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コンプリート 各項目をコンプリートするとメールが届き、 神室町の天下一通り入口、又は沖縄にいるボブ宇都宮と会話するとアイテムを貰えます。 PREMIUM NEW GAMEではじめると、神室町に到着した瞬間 コンプリートしたメールがすべて届き、アイテム(持っていない物)の受け取りが可能です。 コンプリート報酬 名称 アイテム名 効果 コインロッカー 開運の数珠 エンカウント率大幅DOWN、装備後に建物に入るなど画面の切換をすると敵が出なくなる 食事 龍刺繍のシャツ 人を惹き付ける絶大な魅力があるらしい キャバ嬢 七福神のサラシ エンカウントバトル勝利後、たまに特定の報酬を得られる ヒートアクション 喧嘩神の御守り いつでもヒートアクション可能 闘技場 龍のサラシ 防12刀12銃12 天啓 身代わり石 死んでも一度だけ復活できる 改造武器 龍紋の刀 攻撃力140、耐久値60 サブストーリー 黄金の銃 弾、耐久無限で攻撃800 ミニゲーム 神樹の胴 防5 刃5 銃10神樹セットの一つ ヒットマン 村正 攻130 耐30、修理44万 一度しか貰えません 究極闘技 闘神の御札 常にヒートMAX キャバクラ コインロッカー 食事 ヒートアクション 闘技場 改造武器収集 天啓 ミニゲーム ヒットマン 究極闘技
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ヒートアクション一覧表 ヒートアクション一覧表地撃系 武器系 追討ち系 パワー系 古牧流 必殺剣系 その他 地撃系 全12種 技名 詳細 発動条件 壁クラッシュ 豪快に壁に叩きつける一撃。ヒートアクションの中では基本中の基本となる 敵を正面から掴んで壁付近で△ バッククラッシュ 背後を掴んで繰り出す壁クラッシュ 敵を背後から掴んで壁付近で△どうしてもバックが取れない時は力也等が同行時等に狙ってみるといい ヘッドクラッシュ表 台に顔面を叩きつける問答無用の一撃 敵を正面から掴んで膝程度の高さの台付近で△序盤なら公設市場の1階などで出しやすい ヘッドクラッシュ裏 台に後頭部を叩きつける問答無用の一撃 敵を背後から掴んで膝程度の高さの台付近で△ 柱撃の極み 力任せに柱にぶち当てる豪快な一撃 敵を掴んで電柱や標識などの側で△ 投げ落としの極み 高所から投げ落として喧嘩場を一発退場させる 敵を掴んで吹き抜け等の高所の近くで△場所としては公設市場の2階がお手軽 尻砕きの極み 敵の尾てい骨を砕く屈辱の一撃 敵を掴んでガードレール等の細長い障害物の端付近で△ 背骨砕きの極み ブレーンバスターで凸所に落とす悶絶の一撃 敵を掴んでガードレール等の細長い障害物に平行に立って△ 窪地川への舞い 「投げ落としの極み」の地域限定バージョン 敵を掴んで川近くで△琉球街・窪地側側道にある橋限定 階段への極み 階段に投げて転がり落とす急転直下の一撃 敵を掴んで階段の近くで△場所としては公設市場の2階がお手軽 金網おろしの極み フェンスに擦り付けるように踏みつける 敵を掴んで金網付近で△闘技場限定 金網の極み 跳躍と金網に身体を引き付けるパワーを利用した自由な一撃 敵を背後から掴んで金網付近で△闘技場限定 武器系 全26種 技名 詳細 発動条件 連撲の極み 片手サイズの武器で殴り、最後に叩き付ける効率的な一撃 傘の極み 傘の形状を活かして引き込んで飛ばす 傘系の武器を持って△ ボウルの極み 「弁慶の泣き所」をピンに見立てた直球勝負の一撃 ボーリングの球を持った状態で遠くから構えて△球はマッハボウル店内(イベント戦限定)か、マッハボウル入口でエンカウントすると落ちている 暴飲の極み 謎の液体を強引に飲ませ、肉体的というよりは精神的なダメージを与える一撃 謎の液体やお徳用激辛瓶を持って△公設市場2階地図上で言えば左下のところでエンカウントなど 注射針の極み 謎の注射器を尻にぶち込む一撃 注射器を持って△闘技場ストリートファイトGPで詰まれたビンケースの裏に落ちているのを確認神室町はホテル街のアダムの前・千両通りのT字バイクの近く 塩の極み 塩を目にふり掛けるマエストロな一撃 食卓塩を持って△闘技場ストリートファイトGPでゴミバケツの間に落ちているのを確認公設市場2階地図上で言えば左下のところでエンカウントなど コンロの極み ガスが残ったカセットコンロをぶち当てる一撃 コンロを持って△神室町の第三公園や、琉道一家アジト前の敵とアーケード付近でエンカウント ペンチの極み・歯 強制的に抜歯を施す力技の一撃 ペンチを持って△劇場前マッハボウルの隣でエンカウント ペンチの極み・爪 攻撃を仕掛けてきた悪い手を罰する一撃。 ペンチを持って相手の攻撃に合わせて△ カウンター技 ロープの極み 引きちぎれんばかりにロープで締め上げる一撃 ロープ(表記は「縄」)を持って相手の背後をとって△。うずくまってる敵の背後から△でも有効ロープは「かりゆしアーケード」の奥の曲がり角の店の前や、喫茶アルプス近くのエレベータ前の自転車近くなどに落ちている ドスの極み ドスを腹に刺す単刀直入な一撃 ドスを持って△ ドス刺しの極み(壁) ドスで壁に貼り付ける一撃。 ドスを持って壁の近くで△ ドス刺しの極み(台) ドスで手を台に串刺しにする一撃 ドスを持って膝程度の高さの台の近くで△公設市場1階がお手軽 スタンガンの極み 気合いによって普段よりもスタンガンの電圧をあげて攻撃する科学的解釈が不可能な一撃。 スタンガンを持って△ バットの極み 勢いよく敵を弾き飛ばすフルスイングの一撃 バットを持って△ ゴルフの極み ティーショットの如く敵を吹き飛ばすナイスショットな一撃。 ゴルフクラブを持って△ 長棒の極み 股間からすくい上げて地面に落とす意外性の一撃。 パイプ等を持って△序盤なら神室町の中道通り北側に落ちているパイロン棒を使う 被せ手刀打ちの極み 箱状の物を被せて小気味よく回し、最後は静かな構えから瓦の如く脳天を叩き割るある種の格式と伝統を感じる一撃 ダルマやビンケースなどを持って△ 蓮家棒術の極み 蓮家に伝わる足払いから追討ちにつなぐ基本の一撃 仕込み棒など棒術系武器を装備して△長めの鉄パイプや八章の蛇華構成員が持っている槍などでも可 ハンマーの極み ハンマー系武器を装備して△ 看板の極み 看板のはめ込んで回して飛ばす。強引に遠心力を利用した一撃・看板を使う 看板を持って△ 重撃の極み 重いものをそのまま脳天から叩き落とす。シンブルイズベストな一撃 鉄板やベンチなど両手持ちの重い武器を持って△ 砕き殴りの極み 脳天に叩き付けて意識を飛ばし、トドメの一撃で勝負を付ける一撃 ヌンチャクの極み ヌンチャクの威力と特性を活かした華麗かつ豪快な一撃 ヌンチャク系武器を装備して△ヌンチャク修得必須 トンファーの極み トンファーの基本で追い込み、応用でシメる一撃 トンファー系武器を装備して△トンファー修得必須 カリの極み カリスティックで巻きつくように絡め取って攻撃 カリスティック系武器を装備して△カリスティック修得必須 追討ち系 全11種 技名 詳細 発動条件 追討ちの極み シンプルな顔面踏みつけ攻撃 ダウンした敵の近くで△ 武器追討ちの極み 全身全霊で投げつけ威力を増大させる 両手持ちの重い武器を持ってダウンした敵の近くで△ 圧縮追討ちの極み 叩きつけておしまいかと思いきや攻撃者本人も飛んでくる一撃 両手持ちの重い武器を持ってダウンした敵の近くで△重武器でも種類によってはこちらになる。 踏み追討ちの極み 武器の痛みを防ぐために踏んで攻撃する 携帯用武器など主に片手用の武器を装備して仰向けダウンした敵の近くで△ 蹴り追討ちの極み 武器の痛みを防ぐために豪快に蹴り飛ばす 携帯用武器など主に片手用の武器を装備してうつぶせダウンした敵の近くで△片手武器でも種類によってはこちらになる。 メリケン追討ちの極み 全威力、全体重を拳武器に乗せて放つ一撃 メリケンサック系武器を装備してダウンした敵の近くで△拳武器技修得必須 ハンマー追討ちの極み ハンマーの重さを全身で味わえる驚愕の一撃 ハンマー系武器を装備してダウンした敵の近くで△ 追い込みの極み 手負いの状態で繰り出す問答無用のバウンド連撃 体力赤点滅時にダウンした敵の近くで△追い込みの極み修得必須 超追討ちの極み・破顔撃 勝機を見出して強敵に放つ膝蹴りと頭突き ボスとの戦いで超追討ちの極みを起動させて選択 超追討ちの極み・人柱戯 勝機を見出して強敵を放つ巻き込み攻撃 ボスとの戦いで超追討ちの極みを起動させて選択超追討ちの極み・人柱戯修得必須 超追討ちの極み・床地獄 勝機を見出して強敵に放つ連続関節技 ボスとの戦いで超追討ちの極みを起動させて選択 パワー系 全10種 技名 詳細 発動条件 投げ潰しの極み(表) ダウンした敵に他の敵で押し潰す一石二鳥な一撃 投げ潰しの極み修得必須。敵を正面から掴みダウンした敵の近くで△ 投げ潰しの極み(裏) ダウンした敵に他の敵で押し潰す一石二鳥な一撃。裏の方が投げる手に力が入っており若干痛いようだ。 投げ潰しの極み修得必須。敵をバックから掴みダウンした敵の近くで△ スイングの極み 闘気がこもったジャイアントスイング攻撃 スイングの極み修得必須。足掴み中に△発動前に周囲に敵がいた場合は巻き込みダメージを狙える デビルスイング ジャイアントスイングで壁に叩きつける悪魔の一撃 スイングの極み修得必須。足掴み中に壁付近で△ ヘブンスイング ジャイアントスイングで柱に叩きつける一撃 スイングの極み修得必須。足掴み中に柱付近で△ サイクロプスロール 足を持って縦振りで台に叩きつける非常の一撃 スイングの極み修得必須。足掴み中に膝程度の段差近くで△ 車砕きの極み ジャイアントスイングで車のフロントガラスを叩き割る容赦の無い一撃 スイングの極み修得必須。足掴み中に車の正面付近で△ 双頭の極み 敵2人の頭をぶつけてカチ割る荒々しい一撃 双頭の極み修得必須。レッドヒート中に敵を掴み他の敵の近くで△ 剛力の極み(表) 掴んで地面に叩きつける。腕力と闘志と体重にものを言わせた一撃。 剛力の極み修得必須。レッドヒート中に敵を正面から掴んで△ 剛力の極み(裏) 掴んで背中に一発を入れて地面に叩きつける。腕力と闘志と体重と小技も絡めた一撃。 剛力の極み修得必須。レッドヒート中に敵をバックから掴んで△ 古牧流 全10種 技名 詳細 発動条件 古牧流・抜刀術の極み 古牧師から伝授された基礎的な形による斬撃 刀を持って敵付近で△ 古牧流・無手返し(玄武) 北から迫る玄武を叩き割るがごとき堅固な一撃 敵が素手攻撃してきた時にR1で構えずに△対正面方向 古牧流・無手返し(朱雀) 南から飛来する朱雀を撃墜とすがごとき流麗な一撃 敵が素手攻撃してきた時にR1で構えずに△対背面方向 古牧流・無手返し(青龍) 東から襲来する青龍を引き倒すがごとき爽快な一撃 敵が素手攻撃してきた時にR1で構えずに△対右方向 古牧流・無手返し(白虎) 西から突進する白虎を掴み倒すがごとき峻烈な一撃 敵が素手攻撃してきた時にR1で構えずに△対左方向 古牧流・火縄封じ(短筒崩し) ハンドガンを持つ敵をいなして倒す護身の一撃 ハンドガン系武器を持った敵の近くで△ 古牧流・火縄封じ(長筒崩し) ショットガンなど筒の長い銃を持つ敵の機先を制して蹴り飛ばす形勢逆転の一撃 ショットガン(&マシンガン?)系武器を持った敵の近くで△ 古牧流・無刀転生 侍の時代に生まれたと言われる古牧流必殺奥義。宗太郎が無殺の技に改編。 素手状態時に刀で攻撃して来た敵に向かって△ 古牧流・鉢崩し 背後の台に打ちつける古牧流最古の必殺奥義。頭を鉢のように壊すところから命名。 敵を掴んで膝程度の高さの段差の近くで△ 古牧流・王龍の極み 古牧流開祖が晩年に完成させたとされる最終奥義。無手返しで模した四神を超える存在から命名。 レッドヒート時に小牧流・受け流しを受けて気絶した敵の近くで△ 必殺剣系 全6種 技名 詳細 発動条件 秘剣・巻蔦斬り 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。トビが獲物を巻き込んで捕獲する様子から命名。 刀使用時に敵の刀攻撃に合わせて△刀を持った敵はサブイベントやヒットマンには存在しないので注意 秘剣・荒れ牛 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。暴れる牛の突進の様子から命名。 レッドヒート時、刀使用時に遠くから構えて△ 必殺剣・踊り猫 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。猫の軽やかな二段跳躍の様子から命名。 カリスティック使用時に遠距離から構えて△ 必殺剣・二天 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。二天一流の凄みが感じられる技。 レッドヒート時、カリスティックを装備して△ 剛剣・蝿啼かせ 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。蠅を叩き潰す様子から命名。 ハンマー使用時に壁の近くで△ 組小太刀・幻狼 宮本武蔵が編み出したと言われる必殺奥義。電光石火の動きを見せた狼から命名。 ナイフ系武器使用時に4人以上の敵へ走りこみ△ その他 全13種 技名 詳細 発動方法 物怖じの極み 武器を持ちながらも驚きおののいている敵の虚をつく必殺奥義 武器を持った状態で驚いてる敵(顔付近に紫色オーラ)の付近で△ 紫煙の極み 煙草で強引に隙を作り出して付け込むケンカ奥義に相応しい一撃。 余裕の紫煙でタバコをくわえた状態で敵の近くで△ 連携落としの極み パワーボムで後頭部からのダメージを与えた挙句に踏みつけて顔面にダメージを与える 味方(神野慶吾と桧山大治)が敵を掴んでる付近で△(闘技場タッグバトル) 連携昇りの極み 味方が押さえつけている敵に飛び膝蹴りをぶちかます防御不能の連携必殺奥義。 味方(波多江真幸)が敵を後ろから掴んでる付近で△(闘技場タッグバトル) 跳躍の極み ガードレールなどを足場にして繰り出す見事な一撃 敵と自分の間にガードレールをはさんで△ ポールダンスの極み 敵に巻きつき、なぎ倒す華麗な一撃 酔い状態時に敵に走って△ 前転の極み 前転から繰り出す流れるような一撃 古牧流・達磨避けで前に転がりつつ△ 自爆の極み 相手の武器を攻撃によって宙に浮かせて、それをつかんでいっきに振り下ろす荒技。 両手大型武器(椅子や鉄板など)をもった相手の近くで△ 縛解の極み 掴みかかる敵を殴り、振りほどく一撃 掴まれてる状態で△ 逆転の極み 倒れている状態から繰り出す逆転の一撃 ダウン状態時に△ 酔鉄山の極み 酔いに任せて繰り出す強力なショルダータックル。 酔い状態時に構えて△ 驚愕の極み 素早い動きから繰り出される連続攻撃 4人以上の敵に向かって走りつつ△ 究極の極み シンプルにしてシリアスな威力を誇る気合いの一撃 赤いオーラの時に気絶状態にある敵の近くで△
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龍が如く 見参! 【りゅうがごとく けんざん】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3 メディア BD-ROM 発売・開発元 セガ 発売日 2008年3月6日 定価 7,980円(税5%込) プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 良作 ポイント PS3初の『龍が如く』『龍が如く』で時代劇!敷居の下がったアクション 龍が如くシリーズ 概要 プロローグ 特徴 戦闘スタイル 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 桐生一馬ノ介。またの名を、宮本武蔵。 概要 『龍が如く』シリーズの3作目。『1』『2』が出てから本編の動きが無く、取り敢えず一区切りついた状態の際にリリースされた。 戦国時代を舞台とした本編とは関連のほぼないスピンオフ作品である。 ただし、宮本武蔵を桐生一馬が演じるなど、一部のキャラクターは本家から続投している。主題歌はケツメイシが担当。 武蔵が「桐生一馬之介」という偽名を名乗っているという設定上、本編でおなじみの「桐生ちゃん」という呼称も登場する。 プロローグ 関ヶ原の戦いから5年、剣よりも金が力を持ち始めた京都、祇園――。 ”宮本武蔵”という名を捨て、祇園で生きる桐生一馬之助のもとを、ひとりの少女が訪れる。 少女の名は遥。 遥は桐生に願った。「宮本武蔵を殺して下さい」と。 みずから遊郭に売って得た、たった一両のその金で。 この少女との出会いをきっかけに、運命の歯車が回り始める……。 特徴 舞台は戦国時代の、歓楽街「祇園」を中心とする京周辺。現実世界の街を忠実に再現していた過去作と違い、オリジナルの街である。 華やかな装飾で溢れた祇園内は、過去作とはまた違った歓楽街の雰囲気を作り出している。 フェイスキャプチャーを使用し、ゲストとして声を担当した俳優の顔を取り込んでゲーム上のキャラクターとして再現するというシステムが本格的に取り入れられた。 以前も、キャバクラで登場するキャバ嬢の容姿を声を担当したのグラビアアイドル等に似せるというケースはあったが、本作では松方弘樹氏や竹中直人氏などゲスト出演した俳優陣の顔が高いクオリティで再現されており、リアリティを増している。 大容量のブルーレイディスクを生かすためか、本筋はムービーを多用している。 戦国時代が舞台ということもあってか、ナンバリングの龍が如くとは武器周りの仕様が大きく異なる。 素手の他、一刀流・二刀流・その他の武器と複数の戦闘スタイルを好きに使い分けることが出来る。 また、刀を鍛冶屋で強化することが出来る。 天啓 本作におけるヒートアクションの習得方法の1つ。 様々な場所で手に入る「絵」や「図」を持った状態で特定のものを見ると、QTEが開始される。 画面に表示されるコマンドをタイミング良く入力し、最後に正しい選択肢を選べば成功となり、武蔵がおもむろに筆を取り出し、天啓のきっかけとなった絵や図に技名を書き足すムービーが挿入される。 例えば、動物絵師・七捂郎の描いた「猫戯れの図(猫の絵)」を手に入れた後で特定の場所にいる猫を見ると、背後の鼠を素早く狩る猫の姿からインスピレーションを得た武蔵が新たな技を閃く。 天啓技を習得するために必要な絵図は七捂郎の描いた動物画が主なものだが、中には「からくりの設計図」「子供の描いた八岐大蛇」などの変わったものもあり、特定のサブストーリーを「完」で終わらせなければ手に入らないものもある。 また内容も「ムササビの動きから技を得る」など素朴な物だが後に後続作品からはバカゲー要素へとシフトしていく。 戦闘スタイル 「一刀」「二刀」「その他特殊武器(大太刀・小太刀等)」「素手」の主に4つの戦闘スタイルで戦う。 武器には攻撃力の他に「剣圧」「剣速」というパラメータがある。 剣圧は高ければ高いほど敵のガードを弾きやすくなり、一方で自分のガードは弾かれにくくなる。 剣速は連続攻撃の速さを表し、特に大太刀や小太刀で顕著な影響が見られる。 一刀 一振りに重きをおいた、まさに一撃必倒が魅力の戦闘スタイル。特に連続斬撃からの斬り抜け技は、一刀ならではの爽快かつ豪快な剣技。また、技のバリエーションも豊富で、「剣豪らしい」必殺奥義も多数存在する。必殺奥義は「秘剣」と呼ばれ、様々な状況下において多くのバリエーションで繰り出せる。 二刀 素早い連続斬りに加え、背後からの攻撃を防ぐ事ができ、場所や敵を選ばない全対応型の戦闘スタイル。一刀スタイルの刀と小太刀(=脇差)を組み合わせて装備する形だが、「双龍の太刀」と「双龍の小太刀」など、対になる刀と小太刀の組み合わせだと攻撃力・剣圧・剣速が通常の組み合わせよりも若干上昇する。必殺奥義は「必殺剣」と呼ばれ、高速での連続斬撃や複数の敵を一気に倒せるものなど、二本の刀を存分に生かした大技を繰り出せる。 大太刀 身の丈ほどもあろうかという大きな剣を振り回し、高い剣圧と敵を巻き込む重厚な斬撃が持ち味。圧倒的な剣の重さのため動きは鈍重となり走ることはできないが、その質量を生かして前面のあらゆる攻撃を防ぐ特性も併せ持つ。必殺奥義は「剛剣」と呼ばれ、敵を浮かせて回し、吹き飛ばす技など、重さ、そして大きさを活かした大太刀ならではの豪快な攻撃を繰り出せる。 小太刀 小太刀のみを使った特殊な攻撃方法。リーチが短い上に手数も稼ぎにくく、これといった強みの無い上級者向けの戦闘スタイル。必殺奥義は「組小太刀」と呼ばれ、走り抜けながら一気に複数の敵を斬り倒したり、巴投げで投げ倒した敵に小太刀での追撃を加えたりと、片手が空いている身軽さを活かした技が揃っている。 素手 殴る、蹴る、投げるなどの喧嘩感溢れる技が持ち味。身近な物を使っての攻撃そして必殺技はこの戦闘スタイルならではのもの。桐生が職業としている「掛廻」は本来帯刀が禁じられているため、祇園での喧嘩はこのスタイルがメインとなる(*1)。必殺奥義は「喧嘩必殺奥義」と呼ばれ、体術や腕力を使いこなした荒業が揃う。物を拾った状態では「凶器必殺奥義」が発動する。 その他 煙管や番傘といった、およそ武器らしくないものを使って戦う戦闘スタイル。攻撃動作は全体的に大振りだが、同じ攻撃力の刀よりも大きなダメージを与えられる。本来武器を使用できない祇園でも例外的に装備可能。アクションは素手で物を持って戦う場合と共通で、必殺奥義も「喧嘩必殺奥義」「凶器必殺奥義」が適用される。武器によっては、専用の奥義を備えたものも。 評価点 戦闘システムはハードルが低く、かなり爽快に楽しめる。 簡単操作で技を駆使し、敵を倒していく様は時代劇さながらの白熱ぶりを見せつけてくれる。 戦闘中に武器を変えることも可能。様々なことを行うことで戦闘中に出来ることが増えやすい。 ゲーム開始時に初級・中級・上級3段階の難易度を選ぶ事ができ、アクションが得意な人もそうでない人も楽しめる。 上級をクリアすると、さらに難しい達人級が解放される。 ストーリー 戦国時代を生きた宮本武蔵の生き様をベースにし、彼に関係する時代や登場人物の背景を上手く利用しており十分な内容。 一見異色な作品ではあるが、家族も仲間も失い、「夢を掴み損ねて荒んだ男が、1人の少女の健気さに触れて漢として再出発する」というコンセプトは、シリーズ第一作目を踏襲しており、『龍が如く』らしいとも言える。 最初に中盤のシーンを少し見た後、そこから数年前に遡って事の発端を語っていく。 本シリーズはヤクザの世界ということもあって暴力的な表現や過激な描写が目立ったが、本作ではナンバリングほど過激な表現はない。 江戸時代が舞台のゲームという事で現代で馴染みのない言葉も出てくるが、それらを解説してくれる機能が付いている。 「祇園」はやや粗いながらもよく作り込まれている。 走る飛脚や畑を耕す農民など、当時の街並みや情景が上手く表現されている。 他にも華やかなお祭り街道、快晴の空に黄色く輝く田んぼ、お代官様が女性の着物を脱がすなど、古き良き日本を感じさせる要素が詰まっている。 やりこみ要素が満載で豊富。 フィールドでは本筋から逸れた何かしらのサブイベントが用意されており、それらを達成すると様々な特典が手に入る。 意外な展開を見せる『山姥伝説』や亜門絡みのサブイベントなどは演出も合わせて評判が高い。 シリーズお馴染みのミニゲームは将棋、麻雀、かるた、花札などといった、日本で昔から定着している遊びをミニゲームとしてプレイできる。 シリーズ最大のフィールド 今回のフィールドは『龍が如く』シリーズの中でも最大級の広さ。「祇園」「清水寺」「京都」などを再現していて、クオリティの高いグラフィックもあり評価されている。 遊郭 シリーズ恒例のキャバクラ要素は、江戸時代らしく「遊郭」として実装されている。 前シリーズ通り遊女との会話をしたり、指名3回目以降には「お座敷遊び」というミニゲームに誘われる。 それぞれ個別のシナリオもあり、上手くキャバ嬢のシステムを遊郭にへと変化させている。 ロード時間は早い。 HDDにインストールすればかなり早くなる。PS3初期のゲームのためかインストールするかは任意。 賛否両論点 宮本武蔵の伝説及び史実をかなり好き勝手に弄くり回しているため、そういった歴史改変が嫌いな人には向かない。 逆に、現代日本の裏社会やヤクザの世界が苦手という理由で、シリーズを敬遠していた人にはオススメといえる。 実写俳優のモデリング起用 今回から俳優の顔がキャラクターに使用された。敵キャラである「佐々木小次郎」の松田翔太氏、「丸目長恵」の竹中直人氏などのキャラクターに実際の俳優のモデリングを起用している。 ドラマや映画でも言われるような「俳優本人や他の出演作品のイメージが出てしまう」という批判はあるが、この路線はナンバリング作品においても継続されていくこととなる。 しかし本作に限って言えば、大河ドラマなどの時代劇に出演した俳優もおり、演技や役柄に関しては概ね問題無いと言える。 本編キャラ スピンオフの時代劇ものである今作だが、あくまでも龍が如くだということを忘れさせないためか本編キャラも役割が変わりつつ登場する。 ただしそのキャラの人数は多くなく、メインストーリーでは桐生一馬・澤村遥・真島吾朗・サイの花屋、サブストーリーで古牧宗太郎・秋元・美月・千石虎之介・亜門丈しか登場しない。 特に本編で主人公である桐生一馬の相棒とも呼べる伊達真がいないことに不満を漏らす声が少なくない。伊達に近いポジションとして伊東というキャラがいるが、声とCGは俳優の寺島進氏であるため別人である。 また、寺島氏は『龍が如く2』で刑事の瓦次郎を演じているが、『2』では声のみでモデリングは本人ではなかったため、瓦を今作に登場させたわけではない(*2)。 今作の反省か次の時代劇作品である『龍が如く 維新!』ではオールスターと呼べるほどメイン・サブ共に多くの本編キャラが登場する。 音楽 概ね質は好評。しかしヒップホップ調のテーマソングに関しては、時代劇の世界観とズレているという意見がある。 鍛錬 今回修行は種類が豊富でお馴染み小牧の修行の無手流道場、など様々。特に滝修行はバカゲー要素とも言える。 一方でスイカ割りやジライヤ式訓練房、滝修行などはミニゲームと言えるものである。 修行にミニゲームが混ざるせいで、ミニゲームが苦手な人間は桐生の強化が難しくなるという指摘がある。またミニゲームも得意な人間もミニゲームの難易度は高い。 問題点 剣アクションにあまり迫力が無い。 せっかくの剣を主体としたバトルなのに、ダメージ効率が悪いせいで本物の刀を使っていないかのように見えてしまう。 ヒートアクションは武器を強化してもダメージが伸びず、より"見かけ倒し"の印象が強い。 必殺奥義(ヒートアクション)が不安定。 発動条件が限定的なものばかりで、活用するのが難しい。特に「秘剣・影突き」「必殺剣・畳返し」は一部のイベント戦闘でしか使用できず、何のために存在するのかわからないほど。 天啓取得のタイミングが悪く、ストーリーの進行状況によってはヒートアクションがまともに使えない事もある。 開発期間の関係からPS2の開発エンジンを流用しているため、PS3のゲームとしてはグラフィックがやや粗い。 ただ、発売当時はPS3のゲームが圧倒的に不足していた時期でもあるため、その中では十分な出来ではある。 シナリオ 物語序盤の桐生は泣く子供や遊郭に売られた女性に何も思わない上にそういった遊女を片っ端から手を付けては泣かせているというアウトローな性格だった。本編では桐生は何だかんだで人情深いため、非常に珍しい描写となっている。 だが、中盤の回想が終わると遥を気にかけるなど性格に大きく変わるなど序盤との差異を感じることも。 また、遥に愛を告げることも武蔵と遥にそこまでの絆で結ばれた描写が少なく唐突だという意見もある。 今回いくつか終盤部分に批判がある。 + ネタバレ注意! ヒロイン・揚羽の扱い 終盤、遊女の揚羽を身請けし事実上の夫婦関係となった桐生だが、揚羽を放置して攫われた遥を救出するために巌流島へと行ってしまう。さらに「俺は遥が好きだ。」と発言してしまう。 一応、物語の上では「亡き妻・浮世への罪滅ぼしのため、彼女の唯一の肉親である姉・揚羽を助ける」ことが目的だったため、当初の目的を達成できてはいる。 しかし、揚羽は遥に加えてこの物語のもう1人のヒロインと言えるキャラクターでもあり、揚羽に無責任とも取れて、終盤ではほぼ放置されている状況に批判があった。 最終決戦の展開 前述の通り桐生は遥を救うために巌流島へ向かい、そしてライバルである佐々木小次郎と戦うのだが、実際の最終決戦は天海軍相手のロングバトルであり、小次郎との決闘は前座に過ぎない。 小次郎とのバトルは演出やBGM、戦闘前後の会話などライバルとの決戦にふさわしい盛り上がりを見せるのだが、こちらのロングバトルは規模だけは大きいものの特に盛り上がるようなポイントは無く、バトル自体が蛇足な印象さえ受ける。 これには「どうせオリジナルストーリーなら、小次郎と戦って終わる展開にはできなかったのか」という意見もある。 天海軍の戦いでは天海直属の部下「五鬼衆」と戦うことになるのだが、この五鬼衆の存在についてストーリー上ではほとんど情報が無く、とってつけた感がぬぐえない。 なお、システム的な面からみても「何十人という大人数との戦いや、連続するボス戦を中間セーブも無しに行う」と、決して評価できるものではない。 ラスボス・天海との戦い 今回のラスボスは黒幕の「天海」である。 『1』『2』は黒幕が出現し、その後でラスボスの出現であったが、今回は異色で黒幕とラスボスが同じである。 天海は70過ぎの老人であり「フィールドを高速で逃げ回りながら銃を連発しする」という卑怯な戦い方をする。強くはないが一方的に攻撃して楽に勝てる訳でもない、もぐら叩きじみた戦いが繰り広げられる。 『1』『2』の黒幕も単独で戦闘シーンに堪え得るようなキャラではなかったため、護衛が登場し戦闘を盛り上げていたのだが、今作にはそういった工夫もない。 高速移動しつつ撃ちまくり、さらには体力回復までする。内海賢二氏の演技通りの妖怪じみた動きだが、年齢が年齢なだけに「逃げ回る老人を虐待しているようだ」という声も。 個別戦闘BGMがない点も批判の対象となっている。 クリアデータ引き継ぎの仕様 本作では、クリアデータから2周目以降に引き継げるのは「レベル」「所持金」「所持品(貴重品は除く)」「コンプリート要素のうちヒートアクション及び武器」のみであり、サブストーリー等のコンプリート要素の進行状況がほとんど引き継げない。 これはストーリー進行なしのやり込みモードである「京都漫遊」でも同様。 所持品を引き継げることによって、1周で1つしか手に入らないイカサマアイテムなどを溜め込んだりできるようになったのは便利なのだが、コンプリート状況を引き継げないのは大きなマイナスである。 また、「京都漫遊」で作成できるクリアデータも引き継げる要素は同じであるため、「究極闘技」のコンプリート特典を手に入れた状態でコンプリート要素を埋めるには先に「究極闘技」をクリアするしかなく、「究極闘技」をクリアする合間の息抜きに「京都漫遊」でコンプリート要素を進めるといったことができない。 幸いと言うべきか、本作の「究極闘技」は難易度が比較的低く、詰まりにくくはある。 遊郭の仕様 遊郭らしさを表現したかったのか、ナンバリングタイトルのキャバクラにはない制約があり、気軽に楽しめない。 最大の問題点と言えるのが、ミニゲームを強制的にプレイさせられる「お座敷遊び」である。 対戦相手の遊女はかなり強く、ミニゲーム自体も全体的に難しめ。「徳利倒し(ボウリング)」と「投扇興」は慣れればなんとか勝てるのだが、「金毘羅船船(*3)」と「いろはかるた」は無理ゲーの領域。 操作に慣れようにも、システムの性質上連続してやり込むことができないため、なかなかコツを掴めない。一応勝負の前に練習ができるのだが、徳利倒し以外は最低限の操作確認しかできず「無いよりはマシ」という程度でしかない。 しかも、遊女を口説き落とすには最低でも1勝はしなければならず、負けてばかりいると無駄な出費を強いられる羽目になってしまう。 ミニゲームの勝敗は遊女の好感度にまで影響しており、負けると好感度が下がってしまう。勝利すれば好感度が上昇したり、専用のデモシーンが見られたりとメリットもあるのだが、高難易度の見返りとしては正直物足りない。 もう1つの問題点が「酔い度が高くなると遊郭を追い出され、遊女の好感度が大きく低下する」というペナルティの存在。 効率よくイベントを進めようとするならば遊郭を出るたびにいちいち酔いを醒まさなければならず、些か面倒な仕様となっている。 お座敷遊びに負けた場合も酔い度が急上昇してしまうため、余程ミニゲームが得意でない限り酒類はオーダーできないと思った方がいい。 コンプリート難易度をいたずらに高めるミニゲーム 本作のミニゲームは、ミニゲーム以外のコンプリート(闘技場・技・武器・遊女)にも関わっており、闘技場に至っては5種類ものミニゲームが影響する。 さらに、依頼(サブストーリー)コンプリートには遊女と闘技場のコンプリートが必須となり、1つ苦手なミニゲームがあるだけで芋づる式に多くのコンプリート要素が達成困難になりかねない。 特に問題とされているのが「流鏑馬」と「ジライヤ式訓練房」である。 どちらも動く的を狙い撃つシューティング系のミニゲームなのだが、内容自体の難しさもさることながらクリア基準が極端に厳しい。 ある程度反応速度と動体視力が優れていなければ、コンプリート条件達成はおろか最初のステージをクリアすることすら困難を極める。 総評 システム的に荒削りな部分が残っていたりなど問題点もややある。 しかし、PS3初の『龍が如く』として、時代劇ものとしては充分な出来で、興味が沸いたならばプレイするのも良いだろう。 余談 本編とはほぼ関連が無いのは先述の通りだが、ファンサービスとしてか攻撃モーションやアイテムなどでナンバリングタイトルにも要素が登場したことがある。 2011年にタイヨーエレックからパチンコ『CR龍が如く 見参!』が稼働した。 2021年の第72回NHK紅白歌合戦において、初出場となるケツメイシが本作の主題歌「ライフイズビューティフル」を歌唱した。 一定の評価を得た『見参!』だが、リマスターやリメイクが複数リリースされ、ほとんどのシリーズ作品がXboxハードやPCでの発売も行われている現在おいても、PS3完全独占タイトルとなっている(*4)。 ただし、2023年2月には近年の侍ゲーブームに乗っかり『維新!』のリメイク版が発売されるため、そちらの評価や売上が好調であれば本作も最新機種でリメイクされる可能性は充分にある。 しかし、横山昌義氏曰くリメイクの候補として入っているが「リメイクするならストーリーを全て作り直す必要がある」と述べており、オリジナルから別物になる可能性が高いことを明言している。
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本ページでは『龍が如く』とHDリマスター『龍が如く1 2 HD EDITION』及び『for Wii U』を紹介しています。 龍が如く 概要 ストーリー 特徴 戦闘システム 評価点 義理と人情、裏切りと愛憎に彩られたストーリー 生々しく魅力的なキャラクターたち 作りこまれた歓楽街の雰囲気 戦闘システム その他の評価点 賛否両論点 遥との行動 その他の賛否両論点 問題点 ゲーム 戦闘システム システム シナリオ面 総評 余談 その後の展開 龍が如く1 2 HD EDITION 龍が如く1 2 HD for Wii U 概要(HD) 改善点・評価点(共通) 改善点・評価点(1) 改善点・評価点(2) 問題点(共通) 総評(HD) 余談(HD) 龍が如く 【りゅうがごとく】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 セガ 発売日 2005年12月8日 定価 7,140円 プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) 廉価版 PlayStation 2 the Best2006年10月26日/1,890円2007年12月6日/1,890円 判定 良作 ポイント セガ看板タイトルである任侠作品の原点キャラ及び世界観は共に細かく作り込み戦闘やシナリオは初期作故に描写不足 龍が如くシリーズ ゲームに飽いた人たちへ。そして、ゲームを愛する人たちへ。 概要 セガが作り上げた、「実在の繁華街」をコンセプトに成人男性をターゲットにしたアクションアドベンチャーゲーム。 ゲームではあまり取り上げられない「日本の裏社会」「ヤクザの世界」をテーマにしている。 ドリームキャストのキラータイトルで、あらゆる意味で業界に衝撃を与えた大作『シェンムー』の反省・及び知る人ぞ知る『ジェットセットラジオ』に用いられた技術を生かして製作されたといわれている。 『シェンムー』をプレイした人なら様々な点で共通項を見出すことができるかもしれない。 同じく裏社会を舞台とした箱庭ゲームである『Grand Theft Auto』シリーズに似ているように思われるが、「日本の歓楽街やヤクザをテーマにしている」「シナリオやキャラクター重視のゲームデザイン」といった点で差別化されている。 ストーリー 欲望と暴力の渦巻く街…神室町。 親友のため、愛する女のために「親殺し」という汚名を背負った1人の男がいた。かつては「堂島の龍」と呼ばれた伝説の極道、桐生一馬。 10年後。 運命に導かれて男は再び神室町へと戻る。しかし彼を待っていたのは、自分を恨むかつての組織の人間たちと危険な罠だった。次々に起こる謎の事件が孤独な彼をさらに追い込める。 そして男は100億の価値があるという1人の少女遥と出会う。2人の運命が交わるとき、男は戦いを誓う。未来を信じる少女のために。過去から逃げた自分を取り戻すために。 2人は「人として生きる意味」を見つけていくのだった。 特徴 リアルに再現された日本の繁華街を箱庭として、その中を自由に行動できる。 ただし、ストーリー進行によっては「事件が起きたため警察が封鎖している」「会員制の施設なので条件を満たすまでは入れない」など入れる場所に制限がついていることはある。 メインストーリーに沿って話を進めることになるが、その他にも街中で発生するサブストーリーをこなしたり、キャバクラやゲームセンター、バッティングセンター、パチスロやカジノがあったりと寄り道要素が幅広く点在している。 サブストーリーをクリアすると経験値やお金が手に入るだけでなく、ものによってはアイテムを入手したり新しい技を覚えたりできる。 キャバクラは、キャバ嬢にプレゼントをしたり会話の選択肢を選んだりすることで好感度を上げていく。好感度を最大まですると専用イベントが起こる。 ちなみに、キャバ嬢の多くは実在のグラビアアイドルやセクシータレント等がモデルになっており、声も本人が当てている。 ギャンブル系統のミニゲームは種類が豊富。 ポーカー、ブラックジャック、ルーレット、バカラや丁半など有名なものは一通り揃っており、ルールを知らない人に対してもチュートリアルが完備されているので安心。 ギャンブルでコインを稼げば、そこでしか手に入らないアイテムを景品所で交換できるようになる。 ストーリー進行によっては、ヒロインの遥と一緒に街を歩くことができる。 遥と一緒に店に入ると、「〇〇を買ってほしい」「UFOキャッチャーでぬいぐるみを取ってほしい」といったおねだりをすることがあり、それに応じると信頼度が上昇する。 逆に、キャバクラなど子供の入れない施設に入ると外で待たせることになり、信頼度が下がる。 戦闘システム ボス戦やイベント戦闘ではない通常の戦闘は、RPGのようにシンボルエンカウントによって発生する。 エンカウントすると戦闘フィールドに移行し、戦いが始まる。マップと戦闘フィールドは別だが、戦闘フィールドはその時にいた場所に近い構成やデザインになっている。 戦闘前に敵がいちゃもんを付けてきたり桐生の命を狙ってきた旨の台詞を言ったりと、戦闘の必然性とそこに至るまでの流れにきちんと理由付けがなされている。 「敵を倒すと経験値と共にお金やアイテムを貰える」と書くとRPG等ではお馴染みのシステムなのだが、前述のようにエンカウントの仕様が「チンピラやヤクザがいちゃもんを付けてくる」という形であるため、「因縁を付けてきたチンピラやヤクザをボコボコに殴って逆にカツアゲする」というぶっ飛んだ方法でお金を稼ぐこととなる。 左スティックで移動、□で弱攻撃(ラッシュコンボ)、△で強攻撃、〇で相手に掴みかかる、L1でガード。 弱攻撃と強攻撃の組み合わせにより、ラッシュ後のキックやフィニッシュブローなど様々なコンボを発生させられる。 敵を掴んだ状態では、□で頭突きによる連続攻撃、△で殴り飛ばし、〇ボタンで背負い投げと様々な技が繰り出せる。 R1を押しながら移動すると、敵に正面を向いたまま移動できる「シフト移動」となる。また、シフト移動中に×ボタンを入力することで回避動作に当たる「スウェイ」が発動する。 拾えるものの前で〇ボタンを押すと、それを武器として使うことができる。 ものを持ったまま〇ボタンを押すと、持ったものを投げられる。 武器にはそれぞれ決められた使用回数(耐久度)があり、それを使い切ると壊れて使えなくなる。 倒れた敵に対して□ボタンか△ボタンを押すと、敵を踏み付けて追撃することができる。 敵を攻撃したりアイテムを使用したりすることでヒートゲージが上昇する。それが一定以上に貯まるとヒート状態になる。 ヒート状態の間は、武器を持っていたり、敵を掴んだ状態で壁や車の傍などに移動したりすると、武器や状況に応じたヒートアクション(必殺技)が使用できる。 壁の傍なら掴んだ敵を壁に叩き付ける、バットを持っているなら敵の足をバットで殴って跪かせ、バットのフルスイングで頭を殴り飛ばすと言った、様々な演出でヒートアクションが決まる。 ヒートゲージは、敵に攻撃が当たらずに一定時間が経過すると徐々に減少するようになっており、さらに敵の攻撃でダメージを受けた場合は大幅に減少してしまう。 このため逃げの戦法はあまり効果的と言えず、効率良く敵を倒すためには、攻撃を受けないように立ち回りつつも適度に敵に攻撃していく必要がある。ただし、敵に攻撃が当たってさえいればガードされてもゲージ減少までのカウントはリセットされるため、敵のガードに苦戦している間にゲージが減少してしまうということはない。 貯めた経験値を消費することで技や体力を上げることができ、それに応じて新たな技を習得したりヒートアクションの性能が更に激しいものになったりと成長要素がある。 それ以外にも、古武術の使い手であるホームレスの老人・古牧宗太郎から修行をつけてもらったり、特定のアイテムを入手したりすることで、新たなテクニックや技が習得できるようになる。 ストーリークリア後には特典として、以下の3つのモードが搭載された「PREMIUM BOX」が開放される。 「ADVENTURE REVIEW」:メインストーリーの進行がない神室町を自由に歩き、サブストーリーのみをじっくり楽しめるモード。 「BATTLE REVIEW」:様々なルールに則った戦闘で、高ランク獲得を目指すモード。全ミッションを最高評価のSランクでクリアすると、特典としてヒートアクション使い放題の状態でストーリーを楽しめる「喧嘩マスターモード」が出現する。 速攻バトルミッション:様々なシチュエーションで最短時間でのクリアを目指す。 連続バトルミッション:ストーリーに沿った状況での連続バトル。 試練バトルミッション:様々なルールを達成した上で敵を倒すバトル。 題目バトルミッション:カテゴリ別に分かれた敵との連続バトル。 復讐バトルミッション:本編に登場した、ボス格の敵とのバトル。 究極バトルミッション:ボス格の敵との連続バトル。 「龍が如く映像回想」:ゲーム中のムービーを鑑賞することができる、いわゆるギャラリーモード。 評価点 義理と人情、裏切りと愛憎に彩られたストーリー シナリオは「不夜城」などで知られるノワール小説(*1)の大家・馳星周氏が監修しており、評価が高い。 「伝説の男と100億の少女」という目を引くコピーに違わない、インパクトの大きな展開が次から次へと舞い込んでくる。「ヤクザの葬儀会場に単身乗り込んで大暴れ」「地下鉄の廃駅に巨大な歓楽街」「カンフー映画さながらの横浜中華街での戦い」など、いい意味で現実離れしており派手。 反面シナリオの骨子はしっかりしており、複数の勢力による陰謀が繰り広げられ、シナリオが進むにつれ謎が生まれては次々に明かされていくサスペンス仕立ての構成など、息もつかせぬ展開がプレイヤーを引き込んでいく。 主人公桐生を中心とする幼馴染と「龍」と「鯉」の入墨の込められた錦山の因縁、そして由美との三角関係。渡世の親である風間とのやり取りなどメインのシナリオは人を引き寄せてくれる。 サブキャラ父子の和解など、時にはしんみりとした人情溢れる展開も豊富で、これらもまたシナリオにアクセントをつけている。 一人の少女を守るために極道の集団と単身渡り合う主人公をはじめ、全体的な流れは非常に熱い。 人が死ぬことをはじめ、「ごく近しい者の裏切り」「失敗者の末路」「拷問」「復讐」といった裏社会らしく黒く暗い展開も多く人を選ぶ面もないことはないが、極道の世界の物語なので当然の話ではある。 ただし、規制の関係上「麻薬」と「子供の死」は一切登場しない。いずれも実際の裏社会ではよくあることだが。 PS2の映像表現力の向上や、Vシネマ的な演出をふんだんに用いたムービー、声優の高い演技力もあいまって、一ゲームの範疇にとどまらない映像作品として仕上がっている。 裏社会を舞台としているだけあって専門用語や隠語も数多く登場するが、一般人にあまり馴染みのないものについてはきっちりと説明してくれるため問題はない。「シノギ(金を稼ぐ手段や稼いだ金そのもののこと)」や「ハジキ(拳銃のこと)」といった比較的メジャーな分類に入る単語は説明がないこともあるが、その場合もなるべく前後の流れから意味を読み取れるように工夫されている。 メインストーリーだけでなく、サブストーリーも「裏社会の日常」「危険な香りがプンプンする事件」といった作品の雰囲気を盛り上げるものが多く、数も豊富。 「ひったくりの追跡」「コインロッカーを介した拳銃取引」「自殺志願者への説得」「ボクシング賭博の八百長の阻止」「偽札の換金」など、裏社会らしいイベントが一通り揃っている。 単なるお使いもあるが、サブストーリー専用のムービーを用いた凝ったイベントもある。 サブストーリーのほとんどは期間限定だが、クリア後特典の「ADVENTURE REVIEW」でサブストーリーだけ楽しめるため、あまり問題はない。 生々しく魅力的なキャラクターたち 現実離れしたシナリオとは対照的に、キャラクターは現実にいてもおかしくなさそうなほど人間臭く、それでいてポリシーがしっかり固まった魅力的な人物ばかり。 特に、主人公の桐生一馬は筋の通った極道っぷりと男らしい言動で人気が高い。 「親殺し(*2)」という重い罪を背負いながらも、その重みに負けることなく毅然とした態度を貫く桐生の姿に惚れ込んだプレイヤーは多い。 また桐生は面倒見がよく、義理人情に厚いという性格であるため、本作のシステムと非常にマッチしている。 不良に絡まれた女性を助けるサブストーリーや街の住人のお使いやトラブル解決をするので、クエストのシナリオは桐生の性格ならなんら違和感がない。このようなアクションRPG物でよくある本編とサブで性格が違うと言われることは少ない。 ただし、サブストーリーやキャバクラではプレイヤーの選択肢で行動・発言を決められるため、「チンピラに金を巻き上げられる」「容易に美人局に引っかかる」などの情けないことになったり、「ゴキブリが怖いので相手の女性になんとかしてもらう」などのシュールな発言をすることになってしまうことはある。 本編でも無口で要領が悪くトラブルメーカーになりがちである。そんな欠点も併せて彼の魅力となっている。 他にも義理人情に溢れた親父分である風間新太郎、刑事でありながら自分の信念に妥協せず桐生に協力する伊達真、狂気じみた言動の中にどこか愛嬌のある好敵手・真島吾朗など、個性的で惹き付けられるキャラクターに事欠かない。 百億の少女である澤村遥は10歳ながら血な臭い極道・裏社会に巻き込まれ、様々な危機に晒される。 不幸な生い立ちながら、利発で愛らしい少女にプレイヤーは保護欲が湧き、彼女の危機には桐生と同じように、思慕を重ねるユーザーも多い。 声優の熱演も見もの。風間役の渡哲也氏など俳優が多く抜擢されているが、多くは演技に妥協がなく見事な出来。癖がある声であってもキャラクターの個性にはまっていたりする。 桐生役の黒田崇矢氏は、その名演からファミ通アワード2012で「キャラクターボイス賞」を受賞するなど評価が高い。 桐生のライバルの真島役の宇垣秀成氏の関西弁も必見。 登場人物数が多いのでイマイチなキャストもいないわけではないが、メインを張るキャラクターはいずれもハズレがない。 キャラクター紹介の演出もモノクロの一枚絵に役職と名前が出され、太鼓を鳴らしたような「ドン、ドン」という演出で、裏社会の人間達の怖さを表現している。 作りこまれた歓楽街の雰囲気 現実の東京都新宿区・歌舞伎町エリアをモデルに作られた神室町は、まさにコンセプト通り「リアルな歓楽街」としての雰囲気を十分に表現している。 グラフィックは当時としてはかなりに高品質であり、店の看板や立地、区画など細部にわたってリアリティのあるデザインがなされている。一度、歌舞伎町に行ってみるとその再現度が忠実で驚かせる。 公園ではホームレスがたむろし、飲み屋の前では酔っぱらいが徘徊し、コンビニでは立ち読みが並ぶなど、モブの人物模様もそれらしく味付けされている。 看板や店舗の中には、「ドン・キホーテ」「缶コーヒーBOSS(サントリー)」など実在企業とコラボしているものまである。そうでないものも、どこかで見たことのあるようなデザインのものがちらほら。 音響面の演出も抜群で、歩行者天国では人々の雑踏やどよめきがわき、キャバクラの前では呼び込みの声が上がり、裏通りでは大通りの雑音が遠のいていく。 ドン・キホーテの店内や付近の道路では、きちんと「miracle shopping(ドン・キホーテのテーマソング)」が聞こえるようになっている。 時季設定がクリスマス直前ということを反映して、喫茶店ではジングルベルが鳴っていたりする。 カジノ・パチスロ・キャバクラ・バッティングセンター・ゲームセンターなど実際に遊べる施設が多いことも「らしさ」に繋がっている。 ミニゲームは全体的に操作やルールが簡単なものが多く、気軽に遊びやすいのも良い。 一部のサブストーリーで強制されることはあるものの、基本的には遊ぶかどうかはプレイヤーの任意。 バーで酒を注文すると、マスターから注文した酒についての解説を聞くことができる。 1度に注文できる酒の量には限度があるものの、豊富に揃った銘柄について解説を聞いていくだけでもそれなりに楽しめる。 酒を飲むと酔った状態となり、街中に配置される敵の人数が増加してエンカウントしやすくなるのと引き換えにヒートゲージの上昇効率が上がるため、戦闘面でも役に立つ。 戦闘システム 簡単な操作で地形やそこらへんに転がっているものを利用して敵を倒していく戦闘は爽快感がある。 必殺技となるヒートアクションは、「車のボンネットに叩き付ける」「自転車を振り下ろしたあと体重をかけてメキメキいわせる」「割れた瓶の切先を相手に突き刺す」などパターンが豊富で迫力がある。一部のヒートアクションや銃・刃物での攻撃等、どう見ても殺しにかかっている攻撃でも敵が死なず、戦闘後には「これで許してください」とお金やアイテムを差し出してくる姿は若干シュールと言えなくもないが、そのシュールさが独特の魅力を醸し出している。 操作自体は簡単だが、イベントや成長を通して新たなシステムが解禁されていくと行動パターンのバリエーションが増え、武器の種類が豊富なのもあって最終的には意外と自由度の高いアクションが行える。 チュートリアルもしっかりしており、成長システムもシンプルなので初心者でも操作が分からないということにはならない。 多彩なアクションが取れるものの、ストーリーをクリアするのみであれば難易度はそれほど高くはない。回復アイテムは比較的入手しやすく、敵との間合いを考えつつ好きに殴っていれば勝てるバランスなので、「強敵を倒す達成感」ではなく「プレイヤーの好きなスタイルで暴れられる爽快感」を重視したシステムといえる。 難易度を上げれば一転してボスの歯ごたえが上がり、「強敵を倒す達成感」を重視したバトルも味わうこともできる。 クリア後にプレイできる「BATTLE REVIEW」は、武器やアイテムは現地調達のみというガチンコ勝負。「武器を持った複数の敵をノーダメージで全滅させる」「カウンター攻撃のみで敵を全滅させる」といった難易度の高いミッションもあるため、全てを最高のSランクでクリアするのはかなり難しい。 その他の評価点 マップの移動短縮にはタクシーを使ったり、戦闘中は道を塞ぐように野次馬を配置して戦闘エリアが区切られている不自然さを軽減したりと、なるべくシステム面の制限に違和感を覚えないよう配慮されている。 音楽は重低音の効いた渋く、雰囲気が出るものばかりで、上記の世界観やストーリーをストイックに盛り上げてくれる。 メインテーマの「Receive You」はアレンジ版が真島吾朗との戦闘BGMとして使用されており、以降様々な形でアレンジされ真島吾朗のテーマとして定着することとなった。 ラスボスとの戦闘で流れる「誰が為に」はそれまでの戦闘BGMとは少し趣の違う切なさや悲壮感を強く感じさせるBGMであり、運命の悪戯によって道を違えた者同士の最終決戦に相応しい雰囲気を作り上げている。 メインストーリー以外のサブストーリー・ミニゲーム・クリア後のおまけなどが豊富。 コインロッカーの鍵が街のあちこちに落ちており(一部はサブイベントで入手できる)、それらを集めるとロッカーからアイテムが手に入るので収集の楽しみがある。 コインロッカーを利用したサブストーリーもいくつかある。 ほとんどのロッカーの鍵が街中に散らばっている(=利用者ほぼ全員が鍵を紛失している)という状況は考えてみるとかなり不自然なのだが、その点は後続作でも突っ込まれたり設定補完されたりしており、いい意味でお約束となっている。 メインストーリーだけを追っていくと要する時間は15時間ほどで、ボリュームが多いとはいえないが、対象ターゲットが「ゲームをしなくなった大人」であることを考えれば手をつけやすいという意味で評価できる。 サブストーリーやおまけ要素で十分補えていることもあり、ボリューム面で特段批判されることはない。 桐生の「応龍」と錦山の「鯉」の入れ墨はいずれも実際の彫師がデザインを担当しており、本作の雰囲気に絶妙にマッチしている。 賛否両論点 遥との行動 遥と一緒に行動していると、桐生が走る度に「待ってよー」「置いてかないでよー」と叫んだり、コンビニや飲食店に入ると「〇〇買って」などとおねだりをしたりするので、プレイヤーによっては鬱陶しさを感じることもある。 「遥そのものが鬱陶しいというよりは、必死に『置いてかないで』と叫ぶ遥に罪悪感を感じてしまい、移動が辛くなる」という意見も。 もっとも「主人公にとって守るべきか弱き存在」という立ち位置のキャラクターであり、9歳の子供であることを考えれば年齢相応の態度である。また、イベントでは警察官に呼び止められた桐生を機転で救うなど年齢以上にしっかりしている様子が描写されており、単に鬱陶しいだけの存在に終始しているわけではない。 遥のおねだりは、信頼度のランクを最高の「SSS」まで上げるには全部クリアする必要があるが、信頼度が上がってくると出現するおねだりにはかなり難易度が高いものが含まれている。特に鬼門と言われるのが、「スロットでコインを3000枚出す」「バッティングセンターで、メジャー級コースを全球ホームランでクリアする」の2つ。 前者は一切中断せずに3000枚出さなければいけない。 当たりが出やすくなる「777の札」という救済用のアイテムはあるが、ゲーム中で1つしか手に入らないものである上、使ったあとで店を出ると風に飛ばされて消失してしまう。そのため、レアアイテム収集と遥のおねだりコンプリートを両立させようとすると地道に頑張るしかない(*3)。 後者は極端なスローボールや剛速球が混在した20球を全てホームランにしなければいけない。 ただし、プレイ時にはボールの球速が表示される上、球種・球速の順番は完全固定であるため、それを調べれば対策は可能。ボールを「遅い球」「普通の球」「剛速球」におおまかに分類し、それぞれについてタイミングの取り方を工夫すれば格段に打ちやすくなる。 どちらも時間をかけて取り組めばクリアは可能な難易度だが、タイミングを合わせてボタンを押す作業が苦手な人間にとってはかなりの難題であり、クリアまでに相当な時間がかかることは間違いない。 後述するHD版では遥の信頼度SSS到達を条件とするトロフィーがあるため、トロフィーコンプリートを目指すのならば避けて通れない難関となった。 その他の賛否両論点 キャバクラの出来が未熟。 現実のキャバクラ並みに大金がかかるため利用しづらく、キャラにもよるが、声も(本編で活躍するキャラと比べると)あまり合っていないものも多い。 とはいえ初代ということと時代を考えれば仕方ない面もある。 会話のやりとりはそこそこ豊富で現実的な選択肢が多く、雰囲気自体はそれなりに味わえる。 少々スケールが大きくなる 桃源郷と地下の格闘技場や内閣地下組織など極道のシナリオとしては少々飛躍する展開もあり、本格極道物とは若干言い難い。 ただゲーム性や演出としては派手である方が良いという意見もある。 問題点 ゲーム カーチェイス ストーリー中盤において、車で高速道路を移動中に敵の襲撃を受けるというイベントが起こり、カーチェイスしつつの銃撃戦となる。このイベント時は、車から身を乗り出した状態の桐生を操作し、左スティックで照準を合わせて〇ボタンで敵を撃つというシューティングゲームとなるが、かなり難易度が高め。 敵によっては車の前後左右を移動しながら銃撃してくるため、L2及びR2ボタンによるカメラアングル切り替えで敵の姿を捉えつつ射撃を行わなければならない。このため、慣れないうちは敵の姿を捉えるのに手間取っている間に撃たれやすい。 ×ボタンで一定時間車内に退避しつつ銃弾をリロードすることが可能なのだが、桐生自身の体力ゲージの他に車の耐久度ゲージもあるため、クリアのためには敵の攻撃を車内退避で避けるだけではなく撃たれる前に撃って阻止する必要がある。また、イベント中は回復アイテムも使用できないので、その他の戦闘と難易度にギャップがあり過ぎるという批判がある。 ちなみに、「BATTLE REVIEW」ではこのカーチェイスイベントをノーダメージでクリアするというミッションがあり、最難関の1つとなっている(*4)。 アイテム所持数がたったの9つ(武器は別枠で3つまで)と少ない。特に武器は使用回数制限付きなので、積極的に使い過ぎるとすぐに枯渇してしまう。 アイテムを貯め込めるアイテムBOXは十分に容量があるのだが、持ち物がいっぱいになったときに新たなアイテムを入手した場合、何をBOXに送るかの選択肢も出ずに勝手に送られてしまう。 ブランドショップの存在価値が希薄 キャバ嬢にプレゼントする事が出来るが、高級品を買っても大幅に好感度が上がるわけではなく会話で上げてしまった方が手っ取り早い。 この点は『極』でも改善されていない。 戦闘システム 操作性がこなれておらず、本作最大の不満点として挙げられることも少なくない。 最も使用機会の多い素手での攻撃範囲が狭く、ターゲットができない。さらにコンボを繋ぐと少しづつ前進してしまうので、敵への攻撃を外すと敵に懐へ潜られて反撃を受けやすくなってしまう。 基本となる弱攻撃(ラッシュコンボ)の初段の発生がそれほど速くないため、後方や横からの攻撃には対応が間に合わないケースも多く、大勢の敵に囲まれてしまうとコンボを繋ぐ前に邪魔されてしまいやすい。 一応、ある任意イベントをクリアすれば後方に攻撃できるようにはなっているのだが、それでも横方向ががら空きなのは変わらないため、集団戦ではスウェイを駆使したヒットアンドアウェイに頼らざるを得ない場面も多い。 もっとも、同じ戦闘で何度かやられるとイージーモードにする選択肢が現れるようになっている。 救済用とみられる強力な装備もあるため、「戦闘で詰まってストーリーが進められない」ということにはならないよう配慮されている。 続編では、「R1ボタンを押して構えている間だけ、正面に居る敵にターゲットを絞った上でカウンター攻撃等が可能になる。ボタンを離すと全方位に自由にコンボを仕掛けられる」という仕様に変更された。この仕様は軽快に桐生を動かせるようになった反面、"特定の敵にターゲットを絞らないと多彩な技を使えないが、その間は背後や側面に攻撃が出来ない"という欠点がある。そのため、「多人数戦でカウンターをとろうとして正面の敵にターゲットを絞っている最中に、背後の敵が殴り掛かってきたが、構えてる所為で咄嗟に反撃出来なかった」という事態も起こり易く、別の不自由さが生じている。ノーダメ―ジを意識した立ち回りはむしろ難しくなり、単に本作の仕様に問題があったが後年はそれが改善された、という単純な話ではない。 武器は全て使用回数制限がある。更に、武器を落としたまま戦闘終了するとその武器は消滅してしまう。 頻繁に武器が壊れてしまうので、必然的にその場にあるものを利用しながら様々な戦い方を試すことになるため、敢えてそうデザインされたのだと思われる。 能力を上げ操作に慣れさえすれば素手のほうが下手な武器を持つよりも使い勝手がいいなど、武器が必須なゲームバランスではないため、アイテム収集などの理由がなければそう問題にはならない。 システム カメラワークが悪い。 カメラワークはごく一部を除いて固定視点であるため、プレイヤーが任意で切り替えることができない。 ミニマップとグラフィック上の方角(方向)が必ずしも一致するわけではないこともあり、慣れないうちは「北に進もうとしたつもりが西に出てしまった」などの混乱を招きやすい。 ロードが多め。 シーンやマップが切り替わる度に数秒~10秒程度のロードが挟まるため、テンポが良いとは言えない。また、画面上に人数が多くなると処理落ちが発生する。 ただし、戦闘中にはこのようなことはあまり起きないため、これが原因でミスすることはほとんどない。 詰みセーブになる場面がある。 具体的にはある建物から脱出するところでボスが倒せない場合等。 シナリオ面 「真相を知っているキャラクターが真相を語る場面で撃たれる」「敵と武器を放置してピンチになる」など強引な展開がある。また、そういったシーンはすぐにムービーに突入するため展開がすぐに読めてしまう。 なお、これはシリーズ伝統になってしまい、『龍が如く』のムービー銃は最強と揶揄されることもある。 キャラクターの描写不足 錦山は本筋に関わりが若干少なく全体的な印象が薄い。印象だけなら嶋野や真島に食われている。10年間のうちに性格が凶変したがそのエピソードも掘り下げられなかったので唐突感が強い。そのせいか『龍が如く』人気投票では重要人物の割に20位と低めであった。 また錦山は10年で東城会直系組長になる、近江連合との関わりを持つなどの経緯は明かされていないのでご都合主義と言われることも多い。 凶変についてはリメイク版の『龍が如く 極』で補完されたが、その他の空白の期間は明かされなかった。 + 重大なネタバレ有。要注意 黒幕の神宮も終盤に登場して唐突感が強い、また遥の父親であるが由美と結ばれた経緯や性格が凶変した背景などもはっきりとせず少々強引にまとめられている。 錦山とのラスボス戦は、全ての黒幕である神宮を倒して、事件が解決した後。「実は自分は全てを知っていた」と桐生に訴える為だけに出て来る。因縁の対決として称賛する声も多いが、「登場のタイミングと言動が女々しい」と言った意見もある。 作品内における、タイミングや言動の理由はちゃんと有る。錦山は嶋野達の動向や神宮の裏切りも知っていながら、敵の強大さを前に対応が遅れているうちに、気付けば桐生が事件を解決。 長年贖罪の念とコンプレックスの対象だった桐生をやっと追い抜いたと思ったら、また自分に出来ないことを桐生はやってのけてあっさり追い抜き、錦山は嫉妬や無力感を爆発させる。 以前殺人を犯した錦山の罪を桐生が被ったことで、錦山が自分と向き合う機会を逸して性格がねじ曲がった、という過去の反省から、桐生はそんな錦山を今度は庇わず全力で迎え討つ、という展開である。 しかし、「出す機会を逸した影の薄いキャラを忘れた頃に強引に捻じ込んでラスボスにしたように見える」などと言った指摘もされている。 桐生は東城会4代目を就任した直後に退任してしまうが、その後任である5代目が元近江連合幹部の寺田行雄である。 風間と縁が深く、裏切り者だらけで主だった幹部が死んでしまった東城会で、桐生が信用できる人物としては妥当という見方もあるが、仮にも外部の人間をいきなり会長に据える無茶人事に疑問を感じる部分は多い。 次回作では、寺田自身にいろいろ問題があるような人物として描かれてしまい、同時に桐生は人を見る目が致命的にないという設定が追加された形で、この疑問に対して補完されている。 風間は桐生のいない10年間に凶変した錦山に対して何もしなかったなど違和感を覚える場面も。 桐生と由美、麗奈と錦山の恋愛描写が少なく、人物の行動理念に少々説得に欠ける。 世界観 極道の設定は現実とは違う部分がある。この手の脚色は良く有る事として擁護する意見もあるが、度々の指摘も多いため、以下にて例を記載する。 極道の上下関係がおかしい部分がある。よくある指摘は風間は桐生に「親っさん」と呼ばれるが親子関係ではなく兄弟関係である。また、風間組若頭の柏木は本当なら桐生の方が格上というのが一般的な極道の上下関係である。 「風間のことは親っさんではなく、"兄貴" や "風間" さんと呼ぶべき」という指摘については、完全に誤りという訳ではない。七三や八二のほぼ親子に等しい盃を交わした場合は「親父」等と呼ぶこともある。しかし、堂島組舎弟頭補佐の桐生が三次団体若頭の柏木に敬語を使うのは通常なら考え難く、上記も単に雰囲気を重視した結果の可能性が大きい。 と言うより、施設育ちの桐生にとって風間は育ての親と言える存在であるため、そっちの意味合いが強いのかもしれない。柏木についても若衆の頃から面倒を見てもらった兄貴分であるためと言える。 桐生の役職である「舎弟頭(*5)補佐」は名誉職であり、堂島弥生が言うような組を継げるとは言い難い役職である。 これらについては、過去を舞台にした後年の作品『0』において、「桐生と錦山が10代で盃を受けた時に、兄貴分の風間が2人の教育係を柏木に命じており、当人間ではその関係が続いている」「堂島組にて1988年に起きた騒動で、桐生を称賛し期待する者達と、様々な事情が絡んで過度な冷遇も出来ない目の上の瘤と看做す者達に二分されており、その状況を考慮すれば、舎弟頭補佐という役職も妥当である」といった理由が、後付ながらも提示されている。 児童についての設定もご都合主義がある。 + シナリオラストについてのネタバレ有。要注意 「桐生が遥を引き取り、2人で暮らしていく」という心温まるラストだが、養子縁組等の制度を利用するには厳格な審査があるため、「無職・無収入・独身・元極道」という立場の桐生が子供を引き取ることは現実的に考えれば限りなく不可能に近い。 …との指摘をされることが多々あるが、次作の『2』でも遥は基本的にはヒマワリの庇護のもとにおり、実際に桐生の養子となったわけではない。あくまでも本人たちの間で親子のような関係が結ばれたということである。 女性キャラの扱い 桐生がサブストーリーで美人局に引っかかるが、黒幕の男には桐生が制裁を加えるが実行犯である女性には何もしない。 桐生というキャラクターが「女は殴らない」というキャラクターである(*6)ため(男性が女性を殴るという描写的にも)仕方がないことではあるが、悪いことにお互い関わりながら男性と女性で扱いの差がつけられているという観点からいえばプレイヤーにとってはあまりいい気はしない描写である。 この点は以降のシリーズ作品のほぼ全てに受け継がれる点であり、どんな悪女が登場しても決して主人公側から手を上げる事は無く、時には不自然なほど強引に殴られ役の男性キャラを登場させるのがお約束になっている。この女尊男卑ぶりは人によってはかなり嫌悪感を生む。 しかも、悪女の方が何かしら別の制裁を受けたり改心するならまだしも、何の咎めも反省も無いパターンも少なくなく、本シリーズの問題の一つとなっている。 それも、こう言った不満意見をあざ笑うように時折「本気で殴りたくなるほど悪辣な女」も登場するようになっていき、決まって制裁がないため不満を増長させることに。どうせ歯がゆい思いをするだけなら、最初から出さないで貰いたいものだが。逆に内容の多様化からか、男性キャラは「そんなことで殴らなくても…」と言いたくなるような些細な理由で戦闘を行うケースも見受けられるようになっていき、性別の格差は広がり続けていった。 一方、主人公側には女性キャラが参戦することはしばしばあり、時には「通りがかりの一般女性に敵を殴り倒させるヒートアクション」なんてものもあったりなど、女性から男性への暴力は容認されているとも取れる描写になっている。女性キャラが正式参戦した『7』でも女性の敵は登場せず、女性同士の対決すらも無かった。 総評 ありそうでなかった「極道の世界」「日本の歓楽街」というゲームコンセプトと練りこまれたストーリー、爽快感のあるアクションから好評を博し、ハード事業撤退後のセガが確立した久々のビッグタイトルとなった。 難易度が低めで見た目よりもとっつきやすいゲーム性であることもあって、廉価版を含めて100万本を超える売上を記録した。 現在ではシリーズ化され、外伝作品が作られたり映画化されたりするなど、セガの看板タイトルの1つに数えられるほどの人気作となる。 第1作ということもあり操作性やカメラワークなどシステム面ではまだまだ未熟な部分もあるが、それらの点は後継作品で改善されていく。 余談 本作の企画の立案者である名越稔洋氏によれば、歓楽街を舞台にしたヤクザものがゲームに存在していないことに着目し、前例のない売りにくい内容の企画に難色を示す上層部を気迫で説き伏せ、立ちはだかる倫理規定の壁を打ち破るまでに多大な苦労があったという。詳しくは電ファミコゲーマーの記事を参照。 海外版は『YAKUZA Like a Dragon』(『龍が如く7』の海外版)が発売されるまでは本作が唯一の英語音声にて吹き替えされた『龍が如く』だった。 日本版に負けず劣らずの映画、ドラマでも知られた俳優が多くキャラクターを担当しているが、当の海外ユーザーからはオリジナルの日本語音声が未収録なことから不評となり、『2』~『6』までは吹き替え音声が収録されなくなった。 2007年には三池崇史監督によって『龍が如く 劇場版』として映画化された。 脚本はゲームをベースとしているが、本作のストーリーを2時間程度の映画に収めるために非常に駆け足且つ簡略的に進んでいく。原作を知らない人は内容の把握すら困難なほど。 桐生の初登場からして、遥と出会った後にドッグフードを買いに行く場面である。それ以前の10年前の出来事、出所から遥との出会いに至るまでは全てカットされている。本作プレイヤーならこの時点で簡略さが分かるだろう。 その一方、本編のサブストーリーの雰囲気を取り入れたのか、神室町の住人に焦点を当てた小エピソードが頻繁に挟まるが、それも間抜けな銀行強盗や拳銃を拾ったからと犯罪に走るDQNカップルなどやたら斜め上の設定であり、本筋とも関わらないので桐生のストーリーに水を差すような形になっている。 名越氏も神宮役で出演しているが、ろくに出番が無いままあっさり射殺されて退場する。原作のように桐生と対峙することも無い。シリーズの生みの親に対してあんまりな扱いである。 最終決戦に至っては栄養ドリンクで回復して逆転勝利というゲーム要素をぶっ込んだ結果ギャグになっているなど、全体的に残念な仕上がりになってしまっている。 その一方で、岸谷五朗氏が演じる真島は原作以上の狂犬ぶりで、ファンから非常に評価が高い。 クレイジーケンバンドの『黒い傷跡のブルース』『12月17日』がそれぞれ挿入歌、エンディングテーマとなっているが、この2曲は公開の3ヶ月前に発売された『龍が如く2』でも挿入歌として使用されている。 概要で触れた通り『シェンムー』の反省が生かされ、似た雰囲気も感じ取れる本作であるが、技術的には『シェンムー』ではなく『ジェットセットラジオ』の直系の作品である。マップツールも『ジェットセットラジオ』のものを使用している。 これに関しては『シェンムー2』の開発に関わったフライトユニット代表の安堂ひろゆき氏がTwitter上にて言及している(参照1・参照2)。 その理由や根拠として、『ジェットセットセットラジオ』を製作したスマイルビットは2003年に名越氏が社長を務めていたアミューズメントヴィジョンに開発業務が移行し、その後に本作が作られたという経緯がある。 「龍が如く」というタイトルの由来だが、字面の格好良さや「が」の濁点の響き、「く」の直線が重なる強さが決め手となったことが龍大全で語られている。 「如く」という日本語については体言の場合は「○○の如し」と、用言の連体形の場合は「○○が如し」とされるのが一般的であった。この辺りは社内外でもツッコミがあったという。 数年後にもなると、「○○が如く」という言葉を普通に使われるケースも出てきており(例:『テイルズ オブ ヴェスペリア』(発売は2008年)の奥義「舞うが如く」など)、名越氏は「勝ったな」と思ったようである。 その後の展開 2016年1月21日にリメイク作が『龍が如く 極』として発売された。詳細は作品ページを参照。 龍が如く1 2 HD EDITION 【りゅうがごとく わんあんどつー えいちでぃーえでぃしょん】 龍が如く1 2 HD for Wii U 【りゅうがごとく わんあんどつー えいちでぃー ふぉー うぃー ゆー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3Wii U 発売元 セガ 開発元 セガ(龍が如くスタジオ) 発売日 【PS3】2012年11月1日【WiiU】2013年8月8日 定価 パッケージ版 5,229円ダウンロード版 4,700円 プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) 廉価版 PlayStation 3 the Best2014年12月11日/1,944円 判定 良作 ポイント リマスターした初期2作をまとめて移植PS2版になかった便利な機能が追加解像度と音響は問題あり任天堂ハードはこれが最初で最後 概要(HD) 『龍が如く』『龍が如く2』をまとめてHDリマスターした作品。 HD化にあたっては、2011年に立ち上げられた龍が如くスタジオが担当。 予約特典には「龍が如く1 2 復刻デザイン クリアファイル ダミーパッケージ」が付属。 PS3とWiiUで発売された。任天堂ハードに『龍が如く』シリーズが参入するのは本作が初となる。 改善点・評価点(共通) 両機種共通 グラフィックがHD化。フルHD(1080p)対応。 全体的に高繊細になり、人物や看板が見やすくなっている。HD化に伴い、歓楽街を視れる範囲が全体的に広くなっている。 元々が16 9サイズに対応して作られているので、HDリマスターにありがちな「4 3の上下を切って無理矢理16 9にする」がないので、イベント時でも違和感は少ない。 ロード時間が若干短縮されている。 PS2版ではロードの長さが欠点だったため、短縮はうれしいところである。特に『1』で顕著に効果が分かる。 戦闘中にカメラ操作が可能になった。 これにより、戦闘中の視認性が若干良くなった。ただし街の移動は視点固定のまま。 ただし、一部ロングダンジョンではできない個所もある 既に飲食したメニューにはメニュー名と値段の間に赤のチェック印が付くようになった。 PS2版ではどのメニューを食べたかを覚えておかないといけなかったが、この改良によって覚えておく必要がなくなり、飲食店のコンプリートがしやすくなった。 『1』でも食事コンプリートがトロフィーにあるので死に機能にはなっていない。 セーブポイントからアイテムBOXにアクセスできるようになった。 PS2版では街を探索するだけで所持アイテムが一杯になることもあり、アジトと特定の場所以外では使うことができないので、一杯になるたびにアジトに戻る必要があった。 これによって、所持アイテムが一杯になってもアジトへ戻る手間が省けた。 後にパッチでEASYモードをより快適に遊べる「EASY+HEATUP」が配信された。 これはヒートゲージの増加量が上昇、減少量が低下。これにより、ヒートアクションが出しやすくなった。 PS3のみ 本作のクリアデータがあれば、『5』やPS3版の『維新!』及び『0』で特典を得ることができる。 HDDインストール(任意、5100MB以上必要)で更にロード時間の短縮が可能。インストールは、『1』と『2』それぞれで作業する必要がある。 トロフィーに対応。 ストーリー上のボスを倒す、ゲームをクリアする、キャバ嬢を攻略する、隠しボスの亜門を撃破する等がある。 元々が寄り道要素が豊富なので、トロフィーを手に入れるためのやり込み度が上がっている。 WiiUのみ Wii U GamePadの画面には、画面左にモード切り替えのボタン、画面中央にマップ、画面右にマーカー配置とコンプリート画面のボタンがある。 モード切り替えは地図を見たままの入力で移動ができるようになるというもの。これにより、固定カメラの問題だった「北に進もうとしたつもりが西に出てしまった」が起きにくくなっている。 マーカー機能は、マップ上に緑のマーカーを一つつけるというもの。何度でもつけることができる。公式ではサブストーリーの発生場所にマークすることを推奨している。 コンプリート画面は他ハードではオプションメニューを見なければならなかったが、Wii U GamePadの恩恵により、わざわざメニューを開かなくても確認できるようになった。 これらの措置によって、ユーザーフェイスがパワーアップしている。 Wii U GamePadのみのゲームプレイに対応。 これによって、TVやモニターなどを使用せずに携帯ゲーム機のようにプレイすることができるようになった。 WiiUはシステムデータも一括してセーブを行うのでPS3より格段に速くなっている。 後述の追加要素も合わさって、ゲームのシステム面だけを見ればWiiU版のほうが格段と優れている。 改善点・評価点(1) 両機種共通 難易度「EASY」の仕様変更。 PS2版では同じバトルで3回ゲームオーバーにならないと難易度をEASYにすることができなかったが、本作ではスタート前から選択できるようになった。 WiiUのみ オリジナル、PS3になかったコンプリート要素が追加された。 このため、コインロッカーや食事の進行状況を現場以外で確認できるようになっている。 ゲームクリア後にクリアデータの作成が可能になり、それに伴い「ADVENTURE REVIEW」「PREMIUM NEWGAME」での引き継ぎプレイが可能になった。WiiUでの最大のメリットはこれだろう。 ただし、「ADVENTURE REVIEW」では能力強化、技、所持金しか引き継がれず、所持品やコンプリート要素は全て白紙になる。また、後作と違いここからクリアデータ作成は不可能。 『2』と違い、「PREMIUM NEWGAME」ではサブストーリー、コインロッカー、キャバ嬢の進行状況は引き継がれない。逆に言えば周回ごとに何度もやり直せるようになっている。こちらは所持品と、上記以外のコンプリート要素も引き継がれる。 なお、元々引き継ぎプレイを想定していなかったゲームなので、所持金が大量にもらえるといったクリアボーナスは用意されてない。 改善点・評価点(2) 両機種共通 韓国語音声の変更。 実は「作中に登場する韓国語の翻訳と発音が韓国人ですら理解が難しいほどに不自然」という指摘があり、韓国発売版では韓国語音声を再収録して発売したという経緯があった。 HD版では一部キャラの韓国語の音声が韓国発売版と同じものに変更されている。 オリジナル版では一度クリアしないと難易度HARDを選択できなかったが、HD版では最初から選択できるようになった。 WiiUのみ ミニゲームのコンプリート難易度低下 WiiU版ではミニゲームのコンプリートに必要なスコアが全て緩くなっているため、コンプリートが達成しやすくなっている。 極悪難易度だったパチスロはまさかの削除、そもそもプレイする必要もなくなった。 問題点(共通) 両機種共通 プリレンダリングムービーはSD画質のままである。 ムービー自体はアップコンバートされているが、映像そのものはPS2版の流用のためCGモデルの解像度が低くキャラのアップはまだしも引いた画になると表情などが潰れて判別が困難となっている。その場面は見せ場が多く違和感を覚えるかもしれない。 あくまでHDリマスターであるため仕方ない面もあるが、どちらの作品も色々と気になる問題点は存在したので、そのまま放置されている問題点も多い点は少々残念。 特に戦闘システムについては、後期作をプレイした後だと色々と不便な面が目立つ。 サウンドはPCM 2chのみ。5.1chサラウンドなどの音響設定はない。 PS3のゲームは大抵のソフトがドルビーサラウンドなどに対応しているが、本作では未対応。PS2版の『2』は元々ステレオのみだったが、『1』ではドルビーデジタル プロロジックIIに対応していたため劣化している。 タイアップ要素で唯一、雑誌の立ち読みがカットされている。 WiiU 『1』の引き継ぎプレイで、アイテムボックスにあるアイテムの大半が引き継がれずに消えるバグ?がある。そのため所持品引き継ぎは大きな制限がある。 『2』の引き継ぎプレイは特に仕様変更がなく、1度クリアしたサブストーリーはそのクリアデータでは二度とプレイできないまま。『1』ができるようになったのでその辺融通利かせてもよかったのでは。 当然ではあるが、インストールによるロード短縮やトロフィーなどPS3のハード依存の要素は省かれている。 本作のクリアデータがあっても、『5』やPS3版の『維新!』及び『0』で特典を得ることができない。 総評(HD) ゲームそのものの評価については、上記を参照されたし。ここでは移植作品としての評価を述べる。 大抵のHDリマスターはグラフィックの手直し程度が多いが、本作は後継作で導入されたシステムも一部搭載されているので原作よりもプレイしやすくなっている。 手に取るならこちらがオススメといえる。 余談(HD) 評価点で述べたように本作のWiiU版はPS3版より格段と優れている良移植なのだが、悲しいことに最終累計販売本数は1万本にも満たなかった(*7)。 本作のディレクターであり「龍が如くスタジオ」代表でもある佐藤大輔氏も後にWiiU版を「大失敗だった」と話し、「任天堂ハードは『龍が如く』に適したプラットフォームではない」と公式に明言してしまっている。 後継機であるSwitchでも『龍が如く』シリーズを発売する予定は無いと公式インタビューで明言されており、結果としてシリーズの任天堂ハードへの参入は本作のWiiU版のみという現状である(参照1・参照2)。 2017年発売のSwitchはどちらかと言えば携帯機に近いハードで3年先に発売されたPS4/Oneより性能が低い(*8)のに加え、時には過激な表現があるヤクザと裏社会がテーマの作品は任天堂ハードには合わないとの判断である模様。 任天堂自身には「幅広いユーザーをターゲットにする」という考えがあるので当然ながら大人向けタイトルも存在するが、やはり任天堂ハードは主に低年齢層・ライトゲーマーが主流を占めているが故(*9)、それらをメインターゲットにしていることは一目瞭然である。
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現行スレ 龍が如く3 攻略スレPart15 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1258455210/ 過去ログ 龍が如く 3 パート1 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1234860615/ 龍が如く3 攻略スレ パート2 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1235657937/ 龍が如く3 攻略スレ Part3 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1235756864/ 龍が如く3 攻略スレPart4 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1235878663/ 龍が如く3 攻略スレPart5 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1235981868/ 龍が如く3 攻略スレPart5(実質6スレ目) http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1235981941/ 龍が如く3 攻略スレPart7 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1236256955/ 龍が如く3 攻略スレPart8 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1236505000/ 龍が如く3 攻略スレPart9 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1236749669/ 龍が如く3 攻略スレPart10 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1237061381/ 龍が如く3 攻略スレPart11 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1237649162/ 龍が如く3 攻略スレPart12 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1238690669/ 龍が如く3 攻略スレPart13 http //schiphol.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1240813221/
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龍が如く3 / YAKUZA 3 龍が如く3(HDリマスター版) / YAKUZA 3 REMASTERED 機種:PS3, PS4, Xbox1, PC 作曲者:甲斐考博, 加藤浩義, 小山健太郎, 坂本英城, 庄司英徳, 鶴由雄, Love sound system 開発元:セガ 発売元:セガ 発売日:2009年2月26日 (PS3)、2018年8月9日 (PS4 HDリマスター版)、2021年1月28日 (Xbox1, PC HDリマスター版) 概要 「龍が如く」シリーズの三作目。今作は東京と沖縄が舞台。 音楽の評価はシリーズの中でも特に高い。 (前作:龍が如く2(龍が如く 極2) 次作:龍が如く4 伝説を継ぐもの) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Fly 庄司英徳 十二章・ラストバトル:VS.峯義孝 第5回443位2009年65位ラストバトル348位 龍神の嘶き タイトル画面BGM Entrance To The Chaos 小山健太郎 Urgency 甲斐孝博 Dead Run 庄司英徳 チェイスバトル Bruise 通常戦闘BGM・神室町 Ryu-Kyu Humming 通常戦闘BGM・琉球街 Crush Strike 通常戦闘BGM・VS.街のギャング D 2 A TAKUMI 2009 古牧の修行 Encounter The Dragoon 与那城の修行 Test Your Imagination 加藤浩義 IF7 Skirmish 庄司英徳 戦闘・闘技場:予選 Underground Dazzling Star 戦闘・闘技場:決勝 Another Demiworld 加藤浩義 VS.復讐者 End Point 庄司英徳 VS.荒瀬和人 Hear this in the game 加藤浩義 VS.亜門丈 Pure Malice 庄司英徳 十一章・VS.玉城組構成員 Independence For Violence 四章・VS.長谷部六章・VS.錦山組構成員 Illtreatment 汎用集団戦 Clay Doll On The Cradle 十二章・VS.白峯会構成員 第5回603位 More Huge 汎用ボス戦 FM-Sound's Storm 五章・VS.黒スーツの男十二章・VS.CIAの男 Receive And Stab You 一章・VS.真島吾朗七章・VS.真島吾朗 Ogre Has Returned 八章・VS.劉家龍 泪なき叙情 十章・VS.風間譲二 第5回526位 龍神の福音 作曲:加藤浩義編曲:庄司英徳 No.1キャバ嬢をつくろう! Love sound system 歌:ミナコ"ムーキー"オバタ Fish On!! 鶴由雄 神室雪月花 ~桐生 大熱唱版~ 作曲:庄司英徳編曲:坂本英城 カラオケ曲歌:黒田祟矢 きっとChange myself ~Starring☆遥~ 坂本英城 カラオケ曲歌:釘宮理恵 OST未収録曲 Loser 矢沢永吉 オープニングテーマ歌:矢沢永吉 時間よ止まれ 矢沢永吉 挿入歌歌:矢沢永吉 想いがあふれたら 矢沢永吉 エンディングテーマ歌:矢沢永吉 龍が如く THE BEST Original Sound Track Fly -in game version- 十二章・ラストバトル:VS.峯義孝 サウンドトラック 『龍が如く3』オリジナルサウンドトラック 龍が如く THE BEST Original Sound Track 龍が如く3の曲はDisc1に8曲収録。
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龍が如く2 【りゅうがごとくつー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 2枚組 発売・開発元 セガ 発売日 2006年12月7日 定価 7,140円(税5%込) プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17才以上対象) 廉価版 PlayStation 2 the Best2007年12月6日/1,890円(税5%込) 判定 良作 ポイント シナリオが相変わらずかなり濃厚新しく大阪が登場し二大都市を大移動続編としてお手本のような進化具合と完成度 龍が如くシリーズ 概要 ストーリー 特徴・新要素 評価点 賛否両論点 問題点 ストーリー 総評 余談 その後の展開 そして本物の龍は、唯一孤高の伝説となる。 概要 『龍が如く』シリーズの第2作。時間設定は前作から1年後となり、今回は『1』の舞台であった神室町以外にも、大阪を舞台として乱闘劇が繰り広げられる。 主舞台となる蒼天堀はその名の通り、大阪府大阪市中央区の道頓堀エリアがモデルで、その他にも通天閣及び新世界エリアをモデルとした新星町という小さな町も登場する。 関西の強敵との争い、前作キャラとの再会など、続編ものとして欲しいものを概ね取り揃えた正統進化の名作として有名な作品。 ストーリー 2006年12月15日、関東最大の組織、東城会と“消えた100億”をめぐる大事件から一年がたった日。 桐生一馬は、遥とともに幸せな日々を送っていた。 だが、そんな彼らの目前で惨劇は起きる。東城会会長・寺田行雄の死。堂島の龍と呼ばれた伝説の男は運命の糸にたぐり寄せられるように渡世へと戻っていく…。一年後の事件により、弱体化した東城会を救うべく、桐生は寺田の“書状”を手に関西へ向かう。 しかし、関西で待っていたのは“関西の龍”こと最強の極道郷田龍司と、やくざ狩りの異名を持つ刑事、狭山薫という女性だった。 東京と大阪の街を舞台に巻き起こる争い、襲い来る屈強な男達。 神室町、そして東城会に隠された“語られぬ事件”そこに秘められしさまざまな感情、二十数年という歳月を経て果たされていく復讐… 桐生を待ち受ける宿命とは?隠された過去に秘められた真実とは?最後に神室町を制するのは関東か?それとも関西か? 特徴・新要素 アクション・演出面の強化 □ボタンによるラッシュコンボの攻撃速度が大幅に上昇し、デフォルトで全方位に攻撃を行うことが可能になった。 敵を掴んだ状態で左スティックを逆方向に入力し□ボタンを押すと、掴んだ敵はそのままで背後に向かって攻撃ができるようになった。 また、敵に掴まれた場合も、左スティックの入力と□ボタンで攻撃し、他の敵からの追撃を迎撃して防ぐことが可能になった。 掴まれた状態での攻撃はあくまで他の敵からの追撃防止のためのもので、掴んできた相手に直接反撃することはできない。 しかし、とあるサブストーリーをクリアすると、掴まれた状態で〇ボタンを一定回数以上連打することで、投げを仕掛けてきた相手を逆に投げ飛ばして反撃することが可能になる。 〇ボタンの掴みでダウンした敵の足を掴むことが可能になった。 ダウン状態からの起き上がり時に敵の足元を薙ぎ払ってダウンさせるライズキックなど、レベルアップに従って増えていく攻撃パターンは更に豊富になった。 ただし、本作以降はダウンした敵への追い討ちが△ボタンのみとなり、ヒートゲージがある場合は追い討ちの極みが発動するため通常の追い討ちができなくなった。 一応、上記の○ボタンの掴みから□ボタンの攻撃で通常の追い討ちが可能ではあるが、敵の足元側でないと掴めないうえ、攻撃までワンテンポあるためやや使いにくい。 シリーズの元になった『シェンムー』にも存在した、QTE(*1)が導入され、一部のヒートアクションや敵の攻撃イベント時にQTEが発生するようになっている。 超・追い討ちの極み ボスとの戦闘において、ボスの体力を一定値以下まで減らすと特殊演出が挿入され、専用ヒートアクションである「超・追い討ちの極み」を発動することができるようになった。 ヒートゲージのストックがあれば演出後に即発動可能、ヒートゲージのストックがなかった場合はR2ボタンの連打でヒートゲージを溜めることとなり、10カウント以内に溜めることができれば発動できる。 連携供給の極み(顔馴染みシステム) 特定の店舗で既定回数買い物をしたり、サブイベントをクリアしたりすることで、「顔馴染み」を作ることができる。 「顔馴染み」の近くで戦闘が発生すると、戦闘開始直後に専用ヒートアクションを発動可能となり、QTEのボタン入力に成功すると敵の1人に対して大ダメージを与えることができる(*2)。 例えば、蒼天堀でチンピラに絡まれているキャバクラのキャッチを助けるイベントをクリアすると、その近くで戦闘になった際にキャッチが宣伝用のハリセンを投げ渡してくれるイベントが発生し、ボタン入力に成功すればハリセンを受け取った桐生が敵の頭を殴り飛ばす「ツッコミの極み」が発動する。 ヒートゲージの消費や失敗時のダメージ等のリスクも無いため、オマケ程度のものかと思いきやダメージはかなり大きく、成功すれば雑魚なら一人倒せる。 サブストーリーでも該当のエリアの戦闘なら発生し、雑魚一人の場合はこの一撃だけで終わってしまうことも。 サブストーリーの終了状況の細分化 本作より、サブストーリーのクリア済みを示す表示が「完」と「終」の2種類となった(前作は「終」で統一)。 一部のサブストーリーでは、選択肢などに誤りがあった場合に報酬のランクダウンなどと共にクリア済みの表示が「終」となる(つまりノーマルエンディング扱い)。 コンプリート要素への影響はないが、「終」でのクリアでは話がすっきりしない幕切れを迎えることも多いため、「完」でのクリアが理想的ではある。 評価点 前作からさらに快適化したアクション 前述のように、ラッシュコンボの攻撃速度が上昇し全方位への攻撃も可能になったため、多数の敵に囲まれても苦戦しにくくなった。 敵を掴んだり敵に掴まれた状態で取れる行動のバリエーションも増えているため、ダメージを受けないような立ち回りも比較的容易となった。 ヒートゲージのストックさえあればヒートアクションが連発できるようになり、前作よりも使いやすくなった。バリエーションも増え、前作より更に豪快かつ極悪な技を繰り出すことができる。 また、前作よりも時間経過によるヒートゲージ減少量、及び減少するまでの時間が大きく緩和された 前述した顔馴染みシステムによる連携供給の極みは、モーション自体こそ他のヒートアクションの流用だが、土木作業員の汗臭いヘルメットを顔に被せて精神的なダメージも与えつつ殴ったり、アコースティックギターで殴ってギターを破壊するロックなものなど、武器にしているものが風変わりなこともあってどれもインパクトは抜群。 使用できる武器も増加している。 手持ち武器の種類として本作から追加されたトンファー・カリスティック(*3)は、とあるサブストーリーをクリアしなければ扱うことはできないが、派手さと使い勝手の良さを兼ね備えている。 操作性も細かいチューニングが施され、進化している。 ストーリーはシリーズ屈指の濃さ 前作同様、馳星周がシナリオ監修として参加している。 東西の極道組織の全面戦争、かつて東城会が壊滅させた海外マフィアの復讐、桐生と女刑事・狭山薫との禁断の恋、「龍」と呼ばれる2人の男の矜持と命を懸けた激突といった、前作をも上回る壮大なスケールの物語が描かれる。 また恋愛要素は前作で由美と桐生の愛は描写不足であったが今回は狭山と桐生の愛はしっかりと描かれている。 前作に登場した人物の多くが続投し、その多くがメインストーリーに絡む。ユウヤのように前作でメインキャラだったのに本作ではサブキャラに降格したキャラもいるが、代わりにサブストーリーで大きな見せ場がある等、キャラの扱いは充実している。 また、前作ではサブストーリーにのみ登場した人物も何人か本編に絡む。前作をやり込んでいた人ほどニヤリとさせられる。 本作のライバル的な存在の郷田龍司は現在も人気が高い。 近江連合直系組長という格、関西の龍と呼ばれるほどの武闘派ぶり、ストーリー中で青さが見られるにもかかわらず醸し出される大物の雰囲気から、キャラクターとしては高く評価されている。 発売から8年弱経った2013年の人気投票でも9位にランクインしており、シリーズ初期のキャラでありながら人気を保っていることが窺える。 『龍が如く』シリーズにおいて以後ファンの中で議論されるラスボス問題であるが、後のシリーズでお手本と声が上がるほど郷田龍司は評価を得ている。 街が2つになったことで探索量が大幅に増えた。 前作にもあったバッティングセンター、ゲームセンター(UFOキャッチャー)、カジノ等は今回もしっかり登場。加えてさらに多くのミニゲームが追加された。中には麻雀や将棋等、もはやミニとは言えない本格的なものまで。 ちなみにパチンコ屋では、Sammy発売の実在のパチスロ機種が遊べるようになった。 前作同様、地下闘技場がある。こちらも前作からボリュームが増えた。 前作ではコンプリート要素はサブストーリー程度であったが、今作ではメニューの「コンプリート」で様々な要素のコンプリート状況を確認できるようになった。 「食事」「酒」「ヒートアクション」「キャバ嬢」「サブストーリー」「コインロッカー」「ミニゲーム」のジャンル別に記録されている。このことによってやり込み要素は更に増した。 前作同様、クリア後にメインストーリー進行なしでサブストーリーを遊べる「ADVENTURE REVIEW」が登場する。 前作では桐生のレベルが1に戻ってしまうが、本作ではクリアデータを引き継ぐことが可能になったため、強い状態でサブストーリーに挑戦できるようになった。 真島吾朗のキャラクター性の絶妙な塩梅 前作は「独特の美学を持つキレキャラ」として終始プレイヤーを魅了していたが、本作では頭のキレる一面や男気を前作以上に魅せ、キャラクター性が広がった。 本作では「真島建設」という会社を立ち上げているため、終始作業用ヘルメットを被って登場しており、ビジュアル面での異様さはある意味前作以上である。 キャラクター性が広がったことで、後のシリアス路線に繋がってしまった感はあるが、本作に限ればバランスは良く、『1』の狂気じみた印象を崩すことなく兄貴分として上手く演出している。 BGMも良好 主題歌及び挿入歌はクレイジーケンバンドが担当。 本作の主題歌及び挿入歌は、本作発売の翌年に公開された『龍が如く 劇場版(『1』をベースとした実写映画)』と共通となっている。 テーマソングやラスボス戦のBGMの評価は良い。 グラフィックは前作よりも改良され綺麗になっている。 真島の兄さんやキャバ嬢といった人物のグラフィックは正統に進化。新しい街「蒼天堀」もしっかり作られている。 PS2作品の中でも高画質でリアルな町並みを再現されている。 マップが改良された。 店の一覧表が追加され、どこに何があるかが分かりやすくなった。 2周目特典が追加。 前作は引継ぎ要素が皆無に近かったが、本作は2周目特典が追加され、コンプリート要素の達成ごとに強力な武器等が手に入るという仕様になって登場した。 ロード時間が全体的に短縮された(特に戦闘前のロード)。 さらに、戦闘前のロード中は敵が桐生に対して怒鳴ったり挑発している様子を映すことによって、体感的な待ち時間を短く見せている。 賛否両論点 シナリオの一部の賛否 中盤において、リアリティが皆無な演出、ストーリー展開がある。そのため『1』のような現実味が薄れてしまった言う意見がある。 元々『龍が如く』はメインはシリアス、サブはギャグと考えるプレイヤーもいるため、このようなメインシナリオでギャグな脚本に批判的な意見が出てくることもある。 + ネタバレ注意! 近江連合・千石組の事務所が「大阪の城」と通称される、というか読んで字の如しの城郭風の建物である。 事務所が城である時点で異様であるが、さらにその城が突如2つに割れ、下から黄金の城がせり上がって出現。その中に突入した桐生が武者や忍者の姿をしたヤクザと戦った末、最後は虎2体と戦うというかなりぶっ飛んだ展開がある。 敵の本拠地で閉じ込められて猛獣を放たれる、というのはバトル系の作品ではよくある展開ではある。そして普通は上手く立ち回り、何らかの手段で窮地を乗り切るのが一般的。しかし桐生は真正面から立ち向かい素手で虎を倒す。しかも、直前に腹をナイフで刺されてまともな治療すらしてない状態で。倒したときに仙石が「化け物か」と恐れおののくが、揶揄や誇張抜きに正真正銘の化け物である。 まあ城というのは本来多くの者が居住出来、敵を迎え撃つことに適した構造物であるので、抗争をする組織が城を拠点にすること自体は理に適ったものではある。しかし、中から黄金の城が出てくる演出は擁護不能。 侍の鎧を着たヤクザも、鎧で敵の攻撃を防ぐために着てると考えることが出来る。しかし忍者は完全にコスプレでしかない。 以降の作品にも明らかにやりすぎなシーンや動物と戦うシチュエーションは見られるが、本作は特にぶっ飛んでいる。ストーリー自体は「拐われた遥を助けるために敵の本拠地に殴り込む」という普通のものであり、このような奇抜な内容にする必然性も特に無い。 千石は猛虎という強力な兵器を持っており、そこまでの道のりはただのお遊びであることは推察できるが、いくら金満ヤクザでももっと他に金の使いどころがあるだろう。 なお、大阪の城については名越氏の発案で、横山氏が完全に無視して脚本を書いたら名越氏に大阪の城が入ってないことを指摘されたということが「『龍が如く』シリーズ10周年記念本 龍大全」で語られている。 他にも錦山組二代目組長・新藤浩二が東城会を裏切った理由が「先代組長の錦山を殺した桐生に復讐するため」の他に「実は会長代行の弥生(当時49歳)に惚れており彼女を我が物とするため」という、とんでもない動機になっている。 あまりにも突飛な理由に、「まさかの熟女好き」とユーザーからツッコミが入ったのは言うまでもない。その前までのイベントでも、特に新藤は弥生に対して特別な感情を持っているようには見えない態度を見せており、この動機があまりにも突飛すぎる印象を受ける。 補足すると、男女関係での縺れが原因での事件も少なくないので、動機自体は問題ではない。前作での一件も、そもそもは由美が堂島組長に手籠めにされそうになったことが発端である。新藤も「あんただって1年前、錦山の親父と女取り合ったでしょうが」と桐生に返す場面もあり、その時の桐生は思わず言葉に詰まってしまっている。 エンディングに関しても、賛否が生じている。 + ネタバレ注意! エンディング直前の場面は、「決戦の舞台である高層ビルの屋上にて、黒幕によって銃撃され重傷を負いながらも、龍司と男の意地を賭けた決着を付けた桐生は、遂に力尽きて倒れ込む。 時限爆弾が仕掛けられたビルから逃げる力はなく、そのまま狭山と心中を決意してキスを交わす」というもの。確かに本作は狭山とのラブロマンスを念頭に置いた物語であり、本作1本のみで評価すれば感動的なラストである。 だが、前作『1』ラストにて、「恩人の風間や愛し続けた幼馴染の由美、親友の錦山すら死んだ今、由美の忘れ形見である遥を立派に育てることだけが桐生の生きる望みである」と語られ、本作冒頭でも、「由美の忘れ形見である遥を立派に育て上げる」と彼らの墓前で誓っている。 しかし、心中を決めた後に狭山の「遥ちゃんを裏切っちゃったわね」の言葉に対し「遥も分かってくれるさ」という返答をしており、遥を見放したとも受け取れる発言をしてしまった。 このラストに対して、「前作そのものを壊している」とすら思えるという声もある。 だが、逆に考えればそれだけ桐生が危険な場所に突入するほど狭山に惹かれている裏付けでもあり、同時に桐生自身が重傷かつ時限爆弾から逃げる力はなく絶体絶命の状態なので、「誓い」を放棄したとしても考慮できる理由ではある。 また「最期まで生きようと奮闘する方が桐生らしい。諦めてあっさり心中する姿勢はキャラクターとして違和感がある。」という意見がある。 しかし、桐生は『1』でも親しい人間を一度に失ったことから自暴自棄となり人生を投げるような発言も取ったこともあるので、例え桐生でも諦める時は諦めるのではという擁護がある。 狭山との関係に関しては、出会いから上記の大恋愛に発展するまでの日数の短さについての指摘も多い。 4章で狭山との出会いから16章の最終決戦までの経過日数は3~4日。その間に上記の関係に発展しており、1章で由美と風間の墓前で誓いを立ててから16章までの間も、1週間足らずの間での出来事である。 短い日数の中での関係性も、利害が一致したから付き合っているだけのパートナー程度にしか見えない。それが終盤に流れで突如デートをすることになり、そこから恋愛へと急発展する。 パートナーとして多くの死線をくぐり抜けてきた仲ではあるが、描写も少なく展開が突然すぎる。デート内で男を一撃で落とすようなギャップ萌えな一面(*4)も見せてはいるが…。 桐生は序盤に狭山の命を救っているし、その後も体を張って戦っているので、狭山が桐生に惚れるのはまだわかる。しかし桐生側からしたら恋愛的要素は上記の1回のデートと狭山の裸を見た(*5)くらいである。 遥曰く、桐生は遥と同じくらい狭山を信頼しているとのことだが、これといって愛を育む描写も無いのに遥と同等な存在と言われても違和感がある。 そのため、「流石に短過ぎ。もっと期間を設けるべきではなかったか」といった違和感を唱える意見も多く出た。 その改善としてか、後発の作品では作中において過去の回想も交えて、脇役のキャラクター達と数週間から数ヶ月程の交流期間を設ける手法が増えた。 探索量の増加に合わせてサブストーリーも大幅にボリュームアップしており、その総数は100を超える。 中には桐生がキャバクラを経営したり、年甲斐もなくホストクラブで働くと言ったサブストーリーもあり、盛り沢山の内容となっている。 特にキャバクラ経営は、客の反応を見ながらキャバクラの内装をコーディネイトしたり、面接でキャバ嬢のモチベーションを上げて売上アップに繋げ、売上が一定額になるとイベントが発生したり店を改築したりと凝った内容になっており、かなりのボリュームがある。 しかし、サブストーリーについても一部に否定的な意見はある。 例えばホストクラブでのサブストーリーでは、会話の選択肢によって女性客を喜ばせて高額の注文を受け、ノルマを達成する必要があるのだが、先輩ホストから与えられるヒントが抽象的過ぎてまるで役に立たないこともあってノルマが上がる後半は詰まりやすく最終的に覚えゲーになりがち。 また、似たようなシステムの通常のキャバ嬢攻略は救済として、どれだけ会話をミスしても高額の注文をしたり何度も誘うなどすれば初心者でもクリアできるが、ホストはそういった要素はない。 ただし、失敗すると即「終」になってしまうなどのペナルティはなく、何回もノルマに挑戦できる。またノリノリでシャンパンコールに混ざっている桐生などの笑えるシーンもある。 キャバクラ経営は、店のセッティングを終えてから1回の売上が出るまでに多少の時間がかかるため、街を探索しながら連絡を待つ必要がある。 そのため、他のサブストーリーを先にほとんど攻略してしまった場合は連絡待ちの時間が手持ち無沙汰になってしまう。 サブストーリークリアのためにミニゲームをクリアしなければいけないケースが多く、その点については不満意見も多い。 今作で追加されたミニゲームの内、麻雀や将棋は細かなルールを把握しておかなければ勝利できないため、それらが関係するサブストーリーは初心者にとっての鬼門となっている。 将棋の場合は「将棋ソフトを使ってカンニング」という最終手段があるが、麻雀のサブストーリーは同じ卓を囲むNPCの強さが尋常ではない上、救済措置も一切なく、麻雀に疎い人間にはまずクリア不可能なレベル。 一応、パチスロ・将棋・麻雀など初心者に達成困難と思われる一部のサブストーリーは、他のサブストーリーを全て終えると戦える裏ボス・亜門の出現条件からは除外されている。 ただし、サブストーリーコンプリートで手に入る武器の入手条件からは除外されていないため、コンプリート特典が目当てならばどちらにしろそれらのサブストーリーもクリアしなければならない。 問題点 前作と異なり、シリーズのヒロインである遥がおねだりをしなくなった 一緒に歩く機会はあるが「これ食べたい」「あれやって」とは一切言わないので、同行する意味がほとんどない。一応、遥同行中限定のサブストーリーはある。 前作での遥のおねだりイベントには「あれこれおねだりされることに鬱陶しさを感じる」という批判的意見も多少はあったが、やり込み要素の1つとして好意的に捉える意見も多かったため、完全に削除されてしまったことについては不満の声が大きかった。 不評だったためか、『3』以降のシリーズ作ではほぼ全作におねだりイベントが搭載され、「ストーリー進行のために遥を連れて歩かなければいけない場面がほぼなくなり、単独行動がしたければ遥と一緒の行動をすぐに切り上げることもできる」もしくは「クリア後モードでのみ楽しめるやり込み要素」という形に落ち着いた。 エンカウント制限がある 1周目に限るが、本作では一定以上の経験値を稼ぐと(*6)、街に雑魚敵が登場しなくなる仕様がある。 このせいで戦闘の機会が大きく減り、経験値やヒートアクションが取得し辛くなってしまう。サブストーリーや飲食で稼げということなのだろうが、このせいで体力を下げる手段が減って食事が摂り辛くなるため、バランス調整にしては安直すぎる。不評だったのか本作限りで廃止された。 金稼ぎが難しい ストーリーを進めるために情報屋から30万で情報を買う必要があったり(*7)、とあるキャバ嬢の完全攻略のためには1000万の借金を肩代わりする必要があるなど、金を支払うイベントが多いのだが、その割に金を稼ぎやすいイベントが不十分で詰まってしまうプレイヤーもいた。 一応、ギャンブルをする前にセーブとリセットを繰り返してルーレットなどの低倍率だが手堅い予想(赤or黒、奇数or偶数)を当てていけばそれなりの時間で大稼ぎすることが可能なのだが、初心者には分かりづらいという意見もある。 また、情報屋の場合は金を稼ぐギャンブルが麻雀しかなく、麻雀ができないユーザーのことを考えていない。 不評だったのかこれ以降で本編で金を支払うイベント等は少なくなった。 街の移動の不便さ ストーリー終盤で神室町と蒼天堀を自由に行き来できるようになるのだが、神室町~蒼天堀間を移動するのには3万円かかる。 東京~大阪間の移動費用としては割とリアルな金額設定ではあるのだが、ゲーム中だと結構な額であり、サブストーリーやキャバ嬢を一方の街に残していると面倒である。 続編では基本的に初乗り運賃でどこでも行けるように変更されている。 強制のお使いイベントや他キャラクターの同行イベントの弊害 前者はこのシリーズに限ったことではないが、ヒロイン狭山に関して「序盤の使い走りで下着とビールを買いに行く」「失踪した彼女を捜索するイベントが複数回ある」というイベントがあり、これらに対しては批判がある。 特に前者は、「依頼を受けた地点から最寄の酒類販売店であるドン・キホーテで下着も一緒に購入可能だが、それに気付かず最初にコンビニ等に向かってしまうと下着の販売場所のヒントがないため迷ってしまう」「下着の値段がそれなりに高く、序盤の所持金で購入するのは厳しい」「実は収集要素のコインロッカーで下着を無料で入手可能なのだが、それに気付くタイミングはほとんどのプレイヤーにとってこのイベント後になるため、神経を逆撫でされる」といった点が問題になる。 後者に関しても、特に狭山関連で批判がある。他のキャラクターでも同行イベントはあるが、それらの場合は同行期間が短く、遥は一部を除きセレナ(本拠地)に待機させることが出来る。 しかし、狭山の場合は同行期間が長い上に強制同行が発生することもあり、同行中は上記のホスト体験等のサブストーリーが進行出来なくなるため、「好きなタイミングで自由に遊ぶ」ということが完全に不可能になる。 また、キャバクラなども入る時は店の前に同行者を外で待たせることになり、出てきた時に文句を言われるので少々罪悪感が沸く。 後のシリーズでは「一旦相棒と別れることが出来る」もしくは「期間が短い」「同行者が居てもサブストーリー進行を阻害しない」等の改善されている。 コンプリート要素の中でもミニゲームのコンプリートはかなり困難。 特に、「バッティングセンターの全コース全球ホームラン」と「パチスロで一切中断せずに10000枚出す」という条件はかなりの難関。 パチスロに関してはコインの増え具合がほぼ運任せである上、中断が不可能なため、達成までゲーム機本体の電源を切ることができない。 中には1週間電源を入れっぱなしで過ごすことになったというケースすらあった。 ADVENTURE REVIEWの仕様 クリア後のやり込みモードであるADVENTURE REVIEWだが、引き継げるのは所持金やステータスのみで、コンプリート要素の達成状況が引き継げない。 特に問題となるのがヒートアクションで、ストーリー中でしか戦闘の機会がない場所でしか発動できない限定ヒートアクションがあるため、ADVENTURE REVIEWでのコンプリートは実質的に不可能。 一応ストーリーモードでヒートアクションをコンプリートしていけばコンプリート特典を受け取ることは可能だが、ADVENTURE REVIEWの目的を考えればコンプリート要素のリストを完全に埋めることができないこの仕様は消化不良感が残る。 QTE 龍司抜きにしても、後のシリーズと違い本作のQTEの入力時間は短い。 一瞬というわけではないが、いつどこで発生するかもわからないため、とっさに入力するには厳しいものがある。幸いにもボタン入力固定が多いのが救い。 ストーリー キャラクター 堂島弥生 絵面からして映える、という理由だろうが、堂島弥生が東城会本部で会長代行を務めるのは明らかにおかしい。 まず、極道組織とは有限会社に近い。たとえ元大幹部だろうが、引退してしまえば基本的には赤の他人であり、まして10年前に潰れた組の人間の親族なぞ、最早組織と何ら関係無い。 現実世界で例えるなら、「10年前に死んだ専務の妻が昔夫が専務だったからと主張しつつ、何故か社長の椅子に座っている」という状況である。 「弥生以外東城会に人材がいない」「堂島宗兵という男が、そんな常識を覆す程に、東城会において皆から畏敬の念を寄せられた大人物だった」という場合はまだしも、『0』等の後発の作品において、「自分の子分におんぶにだっこ。出世欲以外何もない俗物」と描写されたため、そうした事情も一切存在しない。 なお、本作のリメイクである『極2』において、堂島弥生が東城会の執行部という設定が追加され、会長代行の候補としてはあり得ないほどではなく、弥生自身が組織とは全く関係のない人間ということではなくなっている。 堂島大吾 そもそも堂島宗兵の息子というだけで、堂島組ならまだしも東城会を支える人材と桐生や柏木が見なしているという設定は違和感を覚える。 一応、射撃の腕前は一流、若い者には慕われるといったカリスマや求心性がある発言はされているが、「近年は上納金すら納めず、堅気にも迷惑をかけて遊び呆けてばかり。アレはもう駄目だ」と本部からは見限られていたチンピラが、幹部同様に300人の組員を指揮するよう振舞うという展開にも疑問が沸く。 + ネタバレ注意! さらに『3』で東城会6代目を継ぐ。4代目、5代目続けて無茶人事であるが、大吾はそれを遥かに上回る無茶人事である。 澤村遥 遥は前作で桐生に引き取られたが、苗字は変化していない。公的に桐生の養子となった訳ではないからである。一時的に桐生のもとで過ごしているのも、信頼がある故にヒマワリから許可されているのだろう。 風間新太郎 神室町で暗躍していたジングォン派の抹殺の命令が出ていたが、戦闘の最中に独断でジングォン派リーダーを説得して逃がそうとした。結局は失敗に終わったが、数人の若者は見逃している。 風間自身はジングォン派襲撃に最後まで迷いを見せていたが、堂島組長から「下手な情を挟めばそれが禍根を残す」と説得されており、まさにその通りになってしまった。 思慮深い行動というよりも、殺人や強盗をしている極悪犯罪組織をこれといった理由も無く見逃して、26年後に報復されることを考えれば浅はかな行動としか思えない。 もっとも、こんな敵にも情けをかけてしまう甘さは良くも悪くも彼の魅力ではあるのだが…。 シナリオの矛盾点 馳星周がシナリオ監修として参加しているとはいうものの、前作と違い1発で監修が通り、指摘されたのは狭山薫の経歴だけだったと明かされており、実質監修してないに等しいともいえる。 そのため、メインシナリオの一部に、明らかに無理がある、矛盾が強い展開がある。 とはいうものの、馳星周が大きく関わってる前作でも粗の多さや、特にヤクザ関連の描写はアウトロー小説家とは思えないほどガバガバで粗が多かったのもまた事実である。シリーズ伝統とか言わない + ネタバレ注意! 嶋野組・堂島組の直系への昇格時期に関して矛盾が生じている。 本作において嶋野は、「動きの鈍い風間の代わりに敵対組織の精鋭30人を1人で始末し、そのお陰で堂島組は神室町を支配出来た」という大戦果を1980年時点で挙げた設定が加わった。 そして同時に、「この功績を評価されて、嶋野も直系に昇格した」とも述べられているが、前作の『1』では「直系昇格は87年」となっていたので、この功績が何故か7年間も無視されていたことになり、経緯に関して齟齬が生じている。 堂島組長が「7年間も傑物嶋野を飼い殺しに出来る程の大人物である」という場合は整合性が一応は取れるが、後発の作品では堂島組長は嶋野からも見下される小物という扱いであり、それも有り得ない(*8)。 そのため、「単に昇格時期が変わった、というよくある設定変更」ということだろうが、そうすると今度は堂島組の直系昇格が85年という点が引っ掛かってしまう。 ちなみに、『4』や『極』では87年に昇格する(つまり『1』と同じ)という設定になっている。 ジングォン派の倉橋が日本の警察に勤務している。 国籍を変えていた(帰化していた)のなら別だが、身辺調査で引っかかる可能性が高い。血が繋がっている狭山薫もグレーゾーンに入るだろう(*9)。 スターダストのユウヤが、一輝が偽物と入れ替わっていたことに半年も気づかなかった。 姿は瓜二つであるが、瓦は刑事とはいえほぼ面識がないのに声の違いだけで一瞬で偽物と本物を見分けた。しかしユウヤは一輝と元々の付き合いがあり、人生の恩人として心の底から慕っている。 なのに半年間も気づいていないのは流石に無理がある。親しい人間の声がわからないほどユウヤは鈍感なのか? ユウヤは一輝に対する恩義をことあるごとに語っているが、これでは逆にその言葉が薄っぺらく聞こえてしまう。 東城会五代目会長の寺田行雄は最初に近江連合に射殺されるのだが、終盤に実は生きていたということで再登場する。しかし、死亡を偽装した手段については明かされていない。 まず寺田が撃たれた現場に他に味方がいないため、救急車を呼んだのは桐生しかいない。瀕死の寺田は桐生・遥と一緒に救急車に乗り、車内で心電図が止まって桐生の目の前で死亡が確認されている。さらに後日、大規模な葬儀まできちんと行っている。 銃弾を浴びてから死亡するまで全て桐生の目の前で行われており、病院に着くまでの間も桐生の目の前でずっと死んだふりをしていることになるが、果たして桐生を騙すことが出来るのか?という疑問が湧く。 死んだと確認できる要素が複数あるのを全て覆すには無理があるとまでは言い切れないにしろ、相当手の込んだことをしなければ説明が難しいのも事実。せめて救急隊員がジングォン派だったなどのエピソードが欲しいところ。 これに関しては『ONLINE』で医師がジングォン派だったことが明かされており、ある程度の辻褄は合わせている。 『4』『5』でも偽装された死亡報道が出ているが、こちらも手段は明かされていない。 ただし、この2作は変死体が発見された段階なので、衆目に晒されて葬儀まで挙げた本作とは事情が少々異なる。 爆弾処理 ジングォン派が神室町に爆弾を仕掛けた際、それを解除するのが、300名の東城会の組員である。その前述で伊達が説明しているとおり、素人が爆弾を見つけても対応できないのだが、専門知識の無さそうな東城会の組員が解除できたのはどう見てもおかしい。 真島が爆弾処理する描写が入っているものの、処理方法が映像作品でよくある、複数のケーブルを勘で判断して切断するというもの。1つぐらいならそれもあり得るだろうが、流石に30個以上のケーブルを勘で処理を成功させるのはご都合主義にも程がある。 これについては後に『龍が如くONLINE』のキャラストーリーで設定が補完。東城会組員に爆弾の専門知識がないことを大吾自身が承知しており、彼の主導で神室町内のジングォン派のアジトを襲撃し、爆弾の設計図を入手することで爆弾解除に当たっていたことが語られた。 また、演出的な事情が大きいだろうが神室町を破壊するためにジングォン派が仕掛けた最大級の爆弾は「建設途中のビルの最上階」という、神室町内でも最も被害が少なくて済む場所に設置されていた。 寺田に最初から神室町を破壊する気が無かった証、と解釈することも不可能ではないが、他の構成員がそんな寺田に忠誠を尽くした理由も怪しくなる展開である。 終盤、近江連合四天王の高島遼とは寺田と通じていたことを明かし、高島は桐生を銃で撃った後、用済みとなった寺田をも撃ち抜いたという展開が起こるが、明らかにおかしい点がある。 というのも、高島は「寺田の人脈を利用して(本国の)ジングォン派を抑え、世界進出する」ことを目的としているとその際に語っているため、寺田は用済みどころか必要不可欠であり、寺田を殺す理由が何一つないのである。高島は「寺田は利用するつもりだった」旨の発言をしており、いずれ殺すつもりではあったようだが、少なくとも今ここで殺す必要は無かった。 …むしろ、この寺田殺害は自らの未来をその手で閉ざした奇行ですらある。このときに錯乱、動揺していた描写もない。また寺田も高島を信用しておらず、こうなることがわかっていた(*10)と語っているため、裏切りも当初から計画していた通りの行動であると思われる。 エンディングに関して ジングォン派、及び龍司とはきちんと決着を付けて終わるのだが、当初の目的である近江との杯交渉といった、対近江連合に関するケリは付いていない状態でのめでたしめでたしは消化不良感が残る。 爆弾のタイマーがゼロになったところでエンディングになり、後日談で桐生と寺田のことが軽く語られて終わりである。 ちなみに、杯交渉に乗り気だった近江五代目は死亡し、近江との杯は『4』~『5』の間に行われたことから、本作の時点ではどうやらできなかった様子。 ラストに伊達がヘリコプターで駆けつけるが、爆発するから早く逃げろと言うだけで、何も出来ないまま離脱する。桐生を助けに来たのだろうが、これではわざわざヘリを用意してまで何をしに来たのかわからない。縄ばしごくらい用意していれば桐生を収容するなり、伊達が降りて力になったり、何らかの助けになれたのでは? ヘリには遥も同乗しており、最後の瞬間の桐生と遥を会わせるというドラマチックな役割を持ってはいる。しかし桐生は伊達と遥そっちのけで濃厚なラブシーンをしている。実質、ヘリに乗ってラブシーンを見に来ただけである。 龍司関連 元々郷田龍司はストーリーがほぼ完成した後に後から追加されたキャラクターである。 これ自体は英断であるものの、龍司関連は後から足した影響からか、錯綜した感も否めない構成になっている。 桐生がキャバレーグランドに飲みに行く過程が強引すぎる。 桐生がグランドに入店したところ、VIP席がヤクザに貸し切られて迷惑していると揉めている客と店員を見かける。 その後、桐生が情報屋である黒川にキャバレーグランドのVIP席について聞いた際に、黒川はキャバレーのオーナーを半ば脅して桐生をVIP席に強引に招待させてしまう。 黒川曰く「迷惑していたチンピラを退治してくれた礼」であり、少し質問しただけなのに強引にVIP席に招待されて閉口しているような桐生の描写と合わせて、大阪ノリのギャグ展開と解釈できないこともないが、サブストーリーではなくメインシナリオでやるにしてはコントのようで流石に不自然な展開となっている。 そもそも、恐らくヤクザたちは了承しておらず、桐生としてもトラブルに発展する可能性が高いと認識はできたと思われる。また、ヤクザがいることは事前に確認している上(*11)、そのヤクザたちの近くで堂々と酒を飲み、さらに喧嘩を売る行為を行っている。 顔が知られていないとはいえ、命懸けの交渉の前夜の行動としては不用心すぎる。情報屋の黒川は後に「桐生に恩を売れば金儲けになると思った」と語っているので、豪勢なVIP席に何としてでも桐生をねじ込もうとした意図はわかる。 しかし、桐生の立場からしたらただただ危険でしかなく、黒川の行動を止めること無く静観し、言われるがまま行ってしまうのは明らかに不自然で無理がある。あるいは桐生が短慮であると言える。 ただし、過程を考慮しなければ龍司との邂逅シーン一連の流れは評価は高く、舞台設定も申し分ない。 最終決戦における一連の流れ 最終章で、桐生は日本刀を持ってガチンコの龍司を無傷(かはともかく少なくとも圧勝)で倒した後、桐生の前に真の黒幕達が順次登場。 桐生が重傷を負う中、その後息を吹き返した龍司が心中同然と特攻で黒幕を倒したものの、爆弾をセットされ逃げるには間に合わないため、あるいは2人とも極限状態でヒートアップしたためか、黒幕に重傷を負わされた龍司と桐生が龍の名を賭けて再戦する。 という流れなのだが、「直前に、日本刀を手にした龍司を軽く蹴散らした後に、倒した相手とまた素手で喧嘩する」という、よく考えれば妙な展開になっている。 実際、龍司は黒幕の前座扱いで格落ちした感が否めないため、日本刀を持った龍司2戦目は蛇足という声も根強い。 一方で、桐生と龍司がほぼ万全で戦うのも龍司2戦目のみであり必要だったという声もある。せめて、圧勝ではなく辛勝、あるいは黒幕によって中断させられて黒幕戦へと進めば違和感は少なかっただろう。 郷田龍司の戦闘 龍司は上記のとおりキャラクターとしては評価されている一方で、ゲーム上におけるラスボスとしての強さについては批判されている。 ラスボスとしての存在感はあるが、体力や攻撃パターンなどラスボスとしての強さについてはシリーズ最弱候補の筆頭に挙げられる。具体的には、典型的なパワータイプで攻撃のコンボ等も発生が遅く対応しやすいため。時折鉄骨が崩れるQTEが発生し、失敗すれば大ダメージを負うが、演出もボタンも固定なので慣れれば簡単に対処出来る。 さらに、中盤のボスとして出てくる彼の部下・林弘がシリーズ屈指の体力量(*12)を持ち、残体力に応じた戦闘スタイル変化を併せ持ち、戦闘スタイルによっては通常攻撃でのけぞらないスーパーアーマーを持つ。本作一番の強敵で難所のため、対比で余計に弱く感じてしまう。 最終章における龍司との最終決戦の決着の場面で、失敗すれば即死の上に入力受付時間はたったの0.7秒という、初見殺しとしか思えない極悪なQTEが挿入されている。 この点については「命を懸けたラストバトル」というシチュエーションに合わせた演出だと好意的に見る意見もある一方、「あとはエンディングのみというタイミングで多くのプレイヤーがリトライすることとなるQTEの仕様は物語への没入感を削ぐものであり、QTEを入れるにしてももっと入力受付時間を長めにしておくべきだったのでは」といった不満意見も多い。 幸いにも入力ボタンはランダムではなく固定なので、2回目以降は引っかかる心配はほとんどない。 総評 前作からシステム・機能面が入念なチューニングや多くの改良が行われた結果、大きな進化を遂げた。 中身も濃厚な内容で前作以上にボリュームが増し、『龍が如く』シリーズの人気を確立させることに成功した。 全体としてかなり進化した、お手本のような続編物といえる。 現在は下記にあるHD版もあるので今から遊ぶ人はそちらがオススメ。 余談 廉価版ではDVDが2枚から1枚で二層ディスクになっている。そのためか、セーブデータの互換性がない。 本作発売時に「作中に登場する韓国語の翻訳と発音が韓国人ですら理解が難しいほどに不自然」という指摘があり、後述するHDリマスター版では一部の韓国語の音声が韓国発売版(韓国語音声を再収録したもの)と同じものに変更されている。 本作でヒロインを勤めた狭山薫であるが、次作『3』冒頭で海外に渡ることを告げ、そのままシリーズからフェードアウトした。 メインキャラクターは次作でも活躍したり、本筋に関わらなくともサブストーリーが用意されていることが多い中、何故主要キャラの狭山が実質本作のみで退場したのかは謎である。 『龍が如く OF THE END』で見た目も名前も瓜二つの別人物が狭山の役柄を代わりに担当しており、出演の機会を逃している。 何らかの理由で故意に狭山を使わないような意図があるようにも見えるが、制作側も語っておらず不明である。 本作のリメイク『極2』は声優が変更された(*13)こと以外特に大きな変更は無いため、何故本編に復帰しないのか、何か問題があるのか、本当に不明である。 ナンバリングタイトルには復帰していないが、アプリゲーム『龍が如くONLINE』にて約10年ぶりの登場を果たした。声優は『極2』の久川綾氏が続投。 近江連合が神室町を支配している状況を聞きつけて調べるために神室町へ戻ってきた設定で桐生一馬の事も探している様子。(*14) その後の展開 2012年11月に1日に『1』『2』をまとめてHDリマスターしたPS3版『龍が如く1 2 HD EDITION』が、2013年8月8日にWiiU版『龍が如く1 2 HD for WiiU』が発売されている。詳しくは作品ページを参照。 2017年12月7日に本作のリメイク作である『龍が如く 極2』がPS4で発売された。詳細は作品ページを参照。
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★★★★特別企画!!!『アクション・コンプリート』!!!★★★★ 動作ごとにわかれたAA収録ページは総計281種類!! 全て…とまではいかなくても、いくつかの動作を自作してページを埋めてみませんか? 参加して下さる方には【作者別動作AA集】内に個別ページを作成します。 アクションAA作成修行のお題にしてもヨシ、貴方の作風を世に知らしめるもヨシ、なんとなく趣味ででもヨシ!! ご参加お待ちしています。 《作者別ページを作る条件》 【基本】【行動】【スポーツ】【イベント】【職業】【舞台】【戦闘】内の動作種類のうち、20種類以上のAAを作成して下さい。 同一動作が体型や着衣の違いも含めて数パターンあっても構いません。ただし1AA収録ページ内に複数AAがあっても、カウントはページ単位で行います。 拡大AA、特殊AAばかりというのはあまり歓迎しません。多くの人にとって汎用性のある「三頭身」や「八頭身」メインでお願いします。 《参加の仕方》 ①まずは上記の条件を満たした20動作以上のAAの用意を行って下さい。(用意が先ね!先に作った作者個別ページがいつまでも空白だと気まずいし><) ②完成しましたらこちらのページのコメント欄に参加表明お願いいたします。 ③管理人がコメント確認後、作者別ページを作成します。(コメントの名前欄に書かれた名前でページは作ります。) ④AA収録の編集作業を行います。(作者別ページ、通常動作ページ両方) ・できましたらご本人様に直接WIKIに登録していただくのが一番です。 ・WIKIの編集作業が苦手な方は掲示板にデータを貼っていただいても構いません。 ・個人掲示板が苦手な方は、2ちゃんねる等の掲示板を利用して、そちらのURLをコメント欄にてお知らせ下さい。 (掲示板等でのやりとりの場合、収録作業が遅れる場合があります。メールによる添付ファイルでの受け渡しは受け付けません。) 《AAデータの用意の仕方》 ・AA自体は通常の動作AAと同じですが、作者別ページでは何の動作をしているのかを全動作一覧表示ページ内にあるものからつけて下さい。 《作者別ページの私物化について》 ・作者別ページを持った方は、基本的なAA収録テンプレの部分さえ変更しなければ、多少好きにアレンジしても構いません。 個人サイトやツイッターなどへのリンク、AA作成ノウハウの持論の長文等もつけて構いません。ただこちらのページの編集権限は一般解放しておりますので、 気になるようならメンバー登録&メンバー編集制限をつけることも可能です。 (ただし当WIKIで捨てコテハンを使用しているなど普段のAA板での活動が不明瞭な方はメンバー登録をお断りする場合もあります。) 《注意事項》 ・当WIKIに対して荒らし活動を行った方、編集禁止措置に至った方の作者別ページは削除、または名前のみを消す(データだけはいただいとく、ウヘヘ)といった措置をとる場合があります。 (編集禁止措置対象者については運営方針参照) ・管理人がWIKI保守困難な状況などになりましたら、募集を中止する場合もあります。ご了承下さい。 ★★全動作281種類、コンプリートしちゃったよ!!という方★★ 作者一覧ページ内で、他作者名とは一線を画した『殿堂入り』扱いにさせていただきます!! コメント欄 こちらのコメント欄では当企画への参加表明・要望・質問などを受け付けています。 ※コメント欄ではトリップは使用できません。キーを晒さないようにご注意下さい。 20動作以上用意できました。 アクション・コンプリートの参加を希望します。 -- エロエロ武将ミ√・∀・)ノ◆Ms.Si00psY (2011-10-15 02 07 53) ご参加ありがとうございます!ページ作成しました。作者別動作AA集から入ってみて下さい。 -- ◆/D8/honey2 (2011-10-15 02 21 11) 前回渡した分と新しい分を含めて20動作以上用意できました。参加を希望します。 -- マフ ◆MAF/M2mo62 (2011-11-13 23 28 03) ご参加ありがとうございます!ページ作成しました。ページはこちらから→作者別動作AA集 -- ◆/D8/honey2 (2011-11-14 00 13 06) 名前 コメント
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龍が如く 極2 【りゅうがごとく きわみつー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション4Windows(Steam)Xbox One メディア BD-ROM 1枚 発売元 セガゲームス 開発元 セガゲームス(龍が如くスタジオ)【Win】QLOC 発売日 【PS4】2017年12月7日【Win】2019年5月9日【One】2020年7月29日 定価 【PS4通常版】7,590円(税別)【PS4限定版】11,590円(税別)【Win】3,288円(税込)【One】3,850円(税込) レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 なし ポイント 『龍が如く2』を『6』ベースでリメイク真島を主人公にした本編の前日談が追加一部オリジナルキャラが俳優の顔に変更 龍が如くシリーズ 概要 リメイクによる変化 評価点 ゲーム 戦闘 本編ストーリー 賛否両論点 問題点 戦闘システム ゲームシステム ストーリー 総評 余談 その後の展開 『龍が如く』最高到達点 概要 シリーズ第2作である『龍が如く2』のリメイク版。 基本的なアクションやシステムは『龍が如く6 命の詩。』に準拠し、『6』で開発されたドラゴンエンジンで開発されている。 また、シリーズ初の限定版が発売された。 リメイクによる変化 基本的な部分は前作『龍が如く6 命の詩。』とほぼ同一になっている。 建物移動はシームレス化しており、物理演算が細かくなっている。 ただし前作リメイクにあたる『龍が如く 極』が『龍が如く0 誓いの場所』に比較して新規要素に乏しかった反省か、今作からの追加要素は多め。 「リメイクだけど新作」というコンセプトや、「当時はおもしろくても今は楽しくないものがある」「オリジナル版を遊んだ人ももう一度新しさを感じてもらう」という製作者側の考え方(参考リンク)により、遊びの部分で原作と変わった部分もある。 キャストの変更 フェイスキャプチャー化 オリジナルである『龍が如く2』に登場した高島遼・倉橋渉・別所勉がそれぞれ舘ひろし氏から白竜氏、菅田俊氏から木下ほうか氏、赤井英和氏から木村祐一氏にキャストが変更された。 さらに、キャラの顔も演じた俳優の顔を再現する形となった。これに関連して、寺島進氏が続投している瓦次郎も顔が寺島氏本人のものに変更された。 真島シナリオ シリーズ屈指の人気キャラである真島吾朗のシナリオが追加された。 舞台は本編の半年前にあたる2006年2月であり、真島が本編での立ち位置になる要因が描かれている。 戦闘は『0』の狂犬スタイルにあたるドス持ち。 また真島にゆかりのあるキャラが再登場する。 新・クランクリエイター 『6』から引き続き採用されたミニゲーム。外敵から真島建設を守れ。 前作とは違い守りに特化したシステムであり、建築資材を破壊されないように立ち回らせる必要があり戦略性が増した。 敵対役は武藤敬司氏・蝶野正洋氏・長州力氏・天龍源一郎氏・藤波辰爾氏のレジェンドレスラー5名が務める。 当初は演技の面が懸念されていたが、5名とも役が役なためかうまく溶け込んでいる。 天龍源一郎氏の滑舌の悪さは相変わらずだが(*1)、「聞き取りつれえ声で何言ってんのか分かんねぇが…」とギャグに上手く昇華されている。 『6』同様、サブストーリーで登場したキャラクターを仲間にすることが可能。 新・水商売アイランド 『0』から引き続き採用されたミニゲーム。目指せキャバクラグランプリNo.1。 『2』にもキャバクラ経営が存在したが、今作は『0』同様にキャバクラ営業がメインとなる。 そしてストーリーを盛り上げるライバルキャバ嬢には朝日花キララ氏・AIKA氏・高橋しょう子氏・桃乃木かな氏・三上悠亜氏のAV女優5名が抜擢されている。 こちらも、サブストーリーで登場したキャラクターをキャバ嬢にすることが可能。 用心棒ミッション 様々なシチュエーションが用意されたステージで、敵を倒していく。龍が如く版のファイナルファイトといったところか。 武器・防具は持ち込み可能だが懐には入れられず、回復アイテムは使用不可能なため難易度は高い。 『2』になく後期作から追加された「カラオケ」「ダーツ」等のミニゲームが追加された。 また『6』で削除されていた「闘技場」「UFOキャッチャー」「将棋」「ギャンブル(ポーカー・ブラックジャック・こいこい・おいちょかぶ)」が復活した。 さらに、新ミニゲームとして「グラビア撮影スタジオ」「バーチャロン」「トイレッツ」が追加された。 新星町の削減 『2』でのオリジナル要素だった現実の大阪における新世界である「新星町」が削除されたため、そこで行われる「桂馬」などの本編のシナリオが蒼天堀で完結している。また、オリジナルでシナリオ進行のフラグを立てるのに必要な場所だった「通天閣」「よって屋」が無くなっている。 評価点 ゲーム グラフィック グラフィックが『6』と同等、物によってはそれ以上のものに。オリジナルやHDリマスターに比べれば圧倒的に向上している。 1から作り直したと言われる蒼天堀も含め、街の作り込みも『6』と同様非常に凝っている。これに限れば龍が如くの最高到達点の名は決して誇大広告ではない。 批判された女性のモデリングも改善されている。 『6』からの改善 前作『6』での問題点の多くが改善された。 ボリューム不足については新旧合わせて様々な要素が追加され、ある程度は解消できた。 能力強化は『6』と同じく 「筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力」の経験値から割り振るが、雑魚敵を撃破しても技巧と魅力もまんべんなく稼ぐことができるようになった。 公園前通りとチャンピオン街が復活し、賽の河原も行けるようになった(*2)。 オートセーブが廃止され、どこでもできる任意セーブのみが続投。この関係で公衆電話にセーブとアイテムボックス機能も撤廃された。 過去作では1回のセーブごとに2回データの書き換えをしていたが、本作では1回に短縮された。 闘技場 シリーズ初のボス8人同時乱戦が登場。8人はそれぞれ敵同士の為プレイヤーを無視して争ったり、ヒートアクションで協力することも。結構カオス。 闘技場でステージを選択する際、メニューを開けるようになり、回復アイテム使用の手間が軽減。 『6』ではプロレスラーとの対戦は1度きりだったが、本作では何度も戦うことが可能。『6』のレスラーたちも登場しているが時系列は気にしてはいけない。 プロレスラー達 今回出演したプロレスラー達はどれも個性が強く、キャラが立っている。真島建設で飲み会をやったりと爆笑必至のネタを提供してくれる。また、上記の通り闘技場で戦うこともでき往年の技を見ることもできる。 エンカウントボス 今回、街でぶらついている敵を一定数倒すとメールでエンカウントボスと戦える。鬱陶しいエンカウントもやり込み要素の一つとして登場している。倒した一部のボスに話しかけると、真島建設の従業員として加えることができる。また、闘技場で何度でも再戦が可能となる。 街探索 大阪や東京でも新たに縦のエリアが増えて、『2』よりも立体的な動きができるようになった。屋上から飛び降りることも可能。 『6』でもエンカウントから逃げれたが、今回はさらに改善された。話しかける、ミニゲームを行うなどすると容易に回避できる。 『6』では、店で物に当たるとすぐに物を壊してしまうが今回では倒れる程度になっている。 東京・大阪の行き来が便利になった。 『2』では終盤まで自由に東京と大阪の行き来が出来なかった上、行き来の度に3万円を支払う必要があった。 だが今作では序盤から行き来可能になり、さらに料金も初乗り運賃のみとなったので行き来が楽になった。 新・水商売アイランド 桐生は『0』で登場したキャバクラ「サンシャイン」の元キャバ嬢であるユキの経営するキャバクラ「フォーシャイン」を経営することになる。 『2』にもキャバクラ経営は存在したが、あちらは店の内装とキャバ嬢のメンタルケアが主軸だった為にシステムは大きく違う。 システムは『0』とほぼ変わらずボーイとして店の営業を手助けして売上を上げていく。また『0』と同じくプラチナキャストはコスチュームチェンジが可能。水着キャバクラやコスプレキャバクラにする事も可能である。 『0』のネタが豊富であり、『0』を遊んでいるとニヤリとする箇所が多く存在する。特にユキと真島の再会には一見の価値がある。 『0』と同じくプラチナキャストとは接客練習が可能で最後にはサブストーリーが発生する。ただし『0』とは違い一度接客練習を終えると一度本編をクリアして周回しないと二度と接客練習が出来ない。 同伴もできるようになり、よりリアルになった。 用心棒ミッション 古き良き2Dスクロールゲームを3Dにしたようなアクションモード。難易度も上がり、難しくなるが、上地の武器を使用すると敵をバタバタと倒せて、無双シリーズのような爽快感がある。 真島建設 クランクリエイターや真島編で登場する真島建設はブラック企業そのものであり、「来るものは拒まず、去る者は追い掛け回す」という企業方針で本編の良い塩梅として笑わしてくれる。求人広告もアットホームで明るい会社、という良くあるブラック企業の宣伝文句を取り入れている。 真島建設の社歌も馬鹿馬鹿しい歌詞で笑わせてくれる。 サブストーリー リメイク前の『2』ではミニゲームと絡んだサブストーリーが多く、難易度も高かったが今作はイカサマアイテムが使用できてルールを知らないプレイヤーでもクリアできるようになった。 フラグの簡略化 『2』のサブストーリーでは起こるフラグが少々面倒くさいものや分かりにくい物が多々ある。例えばホームレス狩りをする少年たちの会話を聞く、数分間待つなど。今回それらのフラグが簡略化され分かりやすくなった。 戦闘 快適になったバトル 過去作のものがほとんどだが、ヒートアクションが多数追加され、シリーズでも屈指の量に。特に本作では同行キャラが多い事もあり、同行キャラとの連携ヒートアクションが増えている。 顔馴染みとのヒートアクションも復活。シームレス化により発動条件が変更され、顔馴染みと敵が近くにいる状態で△ボタンを押すことで発動するようになった。 特に無手返しや追い打ちの極みはとても有用であり復活が喜ばれた。 『6』で新しいヒートアクションが追加された武器は、拾得した状態では『6』の、懐に入れた状態では旧作のヒートアクションが出る仕様になっている。 弾き返しなどのアクションも復活。 動作が遅いと批判された桐生の素手コンボも、最終的に従来レベルの速度になった。 ヒートゲージは『極』以前にゲージ式に戻され、視認しやすくなった。アルティメットヒートもゲージが徐々に減るようになり、時間制限も分かりやすくなった。なお、ヒート関連の仕様は『6』準拠。 武器、防具 PS2作品と『5』のみだった戦闘で武器を拾い、そのままストックする仕様が復活。 防具は特定の組み合わせで特殊効果が発動するようになり、組み合わせる楽しみも増えた。 チャージ攻撃の追加 □溜めが1つ(*3)、△溜めが2つ(*4)。 『6』とは違い、既存の攻撃を溜めて強化するパターンではなく、専用の攻撃を放つ形に変更された。チャージ攻撃は溜めている間に自由に行動することができるため、やりようによっては格ゲー並のコンボも可能。 演出 『極』からの反省か、ボス戦でのスロー演出や専用ヒートが大幅に増えた。いずれも演出の評価は高い。 さらに、超・追い打ちの極みも復活。今回は敵の体力が一定値まで減ると強制的に発動するようになったため、見逃す心配もない。 ボス戦での敵体力ゲージも1本固定ではなくなった。 BGM 「2」の大阪のエンカウントバトルBGMは以前よりも派手さを感じさせるアレンジで高評価。またラスボスの龍司戦BGMの「散るは刹那」(本作では「散るは永遠の刹那」)はより切なくアレンジされていて高評価。 本編ストーリー 郷田龍司 リメイク前は歴代最弱ラスボスと称されたが、本作では体力量が大きく強化、さらに唯一新規モーションが追加されラスボスとしての格を見せることに成功した。 特に最後の郷田龍司は体力ゲージが9本もあり、歴代ボスでも最高クラスの体力となった(*5)。 堂島弥生 東城会の執行部という設定が追加され(*6)、前々から突っ込まれていた東城会と何ら接点のない人物が会長代行はおかしいという問題に対し、一定の回答が示された。ただし、人物紹介でしか明かされておらす、ストーリーに絡むことはない。 執行部に就任出来るような立場か?という別の疑問が呈されることもあるが、リメイク前に比べれば違和感は緩和されたと言って良いだろう。 ちなみに、人物紹介には桐生とは和解していると記されている。これは、直接描写はされていないが、桐生は『1』の後、親殺しの真実を弥生に伝えたからである。 なお、弥生は東城会幹部に真実を思いっきりバラしてしまった模様。これに関しては当時、親殺しとされている桐生が4代目会長に就任していた時点で、間違いなく幹部や組員から反感を買うことになるので、真相を公にせざるを得なかったのだろう。 真島吾朗 真島は『2』の前の真島編の時点で東城会直系組長に就任したと設定変更された(*7)。それに合わせて本編の肩書きから「嶋野組内」が消えている。 真島編のシナリオ 『2』には無かった追加要素として真島編がある。 発売前から『0』に登場したマキムラマコトが再登場することが明かされており、『0』で綺麗に終わったシナリオの蛇足になるのではと不安視する声もあったが、マコトと真島の2人の心残りが綺麗に取れた一連のシナリオは発売後の評判は上々。 寺田五代目の対応から内部抗争、真島組解散から真島建設の設立と、後付けながらシナリオの流れはスムーズで、良質な出来であると評価されている。 真島シナリオは全3章で開放条件はそれぞれ本編を5章・8章・11章までクリアすると遊べる。『極』の錦山シナリオのように本編の各章で挿入されるわけではないので本編のテンポを損なうことにはならない。 その他 『2』と同じく序盤で大金が必要な場面があるが、本作では成金さんいらっしゃいというスキルで簡単に金が手に入るため、詰みにくくなった。また、ギャンブルも大阪では「カジノ」や「賭場」が最初から解放されており、資金繰りが楽になっている。 トロフィー獲得は『6』ほどではないが(シリーズの中では)楽。達成目録も緩め。 強いて言えば麻雀が難しいが、イカサマアイテムが3つ手に入るため周回すれば初心者でも埋められる。 賛否両論点 変わった声優・変わらない声優 前述の通り高島・別所・倉橋のボイスが変更され、瓦も声は同じだが顔が担当した俳優の顔に変更された。 特に高島を演じた白竜氏はVシネマで多くのヤクザ役を演じたこともあり、今後のシリーズでの登場も期待されていた。 だが、起用されたのは高島だったことに多くの落胆の声が上がった。高島は東都大(現実でいうところの東京大学か)卒の典型的なインテリヤクザであり年齢も40歳という設定な上に戦闘も無い為、高島に強面の白竜氏にはミスキャストではという声が多かった。白竜氏のルーツを考えるとジングォン派に関する役の方が良かったのでは? そして、高島は真島編での新録があるもののセリフや行動はオリジナルの『2』と全く変わらない為に違和感のあるキャラになっていて無駄遣いとの声が高い(*8)。 オリジナルの年齢設定を無視したキャスティングをしたゲームは以前にもあったが、そちらはゲーム内のみ設定が変更されていたのに対し、こちらは作中でも前述した40歳という設定のままである。 よりによって同じ『極2』の真島編で若いインテリヤクザの飯渕が子安武人氏の声で登場していたため、余計に高島のキャスティングの違和感が目立つ結果になってしまった。 もっとも、シリーズにゲスト出演した俳優が後に別の役で出演した例が無い訳では無い(*9)ので今後に期待したい所である。 ヒロインの狭山薫が女優の大輝ゆう氏から声優の久川綾氏に変更されている。久川氏はベテラン声優で『見参!』で吉野太夫役で出演経験もあるだけに演技力に問題は無いが狭山という「女刑事」としてキャラ的に前の声のが合っていたという声もある。 オリジナルの『2』の狭山役の大輝氏は現在女優業を休業中の為に変更されたと思われるが、久川氏に変更されても特に追加ボイスは無い為にオリジナルから使い回してもよかったのではという声もある。 須藤純一・堂島弥生・タカシの声が『極』と同じ声優になった。寺田行雄も『1』や『極』の声になり(*10)、また堂島宗平の声も『0』の声優になっている。 堂島大吾は追加ボイスは無いものの新録されている。当時『2』の演技はお世辞にも良いとは言えず聞き取りにくい場面もあったが、新録により幾分聞き取りやすくなった(*11)。 狭山民世や江崎、伊達といった脇役の多くは『2』のボイスの使い回しになった。特に村井は今は亡き檀臣幸氏の声な為に使い回しは仕方ないと思われる。だが『極』が9割近くの声を撮り直している為に今作の声の使い回し率の高さに違和感を持つ声もある。 その弊害か『6』のようにフルボイスではない。しかし、フルボイスは『6』の評価を落とした元凶の1つとして見られていたので、本作のフルボイス未実装は批判が少ない。しかし、『極』のようにムービー以外の本編でのボイスもほとんど無い点については批判が大きい。 遥のおねだりの追加 『2』には存在しなかった遥のおねだりが追加された。更に『極』ではクリア後に行える要素だったが今作では本編中からプレイ可能となった。さらに、今回ではおねだりの内容がランダムで選ばれる(特定の手段で変更可能)となり自由度も増した。 …のだが、『バーチャロン』を3面までクリア、カラオケで90点以上獲得、ポーカーで1000枚以上稼ぐというある程度の運やゲームスキルが必要となるおねだりが追加されたのは賛否が分かれる。 終盤のセーブポイント 最終章に神室町ヒルズでセーブ可能になったが、そこでセーブしてしまうとクリアまで二度と町に戻れなくなる。 『2』では最終章からヒルズに向かう直前からしかセーブが出来ずかなりの長丁場になる為に用意したのだろうが、上書き保存してしまうとクリアしなくてはいけない為に少し面倒くさい。 ただし救済措置として回復アイテムを販売しており武器屋を用意している為、よほどの金欠でない限り詰むことは無いと思われる。 真島編 前述の通り真島編のシナリオは好評だが、一部賛否が残る点がある。 + ネタバレ注意 冴島大河については何も語られていない。 『0』で極道に復帰する理由として、冴島大河が刑務所から出た際に居場所を作るということが明かされており、それを捨てることに関しての理由付けはない。 ただ、『0』と違って17年以上経っているため、心境の変化が見られた可能性があり、矛盾しているとは言えない。それでも何かしらのフォローが欲しかったところ。 錦山組二代目組長新藤が若頭候補に上がっていない。 錦山組は一年で東城会の半数を占める勢力になったという設定だが、その錦山組が候補にすら上がっていない。一応実力主義または資金力重視という設定があるものの、風間、真島組以外のその他直系組織と同レベルというのは違和感を覚える。 一応擁護すれば、時系列上本編とは約10カ月もの空白の期間があるので、その間に勢力を伸ばしていったと考えられる。 本編では、真島が「寺田が(真島を含む)古参幹部を嫌っていた」語っていたが、他はともかく真島に関してはあまり嫌っている様子はない。むしろ真島が一方的に嫌っているようにすら見える。ただ、終盤に明かされた寺田の正体のことを考えると、勘の鋭い真島は「コイツには絶対何か裏がある」と本能的に感じ取っていたのかもしれない。 執行部でもない郷田龍司が、何故か近江連合の幹部と真島&寺田で面会しているが、これについては「龍司だから」に尽きるため、噛み付くだけ野暮ってもんや。 ゲームシステムには問題が残る。 真島の技は基本的に『0』の狂犬スタイルをベースに癖が弱められて扱いやすくなっているが、操作説明が一切見れない。 使える技も少ない。狂犬スタイルの基本的なコンボは再現されているが、ヒートゲージが無くなるまでフィニッシュブロウを連続で出せた「狂犬技・重ね噛み」など、一部のアクションが削除されている。例に挙げた「重ね噛み」などは狂犬スタイルの使いにくさの一因だったため助かる側面はあるものの、やはり寂しい。 また、カウンターの「狂犬技・鬼炎」は本作でも使用出来るが、強力な技であるにもかかわらず説明が無いため、『0』を遊んでいなかったりやり込んでいない人はこの技があることすら気付かない。 ヒートアクションも寂しい。『0』の狂犬スタイル唯一のヒートアクション「狂犬の極み・ドス流し」と『5』と『0』に登場した「ドス出し奇襲の極み」の2つのみ。 真島の能力強化は無く、能力値は初期の桐生を若干強くした程度。そのため桐生のように強くする楽しみは無い。 食事は出来るが、桐生と違い胃袋ゲージの上限を超えて食べることはできない。 武器や防具の装備も無い。アイテムは回復薬に食料品、換金アイテムにイカサマアイテムぐらいしか持てない。更に何故か自販機で飲み物の購入が出来ない。またコインロッカーの代わりに回復アイテムやイカサマアイテムが路上に落ちている。 ミニゲームはだいたい遊べるものの、グラビア撮影と個室ビデオは行けない。またクランクリエイターや水商売アイランド、用心棒ミッションや闘技場は遊べない。 エンカウントは待ち伏せした敵に近づくと戦える。だがイベント発生まで敵を全て倒すと二度と出現しない。つまり最後のイベント直前で全ての敵を狩るともう最後のイベント戦以外で戦えなくなる。 ちなみにエンカウントボスも存在して本編で戦える全てのエンカウントボスと戦えるが、戦えるのは一度きり。 真島編で得たお金をATMから1口10万円で本編に持っていくことが出来る。だが金稼ぎの効率は圧倒的に本編のが良い為、あまり役に立たない。逆に本編のお金を真島編に持っていくことは出来ない。 本編にある難易度「LEGEND」が存在しない。真島編の最高難易度はHARD止まりである。 クリア後にアイテムを持ち越しての周回プレイは出来ない。直前のセーブポイントが残るだけである。 真島編はあくまでオマケと割り切る方が良いと思われる。 問題点 戦闘システム 様々な追加要素が加わって『6』よりはやれることが増えたが、あまり評判は良くない。 投げ 『6』と同じく投げやフィニッシュホールドで敵が壁に当たるとすっぽ抜けてしまい敵にダメージが入らない。 また、投げ技中はチャージ攻撃を溜めることができない。フィニッシュホールド中は可能。 ボスが投げ攻撃が当たっても投げに派生しない(*12)場面が出てきた。投げ失敗は多大な隙を晒すのでそのまま反撃されるという理不尽なことが起こる。 そういう動作に予兆や決まりは特にないため、意図的ではなく調整ミスだと思われる。理不尽極まりない。 大味なバランス 本作ではザコ敵が異様に硬い。高難易度ではヒートアクションを2発耐えるほど。それでいてボス敵はゲージが多いだけで1本当たりの減りは早く、攻撃力が上がる「サイダー」を使ってから武器ヒートであっという間に沈む。 ガード硬直 ドラゴンエンジンで最も不評だった要素の1つ、敵に攻撃をガードされた時に硬直して隙が生じる仕様が、本作でもそのまま残っている。一応ガード硬直を軽減する「ブロウバック」というスキルが追加されたものの、効果を実感し辛い。というか、機能しているかほぼ分からないレベル。 しかも、今回の敵はガード硬直に反応して反撃を繰り出すという厄介なルーチンが組まれている場合もあり、対処できない場合はジリ貧になる。 特に今作は動物とソファーなどを持って道を通せんぼする敵は攻撃すると常時ノックバック硬直が起こるというとんでもない特性までついてきた。 攻撃速度上昇も、このガード硬直のせいで思うほど体感できない。 アルティメットヒートモード アルティメットヒートが『6』と異なり、シナリオをある程度進めないと解禁されない。 しかも、ヒートが最大でなければ発動しないという改悪までついてきた。折角ゲージ制に戻したのだからヒート状態であれば使用できてよかっただろう。 そのため、序盤の桐生がさらに弱くなってしまった。一応□のチャージ攻撃がデフォルトで解禁されているが、それを考慮してもシリーズ最弱の序盤桐生といえる。 アルティメットヒートモード中のデンプシーロールは通常攻撃×4から派生するように変更された。これ自体はいいのだが、デンプシーロールのヒートアクション派生が無くなってしまった。 一応、延々と殴り続けられるというメリットもあるが、派生がなくなったという不自然さのほうが大きい。ちなみに、モーション自体は存在しており、□チャージ攻撃の3段目から発動できる。 カメラワーク 壁際では更に近寄るためバトル中に壁際に吹っ飛ばされると何が起きているか分からぬうちにボコられることもしばしば。四ツ寺会館の階段を登るのはかなりストレスが溜まる。 黒装束の男 『2』でも強かったジングォン派の黒装束の男が、元々強かった『3』のリチャードソンのモーションを流用し、足先に刃物が付いた(=特定条件下以外ではガード不可能)という変更点により大幅に強化。 攻撃性能だけなら龍司どころか亜門すら霞むレベルの最強の敵と化してしまった。これは流石にやりすぎ。しかもリメイク前よりも戦闘回数が増えている。 一応、耐久値が低いためヒートアクションや武器を駆使すれば倒せるようにはなっているが、武器が無い場合はかなり厳しい。 敵性能の強化 超反応 『6』同様、敵のAIが大きく向上し、超反応で回避、ガード、反撃される場面が増えた。 敵の銃撃は大きく強化され、避けるのが難しくなった。 『極』までシリーズ恒例であった遠距離からナイフを投げてくる敵と前述の通せんぼ敵が復活。 特に後者は前述の常時ガード硬直の他、耐久上昇、攻撃がガード不可になっているためかなり厄介になっている。今作はこの敵を一撃で倒せる「自爆の極み」がないために有効な対策が少ないのも嫌なところ。 厄介な特性を持つ敵が増えている。 鎧武者は投げを無効化するという特性から立ち回りから乱戦では立ち回りが難しい。忍者は高い回避性能を誇るため素手の攻撃を当てるのが難しいといった具合。 以上の点と、体力ゲージ複数本化からの敵の耐久力上昇で、メインストーリーの戦闘難易度は歴代でも最高レベル。その難易度自体もやり応えがある類のものではなく、調整不足に起因するものであるから評判は悪い。 一部演出の劣化 林戦ではパイプを振り回す際の効果音が劣化、パイプ自体の長さが短くなったことにより大きく迫力が落ち、劣化したとの声が多い。 超・追い打ちの極みでは『2』の演出が再現されているものの、印象的だった滅多殴りに「金網に林を押し付ける」という部分が削除されてしまい劣化した。ついでにモーションの繋ぎ目もおかしい。 究極の極みは『0』と同様のモーションが使われているが、カメラワークと効果音の変更により迫力が大きく劣化した。 本作のスロー演出は、どういうわけか体力バーが表示されたまま演出されるため、見栄えが悪い。 『6』でも小清水戦で体力バーを途中から表示する意図的な演出があったものの、本作では意図的な演出を感じられず、スロー演出が台無しになっている。 ヒートアクション 超・追い打ちの極み リメイク前と違い、追い打ち開始時にヒートゲージが強制的に0になるため、ヒートゲージを温存しても連打を強要される。ちなみに、本作では最大までゲージを溜めないと超・追い打ちの極みは出せない。 また、ヒートゲージ溜めが時間経過で失敗しても、相手が再度ふらついたらまたゲージ入力のし直しである。よって、本作のボスは超・追い打ちの極みでしかトドメを刺せない。時間制限には余裕があるため、連打力が足りなくてクリアできないということはまずないはずだが…。 基本的にリメイク前に専用演出があったキャラはそれらが流用されているが、汎用モーションで使い回している例も多く、バリエーションに欠ける。 馴染み 今作馴染みのヒートアクションは経験値が必要となっている。しかもそこそこ高い経験値。なので他の部分を優先して育てることが多く、経験値に余裕が出てくる終盤になりがち。終盤では街探索もあまりしないため、あまりヒートアクションが出せないまま本編が終了してしまう。 ロード時間 『6』でウリにしていた、アドベンチャーからバトルへシームレスに繋がる点だが、本作では画面が青くなってから攻撃できるまでに大きくロード時間が挟まれるようになり、ストレスが溜まる。 しかし、一部では『6』同様かそれ以上に素早く攻撃が触れるようになるため、意図的に時間をおいている可能性もあるが、理由が不明。 ヒートアクション時に固まってしまう現象は過去作でもあったが、本作では頻度が多め。少なくとも『6』よりは多い。 その他 弾き返しが非常に使い辛い。攻撃を受けてから反撃するまでが妙に遅く、仮に反撃を当てても相手のガードが間に合ってしまう。 また、弾き返しにガード崩しといった特殊能力もないため、出すだけ無駄な技になってしまった。 受け流しも『6』同様、相手を遠くに飛ばすため追撃がし辛い。 体力ゲージが5本以上の色は灰色で固定されてしまっている。過去作の様に奇数偶数で色を使い分けている配慮が無いため、初見では体力が減らないバグだと思った人もいるとか。 『2』に存在した脚つかみが『6』と同じく無くなり技の幅が減った。 『6』と同じく路上武器の耐久値がほとんど3に固定。 『6』と同じく敵ヒート時のオーラの色が赤に固定されている。 大吾や林は過去作で青だったのが赤に変わっていたり、真島は操作時は紫なのに敵時は赤になっていたりする。 本作では様々な手段で技・ヒートアクションを習得するが、それを使用するには別途経験値を使用しなければならない。 武器・防具システム 『6』からの改善として武器を持ち歩くことができるが、システムが不親切になっている。 武器・防具は他のアイテムと違い各15個までしか持ち歩くことが出来ず、使わない武器・防具はコンビニやアジトで預けることになる。だが預けられる武器・防具は各100個までになっている。 また預けている武器・防具を売却や修理は出来ない為、修理や売却の為にはいちいち持ち歩かなくてはならない。また預けている物は購入時の武器・防具の所持本数にも反映されない。 武器の購入・売却・修理はシリーズお馴染みの上山の店で行えるが、そのシステムも不親切になっている。 利用可能になった直後は商品のラインナップに乏しく、上山に売却した武器の累計金額が一定以上になると商品が追加される。最終的に必要な売却金額は500万円なのだが、武器・防具の売却金額は購入金額の1割という少なさになっている。購入武器を増やす為には上山から高い武器を購入してその武器を1割の値段で売るという作業を強いられることになる。 修理も今作は料金が高く、耐久値が0になった武器を修理するのに定価の9割の料金が取られる。ただし今作では裏ボス撃破後に999万円で販売される奥義書を購入すると武器を使う際に耐久値が最大になる為、それからは修理を行う必要が薄くなる。 コンロとボウリング球はヒートアクションを使うと耐久がいくら残っていようが何故か1回で壊れてしまう。そのため使う機会が自然と無くなってしまう。 ゲームシステム 新星町マップの削除 『2』でのオリジナル要素だった新星町(現実世界での大阪の新世界)が削除された。 そのため『2』では新星町にあるはずの「よつば鍼灸院」「桂馬」などが蒼天堀に移動されている。 『クロヒョウ2』『5』『0』では新星町が無い代わりに蒼天堀に公園や横丁のエリアが追加されていたが、今作にはそれすらない。『0』は後付けといえばそれまでだが、時系列的に存在しないのは違和感はある。 新星町で起こるイベントは全て蒼天堀で起こるように変更され、関連するイベントの内容も変更されている(「通天閣」の部分が「蒼天堀」に言い換えられている等)。だが桐生が「ビリケン」という言葉を口にするシーンは変更されていない。 一部のミニゲームやサブストーリーの削除 パチスロ・ボウリング・マッサージ・YF6・丁半博打・バカラ・ルーレットが削除された。『6』でボウリングのマップにはライザップがあったが、今作には何もない。 パチスロの削除に伴い、『2』の本編ムービーでパチスロをプレイするシーンもカットされた。 サブストーリーも減少した。キャバクラ・ミニゲーム・顔馴染みを除いても削除されたサブストーリーの数は20個近く存在する。逆に増えたサブストーリーは5個のみ(*13)。 特に人気の高かったホスト体験のサブストーリーの削除は落胆の声が大きい。『極』のどこでも真島で、桐生がゴロ美と会話したとき、桐生がホストをやることを示唆していた点も大きい。同サブストーリーにはある条件を満たすことで流れるムービーがあり、それが少なからず起因しているのではとの意見もある。 また一部のサブの内容が変更されており、『2』では成功すれば500万円の大金を受け取れるサブが15万円に大幅減少した。 究極闘技が無い シリーズ恒例のクリア後のオマケ要素だが、今作には無い。 『2』や『6』にも存在しなかったが、郷田龍司をはじめとした人気キャラといつでも気楽に戦いたいというユーザーから落胆の声があがった。 一応、それに代わるやり込み要素としては「用心棒」が存在している。 ミニゲーム ミニゲームと技解禁の紐付けが、いつにも増して多い。ミニゲームが苦手なプレイヤーにはつらい。 特に、ポイント使用量の桁を間違えたと言わんばかりに時間がかかるバッティングセンターと、ゴルフのビンゴをフルで倒す必要がある(失敗は1回まで)が厳しい。運ゲーではないものの、相当の慣れはいる。 カラオケ 一応新曲は3曲あり、真島と一緒に入店も可能だったりと追加要素もあるのだが、肝心のムービーは『極』同様に過去作の一枚絵の使い回しである。他のキャバ嬢の曲のムービーも『5』や『0』の使い回しで新作のムービーは無い。 遥に至っては『極』の曲の流用のみで、新規曲は無し。ムービーも前作同様一枚絵の使い回しのままで、その一枚絵も完全な流用なので『2』バージョンの遥は登場すらしないという二重の使い回しぶり。しかもその流用曲も『極』の記事に書かれている通り過去曲のアレンジなので、シリーズファンにしてみれば新鮮味はほぼ皆無である。 新・水商売アイランド クランクリエイターと同じく、最初の1回だけはクリアしないとストーリーを進めることができない。 また、メインストーリーを進める前に水商売を進め過ぎると、プレイ自体が不可能になってしまう。 理由に関してはメインストーリーを進めれば納得いくようにはなっているが、不親切ではある。 『0』と同じように提携店がマップに表示されず、漏れやすい。 前述の通りコスプレさせられるが「ユキ」に着せ替えができない。 現在ではキャバ嬢を引退して経営者の立場となっているが、キャバクラのストーリーを進めるとキャバ嬢に復帰する。しかし彼女はコスプレの対象外となってしまっており、不満が多い。 店の立ち上げ時に『6』のスナック遊び同様のお話をがある。これ自体は評価は高いが、1回しか見ることができない。プロレスラー達のは何度でも見られるというのに…。 用心棒ミッション ゲームの難易度とは別に、1つのミッションごとに3つの難易度が用意されている(ゲーム自体の難易度の影響を受ける)が、配置が同じでパラメータだけが違うのみで、水増し感が漂う。 しかも全てクリアしないと、バトルスキルが解放されず完全クリアした扱いにならない。一応、報酬は難易度ごとに個別扱いではある。 闘技場 過去作と違い、ステージ選択時に相手の顔がクリアしても表示されない。 残っている『6』の問題点 評価点に挙げたように『6』からの改善は多いが、残っている問題点も少なくない。 移動の際に×ボタンを押さなければ走らない。また前作に比べて距離が長くなったものの、無限ダッシュは削除されたままで走り続けると息切れして立ち止まる。 酒に酔いすぎると歩きがフラフラになる。しかも飲める酒のゲージも多くない。 フレームレートが30fpsのまま。ちなみに前作リメイクの『極』のPS4版は60fpsであったが、使用するエンジンが違うため仕方がないところ。ただし、フレームレート自体は安定している。なお、Win版(後述)はフレームレートに制限がかかっていないためある程度のスペックがあれば調整次第で比較的容易に60fpsでプレイできる(*14)。 クランクリエイター 『6』から色々と手を加えられたものの、あまり肯定的な意見はない。クランクリエイターのストーリークリアのトロフィー獲得率が、水商売アイランドの1/3程度であるから、その評判の悪さが推して知れる。 嫌ならやるなで済めばいいが、技の解禁条件の1つに組み込まれている。また、それを無視するにしても最初の1回だけはクリアしないとメインストーリーを進めることができない。 カメラワークが悪い カメラが近すぎる割にカメラを遠ざけることができず、全体像の把握が難しい。 後半はまだマシになるが、よりによって最初のステージが一番視認性が悪いため、ここで折れる人も多い。 また、カメラの調整する向きを変えることもできない。 本作では従業員のレベルアップが専用アイテムの社長賞を消費する形となった。 しかし、レベルアップに必要な量、人数に対して入手量が見合っておらず、戦力強化には長い時間がかかる。 『6』と違い、経験値でのレベルアップは不可能になってしまった。余りやすい経験値を消費する方法が無いのは惜しい。 ソート機能がお粗末。 1ステージごとが終盤は10~20波と長く、難易度も6より長いためダレやすい。また、ラスボスから難易度が跳ね上がり、それ以前の戦闘員では余裕に対応できるがラスボスになると一気に敗北という事がしばしば。また敗北しても救済のアイテム等もくれないので時間がかかる。 真島以外のメインキャラクターは相変わらず1キャラごとに500円の課金が必要。『6』のようにパスコードで入手というズルはできない。 BGM 今回挿入歌とEDをSiMが担当しているが、曲自体の評価はともかく、本作の挿入歌としては賛否両論。 リメイク前のクレイジーケンバンドの楽曲がとても好評だったというのが大きい。挿入歌の流れた「失意の桐生が刺されるシーン」もエンディングも雰囲気がかなり変わってしまっている。 OPムービーが無い影響で本作のメインテーマである『A』を聴ける場面が本編ではエンディングのみ。一応用心棒ミッションの最終ミッションの亜門一族3人組戦で戦闘BGMとして使われてはいる。 シリーズ作でメインテーマ曲が戦闘BGMで使われるのは『クロヒョウ』シリーズの最終ボス戦以来の出来事。 ジングォン派戦などの戦闘BGMがいくつか削除されている。 その他 章をクリアしても体力やヒートゲージが回復しなくなった。 字幕の文字が非常に小さく、かなり見辛い。同じPS4作品である極以前と比較するとその差は歴然。 『0』から18年も経過しているのに、続投キャラのモデリングはそのまま。 特に真島編のマコトやユキは30代後半なのに20歳そこそこの頃から全く変化が無い。歳を重ねても美人という設定ではあるが…。 一応、キャバ嬢に復帰したユキに真島が「ちょっと歳食った感はあるけどな」と言うシーンはあるが、お世辞抜きでそうは見えない。 ストーリー 『極』でもそうだったが、ムービーのカメラワークや動きはリメイク前のものを流用している。そのため、所々動きがややカクつくシーンが目に付く。特に2章で蒼天堀を歩くシーンやグランドのダンサー、11章で狭山との橋の上での会話のシーンの通行人などで顕著。見た目が綺麗になった分余計に気になる。 また、新録音声と口の動きがかなりズレている。 蒼天堀に初めて来た際、テキストでは2と同じく「初めて大阪に来た(意訳)」と書かれているが、桐生は『0』で大阪に来ており矛盾している。 オープニングの廃止。『6』は最終章ということもある為にネタバレ防止を兼ねてオープニングを廃止したと思われたが、今作でもオープニングが無い。オリジナルの『2』や前作リメイクの『極』はオープニングがあったにもかかわらず無くした理由は謎である。 ちなみに、最初の墓参りで見られる『1』の回想は『極』のムービーで作り直されている。 真島編のシナリオ いくらおまけと言っても数時間足らずで終わってしまうのは消化不足。また、真島編が作られたであろう理由がカタギ時代の真島がこの時期しかないという意味もあるのだろうが蓋を開ければ、真島がヤクザ時代での話であり、もっと真島を描けたのでは?と残念がるユーザーも多い。 また、千石組の神室町侵略を真島が止めたのだが、それもシナリオ上のバトルが無かったことが惜しまれる。 総評 『極』『6』のボリューム不足の反省か、新旧合わせて多数の要素が登場し、今作のオリジナル要素はなかなかの量。 全体的に、「調整不足にも程があってまともに遊べない」と酷評する意見の多かった『6』と比べれば改善点も多く、大分遊べる出来にはなっている。 しかし、『2』も加えた歴代シリーズと比較するとオリジナル版で存在した要素の変更と削除も多くゲーム性の面で付き纏う不自由さや練り込み不足の感は否めず、完成度はまだ低いと言わざるを得ない。 だが『極』や『6』から本シリーズを始めたユーザーなら違和感なく遊べると思われる。 余談 遥のおねだり 本作には直接関係ないが、「『6』の遥を思うと素直に楽しめない」「未来でああなると思うと」といった声も少なくない。 食事をおねだりされた際、指定された以外の商品も複数注文することが可能。その際、アルコールも注文することができる。 このとき、桐生が酒酔い状態にはなっていない。つまり…。 本作の発表イベントでは寺島氏の発言が原因で炎上騒動が起きてしまった。 その為か、ハングル版ではゲスト声優が演じたキャラクターがパッケージから削除されている。 その後の展開 2019年5月9日にWin版がSteamにて配信開始。Win版はこれまで同様、海外版タイトルの『Yakuza Kiwami2』として配信されているがUI/音声/字幕は日本語対応。 Win版は4k解像度への対応、無制限フレームレート、カスタマイズ可能な操作方法、豊富なグラフィックオプションを搭載している。だが、ドラゴンエンジンベースということもあってか前作(『Yakuza Kiwami(龍が如く 極)』)より推奨スペックが上がっている点に注意。 2020年7月29日にはOne版も配信が開始された。
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龍が如く 極 【りゅうがごとく きわみ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション4プレイステーション3Windows(Steam)Xbox One メディア BD-ROM 1枚 発売元 セガゲームス 開発元 セガゲームス(龍が如くスタジオ)【Win】Lab42 発売日 【PS4/PS3】2016年1月21日【Win】2019年2月20日【One】2020年4月22日 定価 【PS4/PS3】6,490円(税別)【Win】2,149円(税込)【One】3,850円(税込) レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 なし ポイント シリーズ10周年記念作品初代を『0』ベースでリメイクどこでも真島が襲い掛かる体力の上がった敵達 PS3最後の『龍が如く』 龍が如くシリーズ 概要 リメイクによる変化 評価点 賛否両論点 問題点 アクション面 ゲーム部分 シナリオ 総評 移植 余談 これが、ゲームの極み 概要 シリーズ第1作の『龍が如く』のハードを変えたリメイク版。 基本的なアクションやシステムは『龍が如く0 誓いの場所』に準拠し、戦闘内容はリメイク前とは大きく変化している。 『龍が如く』シリーズの「10周年記念作品」としてこれまで培われたノウハウが詰め込まれているという触れ込み。 名越総監督は10年前の初代を見て悔しい思いをしており、公式動画で「追加シーンががっつり入っている」「全部描き切ってやるんだ」という熱意を語っていた。 その他、初代は唯一楽曲がタイアップができなかったので、B zの稲葉浩志氏に曲を書き下ろしてもらうなど、気合の入った展開を見せた。 稲葉氏はOPテーマ「BLEED」に加え、初代メインテーマ「Receive You」をボーカルアレンジした「Receive You [Reborn]」を手掛けている。 リメイクによる変化 前述した様に、基本的な部分は前作『龍が如く0 誓いの場所』とほぼ同一になっている。 チンピラ、ラッシュ、壊し屋という3つのスタイル(+堂島の龍スタイル)で戦うのは『0』と同じだが、新たに、「超スタイルの極み」が追加。 強敵は一定のダメージを受けるとオーラを出すようになり、そこで桐生がヒートアクションを出せる状態であれば、発動できる。 青がチンピラ、紫がラッシュ、黄色が壊し屋、赤が堂島の龍といった具合である。 『0』では猛威を振るった「壊し屋」スタイルが弱体化している。 成長システムは『0』と同じだが、お金ではなく経験値を使うように変更されている。 どこでも真島システム 序盤に真島が桐生を筋を通す男か判断するため、四六時中見張るようになる。そして、桐生が出所して神室町に戻ってきたころに真島と再会、弱体化した桐生を見て失望した真島が、堂島の龍の本来の力を取り戻すために一肌脱ぐという内容。 本作では「桐生が10年間の刑務所暮らしで弱体化した」という設定が追加されており、出所直後の第二章の時点では著しくパラメーターが下がっている。最強であるはずの堂島の龍スタイルは特に使い物にならない。 堂島の龍スタイルを復活させ、元以上に鍛えたいなら真島と戦わなければいけない。神室町を歩いていると、突然真島が襲ってくることがある。 登場バリエーションは豊富。町中のみならず、飲食店、ゲームセンター、コンビニ、キャバクラとどこだろうがお構いなしに真島は現れる。 堂島の龍は「特定条件下の真島を○回倒す」「真島を倒して因縁ゲージを最大まで溜めて、ランクアップイベントをこなす」「シリーズ恒例の古牧師匠の訓練をする」などといった条件をこなすことで強化されていく。堂島の龍のほかに真島のヒートアクションも使うことが可能になる。似合ってないけど。 真島はシリーズ恒例のドスで戦うほかにも、『0』で使用した喧嘩師、ダンサー、スラッガーのスタイルでも戦う。 『0』のカツアゲ君のような要素といえる。 喧嘩だけではなく、真島とミニゲームで遊ぶ事で堂島の龍が強化される事もある。 錦山のエピソードの追加。 「錦山が凶変した」理由が明らかになる。各章の合間に挿入される。 『0』で登場した「達成目録」も追加。 初代になく後期作から追加された「将棋」「カラオケ」「ポケットサーキット」などのミニゲームが追加された。 新ミニゲーム「昆虫女王メスキング」 『0』のキャットファイトと似たようなもの(と言うかコスチュームを変えただけのキャットファイト)だが、連打の必要がなくなり、全体的なテンポもよくなっている。 ちなみに、その字面やロゴデザインなどで解るが『甲虫王者ムシキング』シリーズのセルフパロディでもある。セガお得意の悪ノリであり、かつてのプレイヤーたちから思い出ブレイカーと評判。 + 「昆虫女王メスキング」のプレイ映像 ※エロ注意 評価点 グラフィック グラフィックが『0』とほぼ同等のものに。初代のHDリマスターに比べれば圧倒的に向上している。 ストーリー 基本的にストーリーはそのままのため、原作の長所はそのまま受け継いでいる。 シナリオの補完 前述の錦山に加え、オリジナルで名前が無かったキャラの名前の追加、なぜ桐生が刑務所で刺客に襲われたのか、オリジナルではフェードアウトしてしまった柏木が最後どうなったかが補完されている。 遊びやすさの改善 過去作の便利機能の追加。遊びやすさという点では10年間の集大成に相応しい出来になっている。 PS4に移行してからの龍が如くで追加されたダッシュなど、初代よりも操作性は上がっている。 サブストーリーの時限が無くなり、消化しやすくなった。 『クロヒョウ2』のように、どこでもセーブができるようになっている。ただしバトル中はセーブができない。 従来のセーブポイントである電話ボックスも残されている。セーブの意義は薄れたが、アイテムボックスとしては大いに利用可能。 『0』では不可能だった最高難易度の引き継ぎプレイが再びできるようになった。 ファンサービスが多い 『2』や『クロヒョウ』に登場した店や、『3』に登場した東都大病院、『0』に登場したポケサーファイターの17年後の姿、真島の兄さんのセリフなど、かなり豊富。 本作は『0』の続編を意識したような追加台詞が多数収録されている。 下記の問題点の通り『0』の流用が多いが、錦山戦のQTEで『0』の錦山の台詞を使用したりと、適切な場面での流用もあり全て問題とは言い切れない。 究極闘技 シリーズ以来出演している伊達刑事が参加し、実際に使うことが可能。今まで散々だったザル警護の理由が明らかになる…? 桐生が東城会に殴り込みをかけるシチュエーションもあり、そこでは世良や柏木と戦うことが可能。どちらも『0』の流用だが、どういうわけかここでしか出番のない柏木に関しては戦闘ボイスが新緑されている(*1)。 ボイス関連 声優は豪華 本作は実力派声優を多く揃えている。また、風間の親っさんを除いて新録されている。特に麗奈や錦山の演技は高く評価された。 サイの花屋は『1』の使用部分はそのまま使い回しているものの、『1』でボイスの無かった部分は新たに新緑されている(か、もしくはお蔵出し)。 また、柏木さんの声優が初代で担当していなかったことも判明。2006年に亡くなった囚人番号1356役の鈴置洋孝氏も、新録はせずライブラリ出演している。 ちなみに、変更された声優も少なくない。ごく一部を除いて(*2)演技は問題ないが、この辺りは好みが分かれるか。 ボイス量の増加 『5』以降と同様に、オリジナルと比較してメインストーリーのボイス量が大幅に増加している。 一部サブストーリーもボイス付きでかなり豪華。 『維新!』『0』同様、同行者がいる場合は会話が発生するようになった 伊達さんとの掛け合いや遥との和む会話で移動シーンも退屈せずにプレイできる。伊達の娘の沙耶にまで会話が用意されている。 ただ、遥との最初の会話は殺人現場から出て来たばかりの割には和み過ぎな気もしなくはないが。 戦闘システム ラッシュスタイルがスウェーできる回数が強化されたため、『0』よりも強化された。 『5』の怒龍の極みに似た、各スタイルごとに○○の刻という強化技が追加された。L2+R2でヒートゲージを全消費して発動し、一定時間桐生が強化される。また、効果時間中はBGMも変化する。 評価の高い『0』を使い回しているうえ、前作で不評だったギアシステムの廃止(攻撃速度はギア3準拠)や、フィニッシュブロウやスウェイなどの技の直後にスタイルを切り替えられるようになったことから、スピーディーな戦闘が展開できるようになった。 ただし、後述の改悪部分の方が目立っており、総合的には戦闘システムの評価は否寄り。 どこでも真島システム 真島のコスプレの多さや出現パターンのバカっぷりに関しては評価されている。 ゴミ箱やマンホールに隠れるなど当たり前。気がつけば店内に居たり、プリクラを取れば背後に兄さんが映ったりなど、軽くホラーである。 謎のキャバ嬢ゴロ美(*3)や「そこの桐生ちゃん、止まりなさい」と呼び止める真島警官、『OTE』の如く組員総出でゾンビに扮するなど、正にやりたい放題。『0』の「24時間シンデレラ」の衣装も再登場。 通常のエンカウントも、「桐生ちゃんみーっけ♪」とはしゃぎながら駆け寄ってくる姿が可愛いという人もいる。 そしてラストにはあのBGMも…。 賛否両論点 BGM BGMはアレンジされたが、アレンジの方向性に賛否両論。初代のBGMにも良い物が多かったため、「切り替えできればよかった」という意見が見られる。 主題歌「BLEED」も桐生と錦山の悲痛な運命を表現したようなバラード調であり、OPの雰囲気は初代とは全く変わっている。本作のOP自体が悪い訳ではないが、初代経験者からするとしっくり来ない可能性も。 PS3版のインストール画面(*4)は、荒瀬戦の「Virtical Point」をバックに桐生と錦山が決して交わることのない道を歩いていくもの。 曲調も相俟って不穏と悲哀の雰囲気が強く、従来のような熱いBGMとスタイリッシュな演出によって期待感を高めるものとは一線を画している。 これもOPと同様、桐生と錦山の運命を表現する上では秀逸な演出だが、やはり開始前にゲームへと抱く印象は原作とは大きく異なったものになる。 新規BGMにも使いどころに批判が見られる。 「Receive You [Reborn]」は、流す場面に少し問題があり、「大きく盛り上がる」「場面に合っていない」と賛否両論。 + ネタバレ注意 第十二章の嶋野太との決戦で流れる。追い詰められた場面から、援軍との共闘で黒幕の1人を討ち果たす場面であり、1つの山場であるのは確かであるが…「メインテーマなのだから錦山とのラストバトルで流してほしかった」「最終章の暴徒戦で流してほしかった」「毎回『Receive You』のアレンジをテーマにしてきた真島との対決である第十一章で聞きたかった」といった、使い所を間違ってるかはともかく、もっと良い使い所があったのではないかという意見も聞かれる。だが、錦山との戦いは展開的に「熱く盛り上がるシーン」とは言い難く、悲しげな曲調の専用BGMが大きく評価されている。この他、その辺でエンカウントする雑魚チンピラの延長に過ぎない暴徒相手に使うべきかも疑問。そしてストーリーの本筋にさほど関わりのない個人的な喧嘩である真島戦(*5)にメインテーマを持ってくるのも微妙である。そう考えると、結果として最も妥当な使いどころは十二章の嶋野戦であると思われる。なお、究極闘技や海外版では基本的にタイタップ曲は使われないため、嶋野1戦目と同じBGMが流れる。 錦山のエピソード 原作ではシナリオの肝であるにもかかわらず特に深掘りされなかった「錦山が冷酷無情な極道の組長になってしまった理由」だが、『極』では章の幕間に挿入される追加エピソードによって錦山が悪に堕ちていく様を観ることができるのは評価されている。 ことある毎に桐生と比較され組員には嘗められ桐生への罪悪感と劣等感、嫉妬の感情を強めていくと同時に、由美の失踪に妹の死と様々な絶望が彼を追い詰めていく様が悲痛に描写されている。 『0』の親友時代の描写も併せ、リメイク前は桐生の親友である程度しか描写がなかったが印象が大きく変わったと高評価。 しかし、思慮深い人物であるはずの柏木に迂闊な行動が目立ったりとキャラクターの描写に違和感を覚える粗もしばしば見られる。 これについては柏木はそもそも軽率な面を風間に注意されていることもあり一概におかしいと言えない。 錦と非常に関わりが深いはずの風間の親っさんや錦の妹も登場しないため、残された疑問も少なくない。 また、錦山の独立の際に風間が部下を分け与えるのだが、その風間の判断にも疑問が挙がりやすい。確かに能力面では有能な人材を選んではいるものの、あまりに錦山を嘗めきっているなど部下としては問題大有り(*6)で、錦山を追い込む大きな要因となってしまっているためである。 風間が桐生に対し「あいつは鬼になっちまった」と語っているシーンがある。風間は錦山がヤクザ者としては優しすぎることも当然知っているのだが、鬼となるのを望んでいなかったのであれば体よく錦山ののし上がりを諦めさせるかカタギにさせようと画策しているようにも見えてしまい、嶋野の唆しにより説得力が生まれる羽目になっている。 また、描かれるのは錦山が悪に堕ちる所までなので、その後の錦山組がどうやって東城会の直系組織になるまで勢力を伸ばしたか、近江連合とはどうやって接触したか、新藤、荒瀬、神田などの組員達をどうやって集めたか、などは描かれておらず空白の10年を完全に埋めたとは言いきれない(*7)。 スタッフによる悪ノリ 究極闘技にて伊達がプレイアブル参加した際に「いつもの伊達」として非常に弱い性能とするなどスタッフの悪ノリが目立つのは賛否両論となっている。 ファンから頻繁に護衛対象を攫われるザル警護だと揶揄されているネタを踏まえたものだと思われるが、伊達は本編においても桐生と問題なく共闘しており「(連携ヒートアクションも存在する)いつもの伊達」だとは言い難い。 問題点 アクション面 モーションの使い回しが多い 過去作でもモーション使い回しが見られたが、本リメイクはかなり露骨になり、構えから技まで一新されたキャラは誰一人いないという有様。 敵モーションは主に『5』や『0』のものを流用している。リメイク前のモーションを再現しようとする意図はない。 また流用の仕方にも問題があり、特に問題視されやすいのはカツアゲ君のモーションを嶋野に流用したり、真島ダンサースタイルを赤井兄弟の兄に流用したこと。キャラやパーソナリティとあってないため、批判されることが多い。 嶋野は確かにパワフルなキャラクターであるが、「素人が力任せに戦っている」カツアゲ君のイメージとは合わないという声が強い。加えて、人外レベルのサイズであったカツアゲ君から縮小しているため、見栄えが良くない。 赤井兄弟の兄は確かにダンサーであるが、一種超人的な真島のモーションを使用することへの違和感がある 他にも相沢のモーションをゲイリーに流用したことも批判されている。 また、錦山は『0』のモーションに加え、『0』の柏木のモーションを使用している。錦山は他にも初代にあった家具を持ち上げるなどの行動を使わなくなってしまい、総合的に「弱体化した」との声も。 モーション以外でも街の住人の会話は『0』から使いまわしである。バブル期の会話そのままなので違和感は大きい。 一応、すべてが批判されているわけではなく、好意的にみられる流用もある 一方、新藤は『維新!』の以蔵からモーションを使いまわしているが、そちらはキャラに合っているとして好意的に見られることがある。 また、林も『5』の馬場と『0』の渋澤のモーションを組み合わせているため、そこそこ凝っていると評される。 他にもB-KINGのリーダーも野球繋がりか『5』の品田からモーションを使いまわしており、こちらも泥臭い喧嘩をするキャラ的には合っていると見られることがある。 『3』にも登場したキャラクターは『3』のモーションを流用している。 全体的に敵が固い 本作の敵は、攻撃力は低めの設定だが体力や回避能力が高いため、緊張感の薄い長期戦になりがち。 全体的に後出しスウェーが酷く、攻撃をしても全然当たらなかったり、スーパーアーマー状態で怯まないことも多い。 また攻撃頻度も高く、複数人が相手のボス戦などで従来作と同じ感覚でこちらから攻撃を仕掛けると一方的に袋叩きにされる。特に桐生があまり育ってない序盤が辛くなっている。 高めの体力でありながら、ボス敵はなんと体力を回復してしまう。それを「超スタイルの極み」で阻止しなければならない(*8)。 ほとんどのボスは2回以上、回復を行うが、この際に難易度がノーマル以上だった場合は2回目以降の「超スタイルの極み」はダメージは減少する仕様(*9)であるため、早く当てた所で敵の回復量には到底追いつかないというガッカリな仕様となっている。 また、「超スタイルの極み」もパターンが少ないため、何度も使っていると見飽きてしまう。 「超スタイルの極み」自体もチュートリアルで説明はされるのだが、その直後の服役生活で失ってしまうので再度習得しなければ使えない。 その辺りの説明も無いので、成長画面を詳しく見ていない初見プレイヤーは「超スタイルの極み」が発動せず混乱しながらしばらく敵の回復を許してしまう事態に。 堂島の龍スタイル 先に述べたように堂島の龍の育成には手間がかかるにも拘らず、従来作と比べて妙に使い辛くなっており、特にシリーズをプレイしてきたユーザーは肩透かしを喰らいやすい。 例えば、ヒートゲージ上昇量が低く、満足に攻撃で回収できない(他のスタイルが高いともいえるか)。他にもダブルフィニッシュブロウがヒート状態じゃないと使えない上にヒートゲージを消費するので気軽に使えなかったり、攻撃速度が遅く、最大強化+ヒートモードでようやく過去作と同等になる、受け流しがボス相手だと気絶しない、など。 また、ヒート状態時、強力な攻撃を受けてもダウンしにくくなる「剛体の心得」がチンピラスタイルに移され、堂島の龍スタイルから削除された点は前作『0』と同じである。 だが、慣れないうちは一方的に攻撃をもらいやすい本作では手痛い変更点となっており、ヒート状態だろうと攻撃を喰らうたびに地面に転げる堂島の龍の姿には違和感を覚える。 その一方で、ごく一部の技は異常に強い。特にシリースおなじみの反撃技「虎落とし」は異常に強く、本作における「堂島の龍」スタイルの強さのほとんどを占めている。 従来作でも虎落としは強力な反撃技であったが、今作では敵の攻撃に合わせてボタンを押すタイミングが緩い上に、ヒートゲージが低い状態や、リスクこそ伴うがあえて瀕死の状態など、攻撃力が上昇する能力の条件を揃えれば高難易度のボスであろうと一本近くゲージを削る程の威力を誇り、周回プレイの場合序盤ボスは即死圏内に入る。 威力が落ちるヒート状態の場合も、敵との距離を置いた状態から繰り出すことができるヒートアクション「張り手尽しの極み」や、あえてゲージを0にする能力「クールダウン」で簡単に消費できる上に、そもそもヒート状態でもボスのHPゲージ半分程を削る威力を持っているので大した縛りになっていない。 敵のやたらと高い回避能力や堂島の龍の全体的な使い辛さもひたすら虎落としを狙う戦法に拍車をかけており、アクション性を大きく削いでしまっている。 本作では4つのスタイルの特長を覚え、状況に応じて使い分けることで華麗に戦うことを前提にしている模様で、それを意識すれば問題は薄い。 ただ、錦山戦や真島との決着など盛り上がる場面は堂島の龍のみで戦いたいというプレイヤーとは相性が悪いが…。 その他スタイル 壊し屋は攻撃力が大幅に下げられたのは妥当としても、ヒートゲージが溜まる攻撃が消費する技になったりと、火力以外の弱体化は批判が大きい。 チンピラのカウンターフックは雑魚敵を痺れさせる効果が追加されたものの、受付時間が減らされた上に反撃時の無敵が無くなる(*10)というとんでもない弱体化を受けた。 どこでも真島 エンカウントを止める方法が無い 『0』のカツアゲ君と違い、「上から真島」や「下から真島」などの特定のエンカウントは回避ができないことが多く、ストレスの要因になっている。エンカウントを無効化するアクセサリーを装備しても真島の兄さんには効果がない。 堂島の龍を強化していくうえで習得する「真島センサー」という真島の居場所を把握する能力(*11)で、センサーが反応しているにも拘らずマップ上に真島の出現場所が表示されていない場合は上記のエンカウントである可能性が高い。 店に出入りして出現場所を更新することで回避は可能だが、店に何度も出入りする時点で、面倒なのはいうまでもない。 終盤になるにつれ、真島の兄さんもステータスが上がるため、倒すのも一苦労。体力、攻撃力ともにそこらのストーリーボスよりもはるかに強力になる。 撃破した見返りも経験値しかない。経験値自体は多量にもらえるので育成には有用なものの、成長が終われば邪魔にしかならない。 対処法としては多少不便だがミレニアムタワー前を通る時は武器を持たないようにして最初の真島警官の段階でイベント進行を止めてエンカウントしないようにするという手がある。しかし、止めたら止めたで後述の問題が生じる。 これをやりこまないと堂島の龍スタイルが育たない。 堂島の龍は強化しないと全体的なスピードが遅く、ヒートアクションすら使えないという弱体化ぶりを見せるうえ、強化に一部ミニゲームで真島に勝利することが必須となる。 「堂島の龍」強化にはただエンカする真島を倒し続ければ良いというわけではなく、真島絡みの特定のイベントを起こして勝利する必要があるのだが、「ボーリング」「バッティング」「ポケサーコンテスト」「メスキング」などのミニゲームにも真島イベントが設定されている。 特に堂島の龍のキモとなる「攻撃速度」の取得にはポケサーをやり込んでイベントを進める必要があるため、苦手だからと放置してしまうと、堂島の龍スタイルが使い物にならないままになる。 堂島の龍を強化するために真島と戦おうとすると、真島の経験値がかなり多く、経験値が3つのスタイルにしか使えないので3つのスタイルがすぐに育ってしまい、堂島の龍スタイルが中々育たない。堂島の龍スタイルを育てたいのに真島の兄さんが出てこない、ということもしばしば 中には特定の真島を倒さないと強化されないものもある。特にイベントをこなしたあともう1回のゾンビ真島と、雑魚戦に乱入するドスを持った真島はかなり出現率が低い。出現させるにはひたすら店の出入りを繰り返すリセマラがいる。 育てきるまでの道のりが長く、堂島の龍をほとんど使用しないままクリアしてしまうプレイヤーが続出。そして苦労して強化しても上述の通り妙な使い辛さは解消されない。「堂島の龍を大切にしてほしい」という声もあがった。 虎落としの存在もあって、決して弱く使い物にならないというスタイルではないのだが…。 ストーリーの矛盾も出てきてしまっている。 どこでも真島の他、神室町帰還直後に真島と出会ったり、葬儀場で真島と戦うイベントなども追加されているにもかかわらず、本編のムービーはほとんど修正されていない。変更しているのは真島初登場のムービーぐらい。 そのため、五章のバッティングセンターで「久しぶりやのぅ」と真島が言うシーンは違和感だらけになっている。せめて「また会ったのぅ」というセリフに変更するだけでもこの違和感は解消できたはずである。 しかも桐生の方も既に散々会っているにもかかわらず、直前に真島の名を聞いた際にわざわざ10年前のシーンを思い出している矛盾ぶり。 また、桃源郷へ向かう前にも真島と共闘するイベントが追加されたが、とってつけた感が強い内容になってしまっている。特にイベント最後の桐生の態度は原作未経験者にすらも違和感しか感じないものになっている。 イベント最後に真島は不意を突かれて撃たれ、海に転落するのだが、しばらく待っても上がってこないから「気にしても仕方ない」などと宣って桐生は立ち去ってしまう。 桐生の命を救うべく警告し、助力もしてくれた真島に対してあんまりな態度であるうえ、ここから桃源郷のストーリーに無理矢理続くので、原作プレイヤーと初見プレイヤーの双方とも混乱させる。 ストーリー上で本気の真島と戦うシーンにおいても、高ランクになった真島に比べればずいぶんと弱いうえ、真島がストーリー上で度々生死不明になろうとイベントが終わればピンピンしているため、ストーリー上の彼自身の役割を食ってしまった感がある。 演出 なんとシリーズ恒例だったスロー演出は錦山のみ。ウリにしていた真島にすら存在しない。 新規QTEは錦山のみだが、殴り合うモーションは『0』の久瀬戦の使い回しに、本作のムービーの静止画と音声を適当に繋ぎ合わせただけというお粗末なもの。 桐生と錦山の心情を表す演出としては悪くないが、「何故そのシーンを?」というようなミスマッチなチョイスもちらほら。『0』の2人の絆が強固だった頃のシーンも持ってきても良かったのではないか。 最後の演出のみ『0』のクライマックスの音声が使われているが、そこで映るのは本作冒頭で桐生と錦山の肩に由美が手を置いているシーンであり、映像と声が合っていない。 余談だが、この静止画に出てくる由美の下半身が存在しないというとんでもないミスまで存在した(現在は修正済み)。幸い一見しただけは分かり辛く、気付いた人は多くない模様。 他のQTEは真島の鬼炎の極み、ユウヤに存在するぐらいでほぼ無いと言っていい。 戦闘面でも汎用演出こそ現行機に合わせたものが追加されているものの、リメイクで期待されていた演出がしょぼく肩透かしを食らったユーザーは多い。 ムービー ムービーの動きはリメイク前から流用している。そのため、後作と比較すると所々動き固く、ややカクつくシーンが目に付く。 ゲストとして柔道家・タレントの篠原信一氏が出演しているが、歴代出演者屈指の棒読みぶりで脱力させてくれる。サブストーリーのみの登場なので本編に水を差されることは無いのは救いだが。 このサブストーリーでは氏に神室町を案内することになるが、移動はプレイヤーに任せるにもかかわらず何故か氏は同行者にならず、目的地に着くと急に現れる。 従って、イベント進行を無視して姿の見えない氏を連れ回すことも(何の意味も無いが)可能になってしまっている。 九章で行われるカーチェイス リメイク前にもあったのだが、本作では『0』と同じくヒートアイの追加、視点の変更の廃止があるがリメイク前よりは簡単にはなった。 ただし、長さや敵の増加によって『0』より難しい上、九章自体が攻略スパンが非常に長い。 HARD以下ならコンティニューが可能で、アップデートで難易度変更ができるようになり、HARD以下なら一時的にEASYに落とす事が出来るようになった。 どういうわけかリメイク前と違い途中セーブ不可。 『0』同様、EX-HARDでは敵の攻撃力と頻度が大幅向上、ラストのトラックの突進に至っては一撃で体力の9割近くを溶かすのでクリアは容易ではない。 しかも、再挑戦も難易度変更もできないので九章の冒頭からやり直しになってしまう。プラチナトロフィーの鬼門になっている。 詰み対策と考えるにも、九章に入った時点で神室町に入れないため、8章終了後にうっかりセーブすると詰みかねない。完全に調整ミスといえる。 ゲーム部分 ボリューム不足 後継作に比べてボリュームが少ない 『龍が如く』シリーズはシリーズを追う毎にストーリーのボリュームが激増し、サブストーリーやプレイスポットも充実、『5』以降はアナザードラマやシノギと言った別ゲームと言っても良いほどの要素まであった。 しかし、本作はそれらが充実する前の初代がベースであるため、後継作の大ボリュームに慣れたプレイヤーから見れば物足りなさが否めない。 それを補うためか、由美の指輪を取り戻したり、犬にエサをやるといったお使い感の強いイベントが全体的に増えているが、それでも低ボリューム感は抜け出せていない。 追加イベントにしても「資金を調達 → 値上げしていた → 追加資金を調達」や「水を用意したが器が無いと飲ませられない → 皿を買いに行く」など一度に済ませられるようなことを小分けにしたり、無駄に遠回りさせられたりなど引き伸ばし感の強い退屈なイベントが多い。よりによって、ゲーム開始から間もなくそのような追加イベントに遭遇することになる。 ミニゲームは『0』からの流用が多いため、人によってはマンネリ感も招きがち。 加えて桐生が捕まった1995年の神室町はフィールドを制限されている。PS2も同じだがリメイクなのだから自由に動けるようにして良かったのではという声がある。 1995年の神室町には『0』に登場した「カラの一坪」がマップ上に確認できるが、実際に行くことはできない。 本作は『0』と比較して若干安価であること、初回封入特典で『龍が如く6』の体験版が同封されているのを見ると、スタッフもボリューム不足を感じていて何とかしようという意図はあったと思われる。 一部のミニゲームやサブストーリーは削除されている。 初代では置いてあったパチスロ(ボルケーノ)など完全にリメイク出来ていない。 サブストーリーの中には発生時期が変更されているものもあり、中でも「死にたがる男」は内容に違和感の生じるものとなってしまっている(*12)。 キャバ嬢が2人のみ 初代は6人攻略できたが、今回はわずか2人。 2人のうち片方のキャバ嬢は同性愛寄りのキャラ(*13)であり、キャバクラに相応しくない会話として否定的な意見が上がる。 遥のおねだりがプレミアムアドベンチャーモードのみ 初代は本編と同時進行できたが今回は完全にプレミアムアドベンチャーモードのみになってしまった。 本編中も何度か遥と同行するシーンがあるが、初代と違ってそこではおねだりが発生しない。 確かに初代の頃には本編で強制的にやらされることに賛否の声があり、シリーズを重ねる毎に仕様が変わって最終的にプレミアムアドベンチャーのみに落ち着いていった(*14)。 上記のような経緯があったのだが、リメイクである本作までそちらに合わせてしまったため、違和感に繋がっている。 おねだりの順番も固定されてしまっており、思うように好きな所に連れて行けない。 また、スタミナンスパークを飲む時の「くぅ、体に染みわたる~」という遥の名言もカットされている。 ちなみに、クリア特典として手に入るアイテムは「アサガオのマフラー」である。せめてヒマワリにしておけよ…。 お馴染みのカラオケも使い回しが目立つ 遥、桐生の新規曲のムービーは本編や『0』の静止画を映すだけであり、いつものような凝ったムービーは無い。 遥は歌える楽曲が1曲しかなく、しかも完全新曲ではなく『4』で初登場した「乙女色my life」のアレンジ。それでいてムービーが上述の様子なので手抜き感が漂う。過去曲を再収録して初代遥バージョンのムービーを作るなど、他にもやりようはあったと思われるのだが。 そもそも桐生が合いの手で「遥が好きだぜぇー!」などと叫んだり(*15)、遥の持ち歌の原曲ではなくアレンジしか歌えなかったりなど、まるで「初代リメイクではなく後年の新作」のようなノリが見受けられる。上記の「アサガオのマフラー」にせよ、時系列的にも違和感が否めない。ファンサービスの行き過ぎを感じさせる。 キャバ嬢のアフターで歌える曲も『0』のアレンジである。 シナリオ アナウンスされた由美、麗奈の愛の真実が明かされない。 公式の予告で由美、麗奈の愛の真実が明かされるとアナウンスされた割に、増えたエピソードも指輪ぐらいで何故由美は桐生が好きなのか、何故麗奈は錦山が好きなのか、が判明する描写は無い。 そもそも指輪も無難なプレゼントとして由美に送るのだが、指輪は相手のサイズを知らなくてはならず急に用意できるようなものではない なのでプレイヤーからは錦山は印象が変わったが2人はさほど変わらないという声も 桐生の神宮戦前の啖呵に迫力が無い。 桐生が黒幕の神宮に対して世良会長の遺言状を見せ、自らが東城会4代目を継ぐと宣言にするが、今作は無印と比べて少々声に迫力が足らない。 『龍が如く』シリーズでも屈指の名シーンでもあり、その変更に残念に思うユーザーもいる。 秋山駿が出演しない 秋山はミレニアムタワーが爆発して落ちてきた金を集めて金貸しとして再起した設定なのだが、もちろん『1』では描かれていない。 本作のシナリオには影響を与えないため問題点とまでは言えないが、リメイクを機に整合性を取るのではないかと期待していたユーザーからは不満の声も見られる。 総評 10周年記念作品であることや、『0』の全体的な完成度の高さ、名越総監督が公式動画で熱意を語ったことで、大いに期待された本作。 しかし過去作の便利要素や過去の描写フォローなどを追加したのはいいが、本作独自の追加要素やゲームバランスが足を引っ張る出来となってしまった。 また、ゲームボリュームも近年の『0』『維新』などと比べると大きくダウンしているうえに使い回しが多すぎるため、期待していたユーザーを完全に満足させられたとは到底言い難いのが残念な所。 とは言え、不満の内容は『2』以降の作品やリメイク前と比較しての物も多いため、本作を機に初めて『龍が如く』に触れようというユーザーには、充分にオススメできるだろう。 移植 Steam版 2019年2月20日発売。SteamにてWin版が配信開始。前作である『0』と同様、海外版タイトルの『Yakuza Kiwami』として配信されているが、音声/字幕/UIは日本語に対応している。 4K解像度、フレームレート無制限、操作のカスタマイズが可能、ウルトラワイドスクリーンに対応といったPC向けの最適化がなされている。 One版 2020年4月22日発売。こちらも前作と同様にWin版準拠で、単体販売及びサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」のラインナップの1つとなっている。 余談 発売してから1年後に廉価版が出るのがシリーズの恒例であり、本作のベスト版も2017年2月23日に両機種で発売予定だったのだが、延期となった末に結局発売中止となった。 なお、このベスト版には『龍が如く6』の序盤をプレイ出来るお試し版のプロダクトコードが封入される予定だった(初回版に封入されていた体験版とは別)。 2017年9月21日に正式にベスト版が発売された(PS4版のみ)。 こちらには後に発売される『極2』で使用可能な武器の特典コードや『1』のパッケージデザインに変更できるリバーシブルジャケットが封入されている。 桐生は『0』で物凄い大金持ちになっていたが、本作にてその稼いだ金は全部泡のごとく消えたことが明かされている。 錦山が悪に堕ちる原因を作った1人だった悪徳医師は本作中では逃亡後の去就は語られないが、後の『龍が如く ONLINE』で錦山自身の手によって臓器ブローカーに売り飛ばされるという因果応報の末路を辿っていたことが明かされている。 『ONLINE』はシリーズの補完エピソードが多数描かれており、本作で言えば他にも上述した「何故麗奈は錦山が好きなのか」や「桐生が蛇華に捕まった経緯」なども語られている。欲を言えば本作でももう少し語って欲しかった所でもあるが。