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紅魔館の主 No.0711 紅魔館の主 イベントカード 使用:充填 条件:レミリア レミリア 呪力3 自分のデッキからスペルカード1枚を抜き出し、それを相手に見せてから手札に加える。その後、デッキをシャッフルする。 イラスト:名波早乃 考察 スペルカード1枚をサーチするカード。 「紅色の幻想郷」を引いていないと困る相手は少なからず存在するため、どうしても引けないなら採用の余地がある。 ただ、このカードを打つ事で攻めの手が遅れたり、肝心のスペルを素引きして使いどころが無くなるデメリットもある。 使うからには、呪力損失をカバー出来るような動きを心掛けたい。 紅い悪魔 レミリア・スカーレットのリーダー能力の追加により使いやすくなった。 それでも実質呪力2であるため、無駄撃ちは極力避けたいところ。
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No.0711 紅魔館の主 條件:レミリア2 使用:充填 咒力:3 從自己的牌組選出一張符卡,給對手檢視後加入手牌。之後,把牌組洗牌。
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紅魔館の主 レミリア 効果キャラクター HP2 AP2 DP2 MP2 維持コストL1 種族 吸血鬼 このカードの隣に「咲夜」「フランドール」「パチュリー」「美鈴」と名の付いたいずれかのカードが存在する時に効果発動。 このカードのAPを+3する。 相手キャラクターのバトル宣言時、隣のキャラクターの代わりにこのカードがバトルをすることが出来る。 出典 東方project
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紅魔館の主とその従者が現代入り 動画リンク コメント 紅魔館の主とその従者が現代入り 何人目の幻想入り 作者 ひとこと 主人公 動画リンク 新作 一話 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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美鈴と3匹のゆっくりが美鈴の部屋に入っていく。 3匹はめーりん、こまち、ゆうかで、3匹とも美鈴が飼っているものである。3匹にはそれぞれ仕事があって、めーりんは門番、こまちとゆうかは花の世話と、どちらも美鈴の仕事の手伝いである。 ちなみに、一番最初に飼い始めたのがめーりんで、美鈴の特訓の甲斐もあって立派に門番を務めている。こまちは成り行きで飼うことになったもので、飼い始めた頃は美鈴の休日以外は美鈴の部屋で寝ていてばかりだったが、美鈴がゆうかをある人物から譲り受けてからは、ゆうかと一緒に花畑で精を出すようになった。 「3人とも、お疲れ様」 「「「おつかれさま!」」」 「それじゃあみんなでお風呂入ろっか」 「「「ゆーっ♪」」」 1人と3匹は風呂場へ向かった。 ~~~ 「ふあ…」 パチュリーがあくびを1つき、小悪魔がそれに気づいた。 「パチュリー様、もうお休みになりますか?」 「…そうね。貴女ももう休んでいいわ」 「わかりました。お休みなさい」 「お休み」 小悪魔は自分の部屋に向かった。 「さて…」 パチュリーは立ち上がった。 「ありすー?」 「ゆっ!」 どこからともなくゆっくりありすが現れた。 「どこ行ってたのよ?」 「とかいはにおさんぽしてたのよ!」 「もう寝るわよ」 「はやねはやおきなんてとかいはねっ!」 パチュリーはしゃがんでありすを見つめた。 「…貴女は私のことどう思ってるのかしらね」 「どうしたのぱちゅりー?」 「ううん、なんでもないわ。」 「へんなぱちゅりー」 パチュリーはありすを抱き上げ、寝室に向かった。 ~~~ 小悪魔は自分の部屋に入った。 「むきゅっ。おかえりなさい」 「ただいま」 小悪魔を出迎えたのはゆっくりぱちゅりーだった。 「きょうはこのごほんをよんでほしいわ」 小悪魔はぱちゅりーが指した本を手に取った。表紙の挿絵は、全身が羊のような毛皮で覆われた人物が、手紙を読んでいるように見える。 「いいですよー」 小悪魔は椅子に座り、膝の上にぱちゅりーを載せた。小悪魔はぱちゅりーにも見えるように本を開いた。 「いきますよ。"羊男が、クリスマスのための…"」 ~~~ 「お休みなさいませ、お嬢様」 「お休み、咲夜」 咲夜はレミリアの部屋を後にした。 1日の仕事が終わり、咲夜は自分の部屋に向かった。 部屋に入ると咲夜は扉の鍵を閉めた。そして、部屋の隅にある扉を開けた。その先には小さな部屋があり、真ん中にはれみりゃがいた。 咲夜はこのれみりゃを、紅魔館の誰にも内緒で飼っていた。 「うー♪さくやー♪」 咲夜に気づいたれみりゃが咲夜のもとに飛んでいく。 「言いつけ通りゆっくりしてましたか、おぜうさま?」 「れみりゃはいつだってゆっくりしてるんだぞー♪うっうー♪うあうあー♪」 そう言ってれみりゃは両手を挙げ踊り出した。 咲夜は鼻の奥で鉄の味が広がるのを感じた。 ~~~ 紅魔館の廊下を歩く、1つの影があった。赤い悪魔の妹、フランドールだった。 フランは足音を立てないように歩いていたが、ある窓の前で止まると、静かに窓を開け、そこから外へ飛び出した。 フランはそのまましばらく飛び、森の中に着地した。 「確かこの辺に…あ、いたいた」 フランの視線の先には1匹のれみりゃザウルスがいた。れみりゃザウルスもフランに気づいたようだ。 「うー♪ふらんおねーさんだぞー♪」 れみりゃザウルスがフランによたよたと駆け寄っていく。 実は、フランはこうして夜な夜な紅魔館を抜け出してはこのれみりゃザウルスと遊んでいたのだった。 「ぎゃおー♪ゆっくりしていくんだぞー♪」 「今日は何して遊ぼっか!」 夜の森に、1人と1匹の笑い声が響いていた。 ~~~ レミリアは咲夜の足音が聞こえなくなったのを確認し、クローゼットを開けた。 「あなた達、出てきていいわよ」 すると、クローゼットの中から2匹のゆっくり…れみりゃとふらんが飛び出してきた。 「「うー♪うー♪」」 2匹を見るレミリアの顔はとても緩んでいて、紅魔館の主としての威厳は微塵も感じられない。 レミリアも紅魔館の誰にも知らせることなくれみりゃとふらんを飼っていた。しかも、人前ではカリスマ全開にして、ゆっくり、とくにれみりゃに関しては気持ち悪いの自分の威厳がどうのとよく話しているのだった。 「はう~♪れみりゃかわいいよれみりゃ~♪ふらんもかわいいよ~♪」 そう言いながらレミリアは2匹に抱きついた。普段のレミリアからは想像すら出来ない姿だろう。 「今日も3人でゆっくりするわよ♪」 「ゆっくりするんだぞー♪」 「ゆっくりするよ♪」 ~~~ 紅魔館の夜は今日も平和です。 以下作者の言い訳など 「カリスマなんか俺がぶっ壊してやるよ」って声が聞こえたので。 わかる人はわかると思いますが、小悪魔が読んでるのは「羊男のクリスマス」(村上春樹)です。 小悪魔はパチュリーもぱちゅりーも好き。パチュリーはアリスが好き。でもアリスはゲフンゲフン 感想、質問、誤字報告等あれば下のコメント欄へ。閲覧ありがとうございました。 尻尾の人 これは、もっと日常をクローズアップして欲しい作品です!! 続きを書いてほしいなーとか、おもったりして~♪(期待の眼差し) -- ゆっけの人 (2009-01-01 10 11 12) 日常とか何も考えてないんですが…。 とにかくレミリアをぶっ壊したかっただけなんで。 そんな目で見られても何も出てきませんよ。 -- 作者 (2009-01-01 23 38 32) イイハナシダナー -- 名無しさん (2010-11-26 19 07 00) なぜかうちの本棚に「羊男のクリスマス」の本があったw ちなみにフランは「ねじけ兄弟」が好きなパターンか? はう~!紅魔館のみんな結局ゆっくり飼ってんのか~!かわいい! -- れみりゃ可愛いよれみりゃ (2011-07-31 13 53 47) 名前 コメント
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紅魔館で従者生活、紅魔館の主とその従者が現代入りPlus、紅魔館の吸血鬼と従者現代入り 動画リンク コメント・レビュー 一部 紅魔館で従者生活 二部 紅魔館の主とその従者が現代入りPlus 三部 紅魔館の吸血鬼と従者現代入り 1253人目の幻想入りか 作者 チャラメル ひとこと またまたよろしくお願いします。 主人公 尾国雅貴 動画リンク 新作 三部 最終話 二部 最終話 一話 コメント・レビュー チャラメルさんの動画はどれも面白くて、僕も毎日お世話になっております。 -- (SAX) 2009-11-15 17 16 51 結構仕事速いですね<<うp主感謝 -- (SAX) 2009-12-25 17 09 07 うわーん、もう見れなくなっちゃったよーー;; -- (xyz) 2015-03-10 01 47 30 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ゆっくりれみりゃが紅魔館の前で馬鹿踊りしていた。 そんな事は日常茶飯事だ、別に気にしないさ。 紅魔館の敷地ないだしな。 問題は街に来た時だ。 従者が買い物のついでに連れてくることも有るんだが、待っている間モノを壊すわ勝手に食べ物を掴むわ挙句の果てには捨てるわ、の我侭し放題。 一人で屋敷を抜け出して来ることも有るんだが、その時は勝手に人の家に上がりこんで荒らしまわる。 そこで一発でも殴ろうモンなら自分の命の保障は無いときてるから、皆泣き寝入り状態だ。 村人の大半がそんな状態なのに困り果てて、博麗の巫女に相談すると、米俵と引き換えにとっておきの秘策を教えてくれた。 それを実行するために、数人を連れて紅魔館近くまで出向いた。 暫く待つと、巫女さんの言ったとおり屋敷の主が庭まで出てきた。 最近は昼間でも庭でお茶を飲んでるから。 その言葉通り、従者に入れさせた紅茶を美味しそうに飲んでいる。 ……、そろそろ頃合か。 俺達は、決して大声でもなくしかし向こうには聞こえるであろう声の大きさで話し出した。 「おうおう、そういえば最近この屋敷のお嬢様が、従者と一緒によく買い物に来てるよな?」 「あーそうだな、しかもモノは勝手に壊すし、挙句の果てには手づかみで品物を勝手に食べ始めるんだぜ!」 「まじかよ!! 吸血鬼って言うものはもっと人智を超えた知性があるんじゃないのか?」 「さぁ、もしかしたら、以前博麗の巫女に負けた影響で知恵がなくなったのかもな!」 「……、どもよぉ。それって最近見かけるゆっくりれみりゃじゃないのか? あれは体が付いてる種類がいるんだろ?」 「馬鹿かお前は、あんな知性のかけらも無いようなモノを紅魔館が甲斐甲斐しく飼っている訳無いだろ?」 「そうだな、食料として持っているなら檻にでも問いこめておくだろうしな!!!」 「俺としては、以前たまに買い物に来た時のカリスマ溢れる姿が見たいんだけどなぁ」 「そうだなぁ、……」 それだけ言ってダッシュで逃げる。 勿論、最後にちゃんとフォローしておいたが、如何せんそのまま留まっているのは危ないと判断したからだ。 無事に村に帰ってきた俺達は、取り合えず村長に酒を振舞われてその日は寝て過ごした。 紅魔館 「……。ねぇ咲夜、さっきの人間が言っていた事はどういう事?」 「おそらく、私とれみりゃ様が街へ買い物へ出たときの事だと思いますわ」 あっけらかんと答えるメイド長。 彼女をよく知っている者はご存知だろうが、その外見からは想像も出来ないほど彼女は天然なのである。 「はぁ、……。咲夜、この私が、完璧で人類の英知を全て集めても及ばないこの私が、あんな酷評を受けているのよ。良いたい事は分かるでしょ?」 「……、ハイ。お嬢様の命令ならばそのように」 一蹴あのふてぶてしい顔が笑顔で頭を過ぎったが、その顔がきっかけで咲夜もれみりゃの処分を決心した。 「う~~ざぐや~。た~べちゃうぞ~~♪」 玄関に入ると、そこに二匹のれみりゃが居た。 二匹ともぶかぶかのきぐるみを着て楽しく遊んでいるようだった。 「ざぐや~、れみりゃぷっでぃんたべだい~~♪」 「れみりゃもぷっでぃんたべだい~~♪」 仲良く咲夜に駆け寄って話す。 「はい! プリンですね今日はバケツいっぱいの大きなプリンを用意して差し上げますよ♪」 「うー!! ぷりんじゃないの!! ぷっでぃーん!! なの!!」 「ざぐやのばぁ~か♪ ぷっでぃーん♪ ぷっでぃーん♪」 「はいはいプディングですね」 勿論、咲夜はプリンを要する気はさらさら無かったのだが、面白いことを思いついたので作ってやることにした。 「今日は一緒に厨房へ行きますか?」 「う~♪ ちゅ~ぼ~いぐどぉ~♪」 「うまうましてぽいっ♪ するの~♪」 二匹を厨房まで案内する。 テコテコと、きぐるみで何度も転びながら付いてくる。 「ぷっでぃ~ん♪ おっぎなぷっでぃ~ん♪」 顔面から転んでも、こう言って笑顔で立ち上がってくる。 はっきり言って気持ち悪い。 「はい! 厨房ですよ!」 「う~♪ ぽいっするど~♪」 「まじゅいのぽいっ♪ ぽ~い♪」 意気揚々と駆け出す二匹。 目の前には作りたての夕食が山盛り置いてあった。 「あらあら、食材を固定するのを忘れていましたわ」 数本のナイフを投げる。 ずぶずぶのきぐるみの周辺に刺さったそれらは、最後の一本がお腹のど真ん中に刺さったのを最後に止んだ。 「うっぎゃー!! ざぐやーーー!!! れみりゃんの!! れみりゃのおなががーー!!!」 「ぎゃおーーー!!! れみりゃはかいじゅーだぞーー!! いだぐなんがないぞーーー!!!」 綺麗に貼り付けにされたれみりゃ×2。 文字通り醜態を晒している。 「さて、れみりゃさま。どうしてそんな事になったか分かりますか?」 「わがんなーい♪ ざぐやぁのばぁ~~が♪」 「がぉお~♪ れみりゃはつよいからざぐやをた~べちゃうぞ~♪」 傷も癒えてイケイケモードの二匹、こうなったら止められない。 「そうですか? じゃあこれならどうですか?」 こうなった昨夜は止められない。 ご自慢のナイフをれみりゃの口に差込上下をなぞる。 歯茎まで到達したナイフはまるで何かを収穫でもするかのように二匹の歯を切り落としていく。 「!!!! うがぁーーー!!!!」 「れみびゃのはがーーー!!! れみびゃのはがーーー!!!!」 「分からないようなら教えて差し上げますわ。勝手に食べものを捨てるのは悪い事ですよ。分かりましたか?」 熱々のスープを口の中に流し込みながら昨夜が尋ねる。 「う~!!わがっだーーーー!!! ざぐやだずけでーー!!!」 「う~!! しらないどぉ~、れみりゃのきらいなものいらないどぉ~!!!」 先ほどまで、散々悪態をついていた方のれみりゃが謝った。 ふてぶてしい分、こういう時も取り合えず謝っておく。 それで今まで昨夜は許してくれたから。 「そうですか、では分からなかったこっちは、お仕置きですねぇ」 一瞬で衣服を剥ぎ取り裸にする。 対するれみりゃは自分が自由になったのだと思い昨夜に抗議し始める。 「うわーーーれみりゃのぼーじがーー!! ふぐがーーー!!! ざぐやー!!! はやぐがわりのものもっでぎでーーー!!!」 意にもかけずに淡々と作業をこなしていく咲夜、泣き叫ぶれみりゃを一先ず洗う。 「う~~♪ おふりょ~♪ おふちょ~♪」 次に首から下を大型フードプロセッサー入れて固定する。 他の材料も既に入っている。 「う~♪ あったが~い♪ きれいにゃおふろ♪」 先に温めた牛乳を入れておいたので、まだお風呂だと勘違いしている。 「それではこれからおっきなプリンをお作りしますね」 勿論それは貼り付けになっている方に言ったのだが、自分が言われたと勘違いしているらしい。 「う~♪ ぷっでぃーん♪ ぷっでぃーんたべどぅ~♪」 スイッチをオンにする咲夜。 勢いよく材料を細かくしていく機械。 「うわーーー!!! れみりゃのがらだがーーー!!!」 そして泣き叫ぶれみりゃ、透明な容器なので自分の様子がよく観察できる。 綺麗に混ざった所で首だけになったれみりゃに舐めさせる。 「美味しいですか?」 「うーーーー!! ! う~、ぷっでぃん♪ ぷっでぃんおいしい♪」 「それは良かった」 「!! うばーーー!! ぼっ、ざ、ぼこっ……ーーーー!!!!」 首も入れて再度スイッチオン、何か言いたそうだったが気にしない。 その後は時間を操作してあっという間に出来上がったバケツ一杯のプリン、所々茶色になっているがなかなかおいしそうでもある。 「はい! れみりゃさま、ぷりんですよ!!!」 だが、れみりゃは答えない、馬鹿でアホで頭の殆どがプリンより緩いれみりゃでも、目の前でまじまじとお友達が調理されていくのを見たら、今このプリンには何が入っているのか位理解できるからだ。 「どうしたんですか? 食べないんですかれみりゃ様?」 「れみりゃいらない!!! そのぷっでぃんいらない!!!」 口からも鼻からも肉汁を滴らせながら、れみりゃは懸命に叫んだ、思い出すのはさっきまで一緒に遊んでいた友達のこと、お昼に仲良くプリンを食べたことだった。 「そうですか? 好き嫌いはいけませんよ?」 その思い出の最中、自分のお腹に激痛が走る。 慌てて自分のお腹を見ると、咲夜がプリンをせっせと中に詰めていた。 引き裂かれた自分の中に。 「うーーー!!! いだいよーーー!!! ざぐやーーー!!! ずぎぎらいじないがらさっさどやめでぇーー!!!」 れみりゃ初めての心からの謝罪。 だが。 「大丈夫ですよ、あなたはこれから料理になるんですから。もう好き嫌いしなくていいんですよ」 食べ物に耳を貸す人間は居ない。 紅魔館の門番は夜寝をしていた。 勿論昼寝と同じノリである。 先ほど、頭にグンニグルを叩きこまれて一旦は起き上がったが、レミリアが出かけてくると言い残して去っていくとまた寝始めた。 そして今度は銀のナイフが突き刺さる。 「!!!! って咲夜さん。幾らなんでも銀のナイフは痛いですって!!!」 「寝てるほうが悪いんでしょ。ほら、夕食を持って来てあげたわ。あなた夕食の時間なのに来なかったから」 そこには籠一杯の中華まん、ふかふかと湯気が立っているそれは先ほどのゲテモノプッディンより遥かに美味しそうだった。 「あ、ありがとうございます。いただきます」 勢いよく、口に運んでいく美鈴、十個ほど口に運んだ時、ふと何か気が付いたようで口を開いた。 「この肉まん、ちょっと甘いのもありますね。でも桃まんみたいでおいしいですよ!!」 そう言って更に口に運んでいく、食べ物は決して好き嫌いしない。 それが美鈴だ。 夜中にコンコンと戸を叩く音が聞こえた。 村長かと思って扉を開けると、紅魔館の主が威厳たっぷりで立っていた。 「!! すっすみません!! どうか命だけは、せめて妻子だけは!!!」 必死で土下座する。 あーやっぱりこうなったか……博麗の巫女もどうなっても知らないとは言っていたが。 ……無念。 「ちょっといいかしら?」 「はっはい!!!」 俺は一帯どうなるんだ、血を吸われるのか? それとも串刺し? もしかして食われる? 「家の食料が迷惑をかけたわね、これはそのお詫びの印よ。ありがたく受け取りなさい」 へ? 目の前には一か月分は下らないかというお金が置いてあった。 「それじゃあ、私はあんたと一緒に居た人間の所に行かないと行けないからこれで失礼するわ。 そうそう、また家の食料が悪さをしたら遠慮せずに味わっていいわ。何か言われたら私がそう言ったって言えばいいから」 「はい。しかとこの耳聞き届けました!! 偉大なるレミリアスカーレット様!!!」 優雅にその場を後にするレミリア様に(自分の生命のとこも含めて)感謝の言葉を述べる俺。 やはり紅魔館の主様は人智を超えて聡明な智を得ていらっしゃる。 そして、博麗の巫女に相談して本当によかった。 そうだ、このお金の半分は神社に寄付しよう。 翌日、大量のお金を受け取った巫女はこれで一年間暮らせるわ、とおっしゃっておりました。
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※東方原作キャラが出てきます ※お嬢様が姉御口調です ※さとり様が内気な少女です ※捕食種設定が出てきます それでもよければどうぞ 紅魔館の日常(さとりん来襲編) 霧の湖の畔に建つ悪魔が棲む館、紅魔館。 そしてここは紅魔館のベランダである。 そこでは紅魔館の主と客人がテーブルに備え付けられた椅子に向かい合う形で腰かけていた。 テーブルの上にはティーカップが2つ。 今は主と客人の爽やかなティータイムであった。 「お久しぶりです…レミリア」 「そうだね、あんたがなかなか来てくれなかったから」 「…すみません…」 客人は遠慮がちに謝る。 レミリアはその顔を見てはあ、と溜息をつく。 「あんたのことだから言わなくてもわかってると思うけど…」 「謝る必要なんかない、ですか?…すみません…」 「ああ、もう良いよ。で、今日はどうしたんだい?…さとり」 客人…古明地さとりはその言葉に照れ臭そうに微笑した。 紅魔館の主であるレミリア・スカーレットと地霊殿の主である古明地さとり。 この2人は出会ってそれほど間がある訳ではないのだが、自然と馬が合った。 2人とも共通の悩みを抱えていたからである。 そう、狂気を抱えた妹のことだ。 レミリアは破壊衝動を持ち、かつ引きこもりがちな妹…フランドール・スカーレットについて。 さとりは心を閉ざし、かつフラフラ無意識で歩き回るようになってしまった妹…古明地こいしについて。 2人はそれぞれ頭を抱えていた。 そのような共通の悩みを抱えていた2人の仲は一気に接近した。 変わった妹を持った姉にしかわからない苦労や愚痴などをお互いぶつけあった。 特にさとりは自分がコミュニケーション能力不足だと言うことも忘れて、とにかく愚痴を思いっきり吐いた。 そうして、このような奇妙な友人関係が生まれたのである。 また、この2人には能力にも共通点があった。 レミリアは他人の運命を見て、それを操る能力。 さとりは他人の心を覗き、考えていることを把握する能力だ。 つまり、2人とも他人のことを把握する能力を持っていたのだ。 お互いが似たような能力を持っているということもあって、お互いの能力に嫌悪感を感じることがなかったというのも2人の仲が急接近した要因とも言えよう。 とはいえ、地上の妖怪であるレミリアは地霊殿がある地底には行くことは出来ない。 それ故、自然とさとりの方が紅魔館に訪れるようになっていた。 しかし、それも万事上手く行った訳ではない。 さとりは第三の眼により、他者の心を読むことが出来る。 そして、それはレミリア以外の紅魔館のほとんどの住民には歓迎されることではなかった。 現に、今は紅魔館のほとんどの住民は外出している。 その中には、メイド長である十六夜咲夜も含まれていた。 さとりに心を読まれたくなかった為だ。 今の紅魔館に残っているのは、主であるレミリア以外では門番である美鈴と極少数の住民しか残っていない。 これはさとりが紅魔館に来訪する度に行われるのだ。 ちなみに、最初にさとりが紅魔館にやってきた時は咲夜も残っていた。 しかし、その時にさとりのいつもの悪い癖が出てしまったのだ。 さとりは相手の心を読むだけでなく、相手の考えていることを得意気に語ってしまう癖がある。 そして、その癖を咲夜の前でやってしまったのだ。 暴いてしまったのだ。 普段から考えているお嬢様の妄想を。 咲夜のプライベートスクウェアを。 敬愛するお嬢様の前で。 お嬢様の客人の口を封じる訳にもいかず、咲夜に出来たことは時を止め、さとりの第三の眼の効果範囲から逃げることだけであった。 以降、さとりの前に咲夜が姿を現すことはなかった。 話を戻そう。 最も、さとりは今更自分の能力が恐れられるということはあまり気にしてはいない。 いや、気にしていないと言う訳でもないのだが、数少ない友人に会いに来るという喜びの方が大きかった。 「ええと…今日は見せたい物があって来たんです」 「…見せたい物?」 「これです」 風呂敷に包まれた『何か』をテーブルの上に乗せるさとり。 その『何か』はもぞもぞと動いていた。 「これ…生き物かい?」 「開けてみれば分かりますよ」 ニコニコ笑うさとり。 怪訝そうな顔をしながらレミリアが風呂敷をほどく。 中から出てきたのは… 「ゆっくりとらうましていってね!」 紫色の髪をした下ぶくれのある顔。 それはさとりの顔によく似ていた。 「これ…あんたの?」 「私のペットが拾って来たんです」 そこに現れたのはゆっくりさとりんだった。 「へえ、あんたのゆっくりも居たんだね」 幻想郷に最近現れた生物であるゆっくり。 その生物は幻想郷に住む住民の顔を模した姿をしている。 数多くのゆっくりを見てきたレミリアにとって、今更新種のゆっくりが現れたところで何も驚くことはなかった。 「ゆっくりとらうましていってね!!」 ゆっくりさとりんの元気な声が響く。 レミリアはテーブルの上に乗っているゆっくりさとりんを一瞥する。 「こいつもあんたのように心を読むことが出来るのかい?」 ゆっくりにはオリジナルの一部の能力、性格などを受け継いでいることがある。 非常に稀にではあるが、スキマを使うことが出来るゆっくりゆかりんや、時を止めることが出来るゆっくりさくや、というのも存在する。 だから、このゆっくりさとりんにも何か特殊な能力があるかもしれないとレミリアは考えていた。 「それがですね…」 「おね~さぁ~ん!さぁくやぁ!れみぃおなかぐ~ぐ~だぞぉ~!!!」 さとりの声をかき消す程の叫び声。 叫び声が聞こえたと思ったら今度は丸っこいピンク色の物体がベランダに走ってきた。 「あれ、あんた起きたのかい」 「こんにちは、れみりゃちゃん」 「うぁ!さとりおね~さんがいるぞぉ!!」 お腹を抑えながら走ってきたピンク色の物体。 紅魔館に住んでいる胴付きのゆっくりれみりゃであった。 紅魔館の住民の一人であるゆっくりれみりゃ。 その名の通り、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットをオリジナルとしたゆっくりだ。 咲夜が突然どこからか拾ってきて以来、紅魔館の住民の一人となっている。 れみりゃは紅魔館の住民の中でさとりを避けることがない数少ないうちの一人だ。 いや、それどころか思いっきりさとりに懐いてしまっていた。 「なでなで」 「う~♪う~♪さとりおね~さんのなぁ~でなぁ~ではとってもゆっくりできるぞぉ♪」 れみりゃには覗かれて困るような思考は持っていなかった。 さとりに懐きこそすれ避ける理由がなかったのだ。 さとりもまた、れみりゃと一緒に過ごすことはとてもゆっくり出来たのだった。 「う~…なぁでなぁではゆっくりできるけど…おなかぐーぐーはゆっくりできないぞぉ…」 再びお腹を抑えて体を縮こませるれみりゃ。 「困ったねぇ。ここにはあんたが食べられそうなお菓子はないよ。今は咲夜も留守だし」 「いやいやぁぁ!!れみぃおなかすいたのぉ!!ゆっくりしたいのぉ!!」 両手をばたばたさせて泣き叫ぶれみりゃ。 困ってしまう2人。 この場は紅茶しかなく、れみりゃの腹を満たせそうな物はない。 「おたべなさい!おたべなさい!」 「…う?」 涙目のれみりゃの視界に入ってきたもの。 それは自分を食べろと催促をするゆっくりさとりんだった。 そして、れみりゃはお腹が空いている。 この申し出を断る理由はれみりゃにはなかった。 「いっただっきま~すだっぞぉ♪」 「ちょっと!れみりゃ!」 「あっ、ダメ!!」 満面の笑顔でゆっくりさとりんに噛みつくれみりゃ。 レミリアとさとりの制止の声にも耳を貸さなかった。 「…う?」 噛みついたれみりゃの顔が一瞬固まる。 一方、さとりんの口元はニヤリとわずかに歪んだ。 そして… 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」 噛みついたれみりゃの方が大きな悲鳴を上げた。 「え!?どうかしたのかい!?」 「にがにがぁぁぁぁぁぁ!!!からからぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「れみりゃちゃん!お茶飲んで!」 泣き叫ぶれみりゃに素早くお茶を飲ませるさとり。 差し出されたお茶を躊躇なく飲み込むれみりゃ。 レミリアには何が起きたのか分からない。 悲鳴を上げるとしたら噛みつかれたさとりんの方だと思っていた。 しかし、さとりんは噛みつかれたというのに平然としている。 「ゆっくりとらうましていってね!ゆっくりとらうましていってね!」 いや、それどころかテーブルの上でぴょんぴょん跳ねている。 レミリアの眼にはさとりんが喜んでいるようにしか見えなかった。 一体どういうことなのか。 「よしよし…なでなで…」 「う~…う~…」 先程まで泣き叫んでいたれみりゃも大分落ち着いてきたようだ。 さとりのなでなでに気持ちよさそうにしながら、眠そうな顔をしている。 先程まで寝ていたというのに、泣き叫んだからかもう眠くなってきたようだ。 「う~…」 「ゆっくりしていってね…れみりゃちゃん…」 れみりゃはさとりの腕の中で静かに眠りだした…。 「…で、どういうことか説明してくれるかい?」 眠ってしまったれみりゃをベッドまで運んだ2人は再びベランダまで戻ってきた。 さとりんは未だにテーブルの上で跳ね続けている。 すっかりご機嫌な様子だ。 「あのですね…この子は…特殊な力なんてないんです…ただ…」 「ただ?」 「その…この子の中身がですね…」 「中身?」 「おたべなさい!おたべなさい!」 「とりあえずこの子の中身を見てもらえませんか」 レミリアはむにゅっとさとりんの頬の一部分を千切る。 本人(?)が自分を食べろと言ってる以上、遠慮することはないとレミリアは考えた。 そして、千切った頬に付いてきた中身をその深紅の瞳で観察する。 「…うわぁ」 絶句するレミリア。 ゆっくりさとりんの中身は真っ黒。 ダークマターか何かだろうか? 何が入っているのかレミリアにはさっぱりわからなかった。 しかし、一つだけ確信していることがある。 これは食べられるようなものではないということだ。 手に持って観察しているだけでも刺激臭が漂ってくるのだ。 辛いような苦いような臭いような…何とも言えない臭いだった。 「この子は『ゆっくりとらうましていってね』と何度も言ってますよね?」 「ん、ああ、そうだね」 そういえば、とレミリアは思い出す。 最初に風呂敷の中から現れた時も言っていた。 あの言葉の意味は…と、レミリアが考えたところで、何となく一本の線で繋がったような気がした。 レミリアがさとりの顔を見る。 「レミリアが考えている通りです」 さとりが静かに頷く。 どうやらレミリアの考えは間違っていなかったようだ。 「…つまり、こいつはクソ性格が悪いクソ不味い饅頭だってことかい?」 レミリアが歯に衣を着せぬ言い方でさとりに問いかける。 ゆっくりさとりんははっきり言って常人が食べられうような饅頭ではない。 大食漢と言われるゆっくりゆゆこでさえも食べられるかどうか定かではない。 そんな自身を、さとりんは『おたべなさい!』と自身を食べるように申し出る。 空腹な相手なら十中八九さとりんを食べようとするだろう。 しかし、それはさとりんの罠でしかなかった。 さとりんを食べた相手は、文字通りトラウマになるくらいの味を体験することとなる。 そして、あまりの不味さに苦しんでいる相手を見て、笑いながらこう言うのだ。 「ゆっくりとらうましていってね!」 と。 レミリアにとって家族同然であるれみりゃが罠にはめられた。 しかし、そのことに関してレミリアはさとりんに怒りを感じることはなかった。 そこまで紅魔館の主は狭量ではない。 むしろそのふてぶてしさに感心してしまった。 「れみりゃにもこいつくらいのふてぶてしさがあればいいんだけど」 「あの子はあのままで良いんですよ。可愛いじゃないですか」 「そうかい?まあ、ふてぶてしいれみりゃなんて想像つかないけどね」 ふてぶてしいれみりゃを想像してレミリアは笑う。 そんなレミリアを無言で見ていたさとりだったが、突然申し訳なさそうに頭を下げた。 「本当にごめんなさい。私がきちんと説明していればれみりゃちゃんは…」 「ああ、いいのさ。騙されるれみりゃが悪いのさ」 レミリアは自身の過去を思い出す。 幻想郷のルールを知らず、好き勝手に暴れて痛い目を見た時のことを。 これでれみりゃも少しは警戒心を持ってくれれば、と考えていた。 「ま、れみりゃには後でお仕置きだけどね」 レミリアはニヤリと口元を歪ませる。 レミリアとれみりゃの間では、紅魔館の中にいるゆっくりを食べてはいけない、という約束が成されていた。 紅魔館に住んでいるゆっくりはれみりゃだけではない。 研究用の為に図書館の主が飼っているゆっくりもいれば、司書や妖精メイドなどゆっくりを館内で飼っている者もいる。 一方、れみりゃは咲夜に拾われて紅魔館に来る前はゆっくりを捕食して生きてきたらしい。 それ自体はレミリアは悪いことだとは全く思わない。 自身も人間を口にしているし、生きる為には捕食することは当然だと考えているからだ。 しかし、紅魔館の住民を襲うとなると話は別だ。 レミリアは紅魔館の住民を家族同然だと考えていた。 捕食すること自体は何とも思わなくても、家族を襲うことはレミリアは許さなかったのだ。 れみりゃが紅魔館に来て間もない頃、図書館の主が研究用に飼っているゆっくりを捕食しようと襲ったのだ。 図書館の司書である小悪魔に難なく止められたから良かったものの、何度も同じことが起きては館内のゆっくりはゆっくりできない。 だから、その時にレミリアはれみりゃと約束したのだ。 ここにいたいならば館内のゆっくりを襲ってはいけない、と。 それ以来、れみりゃがゆっくりを襲うことはほぼ無くなった。 極稀に空腹のときに「ぎゃお~!たべちゃうぞぉ~!」と襲ってしまうことがあったが。 全て未遂に終わった上に、れみりゃもその度におやつ抜きなどという罰を食らっているので特に問題は起きてはいなかった。 「ゆっくりとらうましていってね!」 未だにテーブルの上を跳ね続けているさとりんをレミリアが一瞥する。 「さとり、こいつどうするのさ?」 「…考えてませんでした」 さとりは恥ずかしそうに顔を俯かせる。 「ふ~む…」 レミリアはさとりんを見ながら考える。 クソ不味い饅頭…。 誰かに食べさせてみようか…。 「そうだ!」 「え?」 さとりがレミリアの声に驚いて顔を上げる。 そしてレミリアの思考を読み、さとりもわずかにニヤリと口を歪ませた。 悪戯を思いついたかのような顔だった。 「…面白そうですね」 「だろう?あんたもあいつに借りはあるだろ?」 レミリアとさとりはそう言って立ち上がる。 「じゃあ行こうか」 「はい」 「博麗神社へ!」 博麗神社 「…で、珍しいコンビが何しに来たのよ。さっさと帰って」 「相変わらずつれないねぇ」 「私達は貴方にプレゼントがあって来ました」 「いらない、胡散臭い」 「…これでも?」 「…諭吉!?」 「…一気に乗り気になりましたね」 「おたべなさい!おたべなさい!」 「ほ、施しは受けないわよ」 「勘違いしないでくれる?これはれっきとした賽銭だよ」 「さ、賽銭…諭吉が賽銭箱に…」 「さあさあ、頬を一抓りで良いから食べてごらんなさい」 「さ、先にお賽銭よ…」 「相変わらず思考が金のことばかりですね…」 「うっさい!」 (すたすた) 「入れてきたよ」 「では、これをどうぞ」 「おたべなさい!おたべなさい!」 「一口だけよ?」 (むにゅっ、ぱくっ) 「「(食べた!!)」」 数時間後 「お嬢様…シエスタをしてたらいつの間にかいなくなっちゃったけど…何処に行っちゃったんだろう…」 「ねえねえ」 「…うわっ!?貴方は!?(気を読める私がこんな至近距離に近寄られるまで気付かないなんて…)」 「お姉ちゃん来なかった?」 「貴方は…さとりさんの妹さんでしたっけ?」 「うん、そうよ」 「今は…いませんね。さとりさんもお嬢様も紅魔館の中に気が感じられません」 「そっかぁ」 「清く正しい文々。新聞の号外ですよ~」 「あ、御苦労様」 「ねえねえ、それ何て書いてあるの?」 「ええと…凶悪な鬼巫女が出没…?付近の住民は避難されたし…?」 ,.-─- 、 ∧_,,∧\書/ /\ ( e'ω'a)∩‐ | 後 ⊂ / ヽ/ r‐' / `""ヽ_ノ 最近マンネリ化しているような気がしてきたので、最後は少々手法を変えてみました。 新しい…読心にばかりイメージが先行してトラウマを植え付ける(否呼び覚ます)という発想がなかった… -- 名無しさん (2011-02-17 11 16 33) とらうまと言うからもこたんかと思ったよ! -- 名無しさん (2011-02-17 15 23 50) なんという根性悪 -- 名無しさん (2011-02-18 04 42 09) リンゴリンゴ!!!食べたいな!そのリンゴ -- ひやだなぁ、、、、、 (2012-08-02 06 48 04) ひまだにゃー、、、 -- 名無しさん (2012-08-02 06 50 21) 名前 コメント
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※東方原作キャラが出てきます ※独自設定あります ※お嬢様が姉御口調です ※今回はライトな話です ↓大丈夫ならどうぞ 紅魔館の日常(食事編) 霧の湖の畔に建つ悪魔が棲む館、紅魔館。 そしてここはその紅魔館のダイニングルーム。 一人の少女がダイニングテーブルに付いてある一際豪華な椅子に腰かけている。 少女のその小さな背中には一対の黒い翼が生えている。 この少女こそが紅魔館の主であるレミリア・スカーレットだった。 少女にしか見えない外見とは裏腹に、淑女のような気品さ、悪魔のような威圧感、そして一般大衆を魅了させるカリスマを感じさせる。 『彼女こそがこの館の主だ』 誰もがそれを納得させるような空気を彼女は放っていた。 ダイニングルームの扉からノックの音が聞こえる。 そして、その直後に切れ味鋭いナイフのように真っ直ぐな、かつ澄んだ声が室内に響く。 「お嬢様、朝食をお持ちいたしました」 「入りなさい」 レミリアが許可を出すと、扉はゆっくりと開かれる。 入ってきたのは、いくつかの食器が乗ったワゴンを押す銀髪のメイド。 彼女は紅魔館のメイド長である十六夜咲夜だった。 そう、この時間は紅魔館の主であるレミリア・スカーレットの朝食の時間であった。 「咲夜。フランは?」 「妹様はまだお休みになられております」 咲夜はワゴンの上に乗っている食器を主の前に並べながら質問に答える。 まさしくその姿は瀟洒と言う言葉に相応しかった。 ちなみに、フランというのは主であるレミリアの妹だ。 館内では妹様の呼称で親しまれている。 かつては地下室に籠り気味だった彼女も、ある事件を切っ掛けに館内の住人とも会話をするようになった。 さらに、現在は自分から外出する機会も増えてきた。 その事に関して一番胸を撫で下ろしているのは姉であるレミリアだ。 レミリアは妹であるフランについて何百年も悩んできたのだから。 フランの変化が一番嬉しかったのは間違いなく彼女だろう。 「はぁ…あの子もそろそろ寝坊癖が治るといいんだけどねえ…」 「妹様も徐々にお嬢様の生活に合わせておいでですわ」 「だと良いんだけど」 この2人が言うように、フランは地下室に引きこもっていた頃の睡眠時間がなかなか改善されない。 酷い時には今でも3日以上部屋から出てこない時もある。 レミリアが新たに彼女の部屋を用意し、フランの生活は劇的に変わったが、睡眠時間まではすぐに改善とまではいかなかった。 それでも咲夜の言うように徐々には改善されてはいるのだが。 少々呆れている顔のレミリアに苦笑しながらの咲夜。 この紅魔館はまさに平和だった。 そんな2人の耳に 「う~…」 唸るような声が聞こえた。 「あら、あんた居たの?」 「れみぃはさくやといっしょにおへやにはいってきたぞぉ!!」 「小さすぎて気付かなかったねぇ」 「う~!!」 両手を挙げながら不機嫌そうな顔をする一人の少女。 その姿は館の主であるレミリアに酷似していた。 酷似と言ってもレミリアより身長は低く、その分を横に広げたようなふとましい体型ではあったが。 その姿からはレミリアと違い気品やカリスマはまるで感じられない。 可愛い、という言葉の方が似合うだろう。 その少女の名前はれみりゃ。 館内の住民からはれみりゃ様と呼ばれ親しまれている。 見た目は幼女にしか見えないが、実は手足が付いた動く肉まんである。 彼女の種属名は『ゆっくり』と言い、最近幻想郷に大量発生した饅頭の一種である。 咲夜がある日どこからか拾ってきて以来、紅魔館の住民の一人となっていた。 レミリアもれみりゃが咲夜と一緒にダイニングルームに入ってきたことは当然気付いていた。 気付いていた上で気付いていない振りをしたのだ。 それは何故かと言うと… 「分かりやすくなるようにもう少し大きくなってくれないとねぇ」 「う~!!れみぃはさくやのあまあまぷっでぃんたくさんたべてるもん!いっぱいゆっくりしてるもん!おっきくなるもん!」 「いつの話になるのかしらねぇ」 「う~!!」 レミリアにとってれみりゃは弄りの対象だったからだ。 元々サディストの傾向がある彼女にとって、れみりゃは良いターゲットとなった。 すぐ泣き、すぐ怒り、すぐ笑う。 レミリアにとってれみりゃと接することは長い時間を生きて行く中の良い暇つぶしとなっていたのだ。 勿論、レミリアもれみりゃのことが嫌いで弄っている訳ではない。 これは彼女なりの愛情表現でもあるのだ。 本人は間違いなく否定するだろうが。 そんな2人の会話を目の前で聞いている咲夜は… 「(お嬢様とおぜうさま…2人とも可愛いわね…おっと鼻血が)」 彼女も彼女なりにこの状況を楽しんでいた。 最も、外見上はポーカーフェイスのままであるのだが。 鼻血が出そうになっても決してそれを主に見せることはない。 まさに瀟洒なメイドと呼ばれるに相応しかった。 「れみぃもおなかぺこぺこだっぞぉ♪さくやぁ♪れみぃにもぷっでぃんちょ~だ~い♪」 れみりゃがレミリアのすぐ間近にある椅子に座る。 レミリアはそのことに関して不満に思うこともない。 いつものことだからだ。 「本日のおぜうさまの朝食はイチゴのバルサミコ酢和えアイスクリーム添えでございます」 そう言って咲夜はれみりゃの前にれみりゃ用の食事を並べる。 ちなみに、咲夜はレミリアのことをお嬢様、れみりゃのことをおぜうさまと呼んでいる。 レミリアも特に気にする素振りを見せなかったので、そのまま定着してしまった。 「うっう~♪れみぃはあまあまいちごもあいすくり~むもだいすきだっぞぉ♪」 「こちらはおぜうさまの大好きな果汁100%のオレンジジュースでございます」 「うっう~♪あまあまじゅーすでゆっくりするぞぉ♪うぁうぁ♪」 「それと…」 咲夜は一瞬ニヤリを口元を歪ませてれみりゃの前に一つの食器を置く。 「野菜サラダでございます」 色とりどりの野菜が乗った皿を見て、れみりゃは露骨に顔を歪ませる。 「うぁ!れみぃおやさいいらないぞぉ!さくやぁ♪おやさいはいやぁ~ん♪」 れみりゃは咲夜の元に近づき、体をすりよせておねだりをする。 それはとても微笑ましい光景だった。 れみりゃは野菜を食べたくなくて結構必死だったりするのだが。 そして一方の咲夜は… 「(おぜうさま可愛いわね…抱きしめたい…)」 興奮していた。 しかし、そのような感情を表に出すことはない。 彼女はポーカーフェイスのままだ。 紅魔館のメイド長は瀟洒なのだから。 「あら…野菜も食べないと大きくなれないんだよ?知らないの?」 「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 れみりゃはレミリアの言葉にショックを受けたのか突然叫び出す。 目と口は大きく見開かれており、両手を頭上に上げ、体全体を後ろに大きく逸らしている。 このオーバーリアクションもレミリアにとっては堪らなく面白い物であった。 ちなみにレミリアのこの言葉も数え切れないほどれみりゃに言ってきたことである。 この言葉を出す度にれみりゃはオーバーリアクションをするので、レミリアはこの言葉を言う時を密かに楽しみにしていたりもする。 「本当だよ?ねえ、咲夜?」 「さくやぁ~…おやさいたべなくてもれみぃおっきくなれるよねぇ?」 レミリアとれみりゃが同時に咲夜に視線を向ける。 この時の咲夜は… 「(ああ…お嬢様とおぜうさまが潤んだ瞳で私を同時に…私はどちらの想いに応えれば…)」 全く関係ないことを考えていた。 しかし、彼女は当然のごとくポーカーフェイスだ。 瀟洒なのだから。 「そうですね…」 咲夜は苦笑しながら迷ったような素振りを見せる。 最初から言うことは決まっているのだが。 咲夜はその場にしゃがみ、れみりゃの視線と自分の顔の高さを合わせて彼女に告げる。 彼女にとっては非常に残酷な言葉を。 「おぜうさま、お野菜を食べなければ大きくなれませんよ?」 「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 本日二度目のオーバーリアクション。 この瞬間、レミリアと咲夜はとてもゆっくり出来ていた。 紅魔館は今日も平和だった。 「いただきます」 「いただきま~すだっぞぉ♪」 「どうぞお召し上がり下さい」 それらの言葉を合図に食事を開始する。 ちなみに、れみりゃは常に食事の際には咲夜に肩掛けのナプキンを付けてもらっていた。 そうしないと洋服が汚れ放題だからである。 「う~…」 しかし、れみりゃは食事に手を付けない。 レミリアの方を唸りながら睨んでいる。 何かが気になっているようだ。 一方のレミリアは器用に箸を使いながら、食器の中を何やら混ぜている。 れみりゃの視線など全く気にしていない。 「う~…」 そんな時間がしばし過ぎると、ついにれみりゃが立ち上がった。 「おね~さんのそれぇ!くしゃいくしゃいだっぞぉ!」 れみりゃはレミリアの食器の中の物が気に入らないようだ。 何やら臭いがするらしい。 「美味しいと思うんだけどねぇ」 レミリアが箸を宙に上げると、その箸に粘着上のねばぁ~っとした物が纏わりついている。 そう、彼女の朝食は納豆御飯だった。 彼女は西洋の生まれのはずだが、実は納豆が大好物なのである。 「う~!!そんなのぽいっしてぇ!ゆっくりできないぞぉ!!」 れみりゃはとにかく納豆の臭いが気に入らない。 ダイニングルームは広いのでレミリアから離れた場所で食べれば良いだけの話なのだが、その選択肢は彼女の頭の中になかったようだ。 一方のレミリアはれみりゃの叫びも我関せずと無視して、箸に纏わりつく粘膜ごと豆を口の中に入れる。 「うん、美味しい。咲夜の作る納豆ご飯は最高ね」 「お褒めに預かり光栄でございます」 咲夜はその場で頭を下げる。 無視されているれみりゃはそんなレミリアの姿が気に入らない。 「う~!!そんなのたべてたらゆっくりできなくなるぞぉ!!おね~さんゆっくりできてないぞぉ!!」 れみりゃにとって、ゆっくり出来ていないという言葉は全否定を意味する。 つまり、れみりゃは納豆とその納豆を食べるレミリアを全否定したのだ。 普段のレミリアとれみりゃは決して仲が悪い訳ではない。 むしろ先程のやりとりを見る限りでは至って良好だろう。 そんなレミリアをれみりゃは否定したのだ。 れみりゃにとってそれくらい納豆は嫌だった。 ここで初めてレミリアが憤慨しているれみりゃに視線を向ける。 悪戯を思い付いたかのように少しだけ口元を歪ませながら。 「あんたも食べてみればいいじゃない。きっと気に入るよ」 「…う?」 れみりゃにはレミリアが何を言っているのか理解できなかった。 自分が? 食べる? 何を? れみりゃの頭の中に疑問符で埋め尽くされた。 「ほら、私が食べさせてあげるから」 「うっ!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 レミリアが納豆を持った箸をれみりゃに近付けると、れみりゃは立ったままの咲夜の背後まで一直線に逃げ出した。 すでに涙目となっている。 どうしようもなく嫌だったらしい。 そんなれみりゃの姿を見て、レミリアがニヤリと口元を歪ませる。 どうやら彼女のサディスト魂が刺激されたようだ。 「美味しいって、ほらほら」 「うぁぁぁぁぁぁ!!!こっちこないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 レミリアは納豆が入った食器と納豆が付いたままの箸を持ちながら、立ち上がって咲夜の背後にいるれみりゃの元へ近づいて行く。 当然れみりゃは一直線に逃げ出す。 そんな姿もまた、レミリアのサディスト魂が刺激された。 「ほ~らほ~ら♪」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!くしゃいくしゃいだぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 レミリアは逃げるれみりゃを笑いながら追いかけて行く。 れみりゃはそんなレミリアから悲鳴を上げながら逃げて行く。 ダイニングルームを舞台にした追いかけっこの始まりだった。 れみりゃの動きは非常にのたのたしていたので、追いかけっこと言っても非常にゆっくりした追いかけっこではあるのだが。 レミリアにもれみりゃに追いつこうという気はなく、れみりゃの走る速度に合わせて走っている。 本来、食事中に立ち上がるなどやってはいけないことのはずなのだ。 瀟洒なメイド長から見ればはしたないことだ。 主といえども注意されてもおかしくない振る舞いだった。 そんな主達の姿を見て咲夜は… 「(サディストなお嬢様と悲鳴を上げながら逃げるおぜうさま…ハァハァ…)」 とっても興奮していた。 しかしそれでもポーカーフェイスのままだ。 彼女は瀟洒なのだから。 「納豆食べないと大きくなれないよ~?」 「なっとぉだけはぜったいいやだぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」 紅魔館は今日も平和だった。 ,.-─- 、 ∧_,,∧\書/ /\ ( e'ω'a)∩‐ | 後 ⊂ / ヽ/ r‐' / `""ヽ_ノ 最近暗い話ばかりだったのでたまには明るめの話を。 私の中のお嬢様は基本姉御口調です。 ゆっくり冒険記の番外編にしても良かったのですが、何となく短編に。 冒険記のお嬢様とミリィもこのような関係と設定しております。 ちなみに、私も納豆は食べられません。 臭いも嫌ですが、味自体も好きになれません。 納豆美味しいよ!咲夜さん瀟洒過ぎて素敵でした -- 名無しさん (2011-02-13 21 08 04) 納豆美味しいぜ、それを理解しているお嬢様も素敵だぁ (邪道だが納豆チーズカレーの美味しさは異常) -- 名無しさん (2011-02-14 02 15 53) ゆっくりゆかりんにあげたら? -- 名無しさん (2011-02-15 15 13 39) 名前 コメント
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紅魔館の花 読み:こうまかんのはな カテゴリー:Set 作品:紅魔編 ATK:(-) DEF:(+1) [自動]このキャラがアタックキャラに選ばれた場合、バトル終了時まで、このキャラは攻撃力が3上昇する。 えー、普通の人よ illust:山鳥おふう 紅魔-033 R 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 -紅魔編-」