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ボルボX 150 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 03 54 ID dHx9vEdW アンリエッタが、王都からそう遠くない土地の行事に、泊りがけで出席している。 内容は延々続く式典への出席と講演くらいだったが、このような仕事が意外に多いのだった。 才人はアニエスに命じられ、護衛として同行していた。 昔より王家とのしがらみが増えてしまっている身としては、断ることは難しかった。そもそもルイズも出席するのである、断る理由が無い。 なにより、アンリエッタを護衛すること自体はやぶさかではない。 ただちょっと不安材料があった。 (前回のやっぱ怒ってそうだよなあ) この前に会ったときの話である。 猫耳つけさせて首輪をはめ、鎖でつないでにゃーにゃー鳴かせ、マジ泣きされた。そのあとで翌日起き上がれなくなるほどヤってしまった。 怒らないわけがないと思う。 そういうわけで式典の後、晩餐会も終わった夜、泊まっていた宿から女王に呼び出されたとき、正直言って「あ、ヤベエ」と直感した次第である。 ちなみに呼び出しを持ってきたのはルイズで、アンリエッタと何を話したのか、不吉な声でぼそりと「さっさと行けこの犬」と許可を出した。 「あっちは月に三、四回だもの……ふふふ、わたし耐えてみせるわこの程度……でもそういう取り決めとはいえ旅先でなんてちょっと節操ないというか 姫さまったらふふふふふ最近なんだか大胆というかはしたないというかご自分で思わないのかしらねおい犬そこらへん当事者としてはどう思うのよああん? そうか嬉しいのかシッポふってんのか貴様そんなに高貴が好きか上等だわね犬畜生いやいや犬と女王ってソレ本来ありえないから調子に乗るとロマリアの私刑風に壁に塗りこむわよ」 危ない目でぶつぶつつぶやきだしたルイズ。使い魔をアンリエッタに「貸し出す」ときはいつもこんな調子である。 なんだか本気で命が危なくなりそうなので、こそこそと才人は出て行った。 夜。北の国トリステインの少し寒い季節。郊外にのどかな田園ひろがる田舎町。 アンリエッタの滞在にあてられたヴィラは、当然のように土地でもっとも豪華なものだった。 女王は、トリスタニアの自身の王宮では贅沢を遠ざける生活だが、他所へ招かれたときの心づくしのもてなしまでは退けていない。 ヴィラの周囲を固める銃士隊員を、一時的にさがらせて出迎えたアニエスに頭をさげる。 才人を見てアニエスがため息をついた。 「……まあ、陛下の望みだし、あのかたも年頃の少女だし、他人がこういうことに口を出すのは野暮の極みだし、人目につきさえしなければ、本来わたしとてとやかく言いたくは無いのだ。 が、貴様」 瞬間、マジモンの殺気がその両眼に宿った。 「明日の正午には王都に帰る。そのとき陛下がまた立てなかったりしたら今度こそ、剣で尻の穴をもう一つ増やしてやるぞ」 151 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 04 30 ID dHx9vEdW 怖え。才人は「い、委細承知しております」と卑屈に頭を下げた。 その後で、(あれ? 姫さま自身は、怒ってるというわけじゃないのかな)と首をかしげる。 チェス盤模様の大理石の廊下をわたり、アニエスに指示されたように一階の奥の部屋をノックする。入室許可を得る。 才人は部屋に入り、蜀台に照らされた部屋を見回して首をひねった。 ヴィラの内部は、玄関から歩いてきた廊下にいたるまで、調度品や壁の飾りは品よく、それなりに金をかけていることがわかるものだった。 だがこの小さな部屋は、調度品のたぐいがほとんどない。一つずつ小さな椅子と卓があるくらいだ。あと部屋の隅に、藤で編まれたかごがある。 素朴というか、敷物さえない。廊下と同じ大理石の床が続いている。 部屋の奥にもうひとつ扉がある。 アンリエッタは部屋の中央、木で編まれた素朴な椅子に腰かけていたが、才人が入ってくると立ち上がった。 手にしているクリスタルのゴブレットの中身は酒ではないようだった。蜂蜜を溶かした薔薇水あたりだろうか、馥郁たる香りがただよってくる。 しかし一見したところ、アンリエッタはどうも微醺をおびているようだった。 頬をそめて、表情がぽうっとなっている。 「……姫さま、酒入ってる?」 「そうね……少し酔ったかもしれませんわ。サクランボのお酒を薦められたので」 サクランボを漬けた麦酒がこの地方の名産だ、と地元の名士が行事のパーティーで語っており、才人自身も同席した地元民からさんざん薦められたからたぶんそれだろう。 良質なワインが流通しているトリステインだが、麦酒の種類だって百以上もあるのだった。 才人はとりあえず、用件を聞く。 「姫さま、これ何の用」 その問いに、アンリエッタはすぐには答えなかった。どう言ったものかと考えるように、ゴブレットの薔薇水を揺らしてそれを見ている。 彼女の服は夜会用の白いドレス、シルクのサテン生地。 肩や胸元を露出させるデザイン。その素肌の肩には極薄の透けるショールをふわりとまとっている。 前立てにフリルをあしらったスカート。たっぷりした長い布地。 ドレスの上半身には、深いV字の切れ込みがあり、大きな胸の谷間を大胆に通って縦長のへそまで見せている。 その刺激的な切れ込みは、濃ピンクのレースで縁取られている。 二の腕から先をぴったり覆うのは、白いシルクの長手袋。首飾りには宝石をはめこんだ精緻な銀細工のネックレス、耳には真珠のイヤリング。 要するにレディの盛装だった。 才人は考え込んでいるアンリエッタの服装を、ついついじっくり観察してしまう。 気高くも艶やかという印象。気品と色気のここまでギリギリ絶妙なコラボも珍しい、そんなドレス姿である。 元からそうだけど今夜はとくに綺麗だよな、といやらしい視線抜きで才人が素直に感嘆できるくらいの麗人っぷりなのだった。 152 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 05 32 ID dHx9vEdW (いやらしい気持ちが入ってないとは申しませんがね) 内心でつぶやいてみる。ルイズやアニエスの態度や、夜に呼び出されたことからしてなんとなく想像がつく。たぶん恒例のアレだろう。 にへ、と顔をゆるませて期待しながら、アンリエッタの出方を待つ才人だった。 と、意を決したようにアンリエッタが顔をあげると、ゴブレットを小さな卓に置いた。 向き直って、ほほえみを浮かべる。才人は背筋がぞくりとした。なんだか今日はいつもと様子が違う。 酒のせいか美貌にうすく血の色をのぼらせ、とろりとした視線。 妖艶といえるほどの色気をただよわせながら、アンリエッタの笑みはどこか悪戯っぽいものだった。 「サイト殿、ここはどのような場所と思います?」 どのような、って……と大理石の室内を再度見わたす。 何もなさすぎて、ちょっと想像がつかない。 「……わかりません。どういうとこなんですか」 アンリエッタは横を向いて、どこか上機嫌な様子のまま手を後ろで組んだりしている。鼻歌でも唄いそうな調子で説明した。 「ここは浴室につながる部屋なのです。 この地方は薬効のある源泉が湧くのですわ。このヴィラはそれを利用しているそうです。サイト殿、お風呂は好きでしょうか?」 ……それはつまり温泉? 温泉ですか? 嫌いなわけがありません。自分日本人ですから。 瞬時にこみあげたそんな思いをこめて、才人は深くうなずいた。 「それはよかった。では、その……よければ一緒に」 わずかに羞恥の入った、銀の鈴を転がすようなアンリエッタの声。才人はくっ、と感涙して上を向き、始祖ブリミルに感謝をささげた。 温泉、しかも女の子との入浴。なんかすげえ幸せが来た。 というわけで、すっかり幸福にひたっていた才人は、女王陛下の笑みがいつもの淑やかなものとは少し違うことに、あまり注意を払わなかった。 開けてみた扉の向こうは、古びた赤煉瓦でできた浴室だった。 赤い煉瓦は、時代を感じさせる落ちついた色合いだが、不思議と清潔感もある。わざわざ古い建物を解体して、その煉瓦を選り分けて使ったのかもしれない。 床にはめこまれた真四角の浴槽には、澄んだ湯がたたえられている。壁につき出たパイプからお湯が浴槽にそそぎこみ、あふれた湯は浴槽周りの溝に流れこんで部屋の隅から排出される構造。 部屋の上の隅にかかったクリスタル製のランタンが、揺れる淡い赤光を投げかけている。中の火は魔法の産物だろうか、消える様子はない。 153 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 06 11 ID dHx9vEdW 「おお……本格的。あれ?」 気になることが二つあった。 ひとつは浴室の向こう側に、また別の扉があること。 もうひとつは、浴槽からたちのぼる湯気の量である。しゃがんで手をつっこみ、才人は顔をしかめた。 「これ、湯というにはぬるくありませんか?」 「源泉の温度自体は、そう高くないのです」 いくつかの水差しを持って入ってきたアンリエッタがあっさりうなずき、据え付けられていた大きな柄杓で浴槽の湯をくみ、水差しから何かの液体を注ぎ足した。 ハイヒールの靴を脱いで、柄杓を手にした彼女は「こちらへ」と言ってもうひとつの扉を開けた。 とたんに才人の顔に熱波がふきつけた。 その小さな、赤い光に満ちてどこか暗い部屋は、壁も床も木でできていた。丸太材である。 クリスタルのランタンは、そちらの部屋でも赤光を放っている。 さきほどまで火が燃えていたのか、いまだ音をたてている炉があり、その上にはじゅうぶんに熱されたらしき握りこぶしほどの石が、大量に大鍋に入って置かれていた。 アンリエッタが柄杓の水をその石の上にかけると、たちまちジュウジュウと音をたててすさまじい蒸気がたちのぼった。 風石を使った風魔法でもかけられているのか、その小さな室内の気流がめぐり、浴室まで熱い蒸気が流れこんでくる。 蒸気には甘い花のような濃密な香りがついている。かけた水に植物のエッセンスか何かが混ぜてあったのだろう。 石に水をかける手順を何度か繰り返すと、蒸気が流れ込んできて浴室内まで暖まってきた。 ここまでくるとさすがに才人の頭にも、理解がおよんでいる。 「蒸し風呂ですか」 「ええ。意外でしたか?」 たしかにちょっと意外である。才人はこの世界にきてから、蒸し風呂は主に庶民のものだと理解していたので。 が、よく見るとこの蒸し風呂は一味違う。 『小さな室内で蒸されて汗を流す』→『出てきて水を浴びる』という基本は同じようだが、こっちは全体的に作りが贅沢なのである。 丸太製の専用のサウナ室。煉瓦製の浴室にたたえられた汗を流す水は温泉。たちのぼる蒸気は芳香を放ち、それを発する石さえ特別なもののようだった。 「海底から取れた石でしょうね。熱を長く蓄えると聞きおよんでいます。 かけ水には主に花からとった精油を混ぜてあります」 才人の興味をこめた視線に気づいたか、アンリエッタが淡々と説明する。 それから、こほんと咳払いして問うた。 154 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 06 49 ID dHx9vEdW 「ところで前回のときに、言ったことを覚えておりますね?」 「『にゃーん』?」 「あなたが言ったほうです、そちらは速やかに忘れてください!」 なに言ったっけ、と才人は腕組みして考えこみ、唐突に思い出した。 『一日好きにさせてくれるなら、この次は姫さまの言うこと何でも聞きます』と言ったような気がする。 やっぱそれ? とちょっと引きつり気味の笑みで、アンリエッタの様子をうかがう。 アルコールの入った女王陛下は、なんだか据わった目で笑みをうかべ、うなずいた。 ………………………… ……………… …… 「――どうですか? 一人だけ服を脱がされて、好きなようにされるのは恥ずかしいでしょう。 あなたはいつも、わたくしにこのようなことをさせているのですよ」 命じられるまま才人は服を脱ぎ、全裸で浴室の床に座りこんでいる。 白の夜会用ドレスを着たままのアンリエッタがその背中に抱きつくようにして、前に手を回し、才人のものを両手でゆるゆる弄んでいた。 うん。確かに自分だけ全裸で一方的にされる状況ってのは、かなりキますねとしみじみ実感しつつ、才人は言わずにいられない。 「ひ、姫さま、実はすごく酔ってるだろ」 「失礼な。サクランボのお酒を一杯だけですわ」 なら絶対、雰囲気で酔ってるにちがいない。いわゆるスイッチON状態か。 肘まである手袋をはめたままの、たおやかなほっそりした指が、男のものをゆるやかに愛撫している。 ひんやりとわずかに冷えていた手と、滑らかな絹の触感が、そそり立った肉棒にしっとり絡みついて優しくこすり上げてくる。 「熱い……それにこんなに、硬くして」 やわらかな熱い吐息が才人の耳をくすぐる。たしなめるようなからかうような、それにほのかに情欲が混じった声だった。 ほんとうにいやらしい方、と耳元でなおもかすかな息をふきこまれる。 はむ、と耳朶を甘噛みされた。 どーもこれは復讐のようなものらしい、と才人は気がついた。やっぱり前回のことだけでなく、いつも攻められるばかりなのを微妙に根に持ってたのだろうか。 (しかし……うん。これはこれで全然アリだよな) 全裸で才人は内心、親指を立てる。変態が状況に順応するのは早かった。 155 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 07 22 ID dHx9vEdW それにしても美少女に背後から抱きしめられる形で愛撫を受けているのである。ドレスに包まれた豊かな乳房が、背中にむにゅんと押し付けられて、少しずつ早くなっていく鼓動まで伝わってくる。 腰に手をまわされ、決して速くはない程度で自分のものをこすられながら、耳朶をぷっくりした唇でついばまれ、甘やかな情のこもった声で怨嗟や意地悪をささやかれる。 勃つなというほうが無理である。 「勝手に動いてはなりませんよ……ふふ、これもあなたがいつも言うことですわね」 もぞもぞと身をくねらせて、才人の背中にもっと密着するように体を押し付けながら、アンリエッタはなまめかしく濡れた声でささやき続ける。 「あなたがわたくしにした様々な辱めを覚えていますか? その、……い、嫌というわけではありませんけれど……恥ずかしいし、少し悔しさだってあるのです。 ですからこの夜、わたくしのものである今宵は、いつもあなたがしていることをお返ししてあげます。そう簡単に許しませんからね。 あ、すごい、今手の中でびくんってはねて……」 やわやわと手のひらで包み込むように肉棒をさすりながら、アンリエッタが熱い呼気をもらした。 うん、かなり恥ずかしい。でもこれもいいもんだなあ……と実感しつつ、才人は要求を口にだしてみた。 ちょっと愛撫がゆっくりソフトすぎて、もどかしくなってきたのである。 「ひ、姫さま……おねがい、もうちょっと速く動かしてくれれば」 「だめ」 アンリエッタがどこか楽しそうな小悪魔然とした声で、却下する。おてんば娘だったころに戻ったのか、興味津々といった態で攻めるのを楽しんでいる風情さえある。 そうは口で言いながら、微妙に愛撫が変わっているが。 肉棒の根元を押し揉むように指で圧迫しつつ、才人の首筋に口付けしていく。 ちゅっ、ちゅっとついばみ、時折キスマークをつけようとするかのように激しく。 赤い明かりに赤い煉瓦が照らされて、幻想的な色彩の空間。 赤といっても落ち着く雰囲気をかもしだす古色。ほの暗ささえ美を演出している浴室だった。 開け放ったままのサウナ室から花の匂いの蒸気が流れこみ、全裸で座っている才人もすっかり寒さは感じなくなっている。 それに、背中に密着する少女の体が、ますます熱をおびていっていた。 下半身は焦らされるようにもどかしい快感を与えられながら、首筋や肩に情熱的な口づけを受けていく。 膨れ上がった亀頭に、滑らかなシルクに覆われた手のひらをかぶせられ、円をかくようにしゅりしゅりとこすられる。 桜色の唇に耳たぶをはさまれながら、肉棒を少しきつく握られてゆっくりと上下動させられる。 袋の部分をやわやわと揉まれながら、裏筋の部分を指であやされたとき、じーんと腰の奥から痺れた気がして、亀頭の先から先走り液がぶくりと噴いた。 ゆっくりした刺激しか与えられていないのに、急激な反応を呼び起こされたことにややうろたえ、才人は感嘆まじりに感想をもらした。 「なんかすごくうまくなってませんか……いててて」 耳朶に歯をたてられた。ちょっと恨みがましい声が返ってくる。 156 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 07 52 ID dHx9vEdW 「あなたがいろいろとはしたないことを教えたではありませんか…… ……気持ちよいのですね?」 才人の背中にむにむにと押しつけられる乳房から、とくとくと早鐘を打つ鼓動が伝わってくる。体温の高さが感じられる。 おそらく、ドレスから露出した素肌まで汗ばんでいるのだろう。 肌にぴったりした薄絹の手袋の中で、肉棒がびくんと凶悪に脈打ちだしたのを感じ、紅潮した艶麗な笑みをアンリエッタが浮かべる。 ドレスの少女は情欲に色づいたような声を、そっと裸の少年の耳にふきこんだ。 「では、そろそろ速くしてあげますわね」 少年の腰前に回した手を、一転してリズミカルに動かしていく。 気がつくとアンリエッタ自身も、彼の背中に押し付けて潰れさせた乳房を、わずかにこすりつけるようにもぞもぞと体をゆすっていた。 はしたないわ、と思いつつも桃色の霞が脳裏にかかったようで、この淫らな遊びを今さら止められない。 赤い古びた煉瓦の部屋。ほろほろ揺れるランタンの火。 煉瓦造りの浴槽には冷たく澄んだ水がたたえられ、いっそう暗いサウナ室からは熱い蒸気をのせた風が、濃厚な植物エッセンスの香とともに吹き込む。 純白のシルクに覆われた上品な細指が、淫らに男の肉にからみついて奉仕している。 才人が額に汗をにじませて告げた。 「あ、あの、出るんだけど」 かまいませぬ、と熱に浮かされた声でアンリエッタは許可を出した。 速くすべやかに、なめらかに少年のものをこすりあげていく。 「わたくしの手で、はしたなく気をやるところを見せてくださいましね……」 そのささやきが引き金になったように、才人がう、とうめきをもらした。 白絹手袋にくるまれて奉仕されている肉棒が蠢動し、びゅくびゅくと精を赤煉瓦の床にうち出していく。 少女は少年の肩越しに、精が床に飛び散るのを見て、放出している肉棒を包みこむようにその幹に手をそえ、女の淫肉の動きを再現するようにきゅ、きゅと優しくしぼる。 そうしながらアンリエッタは、自らも絶頂に達したように蕩けた表情で身をかすかにふるわせ、ほう、と吐息をもらした。 「すごい……こんなにいっぱい出して」 アンリエッタのドレスに包まれた肢体は、いまや発情の火にあぶられたようになっていた。内側から燃えるような感覚に、こらえきれなくなる。 体重を少年の背中にあずけ、目をほそめて射精の快楽にひたっている才人の耳元で、情欲を抑えかねた震える声を発した。 159 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 15 33 ID dHx9vEdW 「ね、つぎは、わたくしにも……」 ………………………… ……………… …… 少し肌寒かった部屋は、流れ込む蒸気でほどよく暖まり、湿度を大幅に増している。 「…………ぁ、ふ……んぅ……」 煉瓦の壁に、切れ切れの甘やかな声が反響している。 アンリエッタは床にひざをついて、ドレスのスカートの奥をまさぐられていた。レースのパンツを脱いだあとの秘部に、前から才人の指が触れている。 少女はフリル付きのたっぷりしたスカートを自分で持ちあげており、その下では少年の指が、熱いぬかるみをくちゅくちゅ水音をたてて浅くかき回している。 「んんん……ん、ふ」 うつむいた顔は快感に赤く色づき、眉根を寄せて切なげな表情。嬌声をときたまこぼす薄く開いた唇は、唾液でつややかに光っていた。 ドレスから露出する雪のような素肌はぽうと熱を持ち、小さな汗の珠をいくつも浮かばせている。 「ん、そこは……!」 才人の指がさらに奥にぬぬっと入ってきたとき、びくん、とアンリエッタの腰がはねた。 前回に見つけられた弱いポイントの一つを、丹念に指の腹で掻かれると、声をもらしながら腰を引いてしまう。才人が注意した。 「腰、逃げたらだめですって……あ、すごい締め付けてる」 「だ、だって、いきなりそんな奥まで……今日は優しくしてといいましたのに」 「中指一本なんですけど。わかりましたよ、ゆっくりやりますから。 えっと、このくらい?」 「あ……んん、はい、それなら……」 アンリエッタの目がとろりと淫楽にうるむ。 腰をおずおず前に戻して、膝立ちで秘部を愛撫される快感にふたたび没頭しだした。 時間をかけて与えられる官能に、どんどん秘部の奥から愛液がこぼれてくる。 敏感なところをわざと避けるように、指が濡れた膣内をこすってくる。アンリエッタの反応が高まると、すぐに動きを止め、間を置いてから膣内の別の場所をさぐる。 もどかしくなってきたころ、指を二本に増やされて再度、奥までじゅっぷりと埋め込まれた。 「んんんっ」 160 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 16 30 ID dHx9vEdW 恥ずかしいほどの水音がして、指を蜜壺で食い締めてしまった。 たぶん才人の指はとうに、アンリエッタの愛液でふやけるほど濡れている。 真っ赤な顔で目をつぶって、突然にふくれあがってきた最初の波をやりすごす。耐えた後で、やや荒い息をついた。 目の前で少女に奉仕している少年が、確認するように声をかけてくる。 「ここらで、もう少し強くしたほうがいい? 刺激」 もういいかも、とアンリエッタは溶けかけた理性でぼんやり考える。 というより、そろそろあの絶頂の感覚が恋しくなっていた。 先ほどはつい我慢してしまったが、まさぐられる腰の奥がうずいて、もっと気もちよくなりたい、と体に呼びかけてくる。 こっくりうなずく。と、才人の指がうごめきだした。避けていたいくつかのポイントに丁寧に触れて、押さえるように揉みこんでくる。 焦らされて昂ぶっていた少女の体が、あっさりと応えてしまう。 「ん、ふ、んん……ぁぁ……」 ゆるやかに絶頂に押し上げられて、アンリエッタは腰をわななかせた。 スカートの布地をにぎりしめる手が、ふるふると震えている。 丁寧に引き出された肉体の歓楽に、紅潮した顔をうっとりとゆるめ、われ知らず淫蕩な笑みを浮かべてしまう。 「サイト殿……」 「はい?」 「今のを、もっと……」 気がつけばアンリエッタの唇が勝手に開き、ごく自然におねだりを発していた。 才人がちょっと驚いた顔になって、「あ、はい」と素直に指での奉仕を続けてくる。 どろり、と粘性の濃い愛液がひときわ多く胎内から吐きだされ、少年の指にからんでから糸をひいて床に落ちていくのを感じた。 くちくちとソフトに指で秘肉をまさぐられる。 腰を中心におののくように体をかすかに震わせながら、アンリエッタは淫らな微笑をまた口の端に浮かべた。 「そうです、んん、ゆっくり……これ、ゆっくり楽しませて……」 「……なんか今夜、大胆ですね」 「ん、だって、わたくしの夜ですもの……ぅぁ、ぁふ、ふふ」 161 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 17 35 ID dHx9vEdW 自分でもまともな状態ではないと思うほど、貪欲に快楽を求めたくなっている。 体だけではなくて、頭もそれしか浮かばないくらいに茹だっていた。 「ねえ、口づけもくださいまし……」 脚の間で、淫悦の火がちろちろと燃えている。それに思考を灼かれながら、キスをねだった。 前から指でまさぐられたまま、才人に顔を寄せられて唇を重ねられる。 アンリエッタはそれに応えつつ、今なら他にもはしたないおねだりを進んで言えるかも、と朦朧としながら思う。 深く口づけされて舌を吸われながら、先ほどとは別の、膣内の快感ポイントを延々とこすられつづける。 快楽に目をいっそう潤ませ、汗を全身にしっとりと噴かせながら、アンリエッタはまた高まりだした官能に身をゆだねた。 ………………………… ……………… …… ヴィラの夜が更けてゆく。 赤煉瓦の浴室には、少女の澄んだ鳴き声が甘やかに響きつづけている。 少年の指がたてるクチュクチュという水音は、初めのほうよりずっと大きなものになっていた。 才人は指での奉仕を言われるまま続けながら、アンリエッタのドレスから露出した肩に顔を寄せていた。 薄い透けるショールを取りさって、首筋から肩にかけての上気した素肌に口を付けている。銀の首飾りを避けるようにして、その下の肌を跡が残らない程度に吸う。 「あっ、あぁ、ふぁんっ」 口づけから解放されたアンリエッタの唇からは、つつしみを忘れた快楽の声がもれていた。 こらえかねたように首をふるたびに、栗色の髪と真珠のイヤリングが揺れる。 スカートの中では愛液があふれ、ぽたぽたと煉瓦の床に落ちている。 アンリエッタは膝立ちでスカートを持ち上げ、真っ赤な顔を淫靡にとろかせ続けたまま四度目の絶頂を告げた。 「あ、ああ……また、いきますぅ、ひぁ、んん……!」 才人はアンリエッタの華奢な鎖骨に舌をはわせながら苦笑する。 (姫さま、今夜の最初のほうではそれ言わないようにしてたってこと忘れてるよな) 先ほど三度目の絶頂を堪能したあたりで、才人の指で与えられる快感を貪ることに夢中になって、ささいな恨みとか意地とかがどうでもよくなったらしい。 朦朧として、躾けられてきたことが出ているのか、いつものように従順に絶頂を才人に教えてくる。 162 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 18 09 ID dHx9vEdW サウナ室の蒸気はとうに立ち上らなくなっている。 正直、気温がさがってきたらこっちは風邪ひきかねないよな、と才人は滑らかな白肌に唇を押し当てたまま考えた。 (そろそろ満足してもらわないと。俺、素っ裸だし) べっとりと愛液に濡れた手首を動かす。 わなないてきつく締め付けてくる膣内の一箇所、クリトリスの裏のほうに指の腹をひっかける。 「ゃんんっ」 反応は大きかった。 アンリエッタが悲鳴をあげ、スカートを持ち上げていた手を離して、両手で布地の上から自分の恥丘のあたりを押さえる。 スカートの意外な重みが才人の腕にかかってくる。湿気を吸ったたっぷりした布だから当然といえば当然だった。 他とやや感触が違うその箇所を、才人の指がこすりだすと、はっきりとそれまでとは質のちがう、せっぱ詰まった声をアンリエッタがあげる。 前回、強制的に潮を噴かされたときの指づかいだった。 「そ、そこは」 「うん、前のときやったアレ。したらだめですか、これ?」 手の動きを止めた才人に耳元で問われ、アンリエッタは膝立ちで前をおさえたまま逡巡した。 前回のように直接、指で噴かされる。強引に快楽を引き出され、頭がおかしくなりそうな種類の絶頂を味わえる。 けれど、お漏らしみたいで恥ずかしい。 肉悦への期待と羞恥の間で揺れている少女を見やり、迷いを断ち切らせるように才人が指の動きを再開した。 待って、と言おうとした言葉をひくんと飲みこむ。それまでの軽い絶頂とは種類が違う、尿道がひくひく脈打つような予兆があった。 アンリエッタは膝立ちから、お尻をぺたんと煉瓦の床につけて座りこむ。 愛欲に負けて顔を完全にとろかせ、スカートの上から恥丘のあたりを手で押さえたまま、恐ろしいほどに高まっていく感覚に耐えるように眉を下げた。 少年に上気した首筋を、頸動脈の上あたりでやわやわ噛まれながら、いっそう早く指でこすられた時、一気に何かが決壊した。 「あああああああっ、うあああー……っ」 素直な鳴き声をあげて若い肉体が達する。スカートの下で潮を噴き、秘肉で才人の指をねっちり食い締める。 なおも指を動かされると、ぷしゃぷしゃと液体をひくつく尿道口から噴いて、白手袋で押さえているスカートの前をじんわり濡らしてしまう。 「ぁ……ぁふ、ぁぅぅ……いっておりますぅ……」 163 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 19 11 ID dHx9vEdW 耳まで紅潮させ、呆けたようにアンリエッタは絶頂に浸った。 羞恥心さえどこかに消えてしまうほどの愉悦が、腰を甘くしびれさせていく。 半開きの唇から、舌がわずかにこぼれた。 「姫さま、……味しめただろ?」 才人の声に反論しようという気さえ起こらない。 潮が噴いてドレスのスカートを温かく濡らしていくのを手で押さえつつ、あえいで艶美に身を痙攣させる。 アンリエッタは熱い吐息をふるわせながら、前のときよりは穏やかな、けれどじゅうぶんに衝撃的な快楽を堪能した。 ぷるりとした美しい唇の端から、よだれが垂れている。 「はふ、ぁうぅぅ……すご……きもちいいぃ……」 丁寧に指で『奉仕』されていく。 噴くものが無くなってきても、才人の指はゆっくり速さを落としながらぬちゅぬちゅ愛撫してくる。 温かい潮液がひんやりした煉瓦の床に小さな水たまりとなって、床に座りこんだ尻を水びたしにしてしまっている。それほど大量に噴かされた。 絶頂をゆるやかに長く引き伸ばされながら、アンリエッタは涙をにじませてぱくぱくと口を開けた。 「あ……あ、サイトどのぉ……」 ん? と名を呼ばれた少年が顔を見つめてくる。 押さえたドレスのスカートの下で、煉瓦の床と彼の手を恥ずかしくびしょびしょにしながら、幼な子に戻ったように甘えきった声を出す。 「くちづけ、くちづけを……」 命令というより、もはや完全におねだりだった。 才人が唇を深く重ねてくる。 絶頂に震える舌を優しく吸われて、アンリエッタの瞳がうっとりと切なげに揺らめいた。 少年の指で嬲られている腰がひときわ大きくわななき、最後の潮をぷちゅ、と漏らした。 ………………………… ……………… …… 一休みの後。 サウナ室の炉には、また火が入れられて大鍋の石が熱されだし、赤煉瓦の浴室では淫靡な遊びが続いている。 「これ、蜂蜜?」 才人は瓶に入っていたどろりとした液体を横目に見る。手は休みなく動いて、アンリエッタの衣装をややぎこちなく脱がせていた。 指で奉仕した後に命じられたのは、アンリエッタのドレスを脱がせて、瓶の中のものを少女の肌に塗ること。 言われるまま、湿気を吸って重くなっている服を脱がせながら、愛撫も加えていく。 164 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 19 47 ID dHx9vEdW 「はい、ん、そうです、……くふ、そこの隅に置いてありましたから……お肌にいいのですよ、うふふ」 才人に肘まである手袋をくるくると剥かれ、蒸れていた手の指の股に舌をはわされているアンリエッタが、くすぐったいのか忍びやかな笑いをもらした。 そのかすかな笑い声の中にも、愛撫に応える切なげな響きがある。 ドレスを脱がせるのを手伝い、白いガーターベルトとニーソックスをはぎとっていく。 イヤリングや首飾りといった装身具以外をのこし、アンリエッタが生まれたときの姿になる。 完璧なプロポーションの裸身を惜しげもなくさらしながら、少女は厚い生地のバスタオルの上に、しどけなくうつ伏せで横たわった。 バスタオルは蜂蜜と一緒に浴室のバスケットに入っていたので、煉瓦の床にしいたのである。 「それをわたくしに塗ってください」 「は、はい」 少女のリラックスした声に対し、才人の喉からはなぜか緊張した声が出る。瓶をかたむけ、琥珀色の蜂蜜を手のひらにどろりとこぼした。 それをアンリエッタの肌に塗っていく。 白い陶器のようになめらかな背中の上から、肩の方へ。首飾りを避けてうなじまで首にも塗ると、今度は下へさがって腰、ぷるりと魅惑的なお尻の丘を通り、すらりと長い脚のほうへ。 ひざ裏からふくらはぎをぬるぬるこすると、ああ、と心地よさそうな少女のため息が聞こえてきた。 「あのう、前にも」 快さにたゆたう声と表情で、アンリエッタがゆっくり仰向けになる。 才人は瓶から直接、その腹から胸にかけての上に蜂蜜を垂らしていく。 「や、冷た……」 蜂蜜が少しひんやりしているのだろう。悲鳴寸前の楽しげな声をあげ、アンリエッタが艶かしく裸身をくねらせた。 蜂蜜を塗りひろげようと少年の手のひらがその肌をぬるぬるこすりだすと、たちまち声が切なげに乱れる。 「あ、くふ、ぁん」 大きな乳房に蜂蜜をまぶされてぬりゅぬりゅとこねくられ、先端の乳首がいっそう尖る。 細い首を絞められるように男の両手をかけられて塗りこめられ、やや圧迫される形になってわずかに苦しげにあえぐ。 首筋から胸元にかけてふたたび紅潮させながら、アンリエッタは顔を横に倒し、才人の股間を見た。 少年の肉棒が興奮しきってそそり立っているのを確認し、どこかうれしげにくすりと笑って、手をのばして指先でそれをもてあそぶ。 つ、つつくなよ、と思いつつ、才人は決まり悪げに顔をあからめた。 指で奉仕していたときから、とっくに自分のものは上を向いて勃起した臨戦状態である。ずっと治まっていない。いろいろとツラいものがある。 165 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 20 49 ID dHx9vEdW からかうような、愛おしむような手つきで肉棒を撫でているアンリエッタの伸ばされた腕にも、たっぷりの蜂蜜を塗りこめていく。 柔らかいわき、きゃしゃな肩、細くくびれた腰、すべやかで適度に肉のついた太ももなども同様に、琥珀色の天然のローションでコーティングしていく。 「くふぅ」 右の太ももを両手でつかまれてぬるーっと蜂蜜を引き伸ばされ、甘く鼻を鳴らしながら、アンリエッタが腰をたまらなげによじった。 その光景にごくりと生唾をのみつつ、才人はおあずけを食らっている犬同様のこっけいな悲哀をかみしめる。 (正直この状況で余裕ないんですけど、俺いつまで耐えてりゃいいんだろう?) 幸いにも、それからすぐおあずけは解除された。 蜂蜜を全身にまぶされたアンリエッタが、まだ夢心地という表情で床から起き上がり、余韻にとろけた艶麗な微笑を浮かべた。 「あちらの部屋へ、参りましょうか……?」 ………………………… ……………… …… サウナ室の中は、熱気に満ちつつあった。 浴室につながる扉は閉められ、ふたたび石に水がそそがれてもうもうと蒸気が立っている。 白木の床板の上にバスタオルがしかれ、その上に才人は腰をおろしてアンリエッタから口づけを受けていた。 赤いランタンの光で照らされてもやや薄暗い室内には、ほどこされた魔法による風がめぐり、香気を放つ蒸気をめぐらせている。 薔薇とジャスミンとカモミール、乳香やシナモンやそのほかの香料も混じった、濃密で少しスパイシーに甘い芳香。 あえかな交歓の夜を演出する甘ったるい香気の中、アンリエッタは座った才人にしなだれかかって体重をあずけ、首に手をまわして火照った体と、唇を押しつけている。 「あむ……ちゅ、はあ……」 深いキスの合間の、情欲にまみれたあえぎを聞きながら、才人も朦朧としつつ考える。 (女の子って、キス好きだよなあ) 才人の、熱気に汗を噴く胸板に押し付けられたアンリエッタの乳肉は、くんにゃりとつぶれている。 蜂蜜にまみれたそれをぬるぬると押し付けてこすりつぶすように、いやらしく少女の体がうごめく。 眉を下げ、目をとじて切なそうにあえぐ愛欲に支配されきった顔で、彼女がまたすぐ才人に唇を重ねてくる。 「ん……はふ」 166 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 22 23 ID dHx9vEdW 何がやばいって、この部屋と美少女が発散する色香に満ちた空気に当てられ、まだ挿入してもいないのに才人のものは暴発しそうなのだった。 すっかり急角度にはねあがって、アンリエッタのお尻に後ろから当たっている。 さすがに入れる前から出してしまうという醜態をさらしたくないので、才人はどうにかほかのことを考えようとする。 (サウナとして考えたらあんま暑くねえな、ここ……長く入ってられそう) アンリエッタの腰に手をまわしてキスに応えながら、思考を必死にそちらにふり向けた。 日本にいたころ才人が経験した、酷熱という感じの乾燥サウナとは違う。 あれより気温はだいぶ低いだろう。立ち上り、風で室内を循環する蒸気で、湿度が非常に高く、それで汗が流れるのだ。 日本の最も蒸し暑い真夏日程度の環境である。 (考えればこういう蒸し風呂って蒸気サウナか……のどや鼻に優しい感じだよな) アンリエッタが唇を離し、才人に抱かれたまま、横に置いてある持ちこんだ水差しを取った。同じく持ちこんだゴブレットに液体をそそぐ。 ほとんど蒸気の香にまぎれていたが、冷えた水からただよった芳香が才人の鼻にとどいた。 薔薇水だった。 女王陛下はゴブレットを口につけて傾け、それをそっと床に置くと、またしても才人に唇を重ねてきた。 口うつしで、レモン果汁の清冽な酸味もかすかに混じった薔薇水を与えられる。 水分補給ってことかな、と思いつつ、おとなしく才人はそれを飲み下した。 唇が離れると、互いの呼気から薔薇の馥郁たる香りがした。 「ふふふ」 汗を紅潮した頬に流しつつ、艶やかな笑みを少女がもらす。 アンリエッタは今度は、横に置いてあったもののうちから蜂蜜の瓶を取る。 中身をさらにどろっと、自分と才人の体の前面、つまり密着しているところに上からかけた。 そのまま腕を才人の背中にまわしてしっかり抱きつき、体の前面を密着させて、蜂蜜に覆われた自分の柔らかな肌を淫艶にくねらせ、ヌチャヌチャと泡だてるようにこすりつけてくる。 べとべとした蜂蜜は、蒸気と肌で温められるにつれて、さらりと溶けていく。 しっとりと肌に染みこんでいくような感触。 つぶれて柔らかく押し付けられるアンリエッタの乳房の先が、胸板にこりこりと当たる。 自分からこすりつけながらひどく感じているらしく、熱い肌から速い心臓の鼓動が伝わってくる。 少女の太ももに挟みつけられるようにまたがられていた才人の腰が、気がつくと別の種類の蜜でも濡れそぼっていた。 「ん……ん……」 167 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 22 56 ID dHx9vEdW そうしながら何度めか、アンリエッタが才人に口づけをした。薔薇水の甘酸っぱい味が残るキス。 ただよう花の芳香と、ときおり唇を離して少女の奏でるあえぎ声。 火照る円く柔らかな乳房や腰をすりつけられ、蜜まみれにされていく。 五感のすべてを刺激される状況に、才人はくらくらした。 (というか俺、限界) まさしく限界だった。これ以上は、本気で暴発しかねない。才人は情けない声で懇願した。 「あ、あのー、そろそろ入れさせて」 「ふふ……」 アンリエッタは才人の肩口に頬をもたせかけて体をゆすり、密着の快感に陶酔していたが、才人の懇願を聞いていっそうご機嫌そうに表情をゆるませた。 「そうね……ならサイト殿は横になって。わたくしがしますから」 肩をそっと押され、才人はとまどいながらも期待して床に背中を倒す。 少女がひざ立ちで腰を浮かせると、その紅潮した内股と才人の下腹部の間に、ねちゃぁと糸が何本も引かれた。二種類の蜜で。 アンリエッタが才人の限界まで膨張した肉棒を手で固定し、そこに慎重に腰を下ろしていく。 「勝手に動いてはだめですからね、あ……ふ、くぅん、……ふぁ……」 自分も熟れきっていた膣内を押し開かれ、声をあげながらようやく男性器をすべて胎内におさめ、騎乗位でぺたんと座り込む。 すっかり下がっていた子宮口を、亀頭にぐっと押し上げられ、甘鳴きして達しそうになる。 才人の胸に手をつき、瞬時に膨らんだ官能をどうにか抑えた。 挿入するだけで乱れた呼吸をととのえようとしたとき、深くまでくわえこんだ肉棒がいきなり脈動しはじめた。 「え? あ、うそ、待ってっ、いま動いたら、あ、んんんんんっ……!」 「ご、ごめん……出しちゃいました……」 「あああ……あぁ、いくぅ……ふぁぁ……」 全身愛撫で限界まで高まっていたのは、アンリエッタも同様だった。 そこへもって挿入した直後に、子宮口に密着した亀頭にびゅるびゅると精液を吐きかけられた。 彼の精を受ければ達するようになるまで、たっぷり躾られてきた子宮が、あっさり反応して天国を見せてくれる。 勝手にうごめく秘肉が、精液を噴く才人の肉棒をにゅぐにゅぐと食い締めた。 アンリエッタは舌をこぼして甘くすすり泣き、全身の毛穴からぷわんと淫気を汗とともに放散させた。 168 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 23 49 ID dHx9vEdW 才人の肉棒が脈動を止めると、ようやく硬直がとけ、少年の上にくてりと上体を伏せてぴくぴく痙攣する。 「す、スンマセン……限界だったもので」 「ぅ……ぁぁぁ……ばかぁ……」 涙声で怨嗟をつぶやいてから、無理やり体を起こそうとする。仕切りなおしするつもりだった。 が、絶頂の直後で腕に力がうまく入らず、あきらめて体の力をぬいて、くっつけ合った胸から互いの鼓動を聞く。 これはこれで、気持ちいいのだった。それに、一度膣内で出してしまった才人のものは、徐々にしぼんでいる。回復を待ったほうがよさそうだった。 肌を重ねて絶頂の余韻にひたりながら、香る蒸気の中でおだやかに汗を流す。 体感温度とリラックス感に毛細血管が広がり、血流がとくとくと速まっている。 媚薬の素材に使われることもある花々の香に包まれているうち、すぐに情欲がもどってきて、アンリエッタは熱い息を吐いてもぞもぞと身をくねらせた。 温まった蜂蜜でほどよいとろみのついた肌が、ぬらぬらすべるのはやはり心地よい。 ふと、重ねた胸で、少年の乳首も硬くなっていることに気づき、なんとなくそれに指の腹で触れ、くりくり転がしてみる。 「うひゃ」 すっとんきょうな才人の声があがった。 目を丸くして彼の顔を至近で見てから、少女はそれをつまんでくいくい引っ張ってみる。 「や、やめろって、姫さま」 少年の反応を見て、面白そうにアンリエッタは頬をゆるめた。 「殿方も、ここは感じるのですね?」 力の戻ってきた上体を起こす。 自分の乳首と少年のそれを重ねて、むにりと乳房をつぶし、またぬるぬると胸同士をこすり合わせる。 「うわ、くっ……!」 視覚的な効果も大きく、少年は反応した。 「あふ……わたくしの中で、また大きく……」 嬉しそうな、濡れた声でアンリエッタがつぶやく。 才人はちょっと複雑な気分である。 169 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 24 40 ID dHx9vEdW (今夜はほんとに俺が遊ばれてるなあ……この人すげえ楽しそう。いや、いいんだけどさ) 肉棒が大きくなった以上、再開するつもりらしく上体を起こして、アンリエッタが腰を少しずつ動かしだした。 才人の胸板に手をつき、軽く前後に腰をゆすってくる。 見る間にその表情がとろけていった。 「あふぅぅ……」 少女は二種類の蜜で濡れそぼった互いの恥毛をからみ合わせるように、時おり前のめりに恥丘のあたりをこすりつけていた。 肉豆をそうやってくにゅくにゅ刺激しているらしく、かすかにコリコリしたものを才人は感じている。 そのたびに秘肉が淫らにうごめいて才人の肉棒に奉仕してくるので、気持ちいいといえば気持ちいいのだが、腰の動き自体は決して激しくない。 先に二度出していなければ、正直じれったいと思っただろう。 まあ約束だし、姫さまに任せとこう、と才人は床に伸びたままそう考える。 その目の前で、ふよふよと乳房が重たげに揺れている。蜂蜜と汗でてらてらと乳肉が淫猥にぬらつき、ランタンの赤い光を反射していた。 興奮にしこりきったその先端からつぅと一滴、蜂蜜が糸をひいて落ちた。 「………………」 湧き上がってきた衝動をこらえかね、才人は手をのばして、柔らかいその肉をむにっとつかんだ。 「ひぁん! だめ、動いたらだめと……」 「ごめん、これいじらせてもらっていい?」 「……もう」 そうは言いつつもまんざらでもなさそうに、アンリエッタが右手で乳房を持ち上げ、かがみこんで才人の顔にその先端を近づける。 少年が肘をついて上体をやや起こし、ピンク色の乳頭に舌を巻きつけてちゅっと吸いあげる。 「う、ぁく……」 栗色の髪を揺らし、アンリエッタがあえかに震える息をつく。 きゅっ、にゅる、と不規則に蜜壺が肉棒を締め付けた。 うつむいたまま薄赤く染まったまぶたを閉じてあえいでいるアンリエッタを見て、才人は(あれ、もしかして)と気がつく。 吸っていた乳首を、前歯でねっちり甘噛みした。 「あ、なんで、わたくし……いやぁ……」 狼狽した声とともに、少女の体にさざ波のように細かな震えが広がり、つながった部分がぶるッと揺すられた。 膣道がきゅう、にゅるりと肉棒にからみついて包みこむようにしごいてくる。 自分もまたあっさり高まりそうになるのをあわててこらえ、才人はアンリエッタに問いかけた。 170 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 25 38 ID dHx9vEdW 「また軽くイキました?」 その問いに、濡れてうるんだ瞳を揺らめかせながら、アンリエッタが顔を伏せてかすかにうなずいた。 健やかに上気した肌が、ぽうと熱を放っているようだった。 (あー、もうすっかり体が興奮しちゃってるんだろうなあ…… 俺は出してある程度おさまったけど、姫さま続けるほどどんどん気持ちよくなっちゃう人だし) でも面白くなりそうなので見ておこう。 そんな結論に達して、才人は上体を床に戻した。 しっとりと白肌のきめ細かい、ぬるんと滑る乳肉を両手でゆっくり揉みたててやると、アンリエッタがたまらなそうに眉を寄せて、男にまたがった腰をふたたび動かしだす。 ぬちゅり、ぬちゅりと音をたてて、熱くとろけた秘肉をまたしも擦り付けだした。 先ほどよりは速い。 ………………………… ……………… …… 石から蒸気が立ちのぼるのは止んでいたが、サウナ室はまだまだじゅうぶんに温度が高く湿気ていた。 唇と唇の間から漏れる少女の息も、熱く湿っている。 「あむ、……あむ……」 つながったまま、薔薇色に染めた上体を伏せて才人の口をまた奪いながら、アンリエッタはときおり口を離して、とろとろの甘い声を床や壁の杉材に反響させる。 すっかり理性を失ったように、しなやかな体を少年の上でくねらせ、最初に比べてじゅうぶん激しいといえるほどに腰をふりたてている。 その動きがぴたりと止まって、直後にぶるぶると尻からうなじにかけての背が震えだす。 「んんんむ……!」 体の深奥から灼く官能の火を抑えようとするように、アンリエッタがどこか悲壮に才人の首にかじりついて深く口づけする。 何度目かの絶頂に達した少女を床から抱きとめながら、才人もそろそろ四発目が来そうだと考える。 三発目を、先ほど出してしまっていた。 動きを止めていたアンリエッタが、また何かに追い立てられるように、少年の上に伏せたまま腰をゆるゆる回しだした。 「ひ、姫さま、ちょっと落ち着いたほうが」 「あああ、おかしいっ、とまらないぃ……」 蜂蜜で滑るまいとするように才人に強くしがみつき、とろけきって夢中で腰を振りながら、アンリエッタは苦しげな声を出した。 171 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 26 20 ID dHx9vEdW 「ひんんん、おかしいのですっ、何度気をやっても、腰の奥がぁ……」 情欲がまったく治まってくれない。何度も達しているのに、子宮がそのたびごとに前よりひどくうずいていくようだった。 原因はたぶん、浅い絶頂にしか達することができないからだった。感じすぎてくると、奥のほうを自分で刺激しようとしても、腰が勝手にびくんと上にはねて逃げるのだ。 そのくせ動きを止めようとしても、肉の歓楽に焦がれたように少女の腰は動きつづける。 「ああぅ、はやく満足してええ、わたくしのからだぁ……」 若々しい尻がふりたてられるたびに、どろどろになった秘肉が、雄の精をねだる牝そのものの動きで濃淫に肉棒に奉仕し、じゅぷじゅぷ卑猥な水音をたてている。 終わりの見えない官能の沼で溺れながら、アンリエッタは苦しい快楽に半ば泣きながら少年にしがみついて腰をうごめかし続けた。 耳元ですすり泣かれ、姫さま辛そうだなあ、と才人はぼんやり考える。 サウナ室の壁の丸太と床の板はともに杉。爽やかな匂い。 それを圧倒するのは、むせかえるほどに濃密な甘さをたたえた、官能的な夜を演出する蒸気の芳香。薔薇やジャスミンの香は媚薬の素材にも使われる。 赤いランタンの火に淫艶に光る、蜂蜜と汗でしっとりとろみを帯びた少女の裸身。 少女がそれだけ身につけている真珠のイヤリングと銀細工のネックレスも、ランタンの弱光にきらめいている。 熱くひたすら甘く、すべてが妖しい官能のために存在するような空間だった。 幻化の夜のまどろみに、淫魔のつむぐ夢のよう。 すべてが濃厚すぎて逆に朦朧とさえしてくる。 救いを求めるような必死さのある口づけを受け、薔薇水の香のするアンリエッタの口を吸いながら、才人は茹だった頭のまま、少女の腰に腕をまわした。 滑らないようにしっかり細腰をつかみ、肉棒の先が奥の子宮口をちゃんとくじるように下に引きおろす。 根元まで肉棒が秘部に埋まり、亀頭が子宮を押し上げると、アンリエッタが身を深くわななかせた。 「ぁ、……ぁぁ……うぁぁぁ、うう……」 勝手に動いて姫さま怒らないかな、と才人はぼーっと考えるが、アンリエッタはむしろ助けとばかりに、震えながらも自分で奥を刺激していく。 「お、押さえててくださいまし……そのまま」 そう言うと少女は腰を深く沈められたまま、前後にゆすってくる。 ただ、その動きは弱々しいものだった。少し動かすだけでびくびく尻がはねそうになっている。 くちくちと淫らな水音がひびき、ほどなくアンリエッタがぎゅーっと才人にしがみついて鳴く。 「ひあ、あく、う、イクぅ……イきますっ」 達した後、体の力を抜き、突っ伏すようにして完全に体重を少年にあずける。 唾液を唇からこぼしてあえぎ、早鐘を打つ鼓動を才人に伝えていた。 ……が、すぐまたこらえかねたように腰がねっとりうごめきだす。 アンリエッタは子宮のうずきに耐えかねて泣きそうに顔をゆがめた。湯気のように全身から濃い色香というか淫気をたちのぼらせつつ、少年に哀願する。 172 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 27 10 ID dHx9vEdW 「たすけてぇ……」 「たすけてって言われても、どうすれば……」 困惑している才人に、アンリエッタは震える声で告げた。 「動いて、いつものようにして」 ちょっと考えるように才人がぼんやり宙を見つめ、それから身を起こした。 一回抜いてから、ころんと体勢を入れ替え、アンリエッタを組み敷く。 そのまま問う。 「いいんですか?」 紅潮して情欲に濡れきった表情をわずかにおののかせ、アンリエッタはごく、と喉をならした。 戦慄とともに、なにか被虐的で淫らな期待があった。とくとくと子宮が脈打つ気がする。 内奥で燃える火に言わされるように、口をひらく。 「かまいませぬから、あなたが終わるまで、最後までして、 いつものように、狂わせて……」 どうにも気をのまれたように、それでも十分に情欲を刺激された声で、才人が受諾した。 「え、ええと……じゃ、たしかに命令されましたってことで」 正常位のかたちで、黒髪の少年が体をかさねてくる。 同時に脚を開かれ、淫らにほころびた陰唇を割って、一気にアンリエッタの奥まで肉棒が入ってきた。 熱くからみついて引き込むように締まる蜜壺をえぐるように、何度も抜き差しして奥をたたき、子宮を揺らす。 しょっぱなから乱暴な責めだったが、浅く達し続け、すっかり準備のととのっていた少女の体はさぁっと薔薇色に染まって反応した。 「ああああああううぅっ」 悲鳴か歓喜の声かわからない叫びをあげて、アンリエッタは才人に下からすがりついた。 重すぎる快楽に、体が勝手に逃げようとしても、男にしっかり組み敷かれている。 待ち望んでいた、自分ではどうしてもそこまで行けなかった境地にやすやす到達する。 「や、やああ、もうイきますぅ、んん、あああ、あああああっ」 すっかりいつもの『躾』に戻って、脳裏まで白く塗りつぶされながらアンリエッタは躾けられたことに忠実に、絶頂を申告する。 はっきりと確認できたのは、自分の体はこの強烈な快楽をすりこまれてしまっているということ。 与えられることでしか、完全には満足できない体になっていた。 173 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 28 08 ID dHx9vEdW 子宮口を執拗に小突かれ、絶頂が終わらないうちに次の波が来た。 慈しむように亀頭で子宮口をこねまわされ、幸福感さえ伴うほど深く達してじんわりと脳裏をとろかされ、あえいで涙をこぼす。 休ませてもらえずグチュグチュと激しく抽送され、絶頂にはねる子宮を追いたてられ、ずっと高いところにつなぎとめられる責めを受ける。 喉を反らして切れ切れに鳴いていると、今度は才人の側から唇をふさいできた。 もう悲鳴を上げることもできず、アンリエッタは深く達し続けながら無意識に、自分の両脚まで才人の腰にからめて、慈悲をこうようにしっかりしがみついた。 だからといって容赦してもらえるわけでもなく、ひたすら犯してくる雄の動きを受け入れることしかできない。 むしろ、結合が深まって犯されるのに最適な格好になってしまう。 赤い弱光の下、熱い甘香の中で男に嬲られつづけ、全身の毛穴を開いて噴く汗とともに、べとべとからさらさらの感触に近くなった蜂蜜が流れていく。 短い時間のうちに何度も深く上りつめさせられ、濃厚な官能でグズグズに溶けていく。 少年が重ねた口の奥で小さくうめきをもらし、ぶるりと震えてからアンリエッタの奥で、四度目の精を放出した。 放出しながら、腰をそらすようにして奥に押しつけてくる。 少女の焦点が合わなくなっていた目が一瞬見開かれ、それからゆっくり快楽に濁っていく。 痙攣する子宮にこってりと精液を注がれ、子宮口を亀頭でくりゅくりゅぬるぬると撫で回されて、アンリエッタは口をふさがれたまま、淫蕩にとろけた瞳から涙をぽろぽろこぼした。 自分の名前さえ思い出せなくなるほどの深い絶頂に達していた。満たされきると、本能的に幸福感が極まり、涙が出てしまう。 女に生まれてきて本当に良かった、と思うほどの濃密な悦びだった。 才人にしがみついて精を注がれながら、唾液を口移しで与えられ、こくこく喉を鳴らして従順に飲みこむ。 上下の口で少年の体液を飲み下しながら、(もう、離れられない)とどこかでうつろに認識した。 ………………………… ……………… …… サウナ室から出て、浴室に戻っていた。 湯を頭からかぶって、二人とも髪から濡れている。 「くちゅ、ん、はふ、ちゅ」 アンリエッタは壁によりかかっている才人の前にしどけなく横ずわりになり、桜色の唇と舌で丁寧に奉仕していた。 快楽の余韻で甘ったるく腰がしびれているため、お尻をぺたんと赤煉瓦の床につけている。 「あ、出る……!」 174 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 37 39 ID dHx9vEdW 才人がこらえかねたように小さく叫び、アンリエッタがねぶっている肉棒がはねた。 うっとりした目で、少女はそれを吸い上げる。口内で、舌が波うつように妖しくうごめき、精液を放出しようと脈打ちだした肉棒を裏筋の側からぬりぬりとこする。 少年の精液を飲みながら、淫熱で薔薇色にそまった裸身をわずかにふるわせる。 「ご、五度目出ましたよ……」 才人が背中でもたれかかっていた壁から、ずりおちる感じでへたへたと座り込む。 アンリエッタがゆっくり追うように少年の脚の間に入って、ハート型の尻をかかげて獣のような格好になった。 男のものを、温まってふんわりした乳房の谷間に包み込む。 ぽうと熱を持った瞳をゆらめかせ、谷間から出るぬめった亀頭に、ぺちゃりと舌を這わせる。 「ちょ、姫さま!」 「だめですよ、サイト殿。この前は、六度も出したではありませんか。五回はわたくしの中で」 「い……いや、はは……あれは調子に乗りすぎたと思いマス。あの、許してくれませんか、そろそろ出すのはきつくなってきてまして……」 「いつもわたくしがどれだけ泣いても、許しを請うてもやめてくれなかったくせに……」 蜂蜜を塗った効果か最上級の絹のようなしっとり感が増した乳房で、肉棒をはさみこみながら、脚の間から恨みがましさをこめて才人を甘くにらんでくる。 「これからも、そうやって弄ぶつもりのくせに……」 睦言も同然の恨み節をつぶやきながら、胸ではさんだ小さくなりかけている男のものを揺すりたてて勃起させようとしてくる。 ちゅ、ちゅと亀頭にキスし、男の尿道口をすすり上げて舌の先でくりくりする。 175 名前: 幻化の夜(女〜録ラブエロ版4) [sage] 投稿日: 2007/10/15(月) 06 42 01 ID dHx9vEdW (ひ、姫さま些細じゃなくてかなり恨んでたんだな……) ヤベエ、と才人はサウナでさっきまで流していた汗とは別の汗が背筋をつたうのを感じた。 こともあろうに節操のない自分の息子が、アンリエッタの匂いたつような媚態に刺激されて復活してきている。 「あふ……良かった、大きくなったわ」 乳房ではさんだまま、アンリエッタが濡れて落ちかかった髪をかきあげて艶麗に微笑する。 牝獣のポーズで這いながら、座り込んだ才人のものをぴちゃぴちゃと音をたてて舐めだした。 甘美な復讐の夜は、どうもまだ終わりそうにないらしい。 もう完全に酒ではなく官能に酔っているらしきアンリエッタが、胸と舌で愛撫を加えながらささやいてくる。 「ぴちゃ、んちゅ、今宵はわたくしの夜だと言っておりましたでしょう。ですから、あなたがいつもわたくしにしてくれることを、少しでも味わってもらわないと。 だから、まだまだいっぱい気持ちよくなってくださいまし、ね……?」 ………………………… ……………… …… 次の日。出立の時間。 女王に自慢のヴィラをあてがったこの地方の名士が、割れ鐘のような声で大笑している。 見送りに来たところアンリエッタに、『素晴らしい邸宅でした』と褒めちぎられたのだった。 その男と談笑している女王を見つめながら、控えているルイズがつぶやいた。 「なんか姫さま、顔色がつやつやしてるわねー。すっごいご満悦の笑みだわ」 「そうだな……」 無表情で抑揚もなく指摘しているルイズの横で、顔色悪いというわけではないがどことなく元気が無い才人が適当に相槌をうった。 不機嫌そうに鼻をならすルイズを淡々と流す。危険回避の技術というよりは、単に体力と気力を失った結果である。 蜂蜜のせいかなんなのか、肌の調子だけはアンリエッタと同じく好調なのだが。 けっきょく昨晩、七発出したのだった。もう煙も出ない。 ……あの人に主導権取られたら、搾りとられる感じになるんだな……と、しみじみ学んだ才人である。 注・酒気を帯びてのサウナは回避推奨です。激しい運動もお控えください。
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HG-150 12Vの出力調整 HG-150 12Vの出力調整 DC/ACインバーターの購入 CELLSTAR HG-150 12V でネットブック(HP Mini 110-3500)が使えるか確認する CELLSTAR HG-150 12V の出力電圧を調整(昇圧・降圧)する 出力電圧を調整中に気づいたこと。 参考画像HP Mini 110-3500 CELLSTAR HG-150 12V ネジを外して蓋を開ける カバー(蓋)の裏 ボリューム(可変抵抗)を確認 出力電圧を調整 DC/ACインバーターの購入 |遠方で長時間待たなければいけないかもしれないので、通常はサブPCとして利用しているネットブックを持って行って録画しておいたTV番組を見ようと思い、バッテリーだけでは不安なため(通常はバッテリー消耗を遅らせるため外しており、月一で50%程度まで充電させている)、近所のホームセンター(Gooday)でDC/ACインバーターを2,480円で買っていったのですが、ネットブック(HP Mini 110-3500、公式サイトの仕様によると「消費電力 標準時 13w / 最大時 40w」。アダプタのINPUT・OUTPUTの表記は「INPUT 100-240V 1A 50-60Hz」「OUTPUT 19.5V 20.5A 40W」。AC100V/AC200Vを自動判別し、5~6秒後にDC19.5Vを出力する。アダプタのINPUTが100Vの1Aなので定格消費電力は100W。)を接続するもバッテリー駆動でしか動かない。というか、LEDが点灯しません(アダプタから電源が供給されると白色に点灯する)。 シガーソケットへの差し込みプラグの抜き差しを10回ほど繰り返すも変化なし。 出先での待ち時間は40分ほどだったのでバッテリー切れにはなりませんでしたが、購入したインバーターは使えず、翌日返品してきました。 ショックで型番等を覚えていませんが、ネットでの画像を見るかぎり、「メルテック インバーター IP-150 大自工業」だったと思います。 今のところAC/DCインバーターの必要はないのですが、緊急用として買うことにしました。 最初はネットブック専用としてDC/DCコンバーター(ノイズが無く、効率が良い)を買おうと思いましたが(製品に付属している変換プラグが国内パソコンメーカーのものにしか対応してないらしく、HP用を探すのが面倒だったこともあり)、あくまで緊急用としてなので携帯充電器でも使えるAC/DCインバーターにすることにしました。 最終的に「CELLSTAR HG-150 12V(冷却ファン無し)」「CELLSTAR HG-350/12V(冷却ファン有りで五月蝿いらしい)」「HGU-150/12V (USB 5V 800mA出力付き)」「HGU-350/12V(USB 5V 800mA出力付き)」「MPU-150B(ソケット直刺し、冷却ファン有りで五月蝿いらしい)」の5つで迷いましたが、使うとしても年に数回程度、携帯充電器とネットブックが使えれば十分であり、5つの中で値段が最も安かった「CELLSTAR HG-150 12V」を1,980円(Amazon)で購入。 CELLSTAR HG-150 12V でネットブック(HP Mini 110-3500)が使えるか確認する |商品が届き、早速動作確認をしようとネットブックを繋いだところ、電圧不足なのかバッテリー駆動となりやがります。 HG-150 12V の電源スイッチのOn/Offを何度繰り返してもダメ。 携帯の充電器をつないだら充電は出来ました。 手持ちのアナログテスターで出力電圧を測定したところ AC 92V でした(無負荷時)。 矩形波に対応していないテスターであるため、92Vという値は真の実効値ではありません。 誰か真の実効値を測定できるテスターをください! (一般家庭の交流100Vは正弦波) ----- ここで補足説明 セルスターの公式サイトのFAQより ----- Q テスターで計ると出力電圧が100V出ていないのは故障ですか? A インバーターの出力電圧をテスターで測った場合、正確な電圧が測定・表示されません。 これはインバーターの出力波形が正弦波でなく矩形波のためです。 無負荷の状態においてテスターで計測すると75V程度しか表示されませんが、 実際には(実効値)100V出力されており、使用上においては問題ありません。 ----- 補足説明ここまで ----- このネットブックは矩形波インバーターだとダメなのか!? とりあえず、出力電圧を調整可能なボリューム(可変抵抗器)が付いてないかなぁと思いつつ HG-150 12V の蓋を開けてみたところボリュームが3つ(VR1、VR2、VR3)ありました。 CELLSTAR HG-150 12V の出力電圧を調整(昇圧・降圧)する |HG-150 12V のカバーを開けると基板にボリューム(可変抵抗器)が3つ(VR1、VR2、VR3)あったので、自己責任で調整し、AC出力を上げることにしました。(詳細は画像参照) VR3 がAC出力電圧を調整するボリュームです。 このボリュームをミニマイナスドライバー等で時計回りに回すと降圧、反時計回りに回すと昇圧となります。 アナログテスター読みで92V → 100V に昇圧させ(VR3を反時計回りに1/10回転ほど回した)、外出ついでにネットブックの輝度を最大にし、動画を小一時間ほど流して見ましたがアダプタの発熱もいつも(家)よりほんのちょっと暖かいかな?という程度でそれほど違いは感じられませんでした。 ちなみにシガーソケット側の電圧を測定してみたところ DC 13.0V でした。 後日、出力を(アナログテスター読みで)元の92vへ戻してネットブックを繋いだところ、ネットブックの白色LEDが点灯しました。 おや?と思い、HG-150 12Vの電源の切入を繰り返してみたところ、概ね4~5回に一度の確率で白色LEDが点灯することを確認。 先日、何度やってもダメだったのは気温が今季最低(2012年1月下旬の福岡県)だったことが影響したのかもしれません。 アダプタがAC100/AC200Vを自動判別する際、(アナログテスター読みで)92VだとAC100Vのしきい値ぎりぎりらしく、91V未満にするとLEDが全く点灯しなくなりました。 ということでエンジンを掛けた状態で(アナログテスター読みで)94Vに調整したところ、確実に白色LEDが点灯してネットブックが起動するようになったので、この状態で保管することにしました。 出力電圧を調整中に気づいたこと。 |以上でネットブックが安定して起動できるようになったのですが、調整中に気づいたことを書いておきます。 エンジンを止めたままIG-On状態でテストをしていたのですが、バッテリーが交換時期に来ていたこともあり(前回交換から丁度2年経過)、PC起動の5~6回目でHG-150 12Vから入力電圧低下アラームが鳴り響く(ピー、ピーという音。このときの入力電圧を測定していませんが、ググッてみたところDC11V以下で鳴るらしい)と同時にAC出力電圧が徐々に上がりはじめ、その状態でPCを2回ほど再起動したのですが、最終的にAC出力が(アナログテスター読みで)94Vから101Vまで上がりました。どうやらアラーム(ピー)音がなる度に出力の自動調整をしているようです。(箱に書かれている6つの保護機能の内の入力電圧低下保護?) 話は変わりますが、ネットブックやノートPCの充電を常用するならAC/DCインバーターよりDC/DCコンバーターがいいと思います。 AC/DCインバーターと比較して効率が良く、ノイズがありません。 参考画像 HP Mini 110-3500 CELLSTAR HG-150 12V ネジを外して蓋を開ける カバー(蓋)の裏 ボリューム(可変抵抗)を確認 出力電圧を調整
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登録日:2021/01/09 Sat 16 54 47 更新日:2024/04/30 Tue 09 48 15NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 SCP Foundation SCP-JP Ticonderoga sanks269 フライドポテト マクドナルド SCP-2635-JPはシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはTiconderoga(*1)(収容困難だが、その必要がない)。 ▷ 目次 特別収容プロトコル 概要 発見経緯 そもそもマックのポテトをなぜそんなに買い込むんだ 結論 財団世界のレストランチェーンは正常性に悪影響を及ぼしますSCP-3808 - Bacon Cheeseburger That Demands Justification (正当化を要求するベーコンチーズバーガー) SCP-3250 - Jesus Fried Chicken (ジーザス・フライドチキン) SCP-4405 - Time Ends on a Fridays (時の終わりのフライデーズ) 特別収容プロトコル SCP-2635-JPはすでに相当数が流通しているうえに世界的に影響力を持つ実体群である。 ……開幕から財団世界の明日がどっちだ案件な気はするが、このオブジェクトの集積体によって TK-クラス:時間軸破断シナリオが発生することを防ぐために財団は研究リソースを投じている。 また、世界各国の警察組織とのホットラインを通じて、SCP-2635-JPの異常効果発露、 または発露に繋がりかねないイベントの通報を傍受、摂食者の拘束・傍観者への記憶処理を講じることとする。 集積させると時間軸破断シナリオが発生するというとんでもない物体のくせに、 KeterではなくTiconderogaとは財団も悠長でござるなあと思うだろうが、 ことこれに至っては収容にあたっての影響がデカすぎるのである。 ヒントは摂食者。つまり世界的に食べられるあの食べ物なのである。 ということで。 概要 SCP-2635-JPは、マクドナルド社が製造・販売するフライドポテトである。 外見・味・人体への影響に異常性はない。……財団的には。 しかしマックのポテトは冷えると異常性を獲得する。 それは、自身および近接した時空間領域に影響する微弱な時間軸干渉効果であり、 この副作用によって数百年間の放置にも耐えうる抗腐敗能力を獲得する。 要は冷えたマックのポテトはその周囲のタイムラインをゆっくりにしてしまうので、 黴や細菌類の繁殖がノロノロになってしまうので数百年腐らない、ということである。 なお、この能力はヒト口腔内にポテトを収納する、つまりポテトを食べることで失われる。 つまり、食べてしまえば問題ないのである。 ……逆に言うと、それならそこまで脅威じゃないようにも思えるだろう? この冷えたマックのポテトが腐らない能力は、 「マクドナルド社製のフライドポテトである」という意味論的修辞災害によって付与されることが財団により判明している。 早い話が、「マクドナルド社」がフライドポテトを作れば、その製造方法によらず時間軸干渉効果を獲得し、 それ以外の会社や個人が同一製法でフライドポテトを作っても、ほっとけば腐るということである。 財団はこの能力を、マクドナルド社が主力製品の保存性向上のために意図的に付与したと考えているが、 マクドナルド社は公的にこれを否定している。 発見経緯 さて、普通にはこの能力は、どこぞの輪ゴムが如く判明しないか、 せいぜい「マックのポテトは異常な薬品でコートされてるから腐らない」程度の都市伝説で終わるところだっただろう。 しかし、ある日のこと、男性がマクドナルド店内で「世界を滅ぼしてやる」と物騒なことを叫びながら、 マックのポテトを15ダース摂食しようとしているところに地元警察が駆けつけたことで判明した。(*2) このときマックのポテトは、15ダースという数量によって高強度の時間遅延効果を発揮した。 結果として、マックのポテトや紙パックは空中に浮いた状態で静止していた。 目撃者が多かったものの、財団はこれをなんとかして『フライングポテトの怪』なる都市伝説に留めることに成功した。 にしても、本当に滅ぼしかけてどうするんだ……。 SCP-2635-JP - 食べ過ぎると滅亡するマクドナルド・ポテト 財団はマクドナルド社にフライドポテトの販売抑制の働きかけを行っているが、 マクドナルド社の抵抗とマックのポテトの普及率のために難航している。 そもそもマックのポテトをなぜそんなに買い込むんだ 2020/3/23、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル近郊にて確保された異常物体AO-1940(*3)が、 マックのポテトと同様の異常性を獲得していることが判明した。 AO-1940は完全剛体・理想黒体と思われる半径約2mのドーム状物体…… ようはどんな力によっても変形もしないし電磁波の干渉も受けない物体である。 破壊できないためにこの領域内を観察する試みも失敗しているが、 この振る舞いより内部は完全時間停止状態にあると見做されている。 財団の調査ではこのAO-1940の辺りには小屋が存在しており、 住人はマックのポテトを大量に買い込んでいたことが判明しており、 この物体はマックのポテトの成れの果てではないかと財団は推測している。 時間軸干渉効果が強まりすぎたせいで、買った人が摂食できなかった=異常性の解除トリガーを実行できなかったというわけだ。 ……そもそもなんでそんなにポテト買うの?冷めたポテトは腐らないかもしれないけど不味いだろ? そして2020/4/1、アルファ・ケンタウリ星方向にAO-1940と同様の物体AP-2041が発見。 このAP-2041は直径約63,800kmの球状物体であり、財団のスイッチバック式過去観測衛星PCS-041("ウルズ")によって 過去80年以内に、そこで文明を有していた天体がSCP-2635-JPと類似する物体による時間遅延効果を受け静止する様子を記録していた。 ……要はマックが宇宙人相手に営業していたってことじゃねえかと財団は推測し、 なぜか不明な一団によって数百万tのマックのポテトが空中散布されたことでこの文明が滅び、 変わって時間が止まる異常な球状空間が出来上がってしまったものと考えている。 ちなみに観測記録には、マクドナルド社のものと酷似したロゴマーク、 および"アルファ・ケンタウリ・3番街駅前支店"の英字看板が見られている。 なお、マクドナルド社は「うちアルファ・ケンタウリ星で営業なんかしてないしポテトばらまいたりもしてないよ」と 事件への関与を否定している。 財団はマックのポテトによるTK-クラス:時間軸破断シナリオが起きることを懸念して マクドナルド社を解体しようと考えているが、その影響が大きいことから交渉と審議が続けられている。 結論 ポテトは冷めないうちに食べましょう。 ってかやっぱりこれTiconderogaでいいのか?ケテりみ深すぎない? 財団世界のレストランチェーンは正常性に悪影響を及ぼします SCP-3808 - Bacon Cheeseburger That Demands Justification (正当化を要求するベーコンチーズバーガー) 森の中に浮いており、動かそうとしても元の位置に戻ってしまうベーコンチーズバーガー。 更に、見た人にベーコンチーズバーガーが森の中に浮いていることに対しての合理的説明を要求する。 SCP-3250 - Jesus Fried Chicken (ジーザス・フライドチキン) フライドポテトが時空間異常を引き起こすなら、ケンタッキー社のフライドチキンは 『短時間キリストがカーネル・サンダースに見える』認識災害を及ぼす。 基本はそれだけの異常性で終わるのだが、1件だけ宗教そのものに発展したやばいケースがある。 SCP-4405 - Time Ends on a Fridays (時の終わりのフライデーズ) ひとつの宇宙空間が完全に消滅したあとに現れる、TGIフライデーズの店舗。 次元間移動手段を持っている財団に認可された実体群及び財団職員以外に訪れる常連客はいない。当たり前だが 追記・修正……の前にポテト食べたくなってきたな。Uber Eatsで15ダースくらい注文するか……。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2635-JP - 食べ過ぎると滅亡するマクドナルド・ポテト by sanks269 http //scp-jp.wikidot.com/scp-2635-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] むしろよくそんな数のポテト作れたな。在庫足りたんか? -- 名無しさん (2021-01-09 17 15 24) 特殊クラス群は解説も付けた方がいいんじゃない? -- 名無しさん (2021-01-09 18 09 54) 180本のポテトなのか180袋のポテトなのか...どっちにしろ確かによく在庫が足りたなと思うわ -- 名無しさん (2021-01-09 19 03 41) これマクドナルドのハンバーガーが20年くらいたっても形保ったままだったってネット記事から考えたのか? -- 名無しさん (2021-01-09 20 41 14) 多分「マックのポテトは冷めるとまずい」→「出来立てはすぐパクパク食べられるのに冷めたやつは食が進まなくて食べる時間が長くなっちゃう」ことから、『こうなるのはポテトが時間を遅らせてるからなんだよ!』とかって思い付いたんじゃない? -- 名無しさん (2021-01-09 21 28 38) SCP-2635-JPってナンバーは本家のSCP-2635、「アッツアツのポテト」とポテト繋がりだからこのナンバーにしたのかな。どっちも「1年間ずっともってる」「冷めると発動する」というベクトルは違うが発動までに結構かかるポテトだ。 -- 名無しさん (2021-01-09 21 31 22) 「ケテりみが深い」というパワーワードよ -- 名無しさん (2021-01-09 22 18 02) インシデント起きてる時点でTiconderogaじゃねーだろってのは禁句。あと財団(カノンが違うとは言え)ハンバーガーマシンのときはマクドナルドにクオーターパウンダー無理矢理発売させてたやないか。 -- 名無しさん (2021-01-09 23 06 27) クォーターパウンダー発売すれば許されるだけの時と「明日からお前の会社なくなるで」は流石に違う話にならないかな -- 名無しさん (2021-01-09 23 10 30) ↑2そう、カノンが違うからその反論は役に立たない -- 名無しさん (2021-01-09 23 11 20) この場合、マクドナルドの存在を無理矢理消したら全世界への影響が計り知れないだろうから、変なリスク負うよりは残したほうがいい。というかむしろ、『マックのポテトの購入数を制限』、もしくは『大量のマクドナルドポテトを購入した形跡が発見された場合、追跡、回収する』方がよいのではないだろうか。 -- 名無しさん (2021-01-09 23 47 13) KeterとTiconderogaはどちらも「収容が困難あるいは不可能」だけど、特殊クラスの存在を許す場合Keterが「それでも収容しなきゃいけない」なのに対してTiconderogaは「わざわざ収容する必要はない」だから、今回で言えば「マクドナルド社を『潰せない』ならKeter」じゃないのかという話になる(Ticonderogaの場合は「マクドナルド社を潰すまでの大事じゃないだろ」) なおTiconderogaを認めない場合はいずれにせよKeterになるよ(収容できてないから) -- 名無しさん (2021-01-09 23 53 31) 元記事にアクセスしてみたらヘッダー頭イカレてて草 -- 名無しさん (2021-01-10 00 34 10) ↑元記事の投稿日とタグを見ればわかるけど、これが投稿されたのは去年のエイプリルフール。当日はこの記事のヘッダーと同じものがサイト全体で使用されていた。 -- 名無しさん (2021-01-10 00 48 12) マクドナルドが要注意団体としてマークされそう -- 名無しさん (2021-01-10 01 17 19) 「マックのポテトの成れの果て」とかいうパワーワードすき -- 名無しさん (2021-01-10 12 41 24) つまりマックの廃棄ゴミ箱はこの物体を収容するアノマリーなのでは? -- 名無しさん (2021-01-10 14 12 10) ↑4しかもエイプリルフールネタなのに通常ナンバー まあ通常ナンバーで妥当な内容なんだけども -- 名無しさん (2021-01-10 19 22 21) なんでscpなんたらかんたらって排他的なの?初心者に優しくしたほうがいいと思うよ -- 名無しさん (2021-01-11 02 06 03) ↑...どこが?初心者に優しくないだとかどうとかの意味が分かんないし、その一文だけじゃあどうしてほしいのかが全く分からない。もう少し詳しく。 -- 名無しさん (2021-01-11 15 49 53) ↑あちこちでコピペしまくってる荒らしだから相手しちゃダメだy -- 名無しさん (2021-01-11 15 52 01) 荒らさないでください -- 名無しさん (2021-01-11 16 00 35) なんかハジケっぷりが本家感あったんけどJPオブジェクトなのか。 -- 名無しさん (2021-01-12 09 23 25) これって、マックのポテトの何から着想を得たんだろう? 謎すぎる。 -- 名無しさん (2021-01-12 10 43 02) ↑20年腐らなかったというニュース(湿気もない海外では保存場所によってはガチで腐らないこともある)ではないかと -- 名無しさん (2021-01-12 19 16 10) メタタイトル載せるの忘れてない? -- 名無しさん (2021-01-31 14 40 52) tincoderoyaだけあってクセのあるオブゼクトダスなぁ -- 名無しさん (2021-02-13 19 16 58) 時間止まってる黒球……SCP-280-JPの亜種かな? -- 名無しさん (2021-06-18 21 25 41) 日本のマックポテトは業務用スーパーで同じの買えるけど、やっぱ添加物とかラードが特殊らしいな スーパーサイズミーとか見ると過去のマックがやべーのが分かる(改善されたらしいが -- 名無しさん (2021-06-23 15 52 54) 周辺地域と人員と設備を永遠に失うし隠蔽工作も大変な事を差し引いて尚お釣りが出るレベルの大変な収容違反が起きたらポテト大量散布すれば封じ込め出来るってこと? -- 名無しさん (2021-10-09 08 22 59) 冷めたポテト好きだけどな… -- 名無しさん (2021-11-11 15 50 37) 最近マックのポテトのLサイズとMサイズが販売休止になった本当の理由はこれか… -- 名無しさん (2021-12-23 10 53 23) マックどか食い気絶部ってもしかして時空間異常をもたらすGOIなのでは? -- 名無しさん (2022-02-12 15 35 19) そんな簡単に時間を操作するアノマリーが作れるならThaumielとして扱うべきな気もするが… -- 名無しさん (2022-02-17 14 31 26) ↑そう上手くもいかないと思うけどなぁ -- 名無しさん (2022-02-22 18 36 31) ↑2永久カイロの収容室をマックのポテトで埋めるとか…? -- 名無しさん (2022-11-30 19 02 30) ランランルー -- 名無しさん (2023-04-21 18 06 23) 一定量以上のポテトを冷ますのは法律違反にしよう。 -- 名無しさん (2024-01-20 11 26 15) 名前 コメント
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登録日:2023/08/09 Wed 22 05 13 更新日:2024/04/30 Tue 10 59 10NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 Mitan SCP Foundation SCP-2931-JP SCP-JP ホラー 友情 友情? 少女 心中 怪物 異形 首吊り 怪物にだって、大切なものはある。 SCP-2931-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』の日本支部に登場するオブジェクトのひとつである。 オブジェクトクラスはSafeを経てのEuclid。 本SCPは『夜のコンテスト2021 闇夜部門』で銅賞を受賞している。 はじめに 本記事では「SCP-2931-JP」について解説する。 しかし、立て主が言うのもなんだが、ぶっちゃけこのSCPは本家の報告書を読んだ方が面白いだろう。 何故かというと、このSCPは「本家報告書内に画像がふんだんに使われている+隠し要素も満載」なタイプだからだ。当wikiでは再現に限界がある。権利処理も大変だし そのため、このSCPが初見の方は是非とも先に本家報告書を読んでいただき(若干のホラー要素が含まれていることには留意すべし)、初見ならではの独特の臨場感や隠し要素を探す楽しさを味わってほしい。本家へのリンクをここで貼ることはできないので、「SCP-2931-JP」でググるかページ最下部のライセンス表記から飛んでくれ。 ライセンス表記へスクロール またここでは、今から本家記事へと向かう諸君へ餞別として隠し要素のヒントを掲載する。行き詰ったら見てみると良い。 反転でヒント→余白を反転するのはもちろん、ページソースも覗いてみよう では、健闘を祈る。 |д゚) <初見は行ったかな? それではここからは、本格的にSCP-2931-JPの解説を始めていこう。 概要 SCP-2931-JPは認識災害を引き起こす異常な絵画群の総称であり、その全てに一定の特徴を満たす人型存在が共通して描写されている。こんな感じに。 りこ い ない 絵の中に五人くらいいる、首の長い奴らがそれである。 これらの絵を直接見た者(以下、被影響者と呼ぶ)は暗所に対する強い恐怖感を訴え、一様に「笑顔のような顔を持つ斑模様のある首が長い人型の存在が暗闇の中に立っている」妄想を抱き始め、その存在の幻覚を頻繁に体験するようになるらしい。 これについて、以下のようなことが報告されている。 被影響者は妄想・幻覚中の人型存在をSCP-2931-JP内に描かれている人型実体と同一だと認識する。 さらにその人型実体がいつも被影響者の周りの暗い所にいると強く感じる。 そのせいで被影響者は暗所、特に夜間に対する強い恐怖心を覚え、日常生活に支障をきたす。 記憶処理によってSCP-2931-JPを認識した記憶は消せるが、それでも被影響者の妄想や幻覚は残る。 この結果、最終的に被影響者の多くが自殺や自傷行為に追い込まれてしまうという。 自傷については異常性は見られないが、自殺に関して言うと被影響者の98%が縊死による自殺を図っており、ほかの手段が選べる状況でも縊死を選択する例が確認されたことから、SCP-2931-JPが何らかの影響を及ぼしたものと推測されている。 当然そんなものがホイホイ表に出てはまずいので、特別収容プロトコルでは、紙媒体のSCP-2931-JPは低危険物保管ロッカーへ収容、家の壁や床(後述)に書かれたSCP-2931-JPは家ごと収容することで対策している。 いつもの「収容できてるのでsafe」案件である。ヨシ! また、被影響者がSCP-2931-JPを視認して以降、被影響者の周囲で悪臭を伴う由来不明の液体が出現する現象も確認されている。この現象は被影響者の周囲の暗がりにおいて足跡のような形で発生し、明るいところでは出現しないが、被影響者が恐怖を覚える暗がりならば昼夜を問わず出現するようだ。 液体の組成的には、大半が人体由来の腐敗液で、それ以外は便や尿だそうな。すごく…汚いです… 先ほど足跡といったが、じゃあ人型実体は存在しているのかといわれると微妙なところであり、現時点のあらゆる観測や調査においてその姿は確認されていない。あくまで人型の足跡が発見されているのみである。 りこ り こ りこりこり こ わなぜ なぜ なぜ 発見経緯 財団の収容下にある全てのSCP-2931-JPは、1996年8月██日に青森県██郡██町に存在するアパートの一室から発見された。 その一室からは、壁や床、広告紙の裏や折り紙に描かれたSCP-2931-JPが158点確保されており、これらは当時この部屋に住んでいた中広りこ氏が描いたものだと推測されている。 発見当時の状況としては、 児童相談所の職員によって当時八歳だった中広りこ氏を含む親子三人が首を吊って心中しているのが発見される。(母親の中広トシエ氏 35 と中広りこ氏は死亡、父親の中広嘉孝氏 38 は生存したが現在まで意識不明) その対応に当たっていた救急隊員や警察官、特殊清掃業者らが先の妄想・幻覚を訴え始める 警察内部に潜伏していた財団エージェントが異常性を報告、収容へ といった感じである。 なお父親の中広嘉孝氏は生存しているが、財団によって公的には死亡したことにされ、身柄を財団管理下の病院に移して治療を受けている。意識の回復を待って異常性解明のためのインタビューが行われるそうだ。 また、特筆すべきこととして、発見時の中広りこ氏は標準的な八歳児と比べてかなり痩せていたことが指摘されている。 補遺1 以下はSCP-2931-JPの異常性解明のために行われた、被影響者のDクラス職員へのインタビュー記録である。 + インタビューを表示 インタビュー記録-2931-JP-1996/9/24(3) インタビュアー 西田研究員(以下、インタビュアー) 対象 D-3391(以下、対象) 付記 D-3391はインタビューの20日前にSCP-2931-JPの効果検証実験に動員されました。インタビュー時は投薬による軽減治療が実施されており、症状は落ち着きを見せていました。 <記録開始> インタビュアー それではインタビューを始めます。よろしくお願いします、D-3391。 対象 よろしくお願いします。 インタビュアー 最近の体調はいかがですか? 対象 はい。薬が効いてるみたいで前ほど怖い思いはしなくなりました。明かりもつけていて貰えますし。 インタビュアー なるほど。良かったです。それでは早速なのですがあなたに見えているという人型の存在について教えて頂けますか? [9秒間の沈黙] インタビュアー どういった外観かということで構いません。それも難しいようでしたら、様子を答えるだけでも大丈夫です。 対象 えーと、様子。様子ですか。あれは、いつもこちらを見てるだけですね。 インタビュアー 見ているだけですか。何か危害を加えて来ることは無いのですか? 対象 はい。無いですね。ただこっちを見てるだけです。夜とか、窓の外にびっしりいたり。 インタビュアー なるほど。そのように見えるのですね。 対象 えーと。次は見た目、見た目ですよね。 インタビュアー はい。お願いします。 対象 えーと、何というか。まず、首から下は人間みたいなんです。その、ちゃんとした人型で、素っ裸。 インタビュアー 裸ですか。性別や身体的特徴はどんなものですか? 対象 性別は…無い…のかな。うん、ないと思う。 インタビュアー 無いというのは? 対象 なんもついてなくて、なんて言うのかな。股とか胸とか、そういうのが本当についてないんです。 インタビュアー なるほど。興味深いですね。他の特徴はありますか。 対象 他、他。えーとね。 [6秒間の沈黙] インタビュアー 大丈夫ですか? 対象 はい。いや、うーん。ちょっと思い出してきて。 インタビュアー 続けてください。 対象 えーとね。首、首が長いんですよ。あれ。首が長くて、なんかデカい斑点みたいなのがいっぱいついてて。 インタビュアー 大きな斑点ですか。確かに、SCP-2931-JPに描かれている存在もキリンのような首で描かれていますね。 対象 キリンっていうか、ちょっと違いますね。 インタビュアー 違うと言うと、なんでしょうか。 対象 いや…その…あれは。模様じゃなくて、傷というか肉というか。…皮が破れてて、中が見えてるんです。それも切り傷みたいなやつじゃないです。引き伸ばされてそれに負けた皮が破けた感じ…みたいな。 インタビュアー なるほど。 対象 それで、えーと。あれの頭、顔なんですけど。 インタビュアー はい。SCP-2931-JPでは笑顔として描かれていますね。これもSCP-2931-JPの通りなのでしょうか? 対象 いや。えーと。なんというかその通りなんですけどね。うーん。笑顔じゃないですね。 インタビュアー あなたに見えている存在の顔は笑顔では無い、ということですか? 対象 はい。そうです。そうなんですよ。 インタビュアー ではどのような顔ですか? 対象 えーと、その、先生の持ってる絵と同じ顔です。 インタビュアー 先程笑顔では無い、と言いましたね。SCP-2931-JPの通りであるならばこれは笑顔ではありませんか? 対象 いや、えーと。その通りの顔なんです。本当に全く同じ。でもその顔の通りというか。 インタビュアー 詳しくお教え願えますか? [対象が顔をしかめて唸り声をあげる] インタビュアー 大丈夫ですか? 対象 うーんと、うーん。その、いや、その顔なんです。その、その。あれは本当にその顔なんです。でもなんというか…えーと、うーん。 [対象の唸り声] インタビュアー 一旦落ち着きましょう。D-3391。 対象 うーんと、うーん。えーと。あれ、あれは。あれはそんな顔で、そんな顔でぇ。そんな顔なんだけど。そんな顔なんですけど。えーとね。えーと、うん。違う違う、違うんだよ。違うんだよな。そうそう、違うんだよ。 [対象の嗚咽] インタビュアー 落ち着いてください。無理に考えなくて結構です。インタビューを終了して休みましょう。 対象 えーと、えーと。あれはさ、あれは。笑ってない。うん。笑ってないんです。あの顔で見てるんです。うん。笑ってたけど。怒ってる。怒ってるんです。先生。あれはもう笑ってない。あれはあの子が。うん。うん。 [インタビュアーが室外の医療スタッフに指示を仰ぐ声] 対象 そうそうそう。あれ。あいつらが見てるんです。あの顔で。先生。見ているんですよ。暗いとこから見てるんだ。見てて怒ってるんだ。うん、今は。そうだ、今はまだ力が無いから。まだ力がないから見てるだけなんだ。先生。 [医療スタッフが入室する音] インタビュアー インタビューを終了します。 <記録終了> このインタビューの後、他の被影響者についても確認のため調査すると、いずれの場合もD-3391と同じように妄想上の存在を「笑顔ではない」と表現し、顔面について言及すると被影響者に混乱をもたらすという結果になった。 また、どうやら被影響者は妄想上の人型実体の顔部分を正しく認識できないようであり、芸術経験のある暴露済みDクラス職員にその姿を描写させる実験では、顔から下はD-3391の証言通りの姿を写実的に描いた一方で、顔のみ、りこ氏が描いた上の絵のような雑な笑顔でしか表現できないという結果に終わった。 このDクラス職員が描いた絵については、本家報告書に実物が載っている。 …まあなんともアンバランスで不気味である。 補遺2 2008年8月14日、入院していた中広嘉孝氏の意識が戻る。そこで財団は嘉孝氏の回復を待ち、インタビューを行った。 以下はその記録である。 + インタビューを表示 インタビュー記録-2931-JP-2009/6/2(37) インタビュアー 橋本博士(以下、インタビュアー) 対象 中広嘉孝氏(以下、対象) 付記 中広嘉孝氏はある程度の回復を見せたものの、自力での歩行が困難であり全身の筋肉も衰えていました。そのため、インタビューは嘉孝氏の病室で行われました。 <記録開始> インタビュアー それではこれよりインタビューを開始します。よろしくお願いします。 対象 はい。よろしくお願い致します。 インタビュアー まずはご家族のこと、特に心中について聞きます。よろしいですか? 対象 はい。…正直なことを言いますと、私は…その時のことをよく覚えていません。 [15秒間の沈黙] インタビュアー 続けてください。 対象 本当に覚えていないんです。無責任ですが、何も。おかしいですよね?私が命を絶たせたようなものなのに…まるで覚えていないんです。私が最後に覚えているのは…私が家に忘れていった弁当箱を、トシエが会社に持ってきてくれたことです。そう、そうだ。そうです、それが確か8月の11日でした。確か、会議があってそれで急いでて弁当箱を… インタビュアー なるほど。心中の部分のみ記憶が欠落している、と。 対象 変ですよね。弁当を忘れた日のことは日付まで覚えてるのに、妻を…家族を死なせたことは覚えてないなんて。 インタビュアー あながち変なことではありません。あなたの脳は10年近くほとんど活動をしていなかった上に、少なからずダメージを負っているのです。記憶の混乱は起こり得ます。 対象 そういう、そういうものですかね。 インタビュアー ですが、一家心中というのは衝動的に行うようなことではないはずです。心中を図るに至るには何か背景因子がある筈です。 対象 はい…。 インタビュアー ですが、少なくとも警察の調査であなた方一家にそのような問題は認められませんでした。その点について何か心当たりはありますか? 対象 心当たり、ですか。 [8秒間の沈黙] 対象 …分かりません。分からない。何も、何も心当たりが無いんです。 インタビュアー そうですか。 対象 本当に…なんだ。なんで、なんでこんな。どうなってしまったんだ俺の頭は。 [対象が嘔吐く声] インタビュアー 大丈夫ですか? 対象 なんで、なんでですか。なんで、おかしいじゃないですか。覚えてないなんて。 インタビュアー 落ち着きましょう、中広さん。 対象 …すみません。すみません。 インタビュアー 一旦インタビューを中断しましょう。様子を見て再開します。 [インタビューは一時的に中断され、74分後に再開された。] インタビュアー では再開しましょう。引き続きお願いします。 対象 はい。先程は失礼しました。 インタビュアー では、質問に移らせていただきます。こちらの絵に見覚えはありませんか? [異常性除去済みのSCP-2931-JPが印刷された紙を提示する] 対象 …これは? インタビュアー 中広さんのお宅から押収された絵です。恐らく娘さんがお描きになったものだと思われますが。 対象 あの娘がこれを、ですか。いや、見覚え無いですね。 インタビュアー そうですか。娘さんがお描きになったと思われる絵は他にも多数押収されています。例えばこれは壁に、これは床に描かれたものです。 [異常性除去済みのSCP-2931-JPが印刷された紙を提示する] 対象 そうなんですね。…まぁ、あの娘、聞き分けない子でしたから…壁とか床に描いちゃったのかもしれませんね…悪さもいっぱいするし…厳しくしつけてたんですけど…。 インタビュアー なるほど。壁や床のような目立つところに描いていれば記憶に残るはずですから、そこに書いたのは恐らく心中の直前、ということになるんでしょうか。 対象 そう、なんですかね。 インタビュアー 広告の裏や折り紙の裏に描いたものは相当な量になります。心中の直前だけでこれだけの量をかけるとは思えません。どんなに僅かなことでも構いません。何かご存知ないでしょうか? 対象 いえ、何も。知らないものは知りませんよ。 インタビュアー そうですか。失礼致しました。では、次の質問に移らせて頂きます。覚えていらっしゃる範囲で構いません。心中の前、何か変わったことはありませんでしたか? 対象 変わったこと…ですか。いえ、覚えている限りでは特に何も…。 インタビュアー そうでしたか。 対象 あ、そういえば…5月、6月くらいからかな?その辺から娘が何か変なことをしたりしてましたね。 インタビュアー 変なこととは具体的になんでしょうか。詳しくお聞かせ願えますか? 対象 はい。いや、元々娘は出来が悪くてですね。何やらせても不器用で変なことは言ったり変なことしたりなんてことは日常茶飯事だったんですが、ある夜ずっと窓に向かって話しかけてたんですよ。カーテンの中に頭を突っ込んで。 インタビュアー 夜に、窓に向かってですか。娘さんが? 対象 はい。もう夜も遅い時間でして。窓の外に誰かいるんじゃないかと思って娘をどかしてカーテンを開けて見たんですがそこには誰もいないんですよ。 インタビュアー なるほど。それについて娘さんはなんと? 対象 「キリンさんとお話してる」って言ってました。あの子、キリンが好きだったんですよ。動物園で見てみたいってワガママばっか言うくらいで。…まぁ、それで私はあの子が私をからかってるんだと思いました。それでちょっとしつけてやろうと思って。それで。 [6秒の沈黙] インタビュアー 続けてください。 対象 はい。えーと、いや、ちょっと叱ったんですよ。娘はいつもは反抗しないですぐ謝るんですが、この日はなかなか謝んなくてですね。ずっと「そこにいるじゃん」って言って泣いてました。 インタビュアー なるほど。興味深いですね。窓に向かって話しかけていた際の娘さんの様子はどのような様子でしたか?怯えているような様子はありませんでしたか? 対象 いえ、特には。というより楽しそうに笑ってましたね。普段笑わないくせに私をからかって笑ってたんだと思うと、なんだか今でも頭にきますね。 インタビュアー なるほど。それが5月か6月のことということですね。他に何かありませんでしたか?例えば、部屋の周りで液体をまかれたりとか。 対象 いえ?そういうことは無かったですね。 インタビュアー そうですか。では、最後の質問をさせていただきます。こちらについても覚えている限りで結構です。 対象 はい。なんでしょうか? インタビュアー 心中のあった日、児童相談所の職員が伺っていたようですがそれに関することはなにか覚えておいでですか? [14秒間の沈黙] 対象 いえ。何も覚えてないです。 う そつ き インタビュアー そうですか。それでは、インタビューへのご協力ありがとうございました。これでインタビューを終了します。 <記録終了> このインタビューによって、 嘉孝氏が今の今までSCP-2931-JPについて知らなかったこと りこ氏が以前から何らかの存在を認識していたこと 液体出現の異常性は心中事件後に発現したこと が確認された。 なお、嘉孝氏は知らないと言っていたが、発見されたSCP-2931-JPの数的に、りこ氏は心中事件以前から継続的にSCP-2931-JPを描いていたと考えられている。そして自身も病み上がりとはいえ、死んだ我が子に対し無関心というか、妙に冷淡な態度が発言のそこかしこから伺える。 きな臭くなってきたそこのあなたは正しい。 なぜ なぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜなぜりこ りこりりこ なぜ なぜ なぜ お まえ い る 補遺3 2010年8月13日、財団管理下の病院に入院していた嘉孝氏が消息を絶った。 嘉孝氏は車椅子を使用して自力移動できるまでに回復していたが車椅子は個室に残されたままであり、監視カメラにも嘉孝氏の姿は確認されていない。 そして何より、部屋の周囲には例の足跡が大量に出現しており、室外から始まってベッド付近で途切れていた。 現場に残されていたのは携帯電話と左側の履物のみであり、さらに携帯電話の中には失踪と関連があるとみられる一件の画像データが残っていた。 …どんな画像かは、ぜひ本家記事にて確認してほしい。 この事件からSCP-2391-JPが実体化もしくは可視化した可能性が指摘されており、そうなればSCP-2931-JPは異常性を変質させたことになる。 となると現在の収容体制が崩壊する可能性も十分にあり得ることから、当該オブジェクトはSafeからEuclidに格上げがなされることとなった。やっぱり ただ、事件で出現したと思われる存在(暫定的にSCP-2931-JP-2と指定される)はこの一件以来出現しておらず、こいつに関する調査は停滞しているらしい。 SCP-2931-JP-2に関する続報が待たれるところである。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 【参照不能】 + ... 6がつ7にち きょうはまたにパパにおこられちゃった りこがいいこにしないでママにやかくれて おやつたべたから。パパにはたかれたとこがいたいけど りこがわるいからし█うがないよね でもねきょうおともだちができたの ふしぎでへんなともだちだけどりこもへんだ からおんなじ + ... 6がつ12にち きょうもママはパパぢゃないお兄さんとどっかにいっ おなかすいたけどおともだちのおかげでさみしくな い。おともだちのかおはちょっとこわい。だから こわいよっていったら、どんなかおがいい?つて きかれた。おともだちだからわらつててほしいな + ... 6がつ13にち ママがまだかえってこないパパにおなかすいたっていったら またはたかれちゃった。わがままいったりこがわる いの。おともだちもパパおおこらないで。だっておこられ たのはパパにわがままいったりこのせいだから。 そう‼きょうおともだちのかおがわらったかおに なったよ。みんなわらってくれるの。りこのおはなしお きいてくれたみたい。うれしいな。 + ... 6がつ16にち このまえパパにはたかれたところがいたい。おともだちに しゃべったらパパとママおいじめようとしちゃったから おともだちにパパとママはわるくないよっていっておちついて もらった。そしておともだちにいつかパパとママときりんさん おみにいきたいっておしえた。そしたらおともだちがくびお のばしてきりんさんになってくれた。みんなやさしくてりこ うれしいな。 な んで? SCP-2931-JP あの子だけのおともだち + 考察(ネタバレ注意) 冒頭で触れた隠し要素とは、上にある中広りこ氏の日記と、本家ページソース内の隠し文字である。隠し文字も再現しているので探してみてね 謎が多いこのオブジェクトだが、これらの隠し要素、報告書、そして本家ディスカッション内での著者Mitan氏のコメントで出されている情報をつなぎ合わせると、こいつの真相に少し近づける。 というわけでここからはそれらの情報を整理し、真相をアニヲタwikiなりに考察していきたい。ディスカッションなど詳細な情報に触れているので、当然ながらネタバレ注意である。 表示する 中広家について 大方の読者のお察しの通り、中広りこ氏は虐待を受けていたとみていいだろう。しかも両親から。 インタビューでの父親の態度、そして何より発見時のりこ氏の状態が如実にそれを表している。 両親からのネグレクトに加え、父親からは身体的暴力までも受けていたようだ。可哀そうでならない。 人型存在について そんな時にりこ氏が出会ったのが件の人型存在である。 こいつの正体については著者のMitan氏からディスカッション内である程度言及されており、それらをまとめると、この人型存在、どうやら元々は「闇」の擬人化のような存在であり、人が持つ「闇」のイメージに応じてその形態を変化させることができるらしい。そこに、暗所=おともだちであると認識していたりこ氏が接触したことによって形態が変わったのだとか。 りこ氏の日記の中で言及されていた「おともだちのかおはちょっとこわい」とは、形態変化前の人型存在の姿、闇への恐怖心が具現化した姿を指しているのだろう。 そしてりこ氏の接触により、人型存在は丸くなり、晴れてりこ氏とお友達になったのである。 状況は置いておいて、何とも微笑ましい話だ。 心中事件後のいきさつ(筆者の見解多め) しかしそんな二人を引き裂く出来事が起きる。例の心中事件である。 この心中に関しては、無理心中であったことが明かされている。となると、首謀者は恐らく両親のうちの何方か(もしくは両方)とみていいだろう。 動機や事件の経緯については情報が不足しているため推測が難しいが、まあ我が子を虐待するような奴らなのでまともな精神を持ち合わせていなかったことは確かである。 唯一の友人を理不尽に奪われた人型存在は当然怒り心頭だろう。まして虐待していた側の父親がのうのうと生き残っているのだから尚更である。 ならば、やることは一つ。 父親への復讐である。 被影響者の多くが「笑顔ではない」という感想を抱いたのも、補遺1のD-3391が人型存在を「怒っている」と形容したのも、復讐に燃える人型存在を認識したからであると考えると辻褄が合う。 とはいえ当時の人型存在には実体化して現実に干渉する力がなかった。この期間が恐らく心中発生後~補遺3のインシデントの前に当たる。(実際、補遺1でD-3391が「まだ力がないから見ているだけなんだ」と口走っている) その後、何らかの形で実体化の異常性を獲得した人型存在は、無事父親への復讐を果たす。これが補遺3のインシデントである。 また、人型存在は財団の報告書に介入する異常性までも新たに獲得したことが示唆されている。 これを踏まえると、ページ内の隠し文字は友人を奪われた人型存在の嘆きの言葉なのかもしれない。 残る謎 さて、ここまでいろいろと考察してきたが、ぶっちゃけまだわからないことの方が多い。 どうやって人型存在は新たな異常性を獲得したのか? 心中の首謀者は結局誰なのか?その動機は?経緯は? 悪臭を伴う液体はなぜ出現するのか? りこ氏はなぜ人型存在を視認できたのか? etc。 これ以上つらつらと筆者の見解を述べると怒られそうなので、ここからは各々考えてほしい。 最後に一つ、これだけははっきりしていることを記して、この記事の結びとさせていただく。 著者のMitan氏は、報告書内に「りこ氏の日記」が存在していることに対してこう言及している。 怪物でも大切なものは持っていこうとすると思います。 …異形の怪物と、幼い少女。その交流の証が、確かにそこにはあるのだ。 追記・修正は、暗闇が怖くない人がお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2931-JP by Mitan http //scp-jp.wikidot.com/scp-2931-jp よる.jpeg by MItan http //scp-jp-storage.wikidot.com/file 4589204-47-tynx この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これ好きなオブジェクトだわ。多分おともだちはもう他の人に危害加えないんだろうけど、じっとりとした後味の悪さが残る -- 名無しさん (2023-08-09 22 14 55) 人外に倫理を説くのはナンセンスといえ復讐対象に当たるまで無差別殺人してた訳だし。てか自殺に誘導できるなんて既に力ありありじゃねぇか -- 名無しさん (2023-08-09 23 36 44) 前は怖かったけど後年某所でブルアカの先生って言われてて不覚にも草生やしてしまった。絵まんまな顔ってネタは確かに同じだけどさ… -- 名無しさん (2023-08-09 23 46 31) 嫌な後味の悪さとそこはかとない悲しさがあるなあ -- 名無しさん (2023-08-10 00 00 43) ページソースが開けない…どうしてなのか -- 名無しさん (2023-08-10 01 21 57) ケテルヤミコと同じ、闇への恐怖から生まれたが故に変幻自在の存在 前者は萌えキャラにされることで萌えキャラになった、後者は子供と出会えたから子供の為に凶暴性を抑えてくれた -- 名無しさん (2023-08-10 09 51 48) りこを塗り潰すことでりこが死んだことを示唆する絵がある事から、ペンを取って描くこともできるんだよなこの存在 -- 名無しさん (2023-08-10 11 09 13) 妻の事は愛してたっぽい?から弁当箱の日に何かあって浮気してたの知って心中に見せかけて・・・って感じじゃなかろうか -- 名無しさん (2023-08-10 17 54 18) どうやって人型存在は新たな異常性を獲得したのか?については財団が何度も実験した結果だろう -- 名無しさん (2023-08-12 00 49 12) ↑8正確には、自殺へ誘導することは出来ない。あくまでこいつの存在を知覚して非異常的に精神的に追い詰められてるだけ。死因を首吊りに誘導してるのは異常性だけど -- 名無しさん (2023-09-08 16 09 14) この報告書書くために投稿者自ら全裸で擦りガラスの向こうに立って撮影したのかと思うと微笑ましい -- 名無しさん (2023-09-20 04 45 24) 「なぜおまえいる」は「いいのかな?」 -- 名無しさん (2023-12-15 13 30 17) ↑ミス。「なぜおまえいる」は「なんでりこがいないのにお前は生きてるんだ」という解釈でいいのかな? -- 名無しさん (2023-12-15 13 31 29) 中広家の家庭環境について、作者さんのTwitterで言及あった。気になる人は見てみるといいかも -- 名無しさん (2024-02-05 20 29 52) 名前 コメント
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[ マキシミン / 物理複合 ] [ 系統 刀系 /ランダム 50 % ](Lv1- 2) 能力 A を値 2 (Lv2)まで上げ [ 系統 共通系 /ランダム 50 % ](Lv2- 3) 能力 A をUPP 4 (Lv27)まで上げ 能力 H をUPP 2 (Lv31)まで上げ 能力 S をUPP 2 (Lv34)まで上げ 能力 A をUPP 6 (Lv61)まで上げ 能力 H をUPP 3 (Lv68)まで上げ 能力 F をUPP 3 (Lv73)まで上げ 能力 A をUPP 7 (Lv83)まで上げ 能力 S をUPP 3 (Lv89)まで上げ 能力 A をUPP 8 (Lv102)まで上げ 能力 H をUPP 4 (Lv110)まで上げ 能力 S をUPP 4 (Lv120)まで上げ 能力 A をUPP 9 (Lv129)まで上げ 能力 H を値 88 (Lv150)まで上げ [ 系統 刀系 /ランダム 50 % ](Lv150- 151) 能力 H を値 101 (Lv155)まで上げ 能力 F をUPP 4 (Lv157)まで上げ 能力 S をUPP 5 (Lv166)まで上げ 能力 F をUPP 5 (Lv174)まで上げ 能力 S を値 92 (Lv190)まで上げ L190,S92,H135,I1,F49,M1,X150,A160,P4,R94/189
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150 名前:代行スレ 557[sage] 投稿日:2011/06/08(水) 14 58 30.35 ID EV5zoRoq0 ちょっと俺の私の話きいてくれない? http //tunder.ktkr.net/up/log/tun2098.txt ちょっと俺の話聞いてくれよ 今日は折角の休みだってのに、親に留守番頼まれて外に遊びに行けなかったの だから贅沢してやれとプリンを食べる事にしたの 冷蔵庫からプリンを取り出し、部屋に持って行ったところで、俺は万全の状態で食す為トイレ済ませに行ったの でさ、トイレから帰って来たらさ、ツンデレが窓から不法侵入してたの ツンデレはベッドに座ってて、出しっぱなしだった漫画読んでてさ まぁツンデレが勝手に居るのは何時ものことなんで、俺もベッドに腰掛けてプリンを食べ始めたの そしたらツンデレが物欲しそうに見てきてさ、見兼ねた俺は、食べる?って聞いたの、プリン掬ってみせて そしたらツンデレ、目瞑って口をアーンって開けてさ あんまり間抜けな顔だったから観察してたらさ、ツンデレが目を開けちゃってさ したらツンデレ拗ねちゃって、顔合わせてくれなくなってさ 俺は、ほら食べろよ、ってスプーンを顔の前まで持ってやったんだけど、ツンデレはイヤイヤして食べてくれなくてさ しょうがないから俺は一回部屋から出たの、雰囲気変えるのと、もう一個プリンを持ってくる為に で、部屋に戻ってきて早々、ゴメン、ってツンデレに謝られてさ 何で謝られたのか分からなかったけど、まぁ気にせずに新品のプリンを差し出したの ならツンデレは驚いた顔して、いいの?って聞いてきてさ 俺も、どうぞ、って答えてあげたの その後二人寄り添ってのんびりプリンをつついた、そんな話 ちょっと私の話聞いてほしいんだけど 今日は休みってことでウチの玄関周りを掃除してたら、アイツのお母さんに会ったの 何かアイツに留守番させてるらしく、あの子が馬鹿しないように面倒見て欲しい、って頼まれちゃったの 私はお母さんを見送り、携帯電話を取るついでに、そのまま窓伝いにアイツの部屋に入ったの 入ったは良いけど部屋にアイツは居なくてさ、トイレにでも行ってるんだろうな、とベッドに腰掛けたの で、出しっぱなしだった漫画読んでたらアイツが颯爽登場してさ アイツは、おっす、なんて挨拶して、私の隣に座って机に置いてあったプリンを食べだしたの アイツね、凄く美味しそうにプリン食べるの、それを見てたら、食べる?って聞かれてさ アイツは私の口元にプリン寄こしてきたからさ、てっきりアーンしてくれるのかと思って口開けたの だけど中々食べさせてくれなくて、目を開けてみたらアイツ、ニヤニヤ笑っててさ もう恥ずかしいのなんのって、私はアイツから目を背けたの そしたらアイツ、ほら食べろよ、ってスプーンを私の口元まで持ってくれたけど、私はイヤイヤしちゃってさ そのせいでアイツ怒っちゃったのか部屋から出て行ってさ、謝らないと、という気になってさ だからアイツが部屋に戻ってきたら直ぐ、ゴメン、って謝ったの ならアイツはあっさり許してくれてさ、新しいプリンを差し出してくれたの 呆気にとられながら私は、いいの?って聞いたの したらアイツは、どうぞ、って答えてくれてさ その日食べたプリンは妙に美味しくて、なんか甘酸っぺぇ、そんな話
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【作品名】SCP Foundation 【ジャンル】シェアワールド創作作品群 【名前】SCP-023 【属性】Euclidオブジェクト「黒い抜け殻」 【殺人数】112人 【長所】外見がイヌ科 【短所】アイコンタクトを外すと絶対死ぬとかどこの彫像だ 【備考】報告書から読み取れる最小値 vol.1
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22-150 150 :(○口○*)さん [sage]:06/06/26(月) 13 07 ID v2cbJOVy 脱退理由「たかがゲームに必死すぎ」 Gを探してるときに「GM募)新規Gvギルド キビシイです」なんてものを見つけて、今いるGがGv弱すぎだったんで 移籍。とりあえず最初の面接時間が一時間に及んで、ん?とは思ったんだが真剣なんだなと思い、そのまま所属して 一ヶ月が過ぎた。 もうね・・・IRC強制、TEL番交換、Gv時に暗号チャット、毎回装備貸し出しに担保必要、回線弱い新人を追放 そんなにGvがんばって楽しいですか?これだから(ry 前ページ次ページスレ22
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登録日:2022/08/13 Sat 15 35 06 更新日:2023/12/24 Sun 16 23 47NEW! 所要時間:約 32 分で読めます ▽タグ一覧 Euclid Fennecist K-クラスシナリオ SCP Foundation SCP-2000-JPコンテスト SCP-2222-JP SCP-JP Thaumiel←ではない アラート スクラントン現実錨 ヒューム値 メタ メタネタ 再構築 太陽 心臓 愛 所要時間30分以上の項目 現実性 現実性ホール 現実改変 球体 発光体 空想科学部門 財団内部部門 空想科学部門にも、愛する思いは殺せまい。 ...SCP-2222-JPのディスカッション欄より SCP-2222-JPは、シェアワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。オブジェクトクラスはEuclid。 ●目次 始めに アーカイブ手順 説明 特別収容プロトコル 補遺1 発見 補遺2 未確定の異常性 補遺3 ヴィシス・プロトコル [レベル∇機密]ヴィシス·プロトコル-前記 ヴィシス·プロトコル-概要 ヴィシス·プロトコル-提案者注記 ヴィシス·プロトコル-最後に ヴィシス·プロトコル-O5での投票結果 SCP-2222-JP-Σ [レベル∇機密] 補遺5 我らの心臓 [レベル∇機密] 解説財団目線での解説 メタ的な解説 関連SCP 余談 始めに タグや冒頭の文章を見てもわかる通り、この記事にはかなり壮大なメタ要素が含まれる。 この記事を読む前に、SCPにおけるメタ要素について復習しよう。 SCPのメタ記事の原点ともいえる報告書が、S・アンドリュー・スワンの提言である。 この提言に出てくるSCP-001とは、SCPの作者、そしてSCPを読んで楽しんでいるあなた自身のことである。 この001提言は多くの記事で採用されていて、その場合SCP-001のことをクラスS/001上位存在と呼ぶことが多い。そして、クラスS/001上位存在を研究している財団内の部門が空想科学部門である。 この二つの単語はこれから使用されるので覚えておいてほしい。 アーカイブ手順 この記事には、ほかの記事ではあまり聞かない「アーカイブ(記録)手順」が存在する。 簡単に要約すると、 この記事の一部はレベル∇(*1)機密に分類されるよ ∇機密に分類された部分はサイト-01かサイト-∇(*2)からしか閲覧できないよ 特に補遺5はその中でもクリアランスレベル4を持ってないと見れないよ ∇機密に不正なアクセスが感知されたらこの記事はデータベースから一時的に消滅するよ といったところだろう。 サイト-∇は今後沢山登場することになるので覚えておこう。 説明 話の流れを分かりやすくするため、説明を先に記述する。 SCP-2222-JPは、黄色や赤色に近い色をした球体の発光体で、一辺が4.1mのコンテナの中に収容されている。コンテナには窓がついていて、そこからSCP-2222-JPを観察できる。 安定状態のSCP-2222-JPは毎秒約一回の点滅を繰り返していて、ヒューム値はちょうど1Hmになっている(*3) また、SCP-2222-JPはエネルギーの放出や吸収を行っていない。報告書にはSCP-2222-JPの画像もあるが、 再現画像である。 SCP-2222-JPは以前紹介した通り毎秒約一回点滅をしているが、不安定状態になるとこの点滅間隔が狭まることがある。そして、点滅間隔が狭まると、SCPオブジェクトの収容違反や要注意団体によるサイトへの襲撃が発生する。 また、それらのインシデントは、SCP-2222-JPの点滅間隔が狭まるほど危険性が増す傾向がある さらに、SCP-2222-JPが不安定状態に移行すると、SCP-2222-JPのヒューム値が低下する。 余談だが、SCP-2222-JPは最高で1秒に3回ほど点滅する。監視するDクラス職員が光過敏性発作をおこさなければいいが... このSCP-2222-JPだが、一定時間以上見ていると精神に異常をきたすことがあるらしい。詳しくは後述。 SCP-2222-JP-Σ(*4)は、SCP-2222-JPと同時に発見された人工物である。これについても後述。 今までの情報のまとめ SCP-2222-JPは球体の発光体で、ずっと見ていると精神に異常をきたすことがあるよ 何かのインシデントが発生するとSCP-2222-JPのヒューム値が低下し、SCP-2222-JPの点滅間隔も狭まるよ SCP-2222-JP-ΣはSCP-2222-JPと一緒に見つかった人工物だよ 特別収容プロトコル ここで特別収容プロトコルの登場である。 こちらも簡単に要約すると、 SCP-2222-JPはサイト-∇内のコンテナにに収容されるよ 収容室内にスクラントン現実錨が4台おいてあるよ 訓練を受けた三名以上のDクラス職員がSCP-2222-JPを監視しているよ。SCP-2222-JPが不安定状態になったら監視担当職員は収容担当班にそのことを伝えるよ SCP-2222-JP-Σがあった場所は財団の静止衛星と機動部隊が監視しているよ SCP-2222-JPの精神異常の影響を受けた職員は研究目的のためサイト-∇に配置され続けるよ。研究が終わった後どうするかはサイト管理官及び収容担当班の判断に任せるよ となる。 補遺1 発見 SCP-2222-JPは、1974年に財団がKant-WNETsを導入したことによって発見された。 Kant-WNETsというのは、世界各地のヒューム値をモニタリングするシステムのことである。 そのKant-WNETsを使用した結果、サハラ砂漠で出現と消滅を繰り返している現実性ホールが発見された。 当該地域で再度検査を行ったところ、地下700mの地点にSCP-2222-JPが見つかったのである。 また、SCP-2222-JP-Σもこの時発見された。 補遺2 未確定の異常性 先ほどSCP-2222-JPは精神に異常をきたすことがあると述べた。補遺2はそれについての文章である。 ルシェリ・ウィザースプーン研究員は、SCP-2222-JPの監視を担当していた。 彼はなまけ癖があり、同僚などからもそう認識されていた。そんな人が研究員になっていいのだろうか…でも本部にはもっとひどい奴らがいたか。 以下はそんな彼の二日分の日記である。 ここ最近、くだらない感情に支配されているような気がする。 どうにも、アノマリーが恐ろしく感じる。当たり前の感情だけれど、最近は一層怖い。今みたいに光を見てれば済む仕事じゃなかったら、もしかすると発狂してたかもしれない。どうして私はあんな意味不明な恐ろしい存在たちを相手にしてるんだろう。そう思うと、妙に嫌な気分になって、ますますアノマリーどもを徹底的に暗闇に閉じ込めてやるなんて、強く強く思ってしまう。 正直、長時間観察だけするのは酷くつまらないんだ。今日だって椅子に座りながら、いつまでも馬鹿みたいに「私は何のために財団にいるんだ?」と自問してばかりいた。ふと、「もしかして自問が仕事だったのでは!?」などと思って、今日もデカい箱の前で一人笑ってしまった。なんだか、変態のようで気味悪い。 精神影響かもしれないから心理鑑定を受けるべきか迷うけど、どう考えても「アノマリーが怖くて」「アノマリーを収容しなければならない」なんてのは、とても健全な財団職員の思考だ。私は何もおかしくないはず。もしかしたら、目の前の光が財団を攻撃しようと輝いてるから、変に神経質になってるだけかもしれないし。やっぱり、無害そうに見えても本当にアノマリーは油断ならない存在だ。 今日も新しいアノマリーが収容されて、脳が融けそうなほどホッとした。 それでも、不安は拭えない。 昨日の日記を見返して顔が燃えるように熱くなってしまった。ダメだダメだ。何が「私は何のために財団にいるんだ?」だ。馬鹿みたいに、じゃなくてお前は馬鹿だ。 確保収容保護。 ただ、当たり前だけど一番大事なことを改めて認識するいい機会になったし、やる気も溢れ出てきた。明日からも頑張ろう。 (無関係の文章は編集済) …一日で人が変わってないか? このように、SCP-2222-JPを見た人の一部(*5)は、異常物質の蒐集への意力が増すらしい。solvexの提言をイメージしてもらえば分かりやすいかもしれない。 この異常性については財団も調査中なのだが、どうやらDクラスにはこの異常性は効かないらしい。その結果、SCP-2222-JPの監視はDクラスが担当することになった。 ちなみに、ウィザースプーン研究員は記憶処理の後財団最大級のサイトであるサイト-19に配属されたらしい。よかったね。 補遺3 ヴィシス・プロトコル [レベル∇機密] ここから先はレベル∇機密である。つまり、この報告書を見ているあなたはサイト-∇に来ているというシチュエーションになっている。 補遺3では、ヴィシス·プロトコルについて解説していく。 ヴィシス·プロトコル-前記 ヴィシス·プロトコルとは、SCP-2222-JP収容担当班長のアポリナール・ヴィシス博士が考案したプロトコルである。日本支部管理下のオブジェクトなのに外国人ばっかじゃんとか言わない。 これから、ヴィシス·プロトコルの内容に移っていく。 ヴィシス·プロトコル-概要 SCP-2222-JPの点滅間隔が狭まった場合、RAISA上のデータからインシデントの発生率が高いと判断されたサイトに対し警告を複数サイト自動緊急発進割当システム(MAYDAY)を介して行い、インシデントの被害を抑制する。ヴィシス·プロトコルをざっくりまとめるとこうなる。なお、MAYDAYというのはザ・グレート・ヒッポの提言にも登城した、サイトに対して警報を鳴らすシステムである。 SCP-2222-JPは、以前紹介した通り点滅間隔で危険度を示すこともできる。そこで、ヴィシス博士はSCP-2222-JPのbpm(*6)に応じて警告の重要度を指定した。以下はその表である。なお、アラートカラーはフランス支部の脅威レベルに基づいている。 レベル bpm アラートカラー 意味 1 60~90 緑 危険度の低いオブジェクトの収容違反及び要注意団体からの小規模な攻撃。 2 91~120 黄 危険性の高いオブジェクトの収容違反及び要注意団体からの中規模な攻撃。 3 121~140 橙 危険性の高いオブジェクト複数の収容違反及び要注意団体の大規模な攻撃 4 141~160 赤 大規模な収容違反及び要注意団体の大規模な攻撃 5 161~ 黒 K-クラスシナリオの発生 ヴィシス·プロトコル-提案者注記 ヴィシス博士は、このプロトコルに対して3つの注意点を指摘している。 ヴィシス·プロトコルは、SCP-2222-JPが財団に敵対的で、SCP-2222-JPがインシデントの発生を誘発しているという仮説の基成り立っているが、SCP-2222-JPの収容以前と収容以後でインシデントの発生回数は増加していない。もしSCP-2222-JPが財団に敵対的なオブジェクトではないのなら、このプロトコルの基礎の基礎が否定されることになる。SCP-2222-JPが財団に敵対的ではないのならそれはそれでいい気もするが... SCP-2222-JPは、インシデントの発生場所までは示すことができない。なので、警報が鳴らされたもののインシデントは起きなかったサイトの業務に支障をきたす可能性がある。 SCP-2222-JPは、財団が未確認のオブジェクトや要注意団体には効果を発生させない。 ヴィシス·プロトコル-最後に これらの問題点が解消され、ヴィシス·プロトコルが承認されたら、財団はSCP-2222-JPを財団の切り札、つまりThaumielオブジェクトに指定するべきだとヴィシス博士が述べたところでこのプロトコルの説明は終わる。 ヴィシス·プロトコル-O5での投票結果 ヴィシス·プロトコルの承認及びSCP-2222-JPのThaumiel指定に対してO5内で投票が行われた。その結果がこちら。 ヴィシス・プロトコルの承認に係る投票 賛成票 O5-03, O5-09, O5-10, O5-12, O5-13 反対票 O5-01, O5-02, O5-04, O5-05, O5-06, O5-07, O5-08, O5-11 結果 否決 Thaumielクラス再分類に係る投票 賛成票 O5-03, O5-04, O5-09, O5-10, O5-12, O5-13 反対票 O5-01, O5-02, O5-05, O5-06, O5-07, O5-08, O5-11 結果 否決 ...ありゃ? どうやらどちらも否決されてしまったらしい。 以下はO5-1からのコメントである。 代表コメント 現状ではヴィシス・プロトコルを承認することはできない。プロトコルそのものの実行は可能だろう。しかし私は、SCP-2222-JPへの理解が足りているとは言えず、プロトコルの継続は困難であると考えていた。そして投票が示すように、ヴィシス・プロトコルは現状凍結となる。また、Thaumielへの再分類についてだが、やはり性質に未だ解明されていない箇所が多いことが気がかりであり、繰り返しとなるが、兎にも角にも現状では我々自身で得た理解が不足している。Thaumielクラスとしてはなおのこと不相応と言えるのだ。 最後に、ヴィシス博士に告ぐ。真実は我々の目で視るべきであり、いかなる証拠があれども我々は“知らない”ということを決して忘れるな。 調査を、研究を、収容を、継続せよ。 ──O5-01 O5-1から直に注意されたヴィシス博士可哀そう SCP-2222-JP-Σ [レベル∇機密] 皆さんお待ちかねSCP-2222-JP-Σの登場である。 まず、SCP-2222-JPの発掘作業員の一人、オーガスト・コクラン氏へのインタビューを見ていただきたい。 コクラン氏は、SCP-2222-JPの発掘作業中極度の興奮によって無断で地上に帰還したところを監視職員に拘束されてしまったらしい。 [記録開始] 俺たちはとんでもない物を掘り起こしちまったかもしれん。……何? ああ、了解。じゃあ最初から話そう。 知っての通り、現実性の薄い場所を探すプロジェクトの一環で今回の獲物を掘り始めた。地下2300フィートくらいに現実性のやけに薄い箇所があるってことだったから、正直最初はかなり厄介だと思った。しかもサハラ砂漠と来た。ただでさえ石油やらなんやらが出て殺し合いも起きるような場所だし、未発見の墓所とか下手に出てきて対処ミスしたら相当まずいからな。まあ流石財団というか、問題なく作業できたのは良かったし、そういうのも出てこなかったから結果オーライだ。 仕事中のことだ。俺もそうだが、掘削中にヒュームが一気に下がるのが何度もあったから、どうしても怪我人が出た。クラスD現実性希薄領域、で合ってたよな? 無駄に恐れなくたって、急いで梯子を登れば何ともなかったんだ。上にはSRAも数台置かれたし、ある程度携帯型SRAもあったからな。それでも異常は出てくるものだ。例えば、俺と一番仲良い奴は両腕が少し変な方向に歪んでしまった。俺は酷いもんで、ケロイドみたいなのに上半身をファックされちまった。すぐに医療班に治療してもらったからもう平気だ。……嘘だ。まだまだ傷んでる。 でも、若造の頭が削れて死んだ以外、そこまで大きな事故とかはなく掘削は進んでいった。死人が出たら現場の空気はキリッとしたが、それでも日がな毎日穴堀りばかりしてたからか、確かにペースが落ちていった。これは仕方ないことだと思う。普通の人間なら、同じ仕事を繰り返してれば怠くなるだろう。「もしこれで石油とかウランとか出てきたら、どうする?」なんて話しながら気を紛らわすくらいしかできなかった。いつ死ぬかわからない現場だからこそ、死ぬ話より生きる話をしたいからな。 そろそろ限界だと真剣に話し合うくらい全員が辛くなってた頃に、ようやっと獲物が顔を出した。最初に見えたのは灰色の分厚い板だった。恐らく鉄筋コンクリートか何かでできてるんだと思うが、詳しいことは分析班に訊いてほしい。許可が下りたから、一番デカいドリルで板に穴を開けた。穴はすぐには貫通しなかったが、1時間くらい粘って人が通れるようになった。光で中を照らしたが、穴開けのせいで出た砂埃が酷くよく見えなかった。少し時間を置いてもう1度覗いてみたら…… 俺たちだからこそ見覚えのあるマークが見えた。ほら、アンタの胸の名札にあるソレさ。 あそこに埋まっていたのは、財団のサイトだった。間違いない。他に説明のつけようがない。だから言ったんだ、俺たちはとんでもないもんを掘っちまったって! ただ…… どうしても疑問に思ってしまうんだ。なあ、俺たちは本当に、これを掘り出して良かったのか? 俺たちは正しいことをしたんだよな? いや、いい。アンタが知るわけないだろうし、問い詰めたって記憶処理でパーになるだけ。後は他の部署の仕事だ。 まあ、今になって不安になってるが…… 発見したときは大人げなく興奮しちまったんだ。これから先、これを超えるようなもんは見つけられないと誓えるくらいに、この仕事は俺にとってはあまりに有意義だったと思う。ひとまず、もう話すことは無い。さあさあ仕事は終わった! とりあえず休もうぜ、俺もアンタもさ。持ってかれた現実性の分、酒をぶち込んでやりてぇんだ。 [記録終了] そして、この時発見された財団のサイトこそ、SCP-2222-JP-Σである。 SCP-2222-JP-Σについて機動部隊アトレッド-3 (“スペランカー”(*7))が調査したところ、SCP-2222-JP-Σは異世界から来たサイトっぽいことが判明した。 ...ん?異世界から来たサイト? 砂の影響でサイトのほとんどの場所には移動できなかったものの、第四収容区画には侵入することができた。 第四収容区画には8つの部屋があり、中にはオブジェクトが収容されていたが、扉が溶接されていた上に扉を破ったら収容されているオブジェクトに攻撃される恐れがあるため中に入ることはできなかった。(*8) また、扉には中に収容されているオブジェクトの名称と思われる文章が刻印されていた。 第四収容区画にあったオブジェクト 本編とはあまり関係ないので折り畳み ここにある部屋番号はこの世界の財団が勝手につけたものである。 部屋番号 プラカードの文 内部の状況 1 トロイメライ (Träumerei) 複数の種類の子供用玩具が部屋いっぱいに収容されている。内部から時折物が崩れる音がする。 2 勿忘草 (Forget-me-not) 植木鉢に花が植えてあるが、花を見終わるとその植物の名前を思い出せなくなる。 3 巨大なるもの (A Big One) ニワトリのものと思われる卵が浮遊している。卵を視認したものは軽度の頭痛を訴えた。 4 D 目をつぶって窓を除くと内部に頭部のない三体の天使の彫刻が見える。 5 栄冠 (Aureole) 内部は空であり、扉には低現実性にさらされたような跡がある。 6 意外性 (Unpredictability) 馬の死体が置いてある。それを見たものは驚愕する様子を見せるが、何に驚いたのかは説明できない 7 [判読不能] モノクル(片眼鏡のこと。めだかボックスの蝶ヶ崎蛾々丸やSPY×FAMILYのヘンダーソン先生がつけているもの。)が天井から吊るされている。内部から時折鳴き声が聞こえる。 8 我らの心臓 (Our Heart) SCP-2222-JP。ここの扉だけ溶接されてなかった。内部には死体と[編集済 補遺2222-JP.5を参照]があった。 SCP-2222-JPの回収が終わると、SCP-2222-JP-Σは消滅してしまったらしい。なので、SCP-2222-JP-Σの調査はもうできなくなってしまった。 補遺5 我らの心臓 [レベル∇機密] == 当ファイルへのアクセスは制限されています == [資格を入力する] このファイルにアクセスできるあなたへ 決して、ここに書かれている情報を鵜呑みにしてはいけないと心得よ。 氷山の一角を見て物を判断してはならない。そもそも我々はSCP-2222-JPのことにすらもあまりに無知であり、ここに書かれた情報を確定させるだけの術を未だに手にしていないのである。だからこそ、我々の目で真実を視るその日が来るまでは、調査を、研究を、収容を、継続せねばならない。 ──O5-01 以下はSCP-2222-JPの回収と同時に回収された文章及びボイスレコーダーの音声の転写である。 回収文書はSCP-2222-JP-Σのあった世界でのSCP-2222-JPの報告書であり、音声記録はSCP-2222-JPが回収された際近くにあったボイスレコーダーから確認された音声である。 雰囲気を壊さないためにも、この二つの文章を読んでもらった後にまとめて解説する。 回収文書2222-JP.5.1 SCP-2222-JP - 我らの心臓 Item # SCP-2222-JP Object Class Yesod 取扱方 SCP-2222-JPは奇跡論的施術ツインズ-358を施したチタン合金製のコンテナ内部に保管した状態で、サイト-5の第4収容区画の収容室に収容します。収容室内には現実性供与装置を4台設置し、現実性が低下した際に自動的に起動するように設定しておかなければなりません。SCP-2222-JPの監視は十分な訓練を受けたDクラス職員が行います。 Dクラス職員を除き、アンドリュー=アラマキ式ミーム的検査法によりSCP-2222-JPに由来しないと判断された職員のみがサイト-5に勤務し、SCP-2222-JPの収容を行わなければなりません。SCP-2222-JPの情報開示は該当検査に合格したCクラス以上の職員に限定されます。 例外として、アンドリュー=アラマキ式ミーム的検査法を行うことなくSCP-2222-JPの情報にアクセス可能な職員は以下の通りです。 ·財団管理者 ·監督評議会メンバー 概要 SCP-2222-JPは非実体的-形而上学的異常存在であり、1秒に1回の間隔で明滅を繰り返しています。実際にはSCP-2222-JPは発光していません; ヒトの眼球がSCP-2222-JPを認識できるにもかかわらず、SCP-2222-JPにはいかなるエネルギーの出入りもありません。 既知の情報から、SCP-2222-JPは地球外あるいは別次元に由来する“寄生生物”であるという説が強く支持されています。SCP-2222-JPは現実改変ではない異常な方法により生命や構造物 (SCP-2222-JP-A) を生成し、正常性の枠組みから外れた物品を収集することで“成長”します; SCP-2222-JP-Aが今日の「財団」であり、異常な物品を収容するほど新たなサイトや職員の生成が、基本的には太陽系内で異常なプロセスを介して進行しています。 しかしながら、整合性が取れるように報告書の情報や異常生成された職員らの記憶が改変されるため、このプロセスを多くの財団職員は異常であると認識することができません。これはアンドリュー=アラマキ式ミーム的検査法に用いられる特殊ミームを摂取することで認識可能になります。これらの事実により、SCP-2222-JPの成長プロセスは結果的に地球上の正常性の維持に大きく貢献しています。 SCP-2222-JPは自身が収容したとみなした異常存在が収容違反を起こしたとき、あるいは外部から既知の存在が攻撃的な接触を行ってきたとき、明滅間隔を狭め急激にヒューム値を低下させます。通常であれば内部現実性濃度は1 Hmに固定されており、低下した際に周囲の現実性を吸引します。現実性研究部門は、吸引した現実性をどこかに貯蓄している可能性を指摘しています。 SCP-2222-JPは自身を視認したオブジェクトに由来しない人物に対し、普遍的な恐怖感と収集癖を与えます。この精神影響の影響者は、自身の理解が及ばない物品の収集を行い始めます。結果的に、SCP-2222-JPの成長に貢献する人物が増加することになります。この異常性が効果的に発揮される場面はSCP-2222-JPの性質上非常に限られているため、あくまでも補助的な性質であると考えられています。オブジェクトに由来する人間がSCP-2222-JPを視認しても、同様の効果を得ることはありません。 SCP-2222-JPの発生起源には非常に夥多なクラスS/001上位存在が関係していると考えられていますが、複数の部門の研究により、SCP-2222-JPはそれら以外のなお根源的な存在にも起源を持つ可能性が示唆されています。空想科学部門は、クラスS/001上位存在の考慮のみではSCP-2222-JPの起源には到達できないと断定し研究を行っています。 補遺 SCP-2222-JPは財団の存在や理念など、財団に係るあらゆる事柄の基礎となる存在であるため、特殊クラスのYesodが割り当てられています。SCP-2222-JPの維持──異常存在の確保・収容・保護の継続──は、知識の有無に関わらず、全財団職員の最大の義務です。 音声記録2222-JP.5.1 [記録開始] (雑音交じりの大音量のアラート音が鳴っている) アラート音 ──繰り返します。レベル-7全サイト緊急通達。(雑音) の無力化が確認されました。これをもって財団の全職員は (雑音) となります。今までの勤務、大変お疲れさまでした。 (雑音) 繰り返します。レベル── (アラート音が止まる) 不明な人物 あーあー。音は入ってるな。よし。この音声は後世のために残しておく。とにかく語らせてもらうぞ。このボイスレコーダーが失われないことを祈る。 さて、これが聞かれているということは、誰かがこの施設を見つけたということだ。それでいい。 あなたの目の前に何か光るものの入った箱があるだろう。とても重要な箱だから壊さないで欲しい。その中の光は、実に700年近く研究され続けてきた。そしてわかったのは、この光がある頃に地球に寄生した、異界より来たる生物ということだった。平行する世界にも同じ存在が確認されているんだ。まあ、詳しいことは資料を見てくれ。 この光は、自分自身が脅かされる、つまり組織に何らかの非常事態が発生すると、苦しそうに輝き始める。まるで何かから逃げる人間の心臓の鼓動のように、早く激しく点滅する。私たちはこの性質を使って、自分たちに起こり得る危険を予測し対処する術を確立していた。 でも、今日は違ったんだ。もはや点滅しているのかすら知覚できないほどの輝きを放った。私たちは、今日が最期だと悟り、それは虚しくも現実になった。始まりはアメリカのサイトだった。続けざまに日本、中国、イタリア、カナダ、ロシア…… 維持され続けてきた正常を焼き尽くさんと、地球は異常の踊り場となった。 そしてついに、光は輝くことをやめた。突然、他のサイトとの連絡が完全に途絶えた。何もかも、跡形なく消えていたんだ。ここのサイト以外の財団の人間はみな、光が生み出した幻影だったからだ。ここには厳密な検査を通り抜けた、光に由来しない真の人間しかいなかった。頭が犬になった職員、作った覚えのない月のサイト、そういうのはみな、この光の作る虚像でしかなかった。その先は何となく予想できるだろう。今まで収容されていた異常の全てが、地上へ解き放たれたんだ。 ここの職員たちは各々自殺した。少しでも楽に死ねるようには、こうするしかない。私たちは本当によくやったと思っている。今まで本当に、本当によくやった。ただ、今日は運が少し悪かった。もはやここには私しか残っていない。……実のところ、私は死ぬのが怖いんだ。本当は臆病で、隅で小さくなってるような弱い人間だから。(笑い声) それでも独り残ったのには理由がある。世界の終わりがどのようなものか、この目で見てみたかった。果たして、私たちが必死に留めてきた正常の行きつく先が幸か不幸か、とにかく知りたかった。私はひたすら待ち続けた。壊れた世界で、そのときを。 すると、奇跡が起こった。死んだ光が、また輝き始めたんだ。途端に現実性濃度はメーターがはち切れんまでに跳ね上がり、サイトは大きく揺れ始めた。初めは何が起こったかわからなかった。目が覚めると、サイトは砂中に埋もれていて、現実性濃度は1を指していた。電気系統はギリギリ生きているようだったが、じきに途絶えるだろう。酸素もいつか失われる。死は避けられない。それにどうやら私は、世界の終わりを見ることもできないようだ。少し残念だが、どうしようもない。 ただ、私は知っている。ここに光がともっている。これは我々の立つ暗闇を照らす希望の灯だ。灯が輝く限り、世界の正常性は必ずや維持され続ける。だからこそ、私はこの声を残そうと決めた。この声が、新たな希望をつなぐことを祈って。 (沈黙) 私たちの変遷は、この光の生物としての成長であり、進化の軌跡だった。異常を集めれば集めるほど、新たな施設や職員が出現したり、報告書に新たなフォーマットが現れたりと、興味深い変化は数えきれないほどあった。気づいていないだけで、あなたたちもそうなのではないか? 大丈夫。あなたたちがどれだけ変化しようとも、根底にあるものは決して変わらない。それは正常を保護するためでもあり、成長するためでもあるから。 そしてもし、あなたたちが異常存在を収集しているのなら、その数に圧倒されていないか? 今になって思うことがある…… 私たちこそがこの世界にとっての異物で、異常存在は私たちを排除しようと世界が生み出しているのではないか、なんて。それは体に入ったウイルスを殺す免疫系のように…… 世界は私たちの考えるような正常を望んでいないのかもしれない。むしろ、秩序だっていない世界こそが、世界にとっての正常なのだろう。 たとえそうだとしても、それを私たちは是としない。どれだけ世界が私たちを拒もうとも、私たちは異常存在の確保・収容・保護を継続し、敢えて唱え続ければならない。私たちはここにいる、と。そんな世界を愛しているからこそ、世界に語り続けなければ。 (咳き込み) さあ、そろそろ話を終わりにしよう。私は十分頑張った、はず。 まだ見ぬ同志たちよ。成長を止めてはならない。進化を止めてはならない。あなたたちの行いは決して無駄にはならない。世界にもあなたたちにも、いつか必ず終わりが来る。それをハッピーエンドかバッドエンドにするかは、紛うことなきあなたたちのその手にかかっている。それでもあなたたちなら、何もかも上手くいくさ、絶対に。 聞いてくれて、本当にありがとう。 移ろう世界に祝福を! 移ろうあなたに幸運を! 灯の誘うままに進んで征け! (震え声が数秒続いた後、1発の銃声が鳴る) [記録終了] 解説 このオブジェクトは、冒頭でも紹介した通りメタ的な要素を持っている。 まずは、物語内で何があったのかを説明する。 財団目線での解説 SCP-2222-JPは、上位世界からこの世界にやってきた寄生生物である。 そして、財団のサイトや財団職員はSCP-2222-JPが生み出したもの(SCP-2222-JP-A)である。 SCP-2222-JPは、異常なオブジェクトを集めることで成長し、新たなSCP-2222-JP-Aを生成する。また、SCP-2222-JPはSCP-2222-JP-A以外の人物が視認した場合異常物質の蒐集をしたくなり、SCP-2222-JPの成長に関与する。 こうして、財団は本部だけで約5000、支部も合わせれば8000近くのオブジェクトを収容している大規模な団体になったのである。 しかし、ある日事件が起きた。 SCP-2222-JP-Aたちが急に消失したのである。 そうなったら財団そこに収容されていたオブジェクトがどうなるかは察しが付くだろう。 結果、財団のサイトはSCP-2222-JPに由来しない唯一のサイトであるサイト-5(SCP-2222-JP-Σ)のみとなってしまった。もはや世界の滅亡は間近である。 しかし、奇跡が起きた。 SCP-2222-JPが今まで貯めていた現実性を使用し世界を再構築し始めたのだ。 その結果、今のSCP財団ができたのである。 ただ、報告書の形式が違うなど、再構築前の世界とは少々差異が見られる様子である。 メタ的な解説 ここで、皆さん気になっているであろうSCP-2222-JPの正体について解説する。 SCP-2222-JPについて分かっていることとして 上位世界から来たよ 財団はSCP-2222-JPが生み出したよ 世界を再構築できるよ ということがある これらのことを踏まえると、SCP-2222-JPは… SCPの作者や読者がSCP財団を愛する気持ちの象徴 と言える。 SCP財団に対し誰も愛を抱かなかったら、SCPは掲示板のネタとして終わってしまっていたかもしれない。 SCP財団に対して愛を抱く人が多かったからこそ、SCPは人気のシェアワールドとなった。 しかし、どんな人気なコンテンツにも終わりは訪れる。SCP財団の場合、それはサービス終了という形で。 SCP-2222-JP-Σのあった世界では、それが起きてしまった。 SCP-2222-JPが生み出した物たちは消失し、SCP財団は幕を下ろしたように見えた。 しかし、SCP財団は終わらなかった。 財団世界は滅びなかったのである。 連載が終了しているのにもかかわらずいまだに人気を博している漫画があるように、SCP財団もSCP財団を愛する人がいる限り終わらないのである。 SCP財団はこれからも変遷を続けていく。 しかし、SCP財団への愛情はいつまでも変化しないことを祈りたい。 SCP-2222-JP 灯 関連SCP SCP-001-JP/Fennecistの提言 SCP-2222-JPの作者のFennecist氏の提言。 アニヲタwikiに記事があるので、そちらを見てもらった方が早い。 こちらも「愛」にかかわる記事である。 余談 SCP-2222-JPは、SCP-2000-JPコンテストで栄えある3位を獲得している。 一位はSCP-2000-JP、二位はSCP-2999-JP。 ちなみに、「灯」は「あかり」と読む(クレジットより) 追記、修正は愛をこめてお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2222-JP byFennecist http //scp-jp.wikidot.com/scp-2222-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 建主です。 -- 名無しさん (2022-08-13 15 44 35) ↑ミス 建主です。補遺4については意味が分からなかったので、わかった方は追記お願いします。折りたたみのところです。 -- 名無しさん (2022-08-13 15 46 27) まとめのところの「SCPF」って書き方、多分「SCP Foundation」のことなんだと思うけど分かりづらいから普通に「SCP財団」でいいと思う -- 名無しさん (2022-08-13 19 26 45) ↑変更しました -- 名無しさん (2022-08-13 19 53 22) 2000JPコンで一番好きな記事だわ -- 名無しさん (2022-08-14 20 19 18) 十分な訓練を受けたDクラスってどうやって調達するんだろう……毎月処分してるはずなのに -- 名無しさん (2022-08-20 16 27 27) ↑君のヘッドカノンでは1か月で処分するってだけじゃない?2222JP世界では違うってだけの話 -- 名無しさん (2022-08-24 17 11 06) そもたいていのカノンでは記憶処理ののち再利用の筈やぞ -- 名無しさん (2022-11-08 15 38 16) 「じゃあなんで日本支部の管理下なんだよとか言わない」と書いてあるけど、あくまでjpなどの区分はそのサイトで公開されているという程度の意味合いであって日本支部が管理しているという意味合いではないよ(というかこの記事以外にもそういうのはある) -- 名無しさん (2023-04-27 12 22 48) 名前 コメント
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登録日:2023/01/28 Sat 00 24 52 更新日:2024/01/27 Sat 22 44 01NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 Explained SCP SCP Foundation SCP-252 SCP-252-EX どうしてこうなった ゲイ ホモ 差別 爆弾 SCP-252はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはSafe。 概要 SCP-252は米軍が第二次大戦や朝鮮戦争で使っていた50ポンド航空爆弾とほぼ同一の外観を持つ爆弾である。 オブジェクトとしてはお約束だが破壊不能な性質があり 財団が色々試してみたものの分解も破壊もできていない。 爆弾の側面には「The Pink Scare(ピンクの恐怖)」と手書きされている。 そして「オン」「オフ」のみのシンプルなスイッチのリモコンが付属されていて スイッチをオンに入れると爆発する。 といってもSCP-252は前述した通り破壊不能であり、 本物の爆弾のように弾体が炸裂して破壊エネルギーとともに飛び散ったりはしない。 では何が起きるのかというと、爆発した地点から半径3.5km以内にいる全ての男性が ホモになるのだ。 ホモになるのだ。 元ネタと思われる米軍のMark 65爆弾はさすがに爆発地点から1kmも離れれば物理的な危害を受ける危険はない。 ましてや事前に備えた防爆設備の中にいれば安全である。 財団もこれを実験する際には相応な防備をしたと思われるのだが、 SCP-252は爆発しても物理的な破壊は何もおきない。 ただし半径3.5km以内にいる男はシェルターや防壁越しでも関係なく ホモになる。 幸いなことに性的志向の変化は一時的なものであり、しばらく待てば元に戻る。 もちろん再度被爆すれば 何度でもホモになる。 何度も食らってたら自然に目覚める…ということもありそうなのが嫌だ。 繰り返すがSCP-252は破壊不能なので「爆発」といっても ホモにする爆発が起きた後もそれ以前と変わらず同じ形を保っている。 そしてスイッチを入れれば何度でも周りの男をホモにする。 さらにこれを解体や破壊を試みるとその都度爆発する。 爆発といっても音も光も何も発生せず、その瞬間に周囲の男の精神状態が変化するだけなので 当初はSCP-252とホモ発生の因果関係がすぐには結び付かず いくらか恥ずかしい問題 が起きたようだ。 こいつはバージニア州█████近くの放棄された科学施設で19██年に発見され、 調査に当たったエージェントがいじくり回している間に爆発した。 その後もサイト内で何度も揉め事を起こした後に性質が判明して収容プロトコルが作成された。 収容プロトコル サイト内でセキュリティクリアランスレベル4で保管される SCP-252本体とリモコンスイッチへのアクセスは厳しく規制する 実験などで起爆させる場合は完璧な避難手順を提出しなければ許可しない 洗浄や検査は定期的に実施する …ちょっと待て。 こいつは確かに危険な爆弾だが、爆発させようとしない限り爆発しない。 レベル4のセキュリティ必要か? 補遺 この爆弾は確かにSafeにふさわしい性質だが、 なぜか財団内でしつこく検査の対象となり、無力化も何度も試みたらしい。 そしてその度にサイト内でホモを発生させただけだった。 それだけならまだしも財団内で 悪ふざけに多用された過去があり セキュリティクリアランスが上がったのはそのせいだそうな。 ███████博士 性的志向の混乱した相談者にひどい目に遭わされた、という報告がSCP-336から何度も届いている。 君にとっては単なる悪戯かもしれないが、これに対処しなければならないスタッフのことを考えてみたまえ。 もう一度言うぞ。君は人々の心を壊しているんだ。 ██████博士 どれだけ要請されてもSCP-252をSCP-230に被爆させるクロステストは許可しない。 「世界一ゲイな男をゲイに(*1)」という響きがfunny(ゲイ)とかいうのは関係ない。 アルト・クレフ博士 これを俺の居室に運んで爆発させたら楽しいだろうな、と思ったイカれた連中に告ぐ。 なぜ効かなかったのか?というヒントを得たいなら「ショーシャンクの空に」を観ることを勧めるよ。 とにかく見ろ。お前をKeter任務に割り当てるまでの間の暇つぶしにはなる。 まとめ SCP-252の元ネタはなぜかアニヲタwikiにも記事があるGay bombだろう。 ひと笑いにはちょうどいい記事だったが色々あって内容を削除されてSCP-252-ARCに変更。 つまりここまでに説明したSCP-252の内容は実際はSCP-252-ARCである。 そして記事作成者Dr Kondrakiの退会やらの後にARC記事も消えてしまった。 SCP-252-ARC Gay Bomb(ゲイ爆弾) 追記・修正は公園のベンチに座ってお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- SCP-252 登録日:2023/01/28 Sat 00 24 52 更新日:2024/01/27 Sat 22 44 01NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 Explained SCP SCP Foundation SCP-252 SCP-252-EX どうしてこうなった ゲイ ホモ 差別 爆弾 SCP-252-EXはシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはSafeだった。 概要 SCP-252は米軍が第二次大戦や朝鮮戦争で使っていた50ポンド航空爆弾とほぼ同一の外観を持つ爆弾である。 オブジェクトとしてはお約束だが破壊不能な性質があり 財団も色々試みたが分解も破壊もできていない。 爆弾の側面には「The Pink Scare(ピンクの恐怖)」と手書きされている。 そして「オン」「オフ」のみのシンプルなスイッチのリモコンが付属されていて スイッチをオンに入れると爆発する。 といってもSCP-252は前述した通り破壊不能であり、 本物の爆弾のように弾体が炸裂して破壊エネルギーとともに飛び散ったりはしない。 では何が起きるのかというと、爆発した地点から半径3.5km以内にいる全ての男性が ホモになるのだ。 ホモになるのだ。 幸いなことに性的志向の変化は一時的なものであり、2~3週間も待てば元に戻る。 もちろん再度被爆すれば 何度でもホモになる。 しかしこれを受けた人間のうち、約10%程度の確率で 既存のあらゆる手段を使っても戻せず永続的に効果が続く 例が確認されたのだという。 なんで強化されてるんですか? SCP-252の追跡調査は「分解や破壊を試みた時点で何度でも爆発するので危険」という報告を受けて中止された。 発見からの流れ SCP-252が初めて財団のデータベースに載ったのは2006年のことで これを扱うプロジェクト責任者はサイト-73のトーマス・リーバーマン下位研究員が命ぜられた。 サイト-73は危険性の低いSafeオブジェクトのみを扱うサイトなのだが それにしても下位研究員が責任者になるというのは慣例上珍しいので 他サイトから監査官が研究状況をチェックしにきた。 サイト-73に到着した監査官はさっそくリーバーマン下位研究員とその同僚たちと面談した。 SCP-252は前述した内容の通りの異常性を持つこと、 2006年█月██日にSCP-252を調査中に誤って爆発させたこと、 ほとんどの被害者は時間が経つことで回復したが リーバーマン下位研究員だけが未だに男性に性的欲求を抱く 異常な 状態のままであることを説明した。 リーバーマン下位研究員やその同僚に加えて、サイト-73のトップであるノートン管理官までが その主張やSCP-252の性質は事実であると保証したために監査官もそれを受け入れて帰っていった。 だが 監査官は当初の財団データベースに登録されたSCP-252の文書の内容そのものに疑問を抱いた。 いろいろな描写の稚拙さや矛盾もさることながら その文書内で「自分の居室でSCP-252を爆発させられた」と書かれているクレフ博士に確認すると 「 知らん。ホモ爆弾?なんだそのガラクタ? 」との返答が得られた。 ただちにSCP-252を他サイトに運搬して再度実験したのだが、 実験を受けたDクラスたちは全員が実験前と同様に異性愛者のままだった。 複数回にわたる実験の結果、SCP-252はただの不発弾で、 少なくともスイッチを押しても周囲の人間の精神を変える力は無いことを確認した。 そしてサイト-73のスタッフ達は2006年にSCP-252の実験の際に 一時的に性的志向が同性愛に変わったというのは 嘘だった と自白したのである。 これらのデータを元に再度サイト-73を監査する予定だったが、 その前にリーバーマン下位研究員とノートン管理官が監査官に自白した。 読んだ皆さんもうすうす感づいたと思うのだが、 リーバーマン下位研究員とノートン管理官は 元から同性愛者 で、 それを隠すためにSCP-252のことを捏造したのである。 当時の財団は職員がLGBTであっても差別をしてはならないという規則や体制を作っておらず もしリーバーマン下位研究員がゲイとバレたら 彼の財団内でのキャリアは危うくなる 上に 彼の両親(*2)のアダム・リーバーマンとマーサ・リーバーマンはどちらも財団では出世しているのだが 両親の方のキャリアにも悪影響がある。 このためノートンを抱き込んでSCP-252"ゲイ爆弾"という架空のオブジェクトの文書を 捏造 し、 アンティークショップからMark 65爆弾の不発弾を買ってピンクの恐怖という文字を書いた。 そしてトーマスは両親にSCP-252の影響で永続的に同性愛者になってしまったと告白したのだった。 その後 事件に関与したサイト-73のメンバーは全員懲戒処分を受けた。 詳細は伏せられているが少なくともDクラス落ちとかにはなっていないらしい。 ピンクの恐怖という落書きを洗い落とされた爆弾はルイジアナ州ニューオーリンズの戦争博物館に寄贈され 分類はSafeから Explained に変更された。 もちろん収容プロトコルも今は無い。 O5-12 ここまでの文書を読んで驚いた諸君、安心してほしい。 財団はこの事件からちゃんと学んでいることを伝えたいからこの記録を残している。 財団は私情のために架空のSCIPを作ることは決して許さない。 だがそれはLGBTの職員に 差別をすることも同様 なのだ。 私たちは異常な(アブノーマル)ものを理解して、対応するために存在している。 いかなる種類の偏見も許しはしない。 まとめ(SCP-252-EX) 言うまでもないことだが、SCP-252-EXは過去に書かれた記事(SCP-252"ゲイ爆弾")をリファインした記事である。 トーマス・リーバーマンの行いは稚拙というほかはないが よく考えれば両親が財団のエリートで自分も財団に入ったならば SCPの影響を受けて精神に不可逆な異常を受けた などと告白すれば 人型SCP扱いされて死ぬまで収容される可能性もあったことはわかるはずである。 それでもこんなことをしてまで自分の性的志向を隠そうとしたという彼の心情を考えると 色々と見えてくるものがあるのかもしれない。 SCP-252-EX A Completely Normal Bomb(完全に正常な爆弾) 追記・修正は自分の性的志向を打ち明けるかどうかを考えてからお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-252-EX A Completely Normal Bomb by ObserverSeptember https //scp-wiki.wikidot.com/scp-252-ex SCP-252-ARCの記事は完全に削除されていますが上記SCP-252-EXの記事からアーカイブを追跡できる可能性があります。 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ウホッいい記事… -- 名無しさん (2023-01-28 08 30 12) ホモが差別されるなら隠しておけばいいのに元記事でも言われてたがSCPの影響受けたことにして告白しようとした理由が気になる -- 名無しさん (2023-01-28 12 08 12) つまりはたのしいざいだん時代の遺物をひとひねりして復活させたやつなのかな -- 名無しさん (2023-01-28 12 35 37) ↑2隠したままでは公然と付き合いできなくて辛いからな。記事のとおり自身が収容される可能性もある稚拙な行為と言えるが、それだけ悩んでたんだろう -- 名無しさん (2023-01-28 21 41 01) 根幹がRPC離反事件に根ざしてそうで素直に評価できない自分の心の狭さが嫌になる 無知ならばよかった -- 名無しさん (2023-01-29 03 27 00) O5が声明を出すのか……少し大仰すぎない? -- 名無しさん (2023-01-29 18 28 44) 大抵のカノンだとサイト管理官ってO5の時点の大幹部だし、そいつが関与した不祥事ってなるとあり得るんじゃね -- 名無しさん (2023-01-29 18 34 01) Performative allyship(見せかけの支援者アピール?)って意見がdiscussionで提示されてて、作者はそれを意図的って言ってるので違和感を持つ人が出てくるのは作者の狙い通りではある -- 名無しさん (2023-10-08 01 58 28) 名前 コメント