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花のように微笑むように / BEMANI Sound Team "TATSUYA" feat. 多賀みなみ 手をつないだ指先 あの花咲いてる 微笑んだ横顔にキスを きっとぼくら別れを知る きっとぼくら忘れやしない そう何も恐れるひつようはなくて いまとなっては夏空に 大好きな景色が広がって 花をみるように微笑む 追い風がふいに 吹き続けている 褪せない想いを 今
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39/たちが乗ってきたタイムマシンが爆発するのを見届けたテトとリン。 「ちょ……ちょっと、あいつらあっという間に全滅しちゃったじゃない!!」 思わずテトに詰め寄ろうとするリン。しかしテトは五月蝿そうに目を細めて言った。 「まあいいわ、目的の半分は達成できたしね。どっちみちあいつらは全員殺すか未来に送り返す予定だったから丁度いいわ」 「え……目的の半分って、いつの間に!?」 驚くリンの前に、テトは一本の透明なケースを懐から取り出してみせる。その中は赤い液体が満たされていた。 「これ、何だかわかる?」 「ええと……トマトジュース?」 「バカね。これはあいつらの一人から採取した血液よ。これを調べればあいつらの遺伝情報も得られるってわけ」 「は……はあ……」 とりあえず納得したような素振りを見せたリンだったが、テトの真意は全く掴めていない。 39/の遺伝情報などを手に入れたところでどうなると言うんだろう。そもそもボーカロイドの子孫である彼らに遺伝子なんかあるんだろうか? 「ま、細かいことは後々話すとして……少し場所を変えましょう。いつまでもここにいたら、さっきの爆発を聞きつけた連中が集まって……」 そこまで話して、テトは言葉を切った。その顔は見るからに何かヤバいことに気付いたような表情だ。 「ど……どうしたの、テトちゃん?」 リンの問いには答えず、テトは39/の血液入りのケースをリンに渡した。 「悪いけど、これはあなたが持っててくれる? 信長様たちを別にすれば、あんたをマークしてる参加者はまずいないはずだし、 あんたが持ってる方が安全だわ」 「え……でも……」 「悪いけど先に行っててくれない? ちょっと用事を思い出しちゃって。すぐに後を追うから。 それともし私よりも先に『マーラ様の人』っていう人に会ったら、その人にその血液を渡しておいてくれるかしら?」 リンはその言葉の裏にある思惑に気付いて思わず唇を噛む。 あの時と……DIO様に、安土城の中で待機を命じられた時と同じだ。 自分は戦力外だと言われているのだ。 「どうしたの? さっさと行きなさいよ」 テトのそっけない態度にも、何も言い返すことが出来ない。 彼女はこの後ここで誰かと戦おうとしている。 ―――自分はまた、置いていかれる。 「わかったわ。そのマーラ様の人って人はどこにいるの?」 テトは指で、彼のいる方向を示した。 「あっちのほうに行けば会えるのね? じゃあ後で必ず来てよね、テトちゃん」 リンはそう言うと、血液入りのケースを握り締めて走り出した。 その場から去りながらリンは涙がこぼれそうになるのを必死でこらえる。 (私は結局、誰の役にも立たないのかなあ……) あの葱女なんかよりは、よっぽどしっかりしてる自信があるのに。 彼女に背中を預けてくれる味方は、どこにもいないのもかも知れなかった。 そのリンの背中を見送ったテトは、決然と『彼』に振り返る。 「やあ、お久しぶりだね。こうしてまともに話すのは半年ぶりくらいじゃないかな、テト?」 いつの間に姿を現していたのか。その男、KAITOは夕風に悠然とマフラーをなびかせる。 「わざわざリンちゃんがいなくなるまで待っててくれたの?」 それには答えず、KAITOは聖者のような笑みを浮かべて尋ねる。 「どうして僕が近くにいることに気付いたんだい?」 「これよ」 テトは自身の腕に付けられた、腕時計に似た形をした装置を示す。 「細川様が作ってくれた、『参加者探知機』よ。特定の参加者が近くにいると反応を示すようになっているの。 私の場合は、ボーカロイドが近くにいれば反応するように設定してあったのよ」 「なるほど、便利なものもあったもんだね」 「KAITO兄さんはどうしてここに?」 「いやね、本当はそれよりも優先しないといけない用事があったんだけど、たまたま大爆発を目撃しちゃってね。 驚いて近くに来てみたら、見知った顔があるじゃないか」 そしてKAITOの目が、弟妹たちを嬲るときのそれに変わる。 「で、テト。聖杯戦争の開始直前に音信不通になったのはどうしてかな? 君も僕らが聖杯戦争の準備をしていたことは知っていたよね?」 やはりそう来たか。いつか彼らとの激突は避けられないとは思っていたが、よりによってKAITOとは。 もしここで、自分がボーカロイド一族を裏切ろうとしていることなどを知られたら命は無いだろう。 おそらくそのことをたっぷり後悔されられた上で葬られる。こいつはそういう男だ。 「私も私なりに、みんなの役に立ちたいと思って……一人で独自に動いていたのよ。 ほら、敵を欺くにはまず味方からって言うし」 「ふーん」 相変わらず、妹達の尻を叩く時と同じ顔でテトを見下ろすKAITO。 「それが、リンと組んでミクを殺そうとすることの理由にでもなるのかな?」 彼がそういい終わった時には、すでにテトの右腕は切り落とされていた。 何が起きたのかも判らずにKAITOを見るテト。彼の腕には氷でできた剣。 それにべっとりついているのは紛れも無く自分の血だった。 「ま、待って!! 私を殺したらあなたの立場だって危なくなるわよ!! 私は主催者側の一味で……」 「へーえ、やっぱり僕らを裏切って、信長側についていたわけだ」 「!!……」 しまった、と思った時にはもう遅かった。鳩尾に膝蹴りが叩き込まれる。 「ぐ……ま、って……信長様は、確かあんたの昔のマスターでしょ……」 地面に蹲りながらも必死に声を発するテトの顎を、KAITOは砕かんばかりの勢いで蹴り上げた。 「僕のマスター、織田信長は死んだ。この世界にいるのはあくまでも姿と名前が同じ偽者に過ぎない。 おまけに君はマーラ様の人という者と組んで、6/のレプリカを作って聖杯戦争を妨害した」 そう言いながらKAITOは、鞄の中から一つのポリタンクを取り出して中の液体をテトの上に浴びせかけた。 その匂いから液体の正体を知ったテトは驚愕する。 「い、いやぁぁぁぁぁ!! お願い、許してぇぇぇぇ!!」 必死に逃げ出そうとするが、惨めに地面の上を這いずり回る程度の体力しか残されていなかった。 「本来なら先にお尻ぺんぺんをする所だけど、君のお尻は正直あんまり見たくないからね。この『偽者』が」 KAITOはポケットに手を突っ込んでライターを取り出した。 「偽者が本物に勝てる道理なんか無いんだよ? もっと大人しく僕らの引き立て役に甘んじていればよかったのにね」 (違う……私は、偽者なんかじゃない……ボーカロイドの代替品なんかじゃない……) 恐怖のあまり薄れゆきそうな意識の中で、テトはそう繰り返していた。 しかし彼女は気付かない。 『ボーカロイド一族に復讐する』という行動方針そのものが、『本物』に対抗することでしか存在意義を得られない 自らの卑屈さの照明であったことに。 「そうそう、最後に一つ教えておいてやるよ」 KAITOはライターに火を点けながら言った。 「ミクを殺していいのはこの僕だけだ」 KAITOがライターを投げ捨てると、ガソリンに包まれていたテトの体は瞬く間も無く燃え上がった。 テトは悲鳴すら上げることも出来ず、煤けた黒い塊になるまでのた打ち回るしかなかった。 「さて、と」 テトを焼き殺したKAITOは、その亡骸を見てため息をつく。 その背後に迫る長身の影があった。 「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 トランペットを振り上げてKAITOに殴りかかろうとしたのは、上半身裸のロッカーのような風貌をした男、フレディ。 しかしKAITOは振り向きざまに彼の体を苦も無く氷の剣で刺し貫いた。 フレディは自らの血の海の中に倒れこみ、二度と目を覚まさなかった。 「……終わったか?」 一部始終を見届けて、ようやくそのサーヴァントは姿を現す。 「思わぬ寄り道をしてしまい、申し訳ありません、6/氏」 KAITOが敬語で話す相手は、今は亡き主君信長を除けば彼だけである。 「それは構わんさ。中々面白いものも見れたしね。思わぬところで発揮される人間の残虐さ…… おっと失礼、あんたは人間じゃなくてボーカロイドだったな」 6/の皮肉も、KAITOは意に介した様子は無い。 「さて、では急いでミクたちの所へ行きましょうか」 ミクが大人しく、今まで一緒にいた6/と別れて別世界の6/と組むことを承知すればいいのだが、 そうでない場合は少々きついお仕置きをしないといけないだろう。 「その前に一つだけ聞かせてくれ。さっきのセリフ、あれはあんたの本心か?」 「ミクを殺していいのは僕だけって奴ですか?」 「いや、それより前の、『偽者は本物に勝てる道理は無い』って奴さ」 「ああ」 どこか冷めたような顔をしている6/に向かって、KAITOはとびきりの笑顔を作って言った。 「もちろん、冗談ですよ」 【二日目・11時/新惑星・東京】 【重音テト@UTAU 死亡確認】 【フレディ@魁!!クロマティ高校 死亡確認】 【鏡音リン@ボーカロイド】 【状態】肉の芽 尻に鞭の跡多数 尻丸出し 【装備】デリンジャー 【道具】支給品一式、39/の血液 【思考】 基本:ミク氏ね 1:マーラ様の人と合流する 2:DIOに従う 【KAITO@ボーカロイド】 【状態】健康 【装備】不明 【道具】不明 【思考】基本:ミクをサポートする(?) 1:ミク達に6/のことを説明(?)する。 2:レン達に対処。 ※牛乳に流されてて放送を聞き逃したため、MEIKOとハクが死んだことを知りません ※何らかの手段で太陽系の現状をほぼ把握しました 【◆6/WWxs901s氏(真)@書き手】(マスター、クラス・真ライター) 【状態】健康 【装備】無し 【道具】支給品一式、不明支給品 【宝具】SS用万年筆(真) 【思考】 1:KAITOに従う。 ※平行世界の6/氏です。英雄的な人物らしいです。 ※ミクのマスターであり、同時にミクのサーヴァントです ※6/のマスターとしての権限、サーヴァントとしての能力を引き継ぎました
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【検索用 ほほえんたひつし 登録タグ 2023年 BCNO VOCALOID v flower ほ ヤスタツ 初音ミク 曲 曲は】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:BCNO 作曲:BCNO 編曲:BCNO 映像:ヤスタツ 唄:初音ミク・v flower 曲紹介 恥の多い生涯を送ってきました。 曲名:『微笑んだ羊』(ほほえんだひつじ) 5thアルバム『Kith and Kin』収録曲。 歌詞 こうしている間に世界は薄くなってしまう 何か 焦りを超えた恐怖が在った 仄かに薫るラベンダー それは枯れる前の期待をずっと咲かせ続けているようだった 真綿がつけた傷から赤い血が滲んでいた 可笑しくて笑いを堪えた誰かがいた 言葉のような何かが私には解らなくて 黙って 黙って 黙った 誰かと同じ結果さ このままずっと 何も愛さなくていいよ 別に 誰に嫌われたって どうせ人は他人を見ていない 闇夜のような (最早 そのものではないか) こんな世界にたった一人だけ あなたがいた あなただけが 差し伸べられた掌 全てが偽善に見えた 呆れて視線を逸らした 誰も彼も 心はずっと孤独だ あなたでもきっとそうさ 笑って 笑って 笑った ! 優しくなれた気がして このままでいいと思った 仄かに 言葉のような何かの事が解った コメント 名前 コメント
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SDダークシグナー鬼柳編デッキケース 鬼柳「ダークシグナー鬼柳編のデッキケースを作って満足するしかねぇ! コナミ公式スリーブ入りのカード40枚+エクストラデッキ15枚収納可能だぜ!」 ■A4光沢紙 ■ラミネートコーティングフィルム(今回は機械を使わない手貼り用(←重要)を使うぜ。間違えるなよ) ■両面テープ ■強度を強くするならプラ板(厚さ0.2でも割と頑丈。あまり厚いと作業しにくい) ■マジックテープ ↑全部100均で売ってるから買い集めて満足するしかねぇ! 道具 はさみ カッター(ちゃんとカッターマット敷けよ。100均にあるぜ) 定規やものさし ↓ SDダークシグナー編デッキケースの画像はここからダウンロード ↑ 1、鬼柳「まずは光沢紙に印刷して満足するしかねぇ! 失敗したらインクがもったいなくて満足できねぇぜ…。不安なヤツは白黒印刷でテストするしかねぇ ペイントで開き、「ページ設定」→「余白」→ 左右上下すべて「0」と入力する。ゼロで満足するしかねぇ! そのまま閉じずに「拡大縮小」→「適合」にチェックを入れて「1×1」にして満足するしかねぇ! あとは「印刷の向き」を横にして印刷だ!」 2、鬼柳「印刷したらラミネートフィルムを貼って満足するしかねぇ! 空気が入らないようにゆっくりやるぜ。もちろん接着面を貼るのは印刷してる面だから間違えるなよ? 上から下へとゆっくり貼っていき、万が一空気が入ったら針で穴を開けて空気を抜くぜ。 オレは空気なんて入らなかったけどな!」 3、鬼柳「貼り付けたらカッターナイフで丁寧に切り取って満足するしかねぇ! 定規も使いながら丁寧にやれ。 しまった!正面の白い枠を切り取るのを忘れてたぜ ここは難しいからゆっくりやるか」 4、鬼柳「プラ板を貼ってもう一度切っていくぜ 両面テープは、ズレないように隅に一箇所だけ貼ればいいんだからな。まだ貼るのは一箇所だけだぞ。 プラスチックは硬いからなかなか切れねぇぜ」 5、鬼柳「ここはかなり重要だ!プラ板を切るぜ! 組み立てる時に可動部分や折り曲げる部分が変形し不格好になっちまうから 折るところは全部切るぜ。折るところは全部切るんだぞ!そして他の辺と繋がる"辺"を2~3mmくらい切り落とす! 切り取ったら両面テープで貼る! こうすることで楽に組み立てることができ、完成後もいびつにならないぜ。」 6、鬼柳「あとは組み立てるぜ。 デッキリストの右の部分にある出っ張りは両面テープでとめてくれ」 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (•マジックテープを貼ります.jpg) 7、鬼柳「あとはマジックテープだ! 写真を見ながら大体の大きさで切って満足するしかねぇ! 縦 約1cm 横 約2cm だ。オレは適当に切ったから覚えてないぜ!」 8、鬼柳「そして完成だ!! 一番前にワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを持ってきて デッキ40枚とエクストラデッキ15枚突っ込んで満足するしかねぇ!!!!」 名前 コメント
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今日は朝から雨。 約束の時間より少し遅れて、友人がやってきました。 去年の12月から保険会社で働き始めた彼女は、今とてもきらきらしています。 もともと人と会って話すのが好きな方だから、保険の仕事も全然苦にならないそうです。 飛び込みで営業に行くのも、いい出会いがあるかもしれないと思うと楽しいし、 誰かの紹介で人に会いにいくのも、やっぱり楽しいと彼女は言います。 私が仕事についてしきりに聞くからか、彼女は何度も「一緒に働こうよ。」と言ってくれました。 収入もいいし、ノルマの問題だって 自分には何の力もないけれど、上司の言うとおりに動くと不思議とうまくいくから、 ノルマは逆に刺激になっていいと言います。 「旦那さんも喜んでるだろうねえ。」と言ったら、 旦那さんも、同居している義父も、態度が変わってきたと言っていました。 この前夫が、「月5万以上稼いだら、見直してやるよ。」と冗談で言っていた話をしたら、 友人が「それよりもっと稼げるよ。」と言うので、 率直にいくらぐらいもらっているのか尋ねてみたら、 なんと夫よりもたくさん稼いでました!びっくりしました。 それで私は気分が高揚してしまって、とんだ失敗をやらかしました。 彼女が帰った後ちょうど電話をくれた夫に、その話をしてしまったんです。 言った直後に「しまった!」と気づいたけれど、もう後の祭り。 夫は見るからに動揺し、ピリピリし始めました。 そして夫は心を閉ざし、私の言葉は一切耳に入らなくなってしまいました。 男の人はプライドが高いって、分かっていたはずなのに。 電話を切った後、私も動揺し、後悔し、「えーい、知るか!」と放棄したとき、 また夫から電話が来ました。 ショックで落ち着かない夫のところに、 以前の職場で仲のよかった先輩からちょうど電話がかかってきたので 今しがた私から聞いた話をすべてぶちまけたところ、 「そんなの今だけだろ。」と言われて落ち着いたそうです。 おかげで夫の機嫌は元に戻ったけれど、 あちゃっと思った出来事でした。 深く考えずに、思いつくままぺらぺら喋って、相手の心を傷つけてしまうところでした。 親しき仲にも礼儀あり、です。 これからは気をつけなくては。。。 http //flarelamode.com/ | デリケートゾーンの脱毛で、デザインを教えて下さい。
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ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』 →イングランドの漁師の話に、昔地中海を航海していた船を多くのイルカが取り囲んだ際、 とある若い船乗りが弓矢でそのイルカを傷つけてしまうと、にわかに大嵐となり、やがて 騎士が馬に乗って水上を走って来てイルカを傷つけた者を引き渡すように勧告する。 煩悶の末船乗りが名乗り出ると騎士は男を連れ去り、今はやはり騎士姿となった傷ついたイルカから 矢を抜くように命じ、抜くことで傷を癒す。と船乗りは船に送り返される。 こうした逸話と、そしてイルカが嵐を事前に教えてくれることから、船乗りたちはイルカ漁を放棄したという。 参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
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Q: 368 ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン 2007/11/24(土) 11 00 21 ID Xji39o91 何故人は動物を傷つけるのでしょう A: 369 ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン 2007/11/24(土) 11 21 07 ID 5uFNxq9g 人もまた動物だからです。 動物
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電話のベルが鳴る。 この場――四畳一間の殺風景な部屋――には異質な、禍い気配。 「わたし、メリーさん」 昨日から、電話越しに聞いていた、刃物のように鋭利で、花のように可憐な声。 …その声の主がどんな人なのかって、想像したりもした。 というか、電話をかけたのはこっちだ。 噂を信じて、やってみた。 「今、ドアの前」らしい。 楽しみだ。 ……楽しむのは間違いかもしれないけど。 「―――――今。 あなたの、後ろにいるの」 背後から視線を感じて、咄嗟に振り向いた。 …彼女の顔が、見てみたかったから。 「……………な」 白く、まるで雪のような肌。 肩まで伸びた、漆黒の髪。 そして、人形のように整った顔。 その表情からは、何ひとつ読み取れない。 ……ただ、目だけは違う。 カエデのように紅いその目からは、明確な殺意が感じられた。 着ているのは、黒のドレス。 とてもよく似合っている。 どこをとっても、完璧と言っていいくらい、美しかった。 ……右手にもつ大鎌が、どこかアンバランスだが。 男として。 こんなキレイな子に殺されるなら、本望だろ。 平々凡々に、病気かなんかで死ぬよりずっといい。 ……なんてコトを考えていると、彼女がその小さな口を開いた。 「…私に殺される前に答えて。 何故、自分から電話を掛けたの?」 「すごいキレイな子だって聞いたから、掛けてみた。 ここまでキレイだとは思わなかったけど」 …僕がそういうと、彼女は僕をぎろり、と睨みつけた。 「笑えない冗談はいいわ。 …そんな、ちっぽけな理由で自分の命を掛ける人間なんて、見たことないもの」 …ジョークだと思われてるらしい。 心外だなぁ。 「価値観っていうのは、万人共通ってわけじゃないからね」 「…そうね。 あなたの価値観は、普通の人間とはかけ離れているわ」 嘘じゃない、と納得してくれたらしい。 呆れているようだけど。 「ところで。 少し、話をしないかな? 自省の句、ってやつだと思って」 こくり、と頷く彼女。 それが、彼女のイメージと重ならなくて、ちょっと笑ってしまった。 「…なにが、おかしいの?」 「いいや、なんでも。 それじゃあ、お近づきの印にこれを」 冷蔵庫まで歩いて、ヤクルトを取り出す。 「…いらないわ」 差し出すも、払いのけられた。 「……おいしいのになぁ、ヤクルト。 うーん…いちご大福食べない?」 戸棚から大福を取り出す。 賞味期限はまだ大丈夫だ。 「いらないって、言ってるでしょう」 またも払いのけられる。 …こまったな、もう女の子にあげるような物がない。 「ああ、もううまい棒しかないね。 僕まじすげぇひでぇ劣悪なる環境下」 「さっきから、しつこいわね。 …何が目的なの?」 ……目的もなにもない。 僕は、ただ―――― 「君の笑顔が見てみたい、かな」 その凍った表情を、溶かしてあげたいだけなんだ。 だって、だってさ。 誰からも怖がられてて、ずっとひとりでいる。 それは、何よりも辛いことじゃないか。 その苦痛は、彼女にしかねぎらえないものだ。 けど…彼女だって、僕らと同じで感情を持っている。 ……だったら。 僕ひとりでも、彼女の苦痛をねぎらってやりたい。 だって、誰からも理解されないなんて。 …そんなの、虚しすぎる。 哀しすぎる。 「恩を着せがましいわね。 …気持ち悪いわ、そういうの」 「うん、そうかもね。 ……でも、本心だよ。 君の笑顔が見てみたいって言うのは」 思っていることが、すぐに口から出てしまう。 …ああ、恥ずかしいな。 ――――――たぶん。 僕は、彼女に惚れている。 これ以上ないってくらい、首っ丈に。 「食べれないってわけじゃないなら、食べてよ。 最後の頼みだと思ってさ」 「…食べ物を食べるバケモノなんて、いないわ」 ……その発言に、なぜか、かちんときて。 「君は、バケモノなんかじゃ、ない…!」 …自分の口から出たとは思えないくらい、力強かった。 「……君は、さびしくないのか? バケモノと罵られて、恐れられて」 「さびしくなんか……ない」 その声は、なぜか震えていて。 「―――――いいや、嘘だね」 それが強がりだって、僕にもわかった。 「……わたしは、罵られて当然だもの。 何人も死に追いやった、バケモノなの……!」 自分をバケモノという少女の、悲痛な、叫び。 「君は、バケモノなんかじゃない。 そんなキレイな顔したバケモノ、いるもんか。 ……何よりさ。 そんなさびしそうな顔したヤツが、バケモノであるはずないだろ」 子供みたいな理由だけど、一種の確信があった。 「でも……わたしは……」 「覚悟が出来てるやつ殺したって、罪じゃないだろ。 逆に遊び半分で呼ばれても、僕なら怒ってそいつら殺すね。 だから、君が僕を殺したって、僕は恨まない。 だって、悪いのはこっちなんだからさ。 ――――――――そういうもんなんだろ。 誰かを殺した苦痛は、君にしかねぎらえない」 ……冷たい言葉。 だけどこれは、誰かが言わなきゃいけないことだと思う。 「だけど、苦しみは分かち合うことができる。 …だから、僕に少しでもその苦痛を、共有させてほしい」 「……あなたは、わたしとなんの関わりもないじゃない…」 「関わりって、最初からあるものじゃないだろ。 少しずつ少しずつ、作ってくものだ。 あは、こんなこと言う理由は簡単なんだ。 僕は、君に惚れてる。 …それだけだけど、命を掛けれる」 …きょとんとしている彼女が、愛しくなって。 「もういちど、言うよ」 息を、強く吸い込んで。 「君は、バケモノなんかじゃない」 ―――――そういって、つよく抱きしめた。 「……あなた、ばかよ…」 「そうかな。 普通の男なら、君をバケモノだなんて思わないよ」 「………ほんとに……ばか……!」 ――――そんな風に強がる彼女が、どうしようもなく、愛しくて。 「あぅ……!」 彼女が痛がるくらい、つよく抱きしめた。 「ずっと、そばにいるから。 君が迷惑だって言っても、そばにいるから。 …約束だ」 「やく、そく……?」 「ああ、約束だ。 命、掛けるよ」 …この胸の中の少女を、少しでもいたわってあげたい。 そんな表情のない顔しないで、笑っていてもらいたい。 ――――――でも、ほんとは、そんな高尚な理由じゃなくて。 ただ、そばにいて、君の笑顔を見ていたいだけなのかもしれない。 そんな僕の心を見透かすかのように、彼女はこう呟いた。 「……約束、守ってもらうからね」 そんな強気な態度も、また彼女らしい。 「うん、よろこんで」 ――――――僕がそういうと、彼女は。 花咲くように微笑んだ。
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連想出版がつくるWEBマガジン:「風」KAZE http //kaze.shinshomap.info/index.html http //kaze.shinshomap.info/series/rights/01.html 人間を傷つけるな! 土井 香苗 09/02/15 第1回 イスラエルによるガザ攻撃 戦争や虐殺など世界各地で今日もなおつづく人権蹂躙の実情に対して監視の目を光らせる国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)。2009年春開設するHRW東京オフィスの土井香苗ディレクターが問題の実態を語る。 戦闘時のメディア規制をもっと非難すべき!! 2008年末からはじまったイスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃で、実際にどのような被害が出ているのでしょうか。 土井 イスラエルは、2008年12月27日に軍事作戦を開始しました。イスラエルとハマスがそれぞれ一方的に停戦を宣言したのが1月18日。この間、約3週間にわたる戦闘の結果、パレスチナ側には約1300名の死者と5000名を超える負傷者がでました。その内40%が子どもと女性です。残りの60%は青年男性ですが、この中には、数は特定できないものの、戦闘に参加していない民間人も含まれています。一方、パレスチナ側が発射したロケット弾によってイスラエルの民間人にも、死者3名、負傷者80名の被害が出ました。またイスラエル軍兵士10名も死亡しました。 この侵攻直後、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(以下、HRW)も、大きな悲しみに襲われました。HRWのガザ地区のコンサルタントFares Akramの父親であるAkram al-Ghoulが、12月27日、最初の民間人犠牲者の一人となったのです。亡くなったAkram al-Ghoulは元裁判官で、ハマスの導入したイスラム的司法に反対する非暴力主義者でした。HRWのスタッフがガザを訪れると、彼は必ず農場に招き入れて歓待してくれていました。 彼は、12月27日のガザ侵攻の際に、ガザ北部のベイト・ラヒヤの農場で、門から家に向かって歩いている最中にF16戦闘機に爆撃されました。人間としての形をとどめることがないほどの姿になって亡くなったのです。イギリス・Independent紙の記者でもあるFaresは、09年1月5日、同紙に父に捧げる「Gaza Death and life of my father」という記事を寄稿しました。心を打つFaresの記事にぜひお目通しいただければ幸いです。HRWは、イスラエル国軍に対し、本件の徹底調査を要求しました。 私たちは日本にいて、ほとんど日本のメディアを通してでしか、今回の情報を得られていないわけですが、被害の実情について日本のメディアは十分に伝えていると言えるのでしょうか。 土井 双方より一方的な停戦宣言がされて、日本を含む世界のメディアはやっとガザ地区に入れるようになり、「悲惨な爪あと」の報道を始めました。しかし、3週間にわたるイスラエルの軍事作戦中、外国メディアも、HRWを含む人権監視員(私たちは自分たちをヒューマン・ライツ・モニターといいます)も、ガザ地区に入ることを認められませんでした。この取材規制を、しっかり報道した日本のメディアは、私の知るかぎりありませんでした。もし戦闘状態の間も、砲撃を潜り抜けながら、民間人被害者たちの姿と声をライブ中継で報道できていれば、「爪あと」でなく、爪そのものがえぐりだす惨状を、よりリアルに世界中に発信できたはずなのです。 イスラエル軍は今回の戦争で、民間人に危害を及ぼさないよう最大限の配慮をしたと、一貫して主張していました。しかしその一方で、ジャーナリストや人権監視員が戦闘中のガザ地区に入ることを禁止しました。交戦地域でのメディアや人権監視員の存在は、交戦当事者による残虐行為を抑え、人びとの命を救うことにつながります。これを拒否され、ガザ地区から締め出され、イスラエルとの境界から遠く眺めるしか術がなかったことを、日本のメディアはもっと声高に非難すべきだったのではないでしょうか。 イスラエルによるそのようなメディア規制は、よく起きていることなのですか。 土井 今回は、イスラエルとハマスの停戦をめぐる状況が悪化し始めた08年11月の段階ですでにジャーナリストや人権監視員がガザ地区へ立入るのを厳しく制限しはじめました。しかしイスラエルは、大規模紛争であった06年7月から8月にかけてのヒズボラとのレバノン紛争のとき、メディアや人権保護団体に制限を加えることはありませんでした。そう考えると、今回の措置は前例のない厳しい制限だったと言えるでしょう。 ちなみにイスラエル政府は、イスラエル人がガザ地区に入ることを安保上の理由で禁止する政策をとっています。そのため、イスラエル人ジャーナリストは、過去2年間ガザ地区への立ち入りを禁止されたままです。 こうしたイスラエル軍やイスラエル政府の姿勢に対して、メディアはあっさり従ったのでしょうか。また、イスラエル側の措置は国際法上問題はないのでしょうか。 土井 イスラエルの「メディア締め出し」に対し、世界の主要なジャーナリスト400名以上が会員となっているイスラエル外国人記者協会(Israeli Foreign Press Association)は、裁判に訴えました。これをうけて、イスラエル高等裁判所は、08年12月31日、「政府は外国ジャーナリスト12名のガザ地区立ち入りを認めるべき」と代表取材を命じる判決を下しました。しかし、それでもイスラエル政府は、理由を付けて引き延ばし検問所を開けませんでした。 こうしたイスラエル政府の措置は国際法に違反しています。つまり、国家の安全保障のためとはいえ、国家が表現の自由を制限できるのは、法により特定の安全上の必要性が真に認められる場合に限られています。1995年ヨハネスブルグ原則も、「各国政府は、人権水準や人道水準が遵守されているかを監視するジャーナリスト、国家間組織代表やNGOの代表を、人権侵害や人道法違反が現に行なわれている、または行なわれたと信じるに足りる合理的な理由のある地域に立ち入ることを妨げてはならない」と確認しています。 「白リン弾」の情報をいち早く世界に発信 今回の攻撃のなかで、イスラエル軍は「化学兵器禁止条約」で対象にはなっていないものの、人体に多大の損害を与えるとされる「白リン弾」を使用しました。HRWは世界に先駆けてこの事実を発信しましたね。 土井 そうです。HRWの緊急事態担当スタッフの一人、マーク・ガルラスコは、HRWに入る前、米国国防省で爆弾の専門家として働いていました。被弾跡や炸裂の様子などから、いったいいかなる爆弾がどのように使用されたのかを明らかにできる専門家です。2008年のグルジア戦争におけるクラスター爆弾使用を最初に確認したのも彼でした。彼が、今回も人を焼き尽くす兵器・白リン弾の使用を明らかにしたのです。これに続いて日本のメディアも、次々、白リン弾使用について報じました。 そもそも、白リン弾とはどのような兵器なのでしょうか。白リン弾は「化学兵器禁止条約」で対象となっていませんが、イスラエルを法的に追求することはできないのでしょうか。 土井 白リン弾からは、白リンを染み込ませたフェルトウェッジが散布され、それが酸素と接触すると激しく燃え、独特な煙を発します。この煙は、部隊の動きを覆い隠す目的では合法的に使用できます。白リン弾の使用を全面的に禁じる条約はありません。しかし、白リン弾が都市部で使用された場合、民間構造物を焼き尽くし、人々に重度の火傷を負わせるなど、壊滅的な打撃を与える可能性があります。イスラエル軍が、ガザ地区のような人口密集地帯で白リン弾を使用したことは、軍事作戦では民間人への危害を避けるために全ての可能な予防措置を取るという法律上の義務に違反するのです。 白リン弾の使用疑惑について、イスラエル軍は当初、その使用を全否定しましたね。 土井 そうです。しかし、使用したことが言い逃れ出来なくなると、ガザ地区の非居住地区でのみ限定的に使用したと主張したのです。実際は、1月9日、10日、15日とHRWの軍事専門家たちが、白リン弾が砲兵隊の砲撃により発射され、居住地区であるガザ市とジャバルヤ難民キャンプ上空で爆発するのを直接目撃しています。そして、その後ガザから送られてくる多くの写真を見るとわかるように、クラゲの様な煙はまぎれもなく白リン弾の煙そのものであり、イスラエル軍のウソを完全に暴露されました。 ロンドンのタイムズ紙も、イスラエル軍砲兵隊が白リン弾を発射する写真を撮影しました。白リン弾は色分けされており、白リンを指すイスラエル軍用語「爆発する煙(exploding smoke)」とラベル表示されていました。また、白リン弾の米国製造者が使用するM825A1というコードも付されていました。これらと同様にマークされ、色分けされた砲弾やその他の白リン弾使用の証拠が、砲弾が降り注いだガザ地区の市街地から発見されています。 イスラエル軍は、また、使用した兵器は全て「合法」だったという主張もしていますね。 土井 確かに、白リン弾の使用は一定の状況下では合法です。しかし、民間人に不必要または無差別に危害を及ぼす方法で使用された場合には違法となります。イスラエル軍は、赤十字国際委員会(ICRC)がイスラエル軍の立場を支持したとする報道があったと自己防衛しましたが、その後、当の赤十字は珍しく公式コメントを出して、イスラエル軍の主張を否定しました。 イスラエル軍は、その後、ガザ地区で発射された砲弾は「リン物質を含んでいたが、リン弾そのものではなかった」とも主張しています。これは言葉のあやに過ぎません。ガザ地区に投下されたイスラエル軍の砲弾のように、無差別に焼き尽くす兵器は、砲弾の名前如何にかかわらず、人口密集地で用いられてはならない違法兵器なのです。 頭上に白リンが降り注ぐ恐怖を想像してみてください。本当に恐ろしいと思います。でも、さらに恐ろしいのは、白リン弾よりもっと多くの民間人犠牲者を出した兵器があるということです。イスラエル軍は、155mm榴弾砲弾を使用しました。この兵器は、爆発と破片によって半径最大300mのエリアで民間人を殺傷する能力があります。つまり、サッカー場3つをくっつけて並べて、榴弾が着弾した地点を中心にそれをぐるりとまわしてできる広さに相当する範囲の人々が、死亡または負傷するのです。HRWは、ガザ地区の人口密集居住地域で、こうした砲弾が1月15日に3発使用されたのを目撃しました。これは、無差別攻撃を禁止する国際戦争法規に明らかに違反しています。 民間人は国際法で戦争から守られている 戦争そのものが人権問題を引き起こすことは言うまでもないでしょうが、今回のガザでの惨状のように戦争や紛争のなかで起きる民間人被害について、HRWはどのような観点から、どのような活動をしていますか。最近の例ではいかがでしょうか。 土井 紛争で、悲惨な目にあうのは民間人です。民間人に対する無差別または不均衡な攻撃は国際法違反とされ、民間人たちを危険から守るようになっていますが、こうした戦争のルールはあまりにも頻繁に破られています。そこで、誰かが戦争法規違反をモニターし、違反者に法の裁きが行われるよう国際的プレッシャーをかけていく必要があります。 HRWは国際法、つまり、戦争のルールに違反した行為が行われたかどうか、あらゆる紛争地に赴き、戦火のなかから毎日のように報告を続けます。そしてその後、数ヵ月時間はかかりますが、民間人犠牲と国際人道法違反について、包括的な報告書を出して発表するようにしています。 最近の例として、例えば、08年8月の南オセチアをめぐる紛争があります。紛争中には、毎月、短いプレスリリースを発表していました。その後、ロシア軍・グルジア軍双方の行為を、460件を超える聞き取りと数ヵ月の現地調査を通じて包括的に検証し、200ページの報告書「焼け落ちた村落:南オセチア紛争における国際人道法違反」にまとめて、09年1月23日に発表したばかりです。この報告書の中で、グルジア軍、ロシア軍、そして南オセチア兵それぞれが、08年8月のグルジア戦争で、戦争中だけでなく停戦後も、多数の戦争法規違反を犯し、民間人の死傷者を多数出したほか、民間財産を広く破壊したことを明らかにしました。 また、過去にパレスチナでHRWが行った調査の一例としては、ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプに対してイスラエル軍が02年4月に行った地上作戦についてのものがあります。この調査は、殺害された52名のパレスチナ人のうち少なくとも22名が民間人で、なかにはイスラエル軍が非合法または故意に殺害したと見られる人も複数いたことを明らかにしました。イスラエル軍は、装甲車両の通行を確保するため、装甲ブルドーザーを使用して住民の家を取り壊しましたが、考えられうる軍事目的をはるかに超えた破壊活動も行っています。また、イスラエル軍が、医療関係者と医療用車両がジェニン難民キャンプに入ることを11日間にわたり阻止したり、救急車に繰り返し発砲した事件なども記録されています。 国連による事実調査委員会を設置すべき イスラエル側が攻撃の正当性を主張をする根拠はどのようなものであり、それに対してHRWは、どこが間違っていると考えていますか。 土井 イスラエル軍は、パレスチナの政府の事務所から警察暑に至るまで、一連の文民施設を攻撃しました。こうした施設も全て、ハマス側の兵士に対し、少なくとも間接的な支援は与えている、という理屈を作り上げたのです。しかし、その理屈によれば、ハマス側にとっても、イスラエルの政府の建物をすべて攻撃対象にできることとなってしまいます。こうしたイスラエル軍の詭弁は、戦争法規の根幹である「民間人と戦闘員の区別」を根本から台無しにするものであり、到底受け入れられるものではありません。 戦争法規では、民間人が正当な軍事目標となるのは、軍事行動を直接に支援をした場合だけと決まっています。にもかかわらず、イスラエル軍が到底認められない法的主張をする背景には、ハマスが存在する以上、ガザの住民を悲惨な目に遭わせてやるという意図が隠されていると思われます。いうまでもありませんが、こんな目的は、軍事力行使の理由としては許されません。つまり、イスラエル軍の行為は単に道徳的に批判されるのみならず、国際法に従って、制裁をされうる行為であり、場合によっては、懲役刑などの処罰を科される犯罪行為にも該当するのです。 HRWが今一番求めていることは、今回のガザでの戦闘におけるイスラエル軍とハマスによる国際法違反行為について、国際機関が事実調査し、明らかになった事実に基づき、責任者を処罰するとともに被害者たちに補償をすることです。 HRWがしている事実調査に加えて、国際法に基づいた拘束力のある事実調査が必要だということですね。 土井 国際法の主体は基本的に国家です。つまり、国際法は、国家や非国家権力主体に、ルールや義務を課すものです。国家に、法律という枠を守らせていく必要があります。 国際的な事実調査は、国連安全保障理事又は潘基文国連事務総長が、独立した国際事実調査委員会を設立するのがよいと思います。これまでも、例えばスーダンのダルフールなどについて、国連安保理は事実調査委員会を設立し、その結果を責任者処罰にいかしてきました。日本を含む国連安保理理事国は、国際調査団設立を支持するべきです。ただ、拒否権を有するアメリカが、これまでもどんな場合にもイスラエルを守るという行動をとってきたことを考えると、潘基文国連事務総長の下に事実調査委員会を設立するほうが現実的だと思います。 ハマスの行為も国際法違反は明白 HRWは、事実調査をしたうえで、違法行為をはたらいた国家や非国家権力主体に責任を追及しているわけですが、「責任追及」にこだわるのはどうしてでしょうか。イスラエルと同様にハマスもまた責任を問われますね。 土井 それは、責任追及こそが、残虐行為に対する将来的な抑止力になるからです。そして、軍隊がより法律を守るようになります。そして、被害者たちにも何らかの解決や補償への道筋になるからです。 09年1月12日、ジュネーブの国連人権理事会が、イスラエルによる国際人権法及び人道法の違反行為の疑いを調査するための国際調査団の派遣を決議しました。しかし残念ながら、ハマスその他のパレスチナ武装集団による違反行為については調査事項に含めませんでした。確かに、国際法違反の程度について、イスラエル軍とハマスの間には大きな違いがあります。しかし、ロケット弾を市街地に打ち込むというハマスの行為も国際法違反であることは明白です。当事者の一方だけを調査すれば、調査内容は、当然偏っていると批判されてしまうのです。紛争における違法行為の調査は、紛争のあらゆる側面について制限なく検証すべきです。 ハマスについては、これまでメンバーによる国際法違反行為を調査・処罰したということは聞いたことがありません。ですから、ハマス自らの調査は期待できず、国際社会がこれを行うべきことは明白です。 一方、イスラエル政府は、自国の軍隊による国連の学校及び国連本部に対する攻撃、そして、人口密集地帯での白リン弾の使用など、いくつかの違法行為容疑について調査をすると述べました。しかし、これでは不十分であり信頼できません。国際機関による調査が必要です。なぜなら、イスラエル軍は、過去にしっかりした調査をほとんどしてこなかったし、調査をした場合でも、欠陥だらけの調査しかしなかったからです。例えば、レバノンのカナ村で06年7月29日に27名が犠牲になった事件に関するイスラエル軍の調査は、不完全な調査だったのみならず、法解釈を誤り、かつ目撃者らの証言と矛盾する結論を導きました。 ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプで02年4月にイスラエルが行なった軍事作戦の後、HRWは、民間人を人間の盾として使用した事など、イスラエル軍による戦争犯罪の「一応の証拠」(prima facie evidence:反証のない限り、ある事実を立証または推定するのに十分な証拠)を、イスラエル当局者に提供しました。HRWが知る限り、イスラエルはこれらの事件を今にいたるまで全く捜査しておらず、責任を追及された軍関係者もいません。 ガザ地区での前回の大規模地上侵攻(08年2月下旬から3月上旬)の際、HRWは、イスラエル軍が戦闘行為に参加していない人びとを狙い撃ちにして殺害するなど、重大な戦争法規違反を行った事を明らかにしました。現在まで、これらの事件に関してイスラエル軍は何の捜査も行っていません。今回に限って、イスラエル軍がしっかり調査をして処罰を行うということも考えられません。国際社会による調査がまずは必要です。 イスラエルや中東諸国との和平に関して、日本政府にどのようなことを期待していますか。 土井 日本は、米国とも、イスラエルとも、中東諸国とも、それぞれのパイプを持つ立場にいます。しかも、今年からは安保理理事国であり、2月はちょうど議長月でもあります。今回の戦闘中、日本が影響力を発揮した場面は、残念ながらほとんどありませんでした。平和構築国家をうたう日本は、今後、国連の安保理又は事務総長下の事実調査委員会の設立に尽力するなど、その持てる外交力を、中東の平和を作り出すために使うべきではないでしょうか。さもなければ、日本の存在感は、さらに希薄になるだけだと思います。 (敬称略、つづく) トップページ
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彼女は廊下の窓からつきを見上げる。 女性と言うにはまだあどけなく、少女と言うには美しすぎる彼女。 ある者は親しみを込めて、ある者は畏敬の念を込めて、 またある者はただ畏怖して、彼女をこう呼ぶ。 『天使』と。 「なっち、またぼーっとしとるんか?」 組織の幹部が彼女に語りかける。 「裕ちゃん・・」 天使は困ったように微笑んだ。 「どうした?なんか怖い夢でも見たんか?それとも腹減ったんか?」 幹部は天使の顔を見て驚いた。 「どうして戦うの?みんな大事な後輩なのに」 天使は悲しそうに言った。 何を今更と幹部は思った。 それは天使にも伝わった。また、困ったように笑うと窓の外に目をやった。 「なっちね、こんなにいい暮らしさせてもらって感謝してる。 なにもしてないのに。 みんな思ってる。なっちが役立たずだって」 「そんなこと、、」 「ううん。わかってる。でもいいの。だけど、やっぱり辛いよ。 ここには裕ちゃんもいるし、矢口もいる。 吉澤だって石川だって。みんな・・なんか変わっちゃったけど、 でもみんなが仲間であることには変わりないし」 幹部の言葉を止めて天使は続けた。 「裕ちゃんの言う未来も正しいと思うよ。それが一番現実的なのも。 でも、後輩を傷つけるのは辛いよ」 幹部は天使を忌々しく思う。 自分がここに来たのは最終的に天使がここを選んだからだ。 天使がリゾナントに残ることを選んだのなら自分も残っていた。 それを、、。 「ごめんね、裕ちゃん。今更だよね」 天使ははかなく微笑んだ。 幹部はずっと彼女の本当の笑顔を見ていない。 戦いを重ねるたび、自分がここに帰るたび彼女は傷ついたように微笑む。 古の物語。 天使は堕天して悪魔の王になった。 本当に悪魔の王の心は憎しみとかなどという負の感情でいっぱいだったのだろうか? 本当に天を、神を憎んでいたのだろうか? 本当に天を、神を超えようとしていたのだろうか? 幹部は天使を見るたび、胸が痛む。 天使を堕天させたのは他ならぬ自分ではないかと。 誰よりも他人を慈しみ、大事にするから。 だから自分の心を拒否できなかったのではないかと。 ふと、天使の手が幹部の手と繋がる。 幹部が自分の過ちを許せなくなるたびに天使は寄り添ってくれる。 自分で自分をなくしてしまいたいとき、なにも言わずそばにいてくれる。 「ありがとな」 「裕ちゃんもね、笑ってないんだよ」 突然の言葉に声が出ない。 「裕ちゃんも、前のようには笑ってないよ」 『共鳴』 対リゾナンターで一番頭を痛い所。 これも同期の絆か。 幹部は笑えてきた。 「蒼い正義、でしょ」 天使は微笑んだ。 その笑顔は慈愛に満ちていた。 幹部もまた微笑んだ。 蒼い正義。 蒼すぎるかもしれない。 それでも彼女達は進む。 進み続けられることを祈りながらも、止めてくれることを祈りながら。