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こなた「第一回四十こえても独身女会議ぃ~」 かがみ「ストレートに嫌な名前の会議だな。ってか、そんな会議に呼ばれたことが、はなはだ不名誉だ」 こなた「事実は事実として認めるべきだよ、かがみん」 かがみ「言い返せないのが悔しいわ」 ななこ「ええねん、ええねん。どうせ、うちは五十こえても独身やねん。グビグビ」 こなた「先生、昼間からビールなんか飲まないでくださいよ」 ふゆき「一気飲みは健康によくありませんよ」 ななこ「なんで、うちは結婚でけへんやろな?」 こなた「黒井先生は、口でいうほど欲しがってないんじゃないですか? 別に独り身でも構わないって心のどこかで思ってるように見えますけどね」 ななこ「そうやろか?」 ひかる「私もそうですけど、別に独り身でも死にはしないわな、ってところが、本音では?」 ななこ「うーん、言われてみれば、そんな気もするかもしれへんな」 こなた「そうでしょう?」 ななこ「そういう泉はどうなんや?」 こなた「私はリアルでの恋愛や結婚には興味ありませんから」 パティ「そうデス、そうデス。リアルでの恋愛や結婚なんて、人生損するだけデース」 ひより「そうそう。恋愛は二次元に限るッスよ」 ひかる「おまえらなぁ。全く興味なしってのもどうかしてるぞ」 こなた「まあ、筋金入りのオタク女子なんて、そんなもんですよ。それより、天原先生がいまだに独身というのが不思議ですけどね。何か原因に心当たりはありますか?」 ふゆき「ひかるさんとの友情に理解を示してくれるひとが誰一人としていなかったんですよ」 ひかる「それで喧嘩になってふゆきの方から振ってるってのが、いつものパターンだな。もったいない」 ひより「いっそのこと、天原先生と桜庭先生が結婚すればいいんじゃないッスか?」 パティ「そうデス。アメリカにも同性婚が認められてる州がありマス。いますぐ移住すべきデス」 ふゆき「愛のない結婚なんて駄目ですよ」 こなた「あれだけの仲なのに愛がないと言い切れる先生も、ある意味聖人だよね。では、次はかがみんのコイバナいってみよう」 かがみ「なんで、私なのよ」 こなた「なぜ、かがみの恋愛はうまく行かないか? これが解明できれば、かがみにも結婚のチャンスが」 かがみ「余計なお世話だ」 こなた「やっぱり、かがみは、プライドの高さっていうか、個人的な拘りっていうか、そういうところを理解してくれる男がなかなかいないってところなんだろうね」 かがみ「……」 ひかる「図星だな」 かがみ「……」 こなた「別にそれが悪いとは言わないよ、かがみん。それが無くなっちゃったら、かえってかがみの魅力は落ちるしね」 かがみ「あんがと」 こなた「ところで、かがみん。仕事でよくつるんでる彼とはどうなのさ?」 ななこ「ほう。そんな奴がおるんか?」 かがみ「あれは仕事上の付き合いだけよ。だいたい、あんただって知ってるでしょ? あの男はとっくの昔に三日で振った相手よ」 こなた「その割りには仕事でよくつるんでるじゃん」 かがみ「だから、それは仕事だから割り切ってるだけよ。私は仕事には私情は挟まない主義だし、利害さえ一致すれば一緒に仕事ぐらいはできるわ。でも、それだけ。あの男とは考え方が全然合わないし、ともに人生を歩むなんて考えられない。それに、あれでも若い娘にはモテる奴だから、それうちどっかの娘とでも結婚するでしょ」 こなた「そのつもりならとっくにそうしてるよ。彼はまだかがみんに気があると見るね、私は」 かがみ「だとしても、私の考えに変わりはないわ」 こなた「ならしょうがないね。実は、彼から相談を受けてたんだけど、脈なしだと伝えておくよ」 かがみ「……そうしといて」 ななこ「もったいない話やなぁ。少しは復縁を考えやってもいいんちゃうか?」 こなた「駄目ですよ、先生。こうなるとテコでも動きませんからね、かがみんは」 ななこ「そうなんか?」 こなた「そうですよ。まあ、これでだいたいの話はまとまりましたね。では、本日の会議は解散。次回にまたお会いしましょう」 かがみ「二回もやりたくないわ!」 みんなが順次立ち去っていったあと、 「まったく、あの男は、あのとき私がどれだけの覚悟を決めて振ったのか全然理解してないのよ」 かがみのつぶやきだけがその場に残された。
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「ここにいやがったかディス。探したぞ」 ディアクリスの耳に聞き慣れたハスキーボイスが聞こえた。 「なんだ、お前かウツロ……どうした?」 身を起こしながら尋ねる。 セーラー服のスカートを翻しながら給水タンクによじ登ってきたのは虚撫貞真夜。ディアクリスの数少ない友人のひとりである。残念ながらスカートの下は臙脂のブルマだ。 「邪険にするなよ。……例のブツ手に入れてきたんだから」 コンビニの袋を取り出すなりディアクリスの目が怪しく光った。 「はっ、さすがはウツロだ。どうやったかは……聞くまでもないか」 ――虚撫貞真夜――本名山田三郎。今は女性の姿であるが本来はれっきとした男性である。 それを成したのは彼女の能力『ダークヒストリカ』――現実の改変―― 「さっそくで悪いがひとつ貰うぜ。……かはっ!こいつはキクぜ……さすがに神の名を冠するだけはある」 思わず賞賛が漏れる。質が良くなくてはこうはいくまい。それは経験上理解している。 真夜も同じようにほおばり、舌で舐め溶かす。と、心なしか真夜の頬が赤く染まった。 「あー!でぃっくんここにいたー。何してるのー?」 影がひょいっと宙を舞い、そのまま宙に腰掛ける。チェックのスカートから見える純白のパンツが眩しい。 飛騨野濃尾である。 「あれ?どうしたのでぃっくん顔赤いよー?」 「うるせえ。口閉じろ。脚閉じろ。でぃっくんって言うな」 「むずかしーこと言わないでー。人間いちどにひとつのことしかできないんだよー。……あれ?何食べてるの?あたしにもちょーだい」 言うや否やさっとディアクリスの手から件のものを奪いそのまま一気に一箱分ほおばる。 「ほえ……?甘いよーな苦いよーな……何これ?ん……なんかふわふわするよ……?」 「ああ!てめぇ何てことを!それ手に入れるのにどんだけ苦労したと思ってやがる!」 「ふにゃ~。ふえ?でぃっくん返してほしいの?それじゃあ……んちゅ~」 「馬鹿っ!てめぇ何す……むぐっ…んっ……やめっ!むぐっ……じゅぷっ、じゅっ……んく……ぷはっ、はぁ……はぁ……」 「えへへ~でぃっくんおいしい?おいしい?……ほえ……急に頭が……ぱたん」 「はぁ……はぁ……。くそっ……せっかくの……せっかくの俺のバッカスが……ぱたん」 『お酒は二十歳になってから』完
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このページはこちらに移転しました わたしが旧式になっても 作詞/174スレ425 最終回が終われば 新アニメが始まる あなたはそのアニメの キャラに目移りしている わたしはちょっとは人気があった 多少の自信もあった でも放送や原作が終われば その人気も薄れてく 人気が無くなっていっても わたしを好きでいてくれる? ネコミミ・メガネ・ツインテ無いけど 笑顔なら負けないから ルートをクリアすれば 次の新作に移る あなたはそのゲームの キャラに目移りしている あなた好みのキャラが多くて わたしはドキドキしていた 「何年経っても俺の嫁」って その言葉を信じるよ? わたしが旧式になっても わたしを好きでいてくれる? ツンデレとか新ジャンルじゃないけど あなたになら尽くすから 二次元だから年とらないし ずっと側にいられるよ わたしが旧式になっても ずっとずっと忘れない? 私はずっと忘れないよ… あなたが好きだから…
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おじいちゃんになっても【登録タグ お ほぼ日P 初音ミク 曲】 作詞:ほぼ日P 作曲:ほぼ日P 編曲:ほぼ日P 唄:初音ミク 曲紹介 ほぼ日Pの187作目。 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ED曲募集応募作品。 麻奈実のホンワカした雰囲気をイメージして作ってみました。(作者コメ転載) 歌詞 私がおばあちゃんになったら 君はおじいちゃんだね ずっと前から描いてた 幸せな姿 変わらないと思っていた あんなに小さな頃から 未来まで一本の道が 続くんだと思ってた 思い描いてたものと 二人の未来は変わっても 変わらないと信じてる 君の優しさだけは おじいちゃんになっても コメント この歌大好きです。いい曲だと思いますよ。 -- 未那 (2012-02-29 09 14 52) 名前 コメント
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1 2 未来設定 2014/07/12 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14921/1405161660/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 下のコメに集約されてます。 テーマは悪くないと思うので、内容を整理して色んなエピを盛り込んでいけばいいと思います。 でも、そうすると短編では納まりませんね。 -- (名無しさん) 2014-07-15 16 42 19 何が書きたかったのかもうひとつ見えてきませんでした。 授業の説明が長く、羅列になっているので間延びしていてだんだん読むのが辛くなっていきました。 キャラクターがみな桜高の先生、という設定は面白いのに、授業の話しかしていないのでキャラクターが今ひとつ生きていないのが残念。 辛辣なようですが正直な感想です。 -- (名無しさん) 2014-07-15 12 22 03
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4月某日夕方 T人 大阪本社 社長室 純「さて…」 秘書「社長、この後17時より役員会議です」 純「ごめん、パス」 秘書「はい、わかりま…ええっ!?」 純「ちょっと急用がね。ごめん」 秘書「そんな!?まだ社長就任したばかりですのに、いきなり会議欠席はさすがに…」 純「ほんとごめん、どうしても外せないの!あれの話題なら、その通りでOKって言っといて!基本ヘルスケア推しで基礎化学品は削減だからさ!」 秘書「は、はぁ…」 純「んじゃ!お疲れ〜」 秘書「あ、お待ちを!…もう、役員時代から変わってませんねぇ…いやもう平社員時代からずっとか」 ……… 新幹線内 純「ふぅ〜、抜けられた抜けられた」 純「誕生日ぐらい休ませろってーの!もう」 純「しかも…昔馴染みのお誘いときたら、ねぇ。そりゃこっちを選ぶよね、普通普通!」 純「社長がワーカホリックじゃダメダメ、社長は社員の鑑じゃないとね〜、うんうん」 純「…さぼってちゃ鑑じゃないでしょ、という梓のツッコミと…」 純「…まぁまぁ梓ちゃん、という憂のフォローと…」 純「はぁ、勝手に脳内再生されるわ。まぁ、これからそれがリアルに繰り広げられるわけだけど」 純「ふふ、さて着くまで寝よっかな」 ピリリリ 純「…はいはい、わかりましたよ、テレビ会議出りゃいいんでしょ、まったく。それくらいはしとくか〜…」 ピッ ……… 名古屋駅 純「いよっし!ついに真の意味で解放された!」 梓「純〜!」 憂「純ちゃん!」 純「おおー!久しぶり二人とも!!わざわざ関西まで出てきてくれて悪いね」 憂「全然いいよ〜、純ちゃんこそ忙しいのに予定合わせてくれてありがとう」 梓「ギリギリまで、来れるかわかんなかったんでしょ?」 純「まぁね。てかダメだったんだけどね」 梓憂「「えっ!?」」 梓「ちょっと純、まさかサボって…!?」 純「あはは…まぁいいっしょ」 憂「悪いことしちゃったね…」 純「いやいやいいって、責任は私が負うし」 梓「もう…社長がこんなんじゃ社員に示しつかないでしょ」 純「…ぷっ」 梓「なんで笑うの!」 純「あは、ごめんごめん。予想通りのこと言われちゃったからさ。まぁまぁとにかく立ち話もなんだしお店行こうよ、どこだっけ?」 憂「こっちこっち。おいしいとこ探したんだよ〜」 梓「『マジで退屈なこの街に、最近ちょっとキテる店ができた』って感じのお店だよ」 純「ちょ、仕事のこと思い出させないでよ!」 梓「ほーら、行くよ純」 純「待て〜!」 ……… 名古屋市内 レストラン 梓「それじゃぁ…純の」 憂「誕生日を祝して」 純梓憂「「「かんぱーい!!!」」」 純「はぁ、極楽…」 梓「ふふ、そんなに仕事嫌なの?まぁ純らしいけどね」 純「え〜、だって別に、ねぇ。梓こそ仕事楽しいの?」 梓「ううん、別に」 純「でしょ?それとおんなじ、私も別に昔から変わってないから」 憂「でも純ちゃんは十分すぎるぐらい頑張ってるよ?」 純「まぁ、頑張ってはいるけどさ…」 梓「ほんと、いつの間に社長に…って感じ。あ、社長就任おめでとう」 憂「おめでとう!」 純「あー、ありがと」 憂「懐かしいね。純ちゃんが『髪の毛ストレートにする薬作る!』って言って薬学部志望して」 梓「そうそう、そうだった。それで意外にあっさり受かっちゃうからあなどれないよね、純」 純「梓、私のイメージ昔っからそれだよね。ベースも意外と上手いとか言われまくったしさ」 梓「ごめんごめんって」 憂「梓ちゃんは恥ずかしがり屋だから素直に言わないけど、本当は純ちゃんの実力を認めてるよ?」 梓「ちょ、憂!」 純「あっはは!なんか憂、だんだんズバズバ言うようになってきたよね」 憂「そうかなぁ?」 梓「…ごほん!まぁ、別に認めてないわけじゃないし。てか認めざるを得ないでしょ、社長だよ社長?」 純「へっへーん!社長様だぞ〜!」 憂「純ちゃんはいつまでも変わらないよね…」 純「そうかな?一応社長だし見なりとか気をつけてはいるけど」 梓「見なりもいいけど振る舞いを…サボるとか職権乱用でしょ」 純「う〜、いいでしょもう。こうして集まれたんだからよかったではないか!」 憂「そうだね、こうなっちゃったらもう気にしないで楽しもう!」 純「そそ!ほら、早く食べないと冷めちゃうよ〜あむっ、あっこれおいしいもぐもぐ」 梓「結局見なりも気にしてないし…ふふ、まぁいいか」 憂「そうだ、それで純ちゃんが大学に入って…大学院に行って…」 梓「やっぱり意外だったよね。あの純が研究だよ」 純「もう、どんだけ私のイメージ悪いのさ。むしろ似合ってるでしょ、私結構没頭するタイプだし」 梓「すぐ飽きるけどね」 純「まぁそれは否定しない」 憂「それで、宣言通り髪の毛ストレートにする薬を作るために今の会社に入ったんだよね。ほんとすごいなぁ」 純「そう言うと聞こえいいけど、就活の結果ここに決まったってだけで、第一志望じゃなかったしなぁ。てかウチ、髪の毛の薬なんか作ってないし…」 梓「まぁそんなもんだよね、就活って。むしろそれでこんだけ大きい会社に入ったんだから十分すごいよ」 憂「いつの間にか社長さんだもんね」 梓「ほんと、どうしちゃったの純?私未だに、目の前のこの人物が大手企業の社長だなんて信じられないんだけど」 純「私自身、何でここまで来ちゃったのかわかんないけどさ。いつになったら髪の毛の薬作れるの!って言い続けてがむしゃらにやってたらいつの間にか社長になってた」 憂「すごいなぁ…」 梓「どんどん薬から遠のいてるよね」 純「ホントだよ!薬作ってんのはほんの一部で、元は繊維の会社だからね」 憂「でもこれから薬に力を入れるって言ってたよね?チャンスじゃない?」 純「お、よく知ってるね憂。その通り、だからこそ製薬畑出身のこの純ちゃんに白羽の矢が立って社長になれたってわけよ」 梓「へぇ、そうだったんだ。じゃぁ今度こそ髪の毛の薬作れるんじゃない?」 純「まぁそう単純には行かないんだけどね…会社の方針ってもんがあるし…はぁ…」 憂「ふふ、純ちゃん社長なのに普通の社員さんみたい」 純「社長も大変なのよ」 梓「こうやって話してると完全に一般人だけどね…」 憂「昔から変わらないよね、この三人で話すと」 純「ホントホント。気が楽でいいわ、このメンツだと。てか、会話のノリが高校のときから変わってないし」 梓「言えてる。これ、私達の会話を文章だけで表したら年齢わかんないよきっと」 憂「…確かにそうかも?」 梓「まぁ実際は…」 純「ストーップ!!!歳の話はやめやめ、私永遠の17歳だから」 梓「それはさすがに無理が…」 憂「ふふ、純ちゃん若々しいし本当に17歳でも通じるよ」 純「でっしょー?」 梓「うわ、その星飛ばしてそうなウインクやめなよ…」 純「うっさいな!」 憂「梓ちゃんもずっと可愛らしいから17歳でいけると思うよ?」 梓「え…!?いやいや、それはないし!」 純「ふむふむ、梓もあの頃みたいにツインテールにすればイケるんじゃん?」 梓「ないない、恥ずかしいって!」 憂「えー、可愛いと思うけどなぁ」 梓「憂こそ、んーと、17歳ではないけど、こう、若奥様というか…」 純「永遠の27歳奥様って感じの色気漂ってるよね」 憂「わ、私はそんな…」 梓「その初々しい反応が流石だわ…」 純「はぁ〜、なんか楽しい」 憂「どうしたの純ちゃん、改まって?」 純「え、いや…なんつーか…社長になっても分け隔てなく接してくれる友達のありがたさというかさ…いつまでもこうやって昔みたいにおしゃべりできることが…」 梓「…ぷっ」 純「何笑ってんのさ!」 梓「どうしたのさ純、らしくないこと突然言って。高校のときの純だったらそんなしんみりしたこと絶対言いそうにないんだけど。あ、やっぱ歳…」 純「前言撤回っ!この梓めー!!」 梓「ちょ、乗り出してくんな!!ここレストラン!高級レストランだから!」 憂「純ちゃん!めっ!」 純「ぐ…ごめんごめん」 梓「まったく…社長としての振る舞いどうこうとか以前に子供じゃん…」 純「…ぷぷ…あっはっは!」 梓「ちょっと…何が面白いの…ぷぷ…ぷくく…」 憂「ふふ…もう…変わらないなぁ…」 純「あっはは!はぁ、はぁ〜おっかし〜!」 ……… 店の外 純「いやー美味しかった!悪いねおごらせちゃって」 梓「ううん、純の誕生日なんだから当たり前でしょ」 憂「社長さんにおごるなんて中々できない経験だよね」 純「確かにおごられるのとか超久しぶり、ごちそうさま!」 憂「純ちゃん明日も忙しいんでしょ?」 純「まぁね…。ま、なんとかするって!」 梓「あぁ私も明日が憂鬱…」 純「社会ってのは理不尽だ!」 梓「…つくづく社長の言葉とは思えないけど同感」 憂「じゃぁ明日もあるし、そろそろお開きかな?」 純「うん。2人ともホント今日はありがとね!」 梓「うん。また仕事の都合ついたら会おうよ」 憂「いつでも駆けつけるよ〜」 純「おお、心の友よ〜」 梓「んじゃ、またね純!」 憂「またね〜」 純「またねー!!」 ……… 新幹線内 純「はぁ…楽しかった…」 純「あ〜……」 純「髪の毛ストレートの薬作るって…忙しすぎてしばらく忘れてたな…」 純「憂や梓が言うように、今から始めてみようかな?」 純「…ふっふーん…よーし…」 純「とりあえず、化粧品会社買収だ!!!」 おわり あとがき T人の新社長がまさかの純ちゃんだったので書きました。 戻る
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律「まずは未然形の助動詞の変化形を黒板に書くから写して。」 生徒「はーい。」 律「はいはい,注目!! みんなで音読するぞー!!」 律「まず受身・尊敬・可能・自発の助動詞からだ。こいつらは「る」と「らる」の二つだけだ。」 律「まずは「る」からだ。 読むぞ。れ・れ・る・るる・るれ・れよ」 生徒「れ・れ・る・るる・るれ・れよ」 律「次は「らる」だ。られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ」 生徒「られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ」 律「こいつらは下二段活用だから覚えておくように。」 律「次は使役・尊敬だな。こいつは「す」「さむ」「しむ」の3つ。これも下二段活用。まずは「す」から。せ・せ・す・する・すれ・せよ」 生徒「せ・せ・す・する・すれ・せよ」 律「次は「さむ」。させ・させ・さす・さする・させれ・させよ」 生徒「させ・させ・さす・さする・させれ・させよ」 律「最後「しむ」。しめ・しめ・しむ・しむる・しむれ・しめよ」 生徒「しめ・しめ・しむ・しむる・しむれ・しめよ」 律「はい,いいでしょう。次は打消しの助動詞「ず」だ。これは覚えにくい。ず・ざら・ず・ざり・ず・ぬ・ざる・ね・ざれ・ざれだ。はい言って。」 生徒「ず・ざら・ず・ざり・ず・ぬ・ざる・ね・ざれ・ざれ」 律「もう一回。ず・ざら・ず・ざり・ず・ぬ・ざる・ね・ざれ・ざれ」 生徒「ず・ざら・ず・ざり・ず・ぬ・ざる・ね・ざれ・ざれ」 律「これはしっかり覚えておくように。後で完了の助動詞に「ぬ」が出てくるが,間違えないように。」 律「さて,覚えたか? じゃあ問題集の35ページをやってくれ。当てるからな。」 律の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 澪の授業(数学Ⅲ)※3年の授業です。 生徒G「次数学だぞ。」 生徒H「あの先生何言っているのかわからない。」 生徒I「そうだよねー」 ドア「ガチャ」 澪「はい,授業初めます。」 生徒「起立!注目!礼!」 澪&生徒「お願いします。」 澪「ん? 今日八王子と立川は欠席か。よし!」 澪「はい,今日はL Hospitalの定理をやります。」 澪「豊田,何て読む。」 豊田「えーと,エル・ホスピタルの定理です。」 澪「…と,普通の人ならそう読みますが違います。」 澪「そもそもHospitalってどういう意味か分かるよね。日野。」 日野「病院?」 澪「そうでしょ? Lはいいとして病院の定理って何?」 生徒「wwwwwwwwwwwww」 ドア(wwwwwwwwwwwww) 澪「このL Hospitalはフランス語でhとpは発音しないんです。」 澪「hとpを取り除きます。さて,何と読む? 生徒G。」 生徒G「えーと,ロ,ピ,タルの定理?」 澪「はい,正解です。このL Hospitalの定理というのは不定形 (en) の極限を微分を用いて求めるための定理です。この定理を用いると不定形の式を非不定形の式に変換し、その極限値を容易に求めることができる可能性があります。」 生徒「へぇー」 澪「では,例題を解いてみましょう。教科書64ページの例題2の5番を見てください。」 生徒「はーい。」 澪「ちゃんと開いてる? 忘れたなら隣の人に見せてもらいな。」 澪「えー,問題を見ると,『自然対数の底 e=2.7182… を底に持つ対数 logeXを,以下では簡単にlogxと表す。このとき,lim(x→2)x^2-4/x^-x-2 を求めよ』という問題。まず確認することは,x→2となっているでしょ? でしょ? でしょでしょでしょ? つまり,分かりやすく言うと,xを2に置換します。生徒H,この問題にx何個ある?」 生徒H「えーと,3個?」 澪「正解。まず分子から。x^2-4。xに2を代入すると,2の二乗で4。4−4で0。分母のx^-x-2には2を二乗した4と,2をそのまま代入し,4−2−2となります。結局0ですよね。これでいいんです。ここで,初めてL Hospitalの定理が使えます。どうするかというと,x^2-4/x^-x-2をこうやって括弧にします。このとき,微分したときと同じようにダッシュをつけます。(x^2-4)’/(x^-x-2)’なぜなら括弧の中を微分するからです。微分すると,2x/2x-1となります。そこで,limの下に書いてあるx→2を利用します。2・2/2・2-1=4/3となります。これが答えです。確認することは,問題を見たとき,limの下の数字に注目。まず一旦置換して,分母,分子とともに0になることを確認して下さい。そうしたらL Hospitalを使えます。分かりましたか?」 生徒「はーい。」 澪「では下の練習問題を行って下さい。前に出て書いてもらうから。」 澪の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 紬の授業(地理A)※3年の授業です。 生徒J「次地理だぞ。」 生徒K「沢庵先生じゃん!」 生徒J&K「沢wwww庵wwww先wwww生wwww」 ドア(沢wwww庵wwww先wwww生wwww) ドア「ガチャ」 紬「ごめんなさい。遅れました。じゃあ授業始めるわね。号令」 生徒「起立!注目!礼!」 紬&生徒「お願いします。」 紬「全員出席ね。今日からケッペンの気候区分に入るわよ。」 紬「まず中学の時に,5つの気候帯をやったのを覚えていますか?」 生徒「うーん…」 紬「諸君が中学の頃なんて知らないけど,やってたはず。ほら,温帯とか亜寒帯とか…」 生徒J「あ,やりました。」 紬「じゃあ生徒Jさん,全部答えて下さい。」 生徒J「え!? 分かりません。」 紬「正直ね。誰か分かる人いるかしら?」 国立「はい!」 紬「はい,国立さん。」 国立「えー,熱帯と乾燥帯と温帯と亜寒帯と寒帯です。」 紬「Great!! しかも言う順番も素晴らしいわ!!」 紬「それぞれA,B,C,D,Eと分けることができます。」 紬「そして,それぞれの気候はさらに細かく分けることができます。温帯とかで地中海性気候とかやったことあるでしょ? でしょ? でしょでしょでしょ?」 紬「それは温帯だけではなくて,全ての気候にもあります。その気候のプリントを今から配るわね。」 プリント配布中 プリントの内容 A(熱帯) Af(熱帯雨林気候) Am(熱帯モンスーン気候) Aw(サバナ気候) As(熱帯夏季少雨気候) - ごく限られた地域のみに存在する。 B(乾燥帯) BWh,BWk(砂漠気候) BSh,BSk(ステップ気候) C(温帯) Cfa(温暖湿潤気候) Cfb,Cfc(西岸海洋性気候) Cwa,Cwb,Cwc(温暖冬季少雨気候) Csa,Csb,Csc(地中海性気候) D(亜寒帯) Dfa,Dfb,Dfc,Dfd(亜寒帯湿潤気候) Dwa,Dwb,Dwc,Dwd(亜寒帯冬季少雨気候) Dsa,Dsb,Dsc,Dsd(高地地中海性気候) - ごく限られた地域のみに存在する。 Dfa,Dfb,Dwa,Dwb,Dsa,Dsb(湿潤大陸性気候|大陸性混合林気候) Dfc,Dfd,Dwc,Dwd,Dsc,Dsd(亜寒帯気候|針葉樹林気候) E(寒帯) ET(ツンドラ気候) EF(氷雪気候) 紬「はい,こんなにも沢山の気候が存在するんです。ちなみに日本はどの気候に該当すると思いますか? 生徒Kさん。」 生徒K「えーと,地中海性気候?」 紬「うーん,温帯だということは分かっているみたいだね。でも,地中海性ではないわね。」 国分寺「温暖湿潤気候。」 紬「あら,国分寺さん,正解よ。日本の大部分は地中海性気候に属するわね。北海道とか一部の都道府県は亜寒帯に少し属するわ。」 紬「あと,寝ている人は沢庵投げますから注意してね。」 生徒「沢wwwwwww庵wwwwwww」 ドア(沢wwwwwww庵wwwwwww) 紬の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 梓の授業(生物)※2年の授業です。 生徒L「次あずにゃん先生の授業だよ。」 生徒M「あずにゃん先生wwwwwwwwwww」 ドア(あずにゃん先生wwwwwwwwwww) ドア「ガチャ」 梓「はい,号令お願いします。」 生徒「起立!注目!礼!」 梓&生徒「お願いします。」 梓「えーと,小金井と三鷹は休みか。」 生徒L「あずにゃん先生,唯先生と付き合っているって本当ですか!?」 梓「ご想像にお任せします。あとあずにゃん先生って呼ばないの。」 生徒M「あずにゃん先生!!」 梓「はいはい,授業始めるよ。」 梓「はい,今日は葉の形態に入ります。生徒L,葉って何のためにあるの?」 生徒L「私!? えーと,植物を美しく見せるため…?」 梓「確かに葉があったら美しくなったりするけど,ちゃんとした理由があるんだよ。ねぇ,荻窪さん。」 荻窪「ん?」 梓「寝てて後悔するのは自分だよ。葉って何のためにあるの?」 荻窪「えーと,…分かりません。」 梓「寝てたから分かんないんでしょ。ちゃんと授業は聞くように。」 生徒「起立!注目!礼!」 梓&生徒「お願いします。」 梓「えーと,小金井と三鷹は休みか。」 生徒L「あずにゃん先生,唯先生と付き合っているって本当ですか!?」 梓「ご想像にお任せします。あとあずにゃん先生って呼ばないの。」 生徒M「あずにゃん先生!!」 梓「はいはい,授業始めるよ。」 梓「はい,今日は葉の形態に入ります。生徒L,葉って何のためにあるの?」 生徒L「私!? えーと,植物を美しく見せるため…?」 梓「確かに葉があったら美しくなったりするけど,ちゃんとした理由があるんだよ。ねぇ,荻窪さん。」 荻窪「ん?」 梓「寝てて後悔するのは自分だよ。葉って何のためにあるの?」 荻窪「えーと,…分かりません。」 梓「寝てたから分かんないんでしょ。ちゃんと授業は聞くように。」 荻窪「はーい…」 梓「生徒M,葉って何のためにあるの?」 生徒M「えーと,光合成をするため…?」 梓「はい,そうですね。私たちの地球の酸素は光合成によって放出されています。」 梓「まあまとめますと,葉とは,植物がもっている,光合成や呼吸を行う器官のことです。扁平で葉脈が張り巡らされてり,葉の隅々まで行き渡っています。」 梓「葉の構造としては,クチクラ層,表皮,柵状組織,海綿状組織,気孔の5つがメインです。」 梓「クチクラ層とは,表皮の外壁に分泌されたロウ質でできた層であり,表面から水蒸発を防いだり、葉を保護します。基本的には常緑樹の葉でよく発達します。」 梓「表皮とは,表皮細胞が密に集まり,その間に気孔があります。」 梓「柵状組織とは,葉の肉をなす組織のことであり,細長い細胞が密集します。多くの葉緑体を含んでいるので,葉の光合成は基本的にここで行われます。」 梓「柵状組織とは逆に海綿状組織もあり,柵状組織と同様葉の肉をなす組織のことなのですが,こちらは細胞間の隙間が多いです。ただし,葉緑体は含んでいます。」 梓「最後は気孔です。中学とかでもやったでしょう。口みたいな奴。あれですよあれ。気孔って言うのは空気の出入りと水蒸散を行い,2個の孔辺細胞の動きによって開閉し,水分の蒸発を調節します。」 梓「はい,これ覚えといて下さいよ。テストに出ますから。」 生徒「はーい。」 梓の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 和の授業(英語)※3年の授業です。 生徒N「次GTMじゃん。」 生徒O「GreatTeacherManabeじゃん。」 ドア(GTMwwwwwwww) ドア(えーと,何て言えばいいんだっけ…? あ!!ガチャか。) ドア「ガチャ」 和「あれ? このドアちょっとおかしいわね。スライド式なのに。」 ドア(しまったー!! スライド式じゃん。何で俺ガチャって言ったんだろう。) 和「まあいいわ。号令お願い。」 生徒「起立!注目!礼!」 和「ダメダメ! 阿佐ヶ谷さん,ちゃんとしなさい。もう一回。」 生徒「起立!注目!礼!」 和&生徒「お願いします。」 和「はい,今日は今までの範囲の入試問題をやるわ。N女子大です。平沢先生,秋山先生,田井中先生,琴吹先生,中野先生,鈴木先生と,うちの高校の教員はN女子大のオンパレードだね。」 生徒O「あのー,平沢先生ってどっちの平沢先生ですか?」 和「両方ともN女子大だわ。」 生徒「すげーー」 和「プリント後ろまで渡りましたか?」 生徒「1枚足りません。」 和「ごめんなさい,間違えました。」 和「それでは20分ぐらい時間あげますので解いてみて下さい。目が点になっちゃダメだよ。」 20分後 和「はい,そろそろ解説始めるわね。」 和「大問1番,次の英文を読み,それぞれ(1)〜(4)に入る単語を(a)〜(d)のなかからひとつ選び記号で答えよ。」 和「高円寺さん,最初からよんで。」 高円寺「はい,えー,Tom Cruise is one of the most successful actors in cinema history. However,life hasn t always been that easy for him. As a young boy, Tom was shy and had (1)in finding friends, although he really enjoyed (2)part in school plays.」 和「はい,ありがとう。じゃあ中野,(1)番には(a)worry,(b)problem,(c)fear,(d)difficulty,のどれが入る?」 中野「えーと,(b)?」 和「惜しいところまでいってるわね。確かに(b)のproblemも候補よ。しかし,可算名詞なので,aが必要になるわよね。だから?」 中野「あ,(d)difficultyか!」 和「正解よ。」 和「じゃあ次の(2)(a)making,(b)holding,(c)taking,(d)finding,を大久保さん答えて下さい。」 大久保「えー,(c)」 和「正解ね。だいたい( )part in〜と言われたら大体take part in〜 が普通でしょ?」 和「そこで,選択肢を見てみると(c)taking,ってあるでしょ? talkに〜ingがついただけじゃん。」 和「だから参加していますって意味になるでしょ。」 和「じゃあ次のところを新宿さんよんで。」 新宿「(3)he had finished High School, Tom went to New York to look for wark. He found employment as a porter, and at the same time he (4)drama classes.」 和「ありがとう,じゃあ(3)番(a)While,(b)During,(c)After,(d)Until,のどれが正しい?」 新宿「えー,(c)?」 和「これは言うまでもないわね。続いて(4)番(a)prepared,(b)waited,(c)attended,(d)happened,は何かな?」 新宿「(c)」 和「あら,早いわね。そうね。これも言うまでもないわね。」 和「入試に出てくるときに絶対に重要な事だからしっかり覚えとくこと。」 生徒「はーい。」 和の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 憂の授業(保健)※1年の授業です。 ドア「ピンポーン ピンポーン ピンポーン」 憂「あれ? この教室JR東日本のドアチャイムの音鳴ってたっけ? まあいいや。授業始めます。」 生徒「起立!注目!礼!」 憂&生徒「お願いします。」 憂「えーと,四谷さんと飯田さんはお休みか。」 憂「いきなり皆さんに質問します。皆さんは煙草吸ったことがありますか? 煙草吸ったことがある人ー。」 神田「おい,東京ww お前吸ったろwwww」 東京「wwwwww」 憂「まあいいです。煙草はよくないって知ってるよね。」 憂「煙草を吸うと癌や脳卒中などになるって聞いていると思います。」 憂「では,具体的に煙草ってどういうものか見てみましょう。」 憂「煙草とは,ナス科の多年草であり,日本では一年草です。高さ1.5〜2メートルになり,大きい楕円形の葉が互生しています。その葉の中にはニコチンを含んでおり,喫煙用に加工したり,殺虫剤も原料にもなったりします。タバコを吸うことを喫煙と呼ぶのは皆さん知っていますよね。喫煙とは正しいことを言うと,植物タバコの葉に含まれる精神作用のある依存性薬物「ニコチン」を摂取する行為のことなのです。」 憂「じゃあ煙草の3悪を吸ったことがある東京さん答えて下さい。」 東京「吸っていませんし,分かりません。」 憂「煙草の3悪は,タール,ニコチン,一酸化炭素の3つです。」 憂「皆さん煙草を吸わないことが何よりも一番ですが,どうしても煙草の煙を吸ってしまいますよね。何だと思いますか? 藤野さん。」 藤野「えーと,受動喫煙?」 憂「そうですね。受動喫煙はとても深刻な問題になっています。喫煙者が煙草を吸って死ぬ確率よりも,非喫煙者が喫煙者の煙草の煙を吸って死ぬ確率の方が高いとも言われています。すごいですねー。」 憂「世界中では受動喫煙によって亡くなる人も増えており,そのうち14歳以下が約3分の1を占めています。特に発展途上国では深刻な問題となっています。」 憂「外国では煙草を吸ってはいけないという法律もできています。日本はそんなことありませんよね。対策が遅れていると言わざるを得ないのです。」 憂「だから皆さん,煙草は20歳になっても煙草は吸わないようにねー。」 生徒「はーい。」 憂の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 純の授業(物理)※2年の授業です。 生徒P「あれ? 物理の先生の名前誰だっけ?」 生徒Q「確か… 高木先生じゃなかったっけ?」 生徒R「いや,佐々木先生でしょ。」 生徒P「あ,そうか。」 ドア(生徒にまで間違われてるぞ。) ドア「ガチャ」 純「はいはーい,静かに,始めるよん。」 生徒「起立!注目!礼!」 純&生徒「お願いします。」 純「はい。生徒Pと生徒Q,スカート短いよ。直して。」 純「えー今日は運動エネルギーと位置エネルギーをやります。」 純「まずは運動エネルギーから。」 純「ダムから流れ落ちた水は発電機のタービンを回す仕事をするでしょ。このように動いている物体には仕事をする能力があります。そこに働いている力が運動エネルギーです。運動エネルギーとは,一般に,物体のもつ仕事をする能力がエネルギーであるが,物体が運動していることによってもっていることをいいます。運動エネルギーの公式は,K=1/2mv^2で表します。」 純「次に位置エネルギーですが,基本ポテンシャル・エネルギーと呼ばれています。その中に位置エネルギーというものがあるのです。物体がその位置にいることで有するエネルギーであり,詳しい位置依存性は,その物体に作用している力の種類によって異なります。地球上にある質量mの物体ポテンシャルエネルギーは,地表からの高さhに依存しています。位置エネルギーの公式はK=mghで表します。上野原,gって何?」 上野原「分かりません。」 純「えー,ずっと前にやったじゃん。gは自然落下の加速度だってことを。9.81ms^-2でしょ。これ覚えておいてよ。」 純「じゃあちょっと問題見てみようか。教科書30ページ見て。」 純「質量58gのテニスボールを35ms^-1でサーブしたとき,その運動エネルギーはどれだけか。」 純「もう運動エネルギーって書かれているからK=1/2mv^2の公式を使うよね。」 純「四方津,mには何が入る?」 四方津「えーと,58?」 純「58じゃただの数値だよね。物理量は数値×単位で表しているから単位がなきゃただの算数。」 純「だから58gが正解。試験や入試などで数値だけ書いていたらどれだけ頑張っていても×だからね。」 純「じゃあv^2には何が入る? 梁川,消去法で分かるよね。」 梁川「35ms^-1」 純「そうだね,だから計算すると,まずm=58g v=35ms^-1を,それぞれ式に代入する。」 純「そしたらK=1/2・58g・(35ms^-1)^2だね。」 純「あとは計算するだけ。58gの半分は29g,そして(35ms^-1)^2は1225m^2・s^-2だね。単位の計算もすること。」 純「そして,29g・1225m^2・s^-2を計算して,35525g・m^2・s^-2。しかし,単位が多すぎて見にくいでしょ。教科書84ページ見て下さい。その中に,誘導単位があるでしょ。そこに,m^2・s^-2って書いてあるでしょ。その右を見てみるとJって書いてあるでしょ。つまりこれはm^2・s^-2はJに置換できるよって意味なのです。」 純「じゃあ35525g・m^2・s^-2はgなので,kgに直しましょう。もう簡単ですね。1000g=1kg。だから3.5525kg・m^2・s^-2。これでJに置換できますね。だから3.5525J。だけどこんなに小数点いらないので四捨五入して,3.6J。これが正解です。分かった?」 純「じゃあ下の問題をやって下さい。」 生徒「はーい。」 純の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ 姫子の授業(政治経済)※3年の授業です。 ドア「ガラ」 姫子「はい授業初めまーす。」 生徒「起立!注目!礼!」 姫子「ほら,最後だから頑張ろう!!」 姫子「はい,今日は憲法改正についてですよ。ほら,鳥沢さん,寝ないで頑張ろう。」 鳥沢「はーい。」 姫子「まず,日本国憲法についてですが,鳥沢さん,日本国憲法は何回改正されたと思う?」 鳥沢「えーと,15回ぐらいですか?」 姫子「15回か。猿橋さんはどう思う?」 猿橋「うーん…」 姫子「そんなに考えなくてもいいよ。単純にカンで答えればいいから。」 猿橋「8回?」 姫子「8回か。大月さんはどう思う?」 大月「5回?」 姫子「ふむふむ,5回ね。初狩さんは何回だと思う?」 初狩「20回?」 姫子「20回。じゃあ次で当てるの最後にしよう。笹子さんは何回だと思う?」 笹子「3回?」 姫子「3回か… ふむふむ,成程。じゃあ3回だと思う人ー。」 姫子「ふむふむ。じゃあ5回だと思う人ー。」 姫子「おお,半分ぐらいか。じゃあ8回だと思う人ー。」 姫子「ふむふむ,成程。じゃあ15回だと思う人ー。」 姫子「じゃあ20回だと思う人ー。」 姫子「ありがとう。答えは全部不正解です。」 姫子「正解は0回です。一度も憲法が改正されたことはありません。」(※2014年1月現在) 生徒達「えー!?」 姫子「驚いたでしょ? これなんでだと思う?」 生徒「国会議員が面倒くさいから。」 姫子「国会議員が面倒くさいから。違います。」 勝沼「3分の2以上の賛成がないから。」 姫子「お,勝沼さん正解です。」 姫子「憲法の改正手続規定は国会議員の3分の2以上の賛成という極めて高いハードルを定めているため,憲法改正についてなかなか3分の2以上の賛成がないんです。だから憲法改正ができないんです。国会議員の3分の2以上の賛成という極めて高いハードルを定めていることを硬性憲法といいます。ただ最近は憲法改正についての動きも出ているようですね。」 生徒「へー。」 姫子「憲法96条,改正の手続き,その公布は,この憲法の改正は,各議員の総議員の3分の2以上の賛成で,国会がこれを発議し,国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には,特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において,その過半数の賛成を必要とする。2.憲法改正について前項の承認を経たときには,天皇は,国民の名で,この憲法と一体を成すものとして,直ちにこれを公布する。と書いてあるね。」 姫子「えーと,各議員の総議員の3分の2以上の賛成と過半数の賛成にアンダーライン引いて下さい。ここ重要ですからね。」 姫子「ちなみに他国では何回か改正されています。一度も改正されていないのは日本ぐらいです。」 生徒「へー。」 姫子「ちなみに憲法改正の国民投票も行われています。投票権は18歳以上の者に与えられていますのでぜひ投票して下さい。」 生徒「はーい。」 姫子の授業はまだまだ続く クレ〜クレラップ〜♪ みなさんこんにちは,1年2組担任の平沢唯です。 まあ私達の授業がどんな授業しているのかだいたい分かったかな? まあこんな感じで1年間授業をしていたわけです。そして,新学期が始まり,新しい先生が赴任してきました。 校長「はい,今年入った新しい先生を紹介します。ちなみにこの学校の出身者です。」 梓憂純紬「え!?」 ????「あ! お久しぶりです。」 校長「おや,知り合いかい?」 梓「はい。」 憂「久しぶりだね。」 純「スミーレと直。」 直「先輩方またよろしくお願いします。」 紬「菫久しぶりだね。」 菫「お姉ちゃん久しぶり。」 校長「なら話が早いね。」 澪「知り合いかい。」 梓「先輩方が卒業したときに軽音部に新しく入った後輩です。」 律「なるほど,よろしくな。」 菫直「よろしくお願いします。」 ドア(知り合いでよかったね。) ドア(いえーい! 終わりだよん!) 戻る
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第五話 「お酒は二十歳になってから」 その日は朝から天気が良かった。 「よいしょ。クレア、行くよ」 健五は靴をはくと、リュックを背負って玄関のドアをそろりそろりと開けた。まるで出かけるのを知られたくないかのように。 「健五ちゃん」 そんな健五を、後ろから誰かが呼び止める。健五の肩が跳ね上がる。 「母さん……」 健五を呼び止めた母は、眼鏡の縁を直すとつかつか歩み寄ってきた。 「宿題は終わったの? 最近よく遊びに歩いてるみたいだけど、勉強がおろそかになっていない?」 「だ、大丈夫だよ。……それよりも、僕もう行くからね」 「あんまり遊んでばかりじゃいけませんよ」 母の言葉を振り払うように健五は扉を閉めると、おなじみの明石食堂へと駆け出して行った。 ※※※ 鬱蒼とした森林に銃声が響き渡る。 「はっ」 クレアが放つ銃弾を、メリーは木の幹を利用して次々避ける。そのままジャンプして、枝から枝へと飛び移ってゆく。 「えと、えと」 クレアのオペレートをしている健五は、目に見えて焦っていた。神姫達の動きが激しくて、目がそれを追えていない。 「ならっ」 そうしている間にも状況は変化してしまう。指示を待ちきれなかったクレアが独断でメリーを追おうとして駆け出してしまう。 だがその時、 「きゃあっ!?」 背中に接続されていたリアユニットの砲身を枝に引っかけ、派手にひっくり返ってしまった。 「メリー、ハンドガンだ」 「はい」 その隙を突いて、今回携帯していたハンドガンを連射する。 「きゃああああ!」 クレアの悲鳴と共に、ヒットポイントを示すバーがみるみる減っていき―。 「この辺、かな」 それがレッドゾーンまで達したところで、試合終了のブザーが鳴った。 「負けた……」 練習用筐体の簡易シートから出てきた健五の第一声がそれだった。 手近にあったベンチに座り、溜息を一つつく。 「手も足も出ませんでしたね……」 「まあ、最初はだれでもそんなもんだな。それに森林は武装が多いと戦いづらいしなあ」 落ち込むクレアにそう声をかけてやる。 今日は健五に頼まれて、バトロンの練習をしにゲーセンまで来ていた。 商店街から二駅ほど離れた場所にあるこのゲーセンは、設備が充実しているのとそれなりの実力者が多いという利点があり、調整なんかにはもってこいだ。 それに今日は頼もしい味方もいる。 「おう輝、こっちは終わったぜ」 そう言いながら向こうから歩いてきたのは、銀髪にニット帽にシルバーのアクセといったいかにもな格好の男。そいつに、俺は借りていたハンドガンを返す。 「楽しそうだな、お前」 「はは、当たり前だろ。やっとレポートから解放されて、こうしてバトロンができんだからよ」 こいつは森本直也。俺と同じ大学に通っていて、機械類にはめっぽう強い男だ。入学以来なぜか馬が合った俺たちは、時々こうして連れだって遊ぶ事がある。 で、今日は健五の練習にも付き合ってもらってるってわけだ。 「まったく、マスターはいつも自分に甘すぎです。もっと早くにレポートの作成を終了させていれば、苦しまずにすんだものを」 今しゃべったのは直也の神姫、アッシュ。オーナーとは対照的に真面目なやつだ。 「まあいいだろ。それよりも、次は俺と練習試合しないか、健五」 直也が近くにあった筐体に健五を招く。 俺はしばらく、バトルの様子を見ていることにした。 今度のステージは廃墟だった。 お互いに離れた位置に転送され、まずは様子見をすることがメインとなるのだろう。 と思ったのだが。 「クレア、接近しよう」 バイザーを装備しているにもかかわらずクレアは索敵をせずに、すぐに大通りへと走り出した。装備したフェリス・ファングを携え、砂埃の舞う路地を駆けてゆく。 だが。 「きゃああ?」 その行く手は、どこからか飛んできた砲弾に阻まれた。 「ど、どこに?」 クレアが足止めを食らっている間に、アッシュは建物を利用して身を隠しながらぐんぐんと距離を詰める。 「お、落ち着いて! ……そうだ、索敵だよ!」 「はい!」 ようやく相手の位置を探り出したが、周りの障害物に隠れることも無く、路地に棒立ちのままセンサーを使い始める。 これでは隙だらけだ。 「甘い!」 当然、背後からアッシュが投げた手榴弾の爆風がクリーンヒットし、クレアは大きく吹き飛ばされる。 「ああああっ!?」 ゲージがイエローへと変わったが、それでもクレアは立ち上がろうとする。 「あ、えと、バックパックだ!」 「はい!」 気丈に返事をしたクレアはリアパーツを展開し、応戦しようとする。 しかしそれよりも速く、アッシュのアサルトライフルが火を吹き、クレアのボディを焦がしてゆく。 「くっ……うう!」 「止めです」 最後はアッシュの四肢に装備されたミサイルポッドから誘導ミサイルが放たれ、悲鳴と爆風と共にクレアはポリゴンに分解されていった。 「また負けちゃった」 さっきと同じようにベンチに座り、健五はソーダをすすった。 「やっぱり武装の差なのかな」 「いや、一番大事なのは練習量だな」 「でも、輝さんもメリーさんも、直也さん達もすごく強いのに」 「始めから誰でも強いわけではありませんよ」 メリーがそう言った後、俺は健五にさっきのバトルのログが書かれたシートを手渡す。 「しっかしお前、ずっとあたふたしてたな?」 直也が言うのも無理は無い。どうも健五はバトルに慣れていないようだった。 「さっきもそうだな。なんつーか、どう動いたら良いかわかんねえみたいだったし」 健五に出来ていないのは、自分の持つ武装を生かすこと、それと周りの状況を見ることの二点のようだった。 それにしてもだ。 「健五、お前どうして俺たちと練習したいなんて思ったんだ? 周りにだって仲間いるだろ。なのに、わざわざこんな遠くまで来てよ」 「え……輝さん達に鍛えてもらえば、もっと強くなれるかな、って。それに……輝さん達といると楽しいし」 そうこぼしながらも、健五は寂しそうな顔をした。 その時は、俺は健五のその表情の意味が読み取れなかった。 「なら、もう一回やってみるか? 今度は自分の手持ちの武装をもっと活用してやってみろ」 「はい! あたし、もっと強くなりたいです!」 クレアがそう言って、直也達はまた練習を始めた。 ※※※ 健五達の練習が終わったのは七時を回った頃だった。 「つ……疲れた」 もう店に帰ってきた頃には俺も健五もへろへろだった。直也だけがぴんぴんしている。 「あー、楽しかったなあ。輝、久しぶりに寄ってっていいか?」 「いいけどよ、仕事の邪魔すんなよ」 「あの、僕は?」 どことなく帰りたくなさげな健五だったが、俺はこう言った。 「もう遅いから帰れ。家の人が心配すんだろ。こっからは・・・大人の時間だ」 大体夕方の六時を回った頃から、食堂のメニューは夜のものに変わり、仕事帰りの常連が立ち寄るようになる。 「だっははは! いやー、今日もこうして旨い酒が飲める! 幸せだねえ」 「ははは、全くだね! ところでね、うちのカミさんがね」 つまりは居酒屋のような感じだ。この時間は昼とはまた違った雰囲気になる。 「はい、ふきの天ぷらですよ-」 「おお、ありがとうよ。いやあ、メリーちゃんは働き者だなあ。うちのバカ息子とはえれえ違いだ」 「おだてても何も出ませんよ。それよりも、息子さんと仲良くしなきゃダメですよ」 「……なあマスター、また取引先怒らせちゃってさ……俺、向いてないのかな……」 「そういう時もありますよ。失敗しなきゃ気づけない事も沢山あります。大事なのは、そこからどうするか、じゃありませんか?」 「はっは、それでな雅ちゃん、その時工場長がこう言ったのよ、君はジャマイカに行ったんじゃまいかと思ったよ、ってな。だっはっは!」 「……寒いですよ、それ」 皆それぞれに今日の出来事を俺たちに語ったり、愚痴をぶつけたり。 そんな光景を眺めながら、俺はカウンターの片隅で直也の相手をしていた。 「相変わらず忙しそうだな」 「んな事ねえよ。いつも来んのは常連さんだけだし、この辺は特にウリもねえ地味なトコだしな」 繁盛しているように見えても、いつもの客がいつものように来る、それだけの事だ。 そんな風に考えていると、戸が開いて二人連れの客が入ってきた。 「へえ、こんなお店あったんですね」 「はは、君はあまりこの辺は慣れてないみたいだからな。今日はゆっくり呑もうじゃないか」 入ってきたのは二人連れのサラリーマンで、少し頭のはげたおっさんの方はよく見知った客だったが、もう一人の方は初めてだった。 「いらっしゃい。いつものッスね」 「お、輝君か。元気そうでなによりだ。ああ、彼は水野君だ。まだここは初めてでね。彼にも同じ物を頼むよ」 「……水野?」 直也の近くに座った二人に生ビールとビーフジャーキーを出していると、その生真面目そうなサラリーマンは頭を下げた。 「はい、水野といいます。最近この辺に越してきまして。部長から面白いお店があると聞いて来たんですが……本当に神姫が働いてるんですね。君も見たところまだ若そうだし」 「はは、どうも。まあ、あいつらは本当に働いてるってわけじゃないンスけどね。ただ、俺とおやっさんだけでやるよりも賑やかでいいッスね、やっぱ」 「なるほど。確かに、賑やかですね」 水野と名乗ったサラリーマンはぐいっとジョッキを半分ほど空けると、ぷはあと息を吐いた。 「実は、うちにも神姫がいるんですよ」 「はあ」 「僕のじゃなくて、息子のものなんですがね……」 そう言うとサラリーマンは少し遠い目をした。 「僕の仕事の関係で、昔から転勤が多くて。その都度引っ越すもんですから、息子には何度も辛い思いをさせてしまいましてね。だから神姫がいれば少しは、と思ったんですが、今度は家内が勉強しろとうるさくて」 また少しビールを飲むサラリーマン。 「将来は医者か弁護士になって欲しいと家内は言ってるんです。僕はあの子が本当にやりたい事をさせたいと思うんですが、恥ずかしいことに言い出せなくて。……それに、あの子も自分が何をしたいか、まだ分かってないんじゃないかと思うんですよね。……まだ越してきたばかりで親しい友達もそんなにいないようだし、あの子も誰かに相談できればなあ」 そうだったのか、と思った。 だとしたら、俺はなんて愚かな事を言ったのだろう。 「……お子さん、おいくつですか?」 「え? ええ……今中学二年だから、十四ですね」 やっぱり、か。 「そのくらいの年頃の男の子なら、焦らずゆっくり自分の道を探せば良いんだと思いますよ。まだまだ先は長いんスから」 俺からはこんな情けない事しか言ってやれない。だが、 「そうですよね。まだ時間はあるんだ」 それでも、水野さんは納得してくれたようだった。 「まあ、今日は浮き世の事は忘れて。輝君、焼酎水割りでね」 おっさんがそう促して、二人は楽しげに飲み始めた。 九時頃になって店内が少し落ち着き始めた頃、二人は帰っていった。 直也はまだ店に残って焼酎のコーラ割りをちびちび飲んでいた。こいつは一人暮らしだから問題は無いだろうが。 「でよ、輝」 「んあ?」 「めぐみさんはどうなんだよ」 まださっきの水野さんの事を考えていた俺はちょっとずっこけた。 「なんだよいきなり」 「だってよ、気になんじゃん」 こいつもめぐみさんに気があるらしいのだが、未だに話しかける機会に恵まれていないのだった。 「いや、特に変わらない―」 俺がそう言いかけた時だった。 「よっす、輝」 「あきちゃん、遊びに来たのみや」 がらがらと戸が開いて、なんとめぐみさんとみやこが入ってきたのだ。 「めぐみさん!? どうしたんすかいきなり」 「何よー。たまに呑みに来ちゃ悪い?」 おやっさんに軽く挨拶しためぐみさんは、直也の隣に座る。 「あれ、森本君。久しぶりね」 「こ、こんばんわっす! いやー、偶然ッすね、ははは」 見るからに浮かれてやがる。何がはははだ。 「輝、いつものちょうだい。あとめざしね」 だがめぐみさんは意に介さず注文をすると、メリー達に話しかけ始める。 「メリーも雅も元気そうね。ほら、みやこ」 「みや~。みやちゃんめりちゃん久しぶりみや」 「ちょっと、くっつかないでよ! 危ないでしょ」 「まあまあ、めぐみさんもみやこちゃんもお変わりなく。ゆえさん達もお元気ですか」 「まあね。早く結婚しろってうるさいけどさ」 めぐみさん達が会話をしている裏では、俺と直也が小声で言葉をぶつけ合っていた。 「おい直也、お前何浮かれてやがんだ。帰れ!」 「うるせえ! こんなシチュエーション滅多にねえだろ! なあ輝、もうちょっとだけここにいさせてくれ」 「なんだお前、下心が見え見えなんだよ!」 「どうしたの、二人とも」 「「何でもありません!」」 めぐみさんは特に怪しむ様子も無く、そう、と言うとビールを飲み始めた。 「……仕方ねえな」 「マジ!? ありがとう輝、心の友よ!」 さっそくめぐみさんに話しかけ始めた直也だが、俺は内心はらはらしていた。 直也よ。お前はめぐみさんと酒を飲むとどうなるか知らないのだ……。 「あっははははは! それでねえ、そのおじさんったらねえ」 「……うえっ」 真っ赤な顔で大笑いするめぐみさんの横で、直也は死人のようにつっぷしていた。 直也。安らかに眠れ。お前はめぐみさんが酒をどれほど飲むか知らなかったのだ。 「あれー? 森本君寝ちゃったのー? ……まあいいや、輝も一緒に飲もうよお」 すでに大分出来上がっているめぐみさんの横では、アッシュとみやこがグースカいびきをかいていた。ヂェリーを飲み過ぎたらしい。 「めぐみさん、あんまし飲むと体に毒ッスよ」 「いいじゃんよお。輝のいじわるぅ。ううん」 めぐみさんはだんだんろれつが回らなくなってふらふらしてきた。 「ああ、危ないッスよ」 慌ててカウンターから出て抱きとめるが、そのままめぐみさんは俺に覆い被さるように体を押しつけてきた。 「いっ!?」 「あれえ、あきらっていがいとかーいい顔してんのねえ」 そう言いながら俺の首に手をまわして、赤く染まった顔を近づけてくる。 「あたしもねえ、さびしくなるときがあんのよお。だからさあ……」 「ちょ、めぐみさん離れて! なんか柔らかいものが当たってるから! なんかむにゅってしてるから!」 それに、そんな目で見つめられると……。 「アキラさん?」 メリーの凍り付くような声が響いたのはその時だった。 「私の目の前で、他の女性に手を出すのですか?」 「違うって! 俺が襲われてんだろ! ……って、フォークはよせ! 危ないから! 止めて! メリー、話を……アッー!」 「あー、うるさい! 京介さん、何とかして!」 「ははは、まあいいじゃないか。賑やかなのは良いことだよ」 そんな、GW最終日の夜だった。 ~次回予告~ 『僕らの商売もあがったりさ。あの忌々しいウサギのせいでね』 己の私欲のために神姫を利用する男。 捕らわれたメリー達に悪意の鋏が振り下ろされる! 『私たちは、必ずオーナーの所へ帰るんです!』 次回、 第六話 欲望の蟹 お楽しみに! 武装食堂へ戻る
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柔和な顔立ちの女性が不安気に横に立つ赤い髪を高く結い上げた少女の顔を覗き込んでいる。 小さな少女はがくがくと震え、虚ろな瞳で死亡した仲間の名前を呟きつづけていた。 「ハッサン、うそでしょ…」 隣に立つ女性は何も言わずただ、少女を見つめる。 自分も仲間が死亡したときの辛さは嫌というほど知っているからだ。 レナとバーバラはなんとか旅の扉の前まで辿り着いていた。 シーフの能力を使い、敵との遭遇を避けることができたのだ。 しかしバーバラの仲間の一人だというハッサンの死亡報告を聞いた後からずっとこの状態なのだ。 「どうする?行く?」 レナは思いきって声をかけた。 目の前に渦巻く旅の扉。 バーバラはそれを死んだ魚のような瞳で呆然と見つめ、やはりまだ仲間の名前を繰り返していた。 レナはバーバラの頬を軽く何度か叩くと、もう一度問い詰めた。 「ねえ、ここで立っていても仕方がないわ。誰かが来たら私達も殺されてしまうかもしれない。行く?行かない?」 (たとえこの子を置いてでも私は行かなくちゃ…姉さんが生きている限り…) そんな考えがよぎり自分が嫌になる。 しかし、実際時間がくればたとえ一人になろうとこの扉へ飛び込むことだろう。 そしてきっぱりと言い放つ。 「私は行くわよ。…たとえあなたが行かないと言ったとしても」 そこにきて初めてバーバラは隣に立つ女性の顔を見上げた。 その瞳には強い意志が宿っている。 「あなたの仲間は一人じゃないでしょう?まだ生きている人がのでしょう? その人達にも会えなくなっていいの?」 そして今度こそしっかりとレナの目を見て口を開いた。 「…行く。あたしも、まだ、諦めない…」 少女は強く頷いた。 「決まりね」 レナはバーバラに手を差し出す。 2人は手を繋ぐと旅の扉へと飛び込んだ。 「姉さん、必ず会いに行くわ…」 「ハッサン…みんな…」 水の渦に飲み込まれ2人の姿はその場から消えていった。 【レナ@シーフ 所持品:メイジマッシャー 第一行動方針:姉の捜索】 【バーバラ 所持品:果物ナイフ 第一行動方針:仲間の捜索】 【現在位置:新フィールドへ】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV レナ NEXT→ ←PREV バーバラ NEXT→
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60歳になったら・・・ 定年退職の白木(慎吾)/後輩会社員(拓哉、吾郎、剛)/隣のテーブルの老人(中居) 60歳になったーら、友達100人できるかな♪ 2000.6.12