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1991年5月 双葉社 FUTABA NOVELS 1993年3月 双葉社 双葉文庫 薩次&キリコシリーズが講談社を離れ、タイトルも“架空交通機関”にこだらなくなった新展開の第1作(注)。以後、本シリーズは特定の出版社に定住しないまま、様々な題材を扱うことになる。そして、本作の枕詞は“殺人事件”となり、推理小説そのものを題材にした連続殺人が展開される。また、薩次とキリコの結婚問題が大きくクローズアップされ、本作以降は薩次の迷いとキリコの焦りがシリーズの縦糸になる。 事件は、推理作家志望者たちの勉強会を舞台にした連続殺人で、トリックやダイイングメッセージなど謎解きの要素が強い。 また、前述の薩次とキリコの関係や、夕刊サンのカルチャーセンター事業、本作でプライベートの一端が明らかになる水上刑事の活躍、作家・辻真先の存在など、シリーズファンを喜ばせる見所も多い。 おなじみの夕刊サンがカルチャーセンター事業に進出し、克郎の誘いで薩次が創作講座の講師を引き受けることになった。 しかし、主婦層の圧倒的な不支持を誇る夕刊サンの主宰で生徒が集まるわけもなく、事業は頓挫した。薩次は、セミプロから女子高生まで集まった7人の生徒が自主的に勉強会を開くことになると聞いて、その講師をボランティアで引き受ける。 キリコを加えた一同が、リーダー格のセミプロ作家・長尾の家に集まった夜、メンバーの一人・小早川佳那が、長尾家のある三軒茶屋から遠く離れた湯河原で死体となって発見された。しかも、その死に方は彼女が書いていた小説そのままだった。 薩次とキリコは事件解決に乗り出すが、生徒達の習作をなぞるような事件は続いていく。 注:前作「沖縄県営鉄道殺人事件」と本作との間に「合本・青春殺人事件」があるが、「合本~」は過去の作品の再編集に短いエピソードを加筆したものなので、事実上は本作が新展開の初作になる。
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†シルフィリア†、AOIONAが何者かに襲撃されました 容疑者は日頃から(´(工)`)に恨みを持っていたらしく・・・ 容疑者にされたあめたん( ´ー`) 10月14日GvG記念撮影ヽ( ´-`)ノ 殺人事件の真相はSS1に隠されている!?
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名雀偵局シリーズ 雀狂殺人事件 原作 吉岡道夫 作画 一の瀬正 掲載誌 劇画Aクラス麻雀84年12月号~87年5月号連載 話数 全30話 あらすじ !?推理作家・結城京一郎。女性編集者の原稿催促もなんのその、お気に入りの雀荘へ入りびたり!! ところがそこが事件の発端になることばかり!! おかげで原稿のアイデアに困ることはない――異色の麻雀推理コミック!!(1巻表2より) !?ミステリー作家・結城京一郎。麻雀を推理し、女性の心理を読み、解決不能の事件をときあかす。すべて殺人事件ばかり珠玉長編八作を収録!!――異色の麻雀推理コミック第二弾!! 好評発売中第一巻ともどもよろしく!!(2巻表2より) !?ミステリー作家・結城京一郎シリーズ!! 巻を重ねて大好評!! 本巻も鋭い推理で、次々と難事件をときあかす。好評発売中第一、二、三巻ともどもよろしく!!(4巻表2より) 単行本 レーベル名 出版社 判型 巻数 奥付 Amazon アクションコミックス 双葉社 B6 全4巻 1巻・1986年3月14日初版 4巻・1987年8月9日初版 雀狂殺人事件 [マーケットプレイス コミックセット] 備考 掲載時は「名雀偵局シリーズ」ないし「雀偵局シリーズ」の題で掲載。 『伝説麻雀激牌シリーズ』にも1話収録されている。 80年代 アクションコミックス 一の瀬正 劇画Aクラス麻雀 吉岡道夫
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従量アプリ 100円未満 ザ☆殺人事件 [4] 200円台 藍色の虚無と贄達の宴 [3] 青白き水底の小箱 [1] いづみ事件ファイルII 〜晴嵐編〜 [2] いづみ事件ファイル?〜慟哭編〜 [1] いづみ事件ファイル?〜吟遊編〜 [1] いづみ事件ファイル?〜高麗編〜 [1] しぐれ荘密室殺人事件 [1] 調査写真バラバラ事件 [2] 天使切断事件 [1] 民俗学者殺人事件 [2] 300円台 かまいたちの夜[2]スパイ篇 [1] サイコシリーズ THREE [4] Angel Cry [3] Sin ‐罪‐ [2] Innocent Noise [2] Cold Rain [1] 横浜牧師館殺人事件 [1] イザナミの花婿 [1] CHAIN 連鎖殺人事件 [1] 探偵揆生川シリーズ 仮面幻想殺人事件 [3] 海楼館殺人事件 [2] 死者の楽園 [2] 白鷺に紅の羽 [2] 昏い匣の上 [3] 対交錯事件 [2] 音成刑事の捜査メモ [2] 五月雨は鈍色の調べ [5] 【総合4.0/5.0】 永劫会事件 [4] あねの壁 [2] 探偵神宮寺三郎シリーズ 新宿中央公園殺人事件 [2] 横浜港連続殺人事件 [2] 危険な二人 [2] 時の過ぎゆくままに [2] アカイメノトラ [2] 6枚の犯行 [2] 亡煙を捜せ! [1] アオイメノリュウ [2] キトの夜 [1] 四角の罠 [1] イヌと呼ばれた男 [2] 特五捜査官雨宮 [3] 特殊犯罪対策部隊 [2] 特報!事件を解決せよ [1] ひぐらしのなく頃に [5] 【総合3.2/5.0】 二人の湯けむり殺人紀行 [1] 夜光虫 [2] 500円台 ADV御神楽少女探偵団 [2] 黄金の羅針盤 [1] オホーツクに消ゆ [2] かまいたちの夜[1]ミステリー篇 [3] 軽井沢誘拐案内 [1] 金田一少年の事件簿01 [1] 琥珀色の遺言 [1] ブルー・シカゴ・ブルース [2] ポートピア連続殺人事件 [1] マンハッタンレクイエム [1] 月額アプリ 300円台 逆転裁判 [4] 逆転裁判2 [1] ひぐらしのなく頃に〜鬼隠し編〜 [8] 【総合5.0/5.0】 ひぐらしのなく頃に〜綿流し編〜 [5] 【総合4.0/5.0】 ひぐらしのなく頃に〜祟殺し編〜 [4] ひぐらしのなく頃に〜暇つぶし編〜 [3] ひぐらしのなく頃に解〜目明し編〜 [1] ひぐらしのなく頃に解〜罪滅し編〜 [1] ひぐらしのなく頃に解〜皆殺し編〜 [1] 美少女鬼女島殺人事件 [2]
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従量アプリ - 推理・殺人事件/100円台未満 推理・殺人事件/200円台 推理・殺人事件/300円台 推理・殺人事件/500円台 月額アプリ- 推理・殺人事件/月額
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棚田市殺人事件 概要 棚田市殺人事件とは、2008年、8月30日、柊初月が出した、初めて在庫無しになった小説です。そして、初月の中で、一番心に染みたストーリーです。 棚田市殺人事件 物語 棚田市殺人事件。それは、何者かによって、棚田市の市民が、全員殺されたという、真相を知る者は居ない、最悪の殺人事件。 ただの新聞記者、日野修治は、その新聞会社の部長に棚田市殺人事件の記事を見つけてくるよう頼まれ、棚田市を調査することになってしまう。 棚田市殺人事件 化け物について 棚田市には、異形というのか、化け物が何体も、何体も町を徘徊している。 だがそれは、ゾンビ、幽霊ではなく、人工的に作りだされたもの、あるいは人間から改造されたものである。それを、「death doll」別名「死の人形」という。 なかには、死なない化け物は、「ghost」と言われ、それは人間の怨念などである。 棚田市殺人事件 棚田上層部 棚田上層部とは、人々が見捨てた美しさ、「棚田市」という、「空間」を世界に広げる為、棚田市の市長、協力者達が集まり結成した、団体。そしてそれは、第三部に分けられており、「第一部 兵器班」がこの物語の主になった。だが、file2では、「第三部 空想班」が主になる。第二部は、「棚田市殺人事件file」に出て来る。「第二部 殺戮班」だ。 第一部は、兵器(化け物)を増殖させ、更に強化させる。 第二部は、テロのようにウイルスを巻き、人間を殺していく。そしてその人間を化け物にする。 第三部は、宗教的。龍を呼び出し、棚田を完成させ、更に龍の力を使う。一部の朱燐は三部所属だが、実行委員長として第一部に入っている。 棚田市の理由 1996年8月15日。その日には棚田市は無事だったが、その夜、町が完全閉鎖され、ビルや会社からどんどんと化け物が這い出ていった。療養所には化け物が出入りし、一人の政治家が殺された。院長は、未だ何者か分からない。ただ、一人の患者の様子がおかしかったという。それが、主催者。恨みを持ってやったのだろう。 これまでです。あとは製品版で読んでやって下さい! やっほぉぅ!!来たよん♪ -- (魅音) 2009-01-10 14 01 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ザ☆殺人事件 【サイト名】ザ☆定番ゲーム 【課金体系】従量60円 【容量】125KB 【通信機能】なし 【レビュアー評価一覧】 4.0点 2.0点 1.5点 2 1 1 【簡易評価】あなたの評価点をクリック! plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. 2007/04/03 【機種】W41SA 【プレイ時間】ちょこちょこ 【評価・点数】★★☆☆☆ ストーリー性皆無の推理アドベンチャーゲームです。 アドベンチャーというより、クイズというかパズルというか。 正直あんまりおもしろくなかったです。 何人かの証言を聞いて論理パズルの要領で犯人を当てるんだけど、当てたときの達成感がなく、すぐに飽きました。 安いので、まぁこんなものなのかも。 2006/11/12 【使用機種】W32H 【プレイ時間】一時間 【評価・点数】4/5 殺人事件を、聞き込みをしてその会話内容から犯人を当て解決させるゲーム。 犯人と、もう一人誰かは嘘つきで、その辺を考えつつ当てる必要がある。 容疑者は8人、聞き込み回数は4回(難度を上げると3回)。 難易度は3つあり、入門編は聞き込み回数も多いし必ず嘘つきを教えてくれる。 残り2つは聞き込み回数も少なく、嘘つきも表情で判断しないといけない。 多分、聞き込みした範囲内で解けるようにはなっている。少なくとも入門編はそう。 60円にしては楽しめるので星4つで。 100円以上だったら3以下だったかな 2006/10/29 【使用機種】 W31S 【プレイ時間】 約20分 【評価・点数】 1.5点 アプリ内容はサイトを見てください。 とりあえずこのゲームは自分には合いませんでした。グラフィックはキレイとか汚いとかの前にないに等しい。 ほとんどが文字。殺人事件の臨場感みたいなのを期待してる方々はおすすめできません。 ただ文章から読み取って答えを導きだすといった、国語の問題?みたいなものでつまらなかった。 安いのだけが救い。そういった問題が好きな方はイイかもしれません。 2006/09/16 【使用機種】 W41CA 【評価・点数】 4/5点 殺人事件が起きて探偵が8人の容疑者から話を聞いて犯人を推理するゲーム 犯人は嘘つきで、犯人以外にも嘘つきが一人いるて微妙に複雑になってる 入門偏では4人から話を聞くことができるけどそれ以外は3人からしか聞けない 3人の証言を元に犯人を当てるわけだがなかなか難しい なんか巧妙になってて面白い。暇つぶしにはもってこいだわこれ。 あとキャラの名前が「熊田我王」とか「犬田湾」とか「羊田明」と動物になってる 微妙にうけたw 60円だし何気ない気持ちでとってみるといいと思う。 サイト別/さ行/ザ☆定番ゲーム
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棚田市殺人事件とは この記事は、作者柊初月本人が手掛けておりますので、嘘偽りの無い記事です。 棚田市殺人事件とは、2006年5月8日に発売された、ジャパニーズホラー?小説である。 概要 1996年8月15日起こった市民全滅殺人事件。一時は幽霊の仕業と噂されたが、人間にそんなことは可能なのか? その事件を記事にするために、日野修治は棚田市を旅することになる。 登場人物 日野修治 ただの新聞記者。棚田市殺人事件を記事にするため、棚田市にやってきた。
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#freeze 有栖川有栖 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 有栖川有栖 発行元 : 講談社 単行本発行 : 2001.10 文庫版発行 : 2004.2 黒鳥亭、壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城の6つの館を舞台に臨床犯罪学者・火村英生と作家・有栖川有栖が挑む。「館」をテーマとした火村シリーズ短編集。 収録作品 黒鳥亭殺人事件 壷中庵殺人事件 月宮殿殺人事件 雪華楼殺人事件 紅雨荘殺人事件 絶叫城殺人事件 あらすじ 1. 黒鳥亭殺人事件 火村とアリスが学生時代からの学友、天農に請われて訪問した「黒鳥亭」 ここはかつて以前の所有者であった銀行の支店長が妻を殺害したのち、断崖から身を投げて自殺したという痛ましい事件の舞台となっていた。 ところがその後黒鳥亭の所有者となった叔母から相続して、妻を早くに亡くした天農がまだ幼い娘と暮らしている今になって、自殺したはずの支店長が裏庭にある古井戸から発見されたのである。しかもそれは死後わずか一週間ほどしか経過していない変死体であった……。 2. 壺中庵殺人事件 壺中庵と名づけられた地下室で男は首を吊ってぶら下がっていた。 死体の痕跡からは偽装自殺であることは明らかであるにもかかわらず、その部屋には1階に通じる梯子を上った先の跳ね上げ式の扉以外には出入り口が存在せず、しかもその扉には内側から閂がかかっていたらしい。犯人はいったいどのようにしてこの部屋から立ち去ったのか……。 3.月宮殿殺人事件 あるホームレスが、自ら拾い集めたがらくだで築き上げた建物――月宮殿。 以前そこを訪れたアリスが、今日火村と共に通りがかったその時、月宮殿は灰燼と帰し、その主も一酸化炭素中毒で死亡していた。火災の原因は放火で、犯人は日頃からホームレス達に悪事を重ねていた高校生のグループであることも判明した。 しかし彼らは月宮殿の中には人がいなかったと主張するも、目撃者であるホームレス仲間は火事の際月宮殿の主はその中にいたと証言している。果たして真相は……。 4.雪華楼殺人事件 雪華楼と名付けられるはずであったその七階建ての細長い建物は、不況のあおりを受け、旅館としての完成を見ることのないまま放置されたいた。 そこではある若い男女が刹那的な愛を育む場所として住みついていた。ある夜、その恋人の片方――男性――が雪華楼の屋上から転落死した。その死体の頭部には自殺したにしては不自然な傷痕も残されていたが、雪の積もる屋上には彼の足跡以外の痕跡以外は発見されなかった。残された女性はひどくショックを受け、錯乱しているとも言える状態であった。二人の愛憎の果てに何が起こったのか……。 5.紅雨荘殺人事件 ある映画のロケ地として有名になった「紅雨荘」の女主人が絞殺された。しかし殺されていた場所はその女主人がもう一軒所有する邸宅であった。実はそちらの邸宅こそが本来の「紅雨荘」であり、女主人は普段はそちらで生活していたとのことだった。 ロケ地の方の「紅雨荘」には被害者の三人の子どもが――全員立派に成人しているというのに――一緒に暮らしていた。そしてその近くの家には被害者の従妹である人形作家、牟礼真広が住んでいた。三人の子どもには鉄壁のアリバイが、しかし真広は警察に対し、奇妙なアリバイを主張する。果たして真相は……。 6.絶叫城殺人事件 ホラー系ゲーム「絶叫城」中の殺人鬼「ナイト・プローラー」の名を名乗る犯人が、あたかもゲームの中の殺人鬼であるかのような犯行を繰り返し、街を恐怖に陥れていた。そんな中、捜査陣をあざ笑うかのように再び起こる犯行。遺留品や、被害者の警察へ通報からも「ナイト・プローラー」の犯行かと思われるのだが、何か不自然さを感じさせるものが……。 書評 1.黒鳥亭殺人事件 推理小説としてはトリックは少々肩透かしを食らわされたような感じです。しかしアリスたちの友人である天農の娘との掛け合いを通じて火村の不器用だが優しい雰囲気とアリスのお人好しでこれまた優しい雰囲気が良くでていると思うので、ファンにとっては嬉しく、有栖川先生初心者の方にとっては良い導入編になるのではないでしょうか。それにしてもアリスは、まだ小学校にも上がっていない娘さんと見事にがっぷり四つに組んでます。 2.壺中庵殺人事件 壺中庵で壺を被った首吊り死体。真っ正面からの密室トリック。素直に楽しめました。 現実に行なうのは難しいと思いますが、まあそれは置いときましょう。 それにしても、このような短編ながらきちんと複線が張り巡らせられているのはさすがです。 3.月宮殿殺人事件 浮浪者ががらくたで築きあげた醜くもどこか幻想的な妖麗さを湛えた建物。そしてその塔のブリキでできた尖端は月の光をきらきらと反射していた……などの描写。まさかそこにあんな落とし穴があったとは。それにしても火村先生はよく解ったなあと思います。月宮殿の秘密。広辞苑にも載ってないのに。でも、そのような方向に推理が向かった根拠はきちんと用意されていて無理がありません。 4.雪華楼殺人事件 切ないお話ですねえ。始まったときから、その終点が見えているような刹那的な共同生活。しかしその犯行現場は、どのような狡猾なトリックが使われたのかという不可能状態。と思い悩みながら読んでおりましたが……そう来ましたか。あり得ねえ……。しかしその思いにすら有栖川先生は答え――いいわけか?――をご用意なさっていました。トリックに割り切れない思いを抱いた人は、あとがきへ向かえ! 5.紅雨荘殺人事件 こちらもある意味奇抜な犯行でした。トリック自体はそれほど目新しいものではないのですが、自分の無罪を証明するはずの目撃証言を頑なに否定する人物、何となく怪しいのに実に完璧なアリバイを持つ息子たち。動機の部分でちょっと強引さは感じましたが、これは有栖川先生の場合結構あることなので目を瞑ります。で、謎の解明部分については文句なしですが、やはり複線の張り方がうまいです。有栖川先生らしい叙情的なイントロから始まる紅雨荘の描写があんな風に核心部分に関わってくるとは。 6.絶叫城殺人事件 アイデアとしては面白いのですが、これはできないと思うのです……。 アリスは出版社の経費でのホテル缶詰中に10時間以上もゲームに浸っていてはいけないと思うのです……。 そんなことでは仕事もせずに事件に首をつっこんでばかりのフリールポライター、浅見光○氏よりもやばいです。何せあちらは事件を解決してますから。 総括 (ある種の)館をテーマにした短編集ということで、推理小説としての出来映えよりも、物語としての雰囲気を重視している感のある本だったように思います。 実は有栖川先生の本を拝読したのはこの作品が最初だったのです。昔からのクリスティファンであった私が国内ミステリにも手を出してみようと何となく手に取った、鯨統一郎先生の「ミステリアス学園」における巻末の「本格度マップ」(名前は違うかも)において、有栖川先生の作品がかなりの本格度であったこと、「日本のエラリークイーン」とも称されていることなどから、たまたま本屋で見つけて手に取ったのがこの本だったのです。 ですから初読の際は正直言って???でした。なぜこの作家がエラリークイーンなんだ? と。雰囲気はよいけど、トリックとしてはちょっと無茶なものが多いじゃないか、と。 しかし、再読したときに思いました。確かに動機も、トリックもちょっと無茶なものが多いけど、そこに探偵(火村先生)が至る過程は見事に論理的思考の積み重ねになっているではないかと。そしてその思考のネタは基本的にきちんと読者にも開示されている。確かにこれは本格推理ではないかと。ただ、この感想は再読までにほかの有栖川先生の作品を読み漁り、本当の真正面の本格推理といえる作品たちを堪能したからこそ、こういうのもアリだなと思えたのかもしれません。 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ
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「現場はここね!?」 ドアを蹴破って登場すると、容疑者たちはみな私を見た。 驚き、怪訝、厄介者が現れた――、三者三様の面相だ。 この三人のうちの誰かが犯人なのかは、まだわからない。じきにわかる。 「なに? だれ?」 中学生くらいの娘が、こわもての男に小さく呟く。 男は一歩前に出て、眉ひそめて問う。 「突然君はなんなんだね?」 「そっちこそだれなのよ?」 「事故があったから呼ばれたんだよ」 すこしたじろぎながら男は答える。 事故。騙されてる。この警官は三流ね。まあ仕方ないか。 「嘘をついて・・・。いえ気づいてないの。これは事故ではなく事件よ!! でも任せて、こういうときこそ名探偵の出番なんだから!」 警察すら欺いたトリック・・・、私に見破れるかしら。 まずは犯行現場を検分しないと。 奥へ行こうとして、とめられる。 「お嬢さん、なんだか知りませんけれども勝手に入るのは、やめて」 強い言葉で窘められた。反省。 「確かに無作法だったわね。でも安心して! 安楽椅子探偵といって現場状況を見ずにわずかな伝聞だけで真実にたどり着く探偵もいるのだから。さあ事件の概要を教えてみなさいな」 「大丈夫かこの人」 「キ! だよこれキだよ」 私は事情を聞こうとするも、マナーに厳しい家庭で育ったのか、取り合ってもくれない。 確かに安楽椅子探偵と言ってしまったからな。私自身が情報を集めるのはちと違うか。 「ヨニ~」 「はいはい」 私の友人がひょいと顔出して、男に耳打ち。耳に手を当てふむふむ、うんうん、とか頷いている。かわいい。 「だいたいわかりましたよ」 「さすが我が助手!」 サムズアップして褒め称える。わが友はクールに澄ました顔をしている。 「こっから見えますかね。あそこが子供部屋、そこのお子さんの部屋です。内鍵がかかっていて密室状態でした。そこで被害者は倒れました」 「ほんとに密室?」 友は少し宙をあおいで、そして警察とぼそぼそ話する。 「あー、扉に穴が空いてます。犬用の」 「ふむふむ」 この玄関口から、確かに子供部屋の扉が見える、 そして、この事件のトリックが理解できた。 「なるほど、巧妙な手口ね」 「なにがわかったんですか? 被害者アリバイ死因なにも言ってませんけど」 「それは・・・見ればわかるわ。来て」 私は(礼儀正しく)靴を脱いで不法侵入する。 「あ待てアンタ」 待たない。現場のドアに近づく。 見ればわかる。わかってしまえば、簡単な手口だ。 しかし、見ないことにはわかるまい。探偵でなければ。 「こ、これはどういう・・・」 「簡単なトリックさ」 ドアがある。しかしドアノブはない。 「わかる?」 「なにが?」 「上」 私は頭上高くにそびえる銀色の球体を指差した。 「あれは・・・まさか」 私はドアに体当たりした。 ドアは上部のみが固定されており、内側へと開いた。 然り。 秘匿は破られた。 「この家の犬用路は人が悠々通れる。叙述トリックを使った密室殺人事件なんだ」 見上げると、巨大すぎる少女と老女が。どれだけ首まげても、その表情はうかがい知れない。 さっきまでこんなにでかかっただろうか。この名探偵に喝破され、正体見たりって感じだな。 親友は驚きあわてふためいている。 「ここの人たちが仮に殺人事件の犯人だとするなら武力を以て私たちを踏み潰してもおかしくないけれども名探偵であるなら具体的かつ確実な解決方法を思い付いていると考えるが?」 わが友よ、あせるな。 「スケール効果って知ってるか?」 「す、寸法効果?」 どうやら知らないようだ。 アメンボの足は細い。アメンボをそのまま人間サイズに大きくしたとき、あの細い足では、胴の重みに耐えきれず根元からおれてしまうという。体を支えることはできないのだ。 虫には虫の、象には象の体格がある。 つまり、だ。 「こんな大きさでは、自らを支えることもできまい」 少女と老女はぐなゎりと崩れ落ち、頭をしたたかうちつけた。自壊。 震度6に飛び上がってしまった。 。 えーっと。 「これは名探偵が真実を暴いたことで犯人が自ら死を選んだということでいいんですか?」 「あー、ん。まあ、そういうことになるのかな」 なるほど。 真相見抜かれ崖から飛び降りるパターンのすごい版か。 「たしかに家族間の殺人であればアリバイやら動機やらはなんとでもなりそうですしきっとそうなのでしょうね。この、えー、叙述トリック、ぷふっ、見事すぎて驚いてしまいましたが、ええ、まあ、これにて事件解決ってことでいいでしょうか」 「うむ。わが慧眼が恐ろしいくらいじゃ」 「では帰りましょうか」 同じ道を往復するとき、行きより帰りが短く感じるというが、今回はそうではなかった。みずからの名推理に満足していたからだろうか。 鼻歌でも歌いたい気分だ。次もどこかで殺人事件が起きないかな・・・ 親友が、私にそっと耳打ちする。 「とはいえこのような殺人事件はもうまっぴらごめんですね。もちろん、あなたももうこりごりですよね? なにせ善人なんですから人の死にちゃちゃをいれ引っ掻き回して喜ぶような性悪行為を望むはずありませんよね?」 もちろん、探偵のごときマネは、私の望むところではない。 ●ヨニ視点 親友は狂っていて、狂いの基本として、みずからの狂いに気付いていない。突然、自分が名探偵だと思い込み、知らぬ家の門戸を蹴破った。 (なにが名探偵がお前が犯罪者だ不法侵入だ) この思考を二重思考の平行線のかなたへおいやる。 思ってはならない。 それは事実になるから。 マザーテレサもそう言っていた。 この世でもっとも美しい存在と友人になってから、思考ひとつがどれだけ世界を変えてしまうのか、いやになるほど目の当たりにしてきた。 親友が突入した一軒家を、周囲から見る。 小さな中庭から、半開きの子供部屋が見える。 犬が倒れている。 犬を男が診ている。少女がわんわん泣いている。少女の母らしき人が、伏し目でじっと犬を見ている。 死んだのか、あるいは病気か。老衰か。 思い浮かべたものをそのままにする。 断定はしない。決して点と点をつなげはしない。 つながれば、それは事実となってしまう。 少しの推論も、私は私自身に許さない。 私は親友の、単純で致命的な世界改変の力を知っている。 それから逃れる術に、多少の心得がある。 考えないこと、断定しないこと、そして推理しないこと。 推理。 点と点をつなげるものが、推理。 天使が探偵小説を読んだことが、どうしようもなく破滅的なことに思えてしかたがなかった。 おもてに戻ってみると、獣医は拳銃提げた警察官になっており、少女の母は怪しげな老婆になっていた。二重思考し、かつ天使をよく知らなければ、この急激な様相の変わりに気付きさえもしないだろう。私だって全ての歪みに気付けるわけではない。 「ヨニ~」 どうやら親友は探偵ごっこをどうしてもやるつもりだ。 どのような運びであれば、事態は小さく収まるだろう。 とにかく一旦は乗ってみよう。 ワトソン役になって、すっかり警察官になってしまった男から、話を聞く。 少女が犬にチョコを与えてしまい、ぐったりした。母が気付いて、あわてて通いの獣医を読んだ。とのこと。 殺人事件でもなんでもないな。 しかし、ここで「殺人事件じゃないよ」と言っても火に油かもしれない。 妙な反論で明後日の方向に歪みが出ても困る。 警察となってしまった男に近づいて、耳に手を添える。 「ふむふむ」 もちろんなにも言ってはいない。 私はあたかも犬ではなく人が、事故ではなく事件であるかのように伝えた。とにかく分かりやすい形でこの「名探偵ごっこ」を終わらせなければならない。 ぐったりとしていた犬には悪いけれど、犬一匹の犠牲ですむならましなものだ。 本当は、どこにも影響がないといいのだけれど。 と思ったらとんでもない方向に影響が出てきた。 親友のすっとんきょうな推理により、さきほどまでごくふつうだった一軒家が、突如何十倍に巨大化した。 住人たちも巨大化している。あまりにも大きすぎる。 やば。 死。 殺される。 その想像を止めることはできない。 想像を止めることができなければ、それは事実となってしまう。 私は極めて平静を装って、しかし一息で、助けを求めた。 「この人たちが仮に殺人事件の犯人だとするなら武力を以て私たちを踏み潰してもおかしくないけれども名探偵であるなら具体的かつ確実な解決方法を思い付いていると考えるが?」 「スケール効果って知ってるか?」 その一言で、なにが起きるか理解できた。 と同時に、親友の暴走を止められず、申し訳なく思う。 おそらく、つなげたのだろう。 稚拙な推理が導きだした歪な現実を、どうにか取り繕う一本の道。 密室殺人事件と叙述トリックと巨大な家と人とスケール効果とサスペンスドラマのラストで犯人は自害することと、私の期待に答えようとすることを。 親友の勝手な認識で巨大化し、勝手な認識で自滅した命が戻ってくることはない。 これからさき、悲劇の再演がないよう、釘をさしておく。 「このような殺人事件はもうまっぴらごめんですね。もちろん、あなたももうこりごりですよね? なにせ善人なんですから、人の死に、ちゃちゃをいれ引っ掻き回して喜ぶような性悪な行為を望むはずもありませんよね?」 親友は神妙にうなずいた。真面目ったらしい顔で。 ●エピローグ 膝を折りがくがく震える警官の腰にさげられた拳銃を横目に見、リンがぽつりと呟いた。 「チェーホフの銃・・」 ヨニは切れ目をひそませる。 「どっからどうみてもチェーホフじゃないでしょこの人は日本人でしょ」 「知恵屠さんかも」 二人が去った。 散らかった現実をおさめる方法を、警官には思い付かない。 ひとつくらいしか。