約 1,220,850 件
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/150.html
「耳そうじして」 休日のかがみの部屋。遊びに来ていたこなたが、いきなりそんなことを言い出した。 「藪から棒に何?」 「いやぁ、最近耳そうじしてなかったからさ。たまたまここに耳かきがあったもんだから」 「じゃあそれ貸して上げるから自分でやりなさいよ」 「かがみがして。もち膝枕オンリーで」 ズイと身を乗り出し、こなたは耳かきをかがみに差し出す。テコでも動かぬというのはこういう状態を言うのだろうか。 かがみは深々とため息をつき、耳かきを手に取り、適当にティッシュを用意して、正座する。 「それでは失礼」 ご機嫌そうに笑いながら、こなたはかがみの膝に頭を乗せた。 「んー、かがみんのふとももあったかい」 「こら動くな」 「はいはい……」 大人しくじっとしているこなたの耳の穴に、耳かきの先を入れる。 「……く……ふふ」 「動くなってば。危ないから」 「だってくすぐったいもん」 「だったら自分で――」 「すみません大人しくしてます続けて下さい」 くすぐったくても動かないよう、体をピシリと緊張させるこなた。妙に子供っぽい仕草に、かがみは思わず笑みを零した。 黙々と耳そうじをする間、こなたは時折くすぐったそうに震えるぐらいで、大人しくじっとしていた。 「それにしても、急に何で耳そうじなわけ?」 「膝枕で耳そうじといえばラブラブイベントの定番だからね。一度体験してみたかったんだよ」 「誰がラブラブだ、誰が」 「つかさには耳そうじしてあげたことあるの?」 「少しはね」 「されたことは?」 「つかさには無い。小さい頃、お母さんにしてもらったことはあるけど」 「そっか……やっぱりそうだよね」 「……こなた?」 急にしんみりと呟いたこなたの顔を、かがみが訝しげに覗き込む。 「どうかした?」 しばらく黙っていたこなただが、やがてポツポツと口を開く。 「……この前お父さんがさ、自分で耳そうじしながらお母さんのこと話してたんだ」 「かなたさん、だっけ」 「うん」 泉かなた。こなたの小さい頃に亡くなったお母さん。 「昔さ、私がお腹に出来る前ぐらいまでは、よくお母さんがお父さんの耳そうじしてくれたんだって……ちょっと寂しそうにさ、そんなこと言ってたの」 「そう……」 またしばらく沈黙。静かな部屋の中で、かがみの手だけが動いている。 「はい、左終わったよ」 「ん……」 こなたは体をよじって、右耳を上にする。 「娘なんだから、こなたが代わりにしてあげたら? お父さんに、耳そうじ」 「うん。そう思ったんだけどさ――」 「けど、何?」 「私、人に耳そうじしてあげたことも、されたことも無いんだよね」 「……ひょっとして、それで?」 かがみの膝の上で、こなたが小さく頷く。 「こんな感じでやればいいんだね」 「そうよ。……そういうことなら、ちゃんと言ってくれればいいのに」 「でも、それだけじゃないよ」 「え?」 「かがみにして欲しかったから」 「んなっ……」 こなたがどこまでも真剣な口調だったから、かがみは思わず赤面する。 「私、お母さんにこういうことしてもらえなかったから。かがみにして貰えて凄く嬉しいよ」 「わ、私なんかを代わりにしたら、こなたのお母さんに失礼でしょ」 「そんなことないよ。きっとお母さんも、かがみみたいに優しくしてくれたと思う」 「う……」 恥ずかしさに顔を俯かせて、でも手元にだけは注意して、かがみはこなたの耳そうじを続ける。 「はい終わり!」 照れ隠しだろう。耳そうじが終わった途端、かがみは膝の上のこなたを早々と追い払おうとする。 「早くどいてよ。足が痺れるから」 「そんなに急かさなくてもいいじゃん……」 ぶつくさ言いながらこなたは身を起こす。 「お~、結構取れたね」 ティッシュに付いている自分の耳垢を見て、こなたは感嘆の声を上げる。 「何見てんの。捨てるわよ」 「ああっ、何となくもったいない」 普段通りに戻ったこなたに呆れながら、かがみはティッシュを丸めてゴミ箱へ捨てた。 「かがみ」 「何?」 「ありがとう」 「どういたしまして。……で、帰ったら早速お父さんの耳そうじしてあげるの?」 「んー……それもいいけどさ。その前に……」 こなたはテーブルに置かれていた耳かきを手に取る。それから正座して膝の上を軽く払い、 「まずお返しに、かがみにしてあげるね」 手招きするこなたに、かがみは再び顔を真っ赤にした。 「なっ……わ、私はいいわよ。自分でできるから――」 「遠慮しないでさ、ほら」 断ろうとするかがみを強引に引っ張るこなた。とうとう膝枕にされ、かがみは観念してため息をついた。 「しょうがないわね……あんた、初めてなんでしょ? 大丈夫?」 「大丈夫! ……多分」 「すげー怖いんだけど……」 「まあまあ、任せたまへ」 「本当に頼むわよ……」 くすぐったくても動かないよう、体をじっと固定する。目を閉じると、こなたのふとももの暖かい感触が自分の頬に当たっているのが分かった。何となく良い匂いもする。 (……って、何考えてんのよ私は) 胸中で自分に突っ込みを入れて、かがみはまたため息をついた。 初めてという割に、こなたの耳そうじは存外上手だった。 何となく、かがみは昔、母親に耳そうじしてもらった時のことを思い出していた。 おわり コメントフォーム 名前 コメント 俺も、耳かきされたい! -- 名無しさん (2010-01-12 17 04 18)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1842.html
キョン「わざわざ家にまで呼んでどうしたんだ?また何か芳しくない事態でも……」 長門「……耳」 キョン「へ?」 長門「……耳そうじをしてあげたい」 キョン「長門がか?」 長門「そう」 キョン「俺に?」 長門「……そう」 長門「……耳そうじと呼ばれる行為をしてあげると男は喜ぶ、と本に記述してあった。 何故かは分からないが、あなたに対して行った場合の反応が気になる。許可を」 長門が果たしてどんな本からその知識を得たのか気になるところだが、してもらって悪いことはないな。 いやむしろ… キョン「やってくれ」 長門「……」肯定。 長門は膝に頭を乗せるよう俺に促した。 すまん、正直、たまりません。 長門の手が俺の頬に触れる。長門の静かな息遣いもバッチリと聞き取れる。 俺の頭と長門の太ももの間を隔てているのは薄いスカート一枚のみだ。 これで理性を保ってられる方がどうかしてるぜ、とも思ったが、どうやら俺もどうかしているらしい。 すんでのところで長門を押し倒すには至っていない。 ―今思えば、ここで押し倒していた方が幸せだったかもしれない キョン「あとで長門にもやってやるからな」 長門「その必要はない。私の外耳及び中耳は新陳代謝を起こさない、ゆえに耳垢と呼ばれるものの新生はない」 キョン「するってえと、長門は自分で耳そうじしたことはないのか」 長門「ない」 キョン「……おい、やり方解るのか?」 長門「図で確認した。耳にこの棒を突き刺していた。その通りにする」 キョン「ちょ待……」 グサッ キョン「☆@♂〇△&*♀¥!!?」 長門「挿入を完了。皮膚を掻き落とすため、攪拌を開始する」 ガリガリガリガリガリ キョン「いで、いでぇぇくぁwせdrftgyふじこlp」 ズボッ 長門「……血」 長門「…鼓膜の再構成が完了した」 長門「……ごめんなさい」 キョン「…まぁ悪気はなかったんだしな。ははは…」 数日後 ハルヒ「キョン!耳そうじしてあげる!」 キョン「なんでまた」 ハルヒ「有希がね、なんか知らないけど耳そうじの手本が見たいって言うのよ。あんた耳汚なさそうだしね、団長直々にそうじしてあげるから感謝しなさい!」 キョン「結構だ。この間掃除したばかりだしな、それに…」 ハルヒ「何よ」 ふと横に目をやると古泉が 閉鎖空間 の文字を顔芸で示していた。くそっ、わかったよ。 キョン「頼むから、丁寧にやってくれよ」 ハルヒ「まかせなさい!きっと気持ち良くて眠りこけちゃうわよ」 キョン「じゃあほら、膝枕してくれよ」 ハルヒ「………………//// バカ! 変態! ……ホラ、早くしなさい」 ハルヒは床に正座して俺の頭を掴み、膝の上に乗せた。冗談のつもりで言ったんだが、大胆なやつだ。長門も古泉もいるってのに。 ハルヒ「う~ん……あ、なんかここに固まってるわ。いま取ってあげるからじっとしてなさい!」 キョン「おいちょっと力強いって」 ハルヒ「動かないでよ。…あ~もう、こびりついてるわ」ガリガリガリガリ キョン「ちょ痛い痛いっ!」 ガリガリガリガリ ハルヒ「ああ~もぅ!!」 グサッ ハルヒ「あっ…」 数分後 ハルヒ「…ごめん。でもキョンが暴れるから悪いのよ」 …まったく、こんな時くらいは謝罪の色一色になってくれてもいいんじゃないか? 長門がすぐに鼓膜を再構成してくれたから助かったものの。 ハルヒ「まぁこんな感じよ。有希、参考になった?」 長門「……まあまあ」 ハルヒ「で、誰にやってあげるの?お父さん? なんならキョンで練習していけば? 片耳はまだ使えるはずよ」 長門「……」 やめろハルヒ、お前は俺をツ〇ボにしたいのか。そして長門はこっちを見るな。 翌日 コンコン 「はぁ~い、どうぞ~」 ガラガラ キョン「うぃ~す、あれ、朝比奈さんだけですか」 みくる「ええ、みなさん用があるみたいで先に出ていかれました」 キョン「へぇ~珍しいですねぇ。じゃあ今日の活動は…」みくる「…キョンくん」 キョン「はい?」 みくる「あっあのっ、私にキョンくんの耳をおそうじさせて下さいっ!」 正直言おう、今日この時ほど朝比奈さんの頼みを断りたいと思った時はない。だって昨日の今日だぜ? それに長門、ハルヒときてこの人だ。最も常識的な人である反面、最も手先の不器用な人でもある。 更に更に、今この場所に長門はいない。つまり鼓膜を破られても再構成はできないわけで みくる「……ぐすん、ダメですか?」 さらば鼓膜、フォ~エバ~ みくる「それじゃ、失礼します」 キョン「はい…くれぐれも気をつけて下さいね…」 朝比奈さんの耳そうじは覚悟していたよりは格段に上手で、鼓膜を破られるどころか痛みを感じることもなかった。 気持ちいい。まるで俺の痒いところを全て把握しているみたいな耳かき捌きだ。 あぁ…もう片耳も…してほし…… みくる「ふふふ、眠ってしまうほど気持ちよかったのですか」 キョン「zzzz…」 みくる??「それにしても可愛い寝顔ですね…。おやおや、耳の穴だけでは足りないと僕のテドドンが唸りを上げていますよ」 キョン「!! 朝比奈さんじゃない!?」 みくる??「テドドンが急に膨らんだせいで起きてしまわれましたか。どうです?『機関』の特殊メイクとボイスチェンジャーの性能は」 キョン「古泉ィッ!!」 古泉「今度は僕のテドドンであなたを掻き回して差し上げましょう!」 キョン「アナルだけは!アナルだけは!」 完
https://w.atwiki.jp/chaos-tcg/pages/1017.html
耳そうじ 読み:みみそうじ カテゴリー:Event 作品:夜明け前より瑠璃色な Battle 目標の【レスト】の男性のフレンド1体を【リバース】にする。 ……男の方の耳は、初めてですけど illust:オーガスト AU-041 U 収録:ブースターパック 「OS:オーガスト1.00」 Chaosは男性キャラが入ってないデッキも多く、入っていたとしても大型のキャラは少ない。 大型のキャラは大抵エクストラキャラであり、リバースしてもレベルアップであっさり起き上がってくることも珍しくないため使いづらい。
https://w.atwiki.jp/nettoucm/pages/738.html
出演者 岡本夏生/恵俊彰/ローバー美々 大竹まこと期1994/10/03~1995/09/25 1994 放送日 テレビ欄 内容 出演 備考 10/03 生ツバ乳首公開実験超過激ヘア丸出し恋のおまじない 10/10 過激露出狂VSノゾキ魔レゲエがパーティー続乳首実験 10/17 フェロモン人体実験?新宿レゲエパーティー&濃厚フェロモ比べ&過激噂実験 10/24 便秘美女過激人体実験ウマが見ている競馬場&セクシー美女過激便秘解消実験 10/31 超過激美尻製造生実験続ウマが見ている競馬場&身長3メートルの会社員&巨尻生実験 11/07 入れ墨衆ド根性比べ実験&デブVS美女アカすり対決生実験 11/14 巨大サラリーマン発見&ポケベルでイク?スタジオ生実験 11/21 超美尻丸出し女体生実験&アブない女子高生のアブない噂 11/28 続あんな美尻ダイエット&仏直送パンチラ映像&巨人発見 12/05 絶頂感比べ超過激実験続女子高生のアブない噂&美尻爆発人体実験&仏直送映像 12/12 SM肩こり解消生実験超過激SM肩こり解消法&セーラー服売春撲滅人体実験 12/19 美女催眠術絶頂実験揺れると女はぬれる? 1995 放送日 テレビ欄 内容 出演 備考 01/09 超美女占師VSモルモッツ野球けん&揺れると女はヌレる? 占い師と野球拳 水野さやか/相沢紀美/風吹あんな 01/23 司会の3人が被災地周辺に在住の芸能人と電話を繋ぎ、放送当時の近況を放送した。 01/30 ヒラメとカレイは仲が悪い?&キスマーク消去生人体実験 02/06 続当たり付き自販機調査 声と容姿相関関係テレクラ実験 02/13 続当たり付き自販機&巨乳不感症娘生実験&つめパーマ 02/20 モルモッツ親子3代登場 母娘遺伝生実験&ツメでパーマ? 03/06 茶髪日本人VS金髪ギャル全世界的生実験&眼力王者決定戦 03/13 人を絶対服従させる音を発見&真夜中のコックリさん実験 03/20 美しいバストを作ろう&小6美少女登場・恋のおまじない 03/27 大発見・彼女のアノ人数を聞き出す方法&恋のおまじない 04/03 美女集団催眠実験第2弾・女の本性を暴く 04/10 女性下着過激実験&恋のおまじない 04/17 美女食い合わせ実験&チチダス天気 04/24 美乳製造生実験&フロ屋番台パワー 05/01 ちり紙ダイエット実験&手相とH度 05/08 Aカップは幸運の女神?&噂生実験 05/15 灰は地球を救えるのか?新宿生中継 05/22 脚から美人&顔から巨乳を見抜く法 05/29 灰は地球を救う&舌運動英語向上術 06/12 美女モルモッツ集団催眠実験第3弾 06/19 噂の何でも実験レンタルモルモッツ 06/26 超安値豪華ディナー発表味覚破壊か 07/03 ことわざの真実徹底解剖美女大実験 07/10 60分でウエスト4センチ減?ダイエット 07/17 女の心理実験…フザケロ女撲滅作戦 07/24 短時間日焼け必勝法ごっくん生実験 08/21 怪奇真夏の怖ーい話&水着女王決定 09/04 開運必勝法実験・高級車が当たる? 09/11 夜のH運動会&男でも女湯に入れる 09/18 バカモルモッツ決定戦&Hチチダス 09/25 ローバー小美々開脚オーディション 放送日不明 乳首をピンクにする 風吹あんな/日吉亜衣 日吉亜衣がモルモットとして出演した時、乳首の色をピンク色にする実験でワサビかカラシかなんかの刺激物を乳首に塗り、あまりの痛さに‘ぁ〜ん’と言って悲鳴をあげた。 脱色テスト 風吹あんな/水野さやか 巨乳敏感度実験 ぺチャパイチーム 水野さやか/かとう由梨 巨乳チーム 森川まりこ/風吹あんな なわとび 心拍数 前屈 LILIKO 左に10回まわると柔らかくなる!? 矢吹まりな ティッシュをかむと柔らかくなる!? おならを録音 風吹あんな 岡本夏生パンモロ 岡本夏生 オープニングでスカートめくられパンモロ パチンコ玉ゲーム しまっていこうぜ けつけつ耐久ゲーム 相沢紀美/風吹あんな/畑山涼子/森尾ひとみ/橘未稀 峰竜太期1995/10/05~1996/03/28 1995 放送日 テレビ欄 内容 出演 備考 10/05 女体の神秘 10/12 肉体時計反応実験 10/19 素人娘プライド実験 レースクイーンがいくらでローバー美々をするのか 田代香菜 10/26 ヘソ美女開運生実験 11/02 美女シャックリ実験 11/09 コンビニ食グルメ術 11/16 初体験生アンケート 11/23 アブナいVTR特集 11/30 秀作VTR上映会 12/07 0時21分ヤバいVTR発射 12/14 0時51分美女健康診断 12/21 0時51分声でイケる 12/31 ロバ耳大そうじスペシャル!!朝までドトウの生生新宿駅前ロバ耳ジャック素人娘集合男達の初夢買います27 00~30 45 茶巾寿しクイズ 矢吹まりな/小島七海ゲスト:シェイプアップガールズ 1996 放送日 テレビ欄 内容 出演 備考 01/04 女占師卓球けん勝負 01/11 女の子を簡単に裸にする物語 01/18 裸女彫刻の森に挑戦 01/25 ヌード(秘)興奮実験 02/01 ドキドキ噂の生実験 ブリッジ 池沢郁絵/小野今日子/小島七海 02/08 (秘)ヌード超興奮実験 02/15 美女占師ドトウの卓球けん 02/22 ロバ耳が終わるらしい…で緊急企画 02/29 美女丸裸催眠実験 03/07 脅威の尻吸い込みダイエット 03/14 超過激ヒット実験集 03/21 Hか科学番組検証? 03/28 ロバ死すロバ耳(終)帝国崩壊の日不用品処分 放送日不明 1996年 東西占い師 卓球拳対決!! 矢吹まりな/かとう由梨/増田恭子/小島七海 SMプレイで肩こりが治るのか 相沢紀美/風吹あんな/畑山花子 アイスキャンディーをなめる 瞳リョウ/小野今日子 高速乳もみ 水野さやか チチダスミミ衣装壊れ チチダスミミ 催眠下着チェック 矢吹まりな/かとう由梨/森尾ひとみ/新堂有望/LILIKO/雅裕子/青山和希/小島七海/小野今日子 黒の水着女王決定戦 あえぎ声で電話がかかる? 城麻美 ぶら下がり運動 時期不明 ブラ外してオッパイの型を粘土で取る! 大原かおり 上記以外の出演者(未確認) 柚木真奈/風間水絵/愛田るか/夕樹舞子/沢口梨々子/水谷ケイ/沢口みき ローバーミミは『ロバの耳そうじ』に関するニュース原稿を読み上げながら、スカートの中身が見えるようにおもむろに開閉し、股の間から垂れ幕が下がってメッセージが書かれていた。またFAX番号は股を開いたスネに貼り付けてあった。 『FAX番号はこちら』と叫ぶと、BGMに青江三奈の『伊勢佐木町ブルース』が流れて股が開く。 チチダスmimiの名ゼリフ チチダスチチダスぷるるるる〜ん アンドロメダより愛をこめて おやすみなさ〜い! 後半の頃、額縁ヌードと言って『動くヌード絵画』を芸術的に鑑賞するコーナーがあった。毎週入れ替わりでセクシーアイドルが出ていた リンク https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%81%AE%E8%80%B3%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%98 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/77.html
まるでバケツをひっくり返したような夕立。 壊れたラジオのようなノイズみたいな雨音が響く。煩くてかなわない。 そして今私はつかさの宿題を教えているわけで。 「・・・うーん・・・雨の音で集中できなくなってきちゃった。」 まぁいつものことだ、大体寝るかTVの欲望に負けてしまうかのどちらかだし。 「まぁ確かにちょっとうるさいし、ここらで休憩しよっか。」 うん!とまるで水を得た魚の如く元気を取り戻して台所に掛けて行った。 ふと窓を見るとアジサイが花を咲かせていた。 私は基本的に梅雨は嫌いだけど、こういう風情を楽しめるのは中々いいと思う。 こんな爺臭いことを考えていると、つかさがカステラとジュースを持って戻ってきた。 「お姉ちゃんカステラ好きだもんね」と甲斐甲斐しく私の目の前で切り分けてくれる。 私の分が少し大きめなのは気を使ってくれているのか、それとも・・・ そんな気持ちを知ってか知らずかつかさはもふもふとカステラを食べ始めた。 他愛もない会話をし終わる頃にはつかさの集中力を削いでる夕立も止むかと思ったが、 相変わらず醜い音を響かせながら雨粒を地面に叩きつけていた。 ところでパンを食べたときなんかによく細かいクズがこぼれる事がないだろうか? もとい私とつかさが食べたテーブルの上にも同じ現象が広がっていた。 どの道一度こんな空気になってしまった以上、 おそらくつかさには宿題を終わらせるほどの集中力は残っていいないだろう。 このテーブルのカスを見て、私に一つの考えが浮かんでいた。それは・・・ 「つかさ、耳そうじしてあげようか?」 私の唐突な提案につかさは一瞬たじろいだが、「いいけど・・・」と了承してくれた。 「でもいきなりどうしたのお姉ちゃん?」 「どうせ宿題の続きをやったってつかさ寝そうだもん。しかも寝るなら心地よく寝たほうがいいじゃない?」 「えへへ、変なお姉ちゃん。」 我ながら変な理由付けだと思う。 ほらほらと言いながら、私はつかさの頭を自分の腿の上に乗せた。 「あ、あのお姉ちゃん?」 何?と聞き返すが言わんとしていることが大体予想はついている。 「わかってるって、ちゃんとするから力抜いて。」 全くこなたがいつも私をからかうからつかさにもへんな先入感を与えてしまったじゃないの。 そう思いながら私はテイッシュを広げて、つかさの耳の中を覗く。 見てみると結構きれいだった。B型とは言うけど私たちは結構几帳面なんだと自分で自分を再認識する。 「結構きれいだけど、自分でできないところもあるだろうし少しそうじしてみるね」 力を抜いて、そっとコスコスと耳壁をこする。 耳かきを耳から出してみると案外、さじの部分に細かい垢の塊が溜まっていた。 そのまま続けて反対の耳へ。 こちらもきれいなので、とりあえず痛くならないようにやさしくくるりと一周する感じで耳かきを走らせて終えた。 「お姉ちゃんありがとう」とつかさがお礼を言ってくれた。 そう言ってくれるとやった甲斐があるというものだ。 そういえば私はつかさが寝るものだと思っていたから意外だった。 もしかして下手だったんだろうか? 「つかさ、痛くなかった?」 心配になって聞いている私。この乙女のような気持ちを知る人間が聞くとひどく滑稽に思えてくるだろう。 「別に大丈夫だったよ。むしろ気持ちよかったぐらい。」 よかったとほっと胸を撫で下ろした。 「お姉ちゃんもしてあげようか?」とつかさが耳かきをヒラヒラさせていた。 意外や意外まさかこうくるとは思ってもみなかった。 しかしこの子にさせるのはかなり心許無い気がする。 ブスッとかガスッとか耳そうじに必要のない擬音が出てきそうだからだ。 「大丈夫だよ、お姉ちゃん。私も上手なんだよこういうの。」 東南アジアのパチモンばかり並べている店の店主の「ダイジョブダイジョブ」と同じくらいの信用のないセリフに感じてくる。 そんな考えをしてしまう自分が嫌いだ。それにまぁ一応つかさの姉だ、妹を信じてあげることにしよう。 じゃあはい!とつかさが正座して自分の腿をポンポンと叩いている。 なんだか自分でするときは恥ずかしくなかったが、やられる側に回ると妙に恥ずかしくなってしまう。 思わず「失礼します」と言ってつかさの腿に頭を預けた私を誰が攻められよう。 うーん・・・と言いながらつかさの視線が感じる。 人はきっと自分で見えないところを他人に見られるのはものすごく恥ずかしいのかもしれない。 今の私はまさにその状況だった。 「お姉ちゃん力抜いて。」 そんなに自分では力んではなかったつもりなんだけど、深層心理ではやはりつかさにされる怯えがあるのかもしれない。 つかさに気付かれないように深呼吸する。 「じゃあ始めるね」と耳かきが挿入される。 カサカサと私と同じような感じでつかさも耳かきを動かす。 しかしその絶妙な力加減は私の耳そうじテクニックを上回るものだった。 そしてカサカサコソコソという規則的な音が催眠術のように私を眠りに誘う。 まるでミイラ取りがミイラになってしまう。そんな感じだろうか。 「はい、お姉ちゃん反対だよ。」 私は起き上がりもせずに頭をつかさの腿に乗せたまま体ごとぐるんと顔を外側に向かせた。 だらしないと思いつつも、半分眠りにつきそうな私の意識にはそんなことも響かない。 じゃあ・・・と反対の耳に取り掛かる。 そういえばと窓を見ると先ほどまでの雨の勢いは無く、夜中のTVの砂嵐みたいな不協和音はしなくなっていた。 しとしととさざなみのような静かな雨音。 どうやら私はこの睡魔に打ち勝つことは出来ないようだ。 本当はまだつかさの宿題が残っているのになあと思いつつも、 私の意識はその心地の良いまどろみの中に落ちていった・・・。
https://w.atwiki.jp/tebichi/pages/9.html
耳掃除をやりすぎて耳を傷つけている人が多くなっています。 犬や猫が耳掃除しなくて良いように、人間も哺乳類ですから毎日耳掃除をする必要は無いとの事。 やりすぎてはいないけど、やらないから溜まるのが耳垢だと思ってました。 特に子供さんの耳掃除をするお母さん・お父さんは動画を見てみましょう!!
https://w.atwiki.jp/jyunane/pages/6.html
「姉と弟」 姉「ねーおとうとくん」 男「なんだ?」 姉 「ちしょーってなぁに?」 男「…え、それどこで」 姉「しらないおじさんがね、わたしにいったの。ねぇ、わたし、ちしょー?」 男「…姉ちゃんは姉ちゃんだよ。」 ぎゅ 姉「…えへへ、おとうとくんいいニオイ。」 男「今日は一緒に寝ようか?」 姉「いいの!?じゃ、おふろもー」 男「それはダメ」 姉「ぶー」 「ちゅー」 散歩中 姉「おとうとくん、おとうとくん」 男「ん?」 姉「あのひとたち、ちゅーしてる」 男「ば、ばかっ!声が大きいっ!」 姉「むー、ばかじゃないもん。ばかってゆーほうがばかなんだもん。」 男「いいから、子供がみるもんじゃありませんっ!」 姉「わたしはおねーさんだもん、ぶー」 男「あぁ、わかった。わかった。俺が悪かったって。」 姉「えへへ、わかればよろしい。じゃ、ちゅーして。」 男「なんでそうなる。」 姉「むー」 「カラオケ」 男友「なぁ、学校終わったらカラオケいかね?」 男「ごめん、家で姉ちゃんが待ってるから。」 男友「あ、お前んちのねーちゃんあれだっけ?大変だな」 男「…あれってなんだよ」 男友「ん、なんか言ったか?」 男「ううん、なんでもねーよ。じゃあ」 男友「じゃあなー」 |・・・ 男「ただいま」 姉「おかえりっ!おとうとくん。あのね、あのね、これおとうとくん書いたのっ !」 男「これが俺?もっとかっこよく書いてくれよー」 姉「むー、ちゃんとかっこよくかけてるもん」 男「はいはい、すぐご飯にするからちょっと待っててな」 姉「はーい」 男「…大変なんかじゃねーよ」 「弱さ」 親「ひくっ、今帰ったぞー」 男「親父…」 親「お、ちょっとみない内にいい体になったじゃねーか。池沼のくせに」 姉「やーっ!お酒くさいよぅ」 男「…姉ちゃんから手を離せ」 親「あ?ってめー誰に向かって口聞いてんだ?」 男「いいからその汚い手を離せよっ!」 親「親になんて口聞いてんだ!」 ドカッ 姉「やぁーっ!!!」 親「誰に育ててもらったと思ってんだよ、このっ、このっ!」 姉「やめて、やめてっ!おとうとくんをころさないで。やめて、やめてぇっ!あ ぁーーーっ!!!」 親「ちっ、うっせーんだよっ!池沼が。なんでお前なんかが生まれたんだか。」 男「取り消せ、今の言葉を取り消せぇっ!」 親「うるせぇ!」 ドガッ! 姉「やぁーっ!!おとうとくんがしんじゃうよぅっ!」 親「姉弟揃って出来が悪いな。ちっ、飲み直すか。」 バタン 姉「ひっく、おとうとくん、しんじゃ、しんじゃやだよぅ。」 弟「姉ちゃん…ごめんね。」 姉「う、うっく、しなないで、しなないでよぉ」 弟「…強くなるから」 「姉が見つめる死」 男「ったく、姉ちゃんどこいったんだよ…あ」 姉、しゃがみ込んで何かを見つめてる。 男「こんな所にいたのか、出かける時は一言いえってあれだけ…」 姉「うごかないの…」 男「え…それ、猫か?」 姉「このにゃんこ、ちっともうごかないんだよ。」 男「…死んじゃってるんだよ、その猫。」 姉「…なんで?にゃんこなんもわるいことしてないのになんでしんじゃうの?」 男「死なない生き物はいないんだよ。最後には必ず死ぬんだ…」 姉「おかーさんみたいに?」 男「…うん。」 姉「おとうとくんも、しんじゃうの?おかーさんみたいに。…そんなのやだよぅ 。う…ひっく。」 男「…大丈夫だよ、俺は死なないから」 姉「ひっく。ほ、ほんと?」 男「うん。姉ちゃんを絶対にしないから。だから、泣かないで」 「あかちゃん」 姉「ねぇ、おとうとくん」 男「ん?」 姉「あかちゃんってどうやってつくるの?」 男「ぶっ!ついにきたか…」 姉「ねぇ、どうやって?」 男「えーっと、オシベとメシベがなぁ…」 姉「オシベってなぁに?わたしにもついてる?」 男「いや、ついてるのはメシベの方って…あぁーっ!何いってんだ俺は…」 姉「ねぇ、ねぇ、どうやってつくるの?」 男「なんだって、また急にそんなこときくんだ?」 姉「だってほしいんだもん。」 男「赤ちゃんが?」 姉「うん、おとうとくんの」 男「俺っ!?」 姉「うん。だっておとうとくんだったら、いいおとうさんになれるもん。わたし もおとうとくんのこどもにうまれたかったなぁ」 男「…姉ちゃん」 姉「なぁに?」 男「俺、姉ちゃんのお父さんにはなれないけど、ずっと姉ちゃんの弟でいるから 。」 姉「うんっ!じゃあ、こどもつくろ?」 男「なんでそうなるっ!?」 姉「だってぇ」 「およめさん」 姉「わたし、おとうとくんのおよめさんになるーっ!」 男「姉弟は結婚出来ないんだよ。」 姉「なんで?」 男「なんでって、法律で…」 姉「どーして、すきなのにけっこんしちゃいけないの?」 男「それは…」 姉「けっこんしたらずっといっしょなんでしょ?わたし、おとうとくんといっし ょがいいよぉ」 男「姉ちゃん…」 姉「あ、もしかして…わたしのこと、きらいになっちゃった…?ぐすっ」 男「そんなことあるわけないじゃないかっ!」 姉「ほんと?」 男「うん、姉ちゃんのこと大好きだよ。」 姉「じゃ、およめさんにしてくれる?」 男「結婚なんしなくたって、俺はずっとそばにいるよ」 姉ちゃんと俺は恋よりもきっと深い繋がりだから 「ごめんね」 姉「ただいまー」 男「おかえり…ってどうしたんだよ!?その傷は?」 姉「ころんだ」 男「嘘つけ!また近所のガキにやられたんだなっ!?」 姉「ごめんね」 男「姉ちゃんは悪くないだろ!」 姉「わたし、ばかでごめんね。わたしがばかじゃなかったら、おとうとくんもよ かったのにね」 男「…そんなこと言わないでくれよ」 姉「…おとうとくん」 男「…姉ちゃんは、俺にとって世界で1番の姉ちゃんだよ。」 姉「…わたし、ばかじゃなくなりたいよ」 男「姉ちゃんはそのままでもいいから」 姉「でも、ごめんね…」 男「…俺の方こそごめん」 「プレゼント」 男「そろそろ誕生日だよな。プレゼントは何がいい?」 姉「んー、おかねっ!」 男「金?なんで?」 姉「だってわたしもおとうとくんにプレゼントあげたいんだもん」 男「俺の誕生日はまだだよ。」 姉「でも、わたしだけプレゼントもらったらおとうとくんないちゃわない?わた しおねーさんだもん。」 男「そんなこと気にすんなよ。俺は姉ちゃんにプレゼントあげられてうれしいん だからさ。」 姉「うれしい?」 男「うん、誕生日に姉ちゃんがいてくれてありがとうって伝えたいんだ。」 姉「おとうとくん、やさしいね。うれしいよー」 男「そっか、よかった。」 姉「えへへ、おとうとくんえらいこ、えらいこ」 なでなで 男「ね、姉ちゃん。くすぐったいよっ」 「ナンパ」 ナンパ男「ちょっと、そこの君!」 姉「なぁに?」 ナ「どっか遊びにいかない?奢っちゃうからさー」 姉「やー、わたしおとうとくんとあそぶんだもん。」 ナ「…ん、なんだよ。この女、池沼かよ。」 姉「ちしょー?」 ナ「声かけて損した。池沼がこんな所にいるんじゃねーよ、ばーか。」 姉「ば、か…」 男「ごめん、バニラしかなかった…って、姉ちゃん?」 姉「わたし、ばか…」 男「どうしたんだよ?」 姉「ねぇ、おとうとくん。わたしいちゃいけないんだって、ばかだから。」 男「誰がそんなことを…っ!」 姉「おとうさんといっしょだね。やっぱばかはだめなのかなぁ?」 男「…そんなこと、そんなことないよ。」 姉「おとうとくん?」 男「…そんなこと、ないんだ」 「生理現象と嫌悪」 俺は姉を神聖視する傾向があるらしい。 姉「おとうとくん、おとうとくんっ!」 男「なに?…って裸ででてくんなっ!」 姉「むぅっ、なんでよぅ」 男「いいから、体拭いて服着ろよ!それは一人で出来るだろ?」 俺は急いで目を反らしたが、姉の充分に発達した体が目に焼き付いて離れない。 と、同時にものすごい罪悪感に襲われた。 姉「おとうとくん、いっしょにおふろはいってくんないし、つまんないよー」 男「いいから、早く服着ろよ。着替えたらアイスあげるから。」 姉「アイス、すきーっ!」 姉はとてとてと駆け出す。思わず目に写ったヒップラインに俺は自分の中心が隆 起するのを感じた。 男「俺、死ね…」 それでも反応してしまう自分がたまらなく汚らわしいものに感じた 「プロレスごっこ」 姉「むむむ」 男「姉ちゃんが本読むなんてめずらしいな。何読んでんだ?」 姉「ねーねー、おとうとくん。」 男「ん、読めない漢字でもあるのか?」 姉「なんでこのひとたちはだかなの?」 男「ぶっ!それ、どこで!?」 姉「おとうとくんのへやにあったー」 男「う、しまった…」 姉「ねー、なんで?なんではだかでプロレスごっこしてるの?」 男「し、しらないよっ!」 姉「でもこれおとうとくんのごほんでしょ?」 男「いいから、子供は知らなくていいのっ!」 姉「むー、こどもじゃないもん。おねーちゃんだもん。あ、おとうとくんもはだ かでプロレスごっこしたいの?」 男「なんでそうなるんだよっ!?あ、服脱ぐな~!!」 「進路」 師「お前、進路どうすんだ?」 男「就職しようかと思います。」 教師「お前の成績ならある程度の大学はいけると思うんだが…」 男「うちにはそんなお金ないですし。」 教師「奨学金制度ってのもあるんだ。それに…」 男「とにかく俺は就職します。」 教師「お姉さんを一人にするのが心配か?それなら学校で施設を紹介してもいい んだぞ。」 ガタッ! 教師「…どうした?急に立ち上がって。」 男「…いえ、とにかく大学には行きませんから。失礼しました。」 |・・・ 姉「あ、おとうとくん。おかえり~。きいて、きいて。おうたかんがえたの。」 男「…姉ちゃん」 ぎゅっ 姉「えへへ、おとうとくんきいてる?」 男「うん、それで歌の題名は?」 姉「ずっといっしょだよっ!」 「星空」 姉「やだ、やだ、きもちわるいよぅっ!」 一階から聞こえる姉の声で目を冷ました俺が目にしたのは、父に組み敷かれる姉の 姿だった。 姉「や、やめて、おとーさん」 父「池沼のくせに体だけは発達しやがって。」 あいつは姉ちゃんに何をしている? 目の前が真っ赤になった俺は思わず、親父を殴り飛ばした。 父「うぐっ!」 姉「…おとうとくん?」 男「行こうっ!」 俺は姉の手を引き、家を飛び出した。 行くあてなどなかったが、一刻も早くあの汚らわしい家から出たかった。 姉「…おとうとくん、つかれたよぉ」 男「あぁ、ごめん。少し休もうか」 俺達は川辺に座り込むと夜空を見上げた。 姉「あ、おとうとくん。ほしがいっぱいだよー」 男「そうだね」 姉「あれがわたしでー、あのほしがおとうとくんっ!」 無邪気な姉の顔を見ながら、俺は繋いだ手をぎゅっと握りしめた 「雨」 男「うわぁ、急に降って来た。傘持ってきてないし、どうすっか…」 生徒A「おい、校門の前で、変な女が立ってるの知ってるか?」 生徒B「知ってる、知ってる。傘持ってるのに刺さないで立ってんだろ?頭おかし ーんじゃねーの?」 生徒A「そうかも、なんかずっとニヤニヤしてるらしいし。」 男「まさか…」 |・・・ 姉「あ、おとうとくんっ!おかえりー」 男「どうしたんだよっ!?こんなずぶ濡れで。」 姉「おむかえだよぉ。はい、これっ!」 男「傘?持ってるならなんでささないんだよ?」 姉「だって、これおとうとくんの傘だもん。」 男「だからって…」 姉「…おねーちゃん、またわるいことしちゃった?ごめんね、おとうとくん。」 男「…姉ちゃんは悪くないよ。傘、ありがと。」 姉「えへへー」 男「風邪ひくから早く帰るよ。ほら、傘ん中入って。」 姉「うん。…くちゅんっ」 男「ほらほら、言わんこっちゃない。帰ったら風呂はいんなよ?」 姉「一緒にはいるーっ!」 男「だーめ。一人で入る!」 姉「けちー」 「捨て猫」 ヌコ「みぃみぃ」 姉「あ、にゃんこだー」 男「捨て猫だな。」 姉「にゃんこ、すてられちゃったの?」 男「かわいそうに、まだ子猫じゃないか。」 ヌコ「みー」 姉「みー?」 ヌコ「みーみー」 姉「みーっ!」 男「なぁ、姉ちゃん。」 姉「みー?」 男「こいつ、うちで飼おうか?」 姉「みー!」 ヌコ「みー!」 男「じゃ、名前決めなきゃな。何がいい?」 姉「みー」 男「みー?」 姉「みー、みー」 男「いや、猫語じゃわかんないから」 「うちの猫たち」 結局、猫の名前はみーにした。 男「みー、ごはんだよ。」 みー「みゃあー」 姉「みゃぉーん」 男「こらこら、姉ちゃんは食うな」 姉「むー」 「迷子」 姉「おとうとくん…」 男「どうした、姉ちゃん?」 姉「みーがいないの」 男「え?」 姉「みーがいなくなっちゃったぁ、ひっく」 男「ちょ、落ち着けって。」 姉「ひっく、ぐすっ、みーがいないよぉ」 男「わかった、探してくるから。」 姉「わたしもさがすっ!」 男「姉ちゃんは家で待ってて。」 姉「やぁ、さがすのっ!」 ダッ 男「あ、姉ちゃん!」 |・・・ 男「ったく、自分も迷子になりやがって…ん?」 姉「やめて、やめてよぅっ!」 ガキ1「なんだよ、この女。気持ちわりぃなぁ。」 ガキ2「こいつ、近所の身障オンナじゃね?じゃ、この猫こいつのかよ。」 姉「やめて、みーをいじめないでぇっ!あぁーっ!!」 ガキ1「っるっせーな、池沼っ!」 姉「やめて、みー、みーっ!」 男「姉ちゃんっ!」 ガキ1「あ、なんだよお前?」 男「こんなことして、いいと思ってんのか。」 ガキ2「けっ、保護者かよ。大人づらすんじゃねーよ。」 男「いいから、姉ちゃんに触るな。」 ガキ1「あ~あ、なんか白けちゃったな。」 ガキ2「今更はやんねーよ、そういうの」 姉「みー、みー」 男「…姉ちゃん、大丈夫か?」 姉「…おとうとくん。みーが、みーがけがしてる、みーがけがしてるよぉ。」 男「…姉ちゃんも怪我してるじゃないか」 姉「みーしんじゃう?やだよぅ…」 男「大丈夫だよ、姉ちゃん…一人にして、ごめんな。」 姉「おとうとくんも、どこかいたいの?ないちゃ、やだよぅ。」 男「ごめん、ごめんな。」 姉「ぐすっ。よしよし、いいこだからないちゃだめだよ。いたいのいたいのとん でけーっ」 男「姉ちゃん、ごめん…」 姉「だいじょうぶだよ、おねーちゃんがいっしょだから。だから、なかないで。 」 本当は痛いのは姉ちゃんのはずなのに… 優しい姉は猫を抱きながら、俺を撫で続けた。 「夢」 姉「おとうとくん、おとうとくん」 男「う~ん、むにゃむにゃ」 姉「おとうとくん、おきてよぉ」 姉「むー、おきないよぉ。」 猫「みー」 姉「あ、みー。おとうとくんとねてたの?ずるいよぉ」 猫「みゃあ」 姉「うー、わたしとはいっしょにねてくれないのに、ずるいずるいー。」 猫「みゃみゃー」 姉「いいもん、わたしもおとうとくんといっしょにねるんだもん」 ぎゅっ 姉「えへへ、いい匂い」 その日、俺はみーみーなく姉二人にひたすら絡まれる夢を見た。 「目隠し」 姉「だーれだっ」 男「姉ちゃんだろ?」 姉「うー、なんでわかっちゃうのぉ?」 男「だって、そりゃわかるって」 姉「むーむー」 男「それともわかんないほうがよかった?」 姉「それもやー」 男「ならいいじゃん。」 姉「うーん。」 男「俺が姉ちゃんの声、間違えるはずないだろ?」 姉「そっかぁ。おとうとくん、いいこいいこー。」 男(ほんとは声する前からわかってるんだけどね。姉ちゃんの胸で。) 姉「おとうとくんどうしたの?」 男「う、ううん。なんでもないよ。」 不埒な妄想した後、俺はひとしきり自己嫌悪した 「思い出」 姉「じ~っ」 男「ん?」 姉「じ~っ」 男「姉ちゃん、何みてんの?」 姉「じ~っ」 姉はおもちゃ屋の前から動かない。何か欲しいものでもあるんだろうか? 姉「ごそごそ」 ポケットの中をまさぐっている。コートのポケットだけで、満足出来なかったの か、スカートまで探り出す。 姉「あ、あったっ!」 姉の手には100円玉が一枚握られていた。 それをうれしそうに掲げ、とてとてと店の中に入る。 男「あ、ちょっとっ!」 慌てて、姉を追いかけると案の定、店員と揉めていた。 姉「なんで?なんでだめなのぉ?」 店員「ですから、少々ご予算が…」 姉「う~」 男「あ、すいません。俺が払いますから。」 素早く会計を済ませ、迷惑そうな店員を尻目に店を出る。 男「ったく、何がそんなに欲しかったんだ?」 姉は大事そうに古い戦隊モノの人形を抱えている。 俺が視線を向けるとモジモジと人形を隠してしまった。 男「どうしたの?」 姉「なんでもないっ!」 いつもと違う姉の態度を訝しげに思いながら、俺達は家路についた。 |・・・ 家に帰った後も、姉はおかしかった。いつもはここぞとばかりにベタベタするく せに、今日はなんだか俺を避けているようだった。 男(なんか、寂しいな) 一人、自室で悶々としてると、ノックの音と共に姉が現れた。 男「どうした?姉ちゃん。」 姉「あのね、これっ!」 男「これは?」 姉、お気に入りのリボンでぐるぐる巻きにされた人形が差し出される。 姉「おとうとくん、おたんじょうびおめでとうっ!」 男「あ…」 忙しくて忘れていたが、今日は俺の誕生日だった。 男「ありがとう。でも、なんで人形?」 姉「だっておとうとくん、ほしいっていってたもん。」 …思い出した。これは俺が子供の時に好きだった戦隊ヒーローだ。 そんな昔のことを姉は覚えていてくれたんだ… 姉「おとうとくん、うれしい?」 男「…うん、とってもうれしいよ。」 姉「やったぁ!」 姉はとても幸せそうな顔を浮かべる。ずっと昔から好きだった姉ちゃんの笑顔。 「おえかき」 姉「ふんふ~んっ♪」 男「姉ちゃん、何書いてんの?」 姉「おとうとくん~」 男「俺?」 姉「こっちはわたしぃ」 男「そっか。姉ちゃん、絵うまいよな。」 姉「えへへ~」 男「でも、姉ちゃんが書くのっていつも一緒だよな。たまには他のも書けば?」 姉「ほかの?」 男「風景とか花とか」 姉「ん~、わかんない。」 男「なんで?」 姉「あんまみたことないもん。」 男「…そっか、あんま遠出したことないもんな。」 姉「でもおとうとくん書くのはすきー」 男「…ありがとう。今度、旅行でも行こうか?」 姉「りょこー?」 男「うん、どこか行きたいとこある?」 姉「う~んとね、コンビニっ!アイスたべたい。」 男「それじゃ旅行にならんだろ」 姉「むー、アイスぅ」 男「はいはい。じゃ、一緒に買いに行くか?」 姉「わーいっ!」 「お買い物」 男「いらっしゃいませー」 俺は近所のコンビニでバイトを始めていた。 姉を一人にしておくのは不安だったが、女が面倒をみてくれるといったので、少 しの時間だが働くことにしたのだ。 男「ちょっと、裏行ってきます。」 先輩「あいよ。」 今度、女にお礼しなきゃなー。 そんなこと考えながら、ペットボトルを詰めていく。 姉「おとうとくんいますかー?」 …姉の声が聞こえた気がした。 先輩「え、弟くん?」 女「あの…男さんは今、いますか?」 女の声も聞こえる。まさか… 男「姉ちゃん!それに女も」 姉「あ、おとうとくんだー!」 女「ごめんなさい、仕事中に。」 男「いや、いいけど。なんでここに?」 姉「おかいものだよっ!」 女「あの、お姉さんがどうしてもここでお買い物がしたいって…」 男「姉ちゃん、わがまま言っちゃだめじゃないか。」 姉「だってぇー」 女「あ、怒らないであげてください。お姉さん、男くんからアイス買いたいって 、自分のお小遣を…」 見ると、姉ちゃんの手には百円玉が三枚握られていた。 基本的に姉ちゃんにはお金を持たせていない。 時々余った小銭を渡し、好きなお菓子を買ったりするのだった。 男「…これ、お小遣全部だろ、いいの?」 姉「うんっ、かいたいの。」 男「そっか。じゃあ、好きなの持ってきな。」 姉「はーいっ!」 散々迷った揚げ句、普通のバニラアイスを三つ持ってくる。 姉「くださいなっ!」 男「こんなに食うのか?」 姉「ちがうよー、わたしとおんなちゃんとおとうとくんのだよっ!」 女「え、私のもですか?」 姉「うん、かえったらさんにんでたべようね。」 誇らしげに三百円差し出す。 足りない消費税はポケットの小銭で足しておいた。 姉「ばいばーい、おとうとくんっ!」 女「お仕事がんばってください」 仲良く二人手を繋いで帰る。 先輩「お前、今日は早くあがっていいぞ」 男「え?」 先輩「アイス溶けちまうだろ?」 男「…ありがとうございます。」 先輩「いいお姉さんだな」 男「俺の自慢の姉です。」 俺は笑みを押さえられず、ニヤニヤしながら答えるのだった。 「アイスの行方」 男「ただいまー」 姉「おかえり!おとうとくん」 女「おかえりなさい。お仕事お疲れ様です。」 男「なんか、こうしてみると俺達家族みたいだよな」 女「そ、そんな奥さんだなんで(////)」 男「…そこまで言ってないけどなー。」 姉「むー、およめさんはわたしだもんっ!」 男「姉ちゃんは俺と結婚出来ないだろ…それより、俺のアイスは?」 姉 女「あ、たべちゃった。」 男「…おい」 「ちょこれーとうぉーず」 姉はチョコレートとアイスが好きだ。 家にチョコレートを買い置きしておくと、どんなに隠しておいても必ず見つけて 食べ尽くしてしまう。 男「あー!姉ちゃんまたチョコ食べたな?」 姉「たべてないもんっ」 男「嘘つけっ!口の回りまっくろだぞ。」 姉「ちがうもんっ!」 ごしごし 男「袖で拭くなっ!そんなに食べると虫歯になるし、鼻血も出るんだぞ?」 姉「うー、なんないもん」 男「虫歯になると歯医者さん行かなきゃならなくなるよ。」 姉「はいしゃ、やぁ…」 | 男「だろ?じゃあ、チョコ我慢出来るな?」 姉「うー、おとうとくんのいじわるっ!」 ダダダッ 男「あ、待てっ!」 姉は自分の部屋に篭ってしまった。 男「さて、どうすっかな…」 このままでは本当に歯医者に行かなければならなくなるかもしれないし、あまり 意地汚いのもよくないだろう。 悩んでた俺はなんとなしに雑誌を読み出した。 男「これは…」 とある記事を目にした俺に名案が浮かぶ。 男「…よしっ!」 俺は姉ちゃんの健康を守るという使命感7割、いたずら心3割で、計画を実行に移 した。 |・・・ とてとて 姉「あ、ちょこだぁっ!」 キョロキョロ 姉「たべちゃお~。いただきまーすっ!」 ぱくっ 姉「っ!にっがぁ~い!」 男「姉ちゃん、どうした?」 姉「うぅっ!おとうとくん、ちょこがぁ、ちょこがにがいのー!!うわぁぁんっ !」 男「あ~、これはチョコレートが苦くなっちゃう病だな。」 姉「ぺっぺっ。うー、びょーき?」 男「そう、チョコを食べすぎるとなっちゃう病気。このままだとずーっと治んないぞ?」 姉「いや~っ!!!」 男「じゃ、これからは勝手にチョコ食べない?」 姉「うんっ!」 男「食べたくなっても我慢する?」 姉「するっ!」 男「じゃ、ちょっとの間チョコは我慢な。」 姉「うー、がんばるもんっ!」 ガチャ 女「おじゃましまーす。あれ、どうしたんですか?」 男「あ、女。」 女「あれ?これカカオ99%じゃないですか?すごく苦いですよねー?」 姉「…にがい?」 男「あ、バカっ!」 姉「このちょこにがいの…?」 女「え?そうですよ、とっても苦いって評判なんです。」 ぷるぷる 男「あ~、しまった…」 姉「…おとうとくんの、うそつきぃっ!!!」 その後、姉は三日間口を聞いてくれなかった。 俺はたくさんのチョコレートでご機嫌を取るハメになったのだった。 「海」 姉「おとうとくん、はやくーっ!」 男「そんなに急ぐなって。」 俺と姉は、約束していた旅行に出掛けていた。 旅行といっても、近場の海に日帰り旅行。 高校生にはこれくらいが限度だった。 男「はぁ…バイトしよっかな。」 母親の生命保険がまだ大分残っていたが、それもいつまでもあるわけではない。 海に来てまで、俺はそんな主婦的思考に苛まれているのだった。 姉「おとうとくん、まだー?」 男「ごめんごめん、今いくよ。」 姉が無邪気に微笑む。 …今はそんなこと忘れよう。 精一杯楽しんでる姉を見ると、全てどうでもよいことに思えてくる。 冬の海は寒いし、人もいないが姉は気にしてないみたいだった。 姉「おとうとくん、これなぁに?」 男「これは貝だよ。」 姉「ちがうよ、かいはもっとくろくて、ちいさいもんっ!」 男「それはみそ汁のあさりだろ?これは巻貝。耳にあててみ?」 姉「う?」 男「ほら」 姉「わぁっ!!」 男「どうだ?」 姉「ざーって聞こえる!おとうとくん、ざーってきこえるよっ!」 男「海の音がするだろ?」 姉「うんっ!これもってかえっていい?」 男「大丈夫だよ。」 姉「じゃあ、わたしとおとうとくんのでふたつー。」 姉は大事そうにポケットにしまった。 一通り浜辺ではしゃいだ後、姉はスケッチブックをとりだした。 姉「うみーはひろぃなー。」 楽しそうに色鉛筆を走らす。みるみるうちに綺麗な青色が広がっていく。 男「楽しい、姉ちゃん?」 姉「うんっ!」 満開の笑顔で答える。 それだけで来てよかったと思えた。 そんな姉を見続けていると、俺は暖かい気持ちで満たされていくのであった。 |・・・ 男「…ん」 気付くともう日が傾いていた。 どうやら眠ってしまったらしい。 ふと、重みを感じて見てみると、案の定姉が胸の上で寝ていた。 枕もとには開かれたスケッチブック。 そこには安らかな顔をして眠る俺が描かれていた。 男「姉ちゃん、海みりゃいいのに俺見てたんだ。」 苦笑するが、暖かい気持ちになる。 姉「むにゃ…おとうとくん、すきぃ」 男「俺も姉ちゃんが大好きだよ。」 彼女の手の中には仲良く二つの巻貝が握られていた。 「ねこじゃらし」 男「ほらほら、みー」 ふりふり ミー「みゃっ!」 男「おおっと」 ひょいっ、ふりふり ミー「うにゃっ!」 ひょいっ 男「こっちだぞー」 姉「おとうとくん、なにやってるの?」 男「あ、姉ちゃん。ほら、猫じゃらし」 姉「ねこじゃらし?」 男「こうやるんだよ」 ふりふり ミー「にゃあっ!」 ひょいっ 姉「わぁっ!わたしもやるー」 男「はい、やってみ」 姉「うんっ!」 ふりふり ミー「みゃみゃっ!」 ガシッ 姉「あー!」 男「あらら」 姉「むー」 ふりふり ミー「うにゃっ!」 ガシッ 姉「むー!」 男「あーあ。ほら、貸してみ?」 ふりふり ミー「みゃっ!」 姉「みゃっ!」 男「う、うわぁっ!」 バタンっ! 男「…姉ちゃんが飛び掛かってどうすんだよ?」 姉「みーみー」
https://w.atwiki.jp/jyunane/pages/8.html
「告白」 女「私と付き合ってくださいっ!」 男「ごめん、俺今付き合うとか考えられないから。」 女「…やっぱりお姉さんのことがあるからですか?」 男「姉ちゃんは関係ねーよ。」 女「嘘ですっ!」 男「…関係ないだろ。」 女「男くんはお姉さんに縛られすぎだと思います。このままお姉さんの面倒を見 て一生を過ごすんですか?」 男「…家族なんだから、当たり前だろ。」 女「家族だからです。そうやって男くんの一生を台なしにするのをお姉さんが望 んでると思うんですかっ!?」 男「お前に何がわかるんだよ!? 女「あ、男くん…!」 … 男「ただいまー」 シーン 男「…?姉ちゃん?」 姉「くぅ、くぅ。」 男「待ちくたびれて寝ちゃったか。」 男「…姉ちゃん、このままで俺は幸せだよ。」 「告白ー女の一番長い日ー」 最低な告白をして以来、私と男くんは気まずい関係が続いた。 女「はぁ、今日も男くんに謝れなかった。」 男くんに障害があるお姉さんがいることは噂で聞いていた。 付き合いのいい方でない男くんは、クラスで少し浮いた存在で、そんな彼を悪し 様に言うクラスメイトが少なからず居たからだ。 でも、私は男くんがやさしいことを知っていた。 中学の頃、あまり体が丈夫でなかった私は、通学途中に急な腹痛に襲われて通学路 で座り込んでしまったことがあった。 男「大丈夫?」 心配するような声に顔をあげると、違う中学の男子が私を覗き込んでいる。 女「大丈夫です。いつものことですから。」 男「でも、辛そうだよ。救急車呼ぼうか?」 女「いえ、そんな大事じゃないですから。」 急に体調が悪くなるのは今日が初めてじゃなかったし、これ以上引き留めるのも 悪い気がした。 女「あの、私はもう大丈夫…」 男「じゃあ、立てるようになるまで話しでもしてよっか?」 女「え?でも、あなたも学校に遅れちゃいますよ。」 男「いいよ。それに、体調が悪い時に一人だと無償に不安になるでしょ?」 …それから何を話したのかはあまり覚えてない。 ただうれしそうに、お姉さんの話をするのが印象的だった。 高校にあがり、彼を同じクラスで見つけた時、びっくりして心臓が止まりそうに なった。 彼はあの時のことは覚えていないみたいだったけど、あの時の彼のままだった。 気付いたら私は彼を好きになっていた。 …でも 女「なんでこんなことになっちゃったんだろ?」 自分がしでかしてしまったことに落ち込みながら、通学路の公園を通る。 女「あれ?」 気付くと一匹の子猫が私の足に纏わり付いていた。 女「わぁっ、かわいいっ」 思わず抱き上げる。野良猫だろうか? 女「首輪がついてる?」 姉「みーをかえして。」 急に声をかけられ、驚く。 顔をあげると、スケッチブックを持った女性が、私を睨み付けている。 女「あなたの猫なんですか?」 姉「そうだよ、かえして。」 泣きそうな顔で見つめられ、怯む。 女「ごめんなさい、取るつもりじゃなかったんです。」 姉「ほんと?」 女「ええ、ただかわいくて。」 姉「そうだよね、みーはかわいいよねっ!」 彼女が急に笑顔になる。 姉「あのね、ミルクをのんでるときとかもっとかわいいんだよっ!」 スケッチブッグを広げ、私に見せる。 そこには驚くほど写実的にミルクを飲む子猫が描かれている。 女「すごい上手ですね!」 姉「えへへー」 彼女がうれしそうに目を細めた。 女「いつもここで絵を描いてるんですか?」 姉「ううん、いつもはおうちでかいてるの。おとうとくんとか。」 女「…弟くん?」 姉「うんっ!みる?」 彼女はうれしそうに顔でスケッチブックを差し出した。 震える手でページをめくる。 彼女に会った時から、どこかでそんな予感はしていた。 …スケッチブックの中には優しげに微笑む男くんがいた。 姉「じょーず?」 女「…ええ、とっても上手ですね。」 なんとかそう答える。彼は学校では見せない顔をしていたから、なんだか胸が苦しかった。 姉「えへへ」 褒められてうれしいのか、彼女はひまわりみたいな顔で微笑む。 姉「じゃあ、おうちにいこっ!」 女「え?」 姉「おうちにはもっとたくさんあるんだよ。みせてあげるっ!」 女「ちょっ、ちょっと!」 彼女は私の手を握ると、嬉しそうに駆け出した。 …私はなにやってるんだろ? 振られた男の子の家で、彼のお姉さんと絵を見ている。 それは不思議な状況であったが、彼女の笑顔を見てるとどうでもよいことに思えてくる。 …それに 姉「それでねー、これがねてるおとうとくんで、こっちがおべんきょうしてるおとうとくんっ!」 …絵の中の男くんはみんな、とてもやさしい顔をしていた。 姉「…どうしたの?」 女「え?あ…この人、とても優しい顔してますね」 思わずそう答える。 彼女の笑顔がさらに深くなった。 姉「うんっ!おとうとくんはとてもやさしいよっ!」 女「そうですか」 姉「そうだよ、とってもいいこなの。わたしのたいせつなおとうと。」 そういって、スケッチブックを抱きしめる。 その顔は絵の中の彼の顔と同じ、とても優しい顔だった。 …彼の優しさの理由がわかった気がした。 そして、私が彼に言ってしまった言葉の重大さも。 女「…ごめんなさい。」 頬に涙が伝う。 姉「どうしたの?」 女「ごめんなさい…ごめんなさい…」 涙が止まらない。 姉「どこかいたいの?いいこだからなかないで。」 彼女が優しく頭を撫でてくれる。その手が温かくて、さらに私は泣き続けた。 姉「よしよし、いたいのいたいのとんでけーっ」 私が泣き止むまで、お姉さんはずっとそばにいてくれた。 姉「だいじょーぶ?」 女「ええ、もう大丈夫です。」 姉「よかったぁ。はい、これ」 女「キャラメル?」 姉「うん、あげるっ!」 女「いいんですか?」 姉「だっておんなちゃんはおともだちだもんっ!」 女「…ありがとうございます。」 なんだかまた泣きそうになる。 口の中にキャラメルを放り込み、涙をごまかした。 女「甘い…」 姉「でしょー?」 彼女がほがらかに笑う。私も気付くと笑みを浮かべていた。 それから一時間ぐらい二人で遊んだ。 こんなに無邪気に遊んだのはいつぐらいだろう? 遊んでいる間は二人とも、笑顔だった。 気付くともう遅い時間だった。 女「そろそろ帰らないと。」 姉「えー。」 女「ごめんなさい、でも。」 渋る彼女をなだめていると、ドアが開く音がした。 男「ただいまー、あれ?」 …心臓が止まった気がした。 男「女、なんでここにいるの?」 女「え…あの…」 彼の顔をまともに見れない。 姉「いっしょにあそんだの。」 男「女と?」 彼が怪訝な顔を浮かべる。耐え切れなくなって私は彼の家を飛び出した。 女「じゃ、じゃあ。さよならっ!」 一気に駆け出す。頭の中が真っ白で何も考えられなかった。 気付くと公園まで来ていた。 疲れて、ベンチに座り込む。 …やっぱり、私が彼の居場所にいていいはずかない。彼を傷つけた私が。 また泣きそうになる。 今度は辛い涙だった。 男「おーい。」 彼の声が聞こえた気がした。 男「聞こえないのか、おーい。」 女「ふぇっ、男くんっ!?」 男「これ、忘れ物。」 鞄が差し出される。けれどまともに彼の顔が見れなかった。 女「…ありがとうございます。」 男「あと姉ちゃんから伝言。また来いってさ。」 女「え?」 男「だから、また遊びに来てくれって。だめかな?」 女「え、でも私は…」 男「俺からも頼むよ。」 女「…でもいいんですか?」 男「あの時のことなら気にしてないし。…それに姉ちゃんすごくうれしそうだったし。」 そう言って彼は微笑む。お姉さんと同じ優しい笑顔で。 女「…はい、喜んで。」 気付くと私は力いっぱい頷いていた。 いつのまにか涙はどこかに消えていた。 |・・・ 男「ただいまー」 玄関に見慣れたローファーをある。 男「また来てんなぁ。」 居間から楽しげな声がしたので目を向けると、姉と女が絵を描いて遊んでいた。 姉「あはは、へたっぴだぁ。」 女「そんなことないですよー」 姉「あ、おとうとくん。おかえりー」 女「お邪魔してます。」 男「何描いてんだ?」 姉「おんなちゃんのだいじなひとなんだってっ」 女「お、お姉さんっ!」 男「へぇ。で、これ誰なんだ?」 女「…わかりませんか?」 男「うん。ってか、これ人か?」 女「あ、ひどいですー」 姉「あのねー」 女「だ、だめですっ!」 姉「う?なんで?」 女「こ、これは二人だけの秘密だからですっ!」 姉「ひみつ?わかったぁっ!」 男「なんだよ、俺だけのけ者かよー」 女「ええ、女の子どうしの秘密ですから。ねー」 姉「ねー」 いたずらをした子供みたいに微笑む二人は本当の姉妹みたいに仲良く見えた。 それがなんだかうれしくて、俺の顔にも自然と笑みが浮かぶのであった。 「旅行と二人の姉」 女「本当に私がついてきちゃってよかったんですか?」 男「気にしなくていいよ。無駄にするのもったいないし。」 俺達はとある温泉に一泊二日の旅行に来ていた。 女「でも姉まで連れてっていただけるなんて…」 男「だから家族四人ご招待だったからいいんだって。それに女ひとりじゃ親御さんも心配だろうし。保護者がいてくれた方が俺達もいいしね。」 女「はぁ、ちゃんと保護者してくれるといいんですけど…」 女姉「何してんの二人ともーっ!そんな所でいちゃついてないでさっさと宿に入るわよっ!」 姉「おとうとくん。はやく、はやくっ!」 女姉「久しぶりの旅行だぁっ!全力で楽しむぞーっ、ひゃっほぉー!!」 姉「ひゃっほぉー!!」 女「…保護者に見えますか?」 男「あ、あはははは…」 どうしてこんなことになったのかというと… カランカランカラーン! 店員「特賞!大当りーっ!!」 店員がけたたましく鐘を鳴らしている。 その音にびっくりしたのか姉は涙目だ。 姉「おとうとくーん…」 男「大丈夫だよ、姉ちゃん。それで特賞ってなんですか?」 俺達は近くの大型スーパーで行われている福引きに来ていた。 俺は四等の洗剤セットを狙っていたのだが、出てきたのは金色の玉だった。 店員「特賞はこちら、豪華温泉旅館ご家族四名様ご招待でございますっ!」 店員がやたら高いテンションで賞品を手渡す。 姉「おとうとくん、おんせんってなぁに?」 男「ああ、行ったことないもんな。俺もだけど。温泉ってのは大きなお風呂だよ。」 姉「どれくらいおおきいの?」 男「うーん、わかんないけど池ぐらいか?」 姉「おいけ?すごーいっ!!」 姉の目が輝いた。琵琶湖くらいの大きさを想像してる気がした。 男「ご家族四人ご招待か…」 ふと脳裏に死んだ母がよぎった。 打ち消すように姉の手をぎゅっと握る。 姉「おとうとくん?」 女「おれ、男くんとお姉さんじゃないですか?」 姉「あ、女ちゃんだー!」 女と知らない女性が手を振りながらこちらへ来る。 俺は急いで暗い顔を消し、笑顔をつくった。 男「奇遇だな、そちらの人は?」 女「あ、私の姉です。」 女姉「君が噂の男くんかー、ふむふむ。」 女「ね、姉さん!あんまりじろじろ見たら失礼だよ。」 女姉「いーじゃない、減るもんじゃなしぃ。むしろ増えるわよ。」 女「何がっ!?」 女姉「こっちがお姉さんね。本当に綺麗な顔ー」 姉「ふゅ?なにするのー?」 姉の頬をぐにゅぐにゅといじる。 姉はぽかんとして、させるままにしていた。 女「姉さんっ!何やってるの!?」 女姉「ふぅー、堪能ー。ありがとね、お礼に飴あげるわ。」 姉「わーいっ!」 姉は嬉しそうな顔をしてイチゴキャンディーを頬張った。 女「すいません、ご迷惑をかけて…」 男「いいよ、姉も懐いてるみたいだし。」 見ると姉達は無邪気にキャッキャッと遊んでいた。 男「でも、女ってお姉さんいたんだな。」 女「実は私兄弟多いんですよ。あと下に弟と妹がいます。」 男「楽しそうでいいな。」 女「そのかわりいつも大騒ぎですけどね。ところでそれなんですか?」 男「ああ、さっき福引きで当たったんだけど一泊二日の温泉旅行らしいんだ。」 女「すごいですねー。」 男「でもこれ、ご家族四人招待なんだよなぁ。うちで行けるの俺と姉ちゃんだけだし…」 女姉「じゃ、あんた一緒に行きなさいよ。」 女「きゃっ!何、突然。」 女姉「だからー、あんたが一緒に行けばいいじゃない。男くんもいいわよね?」 男「え?あ、まぁ女がいいなら…」 女「えぇーっ!そんな何言ってるのよ!?男くんと旅行だなんて…男くんに迷惑だよっ!」 女姉「いいって言ってるじゃない。それに人数余って困ってるじゃない。」 女「でもでもー、高校生同士で旅行だなんて…お姉さんもいるけど保護者にはならないと思うし…」 女姉「そこで私の出番よ。」 女「え?」 女姉「私も行くわ、温泉。」 そう言って彼女さニヤリと笑う。 俺の姉はまだ嬉しそうにイチゴキャンディーを舌で転がしていた。 温泉からあがり、姉の髪を乾かした俺は彼女の髪に櫛を通していた。 姉は気持ち良さそうに目を細めている。 男「姉ちゃん、楽しい?」 姉「うん、とってもたのしいよっ!」 姉はひまわりのような笑顔を浮かべる。 長年、弟をしている俺は彼女が心の底から楽しんでいることがわかった。 姉「でもね、おふろおいけよりちいさかったよ?でもおおきかったのっ!」 男「そっか、でも気持ち良かったろ?」 姉「きもちよかったし、たのしかったー!あのね、女姉ちゃんってすごいんだよっ!」 本当に楽しかったのだろう。 姉はすごい勢いで風呂でのことを話す。 きっと本当楽しかったのであろう。 連れて来てよかった… 俺は女と彼女の姉に感謝した。 姉が寝付いた頃、俺は一人で散歩に出掛けた。 外は肌寒いが、食事の時少しだけ酒を飲んでいたのでほてった体にはちょうどよかった。 旅館の中庭に向かうと女の姉が一人佇んでいる。 女姉「お姉さん、もう寝た?」 男「女と仲良く眠ってますよ。」 女姉「ふふふっ、まだ子供ねー」 男「酒なんか呑ませるからですよ」 女姉「ちょっと呑んだくらいで酔っ払うから子供なのよ。」 男「女に無理矢理飲ませてたじゃないですか?それに姉ちゃんに悪いこと教えないでくださいよ?」 女姉「はいはい、過保護だねー。でもやっぱり君はお姉さん想いだな。」 男「だって家族ですから。」 女姉「そう素直に言えるのは凄いことだよ。でも、君は頑張りすぎじゃないかな?」 男「え?」 女姉「君はいつもお姉さんのことだけ考えてる。お姉さんを守ろうと、悲しませまいと必死に頑張ってるよね。」 男「…いけないんですか?」 女姉「いけなくはないさ、素晴らしいことだと思う。でも、ずっと気をはる必要はないんじゃないかな?」 男「そんなことないですよ。」 女姉「ううん、君は自分のことより絶対的にお姉さんを優先してる。自分の全てを犠牲にしてもお姉さんを幸せにしたいと思ってるよ。」 男「それは…」 女姉「でもさ、それで、それだけでお姉さんは幸せかな?」 男「…どういう意味ですか?」 女姉「君も幸せにならないとお姉さんも幸せにならないよ。」 男「でも…」 女姉「自分の気持ちばかりを押し付ける愛情はただの自己満足だよ。そんなの本当の幸せじゃない。」 俺は息を呑む。 珍しく真剣な顔で彼女は続けた。 女姉「君がお姉さんを幸せにしたいと思っているように、きっとお姉さんも君に幸せであってほしいと思ってるはずだよ。」 姉の笑顔が浮かぶ。 俺のことをいつも大切に思ってくれている姉ちゃんの顔が… 女姉「だから、君はもっとがんばらなくていいんだよ?おねーちゃんってのは下の子が幸せなだけで嬉しくなれるんだから。」 そう言って彼女は微笑む。 それはいつもの不敵な笑みではなく、紛れも無くやさしい「姉」の笑顔だった。 男「なんかすいません…心配かけちゃったみたいで。」 女姉「いいって、年寄りの戯言みたいなもんだしねー」 男「まだ、若いじゃないですか。」 女姉「お?若い子に褒められるとおねーさんこまっちゃうなー。ん、ちゅーするか?」 男「しませんって。じゃ、俺部屋に戻りますね。」 女姉「ちぇ、つれないなー。あ、そうそう男くん。」 男「なんです?」 女姉「お姉さんの気持ちの一割でも私の妹に向けてくれるとうれしいなーって、おねーさん的には思うのですよ。」 男「え?」 女姉「女の子は大事にしなさいってことよ。じゃ、おやすみー」 そういってまた不敵に笑う。 その笑顔は何故か俺の姉の笑顔と重なった気がした。 姉「むにゃむにゃ、おとうとくんー」 女「うぅ、やめて姉さん…」 二人は同じ布団で仲良く寝ていた。 女は最初うなされていたが、姉が無意識に女を抱きしめると安心したような顔をして眠った。 それはとてもほほえましい光景で、胸が暖かくなった。 姉「おとうとくんー」 女「姉さん…」 二人の布団をかけ直しながら、俺は小さい頃に姉と一緒にお昼寝した記憶を思い出すのだった。 「幸せのカタチ」 俺には姉がいる。 母を早くに亡くし、父親にも心を許せなかった俺には唯一の家族といえる存在で、大切な人だった。 姉は知能に障害があり、人と少しだけ違っていたがとても優しい人だった。 人と違うことなんて関係ない。 俺の世界でただひとりの大切な姉ちゃんだった。 …二人はずっと一緒のはずだったのに 男「姉ちゃんを施設にいれる…?」 叔母「しょうがないことなのよ」 親父が失踪して、先日正式に親権が剥奪された。 未成年の俺は叔母の家に引き取られることになったのだが… 男「なんで姉も一緒じゃないんですかっ!?」 叔母「うちもそんなに余裕ないし、あの子あんなでしょ?誰も引き取り手なくて …」 男「それなら俺が姉ちゃんと二人で暮らしますっ!」 叔母「あなた未成年でしょ?無理なのよ…」 男「そんな…」 俺はその夜、悔しくて泣いた。 俺は姉ちゃんを守るって決めたのに… 悔しくて涙がとまらなかった。 姉「おとうとくん、どうしたの?」 男「姉ちゃん…」 姉「かなしいの?」 男「姉ちゃん、ごめん…俺、姉ちゃんとずっと一緒にいるって約束したのに…」 姉「なかないで、おとうとくんがかなしいとおねーちゃんもかなしいよ?」 男「姉ちゃん、俺達離ればなれになっちゃうんだよ…」 姉「なんで?」 男「姉ちゃんは施設にいくんだ…」 姉「おとうとくんは?」 男「俺は叔母さんの家にいかなきゃならないんだ。」 姉「そんなのやだよぅ…」 姉の顔が大きく歪む。 俺は姉にそんな顔をさせるのがまた悲しくて、声をあげて泣いた。 しかし、いつまでたっても姉の泣き声は聞こえてこなかった。 男「…姉ちゃん?」 姉は涙を必死に堪えながらも笑みを浮かべていた。 姉「おとうとくんがかなしいときにないちゃうと、もっとかなしくなっちゃうも んっ。だからなかないんだもんっ」 男「姉ちゃん。」 姉「よしよし、いいこだからなかないの。」 男「姉ちゃん、姉ちゃん…!」 姉はやさしく俺を抱きしめながら、俺を撫でてくれた。 本当は自分も泣きそうなのに、必死に涙をこらえて… 男「俺、絶対に迎えにいくから。姉ちゃんを絶対に幸せにするから…!」 姉「よしよし、おとうとくんはいいこだね。」 俺は姉の胸の中で一晩中泣いた。 俺が泣き付かれて眠るまで、姉は俺を抱きしめていてくれた。 |・・・ 数年後… 男「ただいま~」 女「おかえりなさい、今日は早いのね。」 男「仕事に区切りがついたからな。」 俺は高校を卒業してから、すぐ就職した。 今では、仕事も軌道に乗り、あの後付き合いだした女と結婚して幸せな家庭を築 いていた。 男「純は?」 女「居間で遊んでもらってるわよ。あの子もお絵かきが好きみたい。」 男「お前に似て、下手くそじゃなくなければいいんだがな。」 女「もうっ…!」 俺は今、幸せだ。 大切な妻と、大事な子供。 そして大好きな姉ちゃんに囲まれて… 姉「じゅんくん、じゅんくん。つぎはなにかく?」 純「うーんとねっ、ぱぱっ!」 姉「まかせてっ!おとうとくんはだいとくいだよっ!」 見上げると一枚の絵が目にうつった。 幸せそうに微笑む俺の大事な家族の絵が… 「おまけ」 女弟「姉さん達今頃温泉かー」 女妹「そうだねー」 女弟「母さん達も俺達置いて遊びにいっちゃうし」 女妹「そうだねー。あ、お兄ちゃんお湯沸いたよー」 女弟「今頃うまいもんくってんだろうなー」 女妹「そうだねー。あ、あたし味噌だからね」 女弟「それに比べて僕たちはカップラーメンかぁ…」 女妹「そうだねー。お兄ちゃん、3分たったよー。」 ズルズル 女妹「あーっ!あたしが味噌だって言ったじゃんっ!!」 女弟「うるせー、塩焼きそばでも食ってろ。」 女妹「むー、てりゃあっ!」 女弟「あ、てめぇ!ラーメンにマヨネーズ入れるなっ!このぉっ!!」 女妹「あー!塩焼きそばにソースかけたー!!」 女弟「うっせ、バカ妹!」 女妹「馬鹿っていうな!バカ兄貴!」 女弟「なんだとーっ!」 女妹「うーっ!」 |・・・ 女弟「なんか虚しくなってきた…」 女妹「あたしも…」 女弟「食うか、延びてるけど…」 女妹「…うん」 女弟妹「…はぁ」 「新たな命」 男「え、妊娠?」 医者「ええ、間違いないですね。」 男「そんな…」 医者「母体も健康のようですから、出産には問題はないと思いますが…」 男「最近、様子がおかしい気がしてたんです。いつもはあんなに擦り寄ってくるのに、妙に気が立ってたり…」 医者「ナーバスになってるんですよ。」 男「いったいどこの子なんだ…?」 医者「そればっかりは私には…外に出さなかったわけではないんでしょう?」 男「家に閉じ込めるのはかわいそうで…」 医者「だったらあなたの責任ですよ。嫌なら目を離さなければよかったんです。」 男「…そうですよね。それに生まれてくる子供達に罪はない。せめて、無事に生まれるよう俺がしっかりしないといけないんですね。」 姉「ねぇねぇ、それでみーはどうなの?びょーき?」 姉が不安そうに俺を見上げる。 男「赤ちゃんが生まれるんだってさ。」 俺は喜ぶと不安が入り交じった声で答えた。 数日前からペットのみーの様子がおかしかったので、俺達は獣医に来ていたのだ 。 姉「あかちゃん?みーおかーさんになるの?」 男「うん、そうだよ。」 姉「わぁっ!みーすごいっ!」 姉は素直に喜ぶ。 その笑顔を見ていると、戸惑っていた自分が情けなくなった。 男「無事に生まれるといいな。」 姉「うんっ!」 俺と姉は獣医から諸注意を受けて帰った。 女「それであそこでじっとしてるんですね。」 男「うん、たぶん心配なんだろ?昨日もあまり寝てないんだよ。」 段ボールと毛布で作った寝床でみーが横たわっている。 姉がものすごい真剣な形相でみーを見つめ続けていた。 男「姉ちゃん、それぐらいにしてアイス食べようよ?せっかく女が買ってきってくれたんだからさ。」 姉「あとでたべる」 男「え、バニラだぞ?」 姉「あとでたべるんだもん」 男「でもなぁ。それじゃあ、女に悪いだろ?」 姉「でもでもぉ、うー」 女「あ、男くん。私には任せてください。」 男「え?」 女「ねぇ、お姉さん。みーちゃんは赤ちゃんが産むために頑張ってますよね?」 姉「うんっ!だからおうえんするの」 女「応援してくれるのはすごくうれしいと思います。でも私だったらじっと見られてると緊張しちゃうと思うんです。」 姉「きんちょー?」 女「はい、だからみーちゃんも少し一人にさせてあげませんか?お姉さんのがんばれって気持ちはもう充分に伝わってますよ。」 姉「みー、わたしみてるとじゃまかなぁ?」 女「そんなことないと思いますよ。でも休まないでお姉さんが倒れちゃったら、心配で赤ちゃん産むどころじゃなくなっちゃうと思いますよ?」 姉「それはだめぇっ!」 女「じゃ、一緒にアイス食べましょ?」 姉「うん…」 姉はちらちらとみーの方をみながら、こちらに来る。 女「…でしゃばってごめんなさい。」 女が俺に耳打ちする。 男「いや、いいよ。それにすごいな、ああなっている姉ちゃんを説得するなんて。」 姉はああ見えて意外に頑固だ。 女「いえ、こういうのは私の方が向いているってだけですよ。それに」 女が悪戯っぽい顔で俺を覗き込む。 女「…私だって一応女の子なんですよ?」 そう言って女ははにかんだ。 俺は何故だかその笑顔にどきっとしたのだった。 その夜、喉が渇いた俺が一階に行くと姉が居間で寝ていた。 みーがやっぱり心配で、とりあえずここにいたらしい。 しかし昼の女の言葉を気にしてるのか、微妙にみーから離れた場所で眠っていた。 男「ったく、風邪引くぞ。」 二階から毛布を持ってきて掛ける。 姉「ん~、おかーさん…」 一瞬どきりとした。 そして姉がここまで心配している理由がわかった気がした。 姉は恐れていたのだろう。 出産の影響でみーが死んでしまい、子供達が取り残されてしまうことを。 母を亡くした俺達には、その悲しみが痛いほど理解出来るから。 男「姉ちゃん…」 俺は姉をやさしく撫でる。 姉が何かを求めるような仕種をしていたので、俺はそっと手を握った。 ふと気になり、みーの方へ目を向ける。 みーの寝床には画用紙が貼られていた。 そこには「がんばれみー」という文字とたくさんの小さなみーに囲まれる幸せそうな母猫が描いてあった。 「子猫が繋ぐ絆」 女「わぁっ、かわいいっ!」 女が嬌声をあげる。 彼女の視線の先には母猫の乳を吸う五匹の子猫がいた。 女「無事に生まれてよかったですね。」 男「ああ、本当によかったよ。」 姉「えへへー」 姉はニコニコしながら、そのほほえましい光景をスケッチしていた。 男「でもうちじゃこんなに飼えないんだよな…」 さすがにこのまま六匹も猫を飼う余裕はない。 かといって捨てるなんてことは出来るはずはなかった。 男「どうすっかな…」 女「あの、里親にだすのはどうですか?」 男「里親か…」 正直、それも考えた。 しかし、知らないところに親と離ればなれになるという状況は姉のことを考えると避けたかったのだ。 女「…よかったら、うちで引き取りましょうか?」 男「え、いいの?」 女「うちは動物好きですし、さすがに五匹ともとはいきませんが…」 男「悪いな…時々、子猫を連れて遊びに来てくれるか?」 女「もちろんです!さっさく今日、親に相談してみますね」 男「頼むよ」 姉はまだ、ニコニコと子猫達をみつめていた。 男「…姉ちゃん。」 俺は気が重くなりながらも話を切り出した。 姉「なぁに?」 姉は子猫を一匹抱きながら無邪気に尋ねる。 男「この子達な、いつまでもうちに置いとくわけにはいかないんだ…」 姉「…なんでぇ?」 姉の笑顔が凍る。 ぎゅっと胸元に子猫を抱いた。 苦しかったのか、子猫は暴れて腕の中からスルリと抜け出てしまった。 姉「あ…」 姉が悲しそうに子猫が逃げた方向をみた。 男「今のうちはいいけど、大きくなったらうちじゃ飼いきれないんだ。みーだけで精一杯なんだよ…」 姉「みーたち、おわかれしちゃうの?」 姉の顔が歪む。 姉「そんなの…そんなのだめだよぅっ!」 そう叫んで部屋を飛び出してしまった。 男「…どうすっかな。」 俺だって正直親と離れさせたくないし、姉の悲しむ顔も見たくない。 俺は一人途方に暮れるのだった。 結局、女の家は二匹貰ってもらえることになった。 俺は最後の頼みの綱に電話をかけていた。 男「もしもし、お久しぶりです。男ですが…」 保健医「あら、久しぶり~っ!元気だった?」 昔と変わらず天然そうな声が聞こえる。 男「俺も姉も元気です。それで今回はご相談があるのですが…」 保健医「なになに~?性の悩み?だめよ、ちゃんとゴムはつけなきゃ。」 男「違いますよっ!猫のことなんです。」 保健医「猫?先生はネコもタチもいけるけど…」 男「いいかげんそこから離れてくださいっ!」 俺は気が抜けながらも保健医に事情を説明した。 保健医「なるほどね、それでお姉さんも知ってる人に子猫を預かってほしいと。」 男「ええ、そうなんです。」 保健医「私も美術ちゃんも一匹づつなら大丈夫だと思うけれど…」 男「なんとかなりませんかね?」 保健医「うーん…あっ!」 男「どうしました?」 保健医「一人心あたりがいたわっ!この子ならお姉さんも納得するはずよ。」 男「え、誰なんですか?」 保健医「それは会ってのお楽しみ~。びっくりするわよ。」 男「はぁ…」 楽しそうな保健医に少しだけ不安を覚える俺だった。 姉「ほんとうにきょうつれてっちゃうの?」 男「ああ、でも安心しなって。みんないい人達だから。」 姉「うん…」 姉が不安そうに俺の服を握る。 女「それで、結局もう一人は誰だったんですか」 男「それがわからないんだよ。秘密って…」 ピンポーン 男「あ、来た。はーい」 ガチャ 保健医「お久しぶり~っ!見ないうちにいい男になったわね~。見違えちゃったわ」 美術教室「保健、その言い方だとオバサン臭いぞ。」 保健医「あー、美術ちゃんひどーいっ」 男「あはは、相変わらずですね。…それで、もう一人は?」 保健医「あ、そうそう。こっちいらっしゃい。」 後ろに隠れていたのか、眼鏡をかけた俺達と同年代の女性があらわれた。 俺はその人に見覚えがある。 男「あんたは…」 姉「あー、Bちゃんっ!」 姉が嬉しそうに駆け寄った。 男「姉ちゃんっ!?そいつは…」 姉「わたしのともだちだよっ!」 Bは俺を申し訳なさそうに見ながらも、姉に向かってはにかんでいた。 男「それじゃ、あの人が姉ちゃんを守ってくれたんですか?」 保健医「そうなの、私も最初は驚いたんだけど…」 姉とBは楽しそうに子猫達と戯れている。 女もそこに加わり、三人で笑いあっていた。 美術教師「あいつは美術部でな、よく一緒に絵を描いていたんだ。」 俺は姉の絵の中に、見たことあるが知らない女性が描いてあったのを思い出した。 保健医「あなたとしては複雑かもしれないけど…」 男「いえ、あんなに姉が嬉しそうにしてますから。それに…」 俺の代わりに姉ちゃんを救ってくれた人だから。 俺はBの姉を見つめる優しそうな目を見ながら、心の中で頭を下げた。 保健医「じゃあ、絶対にこの子連れて遊びにくるわね。」 B「私も受験が終わるまで忙しいけど、なるべく来ます。」 美術教師「私も今度は娘も連れてくるよ」 男「先生、結婚してたんですかっ!?」 美術教師「私は保健と違って行き遅れてないからな。」 保健医「もぉー、美術ちゃんっ!」 B「ぷっ」 みんなで朗らかに笑う。 しかし、姉だけはやはり寂しいのか少し沈んだ顔をしていた。 姉「ちょっとまってっ!」 姉は突然叫ぶと二階まで駆け上がる。 女「どうしたんでしょ?」 男「さぁ?」 姉は急いで戻ってくると四枚の画用紙を手渡す。 B「これは…」 そこにはみーの姿が描かれていた。 姉「さびしくないように、みせてあげてね。」 姉は優しく母親のような笑みを浮かべた。 姉「こっちこっちっ!」 美術・子「おねえちゃんまって~!」 女「あ、走ったら危ないですよ。」 猫達「みーみーっ!」 楽しそうに子猫と戯れる姉たち。 俺達はほほえましげにそれを見つめていた。 保健医「そういえばBちゃんは?」 男「学校の用事で遅れるそうです。」 美術教師「そういえば、あいつ美大に受かったらしいぞ」 男「へぇー、すごいですね。」 ピンポーン 男「はーい、いらっしゃい。」 B「お久しぶり、男くん。はい、これ今月の。」 俺に紙を手渡すと同時に、腕の中の猫が飛び出す。 子猫は走って親猫の方へかけていった。 俺達は笑いあい、紙を広げる。 そこには無邪気に遊ぶ子猫が描かれていたのだった。 「僕に出来ること」 男「じゃあ、よろしくお願いします。」 姉「うー、おとうとくーん…」 男「ちょっとの間我慢するって言ったろ?」 姉「うん…」 男「お土産買ってくるから。」 姉「…うん」 女姉「ま、お姉さんのことは私達に任せて二人は楽しんできなよっ。あ、あたしはお土産マカデミアンナッツね。」 女「姉さん、私たちは沖縄に行くんですけど…」 女姉「沖縄もハワイも変わんないじゃん。」 女「大分違うよっ!…姉さん、くれぐれもお姉さんに変なこと教えないでよ?」 女姉「心配しないでよ、あたしは信頼は裏切っても、期待は裏切らないわ。」 女「だから不安なんですっ!」 女妹「大丈夫だよ、ちい姉ちゃん。私たちもいるし。こちらこそ、ちい姉ちゃんのことお願いしますね、お義兄さまっ!」 男「あ、うん」 女「ちょ、ちょっとっ!」 女妹「あ、私はお土産珊瑚の石がいいなぁ。瓶に入ったやつ。」 女「…もうっ、それで女弟はお土産何がいい?」 女弟「別になんでもいいよ。」 女「そう?」 男「じゃ、姉ちゃん行ってくるな」 姉「おとうとくん、はやくかえってきてね。」 男「ああ、いってきまーすっ」 姉「いってらっしゃーいっ!」 男「…ところで女、なんで女の妹は俺のことお義兄さまって呼ぶんだ?」 女「さ、さぁ?なんででしょう」 女姉「さてと、私は朝ご飯作るから、女妹はお姉さんと遊んであげてて?」 女妹「はいなっ、おねーさん行こ?」 姉「うん」 妹が彼女を連れてリビングに向かう。 僕はついその後ろ姿を目で追ってしまった。 女姉「なに、気になるの?」 大きい方の姉がからかうように微笑む。 女弟「べ、べつにそんなんじゃないよ。ただ勉強の邪魔しないでほしいなって思っただけ。」 女姉「あんたねぇ、受験も終わったのに勉強って…ろくな大人にならないわよ。」 女弟「姉さんみたいにはなりたくないからね、僕は。」 女姉「くそ生意気な。あんただけ朝ご飯魚の目玉だけにするわよっ!DHAの過剰摂取で死ぬがいいわっ!」 女弟「はいはい。じゃ、僕は勉強してくるから。」 女姉「ちょっと待ちなさいっ!」 僕は姉の言葉を無視して、部屋に戻った。 下の姉達の学年が修学旅行に行ってしまうので、少しの間、男さんのお姉さんを預かることになった。 たまたまその期間、父も母も出張で家にいないので、家には僕たち姉弟と男さんのお姉さんしかいない。 女弟「…はぁ」 確かに上の姉が言った通り、お姉さんが気になってはいた。 別に好きになったとかではない。 どう接していいかわからなかったのだ。 僕は学校でも勉強ばかりしてきたので、あまり人付き合いがうまい方ではない。 それにお姉さんが障害者というだけで一歩引いてしまう自分がいた。 女弟「一週間かぁ。」 それくらいならなんとかなるか。 僕はなるべく彼女と関わらない方向性でいくことに決めた。 女弟「え、僕とお姉さんだけしかいないの?」 女姉「夜までね。私は大学の用があるし、女妹は今日部活みたい。」 女弟「マジかよ…」 女姉「ってことで、お姉さんの面倒お願いね。あ、一応言っとくけど襲うなよ?」 女弟「誰が襲うかっ!」 二人が出掛けてしまった後、僕は途方に暮れていた。 ただでさえ、どうしたらいいかわからないのに二人っきりだなんて… 姉「あわわっ!」 その時、洗面所の方で叫び声がした。 急いでいくと何故かお姉さんが水浸しになっている。 女弟「ど、どうしたんですか?」 姉「おとうとくん、あのね…!」 お姉さんは振り向き、そう言いかけて止まった。 姉「あ…う、みずがね、びゅーってでたの…」 彼女は少し悲しそうな顔をして言ったが、僕には気付くほどの余裕はなかった。 お姉さんの服が濡れて張り付いていたのが、とても煽情的だったからだ。 女弟「と、とにかく、着替え持ってきますから、お風呂に入っててください!」 姉「…うん、ごめんね。」 その後も何度か彼女は僕を見た後、悲しそうに目を背けることがあった。 僕は相変わらずどう接していいかわからなかったが、無性にそれが気になっていた。 女弟「えぇっと、野菜を切ると…」 昼、僕は上の姉のメモを参考に昼食のカレーライスを作っていた。 しかし、料理など調理実習でしかやったことがない。 僕は慣れない包丁に戸惑っていた。 女弟「じゃがいもは…あいたっ!」 じゃがいもの芽を取っていたら、包丁が滑って指を切ってしまった。 指先に血が滲む。 女弟「やっちゃった…」 僕が指を押さえていると、声を聞いたのかお姉さんが台所に駆け込んできた。 姉「おとうとくん、だいじょーぶっ!?」 彼女は僕の手を見て、真っ青になる。 姉「おとうとくん、だいじょーぶ?しんじゃ、やだようっ!」 動転して、僕のことをおとうとくんと呼ぶ彼女。 僕は彼女の僕を見る視線の意味に気付いた。 女弟「…僕は男さんではないですよ。」 姉「…あ、あぅ。ごめんね、でもだいじょーぶ?」 僕が男さんではないということがわかっても、彼女は心配そうに僕を見ていた。 やっぱり彼女は淋しかったんだ。 男さんと長い間、会えないから。 我慢しようと頑張って、でも淋しくて同年代の僕を男さんに見間違えてしまったんだ。 その瞬間から、彼女は僕の中で何考えているかわからない自分と違った存在から、普通の女の子になった。 そう思うと彼女に悲しい顔をさせているのが、とても切なくなる。 僕の口は自然に開いた。 女弟「大丈夫ですよ。かすり傷です。」 姉「でも、いたいいたいだよ?」 なお、泣きそうな顔で迫る。 僕が男さんではないとわかっていても、心配してくれるのがうれしかった。 女弟「淋しいですか?」 お姉さんがびくっと体を震わせる。 僕は無意識に血がついていない方の手で彼女の髪を撫でる。 女弟「あの、僕では代わりになれないかもしれないですけど、僕のこと弟って思っていいですよ。」 どきどきしながらそう言う。 彼女に僕自信を見てもらいたかったのだ。 お姉さんはきょとんとした顔をした後、不思議そうに答えた。 姉「でもおとうとくんはひとりだけだよ?」 僕は急に自分が恥ずかしくなった。 一人で突っ走って何やってんだろう。 しかし彼女はほのかな笑みを浮かべ、予想外のことを言った。 姉「じゃ、きょうからおとーとくんね?」 女弟「え?」 姉「おとうとくんはひとりだけだから、おとーとくんなの。」 そう言って優しげに笑う。 突然で言葉の意味が頭に入ってこなかったが、自然と笑みが広がるのがわかった。 それから僕たちは僕の作ったカレーライスの出来損ないを食べて、一緒に遊んだのだった。 気付くともう夜になっている。 女姉「ただいまー」 姉「あ、おんなあねちゃんみてみてー」 女姉「この絵はうちの頭でっかちな弟?」 姉「うん、おとーとくんっ!」 女姉「あんた達いつの間に仲良くなったの?」 姉「えへへ、ねー?」 お姉さんが楽しげに微笑む。 その笑顔を見ていると僕までうれしくなった。 女弟「うんっ!」 だから僕も微笑む。 今日出来た僕のもう一人の姉を喜ばせるために。
https://w.atwiki.jp/kurorekisi/pages/66.html
姉 24歳 腐女子 フツーの会社員 アニオタエロゲオタ 現在、オタに理解のある一般人の彼氏と同棲ちゅ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1528.html
323 :◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 41 23 ID UEIyA+7s (2/13) 愛田 王輝(あいた おうき)は股間の気持ちよさを感じた。 頭がぼんやりとする。 最初に目に入ったのは女の背中だった。服はない。どうやら女は裸のようだった。 背中に露のような汗が流れている。そして髪、見慣れた自分と同じ茜色の長い髪だ。 (姉ちゃん?) どうやら裸の女は自分の姉──愛田 姫香 (あいた ききょう)──のようだった。 そして・・・ (なんで俺は姉ちゃんとセックスしているんだろう?ああっでも気持ちいい。 まあどうでもいいよね) 寝起きのように頭が働かない 「あっあんあっああ」 姉から快楽に狂った嬌声が聞こえる。その姿は乱れながらも人を誘惑する例えるなら鱗粉をまき散らしながら飛ぶ チョウチョのようであった。 王輝は姉をじっと見てみた。綺麗な茜色の長い髪──今は乱れているがそれでも花びらが散るような美しさがある── そしてシルクのような肌に、美しいアーチを描いた背中、また顔は見えないが王輝は姉が美しい顔をしていることをしっている。 その美しい顔は今は性交の快楽で歪んでいるのだろう。 血の繋がった姉と弟のセックスのせいで部屋は異常な空気に包まれていた。 (姉ちゃんはいつ見ても綺麗だな、ちょっと抱きつこう) そう思い王輝は抱きついた。こんなことは普段は考えはしても実行に移さないだろう。 だが今の王輝はなぜかさしたる抵抗感もなく考えを実行する。 「やんっ、もういきなり抱きつくなんてびっくりしたじゃない って言っても反応してくれないか。 私の腕がもうちょっと良かったら会話とかできるのになあ、でももうすぐ・・・」 (姉ちゃんは何を言っているんだろう?聞こえないけどどうでもいいや。 それより姉ちゃんの胸すごく柔らかいなあ) 王輝はさも当然のように姉のメロンのような大きさでクッションのような柔らかさの胸を揉んだ。 「ああんもうそんなにおっぱいがいいの?もうエッチなんだから」 胸をもみつつ王輝は姫香に対しての抽送をやめない。むしろもっと快楽を貪るために 抽送を激しくする。 「あんっあっもうっ すごくっ 激しいっ いいよぅ すごく気持ちいい」 (姉ちゃんも気持ちいいんだ。すごく嬉しいな) すごく嬉しくなり王輝は姉の首筋を舐め、より激しく胸をもみもっと姉に 弟とする快楽を味わってもらおうとする 「もうダメそんなにされちゃったらお姉ちゃんダメになるっお姉ちゃんおかしくなっちゃうぅぅ」 そう言われると王輝にどす黒い感情が渦巻いてきた。そう姉をダメにしたい、おかしくしたい そう普段なら絶対に思わないこと、抱かない感情が湧いてきた。 「姉ちゃんダメにしてあげる。おかしくしてあげるよ。俺も一緒にダメになってあげる。 おかしくなってあげるから。姉ちゃんと一緒に」 「ふぇっ 王輝?」 そう言って顔をこっちに向けてきた姉の唇を素早く自分の唇で塞ぎ 王輝は最後のスパートをかける。 「んっんむっちゅぱっれろ ひゃげしいの いっしゃうの おうひぃい」 「ねえひゃん」 精液が自分の尿道を濁流のように通るのを感じながらそれを我慢することなく・・・ 王輝は自分の姉の膣の奥深くの子宮に欲望を吐き出した。 324 :◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 41 58 ID UEIyA+7s (3/13) 「んっんはぁはぁ 私中出しされちゃったんだぁ。はぁはぁ んっ・・・私の中に王輝のが入ってきてる。 王輝のDNAが入った精子がお姉ちゃんを孕ませようとしているんだ。 王輝との赤ちゃんかあ 楽しみだなあ」 実の弟の精液をその身に受けたというのに姫香は心底嬉しそうだった。 自分の恥丘のあたりをいとおしそうに撫でている 「もうお姉ちゃんの中にこんなに出しちゃうなんて 悪い子なんだから チュッ」 そう言いつつ姉は王輝に抱きつき頭を撫で頬にキスをした。 「んー心惜しいけどそろそろ時間だね。王輝、汚れたおちんちんお掃除してあげる」 そう言うと姫香は精液と愛液で汚れた王輝のおちんちんを頬張る。 「じゅるっじゅるうじゅるじゅる」 という音をたてながら姫香は王輝の陰茎に塗りたぐられていた精液や愛液を舐めとり、 尿道に残っていた精液まで吸い出した。 「本当はもっとしてあげたかったんだけど時間が来ちゃったからね。ごめんね王輝、お姉ちゃんの目をよく見て」 (姉ちゃん・・・?あっ) 王輝は姫香と目をあわせるとなんだか姉に吸い込まれるような感覚を覚えた。 まるで姉と一つになった感覚に。 「いい王輝これは夢なの。貴方が望んだ夢。貴方は私とセックスしたがっているの。 私と男女の関係になりたがっているの。私と夫婦の関係になろうと思っているの。これを忘れずにね」 (姉ちゃんとセックスしたがっている?俺が?姉ちゃんと男女の関係になりたがっている?姉ちゃんと夫婦に?) 「じゃあお休み王輝。いい夢見れてよかったね」 325 :催眠姉◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 42 51 ID UEIyA+7s (4/13) 「うわあああああああああああ」 王輝は絶叫しながら起床した。 「はあはあなんて夢を見たんだ俺は。姉ちゃんとあ、あんな夢をみるなんて」 王輝は実の姉との性交の夢を見た自分に嫌悪感を抱いていた。 「しかもここ毎日だ。こんな夢を見るのは」 しかも王輝姉との淫夢を見るのはこれが初めてではない ここ1ヶ月毎日のように見るのだ。 「いくら姉ちゃんのことが好きとはいえあんな夢をみるなんてマズイだろ! 俺と姉ちゃんは姉弟だぞ?あんな関係になるなんて「王輝うっさい!! 休日ぐらいゆっくり寝させてよね」 夢に混乱して騒いでいると姉が怒鳴りこんできた。 「全くあんたのせいで目が醒めたじゃない お詫びとして姉ちゃんをマッサージしなさい」 王輝の混乱した頭が姉の怒声によってだんだん冷えていった。 いつもは嫌な姉の怒鳴り声はこの時はとてもありがたく感じた。 そして冷静になった頭でここで逆らったら面倒な事になりそうだなと考え 生返事をしてさっさとマッサージをし姉の機嫌を良くしようと思った。 「へいへい分かりましたよお姉さま」 「早く早く~」 姉はそう言って王輝のベッドに寝転がり足をバタバタさせて催促してきた。 王輝は慣れた手つきで姫香の肩甲骨あたりをもみちょっとずつ下にずらしながら揉んでいく。 「いいわ~やっぱりあんたのマッサージ気持いいのよね」 「さいですかそれはよかったですねお姉さま」 そうぶっきらぼうに返す。 「何よ。こんなに美しいお姉様に触れるのよ?ありがたいでしょ」 「何も文句なんて言っておりませんよお姉さま」 「文句言わないのは当たり前でしょ?むしろこんなに美しいお姉様に奉仕できることを ありがたく思わないといけないのよ?ということでこんな美しい姉を持てた上に 奉仕できるなんて嬉しいですと言いなさい」 「コンナウツクシイアネヲモテタウエニホウシデキルナンテウレシイデスオネエサマ」 王輝はせめてもの反撃として棒読みで言う。 「気持ちがこもっていないやり直し」 やはりダメだったか そう思いながら次の反撃の手としてあることが思いついた。 これで顔を真赤にして怒っている姉を見て自分の復讐心を満たそうと王輝は考えた。 早速実行に移す。 王輝は素早く腕を姉の体にまわし抱きしめた。 えっと言いながら混乱している姉を尻目に自分の口を姉の耳元によせそして 「こんな美しい姉を持てた上に奉仕できるなんて嬉しいよ姉ちゃん」 とささやいた。 姉は次に怒りそして自分に何かペナルティを与えるだろう。でもそれでいい。姉に反抗できたから 自分は満足だ。そう思い構えていた。だが 「えっ・・・」 姫香は顔を真赤にした。だがそれは怒りからのものではなくどうやら羞恥からのもののようだった。 (えっちょっと姉ちゃん何!?その反応?) 王輝は自分の予想と違った姉の反応に戸惑っていた。 (まさか姉ちゃんの方が上手で嵌められたのは俺の方!? 俺どうなるの!?えっいやでも) そう思案していると 「あっ固いのがあたってる・・・」 「えっ」 王輝は姉の指摘で自分が股間を大きくしていることに気がついた。 そして王輝は姉に後ろから抱きついているので大きくした男性器を 姉に押し付けていることになる。 「ごめん姉ちゃん」 王輝はそう謝り恥ずかしさから姫香から逃げそそくさと部屋から出ていった。 326 :催眠姉◇Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 43 19 ID UEIyA+7s (5/13) 「もう恥ずかしがらずにそのまま続きをしてくれればよかったのに」 姫香は王輝がいなくなった部屋でそうつぶやいた。そうぽつりと。 「まあでもだんだん効いてきているのかな。もうひと押しってかんじだよね。それじゃあ王輝が出ていって寂しいから ベッドの王輝の匂いを嗅いで心を満たすとしますか」 そう言って姫香は掛け布団を抱きしめベッドの上を転がった。 「王輝の匂い、いい匂いだな~。ふふっこうして私の匂いと王輝の匂いが混ざっていっているんだ。 王輝と私が混ざって一つに・・・ふっふっふ王輝が私を包んで私の匂いが王輝の掛け布団に染みこんでそして それが王輝包んで・・・ もうお姉ちゃんをこんなにも誘惑するなんていけない子なんだから~そんないけない子には 夜にお・し・お・きをしないとね」 獲物を見つけたサキュバスのような妖艶で 巣にかかった獲物を狙う蜘蛛を連想させるような そんな笑みを姫香は浮かべた。 327 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 45 06 ID UEIyA+7s (6/13) (はぁもう最悪だ。姉ちゃんとの淫夢を見たあとに姉ちゃんに対して抱きついた上に更に勃起してしまうなんて) 王輝はあのあと姉と会うのが気まずかったので朝食を食べたあとどこかへ外出しようとしていた。 そう、しようとしていたのだ。 「王輝、何よその顔は。こんなに美人なお姉さまと一緒にデート出来るのよ?嬉しい顔をする理由はあっても しけた顔をする理由はないわ」 しようとしていたがこれである。 姉から逃げるために外出しようとしていたのだが姉が 「なにあんた外出するの?じゃあ私もついていくわ。買いたいものもあるしね。」 と言ってついてきた。これでは当初の目的を果たせないではないか。 それとも姉はそれが目的でついてきたのだろうか。そう無駄な思考を王輝はしていた。 ちなみに買ったものを運ぶのは王輝である。 "王"と名前に付いているが悲しいことかな実際は"姫"と名前が付いている姉の従者なのである。 (姉ちゃんに限っては名が体を表しているよな。女王様だしそれに読みがききょうって・・・ ひめかとか可愛い読みじゃないのがなんともひねくれているというか) そう思っていると 「何よその目」 どうやら姉には弟が良からぬことを思っているのはお見通しのようである 「いやなんでもありませぬよお姉さま」 「そう、ならいいわ。あっあそこの服可愛い。王輝よっていくわよ」 「承知しましたよ~お姉さま」 二人はそう会話しながら店に入った。 328 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 45 42 ID UEIyA+7s (7/13) 「あっこれいい~。どうこのブラ」 「いっいいんじゃない」 「見もせずにどうして良し悪しが分かるのよ!ちゃんと見なさい」 二人は今、女性服専門店の下着コーナーに居る。 フィクションなどではよく男性がすごく恥ずかしがるシチュだが 王輝はもはや慣れていたので恥ずかしがるということはなかった・・・ そう普段なら (くっ淫夢のせいですごく動悸がする。もう恥ずかしい直視できない もういっそのことこのまま心臓発作でも起こってくれ) 淫夢のせいで姉にすごく女を感じてしまっている今の王輝には一刻も早く終わって欲しい シチュだった。 「ちゃんと見る。」 そう言いながら姉は片手で器用に王輝の頭を動かしブラを直視できるようにしたところで 固定した。 (ぶっつ!! なんで今日に限ってそんなに扇情的なブラを選びますかお姉さま もしかして誘っているのか?いやそんな訳がないだろう何を考えているか俺は 自分の歪んだ願望を現実に投影するなんて俺は犯罪者かちくしょう) 「で?どうなのよこのブラ」 「チ・・・チガウヤツの方がいいんじゃないですかねさっ最低限オレはいいとは おもわないなあ~ホラッアレとかいか「よしこれで決定」 動揺して噛みまくっている上に長々と話をしようとしている王輝の喋りを 遮り姫香は扇情的なブラを購入することを決めた。 (お姉さま俺が嫌がることをするのがそんなに楽しいですかいや楽しいんですね ちくしょう) 王輝は今までにないほど弟をからかって喜ぶ姉に恨みを感じていた。 (全く姉ちゃんはいつも俺を誘惑するようなことばかりしている気がするぜ。 俺の思い違いだと思うが少しは俺が男で姉ちゃんは女だということを考慮して欲しいぜ。 まあ俺が実の姉に女感じていると思わねえよな普通) そう思いながら王輝は会計をしている姉を見つめた。 「あっあとカップル割引使います」 いつもなら軽く聞き流すこの言葉が今は妙に心に残る。 ありがとうございました~という店員をあとに王輝は袋を手に取り姉と一緒に店を出た。 329 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 46 25 ID UEIyA+7s (8/13) 「ただいま~あー疲れた」 「何だらしのないことを言っているのよ」 「だって今日一日中荷物を持たされて連れ回されたんだぜ?疲れるよそりゃ」 そう姉に文句を入ると姉は考えて少ししたあと名案を思いついたという顔をした。 「そうね今日は私に付き合ってくれたのだし風呂にでも入ったら?その後揉んであげる」 「マッサージしてくれんの?もしかして料理のために肉を揉むとかいう落ちじゃないよね?」 「失礼ね。ちゃんと私があんたをマッサージしてあげるわよ。疲れが取れるように」 姉がここまで言ってくれるなんて珍しいものだと王輝は思いながらも姉の厚意に甘えることにした。 「じゃあ風呂いれて入ってくる」 「いってらっしゃ~い」 330 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 46 56 ID UEIyA+7s (9/13) 「ふ~極楽極楽、肉の疲れが溶ける~」 一人で入るには広めのユニットバスで足を限界まで広げて王輝はくつろいでいた。 「こういう時は風呂が広いのがすごくありがたいなあ」 そう独り言をつぶやいた時だった。 ガラッという風呂場と脱衣所をつなぐ扉が開き 「そうよね~二人で入っても狭くないし」 そう言いながら姫香が入ってきた。 「*+!#!$%」 王輝は余りにも突然のことに言葉にならない悲鳴を上げた。 「どうしたの?急に豚のような悲鳴を上げて。私に食べて欲しいのかしら?」 「いや姉ちゃん俺入っているから」 「だからどうしたの?私も疲れたから風呂に入ろうと思ったのだけども。 それとも何?あんたは私に風呂に入るなとでも言いたいのかしら」 「いやそんなことは言っていないよ。なんで姉ちゃんは俺が入っているのに入ってきたんだよ」 「私が入りたかったから。以上」 (姉ちゃんは羞恥心がないのかよ。俺も男だぜ?しかも子供じゃないって言いたかったけど 言ったらからかわれそうだしやめとくか) 姫香はまず体にお湯を掛ける。お湯を掛けるたびに胸がぷるんぷるん揺れすごく艶かしい。 王輝はその光景に目を奪われていた。 「そんなにお姉ちゃんの体を見たいんだ~」 「えっいやそんなことは」 「ガン見しておいてそれはないでしょ。まぁ仕方ないわよね絶世の美女の裸を 見たいと思うのは当然のことよね」 わざわざナルシスト的なことを言いまくる姫香だがそう言うだけの美貌はあるので 王輝はそのことに関しては突っ込まない。 「ほらほらお姉ちゃんのおっぱいですよ~」 「やめろよ姉ちゃんそういうことをすると襲うぞ」 「あらしたいの?別に私はいいけども」 王輝はつくづく姫香の弟を誘惑してからかう癖に呆れた。 「もう姉ちゃんにはかなわないよ」 「当たり前でしょ。弟は姉にかなわないものなの」 そう言い合っているうちに姉は膣に湯をかけ洗い湯船に入ってきた。 「ふっ~いいお湯ね」 「ちょっと姉ちゃん姉ちゃん」 「何よ?」 「なんで俺にくっつきますか」 姫香は王輝のお腹に寄りかかるように背中をくっつけている。 そして・・・ (まずい!!姉ちゃんの尻が俺のムスコに!!ぞうさんの鼻の部分にあたってる! 完全に気付かれた・・・俺が姉ちゃんで勃起してしまったことを) 「別にいいじゃない。私も広々としたいの」 しかし姉はそれに対して全く意を介さずに魅惑的なおしりを押し付けてくる。 王輝は姉を見てみた。 大きい胸にピンク色の桃を思わせる乳首、肌もすべすべでふれていて気持ちいい。 そして心なしか肌が赤くなっている気がする。 (くっこのままじゃねえちゃんの尻で射精しちまう。それだけはなんとしてでも避けないと) そう思った矢先 「ふぅ~体を洗うわよ王輝」 そう言って姉が立ち上がった。 どうやら姉の尻で射精してしまうということは避けられたようである。 (良かった~でもあれ?なんで体を洗うことをわざわざ俺に・・・ってまさか) この時王輝は嫌な予感がした。そう本能的な予感が。 「私の体を洗いなさい。綺麗にそして優しく洗わないと容赦しないわよ」 だが王輝はその予感を無視してしまった。 何故と言われても分からない。昔からの習慣で姉に逆らえなかったのかそれとも── これからおこることに期待していたのかそれは分からない。 331 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 47 44 ID UEIyA+7s (10/13) まず先に髪を洗う。長くて美しい髪だ。同じ量の蜘蛛の糸や蚕の糸よりも価値があるものだろう。 良くシャワーのお湯ですすぎ髪をお湯になじませる。 その後爪を立てないように気をつけながら指の腹で丁寧にゆっくりと洗っていく。 髪が短いとすぐに終わる作業も髪が長いと大変である。 腰ほどまである髪を全て洗い終わるまでゆうに30分はかかった。 次に王輝は石鹸をスポンジにこすりつけそしてしっかりスポンジをもみ泡立てる。 十分に泡立て姉の体をスポンジで洗おうとしたが 「ちょっと待ちなさい」 「なに?」 「あんたスポンジで私の体を洗う気?」 「そうだけどもそれがなにか?」 「素手で洗いなさい」 という姉のお達しにより素手で洗うことにした。 「じゃあ姉ちゃん洗うよ」 「んっ」 王輝は会話もそこそこにして姉の体を洗うことにした。 綺麗に優しくというのが姉の要望だ。それには最大限応えようとしなければいけないと思ってしまうのが 王輝の性であった。 まず肩の外側から内側へそして首にかけて丁寧に洗っていく。力をかけすぎてはいけない。小刻みにそして優しく 高級品を扱うような気持ち、いや世界で一つしかない貴重なものを扱うような気持ちで臨んでいく。 その後背中を上から洗っていく。王輝はやり過ぎと思えるほど丁寧に洗っていった。 なぜならそうしないと自分の煩悩が払えないからである。集中することによって 姉に劣情を催すのを何とか抑えていた。 次に姉のお腹を洗おうとすると急に姉に手を掴まれた。 「なんで急にお腹なの?まず胸でしょ。胸を洗いなさい」 「いや姉ちゃん俺に胸を触られることになるけどそれでいいの?」 「別にいいわよ。それとも何?もしかしてお姉ちゃんの胸を触って興奮するの?」 「そっそんなことは・・・ない多分」 「まあそんなことはどうでもいいわ。早く洗って頂戴」 そう言いながら姫香は王輝の手を自分の胸元へ移動させた。 (え~いままよ。こうなったら乗り切ってやる。姉ちゃんの胸がなんだって言うんだ。 こっちはもっとすごい夢を見ているんだ。今更胸が何だ!!) そう思いながら王輝は姫香の鎖骨を優しく洗う。 そして (これからが問題だ。気を抜いたら胸を揉む形になるかもしれないし何より姉に勃起してはならない。 ならないんだ!) 手に力を込めないようにしながら胸を洗う。いやらしい感情をいだいてはいけないと 王輝は考えていた。だが 「あっうんはぁんあっんっ」 あろうことか姫香は喘ぎ声を上げたのだ。 (ちょっと姉ちゃん!?何そんなエロい声出しているの!?まずい興奮してきた。) 王輝はこのままではまずいと感じ胸から手を話しお腹を洗うことにした。 「姉ちゃんお腹洗うね」 「あっ」 姫香は名残惜しげそうな声をだしたが王輝はなかったことにした。 王輝は姫香のお腹を円を書くように優しく洗う。 (というかこれ姉ちゃんを後ろから抱きしめていることになるんじゃ・・・いやよそう こんなことを考えてなんになる) 「ふぅ、あとは足だよ姉ちゃん」 「何言っているの?私の股とおしりまだ洗ってないわよ」 「えっ?」 「洗いにくいなら立つわ・・・キャッ」 姫香は椅子から立とうとした時に足を滑らし体勢を崩してしまった。 「姉ちゃん大丈っ!?」 幸い手を壁についたためこけるということはなかったがその代わりに おしりを突き出す形になってしまった。それも男を誘うように 更に王輝の顔の前に (姉ちゃんのおまんこが見えてる!あれっこんな風に見た覚えがあるような・・・) そう思った時王輝の脳裏に 「お姉ちゃんのおまんこを舐めて王輝。王輝のためのおまんこを、王輝以外に触らせたことのない 王輝だけが触れていい私のおまんこを舐めて」 という姉の声と自分が姉の性器を舐める映像が浮かんだ。 体中に血液がめぐり男性器が勃起していく。そして一刻も早く 姉の女性器をなめなければという使命感に王輝は包まれた。 「姉ちゃんっ」 そう言って王輝は 「えっ何王輝きゃっ」 姉の性器にむしゃぶりついた。 「もうっ王輝急にっしなくてもっ言ってくれたらっなめさせてんんっ」 王輝は膣口と小陰唇を丹念に舐めると膣の奥からどんどん蜜が 溢れでてくる。甘い蜜を一滴も逃さないように舐める。 「あんっもっともっとなめなめして王輝っお姉ちゃんの腰をだめにしてぇぇぇ」 王輝の舌は休めることなく今度はクリトリスを舐める。 「んっそこそこいいのもっとあっあっ舌で弄られてる王輝に弄られてるぅ」 クリトリスを舌で舐め転がしていたが今度は舌で膣口をさがしそして・・・ 「いやっ入ってくる王輝の舌が入ってくるぅ。舌挿入されてるぅ」 膣口の中を舌で抽送する。愛液が川のように出てきてついには溢れるようになってきた。 「王輝ハァハァお願いハァお姉ちゃんの中にハァハァハァ王輝の物を入れてっ!」 普段なら絶対に聞けない姉の嘆願を聞き王輝は少し意地悪をしてみたくなった。 「お姉ちゃんそれじゃあ俺分からないなあ。もっと具体的にいてほしいな」 「もうっいじわる」 そう姫香は言うと息を吸って 「お姉ちゃんもう我慢できないの!!王輝のおちんちんを私のおまんこに入れて めちゃくちゃにして欲しいの!!」 と大声で叫んだ。羞恥を捨てて弟にわいせつなお願いをする姫香を見て満足したので嘆願を 聞き入れることにした。 「よく言えたねお姉ちゃん。じゃあお望み通りにっ」 王輝は自分のイチモツを持ち姉の膣口に当てそして 「きたぁああ王輝のがぁ」 「姉ちゃんの中っすごく気持ちいい」 挿入した。 姉の中はよほど弟のものを待ちわびていたのか吸い付いてきて離そうとしない。 「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん」 「王輝っ王輝っ王輝っ」 そして弟も姉を離そうとしない。 激しく膣口と子宮口を往復する。そのたびに姉は喘ぎ声を出した。 「王輝っお姉ちゃんにちゅっーしんっむむむー」 姉が言い終わる前に弟は唇を塞ぐ。 実の姉弟が上も下もつながっている官能的な情景がそこにはあった。 「んんっむれろちゅっれろんんんー」 激しく口を貪りあう。 そうやっているうちに抽送が激しくなり口からは二人の唾液が混ざったものが 溢れでていく。 「おうひっおねえひゃんもういっひゃういっひゃうよ」 「おれもいっひゃうねえひゃんしゅき~」 ろれつが回っていないのにもかかわらずお互いが言っていることがわかるのは 姉弟の絆がなせる技か。 弟は男性器を姉の子宮口に押しつけそして 「んっんんぅつ~」 姉を孕ませようと精液を出した。 「はぁはぁはぁ」 「はぁ~はぁ~はぁ~」 二人の吐息が風呂場にこだまする。 「弟の精液がこんなにたくさん・・・あんっ溢れてきた」 姫香は弟の精液を逃さないようにと力を込めていたがそれでも大量に出された 精液は漏れてきた。 情事をしたあとのせいか王輝はだんだん冷静さを取り戻していった。 冷静さを取り戻した王輝が卑猥な姉の姿を見て 「俺は・・・」 「んっどうしたの王輝?」 「俺は・・・なんということをしたんだ」 後悔していた。 (なんで俺は姉ちゃんとセックスしてしまったんだ!しかも俺から姉ちゃんに性行為をしたんだ。 俺に責任がある。一時の気の迷いで姉ちゃんを犯すなんて・・・。なんということをしたんだ 俺に非難が来るのはいい。だが姉ちゃんは?姉ちゃんはこれから弟に貞操を奪われた女としていきて いかなければならない。俺のせいでねえちゃんが・・・) そう考えていると姫香は王輝を抱きしめ・・・ (姉ちゃん?) 「今までいっぱいしてきたじゃない。なんで後悔をするの?お姉ちゃん嬉しいんだよ。やっと王輝が 私を犯してくれたのだもの。今日は記念日だわ」 止めの言葉を言った。 (姉ちゃんを犯したのは今日が初めてじゃない?) その言葉を聞いた途端に王輝は頭痛がし・・・ 思い出した。 裸の実の姉に欲望のままに行動しなさいと言われ欲望のままに 処女を奪った。 孕ませていいと言われ避妊もせずに中出ししまくった。 姉の唇を奪い、体の至る所を舐め尽くし至る所に精液を出し 子宮に自分の精を打ち付けた。 今まで見た夢は夢じゃなく現実だったのだ。 (そんな俺が姉ちゃんを傷つけてしまったんだ。俺が犯しおれがおれがオレがおレがあオレガアアアアアアアアアア) 332 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 48 11 ID UEIyA+7s (11/13) 姫香は後悔していた。 (まだ催眠術が完全じゃないのに言ってどうするのよ私のバカバカバカっ これからだっていうのに王輝が私を嫌っちゃうじゃない。嫌いはしなくても避けられたらどうしよう。 王輝がせっかく私を犯してくれたのに。私の指示じゃなく自分で犯してくれたのに) そう姫香は夜な夜な催眠術を弟にかけ自分を犯させていたのである。 教えられたのが最近のためうまく使えず夜にしか使えなかったのだが最近だんだんものにし このまま完全に弟を掌握しようとしていたのである。 (王輝が私のこと愛しているのに自制しているようだったから催眠術で余計なものをとってあげてたのに。 もうすぐ私と王輝の間の障害がなくなろうとしていたのに) 姫香は催眠術を完全に物にした暁には周りの人間にもかけ自分と王輝に邪魔が入らないようにするつもりだったのである。 そう後悔していると・・・ 「王輝?」 王輝が自分を正面から抱きしめそして 「お姉ちゃん大好き」 そう言って唇を塞いできた。 (えっなになに王輝が私にちゅーをしてきた!?でもなんで ああっでも気持ちいい) 「んむんっれろれろちゅっー」 王輝の舌が姫香の口の中に入っていき 口の至る所を舐めてきた。 姫香はそれに応えるように王輝と舌を重ねあわせ 唾液を送る。 「あむっんはむっんっんん」 王輝と姫香はしばらくお互いの口を貪り尽くしあい ようやく口を話した。 二人の口の間に唾液の橋ができそして落ちていく。 「お姉ちゃん僕お姉ちゃんのこと大好きだからお姉ちゃんを孕ませたいな。 おちんちんお姉ちゃんのおまんこに入れるね」 「っ!?」 「どうしたのお姉ちゃん?もしかして僕とのセックスは嫌?」 「そんなことは絶対にないわ。ただ王輝がかっこいい上に可愛かったから 息が詰まっただけよ」 「へへへ~お姉ちゃんにほめられた。嬉しいなあ」 「じゃあお姉ちゃんのおまんこに王輝のおちんちんをいれて~」 そう言いながら姫香は右手の人差し指と中指を小陰唇に当て 自分の性器を広げていく。 「うんお姉ちゃんいくね」 そう言い王輝は姫香の膣に自分の陰茎を一気に入れた。 「んんんんっ」 「あっお姉ちゃん気持ちいいよ。お姉ちゃんの中いつ入れてもすごくいいよ」 「当たり前でしょ?いつもあなたが入ってきてもいいように準備しているんだから」 「お姉ちゃんって淫乱だね」 そう王輝に言われ姫香はいい表しようのない性的興奮を感じた。 「そうなのっお姉ちゃんすごく淫乱なのっいつも弟とどうイチャイチャするか考えていたの!」 「いつも僕を誘惑していたんだねお姉ちゃん!でも安心してねこれからそんな誘惑にすべて のってあげるから。お姉ちゃんを満足させてあげるから!」 そう王輝は姉を言葉攻めにしながら激しく陰茎を抽送する。 亀頭を膣口のあたりまで移動させたあとに子宮口へ押し込む。 姉の恥丘と自分の恥骨が当たるのがすごくいい。 「お姉ちゃんのおっぱいすごく柔らかい~」 「もうおっぱい大好きなんだから」 王輝は抽送をしながら姫香の極上の乳を揉む。 「おっぱいが大好きじゃないよ。お姉ちゃんのおっぱいが大好きなの」 「もう王輝ったらなんでそうお姉ちゃんの好みにいちいち引っかかるのかな」 「僕がお姉ちゃんの巣に捕まっているからだよ。 お姉ちゃんの愛という巣にね」 「もうっ」 弟に愛の言葉を轟かれ姫香は照れる。 「お姉ちゃんっちゅーしたい」 「いいわよっんぐっ」 王輝は姫香となんでも繰り返したキスをする。 「おねえはゃんおねえたんおねえひゃん」 「おうちいお~ちぃおうちぃ」 王輝と姫香はお互いを激しく求め合い絡み合い貪り尽くしあっている。 それもそろそろ限界がきた。 「おねえじゃんなかにだしゅよおねえひゃんのながに」 「だしぃておねえひゃんのなかにいっふぁいだして」 王輝は姫香をより一層抱きしめ実の姉のおまんこからちんこが 外れないようにしそして・・・ 「んんっ~でひぇるでてるううううう」 吐精した。 「んんんっ」 「ふぅふぅふぅ」 姉弟はしばらくセックスの余韻に浸っていた。 しばらくすると王輝の陰茎はまた固さを取り戻していた。 「あんっもう王輝も私のこといえないくらいエッチじゃない」 「そうだよ僕はエッチなんだよ。お姉ちゃんに欲情しちゃうぐらいに」 姫香はその言葉に胸を掴まれた。 (まったくもう。王輝ったら私を惚れさせるのがうまいんだから) 「もうっ王輝ったら。」 「それじゃあ二回目しよ」 「うんいいわよ」 そうやって姉弟はもはや精液が一滴も出なくなるまで愛欲に溺れた。 そして精液が出なくなると性器がつながったままお風呂から上がりそして 性器がつながったまま夕食を口移しで食べ、 性器がつながったまま姫香の寝室で一緒に寝た。 333 :催眠姉 ◆ Oc340crnMs [sage] :2012/05/05(土) 20 48 33 ID UEIyA+7s (12/13) 「あんっお母さん?私、姫香よ。うんうんアゥ そう良かったねお母さん。 えっ何々 何かいいことがあったかって?うんイクッ 王輝と結ばれたの!! えっ喘ぎ声が聞こえてきたからすぐに分かったて?やだ恥ずかしい。ンン お母さんありがとうね。お母さんのネットワークのお陰で私催眠術を覚えられたんだから。 もちろん無理やりセックスなんてしてないわ。ただ私が裸になって 王輝に"欲望のままに行動して"って言っただけだし。モット あと嫌なことなら拒否しなさいとも言ったし。 うんうんいや全部完璧ってわけじゃなかったのちょっとヘマしちゃって。 催眠術が完全じゃない時にネタバラシしちゃったの。 私どうしようかと思ったら王輝が急にお姉ちゃん大好きなんて言い出したから びっくりしちゃった。あと一人称も僕になっていたし、まだ王輝が私にベッタリの頃に戻ったみたい。アンッ えっネタバラシをしたことで王輝が自分の隠れた気持ちに気がついて それまでの常識が崩されて素直になったって? もうそういう方法があるなら言ってくれればいいじゃない。 えっ綱渡りの上に最初からそれを手段にしたら失敗したら取り返しがつかなくなるじゃないって。 は~いまだまだお母さんの方が上手だなあ。あっお父さんと仲良くね。うんじゃあ。またね」 ツッーツゥー 「お姉ちゃんセックスしながら電話するなんて最初と比べてすごく淫乱になったね」 「もうそういうあんただって場所を選ばずに私とセックスしたじゃない。ごまかすの大変だったんだからね」 「お姉ちゃんだってノリノリだったし僕を誘惑してたじゃない それはそうとお姉ちゃんの穴という穴は僕に開発されちゃったね」 「もうあんたのせいでお尻の穴ゆるゆるになちゃったじゃない。 どうしてくれるかしら?」 「いいじゃない。これでもう便秘にならないよ」 「もうっ」 「ところでお姉ちゃんお母さんもお姉ちゃんと同じだったの?」 「そうよ。お母さんも弟のお父さんを愛していたの。 でも私と違って、つてとかがなかったから大変だったそうよ」 「へ~そうなんだ。なんというか今まで我慢して損しちゃった」 「うんこれからはいっぱい、いちゃいちゃして、いっぱいセックスをして幸せになろうね」 「うんお姉ちゃん」 姉弟はすごく幸せそうだった。そしてもうその年で長年連れ添った今でもラブラブな夫婦の雰囲気を出していた。 これからも姉弟は良きパートナーであり夫婦で在り続けるだろう。 「お姉ちゃん」 「王輝」 「「愛している」」