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第365話:うらおもて浮遊大陸 以前いたアリアハンから時と場所変わって浮遊大陸。 風の鳴る大地という言葉が真っ先に浮かぶ。 「やけに静かだと思ったらあいつがいないわけか」 ファリスは遠景を見ながらつぶやいた。 傍らのテリーもそれにうなずく。 あいつというのは勿論ラムザで、旅の扉から出てきたとき既に彼の姿はなかった。 「扉のなかで無理やり喋りだすからこういうことになるんだよ全く。 移動中はちょっとしたことで時空芯のズレが起こりやすいっていうのに」 「そうなのか……?オレも知らなかった」 テリーは目を丸くしてファリスの顔をのぞきこむ。 「な、なんだよ」 煙たがるファリスにテリーは笑いかけた。 「姉さんも冗談がうまくなったなぁ。それを教えてくれたのは姉さんじゃないか」 テリーはにこやかにファリスの肩をぽんと払う。 もう何か家庭での会話だ。 とても殺伐とした殺し合いの舞台でのやりとりとは思えなかった。 「このままずっとこの調子でいくのか……」 戦闘局面と今現在のギャップがありすぎて、レナたちを見つける前に疲れてしまいそうだ。 ファリスは命のやりとりとは別に重たいものを背負ったような気がしてならない。 テリーはそんなことはお構いなしに明るい声を出す。 「ところで地図を見ると町や城があるみたいだけど、とりあえず一番近いところへ行こうな。 となるとここだ」 テリーが指差した場所はカナーンの村だ。 「ああ、そこだな」 ファリスは間延びした口調で答える。 地図をほんの一瞬みただけで、大して確認もしなかった。 それほど気が抜ける。 テリーは地図をたたむと前を向いた。 「よし、行こうか」 その声は弾んでいた。 ラムザがいなくなって、二人だけになれたのが嬉しいのかもしれない。 ファリスはそう思うと余計安息できなくなった。 【テリー(DQ6)(左腕喪失、負傷(七割回復) 所持品:雷鳴の剣 イヤリング 鉄の杖 ヘアバンド 天使の翼 行動方針:『姉さん』(ファリス)の敵を殺し、命に代えても守り抜く】 【ファリス(MP消費) 所持品:王者のマント 聖なるナイフ 第一行動方針:レナとバッツを探す 第二行動方針:カナーンへ】 【現在位置:浮遊大陸最南端(岩山付近)】
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第65話:直々に 闘いの火蓋が斬って落とされ、早数分。 彼らのコンビネーションもなかなかの物となってきた。 フバーハが特に掛ったサックスが突破口を開き、フルートから借りた草薙の拳で斬りつける。 そしてその隙にゼルが右右左右そしてハイキックの連携をかまし、 咄嗟に飛び退きロランがリルムの魔法を相乗させた一撃をかます。 (――クッ…人間一人ならどうにかなったものを…少し本気を出さねばならんようだ…) そして、サックスが三回目の攻撃に移ろうとしたとき…ビクビクと竜王の体が変化し始めた。 そして見る見るうちに鱗が出来、翼が生え…その姿は龍となった。 「どうやら貴様らを見縊っていたようだ、本気で行かせてもらうとしよう」 その龍の姿に、少しは引くものの、サックスとゼルは向かっていった。 しかし、先ほどとは違い全くと言っていいほど利いていない、ロランも加勢するがやはり利いていない。 すると、ゼルは後ろに大きく下がった、ロランは剣を片手に持ち替え、サックスは片手を剣に添えている。 「何をしようと無駄だ!」 と、竜王の声が大きく響く。 すると…ゼルが瞬速で竜王に殴りかかる、が、それは寸前で止まった、いや止めたのだ。 するするとスローに殴りかかっていく、ゆっくりゆっくりとゼルは進んでいく。 「ふん!このような子供騙しに…グッ!」 するとリルムがブリサラを放っている、竜王は気をゼルに向けていたので気がつかなかった。 今だ!と瞬間的に思ったロランとサックスは竜王の両足に斬りかかった。 「ハァァァァァ!!」 「うぉぉぉぉぉぉ!!!」 その二つの声が重なり竜王に斬りかかる、二人の全力は竜王をふらつかせた。 その時だった、ゆっくり進んでいたゼルがいきなり光よりも早く動き始めた。 そう、彼は空気の壁を打ち抜いていたのだ、光を超越するパンチは相当なダメージをもたらした…だが。 「グォォォォ!ニンゲンドモガ!コノワタシニ!ハムカイオッテ!グオオオオオオ!!!」 なんてこった。と全員がそういった、あれほどの総攻撃を仕掛けながらも竜王は此方へ向かってくる。 咄嗟に体制を直した三人だが竜王の個素早い攻撃に吹き飛ばされ、壁に強く打ち付けられる。 ロランは多少素早く飛び退いていたので気絶は免れたが体が思うように動かない。 ゼルとサックスはモロに受けてしまった、壁にもたれかかり動かない。 そして、どんどんフルートとリルムの方へ向かう。 ロランは、助けようと思った、でも体が上手く動かない、ああもう駄目だと思っていた。 「フフフ、アトハキサマラダケダ!ジワリジワリトナブリコロシテクレル!」 すると竜王はその大きな手をリルムのほうへ伸ばした… が、その腕はいとも容易く吹き飛んだ、そう、その力の主はフルートだった。 嘗て魔神とまで呼ばれた武闘家時代の力が…ということは…。 「てめぇ…こんな小さい子を狙ってなぶり殺すだぁ?ザケんのも大概にしやがれ!」 すると、フルート一睨みした後は大きく拳を竜王に叩きつけ、折れていた右腕を完全にもぎ取った。 彼女が普段この力を発動できないのは彼女自身が知らないからなのである、そして普段の彼女も使えない。 ブチギレた時に使える、異常な力なのだ。 「ウギィヤァァアアアア!!!」 鳴り響く、竜王の悲鳴、怒りに満ちるフルートの表情。 そんなフルートをリルムは、ロランは、ただ、ただ、見ていた、戦うことも忘れて。 「テメェはこのフルートが直々にブチのめす」 その目と気迫は嘗ての勇者に似ていた。 そしてリルムも、そんなフルートの陰で、ある呪文を唱えていた。 【サックス(重傷&気絶) 所持品:水鏡の盾 草薙の剣 チョコボの怒り 【フルート(プッツン&重傷) 所持品:スノーマフラー 【リルム(負傷) 所持品:英雄の盾 絵筆 祈りの指輪 【ロラン(重傷) 所持品:ガイアの剣 ミンクのコート 【ゼル(重傷&気絶) 所持品:レッドキャップ ミラージュベスト 行動方針:傷の治療(ロラン)竜王をブチのめす(フルート)フルートを援護する(リルム)】 【現在位置:ナジミの塔入口 【竜王(竜化) 所持品:裁きの杖 魔法の法衣 行動方針:目の前の人間を殺す】 【現在位置:ナジミの塔入口
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第165話:小五ロリ 死闘から一寸時を刻んだ後… セージはビアンカの支給袋を勝手に弄っていた。 本人の許可が無いのは気が引けるが、疲弊している女性を起こすのはもっと気が引ける。 何か武器が無いかと探していると……何かを掴んだ。 「なんだか同じような手順を踏んでる気がするけどねぇ…」 またハズレなのか、という思いが脳裏を駆け巡る。 実際、中の手触りは紙だ。もうその時点で武器ではない。気分は最悪。 一気に手を出すと、その手に握られていたのは…とても見知ったものだった。 「うわ、懐かしいなまた」 出てきたのは、巻物。 開くとやっぱり。小難しいことが書かれている。 「お兄さん、これは?知ってるものなの?」 「ああ、もう懐かしすぎてたまんないね。 これは悟りの書といって、僕が賢者となる為に手に入れなければならなかった道具なんだ。 これを"神に選ばれし人間"が理解して、特別な修行をすると"賢者"を名乗れるようになる」 タバサに手渡すと、最後にこう付け加えた。 「早い話、僕の為の魔法教法」 タバサはセージの言葉を聞いた後、静かに悟りの書を開いた。 「セージがかつて使っていた魔道書」と言う肩書きに惹かれたのだ。 要するに、深い探究心と好奇心だった。 ―――なんだろう。 理解はできないけど、何か不思議な感じがする。でも嫌な感じじゃない。 この本が魔力を持ってるのか…内容に秘密があるのか… それはよくわからないけれど、凄い物だと思う。 「魔力という概念」「魔術師と僧侶の力の根底」「"呪文"の定義」 「"悟り"とは何か」「魔力と全ての生物の関係」「魔道の光と闇」 軽く流して呼んだだけでもこれほどの事がかいてある。 本格的に読み取ってみると、もっと細かい知識が詰め込まれている。 グランバニアの本には書いていない話が、 グランバニアの魔術師が教えてくれない経験が、 グランバニアの…いや、全ての世界の本や魔術師が「知らない」領域が、 その全てが、この巻物に詰め込まれているとすら感じてしまって――― 「…~い…バサ……タバサ~、ねぇタバサ。お~い…」 「………え?ええ…え!?あ、はい!!」 周りの音が聞こえないほどに、没頭してしまった。 「面白かったかい?」 「うん…何か知らなかった事が多すぎて、私の世界の人も知らないことがあって…」 「魅力を…感じた?」 「うん!凄く!ねぇお兄さん、もし良かったら…これ貸して!お願い~!」 「え?ああ、良いよ。理解できなくても暇つぶしにはなるだろうし、少しでも理解できたら儲けものだしね」 「ありがとう!」 タバサが子どものように…いや、この姿が正しいのだろうが、はしゃいで喜んだ。 そしてすぐに、また巻物を開いた。熱心に読んでいる。並みの子どもは持っていない集中力だ。 それを見た後、セージがベッドに視線を移した。 静かにビアンカが寝ている。汗が引き、静かに眠っていた。 「とりあえず越えたね…峠は」と、安心した様子で視線をタバサに戻すと… 「あらら、寝てるじゃん。まぁ子どもだもんねぇ…はは、仕方ない仕方ない」 セージは軽く楽しそうに笑い、 寝ているタバサの隣にある袋に手を伸ばした。 そして悟りの書を、そっとタバサの袋の中に入れてあげた。 そして思う。 あの子は確かに、そして明らかにあの巻物の内容について答えた。 勿論浅くだろうが…内容を読み取れるという何よりの証。 更にあの子は、あの書に魅力を感じた。 この世の理すらも書き連ね、優秀な魔術師も根を上げる程の…あの書の重みも感じなかった様だった。 もうこれは、才能という領域を超えているのかもしれない。 何が「少しでも理解できたら儲け物」だ。 この書を持ったものは、神に選ばれし者を除いては全て「理解できない」のだ。 「少し勉強になったかも」とか、そんな中途半端な感想は絶対に得られない。 「ナルシストだ」と言われようが、自分に非は無い。 本当に賢者は「神に選ばれし者」だ。そしてあの書を理解できるものもまた「神に選ばれし者」だ。 かく言う自身も…この世界で神に選ばれ、そうなるべくして世に生を受けた様なものだ。 だが、あの子は別の世界で生まれた。その世界で「天空の勇者」と呼ばれた人間の子孫として…。 この子は特別だ。そしてもう、その道の軌道に乗っている。 「兄が勇者なら妹は賢者…か? だけどこの子…僕の様な魔道に詳しい人間が教授すれば……化けるぞ」 そこまで思考を進め、彼は眠る事にした。 明日はどんな修羅場が待ち受けているのか。 そしてこの子がどう成長していくのか。 そう考えながら。 【セージ 所持品:ハリセン・ファイアビュート 第1行動方針:睡眠 基本行動方針:タバサの家族を探す】 【タバサ 所持品:ストロスの杖・キノコ図鑑・悟りの書 第1行動方針:同上 基本行動方針:同上】 【ビアンカ(疲労回復) 所持品:なし 第1行動方針:睡眠中 基本行動方針:不明】 【現在位置:いざないの洞窟近くの祠内部の部屋】
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065話 休息 取り付く島も無い・・・。 まさにそんな様子だった。 さっきまでここにいた彼ら、アレフとベスはもうここにはいない。 「あいつら・・・死ににいくつもりか!?」 伽耶が声を上げた。 「彼らだって戦闘経験が無いわけじゃないだろう、女の子のほうは魔法も使えるみたいだったし」 ヒーローは自分の体を見る。 先ほどのヒロコとの小競り合いで付いた多くの傷。 それらのほとんどが突っ込まされた店のガラス片による小さな傷のためベスの魔法でほぼ回復していた。 「移動しよう、今僕らがいっても邪魔になるだけだろう」 「しかし・・・」 「実を言うとさ、そろそろ体力的に限界なんだ・・・魔法で傷は癒えても、疲労はどうしてもね」 ヒーローにそう言われては伽耶に反論の余地は無い。 悪魔との交渉、ロウヒーロー、ヒロコ・・・きついことは全てヒーローがやってきたのだ。 伽耶とて疲れが無いわけではない。 いくら四十代目葛葉ライドウとはいえ体は16の少女なのだ。 本当の自分の体ならいざ知らずこれでは体力的に厳しい。 しかし伽耶・・・四十代目にとってこの事態は絶望と共に大きな希望でもあった。 センター設立に大きな影響力を持つザ・ヒーローと同盟関係を結べたのだ。 もし二人でなんとか脱出し、もとの世界にもどれれば自分の目標は達成される。 もともと命を懸けて過去に旅立った四十代目にとってこのゲームのリスクなどメリットに比べれば微細なものでしかなかった。 その希望が大道寺伽耶という少女の細い体に力を与える。 今この状況下においてザ・ヒーローは最大の希望だ。 「仕方が無い、青葉区に移動したら休むぞ・・今後のことも考えねばならんだろう」 伽耶の結論はこれ以外なかった。 現状最も大事なのはザ・ヒーローの生存なのだ。 「そうしてくれると助かるよ」 ヒーローは答える。 その顔にはうっすらと安堵の表情が見えた。 先ほどザ・ヒーローは限界と言ったが実はそうではない。 確かに疲れはあるが仮にも大破壊を生き抜き、神と悪魔を仲魔と共に切り伏せた英雄だ。 もう数回の戦闘なら耐えられるだろう。 ヒーローが今最も心配しているのは伽耶の体だった。 無論、女の子の体が心配だと言うのもある。 しかしそれだけではない。 また、ヒーローにとっても大道寺伽耶こと四十代目葛葉ライドウは希望なのだ。 彼女の術。 時間さえ超越すると言う秘術。 目下のところヒーローがつかんでいる脱出方法のアテはそれだけだ。 「・・・じゃ、いこうか」 「ああ」 二人にとってお互いは希望なのだ。 伽耶が死ねばヒーローに脱出する術は無い。 ヒーローが死ねば伽耶は目的が果たせない。 利害の一致。 聞こえは悪いがこの状況下ではもっとも信頼できる理由だった。 二人は歩き出す。 MAGの心配があるため徒歩だ。 これから街はどんどん明るくなる。 闇にまぎれて隠れることはできなくなる。 東に見える太陽はこれからの苦難を示しているような気がした。 青葉区――─ 一度訪れたときはロウヒーローの襲撃を受け即離脱することになったビジネス街。 ヒーローと伽耶は適当なオフィスを見つけそこに隠れた。 「首尾よくこれたようだな」 使う人間がいなくなっても物は誰かが動かさぬ限りそこにあり続ける。 伽耶は転がっている椅子を拾い上げてそこに座る。 「ついてるよ、ここ水が出る・・・どこかで貯水してるみたいだね」 ザ・ヒーローが湯飲みを二つ持ってくる。 「・・・どうやってお湯を沸かしたんだ?」 「ここの給湯室はカセットコンロみたいでね、予備のガスもあったし・・・大分遅いけど食事にしよう」 「ああ、これからのことも考えなければな」 二人はザックから食料を出す。 簡易固形保存食・・・ぶっちゃけて言えば乾パンだ。 「さしあたっては水と食料だ・・・ここ、水が出ると言ったな、念のため煮沸していくらか持っていこう」 「そうだね、できればカセットコンロも持って行きたいけど・・・」 「止めておいたほうが無難だろうな、かさばりすぎる・・・いざとなれば民家を探せばコンロのひとつもあるだろう」 「そうだね・・・ん、久しぶりに食べる乾パンって意外と美味しいな・・・」 「私は初めて食べたぞ」 「僕も食べたのは大破壊前だよ」 「・・・どういうときに食べたんだ?」 「防災リュックに入ってたのを好奇心で・・・」 ちょっとした談笑、ヒーローも伽耶も同じ世界に生きていたものだ。 気を紛らわせる術は心得ている。 しかし長くそうしているわけにも行かない。 「さしあたっては天野舞耶の捜索だな」 すぐに二人はこれからのことを話し始めた。 「ああ、まぁそれはいいとして・・・せっかくだから今まで考えないようにしてたことも考えなくちゃな」 「・・・というと?」 「さし当たってはこの刻印だ、君の術で脱出中に呪い殺されましたじゃ洒落になってない」 「噂が現実になる・・・だったか?それを利用して解呪できるアイテムを作ったりできないか?」 「正直言って厳しいだろうね、いや仮にもとの町でPCのデータどおり噂が現実になっていたとしても・・・今もそうとは限らない」 「・・・私は残っていると思う」 伽耶がいった。 「理由は?」 「この街が浮いているからだ、噂を動力とするとするならこの街が浮いている限り効力はある・・・と考えられないか?」 「なるほど・・・しかし主催者側の考えからしてみれば脱出はさせたくないはずだ、噂が脱出に利用できるかどうか」 「・・・主催者の盲点を探すしかないと言うことか」 主催者は恐らく綿密に計画し、いろいろな時空を調べもっともおあつらえ向きなこのスマル市を選んだ。 恐らく主催者はこのスマル市のことをきっちり調べ上げている。 当然噂が現実になる・・・少なくともなっていたということも知っている。 ヒーロー達がここを脱出するためにはその主催者でさえ知りえなかった盲点を突くしかない。 それがどれだけ難しいことか・・・二人にわからないはずもなかった。 「まぁなんにせよ天野舞耶を探し出して詳しいことを効くまで推測の域は出ないね・・・」 そういうとヒーローは乾パンをかじりお茶を飲む。 行き詰った思考を中断させたかった。 「ふー・・・主催者、か・・・」 ため息と共にヒーローはつぶやく。 「誰なのか?なぜこんなことをするのか?そもそもどうやって異なる時空の人間を集めたのか?・・・疑問は尽きないな」 「誰が・・・といえば」 ヒーローの発言に呼応するように伽耶がしゃべりだす。 「あの女、ヒロコといったか・・・にネクロマをかけた奴だ」 実際問題ヒーロー達にとって最も近い危険はヒロコとネクロマの術者の存在だ。 ネクロマの術者は確実にゲームに乗っている。 少なくとも二人、ロウヒーローを入れれば三人殺しに来ている人間がいるのだ。 「可能性があるとすれば魔法が使える奴か、ネクロマ使いを仲魔にしてるやつ・・・で、ゲームに乗っているってところか」 「誰が魔法が使えて誰がCOMPを持っているのか解らない以上どうしようもない・・・か」 「アレフたちのことも心配だけど・・・さしあたって今はピクシーの連絡を待ちつつここから双眼鏡で道を眺めるくらいしかないかな」 「待ち、か・・・歯がゆいな」 「問題は山済みだね・・・戦力も欲しい、さっきのアレフたちやヒロインなんかと合流できればいいんだけど」 「ヒロイン?・・・ああ、聞いたことはあるな・・・かなりの魔法使いだったとか」 ヒーローはしまったと言う顔をした。 ヒーローはヒロインのことは極力考えないようにしていたのだ。 彼女は強い。 それはヒーローが一番よく知っていた。 もし万が一、ヒロコあたりに襲撃されたとしても逃げ切ることくらいは可能だろう。 もっとも危険なのはヒロインのことに気を取られすぎて自分をおろそかにすることだ。 そういう考えの下今まで出さなかったヒロインの名前。 それを話しの流れと気の緩みからうっかり出してしまったのだ。 「放送で名前は呼ばれてなかったから生きてはいると思うけど・・・探している余裕も無い、あいつなら大丈夫さ」 「・・・いいのか?」 「核ミサイルが落ちて三十年たっても会えたんだ、探さなくてもきっとどこかで会うさ・・・多分ね」 ザ・ヒーローは自分のパートナーを思い出していた。 心配する気持ちが無いはずがない、できることならばいち早く合流したい。 しかし今の自分達に余裕は無い。 彼女を探している余裕も・・・。 そう心に言い聞かせた。 【ザ・ヒーロー(真・女神転生)】 状態:体中に切り傷 打撃によるダメージ 疲労 武器:鉄パイプ、ガンタイプコンピュータ(百太郎 ガリバーマジック コペルニクスインストール済み) 道具:マグネタイト8000 舞耶のノートパソコン 予備バッテリー×3 双眼鏡 仲魔:魔獣ケルベロスを始め7匹(ピクシーを召喚中) 現在地:青葉区オフィス街にて双眼鏡で監視しつつ休憩中 行動方針:天野舞耶を見つける 伽耶の術を利用し脱出 体力の回復 【大道寺伽耶(葛葉ライドウ対超力兵団)】 状態:四十代目葛葉ライドウの人格 疲労 武器:スタンガン 包丁 鉄パイプ 手製の簡易封魔用管(但しまともに封魔するのは不可能、量産も無理) 道具:マグネタイト4500 双眼鏡 仲魔:霊鳥ホウオウ 現在地:同上 行動方針:天野舞耶を見つける ザ・ヒーローと共に脱出し、センターの支配する未来を変える 体力の回復 Back 064 Next 066
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第465話:騎士の決断(後編) どうやらルカとハッサンがカズスの村の中からいなくなったらしい。 カインがフリオニールに叫んでいる内容を聞き取り、また彼らの顔色を伺えば真実である事は間違いない。 カインは捜索の為に再びミスリル鉱山付近に向かい、 フリオニールはカズスの村入り口付近を捜している。当然こちらを気にしながら。 ルカとハッサンは僕の持っていた武器のいくつかを持っていたままだ。 それを返してくれずにそのまま村を出たと言う事は、やはり僕を信用していないと言う事だろう。 カイン達や僕に気づかれずに村を出たとすると、行き先はおそらくウル方面。 ハッサンが自分で移動できない事を考えると、移動速度はそれほど速くないはず。 武器を取り返す事の意味も含め、彼らを追いかけるか…。 そして気になるのはカインとフリオニール。 ルカとハッサンが突然いなくなったと言うのは当然驚くべき事だが、彼らは妙に焦っている。 まるでこの場に2人がいないと困るような感じだ。 1時間半後にはエドガーやリュカという人が来るとも行っていた。 やはり彼らは殺人者で、カズスに参加者を一気に集めた後大量虐殺を試みる。 彼ら2人が何かを企んでいるのは間違いないし、その可能性が十分高いか…。 だとしたら、ルカ達がいなくなった事に焦っていることも合点が行く。 僕も今は武器を持っていないし、出来れば早めにカズスを出たいところだが…。 とそこへ、フリオニールがサックスに声をかけてきた。 「どうやらルカとハッサンがいなくなってしまったみたいなんだ」 「…あれだけ騒いでいれば僕にもわかりますよ」 「彼らが見つからないのは何かに巻き込まれたからかもしれない。すまないが、探すのを手伝ってくれないか。 今、カインの奴も探しに回っているところだ」 特に断る理由もないし、捜索を手伝えば彼の監視も甘くなるかもしれない。 となればカズスを抜け出すチャンスも大きくなるだろう。 「わかりました。僕も一緒に彼らを探しましょう」 サックスがルカとハッサンの捜索に加わってから約10分。 監視も甘くなると思っていたが、目に見える範囲内には常にフリオニールがいた。 やはり簡単に逃がしてくれる訳ではないらしい。 そんな事を考えてると、急にフリオニールが近づき、声をかけてくる。 「どうだ、調子は?」 「ぜんぜん見つからないですね。もう村の中にいないと考えるのが妥当じゃないですか?」 しばらく捜索の話をしていたが、突然フリオニールが別の話を持ちかける。 「話は変わるが、お前、大切な人が亡くなったって言ってたよな」 「…フルートさんのことですか? それとも…」 「まあ誰でも構わないんだが、単刀直入に言うぞ。 もし、死んだ人間を生き返らせる事が出来るとしたら、お前は何でもするか?」 「…………」 しばらく経過して、サックスが返答する。 「…僕に何を望んでいるんですか?」 そのセリフを聞き、フリオニールは手駒を掴んだと確認し、話を続ける。 「俺と手を組んでゲームに乗らないか? 魔女なら死者を生き返らせる事など容易に出来る。 まず、俺と一緒にカインの奴を殺して欲しい。 あいつもゲームに乗っているが、奴に優勝されても困るんでな。 それにあいつはお前の命も狙っている。ここで俺と一緒に殺した方が自分の身の為にもなるぞ」 予めカインが考えていた作戦を聞きながら、フリオニールも密かに自分なりに計画を立てていた。 己が優勝する為にはカインとスミスも殺す必要もある。 互いの利益の為に今は組んでいるが、いずれは奴らを仕留めなければならない。 …スミスが戻っていない現状を考えると、カインを仕留めるのは今が最大の好機なのかもしれん。 1対1では辛いが、サックス辺りを誘惑して2対1で仕掛ければ、勝てぬ相手ではないだろう。 問題は、カインがいなくなる事で残りの参加者を消すのが面倒になる事だが、 エッジを殺した事により、奴からの信頼感が欠けてきていることも事実。 早い内にカインを消さねば、こちらがどんどん不利になってくる可能性も高い。 サックスを勧誘するためにはカインのいない所で会話をする必要があったが、 ルカとハッサンの捜索をする最中、そこでこのタイミングが生まれたのだ。 「…わかりました。フリオニールさんの考えに乗りましょう。 僕は、彼女を生き返らせるためなら何だってやってみせます」 「すまんな。今ならカインの奴も油断しているはずだ。 この武器を貸してやろう。カインを探し次第、一気に仕掛けるぞ」 フリオニールはそう言うと、ザックからビーナスゴスペルを取り出してサックスへと渡す。 自身はラグナロクを手にし、カインがいると思われる方へ進もうとした時…… サックスはフリオニールとは逆の方角に向かって走り始めた。 そのまま茂みの中に逃げ込んだサックスの方に目をやるフリオニール。 辺りは暗く、サックスの逃げ込んだ茂みは思った以上に深い。 明かりを灯していても、村の地理を知り尽くしている人間でない限り追うのは不可能だろう。 サックスを手駒に出来たと確認していたのが油断となったか…。 追いかけるのは無理だと判断したフリオニールは軽く舌打ちし、サックスが逃げた方向に向かって叫ぶ。 「サックス、貴様どういうことだ。 死者を生き返らせるためには何でもすると言ったはずではないか!」 茂みの中からサックスの返答する声が聞こえる。 「確かに魔女の力なら死者を生き返らせる事も出来るでしょう。 僕自身、殺人者となる覚悟も出来ています。 でも、僕はあなたと手を組むつもりはありません。 あなたと組んでも捨て駒として利用される可能性が高いし、自分の道は僕自身で切り開く。 …この武器はありがたく頂いていきますよ、フリオニールさん」 幸運にもフリオニールの誘いを上手く利用する事で、サックスは武器を手にする事も出来た。 茂みの中を進んでいけば、フリオニールやカインに気づかれる事もなく村から出れるだろう。 しかし、カズスから出たとしても行く当てはあるのか? 安全な場所はあるのか? 否、無い。 だが、彼の足は自然と北に向かっていた。 孤児として拾われ、ギルダー達と一緒に育ったウルの村に向かって自然と歩き出していた。 ルカ、ハッサンにカズスから逃げられ、フリオニールの謀反に気づいていないカイン。 ラグナロクとマシンガンがある為、武器の損失は大した痛手ではないが サックスの手駒化に失敗し、彼を逃がしてしまったフリオニール。 フリオニールから武器を奪う事に成功し、殺人者となってでも生き残ることを決意したサックス。 カズスの村に潜む3者のマーダーは、それぞれ異なる道を歩み始める事となった。 【カイン(HP5/6程度、疲労) 所持品:ランスオブカイン、ミスリルの小手、えふえふ(FF5)、この世界(FF3)の歴史書数冊、加速装置、 草薙の剣、ドラゴンオーブ、レオの顔写真の紙切れ 第一行動方針:ルカとハッサンの捜索、今後の行動方針を考え直す 最終行動方針:殺人者となり、ゲームに勝つ】 【現在地:カズスの村 ミスリル鉱山付近】 【フリオニール(HP1/3程度、MP1/2) 所持品:ラグナロク、三脚付大型マシンガン(残弾9/10) 第一行動方針:今後の行動方針を考え直す 最終行動方針:ゲームに勝ち、仲間を取り戻す】 【現在地:カズスの村 入り口付近】 【サックス (負傷、軽度の毒状態、左肩負傷) 所持品:水鏡の盾、スノーマフラー、ビーナスゴスペル+マテリア(スピード) 第一行動方針:ウルの村に移動する 最終行動方針:ゲームに優勝する。出来ればゲームを無かった事にしたい】 【現在地:カズスの村 茂みの中→カズスの村を出てウルの村へ】
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第265話:ヒトトシテ……ヒトトシテ…… 朝。 レーベの村の入り口で、ある意味死にそうになっている人間が2人いた。 そう、ローグとバッツだ。 「あ~…疲れた……バッツ、お疲れ」 「俺たちの仲間が放送で呼ばれることも無かったし…ラッキーだったな……」 「ああ、そうだな………でも、これは有りだと思うか?」 「……………無しだろ」 やっと辿り着いたというのに、2人の目の前に広がるのは瓦礫くらい。 凄惨な状況だ。まぁ奥はまだマシらしいが。 「火事でも起こったのか?」 「…だと、思うけどな……」 「人もいないみたいだし……もしかして、無駄足?」 「いや、それはねぇだろ………俺の仲間がいた」 「な、本当か!?」 バッツがキョロキョロと辺りを見回す。 そしてローグがある一点を指差して、やっと気づいた。 「おお、本当にラッキーだな!接触しようぜ!」 「いや、ちょっと待てバッツ!確かに俺の仲間だが…」 「あ………そうだよなぁ…殺し合いに乗ってるかもしれないよな」 「まぁでも…様子を見ながら近づくか……いざとなったら逃げるぞ」 寝転んでいた2人は、静かに起き上がって近づいていった。 一方、民家前。 そこにアルスは一人立っていた。 「”…そして彼女の部屋の鍵を、後ろ手に閉めた。 『ど…どうしたの?そんな顔をして……』 何か嫌な予感が過ぎっているのか、声が震えている。 それを見て、溜息をつきながら彼はこう言った。”」 何かの本を真剣に音読している。 見張りはどうしたのだろうか。 「”『すまない。もう俺の欲望は止められないんだ!』 『な…何を言ってるの!?やめてギルダーさん!大声を出すわよ!』 『それでもかまわない!…貴女のその甘美な声が聞けるなら……幸せだ』 そしてギルダーは恐怖の表情を浮かべる彼女の服に、獣の如く手をかけ―――” ―――くだらないな。展開が唐突過ぎるわ男の名前が不吉過ぎるわで……はぁ…」 官能小説のようだ。しかもダメ出しまでしている。 それでいいのかお前は。勇者だろ?勇者なんだろ? 「まぁ…こんな民家から取ってきたんだから贅沢は言えな……って、誰だ?あれは」 しかしそんなアルスだが、何かの異変に気が付いた様だ。 奇妙な構図の中でも注意力を棄てないのは、流石は勇者といった所か。 見ると2人の人間がまっすぐこちらに向かっている。 建物に隠れるなどといった行動は起こしていない、敵意は無いのだろうか。 しかし不用意に近づくわけにも行かない。さて…どうするか。 そこまで考えて、アルスは窓を叩いた。シドを呼ぶためだ。 「シド、どうやら客人のようだ!………おい、シド!…シド!……シド?」 窓から覗くと、落胆している姿が見えた。 成程、恐らくさっきの放送か…知り合いがまた殺されたのか。 アルスは呼びかけるのを止め、静かに近づいてくる2人を見ていた。 「………ローグ?ローグか?誰か一緒にいるな…」 ようやくアルスも、近づいてくる人間が誰なのかがわかったらしい。 しかし油断はできない。金髪の男のようにゲームに乗っているかもしれない。 そんな嫌な考えが過ぎるのも嫌な話だが、仕方が無い。 とりあえずは相手が近づいてきたら行動を起こそうと、アルスは様子を見た。 しばらくして、2人はアルスの目の前で止まった。 睨み合うアルスとローグ、そして手持ち無沙汰にも似た感覚を感じるバッツ。 暫くしたところで、アルスが口を開いた。 「敵意が無いという証拠が欲しい。その袋を落とすように置いてくれ」 「………OK。俺もそうさせるだろうな」 「…これで、いいのか?」 バッツとローグが支給品袋を足元に置くと、アルスは溜息をついた。 そして静かに座り、こう言った。 「すまない、気が立っているからな……悪かった」 「いや、普通だろ。こんな状況滅多にない……久しぶりだな、アルス」 「…ああ、久しぶり。で、ローグ…隣の奴は誰だ?」 「こいつはバッツだ。なかなかのやり手だぜ」 「お前がアルスだな。ローグも言ってたが、バッツだ。宜しく」 「宜しく」 そして3人は、自分たちの周りで起こったことを話した。 大切な人間が死んだこと、そして今からどうするつもりなのかということ。 因みに「ここに人はいるのか」「首輪の呪いを解く魔法を知らないか」という2人の問いに、アルスは横に首を振った。 「とりあえずはシドと共に次の世界へ行くことを目標にしたい。そしてギルダーと言う奴を探して、場合によっては斬る」 「そうか。じゃあ俺たちはお前と一緒に行動しないほうが良いな。俺たちが邪魔になりそうだ」 「すまないな。お詫びといってはアレだけど、このダーツをあげよう。 僕はこういうのは得意ではないし、お前くらい器用なら武器にもなるだろうしな」 ダーツの矢を貰って、ローグは黙った。 そして今度はバッツが問いかける。 「その…ローグは俺と行動してるからアレだけどな、他の仲間が一緒に行動してたらどうするんだ?」 「それでも必要であれば斬るし、自分から手を組んでいたのだとしたら……仲間ですら僕は斬ろう」 バッツは、アルスの意志の強さに負けたようだ。 止めるということはせず、ただ短く相槌を打った。 「だけど…見誤るなよ。お前の仲間ってのも、そのギルダーって奴も、今とこれからの事をどう思っているのかが重要だ。 俺にも、かつて敵だったけど…最期に俺たちを守ってくれた誇れる仲間ができたんだ……ま、何故か今いるけど」 「その誇れる仲間とやらは……昔は人殺しだったりしたのか?」 「……え?」 「人殺しだったのか?遺された人が悲しむ事を知っていても、他人を殺せる様な奴だったのか?」 「………それは…」 「…いや、いい。悪かった……言うとおり気をつけよう。忠告有難う」 そういうと、アルスはある一点を指差した。 「あそこのレーベ中央部…そこに扉はある。先程開いたのを確認した」 「あ、本当だな。疲れてて気づかなかった。注意不足だな…」 「色々とありがとうな。俺たちは先に行くぜ」 「そうか、また会おう…ローグ、バッツ」 「ああ………死ぬなよ。あ、セージとフルートに会ったら宜しく言っといてくれ」 「勿論だ。お前も死ぬなよ?……じゃあな」 そしてバッツとローグは、レーベの村の中央部へと歩いていった。 ―――村は意外と狭い。すぐに扉の目と鼻の先に来た。 「なぁ」 「…なんだ?」 「あれで、良かったのかよ」 バッツが不意にローグに尋ねた。 ローグは静かに首を振った……横にだ。 「そんな訳あるか…アイツが、アイツがセージやフルートを斬るところなんて見たくも無い」 「………じゃあ」 「止めねぇよ。あいつ、頑固な所あるし…無駄だ」 「だけどよ!」 「それに…俺の仲間がそんな奴と手を組んでるなんて、ありえねぇよ。 乱暴で怒るかもしれないけど…バッツ、お前の仲間のほうが心配なんだよ」 俯いて、ローグは逆にバッツに尋ねた。 バッツの仲間も良い奴なんだろうと思う。だが、アルスはそれでも斬るつもりでいるのだ。 それにローグはバッツの仲間に会ったことが無いし、どうしても不安があったのだ。 「大丈夫だ。俺はそんなことで怒らない。そんでもって、仲間も大丈夫だ。 後……もしアルスが襲い掛かることがあっても…俺が守ってやれば良いだけだ」 「ははは、そこまで悪者にされちゃ…アイツの方が怒るか……」 「ああ、襲い掛かるとかは…言い過ぎたな」 2人が苦笑して、アルスの方を向いた。 それに気づいたのか、軽く片手を振っていた。 2人も手を振って返した。それを少しの時間だが、続ける。 「ま、そうだな!お前の前向きな答えでわかったよ!」 「ああ、俺たちは仲間たちと会わなきゃいけないんだ!後ろ向きに考えても仕方が無い!」 「そういう事だ!よっし行くぜ!!」 2人はそのまま、旅の扉へと入っていった。 そして青い光に包まれ、異世界へと運ばれていった―――――。 「行った…か」 『だけど…見誤るなよ。お前の仲間ってのも、そのギルダーって奴も、今とこれからの事をどう思っているのかが重要だ』 バッツの言葉が嫌にアルスの頭に響く。過去の自分が語りかけているようにも錯覚する。 「未来を見据える…か。そうだな、そうやって…僕は悪人を許したこともあった。 ……でも、今は違う。こうでもしなきゃ駄目なんだ……そうじゃないと………」 頭では整理できていないことはわかっている。強がりにも似ていることは知っている。 けれどやらなければならないのだ。自分がやらないと、死人が増えるだけなのだ。 「でも僕は………殺したくなんかないんだ……! 父さん…母さん……皆……僕は……僕は………っ!」 【アルス 所持品:ドラゴンテイル ドラゴンシールド 番傘 第一行動方針:葛藤 最終行動方針:仲間と共にゲームを抜ける】 【現在位置:レーベの村の老人の家の外】 【バッツ 所持品:チキンナイフ、ライオンハート、薬草や毒消し草一式 第一行動方針:新フィールドへ 第二行動方針:レナ、ファリスとの合流】 【ローグ 所持品:銀のフォーク@FF9 うさぎのしっぽ 静寂の玉 アイスブランド ダーツの矢(いくつか) 第一行動方針:新フィールドへ 最終行動方針:首輪を外す方法を探す】 【現在位置:レーベ旅の扉→新フィールド】
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リシドセリフ集 話数 パート1 パート2 作業状況 例 Aパート Bパート 完 未 第060話 Aパート ――― 完 ― 第062話 ――― Bパート ― 完 第065話 Aパート ――― 完 ― 第072話 Aパート ――― 完 ― 第075話 Aパート Bパート 完 完 第076話 ――― Bパート ― 完 第081話 Aパート Bパート 完 完 第084話 ――― Bパート ― 完 第086話 Aパート Bパート 完 完 第087話 Aパート Bパート 完 完 第089話 Aパート Bパート 完 完 第095話 Aパート Bパート 完 完 第107話 ――― Bパート ― 完 第135話 ――― Bパート ― 完 第140話 Aパート ――― 完 ― 第141話 Aパート Bパート 完 完 第142話 Aパート Bパート 完 完
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065 くノ一ヒナギク レアリティ ★★★ 属性 闇 タイプ 攻撃タイプ コスト 10 スキル バイオプラント:敵を猛毒状態にし毎ターンダメージを与える MP 38 最大レベル 30 PTスキル 攻撃の理:全属性の与ダメージが25%増加する HP 不明 進化 暗殺者ヒナギク 攻撃 不明 進化素材 回復 不明 備考
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ランガーディアン コスト 6 レベル 1 MAX 改造前 - 改 造 材 料 ランク ★★★ HP 126 751 (+625) 改造後 MAX Lv 25 攻撃力 101 303 (+202) 改造費用 12500 - No.065 タイプ 体力タイプ 回復力 8 34 (+26) 売却価格 120 - - スキル オメガシールド - しばらくの間、敵から受けるダメージを半減する ターン Lv.1 ターン 20 (Lv.6 ターン 15) リーダースキル プロトタイプシールド - 敵から受けるダメージを少し減らす 入手方法 備考