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毒舌に定評のある餡子 【年齢】 21歳 【性別】 ♀ 【特徴】 彼女はチャロコさんのリア友であり、 アメリカ在住で実況プレイ動画をあげている人物でもある。 彼女は「餡子姐さん」という愛称で呼ばれている。 餡子は好きでは無いらしい。初見殺しであり、初対面は辛くあたられる。 本当は優しい方である。非処女。 【好きな実況主】 ちょいさん・新感覚冷やし系魔法少女ヒャドさん・やまもとさん 【占い結果】 白鑞金 で実際のところチャロコはどこまで虐めていいんだい? byアルベリアル 真島の兄さんとお幸せに!! byねこうどん ドSだが、甘い餡子がみてみてぇ byごんちゃん 餡子さん 優しい甘さと 姉御肌 誰もが貴方に ついていきます byゆさ また面白い会話をチャロコさんとしてください byくろざとう 戻る
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「 ※ 餡 子 抜 き 」 属性-雷·銃 ペットモンスター-蜂蜜(魔獣 修行·討伐時の疲労度軽減[大]) ステータス-バランス つまり-ただの餅 称号-??? 初期PL名は御手洗団子。餡子餅と言い和菓子が好きなのか 二人しかいない月読部隊の内の一人 実は始めて半年も経ってない 更新求む
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餡子食寺【アンコクジ】 概要 帝都郊外にあるお寺。歴史は結構古めで、達磨坂の管理も行っている。 豆腐やら、小豆やら お説法もそうだが、何気に豆腐や餡子に関するものも有名。というより、豆から栽培し製作している。 料理のレパートリーも広め、精進料理からスイーツまで。 僧兵(?) 特に制約があるわけでもないのに、鍛えている奴はいる。りあるもんく。 僧侶 一休(ひとやす;ほわほわ系住職さん:オノンド♀) 花火(はなび;唯我独尊系尼さん:キリキザン♀)
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俎板餡子 第XIII帝国スレ1326レス目 俎板餡子第XIV帝国スレ 第XV帝国スレ 第XVI帝国スレ 第XVII帝国スレ >‐=ニ三 > / > ニ = ー / // , / / / / / \ \ / / / | ∨ ∨ ,-‐=三{ / ∧ ∨ ⅧIIイ { / ∨ ./∨ .∨ / { / ー -∨ / ∨ \ /∧ ∨ |ヤ示テミ \ - ‐‐} \ <三} }\{ { 乂゚jソ \_斗テフ∧ }\ } <iiiiiiiiiiiii} } ∧ \{∨ ) ( ヒシ/) \ } レ _ ニ=‐ / <ii} } ∧ \ ー -‐ ⌒ゝ_ _./ { ∧| _ ニ=‐ -=ニ \ニ=-  ̄  ̄ \ } , , / { / ) _ ニ=‐ -=ニ }三二ニニ=- - \ {\ 。<iiヽ レ _ ニ=‐ -=ニ }三三二二ニニ=- - \ヽ三ニ=三二三}-=、_ ニ=‐ -=ニ \三三二二ー=ニ\- \ イ 〈三={ -=ニ |三二=/三ニ=ニ=\- }ヽ < }=< _ -=ニ三二二ニ=- ー |三=<==-{⌒}ニニ=-∨ } \ニ=-‐<ii>=ニ二二三三二=-/ >==ニ三=ゝ‐'ニ\ニ=∨ニ} \ \iii\ニ二三ニ=-/ /二ニ= =ニ=イ 人 ニ\=.}=-}> ー - 、 ヽii∧ニ三ニ=/ /./iiiiii{`ヽイ _ \ .∨ニ} >==〈 ∨'" \ニ/ ∨iiiiiii〉、ノ / \|ニ‐} \iiiii| } ーニ《iiiiiiii∨ / >=- _ ィ ∨ニ.} )ii} ..,人/ニ二三> / /iiiiiiiiii//ニ={ ∨‐}ニ=- /iiii( ニ }ニ二三三 ー ' ィiiiiiiiiiiiii/三三=ー '‐} //iiiiii\ }-==ニニ二三| .〈二三三二ニニニ==-/ レ‐-=ニ_) 人ニニ二三ニ=-レ二三三二二ニニニ=-/ < \──────────────────────────────────────────────────俎板餡子種族 : 謎のヴィランX ♀系統 : ???系(アンノウン/ダーク・ラウンズ/ギャラクシー・コマンド・ドラゴン/オルタナティブ/サーヴァント・ユニヴァース)Lv90/90ぶんけいHP : 1200/1200MP .: 800/800攻撃力 : A+守備力 : Bすばやさ : AA-魔力 : A+精神 : Bかしこさ. .: B-信頼度 : 10暗黒度 : うぐいす【装備】E:『邪聖剣ネクロカリバー』 : あやしいつうはんでかったじまんのつるぎ。以下の能力を得る。 ①【斬撃】【闇】の威力が上昇する。 ②たまに爆発する。 ③バロンは屑くりかえすバロンは屑。【とくせい(パッシブ)】『正体不明』 : 自称サーヴァントユニバースからやってきた天涯孤独のヴィラン。は?『領域外の生命』 : 『基本世界』軸の外から訪れたらしい存在。『文系ヒロイン』 : 文系という割に食ってばっかりな気が……『眼鏡娘』 : メガネっ娘なのであらゆる判定が有利に働く。『バーサーカー』 : 狂戦士のクラス。攻撃行動の威力が上昇する。 また、あらゆるクラスに対する与ダメージが上昇するが、被ダメージが増加する。『狂化:C』 : 元々イカれた存在だからか、なんか逆にまともになっている。与ダメージが上昇する。『オルタ』 : 謎の補正により【宝具】【必殺技】の威力が上昇する。『オルトリアクター』 : 体内に存在する魔力変換炉。体内の糖分を魔力へ変換する。 ①ターン終了時に「糖分」を消費してMPを「消費量×10%」回復する。 ②ターン終了時に「糖分」を1消費してテンションを1あげる。 これらの能力は同一ターン中にどちらか片方しか発動できない。『直感:C』 : 戦闘時、常に自身に最適な展開を感じ取る能力。会心率が上昇する。『甘味要求』 : 戦闘とかめんどくさいので甘味がないとやってられない。登場時、あんこで糖分を摂取する。 その他菓子類を摂取した場合に糖分を摂取できる。『甘党の本懐』 : 和菓子を摂取するとテンションが上がる。『ヒロインの証明』 : 【宝具】【必殺技】を使用するとテンションが1上がる『チェインボーナス』 : 攻撃時に追撃などが発生した場合、テンションと会心率が「1」上昇する。【とくせい(アクティブ)】 ソウル パワー スペース リアリティ タイム マインド『∞黒餡子』x : 「欲求」「糖分」「売り場」「原価」「製作」「需要」の6つの原始力を練り込まれた謎のアイテム。 あんこを行い、結果により効果が発動する。『刹那無影剣』x : 動きの最適化を極めた刹那の剣戟。日々のだらけた無為徒食が生み出した怠け心の一閃。 攻撃速度、会心率、会心ダメージが大幅に上昇する。「テ/2」『王の見えざる手』y : 味方を最大限に働かせる暗黒の帝王学。 このターン中、味方1体の会心率を低下させて発動。味方全体の攻撃力と会心率を上昇させる。『エナジープラネット』z : 宇宙の力を凝縮して力場として扱う。消費したテンションに応じてダメージを軽減する。「テ/X」【呪文】『イーガス』 消費50 : 敵1グループの素早さ、回避率、命中率を低下させる。この呪文による弱体化は累積する。『オルタ・チョーク』 消費50 : ダークなフォースで相手の首を締め上げる。コーホー 「敵単体拘束」「窒息:20%×経過ターン数」『オルト・ライトニング』 消費75 : 指先から暗黒面の雷を放つ。 「敵全体」「160/100%」「スタン:最大75%」 【闇】【特技】『ブオンブオン!!』 消費40 : ライトセーバーをブンブン振り回して攻撃を高確率で弾き落とす。『ブレイブチェイン』 消費25 : 敵1体に連続で攻撃を加える。残念ながら4回確定ではない。 【射撃】 「80/100%」「命中時に追撃(70/100%)」「追撃回数が増えるごとに追撃確率が半減」『ライトセーバー』 消費40 : かつては電光剣と訳されたこともありました。 「180/100%」「邪聖剣専用」 【斬撃/ビーム】『ギガンティックギンガ』 消費80 : エナジープラネットを圧縮し、破壊光線として解き放つ。 「220/100%」「テ/2」 【必殺】『ダイナマイトサンシャイン』 消費X : エナジープラネットによる防壁を展開。攻撃を防いだ後、エネルギーを解放して反撃する。 【必殺】 「バリア:X」「敵攻撃終了時に反撃」「バリア破壊時行動不能」「テ/2」 「200/100%」「残りバリア強度に応じて威力上昇」『ストライクザプラネットナイン』消費50 : 敵を異空間に引き込み、惑星の力を脚部に込めてライダーキック! 【格闘・必殺/星・ライダー】 「300/100%」「テ/2」 クロスカリバー セイバー『黒竜双剋勝利剣』 消費80 : オルトリアクターをオーバーロードし、溢れた魔力の本流で 敵 を討つ! 【宝具/龍・闇】 「350/100%」「『刹那無影剣』使用時ダメージ上昇」「セイバー特効」「糖分全消費」「テ/3」 ネクロマンサー『約束できない終幕の邪聖剣』.消費0..: 真の力を解放したよこしまひじりけんの威力を見よ!!(通常攻撃) 【斬撃・宝具】 相手との速度差により命中率が変動し、相手が遅い場合だと連撃が発動する。 「500/100%」「邪聖剣解放時のみ」「領域外超特効」【耐性】『特殊訓練』 : 身体的状態異常に耐性をもつ。『宇宙の法』 : 宇宙的な干渉に対し耐性をもつ。┌───────────────────────────────────────────────┐ 『甘味要求』 1,老舗の高級羊羹。糖分+3、全能力上昇。 2,業務スーパーの羊羹。糖分+2 3,どら焼き。糖分+2 4,チロルチョコ。糖分+1 5,カレールー。糖分+0、暴走状態 6,ブラックサンダー。糖分+1 7,豆大福。糖分+2 8,十万石饅頭。糖分+2 9,老舗の高級饅頭。糖分+3 10,カカオ100%チョコレート。糖分+0、テンション+3、狂化状態└───────────────────────────────────────────────┘┌───────────────────────────────────────────────┐ 『∞黒餡子』 1,糖分+1、HP回復量上昇 2,糖分+1、HP回復量上昇、HP自動回復 3,糖分+1、HP回復量上昇、HP自動回復 4,糖分+1、HP回復量上昇、HP自動回復、与ダメージ上昇 5,糖分+1、HP回復量上昇、HP自動回復、与ダメージ上昇 6,糖分+2、HP回復量上昇、HP自動回復、与ダメージ上昇、会心率上昇、会心威力上昇 7,糖分+2、HP回復量上昇、HP自動回復、与ダメージ上昇、会心威力上昇 8,糖分+2、HP回復量上昇、HP自動回復、与ダメージ上昇、会心率上昇、会心威力上昇 9,糖分+3、全能力+2、テンション+2、与ダメージ上昇、会心率上昇、会心威力上昇 10,邪聖剣覚醒└───────────────────────────────────────────────┘ +コミュ 第XIV帝国スレ 92 閃 もこっち とりあえず和菓子が食べられれば幸せ。邪魔する奴には残虐ファイトも辞さない 第XV帝国スレ 468 モコウ 光 宇宙ってどんなところ 餡子の世界は宇宙技術が進みすぎていて、宇宙に何の感慨もないらしい 第XVI帝国スレ 2016 トリコ、ジャスティスマン 女子会のようなものに参加。生まれがヴィランでもさして悪さしてないからセーフ。 第XVII帝国スレ 643 アギト 浅間神社 アギトとやる夫について行って、浅間神社へ。武蔵の空気は故郷に似ている、らしい 2437 トリコ、満信、時雨、メソ+蒼龍&かごめ バーサーカーらしく、マイペースに狂っている 戻る
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「あははははっ♪暑いでしょう、ほ~ら、あたいが冷やしてあげる♪」 3匹の腕に抱え込んでしまうほど大きい饅頭が目の前を跳ね回って逃げる。この動き回る饅頭は【ゆっくり】と呼ばれている。 最近幻想郷に現れた謎の生き物だ。こいつらは【ゆっくり】に関係する言葉を言うこと。その姿が幻想郷の有名人に似ていること。 植物みたいに水と太陽の光があれば生きていけること。そして中身が餡子であること。 それだけが今は知られている。 そして、あたいが最近よく遊ぶ相手。 こいつらをいじめたとき喋る言葉が面白い。泣いた顔が笑える。蛙を凍らせて遊ぶよりも楽しい。 ゆっくり『で』遊ぶのは本当に最高だった。 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 「ゆっくりしないでにげるよ!ゆっくりしないでね!」 「ゆっくりできないよ!いじめるおねぇちゃんはゆっくりむこうにきえてね!」 あの神社の紅白の巫女と、森の白黒の魔法使い。あいつらに似たゆっくり達を追い掛け回す。 氷の弾幕をわざとゆるく張って、もたもた逃げるのを見て楽しむ。弾幕を避けてばらばらに逃げたゆっくりの群れ。 空から高みの見物をする。 「おっもしろ~い♪ほらほら、早く逃げないと凍えちゃうよ♪」 あたいの力で氷の風を解き放つ。それだけでゆっくり達は寒さのあまり身を寄せ合ってまた一塊となって動く。 そこに再び弾幕を張って散らばって逃げるのを見て楽しむ。 まるで羊を追い回す犬にでもなった気分。 「さむいよ!ゆっくりこごえちゃうよ!」 「おねえぢゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!」 「だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」 楽しいなぁ。ほんといい気持ち。そうだ、こいつらを凍らせたらどうなるんだろう。 ちょっとためしてみようかな。 これからどう遊ぼうかわくわくしながら考えていると、後ろから呼び止められた。 この声はあたいの一番の友達の声だ 「チルノちゃん!何やってるの!」 そう、声の主は大妖精。本当の名前はわからないしなぜか教えてくれない。だからあたいは大ちゃんと呼んでいる。 妖精達のまとめ役で、まじめであまりいたずらなんかはしない子。だけどあたいとは妖精の中で一番一緒にいる時間が多い。 とはいっても、大ちゃんがあたいがいたずらをしているときにこうやって止めに来るのが多いからなんだけどね。 「なにって、こいつらと一緒に遊んでるの。」 「嫌がっているじゃない。やめてあげようよ・・・・・。」 いつもこれだ。大ちゃんは大好きだけど、こういうところが少しうざったい。 「だってさぁ、こいつらあの紅白と白黒に似てるくせに何にもできなくておもしろいんだよ。でさ、今日って暑いじゃん。 あたいが冷やしてあげよっかな~って思ってさ。」 ゆっくりの一匹を持ち上げる。ほっぺたがびろっとお餅みたいに伸びている。 「チルノちゃん!」 大ちゃんがあたいに詰め寄ってゆっくりから引っぺがす。あ~あ、これから面白くなるところだったのに・・・。 「チルノちゃんのいたずらはやりすぎなの。この子達が怖がっているじゃない。」 大ちゃんは顔を真っ赤にして半泣きになりながらあたいにお説教をする。別にこれくらいいいと思うんだけどな。 ただのいたずらじゃん。 「そんなこといってもさぁ。あたいとって凍らして面白そうな生き物はみんな凍らしていいって法律が・・・」 大ちゃんがさっと突っ込みを入れる。 「今決めたでしょ。それ。」 図星だった。 結局大ちゃんがお詫びとして妖精たちの住処にゆっくり達を招待することになった。 「ゆっくりしていってね!」 一匹のゆっくりが中に入ったときにそう叫んだ。 いや、客のあんたらが言うことじゃないからそれ。 「いいよ。ゆっくりしていってね。」 大ちゃんはそんなこと気にせずにゆっくり達を歓迎した。あの子以外と図太いところがあるなぁ。 妖精のみんなは珍しいお客さんに集まった。 ガヤガヤと一気にうるさくなった。 みんないろんなことをゆっくりに聞いている。 何を食べているのか、どこに住んでいるのか、色々だった。 「ゆっくりのみんなって餡子でできているんだよね。おいしいの?」 そのときお友達の妖精の一人が紅白のリボンをつけたゆっくりにそう質問する。 「ゆっくりはあまいよ!」 「いちどたべたらやみつきだよ!」 ゆっくりの一匹が前に出た。 「れいむおいしいよ!さぁ、おたべなさい!」 偉そうだなぁ。ほんとにおいしいのこいつ。なんか食べたらおなかを壊しそうだな。 「いいの?痛くないの?」 大ちゃんがおずおずとゆっくりに話しかけている。 自分から食べられたがる生き物がいるなんて信じられないんだろう。あたいだってそうだ。 「だいじょうぶだよ!ゆっくりはまんじゅうのようせいさんなんだよ!だからおいしくたべられるのがしあわせなんだよ!」 饅頭の妖精って何よ・・・。 「じゃあ・・・・・・・、いただきます・・・・。痛かったら言ってね。」 そう思っていると、大ちゃんがおずおずとゆっくりのほっぺたを囓った。度胸あるなあの子。 食べられているゆっくり達はあの妙な自信に溢れた顔のままだ。痛くないのかな。 大ちゃんは一口食べると、目をぱちくりと瞬きして、信じられない顔をした。 「すごい・・・・・。おいしい!おいしいよ!ありがとうゆっくり!」 うそ、あいつらおいしかったんだ。ちょっと興味がわいてきた。 「どれどれ、ちょっとあんた。あたいが特別に食べてあげるわ」 大ちゃんが食べていた紅白に似たゆっくりを捕まえる。あたいが掴むと ばたばたと逃げようとしてうっとおしい。 「ゆっくりはなしてね!れいむおいしくないよ!」 「れいむぅ~!!」 こいつ大ちゃんといっていることが違うじゃない。無視して食べようとする。 今日はたくさん遊んだからおなかがペコペコ。餡子がおいしいだろうなぁ。 「いただきま~す♪」 期待いっぱいに囓る。 餡子の甘い味が口いっぱいに広がるはずだった。 だけど、 「う゛ぇぇ!何これ!にがっ!なんで大ちゃんこんなまっずいのを食べられるのよ!?」 まずい。まずすぎる。こんなの餡子の味じゃない。甘くない。すっごく苦くて酸っぱい。 なんで?大ちゃんと同じものを食べたのに! 「え、そんなことないと思うけどな?ちょっとごめんね・・」 「ゆっくりあじわってね!」 このゆっくりは大ちゃんの近くに行くといきなり調子がよくなった。そんなゆっくりを持った大ちゃんがおそるおそる囓る。 目を閉じながら、味わうようにもぐもぐ噛み砕く。 「おいしいじゃない。すっごく甘くて。」 あたいが食べたときはぜんぜんおいしくなかったのに!?わけがわからない! 「そんなはずないよ!大ちゃんおかしいよ!あんた達もそう思うでしょ?」 周りのみんなに質問する。みんなそれぞれゆっくりに噛りついている。 だけど返ってくる答えはだいたい同じ。 「ぜんぜ~ん」「普通においしいけど」「チルノちゃんの舌がおかしいんじゃない」 「おいしいですよ~♪」「・・・・・・・・・・悪くない♪」 ゆっくりはふふんとふてぶてしい顔をする。 「何であたいのだけ・・・・。」 ありえない。 あたいの舌がおかしくなったの? ふとゆっくり達の方をむくと、あいつらはあたいを馬鹿にするように笑っていた。 その顔には敵意がむき出しだった。 「ゆっくりしね!」 「ゆっくりできないおねぇちゃんはゆっくりきえてね!!」 ちょっとカチンと来た。饅頭の癖に偉そうに・・・ 「こ・い・つ・ら~~~!!」 凍らせてアイス饅頭にでもしてやろうか? そのギスギスとした雰囲気を感じ取って大ちゃんがまた間に入る。 「やめなよ!チルノちゃん!」 そうはいってもねぇ、馬鹿にされてくやしいっていうか。 「チルノちゃんがこの子達をいじめるからだよ。妖精同士仲良くしないとだめ。それにチルノちゃんは妖精じゃなくてもいじ」 「別にいいじゃないそれくらい!大ちゃんはもうちょっと黙っててよ!」 どこの世界に饅頭の妖精がいるのよ。妖怪の間違いじゃないの? そうやってあたいが大ちゃんを押しのけてゆっくりに向き合おうとすると、ゆっくり達はいつのまにかその場を離れていた。 なんともいえない顔でずりずりと逃げている。 「おおこわいこわい」 何でだろう。今までで一番むかつく。 「・・・・・・・・ちょっとそこでじっとしていなさい、じっと。あたいの必殺パーフェクトフリーズeasyをお見舞いしてやるから」 飛び掛ろうとするあたいを大ちゃんが後から羽交い絞めにする。 「みんな!チルノちゃんを止めてぇ!」 いらいらしながらその日はみんなから離れた。結局大ちゃんとは大喧嘩してしまった。 何であんなに怒るのかわからない。それにあたいが食べるときだけゆっくりの餡ってまずいの? みんなと他の同じものを食べているときはあんなことないのに。まさかゆっくりって馬鹿だから天才のあたいには口に合わないのかな。 しっかしあいつらむかつくなぁ。いっそのことアイス饅頭じゃなくてカキ氷にでもしてやろうかな。 そうやっていろんなことを考えながら空を飛んでいると、目の前に一つの饅頭が見えた。ゆっくりだ。 白黒と同じ帽子をかぶったタイプのゆっくり。だけど他のゆっくりと違ってあたいの手のひらぐらい小さい。 何あれ?ゆっくりの赤ちゃん? とりあえず近くに飛び降りる。ゆっくりの赤ちゃんはあたいの姿を見ると、知らない人だってのにまったく怖がらないで近づいてきた。 「ゆっきゅりちていってね!」 ちゃんと言えていない。だけど声の大きさは大人顔負けだ。 「何あんた、ゆっくり?」 「ちょうだよ~!おねぇちゃんはゆっきゅりできるちと?」 ゆっくりできる人ねぇ。そもそもあたいは人じゃないし、あまりゆっくりはしていない。いつもどこかに遊びまわっている。 だけど、正直に言う必要はないか。 「ゆっくりできる人だよ。」 この赤ちゃんゆっくりを見ていると、何かに似ているところがあった。これはそう、かえると同じぐらいの大きさをしていた。 ふと、最近蛙を凍らせて遊んでいなかったことを思い出す。氷付けになった蛙をうまく解凍できて、蛙がまた動き回る。 ああやってうまくいった時の喜びを最近味わっていない。ここで、今日はあんなことがあったからいらいらしていたのを思い出す。 こういうときは遊んで気分を変えるのが一番いい。 「ほら、ちょっとこっちおいで。」 あたいは赤ちゃんゆっくりをちょっと凍らせてやろうと、ひょいと持ち上げる。 うわ、大人のゆっくりとは触りごこちが違う。柔らかい。マシュマロような手触りがする。 持ち上げて少し傾けると、中身の餡子がずれるのか、重みがゆらゆらと移動する。それにほんのり暖かい感触がある。 鼻を近づけていないのにここまで甘い餡子の匂いがする。 赤ちゃんだからまだ体が固まっていないのかな。 「ゆっきゅりさちぇてね♪」 きらきらとした眼であたいを見る。うう・・・・・・やりにくい・・・・。 だから、氷付けにしようと思っていたのに、ゆっくりの体を冷やす程度にしか冷気を出せなかった。 「ひんやり~♪」 ゆっくりは体をプルプルさせて涼しさを楽しんでいる。暑かったからなぁ、今日。 ああ・・・・・手の中で動き回るから暖かさと重さがぐるぐる変わっていく。 くすぐったい。 「おねぇちゃんちゅごいねぇ~~!!」 そう言われて悪い気がしない。少し、反応が見たくなった 「ほら、ここをこうして、氷でこうやると・・・・・・どうだ!あたい最強!!」 あたいはその力で、小さな氷のお城を作った。なかなかの自信作だ。 「ちゅご~い!ゆっくりぷれいすだぁ♪」 ゆっくりぷれいす?何それ。まぁ、いいやと思ってゆっくりの反応を見る。 きゃっ、きゃとご機嫌にお城の中を動き回る。まだ飛び跳ねることはできないのか、ずりずりと体を引きずっている。 「ちゅめた~い!」 だから体をあっという間に冷やしてしまった。 目をぎゅっとつぶって冷たさに耐えている。 「なにやってんのよ。こうなるのは当たり前でしょ。」 ひょいと持ち上げて、地面に下ろす。こいつほんとにお馬鹿ね。生きていけるのかしら。 そういえばこれだけ小さいのに近くに親がいないのが気になるな。 「あんた赤ちゃんでしょ?お母さんはどうしたの?」 するとゆっくりは目を伏せて 「おかぁちゃん、いない・・・・・。」 あたいはその一言ですぐにわかった。たぶん、お母さんとはぐれちゃったか、あるいはお母さんは死んじゃったんだ。 ゆっくりって弱いし。 だから一匹でこんなところにいるんだ。危ないなぁ。 犬や妖怪に食べてくださいって言っているようなもんじゃん。 なんか、このゆっくりにはあまりいじめてやろうという気がしなくなった。 あたいのすごさをよくわかるやつは大切にしなければならない。 だから、 「あんた、あたいと一緒に来る?」 「おちょらとんでるみちゃい~~♪」 「いや、みたいじゃなくて実際飛んでいるんだって・・・」 ゆっくりを頭に乗せて空を飛ぶ。ゆっくりははしゃいでいる。全然ゆっくりしていない。 あの日から、あたい達は一緒に遊ぶことになった。あたいの頭はこの子のゆっくりポイント?にされているらしい。 そのうち落っこちるのではないかと冷や冷やしたけど、なかなかバランスをとるのがうまい。 「まりさ、落ちないように気をつけなよ」 この子はゆっくりまりさの赤ちゃんだ。だからまりさと呼ぶ。 あのいつも弾幕どころじゃないでかいレーザーを撃ってくるあの白黒の魔法使いと同じ名前だ。 最初は抵抗があったけど、今は慣れた。細かいことを気にするのは良くない。 あたいの家に住ませている。他のゆっくり達の仲間のところに連れて行くっていうのも考えたけど、 あのゆっくりと一緒だと教育に悪い気がする。きっとあたいのことをあることないこと言いふらしてくるに違いない。 だから、ここのところずっと一緒だ。 「だいりょうぶだよちるにょ!」 あたいの名前もまだしっかり言えていない。しょうがないなぁ。 そうやってちょっと気を緩めたときに、頭の上が軽くなっていることに気がついた。 「ゆぅ~~!!」 言ったそばからこれか。 「このバカ!」 この子はたまに落っこちる。まったく危ないなぁ。ひょいと空中でキャッチしながら冷や汗をかく。 「たちゅけてくりぇてありがとう!」 ほっぺたを赤く染めてお礼を言ってくる。だけど危ないことをしたことに変わりはない。 「あんたが危ないことをするからでしょうが。あんたの頭には餡子しか詰まっていないんだから、 大人しく天才であるこのあたいの言うことを聞いておくものなのよ。」 「ゆぅぅぅ・・・・・。ちるにょのあたまちゅっごくゆっきゅりできるのに・・・・・・・・」 「あのねぇ、死んじゃったらゆっくりできないでようが・・・」 しょうがない。あたいは飛ぶスピードを抑える。これならば風にあおられて頭の上のゆっくりが落ちることはない。 「ゆっきゅりちてる~♪」 「今日は何して遊ぼうかな~。何がいい?まりさ」 今日もこの子と一緒に遊ぶ。ここは魔法の森の外れ。初めてくる場所だ。 「ちるにょ!ゆっきゅりまっててね!」 まりさはゆっくり時間をかけて考えた後、ピコーンと頭の上に何か光るものが移ったような気がする顔をした。 「ありぇやって~!いつもの~!」 いつものって・・・・。あれだけ考えてこれか・・・・。 「あんたあれの事が本当にお気に入りね・・・・・。ちょっと待ってて」 あたいは木と地面の間に氷の板を作る。氷の滑り台の出来上がりだ。 うん、いい感じ。ゆらゆらとカーブをつけて、滑り台の終わりにはぴょんとジャンプ台がついている。 あたいは葉っぱでできたそりにまりさを乗せて、滑り台の中に置いた。 「ゆぅゆ~♪」 ほんと、飽きないで楽しそうだなぁ。あたいは先回りしてジャンプ台の先に立つ 「ゆゅっ!」 まりさがジャンプ台から発射された。 勢いがついていたから、くるくると空で回っている。目をつぶって落ちる怖さと戦っている。 「きゅぅぅぅぅぅぅ!」 それをあたいはキャッチ。ぽてっとした手ごたえを胸の中に感じる。 まりさは安心したように目を開ける。 「もういっきゃい!もういっきゃい!」 「ああ、遊んだ遊んだ。疲れたなぁ・・・・」 あれから一日中遊びっぱなしだった。 追いかけっこ、かくれんぼ、にらめっこ、いろんな遊びをした。 ほとんどあたいが勝ったけど、にらめっこだけは全部負けた。あれは無理。絶対勝てない。 まりさは隣でぐったりしている。ちょっとはしゃぎすぎちゃったかな。 「あっちゅいよ・・・・・あちゅくてとけちょうだよ・・・・・おみじゅ・・・・・」 今日は暑かったからなぁ。この森ってじめじめ蒸し暑いし、 森の中だったからお水なんてどこにもなかったし。 あたいはまりさに向かって手をかざす 「おいで、冷やしてあげる」 まりさはずりずりと体を引きずらせてこっちに来る。 あたいの手のひらに乗っかると、あたいはちょっとまりさの周りの空気を冷やした。 「ひえひえ~♪」 まりさはほんわりとした顔でゆっくりしている。 「水はこれでも舐めて我慢してね、」 あたいは氷の塊を出す。 「ゆ?」 まりさはどうすればいいかわからないようだったけど、すぐに氷をなめればいいことに気がつく 「ゆぐゆぐ・・・・」 氷にがっついているまりさを見ていたからか、あたいのおなかがくぅと鳴った。 「おなかすいたな・・・・・・・」 その言葉を聞いたまりさが上目遣いにこっちを見る 「まりちゃたべゆ?」 とんでもないことをいったのでずっこけた。 「いや、いいわ。遠慮するっていうんだっけ?こういうの」 冗談じゃない。あたいの中には前に食べたゆっくり達のまっずい餡子のイメージしかない。 何であんなにまずかったのかはわからないけど、今はゆっくり達の餡子を食べる気分じゃなかった。 それよりも、これからやることがあるから、それどころじゃないっていうのもあった。 「もういい?今日はちょっと寄るところがあるから、頭に乗って。」 「うん!」 あたいはまりさを頭の上に乗せて急ぐ。落ちないように慎重に慎重にスピードを出しながら、ある場所を目指す。 日が半分くらい落ちているとき、ようやく到着した。 そう、ここはあたいのお気に入りの場所。 森の中にある丘。ここは木が調度よく開かれているから、あたり一面を見渡せる。高いところから里が見下ろせて、 左側には妖怪の山、右側には紅魔館のある湖が見える。 夕焼けで空が赤く染まって、湖がきらきら輝いている。 高いところにあるからか、澄んだ空気が気持ちいい。 「きりぇいだね~♪ゆっきゅりできるね~♪」 それもそのはず。 「でしょ。あたいのお気に入りなんだ。ここ」 ここは誰にも知られていない。知っているのは大ちゃんぐらいだ。みんなこんな幻想郷の外れにはこないからか、 人間も妖怪もいない。なにか考え事(主に新しい必殺技とかかっこいい決めゼリフ)しているときに来る。 「ちるにょ、ここでまりちゃもゆっきゅりちていい?ゆっきゅりぷれいすにしちぇいい?」 そう。この子が絶対気に入ると思ってた。 「もちろん。ここがあたいとあんたのゆっくりポイントだよ!」 あたいはばっと手を広げて叫んだ。ここが全部あたいたちだけのものだと言い聞かせるように。 だけどまりさはぷく~っとほっぺたを膨らませて怒った。 何かやった?あたい。 「ちがうの~!ここはゆっきゅりぷれいす!ゆっきゅりぽいんとはちるにょのあたまのうえでだよ!」 わけわからない。 「どう違うのよそれ・・・・・・・。まあいいか、まりさ」 改めて、ここに来る新しい仲間を歓迎する。いつものあのセリフで。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっきゅりするね!ずっといっしょにゆっきゅりちようね!」 「チルノちゃ~ん。」 しばらくすると遠くからあたいを呼ぶ声が聞こえる。大ちゃんの声だ。 ここを知っているのはあの子くらいだから当たり前か。 喧嘩した日から会っていなかったから心配させちゃったかな。 喧嘩しっぱなしだったのに、あたいを探してくれるなんて。 「チルノちゃ~ん。どこ~」 まだあたいがいる場所には気がついていないらしい。 ここであたいはちょっとしたことを思いついた。 まりさを木のうろの中に入れて、ちょっとお願いをする。 「ちょっとここでゆっくりしてて。まりさ。すぐに戻るからね」 「うん!ゆっきゅりいってらっちゃい!」 「どうしたの大ちゃん。こんなところまで。」 あの場所から少しはなれたところに大ちゃんはいた。 大ちゃんは息を切らせて、汗だくになっていた。 「チルノちゃん!探したんだよ!最近みんなと遊ばないし、どこにもいないっていうから心配で・・・。 だからチルノちゃんここにいるかなって思って・・・。」 みるみる大ちゃんの顔に涙がたまってくる。今にも溢れそうだ。 「ごめんね!私があのときもっとしっかりしておけば、チルノちゃんとゆっくり達が仲良くなれたかもしれないのに。」 本当にまじめだなこの子。大ちゃんは何も悪くないのに。 あたいもあの時、すこしやりすぎたかもしれない。あたいは最強なんだから、ちょっと位のことで怒ったりしたら駄目だ。 ああいうとき大人の女は軽く受け流すものらしい。 「いいよ。あたい気にしてないし。それにゆっくりって意外とちゃんとつきあったら面白いって言うか・・・」 これは全然うそを言っていない。あのゆっくりまりさの赤ちゃんと遊ぶのはすごく楽しかった。 はじめてあったときに凍らせたりなんかしなくて本当によかった。 「ゆっくりがどうかしたの?」 いけないいけない。あやうく口を滑らせるところだった。それではまりさをおいてきた意味がない。 「そうだ、新しい友達ができたんだよ!紹介するからついてきて!」 大ちゃんの手を握って、引っ張る。 「誰?どういう子?」 大ちゃんはきょとんとして首を傾げている。 「来てのお楽しみだよ。」 驚くだろうなぁ。あんなにゆっくりと喧嘩していたあたいがゆっくりの友達ができたなんて。 大ちゃんの反応を楽しみにして、あたいはまりさがいるところに急いだ。 あたいはなるべく何事もなかったように落ち着いている振りをしていた。 だけど力を抜くと顔がにやけてしまう。そのたびに歯をぎゅっと食いしばるけど、ほっぺたはプルプル震えている。 大ちゃんが後にいなかったらばれちゃうだろう。まりさはまずなんて言うんだろうな やっぱり「ゆっきゅりちていってね!」かな、 それともあたいと会ったときみたいに「おねえちゃんはゆっきゅりできるちと?」かな、それとももう寝ちゃっているかな。 大ちゃんとまりさってすぐに仲良くなれそうだな。でもそうしたらあたいは少し寂しくなるかも。 だけどきっとみんなで遊べる。そうしたら、そのうち他のゆっくり達とも仲良くなるかも。 あのまずいゆっくり達はむかつくけど、あれってやっぱりあたいが怒らせたからかな。 だったらあたいがいきなり凍らせたりしようとしなければいい。みんなで遊んだら楽しいだろうなぁ。 そんなことを考えていると、まりさが入った穴が見えてきた、 意外と目立つ。 いや、目立つなんていうものじゃなかった。 さっきまでいなかった生き物が出てきた。 山猫だった。口元には何かついている たくさんの山猫だ。 みんなものすごい声を上げて逃げ回っている。 なんかあったの? あたいは何か嫌な予感がした。 大ちゃんの手を離して、木の穴に手を入れた。急いで 何かがある。にゅるんとした手ごたえで、少し湿っぽい。 あたいは自分の想像が当らないように祈った。 だけど、その想像は絶対に当ると思った。 あの山猫の口には、餡子がついていたから そして、それを引き抜いた。 「!!!」 まぎれもない。あの子だった。 だけど、その姿は全然違う。 体中が引っかかれて、破けて、それに・・・・一箇所大きく噛み付かれている 餡子がどくどくと血のように流れている にゅるっとした感触はこれのせいだろう。 「ちょっと!しっかりしなさいよ!ねぇ!」 まりさは目の光を失って、ぼんやりとしている。 ぴくぴくと震えている。これは怖いからじゃない。 もう動こうとしても、これぐらいしかできないのだろう。 「ゆっきゅり・・・・できなかったよ・・・・・・。」 馬鹿だった。あたいはとんでもない大馬鹿だった。いくら妖怪がいない。人間がいない。 妖精がいない。だったら動物達がたくさんいるに決まっている。 この子はあいつらにとってはいい獲物だっただろう。 「チルノちゃんどうし・・きゃぁぁぁぁぁぁ!」 大ちゃんが後から追いついてきた。 ガラガラとさっきまで考えていた計画が崩れ落ちる。 こんなはずじゃなかった。 笑って出会えるはずだったのに こんなはずじゃなかった。 「大丈夫だから!手で塞げば塞がるから!」 大ちゃんが慌ててあたいの隣から手を伸ばす。両手で傷口を押さえていた。 餡子が零れ落ちるのを防ぐためだ。餡子は血のように見えたから、たくさん流れるとやばそうだ。 大ちゃんはそれを感じたんだろう。 いきなりの事だったのにしっかりしている。 「チルノちゃんも手伝って!はやく!」 固まっていたあたいも大ちゃんの声を聞いてようやく動く。 「う・・・・・・・・・うん! ぎゅっと抑える。 「止まって!止まってよぉっ!」 お願い、止まって。 「ゆぅぅ・・・・ぅ・・・・い・・たい・よ。」 全然駄目だった。 まず傷口の数が多すぎる。 手の数が足りない。足の指でやろうにもまりさは小さすぎる。 それに、一箇所囓られている場所を押さえると、そこからの餡が他の傷から出る。 そうだ。あたいの力だったら傷口が塞がるじゃない 「ちょっと冷たいけど我慢して・・・・・。」 あたいの力で傷口を凍らせる。そうすればもう餡子は流れない。 「チルノちゃん!だめぇぇぇ!」 大ちゃんがあわてて止める。でももう遅い。 まりさの体は氷付けになった。 とはいっても、全部じゃない。 傷口のところだけだ。 傷はもう塞がった。 「大ちゃんどうしたの?傷が塞がったんだよ。もう大丈夫なんだよ」 「早く溶かして!早く!」 「ゆ゛っ・・・・・・・ゆ゛っ・・・・・ゆ゛っ・・・・・・・・・・」 まりさの傷口から、氷ごと皮がボロッと零れた。 さっきまでよりもずっと、あふれ出す餡子の量が増えた。 「チルノちゃん・・・この子・・・お友達?」 「そうだよ。あたいの・・・大事な・・・」 大ちゃんはまりさの傷口を塞いでいる。うつむいたまま動かない。大ちゃんは友達の友達は自分の友達だと考えるような子だから。 まりさがもう助からないということがわかると、自分のことのように悲しむ。 まりさの友達のあたいはいうまでもなかった。 どうしてこんなことになったのかな。お友達を紹介しようとしただけなのに。 あたいがこの子をひとりにさせたから?ここに連れてきたから?それともあたいにあったこと自体がまちがいだったの? ぐるぐると頭の中をいろんなことが浮かんでくる。 そのとき、まりさが小さな声で、虫のように小さな声であたいに話しかけてきた。 「・・・・・・・おねぇ・・・・ちゃ・・ん」 喋るたびに餡子があふれ出す。その姿は痛々しい 「喋っちゃ駄目よ!あたいは今考え中なの!天才でも考え事ぐらいするわよ・・・大丈夫!絶対助かるから。絶対に・・・・」 まったく根拠のないことが勝手に口から出ていた。それに考えていたのは、もうどうやって助けるかじゃなくて、 どうすればこんなことにならなかったかという後ろ向きなもの。 だから、まりさが言ったことがあまりにも突然すぎて、理解できなかった。 「まり・・・ちゃ・・・た・・べ・・・・ゆ?」 「え?」 食べる? 耳を疑う。 「何・・・・・言ってんの・・・・」 何を言っているんだろうこの子は。そんなことをしたら間違いなく死ぬ。 まりさは口から餡子が漏れることを気にせずに続けた。 「おねぇ・・・・ちゃ・・・・・んなら・・・・たび・・・・ぇ・・・・・いいよ!おい・・・・・ちい・・・・ ・・・・・あ・・・んこだ・・・・・よ・・・・・・」 「だけど、だけど!」 何でそんなこと言うの!おかしいよ!このままだまっていたって死んじゃうのに! もう嫌だよ!なんで友達を食べなきゃいけないの!もっとたくさん遊びたかったのに!いろんなことができると思ったのに! 食べたら・・・・もう会えない・・・・・・・ それに、あたいの頭には、前に食べたあのゆっくりのまっずい餡子の味が思い出された。最後のお願いで友達に食べられて、 それでまずそうな顔をしたらどれだけ傷つくだろう。 あたいには、無理。ごめんね。 そう言おうとしたときのことだった。 「チルノちゃん!」 そんな時、大ちゃんがあたいの後から話しかけてきた。その声は涙で濁り、震えていた。 「この子のお願いを聞いてあげて。この子の目を見て。チルノちゃんだから食べられたいんだよ。 この子。だから・・・・・ね・・・お願いだから・・・・・・。」 大ちゃんはいつもこうだ。いつもあたいの後から、こうやってお願いやお説教をする。 そして、それはいつも正しい。だけどそれがわかるのは、いつも後になってからようやくだった。 ゆっくりたちを虐めたときのことを思い出す。だれだってああやって虐められれば虐めた相手の事が嫌いになるに決まっている。 そう。あのとき悪かったのはあたい。だから、ゆっくり達にも嫌われた。ごまかしていた結果がそれだった。 大ちゃんの言ったとおりだった。 「大ちゃん・・・ごめん。あたい逃げるところだったよ。」 だから、今は間違えない。 間違えちゃいけない 「まりさ・・・いいね・・・あたい・・・あんたをおいしく食べるよ。」 まりさはにっこりと力なく笑う 「おいちく・・・・・・・た・・・・びぇ・・・・て・・ね・・・」 おいしく食べる。絶対においしく食べる。 覚悟を決めて、一口なめる。 そのときの驚きをどうやって伝えればいいんだろう。 あのときのような、餡子とは思えない、苦い味がするかと思った。 「お・・・い・ち・・・・・・・い・・?」 あたいはゆっくりと味わった。ゆっくり、ゆっくりと 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」 苦さなんてどこにもない。 それどころか 甘かった。 甘くて、おいしい。 あたいにはそうとしか表現できない。あまりめんどくさい言葉をずらずら並べたりはできないからだ。 ただ、ひとつだけいえることがある。 この餡子よりもおいしいものを食べることはこれから一回もないだろう。 「ょ・・・き・・・ゃっ・・・・・・・・た・・・・・ぁ・・・・・・・・」 まりさは、おいしいという反応に満足そうだった。 「あんた・・・・・・幸せ?」 思わず聞かずにはいられなかった。もっとやりたいことはなかったのか。こんなところにおいていたからこうなった。 他のゆっくり達にあわせてやればよかった。だからこんな目に合った。 あたいと一緒にいてよかったのか。 「し・あ・・・・・・・・・・・わ・・・・・・・・・・・・・・・・・ちぇ・♪」 その言葉を最後に、まりさは動かなくなった。 もう痙攣することすらない。 あのきゃっきゃとした笑い声も、舌足らずな言葉も、豊かな表情も 二度と見えない。聞こえない。感じない。 大ちゃんは後からあたいの体を抱きしめて泣いていた。 涙が頭の上に零れた。 まりさをのせた、あの場所に。 それから、まりさの体を残さずに食べた。 ほっぺたが落ちそうなくらい甘くて、 少し・・・・・・しょっぱかった。 「ゆ!ゆっくりできないおねぇちゃんだ!」 「ゆっくりしないでむこうにいってね!」 「おねぇちゃんはゆっくりさせてあげないよ!」 あれからしばらくして、あたいはあのとき喧嘩したゆっくりの住処を訪ねた。あることを聞きに。 まず、言うべきことがあった。 「あのときはあたいが悪かった。ごめん。」 そう。あのときの事を謝った。頭を下げて、深々と。 悪いことをしたときはきちんと謝らなくてはいけない。 「ゆぅ?」 「どうしたの?おねぇちゃん?」 「ゆっくりわからないよ!」 ゆっくり達は何が起こったのかわからないといった顔をしていた。 それもそうだろう。一方的にひどいことをした相手がいきなり謝ってきたんだから。 あたいはそのまま続ける。 「これ、あんた達の仲間の帽子。あたいが食べた子のものよ・・・」 あたいは帽子をその子たちに見せる。それだけでゆっくり達は帽子の持ち主がどうなったかわかったみたいだった。 「一つ教えて。その子を食べたとき。おいしかったの。甘くて。すっごく甘くて。 今まで食べたものの中で一番おいしかった。だけどあんた達を食べたときはすっごくまずかった。なんで?教えて。」 ゆっくり達はしばらく話し合った後、一匹のゆっくりが前に出てきた。 あの時食べたまずいゆっくりだ。ゆっくりはあたいの前に来ると 「すこしたべてみて・・・・たべたらわかるよ・・・・・・」 そうやって誘ってくる。あたいは一口、かぷっと噛み付く。 この子を前に食べたときのまずい味は、まりさの味がすごくおいしかったから、どうまずかったかなんて忘れてしまったけどね。 おいしかった。 まりさほどじゃないけど、おいしかった。 「おいしい・・・・何で・・・・・?」 食べられたゆっくりは教えてくれた。 「ゆっくりはね、すきなひとにはあまいあじでたべてもらうようにして、きらいなひとにはまずいあじにすることができるの・・・・。」 成る程、だからまりさを食べたとき山猫は逃げ出したんだ。敵に対して食べられないために。 あたいがこの子を前に食べたときはまずかったのも、同じ理由だろう。 じゃあ、今は? 今は何でおいしいの? 好きな人にはおいしい? 「おねぇちゃんがそのゆっくりをおいしくたべられたっていうことは、おねぇちゃんのことがだいすきだったんだよ! だから、しんでもおいしくたべてもらいたいってゆっくりがおもうひとは、すっごくゆっくりできるひとだよ!」 今は、あたいの事を 「これからもよろしくね!おねぇちゃん!このまえはごめんなさい!」 嫌っていない? 「ゆっくりやりすぎちゃったね!ゆっくりごめんね!なかまをゆっくりさせてくれてありがとう!」 あんなにひどいことをしたあたいを・・・ 「ゆっくりあやまるね!ありすおいしいよ!さぁ、おたべなさい!」 これって、あの子のおかげ・・・・ そう。これは始まりだった。 あの子がおいしい餡子をくれたおかげで仲直りできた。新しい仲間。 この饅頭の妖精とは、意外と気が合いそうだ。 これからゆっくり『と』遊ぶこともたくさんあるだろう。 だから この子達を歓迎する あの子に言ったように、 「ゆっくりしていってね!」 こういう話に弱いです…不覚にもウルウル来てしまった。GJ! -- 名無しさん (2008-08-01 17 00 20) 素直に涙が出た。乙 -- 名無しさん (2008-08-03 04 22 00) 何だろう、年食ったかな?最近涙もろく・・・ -- 名無しさん (2008-08-16 22 46 55) SSがこんなにも息吹を! 虐スレでは到底味わえない・・・ 俺の涙腺はレボリューションだ!! -- 名無しさん (2008-11-16 04 36 00) う・・おぉ・・ぉ…上手すぐる…。(二次創作全般で)たまに⑨の凄く良い作品を見受けるが、これは間違いなく最高の部類に入ると思ふ。笑みながら緩く泪が。。。(つ∀;) -- 名無しさん (2008-12-09 14 45 15) あれ?おかしいな…目の前がゆがんで見える…。 -- 名無しさん (2008-12-09 22 14 38) あーもう学校目の前なのに早く泣き止まないと(><。) -- ぱゃ (2008-12-11 09 13 12) 感動しまくった..鳥肌以上の寒気が(ノд 。)゜。 -- やばい、目から餡子が...耐えられなくて全身が泣いた.. (2008-12-14 23 43 10) やばい、不覚にも涙腺緩んだ。虐スレだとこーいうの読めないからなぁ・・・チルノ・・・・やっぱりバカじゃないね・・・ -- 龍正 (2009-01-25 21 28 20) おかしいな、目から汗が・・・いい話だった。やっぱり虐待モノよりも感動するほうがいいね。乙。 -- 名無しさん (2009-03-23 16 30 24) よかった -- 名無しさん (2009-03-25 11 35 09) イイハナシダナー;; -- 名無しさん (2009-06-12 23 18 33) お食べなさい系でこんなに感動できるなんて… -- 名無しさん (2009-07-17 20 39 38) イイ話ダナー -- 名無しさん (2010-01-13 14 06 20) いい話すぎる -- 名無しさん (2010-06-08 22 34 42) 泣いた・・・感動・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 15 10 02) いい話だな~ 最高っす -- ちぇん飼いたい (2012-03-01 16 36 08) リレイズ連呼中 -- 名無しさん (2012-07-25 20 51 35) 穢れた心が癒されました -- 名無しさん (2016-11-28 22 33 07) 名前 コメント
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餡子ンペティション 2009(餡子ンペ09) 内容:お題に沿った作品を見せ合ってキャッキャウフフ♪ 募集期間:~11/30 参加方法:コンペスレに作品の情報を定時してください 「コンペ漫画描きました。No.7219です」「~anko072.txtです」 絵はタグに「餡子ンペ09」 SSはコメント欄に「餡子ンペ09」 参加宣言は必要ありませんが、それを見て仲間が増えるかも? 投票や連絡に便宜上ペンネームが必要です お題:どれかのテーマに沿って特定の要素を入れたゆっくりがメインの作品 1.親子「期待外れ or 家族殺し or 仲直り」 2.差別「離反や家出 or 下克上 or 革命」 3.改造「失敗作の末路 or 無双 or リハビリ」 4.群れ「派閥抗争 or ハーレム or ミニ社会化」 投票方法:該当なし または 作品名を 各評価部門からプルダウン送信する 『かわいくてごめんね!』賞 ゆっくりの可愛らしさを感じた作品 『ひゃっはー!』賞 制裁や虐待で恍惚となれる作品 『ゆっくりできたよ!』賞 ニヨニヨ和んだじゃった作品 『ゆっくりできないぃぃ!』賞 可哀想な物語の作品 『ゲラゲラゲラ!』賞 噴出して笑った作品 『しんぐるまざーなんだよ!』賞 酷いゲスが登場する作品 『ゆっりくてしいっねて!』賞 シュールな作品 *リアル排泄、人間いじめ、どろわ風味、その他配慮が必要な時は注意書きが必要 *虐待/愛で などはオチに繋がるので明記は任意 *絵・SSどちらかの投稿が少ない場合、合算統計になります *餡庫利用者内での企画です、スレでの宣伝の必要はありません *ゆっくりしていってね! ※1 コンペ専用公開などはありません いつもの単品漫画、SSをコンペに提出するだけなので 現行スレや とかいは板・餡小話への投稿は通常通りです ※2 一人一作までではありません 同じテーマの切り口を変えたり 全テーマに挑戦してもokです ※3 選んだテーマを明記するのは任意で ※4 餡庫ンペ 09 絵師用専スレを立てました 投稿するのに一スレッド建てるのが恥ずかしいルーキーさん用です 漫画作品など連貼りしてください
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キャラ紹介 プロフィール 名前 粒越 餡子(つぶこし あんこ) 身長 165cm 体重 55kg 胸囲 82cm 血液型 AB型 誕生日 5月30日 好きなもの ポテト 嫌いなもの ナス 一人称 私 特記事項 超高校級のエネルギー管理士 台詞集 ポテトは良いよね~! 電池にもなるし! バターをつけても揚げても 塩茹でにしても美味しいし! ポテトをバカにしたな!? 法廷で会おう!! 私じゃないよぉ~!信じてよぉ~! プレゼントへの反応 程度 セリフ プレゼント例 大好物 「ポテト~!!!!大好き大好き~!!分かってるねぇ~~!!」 「私の好きなもの、何で分かったの~!?嬉しいよ~!!」 好物 「これくれるの~!?わ~い!ありがとう~!!」 「あっ!これ丁度欲しかったんだよ~!!ありがとね~!!」 普通 「わぁ~!そんな物もあるんだね~!」 「なるほど~!君はそういうのが好きなんだね~!」 嫌い 「何それ~!誰かにあげるの?え?私に!?…えっと~…ごめんね?」 「…う~ん…いらないかな~……」
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『餡子脳』 9KB 虐待 不運 お家宣言 番い 飼いゆ 現代 処女作です、よろしくお願いします 俺が飼っているまりさが今日死んでしまった 買って来てから一ヶ月と言う異常なスピードで死んだので これはおかしいと思い店に苦情を言いに言った 店員も不審に思い解剖をしたところ年齢は生後二ヶ月弱、死因は衰弱死だった 『時々あるんですよ、こういった粗悪品が』 赤ゆっくりは成体よりも成長途中であるため傷の治りも早くオレンジジュースの効果も大きいらしい 中枢餡さえ傷つけなければ幾らでも痛めつけることが出来る上にそれが早いサイクルで何回も繰り返される 何度も皮を作り出していくうちに中の餡子は老朽化していき寿命が縮んでいくらしい そんなきつい躾を受けても一週間ほどあまあま三昧の生活を送れば人間に対しての恐怖心は消え 痛いことへの恐怖心のみが残る、結果的にはいい飼いゆっくりの見本のようなゆっくりになるらしい 「今ならお安くしておきますが、新しいゆっくりは購入されますか?」 と言われたが『いえ、遠慮しときます』と返してペットショップを去った 一万円出して金バッチを購入して粗悪品をつかませられた俺は流石にもう買う気にはなれなかった ところ変わってここは公園、もはや子供の遊び場という名目は消え、ゆっくりの住処となっている 最近の遊びはインドアがほとんどなので別に子供たちの迷惑と言うわけでもない 『飼いゆになる気がある奴はいないか!』 買う気は失せたが飼う気は失せず!! そんな俺はその辺の野良に産ませた子を飼うことにした 「ゆっへっへ、まりささまのどれいにしてやってもいいんだぜ!?」 「れいむにあまあまをちょうだいね!! たくさんでいいよ!!!!」 と最初に飛び込んできた二匹を親にすることに決めた、何せ子供を生ませるんだから元気があるほうが良いに決まっている筈 言葉遣いや容姿が汚いのはこの際目をつむろう とりあえず汚いのでまりさを買ったときの飼育セットのシャンプーを使って洗ってやる 「めにしみるんだぜぇ!! なにするんだぜくそじじい!!!!」 「そんなものれいむにかけないでね!!! きたないよ!!!!!」 その言葉を無視して洗い続けると多少の薄汚さは残っているものの、ずいぶんと綺麗になった ドアを開けリビングに入れてやると待ってましたと言わんばかりに 「ここはまりささまのゆっくりぷれいすにしてやるんだぜぇ!! ありがたくおもうんだぜ!!!」 「なにいってるの!! ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!!!!」 と二匹はおうち宣言をかました、テンプレ虐待なら今すぐこいつらは想像を絶する虐待を受けているところだが 『はぁぁぁぁーーーーーーーー?!?!? なにいってるのぉぉぉぉぉーーーーー!?!?!?!? ここはおにいさんのおうちにきまっているでしょぉぉぉぉーーーーーーーー!?!?!?!?!?』 もののすうびょうでおにいさんがおうちせんげんをむこうにしてやったんだぜ!! おにいさんはえらいんだぜ!! あまあまをよこすんだぜ!!!! あまあまくれるの?!? たくさんでいいよ!!!! どうも、天の声です このたびはお兄さんの中に眠る餡子脳が覚醒してしまったため、地の文をナレーターである僕が担当させていただきます 念のため言っておきますとこのお兄さんは今まで野良ゆと大した触れ合いもしていなかった上一度もお家宣言もされたことがありません それなのに餡子脳のテンプレ発言が飛び出してきたとなるとこのお兄さんの頭の中にはギッシリ餡子が詰まっているに違いない 『さっさとスッキリをしてね!!!! たくさんでいいよ!!!!!』 「いますぐすっきりなんてできないでしょぉぉぉぉーーーーーーーーーーー!!!!」 「れいむたちはつがいじゃないんだよぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!」 『すぐにしてね!! ぐずはきらいだよ!!!!!』 公園にいた頃のお兄さんはどこへ行ったのやら…… と言うか明らかに人格が変わってますよこれ 「あまあまくれるっていったでしょぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!」 『そんなこといってないよ!! はやくこどもをつくってね!!!』 「おまえはどれいなんだぜ!!! おまえのいうことなんてきかないんだぜ!!!!!!」 『はぁぁぁーーーーーーーーー?!?!?? おまえがどれいでしょぉぉぉーーーーー!!!! ぐずはきらいだよ!! すっきりしないならでていってね!!!! すぐでいいよ!!!!!』 怖い怖い怖い怖い……こんな人間がいることが怖い、まりさだったら何だただの下種かと思える分 人間がそれをやると・・・・・おお、怖い怖い…… ……オホン、とりあえずまりさたちはお兄さんの恐ろしさに屈服したのかさっさと子作りを始めたようだ 「ゆぅ……しょうがないんだぜ、れいむ」 「すーりすーりするしかないよ」 すーりすー(ry 「「すっきりー!!!」」 すっきり表現は面倒なのでカットさせていただきました 別に楽しみにする人もいないでしょう 「さっさとあまあまをよこすんだぜ!!!」 「れいむはすっきりしておなかがへっているんだよ!!!」 『はぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー?!?!?!?!?!??! ようやくすっきりがおわったぐずがなにをいってるの!?!??!??! ぐずにあげるあまあまはないよ!!! にわのくさでもたべていてね!!!!! あらかじめむしっていたからかんしゃしてね!!!!!!』 完全に下種のサラブレットとなりつつお兄さん 普通ゆっくりはここで不毛な口げんかや、まるで論理の通じない持論を披露したりするのだが 何故か逆らえないゆっくりは庭にある引っこ抜かれた雑草をもそもそ食っていた 「すごくこわいおにーさんだよ……(モソモソ」 「にんげんはゆっくりよりよわいはずだけど、あのおにーさんだけはべつだぜ(クチャクチャ」 「なんていうか、みにまとうおーらがちがうんだよ(ムシャムシャ」 「あんなおそろしいのはどすでもくっぷくしてしまうんだぜ(モフモフ」 野良ゆ生活も長いらしく雑草も大して吐き出さずに食べるゆっくり達、そんなけなげなゆっくりに向かってお兄さんは 『どうしてたんぽぽさんまでたべるのぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー!!!!!!!! おにいさんはたんぽぽがだいすきなんだよぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー!!!!!!』 「「ゆぎぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」 これでもかと言う程の追撃を仕掛けた 読者が一番ストレスをためている原因は誰がどう見てもこいつだ、こいつに違いない 『そうじをしてね!! すぐでいいよ!!!』 「これはこのおうちをすみやすくしたんだぜ!!!!」 『てぃっしゅがちらばっててすみやすいわけがないでしょぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!! ばかなの!? しぬの!?!? そんなちしきでよくのらをやっていけたね!!!!!』 『おにいさんはおなかがすいたよ!!! あまあまをさっさともってきてね!!!!!』 「あまあまはないですぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!!!! おちびちゃんがいるからうごくこともできないんですぅぅぅーーーーーーーーーー!!!!!!!」 『ゆっ!??! こんなところにあまあまがあるよ!!!!』 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ちゅーちゅーしないでぇぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!!!」 『まりさはおにいさんのさんどばっぐにしてあげるよ!!! よろこんでね!!!!!』 「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!すびばぜん!!!すびばぜん!!!!すびばぜん!!!!!!!!」 『おにいさんのさんどばっくになれるなんてこうえいだよ!!! よろこんでね!!!!!』 「ずびばぜん!!!! ばりざがわるがったです!!!!! げうなまりざがわるがっだでずぅぅぅぅ!!!!!」 『ぐずにはざっそうがおにあいだよ!!!!』 「せめてもうすこしまともなものをおねがいしますぅぅぅーーー!!!!」 「おちびちゃんがいてえいようがたりないんですぅぅぅぅーーーーーーーー!!!!!!」 『さいしょにぐずぐずしたことをのろってね!!!!!』 『みたいえいががあるからじゅうじになったらおこしてね!!!!!』 「「じゅうじっていつなのぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」」 そんな地獄が三日三晩続いたそうだが 「ゆぅ、ようやくおちびちゃんがうまれるよ」 「これでこんなつらいせいかつからかいほうされるんだぜ……」 今までの生活はろくなものではなく、そのためかどうかは知らないがこの二匹は絆を深めていた そんな生活から開放されるという希望からなのかこの家にきて一番いい笑顔を見せる二匹 「このせいかつがおわったら、せいしきにけっこんしよう、れいむ」 「こうえんさんでいっしょにゆっくりしようね、まりさ」 ……しかし、れいむに実った赤ゆは通常生まれてくるはずのサイズよりも2まわりほど小さく プルプルと震えるそれは明らかに成長が足りていない 「うまれるよ!! まりさ!!!」 「これで!! ゆっくりできるんだぜ!!!」 プツン、と千切れる音がして べチャっという音と共に飛散する餡子の塊 「「どぼぢでぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!??!?!?!?!?」」 死因は親のゆっくり不足による非ゆっくち症だった アレだけつらい生活をしたんだからしょうがない その後も残りの赤ゆっくりは茎から落ちたが、帽子をクッションにしようがまりさをクッションにしようが かがんで落下の衝撃を緩めようとしようとしても、そのすべてを組み合わせても 力の無い皮はすぐに破け、産声をあげることもできずに赤ゆっくりは全滅した 『どぼぢであがぢゃんがいないのぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!』 皆さん、このお兄さんに一言言ってやりたい気持ちがあふれているでしょう さぁ皆さん、その気持ちをお兄さんに向かってぶつけてやりましょう 「「おにーさんがゆっくりさせなかったからでしょおぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!!」」 その日からその二匹はコンポストとして今までよりはゆっくりした施設の中、たくさんの子に恵まれて天に召されたらしい(メイフクヲオイノリシマス ここからはお兄さんのすーぱー賢者タイムだよ ………思い出すたびに悪寒に包まれてしまう 三連休のうちに話が終わったからいいものの あの状態のまま会社にでていれば明らかに俺の人生は終わっていた…… とりあえず今回悪かったことを整理しよう 取ってきた固体が番じゃなかった これはもはや言うことも無い、両者乗り気じゃない状態で子作りしたんだから 子に愛着を持てるはずも無く、本来供給されるはずの親からのゆっくりが無かったことが 非ゆっくち症に繋がってしまったのだろう 親の栄養状態が悪かった いわずもがな 俺に知識が足りなかった そもそもまりさについて来た取り説さえロクに読んでいないのに テキトーな知識だけでゆっくりに子作りさせてその子供を飼おうなんていう軽はずみが良くなかった 俺の頭がくぁwセdrftgyふじこlp; くぁwせdrftgyふじこlp;としか言いようが無い 以上の点を踏まえて……… ゆっくりショップで金バッチ買ってこよーっと♪ 約三週間後、公園には元気に子ゆっくりを攫うお兄さんの姿が…… あとがき 餡子脳が餡子脳に苦しめられる作品を書いてみたくなって ついでにゆっくりを飼おうと思ってゲス以外での失敗も書きたくなって 合わせてみたらこうなった 処女作ですので至らない点などあると思いますので よければご指摘お願いします
https://w.atwiki.jp/dol-aqua/pages/53.html
この辺に画像張る予定 国籍 :? 冒険Lv :? 交易Lv :? 戦闘Lv :? 得意スキル:造船R?? ここに一言コメントを 例)寝落ちスキルR15! 等
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微妙にスカトロかもしれないので注意 また魔理沙好きの人も注意 数日に渡って幻想郷を覆っていた雨雲が途切れた新緑の朝、博麗霊夢が日課の掃除から戻ってきてみると よく見知った顔の白黒の魔法使いが縁側に我が物顔で腰掛けていた。 「よう。この暑いのに大変だな。 ときにこの神社は来客にお茶も出さないのか?」 霊夢がさてどうしてくれようかと思っていると、魔理沙は傍らにおいてあった竹で編んだ籠を左右に振って見せた。 籠の中からはきいきいと甲高い声が聞こえてくる。 興味を引かれた霊夢が近付いて覗き込むと、籠の中には生まれたばかりとおぼしき、 赤いリボンのちびゆっくりが10匹ほども蠢いていた。 籠からはひんやりとした空気が伝わってくる。 籠の底に氷を敷き詰め、笹をかぶせた上にちびゆっくりが置かれて冷やされている。 先ほどの声はどうやら凍えたちびゆっくりの悲鳴だったようだ。 「さすがに羊羹とはいかないけどな。 ま、多少の風流を感じてくれれば幸いだぜ」 黒白が向日葵のような全開の笑顔を見せる。 どうもお土産のつもりらしい。 毒気を抜かれた霊夢はため息を一つ置き去りに台所へと向かった。 二人で並んで縁側に腰掛け、安物の番茶を啜る。 霊夢の仕事で火照った肌をゆるやかな朝の風が吹きさましていく。 ちびゆっくりたちは籠から出され、大皿に積み上げられている。 「ま、そんなわけで畏れ多くも霧雨魔法店に侵入を図ったゆっくり一家はあえなく御用となったわけさ。 デカいのは昨日のうちにシメて、今は私とアリスとパチェのお腹の中にきっちり1/3ずつかな」 魔理沙は全身鳥肌に覆われたちびゆっくりを一つつまむと、ぽいとばかりに口の中に放り込む。 「ゆっ!!」 「んぐんぐ……ぷっ!」 口の中で器用にリボンだけを外し、庭先に置いた竹篭の中に向けて吐き出す。 狙いあまたず。リボンはまっすぐ竹篭の中に。 「百発百中だぜ……どうしてくれようこの才能」 籠の中には既にいくつかのリボンが吐き捨てられている。 魔理沙はさらにもう一つちびゆっくりをつまみ上げる。 そこでふと横を見るが、霊夢にはちびゆっくりに手をつける気はないようだった。 「ところで……霊夢、なんか調子でも悪いのか?」 霊夢は興味もなさそうに遠くを見つめたまま番茶を啜るばかりだ。 魔理沙がきいきいと鳴くちびゆっくりを齧りながらしばらくその横顔を見ていると、 霊夢はようやくめんどくさそうに口を開いた。 「ゆっくりは食べないことにしたの。二度と」 「前は食べてたよな?……安くて美味しいお茶受けができたって喜んでたじゃないか」 霊夢はため息を一つ漏らすと、気だるそうに話しはじめる。 「この間、村の寄り合いに呼ばれて里に降りていった時のことなんだけど。 話し合いが終わった後は豪勢なお食事がいただけたわけ。 ええ。美味しかったわよ。 そう、ゆっくりもあったわ。今あんたが食べてるようなのもね」 「お前の貧相な食生活には魔理沙さんも常々胸を痛めてる。 で?それがどうした?宴会で食べたゆっくりが余程お気に召さなかったのか?」 「ゆゆっ!!」 庭に逃げ延びようとしたちびゆっくりを魔理沙の無情な指先が捉える。 まろびゆく先は遥か暗黒。 「ゆ……ゆくぅぅっ!!」 竹篭の中にリボンがもう一つ。 「……帰り道の話よ。ちょっと途中でお腹の調子が悪くなっちゃって」 「流石の博麗も一月分の食いだめは無茶だったってわけか。 しかし自分の食いすぎをゆっくりのせいにするのはさすがにどうかと思うぜ?」 気の置けない魔理沙が相手とはいえ、博麗の巫女もお年頃。 さすがの羞恥に頬が染まる。 「乙女の意地にかけて欲求と戦ったわ。まあ、我ながら善戦したと思う。 神社の手前まで耐えたんだから」 「ご苦労さんと言っておくぜ…………で、そろそろいいか?お前の話はゆっくりと何の関係もないじゃないか」 「人の話は最後まで聞きなさいよ。 それで、細部は割愛するけど、なんだ、その、手近な繁みで処理したわけよ。 突っ込むな!ここは重要なポイントじゃないから!」 「…………」 押し黙る。 それくらいのデリカシーはある魔理沙だった。 「そしたら、いたのよ。連中が。 大きいのが一匹と小さいのが何匹か。 ああ、ちょうどあんたが今食べてるやつくらいの大きさだったわ」 物憂げに湯飲みを傾ける霊夢。番茶はとうになくなり、わずかな雫が唇にこぼれるだけだった。 「……ところで、魔理沙。あいつらの中身ってなんだと思う?」 「なんだも何も、餡子だろ。見た目も、香りも……味も、餡子だ。それも上等な」 なんだこれは。魔理沙の中の危機センサーが急に警報を鳴らしはじめる。 なんだこれは。おい。なにかやばい。なにかがやばいぞ。 うっすらと汗をかくほどの気温の中、魔理沙の背筋を冷たいものが滑り落ちる。 「見た目も、香りも、味も餡子にそっくりだわ。でもね、それって何でできてると思う?」 よく知ったはずの霊夢の横顔が、今の魔理沙にはなにか異形の存在に思えた。 ちくしょう、なんだってんだ。 「何って……餡子は餡子だ。小豆……じゃないのか」 赤いリボンが青空を仰ぐ。日差しはもう夏のそれだ。 熱気を孕んだ風が霊夢の美しい黒髪を揺らして吹き抜ける。 「生き物の身体っていうのは、つまり、その生き物が普段食べてるもので出来てるわけよね? じゃあ、そいつらって、普段何を食べてるのかしらね? ああ、工場で養殖されてるのは知らないわよ?私見学とか行ったことないし」 霊夢の白い指先が魔理沙のつまんだちびゆっくりを指す。 魔理沙は冷たさに凍えるちびゆっくりと同じように小刻みに震えていた。 顔色はもう蒼白に近い。 「わたしには野生のゆっくりの主食が小豆だとは思えないわね。 虫?木の実?詳しくは知らないし、知ったこっちゃないけど。 でもね、食べてるのよ。連中。いろいろと」 「…………」 魔理沙は舌で乾いた唇を拭った。 口の中が乾く。 ダメだ。こいつらは甘すぎる。 「ええ。美味しそうに食べてたわよ? あの日、わたしの足元に現れた仲良し一家、わたしの」 「げるぼふぇぁッ!!!」 何の予備動作もなく魔理沙は庭に向かって激しく嘔吐した。 茶色い奔流が水鉄砲のように噴出し、庭の竹篭に叩きつけられる。 身体を二つ折りにして苦しげに吐き続ける魔理沙を一瞥してから、 霊夢は足元に擦り寄ってきたちびゆっくりをゆっくりとしたモーションで蹴り飛ばした。 ちびゆっくりは庭石に叩きつけられて爆ぜ、ぱあんと小気味良い音を立てた。