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トップページ セナ☆のワンフリR日和♪ - 過去ログ 夏を制する者はRを制す?のお話 セット効果ドン!のお話 ←前 セナ☆のワンフリR日和♪ - 過去ログ 次→ ランキングキングふたたび!のお話 夏を制する者はRを制す?のお話 2014/8/11(月) 午後 7 14 こんばんは、セナRですヨ☆ 8月下旬に予定されてる大型バージョンアップでなにやらいろいろ変わってシマウマ(←予測変換事故www) じゃあそれまでやることないねーって人多いみたいだけど、ちょっとマッタですヨ! ということで、今回はワンフリRまでに準備しといた方がよさげなコト考えてみた! まずはハウジング 自分のお家、憧れるよね? とくにインテリアにこだわりたい女子とか多いよね? でもね、グリムナースにはフランフランとかないの 家具は自分で作らないといけないの カワイイお部屋を作りたいなら採取と生産のレベルをしっかり上げておこうね♪ レベル上限の人は素材集めしとこー やっぱ木とかいっぱいいるのかな? 生産と言えば武器と装備 ルーレットで超効果ハズレたSレアはマージせずに残しておこう! 生産装備も余裕があればいっぱい作っておきたいネ☆ つぎはモコマルスコイン こっそりこんな画像が! (大)って書いてあるから他のレベル用のもあるのかな? Sレア装備+5はキツそうだからこのアイテム欲しいよねー 今あるモコ武器に魅力はないからコインは残しておいた方がよさげー! ダンジョンR10に備えて各ダンジョンのバッジを揃えておくのもいいかも? 検証の結果ダンジョンキラー装備で通常の1.5倍ダメージ! クリティカルなら3倍!! ダンジョンくじのウルトラレアだけど、1/30ぐらいは出てると思うの(保証なし;) 攻撃力に自信がないなら特にオススメ♪ で、やっぱり妖精コイン 結局コレw バージョンアップまでログインしなーいなんて人、もったいない! ほうびとTwitterだけで1日6こ、20日で120こも貯まるのに! 最後にまだ始めてない人 ・・・が、ここを見ることはないと思うんだけどー; とにかくバージョンアップまでに始めとく方がいいですヨ☆ ハウジングとかキニナルー!でしょ? 今のタイミングで始めるとジバニャンとかもらえるわ継続プレゼントももらえるわでお得ですヨ☆ まわりに「ワンフリやろうかなー?」って人がいたら激しくオススメしてねー♪ ほな!(* ̄∇ ̄)ノ ▲上へ セット効果ドン!のお話 ←前 セナ☆のワンフリR日和♪ - 過去ログ 次→ ランキングキングふたたび!のお話 トップページ セナ☆のワンフリR日和♪ - 過去ログ 夏を制する者はRを制す?のお話
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登録タグ CM 危険度2 謎 電波 学研の付録ビデオにあるカオスなCM。 「UTAN」とは学研雑誌の名前で、1982年~1997年まで刊行されていた。 分類:謎、電波 危険度:2 コメント ウータンテ ナニ? シリマセン! ウータンテ ナニ? シリマセン! ウータンテ ナニ? シリマセン! -- kwen (2010-12-12 06 37 28) ニコ動にあるがコメ数が凄い -- ゴルゴ13 (2010-12-16 00 02 47) くそっ、うーたんを聞いてうんたんを思い出した俺って・・・ -- 誰か。 (2010-12-23 17 29 29) ↑俺かよ -- 名無しさん (2011-01-02 19 16 16) おれもうんたん思い出したw -- 名無しさん (2011-01-02 20 09 23) 何かを暗示しているんでしょうか‥ -- スッガー (2011-01-03 14 12 37) 持ってた気がするんだよねこのビデオ…気のせいかな… -- とまと (2011-01-03 14 35 18) うんたん♪ うんたん♪ -- 名無しさん (2011-01-04 17 09 38) ウータン♪科学を制する者は、人生に勝つ -- 名無しさん (2011-01-11 10 52 51) 何気にかっこいい事言ってるw -- スッガー (2011-01-11 12 32 01) 何 故 作 っ た し -- ナコソ (2011-01-22 16 03 45) 呪われてません? -- みつあみ (2011-01-31 15 39 37) ニコ動「パソコンと友達になった結果がこれだよ!」 -- まり (2011-01-31 19 18 47) 洗脳されるww -- じんぐるべる (2011-01-31 19 51 00) ナスの怪物www -- クロス (2011-03-02 00 00 08) N○Kにて放送されているいないい○いばぁっ!のうーたんの事? -- 名無しさん (2011-03-02 23 08 38) ↑俺も同じこと思った。…違ったけどな。 -- NnC (2011-03-03 08 59 00) ↑×15 なんという俺www -- 澪 (2011-03-09 08 01 15) 俺の子供の頃のあだ名「うーたん」なんだけどwwwwww -- 名無しさん (2011-03-13 19 56 33) いないいないばぁっ!のキャラじゃなくって・・・? -- 名無しさん (2011-08-03 05 25 57) ハナアルキが出てきてワロタ -- 名無しさん (2011-08-05 22 10 51) 歌詞が「ウゥータァーン♪ウゥータァーン♪」ってひたすら歌ったり亀がテレビ観てたり 謎の中毒性があって困るww -- 春夏 (2011-08-20 23 18 43) 亀がいってること全然聞き取れねぇww -- ジョロキア (2011-08-26 21 23 19) うんたん♪え?違う?うーたん?そんなことよりうんたん♪ -- 平沢唯は俺の嫁 (2011-08-27 00 05 01) ちょwwそのビデオ欲しくなるわww・・・俺だけか? -- ノムラさんEXⅢ (2011-09-17 11 09 45) ハナアルキわろたwwww -- 名無しさん (2011-09-17 12 44 00) やったことないから分からないんだけど、もしかして、いないいないばあのうーたん? -- 幼児 (2011-09-19 20 06 47) いないいないばぁって「ウー・・・ウータン!元気元気~!」の事か? -- りょう (2011-09-24 13 49 02) 腐ってる林檎の「知りません!」の声が平泉成の声に似てるwww -- まのまのりんご (2011-09-25 20 47 09) ↑「声」の文字が二つになって文章がおかしくなってしまった・・・「の声が平泉成に似てるwww」にしよう -- まのまのりんご (2011-09-25 20 49 55) これは「マイクラ」というよりも、「ジョーク、ネタ」として捉えるべきではないでしょうか? -- またきた (2011-09-25 22 46 11) nhkのうーたんを思い出したおれって・・・・ -- kin (2011-09-27 08 15 15) ↑よ!俺…ww -- 俺 (2011-09-27 17 56 46) 何というか…シュール。 -- キセノン (2011-09-27 19 55 12) ワンワンとうーたんはとっても仲良しなんだよー -- ガキ (2011-12-24 01 39 17) ↑はいはい、マリオのワンワンとNHKのウータンね(笑 -- ディアルガ (2011-12-28 11 07 32) なにこれかヲす -- おぜうさま (2011-12-28 14 32 54) 亀のとこで吹いたwww -- 名無しさん (2012-01-07 15 43 53) カオスすぎる・・・うんたん♪うんたん♪ -- 名無しさん (2012-01-07 18 56 26) ↑x4それマジレスか? -- 名無しさん (2012-02-11 02 02 18) 科学を制する者は人生に…なんだっけ -- のり (2012-02-19 09 09 37) カオスすぎるわw33秒のときにでてくるやつとか意味不www -- 名無したん (2012-03-23 19 55 48) そういえばレジェンズってアニメにうーたんってキャラいたよね。 -- 名無しさん (2012-03-27 15 33 12) うんたん♪うんたん♪ それは唯か。 -- 唯律澪紬梓 (2012-04-04 13 47 15) なぜに亀がカツラwww -- 感心ザマす (2012-04-07 22 01 23) 「教育する側」の人間が作る動画じゃねえだろ。ラリッてやがる -- 名無しさん (2012-04-19 13 49 03) ↑3 同じくうんたん♪うんたん♪が浮かんだwww -- 星奈 (2012-04-19 15 11 03) 世の中を分かりやすく知る雑誌 -- 名無しさん (2012-04-19 17 50 26) 「科学を制する者は、人生に勝つ」 結構印象に残るフレーズ -- 名無名無 (2012-06-25 21 44 43) なんか画質上がってニコニコにうpされてる -- 名無しさん (2012-06-25 23 15 12) うーたん♪うーたん♪って歌ってる謎の生物がwwwあと亀のヅラもワロタwww -- 名無しさん (2012-06-26 16 25 02) (゚∀゚)o彡゜うーたん(゚∀゚)o彡゜うーたん(゚∀゚)o彡゜うーたん -- ののワさん (2012-07-02 02 51 38) うーたん元気元気イェ″ァ!ってのを2ちゃんのスレで見たことある。 イェ″ア″! -- いぇあ″ (2012-08-05 21 44 50) 学研でアルバイトしています。 -- 平行四辺形@ポケガイ (2012-10-08 16 26 31) 科学を制する者は人生に勝つ(キリッ -- 名無しさん (2012-10-26 16 36 00) 意味がわからん -- 名無しさん (2012-12-17 13 03 27) 科学一辺倒かい -- 名無しさん (2013-01-08 12 25 12) どうやら人類には早すぎたようだ…。 -- 7743 (2013-01-08 13 31 19) ウータン!ウータン!ウータン!ウータン!ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーータン!(´∀`)☆彡 -- 5zigen (2013-01-08 14 33 40) うんたん♪うんたん♪(カスタネット装備 -- 名無し (2013-02-09 09 24 23) 得るものもなきゃ失うものもない動画だな -- 名無しさん (2013-02-12 16 00 12) ハナアルキの声はワンワンの声wwww -- 後を知る誤字文字 (2013-04-08 23 39 41) 学研と言えば、ムーも有名ですよ。 -- 愛国者の元陸上自衛官@切込隊長 (2013-05-05 20 41 25) 林檎の声がスリムクラブ真栄田に似てるw -- 名無しさん (2013-05-25 22 59 51) ↑3mjsk -- TNT (2013-08-17 15 11 35) マヂキチw -- 名無しさん (2013-08-19 14 30 04) な、なんだこれ・・・ -- 中学生M (2013-08-23 19 07 50) 誰かが言ってたんだけど -- 名無しさん (2013-09-05 13 04 07) ↑ミス。誰かがこのCMの意味を理解してしまうと頭が変になるって言ってたんだけどよくわからない -- 名無しさん (2013-09-05 19 07 32) わけがわからないよwww -- あばん (2013-09-20 00 43 19) 確かに俺もいないいないばぁのうーたんしか知らん -- 俺様 (2013-09-23 00 03 32) ウータンテ ナニ? シリマセン! ウータンテ ナニ? シリマセン! ウータンテ ナニ? シリマセン! -- チルノ⑨ (2013-10-14 19 00 35) うーたんってあれはいないいないばあの? -- 名無しさん (2013-10-24 17 40 44) 新手の宗教勧誘ビデオですね。分かります。 -- 名無しさん (2013-10-24 19 26 38) テラカオスw w w -- 神戸人 (2013-12-29 18 08 40) リンゴがwwwwwwwww -- 64 (2014-02-25 16 55 24) え、カスタネットのうんたん♪じゃなかったの? -- 名無しさん (2014-04-10 19 17 45) 何がどうしてこうなったwwww -- キラキラ (2014-05-07 20 50 06) 「科学を制する者は人生に勝つ」かっけえwwww -- 名無しさん (2014-05-08 19 08 46) 最後のヅラが落ちたおっさん顔の亀吹いてしまったwww -- ワンダーモンスターズ (2014-05-26 21 08 35) うーたん♪ -- 名無しさん (2014-06-03 21 18 29) おか○さんと一緒のうーたん? -- sm666 (2014-08-07 13 06 11) 何という名言・・・・( ..)φメモメモ -- バミューダ (2014-08-08 20 53 47) なんか個性豊かなのが出てきて面白いなw -- 桃ピーチ (2014-08-16 07 20 10) 何なんだこれはww視聴者に何を伝えたいんだ? -- 羅夢 (2014-08-27 07 32 41) 日本エレキテル連合みたいな芸人がこれの物真似したらどんなに面白いか。タハハ(≡^∇^≡) -- ユッキー改めアズマッキー (2014-08-29 00 11 20) カオスなのかマジキチなのか -- 名無しさん (2014-09-01 10 31 08) 作者誰だ!?顔出せ! -- ランソング (2014-09-23 20 08 23) うーたん「解せぬ」 -- 名無しさん (2014-09-24 00 52 44) ちょっと科学を制してくる -- 名無しさん (2014-09-24 01 29 07) なんともいい難い、カヲスな教材CMだなぁ。っつーか、友達に見せてもなんとも思わないという、いとわろし -- 真 終わる世界 (2014-11-16 08 08 22) 可愛いんだか不気味なんだかわからん -- 咲林 (2014-11-16 18 35 09) このCMのストーリーなに?? -- 花里 (2014-11-25 21 21 21) ↑魔界の日常ストーリー(適当 -- 名無しさん (2014-11-27 19 54 33) 科学を制したくなった -- 名無しさん (2014-12-03 02 27 57) 変なキャラクターが何をしてるっていうの?ちゃんと教えてよ -- 小笠原 (2015-01-27 07 32 26) 「うーたん♪」って何ソレ?おいしいの??? -- 名無しさん (2015-02-11 12 01 36) 謎ロボ[君がパソコンと友達になったらまた会えるかもね!] -- 名無しさん (2015-05-08 20 36 29) ↑腐リンゴ[知りませーん]www -- 名無しさん (2015-05-08 20 37 14) 謎すぐるww -- キツ (2015-05-29 22 27 18) ・・・フッ(嘲笑) -- 角砂糖 (2015-05-31 17 07 21) 学研が出してた科学雑誌のCMかと麻原とかほかの霊能者が地震を語るとか……そんな科学雑誌 -- 丸屋工人 (2015-07-27 22 52 58) パソコンと友達になったらまた逢えるかもねと予言してるところがすごい。 -- 名無しさん (2016-02-26 19 14 06) 理解不能。意味わかんない -- 科学者部 (2016-05-18 21 04 01) あのキャラクター達なんなんだ? -- ミュゼ (2016-06-02 13 02 58) (´Д`)く宇宙人がうーたんと歌っている・・・) -- 八頭身 (2016-06-20 15 25 39) うーたんてなにに吹いたw -- ピカチウ (2016-07-03 08 00 51) 声が個性豊かだ -- 山葉 (2016-08-22 08 29 28) 亀と新鮮なリンゴとピンクの猿とパソコンで会ってねのやつが好き -- くりりん (2017-03-23 12 11 26) あの宇宙生物❔みたいな物体がいや -- くりりん (2017-05-12 17 13 03) 声が可愛いなw -- キザなナルシスト (2018-01-24 08 16 25) カオスゥ -- F・R (2018-02-21 13 33 07) 何か笑えてくる でもどうしてこうなった -- 名無しさん (2018-07-08 15 12 19) あの意味の分からなさとバックの無音とVHS特有の雰囲気が相まって非常にクセになる不気味さ。SI☆RI☆MA☆SE☆N!www -- 名無しさん (2018-12-05 14 09 15) セリフがとにかく聞き取りづらい。音質が悪いせいってのもあるけど。 -- 名無しさん (2018-12-14 10 38 40) 因みにこのutanは初めはまともな科学雑誌だったが、途中からオカルト系や -- 名無しさん (2019-05-22 21 11 10) これは吹いた -- 名無し (2020-08-06 06 55 04) もう検索していい言葉でいいよ -- 名無し (2020-08-14 15 53 17) 宗教の洗脳ビデオ感 -- 名無しさん (2020-10-13 16 04 05) ガチ考察 始めに普通の林檎と腐った林檎が「UTANって何?」「知りません!」という会話をしている。これは興味や好奇心がある純粋な子供に対して汚い世間を知った大人が好奇心の芽を奪ってしまうという暗示。次に奇妙な生物が「UTAN」という言葉を主に鼻歌を唄っている。そして、この生物の顔は地面に近い。このような姿勢は普段にも見られる。そう、スマホっ首である。つまり、スマホばっか見て好きなことしかやっていない。現実をしっかりと見ていないという暗示。そして亀がくいいるようにテレビを見ているシーン。これは万年生きると言われている亀が今の現実を見ようとしているという意味なのか?よく聞くと「見ないと分からないから」、「今でも間に合うかな」などと過去、何もしていなかった事を悔やんでいるかのような内容だ。要約するとこのビデオは、純粋な子供の興味を奪うな、現実をしっかり見ずに好きなことばかりやるな。悔やんで時代に追いつこうとしても遅い。ってことを伝えたかったのか? -- 名無しさん (2020-10-18 16 16 13) この広告スゴい不気味(゜゜;) -- コッペパン (2021-01-11 08 17 33) 幼稚園のときの私が見たら、トラウマを植え付けたかもしれない・・・ -- ねろ (2021-02-18 19 42 58) 野々村竜太郎いるww -- ねろ (2021-05-02 06 34 31) なんか昔持ってたDVDにこんな感じの広告あったかも -- 名無しさん (2021-06-15 08 01 46) 「科学を制する者は人生に勝つ」か...いい言葉だ。 -- ゲーム太郎 (2021-08-01 21 35 03) とても良い名言Y^^Y -- ナリナリ (2021-08-10 09 32 12) リンゴ「ウータンってなんだゴルァ💢」 腐ったリンゴ「しりましぇえん(;゜0゜)」 -- 名無しさん (2021-12-09 20 51 43) 管理人さんの「うーたん♪」好き -- 名無しさん (2021-12-14 09 43 29) UTAN 学研 CMって入れるとAC 謎や白いヒトガタなどの画像も出るから注意 -- 名無しさん (2021-12-15 18 25 41) 謎のナスみてえなものがうーたん♪うーたん♪言ってるの地味に笑う -- 名無しさん (2022-05-26 00 35 03) なんこれ(・・? -- みい (2022-08-24 20 17 15) ウータンwwwwwww -- (`・ω・´)シャキーン (2022-10-10 21 57 16) 普通に面白い -- \(^o^)/ (2022-12-29 19 12 26) うーたんなんてやつあったのか…。うーたんよりもカメがなんか怖かったな -- 名無しさん (2023-08-21 05 59 34) なんちゃら星人はなすみたいでわらったしきもちわるいwwww -- ふえー (2023-10-09 20 00 40) 腐ったリンゴ爺さん「知りません!!」 -- 名無しさん (2023-10-09 20 02 02) 最悪なリンゴの文章 リンゴ「うたんてなんだこのじじい!!」 -- ろきくし (2023-10-09 20 05 28) 化学を制するものは人生に勝つていうぶんしょうあるけれどぼくのいもうとがみたけれどまだ3ん才だよー -- 3年生 (2023-10-09 20 08 51) ばーか -- 光化学は嫌いです (2023-10-18 19 24 22) 【悲報】うーたん卒業 -- 菜々子 (2024-03-09 04 21 00) 名前 コメント
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投稿日: 03/09/13 22 18 00541 能力名 左を制する者は世界を制す(レフティ) タイプ 自己強化(コンディション型) 能力系統 強化系 系統比率 未記載 能力の説明 凝や硬を使わなくても、左手のみ強化能力を300%以上極めることができる。 制約\誓約 左手以外は60~70%程までしか極められない。 放出や変化などの系統も20~30%ダウン。 備考 - レスポンス 単に、 左手のみ攻撃力が大幅に上がる。 制約 ほかの能力を本来の七割程度しか使わない。 で良いんじゃない 類似能力 コメント すべてのコメントを見る 強化系 自己強化(コンディション型)
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罪を制する者(つみをせいするもの) 概要 アビスに登場した称号。 登場作品 + 目次 アビス 関連リンク関連称号 アビス ユーリの称号。 取得者 ユーリ 取得条件 効果 ▲ 関連リンク 関連称号
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★3 斬タイプ [罪を制する者]ユーリ 術技 爆砕陣 敵単体にダメージ(250%×1) リーダースキル 罪を制する者 斬タイプの攻撃と回復力を1.2倍にする スキル 必殺の覚悟 2ターンの間、●と▲マーカーの攻撃力が1.2倍になる リンク数:25 特性1 アーツプラス 術技発動率が1%アップ 討伐数:10 特性2 ライフゲイン3 HPが7.5%アップ 討伐数:100 特性3 ─ ─ 討伐数:─ 特性4 ─ ─ 討伐数:─ 攻撃力(Lv1) HP(Lv1) 回復力(Lv1) LC 最大Lv 攻撃力(Lv最大) HP(Lv最大) 回復力(Lv最大) 510 564 467 8 50(70) 入手場所 キャラクターガシャ 解説 帝都の下町育ちの青年で、かつては騎士団に所属していた。民衆の声を聞くよりも国政の為にしか動かない騎士団に辟易し、退団した。そのせいもあって、貴族や役人を嫌う。 登場作品 テイルズ オブ ヴェスペリア コメント 名前
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空の色は未だ漆黒に覆われていたが、すでに殺し合い開始から二時間もの時が経過していた。松雪集は、一人空を見上げている。 既に赤いコートの男は殺した。引き返す道など無いのだ。 それに、今の集には絶対に負けない武器がある。 騎士王のサーヴァント、セイバー。 魔術云々の話は正直世界が違いすぎて意味はあまり理解できなかったが、荒耶の作った術により、魔術の志を持たない者でも契約が可能にされているらしい。 セイバーにはあらかじめ、集は自分が優勝したならお前には令呪を使って自害してもらうと包み隠さず伝えたが、嫌がるそぶりはなかった。 焦らなければ、あの日々は帰ってくるんだ。 集は自らに言い聞かせる。しかし物思いにふける時間はなかった。 「アツム、敵を発見しましたが…殺害しますか?」 「言うまでもねえよ」 ◆ 「面倒なことになったお…荒耶って奴はマジキチだろ常考」 ダルこと橋田至は、岡部と比べてあまり焦ってはいなかった。 自他ともに認める天才ハッカーのため、かなり危険なことにも関わってきた。現にまゆりを殺害したSERNにもハックしていた。 当然、岡部より科学の知識に乏しい橋田には、まゆりが名簿に載っている意味は不明。 荒耶の誤植ではないかとさえ思えてくるほどだ。 「……まあ最寄りのネットカフェにでも行きましょうかね。デイバックに確かUSBメモリが…お!ベレッタktkr」 『スーパーハカー』橋田至は、確か近くにあったと思われるネットカフェを探すべく歩き始めた。お気に入りのアニソンなんかを口ずさみながら。 ◆ 「(やば…見つかった…?)」 中川かのんは、スミスアンドウエスンを片手に持ちながら、集たちの動向を伺っていた。会話の内容から、簡単に殺し合いに乗っていると判断できた。 しかし、あと一歩のところで騎士王セイバーに気配を察知されてしまったのだ。 追ってくるのはセイバーのみ。片手には風のようなものーーー剣を隠す『風王結界』を持ち、人では無理な早さで走行してくる。 セイバーの頭をねらって発砲したが、この近距離からでも弾は両断された。 集だけでも倒せれば。しかし、セイバーを倒さなければ弾は当てられない。 完全な詰みだった。 「弱いもの虐めはよくないだろー」 間延びした声がした。そこにいたのは、正直とても相手にならなそうなメガネデブだ。 しかしながら知っているだろうか。 戦時下において一番恐ろしいのは情報の誤認識。 たった一つの誤情報を流しただけで、時には数百人単位の兵力が失われることもある。 だからこそ『スーパーハカー』はそれに頼る。相手によってはギャンブルよりずっとリスクは上がってしまうが、そこは腕の見せ所だ。 橋田はUSBメモリを見せる。 「この中には首輪の爆破コードが入ってる。もしこのメモリのコードが飛んだりすれば、そのエリアすべての首輪が爆発されるお」 明らかに集は眉を潜めた。ミスリードを誘っているのだろうか、とも考えられたが、しかし橋田の話し方はどうも嘘には思えなかった。 何分魔術なんてものを使う主催のことだから、得体のしれない最新機器を所持していたって別に不思議はない。 利口なのは退くことだろう。 どちらにせよ、次に会うときには不意を突いて殺し、USBを破壊させなければいいだけの話なのだから。 「退くぞ、セイバー。さすがに分が悪すぎる」 「し、しかしマスター、」 「いいんだよ、こいつら二人逃したってまた二人殺せば同じなんだから」 【深夜/c-6】 【松雪集@あの花】 [思考・行動] 基本:優勝してあの日常を取り戻す。 1:一旦退く。次は不意を突く ※セイバーと契約しました 【セイバー@Fate/stay night】 [思考・状況] 基本:集を守り、優勝させる ◆ 「はあ~緊張したお。某アニメの生放送みてもう何も怖くないとか言ってた自分にティロフィナーレしたいお」 「あ、あの!助けてくれて、ありがとうございました!」 かのんはぺこり、と頭を下げる。 一方橋田は 「駄目だお、俺の三次の嫁はフェイリスたん…いや、でも…」 【橋田至@Steins;Gate】 [思考・状況] 基本:ゲームには乗らない。 【中川かのん@神のみぞ知るセカイ】 [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない 観測者の戦い 投下順 理想の果てに 愛する貴方へ花束を 松雪集 血の舞う夜に 愛する貴方へ花束を セイバー 血の舞う夜に GAME START 橋田至 日陰の戦い 路地裏と舞台の反逆同盟 中川かのん 日陰の戦い
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情報を制する者はゲームを制す?(後編) ◆321goTfE72 ◇ 「おい、晶!なんかまた新しいヤツが来おったで!」 再び戻り、博物館。 ドロロ達とチャットをしたばかりだというのにまた続けて他の参加者とチャットできるのは幸か不幸か。 (マシンガン三兄弟の妹さんが入室しました)との突然の表示を見て少し驚いたが 晶はとりあえず挨拶をしてみることにした。 ゴーレムの友>こんにちは。 マシンガン三兄弟の妹>こんにちは。貴方達はこの殺し合いの参加者ですか? 「やっぱり、他の参加者みたいだな」 「そやな。話を続けてみてくれ」 ゴーレムの友>そうです。でも私達は殺し合いにはのっていません。 マシンガン三兄弟の妹>私達もです。しかし、殺し合いにのっている参加者は多数います。 ゴーレムの友>ということはそういう参加者と遭遇したのですか? マシンガン三兄弟の妹>はい。 ゴーレムの友>良ければ教えていただけませんか? マシンガン三兄弟の妹>申し訳ありませんが、私達は命からがらの思いをして慎重になっています。 マシンガン三兄弟の妹>ゴーレムの友さんが殺し合いにのっていない保証はありません。 マシンガン三兄弟の妹>教えると彼らと徒党を組む恐れもあります。よって教えることはできません。 「随分慎重なヤツやなぁ」 マシンガン三兄弟の妹とやらの書き込みを見て、素直な感想をスエゾーが口にした。 「気持ちは分からないでもないよ。それにしても、どうやって信用してもらおう?」 「そやな…掲示板に書いてあるギュオーについて細かく教えたるっていうのはどうや? それなら『ギュオーは危険だ』って言ってるのはオレら以外にもおるっていうことやから 信じてもらえるかもしれへんで?」 「そうだな、そうしてみよう」 ゴーレムの友>なら、信用してもらえるか分かりませんが一つ私達の持ってる情報を教えます。 ゴーレムの友>掲示板にも書かれていましたがギュオーという参加者は本当に危険です。 そして、晶は掲示板よりも詳しくギュオーの能力の詳細を書き さらにクロノスという世界征服を目論む秘密結社の幹部ということまで書いた。 それを見てスエゾーが少しだけ顔をゆがめる。 「おいおい、晶。そこまで教えてやらんでも」 「マシンガン三兄弟の妹さんが信用してくれるまでは仕方ないよ」 「ふと思ったんやけど…さっきギュオーについて教えるよう提案したのに 急にこんなん言うんもなんやけど、こいつらが自分で言ってたようにこいつら自身が "殺し合いにのっている連中と徒党を組む"のを考えてるのかもしれへんで?」 「それは…あるかもしれない。でも俺は、信じたいんだ。 さっきドロロさんとチャットしたときも上手くいったじゃないか、大丈夫だスエゾー」 「…まぁ晶がそういうなら…」 スエゾーはしぶしぶそうとだけ言い、再び画面に大きな目をやった。 マシンガン三兄弟の妹>情報ありがとうございます。 マシンガン三兄弟の妹>しかしそれだけ詳しいと、逆に貴方がそのギュオーなのではないかと疑ってしまいます。 マシンガン三兄弟の妹>違うと証明することは出来ますか? 「違うと証明しろ…って」 「チャットで証明せぇってそらムチャやで…小トトロもそう思うやろ?」 (こくこく) ゴーレムの友>文字だけで証明する方法は思い浮かびません。 マシンガン三兄弟の妹>それもそうですね。申し訳ありません。 ゴーレムの友>では『ゴーレムに投げられるヤツ』に該当する人物に心当たりはありませんか? ゴーレムの友>私の仲間に彼がいるのですが。 マシンガン三兄弟の妹>残念ながら知りません。 マシンガン三兄弟の妹>そちらも、私のこの名前を見て思い当たる人物はいませんか? 「………スエゾー、誰かいるか?」 「おるわけあらへんやろ。小トトロは?」 (ふるふる) ゴーレムの友>すいません分かりません。 マシンガン三兄弟の妹>そうですか。では残念ですが貴方達を信用することはできません。 「……なんちゅーか…ここまで相手を疑うっちゅうのもすごいことやな…」 「本当に怖い目に遭ったんだろう。仕方がないよ。念のため、危険人物について教えておいてあげよう」 「おいおい晶。それはいくらなんでもお人好し過ぎるんとちゃーうんか?」 「俺達やドロロさん達のことを教えるわけじゃないからたぶん損にはならないよ」 「さっき言うたようにこいつが殺し合いにのってるヤツと徒党を組む可能性もあるんやぞ?」 「大丈夫。この人達からは"騙してやろう"とかそういう気が感じられない気がするんだ。 現に向こうから"危険人物を教えてくれ"とは一度も言われてないし。大丈夫と思うよな、小トトロ?」 (こくこく) ゴーレムの友>信用してもらえず残念です。 ゴーレムの友>では、せめて知っている危険人物について教えます。 ゴーレムの友>これから身を守るのに役立ててください。 ◇ 『この人達からは"騙してやろう"とかそういう気が感じられない気がする』 晶のこの言葉は間違っているとはいえないが合ってはいない中途半端なものだった。 "マシンガン三兄弟の妹"は特に嘘はついていない。 しかし嘘なんてつかなくても偽ることは可能なのである。 再び、ここはゴルフ場の事務室。 夏子とハムが見ているパソコンのディスプレイには 現在進行形で危険人物についての情報が追加されていた。 「ゼロス、ナーガ、0号ガイバー、オメガマン…全く出し惜しみをしていないようね」 「いや~景気がよろしいようで。大盤振る舞いですな。 この情報からして、モールでマンタさんが引き受けてくれた怪人はオメガマンのようですな」 「ええ。オメガマンに関して私達が知っていることは少ないけど、 その少ない知識と比較すれば"ゴーレムの友"の情報に矛盾はないわ。 "ゴーレムの友"はある程度信用してもいいかもしれないわね」 「ただ駆け引き上手とは言い難いですなぁ。 こちらが引いたらずっと押しの一手。詐欺に遭いやすいタイプです」 "ゴーレムの友"に対する感想を述べながら、危険人物についての情報を次々とメモしていく二人。 そして、"ゴーレムの友"があらかた書き切ったところでハムの手が再び動き出す。 マシンガン三兄弟の妹>どうもありがとうございます。 マシンガン三兄弟の妹>疑っていましたが、貴方達はとてもいい人のようですね。 マシンガン三兄弟の妹>お詫びとっては何ですが、私達を襲った危険人物をお教えします。 マシンガン三兄弟の妹>とは言っても、名前は知らなかったのですが… マシンガン三兄弟の妹>貴方達の情報にあったオメガマンに間違いないと思います。 マシンガン三兄弟の妹>時間は10時過ぎぐらいでしょうか。モールで奇襲を受けて仲間とも離れ離れになってしまいました。 ここまで書いたところで、夏子はハムに尋ねた。 「ここでオメガマンについて教える意図は? はっきり言って、"ゴーレムの友"にとってさして有用な情報であるとは思えないけど」 「もちろんそうでしょうな。 しかし、やり取りしてはじめて分かることですがこの"ゴーレムの友"さんは 他人を無条件で心配する、早い話がマンタさんと同じ系列の性格のようです」 「そのようね」 「先程まで何を言っても信用せず怯えていた相手が、精一杯の誠意を込めて自身の情報を明かしたのです。 その場合、こういう性格の人物はたとえそれがどんなに少ない、無価値なものであっても―――」 ゴーレムの友>危険な目に遭った上に仲間と離れ離れになってしまうなんて… ゴーレムの友>心細いでしょう。もし近くにいるのなら合流しませんか? ゴーレムの友>私達は博物館にいます。 「―――結構簡単に気を許してくれるものなのです。 こちらも嘘の情報は教えてませんし、そう簡単にボロは出ません。 少しコツを掴めば誰にでもできる簡単な会話術ですよ。 とは言うものの、ここまで素直にパターンにはまってくれる相手はそう多くはないのですが」 「ここまで簡単に自分の所在地を明かすというのは…嘘や罠という可能性も疑ったほうがいいかもしれないわね。 でも、どちらにせよ博物館ではここからは遠すぎるわ」 「ですな。彼らが市街地にいるのなら仲間に入って頂こうと思っていたのですが…仕方のないことです」 マシンガン三兄弟の妹>お心遣いありがとうございます。 マシンガン三兄弟の妹>しかし、今私達はゴルフ場にいます。 マシンガン三兄弟の妹>モールで別れた仲間と18時に公民館で落ち合う約束をしているためそちらには行けません。 ゴーレムの友>そうですか。残念です。 ゴーレムの友>私も仲間と約束しているため18時過ぎまでは博物館を離れずいつでもチャットできるようにしておきます。 ゴーレムの友>もし私が役に立てることがあれば連絡してください。 ゴーレムの友>私の名前は深町晶。先程説明した0号ガイバーと同じくガイバーです。 ゴーレムの友>戦う力はあります。きっと役に立てることもあるでしょう。 画面に流れた新たな情報。 これはさすがに予想外だったのか、ハムも夏子も口を半開きにして呆然としている。 「………聞いてもないのに自分から名前を明かしてくるなんて」 「ここまでお人好しとは…マンタさんといい彼といい、生き残るつもりはあるのでしょうか?」 ひきつった笑いを浮かべながらハムは呟いた。 夏子はといえば特に笑うでもなく思考を巡らせながら口を開く。 「それはともかく、向こうは名前を明かしてきたとなると… 先程も言ったように彼はある程度は信用するに足る人物と私は思う。 私達からも向こうを信用している証として、せめて私かハムか、どちらか一人は名前を明かすべきね」 夏子の提案にハムはしばし黙考する。 「………ふむ。しかし"マシンガン三兄弟の妹"の心細さを演出するため こちらに仲間がいるとは言っていません。おそらくあちら様は一人だと思っているでしょう」 「ここで2人分の名前を告げる、つまり仲間がいるということを告げると、どこかで矛盾が生じる可能性があると?」 「残念ながらそこまで気を回してはいませんでしたな。あるかもしれません」 ぽりぽりと頬をかく仕草をしながらハムは夏子を見る。 夏子は頭の中で素早く損得勘定をし、決定を下した。 「私か貴方かどちらか一方の名前を告げるだけも効果は十分だと思うわ」 「しかし、我輩の名前を明かすにしても知り合いがいませんので利点は少ないのです。 同じ明かすなら夏子さんの名前でよろしいですか?」 「私の名前を使うと灌ちゃん…私の知り合いである水野灌太あたりと遭遇すれば この深町さんはうまく利用されそうな気もするけど… "マシンガン三兄弟の妹"という名前で灌ちゃんなら気づくわね…いいわ、使って結構。 しかしその前にこのやり取りが他の参加者から見れるような形で残る、ということでは困るわね。 それだけは確認して」 「もちろんですとも」 マシンガン三兄弟の妹>そこまで気を遣っていただきありがとうございます。 マシンガン三兄弟の妹>こちらも深町さんを信用している証として名乗ろうかと思うのですが、 マシンガン三兄弟の妹>このやり取りが他のパソコンから確認できる、ということはないのですか? ゴーレムの友>チャットルームから出るとそれまでのやり取りのデータは消えるようです。 ゴーレムの友>試しに一度、退室してみますか? マシンガン三兄弟の妹>そうですね、少し待って下さい。 打ち終わると同時にハムは『退室』をカチリとクリックした。 チャットを始める前の、名前を入力する画面に戻る。 すぐに入室するために、簡略化した名前を打ち込み入室し直す。 深町晶が教えてくれたようにハムが操作しているパソコンからは全てのやり取りが消えていた。 ハムはチラリと夏子の顔を見た。 夏子は黙って頷く。ハムは名前を明かしても良いということだと解釈した。 マシンガン妹>入室し直しました。確かに他から見ることはできないようですね。 ゴーレムの友>そうですね。ただ、全く見る方法がないとは限りません。 マシンガン妹>そうなのですか? ゴーレムの友>はい。それに管理者である主催者は全ての記録を持っている可能性も高いと思います。 マシンガン妹>なるほど。色々と教えて下さりありがとうございます。 ◇ マシンガン妹>私の名前は川口夏子。 マシンガン妹>名前を明かすぐらいしか信用の証を立てることができませんが御容赦下さい。 「ほら、スエゾー。『そんな簡単に自分の名前をバラしたらアカン』なんて言ってたけど、 名前を明かしたら向こうも信用してくれて名前を教えてくれたじゃないか」 「結果的にはそうやけど…」 場所は再度戻り博物館。 自分の名前をあっさりと教えた晶を叱責していたスエゾーであったが 結果論としては文句をやめるよりほかなかった。 しかし、晶の次の言葉には文句を言わざるを得ない。 「それじゃあ、せっかくだしドロロさん達と決めた合言葉も一つくらい教えておこうか?」 「ちょ待て晶!お人好しにも程があるで! 下手したらドロロ達まで危険になるんやから、そんなに軽率にしたらアカンやろ」 「う~ん…確かにそうだな。 合言葉は直接会って信用できると思った人にだけ教えたほうがいいか」 そう言いながら、晶はガイバーの指でキーボードを叩き文字の入力を再度行う。 ゴーレムの友>名前を教えて下さりありがとうございます。 マシンガン妹>こちらこそ、気を遣っていただきありがとうございます。 マシンガン妹>もう少し話をしたいのですがあまり時間に余裕がありません。 マシンガン妹>18時に公民館に間に合うようにそろそろゴルフ場を出ようと思います。 ゴーレムの友>分かりました。こちらも聞きたいことはあるのですが仕方ないですね。気をつけて向かってください。 マシンガン妹>ありがとうございます。深町さんもお気を付け下さい。 マシンガン妹>公民館にパソコンがあり、ゆっくりとチャットができそうならまた連絡します。 ゴーレムの友>はい。川口さんの無事を願っています。 マシンガン妹>ありがとうございます。それでは失礼します。 (マシンガン妹さんが退室しました) 最後の退室表示とともに、チャットルームは一切の動きが止まった。 ふぅ、と一息つき、晶はガイバー姿のままひとつ伸びをした。 彼は瀬川哲郎とは違いパソコンには慣れていないのだ。 ガイバーといえど慣れないチャットを長時間していたとなると精神的な疲労を感じるのは仕方ないだろう。 だが、長々とチャットをしていた間に身体の傷はほぼ癒されたようだ。 「これからどうするんや、晶?」 「ドロロさん達との約束もあるし、何もなければしばらくは博物館にいよう。 本当はファイアーデスマッチの録画を見るべきなのかもしれないけど…少し休憩したいな。 そうだ。スエゾーも小トトロもお腹が減っただろう。 何か食べ物があるかもしれない。少し博物館を調べてみよう」 「そうやな、それがええわ」 (コクコク) 自身の提案に二人(?)とも賛同したのを確認し、晶は一度チャットルームから退室した。 そして名前を変え再び入室する。 「あっ!おい晶!またひねりのない名前を!! 今度は時間あるんやからなんかひねらんかい!!」 「下手にいじるとドロロさん達や川口さんに伝わらなくなるだろう?」 晶はそう言って小トトロを肩に乗せたまま立ち上がりパソコンから離れていく。 スエゾーも文句を言いつつも晶の後に続いた。 気になる点は3つ。 ひとつは、ハムの狙った通り晶達はチャットの相手は夏子一人だと思っていること。 ふたつは、幸か不幸か、スエゾーも晶もドロロやリナも未だにハムは"スエゾーの知っているハムだ"とに思っていること。 みっつは、チャットのログこそ初期化したが、ファイアーデスマッチの様子が見れるウインドゥは そのまま放置してパソコンの前を離れたこと。 それが何かに影響するかは分からない。 パソコンのディスプレイはただ『ゴーレムの友(離席中)』という文字を写すだけである。 【H-8 博物館/一日目・夕方】 【深町晶@強殖装甲ガイバー】 【状態】 精神疲労(小)、苦悩 【持ち物】 小トトロ@となりのトトロ、首輪(アシュラマン)、博物館のメモ用紙とボールペン、 手書きの地図(禁止エリアと特設リングの場所が書いてある) 【思考】 0 ゲームを破壊する。 1 しばらくは博物館で待機。 2 巻島のような非情さがほしい……? 3 スエゾーの仲間(ゲンキ、ハム)を探す。 4 クロノスメンバーが他者に危害を加える前に倒す。 5 もう一人のガイバー(キョン)を止めたい。 6 サツキの正体を確認し、必要なら守る。 7 巻き込まれた人たちを守る。 ※ゲームの黒幕をクロノスだと考えていましたが揺らいでいます。 ※トトロ、スエゾーを異世界の住人であると信じつつあります。 ※小トトロはトトロの関係者だと結論しました。スパイだとは思っていません。 ※参戦時期は第25話「胎動の蛹」終了時。 ※【巨人殖装(ギガンティック)】が現時点では使用できません。 以後何らかの要因で使用できるかどうかは後の書き手さんにお任せします。 ※ガイバーに課せられた制限に気づきました。 ※ナーガ、オメガマンは危険人物だと認識しました。 ※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。 ※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。 ※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。 ※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。 ※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※川口夏子を信用できる人物と認識しました。 【スエゾー@モンスターファーム~円盤石の秘密~】 【状態】 全身に傷(手当済み)、火傷(水で冷やしただけ)、貧血気味、空腹 【持ち物】 なし 【思考】 0 晶、小トトロと行動を共にする。 1 ゲンキ、ハムを探す。 2 オメガマンにあったら……もう、逃げへん。 ※スエゾーの舐める、キッス、唾にはガッツダウンの効果があるようです。 ※ガッツダウン技はくらえばくらうほど、相手は疲れます。スエゾーも疲れます。 ※スエゾーが見える範囲は周囲一エリアが限界です。日が昇ったので人影がはっきり見えるかも知れません。 ※ギュオー、ゼクトール、アプトムを危険人物と認識しました。 ※放送直後までの掲示板の内容をすべて見ました。 ※参加者が10の異世界から集められたという推理を聞きました。おそらく的外れではないと思っています。 ※ドロロとリナをほぼ味方であると認識しました。 ※ケロロ、タママを味方になりうる人物と認識しました。 ※ドロロたちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※川口夏子をたぶん信用できる人物と認識しました。 ※現在、16時半前後。チャットルームには『ゴーレムの友(離席中)』がいます。 すぐに返答できる状況にはありません。 ◇ 「ムハ~、上手くいったはよいですが疲れました。 初めて使う道具で長々とやることではないですな」 「御苦労さま。初めて使う割にはパソコンを使うのは様になっていたわよ」 「ムハハ、お褒めの言葉光栄です」 最後に、再びゴルフ場。 以上のようにして最小限の"テイク"で最大限…とまではいかなくても 多大な"ギブ"を受けることに成功したハムは上機嫌だった。 あわよくば仲間に引き込みたかったが、地理的な問題が理由では仕方ない。 チャットをやり抜きそのまま夏子との会話もそこそこにメモ書きを進めている。 夏子も同様に、雑談しながらもしっかりとペンを持つ手を動かしていた。 手を止めないままハムと夏子はそのまま雑談を続ける。 「入力方法さえ分かれば、手先の器用さには自信があるのでどうにでもなります。 もっとも、知らない文字のはずなんですがなぜか読めるという謎の現象に支えられてのことですが」 「なぜか文字が読める、か。 異世界やら人の液状化現象を見た今となっては多少の不思議にはもう驚かないわ」 「同感ですな。それよりも深町さんから得た情報のほうが重要です。 ゼロス、オメガマン、クロノスの幹部・ギュオー、0号ガイバー、ナーガ。 実はここだけの話、ナーガという名前は我輩がこのゲームに呼ばれる前から風の噂に悪評を聞いたことがあったのです。 深町さんの情報と併せて考えるとどうやら名簿にある"ナーガ"はその悪名轟くナーガのようです」 「それを、深町さんに教えなかったのはなぜかしら?」 「『その悪者は私と同じ出身世界です』と主張したところで利点はないでしょう。 時間に余裕がなかったのも事実ですから、無理して伝えることもないと思ったのです」 筋は通っている。 ただ、夏子はハムの意図には何か裏があるような気がしてならなかった。 砂ぼうずという切れ者に対して苦い記憶が数多くあるせいで、 この切れ者に対しても余計な勘繰りをしてしまっているのかもしれない。 (悪魔将軍から逃げる時、私を置いていけば囮にぐらいなったはずなのに リスクを承知で私も一緒に連れて逃げた。 警戒するに越したことはないけど、現時点では仲間であることに間違いない) 夏子はメモなどを片付け、荷物を整理しながら思考も整理した。 ハムは徒党を組むには、出し抜かれさえしなければ申し分ない相手だ。 (私がしっかりすればいいだけの話。問題は、私自身) "私がしっかりすればいいだけの話"。それがどれだけ困難かは知っていたはずだ。 そして、この一日足らずで改めて痛感した。 (私がしっかりしていればシンジ君もみくるさんも万太郎君も…展開は変わったかもしれない) 戦場で『たら』『れば』を考えるなんて馬鹿らしい。 そんなことは分かっているのに、夏子は自身の思考を止めることはできなかった。 (…情けない) 「夏子さん。ところで、このパソコンはどうするのですか?」 ここでもまた良いタイミングでハムが声をかけてきた。 狙っているのかどうかはやはり分からない。 だが、せっかくの助け舟だ。思考を切り替えよう。 「どうするって…持ち運ぶのは不可能よね? 電源を切ってここに置いておくしか」 「電源を切って、ですか。その電源とやらはどう切ればいいのでしょう?」 「それは電源ボタンがあったでしょ?もう一度押せばいいでしょう」 「押しても何も起こりませんよ」 「え………」 数分後。夏子達はゴルフ場の事務室を出た。 事務室の中にはコンセントが引っこ抜かれたパソコンがあったとかなかったとか。 【B-08 ゴルフ場/一日目・夕方】 【川口夏子@砂ぼうず】 【状態】疲労(小)、落ち込み 【持ち物】デイパック、基本セット(水、食料を2食分消費) 、ビニール紐@現実(少し消費)、 コルトSAA(5/6)@現実、.45ACL弾(18/18)、夏子とみくるのメモ、チャットに関する夏子のメモ 【思考】 0.何をしてでも生き残る。終盤までは徒党を組みたい。 1.シンジとみくるに対して申し訳ない気持ち。みくるのことが心配。 2.18時に公民館で万太郎と合流したい。 3.ハムを少し警戒。 4.シンジの知り合い(特にアスカ)に会ったらシンジのことを頼みたい。 5.力が欲しい。 6.水野灌太と会ったら―――― 7.シンジに会ったら、ケジメをつける 【備考】 ※主催者が監視をしている事に気がつきました。 ※みくるの持っている情報を教えられましたが、全て理解できてはいません。 ※万太郎に渡したメモには「18時にB-06の公民館」と合流場所が書かれています。 ※ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、ナーガを危険人物と認識しました。 ※悪魔将軍・古泉を警戒しています。 ※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。 【ハム@モンスターファーム~円盤石の秘密~】 【状態】疲労(小)、少しの擦り傷 【持ち物】基本セット(ペットボトル1本、食料半分消費)、 ジェットエッジ@魔法少女リリカルなのはStrikerS、チャットに関するハムのメモ 【思考】 0.頼りになる仲間をスカウトしたい。 1.夏子達に同行し、市街地に向かう。でも危なくなったら逃げる。 2.18時に公民館で万太郎と合流したい。 3.シンジの知り合い(特にアスカ)を探し彼の説得と保護を依頼する。 4.殺し合いについては……。 【備考】 ※ゲンキたちと会う前の時代から来たようです。 ※アシュラマンをキン肉万太郎と同じ時代から来ていたと勘違いしています。 ※ゼロス、オメガマン、ギュオー、0号ガイバー、ナーガを危険人物と認識しました。 ※悪魔将軍・古泉を警戒しています。 ※深町晶を味方になりうる人物と認識しました。 ※スタンスは次のかたにお任せします。仲間集めはあくまで生存率アップのためです。 ※ゴルフ場のパソコン内から見れるkskコンテンツはハズレです。 クリックすると自動かつ操作不能になりタツオさんの動画を見ることになるようです。 今回は【第一放送までの死者のタツオさん s Best Shot】でした。 他にも種類があるのかもしれません。 時系列順で読む Back 炎の記録(前編) Next あたしが此処にいる理由 投下順で読む Back 炎の記録(前編) Next 獣の葬列 炎の記録(前編) 深町晶 Spider that entered museum スエゾー ドロロ兵長 Nord Stream Pipeline -on stream- リナ=インバース 彼の心乱せ魔将 川口夏子 ハム
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情報を制する者はゲームを制す?(前編) ◆321goTfE72 本来ならば賑やかな喧騒に包まれているであろう場所、ゴルフ場のロビー。 しかし。 残念なことにそこは静かだった。 わずかにものを咀嚼する音が響き、余計にもの寂しい気分になる。 だがそんな感傷に浸っている場合ではないことをもちろん彼は理解していた。 (ムハ~。困ったものです) 虫だんごを頬張りながらハムはちらりと夏子を見た。 ちなみにこの昼食はシンジのために食料の半分を失ったハムに 夏子が提供してくれたものである。 (我輩に気を遣うほどの余裕があるとはとても思えませんが) 沈んだ表情で壁に設置されたゴルフ場内の案内図を見つめながら 黙々とパンを口に運ぶ夏子の表情を見て、ハムはそう思った。 戦闘の心得もあり、冷静、頭も回る。 しかし武器も戦闘技術も先程の怪物――悪魔将軍には何の役にも立たなかった。 冷静に下したはずの判断の結果、行き着いた先はあの有様だ。 頭が回るからこそ余計な葛藤に苛まれてしまっているのだろう。 似たような属性を持つハムだからこそ、それは分かる。 だがハムは夏子と違い、みくるやシンジに対して大した思い入れはない。 極端な話、みくるは『情報源』、シンジは『仲間達の信頼を得るためのツール』であったと割り切れる。 たとえ悪魔将軍に彼女らが殺されていたとしても、決していい気分こそしないが引きずりはしない。 もし、夏子がこのまま立ち直らなければ、 同じように割り切って別れることも視野に入れよう――― 先ほどと大差ない結論をハムは虫だんごと共に腹の奥にしまい込み、夏子を見た。 夏子もパンを食べ終わり、水を軽く口に含んでいるところだった。 「夏子さん。この後はどうされるおつもりですか?」 夏子の口の中が空になったタイミングでハムが尋ねた。 彼女の返答次第ではここで別れる流れに持っていくつもりだ。 そんなハムの思惑には気づいていないだろうが、夏子は少し間を置き口を開いた。 「まず、南・西という選択肢はないわね。理由は言うまでもないでしょう」 あの怪物から逃げ出した位置はおそらくここから南西の地点。 南・西に向かえば遭遇する確率は高まる。次に遭遇すれば、無事でいられる確率は高くはない。 「さらに、東の街道沿いに南下。これはせいぜい下策。 うまくいけば万太郎君と合流できるかもしれないけど 逆にいえば万太郎君が相手をしたはずのあの白い仮面の男と遭遇する可能性もある」 「おまけにモールへの道は禁止エリアとなり封鎖されているのだから、できればご遠慮願いたいものですな~」 「そして、市街地に向かうというルート。 みくるさんがいない今、私達だけでどれほどの情報を得られるかは分からないわ。 主催者に接触するというみくるさんの試みの方法も聞かずじまい…。 他の参加者と会える可能性は高い分、私達の戦力ではかなりのリスクを伴うわね。 遭遇する参加者次第だけど、うまく逃げ切れなければ…終わりね」 市街地に関してやや逃げ腰の意見の夏子に対し、ハムは批判する気にはなれなかった。 ハムも腕には多少の覚えはある。 が、自分達ではどうしようもない参加者がいるという事実を身をもって知らされたのだから これくらい消極的になるのは致し方ないと思うし、理解できる。 だからといってここですんなり同意するわけにもいかないのだが。 「参加者との接触する際のリスクは避けて通れないものです。 それにマンタさんとの集合場所のことを考えれば… 少なくとも次の放送までには向かわないわけにはいかないでしょう」 ハムの意見は想定していたのだろう、夏子はすぐさま言葉を続けた。 「もちろんそのつもりよ。 よって、私達の身の安全を最優先。争いごとにはできる限り関知しない方針で公民館を目指すことにするわ。 でも18時までにはまだ随分と時間がある。そこで、少しの間ここに留まろうと思う」 「このゴルフ場でですか?それはいくらなんでも…」 時間の無駄になるのではないか、そう言おうとしたハムを制し夏子は壁のほうへと歩きながら付け加えた。 「確かにこの施設には有用な道具は少ないでしょうね。でも、ここならどうでしょう?」 彼女は壁に設置されている案内図のある一点を指差した。 そこ書かれていた文字は―――『事務室』。 ◇ 夏子達が事務室へと向かった数十分後。 こちらはゴルフ場から近いとはいえない図書館。 "泥団子先輩R"ことドロロはパソコンの前に座り"ゴーレムの友"こと深町晶達とチャットを行っていた。 その傍らには栗色の髪の美少女魔道士のリナがドロロを急かしながら座っている。 ドロロとリナは先程は見れなかった遊園地のパソコンの中に隠された情報を、 図書館の『華麗な 書物の 感謝祭』の本――『プロジェクトF~挑戦者たち~』――を用いて見るつもりだ。 そのことを晶に伝えて、今後の予定を立てるつもりなのである。 ゴーレムの友>遊園地に向かうのですか。学校のそばを通りますね。危険ではないのですか? 泥団子先輩R>危険は承知の上でござる。そもそも、安全な場所などないでござろう。 ゴーレムの友>それもそうですね。分かりました。 泥団子先輩R>18時までには遊園地のパソコンからチャットを試みるでござる。 泥団子先輩R>不測の事態が発生すれば予定通りとはいかないかもしれないでござるが。 泥団子先輩R>そちらは食料などがないようでござるが、これからどうするのでござるか? ゴーレムの友>私はガイバーだから平気なのですが、他の仲間は… ゴーレムの友>18時ぐらいまでなら十分我慢できるとのことです。 ゴーレムの友>そちらの話では施設内に食料がある可能性もあるとのことなのでリングの録画を見た後探してみることにします。 「決まりね。あたし達は遊園地に向かう。こいつらは博物館で待機。 そうとなればここでのんびりもしてられないわ」 「そうでござるな。そろそろ切り上げることにするでござる」 ドロロは言うや否やキーボードに指を走らせた。 泥団子先輩R>では、拙者達は遊園地に向かうことにするでござる。 ゴーレムの友>分かりました。気を付けてください。 泥団子先輩R>お心遣い感謝するでござる。それでは。 少々名残惜しい気もしたがドロロは『退室』のボタンをクリックした。 名前の入力画面に戻る。 掲示板に新たな書き込みがないかをチェックし、すぐさまパソコンの電源を落とした。 本も持った。パソコンに見られて困るデータは残っていない。いつでも発てる。 「それじゃ行きましょうか」 「リナ殿。今から学校の付近を通過することになるでござるが…未だに危険人物がいる可能性もあるでござる。 少なくともパソコンのアクセス記録から人がいる可能性は高いでござる。 拙者もリナ殿もある程度回復はしたでござるが時間はあまりないでござる。 だから―――」 「はいはい、分かってるわよ。やり過ごせばいいんでしょ。 あたしもこれ以上ややこしいことになるのはゴメンだしね」 荷物を手に取りながらリナは言った。 もっとも、そう言ってるリナ自身、状況次第ではすぐに反故しそうだと思っているのだが。 ドロロ自身も人のことは言えず、知り合いや弱者が危険人物と交戦中―――ともなればすぐさま加勢しそうではある。 リナは図書館を出る際に先程のチャットで得られた情報を頭の中で整理してみた。 チャットの相手は深町晶とスエゾーと小トトロ 彼らの仲間はゲンキ、ハム ギュオー、ネオ・ゼクトール、アプトムはクロノスのメンバー。敵対する可能性あり 主催者はクロノスの幹部の可能性あり 0号ガイバー、白い仮面で背中に巨大な腕を持つ男は危険 博物館のキーワードで得られる情報は特設リングの位置と映像 ガルルはスバルという少女と一緒にアシュラマンと戦った後に死亡したとみられる アシュラマンの死亡も同時期。どちらも犯人は不明 深町晶は素直でチョロイ 名簿にある『ナーガ』は『白蛇のナーガ』ではないらしい (ナーガ、ねぇ…) あの蛇の怪物がナーガであるというのならリナの知っているナーガはここにはいないのだろう。 ほっとした、というのが正直なところだ。 (冷静に考えれば、半日経過して生き残ってる時点で"あの"ナーガなわけないわよね) 過去を思い出したのか、苦笑いとうんざりの中間のような表情でボソリと呟いた。 仲間がいるところで無差別殺戮魔法をぶっぱなしたり 『スリーピング』で仲間を眠らせてしまったり 誤って首輪の解除ができる人物を殺してしまったり……… なんというか、致命的なミスを平気でやらかしている様がありありと目に浮かぶ。 「…ホント、あいつじゃなくてよかった…」 リナは今度はひきつった笑顔で再度呟いた。 「何がでござるか?」 「ううん、こっちのこと。じゃあ気を引き締めて行くわよ!」 「心得たでござる!」 二人は図書館の扉を開け南へと駆け出した。 果たして無事に遊園地に着くことはできるのか。 何が彼女らを待ち構えているのか、それを知る術はない。 【B-3 図書館前/一日目・夕方】 【ドロロ兵長@ケロロ軍曹】 【状態】疲労(小)、左眼球損傷、腹部にわずかな痛み、全身包帯 【持ち物】匕首@現実世界、魚(大量)、デイパック、基本セット一式、遊園地で集めた雑貨や食糧、 【思考】 0.殺し合いを止める。 1.早めに遊園地に向かい、パソコンを調べる。 2.リナとともに行動し、一般人を保護する。 3.ケロロ小隊と合流する。 4.草壁サツキの事を調べる。 5.「KSK」という言葉の意味が気になる。 ※なのは世界の単語が車に関することだと思っていましたが、違うような気がしてきました。 ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 ※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。 【リナ=インバース@スレイヤーズREVOLUTION】 【状態】精神的疲労(小) 【持ち物】ハサミ@涼宮ハルヒの憂鬱、パイプ椅子@キン肉マン、浴衣五十着、タオル百枚、 レリック@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 遊園地でがめた雑貨や食糧、ペンや紙など各種文房具、 デイパック、 基本セット一式、『華麗な 書物の 感謝祭』の本10冊 【思考】 0.殺し合いには乗らない。絶対に生き残る。 1.早めに遊園地に向かい、パソコンを調べる。 2.当分はドロロと一緒に行動する。 3.ゼロスを警戒。でも状況次第では協力してやってもいい。 4.草壁サツキの事を調べる。 ※レリックの魔力を取り込み、精神回復ができるようになりました。 魔力を取り込むことで、どのような影響が出るかは不明です ※ガイバーの能力を知りました。 ※0号ガイバー、オメガマン(名前は知らない)、アプトム、ネオ・ゼクトールを危険人物と認識しました。 ※ゲンキ、ハムを味方になりうる人物と認識しました。 ※深町晶、スエゾー、小トトロをほぼ味方であると認識しました。 ※深町晶たちとの間に4個の合言葉を作り、記憶しています。 ※参加者が10の異世界から集められたと推測しています。 ※深町晶がアシュラマンの首輪を持っている事を知りました。 ※10冊の本の内容を大まかにチェックしました。 ◇ 「行ったみたいやな」 (泥団子先輩Rさんが退室しました)という表示を見て、スエゾーが言った。 こちらはH-8の博物館。 ドロロ達とチャットをしていた相手である深町晶・スエゾー・小トトロがいる場所である。 「ああ。俺達はドロロさん達が遊園地に着くまでに、このファイアーデスマッチの行く末を見てしまおう」 「そうやな」 そう言ってスエゾーはディスプレイを覗き込み、小トトロは晶の肩まで駆け上がった。 それを確認し、晶は『再生』をクリックする。 ディスプレイに移るウインドゥの一つに展開していた ファイアーデスマッチ用特設リングの録画情報が再度流れ始めた。 『その勝負……ちょっと待ったぁーーッ!』 『……何ッ!?』 「お、さっきのスバルっちゅう女の子が…って跳んだ!?」 「この跳躍じゃリングに着地できずに炎の中に落ちるぞ!?」 録画情報であるのに、そして生きていることは確定しているのにもかかわらず焦る二人。 そんな彼らを尻目に映像はどんどん流れていく。 『わかってる、レイジングハートっ……『ウイングロード』ッ!』 炎の上に蒼い橋が発生し、当然のように着地したスバルはリングの上へと駆けて行き、 アシュラマンとガルルに割って入った。 "魔法"という予想外の展開に晶とスエゾーが感嘆の声を上げる。 そして、少しの問答の後――― 『だけど、もし私が――私たちが勝ったら、『もう殺し合いはしない』って誓って! 』 『良かろう! 万が一にでもこのアシュラマンが負けたなら、何でも言うことを聞いてやる!』 「やっぱり、このスバルという女の子はガルルさんの仲間で、殺し合いにはのってないみたいだな」 「こんな相手のことまで気遣うなんて、まるでホリィみたいなヤツやな…って、なんやこいつは!!?」 自分で出した『ホリィ』という言葉にしんみりしかけたスエゾーの口が驚きの声を上げる。 なんと、リングに巨大な握りこぶしが降ってきたのだ。 しかもその握りこぶしから現れた姿には見覚えがあるときた。 「晶!こいつやこいつ!オレを襲ってきてボロボロにしたヤツや!!」 「コイツがそうなのか!?このまま映像を見てみよう」 突如割って入った怪人は"オメガマン"と名乗り、アシュラマンと急造のコンビを組んだ。 そしてガルルの持っていたパチンコを奇妙な術で背中へと転移させたオメガマンは――― 『『阿 修 羅 Ω 火 玉 弾 !』』 自らをパチンコの弾としたアシュラマンをリングに放った。 すぐさま回避するガルルとスバルであったがリングを囲むロープを利用して勢いを殺さずすぐに追撃を行うアシュラマン。 リングに残ったガルルはその餌食となり、中空に跳ねあげられる。 ロープを巧みに使い連続体当たりをし続けるアシュラマンの前になす術がないように見える。 そして、ガルルが反撃に転じようとした瞬間。 『オメガマンーーッ! よーく見ておけ、お前の相棒のフィニッシュ・ホールドをなーー! 』 『これぞ私の必殺技! 阿 修 羅 バ ス タ ー だーーッ!』 6本の腕でがっちりとガルルを自身の首の上に拘束したアシュラマンがリングの上に落ち、轟音が響いた。 画面越しに見ただけだが、その威力のほどは晶達にも想像に難くない。 「まさか、ガルルっちゅう人はこれで殺されてしもたんか…?」 「いや、まだ生きているはずだ。じゃないと銃弾が撃ち込まれていた理由が分からない」 アシュラマンに放り投げられピクリとも動かないガルルを注視する。 ほどなくして、ガルルは何事もなかったかのように起き上がった。 さしたるダメージを受けた様子はない。 こんな強者がこれからあれだけボロボロになり、死ぬことになるとは…想像がつかなかった。 どうやらガルルは自身の体質を利用した防御法をとったらしい。 そして、アシュラマンは本来の力が出ないとオメガマンに言っている。 「力が出ん、か。あれだけ強いのに本調子じゃないっていうんかコイツらは」 「…俺もガイバーで飛行をした時に違和感を感じたんだ。たぶん力が出ないというのは本当だと思う」 「ホンマかいな…でもその制限みたいなのがなかったらオレもコイツに殺されてたかもしれんな…」 コイツことオメガマンはスバルと交戦しようとしていた。 何かしようとしたがスバルが投げたトウモロコシに気を取られ、加速したスバルの拳が メリケンサックごと顔面にめり込む。 杖を持っていたから魔法使いかと思っていた。事実、先程ウイングロードという魔法を使っていた。 そして魔法使いといえば火の玉を飛ばしたりして攻撃すると思っていたのだが どうやらそう一括りにはできないらしい。 思いっきり吹っ飛んだオメガマンであったが、多少フラフラしてはいるものの戦闘に支障はないようだ。 そしてそんなオメガマンが取り出したのは―――銃。 「やっぱりこいつや!アシュラマンとガルルを殺したのはこいつに違いないで!」 「可能性は高いと思うけど、まだ断言は…ん?」 最高に緊張が高まっているリングの中央に穴が開き、何かが昇ってくる。 いったい何が出てくるのかと晶達が注目したそこからは。 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 僕は実況中トトロ!,| |_________| .∧ | ∧ ,i |_,! i、 i .。 |_ 。, `i i -ー、―-、 | i ,/"^ヘ^i i i i | | i ヽ_,._,/ , ゙ー---― 画面内の4人も一様に固まっていた。 そして、画面外の2人も同様に固まったいる。 「中…トトロ?」 晶のつぶやきと同時に、スエゾーと晶の視線がある一点へと注がれる。 肩に乗っている小トトロへと、だ。 「こいつもお前の仲間なのか?」 晶の問いに小トトロは頷いた(ように見えた)。 ここから永遠と中トトロの体調不良の愚痴が続くため、晶は容赦なく映像を早送りする。 そして10分ほど早送りした後に知らされる事実。 中トトロはこのリングの主でレフェリー兼実況兼観客なのだそうだ。 そして首輪はついていない。 それすなわち、中トトロは主催者の身内という可能性が高いということになる。 ということはこういう疑念が出てきても不思議ではないだろう。 "小トトロも、あるいは参加者であるトトロも実は主催者の身内なのではないか" スエゾーもおそらく同じことを思ったのだろう。 晶の肩に乗っている小トトロを二人してまじまじと見つめる。 『こいつはスパイなのではないか』 そう言いたげな二つの視線を感じ、彼(?)のもふもふした表面から汗が噴き出てきた。 その小トトロの様子を見た二人が出した結論は―――。 「………ないな」 「そやな」 その疑念を否定するものだった。 別に『仲間を疑うのは良くない』とか『こんな白くてもふもふした小動物がスパイなわけない』とかいう とってつけたような理由で違うと思ったわけではなく、そんな非効率なことをする理由がないからだ。 不和を生み出すような行動を起こすのにも意思疎通が困難な小トトロは不向きだろうし、 そもそもいるだけで場が和んでしまう。 盗聴・盗撮をしたければ特設リングに設置しているような録画機材を首輪にでも装着すれば済む話である。 もしかしたら首輪の戒めを解除した後の監視役として………とも思ったがそれもどうだか。 首輪が解除される事態を主催者が想定しているとはどうも考えづらい上に 少なくとも小トトロは0号ガイバーに殺されかけているのだ。監視役としては力量不足だろう。 「少しでも疑って悪かったな、小トトロ。お前は俺達の仲間だ」 そう言って晶はもふもふした小トトロの頭を優しく撫でてやった。 "気にしてないよ"と言わんばかりに小トトロはその晶の指にすりすりしてくる。 こんな白くてもふもふして可愛らしい小動物がスパイなわけないじゃないか、そんなことを晶が思った時だった。 別のウインドゥに開いていたチャット画面に(マシンガン三兄弟の妹さんが入室しました)と書き込まれ、 チャットの参加者の表示に『マシンガン三兄弟の妹』という名前が追加されたのは。 ◇ 「ムハッ、パソコンというものはすごいものですね~」 「本当に。念のため朝比奈さんに使い方を聞いておいて正解だったわね」 そのほんの少し前。場所は戻り、ここはB-8に位置するゴルフ場の事務室。 夏子は、この施設内でパソコンがあるならここであろうと予想し、それは的中した。 みくるに簡単な操作法は聞いていたのでそれを思い出しながら 見様見真似でパソコンを立ち上げ、kskネットにアクセスした。 そこには変わらず"掲示板"と"チャット"と"ksk"というコンテンツ。 夏子は手元のマウスとかいう物体を操作し、画面上に存在する矢印を移動させている。 慣れない物の試運転でもしているようだった。 (いやはや、強い女性ですな) ハムは今の夏子を見てそう思った。 みくるやシンジのことで精神的に結構参っていると思っていたのだが それでも、自身がやることを見失わず黙々と行動を起こしている。 (やはり別れてしまうには勿体ないお仲間ですな。もうしばらくは同行しましょうか) ハムが夏子からディスプレイへと視線を移したちょうどそのとき、 夏子は矢印を操作し掲示板の上にきたところでカチリとマウスの上面左側を押した。 一瞬の間のあと、掲示板が表示される。 初めて見るハムは感嘆の声を漏らし、慣れない作業の後に無事に開けたことを安堵し夏子は溜息を漏らした。 しかし、そこに書かれている内容はのっけから夏子を苦しめることになる。 『朝比奈みくるは主催者の仲間です。あの女を殺してください』 「これは…」 「………時間は第一放送直前。シンジ君が…私達から逃げ出して貴方達に保護される間に書き込んだようね」 シンジとみくるの二人を連想すると、どうしても自身の判断ミスで起きた事件が脳裏によぎる。 パソコンの操作に手一杯だったおかげでそのことは頭の片隅に追いやられていたのに 再び自責の念が夏子に牙を剥こうとした。 「夏子さん。他の書き込みも見てみましょう」 そんな夏子の心のうちを知ってか知らずか、 沈みこもうとする彼女にタイミング良く声をかけハムは次なる作業を促す。 何かを忘れようとするようにぎゅっと目を閉じ、開く。 そして夏子は画面をスライドさせていった。 2つめはゼロスという男とギュオーという怪物、 そして蛇の化け物に関する注意書きと戦闘レポート。 ハムも夏子も荷物から紙とペンを取り出しそれぞれ有用そうな情報をメモしていく。 どこまでこの書き込みを信頼してよいかは分からないが、 それはこの情報が必要となった時に判断すればいいだけの話だ。 3つめはこの書き込みを行った人物の名前について。 仲間内でしか分からない情報を名前にする、というのはいい案である。 4つめは学校付近が危険な可能性があるという内容。 もっとも、3時間も前の書き込みである上にゴルフ場から近いとも言えない場所なのであまり重要ではないだろう。 そして5つめの書き込み。 『学生服を着た茶髪の男は危ない、気を許したと思ったら隙を見て襲い掛かってきた。古泉、という奴だ』 『そいつは既に人を殺してる、涼宮ハルヒという元の世界の知り合いを高校で殺したと俺に言った』 "学生服"なんていう単語がどういった服を表すのかは夏子にもハムにも分からない。 しかし、"茶髪の男"や"古泉"というのは憶えがあった。 「夏子さん、これは…」 「ええ。あの悪魔将軍という怪物と一緒にいた、みくるさんの知り合いの古泉一樹…に間違いないわね」 もし、この書き込みが本当であったとすれば―――ただでさえあまり高くないと思っているみくるの生存率はさらに低くなる。 シンジのものと思しき書き込みと同様に名前入力をしていない書き込みのようであったため 信憑性こそあまり高くないが………名前を記入しない筋の通った理由なんていくらでも存在する。 事実、古泉はあんな危険な怪物と平然と行動を共にしていたのだ。 そんな彼がただものであるはずがないし悪魔に魂を売ったのかもしれない。 次の放送のときにみくるやシンジの名前が呼ばれたとすればこの書き込みの信憑性は随分と高くなる。 「ムハ~。もしかして主催者が最初の放送の時に言っていた『仲良しを殺した』のは この古泉であるかもしれないということですな。 これが本当であったとすれば、みくるさんはもう………」 ハムも夏子と同様のことを考えたのだろう。 悲痛な面持ちで書き込みを見ている。 「まだそうと決まったわけじゃないわ」 夏子は言った。気分が沈もうとする自分に言い聞かせるように。 これ以上このことについて話をしてもよい方向には向かわない、そう思ったのかハムは違う話題を振った。 「ではとりあえずこれからどうされるおつもりなのですか?」 「そうね…"東谷小雪の居候"がしたように万太郎君が相手をした怪人のことについて注意を促す書き込みをしましょう。 悪魔将軍については狙いが分からない以上下手に刺激するのは得策では―――」 「我輩はそれには賛同しかねますなぁ」 夏子の言葉を遮り、ハムが言った。 考えがあってそう言っているというのが分かっている夏子は反論することはせず、黙ってハムの次の言葉を待つ。 「我輩達のような弱者がこの殺し合いに生き延びるには頭を使うしかありません。 そしてそれには手持ちの情報をフル活用することと新たな情報を効率良く手に入れることが必要不可欠です。 だというのに、我輩達しか持ちえない情報を無償で全参加者に提供するというのはいただけませんなぁ」 饒舌に身振り手振りも交えて語り始めるハム。 なるほど、言われてみれば至極当然のことだ。 「つまり、『名前も行方も分からない怪人』の情報、 その程度のものでも交渉材料に使うべきだ、ということね?」 「ムハハ、さすが夏子さん。話が早くて助かります。もっとも、交渉材料というのは少し語弊がありますが。 少なくとも、あの怪人が昼前にモールでマンタさんと闘った、その情報を持っているのはごく少数のはずです。 うまくやればその程度の情報で鯛を釣ることも可能でしょうから」 夏子は静かに掲示板を閉じた。 次に、"ksk"をクリックする。 「夏子さん、このkskというものは一体?」 「指定されたキーワードを入力すると有用な情報を得られるところよ。 問題は私達のどちらかが答えることのできるキーワードが出てくるかだけど…えっ?」 夏子は思わず声を上げた。 ハムも片眉を吊り上げディスプレイを見る。 キーワード入力画面が出るとばかり思っていたのだが…画面が暗転したのだ。 そして、暗転が終わり画面が明るくなったと思ったら……… 『やあ、ようこそ、kskコンテンツへ。』 「なんですと?!」 「草壁…タツオ…!」 憎き主催者、草壁タツオの動画が流れ始めたのだ。 『この動画はサービスだから、まずはよく見て笑って欲しい』 草壁タツオの声と共に画面がフェードアウトする。 そして、次に映ったものは… 「うっ…」 「これは…酷いですな…」 思わず夏子は口を手で押さえ、込み上げる吐き気をこらえながら画面に映ったものを見た。 ハムは口調こそいつもの調子だったが直視にたえないのだろう、 目をそらしてしまいながらもチラチラとそれを見て窺っている。 ひたすらに赤黒い、何か。 何か分からないが…わずかに見て取れる服や髪がそれが人間であったと理解させる。 ぐちゃぐちゃに潰された人間の死体だ。 次に映し出されたのは茶色の制服に身を包んだおそらく女性。 なぜおそらくかというと、首がないからだ。 首の切断には鋭利な刃物を使用しなかったのか、切断面はぐちゃぐちゃだった。凄惨極まりない。 画面が変わる。 愛らしい生物が銃創から血を流しながら倒れている様。 精神を壊されてしまったのだろうか、その瞳は知性の輝きを宿していない。 画面が変わる。 美少女と呼んでも差し支えない女性が腹部から血を流し死んでいる様。 画面が変わる。 変わった肌をしている人のような生物の顔面が叩き潰され死んでいる様。 ゆっくりと、ゆっくりと凄惨な画面が移り変わり、再び草壁タツオが映し出される。 『うん、"パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"んだ。済まない』 この衝撃的な映像を前にして、彼の意味不明な発言を理解するほどの余裕はさすがのハムにもなかった。 軍人である夏子はかろうじてその発言について疑問を持つが、 考える暇もなく草壁タツオはにこやかに、 自分が作った落とし穴に引っかかるろうとしている大人を見るような本当に嬉しそうな表情で饒舌に言葉を続ける。 『仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、この死に様を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「絶望」みたいなものを感じてくれたと思う。 希望を持って行動している人達にそういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思ってこの動画を作ったんだ。 じゃあ、kskコンテンツを終わろうか』 草壁タツオの言葉が終わると同時に、ウインドゥが切り替わった。 再び、"掲示板"と"チャット"と"ksk"が並んでいる画面にだ。 場に流れる沈黙。 「…ハム。大丈夫?」 「なんとか…kskというのは有用な情報が得られるところではなかったのですか…?」 明らかに気分を害したような、 あるいはガッツが減少したかのような表情でハムは夏子に尋ねた。 尋ねられた夏子もさすがにどことなく顔が青い。 「モールのパソコンのkskはシンジ君の世界の知識がキーワードになっていた。 朝比奈さんは他の施設のパソコンに私の世界の知識、 そして他の世界の知識が要求されるパソコンもあるだろうと推測していたけど… ご丁寧にハズレも用意してあるようね。 草壁タツオが"パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"と言っているのにも関係があるようね」 「と、言いますと?」 「私の世界の常識すら朝比奈さんやシンジ君は知らなかったわ。逆もまた然り。 同時に、ハムのような変わった生物は私の世界には存在しない。 このことから…ピンと来ませんが私達は異世界の住人、ということらしいわ。 疑問もあるかもしれないけど、正直私もあまり理解できてないの。 ここまではとりあえず確定事項ということでいいわね?」 ハムは黙って頷いた。 「朝比奈さんは私が聞いている限りで元の世界の知り合いが4人、 つまり彼女らの世界からは最低5人ずつ参加者がいることになるわ。 同様に私の世界からは最低4人。シンジ君の世界からも最低4人。万太郎君は…」 「我輩の記憶が確かなら最低6人になります」 「補足ありがとう。ハムは知り合いがいないということなので最低1人ということになるけど… それらを平均し参加者48人に対して単純に割れば、 10種類ぐらいの異世界の住人から参加者は構成されていると推測できる」 「おお、なるほど」 「それに対し、施設の数は地図で確認できる限り20を超えているわ。 全てにパソコンが設置してあるわけではないのでしょうが… もし主催者が"異世界一つに対し、対応したkskコンテンツは一つまで"というルールを作っているのなら "パソコンの数に対しキーワードの種類が足りない"という言葉の意味も理解できる」 「ムハ~夏子さん、素晴らしい名推理です!」 「こじつけなところもあるし、合っている保証は全くできないけどね。 現時点で確定していることは草壁タツオの性根が腐っていることぐらいだわ」 ハムの称賛の声を流して夏子は吐き捨てるように言った。 盗聴されている可能性は十分承知しているが、それでもこれぐらいは言ってやりたかった。 この程度でまさか殺されたりはしないだろう。 気を取り直し、再びマウスを動かし始める。 そして、"チャット"のウインドゥを開いた。 「これは…!」 「どうやら、チャットルームを利用している参加者が一人いるみたいですな」 そこには、部屋にいる人数の表記が「1人」―――つまりチャットルーム内に人がいるという情報が示されていた。 みくるの説明によればチャットとは遠く離れた人とパソコン越しに文字でやり取りするシステムらしい。 危険はないとは思うが、どうするべきか。 「ハム。貴方ならどうする?接触を試みる?」 「そうですなぁ………夏子さん。ここは一つ我輩に任せてみてはくれませんか?」 自身を親指で指しながら、ハムは言った。 夏子を見る彼の眼がキランと光る。 後編へ
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きせん-せい- 自作 相手よりも先に行動することで有利に展開することを、「何を制する」という? (2012年6月15日 ペーパーの問題の配置は難易度順じゃなくて俺から見てその言葉が近いか遠いかってだけ ) タグ: Quizwiki 索引 あ~こ
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水と陸を制する者