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イベント期間 2011年11/9(水) 16 25~11/24(木) 16 00 エリア 黄泉の国 黄泉の国? 黄泉の最深 桃源郷 関連神様 アマテラス イザナギ・イザナミ ナビィ: 黄泉の国に封印されてしまったアマテラス様を解放しに行きましょう! …アマテラス様を解放すると黄泉の最深で異変が起こるようですよ。 【封印された神様】 アマテラス: 助けてなのじゃ…暗くて狭いところに閉じ込められてしまったぞよ…! アマテラス様を解放することで、道が開かれます。 イザナギ・イザナミ: …なんか大変なことになっちゃったなあ… ちょっと!しっかりしてよ!…もー 【黄泉の国とは!!】 ①このイベントでは、黄泉の国に封印された神様を救出するのが目的です。 ②黄泉の国に潜むボスを倒し、解放石を全てゲットしましょう! ③黄泉の国でアマテラス様を解放すると黄泉の国の最深への道が開かれます。 黄泉の最深にはイザナギ・イザナミ様も封印されているようです。 黄泉は地下1000階のエリアになり、500階にはアマテラス様、1000階にイザナギ・イザナミ様が封印されています。 【今しかゲットできない限定神具】 八咫鏡 攻撃力:865 防御力:785 アマテラス様の神具。真実を映し出す伝説の鏡。 イベント中にアマテラス様と最高に仲良くなるともらえます。 天の逆矛 攻撃力:990 防御力:710 イザナギ・イザナミ様の神具。天地を引っくり返すことができるほど強力な逆矛 【ナビィ金貨とは】 ナビィの横顔が彫られた金貨。50枚集めるごとにイベントガチャを1回まわすことができる。 【ナビィ金貨をゲットするには】 ▼金貨モンスターを探せ! イベントエリア内にて、必ずナビィ金貨を落とす「金貨モンスター」が出現します! ▼ボス撃破! イベントボスを倒すと、ナビィ金貨や解放石を落としていきます! ▼魔神を倒せ! 黄泉の国に出現する魔神からもナビィ金貨が必ずもらえます! ガチャで手に入る豪華な装備や貢ぎ物は、アマテラス様の大好物です♪ ※イベント限定ガチャは、黄泉の国のイベントに参加してない限り回すことができません。 【神様と仲良くなるには】 とにもかくにも貢物をどんどんあげましょう! ただし、アマテラス様もイザナギ・イザナミ様も好き嫌いが多いようです。 アマテラス様は黄泉の国で獲得できる貢物、イザナギ・イザナミ様は黄泉の最深で獲得できる貢物がそれぞれ大好物のようです。 …また、ナビィのお助けガチャで獲得できる装備も大好物のようで、これらを貢ぐと 両神様は大変喜ばれるそうですよ。 ※お助けガチャ装備は、装備していてもアマテラス様に貢ぐことが可能です! アマテラス様・イザナギ・イザナミ様の貢物ページより「武器」「防具」「アクセサリ」の 各ページにガチャアイテムが表示されますので、そこから貢ぐことができます。 桃源郷とは!】 桃源郷は、黄泉の国で神様を全て解放した人が到達できる場所です。 桃源郷に到達した人は、桃源郷ランキングに参加できるようになります。 途中には強力な魔神が登場します。 レアモンスターを倒すと「貢物」が、金貨モンスターを倒すと「ナビィ金貨」 を手に入れることができます。 【ランキングでアイテムGET!】 桃源郷ランキング上位の方に、なんと超限定レアアイテムをプレゼント致します! 1位~10位の人には超レアな『壊れないアイテム』をプレゼントする予定です。 神具以外での『壊れないアイテム』は超貴重!! 是非ランキング上位を狙ってくださいね。 1位~10位 新銀の逆矛 (攻 3100 防 2,380) 11位~1000位 高級イザナギ・イザナミの衣装 (攻 1550 防 2,300) 101位~1000位 金の桃盛り合わせ (親密度2900アップ) 1001位~5000位 限定!イベント神様待ち受け画像 ※黄泉の国の階層はランキングに反映されません ※ランキング上位の方は下位の報酬ももらえます。 ※アイテムは後日振込みとなります。 ※ランキング更新は一日に1回となります。 ※ランキングは後日発表予定です ボス一覧 階 名前 HP ドロップアイテム アマテラスの解放石(赤) 30階 銀熊童子 560 エリクサー 50階 銀熊童子 720 アマテラスの解放石(青) 75階 虎熊童子 1040 ナビィ金貨 100階 虎熊童子 1360 アマテラスの解放石(緑) 150階 金熊童子 1600 ナビィ金貨 200階 金熊童子 1784 アマテラスの解放石(黄) 250階 星熊童子 2272 エリクサー 300階 星熊童子 2808 ナビィ金貨 350階 星熊童子 3160 アマテラスの解放石(紫) 400階 茨木童子 3976 エリクサー 450階 茨木童子 4624 ナビィ金貨 500階 茨木童子 5256 アマテラスの解放石(桃) 階 名前 HP ドロップアイテム 520階 修羅道髑髏 6336 イザナギ・イザナミの解放石(赤) 560階 地獄道髑髏 7632 イザナギ・イザナミの解放石(青) 600階 餓鬼道髑髏 9192 イザナギ・イザナミの解放石(緑) 階 700階 畜生道髑髏 11480 イザナギ・イザナミの解放石(黄) 750階 人間道髑髏 12752 ナビィ金貨 800階 人間道髑髏 14176 イザナギ・イザナミの解放石(紫) 850階 天道髑髏 15928 エリクサー 900階 天道髑髏 17896 イザナギ・イザナミの解放石(紅) 950階 酒呑童子 27904 ナビィ金貨 1000階 酒呑童子 30336 イザナギ・イザナミの解放石(白) 敵一覧 黄泉の国 名前 ドロップアイテム 1~40 41~75 76~100 101~150 151~200 201~ レア 極悪鬼 いちご大福 ○ 金貨 懸衣翁 ナビィ金貨 ● ● ● ● ● 金貨 奪衣婆 ナビィ金貨 ● ● ● ● ● 天邪鬼 いちご大福 姑獲鳥 いちご大福 ○ ○ 妖茄子 ○ 一反木綿 いちご大福 魔犬霊 いちご大福 ○ 餓鬼 ○ 落ち武者 いちご大福 ○ ○ 青行燈 いちご大福 ○ ○ 雪狐 いちご大福 ○ ○ 悪鬼 いちご大福 ○ 黄泉の最深 レア 句句廼馳 金貨モンスター 黄泉醜姉 金貨モンスター 黄泉醜妹 亀姫 山爺 落ち武者 火鼠 夜泣石 業火鼠 黄泉蛇 無常大鬼 ※連続3体のモンスターに遭遇すると金貨モンスターが現れる 魔神 物の怪 HP:12500 雷口化身 HP:377000 黒ガグツチ HP:499200 赤ガグツチ HP:72000
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黄泉の国 黄泉
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記紀 +... 古事記【原文】 古事記【現代語】 日本書紀【現代語】 日本書紀【原文】 備考 故爾伊邪那岐命詔之「愛我那邇妹命乎那邇二字以音、下效此」謂「易子之一木乎」 そこで伊邪那岐命の仰せられるには、「わたしの最愛の妻を一人の子に代えたのは殘念だ。」と仰せられて、 そのとき、伊弉諾尊が恨んで言われたのが、「ただこの一人の子のために、我が愛妻を犠牲にしてしまった。」 于時、伊弉諾尊恨之曰「唯以一兒、替我愛之妹者乎。」 乃匍匐御枕方、匍匐御足方而哭時、於御淚所成神、坐香山之畝尾木本、名泣澤女神。 伊邪那岐命の枕の方や足の方に這い臥して泣かれた時に、涙で出現した神は香具山の麓の小高い所の木の下においでになる泣沢女神です。 そして、伊奘冉尊の頭や足のあたりを這いずり回って、泣き悲しみ、涙を流された。その涙が落ちて神となった。これが丘の上の木の下に現れる神で、啼澤女命という。 則匍匐頭邊、匍匐脚邊而哭泣流涕焉、其淚墮而爲神、是卽畝丘樹下所居之神、號啼澤女命矣。 故、其所神避之伊邪那美神者、葬出雲國與伯伎國堺比婆之山也。 このお隱れになった伊邪那美命は出雲国と伯耆国との境にある比婆山にお葬り申し上げました。 伊弉冉陵墓├三重県:花窟神社├広島県:比婆山久米神社├島根県:比婆山久米神社奥の宮├鳥取県:御墓山├島根県:岩坂陵墓参考地└島根県:母塚山 於是伊邪那岐命、拔所御佩之十拳劒、斬其子迦具土神之頸。 ここに伊邪那岐命は、お佩きになっていた長い剣を抜いて御子の迦具土神の頸をお斬りになりました。 伊弉諾尊はついに、腰に下げた十握剣を抜いて、軻遇突智を三段に切った。その各々が神となった。 遂拔所帶十握劒、斬軻遇突智爲三段、此各化成神也。 爾著其御刀前之血、走就湯津石村、所成神名、石拆神、次根拆神、次石筒之男神。 その劒の先についた血が清らかな巖に走りついて出現した神の名は、石拆神、次に根拆神、次に石筒之男神であります。 また、剣の刃からしたたる血が、天安河のほとりにあるたくさんの岩群となった。これは経津主神の先祖である。 復劒刃垂血、是爲天安河邊所在五百箇磐石也、卽此經津主神之祖矣。 鳥取県:八石谷 三神次著御刀本血亦、走就湯津石村、所成神名、甕速日神、次樋速日神、次建御雷之男神、亦名建布都神布都二字以音、下效此、亦名豐布都神。 次にその劒のもとの方についた血も、巖に走りついて出現した神の名は、甕速日神、次に樋速日神、次に建御雷之男神(建布都神、豊布都神)です。 また、剣の鍔からしたたる血が注がれ、神になった。その名を甕速日神という。次に熯速日神が生まれた。その熯速日神は、武甕槌神の先祖である。または甕速日命、次に熯速日命。次に武甕槌神が生まれたとも言われる。 復劒鐔垂血、激越爲神、號曰甕速日神、次熯速日神、其甕速日神是武甕槌神之祖也、亦曰甕速日命、次熯速日命、次武甕槌神。 また、剣の先から滴る血が注がれて神となり、その名を岩裂神という。次に根裂神。次に磐筒男命が生まれた。ある言い伝えには、磐筒男命と磐筒女命と言っている。 復劒鋒垂血、激越爲神、號曰磐裂神、次根裂神、次磐筒男命、一云磐筒男命及磐筒女命。 三神次集御刀之手上血、自手俣漏出、所成神名訓漏云久伎、闇淤加美神淤以下三字以音、下效此、次闇御津羽神。 次に剣の柄に集まる血が手からこぼれ出して出現した神の名は闇淤加美神、次に闇御津羽神であります。 また、剣の柄頭から滴った血が神となった。その名を闇龗という。次に闇山祇。次に闇罔象が生まれた。 復劒頭垂血、激越爲神、號曰闇龗、次闇山祇、次闇罔象。 上件自石拆神以下、闇御津羽神以前、幷八神者、因御刀所生之神者也。 以上石拆神から闇御津羽神まで合わせて八神は、御剣によって出現した神です。 所殺迦具土神之於頭所成神名、正鹿山上津見神。次於胸所成神名、淤縢山津見神。淤縢二字以音。次於腹所成神名、奧山上津見神。次於陰所成神名、闇山津見神。次於左手所成神名、志藝山津見神。志藝二字以音。次於右手所成神名、羽山津見神。次於左足所成神名、原山津見神。次於右足所成神名、戸山津見神。自正鹿山津見神至戸山津見神、幷八神。 殺されなさいました迦具土神の、頭に出現した神の名は正鹿山津見神、胸に出現した神の名は縢山津見神、腹に出現した神の名は奧山津見神、御陰に出現した神の名は闇山津見神、左の手に出現した神の名は志芸山津見神、右の手に出現した神の名は羽山津見神、左の足に出現した神の名は原山津見神、右の足に出現した神の名は戸山津見神であります。正鹿山津見神から戸山津見神まで合わせて八神です。 故、所斬之刀名、謂天之尾羽張、亦名謂伊都之尾羽張。伊都二字以音。 そこでお斬りになつた剣の名は天之尾羽張(伊都之尾羽張)といいます。 於是、欲相見其妹伊邪那美命、追往黃泉國。 伊邪那岐命はお隠れになった女神にもう一度会いたいと思われて、後を追って黄泉国に行かれました。 その後、伊弉諾尊は伊奘冉尊を追いかけて、黄泉の国まで行って話し合われた。 然後、伊弉諾尊、追伊弉冉尊、入於黃泉而及之共語時、 爾自殿騰戸出向之時、伊邪那岐命語詔之「愛我那邇妹命、吾與汝所作之國、未作竟。故、可還。」 そこで女神が御殿でお出迎えになった時に、伊邪那岐命は、「最愛のわたしの妻よ、まだ国造りの途中ですから、還っていらっしゃい。」と仰せられました。 爾伊邪那美命答白「悔哉、不速來、吾者爲黃泉戸喫。然、愛我那勢命那勢二字以音、下效此入來坐之事恐。故、欲還、且與黃泉神相論。莫視我。」 伊邪那美命は、「それは殘念なことを致しました。早くいらっしゃらないので私は黄泉国の食物を食べてしまいました。しかしあなた様がわざわざおいで下さったのですから、何なんとかして還りたいと思います。黄泉国の神樣に相談をして參りましょう。その間私を御覽になってはいけません。」 そのとき、伊奘冉尊は、「わが夫の尊よ、いらっしゃるのが遅すぎました。私はもう黄泉の国の食物を食べてしまいました。そして、私はもう寝ようとするところです。どうか寝姿を見ないでください」と言った。 伊弉冉尊曰「吾夫君尊、何來之晩也。吾已湌泉之竈矣。雖然、吾當寢息、請勿視之。」 如此白而還入其殿內之間、甚久難待、 とお答えになって、御殿に戻られましたが、なかなか出ておいでになりません。 故、刺左之御美豆良三字以音、下效此湯津津間櫛之男柱一箇取闕而、燭一火入見之時、宇士多加禮許呂呂岐弖此十字以音、 しびれを切らして左の耳のあたりに束ねた髮に挿していた清らかな櫛の太い歯を一本欠いて火を灯し、入って御覽になると蛆が湧いてごろごろと鳴っており、 伊弉諾尊は聞き入れず、こっそりと爪櫛をとってその端の太い歯を欠き、手灯として見ると、膿が流れ、蛆が湧いている伊奘冉尊の姿があった。今の世の人が、夜一つの火を灯すことを忌み、また夜、櫛を投げることを忌むのは、これがその起こりである。 伊弉諾尊、不聽、陰取湯津爪櫛、牽折其雄柱、以爲秉炬而見之者、則膿沸蟲流。今世人、夜忌一片之火・又夜忌擲櫛、此其緣也。 於頭者大雷居、於胸者火雷居、於腹者黑雷居、於陰者拆雷居、於左手者若雷居、於右手者土雷居、於左足者鳴雷居、於右足者伏雷居、幷八雷神成居。 頭には大きな雷が、胸には火の雷が、腹には黒い雷が、陰にはさかんな雷が、左の手には若い雷が、右の手には土の雷が、左の足には鳴る雷が、右の足には伏せている雷が居て、合わせて八種の雷神が出現していました。 このとき、伊弉諾尊は大いに驚き、「私は思いがけぬ酷く汚い国にやってきた」と言って、急いで逃げ帰った。 時、伊弉諾尊、大驚之曰「吾不意、到於不須也凶目汚穢之國矣。」乃急走廻歸。 於是伊邪那岐命、見畏而逃還之時、其妹伊邪那美命言「令見辱吾。」卽遣豫母都志許賣此六字以音令追、 そこで伊邪那岐命が驚いて逃げてお還りになる時に伊邪那美命は「わたしに恥をかかせた。」と言って豫母都志許賣に追わせました。 そのとき、伊奘冉尊が恨んで言った。「どうして覗き見して下さるなという約束を守らず、私に恥をかかせたのですか」そして、冥界の鬼女八人、あるいは泉津日狭女という女を遣わして追いかけさせた。 于時、伊弉冉尊恨曰「何不用要言、令吾恥辱。」乃遣泉津醜女八人、一云泉津日狹女、追留之。 爾伊邪那岐命、取黑御𦆅投棄、乃生蒲子。 伊邪那岐命が御髮につけていた黒い木の蔓の輪を取って投げたところに、野葡萄が生えてなりました。 そこで伊弉諾尊は、剣を抜き後を振り払いながら逃げた。また、髪に巻いていた蔓草の飾りを投げた。これが葡萄になった。 故伊弉諾尊、拔劒背揮以逃矣。因投黑鬘、此卽化成蒲陶、 是摭食之間、逃行、猶追、 それを取って食べている間に逃げましたが、なおも追いかけてきたので、 醜女はこれを見て拾って食べた。食べ終わるとまた追いかけてきた。 醜女見而採噉之、噉了則更追。 亦刺其右御美豆良之湯津津間櫛引闕而投棄、乃生笋。 今度は右の耳に束ねた髮に挿していた清らかな櫛の歯を欠いてお投げになると筍が生えました。 伊弉諾尊はまた爪櫛を投げた。これが筍になった。 伊弉諾尊、又投湯津爪櫛、此卽化成筍、 是拔食之間、逃行。 それを抜いて食べている間にお逃げになりました。 醜女はまたそれを抜いて食べた。食べ終わるとまた追いかけてきた。 醜女亦以拔噉之、噉了則更追。 且後者、於其八雷神、副千五百之黃泉軍、令追。 今度は八雷神が、沢山の黄泉の軍勢を連れて追ってきました。 爾拔所御佩之十拳劒而、於後手布伎都都此四字以音逃來、猶追、到黃泉比良此二字以音坂之坂本時、取在其坂本桃子三箇待擊者、悉迯返也。 そこで佩いていた十拳剣を後手に振りながら逃げたのですが、なおも追って、黄泉比良坂の坂本まで来た時に、その坂本にあつた桃の実を三つ取って投げたところ、皆逃げて行きました。 爾伊邪那岐命、告其桃子「汝、如助吾、於葦原中國所有宇都志伎此四字以音青人草之落苦瀬而患惚時、可助。」告、賜名號、意富加牟豆美命。自意至美以音。 そこで伊邪那岐命はその桃の実に、「お前がわたしを助けたように、この葦原中国に生活している多くの人間たちが苦しむ時には助けておくれ。」といい、意富加牟豆美命と名付けました。 最後、其妹伊邪那美命、身自追來焉。 最後には伊邪那美命が御自身で追っておいでになった. あとから伊奘冉尊自身も追いかけてきた。このとき、伊弉諾尊は、もう黄泉の国の境の、平坂についた。 後則伊弉冉尊、亦自來追。是時、伊弉諾尊、已到泉津平坂。 一説では、伊弉諾尊は大樹に向かって放尿された。これが大きな川となった。泉津日狭女がこの川を渡ろうとする間は、伊弉諾尊はもう泉津平坂に着いたという。 一云「伊弉諾尊、乃向大樹放尿、此卽化成巨川。泉津日狹女、將渡其水之間、伊弉諾尊、已至泉津平坂。」 爾千引石引塞其黃泉比良坂、其石置中、各對立而、度事戸之時、 大きな巖石で黄泉比良坂を塞ぎ、その石を中に置いて両方で向かい合って離別の言葉を交かわした時に、 そこで千引きの磐で、その坂路を塞ぎ、伊奘冉尊と向かいあって、縁切りの呪言をはっきりと唱えた。 故便以千人所引磐石、塞其坂路、與伊弉冉尊相向而立、遂建絶妻之誓。 千引岩├広島県:千引岩└徳島県:千引の岩 伊邪那美命言「愛我那勢命、爲如此者、汝國之人草、一日絞殺千頭。」 伊邪那美命が仰せられるには、「あなたがこんなことをなされるなら、わたしはあなたの国の人間を一日に千人も殺してしまいます。」といわれました。 そのとき、伊奘冉尊が言われたのは、「愛するわが夫よ。あなたがそのようにおっしゃるならば、私はあなたが治める国の民を、一日に千人ずつ締め殺そう」 時伊弉冉尊曰「愛也吾夫君、言如此者、吾當縊殺汝所治國民日將千頭。」 爾伊邪那岐命詔「愛我那邇妹命、汝爲然者、吾一日立千五百產屋。」 そこで伊邪那岐命は「あんたがそうなされるなら、わたしは一日に千五百も産屋を立てて見せる。」と仰せられました。 伊奘諾尊がそれに答える。「愛するわが妻が、そのように言うなら、私は一日に千五百人ずつ生ませよう」 伊弉諾尊、乃報之曰「愛也吾妹、言如此者、吾則當産日將千五百頭。」 是以、一日必千人死・一日必千五百人生也。 こういう次第で一日にかならず千人死に、一日にかならず千五百人生まれるのです。 そして、「これより入ってはならぬ」と言って、持っていた杖を投げられた。これを岐神という。また持っていた帯を投げられた。これを長道磐神という。また着ていた衣を投げられた。これを煩神という。またその申又を投げられた。これを開嚙神という。 因曰「自此莫過。」卽投其杖、是謂岐神也、又投其帶、是謂長道磐神、又投其衣、是謂煩神、又投其褌、是謂開囓神、 故、號其伊邪那美神命、謂黃泉津大神。 かくしてその伊邪那美命を黃泉津大神と申します。 亦云、以其追斯伎斯此三字以音而、號道敷大神。 またその追いかけたので、道敷大神とも申すということです。 またその履を投げられた。これを道敷神という。 又投其履、是謂道敷神。 亦所塞其黃泉坂之石者、號道反大神、亦謂塞坐黃泉戸大神。 その黄泉の坂を塞いでいる巖石は、道反大神、またの名を塞坐黃泉戸大神と申します。 いわゆる泉津平坂というのは別世界のところではない。ただ死に臨んで、息が絶えそうな時をこういうのだと。塞がっている磐石とは、冥界の入口にふさがっている大神のことである。別名を道返大神という。 其於泉津平坂、或所謂泉津平坂者、不復別有處所、但臨死氣絶之際、是之謂歟。所塞磐石、是謂泉門塞之大神也、亦名道返大神矣。 故、其所謂黃泉比良坂者、今謂出雲國之伊賦夜坂也。 その黄泉比良坂というのは、今の出雲国の伊賦夜坂という坂です。 黄泉平坂├島根県:揖屋神社├島根県:黄泉比良坂└島根県:猪目洞窟 是以、伊邪那伎大神詔「吾者到於伊那志許米上志許米岐此九字以音穢國而在祁理。此二字以音。故、吾者爲御身之禊」 伊邪那岐命は黄泉国からお還りになって、「厭な汚い国に行ってきたので、私は禊をしようと思う。」 伊奘諾尊が帰られて、後悔しながらこう言った。「私はさきにひどく汚い所に行ってきた。だから私の体の汚れたところを洗い流そう」 伊弉諾尊、既還、乃追悔之曰「吾、前到於不須也凶目汚穢之處。故、當滌去吾身之濁穢。」 而、到坐竺紫日向之橘小門之阿波岐此三字以音原而、禊祓也。 と仰せられて、筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原においでになつて禊をなさいました。 伊弉諾尊は、筑紫の日向の川の落ち口の、橘の檍原に行かれて、祓払いをされた。 則往、至筑紫日向小戸橘之檍原而秡除焉、遂將盪滌身之所汚、 阿波岐原├徳島県:小門神社└宮崎県:江田神社 故、於投棄御杖所成神名、衝立船戸神。 投げ棄てた杖から現れた神は衝立船戸神、 次於投棄御帶所成神名、道之長乳齒神。 投げ棄てた帯から現れた神は道之長乳歯神、 次於投棄御囊所成神名、時量師神。 投げ棄てた袋から現れた神は時量師神、 次於投棄御衣所成神名、和豆良比能宇斯能神。此神名以音。 投げ棄てた衣から現れた神は和豆良比能宇斯能神、 次於投棄御褌所成神名、道俣神。 投げ棄てた褌から現れた神は道俣神、 次於投棄御冠所成神名、飽咋之宇斯能神。自宇以下三字以音。 投げ棄てた冠から現れた神は飽咋之宇斯能神、 次於投棄左御手之手纒所成神名、奧疎神。訓奧云於伎。下效此。訓疎云奢加留。下效此。 投げ棄てた左の腕巻から現れた神は奧疎神と 次奧津那藝佐毘古神。自那以下五字以音。下效此。 奧津那藝佐毘古神と 次奧津甲斐辨羅神。自甲以下四字以音。下效此。 奧津甲斐辨羅神、 次於投棄右御手之手纒所成神名、邊疎神。 投げ棄てた右の腕巻から現れた神は邊疎神と 次邊津那藝佐毘古神。 邊津那藝佐毘古神と 次邊津甲斐辨羅神。 邊津甲斐辨羅神とであります。 右件自船戸神以下、邊津甲斐辨羅神以前、十二神者、因脱著身之物、所生神也。 以上の船戸神から邊津甲斐辨羅神まで十二神は、お身体につけてあった物を投げ棄てられたので現れた神です。 於是詔之「上瀬者瀬速、下瀬者瀬弱。」而、初於中瀬墮迦豆伎而滌時、所成坐神名、八十禍津日神訓禍云摩賀、下效此。、次大禍津日神、 そこで、「上流の瀬が速く、下流の瀬が弱い。」と仰せられて、真中の瀬に下りて身体をお洗いになった時に現れた神は、八十禍津日神と大禍津日神でした。 体の汚い所を濯ぐ際、伊弉諾尊は、「上の瀬は大へん流れが速い。下の瀬は大へん流れが弱い」と考え、中の瀬で濯ぎをされた。それによって生まれた神を名づけて、八十枉津日神という。 乃興言曰「上瀬是太疾、下瀬是太弱。」便濯之於中瀬也、因以生神、號曰八十枉津日神。 此二神者、所到其穢繁國之時、因汚垢而所成神之者也。次爲直其禍而所成神名、神直毘神毘字以音、下效此、次大直毘神、次伊豆能賣神。幷三神也。伊以下四字以音。 この二神は、あの黄泉国の穢れによって現れた神です。次にその禍いを直なおそうとしてあらわれた神は、神直毘神と大直毘神と伊豆能売神です。 次にその汚れたのを直そうとして生まれた神を、神直日神という。次に大直日神。 次將矯其枉而生神、號曰神直日神、次大直日神。 次於水底滌時、所成神名、底津綿上津見神、次底筒之男命。於中滌時、所成神名、中津綿上津見神、次中筒之男命。於水上滌時、所成神名、上津綿上津見神訓上云宇閇、次上筒之男命。 次に水底でお洗いになった時に現れた神は底津綿津見神と底筒之男命、水中でお洗いになった時に現れた神は中津綿津見神と中筒之男命、水面でお洗いになった時に現れた神は上津綿津見神と上筒之男命です。 また水の底に潜って濯いだ。それによって生まれた神を、名づけて底津少童命という。次に底筒男命。また潮の中に潜って濯いだ。それによって生まれた神を、名づけて中津少童命という。次に中筒男命。また潮の上に浮いて濯いだ。それによって生まれた神を、名づけて表津少童命という。次に表筒男命。全部で九神がお出でになった。 又沈濯於海底、因以生神、號曰底津少童命、次底筒男命。又潛濯於潮中、因以生神、號曰表中津少童命、次中筒男命。又浮濯於潮上、因以生神、號曰表津少童命、次表筒男命。凡有九神矣。 此三柱綿津見神者、阿曇連等之祖神以伊都久神也。伊以下三字以音、下效此。故、阿曇連等者、其綿津見神之子、宇都志日金拆命之子孫也。宇都志三字、以音。其底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命三柱神者、墨江之三前大神也。 このうち御三方の綿津見神は安曇氏の祖先神です。よって安曇の連たちは、その綿津見神の子、宇都志日金拆命の子孫です。また、底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命の御三方は住吉神社の三座の神樣であります。 その底筒男命、中筒男命、表筒男命は住吉大神である。底筒少童命、中筒少童命、表津少童命は阿曇連らがお祀りする神である。 其底筒男命・中筒男命・表筒男命、是卽住吉大神矣。底津少童命・中津少童命・表津少童命、是阿曇連等所祭神矣。 福岡県:住吉神社 於是、洗左御目時、所成神名、天照大御神。次洗右御目時、所成神名、月讀命。次洗御鼻時、所成神名、建速須佐之男命。須佐二字以音。 かくて伊邪那岐命が左の目をお洗いになった時に御出現になった神は天照大御神、右の目をお洗いになった時に御出現になった神は月読命、鼻をお洗いになった時に御出現になった神は建速須佐之男命でありました。 それからのち、左の眼を洗われると、お生まれになった神を天照大神という。また右の眼を洗われると、お生まれになった神を、名づけて月読尊という。また鼻を洗われるとお生まれになった神を、名づけて素戔嗚尊という。皆で三柱の神である。 然後、洗左眼、因以生神、號曰天照大神。復洗右眼、因以生神、號曰月讀尊。復洗鼻、因以生神、號曰素戔嗚尊。凡三神矣。 右件八十禍津日神以下、速須佐之男命以前、十四柱神者、因滌御身所生者也。 以上、八十禍津日神から速須佐之男命まで十神は、お身体をお洗いになったので現れた神樣です。 此時伊邪那伎命、大歡喜詔「吾者生生子而、於生終得三貴子。」 伊邪那岐命はたいへん喜ばれ、「わたしは随分沢山の子を生んだが、一番しまいに三人の貴い御子を得た。」と仰せられて、 伊奘諾尊が三柱の子にそれぞれ任命したのは、「天照大神は高天原を治めなさい。月読尊は青海原の潮流を治めなさい。素戔嗚尊は天下を治めなさい」 已而、伊弉諾尊、勅任三子曰「天照大神者、可以治高天原也。月讀尊者、可以治滄海原潮之八百重也。素戔嗚尊者、可以治天下也。」 卽其御頸珠之玉緖母由良邇此四字以音、下效此取由良迦志而、賜天照大御神而詔之「汝命者、所知高天原矣。」事依而賜也、故其御頸珠名、謂御倉板擧之神。訓板擧云多那。 頸に掛けておいでになった玉の緒をゆらゆらと搖らがして天照大御神にお授けになって、「あなたは天をお治めなさい。」と仰せられました。この御頸に掛けた珠の名を御倉板擧之神と申します。 次詔月讀命「汝命者、所知夜之食國矣。」事依也。訓食云袁須。次詔建速須佐之男命「汝命者、所知海原矣。」事依也。 次に月読命に、「あなたは夜の世界をお治めなさい。」と仰せになり、建速須佐之男命には、「海上をお治めなさい。」と仰せになりました。 故、各隨依賜之命、所知看之中、速須佐之男命、不知所命之國而、八拳須至于心前、啼伊佐知伎也。自伊下四字以音。下效此。 それぞれ命ぜられたままに治められる中に、速須佐之男命だけは命ぜられた国をお治めなさらないで、長い髭が胸に垂れさがる年頃になってもただ泣きわめいておりました。 このとき素戔嗚尊は齢もたけ、長い髭が伸びていた。けれども、天下を治められなくて、いつも泣き恨んでおられた。 是時、素戔嗚尊、年已長矣、復生八握鬚髯、雖然不治天下、常以啼泣恚恨。 其泣狀者、青山如枯山泣枯、河海者悉泣乾。 その泣く有樣は、青山が枯山となり、海や河も乾してしまいました 是以惡神之音、如狹蠅皆滿、萬物之妖悉發。 そういう次第ですから乱暴な神の物音は夏の蠅が騷ぐようにいっぱいになり、あらゆる災いが起りました。 故、伊邪那岐大御神、詔速須佐之男命「何由以、汝不治所事依之國而、哭伊佐知流。」 そこで伊邪那岐大御神が速須佐之男命に「どういうわけであなたは命ぜられた国を治めないで泣きわめいているのか。」と問われたので、 そこで伊奘諾尊が尋ねた。「お前はなぜいつもこんなに泣いているのか?」 故、伊弉諾尊問之曰「汝、何故恆啼如此耶。」 爾答白「僕者欲罷妣國根之堅洲國、故哭。」 「わたくしは母上のおいでになる黄泉国に行きたいと思うので泣いております。」と答えられました。 素戔嗚尊は答えた。「私は母について根の国に行きたいと思ってただ泣くのです」 對曰「吾欲從母於根國、只爲泣耳。」 スサノヲは男親のみによる単為生殖だったのでは? 爾伊邪那岐大御神大忿怒詔「然者、汝不可住此國。」乃神夜良比爾夜良比賜也。自夜以下七字以音。 伊邪那岐大御神は大変お怒りになって、「それならあなたはこの国には住んではならない。」と仰せられて追い払ってしまいました。 伊奘諾尊はこれに不満をもち、「望み通りにしなさい」といって素戔嗚尊を追いやった。 伊弉諾尊惡之曰「可以任情行矣。」乃逐之。 伊邪那岐大神が高天原から天降る。 滋賀県:三本杉 別伝7では、伊奘諾尊が剣を抜いて軻遇突智を斬って、三つに断たれた。その一つは雷神となった。またその一つは大山祇神となった。また一つは高鼈となった。 一書曰、伊弉諾尊、拔劒斬軻遇突智、爲三段。其一段是爲雷神、一段是爲大山祇神、一段是爲高龗。 軻遇突智を斬ったときに、その血が降り注いで、天の八十河原にある沢山の岩を染めた。それによって生まれた神を、名づけて磐裂神という。次に根裂神。その子の磐筒男神。次に磐筒女神。その子の経津主神が生まれた。 又曰、斬軻遇突智時、其血激越、染於天八十河中所在五百箇磐石、而因化成神、號曰磐裂神。次根裂神、兒磐筒男神。次磐筒女神、兒經津主神。 倉稻魂はウカノミタマと、少童はワタツミと、頭邊はマクラヘと、脚邊はアトヘと、熯はヒと読む。龗はオカミと読む。吾夫君はアガナセと、湌泉之竈はヨモツヘグヒと、秉炬はタヒと、不須也凶目汚穢はイナシコメキキタナキと、醜女はシコメと、背揮はシリヘデブフクと、泉津平坂はヨモツヒラサカと、尿はユマリと読む。絶妻之誓はコトドと、岐神はフナトノカミと、檍はアハキと読む。 倉稻魂、此云宇介能美拕磨。少童、此云和多都美。頭邊、此云摩苦羅陛。脚邊、此云阿度陛、熯火也、音而善反。龗、此云於箇美、音力丁反。吾夫君、此云阿我儺勢。湌泉之竈、此云譽母都俳遇比。秉炬、此云多妣。不須也凶目汚穢、此云伊儺之居梅枳枳多儺枳。醜女、此云志許賣。背揮、此云志理幣提爾布倶。泉津平坂、此云餘母都比羅佐可。尿、此云愈磨理、音乃弔反。絶妻之誓、此云許等度。岐神、此云布那斗能加微。檍、此云阿波岐。 別伝8によると、伊奘諾尊が軻遇突智命を斬って、五つに断たれた。これらはそれぞれ五つの山祇となった。第一の頭は大山祇となった。第二の胴体は中山祇となった。第三の手は麓山祇となった。第四の腰は正勝山祇となった。第五の脚は雜山祇となった。このときに斬られた血が降り注いで、石や砂や草木が染まった。これが草木や石や砂自体が火によって燃える由来である。 一書曰、伊弉諾尊、斬軻遇突智命、爲五段。此各化成五山祇。一則首、化爲大山祇。二則身中、化爲中山祇。三則手、化爲麓山祇。四則腰、化爲正勝山祇。五則足、化爲䨄山祇。是時、斬血激灑、染於石礫・樹草。此草木沙石自含火之緣也。 麓とは山の下の方のことでハヤマと読む。正勝はマサカまたはマサカツと読む。䨄はシギと読む。 麓、山足曰麓、此云簸耶磨。正勝、此云麻沙柯、一云麻左柯豆。䨄、此云之伎、音鳥含反。 別伝9によると、伊奘諾尊がその妻を見たいと思われて、殯斂のところへ向かった。このとき伊奘冉尊はまだ生きていた頃の姿で出迎え、一緒に話された。伊奘冉尊は、「我が夫よ。どうか私をご覧にならないで下さい」と言った。 一書曰、伊弉諾尊、欲見其妹、乃到殯斂之處。是時、伊弉冉尊、猶如生平、出迎共語。已而謂伊弉諾尊曰「吾夫君尊、請勿視吾矣。」 そう言うとたちまち見えなくなった。そこが暗かったので、伊奘諾尊は一片の火を灯してご覧になった。見ると、伊奘冉尊は死体が膨れ上がっていた。その上には八種類の雷が起きていた。伊奘諾尊は驚いて逃げ帰った。 言訖忽然不見、于時闇也。伊弉諾尊、乃舉一片之火而視之、時伊弉冉尊、脹滿太高。上有八色雷公、伊弉諾尊、驚而走還、 このとき、雷たちが皆立ち上って追ってきた。そこで伊弉諾尊は、道の傍に大きな桃の木を見つけ、その木の下に隠れた。そして、その実を採って雷に投げつけると、雷たちは皆逃げていった。このことが、桃によって鬼を防ぐ由来である。 是時、雷等皆起追來、時道邊有大桃樹、故伊弉諾尊、隱其樹下、因採其實、以擲雷者、雷等皆退走矣、此用桃避鬼之緣也。 このとき伊奘諾尊は、その杖を投げてこう言った。「ここからこちらへ雷は来ることができない」これを岐神という。この神の本名は来名戸の祖神という。八つの雷というのは頭にあるのを大雷という。胸にあるのを火雷という。腹にあるのを土雷という。背中にあるのを稚雷という。尻にあるのは黒雷という。手にあるのは山雷という。足の上にあるのは野雷という。陰部の上にあるのは裂雷という 時伊弉諾尊、乃投其杖曰「自此以還、雷不敢來。」是謂岐神、此本號曰來名戸之祖神焉。所謂八雷者、在首曰大雷、在胸曰火雷、在腹曰土雷、在背曰稚雷、在尻曰黑雷、在手曰山雷、在足上曰野雷、在陰上曰裂雷。 別伝10によると、伊奘諾尊が伊奘冉尊のいる所へ来て言ったのが、「あなたが愛しくてやってきた」それに伊奘冉尊が答えて言われたのが、「どうか私を見ないで下さい」伊奘諾尊はそれを聞かれないで、なおもご覧になった。 一書曰、伊弉諾尊、追至伊弉冉尊所在處、便語之曰「悲汝故來。」答曰「族也、勿看吾矣。」伊裝諾尊、不從猶看之、 それで伊奘冉尊は、恥じ恨んで言ったのが、「あなたは私の本当の姿を見てしまわれました。私もあなたの本当の姿を見ましょう」伊奘諾尊は恥ずかしいと思われたので、そこを出て帰ろうとされた。 故伊弉冉尊恥恨之曰「汝已見我情。我復見汝情。」時、伊弉諾尊亦慙焉、因將出返、 そのとき、ただ黙って帰らず、誓いの言葉として、「もう縁を切りましょう」と言われた。また、「お前には負けないつもりだ」といわれた。そして吐かれた唾から生まれた神を、名づけて速玉之男という。次に掃き払って生まれた神を泉津事解之男と名づけた。これらは二柱の神である。 于時、不直默歸而盟之曰「族離。」又曰「不負於族。」乃所唾之神、號曰速玉之男。次掃之神、號泉津事解之男。凡二神矣。 その妻と泉平坂で相争うとき、伊奘諾尊が言われたのは、「当初、あなたを悲しみ慕ったのは、私が弱虫だったのだ」このとき、泉守道者が申し上げて言ったのは、「伊奘冉尊のお言葉がありまして、『私はあなたともう国を生みました。どうして更にこの上生むことを求めましょうか。私はこの国にとどまって、ご一緒には参りません』と」このとき菊理媛神が申し上げられることがあった。伊奘諾尊はこれをお聞きになり、褒められた。 及其與妹相鬪於泉平坂也、伊弉諾尊曰「始爲族悲、及思哀者、是吾之怯矣。」時、泉守道者白云「有言矣、曰、『吾、與汝已生國矣、奈何更求生乎。吾則當留此國、不可共去。』」是時、菊理媛神亦有白事、伊弉諾尊聞而善之。 ただし、自ら黄泉の国を見たこと、これが不祥であった。そこで、その汚らわしいものを濯ぎ洗おうと思い、阿波の水門と速吸名門をご覧になられた。ところがこの二つの海峡は、潮流がとても速かった。それで橘の小門に帰られて、払い濯ぎをなさった。そのとき水に入って、磐土命を吹き出された。水から出ると、大直日神を吹き出された。また水に入って底土命を吹き出された。また水から出て、大綾津日神を吹き出された。さらにまた水に入って赤土命を吹き出された。また水から出て、大地と海原のさまざまな神々を吹き出された。 乃散去矣、但親見泉國、此既不祥。故、欲濯除其穢惡、乃往見粟門及速吸名門、然此二門、潮既太急。故、還向於橘之小門而拂濯也。于時、入水吹生磐土命、出水吹生大直日神、又入吹生底土命、出吹生大綾津日神、又入吹生赤土命、出吹生大地海原之諸神矣。不負於族、此云宇我邏磨穊茸。 別伝11によると、伊奘諾尊が三柱の御子に命じておっしゃるところ、「天照大神は、高天原を治めよ。月夜見尊は、日と並んで天のことを治めよ。素戔嗚尊は、青海原を治めよ」天照大神は天上にお出でになり、「葦原中国に保食神がおられるそうだ。月夜見尊、お前が行って見てきなさい」とおっしゃられた。 一書曰、伊弉諾尊、勅任三子曰「天照大神者、可以御高天之原也。月夜見尊者、可以配日而知天事也。素戔嗚尊者、可以御滄海之原也。」既而、天照大神在於天上曰「聞、葦原中國有保食神。宜爾月夜見尊就候之。」 月夜見尊は、その指示を受けて葦原中津国にお降り、保食神のもとを訪ねた。保食神が首を回し陸に向かわれると、ロから米の飯が出てきた。海に向かわれると、ロから大小の魚が出てきた。山に向かわれると、ロから毛皮の動物たちが出てきた。それらの物を全部揃えて、沢山の机にのせておもてなしした。 月夜見尊、受勅而降。已到于保食神許、保食神、乃廻首嚮國則自口出飯、又嚮海則鰭廣鰭狹亦自口出、又嚮山則毛麁毛柔亦自口出。夫品物悉備、貯之百机而饗之。 このとき月夜見尊は、憤然として、「けがらわしいことだ。いやしいことだ。ロから吐き出したものを、わざわざ私に食べさせようとするのか」と言い、そして剣を抜いて、保食神を斬り殺された。月夜見尊は、復命してその様子を詳しく申し上げられた。これを天照大神は非常にお怒りになり、「お前は悪い神だ。もうお前に会いたくない」とおっしゃって、月夜見尊と昼と夜とに分れて、交代に住まわれた。 是時、月夜見尊、忿然作色曰「穢哉、鄙矣。寧可以口吐之物敢養我乎。」廼拔劒擊殺。然後復命、具言其事、時天照大神、怒甚之曰「汝是惡神。不須相見。」乃與月夜見尊、一日一夜、隔離而住。 そののち、天照大神は天熊人を遣わして確認させた。保食神は本当に死んでいた。ところが、その保食神の頭には牛馬が生まれ、額の上に粟が生まれ、眉の上に蚕が生まれ、眼の中に稗が生じ、腹の中に稲が生じ、陰部には麦と大豆・小豆が生じていた。天熊人は、それをすべて持ち帰り奉った。 是後、天照大神、復遣天熊人往看之、是時、保食神實已死矣、唯有其神之頂化爲牛馬、顱上生粟、眉上生蠒、眼中生稗、腹中生稻、陰生麥及大小豆。天熊人、悉取持去而奉進之、 すると天照大神は喜び、「これらの物は人民が生きて行くのに必要な食物だ」と言った。そこで粟・稗・麦・豆を畑の種とし、稲を水田の種とした。それで天の邑君を定められた。その稲種を天狭田と長田に植えた。その秋の垂穂は、八握りもあるほどしなって、大そう気持ちよかった。また大神はロの中に、蚕の繭をふくんで糸を抽くことが出来た。これにより養蚤が出来るようになったとされる。 于時、天照大神喜之曰「是物者、則顯見蒼生可食而活之也。」乃以粟稗麥豆爲陸田種子、以稻爲水田種子。又因定天邑君、卽以其稻種、始殖于天狹田及長田。其秋、垂穎、八握莫莫然甚快也。又口裏含蠒、便得抽絲、自此始有養蠶之道焉。保食神、此云宇氣母知能加微。顯見蒼生、此云宇都志枳阿鳥比等久佐。 素戔嗚尊が申し上げられた。 於是、素戔嗚尊請曰 「私はそのご命令に従って、根の国に参ることにします。そこで高天原に参って、姉にお目にかかり、お別れをしてきたいと思います」 「吾今奉教、將就根國。故欲暫向高天原、與姉相見而、後永退矣。」 伊奘諾尊は、「よかろう」と仰せられたので、素戔嗚尊は天に昇られた。 勅許之。乃昇詣之於天也。 故、其伊邪那岐大神者、坐淡海之多賀也。 この伊邪那岐大神は、淡路の多賀の社にお鎭まりになっておいでになります。 このあと、伊奘諾尊は、神の仕事をすベて終られて、あの世に赴こうとしておられた。そこで幽宫を淡路の地に造って、静かに永く隠れられた。 是後、伊弉諾尊、神功既畢、靈運當遷、是以、構幽宮於淡路之洲、寂然長隱者矣。 伊弉諾幽宮├滋賀県:多賀大社├兵庫県:岩樟神社└兵庫県:伊弉諾神宮 また別の言い伝えでは、伊奘諾尊はお仕事を終えても、徳が大きかった。そこで天に帰られてご報告され、日の少宮に留まりお住みになったとされる。 亦曰、伊弉諾尊、功既至矣、德文大矣、於是、登天報命、仍留宅於日之少宮矣。少宮、此云倭柯美野。 ゆかりの寺社(御朱印視点) 引続き調査中ですので、掲載もれがあるかも知れません。 【おススメ度 ☆☆★★★】普通の御朱印です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 三重県 花窟神社 熊野市有馬町上地130 【由】花の窟は、神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。 滋賀県 多賀大社 犬上郡多賀町多賀604 【噂】伊弉諾尊が幽宮を構えて余生を過ごされた地。但し、古事記(真福寺本)の誤記説もある。 兵庫県 岩樟神社 淡路市岩屋 【社】①蛭子神が産まれた地。②伊弉諾尊が隠れ給うた幽宮。御朱印は石屋神社で拝受可能。 兵庫県 石屋神社 淡路市岩屋799 【-】岩樟神社の本務社。 兵庫県 伊弉諾神宮 淡路市多賀740 【社】伊弉諾尊が幽宮を構えて余生を過ごされた地。 島根県 揖夜神社 松江市東出雲町揖屋2229 【伝】黄泉比良坂伝説地の近くにあることから、黄泉の国に縁の深い古社とされています。 島根県 黄泉比良坂 松江市東出雲町揖屋2407 【伝】黄泉比良坂の比定地。御朱印は平賀公会堂にて拝受可能。 島根県 比婆山久米神社奥の宮(熊野神社) 安来市伯太町横屋611-1 【伝】伊邪那美命(イザナミノミコト)の御陵だと伝えられています。 広島県 熊野神社 庄原市西城町熊野1160 【噂】伊邪那美命御陵の遥拝所だと伝えられています。御朱印はイザナミ茶屋にて拝受可能です。 福岡県 住吉神社 福岡市博多区住吉3-1-51 【由】当社の歴史は、およそ1,800年以上前に遡ります。全国に2,129社ある住吉神社の中でも、最初の神社と云われており、古書にも当社のことを「住吉本社」「日本第一住吉宮」などと記されています。 【おススメ度 ☆★★★★】御朱印が頂けるか不明です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 広島県 比婆山神社 庄原市比和町三河内3462 【伝】伊邪那美命(イザナミノミコト)の御陵だと伝えられています。 徳島県 小門神社 阿南市見能林町東浦16 【噂】「橘の小門の阿波岐原(たちばなのをどのあわきはら)」の伝承地の一つ。イザナギ神が黄泉の国から帰還し禊を行ったところ。一般的には「竺紫」との記述があるため九州とされますが、「阿波岐原」とも記述があるため阿波国であるとも考えられなくもありません。 宮崎県 江田神社 宮崎市阿波岐原町産母127 【伝】敷地内には、伊邪那岐命が黄泉の国で穢れた体を清めるために身を沈めた「みそぎ池」があり、この地で天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つくよみのみこと)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)の3神を生み出したと伝わります。 【おススメ度 圏外】寺社以外の関連施設です。 都道府県 寺社名 所在地 備考 滋賀県 三本杉 犬上郡多賀町 【由】神代の昔、国生みの大業を終えられた伊邪那岐大神は高天の原からこの峠に天降られ、休息をなさった時に、土地の老人が粟の飯を献上した。大神はご機嫌麗しくお召し上がりになり、食後その杉箸を地面に刺したところ、その杉箸が根付き今見るような大木になったといわれています。 鳥取県 御墓山 日野郡日南町阿毘縁 【伝】『日野郡史』には、イザナミの葬られた地“比婆ノ山”は、御墓山のことだと伝えられているという記述がある。 鳥取県 八石谷 日野郡日南町阿毘縁 【伝】イザナギは怒りのあまり、剣を抜き、カグツチの首を斬り落としてしまう。その血は、まわりの岩群(いわむら)に飛び散り、そこから八柱(やばしら)の神が生まれた。大菅にある八石谷は、その八柱の神が生まれた地だといわれている。 島根県 猪目洞窟 出雲市猪目町1338 【伝】猪目洞窟は出雲国風土記に「夢にこの磯の窟の辺に至れば、必ず死ぬ。故、俗人古より今に至るまで、黄泉の坂、黄泉の穴と名づくるなり」と書かれ、夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ、ここは黄泉の穴であると記されている。また伊邪那美命(イザナミノミコト)が、死んだ伊邪那岐命(イザナギノミコト)を迎えに行った黄泉の国の入り口であるともいう。 島根県 岩坂陵墓参考地 松江市八雲町日吉 【伝】『古事記』によると、「国生みを終えた男神イザナギノミコトと女神イザナミノミコトは、さらに神々を生み、火の神を生んだイザナミは火傷を負って亡くなってしまいました。イザナギはその遺骸を比婆山に葬った。」とあります。松江市大庭町と八雲町との境にある神納山(かんなやま)がその地に比定され、南端にある古墳がイザナミノミコトの陵墓として古くから崇敬されていました。八雲町では親しみを込めて「神納の御陵さん」と呼ばれています。 島根県 母塚山 米子市古市 【伝】伊邪那美命(イザナミノミコト)の御陵だと伝えられています。 広島県 千引岩 庄原市西城町熊野 【噂】最後に大石をはさんで「あなたの人草を日に千人絞め殺す」「それなら、一日千五百人の産屋を建てる」と二人が問答したことから千引岩と名がついたと言われる。 徳島県 千引の岩 那賀郡那賀町内山日浦38 【噂】千人かかっても、動かせそうにない大きな岩であることから『千引(ちびき)の岩』と命名された。 伊邪那美 花窟神社 日本書記に「 一書曰伊弉冉尊火神(いざなみのみこと)を生み給う時に灼(や)かれて神退去(さり) ましぬ 故(か)れ紀伊国 熊野の有馬村に葬(かく)しまつる 土俗(くにびと)此神の魂(みたま)を祭るには 花の時に花を以って祭る 又鼓 吹幡旗(つづみふえはた)を用て歌い舞いて祭る」とあり、即ち当神社にして、其の由来するところ最も古く、花窟の名は増基法師が花を以て祭るより起これる名なり。花窟神社は古来社殿なく、石巌壁立高さ45米。南に面し其の正面に壇を作り、玉垣で周う拝所を設く。此の窟の南に岩あり、軻遇突智神の神霊を祀る。此の神、伊弉冉尊の御子なれば王子の窟という旧藩主に於いて、此の霊地保護のため寛文9年9月、及び元禄8年11月四至限界御定書を下付し、且つ高札を建て殺生禁断を布令せられた。又、昭和23年4月10日天皇陛下が皇太子殿下の当時、熊野地方御見学の途次御立寄りあらせられる。この窟は伊弉冊尊の御葬所であり、季節の花を供え飾って尊を祀ったが、故に花窟との社号が付けられたと考えられる。古来、花窟神社には神殿がなく、熊野灘に面した巨巌が伊弉冊尊の御神体とし、その下に玉砂利を敷きつめた祭場そして、王子の岩と呼ばれる高さ12メートル程の岩がある。この神が伊弉冊尊の御子であることから王子の窟の名の由来とされている。 花窟神社 母塚山 大国主(オオクニヌシ)の再生伝説の舞台「赤猪岩神社」から車で約15分、神社を見守るような位置に、母塚山は立っています。母塚山は、国生みの女神、イザナミのお墓があった山といわれています。母塚山の展望台までは、道路が整備されており、車で行くことができます。展望台からは、中国山地の山々から大山、島根半島から日本海まで、パノラマの景色が楽しめ、特にここから見る大山は山陰一の絶景とも言われています。展望台にはベンチもあるので、天気の良い日にはお弁当を食べるのにちょうど良いロケーションです。 南部町 比婆山久米神社奥の宮(熊野神社) 当社は、延喜式内社であって出雲風土記には久米神社・熊野神社とも記されています。主祭神は伊邪那美命でありこの比婆山は、伊邪那美命の御神陵地としても有名で社殿奥の御陵がそれである。また尼子・松平(母里藩)の崇敬社として栄えてきたが時に子授・安産・子育ての守護神として出雲・伯耆など近在はもとより全国各地からの参詣者が多く人々の信仰を集めている。 島根県神社庁 比婆山神社 古事記に記す伊邪那美命の葬所と伝えられている。もともとは比婆山の比和側に鎮座していた二千年以前の古社。創建時代「不 詳」所要時間5分― 「平成21年度版 広島県観光便覧」より ― ひろしま観光ナビ 御墓山 御墓山『古事記』に「イザナミノミコトは、出雲の国と伯耆の国との境、比婆山に葬りし」と記されており、御墓山はイザナミノミコトの御陵として、庄原市西城町と安来市伯太町にまたがる比婆山とともに伝説の地として伝えられています。 よりみちにちなん 熊野神社 中国山地にひっそりと佇む広島県庄原市の熊野神社は、古事記で日本を生んだとされる伊邪那美命(イザナミノミコト)を葬った比婆山を遥拝する神社です。境内には杉が100本以上あり、そのうち11本が目通り幹囲(周囲)5m以上で県の天然記念物に指定されています。原始的な雰囲気さえ漂う神社をご案内しましょう。 TABIZINE 黄泉平坂・千引岩 揖夜神社 揖夜神社御鎮座についての詳細は不明ですが、『古事記』神代巻(かみよのまき)には「伊賦夜坂(いふやざか)」についての記述があり、『日本書紀』齋明天皇五年(西暦659年)の条に「言屋社(いふやのやしろ)」、『出雲国風土記』に「伊布夜社(いふやのやしろ)」、『延喜式』神明帳(じんみょうちょう)に「揖夜神社(いふやじんじゃ)」の記述があり、少なくとも平安朝以前には広く知られていた古社であることは疑うべくもありません。 神社に所蔵している棟札・古文書によれば、戦国時代頃から「揖屋大明神」「揖夜大社」「揖屋大社」と称されていた様です。 ひがしいずもネット 黄泉比良坂 古事記神話に登場するイザナキ、イザナミの夫婦神は日本の国土と多くの神々を生み出したことで有名ですが、二人が現世と死後の世界に引き裂かれた舞台となったのが、松江市東出雲町にある黄泉津比良坂(よもつひらさか)といわれています。静かなたたずまいの中、黄泉(よみ)の国への入り口をふさいだ大きな岩が神秘的な雰囲気を醸し出しています。この世とあの世をつなぐ舞台といわれる根拠は、黄泉津比良坂の近くにあるイザナミを祀(まつ)った揖夜(いや)神社が、出雲国風土記に「伊布夜(いふや)社」と記され、古事記では「出雲の国の伊賦夜坂(いふやざか)」と記されていることから、伝承地とされています。揖夜神社は出雲地方でも最古級の一社で、堂々とした大社造りの本殿は風格が感じられ、拝殿に置かれた円鏡に写し出された光景はどこか幻想的です。【以下略】 島根県 猪目洞窟 縄文から古墳時代にかけての埋葬や生活を物語る数々の遺物が発見された洞窟。「出雲國風土記」に記載のある黄泉の穴はこの洞窟だといわれます。 出雲観光ガイド 千引岩:徳島県 この大岩は,『古事記や日本書紀』に書かれた「千引岩(ちびきのいわ)・千人所引磐石(ちびきのいわ)」に推定される。日本最古の歴史書『古事記』によると,国造りの途中で亡くなった妻,伊邪那美命(いざなみのみこと)を追って黄泉(よみ)の国,比婆山(ひばやま)へ会いに行った伊邪那岐命(いざなぎみこと)は,「見てはいけない」と言われた醜い妻の亡骸を見たため妖怪達に追われるはめとなった。逃げる途中に投げつけた髪を束ねた葛や櫛が,山葡萄や竹の子に変わり,それを追っ手が食べている間に逃げのびたが,なおも追ってくるので坂本にあった桃の実を投げつけると追っ手達は逃げ帰ってしまった。最後に伊邪那美命(いざなみのみこと),自身らが追いかけてきたので,伊邪那岐命(いざなぎみこと)は,千引の岩で道を塞いだ。黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐命(いざなぎみこと)が,竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐原(あわきはら)で,禊(みそ)ぎ祓(はら)いをすると天照大御神(あまてらすおおみかみ)と月読命(つきよみのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)が生まれたと書かれている。『古事記』に書かれたこの物語は,現在の徳島県内の地名に当てはまる所が多く,徳島県山川町から阿南市見能林町までの地域を舞台として繰り広げられた物語と考えられるのである。伊射奈美(いざなみ)神社は,『延喜式(えんぎしき)神名帳』(平安時代九二七年)に阿波国に一社のみ記録され,ほかの県にはありません。『古事記』の物語は,この式内社 伊射奈美(いざなみ)神社がある穴吹町舞中島から始まり,高越山(こおつざん)を経て「カズラを投げたら実が生った」と書かれる。上勝町雄中面(おなかずら)・生実(いくみ)。「くし櫛の歯を投げると竹の子が生えた」竹ガ谷・(旧やつら八面神社に竹を型取った,灯ろうがある)「桃を投げた」丹生谷(にゅうだに)地域には,百合(もあい)・桃の木坂・桃付等の地名があり,神社には桃を型取った木彫りがある。また,相生町には,昔からヨミ坂と呼ばれる坂もある。黄泉(よみ)の国から逃げ帰った伊邪那岐命(いざなぎみこと)が,四国の東端の阿南市見能林町柏野で,禊(みそ)ぎ祓(はら)いをすると天照大御神(あまてらすおおみかみ)と月読命(つきよみのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)が生まれた。以上が,『古事記』等に書かれる「千引岩(ちびきのいわ)」に関わる物語である。 「阿波古事記研究会」現地看板 阿波岐原 血洗神社 安岐明神御由緒と旧跡血洗池、腰掛岩の傅承神代の或る御神 (伊装册命) 御子 (天照大神) を産み給ひその御胞衣 (胎児を包んでいる膜と胎盤) を洗いしに池の水赤くにぞなりけり。血洗の池と呼名され、胞衣は恵那嶽に納む。胞山の名これより起る。我国に漢字移入以前の神代文字ホツマ (秀眞伝) の記録に判然として残る。又日本名勝地誌、新撰美濃誌にも明らかなり。産終わりて母神、岩に腰掛け、御心地爽にして、安らかにぞなり給い、今よりこの処を安気野の里と名付けよと宣り給う。和名抄に恵那六郷の内安岐郷はこの地に起因す。後安気から安岐となり明治以降阿木となる。住時は深さ五米広さ一ヘクタールの大池にして、その周囲は古木うっそうと茂り幽邊の霊池たりしが、宝永年間の大雨など度重なる水禍により土砂混入し、昭和初期には一坪足らず小池となり何時しか埋没してその姿無し。池の近くに安産を深謝して安気明神を祀る。美濃国明神帳に恵那郡七社の内従四位上安気明神とあるは血洗神社是なり。今天照大神、大山祇神を併せ祀る。安産、育児、山林守護の神として霊験あらたかなること普く世人の尊崇する由縁なり。壬申の乱 (672) の折 大海人皇子(天武天皇) は伊勢の大廟を拝し、美濃地に入りて当社を遙拝して戦勝を祈願し給ふと云う。今度改修されたる国道三六三号線は古くより東山道と三河路を結ぶ重要道路にして俗に中馬街道とも呼ばれ明治中頃までは人馬かろうじて通る山路であり亦式内恵那神社 (権現様) 詣での参道でもあった。国道改修により社地の一部が道路敷地となりその代償を以て血洗神社本殿を奥深く遷座し奉り、履舎を造営、腰掛岩の移築、血洗池の復原を育行し天皇在位六十年記念事業として之を建つ。昭和六十一年五月三日 血洗神社氏子一同 血洗神社境内由緒書 江田神社 「みそぎ発祥の地」「祝詞発祥の地」として知られる江田神社。その歴史は非常に古く、10世紀の初期に記された『延喜式』にもその名を見ることができます。日本最初の夫婦と言われる伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と 伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀っており、良縁を願う参拝者が多く訪れます。同じ敷地内には、伊邪那岐命が黄泉の国で穢れた体を清めるために身を沈めた「みそぎ池」があり、この地で天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つくよみのみこと)、素盞鳴尊(すさのおのみこと)の3神を生み出したと伝わります。また、強いパワーを持つと言われる御神木が2つあり、1つは社殿左側に植えられた招霊木(おがたまのき)は天岩戸伝説に登場する赤い実をつける木。もう1つは大きなクスノキで、木の下の方にあるコブに触れると強運を得られると言われています。 宮崎市観光サイト 住吉神社 住吉神社:福岡県 住吉神社は底筒男神(そこつつのをのかみ)、中筒男神(なかつつのをのかみ)、表筒男神(うわつつのをのかみ)の住吉三神を祭神としています。御出現は、伊弉諾大神(いざなぎおおかみ)が筑紫の日向の橘の小戸の阿波伎原でミソギハラヘ(禊祓)をされたときにお生まれになったと「古事記」に記されています。相殿(あいどの)には天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)を配祀し、これを併せて住吉五所大神とも呼ばれています。住吉神社の御神徳は、ミソギハラヘの御出現の由来から、「心身の清浄」を以てすべての災から身を護る神として古より広く信仰されています。また、つつのを(筒男)の「つつ」には星の意味があると云われ、航海・海上の守護神としても厚い崇敬があります。 住吉神社 伊邪那岐 多賀大社 和銅5年(712年)編纂の『古事記』の写本のうち真福寺本には「故其伊耶那岐大神者坐淡海之多賀也。」「伊邪那岐大神は淡海の多賀に坐すなり」(いざなぎのおおかみは あふみのたがに ましますなり)との記述があり、これが当社の記録だとする説がある。ただし『日本書紀』には「構幽宮於淡路之洲」、すなわち「幽宮(かくれみや)を淡路の洲(くに)に構(つく)りて」とあり、国産み・神産みを終えた伊弉諾尊が、最初に生んだ淡路島の地に幽宮(かくりみや、終焉の御住居)を構えたとあり、『古事記』真福寺本の「淡海」は「淡路」の誤写である可能性が高い。 Wikipedia 伊弉諾神宮 古事記・日本書紀には、国生みに始まるすべての神功を果たされた伊弉諾大神が、御子神なる天照大御神に国家統治の大業を委譲され、最初にお生みになられた淡路島の多賀の地に「幽宮」を構へて余生を過ごされたと記される。その御住居跡に御陵が営まれ、至貴の聖地として最古の神社が創始されたのが、當神宮の起源である。地元では「いっくさん」と別称され日之少宮・淡路島神・多賀明神・津名明神と崇められている。本殿の位置は、明治時代に後背の御陵地を整地して移築されたもので、それ以前は、禁足の聖地であった。御陵を中心として神域の周囲に濛が巡らされたと伝え、正面の神池や背後の湿地はこの周濛の遺構という。 建物や工作物は、明治九年から同二十一年に官費で造営されたものが殆どだが、神輿庫及び東西の御門は、旧幕時代の阿波藩主の寄進による。 境内地は、約一万五千坪。沖積地にあって天然記念物の大楠など照葉樹林に覆はれ、四季を彩る草木が繁茂する日本最古のお社である。江戸時代の地誌によれば、二丁四方の社地を領したとあり、広大な神域であった。 伊弉諾神宮
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黄泉 修羅 妖駄 鯱 蔵馬
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カタルシスイベント(8月)のイベントステージ。「黄泉のオーブ」で行ける。 イベント開催期間外でも訪れることが可能。 モンスターはイベント期間中にのみ出現する。 全9マス 入手できるアイテム 採取アイテム 鉄鉱石 魔晶石 銀 分解石 ブルーハーブ エメラルドのかけら(レア) モンスターから取得(カタルシスイベント開催時のみ) コボルト(幽霊)(ミイラ石 ぼろぬの 革) コボルトデュラハン (鋼鉄の鋲 ぼろぬの 革) 魂草 (青白い触手 亜麻) 稀魂草 (青白い触手 黄色い液体 雷水晶 トルマリンのかけら(レア) トルマリン(レア) カカシ (麦わら) カカシ犬 (麦わら) 怪火 (魔法の火種 石炭 燃えた遺骨) 大怪火 (魔法の火種 石炭 燃えた遺骨 絵馬の灰 焔の宝箱 立秋の宝箱) ドリフト能力有:稀魂草、コボルトデュラハン マップ詳細 マス数 出現モンスター※イベント時のみ 採取アイテム ★ (スタート地点) 1 魂草x2 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x1 2 コボルトx1 鉄鉱石/銀x1 3 コボルトx1魂草x1 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x2 4 コボルトx1 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x1 5 カカシx1 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x2 6 コボルトx1魂草x1 ブルーハーブx2 7 コボルトx2 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x1 8 魂草x2カカシx1 ブルーハーブx1鉄鉱石/銀x1 9 大怪火(ボス)怪火x4カカシ犬x1 鉄鉱石/魔晶石x1ブルーハーブ/エメラルドのかけらx1 上へ
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黄泉の試練:EX (伊邪那美命) 火之迦具土を出産し死へ至り黄泉の世界の支配者となったランサーの権能。 黄泉の国を統べた彼女は黄泉比良坂そのものであり、訪れる者に試練を与える大神となった。 敵全体に強力なデバフ効果を与え、宝具の性能を変化させる。 黄泉に染まった霊基は黄泉の国ではステータスに補正を受けるが、反面現世では大幅な下限補正を受ける。
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黄泉の門 ラランの最高奥義のひとつ。生きながらにして冥界に降り、再び生者としてもとの世界に戻る呪文。黄泉へとつながる門を現出させることで黄泉への移行を可能にする。 “黄泉の門”に限らず境界の呪文すべてにいえることだが、呪文の前に術者は自身の魂を呼び出さなくてはならない。このとき、うつし世のすべては夢の如く流れ去り、その者はただ暗き虚空の内に眠りのように漂う自分を感じるだろう。ここで境界の呪文を唱えよ。突如眼前に“門”が浮かびあがる。“門”はこの世にあらざる世界、ラランが至上の秘とする“黄泉の国”へとつながる。
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出現モンスター ドロップアイテム 攻略の流れ 出現モンスター 名称 詳細 ドロップアイテム LV41プライムシリーズ グリズルシリーズ 攻略の流れ
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登録日:2020/07/22 Wed 23 31 35 更新日:2024/03/18 Mon 17 18 36NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 カービィ ギャラクティックナイト バルフレイナイト メタっち メタナイト メタナイトと黄泉の騎士 児童文庫 宝剣ギャラクシア 小学中級から 恐怖のディナーショー 悲惨な末路が約束された悪役 星のカービィ 死後の世界 苅野タウ・ぽと 角川つばさ文庫 高瀬美恵 黄泉の国 黄泉の騎士バルフレイナイトに メタナイトが挑む!! 『星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士』とは、角川つばさ文庫より出版している小説版星のカービィシリーズの一作である。 作:高瀬美恵 絵:苅野タウ・ぽと 対象年齢:小学中級から 価格:680円(税抜) 概要 つばさ文庫版星のカービィシリーズの第17弾。 いつものように夏の時期、まだまだ梅雨が過ぎ去らない2020年7月14日に刊行された。 メタナイトが主役シリーズ3作目。 注目は没キャラから奇跡の復活を遂げながらも、小説版カービィでは登場していなかった隠しボス「バルフレイナイト」。 もちろん因縁の深いギャラクティックナイトも登場する。あとクズのオリキャラもいるぞ! 失われた本物のギャラクシア、現れたメタナイトのニセモノを発端に、メタナイトが黄泉の国、つまり死後の世界に引きずり込まれてしまうという、原作でさえ一度も実行しなかった衝撃の展開が待ち受けている。 何気にメタナイトが色んな意味で最大の危機を迎える作品でもあり、常に緊張感が漂う一作。 あらすじ メタナイトの宝剣ギャラクシアがうばわれた! ギャラクシアをうばった悪者は、メタナイトの ふりをして、暴れまわっているらしい。 メタナイトは、カービィやデデデ大王と 力を合わせ、悪者を追い詰めるが、黄泉の国に 閉じこめられてしまった。元の世界に戻る方法を 探すメタナイトの前にあらわれたのは 黄泉を舞う赤い蝶の騎士・バルフレイナイト!! ギャラクティックナイトをこえる未知の敵、 バルフレイナイトに、メタナイトが挑む!!! (裏表紙より引用) 登場人物 味方サイド メタナイト 常に仮面をつけていて、すべてが謎につつまれた剣士。 「それほど強い騎士なら……ぜひ、戦ってみたいものだ」 本作の主役。 信頼する武器屋に預けたギャラクシアが、敵(後述)の陰謀でレプリカとすり替えられていたことに気付き、カービィ達、メタナイツと共に敵の誘いに乗って待ち合わせ場所へ乗り込む。 そこで敵の罠にはめられ、毒ガスで満ちた深い穴に落とされてしまい、生死の境をさまよう重体と化してしまう。そして気付けば、魂は黄泉の国で目覚めていた。 やたらと人懐っこいチョウのパピをやや鬱陶しく思いながらも、現世に帰れる猶予が実質三日しかないこと、この世界での案内役としてあてになることから、黄泉の国を脱出するべく(対照的にあまり乗り気でない)彼と共に手がかりを探し歩くことになる。 だが、いくら探せども手がかりは見つからず、生きている実感を得られない黄泉の国で精神的にも追い詰められていくが……。 大事なギャラクシアが盗まれただけに、今回は黒幕に最初から敵意全開で臨んでいる。 身代金の如く要求された一千万ポイントスターを払う気は全く無し。正当な手段で取り戻そうと意気込んでいた(デデデ大王に言わせれば「力ずく」)。 しかし、死後の世界に落ちた時には流石のメタナイトも激しくショックを受け、混乱した一方、 とてつもなく強いチョウの騎士の話を聞いた時には上記の本音がポロリとするバーサーカーっぷりも健在。 本物のギャラクシアが手元に無いため、現世では普通の剣を、黄泉の国ではいつの間にか手元にあった灰色の剣を武器としている。 得物が違うのに変わらず高い実力を発揮できる辺り、メタナイトの卓越した実力がうかがえる。 カービィ 食いしん坊で元気いっぱい。 吸い込んだ相手の能力をコピーして使える。 「わからないんだ。ひょっとしたら、本物のメタナイトじゃなかったのかもしれない」 準主役。 何故かプププランドで暴れていたメタナイトを懲らしめ、ニセモノだと知ったことでメタナイツと共に敵を追いかける。 古代神殿で再び召喚されたギャラクティックナイトとの戦いにはまたも乗り気でなかったが(*1)、今回は覚悟を決め、ソード能力を得てデデデ大王と共闘する。 デデデ大王 「それがどうした。いつものことじゃないか。あいつは剣をにぎったら、手に負えなくなるんだ」 カービィ達から聞いたメタナイト(のニセモノ)の怪しい行動を不審に思い、ハルバードに連絡を入れて同行することに。 今回はやけに黒幕退治に乗り気なのだが、その理由がメタナイトに変装しているならボッコボコにすればスッキリしそうだから、という何ともいえない内容。 勿論根っこにあるのは黒幕の悪事に対する義憤であり、罠で召喚されたギャラクティックナイトに対してもカービィと共に勇敢に立ち向かう。 上記のセリフはメタナイトのニセモノがプププランドで暴れたという知らせを聞いてのものだが、挿絵では満面の笑みである。 ワドルディ 「ヘンだと思わない? メタナイト様が、あんなに弱いなんて」 街で暴れたメタナイトがあまりに弱かった事から、戦闘終了後ニセモノと察した。 出番はあまり多くないが、後半は周りが気付かない中で黒幕の罠を見抜き、終盤では不意を突いて黒幕を追い詰めるという大金星を挙げることに。 さらに最後の最後でメタナイトの勝敗を分ける大活躍をする。 バル艦長、メタナイツ、ソードナイト/ブレイドナイト 「メタナイト様は、迷うことなく、本物のワシを見抜いてくださった! このバルめ、感激いたしましたぞ! ありがとうございます、メタナイト様!」 (ニセモノのほうが、ちょっとだけ、カンロクあったもんな) (本物より、かっこよかっただス) ギャラクシアがレプリカとすり替えられた異常事態に遭遇し、本物を取り返そうとやる気満々。 だが、主のメタナイトが敵の罠にはめられ、意識不明の重体に陥った衝撃は計り知れず、バル艦長はすっかりと冷静さを失ってしまう。 黄泉の国に落ちたメタナイトが主役の都合上、『メタナイトと銀河最強の戦士』程ではないが今回も彼らの活躍が多く見られる。 敵サイド メタナイト(ニセモノ) 「伝えわすれたことがあってな。大事な用件なのだ。ドアを開けてくれないか」 突如プププランドに現れた、メタナイトそっくりの正体不明な存在。 姿はメタナイトと全く同じで見分けがつかず、カービィですら実際に戦うまで本人だと思い込んだ精巧ぶり。 ……が、肝心の実力はそのカービィが拍子抜けするほどに弱い。 初手から空気弾にやられる(*2)わ、カービィからの攻撃をほぼ無防備に受け続けるわという情けなさ。しかもコピー能力の存在を全く知らなかったようで、見た瞬間にかなり動揺していた。 その結果、カービィ達からも本人では無いという結論に至られ、追われる身となるが、その正体は…… ベリル 「一度見た相手なら、だれにでも化けられる、宇宙一の変装名人。ベリルってもんさ」 メタナイトの持つギャラクシアを奪った、ずる賢い悪党。オリジナルキャラ。 あらすじからダークメタナイトを予想する声もあったが全くそんなことはなかったぜ! 宇宙一の変装名人を自称するだけあって、声真似も完璧の域に達しており、彼の変装は初見だと親しい者達ですら容易に見分けがつかない。 バル艦長に変装した時は本物よりかっこいいとメタナイツに評判だった 戦いの実力はほぼ無きに等しいようだが、それを補って非常に用心深く、悪知恵が回る、どこぞのイカサマたまごとは別ベクトルではあるものの、それと同等あるいはそれ以上の外道である。 メタナイトが手入れのためにギャラクシアを武器屋へ預けたのを見計らい、そのメタナイトになりすまして強奪。 武器屋の主人を脅してギャラクシアのレプリカを作らせ、更に自身が主人に変装することで期日にまんまと本人にレプリカを渡していた。 その狙いはギャラクシアと引き換えに一千万ポイントスター……ではなく、本物のメタナイトを葬り去り、代わりに自身が銀河一の剣士となること。 惑星マグナスで狙い通り彼を罠にはめた後は、彼に変装したままギャラクシアを振りかざして銀河中の町やレストランで暴れまわり、それもわざわざ「オレはメタナイトだ! よーくおぼえておけ!」と名乗り上げることで名誉を傷つけ、何も知らない人々の憎悪を煽った。 更に、自身の後を追い続けるカービィ達に対し、惑星シャルムの古代神殿に最大の罠を仕掛けておびき寄せた。 そのあんまりすぎる暴挙の数々には普段お人好しなカービィすら終始嫌悪感を示すほどであり、結果メタナイトから彼に言い渡された制裁はこの上なく残酷な内容に至っている。 その内容はこの項目の最後の方で 一応、物語の黒幕であるメインキャラ……の筈なのだが、彼の変装する姿以外に立ち絵は無く、キャラクター紹介にもない。(地の文で「のっぺりした顔の、ちっぽけな生き物」と紹介されている) 同じ立ち絵無しでも第8弾のグレイより断然出番が多いのに……。 ギャラクティックナイト 「戦うのは、私ではない。君たちの相手は……こいつだ!」 ベリルが用意していた最大級の罠。もう「罠」ってレベルじゃねーぞ! 古代神殿には異次元に繋がる穴があり、ベリルはカービィ達を始末するためにそれを利用し、ギャラクティックナイトを封印から解き放ったのである。変装しか能のないベリルがカービィたちを撃破した後ギャラクティックナイトを止められる算段があったのかは疑問の残るところ 二度目の邂逅(*3)となる本作でも、その圧倒的な力と何を考えているか分からない無口と無機質さは健在。 だが、カービィ達もただ彼の脅威に翻弄されるばかりではなく、ベリルを捕らえるべく銀河最強の戦士に立ち向かう。 終盤のネタバレ注意! メタナイツらがベリルを追う間に、カービィとデデデ大王との激しい戦闘でかなり傷つき追い込まれる。 それは二人も同じ事であったが、息ぴったりな二人の大技を立て続けに食らい、遂に敗北を喫した。 しかし、戦う力も尽きて再び封印されるだけとなったギャラクティックナイトは、倒れる前に低い唸り声を上げる。 今まで明確な感情を発露してこなかった銀河最強の戦士は突然、敗北したことへの悔しさ、無念、そして絶望感を帯びた、神殿すら震わす程の断末魔の絶叫を発した。 その叫びに、黄泉より共鳴して現れた赤いチョウが取りつき、バルフレイナイトが顕現。 とびっきりの恐ろしい戦士が結びついたことで、元となるギャラクティックナイトをも超えた最大の脅威と化してカービィ達に襲いかかるのだった。 黄泉サイド パピ 黄泉の国に住む、しゃべるチョウチョ。 「そうカンタンに言うなよ。いったん黄泉の国にきちゃったら、元の世界に戻るのは、むずかしいんだから」 黄泉の国でメタナイトが最初に出会った、薄い水色の喋るチョウチョ。一人称は「オレ」。 かなり馴れ馴れしい、もとい人懐っこい性格で、メタナイトから名前を告げられた時も「呼びにくいなあ。メタっちでいい?」と凄まじいギャップのあだ名で呼ぶほど。 もっとも、すぐ後にメタナイトの強さを知ってからは、尊敬して普通に名前で呼ぶようになった。 住人として黄泉の国にはかなり詳しく、赤いチョウことバルフレイナイトの伝説も知っている。 脱出を目指すメタナイトにはずっと黄泉の国にいて欲しいと強く思っており、協力はしつつもあまり乗り気ではない様子。 本作の表紙にも姿を見せており、ネット上で公開された当初はちょっとした騒ぎにもなった。 何しろ、表紙で一緒に写っているのがあのバルフレイナイトだったのである。果たして彼の正体は何なのだろうか? なお、明確に色が判明しているオリジナルキャラはマローナ姫とガリック男爵に続いて3人目となる。 終盤のネタバレ注意! 「黄泉の国の物を食べたら、もう二度と、元の世界に戻れなくなっちゃうんだ」 「そういう決まりがあるんだよ。ここで、何か一口でも食べたら、完全に黄泉の国の住民になっちゃう。もう、元の世界には戻れなくなっちゃうんだ」 「パピ。おまえ……」 「……うん」 「オレ、その決まりを知らなくてさ。黄泉の国にきて、まっさきに、花のみつを吸っちゃったんだ」 黄泉の国は死後の世界。すなわちパピもまた、元の世界では生きて「いた」生者ということになる。 おそらくは生前の時点でチョウだったと思われる。 黄泉の国に落ちたばかりのパピは、まだ元の世界では大怪我を負いながらも辛うじて生きている状態だった。 しかし、元気を出そうと、良かれと思って花の蜜を吸ったのが運の尽きであった。 一口でも何か食べればもう帰れない。黄泉の国のルールを知らなかったばかりに、パピは二度と生き返ることが出来なくなってしまったのだ。落ちたのがカービィやデデデ大王だったらまず助からなかったであろう。黄泉の国の食べ物を全て平らげて後に黄泉に来たものが帰れなくなる事を防止した英雄にはなれたかもしれない。 孤独に暮らしていたパピは新入りが落ちてくるたび、友達を作ろうと真っ先に話しかけていた。しかし、皆すぐに気力を失うか寝たきりになって返事をしなくなり、ひどいときには怪物に変化してしまう。 ただ一人、メタナイトは違った。体がまだ生きているとはいえ、黄泉の国に落ちても強い心を保ち、生き生きとしている。 そんな彼と関わり、初めて楽しく喋り合える相手を得られたからこそ、ずっと強く引き留めたがっていた。 メタナイトが果実に手を伸ばした時も、そのまま食べて黄泉の国の住民になってしまうことを望んでいたが、罪悪感から躊躇も見せ、結局ギリギリのところで止めさせて真実を語る。 謝罪の言葉を受けたメタナイトは、むしろ自分を止めてくれたことに感謝して「恩チョウ」と呼ぶのだった。 だが手がかりもなく、遂に三日目が過ぎようと――パピの願いが叶おうとしていたその時、例の赤いチョウの気配を感じてメタナイトを導く。 元の世界で「強い戦士」が発した断末魔の叫びに呼応し、赤いチョウが開いた元の世界への穴にメタナイトが飛び立つも一歩届かず、閉ざされようとした瞬間、パピが取った行動は…… いつか、おまえがあちらの世界へ行く日がきたなら、伝えてくれ うすい水色の羽をもつ、おしゃべりなチョウにな。ありがとう、と。 パピは私の良き子分…… いや、良き友だ バルフレイナイト 黄泉のチョウの間で言い伝えられている、恐ろしいほど強い騎士。 黄泉の国が夜の間にさまよう、謎の赤いチョウ。 パピと違って一切の言葉を発しない。 その正体は不明だが、誰かの断末魔の叫びに反応して現れ、取りついて強いチョウの騎士「バルフレイナイト」に変化する言い伝えがある。 しかもただの断末魔には興味がないらしく、生きている、それもとてつもなく強い者の叫びにだけ現れるという。 チョウチョ界では有名な存在のようで、黄泉の国で誰かを襲ったという話も無いが、パピはこの赤いチョウをかなり恐れており、近くを通りかかっただけで隠れてしまう。 パピから赤いチョウの話を聞いたメタナイトは、元の世界に帰れる唯一の手がかりとして探し求めるが…… 終盤のネタバレ注意! 最初にメタナイトが遭遇してから長らく目撃されなかったが、三日目、それも夜が明けようとする間際にいよいよ姿を現す。 元の世界ではギャラクティックナイトがカービィ達に倒されており、断末魔の叫びを感じ取って元の世界への穴を開き、現世に降臨。 倒れていた彼に取りつき、バルフレイナイトとしてカービィ達に襲いかかる。 だが、同じくメタナイトも穴を通って元の世界に蘇り…… ギャラクティックナイト同様、台詞も地の文の心情描写も存在しない。この調子だともしダークメタナイトが登場しても無口キャラで通しそうである(*4) 本作の独自設定を原作における登場タイミング(大体黒幕が倒されたエンディングによく登場する)に照らし合わせると何とも意味深だが、そうすると『スターアライズ』でピンピンしていたのに取りつかれたギャラクティックナイトがますます不可解なことになってしまっている。まさかハイネスを倒した時の叫びをギャラクティックナイトのものと勘違いしたのだろうか、だとしたらハイネスも相当の強者ということになるが… その他脇役など キャプテン 「く、くそぉ……オレが相手だ、覚悟しろ、メタナイトォォ!」 戦艦ハルバードを襲撃した海賊のカシラ。要するに、噛ませ犬。 部下がバッサバッサと倒されて震え上がり、どうせならメタナイトに倒されたいと思いながら襲いかかる。 斧を振り下ろしたらギャラクシアがレプリカだったために砕け散るという予想外の結末に驚愕しつつ、自分の力でやったと思い込みイキり散らすも殺気立つメタナイツに気圧されて撤退した。 同じ(宇宙)海賊のグレイと比べたらまだ爪痕を残した方。 この手の襲撃はハルバードにはよくあることであるが、部下たちだけでも片づけられるレベルであり、最近は敵を倒した数や技のカッコよさを競う暇つぶしになっているらしい。 武器屋の主人 「ああ……たすかった……たすか……ったんだ……!」 メタナイトがいつもギャラクシアの手入れを任せている真面目な男。 どこに店を構えているのかは不明だが、彼からとても信頼を置かれているほど腕がいい武器屋の様子。 ギャラクシアを預かって三日後にメタナイトへ返す予定だったが、そこを狙ったベリルの変装に騙されて脅され、足を縛られたまま仕方なくギャラクシアのレプリカを作成した。 その後は放置され、異変に気付いたメタナイト達が訪れて発見することでようやく救助された。 ナックルジョー 「たのむッス、カービィ! メタナイトを止めるッス!」 プププランドの住民の一人。語尾に「~ッス」とつける格闘家の少年。 メタナイト(のニセモノ)に挨拶した途端いきなり斬りかかられ、広場で暴れていることをカービィ達に伝えた。 その後は彼に自分を吸い込ませ、ファイターをコピーさせて協力した。 メタナイトを治療する医者たち 意識不明のメタナイトを治療するためにバル艦長が招いた、宇宙一の名医達。直接の登場は無い。 彼らのおかげでメタナイトの体は辛うじて持ち堪えていたが、それでもこの状態が長く続けば持たないほど危険な状態であった。 ニセメタナイトの被害にあった人々 メタナイトに化けたベリルの大暴れに巻き込まれた人々。 ベリルの変装が至って精巧なせいもあったが、ニセモノだと一切気付けないままメタナイトを恨んでおり(*5)、誤解を解こうとするカービィ達をメタナイトの仲間扱いして怒鳴りつける始末。まさにつばさカービィ版愚かな人民共 ただ一人、男の子がメタナイト(ベリル)の落としたと思われる犯罪計画のメモを渡し、絶対にメタナイトを倒して欲しいと懇願するが…… もう言わなくても分かるよね? 例によって、この少年もベリルが変装したものである。 それまでは素早い逃げ足と用心深さで、カービィ達に決して尻尾を掴ませずに悪事を働く中、メタナイトの被害にあった(という体で)男の子に化けることで、カービィ達の正義感と良心につけこみ惑星シャルムに誘いこもうとしていたのだ。 やはりカービィ達は全く見抜けなかったが、あまりにも早く姿を消したことに加え、用心深い筈のベリルが簡単に計画のメモを落とす訳ないとワドルディに怪しまれ、罠と看破された。 最も、ベリルとしてはメモの真意を見抜かれることぐらい織り込み済みであり、あえて罠に乗り古代神殿に来ることも含め、全てが想定内であった。 もし引っ掛からなかったらどうすんだと聞いてはいけない。想定しないほどの技術と自信があるのだから おばけコウモリ(仮) 黄泉の国に生息する、怪物のように大きなコウモリ。 パピがそう呼んでいるだけで本当の名前は不明。ネーミングセンスが… 空からメタナイトに襲いかかるも、あっさり撃退されてしまう。 ジャイアント真っ黒ヘビ(仮) 全身が黒い巨大ヘビ。これもパピがそう呼んでいるだけ。ネーミングセンス… 黄泉の国では最強の怪物であり、おばけコウモリですら慌てて逃げ出すほどの脅威。 一番強いなら倒せば断末魔の叫びで赤いチョウを呼び寄せられる、と考えたメタナイトが挑みかかり見事に討伐。力が抜けて小さなヘビに弱体化して逃走した。 その様子を見たパピからは「ミニミニ真っ黒ヘビ」と改名される。 しかし、倒しても赤いチョウは現れず、生きている者でないとダメなのでは?とメタナイトが推測するに至った。 その正体は・・・ パピ曰く「黄泉の国に来た者には凶暴な怪物になっちゃうのもいる」とのこと。 つまりこのヘビや上記のコウモリも黄泉の住人の成れ果てであることが示唆されている。 作中ではさらっと流されているが、夢も希望もない世界で理性を失い怪物になった当事者や、そんな光景を目の前で見せつけられたパピの心中たるや・・・ 設定・地名 宝剣ギャラクシア メタナイトが所有する特別な剣。 持つだけで不思議と力が湧いてくる剣で、戦艦ハルバードに搭載されたどんな兵器よりも強いとさえいわれる。もうあいつ一本でいいんじゃないかな…と言いたいところだが乗り物にはなるまい そのおかげでメタナイトは常に敵と十全に戦うことができ、今回の事件でも本物と違って力を感じないことからレプリカと見抜いた。 過去にも第4弾のガリック男爵に狙われたことがあり、本作ではとうとうベリルに盗まれてしまう。この事についてワドルディは「ギャラクシアに心があったら悲しんでいる筈」と、アニメ版を意識したような事を語っている。 ベリルの手に渡った後は長らくニセメタナイトの武器となっていたが、ベリルの実力が大したことない辺り、単に握れば誰でも最強になれる訳ではないようだ。 惑星マグナス 火山が多い星で、住民も殆どいない荒れ果てた地が広がる。 ベリルが交渉のために指定した場所で、最も大きな火山の南の平原で待ち受けていたが…… 某ロボット生命体に登場したシティーコマンダー、マグちゃん、副司令官とは関係ない。 マグナスの地獄穴 南の平原にある穴。 しかもただの穴ではなく、とてつもなく深い上に毒ガス(*6)も溜まっている危険な場所。 地獄まで続いていると言われるほど深く、ベリルの罠にかかり意識を失ったメタナイトの魂は奇しくも黄泉の国に飛ばされてしまう。 惑星シャルム かつて高度な文明が栄えていたらしい星。 今では無人の星となっており、建物は崩れ、住民は誰もいない。 残された古代神殿には異次元へ繋がるゲートがあるようで、ベリルはこれを利用してギャラクティックナイトを召喚した。 黄泉の国 本作のもう一つの舞台。 マグナスの地獄穴で意識を失ったメタナイトが落ちた、死後の世界。 色あせた草木が生い茂る薄暗い場所で、太陽が存在しないため、どこにでも咲いている花の開閉が昼夜の目安となる。 この世界に落ちた者や住民は魂だけの存在となっているので、疲れを感じることがなく、空腹も感じない。またどんなに傷ついても死ぬ事は無いが、「死なない」だけで傷は負うため、弱体化する危険は高まる。 その代わり、生死の境をさまよって落ちた者は三日以内に元の世界へ戻れないと、魂が黄泉の国に馴染んで永遠に帰れなくなってしまう。もちろん、元の世界の肉体が死んでしまった場合も復活できない。 しかし、大抵の魂は元気を無くして全く動かなくなるか、ずっと眠り続けるか、おばけコウモリ等の凶暴な怪物に変わってしまう事が殆ど。パピのように元気でお喋りな性格を保っていられる魂の方が稀である。 星のカービィで死後の世界やら魂やら、というと色々心当たりがありすぎるのだが、本作においては日本の伝承にあるような黄泉の国をモチーフとしている様子。 そして、黄泉の国ではある「ルール」が存在し…… 上記で説明した以外にも、元の世界に帰る上で守らねばならないルールが一つ存在する。 それは、黄泉の国にある物を口にしてはいけないこと。 果実や花の蜜など、どれであろうと例外は無い。 少しでも破ったが最後、例え三日経っていなくても、肉体が無事だった場合でも、永遠に黄泉の国からは帰れなくなるのである。 日本の伝承にある黄泉戸喫を意識したものだと推測される。 スペシャルディナーコンサート 事件が終わった後メイスナイトの提案を基に、メタナイトがワドルディに開催を依頼したベリルのためだけのコンサート。 デデデ城の地下室に特等席処刑場が用意され、感激して心を入れ替えるような歌や涙を流すような料理が楽しめる。 これにはベリルも助かったという表情をしている。 その実態は…? まさかシリーズ屈指の悪人がこんな優しい形で終わる訳がない。 何を隠そう、このディナーコンサートの主催者はカービィである。 歌は説明不要として、このシリーズのカービィの料理はワドルディ曰く「お腹を壊すどころか一生食欲を無くす」、カービィですらのたうち回った挙げ句「作るより食べる方がいい」という程のテレビアニメ版コックカワサキも真っ青の代物で、某ジャ○アンディナーショーもビックリな悪夢のような企画。 結果メタナイトはデデデ大王やワドルディはもちろん部下たちにまでドン引きされ、ベリルが同情を買う事態になり、カービィの歌を聞かせようと最初に某ソムリエも真っ青な提案をしたメイスナイトもまた他の仲間から咎められるのであった。 しかも、エピローグの描写から、ディナーコンサートなのに真っ昼間から開始されていることが分かり、そこから夜まで地獄を味わう事になると思われる。 確かに心を入れ替えるような歌や涙を流すような料理ではあるが…ベリルも黄泉の国行きになるんじゃなかろうか。もうカービィの最後の切りふだこれでいいんじゃないかな 目次 1.折れたギャラクシア!? いつものように、名声を求める荒くれ者たちが戦艦ハルバードを襲撃。 小物ばかりで出番が無かったメタナイトはギャラクシアを手にするが、何か違和感を拭えない。 その悪い予感は的中し、ギャラクシアが敵の攻撃で折れてしまった…… 2.ニセモノあらわる! プププランドで突然、メタナイトが暴れ出した。 不可解な行動に戸惑いながらも撃退するカービィだったが、そのメタナイトはあまりにも弱すぎた。 一方、メタナイト達も本物のギャラクシアを奪った人物の存在に感付いていた…… 3.メタナイトの大ピンチ! ギャラクシアを奪った悪党・ベリルの指定する惑星マグナスを訪れたメタナイト達。 しかし、最初から返すつもりの無かったベリルの罠にかかり、メタナイトは生死の境をさまよってしまう…… 4.黄泉の国 メタナイトが目覚めると、そこは死後の世界……黄泉の国だった。 人懐っこいチョウのパピと共に、なんとか元の世界に帰ろうと動き始める。 5.ニセモノをつかまえろ! ベリルはメタナイトに扮して銀河中で暴れ放題。 本物が一向に目覚めない中、カービィ達もベリルの足取りを未だに掴めないままだったが……? 6.ふしぎな赤いチョウ 強い戦士が発する、断末魔の叫びに現れるという赤いチョウの伝説。 だが、メタナイトが黄泉の国の怪物を倒しても現れない。生きた、もっと強い戦士でなければならなかった。 7.再来!? 銀河最強の戦士 惑星シャルムの古代神殿を訪れたカービィ達。 そこでは、ベリルが異次元からあの最強の戦士、ギャラクティックナイトを召喚していた!? 8.赤いチョウと赤い騎士 黄泉の国に落ちて三日目。 タイムリミットが迫るメタナイトの前に、あの赤いチョウが姿を見せた。 9.メタナイトVSバルフレイナイト バルフレイナイトの後を追って、色々あったもののメタナイトが元の世界へ遂に復活。 待ちに待っていた、黄泉の騎士との戦いが始まるのだった。 10.メタナイトとギャラクシア いかに優れた剣士と言えども、普通の剣ではバルフレイナイトに敵わない。 ならば、メタナイトを勝利に導けるのは……あの剣だけだ! 前『星のカービィ 夢幻の歯車を探せ!』 次『星のカービィ カービィカフェは大さわぎ!?の巻』 追記・修正は黄泉の国に落ちてから三日以内にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 黄泉の国にあるものを口にしてはいけないって確か元ネタあったよね、なんだったっけ… -- 名無しさん (2020-07-23 01 54 55) 黄泉戸喫(よもつへぐい)ってやつね。 -- 名無しさん (2020-07-23 02 34 47) スタアラの場合、実は「もういい加減にしてくれ」って叫んでたのかもね。断末魔と間違えんばかりの勢いでw -- 名無しさん (2020-07-23 06 42 04) ↑3日本神話とギリシャ神話で同じような話がある。 -- 名無しさん (2020-07-23 08 31 31) 結局黄泉の世界にセクトニアはいなかったのか -- 名無しさん (2020-07-23 09 54 35) ↑言うな… -- 名無しさん (2020-07-23 10 12 24) 最強の剣士が異世界で愛剣を失いながらも即興の武器で冒険する…って聞くと牙狼の映画を思い出す -- 名無しさん (2020-07-23 13 33 21) メタナイトらしからぬ暴挙に少しも疑問を抱かずメタナイトを恨む辺り、アニメのデデデワイドを見てカービィらしからぬ暴挙に疑問を抱かない所を思わせる。まぁ、あっちはフームをカービィの仲間扱いして怒鳴りつけなかっただけマシだが。 -- 名無しさん (2020-07-23 18 56 10) つまりこの小説版の描写を本編中に持ってくるとしたら、ED中に出てくるバイトはラスボスの断末魔に呼び寄せられて出てきていたと 星の夢は生きてはいないが -- 名無しさん (2020-07-24 07 09 48) よしんば黄泉の国にセクトニアがいたとしてもパピが言った通り状態じゃなl -- 名無しさん (2020-08-12 22 34 48) ミス パピが言った通り状態じゃな・・・どこまで不憫なんだあの蜘蛛 -- 名無しさん (2020-08-12 22 36 48) ファイターズ2が配信されたから次はファイターズを題材にする話になるな… -- 名無しさん (2020-09-30 08 11 45) ↑だとしたら新コピーレスラーがプッシュされそう -- 名無しさん (2020-10-01 17 26 18) ↑そして誰を吸い込んでコピーするのか… -- 名無しさん (2020-10-20 20 26 03) ↑そして歴史は繰り返す -- 名無しさん (2020-10-26 13 38 08) ↑4 残念だったな 次はカービィカフェだ -- 名無しさん (2020-10-30 08 46 42) しいたけはいつになったら喋るんだい? -- 名無しさん (2020-12-21 21 07 32) ↑くまさんがしいたけの全てを教えてくれたら -- 名無しさん (2020-12-21 21 50 28) スタアラの設定集を見たところ、赤い蝶は同一人物かどうかは不明だけど、強者の断末魔に反応してやってくる事は確定らしいね -- 名無しさん (2021-03-20 19 42 30) 直接的ではないとはいえ凄惨な拷問描写が含まれているこわい児童書です -- 名無しさん (2022-03-28 21 25 55)
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黄泉のマチ(よみのまち) 詳細 ASINが有効ではありません。 作者 町田ひらく ジャンル ロリ属性 出版社 茜新社 (2006/10/14) ISBN-13 978-4871828734 価格 本体895円+税 内容 たんぽぽの卵 其の壱 たんぽぽの卵シリーズ 少女売春を斡旋している組織を中心に話が進んでいきます。 (いくつかの組織がある? 関連性は不明) 登場する女の子は毎回変わりますが、中には何度か出てくる子もいて、 一連のシリーズとして繋がっているようです。 其の壱 女の子1・女の子2・父親(女の子2の父親)・その他大勢(年配の親父が多い) 売春組織に娘を売りに来た父親。 売春する前のテストとして、父親とSEXさせられる。 その後複数による乱交。 女の子1は既に売春をしている売り子として登場する。 (なんどか登場するようで、物語の進行役かと思われる) たんぽぽの卵 其の弐 妹・兄・中年男性 妹を売りに来た兄。 其の壱と同じくテストされる妹。兄は不参加。 妹は処女ではない(兄と経験済み?) その後チェックのワンピースを着せられてSEX (其の壱の子もちらっと出てきます) たんぽぽの卵 其の参 女の子1(其の壱の子)・女の子2・女の子3・父親(女の子2の父親)・その他大勢(年配の親父が多い) 少女売春バスツアー。 前部は女の子2・3をメインにバスの中で乱交。女の子1は不参加。 後部はバスに酔い寝込んでしまった女の子1。 夏休みの宿題をやってもらう女の子1が幼さを感じさせる。 たんぽぽの卵 其の四 女の子1(孫娘)・祖父・女の子2 孫娘を売りに来た祖父。 前部はいつものように祖父とのSEXテスト。 その後複数による乱交。 後部は女の子2の処女喪失。 ニットのワンピースを着せられてSEX たんぽぽの卵 其の五 女の子1(ハーフ)・女の子2(外国人少女)・外人(二人の父親)・その他大勢(年配の親父が多い) 娘を売りに来た父親。 女の子2(外国人少女)の乱交。 女の子1(ハーフ)と外人との父娘相姦。 最後は全員での乱交。 たんぽぽの卵 其の六 女の子1・男性・その他大勢(年配の親父が多い) 前部はお風呂場での乱交。 後部はそれ以後の話。 帰宅するところがないという女の子1を、男性は連れ帰るが……。 手をとりあって黄泉の国 娘・父親・同僚 父娘相姦をしている隣人の話。 会社の同僚でもある隣人は娘との相姦関係にあった。 娘も嫌がるそぶりもなく、父親に協力的だ。 そんな中、父親は借金を重ね、夜逃げしてしまう。 父親にお金を貸していた隣人は、借金の形だというのか、 娘を置いていかれて……。 お絵描きロビンフッド 女の子・男性 脅迫されている女の子。 写真(レイプされた時のもの?)をネタにされ、 何度も何度もいいなりにされてしまう。 この本の感想をお聞かせください。 名前 コメント ☆☆☆☆☆ -- 名無しさん (2007-04-03 21 22 39) 全話ロリもの。COMIC LOに掲載された作品群。女の子の年齢は○学生の高学年くらい。この本は危険です。泣いたり喚いたりせず、外見的には感情の発露を表さないような淡々とした展開でありながら、ふとした仕草や目線で、女の子の心情が描かれています。年齢に合わない行為をしながらも、たしかにある快感を感じている表情にその道にハマッてしまいそうです。ストーリー重視の人には満足度がそうとう高いのではないでしょうか?ただ、絵柄は好みが別れるところ。アニメキャラのような感じではありません。管理人はロリものとして最高ランクを付けます。-- 管理人 (2007-04-03 21 22 27) この本は気に入りましたか? 選択肢 投票 はい (5) いいえ (1)