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前ページ次ページゼロ・HiME アルビオンを脱出したルイズ達は、静留の治療とアンリエッタに報告のためシルフィードでトリステイン王宮の中庭に乗りつけた。 だが、王宮はアルビオン王軍敗れるの報を受け、厳重警戒中だったため、不審者とみなされたルイズ達は魔法衛士隊に取り囲まれてしまった。 ルイズは自分の身分を明かし、王女との面会を求めたが信用されず、衛士隊との間で押し問答をしてると、宮殿からアンリエッタが現れた。衛士隊に囲まれたルイズに気づき、慌てて駆け寄ってくる。 「姫様!」 「ルイズ!」 皆が見守るする中、二人はひっしと抱き合った。 「ああ、無事に帰ってきたのね。アルビオンの王軍が敗れたと聞いて一時はどうなることかと……よかった、本当によかった……」 「姫様……」 アンリエッタの言葉にルイズは思わず涙ぐむ。 「件の手紙は、無事、この通りにございます」 ルイズは胸ポケットに入った手紙を見せる。アンリエッタは頷くとルイズの手を両手で握り締めた。 「ルイズ、あなたはわたくしの一番のお友達ですわ」 「もったいないお言葉です、姫様」 「あなたとあなたの友人に心よりの感謝を。それと聞くまでもないのでしょうけど……ウェールズさまはやはり父王に殉じられたのですね、ルイズ?」 寂しげな口調で問うアンリエッタにルイズは無言で頷く。 「……して、ワルド卿は? 姿が見ませんが、別行動を? それともまさか……いえ、あの子爵に限ってそんなはずは……」 動揺するアンリエッタの様子に、ルイズは一瞬、逡巡した後、ありのままの事実を伝えようと口を開く。 「実は……」 「ワルドはんは裏切り者だったんどす、姫様」 ふいに背後から聞こえた声にルイズが振り返ると、そこには静留の姿があった。 「裏切り者?」 アンリエッタの表情に影が差すが、静留の格好に気づくと衛士隊の隊長に声をかける。 「隊長どの、彼らはわたくしの客人ですわ。杖を収めて衛士を下がらせてください」 「さようですか」 アンリエッタの言葉に隊長はあっさり納得すると、隊員たちと共に持ち場へと去っていった。 「どうやら道中で何かあったようですね……とにかくわたくしの部屋でお話しましょう。他のかたがたは別室でお休みになってください。それからシズルさんには着替えと水のメイジの準備をさせますので」 キュルケ達と分かれた後、ルイズは着替えと怪我の治療を終えた静留と共にアンリエッタの居室に招かれた。 ルイズはアンリエッタにことの次第を説明した。 ラ・ロシェールで襲撃を受けたこと。 アルビオン行きのフネでも空賊に襲われたが、それは皇太子の変装で無事にニューカッスルにたどり着けたこと。 そして、決戦の朝にワルドとの結婚式を挙げようとしたこと。 その最中にワルドが豹変してウェールズを殺害し、手紙を奪い取ろうとしたが、静留の働きで手紙は奪われずにすんだこと……。 しかし、これで同盟を妨害する敵『レコン・キスタ』の企みが阻止され、任務は成功したというのにアンリエッタは悲しみの表情で一杯だった。 「あの子爵が裏切りものだったなんて……わたくしが、ウェールズさまのお命を奪ったようなものだわ。裏切り者を使者に選ぶなんて、わたくしはなんということを……」 アンリエッタは我が手に戻った自筆の手紙を抱きしめ、はらはらと涙を流した。 「姫さま……」 ルイズは、思わずアンリエッタの手を握った。 「あの方は、わたくしの手紙をきちんと最後まで読んでくれたのかしら? ねぇ、ルイズ?」 「はい、姫さま。間違いなくウェールズ皇太子は姫殿下の手紙をお読みになりました……やはり皇太子に亡命をお勧めになったのですね?」 ルイズの問いに掌中の手紙を悲しげに見つめたまま、アンリエッタは小さく頷いた。 「ええ、死んで欲しくなかった……だって、愛してたんですもの」 それからアンリエッタは呆けたようにぽつりと呟いた。 「わたくしより、名誉の方が大事だったのかしら?」 「……それは違いますえ」 それまで二人の様子を黙ってみていた静留が口を開く。 「あのお人は姫さんが大事やったからこそ、自分が亡命することで反乱軍が攻め入る口実を与えるより、敵と戦って少しでも長く姫さんとトリステインの平穏を守ることを選んだんどす」 「敵は攻めてくるときは攻めよせてくるでしょうし、攻めぬときには沈黙を保つだけのこと。それはウェールズ様が亡命しても変わらないのではありませんか?」 どこか投げやりなアンリエッタの問いに、静留は否定することなくうなずく。 「確かにトリステインの状況は変わらんと思います。ただ皇太子は亡命しても碌なことにはならんでしょうな」 「……どういうことです」 「そらこの同盟はトリステインとってはレキン・コスタに対抗するのが目的かもしらんけど、ゲルマニアの狙いはトリステインとアルビオンを将来併合するための布石を打つことや。 当然、その邪魔になるアルビオン王族の生き残りの皇太子の引渡しを要求、トリステインはその要求に応じるざるをえない――そうなれば最悪レキン・コスタとの取引きの贄にされて殺されるか、良くても生涯幽閉は免れんやろね。 それが分かっているからこそ皇太子は戦おうと考えたんや思います。姫さんかて、愛する人を奪われた上に、そんな辱め受けるとしたら同じことをするんと違いますか?」 「―――!」 静留の言葉にアンリエッタは一瞬はっとした表情を浮かべた後、両手で握り締めた手紙をじっと見つめた。 そんなアンリエッタを気遣うようにルイズが声をかける。 「姫さま、私が手紙で亡命を勧められたのではと聞いた時、ウェールズ殿下は『アンリエッタが、そんな愚かなことをするはずがない』とおっしゃって姫さまを庇っていました……殿下は姫さまを愛しておられた、それだけは確かです」 「ルイズ……」 アンリエッタは顔を上げると、そう断言したルイズに向かってぎこちなくにっこりと微笑んだ。 「わたくしの婚姻を妨げようとする暗躍は未然に防がれました。これで、わが国はゲルマニアと無事同盟を結ぶことができるでしょう」 アンリエッタは何かを悟ったような表情で無理矢理に明るい声を出した。心なしか先ほどまで淀んでいた瞳に精気が戻ったようにも見える。 「姫さま、これをお返しします」 ルイズはポケットから水のルビーと風のルビーを取り出し、アンリエッタに差し出す。 「まあ、水のルビーだけでなく風のルビーまで……ウェールズ皇太子から預かってきたのですか?」 「はい、殿下から受け賜ってきました」 ルイズはアンリエッタのせめてもの慰めにと思って嘘をついた。 アンリエッタは早速風のルビーを指に通した。そして、アンリエッタは風のルビーを愛おしそうになでると、ルイズの手に水のルビーを戻した。 「それはあなたが持っていなさいな。せめてものお礼です」 「こんな高価な品をいただくわけにはいきませんわ」 「忠誠には、報いるところがなければなりません。いいから、とっておきなさいな」 アンリエッタに促され、ルイズは渋々とそれを指にはめた。そんなルイズの仕草にアンエリエッタはくすりと微笑むと、静留の方へと向き直る。 「ありがとうございます、シズルさん。もう少しでわたくしはウェールズ様の想いを疑うところでした。私たちが愛を誓い合ったことに嘘はなかったというのに……だから、せめてあの方の意思を無駄にしないためにも、わたくしは強く生きていこうと思います」 そう言って、アンリエッタは風のルビーを見つめた。 「……まあ、何はともあれ全員無事に帰ってこれて本当によかったわ」 王宮から魔法学園に戻る途中、分かれて以降の顛末をルイズから聞いたキュルケがほっとした表情で軽口を叩く。 「そうね、一時はどうなるかと思ったけど……シズル、体のもう平気なの?」 ルイズはキュルケに相槌を打ちながらシズルに尋ねる。 「へえ、おかげですっかり良うなりました。城で治療してもろうたし、なによりその前にご主人さまからたんと元気の元を補給させてもらいましたさかいに」 その静留の言葉に一瞬、ルイズは怪訝な表情を浮かべるが、すぐに自分が脱出のときにしたことを思い出して頬を染めた。 「あああ、あれは単なる感謝というかご褒美というか……って、あなた、一体いつから目を覚ましてたのよ!」 「そうやねえ、ルイズ様がうちにキスするちょっと前には目覚めてましたな」 「ちょっ……だったら目覚めたのになんでわざわざ寝た振りしてたのよ!」 「せやかて、うちが起きてるの分かったらルイズ様はキスなんか絶対せえへんですやろ。それにせっかくのチャンスをふいにするなんてもったいないことできますかいな」 「~~~~~~~~~!」 静留がそう言って悪戯っぽく微笑むと、ルイズは何も言えずに赤らめた顔を更に紅潮させてうつむく。 (私としたことが、キスの時にシズルが目を覚ましていたのに気づかなかったなんて! しかもその前の恥ずかしい台詞も聞かれていたのは確実なわけで……うあぁぁぁ、このルイズ・フランソワーズ一生の不覚だわ) あまりの恥ずかしさに頭を抱えて悶絶するルイズに、キュルケがニヤニヤとしながら声をかけてくる。 「へえ、ルイズったら後ろでそんなことしてたんだ、ふ~ん」 「う、うるさいわね! 大体、あくまでご褒美であってやましいことなんてないんだからね! 男だけじゃ飽き足らず、色んな娘にちょっかい出してるあんたとは違うわ」 「あら、失礼ね。私は相手が誰であれ、いつだって本気よ……情熱の炎が消えないかぎりわね」 食ってかかるルイズの言葉にキュルケは悪びれもせずに答えると、艶然とした笑みを浮かべた。 「……そのうち刺されても知らないわよ、ツェルプストー」 「その点なら心配には及ばないわ、ヴァリエール。生憎と私はギーシュと違って、恨みをかうような覚えはないもの……そういえばギーシュが嫌に静かなんだけど、まさかタバサ、王宮に忘れてきてないでしょうね?」 「……そこにいる」 タバサが面倒くさそうにシルフィードの後方を指差す。そこには虚ろな表情でなにやらブツブツと呟いているギーシュの姿があった。 「はあ……やっぱりモンモランシー、絶対怒ってるよな……帰ったらおしおきは免れないか……ああ、考えただけでも恐ろしい」 「壊れた……」 「……悪いけど、自業自得としかいえないわね」 「うわ、キモイ……」 「まあ、うちらには分からんことがギーシュさんとモンランシーさんの間にはあ るいうことなんですやろ……タバサさん、どないしました?」 どこか恍惚とした表情で怪しく身もだえするギーシュの様子にドン引きする女性陣に苦笑しながら、静留は自分の服をくいくいと引っ張っているタバサの方へと顔を向ける。 「ご褒美……」 「……はい?」 自分の言葉に困惑する静留におかまいなく、タバサは静留の方へとぐっと身を寄せてきた。 「ご褒美って……まさかタバサさん、うちにキスして欲しいんどすか?」 静留の問いにタバサはコクンとうなづく。そのやり取りを聞いていたルイズがタバサに噛みつく。 「ちょっと、タバサ! 人の使い魔相手に何勝手なこと言ってるのよ!」 「私も手伝った……でも、それはルイズじゃなくてシズルのため……だからシズルからご褒美が欲しい」 「……どういう理屈よ、それ?」 タバサの説明に納得のいかない様子でムッとするルイズをなだめるように、キュルケが声をかける。 「別にいいんじゃない? タバサのシルフィードがいなかったらアルビオンの王城から脱出できずに皆死んでたかも知れないのは事実なわけだし……」 「まあ、それはそうだけど……そうね、キスじゃなくてタバサをぎゅっと抱きしめるぐらいなら許可してあげるわ」 「タバサさん、ご主人様もああ言うとることやし、それで堪忍しておくれやす」 ルイズの許可を受けた静留はそう言ってタバサに微笑む。それを聞いて納得したのかおずおずと手を伸ばしてきたタバサを静留は優しく抱きしめた。 「あ……」 「うふふ、タバサさんはほんにかわいいどすなあ」 抱きしめられてほんのりと頬を染めるタバサの様子に静留は目を細めながら、ちらりとルイズの方へと視線を向けた。 二人の様子をうらやましげな表情で見ていたルイズは、その視線に気づくと慌てて顔の表情を引き締め、静留に抱きしめられているタバサに向かって声をかける。 「いいこと、こんなことは今回だけよ! あくまで静留は私の使い魔なんだからね」 「はいはい、焼餅もほどほどしなさいね」 「う、うるさいわね! 私はシズルの主人として当然のことを言ってるだけのことであって――――」 キュルケのつっこみにルイズが真っ赤になって反論し、それをきっかけに言いあいが始まる――そんないつも通りのバカ騒ぎをしながらルイズ達は学院へと帰還したのだった。 前ページ次ページゼロ・HiME
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前ページゼロ・HiME アンリエッタとゲルマニア皇帝の婚姻が発表された翌日、ルイズはオールド・オスマンから呼び出しを受け、学園長室に向かった。 「おお、ミス・ヴァリエール。旅の疲れは癒せたかな? 此度の件、姫殿下から伺ってた時には、どうなることかと思うたが、無事に帰ってきてくれてなによりじゃ。まあ、ワルド卿のことは残念なことじゃったが……なんにせよ、おぬし達のおかげで無事に同盟は締結され、トリスティンの危機は去ったのじゃ。来月には無事ゲルマニアで姫様の婚儀も行われることじゃろうて」 ルイズが現れるとオスマンは立ち上がって迎え入れ、その労をねぎらった。 「私は姫様の友人……いえ、貴族として当然のことをしただけです」 そう答えて頭を下げるルイズをオスマンはしばらく黙って見ていたが、思い出したように懐から一冊の本を取り出し、ルイズに手渡した。 「……これは?」 「トスリテイン王家に代々受け継がれてきた始祖の祈祷書じゃよ」 「そうですか……って、そんな重要な国宝がどうしてここに? しかも何故、私にお渡しになるんですか?」 ルイズは驚きで手渡された『始祖の祈祷書』を思わず取り落としそうなりながらも、怪訝な表情でオスマンの顔を見つめた。 「実はトリステイン王室では古来より、王族の結婚式の際に貴族より選ばれし巫女が『始祖の祈祷書』を手に、式の詔を詠み上げる習わしがあっての。その巫女に姫様は、ミス・ヴァリエール、そなたを指名したのじゃよ」 「姫様が?」 「その通りじゃ。巫女は式の前より、この『始祖の祈祷書』を肌身離さず持ち歩き、詠み上げる詔を考えねばならぬ。無論、草案は宮中の連中が推敲してくれるじゃろうが」 「私が式の詔を……」 急な事態に絶句するルイズに向かって、オスマンは更に話を進める。 「ここだけの話だが、そなたの選出には諸侯の一部から反対の声があっての。しかし、姫はそれらの意見を一蹴してそなたを巫女に指名したのじゃ。これほど名誉なことはあるまいて」 アンリエッタは周囲の意向を曲げてまで、幼い頃、共に過ごした自分を巫女に選んでくれたのだ。その好意を無碍にすることなどできようはずもない。 「わかりました、謹んで拝命いたします」 ルイズはきっと顔を上げてオスマンに答えると、受け取った『始祖の祈祷書』を大事そうに胸に抱える。そのルイズの様子にオスマンは目を細めて微笑んだ。 「そうか、引き受けてくれるか。姫もさぞかし喜ぶじゃろう」 その日の夕刻、静留は風呂に入っていた。風呂といっても学院の寄宿舎にある貴族用の大浴場ではなく、裏手にある使用人が使う掘っ立て小屋のような蒸し風呂である。 「……こういうんも悪くないんやけど、やっぱ湯船が恋しいどすなあ」 サウナの中、タオル一枚だけの格好でシエスタと並んで座った静留が額の汗をぬぐいながら呟く。 「うふふ、静留お姉さまったら……でも、その気持ちは分かります。出来るならお湯に浸かりたいですよね」 「あれ、シエスタさんは湯船のあるお風呂に入ったことあるん? ルイズ様から平民は蒸し風呂が普通や聞いたけど?」 「私の故郷――タルブ村っていうワインが特産の村なんですが、温泉を利用した公衆浴場があるんですよ。だから、蒸し風呂はあまり慣れませんね」 そうチロリと舌を出して答えるシエスタの様子に、静留はくすりと微笑むと、その手をつかんだ。たちまちシエスタの頬が真っ赤に染まる。 「ほな、そろそろでましょうか。さすがにもう限界やわ」 「は、はい、お姉さま」 二人は蒸し風呂の外にある水浴び場へと移動すると、据えつけられた石のベンチに腰かけ、水桶に入った濡れタオルを取り出して火照った肌にびっしょりと浮かんだ汗を拭き始めた。 「ふう、そよ風が心地ええわ」 そう言って微笑む静留の姿をシエスタはうっとりと見つめる。 (夕日に輝く艶やかな栗色の髪、ハリのある綺麗なバスト、すらりと細いウエスト、きゅっと引き締まったヒップ……やっぱりシズルお姉様は素敵です) 「あの、シエスタさん……そんなに見つめられると照れるんやけど」 「えっと、熱さで少しのぼせたちゃったかもしれませんね。あ、そうだ、お背中お拭きしますね」 急に静留から声をかけられたシエスタは慌てて言い繕うと、その背中を拭き始めた。数分後、一通り拭き終わったのを 見計らったような静留の「はな、お返し」という言葉に促され、シエスタは静留に背を向ける。 「シエスタさんの肌はきめが細かくてええなあ」 「そんな、静留お姉様こそ私より白くて綺麗じゃありませんか」 「あらあら、それはお世辞でも嬉しいおすな――ん?」 シエスタの背中を拭いていた静留は、その首筋に何かを見つけて手を止めた。それは1サント大の紅い焔のような形の痣――紛れもないHiMEの印だった。 「シエスタさん、この首筋のとこにある痣やけど……なんかの怪我とかの跡どすか?」 静留は内心の動揺を隠し、平静を装ってシエスタに問いかける。 「ああ、この痣ですか? これは生まれつきです。家族では私と祖母だけにしかないんですけどね」 「そうどすか……それにしてもシエスタさんはお婆はんが大好きなんやねえ」 「はい。村の人たちからは『女傑』なんて呼ばれてましたけど、優しくて聡明だった祖母は私の誇りなんです」 どこか誇らしげなシエスタの答えを聞きながら、静留は思考を巡らせる。 (一体、どういうことやろ? たまたまHiMEあるいはHiMEの因子を持つ人間がこの世界に迷い込んだいうことなんやろか。確かにシエスタさんの目や髪、肌の色は日本人と変わらんけど……) 「あ、あの……」 「はい、なんどすか?」 静留は一旦思考をやめて遠慮がちに声をかけてきたシエスタの方へと顔を向けた。 「実は来週か再来週にまとまった休暇をいただけることになったんですけど……えっと、その、よろしければシズルお姉様を村にご招待したいなあと……」 「ええよ」 「はい、みんな歓迎してくれると思います……って、いいんですか!?」 てっきり断られると思っていたシエスタは静留の答えに驚きの声を上げた。 「別にそんな驚かんでも。せっかくのシエスタさんのお招きや、断るなんてできますかいな。なにより温泉入るチャンスを逃すなんて勿体無い」 「そうですか。でも、お姉様が傍を離れて遠出するのはミス・ヴァリエールがお許しにならないのでは?」 「それならルイズ様も一緒に行くいうことにすればええ。何、きっと説得してみせますさかいに安心してや」 「は、はあ……」 (せっかくの二人っきりで距離を縮める作戦が……まあ、コブつきとはいえ、お姉様と一緒に里帰りが出来るだけでもよしとしましょう) シエスタは目論見が外れたものの、そう思い直すことにした。しかし、後にこの選択を悔やむことになるとは知らないシエスタであった。 「ルイズ様、ただいま戻りました……何してはるんどすか?」 入浴後、湯冷ましにのんびりと学院内を散歩した静留がルイズの部屋に戻ると、ルイズは椅子に腰掛け、机に置かれた古ぼけた大きな本をみつめて何かを考えごとをしていた。 「ああ、これ? 姫様の結婚式用の詔よ。私、それを読み上げる巫女に選ばれたの」 「へえ、そらまた大事なお役目もろうてしまいましたなあ」 静留はそう言いながら背中から抱きつくようにしてルイズの手元を覗き込む。するとルイズは顔を真っ赤にしたかと思うと、静留の抱擁を解くように勢いよく立ち上がった。 「……そ、そういえばもう夕食の時間ね。わ、私、食堂いってくるわ」 ルイズはそう早口でしゃべると、まるで逃げ出すようにして部屋から飛び出していった。残された静留はしばらくそのままあっけにとられていたが、やがて目を閉じてため息をついてくすりと微笑む。 「……おやおや、ちょっとルイズ様には刺激が強すぎたやろか。まあ、ああいう初心なとこが可愛いんやけど」 「そうか? 帰ってきてからずっとあの調子だぜ、もう少し娘っ子は素直になった方がいいと思うがねえ」 壁にたけかけられたデルフからやや呆れた口調で発せられた言葉に、静留はどこか苦笑するような表情を浮かべて答える。 「素直にどすか……それはそれで困るんやけど」 「なんでい、姐さんにしては歯切れ悪いじゃねえか。俺は難しいことはよくわからねえが、人間なんて他人からの好意を貰えてる間が華ってもんさ」 「そうかもしれませんな……ほな、うちも厨房で食事いただいてきますわ」 そういい残すと静留は部屋から出て行った。そして一人残されたデルフは静留の足音が遠ざかるのを確認するとぼそりと呟いた。 「……やれやれ、姐さんがあの調子じゃ娘っ子も苦労するぜ」 そして一夜明けて翌日の昼休み。学院の東側のアウストリ広場のベンチに腰かけ、ルイズは一生懸命に何かを編んでいた。 いつもなら昼食後には静留にキュルケ、タバサを加えた四人でお茶を飲みながらのんびりとくつろいで過ごすのだが、夕べの一件を引きずって静留と一緒にいるのが気まずくなっていたルイズは、それを断ってここで編み物をすることにしたのだった。 編み棒をせっせと動かしながら時折、手を休めてかたわらにある『始祖の祈祷書』を開き、結婚式の詔を考える。 だが、しばらく白紙のページを眺めた後、ルイズは手にした祈祷書をぱたんと閉じて物憂げにため息をつく。 「はぁ……何やってるんだろ、私……」 そう呟いて手にした編み掛けた30サントほどの長さのマフラーを見つめる。それは下手の横好き程度の腕前のせいか、捻くれた毛糸のオブジェにしか見えず、ルイズは再びため息をついた。 「おやおや、お茶もしないでどこへいったかと思えば……ルイズ、こんなとこで何してるのかしら?」 キュルケはそう言ってどこか面白がるような表情を浮かべるとルイズの隣に座った。 「朝食の時に話したでしょ、姫様の結婚式の巫女に選ばれたって。だから結婚式の詔を編み物しながら考えてるのよ。邪魔しないでくれるかしら」 「邪魔って……あなた、八つ当たりもほどほどにしなさいよね。どうせシズルとなんかあったんでしょうけど」 ルイズはキュルケの言葉にキッと顔を上げて言い返そうとするものの、図星だったので押し黙ってしまう。 「……その顔は図星ね。何があったか知らないけど、悩みがあるなら相談に乗ってあげるわよ」 キュルケはわざとらしい笑顔を浮かべてルイズに肩に手を回す。 「……肩に手なんか置いて何企んでるの」 「企むだなんて滅相もない。私たちの祖国は同盟国になったんですもの、これからは仲良くしましょうよ」 「どういう理屈よ、それ」 ルイズはジト目でキュルケを睨むが、そこではたと思いつく。キュルケは自他共に認める学院きっての恋愛の達人だ。ルイズからはいいかげんに見える彼女だが、相談事、特に恋愛に関しては皆の信用が厚い。 (癪だけどここは恋愛の達人のアドバイスとやらを聞いてみようじゃないの) そう決断するとルイズはキュルケに夕べの一件を話して聞かせた。 「……ねえ、今の話し聞かなかったことにして帰っていいかしら」 「なによ、いまさら悩み聞くって言った自分の言葉を反故にする気?」 「あのね、抱きつかれて逃げ出すとか相談以前の問題よ……初心すぎるにもほどがあるでしょ」 「別に今まで抱きつかれたぐらいで逃げたことなんかないわよ。でも、夕べはシズルに抱きつかれた瞬間、胸の奥と頭がかぁっと熱くなって気がついたら逃げ出しちゃってたの……私、どこか病気なのかしら」 不安そうに尋ねてくるルイズの様子に、キュルケは目をぱちくりさせた後、呆れたような表情を浮かべて口を開く。 「安心なさいな、ルイズ。それは病気じゃなくて、あなたがシズルを本気で好きになったって証拠よ」 「へっ……」 「それ以外に何が原因があるっていうのよ。今までは自覚がなかったから平気でいられたんでしょうけど。まあ、正直に恥ずかしいから急に抱きついたりしないようにお願いして、徐々に慣れるしかないわねえ」 「慣れるよう善処してみるわ」 「なら、頑張りなさいな。ぐずぐずしてたらタバサやあのシエスタとかいうメイドに先越されちゃうわよ」 キュルケはそう言い残すと学院のほうへと帰っていった。その後姿を見送った後、ルイズはぼそりと呟いた。 「……そういえば、どうやってシズルに話を切り出せばいいのかしら」 前ページゼロ・HiME
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概要 Club Sashimimoriと共に「Sashimimori兄弟」として活動する作曲家。 真価委員会のライターとしては「Tuna」の名義を使用している。 関連する組織・人物 神納川華 -生前個人的な親交があった。 関連する資料 事情聴取報告_1_2(資料作成者) 証拠物転写_1_5 事情聴取報告_1_16(資料作成者) 通信記録_2_20 参考 TBA