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すぐ近くのスピーカーから流れる無粋な機内放送で私は微睡みから急速に引き戻された 僅かな苛立ちと共に窓の外を眺めればそこには故郷の青くて虚ろな空がある 機内アナウンスは大雪の為の遅延を詫びていたが長旅で鈍化した私の思考にはそれらの遅れが些事にしか感じられなかったのだ そうして私は窓の外を行き過ぎるいくつもの雲の欠片を飽きることなく眺めていた さて、着陸待機の為に幾度空港の上を旋回したのだろうか 私以外の乗客は口々に文句を言っている しかしそれもまた今の私にはどうでもいいことだ 何故なら私は今まで見た夢のことで頭が一杯だったからだ 私は夢の中で少年に戻ってた まだ若くて美しかった母が居た。そして事故で亡くなった筈の弟が居た。私たちは皆、雲の上にあるラピュタという名前の国で幸せに暮らしていた そしてその国の王は父で、私と弟は父を崇める歌を母から習っていた その歌を歌いながら私は弟と遊んだ 時には月の裏側やアマゾンの森の最奥にある台地なんかに行って些細な冒険を楽しんだりもした そこに行くまでには白いカヌーを二人で漕いで空を飛ぶのだ このカヌーは城に住む魔術師の老人が整備をしてくれた この老人に習った魔術が私たちの旅を幾度も助けてくれたのを覚えている 懐かしい気持ちが私の身体の中に満ち溢れていた 私は人目も憚らずに夢で聞いた歌を歌い出す すぐにCAが駆けつけてくるが私は構わずに歌い続ける 次に男性が私の歌を止めようとしたが、既に私の喉は私のものではなくなっていた 皆が頭を抑えて苦しみ始める こんなに素敵な旋律なのに皆は何故泣き叫ぶのだろう ついに乗客の一人が私を絞め殺そうとしたその時、機内に悲鳴が木霊した 私は首を絞められながらも視界の隅に映った窓の外の光景を見て驚いた 巨人が飛行機の隣を飛んでいた 蒼く燃え盛るだけで実体の無い頭部、無数の木の枝を束ねて作った身体、異常にひょろ長い手足 青い光を身体中の隙間から発するそれは間違いなく夢に見た私の父だったのだ 私は彼に向けて手を伸ばし笑う 彼もこちらに手を伸ばして微笑む 飛行機の壁は容易く砕けて沢山の人々が空中に投げ出されていく どこからか聞こえる父を讃える為の大合唱の中、顔をひきつらせた沢山のなにも知らない愚者達が大地へと還っていく しかし私一人だけは全ての美しいものが存在する場所へと行くのだ そう、ラピュタへ
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都市伝説とは? 都市化が進んだ現代に生まれる根拠のない伝説、噂話を指す。周囲の人間に対して、それまであまりに無関心であったために、荒唐無稽なその噂話もあるいは事実かもしれないという気持ちを起こさせるのが特徴。最近の出来事のような話でも、同様の話はずっと以前からすでに存在しており、しかも潜伏期間をおいて何度も復活するとされる。代表的なものに「口裂け女」や「トイレの花子さん」などがあり、最近では「ふくねこタクシー」の話がビジネスマンの間で広がっている。海外でも「おいしいと評判のハンバーガー店の裏のごみ箱を覗くと、ネズミの骨がいっぱい捨てられていた」、「訴訟社会のアメリカでは、電子レンジの取り扱い説明書に『洗った猫を入れないように』と書かれている」といった話が流布している。一般に友だちの友だちから聞いたという形で伝播する。活字になることは少なく、秘密めいた形で伝えられ、しかも伝播するに従って原型から形を変えて行くことも多い。 このように噂話みたいなものです そしてここはポケモンに関する都市伝説を載せていくところです・・
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連載 - 俺とプラモと都市伝説 有間 出井 読みは『あるま でい』元ネタはフューザーズの主人公RDから。 プラモとライガー達をこよなく愛する一般人……だったが とある冬の夜、何気ない願いから契約条件を満たしたことで 「未発売キットを製作すると発売決定する都市伝説」と契約してしまう。 友達も何人かいないわけではないが、実はその全員が「組織」の一員であり、都市伝説持ちという裏設定がある。 (唯一の女友達も「ベッドの下の殺人器」の契約者。右手に持っていたのはプラモではなく包丁である) もっとも、彼自身は「組織」や都市伝説については今のところ何も知らないため ゾイドなどの新商品や護身用プラモ(後述)を作るのみに止めている。 好きなアニソンは『Wild Flowers』と『夜鷹の夢』だが、最近は『溝ノ口太陽族』にも浮気気味。 【未発売キットを製作すると発売決定する都市伝説】 有間出井と契約した都市伝説。契約時には何故か小さな鈴の音のような音がしたらしい。 契約によって得られる能力は『未発売プラモの販売』と『販売した商品の販売中止』の二つ。 前者はまず、未発売のプラモを契約者が自作。完成と同時に『販売希望』と願うことで 翌日、その商品を全国のプラモ店に販売させることができるというもの。 後者は自作したプラモを分解、または破棄した後に『販売中止』と願うことで発動。 翌日にその商品の存在を人々の記憶から消すことができる(ただし、商品が周りに与えた影響は残る) 商品に付属できる能力は『壊れにくい』から『本物の兵器と同等』の性能を持つものまで作ることが出来る。 ただし、あくまでプラモにしか能力は発揮できない(手持ちがあればプラモ以外にフィギュアなどを付属させることは可能) また、基本的に商品は日本全国のプラモ店で販売されてしまうが、 『全国お一人さま先着、本物そっくりの防刃チョッキ(着れる)』の『本物と同性能の当たり商品』を『例のお店で販売希望』すれば 本物と同性能の防刃チョッキプラモを自分のみ手に入れることも可能である(ただし、体力も相当使う) 単体での戦闘力が皆無な反面、契約者の発想次第では文字通り無限の可能性を秘めた都市伝説である。 古田 紫亜 読み方は『ふるた しあ』名前元は恐れ多くもフロンタル+シャア。 プラモとガンダム達を心から愛する一少女……しかしその正体は つい一か月前に「ベッドの下の殺人鬼」と契約し(今のところ飲み込まれてはいない) 「組織」の傘下に入ったばかりの新米契約者である。現在は「ホッピング婆」と多重契約。 小学生の頃に父を亡くし、現在は母と学校町南区の一軒家で暮らしているが 母は仕事(実は「組織」の過激派所属契約者)でたまにしか帰ってこず、実質一人暮らし同然の生活をしている。 有間 出井の唯一の女友達であり、紫亜が高校一年の頃転校してきてからの腐れ縁。 高校の時に起こったある出来事から出井に淡い想いを寄せているが 当の出井は一昨年のバレンタインに起きた「ダークマター事件」でその可能性を切り捨てている……頑張れ。 紫亜自身は穏健派に近い考え方を持っており、都市伝説と人間の共存について考えることも。 また所属班の一覧を「組織」参入時に提示された際にほとんど迷うことなく 「赤い幼星」所属のR班を希望するほどのガンダム好きである(後日受理されました)。 出井が契約者だと知ってしまった後、使命と恋心の板挟みになりながらも最後は「組織」の一員として選択を迫り、 見事出井を協力関係に持ち込むことに成功。その功績により、彼との連絡・監視係にも任命された。 【ベッドの下の殺人鬼(学校町出身)】 古田 紫亜と契約した都市伝説。右手には常に何かしらの刃物を持った好青年。 一か月前に紫亜を殺すためベッドの下に潜んでいたが、部屋に戻ってきた彼女に一目惚れ。 同じく彼女を狙ってきた都市伝説「四次元ババア」を撃退し、その場で契約することに。 紫亜の身が何より第一で、契約後の有間 出井が部屋に来たときは警戒した挙句に 隙を見ては彼を後ろから殺害しようとしたほどである(が、紫亜にバレて凄く怒られた) 現在、紫亜が出井のことで悩んでるのを見て「やっぱ殺るべきだったか……」と逆恨み。 【ホッピング婆(学校町出身)】 古田 紫亜と『仮』契約した都市伝説。和服の袖から取り出したホッピングで数十メートルも飛び上がるお婆さん。 出井とは毎朝のごとくホッピングバトルを繰り広げている。 古田 万理 紫亜の母親。読み方は『ふるた まり』名前元はプルトゥエルブことマリーダさんから。 実は紫亜が生まれる前から、夫と共に「組織」の中立派に所属していた。 が、夫の死後に突如過激派へと転向。組織の命令には基本忠実であるものの 現場で危険と判断した場合、上の指示も待たずに都市伝説や契約者を抹殺する 情け容赦のない性格へと変貌。が、成果も出すので±0のギリギリの仕事をしている。 自分と契約したものを含めた全ての都市伝説を「道具」、飲み込まれた人々を「化物」と 呼んでおり、組織内でも敵味方のはっきり分かれる存在。器も含めかなり強いらしい。 特に人型の都市伝説に強い憎悪を抱いており、紫亜と契約した「ベッドの下の殺人鬼」も 出会った当初は常に視線だけで殺されそうな恐怖に怯えていたという。 ページ最上部へ
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都市伝説一覧 ショートカット あ行 /か行 /さ行 /た行 /な行 /は行 /ま行 /や行 /ら行 /わ行 /英数字・記号など / あ行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 赤い靴 歌謡 契約者の身体能力強化、異人の召喚(異空間系能力持ち)など 赤い靴 赤い目の女 人型 能力の概要 赤い目をした女の子 赤い紙青い紙 妖怪 能力の概要 夢幻泡影 垢舐め 妖怪 能力の概要 神力秘詞 赤ハンマー 人型 能力の概要 邪気殺し 赤マント 人型 空間転移など 赤い幼星、神力秘詞、夢幻泡影、優しいお人好し 悪魔の囁き 概念 人の心にとり憑き、悪事を働かせるなど 悪意が嘲う 悪魔の密輸 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 天邪鬼 概念 相手の心を読む、相手からの衝撃を跳ね返すなど 邪気殺し 天之尾羽張 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 癒しの土 物品 ありとあらゆる病を癒す土の生成 優しいお人好し達 犬神憑き 概念 コドクノオリ コドクノオリ インキュバス 悪魔 強力な魅了能力、サキュバスへの変化など 優しいお人好し達 インフルエンザは地球外のウィルス 概念 インフルエンザウィルスを操る、対象生物の洗脳など 仄暗い魂 嘘から出た実 概念 虚言を真実にしてしまうなど 邪気殺し エーテル宇宙論 概念 光の媒体という記述を利用したレーザーなど [[]] お憑かれ様 概念 死霊を集める、死霊を操るなど 赤い幼星 鬼 妖怪 能力の概要 邪気殺し、夢幻泡影 か行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 河童 生物 能力の概要 夢幻泡影 鎌鼬 妖怪 真空刃を飛ばす、風を操作する、など ]]、[[邪気殺し 連載 - 邪気殺し 蝦蟇の油 物品 傷を治癒する 赤い幼星、優しいお人好し達 噛み男 人型 対象に血がにじむほどの噛み痕を残す、など 赤い幼星 画竜点睛 概念 描いた龍の絵を実体化するなど 赤い幼星 漢字の成り立ち 概念 漢字を書き、その成り立ちの意味を実体化させるなど 神力秘詞 かごめかごめ 歌謡 コドクノオリ コドクノオリ 姦姦蛇螺 生物 コドクノオリ コドクノオリ 貴金属を身につけていると雷に当たりやすい 概念 貴金属へ雷を命中させるなど 赤い幼星 杞憂 終末論 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで キョンシー 動死体 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 切り裂きジャック 人型 能力の概要 神力秘詞 クールトー 生物 犬を使役する 悪意が嘲う 口裂け女 人型 能力の概要 赤い幼星、邪気殺し、神力秘詞、夢幻泡影、闇子さん クラーケン 生物 能力の概要 神力秘詞 グラス・ハーモニカ 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで グレムリン 悪魔 機会を誤作動させる 優しいお人好し達 ケサランパサラン 生物 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ケサランパサラン 生物 Tさん Tさん 下水道に住む白いワニ 生物 能力の概要 夢幻泡影 結婚相手が見える洗面器 概念 ≪夢の国≫への復讐者 Tさん コーク・ロア 物品 対象に麻薬による中毒症状を起こさせるなど 悪意が嘲う 心の壁 概念 心を閉ざす事で結界・障壁をはる 優しいお人好し 言霊 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ゴム人間 人型 能力の概要 夢幻泡影 蠱毒 概念 コドクノオリ コドクノオリ さ行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 サキュバス(インキュバス、夢魔) 悪魔 能力の概要 連載 - 殺人雛人形 物品 夜中に動き回る、鋭い牙で人を殺すなど 赤い靴 さっちゃんの歌の四番目 歌謡 ≪夢の国≫への復讐者 Tさん 彷徨えるオランダ人 異空間を通して世界中移動できる、不老不死になる、など 彷徨う気まぐれ 寒いダジャレ 概念 ダジャレを言って対象を凍結させるなど 赤い幼星 猿夢 夢 悪夢を見せる。悪夢内で与えたダメージを現実にする、など 夢幻泡影優しいお人好し達Tさん 死体からダイヤモンド 概念 死体から炭素を取り出しダイヤモンドを精製する ソニータイマー 試着室の誘拐犯 事件 能力の概要 夢幻泡影 シャドーマン 異空間 異空間の生成・移動、姿の変化など 夢幻泡影 シャボン玉 歌謡 対象をシャボン玉に閉じ込めて消滅させるなど 夢幻泡影 シュレディンガーの猫 概念 量子の偏在を応用したテレポートなど [[]] 小松明 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ショゴス 生物 ショゴスを召喚、ショゴスに変身するなど 赤い幼星 女郎蜘蛛 生物 下半身が蜘蛛になる、粘着性の強い糸を吐く、など 優しいお人好し達 死を招くネックレス 物品 ≪夢の国≫への復讐者 Tさん 蜃 妖怪 蜃気楼を発生させる [[]] 神智学協会 組織 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 心霊手術 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ジュワユーズ 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 水晶球 物品 はるか遠くの後継を映し出す、など 優しいお人好し達 水晶は永久的に凍ったままの氷 概念 水晶を溶けない氷に変える、対象を凍らせるなど 登場作品 水晶は邪気を吸収する 概念 邪気の篭った攻撃を無力化するなど 邪気殺し 水破 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 聖痕 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 聖槍 聖遺物 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで セイレーン 人型 腕が鳥の翼に変わる、歌で人を操る、など 悪意が嘲う 千人針 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ソニータイマー 概念 出来てから一年以上経ったものを、指定した時間に壊す ソニータイマー た行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 太平天国 組織 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 種を飲み込むと体から植物が生えてくる 概念 種を飲み込み、その植物を生やすなど 赤い幼星 太郎くん 人型 トイレの水を操る、など 登場作品 タンスで瞬間移動 概念 タンスを開いて別の場所に移動するなど 赤い幼星 壇ノ浦に没した宝剣 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 北谷菜切 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 注射男 人型 手元に注射器召喚、注射器内に毒薬生成、など 夢幻泡影、優しいお人好し達 厨二病 概念 能力の概要 邪気殺し チュパカブラ 生物 能力の概要 夢幻泡影 チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る 概念 チョコレートを食べた人の身体から出血させる ソニータイマー ツァボの人食いライオン 生物 巨体による怪力、など 悪意が嘲う 手首ごと盗んでいく泥棒 人型 手元に刃物召喚、一撃で手首を切り落とす怪力、など 赤い靴 デリーの鉄柱 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで テンプル騎士団 組織 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 電話をかけてくるリカちゃん 生物 Tさん Tさん 桃源郷 異界(理想郷) 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 通りゃんせ 歌謡 最後まで歌を聴いた相手を殺す、など 悪意が嘲う ドッペルゲンガー 人型 視界内にいる相手に変身し能力記憶完全コピー、など 優しいお人好し達 ドナドナ 童謡 Tさん Tさん トビオリさん 概念 墜死する、など [[]] ドラゴン 生物 炎と毒のブレスを吐く、身体能力強化など 悪意が嘲う な行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 ナチス・ドイツの生体実験データ 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ニュルンベルグの卵 物品 世界で初めて創られた懐中時計 彷徨う気まぐれ 抜丸 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ネッシー 生物 能力の概要 夢幻泡影 のっぺらぼう 人型 夢幻泡影 は行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 拝上帝会 組織 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 獏 生物 夢を食べる、夢を見せるなど 夢幻泡影 八丁念仏団子刺し 物品 時間差で相手を斬り裂くなど 赤い幼星 パッドフット 生物 能力の概要 夢幻泡影 ハムサ 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 刃物は縁を切る 物品 能力の概要 悪意が嘲う 隼風鉾 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ヒエロニムスマシン 物品 物体の消滅、対象の修理・治療など 赤い幼星 ひとりかくれんぼ 生物 Tさん Tさん 兵破 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ピリ・レイスの地図 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで フィラデルフィア計画 概念 能力の概要 悪意が嘲う フィラデルフィア計画 現象 Tさん Tさん フォトンベルト 概念 光子、遺伝子の操作 赤い幼星 ブギーマン 生物 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 物欲センサー 概念 他人の心を読み、その欲を探知し、欲している物が手に入らないようにする ソニータイマー ブティックの更衣室 都市伝説の種類 能力の概要 優しいお人好し達 冬将軍 象徴 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ブラックドッグ 生物 能力の概要 邪気殺し フランケンシュタイン 生物 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで フランケンシュタインの日記 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ベイチモ号 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで ベッドの下の男 人型 能力の概要 邪気殺し、夢幻泡影 ヘンペルのカラス 生物 情報を集めることができる [[]] 放射能による突然変異 概念 ≪夢の国≫への復讐者 Tさん ホープダイヤ 物品 ≪夢の国≫への復讐者 Tさん 蛍丸 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 蛇神憑き 概念 コドクノオリ コドクノオリ ま行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 マイナスイオン 概念 対象の病気を癒すなど 赤い幼星 マクスウェルの悪魔 悪魔 温度を操作する [[]] 魔弾 物品 銃弾を思いのまま操る、など [[]] 魔除けの桃 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで マヨヒガ 異空間 連載 - Tさん、エピローグに至るまで マリー・セレスト号 概念 能力の概要 彷徨う気まぐれ 水は今まで溶けたものを記憶している 概念 水の操作、サイコメトリーなど [[]] 道案内する死霊 概念 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで メリーさんの電話 人型 能力の概要 夢幻泡影 モスマン 生物 能力の概要 夢幻泡影 や行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 病は気から 概念 能力の概要 悪意が嘲う 闇子さん 人型 能力の概要 邪気殺し、闇子さん ユニコーン 生物 能力の概要 登場作品 夢日記 概念 気を狂わす、など [[]] ゆめにっき 概念 フリーゲーム「ゆめにっき」のエフェクトの使用、他人の夢への侵入、など。夢日記とは違う ソニータイマー 夢の国 異界(国) 夢の国 夢の国 ヨーウィー 生物 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 妖怪○○隠し 生物 小人を召喚する、対象物を隠すなど 赤い幼星 翼猫 悪魔 能力の概要 優しいお人好し 夜に口笛を吹くと蛇が来る 概念 能力の概要 神力秘詞 ら行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 雷切 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで 雷上動 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで リア充爆発しろ 概念 妬んだ物を爆破する。生物が対象だった場合、一番近くの無生物が爆発する ソニータイマー レアード複葉機 概念 タイムスリップや時間の操作 [[]] レイヴァテイン 物品 様々な武器の形になるなど 夢幻泡影 ロンギヌスの槍 物品 能力の概用 悪意が嘲う わ行 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 英数字・記号など 都市伝説名 種類 能力概要 登場作品 3mの宇宙人 宇宙人 能力の概要 夢幻泡影 13日の金曜日 現象 能力の概要 夢幻泡影 731部隊の実験データ 物品 神智学協会編 連載 - Tさん、エピローグに至るまで Tさん 対抗神話 Tさん Tさん ページ最上部へ
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都市伝説で10のお題 「首なしライダー」 真夜中の街中をバイクが走る 首のないライダの乗ったバイクが、爆音響かせ走り続ける 自分は、どうして首を失ったのか? ライダーは、もう覚えていない 都市伝説と化した瞬間に、忘れてしまった 彼女は既に都市伝説と化してしまっているのだから だから、やるべき事は、ただ一つ 向かいから走ってきたバイク しゅるり 彼女の手元から、ワイヤーが伸びて ------すぱぁん 正面から走ってきたバイクのライダーの首は、綺麗に切り落とされた 彼女は知らない、覚えていない 自分が、首なしライダーになってしまったのは 今、自分がしたように、他の首なしライダーに首を切られたからだと言う、その救いようのない事実を 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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「じーっ……」 と何かを見つめているのは一人の幼稚園くらいの少女だった 興味深げに膝を抱えてまでそうして見ているものは、1匹のネコだった 長くふさふさした真っ白な毛並みが美しいネコが、丸くなって気持ち良さそうに寝ている 少女の手が伸ばされたり引っ込んだりしているのを見る辺り、触りたいのだろうか と、その時 「……これこれ、娘さんや」 「?」 しゃがれた老人の声 少女は振り返るが、そこには誰もいない 「あれ?」 「ほっほっほ、お前さんの目の前じゃよ」 少女がネコの方へ向き直すと、先程まで寝ていたネコが頭を擡げて少女を見上げている ネコはまた、「ほっほっほ」と笑った 「どうじゃ、驚いたかの?」 「わ、ネコが喋った」 「…ふむ、思ったより反応が薄いのう」 「だってキティちゃんも喋るもん」 「娘さんや、それはアニメの中だけじゃ; と、それよりも娘さんや、そこを退いてはくれんかのう お前さんが日差しを遮って寒いんじゃよ」 「ふーん、やだ」 「冷たいのう; ほれ、撫でたいじゃろ? 撫でても良いから退けてくれんかの?」 「うん」 少女は観念して少し横に移動してネコをもふもふし始めた やや冷めた表情をしていたが、彼女も女の子である ネコが撫でられて気持ち良さそうな顔をすると、自然と笑顔が浮かんでいた しかし 「そっこのお嬢さーん? 注射はいっらんっかねー?」 突如全身包帯だらけの男が現れ、少女の笑顔が消える 男の両手の注射器には得体の知れない薬品が入っており、それを構えてニヤニヤと笑っている あまりにも不気味な姿のその男――「注射男」を見て、ネコを冷たくあしらってた少女も震えあがった 潤んだ目には、涙が溜まっている 「…………っ」 「おーいおいおい泣っくんじゃないよー、注射していーかどーか聞ーてるだけっしょー?」 「これこれ若いの、娘さんを泣かすとは何事じゃ」 「んっんー? なーんだーこの老いぼれネコはー?」 丸まっていたネコは立ち上がり、少女を守るように「注射男」の前に立ちはだかる くるくると尻尾を回している様子から、どうやらこう見えて気が立っているようだ 「…ぁ……」 「何だお前、もっしかっして……俺と戦っちゃうとかー?」 「ほっほっほ、少し懲らしめてやろうかのう」 「うひゃひゃひゃひゃひゃ! やーめとけやめとけー、「人語が話せる猫」如きが俺に勝てる訳ないっしょー! そっこのお嬢ちゃんと一緒に即行で片付けっちゃおっかなー?」 その直後だった どっ!!と強い風が吹き抜け、少女も「注射男」も思わず腕で目を覆う そして腕を退けた時、全身の毛を逆立たせるネコの姿を見た 「……は?」 「お前さん、さっき「人語を話す猫」だのと言っとったのう? 老いぼれとネコを馬鹿にすると必ず後悔するぞ、例えばこんな風にのう」 瞬間、びりっ!と空気が震え、風が突然止まる その後ネコの尻尾が2本、3本と、最終的に9本にまで増え、 背から毛並みと同じく純白の美しい翼が生えた 神々しいネコの姿を見て、少女は「きれい」と呟いた 「なっ……なぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「ネコという生き物はのう、死に損なうと「猫又」という化物になってしまうんじゃ それがさらに年月を経ると私のように……「羽九尾猫又」になる」 大地が揺れる 大気が震える 空は荒れる 雲は唸る それは自然にさえ影響を与える存在 それ程までに強大な存在 それと対峙するという事は それはかの「龍神」に戦いを挑む事に等しい 「う……うわああああああああああああああああああああ!!」 圧倒的に力の差にようやく気付いた「注射男」は、得物を投げ出して一目散に逃げ出した ネコは――「羽九尾猫又」はほっほっ、と笑い、翼をばさっと広げた 「懲らしめると言ったじゃろうが……あの世で反省しとれい!!」 かっ!!と辺りが真っ白になる 次に来たのは、轟音 たった一瞬の落雷であるにも関わらず、少女にはそれが永く感じられた 気がつけば、「注射男」の姿は何処にも無かった ただ、光の粒が空へと消えていく光景が目に焼きついた 「もう安心じゃよ」 ハッとして、少女は立ち上がり声の聞こえた方を見る 翼も無い、尻尾も1本しか生えていない、毛がふさふさしたネコが塀の上に登っていた 「娘さんや、そろそろ黄昏時じゃ。あんなのがうようよ出てくる、早く帰りなさい 今度会う時はゆっくり遊んであげるからのう。ほっほっほ……」 そう言って、ネコはすたこらと塀の上を駆けていった 「あ、」と声を漏らした後、少女はネコに向けて手を大きく振った 「…ありがとう、ネコさん!」 とびきりの笑顔でそういうと、ネコは返事をするかのように尻尾を大きく振った ...end 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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とある組織の通話録1 ―――やあ、元気だったかな? む、何故無反応なのか…あぁ、私が誰かって? 私だよ私、君の担当者さ。 今何時だと思っているのか? そんなことは知らないよ、私はただ電話をかけているだけだからね。 まあ、もし君がこの電話によって睡眠でも妨害されたというのなら…ざまぁwwwとでも言わせて貰おうか……ってぬぉぅうああああ!! こ、コンクリートを爪で引っ掻くのは止めてくれたまえ、私はそれが大の苦手なんだ! …まあ、今の失言については謝罪しよう。 流石にレディ相手にあの態度は失礼だったからね。 さて、本題に入ろうか。 君が私達に敗北してから早三ヶ月、今回は君の初仕事について伝達するよ。 それでは、命令する。 ―――『日本の学校町という地にて、現在当該地域に在住している同士と共に、人に仇為す都市伝説達を殲滅せよ』。 ―――まあ簡単な仕事だよ、適当にぶらついて、襲ってきた都市伝説を返り討ちにすればいいだけだから。 ああ、家をどうするのかって? 新しい家を用意するのは無理だから、今学校町にいる同士―――まあ、これは私の息子なんだがね―――と同居してもらうことになる―――そう、かつて君が敗北した、あの少年だよ。 ほう、嫌だ、と。 成る程成る程、つまり働く気など無い、と。 おやおや、まあまあ。 いや、いいんだよ? それが君の意思ならば、私はそれを尊重しよう―――ただしこれまでしてきた援助の分は、利子付きでたっぷりと取り立てさせてもらうがね。 …そうか、やる気になってくれたか。 おじさんとっても嬉しいよ。 まあそれでだ、チケット等はこちらで用意するから、出来るだけ早く日本へ向かって欲しい。 何々、あいつなら大概の都市伝説は大丈夫だろうって? ふむ、そこまで息子のことを評価してくれるのは嬉しいが…そんなことはないよ。 確かにあいつの能力は物理的な戦闘力ならばかなりのものだ…だが、そのかわりに実体の無いものに対しては何の力も持たない。 それに、物理的な力という単純なものに特化しているからこそ、自らを遥かに越える力―――今回ならば数か、には対抗しづらいということもあるしね。 うん? 今回とはなんの話だ? ああ言ってなかったかな。 どうやら《夢の国》にこっぴどくやられたらしいよ。 まあその状況を聞いたら、負けるのも仕方が無いとは思ったけれどね。 …と、そういうことで、君の初任務、楽しい楽しいお仕事の始まりだ。 ―――それでは、グッドラック………ってなんだね、まだ聞きたいことがあるのかね? ……ふむふむ、成る程。 ―――私達の、目的が知りたい、と。 聞いていないのかい、息子から? む、説明しておくようにとあれほど言ったのに…あのドジッ娘め。 …なぜ息子なのにドジッ娘なのか、だと? よくぞ、よくぞ聞いてくれた! 私の息子は、とても女装が似合うのだよ! まずものぐさなせいで髪が長いし、体質なのか毛が生えん! その上同居人達と同じ風呂を使っているから匂いも甘い感じだし、声も高く家事万能! ついでに化粧水なんぞを作っているせいか、肌もスベスベだ! 更には―――むしろ私はこれこそが、凡百の女装と息子との差だと思考しているのだが―――微乳だ。 いや、息子は小さい頃はポッチャリしていてね…痩せたときに、何故か胸の脂肪だけ残ったのだよ。 ―――ああ、母さんとなんか離婚しても良いから女装した息子と結婚したい! あの甘~い声で「お父さんと結婚するー」なんて言われたい! ついさっき、母さんから息子に罰ゲームで女装をさせることにしたと連絡があってね…その写真が届くのが今から楽しみで楽しみで……ハァハァ。 …ハハハ、変態変態とそう誉めてくれるな、照れるじゃあないか。 それはそうと、私達の目的だったね。 まあ……一言で言うとするのならば、そう―――『世界を護るため』、そのために私達は存在しているのだよ。 む、なぜそんな嘘っぽいーだなんて言うのかね…ロマンが感じられないのかい、世界を護るだなんて? ふーむ…いまじド下手な詐欺師でもそんな陳腐なことは言わない、ねえ。 しかし、全ては本当のことなのだよ。 ……まあ、疑問を持ったままではお仕事の効率も悪くなるだろうし―――かるーく教授してやろうではないか。 ―――まずは、だ。 私達が戦っているものは何だね? そう、都市伝説だ。 ならば、都市伝説とは何か―――詰まる所、それは単なる人の噂話にしか過ぎないのだよ。 人のある所何処にでも現れ、そして忘れ去られて消えていく…そんな噂話にね。 ―――何を以て噂話が都市伝説と成り、それが現実と為るのか、それは解らない。 しかしそれは、確かに実現しているんだ。 ……例えば、日本のプロ野球界にはア○ロンという選手がいる。 この選手にはとある噂があってね…《アー○ンは空間を歪めている》というものだ。 本来はただの偶然だったのだよ。 少し他人より相手のエラーが多く、少し他人よりフォアボールが多かった、ただそれだけだ。 しかしそれが今となっては都市伝説となり、実際に彼に力を貸している…。 これは何を意味するか―――それはだね、『都市伝説は現実を上書きする』ということだよ。 さて、そのことを頭に入れた上で聞いてくれたまえ。 今この世にはどれだけの都市伝説と契約者がいるのか…それは分からない。 だがその中には色々な者がいるというのは、説明するまでもないことだ。 当然悪事を働く者もいるし、更にはそれを一般人に目撃されて何とも思わない者もいるだろう。 ならば、こういう噂が拡がることも、無いとは言い切れないだろう? ―――《都市伝説は確かに現実に存在する》という、噂がね。 そして噂は何らかの要因によって都市伝説へと変化し、実体化する―――。 ―――ほうら、これだけ…たったこれだけのことで、世界の危機の出来上がりだ。 …ふむ、それだけで世界が崩壊するものか、か。 ……《南米に潜むナチスの総統》の話を知っているかい? この世に最も大きな混乱をもたらす都市伝説の一つだよ。 それが何故表に出てこないのか…それは、数多くの人に認識された時、その存在は都市伝説でなく、ただの現実に成り下がるからだ。 そしてただの現実と成り下がった都市伝説は力を失い、消えていく……。 しかし、もし《都市伝説は確かに現実に存在する》という都市伝説が生まれ、実体化したら…そんな制約は気にすることではなくなる。 歴史は変わり、陰謀は全て実際に起こったこと、起こることとなり、そして人智を越えた怪物達が我が物顔でのし歩く―――。 ―――そんな世界が壊れていないと……君は本気で、そう思えるかい? ―――まあ、そういうことだ。 だから、私達…『メンバー』の目的が『世界を護ること』だというのも、 あながち間違いでは無いのだよ。 その為の手段として、人に危害を加える都市伝説や凶悪な犯罪を起こす契約者達を狩っているわけだ。 納得してくれたかね? ……そうか、良かった。 学校町に着いたら、また連絡してくれたまえ。 ―――ではまた、いずれ。 プッ、ツー、ツー、ツー………… 電 話を切った私は独りごちる。 「―――まあそれは『メンバー』の目的であって、"私達"の目的ではないのだがね」 そう。 先程少女に話したことは決して嘘ではない。嘘ではないが―――同時に真実でもない。 だが、その真実に辿り着く為のピースは与えたつもりだ。 あの聡明な少女は、きっと辿り着くだろう。 だが。 「…まあ、どうでもいいか」 そう、どうでもいい。 例え相手が何であろうと、"私達"には止まる気などないのだから。 くくく、と口から押し殺した笑い声が漏れる。 「―――それにしても、『組織』に『首塚』、『怪奇同盟』、『機関』。更に『薔薇十字団』にかの『第三帝国』、そして我らが『メンバー』か……学校町という地は、本当に異常なまでに都市伝説を引き寄せるな」 実際、それにフリーの者達が加われば…本当に、異常な都市伝説の密度だ。 確かに都市伝説が集まりやすい土地というのは世界中に存在するが―――流石にここまでのものは稀だ。 何らかの理由が存在するのだろう。 一人の探求者としては非常に興味をそそられるのだが―――"私達"にしてみれば、何の意味も無いものだ。 ―――"私達"は、多くの都市伝説が生まれ、そして消えて逝くのを、ただ観察できればそれで良いのだから。 「―――さあ、見せてくれ学校町。更なる戦いを、更なる死を、更なる生を! それを観てこそ、"私達"の目的は達成されるのだから!」 ―――その叫びを聞く者は誰も居らず、ただ、薄暗い部屋の闇へと溶けていく。 前ページ次ページ連載 - 女装少年と愉快な都市伝説
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※この物語は、平穏とライガーたちを愛する一人の契約者の日常的な非日常を描いたものです。過度な期待はしないでください。 ※後、作者は文才に乏しいです。いくつか読みづらい文章などが出てくるやもしれません。 では、【未発売キットを製作すると発売決定する都市伝説】第四話をお送りいたします。 「有間君……本当に、よかったです……」 「むぐぐぐぐぐぐ……」 「ほっ!」ドヤァ 数分後、紫亜はようやく泣き止んでくれた。【殺人鬼】も目を覚ましてすぐ俺に飛びかかろうとしたが、手錠で両腕を拘束されていたため 横にいた婆さんに素早く取り押さえられてしまった。今は婆さんに猿轡を噛ませられた上に、手足にロープなどを追加されつつある。 …………正直言うと、かなり哀れだ。かといって止めさせるわけでもないけど。なんせ殺されかけたんだし。 「……紫亜、落ち着いたところで聞きたいんだが、あの後一体何が?というか、ここ俺の家だよな?」 「うん……そこのホッピングババ……じゃなくてお婆さんが、有間君を連れてきてくれたんです」 紫亜の話によると、目が覚めて部屋の惨状に気づいた彼女は、すぐさま家を飛び出して俺と【殺人鬼】を探しに行ったんだそうだ。 すると、土手の向こう側から気絶した俺を背負って歩いていた婆さんを発見。事情を話して俺の家まで届けてもらったらしい。 その後婆さんに教えてもらった場所で【殺人鬼】を回収し、看板や砂山やらを片付け終えた後に俺の家で合流。 大体の話の流れはこんな感じらしい。ただ、何故婆さんが俺を背負ってきたかはわからないとの事。 「もしかして、俺がいつまで立っても来ないから探してたのか?」 そう婆さんに尋ねると、満面の笑みでサムズアップを返してきた(【殺人鬼】の手錠は既に二桁に達しつつある)。 恐らく俺が【殺人鬼】に殺されそうになった時も、婆さんが助けてくれたのだろう。 「そっか。助けてくれてありがとう、婆さん」 「私からも改めてお礼を言います……ありがとうございました、お婆さん。【殺人鬼】さんの暴走も止めてくれて」 「ほっほっほー!礼には及ばんよ嬢ちゃん。我が《らいばる》の危機とあらば当然の事じゃよ」 「むぐぐ……むぐぐぐぐ……!」 …………ん? 「どうした、我が《らいばる》よ。そんな驚いたような顔をして……あ」 「ば……婆さんが喋ったー!?」 紫亜の説明によると、現在彼女と婆さんは仮契約の状態にあるらしい。 「私の契約者としての器もまだ余裕あるし、仮契約だから殆ど影響もないしね」 「都市伝説やら「組織」やらの説明は昨日そこの変態から聞いたとして、それって普通の契約とどこか違うのか?」 「えっと……契約も仮契約も色々方法があるんだけどね?私とお婆さんの場合は単なる『会話の成立』を目的とした物だから」 要は、婆さんの言いたいことがこちらにはちゃんとした言葉で伝わり、こちらの言葉は婆さんの使っている言語(バネ語とかか?)に変換され 向こうに伝えられるという、言語翻訳器に近い契約だそうだ。互いの力を借りたり強めたりは出来ないそうだが。 ……よく考えれば、「ほっほっほ」しか喋れないホッピング婆さんと紫亜で会話が成立するはずもないよな。納得できた。 「でも、仮とはいえ契約は契約!これでお婆さんも野良から「組織」保護下の都市伝説です!」 「あ、やっぱり都市伝説がウロウロしてるのは不味いのか。説明聞いたとき『あれ?』とは思ってたんだ」 何という簡単なジョブチェンジ。 「儂はこれまで通り過ごさせてもらうぞ、あくまで保護じゃからな。言っとくが戦闘には参加せんし、期待もするでないぞ嬢ちゃん」 「そのとおりだぞ紫亜!お前は私が守ってやるからな!」 「「馬鹿な、いつの間に!?」」 てか、どうやってあの拘束から抜け出しやがったこの変態!?思わず婆さんと同時に声を上げてしまったじゃないか……ってあれ? 「さ、早くこの男の化けの皮を剥がすぞ……え?」 「……もそも……元はといえば、全部殺人鬼さんが…………しかも事もあろうに有間君をこ……こ、kkk殺そうだなんて……!」 紫亜さーん?その両手に握られた中華鍋は一体どこから……あれ、デジャビュ? 「し、紫亜!?まて落ち着け、私はお前のためを思って……!」 「殺人鬼さんの…………殺人鬼さんの、馬鹿ーーーーー!!」 【殺人鬼】、三度沈黙。怒らせた紫亜は結構怖いのだ。婆さんはまた嬉々として気絶した変態を縛り上げにかかっている。 今度こそ僅かばかりの哀れみも失せたので、無視して先程の鍋の事を紫亜に聞いてみた。 「ああ、『能力の貸し借り』は本契約の特徴の一つです。これも【ベッドの下の殺人鬼】の拡大解釈で……それよりも」 と、言って紫亜は急に真面目な顔になって………こう、切り出した。 「単刀直入に聞きます。有間君は……今後、どうしたいですか?」 「どういう意味だ?」 「朝にも説明したとおり、出井君は何らかの形で都市伝説と契約しています。それも、分類が難しい新世代の都市伝説と」 「ああ、【プラモデルを作ると翌日店で販売されてる】っていう能力か……え、世代とか分類とかってあるの」 「基本【使役:現象:物品】の三つに……ってそれは置いといて。担当の黒服さんに聞いた話によれば……」 都市伝説と都市伝説は惹かれあう。俺が契約している限り、別の都市伝説が襲ってくる可能性もあるのだ、と。 「…………」 「都市伝説だって、人間と同じです……いい人だけとは限りません。【すねこすり】のような無害な存在から【トンカラトン】【くねくね】【八尺様】といった、人を問答無用で即死・発狂させたり……最悪、死よりも怖い状態に陥れる者も、数多くいます」 「…………」 『人智を超えた力なんて持つもんじゃないな、やっぱり凡人は平凡な日常で満足するべきだったんだ―――』 「ですから、「組織」の一員として私はここで……有間君に《選択》してもらいます」 「選択……?」 「はい。「組織」の傘下に入り、契約者として戦う道。契約を破棄し、記憶も消して日常へと帰る道」 どちらか一つだけ、選んでください。 「…………俺は」 正直、殺される直前であったなら迷わず後者を選んでいたはずだ。能力が消えてもプラモデルが消えるわけじゃないし。 流石にホッピングやヘルメットは回収されるだろうが、スノーライガー達は手元に残るだろう。 それに俺自身、そんなに出来た人間じゃない。体力と短距離走にちょっと自信があるだけの、何処にでもいるゾイドオタクだ。 いつ殺されるかわからないような生活なんてまっぴらだ…………でも。 「紫亜も……戦ってるんだよな」 「え?あ、はい……一ヶ月ほど前から」 友人が日常の裏で……時には命懸けの戦いを繰り広げている一方で、平和な日常を享受する……。 本当にいいのか、それで。 「紫亜。悪いけど…………俺は命懸けの生活はしたくないし、自分ができるとも思えない」 「……そう、ですか……では、記憶を消し」 「でも、記憶は消さないで欲しい。「組織」入りは出来ないけど、民間協力者って形は駄目か?」 「えっ?いえ、せめて協力関係にまで持っていければいいって言われてますけど……」 「じゃあ、それで頼む。やばそうな都市伝説にあったらすぐ「組織」に連絡するし、紫亜が危ないときは……その、何とかする」 「……わかりました。じゃあ、ちょっと書いて欲しい物がいくつか……」 ……結局、俺はどっちも選べなかった。紫亜の事を見捨てられなくて、婆さんとの決着をつけたくて、もっと色んなプラモが作りたくて、 その一方で戦うことも怖くて……こんな中途半端な道を選ぶ事になってしまった。本当に最低だな、俺。 「あ、そうだ紫亜。さっき言ってた危険な都市伝説についてもっと知りたいから、これからちょくちょく互いの家行き来しようぜ」 「はい、私が有間君の家に…………えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 まあ、紫亜との関係が元通りになった事でよしとしようか。てか、何慌ててるんだこいつ? 今までだってよく、お前の家に遊びに行ってただろ。 「そ、それは慣れというか、気まずさがないというか……あぅぅ……心の準備が」 気まずさ?何となく自分の部屋を見渡してみる。 床にめり込んだ拳ほどの大きさの石 棚の中や上に並べられた機獣たち 岩と穴ぼこだらけの庭 もはや生身の部分が見えなくなっている変態 …………うん、紫亜からすればかなり気まずいな。特に最後のが。真面目な彼女からすれば当然とも言える。 仕方ない、これからも俺の方から出向くしかないようだ。 「はい、これで完了で……あ、そうだ有間君」 「ん?」 「そ、その……色々あったけど、来年も、よろしくお願いします!」 「あ……うん。こちらこそ、今後ともよろしく」 そういえば大晦日だったな、今日。来年こそいい年になりますように。 こうして、俺の日常的な非日常が始まった…………のだが。 新年早々、俺はまた新たな都市伝説と出会う事になる。 そして「彼女」は、紫亜が警告していたあの【危険な都市伝説】の一人だったのだ――――― 『……とんから、れん……?とんから、てん……とんから、りん……?』 ―――――た、多分……。 第四話:終わり 前ページ次ページ連載 - 俺とプラモと都市伝説
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都市伝説で10のお題 「人面犬」 あぁん?何だよ、こっち見てんじゃねぇよ 野良犬がそんなに珍しいってか? 違う? その顔が珍しいって? うっせぇな、ほっとけよ オレサマは人面犬、普通の犬の顔してるわきゃあねぇだろ どうせ、気味悪い気味悪いって言いてぇんだろ、今畜生め 好きでこんな姿に生まれた訳じゃねぇんだよ まったく、人の噂ってのは嫌なもんだぜ どうしてオレサマのすがたはこんなんだって噂したかねぇ? この街に住まう都市伝説としちゃあ、契約者の一人でも欲しいとこなんだが 綺麗なねーちゃんと契約しようにも、みぃんな逃げちまうんだな、これが 人は顔じゃねーっての!いや、オレサマは都市伝説だけどよ、都市伝説も顔じゃねーっての! あれだよ、最近はアレだ、「萌え」って奴があるんだろ? 犬耳ってのも、萌えジャンルじゃねぇのかよ オレサマ、人間の顔に犬耳だぜ? なぁ、萌えだろ?契約してくれよ ……………ぁん? 「中年のおっさんに犬耳がついていても萌えない」? 「美中年なら許す」?? ………畜生が、所詮世の中イケメンなら許される、ってか? 誰かよぅ、「人面犬は超美少年の顔してる」とか噂してくんねーかなぁ、畜生め 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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