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臥薪嘗胆 [部分編集] ガンダム・ザ・ガンダム編 OPERATION O-102 緑 1-1-0 U (自動D):敵軍効果によって、敵軍本国が回復する毎に、このカードの上にコイン1個を乗せる。 (自動A):全ての自軍ユニットは、+X/+X/±0を得る。Xの値は、このカードの上にあるコインの個数と同じとする。 相手の回復効果に対応して自軍ユニットをパンプアップするオペレーション。 コインが乗る条件は「回復する毎に」。 つまり、抱擁で15点回復した場合もディアナ帰還で1点回復した場合も、乗るコインの個数は同じく1個。 コイン1個毎に+1/+1/±0なので、とりあえず1つでもユーリ・ケラーネや背水の陣並の効果が、2つ乗れば総攻撃をも超える効果が期待できる。 例えば緑ウィニーなどは、回復効果によって本国を水増しされた場合にできるだけ早くそれを削り直し、相手の逆転を防ぐ必要があるわけだが、それに対する十分な手助けとして機能するだろう。 ただし、例えばコスモ・バビロンなど、厳密には「回復する」効果では無い効果に対しては無力。 また、相手が回復してくれなければ全く意味の無い効果である。友情コンボが前提という点は、弱点だと言える。 読みは「がしんしょうたん」。
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- 臥薪嘗胆 本日はどうもお疲れ様。3時間にわたる練習は疲れたと思います。今日は幹部達が一通り完成させた「ニャー」といわれる応援を一般団員へ伝承しました。 ・・・伝承しましたが、来てくれたのは一部でしたね。連絡が行き届かなかったということもあるのかもしれませんが、練習をしたくないのなら集合をかけたときに集合してください。演舞をできるようになることに関しては自己責任ですので、集まったときに演舞ができず他の団員に迷惑をかけることがないようによろしくお願いします。 と、胸中を吐露。まぁ要約すると「一致団結しようぜっ!」。 それではまた明日。ニャー! by dancho 戻る
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臥薪嘗胆時計 ../ ソフトウェア名 臥薪嘗胆時計 現Version ? 作者(敬称略) Gamma[0.3287] 配布元 simulationします同サイト内 ソフトウェア形態 ? ソース 公開/C 紹介 「臥薪嘗胆」の文字と共に時刻を表示するアプリ。 こうすれば時刻を見るたびに、この言葉を意識せざるを得ないだろう。 それでいて他人に見られることは無いから、恥ずかしい思いもせずに済む。 時計と一緒に画像を表示するアプリは開発環境があれば比較的簡単に作成できる。 自分のための標語をRuputerに込めておくのは良い考えかもしれないぞ。 (スクリーンショット情報) 全:Ruputer PRO + 画面キャプチャ(RupCaptu)
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《臥薪嘗胆侍》 効果モンスター 星6/地属性/戦士族/攻2000/守2000 このモンスターは通常召喚できない。 自分フィールド上に存在する「土下座侍」を生贄に捧げることでのみ特殊召喚できる。 このモンスターの攻撃力および守備力は 自分の墓地に存在する「土下座」と名の付くカード1枚につき300ポイントアップする。 part16-235 名前 コメント
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概要 <同盟方針> 1.本同盟は相互防衛・軍事同盟である 2.積極的な下位島の育成 3.犠牲を極力出さないこと <盟約> 1.重要案件は参加島による議決により決定する。ただし緊急を要する案件(奇襲を受けた場合など)の決定権は盟主が持つものとする。 2.空母建造不可島への攻撃の禁止。ただし放置島(T50~)は除く 3.同盟内での模擬戦はあり(実戦経験をつみ弱点を見つける等、利があるため) 4.食料・資金は支援が必要だと判断した場合、要請がなくとも支援を行うこと 5.有事の際(同盟間・個人的な戦争)、加盟国が布告側の場合は相手国の観光通信欄に公開で布告する旨を書き込むこと。また、同盟間戦争である場合は(盟約)2.攻撃対象の制約を解除する。 6.同盟内チャット、または極秘で話した内容を公開しないこと。脱退後も1週間は口外することを禁ずる 7.以上の盟約を破った島へは、可能な限り制裁を行う (不確定要素がある場合は無罪放免。また支援については個人の裁量です。) 臥薪嘗胆の由来:中国春秋時代、越王勾践に敗れて死んだ呉王闔呂の子夫差は、薪の上に寝て父の仇を忘れぬように努力し、ついに会稽山に勾践を破って降参させた。勾践はのち許されて帰国したが、以来、つねに苦い胆を部屋にかけておき、それを嘗めては自ら復讐心をあおり、後に万全を期して夫差を滅ぼし「会稽の恥」を雪いだ 意味:将来の成功を期して、長い間苦労すること 加盟島(T23342) 盟主 ♭泰・ウォルテニア半島 ♭トントコ諸島 ♭ウッドワーク島 ♭ひぐらしのなく頃に ♭霧島 ♭W.L.T.C. ♭これは島 ♭カナリア 歴史 旧E・C その他を吸収して結成
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概要 <同盟方針> 1.本同盟は相互防衛・軍事同盟である 2.積極的な下位島の育成 3.犠牲を極力出さないこと <盟約> 1.重要案件は参加島による議決により決定する。ただし緊急を要する案件(奇襲を受けた場合など)の決定権は盟主が持つものとする。 2.空母建造不可島への攻撃の禁止。ただし放置島(T50~)は除く 3.同盟内での模擬戦はあり(実戦経験をつみ弱点を見つける等、利があるため) 4.食料・資金は支援が必要だと判断した場合、要請がなくとも支援を行うこと 5.有事の際(同盟間・個人的な戦争)、加盟国が布告側の場合は相手国の観光通信欄に公開で布告する旨を書き込むこと。また、同盟間戦争である場合は(盟約)2.攻撃対象の制約を解除する。 6.同盟内チャット、または極秘で話した内容を公開しないこと。脱退後も1週間は口外することを禁ずる 7.以上の盟約を破った島へは、可能な限り制裁を行う (不確定要素がある場合は無罪放免。また支援については個人の裁量です。) 臥薪嘗胆の由来:中国春秋時代、越王勾践に敗れて死んだ呉王闔呂の子夫差は、薪の上に寝て父の仇を忘れぬように努力し、ついに会稽山に勾践を破って降参させた。勾践はのち許されて帰国したが、以来、つねに苦い胆を部屋にかけておき、それを嘗めては自ら復讐心をあおり、後に万全を期して夫差を滅ぼし「会稽の恥」を雪いだ 意味:将来の成功を期して、長い間苦労すること 加盟島(T23342) 盟主 ♭泰・ウォルテニア半島 ♭トントコ諸島 ♭ウッドワーク島 ♭ひぐらしのなく頃に ♭霧島 ♭W.L.T.C. ♭これは島 ♭カナリア 歴史 旧E・C その他を吸収して結成
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臥薪嘗胆⇒(意味 目的に達するため長い間苦労を重ねる事) このページはギルドメンバーから寄せられたギルドについての疑問・質問 フェンリル内部で起きたトラブル等の事柄を見える形で表していきます。 (臥薪嘗胆という言葉を使った意図は長い苦労を重ね少しずつ問題を解決して行こう、と言う意味合いを持っています) その1 その2 その3 編集者 獅昂
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原文&書き下し文&読み仮名 呉王闔廬挙伍員謀国事。員字子胥楚人伍奢之子。 呉王闔廬伍員を挙げて、国事を謀らしむ。員字は子胥、楚人伍奢の子なり。 ごわうかふりよごうんをあげてこくじをはからしむ。うんあざなはししょ、そひとごしやのこなり。 奢誅而奔呉。以呉兵入郢。 奢誅せられて呉に奔る。呉の兵を以ゐて郢に入る。 しやちゆうせられてごにはしる。ごのへいをひきゐてえいにいる。 呉伐越。闔廬傷而死。子不差立。 呉越を伐つ。闔廬傷つきて死す。子の夫差立つ。 ごゑつをうつ。かふりよきずつきてしす。このふさたつ。 子胥復事之。夫差志復讎。朝夕臥薪中、出入使人呼曰、 子胥復た之に事ふ。夫差讎を復せんと志す。朝夕薪中に臥し、出入するに人をして呼ばしめて曰はく、 (子胥復た之に事ふ。夫差讎を復せんと志し、朝夕薪中に臥し、出入するに人をして呼ばしめて曰はく、) ししよまたこれにつかふ。ふさあだをふくせんとこころざし、てうせきしんちゆうにふし、しゆつにふするにひとをしてよばしめていはく、 「夫差而忘越人之殺而父邪。」 「夫差、而越人の而の父を殺ししを忘れたるか。」と。 (「夫差、而越人の而の父を殺せるを忘れたるか。」と。) ふさ、なんぢゑつひとのなんぢのちちをころせるをわすれたるか。と。 周敬王二十六年、夫差敗越于夫椒。 周の敬王の二十六年、夫差越を夫椒に敗る。 しうのけいわうのにじふろくねん、ふさゑつをふせうにやぶる。 越王勾践、以余兵棲会稽山、請為臣妻為妾。 越王勾践、余兵を以ゐて会稽山に棲み、臣と為り妻は妾と為らんと請ふ。 ゑつわうこうせん、よへいをひきゐてくわいけいざんにすみ、しんとなりつまはせふとならんとこふ。 子胥言、「不可。」 子胥言ふ、「不可なり。」と。 ししよいふ、ふかなりと。 太宰伯ヒ受越賂、説夫差赦越。 太宰伯ヒ越の賂を受け、夫差に説きて越を赦さしむ。 たいさいはくひゑつのまひなひをうけ、ふさにときてゑつをゆるさしむ。 勾践反国、懸胆於坐臥即仰胆嘗之曰、 勾践国に反り、胆を坐臥に懸け、即ち胆を仰ぎ之を嘗めて曰はく、 こうせんくににかへり、きもをざぐわにかけ、すなはちきもをあふぎこれをなめていはく、 「女忘会稽之恥邪。」 「女会稽の恥を忘れたるか。」と。 なんぢくわいけいのはぢをわすれたるかと。 挙国政属大夫種而与范蠡治兵、事謀呉。 国政を挙げて大夫種に属し而して范蠡と兵を治め、呉を謀るを事とす。 こくせいをあげてたいふしようにしよくししかしてはんれいとへいををさめ、ごをはかるをこととす。 太宰ヒ、譖子胥恥謀不用怨望。 太宰ヒ、子胥謀の用ゐられざるを恥ぢて怨望すと譖す。 たいさいひ、ししよのはかりごとのもちゐられざるをはぢてゑんばうすとしんす。 夫差乃賜子胥属鏤之剣。 夫差乃ち子胥に属鏤の剣を賜ふ。 ふさすなはちししよにしよくるのけんをたまふ。 子胥告其家人曰、「必樹吾墓カ。カ可材也。 子胥其の家人に告げて曰はく、「必ず吾が墓にカを樹ゑよ。カは材とすべきなり。 ししよそのひとかじんにつげていはく、「かならずわがはかにかをうゑよ。かはざいとすべきなり。 抉吾目、懸東門。以観越兵之滅呉。」 吾が目を抉りて、東門に懸けよ。以つて越兵の呉を滅ぼすを観んと。」 わがめをゑぐりて、とうもんにかけよ。もつてゑつへいのごをほろぼすをみんと。」 乃自剄。夫差取其尸、盛以鴟夷、投之江。 乃ち自剄す。夫差其の尸を取り、盛るに鴟夷を以つてし、之を江に投ず。 すなはちじけいす。ふさそのしかばねをとり、もるにしいをもつてし、これをかうにとうず。 呉人憐之、立祠江上、命曰胥山。 呉人之を憐れみ、祠を江上に立て、命けて胥山と曰ふ。 ごひとこれをあはれみ、しをかうじようにたて、なづけてしよざんにいふ。 越十年生聚十年教訓。周元王四年、越伐呉。 越十年生聚し、十年教訓す。周の元王の四年、越呉を伐つ。 ゑつじふねんせいしゆうし、じふねんけいくんす。しうのげんわうのよねん、ゑつごをうつ。 三戦三北。夫差上姑蘇、亦請成於越。范蠡不可。 三たび戦ひて三たび北ぐ。夫差姑蘇に上り、亦成を越に請ふ。范蠡可かず。 みたびたたかひみたびにぐ。ふさこそにのぼり、またたひらぎをゑつにこふ。はんれいきかず。 夫差曰、「吾無以見子胥。」為幎冒乃死。 夫差曰はく、「吾以つて子胥を見る無し。」と。幎冒を為りて乃ち死す。 ふさいはく、「われもつてししよをみるなし。」と。べきばうをつくりてすなはちしす。 現代語訳 闔廬は伍員を重く用いて、国の政治を任せた。伍員は字を子胥といい、楚国の人である伍奢の子である。父の奢が楚王に殺されたので、伍員は呉に亡命した。後に呉の軍隊を率いて楚の都の郢に攻め込んだ。 呉は越を攻めた。闔廬は負傷して死んだ。子の夫差が位についた。子胥はまたこの夫差にも仕えた。夫差は仇討ちをしようと心に決めた。そこで、朝夕薪の中で寝起きし出入りする際に人々に、「夫差、おまえは越の人間がおまえの父を殺したのを忘れたのか」と言わせた。 周の敬王の二十六年、夫差は越を夫椒で破った。越王勾践は、敗残兵を率いて、会稽山にこもり、自分は臣下となり妻は召使いとなるので命は助けて欲しいと懇願した。子胥は「だめだ」と言った。宰相の伯ヒは越から賄賂を受け取り、夫差を説得して越王を許させてしまった。 勾践は国に帰り、胆を寝起きするところにつるし、寝起きのたびに胆を仰いで嘗め、「おまえは会稽で受けた恥を忘れたのか」と言った。国の政治はすべて重臣の種に任せ、范蠡と兵を訓練して、呉を倒すことに専念した。 宰相のヒは、子胥が自分の謀が用いられなかったことを不名誉に思い、呉王を恨みに思っていると、嘘の訴えをした。夫差はそこで子胥に属鏤の剣を下した。子胥は家族に告げて「必ず私の墓にひさぎの木を植えてくれ。ひさぎの木は棺の材料になる。私の目を抉りだして、東門に懸けてくれ。そこで越の兵が呉を滅ぼすのを見るのだ。」と言った。そこで自分で自分の首をはねた。夫差は子胥の屍を奪い取り、馬革の袋に詰め込み、長江に投げ込んだ。呉の国の人々はそれを気の毒に思い、祠を長江のほとりに建てて、胥山と呼んだ。 越は十年間人口や財貨を増やして国力を高め、十年間立派な兵士になるように人々を訓練した。周の元王の四年、越は呉を攻めた。呉は戦うたびに敗れた。夫差は姑蘇に逃げ上り、また講和を越に願い出た。范蠡は聞き入れなかった。夫差は「子胥に合わせる顔がない」と言った。死者の顔に掛ける布で顔を覆って自殺した。
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第070話 臥薪嘗胆不倶戴天 ◆SzP3LHozsw 頭上から人の声が降っていた。 死亡者と禁止エリアを読み上げるという、例の放送だった。 杉の幹に背を預けて座り込み、片膝を立てた格好で、すっかり冷たくなった2人を呆然と見つめながら、一条誠は聞くとはなしに流れる放送を耳にしていた。 内容が頭に入ることはない。ただ雑音のように聞こえるだけで、何を喋っているかまでをほとんど理解していなかった。 「クソ……」 一条は呟くように言い、両の掌で頭を抱える。 唯と菊丸の最後が、一条の網膜の裏に焼きついてしまっていた。 眼を瞑るたび、それが見えるような気がしてならない。 それが嫌で、一条は指の隙間から離れた場所に横たわる2人を盗み見た。 つい先頃まで談笑していたはずの唯は、眼から棒を生やしている。菊丸は額に煙草で焼いたほどの穴を開けていた。 2人とも、間違いなく死んでいる。 何かがごおっと音を立てた。胃の中のものを全て戻しながら、音の正体が自分の喉の奥から出ているのだと一条は知った。 吐くものがなくなり、黄色い胃液を垂れ出しても、一条の胸苦しさは治まらなかった。 汚れた口許を制服の袖口で無造作に拭う。放送はいつの間にか終わっていた。 僅かに木々の葉のざわつくほかはしんと静まり返っている。枝葉の隙間から縫う太陽の白い光線が、とても暖かかった。 考えを纏めようと、ごつごつと後頭部を軽く幹に打ちつける。何かがすっぽり抜け落ちてしまったかのようなけだるい虚脱感が一条を襲っていた。 口に残ったすっぱい唾液を地面に吐き出して思う。ここを発つのはもう少し気を落ち着けてからにしようと。 しかし丁度そう思ったとき、射し入っていたはずの陽光が遮られ、辺りが急に薄暗くなったような気がした。 一条は伏せていた顔を上げた。すると逆光の中に、独特のスカルジャケットを着た長い金髪の男が立っていた。 一瞬誰だか気付かなかった。いつの間にこんなに近づかれたのか、それすらもわからなかった。 突然のことに言葉を失っていたが、一条はすぐに相手が誰なのかを理解できた。 「か、神崎……!」 叫ぶと同時に立ち上がっている。それはかつて一条が友と呼び、憧れ慕った男だったのだ。 だが今の二人は、それを懐かしむことも、再会を喜び合うこともなかった。 最早敵同士となってしまった二人の間には、けして埋めきれない深い溝が走っているようだった。 微妙な空気の中で、神崎が暗い色のサングラスの奥から刺すほどに鋭い視線を浴びせかけている。一条は畏怖されまいと懸命にその眼を見つめ返した。 「……何処だ」 「何処? 何処ってなにがだ?」 神崎の質問の意味がわからない。 何を捜しているというのか、そして何故自分にそれを尋ねるのか、一条には皆目見当が付かなかった。 「なんのことだよ」 重ねて訊き返す。 すると忌々しげに舌打ちをして、神崎は口を開いた。 「日々野だ。奴は何処に居る」 「日々野? 知ってるわけねえだろ。こっちが聞きたいくらいだぜ」 神崎が日々野を捜している――。理由は大よそ推測できた。 「そうか。なら奴に逢ったら言っとけ、俺が捜していると」 それだけだった。それだけ言うと、神崎はくるりと踵を返し、何事もなかったようにその場を立ち去りかけた。 一条は躊躇した。今は疎遠になったとはいえ、神崎は憧れの存在だったのだ。 その男が、今の仲間――と呼べるかどうかは不明だが、とにかく日々野とことを構えようとしている。 それもよりによって、この島の中でだ。ただでさえ危険な男が、場の状況に流されたとしたら、それは最悪の事態だって起こしかねない。 現に一見大人しそうにも見えたさっきの奴でさえ、逡巡もせずに銃口を向けてきたのだ。 元々ネジの二、三本ぶっ飛んでいる神崎なら何を仕出かすか、想像するだけで恐ろしかった。 「お、おい、ちょっと待てよ!」 去りかけた背中に、一条が咄嗟に呼び掛ける。顔だけを少し振り向けて、神崎は足を止めた。 長い金髪が風になびいている。 そういえば、この男とこうしてまともに二人だけで向き合うのはいつ振りだったろうと、一条は考えを巡らせた。 たぶん、中学のとき以来のはずだ。 「日々野を捜してどうするつもりだ? まさか、あんたまだ……」 「……奴を見つけ出してぶっ殺す。ほかに理由はいらねえ」 「馬鹿言ってんじゃねえ、んなことやってる場合か! こいつらを見ろよ、今が意地張ってるときじゃねえってのがよくわかんだろうが!」 唯や菊丸を指差す。ちくりと胸が痛んだが、神崎が彼らに一瞥することはなかった。 ついカッとなり、一条は神崎の胸倉を思い切り掴み上げた。サングラスの向こうの醒めた眼を見つめながら、唾を飛ばして言う。 「いいか、復讐だかなんだか知らねえが、とにかく今はやめとけ。そんなくだらねえことしてんじゃねえ。 日々野が気に入らないならそれでいい。決着をつけたいならそれでもいい。でも今は駄目だ。今はそんなときじゃない。 わかるだろ、まずはこっから無事に脱出するのが先だ。復讐すんのはそのあとだって遅くはない。そうだろ?」 言い切ってから掴んでいた胸倉を離した。 神崎が素直に聞き入れないだろうことはわかっている。 それでも神崎の中にあの頃憧れた神崎が残っているならば、もしかすると自分の言葉に耳を傾けてくれるかもしれなかった。 一条はそこに賭けていた。 「なあ、どうしちまったんだよ神崎さん。昔のあんたはすげえカッコよかったんだぜ? とんでもなくイカれてたけど、それでも薬キメてみたり、いつまでも復讐だなんだって女々しいことは言わなかったはずだ。 何があんたをそうさせちまったんだ? 頼むから俺の中の神崎狂を変えちまわないでくれ」 サングラスの向こうに懸命になって訴える。神崎をそうまで変えたものの正体を本当は知っていた。 日々野だ。日々野に負けた悔しさと、価値にこだわる執念とが、神崎を狂気の道に走らせてるとしか思えなかった。 長いこと見つめ合う。 きっとわかってくれる。この人ならきっと……。心の中で、頼む頼むと連呼した。 しかしそれでも神崎は表情を変えることすらしなかった。 もう駄目か、やはり伝わりきらないのか、一条がそう焦れはじめたとき、神崎の右手がゆっくりと持ち上がり、掛けていたサングラスを外した。 そして不器用そうに口許をほころばせ、一条に微笑みかけたのだった。 「わかった」 一条の眼を見据えて、神崎ははっきりとそう言った。 わかってくれたのだ。一条は心の底から安堵する思いだった。 きっと神崎が日々野との対決を諦めることはないだろう。今は納得してくれても、いつかまた決着を望むようになる。 それでも、この場でぶつかることを止められたなら、それはそれで意味のあることだった。 少なくとも、この島で起こる惨劇の一つが減る。 知っている人間が冷たくなっていくのを見るのは、もうたくさんだった。 もし神崎が日々野に執着しだしたなら、そのときはまた止めてやろう。それが俺の仕事なんだと、一条は本気で思った。 そしていつかあの頃のような関係に戻れたら最高だった。 バンドに本気で取り組んでいるからもう無茶はできないが、たまに羽目を外すくらいどうってことない。 バイクで夜の街を神崎と並んで走りまわすってのも悪くなかった。 「わかったぜ一条。お前が…………」 だが神崎の言った「わかった」の意味は別だった。 「とんでもねえマヌケ野郎に成り下がったってことがな!」 「……ッ?!」 神崎のパンチは強烈だった。 ほっとして緊張を解いていた一条は、そのパンチをもろに鳩尾の辺りに受け、膝をついて腹を抱えた。 さっき散々吐きまくったはずなのに、喉の奥からはまたすっぱいものがせり上がってきている。 身体の芯に響くような鈍痛に耐えながら神崎を見上げると、今度は顎に爪先を蹴り込まれ、一条は仰向けに吹っ飛んだ。 脳が揺れ、世界が回る。 「復讐をやめろだ? 昔の俺を壊すなだ? テメエふざけたこと言ってんと本当にぶっ殺すぞ?! 俺は何も変わっちゃいねえ! 今も昔も、俺は俺だ」 混濁する意識の中で、一条は神崎の言葉を聞いていた。 確かにこの人は変っていないのかもしれない。こういう凄まじいまでの反骨心は昔から持っていた。 そういうところに惹かれたこともあったし、かっこいいとも思った。 だが違う、違うんだ。あんたは間違った方向に進んでいると、一条は意識の底で叫んでいた。 「気に入らねえからぶっ殺す、それだけだ。俺を止められると思ってるなら上等だ、止めてみろ」 神崎の言葉が遠のいていった。 一条が気付いたとき、そこに神崎の姿はなかった。 顎と腹、そして未だ塞がりきらない腕と足の銃創の痛みに耐え、一条は足元をふらつかせて立ち上がった。 そのまま唯と菊丸のもとに行き、そっと二人を抱き上げて杉の根元に運んだ。 二人とも小柄だが、もう死後硬直が始まっていたし、怪我のせいもあって数メートル運ぶのも大変な作業だった。 しかし、一条は黙々とそれをやってのけた。 それから唯の荷物からめぼしい物を自分のデイパックに移し変える。 「ごめんな……。お前の持ち物、貰ってくぜ」 二人に手を合わせ暫く黙祷する。 逢ったばかりで深い繋がりがあったわけではなかったが、それでもやはり別れは寂しかった。 断腸の思いで二人に背を向ける。こんなところに残していってすまないと言い残して。 「神崎……」 どっちに行ったかもわからない神崎を追うために、一条は歩き出した。 神崎の最後の言葉を思い出す。神崎は止めてみろと言っていた。 「止める、か……」 口に出して言ってみる。 その決心はついているが、実際にそれができるかどうかとなると怪しくなってくる。 神崎は強い。勝てないかもしれない。 それでもやれるのは自分だけなのだと、一条は自らを奮い立たせた。 「あの馬鹿野郎が」 そう呟いた一条の横顔は、ひどく寂しげだった。 【E-06/神塚山麓付近/1日目・午前8時ごろ】 【男子03番 一条誠@BOY】 状態:左腕上腕部、右足大腿部に銃創、こめかみから出血、腹部、顎部にダメージ(時間が経てば回復) 装備:NightOptics D-321-G Goggle 道具:支給品一式×2、蛇神のバット@Mr.FULLSWING 思考:1.自分、襲ってきた男(御子柴)、主催者達、殺し合いに乗っている全員に強い怒り 2.神崎を見つけたら止める 3.日々野、イブ、春香を捜す(春香優先) 4.殺し合いを止める 【E-07/神塚山麓付近/1日目・午前8時ごろ】 【男子09番 神崎狂@BOY】 状態:健康 装備:なし 道具:支給品一式(※ランダムアイテムは不明) 思考:1.日々野と決着をつける 投下順 Back サルノコシクダケ ~語るべきは理想ではなく~ Next 疑念 時間順 Back 生きるか死ぬか、それが問題だ Next 転換 空に叫ぶ 一条誠 許容範囲 神崎狂
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名称:臥薪嘗胆の戦国武将・明智光秀 レアリティ:☆8 属性 火 一覧番号 1655 入手先 入手先1:進化 明智光秀入手先2:入手先3: レベル 1(99) HP 4003(9862) 攻撃力 510(1255) 治癒力 69(172) コスト 8 売却価格 ??? 進化必要素材 (進化)明智光秀のビジュー(進化)明智光秀のビジュー(進化)明智光秀のビジュー(進化)明智光秀のビジュー(進化)明智光秀のビジュー 進化先 南柯之夢の戦国武将・明智光秀 必殺技:一極集中 必要ターン数 31(16) 効果(Lv1) 発動したターン、4thリールの火属性を強化して、2.5倍にする。 効果(Max) 発動したターン、4thリールの火属性を強化して、4倍にする。 リーダースキル:臥薪嘗胆の戦国武将 味方火属性の攻撃力が4.25倍、HPと治癒力が2倍になる。 ステージ開始時、火の必殺技カウントを5減少させる。