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川原雅さん 戻る タイトル 登場ACE・ゲスト 晋太郎先生のお料理教室 千葉昇、玖珂晋太郎、玖珂光太郎結城小夜 戦慄のG エミリオ、千葉昇、芝村傑吏、斉藤奈津子サーラ・シェーシャ、スイトピー深浦まゆみ、労働一号かれんちゃんバット 吏族尚書慰労旅行 携帯可 千葉昇、ネリ・オマル、今日子HBペンギン、茨城雷蔵、山梨良狼千葉奈穂、VZ・真央サーラ・シェーシャ、謎の美少年ミス・エイプリル・アップル(四月林檎のシェフ) 白い結婚式 携帯可 千葉昇、玖珂晋太郎、是空素子海法ゆかり、HBペンギン、松井総一郎時野健司、グリンガム、千葉菜穂スイトピー・パペチュアル青の厚志、芝村舞、ヴィクトリー玖珂光太郎、結城小夜シロ宰相、瀬戸口高之、比野火焔英吏・M・シバムラ、ベルカインY 春の園 携帯可 千葉昇、玖珂晋太郎 猫屋敷であそぶ 携帯可 千葉昇、オーレ 千葉にーさんと宰相府観光 携帯可 千葉昇 伝説を目指して 携帯可 千葉昇 牢獄にて 携帯可 仟葉昇 再会 携帯可 仟葉昇 猫屋敷でごろごろ 携帯可 仟葉昇、猫達 やくそく 携帯可 仟葉昇、オーレ、元気 ご招待 携帯可 100匹の猫’s、オーレソウイチロー・黒崎、セイイチロー・黒崎 だいじなこと 携帯可 仟葉昇、野良猫 秋の園で1 携帯可 仟葉昇 秋の園で2 携帯可 仟葉昇 帰還 携帯可 仟葉昇、オーレ 娘といっしょ 携帯可 川原昇、赤ちゃん(川原檀(まゆみ)) タイトル 登場ACE・ゲスト ゲートトレーサー 知恵者 タイトル 登場ACE・ゲスト 久珂あゆみさん救出 携帯可 オーレ、緋璃のラファエロ、マリー4、芝村英吏マリア(マリア・アンルージュ(?))、オタポン 打ち上げ直前の戦い 南天さん救出 タイトル 登場ACE・ゲスト 普通の(?)結婚式 オーレ、緋璃のラファエロ、時野健司、久珂晋太郎(新婚)久珂竜太郎、アヤフジ・フジトラ、高原翠蓮、瀬戸口高之スイトピー・パペチュアル、ヴィクトリー、ヒルデガルドクーリンガン、アーデラスウード タイトル 登場ACE・ゲスト 旅への見送り 携帯可 源健司、オーレ FEGへ 生活ゲームページへ
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前へ 夜はパブとして営業しているその店。 この店にあるミニステージを使いたいから、そこを借り切って行うことにしたのだ。 梨沙子ちゃんの誕生パーティー。 もぉ軍団プレゼンツ。 参加者はもぉ軍団と、特別ゲストがひとり。それは彼女の一番の親友という愛理ちゃん。 愛理ちゃんには桃子さんが話しをしてくれたらしい。 言ってくれれば僕が愛理ちゃんのところに出向いてお願いしたのに。 まぁ、桃子さんが愛理ちゃんのところに出向いたのは意味があるんだけどさ。 それは、もう一つのサプライズ企画の件。それの打ち合わせも含めての軍団長の愛理ちゃん御訪問だったんだ。 そう、この誕生パーティー、梨沙子ちゃんに喜んでもらおうと、あるサプライズ企画を考えたんだ。 その企画とはこういうもの。 もぉ軍団と愛理ちゃんの4人でワイワイとパーティーをしていると、そこに突然雅さんが現れる。 そしていきなり始まるBuono!のサプライズシークレットギグ。 現れたBuono!の皆さんが、梨沙子ちゃんの誕生日を祝福しつつ彼女の目の前で歌う。 きっと梨沙子ちゃんに喜んでもらえるはず。 大学を後にして、その誕生パーティーの会場に向かうべく乗っている電車の中で僕は思い返していた。 桃子さんの発案したその企画を実行するために、雅さんのところには僕がアポイントを取りに行かされた(だったら愛理ちゃんにも僕がry)。 雅さんの通う大学に行ったそのときのことを。 * * * * 部外者が勝手にこんなところまで入り込んでいいのか若干ちょっとビビりながら、雅さんのいらっしゃるという場所へと向かう。 事情通の桃子さんから聞いていた通り、校舎内のその場所には雅さんがいた。 雅さんだ!! 視界に入ってきたその瞬間に目を奪われるような雅さんの美貌。 目の前にいるというのに、その存在にまるで現実感を感じられない。 思わずその場に立ち尽くしてしまいそうになるが、僕には軍団長から言い渡されている使命があるのだ。それを伝えなければならない。 僕は極度の緊張を感じながらも気力を振り絞って、その美人さんに何とか話しかける。 「あのー、すみません。嗣永さんの使者として伺った者なんですけど・・・」 突然目の前に現れた僕のことを、すごい目付きで睨みつけてきた。 あ、勘違いしないで。睨みつけてきたのは雅さんじゃないです。 その鋭い目付きで僕のことを睨んできたのは、あの村上さんです。 そう、雅さんの横にはあの村上さんがまるで彼女の親衛隊かのように張り付いていたのだ。 雅さんに近づくもの全てを警戒対象としているんだろうか。僕の来訪にも、その真意を見抜こうとするかのような鋭い視線を突き刺してくる。 なるほど、雅さんのもとへ桃子さんが自分じゃなく僕を向かわせたのは、こういうことだったんだ。 村上さんからそんな怖い目で睨みつけられて、僕はもうチビりそうだった。 そんなビビりまくる僕に対して、雅さんはフランクに話しかけてきてくれた。 「君、あの少年だよね。うわぁ、久し振り! あれ?でも、桃のお使いなの? 熊井ちゃんじゃないんだw」 そうだ。雅さんって意外とさばけた方で、僕なんかにもこうやって気さくに接してくれるんだった。 こんな美人さんだし、もっとツンツンとしているのかと思うけど全く違うんだよね。 まぁ、だからといって僕ごときが馴れ馴れしく話しかけられるような人じゃないわけで。だって、その美しさといったら・・・ 考えてみれば、僕が雅さんと会話を交わすのはいつ以来になるんだろう。 記憶にある限りでは、雅さんの最後の学園祭のときにお見かけしたのが最後だったような気がする。 もう1年半も前のことになるのか。でも、そのときには何かお話しをしたっけ? そんな雅さんを前にして、僕はもぉ軍団の計画している企画の詳細を説明する。 僕の話すその内容を真面目に聞いてくれた雅さんは、それで梨沙子ちゃんが喜んでくれるなら、と快諾してくれた。 「めぐも来てくれるでしょ?」 そう聞いた雅さんに対して村上さんは固い表情を崩さずに答えた。 「私はその日どうしても外せない勤務があるんだ。だから行けない」 そう言いつつ、ちょっと不満そうに僕のことを睨みつけてくる。 その表情。こ、怖いよ・・・・ 村上さんのことだからこのライブには代休を取ってでも来るのかと思ったけど。 でも、そんな目で僕を見られても。 村上さんの勤務シフトがどうかなんて、そんなの知らんがな。それは僕の責任じゃないでしょ、普通に考えて。 「まぁ、いいけど」 僕に向けてくる表情とは打って変わって優しげな表情で雅さんに向き直る村上さん。 「みやび、菅谷さんのことをしっかり見てきてあげて。私が行ったら雅は私のことばっかり見ちゃうだろうから」 自信たっぷりにそう言う村上さん。すごいな、その俺様思考。 なるほど、完全に上から目線なんですね。 * * * * そんな雅さんの元での出来事を思い返しながら僕がやっと着いたとき、店内のミニステージにはまだBuono!の皆さんが立っていた。 ちょうど一曲終わるところ。 どうやら何とかライブ中に間に合ったか!良かった!! 「お ~ そ ~ い ~ !!」 独特の黄色い声がマイクを通した大音量で耳に突き刺さってきた。 その声に反応してステージに目を向けた僕。 真っ先に僕が目を向けたのは、その黄色い声の主・・・ ・・・ではなく、センターに立つ愛理ちゃんだった。 視界に入ったその瞬間、彼女のその姿に目が釘付けになる。 か、かわいい! かわいすぎる!! 華やかな衣装に身を包んでいる愛理ちゃん。 今日はポニーテールなんだ! 愛らしい髪型が彼女にまた似合ってて。 そのかわいらしさといったら・・・ カワイイにもほどがある!! そのとき、愛理ちゃんは現れた僕に視線を向けてくれた。愛理ちゃんがステージから僕を!? しかもただ顔を向けてくれただけじゃない。何と愛理ちゃんは僕を見て微笑んでくれたんだ。 たぶん、幻覚なんかじゃなかったと思う。けど、現実感が感じられなくて。 だから定かじゃないんだ。その瞬間、意識が一瞬飛んでしまったし。 瞬間的にフワフワとした感覚に包まれてしまったが、客席側を見るとこれがまたエライ濃い空間になっていた。 シークレットライブなんだから、このステージを見ているのは僕らだけのはずなのに。 それが、まるで満員の客で埋まっているかのような盛り上がりとなっていたこの空間。 それは、たった一人で100人分の戦闘力を誇るこの人の力によるところが大きい。 Buono!ヲタならその名を知らぬ者はいないという伝説の人物。 本日の主役。 次へ TOP
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219 名前:和嬢様 1/4[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 07 48 34.57 ID getVvXYdO [2/13] 趣味はお菓子作りです。 小学校の時にそう自己紹介したならイジメ一歩手前のからかいが 飛んできた物だけど、流石に高校生にもなってそんな事をする人は いないらしい。 最近は甘い物好きな男子も増えたしね。 だから僕は堂々とお菓子好きを公言出来るし、 「そのお陰で、雅さんとお近づきになれたんだよねぇ」 良い時代だね、と独りごちる。 「何を血迷ったことを呟いているのですか、貴方は」 くるり、と赤い唐傘が一度回る。 雅さんの紫外線に弱そうな真っ白の肌が薄い赤に染まる。 「それに、お近づきになれたなどと、軽々しく思わないで下さい」 普段悠然と微笑みを浮かべているその顔を非難の色に変えて、僕 に向けてくる。 「僕は事実を言ってるだけだぜ。なんたってほら、他のクラスメイ トは雅さんのそんな表情を知らないからね」 「疎まれているというのは、寧ろ他人より遠いのでは?」 「いやいや、そんな事はないぜ」 自分の言葉が否定されたせいか、目を半月にして睨んでくる。 一文字に切り揃えられた前髪の向こうから、射抜くような目線。 その鋭い眼力に一瞬、背筋が冷える。 「ほら、愛の反対は無関心って言うからね」 愛という言葉が出た瞬間、雅さんの視線が泳いだ。 直接的な言葉に弱い大和撫子なのだ。 「・・・・・・だから、強い感情を向けられてるなら、距離が近いのさ」 好き嫌いは簡単に反転すると、最近読んだ漫画に書いてあった。 解りやすく言うなら可愛さ余って憎さ百倍ってところかな。 「屁理屈じゃないですか」 「いや、前向きなんだよ」 非難の視線を笑顔で受け止める。 220 名前:和嬢様 2/4[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 07 50 03.01 ID getVvXYdO [3/13] 雅さんが何度目か解らないため息をついた。 そのタイミングを狙い、反撃に転じてみる。 「でも、事実として僕達は仲が良いと思うぜ?」 「さっきまで何を聞いていたんですか、貴方は」 「ほら、僕達こうやって一緒に帰ってるじゃん? それってさ、」 事実はどうであれ、 「端から見ると、恋人同士みたいじゃん」 勿論、一概には言えないけど、と。 そう繋げる前に雅さんが沸騰した。 唐傘の赤い影の中でも解るほど頬を林檎のように染める。 「は、破廉恥な事を!」 「破廉恥って、男女が惹かれあうのは自然なことだよ」 「惹かれあってません! あ、貴方は私の恋人ではないでしょう!?」 「例え話だよ。一緒に歩いてると周りからはそう見えるって話」 「なら離れてください!」 警戒するように自分の薄い胸を抱き、距離をとる。 そうも露骨に避けられると、少し傷付く。 「ま、良いけど・・・・・・でも、この後はどうする?」 「何がですか」 「近付くなと言われても、言葉だけでお菓子作りを教えるのは難し いんだけど」 「う・・・・・・」 雅さんの表情が曇る。 お菓子作り。 それが僕と雅さんが肩を並べて下校する理由だ。 雅さんは古くから続く豪農の家に生まれたお嬢様だ。 普段着が着物というほどの和風な家において、頻繁に洋菓子を食 べる機会がある訳もなく。 高校生になって初めて、以前から興味を持っていた洋菓子店に足 を踏み入れ、そして店番をしていた僕と出会った。 221 名前:和嬢様 3/4[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 07 51 29.32 ID getVvXYdO [4/13] そして僕はこの件を他言しないことと、雅さんにお菓子作りを教 えることを約束した。 「ま、和風の家だから洋菓子を食べちゃいけないってのは、解らな い理論だけどね」 洋モノにうつつを抜かすと、舌が鈍る。 雅さんのお父さんの言葉だ。 言うだけでなく実践しているのだから頭が下がる。 「父を侮辱すると、赦しませんよ」 「してないよ。寧ろ関心してる」 「そうは見えませんが?」 疑うような目を向けてくる。 その目から逃げるように目線を逸らした。 「あー、そうだ。今回は何作る? チョコレートの再挑戦する?」 前に作ったチョコレートは散々だった。 砂糖を忘れてカカオ一直線、意地で全部食べた雅さんが涙を流 した代物だ。 「う・・・・・・」 その味を思い出したのか、表情を曇らせる。 しかし直ぐに表情を戻し、 「・・・・・・勿論です。私に撤退の二文字はありませんので」 「雅さんのそういうところ、僕は好きだぜ」 「か、軽々しく好きだなどと言わないで下さい!」 言いつつ、唐傘で顔を隠すようにしてそっぽを向く。 中々、微笑ましい動作だ。 くるり、と回る唐傘を見ながら小さく呟く。 「いつか、雅さんのご両親にも挨拶に行かないとね」 「・・・・・・何故でしょう?」 唐傘を少し上げて、こちらを見る。その表情は窺えない。 「何故って言われても」 雅さんが洋菓子を好きなことはいずれご両親にバレるだろう。 222 名前:和嬢様 4/4[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 07 53 24.30 ID getVvXYdO [5/13] それならば、 「ほら、やっぱ伝えたいじゃん」 「な、何をですか!?」 「何って、決まってるでしょ。雅さんが、」 洋菓子のことを、 「好きだってことをだよ」 「えぇ!?」 驚愕の二文字を全力で表していた。 そ、そんなに驚くことなのかな。 「か、考えすぎというか、今の段階では性急では!?」 「当然だと思ってたんだけど・・・・・・」 「そんなこと無いです! 早いです! まだ早いですよ!」 「んー、雅さんがそこまで言うならまだ早いのかな」 「そうですよ! まだ手を繋いでも無いのに、両親なんて・・・・・・!」 「え?」 「な、なんでもないです!」 言いつつ、僕を置き去りにするように歩いていく。 「あれ? なんか、おかしいな・・・・・・?」 会話が噛み合ってないような。 先程までの会話を思い出し、そして気付く。 「あ、」 ・・・・・・言葉だけだと、唐突なプロポーズみたいじゃないか。 「おーい、雅さん、誤解だから」 「知りません!」 「待ってってば・・・・・・って、足早ぇ!」 「来ないで下さいこの野獣!」 耳まで真っ赤にした雅さんとの鬼ごっこは、家の付近まで続いた。 近所に余計な誤解を招いた気が、しないでもない。 ~続(かない)~
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223の続き 308 名前:和嬢様そのニ 1/5[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 23 34 11.28 ID getVvXYdO [8/13] お菓子をピッタリと一人分だけ作るのはなかなか難しい。 いや、一人分なんて言っても個人差があるけど。 世の中にはホールケーキを前にして「作るのは一つだけで良かっ たんですか? これ、一人分でしょう? 少し小さいですけど」とか言い放つ人間も要るし。 誰とは言わないけど。僕はあれを一人分と認めないからな。 まぁ、平均的な分量で考えよう。 とにかく、余ると言うことを言いたかった訳だけど。 「という訳でフォーチュンクッキー、全員一袋ずつ持ってって」 フォーチュンクッキーとは中に籤を仕込んだクッキーの事だ。 昼休み、教卓にラッピングしたクッキーを並べる。 その量、ざっと見積もって三十人分以上。 ・・・・・・いや、お菓子作りって嵌まるよね。 籤作るの、超楽しかった。 最初はせいぜい数人分だったんだけどねぇ。 たまにこうやって作りすぎた時は学校に持ってくる事にしている。 皆も慣れたもので、みるみる内に袋が減っていく。 「あ、待って御法川さん」 袋の残りも少なくなってきた頃、袋に手を伸ばした女子生徒に声 を掛ける。 御法川雅さん。 一部の男子生徒から「姫」とあだ名される同級生だ。 広めたのは僕だけど。 「どうかしましたか?」 「うん、御法川さんはこっちの方ね」 一つだけ別に分けていた袋を差し出す。 「これ、なんですか?」 「ん、辻占煎餅だよ。フォーチュンクッキーの原形の和菓子だね。 御法川さんならこっちの方が良いと思ってさ」 余計なことを。 そう言いたげに、人を殺せそうな視線を向けられた。 309 名前:和嬢様その二 2/5[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 23 36 08.82 ID getVvXYdO [9/13] しかし教室だと思い出したのか、微笑みに表情を戻す。 「そうですか、お気遣い有難うございます」 「いやいや、喜んでくれると僕も嬉しいよ」 「うふふふふ」 「あはははは」 お互い笑い会う。 しかし、雅さんの目は全く笑っていなかった。とても怖い。 放課後。 校門を出てしばらくすると周りに同じ制服姿が無くなったので、 前を行く赤い唐傘に声をかけた。 「おーい、雅さーん」 唐傘の足が止まり、その影から雅さんがチラリと視線を向けて、 「ふーん、だ」 そのまま何事もなかったように歩きだした。 「おいおいおいおい、地味に傷付く無視の仕方するなよ雅さん」 走って唐傘を追い越し、雅さんの顔を覗き込む。 無表情だ。 そして雅さんが無表情な時は大抵不機嫌なときだ。 「どなた様ですか?」 氷の温度を思わせる声だった。 「ごめんごめん、そんなに楽しみにしてたなんて思わなかったよ」 「貴方が何を言ってるかわかりませんね。私が何を楽しみにしてい たと言うのですか?」 「これかな?」 残していた袋を鞄から取り出す。 雅さんの目線がそちらに釣られる。 「あ、正解みたいだね」 「くっ!?」 310 名前:和嬢様その二 3/5[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 23 37 28.42 ID getVvXYdO [10/13] 指摘すると頬が少し朱に染まり、僕を睨みつけてくる。 「・・・・・・貴方は、意地悪です」 「そうでもないぜ?」 袋の口を縛っていたリボンを取り外す。 「ただなんとなく、イジメたくなっちゃってさ」 「謝る気、無いでしょう?」 「いや、気持ちはあるんだよ?」 中身を一つ取り出す。 バタークッキーに半分チョコを付けた物だ。 「はい、お詫び」 「・・・・・・まぁ、お詫びと言うなら受け取りますが」 雅さんはクッキーを小さくかじる。 まるでハムスターのようだ。 「美味しい?」 「えぇ、悔しいことに」 「そっか。それは良かったよ」 僕も一つ取り出し、かじる。 袋の中身は一人じゃ多いが、二人なら調度良いだろう。 「もう一つ要る?」 「頂きます」 「ん」 その白い手にクッキーを乗せる。 クッキーを口に運ぶ様子を横から眺める。 ふいに、その瞳がこちらを向く。 怪訝そうに。 「何ですか?」 「いや、本当に美味しそうに食べるよね」 「美味しいものを美味しく食べるのは当然でしょう?」 「そう褒められると照れるね」 「別に貴方を褒めた訳ではありません」 311 名前:和嬢様その二 4/5[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 23 38 45.91 ID getVvXYdO [11/13] ふん、と息を漏らして目線を逸らす。 しかしクッキーを食べながらなのでいまいち締まらない。 「あ、そうだ。辻占煎餅食べた?」 「食べてませんが」 「え、何でさ? やっぱフォーチュンクッキーの方が良かった?」 クッキーと言いつつ煎餅に近いから、実は洋菓子って訳でもない んだけどなぁ、アレ。 そんなに食べたかったんなら悪いことしたかもしれない。 でも、辻占煎餅も一応頑張って作ったんだけど。 「いえ、そういう訳でも無いんですが」 「じゃあ何で?」 雅さんが鞄から袋を取り出す。 狐型の辻占煎餅だ。 「これ、狐じゃないですか」 「うん、そう作ったからね」 「・・・・・・食べるの、勿体ないじゃないですか」 唐傘で顔を隠しながら言う。 「雅さん、そういう所が殺人的に可愛いよね」 「だから! 貴方はそんな簡単に可愛いなどと言わないで下さい!」 くるくると唐傘を回しながら、抗議の目線を送ってくる。 「僕はそんな雅さんを見たいから、つい悪戯しちゃうのかもねぇ」 「迷惑なんですが」 「ま、良いじゃない。・・・・・・あ、ちょっと貸して」 雅さんから煎餅を受け取る。 「気に入ってくれたのは嬉しいけど、早めに食べないと腐るよ?」 「分かってますよ・・・・・・食べれば良いのでしょう?」 「うんうん。それじゃ、」 煎餅を雅さんの口に近づける。 「はい、あーん」 「・・・・・・は!?」 目を限界まで見開いた。 312 名前:和嬢様その二 5/5[sage] 投稿日:2011/05/17(火) 23 39 59.45 ID getVvXYdO [12/13] 「は、じゃなくてさ。あーんだってば」 「な、何故わざわざその方方で!?」 「僕がやりたいからさ。あーん」 雅さんは唇を真一文字に結び、耳まで赤く染まっている。 煎餅の端が唇に軽く触れた。 「・・・・・・・・・・・・でっ!」 「で?」 「出来る訳無いですよぉぉぉぉ!」 雅さんが絶叫し、逃走した。 「あ、待て!」 「馬鹿ぁー!」 そう言い残して、雅さんは去っていく。 早い早い、相変わらずの逃げ足だ。 「あー・・・・・・調子に乗りすぎたな。後で謝ろう」 パキッと音を立てて煎餅をかじる。 割れた煎餅から覗く御神籤を抜き取り、広げた。 ・・・・・・『貴方の運命の人は目の前にいるかもっ☆』 「これを見た雅さんのリアクション、楽しみだったんだけどなぁ」 ため息を一つ吐く。 そのために三十人分も作ったのに、と言うのはまぁ過言だが。 我ながら情熱の傾け方を間違っている。 「ま、いいか・・・・・・おーい、待ってよ雅さん。美味しいクッキーも あるよー。チーチチチー」 「私は動物扱いですか!?」 叫ぶ雅さんも可愛いなぁ、とか。 そんなことを考えながら、骨抜きにされていると実感した。 ~続(かない)~
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パーソナリティ陣紹介 (開催期間:2期1回~10回) 1期からの継続企画です。OP後の第一声を募集してます。 もんばん、あずまん、かわべん、くらりんを視聴者の皆さんで紹介してください。 と、自己紹介的なものがメインですが、タイムリーな話題も少なく、 さすがに皆さんも紹介するのにネタが尽きている部分もありますよねー。 そこで、2期では自己紹介的なもののほかに、 『ラジオの第一声として面白い発言』もこっそり採用したい所です。 ☆得点 ラジオ採用ひとつに付き100点 ☆変更点&個別ルール 誰の説明か、誰に言ってほしい台詞かは必ず分かるようにしてください。 例1:くらりん…体内に内包する黒歴史をマナとして放つ、インディグネイションが必殺技。(紹介文) 例2:かわべん『よっしゃー!』(言って欲しい台詞) ■メインパーソナリティー もんばん Monbann この野郎っ!モーンブリーカー!!死ねぇっ!!(またはくらぇーくらぇー)【冬月さん】 タコライスを最近まで、たこめしと同じものだと思っていたもんばんです。【北辰さん】 「もんべるんの使い手、その力でもんべるん地方を創りだした」【雅さん】 私がブロらないとでも、思っていたのか?【マッシュさん】 ①助けてあずまさん!カワベッスが追いかけてくるの!⇒②へ【郷風さん】 「朝はもーん。昼はむぎゅー。夜はぶしゅー。もんばんです。」【りぶらちさん】 A「今日は、風が騒がしいな」⇒Bへ【雅さん】 そう、その飾らない笑顔とふとももはまさに女神の如く(紹介文)【マッシュさん】 私美脚戦士もんばん!悪い奴はゆさないぞ☆(ラジオ第一声)【マッシュさん】 北極ではウィルスが存在できないため風邪をひかない、もんばんです。【北辰さん】 もんもんもんもんもんもんもーーーーん! 門斗っ悶絶拳っっ!(もんともんぜつけん)【作務衣さん】 癒しの紅!もんばん!【マッシュさん】 「MONのBANを極めしもの、その鉄壁を超えれるものなし」【雅さん】 馬鹿な・・・早すぎる!! もんばんです【北辰さん】 「その笑顔と美脚・・そしてカリスマ性が世界を救う!もんばんの人です!!」【とんちんかんさん】 四枠目を終えた私たちを待っていたのは、五枠目だった。【北辰さん】 私の美脚で天へと行かせてあげます!【マッシュさん】 「ないのなら、ひけばよかろう、ひきましたー。のもんばんです」【雅さん】 {「久しぶりで忘れられてないか心配でした、もんばんです」【雅さん】 「もーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!もんばんの人です」【雅さん】 「雲山さんと最近出会ってない、もんばんの人です」【雅さん】 } ■サブパーソナリティー 阿津馬 Aduma よっしゃぁカワベを甘く見るなよ!俺のリキシッドパラダイスで、お前を倉の座から引き摺り下ろしてやる!【冬月さん】 「さぁ!来るがいい!!GRCはどんな投稿でも受けて立つっ!!(熱血エコー)」←なんぞこれ!厨二病にする気か!?【とんちんかんさん】 避難訓練の時机の下に潜ると頭を必ずぶつけるあづまです。【北辰さん】 「声だけでパンツを消すことができる・・・・との噂」【雅さん】 RIKISI達の力を借りて、今必殺の!リキシッドパラダイス!【マッシュさん】 ③くっ…ベッスパワーが強くて俺にはどうすることもできない…!⇒④へ【郷風さん】 「本気を出すとメガネを外しますが、あとでメガネメガネと探しまわるのに一苦労なあづまです。」【りぶらちさん】 B「でもこの風、少し泣いています」⇒Cへ【雅さん】 そう、そのすべてをなぎ払うHARITEはまさにロリ鬼1/4の如く(紹介文)【マッシュさん】 もんばんちゃーん!ベッスの大群が!助けてー!(ラジオ第一声)【マッシュさん】 剣道の掛け声は原則なんでもいい 、あづまです【北辰さん】 JIHIの光!あずま!【マッシュさん】 ククク、楽しくなりそうだ… あづまです【北辰さん】 「俺の土俵にきな・・俺が本物のO☆TO☆KO(おとこ)ってやつを教えてやる!あずま見・参!!」【とんちんかんさん】 ラジオの枠に住み着いた、視聴者とパーソナリティー。数多のお便りが生み出した延長の枠。【北辰さん】 「これがKIの力・・・・! RIKISHIオンハンマァァァァァ!」【作務衣さん】 あずまーん、美味しいあずまんはいかがですか~【マッシュさん】 「最近、本体(メガネ)のフレームを変えようかと思ったり思わなかったりのあづまです」【雅さん】 「震えるぞハート、 燃え尽きるほどヒート!、あづまです」【雅さん】 「大地に試され続けていた、あづまです」【雅さん】 ■サブパーソナリティー 河辺 Kawabe アンチョキフポコポポォムクボムクボヨッシャー!!【冬月さん】 割り箸を綺麗に割ることに一日の運勢を見出すかわべです。【北辰さん】 「よっっっしゃあ、ばかり言うとでも・・・・思うてか!」【雅さん】 中二病の方、ベッスの館で患(やしな)われてはいかが?【マッシュさん】 かわべさんに気合を入れて叫んで頂きたいw 「困った時は俺を呼んでくれ!俺の名前を呼んでくれ!!べッース!!」 パーソナリティの方々そして視聴者はよっしゃあああ!と叫びやコメントするのだろうか? 【とんちんかんさん】 ②うぉおおおおお!!ヨッシャアァァ!!うぉおおおおおお!!⇒③へ【郷風さん】 「もう2期に入ったんだから、 そろそろ『よっしゃあ』に続く一言を…かわべです。」【りぶらちさん】 {C「急ぐぞみんな、風がこの放送に五枠目を持ってきちまったようだ」⇒Dへ【雅さん】 そう、その無駄のない素早い動きと叫びはまさにカワボッスの如く(紹介文)【マッシュさん】 よっしゃよっしゃよっしゃよっしゃよっしゃ(ry(ラジオ第一声)【マッシュさん】 キュウリは世界一栄養の少ない野菜としてギネスブックに載っている、かわべです【北辰さん】 ラジオ戦隊GRC!そんなラジオで大丈夫か?【マッシュさん】】 「珍獣カワベッスを従え束ねし王、3000年の歴史を持っている」【雅さん】 やれやれ…やはりデータ通りにはいきませんか… かわべです【北辰さん】 「走り続けろ・・どんなに逃げても・・俺がいるかぎり・・君たちは逃げれない・・このかわべんからはな!!!」【とんちんかんさん】 「よかろう・・・・見せてやろう。これがぁ!おれのぉ!ヨッシャスゥリッパァだぁああああああああああ!!!」(若本風【作務衣さん】 お便り企画と動画紹介、支援と混沌をコンクリートミキサーにぶちまけた、ここは幻想入りラジオのGRC。【北辰さん】 こーい!ロボベッスー!【マッシュさん】 「最近、よっしゃあって叫んでないかわべです」【雅さん】 「カワベッスがー、久々にー、よっしゃあぁああ! かわべです」【雅さん】 「かわべだ!カワベッスでもカワデデェースでもない!かわべです」【雅さん】 「真の姿はここからだ!かわべです」 } ■サブパーソナリティー くらり Kurari サブパのくらりが死んでも第二第三のサブパくらりと続き、最後の黒歴史を得るまで戦うだろう!【冬月さんより】 財布に溜まったレシートの捨てるタイミングが分からずかさばっているくらりです。【北辰さん】 「魔導師くらりんって呼ばれてるけどインディグネイション以外詠唱したことないや」【雅さん】 倉魔導師はね、黒歴史を見ると、ついしまっちゃうんだ☆【マッシュさん】 ④そういう事なら俺にまかせろー!(バリバリ【郷風さん】 「倉が匠に襲われないか心配で夜も眠れないくらりです。」【りぶらちさん】 D「行こう、五枠目が来る前に」【雅さん】 そう、そのすべてをしまい込む暗黒の倉はまさに心理の扉の如く(紹介文)【マッシュさん】 美脚戦士もんばん!毎週日曜夜8:30より、放送開始、できるといいね!(ラジオ第一声)【マッシュさん】 演奏時間639年の曲が存在する、くらりです。【北辰さん】 暗黒の倉!くらり!【マッシュさん】 「KURAの第一人者、彼が持つKURAの一つはレシートで埋め尽くされてる」【雅さん】 また……戦いが始まるのかッ… くらりです【北辰さん】 「安心しろ・・俺が後ろにいる・・GRCの未来は俺が全力で守ってやる!くらり!可変型モード始動!!」【とんちんかんさん】 次枠「ネタ」 今週もGRC放送に付き合ってもらう。【北辰さん】 私の倉に収まることを光栄に思いたまえ【マッシュさん】 「今回もし紹介文がこなかったらどうしようかと思ってたくらりです」【雅さん】 「GRCの存在を倉に放置しそうだった、くらりです」【雅さん】 「これが、クラリンズ・ゲートの選択だ・・・。くらりです」【雅さん】 「片目だけ目薬しなかったら魔王の目って言われた、くらりです」 ■その他 全員あて ↓【雅さん】 もんばんさん「踏み込みが・・・・・足りん!」 あづまさん「うわぁ・・・・すっげぇきれぇ・・」 かわべさん「Let s ヨッシャァアアアアアア!!」 くらりさん「だめだこのよっしゃあ、早く何とかしないと・・・・・」 ↓【マッシュさん】 もんばんさん:私美脚戦士もんばん!悪い奴はゆさないぞ☆ あずまさん:もんばんちゃーん!ベッスの大群が!助けてー! かわべんさん:よっしゃよっしゃよっしゃよっしゃよっしゃ(ry くらりさん:美脚戦士もんばん!毎週日曜夜8:30より、放送開始、できるといいね! ↓【郷風さん】 もんばん:私たちの武器は! あづま:冬月劇場に耐える腹筋と! かわべ:スーパーカワベッス召喚と! くらり:古に伝わりし蔵魔法究極奥義だ! もんばん:ほとんどラジオに関係ないじゃないですか!やだー! (ちなみにここでいう武器はラジオの道具とか声とかその辺りの意味) ↓【雅さん】 もんばんさん「貴様は今までやった五枠目の回数を覚えているか?」(できれば低音で) かわべさん「14回・・・・しかし今回こそは」 くらりさん「五枠目には倉四個分の力がある、やれるか?」 あづまさん「そんなことより求聞口授よもうぜ」 ↓【郷風さん】 もんばん: ふぅ…最近仕事が忙しくて肩がこっちゃいますねー。 かわべ : ヨッシャア!俺に任せろ! 「第8回 肩もみ 幻想郷 外来人カップ シード権 獲得 初戦敗退」 の実力を見せてやるぜ!! もみもみもみもみ (「」の部分はできるだけ早口でお願いします。) くらり : おぉ…!もんばんさんの気が溢れて肌が艶やかに…! あづま : というか、溢れすぎてブロリーになってるじゃないか! 落ち着けもんばんさん!それ以上気を高めるな!! もんばん: できぬぅ!!! デデーン!! 2期第四回ラジオ 完 ↓【作務衣さん】 あづまさん「このあとすぐ!」 かわべさん「魔法戦士もんばんGRC!」 もんばんさん「ですも~ん」 くらりさん「!!!。」 ↓【冬月さん】 くらりん「なぜ5枠目を巻き込んだんだ?GRCは延長をするラジオではなかった!」 あづま「延長がなければ、GRCのゴールデンタイムへの目覚めはなかった もんばんの人「二人が戦うことなんてないのよ、延長だからって二人が戦うことは」 カワベデェース「ということで5枠目ハイリマァース」 ↓【作務衣さん】 もんばんさん「GRCの!」 あづまさん「Cはぁ!」 かわべさんとくらりさんご一緒『「かわべの!」「くらりの!」』 全員「シィーーーーー!」 ↓【マッシュさん】 もんばんさん「私もんばんは、美しい足の国を目指します!」 あずまさん「私あずまは、米の嵐あふれる国を目指します!」 くらりさん「私くらりは、すべてをしまっちゃう国を目指します!」 かわべんさん「誰が当選してもろくな国にならねぇ~・・・救いはないのか!」 ↓【郷風さん】 もんばん:うにゅーんうにゅうにゅうにょーん かわべ:ベンベン ベッスッス カワベベ ヨッシャァ!! くらり:くらら くらりるり くららんくるりら くるくり あづま:すいませーん、視聴者の中に翻訳できる方いませかー マジ翻訳プリーズ ↓【雅さん】 もんばんさん「ゼロー・・・・」 かわべさん「ゼロー・・・・」 くらりさん「ゼロー・・・・」 もんばんさん、かわべさん、くらりさん「ゼロ!ゼロ!ゼロ!zero!」 あづまさん「モウヤメルンタ゛ァ!!」 ↓【えふおーおーえるさん】 くらりん「そんなエコーで大丈夫か?」 ↓ あづまん「大丈夫だ、問題ない(エコー)」 ↓ かわべん「ああ、今回も4枠で終了できなかったよ、視聴者はネタが尽きないからな」 ↓ もんばん「わけがわからないよ」 ↓【とんちんかんさん】 あずまさん「燃え上がれ俺のもん貨幣・・」 もんばんさん「萌え上がれ私のもん貨幣・・」 お二人同時に 「その目に焼き付けろG.R.C(ギャラクティカ・ライジング・キャノン!!)」 かわべさん「あじゃぱああああああああああ!!!」←かわべさんは犠牲になったのだ・・ くらりさん「なんという・・もん貨幣の力・・。 さすがだ・・!・・君達も(主に視聴者様に対して)もん貨幣を感じてみないか!?」 ↓【マッシュさん】 もんばんさん:この空はどこまでも続いている・・・ あずまさん :この大地はどこまでも続いている・・・ かわべんさん:この風はどこまでも続いている・・・ くらりさん :それらがたどり着くは・・・、五枠目の世界・・・ 全員 :いやぁァァァァ! ↓【郷風さん】 もんばん:みなさんに隠してたんですが…実はこの星が私の本体だったんです! あづま:奇遇だな、じつは俺もこのRIKISHIによる KIで守られたメガネが本体だったのさ! かわべ:俺もこの体は未来技術のベッス工学で出来たボディで 本体はこんな感じだったり(バリバリ) くらり:ハッ……夢…………だったらよかったのにな ↓【郷風さん】 もんばん:そういえば、皆さんは今月こいのぼり見ました? あづま:あぁ、見た見た。お父さんと、子供達が母親を探す旅に出てたよ。 かわべ:こっちも見たよどっちが屋根より高いかでシャボン玉ともめてた。 くらり:俺も見たよ……全国のこいのぼりが宇宙人の侵略を止めて、一番大きなこいのぼりが宇宙船に突っ込んでいくところを…! もんばん:こいのぼりの法則が乱れる!! ↓【とんちんかんさん】 かわべさん「おぉい!今日もGRCにイラストやお便りがたくさんきたでおまー!この量・・全部読み切れるのか!?」 くらりさん「いける!いける!例えどんなにお便りがあふれてくれようとも・・俺たちは!」 あずまさん「退かぬ(ひかぬ)!媚びぬ(こびぬ)!!省みぬ(かえりみぬ)!!!(注エコー)」 もんばんさん「我が幻想入りライフに・・一片の悔いなしっ!!(キリッ☆)」 ↓【雅さん】 もんばんさん:「ついにこのときがきた・・・・・」 あづまさん:「幾年月をかけた修行の成果・・・・」 くらりさん:「今日このGRCでときはなたん!」 かわべさん:「はい、というわけで2週間ぶりのGRCはじまりまーす」 ↓【作務衣さん】 もんばんさん「みんなをもんもんさせるもんばんでーす」 かわべさん「露骨なアッピル・・・・」 あづまさん「もんばんちゃん・・・・」 くらりさん「いやらしい・・・・・・」 ↓【郷風さん】 もんばん:前回のラジオからかなりの期間が開きましたけど、皆さん大丈夫ですか? あづま:おう、ラジオの意味不明な止まる現象の対策に身体をさらに鍛えてきたんだ!これで止まっても問題無しよ! かわべ:こっちもルナチャが来ないようベッスエコーによる防壁を習得してきたぜ! くらり:もしもルーミアが来た時用に霧払いならぬ闇払い装置を作ってきた。 もんばん:実は私も視聴者を増やせるように、ちょっと萌え台詞を練習してきたんですよねー。 あづま:もんばんさんがツッコミをしなかった…!? かわべ:むしろボケを被せてきただと!? くらり:今夜も…また何か起きるのか… もんばん:ひどい言われようである。 ↓【雅さん】 もんばんさん:「もーん、もももーん、もーん」 かわべさん:「た、大変だ!もんばんさんがもーんとしか言えなくなっている!」 くらりさん:「な、なんだってー!このままじゃ今日のラジオが」 もんばんさん:「もももーんもんもんもーーん!!」 かわべさん:「・・・・いや、このままでもいいかもしれない」 くらりさん:「・・・あぁ、ありかもしれないな」 もんばんさん:「ちょっと突っ込んでくださいよー!!」 ↓【郷風さん】 もんばん:さて、今回も始まりましたGRC!がんばっていきましょう!! くらり:絶対ルナチャなんかに負けたりしない! かわべ:放送事故なんか怖かねぇ!やろう枠とってやるぁあああああ!! もんばん:すばらしいフラグだ、感動的だな、 だ が 無 意 味 だ 。 ↓【マッシュさん】 もんばんさん:あずまさんあなたのことは忘れません・・・! くらりさん:ああ・・・、本当に惜しい奴をなくしたな・・・。 かわべんさん:あれ~?いつの間にかあずまさん亡きお方に!?
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596.25-308の続き 549 名前:『和嬢様』 1/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 28 24.87 ID n1rUYxn/0 [2/8] 全ての創作は、模倣から始まっている。 模倣、なんて言葉を使うマイナスのイメージは拭えない。 しかしどうだろう、模倣すると言う事はそこには模倣出来る創作物があるということで、 完成していると言う事はそれは先人による創作物だ。 機械でもあるまいし人間に完全な複製が出来る筈も無く、模倣して作り上げた物の出来 には多かれ少なかれ誤差が生じる。 その誤差は言い換えれば個性やオリジナリティとなる訳で。 自分が作った物を更に誰かが模倣すれば、其処には新しい個性が追加される。 同じ手順で作り上げたとしても、一番目と十番目には違いが生じている。 そうして連綿と受け継がれてきた模倣と個性の許容の流れを例えば歴史と呼ぶ訳で、 別に創作に限らずとも人の手が加わる事ならば同じ事だ。 芸術に然り、勉学に然り、料理に然り。 先人の遺した物を知れば、自分の創作の幅が広がる。 絵を描きたいなら美術館に行き、勉学を修めたいなら教科書を読み、菓子を作りたい なら菓子を食う。 そう考えると洋菓子屋の息子である僕が夏休みを利用して洋菓子店を回るのは必然で、 寧ろ権利を通り越して義務ですらあると過言ではない。 「―――なんて事を考えてみたんだけど、どうかな」 冷房の効いた洋菓子店。 焼き菓子の甘い臭いに釣られた様に集まる女子学生達の会話をバックミュージックと して、そんな話題を振る男子高校生が居た。 三人称風に言ってみたところで、僕だけど。 生憎と女子中高生向けの店に一人で突貫できる人間じゃ無いので、僕の対面の席に一人 女の子が座っていた。因みにに僕から誘った。 彼女を見たら十人に八人ほどは第一印象を「平安時代の姫」の様だと答えるだろう。 半袖のブラウスに校則通りのプリーツスカートを着ているものの、そのイメージは拭 えない。 髪留めがするりと滑り落ちそうな程に艷やかな黒髪を前は眉の位置、後ろは腰の位 置で一直線に切り揃えた、人形の様な外見。 御法川雅さん。一部で「姫」とあだ名される、僕のクラスメイトだった。 550 名前:『和嬢様』 2/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 31 04.68 ID n1rUYxn/0 [3/8] 「実に、回りくどい言い訳ですね」 雅さんはザッハ・トルテを切り分け、その欠片を一つ口に運んだ。 甘さを噛み締め、目付きが幸せそうに少し柔らかくなる。 しかしすぐに表情を元に戻して、貫くように様に僕を睨みつける。 「それで? それがわざわざ私を呼び出した理由ですか?」 「うん、まぁ、そうなんだけどね?」 口についたチョコを紙ナプキンで拭う。 そんな何気ない動作すら、雅さんがやると何処か気品が漂うように思う。 それは彼女が本当にお金持ちのお姫様だからであり、彼女自身がそれに恥ずかしくない 人間であろうと努力した賜物なんだろう。 あぁ、雅さんの名誉の為に言っておくけれど、彼女が棘のある口調になるのは僕に対し てだけで、他の人、例えばクラスメイトなんかにはちゃんと上品で人当たりの良い話し方 をする事は覚えておいて欲しい。 つまり僕は特別枠。他の人より一歩先んじてるわけだよキミィ。 前向きにいこうぜ前向きに。 「はぁ………自分勝手な人ですね。既に知っていましたけれど」 呆れられた。 微笑んで返してみる。 「その反応はおかしいでしょう?」 心持ち眉をつり上げた表情で指摘されてしまった。 「確かに、急に呼び出したのは悪かったね。何か予定でもあった?」 「今日は母様からお茶の稽古を受ける予定でしたが。まぁ、明日に回して頂きました」 「あー、それは本当に悪かったね、ごめん」 軽く頭を下げる。 目の前に机があるので、お辞儀よりは会釈程度の下がり具合だ。 しかし、お茶て。 見た目通りに習い事も和風だなぁ。 僕とは別のベクトルで洋菓子店というシチュエーションが似合わないのは確かだ。 「………頭を上げてください。別に、謝ることでもないですから」 「そういう訳にもいかないよ、迷惑をかけたみたいだしね」 551 名前:『和嬢様』 3/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 34 10.20 ID n1rUYxn/0 [4/8] 「………………迷惑な筈、ないでしょうに」 「ん? 何て?」 「何も言っておりません。良いから頭を上げなさい。公衆の面前でそんな事をされる方が 迷惑です」 「そう?」 顔を上げる。 雅さんの前の皿からザッハ・トルテが消えていた。 ……………いや、いつ食ったんだよ。 ずっと話してたけど、何か食べてる様子は無かったぞ? 女性には別腹があると聞いたが、そこに通じる別口でもあるのか!? 「どうしたのですか、弓道の的の代わりになった人間の様な顔をして」 「そこまで絶望してない………え、いつの間に食べた終わったのさ?」 「会話の合間に少しずつ、ですが?」 きょとんとした顔されてもさ。可愛いけどさ。 雅さんが不思議そうに僕の手元に目線を移す。 ザッハ・トルテと同時に運ばれてきたミルフィーユ。 まだ四分の三くらい残っている。 「食べないのですか?」 「いや、食べるけど………」 「そう、ですか。ならもう一つぐらい頼んでも大丈夫そうですね」 メニューを手にとった。 多分途中の間はお互いの食べる速度を計算していたのだろう。 スペックの無駄遣いと言わざるを得ない。 「ま、好きなだけ頼んでよ。今日は奢るし」 「結構です。自分の分ぐらい自分で払います」 「いやいや、迷惑かけたみたいだし、そのお詫びってことで」 「要りません。それではまるで私がお金を出させる為に話したみたいではないですか」 「そんなつもりは無いんだけど………じゃあ、格好つけるために払わせてよ」 「………どういう理屈ですか?」 「だって食事代は男持ちが基本でしょう。特に、デートでは」 552 名前:『和嬢様』 4/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 36 36.54 ID n1rUYxn/0 [5/8] 「は!?」 瞬間、雅さんがトーンの高い悲鳴を上げる。 周りに座っている女子中高生が数人、こちらを向く。 気付いた雅さんが口を両手で抑えて俯く。 振り向いた人達もすぐに興味をなくして自分たちの会話に戻っていった。 それを確認してから、ジャムを塗ったように真っ赤な顔の雅さんが口を開く。 「………デートでは、無い、です!」 小声で怒鳴るという手の込んだ事をしてきた。 その様子に何故か緩む頬を止めず、自然と笑顔で反論する。 「休日に待ち合わせして一緒に食事してって、これって完璧にデートじゃないかな」 「私にそのつもりはありません!」 「僕にはあるけど?」 「そもそも、こ……恋人、では無いでしょう、私達は!」 「恋人じゃなくてもデートくらいすると思うよ」 「―――は、破廉恥です!」 感情を叩きつける様に言って、真っ赤な顔のまま雅さんが立ち上がる。 からかい過ぎただろうか。 追いかけるように僕も席を立つ。 「着いてこないでください」 「いや、そういう訳には」 「………………花摘みです」 「あ、ごめん」 消え入るような声を聞き、浮かした腰を下ろした。 「……………ふん、だ」 拗ねるようにそう言った後、雅さんは店の奥の扉を開けていく。 何となく手持ち無沙汰になり、黙々とミルフィーユを切り分ける作業に没頭する。 「可愛い彼女さんですねぇ」 「はい?」 顔を上げると、ウエイトレスさんが居た。 どうやらお冷を変えに来たらしい。 553 名前:『和嬢様』 5/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 39 06.81 ID n1rUYxn/0 [6/8] 「彼女に見えました?」 「あれ、違いました? 実は妹さんとか?」 僕より年上っぽく見えるウエイトレスさんがころころと笑った。 大学生の様な雰囲気だけど、笑顔だけ見ると中学生でも通じそうな気がした。 「いえ、妹ではないですよ」 「じゃあやっぱり彼女?」 「将来僕の子供を産んでくれたらいいなぁ、と思ってる相手です」 「超回りくどいね、キミ。あと表現が生々しいよ」 「ははは、よく言われます」 「いい笑顔だ!?」 中々良いリアクションをする人だ。勤務中の筈だが大丈夫なのか、こんな態度で。 「そんなバカップルなキミ達にオススメの品があるんだけど」 「ほほう、聞きましょう」 ウエイトレスさんはメニューをパラパラと捲る。 そして一番初めのページに大きく乗っているケーキを指さした。 「これこれ、カップル限定ショートケーキ、いかがでっしゃろ」 「ぱっと見普通のケーキですが?」 「この上に乗ってるチョコプレートに任意のメッセージを書くサービスです」 「じゃあ『雅さんLOVE』でお願いします。字は優雅の雅です」 「うわぁ即答出来るんだ………畏まりましたー、少々お待ちくだっせーい」 ウエイトレスさんが伝票を持ってスキップで厨房の方へ去っていく。 キャラが濃すぎだろ。友人だったら疲れるだろうな。 再びミルフィーユを切り分けていると、雅さんが戻ってきた。 顔の赤さは元に戻っている。 「何か頼んだのですか?」 伝票の不在に気付いたらしく、そう訪ねてくる。 「なんだかオススメがあるらしくてね。頼んでみた」 「そうですか、それは楽しみですね」 「うんうん、そうだねぇ」 「………何を笑っているのですか?」 554 名前:『和嬢様』 6/6[] 投稿日:2011/08/10(水) 01 41 12.04 ID n1rUYxn/0 [7/8] 「笑う理由なんて、楽しいからで充分じゃないかなぁ」 「………言っておきますが、これはデートではありませんからね? 私は自分で代金を払 いますし、一緒に食べたわけでなく、そう、ただ相席しただけですからね?」 目を半月にしながら、確認するように言ってくる。 「堅いねぇ。別に一緒に食事ぐらいいいんじゃないかな」 「ダメです」 「ま、良いけどさ。僕は雅さんのそういうところも好きだから」 「好……! また貴方はそういう事を!」 「いやいや、好きぐらい誰だって使うでしょう。それとも何かな? 嫌いと嫌いじゃない で表せば良いのかな。或いはグローバルにラブとか?」 「…………もういいです。からかってますね、私を」 「からかってない、とは言い切れないね」 「………全く、もう」 会話はこれで終了です、と言外に訴えるようにそっぽをむいた。 どこか子供じみたその仕草が可笑しくて、頬がさらに緩んだ。 視界の隅にさっきのウエイトレスさんがケーキを持ってくるのが見えた。 さて雅さんはどんな反応をするのかな。 「………だから、何を笑ってるんですか」 「いや、なんでもないよ」 ウエイトレスさんが、悪戯っぽい笑みを浮かべて、ケーキを雅さんの前に置く。 最初はケーキに頬を緩ませた雅さんの目線はチョコのプレートに釘付けになり、僕の方 を見て、そして――― ―――その時の雅さんを描写するには、ここでは残念ながら余白が足りない。 ということで、またの機会にするとしよう。 ただ一つ言うならば、雅さんは最高に可愛い人だと、バカップルの様に締めておこう。 ~続(かない)~
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牛山 たれ太さん モヤイさん きゆんさん ヘリをさん フェンズさん 羽山悠さん 春菊さん 衝撃の紅さん マッシュさん 冬月さん 混凝土さん 雅さん 雅さん(2枚目)
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記念撮影 +空色さんのセンドラと楓さんのエミリア +小ネタ集w なんかいろいろいますw あの李さんが。。。w ノアレが添い寝^^ +ウィルさんの奥義戦 正装w 正装して挑んでますw +盛況だった 第2回?ギル鍛^^ 約1名 絶叫してますw +ハンザさんが。。。 ギルド領地を破壊しましたw +ラースラさんが。。。 ザイラスさんのヘルプに集うギルメンたちw そこに駆けつける ラースラさん。。。 +まいんちゃんと雅さんが人気ランキング入り おめです^^ (李さん やりましたねーw) +小ネタ集w まいんちゃん 会心の笑みw 藍さん快斗君に乗るの図w 怪しい集団に拉致されたラストルさんw 雅さんごめですー^^; +4人がアーロンの名誉に まいんちゃん 藍さん 快さん ぷいの4人が アーロンの名誉を獲得しましたー^^ +雅さんがシェロで。。。 何者かに殺害された模様です^^; 足を滑らせての事故死と他殺との両面で現在調査中w おまけ 深夜にシェムリオクを占拠したギルメン達w スーパー 李さん Yukiさん 雅さんとぷいがいます^^ +ハンザさんとラストルさんがセンドラの白峰を! おめです^^ 来れる人全員がYukiだるまになっての集合写真付きw +2森にまいんちゃん像 落成 パンダマン隊長もいますよ^^ みなさんもできたら礼拝してくださいねー +Yuki9さんの初全体募集とアーロン獲得 Eternal初のアーロンの名誉誕生です^^ +ギルド内 彫像2個目b 僕と草原クマとときどきぷいさん(石)~記念撮影会で君もぷいさんと握手!~ (KID) +ギルド内 初彫像 倒したのはほとんどまいんちゃんのペットぱいんちゃんです^^; KIDさんが握手しにきてくれましたw +雅さん センドラ獲得時 ハンザさんのトーテムやった後の流れで千年樹をやったのでこんな格好ですw トーテムから千年樹までこれで歩いて行きましたw タッカで驚かれたというw 過去の名言、迷言集 懸賞の精鋭クエはドンクエと言うことにしましょーw (KID) 修練にコツはないです コツコツと (ー雅ー) レーダーを 持ってないのは だーレーダー (ハンザ 心の川柳w) なんかMac字体カッコ良くない?w -- ハンザ (2010-07-22 19 24 03) ジョブズさん中退した大学でカリグラフィ学んでましたからこだわりがあるみたいですね -- ゆき (2010-07-22 23 27 07) 名前 コメント
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前へ まわりを見渡して見ると熱心なファンの人もたくさんいるようで、凄い人気なんだな、このBuono!というグループは。 もはや単なる高校のアイドルグループの枠を飛び越えてるぞ。 プロとしてデビューしたとしても結構やっていけるんじゃないか、そう思えるぐらいこの会場には熱心なファンが作り出す熱気が充満している。 3色のペンライトがつくりだす光景、それはとてもきれいに映えて心が浮き立つようだった。 持っているペンライトの色で誰のファンなのかが分かるんだな。 見たところ、メンバーの立ち位置に合わせてファンの人達もそれぞれ陣取っているのだろうか。 しまった・・・愛理ちゃんは下手側だったのか。そんなこと知らなかったよ。 あのチラシには雅さんの立ち位置の詳細しか書いてなかったのだ。 雅さんの好きな化粧品の銘柄とか、そんな普通どうでもいい情報(紙面の7割を占める)は要らないから、その辺りの事をしっかり書いて欲しかったよ、チラシ書いた人。ライブの情報をくれた彼女に感謝はしてるけど、それとこれとは話が別です。 上手側のこの僕の周りは、ピンクのペンライトを持った人ばかりだった。僕はちょっと場違いのところに入り込んでしまったようだ。 しかも何故か学園の生徒さんでなく男ばっかり・・・ よりによって僕はどうしてこんなところに入っちゃったんだろう┐( ~`;)┌ これは偏った情報しか載せないチラシ書いた人のせいだと思う。謝罪と賠償ry どこで知ってくるのか学外の人にもこんな熱心なファンがいるなんて、桃子さんって人気あるんだな。 桃をモチーフにしたかわいいイラスト入りのピンク色のTシャツ(どこで売ってるんだろう・・・)まで着て気合が入っているこの人達に飲みこまれそう。 これがヲタと呼ばれる人たちか。 すごい「ももこ」コールw だが、それを聞いてたら、燃えてきた。 声援で大きな声を出すのは、どっちかというと好きな方なんだ。サッカーの試合を見に行った時とかね。 そして僕は、そういうとき必ず遂行するべく心に決めている言葉がある。 「隣りの奴より熱くなれ!」 だから、ここは全力で「あいり」コールいくぜ。 でも、愛理ちゃんはさっきからずっとステージの反対サイド。 目の前にいるのは、ずっとこの桃子さん。 僕が愛理コールをするたびに、後ろの人達からピンクのペンライトで頭をガシガシと叩かれ続けるのであった。 ♪生きてる限り いしころだらけでも 大きな声でがんばれ!がんばれ!(がんばれ!) 愛理ちゃんに、がんばれ!と言われた以上、頑張るしかない。 ♪止まることないウチらの人生 だから終わらない歌を歌おう フォーメーションが変わって愛理ちゃんがやっとこっちに来た! そしてなんと僕の方を向いてくれた!愛理ちゃんとゼロズレ!! ♪我が道を~ 突き進め~! !! その時、愛理ちゃんの指差しが来たんだ、この僕に!! (※注・脳内です) めっちゃ高まった!! このピンク集団の中、緑サイでひとり頑張ってた甲斐があったよ。 ♪デタラメなキャラでもいい いい気になってたら、続いてのフレーズで興奮したピンクの人達の振り上げたサイやら手やら、また強烈にバシバシ当たってきたケド。 ♪ロクデナシでも愛してるんだ マイダーリン ソロパートをつないでいくごとに会場も盛り上がっていく。 合いの手や掛け声も揃ってるなあ。 誰かが仕切ってるというわけでもないのに、ステージに対する声援はすっごく統制がとれてる。とても不思議だ。 会場の皆さんはコールの入れ方とか熟知していらっしゃるんですね。僕も早く感覚を掴まなきゃ。 間奏で会場を煽る雅さん。マイクを客席に向けて声を要求してくる。雅さん、かっこいいです。 こうやって煽られちゃったら燃えますよね! ヒートアップする会場の熱い空気が最高です。 このステージを引っ張っているのは、どうやらこの雅さんのようだ。 貰ったチラシでは雅さんはクールな人って感じで紹介されてたけど、僕の目にはちょっと違うように映った。 目の前にいる雅さん、この人をクールって言われるとちょっとギャップを感じてしまう。むしろ逆では?積極的に前に出るタイプに見えるんだけど。 そんな、客席を引っ張っていく激しい姿を見て、雅さんがこのグループのリーダーなのかなと思った。 そのパフォーマンスには責任感すら感じるような凄みがある。決して手を抜いたりすることの無い人なんだろう。 そんな奮闘する雅さんを、桃子さんと愛理ちゃんが丁寧にフォローしているような、そんな感じに見える。 いいチームワークだなあ。すばらしい。 チームとしてのまとまりを感じることほど、応援熱を高めてくれるものはないと思うのだ、僕は。 この素晴らしいユニット、Buono!を見て、アイドルグループというものの魅力がわかり始めた気がする。 ふと思いついたんだけど、この愛理ちゃんに、お嬢様と舞ちゃんを加えて3人でユニット組んでみたとしたらどうだろう。 その3人のユニットなら、僕にとって夢のように最高のユニットになるだろう。 いいなあ、それ。 ユニット名は、それだけかわいい子が組むユニットなんだから「キューティーガールズ」とかどうでしょう。 ・・・・ダメだ、僕には命名のセンスは皆無のようだ。 そんなつまらないことを考えていたら、桃子さんが叫んだ大きな声で我に返った。 「みなさん、一瞬でもももから目を離しちゃダメですよ~!」 それを聞いた桃ヲタどもは大興奮しているが、僕はそのとき小さく悲鳴をあげそうになってしまった。 他の事を考えていたのを桃子さんに見抜かれていたのかと思ったから。 ・・・・まさかね。 次へ TOP