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若さ 作者 79氏 ?「毒ちゃん、毒ちゃん?」 毒「何だよ」 またカーチャンかよ、ウゼェ。 ガチャ ドアがオープンして、カーチャンが部屋に入ってきた。 母「おじさんがいらしたのよ」 毒「え、おじさんが?」 渋沢おじさん。 本当に俺の親戚かと思うくらい運のいいおじさんで、毎回何か当てては俺の家に持ってくるのだ。 きっと、今回もそれなのだろう。 前はマグロ一匹持ってきたけど、今度は何さ。 毒「ヨッコイセ。で、上がってもらってるの?」 母「そこの宝箱に入ってるわよ」 毒「そんなもんネェヨ!」 母「ちょっとぼけてみただけ」 毒「(・・・究極ウゼェ( A`#))」 母「本当は、窓の外に居るわよ」 毒「なわけないだろ!」 渋「あるあるwwww」 おじさんは、しっかりと窓の冊子にしがみついていた。 毒「お、おじさん!?ダイピンチジャネエカヨ」 母「どうやら屋根から忍び込もうとして」 毒「玄関から入ればいいだろ!」 俺は急いで窓を開け、おじさんを部屋に入れてやった。 渋「ふう。助かったぞ毒男。礼を言わせてもらおう」 おじさんは、よたよたと部屋の中に入ってきた。 渋「持つべきものは甥、か」 母「今夕食の準備してるの。もう少しここで待っててくれるかしら?」 そう言うなり、カーチャンは俺の部屋を出て行った。 毒「ところでおじさん、何で屋根から?」 渋「若さゆえの過ち、か。ふふ・・・」 おじさんはたまに訳のわからないことを言う。 毒「お、おいここでタバコ吸わないでくれよ」 おもむろにタバコとライターを取り出したおじさんに注意する。 渋「大丈夫だ毒男。これは環境に優しいタバコだ」 毒「俺の部屋の環境には悪いと思う。多分」 渋「これは、すでにイギリスやスウェーデンでは有名なタバコでな」 よくわからないながらもおじさんの話を聞いた。 渋「何でも、バーミキュライトとか言う」 毒「おじさん、それ土の名前」 渋「何!?うーむ、なんだったかな・・・」 毒「・・・・・・」 渋「・・・・・・」 毒「・・・・・・」 シュボッ 渋「ふふ・・・」 毒「『ふふ』じゃネェヨ!はやく消火汁!」 イカれてやがるぜ。全く。 夕食の席での事だった。 毒「で、おじさん。今日の何の用?」 母「こら、毒男!」 渋「はっはっは、いいのさマイマザー」 お前の母ちゃんじゃないだろ。 渋「単刀直輸入に言うとな、これさ」 5、6、7、・・・8枚ものチケットが出てきた。 毒「これは?」 渋「ホラ、今、鳥野五輪ピックで大騒ぎしてるじゃないか?その煽りでこういうのが多いんだよ」 よくみると、スキーのチケットだった。 しかし、半端な枚数だな。10人でもなく、8人とは。まぁ、別にいいか。 渋「そこで毒男」 毒「( A`)?」 渋「学校の友達と行って来なさい」 毒「工エエェ(´Д`)ェエエ工」 母「そうだわ、それがいいわ」 毒「冗談ジャネェヨ、第一、おじさんに悪いし」 渋「私も行くから」 行くのかよ( A`;) 毒「・・・わかったよ。明日、学校に持って行ってみる」 翌日。 毒「参ったな」 おじさんの分を差し引いて7枚になったチケットを机に並べ、ため息をつく。 7人なんて人数埋まらないよな、正直。 かといって『そんなに友達居ない』なんて言えるかよヴォケ。 ふ、休み時間の喧騒が俺の孤独さを一層・・・ 蕪「人生( ^ω^)おもすれー!人生( ^ω^)おもすれー!」 何だ、あいつ。薬やってんのか?( A`;) 蕪「お?毒男、これは何の何々だお?」 毒「おじさんがくれたんだ。スキーのチケット」 蕪「それってステキなことじゃない!」 サッ、と取り上げられてしまった。 毒「おい!カエセヨ(`Д)ウワァァン!」 ハロ「しかし、参ったよ、本当に」 ツン「何が?」 ハロ「いやね、久しぶりだったからかね、きつくてなかなか入らなかったんだよ」 ツン「な、何が?まさか・・・」 ハロ「自転車の鍵」 ツン「あ・・・そ、そう」 ハロ「え?『まさか』って何?」 ツン「な、なんでもないわよ!」 さっきまで居た蕪雲の姿がないな・・・。 ツン「だ、大体ハロはいつもそんな事ばっか考えて・・・」 蕪「人生( ^ω^)おもすれー!人生( ^ω^)おもすれー!」 ツン「きゃ!?」 お、戻ってきた。 ハロ「何?そのチケットまがいの何か」 蕪「これは・・・」 毒「カエセヨ!」 ハロ「あ、毒男のか、それ」 毒「(!・・・もしかして、こいつらに頼めば、あるいは・・・)」 ツン「いきなり現れたり消えたりしないでくれる?」 蕪「反省」 毒「と、ところでおまいら」 ハロ「?」 斯く斯く然か然か。 ハロ「なるほど、それで人を集めなければならんのか」 蕪「把握した」 ツン「毒男のおじさんも来るの?」 毒「ちょっと変わった人だけどな」 蕪「って言うかハロの周りは変人しかいない希ガス」 ツン「・・・・・・」 毒「・・・・・・」 ハロ「・・・・・・最後に言い残したい事は?」 蕪「お風呂に入りたいお」 ズブシュ ハロ「まぁ任せろ。土曜までに集めればいいんだろ?」 毒「頼む」 ハロ「・・・と言うわけで」 チト「わ、私は別にかまわないが?」 ハロ「(ry」 し「どうせ暇だから行きます」 ハ(ry ウ「私は行けない」 ハロ「何で?」 ウ「だって、仮にもこの神社の・・・神様の、使いだから」 ハロ「あー・・・」 ウ「ホラ、私にかまわず、行った行った!」 ハロ「正直、すまんかった」 ウ「そんな小さい事気にすると、大きい人間になれないよ」 ……。 ハロ「だってこの前お前『でかい』って」 ウ「呪われたいの!?」 ハロ「滅相も茄子」 俺は神社を逃げ去った。 ウ「・・・・・・」 ハロ「・・・と言うわけで」 ユリ「ないよう話してから言ってよそういう台詞は」 ハロ「別にやましい事はないが、スキーのチケットが手に入ってな」 ユリ「ふーん」 おじさんはバスを手配していた。 これっておじさんが企画したツアーじゃないのか? と、思ったけどおじさんは派手好きで金持ちだし(何で稼いでいるのかは知らない)こういうことも飲み込める。 スキー場へ向かうバスの中で。 ハロ「結局来ちゃったのか」 ツン「あ、あんたが誘ったんでしょ!?」 チト「(ハロは窓際か・・・遠いな)」 蕪「どこ見てるお?」 チト「お前の居ない方向」 し「何だ、ユリちゃんも来たんですね」 ユリ「ヘへー、結局ね」 毒「・・・・・・」 渋「心なしかお前が一人に見えるが?」 毒「俺にはそうは見えんね」 渋「(なるほど。私に警戒して毒男には近づかないのだな)」 8人が集まったところで。 渋「よし、皆さん!もうじきホテルに着くわけだが、何よりも故郷を忘れないで欲しい!」 毒「いきなり何言ってるんだよ( A`;)」 渋「そして何より温泉が待っているのに気がついて欲しい!」 蕪「質問!」 渋「なんだね!」 蕪「混浴でつか?」 …ごくり。 渋「そんなわけ無いのだな」 蕪「ちくしょう・・・ちくしょおおおおおおおおおお!!」 ハロ「混浴なんてそう無いしな」 ツン「ふん、どうせ期待してたんでしょ?」 ハロ「はは、そんなバカな。誰が好き好んで」 ツンによる右ストレート。 チト「それでも蕪雲は監禁したほうがいいと思うが」 し「賛成」 ユリ「よくわからないけど賛成」 蕪「よくわからないけどしゃせ」 ゴバッ チトによる肘鉄が決まった。 渋「・・・・・・」 シュボッ 渋「若さゆえに、か・・・。ふふ」 毒「いくらなんでもバスの中でタバコはいかがなものかと」 おじさんは、何でも『若さ』で済まそうとする傾向がある。 ハロ「渋沢さんよ」 渋「渋沢さん、と呼んでくれたまえ」 蕪「呼んでるお(^ω^;)」 ここはスキー場のホテルの一室。 ハロ「何でこうも綺麗に男女別れるかね」 向かいの部屋にレディーたちが、この部屋には野郎どもがそれぞれ巣食っている。 渋「そのほうが・・・監視しやすいだろう、ふふ・・・」 毒「(一瞬納得してしまった自分ガイル)」 ハロ「まぁ、本題はスキーじゃあない」 毒「( A`)?」 蕪「『温泉』と『一泊』だお」 渋「そのとおりだ・・・ふふ」 快晴の空の下で会議する俺たち。 白銀の照り返しが何かものを言いたげだぜちくしょうめ。 し「先輩たち、スキーに来て全然滑ってないんだけど何しに来てるんでしょう?」 チト「さあな」 ユリ「あ、そんな事よりもさ、またチトさんの大回転見たいな」 し「ボクも見たいです」 チト「・・・あれは偶然」 し「そうでしたか?僕にはそう見えませんでしたよ?」 ユリ「うん、綺麗だった」 チト「きっ・・・こほん、なら、見せてやらんでもない」 ユリ&し「やったー!」 を尻目に。 ツン「(・・・動けない)」 早く教えに来なさいよ、ハロ。何やってんのよさっきからコソコソとそんな所で。 ああもう気の利かない!ホラ、困ってるでしょ!?見て分からないの!? 自分から助けを求めるなんて恥ずかしいんだから!こういう時くらい気ぃ利かせなさいよバカぁ。 渋「ふ、まぁ頑張るのだ、若人たちよ」 おじさんは颯爽と雪の坂を滑り降りていった。 タバコを切らしたらしい。環境はどうした。 ハロ「ん?」 蕪「どうしたお?」 ハロ「ツンが硬直しとる」 蕪「滑れないんジャマイカ」 ハロ「んー・・・行ってやるか」 ハロは愛妻の許へと向かっていった。 そしてしばしの静寂が訪れて、 蕪「チト様(;´Д`)ハァハァ」 ブーン、とまた一人。 そしてかなりの静寂があって。 毒「(俺――――――orz!!!)」 俺は孤独に好かれている。 毒「・・・ヒトリデスベルカ・・・( A`)」 ( A`)スイー スイ( A`)スーイ つまんねえ・・・。 ユリ「毒男先輩・・・?ですよね?」 何っ!? ユリ「さっきから見てると結構スキー上手ですよね。よかったら教えてくれませんか?」 毒「(キタ――(゚∀゚)――!!コレ!!)人に教えられるほどうまくないけど」 渋「ふふ・・・あれが毒男の彼女か」 バーミキュライトを片手に、若さを見守る。 そして、夜が更けた。 渋「(このスキーシーンの少ない事。これも若さ、か)」 夕飯をかじりつくしたところで、後は温泉を残すのみとなった。 毒「ホワー( A`*)ーン」 ハロ「あ、毒男」 毒「?」 ハロ「悪いな。なんか今日、うちの妹の面倒見てもらったみたいで」 毒「(は、ハロの妹だと!?)あ、いや、それは別に」 渋「(!・・・こいつぁ難しい恋だぜ)」 ハロ「蕪雲、いけそうか?重症のようだが」 蕪「まさか雪に埋められるとは思わなんだ」 毒「えらくタフだな( A`;)」 蕪「ちょっと『腰使いがうまい』って言っただけなのにお・・・酷すぎるお」 ハロ「狙ってるだろwwwww」 蕪「でも、雪に埋められたあと踏まれたからそれはそれで(*´Д`)おk」 毒「それは一般客が踏んだのだと思われ」 ハロ「(こら、黙ってろ!)」 渋「私は早めに寝るが、後の事は私は見ていない。そういうことだ。ではお休み」 渋沢さんはスキーをとっとと切り上げて先に温泉を満喫したらしい。 ささっと布団を広げて横になってしまった。 ガチャ 蕪「動きがありました!」 毒「いつの間に部屋出てた( A`;)」 ハロ「じゃあ・・・行きますか」 毒「えらく高い塀だなオイ」 風呂場にそびえ立つ木製の壁。 隙間無くびっしりと囲まれている。 露天風呂とは言え、この難易度はCだろう。 ハロ「まぁ、そう簡単に覗かれちゃあこのホテルの信用に関わるからな」 蕪「幸いにして今この風呂場に居るのは漏れたちと九十代と見られる男性だけだお」 ハロ「ふむ。これはどうしたものか」 ?「待て!おぬしら何やっとる!」 九十代のおじいさんが立ち上がった。全裸で。 毒「気付かれたじゃないか」 爺「わしにも手伝わせい!」 毒「!?」 爺「わしも、その若さを忘れそうじゃったわい。礼を言うぞ、若人たち」 ハロ「思い出さなくてもいいけどな」 爺「でゃまれ!実はな、ここの露天風呂はあそこの」 カコォォン! 上方から桶が放り込まれ、確実にご老人の頭を捉えた。 ハロ「死んだか?」 毒「脈はあるが」 蕪「この軌跡・・・間違いなくチト様だお!」 ハロ「しかし、(これで活路は見えた。あそこの穴から写すんだな)」 毒「(犯罪ジャマイカ)」 蕪「(売らないから大丈夫だお)」 毒「(・・・そういうもんなのか?( A`;))」 ツン「ふぅ、いい湯だったわ」 ユリ「本当ですねー」 し「途中からバカ先輩たちの声がしなくなりましたね?」 チト「諦めたならいいが・・・向こうには蕪雲も居るからな。正直わからん。全く、子供みたいな事を・・・」 私は愚痴をこぼしながら廊下を歩いていた。 ユリ「なかなか楽しかったですよ?」 し「なるほど。あのパッとしないのがお好みですか」 ユリ「それは違うけど」 ツン「(今日はちょっと、ハロにきつく当たりすぎちゃったかな。滑れないから、つい八つ当たりして・・・)」 チト「(ハロも、覗いていたんだろうか?///)」 ひとつのビデオカメラを前に、精神統一する。 明かりは消してある。いかにも全員寝ました、みたいな。 蕪「(用意はいいかお?)」 ハロ「(ああ)」 毒「(本当にやる気か?)」 ハロ「(怖いなら抜けてもいいぞ)」 蕪「(今言う台詞じゃないお。じゃあ、再生・・・!)」 皆が、ちっこい画面に釘付けになる。 ハロ「・・・・・・」 毒「・・・・・・」 蕪「・・・・・・(なんか画面暗いお(^ω^;))」 ハロ「(黙ってろ。見えないだろ)」 毒「(関係な・・・)」 蕪「(うおおおおお!見たかお?今の見たかお!?)」 ハロ「(ん?巻き戻し)」 毒「・・・(おお( A`*))」 ハロ「(チト、だな。でも・・・)」 毒「(タオル巻いてるな。全員)」 蕪「(いや、むしろおkwwwwwwwwwwモエスwwwwwwうはwwww)」 毒「(湯煙が邪魔だな(ユリちゃんモエス( A`*)))」 ハロ「(ガチでゴハン三倍いける)」 蕪「(これは売らんお)」 ハロ「(何!)」 蕪「(漏れのビデオカメラだから当然だお)」 ハロ「(ち、だが全員撮影した事をばらされれば終わり。裏切りは許されんぞ!)」 蕪「(く・・・わかったお。でも漏れが保管しとくお)」 毒「(倉庫乙)」 ハロ「(チト胸あるな。ツンが霞んで見え)」 蕪「(いいつけるお)」 ハロ「(許してくださいおながいします)」 毒「(ヒンヌゥ!ヒンヌゥ!)」 ハロ「(貧乳いいよな)」 蕪「(全然懲りてないお(^ω^;))」 毒「(妹に手を出すのはどうかと)」 ハロ「(・・・だから違うっつーに)」 蕪「(ツンのはおまいが責任もってでかくしてやるべきだお)」 ハロ「(うるせー馬鹿!)」 ハロ「・・・・・・」 あ、眠ってしまったのか。 皆ビデオカメラの前で力尽きてるな。何回見たんだっけ? そりゃ、こんなくらい所で見てたんなら目も疲れる罠。 ハロ「(目ぇ覚ましてしまったんだし、トイレにでも行くか)」 俺は、ボーっとしたまま部屋を出た。 ふぅ。すっきりした。さあ寝よう。 オートロックにならないよう、ちゃんとこの棒みたいなやつ出しといたぜ。 寝惚けててもコレくらいはちゃんとやるって。 ガチャ・・・バタン さあ、寝よ ツン「(――――!!?!??)」 あれ? ハロ「なんでお前がここに」 ツン「(そ、そそそそれはこっちのセリフ!寝惚けてないでさっさと出てってよ!)」 冷静になって考えてみる。 ハロ「あ、俺部屋間違えた?」 ツン「(今更・・・!他の人に気付かれる前に早く出てって!)」 はいはいわかりましたよ。・・・って! ユリ「誰かいるのー?」 ぬぼお、っと寝惚けたユリが上半身を起こして俺のほうを見た。 ツン&ハロ「(やば・・・)」 ユリ「・・・・・・。おにーちゃんだぁ~・・・」 ハロ「おわっ!?」 ユリが抱きついてきた。 ハロ「ちょ、離せ!」 ツン「え?え?まさか、ハロ、あんた妹に・・・」 ハロ「違う、それは誤解。こいつは小さいときから寝惚けると何かに抱きつく習性があってだな・・・」 ユリ「ん~・・・」 ツン「そんな感じには見えないけど?」 し「(なんか騒がしいなぁ・・・)」 ハロ「こら、寝惚けてないで(目覚めて騒がれても困るが)離れろ!な?」 し「(え、あれはハロ先輩!?何でここに・・・っていうかユリちゃんが!?ええー・・・そういう関係だったんですか///)」 チト「ハロ?」 ハロ「え・・・」 チト「お前何部屋に入って・・・!っていうかなんで実の妹といちゃついてるんだ!」 ハロ「(でかい声出すな!)」 チト「(とっ・・・とにかく、早く出て行け)」 ハロ「(とにかく聞け。こいつには寝惚けると人に抱きつく癖があるんだ)」 ユリ「んん・・・おにいちゃん」 ぐあああああユリやめろ。本当にいけない領域に・・・! チト「(・・・じゃあ、なんでその・・・寝惚けで満足してるんだ)」 ツン「(・・・///)」 俺のそれは、すでにいけない領域を目指していた。 ハロ「バ、バカかお前、何見てやがる」 チト「バカはお前だ」 ハロ「(・・・もしかしてチトさん、壊れた?)」 こんな状況でされても困ります(><;) ユリ「ふぅ・・・」 ようやく俺の体を離れ、布団へと崩れ落ちるユリ。 妹に不覚にも (´・ω・`)おっきした 自分が許せない。 ハロ「(じゃあ俺はもう戻・・・)」 チト「待て」 ツン「まさか、妹さんとできてたなんて。今日怒ったの心配して損した!」 ハロ「いや、だからそれは誤解・・・」 チト「これは・・・ふふ、おしおきが必要だな」 ハロ「だから違うって!」 と、いいつつも条件反射でひざまずく俺。これは土下座しようとしたんだ。他意はない。 っていうかチトさん完璧に壊れてる? ツン「(ハロの、バカ!鬼畜!変態!犯罪者!実の、妹に、手ぇ、出すなんて!)」 ハロ「・・・ッ!・・・あっ!・・・・・・!!」 ツンが俺の息子に足で八つ当たりしてくる。罵りながらっていうのはある意味クリティカルヒットだから困る。 許してやってくれ、息子は悪くない。悪いのは俺、むしろ冤罪だろコレ!? チト「でかい声あげると、二人が起きてしまうじゃないか」 仰向けになっている俺に、チトが上から顔を覗き込んでそう言った。 し「(よかった、ばれてない。それにしても大変な事になっちゃったな。ボクはどうすれば)」 ユリ「く~・・・く~・・・」 し「(爆睡ですか!?騒ぎの原因なのに!)」 チト「ハロはどうも、なんにでも手を出すまでの変態さんだから困るな、月岡?」 ツン「許せない。許せない。許せない」 ハロ「あっ・・・!ぐあっ・・・!やめっ・・・!」 チト「そんなんだと向けられた愛情も疑わしくなるものなんだぞ、解ってるか、ハロ?」 ハロ「――!」 言われてみればそうだ。俺は感情のおもむくままに行動、えーっと・・・つまりあれを、しすぎた。 いや妹とはやってないけどな。 ウィッシュにも何度と無く中山車してしまったし、いやあれは毒男の盛った薬のせいで。 『にも』ってなんだ『にも』って!魚かああぁぁあぁ!?氏ね俺! チトは俺の上半身を起こさせた。 なんだろう、と思ったのもつかの間、背後から俺を深く抱きしめてきた。 ハロ「――!――!!」 さっきビデオで見たその胸が背中で思いっきりつぶれる。 チト「変態さんじゃなく一途な奴だったら、これでも浮気心を起こさずにいられるはずだろ?」 へへへへ変態に『さん』つけるな!!その前に耳元でささやくな!!頼むから! ハロ「・・・があっ、・・・ッ!」 そして扱かれ続ける息子。悪くない、悪くないって今父さんが証明してや ツン「・・・ハロ」 ハロ「?」 ツン「チトに抱きしめられてすぐ我慢汁が出たんだけど何で?」 ……え。 チト「ふっ。やっぱり、まだ治らないみたいだな、浮気性」 ごめんね息子! チト「さ、私が思いっきり押し付けてやるから、遠慮なく出せ」 ツン「私ので出すんでしょッ!?」 でもツンの足の動きで背中のぐあああ!ぐ、ぐにゃぐにゃと・・・!形悪くなっても知らんぞ! し「(うわー・・・さすが先輩ですね・・・///)」 ハロ「うっ、あっ、ああっ!」 チト「こらこら、騒ぐなと言っている」 や、やば、もう出る・・・! ツン「浮気治せ!」 ハロ「は、はいっ!?」 チト「気持ちいいか?」 ハロ「は・・・」 って何言わせんだ! チトが、俺の体から離れ、俺の右手側に座った。 諦めたんだろうか。これで心置きなく出せ―― チトが俺の頭を掻き抱き、俺の顔はその胸の谷間に埋もれた。 ハロ「――!!」 ツン「あっ!?」 その衝撃で、情けなくも白濁を放出してしまった・・・。 ハロ「――ぷはっ、は・・・」 見上げると、チトがにやついて俺を見下していた。 ツン「今のは卑怯でしょ!?」 チトはまた体を離れて、ツンのほうを向いて反論。 チト「じゃあ同じことを立場交換でやってみるか?」 その背中には精液がついていたような気がするが放っておく。声出ないし。 ツン「臨むところよ!」 臨むなよ!俺は疲れてるの! 声どうしたんだよ声!でかいだろ! し「(うわー・・・見ちゃいましたぁ・・・///)」 ユリ「く~・・・く~・・・」 ――結局。 俺は立場が変わろうとなんだろうと出してしまって、勝負にならなかった。 と、言うわけでまたもや真剣勝負はお預けになったのだった。 そんな翌朝。帰りのバスの中。 蕪「いやー、充実した二日間だた」 毒「同意」 ハロ「あー・・・」 蕪「どうしたお?ハロ」 ハロ「何でもねー・・・」 ツン「ふん」 チト「困ったものだ」 し「・・・・・・」 ユリ「・・・っは~!よく寝たぁ~・・・」 背伸びしてる場合じゃないよあなたは。 渋「みんな、今回の渋沢スキーツアーは楽しかったかい?」 蕪「イヤッホオオオオオオオオ!!」 渋「では、ここで一曲。『若さゆえに』」 スポンサーだけに文句が言えないのがつらいところだ。 さて、問題はどうやって俺がいかにツンを愛しているかを体で表す事にかかっているんだが。 これから研究していくしかないのかもな。もしかしたら。
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( 。 )<若さ、若さって何だ 州゚д゚)<振り向かないことさ ( 。 )<愛って何だ 州゚∀゚)<ザビー様のこーとーさー! ( ∀ )人州゚∀゚)<ザビー!あばよ涙、ザビー!よろしく勇気 ヽ( ∀ )人州゚∀゚)ノ<宇宙の真理ー、ザービー!
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308 名前:若さ故の・・・1/5 :2012/11/06(火) 19 20 14.24 ID ??? キオ「狩らせてよ・・・狩らせてよ、首を狩らないと平和なんて永遠に来ないじゃないかぁぁぁぁぁぁ!」 アムロ「おい、キオの様子がおかしいぞ。何があったんだ。」 ヒイロ「平和を得るためにはどうすれば悩んでいたのでゼロシステムを貸しただけだが。」 シン「あんなもん貸すな!」 アスラン「もうやめるんだキラの弟の・・・え~っと。」 キオ「僕はAGE3人の中で印象弱いから名前も覚えられてないんだよ!」 FXバースト アスラン「なっ!?」 キラ「アスランって達磨になるために出てきたよね。」 309 名前:若さ故の・・・2/5 :2012/11/06(火) 19 21 18.33 ID ??? 刹那「ヒタイレッドが破れただと!?キオ、今のお前はガンダムでは無い!」 キオ「ガンダム?ガンダムはねぇ救世主なんだよ。救世主は首を狩らないと行けないんだ!」 ガロード「一進一退の攻防だな。」 ジュドー「ちょっかいかけてみるか?」 キャプテン「今、2人の戦いに介入した場合、機体の全壊率96.458%」 ガロ、ジュ「辞めときます。」 セレーネ「来てるわ来てるわAGEビルダーに戦闘データが来てるわ。 この戦闘データをゲイザーちゃんのAIに応用すればさらに賢くなるはず。」 マイ「ヅダFX、ヅダの速さならXラウンダーにも対応できるはずです。」 シン「この状況下で言うことそれかよ!」 310 名前:若さ故の・・・3/5 :2012/11/06(火) 19 23 47.30 ID ??? カミーユ「もし戦いに理由が居るのならキオ、その怒りこそ理由だ。」 シン「ZZモードかよ!」 ドモン「キオ甘いぞ!頭部を最初から狙っていては見切られてしまう。 ボディブローのように連打を浴びせるんだ!」 シロー「このままじゃ町が壊れる・・・始末書で済むなら安いもんだ。アイナァァ俺はこの町を守る!」 コウ「何とかして止めないと。コウ・ウラキ突貫します!」 ジジット「孫に何をしたぁぁぁ!」 アセム「何故かわからないけど俺はキオを止めないといけない気がするんだぁぁぁぁ!!」 ザコ「ますます人が増えて無茶苦茶になってきたザコ。」 311 名前:若さ故の・・・4/5 :2012/11/06(火) 19 25 45.66 ID ??? ロラン「町を騒がしくする子は夕御飯抜きですよぉぉぉぉ!!」 夜 キオ「・・・。」 シュウト、アル「キオ兄ちゃん。」 キオ「なぁに?シュウト、アル。」 シュウト「僕、夕飯のコロッケ1つ残しておいたんだ。」 アル「こっちはメンチカツだよ。」 キオ「ありがとう2人とも。」 ウッソ「庭で取れた野菜を浅漬けにしたんだけど食べる?」 キオ「ううん、ウッソの漬け物は大好きだよ。」 シーブック「おっと3人が先に来てたのか。カロッゾさんからパンをもらったのは余計だったかな。」 キオ「ありがとうシーブック兄ちゃん。」 312 名前:若さ故の・・・5/5 :2012/11/06(火) 19 27 35.37 ID ??? 居酒屋 青い巨星 シャア「どうしたアムロ?思い悩んでいるようだな。」 アムロ「フッ、お前に心配されるとはな。実はキオのことなんだ。」 シャア「今日の件か。若さ故の過ちを繰り返すこともあるだろう。 見守ってやるのが長兄の役目ではないのかな?」 アムロ「過ちか・・・俺も若い頃は無茶をやったもんだ。」 シャア「今もやっているではないか。今週末は何人とデートする気だ。」 アムロ「今週は4に・・・何を言わせる気だシャア!」シャア「アルテイシアを受け入れぬからこうなるのだよ。この情報リークさせてもらう!」 アムロ「おのれシャア!」 ラル「店では静かにしておいてもらいたいものですな。」ピキピキ おしまい
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autolinkTOP>【わ】>若さゆえの過ち 若さゆえの過ち (わかさゆえのあやまち) 分類1【言語全般】 ジャンル1【一般】 若気の至り、若いからついあと先考えず突っ走ってこける…みたいなもの。 間違い、失敗、過失、不倫行為などを、「若いから」とゆういい訳で罪を軽くしあわよくば逃れようとする時の台詞。 シャア・アズナブルが認めようとしなかったもの。 昔の失敗を語る時に使用するならいいが、歳をとってからのあやまちには残念ながら通用しない。 「認めたくないものだな、もう若くねぇってことを」 登録日 2008/06/14 【わ】一覧 ワーキングプア 猥褻 ワイルド7 若井おさむ 若いツバメ 若さゆえの過ち 若大将シリーズ わかめ酒 解かるよ! その気持ち 別れ 惑星ロボ ダンガードA 渡し人 私、待ってる 渡瀬恒彦 渡辺梓 渡辺亮 ワトソン わや 割り切りで・・・ 悪口 ワンサくん わんぱく ONE WORLD わんわんスタイル ■ トップページへ移動 ▲ このページ上段に移動
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936 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/11(水) 23 13 43 ID ??? 935 ホルバインがハンバーグにされちゃうんですね、わかりません。 943 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/11(水) 23 46 40 ID ??? 940 マリナ「はぁ…美味しい……っ……」 刹那「マリナ・イスマイール、イワシの腸を射出する」 ロラン「こら!ちゃんとお腹も食べなさい!」 マリナ「ロラン君、刹那にはまだ苦いと思います。これが美味しいのに……」 刹那「……食べてくれ」 マリナ「はいはい。かわりに背中側をあげるわね」 刹那「マリナはガンダムだ」 ジュドー「何か……親子って感じだよな」 ガロード「マリナさん、ウチに来て母ちゃんやってくんないかな~」 944 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 00 00 13 ID ??? 943 マリナお母さんいいわ~ 二期だと刹那より寧ろアムロやシャアと釣り合いの取れる年齢になるんだよなぁ 945 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 00 04 17 ID ??? 943 アムロ「こらこら無理を言うんじゃない」 ジュドー「そりゃ、兄貴は刹那兄とマリナさんをくっつけようと してるくらいだから反対だろうけどよ」 キラ「でも、想像してみてよ。アムロ兄さんよりも年下の『お母さん』だよ」 ウッソ「兄さんだってぐっとくるでしょ?」 アムロ「幼な妻ならぬ幼な母か・・・そうだな、ぐっ・・・いやいや来ない。来ないだろ」 946 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 00 04 39 ID ??? 944 チェーン「………」 アリョーナ「………」 カニンガム「………」 ベルトーチカ「………」 ナナイ「…………」 シャア「女性に歳の話題は禁句だ」 アムロ「全くだな……そういえば、ハモンさん?」 ハモン「何かしら?」 アムロ「ハモンさんは一年戦争の時から顔が全く――」 カシュッ。包丁が壁に突き刺さる。 ポタポタ ハモン「あら、手が滑っちゃったわ…ごめんなさいね。それで?」 アムロ「あ…な、何でもないです……ポタポタ」 シャア「(キシリア様も似たような物だな……」 ラル「(ワシもずっと気になっているのだ、これがな」 948 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 00 11 30 ID ??? 946 波紋もといハモン式呼吸法で若さを保ってるに決まってるじゃないか。 951 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 01 20 13 ID ??? 948 ピクッ ナナイ「若さを保つ…」 タリア「ハモン式呼吸法…」 カティ「それは興味が…いやなんでもないなんでもないぞ!」 その他不特定多数の年齢が気になる女性陣。 シーマ「生半可な気持ちなら止した方がいいさねぇ。あたしも興味あって弟子入りを志願したんだけどさ、修行はハンパなくきついよ」 コッセル「ちなみに姐さんは地獄昇柱で」 シーマ「あたしは口数の多い男は嫌いさね。まあ、人間やめないと無理ってモンだよ」 そして人間やめるような域まで行かなかったシーマは若作りしても中途半端なわけだ。 東方不敗「ブラックジョーカー、お主最近動きにキレが増してきているな。まるでシャッフル同盟に入る前の若い時に戻ってきたような…」 ブラックジョーカー「ふふ、最近新しい修行法を始めたもんでね」(ツヤツヤテカテカ) 952 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/03/12(木) 01 26 19 ID ??? 951 シャア「ナナイは20代前半の筈だが……気になるのか?」 クェス「もぉ~。大佐は女心がわかってませんよ!」
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正確には 認めたくないものだな・・・自分自身の・・若さゆえの過ちというものを である。 一年戦争でサイド7でのMS同士の初対戦が行われた時、連邦のたった一機のMSにザク二機を撃破されたシャアが自分の指揮官としての若さを呪って放った言葉。 思い出話をしていて過去の自分の恥ずかしい話が出てきた時に主にタニコニが勇んで使う。 執筆 岩谷
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正確には 認めたくないものだな・・・自分自身の・・若さゆえの過ちというものを 一年戦争でサイド7でのMS同士の初対戦が行われた時、連邦のたった一機のMSにザク二機を撃破されたシャアが自分の指揮官としての若さを呪って放った言葉。 思い出話をしていて過去の自分の恥ずかしい話が出てきた時に主にタニコニが勇んで使う。 執筆 岩谷
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604:黒井 2012/11/19(月) 05 35 48.79 ID u5SvYEWVO [若さを保つ術] 満月の夜に行う [用意するもの] •黒いキャンドル一本 •聖杯一個 •スプーン一杯の塩 •バーべインスプーン一杯(ハーブです、魔術堂に注文できます) •化石または大理石または山や野原でみつけた美しい石一個 [術のかけ方] 1.満月の夜、戸外にでてブラックキャンドルに点火する 2.聖杯に一杯の水を入れて、その中にスプーン一杯の塩とバーべインを入れる 3.2の水の中に化石を入れる 4化石をとりだしてキャンドルの火の中を通しながら歌う「キャンドル、草、石、水、塩よ。私の歌を聴いておくれ。年は私の望むものではない。私が求めるのは若さ。キャンドル、草、石、水、塩よ」 5これを七回繰り返す。一回ずつ歌いながら石を火に通し、片足、片手、肩、頭の上、反対側の片足、片手、肩、頭の上と撫でる これを終えたら化石(石)は近くの小川か河川、海に捨ててくる ※満月ごとに三回行うといいです~
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若さとリズム 1965年10月16日~1966年4月2日放送(全編カラー放送・全16回) 2インチVTRでの収録(ローバンド方式)だが、番組の映像は全て現存していなかったとされた。以下は現存する放送回。 第1回(1965年10月16日放送分)放送用2インチカラーVTR。2006年に発見。画像修復を経て2007年1月14日、NHKアーカイブスで放映された。 第5回(1965年11月20日放送分)放送用2インチカラーVTR。2014年に発見。 発掘プロジェクト No.012 https //www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/news/detail012.html 第14回(1966年3月12日放送分) NHKクロニクルではこの3月12日の放送回は第14回とのこと。キネコ(モノクロ)での録画。この回はゴールデン・ローズ・オブ・モントルー(Rose d Or 欧州放送連合が主催する国際テレビ祭)への出品用として「THE FLYING BALL」というタイトルで保存・出品されたという。
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薄暗い回廊を歩く、ひとりの青年。頭に真紅のバンダナを鉢巻のように巻く彼は、 周囲に注意を払いつつ、既に打ち捨てられて久しい廃城を闊歩する。 彼――クレス・アルベインは、自分の行動を決めかねていた。 (僕の戦うべき相手は、他の参加者か、それともミクトランと名乗った大柄の男か……) ミクトランという男を倒すことは、仲間の協力さえ得られればそれほど難しいこととは思えない。 少なくとも参加者に混じっていたあの男、魔王ダオスを倒すよりも難しいということはないだろう。 しかし、それでどうなる? ミクトランを倒した後に、無事にもとの世界に戻れる保証は、一切ない。 それどころか、それまでにもしも自分のかけがえのない仲間が死んでしまったとしたら、 たとえ無事に帰れたとしても、あのとき――ダオスを倒した時に感じたような苦い後悔しか残らないだろう。 ならば、自分は何を為せば良いのか? しばしの思惟の後、クレスはひとつの結論に至った。 『最後まで生き残り、全ての参加者の蘇生を願い、そして全員で生還する』 これ以外に、クレスには自分の納得のいく答えは見つからなかった。 目的は決まった。ならば次に行うべきは、その為に必要な力を得ること。 不運なことに、支給品の中には武器になりそうなものはなかった。 だが、最初に飛ばされたこの城ならば、もしかしたら武器の類もあるかもしれない。 クレスは数多い部屋の入り口からひとつを決め、慎重に扉を押し開いた。 そこは、兵士の仮眠所のようだった。並べられた埃まみれの灰色のベッドが年月を感じさせる。 だがしかし、壁に並べられた種々の『武器』は、時代に逆らうかのように真新しいものだった。 「すごい……まるで新品同様に手入れが行き届いている……」 クレスはその中から長剣を抜き、ダマスクス鋼の刃が映す見事な鏡像に思わず嘆息を洩らした。 これも「ゲーム」を円滑にするための措置だろうか? そうも思ったが、クレスはもうそれ以上は考えないことにした。 ダマスクスソードを鞘に収め、腰に携える。そのとき ドゴゥッ 妙な音とともに衝撃が、城に伝わった。 (これは!? 他にもこの城に人が?) クレスは、地面がなくなるような錯覚と、そして剣士としての戦闘への期待感を同時に抱いた。 【クレス 生存確認】 状態:無傷 所持品:ダマスクスソード ???(支給品数不明) 現在地:E2の城内 行動方針:生き残るためならば戦いも辞さない 前 次