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鬼火 色 画像 レベル 攻撃力 HP 速度 能力 赤 2 3 1 先攻 ■使用効果 自分の手札から使用効果を持たないカードを一枚選び破壊する使用効果を持つアタッカーのHPを「破壊したカードのレベル」減らすこのカードを破壊する 使用効果を持たないカードで使用効果を持たないアタッカーを補助する使用効果を持つカード。 手札から使用効果を持たないカードを破壊して、使用効果を持つアタッカーをバーンする。 鬼火自身は使用効果を持っているため、鬼火を採用するデッキには使用効果を持たないカードを併せて採用したい。 バーンダメージは選択したカードのレベル相当になる。 複数種類のレベルの使用効果を持たないカードが手札にあれば、相手のカードに応じて火力を調節することもできる。 また、使用効果を持たないアタッカーでも仙人で使用効果を付与できるのでイニ無しでは注意したい。 苔男や墓荒らしは使用効果を持たないが自身の能力で他のカードの使用効果を得ることもある。 ウーズやワームは自分のアタッカー限定で使用効果を付与するので、相手の鬼火に気をつける必要がある。 これらのことはメドゥーサの石化でも言える。 逆にケンタウロスやクラーケンなどで使用効果を消去されれば当然バーンダメージは受けなくなる。 イニ無しで鬼火を使用する場合はこれらのカードの可能性も考慮すべきである。 特にクラーケンは大逆転される可能性もある。 自分のケンタウロスリーダーの効果でターン開始時にバニラ化するので同時に採用する場合は注意したい。 手札から選択してカードを墓地に送るという効果にも注目したい。 幽霊やドラゴンゾンビはバーンしつつ墓地へ行き、その後復活条件を満たせる。 墓荒らしの能力源を墓地へ送るのもいいだろう。 ネズミ司祭やアヌビスの条件を安定的に達成させることもできる。 ただし、このカード自身を破壊してしまう。 そのためネクロマンサーでの復活候補を墓地へ送っても、その上に鬼火がきてしまうので上手くはいかない。 鬼火自身のステータスは先攻3/1だが使用効果で待機所へは行けない。 しかし、先攻持ちとしてのステータスはなかなか優秀なのでネクロマンサーで復活するのもいいだろう。 また戦場の赤マントに合わせて出すのも手である。 待機所に行けない関係から乱発すると肝心のアタッカーが準備できていない、といったケースも出てくるので注意。 幽霊ならば次のターンに待機所に行ってくれる隙が生まれ難い。 もう一つ気をつけたい点として、一度に手札から2枚カードを失うということも挙げておく。 赤は比較的手札を減らしやすいことも含め、相手がハンデスデッキなどの場合、手札が0になることも。 スキュラを撃たれるとどうしようもなくなったりする。 また炎使いや火竜などの効果にも影響するので考えなしのデッキ構築や乱発は避けたほうが良いだろう。 赤のバーンカードなので怪火の恩恵に与れる。 なお、いちおう怪火も使用効果を持たないカードだがレベル0なのでバーンダメージは0である。 待機所に出してから鬼火を使うようにしたい。 混沌は使用効果を持たないカードなので混沌自身に影響はない。 しかし反転効果の影響下であり、相手が使用効果を持つ場合などはバーンがHP回復になるので注意。 ver0.42の2014/04/20に行われた大会にて「新カード考案権」が優勝商品となった。 その大会の優勝者のukai氏が提案したカードである。 このときは、ukai氏が4種類発案し一種類をhozo氏が選択するという形を取っていた。 本wikiでもSandBoxに設置された投票で一番人気だったのがこの鬼火であった。 大会優勝者の考案カードはネズミ司祭に続く第二弾。 関連項目 使用効果を持たないカード バーン関連 手札参照関連 手札破壊関連 意見所 名前 コメント
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鬼火 加入条件 敵ユニット。てなづける成功時。 ステータス 残機 種族 取得 上昇 下降 復帰体力 4 霊 1 1 60%(50%+補正)(Normal以下は補正なしの50%) クラス 難易度 LV 体力 物理 魔法 速度 防御 鬼火 Easy Normal Hard Lunatic アビリティ 行動熱線 補助物理耐性+50 熱耐性+50 復帰補正+10 (Normal以下なし) 移動移動 1-2 待機待機 備考
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【鬼火】† 使用スロット 5 残り回数 無制限 説明 火の粉を相手にぶつける攻撃。ほどよい火加減のため、料理にも最適。外灯の代わりに使う旅人も多いが、やけどには注意が必要。 -レシピ ※ネタばれ注意!! ネタばれ中!! レベル 希少度 合成に必要な道具 成功確率 1 2 3 4 5 Lv.1 1 火の絵札 巻物~鬼火 80% Lv.2 4 鬼火Lv.1 60% Lv.3 4 鬼火Lv.2 40% Lv.4 5 鬼火Lv.3 30% Lv.5 5 鬼火Lv.4 25%
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《鬼火》 No.975 Command <第十一弾> NODE(1)/COST(1) 効果範囲:目標のカードに及ぶ効果 発動期間:持続 ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕は「戦闘修正:+1/+1」を得る。その後、〔あなた〕は1ドローする。 「近寄らないでって言ったのに」 Illustration:茶葉 コメント コストが+1された代わりに1ドロー出来るようになったナイトダンス。 修正値自体はパッとしないが、それだけでも相手の計算を狂わせられる可能性は十分あり、手札枚数も減らないため使ってみて損はしにくいだろう。 鬼火「超高密度燐禍術」で生成される「鬼火」とは効果が違う。セットカードと使い切りのコマンドカードという違いがあるからだろうか。 収録 第十一弾 関連 「鬼火」を参照するカード 伊吹 萃香/18弾
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======= 鬼火 ======= 鬼火というのは、日本各地で伝えられている怪火のことだね。 今から三百年くらい前に日本で出版さた百科事典では、 土に染み込んだ戦死者や、馬や牛の血が、歳月を経て変化したものだと記している。 松明に灯された火のような形で、散ったり集まったりしながら人に近づいて精気を吸うとされてるんだけど、 面白いことに、同じように霊の仕業だとされている人魂や陰火なんかとははっきりと区別されていたみたいだね。 多くの場合鬼火の色は青いそうなんだけど、例外的に赤いのもあるみたいだよ。 『長さ90cmくらいの、糸のような細い火がひらひらと燃えているのを見た』なんて幻想的な目撃談もあるんだ。 でもね、特に『人の怨念が真っ赤な火になって現れたモノ』を鬼火って言うこともあるんだって。 うわぁおっかないおっかな~い♪ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (staff10.PNG)
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鬼火(おにび)は、古式魔法である。 物理的な炎ではなく接触した物に火をつける可視化された魔法(*1)。 使用者 九重八雲 登場巻数 3巻、15巻 コメント 古式魔法 用語 魔法
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【鏡音リン】 ONI-BI (オリジナル) 【黒0/1】 【鏡音リン】 鬼火(百鬼夜行編) 【66.5曲らへん】 曲名:鬼火 作詞:サ骨 作曲:サ骨 編曲:サ骨 唄:鏡音リン 歌詞:
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《鬼火》 No.975 Command <第十一弾> NODE(1)/COST(1) 効果範囲:目標のカードに及ぶ効果 発動期間:持続 ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕は「戦闘修正:+1/+1」を得る。その後、〔あなた〕は1ドローする。 「近寄らないでって言ったのに」 Illustration:茶葉 コメント コストが+1された代わりに1ドロー出来るようになったナイトダンス。 修正値自体はパッとしないが、それだけでも相手の計算を狂わせられる可能性は十分あり、手札枚数も減らないため使ってみて損はしにくいだろう。 鬼火『超高密度燐禍術』で生成される「鬼火」とは効果が違う。セットカードと使い切りのコマンドカードという違いがあるからだろうか。 関連 第十一弾
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《鬼火》 効果モンスター 星1/炎属性/炎族/攻 0/守 0 裏側表示のこのカードが攻撃対象に選択された時、その攻撃を無効にしこのカードを 表側守備表示にすることができる。また、このカードを生け贄に捧げて炎族モンスター を生け贄召喚した場合、次の自分ターンのスタンバイフェイズ時に「鬼火トークン」 (炎族・炎・星1・攻/守0)を2体自分フィールド上に特殊召喚する。 part21-482 コメント 名前 コメント
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1 / 9 ページ ―コンコン。 「開いてるよ、入りたまえ。 「失礼します。 青年がドアを開けると、革張りのソファに腰を掛けた老人が、親しげに軽く右手をあげる。 丸眼鏡に毛髪のほとんどない頭、ヨレヨレのシャツにチノパン。古くさい腕時計。 部屋の雰囲気とは、お世辞にもマッチしているとは言い難い。 いかにもな金持ちの書斎。アンティークなインテリアに、数々の美術品。全て本や美術館で見たような代物だ。 仮に、ここにある物全てが本物だとすると・・・ 最新型の戦闘機を買ってもお釣りがくるだろう。 「(さすがにそれはないか・・・ 自身の頭に浮かんだイヤらしい金勘定を捨て去り、再び老人へと目を向ける。 確かに、身なりは汚いが・・・ 眼鏡の奥に覗かせる眼は、少年のようであり 深い知性の海のような青色をたたえている。 「(この人・・・身体は老い衰えても、 探求心と言うか、心と言うか・・・それは全く衰えていないんだ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 「・・掛けてくれるかね? 君が座ってくれないと、儂は上を向いてなきゃならん。 首が疲れるんじゃよ。ホッホッ・・ 「あ・・すいません。 促されるまま、ソファへと腰を下ろす。 「さて、と。 君は確か~・・えーっと、何て言ったかな? 「栗田 篤志(クリタ アツシ)です。 大学で日本各地の妖怪に関する伝承の研究を・・・ 「オッ!そうだった、すまない。 この年になると物忘れが酷くなっていかんね・・・ で、栗田君。今日は 君が体験した話を聞かせてもらいたくて、わざわざ足を運んでいただいた訳じゃが・・・ 君は妖怪を信じるかね? 2 / 9 ページ 栗田「・・・正直、研究はしていましたが郷土文化の一環として見ていました。 過去にあった不可解な物事や事件、非業の死を遂げた人物。 そういった話が、時が経つにつれて妖怪話に変わっていったと考えていましたから。 そして、その背景を解き明かしていくことで、当時の文化を知る事が出来ると・・・ 老人は、見据えるような眼で栗田を見ている。 そして、ゆっくりと口を開いた。 「・・・・じゃあ、今はどうかね? 栗田「今は・・ 今は、信じずにはいられません。 科学的にも説明がつかないことを、この目で、耳で、身体で・・・体験しましたから。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 「結構。それでは聞かせてもらおうかの。君の話を・・・ 老人はそう言うと、古いパソコンとプリンタを机の上に置いた。 栗田「・・・? あれは去年の夏、8月の頭頃です。 私は、研究の為に ○○県の山奥にある村に来ていました。 ―――― 栗田「暑い・・・ ここでこれだけ暑いとなると、東京は灼熱地獄だな。 ―ミーンミンミンミン・・・・ 栗田「宿までバスが通ってないなんて・・・・ 一人、ぶつぶつしゃべりながら僕は山道を進んでいた。 人と出会う事もなく、1時間以上歩き通している。 さすがにバテたので木陰に腰をおろし、スポーツ飲料を流し込む。 栗田「はぁ・・・生き返る~。 しばらく休憩していると、蝉の声に混じって車のエンジン音がこちらに近づいているのに気付く。 栗田「車だ。 乗せていってくれたら助かるんだけどなぁ。 ―ブロロロ・・・ 3 / 9 ページ ―キィー・・・ 栗田の前に一台の軽トラが止まる。 栗田「(あぁ・・・!助かった!乗せて行ってもらいたい! 「・・・随分若そうだけど、学生さん? 栗田「あ・・はい。 東京から郷土研究に来てて、宿に向かってるんですが。 年の頃は50代半ばといった、作業着姿の女性が窓から顔を覗かせる。 助手席には小学生の男の子が一人。 栗田「・・・(満席だ。いや、この際荷台でも構わない。 女性「宿って言うと 高橋さんちかね? 栗田「はい、近くを通られるんですか? 女性「近くも何も隣の家だよ。 荷台で良ければ乗せてくよ、歩いてたら日が暮れちまうから。 栗田「そんなに遠いんですか? 女性「まぁ距離で言えば10kmないけど、なんせ山道だからね。 それにこの辺りは熊が出る。 熊。 それを聞いた僕はお礼もそこそこに荷台へと乗り込んだ。 女性「熊もだけど、【鬼火】にさらわれちまうかもしれないしなぁ。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 栗田「鬼・・火? 本当に出るんですか?伝承の? 女性「出るよ~。 夜になるとな、山の中にポワ、ポワって・・・ それが目撃された次の日になると、旅人の姿が消えてしまうんだよ・・・ ゴゴゴゴゴゴ・・・ 栗田「・・・(本当だってのか?ただの伝承じゃなくて?鬼火? 女性「そんな神妙な顔すんな、冗談だよッ! 栗田「あ、冗談ですか・・・ハハッ、そうですよね~。出るわけないですよね! 女性「いや、鬼火は出る。 栗田「え? 女性「旅人をさらうってのは冗談だけどな。 雨の夜・・・出るんだよ。 そうして次の日には誰かがいなくなる。 これは本当だ。 栗田「え? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 4 / 9 ページ 栗田「あはは・・・おかあさん、冗談キツいですよ~。 女性「・・・まぁ、気をつけなぁ。 雨の降る夜は出歩かない事さ。 そうこう話すうちに車は宿へとたどり着いた。 栗田「ありがとうございました。 女性「いいって、ほら靖夫(ヤスオ) 荷物運ぶの手伝いなッ! 栗田「いやいや!大丈夫ですよッ!自分で・・・って 僕が言い終わる前に少年は荷台の荷物を背負っていた。 栗田「・・・あ、ありがとう、靖夫くんって言うんだね。 僕は栗田、よろしくね。・・・ッ!? 荷物を抱えながら、靖夫の顔を覗きこんだ僕はぎょっとして荷物を落としそうになってしまった。 彼の目の中に、一瞬炎が揺らぐような橙色を見たような気がして。 靖夫「お兄ちゃん?どうかした? 次に見た時には、橙色は消えており 人なつっこそうな優しい両眼が、僕の顔を心配そうにのぞき込んでいた。 きっと怖い話を聞いて少し精神が不安定になったのだろう、子供の瞳の中に炎を見るだなんて・・・僕は、少し暑さにやられたのかもしれない。 栗田「あ、いや、何でもないよ。 荷物は玄関に置いておいてくれる? 靖夫「うん、分かった! そう言って、少し足を引きずるような格好で靖夫は走り出した。 栗田「・・・?(怪我でもしてるのかな?) 僕が怪訝そうな顔をしていたのだろうか。女性が口を開く。 女性「あの子は生まれつき足が悪くてね。 本人も気にしてるから、触れないでいてくれるかい? あぁなるほど。大丈夫、僕は他人の身体的特徴をからかうほど子供じゃない。 分かりましたと告げて荷物を肩にかける。 5 / 9 ページ それから10日程経った。 朝起きて、小川で顔を洗い、朝食を済ませたら 農作業を手伝いながら地元の人から昔の話を聞く、 夕方になれば昼間の話をレポートにまとめ、風呂と夕飯をいただいて床につく。 そんな暮らしの中で分かった事が一つ。 この村の人達は火の後始末に非常に気を使う。 村の至る所に水を張ったバケツや貯水池があり、毎朝近くの住人が点検を怠らない。 昔大火事でもあったかと思い、聞いてみても「そんな事はなかった、これは鬼火避けだ」と口を揃える。 栗田「・・・やっぱり、鬼火は本当にいるのか?そんな馬鹿な。 靖夫「お兄ちゃん、これは何の本? あぁ、それから 隣の家の靖夫くんとはだいぶ仲良くなった。 年の離れた兄の様に慕ってくれている。 学校が終わると僕の部屋に来て、色々と話をしてくれる。 僕もお礼に、東京から持ち込んだ無○正のDVDなんかを見せてあげたり・・・ あ、ちなみに僕の好みはブロンディ。 まぁ、大人への一歩を踏み出させてあげたとも言える。 ただ、学校の話になると表情を曇らせた。 靖夫「学校は・・・好きじゃない。 靖夫くんは、一つ見聞きした事を十にも二十にもして、自分の物にする賢い子だった。 そんな子が、勉強が嫌で学校が嫌いだとは考えにくい。 栗田「・・・ふーん、そっかぁ。 煙草の煙を吐き出しながら、僕はあえて興味なさげに答える。 本当は原因の目星はついていたが、触れないでおく。 そう約束したから。 それから三日が経ち、東京に帰る日を明日に控えていた。 結局、鬼火など出ずに靖夫くんと二人、部屋で話をしていた。 靖夫「お兄ちゃん、明日にはいなくなっちゃうんだよね。 栗田「またいつか会えるさ。 その日は・・・雨が降っていた。 6 / 9 ページ 栗田「そうだ、靖夫くんにコレあげるよ。 そう言って、無○正ポルノ雑誌を取り出す。 友情の証、これで僕と同じ金髪好きになってくれれば・・という願いも込めて。 しかし 靖夫「う~ん・・・僕、お兄ちゃんのライターの方が欲しい。 栗田「ライター? 何の変哲もない普通のオイルライター、 別に高い訳でもなく思い入れもない。 あげたっていいが、小学生にライターはマズイ。 だが、どうしてもとせがむので、火遊びは絶対にしないように!と、念を押してライターを渡した。 物珍しそうにフタを開けたり閉めたりしていたが、靖夫くんが火を点けた瞬間。 瞳に橙色が宿ったように見え、僕は鬼火の話を思い出し・・・ 何か、大変な事をしでかした。そんな気持ちになっていった。 ―カチンッ。 火を消した靖夫くんの瞳は普段と同じ色をしていて、僕は炎が写り込んだのだと考える事にした。 その後何を話したかはよく覚えていない。 早朝の電車に乗るために早々と布団にもぐり込んだのだが、一向に眠くならない。 雨音と共に不安はどんどん大きくなり ついに僕は布団から抜け出した。 栗田「寝られない・・・もう夜中の2時過ぎてるし、今から寝てもなぁ。 呟いて、煙草をくわえ、ライターが無いので台所へ向かう。 流しの引き出しからライターを取り出し、火をつける。 ―カチッ。 橙色の灯りが薄暗い台所を照らす。 栗田「・・・ふーっ。 煙を口から吐き出し、何気なく窓を覗く。 窓の外には橙色の灯りが見えた。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 7 / 9 ページ ・・・ゴクッ。 生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえる。 僕は金縛りにあったかのようにその場に釘付けになっていた。 栗田「鬼火・・・ 勿論、恐怖はあったがそれよりも好奇心の方が先に立った。 僕は何を考えていたのか・・・傘もささずに雨の山中に向けて、飛び出していた。 しばらく進むと、少し開けた場所に出た。 そこには、バットやら木材を持った子供が数名・・・ 反射的に僕は息を潜め、茂みに身を隠す。 「なんだよアイツ! こんな時間に呼び出しやがって・・・ 「痛い目見せて欲しいんじゃねえの? 「言えてるッ!ぎゃはははっ!! 栗田「・・・? 村の子供か?こんな時間に呼び出しって・・・おかしいだろ。 そのとき、フッと周囲が明るくなる。 栗田「・・・橙色の 鬼火・・・? 目の前に現れた、不可思議に、思考が乱される。 鬼火と言えば【火の玉】というのがよく聞く話だが、その鬼火は人の形をしていた。 栗田「何だ・・・これ。 「うわぁああッ!? 子供達は逃げようとしたが、あっと言う間に鬼火に捕まる。 すると、瞬く間に全身が燃え上がり・・・ 人の形をした鬼火が次々と増えていった。 苦しそうな動きをするが、鬼火達は声もあげず。 栗田「声は・・・出せないのか。 肺の中まで焼かれてる・・・か? やがて、鬼火達は動かなくなるが、それでも炎は消えない。 雨の中・・・勢いは弱いが、消えない炎でくすぶりながら、彼らは灰となった。 灰は雨によって流される。 痕跡はなにも残っていない。 栗田「鬼火にさらわれるんじゃあない・・・焼かれて消えたんだ。 いつの間にか、僕の頭は冷静になっていて、せっかくだから鬼火の正体を探ろうと思いたったその時。 8 / 9 ページ ―ズズッ・・・ 何かを引きずるような音がした。 栗田「・・・? 恐怖が再びわき上がる。 やはり正体を見るのは止めよう、そう思って後ろを向くと 橙色の瞳が目の前に。 栗田「~~~ッ!!? 気が付けば朝。 僕は急いで宿に戻り、挨拶もそこそこに逃げるようにして、その村から去った。 駅に着くと、靖夫くんのお母さんの姿があった。 靖夫母「そんなに急いで、帰らなくても。 栗田「いえ、電車に遅れるとマズいので、お世話になりました!それでは!! 正直、僕の頭の中には一刻も早く逃げたいという気持ちしかなかった。 脇をすり抜けて改札へ向かうと、後ろから声をかけられた。 「昨日見たことは誰にも言うなよ。 僕は・・・恐怖のあまり、振り返りもせず東京へと逃げ帰ってきた。 「それで? 栗田「・・・終わりです。 カタカタカタカタ・・・・ 手元のパソコンで文章を打ち込んでいた老人の手が止まる。 「フ~ム・・・なかなか興味深い話だったよ。 ところで・・こんな話は知っているかな? 【妖怪に出会った人間を捕らえて口封じをする妖怪】の話なんだが・・・ 老人の青眼がイタズラっぽい光をたたえる・・・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 栗田「あの・・・何のご冗談でしょうか? ―バリンッ! 栗田「ッ!? 電球が割れる。 ―ガチャ・・! 鍵が一人でに閉まる。 栗田「・・・・え? ゴゴゴゴゴ・・・ 「ホッホッ・・・! 知らないなら知らないでも、構わんがね。 ・・・これから嫌でも分かる。 9 / 9 ページ ふ・・・と、顔を触られる。 栗田「・・・!! 驚いて後ろを振り向くが誰もいない。 老人がニヤニヤ笑いながら、指で上をさす。 つられて視線を上へ・・・ そこで僕が見たものは、【女性の生首】。 栗田「ッギャアアアアァアッ!!!!! 僕はドアをぶち破り、全速力で逃げだした! この後・・・どうやって家に帰ったかも覚えていない。 「・・・やり過ぎだったんじゃないですか?お父さん。 「ホッホッホ・・・ 1万ドルのドアが台無しじゃのお。 部屋には女の生首と、青眼の老人。 「後で詫び状でも送っておくか。 それにしても、おまえさんのスタンドは便利じゃの。 「透明になれるだけですけどね。 生首の下に身体が現れる。 「透明ってのがすごいんじゃよ・・・ さて、と。 ―パシパシィッ 老人がパソコンに触れると、プリンタから鬼火と靖夫の姿が 印刷される。 ドドドドドドドド・・・ 「○○県なら杜王町に近い・・・ 派遣するのは、億泰くんの娘さんなんかどうじゃ? 「う~ん・・・今回はいくら、なゆたんでも一人じゃあちょっと難しいような・・・ なゆたん、子供に甘いからなぁ~・・・ 「よし・・・じゃあ他のスタンド使いにも連絡を取ってみようかの。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ 続・・・かないです ★ 使用させていただいたスタンド No.0310 レッド・ホット ▼単発SS一覧へ戻る