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少女たちの青春診療録 ◆EAUCq9p8Q. ☆玲 「ええっ!? 小籠包がバクバク美味しくて今日は緊急回鍋肉!?」 「はは、また盛大に聞き違えたな」 アルミ製のキッチンカウンター越しに、ふわふわとした少女と快活な女性が言葉を交わす。 少女は、喋った内容のなにがそんなに恐ろしかったのか、口元に手を当ててわなないている。 その様子を見ながら、女性は豪快に笑ったあと、少女の聞き間違いを訂正した。 「小学校が爆発事故で、今日は緊急放校。つまり、今日はもう終わりってこと」 「終わり?」 「ああ。学校も終わり。玲には悪いけど、食堂も終わり。危ないからさっさと帰れってよ」 玲と呼ばれた少女は、説明でも事態を把握できなかったらしく、少しの間ぽかんと口を開けて止まった。 玲は、この食堂が好きだった。 料理は全部美味しいし、食堂の調理師である女性も接しやすくて大好きだった。 時々高校に遊びに来るときは決まってこの食堂を利用していた。 今日も学校の様子を見るついでにここで食事をしようと考えていたのだが。 よく見れば、いつも元気よく立ち込めている煙もない。人も少ない。いい匂いもしない。 つまり、本当の本当に、今日ここで料理は作られないのだろう。 残酷な世界の真理に気づいてしまった玲は、がっくりと項垂れ、声にならない声を上げた。 「もうだめだあ~……」 「まあ、気を落とすなよ。これ上げるからさ」 落ち込んだ玲を見かねてか、調理師の女性はカウンター越しにタッパーを手渡した。 >*肉じゃが を手に入れた。 受け取った玲の手に、ぬくもりが伝わってくる。 こっそりタッパーの蓋を開けてみると、とってもいい香りがあたり一面に広がった。 「今日の賄いの残り。俺が作ったのだから、金はいらねえよ。その代わり白ご飯はつかないけどな」 玲が顔をあげると、女性はやはり笑っていた。でも、今度はとても優しい笑顔だった。 玲もつられて笑い、大きくお辞儀をする。 「ありがとう、つばめさん!」 「じゃあな。変なもの食べて腹壊すなよ」 「うん! つばめさんも、おなか、気を付けてね!」 つばめと呼ばれた女性は、手を振りながら食堂を後にする玲を見送った。 ☆ 食堂を出た後、玲はそのままふらふらと校舎のほうまで歩いてきていた。 放校というのはどうやら本当らしく、校舎内はすでに人が居なかった。 一人ぼっちで廊下を進んでいると、掃除道具の入っているロッカーがあった。 こっそり隠れてみた。誰も通りかからないけど、なんだかすごくドキドキした。 教室に忍び込んでみると、誰かが置いていった勉強道具があった。 中身はちんぷんかんぷんだけど、椅子に座って机に教科書を広げて黒板を眺めていると、本当に高校生になれたような気がして、とても嬉しかった。 思うままに、無人の高校を堪能していると、ふ、と遠くからかすかな人の声が聞こえてきた。 声に導かれて窓際に寄り、校門に面した窓ガラスに触れる。 心地いい冷たさが指先から伝わってくる。 でも、目に入った光景は、全く心地良くなかった。 皆、皆、家に帰っていた。 皆が、高校に居る玲を置き去りにするみたいに、校舎から離れて行っていた。 「……」 胸が苦しくなる。 知らないはずの何かが、頭の奥で疼いている。 振り返ると、さっきまではなんともなかった校舎の中がとても薄ら寒いものに思えた。 二秒、三秒。少しだけ立ち止まり。 「……桃本、心配してるかな」 誰にも聞こえないつぶやきが長い廊下で反響する。 その反響すら、玲にはなんだか不気味に聞こえた。 玲が立ち尽くしていると、無人の校舎にベルが鳴り響いた。 その音を聞いた玲は、弾かれたように走りだした。 何も居ないのに何かに追われるように。 いや、『何も居ないこと』から逃げるように。 来た道ではなく、皆が向かっている校門に向かって。 しばらく、人の流れに乗って歩いてみた。 耳をすませば爆発事故についても情報が聞こえてくる。 『小学校の屋上が爆発した』。 『小学校のグラウンドが爆発した』。 少しすると『山の方でなにか大きなものが居た』なんてのも混ざり始めた。 不思議な事もあるなあ、と思いながら、コンビニで買ったアメリカンドッグを食べながら道を歩く。 別に行き先は考えていない。 桃本の待つさいはて町への帰り道は、『ここにあるといいなあ』と思ったところにいつだってあった。 だから、気が済むまで散歩して、その後で帰ろうと思った。 あっちへぶらぶら歩き、そっちへふらふら歩き。 時々コンビニで食べ物を買い食いしながら、街の中を文字通りぶらつく。 数十分もそうしただろうか。 もらった肉じゃがのタッパーがすっかり冷えきったことを知り、そろそろ帰るかと思って路地を曲がった時、玲はとても不思議な少女に出会った。 「どうしたの? お腹痛いの?」 蹲っている少女に駆け寄り、声をかける。 返事はない。 大丈夫かと尋ねても、何かあったなら話を聞くと提案しても、少女は、ずっと蹲ったままだ。 耳を澄ませば、くすんくすんとしゃくりあげるような嗚咽が聞こえる。 よく見れば、小さな肩も震えている。 そこでようやく、玲はその少女が、泣いているのだと気づけた。 予想していなかった展開に、ややたじろぐ。 道端で蹲って泣いている人を見るのは(少なくとも玲にとっては)生まれて初めての事だった。 奇人四天王が居る、と桃本が言っていたが、彼女もまたその一人なのかもしれない。 『土下座ウォーカー 立川』なんて名前ならば桃本にも負けない衝撃を与えられるだろう。 そんなインパクト重点な出会いに少々面食らいながらも、やはり玲は少女に声をかけ続けた。 玲が置いていけば、彼女はきっと、独りぼっちになってしまう。 玲の中で、それは、なんとなく嫌な話だった。 それに、一人ぼっちで泣くのはとても辛い。それだけは、なぜだかはっきりと分かった。 できることはないかもしれないけど、側にいてあげたい。 きっとそれは、見ず知らずの玲にだって出来ることのはずだから。 声をかけてみた。背中をさすってみた。 何をしても、少女はずっと泣いたままだった。 どうしようもなくなって、少女の側に座り込む。 体の動きに合わせて、玲のふわふわな髪が揺れる。蹲った少女の前でふわりと踊る。 「輝子さん―――?」 その髪に、顔を上げるだけの何かを感じ取ったらしい。 そこでようやく少女が顔を上げた。 少女の顔は、涙で濡れていて、よく見れば土や砂利で汚れていて。 でも、とても可愛らしい、地面に頭を突いて泣くのなんて似合わない、そんな顔だった。 突然の展開に、お互い少し言葉を失う。 数秒見つめ合い、先に口を開いたのは玲だった。 「……ごめんね、輝子ちゃんって子じゃないんだ」 「……すみません、友達に、似ている気がしたので。まったく、似てなんかないのに……」 そう言って、少女は立ち上がり、服についた汚れを気にすることもなく、どこかに向かって歩き出した。 玲は慌ててその少女を追い、追いながら、コンビニで買ったフライドチキンを差し出す。 「なんですか」 「美味しいよ」 「いりません」 「でも、美味しいよ」 「美味しかったら、なんなんですか」 「……美味しかったら、私は、嬉しい……かなあ」 「知りません。ついてこないでください」 突き放すような言葉が、玲に向かって投げつけられる。 言葉こそ穏やかなものだが、そこに込められている気持ちは、『拒絶』以外にない。 それでも、玲は彼女の後を追い、彼女に対して食べ物を差し出し続けた。 「チキンが駄目なら、肉じゃがもあるよ。肉まん、フランクフルト、たこ焼き、唐揚げ、アメリカンドッグ……」 玲はこういう時、なんと言えばいいのか知らなかった。 人を励ます方法がわからなかった。 頑張って、なんて無責任な言葉は言えない。少女はきっと、頑張って、頑張って、それでも駄目だったから泣いているのだから。 元気を出して、なんて言えればいいんだけど、そんな言葉で本当に元気が出るなら彼女はこんなに傷ついていない。 だからただ単純に自分がしたいこと、されたいこと、元気になれるだろうことをするしかなかった。 そして、どんなことをやってでも、一人ぼっちの彼女を、一人ぼっちのままにはしたくなかった。 少女を追い、数メートルもついて歩けば、ついに怒号が飛んできた。 「ついてこないでくださいって言ってるじゃないですか!」 「でも……」 「迷惑なんです! なんなんですか、さっきから!!」 跳ね除けるように腕が振るわれ、差し出していたフライドポテトが道路に散らばる。 少女はまた泣いていた。まだ泣いていた。 可愛らしい顔を怒りで歪めて、真っ赤な目が玲を睨みつける。 その気迫に、縮こまりそうになってしまうが、それでも、玲が引き下がることはなかった。 「でも……泣いてばっかりだと、悲しいよ」 「貴女には関係ないじゃないですか!」 玲の反論とも言えない反論に、少女が声を荒げて食らいつく。 そして、堰を切ったように少女の瞳から大粒の涙が溢れた。 「関係ないじゃないですか……なんで、一人にしてくれないんですか」 ぼろぼろと音が立つくらい、真珠くらいに大きな涙が、少女の服に吸い込まれていく。 ずっと涙を吸っていたであろう襟首は、すでにふやけてぐしゃぐしゃだ。 大きな涙が頬をつたい、もう一粒、また一粒と襟首に落ちる。 それを見るたび、なんだか、少女の心も涙を吸って、ふやけて崩れていくみたいで。 玲は堪らなくなり、声を上げた。 「だって、だって! だって……関係ないなんて、ないよ」 説明はできない。少女と玲にどんな関係があるかなんて、玲にも分からないのだから。 それでも彼女を見過ごせない。 心のどこかが、すっぽり抜け落ちている何かが、玲にとって大切な部分が、彼女を見捨てることを良しとしない。 灰色の世界に囲まれて、一人で泣いている彼女を見捨てれば、玲はきっと後悔する。死にたくなるくらい後悔する。 頭よりも心よりも深い場所が、玲にそう伝えていた。 怒鳴る力をなくしてまた泣き出した少女の顔を、コンビニで貰った紙ナプキンで拭く。 土汚れを丁寧に拭きとれば、やっぱり、少女は可愛かった。 ☆ 泣き崩れてしまった少女の涙を拭き、背を撫で、呼吸が整うまで側に寄っておく。 すんすんと鼻をすする音だけが、ふたりきりの灰色の世界に水玉模様を飾っていった。 だんだんと、音が消え、灰色の世界が帰ってくる。 「見苦しいところを見せちゃって、ごめんなさい」 「なにかあったの?」 「なんにもありません。貴女には関係のないことです」 泣き終えた少女は、もう取り乱すようなことはなかったけれど、それでも可愛い顔には似合わない仏頂面のままだあった。 なんにもなかったら泣かないよ、なんて切り出せる状況ではないというのは玲にもなんとなく理解できた。 「ボクは帰ります。よくわからないけど、ありがとうございました」 「あ、ま、待って!」 「……今度はなんですか」 「こ、こっち! こっちに来るといいことあるかもよ!」 「え、ちょっと……なにを」 再び一人ぼっちになろうとした少女の手を強引に取り、歩き出す。 玲ではあまり彼女の力になれなかったけど、桃本ならなにか力になってあげられるかもしれない。 桃本のいる場所にたどり着くことを願いながら、近くの曲がり角を曲がる。 曲がり角の先に願いどおりにあった標識を通り抜け、入り口をくぐる。 入り口の先にあったのは、高校や路地よりも見慣れた景色。 屋根の上に乗った人、河の中に住んでいる人、車もないのに交通整理している人、新作を推敲するアーティストたち。 さいはて町、まんなか区の住宅街だ。 【???/さいはて町 住宅街/1日目 夕方】 【玲@ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:街で日常生活を楽しむ。聖杯戦争を終わらせたくない。 1.泣いている少女(幸子)をなんとかしたい。 2.とりあえず桃本に会いに行く。 [備考] ※聖杯戦争についてはある程度認識していますが、戦うつもりが殆どありません。というか、永遠に聖杯戦争が続いたまま生活が終わらなければいいとすら思っています。 【輿水幸子@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]健康 [令呪]残り三画 [装備]なし [道具] [所持金]中学生のお小遣い程度+5000円分の電子マネー [思考・状況] 基本行動方針:――― 0.――― [備考] ※ランサー(姫河小雪)、フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、 キャスター(木原マサキ)、バーサーカー(チェーンソー男)を確認しました。ステータスは確認していません。 ※商店街での戦闘痕を確認しました。戦闘を見ていたとされるNPCの人となりを聞きました。 ※小梅と輝子に電話を入れました。 ※『エノシマ』(大井)とメールで会う約束をしました。 また、小梅と輝子に「安否の確認」「今日は少し体調がすぐれないので学校を休む」「きらりを見かけたら教えて欲しい」というメールを送りました。 ☆雪崎絵理 道路は血に濡れていた。 周囲は傷跡でいっぱいだった。 警察、救急、いろんな人が集まっていた。 電信柱の側には小さな花束が添えられていた。 呆然と立ち尽くしている間に、現場は、見違えるほど変わっていた。 テレビ局の報道員が寄ってたかって現場を映し、カメラに向かってがなり立てる。 『凶刃現る』。 『夕闇を切り裂くチェーンソー』。 『女学生を襲った悲劇』。 文面こそ違えど、それぞれが誰かの死を、センセーショナルな言葉で飾ってはやし立てている。 ここに何が居たのか、絵理も知っている。 チェーンソー男が居た。 そして、誰かを殺した。チェーンソー男が、誰かを。 再び、世界に悲しみが刻まれてしまった。 絵理はその予兆に気づいていながら、間に合うことができなかった。 「……」 どん、と人の波に身体が押され、絵理はそこでようやく我を取り戻した。 そして、自身の中に渦巻く感情をまとめ上げ、一つの決意に変える。 もう、白坂小梅に頼ろうだなんて言っている場合ではない。 聖杯戦争という催しについても、チェーンソー男の出現の変化についても関係ない。 野放しには出来ない。これ以上被害者を出してはいけない。 被害者が出てしまった以上、なんだかんだと言い逃れてはいられない。 倒さなければならない。 チェーンソー男を見つけることが出来るのは、絵理だけなのだから。 ☆ いつもよりも早い帰宅を知らせる戸の音に答える人は誰もいない。 家の中は、いつも通り空っぽだった。 慣れてしまった閑散とした空気に少しだけ感傷を抱きそうになるが、頭を振って弱気な心をはじき出す。 とりあえず、気を落ち着けるためにコーヒーメーカーのスイッチを入れて、コーヒーを沸かす間に準備を整える。 ナイフの数を数え、刃の状態を確認し、ガーターに仕込む。 ついでにタンスの奥にしまっておいた『あれ』を取り出す。 「使わせてもらうね、山本くん」 ビニールに包まれたままの、冗談みたいな鎖帷子に袖を通す。 なんだか重いし、脇が窮屈な感じだし、サイズは合ってない。 歩けばかすかに音がなる。悪目立ちしそうだ。 それに、相手の武器はぎゃんぎゃん唸りを上げて高速回転をするチェーンソーだ。 もし真正面から切りつけられればこんなちゃちな市販の鎖帷子程度で防げるわけがないだろう。 でも、いい。 役に立たなくたっていい。 重くたって、動きにくたって、構わない。 こんな下らないものでも、大切な人がくれた宝物だ。 あの日以来、他人がくれた唯一の誕生日プレゼント。絵理にとって、この世界に残された、唯一の形ある幸福だ。 チェーンソー男と戦ってきてなんとなく分かっていたことがある。 チェーンソー男は、絵理が落ち込めば落ち込むだけ強くなっていく。 絵理のテストの成績が下がると強くなる。 絵理に後ろめたいことがあると強くなる。 そして、絵理が前向きになればなるだけ弱くなる。 山本と一緒に居るようになってから……正確には、山本のことを絵理が意識するようになってから、チェーンソー男はその力を弱めていっていた。 どういうわけかは知らないが、奴の強さは絵理の精神状態に左右されているらしい。 それは、聖杯戦争やサーヴァントという白坂小梅が齎した情報よりも確かな、絵理自身がつかんだ情報だ。信憑性は高い。 だったら新たに悲しみを刻ませてしまった今、チェーンソー男はどれくらい強くなっているだろうか。 ひょっとしたら、絵理の身体能力では既に勝てないくらい強くなってしまっているかもしれない。 チェーンソー男は強い。 今までだって強くて、追い返すのが精一杯だった。 その上さらに強くなった奴を倒すとなると、ただ戦うだけでは絶対に無理だろう。 だから、身にまとう。 絶望を押し隠すように。 ちょっとの悲しみでは傷つかないように。 そして、これ以上あいつに好き勝手させないように。 雪崎絵理は、持ちうる限りの幸福で武装して、この世の果てで待ち受ける悲しみに立ち向かう。 その幸福こそが、『鎖帷子』なのだ。冗談みたいな話だが。 少し考え、制服の上に鎖帷子を着込み、その上からジャケットを羽織って見る。 制服の下に着込もうかとも思ったが、鉄の輪が肌に当たる感覚がどうにも気持ち悪かったからやめにした。 大切なのは着ているという事実だ。 着たままの状態で少し体を動かしてみる。 ちゃき、ちゃき、ちゃりん。 動くたびに、鉄同士の擦れる音がする。なんだか本当に、馬鹿みたいだ。 準備が終わってキッチンに戻れば、丁度コーヒーが出来上がっていた。 コーヒーを飲み干し、マグカップを洗う。 こんなこと、する意味があるかどうかはわからないけど。 でも、もし帰ってこれなくなった時、最後に思い出すのが洗えていないマグカップのことだなんて結末は考えたくない。 水を切り、食器用布巾で残った水を拭き取り、元あったように食器棚へと戻す。 並んだマグカップはくすんで見えた。絵理を取り巻く世界は、あの日から止まったままだった。 少しだけ弱ってしまった心に活を入れるように頬を叩き、心残りがないかを確認しなおし、大事なことをしていないと思いだした。 靴を脱ぎ、ダイニングまで戻って手元にあった便箋に筆を走らせる。 何を書こうか少しだけ迷ったけど、ありのままを書くことに決めた。 突然の出来事で申し訳ないという謝罪から始まり。 突然チェーンソー男のルーチンが切り替わったこと。そのせいで被害者が出てしまったということ。 絵理はこれから、決着をつけるために戦いに行くということ。 一緒に戦ってくれたのにそれなりに感謝していたということ。 山本と一緒にすごした日々は、馬鹿らしくもあったけれどとても楽しかったということ。 そして最後に、絵理の好きな相手についてで締め、筆を置く。 手紙の内容を、会って話したり電話で伝えられたりしたらどれほど楽かはわからない。 返事を聞ければ、チェーンソー男をもっと弱らせることだってできるかもしれない。 でも、もし、絵理のありのままを伝え、山本にそのありのままを否定されてしまえば、絵理はそのまま悲しみに負けてしまうだろう。 だから会わない。最後だからこそ、会わない。 もし口で伝えたいなら、すべて終わった後でいい。 靴を履き、家を出る。 夜になれば山本が来るかもしれないから、鍵は閉めない。 「いってきます」 空っぽの家に向けて声を掛け、背を向ける。 以降、振り返ることはなかった。 振り返ればきっと、幸せの中に別の感情が混ざってしまうから。 家の中は、幸せなあの日の続きを待つように、あの日のままで。 そして、ただひとつだけ、彼が読んでくれるかもしれない手紙を、あの日以降に積み上げられた恋という名の『幸福』を残して。 絵理はまとわりつこうとする悲しみを振り払うように力を振り絞り。 ただ、ただ、目的地に向けて駆けた。 目的地はもう分かっている。 今日何度も起こっているような突発的な出現とは違い、夜の日課の時のように。 チェーンソー男が今夜現れる場所が、いつもどおり予め感覚でわかる。 道なりに進んで。 ふたつ目の信号を右。 目についた路地に入って。 真っ直ぐ進む。 「行き止まりです」 程なく行き止まりに辿り着いた。 しかし、絵理には分かる。 チェーンソー男の現れる場所はこの『行き止まり』の先だ。 直線で突っ切れればと思って最短コースで来たが、回り込む必要があるかもしれない。 一応、側に居た不思議な生き物(工事現場のマスコットかなにかだろうか)に尋ねてみる。 「この先に、用があるんだけど」 「しょうがないにゃぁ……いいよ」 標識のそばに浮いていたよくわからない生き物が道を譲れば、壁だったはずの場所はぽっかりと口を開けた。 目の前には、変わらず商店街が広がっている。 どういう原理かは分からない。 でも、チェーンソー男なんてものが居るんだ。壁によく似た扉があってもおかしくない。 扉を潜り抜けた先、血のように赤黒い夕焼けに染め上げられた商店街を駆け抜ける。 向かう先は当然、奴が居ると感じている場所だ。 夜の帳が降りれば、その場所にチェーンソー男は現れる。 そして、その時、絵理はまた戦うのだ。 悲しみを振りまくチェーンソー男と、青春を賭して。 ちっぽけな幸福で着飾った死にたがりの青春が、決着に向けて走りだす。 【???/一日目 夕方/さいはて町 商店街】 【雪崎絵理@ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ】 [状態]魔力消費(?)、ショック(大)、決意 [令呪]残り三画 [装備]宝具『死にたがりの青春』 、ナイフ、鎖帷子 [道具]スマートフォン [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:チェーンソー男を倒す。 1.チェーンソー男との決着を。 [備考] ※チェーンソー男の出現に関する変化に気づきました。ただし、条件などについては気づいていません。 ※『死にたがりの青春』による運動能力向上には気づいていますが装備していることは知りません。また、この装備によって魔力探知能力が向上していることも知りません。 ※白坂小梅&バーサーカー(ジェノサイド)を確認しました。真名も聞いています。 ※記憶を取り戻しておらず、自身がマスターであることも気づいていません。 ※もしかしたらルーラーも気づいてないかもしれません。 ※聖杯戦争のことは簡単に小梅から聞きました。詳しいルールなどは聞いてません。 ※出典時期はチェーンソー男が弱体化したあと~山本の転校を聞く前です。 ☆★☆☆☆★ 目と耳を塞いで朝日から逃れ。 射した西日をカーテンで遮り。 膝を抱えて俯こう。 壁に体を預けよう。 うつ伏せになって息苦しさを覚えよう。 世界の誰にも見えぬ傷口を治すために。 世界に向かってもう一度踏み出せるようになるために。 最果ては、いつかの昔に立ち止まってしまった人のためにある。 チェーンソーの刃は怖いけれど。 世間は金にうるさいけれど。 それでも、見守ってくれるその世界は。 傷を治せる唯一の病院で。 傷を増やさない唯一の殻で。 傷と向き合える唯一の町だ。 目の前で大切な誰かを失った少女。 遥か昔に大切な誰かを失った少女。 どこかで誰かを失ったままの少女。 少女たちは最果てへと至る。 これから先、いつか傷を癒やすために。 尊い人を思いながら、千年の喪に服すために。 ☆★☆☆☆★ BACK NEXT 028 三人目 投下順 030 ティー・パーティーをもう一度 027 尊いもの 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 027 尊いもの 輿水幸子 思い出が窮屈になりだしたこの頃の僕らは 026 ALL HAZARD PARANOIA/オール・ハザード・パラノイア 雪崎絵理 033 青春にさようなら 024 きっと世界は君のもの きっと世界は僕のもの 玲 思い出が窮屈になりだしたこの頃の僕らは
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超上級者モード ナナカ見参!の最難易度ダンジョン。 深層地獄と敵の強さは変ってないが、51Fから強力なワナが出現したり キャラクターに対するステータスの上限が設定されていたり、お守りが壊れやすくなっている。 しかしつこうたアイテムは相変わらず出現する。 基本的には深層地獄と変わらない。 超上級者モード キャラクター武器 盾 お守り ワナダメージ変更 初期配置数 出現階層 キャラクター ちから最大値 20 まもり最大値 20 レベル最大値 70 HP最大値 350 武器 全武器の強化値30 盾 全盾の強化値30 お守り 転び避け以外の、全ての耐久値を15に減少。 ワナ ダメージ変更 トラバサミ・5ダメージ→100ダメージ ツララの罠・30ダメージ→100ダメージ 巨大落石の罠・30ダメージ→100ダメージ 初期配置数 01F-09F(7-14個) 10F-40F(8-17個) 41F-93F(10-21個) 94F-99F(13-24個) 出現階層 名称 出現階層 落とし穴 10F-93F トラバサミ 51F-99F ツララの罠 51F-99F 巨大落石の罠 51F-99F ワープの罠 01F-99F 転びの罠 01F-99F 鈍足の罠 01F-99F 封印ガス装置 01F-99F 召喚の罠 01F-99F 地雷 01F-99F 眠りガス装置 01F-99F 大地雷 01F-99F ふっとびの罠 01F-93F 目覚ましスイッチ 01F-93F 回転床 01F-93F 落とし穴 01F-93F 幻惑ガス装置 01F-50F 錆罠 01F-50F 噴水の罠 01F-50F 落石の罠 01F-50F 毒ガス装置 01F-50F 空腹の罠 01F-50F 火炎放射装置 01F-50F 軟化ガス装置 出現しない 広告対策
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属性 火属性 最大Lv 99 初期HP 3741 最大HP 5612 レアリティ ★6 タイプ シーフ 初期攻撃力 1729 最大攻撃力 2594 初期防御力 1117 最大防御力 1676 初期スピード 1732 最大スピード 2598 +HP上限 3300 最大HP上限 8912 +攻撃力上限 1500 最大攻撃力上限 4094 +防御力上限 450 最大防御力上限 2126 +スピード上限 795 最大スピード上限 3393 リーダースキル リベンジ・ギャンブル 全てのユニットのスキル攻撃力を40%アップ フォーススキル1 マネーホイール 火属性のn%全体攻撃。高確率麻痺。HP半分以下なら威力4.0倍。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 77 - - - - - 90 - - 100 ディレイターン 4 効果持続ターン - フォーススキル2 グレイブルーレット 火属性n%の20~30回連続攻撃。防御力無視。HP半分以下なら威力2.0倍。初期CT4。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [カジノ給仕]テセラ 14 - - - - - 16 - - 18 通常進化 なし ディレイターン 4 効果持続ターン - 幻獣契約 [兎耳の博戯]テセラ 特殊能力 先制 / 1の祝福[5]闘争本能キラー / [強]ウォーリアキラー 契約素材 [赤翼少女]セリーズ[亜星]ファシファ[新入生]ハーミット[歩む煉獄]グラディプス 契約使用先 - 入手方法 通常進化 備考 CV:山本 亜衣・狂い昂れ、賭博師たちよガチャ開催_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=2415 k=3 ・特別クエスト『狂い昂れ、賭博師たちよ』 資料 *公式最大ステータス。 + ※ 潜在解放ツリー 【効果】(5) ━【効果】(5) ━【効果】(15)┣【効果】(5)┗【効果】(5) ━【効果】(15) ━【効果】(20) ━【効果】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 -% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 -% 最大攻撃力 - スキル効果 +防御力上昇量 -% 最大防御力 - +スピード上昇量 -% 最大スピード - ディレイターン - 効果持続ターン - +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - スキル効果 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン - 効果持続ターン - リーダースキル スキル名 特殊能力 - スキル効果 コメント 名前
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属性 樹属性 最大Lv 99 初期HP - 最大HP 6688 レアリティ ★6 タイプ ウォーリア 初期攻撃力 - 最大攻撃力 888 初期防御力 - 最大防御力 2488 初期スピード - 最大スピード 2598 +HP上限 3600 最大HP上限 10288 +攻撃力上限 300 最大攻撃力上限 1188 +防御力上限 1800 最大防御力上限 4288 +スピード上限 735 最大スピード上限 3333 リーダースキル 急募、美少女のハグ 樹属性ユニットの攻撃力を40%アップ フォーススキル1 ビリジアン・ボム 敵全体に[残HPのn%分のダメージ]を与える。超高確率スピード50%ダウン。スキル後、自身に1ターン麻痺を付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 - - - - - - - - - 18 ディレイターン 2 効果持続ターン - フォーススキル2 情報解析 自身の防御力2ターン99%ダウンし、味方単体のスキルクールタイムをnターン短縮する。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 - - - - - - - - - 4 進化前 [潜伏要員]ストレリア ディレイターン 0 効果持続ターン 2 通常進化 なし 特殊能力 紫電 / 先制 幻獣契約 [万華の抜け殻]ストレリア 契約素材 ? 入手方法 通常進化 契約使用先 - 備考 CV:安田 奈緒子・新限定ユニット登場!クリプトラクトコレクションガチャ開催!_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=3622 k=3 ・【イベント】『変貌する蛇の隠し事』 資料 *公式最大最大ステータス。 + ※ 潜在解放ツリー 【効果】(5) ━【効果】(5) ━【効果】(15)┣【効果】(5)┗【効果】(5) ━【効果】(15) ━【効果】(20) ━【効果】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 -% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 -% 最大攻撃力 - スキル効果 +防御力上昇量 -% 最大防御力 - +スピード上昇量 -% 最大スピード - ディレイターン - 効果持続ターン - +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - スキル効果 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン - 効果持続ターン - リーダースキル スキル名 特殊能力 - スキル効果 コメント 名前
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作詞:LIQ 作曲:LIQ 編曲:LIQ 歌:初音ミクAppend 翻譯:MIU Welcome to the 朝向深層心理之中 解放左腦 complete 危險指數 9.99% Welcome to the 朝向假想空間之中 解放右腦 complete 拒絕指數 9.99% 警告 is your society 感情 is capacity over 出現 Error Message 拒絕接納 增進意識的 Damage 第六感再現 白衣身影搖晃舞動 不停顫動的雙腿 上下哆哆嗦嗦禁斷症狀 白色空間的寂靜 時鐘指標滴滴答答想起 災厄之人的聲音 左右“沙沙”繁殖行動 Au... xxxx!! I can t understand me. The nausea and shudder that crawls in my brain room. Au... xxxx!! I can t understand me. Please teach me. Before I can t control my mind. (Au...xxxx!!我無法理解自己。 這種噁心與戰慄蔓延在我大腦。 Au...xxxx!!我無法理解自己。 請告訴我。在我無法自控之前。) LESSON [S] for 驗證 LESSON [I] for 絕叫 被什麼所感化而遺忘本意? LESSON [C] for 感傷 LESSON [K] for 重症 為什麼所蠱惑而面目全非? 向右看齊開始今天的說教 Wake up people 請君聆聽 破壞思考 Temptation 在你的悸動中躍動 Keep on 抑制打壓全身陣痛 與血管流通一併轉送 公開自慰的 Calculation session to 墮 tension, please Attention? 覺醒 is brain tuner 正常 is timelimit over Password 要求 69 connect 選擇肢出錯 Continue Game 相交的點與線 記憶色彩下奮筆圈畫 耳鳴不止的腦內 心中淩亂精神構造 不明所以的淚水 無法理解地正在乾涸 超越負載的面與面 唾液滴滴答答身心崩壞 Au... xxxx!! 「還沒想起嗎?」 「還沒想起。」 「你那天在那個地方・・・呢」 「啊,想起來了。的確是在那―――。」 Welcome to the 朝向深層心理之中 解放左腦 complete 危險指數 9.99% Welcome to the 朝向假想空間之中 解放右腦 complete 拒絕指數 9.99% LESSON [S] for 驗證 LESSON [I] for 絕叫 被什麼所感化而遺忘本意? LESSON [C] for 感傷 LESSON [K] for 重症 為什麼所蠱惑而面目全非? 向右看齊開始今天的說教 Wake up people 請君聆聽 破壞思考 Temptation 在你的悸動中躍動 Keep on 抑制打壓全身陣痛 與血管流通一併轉送 公開自慰的 Calculation session to 墮 tension, please Attention? 以“精神鑒定”為主題
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属性 水属性 最大Lv 99 初期HP 5149 最大HP 7723 レアリティ ★6 タイプ シャーマン 初期攻撃力 1308 最大攻撃力 1962 初期防御力 1385 最大防御力 2077 初期スピード 1755 最大スピード 2633 +HP上限 3525 最大HP上限 11248 +攻撃力上限 795 最大攻撃力上限 2757 +防御力上限 750 最大防御力上限 2827 +スピード上限 1050 最大スピード上限 3683 リーダースキル 愛する者への誓い 獲得するクエスト経験値が上昇(大) フォーススキル1 純愛の調べ HP25%消費し、味方単体のスキルクールタイムをnターン短縮する。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 2 ? ? ? ? ? 3 ? ? 3 ディレイターン 0 効果持続ターン - フォーススキル2 ハート・ウォーター 水属性のn%全体攻撃。上昇効果を打ち消す。スキル後、自身に猛毒付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 128 ? ? ? ? ? 151 ? ? 166 進化前 [夢想の少女]テレーゼ ディレイターン 3 効果持続ターン - 通常進化 [希望の聖女]テレーゼ 特殊能力 再生 / 麻痺耐性 / 石化耐性毒耐性 / 猛毒耐性 入手方法 幻獣契約 備考 CV 高梁 碧・原初の救世主ガチャ開催!・新たな列伝『救世の一族と原初の情景』登場!・Expi(Expi サービス終了)・2022/04/28アップデートにて進化/契約に潜在解放が追加。_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=3083 k=2 資料 *最大ステータス。 *潜在解放後、公式最大ステータス。 潜在開放 + ※強化表 ※強化表 潜在解放ツリー 【HP+10%】(5) ━【HP+10%】(5) ━【防御力+20%】(15)┣【HP+10%】(5)┗【スピード+5%】(5) ━【FS1強化】(15) ━【FS2強化】(20) ━【特殊能力強化】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 30% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 0% 最大攻撃力 - 味方単体のスキルクールタイムを5ターン短縮する。スキル後、自身に5ターン猛毒付与。 +防御力上昇量 20% 最大防御力 - +スピード上昇量 5% 最大スピード - ディレイターン 0 効果持続ターン - +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - 水属性の166%全体攻撃。上昇効果を打ち消す。スキル後、自身に2ターン猛毒付与。 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン 1 効果持続ターン - リーダースキル スキル名 特殊能力 先制 / 再生[強] / 麻痺耐性石化耐性 / 毒耐性 / 猛毒耐性 スキル効果 コメント 名前
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属性 樹属性 最大Lv 99 初期HP - 最大HP 9838 レアリティ ★6 タイプ 古獣 初期攻撃力 - 最大攻撃力 3159 初期防御力 - 最大防御力 1792 初期スピード - 最大スピード 3059 +HP上限 2775 最大HP上限 12613 +攻撃力上限 900 最大攻撃力上限 4059 +防御力上限 870 最大防御力上限 2662 +スピード上限 1170 最大スピード上限 4229 リーダースキル 完全少女の願い 全てのユニットのクリティカル率を30%アップ フォーススキル1 パラライズ・ブレス 樹属性のn%全体攻撃。中確率で麻痺効果を付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 201 ディレイターン 3ターン 効果持続ターン フォーススキル2 シンオウ・グレン・ガタン 樹属性の6~9回連続攻撃。相手の防御力を無視してダメージを与える。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [少女]ミュゼット 数値変動の表示はない。 通常進化 [喪失の少女]ミュゼット ディレイターン 3ターン 効果持続ターン - 幻獣契約1 [幻獣少女]ミュゼット 特殊能力 飛行/再生/[強]英雄キラー/[強]ソーサラーキラー 幻獣契約2 [可憐な侍女]ミュゼット 契約使用先 - 入手方法 [可憐な侍女]ミュゼットで覚醒スキルを使用 備考 ミュゼットは[可憐な侍女]のみ、覚醒すると[覚醒]ミュゼットになります。[少女]、[喪失の少女]、[幻獣少女]は、覚醒すると[幻獣化]ミュゼットになります。 コメント 名前
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属性 火属性 最大Lv 99 初期HP 4067 最大HP 6101 レアリティ ★6 タイプ モンク 初期攻撃力 1731 最大攻撃力 2597 初期防御力 1050 最大防御力 1575 初期スピード 1732 最大スピード 2598 +HP上限 3000 最大HP上限 9101 +攻撃力上限 870 最大攻撃力上限 3467 +防御力上限 450 最大防御力上限 2025 +スピード上限 1110 最大スピード上限 3708 リーダースキル 甘い隠し味 獲得するクエスト経験値が上昇(強) フォーススキル1 デコレートクロック HP25%消費し、味方単体のスキルクールタイムをnターン短縮する。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 3 3 3 3 4 4 4 4 4 4 ディレイターン 1 効果持続ターン - フォーススキル2 エアレイション 無属性のn%単体攻撃。高確率で麻痺効果を付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [砂糖技師]プライヤ 232 - - - - - - - - 301 通常進化 [手作りの愛]プライヤ ディレイターン 4 効果持続ターン - 幻獣契約 なし 特殊能力 連撃[6] / 再生[滅殺]マリーンキラー 契約素材 - 契約使用先 - 入手方法 幻獣契約 備考 CV 松田 利冴・バレンタインユニット登場!ガチャイベント「甘く優しい願いをあなたに」開催!・【イベント】『少女技師と甘い銃弾』・2023/03/23アップデートにて進化/契約に潜在解放が追加。_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=3641 k=2 資料 *公式最大ステータス。 *潜在解放後、公式最大ステータス。 潜在開放 + ※強化表 ※強化表 潜在解放ツリー 【効果】(5) ━【効果】(5) ━【効果】(15)┣【効果】(5)┗【効果】(5) ━【効果】(15) ━【効果】(20) ━【効果】(30)+[覇者の宝珠]or[同一ユニット]【1】 ※()内は[精鋭の宝珠]必要数 潜在開放後ステータス +HP上昇量 -% 最大HP - フォーススキル1 スキル名 +攻撃力上昇量 -% 最大攻撃力 - 味方単体のHP3%×6回消費し、味方単体のスキルクールタイムを8ターン短縮する。 +防御力上昇量 -% 最大防御力 - +スピード上昇量 -% 最大スピード - ディレイターン 1 効果持続ターン - +HP上限 - 最大HP上限 - フォーススキル2 スキル名 +攻撃力上限 - 最大攻撃力上限 - 無属性の440%防御無視単体攻撃。超高確率麻痺。スキル後、自身に3ターン麻痺を付与。 +防御力上限 - 最大防御力上限 - +スピード上限 - 最大スピード上限 - ディレイターン 0 効果持続ターン - / 3 リーダースキル スキル名 特殊能力 先制 / 闘争本能[極]連撃[6] / [極]マリーンキラー※削 【再生】 スキル効果 コメント 名前
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いつか少女が夢見たように 「ご主人様、お話があります」 「なんだいお前、藪から棒に」 ベッドの上に正座して切り出した私に、ご主人様が目を丸くなさいました。 私のご主人様は大変お優しい方です。 見た目は黒と白の毛並みに金色の瞳も大層鋭い、泣く子も黙る強面のイヌ男性ではありますが、 ヒト娼館にて病に冒された私をわざわざ身請けし、心身ともに健康を取り戻すまで親身に面倒を見てくださった聖人君子のような方なのでございます。 そのような慈愛に溢れたお方が、こんなヒト風情の手をとって「一緒になってくれ」と仰ってくださった時には正しく天にも昇るような心地がいたしました。 以来数年、時には取るに足らない諍いもいたしましたが、あるいは人間同士ヒト同士よりも仲睦まじい夫婦でいられたことと思います。 だからこそ、我慢ならない事がございます。 所詮は内縁の夫婦ではありますが、それでも月日を積み重ね今日に至っているのですから、妻として言わねばならない事がございます。 「ご主人様は、私に優しすぎると思うのです」 「……おや、つまり今夜は激しくされたいということか。ん?」 「誤魔化すのはおやめください。私は真剣なのです」 にやつき、髪を撫でようとする手をそっと押さえます。ご主人様の凛々しいお耳がきゅうんと萎れました。 その愛らしさに私の胸も思わずきゅうんと鳴りましたが、今は脇に置かねばなりません。 そう、ご主人様は大変お優しい方です。 夜の営みに際してさえも、大変にお優しい方なのです。 私の嫌がることはなさいません。 その、ふさふさの手と長い口で私の体中を、丁寧に、あくまで丁寧に愛撫いたします。 そうして、私の芯が十分に燃え盛り、蜜を垂らすのを見て取った上で滾った一物をおもむろに突き入れ、愛の言葉と共に私が蕩けるまで突き上げるのでございます。 無論、自分一人だけ精を吐き出して満足なさることなどございません。 それで一体何の不満があろうかと、絞め殺してやりたいほどに羨ましい境遇ではないかと、この世界で数多虐げられている一般ヒト女性諸姉は憤りになることでしょう。 私とて弁えております。私は幸せです。不満などあろうはずもございません。 ですが、断言いたしましょう。男とは元来一人の例外もなくド変態なのでございます。 鞭にロウソクなどまだしもメジャー。 火責め水責め趣向を変えて赤ちゃんプレイ、敢えて私にディルドーを身につけさせ菊座を貫かせた方もいらっしゃいました。 そう、お隣のエイミさん(96歳の女盛り、レトリバー系垂れ耳垂れ目の金髪美人さんです)も仰っていたではありませんか。正常位では誰もイけないのだと。 何も知らない少女であった頃ならば、ご主人様だけは例外なのだと夢を見ることも出来たでしょう。 しかし経験だけは空恐ろしいほど無駄に積んでしまった元ヒト娼婦としては現実から目を逸らすことなどできないのでございます。 私には分かっています。どんなに激しく情を交わしていた最中にも、ご主人様の瞳にはどこか理性の歯止めが残っていたと。 ご主人様はご自分を抑えていらっしゃるのです。私と出会い、初めて結ばれてから数年間ずっと。 果たして、夫婦としてこのような体たらくがございましょうか。 「よろしいですか、ご主人様」 ぴしりと膝もとのシーツを叩きます。 重ねて申し上げますが、私は決して、決してご主人様との夜の営み自体に不満があるのではございません。 不満を感じているのは、私の矜持故なのです。 一寸の虫にも五分の魂が宿っているように、中古の元ヒト娼婦にもトランプタワー程度の高さと強度の矜持があるのでございます。 愛する夫の欲望一つ受け止められなくて、何が妻か。何が夫婦か。 お優しいご主人様のこと、きっと私の体を気遣ってくださっているのでしょう。ヒトは体が弱いですから。 しかし私はとうに覚悟を済ませているのです。 ご主人様のためならば火責め水責め赤ちゃんプレイもなんのその、もっふり力強い尻尾の下の菊座とて喜んで貫きましょう。 だというのに、なぜご主人様はお心を隠そうとなさるのですか。 ご主人様は、私を人間として女性として、対等に見てくださっているからこそ夫婦に迎えてくださったのではないのですか。 私では貴方を熱に浮かせることは出来ないというのですか。ならば誰がそれを出来るというのです。 まさか、まさか外に私以外の…… そこまで言いさした私の唇を、長い鼻面のお口が塞ぎました。 「いや、すまなかった」 もふもふの太い腕が抱きしめます。 ご主人様のもふもふは美点です。上毛は固めですが下毛は大層柔らかいのです。 この数年間、幾多の喧嘩を瞬く間に仲裁してきた偉大なもふもふでございます。ですが、今日という今日は屈するわけにはまいりません。 「何がすまないのですか。分かっておられないでしょう。本当にすまないとは、思っておられないでしょう」 「分かっている。思っているとも。心から」 睨みあげる私に啄ばむような口付けを落とすご主人様。 いつの間にか寝巻きが捲り上げられ、力強い指が乳房を揉みしだいております。 ああ、いけません。これでは毎夜の流れと何の変わりもありません。 おのれもふもふ、貴方には屈しないと誓ったばかりなのに。ご主人様との連係プレーとは卑怯にもほどがあります。 つまりご主人様はもふもふの自乗に卑怯者です。 ベッドに押し倒され、与えられる愛撫にはふはふと息を吐きながらも必死で睨みつける私に、ご主人様がにたり、と牙を見せて笑いました。 ◇◇◇ 「あぁ、あぁ、ご主人様、お願いです、もう」 「駄目だ。覚悟は出来ていたのだろうが。えぇ?」 金色の瞳が嗜虐の喜びを湛えて悶える私を見下ろします。 持ち上げられた足の指の間を殊更ゆっくりとねぶられ、思わず喉が引き攣りました。 もう、もう、とっくに体中が火照りきってるのに。いつもなら、とうにその逞しくそそり立った剛直を沈めていただけるのに。 あともう、ほんの半歩で気を遣ってしまえるのに。 「ひ、ぃ」 毛先だけが触れるよう、絶妙のタッチでわき腹を撫でられ、頂上までさらに四半歩上り詰めました。 だけど、それだけ。 花芯がしとどに蜜を噴出し、脳裏で七色が瞬きますが、それだけ。そんなもどかしい刺激では達することなどできません。 先ほどから、ずっとこのままなのです。 ご主人様は私を極限まで頂上に近づけながら、決して止めを与えては下さらないのです。 思い余って自ら手を下そうとしても、両腕は脱がされた服で拘束されています。 どうしようもない切なさにせめて股を擦り合わせようとしても、片足は持ち上げられたままです。 体の中には煮立った快楽がマグマのように溜まっているのに、それがぐつぐつ渦巻いて、どんどんかさを増しているのに。 「ご主人さまぁ、ほしぃ、ほしいのぉ」 「駄目だと言っているだろうが」 ひどい、こんなの。どうしてこんな、むごい真似をなさるのです。 こんなの、ご主人様は全く気持ちよくないではありませんか。私はご奉仕する余裕などこれっぽっちもないのですから。 私は今までの営みに満足していたのです。 ご主人様に、焼け付くほどに夢中になっていただかなければ意味がないのです。 「ひぐ、うぁ!」 ぴちゃりと胸の頂をほんの一舐め、マグマが頭に回りました。 頭の中を火かき棒で掻き回されているみたいです。 なのに、もうこんなにめちゃくちゃなのに、こんなにまってるのに、どうして 「いれて欲しいか」 何度目かの問いかけに、呻きながら必死で頷きます。もう声もうまく出せません。 薬を使われた時だって、こんなにはならなかった。 それなのに 「まだ、駄目だ」 鈍く光る金の瞳が、無慈悲に見下ろす。 違う、こんなの違うのです。私はこんな冷酷な行為を求めていたのではないのです。 ご主人様のためならば火責め水責め赤ちゃんプレイもなんのその、もっふり力強い尻尾の下の菊座とて喜んで貫きましょう。 だけれど、それも愛あればこそなのです。 通り一遍では表現しきれない、狂おしいほどの愛欲情欲をぶつけ合う行為だからこそ受け入れられるのです。 この、ただ一方的に嬲られ狂わされる私と、黙々と冷淡に嬲り続けるだけのご主人様との間のどこに、そんな怒涛のような奔流がありますか。 どこに、愛があるのですか。 あぁ、あぁ、ごめんなさい。もう白状いたします。 今までの営みに不満がなかったなんて、嘘です。時にはこの体の一片までも貪りつくすように、力尽くで犯して欲しい夜もあったのです。 私が貪りつくされたいと思うのと同じくらいに、この人が貪りつくしたいと思ってくれなくちゃ嫌だったのです。 お行儀の良い、四角四面の情愛だけじゃ、お腹いっぱいになれないのです。 それがいけなかったのですか。欲張りだったのですか。 こんな、女でなく、妻でなく、よくできたお人形のように好き放題弄くられ玩ばれるのは、そのせいなのですか。 貴方は、私を愛してくださっていたんじゃないのですか。もしや、お気に入りのお人形を手元に置いて、可愛がっていただけなのですか。 知らずにいればいれたものを、私は知ってしまったのですか。 「いれ、いれて、ねぇ、おねがい、おねがいれすぅ、ごしゅじんさまぁ」 回らない舌を必死で回して、ご主人様の慈悲を乞います。 すでにべしょべしょの目元から、違う冷たい涙がぽろぽろと零れました。 ずっとこのままなのは、嫌です。 「そんなに果てたいのか。ならばこのまま果てさせてやろうか」 「ぃ、やぁ、……やぁぁ…………!」 駄々っ子のようにぶんぶんと首を振り、涙の粒が飛びました。 これで最後まで達させられてしまうのは、もっと嫌です。 こんな切なくって、苦しくって、恐ろしいまんまで体だけ果ててしまうなんて、絶対に嫌なのです。 昔ならいざ知らず、今、この人と、そんな風に終わってしまうなんて、とても耐えられないのです。例え死んでも嫌なのです。 「では、コレで果てたいのか。コレでなくては駄目なのか」 雄雄しく鎌首をもたげた肉棒を示されて、首よ千切れろとばかりに頷きます。それでなくては駄目なのです。 この荒れ狂う熱の坩堝となった身の内を、同じ熱の杭で穿っていただかねば、私は弾けてしまいます。 この冷え切りそうに慄く心の内を、灼熱の貴方自身で埋めていただかねば、私は狂ってしまいます。 空恐ろしいほどの経験を積んできたのです。 繋がりさえすれば、ご主人様のお心だってたちどころに分かってしまうのに。 「そうか」 まだ、駄目と言うのですか。もう、壊れてしまえと言うのですか。 怯える私の目元を、私の汗や、涎や、愛液でぺっとりと濡れた指が拭いました。 あれ、金色のお星が二つ、ぎらぎら凶《まが》しく燃えている。 「――いい子だ」 瞬間、ぐじゅり、と音がいたしました。 「あ゛ッ、ああ゛あ゛ッ!?」 背筋を稲妻が走りぬけ、喉から悲鳴が迸りました。 何が、何が私の身に起こっているのですか。 わけも分からず頭を振り乱しているうちに、また、ぐじゅうぅ、と音が響いて、目の裏で光がばちばちと弾けます。 人を焼き尽くそうとするような、手ひどい暴力が、私の、足の、間から、 「あ゛ぅぅっ!」 ごつっ、と胎の奥を殴りつけられ、背筋が仰け反ります。 ここにきてやっと、霞む視界に、ご主人様が私の足を割っているのを捉えました。 金の瞳を血走らせ、剥いた牙の間から泡立つ涎を飛ばし、全身の毛を盛り上がらせた、獣の顔したご主人様が。 「あッ、や゛っ、あぁぁぁんっ! ヒッ!!」 ごつ、ごつ、ごつん、と寸隙の間も置かず叩かれて、子宮が爆発いたしました。 出口のないまま押し込められていた快楽が決壊し、全身を激しく戦慄かせます。 神経の一本一本までがくまなく破裂して、私を責め苛んでいた熱病が洪水となって駆け抜けていきました。 やっと解放されてみると、指先爪先、髪の毛一本に至るまで甘い痺れにひたひたに浸って、かひ、かひ、と息を吐くだけで痙攣が走ります。 ――あぁ、これ、すごい。 「お前という奴は、自分さえ果ててしまえればそれで良いのかね!」 「あっ」 ぴくんぴくんと体を震わせていた私が、弛緩した体のうちでまるで熱く硬いままのご主人様に気がつくのと、 ご主人様が突き刺したままの私を持ち上げ、自身に叩きつけるようにして再び秘所を蹂躙し始めるのは全く同時でした。 「ひいんっ! ひ、い、いぃっ!」 「達したばかりの癖に、ひどく食らいついてくるじゃないかっ! お前は、節操を、知らないのかっ!」 「あぁっ! らって、 らってぇ! ああんっ」 だって、全部ご主人様がいけないのです。 ご主人様が、達したばかりなのに責めるから、内も外も痺れてわけが分からなくなってしまうのです。 ご主人様が、これまでになく強く、速く突き入れるから、腰が融けるほどに気持ちよくなってしまうのです。 ご主人様が、金のお目目を凶暴に光らせて、鋭い牙をぎりぎりと食いしばって、玉の汗を撒き散らして、一生懸命腰を振りたてるから。 ご主人様が、初めて力の限りに私を求めてくださるから、嬉しくて幸せになってしまうのです。 ああ、よかった。 ご主人様は私をお人形などとは思っていなかった。ちゃんと、愛してくださっていた。 空恐ろしいほどの経験を積んだので、分かるのです。 ご主人様は、私を、私が思うよりずっと、狂おしいほど愛してくださっていた。 嬉しい。嬉しい。死んでしまいそうに嬉しい。 それなのに、そんな、まるで私が淫乱であるみたいに言わなくてもよいじゃありませんか。 「ごしゅ、じんさまっ、ごしゅじんさまぁっ」 「お前ッ、お前ッ!」 縛られたままの両腕がもどかしくてぐいぐいと捩ると、あんなに解けなかった戒めがなぜかするりと解けました。 愛しい人のふさふさの首を抱きしめようとして、先に唇に食いつかれました。 大きな力強い舌が、下のお口を責める肉棒と同じ要領で上のお口を蹂躙なさいます。 いつの間にかご主人様の腕は私を強く抱きしめ、そのまま上に伸し掛かって押し潰すかのように腰を振っておりました。 私も両足と両腕をがっちりとご主人様に絡めています。 跳ねる体が、胸の蕾が毛皮に擦れて、燃えるように熱くなりました。 でも、まるで足りません。 もっともっとくっつきたいのです。いっそ溶け合って一人になってしまいたいのです。 「ふぅっ、むぁ、あぐ、うぅっ!」 「ぐぅ、ぐふ、がふっ、ぐうぅっ!」 せめて上と下、両方でお互いを夢中で貪りあう私達。 ご主人様が押し入ってくると、私は喜びにざわめき、愛しくてむせび泣きながらお迎えいたします。 ご主人様が出て行こうとすると、私は寂しさにしとどに泣き濡れ、切なくて必死に締め付けてお引止めします。 嬉しくって、寂しくって、愛しくって、切なくって、もう、なんにも分からない。 「ぐ、うぉぉっ」 不意に、私の中でご主人様が大きさを増した。 「あ、あ、あっ」 同時に、私の体の芯もわななき始めた。 ご主人様が一層速く、深く動き出す。 私の体が、腰からがくがくと震えだす。 いや、いやなの。まって。 まだ、たりないの。 もっと、こうしていたいの。 ずっと、このひとをかんじていたいの。 それがむりなら、せめて 「来てッ、来てェッ! ご主人様ァッ!」 「行くッ、行くぞッ! お前ッ!!」 体の中でご主人様が破裂して、どぐん、とお腹を灼熱が満たした。 頭の中で光がデタラメに爆裂して、背中がびくんびくん跳ねた。 ぎゅうっと、全身で力の限り、ご主人様を抱き締める。 ――ねえ、ごしゅじんさま。わたし、あなたのおくさんで、とってもしあわせなの。 ――だから、あなたがのぞむこと、ぜんぶしてあげたいの。なんでもしてあげたいの。 ――こどもができないおくさんだけど。さきにしんでく、おくさんだけど。 ――つたわってる? ねぇ、でも、だから、おねがい。 ――ずっといっしょに。 抱き締めあったまま、いつまでも続いた絶頂が、やっと引いて。 そうして、ふうっと、瞼が落ちていく。 「……よく、頑張ったな」 視界が闇に落ちていく中で、ご主人様が頭を撫でてくれているのを感じていた。 ◇◇◇ 次の日。枕もとの時計は既に正午を回ろうというのに、私達はまだベッドの中におりました。 「おい、大丈夫だったか。痛いところはないか」 覗き込んでくるハスキー頭を睨みつけます。 黒いお鼻がきゅうんと鳴り、私の胸もきゅうんと鳴りましたがそんなことでは到底誤魔化されません。 「痛いですとも。全身が痛いのです。特に腰が酷く痛むのです」 「そ、そうか」 ああ、やはりご主人様も一皮剥けば中身はケダモノのド変態でいらっしゃったのですね。 ヒトがちょいと隙を見せれば、嬉々として虐めてくださって。 お陰様でまったく腰が立たず、ベッドから出られないのです。体中がびしびしと筋肉痛なのです。 ところでご主人様がベッドから出ないのは……休日だからなのでしょう。 鬱陶しいのでむやみやたらと撫でたり抱き付いたりつついたりなさらないでいただきたいのですが。 「だがな、お前だってばかに盛り上がっていたじゃないか。うん、昨夜のお前は、とても素敵だった。」 金色お目目がでれん、と緩んでおられます。反省の色など皆無。 また、あのような交わりをしたいと、そう仰りたいのですね。焦らしプレイがお好きなのですね。 率直に申し上げましょう。ドン引きでございます。 太ももの辺りを撫でている尻尾を力いっぱい握って差し上げると、ぎゃいんと悲鳴が上がりました。 「ご主人様、何事にも限度とか、心の準備とか、そういうものがございますのですよ」 「わ、わかった。俺が悪かった。やりすぎだった。 そうだ、何か買ってやろう。服が良いか。それとも香水か。お前は好きだったろう」 ご主人様はお嫌いでしたね、香水。 必死の涙目もあいまって多少は溜飲が下がりました。 まずは力を緩めて差し上げましょう。 ……まあ、香水も魅力的なのですが、どうせならば。 「温泉」 「なに?」 「温泉が良いです」 あら、なぜ愕然と目を見開くのですか。 「お前、幾らなんでも温泉を買えというのは」 「誰がそんなとんちきな要求をいたしますか。私はただ、温泉に連れて行って欲しいと言っているのです」 貴方と行きたいと、そう言っているのに。 再び指に力を入れて差し上げると、またぎゃいん、と悲鳴があがりました。 「分かった。温泉、温泉だな。そうだな、再来月の休みにはなんとかしよう」 だからその手を放してくれ、そう懇願するご主人様に、仕方がないので手を開いて差し上げます。 この通り、ご主人様は勇ましく凄みのあるお顔の割りに、内実はどこかぼーっとした所のあるお方なのでございます。 ああ、私はどんな運命の悪戯で、このような方と夫婦をやっているのでしょう。 思い返してみれば、まだ少女であった時分には、いつか素敵な殿方が現れて、その方とだけ結ばれ、一生愛し合うものなどと夢想しておりました。 しかし現実には、ご主人様はあらゆる意味でケダモノでいらっしゃいますし、私もまた、当時の自分には想像もつかないような阿婆擦れの身と成り果ててしまいました。 ……ですが。 ――よく、頑張ったな。 ――大丈夫だったか。 ――素敵だった。 「どうした?」 急に顔が熱くなってご主人様に見られたくない心地になり、急いでシーツの中に潜りました。 すると、どうしたことでしょう。今度はなにやら無性におかしくなって、くすくす笑いが漏れるではありませんか。 あら、思い返せば今朝は、まるでいつかの少女が夢見たような。 なんだ、機嫌はいいじゃないか。そうのたまったご主人様のお顔に、失礼ながら思い切り枕を叩きつけておきました。 《終》
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スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇 毎週木曜19 30~20 00(CX) (番外)水曜16 00~17 55 (SP)木曜19 30~20 54 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区) 【表組】 # サブタイトル 放送日 視聴率 01 登場!謎の三姉妹 1986/10/30 20.8% 02 忍びの血こそ姉妹の証しだ 1986/11/06 13.3% 03 動きはじめた影!三代目の一番手柄 1986/11/13 14.8% 04 決斗!! 唯vs由真 わちは弱虫じゃなか 1986/11/20 14.5% 05 打ち破れ!魔のケン玉殺法 1986/11/27 12.8% 06 鈴の音は地獄の使者か!? 1986/12/04 15.4% 07 水の中に舞え!セーラー服の死闘 1986/12/11 18.1% 08 炎の修行!これが究極のヨーヨー技じゃ 1986/12/18 15.1% 番外 よみがえる伝説の少女戦士!スケバン刑事スペシャル 1986/12/31 8.7% 09 ねらわれた秘伝奥義!コマンドーvs唯 1987/01/08 21.3% 10 ヨーヨーと口紅 三代目の初恋 1987/01/15 15.7% 11 土グモ一族の頭 土鬼見参! 1987/01/22 16.8% 12 明かされた風魔一族の宿命 1987/01/29 14.9% 13 動き出した大魔人、不動! 1987/02/05 15.3% 14 強悪の結花 三姉妹対決の日!? 1987/02/12 14.9% 15 瞳は忘れない!スケートリンクの死闘 1987/02/19 14.7% 16 リリアン棒危うし!由真の一番長い日 1987/02/26 14.8% 17 仕掛けられた死の罠 唯のアブナイ休日 1987/03/05 18.6% 18 影のカラテキッド 三姉妹最大のピンチ 1987/03/12 13.6% 19 対決の日近し!! 影の姫・翔を追え! 1987/03/19 17.6% 20 唯、絶叫!礼亜・壮烈な死 1987/03/26 12.6% 21 三代目失格!? 唯がヨーヨーを返す日 1987/04/09 14.9% SP 三姉妹 最も危険な旅 八つの死の罠 1987/04/23 16.9% 22 三姉妹の未来は死!? 謎の女占い師登場 1987/05/07 12.1% 23 ウェディング・テーマは闇の調べ 三代目の結婚 1987/05/14 15.5% 24 わちは三代目を倒す!もう一人のサキ上京す 1987/05/28 13.3% 25 立ちつくす三姉妹!生きていた父!? 1987/06/04 8.8% 26 投げろ唯 !! 逆転の新必殺ヨーヨー 1987/06/11 11.7% 27 裏切者依田!その人は女教師 1987/06/25 13.0% 28 交換殺人!狙われた由真!! 1987/07/09 11.5% 29 小さな殺人者 唯暁に死す!? 1987/07/16 9.3% 30 第一部完結 唯vs翔 運命の戦い! 1987/07/23 16.5% 31 特別編 宿命の三姉妹 青春の光と影 1987/07/30 9.9% 32 現われた伝説の殺人マシーン魔破羅! 1987/08/13 10.7% 33 引き裂かれた三姉妹 唯は妹じゃない! 1987/08/20 15.6% 34 死闘の果て!今 運命の橋を渡る 1987/08/27 12.1% 35 鏡の国の唯 1987/09/03 10.5% 36 伊豆の秘湯に隠された秘密 1987/09/10 14.2% 37 いそげ唯!悪魔の住む森の激闘 1987/09/17 11.2% 38 やめて唯!父さんを殺さないで 1987/09/24 10.6% 39 長いお別れ もう一人の唯の死 1987/10/08 9.9% 40 大洪水!! 風魔・最強最後の術 1987/10/15 8.4% 41 結花、由真の最期 1987/10/22 10.0% 42 麻宮サキよ永遠に 甦れ!奇跡のヨーヨー 1987/10/29 13.7% 平均視聴率 13.98% 番外を除く 最高視聴率 20.8% #01…1986/10/30放送 最低視聴率 8.4% #40…1987/10/15放送 prev CX木曜19 30枠 next スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 スケバン刑事III少女忍法帖伝奇 少女コマンドーIZUMI 視聴率一覧へ戻る トップページへ戻る