 その朝日を見つめながら、不意に全てが終わってしまったことに気づく阿部。この世界は闇霊屍霊がはじめから存在しない世界だった。 闇霊が存在しないため、母胎は存在せず、そして彼の愛した多河柳子もはじめから存在しなかった世界なのだった。 果てしない絶望感に苛まれただ滂沱と涙を流す阿部にツカサが寄り添った。彼女も自身が尽くしてきた飼い主の三上がいなくなってしまったのだ。そうして一匹と一人は互いに寄り添い朝日を見続けるのだった。 一樹&郁子 海岸で眼を覚ます一樹。朝日が昇っている。夜の世界が終わり現実に戻ってきたことを実感する一樹。 一樹と郁子が戻ってきた世界は唯一今までと同じ現実の世界だった。郁子が眼を覚ました。二人で朝日を見つめる。 穏やかな朝焼けの元満足げな一樹。その横で郁子は太陽の光を煩わしそうに睨み付けるのだった。 33 33 33 不死の肉体を持ち、異界の生物を殺しつくすうりえんを手にした異界ジェノサイダーとなった須田恭也は虚無の世界の夜見島に現れ、未だに生き残っていた闇霊闇人を殲滅する。その戦いに終わりはない。 450 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 21 57 08 ID ud1aa8n60 終わり 前回の人の文章を読み込まずに見切り発車で書いてしまったので かぶっているところとかあったらゴメンなさい あとどこを補足したら良いかよくわかんなかったので補足した方が良いってところがあったら教えてください 451 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 22 07 36 ID Z+mWvhJQ0 乙です 一樹&郁子のEDの時間の表示に関しても何かあれば… 452 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/06(火) 22 14 03 ID ud1aa8n60 えっと 一樹&郁子 24 44 44 永井 24 32 22 阿部&ツカサ 24 45 55 です 460 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 10 27 ID seoCvCyQ0 446-450 リクした者ですが、乙です。 ありがとうございました。 で、 >ゲームとしていえば全て終了条件2で終わった世界。 の“終了条件”の意味を教えてほしいのですが…… 461 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 16 23 ID iYvEONq50 460 終了条件はSIREN中のステージを攻略するための条件で それが達成されるとステージがクリアとなる 終了条件には2種類あってまずそのステージがプレイ可能になると 出現するのが終了条件1 他のステージで何らかの行動を起こすことで プレイできるようになるのが終了条件2 こんな感じで良いのかな わからないところとかあれば補足するんで是非 463 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 38 23 ID 4VBlsTvTO 登場人物達は閉じた世界である異界に 取り込まれているので、ループして同じ時間を繰り返してしまう。(終了条件1) しかし、それを打破するために各人が少しずつ 違う行動をとり、それらが積み重なることで新たな道が開ける。(終了条件2) 例えば、A地点からC地点へ到達が条件1とする。 このままでは世界は何も変わらないが、途中のB地点で鍵を 拾ったりすることで新たな展開がある。 はっきりいうと新シナリオを開くためのフラグ立ての作ぎょ(ry 464 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 42 38 ID seoCvCyQ0 つまり、 終了条件1でゲームを進める→主人公たちは無限ループに陥り、その隙に世界が征服される 終了条件2でゲームを進める→ループ崩壊。ラスボスの元にたどり着ける ということで良いのですか? 465 :ゲーム好き名無しさん:2008/05/07(水) 21 56 45 ID iYvEONq50 無限ループは初代SIRENで SIREN2はパラレルワールドの世界だった気がする 無限にある可能性の世界の中で終了条件2を 達成した世界だけエンディングにたどり着けた みたいな感じの
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あくまで本wiki管理者の個人的主観です。 概観 本wiki作成の切欠となった作品。トライアル等を書き溜めていた攻略ノートを読み返し、 一年近く何もせず放置していたwikiにこれを使い、SIREN2トライアルの面白さを広められないかと考え、作成に踏み切りました。 そして、当時からSIREN2の攻略サイトは数多くあった為、折角作るなら一工夫したいと考えた末、「ネタバレ禁止攻略」の看板を掲げるに至ったのです(とりわけSIRENの場合、ネタバレが致命的な性質のゲームなので)。 そういう訳で、SIREN全作の中でもとりわけ思い入れが深いです。 既にSIREN1はクリアしていましたが、本格的にSIRENにのめりこんだのはこの作品です。 プレイ時間も群を抜いて多いです。一シナリオの称号一つに一晩費やす事もあります。 SIREN2のトライアルに嵌ってから、それまでまともに遊んでいなかったSIREN1のタイムアタックにも手をつけた位です。 内容(攻略面) ボリュームで言えばシリーズ1ではないでしょうか。 難易度2種類毎にトライアルが用意され、敵の行動パターンや数も難易度毎で細かく違っていたりします(トライアルに手をつけないと気付きにくいですが)。 そして、そのトライアルは麻薬的に面白すぎる。 自分は他の攻略サイトの皆様より格段に腕が劣るのですが、それでも新しい攻略ルートの模索を繰り返し、上手く結果に繋がった時の喜びは他のゲームだとなかなか味わえないです。 (例えば、「このタイミングで行けば、複数の敵の行動パターンの穴をつける!」と実践して、それが当たりだった時。) 多くのSIREN2評にある様に、霊体の敵には苛立ちが募る時もあります。 せめて何らかの警戒エフェクトがあればトライアルも楽になるのにと何度も思いました。 発生条件などが公式に発表されていないのも含め、自分で調べてやりこむ過程を楽しめ、ということなのでしょうか。 只、霊体を発生させたくなければむやみに屍人を倒さない、という事に気付けば、攻略上の存在意義はあると思います。あと、慣れると可愛いです。動きとか。 操作感もリアルです。前作は移動において常に浮遊感が漂っていた様に感じるのですが、今作では重量感が備わって、「人間を動かしている感じ」がします。 謎解きは、それ自体の楽しさより面倒臭さが前面に出てしまった感じです(面倒なのが謎解きではあるのですが)。 一部シナリオロック解除やアーカイブ入手が理不尽なのは「ネットによる攻略情報の交換(やシナリオ解読)」を前提にしている作品の性質上、仕方ないものとして理解しています。 内容(シナリオ面) クリア後の追加シナリオは、デモシナリオ以外さほど楽しめませんでした。 設定が壮大で好きです。ただ、「説明されないと思い至らない」事もあり、消化不良感が強いです。こちらの理解力不足も大きいですが(未だに最終ステージの設定がよく解りません)。 只、細かい所まで説明したいのを我慢し、ゲーム内ではさりげない表現に終始している点は凄いと思います。 もっとも、SIREN1とは違う方向性で魅力的なシナリオに仕上がっていると思います。何よりも「闇」というありがちなテーマを追求して、ここまで纏め上げた点には、シリーズ一番のオリジナリティを感じました(独創性=ゲームの面白さとは限りませんが、SIRENは例外だと思います)。 写真・手紙系アーカイブはどれも好きです。「101番目のアーカイブ」は少し涙腺が刺激されました。 最終ステージはシナリオ上仕方ないとはいえ、チマチマして面白く無かったです。 色々あげつらうとネタバレになるので避けますが… キャラクターの人気ではSIREN1が強いですが、個人的にはSIREN2のキャラクターの後日談の方が気になります(SIREN1は1作で綺麗に完結したと思っています)。 まとめ 「折角書き溜めた攻略情報を役立てられないか」「自分の好きなものを広めたい」といった思いから本wikiは作成に至らせた、ターニングポイントとなる作品です。 SIRENでどれが好き?と尋ねられても「全作」としか答え様のない身にとっては、「最も時間を費やした作品」とも答えられるでしょう。
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今日 - 合計 - SIREN2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時18分20秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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SIREN2 【さいれんつー】 ジャンル ホラーアドベンチャー 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売日 2006年2月9日 定価 7,140円 レーティング CERO 15才以上対象 廉価版 PlayStation2 the Best 2007年4月26日/2,666円 判定 良作 SIRENシリーズ:SIREN - SIREN2 - SIREN NT SIEワールドワイド・スタジオ作品 ストーリー 特徴 評価点 前作から大きく改善された親切設計 SFとオカルト要素の多いシナリオ、そして絶望 敵を掃討することが可能なステージの登場 隠し武器や隠しシナリオの追加 今作もこだわったリアリティ 新しい恐怖 賛否両論点 武器持ち替えシステム 相変わらず複雑なストーリー 問題点 素手攻撃 一部操作感・モーションの変更 その他 総評 余談 逃げ場なんて、ないよ ストーリー 日本近海に位置する離島、夜見島は、独自の因習を守る閉鎖的な島だったが、時代の趨勢に伴い建造物、移住者の増加など、急速な発展を遂げていった。 1976年8月3日。午前0時、原因不明の海底ケーブル切断による大停電、全島民失踪事件が発生する。それによって島は一夜にして無人島となった。 事件から29年後の2005年。島に伝わる因習を調べに来た雑誌編集者や輸送ヘリコプターのエンジントラブルで島に不時着した自衛官達、 さらにはある“少女”への想いから島に足を踏み入れた作家などが島を訪れる。 8月3日午前0時、突如不気味なサイレンが島に響き渡った。消えた人々が未知の存在・屍人、そして闇人へとすり替わる。 生き残りを賭けた絶望的な戦いが始まる。 特徴 前作の世界観を一部受け継いだストーリー。 本作のストーリーは、前作である『SIREN』の一部を引き継いだものとなっている。 「現世から引き離された異界を舞台に、巻き込まれた人々の生き残りを賭けた群像劇」という点は前作と同じ。 しかし今回の異界は起源が違うため、法則も異なり、舞台も山奥の寒村から離島に、さらに巻き込まれる人々も大きく様変わりしているため、新鮮味は強い。 引き続き出ている「屍人」も設定が大幅に違うため、似て非なる存在となっている(変異屍人も今回は出現しない。)。 恐怖感はそのままに、よりリアルに。 前作でも人気であった3Dポリゴンの質がさらに上がっている。 懐中電灯の光の質も上昇。LED型電球とハロゲン型電球で照らし方が違うのもまたリアル。 敵である屍人・闇人も生前の記憶を喋り続けるため、不気味な雰囲気が漂っている。 屍人の台詞はうわ言のように辿々しいが、闇人は屍人に比べてかなり流暢に喋るため、怪物的な恐ろしさとはまた違った不気味さを醸し出している。 評価点 前作から大きく改善された親切設計 前作で「初心者に不親切」という意見が多かったのか、多くの新仕様が追加された。 最初のステージでは親切なチュートリアルが用意されており、訳のわからないままいきなり射殺されていた前作と違って初心者でも安心してゲームを始めることができる。 『1』ではキャラ毎に武器は固定で、倒した屍人の武器を拾うということはできなかったが、今作では武器の取捨が可能となり、倒した敵の武器も奪えるようになった。 逆に敵も武器を拾うため、うっかり銃器を拾われてしまうと思わぬ強敵を生むことに。 便利機能の多数追加でユーザーフレンドリーな仕様になった。 アラート機能を導入した事により、敵が近付いてきたり、狙撃銃で狙われているのを確認できるようになった。 地図で自分の現在地や、目的地が表示されるようになったり、 ステージ開始時にはクリアのための親切なヒントが表示される。 ヒント、地図の現在地表示、アラートはオフにする事も可能。前作のようなストイックな条件でプレイしたい人も安心。 クリアしなくてもアーカイブや終了条件2のための必要行動を達成できるようになった(ただし死んだらやり直し)。 前作では終了条件2はガイドから外れて僅かなヒントだけを頼りに独自に行動しないと達成できなかったが、今回はシナリオ開始前にどちらの終了条件に挑むか選択可能になり、終了条件1と同じようにしっかりガイドが表示されるようになった。そのため、今回は選んだ終了条件によってシナリオの結末だけではなく途中の展開自体も変化する。 前作の一部のステージのような「敵に一度も見つからずに脱出」「一定時間以内にクリア」と言った終了条件は無くなり、そちらはタイムアタックの方で楽しめるようになった。 また、前作では終了条件2は本来の攻略チャートから外れるため、チェックポイントを通れず死亡したらまた最初からというケースがほとんどだったが、今回は終了条件が選択可能なため、2の場合でもしっかりチェックポイントから再開できる。 難易度選択ができるようになり、ステージごとに難易度を変えることもできる。 デフォルトの難易度であるノーマルでも前作より大分簡単になっており、初心者でも安心してプレイできる。 ノーマルでも主人公達は前作より打たれ強く、銃撃を多少受けただけでは死なない。頭を数発撃たれてもまだ平気である。 難易度ハードは通常は一度ゲームをクリアしないと解禁されないが、前作のセーブデータがあれば最初から選択することができる。 しゃがみ走りの導入や、前作ではリストメニューからしていた操作が○ボタンのみでできるようになるなど、より快適なプレイのための工夫がなされている。 前作ではしゃがんだ状態では非常にゆっくりしか動けなかったが、今回は姿勢を低くしたまま走れるため、ステルス移動のシーンは非常に快適になった。 武器を持っていない状態では素手攻撃が可能。また、銃も撃つ以外に殴りつけて攻撃もできるので弾切れになっても絶望してはいけない。 ただし、素手攻撃でダメージを与えられるのは一部のキャラのみで、他は突き飛ばして仰け反らせることしかできない。 攻撃のレスポンスも改善されている。 視点は従来の後方からの視点だけでなく主観状態も選択可能。 前作でも主観視点は可能だったが、歩く以外の行動が不可能で周囲を見回す以外の用途には使えなかった。対して本作は全ての行動を主観視点で取れる(*1)。 このように難易度はかなり下がっているが、難易度ハードは前作にも劣らない歯応えのあるステージも多い。 単純に敵の攻撃力も上がるため、油断するとすぐに殺されてしまう前作のようなスリルが味わえる。 銃を持った敵がこちらの位置を捕捉して常に追い掛けて来る、結構な数の闇人と戦わなければならないのに懐中電灯が無い、などの凶悪なシチュエーションも。 難易度ハードではヒントも前作の説明書に載っていたような、極めて断片的で抽象的なものに差し代わる。 オプションで新機能を切って難易度ハードを選択すれば、前作と同等かそれ以上の高難易度が味わえるのも前作ファンには嬉しい所。 動画や音声アーカイブが追加され、より『SIREN2』の世界へのめり込めるようになった。スタッフの遊び心なども反映されている。 アーカイブにはスタッフの取材時の写真やスタッフの結婚式の写真などが使用されていたり、中川翔子氏が雑誌の表紙を飾っている物もある(本人が描いた絵も登場している)。 前作に触れたネタもあり、前作で美浜奈保子を演じた小代恵子氏はこのためだけに(しかも実写で)出演している。 説明文も思わず笑ってしまうようなユーモラスなものもある。しかしそれらにはいずれも大なり小なりの「絶望」が含まれている(*2)(*3)。 『SIREN』シリーズの肝とも言える視界ジャックは、一部のキャラに限り「視点の固定」「過去視」「感応視」と言ったバリエーションが用意された。 盲目の作家・三上脩のシナリオでは主観視点となるが、重度の弱視のためにぼやけてはっきりとは見えないため、三上のみ視界を固定する事で視界ジャック中でも行動が可能であり、主に盲導犬のツカサ・オブ・ジルドールの視点を借りて行動する事になる。 「過去視」は占い師の喜代田章子が使用可能。特定の場所に近付くとノイズが走り、そこで視界ジャックを行うとその場の過去の光景を見て、先に進むヒントを得ることができる。いわゆるサイコメトリーに近い。 「感応視」は特殊能力を持つ木船郁子が使用可能。無警戒状態に限り、ジャックした屍人や闇人の身体を乗っ取って操ることができるが、郁子自身に負担が掛かるため長時間の使用はできない。また、当然ながら感応視中は無防備になる。 一部のステージでは軽トラックを運転する事が出来る。移動はもちろん、敵を撥ねて倒したり、ライトを当てたり、クラクションで敵を誘導したり、高所に昇る踏み台にしたりと、用途は幅広い。 ただし、ただの軽トラなので外からの銃撃は防げないし、ドアロックが掛からないのか敵に接近されると引き摺り出されてしまう。 あるステージでは敵の運転する軽トラに撥ねられないように進むシーンもある。 SFとオカルト要素の多いシナリオ、そして絶望 前作は和風テイストの強い作品だったが、今作はSF作品を思わせる設定やストーリーとなっている。 主要登場人物の「一樹守」がミステリー科学雑誌の編集者(*4)、「喜代田明子」の職業は占い師、終了条件1・2やエンディングの違いに「パラレルワールド」が関わっているなどの設定も、SFタッチな作風を引き立てる要素となっている。 もちろん、奥深い群像劇と100個のアーカイブが織りなすリアリティや、前作の「どうあがいても絶望」にも引けを取らないショッキングな展開も健在である。 敵を掃討することが可能なステージの登場 自衛隊員が出るため、銃火器を使用する機会が増加し「敵から逃げる」と「敵を倒しに行く」という複数のゲーム性を得ることになった。 前作とは作風が異なることや舞台となる夜見島は鉄筋やコンクリートの建造物が多いため戦闘を重視したゲーム性を持ち込む事に成功している。 一方、新登場の闇人は屍人に比べると欠損部分なども補填されている為、動きが全体的に機敏。知能もそちらに比べると高く、戦闘の難易度自体も相応に上昇している。 隠し武器や隠しシナリオの追加 あるステージで特別な敵を倒して武器を奪ったり、条件を満たしてクリアすると、後のステージで使用可能な隠し武器が手に入る事もある。 無くても攻略は十分可能だが、いずれも頼りになる為、是非手に入れておきたい。クリア後に入手しても、苦労したステージで暴れられる楽しみもある。 前作ではアーカイブを全て集めると出現する隠しシナリオ(ムービー)があったが、今回はそれに加えて、特定難易度で全ステージクリア、全ステージのタイムアタックを更新、と言った条件により出現する複数の隠しシナリオが用意されている。 これにより、ストーリーの真相や、登場人物のその後を知れたりする。また、ムービーのみならず屍人を操作するシナリオ(しかも驚愕のラブロマンス)があったり、前作の主人公を動かして屍人や闇人を時間が来るまで殲滅し続けるミニゲーム的なシナリオもある(*5)。 特に前者は、シナリオ解放条件がそれなりに厳しいこともあり、作中でも「最高難易度の世界」と称されるほどの難しさを誇る(*6)。 タイムアタックに「称号」システムが追加された。 単純な割に前作でも好評だったタイムアタックだが、今作では特殊な条件下でタイムアタックをクリアすることで称号を得られるようになった。 中でも、敵に一切発見されることなくクリアすることで得ることができる称号「Stealth」は、ゲームのコンセプトに合った内容と、その難易度の高さから多くのコアユーザーを虜にした。 やりこむ価値はあるが、いずれもそう容易い事ではない。 今作もこだわったリアリティ 今回の舞台となる「夜見島」は長崎県にある「軍艦島」をモデルにしている。かつては鉱山の島として栄えた軍艦島と同じく夜見島も鉱山で栄えた島であった。 鉱山や作業員の住む団地や娯楽施設の遊園地、旧日本軍の砲台跡や海沿いの漁村、山の中で「座礁」したフェリーなどステージバリエーションは多い。 自衛隊員も出るため銃火器の検証もかなり細かく行われ、自衛隊の専門用語などが出る場面もある。 ちなみに、三沢武明を演じたピエール瀧氏はたまたま映画で軍人役を演じるためスキンヘッドだったので起用されたらしい。 特異な設定を抱える三沢武明を演じる様は正に怪演といえる。 新しい恐怖 前作で猛威を振るった「犬屍人」「蜘蛛屍人」「羽根屍人」などは登場しない。前作で登場した「屍人」も登場するが、中盤以降は新しく出現する闇人がメインの敵となる。「中盤以降屍人は一度も出なくなる」 屍霊 赤黒い霧のような存在。よく見ると中央に顔が浮かんでいるのが視認できる(モデルはシナリオライターの佐藤直子氏)。 この霊が死体に憑依する事で「屍人」が生まれる。 光にとても弱く、懐中電灯で照らしたり、街灯の下に誘導するだけで死んでしまう。その代わり、暗闇がある限り無限に湧き出てくる。 弱弱しいただの霧に見えるが、攻撃能力はきちんと有しており、油断していると囲まれてハメ殺しにされる。ハードモードではそれだけでゲームオーバーになることも。 また、実体を持たないため、間に遮蔽物があっても追いかけてくる。但し、こちらの攻撃は当たる。 屍人 人間の死体に屍霊が憑依したものであり、前作の屍人とは全く別の存在。動きも緩慢で噛みつきで攻撃したりと、前作に比べてゾンビに近くなっている。 本体は憑依した屍霊の方で、死体をシェルター代わりにしているため、光は効かない。 しかし、所詮は死体を動かしているだけなので再生能力は無く、倒すと憑依している屍霊が消滅してただの死体に戻る。別の屍霊が憑依すると再び動き出す。 知能は低く、簡単な陽動にも騙されるが、武器を使用したり段差を登る、鍵を開けるなどの行動は可能。中には軽トラックを運転する個体もいる。 闇霊 蛇のような生物。体色は白だが、ゲーム中では布を体に巻きつけているため黒に見える。 「屍霊」のように人間の死体に乗り移り、後述の闇人に変異する。 設定上これがいるステージでは闇人が再生する。理由は後述。 本来は「屍霊」より光に弱いが、巻きつけた布の影響で光にある程度耐性がある。 屍霊と同じく光に当たり続けるだけでも死ぬが、懐中電灯で照らすと光を避けようとして動くため、側面に回り込まれて攻撃される事もある。 「屍霊」と異なり実体を持つため、遮蔽物で追跡を逃れることができるが、夜目が利くため暗所でも発見されてしまう。 ファンの間ではその外見から「タラコ」と呼ばれている。 闇人 人間の死体に闇霊が乗り移ったもの。病的なまでに肌が白く、闇霊の時と同じく光を避けるため全身に黒い布を巻いている。 屍人より知能が優れているという設定を持ち、乗り移った死体の声で話しかけて動揺させるといった特殊な行動を行う。 闇霊・屍霊同様、光に弱いという弱点を持つため、懐中電灯の光で怯ませて戦うといった戦法がメインになる。 光でもダメージはあるため、上手くハメれば懐中電灯だけでも倒せるが、かなりの時間がかかる。 夜目が利くため、暗所でも遠距離から発見されてしまう。それを逆手に利用し、闇人を視界ジャックすれば暗所を観察することが可能。 周囲の闇霊から生命力を補充できるため、前作の屍人のように自己再生する。但し、前作と違ってバラバラになると再生出来なくなるらしく、あるシナリオではそれを利用した撃破方法もある。 今作にも、前作の変異屍人のように、犬の体と鳥の足に人の顔をつけたような「闇人乙式」と闇人の股間に顔をつけて指のような足を四本生やしてる「闇人甲式」が登場。 闇人甲・乙式は発見時に正面からの攻撃を無効化するため、後ろから気付かれないように近づき仕留めるなど、よりゲーム的要素が増している。 なお、無効化するのは警戒してる時と興奮してる時であり、見つかってない状態だったら正面からでもダメージを与えられる。 見た目も『SIREN』らしい「グロテスクではない不気味な恐怖」そのものであり、特に太田ともえ(乙式)がトラウマになっている人も多いだろう。 ファンの間では「ダークマン」や「やみんちゅ」と呼ばれている。 長い間プレイしているうちに、闇人がかわいく見えてきたという猛者も多い。 + 闇人の画像(ホラー苦手な方は注意!) 左から順に闇人・闇人甲式・闇人乙式 賛否両論点 武器持ち替えシステム 島中にある日用品や、敵が持っていた武器を倒して奪えるシステムだが、これが大きく『SIREN』らしさを失う基となってしまっている。 どんな弱武器でもダメージを与えさえすれば敵は倒せ、武器も奪えるため、前作にあった「非力なキャラクターを操作し、隠れ、進む」ことをしなくてもよくなってしまった。 同行者も武器を拾うため、護衛対象が勇ましく敵に向かって行くなんて事も普通にある。無論、同行者が殺されればゲームオーバーなので守らなければならない事に変わりはないが。 また、同行者は敵同様に銃弾を無限に持っているため、銃火器を持たせれば非常に頼りになる相棒になる(なってしまう)。 今作では、自衛隊が島に不時着したという設定の下、多くの銃器や自衛隊員(屍・闇人含む)が登場しているため、敵が多くの銃を持っている。 その敵を倒し銃を奪うことで、本職である自衛隊員はともかく雑誌記者からチンピラ、はたまた女子中学生や占い師の一般女性まで銃を使うことができてしまう(*7)。 一応、自衛隊員に比べて素人は狙撃時の手ブレが大きいという違いはある。 また、前作ではメインだった近接武器も2では大きく進化してしまったことにより、さらに難易度が低下。 靴べらから日本刀、トロフィーから釘バットまで様々な武器が使えるようになったのはいいが、近接武器が最大3回までコンボできるようになったため、非常に使い勝手がよくなった。 しかし、銃でも近接攻撃ができるようになったため、銃さえあれば他の武器は必要なくなってしまう。 が、リアリティを求めるとこうなってしまうのは自明の理なので、一概に否定はできない。前作では「農村ならもっと武器がある筈なのに何故拾わない」という意見は出ていた。 また、あまりに攻撃力の低い武器では相手が怯まず、逆にコンボの隙に攻撃を喰らってしまうので、全ての近接武器の使い勝手が良い訳でない。 相変わらず複雑なストーリー 「前作並」という意見もあれば、「前作より難解ではない」という意見もあるが、どちらにせよ複雑なことは変わりない。 前作同様、公式サイトや考察サイト、掲示板で情報をやりとりして自分なりの回答を見つける楽しみを重視しているとも言える。 問題点 素手攻撃 素手でも攻撃できるようになったとは言え、ほとんどのキャラは突き飛ばし程度しかできない為使いどころは非常に限られる。 今回は敵味方問わず、段差付近で攻撃を受けると落下してダメージを受けるようになったが、突き落としで倒すのはほとんど無理(*8)。遊びには使えるが、攻略面の実用性は皆無である。 攻撃力のある素手攻撃を持つキャラはほとんど武器を持ってスタートするため、使う必要が無い。 一応、突き飛ばして仰け反った隙に逃げる手には使えるが、怯んだ敵の脇をすり抜けようとすると大抵捕まって噛み付きを受けてしまう。 一部操作感・モーションの変更 前作と比べ回頭速度が低下した。 後述の闇霊によるハメ殺しの一因になりやすい。 ボタン入力式アクションの弊害。 前作ではスティックを強く押し込むだけでスムーズに行なえた段差の昇り降りが、ボタン入力に変更され他の動作との選択形式となったことで意外と手間取ってしまう。 難儀なポイント表示。 何らかの動作を行なうためのポイントが画面に示されるのは分かり易くて良いが、指示内容の頭にあるポイントマークが黄色表示の時でなければ反応しないため、迅速な行動が必要とされる場面やタイムアタックなどでは大きな足枷になってしまう。 階段昇降時に専用モーションが適用されたため、動作が自然になった反面、階段での移動速度が低下。 また、リアリティを追求するとどうしてもこうなってしまうのだが、非常事態にもかかわらず律儀に一段一段歩を進める姿は少しシュールに見える。 全力疾走できる距離が前作より延びた反面、スタミナ回復に要する時間も増加。 モーションの一部に違和感がある。 近接武器のモーションに使い回しが多い。 機関拳銃を構えるモーションが拳銃の物と同じで「マガジンが手を貫通する」という妙な光景が見れる(*9)。 自衛隊員は懐中電灯を胸ポケットに仕舞っているのだが首振りをしただけでそっちの方向に光が向くようになっている。 これらは容量上の問題でありスタッフも妥協せざるを得なかったようである。 その他 タラコ(闇霊)の存在。無限に沸くため多数に囲まれてハメ殺されるという理不尽な死に方を度々見せられる。屍霊は許せてもタラコは許せないと言う意見は多い。 総評 前作に比べると難易度は大きく下がったことで賛否が分かれているが、その分初心者には幾分易しい作品となっている。 難易度の減少については前作の明らかに理不尽だった仕様を修正した結果といった側面も強いのでやむを得ないと言えるだろう。 新たな敵の恐怖、新システムなど前作以上に新たな試みを行っていながら、グラフィックや操作性などゲームとしての質は確実に向上している。 緻密なストーリーもまた健在であり、やりこみと情報収集によってさらに世界の奥深くへ引き込まれていくという前作同様の楽しみもまた健在である。 難易度に関しても、熟練者でも退屈しないハードモードや高難易度隠しステージ、各種称号と言ったシステムを用意してある点は忘れてはならない。 前作とは若干方向性が変わっているのは否めないが、本作もまた魅力的な作品であることに変わりはない。 余談 2006年には堤幸彦監督により『サイレン ~FORBIDDEN SIREN~』として実写映画化された。 設定は本作がベースなのだが、森本レオ氏にココリコの田中直樹氏というホラーに相応しくない人選や、人魚伝説、屍人、視界ジャックの設定がすべて上辺だけの登場でありSIRENの良さが失われている上、SIRENが原作である必要性が無い結末(*10)のためファンからは黒歴史として認識されている。 唯一褒めるとすればキャッチコピーの「サイコ・サウンド・スリラー(*11)」は伊達じゃなく、サイレンの音は映画の効果音とすればMAXに近い程の音で迫力は凄い。 ちなみに、チョイ役程度だが岸田百合役の高橋真唯氏が出演している。 さらにEDテーマはピエール瀧氏の所属している「電気グルーヴ」の石野卓球氏が担当している。 同じく本作に合わせて漫画版『サイレン ~ETERNAL SIREN~』がヤングサンデーで短期集中連載された。 …が、こちらも原作との乖離(*12)が激しく、「漫画では音や動画が使えないので十分な恐怖感を表現できない」「作者がホラーは得意ではない」という理由でホラーというよりはアクションメインのダークファンタジー化するなど、評価は芳しくない。 そもそもホラー漫画とは音や動画に頼らずに恐怖感を表現するものだし、後年になってコミカライズされた『1』の漫画版二作(*13)はしっかりSIRENの雰囲気を漫画で再現している。正直言い訳にしか聞こえない。そもそも「ホラーが得意ではない」という時点で人選ミスだったのだろう。 なお、舞台となる「夜見島」はメディアによって表記を変えており、映画では「夜美島」、漫画では「夜魅島」となる。あくまで別物だと言う事だろうか。 メイン主人公の一樹守役を務めているのは、現在俳優業はもちろん映画監督などでも幅広く活躍している斎藤工氏である。 斎藤氏にとっても思い入れのある作品らしく、2018年に開催されたSIREN展にもプライベートで参加しており、ファンサービスに応じる姿が確認されている。 ちなみに物語前半の一樹は眼鏡を掛けているのだが、当時『冬のソナタ』などの韓流ドラマで人気だったヨン様こと韓国俳優のペ・ヨンジュン氏にどことなく似ている事から、「ホラー界のヨン様」と呼ばれる事も。 2019年3月に三沢武明役のピエール瀧氏が麻薬取締法違反(コカイン使用)の容疑で逮捕されたため、本作のアーカイブ配信(*14)などに影響が出ることが予想されている。 また、作中で三沢が精神安定剤のような薬を服用する場面が見られるため、SNS上で本作が引き合いに出されてしまう羽目になった。 ちなみに、公式のインタビューでは「三沢の薬は病院で処方される物ではないが麻薬ではない」と語られている。
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登録日:2009/05/30(土) 23 19 17 更新日:2024/02/29 Thu 10 04 17NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 SIREN SIREN2 なぁにこれぇ クトゥルフ神話 ゲーム サイレン ツンデレの多いゲーム ハートフルボッコ ピエール瀧 ブライトウィン号の怪 ホラー メソポタミア神話 亀ゼリーラーメン 人魚姫 佳作 国盗りす 増殖する悪夢 夜見島 夜見鍋 女性キャラ全員人外 屍人 幻視 怪作 斎藤工 柳沢なな 純愛ゲー 純愛ゲー←ある意味で 続編 軍艦島 逃げ場なんて、ないよ 闇人 SCEより発売されたホラーアクションゲーム2作目。 【あらすじ】 29年前、島の住民が一夜にして消失した孤島、夜見島。 オカルト雑誌の編集者をしている一樹守は、今でも失踪事件が相次ぐその島に取材に向かおうとするも、 近くの港を訪れた彼は、危険な無人島である夜見島に行く手段がないことを知り、途方に暮れてしまう。 そんな一樹に、偶然その島にチャーターした漁船で向かおうとしていた人気小説家・三上脩が声をかける。 彼の計らいにより、一樹と、出港直前に乗り込んできた男女二人は、三上と共に島に向かうことになる。 しかしその途中、海が突如赤く染まって大荒れになり、ついには彼らを乗せた漁船は津波に飲み込まれて転覆してしまう。 運良く夜見島の港に流れ着き、現状を確認しようとした一樹の目に飛び込んできたのは、死体が動くという異常現象だった。 果たしてこの島に何が起きているのか。29年前、この島で一体何が起きたのか。 そして、それぞれ夜見島に流れ着いた一樹たち船の乗客は、生きて島を脱出することが出来るのか―― 【概要】 キャッチコピーは 「逃げ場なんて、ないよ」 コンセプトは 「増殖する悪夢」 基本的な機能はそのままに各部分が改良された。 前作では死んでリトライすると失われていた仕掛けやキーアイテムがそのままになったのは大きい。 MAPで現在地が表示されるようになったり、しゃがみ走りができるようになったり、攻撃が連続攻撃できるようになったりとプレイしやすくなっている。 そのため、逃げ回るのが基本だった前作と比べるとある程度ごり押しが効くようになっており、前作よりも難易度が下がったといわれている。 ただし、ある程度説明されるようになったとはいえ攻略のヒントが少ないのは相変わらず。 敵との戦闘についても、後半よりメインの敵となる闇人の上位種等が登場するようになると格段に難易度が上がり、 正面からの攻撃を無効化する乙式、更に周囲を暗闇にする能力を追加した甲式と戦う際には、正面衝突を避けつつ慎重に立ち回る必要が出てくる。 さらにハードモードでは、油断しているとあっというまに殺されることもザラなので(特に小銃持ちが多い三沢団地)、 一部プレイヤーからは「アクションは2の方が難しい」とも言われる。 なお、時間軸的には前作の直接的な続編にあたるが、前作のキャラはSDKを除けば登場せず、繋がりが示唆されている程度。 なので、前作を知らないプレイヤーでも問題なくプレイできる。 【主な登場人物】 一樹守 イツキマモル オカルト雑誌アトランティスの見習い編集員。 夜見島に調査に来たところ、赤い津波に襲われて異界に囚われてしまう。 編集員らしく彼なりに冷静に事態の究明と解決を目指して行動しようとしているのだが、 極限の状況下に置かれているストレスからか、空回ったりめんどくさい言動を取ってしまうことも。 名前の由来はMMR (MaMoRu) から。 ファンからの愛称は「イチさん」「4様」「キバヤシ」。 岸田百合 キシダユリ 一樹が異界の夜見島で初めて出会った美少女。 赤を中心にしたファッションを身を包んでおり、光が苦手。 不思議な雰囲気を纏っており、無意識にか男を誘惑するような言動を取る。 しかし、その正体は…。 木船郁子 キフネイクコ トラウマ持ちのツンデレヒロイン。 夜見島近くの漁港で釣り船のアルバイトをしており、一樹たちを夜見島に運ぶ途中で船ごと異界に巻き込まれた。 他人の心を読める超能力を持ち、島に来てからはジャックした相手を操れるようになる。 永井頼人 ナガイヨリト 陸上自衛官(陸士長)。 物資輸送訓練中にヘリが不時着して島にたどり着く。 自衛隊での成績は優秀だが、性格はいかにもな現代の若者。 終盤では良くも悪くも一念発起して怪物たちに立ち向かうが…。 三沢岳明 ミサワタケアキ 永井の上官(三等陸佐)。通称ピエール。 前作と(少しだけ)繋がりがある人物で、以前羽生蛇村の災害救助に向かい、 前作の登場人物の中で唯一現世に戻ることが出来た四方田春海の救出を行ったのだが、 その際、霊感が強い体質だったことが災いして異界の一端に触れてしまい、以降精神を病んでいる(*1)。 夜見島に降り立ってからは永井と共に脱出しようとするが、元々彼からはあまり好かれていなかった上に、 異常な状況に置かれたストレスと異界の影響か、趣味の悪い冗談を言ったりとおかしな言動が徐々に見え始め(*2)、 それらの影響で永井からはほとんど信用されておらず、それが結果的に自分の首を絞めることに。 三上脩 ミカミシュウ 島出身の売れっ子作家。 29年前に起こった事件の影響で弱視を患っている。 島にかつての思い出を訪ねてやってきた。武器は靴ベラ。 母胎により異界の門を開ける為の生け贄に利用され肉体は死亡するが、その魂は島を漂い、ツカサや阿部たちを手助けする。 途中で死んでしまうとはいえ、最終的にはかつての想い人と再会を果たしており、ある意味登場人物たちの中で一番幸せな結末を迎える。 ツカサ・オブ・ジルドール 犬。三上と一緒にいるドイツの血を引いていると思われる、茶と黒が混じった毛が特徴の色黒な顔の女の子。1歳。 弱視の三上の目となる健気な子。攻撃的な漁師も撃退してくれる。 崩れた小屋の下敷きになり死んだかと思われたが、終盤に阿部の前に現れツンな態度を見せるも、 物語の最後でおいしいところをさらっていくツンデレキャラ。 阿部倉司 アベソウジ 恋人を殺害した容疑で指名手配されているフリーター。 逃げに逃げて夜見島行きの船に転がり込んだ。 見た目と口調は完全にヤンキーだが、根はひょうきんで優しい性格の持ち主であり、 異界に迷い込んでからも明るさと優しさを失わない彼の言動は、プレイヤーの数少ない癒しとなった。 最終的には、彼の些細な行動が世界を救うことになる。 喜代田章子 キヨタアキコ 阿部の恋人の友人だった占い師。 無実を訴える阿部の言葉を信じ、行動を共にする。 過去の光景を見ることが出来る『過去視』の能力を持っているが、これは喜代田自身が未覚醒状態の母胎の分裂体(鳩)であったためであり、 異界と化した夜見島の謎を調べていくうちに、同じく『鳩』であり、三上の「お姉ちゃん」であった加奈江の意識と同調していき、 終盤には半ば乗っ取られるように完全に加奈江と同化し、顔も加奈江のものに変化してしまう。 これによって喜代田の人格は消失してしまい、以降は加奈江として行動を開始。肉体は生きているが、精神的には喜代田はここで死亡したと言えるだろう。 藤田茂 フジタシゲル 警察官(巡査部長)。 無人になったはずの夜見島に人を見たという通報を受け、気になって夜見島を訪れた警官。 「やんなっちゃうなぁ」が口癖だが、正義感が強く優しいおじさん。矢倉市子を保護し、彼女を励ましながら異界から脱出しようとするが…。 かつては優秀な警察官だったが、厄介事に自ら首を突っ込む性格が災いし、 「家族に会ってから自首する」という犯人の言を信じて解放し、結果取り逃がすという失態を演じて降格・左遷される。 元々仕事に打ち込むあまり家庭を顧みなかったため、この一件で妻と娘からは完全に愛想を尽かされ、 左遷先には一人で赴任することになった上、娘からは絶縁状に近い手紙を送られた哀しいお父さん。 現代の人間ではなく19年前の人間であり、夜見島の出身(島民消失事件の時にはすでに島を出ていた)。 中盤には、同行するうちに徐々に模倣体として覚醒していた市子に、半ば無意識に致命傷を負わされ、相変わらず「やんなっちゃうなぁ」と言い残して死亡。 その後屍霊に取りつかれ、屍人となった姿で遊園地で木船と遭遇。 撃退されるが、終盤闇人零式として再び木船の前に現れ、滅爻樹で滅されるという結末を迎えた。 その性格と哀しい最期からファンから「藤田部長」と呼ばれ、その死を惜しまれたとか。 矢倉市子 ヤグライチコ なぜか島に着いたフェリー、ブライトウィン号の中で気を失っていた中学生の女の子。 記憶を失っていることもあり、異界で訳も分からないまま彷徨うが、徐々に自分の中に眠るもう一つの意識が目覚めていく。 その正体は、19年前に起こったブライトウィン号消失事件で海に投げ出され死亡した本物の市子の遺体を堕慧児(後述)が形ばかり模して作った、模倣体と呼ばれる存在。 後に模倣体として完全に覚醒したことで、矢倉市子としての人格は消失し、堕慧児の分身として行動し始め日本刀と機関銃を手に暴走する。 スタッフがどこまで狙っていたのかは不明だが、ツインテール&セーラー服姿の人外な女子中学生が、日本刀&マシンガンを手に大暴れ……という、 ある意味直球ど真ん中な属性山盛りキャラクターに仕上がっている。 加奈江 カナエ 島に流れ着いた百合に瓜二つの少女。29年前の人物で故人。 三上親子に拾われ、脩は「お姉ちゃん」と慕っていたが、夜見島の島民からは嫌われている。 不思議な雰囲気を持った美少女で、光が苦手だったり、記憶を失っているのに島に伝わる歌を口ずさむ等、不審な一面を見せているが、 脩に対しては母もしくは姉かというほど優しく接しており、29年前の事件では暴徒と化した島民から脩を庇いながら島を脱出しようとするも…。 なお、海難事故で死去した三上弥生(脩の母親)と瓜二つの容姿であり、それも島民から怪しまれる要因となっている。 太田常雄 オオタツネオ 島の漁師の元締め。29年前の島民消失事件で行方不明となっていた。 加奈江の正体を不審に思い、ある夜、島を守るために島民を率いて加奈江を抹殺しようとしたが、 加奈江を追い詰めたところで島民共々異界に呑みこまれてしまった。 その後、夜見島を訪れた藤田茂(元々顔見知り)と話をしてすぐに死亡。その遺体は屍人・闇人甲式と成り果てる。 太田ともえ 常雄の娘。29年前の島民消失事件で行方不明となっていた。 元締めの娘であることに誇りを持ち、父の仕事を手伝っているが、内心では都会に憧れを持つ。 一樹たちの前に突如現れ、百合を加奈江と勘違いして追いかけてくるが、島を彷徨っている時に足を滑らせて転落死。 その遺体は屍人・闇人乙式となって一樹たちを執拗に追いかけてくるが、最終的には滅される。 なお、一樹たちを追いかけてきたのは大事にしていた髪飾りを彼らが持っていた(落としたのを拾われた)というだけ。 都会に憧れを持っていたり、父親からもらった髪飾りを大事にしていたりと、可愛げがあり、親想いな設定がプレイヤーに受けたのか、 操作キャラクターになることはない敵キャラクターでありながら、かなりの人気キャラ。 屍人 島に巣くう屍霊が人間の死体に取り憑き、動かしている存在。 前作と違って身体を動かしているのが死んだ当人ではないためか、生前の記憶を有していることはほとんどないが、 かなり強い思念をもって死亡した人間に取り憑いた場合はその執着心に影響されることもある(*3)。 人間の天敵だが、敵対する闇人に一掃されてしまい中盤からは登場しなくなる。 屍霊 モヤモヤ。 普段は雑魚だが、ハードモードでは懐中電灯が無いと数の暴力を受けなにも出来ないまま殺られる。 なお、彼らをよく見ると中央に顔が浮いている。 模倣体 本編に登場する矢倉市子の正体。 堕慧児の「鳩」のような存在だが、「鳩」と違って特に目的をもって作られたわけではないため、 模倣体として完全覚醒した市子は堕慧児の「母胎の元に帰りたい」という強い想いに引っ張られ、母胎に帰る事を目的に行動している。 しかし、元々劣化した堕慧児が作ったためか、「矢倉市子」でも「堕慧児」でもない、凶悪なもう一つの意識も芽生えており、 生存者や敵対する闇人・闇霊を見つけると即座に殺しにかかる攻撃性を有する。 一藤二孝 イチフジニタカ 元は永井たちの上官だった屍人。 島の娘(屍人)と恋に落ちるが、闇人に連れ去られたため部下と共に奮戦する。 沖田宏 オキタヒロシ 不時着時に永井を庇って死亡し、屍人化した自衛官。バディを組む永井からは優しい先輩として慕われていたようだ。 女子中学生を軽トラで追い回したりもしたが、闇人になった後は永井にTNTで感謝の言葉と共に滅される。 闇人 闇霊が死体に取り憑いたもの。 前作の屍人に近い存在で、取り憑いた死体の生前の記憶を保持しつつも高い知能を持ち、 甲式・乙式と呼ばれる強化形態も存在するなど、強力な敵として登場するが、 ゲーム中では光で怯む、滅爻樹で消滅するなどイマイチ恐怖感が薄く、単純な罠にもひっかかるため知能が高いとも思えない。 また、闇人というか取り憑いている闇霊にも自我は存在しており、取り憑いた死体への感想を洩らしたりもする。 闇霊 たらこ。 中盤に母胎の復活と共に島に大量発生し、屍霊に代わる新たな敵としてプレイヤーの前に立ちはだかった。 SIREN2アンチを生み出す大きな要因となった。 分裂体(鳩) 地上の様子をうかがうため、後述の母胎が地上に派遣した分裂体。加奈江、岸田百合、木船郁子、喜代田章子、多河柳子の正体。 その目的は「人間(性別を問わない)を冥府に誘い、母胎と融合させること」である。 しかし、胎児の頃にその母体に闇霊が入り込み、『鳩』としての自覚を持たない「未覚醒体」とされて生まれた者は、『鳩』の自覚が芽生えてからも、 それまで人間として培ってきた良識や良心と『鳩』としての役割の板挟みとなり、結果として覚醒後に母胎の下に帰ってきた者は百合以外いなかったとされる。 ちなみに、未覚醒の状態の『鳩』は人間と同じく皆違う顔をしているが、『鳩』として覚醒すると劇中の百合・加奈江と同じ顔に変貌するという特徴を持ち、 柳子は覚醒した影響で以前とはまるっきり人相が変わってしまったことで、それまでの自分とは別人として生きていくことを余儀なくされたという。 なお、加奈江は最初から自覚をもって生み出された『鳩』であったが、モデルとした三上弥生の母性に引っ張られ、幼い脩を冥府に導くことを拒否して死亡しており、 唯一役割を果たし、母胎の下に生贄となる人間を連れて戻ってきた岸田百合は、最も母胎に忠実な『鳩』であったとされている(*4)。 堕慧児 オトシゴ 屍霊の親玉。リアルクトゥルカ。 元は闇霊と同じ存在であったが、光の洪水により母胎側と分断され、追いやられた海の底で長い年月を過ごすうちに屍霊と呼ばれる存在に変質した者たちの集合体。 母胎のもとに帰りたがっているが、母胎自体は自分(闇霊)たちとは異質に変化(劣化)した堕慧児や屍霊(屍人)たちを同胞とは思っていないどころか、 むしろ現世進攻の邪魔者として嫌っており、堕彗児も永い間自分たちを放置していた母胎へ愛憎渦巻く感情を抱いているため、屍霊と闇霊は劇中では敵対関係となっている。 ブライトウィン号の怪や海底ケーブル切断事故は母胎へのアピールとしてコイツが引き起こしたもの。 母胎 かつて地上を支配していたが、光の洪水により駆逐され異界に逃れた闇霊の集合体。 異界に偶然流れついた三上弥生の水死体を見て、人間を殻に使った地上奪還を考え付いた母胎は、地上を再び奪還すべく、 各時代に『鳩』と呼ばれる人間を模した分身体を飛ばしつつ、夜見島を模した異界を作り上げ、その門を開くための生け贄を『鳩』に探させたりと本格的に動き出す。 元々は精神体で不定形だったが、地上奪還を思いついた時に三上弥生(の死体)を参考に身体を創造したため、 弥生の頭がついた巨大なタツノオトシゴめいた肉体となっている他、それ以降に作られた母体の分裂体である『鳩』も、 母胎の身体から作り出され、最初から『鳩』としての自覚がある覚醒型はもちろん、闇霊が妊婦に入り込み、その胎児に寄生して生み出される未覚醒型も、 前者は生まれつき、後者は『鳩』としての自覚を持った=覚醒した時に、母胎…つまりは三上弥生と同じ顔に変化するという特徴を有する。 SDK SuDaKyouya 神を斬る刀「焔薙」と古代の神の武器「宇理炎」を使い、異界の存在を狩り続ける不死身の異界ジェノサイダー。 美耶子との約束を果たすべく異界を渡り歩き、夜見島には闇人たちを殲滅するべく現れた。 ゲームではボーナスステージのみの登場で、本作のシナリオとは直接的には関係しない。 【その他】 夜見島のモデルは長崎県の端島(通称軍艦島)。 シリーズ恒例のゲテモノ料理は夜見鍋と亀ゼリーラーメン。 1に比べると材料が手に入りにくいのが残念。 ちなみにバグでスパナが空中浮遊したり、壁から甲式の顔が出てくる、軽トラから永井の上半身が飛び出る事故(?)が起こる。 【派生作品】 本作をモチーフにした実写映画「サイレン〜FORBIDDEN SIREN〜」があるが、中身はほとんど別物。 説明不足の部分が多く、映画だけでは理解できないため、ファンから黒歴史扱いされている。 2ちゃんねるにて、サイレンと名が付く(ゲーム以外でも)スレが立つと書き込まれる「サイレンが鳴ったら外に出てはいけない」の決まり文句はこの映画のものであり、ゲームでは出ていない。 同じくモチーフにした漫画「サイレン〜ETERNAL SIREN〜」もあるが、作者が万乗大智という点でお察しください。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ハードモードの団地戦は未だにトラウマ -- 名無しさん (2013-10-14 21 54 01) 存在そのものは恐ろしいが、下痢と煙草という創作界隈でも極めて情けない原因で侵略計画潰された母胎ェ…… -- 名無しさん (2013-10-14 21 57 36) 永井士長… -- 名無しさん (2013-10-14 22 13 32) 憎きタラコめ…駆逐してやる…一匹残らず…! -- 名無しさん (2014-08-27 23 12 22) 違う意味でクソゲー -- 名無しさん (2015-01-19 18 45 21) たまに画面上に謎のテクスチャの欠片が終始チラついてる事がある -- 名無しさん (2015-12-19 06 20 54) 異界から現世を救った阿部の糞 -- 名無しさん (2016-03-15 14 17 41) ピエールの件でガッチマンの実況Part1が検索上位1位に上がってたのは笑った -- 名無しさん (2019-08-05 17 22 53) SIRENの方は小野不由美の屍鬼っぽいけど、2は同作者の黒祠の島っぽい気がする。元ネタの一つ? -- 名無しさん (2021-08-06 15 07 05) 今さらだがサイレン→セイレーン→人魚って発想なのね。 -- 名無しさん (2022-03-28 10 51 55) 闇霊のせいでアンチが生まれたってどういうこと? -- 名無しさん (2022-04-25 16 07 46) このゲームに出てくるトラックは仕様上の問題でその場で方向転換できる。できないと詰むんだけど、その結果一切の前身後退を挟まずに180度ターンが可能というオーバーテクノロジーを積んでいる。 -- 名無しさん (2022-07-08 09 30 57) 因みに映画だが、何も知らないで見ればそこそこ面白い。なんで原作にこれを使った。 -- 名無しさん (2022-11-07 18 35 46) 永井くんはどうすれば助かったのか… -- 名無しさん (2023-05-03 21 43 46) 映画は話の流れとかはまぁ良かったけど顔芸で全て、ね・・・。確かに闇霊のせいでSIRENシリーズアンチじゃなくてSIREN2アンチが生まれた原因ってなんだ -- 名無しさん (2024-02-29 10 04 17) 名前 コメント
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一樹守 一樹, いつき, 男性, SIREN, AAAA, 180 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 18, Lv3, 34, Lv4, 46 144, 142, 143, 149, 168, 160, 普通 SP, 60, 集中, 1, ひらめき, 3, 熱血, 8, 直撃, 17, 信頼, 24, 決意, 38 SIREN2_ItskiMamoru.bmp, SIREN2.mid 木船郁子 郁子, いくこ, 女性, SIREN, AAAA, 170 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 23, Lv3, 37 143, 141, 141, 150, 167, 162, 普通 SP, 55, ひらめき, 1, 集中, 6, 献身, 12, 熱血, 21, 感応, 26, 覚醒, 35 SIREN2_KifuneIkuko.bmp, SIREN2.mid 永井頼人 永井, ながい, 男性, SIREN, AAAA, 170 特殊能力 迎撃Lv1, 1, Lv2, 19, Lv3, 34, Lv4, 43 SP消費減少Lv5=ガッツ 努力 根性 ド根性, 1 底力, 1 141, 148, 143, 148, 168, 161, 強気 SP, 55, 熱血, 1, 集中, 5, 気合, 13, 我慢, 18, ド根性, 23, 闘志, 36 SIREN2_NagaiYorito.bmp, SIREN2.mid 三沢岳明 三沢, みさわ, 男性, SIREN, AAAA, 150 特殊能力 迎撃Lv2, 1, Lv3, 6, Lv4, 17, Lv5, 44 145, 152, 150, 146, 178, 159, 弱気 SP, 50, 根性, 1, 狙撃, 5, 加速, 10, 忍耐, 21, 熱血, 26, 直撃, 34 SIREN2_MisawaTakeaki.bmp, SIREN2.mid 阿部倉司 阿部, あべ, 男性, SIREN, AAAA, 150 特殊能力なし 150, 138, 143, 148, 163, 157, 普通 SP, 50, 我慢, 1, 努力, 5, 集中, 10, 根性, 18, 熱血, 27, 友情, 34 SIREN2_AbeSoji.bmp, SIREN2.mid 藤田茂 藤田, ふじた, 男性, SIREN, AAAA, 140 特殊能力 迎撃Lv1, 1, Lv2, 25, Lv3, 34 133, 145, 147, 138, 169, 158, 普通 SP, 50, 根性, 1, 集中, 5, 必中, 17, 補給, 19, みがわり, 25, 信頼, 32 SIREN2_FujitaShigeru.bmp, SIREN2.mid 矢倉市子 市子, いちこ, 女性, SIREN, AAAA, 140 特殊能力なし 138, 131, 135, 143, 156, 158, 弱気 SP, 50, 努力, 1, ひらめき, 3, 足かせ, 12, 信頼, 20, 隠れ身, 26, 覚醒, 35 SIREN2_YaguraIchiko.bmp, SIREN2.mid 喜代田章子 章子, あきこ, 女性, SIREN, AAAA, 150 特殊能力なし 137, 138, 135, 143, 160, 159, 普通 SP, 50, 偵察, 1, 看破, 3, 助言, 9, 心眼, 18, 信頼, 20, 覚醒, 36 SIREN2_KiyotaAkiko.bmp, SIREN2.mid 喜代田章子(覚醒) 章子, あきこ, 女性, SIREN, AAAA, 150 特殊能力 覚悟, 1 メッセージ=加奈江(SIREN2), 1 140, 140, 140, 143, 160, 160, 普通 SP, 50, 加速, 1, 偵察, 3, 信頼, 9, 心眼, 18, みがわり, 20, 覚醒, 36 SIREN2_KiyotaAkiko.bmp, SIREN2.mid #加奈江の意識が覚醒した章子 。 #サブキャラ # 太田常雄 太田, おおた, 男性, SIREN, AAAA, 140 特殊能力なし 137, 141, 143, 132, 174, 154, 超強気 SP, 50, ド根性, 1, 号令, 4, 堅牢, 13, 加速, 19, 激闘, 24, 必中, 32 SIREN2_OtaTsuneo.bmp, SIREN2.mid 加奈江(SIREN2) 加奈江, かなえ, 女性, SIREN, AAAA, 140 特殊能力なし 136, 128, 135, 141, 159, 160, 弱気 SP, 50, 加速, 1, 偵察, 3, 信頼, 9, 心眼, 18, みがわり, 20, 覚醒, 36 SIREN2_Kanae.bmp, SIREN2.mid #屍人 # 屍人(SIREN2)(ザコ) 屍人, しびと, -, SIREN, AAAA, 55 特殊能力なし 130, 130, 140, 140, 145, 148, 強気 SP, 20, 根性, 1 SIREN_Shibito.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv3 屍人・ボス(SIREN2)(汎用) 屍人, しびと, -, SIREN, AAAA, 100 特殊能力 メッセージ=屍人(SIREN2)(ザコ), 1 140, 140, 150, 150, 155, 150, 強気 SP, 30, 根性, 1, 加速, 1 SIREN_Shibito.bmp, SIREN.mid === 特殊効果発動率強化Lv4 屍霊(SIREN2)(ザコ) 屍霊, しりょう, -, SIREN, AAAA, 50 特殊能力 メッセージ=SIREN2亡霊, 1 120, 120, 130, 120, 140, 140, 普通 SPなし SIREN2_Shiryo.bmp, SIREN2.mid 模倣体・矢倉市子 市子, いちこ, 女性, SIREN, AAAA, 160 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 12, Lv3, 25, Lv4, 32 145, 148, 147, 140, 156, 165, 超強気 SP, 45, 復活, 1, ひらめき, 4, 激怒, 14, 必中, 19, 痛撃, 25, 覚醒, 32 SIREN2_YaguraIchiko(Shibito).bmp, SIREN2.mid 堕慧児(SIREN2) 堕慧児, おとしご, -, SIREN, AAAA, 200 特殊能力なし 155, 140, 160, 125, 163, 155, 強気 SP, 50, 加速, 1, 忍耐, 1, 必中, 1, 激怒, 1, ド根性, 1, 復活, 1 SIREN2_Otoshigo.bmp, SIREN2.mid ###闇人### 闇人(SIREN2)(ザコ) 闇人, やみびと, 男性, SIREN, AAAA, 80 特殊能力なし 135, 135, 140, 140, 150, 150, 強気 SP, 30, 根性, 1 SIREN2_Yamibito.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv4 女性闇人(SIREN2)(ザコ) 闇人, やみびと, 女性, SIREN, AAAA, 80 特殊能力なし 135, 135, 140, 140, 150, 150, 強気 SP, 30, 魅惑, 1 SIREN2_Yamibito.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv4 闇人・ボス(SIREN2)(汎用) 闇人, やみびと, 男性, SIREN, AAAA, 100 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 20, Lv3, 35, Lv4, 50 メッセージ=闇人(SIREN2)(ザコ), 1 140, 140, 150, 150, 155, 155, 強気 SP, 30, 根性, 1, 加速, 1 SIREN2_Yamibito.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv4 女性闇人・ボス(SIREN2)(汎用) 闇人, やみびと, 女性, SIREN, AAAA, 100 特殊能力 切り払いLv1, 1, Lv2, 20, Lv3, 35, Lv4, 50 メッセージ=女性闇人(SIREN2)(ザコ), 1 140, 140, 150, 150, 155, 155, 強気 SP, 30, 魅惑, 1, 加速, 1 SIREN2_Yamibito.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv4 #大田ともえ等 闇霊(SIREN2)(ザコ) 闇霊, やみれい, -, SIREN, AAAA, 60 特殊能力 メッセージ=SIREN2亡霊, 1 125, 120, 135, 130, 145, 145, 普通 SPなし SIREN2_Yamirei.bmp, SIREN2.mid 母胎(SIREN2) 母胎, ぼたい, 女性, SIREN, AAAA, 200 特殊能力なし 154, 143, 150, 158, 173, 161, 超強気 SP, 50, 策謀, 1, 戦慄, 1, 必中, 1, 復活, 1, 魅惑, 1, 激怒, 1 SIREN2_Botai.bmp, SIREN2.mid === 特殊効果発動率強化Lv6 #その他 # 夜見島の漁師(ザコ) 漁師, りょうし, 男性, SIREN, AAAA, 40 特殊能力なし 130, 120, 130, 130, 140, 140, 弱気 SP, 20, 根性, 1 SIREN2_Ryoushi.bmp, SIREN2.mid
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リスト 登場人物の考察TOPへ戻る 昭和80年の人物:一樹守/岸田百合/木船郁子/永井頼人/三沢岳明/喜代田章子/阿部倉司?/三上脩(大人)?/ツカサ? 昭和61年の人物:藤田茂?/矢倉市子? ブライトウィンの怪:木船倫子?/中島一郎? 昭和51年の人物:三上脩(子供)?/加奈江?/太田常雄?/太田ともえ?/三上隆平? その他の人物:多河柳子?/沖田宏?/池田麻衣?/四方田春海?/SDK 木船 郁子 (Ikuko Kifune)(年齢:18歳) 現代(昭和80年)の人間。 三逗港で漁師のアルバイト。 OPデモで翔星丸から転落し、夜見島港に流れ着いた後、ゲーム中盤(冥府以降)から登場する。 感応視という不思議な能力を使う事が出来る。 ■本編■ 乗員として翔星丸に乗っていたが、嵐(堕慧児の仕業)に会い海に転落。 コピー夜見島の夜見島港に一人漂着する。(02 00) 悪夢にうなされて目を覚ました後、冥府に現れ、一樹を感応視で救い、一樹を連れて冥府を脱出する。 遊園にある冥府の門の鍵(石碑)を全て壊す事に成功するが、それは無駄足だった。 闇霊に囲まれ絶対絶命となるが、謎の光に助けられる。 その後、蒼ノ久の三上家に逃げ込むが、そこで自分が持つ不思議な力を一樹に恐れられ、一人その場を去る。 感応視の力で、闇人の意思に感応し、闇人を止めるには鉄塔の頂上を目指さなければならないことを悟り、頂上を目指す。 途中で藤田茂を滅した郁子は、ふらつき落下しそうになるところを一樹に助けられ、互いに和解する。 覚醒した市子をかわし、頂上まで来た二人は特異点に落とされ、そこで母胎を撃退する。 撃退後再度赤い津波に巻き込まれた郁子は現世の夜見島鉄塔で一樹に起こされる。 朝日が射し、一樹は安堵するが、郁子はその朝日を変に眩しがっていた…。 ●胸の痣と感応視 郁子は胸に痣があり、加えて他人の心を読むという超常的な能力を生まれつき持っていたため クラスメイト等から虐げられていた過去がある。(郁子02 00「呪縛」デモ) その為に他所を隔絶し、人気の少ない漁港でアルバイトをして生活していた。 そして、その「胸の痣」と「超常的な能力=感応視」が郁子が母胎の鳩である証なのだ。 しかし、鳩として覚醒はしておらず、本人はその事を何も知らない。 感応視はゲーム中では敵の動きを一定時間内だけ自由に制御できる能力である。 ただし、母胎のような強力な存在は動きを止めるだけに限定されると思われる。 しかし、郁子の「私、人の心が読めるの。それが今はもっと強くなって…」という発言等から、 人の心を読むことができるというのが能力の本質のようだ。 「今はもっと強くなって…」というのは夜見島に来て他者を操作できるようになった事を示しているのか? それとも、「視界ジャック=他人の視点が見える」を感応視が強化されたものと勘違いしているのか?(郁子11 00「別離」デモ) ●覚醒していない鳩 郁子はラスト(一樹24 00デモ)を除いて百合や加奈江、柳子と違って光を嫌がる描写はない。 ゲーム中では、母胎と対を成す存在の堕慧児の模倣体市子(覚醒後)に「お寝坊さん」と言われ、 闇人藤田を滅した時は断末魔で「そうか、あんたも…」と言われる。 これらは郁子が鳩ではあるがまだ覚醒していない事を表していると思われる。 本人もデモ中に「結局この島に引き寄せられちゃったよ…母さん」と発言している事から、 倫子に夜見島の事を聞かされていたのか、この島との因果を感じている事がわかる。 ちなみに鳩として覚醒してないので、この「母さん」は倫子の事だと思われる。 また阿部と会った時に阿部は郁子に「奇妙な懐かしさ」を覚える。(郁子15 00「既視感」デモ) これは郁子と恋人だった柳子が双子だからという説(ファミ通攻略本)と、 柳子にあった鳩としての雰囲気を郁子の中に感じ取ったからという説、 またはその両方と言う説(ファミ通PS2)がある。 ●郁子の出生 木船郁子は19年前に謎の失踪を遂げたブライトウィン号の乗客の木船倫子と中島一郎の娘である。 阿部の恋人であり、本編の前日に殺された多河柳子とは双子の姉妹。 ブライトウィン号から唯一生還した木船倫子は二人を出産後に上京したが、生活苦のため柳子しか引き取れなかった。 だから郁子は倫子とも柳子とも疎遠だったと思われる。 (アーカイブNo.96 木船郁子宛ての手紙参照) ブライトウィン号の怪の時点で母親である倫子は郁子達を妊娠していた。 それに気づいた双子鳩の片割れ(暴走鳩)は胎児の郁子達に「鳩の因子」を植えつけた。 実際には自分(暴走鳩)の精神を移すようなものだと思われる。 (公式サイト ブライトウィン号の怪参照) ●遅れて来たヒロイン 郁子は冥府の門が開く前の出番がほぼない。 夜見島に向かう翔星丸に乗船し、一樹達より先に海に飲み込まれる。(一樹-07 00「怪異」) 次に出てくるのは百合06 00「鳩の帰還」である。 実はその前のデモ(郁子02 00「呪縛」や郁子-09 00「出会い」)も存在するのだが、 このシナリオは後から開放されるのでユーザーからしてみれば、突然現れて良いトコ取りしていった印象が強い。 また異変中の現世の夜見島を体験しないで、直接コピー夜見島に直接飛ばされた(と思われる)唯一の人物である。(市子を除く) ●郁子の悪夢 郁子02 00「呪縛」でコピー夜見島に漂着し気絶していた郁子は、悪夢にうなされる。 その内容は過去のトラウマなのだが、夢の最後に郁子の下から無数の手が現れ、 女性(女の子?)の「いこう…いっしょに」という声が聞こえる。 三沢が見た羽生蛇村での幻覚に似ているが、これは何を意味するのだろうか? 郁子は覚醒していない鳩であるから、それを意味しているのだろうか? ●郁子を助けた天からの謎の光 郁子08 00「脱出」の終了条件2達成デモで、闇霊に囲まれた郁子と一樹を謎の光が助ける場面がある。 市子08 00「孤影」の終了条件2達成デモでも、闇霊に囲まれた市子を同様の光が助ける。 この光の正体は現実世界の日光が照り返したものである。 ●投げ込まれた「藤田茂」銘の滅爻樹 郁子20 00「闇人」開始デモで鉄塔を見上げる郁子の後ろに人影が走り去る。 その跡には「藤田茂」銘の滅爻樹が残されているのだが、それを残した者の正体は不明である。 三上霊体説、ツカサ説、藤田本人説、加奈江化した章子説…等いろいろ諸説があるが、 はっきりとした答えはでていない。 ●現世へ帰還、鳩としての覚醒? 一樹とともに母胎を倒し、再度赤い津波に巻き込まれた郁子は、一樹と現世の夜見島の鉄塔で目を覚ます。 この世界は前記の一樹守で記述した通り、「母胎を倒した後」の現世であり、郁子達は無事生還できたと思われる。(ファミ通攻略本) しかし、その際に郁子は昇ってきた朝日を眩しがり(嫌がり?)、百合や加奈江が光を避ける時と同じポーズをとる。 BGMもハッピーエンドをイメージさせるものでは決してない。 これらから郁子が鳩として覚醒したのではないか?という説が有力視されている。 またファミ通攻略本でも一言であるがそのようなことが言及されている。 (一樹24 00「収束された世界」参照) <木船郁子に関する疑問点> ◆郁子の悪夢の声の主と意味について ◆「藤田茂」銘の滅爻樹を残したのは何者なのか? →三上霊体説、ツカサ説、藤田本人説、加奈江化した章子説…等。 →マニアクスの記述も曖昧。 ◆ラストシーンは鳩としての覚醒なのか? →「鳩として覚醒した」のが一番有力だが、その後どうなるのかが更に疑問となる。 ◆ED後はどうなる? →母胎はもういない訳だが、鳩となった郁子はどういう行動をとるのか? →一樹は無事でいられるのか?無事生還したのに疑問が絶えない。
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タイムアタックと称号獲得攻略は、SIREN2 トライアルに移動しました。 normal及びhardの攻略となります。表記の無いものは、ほぼ難易度共通の攻略となります。 新たなシナリオが出現せず行き詰まった時は、説明書やリンクナビゲーターのヘルプを参考にしてください。シナリオロック解除が必要かもしれません(解除が複数必要になる場合もあります)。 攻略本文中の「~チェックポイント~」は、その段階でチェックポイントが自動更新されるという意味です。 序章 -05 00「予兆」 -03 00「遭遇」 -03 00「惨劇」 -02 00「邂逅」 -01 00「実戦」 -01 00「逃亡」 午前 00 00「幻視」 00 00「違和感」 01 00「喪失」 02 00「不協和」 03 00「迷道」 03 00「代役」 04 00「幻影」 05 00「再会」 08 00「脱出」 08 00「孤影」 午後 12 00「畏怖」 13 00「虚無」 14 00「奪還」 15 00「憎悪」 15 00「彷徨」 18 00「共闘」 19 00「苦悶」 20 00「闇人」 22 00「特攻」 22 00「狂笑」 22 00「崩壊」 23 00「決戦」 SIREN2 個人的感想
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SIREN2プレイ日記 SIREN2 勢いでついに買っちゃいましたッ! って訳でのんびりまったりですが、プレイ日記はじまり~ 長時間はあたしには無理です…(笑) SIREN2プレイ日記はこちらから