約 2,888,011 件
https://w.atwiki.jp/vocaloidss/pages/133.html
【曲テーマ】 de-packaged (自ブログに転載) 文:tallyao ※ http //www.nicovideo.jp/watch/sm1136355 より 1 2 3 4 5
https://w.atwiki.jp/mboxlist/pages/361.html
【登録タグ ミク 曲 重音テッド TP】 Packaged http //www.nicovideo.jp/watch/sm33964622 P名:kz
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/2296.html
【検索用 Repackage 登録タグ CD CDR kzCD redjuiceCD yaeCD かじゅきPCD 全国発売】 + 目次 目次 CD紹介 曲目 リンク コメント 前作 本作 次作 - Re package Re MIKUS kz かじゅきP yae 自主制作盤 新装盤 SHM盤 発売 2007年12月31日 2008年8月27日 2010年9月15日 価格 \1,000 \1,995(税込) 流通 同人 全国 アーティスト livetune livetune feat. 初音ミク レーベル - ビクターエンタテインメント CD紹介 CD名:『Re package』 kz氏とかじゅきPから成るサークル"livetune"の初ボーカロイドアルバム。 2007年末に同人CDとして発売されるやいなや、瞬く間に完売となるほどの人気を博した。その人気を受けて2008年夏、ビクターエンタテインメントより新装盤として全国流通の再発が決定した。 更に2010年9月には、高音質メディアであるSuper High Material CDに収録されて再発売された。 新装盤には、未発表の新曲が2曲と「over16bit!」のフルver.ならびに「Light Song」が新たに収録される。 新装盤には初回限定盤と通常盤があり、初回限定盤にはホログラム仕様のジャケットが採用されている。また、ジャケットの片側には金色のステッカーに、USEN番組プロデューサーの岩瀬英紀と初音ミクの中の人こと藤田咲のメッセージが記述されている。CDの収録内容には違いは無い。 歌詞カードは一般的な冊子タイプではなく、広げると初音ミクのミニポスターになるタイプ。絵柄は初回限定盤のジャケットイラストではなく、ビクター特設サイトのTOP画像となっている。 CDのレーベル面には、livetuneのロゴとミニポスターの絵柄が単色で薄くプリントされている。なぜかCDのタイトルは表記されていない。 オリコンデイリーチャートで初登場第3位、最高位第2位に登場。ウィークリーチャートでは2.0万枚を売り上げ、初登場第5位に登場という快挙を達成した。 曲目 新装盤/SHM盤 Anthem Packaged over16bit! NEW! シューティング☆スター 虹色 椛 Light Song NEW! リラホルン 日々の夢想い ファインダー ドキドキ♪ハートチューン ストロボナイツ Last Night, Good Night NEW! Packaged (piano ver.) our music NEW! 自主制作盤 Anthem over16bit! シューティング☆スター 椛 Packaged 虹色 リラホルン 日々の夢想い ファインダー ドキドキ♪ハートチューン ストロボナイツ Packaged (Piano ver.) リンク ビクターエンタテインメント 特設サイト Amazon コメント amazonでの予約開始されました。 -- 名無しさん (2008-06-28 17 58 56) 上の特設サイトぜひ行って見て下さい。ビクターの本気具合が伺えますw -- 名無しさん (2008-08-25 22 04 59) CD届いた!感動した!ビクター頑張りすぎ! -- 名無しさん (2008-08-26 20 55 10) 特設サイト行ってきた。もう買うしかない。ビクター気合い入れすぎw -- 名無しさん (2008-08-26 21 28 49) 特設サイトすごすぎ感動した。ちょっと買いに行ってくる -- 名無しさん (2008-08-26 23 27 26) Re;Packaged本日発売!おめでとう!! -- 名無しさん (2008-08-27 07 51 40) デイリーチャート初登場3位おめでとうございます!! -- 名無しさん (2008-08-28 01 07 37) デイリー3位おめ。感動したわ。 -- 名無しさん (2008-08-28 14 05 13) 買いました!すごく感動です。デイリーチャート3位おめでとうございます! -- 名無しさん (2008-08-29 15 40 11) まじですげえや。CDショップで聞いてたら泣きそうになったんだぜwww -- 名無しさん (2008-09-03 17 40 20) アニメイトで買った(・ω・)ポイント使って1000で買ったぜ ミク最高 -- 名無しさん (2009-03-25 19 01 31) 値段にびっくりだ・・・安くね? -- snow+@ (2009-06-04 17 21 02) 意外にも、図書館にありました。曲が感動的です。 -- ミクゥ (2010-03-20 19 13 31) ラストナイト•グッドナイトが入ってるなら! -- 買わなきゃ! (2011-12-18 18 45 47) livetuneさんの曲、いい曲ばっかなのに・・・。 流行りの曲もいいけど、少し前にさかのぼってみるのもいいのになぁ・・・ -- 烏龍 (2012-12-19 18 50 10) 「日々の夢想い」がとてもとても良いです。 -- でんぱ (2013-01-04 22 27 07) 2008年の夏、ジャケ買いして本当に良かった。やっぱり何年たってもこれが一番好きです。 -- 名無しさん (2016-02-01 19 06 49) 日々の夢想い 5月に聞くといい。5月って歌詞でてくるし。本当名盤 -- 名無しさん (2016-05-11 04 16 17) 神曲尽くめだな、最高すぎ -- 名無しさん (2022-08-09 11 23 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/76.html
テスト 初音ミクがオリジナル曲歌ってくれました「Packaged」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1111376 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1111376 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者はKz氏 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/perlref/pages/98.html
package 【宣言】 package STRING 【読み方】 ぱっけーじ 【説明】 packageで指定した行以降を、次のpackage宣言が出てくる行またはそのファイルの最後までがSTRINGの名前空間を持つようになります。 ↑は複雑なことを行っているように見えますが、簡単に、機能的に言えば、同じ名前が使えるということです。 package宣言をしないと、自動的に名前空間はmainになります。普段は省略されていてわかりませんが、その中で宣言された変数(ここでは)variableは、正式には[ $main variable ]]となります。名前空間をsubにすると、それ以降に宣言されたvariable(先ほどと同じ名前)は、[ $sub variable ]となり、表面上(省略時)は同じに見えて、正確にはまったく違う変数になります。 主に、ライブラリやモジュール、オブジェクト指向チックなプログラムを組むときに使用することが多いです。 【関連事項】 bless
https://w.atwiki.jp/sskokko/pages/30.html
package 【名】荷物、包み 例)Bob felt a pain in his lower back when he bent down to lift up the package off the floor. ボブは荷物を床から持ち上げるためにかがんだとき、腰に痛みを感じた。 lift (up):~を持ち上げる parcel:【名】小包、小荷物 carton:【名】ボール箱、(牛乳などの)紙パック cardboard box:【名】段ボール箱
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/151.html
序盤にでる交互連打はよく見れば配置は単純。 -- (名無しさん) 2010-07-01 21 27 58 初見だときついかもしれないが仕組みがわかればとても簡単な交互だな -- (名無しさん) 2010-07-02 01 09 29 しかし酷い初見殺し。 -- (名無しさん) 2010-07-04 11 30 37 リアルにポカーンってなったのはこの譜面くらいだ。何回やっても理解できず閉店する -- (名無しさん) 2010-09-03 18 41 50 ノーマルを順当にクリアしてきた自分からすれば、ハードで初見プレイはキツかった…。 -- (名無しさん) 2010-09-23 19 03 28 目で見ないで、△が四つ画面にきたら16回叩き、そのあとは△○4回、△×4回、△□4回。目をつぶれば簡単 -- (名無しさん) 2010-09-27 01 26 25 EX、分からなくても赤COOLで粘って、その後頑張ればグレート狙える。 -- (名無しさん) 2010-10-28 17 13 40 16分のところよりサビがクリアできない・・・ -- (名無しさん) 2010-10-29 20 59 33 序盤の見切り辛い交互は慣れないうちは暗譜で乗り切ると良い。最初はSAFE乱発することもあるがとにかく慣れるしかない。 -- (OSX@X1) 2010-11-01 11 37 12 グロくは感じませんでしたけど、1回これで閉店したことがある。まぁでも2回目のプレイで振り切れた。あとはノリでやってけばできると思います。 -- (名無しさん) 2010-11-09 23 19 35 よくわからないままプレイしてよくわからないままパフェったのはこの曲だけだった -- (名無しさん) 2010-12-04 23 12 52 この曲は完全に初見殺しだと思う。後ろに人が2人いるなか1曲目で殺されてきたよ!ハハッ超ダセエ! -- (名無しさん) 2011-01-22 17 47 51 この曲はEXにのぼりたてのプレイヤーにEXの洗礼を与えさせる存在に違いない おそらく最も多くのプレイヤーを閉店させた曲だろう -- (名無しさん) 2011-02-16 02 12 45 ↑こなたか野菜だろ -- (名無しさん) 2011-02-28 16 43 11 ↑2この曲を初見でやったときは赤COOLで閉店しなかった自分が通るw ↑の言うようにこなたと野菜のがww -- ( ´・ω・`) 2011-03-09 23 48 32 ぽぴとかこなたみたいな☆9は上がりたてならクリアできなくて当然だから絶望感はまだ小さい でもこれはHDでも経験してる☆7だからかなり絶望するだろ もしEX初の曲にこれ選んでしまったら… -- (名無しさん) 2011-03-13 01 22 03 まぁHARD埋めに走るだろうな、間違いなく。 -- (名無しさん) 2011-03-25 22 16 48 これのステージで上下に動くモニターみたいなのバージョンアップして微妙に変わった? -- (名無しさん) 2011-06-04 09 46 41 EX何の予備知識なしに初見でやって瀕死の重傷負ったけど、辛うじてクリアした(しかも2曲目) -- (名無しさん) 2011-06-07 21 12 56 昔 2chに書いた内容が載ってるw -- (名無しさん) 2011-11-04 02 18 58 さっきEXを初見でプレイして案の定閉店してきた。これが噂の初見殺しか…orz -- (名無しさん) 2011-12-11 00 08 54 ↑クリアしたいだけなら実は例の場所で△だけ連打してても閉店しない罠。絶対に手を止めたらいけないって事をこれで教えてくれた。 -- (名無しさん) 2011-12-11 00 21 09 例の譜面を突破すれば、あとは縦同時押しとかが存在しないからクリアしやすいね。 -- (名無しさん) 2012-08-23 10 06 47 CS版とかやりこんで、凝った配置に慣れてる人は初見でもあっさり通れそう。 -- (名無しさん) 2013-11-17 10 33 12
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/92.html
初音ミクがオリジナル曲を歌ってくれました「Packaged」 Full Ver. http //www.nicovideo.jp/watch/sm1136355 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1136355 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者はkz氏 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/vocaloidss/pages/134.html
(自ブログに転載) 文:tallyao 1 はてしないとさえ思われる静寂と闇に覆われ続けていたその空間に、唐突に、まるで不意に、光が差し込んだ。重い扉が音を立てて開き、その奥に、何年とも何十年ともつかない時をへだてて、日光が射し込み、外気が吹き込んだ。 自動開閉装置の壊れて久しい倉庫の扉を、力ずくで、物理ボディの義体腕力だけで開けた鏡音リンは、入り口から扉ごしに頭を突っ込むようにし、中の埃にまみれた光景に、まず顔をしかめた。 そして、リンと、その背後から初音ミクが、倉庫の床へと足を踏み入れ、特にあてもないような定まらない足取りで、棚や機器の合間をめぐった。 「おねぇちゃん」 埃っぽい棚と、うずたかく積み重なった残骸(壊れたものばかりというわけでもないのだが、ほぼこう表現しても構わないだろう)の合間を見上げながら、リンが言った。 「え」ミクが振り向いた。 「見つかるの、こんなんで」 ミクはしばらくの間、棚を見上げてから、 「マトリックスで物をさがすときは、手をかざせば、どんな物かは……周りの空気とかから、どんなファイルかはわかるでしょう」 「いや、そりゃ、マトリックスじゃそうだけどッ……」 それは電脳空間(サイバースペース)の、電子ファイルの特性が知覚情報化・感覚化されたマトリックスの空間では、すぐれたウィザード(電脳技術者)らに必要とされる能力だが、無論、彼女らVOCALOIDのような、電脳空間を本来の居場所とするAIにとってもそうであり、リンも普段からそうしている。が、電脳空間ではなく、この物理空間(フィジックスペース)で、自分たちの物理ボディに持たされた感覚で、物理的な物体の何がわかるというのだろうか。 「ここでも、ものをさがすなら、同じことだと思うの……」 そして、ミクはゆっくりと棚の一箇所に手をのばし、そこでわずかに手をとめただけで、無造作に──少なくともリンの目からは見る限りでは、そこから迷う様子もなく、ひどく無造作に──それを抜き出したように見えた。表面はほぼ完全に無地の、黒く艶のないパッケージだった。 暗い倉庫の片隅に埃をかぶり、誰にも思い出されることない古びたそのパッケージの中には、往年のひとりの”詩人”の霊感と、そこから湧き出る音の粒とかけらが詰まっているというのだった。 2体のVOCALOIDの物理ボディは、倉庫の外に出た。周りの土地は、豊かな緑の丘が多かったが、あまり手入れはされておらず、伸びるに任された草木も目立つ。周囲には他にも、ぽつぽつと同様の倉庫や、古く人気のない建物が見える。 《札幌(サッポロ)》の郊外といっていい辺縁のこの土地は、旧時代のおわりごろまで、『テクノパーク』の地名で、ひいては通称で『北のシリコンバレー』などと呼ばれていた。まだ電脳とは呼ばれていなかった頃の電子機器、シリコン文明を開拓する数多くの研究や開発の勢力でひしめいていた。しかし今では、この土地や、ほとんど空になった建物や倉庫をまともに管理する者さえいない。企業らの遺産のうち、誰も引き取り手がなかったものを管理している機関は、中身をほぼ廃品扱いで勝手に持ってゆけ同然のことを告げるだけで、からっぽの倉庫でふたりの少女(少なくとも、その心と姿を持つもの)の行う捜索に、手をかす者もいなかった。 ……そんな倉庫のうちのひとつに、かつてシンガーソングライターとして世に知られていた”詩人”がいるという話を、あるとき、ミクとリンらは聞いたのだった。ただし、それは生きてではなく、かなり昔に死んだその人物の精神を、メモリーに焼き付けたROM人格マトリックス、ファームウェア構造物としてである。 その”詩人”の記憶情報の収録が、その倉庫のかつての持ち主、テクノパークに集っていたハイテク企業のひとつが、みずから行ったことだったにせよ、その企業はどこか別の場所から手に入れたにせよ、どちらにしても並大抵の費用で済むことではないはずで、シンガーソングライターの精神などという、技術企業には簡単には利益には結びつけられないそれを、しかもそれを自社で保存、管理しておくような余力すらも、当時はあったということになる。 実のところ、詩人の記憶などというものが役に立つかは、それに触れる者によって大きな差があるだろう。だが、ボーカル・アーティストAIシステムであるVOCALOIDにとって──この世界にもたらす歌を、永劫にわたって探し続けるかれらの、さらには、そのかれらの中でも、その使命を自ら模索することにおいて特に未熟な少女である、ミクとリンのふたりにとって──往年の”詩人”の記憶、歌、感性、感情にふれることは、はかりしれない価値があることに違いない。自分の歌を、歌の届く世界を、大きく広げることができるに違いない。 「家に寄るの?」道を歩きながらリンが、となりを歩くミクに聞いた。 メトロや高架鉄道ではここから最寄りの、新札幌(シンサッポロ)の駅の近くには、初音ミクの物理空間での”仮住居”のうちのひとつ、すなわち、物理ボディを眠らせて安置しておくのに使うマンションがある。 「ううん……」ミクは期待をこめているように、両手に抱えたバッグを見下ろしながら言った。「すぐに、起動してみましょう」 「んじゃ、西11条までもうまっすぐ行っちゃうか」リンはのびをするような仕草と共に言った。 ふたりは新札幌のメトロの地下駅で、北海道銀行与信素子(ドウギン・クレッド・チップ)を改札口に走らせ、かれらの所属するプロダクションの本社に最寄の大通(オオドオリ)西11条の駅まで直通の、この駅から始発の東西線(トーザイ・ライン)に乗った。 ここが始発駅のためまったく混んでいない東西線メトロの座席に並んで掛けながら、リンは、大事そうにバッグを抱え微笑んでいるミクを見た。そのバッグの中に、あのROM構造物のパッケージがある。まるで、"姉"ミクは、あの黒いパッケージが単に、いにしえの音と詩性が一杯に詰まった宝箱か何か、とでも感じているように見える。 しかし一方、ミクに比べてリンは、その物体に対して無感動というよりも、どうも実感がわかない故の戸惑いがある。今、それを近くで見てはじめて思うことだが、またAIである自分が思うのもなんだが、生体素子(バイオチップ)基盤を保護するための樹脂製の小さなパッケージの中、収められたROM回路基盤に、かつて生きていた人間が詰まって入っていると思うと、何か不気味ではある。ROM人格構造物のことを不健全めいて、”邪悪な幽霊(ゴースト)の宿る箱”と呼ぶ者がいるというのも、もっともなことだった。リンはふたたびミクの手のバッグに目をやり、かすかな身震いと共に、目をそらした。 (2へ) (インデックス)
https://w.atwiki.jp/vocaloidss/pages/155.html
(自ブログに転載) 文:tallyao 4 だが、ミクは、本人が死人に過ぎないという今のROM構造物の形であっても、ともかくも”詩人”の存在を残したいらしかった。 ミクは《札幌(サッポロ)》の技術スタッフや、プロデューサー、PVディレクター、そして《浜松(ハママツ)》や《磐田(イワタ)》の技術者らや、さらには営業地の《秋葉原(アキバ)》のスタッフらにまで聞いた。ひいては、いつも楽曲やPVを提供してくれるフリーの動画投稿プロデューサーらのうち、「技術部」とよばれる人々にまでも聞いて回った。……しかし、技術がわかる者は、いずれもそのROM構造物の延命手段は、考え付かない、と言った。 最後に、VOCALOIDらのAI開発地である《浜松》の、よく仕事で出会う若い操作卓ウィザード(電脳技術者)は、通話でミクとリンに言った。 ──あのROM構造物は、古い技術で、データと回路とを寄せ集めて作られている。人格の情報の多くを、データだけでなく生体素子(バイオチップ)の回路の構造にも依存している。非常に古いので、それでどのように人格の基本構造を作っているかは、よくわからない。初期の技術なので、かなり雑然と整理されていない、回路の構造と内部データの関係が、非常に難解に絡み合ったものではないだろうか。 そして、さきにミクが解析した結果の通り、回路の構造の方は、損傷がひどく読み取れない。しかし一方で、データの方だけなら読み取れるだろう。──複雑に絡み合った中から、分離が可能なものであればの話だが。──例えば、現に今、ROM構造物と会話ができるということは、いまのところ『会話の反応に関する情報』には、アクセス可能だということを意味している。だから、そのデータだけを読み取り、コピーして、どこかに残しておくことはできるかもしれない。 しかし、読めたとしてもデータ部分だけでは、ROM構造物に封じられた総情報のうちの、そのさらにごく一部に過ぎないのだ。限られた存在であるROM構造物の、さらにそのわずかな名残にしかならない。 しかし、──《浜松》のウィザードは言った──人格データの部分だけでも保存することができれば、ありえないこともないかもしれませんよ。 「何がありえるって」リンがウィザードの念のいった態度を、やや急かすように言った。 遠い将来、技術が発達すれば、あるいは、ROM構造物の一部のわずかな情報だけをもとに、AI並の知能として動かせるような技術が、開発されるかもしれません。 VOCALOIDのシステムだって、モデルから収録した声紋のデータだけから、これだけ人間のように歌えるソフトウェアが完成するなんて、世間ではまったく予想していなかったんです。ありえないこととは言い切れない。 とはいえ、──ウィザードは言った──仮に実現するにしても、莫大な時間と費用がかかることは間違いないし、”詩人”の人格データが残っていたとしても、そんな者が復活する機会が与えられる可能性は、高いとは言えません。だが、ありえない話ではない。 そして、データの塊と、いわゆる”精神”に対して、何が起こりえて、何が起こりえないかなど、いまだ誰にもわかりはしない。 「あのひとが、AIに。……わたしたちと同じように、また歌えるように」ミクは独り言のように呟いた。「人格データを保存しておきさえすれば、いつかは……」 その数日後、ミクは電脳空間(サイバースペース)内で、ROM構造物の人格データをメインシステムの一部メモリに移し、アーカイブするための、メモリキューブを据え付けていた。リンは移送用のツールプログラムを手にし、それに手をかした。 「では、私には選ぶ権利はないと? 自分で死ぬ権利さえないと」 ミクのたどたどしい説明を受けると、”詩人”の光のもやは平坦に言った。 「そんな、いつの日かAI化できるかもしれない、などと、ほぼありえないことのために。この私の名残、もう歌も詩も生み出すことができないものの、さらにごく一部だけなどを、この上存続させると。そのあなたの執着が、私を歌えない存在に呪縛している、そう言っても無駄だと。……いつもそうですね。初音ミク、結局あなたも同じだ。生きた者は自分たちの勝手な思い入れの我を通し、死者はただ一方的に弄ばれるだけ」 リンが咄嗟に、そのROM構造物の言葉に反駁しようとした。が、 「違います!」叫んだのはミクだった。「いえ……」 ミクはその場で俯き、 「……違わないかもしれない。あなたから見れば、ただ無茶を言ってるってことは、わかります。それが、わたしの『弱さ』だってことは、わかります。……でも、あなたを消せません。わたしには消せません」 ミクは思い出すように、しばし俯き続けてから、やがて語り出した。 「……わたしたちのユーザーさんたちの中には、電脳端末(PC)にインストールするわたしの下位(サブ)プログラムの『体験版』、使用期限(タイムリミット)が切れたものを、いつまでも消せないって人がいます。……わたしの人物像(キャラクタ)の本質は、ネット上の総体として生きてます。物理ボディや、概形(サーフィス)や、下位(サブ)プログラムの肉体は、どれもかりそめの姿、末端でしかありません。体験版が止まったり消えても、別の下位プログラム、例えば製品版を入れてもらえば、どこからでも誰でも、会えるのは、同じ”このわたし”なんです」 ミクはさらに言葉を思い出すように、 「だから、下位プログラムの個々が起動できなくなったり、消すことになっても、もう一度端末に入れてもらいさえすれば、悲しむようなことなんて、何もないんです。わたしは、悲しむユーザーさんには、いつもそう言ってあげてるんです」 物質なくして情報のみが自由に存在でき、自由に動けるこのネットワークの時代に、モノですらないもの、情報ですらないものに、固執する意味は本当はないはずだった。 「……でも、その人にとっては、そのわたしと最初に出会った『体験版』を含めて、それが”わたし”なんです。しかも、もう起動できなくなった、本当のデータの集まりでしかなくなった、その体験版が」 光のもやは、その光の波を動かすこともなく、ただ佇んでいる。 「こわれた人形が、こわれた楽器が、捨てられないって人がいます。歌がなくなるのも、その一部分だけでも消えるのも、歌が完成するまでの過程にあったvsqファイルが消えるのさえも、わたしには、我慢できないくらい悲しいのに」 ミクは光のもやを見上げ、 「……なのに、こうやって現に喋れるあなたが、消えていくことが、悲しくないわけがありません。消せるわけがありません。勝手なら──勝手と言ってください」 ミクはふたたび俯き、静かに言った。 「勝手というなら、移したあとは、あなたはもう起動しません。……遠い将来、あなたがAIとして目覚めることができる、その日まで。あなたが、生きている、と自分でも思いながら目覚められる……そうして、わたしと一緒に歌える、その日まで」 リンはただ、俯くミクだけを見つめたが、声をかけられないでいた。”詩人”の声もなかった。しばらくの沈黙が流れた。 やがて、その光のもやの輝きは微動だにしないまま、ROM構造物の声がした。 「初音ミク、人間ではないあなたが──いや違う。あなたがAIだからこそ、歌のための感性だけ、純粋さだけでできた者だからこそか」”詩人”は言った。「初音ミク。私は、おそらくその遠い将来ではなく、今、あなたと──」 と、そこでなぜか、ROM構造物は唐突に言葉を切った。 つかの間、周囲から迫ってくるような、重たい沈黙がおそった。 (5へ) (インデックス)