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起承転結 書き手であろうがなかろうが、どこかしらで「起承転結」という言葉を聞いたことがあるだろう(中学校の国語の授業、漢詩の単元あたりではないだろうか)。 今さら繰り返すまでもないが、「起」で物語のとっかかりとなる前提条件が与えられ、「承」でそれが発展。そして「転」で物語に大きな転機が訪れ、「結」で話をまとめる、というのが大まかな流れになる。 「このようなものにはあまりとらわれない方がいい」という記述をどこかで読んだ記憶があるが、それはより練達した人への言葉だと思った方がいい。 「起承転結」に則った物語の構成はいわば基礎であり、それにとらわれない書き方というのは応用である。基礎がしっかりできていればこそ、それを正しく、効果的に崩すことができるのであって、基礎を知らないままに「崩した」などとうそぶいてみても、それはただ崩れたものを作っただけにすぎない。 それぞれを見ていきたい。 起 承 転 結 起承転結の分量配分 ←物語の構成
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起承転結 起 物語の起こり 承 物語の説明 転 物語の展開 結 物語の結末 というわけでちゅのよ。
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『起』承転結 起『承』転結 起承『転』結 起承転『結』 起承転結・後日談
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【クラス】 ××××(解釈不能) 【真名】 起承転結(◆YOtBuxuP4U)@四字熟語バトルロワイアル 【パラメーター】 筋力:E~A 耐久:E~A 敏捷:E~A 魔力:E~A 幸運:E~A 宝具:EX 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 不明 【保有スキル】 多重召喚:- 宝具の影響で二重召喚どころか多重にまで至った稀有な例。 ただし、起承転結の場合、勇気凛々の場合はセイバー、鏡花水月の場合はキャスター、と、 変身する姿によってクラスが固定であるため、二重召喚のように、同時に複数のクラススキルなどは持ちえない。 非リレー書き手:A 非リレー企画を続けていくには、書き手が自分ひとりであっても根性や技量が必要な修羅の道を歩まなければならない。 このスキルはいわば「単独行動」の上位互換であり、マスターが不在で行動できる。 その上、マスター不在時は各ステータスが1段階ずつアップする。 オリキャラロワ書き手:B そのままオリキャラロワ書き手。 本物であり続けるスキル。想像力/創造力なら天下をとれる! 絵師:C 支援絵を投下した書き手に付与されるスキル。 それだけで他書き手/読み手から感謝され崇められる。 とはいえ起承転結は非リレー書き手なのでその恩恵は低い。 【宝具】 《変幻自在》 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 ――《四字熟語ロワに参戦しているすべてのキャラに変身できる》 発動は意識するだけで行える。タイムラグなどはほぼない模様。 この宝具は、彼が非リレー書き手であり、オリキャラロワの書き手である伝承が転じたものだ。 一から全てを創り上げたキャラクターに愛情が湧かないわけがない! どのキャラに対しても分け隔てなく愛を注いでいれば、そのキャラそのものになりきることもできるのだ! 余談だが、四字熟語ロワ的には《起承転結》という宝具名が適切なのだろうが、紛らわしいため起承転結自身が改めた。という設定で 【容姿】 特定の姿をもたない 【Weapon】 変身している四字熟語にそぐうもの 【主な作品】 「都市伝説」、「確定申告(前/中/後)」、「最終戦Ⅰ~Ⅴ」など 【書き手紹介】 2011年10月10日に現れた、継続的に投下している非リレー書き手の一人。 非リレーは元々オリキャラロワに対して敷居の低い場所ではあるが、それをいいことに好き勝手やっている人。 基本的には心情や、それを描くための演出を重視する作風をとっている。 しかしそれだけにとどまらず、燃えるような熱血を描いたかと思えば、直後に裏切るかのような鬱を描いたりと多才なお方だ。 また、非リレーということもあり、ロワ開始前から緻密なプロットを練っていたらしく、 全体を通した構成力や、そこに至るまでの展開力も尋常ではない。肝心のオリキャラの構築も素晴らしいの一言。 非リレーということもあり、一人で物語を積み上げなければならないが、三年以上屈せず書き続けている精神力にも拍手を送りたい。 【スタンス】 普段ない《リレー》の機会なので、他者と接触し、物語に介入していく 【基本戦術、方針、運用法】 プロットを練ることを得意とする書き手の在り方から、事前に綿密な作戦を用意してから戦いへ赴くスタイルを得意としている。 相手の出方などによって適宜戦術を変えていく必要があるだろうが、四字熟語ロワ全キャラに変身できるため応用力は高い。 偵察のための《一望千里》、対セイバーでは恐らく最高峰の《優柔不断》、シンプルに攻めたいのなら《勇気凛々》などなど。 使い方次第では如何なる場面でも対処が可能だろう。 ただし、特出している能力に欠けているため、ゴリ押し系のパワータイプの書き手などには弱い。 また、マスターである最高の友達Pは基本的なスペックは一般人並であるため、マスターによる支援が皆無に等しいのも弱点となりがちだ。 ▲上へ戻る
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起承転結 起:OP、導入~共通ルート 承:共通からの選択、ルート分岐 転:各ルートから物語が加速、共通イベントへ 結:共通イベントから既定のエンディングへ
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起承転結 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) .
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起承転結の分量配分 例えば400字詰め原稿用紙換算で400枚の物語を書こうと思ったとき、それを単純に4で割り、「起承転結それぞれに100枚ずつ」といった分量配分をしていないだろうか。 確かにこの考え方は数字的に見て美しく、合理的なように思えるが、この分量配分では意外と書きにくい。例えば4コママンガなどでは、起承転結のそれぞれがそのまま1コマに割り当てられることが多い(1コマから3コマが起承承、4コマ目で転結をまとめてやる、という構成も見られる)が、そのような均等分配は、量が増えれば増えるほどやりにくくなってくる。 なぜか。 簡単にいってしまえば、全体の分量が増えたとき、増やすことができる部分とそうでない部分とがある、ということである。 「転」部でこれを見てみよう。 仮に40枚ほどの短編で、起承転結にそれぞれきっちりと10枚ずつを割り振って作品を仕上げたとする。この作品を改稿して5倍、200枚ほどの作品に仕上げようとしたとき、そこで書いた「転」部が5倍になるかというと、決してそうはならない。せいぜい倍の20枚か、多くても30枚程度にしかならないだろう。 「転」の解説でも述べたとおり、「転」から先では物語をもたつかせてはならない。当然物語の進行も早くなるわけだから、文章量も「起承」部に比べれば少なくなる。短編であれば各部に費やすことのできる原稿量も限られるため、起承転結を均等割りしてもさほど問題はないが、物語が長くなった場合は、「転」以降は物語が加速する分を考慮して、分量配分は少なくなるだろう。 具体的な配分については、作品の総量や構成などの要因によって変わってくるため、どこを何割といい切ることはできないが、「総枚数を起承転結で均等割り」は構成としては少し無理がある、という点は頭に入れておいた方がよい。 ←起承転結
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431 :名無し曰く、:2006/07/13(木) 22 33 24 ID l0s1OBbv ストーリーは起承転穴がしっかりしてることが重要 433 :名無し曰く、:2006/07/14(金) 00 59 25 ID A6jVN6BJ 431 起 勇ましく登場 承 まつ様登場、対峙 転 喜んで尻を出す 穴 アッー! このスレではきちんと守られてますね。 あ、まままつ様!実践は要りません!自分ちょっと此処を覗いただけです!尻なんて出しませんから!! アッー!!! 434 :名無し曰く、:2006/07/14(金) 01 29 48 ID nMZDY9wl 433 「転」が当然の行動すぎるぞ 435 :名無し曰く、:2006/07/14(金) 08 08 22 ID 0VTE1DXt まつ様の前で尻を差し出す これ自然の理也
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35 :起承転結・後日談 ◆BAPV5D72zs :2010/02/15(月) 00 11 13 ID sM5yTToV 「――遠見に彼女ができたんだって?」 「ああ、しかもすんげー美女。いきなりですよいきなり」 「ぐぁっ、マジかちくしょう! アイツに遅れを取るとは!」 「……う~ん」 ハンバーガーをパクついて、摘みにポテトを食べてコーラで流しこむ。店内は昼間なのに若者で賑わっている。 大学の近くにできたハンバーガーショップは、やはりというか大学生御用達の店となる。 そこそこ安く、そこそこ早くてそこそこの味のそこそこな店ならそこそこの身分の学生も通えやすいのだ。 そんなそこそこの店内の一角にあるテーブル席に、4人の男女が座っている。男2人と女2人で向き合う形だ。 テーブルには4つのトレイと4人分のセットメニュー、そして灰皿。大学構内は禁煙で、この店で喫煙をする生徒は多い。 4人の内1人を残して、3人は楽しそうに語っている。会話の内容は友人に彼女ができたという話題。 朴念仁で固いアイツには彼女なんて百年早い。美人なら紹介しろ。とりあえず記念にゴチれなどと好き勝手に言っている。 そんな中、1人だけあまり喋らない者がいた。普段は明るくてムードメイカーな存在である女だ。 清村真希(しむら まき)は、ストローをくわえたまま、ポテトを指先で転がしている。不格好なポテトは上手く転がらない。 「でもさぁ、あたし遠見は真希と付き合うもんだと思ってたよ」 「あ、それは俺も思ってた。っつーか隠れて付き合ってるもんだと思ってた」 「いっつも2人は一緒に見るの多かったし、実際この中で一番仲良かったろ?」 「んー……そーなんだけどねェー。一番仲良かったはずなんだけどねェー……」 清村真希はぼんやりとした表情でコーラを下品にズズーっと音を立てて啜りながら、まだポテトで遊んでいる。 「遠見にそんな相手がいるって知らなかったの?」 「うんにゃ、まったく。一昨日会ったらできたって言われてさァー……」 「なんだ清村、アイツが取られてそんなにショックなのか?」 いつもと反応が違う友人の様子に、片方の男がおどけて言う。その空気も読めない気遣いの欠片もない一言に、本人と真希を覗く2人は怒った。 「アンタさ、その言い方はないでしょ?」 「ああ、今のは俺もどうかと思うわ」 「おいおい、なんだよお前ら」 真希を庇うように怒る2人に少したじろぎながら、男は吸っていた煙草を揉み消した。 36 :起承転結・後日談 ◆BAPV5D72zs :2010/02/15(月) 00 13 48 ID sM5yTToV 「あのな、清村は遠見と一番仲良かったってだけなんだろ。それは親友かそれ以上かどっちだ? 清村は恋愛感情はないって言ってたじゃねーか。なら親友だろ。親友に恋人が出来たら祝ってやるもんだろ?」 男の言う事に間違いはない。ただ、それは時と場合、そして言い方というものがある。 2人も言っていることに納得はしても、その言い方に納得ができないからか食い下がった。 「それでもさあ、アンタにはデリカシーってもんがないの? 自分が相手の立場だったらって考えない?」 「そうだぞ。少なくともお前の言い方は悪い。清村に謝れよ」 4人のテーブル席一帯の雰囲気が変わり、重苦しくなる。周囲の席に座っている者達は面白そうに様子を窺っている。 気まずい空気に堪えきれなくなったのか、それとも言い過ぎたと思ったのか。男は素直に真希に頭を下げた。 「確かに言い方は悪かったな。ゴメンな、清村……清村?」 「……真希? ねえ、何やってんの?」 真希のトレイには潰れたポテトが幾つも落ちていた。そのポテトは押し潰されていて、路上に捨てられたガムのようになっている。 真希は黙々と人差し指でポテトを押し潰している。トレイの上にポテトの残骸が一つ一つ増えていく。 ストローをくわえたまま、真希は黙々と残骸を増やしていく。 「そーなんだよねー。取られちゃったんだよねェー。なんでだろォー? ずっと一緒にいたのになァー……。 ってゆーかアイツ、どっから沸いてきたのかなァー? せっかく一生懸命こっちがアピールしてたってのに横からかっさらいやがってさァー……」 3人はぶつぶつと小さく呟きながら奇行を繰り広げる真希に異様さを感じたが、それを止めることはできなかった。 真希の視線は定まっていない。どこか虚ろな視線は、宙の粒子を見ているかのようだ。 ストローの端を八重歯で噛みしめながら、潰れきったポテトの残骸の上で新しい一本を擦り潰す。 「ねェ、アイツなんなのかなァー? 人のもの取っちゃいけませんって学校で教えられなかったのかなァー? せっかく遠見の隣にいれたってのにさァー、なんで遠見はいないのかなァー? 遠見はあたしのだよ? それをさァ~~……。 遠見も遠見だよねェー。あんな女のどこが良いのかなァー? あっ、そうか。弱み握られてるとかあるかなァァ~~……」 「ね、ねぇ真希。どうしたの? ちょっと落ち着きなよ……」 37 :起承転結・後日談 ◆BAPV5D72zs :2010/02/15(月) 00 16 45 ID sM5yTToV 「清村、ショックなのは分かるけどさ、冷静になろうぜ」 ようやく真希の異常さにただならぬ様子を感じた2人は真希を宥めるように説得する。普段とはあまりにかけ離れた真希に、2人は恐怖を感じていた。 それでも真希はポテトを何度も指で押し潰して擦り潰すのを止めない。 ようやくトレイの上のポテトを全部擦り潰すと、真希は虚ろ気な表情のまま立ち上がった。 ポテトを潰して油と塩にまみれた指をぺろりと舐めながら、真希はうっすらと微笑んだ。 「ねェ、ユズ。午後の代返お願いしてもいいかなァー?」 「え? べ、別に良いけど、真希どこか行くの?」 ユズと呼ばれた女友達は、声を震わせながら真希にそう聞くと、 「うん、ちょっと奪り返しに。あとポテト作ってくる」 「ちょっ、奪り返すって、ポテトってどういうことなの? ねぇ、真希!」 友人の質問に何も答えずに、うっすらと笑いながら、真希はそう言って店から出て行った。 残された3人の視線は、揃って潰されたフライドポテトの残骸に集まっていた。 「そうなの。遠見くんに彼女がね」 「いやぁ~、マジびっくりしましたよ。まさかアイツにあんな美人の彼女ができるなんてね。こりゃ宇宙の法則が乱れた証拠ッスよ!」 「その美人の彼女なら私のところにも来たわよ」 「マジッスか? 瀬名さんとしてはどうでした? やっぱ点数高かったッスか?」 まだ客の居ない居酒屋の小さなホールは、2人の声が離れててもよく通って聞こえた。 男のアルバイトはテーブルを拭きながら、レジのチェックをしている女性に話しかけている。 店内でかかる小さなBGMのボリュームに霞みそうな声で、瀬名と呼ばれた女性は小さく、 「そうね……0点かしら」 と答えた。 「え? 何点ッスか?」 「う~ん、92点ね」 再び聞いてきた男の店員に、瀬名翠(せな みどり)は何事もなかったように点数を言い変えて伝えた。 「おお~レベル高ェ~! 瀬名さんが言うなら間違ぇねえな。ちっくしょー遠見の野郎、今度全員に奢り決定ッスよ」 男は悔しさと羨ましさの混じった声で、それでも笑いながら言う。 「そうね、でもその前に今日の仕事はキッチリやってね。遠見くん今日は休みだから」 「ウィ~ッス。くっそー、ゼッテー遠見のやろう、あの彼女といちゃついてんだろなぁー」 瀬名は男にそう伝えると、男を見ることなく更衣室の中に入っていった。 38 :起承転結・後日談 ◆BAPV5D72zs :2010/02/15(月) 00 19 38 ID sM5yTToV 「『わたしの彼氏に二度と関わらないでください』ですって? ふざけんじゃないわよ、あの女……」 更衣室の壁を殴りつけて、瀬名は忌々しげに吐き捨てた。固い壁を殴りつけた拳は微かに血が滲んだ。 「チッ、せっかくコツコツ距離縮めてきてもう少しだったってのに、いきなり現れて奪って……油断したわ」 瀬名は突如現れた敵の顔を思い出し、顔を怒りで歪める。悔しさと怒り、嫌悪と苛立ちが整った綺麗な顔を般若に変貌させている。 「どうして上手くいかないのよ……。あの真希って女だけ消せば安心だと思ってたのに、毎回逃げられるし。 レズなんて不名誉な設定にして男遠ざけてなかったら、もっと早く簡単に付き合えてたのに……」 瀬名は心の底から後悔していた。 瀬名は異性にモテる。その整った容姿と周囲に慕われる性格の良さで、過去から数えきれないほど男から言い寄られてきた。 女子校に行ったのは男に言い寄られるのが嫌だからという、長年染み付いた男性への嫌悪感からだ。しかし女子校に入っても同性からも言い寄られていたが。 女子校を卒業して大学に入り、居酒屋にバイトに入ってから、最初は彼氏がいるからと告白を断っていた。それでもしょっちゅう言い寄られるのが鬱陶しかった。 この居酒屋のバイトを始めた時、当時の先輩に告白された時に、強引だった先輩を諦めさせようとしてレズだと嘘をついたのが不幸の始まりだ。 先輩は諦めたものの、悔し紛れに言いふらすことまでは考えが及ばなかった。おかげでレズという嘘はバイト仲間に伝えられ、未だ根付いたままなのだ。 いい加減レズに見られるのも嫌になり、貯金も貯まったし新しいバイトにくら替えしようと思っていた。そんな時に遠見が入ってきた。 偏見もなく今までにない接し方をしてきた遠見に瀬名はすぐに恋に落ちた。そして、自分の置かれた状況を呪うことになる。 おかげで今現在まで瀬名は人知れず苦労を重ね、やっとそれが実を結びつつあると実感してきた矢先にこれである。 一年間側で片思いをしていた相手は突然現れた女にあっさり奪われてしまった。これほど悔しい思いはない。 「なんなのよ、なんなのよ、なんんなのよ、なんなのよ、なんなのよ、なんなのよ、なんなのよ、なんなのよあの女……」 40 :起承転結・後日談 ◆BAPV5D72zs :2010/02/15(月) 00 25 41 ID sM5yTToV 誤解されたままでも近くに居れれば良いと思ってた。いつか振り向かせようと努力した。敵は全て排除してきた。 ようやく仲良くなってもうすぐだというのに―― 「なんなのよ、あの勝ち誇った顔は。なんなのよ、あの幸せそうな顔は。なんなのよ、あの忌々しい顔は。なんなのよ、アイツは! 私がどれだけ苦労してきたか分かってんの? わたしの彼氏? 二度と関わらないで? ふざけてんじゃないわよ。 遠見くんは私の彼になるの。いえ、“私の彼氏”なの。もう決まってることなの。彼の隣にいる女はアイツじゃなくて私なのよ……」 ダンッダンッと壁を殴りつけながら、瀬名は壁に向かって呟き続ける。 瀬名の表情は般若の如く怒りに満ちている。それなのに不思議と怒りや悔しさ、悲しさといった感情が抜け落ちているように見える。 “感情の抜け落ちた般若”という言い方が一番表現しやすいかもしれない。瀬名はまさにそんな顔をしていた。 蒼白になった顔で瀬名は呟き続ける。狭い更衣室の中での瀬名の声は呪詛のようにこもり、床に沈殿していく。 「遠見くん、遠見くん、遠見くん、遠見くん……遠見くんは私のもの、遠見くんは私のもの、遠見くんは私のもの、遠見くんは私の――」 繰り返し繰り返し呼ばれる一人の名前。その名の男のことを考えながら、瀬名はひたすら繰り返す。 「私のもの、遠見くんは私のもの。こんなの間違ってる、間違ってるわ。だって遠見くんは私の彼氏でアイツのじゃない。 だって一番愛してるのは私なの。彼は私じゃないとダメなの、ダメなの、ダメなの……そう、ダメなのよ……」 呟き続けた呪詛が小さくなり、更衣室のドアを叩かれる音でピタリと止んだ。 「瀬名さーん、どーしたんスかぁー? 中で何かあったんスかぁー?」 「なんでもないわ。ちょっとロッカーが締まりにくかったの」 ドアの鍵を開け、更衣室から瀬名が顔を出した。瀬名は何事もなかったように笑顔に戻っている。 「そうッスか。店長に言っといた方がいいッスよ。っつーか瀬名さん、顔色悪くないッスか?」 「ええ、ちょっと体調が悪いみたい。風邪かもしれないから、今日の団体客が引いたら早退させてもらうかも」 「あんま無理しちゃダメッスよ。瀬名さんシフト多いし長いんだから。店長来たら俺から伝えときまスよ」 「ありがとう」 再びドアを締め、瀬名はドアノブを掴んで見つめたまま、ぼそりと呟いた。 「――厨房の包丁、よく研がなきゃ」
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多重になった理由付け 親が死ぬ場合 1、他殺 2、自殺 3、事故死 それ以外の大きなショックの場合 4、連続的な虐め 5、断続的な攻撃 6、衝撃的な光景を見た 1:他殺 誰かに親が殺される。殺される場面を霞が見てパニックになり、多重人格となる。 2:自殺 何かに追い詰められた親が自殺を図る、それを霞がみて~。 3:事故死 車で移動中などに事故に合い霞だけ助かる。 4:連続的な虐め 学校などで虐めに合って多重になる 5:断続的な攻撃 通り魔、レイプ 6:衝撃的な光景を見た 題名の通り 今の考えでは、3の事故死がいいかなと思う。 というか、これで話がまとまったかも。 事故死、ではなくて災害死でも可かな。 ショックが大きすぎて、霞はそのときの記憶を失った。 そのときからアヤができて、その辛い記憶はアヤだけが知る。 そのことをアヤは知っていたので、知ったら辛いだろうと思い隠すために記憶を統合させない。 大規模な火事を原因にしてみる。 大規模になった理由は何でもいいけど、地震とか? とりあえず、結に関しては大体できてきた。 次は転かな。 主人公がどうやって多重に気づくか、だけど。 普段から複線散りばめておいて、犬の件で確定させればいいのかな…。 いや、どちらかというと犬で複線張っておいて、 ストーリー進めると 「私、これ以上幸せになったらいけない」 とか言われて、避けられて、問い詰めると 「実は多重で、これ以上私の感情が強くなると消えないといけなくなる」 「私が消えないと本当の霞が消えてしまう」 「今まで消えないといけないと思っていたけど、辛い記憶を忘れてる霞に記憶が流れてしまうのでそうしなかった」 という理由で今がある。と。 このほうがいいか。 起承が難しい。 承を凄い頑張らないといけない気がするしね。 萌えさせる。がメインだと思うけど。 よし、大分まとまってきたよ?