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《時空の羽根ルピナス》 時空の羽根ルピナス SR 火文明 (7) サイキック・クリーチャー:ファイアー・バード 4000 自分のドラゴンまたはファイアー・バードの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。 覚醒-自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分のドラゴンまたはファイアー・バードが3体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す) 覚醒後:《炎翼の覚醒者ルピナス・フルーレ》 収録セット 「次元編(ディメンジョン・バトル) 第1弾」 参考 [[]]
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共和国のライガータイプ、帝国のタイガータイプ。 それらはお互い本能的に、ライバル視している機体でもある。 それは、熟練したパイロットにも言えることであった。 「こいつは、必ずここで…!」 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.05 2体のゾイドによる咆哮。 それは、これから先に長く続く戦いの幕開けを意味していた。 「レオ、レーザークロー!」 シールドライガー―レオの前肢による斬撃。 紙一重で回避して、お礼とばかりにやはり前肢による斬撃を振るう、セイバータイガー。 Eシールドで、弾きながらも決定打を与えられないレオと 弾かれながらも、的確に攻撃を繰り返すセイバータイガー。 2体の戦いは、レオのEシールドが切れたとき、決着が付いた。 「エネルギー切れ?!」 Eシールドを砕き、レオに斬撃が入る。 その一撃は、左足を動作不能に陥らせるには十分だった。 さらに追撃をかけようとするセイバータイガーに、砲撃による牽制がはいる。 「その人は、やらせません!」 登ってきた朝日を背に、一体のゾイドが二人を見下ろす。 朝日によって、オレンジに染め上がったコマンドウルフが、悠然と立っていた。 コマンドウルフを確認したセイバータイガーは、即座に反転、帰還してゆく。 「大丈夫ですか?兄さん」 カイの元にコマンドウルフのパイロットから、通信が入る。 「あぁ、なんとかな。…成長したな、レイ。」 レオのコクピットから出てきたカイは、義妹の乗るコマンドウルフを 見上げるのだった。
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K「この状況で、そのコードを起動出来るのか?」 R「これは…っ!一機、突っ込んできます!」 キメラブロックスを破壊しつつ、迫りくる漆黒の鎧を装備した機体。 レオが何かを感じたように咆哮する。 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.09 K「まさか…、アレもライガーゼロか!」 J「所属はどこか確認を!」 A「共和国軍に、あんなCASは無かったはずだ!」 そうする間にも、漆黒の鎧を着けたライガーゼロと思しき機体は接近してくる。 R「所属判明!帝国軍です!」 K「ゼロイクスか!勝ち目が無い…ぞ?」 J「様子がおかしいな。こちら、傭兵部隊WhiteArms、ゼロイクス、応答せよ」 ゼロイクスからの返答がくる。 ?「…キメラの仲間じゃないんだな?」 J「貴殿も違うようだな。ならば、状況打開の為、協力してもらうぞ」 ?「いいだろうと言いたいが、残念ながら無理そうだ」 相変わらず、ゼロイクスは接近しているものの段々とその速度が落ちてきている。 K「…おやっさん!ハッチ開放、緊急受け入れ態勢を!それからイクスはCASを!」 一歩間違えれば、全滅しかねない手段。 だが、そろそろとゼロアーマーで現状を戦うのは困難であるのも明白。 ならばどうするか。 動けない機体から動ける機体に装備を移動させる。 K「レオ、後部ハッチから入るんだ。それと、ゼロアーマーをパージ」 指示に従い、標準装甲である通称ゼロアーマーを強制排除。 その後、ゼロイクスに続いて、ホバーカーゴの格納庫へ入り込む。 ゼロイクスはCASを排除され、緊急整備が始まっていた。 そして、排除したCAS-イクスユニットをレオに装備する。 K「借りるぞ」 ?「ちゃんと返せよ?」 K「生きて居たらな!カイ・F・ミナセ!ライガーゼロBDX-レオイクス!出るぞ!」 戦場に舞い戻る漆黒の鎧を身にまとった蒼き運命。 その機体を見つめる二対の瞳がある事を、彼らはまだ、知らない…。
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K「流石にゼロアーマーしかないか?」 整備員「各地で開発してるからな。ここは、封印されてたせいでゼロアーマーだけさ。」 二人の前には、コアの移植が完了した蒼い装甲に身を包んだライガーゼロBD―レオが、たたずんでいた。 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.07 移植を見守った後、カイは食堂へと来ていた。 昔の同期、ライトラーと、出会い話すことが多かった。 L「軍をやめたと聞いた時には、驚いたよ。」 K「あぁ、だが戦うことを止めたわけじゃない。」 L「0号機を持ち出すそうだね。」 K「…シールドライガーBDが再起不能じゃな。どうせ、あの機体も俺以外には乗れないさ。」 ライガーゼロの開発に、ライトラーとカイの二人は、関与していた。 カイはテストパイロットとして、ライトラーは火器管制ROM開発担当として。 L「そうだな、君以外に乗ることはできなかった。」 ライガーゼロの開発において、多くの犠牲が払われた。 ゼロに乗るとは、彼らの想いを受け止める義務がある。 K「守るべきモノ。それを見失うつもりはない。」 L「その為に、力を持たなくてどうするのか。…まぁ、俺はクロノス砦に戻らせてもらうよ。」 もう話すことはないと、席を立つライトラーは含みある笑顔を見せ、食堂から出て行った。 K「力、か。…これも“蒼き運命”なのかね。」 格納庫のライガーゼロBD―レオのコクピットに乗り込み、今後を考えていた。 次の戦いは、既に始まっているのだ。 だからこそ、ライトラーは自身の所属する砦へと帰還する。 動ける者に休む暇はない。 それが、今の戦争という狂気なのだから。 だからこそ、自分たちは二度と、負けるわけにはいかないのだ。 守るべきモノ達のために。
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「…守れなかった…のか…。」 シールドライガーのコクピットから身を乗り出し、状況を確認していた彼は、悲しげにつぶやいた。 「帰ってくるの、待ってるから。」 彼に、そう言った少女はこの世には、もう居ない。 「兵士であることが、守れない事になるのなら…俺は!」 これは、傭兵部隊『WhiteArms』の戦いの記録である。 ゾイド-蒼月の羽根-Stage.01 「そうか、仕方ないのかも知れんな。」 「…とめないんですね」 「止めても無駄だろうからな。だが、忘れないでくれ。我々も、何かを守るために戦っているのだ。」 「あぁ、わかっている。」 「どうせ君にしか扱えん。あの機体は持っていくといい。」 「悪いな。退職金がこんなに高くなるとは、な。」 高い退職金に満足したか、青年は部屋を出てゆく。 「…フェリシア、彼を守ってやってくれ…」 彼の上官だった男は、亡き娘に願うことしか出来なかった。 「レオ、コクピットを開放してくれ。」 青年の前にあるのは共和国の名機と呼ばれた機体、シールドライガーをカスタマイズしたものである。 開放させたコクピットに乗り込むと、通信が入ってくる。 「いよいよ、行くんだな?最後の整備はばっちりサービスしておいたぜ」 「おやっさん、感謝する。」 計器を見ると、弾薬等が普段、戦場に出る時よりも多く装備されている。 どうやら、本当に「サービス」してくれていたようだ。 「何かあれば、また来い。あの人の指示もあるからな、もらうが整備してやるよ。」 「あぁ、門を開けてくれ。」 青年の頼みに ゆっくりと格納庫のゲートが開いてゆく。 「カイ・F・ミナセ!シールドライガーBD、出る!」
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J「凱龍輝の強奪…このままじゃ、パワーバランスが崩れるな」 C「次の狙いは、恐らくクロノス砦だろう」 K「ケーニッヒか」 J「よし、これ以上のパワーバランス崩壊阻止の為、クロノス砦防衛に出る。各機出撃準備だ」 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.11 N「ノールリッヒ・レールバー曹長だ。お前さん達の相棒の整備をさせてもらう」 S「セイリュウです、よろしくお願います」 格納庫では、それぞれのゾイドと、彼らを収容していくホバーカーゴ。 そして、二人の整備員が待っていた。 K「久しぶり、おやっさん。元気そうで何よりだ」 N「レオの体は変わっちまったようだが、市民を守りたい気持ちは変わらん。そうだろう?」 ホバーカーゴに、ゆっくりとゾイドたちを搭載してゆく。 応急処置とはいえ、整備の終わったシャドーフォックスJも同様に。 K「って、シャドーフォックスJを連れて行くのか?」 J「向こうならパーツがあるそうだからな。それに、片腕を置いていくわけには、いかん」 R「WhiteWingsの搭載は、終わりましたよ」 ブロックスと呼ばれる機体郡、WhiteWings。 A「WhiteTalisの搭載もあと15分だな」 WhiteTalisと呼ばれる砲撃戦部隊の搭載が、最後に行われている。 4人のパイロットに2人の整備兵。 そして、総勢17機のゾイドを乗せホバーカーゴは、クロノス砦へと向かってゆく。 K「レオ、今回は恐らくアイツが来るだろう。お前の体を奪ったアイツが…」 J「Jaeger、お前の腕を治す時が、もうすぐ来る。だから、あと少し耐えてくれ」 クロノス砦の地下で、彼らが来るのを待つゾイド達が、飛翔の時を待ち望んでいた。
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荒野を、草原を最高速度で駆け抜けるホバーカーゴ。 その中では、各ゾイドが整備を行っていた。 CASという名の鎧を身に着けた、ライガーゼロBD。 1つにされた体を本来の形に戻した、高機動型ライオン型ブロックスゾイド、レオブレイズG。 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.12 J「今回の作戦だが予想では、ヤマグチ少佐率いる部隊との事だ」 K「…聞き覚えがあるな」 A「とちっこ戦隊か」 ガイロス帝国軍第1独立機動群特殊戦闘実験小隊、通称とちっこ戦隊。 ホエールキング級の一機、ホエールエンペラーを駆り、あちこちの基地を襲撃している実験部隊の1つ。 そして、先日にレイが居た基地を襲った部隊でもある。 R「あの人たちの…」 J「憎しみは憎しみしか生まん。生きることを考えるんだ」 N「もうすぐ着くぞ。目的地にな」 ホバーカーゴは、クロノス砦が見える位置まで来ていた。 J「総員出撃準備!Teilsはただちに出撃、待機!」 4人が乗り込み、砲戦部隊が降ろされていく。 A「アイツ、一応連れてきてるんだよな…。ヒョウガ、オートで起動してくれ」 少ない茂みに散開するブレードライガー-ヒョウガと砲戦ゾイド達。 グリーンホーンのコンソールで確認しながら、その時を待つ。 S「ナイトワイズAのレーダーに反応…、ホエールキング級!?」 J「前回の雪辱戦だが、防衛線でもある!各機、それを忘れるなよ」 K「了解、カイ・F・ミナセ!ライガーゼロBDS-レオシュナイダー!出る!」 風をも斬るように、躍り出てゆくレオシュナイダー。 R「行こう、兄さんに生きてもらう為に、私達が生きるために…。レイ!コマンドウルフSW-メルフィス!行きます!」 続く純白の誓い、メルフィスも、カタパルトから出撃してゆく。 J「これが終われば…Jaegerを治せるのだからな。J、レオブレイズG!参る!」 体が半分になり、身軽になったか嬉しそうなレオブレイズG。 S「WhiteWings各機、発進!クロノス砦からも、飛行部隊が出撃するそうです!」 N「あいつらにも、出番があるかもしれないな。このまま基地に退避するぞ」 真白き羽根を、羽ばたかせ飛び立つナイトワイズA。 決して長いとはいえない四肢を懸命に伸ばし、飛ぼうとするモサスレッジS。 小型にしては、重量級になってしまったEVO。 彼らを下ろし、クロノス砦にホバーカーゴが突入するころ、 ホエールエンペラーは、まだ上空に居た。 ジャミングミストが散布される中、朝焼けと共に戦いの幕が開かれる…。
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ホバーカーゴから弾丸のように飛び出すレオイクス。 新しい力を試したいかのように、キメラの中心へと駆け抜けてゆく。 そして、咆哮と同時に、アーマーの各部が展開され周囲に雷撃が駆け抜けてゆく。 ?「ホワイトゲイル…出るよ」 ゾイド―蒼月の羽根―Stage.10 キメラに襲い掛かる雷撃は、的確にソレの動きを停止させていた。 K「グレックのデータよりも、使い勝手がいいな。レオ、一気に殲滅するぞ!」 レオイクスの更なる咆哮。 呼応するように放たれてゆく雷撃。 その勢いに乗るように、他の機体も撃墜を増やしてゆく。 J「各機、カイ大尉の方へキメラを追いやるんだ!」 A「データはコレだろ、ココか!」 アキマサと砲戦ゾイド達による的確な支援砲撃は、キメラの逃げ道を封鎖してゆく。 R「被害を大きくするだけのキメラは、逃がしません!」 その抜け目を、メルフィスとG-ARMSリザードが、バランスよく埋めてゆく。 殲滅を行うレオイクスの足元に、槍が突き刺さる。 同時に空から舞い降りる1つの声。 ?「レオ、伏せ!」 反射的にレオイクスは、伏せの姿勢をとる。 敵陣のど真ん中とも言える箇所での行為としては、致命的であった。 だが、何故かキメラ達もレオイクスに攻撃を加えてこない。 K「レオ?今の声、まさか…フェリシアなのか?」 ?「フェリシア?私は、ゼルク。ゼルク・シュナイダー、貴方たちに死をもたらす者」 ソレは、上空に浮かぶ真白きロードゲイル。 J「戯言を…。惑わされるな!必ず、生き残れ!」 R「ナイトワイズA、戻って!」 ?「何なんだ…アイツは!あんな機体、帝国にだって存在しないっ!」 Z「…そう、中にも居たね」 ホワイトゲイルの左腕が、ホバーカーゴに向けられる。 K「動け、レオ!おやっさん達を守る為に!」 ホワイトゲイルが、攻撃を繰り出すのに遅れること、0.1秒。 ホバーカーゴとホワイトゲイルの間に体を潜り込ませ、ストライククローで攻撃をそらすレオイクス。 Z「…今日は、飽きたから帰るけれど、次に会ったとき、殺してあげる」 呼応するように、ホワイトゲイルの体が持ち上がってゆく。 だが、キメラの数は減っていない。 J「追撃する余裕はない、な。残存キメラの破壊を続行だ!」 2日後、彼らが、帝国軍パイロットと別れを告げ、基地に帰還して 最初に聞いたのは、共和国軍決戦用ゾイドの1機、凱龍輝強奪の報であった。
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「あれは…野性ゾイドの襲撃か!」 カイがレオと共に荒野を走っていると、野性ゾイドに襲われている村があった。 「行くぞ、レオ。助けられるだけでも助ける!」 先日、守ることが出来なかった村と重ねながら進行方向を変えていった。 ゾイド-蒼月の羽根-Stage.02 「Eシールド展開!目標はどれだけ居るんだ…?」 相手の攻撃を受け止めるEシールド。 展開させ、きれいに弾道をそらさせてゆく。 操作をしながら、攻撃をしてくる野性ゾイドの数、位置を確認しようとしたとき 脇を漆黒のゾイドが駆け抜けていった。 「野性ゾイドは任せてもらおうか。」 一方的な通信と同時に送られてくる、野性ゾイドの的確な位置情報。 それもリアルタイムで変化していく。 「これは…いや、今は守り抜くのが先決か。」 シールドライガーBD、レオの胴下には逃げてきた住民が固まっている。 彼らに被害が出ないように、位置情報を元に的確に攻撃を防御していく。 その間にも黒い中型ゾイドは、野性ゾイドへの距離を詰めていた。 そして、3体の位置情報が瞬時に消えていった。 「3体同時に撃墜だと?あのゾイドにそんな力があるというのか…?」 「…。気を抜くな、次の砲撃がくるぞ!」 通常のシールドライガーでは困難な 多方向同時砲撃のすべてを受け止めるレオ。 「そこらのライガーとは一味違うさ。」 「油断は死を招くぞ。お前にも、周りにもな。」 漆黒の中型ゾイドはその間にも次の目標へと、動いていた。 そして、再び野性ゾイドと思われる位置情報が瞬時に消滅した。 「どれだけの攻撃力を持っているんだ。あのゾイドは…」 手元に残っているデータベースへとアクセスするが機体データが表示されない。 「カスタム機でも、データが表示されないはずはないんだが…新型か?」 「若干違うな。この機体は、共和国製ではないのでな。」 その間にも戦闘は収束へと向かってゆく。 1時間もしないうちに戦闘が終了。 結果は、当然のように中型ゾイドの圧勝であった。 お互いの機体を並べ、コクピットから降りてくるのはカイより若干年上に見える人物だった。 彼は、手を差し伸べ、口を開く。 「いい腕だ。フリーなら、一緒に傭兵をやらないか?」 それが、彼との出会いだった。
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「どうした?ヒョウガ」 愛機ともいえるブレードライガーのヒョウガと散歩をしていると、突如立ち止まる。 ヒョウガが何かを感じ取ったようだ。 「あっちに何かあるんだね?…行こう!」 ゾイド-蒼月の羽根-Stage.03 段々と近づいてきたのか、レーダーに映り始めたのは戦場。 「あれは、ホエールキング…?帝国軍か!」 帝国軍のバーサクフューラーやモルガと戦っているのは2機のゾイド。 ブレードライガーの元になっているシールドライガー。そして、シャドーフォックス。 数の差もあるのか、共和国軍側…か?が押されているようだった。 「そこのブレードライガー、それ以上近づくな!戦闘に巻き込まれるぞ!」 シャドーフォックスから通信が送られてきた。 「ですが、このままではあなたたちは!」 「その機体、迅雷のヒョウガだろう?これは共和国軍の戦闘ではない!」 シールドライガーからも通信が送られてくる。 だが、逆にその通信がいけなかったんだろう。 当然のように、帝国軍の数機がこちらに向きを変えてくる。 「襲われたら仕方ないですよね。ヒョウガ、行くよ!」 ヒョウガの斬撃がモルガを、スクラップへと変えていく。 「しまった!」 空中で振るった斬撃で、ヒョウガの体勢が崩れたところに バーサクフューラーの攻撃が加えられようとしていた。 だが、その攻撃はヒョウガにあたることはなかった。 直前にどこからか分からない集中砲火が、バーサクフューラーの目の前を駆けていったのだ。 「総員、撤収だ!いそげ!」 今の一撃がきっかけか、バスターフューラーをはじめとする帝国軍が撤退してゆく。 「危なかったねぇ、ヒョウガ。増援が居て助かったよ」 「増援など、居ないさ」 「無茶をしてくれる。…迅雷のヒョウガで合っているのか?」 「ところで、なぜ帝国軍と?」 「戦闘域の近くに村があってな、ある人物からの依頼で護衛をしていたんだ。」 「…戦いが流れて、こんなところまで来てしまったがな。」 そして、その流れてきた戦場に巻き込まれたのが、私。 「やっかいな仕事してますねぇ。」 「共和国軍がやってくれないからな。」 「…軍で人を守れなかった。それだけだ。」 軍を辞めてでも、ゲリラ扱いされても、人を守るために戦う。 それは、私やヒョウガも感じていたこと。 「私も、参加してみますかね。ヒョウガは、どう思う?」 天を貫く咆哮。 それが、ヒョウガの答えだった。