約 2,559,789 件
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/7663.html
自衛隊 / 兵器・兵站 +ブログサーチ #blogsearch +ニュースサーチ 『74式戦車をつくる』購読者の熱い応援のおかげで延長決定!「73式特大型セミトレーラ」初の1/16ビッグスケールモデル誕生! - PR TIMES 世界の主力戦車が1/43スケールで登場!WEB限定販売『第二次世界大戦 傑作戦車コレクション』2022年12月8日(火)予約開始 - PR TIMES 74式戦車の模擬戦を目の前で! 陸上自衛隊・日本原駐屯地の記念行事に密着(ほ・とせなNEWS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース これ何? ピクトグラムで広報支援 自衛隊鹿児島地方協力本部がデザイン(南日本新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース M1「エイブラムス」戦車の動かし方 乗り込むのにもひと苦労? 始動から停止まで - 乗りものニュース 【フォト特集】首相、10式戦車などに搭乗 - 産経ニュース 岸田首相、戦車に搭乗:時事ドットコム - 時事通信ニュース 岸田首相、陸自観閲式で戦車に試乗 - AFPBB News 首相、アフガン退避や大規模接種に従事の隊員と車座 陸自観閲式(毎日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人員10人を乗せ舗装路や不整地を自在に駆ける、車中泊は意外と快適な「96式装輪装甲車」 - MotorFan[モーターファン] 公道走行可能!? 6000万円オーバーで手に入るオフロード最強の乗り物とは(VAGUE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸上自衛隊:即応機動展開の装備「16式機動戦闘車」、戦車の火力と8輪タイヤの高速性を持つ現代の戦闘車両(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸上自衛隊:74式戦車の車体+2連装高射砲=「87式自走高射機関砲」、空を睨む大型高性能『2丁拳銃』 - MotorFan[モーターファン] 陸上自衛隊:74式戦車の車体+2連装高射砲=「87式自走高射機関砲」、空を睨む大型高性能『2丁拳銃』(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 現存唯一「三式中戦車」の激レア余生 赤羽で発見され映画出演が舞い込む その後は?(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸上自衛隊:偵察や伝令、連絡……多目的に活躍する「オートバイ」はカワサキ・KLX250(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「War Thunder」,開発者メールインタビューをお届け。DMM GAMESでの日本サービス開始から5年で何が変わったのか - 4Gamer.net 陸上自衛隊:多目的に使える人員輸送用車両「高機動車(コウキ)」のすごい実力 民生用はあのトヨタ・メガクルーザー - MotorFan[モーターファン] 陸上自衛隊:最新世代戦車「10式戦車」の性能①、ヒトマルの機動力に注目する - MotorFan[モーターファン] 転換点はひとりのキーパーソン もうコピー兵器とはいえない中国第3世代戦車への歩み - 乗りものニュース 野戦特科の機動打撃装備!フジミ模型の陸自「99式自走155mm榴弾砲」キットが2両セット・隊員パーツ3体付きの新仕様で発売!! - 電撃ホビーウェブ 陸上自衛隊:油気圧式サスで姿勢を変える「74式戦車」、日本の戦車乗りを育てた名戦車は退役中 - MotorFan[モーターファン] 第3世代戦車の最高峰「90式戦車」、攻守の能力を高次元でまとめた陸上自衛隊の現用主力(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 早すぎたデジタル迷彩!? 七色の61式戦車が誕生したワケを“生みの親”に聞いた(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸自の機関銃装備体制に穴がありすぎて不安な訳 - 東洋経済オンライン フジミ模型から陸自「87式自走砲高射機関砲」が2両セットでキット化!隊員フィギュア付きで射撃演習や観閲行進の姿を再現!! - 電撃ホビーウェブ 強化プラスチックを使って約1kg軽量化された「ハチキュー」陸上自衛隊:日本のアサルトライフル「89式5.56mm小銃」自衛隊新戦力図鑑(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 強化プラスチックを使って約1kg軽量化された「ハチキュー」陸上自衛隊:日本のアサルトライフル「89式5.56㎜小銃」自衛隊新戦力図鑑 - MotorFan[モーターファン] 陸自61式戦車 1度も戦わぬ一方で果たした役割とは 旧陸軍の「遺産」を繋げ未来へ(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 10式戦車:ラリーカーのように最速ラインで高速進入し旋回しながら主砲を射撃、目標に当てる! 自衛隊新戦力図鑑 - MotorFan[モーターファン] 10式戦車:ラリーカーのように最速ラインで高速進入し旋回しながら主砲を射撃、目標に当てる! 自衛隊新戦力図鑑(MotorFan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【Amazon得報】国産最新鋭モデルである10式戦車のプラモデルが36%オフの3240円! - マイナビニュース ポーランド なぜいま「エイブラムス」? 米最新戦車を大量購入 考えうるふたつの事情(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 装甲車の足まわり 混ぜるな危険! だった「タイヤ」と「履帯」が昨今そうでもないワケ - 乗りものニュース 総火演2021に初登場 自衛隊の新装備「汎用軽機動車」どう使う? 原型は国産の民間車 (2021年5月25日) - エキサイトニュース ミリタリー専門誌アルゴノートから、陸上自衛隊の装備品32種類と富士総合火力演習での活動を収録したDVDを発売! - アットプレス(プレスリリース) ハイスペックな可動ギミックを全高10センチのボディに搭載!ロボットデザイナー・moi氏の「陸上自衛隊07式戦車 なっちん」が最新デザインの「III型」にてプラモデル化! - 電撃ホビーウェブ 制式化から10年 陸自最新「10式戦車」の現状 知られざる「自衛隊以外」の配備先も (2021年5月17日) - エキサイトニュース 陸上自衛隊:国内では不可能な長射程、全力での実弾射撃を行なう「ヤキマ派米・実射訓練」の情景 - MotorFan[モーターファン] 日向坂46・富田鈴花、陸上自衛隊に潜入!女性タレント史上初の“10式戦車”に乗車 - テレビドガッチ 日向坂46富田鈴花:実は“戦車オタク”? 陸上自衛隊駒門駐屯地に潜入で10式戦車搭乗 「ウラ撮れちゃいました」 - MANTANWEB イギリス 新戦車「チャレンジャー3」調達を決定 伝統のライフル砲を捨て滑腔砲へ - 乗りものニュース キョウショウエッグのRC戦車「BBバトルタンク」シリーズが2.4GHzに進化して再登場!陸上自衛隊74式戦車、陸上自衛隊90式戦車など3種がAmazonで予約受付中! - 電撃ホビーウェブ 陸上自衛隊「総火演」今年も一般公開は中止 新型コロナの影響 (2021年4月5日) - エキサイトニュース 写真絵本『かっこいいぞ! じえいたい せんとうき/せんしゃ/ごえいかん』が発売 - PR TIMES 対戦車砲弾を叩き落とす! 戦車を守る「アクティブ防御システム」の歴史と現状 - 乗りものニュース 陸上自衛隊16式機動戦闘車が1/43スケール完成品で登場!3月4日(木)より予約受付開始! - アットプレス(プレスリリース) 来るか「軽戦車の時代」 戦車はどこでも走れるけれど どこでも走れるわけではない! (2021年1月25日) - エキサイトニュース 来るか「軽戦車の時代」 戦車はどこでも走れるけれど どこでも走れるわけではない! - 乗りものニュース フジミ模型より陸上自衛隊「10式戦車」の1/72スケールキットが2両セットのエッチングパーツ付き特別仕様で発売! - 電撃ホビーウェブ 陸上自衛隊:【正月特集】戦車の射撃、10式戦車、74式戦車、そして90式戦車の「発砲炎」を見る - MotorFan[モーターファン] 74式戦車にある外付け電話ボックスって? 欧米ではわざわざ増設した例も 使い方は? - 乗りものニュース 74式戦車の砲塔にある大きな箱って? 実は人体に超危険なブツ もはや少数派の装備に (2020年11月5日) - エキサイトニュース もうすぐ見られなくなる!? 74式戦車を振り返る 10式戦車に生きるシステムも多数有り (2020年9月13日) - エキサイトニュース もうすぐ見られなくなる!? 74式戦車を振り返る 10式戦車に生きるシステムも多数有り - 乗りものニュース 戦車の後ろについている手錠みたいなのってナニ? 車種によっては前に付くことも (2020年9月9日) - エキサイトニュース 【最新国防ファイル】陸自戦車部隊削減… 戦車配備に見る各国の「安全保障のかたち」 - ZAKZAK 最新鋭10式戦車の訓練に密着 知られざる内部を初公開【動画】 - FNNプライムオンライン 最新鋭10式戦車の訓練に密着 衝撃と轟音の徹甲弾射撃【動画】 - FNNプライムオンライン 日本戦車の歴史が凝縮『日本の機甲100年』自衛隊員直伝のトリビアや訓練中の裏話も〈PR〉 - 乗りものニュース 90式戦車の有効活用考えよ - Japan In-depth 現代の主力戦車の進化は限界 前編 - Japan In-depth 152mm 183mm 「世界最大の戦車砲」どれだけ大きかったか? 陸自最新10式戦車は120mm - 乗りものニュース 【沖縄取材の現場から】10式戦車は登場せず 沖縄の陸自祭で見えた自衛隊の状況 - 産経ニュース 中国が新型「軽」戦車を作ったワケ 対戦車戦は無理! 特異なスペックに見る意図、背景 - 乗りものニュース 歴代戦車の「スピードキング」は? 速さのためなら防御も捨てた! 戦車すらやめた! (2019年11月9日) - エキサイトニュース 陸上自衛隊「10式戦車」数字の読み方と意味は? (2019年10月31日) - エキサイトニュース RC「MBT陸上自衛隊10式戦車(試作車両)」が再販!エンジンスタート、アイドリングなど実車より取材した大迫力の走行音に注目! - 電撃ホビーウェブ 陸自現役戦車、74式だけが丸っこい理由 角から丸、さらに角へ なぜ変遷? - 乗りものニュース 陸自の戦車に変化が? 総火演で見た花形は戦車じゃなかった - くるまのニュース 半ば国王の趣味! 陸自61式戦車がヨルダンへ 退役済みながら日本戦車初の中東派遣 - 乗りものニュース コンビニの軒先を戦車が通過する日常 国内では数か所のみ、実際どう走らせている? - 乗りものニュース 新設計でさらに遊びやすく!陸上自衛隊「10式戦車」やドイツ重戦車「タイガーI前期タイプ」のリモコンプラモデルが、青島文化教材社から発進!! - 電撃ホビーウェブ 日本の最新式戦車「10式(ヒトマルシキ)」は何がスゴいのか、商機はどこにあるのか - SBクリエイティブ株式会社 フジミ模型の1/72スケール10式戦車2両セットが最新の姿にアップグレード!対応する純正エッチングパーツも発売!! - 電撃ホビーウェブ アオシマ入魂の10式戦車がついに単独発売!新規部品が追加され特徴的なギミックを再現可能!! - 電撃ホビーウェブ 日本の戦車100年 始まりは神戸のマークIV、そこから世界有数の「原産国」に至るまで - 乗りものニュース 戦車の適切な乗員数は? 自動になったら負担が増えた、昨今の陸自戦車乗りの実情とは - 乗りものニュース ちゅどぉぉぉん「MCVさすが」「10TKもいいねぇ」 マニアックガイド:「富士総火演」のたしなみ方(1/4 ページ) - - ねとらぼ 「平成30年度富士総合火力演習」は、島嶼部に対する攻撃への対応。16式機動戦闘車や10式戦車が活躍 - Car Watch 90式戦車などの「○○式」とは? 陸自車両でもついたりつかなかったりする理由 - 乗りものニュース 陸上自衛隊車両の主力戦車「10式戦車」が1/43スケールモデル化!44口径120ミリ滑腔砲&砲塔の回転機構も再現!! - 電撃ホビーウェブ 陸自の純国産ハイテク戦車「10式」スケールモデルの完成度がスゴいぞ! | &GP - &GP 陸上自衛隊の主力戦車「10式戦車」がレジン製1/43スケールで予約開始 - 価格.com 陸上自衛隊車両の主力戦車である10式戦車が1/43スケール完成品で登場!7月10日予約受付開始 - アットプレス 「車輪の戦車」なぜ世界のトレンドに 陸自16式機動戦闘車に見るその背景 - 乗りものニュース 【防衛最前線(74)】まだまだ現役! 陸自74式戦車 油圧式懸架装置や射撃統制装置など当時の技術力を惜しみなく投入した名戦車 - 産経ニュース いったいなぜ、日本には戦車が必要なのか? - 東洋経済オンライン 10式戦車は、欠点・弱点があまりにも多い - 東洋経済オンライン 投資8000億円!新戦車は陸自弱体化への道 - 東洋経済オンライン 1/16スケールでギミック満載の「10式戦車」を自作できるシリーズ 創刊号は299円 - はてなニュース 陸上自衛隊『10式戦車』1/16スケールを作るパートワークマガジン創刊 - おたくま経済新聞 『週刊 陸上自衛隊10式戦車をつくる』先行予約販売開始 - PR TIMES 年末年始の休みを利用して、トイラジコンの10式戦車をリアルに汚してみた - 週刊アスキー - ASCII.jp 「陸上自衛隊 10式戦車」最新C3タイプをモデル化 タミヤから1/16 RC - J-CASTニュース 『カオスだもんね!』タミヤの10式戦車を1日でつくってみた(塗装編) - 週刊アスキー - ASCII.jp 『カオスだもんね!』タミヤの10式戦車を1日でつくってみた(製作編) - 週刊アスキー - ASCII.jp タミヤ、陸上自衛隊の最新戦車「10式戦車」のプラモデルを発売 新型砲塔や装備品など、最新鋭戦車を細部まで再現! - GAME Watch 10式戦車を君は見たか! 自衛隊・在日米陸軍の“超2525中隊”:超会議2 - 週刊アスキー - ASCII.jp 陸上自衛隊 10式戦車[写真蔵] - レスポンス ● 10式戦車〔Wikipedia〕 ● 10式戦車海外評価〔Google検索〕 ■ 富士総合火力演習でトラブル!10式戦車の履帯が外れスカートを巻き込む 「ハムスター速報(2015.8.23)」より / 10式戦車の履帯外れました pic.twitter.com/uxRYXzhmmw — ふらっく@8/23総火演 (@88mm_flak41) 2015, 8月 23 ★■ 投資8000億円!新戦車は陸自弱体化への道 粛々と進む10式戦車調達の問題点 「東洋経済(2015.4.18)」より / 防衛省は本年度予算で10式戦車10両を102億円で要求した。陸上自衛隊は、平成23年(2011年)度末以降、この新しい戦車の配備を始めている。 結論から申し上げると、10式戦車の開発と調達はまったくのムダである。そもそも今日、陸上戦闘における戦車の優先順位はさほど高くない。多額の費用をかけて新しい戦車を導入するより、はるかに安価な既存の戦車の近代化で間に合う。防衛省は既存戦車と大同小異の新型戦車に大きな予算を使うことで陸自を弱体化させている。 +続き 10式戦車とはどのようなものか 10式戦車は90式戦車の後継として開発された。開発費は防衛省の平成25年度「ライフサイクルコスト報告書」によると、構想段階から開発費、試験費、生産のための初度費含めて871億円となっているが、主砲や懸架装置などのサブシステムの研究開発は別途であり、これらを加えるとざっと1000億円ほどになる。 調達単価は約10億円で、毎年約13両程度、合計で約130億円かけて調達されている。同報告書では300両を調達する前提と、ライフサイクルコストを約7500億円と算出している。 だが、現大綱の定数を満たすのであれば教育向けの車体も必要になる。このためさらに20両は必要だと考えると、合計はおよそ8000億円になる。後述するように、兵站(へいたん)の複雑化など間接的な経済的負担増などを含めれば、1兆円を超えるはずだ。 対して既存の戦車の近代化であれば、近代化の仕様にもよるが1000億円もあれば十分だ。 現在、陸自は約340両の90式戦車を保有している。現防衛大綱では戦車の定数は300両であり、十分な数の90式が存在する。10式の調達を続けるということは、まだ十分に使える90式戦車を廃棄するということになる。そのような「ぜいたく」をしている「軍隊」は米軍を含めてもほかにない。 必要性が極めて薄い10式戦車の調達は本来必要な陸自の予算をむさぼることになり、情報化・ネットワーク化などの近代化が全般的に遅れる。もっと深刻なのは、兵站が極端に貧弱という陸自長年の弱点を更に悪化させることだ。 その一例が、貧弱な衛生キットという形で表れている。先の「自衛官の『命の値段』は、米軍用犬以下なのか」は筆者の予想以上の反響を呼んだ。多くの読者に、地味だが重要な事実に興味を持っていただいたのは望外の喜びだった。 10式戦車のような不要な装備の調達よりも、衛生など本来の戦力の基盤となるべきものに予算を使うべきだ。そのような地味で重要な基盤を軽視していくら新型戦車を調達しても、陸自の戦力強化にはならない。これらは樹木ならば根に当たる。このようにインフラの整備を極端に軽視して一部の新型兵器を調達するのは、根っこのない植物に無理やり花を咲かせるようなものである。いわば、あだ花に過ぎない。 10式戦車は戦闘重量が44トン(90式は50トン)。最新式のC4IR(Command Control Communications Computers and Intelligence〈指揮・統制・通信・コンピュータ・情報〉)システム、車体に周囲を監視できる状況把握システム、より強力な国産の主砲と砲弾を有し、エンジンを切ったままでも電子システムに電力を供給する補助動力装置を有している。 だが、これらは軽量化を除けば、既存の90式戦車の近代化で済んだ話だ。 軽量化の目的とは? 防衛省は、90式は車内が狭くてC4IRシステムが搭載できないことを、10式導入の理由のひとつに説明してきたが、これは事実ではない。10式戦車のC4IRシステムの開発は90式をテストベッドにして行なわれた。そして車内容積は軽量化を追求した10式の方が90式よりも狭い。このため将来の近代化への冗長性は低い。 旧ソ連のT-55やT-62といた旧式戦車にC4IRシステムが搭載される近代化パッケージを多くのメーカーが提案している。筆者は何度も試乗しているが、これらのソ連の戦車の車内容積は90式よりもはるかに狭い。それらの近代化が可能であり、90式では不可能だというのは子どもだましだ。この子供だましに日本のメディアや国会議員は簡単にだまされる。 はたして防衛省は10式の採用後、90式のC4IR近代化を言い出した。10式を導入し、かつ戦車部隊をネットワーク化するためには既存戦車の近代化とそのための費用も必要だ。これもまた10式を導入するための間接的なコストとなる。だが、予算の不足でそれは実現しないかもしれない。であれば10式の調達が完了する約30年の間、陸自戦車隊のネットワーク化は実現しない。しかも30年のうちに現行の10式のネットワーク機能は完全に旧式化する。 陸自は過去、74式や90式戦車の近代化をほとんど行っておらず、10式の近代化も同様に放置されるだろう。90式にネットワーク機能を付加し、センサー類を更新するなど最低限の近代化を行うならば、3億円もあれば十分だろう。年に平均15両の10式を調達するとして150億円。その予算があれば50両の90式の近代化が可能となる。それならば、7年も掛からずに陸自の全戦車のネットワーク化が完成する計算になる。 そもそも近隣諸国は揚陸能力を有していない 90式で唯一不可能なのは、戦闘重量を44トンに抑えることだけだ。全国の主要国道の橋梁1万7920カ所の橋梁通過率は10式戦車が84%、50トンの90式が65%になる。62~65トンの海外主力戦車は約40%とされている。 だが、そもそも防衛大綱でも、我が国本土に対する敵の戦車師団が揚陸してくるような事態は、ほぼ起こりえないとしている。事実、中国、ロシア、北朝鮮などはそのような揚陸能力を有していないし、日本とそのような戦争をする理由もない。そのような戦争をすれば、前世紀のロシアのように経済は崩壊、少数民族の蜂起などが発生し、体制が崩壊するだろう。 脅威とは意思×能力で表されるが、日本における戦車戦については、意思も能力もゼロに近い。そもそも最盛期のソ連軍ですら北海道に揚陸作戦を行う能力はなかったし、そのための作戦も存在しなかった。これは筆者が顧問を務める「Kanwa Information Center」の発行人で、ロシア軍と軍事産業界に太いパイプを持つ、アンドレイ・チャン氏が複数のロシア将官に確認している。 仮に、ある程度の揚陸能力を持っているにしても、周辺諸国に対して圧倒的な米軍と自衛隊の空海軍戦力によって、揚陸艦や輸送機はほとんどが沈められ、撃墜される。我が国に師団単位の敵が揚陸しているということは、すでに日米の空海がせん滅されている状態であり、制空権も制海権も敵の手にある。制空権を取られれば、いくら優秀な戦車があっても航空攻撃で容易に撃破される。これがどれほど空想的なシナリオだということは、高度な軍事知識を持っていなくとも理解できるだろう。 90式は北海道限定だった? そもそも50トンの90式は、諸外国の同世代の戦車よりも5~10トンも軽いのだ。90式が運用できない環境では、同クラスの敵戦車も運用できない道理となる。 90式は、富士学校を除けば北海道だけに集中配備されている。北海道限定の銘菓「白い恋人」のような存在だ。この90式のような「軽量な戦車」ですら、北海道限定で開発され内地で使用できないようであれば、それは大問題だろう。 元陸自の機甲科の幹部で著作の多い木元寛明氏は、90式を内地で使うことは問題ないと主張している。シンガポールのような都市国家ですら、90式よりもはるかに重たいレオパルト2A4を運用している。常識的に考えれば防衛省の主張はおかしな話であることがわかるはずだ。 しかも防衛省は90式導入時に、「内地で使えない戦車」という説明は行っていない。今回、内地で使えるように10式を導入するのであれば、かつて、納税者と国会をだまして「欠陥戦車」である90式を導入したことになる。 実際に、防衛大綱では短中期的に想定している脅威は島しょ防衛であり、またゲリラ・コマンドウ対処である。そうであれば、なにも最新式の戦車は必要ない。内地での90式の使い勝手が悪いのであれば、38トンの74式に、ネットワーク機能、増加装甲、センサー類の更新などを行えば済む話なのだ。別に対戦車戦闘を行うわけではないので、これで十分である。74式の主砲は105ミリ砲であり、10式の120ミリ砲よりも威力が低い。このため市街戦などでは、より副次被害を抑制できる。その面では、むしろ74式の近代化のほうがふさわしい。 確かに将来は確実ではなく、機甲部隊とその戦闘能力の維持は必要だ。だが、近代化した90式を北部方面隊隷下の陸自唯一の機甲師団である第7師団に集中配備し、そのほかの方面隊は近代化した74式で十分だ。ゲリラ・コマンドウ対処ならば、敵の最新式の戦車を戦うわけではない。余った90式は法律を改正してモスボール保存すればよい(現在の物品法では不可)。 10式はゲリラ・コマンドウ対処にも有用だと防衛省は説明しているが、それも10式導入のためのセールトークに過ぎない。実際のところ10式はゲリラ・コマンドウ対処を軽視している戦車だ。 10式戦車の問題点については、さらに後編でも詳述していきたい。 ※後編は4月19日(日)に公開予定です。 ★■ 在外華僑が主宰の軍事誌「中国96式戦車、日本の10式には全く歯が立たず」・・・<故国>ではブーイング 「Livedoor news - サーチナ(2014.10.24)」より / カナダで出版される中国語軍事情報誌の漢和防務評論は10月3日号で、「日本の10式(ひとまるしき)戦車は中国の96A式戦車に完勝」とする記事を掲載した。環球網、人民網など中国の多くのネットメディアが同記事に注目して紹介。すると多くの中国人が「比較の対象がおかしい」などとして不満のコメントを投稿した。 中国はロシアで8月に開催された戦車競技会の「戦車バイアスロン」に参加。出場したのは96A式戦車隊で、射撃では全弾命中と卓越した“腕前”を示したが、エンジンの過熱が原因とみられる車両故障などが発生したなどで入賞はできず、「理想とは言えない結果」に終わった。 漢和防務評論は、「戦車バイアスロン」、さらに日本の陸上自衛隊の富士総合火力演習の状況を踏まえ、中国の96A式戦車と日本の10式戦車を比較した。 +続き エンジンについては、中国は1000馬力のディーゼルエンジンを開発したが、重すぎて96A式には使えなかったと説明。日本では1世代前の90式に1500馬力エンジンを用い、軽量化した10式では1200馬力エンジンを使用と紹介。中国の96A式は「21世紀の作戦要求に適合しない」、日本の10式は「機動性について世界トップの称されている」と紹介。10式戦車については砲塔の回転も「異常な速さだ」と論評。操縦についても10式は96A式に比べて「ずっと容易」と評価した。 火力についても日本は90式から砲塔の「自動追尾が可能になった」と紹介。日本の戦車は90式ですでに、走行時に車体が揺れたり方向転換しても、各種センサーとの連動により砲が常に目標に向けつづけることができることの、実戦時における価値を評価した。中国側については「戦車バイアスロン」に出場した際に96A式が優秀な射撃をみせたことも、「パフォーマンス時における単独戦車の射撃であり、(実戦に役立つ)どのような能力を持っているかを示したものではない」と否定的な見方を示した。 漢和防務評論は日本の10式戦車は防御能力にも注目。対戦車兵器にも十分に対応する工夫があると指摘し、中国の96A式ではそのような考慮は見られないと説明した。 96式戦車は中国における最後の「第2世代戦車」と呼ばれ、これまでに約1500台が生産されたとされる。中国は2000年以降、「第3世代」の98式、「第3.5世代」と呼ばれる99式と、新たな戦車を投入した 漢和防務評論は96A式について「同じ年代に設計されたT-72と比べても、すべての面で対抗はできず、成功した戦車とは言えない」と論評した。 同記事に対し、多くの中国人読者が反発するコメントを寄せた。主に「10式は日本が2012年に就役させたばかりの戦車だろう。96Aは1990年代の開発だ」など、比べる対象が違うとの批判であり、中国の99式なら10式よりもよほど強いとの意見よせられた。 ただし「日本の戦車が強いのは確かだ。われわれは認識が不足しているよ」、「日本は自動車大国で電子大国だからね。10式戦車が最強と、認めねばならないな。これは国籍には関係なしだ。このような評価(記事を指す)は客観的だと思うよ」などの書き込みもある。 ***** ◆解説◆ 漢和防務評論は触れていないが、10式戦車の極めて大きな特徴として、データリンクを当初から踏まえて開発された点があるとされる。航空機などとも連携し、敵情報を複数の戦車が常に共有することで、1両単位で戦うのでなく「密接なチームプレー」による戦闘が可能になった。 中国でも兵器運用におけるデータリンクの研究を熱心に続けているが、今のところは米国や日本とはかなり差があると考えられている。 ***** 漢和防務評論は中国出身でカナダで活動する軍事評論家の平可夫氏が創刊し、編集長を務める軍事雑誌。漢和とは「中国と日本」を指すとされ、これまでに中国と日本の兵器の比較をしばしば発表している。「日本の護衛艦隊の実戦能力は中国海軍より上」、「いずも級護衛艦がF-35戦闘機を8機搭載すれば、戦力は中国の空母の遼寧に匹敵」などと、“日本の強さ”を主張することも多い。 平可夫氏は日本留学の経験もあり、中国語、英語、日本語、ロシア語を使いこなすとされている。平氏は中国当局の発表に反する情報を流すことがしばしばあり、中国で批判されたこともある。(編集担当:如月隼人) ■ 10式戦車の実体!!! 超高性能戦車とは日本人の脳内妄想の現れ by 韓国の反応 ※完全版 「ホル韓ニュース速報「改」(2014.9.10)」より / 韓国のネット掲示板に「10式戦車の実体、超高性能戦車とは日本人の脳内妄想の現れ」というスレッドがあったので紹介します。 [日本のマスコミ]10式戦車の実体 超高性能戦車とは、日本人の脳内妄想の現れ 元ネタ http //astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2013121000007.html 10式の欠点 10式は装甲を貫通されなくても、敵の砲弾の着弾による衝撃で500~800Gが発生して乗務員が戦死する。全世界の戦車の中で、でこのような現象が発生するのは10式戦車だけだ。さらに上部装甲がとても薄くということを、初めて公開される時、私の目で直接確認した。側面装甲も薄いということを知った。 少しでも工学を学んだことがある人なら、この程度はすぐに分かる。 価格も疑問だ。 10式は他国の3.5世代戦車が全方位防御力を高めたこととは反対に防御力を犠牲にし、予算や重量の減少を図ったと考えるのが論理的である。わずか数mm厚さの圧延鋼装甲でタンデム弾頭を食い止めることはできない。 先進的な複合装甲はかなり高い。鋼板装甲より何倍も高い。C4I、APUまで装備したのに、7億円というのはどう考えても難しい。安価な物には理由がある。10式は「理由あり商品」だ。 また10式戦車には乗務員用のエアコンがない。 冷却装置があるかもしれないが電子機器用だ。真夏にNBC戦が行われれば、どうする気だと自衛隊幹部に尋ねたところ「真夏にNBC戦が起きるわけはない。起るはずがない」という返事だった。 エアコンがないと言うことは加圧装置もないという意味だから、NBC戦に対応しないという意味。21世紀に開発された10式戦車にエアコンがないなんて何の話なのかと思って探してみたら本当のようです。 一言で言えば10式戦車は、価格を下げるのに性能を犠牲にした、しょうもない戦車だった。日本人は口さえ開けば10式戦車が無敵の戦車であるかのように言うけど馬鹿げた事実が明らかになりました。 死の効果を日本で見るなんて本当に微妙な気分ですね。世界で唯一死の効果が現れる戦車が10式戦車だったとは・・・ 死の効果が論破された主張だとは信じられないんですが・・・ とにかく10式戦車は、重量を削って価格を下げようしたため、性能を犠牲にしたけれど、7億円という価格は600両を導入することが前提の価格なので、現在はこの価格を合わせることにも失敗。 実際には1年に12両ずつ導入し1両当たり9億6700万円。 結局、価格、性能共に外した萌戦車。 ここに世界唯一の死の効果戦車という主張まで本当なら・・・まさか、それはないでしょうねwww 引用:sunyerang.com http //www.sunyerang.com/archives/751 このスレの翻訳要望があったのですが、このスレの元ソースとなる朝日新聞の記事が非常に難解(一般向けではない)で、でもそれを理解ないと、このスレを理解できないので、どうしようかとwww スーパ要約すれば・・・ ★■ 10式戦車とその必要性 「Web RONZA(2013.12.11)」より / 10式戦車を巡ってネットで議論が戦わされることは多い。だが、その根拠は事実に基づかない「願望」であったり、防衛省の公式見解だけを頭から信じ込んだりするものが多い。 防衛省の公式見解は一面ではあてになるソースではある。だが、官僚組織の常として自分たちに不利なことは自ら明らかにしないという性質がある。 例えば90式戦車の内部容積は少なく、近代化ができない。防衛省はそう主張して10式戦車の開発を進めた。 だが、諸外国ではT-55やT62、T-72など90式よりはるかに内部容積が少ない戦車に近代化が施されている。戦車に対する常識的な知識があれば防衛省の主張は事実ではないと想像がつくだろう。実際に10式戦車のC4IRのテストベッドとして90式が使用されている。また10式の採用が決定した後、防衛省は90式の近代化を行うとアナウンスした。 防衛省のHPには装備調達の初度費は一括して支払うとあるが、実際は初度費は複数年度にわたって支払われることは少なくない。 また、先の大震災では陸上自衛隊が数百億円もかけて開発、導入したヘリ型UAV(無人機)が一度も飛ばなかった。このことは筆者が調査し、陸幕広報室に確認をとってその事実を報道した。だが防衛省がこのような「失態」を自ら開示することは少ない。 だが防衛省が積極的に開示しなくとも、我々報道側の人間が調査取材をして、その事実を問えば原則答える。 防衛省の主張が正しいと頭から信じこむと、防衛省が発表しないことは事実ではない、あるいは存在しないと思っている人たちがネット上の言論には少なくないが、真実にはたどり着けない。 我が国の場合、他の民主国家に比べて防衛情報の開示に極めて消極的だ。これで装備しても諸外国の装備との公平な比較ができにくい。このため議論が水かけ論、神学論争になりやすい。 +続き 筆者はこれを是正したいと常日頃考えている。このため今回、月刊「コンバットマガジン」2011年11月号に掲載した記事を転載することにした。この記事は技術研究本部(技本)の戦車開発の現場に対して行ったインタビューを元に構成している。筆者の知り限り、技本に対してこのような長時間のインタビューを元にした記事は他に存在しない。 記事には筆者の考察も含まれているが、すべて技本側が目を通しており、事実関係の間違いがあれば訂正をしている。本稿が建設的な議論のツールとなれば幸いである。 【10式戦車とその必要性】 本来8月末(2011年)には防衛省を含めた中央省庁の来年度予算の概算要求が出揃っていたはずだが、本年は東日本大震災が発生し、度重なる補正予算が計上されたこともあって9月末に繰り延べられた。今回の防衛省の概算要求は現防衛大綱および中期防(中期防衛力整備計画)が発表された後の初めての概算要求となる。 新大綱では戦車の定数は400輛と前大綱よりも大きく削減されている。それは陸自の中で戦車の優先順位が下がっているということだ。筆者はこれまで本連載で何度か10式戦車は不要であるとの主張を行ってきた。優先順位、必要性が低いのに敢えて新型戦車を生産し、多額の予算を浪費する必要はない。既存の90式の近代化で充分であり、不足分は74式を近代化すれば事足りる。またすべての90式を近代化する必要は必ずしもない。他国でも行っているが、即応性が高い一部の部隊の戦車のみを近代化し、必要が迫った場合に他の戦車にも近代化を施せば宜しい。そうすれば戦車にかける予算を大きく減らせる。 そもそも戦車に随伴する装甲車輛がまともにない状態で戦車だけ更新してどうするのだ。戦車が400輛ならば随伴する歩兵戦闘車、APC(装甲兵員輸送車)は最低でも1200輛ほどは必要だ。「月刊軍事研究」7月号で江口博保氏は現状の約40個の普通科連隊を装甲化するには4000輛のAPCが必要だとしている。これが4名の乗りの軽装甲機動車ならばその2~3倍が必要になる。また装甲指揮通信車も多数必要だ。 だが現状では89式装甲戦闘車は僅かに70輛未満しかない。しかもまともな近代化すらされておらず、生存性が低い。96式装甲車は不整地の機動性が低い上に、防御力も小銃弾程度耐えられる程度で時代遅れだ。内地の部隊ではその96式も少ない。それどころか殆どの普通科部隊の大半は非装甲の高機動車で移動する。また内地部隊に配属されている軽装甲機動車は4名乗りで、装備を充分に詰めるペイロードもないのにAPCに使用しているのは異常という他はない。軽装甲機動車が戦車に随伴して機甲戦闘にするのは無理だ。その他施設科や特科など他の兵科の装甲化も必要だ。 陸自は戦車だけで機甲戦ができると考えているしか思えない。 更にいえば戦車を含めた装甲車輛には無線機が不備なものが少なくない。また今後既存の装甲車輛にはネットワークのための新型無線機、BMS(バトル・マネジメント・システム)、ナビゲーションが必要だ。この予算をどこから捻出するのか。新型戦車の調達前に調達するものは山ほどある。自衛隊はISR(情報・監視・偵察)アセットとネットワーク化の充実では遅れているが、敵がUAVなど優れたアセットとネットワーク能力をもっていれば、味方の戦車は遙か手前から探知されて砲兵や歩兵の対戦車兵器で簡単に撃破される。ロシアは対グルジア戦では重装備の戦力は圧倒的だったが、ISRとネットワーク化に優れたグルジア軍に痛い目にあった。このためもあり、新型の戦車、自走砲、戦闘車輛などの開発や調達をキャンセルし、グルジアにISRアセットや教育を施していたイスラエルから大量のUAVの調達を決定した。筆者には陸自が戦闘を行えばロシア軍同様に手ひどい被害をうけると思える。 10式戦車採用の賛否両論があるが、いまだ詳細が明らかになっていない現在、水掛け論になっている。また期待が高すぎてあり得ないような高性能戦車であるかのような認識が一人歩きしている感が無きにしもあらずだ。そこで今回は筆者が昨年行った技術研究本部(以下技本)に対するインタビューを元にあまり語られていない10式戦車の情報を紹介する。このインタビューは新戦車室が既に解散していたため、開発に関わってきた第三開発室の北崎直弥二佐、技術開発官付総括室長市橋弘昭一佐、副技術開発官久島士郎ら多数の関係者が同席していただいた。主に説明したのは北崎二佐であった。長時間にわたってインタビューに応じていただいた技本の各位にはこの場を借りて謝意を表したい。 なお取材は10式戦車ではなく、あくまで試作車輛についてのものである。これは採用された10式は試作車輛から更に変更が加えられて、変更などが生じているためである。このため本稿では一部の例外を除き基本的に新戦車と呼称する。また基本的には防御力に関してはノーコメントであった。なお10式戦車は「10式」とは呼ばれているが、制式装備品ではない。制式採用品になるとあれこれ近代化などがやりにくいため、防衛省では19年に制式化訓令を廃止にしたためだ。名称はあれこれ検討されたが、最終的に10式戦車に落ち着いたという。 まず調達価格であるがが、技本としては初度費抜きで調達7億円を努力目標とした。その前提は600輛を調達だ。一個連隊配備数が30輛、それが20個連隊分という計算だ。 今回の開発では計画当初からライフ・サイクル・コストの抑制が要求されていた。このため民生品や既存のコンポーネントを多用するのみならず、性能と価格をトレードオフした設計、機能のソフトウェア化などが盛り込まれた。性能と価格をトレードオフというのは各機能やコンポーネントに関して技本が陸幕に対して、この部分を高性能にするとこれだけコストが上がりますと説明し、コストを削減するために敢えて高性能化を諦め、費用の安い既存の技術やコンポーネントを採用した部分もある。このような取り組みは過去あまりなく、評価出来る部分だ。ただ、これかららのことから巷で噂されているようなあらゆる新規基軸をふんだんに盛り込んだ画期的な戦車ではない、ということがわかる。 筆者が注目していたのは部品点数だ。部品点数が増えればその分コストはかさむからだ。新戦車は第三世代である90式の機能に加え、ネットワーク機能、補助動力装置、セミアクティブサスペンション、状況把握システムなどが新規の装備や機能が搭載されている。技本は部品点数の抑制にかなり力を入れた。部品点数は90式よりもネットワーク機能を含めて15パーセント減だという。特にC4IR関連のコンポーネントは純増にならないように努力したそうである。具体的には構成品を統合化して部品点数を削減、スタビライザーのジャイロやセンサー類はソフトウェアで置き換えて部品点数をかなり減らしたという。これが可能になったのはコンピューターの性能がアップして、演算装置が高速化されたからだ。90式ではコンピューターでは演算が間に合わなので、一つ一つセンサーを付けていたものを一つのセンサーで賄うことが出来たということだ。ソフトウエアの価格は初度費に含まれず、量産品の単価に載せている。反面セミ・アクティブ式の懸架装置は部品点数が30パーセント増えている。 前記のように10式は90式には無い様々な機器が搭載されており、装甲にもモジュラー装甲が採用されている。恐らくは90式のこれらの機能や機器を搭載すれば部品点数は30~50パーセント増ぐらいにはなるだろう。補助動力装置だけでもかなりの部品点数が増える。技本の説明を信じるのであれれば、事実上部品点数を45~65パーセントほど減らしたことになる。筆者には信じがたいのだが。いずれにしろ部品点数を大幅に減らしたことで90式よりも高い信頼性が期待できる。 新戦車では重量低減も大きな課題だった。日本製鋼所が新たに開発した44口径120ミリ滑腔砲は90式が搭載しているラインメタル社のL44をライセンス生産した主砲に比べて13パーセントの重量減を実現している。合わせて新徹甲弾が開発されたが、三菱重工の関係者によるとこの組み合わせは世界の120ミリ滑腔砲でもっとも貫通力が高いという。携行弾数は未公表である。恐らくは軽量化のために90式よりも減らされているだろう。なお、自動装填装置の装弾数も明らかにされていない。 新型砲弾に耐えるために新主砲はより高い発射時の圧力に耐えられるようにより高い強度を持つように設計されている。このため新徹甲弾は90式の主砲では発射できない。ただ新戦車では90式で使用している弾薬の使用は可能である。技本は新徹甲弾の開発において陸幕から両戦車の弾薬の共用性は要求されなかった。 将来74式が現役の残るあと10年ほどは3種類の主砲弾が必要となり、その後も2種類の主砲弾が必要となる。これは兵站に重い負担となる。解決策は90式の主砲を新型主砲に換装することだが、10式の取得と同時にこれを行うことは財政上極めて難しいだろう。 戦車戦が起こりうる可能性よりもゲリラ・コマンドウ戦が起こりうる方が遙かに現実的だ。ゲリラ・コマンドウを重視するならば徹甲弾より、むしろ新型の榴弾や多目的弾(市街戦でも有用な)の開発を優先すべきだった。 例えば米陸軍のM1A2戦車は装甲目標だけではなく、トーチや陣地、ヘリコプター、UAVなどにも使用できるM830A1多目的対戦車榴弾や、M1028対人キャニスター弾を搭載している。同様に米海兵隊はプログラム可能なDM11多目的榴弾を使用している。ゲリラ・コマンドウ戦を重視するならば、これらのような砲弾の開発が徹甲弾より優先されるべきだった。だが陸幕からは現在のところこのような新型砲弾の開発要求はないそうである。 新戦車の最大重量は増加装甲などを付加した状態で44.4トンである。なお、40トントレーラーに搭載するときは、法令の規制もあり、モジュール装甲だけではなく、最小限の燃料・弾薬しか搭載できない。このためトレーラーによる移動後はモジュラー装甲の装着だけではなく、燃料と弾薬を搭載しなければならないので、その分戦闘準備に時間がかかる。諸外国ではこのような例はなく、重量制限をクリアするための苦肉の策であるといえよう。新戦車は近代化の重量増加を前提に設計されている、近代化に際しての最大重量は公開していない。重量増加はモジュラー装甲だけではなく、本体に近代化を施し、40トンを越える重量増加も可能であるという。だがその場合、40トントレーラー搭載時に搭載する燃料や弾薬を更に減らす、あるいはまったく詰めなくなる可能性がある。つまり、また40トントレーラーでの移動を前提にするならば、近代化による重量増は極めて大きく制限される。大幅に重量が増えるならば、40トントレーラーによる運用の前提自体を見直す必要がある。 装甲のレベルは先述のようにノーコメントだが、開発関係者によると新戦車の砲塔正面は自己の主砲弾の直撃に耐えられるとのことである。筆者は北崎二佐にRPGや対戦車ミサイルなどのタンデム弾頭の形成炸薬弾の脅威に対する対応について尋ねたが、タンデム弾頭は二つの弾頭の起爆タイミングを間違えると上手く機能させることは難しいと話していた。恐らくはタンデム弾頭への対策は施されていないと思われる。 新戦車の装甲の殆どは高価な複合装甲の類ではなく、新たに開発された圧延鋼装甲の溶接構造である。戦闘重量を鑑みれば恐らく正面装甲を除けば90式とほぼ同じ程度、あるいは若干高い程度の防御力とみていいだろう。つまりレパルド2A7やメルカバIVなど最新の3・5世代戦車のように上下左右360度の高い防御力を有していない。またスカートの厚さは8ミリ~10ミリ程度であり90式のそれと大差ない。なお、新戦車のスカートの厚さが5~6センチあると勘違いしている人がいるが、これは90式のスカート同様に車体からのクリアランスを取るために装甲板がL字型に折り曲げている。この部分を厚みと勘違いしているためだろう。実物をみればこのような勘違いは起きない。 モジュラー式の中空装甲を採用した砲塔側面以外の砲塔後部、車体側面、後方は恐らくRPGの単弾頭でも大きな被害を受けるだろう。薄いスカートでPRGを止められるのであれば、各国がこれに替えて、より重たいスラットアーマーなど採用しない。 トップアタック、上面からの攻撃も想定しているとのことである。だが実際の試作車輛を見る限り、砲塔上面や車体正面装甲はさほど厚いようには見られない。他国の何倍も高い高性能の薄型装甲でも採用していない限り、防御力は90式と大きな差はないように思える。恐らくは将来的に増加装甲の装着を考慮しているということだろう。 雑誌などで砲塔後部のラックがエンジンルームを覆うような大型なのはトップアタック対策ではないのかという推測があるが、そのような効果が多少はあるのは否定しないが、それを目的にしたものではないとのことだった。耐地雷に関しては明確に強化しているとは明言していない。これも90式と同じレベルだろう。 新戦車には出力9kwの補助動力装置が装備されている。これは高速で走行中、電動式の砲塔の旋回、自動装填装置、電子装置などをフルに使うと主エンジンだけでは出力が足りない動力を供給するため必要である。またエンジンを切った状態での電子装置などを可動させるためにも必要だ。そうすれば燃料の消費を節約できるだけではなく、赤外線シグニチャーも極小化できる。 新戦車には市販品を転用したクーラーが装備されているが、これはあくまで電子機器を冷却するためのもので、乗員はその恩恵に預かれない。なおクーラーは10式戦車では変更される可能性があるとのことだ。乗員用のクーラーがオミットされたのは価格低減のためと、補助動力装置の極小化のためだろう。補助動力装置が小さくなればこれの調達価格も当然低く抑えられる。乗員用クーラーを搭載すればその分重量はかさむし、補助動力装置も大型化しその調達価格も高くなる。だが乗員用クーラーを搭載していないために夏場のNBC環境下において新戦車は30分ほどしか活動できないだろう。これが果たして夏場には35度を超えることも多々ある「我が国固有の環境」に適しているのだろうか。 さて次いで目玉のネットワーク化である。新戦車のネットワークシステムC4IRに関しては、他の部隊とつながるネットワーク化(指揮統制)よりもウエポンシステムとしての戦車の運動と射撃の適切化を主眼に開発した。 このC4Iシステムは部内では「戦闘総合化機能」と呼ばれている。これは基本的に戦車中隊内のネットワークで、データや画像のやり取りができる。現状でも他の戦車中隊と画像やデータのやり取りができる。また通信速度は非公開だが、現在陸自のヘリに搭載されているシステムよりも速度は遅いという。また基幹連隊指揮統制システム(ReCs: Regiment Command Control system)の端末を有している普通科など他の兵科の部隊とのやりとも可能だ。だがUAVなどの情報を戦車のBMS(戦術情報システム)とやり取りすることは技本では確認していない。 各戦車は連隊など上級部隊との交信も可能だが、それは必要とされていない。通常中隊長車が上級部隊と連絡をとることになる。中隊長の車輛が撃破された場合は他の戦車がそれを引き継ぐことになる。またこのシステムは必要とあれば師団等指揮システムと接続も可となっている。将来他の部隊やネットワーク・システムの進化に合わせて、C4Iを近代化する必要があるが、それは可能となっている。 なお海自、空自、および米軍とのデータのやり取りは想定していない。陸自のアパッチも米軍とのデータリンクが不可能だ。これは陸幕がそのような要求を出していないからだが、有事に米軍と密接な連携行動をとれるのだろうか。 これらの要素を鑑みれば、10式戦車は「軽量化し、ネットワーク化した90式」であるといえる。戦略及び戦術的機動力は優れているが、正面以外の防御力は第三世代の標準レベルにすぎないだろう。他国の3・5世代戦車はネットワーク化とともに、非対称性戦を重視して、全周的な防御力を強化してRPGや携行型対戦車ミサイル、IEDや地雷などに対して防御力を高めているのとは大きく異なる。筆者はある意味10式戦車はバランスがとれた戦車であるとは思うし、コストも低く抑えられている点も評価はする。徹底的な軽量化と部品点数の削減に尽力した開発関係者は大変な苦労をしただろう。だが10式はいつも防衛省が自主開発の際に主張する「我が国固有の環境と運用」には合致していない。そもそも論だが40トンという重量制限で3・5世代戦車を開発することには無理があった。 防衛省は新戦車開発の理由として90式ではC4IRなどの近代化を施せないことを挙げていた。ところが新戦車のC4IRのテストベッドは90式である。この開発に関わった高位の元自衛官によれば90式のネットワーク化けは充分に可能であり、むしろ車内が90式よりも窮屈な新戦車よりも余裕があるという。これを裏打ちするように近年防衛省は90式のネットワーク化を言い出した。また90式は重すぎて内地では使えないというが、他国の第三世代戦車よりも5~10トンも軽量なのだ。シンガポールですらレオパルド2A4を運用している。何故内地で使えないのか。法的な制限が問題ならば法改正を行えばいい。 90式はソ連の侵攻に備えるために北海道に集中配備されたが、ソ連軍が侵攻してくるならば、北海道に攻めてきて欲しいというのは自衛隊の「願望」に過ぎない。ソ連軍が上陸作戦を行うのであれば一番防備が堅い北海道をパスして北陸など他の場所を攻撃する可能性は高かっただろう(といっても全盛期のソ連軍でも日本に上陸作戦を行う揚陸能力は無かったのだが)。相手が自分の願望に合わせる前提で装備を開発・調達し、軍備を整えるのは愚の骨頂である。 冒頭に述べたように我が国で大規模な機甲戦闘が発生するという事態は殆ど考えられない。むしろゲリラ・コマンドウ、あるいは島嶼をめぐる防衛戦などの方が遙かにリアリティがある。このようなシナリオに対して10式戦車の対応力は90式と大差ない。必要なのは10式のような軽防備、高機動力の戦車よりも、機動力は低下しても重装甲で打たれず強い戦車だ。 10式の「軽量さ」以外の機能は90式の近代化、即ち主砲の換装、C4IRシステム、状況把握システム、補助動力装置の追加などは90式の近代化で達成できる。また敵の対戦車兵器に対抗するためには正面装甲の強化よりもむしろ、それ以外の左右、上面、下部などの装甲の強化などを行うべきだ。これまた90式の改良で間に合う。 どの程度近代化するかにもよるが、90式の近代化ならば10式の調達単価の数分の一のコストで済むだろう。また必ずしもすべての90式を近代化する必要はない。諸外国のように即応性の高い部隊の分だけを近代化すればよい。仮に防御力なども高めた本格的な近代化型費用が4億円で100輛程度に留めその他の90式は単に最小限のネットワーク化だけを施し、これのコストを一輛あたり5千万円としよう。10式の予算が毎年約160億円ならば、同額をつぎ込めば90式の近代化は僅か5年ほどで完了する。先述のように防衛省は10式開発の理由に90式の近代化が不可能だからと主張していたが、10式の採用後は90式も改良が可能だと言い始めた。つまり現状の計画ならば10式の調達と90式の改良を合わせて行わないといけない。これには長い時間がかかる。仮に10式が300輛調達されるのであれば、現在のペースならば90式同様20年はかかる。その頃には自慢のC4IRはとっくに旧式化している。いや使用している民生コンポーネントが手に入らず、途中で近代化を行わざるを得ないだろう。とあらば余計にコストがかさむことになる。10式が揃うまで有事が起こらないという保障はどこにもない。実際防衛省が8月に発表した「防衛力の実効性向上のための構造改革」でも調達タームの長期化の恒常化が問題であり、この解決を謳っている。 解決策として10式の調達を中止し、90式の近代化を短期集中でおこなうべきだ。それが終わる頃には現在開発中の105ミリ砲を搭載した8輪装甲車、機動戦闘車の開発が終わっているはずだ。その予算を使えば機動戦闘車の毎年の調達数を倍増したり、あるいは89式装甲戦闘車の近代化、ゲリラ・コマンドウ戦に有用な新型榴弾の調達などに回せるだろう。また戦車の視界の遙か先を索敵できるUAVの導入も必要だ。それも今回の大震災、原爆事故という有事にまったく役に立たなかった現用のUAVではなく、まともな新型が必要だ。 90式に欠けていた戦略機動性は機動戦闘車が有しているし、むしろ10式よりも優れている。このため島嶼防衛でも10式よりも有用だろう。装甲の薄い機動戦闘車では戦車に対抗できないという意見もあろう。それは一面真理である。では機動戦闘車と同様のセンタウロと74式が戦った場合どちらが勝つだろうか。センタウロは70年代の遺物である74式よりも遙かに高性能のセンサーと火器管制装置を有している。近年の戦車戦は概ね初弾で決まる。より早く、正確に照準を行い、射撃できる方が勝者となる。その面で74式は非常に不利だ。特に夜間であれば尚更だ。仮に敵戦車と交戦するにしても74式よりも機動戦闘車の方が有利だろう。そもそも想定される戦場は機甲戦ではない。非対称戦、島嶼戦だ。敵の主力戦車が出てくる可能性は極めて低い。 本土決戦の戦車戦は機甲科の人間や戦車マニアにとっては魅惑的なシナリオだろう。だがそれは現実的ではない。限られた防衛予算を有効に使うためには、装備調達の優先順位の決定が必要不可欠だ。我々は国防のために税金を防衛費として支出している。機甲科関係者や、マニアの夢やロマンのために支出しているわけではない。 .
https://w.atwiki.jp/jp-summons/pages/198.html
ひとまるしきせんしゃ 陸上自衛隊の最新主力戦車。実在する。 ※出典:陸上自衛隊ホームページ (https //www.mod.go.jp/gsdf/equipment/ve/index.html) 全長 9.42m 全幅 3.24m 全高 2.30m 重量 約44t(全備重量) 懸架方式 油気圧式 速度 70km/h(前進・後進速度) 主砲 10式戦車砲(44口径120mm滑腔砲) 副武装 12.7mm重機関銃M2(砲塔上面) 74式車載7.62mm機関銃(主砲同軸) 装甲 複合装甲(正面要部) 増加装甲(砲塔側面) エンジン 水冷4サイクルV型8気筒ディーゼル1,200ps/2,300rpm 乗員 3名 開発費 約484億円 単価 約9.5億円(平成22年度) 序文 概要 試製一号戦車から10式へ続く日本戦車 2 61式戦車 74式戦車 90式と比較する10式戦車 各部詳細 開発経緯 火力編 射撃管制装置 防御力 機動力 運用 そもそも戦車要るの? 第一参考資料 編集参考資料 作中での活躍 + 旧概要 2010年に制式化された陸上自衛隊の4世代目の主力戦車。 世界初の第四世代戦車とも呼ばれた(現在は第四世代戦車の定義が定まってないので第三世代扱い)。 10式戦車が登場するまで陸自最新戦車だった90式戦車は、重量の問題で富士教導団以外は北海道の部隊に集中配備されている。 そのため、本州や九州、四国における主力戦車は一世代前の74式戦車であり、これに代わる40tクラスの軽量戦車が待ち望まれていた。 これに加えて、C4Iシステムによる情報共有および指揮統制能力の付加、火力・防護力・機動力の向上、そして従来の対機甲戦闘・機動打撃に加えてゲリラ・コマンド攻撃対処能力が必要とされていたのである。 各国の戦車が重量化していく中、10式戦車は全備重量43.3tと戦車としては極めて軽量化されている。 これは73式特大型セミトレーラや有事に数を揃えやすい民間の大型トレーラーでの輸送が可能なほどで、全国の主要国道にある橋のうち10式戦車が通過できる箇所は84%に及ぶ。 因みに90式戦車でも65%、M1など60t級の戦車では40%程度であり、全国での運用に注意を払ったかがわかる。 この43.3tという重量を実現するため、90式戦車より一回り小型化し、新開発の複合装甲を用いる事で、防御力を下げることなく軽量化を実現している。 メーカーによると、90式戦車より防御力は向上しており、現在の主要国のあらゆる戦車砲弾に抗堪できるとの事。 90式戦車に採用されている複合装甲が開発されてから20年近く経過した現在、 当時と同じ材質を用いた場合70%、最新の理論と素材を用いた場合30%の重量で90式戦車と同じ防御能力が得られるとのことである。 以上の様に「軽量化に伴って防御力が大きく低下した紙装甲戦車」と言われることもあるが、真っ赤な嘘である(*1)。 実際問題として、10式戦車は世界最強戦車の一角であり、評価基準で上下動することはあるが、低くともベスト10には入る。 そして、このベスト10に入るような戦車は10式戦車より重い。 本土防衛の最後の盾という点で考えてみると、河川だらけの日本において通過できる橋が多いことは、侵攻してきた敵戦車に対してどれほど有利かは言うまでもないだろう。攻め込むなら判らないが。 同じく最強候補のレオパルト2は70tであり、10式より30tも重いあたりよくわかると思う。 10式戦車には、C4Iによる車両間用のデータリンクシステムが陸自車両として初めて搭載されている。 これは自車の位置や味方の位置を野外コンピューター・ネットワークにより情報共有することで、車内モニターのデジタルマップにリアルタイムに敵味方情報が表示されるというものである。 将来的にはOH-1観測ヘリコプターやAH-64D攻撃ヘリコプターともデータリンク出来るようになり、戦車部隊は作戦環境をほぼリアルタイムで受けながら行動が可能になる。 このメリットははかりしれない。 従来までの戦車の意思伝達方法は基本的には音声通信、あるいは簡単な敵味方識別情報等の信号等であったものが、相互にネットワーク化され様々な情報が自動的にやり取りされることになる。 それまで基本的に単独で戦ってきた戦車が、チームプレイを可能としたのだ。 この機能をフル活用する事で、10式の試作車が戦車教導隊を相手にした模擬戦で、圧倒的な結果を残したと言われている。 なんと90式戦車との模擬戦では、3対14という圧倒的に不利な状況にもかかわらず、10式は1両が撃破判定になったのみで90式戦車は全滅という結果となった。 74式とはどうなったかは言うまでもない(*2)。 こういったシステムは戦車間だけで成立するわけではなく、部隊レベル、連隊レベル、師団レベル、と規模を大きくさせたC4Iネットワークの構築が必要となる。 陸上自衛隊においては、基幹連隊指揮統制システム(ReCs)が前線部隊のネットワーク・指揮統制を行い、その上位システムとして師団等指揮システム(FiCs)、方面隊規模として方面隊指揮システムが存在する。 特科部隊向けのC4Iシステムとは、野外通信システムを介して連接される。 現在、陸上自衛隊北部方面隊第2師団がこのReCsを導入しC4Iネットワークのテスト中。 ちなみに、10式戦車は変態戦車とも呼ばれているが、これはスラローム走行しながらの射撃でも動いている目標に対して高い命中率を実現しているためである。 これは走行中も目標に主砲の照準を合わせ続ける自動追尾機能付きの指揮・射撃管制装置と「走行中も主砲の先端においたワイングラスのワインが零れない」ほどの優れた姿勢安定システムによるものである。 更に小隊長の指示で、同士討ちや重複射撃する事なく目標を射撃する自動割り振り機能も有している。 主砲も軽量化しつつ高威力化し、90式戦車も採用した自動装填装置を装備した国産の44口径120mm滑腔砲を採用している。 因みに、90式戦車までは海外で開発された戦車砲のライセンス生産またはその独自改良型を搭載している。 が、問題発生。 防衛大綱の改正により、戦車定数が激減してしまった。 90式だけでほぼ定数を満たしている状況では、10式の大量配備はもはや夢物語である。 防衛省は16式機動戦闘車にて火力を補う一方、生産ラインを維持できる最低限の生産数である年6両を維持する計画になっている。 しかし、戦車定数を圧迫してる74式戦車が退役すれば、10式の大量配備が実現されるだろう。 序文 自在に移動しつつ敵に対応する射撃力。時速70kmで疾走する44tの巨体。 それが陸上自衛隊の最新鋭戦車、10式戦車である。 極限まで合理化、効率化された車体設計。 戦車に初めて搭載された最新のトランスミッションが初めて可能にした軽快な可動性。 軽量かつ、高い威力を持つ新開発の主砲。 1km先にある5cmの標的を狙える照準性能。 画像認識技術を駆使した自動追尾機能は捉えた敵を決して逃さない。 特殊な装甲により、防御力は従来の戦車から飛躍的に上昇。 国産戦車初のネットワークシステムは、多様な戦闘隊形に対応する。 これが、10式戦車のシステム。すべて国産技術によって成し遂げたものである。 日本の国力を結集し、世界に先駆けて完成した次世代戦車。 これは資料も新たに書き直した10式の解説。そのVersion2である。 概要 10式は1996年から開発が始まり、2010年に制式化された。 全長9.4m、重量44t。 乗員は、車長、砲手、操縦手の三名。 とりあえず戦車製造能力のある各国の主力と比較してみよう。 10式戦車 M1A2 SEPv3 T-14 チャレンジャー2 ルクレール AZUR アリエテ レオパルト2A7 メルカバMk4 99A式戦車 生産国 日本 アメリカ ロシア イギリス フランス イタリア ドイツ イスラエル 中国 全長 9.42m 9.83m 10.8m 11.55m 9.87m 9.67m 10.93m 9.04m 11.0m 全幅 3.24m 3.66m 3.5m 3.52m 3.71m 3.61m 3.74m 3.72m 3.40m 全高 2.30m 2.37m 3.3m 3.04m 2.92m 2.50m 3.03m 2.70 m 2.40m 重量 44t 66.8t 49t 62.5t 56.5t 54.0t 67.0t 65t 54.0t 主砲 44口径120mm滑腔砲 44口径120mm滑腔砲M256 125mm滑腔砲2A82-1M L30A1 55口径120mmライフル砲 52口径120mm滑腔砲 CN120-26 OTOメラーラ44口径120mm滑腔砲 55口径120mm滑腔砲L55 44口径120mm滑腔砲MG253 50口径125mm滑腔砲ZPT-98式 他国の戦車と比較すると小柄で軽い戦車だが、これは日本の国土地形に合わせて限界まで機能を凝集した結果である。 戦車にとって重要な要素は、火力、機動力、防御力の3点である。 10式の火力には、射程距離約3,000mを誇る新規開発の44口径120mm滑腔砲。 74式戦車等に使われているライフル砲では、砲身内に溝が掘られている。 これは発射する砲弾に回転を加えることで弾道を安定させるためだ。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File MO120RT_rifling.png?uselang=ja) この文書は、フリーソフトウェア財団発行のGNUフリー文書利用許諾書 (GNU Free Documentation License) 1.2またはそれ以降のバージョンの規約に基づき、複製や再配布、改変が許可されます。不可変更部分、表紙、背表紙はありません。このライセンスの複製は、GNUフリー文書利用許諾書という章に含まれています。 だが10式戦車砲は滑腔砲の名の通り、砲身内は平滑である。摩擦を少なくして、より速いスピードで砲弾を発射するためだ。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //ja.wikipedia.org/wiki/滑腔砲#/media/ファイル L16_smoothbore.png) この文書は、フリーソフトウェア財団発行のGNUフリー文書利用許諾書 (GNU Free Documentation License) 1.2またはそれ以降のバージョンの規約に基づき、複製や再配布、改変が許可されます。不可変更部分、表紙、背表紙はありません。このライセンスの複製は、GNUフリー文書利用許諾書という章に含まれています。 砲弾は主砲に合わせて新規開発された貫通性能の高いAPFSDSとHEATが使用される。 APFSDSは矢のような形をしており、弾芯の後方の羽によって砲弾を安定させ、一点集中で装甲を貫く。 HEATは爆発の圧力によって生じる化学エネルギーによって金属の噴流を生み出し総甲を貫通する。 副武装としては、砲塔上に12.7mm重機関銃を装備。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File M2E2_Quick_Change_Barrel_(QCB).jpg?uselang=ja) この画像ファイルはアメリカ合衆国陸軍に属する者が職務上作成したものです。これはアメリカ合衆国連邦政府が業務上作成した著作物と見做されるため、この画像ファイルもパブリックドメインとなります。 機動力は、極限まで小型軽量化が図られた1,200馬力のディーゼルエンジンを搭載。 世界で初めて戦車に採用された最新のトランスミッション、HMT(無段変速トランスミッション)はより俊敏で安定した走行を可能にした。 走行性能を大きく左右する履帯にも新型を採用。 そして防御力の面では、砲塔側面に取り外し交換可能なモジュール装甲を採用。 たとえ破壊されても交換が容易で、防御性に優れた新素材が開発されれば、すぐに置き換えが可能。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File JGSDF_type10_Tank_Gun_Turret.JPG?uselang=ja) このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際ライセンスのもとに利用を許諾されています。 被弾率の高い車体前面と砲塔には、防御力の高い複合装甲として、装甲板の間に複数の素材を挟み込んだ特殊な装甲が施されている。 防弾鋼板のみの通常の装甲では、HEATなどの攻撃を受けると容易に貫通してしまうのだ。 しかし複合装甲は、APFSDSやHEATの運動エネルギー、化学エネルギーを吸収分散させる効果を持ち、貫通を防ぐのだ。 限界まで戦車の性能を高めつつ日本の国土に適合させた10式は、日本の技術力を世に示す究極の戦車と言えるであろう。 さらに10式戦車の実力は、これだけにはとどまらない。 10式には驚異の射撃能力が搭載されている。 一回狙うと狙ったところを外さない機能がついている。車体がどこを向いても、狙ったところをずっと向いている。 撃たれないようにしながら相手を撃つには、運動しながら撃つ方がよい。動き続ければ、相手から撃たれづらい。 スラローム射撃と呼ばれる、蛇行走行で車体がぶれても、主砲が目標物を自動追尾し続け、正確に射撃し続ける機能である。 世界中の戦車で10式にしか出来ない攻撃方法である。 この自動追尾機能は民間でも利用される画像認識技術を高度化したものであり、たとえ相手が動こうとも主砲は自動追尾し続ける。 高い機械性能を誇る10式、その真の実力はIT技術を元にネットワークシステムを国産戦車に初めて用いた点にあると、開発を担当した技術者は言う。 10式には三次元で探査するGPSが搭載され、C4Iと呼ばれるネットワークシステムによって戦車間で情報共有が出来る初めての本格IT戦車である。 車内には、タッチパネル式モニターが搭載され、敵味方の位置関係が表示される。 従来は無線で行われていた小隊長の指示が、10式はこのタッチパネル上で行われる。 ちなみに青と赤で別れ、青が陸自で中央に自分の車両が表示される。 仮に目標配分が偏っていたら、小隊長が脅威度に応じて目標配分を指示出来、そこにはヘリコプター等も含まれる。 自動追尾させるロックオンも指一本。 一言で言うならば、指揮官の感覚を拡大するものである。 指揮官が状況を判断して行動を決断、それを迅速に正確に。それがC4Iである。 これによって戦車運用はより迅速かつ確実に成功させられるようになったのだ。 陸戦兵器の王者こそ戦車である。 火力と機動力と防御力。ここに情報力を加え凝縮することに成功した戦車。それが10式戦車。 これは高い技術によって成し遂げたことであり、技術を磨くことでそれは抑止力へとつながる。 だから日本を攻めようという国がなくなるなら良いのではあるが……あるんだが…… 試製一号戦車から10式へ続く日本戦車 2 まず2である理由だが、1という事実上前編はチハ書くときについてきます。 というわけでまだない。そっちも執筆中。といってもこの部分自体はもう完成してるんだが。 それはさておき。 最新世代ということで、それまでの歴史、どのようにして10式に至ったのかを書かねばならない。 兵器の歴史に戦車が登場してからおよそ百年。 その間、世界中で時代ごとに異なる脅威に対応するため、常により高い性能を求められてきた戦車。 日本ではどのような歴史をたどってきたのか。簡単に解説しよう。 大正末に第一戦車隊が久留米に作られました。これが日本初の戦車隊である。当時の戦車はルノーNC軽戦車。 撮影 1932年日本を本国とするこの写真画像は、以下の条件のいずれかに合致するため、日本の旧著作権法(明治32年法律第39号)第23条及び著作権法(昭和45年5月6日法律第48号)附則第2条の規定により、日本での著作権の保護期間が満了しています。1956年(昭和31年)12月31日までに公表(発行)された。1946年(昭和21年)以前に撮影(製作)された。 ここから国産戦車開発が始まりまして、昭和2年に試製一号戦車が作られました。 撮影 1927年日本を本国とするこの写真画像は、以下の条件のいずれかに合致するため、日本の旧著作権法(明治32年法律第39号)第23条及び著作権法(昭和45年5月6日法律第48号)附則第2条の規定により、日本での著作権の保護期間が満了しています。1956年(昭和31年)12月31日までに公表(発行)された。1946年(昭和21年)以前に撮影(製作)された。 国産戦車の幕開けはこの試製一号戦車。 これはイギリス製の戦車を参考に作られたが、それを上回る性能を示した。 その後、日本初の国産戦車。89式中戦車が誕生。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File Type_89_Yi-Go_at_Tsuchira.jpg?uselang=ja) 本画像はパブリックドメインです 日本は、世界でも数少ない戦車生産国としての地位を確立。その後、新型戦車の開発が次々と行われた。 中でも日本軍の主力戦車として活躍したのが、九五式軽戦車と九七式中戦車である。 撮影 1940年日本を本国とするこの写真画像は、以下の条件のいずれかに合致するため、日本の旧著作権法(明治32年法律第39号)第23条及び著作権法(昭和45年5月6日法律第48号)附則第2条の規定により、日本での著作権の保護期間が満了しています。1956年(昭和31年)12月31日までに公表(発行)された。1946年(昭和21年)以前に撮影(製作)された。 マレー電撃戦として語り継がれる日本軍のマレー半島での快進撃。 このとき、イギリスとの戦闘で大進撃を果たしたのが九五式と九七式であった。 ジットラ・ラインと呼ばれるイギリス軍の強固な防御線を、たったの一日で突破。 わずか55日間で1,100kmの進軍を果たした。 シンガポール攻略の主力を担った日本の戦車部隊。 国産戦車の当時としては高い機動性を示した戦闘であった。 しかし、日本の戦車は大きな弱点を抱えていた。 それは、敵の戦車への攻撃力も防御力も足りていなかったという点である。 九五式と九七式は日本陸軍が主力として大東亜戦争の全般に渡って活躍して、バランスが良く非常に実用性の高いものでありましたが、対戦車戦闘に問題があったのだ。 その問題点が浮き彫りになったのが日ソ国境紛争で最大の戦闘であったノモンハン事件である。 このとき、日本の戦車部隊はソ連軍の戦車に大敗を期した(*3)。 その根本的原因は、戦車の運用思想にあった。 日本軍にとっての戦車は、主に歩兵の盾としての存在である。 つまり、敵の戦車を撃破するといった攻撃をする目的では作られてはいなかったと。 戦車は、歩兵を支援するもの。その考え方を改める時間がないままに、日本は終戦を迎えた。 1950年、朝鮮戦争を機に自衛隊の前身である警察予備隊が設置。 GHQによって兵器の開発を禁止された日本は、米軍から供与された戦車の使用に甘んじる時代が続いた。 「M24 チャーフィー」「M41 ウォーカー・ブルドック」である。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File M24-Chaffee-latrun-1.jpg?uselang=ja) この文書は、フリーソフトウェア財団発行のGNUフリー文書利用許諾書 (GNU Free Documentation License) 1.2またはそれ以降のバージョンの規約に基づき、複製や再配布、改変が許可されます。不可変更部分、表紙、背表紙はありません。このライセンスの複製は、GNUフリー文書利用許諾書という章に含まれています。 この2つについては省略するが、朝鮮戦争でT-34やT-85に対抗できてないまま退役した戦車であり、それが日本に来てたのである。 つまり日本にこれ使ってる時に攻めて来られてたら大変なことになってた。 いや旧軍時代の戦車だともっと大変だったわけだが。来られるだけでも大変か。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File Char_T-34.jpg?uselang=ja) このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.5 一般ライセンスのもとに利用を許諾されています。 1954年、陸上自衛隊が発足。このとき初めて、戦車大隊が編成されたが、まだ戦車の開発は許されなかった。 しかし翌年の1955年、日米共同声明によって兵器の国産化が可能になり、国産戦車は再び息を吹き返した。 まだ、アメリカ戦車である「M47 パットン」を導入する声もあるにはあったのだが、上の通り全然戦車の性能が劣ってたもんだから更新に追われてて日本に供与する余裕なんてなかった。 この画像ファイルはアメリカ合衆国陸軍に属する者が職務上作成したものです。これはアメリカ合衆国連邦政府が業務上作成した著作物と見做されるため、この画像ファイルもパブリックドメインとなります。 そんな訳で国内メーカーは長く途絶えていた戦車開発を再開、戦時中の反省を踏まえ、高い対戦車能力を持つ国産戦車の開発を始めた。 一応、朝鮮戦争中に半島から後送された奴の修理やらオーバーホールやらで技術の蓄積はあったのだ。 そして1961年に戦後初の国産戦車。61式が制式化された。終戦から16年後。ようやく日本の戦車が甦った記念すべき存在。 この戦車から、10式までの4世代に渡って国産戦車の歴史が始まる。 61式の主砲は国産の90mmライフル砲。初めて砲撃力の高い大口径の主砲を搭載した意欲的な戦車となった。 しかし、61式は大きな制約のもとに作られている。 鉄道輸送を前提にしたための車体幅制限。 国土地形的に、鉄道輸送を考慮せざるを得ず、在来線貨車の幅3m以内である必要があった。 国産戦車を復活させた61式の開発だが、同時期の他国の戦車と比べると、火力も防御力も共に非力であった。 そんな61式の詳細を簡単に述べてみよう。出てこないだろうし。 戦前のはチハ辺りを書く時にやる。というかもう書いてある。長くなりすぎたので削った。 61式戦車 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File Japanese_Type_61_tank_-_1.jpg?uselang=ja) 本画像はパブリックドメインです。 1961年に制式化された61式戦車。 某宇宙世紀の作品に同名の連装砲を搭載してる戦車があるがあれは関係ない。 それまで使われていた米軍供与の戦車の更新のために、三菱重工と日本製鋼所が中心となって開発した第1世代戦車である。 ずいぶん丸くて可愛いが、それはこの頃は鋳造砲塔が主流だからである。整形の都合で丸みのある形が多い。もちろん車体を含めてちゃんと避弾経始を考慮してる。 避弾経始とは装甲が傾斜してると敵弾をはじきやすくなるのと、垂直の装甲と比べて見かけ上の厚みが増すため、その分防御力が増す仕様の事を言う。ソ連のT-34が本格的に取り入れたので当時有名だった。上のやつである。 61式は第1世代としては標準的な90mmライフル砲を積んでいるが、アメリカで使われていた同世代のM48パットンよりも砲身の長い52口径砲だったので砲の威力は高かったと言われてる。 ……まぁすぐに105mmライフル砲を搭載した第2世代のM60が開発されているわけだが、そこは戦後初の国産戦車だしねうん。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File M60a1_lesany.jpg?uselang=ja) このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植ライセンスのもとに利用を許諾されています。 日本の戦車開発は悲しい事に、その予算規模と国内専用ゆえの高価格からどうしても戦車先進国の後手を踏むことが多かった。 エンジンは戦前からの伝統の空冷ディーゼルエンジン。 後部エンジン前輪駆動という戦時主流だった古いレイアウトを採用しているため、ドライブシャフトが邪魔で車高を低くできなかった。戦闘車両として車高の高さは問題だった。 これを教訓に、次の74式では車高を低くした上に、油圧による姿勢制御で攻撃時の露出面積を最小限に抑える工夫がされる。 この61式当初計画では重量25トン、火砲90mm砲と強力なエンジンと低接地圧、装甲は以上を実現する範囲で忍ぶという、当たらなければどうということはないという……どこかの赤い少佐のような仕様であった。実際、ボフォース40mm機関砲までしか耐久試験してない。砲塔の旋回も油圧式だから火災の危険もあったし。 ちなみにだが、開発当時まだ日本陸軍の戦車派閥が残ってまして、76mm砲の25t軽戦車を求める声もあった。もう軽戦車の時代じゃないでしょうに……今はともかく。採用されてしまっていたらどうなってたんだろう。 対戦車火器の発達により、防御を固めるよりも機動力で回避しようという考え方なんだけど、現在の戦車開発を見れば普及したか否かはわかってもらえると思う。ただ誤解のないように言っておくが、機動力は戦車にとって重要な要素の一つであるのは間違いない。 機動力を軽視した超重戦車なんてのが現代に生き残ってないあたり、そのへんわかると思う。マウスみたいな陸上戦艦の再現とか作られる気配ないし。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File Metro-maus1.jpg?uselang=ja) この作品は、作者であるSuperewerによって権利が放棄され、パブリックドメインとされました。これは全世界的で適用されます。 61式はこれだけ機動力にこだわっただけあって、加速性能が現代の第3世代戦車と引けを取らない。日本だと90式相当。 砲は小さく装甲も薄いとはいえ、パワーウェイトレシオから考えると相当加速重視な設計だった。素早い加速で敵の攻撃から逃れるのを目指した。 この61式は全部で560輛が生産され全国に配備。長く国防の任に就いた後、90式が配備されるに従って退役していき、2000年に全車退役した。 全車が実戦を経験することなく退役できたのは、国防の要たる戦車として誇るべきことである。が、砲火力など色々と遅れていたのは事実。 61式が想定していた相手は東宝の怪獣王……ではなくT-34とかT-34/85とかである。 が……当時はソ連全盛期。T-54やら55やらが大量配備されて、それに90mm砲の35t戦車では…… 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File T-54-.jpg) この文書は、フリーソフトウェア財団発行のGNUフリー文書利用許諾書 (GNU Free Documentation License) 1.2またはそれ以降のバージョンの規約に基づき、複製や再配布、改変が許可されます。不可変更部分、表紙、背表紙はありません。このライセンスの複製は、GNUフリー文書利用許諾書という章に含まれています。 このため、61式の開発から間をあけずに新戦車の開発が始められた。そして13年後に74式が誕生。 現在は陸上自衛隊の全国駐屯地に展示されている車両が少数という状態。が、2019年8月5日にこの戦車に動きがあった。 なんでもヨルダン王国のアブドゥッラー2世の要請に応え、滝ケ原駐屯地に展示してあった1輌に再塗装を施し、ヨルダン王立戦車博物館へ無償貸与されることが決定した。 ヨルダンは、イラクとシリアとエジプトとサウジアラビアとイスラエルに囲まれた位置にある。国王はヨルダンの特殊部隊の司令官をやっていた人である。 この要請、なんと王様の趣味……アブドゥッラー王は戦車やら航空機やらを操縦できる上に、上記の通り特殊部隊上がりで、陸自の特殊作戦群の演習も視察してたりする。で、貸与先の博物館も王様の趣味の産物……だが王様だけあってここには120輛も時代背景に法ったジオラマ形式で展示されている。博物館としてはかなりハイレベルな場所である。 ちなみにこれ、事実上の日本戦車初の中東派遣でもある。広報任務だね。 なんで貸与なのかというと、日本は今まで展示であっても戦車の輸出なんかしたことなかったから。だから外務省と防衛省と首相官邸でなんか一悶着あったんだとか。 でもヨルダンって中東の親日国だったりするわけで、あっちの国王のたってのお願いだからね。外交上のメリットも大きいということで、結局貸与という形になった。一応形式上はまだ日本の物ということになってます。 日本戦車は輸出しないわ、国内外で戦わないわなので、実は日本に戦車開発能力があることは世界であまり知られてなかったりする。 これを機に有名になれば良いね。まぁ10式売ってくれとか言われても売れないんだろうけど。 返礼で「アブドッラー2世王立設計開発局(KADDB)」が設計開発した「アル・サーテル(Al-Sater)」という装甲車を貰いました。 出典:防衛装備庁(https //www.mod.go.jp/atla/) この車両はいわば「装甲フォークリフト」のようなもので、防弾装甲が施され小銃で射撃することができる銃眼を2か所設けたキャビンを、フォークリフトのように上下できるようにしたものです。ブルドーザーのようなゴム製履帯を装備して静粛性に優れ、最高速度は12km/h。軍用というより、対テロ制圧用の特殊部隊の装備と言えそうです。 参考先によって、フォークリフトだったりブルトーザーだったりでどっちだよと思うのだが筆者にはわからない。自衛隊で使えるの……?とかそういう事も考えてはいけない。輸送費とか全部あっち持ちなんだし、防衛装備庁としても色々検討しているそうな。 簡単に説明しておくと、あっちはテロで頭を悩まされてきた事もあってね。これ対策のプロ集団の軍隊だから、そういうの用だったら使えるんじゃないかな、きっと。特殊作戦群やSATが、この手の実績がある装備を外国から積極的に買ってはいる。向こうも売り込みに来てるね。 ただ、これの数を揃えなければならない事態は来てほしくないものである……あとコレをどのように使うのかとかは聞かないでください。答えられません。 74式戦車 出典:第6師団公式HP(https //www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/equipment/74tk.html) 自衛隊の2代目主力戦車である。その名の通り1974年度に制式化された戦車で、61式の後継として、日本全国に配備された。避弾経始を重視したデザインの第2世代主力戦車である。 74式は、アメリカの「M60パットン」やドイツの「レオパルト1」などと同様に当時西側諸国の標準装備だった105mmライフル砲を搭載。ようやく国産戦車の火力が、列強各国と肩を並べるに至った。防御では、避弾経始と呼ばれるあたった弾を逸らすための流線型の車体設計がなされている。 また、74式には他国の戦車には無い能力が与えられた。それは、油気圧懸架と呼ばれる車体の姿勢を自由に変えられる機能である。これにより、敵に見つからないように山の稜線に隠れながら射撃を行うことが出来る。山がちな地形の多い日本ならではの独特な機能は、10式にも引き継がれている。国産戦車の伝統的な機能になりました。 上記の通り、61式の制式採用日から3年後の1964年には開発が開始されているため、かなり性急な印象を受けるが、これにはいかんともしがたい理由があった。 61式戦車が制式化された当時、すでに西側諸国ではソ連の「T-54」や「T-55」などといった100mmクラスの大口径砲と避弾経始を備えた厚い装甲を持つ戦車に対抗すべく、主砲口径105mmの戦車の開発を進めており、前述のパットンやレオパルトは60年代半ばにはすでに配備が開始されていた。 そこで当初は61式の主砲を換装した改良型も検討されたものの、走行時のバランスが崩壊する可能性を危惧され、新規設計されることになった。 主砲を変えて攻撃力を上げてもエンジンがそのままなら重量増で速度は低下。装甲も攻撃力と比べ相対的に弱くなるわけだし、全面改修レベルの改良をすると考えたら新規開発は妥当だと思う。 そんなわけで開発開始されたわけだが、防御面においては国産複合装甲がまだ研究段階だったため、砲塔は避弾経始を重視した防弾鋳鋼。車体は、圧延鋼板で構成される第2世代としてはオーソドックスな作りとなった。その点では、ソ連やイギリスに一日の長があったみたいである。 ソ連はともかく、イギリスは予算の都合で正面全体を複合装甲で構成した戦車は作られなかった。イギリス製複合装甲の別名、チョバムアーマーなんてその筋には有名なのにね。 さて74式に戻るが、試作車には随分と贅沢に装備を持たせたらしい。半自動とはいえ、砲弾の装填装置や遠隔式の対空機銃もあった。費用対効果や有用性の問題で、量産車ではオミットされた。コストは無視できないから仕方ない。 逆に試作車から一貫して載っている装備もある。それが74式最大の特徴というべき、独立型油気圧サスペンションである。こいつは標準姿勢から車高を20cm上下できるほか、前後左右のサスペンションを独立して動かせるため、前後に6度ずつ左右に9度ずつ傾けられる。上下20cmや6度というと大したことないんじゃと思うかもしれないけど、戦車くらいのサイズになるとその効果のほどは侮れない。 http //www.nicovideo.jp/watch/so20430404 と、こんな具合に車高や前後左右の傾斜を変えられるのは、スウェーデンの「Strv.103」通称「Sタンク」を参考にしたらしい。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //commons.wikimedia.org/wiki/File Stridsvagn_s.jpg?uselang=ja) このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際ライセンスのもとに利用を許諾されています。 なにこれって思ったことだろう。これ主力戦車なんです。駆逐戦車でも突撃砲でもなく。 これは無砲塔の自走砲みたいな戦車で、しかも砲は完全固定。上下左右に一切動きません。代わりに油気圧で車体の前後角度を変えられるようにしたそうである。ついでに言うと左右旋回も高速らしい。なぜそこまでして砲固定したんだ。 ソ連の脅威に対するスウェーデン陸軍の回答な訳なんだが、これが撃って隠れて逃げるの究極系なのかもしれない。その場で穴掘ってそこにすっぽり収まれるし。まぁこれの詳しいことは、この動画見てください。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2096212 なおSタンクの後継に全世界の軍事関係やミリオタは結構な注目をしていたが、冷戦終結によりソ連の脅威がなくなったため、現在スウェーデン陸軍はドイツのレオパルト2をStrv.121及びStrv.122として採用しており、Strv.103は全車退役している。ロマンの塊のようなあの形状で進化してほしかった。 ちなみにこれ海外に輸出しようとしてたようなのだが、どこも買いませんでした。 「Sタンク」はこの辺にしておき、74式に戻ろう。 「Sタンク」では低シルエットのために無砲塔とし、その照準動作のために油気圧サスペンションを使うというのに対し、砲塔を有した上で広い仰俯角と地形に合わせて車体の暴露面積を抑えるために使うというのが74式。左右の傾斜まで制御できる能動的な使い方は74式が初。 どちらもアンブッシュを基本戦術とするため、全高が低いのは共通してる。 ちなみにイスラエル軍の武官が見て「これじゃ砂漠で戦えない」的なこと言ったらしいが、砂漠で戦うことは想定してないので関係ないね(*4)。行くのはヤキマ演習場ぐらいである。というわけで、防塵フィルターとかは付いてない。 第二世代戦車の中では「Sタンク」は例外としても、74式は1位2位を争うくらいに車高が低い。避弾経始で弾を反らす以前に、被弾そのものを避けることを目指した結果である。 そして低車高化の分被弾面積が小さくなり、他国戦車より軽量に出来た。その分中は狭いけど(*5)。 そう言うと装甲が犠牲になってるように聞こえるが、装甲厚は当時の他国戦車と比べ見劣りするようなものではなく、前述の西側戦車と比べてもそんなに大きな差はなかった。 どのくらい狭かったのかというとだ。61式と比べて大型化したにもかかわらず、見学に来た米将校が「車長席どこ?」と聞いて、今座ってるとこと回答するくらい。 米将校が砲手席だと思っていたところが車長席で、砲手席はその足先。大柄なアメリカ人だから狭いというわけではなく、日本人の体格でも余裕のない狭さである。 当時すでに対戦車火器の主流となっていた成形炸薬弾に対しては分厚い装甲で防ぐのではなく、61式の時と同様に避弾経始と加速性能による機動力での回避を目指したそうである。 そのためエンジンは瞬間的な加速に優れる2サイクル……しかもツインターボの空冷V型10気筒というディーゼルエンジンを使用し、加速性能は0-200mに限定すれば第3世代に比肩するほど。これは車重とエンジン出力のおかげ。 操縦に関してはマニュアルだった61式に対してセミオートマチックになってる。当時はまだ大出力エンジンをオートマにできるだけの技術がなかった。ヘッドセットでエンジン音はあまり聞こえないわ、タコメーターなんて見てる余裕もないわであり、シフトタイミングに慣れるまで大変なようである。これ以降の自衛隊の戦車はすべてオートマになっている。 次は攻撃力。 主砲は英国のロイヤルオードナンス社製51口径105mmライフル砲L7A1を日本製鋼所がライセンス生産したものである。 弾種は当初APDS(装弾筒付徹甲弾)とHEP(粘着榴弾)だったけど、現在はAPFSDS(93式105mm装弾筒付翼安定徹甲弾とHEAT-MP(91式105mm多目的対戦車榴弾)が開発、配備されてる。 また74式からはさまざまな電子装置が搭載された。ルビーレーザーを使用したレーザー測距儀やアナログ式の弾道コンピューター、砲安定化装置等。 世界的に見ても先進的なシステムであり、主砲発射速度は初弾がレーザー測距による照準後で3秒、次弾がその発射後4秒とされる。 当時としては高度な射撃精度を誇り、現在でも測距装置や火器管制装置の改修などにより、総合火力演習などでは90式に引けを取らない命中精度を誇る。ただ停止射撃ないし躍進射撃での話。 測距装置の更新のほかにも、車内に高分子素材のライナーを追加するなど、見た目には分からない改良がかなりされている。正面装備以外にもやってほしいものであるが、残念ながら予算は無限ではない。 攻撃力に関してもう一つ。 74式にはアクティブ式の暗視装置が量産の途中から採用されており、砲塔正面の向かって右側に装着されてるのがその近赤外線投光器。 試作車ではパッシブ式だったけどコスト的に難があり、採用は見送られたそうである。これは強力なキセノンランプで、照らされれば夜間2500メートル離れた所で本が読めるほどの光量と言われる。 おおむね74式戦車1個小隊につき1台の割合で装着されてる。探照灯のシャッターのような短冊状の赤外線フィルター内蔵で、通常のライトと赤外線ライトを使い分けている。 これ、フィルター使用中は不可視光となるのでついてるのか消えてるのか見た目には分からず、不用意にライトの前に立つと火傷したり被服が熱でダメになったりするらしい。現在ではパッシブ式どころか熱赤外線画像なども使用されるため、だいぶ旧式な暗視装置。 さてこの74式は運用期間が長いこともあり、現在まで大小様々な改修がされている。 初期生産型からかの有名なG型まで簡単に紹介する。 初期型量産の途中から先ほどのアクティブ式照準用暗視装置が追加され、夜間戦闘能力が付与されたりドーザーブレード付きの車両も開発された。 ドーザーブレード付きと言えば、東日本大震災で福島第1原発事故が起こった際、NBC対策がされ装甲による放射線遮断能力も高いため、原発までの車両通路開設に2輌投入される予定だったそうである。遠隔操作のできる車両の手配がついて、派遣はされたけど使用されなかったが。 次はB型の初期型で使用できた装弾筒付徹甲弾と粘着榴弾に加え、装弾筒付翼安定徹甲弾が運用できるよう火器管制装置や砲弾のラックが改良された型である。また初期型も同様にすべて改修された。 その次はC型。B型までオリーブドラブ一色だった塗装が現在使用されている2色迷彩に変更された。B型とC型が混在してた時期もあったりして。 D型は射撃時の熱で砲身が歪むのを防ぐためサーマルスリーブが取り付けられた型である。C型以前の型もすべてD型に改修された。ちなみに着脱可能。 E型は、火器管制装置の改良で91式105ミリ多目的対戦車榴弾に対応した。 8割程度が良い方へと改修。 あとはレア度が高い存在なので、74式が本編に登場するまでおいておく。 一つ有名……と思う話ではあるが、実は74式用の爆発反応装甲が開発されていたりした。 部隊運用まで考慮し、経年テストまで行われた実在するものである。 ただし、自衛隊の戦車運用思想は普通科隊員との連携を重視したものであり、車重アップに加え、味方も殺傷しかねない爆発反応装甲は開発したものの採用はされなかった。 同様の理由で90式にも10式にも、トロフィーみたいな対戦車弾を迎撃するアクティブ防御も採用してない。 特に10式は市街地における対ゲリラコマンドも視野に開発したというくらいだから、敵の制圧のために連携必須の普通科隊員を殺傷しかねない装備はまずい。 世界の趨勢にようやく追いついたかにも思えた日本の戦車だが、しかし世界ではより攻撃力にも防御力にも優れた戦車が開発されていた。 更に東西冷戦の激しさが増し、ソ連による北海道侵攻が現実味を帯び始め、その驚異に対抗する戦車の開発が求められた。 こうした背景の中で生まれたのが90式戦車だ。 90式と比較する10式戦車 出典:ウィキペディアコモンズ(https //ja.wikipedia.org/wiki/ファイル JGSDF_MBT_Type_90_at_JGSDF_PI_center_2.jpg) このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.5 一般ライセンスのもとに利用を許諾されています。 重量50tは、国産戦車の中では最大である。 90式はすでに詳細な記事があるので比較を多様する。書いた人はこの記事と同一人物です。 主砲は120mm滑空砲。10式と同じ口径である。 90式には高度な射撃管制装置が搭載され、走行しながらでも精度の高い射撃管制が可能になった。 砲塔と車体前面には国産戦車初の複合装甲が施され、デビュー当時の正面防御力は世界最強と評された。 74式の倍以上の1,500馬力の高出力ディーゼルエンジンを搭載したことで高い機動性を実現した。 90式に至って、火力、機動力、防御力を兼ね備えた列強国の戦車を超える事になったのだ。 しかし、冷戦終結するとソ連の脅威は遠のき、変わってゲリラやテロリストの脅威が急増。街中での交戦、都市型戦闘に対抗できる戦車が求められ、そうした脅威に対応するために、10式が誕生した。 見通しが悪く、隠れる場所が多い都市部での戦闘には、C4Iによる情報共有が大きな力を発揮する。90式よりも全長が1m短くなった10式は、回転半径が半減し、市街地での行動が格段に容易になった。 90式と同等の火力と防御力を持ちながら、高い戦略機動性と、C4I機能を持つ10式戦車。 世界に先駆けて、唯一日本だけが実現させた次世代戦車といえる。 日本が生んだハイテク戦車、10式は1200社以上の民間企業の力を結集して作られた。そこにはどのような技術が用いられているのか。 戦車にとって最も重要な主砲。90式の主砲はドイツのラインメタル社のライセンス生産品だったが、10式には純国産品が採用された。 10式の主砲開発を行ったのは、東京都品川区大崎に本社を置く日本製鋼所。 日本製鋼所は戦前から、戦艦の主砲などの重厚な鉄鋼製品の開発を得意とする鋼を知り尽くした会社である。陸奥とか。 諸外国で砲身の素材から自社で作ってるところは無い。だいたい素材メーカーに発注してそれを加工してるところばかり。素材の鋼から砲身システムまでを一貫製造できるのは世界でも日本製鋼所のみで、自社で鋼を調合するところからやってる。 10式戦車の鋼の部分は世界で最高レベルのものを準備し、それに合わせて軽量化とか自由に調整することが出来るのだ。 10式の主砲は、如何にして作られたのか。中を高速で弾丸が飛んでいくわけですから、当然まっすぐ、そして円形であることが求められる砲身。これ、完全に職人技で削りながら調整して作っております。 主砲から放たれる弾は、秒速約1,600mというとてつもないスピードを持っている。このとき、主砲内部には約5,400気圧という凄まじい圧力がかかる。砲身は、射撃のたびに非常に高い内部の圧力に耐えなければならず、そのため特殊な鋼材が必要とされる。 その圧力というのが、一般的な機械ではかからないような圧力がかかるので、通常の材料にはないような強度の高さと粘り強さ。その両方を併せ持つ材料が求められた。 砲身の素材が作られている日本製鋼所の室蘭製作所。ここの一角で、なんと日本刀作ってたりする。日本刀製造は伝統が重要であり、なんでその方法が良いのかが最近ようやく解明された。 鋼の純度を高め、鍛錬し、緻密に加工する技術の追求は、千年経とうが変わらない鉄鋼製品の本質といえる。世界史上、最も鋭い刃物を作った日本。ハイテクと伝統の融合が、10式を生んだといえる。 上記の通り、戦時中には戦艦長門の主砲、陸奥の砲身、大和の装甲板など錚々たる物を製造している。 戦時中に陸軍の視察を断ったこともあるくらい海軍の最高機密に属するわけだが、そんなところが時を経て陸自の装備を作っていると思うと胸が熱い。 視察しようとしたのは東条英機内閣総理大臣なんだけどね。 出典:ウィキペディアコモンズ(https //ja.wikipedia.org/wiki/ファイル 41_cm_Mutsu_gun_Yamato_Museum.jpg) 戦艦陸奥の砲身 このファイルはクリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 一般ライセンスのもとに利用を許諾されています。 ここで作ってる刀についてはこちらのリンクへお飛びください。 権利上の都合、画像を貼れません。 目標物を自動追尾するスラローム射撃。これを可能にするには、非常に高い精密な主砲角度の制御機能が要求される。 長野県飯田市にある多摩川精機ではスラローム射撃の大きな一翼を担うセンサーを製造している。 実は、戦車用の角度用センサーと同様の機能は、その精度こそ違うがハイブリッドカーの動力であるモーターとエンジンの回転数を同期させるためにも使われている。多摩川精機は、ハイブリッドカー用の角度センサーで世界的に有名な企業であったりするのだ。 戦車用の角度センサーとは別の場所で作られる。驚くことに、戦車の角度センサーは手作業で作られている。しかも精密な作業を行っているのは全員女性。戦車用の角度センサーは機械任せでは出来ない緻密な作業で、1つ作るのに1週間ほどかかる。 この超精密な角度センサーが10式戦車の正確な射撃を実現している。その精度は1km先にあるわずか5cmの的を狙える驚異的な性能である。 戦車の角度センサーはハイブリッドカー用の約1,800倍の精度を持っている。戦車技術は波及効果が高く、意外に我々の身近に存在しているのだ。 ちなみに、多摩川精機はP-1やC-2も一部生産担当している。 国内の高度な技術が神奈川県にある三菱重工業の相模原製作所に集約され、10式戦車が誕生する。 日本の国土事情から、日本の戦車は常に小型軽量化を要求された。戦車とは、本土防衛に必要不可欠な兵器なのだ。 試製一号戦車から始まった戦車開発。多くの問題を乗り越え、ついにシステムすべてが国産技術という次世代戦車の開発。 伝統技術と、ハイテクを融合させ、戦車史上類を見ない性能を高めた戦車、10式。 日本の戦車は、試製一号から始まり、ここまで進化したのだ。日本の国力を結集したその力は抑止力となり、日本の平和を守っている。 各部詳細 出典:陸自調査団(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/sensya/10mbt/10mbt_6.jpg) さて、ざっと10式への流れを語ったところで、本格的に10式について語っていこう。 10式戦車は陸上自衛隊が配備を進めている、61式戦車、74式戦車、90式戦車に次ぐ第4世代の戦車である。この戦車は市街戦や非対称戦を強く意識した自衛隊初の戦車で、開発は防衛省技術本部が担当、試作量産は三菱重工が担当。 非対称戦というのは、相手が正規軍以外との戦闘を言う。ゲリラとか。 そのほかにも上記の通り、90式戦車のとき同様に日本産業界の名だたる面々が参加しております。10式戦車は90式戦車並の攻撃力・防御力・機動力を有しつつも、日本全土で運用できる小型軽量な戦車を目的に開発。 そうして完成した10式戦車は、44tという破格の軽さに90式戦車以上の戦闘力を詰め込んだ、なんとも変態的な戦車として完成。 しかもコストカットにも成功。他所の国の戦車は大体10億超えの価格なのに対し、こちらは9.5億円。調達年によって変動するものの比較的安価である。しかも日本でしか使わず他国にも売らないのにも関わらず。 また、10式戦車では西側戦車の標準的な装備となりつつあるC4Iシステムを搭載。C4Iシステムとは、とても高度な指揮統制システムである。これによって、それまで音声で行っていた命令や位置情報の伝達をデータ端末を使って視覚的かつ正確に伝達できるようになった。 これに関しては後で詳しく。 国産技術の粋を集めて開発された最新鋭の10式戦車。その開発経緯を解説していこう。 開発経緯 2000年代、防衛省は悩んでおりました。当時、数の上で主力だった74式戦車はそれはもう足回りの損傷がひどくて…… 2010年頃には退役が始まるのは予想できていたのです。 で、この時の最新鋭戦車だった90式は性能を追い求めた結果として、重量は38tの74式より12tも重い50t。 これでは北海道以外じゃ使いづらい。 10式 90式 74式 61式 全長(m) 9.42 9.80 9.41 8.19 全幅(m) 3.24 3.40 3.18 2.95 全高(m) 2.30 2.30 2.25 2.49 重量(t) 約44 約50 約38 約35 装甲 複合 複合 圧延防弾甲 圧延防弾甲 値段(億円) 約9.5 約8 約4 約1 大きいとか重いとか超重戦車と言われることが多い90式だが、各国の同世代戦車と比較するならば、かなり小型軽量な部類に入る。 28tの軽量戦車を米軍が新規で作るのが話題になる程度には、各国の戦車は重量級。 それは置いといて、90式戦車は小型軽量に作られた代償として、拡張性を犠牲にしている。そんなわけで各国が整備を進めていたC4Iシステムの搭載は厳しかった。小さく作っといてあとで拡張性がーとか言われても困るよね。 それとは別の問題もあって、当時は冷戦終結直後、どの国も軍事予算は削られる方針にあって、日本も例外にはならなかった。更にバブル崩壊して不景気という。 こんなわけで、「90式戦車の改修」という名目では予算がつかない可能性が高かった。冷戦終結したのに何に使うのって話になるしな。 ……そんなわけで、今回も海外戦車購入が検討されることに。 当時の戦車を今度は簡単にもう一度見てみよう。 M1A2 SEP v3エイブラムス 66.8t レオパルト2A7+ 67.0t ルクレール 56.6t 全部輸出価格で10億円オーバー。 これに加えてC4Iシステムを自衛隊仕様に改修する必要性かある。あとで改修が必要になったとき、自由に出来るかどうかはまた別問題。 そんなわけで輸入案も没。新型戦車の新規開発が決定し、以下のように開発要求がまとめられた。 1:90式戦車と同等の攻撃力+防御力+機動力。 2:C4Iシステム搭載。 3:90式戦車より小型軽量。 4:将来の改修に対応できる拡張性。 5:生産コストも運用コストも安価であること。 簡単に要求をまとめると、強くてC4I積んでて小さくて拡張性もあるやつを安くしろと。 本当にこの国は技術者に無茶を要求する国である。特型駆逐艦もこんな感じに生まれたし。 そして、またやってのけてしまった日本の技術者達。全部満たした戦車を作ってしまったのです。 10式戦車の開発は2002年から始まって、2008年までに5つの試作車両が完成。 2008年に4号試作車が報道陣に公開されて記者会見もやってる。 出典:陸自調査団(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/sensya/10mbt/10mbt_17.jpg) 2009年12月には防衛省装備審査会議にて、部隊の使用に供することを認める評価がなされ制式化が決定。翌2010年には10式戦車として制式化。 それから2年後の2012年に量産初号車が富士教導団戦車教導隊に引き渡されて、10年に及ぶ10式戦車の開発は終了しました。 火力編 主砲は西側の標準戦車砲である44口径120mm滑腔砲を日本製鋼所が新規開発したもので、90式戦車に搭載されていたドイツからライセンス生産してたのより高腔圧に対応させつつ約13%の軽量化に成功。砲の精度は1km先の5cm四方の的に命中させるレベル。これがどの程度すごいかと言うとだ。74式戦車の砲精度が±12cmだったわけなので、ものすごい進歩であると言うことがわかるだろう。 10式戦車は90式戦車同様に自動装填装置が搭載されていて、給弾方式も90式と同じベルト給弾である。 10式戦車の自動装填装置は非常に良く出来ていて、他の自動装填装置を搭載している戦車は装填の時に一旦装填用の砲角度にする必要があったりするのだが、10式のはある程度角度がついてても装填可能である。 つまり装填速度上昇……してると思われる。推測だけどねこれは。手順が減ってる分、多少は短縮されてるのではないだろうか。 10式戦車の貫徹力が上昇した新型の10式APFSDSやHEAT-MPに00式120mm戦車砲演習弾の他、空砲や90式戦車用の砲弾にNATO弾も使用可能。 出典:陸自調査団(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/sensya/type10.html) NATO弾を一応解説しておくと、NATOは北大西洋条約機構の略でものすごく簡単に言うとアメリカとヨーロッパの軍事同盟。 NATO加盟国の弾丸を共通化しておいて各国で弾丸の融通が効くようにしている。もし戦争になった時にフランスとイギリスで弾丸の規格が違ったら面倒じゃない?それを共通化した奴をNATO弾という。 これをそのまま使えるようにしておけば、アメリカの弾丸を日本で使えるわけで。日本とアメリカは同盟国なわけで。つまり重要で便利と。最近はイギリスとかとも仲良いし。 10式戦車は、設計段階で主砲を55口径の120mm砲に換装することも考慮されている。つまり、より高い火力が必要になったら即対応可能。 口径が上がると火力が上がるのか?というか口径なんだ?って人のために解説しよう。 ぶっちゃけQ Aにリンク飛ばせばよいのだが、書きたいのでここで説明する。口径とは、砲身の長さの単位である。 その砲の弾の直径を1口径として、弾の直径何個分かで砲身の長さを表す方法である。例えば、55口径120mm砲だと砲身の長さは6,600mmとなる。 つまり、弾の直径によって1口径は変動する。同じ55口径であっても、105mm砲と120mm砲では違うと。 具体的に計算式にするとこう。 55口径105mm砲 105×55=5,775mm 55口径120mm砲 120×55=6,600mm 注意点だが、これは大砲に限る話であり、小銃や拳銃だとまた別ね。 次に、口径が大きくなると威力が上がるのか?という点だが、大きくなる。 理由はとてもわかり易い。砲身が伸びれば伸びるほど、弾は装薬の爆発エネルギーを長く受けることができるから。エネルギーを受け取る時間が長くなるから、弾の初速も早くなるから、徹甲弾とかの貫徹力が増す。 あと初速が早くなるから、弾の飛翔距離も延びて、射程も長くなると。よって、口径が大きくなれば威力が高くなるのである。 じゃあなんで最初から55口径で作らんのよ。という話になるわけだが。理由は、口径が大きくなると重くなる。コストも増えるよ。長いんだもん、当然だよね。使う金属の量増えるわけだし。 あと砲身が長くなる分たけ小回りが効かなくなる。屋内で殺陣やるとき、刀と槍どちらが有利ですか?と考えるとわかりやすいと思う。特に10式は市街戦や非対称戦を想定している戦車なので、小回りはとても重要なのである。 つまり55口径搭載の余裕というのは保険である。155mm砲搭載戦車とかも出てきてるし、そういうの抜けないと困る。 10式戦車に搭載されている弾の数は、14発から40発までと、まぁ書籍によって幅が広い……どれだよ。 一応参考もここで一緒に書きますと 「軍事研究」ジャパン・ミリタリー・レビュー2008年14発 「PANZER」アルゴノート2008年22発 「丸」潮書房2013年40発 という具合。 まぁ上2つは制式化前の資料なので、多分40発じゃないかなーと筆者は思う。「丸」だし。 不確定だが、日本国召喚に登場している10式戦車はグラ・バルカス帝国の戦車撃破数から「丸」に近い40発前後の砲弾を搭載しているものと思われる。 そして10式は副武装として砲塔上部に12.7mm重機関銃と主砲同軸に7.62mm機銃が搭載されている。 あと乗員携帯火器で折り畳み銃床の89式小銃が支給されている。 射撃管制装置 10式戦車に搭載されている射撃管制装置の性能は世界トップクラスであり、スラローム走行中での射撃を世界で初めて実現。 これはとてもすごいことであり、上で書いたようなとても高精度な射撃管制装置があってようやく実現した。 10式には自動索敵機能が搭載されており、目標の探知、識別、脅威度判定を全自動で行うことが可能である。探知した敵はC4Iシステムを搭載した味方のすべてで共有される。車長席に搭載されている液晶ディスプレイに色やアイコンとかで視覚的に表示される。 10式戦車で小隊行動をした場合、小隊長が目標指示を行うと自動で指示された目標に照準して、目標の弱点をデータベースから割り出し、自動で弱点に照準する機能を有している。 そして5センチ四方の的に当てる砲精度で弱点を正確に撃ち抜く。自動で照準してあとは砲手が引き金を引くだけ。射撃後は自動的に撃破判定を行い、撃破不確実と判断した場合は乗員に次弾射撃をリコメンドする機能まで搭載してある。 つまり10式戦車は 目標の探知 識別 脅威度判定 照準 撃破判定 と、ここまで出来ると。 10式は90式が出来た行進間射撃は当然として、上で書いたスラローム射撃に急速後退しながら射撃する後退行進射撃も可能であり、とにかく高い評価がなされている。 ハイテク戦車ここに極まれり。隊員の間では「走るコンピューター」と呼ばれている。ネットとかで変態戦車っていう単語が出てきたら、だいたい10式を指してると思って良い。 次にC4Iシステムだが、C4Iシステムとは、各国で整備が進んでいる指揮システムで、データリンクの一種と思って良い。敵の位置とか種類とかの情報の共有を自動で行えると。ただC4Iだと戦車のステータスや命令などの共有もやる。 10式戦車では、このC4Iシステム経由で得た情報を液晶ディスプレイに色やアイコンなどで視覚的に表示する。小隊長はこのディスプレイに表示された目標をタッチパネルを使って、小隊車に振り分けることが出来るから、オーバーキルや同士討ちを避けることが可能。 10式戦車はこのC4Iシステムによって、集団での戦闘力を格段に向上させていて、10式戦車を装備した戦車小隊は自衛隊のアグレッサー部隊を打ち負かしたのだとか。このアグレッサー部隊は自衛隊創設以来、数回しか負けたことがないので、とてもすごいことである。 このC4Iシステムは将来的に陸上自衛隊の偵察ヘリコプターや戦闘ヘリコプターにも搭載予定なので、ヘリコプターで発見した戦車を10式戦車が撃破する……なんてことも将来的には可能である。 もちろん10式戦車に対戦車ミサイルを発射した敵に対して、戦闘ヘリコプターが機銃掃射するなんてことも可能になる。空と陸での連携が強化されると。 このC4Iシステムが本格的に陸上自衛隊に整備されたら、陸自の戦闘力は格段に向上することだろう。 射撃映像 ※出典:陸上自衛隊ホームページ 富士総合火力演習・そうかえん (
https://w.atwiki.jp/garupan/pages/50.html
10式戦車 「10式戦車」の読み方は「ひとまるしきせんしゃ」が正しいよ。 でも大抵の人は「じゅっしきせんしゃ」と読んでると思うよ。 もし君の周りに「ひとまるしきせんしゃ」と読んでる人が居たら その人は高い確率で自衛隊の人かミリオタだ! 人の趣味や職業を見破るのに便利な戦車名だね! 2012年の「富士総合火力演習」でスラロームしながら射撃したりする そのぬるぬる動く変態的機動力から一部から「変態戦車」なる異名をいただいてたりするよ。 気になる人はyoutube辺りで検索するとその変態的動作を見れるんじゃないかな。 他にも各国の戦車に50~60t級が多いのに対して44t程度の重さだったりとか 自衛隊の戦闘車両で初めてC4Iシステムってのを搭載したとか色々あるけど 全部書いていくとキリが無いしスペック的な事はwikipediaにがっつり書いてあるから 細かいことは干し芋でも食いながらそっち読もう! ちなみにお値段約9.5億円!でも諸外国の戦車と比べて高いわけではないぞっ! 昔嗜んだ戦車道の思い出にお一つどうですか?奥さん? ただし現代戦車のため公式試合には出られないのでご注意を!
https://w.atwiki.jp/dreamtankmatchdx/pages/74.html
車両概要 車両情報弱点部位 車両考察 運用方法(一例)フラッグ戦 殲滅戦 車両攻略 編成タイプ例 10式戦車 車両概要 車両情報 ※ゲーム内ステータスはあくまでも目安で正確な数値を反映しているわけではないので参考までに 車両分類 名称 砲塔 砲弾 コスト 最大積載コスト 乗員 副砲 超信地旋回 ナポリターン アヒル 特殊機能 重戦車 10式戦車 回転砲塔 徹甲弾 330 98 3人 × 〇 × 〇 数値化できない性能(A~F) 火力 HP・装甲 前進速度 後退速度 旋回速度 ブレーキ性能 砲塔回転速度 性能評価 弱点部位 ステータス関連 車両考察 エクストラマッチ「【ストーリー】レギュレーション違反です!」の超上級をクリアすることで入手できる特別な戦車 作中でも最新鋭の戦車ということもあり、その性能はもはやチートクラス ほとんどの戦車の装甲を一撃でぶち抜く破壊力の砲撃を鬼早い装填速度で撃ちまくる CV33と同じくクイックリロードこそ使用できないが、そんなことが気にならないほど早いしむしろクイックリロード失敗のリスクを抱えないため逆にメリットにもなっている しかもこの巨体で他の戦車を圧倒するスピードを持ち、その上ハンドリング性能までも良く触ってみればわかるがとても操作しやすい トドメに装甲までもが厚く、後方や弱点以外に攻撃を通すのは困難。欠点を探す方が難しいほどの最強戦車 まあ当然こんなムチャクチャな戦車が戦車道で使えるわけもなく、原作設定で戦車道のレギュレーションに沿っていないためオンライン対戦での使用は不可能 オンライン対戦どころかフリ-マッチ、エクストラマッチなどのオフライン要素でも使用不可能なので、実質テストドライブで乗り回すだけのシロモノである 運用方法(一例) どんな立ち回りが使いやすいか フラッグ戦 殲滅戦 車両攻略 相手したときの攻略 編成タイプ例 どのようなコンセプトのカスタムがあるか 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12171.html
登録日:2010/06/02(水) 13 21 12 更新日:2024/01/19 Fri 08 01 07NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 10式戦車 MBT 兵器 戦車 日本 最新鋭 第4世代戦車(仮) 自衛隊 軍事 陸上自衛隊 陸軍 10式戦車は陸上自衛隊で現在配備されている74式戦車の後継機種であり、戦後国産4代目。 開発及び製造元である三菱重工では世界唯一の第4世代戦車と主張しているが、 世界の戦車の区分では第3、5世代主力戦車とされることもある。 というよりまだ第4世代主力戦車の定義が決まっていないため、 今後世界中で10式のような「性能向上しつつ軽量化」が進めば第4世代になる可能性有。 読みはヒトマルシキ 英訳はType10 コードネームはTK-Xであった。 要目 全長 9.42 m 全幅 3.24 m 全高 2.30 m 重量 約44 t 最高速度 約70 km/h 人員 3名搭乗 武装 44口径120mm滑腔砲 12.7mm重機関銃M2 74式車載7.62mm機関銃 価格 約10億円(1両) ・概要 現有戦車(計画当時は74式戦車と90式戦車)の後継として、現在主力の90式戦車よりも上回る戦闘能力を有する他に、 本土でも運用できるように小型軽量化し、戦略機動性を高めC4Iシステムによる情報共有および指揮統制能力の付加、 火力・防護力・機動力の向上、従来の対機甲戦闘・機動打撃に加えてゲリラ・コマンド攻撃対処能力が求められた。 コストの関係上、他国主力戦車の採用、陸自現有戦車の改修が案にあがったが、 前者は陸自のC4Iシステムを搭載するのが非常に困難、後者は改修する余地が残っていない、 以上の理由により廃案になった。 派生型として、78式戦車回収車の後継となった11式装軌車回収車が存在する。 ・外観 90式はドイツのレオパルトに似ていたが、10式はイスラエルのメルカバに似ている。 他国の戦車に比べ小型である。 ・火力 主砲は新開発された軽量高腔圧砲身の日本製鋼所製の国産44口径120mm滑腔砲を装備、 砲弾は発射薬や飛翔体構造を最適化した国産の10式装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)が開発され、弾丸の高威力化を達成している。 90式の砲と口径が変わらないが、現在の戦車の防護力でも十分打撃を与える事が出来、 これからの時代は砲を改良するのではなく砲弾を改良していく時代であるため (現状反動や重量の関係でこれ以上の砲の大型化が困難と言うのが理由)。 実例を挙げれば、合衆国はロシア側が採用している爆発反応装甲対策で劣化ウラン弾芯のM829APFSDSをアップデートしており、 A2はコンタークト5(T-72B3)、A3はレリークト(T-90MS・T-80BVM)、A4はマラヒート(T-14)に対応しているとされている。 将来的に必要であれば55口径120mm戦車砲への換装を可能。 また自動装填装置を搭載する。従来の戦車用自動装填装置は大抵の場合装填時の角度が決まっており、装填のたびに主砲をその角度に戻す形式だが、 新戦車の自動装填装置は主砲にある程度の仰俯角をかけたままでの装填が可能とされ、装填時間の短縮を図っている。 これ以外にも車外からの弾薬装填が90式の砲塔上面から背面式となっており、補給作業のワークロード低減に努められている。 90式でも恐れられたサスペンションとの協調制御は更に進んでおり、砲塔の横にワイングラスを置く台を増設、そこにワインを注いで超信地旋回とアクティブサスペンションによる姿勢制御を行ってもワイングラスが落ちない、特に姿勢制御単体なら注いだワインの液面がほぼ揺れないという驚異的な砲塔安定性を見せている。 ・防護力 新たに複合装甲を開発し、防御力を向上させつつも軽量化を図っている。 90式戦車に採用されている複合装甲が開発されてから20年近く経過した現在、 当時と同じ材質を用いた場合70%、最新の理論と素材を用いた場合30%の重量で90式戦車と同じ防御能力が得られるとの意見がある。 炭素繊維やセラミックスの装甲板への使用や、小型化(*1)などにより、全備重量は90式戦車より約12%ほど軽量になったとされる。 増加装甲を最大限取り付けると全備重量が48tとする説がある。 砲塔側面前方には発煙弾発射装置が取り付けられている。 なお、90式戦車の発煙弾発射装置はレーザー検知装置と連動するようになっており、新戦車も同様の機能を有している考えられる。 既存の戦車には見られなかった新戦車の特徴として、全周囲を走査可能なよう砲塔の四隅に配置されたセンシング装置がある。 詳細な性能については非公開だが、レーザー検知器と、MEMS技術を用いた赤外線イメージセンサー、 パッシブ方式のミリ波レーダー検知器とする説がある。 ・機動力 水冷4サイクル8気筒1200馬力ディーゼルと油圧機械式無段階自動変速操向機、油気圧式懸架装置を組み合わせている。 一見エンジン出力、パワーウェイトレシオが90式より低下したように見えるが、油圧機械式無段階自動変速操向機と新型懸架装置、 軽量高効率ディーゼルにより常に最適に近いトルクを引き出すことが可能で、実効機動力は大きく向上している。 90式では前後(ピッチ方向)にのみ効いたアクティブサスペンションだが、10式では74式同様に左右(ロール方向)への稼働が復活している。 航続距離は公表されていないが最大速度は70km/hとされている。 この速度自体は90式と大差ないものの本車は油圧機械式無段階自動変速操向機の恩恵により、後進でも最大70km/hを発揮可能。 上述した高度なFCSと自由角度装填主砲により前後機動を問わないスラローム射撃。 つまり蛇行しつつの行進間射撃さえ可能としている。現用MBTの中でも高次元の機動力を有するものと考えられる。 ・輸送について 全国主要国道にある橋(17,920箇所)のうち10式戦車が通過できる箇所は84%ときわめて高く、 90式戦車の65%、M1など60t級では40%程度という数値に比べるとどれだけ全国での運用に注意を払ったかがうかがい知れる。 長距離輸送にも配慮されており、モジュラー装甲を取り外せば40tトレーラーで輸送できる (同じトレーラーに載せる場合、90式は砲塔と車体を分離する必要がある)。 ・配備 平成23年度におけるライフサイクルコストの算定では平成50年代(2038年~2047年)までに400両の取得と30年の使用を想定していたが、 これは将来の防衛力整備を定めるものではないと注意書きされており、実際の配備構想が反映されたものではない。 平成26年度以降に係る防衛計画の大綱では、平成25年度末定数で約700両保有する戦車を約300両の規模にすると定めている。 本州における戦車部隊の廃止と機動戦闘車部隊の新編が予定されているため、今後は九州や北海道を中心に配備されると思われる。 予算成立年度 購入価格 調達数 導入部隊(※配属年度は予算成立年度末の約1年後で、下記は雑誌情報及び目撃情報に基づいている) 2010年(平成22年)度 約124億円 13両 戦車教導隊第1中隊→機甲教導連隊(所属:富士教導団)第1機甲教育隊第2陸曹教育中隊(所属:第1教育団→東部方面混成団)→機甲教導連隊(所属:富士教導団)武器学校富士学校 2011年(平成23年)度 約132億円 13両 戦車教導隊第1中隊→機甲教導連隊(所属:富士教導団)第1戦車大隊第1中隊(所属:第1師団)→?(第1偵察戦闘大隊の新編に伴って転用予定) 2012年(平成24年)度 約132億円 13両 第2戦車連隊第4中隊(所属:第2師団)第1機甲教育隊第2陸曹教育中隊(所属:第1教育団→東部方面混成団)→機甲教導連隊(所属:富士教導団)武器学校 2013年(平成25年)度 約139億円 14両 第8戦車大隊本部管理中隊・第1中隊・第2中隊(所属:第8師団)→西部方面戦車隊第1戦車大隊第1中隊(所属:第1師団)→?(第1偵察戦闘大隊の新編に伴って転用予定)武器学校 2014年(平成26年)度 約134億円 13両 第8戦車大隊(所属:第8師団)→西部方面戦車隊戦車教導隊→機甲教導連隊(所属:富士教導団)?第1機甲教育隊第2陸曹教育中隊(所属:第1教育団→東部方面混成団)→機甲教導連隊(所属:富士教導団)? 2015年(平成27年)度 約102億円 10両 第71戦車連隊第1中隊(所属:第7師団)第8戦車大隊(所属:第8師団)→西部方面戦車隊? 2016年(平成28年)度 約76億円 6両 第71戦車連隊(所属:第7師団)?第8戦車大隊(所属:第8師団)→西部方面戦車隊? 2017年(平成29年)度 約75億円 6両 第71戦車連隊(所属:第7師団)? 2018年(平成30年)度 約73億円 5両 第71戦車連隊(所属:第7師団)? 2019年(令和元年)度 約81億円 6両 第71戦車連隊第3中隊(所属:第7師団)? 2020年(令和2年)度 約156億円 12両 ? 受難の日々 ご覧の通り、防衛大綱の改正により戦車定数は激減してしまった。 現有90式だけでほぼ定数を満たす状況では、大量の10式配備はもはや夢物語である。 やむなく防衛省は16式機動戦闘車にて火力を補う一方、万一に備え生産ラインを維持する最低限として、当面は年6両生産を続ける構想を打ち出したのである。 (これとても最初は年3両と言われていたのだが、さすがに少なすぎると防衛族が巻き返し、なんとか6両は確保したといういきさつがある) 追記修正は頼んだ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 昨日NHKの7時のニュースで女子アナがじっしきせんしゃとか言って吹いた -- チハたん最高 (2013-07-14 10 27 51) そういやなんで78、90ときて10なん?完成した頃の年の数字? -- 名無しさん (2013-07-14 10 32 03) ↑その通り。自衛隊の○○式は採用された年(西暦)の下2桁。旧軍の場合は皇紀の下2桁(例外として一○○式) -- 名無しさん (2013-07-14 14 39 47) この性能で44tというのが凄い! 最強戦車!! -- 名無し (2013-08-31 18 47 32) 韓国の戦車のように、「欠陥見つかりました、てへ♪」ってことにならないのを期待; -- 名無しさん (2013-09-11 12 36 38) チハタン作っていた我が国がとうとうここまでこれたのか・・・ -- 名無しさん (2013-09-19 17 29 31) でも『軽い戦車』ってデメリット無いのかね?こう、ぶっ放した時の反動とか -- 名無しさん (2013-09-19 17 32 46) ある、だからサスペンションと姿勢制御でうける -- 名無しさん (2013-09-19 17 35 30) ↑そういうデメリットを考慮した、90式との使い分け方ってのが有るなら教えて欲しい。なんか何もかも10式の方が優れてるみたいに見えて90さんが不憫 -- 名無しさん (2013-09-19 19 33 37) ↑そりゃおめぇ20年も先の技術の戦車である10式より90式のほうが優れている部分があったらそっちのほうが問題じゃねぇか? -- 名無しさん (2013-10-12 19 49 59) 74式戦車の更新は機動戦闘車が担うようで…。10式は90式の更新が狙いだった? -- 名無しさん (2013-12-26 22 50 07) ↑機動戦闘車は和製ストライカーみたいなもんだから、そうとはいいづらいな -- 名無しさん (2013-12-31 00 41 32) 普通の人はじっしき読みするよな…まぁヒトマルシキと言ってもそう伝わらんだろうけど -- 名無しさん (2013-12-31 00 48 47) メタルマックスにチハタンと仲良く参戦したよ。 -- 名無しさん (2014-01-03 18 27 18) XK2がライバルとか冗談だろ?現状第Ⅲ世代じゃん -- 名無しさん (2014-01-20 23 57 11) あんな欠陥車と一緒にしてもらっても困る… -- 名無しさん (2014-02-14 20 35 50) ↑4 なれてないとそう言う言い方なかなかしないしね。自分も普段はつい「じっしきせんしゃ」って言っちゃうわ -- 名無しさん (2014-05-17 20 10 57) これと90式みてると本当戦前のグダグダは何だったんだろ…十分な国力を蓄える時間を時代が許さなかったのか… -- 名無しさん (2014-08-11 21 37 33) ↑人間には、「一度ある存在に恐怖を植え付けられた後、その存在の力を欲するようになる」という性質があるらしい。戦時中、よほど米軍戦車に恐ろしい目に合わされたのだろう。 -- 名無しさん (2014-08-11 21 41 04) 陸自がやたら戦車をほしがるのは第二次大戦のトラウマが染み付いてるってのはよく云われる話 -- 名無しさん (2014-08-11 21 55 15) 近年では多種多様なハイテク兵装を扱える歩兵の育成がトレンドみたいだけどな。どうもここ20年基礎技術以外の戦車の発展がみられないだけに…… -- 名無しさん (2014-08-11 22 08 50) ↑2-4、戦前の日本は別にグダってないぞ?チハで戦わないといけないのは国力とリソース配分の問題で全然違うし。主力戦車を揃えるのは陸としては当たり前だからトラウマ以前の話だし -- 名無しさん (2014-08-11 23 28 46) ↑それをグダってるって言うんでは -- 名無しさん (2014-09-04 03 49 35) ↑グダる(グダグダ)ていうのは「つまらない事をいつまでもくどくど繰り返す」とか「無気力でやる気がない、気分がゆるんでだらしない」という意味 帝国軍がやったのは「選択と集中」という明確な意識のもと実行したリソース配分 -- 名無しさん (2014-09-04 09 57 43) せ、戦車は当時のアメリカとイギリスとソ連が凄すぎただけだよ! え? じゃあなんでそんな奴らと戦争なんかしたんだって? -- 名無しさん (2014-09-14 09 30 53) ↑19世紀終盤から近代化初めて植民地得ようとしたから -- 名無しさん (2014-09-14 09 35 51) ↑ペリーさえこなけりゃ… -- 名無しさん (2014-09-14 11 33 38) ↑ そもそも南北戦争であの国が分裂でもしない限り何をやっても詰む -- 名無しさん (2014-09-15 09 50 06) 防衛大綱の改定に伴い記述変更 -- 名無しさん (2014-12-02 12 15 19) オマケの近隣諸国の戦車いらなくね?10とは直接関係ないし -- 名無しさん (2015-03-30 14 12 52) ↑削除しました -- 名無しさん (2015-05-05 15 30 22) 結局140mmガンランチャーを(多少の改修で)載せ換え出来るというのはガセネタだったん? -- 名無しさん (2015-05-05 15 42 27) 次の主力戦車では、四足歩行で、本体下部にガトリング砲を増設したものを開発してくれると信じてる!w -- 名無しさん (2015-10-01 11 35 19) 正面以外装甲薄くてゲリラに弱いってマジ? -- 名無しさん (2015-11-11 22 29 03) 基本状態ならそうだろうね ただ10式は増加装甲パッケージを使うから、それつければゲリラ程度じゃ撃破は難しい -- 名無しさん (2015-11-11 23 23 33) 色々な意味で、日本国内の運用に特化してるんだろうね -- 名無しさん (2015-11-23 21 44 06) ↑でも日本の橋を渡れるってことは他国の橋も渡れる可能性が高いし、日本の砂地にも対応してるってことは……「日本の環境に合わせた」結果、割とどこでも仕事できる戦車になってないか? -- 名無しさん (2016-03-24 13 08 55) V2ABとか聞くけど現行世代に対して小型化を図ったんだからヘビーガンが妥当、ってどっかでみた -- 名無しさん (2016-07-07 12 19 49) こうなったら次の、16式か17式は人型戦車だなっ!! -- 名無しさん (2016-07-07 12 33 16) そして師よ、不勉強で申し訳ない。「74式の後継」であって、「90式の後継」でないのは、なぜなんぞや? -- 名無しさん (2016-07-07 12 35 06) 後継でないわけではないが、もともと74式を更新する後継機は90式になる筈だったんだけど、冷戦終結でお流れになって74式と90式は用途に応じて役割を分担する関係になった。そして74式に代わる後継機が10式というわけ。 -- 名無しさん (2016-07-07 13 28 13) ↑なるほど。ということは、そのうち90式の後継車も出てくるのでしょうか? -- 名無しさん (2016-07-07 13 36 07) ↑今、国産兵器の輸出規制云々が解除される可能性が出てきているから、最新技術の塊である10式の輸出仕様モデルが量産されるパターンより、90式の後継機が輸出仕様戦車として開発されるパターンがありそう。その場合、90式譲りの信頼性の高い枯れた技術メインの設計開発になりそうだけど。 -- 名無しさん (2017-05-07 16 39 44) 実は現行の10式も数ある開発案の中では、信頼性の高い枯れた技術を用いた結果なんだよね… -- 名無しさん (2017-06-15 10 48 29) 最新鋭最新鋭と言われ続けて、気が付いたらもう8年目か。人や組織が馴染んできて、いよいよ脂が乗ってくる頃かな。 -- 名無しさん (2018-01-25 18 02 31) カッコいいですね! -- 名無しさん (2018-03-03 21 15 12) そういえば、このコメント蘭で、10式戦車が、一昨年映画「シン·ゴジラ」に登場したとこが、全く触れられていないな(´・c_・`) -- 名無しさん (2018-08-02 20 59 22) エアコンすらなくて乗り心地と防御力を軽視、ゼロ戦以来の伝統だな -- 名無しさん (2019-03-28 20 56 39) 防御軽視ねぇ...w -- 名無しさん (2019-05-15 16 20 07) 自己再生する戦車が防御軽視とはこれ如何に -- 名無しさん (2020-07-20 22 04 28) 砲身にワイン入れたグラス乗せたまま一滴も零さず砲塔を一周させた逸話は? -- 名無しさん (2020-08-04 13 20 13) ↑4 エアコン付けたら付けたで「実戦を考慮しない贅沢仕様!エアコンと引き換えに削られた○○能力!」とか叩くんだろ。お前らはいつもそうだ。 -- 名無しさん (2020-08-04 14 37 16) エアコン付いてるけどな。BC兵器対策で必須 -- 名無しさん (2020-08-09 01 32 57) あんまり知られてないけど、第3世代(90式とかM1A2)は車長が『手動』で敵の情報をデータリンクのマップ上に入力する(当然識別は頭の中の知識だし、距離はセンサ使って手動測定)ので、情報は曖昧、更新も数分間隔(味方の情報はリアルタイム)という、高性能なマップ付き通信機レベルだったりする。10式戦車はその辺りを『全自動』でやってくれる上、脅威を判定して目標の自動割り振り、弱点に対して味方と一斉射撃したり、逆にオーバーキルを防ぐために射撃禁止したり、小隊長が味方戦車の火器を乗っ取ったりできる。 -- 名無しさん (2021-04-19 15 59 25) 機器冷却用の冷房の出力上げで、乗員のスペースのも冷やすみたいね、機甲科OBがお願いして追加したようだけど 高温多湿の本邦で使用する前提なのに、乗員の体調気にしないでいたのどーなのよ 北海道だけで戦争するんじゃないんや -- 名無しさん (2021-04-19 16 45 54) 中の人(元74乗り)の友人に聞いたことあるけど、「暑いっちゃ暑いが外で過ごす時間の方が長いからそこまで気にはならない。むしろ夏の就寝中に宿舎の冷房消される方が辛い」って言ってたから、まあ開発側や仕様を出す側も『我慢すれば良いでしょ』とは思ってたのかもね。何にせよ、昔と違って快適な気温と湿度では最大限人間のパフォーマンスを発揮できると科学的にも証明されてるから良いことだ。 -- 名無しさん (2021-05-09 21 30 11) 目に汗が入っちゃって索敵が疎かになって撃破されましたとか笑えないからね。 -- 名無しさん (2021-06-11 00 54 58) そういえば思うんだけど、それだけ防御力ガチガチで砲撃にも耐えることあるんだったら、戦車がやられるのはどういう場合なんだろうか? やっぱり砲頭部に直撃とか? -- 名無しさん (2021-12-17 15 23 17) ジャベリン様使われたらイチコロよ -- 名無しさん (2022-07-30 01 15 19) ↑2 基本的に戦車、特に今のMBTがガチガチなのは正面とあとせいぜい砲塔側面ぐらいで、被弾率が低い車体側面や後方、天板などは基本対戦車兵器に耐えられないんだ。なんなら天板なんか航空機関砲ですら貫かれる。その辺に食らうと最新戦車だろうがあっさりやられてしまう。 -- 名無しさん (2023-01-08 22 42 24) 当たり前だけど全方位攻撃に耐えられるように装甲化したら車としての機能を失うからね -- 名無しさん (2023-01-09 07 24 48) ウ戦争で、戦車は時代遅れだ→やっぱり戦車は必要だ、とコロコロ変わりまくってるから世界中の戦車関連の装備関係者は大変だろうねえ -- 名無しさん (2023-01-26 09 46 00) もともとの調達数見直しもあるし、対戦車ミサイルや攻撃ドローンの発達普及なんかで、これまでよりも戦車の使い所を慎重に選ばねばならなくなってきてると(その使い所が噛み合えば強大な戦力なのは変わらないが)、内外からとにかく逆風に見舞われてる印象が…… -- 名無しさん (2023-01-26 18 04 55) ランナバウト 3DSではこの戦車使えるよ。 -- 名無しさん (2023-01-26 18 08 15) 90式と比べて対怪獣戦でも割と活躍しているどころか何匹も撃破している -- 名無しさん (2023-03-16 00 05 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jp-summons/pages/265.html
次の活躍は対グ帝戦ですか? -- 名無しさん (2018-01-09 20 57 35) 増加装甲とアクティブ防御装置(爆発反応装甲)付けてないとやばいかも?(愚帝の重戦車や中戦車がどんなか不明だし) -- AGM-88 (2018-01-09 22 00 25) グ帝が撃破するには要塞砲か列車砲を持ってこないと無理って結論が出てる -- 名無しさん (2018-01-09 22 55 50) ww2の戦車で何とかなるんなら現役だっての -- 名無しさん (2018-01-09 22 58 13) 仮にグ帝戦車が虎2だとしても74式と装甲がほぼ互角以外全てで圧倒的に差があるから無理だわ -- 名無しさん (2018-01-09 23 01 38) 対グラ・バルカス戦は、戦場が日本から遠すぎて、陸自の出番はまず無い。 -- にしなさとる (2018-01-09 23 08 36) 通常砲弾なら日本の複合装甲は貫けないし、グ帝の工作精度と冶金水準だとAPFSDSは作れないし正確に分離するサボの製作も不可能、つまりは付加装甲は必要ない。 -- 名無しさん (2018-01-09 23 09 40) たしかに陸自の出番はまず無いね。 -- 名無しさん (2018-01-09 23 24 29) ムーの防衛で出てくる筈というか陸自いないとムーが終わる -- 名無しさん (2018-01-09 23 26 31) ムーまでなら時間があれば輸送は可能 -- 名無しさん (2018-01-09 23 27 21) たぶんバルチスタ後は潜水艦以外は壊滅して、ムー侵攻延期した所に日本参戦で頼みの潜水艦隊も壊滅するからムーで地上戦はおきないと思う、そして地上戦の主力は、立場上引けないミ帝かと。 -- 名無しさん (2018-01-09 23 35 25) ムーとレ国は地続きだぞ戦車や自走砲の無いミ帝だと蹴散らされる -- 名無しさん (2018-01-10 23 15 08) わざわざムーと国境を接してるレイフォルを占領させた以上、陸自の地上戦はある筈。バルチスタの壊滅は自衛隊派遣やムーの準備のための時間稼ぎだと思う。 -- mk41 (2018-01-10 23 30 17) グラ・バルカス本国とレイフォルとの間の制海権を失えば、レイフォルにいるグラ・バルカス軍は、自滅するしか無いというのに? -- 名無しさん (2018-01-11 00 05 17) メタ的には、陸自とグ帝で戦車戦ができる機会は逃しがたいだろうし、海自が海上封鎖を行ったとしても飢える前に打って出る可能性はあるわけで、どのみち海自の他に陸自もムーに送る必要がある。 -- mk41 (2018-01-11 00 47 27) そこまで短絡的ならムーが既に戦場になってると思う -- 名無しさん (2018-01-11 01 33 51) 愚帝が電撃戦してくるならムーは国土をけっこうな速さで失うかもしれん(長引けば愚帝は苦しくなる) -- HG.85手榴弾 (2018-01-11 03 23 39) 16式は国内用だから移転して来たから10式の増産はされる(不整地だらけだし) -- SIG 516 (2018-01-16 19 01 24) そもそも、補給が断たれた時点で、グ帝側の兵器は遠からず燃料不足で行動不能になるんじゃない?魔法文明のレイフォルでは燃料の入手先なんか無いだろうし。 -- 名無しさん (2018-01-29 05 26 06) 16式に関しては、異世界のインフラ(特に橋・崖沿いの道等の強度)の問題から、10式よりも海外派遣で役に立ちそうな気がする。 -- 名無しさん (2018-01-29 05 29 03) 16式に関しては、異世界のインフラ(舗装されてない道、泥濘)の問題から、役に立たない気がする。 -- 名無しさん (2018-01-29 17 36 28) 異世界の土地の大半が、8輪車両の16式ですら通れない道や泥濘ってあり得るんですかね… -- 名無しさん (2018-01-29 20 24 08) 普通にある http //spinnaker.blog108.fc2.com/blog-entry-34.html -- 名無しさん (2018-01-29 20 35 37) 異世界よりマシであろうイラクですら、ストライカー装軌化キットが開発されるくらいには8輪車両がスタックしまくりだった -- 名無しさん (2018-01-29 20 40 17) そもそも異世界はパ皇レベルですら都市部以外に道らしい道がどれだけあるか……山岳部は論外。 -- 名無しさん (2018-01-29 20 56 49) なるほど。確かに装輪式は厳しそうだな。ただ、10式戦車を持ち込むとなると、長距離の進軍が困難になるんだよな… -- 名無しさん (2018-01-29 23 08 51) チハもどきの蹂躙劇がいよいよか、滅茶苦茶楽しみw - 名無しさん (2018-08-09 23 13 42) 兵器に詳しくないからスペック見てもよく分からんが実際問題グ帝戦車とどれくらい差があるん? - 名無しさん (2018-09-15 19 23 19) 攻撃は非装甲の駆動系やセンサー類以外には通じず、逆に装甲は現状の十数倍程度の厚さで漸く止められるレベルで、速度は数倍の差があるから逃げられない、弾切れか故障を祈るぐらいしか手が無い - 名無しさん (2018-09-15 21 36 18) 推定600~800mm以上の単一素材装甲版を貫通する砲弾と、自車の砲弾を耐える正面装甲に、大戦期中戦車の正面装甲よりも実質厚い側面装甲。 - 名無しさん (2018-09-15 22 01 46) 10式をジェスタとするとグラ - 名無しさん (2018-09-16 20 37 52) 帝のは旧ザクくらい - 名無しさん (2018-09-16 20 39 43) 装甲パワードスーツ着てセミオート狙撃銃を持った相手に、革鎧と拳銃で挑み掛かるレベル。 - 名無しさん (2018-10-04 10 04 41) セガールVS名もなきヤンキーもしくはシュワルツネッガーVSモブ兵 - 名無しさん (2018-10-10 16 39 20) cv若本(アンデルセンとかセル)vs cv千葉(北斗の拳のモヒカンとか) - 名無しさん (2018-10-12 20 59 32) 作中での例を言ったらレイフォル戦列艦とグ帝戦艦の対決じゃないかな? - 名無しさん (2018-12-26 16 14 09) 勝負にならないのは分かった - 名無しさん (2018-09-20 20 17 54) グ帝のチハたんクラスの戦車には完全にオーバースペック。16式と74式の105mmライフル砲の方が有用。 - 名無し (2018-10-19 14 00 48) グ帝の - 名無しさん (2018-12-25 22 02 08) グ帝のチハたんは10式の無慈悲な餌食になった、たった10両で135両も仕留められたよ - 名無しさん (2018-12-25 22 05 15) 逆にそれだけ失って空洞山脈からノコノコ出てきちゃうあいつらって一体… 大損害被った直後にあからさまなキルゾーンに侵入するとか銀英伝の門閥貴族にだっておらんぞ。 - ハインフェッツ (2018-12-25 23 05 13) 指揮官さんが自軍(戦車)への自信ゆえにいろいろセオリー無視してる。偵察部隊も出さずに主力の機甲戦力を突っ込ませてる時点で駄目駄目。 - 読歩人 (2018-12-29 01 59 02) とは言えそれまでの相手が中世レベルの骨董品ばかりで、機械文明のムーにしても自分達より一世代~二世代型落ちレベルなのは解っていたからそこまで責めるのは酷だろうとも思う。ただ、同じ転移国家の日本(「一部分では自国の技術を上回っているかも」位の認識……あるのかな、軍上層部は兎も角、前線指揮官レベルに)と協力関係にあるのをまったく頭に入れていなかったことは擁護できないが。 - 名無しさん (2019-02-20 02 17 08) いや、自分達がやられたばかりなんだからその言い訳は通用しない - 名無しさん (2019-04-07 01 05 59) 日本だってデュロ空爆時、対空魔法が弱いからって制空戦闘だけでBP3C送り込んだら旧式魔光砲でエンジンが吹っ飛ぶ損害喰らってる。ぶっちゃけ軍人はあらゆる想定はするものの、その想定はあくまで事前に得た情報を元にする以上、しょうがないところはある。もし日本がロウリア戦に対して堂々布陣してた攻城戦時、中から未来兵器出てきたらって話。ま、これに関しては情報戦を放置しすぎという点に関しては呆れるしかないが。 - 名無しさん (2019-02-20 23 50 28) まぁ人間連戦連勝が続けばどうしても気が抜けますし、グ帝戦車隊の参謀も作戦が甘すぎるって懸念してましたね(前世界での列強相手ならこんな戦術取らないっぽいですし、技術的なものというよりはこんな陸戦におあつらえ向きな場所を敵が放置するだろうか的なものでしたが、、、) - 名無しさん (2021-09-23 00 56 22) 戦中世代の戦車に無双できる冷戦初期世代の戦車に無双できる3.5世代戦車の次の世代だからねぇ - 名無しさん (2019-02-26 22 16 55) 一般人ボコって調子こいてたヤムチャ(チハ)をデコピンで再起不能にしたフリーザ的な展開だった - 名無しさん (2019-01-31 07 10 33) ラ・カサミの副砲… 装弾筒付き翼安定徹甲弾でグレードアトラスターのバイタルパートをぷっすんぷっすんして中の人をいぢめるフラグかな? - ハインフェッツ (2019-02-26 13 35 44) それは草 - 名無しさん (2019-02-26 15 53 38) なおルーマニアには、ガチで戦車の砲塔を流用した砲艦がいる模様(といっても滑腔砲ではなく100ミリライフル砲だが - ドリフ提督 (2019-02-26 15 58 49) 北朝鮮にもあるぞ(こっちはT-34の砲塔から流用してる) - 名無しさん (2019-11-30 15 30 41) 改造していないカサミ型の砲戦距離なら滑空砲でも大丈夫なので、他のムーの戦艦と単列陣作って戦う状況を想定したと思った - 名無しさん (2019-03-01 13 25 58) 説明中の61式の写真がM60になってるよ、後、日本の戦車開発コンセプトはロシア戦車を西側の技術で作ると言った方が近い、人の容積を狭くして装甲厚を稼ぐ方向だから重量の割に重装甲になる - 名無しさん (2020-05-19 22 31 35) ありがとう。修正した。 - 名無しさん (2020-05-20 15 59 00) 退役していく74式をムーに供与とかあるのかなぁ? - 名無しさん (2020-06-04 22 13 51) その頃には油気圧サスペンションが死んだ車両ばっかりだし、どれもが技術流出防止法に引っ掛かったりムーの技術力では整備が困難なものばかりなので無理だと思われる - ドリフ提督 (2020-06-05 10 25 36) 国土防衛に必要な戦車の定数は70年代にソ連極東軍の鉄のローラーに対抗するには最低でも1200両と当時の防衛庁は試算してたが大蔵省に押し切られて800両に妥協してた、当時と同様規模の中国軍の脅威下で300両は如何にも少なすぎるよ - 名無しさん (2020-06-06 02 34 35) いい加減バカ政府はクーラー付けろよ。 - 名無しさん (2020-09-05 19 03 49) お前はキヨタニか - 名無しさん (2020-09-05 19 07 49) 解説に愛が籠ってて草 - 名無しさん (2020-10-10 22 11 18) 戦車という以上強いんだろうけど解説にたしかに愛が込められすぎているな。しょせんはカタログスペックで褒めてるだけで兵器の性能は実戦でしか分からんだろうな。アメリカの大きな演習場で90式10台が古く性能の劣る外国戦車20数台と模擬戦したが相手は全滅出来たけど1台しか生き残り判定もらわなかった。戦車数で外国に劣る日本でこれは厳しいよな。 - 名無しさん (2020-11-20 00 49 30) 古く性能の劣る外国の戦車ってなんだよ - 名無しさん (2021-01-22 19 15 23) 愛も何も事実だし、自国の最新兵器なんだから濃くなるのは当たり前じゃん。別に他国の兵器を扱き下ろしてる訳でもないし、自国の兵器の印象を下げようとする必要もないよね。てか演習に旧式戦車云々って何処ソース?旧式戦車は何と言う戦車?君の場合は愛じゃなく敵意が籠ってるね。 - 名無しさん (2021-01-23 10 17 46) カタログスペックがどうとか言い出したら何も評価できんやんけ - 名無しさん (2021-01-23 17 42 46) その90式戦車13両を10式4両が非撃破1で全滅させてたりするので - 名無しさん (2021-04-19 15 52 25) 愛が云々とか何言ってんの?てか - 名無しさん (2021-04-20 16 08 04) 今までの開発シト - 名無しさん (2021-04-20 16 08 29) そのアメリカの演習場の結果を適当に抜き打ちして書くんじゃ無い、あれはアメリカの頑強な守備線をぶち抜いてきた敵である精鋭機動戦闘車両部隊の猛攻を10両だけの損失で排除し、守備目標都市を守り切ったと言う成果だぞ、その際に米軍教官から戦車集団で固まらない様にと言う指導をうけたっだけだぞ、別に日本の戦車が劣ってた訳では決してない。NHKスペシャルをもっとキチンと見る様に - g100 (2023-10-24 22 39 11) NBC防護機能に乗員室冷却とあるがあれはクーラーとして見做されないのかな?まぁ常時使う様なものじゃないだろうけど。 - 名無しさん (2021-01-19 00 13 01) t-14アルマタ「ほーんwww」 - 名無しさん (2021-01-20 12 31 22) 10式のC4Iがどれくらい凄いかと言うと、第3世代MBT(90式とかM1A2)のデータリンクは自分の位置や状態はリアルタイムで共有されるけど、敵の位置は車長が『手作業で』地図上に「このあたりに敵戦車、多分T-72がいる」という感じに共有する。当然更新も手動なので分単位レベル。そんなレベルなん?と思うかもしれないが、これでも戦場では敵戦力の把握や、同士討ちの防止には随分と役立つ。 - 名無しさん (2021-04-19 15 37 25) 一方の10式はFCSや各種センサーと接続されているので、解説の通り索敵~追跡、撃破判定までを全自動かつリアルタイムで共有してくれる上、味方や敵が誰を狙ってるとかも分かる。 - 名無しさん (2021-04-19 15 44 21) この情報を利用して、観測担当が敵を発見→攻撃担当が見えない敵をロックオン→見える位置に移動した瞬間攻撃みたいなことも可能。更に、小隊長が小隊内戦車のFCSをオーバーライド(味方のFCSを乗っ取るイメージ)して、攻撃なんて芸当も…… - 名無しさん (2021-04-19 15 51 27) 召喚日本の10式戦車の後継はどんな戦車になるんだろうか - 名無しさん (2021-07-27 20 45 32) 西暦換算2050年ぐらいまで後継機無しじゃね? まずは数だし その頃になれば魔導工学学んだ人が増えてハイブリッド化しそう - 名無しさん (2022-08-03 20 04 15) これ書き換える必要性あったん? - 名無しさん (2021-08-01 02 31 51) 運用のところで、10式は74式の口径として~ってなってるけど、後継の誤字ですかな? - 名無しさん (2021-09-16 19 53 08) 最近清谷信一の防衛問題の真相を見てみたんだがこれ反論できる、もしくは否定できる人いる?随分ネットやこのページでは神格化されてるけど? - 名無しさん (2022-03-26 22 04 49) それのURLここに乗せれる?気になるけど清谷の他の記事読みたくないのよ(直リン禁止なら諦めるが) - 名無しさん (2022-03-26 23 02 00) 1ヵ月以上も待ってるんだが、まだ? まさか清谷の記事最初から無かったん? - 名無しさん (2022-05-01 19 39 28) 神格化されてるってどこで?そっちのが気になる。お笑い方面なら納得するが、また何かやらかしたの?(笑) - 名無しさん (2023-12-24 22 20 05) なげーよ にしてもリアル世界では90式のマイナーチェンジ令和版が必要なんじゃ? - 名無しさん (2022-07-28 14 42 05) 生産ライン的に、これをそのまま量産した方が良いと思うよ。攻撃力同じだし軽量だしで扱いやすいし。軽戦車を作りたいなら99式155mmの車体に16式の砲塔でも載せれば良い - 名無しさん (2022-07-28 19 24 42) 清谷信一とか論外。あいつは軍事評論家の皮を被った財務省のゴミでしかない - 名無しさん (2022-08-03 18 13 33) 財務省みたいなエリート官僚と繋がりなんてないよ、ミリタリー系輸入雑貨屋を経営しているから円高でないと機嫌が悪いだけバカだしw - 名無しさん (2023-01-16 22 15 21) あいつは自称しないと軍事研究家と名乗れないただの翻訳家。しかも得意の英訳も間違いが多くて勘違いした記事が多いという(笑) - 名無しさん (2023-12-24 22 18 34) あんまり長い上主観の入った不自然な文体を削除しました - 名無しさん (2022-09-07 20 37 29) いきなり削除するのも考えものだが、せめて短縮か折り畳みしてくれないかね。長すぎて読み辛い……作中の活躍とコメント欄が遠すぎて困る…… - 名無しさん (2022-09-07 22 47 09) スペック表の下にある見出しのリンクをクリックすれば作中の活躍まで飛べます - kani (2022-09-08 23 55 47) 改行を少し減らしました。 - kani (2022-09-13 21 46 11) 61式を25トンにしようとしていたのは予算を抑えたい内局で、公職追放で旧軍人が再軍備の初期段階で警察予備隊や保安隊に入れない中でのちの自衛隊を牛耳ったのは、戦争に負けて解体されたけど公職追放にはならなかった元内務官僚。警察庁経由で軍隊を見下すために送り込まれた連中で、海原治を筆頭に小さな軍隊を志向することで古巣に貢献した。61式が25トンから36トンになったのを大失敗と言って次期戦車(74式)のための欧州調査団が出発するときは「二度とこのような(まともな戦車をつくる)ことが無いように」と出発直前に派遣される幹部呼びつけて説教しているし、日本の主力戦闘機をF-5にしろと喚いていた。防衛庁の天皇(自衛隊ではないわけだw)として長年…官僚としての任期を無視して君臨したけど海原下ろしを食らって左遷、後輩だけど議員になった中曽根に「(権限のない官僚としての事務局長である海原は)茶坊主」とプゲラされて辞表を書いたw - 名無しさん (2023-01-16 22 12 40) その海原と言う売国奴に海自の初のヘリ空母は撃沈され、F-4は爆撃装置を外され、危うくT-2/F-1が流産する所だった。失脚してなによだよ - 名無しさん (2023-10-24 22 42 16) 失脚してなによりだった、途中送信してしまったよ - 名無しさん (2023-10-24 22 42 57) ちな戦前からの戦車思想が受け継がれてるのは74式まで。戦時中の戦車開発者が存命で彼らの意見が重視されたから。排気系とか日本戦車の伝統を受け継いでるのがわかる - (2023-12-24 22 16 36) 防衛白書から戦車定数と言う言葉自体が廃止された模様なので、今後の戦車は自衛隊が必要と思われるだけの数量が調達、維持されると言う事になりそう、まあ装輪装甲車自体が兵員輸送型だけで810両も調達される予定ですから戦車もそれなりに調達されるのでしょうね - 名無しさん (2024-02-20 21 25 36) 隣が軍拡してる中で定数定数喚いて戦車減らしてたのがイカれてたからなあ…台湾とか韓国とか狭い国土なのに戦車戦力はとてつもなく大きい。領土が2国よりも広大な分増やすのは良いのだが今度は人数の問題が出てくる…兵役制度復活とか無いもんかね。 - 名無しさん (2024-04-01 22 27 49) 人員は時間さえあれば育成出来なくないけど、もうほとんどが水機団に回されたからなぁ…… - 名無しさん (2024-04-07 14 39 19) 隊員からの評判悪いって聞いたけど本当なの? - 名無しさん (2024-04-23 14 05 11)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23554.html
登録日:2009/08/30(日) 09 20 08 更新日:2023/03/15 Wed 12 56 18NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 90式はブリキ缶だぜ 90式戦車 ⑨式戦車 やわらか戦車 ←の先輩 ハイテク 大事なことなので二回言いました 戦車 自衛隊 軍事 陸上自衛隊 骨董品 ←なりかけ 読み きゅうまるしきせんしゃ きゅうじっ式戦車じゃないぞ。間違ってもきゅうじゅっ式戦車じゃないぞ。 90式戦車とは陸上自衛隊が開発した国産三代目の主力戦車で97式中戦車の末裔である。 一代目 61式戦車(STA) 二代目 74式戦車(STB) 三代目 90式戦車(STC) 四代目 TK-X(10式戦車) 【武装】 L44 120mm滑控砲 ドイツの名門火砲メーカー、ラインメタル社製の120mm滑腔砲をライセンス生産したもの。 ちなみに、こんなエピソードがある。 自衛隊「おい、STCの主砲どうする?」 自衛隊2「日本で作ったことないしなぁ、そうだドイツに頼もうぜ!」 ラインメタル社「分かりました、作りましょう。ライセンス生産も許可します。但し3億円/門です。」 自衛隊「高ぇよ!どうするの?」 自衛隊2「じゃあ日本製鋼所に作ってもらおうぜ。」 日鋼「日本の技術力を甘く見るなよ。」 そして月日がたち 日鋼「完成したよ、ドイツのより少し高性能だけど予算オーバーしちゃった。」 自衛隊「よくやった、これを採用しよう。」 ラインメタル社「あ…あの…値下げするんでウチのを買ってくれませんか?」 自衛隊「仕方ない、ここはドイツ製を採用しよう」 終わり もっともこの時に試作された国産滑腔砲はコストを無視した特注に等しい代物であり、 量産仕様で性能面で大差が付かなければラインメタル製を採用する約束だったという。 余談だが90式の主砲には長らく空包がなく駐屯地祭の模擬戦では同軸機銃しか射撃しなかった。 しかし10式戦車用に120ミリ空包が開発されたことで、近年では迫力不足の問題も解決(?)されている。 当然といえば当然だが日本製鋼所の試作120mm砲に合わせ、ダイキン工業と小松製作所が徹甲弾と対戦車りゅう弾を試作している。 こちらも採用はされず弾薬はドイツ製のライセンス品だが、のちの74式戦車用93式APFSDS、91式HEAT-MPに技術は活かされた。 ブローニングM2重機関銃 74式戦車車載機関銃 副武装に関しては74式戦車と同じであり概ね過不足無いものである。 ただし近年発覚した住友重機械工業による機関銃強度偽装事件により不安が持たれる。 そのためか朝霞駐屯地展示の試作車からは、当初は搭載されていたM2重機関銃が今は撤去されている。 【FCS】 各種センサーと一体となった火器管制コントロールユニットは、90式の時点で「世界一」とまで評される。 フルブレーキング中に発射しても命中弾、3km先のターゲットに行進間射撃を1発目から命中させる等、ふざけたエピソードは盛りだくさん。 曰く「競技会で1位になったが、1発外したためにお通夜ムードだった」とかいうレベル。 砲の俯角だけではなく、74式譲りのアクティブサスペンションも併用してこのコントロールを行っている(*1)。 敵からしてみたらこっちみんな。 【防御力】 一時期「第三世代で再軽量ゆえに紙戦車」と揶揄されたこともあった。 しかし同様に第三世代最小であるため「容積単位あたりの密度」はギチギチに高い。 その上で純国産のセラミック、チタニウム主体の複合装甲を採用(内装モジュール式拘束型セラミック装甲と言われる)。 傾斜装甲は採用していないが、APFSDSを被弾した場合は避弾経始が意味を為さない、複合装甲を収める容積を確保するため等が理由と考えられる。 耐久試験では自らが搭載する120ミリ徹甲弾、対戦車りゅう弾複数を被弾しても貫通なし。 エンジンも無事に再起動するなどかなりの強靭さを見せつけている。 他にも側面装甲は89式装甲戦闘車の35ミリ機関砲の徹甲弾射撃に耐えたとか。 加えて第三世代戦車の標準装備といえる弾薬庫上面のブロウオフパネルも装備。 仮に弾薬庫が被弾誘爆してもパネルが吹き飛び上部へ爆風を逃し、極力戦闘室へ被害が及ばない配慮が為されている。 装甲以外の防御としてはレーザー検知器と連動した発煙弾発射機がある。 相手のレーザー照準を受けると「貴様、見ているな!?」と自動的に発煙弾を発射。 光学、赤外線照準を問わずに視野を遮り退避できる優れものである。その盛大な発煙は総火演の名物の一つ。 【走行・航続性能】 燃費は一リットル当たり250メートル程。しかし燃料タンクが大きいので東京から三重県まで余裕でいけるとの噂もある。 最高速度は時速70キロメートルと第三世代として申し分ない。 軽さが効いてか加速性も良好で、停止状態から200mを20秒という記録がある。 ブレーキに至っては効きが良すぎて車体から上半身を出した車長が胸等を打つ怪我をするので"殺人ブレーキ"と言われている。 この点は敵戦車の照準を感知した時に急加速・急停止を使い、相手の照準を大幅に狂わせることも意図に入っている。 【車重】 重量は50トン。流石に民生品トレーラーでは運搬できず特注品の特大トレーラーで運搬される。 90式戦車は重すぎて橋を渡れない、と言われたりするが、これはデマ。 大型ダンプカーが20トン以上ある。日本の橋は大型ダンプカーが二台同時に走ると崩壊するのか? もしそうならば手抜き工事である。 【操作性】 乗員は操縦士、射撃手、車長の3人。 弾が自動で装填されるので装填手がいらなくなり、人員を減らせた。 但しこの点は3名で戦車の簡易整備を行うためマンパワー不足であり、戦時に稼働率を維持できるかは後方支援隊の働きにかかっている。 高度なFCSと自動装填装置の組み合わせから砲の命中精度も非常に良好で、米国ヤキマ演習場では米軍からも高評価を得た。 2000年代に入ってからは演習用徹甲弾(一定距離を飛翔すると自壊)が配備され、総火演でも行進間射撃が見られる。 【その他】 日本の最先端技術を集結させて完成したのが90式戦車である。 しかし値段が高くて多くは調達出来なかった。この点は当時AFVまでは複数年度会計でコストダウン出来ないことも響いた。 ただし1台約11億円という値段が高かったか、というと他国(ドイツやアメリカ)の輸出仕様も大抵10億はするのでそこまで違わないという声もあり、自国用に小型軽量化できたことを価値と捉えるならむしろ妥当かもしれない。 主に北海道に配属され本州では74式戦車が現役。2010年には新型戦車の調達が始まるので74式戦車は更新されていくだろう。 90式戦車がいかに優れた戦車かお分かりいただけただろうか? 配備当時は世界に先じて対レーザー警報装置を装備したりもしており、実に先進性に富んだハイテク戦車だったのだ。 ええ何しろ第三世代戦車後発というのは伊達ではなかったのです。 配 備 開 始 当 時 は 残念ながら配備開始から既に20年以上も経っているのに拡張・改良がほとんどされず、C4I機能(早い話がIT技術)も弱い部分がある。 広域多目的無線機の搭載、第2師団などにおけるC2Tシステム運用試験も継続されているが結果はパッとしない模様。 これは小型ゆえの内部スペース不足に起因する。 このことからアメリカのM1A2SEPエイブラムスやロシアのT-90Mとは、かなり水をあけられている可能性もある。 但し前者は手足が三本いると言われるほど使用性の劣悪さが指摘されていて、後付でのC4I実装は90式と同じく容易ではないらしい。 10式戦車に期待したいところである。 まぁ今後も使い倒す予定だろうけど。 【プラモデルの90式】 1/35 タミヤからミリタリーミニチュアシリーズで発売された。 通常仕様の他に、92式マインローラー付きと自動装填装置再現、砲弾交換作業中のフィギュア付きがある。 また、自動装填装置付きの通常仕様が一時限定販売されていた。 オプションでエッチングパーツが別売されている。 1/48 アリイとアオシマからリモートコントロールキットが発売された。 ちなみにアオシマはかなり出来が良く、後にシングルモーターライズも発売された…最近見かけないが。 アリイは…押して知るべし。 1/72、1/76 ピートロッド東名からは1/72 フジミからは1/76が発売された。 フジミのは同シリーズの61式と74式と比べるとあっさりしている。 ピートロッドはスケールの割に値段が高い…、通常仕様の他に戦国自衛隊1549仕様がある。 【その他立体物の90式】 トミカ トミカプレミアムシリーズ第三弾として発売。 1/124スケールで砲塔・砲身・履帯が可動する。 ラジコン 東京マルイからRCバトルタンクシリーズ第1弾として1/24が発売された。 主砲が10歳以上用電動ガンになっており、撃ち合いが楽しめるというエアガンメーカーらしい仕様となっている。 後にリニューアル版として第71戦車連隊仕様も登場。 変形ロボット タカラトミーからトランスフォーマー/リベンジシリーズにて、ディセプティコン兵士ブラジオンが発売。 90式から落ち武者モチーフのロボットに変形する、映画には登場しない玩具のみのキャラクターである。 この度、協同転地演習にて九州に初上陸した。 これは年々増す中国や朝鮮の脅威に対抗するため、従来の北方重視から島嶼防衛を含めた西方重視に自衛隊のドクトリンが変化しているため。 小規模ではあるが89式装甲戦闘車なども加えた中隊戦闘群編成であり、民間輸送力活用も含めて南西への抑止力向上が期待される。 追記編集ヲ求ム △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] やわらか戦車では男らしく描かれるキューマル先輩。現実でも日本を守ってくれているんだよね。もちろん自衛隊の皆さんも。 -- 名無しさん (2013-09-19 11 32 34) 骨董品は流石に言いすぎだろ、世界的にはもっと古い奴とかも現役で動いている -- 名無しさん (2014-04-04 15 05 03) これで拡張性が高ければ言うことなしだったんだが… -- 名無しさん (2014-04-04 15 14 12) いかにも「戦車」な74式と最新鋭の10式に挟まれて影が薄くなっている90式、数年前まで日本の戦車と言えば自分にとっては90だった -- 名無しさん (2014-04-24 18 47 21) 戦車砲の開発って日本製鋼所の管轄じゃないのか? -- 名無しさん (2014-06-27 16 56 49) エイブラムスみたいに「フレーム以外全とっかえで生まれ変わる」とかできないのかな? -- 名無しさん (2014-06-27 20 08 27) ↑それやるくらいなら10式新造した方が安い -- 名無しさん (2014-09-04 03 58 54) 滑腔砲の件はhttp //www.warbirds.jp/ansq/3/C2000253.htmlの裏話がソースか -- 名無しさん (2014-11-04 21 41 24) あ゙ぁ゙!!?十二億円のせんしゃがぁー!!弁償しろぉぉぉ~ -- 名無しさん (2015-08-17 23 26 15) トミカにもなりましたね -- 名無しさん (2015-09-26 17 38 28) 現実ではいい戦車なんだけど特撮やアニメの世界では盛大にかませ犬 -- 名無しさん (2015-09-26 19 01 09) 生産終了直前は8億円台まで値下がりしてた・・・ -- 名無しさん (2015-09-26 19 30 18) ↑2 90式に限らず戦車…というか、近代兵器全部に言えることなのでは… -- 名無しさん (2016-10-01 14 43 23) 高値でふっかけておきながら、日鋼の砲身を使うと聞いた途端に慌てて安くするラインメタル社ざまぁって思ったw え、ライン……?もしかして閃のラインフォルト社の元ネタって、もしかしてこいつかしら? -- 名無しさん (2016-11-13 09 59 19) ↑自前で用意できないものはどうしても足元見られちゃうからね。兵器の自主開発は重要なのよ… -- 名無しさん (2016-11-29 19 12 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jp-summons/pages/572.html
きゅうまるしきせんしゃ 日本国陸上自衛隊所属の戦車。実在する。 ※出典:陸自調査団HP(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/kaisyuu/type90kai.html) 全長 9.80m 車体長 7.55m 全幅 3.40m 全高 2.30m 重量 50.2t 懸架方式 ハイブリッド式(油気圧・トーションバー併用) 速度 70km/h(加速性能0-200mまで20秒) 行動距離 350km 主砲 44口径120mm滑腔砲Rh120 副武装 74式車載7.62mm機関銃(主砲同軸) 12.7mm重機関銃M2(砲塔上面) 装甲 複合装甲(砲塔前面 及び 車体前面) エンジン 三菱10ZG32WT水冷2ストロークV型10気筒ターボチャージド・ディーゼル1,500ps/2,400rpm(15分間定格出力)最大トルク4,410N・m(450kgf・m)排気量21,500cc 乗員 3名 単価 約8億円(平成13年度) 概要 大きさ 駆動系 攻撃力 自動追尾 副武装 防御力1 防御力2 C4I 派生型 調達コスト 作中での活躍 概要 軍隊の顔である戦車、その主力である第三世代の戦車である。 読み:きゅうまるしきせんしゃ 英名:Type 90 開発名:TK-X 名前の通り1990年度に正式化された戦車。 陸上自衛隊の国産戦車の三代目。世界的基準における第3世代の戦車である。 まず、本項には先代の74式との比較を多用している。だがあちらも一々書いてるので安心してほしい。10式はそのうち書き直す。74式と比べてどう進化したのか。 まず電子技術や工業技術を多用したのが90式である。 10式が制式化されてる現在においても、その能力は一線級と言って問題はない。 先代同様、ライセンス生産の主砲を除けばほぼ国産である。 ちなみに2019年現在、戦車を国産出来るのは、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、そして我らが日本の七カ国である。 エンジンやトランスミッションと言った駆動系と、現代戦で必須な火器管制装置の根幹となるような電子機器類とかの、自国で開発できない部分を海外から購入なりライセンス生産して組み上げた『準』国産戦車を作れる国ならもっと増える。 今、画面の前の人は「さっき90式の主砲がライセンス生産とか書いたやん」とか思ってるだろう。準国産を含めた第3世代戦車ではドイツのラインメタル社製120mmL44滑腔砲をライセンス生産して使用してる例が多い。さすがの陸軍国である。だから主砲だけ国産じゃないという例はかなりある。 もっとも、製造元のドイツでは砲身長の長いものが使用されてる。このことについてはのちに詳しく解説する。 研究開発の開始は74式戦車が制式化されて間もない1977年。当時は冷戦真っ定中。 この頃はベレンコ中尉亡命事件など自衛隊の見直しが図られた時期である。 当時の最大の仮想敵であるソビエト連邦の主力戦車のT-64、T-72、T-80に対抗できる戦車を目指して開発されたのが90式である。 1970年台後半から80年台辺りにかけて、戦車の代名詞とも言えるM1エイブラムスとかレオパルト2が制式化され、時代の趨勢が第3世代戦車に向かっていたことも開発を急がれた理由の一つである。 エイブラムスは完成急いだ結果、主砲が間に合わなくて配備当初は51口径105mmライフル砲搭載だったのは有名。え?最初からライフル砲乗せている第3世代戦車が居るって?HAHAHA、そんなまさか…ほんまや!(ティータイム《茶番》) そんな中、1980年には仕様要求がまとまって、それに基づいて120mm滑腔砲やら自動装填装置、あと複合装甲なんかの研究と試作が行われ、段階的に車体や砲塔と言った部分の一時試作が進められた。 その試験結果を基に制作された二次試作車輌を使ったより実践的な各試験を経て、1990年8月に90式戦車として正式化された。よくネタで、防衛庁の技官だか官僚だかが、当時の技術研究本部の担当者にレオパルト2の写真見せて、「こんな戦車欲しい」とか言ったなんて話がある。 真偽不明だが、実際の所、複合装甲の採用により直線的なデザインが多い第3世代の戦車は、砲塔正面に避弾経始を施したエイブラムス型か、垂直なレオパルト型のどっちかになるもんだから、コレはしょうがなかったりする。 ちなみに仮想敵であるロシアは、投影面積と複合装甲の量をへらすために砲塔が平べったい。画像を貼れないので、例として出すならば本邦の74式戦車みたいなお椀型の形である。 これは第2世代主力戦車(MBT)の特徴である「被弾経始」を取り入れた結果である。被弾経始とは装甲を傾斜させる事により、砲弾の運動エネルギーを分散させ、逸らして弾くという概念である。 装甲厚や重量は同一のままでも、装甲を傾斜させることで垂直の装甲より高い防御力を得ることができる。簡単に説明するとお椀をひっくり返して横から勢いよく指でお椀を突くと上に逸れる。それが被弾経始である。 閑話休題。当時、西側戦車として初の自動装填装置や、多分世界初の攻撃目標の自動追尾機能などを備えた強力な戦車であった。自動追尾機能は戦車では世界初である。 大きさ 全長主砲込みで9.8m、全幅サイドスカート込みで3.4m。標準姿勢で全高2.3m。 74式にも採用されている姿勢制御で、前後に±5度、車高は標準から+17cm-25cmの範囲で可動する。 違いとしては、74式は完全な油気圧サスペンションだったんだけど、90式はこれにトーンショバーのハイブリットだから。トーションバーとは簡単に解説するとバネの一種。ただしコイルバネと違って、見た目はただの鋼鉄の棒。それをねじることで、バネとしての効果を発揮させる。コイルバネに比べて、軽くて省スペースなのがメリット。我々の乗用車にも使われている。全部では無いが。 この違いがあるので、74式で出来た左右の姿勢制御はオミット。前後にしか上下動しない。コレは一見退化のように見えるがそれは違う。74式はレーザー測距儀とアナログ式弾道計算コンピューターで照準を付けていた。今から見ると限定的な性能しか持たない火器管制装置である。 だから、なるべく車体を水平に保つ必要があったのだ。じゃあ90式はというと、レーザー測距の他に砲耳軸傾斜計と環境センサーと、その他色々の情報を利用してコンピューターが正確に照準できるだけの性能持たせることが出来た。だから、暴露面積を減らすための前後姿勢制御だけで良かったのだ。ちなみに10式は全輪油気圧式だから、左右の姿勢制御が復活してる。 こんな90式だが、車重は74式と比べて10t以上重くなって50.2t。でも複合装甲に120mm滑腔砲と自動装填装置他色々が採用していて、これは相当軽量な方である。考えてみてほしい。90式が通行不可能な場所は侵攻して来た敵の戦車も通行可能。 逆に90式が通行可能なのに、侵攻して来た敵の戦車が通行不可能な場所もありえる。 T-72やT-90なんかは90式よりデカい125mm滑腔砲で、自動装填装置と複合砲と……これで50t切っているのだからかなり凄い。もっとも、装甲はそこまで厚くはないし、複合装甲も限定的だし、砲塔のすぐ下が弾倉だしですごい危険である。「被弾するとどうなるのか」とかは後ほど解説する。 駆動系 エンジンは戦前から続いた空冷式は辞めて三菱重工の10ZG32WTの水冷2ストロークV型10気筒ターボディーゼルエンジンを搭載。戦前は満州での運用が前提で、水が確保できない場合を考慮せざるを得なかったのだ。こちらは本土での運用が前提なので、そんな配慮は必要無い。排気量自体は74式と同じ21,500ccである。 V型エンジンの片バンクごとにターボチャージャーがついてるツインターボ。決して競走馬では無い低速域用にスーパーチャージャーもついてるエンジンである。ターボは日本国召喚の読者的には過給器と日本語表記したほうが馴染みが深いのでは無いだろうか。ムーが熱心な奴である。 このエンジン出力は結構なもので、74式と排気量は同じであってもあっちは720馬力でこちらは1500馬力も叩き出す。 諸外国の第3世代と比べたら小型だけど、その割には高出力なエンジンとよく言われている。レオパルト2戦車も90式戦車と同じ出力1,500hpの液冷ディーゼルエンジンだが、あっちのMB873Ka-501エンジンは排気量が47.6リットルと90式戦車の2倍以上。90式戦車のエンジンがコンパクトな設計であることがよく解ると思う。 これも74式から引き続き採用されている2ストロークエンジンだからこそである。4ストロークよりも構造はシンプル。出力も大きいのである。ただしデメリットも有る。2ストがどんなものか知っている方は分かるだろうが、わからない人は、レシプロエンジンについて調べていただきたい。 で、それが4ストと比べて環境や燃費で劣るんだな―ぐらいに思っていただければ良いと思う。排気ガスがかなり黒い ちなみに6ストもあるが一般的ではない。主に競技用。じゃあどす黒いから燃費悪いのかと言うと、公開されてる情報が少ないから海外と比較できる基準もないわけで、良いんだか悪いんだかは不明である。だいたい1リットル当たり250mぐらいが90式の燃費である。でも燃料タンクがデカい為に、高速道路に沿って行けば東京から名古屋あたりまで無補給で行ける。 変速機も74式の頃は開発が難しかったオートマチック・トランスミッション(Automatic Transmission)つまりAT、オートマになっている。前進4段・後進2段で下がるのも早い。変速機はエンジンと一体化してるパワーパック……つまりは動力部分がモジュール化されてるんだと思えば良い。だから故障しても短時間で交換できる。 最高速度約70km/h。これは他国戦車と比べて速いのかと言うとそうでもない。ただし、0-200mの加速、ようはスタートダッシュ能力に関しては、61式や74式も同じくかなりの高さを誇る。止まるのも速い。時速50kmから2mで急停止出来る。通称殺人ブレーキ。車体から上半身を出してる車長が胸とか強打するからこの名前がついた。車に普段乗ってる人は、どれだけすごい勢いで止まるのか分かるかと思われる。でも公道で試しちゃ駄目です。だが、平成19年度富士総合火力演習で車長が砲塔の上に立って踊っている姿が発見された http //www.nicovideo.jp/watch/sm93044 自殺志願者かな? ちなみに島松演習場での実験では、75km/h以上の速度を記録してたりする。 攻撃力 乗員は車長、操縦士、砲手の三名。自動装填装置が採用されたので装填手はいない。次はこの自動装填装置も含めた攻撃力についての説明をする。自動装填装置は読んで時の如くである。ベルトマガジン式を採用してて、機関銃のベルトリンクのように数珠繋ぎに砲塔後部の弾倉内に砲弾を保持。 この自動装填装置、初期の頃は不良装填率が2割弱とかなり高かったとされる。これは精度不良というよりも、少しの埃でもセンサーが作動して装填できないようにという安全装置が過大に作動したためとされ、自動装填装置そのものの不良ではなかったらしい。今では5%以下。ちなみに自動で押し込めない時は戦車長が手で押し込める。 ここに砲弾を搭載する時、一発ごとに弾種を記録しておける。ちなみに、レオパルト2やM1エイブラムスやメルカヴァなんかは装填手が人力で装填する。90式は4秒以内。射撃速度はこちらの方が速いのである。だが、実戦経験の豊富なイスラエル軍なんかは「戦車の乗員は掩体構築や車輌整備、周辺警戒などで最低4名必要であり、自動装填装置を搭載して乗員を3名に減らすのは好ましくない。熟練した装填手なら自動装填装置と変わらない速度で装填を行える」なんて主張してたりする。 自動装填装置のありなしが戦場で影響するかは、湾岸戦争で確かめられた。手動装填式のM1エイブラムスと自動装填式のT-72戦車が撃ち合ったわけだが、いくら士気や練度の違いがひどかったとはいえ、T-72は一方的に負けている。自動だから有利とは言いきれない面もある。でも120mm砲弾はかなり重い。狭い車内での装填を考えれば、日本人の体格的にも自動装填式の方が良いんじゃないかと考えられる。 自動装填装置がある最大の欠点は、乗員が減ると例えばキャタピラ交換の際に1人1人の負担が増えると言われてる。確かに砲弾や燃料の補給・陣地構築なんかは乗員が行うしかないのだから、その人手が足りないのは痛手だとも言える。射撃時は上記の装填記録を元にして、砲手が指定した弾種が装填される。 搭載された弾薬がくるくる回転する。どこにAPFSDS弾が、どこにHE弾(榴弾)があるかは自動認識されており、戦車長が例えば榴弾装填を命じると装填場所の近くにある榴弾がガチャガチャ回転して即装填される。この技術は、日本がもっとも得意とするマシニングセンタの技術の応用である。ちなみに、この装置を制御するサーボドライバは三菱重工業の系列企業である三菱電機でも生産されているが、90式戦車に搭載されているのは同社ではなくライバル会社の安川電機社製のものが使われている。三菱重工業は戦時中に零戦のエンジンにライバルの中島製のを使ったいきさつがあるのでコレの再来なのでは無いかと言われている。 で、装填時は砲が自動的に水辺となって、装填終了後にすぐに照準時の角度へ復帰。この動作はかなり素早い。どのくらい素早いかと言うと、装填・射撃・排莢のサイクルが大体4秒。最大毎分15発の射撃が出来る。主砲は前述したが、ラインメタル社のL44滑腔砲のライセンス生産である。結局、国産砲の製造コストがラインメタル社製砲をライセンス生産した場合よりも高くなってしまうという理由で、最終的にラインメタル社製120mm滑腔砲のライセンス生産を行うことが決定したが、結論が出るまでにかかった時間が長い長い……第2次試作が予定より大幅に遅れてしまい、それに伴って90式戦車の制式化も当初の予定より数年遅れる結果となった。もしかしたら名前は89式とかになってたかも知れない。 結局の所、90式戦車では国産砲の採用は実現しなかったが、その後90式戦車用の120mm滑腔砲のライセンス生産を一貫して手掛けた日本製鋼所はこの経験と持ち前の高い技術力を活かし、陸上自衛隊の最新鋭MBTである10式戦車用にラインメタル社製砲を上回る高性能120mm滑腔砲を開発することに成功している。あっちは完全に国産なのである。90式の試作とこのライセンス生産、無駄ではなかった。 ここまでこの頁見てくれた方はよく分かると思うが、他国製より精度とか何かしらで国産が上回ってもコストの問題で見送られるというのはよくある話である。もう何回書いているのだろうか見送ると。だがそれでもしっかり生かすことには成功しているのだから良いとしよう。多分今後も国産砲が採用されるだろう。 一応、44口径120mm滑腔砲は当時世界最強の砲である。これにわずかながら勝てる砲が作れたという辺りは誇っても良いと思われる。値段で負けたけど。それが自衛隊で1番無いとは言ってはいけない。ただでさえ陸自は予算が厳しいのである 今ではドイツのレオパルト2A6やフランスのルクレールなどが、50口径以上の砲を採用しているために、攻撃力はこれらより劣ると言われている。ただ日本は起伏が多い地形なので、55口径の120mm砲を搭載するとつっかえてしまうというのが懸念されており、44口径がちょうどいいという意見もある。用途や運用が違うからこのあたりはしようがない。ただ米軍が試験してみた結果55口径にしても、必ずしも火力の優位性にはならないって話もある。 さて、有志がQ Aに書いてくれているがここでも滑腔砲について簡単に解説しよう。いつか書こうと思ってたら先を越されてしまって悔しいということはないぞ。せっかく書いたからね、うん。61式や74式だと砲内部に溝が切られたライフル砲を使用してたのだが、90式だとエアガンのバレルのように溝は無い。これは装弾筒付翼安定徹甲弾……APFSDSと呼ばれている徹甲弾を使用することを前提とした砲である。今までの徹甲弾と比べて弾体が極端に細いのがよく分かると思う。 ※出典:ウィキメディア・コモンズ 90式戦車に使用されるAPFSDS弾 陸上自衛隊広報館にて (https //commons.wikimedia.org/wiki/File Japanese_APFSDS.jpg?uselang=ja) ※出典:アメリカ合衆国陸軍公式HP パブリックドメイン(http //www.dtc.army.mil/tts/1997/proceed/walton/walton.html) {1.装弾筒 2.弾体 3.スリッピング・バンド ※出典:ウィキメディア・コモンズ パブリックドメイン (https //ja.wikipedia.org/wiki/ファイル SubCalibreGrenade.png) アスペクト比……つまり長さ÷直径が6を越えるから回転での安定が得にくいのである。ちなみにコレは20~30程。長さが直径の6倍を超えると、ライフリングで安定を得にくい。なぜそうなるかというと……ライフリングによる安定は、砲弾がその長軸を軸として回転することで得られるのだが、砲弾が細長すぎる場合、回転軸が安定しないのである。発車直後に回転軸がずれてしまうのである。最終的には、棒の中心を持ってプロペラのように回す、ちょうどバトンを回すような回転になってしまうのである。それでは貫通力も何もあったものじゃない。 で、仕方がないから、砲弾を回転させず、代わりにダーツのように安定翼がついている。もう一つ、APFSDSは砲口初速が約毎秒1,600m、マッハ5に近い運動エネルギーで目標を貫通するのが目的なので、砲内部が平滑でないと初速が低下してしまう、という理由もあるのだが…。そんなわけで、74式で使用されてる93式105mm装弾筒付翼安定徹甲弾には、スリップリングという回転を抑制するパーツが付いてたりする。他国の第二世代戦車も同様である。 再度上三枚の内一枚目を見て欲しいのだが、手前がJM33装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)で、奥がJM12多目的対戦車榴弾(HEAT-MP)。この二種類を使用する。こっちもライセンス生産品である。特徴としては薬莢が装薬と一緒に燃える焼尽薬莢というので、底部以外は残らないから空薬莢を車外に捨てる手間が減る。有効射程は概ね3kmを超える程度と言われてる。 短い?艦砲と比べるのは間違ってるからね。 砲弾の威力としては、APFSDSはゼロ距離で540mm、1kmで500mm、2kmで460mmの均質圧延鉄鋼版を貫通できます。 HEAT-MPの方は射距離に関係なく600mm~700mm程度と言われてて、破片効果もあるから対人対物用の榴弾としても使用可能。砲の仰俯角は+10度~-7度と他国戦車と比べたら狭い。でも姿勢制御を加えると+15度~-12度になって逆にかなり広くなる。 更に、74式にはなかった車長用の独立した照準潜望鏡があり、砲手用とは別に索敵・照準が可能となっている。コレがあるから砲手が目標を照準中に車長が別の目標の索敵を行えるハンターキラー能力がある。もし車長が発見した目標の砲が脅威度が高いと判断された場合は、射撃操作に割り込んで車長が直接射撃出来たりする。ただし、こっちは暗視機能が無いし、索敵範囲も主砲を中心に前方と左右90度しか索敵できないという限定的な能力ではある。つまり砲塔前面180度。ちなみに10式では全周旋回式に強化されてる。 次、その命中精度の一翼、自動追尾装置についても簡単な解説をする。 自動追尾 74式では暗視装置として赤外線で相手を照らすアクティブ式赤外線暗視装置が採用されていたのに対して、90式ではパッシブ式熱線映像装置……所謂、熱赤外線暗視装置とか、サーマルイメージャーなどと呼ばれるものが採用されてる。これは日中でも夜間でも関係なく目標の発する熱を可視化する装置で、74式のように照射した赤外線を探知されることが無い。それを利用したのが自動追尾装置である。 つまり、対象物と背景の温度差によるコントラストを検出して処理して、目標をロックオンすれば自動的に補足・追尾し続けるという恐ろしいものである。更に、目標が一時的に遮蔽物の裏に回ったとしても、それまでの移動方向やら速度やらから未来位置を予測して照準し続けける。更にロックした目標と照準がずれているタイミングでトリガーを引いても発射されない。再び照準が合うまで遅延させるシステムが搭載されてる。移動目標は当然のこと、特に行進間射撃において高い威力を発揮する。 この能力はアメリカのヤキマ演習場に持っていった時に示された。行進間射撃、つまり動きながら的に当てる訓練で3km先の目標に初弾で命中させて米軍関係者を驚かせ、最終日には見学者が詰めかけたという逸話が残っている。ちなみに国内だと最大射程での行進間射撃は無理であったのだが、2000年代に入ってからは演習用徹甲弾という一定距離飛ぶと勝手に壊れる奴が配備され、総火演でも行進間射撃が見られる。実弾は変わらず。 どんな感じかと言われるとこんな感じである。こっちみんな http //www.nicovideo.jp/watch/sm92676 こういうこともあり、上記の通り配備当初は酷評散々だったのだが、徐々に変わっていった。一部にね、国産大嫌いな評論家というのがいる。そいつらが根強く言ってた「弱い、高い、重い」の三拍子はどんどんトーンダウンである。想像した「弱い」より実績である。ただいなくなったわけではないのは、たまに出没する荒らしなんか見てれば分かると思う。まぁ理由もあるにはあるのだが。90式の主砲には長らく空砲がなく、駐屯地祭の模擬戦では同軸機銃しか射撃しなかったのである。今は10式戦車用に120ミリ空砲が開発されたことでなんとかなっている。 副武装 こっちはおなじみの12.7mm重機関銃M2と、主砲と同軸74式車載7.62mm機関銃がともに一基。 これは74式から変わってない。ただし近年発覚した住友重機械工業による機関銃強度偽装事件により不安ががが…… だからか朝霞駐屯地展示の試作車からは、当初は搭載されていたM2重機関銃が今は撤去されている。他の展示車は不明。 防御力1 肝心の防御力である。今更説明するまでもないが、それでもあえて説明する。90式は自衛隊で初めて車体、砲塔共に全溶接構造を取り入れ、複合装甲を車体前面及び砲塔前面に初採用された戦車である。逆に戦車砲の発達に伴い、避弾経始は製造工程簡略化も兼ねて考慮してない。複合装甲というのはそれまでの一枚物の均質厚延鋼板とは違って、二枚の装甲の間にセラミック等の複数の素材をサンドイッチ状態にした装甲と『言われている』。 なんで『言われている』なのかは、詳細はどの国でも機密だからである。その割には概要が有名なのだが。それは置いといて、90式は開発段階でイギリスの軍用車輌技術研究所から売り込みがあったらしい。所謂「チョバム・アーマー」である。イギリスで開発されてるのに英国面の要素がない珍しいやつである。まあ、世界で初めて戦車を開発した国である為に戦車開発では誇りを持っているのかもしれない。え?ライフル砲?……何の事かな?(震え) 複合装甲と「チョバム・アーマー」を一緒にしてるのよく見るのだが、製造国ごとに内容物は違うと思うから一緒にするのは間違いである。機密明かして実は同じでしたなんてことがない限りは。まぁ固有名詞の一般名詞化なんてよくあることである。キャタピラとかバルカンとか。ただし、M1エイブラムスは劣化ウラン装甲だからコレは根本的に違う。チョバムとの合体かもしれないが。あっちの劣化ウラン複合装甲は、成形炸薬弾に対して1,300mm厚RHA相当の防御力と放射線も遮れるんだという。搭乗員の健康被害?……知らない子ですね(目逸らし) で、90式はというと、拘束セラミック型と呼ばれる複合装甲を装備。旧世代のセラミック装甲は「セラミックの硬さを活かし、敵弾を貫通させつつ摩耗させて貫通を防ぐ」というものだった。 では90式はと言うと違う。「ガチガチに固めて敵弾を粉砕する」という真逆の設計思想で造られた。簡単に言うと「どうせ貫通されるのならガッチガチに固めて砲弾ぶち壊したろ!」と言う感じである。具体的に言うと、高強度の合金で出来た箱で高密度のセラミックをぎゅうぎゅうに密閉したものをタイル状に並べた構造になっているらしい。コレ機密じゃないの? 砲弾が命中したら格納容器とセラミックを侵撤していくわけだが、容器の強度で容積が変化し辛いから侵撤した分だけ内圧が上がるわけで、その圧力が侵撤を阻害するとともに、砲弾自体を破壊する威力を持っているとかなんとか。し・か・も・だ。 その内圧上昇に伴う高温でセラミックが再焼結。100%は流石に無理だが、それでも装甲防御力が保たれると解説されてる資料有り。自己再生である。簡単にいうと「何度でも甦るさ!」という事である。まあ、完全に回復するわけではないが その装備方法は、装甲として直接溶接するのではなく、外壁と車体の間に内蔵する内装式モジュラー装甲と呼ばれおり、被弾した時に迅速な交換や新装甲を開発した時の更新楽々となっている。この防御性能は開発当時としてはかなりのものであり、同じ90式戦車の主砲を最低でも5発、内訳としてはHEAT-MP3発にAPFSDS2発を正面に撃ちこまれても自走可能だったという結果を叩き出している(*1)。 M1エイブラムスで落伍車の鹵獲を防ぐために戦車砲を撃ったけど破壊できなくて、結局回収車を何輌も使って回収したというエピソードがあるが、これより硬いとされてる。コレくらいないと乗員は守れない。ちなみに他国戦車だとレオパルト2あたりが採用している。ただしこっちのほうが分厚い。具体的には、90式が80cmに対してレオパルト2は60cm。コレでなお防御批判があったのである90式は……実戦で世界最強を示さないと駄目なのかね。 この硬い硬いと評判のM1と同等の防御性能を持つのが90式なのである。こっちのほうが軽いのにである。なお、世の中には弾丸が貫徹すると砲塔が吹っ飛んで、結果「びっくり箱」なんていうあだ名が付いた戦車がある。おまたせしました。T-72です。覚えてたかな?この戦車では西側戦車と違い、砲塔の真下に弾薬を兼ね備えている。そんなところに砲弾置いたら当然爆発する。西側戦車もブローオフパネルがあるが弾薬庫に被弾したら当然爆散の危険性があるのはヒミツだ! 成形炸薬弾、つまりHEAT弾。所謂榴弾。砲弾そのものを貫通させるのじゃなく、爆発の威力を一方向に集中させることで装甲を破ろうという、そんなものだと思っておけば良い。化学エネルギー弾とも言う。で、コレに対しては発生したメタルジェットがセラミックを穿孔する際に、剥離したセラミック片がメタルジェットを側方から押し包んで流れを妨害するため、通常の防弾鋼板に比べて圧倒的に高い防御力を発揮。一説によると、90式戦車の複合装甲は成形炸薬弾に対して1,500mm厚のRHAに相当する防御力を備えているんだという。 あとサイドスカートを装備。これは61式にも74式にもなかった。74式戦車G型、所謂(改)ではつけられたが。これで車体側面の防御力向上を施している。例によって圧延防弾甲鈑製である。場所が場所なんで厚さ8mmとうっすいが。運動エネルギー弾には効果ないと思われる。だが、形成炸薬弾とかなら十分。 とは言え、これは開発当時の話である。現在ドイツで運用されているDM53APFSDSは、レオパルト2A6の55口径の滑腔砲との組み合わせの場合、距離2kmで650mmの装甲貫徹力がある。90式戦車のDM33、APFSDSの種類と思ってもらえれば良い。それと44口径砲の組み合わせの場合より40%も貫徹能力が高い。ロシアもロシアで125mm滑腔砲用の3BM-42Mでも距離2kmで600mm程度の装甲貫徹力を持ってるっぽく、こちらも30%も貫徹能力が高い。90式戦車は優れた防御力を有しているが、そろそろ安心できなくなりつつある。 防御力2 装甲以外だとレーザー検知装置と発煙弾発射機がある。87式対戦車誘導弾みたいなセミアクティブ・レーザー誘導の対戦車ミサイルに対抗するための装置である。勿論その他の、照準や誘導にレーザーを使用する銃火器やら火砲やらに照準されても、警報してくれる。検知部分は3つあり、これで正面180度をカバー可能。10式は全周警戒出来る。 レーザーの照射を検知すると、砲塔左右側面に4期ずつ設置された発煙弾が自動的に発射される。もちろんレーザー照射だけを警報する、という使い方もできる。発煙弾は赤燐が主となるもので、赤外線を吸収する能力がとても高い。赤外線誘導弾に対する防御手段としても機能する。白燐から置き換え中。 加えて第三世代戦車の標準装備といえる弾薬庫上面のブロウオフ(ブローオフ)パネル。弾薬庫が被弾誘爆してもパネルが吹き飛び、上部へ爆風を逃して、極力戦闘室へ被害が及ばない配慮が為されている。 C4I ぶっちゃけよう。90式の弱点である。流石に配備から20年以上たってるのである。だって大規模な改修してないのである。当然他国戦車にどんどん遅れを取っている。基本的に無線通信しか連携手段がない為、有視界外や部隊間での綿密な連携には限界があるわけである。 ※出典:防衛省HP(http //www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/16/jigo/sankou/01.pdf) そこで開発されたのが戦車連隊式統制システム、通称T-ReCsである。Tank-Regiment Command Control Systemの略。 これは戦車同士や普通科などの他部隊と、専用端末による位置情報やメールを使った敵情報の共有が可能であり、第七師団第2戦車連隊の90式には搭載されてる。 推測だが、米軍でかなり近い内容のシステムが運用されてるらしいので、それを参考にしたのではないかと思われる。だが、コンパクトが売りの90式はコレより大きな機器を載せる余裕はない。更にその性能も通信速度の遅さとかから期待されたほどではない。更に更に余剰電力に余裕がないもんだから、機器の冷却にも無視できない問題がががが……エンジン熱利用の温水式の暖房ぐらいしかついてないのである。コイツは。 因みに冷房はない。冷房はない。大事なことなので二度書きました。本当にエアコンはコレである。一般の自動車のような冷暖房装置があるわけではなく、エンジンの余熱を乗員室に引き入れて加温したり、空気清浄装置を通した冷たい空気をホースで乗員の戦闘服の中に送り込んで熱を冷ますという方法を採っている。これはNBC対策を施された現代の戦車ではむしろ当然で、劣ってるというわけではないのでそこんとこ勘違いしないでほしい。 話を戻して、現在のM1やらレオパルト2やらで運用されている、C4Iシステムと同等以上となる新システムの搭載運用は10式に託された。90式はコレ以上は無理である。そんな事もあって配備当初はともかく現在は差が開きつつあるが……なんでも手足が三本いると言われるほど使用性の劣悪さが指摘されていて、後付でのC4I実装は90式と同じく容易ではないらしい。 現在では第7師団第2戦車連隊のみで運用されていたT-ReCsを汎用化、能力強化したような新システムが2014年頃から整備され始めており、その「野外通信システム」が今後の汎用的なC4Iシステムの中核を成す「らしい」。「らしい」である。2007年度から試作開始して2009年度に技術試験開始してる。 ※出典:防衛装備庁HP(http //www.mod.go.jp/atla/soubi_riku.html) ※出典:防衛装備庁HP(http //www.mod.go.jp/atla/soubi_riku.html) コレは何なのかと言うと、HF(短波)、VHF(超短波)、UHF(極超短波)に対応した広帯域多目的無線機、通称「広多無」と呼ばれる端末と、アクセスノード装置という携帯電話の車載型基地局みたいな装置を軸に形成される通信システムで、特に初動対応では民間の通信事業者や衛星通信の回線を利用することで、広域かつ高速なネットワークをすばやく構築できるそう。 ※出典:防衛省HP(http //www.mod.go.jp/atla/research/gaibuhyouka/pdf/Communication_23.pdf) 部隊の展開規模に応じて、さらに指揮所用のネットワーク装置とノード中継装置にバックボーンノード装置、アクセスノード装置、運用管理装置、セキュリティ装置、整備支援装置と言った多数の機材が投入されまして、民間回線から自衛隊独自のネットワークへと切り替え、通信網を構築する。民間と言う辺り、本土防衛用の側面が強いのがよく分かる。海外侵攻の予定がないんだから、当然といえば当然であるのだが。 ※出典:防衛省HP(http //www.mod.go.jp/atla/research/gaibuhyouka/pdf/Communication_23.pdf) 更に普通科、野戦特科、高射特科、機甲科、航空科等で相互連携可能なシステムとして統合を行うものとされており、ヘリコプターなんかに搭載する機上用と戦車に装甲車、その他ソフトスキン車輌に搭載する車輌用、背負型無線機に近い形態の携帯用Ⅰ型、米軍のAN/PRC-152のような外見の携帯用Ⅱ型が開発されてるという。 ※出典:アメリカ合衆国国防総省HP(https //www.defense.gov/Photos/Photo-Gallery/igsearch/PRC-152/) 相互データ通信によって、暗号化された音声通信は当然として、自分と味方の位置情報やメール機能、緊急時の警告警報等に無線機として動作する専用アプリケーションをインストールすることで、例えば普通科の野外無線、機甲科の車輌無線、航空科の航空無線……陸上自衛隊に留まらず海上自衛隊と航空自衛隊、更には警察や消防が使用する防災無線にまで相互通信が可能となる。これは広多無を装備してない部隊や組織も含むということである。この一文に込められた汎用性の高さはご理解いただけただろうか。 ※出典:防衛省HP(http //www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2012/2012/html/nc3212.html) 対空戦塔指揮統合システム(ADCCS)に火力戦闘指揮統制システム(FCCS)といった従来のC4Iシステムとも連接一体化が可能、情報共有に関しては問題ないのである。一応書いておくが、様々な媒体でC4Iシステムと簡略化して呼ばれているが、正確には「C Quadruple I system」である。そもそも4が小さい。数学で階乗について習ったと思うが、あんな感じの表記をする。小さく上に書くやつ。パソコン表記的には恐らくC^4Iとなる。表示上の都合この項は全部C4Iとする。 で、何の略かというと Command Control Communication Computer Intelligence system の略。読みの都合でC4Iとなる。自衛隊ではC4I2システムになっている。 Command Control Communication Computer Intelligence Interoperability system 相互運用性というのが追加されてる。かなり長い。お役所がやることなのでしょうがないと言えばしょうがないのだが、自分は好きである。ちなみに昔はC3やらC3Iやらと呼ばれていた。 Command Control Communication Intelligence system の略 派生型 ※出典:陸自調査団HP(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/kaisyuu/type90kai.html) 最初に書いておくが、92式地雷原処理ローラ装備型は派生とは言わないんじゃないかなーと思う。もし登場したらここに改めて書き足すが……恐らく出番は無い。というわけで、90式戦車回収車について触れよう。多分出てこないと思うが。 ※出典:陸自調査団HP(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/kaisyuu/type90kai.html) 略称 90TKR 広報向け愛称 リカバリー 全長 約9.20m 全幅 約3.40m 全高 約2.70m 重量 約50.0t 乗員数 4名 主武装 12.7mm重機関銃M2 牽引力 50t 吊り上げ能力 約25t 速度 約70km/h エンジン 三菱10ZG32WT2ストロークV型10気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル1,500hp/2,400rpm 行動距離 500km 車体右側にブームクレーン。車体全面にウインチと駐鋤となるドーザーブレードを備えた戦車回収車である。クレーンは25tの釣り上げ、ウインチは50tの牽引能力を持つ。車体後部上面は予備もしくは故障車輌から取り外したエンジンなどを乗せておける架台になってる。また、砲身用の架台もあるようで、90式戦車の予備砲身を載せておき、損傷した砲と交換可能。 自衛用としてM2 12.7mm機関銃と発煙弾発射機を備える。あとサスペンションは90式戦車とは異なり全て油気圧式サスペンションである。平成22年度までの間に約30輌が調達された。 調達コスト ついにやってまいりました残念な所その2。良いところしか無かったら良いのだが、そうも行かない国産装備である。 調達コストは配備当初は約11億円。最終的に量産効果もありまして約8億円まで下がった。ちなみに74式は約3.5~4億円ぐらいだったので、当時高い高いと言われ(*2)、外国の第3世代を購入したほうが安上がりだーっていう意見がたくさんありったが、主だった国のだとアメリカのM1とドイツのレオパルト2は1輌あたり10億円以上、イギリスのチャレンジャー2は11億5千万ぐらいでフランスのルクレールだと十億円ぐらいするなど殆ど変わらない。 しかも他の外国装備を見れば分かるけど、購入もしくはライセンス生産するとなるとどうしても高くなるのは避けられないわけであり、トータルコストを計算すると、結局の所90式と大差は無いということになる。それだったら、技術蓄積とかパーツ供給とかの整備維持の面とかから国産のほうがメリットあるだろうと判断したのである。生産は平成年度までに341輌。富士教導団とかの一部を除けばほとんど北海道に配備されている。その重量から本州の橋梁通過には難があるとされるなんて言われてるけど、実際には65%を通行可能である。 ほとんどの国道では最大積載量40~50トン+自重十数トンの大型トレーラーが通過しても大丈夫なために北海道以外でも運用可能である。北海道では時々駐屯地の周辺で行動を走っている90式の姿が見られる。また、重量も他国の戦車などと比べたらそんなでも無い。(比較 フランスのルクレールが約56.5 t、イギリスのチャレンジャー2が約62.5 t、アメリカのM1A2 SEPV2が約63.28 t、ドイツのレオパルド2A7が約67 tである) とは言ったものの、移動の際に戦車輸送車に積むと重量が重くなりすぎるもんだから橋げた1つあたり1台しか乗らないように注意する必要がある。隊列を組んで橋を渡る事ができなくなる。また、73式特大型セミトレーラではそのままの状態では最大積載量をオーバーしてしまうため、車体と砲塔を分離して運ぶ。でも何で北海道なのかというと、あそこは車が主な移動手段なもんだから、他と比べて自動車道の整備が十分されてて、主要道路の橋梁ならほぼ問題なく通過出来るからである。 前述の通り、履帯にゴムパッドを付けて公道を走ることだってある。北千歳駐屯地から東千歳駐屯地間で、C経路と言われる経路を10km/h以下で町の中を走行しているけどあれは特例である。その為に安全装置が取り付け可能となっている。安全装置というのはサイドミラーとか方向指示器とか。そんなわけで、海外の主だった第3世代と違って大掛かりな改修はしてないが、後発の第3世代であることと、野外通信システムの搭載等を含め戦闘能力の強化を見込めるため、将来的に問題はないのでは無いか、と筆者としては思いたいところである。 現在は北海道だけではなく、協同転地演習にて九州に初上陸した。 これは年々増す中国や北朝鮮の脅威に対抗するため、従来の北方重視から島嶼防衛を含めた西方重視に自衛隊のドクトリンが変化している為である。小規模ではあるが89式装甲戦闘車なども加えた中隊戦闘群編成であり、民間輸送力活用も含めて南西への抑止力向上が期待される。 ※出典:陸自調査団HP(https //rikuzi-chousadan.com/soubihin/kaisyuu/type90kai.html) 作中での活躍 対ロウリア王国戦「王都ジン・ハーク攻防戦」にて、ハーク・ロウリア34世逮捕の為、陽動任務に出撃。王都を囲む城壁から4kmほどの位置に布陣する。直後、交戦規定クリアのため、1輌が突出、わざと矢を受ける。しかし当然ながら無傷。 その後は車載機関銃にて、まず威力偵察に出て来た騎兵400騎を殲滅。続いて出撃して来た重装歩兵大隊も、スワウロ一人を残して全滅させた。その夜、主砲にてジン・ハークを囲む三重の城壁、その北側城門を一撃ですべて破壊した上、道路に大穴を開けている。 対パーパルディア皇国戦「フェン王国の戦い」において、フェン王国首都のアマノキ東海岸におおすみ型輸送艦からエアクッション艇1号型にて上陸。本戦には10輌が投入された。 同国コウテ平野においてパーパルディア皇国軍のリントヴルム(地竜)32頭を主砲にて一掃する。この時、敵の牽引式魔導砲に撃たれ、2発を被弾するも、損傷に関して一切記載が無い。塗装が多少焦げたかもしれないくらいである。いずれにせよ行動に一切の支障は無かった。 ……活躍の詳細は任せた。 関連項目 兵器|自衛隊|日本国 ※既存のコメントに返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。 過去のコメント 自己再生機能もちの超装甲を中世時代の大砲で破れるはずがないからなw - 名無しさん (2018-05-20 17 53 56) 10式は魔王戦で活躍していたがそれ以外の戦場では90式の方が出番多いようだ。GATEと違って74式は出てこない。 - 名無しさん (2018-05-20 18 51 09) 74式が出てこないのは年が年だし日本から離れた所で故障されたら困るからかな - 名無しさん (2019-03-18 01 01 58) 某門は、もし乗り捨てるようなことになっても向こうの連中にはどうにも使えない(燃料も弾も無いし構造も理論も理解出来ない)から、と言う前提がある。こっちのグ帝相手とかで同じ事やったらえらい事になる可能性充分にあるだろ? そう言う事じゃね? - 名無しさん (2019-03-18 21 04 26) 74式は数は多いから各地の駐屯地とかに配備する分には良いかもね。性能面では対愚帝でも充分オーバーキルだし。 - 名無しさん (2019-04-09 01 14 29) ムーでの陸戦 - 名無しさん (2018-05-20 18 56 54) (対グ帝)もたぶん90式が活躍する気がする - 名無しさん (2018-05-20 18 58 12) 側面の防御力も書いた方が良いかと - 名無しさん (2018-05-23 19 04 10) そう思った人が書けばいいんじゃない? - 名無しさん (2018-07-07 17 37 55) 90式によるグ帝チハもどきの蹂躙劇始まるよ〜 - 名無しさん (2018-07-07 17 10 14) 些末かもしれないけど、駆動系の欄、エンジンはレオパルドより最大出力可能時間が上回った代わりにサイズはレオパルドより大きかった気がするけど - 名無しさん (2018-07-18 13 40 45) 逆にレオパルドがA6系統になった際にユーロパックで無理に小型化したんだよ - 名無しさん (2018-07-21 12 50 54) 歩兵師団より戦闘能力の高い(俗に三倍と言われている)機甲師団を派兵するのが、コスパが高いので基本的に第七機甲師団が多くなると思われる。 - 名無し (2018-10-06 15 34 54) あんまり長い上主観の入った不自然な文体を削除しました。というか兵器関連書いてるやつここを私物化してないか? - 名無しさん (2022-09-07 20 39 58) 名前 ここを編集 〔最終更新日:2022年11月24日〕
https://w.atwiki.jp/skygirls/pages/156.html
メカニック/車両/90式戦車(きゅうまるしきせんしゃ) TVシリーズ 第9話で石油コンビナートの護衛用戦車として登場。 出動したもののワームに対し攻撃はしていないようだ。 2007年現在の90式戦車は、61式戦車のすべてと74式戦車の一部を更新するために開発された日本国陸上自衛隊の第三世代戦車である。 1990年から制式運用されている。 複合素材を使用することで50.2tと小型軽量であるにもかかわらず高い防御力を獲得した。
https://w.atwiki.jp/dexidexi/pages/33.html
90式戦車 90式戦車(きゅうまるしきせんしゃ)は日本の戦車である。戦後に日本国内で開発生産された戦車としては61式戦車、74式戦車に続く三代目にあたり、第3世代主力戦車に分類される。 【JN国】 90式戦車:世界の第3世代戦車に並ぶ性能を有するとされている 90式 C4I:C4I(C Quadruple I system)指揮官が作戦を指揮統制するための情報伝達・処理のシステム 90式改:資料見つからず