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おめでと、アルル。・・・永遠の16さry -- 夜魅 (2010-07-22 15 48 53) 一日遅れのおめでとうです。可愛く描けていますね! -- 電撃 (2010-07-23 20 37 40) 電撃様>可愛く描けてるだなんてそんな///コメ有難う御座います! -- 夜魅 (2010-07-25 10 00 40) アルルかわいいです^^アルルと年齢も身長もほとんど同じな自分でsw -- 若草 (2010-07-25 18 19 54) 若草様>アルルと同じくらいなんですか!・・・あれ、私とあんま年変わんない コメ有難う御座います! -- 夜魅 (2010-07-26 16 15 52) 名前 コメント
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http //ja.wikipedia.org/wiki/Saints_Row_2#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E8.AA.9E.E7.89.88.E3.81.AE.E8.A6.8F.E5.88.B6からの引用 プレイステーション3、Xbox 360共通の規制 血溜まりの描写の削除 人体の発火描写の削除 性的、暴力、ドラックなどの描写の削除、およびマイルドな表現への修正 ho-ing(売春、日本語版ではマッサージ)時のあえぎ声の削除 言葉の修正 例:売春婦 → エステティシャン、ドラッグ → サプリ、ポン引き → スカウト ストリーキングのアクティビティで、全裸になれない(北米版でもモザイクは有る)。下着が脱げないように修正 プレイステーション3のみの規制 アクティビティ「メイヘム」、「ヒットマン」の削除 マルチプレイ「ウェットワーク」の削除(「ヒットマン」が削除された影響) ゲーム内の操作、ヒューマンシールド(敵を盾に戦うアクション)の削除 協力・対戦プレイが日本版同士でしかできない隔離サーバー 死体がすぐに消える、当たり判定も無い 追加DLCの配信はない
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929 :ジュリナ ◆197QFGRv3c [sage]:2012/03/29(木) 00 20 45.96 ID 3+sWgPBI0 じゃあここのスレあとは雑談で埋めとこうか 何か質問あれば答えられる範囲で答えるよー! 930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 00 25 16.67 ID sinrsvVv0 どういう高校いっているのかとか、家庭がどう考えているかによるけど 進学校だったら普通はここで高校変わるのはあり得ないよ ジュリナだけ下宿するのも多分ありなんだけどジュリナの家庭は一緒に動く感じなんだな 930 進学校ではないかな>< うん! 931 :イチロー ◆jvjVoMGPnE [sage]:2012/03/29(木) 00 25 27.82 ID HDMwxVZ8o がんばれよー 受験の相談だったらのるよ 二回したかんな(浪人的な意味で) 物、数、英、国(センター)なら教えられるぜ~ 931 イチローwwwwwwwwww でも私が行きたい大学は自己推薦して面接だけだからww 一応もう一つ目指してるところは国語、日本史だけだった気がする 934 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 00 29 55.93 ID 67VqRcfUo 931 ごめん、コテつけっぱだった…… 935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 00 30 48.54 ID RwzG1GK2o 931 イチローさん、報告の続きはまだですか?(・∀・) 936 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 00 32 15.98 ID 67VqRcfUo 935 違います名無しですっ 932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/29(木) 00 28 56.88 ID fMrtYRxso こうなったら、これからの1年猛勉強したらどうだろ? ガッキーちゃんは頭いいけど、ジュリナはかなり悪いんでしょww 1年後を考えると、大学の選択肢を増やして少しでもガッキーちゃんの近い大学に行くのがいいと思うんだ やるなら今から頑張ったほうが良いんじゃないかと 932 かなりではないと思われwwwwwwww 赤点とかは流石に取らないぞ!!wwwwwwww もうお互い目指す大学決まってるから、それをしたらガッキーちゃんに怒られる あの人のことだから「私そんなことしてほしいって言ってないよ?」って笑顔で言われる… まあ自分の目指す大学に受かるように頑張る! 933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 00 29 40.45 ID C0P+S75O0 引っ越すのは何時頃?それと引っ越した後ガッキーとはどれくらいの頻度で会えそう? 933 分かんないwwww 長期休みあれば会いたいけど、本当にどうなるか分かんないから まだ頻度とかは分からないなぁ… ただ、こっちに来るのに金も時間もかかるから会えない確立のほうが高い 日にちはまだ決まってない なんか引き継ぎがあるとかどうとか言ってたけど 予定では4月中旬くらいからじゃないかな 937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 00 32 53.03 ID 26twuAH60 ( ´Д`)ノ 937 ( ・ω・)ノ 938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 00 34 30.42 ID EDaAbtzDO やっぱり高校生だとね・・・ 938 うん、やっぱ高校生だと色々とキツいよね 943 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 00 51 15.40 ID Hs/juFAdo 931レス 違います名無しですっ おお、文系か すまん教えられない…… 943 イt名無しさん!いやイチrなんでもない! 私文系クラスですから! 男子が多い文系クラスwwwwww最悪wwwwwwww 理系クラスはとても良い匂いしますよグヘヘ 944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 00 52 37.68 ID 26twuAH60 宿題が全然終わらん ジュリナ先生 教えてください!!( ̄▽ ̄;) 944 教科と何年生の問題かによる^^← とりあえず、私にできることは… がんばれ…← 947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 01 05 13.31 ID 26twuAH60 点と直線の距離の公式忘れたーーwwwwww 947 文系に数学の質問するな^^ とりあえず、ググれwwwwww 948 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 01 17 17.56 ID eUdICYg8o 947 直線の傾きを出す(aとする) ↓ 直線と直交する線の傾きをbをa・b=ー1より求める ↓ 直線の式y=bx+cに点の座標を代入し、点をとおり直線と直交する線の方程式を求める ↓ 直線との交点を求める ↓ あとは点と点の距離を求める 948 なんか私がカスに見えてきた… 947…なんか、ごめん… 952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 01 25 46.64 ID 26twuAH60 どちらにしよ 二人ともアザっす(- -ゞ 952 がんばれー>< 946 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 01 00 12.15 ID +ilotcM6o 943レス JKにいじめられる…… まじか うちのクラス女子9人しかいなかったぜ 946 ピッチピチのJKです☆ 嘘wwwwww 女子9人とか、クラス内での争奪戦になりそうだな 951 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 01 24 31.94 ID CamvsoUho え、何の? 理系だからな(どやぁ まあ、二回受験したし…… 951 え、女子の^^ いいなぁ爆発しろっ 二回受験したのか! 956 :違います名無しです [sage]:2012/03/29(木) 01 40 58.29 ID RdMvly2to いや、全くなかったなwww みんな物理か化学に片思いだったし 私は片思い中だった子のとこに通いつめてたし そんなんだから浪人したんだよっ 956 まじかwwww 私のクラスでは一人の女子を何人もの男子で取り合ってたぞwwww もし 956が私だったら絶対ガッキーちゃんに怒られてる><wwwwww 954 :ジュリナ ◆197QFGRv3c [sage]:2012/03/29(木) 01 37 58.46 ID 3+sWgPBI0 タイトルは 924でおk? 他に何か案あるー? 955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 01 39 49.58 ID 26twuAH60 ジュリさん、こんな時間まで起きててよろしゅうございますかwww 955 ガッキーちゃんから安定のモーニングコールされるから大丈夫><wwww あと寝るに寝れないwwwwww 958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 01 56 58.32 ID WVI+gBnJ0 ジュリアじゃなくてジュリナにした方が混乱はしないと思うww 958 大丈夫、それは変えておくwwww 959 :ジュリナ ◆197QFGRv3c [sage]:2012/03/29(木) 02 03 25.56 ID 3+sWgPBI0 あ、これどう?ちょっと変えてみただけだけどwwww 【ガッキー】遠距離百合愛、始めました【ジュリナ】 自分で書くと恥ずかしい… 960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2012/03/29(木) 02 04 17.87 ID 26twuAH60 ムフムフ・・ 960 すけべ…!>< 962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2012/03/29(木) 02 10 05.71 ID wFKwBoBf0 ナヌ・・・お主も悪よのお 962 いえいえ、お代官様ほどでは…ウフフ 977 :ジュリナ ◆197QFGRv3c :2012/03/29(木) 02 29 05.26 ID 3+sWgPBI0 とりあえず安価したいから上げる! もうすでに日付け変わってるから今日なんだけど 今日友達と遊ぶって書いてたよね それで前日に安価するって言ったよね だから行動安価しようかなーと ただ条件あり!! ・常識の範囲内で ・ガッキーちゃんが嫌がらなさそうなこと ・皆が引かないようなこと 因みにめっちゃ早いけど ガッキーちゃんと話し合った結果、ガッキーちゃんとの関係は タイミングを見計らって今日遊ぶメンバーに言います 付き合ってまだ五日だけどねwwwwww 引越しの話と一緒に話す予定ですー それじゃ、安価! 980、 985、 990 980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 02 46 27.27 ID WVI+gBnJ0 979 979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2012/03/29(木) 02 39 22.03 ID 46/E7Xnc0 安価ならお食事するときに下で手を繋ぐ!! 982 :ジュリナ ◆197QFGRv3c :2012/03/29(木) 02 58 36.17 ID 3+sWgPBI0 また今日の朝起きて見るわwwww 因みに安価追加しておこうかな 995 も安価でお願いします 984 :ジュリナ ◆197QFGRv3c [sage]:2012/03/29(木) 03 14 46.04 ID 3+sWgPBI0 ほいっ、一応立てといた! ここスレが埋まったらこっちに移動お願いしますっ>< それじゃあ、今から風呂はいって眠りにつきますww おやすみー 次スレ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1332958228/ 995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 05 16 44.94 ID zL3OZQT20 最後尾で手をつなぎながら歩く(誰かにばれそうになったら話す) 996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 05 19 41.91 ID zL3OZQT20 安価内容 ①お食事するときに下で手をつなぐ>980 ②友達が近くに居る状況で、不意に「大好き」と耳打ちする >985 ③さりげなくキス>990 ④最後尾で手をつなぎながら歩く(誰かにばれそうになったら話す)>995 1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/03/29(木) 10 09 16.91 ID sfO1kUy70 1000なら・・・ →続き
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← ↑ 7 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 22 36 06.53 ID do3ovjEu0 「というわけで、この世界の西村友則は、東美幸のことが好きになりました。」 それは、本来なら許されないこと。ありえないことのはずだった。 けれど、今この瞬間に、現実となった。 そしてこの瞬間に、俺たちの知っている歴史から乖離した。 それは……俺たちの存在そのものの否定。 「……ごめん、こんなこと言われても困るよね……僕のわがままですべて壊しちゃった……ごめんね」 けれど、誰がこいつを責めることが出来る? 誰がこいつの心を否定することが出来る?強制することが出来る? 「ごめん……なさい……」 「謝るな。謝っちゃダメだ」 「でも……駿は嫌じゃないの?」 「知ってる歴史の通りに動くのは嫌なんだろ?そんなのは生きているとは言えないと自分で言っただろ?それは正しいと俺は思う。 正しいんだから謝らなくていい。お前は何も間違っちゃいねえよ。もし間違ったことがあるなら…… それは俺たちがこの時代に来たことそのものなんじゃないか?決められたとおりに動くことがそもそも無理だったんだよ」 「けど……」 8 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 22 41 20.91 ID do3ovjEu0 「それにな……知ってるか?東美幸は、西村友則のことが好きなんだぜ?30年前も、そして今この瞬間もな」 「え……?ええ!?それって!?」 「お前のことが好きだ。だから謝る必要なんてない。」 それは、時空を越えて実現した告白 伝えられなかった思いが伝わった瞬間 「そんな……だって……駿は……」 「『男』だから…か?悪いが今の俺は女の子だぜ?お前の言葉を信じるなら『守ってあげたい、可愛い』な」 「あ……」 本当は俺自身、男なのか女なのかもうよく分からないし、そんなのはもうどうだっていい とにかく俺はこいつが好きなんだ。どうしようもなく。 10 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 22 50 12.65 ID do3ovjEu0 「やっと……伝わったんだ……ぞ」 「駿?」 「俺も悩んで……苦しかったけど……それでも…東美幸が、西村友則を好きだってことが」 「……うん」 「もう…抑えなくて…っく……いいんだよな?」 「うん……うん……」 いつの間にか二人とも涙声。 「東美幸が、西村友之と結ばれて……いいんだよな?」 「うんっ!」 「……嫌だぁっ!せっかく伝わったのに……消えたくない!消えたくないよぉっ!!」 「駿っ!」 それは、歴史を裏切ったことで課せられる、もう一つの運命 「ぐす…ともゆきぃ……いやだよぉ……うぁあああああん!!」 分かってたから、避けようとしてもがいて……でも結局こうなって 「僕だって……僕だって嫌だよぉ……う…あ……っく……うぁ…ぁあぁああ!」 その分余計に辛くて……でもそれが、お互いを大切にしている証…… 12 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 22 56 31.57 ID do3ovjEu0 「ともゆき……ともゆきぃ……」 「んむ……」 いつの間にか唇が重なる 「ふぁ……初めてのキスが……お前かぁ……」 「お味はどう?」 「しょっぱい……けど……嬉し…ふむっ?」 「ちゅ…ん……はぁ……僕も」 「胸、柔らかいね……大きいね」 「女の子だって、言ったろ?あっ……ん……」 「声……可愛い」 「うるせえ……ふぁ……あぁ……」 「いくよ?」 「ああ……く……痛っ!」 「あ、ごめん!!大丈夫!?」 「いいから続けろ……はぁ……ぅああ!……入った……か?」 「うん…うぁ……すごい……気持ちいい……」 「はぁ……ああ…んっ!俺も……痛いけど……いい……」 13 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 23 00 49.26 ID do3ovjEu0 「はぁ…僕…ぼくもうっ!」 「う…うん……いいから……このまま中でいいからっ!」 「え?で…でも……」 「んっ…はぁ…ど、どうせ……きえて…しまうんだから……頼む…あんっ!」 「じ、じゃあ……あ…く……」 「はぁ…はぁ……あっ…きた…きたぁ!…あ…あぁあああああ!」 「うぐ……う……うわっ!……く……はぁ……あ……」 「う…あぁ……」 「好き…だよ……」 「ああ……」 頭が真っ白になる。意識が薄れていく だけど、もう怖さはない。あるのは、結ばれた喜びだけ 運命に逆らって手に入れた一瞬の、けれど時を越え膨らんだ分、大きな喜び 俺たちが悩んで、苦しんで紡いだ、知ってる歴史とは違う「別の話」 14 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 23 07 23.47 ID do3ovjEu0 ある少女には大好きな男の子がいました。けれどその男の子には、いつも一緒にいる幼馴染の女の子がいました。 その女の子は少女の理想の女の子で、そして男の子の一番近くにいて…… だから勝てないと思って、入り込めないと思って、想いを告げることさえ出来ませんでした 結ばれた二人を見て少女は思いました。「せめて想いだけでも……伝えたかったなぁ。そしたら……」 ある女の子には幼馴染の男の子がいました。けれどその男の子は、転校してきた少女に好意を持っているように見えます。 女の子は、そこで初めて男の子のことが好きなんだと気付きました。 けれど、少女は自分とぜんぜん違う、見た目も中身も可愛い子 その子に負けるのが嫌で、でも負けそうで、せめて思いだけは伝えたい。 そう思って告白して、見事二人は結ばれました。女の子はとても嬉しそうでした でも、あるとき女の子は思いました「もしあの子がアイツと幼馴染だったら……私は……」 15 名前: 乳母(長屋) :2007/04/18(水) 23 09 04.44 ID do3ovjEu0 誰かが夢見た話がある。 誰かが恐れ、けれど考えてしまう話がある 誰かが心残りに思う話がある 誰かの願いが叶った話がある 誰かの願いが散った話がある そしてそこには、たくさんの「もし」がある その「もし」が一つでも現実になったなら、それは……まったく別の話になりうる これは、そんな「もし」があつまった、「別のお話」のひとつなのです 終わり
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/1428.html
女の子が(略)セレブの詩 作詞/44スレ110 わたしずっとセレブだったのよ、本当だわ! 生まれてこのかたお金に困った事ないのよ! (アッーー)触らないで (アッーー)こじあけないで だめ、そんなに、見ないで!!! わたしはセレブなんです、本当よ ママの祖先はイギリス貴族、パパは華族の出なのよ だからそんな風に私に触るなんて許されないの ああっ、だめ、やだ、らめえええええええええええええ!!! (セリフ)「おいおいそんなこと言っても・・・こいつはスゲェや」 (アッーー)触らないで (アッーー)こじあけないで だめ、そんなに、見ないで!!! だっていつもカードで支払うんだもの!! だっていつもパパと一緒なんだもの!! だって、だって・・・これじゃあジュースも買えない・・わね・・・
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607 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 21 56 26.95 ID qTt3ah8x0 京介「くあー!!!久しぶりの青空ー!!」 桐乃「キモッ!病室から見えてたし、散歩だってしてたじゃない」 京介「いや気持ちも問題だろ、病院の敷地内と外じゃ違うんだ」 あれからどのぐらい経っただろう。 なんせずっと病院にいたもんだら日にちなんか忘れちまった。 そう、俺は無事退院。明日から普通通りの日常を過ごすことを許されたばかりだ そう、今まで通りの、平和な日常をな 桐乃「ところで加奈子は?」 京介「あぁ、今日仕事あるんだ。夕方あたりにでも会うかな」 桐乃「あっそ。変態カップル」 京介「お前・・・まだ根に持ってるのか・・?アレを」 桐乃「アレって?あぁ、病室でフェラさせてるところを妹に見せ付けたやつ?」 京介「おまっ・・・わかってんなら「アレ」でいいだろ!///」 桐乃「何顔赤くしてんの?キモ!」 桐乃「てか!!!あんた家であんなことしてたら許さないからね!汚らわしい」 京介「じゃぁどこですればいいんだよ」 桐乃「んー・・・って・・・//知るか!!!一人でやってれば?キモ!」ドガッ 京介「いてっ!!!病み上がりだぞ・・・」 608 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 22 07 34.97 ID qTt3ah8x0 ・・・・夕方・・・・ 京介「なぁ加奈子よ」 加奈子「~♪んだょ?」 京介「すこし、くっつきすぎじゃないか?」 加奈子「ぃーだろうがよぉ。久しぶりなんだから」 加奈子はあの事件以来ずっとこうだ とにかく一緒にいる時はくっついて離れようとしない まぁ、あんなことあったんだし、しゃーないけどよ。 ブリジット「かなかなちゃんは、甘えん坊なんだね♪」 加奈子「ぉいこらブリジット、なんでてめぇがいんだょ」 ブリジット「うぅ・・・だって久しぶりの京介さんとのデートだってかなかなちゃんが言うから・・・」 加奈子「そうだょ、デートなんだょ。なら普通気遣って二人っきりにするだろぅが!」 京介「まぁまぁ、いいじゃんか。」 ブリジット「ありがとうございます♪」 加奈子「京介はよぉ・・・ブリジットには甘いよなぁ・・・」 京介「ん?そんなことないぞ?」 加奈子「ブリジット、てめぇ京介に優しくされたからって変な気起こしたら承知しねぇかんな」 ブリジット「変な気ってなぁに?」 ま、加奈子はこんな感じだ。あぁ・・・平和だなぁ・・・ 609 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 22 18 55.86 ID qTt3ah8x0 ・・・・夜・・・・ そう、平和な日常に足りないものがいくつかある あいつがいないと、俺の日常は帰ってこないんだ 京介「ところで親父」 親父「なんだ。」 京介「あいつは・・・・いつ帰ってくるんだ?」 親父「あいつとは?」 京介「わかるだろ?」 親父「・・・・明日だ」 ぶーーー! 不覚にも味噌汁を吹いた 桐乃「汚っ!!!何してんのよ!」 京介「明日って・・・急だな!」 親父「前から決まっていたことだ」 確かに出迎えるとは思っていたが、そんな急とは・・・まだ、心の準備が・・・ 桐乃「地味子はもう家にいるんでしょ?」 京介「あぁ、この前お見舞いに来た。」 桐乃「そう・・・あのさ兄貴、明日行くんでしょ?」 京介「ま・・・まぁ、そのつもりだったが・・・」 桐乃「あたしも行く!!」 なんと肝っ玉の座った妹様なことよ・・・ 611 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 22 35 52.13 ID qTt3ah8x0 ・・・・・次の日・・・・・ 警察前 とはいいつつ来ちまった・・・まぁ、一回決めたことだしな・・・ 暖かく迎えてやろう。あやせだって、もう、反省してるだろうしな。そう、戻るんだ。日常へ・・・ 桐乃「あ・・・!来た!」 加奈子「・・・!」 あやせ「・・・・・・・」テクテク 京介「・・・・・・」 桐乃「あ・・・あやせ?・・・久しぶり!!」 あやせ「・・・・・・・・・・・」 加奈子「し・・・しんきくせぇなぁ!俯いてんじゃねぇーよ!」 あやせ「・・・・・ごめんなさい・・・・」 あやせは、俯いてそうつぶやいた。心なしか、髪が伸びた気がする 京介「あやせ?久しぶりだな?」 あやせ「・・・・!・・・お兄・・・さん・・・?」 京介「あ・・・あぁ!お兄さんです!」 あやせ「ごめんなさい・・・私・・・」ダッ 加奈子「あっ!!あやせ!!」 桐乃「あやせ・・・」 京介「チィッ!!」ダッ 桐乃「あっ!兄貴!」 612 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 22 45 37.56 ID qTt3ah8x0 あやせ「・・・うぅ・・・みんな・・・優しすぎるよ・・・(ごめん・・・逃げて・・・)」タッタッタ 京介「くぉらー!あやせー!」ドッドッドッ! あやせ「・・・・ひっ!」タタタタタ! 京介「速っ!・・なんで逃げんだよ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨! あやせ「・・・・な・・・なんで、追いかけてくるんですか!!」タタタ!! 京介「普通、逃げたら追いかけるだろ!!!」ドドド あやせ「ごめんなさい・・・!私、会わす顔ありません!!!」 京介「ぐっ・・・・走り続けて、治ったばかりの傷がぁ!」 あやせ「・・・!お兄さん!?・・・」ピタッ 京介「・・・・嘘!・・・捕まえた」 あやせ「・・・うぅ・・・」 京介「顔、見せてくれよ・・・」 あやせ「・・・お兄さん、私・・・」 京介「ん?どうした?ごめんさい、以外で頼むぜ」 あやせ「・・・・お兄さんは意地悪です・・・言わせて下さい・・・」 京介「ダメ、もう聞いたから。な?あやせ、おかえり。」 あやせ「・・・・」 京介「おかえり」 あやせ「・・・た・・・ただい・・ま・・です・・」 613 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 23 08 18.32 ID qTt3ah8x0 こうして俺の平和な日常は取り戻せた これからも、同じような日常をずっと続けて行きたい そう、誰が欠けてもダメなんだ・・・もちろん、俺もな ・・・・・・数週間後・・・・・・・ 京介「・・・ヤンデレ?なんだこりゃ、ヤンキーデレデレか?」 ヤンキーがデレるゲームなのか?加奈子みてぇだな この前、俺は桐乃と秋葉原に行った その時、興味本位で俺はあるゲームを買った ヤンデレ 意味はわからなかったが俺は勝手に<ヤンキーがデレる=ヤンデレ>だと思って加奈子のような子が出るのかと思い買ってみた 614 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 23 14 29.90 ID qTt3ah8x0 ・・・コンコン 桐乃「兄貴ー」 京介「ん、何だ?」 桐乃「あんた、何か今日ゲーム買ったんでしょ?見せてよ」 京介「ん、これだが?」 桐乃「・・・・ヤン・・・デレ・・・・?あんた、趣味悪っ!!!!」 京介「え?なんでだ?」 桐乃「キモッ!やめてよね!うわー引くわ・・・」 バタンッ!!! 京介「んだよ・・・」 そう、俺はまだ知らなかったのだ。このヤンデレの本当の意味を まさか、俺の一言で、あんなになっちまうなんて、思ってもみなかった 615 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/26(水) 23 22 48.87 ID qTt3ah8x0 ・・・・・・・・・ 京介「加奈子ってヤンデレだよな」 加奈子「はぁ?なんだそりゃ??」 京介「ヤンデレ。俺、お前みたいなヤンデレ、好きだぞ」 加奈子「ばっ///そっかぁ。(京介のやつ・・・ヤンデレってやつが好きなのか・・・調べてみるか)」 ・・・・・・・・・ 625 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/27(木) 22 53 52.91 ID E3dpfiZD0 ・・・京介の家・・・ 桐乃「ちょっとさー、あんたに相談あんだけど」 京介「相談?なんだよ?またエロゲー落としたのか?」 桐乃「違う!!!・・・・あやせのこと」 京介「あやせ?ケンカでもしたのか?」 桐乃「いや、なんかさーやっぱ元気無いんだよねー」 京介「まだ引きずってるってか?」 桐乃「うんー・・・だからさ、あんたなんか一言言ってやってよ」 京介「はぁ?なんで俺が」 桐乃「しょうがないじゃん!!とにかく頼むからね!」 京介「はぁー・・・しゃぁねぇなぁー」 626 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/27(木) 23 04 06.58 ID E3dpfiZD0 京介「はぁ・・・俺がなんか言うより桐乃が言ったほうがいいだろうが・・・まぁいい・・・明日会ってみるか・・・」 ・・・プルルルル 京介「ん?加奈子か?」 加奈子「よぉ。」 京介「おう。どうした?」 加奈子「明日どっか出掛けねぇ?暇なんだよぇ~」 京介「明日??いいぜ~・・・・・あ・・・・」 加奈子「あ?どうした?」 京介「悪い。明日は無理だ」 加奈子「なんでだょ?」 京介「ちょっとな(あやせに会うって言ったら・・・ややこしくなるような気がする・・・)」 加奈子「なんだょ?」 京介「用事あるんだ」 加奈子「なんの用事?」 京介「同級生の赤城ってやつと出掛ける約束してるんだよ」 加奈子「ふぅーん・・・そっか、ならしゃーなぃよなぁ」 京介「悪いな。また今度。」 加奈子「ぉう。絶対だぞ~」 京介「あぁ。じゃぁ、また」 加奈子「うぃ~す」 ・・・プツッ 京介「すまん!加奈子!」 627 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/27(木) 23 10 23.91 ID E3dpfiZD0 ・・・・・・・・ 京介「あやせに電話するのも・・・久しぶりだな」 ・・・プルルルルル・・・・ あやせ「はい。あやせです」 京介「よう。久しぶりだな」 あやせ「お兄さん?お久しぶりです。」 京介「元気だったか?」 あやせ「元気ですよ?」 京介「そうか。明日会わないか?」 あやせ「え?明日ですか?・・・・」 京介「用事でもあったか?すまん」 あやせ「いえ、無いですけど・・・いいんですか?」 京介「いいって?」 あやせ「だって私は・・・」 京介「あやせ、俺はお前と話したいんだ」 あやせ「・・・・わかりました。公園で待ってます」 京介「おう」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 628 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/27(木) 23 21 52.96 ID E3dpfiZD0 ・・・・・次の日・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ あやせ「(どうしよう・・・どんな顔したらいいんだろう・・・)」 あやせ「(・・・って・・・そっか・・・お兄さんは普通に接してくれてるんだから・・・)」 あやせ「(私も普通に接しればいいんだ・・・んー・・・やってみようかな・・・)」 ・・・・・・・・・・・・ 京介「(どうしたもんかぁ・・・どうしたら普通に戻ってくれんのかぁ)」 京介「(前だったら、変態!とかかなり罵られてたんだがなぁ・・)」 京介「(そうだ!!前までは俺はあやせにとったら近親相姦上等の変態兄貴って認識だった!)」 京介「(だが今は俺に対しては罪悪感しかない!・・・そうだ。あやせには絶対に曲げられないものがある)」 京介「(変態に対する・・・不快感!)」 京介「(そこをくすぐれば、キレが戻るかもしれないな)」 629 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/27(木) 23 40 13.34 ID dmkwzZ2h0 ・・・公園・・・・ あやせ「(・・・あ!来た!!!)」 京介「(いた・・・!」 京介「よう・・あやせ(セクハラだ!セクハラをするんだ!)」 あやせ「・・お久しぶりです・・・(普通通り!普通通り!)」 京介「あやせ、今日も可愛いな、天使みたいだぜ?)」 あやせ「///・・・(来た!お兄さんのセクハラ行為・・・照れてる場合じゃない!・・言わなきゃ!)」 京介「・・・(やべっ・・・外したか・・・)」 あやせ「そ・・・そんなこと言ってると・・・ぶ・・・ブチ殺しますよ・・・?」 京介「・・・・・・あやせ、それをあやせが言うとシャレにならないぞ?」 あやせ「うっ・・・ごめんなさい・・・(だよね・・・間違えた・・・)」 京介「あはははははは!」 あやせ「えっ・・・お兄さん!?」 京介「でも、よかった、それでこそあやせだ!」 あやせ「・・・いいんですか・・?」 京介「あぁ、なんせラブリーエンジェルだからな」 あやせ「///・・・なんですかそれ、気持ち悪いです・・・よ?」 京介「あはははは!」 あやせ「あははっ・・・」 京介・あやせ「(よかった・・・)」 630 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/27(木) 23 47 46.07 ID dmkwzZ2h0 京介「あやせ、改めて言うよ。おかえり」 あやせ「うぅ・・・」 あやせ「ただいまです・・・」 京介「泣くなよ・・・」 あやせ「お兄さんが悪いんですよ・・?」 京介「うっ、すまん」 あやせ「でも許してあげます・・・」 あやせ「でも、一言だけ言わせてください」 京介「ん?なんだ?」 あやせ「本当に、すいませんでs」 京介「あーあー!!!!聞こえない!!!」 あやせ「えっ・・・」 京介「それはもう聞いた」 あやせ「うぅ・・・ズルいです・・・」 京介「ははっ、ズルいんだよー」 加奈子「(あー暇だなぁ・・・)」トコトコ 加奈子「(・・・あれ・・・あやせ?・・・・!!!!!)」サッ 加奈子「なんで・・(なんで・・・京介がいるんだよ、今日は同級生と遊ぶんじゃなかったのかよ・・?)」 加奈子「嘘・・・だったのかょ・・・」 加奈子「・・・・・・そぅかょ・・・・・・・」 631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 00 05.92 ID Ispw9U2w0 あやせ「あ、私、そろそろ帰らなきゃ・・・」 京介「あ、そうか、送ってこうか?」 あやせ「あ、いえ、大丈夫です!今日は、本当にありがとうございました・・」ペコッ 京介「お、おう!」 あやせ「また、電話しますね?」ニコッ 京介「おう、いつでもしてくれ」 あやせ「はい、では!」スタスタ 京介「(もう、大丈夫だな・・・)」 最後の笑顔、あれは間違い無く天使の笑いだ。 あの笑顔ができるなら、もう大丈夫さ・・・ 加奈子「・・・・・京介・・・・」トコトコ 京介「・・・ん?・・・・!!!!加奈子!?」 加奈子「なんで、あやせがここにいたんだょ・・・」 京介「お、お前こそ、なんでここにいるんだよ!?」 加奈子「・・・同級生と、遊びなんじゃなかったのかょ・・・」 京介「あ、あー・・・(あれ・・・加奈子、目に光が無い・・・)」 加奈子「嘘・・・ついたのか・・・京介・・・加奈子に、嘘ついたのか・・・」 京介「ちょっと、ワケがあってな・・・ちゃんと話すから、ここに座ってくれ」 加奈子「とりあえず・・・嘘、ついたんだよなぁ・・・?」 京介「・・・・・・・」 加奈子「ひでぇょ・・・・京介・・・」ガシッ 京介「・・・・・・」 加奈子「ふざけんなぁ!!!隠し事しないでくれよぉ・・・!!!!」 京介「うるせぇ!!!バカやろーーー!!!」ドガッ 632 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 07 32.96 ID Ispw9U2w0 加奈子「いてっ・・・なんだよぉ・・・」 京介「ワケがあるっつってんだろ、そこに直れ」 加奈子「とにかく嘘ついたんだろうがぁ・・・認めろょぉ・・」 京介「桐乃に!!!!!」バシッ 加奈子「ぁう・・・」 京介「頼まれ!!!」バンッ 加奈子「ひぅっ・・」 京介「たんだよ!!!」ビシィ!!!! 加奈子「はぅっ!!」 京介「あやせが元気無いから励ましてやってくれってな!!!」ガシッ 加奈子「うぅ・・・そんなら早く言えよぉ・・・」 京介「うるせぇ!!!!」ドガッ 加奈子「いたっ・・・なんで加奈子が殴られてるんだよぉ・・・」 京介「お前が話しを聞かないからだぁ!!!」バシッ 加奈子「ぁぅ・・//ごめんなさぃ・・・(うぅ・・・いてぇけど、なぜか嬉しいんだよなぁ・・・)」 京介「ちゃんと反省しろ!!!反省しろ!!!」バン!バン! 加奈子「まだ反省してねぇよぉ・・・もっと・・・」 京介「んだどごらぁ!!!」ドガッ 加奈子「はぅっ・・・きょうすけぇ・・・」 イワオ「~♪今日も疲れたなぁ・・・っと~」 ・・・バシッ・・・バシッ・・・ イワオ「ん?なんだぁ・・?」チラッ イワオ「ん!?あんちゃん!?なんで女の子叩いてるんだよ!?」 633 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 15 00.07 ID Ispw9U2w0 イワオ「あんちゃん!!!!」ダッタッ 京介「あん?なんだ、お前か、今忙しいんだ!」バシッ 加奈子「うぅ・・・」 イワオ「やめろよ!!可哀想だろう!?」 京介「・・・・・・」ドガッ 加奈子「ぁう・・・そこの坊主、いいんだょ・・・関わるなぁ・・・」 イワオ「そんなこと言っても・・・なぁ!!!あんちゃん!!!」ガシッ 京介「・・・・・・」ギロッ イワオ「・・・!あんちゃん・・・?目が、目が・・・」 加奈子「・・やべぇ!!坊主!!離れろ!!」 イワオ「・・・え!?」 京介「邪魔を・・・するな!!!」ドガッ イワオ「うがぁ!!」ドサッ 加奈子「京介!!!待て!!!」 京介「うらぁぁぁ!!」バシッ イワオ「かはぁ・・!あ・・・あんちゃん・・・?」 635 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 24 11.18 ID Ispw9U2w0 加奈子「関係ねぇやつ巻き込むなぁ!」 京介「うるせぇ、庇うのかよ?」 加奈子「・・・ち、ちげぇ・・・!」 京介「・・・・どけ」 加奈子「どかねぇ!!」 京介「・・・どけ」ドガッ 加奈子「・・・うぅ・・・!関係ないやつまで・・・加奈子だけ殴ってりゃぃぃだろぉ・・・?」 京介「おいこらてめぇ。」 イワオ「・・・う・・・あんちゃん・・・なんか変だぞ・・・?」 京介「黙れ」ガシッ イワオ「うぐっ・・・あんちゃん・・・ぐるじぃ・・・」 京介「・・・・」ドゴッ イワオ「あはぁ!!・・・ごめん・・!あんちゃん・・・!許してくれ・・!」 加奈子「おい!!!京介!!!!」ギュッ 京介「・・・・・・」ピタッ イワオ「はぁ・・・はぁ・・・」 京介「・・・・すまん、俺、帰る・・・(」 加奈子「・・・京介・・・?」 京介「・・・・すまん。イワオ、加奈子・・・」ダッ 加奈子「ちょっ!待てょ!」 加奈子「・・・・」 641 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 40 25.17 ID Ispw9U2w0 加奈子「ぉぃ。てめぇ」 イワオ「・・・なんだよ・・・?」 加奈子「余計なコトしてんじゃねぇょ」 イワオ「なんっ・・・なんだよ・・・助けてやったのに・・・」 加奈子「ぁんなぁ、京介は加奈子の彼氏なんだょ。ったく・・・消化不良だぜ・・」 イワオ「あんちゃんの彼女!?」 加奈子「あぁ、そうだ。てゆぅかぁ、てめぇ京介の知り合いかぁ?何モンだょ?」 イワオ「えーと・・・幼馴染だよ!あ、俺は田村いわおってんだ!」 加奈子「はぁ~ん。そうかょ。てか早くどっか行ってくんねぇ?坊主に興味ねぇし」 イワオ「そっちは?名前はなんて言うんだ?」 加奈子「なんでてめぇに名乗らなきゃなんねぇんだよぉ」 イワオ「いや・・・せっかくだしさ・・・」 加奈子「・・・・加奈子。まぁ、京介の幼馴染ならまた会うかもしれねぇなぁ」 イワオ「そっか。覚えておくぜ!でも、なんで殴られてたんだ?ケンカ?」 加奈子「はぁ?なんでそんなことてめぇに言わなきゃなんねぇワケ?糞ガキうぜぇ!」 イワオ「なっ・・ガキって!」 加奈子「ガキだろうがよぉ?京介に比べたら」 イワオ「俺とは歳変わらないだろ!?」 加奈子「加奈子は中2だけどぉ?」 イワオ「同じだよ!」 加奈子「だからなんだよぉ?うぜぇ」 加奈子「うへぇ。だり、おい坊主、ジュースおごれや。てめぇのせいで中途半端だったんだしよぉ」 イワオ「なっ・・・なんで俺が!!」 642 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 51 18.53 ID Ispw9U2w0 加奈子「うるせぇ。早く買ってこぃや」 イワオ「なんっ・・・わかったよ・・・(顔はまぁ可愛いのに性格最悪だな・・・)」スタスタ ・・・・ ガコンッ イワオ「ったく!あんちゃんも変なのと付き合ったなぁ・・・」テクテク 加奈子「あん?なんか言ったかぁ?」 イワオ「なんも言ってない!!、ホラ」スッ 加奈子「お、サンキュー」 イワオ「ふぅ。」 加奈子「何加奈子の隣に座ってるわけぇ?てめぇもういいょ。帰れ」 イワオ「なんでだよ!!!」 加奈子「チッ・・・うぜぇなぁ」 イワオ「・・・ん・・・てか、さっき、庇ってくれてサンキューな」 加奈子「なっ・・・・・ちげぇょ。京介は加奈子以外の奴殴ると手加減無くなるんだょ。」 加奈子「もし、加奈子が止めなかったから、てめぇ逝っちまってたかもなぁ」 イワオ「なっ・・・!ま・・・まさか・・・ははは・・・」 加奈子「マジだょ。つーか、こっちこそ・・・悪かったな・・・巻き込んでょ。」 イワオ「ははは!いーよいーよ!!」 加奈子「加奈子を助けようとしたんだろ?・・・一応・・・褒めてやるょ」 イワオ「おうよ!お互い様だな!」ポンッ 加奈子「てめぇ!触んじゃねぇ!」 イワオ「うっ・・悪い・・・」 644 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 00 58 06.61 ID Ispw9U2w0 ・・・・・・・・・・・・・・・・ (京介・基地外発症中) 京介「くっそー・・・(この気持ちは何だ・・・加奈子をイワオが庇って・・イワオを加奈子が庇って・・・)」ダッダッ 京介「(そう考えるとやたら腹が立つ!)」 京介「(なんだよ・・・この胸騒ぎ・・・)」 あやせ「あれ・・・?お兄さん・・・?」 京介「・・・?」 あやせ「帰ったんじゃなかったんですか!?」 京介「あ・・・や・・・せ・・・」 あやせ「どうしたんですか!?顔真っ赤ですよ!?」 京介「腹立つ!!!」 あやせ「え・・・?え?」 京介「くっそぉ・・・!!!!あやせ!!!」 あやせ「な・・なんですか!!!」 京介「お前のせいで加奈子とケンカした!」 あやせ「え?加奈子?え?」 京介「全部お前のせいだ!!!!!」 645 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 01 04 05.62 ID Ispw9U2w0 京介「お前と居るとこを見られて加奈子とケンカして・・・それで、イワオと!!!」 あやせ「え?よくわからないです・・(イワオ・・・?)」 京介「とにかくお前のせいだ!」バシッ あやせ「いたっ・・・!何するんですか!!」 京介「うるせぇ!!!」ビシッ あやせ「うぅ!・・・お兄さん・・・?」 京介「うるせぇ・・・うるせぇ・・・」 あやせ「・・・どうしたんですか・・・」 京介「くっそぉぉ!」バシッ あやせ「いたいっ・・・お兄さん・・・なんか、ごめんなさい・・」 京介「うああああ!」バシンッ! あやせ「うぅ・・・お兄さん・・・」ウルッ 京介「・・・・・」 あやせ「お兄さん・・・?」 京介「・・・・すまん・・・・」 あやせ「お兄さん・・・変ですよ・・・」 647 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 01 09 03.21 ID Ispw9U2w0 京介「・・・すまん・・・もう冷静になった・・・」 あやせ「痛かったです・・・」 京介「あやせ・・・すまん・・・」 あやせ「何があったんですか・・・?」 京介「・・・・・」 あやせ「お兄さん・・・」ギュッ 京介「・・・!あや・・・せ?」 あやせ「大丈夫です。私に話してみてください。もう、落ち着きましたか?」 京介「・・・・・」ジー・・・ あやせ「・・・・・・///・・・変態!!!!」バッ 京介「うっ・・・なぜ・・」 あやせ「話聞いてあげませんよ!?」 京介「・・・・実はな・・・」 648 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 01 15 51.55 ID Ispw9U2w0 京介「・・・・というわけなんだよ」 あやせ「・・・・呆れてものが言えません・・・」 京介「・・・・なんでだ?」 あやせ「えーと・・・とにかくお兄さんは嫉妬したわけですね?」 京介「嫉妬?」 あやせ「えぇ。加奈子がそのイワオって人を庇ったからモヤモヤしているんでしょう?」 京介「あぁ・・・」 あやせ「そのためだけに私は叩かれたんですか・・・」 京介「すまん・・・」 あやせ「理不尽にも程があります。でも心配ないですよ。加奈子に限って他の男を見るなんてことはありません。」 京介「・・・そうかな」 あやせ「私があれだけしても加奈子はお兄さんを想い続けたじゃないですか。」 京介「うん。物凄い説得力ある」 あやせ「ちょっ・・・!・・・あの時は・・・本当に・・・すいまs」 京介「違う違う!そういう意味じゃなく!!」 650 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 01 27 04.14 ID Ispw9U2w0 ・・・・・・・・・・・・・・・ 加奈子「さーてと、加奈子そろそろ帰るわ。京介も気になるしなぁ」 イワオ「もう帰るの?」 加奈子「んだょ?てめぇ、加奈子をお持ち帰りしてヤりてぇとか考えてるんじゃねぇだろうなぁ?」 イワオ「ばっ・・・そんなこと考えてねー!!!」 加奈子「はん。加奈子はもう京介もモンだからなぁ~」 イワオ「わかってるって!あんちゃんに怒られるしな。ところで、アドレス教えてくれよ」 加奈子「はぁ?なんで加奈子がてめぇみたいなやつにアドレス教えなきゃなんねーワケ?」 イワオ「ふーん。あんちゃんの昔、知りたくないの?(なんか・・・心配だしな・・・)」 加奈子「アドレス教えやがれ。」 イワオ「おうよ!」 加奈子「やっぱ、京介の昔とか知りてぇしな。加奈子のアドレス帳に加えてやるょ」 667 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 22 49 55.11 ID OkSlHb9Y0 イワオ「加えてやるって・・ホント偉そうだなぁ」 加奈子「ぁん?何か言ったかぁ?」 イワオ「なーんにも。」 加奈子「そぅかょ。じゃぁな。加奈子帰るわ~」 イワオ「なぁ!!」 加奈子「んだょ???」 イワオ「・・・んーと・・・」 加奈子「男ならハッキリ言えや」 イワオ「何かあったら・・・言えよな!!」 加奈子「え?」 イワオ「あんちゃんには勝てねーかもしんねーけど・・・庇ってやるぐらいならできるから・・・さ」 加奈子「もしかして加奈子に惚れたかぁ??」 イワオ「んなっ・・・そんなわけねーだろ!!!」 加奈子「うひひwwwどーだかwwつーか・・・余計なお世話だっつーの」 イワオ「人がせっかく・・・」 加奈子「でも・・・一応・・・褒めてやるょ・・・サンキューな」 イワオ「・・・・・・おうよ!」 加奈子「じゃな。坊主」スタスタ イワオ「坊主って言うなー!」 668 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 23 03 58.42 ID OkSlHb9Y0 ・・・夜・・・ 加奈子「京介・・・あれからどうしたかなぁ?」 加奈子「電話してみっか・・・」 ・・・・プルルル・・・ 京介「ん?加奈子か・・・なんか・・・気が重いけど・・・」 京介「はい。もしもし。」 加奈子「京介~あれからちゃんと帰ったのか気になってなぁ。京介は加奈子がいないと冷静になんねーからさぁ」 京介「大丈夫だ。もう頭冷やしたから」 加奈子「そうか・・・」 京介「イワオ、大丈夫だったか?」 加奈子「はははwピンピンしてらぁ。京介の幼馴染なんだってな~」 京介「あぁ。麻奈実っていただろ?あれの弟だよ」 加奈子「ほぉ~!そうなのかぁ。」 京介「なんか言ってたか?」 加奈子「別にぃ~。ジュース奢らしたぐらいかな」 京介「お前なぁ~」 加奈子「わりぃわりぃwwwあと、一応メルアド交換したぜ?京介の昔を教えてやるとか言われてなwイヒヒ」 京介「ほ・・・ほ~。そうか」 加奈子「京介の昔、早く知りたいぜぇ~」 京介「・・・・・・」 加奈子「京介??」 京介「随分楽しそうだな」 加奈子「ぁん?そりゃぁ好きな人の昔を知るってのは楽しいだろうがぁ」 京介「ちげぇ。そうじゃねぇ」 加奈子「なんだよ?」 京介「・・・・・・」 加奈子「京介?どうした?」 京介「わり。寝るわ」 加奈子「え?加奈子怒らすようなこと言ったかょ??」 京介「怒ってねぇ。じゃな」 加奈子「ちょっ・・・」 ・・・プープー・・ 京介「なんなんだよ・・・」 669 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 23 22 05.19 ID OkSlHb9Y0 加奈子「なんだょ・・・京介のやつ・・・」 ・・・プルルルル・・・ 加奈子「イワオ・・・?あぁ、あいつか」ピッ イワオ「もしもーし!」 加奈子「んだょ?」 イワオ「テンション低いなぁ!せっかく早速電話したってのに~」 加奈子「誰も頼んでねぇ。切るわぁ」 イワオ「ちょっ!待て待て!!何怒ってるんだよ!?」 加奈子「てめぇに関係ねぇだろ~」 イワオ「あんちゃんとまたなんかあった~?」 加奈子「・・・・・・・」 イワオ「なっ!?図星か!!!」 加奈子「うぜぇ!」 イワオ「悪い悪い!」 加奈子「京介の奴・・・なんか変だ」 イワオ「変??」 加奈子「もしかしたら、加奈子、捨てられるかもしれねぇ・・・」 イワオ「捨て・・・え?」 加奈子「おいてめぇなんとかしろ」 イワオ「なんとかって・・・俺付き合ったことねぇしわかんねーよ」 加奈子「使えねぇなぁ・・・これだからガキはやなんだょ」 イワオ「明日でいいなら話ぐらいなら聞くよ?」 加奈子「明日は事務所に呼ばれてるんだょ。加奈子モデルやってっから」 イワオ「モデル!?すげぇ!!」 加奈子「だろ?加奈子はすげぇんだょ。」 イワオ「すごいなぁ!!!」 670 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 23 34 20.09 ID OkSlHb9Y0 ・・・・・・・・・ 京介「くっそ・・・なんだよこのモヤモヤは・・・これがあやせが言ってた嫉妬・・・なのか?」 京介「わかんねぇ・・・あやせ・・・」 ・・・プルッ・・ あやせ「はい!あやせです!」 京介「出るの早いな」 あやせ「そうですか?」 京介「ところでさ・・・明日空いてない?話がある・・・つか、相談」 あやせ「お兄さんから相談なんて珍しいですね。加奈子の事ですか?」 京介「あぁ・・・ちょっとな」 あやせ「明日・・・明日じゃなきゃダメですか?」 京介「何か用事あったか?」 あやせ「ちょっと仕事が・・・」 京介「そうか・・・悪かった。」 あやせ「いえ、こちらこそ・・・」 あやせ「そうだ!お兄さん!!!」 京介「ん!?なんだ!?」 あやせ「私に調べさせてください!」 京介「ん?何を?」 あやせ「加奈子の事が心配なんですよね?なら私が調べてあげますよ」 京介「ん・・・でも・・・」 あやせ「少しはお役に立たせてください!」 京介「・・・わかった。頼む」 あやせ「はい!!!」 671 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 23 45 15.26 ID sQRbzYtf0 ・・・・・・・ 学校 加奈子「~♪あ、メール!(なんだ・・・イワオか)」 あやせ「・・・・・(変わった様子はない・・・か)」ジー 加奈子「・・・・?なんだよあやせ?」 あやせ「いや?誰とメールしてるのかぁ~と思って。お兄さん?」 加奈子「ちげぇょ。坊主だょ」 あやせ「坊主?」 加奈子「最近知り合ったただのガキ~♪」 あやせ「楽しそうだね?」 加奈子「んなことねーょ。」 あやせ「ふぅーん。」 加奈子「つーかさぁ。あやせこの前京介と会ってたろ?」 あやせ「え?あー・・・ちょっと励ましてくれただけ」 加奈子「あんま京介と勝手に会うなよな~」 あやせ「うん。ごめんね。(やっぱイワオって人とはただの友達なんじゃ?)」 672 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/28(金) 23 49 16.41 ID sQRbzYtf0 ・・・公園・・・ 京介「はぁー・・・(落ち着かないなぁ・・・)」 いつもなら誰かとの待ち合わせにしか使わないこの公園・・・ 今日はあてもなく・・・家に居たくないから来てしまった・・・ 京介「あー!俺どうしてる!!!なんなんだよこの気持ち!!!」 イワオ「~♪・・・送信っと・・・お?」チラッ イワオ「あんちゃん!」ダッダッ 京介「・・・?あぁ、お前か」 イワオ「あ・・・もう殴るなよ!?」バッ 京介「そんな気分じゃない。悪かったな。この前」 イワオ「あ・・・あぁ。俺のなんも知らないくせに割り込んでごめん」 京介「・・・・・・・」 イワオ「あんちゃん!!!話があるんだ!!!」 673 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 01 47.46 ID epHN5SZ+0 京介「なんだよ?」 イワオ「加奈子のことでさ・・・」 京介「加奈子?(こいつに加奈子って言われたら腹立つな・・・)」 イワオ「あぁ・・・実は・・・加奈子悩んでんだ!」 京介「・・・・」 イワオ「昨日電話で言ってた!!!あんちゃんに捨てられるかもしれねぇって!」 京介「・・・・・」 イワオ「何があったかわかんないけどさ!落ち込んでるんだ!」 京介「・・・」 イワオ「あんちゃんの彼女・・・なんだろ?」 京介「なんでお前にそんなこと言われなきゃなんねーの?」 イワオ「・・・え?い・・・一応加奈子の友達だし・・ほら!あんちゃんの幼馴染だし!」 京介「余計なお世話だ」イラッ イワオ「・・・ごめん・・・関係ないよな・・・俺」 京介「あぁそうだ。関係ない。」 イワオ「じゃぁせめて!!加奈子は悲しませないでやってくれよな!」 京介「ぶん殴るぞ」イラッ イワオ「なっ・・・あんちゃん!!!」 京介「お前、俺の女に手出すつもりか?」 イワオ「違う!」 京介「・・・」 イワオ「・・・・悪かった・・・俺帰るよ」スタスタ・・ 京介「・・・(何やってんだよ・・・俺・・・)」 674 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 10 21.72 ID epHN5SZ+0 ・・・夜・・・ ・・・公園・・・ 京介「はぁ~・・・そろそろ帰らなきゃな・・・俺ずっとこんなとこで何してんだ・・」 京介「自分の彼女と他の男が仲良くするのがこんなに嫌なんてな・・・」 京介「なんでこんなにイライラするんだ・・」 ・・・・プルルルルルル 京介「ん?誰だ!?」 京介「あやせ・・?」ピッ あやせ「もしもしお兄さん!?今何処ですか?家ですか?」 京介「今・・・?一人寂しく公園で夜風に当たってる」 あやせ「何してるんですか!?今から会えません?今仕事終わったんです!」 京介「・・・わかった。待ってる」 675 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 17 37.40 ID epHN5SZ+0 ・・・・・ ・・・公園・・・ 京介「(さみぃ・・・冬はやっぱさみぃ・・・帰ろうかな・・・)」 あやせ「お兄さん!!!」タッタッ 京介「あやせ。」 あやせ「はぁ・・・はぁ・・・間に合った!すいません。遅くなって」 京介「あやせ、お前走ってきたのか?」 あやせ「えぇ。お待たせするのも悪いかなって」 京介「そっか・・・悪いな」 あやせ「いいえ、お兄さん大丈夫ですか?」 京介「さみぃ・・・」 あやせ「いつからいたんですか?」 京介「学校終わってからずっと」 あやせ「ちょっ・・・風邪引きますよ!?これ着てください!」スッ 京介「あやせは寒くないのか?」 あやせ「私のことはいいんです!」 京介「なぁ、あやせ・・・」 あやせ「何ですか?」 京介「お腹空いた」 676 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 23 23.08 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・ ・・・・ファミレス・・・ 京介「はぁ!生き返った!」 あやせ「ホントしょうがない人ですね・・・」 京介「あやせは何か食べないのか?」 あやせ「誰のお金だと思ってるんですか!!!」 京介「だって今日財布忘れたんだもの」 あやせ「今日だけですよ?ホントにもー・・・」 京介「・・・!!!・・・あやせ・・・季節限定パフェだって」 あやせ「・・・だからどうしたんですか?」 京介「・・・・・・・・」ジー あやせ「・・・・もう!!!どうぞ!頼んでください!」 京介「恩に着るよ!!あやせたん!!」 あやせ「気持ち悪いです!!!」 678 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 32 41.14 ID epHN5SZ+0 ・・・・ ・・・・プルルル 加奈子「おぅ。お前か、なんだょ?」 イワオ「よう!もう仕事終わったか?」 加奈子「今さっき終わったとこだょ。なんか用?」 イワオ「あのさー。今日、あんちゃんと話したよ」 加奈子「・・・マジかぁ!?おめぇ今どこにいんだ!」 イワオ「家だよ?」 加奈子「出てきやがれ。詳しく聞かせろ」 イワオ「強引だなぁ・・・わかったよ」 加奈子「ついでにメシでもおごれや?加奈子が一緒にメシ食ってやるんだから安いもんだろ?」 イワオ「そっ・・・そんな!・・・しょうがないなぁ・・・」 679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 37 11.34 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・ イワオ「加奈子~!」 加奈子「さっみぃな!待たせてんじゃねーょ」 イワオ「ごめんごめん!ファミレスでも入る?」 加奈子「おぅ。ホラ、早く行くぞ。さみぃんだょ」 イワオ「誰のお金で・・・」 加奈子「あ?」 イワオ「なんでもねーよ!」 ・・・・・・・・・ カランコローン♪ 店員「いらっしゃいませ!二名様ですか?」 イワオ「はい」 店員「おタバコは・・・吸いませんよね。こちらです」 ・・・・・・・・・・・・ 681 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 45 32.30 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・・・ 加奈子「加奈子、これと・・・あとドリンクバーも」 イワオ「・・・・」 加奈子「あ、あと食後に季節限定パフェ。てめぇは?食わねぇの?」 イワオ「・・・・・・」 イワオ「・・・・えっと・・・ドリンクバーだけでいいです」 店員「はい。かしこまりましたー!ごゆっくりどうぞ!」 加奈子「おい。こら、ジュース持ってこい。コーラーな。」 イワオ「はいはい・・・・」 ・・・・・・・・・・ 京介「パフェってこんなに美味かったっけ・・・!」 あやせ「女の子みたいですね・・・パフェ食べるなんて・・」 京介「一口食べてみる?ほら」スッ あやせ「・・・///・・・か・・・間接キスじゃないですか!!!!」 京介「・・・///」 あやせ「そこで照れないでください!ジュース持ってきます!お兄さん何がいいですか?」 京介「おぉ、悪い。コーラーで」 683 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 00 56 30.27 ID epHN5SZ+0 あやせ「(まったくもー!・・・別に食べてもよかったんだけど・・・お兄さんのバカ!)」 イワオ「(なんでこき使われてるんだ・・・けど・・・元気そうでよかった・・・)」 あやせ「(えっと・・・コーラ・・・)」 イワオ「(コーラだっけなー)」 イワオ「あっすいません!お先にどうぞ!」 あやせ「あっ・・・ありがとうございます。」 ・・・・・・・・・・・・・ あやせ「お兄さん、コーラです。」 京介「お、ありがと。」 あやせ「私ちょっと・・・」スッ 京介「ん?何処行くんだ?」 あやせ「・・・ちょっと」 京介「何処?」 あやせ「トイレですよ!気づいてください!」 京介「あぁ、悪い!!!」 あやせ「まったく・・・」チラッ あやせ「・・・・・!!!!!!(加奈子・・・?え?あの人・・・誰!?)」 686 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 04 26.81 ID epHN5SZ+0 あやせ「・・・・・・(あの人・・さっきの・・ドリンクバーの人・・・だよね?)」スッ 京介「ん?どうした?トイレは・・・?」 あやせ「お兄さん、出ましょう・・・」 京介「え?どうした?」 あやせ「いいから!!!出ましょう!!」 京介「なんで!?」 あやせ「大声出さないでください!(どうしよう・・・)」 ・・・・・・・・・・・・・・ イワオ「・・・?(なんだか騒がしいなぁ?)」チラッ イワオ「!!!!(あん・・ちゃん?・・・あの女の人・・さっきの・・・)」 イワオ「・・・・・・・」 イワオ「加奈子、別のとこ行かない?」 加奈子「あぁ?なんでだよ!?」 687 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 11 16.62 ID epHN5SZ+0 加奈子「わけわかんねー!加奈子便所いってくらぁ」ガタッ イワオ「あ!加奈子!!!」 加奈子「・・・・・」チラッ 加奈子「!!!!・・・・・(京介・・・?あやせ・・・?)」 イワオ「・・・加奈子・・・出よう・・」 加奈子「あいつら・・・!」スタスタ イワオ「ちょっと!」 加奈子「おい!!てめぇら!!!」 京介「!!!加奈子・・・!?」 あやせ「あぁ・・・」 加奈子「京介・・・なんでお前がここであやせとパフェ食ってやがる?」 京介「なんで、加奈子こそここに?」 加奈子「こっちが聞いてんだ!!!!答えろ!!!」 イワオ「あんちゃん・・・」 京介「イワオ!?・・・・・はぁーん、そういうことか」 加奈子「なんだょ!!!」 京介「・・・・お互い様じゃねぇか」 688 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 20 22.32 ID epHN5SZ+0 あやせ「加奈子・・・?違うの!これは・・・」 京介「あやせ、いい。・・・加奈子」 加奈子「なんだょ!!早く説明しやがれ!」 京介「あやせは俺が呼んだんだ。一緒にご飯食べようってな」 加奈子「認めるんだな!?謝れ!!!」 京介「なんでだよ?」 加奈子「加奈子以外のやつt」 京介「それはお前も同じじゃねぇか。なぁ?イワオ」 イワオ「・・・」 京介「加奈子、お前は他の男とファミレス来てよくて俺はダメってか!?」 加奈子「てめぇ!!!加奈子はちゃんと理由があるんだ!てめぇはあやせに下心しかねぇだろ!!」 京介「はぁ???イワオだってお前に下心あると思うけど?」 加奈子「こいつはそんなやつじゃねぇ!!!」 京介「・・・どういう意味だよ、ソレ。」 加奈子「言葉通りの意味だが?」 京介「加奈子、表出ろ」スタスタ 加奈子「望むことろじゃねぇかぁ!!今日は加奈子悪くねぇかんな!!!」スタスタ あやせ「お兄さん!!!」 イワオ「加奈子!!」 689 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 29 59.55 ID epHN5SZ+0 ・・・ ・・・路地裏・・・ 京介「てめぇ・・・最近やけにイワオとコソコソしてやがるな?」 加奈子「ちげぇ!!!てめぇこそあやせとちょくちょく会ってるだろうがぁ!」 京介「てめぇとはワケが違うんだよ!!!」バシッ 加奈子「いって・・・何すんだごらぁ!!」バシッ 京介「てめぇが悪いんだ!!」ドゴッ 加奈子「うぅ・・・!・・やめ・・ろょ・・・こらぁ!相談・・・してたけだけ・・・だょ・・・」 京介「言い訳すんな!!!!」ドガッ あやせ「お兄さん!やめて!!!」 加奈子「あぅ・・!いい・・・わけ・・・・なんか・・・じゃ・・ねぇ・・!」 京介「言い訳だろ!!!」ビシッ 加奈子「・・・ぃってぇ・・・!うぅ・・・ひでぇょ・・・京介・・・」 京介「ひでぇのはどっちだ!?」 イワオ「やめてくれ!!!!!あんちゃん!!!」ガシッ 加奈子「・・やめろ!今・・手ぇ出すな!」 693 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 37 33.30 ID epHN5SZ+0 イワオ「加奈子!今のうちに逃げろ!」 ドガッ!!!!! イワオ「あぐぁ!」ドサッ 加奈子「京介!!やめやがれ!」 京介「・・・・・・・」イラッ あやせ「加奈子!」 加奈子「てめぇは関係ねぇ!引っ込んでろ!」どんっ あやせ「いたっ・・」 京介「何あやせに当たってんだよ!!!」バシッ 加奈子「っ・・・!京介・・・あやせを庇うのかょ・・・」 京介「てめぇと同じことしただけだが?」 イワオ「あん・・ちゃん・・・」ヨロッ イワオ「もう・・・加奈子には・・・手ぇ出させねぇ・・・」 京介「・・・・・・・・あやせ・・・・帰るぞ」 あやせ「え?・・・でも・・・」 京介「・・・帰るぞ」スタスタ・・ あやせ「あっ・・・加奈子・・・お兄さんは・・・」 加奈子「言い訳なんぞ聞きたくねぇ!早く居なくなれ!!!!!」 あやせ「加奈子・・・」スタスタ・・・ 694 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 44 16.82 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・・ 加奈子「てめぇ!出てくんなっつっただろうがょ!!」 イワオ「・・・でも・・・なんで加奈子が叩かれてんの黙って見てなきゃなんないんだよ・・・」 加奈子「これが京介と加奈子なんだょ・・・!」 イワオ「そんなの・・・認めない・・・」 加奈子「なんで・・・だょ・・・」 イワオ「こんなの違うよ!!!!」 加奈子「なんで・・・わかってくれねぇんだょ・・・」 イワオ「ごめん・・・迷惑かも知れないけど・・・加奈子を救いたい・・。」 加奈子「そんな必要ねぇ・・・」 イワオ「ダメ!!加奈子!!こんなのダメだよ!」 加奈子「わかってくれよぉ・・・」 696 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 01 49 47.21 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・・・・ 京介「・・・・」イライラ あやせ「お兄さん・・・ちゃんと話をしませんか?」 京介「そんなの必要ねぇ」 あやせ「でも・・・このままじゃ・・・」 京介「くっそ・・・もうこんな時間じゃねぇか・・・」 あやせ「そろそろ帰ります・・?」 京介「夜中に帰ると親父うるせぇんだよな・・・泊まりとは違うからな」 あやせ「私の家もです・・・」 京介「あやせ」 あやせ「はい?」 京介「泊めてくれ」 あやせ「えぇ・・・!?」 698 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 00 58.14 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・ 加奈子「・・・もう、こんな時間じゃねぇか・・・帰ろうぜ・・」 イワオ「そうだね・・・加奈子・・・」 加奈子「なんだょ・・・」 イワオ「うちに来ないか!?」 加奈子「なんでだょ」 イワオ「おいしい茶菓子があるし・・・姉ちゃんがいるし・・・その・・・」 加奈子「姉?・・・あぁ・・・(・・・!あの人に相談すんのもいいかもな・・・それにこんな夜中に帰るのもなぁ・・・)」 イワオ「どう・・する・・・?」 加奈子「京介に許可とらねぇと・・・」 ・・・・プルルルル 京介「あんだよ!?」 加奈子「京介・・・あんな・・?」 イワオ「貸して!!!」バッ 加奈子「ぉい!!!」 イワオ「今日は加奈子はウチに泊めるよ!ねぇちゃんがいるし、手出さない!でもこのままじゃ放っておけないから!じゃ!」 ・・・ピッ 加奈子「てめぇ!勝手に何しやがんだ!!!」 イワオ「こうでもしなきゃ・・・ごめん」 701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 08 11.58 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・ 京介「・・・なん・・・だって・・・?」 あやせ「どうしたんですか?」 京介「イワオの野郎・・・・加奈子を泊めるって・・・」 あやせ「えぇ!?そ・・・そんなの!」 京介「まぁ、あいつのウチには姉貴の・・・麻奈実がいるから大丈夫だと思う」 あやせ「え?ドリンクバーの人ってお姉さんの弟だったんですか!?」 京介「あぁ、そうだ。(ドリンクバーの人・・?)」 京介「あやせ、俺らはホテルに行くぞ。あいつらに負けてられっかぁ!!!」 あやせ「ちょっ・・・どんな対抗心ですか!!!!」 京介「ほれ、ちょうどこんなところに」 あやせ「・・・うぅ・・・しょうがないですねぇ・・・」 702 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 14 44.86 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・ ホ・テ・ル 京介「はぁ・・・あったけ・・・」 あやせ「うぅ・・・ここ高いし・・・」 京介「あやせ」 あやせ「なんですかぁ・・・」 京介「小腹空かないか?」 あやせ「空きません」 京介「ホントに?」 あやせ「ホントに」 京介「お願いします・・・あやせ・・・お腹空きました」 あやせ「あぁーー!もう!何か頼んでください!勝手に!」 京介「謝謝!!!」 京介「あやせ、これも・・・」 あやせ「わかりましたから!適当に頼みたいだけ頼んでください!!」 704 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 25 29.73 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・ 京介「んふ・・・ピザうまい・・・」 あやせ「はぁ・・・のん気なことを・・・これからどうするつもりですか?」 京介「んー・・・どうしょう、とりあえず、イワオは加奈子が好きなのか?」 あやせ「んー、どうなんでしょうね。わかりません。・・・・んしょ」ササッ 京介「ん?ポニーテール?可愛い」 あやせ「///・・・・何言ってるんですか!変態!」 京介「あやせ、頼む。」 あやせ「なんですか?」 京介「加奈子とイワオのこと考えたら腹立ってきた」 あやせ「はぁ・・・」 京介「一発、ぶん殴られてくれないか・・・」 あやせ「・・・・・・・・え・・・・・・?」 706 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 35 59.62 ID epHN5SZ+0 あやせ「え?え?・・・誰にですか?」 京介「俺に」 あやせ「・・・えーっと・・・え?」 京介「一発だけ。」 あやせ「・・・そういうのって許可取るものですか・・?嫌だとしか言えませんよ?」 京介「・・・・・」ドガッ あやせ「うっ・・・・嫌だって・・・言った・・のに・・・」 京介「あやせが悪い!!!あやせがあいつらを見つけなかったら・・こんなことにならなかったかもしれない!!」 あやせ「えぇ!?なんですかそれ・・・!!」 京介「あやせが悪い!あやせが悪い!」バシッバシッ あやせ「あぅ・・!ひぅっ・・・お・・・お兄さん・・・」 京介「・・・あやせが・・・悪いんだぁ・・・!」パシッ・・・ あやせ「うぅ・・・・・・(お兄さんも・・・苦しいんだ・・・)」 京介「あやせぇ・・・」 あやせ「・・・・」ギュッ あやせ「大丈夫ですよ・・・私はここにいます・・・」 京介「なんで・・・なんでこんなことに・・・」 あやせ「・・・私はお兄さんの味方ですから・・・大丈夫・・・お兄さん、今は何も考えず落ち着いてください・・・」 京介「ごめん・・・あやせ・・・」ギュッ あやせ「お兄・・・さん・・・」ギュッ 707 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 44 42.69 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・・ 真奈実んち イワオ「・・・ただいま~・・・」そ~・・・ イワオ「・・・入って!」 加奈子「お・・・おぅ・・・」 真奈実「遅いよ!何やってたの!」 イワオ「ゲッ!ねぇちゃん!なんで起きてるんだよ!」 真奈実「あやせちゃんからメール来たの!そっちに加奈子が行くからよろしく頼むって」 加奈子「・・なるほどな・・・」 イワオ「ねぇちゃん頼む!こいつを泊めてやってくれ!」 真奈実「それはいいけど・・・どうして京ちゃんの彼女さんと?」 イワオ「ちょっとな・・・」 真奈実「加奈子ちゃんだよね。私の部屋で一緒に寝よう?」 加奈子「あ・・あざーす・・・」 709 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 02 51 34.90 ID epHN5SZ+0 ・・・・・・・ 真奈実の部屋 真奈実「なるほどねぇ~・・・それで京ちゃんとケンカしたんだぁ・・・」 加奈子「加奈子は悪くねぇ」 真奈実「んー・・・私の弟の先走りだよ・・・うぅ・・・ごめんね?」 加奈子「京介も京介だ・・・なんであやせと!」 真奈実「もしかしたら・・・京ちゃんも加奈子ちゃんのこと相談するためにあやせちゃんと居たんじゃないかなぁ?」 加奈子「でも一方的に加奈子が悪いみたいに言われるのは気にくわねぇ!加奈子は絶対謝らねぇ」 真奈実「京ちゃんが謝るのを待つの?」 加奈子「あぁ。向こうが謝るまでぜってぇ謝らねぇ!」 真奈実「でも、そんなんじゃ・・・」 加奈子「いぃんだょ!!!今回は何されても京介には負けねぇかんな!!!」 735 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/29(土) 23 55 12.32 ID rG01hh130 麻奈実「でも・・・京ちゃんも加奈子ちゃんと同じ気持ちだったら・・・?俺は謝らないぞって」 加奈子「・・・・・・」 麻奈実「ずっと平行線のままだよ・・・?」 加奈子「だけど・・・」 麻奈実「お互い謝って・・・仲直りしよ?」 加奈子「・・・・考えておく」 麻奈実「うん!今日はもう遅いからゆっくり休もうか」 加奈子「ぉう・・」 加奈子「(来てよかっかもしれねぇな・・・)」 ・・・・・・・ 736 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 07 07.90 ID 3ECK+otB0 ・・・・朝・・・・ 麻奈実「加奈子ちゃーん!そろそろ起きて~!」 加奈子「ん・・・なんだょ・・・」 麻奈実「朝だよー?」 加奈子「・・・ふぁ~・・・うへぇ・・・だり」 麻奈実「朝ご飯食べていって~用意するから」 加奈子「あ・・・わりーな」 ガラッ イワオ「加奈子!おはよ!」 加奈子「・・・・・朝からテンション高けぇな」 イワオ「さ!朝飯だぜぇ!」 麻奈実「随分と今日は機嫌いいねぇ」 イワオ「そうか~?♪」 737 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 15 38.78 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・ ホテル ・・・朝・・・ 京介「ふぁ~。だり」 あやせ「寝不足ですね」 京介「まぁな。あやせ、お腹空いた」 あやせ「・・・しょうがないですね・・・何か頼みましょうか」 京介「あぁ、頼む。」 あやせ「・・・今日、加奈子のこと迎えに行くんですか~?」 京介「行かない」 あやせ「即答ですか!・・・どうしてですか?」 京介「見てたら腹が立つ」 あやせ「でも・・・」 京介「今日はそのまま真っ直ぐ帰るよ。」 あやせ「そうですか・・・ダメですよ?ケンカしたら」 京介「あやせ、ありがとな?一緒に居てくれて、感謝してる。今度何かお礼させてくれよな」 あやせ「お礼ですか?そんなのいいですよ!お兄さんには今まで迷惑ばっか掛けてるんですから」 京介「迷惑なんて掛かってない。」 あやせ「そう言ってもらえると助かります・・・なら、一つだけいいですか?」 京介「ん?おう、何でも言えよ」 あやせ「・・・ん」チュッ 京介「・・・・!!」 738 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 27 00.90 ID 3ECK+otB0 あやせ「・・・・・・お礼、頂きました//」 京介「お・・・おう・・・」 あやせ「・・・この部屋を出たら・・・忘れてください・・・」 京介「・・・」 あやせ「これは私だけの思い出です!一応ファーストキスだったんですよ?てへ☆」 京介「・・・あやせ」スッ あやせ「はい?」 京介「・・・・」チュッ あやせ「ん・・・!」 あやせ「・・・お兄さん・・・!?」 京介「この部屋を出たら、忘れてくれ。」 あやせ「お兄さん・・・」 京介「・・・あやせ・・」 あやせ「・・・ダメ・・・ですょ・・・」 京介「・・・ダメか?」 あやせ「いいんですか・・・?私・・・断りきれなくなっちゃいます・・・」 京介「あやせ・・・!」ガバッ あやせ「んっ・・・お兄・・・さん・・・」ギュッ 739 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 34 53.40 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・ 麻奈実の家 麻奈実「ごちそうさまでした~」 加奈子「うへぇ。食ったぁ」 イワオ「こら、行儀悪いなぁ」 加奈子「うっせぇなぁ。さて、そろそろ帰らねぇとな」スッ 麻奈実「そっか、加奈子ちゃん、また来てね?」 加奈子「あぁ。次は京介と来るょ」 麻奈実「うん!いつでもどうぞ~」 イワオ「・・・・・・」 加奈子「坊主、じゃぁな」 イワオ「・・・あ!送ってくよ!」 740 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 41 22.53 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・ 帰り道 トコトコ イワオ「・・・・・・・」 加奈子「んだょ、気味わりぃな。なんか話せゃ」 イワオ「・・・あぁ!ごめん・・・」 イワオ「・・・・・」 加奈子「チッ・・・じゃぁ、こっちだから、じゃぁな」 イワオ「加奈子!待って!」 加奈子「んだょ?」 イワオ「・・・・あのさ・・・」 加奈子「・・・・」 イワオ「・・・その・・・」 加奈子「・・・はぁ~、後で電話でも寄こせ、じゃぁな」 イワオ「加奈子!!!やっぱあんちゃんのことが好きなのか!?」 加奈子「・・・・ぁ?当たり前のこと聞いてんじゃねぇょ」 イワオ「・・・そっか・・・」 イワオ「・・・・俺じゃ、ダメかな・・?」 741 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 00 56 48.78 ID 3ECK+otB0 ・・・ホテル・・・ ・・・はぁ・・・はぁ・・・ 京介「・・・・あやせ・・・大丈夫だった・・・か?」 あやせ「・・・はぁ・・・大丈夫・・・です・・」 京介「ごめんな・・・?初めてだったんだろ・・?」 あやせ「お兄さんこそ、私でよかったんですか・・?浮気確定しちゃいましたよ・・?」 京介「だなぁ・・・どうしよ・・・」 あやせ「今冷静になってどうするんですか・・・でも・・・安心してください」ギュッ あやせ「今日のことは私だけの思い出です・・・加奈子にも誰にも言いませんから・・・」 あやせ「だから・・・今だけは・・・私を見ててください・・・」 京介「・・・あやせ・・・ありがとう」ギュッ 744 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 10 39.11 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・・・ イワオ「ど・・・どうかな・・・」 イワオ「俺なら・・・加奈子を大切にする・・・だから・・・!」 加奈子「わりぃ・・・加奈子は京介しか見れねぇ」 イワオ「・・・・」 加奈子「確かに、京介は暴力は振るうし、しょーもねぇやつだけどょ、加奈子はそれは苦じゃねぇんだ」 加奈子「むしろ・・・愛感じるっつーか普段の京介も、暴力振るう京介も、全部ひっくるめて、大好きなんだょ・・・」 イワオ「・・・そっか・・・」 加奈子「わりぃ。加奈子には、京介しか見えねぇ」 イワオ「・・・あはは!!だよなぁ!!悪い!・・・俺・・・何・・言って・・うぅ・・」 加奈子「ばっ・・・泣いてんじゃねぇ!みっともねぇ!てめぇにはこれでも感謝してんだぜ?」 加奈子「・・・マジ、サンキューな?加奈子、頑張って京介と仲直りするからょ、見守ってて・・・くんねぇか?」 イワオ「・・・ぐしゅ・・・うん・・・!!幸せに・・・な?」 加奈子「・・・てめぇもな・・・いい女見つけろょ?」 イワオ「うん・・・!」 加奈子「・・・じゃぁ・・・加奈子行くわ」 イワオ「うん・・!頑張って!」 加奈子「おぅ!!!じゃぁな」 745 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 18 07.03 ID 3ECK+otB0 ・・・・・ 麻奈実の家 イワオ「・・・ただいま・・・」トボトボ・・ 麻奈実「おかえり!」 イワオ「うっ・・・うぅ!ねぇちゃーん!」ダキッ 麻奈実「えっ!?どうしたの!?」 イワオ「・・・俺・・・俺・・・」 麻奈実「・・・そっか・・・やっぱ好きだったんだ・・?」 イワオ「・・・・・・」コクッ 麻奈実「よく頑張ったねぇ~」ナデナデ 麻奈実「でも、これで、もっと強い男の子になったよ?一緒に、二人のこと見守ってあげよう?」 イワオ「うん・・・!うん・・・!」 麻奈実「お菓子でも、食べよっか!」 イワオ「そうだな・・・ありがとうな、ねぇちゃん」 麻奈実「ははっ!当たり前のことをしただけだよ~」 イワオ「・・はは!」 746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 26 13.85 ID 3ECK+otB0 ・・・ホテル前・・・ あやせ「じゃぁ、私、帰りますね?」 京介「あぁ。気をつけてな?」 あやせ「はい!お兄さんも!」 京介「それと、ごめんな?俺の勝手で・・・」 あやせ「気にしないでください!その代わり、もうダメですからね?」 京介「あぁ。わかってる。」 あやせ「じゃあ、また。」スタスタ 京介「おう!」スタスタ あやせ「・・・ありがとう・・・お兄さん・・・」 もう叶わないと思ってた・・・ でも・・・叶えてくれた・・・ やっぱお兄さんは・・・優しいです・・・ お兄さん・・・お兄さんは私の初恋なんですよ・・? 私を一日でも求めてくれた・・・ 私はそれで十分! お兄さん、お兄さんも幸せになってください!この思い出だけで、私、幸せですから! 748 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 35 36.87 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・・・・・・ 京介の家前 加奈子「・・・・さみ」 加奈子「謝らねぇって言ってたのに・・・何してんだろぅな・・」 加奈子「(京介と出会う前までの加奈子だったら、一人の男を寒空で待ってるなんて考えられなかっただろうな・・・)」 京介「・・・(あれ・・・?加奈子・・・?)」テクテク 加奈子「!よ・・・よう!今帰って来たのか?おっせぇなぁ!」 京介「・・・・・(まず、言うことあんだろ)」 加奈子「なんとか言えよぉ。てか、さみぃな!」 京介「・・・・・・(イラッ」スタスタ 加奈子「え・・・?ちょっ・・おい!」 京介「・・・・・・」スタスタ・・・ガチャ 加奈子「きょ・・・京介・・・?待て・・・ょ・・・」 バタンッ!!!!!!!!! 加奈子「・・・・・・なんで・・・だょ・・・・」 749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 45 31.81 ID 3ECK+otB0 加奈子「・・・・」 加奈子「・・・帰ろう・・・」スタスタ 加奈子「・・・(あれ・・・ホント加奈子変わっちまったんだな・・・)」 加奈子「(前までだったら誰かにシカトなんてこかれたら腹立ってたのに・・・)」 加奈子「(なんで・・・泣いてんだょ・・・なんで、悲しい感情しか出てこねぇんだょ・・・)」 加奈子「(ちくしょう・・・丸くなっちまったもんだなぁ・・・)」 ・・・・・・・・・・・・・・ 京介「・・・(俺だって悪いってことはわかってるさ・・)」 京介「(いらない意地だよな・・・くそっ)」 京介「(あやせのこと抱いたくせに・・・なんであんな態度取ったんだろ・・)」 750 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 50 58.07 ID 3ECK+otB0 次の日 朝 京介「いってきまーす」ガチャ 京介「・・・!」 加奈子「よぉ・・一緒に行こうと思って。」 京介「・・・・・」スタスタ 加奈子「カップルなら一緒に登校、だろ?なんで今までしなかったんだろうなぁ」 京介「・・・」 加奈子「今日もさむくね?ホントさみぃな」 京介「・・・・」 加奈子「ホント・・・さみぃょ」 恭介「・・・・」 751 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 01 56 57.60 ID 3ECK+otB0 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 京介「・・・・・」 加奈子「じゃぁ、加奈子、こっちだから・・・」 京介「・・・・」 加奈子「・・・じゃぁ、またな」 京介「・・・・・・」 加奈子「・・・はぁ・・・いつまでシカトするつもりだょ?」 京介「・・・・・・」 加奈子「てめぇ!んなの意味ねぇかんな!!加奈子は京介の彼女だ!いつまでも付きまとってやる!!!」 京介「・・・・うっせぇな!!!ほっとけや!!」 加奈子「・・・・ほっとかねぇ!京介!!!」 京介「んだよ!?」 加奈子「・・・・ぇっと・・・」 加奈子「許してくれ・・・京介の許可無く他の男と飯食ったこと・・・ごめん・・・」 752 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 02 13 14.79 ID 3ECK+otB0 京介「・・・・」 加奈子「ごめん!!!!許してくれ・・・」 京介「こっち来い。ぶん殴る」グィッ 加奈子「ぁう・・・わかった・・//(来たー!)」 ・・・・・・・・・・・・ 京介「・・・・」バシッ 加奈子「うぅ・・・京介ぇ・・・」 京介「勝手に他の男と仲良くなりやがって!!」ビシッ 加奈子「っ・・・悪かったよぉ・・」 京介「おめぇにはしつけが必要だなぁ!」 加奈子「必要だぁ・・・京介、しつけてくれ・・」 京介「言われなくてもしつけてやる!!!おら!」ドコッ 加奈子「ひぅっ・・・もう、絶対・・・仲良くなんねぇから・・」 京介「黙れ!」バシッ 加奈子「うぅ・・・ひっく・・・」 京介「・・・・・」 京介「ちゃんと、反省しろよ?」ギュッ 加奈子「ぅん・・・もう、いいのか・・?」 京介「あぁ・・・今日はこれくらいで・・・」 加奈子「・・・そぅか・・・あのな・・・?」 加奈子「もう一つ、謝らなきゃなんねぇことが・・・」 京介「・・・なんだ?」 加奈子「・・・・あの坊主に告られた」 京介「・・・んだと?」 加奈子「ちゃんと断った!!!バッサリな!!」 京介「・・・あの糞坊主ゆるせねぇ!!!!!!!!」 加奈子「待て!!!もういいだろ!?京介がもう会うなっつーなら会わねぇから!」 京介「・・・くっそー・・・あいつ調子に乗りやがって・・・なんもされてないだろうな?」 加奈子「・・・大丈夫だ!加奈子は少しも汚されてねぇ!」 京介「・・・そっか・・・あ・・・」 加奈子「どうした?」 京介「俺、お前に謝らなきゃならんことが・・・」 加奈子「なんだぁ?まさか、あやせに告られたとか言うんじゃねぇだろうな?」 京介「・・・・違う・・・・実は・・・な」 加奈子「・・・・・」 京介「・・・・実は~・・・」 加奈子「んだょ?」 京介「あやせを一回抱いた」 加奈子「・・・・・は?」 754 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 02 21 06.85 ID 3ECK+otB0 加奈子「え?なんつった?」 京介「あやせを一回・・・抱いた」 加奈子「抱いた・・・?ヤったって・・・ことか・・・・?」 京介「すまん!」 加奈子「そっちのほうがたち悪いことしてんじゃねぇかぁ!!!!!!!!」 京介「もうほんとすまん!二度としないから!!」 加奈子「あやせのやつ許せねぇ!!!!」 京介「大丈夫!汚されてない・・」 加奈子「汚されてるっつーの!!!」 京介「ほんっとにすまん!」 加奈子「てめぇもうあやせと会うな」 京介「・・・はい」 756 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 02 37 41.67 ID 3ECK+otB0 京介「・・ほんっとすまない・・」 加奈子「また許してないからな!今日、買い物付き合え」 京介「わかりました」 加奈子「くっそぉ・・・!ばか野郎が!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 放課後・駅前 加奈子「京介、アレ買え。アレ買ったら、チャラにしてやる。あやせにも何もしねぇ」 京介「なんだ?アクセサリー?・・・・・・・・4万・・・」 加奈子「ブランド物なんだょ。」 京介「あれ買えば許してくれるのか?」 加奈子「あぁ。」 京介「しょうがねぇ!!!」 ・・・・・・・・・・・・・・ 店員「ありがとうございましたー!」 京介「ほらよ。」スッ 加奈子「うひひww久しぶりのプレゼントだ・・・//」 京介「ところで、もう一つついでに買ってみた。」 加奈子「ん?なんだ?それ?」 京介「首輪みたいなアクセ。あと、猫につける鈴」 加奈子「あれ?京介んちペットいなくない?」 京介「加奈子、こっち向いて」 加奈子「ぁん?なんだ?」 京介「・・・・よしっと」カチャ 加奈子「っておぃ!加奈子に付けるのかよ!」 京介「あと、鈴は腕にでも付けておいてくれ」 加奈子「加奈子は京介のペットかょ・・・」 京介「野良犬に首輪はついてないけど、飼い犬には付いてるだろ?」 加奈子「・・・まぁ・・・ありがと・・・ょ」 京介「うれしぃのかよw」 加奈子「ばっ・・・///ちげぇ!」 757 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2011/01/30(日) 02 47 45.32 ID 3ECK+otB0 京介「加奈子は俺の彼女でもありペットでもあるんだぞ」 加奈子「・・ん・・・わかってるょ・・まぁ、飼い慣らされたからには、ずっと飼ってくれょ?」 京介「おう。わかってる」 加奈子「他の女は飼うなよな」 京介「了解」 加奈子「ん、じゃぁもう、許してやる、大好きだぞ//」 京介「あぁ、俺もだ。」 加奈子「あやせには負けねーかんな!!!」 京介「わかってますって!」ギュッ 774 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23 57 03.93 ID DDJBnfcSO 加奈子「ところで…ょ…」 京介「ん?なんだ?」 加奈子「今日、京介のウチ行っていぃか?」 京介「ん?別にいいけど、なんか用事か?」 加奈子「用事が無きゃ行っちゃダメなのかょ」 京介「ん…そんなことはないけどさ。まぁ行くか」 加奈子「おぅ…」 777 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 14 24.15 ID erYfBiaSO ……京介の家…… …ガチャ 京介「ただいまー」 京介「まぁ、入れや」 加奈子「ん、ちぃーす」 京介「なんか飲むか?」 加奈子「…いらね」 京介「…?さっきまで元気だったのにどうしたんだよ?」 加奈子「…………あやせ」 京介「…!?…あやせ?まだ言うのかそれを…」 加奈子「ちげぇ!…えと…やっぱやなんだょ…あやせに先越されたままってーのは」 京介「…?」 加奈子「ヤったんだろ?あやせと」 京介「一回だけな」 加奈子「………しろょ…」 京介「…え?」 加奈子「同じ事しろっつってんの!!!!加奈子に!」 京介「…抱いてってことか」 加奈子「違う!抱かせてやるって言ってんだょ!」 京介「素直に言ったらしてやるよ。フフン」 加奈子「なっ…なんで加奈子が!」 京介「ならいいや。そんな気分じゃないし」 加奈子「……ぅ……なんで立場逆転してんだょ…」 京介「フフン。さーて、本でも読むかな」 加奈子「…………抱いてくれょ……///」 京介「ん?聞こえない」 加奈子「抱いてくださぃ…」 778 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 27 15.05 ID erYfBiaSO 京介「よっしゃ!こっち来い!」 加奈子「京介…」テクテク…ギュッ 加奈子「…ずりぃょ…なんで加奈子が頼まなきゃなんないんだょ…//」 京介「はは!いーじゃねーか」 加奈子「…京介のバカ野郎………大好きだぞ…」 京介「俺もだ…」チュッ…サワッ 加奈子「んっ……あやせよりも貧相だけど…いぃのか…?」 京介「俺…どっちかっつーとロリコンだし。」 加奈子「ロ…ロリとか言うな!」 京介「お前はロリだ。ロリ以外の何でもねぇ。幼児体型。」 加奈子「うっ…ひでぇ…」 京介「低い身長」 京介「この、ちっせぇおっぱい」 加奈子「………うぅ……気に……してんだぞ……やめろょ…」 京介「あやせ胸意外とあった」 加奈子「…………ひっく…」 京介「でも…」 京介「そんな加奈子が一番好きだ…」ギュッ 加奈子「………バカ野郎っ…!泣かした後に言うなぁ………」 京介「泣いたのか。アホだなぁ」 780 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 36 12.69 ID erYfBiaSO 京介「………」スルッ 加奈子「……っ!?…なんだょ!?」 京介「いや…パンツ脱がしただけなんだが」 加奈子「…バッ…バカ野郎!」 京介「加奈子、リラックスしろよ…」チュッ 加奈子「ん……京介…」 京介「大好きだぞ…」 加奈子「んぁ………京介も…脱げょ…ずりぃ…」 京介「おぅ…」ギュッ 加奈子「京介……愛してっぞ……」 781 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 42 50.76 ID erYfBiaSO ………………… ……………… 加奈子「…はぁ…これで、名実共に京介のモンだな…」 京介「え?前からそうだったろ、てか…中で出しちまった……」 加奈子「…責任取れよな……」 京介「元気な赤ちゃん産めよな」 加奈子「まだできてねぇっつの!!!」 京介「ははは!…てか裸でリビングに居るの久しぶりだ…」 加奈子「京介の部屋でやりゃよかったのによぉ」 京介「…わり。」 桐乃「ただいまー」 京介・加奈子「…!!!!!!!」 …ガチャ 桐乃「…………………」 782 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 49 05.75 ID erYfBiaSO 京介「………き……桐乃、おかえり…!」 加奈子「おかえり桐乃~………!」 桐乃「………あんたら……何してんの…?」 京介「だ………大丈夫だ!もう終わったから…!」 桐乃「………こ………ここでしたの………?」 京介「………頼む!黙っててくれ!」ガシッ 桐乃「…!きもい!裸でしがみつくなぁ!変態がぁ!!!!」ドガ 京介「…げふっ!!!」 783 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00 57 59.42 ID erYfBiaSO ……………… 加奈子「………」ニヤニヤ 京介「いてて…何笑ってんだよ…?」 加奈子「いひひ!桐乃にバレちまったなぁ~」 京介「何で嬉しそうにしてんだよ?」 加奈子「そりゃあなぁ。なんか嬉しくね?京介と加奈子はもうこういう関係なんだょって知らしめるみたいでさー」 加奈子「まぁいいじゃねぇか!浮気した罰とでも思っとけ~」 京介「あーぁ…罰としては重すぎだろ」 加奈子「これに懲りたならょー。もう浮気はしねぇこったな」 京介「しないけどよ。二度とな」 加奈子「覚えてるからな」ギュッ 京介「わかってる。」 795 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 00 20 57.07 ID Lokc3pISO ……………… 京介の部屋 その晩、桐乃とは食卓でも一言も話さなかった。話掛けてみたものの見事にスルーされた 前まで…桐乃がエロゲー紛失事件まではこれが当たり前だった だが今は違う、これは桐乃が機嫌が悪いサインだ だが、桐乃は親父にもお袋にもリビングで俺がヤってたことは言わなかった 何か考えがあるんだろうな。きっとこれをネタに脅迫されていろいろさせられそうだ… そろそろあいつが俺の部屋の戸を… コンコン… ほーら来た 京介「なんだよ」 桐乃「…。なんかあたしに言うことあるんじゃない?」 京介「言うこと?」 桐乃「あんたがリビングで変態行為をしていた件。お父さんたちに言わないであげたんだけど?」 796 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 00 34 48.82 ID Lokc3pISO 京介「あぁ。ありがとな」 桐乃「はぁ??たったそれだけ!?あたしはあんたらに嫌なもん見せつけられて精神的ダメージを受けたんだけど。これはどーしてくれるわけ?」 京介「忘れろ」 桐乃「…っ…!ざけんな!簡単に忘れれるわけないじゃん!この責任は取ってもらうから!!!」 京介「じゃあどうすりゃいいんだよ。」 桐乃「……ん~。加奈子。随分高そうなアクセサリーしてたよね?あれより高いやつ買ってもらおうかな。」 京介「……」 桐乃「それと!新しいゲームが出たんだけど~それ買ってくんない?」 京介「………」 桐乃「あんたシスコンだし可愛い妹のために何か買うだけで許されるなら安いもんでしょ?」 京介「…………」 桐乃「何?黙り込んじゃって。本当の事言われて言葉も出ない?」 京介「………誰がシスコンだって?」 桐乃「はぁ?あんた以外に誰がいんのよ?」 京介「…いい加減にしやがれ!!!!」バンッ 桐乃「…!」ビクッ 797 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 00 45 23.67 ID Lokc3pISO 桐乃「…あ…兄貴…?」 京介「気安く兄貴とか呼ばないでくんない?きめぇし」 桐乃「……は…?何言って」 京介「…あーもううんざり」 京介「こんなことならお前とは疎遠のままのほうが良かったわ」 京介「じゃあ聞くぞ。俺が今までお前にしてやった事。それによって俺が被った被害。ストレス。これはどう責任取ってくれるんだ?」 桐乃「………そ…それは!あんたが勝手に…」 京介「そっか。やっぱそう考えてたのか。あいつが勝手にやったことだし知らね。って」 桐乃「……そんなつもりじゃ…!」 京介「さんざん利用しやがって」 京介「お前、いらね」 桐乃「…!!そ…そんな………」 京介「妹に痴態晒した変態兄貴。それと決別するいい機会じゃねぇか」 桐乃「……あたしは!そんなつもりで言ったんじゃない………」 798 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 00 59 02.57 ID Lokc3pISO 京介「言い訳してんじゃねぇよ!この糞妹」ドガ! 桐乃「……うっ……もう…殴らないって言ったじゃん……」 京介「蹴ったんだが」ドゴッ 桐乃「……うぅ!……同じ…ことじゃん…!」 京介「お前みたいな妹いらねぇ!いらねぇ!」ドゴッドガッ! 桐乃「……けほっ…けほっ……いらないとか…言わないでよ……ホント…傷つく……」 京介「だって事実だし」 桐乃「…うわぁーん!!…」 京介「泣いてもいらんもんはいらん。早く部屋から出てけ。」ドガッ 桐乃「……違うからぁ…!あたしが……悪かったから!見捨てないで……!!責任とかもういいから…!」 京介「はいさよならー」ドガ ガチャ…バタン! 桐乃「あにきぃ…!!開けてよぉ……!!!」ドンドンドン!! 京介「うるせぇ!親父たち起きんだろ!!」 桐乃「うわあああーん!!!!!」 800 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 06 10.17 ID Lokc3pISO ………朝……… 京介「……ふあーあ…あんま眠れんかったな。うるさくて」 …ガチャ 京介「ゲッ…!!!」 桐乃「………すぅ……」 京介「こいつっ…廊下で寝てやがったのか…!?」 桐乃「…………zz……」 京介「うわぁ……すんげー邪魔……」ドガッ 桐乃「…!!!!え!?何…!?」 京介「………」スタスタ 桐乃「……おはよう…」 京介「…………」スタスタ 桐乃「……」 801 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 17 42.59 ID Lokc3pISO ………食卓…… 京介「………」 桐乃「………」 母「そうだ!昨日夜桐乃騒がしかったけどなんかあったの?」 桐乃「……えっと」チラッ 京介「…………」 桐乃「……いや、何もない……ただあたしが騒いでただけ…」 親父「夜中に騒ぐとは…近所迷惑にもなる。慎みなさい。夜更かしはするな」 桐乃「………ごめんなさい…」 京介「…………」 桐乃「……っ…兄貴!パン食べるなら焼くけど……?」 京介「…やべっ!母さん!今日ちょっと早く行くわ!」 母「え?どうしたの?朝食は摂りなさいよ」 京介「ちょっと真奈実に勉強教えてもらうんだよ。けど寝坊しちゃってさ…いいよな?親父!テスト近いんだ」 父「……今日だけだぞ。朝食は何か買って食べなさい」 京介「わり!じゃ!」 桐乃「……あっ…!あたしも行く!部活のミーティングあるし…」 805 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 30 35.60 ID Lokc3pISO 京介「…(加奈子のやつ、朝迎えにくるかもな…メールしとくか)」 京介「よしっ…と」 ガチャ 桐乃「………」キョロキョロ 桐乃「…!兄貴…?学校行くんじゃないの?」 京介「(暇な時間ができたな、朝飯食いそびれたしちょっとコンビニ行くか)」スタスタ 桐乃「…?そっち反対方向じゃ…」 京介「(金も無いしなぁ…おにぎりでいいか)」スタスタ 桐乃「………」トコトコ 京介「(あ、てかこの先やっぱゴム無いと不便だよなぁ…)」 桐乃「………昨日……ごめん…」 京介「(毎回中出しするわけにもいかないし…)」 桐乃「…あたし…言い過ぎた…兄貴のこと利用しようなんてこと思ったこと一回もないから…」 京介「(…てか…あやせ元気かな……あの笑顔が見たいぜ………いかんいかん!加奈子に悪い!)」 806 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 39 58.08 ID Lokc3pISO 桐乃「だから…あたしのこといらないなんて言わないで……」 京介「(めーるめるめるめるめるめるめ♪)」 桐乃「…あたし…兄貴必要だから…」 京介「(この曲って結構頭から離れなかったりする)」 桐乃「……だから…見捨てないで…」ウルッ 京介「(にしてもあのステージの加奈子可愛いかったな)」 桐乃「……兄貴ぃ…無視しないでよ……」 京介「(踏んずけたいほど可愛いかった……かなかなたん…あ、コンビニ着いた)」 …ウィーン 桐乃「…朝ご飯買うの?」 京介「(……うわー。この弁当うまそう……けど…金足りねぇ)」 京介「……」チラッ 桐乃「…!兄貴!」 808 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 48 48.56 ID Lokc3pISO 京介「金」 桐乃「え…??」 京介「あー金足りない。どーしよ」 桐乃「あっ…貸すよ…?」 京介「おごってくれる人いないかなー?」キョロキョロ 桐乃「奢る!どれ?」 京介「あーお前いたんだ。」 桐乃「……うん。ずっと…」 京介「何?奢ってくれるの?」 桐乃「うん!!」 京介「じゃあチンタラしてないで早く買って来いよ。腹減ってんだよこっちは」 桐乃「…ごめんっ…待ってて」 京介「……あ、ついでにゴム買ってきて」 桐乃「…ゴム?輪ゴム?」 京介「んなの買ってどーすんだよ。頭使えや」 桐乃「……あ…ゴムって……」 京介「おう、早く」 桐乃「……加奈子と使うの?」 京介「関係無くない?」 桐乃「そうだね…買ってくる……待ってて」 810 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 01 59 20.85 ID Lokc3pISO …………… 京介「…うまい!」 桐乃「………」 京介「…?何?」 桐乃「あたしも…朝食べなかった…」 京介「…で?」 桐乃「………」 京介「ほれ。あーん。」 桐乃「…!……あ…あーん」 京介「……」パクッ 京介「うまっ!」 桐乃「…………」シュン 京介「……(そろそろ…許してやるか)」 京介「ほれ、やるよ。どーせお前が買ったんだしな。」スッ 桐乃「…え…?でも全然食べてないじゃん…」 京介「いーから食え。それとホラ、ゴム代」 桐乃「………」スッ 京介「こっちは素直に受け取るんだ」 桐乃「だって…」 京介「いーよいーよ!」 桐乃「……許してくれたの…?」 京介「お前の泣き顔可愛いな」 桐乃「……ばっ…ばかじゃないの…」 812 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 02 08 16.98 ID Lokc3pISO 桐乃「…あたし…いらない…?」 京介「え?てか弁当食べないの?」 桐乃「昨日…言ってた…いらないって」 京介「いる。弁当冷めるぞ」 桐乃「えっ…?本当?」 京介「本当。てか弁当食えよ」 桐乃「あたしも…兄貴必要だから…あたし……ブラコンかも……」 京介「俺もシスコンだしな。てかウィンナーもらい」 桐乃「でも昨日シスコンじゃないって…」 京介「弁当食おうぜ?」 814 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 02 13 07.40 ID Lokc3pISO 桐乃「弁当よりも!兄貴が大事!!!」パシャン! 京介・桐乃「あ」 桐乃「…」 京介「あ」 桐乃「…ごめん」 京介「兄妹のラブラブあーんタイムをしようと思っていたのに……」 桐乃「なっ…//大丈夫!新しいの買ってくるから!」 816 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 02 24 23.59 ID Lokc3pISO ……………… 桐乃「…はい!新しいの!」 京介「悪い。後で金渡す」 桐乃「…落としたのあたしだし…」 京介「気にするな。ほれ、食え」 桐乃「………あーんタイム……」 京介「ん?」 桐乃「…するんでしょ…?」 京介「よし。あーん」 桐乃「……あーん…」パクッ 桐乃「……ん…おいし」 京介「…そっか。」 桐乃「……次、兄貴の番」 京介「…いいよ恥ずかしい!!」 桐乃「なっ…あんたが言い出したんでしょ!?」 京介「けどさ~…あれ………ってかやべっ!遅刻!!!」 桐乃「えっ…?あー!!!すっかり忘れてた!!」 京介「…行くぞ桐乃!」 桐乃「…兄貴!」ギュッ 京介「…?どうした?腕組んだりして」 桐乃「…離さないから。」 京介「え?」 桐乃「離さないっつってんの!!い……言ったじゃん…ブラコンだって……」 京介「(あ…あれ…?)」 桐乃「あたしの前で加奈子の話したら許さないからね。あたし……兄貴のこと…大好きなんだから…」 京介「………なんと…(方向を間違えたようだ)」 817 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 02 30 50.10 ID Lokc3pISO 桐乃「…ずっと言いたかったけど…なかなか言えなかったからさ……」 桐乃「…でもいいきっかけになった…そういうことだから。」 京介「…えっと…異性として?兄として…?」 桐乃「それはまだわからない…けど…ずっと一緒にいたい人は誰?って聞かれたら間違い無く兄貴」 桐乃「好きな人誰?って友達によく聞かれるけど兄貴しか思い浮かばない。あたし…変かな…」 818 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/01(火) 02 38 41.04 ID Lokc3pISO 京介「…でも…好きな人…ちゃんとできるんじゃないか?」 桐乃「いない!できない!無理!」 京介「即答かよ!?」 桐乃「しょうがないじゃん…好きなんだもん!大好き!愛してるって言ってもいい……」 京介「す…素直になった途端、好きって連呼するなっ!」 桐乃「もしかしたら、兄貴にエロゲー捨てろって本気ど言われたら捨てれるかも…」 京介「…マジかよ…でも…俺には…」 桐乃「…わかってる!…だけどそこはさ、兄妹の特権?今日から毎日ご飯食べた後は兄貴の部屋に行くから」 京介「おっと……」 831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 00 35 07.63 ID /cBFk/MSO ………夕方……… 加奈子「ぁんだって?桐乃が?」 京介「…そうなんだよ。変な方向に行っちまった…」 加奈子「加奈子以外のやつ殴るからそぅなんだぞ」 京介「すまん。」 加奈子「今日京介んち行くわ。」 京介「へ?」 加奈子「へ?じゃねぇょ。取られてたまるか!桐乃と決着付けてやる!!」 京介「ま、待て。桐乃は妹だぞ?俺が妹と一線越えると思うか?」 加奈子「ぅん。京介はロリコン変態鬼畜短気暴力浮気男だからな。妹に手出さないとは限らん。」 京介「おい…」 加奈子「でも大好きだ。だから今日は京介の家に行くぞ!」 京介「……はい」 832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 00 45 09.17 ID /cBFk/MSO ……京介の家…… 京介「なぁ。ホントにちょっと寄ってくだけだからな?なんもしなくていいからな?」 加奈子「わかってるって。まさか加奈子が桐乃になんかする訳無いだろ。様子見るだけだょ」 京介「おう。それもそうだな……。じゃあ行くか。」 ガチャ 京介「ただいまー。」 加奈子「ちぃーす」 京介「母さんいないか。二階行くぞ」 加奈子「おぅ」 … ガチャ 京介「まぁ入れや。…あれ?加奈子?」 加奈子「うぉらー!!桐乃!!!ちょっと出てきて面貸せやこんにゃろー!!!!!」 ガチャ!! 京介「あ…あれ…?」 桐乃「…ちょっと何事!??」 833 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 00 54 35.72 ID /cBFk/MSO 加奈子「何事?じゃねぇ!てめぇ!加奈子の京介にちょっかいかけやがったな!」 京介「ちょっ…加奈子!」 桐乃「…出したけど?それが何か」 京介「うぉい!!!」 加奈子「てめえ!妹だからって調子こいてんじゃねー!いくら妹でも京介はやんねーからな!!」 桐乃「やらない!?冗談じゃないわよ!!!!兄貴はあたしの兄貴なの!他人であるあんたより絆は深いの。とやかく言われる筋合い無いんですけどー」 加奈子「なっ………加奈子は京介の彼女なんだょ!妹と兄の境界線を越えたら許さねぇかんな!!!」 京介「(まずい…これはまずい…)」 834 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 01 02 47.15 ID /cBFk/MSO 桐乃「境界線って何ー?あたしわかんないー。あんた他人なんだから人の家庭に踏み入ってこないでくんない?」 加奈子「てめえ…!なら京介と結婚する!!高坂家の一員になりゃてめえに物言えるってこったな!?」 桐乃「なっ…そんなのあたしが許さないから!!」 京介「いや…その前に歳が…」 桐乃「ほら、兄貴も嫌だって」 加奈子「んなこと言ってねーだろ!!」 京介「…ちょっちょっとジュース買ってくる!!!(やべぇ!ここは退散だ!)」 835 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 01 22 50.57 ID /cBFk/MSO ……公園…… 京介「(はぁ…大変なコトになったな…)」 京介「思わず逃げ出してきちまった…」 あやせ「…?お兄さん?」 京介「…あやせ!」 あやせ「一人ですか?」 京介「…うん…あやせ、あの日以来だな、会うの」 あやせ「……////何言ってるんですか!!やめてください!//」 京介「す、すまん!変なこと言って悪い!無かった事にしよう!!!」 あやせ「無かったコト……ですか……?」 京介「…!あやせ…?(あ…あれ…?)」 あやせ「私の思い出を…無かったコトに…ですか?」 京介「ち…違う!えっと…無かったコトのように振る舞いながら心の底では覚えていよう!うん!」 あやせ「あはっ//そー言う意味ですか!そーですね!」 京介「あはは…!(また刺されるかと思った)」 あやせ「ところで…どうしてこんなところにいるんですか?」 京介「えっとな…」 836 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 01 28 21.28 ID /cBFk/MSO あやせ「…なるほど…それで逃げて来たわけですね?ダメじゃないですか…」 京介「…すまん」 あやせ「私に謝られても…どーするんですか?今頃殴り合いになっているかもしれませんよ?」 京介「…まさか!」 あやせ「ははっ!冗談です!でも…いいな…私もそのお兄さんの取り合いに参加してもいいですか?」 京介「へっ!?」 あやせ「…嘘ですよ!私にはお兄さんがくれた思い出がありますから!……わかりました!二人を止めるのに協力します!聞いた以上放っておくわけにはいきませんし」 京介「ありがとう!あやせ!」 841 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 02 33 16.10 ID /cBFk/MSO ……京介の家…… 京介「こ…これは…」 あやせ「…まずいですね。」 加奈子「くそがぁ!妹がなんだ!!!てめえはブラコンかぁ!」バチン! 桐乃「ブラコンで何がいけないのよ!!あたしは家族なの!」バシッ! 京介「とにかく止めよう!家がむちゃくちゃになっちまう!加奈子!やめろ!」ガシッ あやせ「桐乃!やめて!」ガシッ 842 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 02 42 55.38 ID /cBFk/MSO 加奈子「あっ…京介ぇ!いたいよぉ…」ギュッ 桐乃「ちょっと!あたしだって痛いんだけど!」 京介「お前ら何やってんだよ!!こんなに散らかして!」 桐乃「だって加奈子が!」 加奈子「ちげぇ…!ってあやせ!お前も戦いに来たのかぁ!?」 あやせ「えっ!?違うよ!私は二人を…」 桐乃「…?あやせもまだ兄貴のこと好きなの?」 加奈子「だろうなぁ!だってあやせは京介とヤ」 京介「わーーー!!!!わーーー!!!!あやせは二人を止めに来たんだ!!!!」 桐乃「ふーん。あやせが来たってあたしの意見は変わらないけどね」 加奈子「んだと!てめえ!」 あやせ「まぁまぁ!とにかく!殴り合ってもらちが明かないよ?ここは話し合おう?」 加奈子「…チッ」 桐乃「ふん!」 843 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 02 55 47.67 ID /cBFk/MSO ……………… あやせ「……なるほど…とにかく、桐乃は妹、加奈子は彼女で上手くできないのかな?」 加奈子「それができないからこんなこじれてるんじゃねぇかょ!」 あやせ「…うーん。桐乃は妹であれど、その一線を越えるべきではないと思う。」 加奈子「へっへ」 あやせ「だけど一線を越えなけば、仲の良い兄妹だし、それにとやかく口を挟むことはできないよ」 桐乃「ほら見なさいよ」 あやせ「桐乃、仲の良い兄妹のままではいられない?それに妹をほっぽり出して彼女ばっかりってお兄さんじゃないでしょ?」 桐乃「……」 あやせ「加奈子、兄妹仲については目を瞑れない?彼女は紛れもなく加奈子だよ?妹と仲の良いお兄さんは嫌いなの?」 加奈子「………」 844 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 03 06 36.61 ID /cBFk/MSO あやせ「一つ、桐乃は今まで通り仲の兄妹のままであること。一つ、加奈子はその兄妹仲については口を挟まないこと。」 あやせ「これを条件に仲直りしない?」 加奈子「…わぁったょ」 あやせ「…桐乃は?」 桐乃「兄として大好き。これならいいってこと?」 あやせ「うん!そうだよ!」 桐乃「……そういうことなら」 あやせ「うん!決まり!お兄さん、これでいいですね??」 京介「…あ…ああ!」 845 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 03 10 53.58 ID /cBFk/MSO あやせ「じゃあ私は帰ります。お兄さん、後は頼みました。」 京介「途中まで送るよ!加奈子、桐乃、ちゃんとごめんなさいしてなさい!」 加奈子「…はいはい」 桐乃「言われなくてもわかってるわよ」 846 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 03 33 10.07 ID /cBFk/MSO …………… 京介「うちの子供たちにはやれやれだよ…」 あやせ「ははっでもお兄さんも悪いんですよ?お兄さんがもっとしっかりしていればこんなことにはならなかったんですから」 京介「うっ…肝に銘じる」 あやせ「それならいいです!あ、私のことよりも早く帰ってあげてください」 京介「いや、せめてもうちょっと」 あやせ「ダメです。お兄さん、お兄さんは優しすぎます。優しすぎるのも罪ですよ?」 京介「…はぁ…俺は妹にも彼女にも暴力振るう最低男だよ。あやせ、お前にだって…」 あやせ「…ホントですよねー、なんで加奈子や桐乃…それに私はこんな人を好きになってしまったんでしょうか…不思議です。」 京介「あやせ…お前も…好きなのか…?」 あやせ「あはっ!………お兄さん!」 京介「ん?」 あやせ「さっきの仲直りの条件、覚えてますか?」 京介「あぁ。」 あやせ「お兄さんにも条件です。一つ、桐乃には妹として、加奈子には彼女として、ちゃんと構ってあげること!一つ、もうこんな喧嘩は二度とさせないこと!一つ、暴力は慎むこと!…いいですね?」 京介「あぁ、わかった。」 あやせ「…それならいいです!……それと…」 京介「なんだ?」 あやせ「一つ、……たまには…新垣あやせも構ってください…妹と彼女の友達としてでいいですから…」 京介「……おう!」 あやせ「絶対ですよ?」 京介「わかってる!」 あやせ「…じゃあ…私はここで…」 京介「…そっか。わかった」 あやせ「じゃあ、また!」スタスタ 京介「おう!今日はありがとうな!」スタスタ あやせ「はい!」 〈こちらこそ…ありがとうございました… あの思い出だけでいいって言ったのに…ちょっと欲張っちゃいました! お兄さん、約束ですからね?じゃないと私、泣いちゃいますから! お兄さん、二人のこと…頑張って!応援してます! 849 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 03 44 11.90 ID /cBFk/MSO 京介「俺も…しっかりしなきゃな…」 あやせはやっぱしっかりしてる… 俺一人じゃ…あの場を収めることは無理だっただろう… もう暴力なんてものはやめよう…怒りを収められるぐらいにならないとな…じゃないとあやせに笑われちまう 加奈子や桐乃、それにあやせ。こいつらには甘えてたんだろうな…こいつらなら殴っても許してくれる。って… 京介「そんなんじゃダメだ!しっかりするぞ!」 そんなダメなやつを愛してくれているやつらがいる そいつらのためにも俺自身が努力しないとな 850 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/02(水) 03 52 36.31 ID /cBFk/MSO 京介「ただいまー。ん?」 桐乃「いや加奈子は今の化粧品のほうがいいと思う!…あ、おかえり」 加奈子「いや桐乃使ってるやつ一回使ってみてえよなぁ…あ!京介♪おかえりぃ♪」 京介「お前らもう仲直りしたのか」 桐乃「あんたが仲直りしろって言ったんじゃない」 京介「まぁそうだが…ははっ!(やっぱ子供たち…だな)」 京介「ははは!お前ら大好きだ!」ギュッ 桐乃「なっ何?いきなり//」 加奈子「なんだよぉ…やめろよぉ//」 869 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 00 12 52.25 ID LBQ90JgSO ……その夕方…… …京介の部屋… 京介「可愛いもんだよなぁ。あんなに大喧嘩してたのにもう仲直りするとは」 加奈子「んだょ。ガキって言いたぃのかよぉ」 京介「よくわかったな」 加奈子「てめぇ…!……まぁいいや、京介にならなんて思われてもいいしな~」 京介「ははは!そうだ!明日も来いよ。どっか飯でも食いに行こうぜ」 加奈子「明日か…わりぃ!仕事入ってらぁ…」 京介「そっか、ならしゃあなしだ」 加奈子「ホントわりぃ…でも明日会いてぇ、なるだけ早く終わらせるから会おうぜ?」 京介「わかった。けど無理はするなよ?」 加奈子「おぅ」 京介「仕事熱心なやつだな~」 加奈子「そりゃあなぁ。アイドルになるのが加奈子の夢だかんなぁ」 京介「頑張れよ!」ナデナデ 加奈子「ん…//京介に言われるのが一番力になるなぁ//」 京介「そうか。ところで加奈子よ、そろそろ膝の上から下りないか?痺れてきた」 加奈子「下りねぇよぉ。ここが一番落ち着くんだょ~」 京介「そうかい」 この時は、こんな幸せな日々がずっと続くと そう思ってた 870 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 00 24 07.63 ID LBQ90JgSO ……次の日…… 仕事場 加奈子「ふぁー疲れだぜ」 ブリジット「かなかなちゃん!お疲れ様!」 加奈子「おぅょ。」 ブリジット「はい!これ。」 加奈子「ん?チョコ?」 ブリジット「疲れた時にいいんだよ!」 加奈子「まぁもらっとっか~」パクッ ブリジット「ねぇかなかなちゃん、京介さんに会いたいよー」 加奈子「はぁ?なんでだょ?」 ブリジット「だって最近かなかなちゃん全然会わせてくれないんだもん~、3人で仲良く遊ぼうよ…」 加奈子「あー今度な。京介もブリジットのこと気に入ってるみたいだし、そのうち3人で遊びに行くかぁ~?」 871 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 00 30 02.33 ID LBQ90JgSO ブリジット「うん!!絶対だよ!?…そっかぁ…気に入ってくれてるんだ…//」 加奈子「おぃこらブリジット、何勘違いしてるかしんねぇけど京介は加奈子の京介だからな?そこんとこわきまえろょ?」 ブリジット「うぅ…ごめんなさい、わかったよ~」 加奈子「ったく、バカ野郎め」 プロデューサー「ははは、仲が良いね。二人は」 ブリジット「あ!お疲れ様です!」ペコッ 加奈子「お疲れっすー」 プロデューサー「かなかなちゃん、ちょっと話いいかな?」 加奈子「話っすか~?」 872 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 00 42 44.61 ID LBQ90JgSO ………… 加奈子「…グループ?」 プロデューサー「そう、今度アイドルグループを立ち上げることになってね。かなかなちゃんにはその一員になってもらいたい」 加奈子「アイドルになれるんすかぁ!?」 プロデューサー「そうだよ。コスプレイヤーじゃなく、本物のアイドルになれるんだ。」 プロデューサー「かなかなちゃん、君は歌や踊りの覚えがいい。その才能、もっと活かしてみないかい?」 加奈子「…やる!!アイドルになれるんならな!」 プロデューサー「そっか!それは良かった!だけど一つ、まずは拠点は大阪なんだ」 プロデューサー「もうプロジェクトは始まっているし1週間以内に大阪に行ってもらいたい。」 加奈子「……大阪?引っ越す…のか…?」 プロデューサー「そういうことになるね」 加奈子「………」 873 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 00 54 14.14 ID LBQ90JgSO プロデューサー「…どうかした?」 加奈子「…(大阪…か…でも…会えなくなるわけじゃないんだしな…うん…京介なら…ちょくちょく様子見に来てくれるよな…)」 プロデューサー「もしかして…離れたくない人でもいるかな?彼氏とか」 加奈子「…まぁ…」 プロデューサー「…かなかなちゃん、アイドルというものは特定の男性とお付き合いしたらダメなんだ。」 プロデューサー「今回のグループではそれを徹底したいと思ってる」 プロデューサー「私は男性関係でダメになっていくアイドルグループをたくさん見てきた。」 プロデューサー「当の本人だけじゃない。グループ自体に迷惑が掛かってしまうんだ」 プロデューサー「…もし、大阪へ行く気があるなら、その彼とは二度と会えないつもりで行こう」 加奈子「…!?…別れろってことかょ…」 プロデューサー「…かなかなちゃん、アイドルになるならその覚悟がなければいけない。何も今まで通りコスプレイヤーとして仕事するのなら構わない。」 加奈子「…………少し、時間くれ」 874 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01 05 38.97 ID LBQ90JgSO プロデューサー「わかった。かなかなちゃん、いきなりの話ですまないが…いい返事を待っているよ」スタスタ 加奈子「………」 いつからだっけ…アイドルに憧れたのは… かなり昔のことだっけな…加奈子もあのスポットに浴びてぇ! …って思ったのは…… 今、それが実現しようとしている…ただし、その代わり一番大事なものを手放す 二度と会えねぇんだぞ… ………京介と離れたくない。 加奈子の答えはこれだ。だけど…いまいち引っ掛かる… 875 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01 14 56.16 ID LBQ90JgSO 加奈子「京介…なんて言うかなぁ……」 止めて…くれるょな… 止めてくれなくても加奈子は京介と離れるのは嫌だ 加奈子「いっちょ…話してみるか…」 …プルルル 京介「ん?なんだー?」 加奈子「…京介ぇ…会ぃてぇ」 京介「ん?仕事終わったのか?」 加奈子「終わった~。今から会ぃてぇ」 京介「そうだな~…よし!今から行くよ!」 876 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01 23 13.56 ID LBQ90JgSO …………… …公園… 加奈子「…あっ…京介!」 京介「…よっ!」ギュッ 加奈子「ぁう//…」 京介「…んっ…」チュッ 加奈子「んっ…///」 加奈子「なっ!なんだょいきなり!//」 京介「いいだろー?なんかしたくなっただけだ。メシ食ってないだろ?食べに行くか」 加奈子「…おぅ。(やっぱ京介と離れたくない…京介と会えなくなるなんて嫌だ!!)」 加奈子「なぁ。京介」 京介「…なんだー?」 877 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01 37 12.38 ID LBQ90JgSO …………… 京介「グループ?」 加奈子「あぁ。だけど拠点は大阪で大阪に引っ掛さなきゃならねぇんだとよ」 京介「…大阪…か…」 加奈子「それにアイドルは男作っちゃいけないらしくて京介と別れて来いって言われちまったょ」 京介「…そっか」 加奈子「チクショウ。冗談じゃねぇ。京介と別れるぐらいなら行かなぃ。今日京介に会ってから心が決まった///大好きだぞ、京介!」 京介「……それで…いいのか?」 加奈子「…?ぅん。別に今まで通り仕事できることにはできるらしいし」 京介「……後悔はしないか?…一度きりのチャンスかもしれないんだぞ?」 加奈子「……京介…」 京介「……行けよ」 加奈子「…!!何言ってんだよ…」 878 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01 47 47.79 ID LBQ90JgSO 京介「…夢なんだろ?アイドル」 京介「…俺一人のために夢諦めないでくれ…」 加奈子「…んだょそれ…」 京介「だってそうだろ…」 加奈子「じゃあ京介は…加奈子と別れてもいいって言うのかょ…」 京介「………」 加奈子「ざけんな……」 京介「…行けよ…夢叶えてこいよ…俺のことはいいから…」 加奈子「…………うぅ…」 879 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 02 01 17.72 ID LBQ90JgSO 京介「………」 加奈子「何……気ぃ遣ってんだょぉ……」 加奈子「…いつも自分中心なくせに!!こんな時に気ぃ遣うんじゃねぇ!!」 京介「気なんか遣ってねぇよ……」 加奈子「じゃあなんで泣いてんだょ…!なんでだょ……」 京介「……加奈子のため…」 加奈子「何が加奈子のためだ!!!!加奈子は京介のペットだぞ…!!」 京介「………」 加奈子「……もぅいぃ……もう京介には加奈子は必要ないってことだな…?」 加奈子「加奈子は…京介に付いていきたかった。何よりも京介優先。」 加奈子「京介が気に食わないことがあれば身に覚えが無くても京介の気が済むまでぶん殴られる。」 加奈子「…けど、大好き…それが加奈子の幸せだから…」 加奈子「てめぇが…そうしつけたんだぞ……」 加奈子「…なのになんだょ……今更……加奈子のためだと…?笑わせんな……」 880 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 02 18 37.15 ID LBQ90JgSO 京介「……人生、掛かってるんだぞ…俺の為に人生無駄にすんな…!(そうだよな…俺が加奈子を…変えちまった…)」 加奈子「……うぅ……加奈子の人生は……京介のものだろぅがぁ………」 加奈子「………うぅ…ひでぇょ…!うわぁーん!!!」 京介「…加奈子…(けど…加奈子の人生変えるなんて…俺には…)」 加奈子「…うわぁーん!京介のバカ野郎ー!」タッタッ 京介「……待て……!(加奈子…俺は…加奈子の夢を…壊せねぇ…)」タッタッガシッ 加奈子「…離せ…ゃ…」 京介「………もう…会わないほうがいい…ごめん…」 加奈子「……!!!!…」 京介「今まで悪かった…夢…叶えてこいよ…」 加奈子「…待って…ちげぇ…!別れたくなぃ…」 京介「俺といると…加奈子ダメになっちまう…」 加奈子「ゃだ…やめてくれょ……別れたくなぃ…離れたくなぃ…」 京介「…これ、外すな(この前買ってつけてやった首輪…もう…必要ないよな…)」 加奈子「…返せ…!!それがなきゃ………加奈子は…」 京介「お前は…才能がある…こんなダメ男の隣で…無駄にすんな」 加奈子「……京介ぇ…嘘だろぉ…?首輪…返してくれよぉ!!!京介ぇ!!!うわぁーん!!!」 京介「…………」 881 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 02 29 34.21 ID LBQ90JgSO 京介「…加奈子…すまん…」ダッ 加奈子「待てよぉ…!!!京介ぇ!!!別れたくねぇよ!!!うわぁーん!!」ダッ 京介「………!」ダッダッ 加奈子「京介ぇ…!」タッタッズテン!! 加奈子「………っ!…いてぇよぉ!!」 京介「……加奈子!」ピタッ… 加奈子「…いたいょお…!京介ぇ!!」 京介「…………」 …プルルル… あやせ「はい!あやせです」 京介「…すまん…あやせ…事情は後で話す。公園近くに加奈子がいる。急いで来て傍にいてやってくれないか」 あやせ「…!?……まぁわかりました…後でちゃんと話してくださいね?」 ピッ 京介「…すまん!加奈子!」ダッダッ 加奈子「……助けてくれよぉ……!!!」 882 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 02 33 47.83 ID LBQ90JgSO …………… 加奈子「(もう何分こうしてるんだろ…)」 加奈子「……ひっく…(終わったな……もう何もかも…)」 加奈子「(京介のいない加奈子の人生なんて……いらねぇ…)」 加奈子「(捨てちまおうかな…)」 加奈子「(京介…もう…加奈子…無理だ…)」 あやせ「こら、こんなとこで何してるの?」 加奈子「…!あやせ…!?」 883 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 02 42 55.84 ID LBQ90JgSO ……あやせの家…… ……………… あやせ「なるほど…」 加奈子「………」 あやせ「加奈子、お兄さんは加奈子のことを心から愛してる。だからこそお兄さんは決断したんじゃないかな…?」 加奈子「……愛してるなら…一緒にいてぇんじゃないのかょ…」 あやせ「うーん…でも…加奈子、逆の立場だったらどうする?」 加奈子「一緒に行く。京介に付いていくのが加奈子の幸せだから」 あやせ「お兄さんにもそうしてほしかった?」 加奈子「ぃや、違う。《てめぇ!離れるって言うのか!》ってぶん殴ってほしかった」 あやせ「…………」 889 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 01 14 29.64 ID m86sCyuSO あやせ「……とにかく、どうするの?」 加奈子「どうしたらいぃ…?行くべき?行かないべき?」 あやせ「………私はわからない、加奈子自身が決めることだよ。」 加奈子「…………」 あやせ「…よく、考えてみなよ。どっちにしても後悔はしちゃダメだからね?」 加奈子「わかった…」 890 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 01 22 07.34 ID m86sCyuSO ………………… 京介「はぁ…」 俺が、行くななんて言えるわけないだろ… だってそうだろ?あいつには才能があるしアイドルになるのはあいつの夢だ 俺の傍にいるより行ったほうが加奈子にとっては幸せだろ… ……プルルル 京介「ん……もしもし」 あやせ「あやせです」 京介「加奈子…どうだった?」 あやせ「…一応大丈夫ですかね。それより全部聞きましたよ」 京介「…あぁ」 891 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 01 30 56.06 ID m86sCyuSO あやせ「お兄さんは、加奈子と離れちゃっても大丈夫なんですか?」 京介「大丈夫も何も、加奈子の夢を邪魔するような真似はできない。」 京介「それに、いつか絶対後悔するだろ…《あの時行っていれば…》って」 あやせ「はぁ……お兄さん」 あやせ「お兄さんが想像しているよりも、加奈子はお兄さんのことが大好きですよ?後悔するわけないじゃないですか…」 京介「………」 あやせ「このままだと、本当に取り返しのつかないことになりますよ?」 京介「…覚悟は、できている」 892 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 01 35 33.76 ID m86sCyuSO あやせ「…そうですか…」 あやせ「ならお兄さん、お兄さんだって後悔してはいけませんからね?」 京介「…わかってるさ」 あやせ「…なら後はお兄さんにお任せします。」 京介「…すまんな、あやせ」 あやせ「いえ、何かあったら電話下さい。では」 ピッ… 京介「後悔なんて……しねぇよ……」 893 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 01 58 00.79 ID m86sCyuSO ……次の日…… …京介の家前… 京介「…行ってきまーす」 …ガチャ 京介「…!」 加奈子「…よっ」 京介「………あぁ…(なんで…いるんだよ…)」 加奈子「…京介…」 京介「…………」 加奈子「…離れたくなぃ…京介……」ギュッ 京介「……桐乃に用事でもあるのか。出発はいつだ?桐乃にはいつ話すんだ?」 加奈子「…!!!…京介…」 京介「……頑張って来い。夢が優先だ」 加奈子「……ゃだ…行きたくなぃ…」 京介「……行け。」 加奈子「……ゃだ!!!」 京介「…行きやがれ!!行ったほうが…お互い幸せだろ。変わりはいくらでもいる、俺にもお前にも」 加奈子「…!!!!…変わりは……いくらでもいる……??」 加奈子「……そぅかょ…わかったょ……加奈子、もういらねぇんだな」 京介「………っ…加奈子、すまん…俺…応援するよ」 加奈子「加奈子……マジで行くぞ…?もう会えないんだぞ?」 京介「………」 加奈子「……もぅいぃ…悪かったなぁ…時間取って、じゃぁな」フラフラ… 京介「……加奈子…すまん」 加奈子「……」フラフラ 894 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 02 03 15.50 ID m86sCyuSO ……学校…… 桐乃「え…!?大阪!?」 あやせ「うん…」 桐乃「兄貴、そんなこと一言も言ってなかったけど……そう…」 加奈子「………」 桐乃「で?どうするの…?行くの?」 加奈子「……もぅ加奈子にはなんもねぇしな…行くしかねぇだろ…」 桐乃「…え?…もしかして兄貴と別れた?」 加奈子「別れた…」 あやせ「…お兄さん…」 桐乃「…そう…」 895 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 02 11 00.77 ID m86sCyuSO ……事務所…… プロデューサー「そうか!!行ってくれるか!!」 加奈子「……」コクッ プロデューサー「ありがとう!君なら必ずそう言ってくれると思っていた!」 プロデューサー「私も全力で後押しするよ!!一緒に頑張ろう!」 加奈子「………」コクッ ブリジット「かなかなちゃん!私も一緒に行くんだよ!かなかなちゃんと一緒に頑張る!」 これで…良かったんだよな…?京介… 896 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 02 25 19.86 ID m86sCyuSO …………… プロデューサー「じゃあ、出発日はまた後日、お疲れさまー!」 ブリジット「お疲れさまでしたー!」 加奈子「お疲れっす…」 ブリジット「…かなかなちゃん、どこか行く??遊ぼ♪」 加奈子「……!…そうだ…!…ブリジット、京介に会いてぇ?」 ブリジット「えっ!会いたい!!」 加奈子「じゃあホレ、携帯貸すから呼び出せょ(京介…ブリジットには甘いし…来てくれるよな…京介と話したぃ…)」 ブリジット「うん!」 …プルルル… 京介「ん…もしもし…加奈子?」 ブリジット「もしもし!京介さん!?」 京介「ぇ…?誰ぞ?」 ブリジット「うぅ…ブリジットです…」 京介「あぁごめん!ブリジットちゃんか!!…え…どうしたの…?」 ブリジット「良かったら今からご飯食べませんか!?京介さんに会いたい!」 京介「…ん~…」 ブリジット「うぅ…ダメですか…」 京介「…わかった!行く!」 ブリジット「やったあ♪」 897 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 02 34 27.35 ID m86sCyuSO …駅前… ブリジット「あっ!京介さん!」 加奈子「…」 京介「…久しぶり、ブリジットちゃん」 ブリジット「お久しぶりです!」ギュッ 加奈子「…京介」 京介「…よっ。」 898 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 02 49 28.37 ID m86sCyuSO …ファミレス… ブリジット「~♪」 加奈子「おぃこらブリジット、そろそろ京介の膝から下りろ。」 ブリジット「うぅ…」 京介「まぁまぁ、たまにはいいじゃないか」 加奈子「チッ…名残惜しくなっても知らねぇかんな」 京介「…?どーゆーことだ?」 加奈子「ブリジットも行くんだょ、大阪」 京介「そうなのか!?」 ブリジット「うん!かなかなちゃんと一緒に!…そう考えると…京介さんに会えなくなっちゃうのかぁ…」 京介「…そうだね、でもいつか会えるさ!」 ブリジット「…京介さんも一緒に来れたらいいのに…そして3人で一緒に住むんです!」 京介「はは!楽しそうだなぁ」 加奈子「待て。なんでお前まで一緒に住むんだょ」 ブリジット「うぅ…ダメ?仲間外れは嫌だよぉ…」 ブリジット「でもなんで離れ離れにならなきゃいけないのかな?ずっと一緒にいれたらいいのにね!」 加奈子「…」 ブリジット「京介さんは私とかなかなちゃんと離れるの…嫌じゃない…?」 京介「そりゃあ…嫌に決まってるよ…」 899 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 04 37.48 ID m86sCyuSO ブリジット「じゃあ一緒に行こ♪」 京介「…それはさすがに無理だよ…」 ブリジット「うぅ…私とかなかなちゃん嫌い?だから一緒に行きたくないの?」 京介「そんなことないよ!ブリジットちゃんも加奈子も大好きだよ!」 ブリジット「じゃあ…」 加奈子「もういい、ブリジット。お前はまだわかんねぇかもしんねぇけどいずれわかる時が来るんじゃね…」 ブリジット「かなかなちゃんも…京介さん嫌いなんだ!だから離れるんだ!うわぁーん…!仲良くしようよぉ!」 加奈子「…ブリジット…」 京介「…ブリジットちゃん!泣かないで!ね?」 ブリジット「うわぁーん…!!!」 加奈子「泣くな…!ガキにはわかんねぇんだょ!」 京介「加奈子!」 加奈子「…うっ…すまん…」 京介「……大丈夫…ね?だから泣かないで?」スリスリ ブリジット「うぅ…えっぐ…」 京介「(子供は素直でいいよな…俺も…このぐらい素直だったら……)」 900 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 18 43.37 ID m86sCyuSO ……夜…… 京介の家 京介「まさか…ブリジットちゃんに諭されるとはな…」 コンコン… 京介「ん…入れよ」 桐乃「…兄貴」 京介「なんだ?」 桐乃「加奈子の件、聞いた。」 京介「そっか…まぁそういうことだ」 桐乃「いいの?離れても。」 京介「だって加奈子のためだろ。アイドルはあいつの夢だし…」 桐乃「違う。加奈子のこと抜きにして、あんたの気持ちは?」 京介「俺は…あいつの夢を応援したい」 桐乃「だーかーらー。加奈子の夢とか今どーでもいーから。あんたは加奈子と離れることについて何とも思わないの?寂しい?んなわけないか、あっさり行かせるんだもんね。嬉しい?……あー遊びだったのか」 京介「遊びだと…?」 桐乃「だってそうじゃない?普通寂しいじゃん。」 京介「………」 桐乃「加奈子は知りたいのはあんた自身の気持ちだったんじゃないの?」 901 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 23 12.08 ID m86sCyuSO 桐乃「ま…あたしは別にどっちでもいーけどね」 桐乃「いつだったか誰かさんがあやせの策略で加奈子と別れて凄い落ち込んでるのを見てるからさ。」 桐乃「ん…………もう二度と…あんな姿…見たくないから…さ」 京介「桐乃…」 桐乃「…一番いい答え見つけなよ?」 京介「…ありがとな」 桐乃「……別に」 902 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 33 36.49 ID m86sCyuSO ………… 京介「俺の気持ちか…俺は…」 …プルルル… 京介「ん?加奈子か?」 加奈子「今日、ブリジットが悪かったな」 京介「全然大丈夫だ。可愛いもんじゃん。」 加奈子「まぁな…ところでさっき事務所から連絡あった。出発は2日後だってょ…一応伝えようと思ってょ」 京介「2日後!?随分急じゃないか!?」 加奈子「元々急な話だったんだょ…いろんなとこに顔出さなきゃならねぇし…しゃぁねぇだろ…」 京介「そっか…」 加奈子「………」 京介「…そうだ!明日うちで送別会をやってやる!みんな呼ぶからさ、盛大にやろうぜ!」 加奈子「…サンキュー」 京介「…あぁ!」 903 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 43 14.14 ID m86sCyuSO …次の日… その日は朝から大忙しだった 急な出発。送別会は今日しかできない。そのことを桐乃に伝えると快く協力してくれた… こういう時は頼りになるよな… 桐乃「あたしは黒猫と沙織連れてくるから!」 京介「じゃあ俺はあやせと真奈実だな…イワオは…いや、いらん!」 桐乃「あとは?加奈子と縁ある人!」 京介「あとブリジットちゃんとええい!とにかく連れてこれるだけ連れて来い!」 桐乃「ったくもう!急すぎんのよ!」 904 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 03 50 16.31 ID m86sCyuSO …………… ……公園…… あやせ「あ!お兄さん!」 真奈実「京ちゃん!」 京介「よう!二人共!悪いな…急な話で…」 真奈実「大丈夫だよお~。京ちゃんこそ…大丈夫…?」 京介「あぁ…まぁな…。すまん、これから加奈子とブリジットちゃんを迎えに行かなきゃならないんだ。先に行っててくれないか?桐乃は友達迎えに行ってるからいないけどお袋がいるからさ。」 あやせ「わかりました!」 905 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 04 00 02.90 ID m86sCyuSO ……駅前…… ブリジット「わぁい♪パーティーですか!」 京介「あぁ!今日はいっぱい楽しんでいってくれな!」 加奈子「わりぃな…急なのに…」 京介「いいよいいよ!」 ブリジット「かなかなちゃん!京介さん優しいね!」 加奈子「…だな…ホント優しいよ…」 京介「ん?どうした?」 加奈子「…なんでもねぇ」 906 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 04 11 17.27 ID m86sCyuSO ……京介の家…… その後俺の家では盛大な送別会が行われた いつもならばか騒ぎなど許さないオヤジも今日ばからは黙っていてくれた 加奈子もブリジットちゃんも楽しんでくれているようだ 京介「ホント…何よりだよ…楽しんでくれて…」 イワオ「そうだな…!あんちゃん!さすがだよ!」 京介「なんでお前がいるんだよ呼んでねぇぞ後でぶっ飛ばす」 イワオ「ひぃっ…!」 あやせ「まぁまぁ…今日ぐらいいいじゃないですか」 京介「あやせはこいつに味方するのかよ?」 あやせ「いいえ?お兄さんがどうしてもと言うなら仕方ないですね」 京介「と、言うわけだ」 イワオ「ひぃぇ~…!」ダッ と、言っても…今はあいつをぶん殴る気にはなれない… あやせ「最後に聞きます…お兄さんはホントに加奈子を行かせていいんですか?」 京介「………あぁ」 あやせ「そうですか…ならもう何も言いません…」 907 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 04 22 04.05 ID m86sCyuSO ………… ……… …… …数時間後… 沙織「ではそろそろ拙者たちは…おいとまを。かなかな氏!ブリジット氏!頑張ってくるでごさるよ!」 黒猫「これから大変だろうけど、祈っていてあげるわ」 加奈子「あぁ!ありがとな!」 真奈実「じゃあ私たちもそろそろ…加奈子ちゃん!また会おうね!」 あやせ「明日!見送り行くから!」 あやせ「お兄さん、止めるなら…最後のチャンスですよ?」ボソッ 京介「………」 908 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 04 41 39.69 ID m86sCyuSO ………… 京介「…加奈子、楽しかったか?」 加奈子「はは…!ったりめーだっつーの…!ありがとな…加奈子のために…」 京介「いや…」 加奈子「…………」 京介「………(どうすりゃいいんだよ…あやせ…)」 加奈子「……じゃあ…ブリジット送らなきゃならないし…行くな…」 京介「…あ…あぁ…送るよ」 加奈子「ん…いい…名残惜しくなるからょ…」 京介「…そっか…」 加奈子「京介…元気でな?」 京介「加奈子……」 加奈子「……なんだ…?」 京介「……………頑張れよ」 加奈子「…………ありがとう…じゃ…ブリジット、行くぞ…」 ブリジット「うぅ…」 京介「ブリジットちゃん!必ずまた会えるよ!」 ブリジット「…絶対だよ?…」 京介「うん…!絶対!」 ブリジット「…うん!」 加奈子「……じゃあ…な…」 …バタン 加奈子「……うっ…ひっく…」 ブリジット「…かなかなちゃん……」 909 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 04 53 15.77 ID m86sCyuSO …次の日… …朝… コンコン… 桐乃「…兄貴ー」 京介「……」 桐乃「加奈子の見送り行くけど……兄貴どうする?」 京介「……俺は…いいや…」 桐乃「…そう…」 京介「………」 桐乃「………チッ…あーもう!!!」 桐乃「もう二度と会えないんだよ!?…まだあんた自分の気持ち言ってないじゃん!!!」 京介「……」 桐乃「…もういいわ…」 …バタンッ 910 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 01 41.74 ID m86sCyuSO ……数時間後…… ……東京駅…… ブリジット「京介さんはー?」 桐乃「連れて来ようとしたんだけど…あのバカ…」 加奈子「いいょ…来られると加奈子も名残惜しくなるしな…」 桐乃「……あのバカッ!!家帰ったら許さないんだから!」 あやせ「…(お兄さん…)」 911 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 09 42.56 ID m86sCyuSO ……… …京介の家… 京介「自分の気持ち…か…」 自分の気持ち…そんなこと…加奈子の夢を応援したいに決まってるだろ 俺といて定期的に暴力振られるよりは向こうでアイドルとして活躍するほうがいいに決まっている な?そうだろ… 加奈子は…俺とは住む世界が…違う!あいつには才能があるんだ! 加奈子には、加奈子の道があるんだ。それで、いいだろ? …………カッコつけてんじゃねぇよ 912 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 26 24.03 ID m86sCyuSO 何が加奈子の夢が叶えたいだ? 俺はそんなに性格がいいやつだったのかよ? 笑わせんな。こんな時にカッコつけたって意味ねぇだろ? 確かにな…加奈子にとっては大阪へ行くのがいいかもしれない。俺みたいな暴力男といるよりアイドルになるほうがな。百人に聞いたら百人が大阪に行けって言うだろうよ で?俺はどうなんだ?、俺だよ。 俺は加奈子なんていなくてもいい。ってそう考えているのか? 違うよな?その程度ならあやせと浮気した時、そのままあやせに気移りしちまえば良かったじゃねえか けどお前はそうしなかった。加奈子じゃなければいけなかったからだろ その加奈子が今目の前からいなくなる、それに対しててめえは今何を思っている? 答えは二択だ 寂しいのか それとも嬉しいのか 913 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 32 24.90 ID m86sCyuSO 寂しい。それが俺の気持ちだろうが 加奈子の人生?俺のもんだろ? 加奈子の夢?んなの知らねえ。 俺は寂しいんだよ。離れてんじゃねえよ。てめえは俺のペットだろ 京介「これが…本音…だな」 京介「そうだ…そうだな…」ダッ 京介「(俺の気持ちは…本音は…まだ伝えてねえ!)」 914 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 43 01.91 ID m86sCyuSO ……数時間後…… …東京駅… プロデューサー「かなかなちゃん、そろそろ…」 加奈子「……」コクッ 桐乃「加奈子…帰ったら兄貴に電話させるから!」 加奈子「…おぅ…」 あやせ「…元気でね…?メールいっぱいするから!電話も!」 加奈子「…サンキューな。へへ、楽しみに待ってる…」 プロデューサー「じゃあ、行こうか」スタスタ 加奈子「じゃあ…二人共…元気でな?」スタスタ 桐乃「うん…!加奈子も元気でね~~!」 あやせ「頑張って~!!」 京介「待てやごらぁ!!!!!!」 915 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 05 56 37.82 ID m86sCyuSO 桐乃・あやせ「!!!???」 加奈子「…!京介…!?」 京介「加奈子てめえ、こんなとこで何してんだよ」スタスタ 加奈子「…ぇ…何って…」 京介「俺はまだ本音を伝えてねえ。」グィッ プロデューサー「ちょっ…君!」 京介「うるせえ黙ってろ」 プロデューサー「…なっ…」 加奈子「京介……京介言ったじゃねぇか……加奈子の夢を応援するって…」 京介「んなの嘘に決まってるだろ。加奈子の夢?加奈子の人生?知らねぇよ。」 京介「俺はな、寂しいんだよ!!!!お前はどこにも行かせねぇ!!今俺が決めたことだ!!文句は!?」 加奈子「うっ…うぅ…」 プロデューサー「君!かなかなちゃんから手を離しなさい!」 加奈子「文句は…ねぇょ…」 プロデューサー「…かなかなちゃん…?」 加奈子「京介のそばにいてやる…!加奈子の人生は…京介が決めてくれ…!」 京介「………というわけでプロデューサーさん。すいませんけど、加奈子連れて帰ります」 加奈子「…プロデューサー…すまねぇ…加奈子、大阪には行かねぇ」 プロデューサー「何を今更!早く改札を…」 京介「加奈子、切符こっちよこせ」 916 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 03 33.68 ID m86sCyuSO 加奈子「…はぃ」スッ 京介「………」ビリッ プロデューサー「…な…何を…!」 京介「これで加奈子は大阪には行けない。すいません。」スタスタ 加奈子「すまねぇ…!」ペコッ プロデューサー「…っ…!」 京介「…帰るぞ」スタスタ 加奈子「…おぅ…!」ギュッ 917 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 13 31.25 ID m86sCyuSO 加奈子「…京介…」 京介「…ん?」 加奈子「来てくれて…ありがとうな…?」 京介「………」バシッ 加奈子「…あぅ…//なんだょ…」 京介「手間掛けさせやがって」 加奈子「…ごめん…なさぃ…」 京介「…ま…許してやるか…」 加奈子「いや…まだ反省してねぇ…帰ったらお仕置きしてくれょ…」 京介「…ドMになっちまったもんだな~」 加奈子「誰がそうしつけたんだょ…//」 京介「はは!…あ。」ゴソゴソ 京介「…これ。また付けるからな」カチャ 加奈子「…首輪…よっしゃ!ありがとな//」 京介「ドM」 加奈子「ドS」 京介「お似合いだな!」チュッ 加奈子「ん……///ったりめーじゃん!」 京介「はは………あ!やべ!桐乃とあやせとブリジット忘れてた!」 加奈子「あ……」 918 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 29 31.30 ID m86sCyuSO その後、ブリジットは《かなかなちゃんが行かないなら私も行かない!》と言い出し一人寂しくプロデューサーだけが大阪へ旅立っていった。 その後まもなく、俺達は進級した。 とまぁその間にもいろいろあったがそれはまた別の話。 あの東京駅の一件から6年、俺は今平々凡々な中小企業で働いている。 桐乃はアメリカに進学、あやせは名門大学に通っている。 加奈子は今もブリジットと一緒に有名なコスプレイヤーとして活動中だ そして今まさに俺は加奈子にあることを伝えようとここで待っている 919 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 45 31.94 ID m86sCyuSO ……ファミレス…… 加奈子「…京介!」 京介「よう。」 加奈子「なんだょ?話って?まぁ加奈子も京介に話があるんだけどょー」 京介「…お前も話?なんだょ?」 加奈子「京介から先に言えよぉ」 京介「……じゃあ…、俺達も付き合って6年を過ぎた…今までいろんなことがあったよな…」 加奈子「…そうだなぁ…京介はあやせに刺されたり、……あ…けどそのあやせと一回浮気したよな、京介」 京介「ぶっ……まだ覚えてたのか」 加奈子「ったりめーじゃん!あ……けど一番覚えてるのは…ほら、東京駅で…」 京介「あー!恥ずかしいからやめろ!若かったんだよ!あの頃は!」 加奈子「…嬉しかったなぁ…あの時京介が来てくれなかったら今一緒にいないかもしんないんだぜ?」 京介「…まぁな。そこでだ」 京介「加奈子。俺と結婚してくれ。断ったらぶっ飛ばす。」 加奈子「…!!!!!…なっ……///…………//」 京介「……どうだ?」 加奈子「…………断る……ワケ…ねぇじゃんか//」 京介「…マジか!……や…やった!!」 加奈子「…///…でも一回断ってぶっ飛ばされてから結婚してくれ…///」 京介「………」 京介「……ところで、加奈子のほうの話ってのは?」 加奈子「うへへ…やっぱり加奈子らお似合いだなぁ……//」 京介「…?」 加奈子「実はな…?」 921 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 49 41.67 ID m86sCyuSO 加奈子「…京介のガキができたんだょ//」 京介「…へ?」 加奈子「でもマジ良かった!同じタイミングでプロポーズとはなぁ」 京介「…ちょ…」 加奈子「京介パパ!」 京介「…はい…!」 加奈子「…幸せに…してくれよな…?///」 京介「………お…おぅ!」 …………………… 922 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 06 59 25.17 ID m86sCyuSO その数ヶ月後、加奈子は元気な女の子を出産し、俺は一児のパパとなった その後、その子が桐乃によって《芽琉々》と名付けられたことや、我が家にブリジットちゃんが転がり込んでくることはまた別のお話 これでこの物語はおしまい 今は俺・加奈子・芽琉々・ブリジットちゃんの4人で幸せに暮らしている。 暴力?流石に今は無くなった。加奈子はつまんないらしいがな。 もっと…別の方法で、こいつには伝えてやりたいと思っている。 加奈子のことを愛しているってことを…な。 END
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ここを編集 2022年7月公開。帝京平成大学 WebCM「自分だけの物語を描こう」(理学療法士篇)に続く第3作。第4作に帝京平成大学 WebCM「自分だけの物語を描こう」(薬剤師篇)がある。 https //www.youtube.com/watch?v=OqzeI1Ru8eQ 監督・絵コンテ・演出 大島塔也 キャラクターデザイン・作画監督 てぐれ 動画検査 石山大 美術監督 板倉佐賀子 色彩設計・色指定・検査 吉田小百合 撮影監督・撮影・特効・2D・編集 神田智隆 音楽 まるりとりゅうが「らしく。」 アニメーションプロデューサー 五十嵐慶 アニメーション制作 ENISHIYA ■関連タイトル まるりとりゅうが らしく。 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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元スレURL 璃奈「親戚の男の子を預かる事になった?」 概要 おねショタ(ロリショタ) タグ ^天王寺璃奈 ^短編 名前 コメント
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379 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 34 53.66 ID ia4L0EA0 どんだけ☆エモーション(その11) (※サトシ視点) 「ミヒロちゃん!」 俺は走り去っていく少女の名を呼んだ。 彼女の後を追おうと俺も走る。 しかし速い。信じられない事だが彼女の脚の速さは尋常でない。 ミニゲームでも感じていた事だがドリブルさばきとかフェイントをかけた後の ダッシュとかうちのサッカー部の誰よりあんな動き出来る奴いないって。 …全然追いつけない。 「なんなんだろう…あの子」 見た目の女の子らしさとは裏腹に妙なところで男っぽかったり、その辺の男以上の 運動神経だったりあれだけ意外性を感じさせる女の子は初めてだ。 追うのを諦めた俺は荷物を取りにグラウンドに戻る。 「あれ?」 俺のスポーツバッグの横に見慣れぬ学生鞄が置いてある。 鞄の横には可愛らしい人形が括りつけられていた。 「ミヒロちゃんの鞄か。あの子忘れていったんだ。」 結構取り乱していたからな。慌ててしまって忘れてしまったんだろな。 「…でもこれでミヒロちゃんに会う口実が出来たな。」 ミヒロちゃんの鞄を持ち上げる際についつい呟く。 …不思議と笑みも浮んでくる。何でだか分からないがあの子に会えるかと思うと ワクワクしてくる。 380 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 35 47.83 ID ia4L0EA0 何だか妙に惹かれるんだよな、ミヒロちゃんって。 初対面のときから感じていた親近感。 見た目は実由ちゃんを高校生にしたような感じで正直可愛い。 いや、かなり可愛いと思う。ダチの吉田が騒ぐのも分かる。 だけど俺には外見的なところだけであの子に惹かれているわけではない。 今日のサッカーの動きもそうなんだけどミヒロちゃんに会っていると 彼女の話し方や仕草の諸々が俺の中で身近に感じる存在とダブっているのを感じる。 そう、今は居ない親友の存在を。 「…ハハハ、まさかな。」 馬鹿馬鹿しい考えに自分自身つい笑ってしまう。 ミヒロちゃんはどこをどう見ても女の子にしか見えない。 「よいしょ」 俺は二人分の荷物を抱えると帰路に向かう。 帰る最中も俺はミヒロちゃんについて色々考えてみる。 ヒロアキと入れ替わりで現れたミヒロという女の子。 晴子さんの話では親戚の子という事でヒロアキの家に住む事になったそうだが 考えれば考える程あの子の存在は謎としか言いようが無い。 とにかく不思議なのはあの子の言動だ。俺がヒロアキの事について色々聞こうとすると 何かを隠しているようであったり、話題を避けようとする割りにはヒロアキについて 熱く語ったりするし、何らかの関係があるような気がする。 そして今日のミヒロちゃんの言った言葉。 「俺はもうサトシとサッカーは出来ねぇんだよ!」、 「こんな、…こんな姿になってどうする事も出来なくて、唯でさえ訳が分かんないのに!」 彼女は俺に対して何が言いたかったんだろう? サッカーのミニゲームに負けたのが悔しかったからもうしたくないとか、 制服姿でサッカーをしているのが嫌だったとか? …そんな訳ないよな。 これまでの彼女の言動を改めて考えてみると俺が彼女に対して抱いている疑問が ひょっとしたら解けるのかも知れない。 でも確かなものが無いんだよな。 381 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 37 36.85 ID ia4L0EA0 色々な事を考えているうちに目的の家にたどり着いた。 「さて、ヒロアキの家というかミヒロちゃんの家に着いたわけだが…」 とりあえず俺は彼女の忘れていった荷物だけでも渡しておかないとならない。 さすがにあの後なので気まずい感じもするが俺は多少考えた後 インターホンを鳴らす。 「はい~? どなたです~?」 この間延びした話し方は晴子さんだ。 ミヒロちゃん本人が出てくるかも知れないとちょっと期待していたが… 多少落胆、でもかなりホッとしたりする。 「サトシです。ミヒロさんの鞄を届けにきたんですけど…」 「あら~サトシちゃん? ちょっと待っててね~」 ぱたぱた、ガチャ。 家の玄関ドアが開く。 「サトシちゃん~ありがとうね~、ミヒロちゃんの鞄持ってきてくれて~! 全くあの子ったら、どうしちゃったのかしらね~?」 晴子さんが現れるなり嬉しそうに俺に抱きつく。 「ち、ちょっと晴子さん!?」 「あらあら、ゴメンねぇ、ついつい抱きついちゃったわ~」 戸惑う俺に対し全くのマイペースな晴子さん。 「えーと、分かりましたんでとりあえず離して頂けると…」 「え? サトシちゃんひょっとして嫌なの~?」 晴子さんの表情が若干曇る。 「いや、そうでなくって…恥ずかしいんですよね」 「うふふっ、照れちゃってやだわ~」 俺の答えに嬉しそうに顔を赤らめるとようやく俺を開放してくれる晴子さん。 いつもの事ながらこの方には振り回される。 しかし何時見てもこの人若いよな。 俺の母さんと同じ位の歳のはずなのに20代そこそこにしか見えない。 「…」 親戚だけあって実由ちゃんは当然にしてもミヒロちゃんに似ている。 多分彼女が成長したらこんな感じになるのかな? 性格は全然違うだろうけど。 382 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 38 42.63 ID ia4L0EA0 「どうしたの~私の事ジロジロ見ちゃって~?」 「いえ、こうして見ているとその…ミヒロさんが晴子さんに似ているなって。」 「それはそうでしょ~、だって同じ血筋だものね~。ふふっ、二人とも可愛いって事かしら~?」 「ええっ!? いやまあその…」 「もう、サトシちゃんたら~ww」 …同じ血筋か。それはそうだよな。可愛いって事については否定はしないけど…。 「そういえば気になっていたんですけど、どうしてミヒロさんは晴子さんの家に 来たんですか?」 この際だからミヒロちゃんの事を色々聞いてみようと思う。 「そうね~あの子の両親が仕事の都合で海外に行く事になったのよね~、 だけどミヒロちゃんは海外に行くのが嫌だったので色々あって私の家に来たのよ~」 「ふーん、そうなんですか。海外ですか。」 海外と聞くとヒロアキの事を思い浮かぶ。今頃奴は何してるのかな。 と言ってもまだ三日しか経ってないのだけれども。 「じゃあ、高校の間はずっとこの家に住むんですね。」 「そうね~、ミヒロちゃんもその方が良いって言ってるしね~」 「そうですね」 ヒロアキが居ない状況なのであまりこの家に顔を出す機会は少ないかなと思っていたが ミヒロちゃん絡みで意外に機会は多いかも知れない。 俺の家も近いし、ひょっとしたら同じクラスになるかも知れないから高校の間は 彼女に会う機会が多い? ミヒロちゃんがどうなのかは分からないけど俺にとっては嬉しい話だ。 「…ねぇ、サトシちゃんってミヒロちゃんの事好き?」 「え? いきなり何ですか?」 突然の晴子さんの言葉に驚く。 「好きも何もまだ会ってからそんなに経ってないのに…」 「時間なんて関係ないでしょ~? 好き嫌いなんて~? ねぇ、好き?」 戸惑う俺に対しニッコリ微笑みながら尋ねてくる晴子さん。 「…わかりませんよ、いきなりそんな事言われたって。確かに気にならないと言えば 嘘になりますけど。」 本当は結構気にはなっているが気の無い態度を貫く。 「ふ~ん、そう。まぁ、いいわ~」 意外にあっさりとそう言うと晴子さんは俺からミヒロちゃんの鞄を受け取る。 383 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 39 43.55 ID ia4L0EA0 「ところでミヒロさんの様子はどうですか? 鞄を置いたまま帰ってしまうし、 気になるんですけど。」 「そ~なのよね~、どうしたのかしら~? すごい勢いで帰ってきたかと思えば ずっと部屋に篭りっきりなのよ~。呼んでも反応が無いし、困っちゃうわ~」 俺の問いに首を傾げて答える晴子さん。 この状況だと晴子さんに頼んでもミヒロちゃんには会えそうも無い。 この場は素直に引き下がった方が良さそうだと判断する。 「…そうですか。それじゃ今日はもう会え無さそうですね。じゃ、帰ります。」 「あ、待って~」 晴子さんは帰ろうとする俺を呼び止める。 「どうしたんですか?」 「あのね、サトシちゃん、ミヒロちゃんの事よろしくね~」 「え?」 いきなりの晴子さんの言葉が理解できずにいる俺。 「あの子、いろいろあって心身ともに大変な時にあるのよね~。 私や実由もあの子を支えているんだけど私達だけじゃ足りないのよ~。 だから、お願い。サトシちゃんもミヒロちゃんを支えてあげてね~」 何で晴子さんがそのような事を言ったのか分からなかったが ミヒロちゃんの面倒については俺には断る理由が無い。…いや、むしろ。 「そういう事ですか。お安い御用ですよ。」 俺は晴子さんのお願いに笑って答えた。 384 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 40 38.05 ID ia4L0EA0 ◇ (※ミヒロ視点) …朝になった。 俺はどうやらあのまま寝てしまったらしい。 目を覚ますと部屋の中がカーテン越しからの陽の光で淡く射し込んで来て すっかり明るくなっていた。 「…」 …頭がぼんやりしている。 昨日の事は何もなかったかのように、まるで夢の中の出来事のように感じる。 妙に気分が晴れたように感じるのは俺の気のせいか。 あれだけ泣いたんだスッキリしないほうがおかしいのかな? 「…朝か」 ボソッと独り言。 「そうだよっ♪ お姉ちゃん♪」 「…え?」 気がつくと俺のベッドの中にもう一人寝ていた。 「実由?」 その存在に気付いてちょっと驚く俺。 「実由?じゃないよ! もーヒドイんだから!!」 実由はぷくーっと頬を膨らませると俺に抱きつく。 「昨日あれだけお母さんとあたしが呼び掛けたのに全然返事無いし、一緒に食べなきゃ なんない晩ごはんも全然食べないで寝ちゃうし!」 「え…。そ、そう、ゴメン…」 実由の癇癪に押されついつい謝る俺。 「でもマル姉ちゃんがお姉ちゃんの代わりに一緒にご飯食べたりお風呂入ってくれたから 許すけど…てへ♪」 そう言うと実由は怒っていた顔を変え、頬を赤らめてはにかんで笑う。 「…そう、マルさんがね…」 考えてみれば俺の意識の無い時にはマルさんが俺の代わりに身体を動かすことが 出来るんだったよな。 385 :vqzqQCI0 :2008/11/28(金) 23 44 23.35 ID ia4L0EA0 「…」 そう考えるとこの格好も納得がいく。 確か制服のままベットに飛び込んで寝たはずなのに今の格好は可愛らしい ピンクのパジャマを着ている。 歯もしっかり磨かれていて昨日の寝る前と違う状態なのは実感できる。 待てよ。…という事は。 …マルさん。 (……) …マルさん? (……) …返事がない。どうやら彼女の意識はまだ寝ているようです。 マルさんは元々の身体の持ち主ではないので俺の代わりに身体を動かすと 消費が激しく、復活するのに時間がかかるようだ。 普段俺と共に行動するときは自分自身の意思で身体が動かせるわけでは無いので 不自由を強いられるのかなと思ったが、実のところ俺とマルさんの行動は 融合しているとのことで何も問題が無いそうで。 真っ昼間から寝てしまった俺の代わりに夜まで一人で活動していたので 相当疲れてしまったようだな。 俺もあれからずっと寝ていたのが不思議でならないが考えてみれば 昨日は学校で色々と緊張した時間を過ごし、その後身体が動かなくなりそうな程 サッカーをして、家でひたすら泣き続けたから俺自身もかなり疲労していたようです。 一体何時間寝ていたんだか。 386 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 05 04.67 ID EqF9HFg0 「お姉ちゃん、…目が腫れぼったいよ。」 実由が俺の顔をそっと触れる。 「ん…昨日色々あったから、そのせいだよ。そんな心配そうな顔すんなよ、実由らしく ないぞ」 俺は実由の髪をくしゃくしゃと撫ぜつけるとそのまま実由の頭を自分の胸に抱え込む。 実由の甘く良い香りが俺の鼻をくすぐる。 「…」 実由は何も言わず俺に抱きついたままじっとしていた。 実由の柔らかくて暖かい感触を抱き締めていると 俺自分の気持ちが和らいでくる事に気付く。 この様子を見ると実由は俺が昨日何をしていたのか事情を知っているようだ。 多分マルさんが実由や母さんに話したんだろうな。 別に知られたところで俺は別に構わないけど、あまり気を遣わないで欲しいなぁ。 「別に気なんて遣ってないよ? あたしはお姉ちゃんが好きだから側にいるだけ。 …それだけだよ?」 上目遣いで俺を見る実由。 「ふーん、そう。 まぁいいけど。…って、心の中読まないでくれる?」 「ほら~二人とも起きなさい~? 朝ごはん出来てるわよ~」 母さんが俺の部屋に向けて呼び掛けている。 「うん? もうそんな時間か」 ベッドの横の目覚まし時計を見る俺。 「あ~あ、今日が休みだったらなぁ、ゆっくりお姉ちゃんに抱きついていられるのになぁ~」 残念そうに実由は呟くと俺から渋々離れた。 どうやら母さんは実由が俺の部屋にいる事は知っているようだ。 「とにかく起きるぞ、実由」 「うん♪」 ぱたぱたと着替えた後、リビングで朝食をとる。 俺は今日は何も用事は無い。実由は学校なので準備を済ますと忙しそうに 学校へ出かけて行った。 387 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 06 43.58 ID EqF9HFg0 「どう、落ち着いた~?」 朝食後リビングでぼんやりとテレビを観ていると母さんが二人分のコーヒーを 準備して持ってきた。 「ありがとう。…母さんや実由は事情は知っているんだよね? 多分マルさんから 昨日あった事は聞いていると思うけど。」 俺は渡されたコーヒーに大量にミルクと砂糖を入れてから飲む。 でないと女の子になってから味覚の変わってしまった俺には苦くて飲めないから。 「そうね~まぁ、大体は聞いているけどね~」 「そうなんだ…」 そうだよなぁ、知らないわけないかぁ。 この母娘に隠したところで意味がないのは分かってはいるけれどもね。 「そうそう、昨日の夕方にサトシ君がミヒロちゃんの鞄を持ってきてくれたわよ~、 駄目よ~、忘れ物しちゃ~」 「う、うん…」 そういえば昨日鞄を置いたままで帰ってしまったんだ、すっかり忘れていたよ。 「サトシ君に会ったらちゃんとお礼を言っておくのよ~」 「うん…」 …サトシに会わなきゃなんないのか。 あんな事があったので正直サトシと顔を会わす気になれない。 気を紛らわそうとコーヒーをぐいっと飲む俺。 「あとミヒロちゃんに高校から電話があって来週の月曜日から学校に通って下さいって 連絡があったわよ~」 「そうなんだ…これも母さんや千絵先生が色々手を尽くしてくれたお陰だよ」 「そうね~、今回は千絵ちゃんが協力してくれたからね~。お礼を言っておかないと ならないわね~」 母さんは俺と取り留めの無い話をした後、用事があるからと言って出かけてしまった。 取り残された俺はまたぼんやりとリビングのソファに横たわる。 388 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 07 49.43 ID EqF9HFg0 …学校は来週の月曜日からか。 今日は金曜日だから3日後という事になる。 そういえば高校の試験期間も今日で終了だよな、…という事はサトシは今日から サッカー部の活動再開ってところかな。 昨日のサトシとのやりとりを頭の中に浮かべるが俺の中ではあまり良い記憶ではないので 直ぐに思い起こすのを止める。 まぁ、いいや…俺にはもう関係無いことだし。 (…う~ん) 俺の頭の中でもう一人の声がする。 お? ようやく目覚めたようですね。 (…ミヒロちゃん、お早う。私、すっかり眠っていたようね) まだぼんやりとした感じでマルさんの意識が俺の中に流れ込んできた。 ―いや、昨日は俺に代わって母さんや実由の相手をしてくれてありがとう。 お陰で説明する手間が省けたよ。 (いえいえww 私もミヒロちゃんの役に立ちたいもの、そう言ってくれると嬉しいww) 照れくさそうなマルさんの意識。 「…ん?」 俺一人の時には昨日のマルさんと母さん達との状況が分からなかったが、 マルさんが目覚めてから昨日の夜に何があったのか浮かんでくる。 さすがに4日も意識を共有してくるとどちらかが寝ていても何をしていたのかが 記憶として残っていて確認することが出来るようになってくる。 …これでは隠し事なんて出来ないよなぁ。って、もう本人同然な感じなので 別にいいんですけど。 (そうですねww) それはともかく昨日の状況が浮かんできたのだが、…マルさんはさすが 本物の女の子(と言っても意識体)だけあって母さんや実由が感激する位 可愛いミヒロを演じていて、俺には出来ないところだよなぁ。 (大丈夫よ、ミヒロちゃんww ミヒロちゃんには私には無い"萌え"を醸し出しているからww) …何ですか、それ? 389 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 10 05.53 ID EqF9HFg0 ◇ (再びサトシ視点) 終業のベルが鳴った。 クラスメイト達は1週間ほど続いた試験がようやく終わってホッとした表情、 開放されて晴れ晴れとした表情、駄目だったのか暗い表情…と様々であったが それなりの感慨に浸りつつも帰り仕度をしていた。 「サトシ、お前はこの後どうするんだ?」 友人の吉田が話しかけてきた。 「一応、部活かな。部活は今日までは休みなんだけど俺としてはブランクを埋めるべく 活動に励まなくてはならないし。」 「え~、ホントかよ? いいじゃん、今日くらい羽目外して遊びに行こうぜ? もう約束しちゃったしさ。」 「約束?」 吉田の言葉に怪訝とした顔をする俺。 こいつは女好きだから大体の予想はつく。 「そう、E組の仲畑さんと高野さん。サトシを連れていくという条件で彼女達と遊びに行く 約束しちゃったんだよ」 「ふ~ん」 やっぱりな。俺が女子から人気がある(らしい)のをいい事にうちのクラスのみならず 他のクラスの女子にも声をかけている。 俺が行くのであれば女の子達はついてくるらしいが…勘弁して欲しい。 ヒロアキも言っていたが俺は結構モテるらしい。 確かに思い当たる節は多々あるが実際に女の子と付き合ったことは無い。 せいぜい日常会話をしたりするのがほとんどでそこから発展することは今まで無かった。 そんなこれまでの状況なので俺としてはそんな意識は全くないのだが、 今の俺は他に打ち込まなければならない事があるので恋愛どころじゃ無い。 390 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 17 40.33 ID EqF9HFg0 「悪いな。大会が来月あるから遊んでいる場合じゃないんだ」 「お~い! そんな事いうなよ~っ!! 頼むからさ~!」 つれなく断る俺に必死で頼み込む吉田。 「はいはい、みんな~席に着いてー!」 賑やかな教室内に千絵先生が帰り際のホームルームをしにやって来た。 みんなパラパラと騒がしくも席に着いていく。 「ホラ、早く自分の席に着けよ」 「頼むって~!」 これ幸いに冷たく吉田を追い払う俺。吉田は未練がましく頼み込み続ける。 「吉田君、早く自分の席に着きなさいね」 「う…分かりました」 千絵先生に指摘され渋々自分の席に戻る吉田。 「ふう」 俺は吉田から解放されホッとして教壇の千絵先生を見る。 そう言えばミヒロちゃんの面接を担当したのって先生なんだよな。 …俺の頭の中に昨日の彼女の姿が思い出される。 昨日泣きながら帰ってしまった彼女。 あの後彼女の家まで行ったが会う事は出来なかった。 正直なところあの子が泣いた原因はずっと考えたが全然思い浮かばない。 ひょっとしてサッカーに勝ってしまったのがいけなかったと思ったが… 結構負けん気が強い子だしな。 まだミヒロちゃんと出会って数日しか経ってないけど彼女の事が頭の中から 離れない事が多い。 初めて出会った時の印象、一緒にマックに行った時の事、 ヒロアキの家で勉強した時の事、そして昨日のサッカーと どれも一悶着遭って大変ではあったが俺の中では彼女と居て 自分でも分からないけど充実して楽しかったという印象しか浮ばない。 391 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 19 07.57 ID EqF9HFg0 でもミヒロちゃん自身はどうなんだろ? 俺の事をどう思っているんだろうか? …気になる。 昨日のサッカーでは多分俺が原因で泣かせてしまった。 そういえばその前の日も泣かしてしまったよな…。 ああっ、そうだ。マックの時は怒らせてしまったぞ? ひょっとして俺って、ミヒロちゃんを怒らせるような事ばかりしていたのだろうか? 「う~む…」 これでは彼女の俺に対する印象はきっと最悪だよな。 昨日の家に行って会ってくれなかったのは多分そのせいかも知れない。 …自分の恋愛経験の無さを今更ながらに痛感するよ。 「…で、連絡事項は以上ね。あと、皆さんにお知らせがあるわ」 俺がぼんやりと考え事をしている間にも千絵先生の話が続いている。 教室内は相変らずざわついているが先生の話が聞こえない程では無い。 さて、ホントにこの後どうするかな。 吉田に付き合ってこの後他のクラスの女子と出かけてみるか? 少しは異性について慣れておく必要があるのかもしれないし。今後の為にも。 392 :vqzqQCI0 :2008/11/29(土) 00 21 08.32 ID EqF9HFg0 サワザワ。 ―ん? 俺は一瞬騒然となった教室内の状況に意識を傾ける。 数人の驚きの声と一部の女子の騒ぎ声。 皆、千絵先生の話を聞いて反応している。 「おい、どうしたんだ?」 俺は思わず自分の座席前のクラスメイトに話しかける。 「先生の話、聞いてなかったのかよ?」 俺の問いかけに驚きの表情を崩さないクラスメイトが答える。 「海外留学に行ったヒロアキが事情があって学校を辞めるって」 「え?」 一瞬彼の言った事が理解出来ない俺。 学校を辞める? 誰が? 「だから日本に帰れない事情が出来て、ヒロアキがうちの学校を辞めるんだってよ? この場合は何て言うんだ、退学? いや、海外に留学したままだから転校か」 日本に帰れない? ヒロアキが転校? …何故? 俺は頭の中が真っ白になった。
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中学時代の友達の女の子の話。 その友達はお嬢様だった。凄い学歴の両親、立派な一軒家。成績もトップクラス。 ただその子の家庭では、お母さんが6歳の弟ばかりを贔屓するらしく、その子は弟を嫌ってた。 冬のある日、その弟が7歳の誕生日を迎えた。流石にこの日はその友達もお祝いをしてあげた。 ところが弟へのプレゼントが出てこない。すると、暫くして子犬が出てきた。 プレゼントは犬だった。それが姉である友達をキレさせた。 友達が昔、犬を飼って欲しいと泣きながら頼んでも両親は許さなかった。 なのに弟はすぐ手に入った。 子犬の首輪には母親から弟への手紙。 「○○君へ。 お誕生日おめでとう。お姉ちゃんなんかよりももっと良い子に育ってね!ママより」 この手紙で友達は壊れたらしかった。 翌朝、学校に行くと友達は居なかった。先生が、友達の自殺を告げた。飛び降りだった。 実は手紙を見た後、友達は真冬に薄着に裸足で、いくつかの物を持ち、家から飛び出したそうだ。 持ち物は筆記用具、メモ。 そのメモにはこう書かれてあった。 『大嫌いな○○君の誕生日に、両親が私のことだけ考えて、 仏壇に手を合わせて悲しんでくれますように。』 友達の母親は、悪気はなかったらしい。 弟と比べる事で、成績がもっと上がってくれれば…と願ってのことだったとか。 母親はそこまで話してわあわあ泣いていた。 怖いというより悲しかった。 今でも思い出す。