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鹿目まどか // / レ'" ヽ,,. // / ー=彡 \ // / / / ,/ ヽ___'' ,, // / _彡 / / / / / | ___ '' ....,, // / / / / // / / |〈 '' ...// / /// / / ゙X´ ' / | | ' ノ ⌒ヽ // / / /|/|/ァミx | ,/ | | | ノ / // /'' ...,, /_ / ん゙ | /‐-ミ,,_ | l ! / / // / '' ...,, ,xy‐、/ し' |/ =ミxⅥ ` ! ,/ { /'' , --''、 '' // /;; ;; '' ; --{ 、 ん心V | / | /!/ , ──-- 、 ,/`ヽ、 " { { { `7¨ヘ { r'ハ |/ ,人__/ |\/ ヽ ̄⌒¨゙⌒ヽ、,, -─… ''ブ \ (丶、 ,x‐=- 、. ///⌒! | { \ i <⌒ ̄¨ ''‐-<辷辷ヘ ( \‐- __}_j | ヘ | / \ ノ `丶、 ヽ廴_`ヽ. \ \ |ノ | ノ | {八 ` ───彡 }| \ { ) } i }リ\_ノ| | |. \ ,' / l ノ { 〉( ! ' | / | | ハ! ー‐' / | / 〉} } }/ ノ′八 |/ 準決勝 11月03日 2名中2位 準決勝敗退・3位 1位 407票 巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ 2位 392票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 本ラシ【女神まどかラシ】22:58:18 参加59レス 有効投票41票 AA 1/2 準々決勝 10月30日 2名中1位 準決勝進出 1位 371票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 327票 美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ 開幕合同ラシ【まどかはあたしの嫁になるのだ】01:20:00 参加38レス 有効投票11票 AA 1 本ラシ【女神まどかラシ】22:58:18 参加56レス 有効投票36票 AA 1/2 ブロック決勝 10月20日 2名中1位 決勝トーナメント進出 1位 415票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 232票 エリュシア・デ・ルート・イーマ(エルシィ)@神のみぞ知るセカイ シリーズ 本ラシ【まどっちMOEラシ】22:35:00 参加52レス 有効投票39票 AA 1 3回戦 10月11日 2名中1位 ブロック決勝進出 1位 421票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 207票 エルキュール・バートン(エリー)@探偵オペラ ミルキィホームズ 開幕ラシ【インキュベーターラシ】01:09:00 参加15レス 有効投票10票 AA 1 本ラシ【まどっちラシ】22:25:00 参加38レス 有効投票29票 AA 1 2回戦 9月25日 3名中1位 3回戦進出 1位 333票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 119票 石動美緒@えむえむっ! 3位 56票 イングリッド・ソルヴェイク・ソルグリムス(イニ)@アスタロッテのおもちゃ! 1回戦 8月27日 3名中1位 2回戦進出 1位 285票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 120票 千堂瑛里華@FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 3位 67票 鶴見知利子(つるこ)@あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 一次予選16組 8月02日 166名中1位 1位 459票 鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ 2位 323票 インデックス@とある魔術の禁書目録II 3位 309票 サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ2 4位 303票 本間芽衣子(めんま)@あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 5位 295票 結城美柑@もっとTo LOVEる-とらぶる- 6位 285票 篠ノ之箒(ほうき)@IS <インフィニット・ストラトス> 7位 281票 コーデリア・グラウカ@探偵オペラ ミルキィホームズ 8位 237票 ハルナ@これはゾンビですか? 9位 170票 近藤繭佳@お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 10位 169票 島田葉月@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 11位 167票 雪村千鶴@薄桜鬼 碧血録 12位 163票 来海えりか(キュアマリン)@ハートキャッチプリキュア!
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「夢の中で逢った、ような…」 プロローグ 概要キャラの育成について 条件 戦闘攻略 参戦魔法少女 詳細攻略共通 エンディング コメント プロローグ ごく普通の中学生・鹿目まどかは見知らぬ少女が戦う不思議な夢を見る。 その日学校へ編入してきた転校生は、他ならぬ『夢の中で逢った』少女だった。 概要 アニメと同一の時間軸でのお話 ただし結末は異なる 最初のシナリオ故にチュートリアル的なことやイベント戦闘がほとんどで、 初プレイでは自由度がないように感じてしまうかもしれない すでにアニメ本編を知っているとわき道にそれて小話を聞きたくなるはず、どんどん行ってみよう 因果値が上昇するイベント・選択を選んでおくと周回・他ルート時にキャラが強化されて楽になる キャラの育成について マミはシナリオ展開上途中離脱するため強化の必要はあまりない。 さやかとは違い射撃タイプなのでCONは上げてもいいかも。 シナリオ展開上さやかの感情値が高くなりがちで、このシナリオ最後の影の魔女結界に挑む頃にはHP・MP自動回復時のソウルジェムの濁りが早くなる。 ジェムが真っ黒になると攻撃力がガタ落ちし、おまけにMPを消費する魔法が使えなくなってしまう。 そのため初回プレイ時は 魔法少女契約前はさやかに接触して因果値を上げる(因果値を上昇させるとジェムの濁りを遅らせることが出来る) 契約後はさやかへの接触を避けて感情値の上昇を防ぐ(感情値の上昇を抑制すればジェムの濁りを遅らせることができる) のプレイスタイルを推奨する。 条件 なし 戦闘攻略 戦闘要員はマミとさやか。1戦だけほむらと杏子がそれぞれ助太刀してくれる。 マミは雑魚敵を遠距離の「ティーロ」で排除。ボスに対しては「ティロ・フィナーレ」で瞬殺すればほぼ問題ない。出番も例によって少ないので強化の必要もない。 マミった後のほむら助太刀はジャンプで逃げるより、「クロックアップ」で倍速になり「時間停止」後「鈍器そして鈍器」でブン殴った方があっさり終わる。 残りはさやかで攻略することになるがイベントでソウルジェムの穢れが頻発する挙句、感情値も勝手に上がりジェムの回復がしにくいと嫌がらせのような仕様が立ちはだかる。 とは言えさやかで攻略する魔女戦は2回だけ、しかも1回目はLv1でも倒せるので問題ない。「スティンガー」は1ターンに3マス前進できる移動技と考えておこう。途中で手に入る強化ポイントとスペルブックは全部さやかに回して問題ない。 最後の影の魔女戦が最大の難関。とは言えボスまで近づければ杏子が助太刀してくれるので交代すればあっさり終わる。グリーフシードを温存してスペルブックをさやかにつぎ込んでいればさやかで倒すことすら可能。 全体的な戦闘難易度は総じて低い。 参戦魔法少女 LV 名前 その他 10 巴マミ 8日目(夕)で離脱(死亡) 1 美樹さやか SG濁りイベント多数 25 暁美ほむら お菓子の魔女第二形態のみ 14 佐倉杏子 影の魔女戦中盤以降 鹿目まどか 最終日までは魔法少女にはならない因果値上昇イベントあり 詳細攻略 共通 Qボタンが[自動]表記、もしくは特に指定が無い場合は、どの態度でボタンを押してもOK 日数 時間帯 キャラクター 備考 Qボタン プロローグ Qボタン[自動]・魔法少女になって魔女を倒して・今は、ここから逃げたほうがいい・何もしない。まどかの因果値が10増加 有 1日目 昼 まどか まどかの因果値が10増加 無 マミ マミの感情値が10増加 無 ほむら ほむらの感情値が10減少CG回収有り 無 夕 まどか Qボタン[自動]・「僕を連れて逃げて」と言う→ほむらの感情値が10増加・「君だけでも逃げて」と言う→ほむらの感情値が30増加・何も話さず弱ったフリをする→変化無しまどかの因果値が20増加使い魔(薔薇園の魔女)との戦闘あり巴マミ「お礼はこの子達に。私は、通りがかっただけだから。」Qボタン・マミにフォローさせる→変化無し・自分からアピールする→まどかの因果値が10増加,さやかの因果値が10増加・もう少し様子を見よう→変化無し 有 夜 マミ マミの感情値が20増加 無 ほむら ※2周目以降に発生ほむらの感情値が10増加CG回収有り 無 2日目 朝 まどか さやか「そいつ連れてきて大丈夫なの!?」Qボタン[とぼける]→まどかの因果値が10増加,さやかの因果値が10増加 有 昼 まどか 無 夕 まどか まどかの因果値が10増加CG回収有り 無 さやか さやかの因果値が10増加 無 マミ マミの感情値が20増加 無 夜 ほむら 無 3日目 夕 まどか Qボタン[自動]・マミから魔法少女になるよう勧めさせる。→マミの感情値が20減少・さやかに、まどかを守らせる。→変化無し・彼女たちに任せよう。→変化無し魔女結界を2層抜けた後、魔女戦魔女戦(マミ)→攻略・薔薇園の魔女 有 4日目 昼 マミ マミの感情値が10増加 無 ほむら ほむらの感情値が10増加 無 夕 まどか 無 マミ 「だから、今日だけは魔法少女はお休み……。」Qボタン[あおる]→マミの感情値が20減少マミの感情値が20増加 有 ほむら 「ごめんなさい。寄るところがあるの。それじゃ。」Qボタン[はげます]ほむらの感情値が10減少 有 5日目 夕 さやか さやかの因果値が10増加 無 夜 まどか まどかの因果値が10増加 さやか さやかの因果値が20増加 無 マミ 「よかった……助けられて。」Qボタン[はげます]→マミの感情値が10減少 有 ほむら ほむらの感情値が10減少 無 6日目 夕 まどか 「やっぱり、難しい事柄よね。焦って決めるべきじゃないわ。」Qボタン・まどかに、さやかの背中を押させる。→まどかの因果値が10増加,さやかの因果値が10増加・マミの言う通り、ここは反対する→さやかの因果値が10増加・もう少し様子を見よう→変化無し 有 夜 まどか Qボタン[自動]・もっと軽く考えればいい。→まどかの因果値が20増加・よく考えて、決めてくれればいい。→まどかの因果値が10増加・何も言わない。→変化無し 有 さやか さやかの因果値が10増加 無 マミ マミの感情値が10増加 無 ほむら ほむらの感情値が10増加 無 7日目 昼 まどか 無 さやか マミの感情値が10増加「今もすっごく辛そうで……だから……あたしどうにか助けてあげられたらって。」Qボタン[はげます]→さやかの因果値が20増加,マミの感情値が20減少 有 ほむら ほむらの感情値が10増加 無 夕 ほむら 無 夜 まどか まどかの因果値が10増加 無 さやか さやかの因果値が10増加 無 8日目 昼 まどか 無 夕 マミ 魔女結界を2層(敵の出現無し)+1層攻略後、魔女戦Qボタン魔女戦(マミ)→攻略・お菓子の魔女Qボタン[自動]・君達まで食べられてしまう。→まどかの因果値が20増加,さやかの因果値が10増加・マミの仇を討ちたくないのか!?→まどかの因果値が10増加,さやかの因果値が20増加・彼女たちに判断を任せよう。→変化無し魔女戦(ほむら)→攻略・お菓子の魔女ほむらの感情値が50増加 有 9日目 朝 まどか 無 さやか 「本当に他の魔法少女がどうなろうとあんたには関係ないって顔ができるんだ?」Qボタン[あおる]→さやかの因果値が10増加ほむらの感情値が50増加 有 昼 まどか 「……確かに、マミみたいなタイプは珍しかった。」Qボタン・また別の子を探すよ→まどかの因果値が20増加,さやかの因果値が10増加・いや、やっぱりここに留まるよ→変化無し・もう少し様子を見よう→変化無し 有 夕 まどか まどかの因果値が10増加ほむらの感情値が50増加 無 さやか 無 10日目 昼 まどか 無 さやか さやかの因果値が10増加 無 夕 さやか さやか魔法少女に 無 11日目 夕 まどか まどかの因果値が10増加 無 さやか さやかの感情値が10増加CG回収有り 無 ほむら ほむらの感情値が50増加 無 12日目 夕 まどか CG回収有り 無 さやか さやかの感情値が20増加CG回収有り 無 ほむら ほむらの感情値が50増加 無 夜 まどか 魔女戦(さやか)→攻略・ハコの魔女ほむらの感情値が50増加グリーフシード1個獲得 無 13日目 朝 まどか まどかの因果値が10増加 無 さやか 「何それ? よくわからないんだけど? 言いたいことがあるんならさ はっきり言いなよ」Qボタン・美樹さやかの味方をする→さやかの感情値が10増加・暁美ほむらの味方をする→さやかの感情値が30減少・もう少し様子を見よう→変化無しさやかの感情値が10増加 有 昼 杏子 「何ソレ?ちょぉムカツク……。」Qボタン・争いは、あまり歓迎しない。→杏子の感情値が50増加・君の思い通りにいくとは限らない。→杏子の感情値が10増加・もう少し様子を見よう。→変化無し 有 14日目 昼 まどか 《放課後になったらあらためて時間、作るからさ……》Qボタン・さやかをたしなめる。→さやかの感情値が10減少・まどかのフォローをする→さやかの感情値が10増加・もう少し様子を見よう。→変化無しさやかの感情値が30増加 有 ほむら ほむらの感情値が50減少 無 杏子 杏子の感情値が50増加 無 夕 さやか 無 夜 まどか まどかの因果値が10増加 無 ほむら ほむらの感情値が50増加 無 杏子 杏子の感情値が50増加 無 15日目 夕 さやか さやかの感情値が50増加 無 夜 まどか Qボタン[自動]・まどかに、『さやかの気持ちを考えて』→まどかの因果値が10増加・ほむらに、『さやかはまどかの親友』→ほむらの感情値が50増加・成り行きにまかせ、様子を見る。→変化無し 有 16日目 夕 まどか さやか さやかの感情値が10増加 無 ほむら ※2周目以降に発生 無 杏子 杏子の感情値が50減少 無 夜 さやか 「さやかちゃん……。」Qボタン・さやかに「いいのかい?」と聞く。→さやかの感情値が30減少・さやかに「よかったね」と伝える。→さやかの感情値が20増加・もう少し様子を見よう。→変化無しさやかの感情値が40増加落書きの魔女結界・第1層(途中でイベント終了)Qボタン[自動]・君が魔法少女になれば、止められるよ→まどかの因果値が10増加・どうしたらいいか、自分で考えるんだ→変化無し(でも、考えてみたら……あの転校生は、まどかが魔法少女にならないよう仕向けてた……)Qボタン・2人で組めば魔女退治もスムーズだ。→さやかの感情値が20減少・本当だから、まどかに助けてもらいなよ。→さやかの感情値が10増加・もう少し様子を見よう。→変化無し 有 17日目 昼 ほむら 「あたしのやってることに何か文句でもあンのかい?」Qボタン[あおる]→杏子の感情値が50増加 有 杏子 「ハアッ……何だ、これ……何回目だよ。使い魔を追っかけるとか意味なさすぎる……。」Qボタン[はげます]→杏子の感情値が50減少 有 夕 まどか まどかの因果値が10増加 無 ほむら 無 夜 杏子 無 18日目 夕 さやか 「あたしが遠慮なしにズカズカ入り込んじゃ……駄目だよ。うん、その辺は……わきまえないとね。」Qボタン[あおる]→さやかの感情値が20増加 有 ほむら 無 夜 さやか 杏子のソウルジェムが穢れた杏子の感情値が50増加さやかのソウルジェムが穢れたさやかの感情値が70増加 無 19日目 朝 まどか さやかのソウルジェムが穢れたさやかの感情値が20増加 無 ほむら 無 昼 さやか 無 夕 まどか 無 さやか 杏子の感情値が50増加 無 ほむら まどかの因果値が10増加 夜 ほむら 杏子の感情値が50増加 無 20日目 昼 ほむら ほむらの感情値が50減少 無 杏子 無 21日目 朝 さやか さやかのソウルジェムが穢れたさやかの感情値が60増加 無 夜 さやか 「ううん……。さやかちゃんの気が済むまでいくらでも泣いていいよ……。」Qボタン・まどかに、さやかを支えるように言う→さやかの感情値が20減少・まどかに、もう帰ったほうがいいと言う→さやかの感情値が10増加・もう少し様子を見よう→変化無し影の魔女結界(全4層)魔女戦(さやか)→攻略・影の魔女「何でもできるくせに……何もしないあんたの代わりにあたしがこんな目に遭ってるの。」Qボタン・さやかを自分で呼び戻す。→変化無し・まどかにさやかの後を追いかけさせる。→まどかの因果値が20増加・もう少し様子を見よう。→変化無しさやかのソウルジェムが穢れた 有 22日目 昼 ほむら 無 杏子 無 夕 さやか (……何やってんだろう?)Qボタン・さやかを攻撃的になるように誘導する。→さやかの感情値が40増加・さやかを魔法の便利さに誘惑する。→さやかの感情値が20増加・もう少し様子を見よう。→変化無しさやかのソウルジェムが穢れたさやかの感情値が50増加 有 夜 まどか まどかの因果値が10増加 ほむら ほむらの感情値が50増加 無 杏子 杏子の感情値が50増加 無 23日目 夕 まどか 無 さやか さやかのソウルジェムが穢れたCG回収有り 無 夜 まどか まどか魔法少女に 23日目:エンディング クリア時の因果値・感情値清算は、まどか・さやか・杏子が対象 エンディング ネタバレ注意↓ +... まどかがさやかのために魔法少女になる 条件 なし 場所 23日目の公園 まどかはさやかを救いたい一心でキュゥべえと契約してしまう 肝心のほむらはなんと遅刻。キュゥべえを銃殺して契約阻止することができなかった。 早々にこの世界を諦めたほむらは時間を遡り次の世界へと旅立つ コメント まどかシナリオ短くねっ!? -- 2013-08-29 13 37 19 ↑自分は長いと思った。やっぱり番外編ばっかりやってたからか -- 2013-09-07 19 56 13 これ正エンドだったんですね…分岐失敗したかと思ってました -- 2013-09-18 00 21 29 まどかが魔法少女になるのは確定なのか。契約回避ルートがあると思って何回も最初からやり直してたわ -- 2013-09-29 10 49 44 拙者は何度か中途でゲームオーバーの際にドロップアウト(ギブアップ選択)実施 その末に同ルート制覇したでござるよ 因みに謎の魔女結界1「喜悦の魔女(ボス 薔薇園の魔女)」をクリアしまくり多くの感情エネルギーをため込んだり あと一度クリアしたまどかルートを再度プレイしまくりつつまどか・さやか両氏の因果値を1000台にまで蓄積し続けたのは内緒でござる -- 2013-09-30 17 05 38 遅刻って辺りがなんていうか酷い。以降のシナリオでも似たようなちょっと無理やりっぽい帳尻あわせ有り。 -- 2013-12-16 20 52 08 さやかが魔女にならなくて、ほっとした。まあだいぶ、追い詰められてはいたけど。 -- 2014-02-03 00 26 27 ↑↑遅刻した経験があったからこそ本筋で間に合った可能性あるしあれだってなんとか阻止出来てたし素はメガほむなんだからドジっ子が発動したのかもしれないしまぁその解釈は愛が足りないよ -- 2014-02-04 15 18 10 初回的な話だけど、感情値って清算していいんだよね。このあとのマミ戦とかで影響するのかな -- 2014-03-02 18 52 57 するよー!!したほうがいいよ。しなかったらただの損になるからね。清算しても、データーは削除しない限り引き続かれる -- 2014-03-03 16 55 56 コメント すべてのコメントを見る
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概要 データ紹介データ紹介 概要 1人目の主人公。桃色の髪を赤いリボンで左右2つに結っている。 見滝原中学校に通う中学2年生・14歳の少女で、クラスでは保健委員を務めている。 10月3日生まれ、血液型はA型、身長は150cm未満で主要登場人物の中では小柄。 家族構成は母・父・弟の4人で、母が働き父が家事をするという家庭環境で育つ。 心優しく友達想いだが、自分を何の取り柄もない人間だと考えるやや卑屈な面があり、「誰かの役に立てるようになりたい」という夢を抱いている。 そうした人柄とは裏腹に、本編時間軸では魔法少女としては途方もない素質を持っており、執拗にキュゥべえから契約を迫られることになる。 当初は一見華やかではある魔法少女に夢を見ていたものの、マミの死やソウルジェムの真実に直面するたびにその認識を改めていき、魔法少女としての契約に踏み出せない自分の臆病さに迷いながらも、「当事者になれない傍観者」という立場で他の魔法少女に干渉していく。 ほむらや過去の魔法少女達の真実を知り苦悩するが、最終的にはその中で自身の真の願いを見出し、「希望を抱くこと自体が間違いであるはずがない」という信念の元、魔法少女の悲劇を終わらせるためにキュゥべえとの契約を決意した。 彼女の非凡な能力は彼女自身の素質ではなく、ほむらが繰り返した時間遡行の副作用に由来することが終盤で明かされるが、最終的にはその力が物語を決着へと導く。 データ紹介 名前 まどかピンク ソウルジェム ピンク 武装 弓矢×1スタングルバズーカ×1ビームソード×2 ソウルジェムの色はピンクで、変身時はチョーカーの下の胸元に装着される。両腰にビームソードを2基内蔵している。 魔法少女の衣装は第2話でまどか自身が夢を膨らませてデザインしたという設定を反映して、フリルやリボンをあしらい可愛らしさを強調した衣装となっている。魔法少女としての武器は薔薇の枝をモチーフにした形状の弓矢で、杖状に折り畳まれた状態から蕾が花開き、弦が展開される。 データ紹介 名前 まどかピンク-FX ソウルジェム ピンク 武装 Cアロー×20シールド×2スタングルバズーカ×1ビームソード×2 魔法少女であるまどかの最終形態。 名前 コメント
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【名前】鹿目 まどか 主人公。中学2年生の平凡な少女だが、本編時間軸では魔法少女としては途方もない素質を持っており、執拗にキュゥべえから契約を迫られることになる。 当初は一見華やかではある魔法少女に夢を見ていたものの、マミの死やソウルジェムの真実に直面するたびにその認識を改めていき、 魔法少女としての契約に踏み出せない自分の臆病さに迷いながらも、「当事者になれない傍観者」という立場で他の魔法少女に干渉していく。 最終的にはその中で自身の真の願いを見出し、魔法少女の悲劇を終わらせるためにキュゥべえとの契約を決意する。 (wikipediaより引用) 【攻撃力】 杖一応鈍器として使えるようだ 弓攻撃速度は弓という武器の特性上、早くはない。ただし、一度に複数の矢を放てる事と、矢そのものに追尾能力がある事から制圧力そのものは高い1周目 マミと共同で「芸術家の魔女」を撃破している。特に攻撃力が高いという評価はない。 2周目 はマミ、ほむらと共同で「委員長の魔女」、ワルプルギスの夜を撃退(TBS)。ただしワルプルギス戦においてマミは序盤で死亡しており、後のほむら対ワルプルギス戦を考慮すると(時間停止能力はともかく)ほむらの攻撃力がどの程度貢献していたかには疑問が残る。撃退直後に魔力を使い果たし魔女化 3周目 はほむらと共同でワルプルギスの夜を撃退(TBS)。2周目と比較してほむらの攻撃力は若干上昇しているが、貢献度への疑問点が残るのは同様。撃退直後、ほむらと会話を交わした後に彼女の介錯を受け死亡 4周目 「一撃」でワルプルギスの夜を倒す。小説版に弓を使用したと思われる描写あり(小説版)。直後に魔女化、原因は不明。 体当たり攻撃1周目 ワルプルギス戦においては捨て身の体当たりで挑んだことが示唆されている(小説版)。TBS収録の11話脚本では「無残な敗北」と表記しているため、ワルプルギスの夜は倒せなかった模様。 …まさか、パニエロケットだったんじゃ… 【防御力】 3周目においてオクタヴィアの車輪により転倒する程度しかダメージ描写は見られない 【素早さ】 特に速いとする描写はない 【固有魔法】 本編中では不明PSP「まどか☆マギカポータブル」では回復魔法に優れると設定されている。一周目の願い(黒猫(エイミー)を助けたい)を考えれば妥当な所だと思われる ゲーム中では唯一ソウルジェムの損耗を直接浄化できる魔法を使うが、これは女神まどかのイメージから来ていると思われる
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…………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… ドガッ!! マミ「うぁ…!!」 ダイナ「グゥッ!?」 ティガ「…!!」 触手の強烈な一撃に吹き飛ばされ、ビルに叩きつけられる Uキラー「ギャォァアアアアア!!!」 QB『ほらほら!もう後が無いよ?』 耳を劈く咆哮を上げ、 大地を砕き、Uキラーザウルスが暴れ回る ダッ ガイア『まだまだ…!!』 杏子「おい!アンタ達は退け!」 さやか「そうですよ!ただでさえ消耗してるんですから!」 吹き飛ばされた三人と入れ替わるように、 ガイア、杏子、さやかが飛び出る Uキラー「グォァアアアアア!!!」バシュッ ガイア「!! デュア!」シュン バチッ! 杏子「! 今だ!行くぞ!」 さやか「うんっ!!」 Uキラーザウルスの光弾をガイアがバリアーで弾き返す ガイアの股を通り、Uキラーザウルスの足へ杏子とさやかが斬りかかる QB『!!…しつこいなぁ君達は!!』 ドガガッ 杏子「…っぐ!!」 さやか「ぁあっ!!?」 決死の攻撃もUキラーザウルスの攻撃に阻まれ、届かない ガイア『!!』 QB『そして…』 QB『そこにいることは分かっているんだよ!暁美ほむら!!』 Uキラー「グォアッ!!!」 ほむら「っ!?…しまった…!」 ドゴッ! ガラガラガラ… Uキラーザウルスの触手が半壊したビルに突き刺さる そのまま先端の爪がほむらを掴み、拘束する ほむら「うっ、あ…!あぁっ!!」ギギギッ ほむら(っ……ランチャーがっ……!) QB『ふ…ふふ…ふふふふ…何が光だ…』 QB『このままバラバラに…!!』 ギギギッ… ほむら「!!…!……」 ほむらの肌を突き破る爪、少しづつ強くなる絞め付け ほむら「ぐっ…!!…く…!」 ほむら「………」 ほむら「…ふ…ふ」 QB『?』 血が滴る唇の端を吊り上げ、笑みを浮かべるほむら QB『なんだ…!!なにを笑っているんだ!!』 グググッ ほむら「っ…つ…ふふ…」 ほむら「…なんだか……可笑しいんだもの……」 見下したような 挑発をするような態度で、キュウべえを睨みつける QB『何が言いたいんだい!?』 ほむら「ふ…くふ…ふふ……インキュベーター…」 ほむら「…感情の無いあなたが……」 ほむら「何を熱くなってるの……?」 QB『……!!』 QB『やめろ……暁美ほむら…!!』 ほむら「…っふふ……あなた…」 ほむら「それじゃあまるで………」 QB『!!!』 グギギギギッ ほむらに止めを刺すべく、絞め付けを一気に強める ほむら「!!うっ、ぁぁあああっぐっ!!」 体に圧し掛る触手、 それに伴う背中に受けた光弾の傷 全身の骨が軋み、激痛に叫びを上げるほむら バキィイン! Uキラー「!!」 QB『なに!?』 暗雲立ち込める空 その一角が砕け、巨大な穴が開く ティガ『…く…何だ…?』 ダイナ『あの……穴は…?』 ガイア『……また何か来るのか!?』 ほむら「うっ……ぁ?」 さやか「……なに…?」 杏子「……もう何がでるやら…」 マミ「……新手…?」 その場にいる全員の視線が空の穴へと集中する シュン ズバッ! QB『…!』 ほむら「あ……!」 空を裂き、穴の向こうから光輪が飛ぶ その光輪はほむらを捕らえたUキラーザウルスの触手を斬り落とす ポスッ ほむら「う……た、助かったわ…」 ティガ『構わないよ……しかし一体何が……』 大きな手のひらでティガがほむらを受け止める QB『なんだ……何が起こって…!!』 シューン QB『!!!』 ズズーン… マン『…なんとか…脱出できたか』 セブン『そこまでだ!!インキュベーター!』 ジャック『これ以上貴様の好きにはさせんぞ!!』 QB『!!…そ…そん…な……!』 エース『みんな、無事か!!』 メビウス『後少しだ…!諦めないで!』 空の穴の向こうから 大地を揺らし、土埃を巻き上げ 五人のウルトラマン達が出現する ほむら・マミ・杏子・さやか「!!!」 ティガ『!!…』 ダイナ『!…へへ…』 ガイア『は、ハヤタさん達が…!』 地に伏した体を起き上がらせ、 歓喜し、驚くほむら達 Uキラー「グルル…!」 QB『馬鹿な……そんな馬鹿なことが…!』 QB『ヤプールの力以外で…空間に穴を開けることなんて…!不可能のはずだ!!』 焦りを隠しきれないキュウべえが叫ぶ メビウス『どんな時でも最後まで諦めず…不可能を可能にする…!!』 マン『それが……ウルトラマンだ』 QB『ふ…ふざけるな…こんなことが…!』 シュバッ! マン『…』 セブン『…』 ジャック『…』 エース『…』 メビウス『…』 ティガ『…』 ダイナ『…』 ガイア『…』 Uキラー「グァルルルォォオオ!!」 唸るような低い咆哮を上げるUキラーザウルス その眼前に八人のウルトラ戦士が集結し、ファイティングポーズを取る QB『何が光だ……!!』 QB『いくらウルトラマンが集まったところで僕を止めることは…!!』 マン『いや…勝利を信じて諦めないのは…我々だけではない』 QB『!……何を…』 ゴゴゴゴゴゴ… QB『うっ…?』 空の穴から光が溢れ出し、 キュウべえが空を仰ぐ マミ「また……何か来るのかしら…?」 杏子「もう何が来ても驚かねぇぞ……」 さやか「……」 さやか(…まさか) ほむら「あ……あ!!」 ほむら「……あの…光は……!」 シュゥゥ…… 灰色の空 その薄暗く不気味な色の中に差し込む一筋の光 包み込むような 淡く、優しい輝き 暁美ほむらにとって、見覚えのある 忘れるはずの無い友の光 桃色の粒子を身に纏い 二つに分けた髪とフリルのスカートを風に靡かせて ゆっくりと地上に舞い降りる 魔法少女 鹿目まどか スタッ まどか「……」 QB『な…何故だ…!!鹿目まどか、君は……!!』 QB『もう魔女になる寸前だったというのに…!!』 まどかの出現に呆気に取られる一同 杏子「…前言撤回……驚いた…」 さやか「帰って来た……まどかが帰って来た…!!」 マミ「鹿目さん…!本当に…鹿目さんなのね…!」 ほむら「……ま、まど…」 ほむら「……っ」 真っ直ぐにUキラーザウルスを見据えるまどか その背中を見て、ほむらは言葉を止める ほむら(今は……まだ…) まどか「……」ス… Uキラー「グルル…!」 QB『…!!』ビクッ 身の丈ほどの弓を左腕で支え 右腕で弓を引き絞る QB『そ…そんなもので…!!』 まどか「…いけぇっ!!」 シュパッ! Uキラー「!?」 まどかの放った光の矢は分裂し、 光の軌跡を描いてUキラーザウルスへ飛ぶ QB『な…!?』シュン Uキラー「グガッ!!」 ガガガッ バチッ! 分裂した矢はUキラーザウルスの両腕に阻まれ、弾け飛ぶ 両腕の防御を通り抜けた矢も亜空間バリアーに阻まれ、同じように消滅する QB『何故…何故…!!』 QB(以前の時間軸程ではないけれど…!) QB(今の彼女がなぜこれほどの力を!?) まどか「っ…」 杏子「へっ…ダメージは対して無いみたいだけど…」チャキッ さやか「あいつ…結構面食らってるよ!!」シャキン 再び刃をUキラーザウルスへ向ける二人 QB(!…なぜだ…!あの二人も既に相当のダメージを…!) QB(もう動くことなど出来ないはずなのに…) QB『わけが……解らないよ……』 ジャック『魔法少女達の……信じる心』 エース『その心は…時として不可能を可能にする!』 ダイナ『へへ!勢い付いてきたな…』 ティガ(まどかちゃん…彼女には人の光を輝かせる力がある…) ガイア『もう負ける気がしない…!』 QB『ぅ…ぅぅうううう…!!』 Uキラー「ゴォガァァアアアアアアアアッッ!!!」 今までに無いほどの強烈な咆哮を上げるUキラーザウルス QB『…いいだろう』 QB『何人揃おうと同じ事…君達全員まとめて消し去ってやる!!』 Uキラー「グォォオオオオオオオオ!!!」 ヒュヒュヒュン! 全身の触手全てを使い、 眼下の者達に向けて攻撃を仕掛ける セブン『! 来たぞ!』 マン『…我々の力を合わせ、この悪魔を倒す!』 ジャック「シェアッ!!」 エース「デァアッ!」 襲い来る触手を避け、飛び立つ四兄弟 ティガ『気をつけてください!奴の弱点を破壊するにはバリアーの突破が最優先です!』 ダイナ『よーし!やってやるぜぇ!』 ガイア『あの雷撃が来る前に触手の数を減らさないと!』 それに続いて飛び立つ三人のウルトラマン メビウス『杏子ちゃん!さやかちゃん!君達はこっちに!』 杏子「は!?お、おいちょっと…」 さやか「え!?」 メビウス『いいから早く!』 メビウス(あのバリアーを突破する攻撃を…!) 手の平で杏子とさやかを胸にしまい込むように乗せて、メビウスが飛び立つ まどか「よし…!わたしも…!」 ほむら「……まどか」 ガシッ まどか「あ…」 ほむらがまどかの肩に手を当て、呼び止める ほむら「……」 マミ「暁美さん…」 まどか「ほ、ほむらちゃん……あの…」 ほむら「……」 グイッ まどか「わ!」 マミ「あ…?え?」 まどかの体をUキラーザウルスの方へ向けるほむら ほむら「マミ、あなたも手伝いなさい…」 マミ「…?」 ほむら「私達の魔力をまどかに送り込むわ」 マミ「!…」 まどか「え…?」 ほむらの提案に、目を丸くする二人 ほむら「私達が受けたダメージでは…今奴に向かって行っても足手まといになるだけだわ」 マミ「じゃ…じゃあ私が回復を…」 ほむら「…無茶よ、あなた自身の傷も治せてないじゃない」 マミ「!…」 マミの体の傷を見て呟く ほむら「自分の体を治す余裕も無いほど…あなたの力が弱まっている証拠よ」 マミ「う…」 マミ「……」スッ まどか「!……マミさんも…」 まどかの背中に手をかざす二人 マミ「少しだけど…足しになるでしょう?」 ほむら「チャンスは一回よ、まどか」 ほむら「集中しなさい」 まどか「……!」 まどか「うんっ!」 Uキラーザウルスの巨体を真っ直ぐに見据え ゆっくりと弓を引き絞る まどか「……」 ググググッ… マミ「……」 ほむら(…あとは彼らが隙を作ってくれれば……) …………………………………… セブン「デュワァッ!!」 マン「シュワッ!」 ズバババッ アイスラッガーを逆手に持ち、振るうセブン 光輪を投げるウルトラマン 五人のウルトラ戦士の参戦で、大量の触手が次々に切り裂かれ 地に落ちる Uキラー「グゥゥウウウ…!!?」ブンッ 腕を振り回し、 全身から生体ミサイルを放つUキラーザウルス ジャック『まだまだ…!』シュン エース『次はコイツだ!!』シュン QB『!?』 ミサイルを避け、接近する二人 ジャックが左手首のウルトラブレスレットを変形させ、Uキラーザウルスの右腕に エースが頭部に集束させたエネルギーを光輪にしてUキラーザウルスの左腕に、それぞれ放つ ズバンッ! Uキラー「グァギャァアアアアア!!」 QB『く…』 白熱化し、空を裂く刃は巨大な扇状の両腕を斬り落とし、 辺りに肉片が飛び散る QB『だが……これくらいのダメージならすぐに…!』 Uキラー「!!」 シュルルル ガイア『!!…駄目だ、奴には再生能力が…』 残り少ない触手が斬り落とされた両腕を拾い上げ、体へと引き寄せる マン「シャッ!!」 セブン「デュワッ!」 ピタッ QB『…?』 Uキラー「?…グ…?…」 QB『な、何だ…!?引き寄せられない……持ち上げられない!?』 二本の腕は空間に固定されたように動かない マン『アスカ!!』 セブン『我々がウルトラ念力で止めている…今の内にあの能力で…!』 セブンが叫ぶ ダイナ『!!……そうか!それかぁ!!』 シュィン ダイナ(M)「デュア!!」 両腕を交差させ、ダイナが青い姿 超能力を得意としたミラクルタイプへチェンジする ダイナ(M)「ハァァアアアア……!!」シュゥゥ ダイナ(M)「ディヤァッ!!」バシュッ 右腕に圧縮した空間を衝撃波として撃ち出し、それが落ちたUキラーザウルスの両腕に直撃する QB『!……』 放たれた衝撃波・レボリウムウェーブは直撃と同時にブラックホールを作り出し、 両腕を次元の彼方へ吹き飛ばす ダイナ(M)『はっはー!どうだこの野郎!!』 QB『!…両腕が…っ』 エース『よぉし!!』 ジャック『あとはあの亜空間バリアーを…!!』 ティガ『!……よし』 QB『!…』 Uキラー「ギャォァアアアアアァ!!!」 バシュシュシュッ! 怒り狂うUキラーザウルスの全身から、 あらゆる方向に雷撃、光弾、ミサイルが放たる ティガ「……ハッ!」 シュゥン ティガ(S)「ジュアッ!!」バッ 交差させた両腕を振り下ろし、スカイタイプにチェンジするティガ そのまま攻撃を避け、Uキラーザウルスの頭部に向かって飛行する QB『!!…速い…!』 シュゥゥゥウウ Uキラー「!?…グ…グゥゥゥウウウ!!」 超高速で飛び回り、翻弄するティガ 触手をほとんど斬り落とされたUキラーザウルスはティガを止めることは出来なかった QB『くぅううう…!!』 ティガ「…」 ティガ(S)『今だ!!』 QB『…!!?』 Uキラー「グルゥ…!!」 QB『……上か!?』 Uキラー「グォオオオォオオオォ!!」 Uキラーザウルスが大きく首を持ち上げて、 遥か上空から迫る三人へ咆える ゴォォォオオオ… メビウス「ハァァァアアッ!!!」 杏子・さやか「「うぉぉおああああっ!!!」」 メビウスの手から飛び降りた杏子とさやか 二人の魔力を纏わせた武器がUキラーザウルスの頭部を狙い、 メビウスが落下の勢いを加えたキックを繰り出す ティガ(S)「…!」シュン Uキラーザウルスの前から飛び去るティガ QB『!…そっちは囮だったってワケかい…!!』 ほむら「チャンス…!!」 ガイア『!! 今です!あのバリアーに…!』 マン「シュワ!!」 セブン「デュワ!!」 ジャック「シェアァッ!」 エース「デァアアッ!」 バシュゥゥゥウウ!! ガイアがまどか達を守りながら叫ぶと同時に、 四兄弟がUキラーザウルスの頭部へ向けて、地上から必殺光線を放つ Uキラー「グォォオオ!!」 QB『だが…!』シュン バチバチバチバチッ!! 七人の攻撃が亜空間バリアーのに直撃 耳を劈く轟音が鳴り響き、強烈な閃光が辺りを照らすが、 バリアーの破壊までには至らない 杏子「くっ、そぉおっ!!」 さやか「く…ぅぅううう!!」 メビウス『…!』 グググッ QB『不意打ち気味の狙いは悪く無かったが……もう一押し足りなかったね…!!』 さやか「っ…!…うっ!!」 メビウス『……ならもう一押しだ!!』 QB『…!?』 メビウス「ハッ!!」シュイン 光と共にメビウスの体を炎が包み込み、 強化形態、バーニングブレイブへと姿を変える メビウス(BB)『二人とも!続いて!!』 さやか「え!?」 杏子「何だ!?」 バチバチバチ…! メビウス(BB)「ハァァアアアアア…!!」 バリアーに接触した右足を軸に、高速回転を始める Uキラー「!? グゥゥウッ!!」 QB『何をする気だい…!?』 バチバチバチバチッ!! QB『!!…キックの威力が…!』 メビウスの足元からさらに強烈な火花が散り、 その火花は螺旋を描きながら円錐状の炎を起こす 杏子「あ、アレに続けってか!?」 さやか「やるしかないよ!!」グンッ 杏子「…あ~っ!もうっ!!やってやるよ!!」グンッ さやかが突き立てた剣を軸に、 杏子が槍を軸にしてメビウスに続いて高速回転する メビウス(BB)「セァアアアーーーーッ!!」 さやか・杏子「「だぁぁああーーーーーっ!!!」」 バチバチバチバチッ!! ピシッ QB『!!…そ、そんな…!バリアーが…!!!』 パキィィイイン…! Uキラー「!!?」 セブン『…!』 マン『よし…!』 ガラスの砕け散るような音を響かせて、 亜空間バリアーはエネルギーの粒子を散らし、消滅する 杏子「うわぁっ!!」 さやか「あっ!?」 ポスッ メビウス(BB)『二人とも!お疲れ様!』シュン バリアー消滅時の衝撃で吹き飛ばされた二人を手で受け止め、その場から飛び去るメビウス 杏子「ど…どうだ…!」 さやか「う……目が回る…」 ほむら「!!」 マミ「鹿目さんっ!!」 まどか「……っ!」ググッ まどかが弓を引く手に、より一層力を入れる QB『…!……鹿目…まどか!!』 Uキラー「ゴォァァアアアアアァッ!!!」 ガシュン! まどか「うっ…!」 マミ「!!…あ、危な…」 Uキラーザウスの腹部から巨大なクワガタの鋏の様な牙が飛び出し、 まどかを狙う ガイア「!…ディヤッ!!」 ガシッ! Uキラー「ガ…ァアアアア!!」 マミ「我夢さん…!!」 QB『っ…まだそんなパワーが…!!』 Uキラーザウルスの牙を受け止め、 まどか達を背中に庇うガイア ガイア「グ…ゥゥウウウ…!」シュゥウ… Uキラー「ガァォォァアアッ!!」 バキバキバキッ… ガイア「ディヤァァアアアアッ!!」 バキッ! QB『がっ…!!』 体を赤く発光させたガイアがUキラーザウルスの牙をへし折り、その場から飛び退く ガイア(エネルギーが足りずに変身は出来なかったが……これなら!) QB『ま…不味い…!!』 マミ「…今よ!」グッ ほむら「まどかっ!!」グッ 魔力を送り込む手に力を込める二人 まどか「……っ!」 Uキラーザウルスの巨大な姿、バリアーが消えて完全に無防備な頭部 そこを真っ直ぐに見据えて、放つ まどか「たぁぁあーーーーーっ!!!」 バシュッ!! QB『うっ!?』 まどかの放った矢がUキラーザウルスの頭部へ、 風を切り裂き一直線に飛ぶ ズバシュッ!! Uキラー「グゴァッ……!!」 QB『!!!』 桃色の矢は、黄色と紫の光の筋を纏い、 Uキラーザウルスの下顎を打ち上げるように直撃 頭部を吹き飛ばし そのダメージは額の結晶体と同化したキュウべえにも致命的なダメージを与える ダイナ『…!!』 ティガ『勝った……か?』 ズシン 巨大な頭部がUキラーザウルスの足元に落下すると同時に、 胴体がゆっくりと沈み込むように倒れ込む 杏子「また何かあるんじゃないか…?」 さやか「……アンタそれ笑えない」 メビウス『いや…そんなことは…』 マミ「やった……の?」 ほむら「…」 まどか「……」スッ 確かな手応えを感じたまどかが弓を下ろす サァァァアア… マン『……む?』 ジャック『…』 ガラガラガラ… エース『いや……もう立ち上がることは無いだろう』 セブン『奴の最期だ…』 Uキラーザウルスの身体が少しづつ灰になり、 音を立てて崩れ落ちる Uキラー「………………」シュー ピシッ ガイア『……?』 パキパキパキッ 静寂が支配する中、 空に赤い亀裂が入り、不気味な音が響き渡る ほむら「!!……」 ガイア『!…気をつけて!まだ何か来る!!』 エース『あれは…!』 さやか「ほらぁ!アンタが余計なこと言うから!」 杏子「あ、アタシのせいか!?」 セブン『落ち着け!何が出てくるか分からんぞ!』 予想外の事態に全員が後ずさり、空の亀裂を睨む バリーン! ズズンッ! ???「フシュゥゥウ……」 ???「……」 ???「グルル…」 マン『…!!』 まどか「!?…か…怪獣!?」 空がガラスの様に砕け散り、その向こう、別の空間から 三体の巨大な怪物が出現する メビウス『…エース兄さん!』 ジャック『エース!…これはまさか……』 エース『ええ、間違いありません……超獣です!』 マミ「超獣…?」 三体の超獣とエースの姿を交互に見つめ、マミが呟く 杏子「ここにきて面倒くさそうな奴等が出やがったな…!」 エース『奴が絡んできている以上…超獣の出現は避けられないとは思っていたが…』ググッ 固く握り締めた両手の拳を怒りに震わせながら、 超獣に戦いの構えを取る ダイナ『ま、待ってくれ!こっちにも分かるように説明してくれよ!』 超獣1『……』 超獣2『…ギィィイイ…』 獲物を見つけた獣のように唸り声を上げ、超獣達がウルトラ戦士と魔法少女達に滲み寄る ほむら「!……来るわ…」 ティガ『不味い…こちらにはもうほとんどエネルギーが残っていない…!』 エース『超獣とは手短に説明すると…』 エース『異次元人ヤプールが別々の生物を合成させることで生み出した…怪獣兵器といったところか』 まどか「ヤプール…!」 表情を険しくして、武器を構えるまどか ガイア『他の生物との合成…?』 マン『……だがこの三体は何の超獣だ?見たことが無いタイプだが…』 超獣3「グルルルゥ……」 さやか「……ん?」 目の前に現れた超獣達 その体色は頭の先から尻尾まで不気味なまでに白く 両目は鋭く発光し、宝石のように赤い 頭部から垂れ下がった長大な耳のような部位、 その先には浮く様に固定された金色のリング そして背中には一同にとって見覚えのある特徴的な赤い印があった さやか「ねぇ……こ、こいつら…もしかして」 マミ「まさか……」 超獣1「グォォオオオォ!!!」ズンッ ほむら「…!!」 杏子「来やがったぜ…!」チャキ シュンッ ドガッ! 超獣1「グァギャ……!!」ズズンッ さやか「……え?」 牙を剥き、襲い掛かろうと駆け出した超獣が、 空の彼方より現れた二人の巨人に蹴り飛ばされ、瓦礫の上に転がる まどか「あ…!!」 マン『…彼等は…!』 超獣2「!?……グゥゥ…!!」 超獣3「ギャォアアアア!!」 コスモス(C)『そのまさかだよ……マミさん』 ネクサス『なんとか戻って来れたか…!』 二体の超獣が、 仲間を蹴り飛ばした銀色の巨人ウルトラマンネクサスと、 太陽の炎の様な赤い姿、コロナモードに変身したウルトラマンコスモスを睨み付け、咆哮する ほむら「あのウルトラマン……孤門…!」 杏子「ムサシ!無事だったんだな!!」 突然の二人のウルトラマンの帰還に歓喜の声を上げる マミ「そのまさかってやっぱり…」 さやか「じゃああの超獣は!」 ネクサス『…話は後だ!』 キュイン! コスモス(C)『まずはこの状況を…!』 超獣1「!!……」 コスモス(C)「ハァァアアア……」 シュゥウ… コスモス(C)「デヤッ!!」 コスモスが両腕に灼熱のエネルギーを球状に集束させ、 炎の破壊光弾、プロミネンスボールを打ち出す コスモス(C)『孤門さん!今です!!』 ネクサス「!!…シュアッ!」バシュッ コスモスが叫ぶと同時にネクサスが両腕をクロスさせ、 三日月状のエネルギーをプロミネンスボールに放つ 超獣2「…!!」 超獣3「ギッ!?」 ドガァァァアアン…! ネクサス「……」 コスモス(C)「……」 エネルギー刃はプロミネンスボールを起爆させ、三体の超獣達の前で炸裂 拡散した灼熱のエネルギーは超獣達を焼き払い、消滅させる さやか「すごい…!一気に三体も…」 まどか「……」 ダイナ『…とりあえずこれで全員集合だな!』 五人の魔法少女と十人のウルトラマンが一ヶ所に集う マミ「あの…孤門さん…あの怪物はやっぱり…」 ネクサス『…その答えは奴等に聞いた方が早そうだ』 さやか「え…?」 バリーン! ヤプール「…結局…こいつらを始末することは出来なかったか」 ???「まぁ…いいんじゃないかな?ここまでは想定内だし」 再び空間が割れ、 その向こうからヤプールと少女達にとって見覚えのある白い生物が現れる エース『出たな…ヤプール!!』 まどか「……!!」 マミ「え……キュウべえ…よね?」 ほむら「違うわ。別個体よ…私達が知るインキュベーターとは別…」 ヤプールの足元の生物を見て驚き、呟くマミ そのマミにほむらが冷静に答える インキュベーター「……」 ほむら「インキュベーター…答えてもらうわよ」 マミ「……私達をおそったあの生物は…」 インキュベーター「超獣だよ……僕達インキュベーターをベースにした…ね」 ヤプール「私の超獣製造機を利用して作り出した」 ガイア『超獣製造機…?』 エース『貴様っ!……またそんなものを持ち出してきたのか…!!』 エースが感情を露わにし、ヤプールを睨み付ける インキュベーター「さて……仕事だよ」 ヤプール「うむ…」スッ ヤプールとインキュベーターが歩き出し、 今尚灰化が進むUキラーザウルスの亡骸に手をかざす QB「………………う…」ピクッ マミ「!!…キュウべえ…?」 ヤプール「!…まだ息があったか」 インキュベーター「死んでいた方が幸せだったのかもしれないのにね」 QB「……ぁ……な、何…を…」 既に虫の息なキュウべえが、ヤプールの姿を見上げる ヤプール「ワルプルギスとの戦闘でウルトラマン達が現れず…尚且つUキラーザウルスが敗れた今…」 インキュベーター「もしもの時の為の保険…使わせてもらうよ」 シュゥゥウウ… QB「う゛…っ!?……あ……そん…な…!!」 ほむら「…!」 メビウス『な…!?あれは…!』 キュウべえの身体から黒い霧状の生物、 宇宙同化獣ガディバが抜け出し、ヤプールの手に戻る ヤプール「よし…十分なデータだ」 インキュベーター「この場にいる者達全員のデータ…これで集まったね」 QB「なん…で……なんで……僕…に」 サァァァアア… インキュベーター「……君、本当は気付いてるんだろう?」 QB「……」 インキュベーター「魔法少女……多数のイレギュラー達との接触で……」 インキュベーター「君の中に感情が芽生えてきたことにね」 QB「!!……う…そ……だ…」 インキュベーター「嘘なもんか!…ほらヤプール、見せてあげなよ」 ヤプール「ああ…」スッ 差し出したヤプールの右手の上に、 不気味な黒いエネルギー球が出現する ヤプール「たった今回収できた……お前の絶望のエネルギーだ」 QB「!!!」 インキュベーター「感情の無い生物からはこんなもの回収できないよね?」 QB「……ぁ…ぁぅ……」 インキュベーター「欠陥品は処分しなくちゃ」 ほむら(…まさかとは思ったけど……やはり…) インキュベーター「ヤプールが君の変化に早目に気付いてくれてよかったよ」 ヤプール「魔法少女達がソウルジェムの秘密を知ったあの夜…」 ヤプール「絶望する巴マミを見ていたお前の中の…微かな揺らぎに気付いた」 ほむら「!……あの日から既に…」 マミ「……キュウべえ…」 QB「…」 ヤプール「おかげで…ワルプルギスと戦闘しなかった者達のデータも取れた…」 ティガ『!…』 ダイナ『俺達の事か…!?』 ガイア『…』 ヤプール「それだけでは無い」 ヤプール「そこにいるウルトラ兄弟達がUキラーザウルスと戦闘出来るように…あの空間に歪みを作ったのも私だ」 マン『…我々のデータも完全に取られたというわけか』 セブン『エースの言う通り…あれは初めから仕組まれていたのか』 ジャック『……用意周到な奴らだ』 エース『仲間を捨て駒のように使うとは……』 メビウス『…こんな…酷い…』 インキュベーター「全てのイレギュラー達のデータは回収済みだ」 ヤプール「しかし…一番のイレギュラーは…」 インキュベーター「……」 一人と一匹の視線が、 一人の魔法少女に注がれる まどか「……」 マン(……この子…か) ヤプール「鹿目まどか……お前は何なんだ?」 インキュベーター「精神攻撃を跳ね除けて…別のイレギュラー達の助けがあったとは言え…生還するとは」 まどか「……」グッ QB「ぁ……ぁ…」 サァァァアア… マミ「!」 マミ「…キュウべえ…!」 杏子「待てマミ!崩れるぞ!」ガシッ マミ「っ…で、でも…!」 キュウべえの元へ駆け出そうとしたマミを引き止める QB「………マ…ミ…」 QB「………」 QB「…」 ガラガラ サァァァアア… キュウべえの身体が Uキラーザウルスから崩れ落ちた灰の中に消える マミ「あ…ぁ……」 ダイナ『……』 セブン『何故だ…?何故そうまでしてエネルギーに拘る?』 ほむら「……インキュベーター、あなた達の目的は何?」 インキュベーター「…宇宙延命のため。それは変わらないよ」 メビウス『だったら…!!』 インキュベーター「だが延命というのは…一時的な滅びから逃れるだけの『逃げ』の手段だ」 インキュベーター「またいつ滅びの危機を迎えるかわかったもんじゃない」 インキュベーター「だからいらないものは…切り捨てなくちゃあいけないんだ」 杏子「なんだと…!」 インキュベーター「例えば…野蛮で愚かな地球人類とかね」 さやか「…!!」 インキュベーター「新しい宇宙に存在することが許されるのは…」 インキュベーター「何者にも倒されず…壊されず…」 インキュベーター「互いに争い合うことの無い、無駄な『感情』というものを切り捨てた生物のみ」 さやか「あたし達はいらないっての!?」 インキュベーター「そういうことになるね」 インキュベーター「…確かに僕達の言っていることは夢物語に聞こえると思うけどね」 インキュベーター「ヤプールの接触でもたらされた技術で…僕達の唯一の欠点だった個々の肉体の弱さ」 インキュベーター「それも完全に克服済み」 インキュベーター「既に超獣製造機により全インキュベーターの改造は完了した」 エース『!!……なんということだ…!』 セブン『…愚かなことを……』 インキュベーター「素晴らしいよ…この肉体は…」 ほむら「見た目的には何の変化も感じられないのだけれど…?」 インキュベーター「自分の意思で…君達が見たあの巨大な超獣の姿になれるからね」 インキュベーター「手に入れたデータで強化された超獣は…ウルトラマン達とも互角に渡り合えるだろう」 ジャック『…個々の戦闘力が跳ね上がったというわけか』 まどか「…」 杏子「マジかよ…」 マミ「そんな奴が…何体も…」 魔法少女達の顔が絶望に染まる ヤプール「……」 インキュベーター「…さて本題に入ろうか」 インキュベーター「僕達が管理することになる新しい宇宙…」 インキュベーター「そこにヤプールの技術を施せば…無益な争いなど全て無くなり…」 インキュベーター「夢物語が現実のものとなるだろう」 ほむら「…何が言いたいのかしら?」 インキュベーター「…君達が望むのなら…」 インキュベーター「新しい宇宙に迎え入れてあげてもいいかな…と思ってね」 さやか「!…」 マミ「!!」 ほむら「……」 杏子「ふん…」 まどか「……」 ティガ『!!…』 ダイナ『ふざけんな!こいつらがお前らなんかに…』 インキュベーター「君達には聞いていないんだよ…僕は魔法少女達に聞いてるんだ」 ヤプール「さぁ、答えを聞こうか?」 チャキッ ほむら「聞くまでも無いでしょう?」 杏子「お前らの手先になるくらいなら…死んだ方がマシだね」 武器を突きつけ、 インキュベーターの誘いを一蹴する二人 インキュベーター「…まぁ君達はそう言うと思ったよ」 ヤプール「では巴マミ、美樹さやか…お前達はどうだ?」 マン『…』 メビウス『…兄さん達…』 セブン『メビウス…今は見ていろ』 ヤプールが手を差し伸べ、マミとさやかに滲み寄る ヤプール「お前達は愚かな人間達に絶望したのではないのか?」 インキュベーター「人間に見切りをつけてこちら側にくるのが賢明だとおもうけどなぁ」 さやか「……」 マミ「私は…」 マミ「……」チラッ 既に原形が失われつつあるUキラーザウルスの亡骸を一瞥し、 マミがマスケット銃を構える マミ「仲間を捨て駒にするような人達は…信用できないわね」 チャキン さやか「…ま…あたしは最初から信用できないとは思ってましたけどね…っと」 マミに続き、 さやかも剣の切っ先をヤプールに向ける ヤプール『……』 インキュベーター「…じゃあ」 まどか「わたしも行く気は無いよ」 インキュベーターの視線の先の少女、 まどかがきっぱりと言い放つ まどか「ここであなた達に屈したら……みんな嘘になるから…!」 ヤプール「…ふうん」 マン『解かるかインキュベーター…これが彼女達の答えだ』 セブン『生命を弄び、可能性を奪うことは許されることではない!』 インキュベーター「…」 ティガ『一つの生命が他の生命を完全に管理し、貪り尽くすなんて不自然だ』 コスモス『心無き力はいずれ滅びる!』 インキュベーター「…ならば君達が滅びるがいいよ。僕達の力の前に」 ヤプール「…」スッ バリーン! ヤプールが手を掲げ、再び空間に穴を開ける ヤプール「…既に我々の母艦が月の裏側に待機している」 インキュベーター「…それに伴い全インキュベーターが地球の周辺宙域に集結してるよ」 メビウス『!!』 マン『なんだと…!?』 さやか「そんな…!」 杏子「総力戦かよ…上等じゃん」 インキュベーター達の答えに驚愕する一同 インキュベーター「今から五日後の正午…この町に超獣を一斉に送り込む」 ヤプール「そして邪魔な貴様達を消し去った後、地球全土に超獣を送り込み…」 ヤプール「地球を制圧した後には人類全てを超獣に改造してやろう!」 エース『……悪魔め』 インキュベーター「…じゃあね。交渉は決裂ってことで」 ヤプール(…もうこれも必要無いな)スッ チャリン ヤプール「精々残された時間を楽しむかがいい………ふふ…ふふふふ…」 シュゥウウ… 不気味な笑い声を残し、 次元の穴の向こうへ消える一人と一匹 まどか(?………あれは…) さやか「……」 杏子「ちっ……人を見下したような笑い方しやがって…」 タッタッタッ… まどか「…あ」 ヤプールが消え去った地点、 そこに落とされた物を拾い上げる まどか「これ…わたしの…だよね…?」 拾い上げられた物は、 まどかがヤプールに奪われたはずの小さなアクセサリー しかし以前の透き通る様な輝きは失われ、 化石の様な冷たい灰色になっていた まどか(……こんな色じゃなかったのに…なんでだろ) まどか「…」スッ 自身の頭の中に浮かんだ疑問を残し、拾い上げたアクセサリーを首に掛け直す まどか(今は…それどころじゃないかな) …………………………………… …………………………………… ハヤタ「……すまない、結局別世界の君達まで巻き込むことになってしまって…」 廃墟と化した町で、 人間体に戻ったウルトラマン達が一ヶ所に集う アスカ「困った時はお互い様じゃないっすか!」 我夢「僕達も危ないところを助けてもらいましたしね」 孤門「それに…奴等をこのまま放っておくことなんてできませんよ」 ダン「……とにかくみんな無事でなによりだ」 郷「しかし…奴等と戦うとなったらそれなりに対策を立てておいた方がいいな」 北斗「ええ…今回の戦いで俺達の光エネルギーは殆どが失われてしまいましたからね」 ダイゴ「……とにかく今はマミさんの家に戻りましょう」 ダン「ああ……」 ムサシ「……えーっとあとは…」 ほむら「…」 さやか「…」 マミ「…」 杏子「…」 まどか「………」 ミライ「…」ハラハラ 少女達を落ち着かない様子で見つめるミライ まどか「……えっと…みんな…」 頼りなさげに、何も無い方へ何度か視線を泳がせ、 再び四人へ向き直るまどか まどか「心配掛けて……本当にごめ――」 ベシッ まどか「痛っ!?」 唐突に頭を叩かれ、言葉を謝罪の言葉を遮られる さやか「…ばか」 杏子「へへっ………バーカ」 小さく歯を見せて、 杏子とさやかが悪戯っぽく笑う さやか「……まぁあたしも人の事そんな言えないけどさ」 杏子「でも…無事だとは思ってたけどな、アタシは!」 まどか「……あはは」 まどかの口から自然に短い苦笑いがこぼれる マミ「鹿目さん…」 まどか「!…マミさん…」 マミ「本当に……よく無事で…」 マミがそっと微笑み、 包み込むような優しい笑顔をまどかに向ける まどか「……はいっ!」 ほむら「……」クルッ まどか(…!) ほむらが踵を返し、廃墟の町へ向かう 杏子「お…おい、ほむら!」 ほむら「無事でよかったわ。まどか」 振り返ること無く、ほむらが小さく呟く マミ(…!) 杏子(お……っと) さやか「…どこ行くの?」 ほむら「……ディバイトランチャーをさっきの戦闘で落とした…拾ってくるわ」 さやか「…ふーん」 タッタッタッ まどか「あ……わたしも行ってくるよ」 ほむらの後を追い、まどかが駆け出す ミライ「あ!…僕達も行った方が…」 さやか「分かってないなぁ先生!」 ガシッ ミライ「え!?…な、なんで?」 まどかが駆け出してすぐに後を追おうとするミライ その袖を持ち、さやかが引き止める さやか「こういうのは少し待ってから行くもんだって!」 杏子「おっ!分かってんじゃんさやか!」 マミ「あらあら…」 ミライ「そういうものなの…?」 少女達は気付いていた 無愛想に答えたほむらの肩が少し震えていたことに ハヤタ「ははは…」 ダン「……俺達は先に戻っているぞ」 溜息混じりに笑い ダン達がその場から立ち去る …………………………………… …………………………………… ほむら「……」カチャカチャ 瓦礫の上に腰を掛け、拾い上げたディバイトランチャーを弄り、 盾に収納する まどか「…ほむらちゃん」スッ ほむら「…!」 その背後から近づいたまどかが 後ろからほむらの肩に手をまわし、優しく抱きしめる まどか「わたし……ね」 まどか「みんなと別れて……独りぼっちになった時にね…解ったんだ」 まどか「ほむらちゃんが……どんなに傷ついて…苦しんで…わたしの為に戦ってくれてたか…って」ジワッ ほむら「!!」 まどか「あは……我慢…してたけど……駄目だなぁ…わたし…」ポロ ほむら「!…まどか…」 まどか「ほむらちゃん…っ…が…我慢してた……か…ら」 まどか「わたしも…我慢しようと…思ってたん…だけどな…」ポロポロ 零れ落ちる涙を拭わず、 ほむらの耳元で囁き続ける まどか「でも……今は…今だけ…は」ポロポロ ほむら「っ……うっ…く…ひっ………く…」ジワッ まどかと顔を合わせず、声を押し殺して ほむらが肩を震わす まどか「……ちょっとだけ…泣いても……いいよね…」 ほむら「っ……まど…かっ……!!」ガバッ 感極まったほむらがまどかに抱きつく 振り返ったほむらの顔は涙で濡れていた …………………………………… …………………………………… 杏子「おーおー…見せつけてくれるねぇ…」 さやか「あいつ素直じゃないなぁ…」 涙を流して抱き合う二人 その姿を廃墟の陰から見つめる四人 マミ「いいのかしら……盗み見なんて…」 ミライ「え!?こ、これ悪い事だったの……?」 目を丸くして驚くミライ さやか「遅いよ!?」 杏子「まぁ時と場合によるというか…何というか……」 …………………………………… …………………………………… ほむら「ひっ…く……まど…かぁぁ…」 まどか「うん……うんっ…!」 溢れ出す思いを抑えようともせず、 お互いの身体をきつく、親に縋り付く子供のように抱き合う ほむら「よかっ……た…ほん……とに…!」 まどか「ごめんね…ほむらちゃんっ……」 二人が声を上げ、涙を流し、鼻声でお互いの名を呼び合う ほむら「もう…どこへも……行かないっ……で……!」ギュッ まどか「うん……みんなで…ずっと一緒にいよう…!?」ギュッ ほむら(もう……離さない…離したくない…) まどか(ありがとう……ほむらちゃん…) まどか(わたしの…最高の…友達……) ~次回予告~ …………………………………… 杏子「おい!これ外せよーっ!!」 さやか「えーっと動けないんですけど…」 ダン「甘えるな!!」 …………………………………… マミ「私…あの時、ヤプールの言葉が…ちょっと心に突き刺さったんですよね」 郷「…」 …………………………………… 北斗「あれはウルトラの星と言ってな…」 さやか「ウルトラの星?」 …………………………………… マン『この…砂漠の砂一粒を狙い撃ちにするかのような精度…』 メビウス『まさか…!』 …………………………………… まどか「あなたは…?」 ???「俺はご覧の通り風来坊よ!」 セブン『こ、こいつ…』 …………………………………… ヤプール「教えてやる…真の計画を!!」 …………………………………… ほむら「世界の…終焉…」 BACKまどか「…ウルトラマン!」 11 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 13
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「あーあ暇だなあ…」 鹿目まどかは暇だった。 自らが魔法少女を救う概念となることで、この世の魔法少女を絶望から救うために日々奔走しなければならない。 ほむらと別れ、自分の使命を全うとしようと決意したときにはそう思っていた。 しかし、現実は違った。 魔法少女が絶望するのはその命が尽きるとき、つまりは死ぬ間際である。 よって、魔法少女を救済しようにも、彼女らが死なない限りはまどかの出番は無いのであった。 魔法少女の数が多ければ、仕事は沢山舞い込んでくるはずなのだが、 今現在では存在している魔法少女の数自体が少ないようである。 「いま存在している魔法少女だけでもエネルギーを集めるのには事足りているからね。」 とはほむらとの会話でのインキュベーターの弁である。 彼らは魔法少女を集めるために、当人のどんな願いでも一つだけ叶えてやることを条件に契約をしている。 しかし、その願い事を叶えるにも、膨大なエネルギーを必要とするため安易に魔法少女をスカウトすることは少なくなっていたのである。 せっかく契約をしたとしても、すぐに死なれてしまってはただでさえ少なくなっている宇宙のエネルギーの無駄遣いになってしまう。 願い事による代償と得られるエネルギーの釣り合いに関してかなりシビアな考えを持つようになったといえよう。 しかし、魔法少女の数が少なければ個々の魔法少女の負担も増える。 それは魔獣を担当する人数が減る分、その分だけ命を落とす可能性も増えるということを意味する。 そんな状況の中で今残っている魔法少女たちは相当の力と強運の持ち主達であることは確かである。 ほむらもその中のひとりであった。 「今日も魔獣が一杯。ほむらちゃん大丈夫かなあ」 普段は地上の様子を天上から見るだけで、ほむら自身の様子はあまり見ないことにしている。 そんなことをしなくてもほむらが元気にやっていることは感じられるし、なによりその姿を見ることは辛かったからだ。 しかし、手で触れる、声をかけるなどのコミュニケーションはまったくできない。 そんな状況に耐えかねたとき、たまに地上へ降りほむらの様子を伺ったりする。 そうすることでこの寂しい気持ちを和らげるのであった。 今回は数ヶ月ぶりの地上訪問であった。 瘴気の濃い場所とほむらの現在いる位置からどこで魔獣と闘うのかということを計算し、 魔獣達とほむらが見渡せるところへ移動していた矢先だった。 「お待ちなさい!魔獣共!」 透き通るような、凛々しい声が響いた。 その声は、まどかにとって予想外の声であり、その声色はひどく懐かしく、聞き覚えのあるものであった。 そして、その声に釣られるようにして次々と声が響き渡る。 「悪は絶対に許さない…ジャッロ=イエロー=マミ!」 「く、食い物粗末にするやつも許さない!ロッソ=レッド=キョーコ!」 「……」 「「三人合わせて!マジカルストレーガ!」」「……」 戦隊モノのテーマが背後で流れているかのような登場の仕方をしたのは三名の少女であった。 そのうちの一人はノリノリで、もう一人は少し恥ずかしながらも少し乗り気だったが、 最後の一人はまったくやる気が無いようだった。 そして、これらの言葉はもちろん魔獣に向かって言い放ったのだが、当の魔獣は何の反応も示さない。 感情自体が無いはずなのだから当たり前のことではある。 その声を発していた三人をみて、まどかは驚愕した。 「マ、マミさん!?そして杏子ちゃんも…なんでほむらちゃんと!?」 覚えている限りではほむらとマミ、ほむらと杏子は仲が良いとは言えない、むしろ険悪な仲だったはずである。 過去に、自分が存在していた世界では険悪だったメンバーがこんなことになっているだなんて。 自分がほむらの周りを見てない間にこんなことが起きていただなんて、とある意味感動していたまどかだった。 しかし、その感動を向けられていた当の本人たちは、魔獣のことを放置しながら先程の掛け声について文句を言い合っていた。 その矛先はもちろんほむらであった。 「暁美さん、あれ程掛け声が大事だということを教えたでしょう?あなたはネーロ=ブラック=ホムラだって言ったじゃない」 「ほむらてめーアタシだって言うの恥ずかしいんだからまじめにやれよ!」 「……」 どうでもいいこと(本人たちにとっては重大なことなんだろうが)で言い争っている姿を見て、 ふと、まどかは自分の身体がひどく疼いていることに気付いた。 人と触れ合うという、以前では何気なくほかの人としていたこと。 自分も昔みたいに皆とあんなふうにやり取りしたい。 傍から見たらどうでもいい、なんてことのないやりとりだけでもしたい。 そのことによる身体の疼きであった。 しかし、どうあってもそれらのことさえできない今の自分が酷く悲しかった。 概念が持つとは思えない感情ではあったが、概念である前にただの中学生であった感情が残っているものだから無理も無かった。 723 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2011/08/28(日) 10 20 59.03 qy1GjTaj0 だが、今の自分はもともと自分が望んだ結果のことであり、それに対して後悔なんてしないと思ったのも事実である。 まどかは、ごちゃごちゃする頭の中を無理やりにでも納得させるしかなかった。 「せめて皆と一緒に、この場にいるように思うくらいなら、いいよね。」 まどかは三人の真似をすることで、この場に自分がいるように錯覚させようとしたのであった。 皆の真似をすることで、皆との一体感を少しでも感じ取りたい。 三人にとっては知ったことではないが、まどかはそれだけでも少しばかりは落ち着けるのであろう。 その考えはまさに中学生そのものといっても良いものであった。 そして、皆の真似とは先程の掛け声、そして斬新なポーズをすること。 ここにきて、まどかの自分のお気に入りノートに書いてきた空想が役に立つ時が来たのであり、 今、この場でその空想を爆発させるときが来た。 深呼吸をしながら身体を落ち着かせ、流れるように身体を動かす。 「この世の絶望は、私が無くす!ローザ=ピンク=まどか!」 ジャキーン!という音と背後に爆発が起きるような、そんなポーズを決めながら先程のマミたちの台詞と同様のものを放つ。 戦隊モノのテーマか、もしくは魔法少女モノのテーマかを頭の中で鳴り響かせながら、全力で行うその行為は、 実際やってみると意外な快感を覚えていた。 724 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2011/08/28(日) 10 24 42.27 qy1GjTaj0 そんな感情を覚えている傍らで、目の前の魔獣達はなにやらどよめいていた。 まどかは気付いてはいなかったが、まどかの気迫が魔獣たちに伝わったのである。 まどかから発せられるオーラ、そして変身ポーズとその掛け声から起きる強大な力は、 魔獣たちを神を目の前にした信者と同様のものにし、完全な無防備状態にしたのであった。 その隙をほむら達は逃さなかった。 「…!今がチャンス!喰らえっ!」 「いいこと?暁美さん。次の戦いの時には絶対に私たちに合わせるのよ?」 先程の掛け声にまだ不満を持っていたのか、マミはほむらに説教をする。 チームワークと息を合わせること、気分を高めるための行動の重要性などひどく長々としたものであった。 その気迫はものすごいものであり、そんなマミに対してそばにいる杏子は呆れ果てた顔をしていたが、肝心のほむらは様子が違った。 あの時、魔獣の様子がおかしかったときに感じたあの感覚。 まるで、いつも心の中で想っている人が傍にいてくれていたと思わせるような、 そんな感覚を感じていたのであった。 彼女の声が聞こえるはずもないし、この目で見ることもできていない。 しかし、彼女が傍にいてくれていることだけは信じたかった。 「そこにいるの?まどか」 その視線の先には誰もいなかった。 「やっぱりあの時傍にいてくれていたのね」 魔獣の出現すると予測できそうな場所で、マミたちを待ちながらほむらは喋る。 その相手は紛れもなく、まどか本人であった。 (あの時はこんな普通に喋り合いができるとは思わなかったよ。ホント想像もしてなかった) その姿を視ることは出来ないが、喋ることだけは何事も無くできる。 それが現在の二人の関係であった。 まどかが、ほむらがマミたちと共闘していることを知ってから数ヶ月の間のことであった。 そのときのことを幾度も思い出しながらいつかみんなと一緒に、と思い続けていた。 そんなあるとき、ほむらにまどかの声が少しながら届くようになったのである。 ほむらにとっては、始めてまどかの声が聞こえてきたときはついに終わりがきたのかと思っていたが、 その声に返答した際のまどかの反応から、様子がおかしいことに気づいた。 それからというものの、まどかの声が徐々に聞こえ始め、普通に会話できるようになるまではそんなに時間はかからなかった。 「これも奇跡のひとつなのかしらね」 こんな簡単に奇跡が起きてたまるか、と思いつつも今起きていることを否定することはできない。 なぜなら、そんな簡単に起きてしまった奇跡でも、ほむらが今までずっと待ち望んでいたことだった。 726 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 本日のレス 投稿日:2011/08/28(日) 10 30 40.31 qy1GjTaj0 (奇跡でもなんでもいい。ほむらちゃんとこうしていられることが出来るだけで私は幸せなんだから) まどかはほむらとこうして同じ時間を共有できていることが何よりも幸せだった。 概念というもはやほむらや皆とは違う、別の存在になってしまっていることを少しでも否定してくれる。 こうしたなんて事の無い会話の一つ一つも、まどかにとってはかけがえの無いものであった。 そしてこれから先、何十年も何百年も永い間、一緒であろう目の前の人物に対してまどかは言う。 (これからもよろしくね。ほむらちゃん) それに対して、ほむらも答える。 「ええ、こちらこそよろしくね。まどか。」 遠くからほむらを呼ぶマミと杏子の声が聞こえる。 いつのまにか辺りの瘴気が濃くなっていたことに気付いた。 直に、魔獣が現れる。 今日も、またいつものように魔獣との闘いへ身を投じるほむらにかける言葉は一つであった。 (頑張ってね!ほむらちゃん!) ほむらはその言葉に対し、微笑むことで返事を返した。 希望を持ち続ければいつかは叶う。 まどかは自分の信じたことに偽りが無かったことを改めて感じたのであった。 そして、これからも同じように信じ続ける。 (あ、そういえばまだほむらちゃんの変身ポーズと掛け声見てみたいないんだけど) そういいながらまどかはほむらの後へ着いて来る。 そんなまどかへ内心げんなりしながら一言言った。 「…まどかの頼みごとでもあれだけはぜったいにやらないわよ」 ┼ヽ -|r‐、. レ | d⌒) ./| _ノ __ノ _______ 企画・製作 ほむほむ
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鹿目まどか どこにでもいる平凡な中学2年生。友達想いで優しい性格の持ち主。キュゥべぇと契約していないため、魔法少女ではない。 容姿 ピンク色の髪をツインテールにしている。赤いリボンで束ねてある。ちなみにこのリボンは詢子ママのオススメ。 起きたばかりの時や、歯を磨くときは後ろで縛ってポニーテールにしている。普段は美滝原中学校の制服を着ている事が多い。
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…………………………………… ~インキュベーター母艦~ ヤプール「どうやら地上への落下は避けられたようだな」 インキュベーター「そのようだね………それで現状は?」 母艦の中枢部 そこでモニターに目を向けるヤプールとインキュベーター 二人は流れる映像に目を走らせる ヤプール「宇宙に待機させておいた超獣どもは既に十分の一まで数を減らされているな」 インキュベーター「そうか……地上は?」 ヤプール「次々に撃破されていっているな。勢い付いたやつらを止めるのは至難の業だろう」 インキュベーター「………」 ヤプール「………」 そのやり取りを最後に、モニターを見つめたまま動かない二人 青白い光で照らされた室内に静寂が訪れる その最中、インキュベーターも気付かないほど静かに笑うヤプールが突然口を開く ヤプール「……所詮戦闘能力を持たない生命体を超獣にしたところでこの程度か」 インキュベーター「……?」 インキュベーター「それはどういう意味だい?」 ヤプール「言った通りの意味だ。私はかつて無機物と宇宙怪獣を合成して超獣を作り出していたが……」 バサッ ヤプール「貴様ら唯一の取り柄である知性も超獣化したところでそれとなんら変わらんな」 ヤプール「対象を殺すための凶暴性を付加させた時点で予想は付いていたがな」 黒衣をなびかせ、 嫌らしい笑みを浮かべながらインキュベーターを見下ろす インキュベーター「!……」 ヤプール「どうした、それは怒りか?感情でも覚えたか?」 ヤプール「Uキラーザウルスへ変貌したあの個体のように」 あの個体 魔法少女、そしてイレギュラー達と最も長く接したインキュベーター 巴マミの悲しみという感情をほんの少しだけ理解し、 灰となったUキラーザウルスの中へと消えていったあの個体 そのことをヤプールに指摘されるも、彼ははっきりと否定する インキュベーター「怒りという感情に興味はあるが……それはありえないね」 インキュベーター「そもそもあの個体は僕達にとってイレギュラーだ。もはやインキュベーターとは言えないね」トテトテ そう言うと同時にヤプールから離れだす ヤプール「何処へ行くつもりだ?」 インキュベーター「まぁ逃げ支度というやつかな?」 ヤプール「!……降伏するつもりか」 インキュベーターは振り向き言い放つ ヤプールは驚いたように目を見開くがすぐにまた表情を作り直し、 再び笑みを浮かべる ヤプール「ふははは!とんだお笑い種だな!これ程のことをしておいて今更降伏とは!」 インキュベーター「許すはずがない……とでも言いたそうだね?」 ヤプール「当然だろう。こちらは一度やつらの降伏勧告を断っているのだからな」 インキュベーター「……だがまだこちらに交渉の手段が残されているとしたら?」 ヤプール「なに…?」 予想外の答えにヤプールは眉を顰め、インキュベーターを見つめる インキュベーター「彼らが降伏を持ちかけてきた時、あの青いウルトラマンが言った言葉……」 インキュベーター「宇宙延命のための別の道を共に探そう………ってね」 インキュベーター「そして彼らは一度ここへ侵入してきた時に僕達が集めたデータを少し調べていったみたいなんだ」 インキュベーター「これはつまり向こうはまだその宇宙延命の為の手段も情報も揃っていないと考えられないかな?」 インキュベーター「彼らは必要なんだよ。僕達の知識と情報が」 ヤプール「ほう?」 饒舌に語りだすインキュベーター その話を聞きながらもなおヤプールは嫌らしいうすら笑いを絶やさない ヤプール「つまり知識を交渉材料にして許しを請おうという魂胆か」 インキュベーター「その通り。まぁさすがに全くの御咎め無しというわけにはいかないだろうがね」 トテトテトテ… インキュベーター「僕はこれから戦闘中の超獣達に戦いを止めるよう指示してくるよ」 インキュベーター「彼らも無抵抗になった相手に攻撃は出来ないだろうからね」 踵を返し、歩き出すインキュベーター その後ろでヤプールは先ほどとは違う冷たい視線を彼に送り続けていた インキュベーター「知性も消えてしまった獣だからあの個体達は処分するしかないが……」 インキュベーター「まともな個体である僕とこの艦にあるテクノロジーさえあればいくらでもインキュベーターという種の再興は可能だ」 そう言いながら歩き続けるインキュベーター その一方で懐に手を忍ばせるヤプール インキュベーター「……おっとそうだ。君はどうする?」 インキュベーター「ここで滅びるのを待つかい?それとも一緒に降ふ―――」クルッ 思い出したようにそう呟き、振り返ろうとするインキュベーター しかし ドギュン!! インキュベーター「!!!!」ドチャッ 静寂が支配する部屋に突如鳴り響く銃声 それと同時に真っ赤な血溜まりが広がり、 振り向こうとしたインキュベーターはその中に倒れ込む ヤプール「この私がヤツらに降伏?笑えない冗談だなインキュベーターよ」 インキュベーター「な……な…?何故……!?」 血に塗れながら床を転がるインキュベーターが向けた視線の先、 それは光線銃を構えたヤプールの姿 未だに状況が呑み込めない彼に、ヤプールが非情にも告げる ヤプール「お前達はもう用済みだ」カチャン スタスタスタ… インキュベーター「わけが……わからないっ…!理解……できないっ…」 その場に光線銃を投げ捨て、瀕死のインキュベーターにヤプールが迫る 朦朧とする意識の中、インキュベーターはある疑問を呟く インキュベーター「何故…なんだ?降伏すればいいものを……!勝ち目は……無い…んだぞ…!」 息も絶え絶えの状態で、ヤプールに問い掛けた疑問 戦力が不足し勝ち目がほぼゼロに等しい状態でなぜヤプールは降伏をせず、 このタイミングで暴挙に出たのか インキュベーターには全く理解できなかった しかしヤプールは余裕の表情で言い放つ ヤプール「いいや、やつらを消し去る切り札なら私の手の中にある」シュイン インキュベーター「!!……なに…」 歩を止めたヤプールが右腕をゆっくりと掲げると、 突如としてその手の上に桃色の球体が出現 それを見たインキュベーターは愕然とする インキュベーター「それは……まさか!?」 ヤプール「これは鹿目まどかから回収したエネルギー。貴様らが喉から手が出るほど欲したものだ」 インキュベーター「なぜだ!?彼女からは回収できなかったはず…」 ヤプール「あの娘が首から提げていた妙な石ころ……そこから抽出したものだ」 インキュベーター「そんな……そんな……なぜそんな石なんかに…」 ヤプール「理由などどうでもいい。このエネルギーが私の手の内にあるのは変わらんのだからな!」 シュゥウ… ヤプール「おぉおお……」 右手のまどかのエネルギーをヤプールは胸に押し込み、 その体に取り込む ヤプール「素晴らしいぞ!このエネルギーが完全に私の体に馴染めば体力を消耗したヤツらなど恐るるに足らん!」 インキュベーター「な、なんて事を…僕達の技術とそのエネルギーが無ければこの宇宙は……」 ヤプール「結構な事じゃないか!この宇宙が滅びようと異次元人は永遠の闇の中で生き続ける!」 ヤプール「貴様らはいい道化だったぞインキュベーターよ!!」 まどかのエネルギーを体に取り込み、歓喜するヤプール これによりインキュベーターの当初の計画は この悪魔によって完全に崩壊した ヤプール「ぬははははははは!!」 インキュベーター「……」 体中から溢れ出んばかりのエネルギーを手に入れ、高笑いするヤプール そして血溜まりの中、その姿を見上げるインキュベーター インキュベーター「そうか……これが…」 感情の無い種族であるインキュベーター そんな彼の中に、生まれるはずの無い小さな感情が芽生える インキュベーター「絶望か……」 小さく呟くインキュベーター 彼の視界は薄れ、目の前が暗くなり始める ヤプール「さて……私はここから超獣共が全滅するまで高みの見物といかせてもらおう」 ヤプール「その頃には私は究極の力を手に入れているだろうからな……」 足元のインキュベーターを一瞥し、モニターの方向へ歩き出すヤプール ドゴォオオン! ヤプール「!?」 ヤプール「なにっ!?」 インキュベーター「……?」 轟音が鳴り響き、突然崩れ落ちる壁 衝撃で砂塵が舞い上がり、視界が狭まる ヤプールは驚愕し、崩れた壁の向こうを凝視する ヤプール「!!……貴様らぁ…!」 砂塵が少しづつ薄れ、徐々に現れる五つの人影 ヤプールはそれらを睨み付け、怒りを露わにする ほむら「見つけた……!!」ジャキン マミ「どうやらここで正解みたいね」チャキッ さやか「まどか、アイツで間違いないよね!?」 まどか「うん、間違いない……あれがヤプール……!」 杏子「ようやく王手をかけたってとこだな!」 武器を構えたほむらとマミを先頭に、 五人の魔法少女達が広間へと突入する ヤプール「鼠どもが……あと少しだというのに」 ヤプールは苦虫を噛み潰したような顔で魔法少女を鋭く睨み付け、拳を握り締める インキュベーター「……ぁ……あ」 杏子「!? おい、あれ!」 マミ「…!!」 蚊の鳴くような呻き声 それに反応した杏子が指差した先には、 まさに虫の息といった様子のインキュベーターが転がっていた インキュベーター「ヤ…プール……た、頼む…は、早く僕にエネルギーを分けてくれ……」 ヤプール「……」 インキュベーター「このままでは……インキュベーターという種が……この宇宙…が…」 息も絶え絶えといった様子でヤプールに懇願するインキュベーター だがその望みが受け入れられない事は、 その様子を黙って見ている魔法少女達も、インキュベーター本人も理解していた 少しづつ力を失いつつある声が小さく響くだけの広間 しかし突然まどかがマミを見つめ、口を開く まどか「あの……マミさん」 マミ「……」 まどかが声を掛けるも、マミは神妙な面持ちでインキュベーターを見続ける まどか「マミさんの魔法ならあの子を助けてあげることも……」 ほむら「!」 まどかの発言を聞いたほむらが一瞬驚いたように目を見開くが、 すぐさま表情を硬くして事の成り行きを見守る マミ「それは私も分かってる……けど……」 まどか「……」 インキュベーター「この際……巴マミ…君でも……いい…僕…を…」 杏子「……」 さやか「……っ」 迷い続けるマミ その後ろではほむらと同じく事の成り行きを見続ける杏子と、 今にも飛び出していきそうなさやかの姿 さやか自身、マミの様に治癒魔法で彼を救う事も出来る だが仲間達を傷付け、自らの運命を弄んだインキュベーターを許す事が出来ず、 さやかは前に踏み出せなかった ヤプール「………」 黒い帽子を目深にかぶり、インキュベーターを見下ろすヤプール その表情は少女達からは窺う事は出来ない インキュベーター「マ………ミ……」 マミ「……」 マミ「…………分かったわ」 まどか「マミさん……」 さやか「あ……!」 ほむら「……」 マミが頼みを受け入れ、一歩づつ前に進み出る その姿を見つめる少女達の中、 ほむらだけが目を瞑り、あからさまに眉を顰めていた ヤプール「ふっ……くく…くくく」 マミ「?」ザッ インキュベータへ歩み寄ろうとしていたマミは、 息が漏れる様な笑い声を聞き、立ち止まる ヤプール「ははははは!!甘い!甘すぎるわ!!」 まどか「!?」 ほむら「……」 突然大声で笑い出すヤプール ほむらを除いた一同は驚き、身構える だがヤプールはマミを見つめ邪悪な笑みを浮かべた後 足を少し振り上げ ヤプール「いつまで喋っているつもりだ死にぞこないめ」 インキュベーター「!! や、やめ――」 グチャッ マミ「なっ!?」 まどか「あぁっ……!」 さやか「っ!!」 無残にも踏み潰されるインキュベーター マミは後ろに飛び退き、 まどかは悲痛な声を上げ、さやかは思わず目を逸らす ほむら「……ふん」 杏子「……やれやれ」 その後ろでほむらは全く表情を変えず、 杏子は予想通りといった顔で手を頭の後ろで組んでいた ヤプール「どうした?喜ぶべきことじゃないか!お前達を利用したインキュベーターは消えたのだぞ!」ブンッ ビチャッ ヤプールが足の下の動かぬ肉塊と化したインキュベーターを、 まるでゴミでも払うかのように蹴り上げる 音を立て血の赤色が混じった白い肉が壁にぶつかる マミ「確かにヤツらは酷い事をした……けど」 まどか「こんな……こんな最期って」 さやか「ちょっとだけ……可哀そう」 インキュベーターの死体を見つめ、複雑な表情の三人 そんな少女達をヤプールは嘲笑う ヤプール「やはり甘いな魔法少女ども!これが優しさというやつか?くだらん!」 ヤプール「その甘さがある限り貴様らは何もできん!何も守ることなど出来んのだよ!!」 ほむら「………」 ヤプール「ぬはははははは!!!」 ころころと表情を変えながら嘲り笑う 俯き、言葉を発する事の出来ないまどか、マミ、さやか ほむらは依然として無言のまま しかし、ヤプールの発言に異を唱える少女が一人 杏子「いーやそいつは違うね」 ヤプール「……なにぃ?」 笑い声は止み、 途端に眉を顰めて杏子を睨み付けるヤプール その睨みに負けず杏子は前に進み出る 杏子「たしかにコイツらは甘いさ、それこそ笑っちまうくらいにね」 まどか「ぅ……」 そう言いながら振り返り見つめられ、口をすぼめるまどか達 杏子「だがな」ジャキッ 再びヤプールを睨み返し、槍を魔力で生成する 杏子は口を開く 杏子「この優しさが弱さであると同時にこいつらの強さでもあるんだよ!」 杏子「ただ強いだけの力なんてそんなの機械と変わらねぇじゃねーか!」 ビシッ 杏子「優しさがあれば強くもなれる!アタシはそれを知っている!!」 堂々と槍をヤプールへ向けて突き付け、力強く言い放つ さやか「杏子……」 杏子「……ま、これは受け売りだけどな。へへっ」 さやか「あらら……せっかくカッコよく決めたのにねえ」 照れ臭そうに笑い、仲間達を振り返る杏子 その顔を見た一同の顔も少し赤かった ヤプール「なるほど。一匹狼が口だけは達者になったようだな」 杏子「!!」 さやか「くるか!?」チャキ まどか「……」スッ ヤプールが一歩前に進み出ると同時に、 棒立ちだったまどかとさやかも武器を構え、ヤプールに対して身構える ヤプール「さて強くなるなどと抜かしたが、今の言葉は果たして真実かな?」 杏子「へっ……すぐに分かるさ」 ヤプール「ははははは!!まったく笑わせてくれる――」 バァン! ヤプール「ぬぐっ!?」 まどか「えぇっ!?」 さやか「うわ!!」 一発の銃声 笑い声を上げるヤプールの胸に撃ち込まれる魔法弾 驚き、一瞬言葉を失う魔法少女達 その静寂の中で、 ほむらの構えたディバイトランチャーから静かに硝煙が立ち昇っていた ほむら「……その嫌らしい笑い声をこれ以上私の耳に入れないで」 まどか「ほ、ほむらちゃん……」 杏子「……アンタもよくやるねぇ」 ヤプール「………」 突然のほむらの行動に空いた口が塞がらない一同 そんな中、ヤプールは胸に直撃を受けたにも関わらず平然立ち尽くしていた ただその顔に先程までの笑みは無い ほむら「ヤプール……私はこれ以上自分を抑えることは出来ないわ」 淡々と話すほむらの瞳の奥は確かな怒りに満ちていた 自分の怒りを全てぶつけることのできる、この戦いの元凶が今目の前にいる こいつを倒せば全てが終わる――― 普段は物静かなはずの彼女の感情が今、爆発する ほむら「マミッ!!」ジャキッ マミ「! え、ええ!」チャキ ヤプール「!!」 ドガガガガガァン!! ほむらの呼び掛けに答えるように巨大な銃を構えるマミ それと同時に放たれる大量の弾丸がヤプールに向けて飛び、 彼の立つ位置を中心に爆風が巻き起こる 辺りに散らばる瓦礫、舞い上がる煙 ヤプールの姿はその向こうへと消える ほむら「はぁっ……」 マミ「………」 銃を下げる二人 先程の攻撃は間違いなく何発かは命中した しかしその場にいる全員が理解していた ヤプールがこの程度の攻撃で死ぬはずがないと 杏子「まぁこれじゃ終わらねえよなぁ……」 さやか「あー……やっぱり?」 まどか「うん……まだあのどす黒い殺気が消えてないよ」 三人がそう言い終わったほんの数秒の後、 砂ぼこりの向こうからゆっくりと少女達へ歩み寄る一つの影 まどか「!!」ゾクッ さやか「……本気モードって感じだね」 その影は先程までそこに立っていた人の姿のものではなく、 明らかに異形の姿をしていた ザッ ヤプール「調子に乗るなよ……下等な地球のサルどもめ!!」 マミ「!! 姿が変わった!?」 杏子「化けの皮を剥がしたって方が正しそうだなコイツは」 煙の向こうから完全に姿を現したヤプール その姿は以前までの黒衣を纏った老人の姿ではなく、 全身が真っ赤に染まり、体中いたるところに毒々しい棘が生え揃い 頭にはアンテナのように二本の角が生え、右手の先端は鋭い鎌状へと変化する そして薄暗い室内に不気味に輝く緑色の目 人の姿から一転、 恐るべき悪魔の様な姿へと変身する ほむら「どうやらその醜い化物の姿があなたの正体ってわけね」 ヤプール(ちぃ……あと少しで私は究極の力を手に入れられるというのに!) まどか「うぅ……」 目の前の怪物に怯むことなく挑発するほむら 杏子「まどか、気持ちで負けたら終わりだ。堂々といこうぜ」ポン まどか「う、うん!そうだね!」 まどか「みんなを泣かせたあいつを……今度はみんなでやっつけるんだ!!」 さやか「おおっ!!」 杏子に軽く背中を叩かれ、 まどかは自分を奮い立たせる その姿を見て、さやかもまた心の底から勇気を燃やす ヤプール「どこまでも生意気なガキどもが!!勝てると思うな!!」 バシュッ! マミ「来たわ!みんな散って!!」 ドガァン! ヤプール「むぅ!避けたか!」 ヤプールの右腕から発射される三日月状の破壊光弾 マミの指示を受け、それを散開して避わす五人 五人の背後で起こった爆発と同時に戦いの火蓋が切って落とされる 杏子「接近戦はアタシ達がやる!三人とも援護は任せたよ!!」 さやか「いくぞーーーっ!!」 さやかが剣を握り直し、その横で杏子が指示を飛ばす 弾かれた様に飛び出し、真正面からヤプールへ突っ込む二人の魔法少女 マミ「鹿目さん、あなたはヤプールから一番遠い位置を取りながら攻撃を!」 ほむら「私とマミはあなたとヤプールの中間の位置をキープしたまま攻撃するわ」 まどか「わかった!行こう!!」 ダッ さやかと杏子に少し遅れて、 三人も武器を握り直し、散開する 杏子「うおぉおおっ!!」 さやか「うりゃあっ!」 ヤプール「……フン!」 ガキン! 杏子「ちっ……!」 さやか「こん……のぉっ!!」ググッ 二人の魔法少女が繰り出す剣と槍の一撃 しかしヤプールはその攻撃を軽々と右腕のカギ爪で受け止める ヤプール「つまらん攻撃だな!拍子抜けしたぞ!!」 杏子「ぐっ?!」 ドガッ さやか「杏子っ!?……こいつ!!」 槍を受け止められ、動きの止まった杏子が腹に蹴り受け、弾き飛ばされる それを見たさやかが再び斬りかかるもヤプールには届かない 杏子「っ……んの野郎!!」 ヤプール「そらそらどうした!二人がかりでそんなものか!!」 ガガガキンッ! 杏子も再び立ち上がり攻撃に加わるも、紙一重のところで全ての攻撃が右腕に捌かれる マミ「二人とも飛んで!」ジャキ ヤプール「むうっ!?」 杏子「!! さやか!」ダッ さやか「うんっ!」ダッ ドガァン!! 声を聞くと同時に後方に大きく飛び退く二人 その瞬間 マミが抱えた大砲から放たれる砲弾が炸裂し、ヤプールのいた地点は爆風に飲み込まれる マミ「よし!」 まどか「や、やった!?」 ほむら(決まった…!あのタイミングなら避けようがない!) スタッ 杏子「攻撃するのはアタシ達二人だけじゃないんだぜ!」 さやか「どうだ!今のは効いたでしょ絶対!」 完璧なタイミングで決まる援護射撃 着地したさやかと杏子は立ち昇る爆煙を見つめ、言い放つ だがヤプールの声は少女達の予想外の場所から飛んでくる ヤプール「まさか今の攻撃で私が音を上げるとでも?」 ほむら「! なっ……!?」 まどか「あ……う、後ろ!」 マミ「佐倉さん避けてっ!!」 杏子「はっ!?」 ヤプール「そらまずは一人目だ!」 完全に意識の外 振り向いた時には既にヤプールはカギ爪を大きく振り上げていた 狙いは無防備な杏子の首元 さやか「杏子!」 杏子「うっ!?」 ザシュッ! さやか「ぐっ……ぁあ!!」ドサッ さやかが防御の間に合わない杏子に覆いかぶさる様に割り込み、 強烈な一撃を背中に受ける その衝撃で二人は吹き飛び床に転がる さやか「っ……うぅ」 杏子「さやかっ!お前アタシを庇って傷を……!!」 床に倒れ込んだままさやかを抱える杏子 ヤプールの攻撃をまともに受けたさやか 背中はぱっくりと裂け、千切れた真っ白なマントにじわりと血が滲む だが彼女は苦悶の表情をすぐに塗り潰し、強気な笑顔を杏子に向ける さやか「……大丈夫だって!あたしの能力、忘れたの?」 杏子「!!……」 青い光が背中の傷口を覆い、少しづつ回復させる 杏子「……すまねえ。この借りは利子つけて返してやるからな」 さやか「ははは……なるべく早く頼むわ」 ヤプール「味方を庇ったようだが次はどうかな?」 機械の様な緑の瞳を不気味に光らせ、 未だ体勢が整っていない二人に向かってヤプールが一歩づつ迫る ほむら「そうはさせない…!」 マミ「援護を!二人に近づけさせちゃ駄目よ!」 まどか「さやかちゃん杏子ちゃん!早く立って!!」 バシュシュッ! 二人が逃げる時間を稼ぐため飛び道具を持った三人が一斉に攻撃する 風を切り、魔法の矢と銃弾が三方向からヤプールに襲い掛かる だがしかし… ヤプール「……」スッ まどか「う、嘘!?」 ほむら(速い……!!) 飛んでくる攻撃を一瞥すると、 凄まじい速さでその場から移動し、ヤプールは全ての攻撃を避け切る ヤプール「うるさい蝿どもめ!」バシュシュッ ドガァン! まどか「あっ!?やっ、いやぁっ!!」 左腕からばら撒かれた毒々しい色の光弾 高速で移動しながらであるため狙いは正確とは言えないが、爆風に巻き込むには十分だった マミ「か、鹿目さ――」 ドゴッ! マミ「がっ……ぅ…!!」 爆風で宙に舞い上げられるまどかに気を取られた瞬間、 マミの腹に深々とめり込む赤い拳 攻撃を受けた事をマミが理解した時にはもうヤプールの姿は目の前には無く、 次の標的目掛けて移動を始めていた ヤプール「ふははははは!暁美ほむら、次はお前だぁあ!!」 ほむら「くっ……!!」ジャキ バァン! ヤプール「当たらんなぁ!もっと良く狙って見せろ!!」 高速で接近してくるヤプールに何度も魔法弾を放つが、 その全てが残像をすり抜け、ただの一発も当たらない 挑発し、余裕を見せつけるヤプールにほむらの焦りは増してゆく ヤプール「ふん!!」 ほむら「っ……!」 ガキン! ヤプール「ほぉお……受け止めたか」 振り下ろされたヤプールのカギ爪に対し、 ほむらは左腕の盾を突き出して果敢にも正面からそれを受け止める ヤプール「だがそのか細い腕で何処まで持ちこたえられるかな!?」ググッ ほむら「ぐっ……ぅううう!」 太い丸太の様な腕を盾の上から押しつけるヤプール それに対抗するほむらの左腕はあまりにも細く弱々しい 全身に力を込めて耐えるも、 そのまま押し潰されるのは時間の問題だった ヤプール「ふふふこのまま一気に………む!?」ダッ ドゴォン! 後方からの殺気を感じ取り、咄嗟に右へ飛び退くヤプール そこへ一瞬遅れて魔法で巨大化した槍が床を砕き、瓦礫を巻き上げ突き刺さる 杏子「ちぃっ!あと少しで直撃だったのに!!」ズッ 攻撃の張本人が舌打ちを一つ鳴らし、縮小させた槍を床から引き抜く ヤプール「惜しかったな。今のが私を倒す最後のチャンスだったかもしれんぞ?」 杏子「うるせぇ!まだ勝負はこれからだ!」 まどか「杏子ちゃん!ほむらちゃんを連れてそこから離れて!!」 杏子「! ほら立てほむら!離れるぞ!!」グイッ ほむら「え、ええ」 指示を受けた杏子はほむらの腕を引っ掴みその場から飛び退く 二人の退避を確認しつつ、まどかは弓を引き絞る だが桃色の光を放つ矢の先はヤプールではなく彼の遥か上に向いていた ヤプール「?……」 まどか「動きが速いなら……これでぇっ!!」シュッ バシュッ!! まどかの放った矢はヤプールの頭上で弾け、 細かな光の矢が雨粒のように大量に降り注ぐ 迎撃も、攻撃の範囲外へ逃れることも不可能 ヤプール「なるほど、そうきたか」スッ ドガガガッ! まどか「!? そ、そんな!!」 青い残像を残しながらの高速移動 まどかの攻撃も矢と矢の間を縫う様に動き回るヤプールには当たらず、 床を砕いて煙を巻き上げることしか出来ない 杏子「マジかよ!?今のを全部避け切りやがった!!」 ほむら「……不味いわ。ヤツの動きを捉えることが出来なければ全滅よ……!」 室内を滑る様に動き回るヤプールにほむらは焦りを隠せない ヤプール「その通り。そら、早くなんとかしてみせろ?」シュッ ほむら「!?」 杏子「なっ…もう後ろに…!」 ドンッ! ドシャッ! ほむら「ぐっ、うぅ!」 杏子「がはぁっ!?」 二人の背後に現れるヤプール 左手から放つ衝撃波を背中に受け、ほむらと杏子は豪快に吹き飛ぶ さやか「ま、マミさんっ……大丈夫ですか…っ!?」 マミ「くっ……ええ、これくらいの事でっ……」 先程直撃を受けた二人は自身の傷をある程度回復させ、 ダメージの抜け切らない体に鞭打ち、懸命に立ち上がる ザシュッ! さやか「ぎっ!?あ、ぁあ!!」 マミ「うぁああっ!?」 ヤプール「ふははははは!!!」 だが再び襲い掛かってきたヤプールのカギ爪に切り裂かれ、 さやかとマミは鮮血を散らしながら宙に弾き飛ばされる ヤプール「どうしたどうしたぁ?先程までの威勢の良さは何処へ行った!?」 ドガガガガッ!! さやか「がぁっ!?」 ほむら「うっ………ぐ」 まどか「み、みんな!!」 攻撃を受けて弾き飛ばされながらも、 必死に立ち上がろうとするほむら、マミ、さやか、杏子 だが室内を縦横無尽に動き回るヤプールに襲われ、何度も叩きのめされる一方的な展開 唯一、最も離れた所にいたまどかはその攻撃を免れていた まどか「助けなきゃ……このままじゃみんなが…!!」グッ 仲間達を救うため、再び弓を引き絞るまどか だがヤプールがそれを許すはずもない ヤプール「! そうはいくか!!」バシュ ブシュッ まどか「くっ!?……あ!」 ヤプールがカギ爪から打ち出されたレーザーに肩を貫かれ、 弓を手から落とし、よろけるまどか ヤプール「ふふふ……」シュッ まどか「えっ!?」 バキィッ まどか「うぅっ、あ!!」 手から落ちた弓が床に着くまでのほんの一瞬 その一瞬でヤプールはまどかの目の前まで接近し、驚く暇も与えずまどかを叩き伏せる まどか「がっ!?」ゴッ ヤプール「そろそろ終わりだな鹿目まどかよ?」 倒れ込んだまどかの頭を容赦なく踏みつけ、 彼女を見下ろしながらヤプールが呟く ヤプール「お前には少しばかり計画を狂わされはしたが……最後に思いがけない贈り物を貰ったから良しとしよう」 まどか「な……何を……」 ヤプール「今から死ぬお前には関係の無い話だ」ググ まどか「ぐぁ…うぁああっ…!!」ミシッ 頭を押さえつける足に、より一層力を入れるヤプール それに比例するようにまどかの苦悶に満ちた叫び声が上がり、 まどかの頭が軋むような音が響く ヤプール「さて?魔法少女は頭が潰されても生きていられるのかなぁ?」 まどか「ぐぅ!?ぁ、っあぁああーーーっ!!!」ミシミシッ バァン! ヤプール「……!」シュッ まどか「かはっ!!……はぁっ……はぁっ……」 突然の銃声 それに反応したヤプールがまどかから離れ、再び移動を開始する ほむら「……さやかっ!まどかをお願い!!」 さやか「っ……う、うん!」 ほむら「みんな一ヶ所に集まって!!」 床に伏せた状態でランチャーを構えたまま、ほむらが一同に指示を飛ばす ヤプール「ちっ、あと一歩のところを……」 さやか「まどか、ちょっと我慢してね!」ダッ まどか「あ、ありがと…さやかちゃん……」 さやかが倒れ込んだまどかを抱き起こし、仲間達の方へと運び去る その間にもほむら達三人は苦痛に耐えながらも起き上がり、 全員が部屋の中央に集まっていた スタッ さやか「よし着いた……まどか、今治してあげるからね!」 まどか「くっ…ぅ!」シュゥウ マミ「暁美さん、佐倉さん。あなた達も回復を」 ほむら「私はまだ大丈夫……杏子、あなたが治療してもらいなさい」 杏子「っ……悪いなマミ」シュゥウ 魔法少女達が一ヶ所に集まり、 どの方向からの攻撃にも対応できるように全員で背中を合わせて円を作る さやか「くっそぉ……あいつ速すぎるよ……」 マミ「動きを止めようにも私のリボンじゃあの動きを捉えきれない…!」 ほむら「……なんとかしてヤツに一撃を喰らわせないと」 あまりにも圧倒的なヤプールの力に思わず弱音を漏らす少女達 その体は少し回復したとはいえ度重なる攻撃で傷だらけで、 ソウルジェムもすでに半分近くが黒く濁り始めていた ヤプール「何をしようと無駄だ!勝敗はすでに決まっているのだよ!」ザッ 杏子「っ……野郎…!」 動きを止めてヤプールは自身の余裕を見せつける ヤプール「ウルトラ戦士達を含むお前達の戦闘データは全て把握している!」 ヤプール「魔女やインキュベーターとのここ一ヶ月の戦闘データ全てをだ!貴様らの能力などお見通しだ!!」 まどか「そんな……それじゃこっちの手の内が全部……」 杏子「………」ピクッ 杏子(ちょっと待てよ?) 杏子(ここ一ヶ月……アタシ達の戦い……全て…?) 顎に手をやり考え込む杏子 必死に思考を巡らせ ここ一ヶ月の戦い、魔女と超獣達との戦い全てを思い出す 杏子(!!!………これだ!!) そしてこの絶望的な状況を打開するための案を導き出す 杏子「みんな!聞い……」 ヤプール「ふん!一ヶ所に集まったのは間違いだったな!!」バッ ゴォオオッ! まどか「きゃあぁっ!?」 さやか「あつっ……熱いっ!!」 杏子が自分の考えた案を伝えようとした瞬間、 ヤプールが左腕を突き出し、少女達を囲むように火柱を出現させる マミ「パイロキネシス!?こんなことも出来るの!?」 ほむら「く……ヤツは一体どれだけの能力を…」 ヤプール「はははは苦しめ苦しめ!じわじわと焼き殺してやるわ!!」 杏子「っ……みんな聞いてくれ!!」 ほむら「!?」 まどか「杏子ちゃん…?」 さやか「何よ、こんな時に!……あちっ!!」 ヤプールの驚異的な能力の数々に驚きうろたえていた一同が、 杏子の声に耳を傾ける 杏子「あったんだよ!アイツをぶちのめす方法がな!」 マミ「! 何か策があるの!?」 杏子「ああ、一つだけな。………だから五分……いや、三分だけ時間を稼いでくれ」 さやか「ちょ、ちょっと!いきなり方法も教えられないまま時間稼げったってそんな……」 突然の杏子の頼みに焦るさやか だが… マミ「分かった。時間を稼げばいいのね?」 さやか「ま、マミさん!?」 杏子の真意も教えられないまま、 銃を握り直し、その頼みを快諾するマミ マミ「私達に出来ることはヤツを攻撃して時間を稼ぐこと……それ以外に余計な事は知る必要は無いと思うけど?」 さやか「それはそうですけど……」 杏子「さやか、これが成功したらさっきの借りはチャラな?」 さやか「……成功したらね」 ほむら「まどか、あなたはいけそう?」 まどか「うん……このままやられっぱなしじゃ地上で戦ってるみんなに申し訳が立たないもん」 未だに不満そうな顔のさやかを半ば強引に納得させ、 全員が武器を握り直し逆転のための策を実行する ゴォオッ! ヤプール「むうっ!?」シュッ 轟々と燃え続ける火柱の吹き飛ばしながら光の矢と銃弾が迫り、 ヤプールはそれを間一髪のところで回避する さやか「たぁああーーっ!!」 ヤプール「不意打ちのつもりか!?甘いぞ!」ガキン シュッ その攻撃に続けてさやかが炎の中から飛び出し、斬りかかる しかし先程と同じくヤプールは軽々と受け止めると再び高速移動を開始する まどか、ほむら、マミは三方向へ散開し、 さやかはヤプールの動きになんとか喰らい付こうと、必死でその後を追う さやか「うぅ~!やっぱ速いよアイツ!!」 マミ「だったら……!!」チャキ バンッ! ヤプール「巴マミ、貴様の考えていることなどお見通しだ!」バシュッ マミ「!?」 マミの放った銃弾に対し、 ヤプールは避けずそれを素早く光弾で消滅させる ヤプール「閃光弾だな?つまらん小細工を!」 マミ「駄目だわ……完全に読まれている」 ほむら「……本当にこちらのデータは完全に解析されてるみたいね」 まどか「でも今は攻撃するしかないよ!」 まどか(少しでも時間を稼ぐために!) ドガガッ! さやか「あぐぁっ!!」 ほむら「うっ……!?」 まどか「さやかちゃん!ほむらちゃんっ!?」 マミ「く……鹿目さん、今度は左右から狙うわ!あなたはあっちから回り込んで!!」 ヤプール「何をするつもりかは知らんがまだいたぶって欲しいようだな!!」 ヤプールの鋭い棘が生え揃った体から繰り出される体当たり それに高速の動きが加わり、ただ動き回るだけで魔法少女達にとっては恐ろしい攻撃となっていた それでもなんとかして反撃を試みようと、必死に喰らい付く 少し離れた場所で、 杏子は自身の槍を砕けんばかりに握り締め、今すぐ飛び出して行きたい衝動を抑え込む 杏子(耐えろよアタシ……後少し……後少し!) 杏子(周りの音も何もかも遮断して……今はとにかく集中するんだ!) 自分に言い聞かせるようにして、 目を閉じ、頭の中で何度も唱える ほむら「うぁ……く!」ドシャッ 杏子がそうしている間にもヤプールの攻撃は続く ほむらはもう何度目かの転倒、 飛びそうになる意識の中、頭を振ってなんとか自分に活を入れる ほむら(ここで寝ているわけにはいかない……今杏子が狙われたら……) ほむら(………?) 床に手を着き立ち上がろうとしたほむらの視界にあるものが入りこみ、 ほんの一瞬だけ彼女の思考が止まる ほむら「!!」バッ 突然上を見上げるほむら その先にはゼロの破壊工作により、亀裂の入った天井があった ほむら(これなら……いけるかしら?) ドガッ! マミ「きゃあぁっ!!」 ほむら「え?!」ドシャッ 杏子に続きほむらも一つの作戦を思い付くが、 その瞬間弾き飛ばされて来たマミの下敷にされる だがそれは今のほむらにとっては好都合だった マミ「! あ、ご、ごめんなさい!私受け身が……」 ほむら「……いえ、いいタイミングじゃない。ちょっと耳を貸して」 マミ「…?」 二人の少し離れた所ではまどかがさやかを援護しつつ、ヤプールと交戦している ほむらはそれを確認すると、 床に落ちた『ある物』を指差しながら自分の考えた時間稼ぎのための策をマミに耳打ちで伝える マミ「なるほどね……試してみる価値はあるかも」 ほむら「でしょ?ヤツは今、私達を殺すことで頭がいっぱいで周りの状況が見えていない」 ほむら(周りの状況をよく見る……孤門のアドバイスが役に立ったわね) マミ「とにかくあっちの二人もそろそろ危険ね……さっそく実行しましょう」ダッ ほむら「ええ、頼んだわよ」 ほむらに指示された位置へ向けて一気に跳躍するマミ その間、まどかは矢を放ち、さやかはがむしゃらに剣を振り続ける だがヤプールの姿を捉えることは未だに出来ない ヤプール「ふはは!暴れろ暴れろ!!そうやって消耗していくがいい!」 さやか「くっそぉおおーー!!避けるな!当たれーーっ!!」ブンッ まどか「さやかちゃん魔力の消費をもうちょっと抑えて!このままじゃソウルジェムが……」 マミ(この位置……よし)スタッ シュォォ マミ(さぁ……頼むわよ暁美さん!) ほむら「……」ジャキッ マミがほむらを一瞥 ほむらはそれに答える様に小さく頷く ヤプール「ふんっ!!」ドンッ まどか「うっ……あ!」 さやか「ぐぅうう……まだ…まだ!!」 強烈な衝撃波に襲われ、 なんとか喰らい付いていたさやかとまどかの二人は吹き飛ばされ、大きく仰け反る マミ「ヤプール!!」 ヤプール「!?……貴様!巴マミ!」 ガコン マミ「喰らいなさいっ!」 自身の名を呼ばれ振り向くヤプール その先には巨大な砲台を作り出し、その砲口を真っ直ぐに向けるマミの姿 直撃すれば確実な致命傷を与え得るその技 しかし少女達の想像を遥かに上回るヤプールの動きに、 この一撃を当てることは至難の業だった ヤプール「馬鹿め!そんな大技が当たると思うか!?」 ヤプール「当てられるものなら当ててみろ!!」ダッ ほむら(来たっ………このタイミングで!!)ジャキッ バァン! ヤプール「!?」 マミとヤプールとの距離はおよそ20メートル ヤプールはその距離を詰めるために足を踏み出し高速移動を開始、 真っ直ぐにマミへと向かう しかし半分までの距離を詰めたところでほむらがディバイトランチャーのトリガーを引く 放たれる魔法弾 しかしそれはヤプールを狙って撃ち出されたのではなく、 ほむらの真の狙いは、マミへと向かう彼の足元に丁度落ちていた『ある物』 ヤプールがインキュベーターに使い、そのまま地面に投げ捨てた光線銃だった ドバンッ!! ヤプール「ぬおおっ!?」 まどか「うぅっ…!」 さやか「ぐっ!?」 異次元人が使う強力なエネルギーを秘めた光線銃は魔法弾で撃ち抜かれるとともに、 ヤプールの足元で爆発を巻き起こす 強烈な閃光と舞い上がる土煙 まどかとさやかの二人は一瞬視界を奪われたが、それは当然ヤプールも同じことだった ほむら「マミっ!今よ!!」 ヤプール「ぐっ、ぅうう………そうはいくかぁああ!!」 シュイン まどか「バリアー?!」 さやか「!……あ、あいつあんなことも出来るの!?」 視界が回復したまどか達の見たものは、 土煙の中で、自身の周囲に光波バリアーを張り巡らせたヤプールの姿 ヤプール(おのれぇぇええ………し、視界が戻るまでこの中に……) マミ「やっぱりバリアーね……私、もうそれは見飽きてるのよ」ガコン しかしマミはヤプールには目もくれず、 砲口をゆっくりと亀裂の入った天井へと向ける マミ「私達の狙いは……ここよっ!!」 ドゴォオオオン!! ヤプール「な、何!ぬぐおぉぉおおおお!?」 ガラガラガラ…… 狙いすましたマミの一撃は天井を破壊し、 凄まじい量の瓦礫が降り注ぐ 立ち止まっていたヤプールはそれを一身に受け、 光波バリアーごとその瓦礫に埋め尽くされる さやか「や、やった!!」 マミ「そもそもあんな土煙じゃあ私も暁美さんも鹿目さんも……あなたにまともな狙いなんてつけられないわ」 まどか「マミさん!ほむらちゃん!す、すごいよ!!」 瓦礫の山の前でガッツポーズをするさやか、 そして砲台をかき消したマミのもとにまどかが駆け寄る ほむら「けどこの瓦礫も長くは持たない……杏子、早く準備を」 杏子が指定した時間である三分は過ぎた ほむらは杏子を振り返り、急かす様にそう言う だが… ドゴォオン!! ほむら「な…?!」 まどか「嘘!?もう出て来た!」 ヤプール「貴様らぁ!!よくもこの私をこけにしてくれたなぁああ!!!」バシュ ドガァン!! ほむら「ぐっ!?き、きゃぁああっ!!」 怒れるヤプールの放った特大の光弾は不気味は光を撒き散らしながら大爆発 周囲に転がった瓦礫もろとも少女達を木の葉のように吹き飛ばす 肩で息をしながら少女達を睨むヤプール そしてほむらの最も恐れていた事態が起ころうとしていた ヤプール「!……佐倉杏子ぉ……」 ほむら(!!……しまった……) ヤプール「さっきからこそこそと何かしていたようだが……まだ何か企んでいるのか?」 ヤプールの緑に光る視線の先、 目を閉じたまま槍を突き立て、その場から動かない杏子の姿 ヤプール「おもしろい!ならまずは貴様から殺してやる!!」ザッ マミ「ぐっ……ぅう……佐倉…さん…」 杏子へ向けて歩き出すヤプール ここで杏子が倒されれば唯一の希望が失われ、逆転は困難になる 杏子「………」 ヤプール「なんだぁ?先程からだんまりじゃあないか?」ザッ 一歩づつ、杏子に止めを刺すために迫るヤプール だがそれを阻止するために駆け出した少女が一人… さやか「こん……のぉぉおおーーーっ!!」ブンッ ヤプール「!!」 ザシュッ! ヤプール「!!」 さやか「あ……あ?」 まどか「えっ!?」 マミ「当たっ……た?」 床に這いつくばったままのまどかとマミが目の前で起きた出来事に驚愕する ヤプールに飛びかかったさやかが繰り出した斬撃 先程予想外のダメージをを受けたヤプールは錯乱していたためその攻撃を避けることが出来ず、 さやかに角の片方を斬りされた ヤプール「ぐっ……き、貴様…」 ほむら「! さやか、手を止めないで!もう一撃!!」 さやか「!……そ、そうだ!!」チャキ ほむらはマミ達と同じく少しの間、思考が止まっていたが、 咄嗟にさやかに指示を送る さやかはその声に反応し、思い出したように剣を握り直して再びヤプールに斬りかかる だが ヤプール「ぬんっ!!」バッ さやか「あっ!………ぐ?!」ピタッ 一瞬、さやかの体を覆う様に空間が歪み、 振り下ろされたはずの剣はヤプールの突き出された手の前でぴたりと止まる まどか「さやか……ちゃん……?」 ほむら「さやかっ!なぜ剣を止めるの!?」 さやか「ぐ……ぐぐぐっ!!……ち、違う……体……が……」 当然、さやかが止めたわけではない ヤプールの念力によって剣どころか体全体の動きをさやかは止められてしまっていた マミ「!?……ヤプール!まさかまだ能力を隠し持って……」 ヤプール「その通り………ふんっ!!」 さやか「ごふぁっ!?……が……ぇっ!」ドゴッ ビチャッ 指一本動かす事の出来ないさやか そんな彼女の無防備な腹に深々とめり込むヤプールの膝蹴り 強烈な衝撃と骨が砕けたような激痛 さやかは剣を落とし、辺りに血反吐をぶちまける まどか「さやかちゃぁんっ!!!」 マミ「あの位置!ソウルジェムが!!」 ヤプール「安心しろ。死なれては困るからな……そら!」グイ さやか「うっ……」 致命的なダメージを受け、血を吐きながらぐったりした様子のさやか ヤプールはそんな彼女を首を掴み上げて念力で固定し、少女達に見せつける ヤプール「はははは!!さあ見ろ!銀河中を探し回ってもこんな強力な盾は見つからんぞ!!」 さやか「ぁ…う……」 ほむら「……っ!」 さやかを体に近づけ、盾代わりにするヤプール 少女達の絆を利用した悪魔の発想 その効果は絶大 まどか「……最低っ…!!」 マミ「こんな……酷い…!」 ヤプール「ほーらどうした?攻撃しないのか魔法少女よ!?」 ヤプール「おっと出来るわけがないか……はぁーっはははははは!!!」 ヤプール「そうだ……いいことを思い付いたぞ。おい鹿目まどか」 まどか「!?」ビクッ 突然名前を呼ばれ表情が強張るまどか そんな彼女はお構い無しにヤプールは語りかける ヤプール「こいつを助けたいだろう?お前の大事な大事な友達だからなぁ?」 まどか「当たり前……でしょ」 ヤプール「ふふ……」 ほむら「…?」 まどかが弓を握り締めながら悔しそうにそう答えると、 ヤプールはほむらに一瞬視線を移し、まどかに卑劣な交渉を持ちかける ヤプール「ならば今すぐその弓で巴マミのソウルジェムを撃ち抜いてもらおうか」 まどか「なっ!?」 マミ「……」 ほむら「!!!」 再びまどかにさやかを見せつけながらヤプールは言い放つ その言葉を聞いた瞬間にまどかは表情は真っ青になり、 マミはその後ろで目を閉じて歯を食いしばる ヤプール「どうだ暁美ほむら。なかなか面白い見せ物だろう!」 ヤプールは肩を揺らし、心底愉快そうに笑う それに対し、ほむらは憎しみと悔しさに拳を砕けんばかりに握り締めていた ほむら「ヤプール……あなたは本物の悪魔よ……!!」 ヤプール「ははは!負の感情が入り乱れたいい表情をしているぞ!!」 マミ「……」 まどか「や、やめて……そんなの出来るわけないよ!やめてよぉっ!!」 ヤプール「もたもたするな!さぁ、殺せえ!!」 かぶりを振りながら悲痛な叫びをあげるまどか しかしヤプールにはその声は届かない まどか「い……いや……」 ヤプール「なるほど。コイツがどうなってもいいと?」グッ さやか「ぐ……ぎぃっ…!!」 ヤプール「薄情な友を持ったものだな美樹さやかよ?」 首を掴む左手に、より一層力が加わり さやかは痛みに苦しみ出す まどか「いやぁぁあああっ!?」 ほむら(……時間停止さえ使えれば…!!) さやかの苦痛に歪む顔を見せつけられ、叫ぶまどか ほむらはそれを見ている事しか出来なかった マミ「…………」 暫く目を閉じ、深く俯くマミ そして決心したように声を絞り出す マミ「か……か、鹿目さん……私を……」 まどか「……ぇ……?」 殺せ――― そう言いかけた瞬間、 虫の息だったさやかが二人に向かって叫ぶ さやか「駄目ですマミさん!!まどか!!」 ヤプール「……なにぃ?」 さやか「コイツはっ!!あたしを盾にしてみんな殺すに決まってます!!」 さやか「だからコイツの言うことなんて……っぁあ!?」 ヤプール「よく解ってるじゃあないか。その通りだよ」 さらに力強く首を掴まれ、さやかの叫びはそこで途切れる 彼女の言った言葉を当然のように肯定するヤプール だが、それを聞いた少女達にはどうすることも出来ない さやか「みんな………死ぬことなん……て…」 マミ「っ………じゃあ…どうしろっていうのよ!?」 ザッ ほむら「…?」 ヤプール「む?」 マミの瞳から涙が零れ落ちそうになったその時、 赤い魔法少女がゆっくりと立ち上がり、 槍を引きずり進み出る 杏子「準備オッケー……またせたね」 ほむら「杏子……」 槍を肩に掛け、今の状況を確認するように杏子は周囲を見回す ヤプール「佐倉杏子か……どうやらまた何か小細工を企んでるようだが?」 さやか「杏……子…」 杏子「! さやか……」 傷付いたさやかを見せつけられ、 驚きに目を少し見開くが、臆することなくヤプールを睨みつける 杏子(なるほどな……こんどはアタシじゃなくてさやかが人質ってワケかい…) 人質を取り、相手の抵抗を封じる 以前に超獣がさやか達にとった卑劣な戦法 杏子は呆れたように頭を振る ヤプール「そら佐倉杏子!さっきは大層な台詞を吐いたが……この状況でお前に何が出来る!?」 ヤプール「お前の優しさとやらを見せてもらいたいものだな!!はっはははは!!」 杏子「ゲラゲラ笑うんじゃないよ。超うぜぇ」ジャキ 不快な笑い声を上げるヤプールに対し吐き捨てる様に言い、 槍を構えて腰を深く落とす マミ「!? 佐倉さんあなた……」 ほむら「攻撃……する気?」 まどか「き、杏子ちゃん……」 杏子「まあ見てな」ググッ 不安一色の三人に小さく微笑みながら呟き、 槍の先に魔力を集束させる ヤプール「ほぉ……?美樹さやかよ、どうやらあいつはお前に構わず攻撃するようだぞ?」 さやか「………」 耳元に顔を近づけ、楽しそうに呟くヤプール うな垂れたさやかの表情は髪に隠れ、誰も知ることは出来ない 杏子「大丈夫ださやか……必ず助ける」 さやか「!………へへ…」 ヤプール(馬鹿が……貴様が攻撃できないことなどこれまでの戦いから理解しているのだよ) 杏子の声に反応したさやかが小さく、息を漏らす様に笑う ヤプールは頭の中でそんな二人を嘲笑う 杏子「……いくぞぉっ!!」ダッ ヤプール(攻撃を寸前で止めて回り込む……大方そんなところだろう) 静まりかえる空間 少女達が固唾を飲んで見守る中 槍を素早く構え、 杏子は床を蹴り、疾風の如く一直線にヤプール目掛けて駆け出す さやか「………」 杏子「おおおぉぉおおっ!!」グッ 友の言葉を信じ、ゆっくりと目を閉じるさやか 盾にされた彼女と杏子の距離が少しづつ縮まるが、その勢いは止まらない ヤプール「……!?」 杏子「っだりゃぁぁああああ!!!」 杏子は身体に溜まった魔力を 両腕に 槍に その矛先に集中させ、 そして――― BACKまどか「…ウルトラマン!」 17 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 19
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246. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 40 18.59 ID Ozcm/d8MP 杏子「よっしゃ、進行権ゲット!」 さやか「次のテーマは 250 だよ」 250. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 41 25.92 ID 5kdsS04O0 しかめまどか 253. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 44 27.56 ID Ozcm/d8MP ほむら「次のテーマは【しかめまどか】よ」 まどか「そんな読み方絶対おかしいよ!」 ほむら「決まったものに文句言っても駄目よ」 まどか「むー、しょうがないか……それじゃ、締め切りは日付が変わるまで!みんな頑張って!」 254. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 48 27.70 ID DeCHAhlD0 まどか「目がー目がぁー!」 255. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/01(金) 23 48 30.81 ID ePMcgZPx0 マミ「しかめさ……あ゛っ」 まどか「………」 マミ(ま、間違っちゃった…!) マミ「ご、ごめんなさい鹿目さん…!」 まどか「…………いえ」 マミ(あああ…すごい怒ってる!) ほむら「巴マミ、あれは怒ってるんじゃないのよ」 マミ「でも…あんなにしかめっ面になって…」 ほむら「まどかは歯医者に行くのが嫌ですねてるのよ」 まどか「歯科め…」 256. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 49 10.38 ID lsqg9AYA0 早乙女「鹿目の読み方はかなめですか?しかめですか? はい、中沢くん!」 中沢「え!ど...どっちでもいいんじゃ...」 早乙女「そのとおり!どちらでもよろしい!!」 まどか「よくないよ?」 258. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 50 23.52 ID vv2l6+dh0 ―――2010年 4月 見滝原中学校1年○組 先生「よーし、出席取るぞー!」 「相田ー?」 「はーい」 「碇ー?」 「……はい」 (中略) 「……えーと……し、しかめ?」 「……!先生、私『かなめ』まどかですけど」 「え、えぇ!?あ、ごめん……」 「……全くもう、入学してから何回間違えられたと思って」 「あはは……そりゃ災難だね。まぁ怒るのはわかるけどさ、そんなしかめっ面してちゃ可愛い顔が台無しだよ?し・か・めさんっ!なんちゃって☆」 「さやかちゃんまで……こんなのってないよ」 259. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 51 12.52 ID 9uUCf2Bo0 早乙女「今日は皆さんに大事なお話があります、心して聞くように」 早乙女「鹿目の読みは、かなめですか?それともしかめですか?」 まどか「えぇー…」 早乙女「はい、中沢君!」 中沢「え、えっと、どっちでもいいんじゃないかと…」 まどか「えぇー…?」 早乙女「その通り!どっちでもよろしい!」 まどか「えぇー…!?」 260. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 52 00.62 ID tA/gDKAa0 ほむら「し…幸せをみんなに届ける」 マミ「か…悲しみにだって負けないよ」 さやか「め…目指したものはみんなの救い」 杏子「ま…前だけただ見つめてる」 ほむら「ど…どんなときも諦めない、」 ほさマ杏「か…可愛い素敵な鹿目まどか!!」 まどか「だからかなめだって言ってるだろうが。」 262. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 52 06.76 ID Z5z4BfmU0 QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと、叶えられるだろう」 まどか「本当だね?」 QB「さあ、しかめまどか――その魂を代価にして、君は何を願う?」 まどか「私の苗字はかなめだよ!キュゥべぇの馬鹿!もう絶対契約しない!」 QB「やっちまった」 263. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 53 57.19 ID 5kdsS04O0 さやか「まどかの名字ってさパソコンの変換だと出ない時あるよね」 わかめ「そうですわね。しかめっと入力すれば簡単にでるのですが……」 さやか「みんまそう入力してたせいでまどかはこうなったのかな?」 わかめ「そうかもしれませんわ……」 ほむら「まどか〜まどか〜どうして頭からつのが生えて毛だらけなの〜」 まどか「……」 266. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 55 23.26 ID tA/gDKAa0 H.N.ELLY「…」カタカタ… H.N.ELLY「携帯の予測変換だと『しかめ』じゃ出ないこともあります…」 269. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 16.75 ID 7lQU4aNj0 孔子「暁美焔鹿目円」 孔子いわく 暁の燃え上がるような太陽は まるで鹿の瞳のように真ん丸で美しいものだ 270. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 19.19 ID ZLRBAw2kO まどか「私の名前を『しかめまどか』って間違えた人を即死させる世界にして!」 QB「お安い御用さ」 マミ「うっ」バタッ さやか「はうっ」ガクッ 杏子「ぐはあっ」バタ-ン ほむら「まどか…ごめん…な…さい…」 QB「どうやら過去に間違えた人も死ぬみたいだね」 まどか「やっぱ今の無ーし!」 271. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 25.56 ID e068ZmPn0 「まどかさーん。タガメまどかさーん」 まどか「頼むから間違えるならしかめでお願い…」 272. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 28.52 ID TAbh0BYi0 マミ「大丈夫だった?しかめさん」 まどか「鹿目です。人の名前くらい覚えとかないと友達できませんよ?」 マミ「」 273. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 29.27 ID XSN7xpPQ0 ほむら「鹿の目……」 まどか「鳥目ならわかるんだけどね」 ほむら「暗いところが良く見えないっていうアレね」 まどか「うーん、鹿って草食動物だよね」 ほむら「となると、視野が広いのかしら」 まどか「私、視野広いのかなぁ」 ほむら「過去、未来、あらゆる時間軸を見守っているんだもの、広いなんてものじゃないわ」 まどか「てひひ、照れちゃうなー」 ほむら「誇っていいことよ」 274. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 32.83 ID tIuQFYlJ0 まどか「私はかなめまどか!」 まどか「私はしかめまどか!」 まどか「私はしかもくまどか!」 まどか「私はかめまどか!」 グルグルグルグルグルグルグル まどか×4「さあ、かなめまどかはだーれだ?」 ほむら「理想の時間軸がここにあったわ」 275. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/01(金) 23 59 56.20 ID ct7oM83S0 さやか「しかめまどかぁー」 ほむら「親友の名前を言い間違えるなんて殺されても文句は言えないわね」 さやか「何いってんの? まどかの苗字はずっとまえからしかめじゃん」 ほむら「え?」 さやか「ん?」 ほむら「そんなはずは……」 クラスメイト「しかめちゃーん!」 ほむら「……わたしの戦場はここじゃない」 276. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 00 05.77 ID 3rHM6V0B0 ほむら「かなめって鹿に目よね」 まどか「そうだよー。しかめじゃないよ。」 マミ「シカメ…シカトッ…ひぃぃ」 277. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 01 08.74 ID abvaYdDmP まどか「投票開始、今から十分以内にお願い!」 278. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 01 58.00 ID zbMrGm+40 255 に一票 279. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 01 58.36 ID M8b44vyz0 275 280. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 02 12.45 ID Scle5UTS0 262 営業失格 281. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 02 40.05 ID wMvSL3vQ0 262 インキュベーダーさん最大のミスwww 282. 東真一郎 ◆ELTiIq166E 2011/07/02(土) 00 02 53.16 ID extVkVbGP 269 で 応用能力がいい 283. 榊鳥 ◆SSkkOxOZ3M 2011/07/02(土) 00 02 56.29 ID /04vRpBk0 262 キュゥべえおわた 284. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 03 36.58 ID vhLRcORS0 262 285. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 03 43.91 ID ORztgXl+0 262 あーあwww 286. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 04 09.70 ID Lr2Fx6Aai 262 これはアウト 287. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 04 15.92 ID Q/DmUd180 260 で 288. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 04 21.08 ID BFqmHXmw0 270 酷い 289. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 04 35.79 ID Nn+5JYALO 262 QBのせいで台無しだよ! 290. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 04 50.66 ID qypuuKUk0 269 美しい…… 291. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 06 28.81 ID 5VxGR8f70 270 俺も死んでまう 292. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 07 15.71 ID JU6sGrKy0 262 有りがちだが致命的なミスwww 293. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 08 41.70 ID T9Y7bbEGO 260 4人のチームワークに1票! 294. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 09 03.39 ID y4CZgf2/0 262 顧客の名前は事前にしっかり覚えておきましょう 295. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/07/02(土) 00 12 15.13 ID 46zjDAyMP まどか「結果発表ー」 1位(9票) 262 「営業失格」「インキュベーダーさん最大のミスwww」「キュゥべえおわた」 2位(2票) 260 「4人のチームワークに1票!」 269 「応用能力がいい」「美しい……」 270 「酷い」「俺も死んでまう」 3位(1票) 255 275 まどか「ということで、次の進行は大差で1位の 262 さんにお願いするね」 ほむら「まどかの名前を間違えるなんて……でもまあ、私にとっては好都合ね」 まどか「そんなこと言うなんて……ほむらちゃんなんてキライ!」 ほむら「マドカァー!」
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…………………………………… ~月面~ ネクサス『…驚いたな』 コスモス『ええ、こんなものが地球に接近していたなんて』 月面に降り立った二人のウルトラマン その視線の先には異様な大きさの物体が浮遊していた ネクサス『宇宙船か…?なぜこれの接近にもっと早く気付けなかったんだ…?』 コスモス『わかりません…異次元のゲートを通って出現したとか?』 ネクサス『異次元かぁ…う~ん…』 コスモス『これどうしますか?』 ネクサス『問答無用で破壊…ってわけにはいかないよなぁ…』 コスモス『…じゃあ地球に戻って皆に報告しましょう。ワルプルギスの夜も接近しているそうですから』 ネクサス『そうだね…これを調べるのは魔女を倒してからでも…』 ???「その報告はできないよ」 コスモス『!?』 ネクサス『!…インキュベーター!!』 声の主を睨みつける二人 インキュベーター「これを出現させるのは早すぎたかな?」 巨大な物体を見上げながら呟く コスモス『これのことを知ってるのかい!?』 ネクサス『報告が出来ないってどういうことだ!地球で何かあったのか!?』 インキュベーター「君達イレギュラーへの対処は本当に骨が折れたよ」 インキュベーター「まぁ…今地球に残っているのは変身できない三人だけだけどね」 コスモス『なに!?』 ネクサス『質問に答えろ!』 インキュベーター「ここで消えてもらう君達にそれを知る必要は無いと思うけど」 インキュベーター「君達のデータはもう十分だからね」 バリーン! ズシンズシン! ネクサス『な、なんだ!?』 コスモス『これは…怪獣か!?』 二人の目の前に白い体色の巨大な生物が出現する インキュベーター「ちょっと違うね…さぁ君達にはこいつらの相手をしてもらうよ」 インキュベーター「地球へ向かわせた個体の邪魔になるだろうからね」 ……………… …………………… ………………………… …………………………… ……………………………… …………………………………… ……………………………………………… 一週間後… ~マミホーム~ ガチャッ ほむら「…」 ダイゴ「おや、ほむらちゃん…いらっしゃい」シャアァ… ほむら「ええ」 ほむら「…あなたは何をしているの?」 ダイゴ「見ての通り、花に水をあげてるんだよ」 花を見つめながら話し続ける ダイゴ「こんな時だから少しでも気が休まるように…ってね」 ほむら「…そう」 無関心に答える ほむら「…?」キョロキョロ 部屋を見回すほむら ダイゴ「どうかした?」 ほむら「…美樹さやかが来ていると聞いたのだけれど?」 ダイゴ「彼女はマミさんと特訓してるよ」 ほむら「特訓?」 ダイゴ「うん、一番戦闘経験が少ないのは彼女らしいから…」 ダイゴ「少しでも強くなるんだー…ってさ」 ほむら「…」 ほむら(彼女達も…まだ戦う気は残ってるみたいね) ほむら「あ…ところで我夢はどこ?」 ほむら「彼にに呼び出されたのだけれど?」 ほむら「なんでも渡したいものがあるとか…」キョロキョロ 質問に答え、 我夢の姿を探し続ける ダイゴ「彼ならあの廃工場に行ったよ」 ほむら「廃工場?彼が飛ばされて来た?」 ダイゴ「うん…先に行ってメンテナンスしておくとか言ってた」 ダイゴ「君に伝えるように言われてたんだったよ」 ほむら「?…わかった、ありがとう」 ガチャッ 杏子「あれ?ほむらじゃねーか」 アスカ「ただいま…っと」 ダイゴ「おかえり…見つかった?」 アスカ「見ての通りっすよ…」 ため息混じりに答える アスカ「みんなが消えたあの場所…なーんもありゃしねぇ」 杏子「あの穴も綺麗さっぱりだしな」 ほむら「…」ズキッ 一週間前に起こった出来事がほむらの胸を締め付ける ほむら(私は…何もできなかった…) ほむら(ここまで上手くいっていたのに…)ググッ 悔しさに唇を噛み締める ほむら(ほんの一瞬で…っ…) アスカ「それにムサシ達も戻ってきてないし…」 ダイゴ「ほむらちゃん…孤門は君の家には…?」 ほむら「…」フルフル 無言で首を横に振る ダイゴ「…そうか」 杏子「やっぱなんかあったのか?」 アスカ「かもな…さすがに遅すぎるぜ」 ほむら「…」 ほむら(この時間軸でも…私は…) 杏子「…大丈夫だってほむら!」 杏子「まどかも…あの爺さん達もきっと無事だって!な?」 ほむら「…ええ」 トテトテ QB「やぁ君達」 ほむら「!!」 ほむら「インキュベーター…!!」 アスカ「どっから入ったんだ!?」 杏子「コイツ!どの面下げてここに来やがった!!」 ダイゴ「いつの間に…」 突然の来訪者に驚きを隠せない四人 QB「そんなに驚かないでよ」 ほむら「…」 チャキッ QB「おや」 キュウべえに銃を突きつけるほむら ほむら「インキュベーター…!まどかを何処へやったの!?」 ほむら「あの黒服の男は誰!?」 QB「君は脅しから入らないと話も出来ないのかい?」 ほむら「…ふざけないで!!」グッ 引き金を持つ手に力が入る QB「今日は君に用があるんだよ…時間遡行者の暁美ほむら」 ほむら「…?」 ダイゴ「…ちょっと待て」 ダイゴ「その話をした時君はあの場所にはいなかったハズだけど…?」 杏子「そういやそうだ!なんで知ってんだアンタ!」 QB「…」 アスカ「おい無視か!」 QB「ほむら…数多の時間軸を渡り歩き…運命を変えようと戦い続けてきたんだね」 ほむら「…」 QB「ありがとう、君のおかげだよ」 ほむら「え…?」 アスカ「あいつ…なに言ってやがる」 QB「君は鹿目まどかに魔法少女としての素質があることを知っているね?」 ほむら「…それがなに!?」 苛立ちを隠せないほむら QB「魔法少女の潜在能力は背負い込んだ因果の量で決まる」 QB「壮絶な人生を過ごしてきた人間ほど因果の糸が集中するね」 ダイゴ「壮絶な人生って…」 杏子「アイツは普通の中学生だろ?」 QB「そう、それだよ」 QB「ほむら、ひょっとしてまどかは君が時間を巻き戻すたびに強力な魔法少女になってなかった?」 ほむら「!!」 ほむらの表情が強張る QB「ほらね、原因は君にあったんだ」 ほむら「何を…言っているの…」 QB「君が時間を巻き戻すのはまどかを救うためだろう?」 QB「君が何度も同じ目的で時間を遡るうちに…」 QB「彼女の存在を中心に複数の世界の因果の糸を一つに束ねてしまったんだろう」 QB「君が繰り返せば繰り返すほどまどかに因果が集中していくのさ」 QB「因果律の鎖…それによる拘束だね」 アスカ「…なに言ってんのかさっぱりわかんねぇ」 ほむら「…つまり…まどかに因果が集中したのは…」 ガチャン ほむら「私のせい…なの…?」 銃を落とし、膝をつくほむら アスカ「!!」 杏子「マジかよ…」 QB「その通り」 QB「まどかの体に溜まった莫大な因果の力もそうすれば説明がつく」スタッ QB(まぁこの結論に行き着いたのも彼の協力があったから…なんだけどね) QB「それじゃあね…この状況に絶望したならまた時を戻すといい」 QB「彼女にこれ以上因果の糸を集めたかったら…の話だけどね」タッ 窓の縁に飛び乗るキュウべえ 杏子「お、おい!アイツ逃げるぞ!」 ほむら「…」 ダイゴ「待ってくれキュウべえ!」 QB「…まだ何か聞きたいことでも?」 アスカ「当たり前だろうが!山ほどあるぜ!」 ダイゴ「…皆を何処へやった?」 ほむら「…!」 ダイゴの問いを聞き、ほむらが顔を上げる QB「…彼女達は生きているよ」 アスカ「!! 生きてるのか!?」 杏子「ほ、ほら見ろ!あいつらが簡単にくたばるもんか!」 キュウべえの答えを聞き、二人の表情が明るくなる QB「…いや」 QB「生きてるには生きているが…」 QB「無事…とは言えないかな?」 アスカ「…あ?」 ダイゴ「…もう一度聞く!」 ダイゴ「皆を何処へやった!?」 QB「光量子的空間…異次元空間だよ」 QB「そこへ鹿目まどかとウルトラ兄弟達を引きずり込んだ」 ダイゴ「インキュベーターはそんな能力まで持っているのか!?」 QB「僕達の能力じゃないよ?協力者の能力さ」 QB「鹿目まどかを餌にして面倒なイレギュラー5人を排除する…彼らの作戦は成功したという訳だ」 ほむら「…私を後ろから撃ったあの男?」 胸を押さえながら問いかける QB「その通りだよ。彼らのおかげで僕等は大量のエネルギーを手に入れた」 QB「あと暁美ほむら…君が時間を巻き戻してこの一ヶ月を何度もやり直してるのに気付いたのは彼らが接触してきてからだ」 QB「この世界と切り離された空間…協力者が作り出した異次元空間だね」 QB「そこに潜めば君の魔法の効果から逃れることができる」 QB「前の時間軸で集めたエネルギーも持ち越せるし…一石二鳥どころの騒ぎじゃないね」 杏子「その空間に行くにはどうすればいいんだ!?」 アスカ「そうだ!さっさと教えろ!みんなを助けに行くんだ!」 身を乗り出して問い詰める二人 QB「…君達は話を聞いていたのかい?この世界から切り離されていると言っただろう?」 QB「協力者の意思でゲートを開くか…内側から何らかの力が掛ればなんとかなるかもね」 アスカ「それって…つまり」 ダイゴ「こちらから助けに行くのは…不可能…」 QB「理解してくれたかな?」 杏子「…くそっ!」 QB「それより君達は目の前の事をどうにかすべきじゃないのかい?」 QB「ワルプルギスの夜がこの町に来るまであと二日だよ」 QB「光の力を失った三人と…魔法少女四人でどう戦うのかな?」 杏子「うっせぇ!だったらまどか達を返せ!」 QB「それは駄目だ。協力者はそれを許可しない」 アスカ「ぐ…こ、コイツ!」 ほむら「…あなた達、もうやめて」 アスカ「なんだよ!?」 杏子「…ほむら?」 二人を制止するほむら ほむら「…悔しいけどインキュベーターの言う通り…」 ほむら「今はワルプルギスの夜を倒すことが先決よ」 アスカ「だ…だけどさぁ!!」 ほむら「まどか達の事を気にしている場合ではないわ…我夢のところへ行ってくる」 ダイゴ(…!) ガチャ バタン ダイゴ「…」 QB「彼女は物分かりがいいね」 ダイゴ「キュウべえ、君は何も感じないのか?」 QB「なにも…とは?」 ダイゴ「君の口振りからすると…これまでも多くの魔法少女を見て来たんだろう?」 ダイゴ「彼女達が苦しんでる姿を見て何も感じなかったのかと聞いてるんだ」 QB「…」 QB「僕達には感情というものは無いんだよ」 QB「もしそんなものが芽生えた個体がいるなら欠陥品として即処分だね」 ダイゴ「…」 QB「あ…でも感情の法則性はある程度だが理解しているよ」 杏子「どういうことだ?」 QB「どんな状況なら君達は僕と契約してくれるのか…とか」 QB「どんな言葉を投げ掛ければ絶望してくれるのか…とかね」 QB「これは協力者に色々教えてもらったおかげだね」 ダイゴ「感情そのものは理解していないということか…」 杏子「…もうアンタには怒る気にもならねーよ」 QB「それは安心だね。それじゃ」タッ 窓から飛び出すキュウべえ シーン… ダイゴ「…」 杏子「…」 アスカ「…でもさぁ」 長く続く沈黙をアスカが破る アスカ「キュウべえも酷いけど…ほむらもなんか冷てぇよ!」 杏子「?」 アスカ「一緒に戦う仲間がやばいってのに…気にしている場合じゃないって…」 アスカ「いくらなんでも…」 ダイゴ「彼女…瞳が潤んでた」 アスカ「えっ…」 杏子「ほむらが…?」 ダイゴ「自分の大切な人が目の前で連れ去られて今も苦しんでるかもしれないのに…」 ダイゴ「きっと今すぐにでも泣き叫びたい気分なのに…」 ダイゴ「本当の気持ちを必死で押し殺して戦おうとしている」 アスカ「…」 ダイゴ「まどかちゃん達を一番心配してるのは紛れもなく彼女だよ」 アスカ「あ…」 杏子「…」 杏子「…」スゥッ 杏子「あーーーーーーーーーーーっっっ!!!」 アスカ「うお!?」 ダイゴ「?」 大きく息を吸い込み、杏子が叫ぶ 杏子「はー、すっきりした!」 杏子「もうじっとしてられるか!!アタシも特訓でもしてくらぁ!!」 ガチャ バタン アスカ「…今の俺には…」 アスカ「なんもできねぇのか…」 ダイゴ「せめて信じてあげよう…彼女達の勝利をね」 ガチャ バタン 小さな植木鉢を抱え、部屋を後にする アスカ「…くそったれ!!」 ガンッ カラカラカラ… 床に叩きつけられたリーフラッシャーの転がる音が 静まり返った部屋に虚しく響き渡る …………………………………… ガガガッ! マミ「…」 さやか「わ…わぁああっ!!」タタタッ マミの放った銃弾がコンクリートの地面を抉り飛ばす さやかはその一方的な攻撃から逃げ回ることしか出来なかった マミ「美樹さん!今日も逃げてばかりじゃない!?」 マミ「接近しないと剣は届かないわ!」 さやか「そ、そんなこと言ったって…!」 マミ「私はさっきから一歩も動いてないわよ!」 さやか「え…あ、あれ?そういえば…」 二人の間の距離は10メートル程度 接近戦を主体としたさやかの攻撃が届くはずもなかった マミ「さっきからあなたは逃げ回ってるだけ!」 マミ「相手の有利な間合いを自分が作り出してどうするの!!」チャキッ さやか「あ…ぼ、防御…!!」 バン! ガキン マミ「せめて一太刀くらい浴びせてみなさい!」 さやか「く…くぅ…」 ダッ さやか「わぁああああああ!!」 剣を構え、マミに一直線に突撃する マミ「…来たわね!」 マミ(でも…銃相手に真正面からは愚策!)シュルル 抉れたコンクリートの地面の隙間から飛び出した拘束魔法がさやかに迫る さやか「き、来たっ!!」ダッ マミ「…!」 マミ(やはり飛んで回避したわね…) さやか「やあああああ!!」 マミ「…っ!」ブンッ 上空から振り下ろされる剣の威力を相殺するため マスケット銃を逆手に持ち、振り上げる さやか「…!」ビクッ さやか(や…やっぱ無理っ…!!) サッ マミ「なっ!?」 マミ(どうして剣を引くの…!?このままじゃ…!) バキッ さやか「ぶっ…あっ!」プシュッ ドシャッ マスケット銃の銃底が顔面に直撃し、 そのまま地面に落下する マミ「美樹さんっ!!」 さやか「う…ううっ…」ポタポタ 顔を覆うさやかの手の間から血が滴る マミ「ご、ごめんなさい!当てるつもりは…」 マミ「傷見せて!すぐに治すから!」 キューン さやか「っつ…うぅ」 マミ「本当にごめんなさい…ちょっと熱が入り過ぎちゃったわね…」 さやか「…いいんです」スッ 血が止まったさやかが立ち上がる さやか「あの時あたしがビビっちゃって剣引いたから…」 さやか「それに特訓してもらいたかったのはあたしですから!全然大丈夫です!」 マミ「美樹さん…」 さやか「…それにしてもマミさんはやっぱ一流だなー!」 マミ「?」 さやか「だって相手が目の前まで迫って来たのにあんなに冷静に対応して…ベテランって感じですよね!」 さやか「いやーあたしなんてまだ戦いを怖がっちゃって!ははは…」 マミ「…」 マミ「…美樹さん、今日はこれくらいにして帰りましょう?」 さやか「え…?でもあたしまだマミさんに攻撃を当てることも…」 マミ「いえ…もう十分よ」 マミ「基礎的な動きはだいたい教えたから…それ以外の事は明日佐倉さんに教えてもらいなさい」 マミ「彼女はあなたと同じ接近戦タイプだし色々参考になると思うわ」 さやか「…はい!ありがとうございました!」 マミ「あ!あと明日私の家で作戦会議するから…」 さやか「わーかってますって!それじゃ!」 タタタッ 笑顔のまま手を振り、その場から立ち去る マミ「…」 マミ(ベテラン…か) ~廃工場~ ほむら「我夢、来たわよ」 我夢「あ!遅かったじゃないか!メンテナンスはバッチリだよ!」グイ 大きな包みをほむらに差し出す ほむら「なに?…随分重いけど」 我夢「まぁ開けてみてよ」 ほむら「…?」ガサッ ほむら「これは…銃…かしら?かなり大型ね」 包みの中には銃は 青と銀のフレームで三つの銃口が着いた特殊な造形をしていた 我夢「ディバイトランチャー…孤門さんがこの世界に飛ばされた時に持ってた銃だよ」 ほむら「ああ…たしか初めて会った時に見たような…」 ほむら「でもあれは壊れていたんじゃ?」 我夢「だからここでチョチョイッと修理したんだよ」 我夢「さすがにここじゃ完全に…とまではいかなかったけどね」 ほむら「そう?使えれば問題ないと思うけど」 我夢「ホラここ!継ぎ目があるだろ?」 銃の一部を指差しながら話す 我夢「本来は分離銃だったけどその機能はオミットした」 ほむら「…そう」 我夢「いやでも、その分威力はすごいよ!?」 フォローするように説明を続ける 我夢「指紋認証の解除にはかなり手こずってさぁ…」 ほむら「…実際に撃って確かめた方が早そうね」ジャキ 遠くのドラム缶に狙いを定め、引き金を引く 我夢「あ!ちょっと…」 カチッ NO BULLET ほむら「…?」 カチカチッ NO BULLET 何度引き金を引いても銃弾は発射されず 弾切れを知らせる音声が鳴り響く ほむら「…弾切れじゃない」 我夢「もう…話は最後まで聞いてよ」 我夢「その銃の弾…ここには無いんだ」 ほむら「…は?」 ほむら「どういうこと?何か別の弾で代用するの?」 我夢「代用というか…その銃はエネルギー兵器なんだよ」 ほむら「…ますます分からないわ」 我夢「この世界にはそんなもの無い…のかな?」 我夢「分かりやすく言うと君が使ってる銃と違って実弾を必要としないってこと」 我夢「あらかじめ溜めておいたエネルギーを弾として放つ武器なんだ」 ほむら「つまり今この銃のエネルギーは0だと?」 我夢「そういうこと!」 ほむら「…出来ればエネルギー満タンの状態で渡してほしかったのだけれど」 我夢「えーっと…」 我夢「そのエネルギーチャージにも専用の設備が必要で…」 ほむら「え?」 ほむら「じゃあどうすればいいの?」 我夢「それについてなんだけど…う~ん…」 ほむら「?…勿体つけずに早く教えて」 我夢「…この銃が撃てるかどうかは君次第なんだよね」 ほむら「私次第?」 我夢「うん、魔法少女にしか出来ないことなんだけどね…」 我夢「この銃のエネルギーを魔力で代用できないかな~…ってさ」 ほむら「魔力で?」 眉をひそめて聞き返すほむら ほむら「私が聞くのも変だけど…そんなことできるの?」 我夢「マミさんだって似たようなことしてるじゃないか」 ほむら「あれは彼女特有の能力だと思うのだけど」 我夢「う~ん…なにも銃弾そのものを作り出すってわけじゃなくて…」 我夢「君の魔力を銃に流し込んで放つんだよ…出来ないことはないと思うけどなぁ」 ほむら「…」 ほむら「まぁ…やってみる価値はありそうね」ジャキ ディバイトランチャーを構え直すほむら 我夢「頑張って!」 ほむら「…」スゥ 気を落ち着かせるように深呼吸して 意識を集中する 我夢(上手くいってくれよ~…) ほむら「…」グッ 再びドラム缶に狙いを定め、引き金を引く バァン ドグシャッ! 我夢「!」 ほむら「…っ」ビリビリ 三つの銃口から放たれた弾は空のドラム缶をねじ切るように破壊し、 その後ろのコンクリートの壁に穴を開ける 我夢「やった!やっぱり出来るじゃないか!」タタタッ 笑顔で駆け寄る我夢 ほむら「す、すごい威力ね…腕が痺れるわ…」グッグッ 我夢「数十メートル級の怪物にもダメージを与えられる武器だからね」 我夢「その武器の問題と言えば分離出来ないことと…」 ほむら「その分威力は申し分ないわ」 我夢「うん、その気になればもっと高威力を叩き出すことが出来るんだけどね」 我夢「一番の問題は…」 ほむら「私の魔力ね…分かってたことだけど」 我夢「…うん」 申し訳なさそうな顔で答える 我夢「その銃は威力は凄いけど最大の欠点は君の魔力を消費する」 我夢「命を削るようなものだ…僕としてはあんまり使って欲しくないんだけどね」 ほむら「でもそれって魔法と似たようなものじゃない」 ほむら「私以外の魔法少女も武器を使うのに魔力を消費してるわ」 ほむら「消費する魔力がちょっと増えるだけ…問題ないわ」 我夢「それでも…大量に魔力を乗せて連射なんて危険なことはやめてね?」 ほむら「…ええ」 ほむら「…」 ほむら(この武器があれば…ワルプルギスの夜にもダメージを与えられるかもしれない) ほむら(まともに扱えるかどうかは…私次第…) ほむら「とりあえずもう少しこの銃に慣れる必要があるわね」 ほむら「今日はありがとう。じゃあ私はこれで…」 スタスタ 我夢「ちょ、ちょっと待って!」 ほむら「…?」 立ち去ろうとするほむらを呼び止める ほむら「まだ何かあるの?」 我夢「渡すのがその銃だけならわざわざここに呼ばないよ…」 我夢「ちょっと奥まで来て」 ほむら「?…ええ」 スタスタ 工場の奥まで入っていく二人 …………………………………… 我夢「これ!本命はこれだよ!」 ほむら「これ…は…?」 目の前の巨大な物体に驚くほむら ほむら「戦闘機…?」 我夢「そう!僕が乗って来た戦闘機!ファイターEX!」 自慢げにファイターを指差す ほむら「まさか…これを操縦しろとでも?」 我夢「いやいやさすがにそれは無いよ!」 我夢「空を飛ばすわけじゃなくて…使って欲しいのはこいつのミサイルなんだ」 ほむら「…つまり砲台として使うってこと?」 我夢「その通り!」 ほむら「でもそのミサイルはどうやって撃つの?私が直接乗り込めばいいのかしら」 我夢「ミサイル発射ならこれ!これ使って!」スッ 赤いスイッチの着いた機械を差し出す ほむら「…リモコン?」 我夢「そう!そのスイッチ一つで6発まとめて発射するよ!」 ほむら「…ワルプルギスの夜にたった6発のミサイルが効くかしら?」 我夢「そう言うと思って…そのミサイルにも色々仕込んである」 ほむら「どういうこと?」 我夢「ハヤタさん達…ウルトラマンにもちょっとだけ協力してもらってね」 我夢「このミサイルにスペシウムエネルギーを注入した」 我夢「スペシウム弾頭弾ってとこだね」 ほむら「…スペシウム?」 我夢「…まぁすごい威力のミサイルってことかな」 ほむら「一回スイッチを押して全弾発射…チャンスは一回ね」 ほむら「…とにかくありがとう」 ほむら「このミサイルはヤツに止めを刺す時に使わせてもらうわ」シュン 盾の中にファイターとディバイトランチャーを収納する 我夢「今更だけどその盾凄いね…体積無視だもん」 ほむら「そうね…自分でもちょっと驚いてるわ…」 盾を見つめる二人 我夢「…すまない」 ほむら「?」 我夢「…僕達が戦えればこんなもの作る必要なかったんだけどね」 ほむら「…」 ほむら「…いえ…十分よ」 …………………………………… ~さやかホーム~ さやか「…」 ゴロン さやか「…怖い」 ベットに体を沈め、手で顔を覆うさやか 誰に聞かせるわけでも無い小さい呟きが部屋に響く さやか「怖い…怖い…」 さやか「怖い怖い怖い怖い怖い怖い…!」 さやか「怖いっっ!!!」 さやか「っ…はぁっ…!はぁっ…!」 さやか「なんでだよぉ…」 さやか「なんで今頃…こんなに怖くなるんだよぉ…」 さやか(変身して…剣を構えるだけで…) さやか(前の滅茶苦茶な戦いしてたあたしの姿が…頭から離れてくれない) さやか(ワルプルギスの夜との戦いがもうすぐって考えただけで…) さやか(震えが止まらない…!) さやか「ウルトラマンも…みんな戦えない…」 さやか「たった四人で…あたし達…勝てるの…?」 さやか「…」ゾクッ さやか「怖いよ…」 さやか「死にたくないよぉっ…!」 …………………………………… 使い魔『ギャ!?』 ズバッ 杏子「ふぅっ…一丁上がりっと」 使い魔を槍で斬り捨てる 杏子「結構てこずったな…こんなんじゃ駄目だ…」 杏子(噂でしか聞いたことないけど…ワルプルギスはこれまでとは桁違いの強さだ…) 杏子「…」 杏子(もうこれ以上仲間を失いたくねぇ…) 杏子(いざとなりゃあ…アタシがムサシを助けた時みたいに…) 杏子「…勝てる…よな」 不安をかき消すように、 自分に言い聞かせるように呟く …………………………………… …………………………………… …………………………………… …………………………………… まどか「…」 ザッザッザッ… まどか「ここ…どこ…?」 まどか「わたしは…あの穴の中に落ちて…」 まどか「…いつの間に…こんなとこに…?」 何も無い砂漠が広がる世界 空の色は青ではなく、不気味に黒みがかった赤 その異常な世界を一人歩き続けるまどか まどか「みんな…どこ…?」 スタッ QB「…やぁまどか」 まどか「…!?」 まどか「キュウべえ…っ!!」 突然現れたキュウべえを睨みつける QB「…やだなあ」 QB「そんな顔で見ないでよ」 まどか「…」 QB「まどか」 QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 まどか「ふ…ふざけないで…!」 まどか「みんなの所に帰してっ!」 QB「残念だがそれは出来ない」 まどか「!…っうぅ…」 まどか「じゃ、じゃあっ!…ハヤタさん達はどこ?」 まどか「わたしと一緒にあの穴に落ちたんでしょ!?」 ???「彼等はこことは別の空間に閉じ込めた」 まどか「!?」 QB「おや…?」 声の主の方に振り向く まどか「あ、あなたは…」 まどかの背後に現れた老人は黒ずくめの服装で その手には黒い風船をいくつも持っていた まどか「!!…そ、そうだ!あなたがわたしやハヤタさん達を…!」 ???「そうだ…彼等はもう元の世界に戻ることはない」 ???「お前もだ…鹿目まどか」 ???「…こいつは契約を拒んだか?」ザッザッ QB「ああ…まったく面倒をかけてくれる子だよ」 キュウべえと話しつつまどかに近寄る老人 まどか「っ…こ、来ないで!!」 QB「やれやれ…」 ???「…」ザッザッ 老人はまどかの言葉を無視し、さらに近づく まどか「あ、あなたは何者なの…どうしてこんな…」 QB「…そろそろ教えてあげたら?」 ???「そうだな…聞け、鹿目まどか」 ???「私は異次元人ヤプール」 まどか「異次元…人…」 ヤプール「…」ザッザッ ガシッ ヤプールの手がまどかの髪を掴む まどか「い、痛い!離して!!」 ヤプール「お前が契約を拒むというならば…いいものを見せてやる」シュン QB「!」 ヤプールが右手をかざした何も無い空間に穴が開く その空間の向こうには四足の巨大な怪物 そして血塗れの少女が一人、膝をついていた 『うっ…く…』 まどか「…え?」 まどか「あれって…?」 ヤプール「よく見ろ…あれはお前の知る時間軸の世界ではない」 ヤプール「一つ前の時間軸の映像だ」 QB「ちなみにこの時の記憶は暁美ほむらには無いみたいだよ」 まどか「あれって…まさか…」 まどか「ほむらちゃん…!?」 穴の向こうの映像を見つめ 絶望の表情を浮かべる ヤプール「その通り。あれは暁美ほむらだ」 ヤプール「そして…」 シュン 映像からほむらが消え、別の画面へと切り替わる ヤプール「あれを見ろ」 まどか「!!!」 ヤプールが示した方向には ソウルジェムが砕かれ、血の海に沈む三人の少女の姿があった まどか「みん…な…」 ヤプール「そうだ」 ヤプール「巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子…お前も知っている魔法少女だ」 まどか「う…嘘っ!そんなの…!!」 QB「信じないとでも?」 まどか「!…うっ…あ…あ…」ジワッ ヤプール「…ふふ」シュン 再び画面が切り替わり、ほむらを映す QB「さぁここからだ」 『あっ…!?』 まどか「!! ほむらちゃん!逃げて!」 QB「聞こえないよ。過去の映像だからね」 怪物の全身から伸びる触手 その中で最も細いものがほむらを捕らえ、持ち上げる まどか「や、やめ…」 『いっ…ぎゃあぁあああっっ!!!』 怪物は身動きの出来ないほむらに赤い雷撃を浴びせる まどか「ひっ…いやぁああああ!!」 ヤプール「よく見ろ!激痛に苦しむ彼女の姿を!!」グイッ 目を逸らそうとするまどか その頭を掴み、無理やり凄惨な光景を見せつける 『くああ!!ぁああああ!!!』 まどか「やめて…もう…やめて…!!」ポロポロ 堪え切れない涙が溢れ出す QB「…もう十分だよヤプール」 ヤプール「…」シュン ヤプールが手をかざし、映像を映し出す穴を消滅させる まどか「ひっく…うっ…」グスッ ヤプール「…よく聞け鹿目まどか」 ヤプール「彼女があれほど苦しむのは誰のせいか解るか?」 まどか「え…」 ヤプール「暁美ほむらが魔法少女になったのは…鹿目まどか…」 ヤプール「お前を守るためだ」 まどか「!!」 ヤプール「健気なものだなぁ…お前を救おうと何度もここ一ヶ月をやり直し…」 ヤプール「その度に苦しみ、傷つき、絶望する」 QB「因果の鎖に縛られていたのは彼女も同じだったんだよ」 QB「まるで地獄だね」 まどか「…あ…ああ…あ…」 膝を着き、絶望するまどかにヤプールは話を続ける ヤプール「暁美ほむらをこの道に引き込んだのは…」 ヤプール「他でもない…お前だ!鹿目まどか!!」 まどか「…」 QB「さて…本題に入ろうか」トテトテ 俯くまどかの耳元で囁く QB「まどか…このままじゃいずれこの時間軸も同じ結末を辿るだろう」 QB「彼女達を助けたくないかい?」 まどか「!…」 ヤプール「悩む必要などない」 QB「僕と契約すればいいよ」 QB「さぁ…君の願いを言ってごらん!」 QB「もう決まっているんだろう?」 まどか「…」 まどか「…」 まどか「…わかった」 まどか「契約…する…」 まどか「わたしの願いを叶えてよ…キュウべえ」 ヤプール「…」 QB「君の体には大量の因果の力が蓄積されている」 QB「どんな願いでも叶えられると思うよ!」 まどか「わたしの願いは…」 まどか「ほむらちゃんを…みんなを…」 まどか「助けて欲しい…」 ヤプール「…」ニヤ キィィイイン… ヤプール『…やはり以前の時間軸と同じ願いだな』 QB『もちろん…そう言うように仕向けたんだけどね』 テレパシーでお互いの頭に直接語りかける ヤプール『この願いを叶えてやれば…以前のように一ヶ月時間が巻き戻されるのか?』 QB『まったく同じ願いだからね…』 QB『彼女ほどの素質があればそうなると思うよ』 ヤプール『…そして我々は膨大なエネルギーを回収できる…と』 QB『その通り!…恐らくここで回収できるエネルギーを合わせれば…』 QB『僕達の計画に必要なノルマは達成されるだろうね』 まどか「…?」 QB「おっとすまない…じゃあ契約しようか」 シューン… まどか「うっ…くぅっ!」 まどかの体を光が包みこみ その手にソウルジェムが出現する まどか「…」 ヤプール「契約完了…か」ニヤッ QB「そうだね…これで」 QB「…!?」 キュウべえが目を見開き、言葉を止める まどか「あ…れ?」 まどか「何も起こらない…?」 ヤプール「…どうした、インキュベーター」 QB「おかしい…そんな馬鹿な…」 ヤプール「…何を言っているんだ?」 QB「あり得ない…こんなことは…!」 ヤプール「どうしたと聞いているんだ!答えろ!」 QB「か…鹿目まどか…!」 まどかの方へ向き、焦った様子で話す まどか「えっ…?え…?」 QB「君の体に蓄えられたエネルギーを…何処へやった!?」 ヤプール「!?…何を言っている!」 QB「彼女から…彼女から回収できるエネルギーが…」 QB「これっぽっちのハズが無いんだ…!!」 BACKまどか「…ウルトラマン!」 6 NEXT まどか「…ウルトラマン!」 8