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원제 Rachel Rising #19 연도 2013년 출판사 Abstract Studios (테리 무어의 개인 출판사) 작가 테리 무어 작화 테리 무어 비고 4권의 첫 이슈 시간여행!
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狼と香辛料 のホロを召喚 第一幕 第二幕 第三幕 第四幕 第五幕 第六幕 第七幕 前編/後編 第八幕 前編/中編/後編 作品…狼と香辛料 行商人ロレンスと、賢狼を名乗る少女ホロが織り成す物語。 舞台設定としては17~18世紀。 産業革命にはまだ間のある欧州の様な世界観。 こちらのキリスト教に近い「教会」がかなりの権力を有する世界だが、こちら程浸透してはおらず、ある区間より外は管轄外で、土着の信仰が数多く残る。 教会の勢力内においても古い神々への信仰は祭りや風習と言った形で残っている。 RPGの様な世界観ではあるが、戦闘描写は少ない。 むしろ商売における駆け引きや、ホロとロレンスの小気味の良い会話の妙に主軸が置かれている。 特に商戦の描写は半端なバトルよりも楽しめる、緊迫感に溢れた内容となっている。 召喚人物……ホロ 狼の耳と尻尾(尾の先端は白)を持つ少女。 しかし、その本来の姿は巨大な狼。 麦の生育を操る力を持ち、パスロエと言う村で数百年、豊作を司ってきた。 日本の八百万の信仰に出てくる神に近い存在であると考えられ、本来の姿を現すと中世~近世程度の兵装ではまず対応不可能。 但し、本人は人に都合よく信仰され忘れられる「神」と呼ばれることを嫌う。 この点から信仰によって存在が確立されるタイプの神と異なり、実体のある強力な存在が神として崇められるに至ったことを伺わせる。 ホロ自身は自分も含めてその様な存在を「化身」と呼んでいる。 また、原作中の描写ではさほど神格が高い訳ではない。 物語中の古い寓話では、月を食らう熊や進んだ跡が皮になった蛇など、恐ろしく巨大な存在も示唆されている。 その分、人々と親しみやすい身近な存在であるとも言える。 完結前の作品なので、「ロレンスに会う前の段階で召喚された」と言う状況で描写します。
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원제 Rachel Rising #11 연도 2012년 출판사 Abstract Studios (테리 무어의 개인 출판사) 작가 테리 무어 작화 테리 무어 비고 아래는 테리 무어의 다른 책들 광고다.
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ハッキングされた記念 2009年5月23日24時頃、12時間ラジオ中にまちゃの掲示板がハッキングされました♪ 記念にその画像を残しておきます。
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マリコルヌは同志を求めていた。 女の子に尻尾を振り、彼女の機嫌一つに一喜一憂する人生。実に嘆かわしい。 男として、誇りある貴族としての矜持を保ちたいと思うならば、 そんなわがままな女は始めから近寄らせずに、まず自らを磨く事に専念すべきだ。 そう、これは決して妬みや僻みから発した思想ではない。 軽佻浮薄な世の風潮に警鐘を鳴らすのはぼくしかいない。 そのような真理にたどりついたマリコルヌは、一つの団を立ち上げていた。 未だ彼一人の孤独な団だが、いつか世界にその名を轟かせる日を信じて……。 軽薄な男女交際を敵とし、世界中の男達を紳士とするための団。 その名を、SOS団と言った。 マリコルヌは、昼の食堂に姿を現した使い魔……ルイズの呼び出した平民をじっくりと観察する。 さえないという形容が最も似合った風貌であろう、とてももてるようには見えない。 人目がある場所であるにもかかわらず、どうやら夜着そのままで皿を運んでいるようだ。 ―――――――――――――――――仲間か。 平民だとて、思想を広める事ぐらいはできる。 彼が仕事を終え、ぼくが食事を終えた時、誘いを掛けてみよう。 団員一号、なんと響きのいい言葉か! 肉を口に運びながらも、マリコルヌの観察は続けられる。 団員一号(仮称)はギーシュの脇で足を止め、何かを拾ってギーシュに手渡した。 ギーシュはマリコルヌの理想を鼻で笑い、SOS団の殺すリストに最初に掲載されると言う栄誉を得た男だ。 あの使い魔とギーシュが意気投合するか、それとも敵対する事になるか。 そこで団員一号(仮称)の紳士としての真価が問われることになるだろう。 「君のおかげで、二人のレディの名誉を傷つけてしまったよ。どうしてくれるんだね?」 「ああ、すまん。何せ俺は産まれてこのかた、一度ももてたためしがないからなあ。 そういう男女の機微は全く理解できんのだ。この哀れな凡人に少しでも憐憫の情を抱いてくれたのなら、 今日の所はこれぐらいで勘弁してもらえるとありがたいんだが」 「ふうん、まあ、仕方ない。君のような平民に僕に匹敵するほどの男女の機微に対する理解を求めるのが無謀か……」 間違いない。もてたためしがないという発言を自らしてしまうほどの自虐、屈辱に涼しい顔で耐えるタフな心――― 彼こそ、SOS団員一号に相応しい逸材だ! ついに同志に巡り合った高揚を抑えきれず、マリコルヌは食事を口に運ぶ速度を加速させる。 隣の席の奴が訝しげな顔をしたが、そんなことより一刻も早く彼を勧誘しなければならない。 期待と喜びに胸躍らせ、マリコルヌは既にSOS団の活動スケジュールを組み立て始めていた。 だが、しかし。マリコルヌが鶏肉の皿を平らげサラダに取り掛かろうとしたちょうどその時、それは訪れる。 「やあ、キョン」 「佐々木か」 マリコルヌはフォークをくわえたままぴたりと停止し、目を見開いた。 落ち着け。落ち着けぼく。まだ彼が敵だと決まったわけではない。 彼にも社会生活というものがあるのだから、偶然女の子と会話することぐらいあるさ。 ぼくだって昨日ケティと会話した、会話したじゃないか。 (ギーシュ様がどこにいらっしゃるか、ご存知ですか?) (え、あ、ああ、教室にいたと思うけど) (そうですか。ありがとうございます) ぼくだって女の子と会話しようと思えばできるんだ。 そう、今のぼくはまだ見ぬ未来の花嫁のために貞操を守っているに過ぎない。 紳士に不純異性交遊は厳禁だからな! 「この先ずっとその服で過ごすつもりかい?そのままだと、二・三日で目も当てられない惨状になると思うけど」 「そう言われればそうだな。しかし、あてがあるわけでもなし……」 「何、ないのなら買いに行けばいい。こっちにだって休日はあるんだ、何なら僕が見繕ってあげてもいいよ?」 嫌な予感がして、マリコルヌはフォークを置いた。この感覚には覚えがある。 幾多の男女を観察してきた彼の本能が警鐘を鳴らす。 そう。それは女が男を連れ出すために完成させた独特の言い回し、男に誘わせるための策謀――― 「そうか?だが金がないしな……元々金持ちってわけじゃないが、こっちに来てからは一文無しだ」 「いいさ。僕が言い出したんだ、君が何か収入の道を見つけるまでは僕が立て替えておくよ」 「それはいくらなんでも悪い。いくら親友と言ってもだ、ただより高い物はないという慣用句もあることだし……」 「それじゃあ貸し一つということにしておこうか?頃合を見計らって返してもらうことにしよう」 「……余計な事言ったか?俺。まあいい、それじゃあ、今度休みをもらって買いに行くとするか」 二人はなおも何か喋りながら、食堂を後にした。 その後姿を眺めつつ、マリコルヌはテーブルの上の手を小刻みに震わせる。 マリコルヌが、キョンの主張する所である「勘違い」の被害者となった瞬間だった。 裏切られたという一方的な感情と怒りが目から血涙、歯茎から血の泡となって噴き出す。 デートだ。あれは間違いなくお、お、おデートって奴だ! しかも、女の子から……女の子の方から誘いを掛けられるなんて! 敵だ。もはや千言を尽くしても奴を許す事などできない。我らSOS団の怒りが天を突き、審判を下すであろう! 我らって言っても、一人しか居ないけどな!ぼく一人で、我らとか言ってるけどな! 呪ってやるとか思うだけで、具体的に何をするわけでもないけどな! 「ぐふっ、ぐふっ、ぐふっ……」 マリコルヌは泣いた。他の生徒達が指をさしてこそこそ笑うのも気にせずに、くぐもった声を上げて泣いた。 午後の授業中は、先生に怒られないようにすすり泣く声で、泣いた。 部屋に帰った後は枕に顔を埋めて、泣いた。 悠々と……いや、無駄に行動力のある誰かさんのせいで充実しすぎた夏休みを送っていた俺が、 目が覚めたらそこは戦乱の異世界だった、などというフレーズが似合いそうな状況で召喚されて三日が過ぎた。 虚無の曜日とかいう休日を服や雑貨の購入に費やすことを決めた俺は、 その発案者である佐々木と共にトリステインの城下町にやってきたわけだが。 「ブルドンネ街。トリステインで一番大きな通りよ」 観光ガイドよろしくこの通りがブルドンネ街という名であることを解説してくれたのは、 この俺のご主人様……ということになっているルイズ。彼女は休日を要求した俺と、 その俺の案内役を申し出た佐々木に対し、自分の使い魔の面倒は自分で見ると言い放って同行を決めた。 「当然でしょ?使い魔の面倒は、それを召喚した貴族が見るの。従者に完全に任せる人もいるけど、私そういうの嫌い」 なるほど。彼女には彼女なりの矜持というものがあるらしい。 貴族だのヴァリエール家だのうるさい分、その権利に相応する義務は果たすという所か。 「貴族ってのも大変なんだな」 「そうよ。だから尊敬しなさい」 「へいへい」 その気の抜けた返答にルイズはちょっと不満げな顔をしたが、俺が彼女への理解を深めた様子を見せた事で満足したのか、 ちらりと佐々木をうながし、前を向いて歩き始めた。俺達も後に続こうとして……佐々木が、あることに気づいた。 「ミス・ヴァリエール。彼が着るような服を売ってる店、わかりますか?」 その問いかけにルイズは足を止める。 「よろしければ、私がご案内しますけど」 「と、当然よ!貴女についてきてもらったのはそのためなんだからね!」 ぎこちなく振り返って虚勢を張るルイズだが、 無駄にふんぞり返った胸と真っ赤な顔がその虚勢を完全に無益なものにしている。 どうやら、彼女の使っていた服屋に無意識のうちに向かっていたらしい。 「くっくっ、それじゃあ私についてきてくださいな、ミス・ヴァリエール」 ルイズは不承不承ながらも頷いて、佐々木の後を追う。 俺もその後を追おうと足を前に進め、雑然と並ぶ露店を三つほど通り過ぎたあたりで声が掛けられた。 「おうおう、見覚えのある奴がいるじゃねえか」 思わずあたりを見渡す俺に更に声が掛けられる。 「どこ見てんだよ。こっちだこっち」 声のした方向を見ると、露店に置かれた剣がカタカタと動いて声を発しているようだ。 「ちょっと、どうしたの……って、インテリジェンスソードじゃない」 インテリジェンスソード?何だそれは。 「喋る剣のことさ。この世界じゃ別に珍しくもない」 「そんなもんかね。まあ、剣なんて使ったこともないしな。必要ないか」 「そうね。さ、早く行きましょ」 結論が出たようなので、俺はその剣に別れを告げ、先を急ぐ事にした。 本当は少し惜しい気もしたんだがな。 「というわけだ。じゃあな」 俺達が立ち去ろうとした時、新しい客がその露店に足を止め、その剣を手に取った。 ちょうどタイミング良かったな。そう思って再び足を前に進める俺達に、 今度はその客がお声を掛ける。 「……佐々木さん!」 ん? 「会えると……きっと会えると信じてました!」 「確か……橘さんだったね。君もこの世界に?」 「知り合いか?」 「ああ、正に知り合いだよ。友達、とまではちょっと言えないからね」 「さ、佐々木さん、それはちょっとひどいのです。せめてその、知己とか」 知り合いも知己もそんなに変わらないような気がするんだが……。 とりあえず、こいつも俺たちと同じ世界にいた、というのは間違いないのだろう。 「ちょっと、お話できませんか?」 橘は通りの通行人を気にしつつ、何か答えを待っているようだ。 その様子から何かを読み取ったのか、佐々木は俺とルイズに目配せをして、言った。 「親戚のやってる店があるんだ、そこで……」 『魅惑の妖精亭』と描かれた看板をくぐり、俺達はテーブルについた。 佐々木が厨房の方角を向いて手を振ると、何だかテカテカしたおっさんと、 鶴屋さんに良く似た黒髪の女の子が手を振り返す。あれが、佐々木の言う親戚とやらか。 「で、どうして橘さんはこの世界にいるの?」 「それが、この国のお姫様にその、召喚されて」 「姫様の使い魔になったってこと?」 「ええ、珍しい事だって騒がれましたけど」 それは本当に珍しい事なのか?俺に続いての珍しい話って、それは本当に例外と言えるものなのだろうか。 「で、何でまた姫様の使い魔がこんなところにいるんだ?」 「そ、それはその、姫様に貰った剣が、ええと……その、間違って捨てられちゃって、それで、」 「リサイクルショップに……」 リサイクルショップ、ねえ。 そんな橘に曖昧な視線を向けつつ、佐々木は腕を組んでなにやら思考をめぐらせていた。 「姫様は……君を、つまり人間を召喚した」 俺と、この橘とかいう奴と。人間を召喚したから、つまりどういうことなのだろう。 異常事態と言うなら、そこから何か分かっても良さそうなものだと思ったりもするのだが。 「人間は例外なんだ。そうですね、ミス・ヴァリエール?」 「ええ、そうね。今までの歴史の中でも……私以外に人間を召喚したなんて今まで聞いたことがないわ」 と、いうことはつまり……どういうことだ? 「姫様とミス・ヴァリエールは共通点を持ってる、ってことじゃないかな?」 「でも、姫様は水のトライアングルだって聞いたわ。私はフライさえ……使えないんだし、同じだなんてとても」 「共通している部分が存在することと魔法の腕前は全く関係ありませんわ」 きっぱりと言い切った佐々木は、少し考える素振りを見せてから、橘に視線を向ける。 「橘さん、何か隠してない?」 「え、ええと、何のことでしょう」 問いかけられた橘の目は、露骨なまでに泳いでいる。案外分かりやすい奴だな。 問い詰められた橘が値を上げるよりも早く、 今の今まで黙り込んでいた剣が唐突に声を上げた。 「おう!相棒、この兄さんはお仲間だ、話しちまってもいいんじゃねえか?」 「相棒?」 佐々木はつかつかと歩み寄って、その剣を目線の高さまで抱え上げて問いかける。 「相棒って何だい?」 「俺の相棒!虚無の使い魔、神の盾ガンダールヴってことさ」 「ガンダールヴ?」 「ミス・ヴァリエール。知ってるんですか?」 「ええ、伝説の使い魔。六千年前から今日まで、その存在が確認されたって記録は見たことがないわ、少なくとも私は」 その言葉に皆は橘に視線を集め、無言の圧力を掛ける。 注目を集めた橘は佐々木をちらと見た後、諦めたのかため息を一つついて話し始めた。 「話します。でも、先にお姫様と『誰にも話さない』って約束したんですから、 あたしが話したってことは誰にも言わないで欲しいのです」 「約束するわ。僕達は知らなきゃいけない。そうだよね、キョン?」 ああ、その通りだ。何か手がかりがあるというなら教えて欲しい。 「んんっ……わかりました。じゃあ、絶対に秘密ですよ……」 橘はテーブルの中央に皆を寄せた後、意味ありげに、無駄に重々しい声で話し始めた。 「その剣の言った通り、あたしと、おそらくキョンさんも、虚無の使い魔なのです……」
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【登録タグ H HELLOHELL Stack パンデモニックプラネット 暁Records 曲 見た事も無い悪夢の世界】 【注意】 現在、このページはJavaScriptの利用が一時制限されています。この表示状態ではトラック情報が正しく表示されません。 この問題は、以下のいずれかが原因となっています。 ページがAMP表示となっている ウィキ内検索からページを表示している これを解決するには、こちらをクリックし、ページを通常表示にしてください。 /** General styling **/ @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight 350; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/10/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/9/NotoSansCJKjp-DemiLight.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/8/NotoSansCJKjp-DemiLight.ttf) format( truetype ); } @font-face { font-family Noto Sans JP ; font-display swap; font-style normal; font-weight bold; src url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/13/NotoSansCJKjp-Medium.woff2) format( woff2 ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/12/NotoSansCJKjp-Medium.woff) format( woff ), url(https //img.atwikiimg.com/www31.atwiki.jp/touhoukashi/attach/2972/11/NotoSansCJKjp-Medium.ttf) format( truetype ); 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前ページ次ページ異世界に灯る聖なる焔の光 音素(フォニム)に包まれた惑星オールドラント。星の生誕から終焉までを詠んだ預言(スコア)と、その遵守を絶対の教えとするローレライ教団に支配された世界。 今この時、オールドラントの人々に根付く預言に導かれる世界が終わろうとしていた。 世界を新たな未来に導こうとする栄光の大地で、二つの信念がぶつかり合っている。 世界を根本から正そうとする者、ヴァン・グランツが勝つか。人々の変革を信じる者、ルーク・フォン・ファブレが勝つか。未来の行方が決する時は近い。 その戦いの最中、一人の焔が肉体に与えられた役割を終えようとしていた。男の名はアッシュ。 ローレライ教団が設立した神託の盾(オラクル)騎士団の顔である、六神将の一角だった男。六神将は皆、自分の戦闘能力にちなんだ二つ名を持っている。 アッシュは、その血のごとき頭髪と卓越した剣技から、畏怖を込めて鮮血と称された。 アッシュにはもう一つの名がある。彼の本当の名前、キムラスカ・ランバルディア王国の貴族であるルーク・フォン・ファブレ。 今、オールドラントには二人のルークが存在している。 人や物質を構成する音素。これを有する全てのものに対して、複製品であるレプリカを作るフォミクリーと呼ばれる技術が確立されている。 アッシュはこの技術の被験者(オリジナル)。そして、アッシュが残した道を走るルークこそ、彼のレプリカなのだ。 アッシュはレプリカを憎んでいた。家族と過ごす時間、国のために尽力する時間、未来を共に歩むことを約束した最愛の女性、キムラスカの王女ナタリアと生きる時間、これらは全てレプリカのものとなったからだ。 故に、アッシュはレプリカに自分を求めた。全てを奪ったものに、ルークとして生きることを強要した。 しかし、レプリカは己の願望から大きく外れてしまった。レプリカが男になっていたのだ。 アッシュは許容できなかった。代用品でしかなかった男が自分を持つこと、オリジナルを超えようとしていることにアッシュは大きな衝撃を受けた。 アッシュはレプリカと『ルーク』をかけて決闘を申し込んだ。一騎打ちで全てを決するために。 お互いの生きる意味を賭けた激しい戦闘の結果、アッシュは負けた。今まで、劣化していたと思っていた存在に超えられたのだ。 アッシュはおぼろげながら気付いた。オリジナルとレプリカが違う存在であることに。 行き去るルークを背にし、迫りくる神託の盾のレプリカ兵士と対峙したアッシュは7年ぶりに自分の本当の名を叫んだ。 己の中の、止まった秒針を再び刻むために。はるか彼方に消えた光を取り戻すために。 「お前らの相手はこのアッシュ――いや……ルーク・フォン・ファブレだ。覚悟しな」 一人で相手にするにはあまりにも多い敵の兵力。それでもアッシュは全ての兵を切り伏せた。 しかし、ルークとの激戦直後で体力を大きく消耗してしまっていた。武器として使っていたローレライの剣もレプリカに預け、今は丸腰。それでも、敵の剣を奪って戦い抜いた。 満身創痍で大軍の相手をする。その代償はあまりにも大きすぎた。 「ちょっと……手こずったな……」 体を貫く剣が己の行く末の導となる。全身が、二つ名のごとく、鮮血に染まるなど初めてのことだろう。それは、己の終わりを意味している。 どの道、生きる時間などほとんど残されていない。くたばるのが少し早くなっただけの話だ。 ほっとけば音素が乖離して消える灯。だから、アッシュはナタリアやレプリカ達に道を残そうと命を張った。 そんなことを知ってか知らずか、あのレプリカは死ぬなと言ってきた。アッシュを助けるために命まで捨てようとした。 今も、生きろ、なんて勝手に約束していた。何も知らないくせに偉そうなことをほざいてるようにしか聞こえなかった。 どうあっても守れない約束など無意味だ。謝る時間さえ残されていない。 アッシュは全てを包む深い闇に沈んでいく。 「後は……頼んだ……」 焔が消える。 世界の狂いか、それとも一人の人間の純粋な狂気か、全てを奪われた男の最期の時。 だが、アッシュは穏やかに眠りへと導かれる。最期の最期で動き出した自分を胸に抱きながら。 焔が昇る。やがて焔はもう一人の自分へと降りてゆく。己の生きた証を、思いを乗せて。 「……う……ん」 両の目にかかる強い光はアッシュを覚醒へと促す。 死んだはずの自分に意識があることを不思議と思った。しかし、例外といえる世が一つだけある。つまり、ここはあの世らしい。 アッシュは死後の世界など妄想に近いと思っていた。どうやら、そっちのほうが妄想だったようだ。 目を開いたら、ヴァンか六神将の誰かが覗き込んでる顔でもあるかもな、などと勝手な想像をしながら瞼に光が差し込む。 眩しそうに目を細めて、アッシュは死後の世界の風景に思いを馳せた。アッシュの瞳が静かに開かれる 「は……」 腑抜けにしても過ぎる声が漏れてしまった。ありえない光景が瞳に映し出される。死という絶対の前では決して戻れない世界が目の前にある。 あまりの出来事に、アッシュともあろう男の頭が真っ白になった。 そこにあるのは、かつての同僚であり、敵であった強者たちの姿ではない。 正直、死人が出てきたほうがはるかに楽に身の振りようが容易い。死んだと分かって、それで終わりになるからだ。 アッシュの頭上には石を整然と組み上げて造られた天井が見える。右手の窓は沈む太陽を象徴する橙の光を余すことなく室内に注ぎ込んでいる。 明らかに、ここは人の営みがうかがえる建造物の一室。建築様式から見るにかなり年季の入った貴族の屋敷の可能性が高い。 こんな場所を行き来できるのは生きている人間のみ。だが、死後の世界にも人の営みがある新事実が判明、とも考えられた。 しかし、神経が伝える心臓の鼓動は生きてなければ感じられない。つまり、アッシュは死んでいないということになる。 さすがのアッシュも状況の整理がつかない。 確かに、など、わざわざ確認するまでもない。アッシュの命はエルドラントで潰えた筈だ。 神託の楯の兵士に串刺しにされたというのに、死んでいないのなら、それはゾンビだ。 だが、その身は今も正常に活動している。生きている。ゾンビのように体が朽ちているようには見えない。 「どうなってんだ……これは」 この世の一番の不思議は何か。それに最も適した回答は今の自分じゃないか、と信じ込みそうなほどおかしな事になっていた。 疑問が多すぎて、どこから片付けていいかさっぱり分からない。 半分以上真っ白な頭であるが、それでも、確実に言えることが一つある。 瀕死のアッシュを助け出して、この屋敷に連れ込んだ者達がいる、ということだ。 アッシュは体勢を変えず、腕で体を弄ってみた。傷が傷だっただけに自分の一部とは思えないほど動きが鈍い。 それでも、全身に包帯が巻かれていることは確認できた。ご丁寧に、手厚く治療を施した人物がいる証拠だ。 それが誰かなど考えるまでもない。星の記憶消滅のために自分の超振動を利用しようとするヴァンか、生き残ることを約束しろと言ってきたナタリアやレプリカ達か。 どちらにせよ、くたばりぞこないに手間をかけるなど、余計なお世話もいいことだ。 先ほどと比べ、アッシュの頭も冷静になった。何が起きたかある程度見えてきたからだ。これだけ余裕を持てれば、必ず現れる訪問者への挨拶くらいは考えられる。 ヴァンへ掛ける言葉は考えなくていい。後を任せられたのに失敗しました、なんて敗戦の弁を吐く人間に命を預けた覚えはないからだ。 仮に、ヴァンが勝ったとしても、アッシュはヴァンの計画に賛同する気などかけらもない。ヴァンは反逆する人間を生かしておくほど甘い男ではない。元六神将とは言え、手負いの人間を始末するほど楽な仕事はない。死ぬのがわずかに遅くなるだけだ アッシュは首を動かし、部屋の扉を探し出した。 暗い顔してレプリカが来たら、憎まれ口でも叩いてやろう。アッシュは、大変珍しいことに、少し笑った。 ナタリアだったら、困ったことにどんな言葉を紡げばいいかアッシュには思い浮かばなかった。気まずいとはこういう時に使われる。 滅多にない困り顔で、アッシュは生の実感を掴み始めている。すぐに消える命と、心のどこかでささやきながら。 さてどうするかと状態を根性で起こして待ち人を待つ。看病がよかったせいか、先ほどと比べ体が軽くなったように感じていた。 窓から外を伺える高さに頭を持っていったら、扉の向こうに人の気配がある。 扉が開かれる。アッシュは心の何処かで、尋ね人の驚いた表情を期待しながら、唇を緩めた。 「おや、目を覚ましたようだね」 人を労わる優しさのこもった声がアッシュの耳に入り込んだ。驚いた表情をするのはアッシュになった。 それも当たり前だ。予想の範疇より外にいる人物が来て、動揺するなというのは難しい。 巨大な木製の杖を持ち、黒いローブを着込んだ中年の譜術士(フォニマー)と顔を合わせた記憶はない。 「いやはや、君が召喚された時はどうなることかと不安だったが、何事もなくて良かったよ」 召喚という聞きなれない単語が気になった。しかし、今はそんなことに思考を割く余裕はない。 「体に異常はないかね。眠っている間、うなされていた時もあった。おかしいと感じるところがあるなら言ってくれたまえ」 どうも、いや、ここはやはりが適切だろう。瀕死の俺を救出して、この屋敷に運んだのはこの男だ。 お優しいことに、熱心に看病までしてくれたらしい。本人の意思か、誰かの差し金かはわからない。おそらく後者が濃厚だ。 「お前は何者だ」 問題はこの男がどこの人間かだ。服装からするに、おそらく譜術士。しかし、マルクトとキムラスカ両国軍の譜術士の正装に見られる特徴が確認できない。 しかし、黒いローブの譜術士はよく知っている。何せ、神託の盾騎士団は譜術士の外衣に黒いローブを採用しているからだ。 この男が神託の盾の兵だとするなら、ここはダアトか、あまり考えたくないことだが、エルドラント以外の根拠を失う。 推測はいくらでも立てられる。だが、今欲しいのは確実な現状の把握だ。 細かい話はこの男の口から聞くことにしたほうが良さそうだ。今はどれほど情報を引き出せるかに集中すべきだろう。 「あなたがおっしゃるとおり、こちらの立場を明かすのが本分でございます。しかし、我々も少々事態が差し迫っておりまして……。 ご無礼を承知で申し上げます。我々はあなたの素性をお伺いする必要があります。なにとぞ御協力願いたい」 俺の心のどこかで何かがずれた。違和感などという、あいまいな表現では表せない。男の言葉は明らかに異質だ。 「何故、俺から名乗る必要がある。俺を知らないはずがないだろう」 俺は神託の楯の特務師団長の任に就いていた。原則として、日の光を浴びない裏の人間だ。教団内部の人間だろうと、知らなくて当たり前な地位にいた。 しかし、今はそれに当たらない。なぜなら、俺を助けたのが誰であろうと、鮮血のアッシュ、それどころか、俺がルークオリジナルであることさえも知っているからだ。 「申し訳ありませんが、あなたがおそらく貴族である以外は何も……」 ――貴族――長らく親しみがなかった単語を男が口にした瞬間、突然、男は、はっとなって、口を塞いだ。 俺の心のどこかが揺れ始めた。男の発言の整合性が取れない。俺の過去を知っている人間が何故こんなことを聞いてくる。 「何を言っている。ここはダアトかエルドラントのはずだ」 「ダアト?エルドラント?それは地名ですか?あなたはハルケギニアの貴族ではないのですか」 俺の心のどこかが崩れる音が聞こえた。幻聴と思えないほどの圧力を伴って。 「ハルケ……ギニア……。どういうことだ!オールドラントにそんな地名は存在しないぞ!」 急激に感情が高ぶて、言葉を荒げることを抑えられない。 頭に直接、これは嘘だとささやく声が聞こえる。しかし、それは断じてありえない。 ナタリアだろうと、ヴァンだろうと、こんな回りくどい手を取る必要性など砂粒一つほどの価値もない。 男が目を見開く。向こうも俺と同じことに気づいたようだ。 俺と世界がズレている。 「あ、あなた、もしや……、このハルケギニア以外の地に住む人間なのですか」 ヴァンに誘拐され、奴の部下になった時から、俺は世界中を飛び回った。 おかげで、オールドラントの都市や町はほぼ把握している。大抵の地なら土地勘もある。 ハルケギニアなど、俺のワールドマップには存在しない。惑星の歴史に記されてはいない。 あちらは俺の正体を探っている。いいだろう、包み隠さず話してやろう。 謎だらけの貴様らのすべてを暴いた後でな。 「当たり前だ!今度はこっちから聞いてやる。ハルケギニアとは何だ。俺をここに連れ込んだのはお前らか!答えろ!」 傍目でも男のうろたえが見て取れる。常識の枠を超えた事実を突きつけられれば、こうもなるだろう。 しばらく、まともな返答は期待できないはずだ。せいぜい御丁寧な説明を考えてもらいたいもんだ。 だが、男は思いのほか早く頭の整理ができたらしい。先ほどと比べ、表情が穏やかになった。 「どうも、お互い厄介な事態に陥っているようですね。先に、私の手前勝手な非礼をお許しください」 「いいだろう。だが、詫びとして、貴様らが何者か、そして俺の身に何が起こったのか、包み隠さず話してもらうぞ」 「仰せのままに。我々を知らねば、事の進展は望めそうにもないでしょうから」 永遠に掴めなくなった生がここにある。目が覚めてからは不可解なことばかり起きる。記憶に痕跡のかけらもない単語が降り注いでくる。俺だけ世界の外側にいるような不快感。 まるで、ヴァンに誘拐された直後のようだ。 だが、あの時とは違う。俺と世界の亀裂はこの男の語る内容が払い取ってくれる。俺が今、どこに立っているかを認識できるからだ。 「まずは、簡潔に説明します。あなたは、魔法が世の理をなす世界、ハルケギニアに召喚されたのです。メイジの使い魔として」 亀裂は塞がれなかった。思惑とはまったく逆の作用が働く。地割れに巻き込まれたかのようだ。はるかな天空へと伸びる岩壁に飲み込まれる。 「では、我々の世界からご説明いたします。どうか御静聴を……」 前ページ次ページ異世界に灯る聖なる焔の光
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前ページ次ページゼロの剣士 #1 朝食を食べ、授業が始まっても、ルイズの苛立ちは収まっていなかった。 食堂に向かう道すがら小言を垂れるルイズにもヒュンケルはどこ吹く風で、 シエスタとの約束があるからといって厨房に行ってしまったからだ。 聞くには、貴族用の重い食事ではまだ体に障るのでは心配したシエスタがヒュンケルを招いたらしい。 (なによ、シエスタやキュルケとばっかり仲良くしちゃって。あんなの胸ばっかりじゃない!) ルイズとて鬼ではない。 本来なら平民の使い魔なぞ床に座らせて固いパンでも渡すところだが、病み上がりの今回は、特別にちゃんと食事させてやるつもりだったのに……。 昨夜予期した悲劇――使い魔なしで教室に行くという不名誉こそ免れたが、そのことへのささやか感謝の念もとうに消えうせていた。 主人である自分より先にメイドと知り合っていたことといい、キュルケと話していたことといい、ルイズには何もかも気に入らなかった。 使い魔の集団の中にいるヒュンケルは今、何を思っているのか。 ルイズのことをどう見ているのか。 そんな弱気が心の底にある自分自身も、ルイズは気に入らなかった。 そしてそんな様子は――つまり授業を全く聞いていないルイズの様子は――傍目から見ても丸わかりだったのだろう。 ミセス・シュヴルーズは軽い叱責と共にルイズに小石を錬金するよう命じた。 それは簡単な、初歩の魔法。 けれども、一度も成功させたことのない魔法。 「先生、やめてください!」「先生、代わりに私が!」「無理するなゼロのルイズ!」 必死に押しとどめる級友の言葉を振り払って、ルイズは完璧な発音で魔法を詠唱し―― 例のごとく完璧に小石を爆散してのけた。 「イオラ級の威力だな」 意味不明な使い魔の言葉を背に、ルイズはがっくり肩を落としてうなだれた。 #2 二人だけしかいない教室に、椅子や机をひく音だけが響いている。 ルイズとヒュンケルは今、ルイズがやらかした爆発の後片付けをしていた。 罰として魔法を使ってはいけないと言われたが、 元からろくに魔法を使えないルイズにとって、それはちょっとした嫌味にしか聞こえなかった。 教室の雰囲気は、果てしなく重い。 倒れていた椅子を机に収めると、ルイズはついに耐えきれなくなって口を開いた。 「……『ゼロのルイズ』」 ぽつりとこぼしたルイズに、ヒュンケルはただ視線だけを飛ばした。 その目は続きを促しているようでもあり、ルイズを突き放しているようでもあった。 「聞いたでしょ? みんながわたしのことを『ゼロ』って呼んだのを。魔法成功率ゼロのメイジ。それがわたしよ……」 ヒュンケルはただ黙ってルイズを見つめていた。 きっと彼はこれまで、ルイズが自分を助けたのだと思っていたのだろう。 だから、嫌々ながらもルイズに従っていたのだろう。 しかし、事実はそれとは違うのだ。 「アンタが死にかけていた時だってわたしは何もできなかったわ。 だって、アンタを医務室まで運ぶことさえ一人じゃできないんだもん。 わたしがしたことはただ財布から金貨を出して、水の秘薬を買っただけ。 メイジが聞いて呆れちゃうわよね?」 自虐は止められなかった。 言葉と共にとめどなく涙が流れ、メイジの証であるマントを濡らす。 これまでずっと蓄積されてきた負の感情が、昨日からのあれこれで爆発した形だった。 たかが平民の使い魔になんでこんなことをと思う自分がいたが、 そう思えば思うほど、「たかが平民」と大して変わらない自分がたまらなく悲しかった。 尚も続けようとするルイズだったが、ヒュンケルが突然その肩を力強く掴み、それを押しとどめた。 思わず顔を上げたルイズの涙の跡を、ヒュンケルは指先でそっと拭ってみせ、そして言った。 「俺の命を救ったのはお前だ、ルイズ。 そもそもお前に召喚されなければ、俺はあのまま死んでいた。お前の魔法が俺を救ったのだ」 そう告げるとヒュンケルは、ルイズの眼前に左手をかざした。 涙で曇った視界に、不思議な文字が滲んで映った。 使い魔のルーン。 ルイズが、「ゼロ」じゃなくなった証。 「力があっても、使い方を間違えれば何にもならない。 お前が成功させた最初の魔法が人の命を救ったということ。それを忘れるな」 ――たとえ救ったのが俺のような人間でも。 ヒュンケルはそう付け加えてかすかに微笑むと、教室から出て行った。 思えばそれは、ルイズが初めて見た使い魔の笑顔。 初めてルイズに発せられた、心のこもった言葉だった。 後に残されたルイズは、さっきとは別の種類の涙がこぼれそうになるのを堪えながら、 「ご主人様をお前呼ばわりするんじゃないわよ使い魔!」と怒鳴ってみせた。 かくしてヒュンケルの特技――「ピンチに助っ人」属性は、ルイズの心を救うという形でささやかなお披露目を見た。 前ページ次ページゼロの剣士
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前ページ次ページゼロの夢幻竜 夜。ラティアスはルイズの部屋で夜食のパンを食べていた。 テーブルの上にはそれ以外にも三つの小鉢がありそれぞれスープとサラダ、そして二個の林檎が入っている。 何故こうなっているのか? 時間は召喚の儀が終わり、ラティアスがルイズを学院の広場に送り届けた直後にまで遡る。 ご主人様の髪を大変な事にしてしまったラティアスは、ルイズに詫びた後使い魔達が集まっている中庭にてすやすやと眠り始めた。 その直前『ちょっといろいろあって、張り切りすぎたせいか眠くなっちゃいました。ご主人様、ごめんなさい。ちょっと休ませてください。』と一応ルイズに断りをいれて。 ルイズは夕食時になったら目を覚ましてご飯をねだりに来るのだろうと思い、快くそれを了承した。 問題はその夕食時である。何時まで経ってもラティアスは自分の元に来ないのだ。 明日の授業の前にみんなに自慢出来たのに、という不満げな感情もあったがそれ以上の物がある。 通常使い魔は外で食事―それもかなりお粗末な物―をする事になっていたが、ルイズは特別にラティアスを『アルヴィーズの食堂』に招き入れようと思っていた。 まあそれでも、貴族以外の者を椅子に座らせるなんて事は許されていないから、床で食事してと言わざるを得ないものだが。 ―自分が召喚したラティアスと一緒に楽しく食事をしたかったのに……― やがて食事も談笑も終えた生徒が一人、また一人と食堂から去って行き、遂にルイズ一人が食堂に残される。 目の前の皿という皿はほぼ空になっており、残された料理も元の量から10分の9程が無くなっている。 仕方なくルイズはテーブルの上から残っていた白パンを二つほど失敬し、部屋に戻ってそれをラティアスに与える事にしたのだ。 そして部屋に戻り窓を開けてから『ラティアスーッ!』と叫ぶと一分もしない内に彼女は部屋の窓から中へ飛び込んできた。 その直ぐ後で床にドテッと落ちた彼女は、心配して顔を覗きこむルイズに何かをぽつぽつと言う。 聞くと、ご主人様に呼ばれるまで待っていました、ご飯はまだです……との事。 その彼女にルイズは非常に申し訳なさそうにパンを差し出す。 しかし時間が大分経ったせいかすっかり中がすっかり冷めきり、表面がとてつもなく固くなっていた。 しかしそんなパンをラティアスは受け取り「おいしいな、おいしいな」と言いながら両手を使ってさも楽しそうに食べ始める。 その様子に胃がキリキリと痛むような感触を覚え、居ても立ってもいられなくなったルイズはラティアスに部屋で待つ様に言い、食堂まで走って行く。 ルイズが辿り着いた頃、食堂ではメイドの者達がいそいそと片付けをしている真っ最中だった。 まだ間に合う! 彼女は適当にその場にあった小鉢を三つほど取り、この中に残っている分で良いからシチューとサラダと何でも良いから果物を入れなさい、と高らかに言った。 最初メイドの者達はルイズが何を言い出したのか、そしてどういう意図があるのか分からなかった為に互いに顔を見合わせた。 が、貴族の依頼事は聞かなければ酷い目に会うのは分かっている。 メイド達は急いでその小鉢に言われた物を入れていく。 それを受け取ったルイズは得意気に部屋まで戻った。 そして今に至る訳である。 食事を腹八分目にまで収めたラティアスは満足そうに広々とした部屋の中をくるくると旋回する。 「あー、おいしかったあ!!有り難う御座います!ご主人様!」 ラティアスは高さを変えつつ尚もくるくると回り続ける。 その様子を見ていたルイズはしみじみと思った。 ―今迄で最良の日があるとすればそれは正に今日だ。― と、その時ルイズの心に窓際にいるラティアスの大声が響き渡る。 「えぇええええええ?!!お月様が二つあるぅぅっっ!!」 「どうしたのよ?いきなり大声なんか出したりして。月が二つあるのがそんなに珍しいの?」 ラティアスは丁度窓の外、夜天に輝く二つの月を見つけたのだ。 取り乱したような声がそれに続く。 「だって、だって!ご主人様!わたしの元いた所ではお月様は一つしかないんですよ!二つあるからびっくりしてるんですってば!!」 「一つしかないですって?どういう事……?」 その言葉をルイズは不思議に思う。 このハルケギニアでは、月が一つしか見えないといった事例は今までただの一回もない 常に二つ見えていなければおかしいのである。 その事はルイズにある疑問を抱かせていた。 ラティアスは本当にこの世界以外の何処か、異世界から来た存在なのだろうかと。 だが、勿論月の数が違うだけでそうだと断定する訳にはいかない。 そう思ったルイズは部屋にある机の引き出しからありったけの羊皮紙と新品のインク壷を一つ取り出す。 それをテーブルの上に置いてからルイズは敢えて脈絡の無い幾つかの質問をたて続けにしてみた。 「ラティアス、これから私の訊く事に正直に答えて。良いわね?」 「え?ええ。良いですよ。どんどんどうぞ。」 「じゃあね……あなたが元いた場所は何処?」 「地球です。近くに大きな町がありました。名前は覚えてないですけど。」 チキュウ?はて、そんな単語をルイズは今までに一度も聞いた事が無い。 取り敢えずトリステイン公用語で『ラティアス―元いた場所、チキュウ。ハルケギニアの地図には無い』と書き質問を続ける。 「そう……じゃ、そこの季節はあなたが此処に来る直前はいつ頃だった?って言うか季節ってあるの?」 「季節はあります。それも4つ。でも今みたいに春めいた感じじゃなくて凄ーく暑かったです。」 ここは同じ。違うという季節ももっと温暖な地から召喚されたのだとすれば納得がいく。 『元いた場所』の下に『四季あり。こちらと同じ。但しここより温暖な気候の可能性あり』と書いて続ける。 「ふんふん。次いくわよ。一年は何日?何ヶ月?1月って何日分?」 「一年は365日、12ヶ月あります。1月は30日あります。えーと、時たま31日になったり30日になったりします。 2番目の月はいつも28日で、4年に1回29日になる時もあります。と言ってもこれは人の感覚に限ってですけど。」 これは若干違う。月の数こそ同じだがこちらでは一年は384日である。 一月の数もころころ変わるなんて事は無い。 『一年の長さ―こちらとは19日の違い。月の数は同じ。しかしその長さはまちまち。』と書き加える。 「へえ……詳しく説明してくれてありがと。あとはね……あなたと同じ姿をした仲間はいるの?」 「はい!それはもうたくさんいます!私も数えた事は無いんですけど、元いた場所には私と同じ種類だけで多分500匹近くはいたんじゃないかと思います。」 「同じ種類で500匹近くねえ。あなたがその中に紛れ込んだら直ぐ分からなくなるわね。」 「ええ。でも呼ばれたらわたしの方がすぐにご主人様の元へ行くので問題はありません!」 彼女にとってはなんて事無い一言だったのだろう。 だがそれはルイズに良い使い魔を召喚したという充足感を再び与える一言だった。 「ホント?約束よ。それと……あなたとは姿が違うけど似た様な生き物っているの?」 「はい。前に人の多い所にいった時に研究者って人が言っていたのを聞くと、正確には493種類と言っていました。」 「結構いるのね。あんた1種類で500匹近くいるんだから全体で何匹くらいいるのかしら?」 「それはもう想像がつきません。何億、何十億……何百億っていう噂も聞いた事ありますし。」 「何百億ですって?!確かに想像がつかないわねえ。それじゃあ……」 そんなこんなで口述筆記による質疑と応答は続いていく。 最初はすらすらと答えていたラティアスだったが質問が200問目あたりになりはじめた頃から疲れが見え始めてきた。 300問目寸前で欠伸が引っ切り無しに出る様になり、そこから50問もいかない内に滞空しながら舟を漕ぎ始めた。 ルイズの方はと言うと、周りに様々な事がごちゃごちゃと書きこまれた羊皮紙が大量に溢れかえっている事、とっくにベッドに入っている時間であるにも拘らずラティアスへの質問攻めを続けていた。 そしてそれがようやく止んだのは、新学年を迎える前に買ったばかりだったインク壷のインクが空になった時だった。 ラティアスは「もお、らむぇぇ……」と言って部屋に来た時と同じ様に床へ勢い良くドテッと落ちる。 ルイズはラティアスを抱き締めお礼を言った後自分のベッドで彼女を寝かせる。 それからは眠気を必死で我慢して書いた事の纏め上げを行った。 研究熱心な一番上の姉、エレオノールの性格に似ているせいか。 はたまた実技は『ゼロ』でも学科試験は落とさない様に猛勉強を繰り返していたせいか。 不思議とその行為に疲れは感じなかった。 大事な所を抜き出し、下線を引いて、関連事項と照らし合わせて間違いは無いか確認する。 それはまるで重要な試験を明日に控えた学生のそれであった。 そして全ての纏めが出来上がったのは空がうっすらとビロードの様な黒から、深い紺碧色に変わろうかという頃だった。 無論、厳密に言えばこれで全部ではない。 質問の最中ラティアスが眠ってしまったので、聞き出せる事はまだ少ない方だと自覚はしている。 ともかく結論としてラティアスが、自分達が生きているこの世界とは全く違う世界から召喚された事だけははっきりした。 ラティアスが嘘を吐くとは到底考えられない事だし、億が一、兆が一そうだとしてもここまで巧みな物は吐きようも無い。 また人語を理解できる存在で、声を使わず意思疎通出来るのにここまで付き合う意図も分からない。 ふとベッドの方を見ると、ラティアスが軽い寝息をたてて眠っていた。 相変わらず安らかそうで抱き締めてやりたくなるような雰囲気を出していた。 朝の食事まではまだ二時間ほど時間がある。 その内の半分位をラティアスと一緒に寝ていたって良いじゃない。 ルイズはそう思って彼女の元に近づこうとする。 が、ルイズは突然目の前で起こった出来事に足を止める。 「えっ……?!何これ?私、疲れてどうかしたのかしら?」 寝惚けているのかと思ったルイズは何度か目を擦る。 ルイズの目前で一体何が起こったというのだろうか……? 前ページ次ページゼロの夢幻竜
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「つまりあなたは月の精霊で、そのリングを覗けた人を守ってくれるわけね?」 「はい、そうなんです」 ルイズは自分の部屋で、シャオに色々と詳しいこと(主に自己紹介の延長線上の内容)を聞いていた。 「リングから出てきたから普通の人間じゃないとは思っていたけど、まさか月の精霊だったとわね」 断言する。今のルイズはひっじょ~に機嫌がいい。 なにせ自分の召喚したシャオが、長い歴史を持つトリステイン魔法学院で行われた『春の使い魔召喚の儀式』で召喚された使い魔の中でも トップクラスのレアモノである月の精霊だったこと。 そして、そんな高位な存在の彼女が契約前から従順であること。 更に、彼女の右手に刻まれたルーンが珍しいモノであることをコルベールが証言したことが追い討ちをかけている。 「ふふふ、ついにわたしの時代が来た!って感じね」 力強くガッツポーズを取っているルイズとは対象に、シャオは不思議そうに夜空を眺めていた。 「それにしても不思議なところですね。空に二つも月が浮かんでいるなんて」 本来シャオのいる世界の月は一つしかないのだから、不思議がるのも当然なのかもしれない。 「? 月が二つあるのってそんなに不思議なことかしら?」 月が二つあることが常識であるこの世界の住人のルイズは、当然のことながら疑問に思う。 「はい。わたしが前の御主人様に仕えていた時は一つしかありませんでしたから」 「へ~、じゃあ途中で増えたのよ。きっと」 「そうかもしれませんね」 なんだか、やけに強引な会話が行われたが彼女たちが納得したのだからいいのかもしれない。 「ところで、使い魔でしたっけ?どんなことをするんですか?」 質問タイムの立場を入れ替えるように、今度はシャオが質問をする。 「あ、そういえばまだ説明してなかったわね」 聞かれるまでさっぱり忘れていたことを思い出し、ルイズは説明を始めた。 「まず、使い魔は主人の目となり耳となる能力が与えられるわ。つまりシャオが見てるものや聞いたことがわたしにも伝わるはずなんだけど・・・」 「なにか見えますか?」 「いーえ、まったく見えないわね。まぁその辺はどーでもいいわ」 やや投げやりな感じで次の説明に移る。 「それから、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば秘薬の材料のコケとか硫黄とか」 (まぁ、秘薬の材料を持ってこられても作れないんだけどね・・・・) ルイズは少し苦い感情でそのことを思った。 「食材だったら集めてこれるんですけどね」 「へぇ、じゃあ今度珍しい食べ物でも探してきてもらおうかしら」 そして、彼女は本題を発表した。 「そして、最後のこれが一番重要。使い魔は主人を守る存在なのよ!」 ルイズがビシッ!とシャオを指差すと、自信満々に彼女は答える。 「はい。守ることなら一番得意ですよ。それが私の使命ですから」 「召喚したときもそう言ってたわね。あとは身の回りの世話かしら」 もっとも、それは使い魔の役割ではないがその辺は黙っておくことにした。 「さてと、色々話してたら眠くなっちゃったわ」 ルイズは小さくあくびをすると、ベットに座った。 「ベットは一つしかないから一緒に寝ましょ」 「いいんですか?」 シャオは少し戸惑ったように聞き返す。 「えぇ。女の子を床の上で寝かせるわけにはいかないからね」 サイト、女の子ってのは女の子ってだけで色々と得をするように世界は回っているみたいだぞ。 夜空には空に浮かぶ二つの月がいつもよりも輝いていた。この世界に現れた月の精霊を歓迎するかのように。