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オーナーランク オーナーランクとは オーナーランクとは、オーナーの格を示すものです。 ペナントの開始時にオーナーランクに応じてptを獲得できます。 最高位のオーナーランクを目指して激戦を勝ち抜きましょう! なお、オーナーランクはチームを消去した場合でも、新たにチームを作成した際に引き継がれます。 (セガのプレイガイドより抜粋) 簡略すると 1、オーナーランクは全部で12種類 2、ペナ毎にランクによってptが手に入る。(ルーキー以上) 3、公式戦(ペナント、CT、WT)の勝敗で経験値が増減する。(OP戦は関係なし) 4、増減値はランク(オーナーランク)が上位にあるほど増減の幅が激しくなる。 オーナーランクの種類・獲得pt ランク 獲得pt 新人 1000pt 社員 2000pt 主任 3000pt 係長 4000pt 課長 5000pt 次長 6000pt 部長 7000pt 本部長 8000pt 常務 9000pt 専務 10000pt 社長 11000pt 会長 12000pt
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「見事に10連敗か」 「アンタのせいだ!! アンタのセッティングが悪いからだ!!」 とある神姫センターでの光景、俺の前で悪魔型が吼えている。 バトルを始めて一月、未だ一勝も出来ずにいる。ドローもなしの全敗でだ。 「なら聞くが」 「何よ?」 「短剣も駄目、剣も駄目、槍も駄目、斧も駄目、ナックルも駄目、大剣も駄目、ランチャーも駄目、機関銃も駄目、小銃も駄目、投刃も駄目、投擲も駄目、素手での格闘も話にならない。一番マシな短銃でも駄目。力に定評のある素体なのに力も弱い、命中は悪い、機動は低い、防御も紙、回避は0点でも勿体無い程度。どないせー言うねん」 「それを考えるのがオーナーの仕事でしょう!ボクのせいにするな!」 更に言うなら指示にも従わない上にトレーニングもしないでよく言うものだ。正にお手上げ。 話す気にもならなくなったので取敢えず帰るとしよう。 自宅にて鞄を放り出しデスクトップに向かう。 「お、新作出てんやん」 ゲーム関係のHPでシューティングの新作を発見し、再度出掛ける準備を始める。 「どこ行くのよ?」 「ゲーセン」 不機嫌そうな顔で何やらボソボソ言っているが知らん。今はシューティングの方が大事である。 放ったまま家を出た。 何考えてだアイツは! ずっと勝てないのは間違いなくアイツのせいだ。 対策を考えるとか何かするべきなのに何遊びに行ってるんだ! 「くそっ」 腹が立つ。そんなだから指示もカスなんだ。大体装備も沢山有るくせにいつも似たようなのしか使わないじゃないか。そのくせボクの性能にケチを付けやがる。何様のつもりなんだってんだ! あんなのがボクのオーナーなんて世の中間違ってる! 「よぉ。今日はバトロンしねーのか?」 「あれよりケ○ブの新作の方が重要じゃ。ってかあいつでは勝てん。それに指示聞く気がない奴に戦わせても面白くねー」 「成る程な」 くわえ煙草でボタンを叩く俺に話しかけて来たのは友人、こいつも神姫をやっている。 「リセットして初めからやり直せば?」 「性格が変わるわけでもなし、意味ないと思うで」 性格はメーカーで出庫される時には決まっている。リセットしたところで記憶がなくなるだけで性格は変わらない。 「クジ運悪かったな」 「言うな。ってかもうちょいスコア伸びそうやな」 今はアイツよりクリア後の数値の方が大事だ。 「流石。初でクリアかよ」 「任せろ」 事シューティングは得意なんでな。その俺の指示を無視して好き勝手やってるアイツでは勝てないのは当たり前だ。 「リセットしないならこんな手があるぞ?」 休憩に立ち上がった俺に友人が何か手渡す。 「ほう、こんなんあんねんや」 それは神姫の里親を探すって触れ込みのリサイクルショップのチラシだった。 宵の口に帰宅した俺は早速そのHPにて詳細を調べ始めた。アイツは装備を纏めてある棚で何かやっている。 (一応買い取りしてるんな) そりゃそーか、高い代物なんだ誰もタダでは出さんわな。 (明後日休みやし行ってみるかね) 相談として行けば当人(神姫)は無くてもOKらしいし。リセットせずに出す為の処置なんだろう。犬猫と同じだな。それに本人の意思よりもオーナーの意向が優先なのは当たり前か、なんせ「玩具」なんだから。 その後も一言交わす事なく眠りに付いた。 翌々日、バイト明けに例の店に出向く。 「いらっしゃいませ」 「HP見てきたんですけど・・・」 カウンターの奥にある部屋に通され説明と手順を聞く。 「それでは確認しますが、宜しいんですね?」 「はい」 再三の確認を経て書類を。何でも家で書けとの話、回りくどいと思う。 「では受け取りの期日ですけど、今日の20時から可能ですけどいつになさいますか?」 「今晩で」 即決である。そうでもなきゃ来ねーって。実にくどいと思う。 「判りました。では20時頃にお伺いさせて貰いますので」 店を後に自宅へと向かった。帰りに装備一式を入れる為100均でアクリルボックスを買って。 自宅では相変わらずアイツはゴロゴロと好き勝手にTVを見ていた。 「遅かったね」 「まぁな」 気のないやり取りはいつもの事と買ってきたボックスに悪魔型の装備一式を収めていく。剣やナイフは樹脂で出来たスリーブで覆い傷が付かないようにしておく。誰の所に行くか知らんがそれくらいはしてやろう。 「何してるのよ?」 「もう直ぐ引き取りが来るから準備。お前もいるものあるなら纏めろ」 言葉に俺を見上げてた顔は驚きがあった。 「引き取りって何よ!?」 「お前を里子に出す。その引取り」 驚きを怒りが覆っていく。 「何でよ!そんなの聞いてない!」 「言ってないし必要もないやろ。それにここよりゃマシな所にいけるんちゃうか?」 「必要ないって・・・捨てるの?」 「そやな」 怒りの表情が悔しそうになる。初めて見た顔だった。 時刻通り来た店員に書き上げた書類とアイツを渡す。 面倒なので無理やりスリープしておいたアイツの顔に表情はなかった。 目を覚ますとそこは知らない場所だった。 オーナーだったアイツは既にいないし正直どうでも良かった。 ボクは捨てられたんだから。 玩具が捨てられるのなんて当たり前だ。なのにどうしてこんな暗くなるんだろうか。 「くそっ」 感情なんてものいらないじゃないか。誰もがこうなるとは限らないけどならないとも限らないじゃないか。どうせならリセットして何もかも忘れてしまいたい。里子なんて言葉はいいオブラートでしかないのに。 神姫にとって「捨てられる」って事がどれ程のものか判ってないんだ。どんなに嫌な場所でも「逃げてくる」と「捨てられる」のとでは全く違うんだ。自身の為の「逃げ」るのはどんな結果でも納得できる。でも「捨て」では要らないと刻印されたも同じ。存在を否定されたのを喜ぶ奴なんてそうそういないだろう。 「・・・・くそっ」 アイツは言っていた。「必要ない」と。 勝てないしアイツの言う事を聞いた覚えもない。確かにアイツがオーナーなのは間違っているとも思った。だけど・・・だからって・・・・ 見知らぬ場所のクレイドルの上、ボクは初めて泣いた。 どのくらい時間がたったのかは知らない。 何とはなしに見回してみれば其処彼処に神姫の姿があった。 話している娘、眠っている娘、呆けている娘、笑っている娘、泣いている娘、様々だ。 この部屋には見ただけでも十前後の神姫が居た。机に置かれたクレイドルが人数分宛がわれていて自由にしていられる。そんな場所だ。でも窓は無く倉庫を弄っただけの部屋らしい。 「君もオーナーと別れたの?」 後ろからの声に振り向けば犬型が座っていた。さっき笑っていた娘だ。 「・・・いや」 「そう。私はさ前のオーナーと相談してここに来たんだ。仕事の関係で構ってやれないからって。寂しいけどね、オーナーは気にしてくれていたから里子に出る事にしたんだ」 何とも恵まれた事。正直ムカつく。 「次の人にも好かれるよう・・・」 「うるさい。話しかけるな!」 驚く顔を視界から外すように部屋の隅へと移動した。 それから数日でその犬型は貰われていった。彼女を選んだのは人の良さそうな女性だ。きっと可愛がられるのだろう。羨ましいというよりもその運の良さが妬ましかった。ツイている奴はツイている。こちらにも少しくらい分けて欲しいものだ。 そのまま日数をおう毎に増減していく部屋の住人、ボクはまだここに居る。 「最近バトルしてないんだな?」 「ん~、止めた。こないだ教えて貰ったリサイクルに出したしな」 「そうなのか。次は?」 「要らね。俺にはこっちの方が合ってるわ」 大型筺体でのゲーム中、友人と話す会話は神姫関係。アイツは貰われただろうか? 「おーい、そっち一機行ったぞー」 「おっと」 今はゲーム中だったな。 部屋の中ではなるべく目立たないようにしていた。 何故かは判らない。ただ何と無く。 「彼女ですね?」 「はい」 店員と客の声が聞こえる。不意に差した影に見上げればそこにはボクを見下ろす声の主がいた。 どうやらボクは売れたらしい。 優男。その言葉がこれ程似合う奴も少ないだろうと思う。そんな男に。 見知らぬ場所で装備一切を剥がれたボクの目の前には沢山の神姫達が居た。 ガラス張りの大きな水槽の様なそこからはPCに向かい合う男が見える。その傍には重厚な鎧の騎士と朱色の鎧の侍が居た。 (・・・) 何か嫌な予感がする。だってそいつらはこちらをニヤニヤしながら見ているんだから。宛ら獲物を選ぶかのような視線。 二人が男に何か言うと水槽の上からアームが降りて来て一人の天使型を掴み上げる。余程のパワーなのかもがいてもビクともしない。そのまま水槽から出され蓋がされる。向こう側に降り立った天使型、彼女の前に装備が渡され慌ててそれを付ける彼女。あぁ、成る程。何をするのか判った。 案の定その後彼女はバラされ物言わぬ姿になった。 辺りの神姫達が悲鳴を上げる。 神姫を餌に狩りをさせて楽しむとは何とも・・・ その後も数人を破壊した奴等は満足そうに部屋から消えた。 泣き崩れる皆の中ボクは天井を見上げている。 ツイていない。あぁ、何て短い生だったんだろう。あんな実力の奴になんて勝てない。普通のバトルですら勝てないボクに抗う術はなかった。 『君達にチャンスだよ』 そんな音声に反応する。天井の角にあるスピーカーから聞こえるのは優男の声。 『ただ壊すだけじゃ面白くない。だから君達には装備を返してあげるよ。それでこの建物から逃げ切れば君達は自由だ』 開いた天井から次々と装備が投入される。ご丁寧に店に渡された時のままで。 数人が開いた天上に逃げた。投入するアームに振り飛ばされた運のない娘は落とされたコンテナの下敷きになった。ある娘はアームと天井に挟まれて潰れた。またある娘は待ち構えていた奴等に刻まれた。 『焦らない事だよ。まだ始まっていない』 嘲笑う声が効いたのか大人しくなる。 人数分の装備が投入されるとまた声。 『開始は1時間後だ。精々楽しませてくれ』 既にリタイアした分の装備は取り合いになっていた。 ボクはボックスを開けて中を漁るも他の連中が殆ど持って行った為に何もなかった。 終った。何もなしでは手はない。最早絶望もなかった。 (ん?) 座り込んだアクリルボックスの中で違和感を感じその底を見てみる。 「!」 底には小さな窪みがあった。丁度取っ手の様なそれを引っ張ってみれば一部が開き中に装備が見えた。 (これって・・) いつもバトルに使っていたものばかりだ。 時刻は午後0時、水槽の壁面が落ちるように開き皆走り出した。 ボクはボックスの中でそれを見送ると例の装備を付ける。兎型のそれを一式装備する。持っていかれた武器のかわりに底の奥の装備を持った。それはサバーカの爪先から外したんだろうナイフと見た事もない大型のハンドガンだ。オートマチックのそれは重かった。 (反動も強いだろうな) 無いよりはマシとコッキングして専用だろうホルスターにしまう。共にあったハンドガンの付属品もベルトに固定した。 「これ・・・」 出ようとした時に一枚の紙切れがボックスの側面に貼ってあるのに気付く。 ”ワンオフの品を作ってみた。いつか使うかもと思ったものだったから同封しておく” 簡単な説明とアイツの言葉に少し笑った。 「ふんっ」 何となく。何となくだけどアイツの指示を思い出していた。 随分と出遅れたが外は不気味なくらい静かだった。 もう全員狩られてしまったのか、逃げ往せたのか。今は他の連中に気を回している場合じゃないのにそれが気になった。 薄く開かれたドアを潜り長い廊下を直走る。リアユニットは出来るだけ温存しておきたい。 『ただ進むだけやったら足使え』 アイツはそう言っていたっけ。ここに来てその指示に従うなんてね。自分でも不思議に思う。 角を曲がる際、ナイフを使って壁を攀じ登り上から様子を伺う。何もないのを確認してそのまま天井の装飾を伝って先へと。えらく豪奢な装飾をしている建物だったおかげで進行は簡単に行えた。 幾つかの部屋を経て大広間にらしき開けた空間に出る。 (あれは・・・) 白いパーツと金色の髪が散乱した中で天使型が半壊していた。その横では黒髪の首が転がっている。見渡せばいくつものパーツと頭が散らばっていた。皆絶望した表情のまま機能を停止している。 ここで半数は狩り取られたらしい。 既に騎士と侍が居ない。全滅を確認して終わりと思っていてくれれば楽なんだけど。 天井と壁の際を移動して開かれたドアを出る。廊下には誰も居ない。 柱を滑って音を立てずに着地するとまた走る。出口が何処かは判らないが留まるのは危険だ。 階段の踊り場で何かが光った。 慌てて身を潜め額に上げていたモナーテゴーグルを下ろす。 「プチマスィーンズ」 通常の物より大きな銃口が付いたそれが3体巡回していた。近くには腰に穴の開いた花型が息絶えている。成る程ガードシステムらしい。 天井付近に一機、床面を一機、中空を一機、それぞれマチマチの速度で回っている。階段は壁に囲まれ身を隠す場所は少ない。一箇所は角の柱の陰、一箇所は手摺の脚と壁の隙間、一箇所は天井の明かりの傘。あの巡回が視界判断のシステムだった場合ならそこに隠れつつ動けば済む。問題はセンサー系だった場合だがこれは今の状況ではおかしい。センサー系であったとしてもその範囲が狭いのだろうと推測できる。ならばその範囲の隙間を縫って動けばいいんだ。 『センサーってのは万全やない。隙はあるもんなんや』 その隙は造るのが人である以上消しようがなく如何にして気付かれないようにするかが腕の見せ所。確かそんな事だったな。 アイツの言葉が正しいとすればその隙は3体を頂点とした三角の各辺中間だろう。そうでもなければ回る意味が少ない。 その動きを慎重に見てタイミングを計る。 (ここだ) 外側を向くマスィーンズの動きに合わせて進み降り口にて走る。反応して射撃してくる弾を壁で遮って落ちるような速度で駆け下りた。 下の階は先程よりも薄暗く視界が悪い。 サァ・・・・サァァァァ・・・・ 何か流体の流れる音に近くの壁に寄り壁を調べて攀じ登る。警戒を強めて先を進めばそこは水溜りだった。 (蛇口が壊れているのか) 上っている壁の下には捻りが取れて外れかかった蛇口が水を噴出していた。見えないけどここでも戦闘があったんだろう。 壁を登り続けてバッテリーを消費するのは得策ではない。でも水面に壊れた神姫が居れば帯電している恐れがある。仕方なく温存しておいたリアを噴かせて所々に突き出ている何かを渡る事にした。 (これって・・) 暗くてハッキリとは判らないけど多分彼女達の遺体だろう。ブーツの底以外が濡れてしまうまでに飛ばなければならない以上確認はできない。けど間違いないだろう。 少しの申し訳なさを持って歪んだその体を足場に部屋を出る。 先程の部屋から見れば既にかなりの数が狩られている。 おかしいと思う。 いくら強いと言ってもたった二人であれ程の数を相手に出来るだろうか?バッテリー面から見ても不可能だ。違法改造なら可能かもしれないがそれにしては目の前で行われた時のそれに異常な高性能さは見れなかったし。ならば相手が二人ではないと考える。さっきのガードシステムも考慮すればトラップや伏兵がいると思っておこう。 暫く進むと窓が見える。 割れて風が吹いているそこ、一見チャンスに思えるがボクにはどう見てもトラップにしか思えなかった。 『要塞とかやとな、隙を見せてそこに罠を仕掛けるのが常なんや』 監獄の様なここでもそれは適応されるだろうと無視して進む事にする。 窓の在った角を曲がろうとして反対の廊下からの足音に気付く。急いで壁を登り天井の装飾に潜む。 駆けて来たのは猫型、装備はボロボロで左肩はスパークすら起こしていた。 彼女は窓を見るなり喜びの表情で飛び込む。瞬間炸裂音とばら撒かれる散弾、クレイモアだ。言うまでもなく猫型はズタズタになって外に落ちて行った。 防犯とかではなく確実に狩取る為の物だ。やはり敵の数は多い。 確信しつつ彼女の犠牲に黙祷を。 外が近いのか雨の音が聞こえる廊下を走る。 もう大分進んだ筈なのにゴールは見えて来ない。所々窓は見えたが全て無視する。先程の物が仕掛けられているか或いは強化ガラスだろうし。 タンッ!タタンッ! バスッ!!! キャァァァァァ!! 奥の部屋から悲鳴と音、誰か戦っているらしい。進める場所はそこともう一つの部屋のみ。 『戦闘してる場合は敢てそこに飛び込むのも手やで』 奇襲で決めれれば良いのだけれど・・・ 半分開かれたドアの上から中の様子を見るとサンタ型が赤黒い装備の種型と戦っていた。劣勢はサンタ型、ホーンスナイパーライフルを乱射していた。 『横殴りする時は取敢えず優勢なのに気配って隙を狙え。劣勢な方は優勢の奴が油断した時にいくらでも狙える』 バトルロイヤルでは常に敵を見極める。アイツの言葉が聞こえた気がした。 ホルスターから抜いた例の銃、片手で構えてみたけど両手でのカップ ソーサーに構え直す。 『新装備は未知数、常に基本で使え』 サプレッサーを取り付けドアの隙間から慎重に狙いを付ける。動きはサンタ型が遅くなっているせいか種型もゆったりとしていた。まるで遊んでいるかのようだ。 (気に入らない) 余裕の笑顔が癪に障る。 『常に冷静でないとアカンで』 (くっ) 一旦トリガーから指を離し静かに息を吐く。そして指先に意識を集中する。 (今っ!) カシュッ! 炭酸のペットボトルを開けたような音を残して打ち出された弾丸は一直線に種型の腰を砕き両断した。ボクは反動で尻餅をつく。くそっ、なんて反動なんだ。声を出さなかったのはただの偶然だ。 「なっ、何なの!?」 声を上げるサンタ型、まだ発見されていないらしい。もう一度銃を構えて走り反対を向いていた彼女のライフルを素手で叩き落す。 「きゃっ!」 ライフルを落としたと同時にその場を走り去った。 彼女がどうなったのかは判らない。 次の階は窓が多かった。 天井まで上って外を見れば視界は低く恐らく一階にまで来たのだろうと思う。最も景色が本物とは限らないが。 豪奢な大広間へと続くドアの影でボクは身を屈める。天井の明かりには動く赤い点が見えた。多分カメラも仕掛けられているのだろう。更には床の少し上を数機のプチマスィーンズが巡回している。 (ここまできて・・・くそっ) おそらく先にはエントランスに繋がっているだろうに。 『周りを見てみりゃ結構役立つ物があったりするもんやで』 状況を把握しろってか?思い出したアイツの言葉に苛付く。そんなのもうやって・・・ (あれって!) もう一度見上げた天井の端に小さな何かが見えた。ゴーグルを下ろして最大望遠で見てみればそれは天井に巧く隠したスプリンクラーだ! (これだ!) ベルトに装備した付属品から円柱の物を取り出しハンドガンのサプレッサー同様に銃口に装備する。 (確か通常の弾だよね) マガジンを確認してみればご丁寧に〔通〕と書かれた弾が確認できた。判り易いなぁと思う。 (感謝してあげるよ) 赤い点の動きに見付からないよう、マスィーンズに発見されないように場所取りを考えた結果ドアの蝶番の部分、壁との隙間から狙う事にした。幅的にギリギリだけどやるしかない。 タンッ! 思ったより軽い音と大きな反動、放たれた弾頭は着弾と同時に爆発した。空かさずボクは走る。 作動したスプリンクラーの雨の中反応したマスィーンズが発砲するも電気的な攻撃のそれは自滅しか生まなかった。次々に潰れるマスィーンズを後ろに何とかドアを潜った。 問題はこれからだ。間違いなくボクは確認されただろう。武器もバレた。 ここからが正念場だ。 エントランスまで来たボクの前には死屍累々と横たわる夥しい神姫達だった。 その中にはトラップに掛かった猫型の姿も見える。回収してここに集めたのだろう。トコトン悪趣味だ。 「やるじゃないか」 その山となった遺体の上で剣を突き立てているのはあの騎士だ。 「ここまで来たのは二人目ですね」 山の横からは侍が現れる。手には為虎添翼が握られている。 「次は君の番だったな」 「ええ。楽しませて下さいよ?」 上品に口元を手で隠す仕種で見下してくる。 ハッキリ言って勝ち目は低い。寧ろマイナスくらいだろう。借りに侍を出し抜けたとしても騎士がいる。更には奴等で終わりとは限らない。正に絶望的状況ってやつだ。でも何故だかボクは冷静になっていた。 『余裕かます奴程出し抜き易いもんやで』 アイツの言葉を思い出しただけで少し希望が持てた。今更になってこんな事思うなんてね。 演舞を舞う侍と嘲る様な笑みを向ける騎士、奴等を出し抜くには今の装備だけじゃ無理。でもこの建物にはトラップが沢山ある。奴等はそれを熟知しているだろう。それこそが狙い目に他ならない。早速ボクは銃を構える。態と震えるようにして。 「あらあら、怖がらなくとも一瞬で終りますよ?」 クスクスと侍。大丈夫、奴等は格下と侮っている。その慢心はバトル時の自分を見せられたような気になった。 (こんなだったんだね、ボクは) 無性に可笑しくなるが表情は崩さない。隙を突くには一瞬を見極めねばならないんだから。 侍を狙っているように見せ掛け狙うのは遺体の山、あわよくば騎士に当たればとも思う。 発射と同時に大げさに悲鳴を上げて尻餅を付く。勿論侍は避けたし騎士にも当たらなかった。 「あははっ、そぉんな大きな銃は貴方には不釣合いでしたね」 笑っている。がそれはボクも同じ。 「何が可笑しいのですか?ご自分の不様さですか?」 「アンタの馬鹿さだよ!」 ボクの言葉と同時に着弾した部分から炎が上がる。良し!計算通り! 「「なっ!?」」 唖然とした二人にもう一発お見舞いして開かれたままの玄関を飛び出した。 さっきのは巧く行った。 簡単な話だ。撃ったのは通常弾ではなく発火弾、ファイアフライっていう弾頭自体を発火させる特殊な弾だ。それを遺体の山に撃ち込んだけ。威力がある銃だ弾丸は表面では留まらず減り込む。更には装備をしたままの遺体だったのが有難い。リアユニットの燃料に引火したらしく轟々と燃え上がった。それに銃の反動の殺し方が判ってきたし。 (でもまだ倒せてはいないだろうなぁ・・・) 止まる事なくその広い庭を走る。見渡す辺りは洋風の庭園だった。ここにもトラップは仕掛けられているだろう。それにエントランスで奴は言っていた。来たのは二人だと。なら外に出たのはボクだけって事だ。どこにどんなトラップがあるのかは全く判らない。慎重にならざるおえない上に奴等は血眼で捜しているに違いない。あんな余裕を見せておいてアッサリ出し抜かれたんだ相当お冠だろうさ。 ゴーグルで辺りの赤外線を見据える。エントランスから少し離れた場所は其処彼処に赤外線が張り巡らされていた。 実に拙い。ここは飛ぶしかないか・・・ (いや、駄目だ) 上には例のプチマスィーンズが飛び交っている。おそらくはボクが外にまで出たのに対応したのだろう。しかも半端じゃない数が飛んでいる。 (くそっ、なんで止んでるんだよ) さっきまで振っていただろう雨が止んでいた。ここにきてツキに見放されたとでも言うのか! (時間ないし・・・) 少しずつ移動はしているけど発見は時間の問題だろう。 『地べたのトラップってな結構潰し易いもんなんや。特にセンサー系はな』 そんな事を言ってたけど、どうしろってんだ? アイツの言葉に頼り始めているのは自覚してる。でも今はそうでもしないと無理だ。ボク自身の知識だけじゃ脱出できない。 必死にアイツの言葉を思い出す。 『簡単やん。反応させればええねん』 居場所がバレるだろうけど何かも判らないトラップより奴等の方がまだ対応し易い。 ゴーグルで赤外線の束に成っている場所を探す。その中心にを確認してから飛び交っているマスィーンズを見据える。 (あれだね) センサー網の手前の木に登る、勿論見付からないように慎重に。枝で獲物が周回してくるのを捕まえ斬り付ける。 ピー!!!!!! 途端に辺りから多数のマスィーンズが飛来する。そのまま捕まえたものをさっき見付けた場所に投げ付ける。追いかける残りのマスィーンズ諸共四方からのマシンガンで破壊された。 「向こうか!!」 「逃がさない!!」 射撃音の向こうから奴等の声が聞こえたけどもう遅い。空の警戒がなくなった今の間にボクは飛翔しセンサー網の向こう側に降り立った。 最初のトラップ地帯は何とかなった。 次は大きな門と塀。でもそこには何もない。 (おかしい。絶対に何かある筈) 手近の木の枝を切り取り投げ付ける。 バシッ! 叩き落されたような音と電光。どうやら壁には電流が流されているらしい。流石にこれは手が出せない。壁の厚みは相当だろうし何よりボク達神姫にとって電流は最悪の相性だ。触れないにしても磁界だけで前後不覚になりかねない。 塀からの脱出を諦め別を探す事にする。 次に出てきたのはプールだった。 水は無く乾いた底が見える。 『潜入とかあんま関係ないけど聞いとく?』 興味がなかったから聞かなかったのが悔やまれる。 どうしよう?何か使える物はと探すけどなにもない。更には身を隠せるような場所もない。八方塞だった。 「ここまできてこれかよ・・・・」 悔しさに膝を折る。 (・・・・・えっ?) その時どこからか何か聞こえた。 必死に探して見付けたのは、 (排水溝・・そうか!) 水を抜いた今はそこは竪穴になっている筈。それに奴等の装備と体系ではここを抜ける事はできないだろう。早速その蓋を取ろうとしたけどとてもじゃなかった。逃げた場所は判ってしまうけど吹っ飛ばすしかない。 スプリンクラーの時に使ったライフリンググレネードを撃ち込む。たちまち吹き上がる爆炎と粉塵そして。 拉げた蓋だった。 中は光源がなく一切の闇だった。その中を壁にナイフを当てつつ落ちていく。時折リアを噴かして速度を調節しているがかなり速い。 (でも下手に燃料は使えないしね) あまり消費してしまうとタッチダウンで脚がやられてしまう。その為にも何とかナイフで減速しないとね。 しかし巧く行ったものだと思う。 今まで聞かなかったアイツの指示、それに従ってみればこの結果だ。少しだけ見直した。 (礼くらいは言ってやろうかな) ここから出られたらアイツの所に行ってみようと思った。 そういえばオーナー権限はどうなっているのだろう?もしかしてあの野郎(優男)になったままなのだろうか。もしそうなら全てを公表してやる。逮捕されればいい。そうすればボクは・・・ (・・・今は逃げる事優先) その先を考えるのは止めた。 どのくらい降りただろうか、下から水音が聞こえてきた。 やっと下水道に付いたらしい。 「えっ?」 その大きな地下に降りようとした時上から轟音が近付いて来た。良く見えないけど間違いなくそれは大量の水、追えないと判って強行にでたのか!? 速度を上げて無理に降りようとする。 「くっそぉぉぉ!!」 水の速度は速くボクは飲み込まれて落下、意識を持っていかれた。 「首尾は?」 「死んだものと思われます」 「思う?」 「実は・・・」 …… 「・・・まぁ、それなら死んだだろう。今回は不問にしてやる」 「「はい」」 「次は無いと思えよ」 ココハドコダロウ? カラダハボロボロデ、でも動ける! 少しずつ覚醒していく意識にボクは身を起こす。 「イタっ・・・」 痛みに傷を見れば左腕が砕けて内部機構が見えていた。何とか立ち上がるも足はフラフラだ。壁に凭れ掛かって場所を把握する。 「・・・あっ」 右の方から光が見える。どうやら外は近いらしい。壁を擦るようにして進めば川辺に出た。眩しい外の光、自然とボクは笑う。 「何とかなったか」 ゆっくりとでも確実に道を歩く。 脱出の終わりの方でツキに見放されたかと思ったけど真逆だった。だって今歩いている道は見知っていたから。 「ふんっ、結局ここが居場所なんじゃないか・・・」 ボクが起動してから過ごした風景に見間違いなんかない。 そして一時間を要し辿り着く。 「居ろよ?」 縋る様な思いをしてノック・・・出来ずにボクは倒れこんだ。 何やら物音がした。 気になって玄関を開けるとそこにはアイツが居た。 「何やってん・・・何やこれっ」 全身ボロボロで倒れていた。 近所の神姫センターに駆け込み修理を依頼する。本来ならオーナー権限のない人の修理依頼は面倒な手続きがいる。けど何故かコイツにの権限は俺になったままだった。おかげで助かったとも言える。そいつの状態は最悪だったそうだ。各部の間接はガタガタ、フレームは歪み罅割れからの浸水でショート寸前だったそうだ。助かったのすら奇跡とまで言われた。 大格闘の修理の間俺は例のリサイクルショップに連絡を入れていた。 「・・・そうですか。判りました」 なんでもアイツを買った客は権利書(オーナー権限)を受け取らずに帰ったそうだ。厳密には店員が渡し忘れていたんだけどな。 「今からそちらに向かいますので。はい、では続きはお店で」 センターの人間に話を入れ、電話で呼び出した友人に事を話し俺はリサイクルショップへと向かった。途中銀行でなけなしの貯金を下ろして。 「お手数お掛けしました」 「いえいえ」 下取りの金額をそのまま返金し契約書を破棄、権利書を返してもらう。大手のリサイクルメーカーで良かった。小規模の店じゃこうは行かなかっただろうし。それとアイツを買った客は問題があるかもしれないとセンターに連絡を入れるそうだ。なんでもこのメーカーの社長が神姫オーナーでその手の情報は即連絡するようになっているそうだ。何とも神姫に甘い存在らしい。 権利書を鞄に修理を依頼したセンターでは友人が待ち侘びていた。 「どうなった?」 「権利書買取って来た。今月厳しいんやけどなぁ」 言葉に友人は笑う。照れ隠しなのは自分でも気付いているから見逃せと思う。 「アイツは?」 「奥で待ってる。まだ起きてないけどな」 修理は終ったらしい。 部屋に入るとセンターの職員から説明受け驚いた。 先ず話し初めに事後承諾になるがと言われた。 修理の際もしもの時のバックアップとしてアイツのログを見たそうだ。そこにはとんでもない映像記録が残されていた。それは犯罪の可能性が高くこのログを証拠としてあげたと言う。俺には何のデメリットは無いしアイツをボロボロにした奴に少なからず怒りを覚えていたのもあるしでその件は黙認した。やれやれ一度は手放したのにと思う。・・・・まぁ良いか。 説明を終えた職員は既に連絡を入れていた警察と話しながら奥へと。俺は別の職員と修理の終ったアイツを起動させた。 「フロントライン製MMS・・・・起動します」 初期起動の時の台詞に少し驚いた。リセット状態かもしれないと説明されていたし。 だがそれは早合点だった。 「・・・久しぶり」 「・・・よう」 完全に起ち上がるとそこには「アイツ」がいた。どうやらシステム、記憶共に消えてないらしい。 家路を歩く俺とアイツ、会話は少ない。 友人は何やら含み笑いを残して帰りやがった。飯ぐらいは奢ってやろうかと思ったんだけどな。 そんなわけで二人帰宅の途中なんだ。 「難儀したみたいやな」 「まね。アンタの所の方がマシってのも少ないと思うけど」 相変わらず口は減らない。でも表情は穏やかだった。 「ありがと」 不意に言うその言葉、驚く。 「藪から棒になんや?」 「生き残れたのはアンタの指示のおかげだったから。それと装備」 …センターで少しだけ見たログ、そこでは必死になる姿があった。 「結構イケてたよ」 「さよか」 短い言葉での会話。それだけで何だか充実感があった。 ボクがここに戻って数日後、ニュースにあの優男が映っていた。 何でもあの神姫達は殆どが盗難品だったそうだ。それを立件する為の別件逮捕、それにボクのログを使ったらしい。アイツに聞いた話だ。 「捕まったんな」 「・・・うん」 あそこで壊された神姫達はどうなったんだろう? 「さぁ?でもこれ以上は増えんしあれこれ考えてもしゃーないで」 「・・うん」 慰めてくれているらしい。照れているのか顔は向こうを向いている。 「んじゃ、出掛けるわ」 「どこに?」 「どこってかお前も来る。来な話にならん」 神姫センター、バトル筺体のある場所の隅にあるテーブルにいた。 「勝ったな。やっと」 「やっとね」 指示に従ってみればアッサリと勝利した。簡単な事だった。コイツの指示は効果的で相手は碌な反撃も出来なかった。 「結構やるやんか」 「アンタもね見直した」 ここに来てボク達はやっと絆ってやつを創れたらしい。 「さて、行くか深影(みかげ)」 「うん。裕(ひろし)」 数日後、どこかのセンターで「拳銃使いの悪魔」が話題になったそうだ。
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先頭ページへ キャラクター紹介 マイティ マイティのマスター シエン ケン アラエル 鶴畑大紀(つるはた ひろのり) クエンティン 夢卯理音(ゆめう りね) 鶴畑興紀(つるはた おきのり) マイティ マイティとシロにゃん 神姫の舞う空編の装備・ジオラマスタジオ再現 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 マイティのマスター 都心部から少し離れたところで暮らしている三十代の男。独身。職業は不明だが、在宅勤務なのでどうやらモノ書き系の職業と思われる。 シエン 犬型MMSハウリンタイプ。 ケン シエンのオーナー。大柄で髯面で、耳と鼻と唇にピアスをしているどこかの社会不適合者のような男。職業不詳。たぶん無職。 アラエル 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 鶴畑大紀が度重なる敗北の憂さ晴らしに、マスターの最寄のセカンドリーグセンターで使用していた。 鶴畑大紀(つるはた ひろのり) 岡島士郎と愉快な神姫達より特別出演。 武装神姫の出資その他に関わった鶴畑コンツェルン、その次男坊。金髪にオレンジのメガネをかけた肥満体。 クエンティン どちらも対マイティ戦における装備 悪魔型MMSストラーフタイプ。 夢卯理音(ゆめう りね) クエンティンのオーナー。クエンティンと同じ形の黒ぶちメガネをかけた、長い黒髪の女性。二十代後半。すこしやつれた顔立ち。 鶴畑興紀(つるはた おきのり) 岡島士郎と愉快な神姫達より特別出演。 鶴畑家長男。鶴畑コンツェルンは武装神姫開発の筆頭出資者で、神姫を世に産み落としたEDEN本社において、社外の人間でありながら強大な発言権を持つ。 先頭ページへ このページ内における神姫NETから転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、 制作及び運営元である株式会社コナミデジタルエンタテインメントに帰属します。 (c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. なお当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・再配布など)は禁止しています。
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フィールドに響く斬撃と悲鳴。 恐怖に歪んだ相手、揺れるその目は体同様に震えてこちらを見上げる。拘束服と大きなナイフの生えたブーツ、ずり落ちた太いベルト状の眼帯とその下の半壊した左半分の顔を。 「ぁ・・ぁぁ・・」 悲鳴すら出なくなった喉を爪先の刃で掻き切れば相手はボロボロと崩れて情報の破片と化した。 『Win 観夜』 フィールドを出ると周りの連中がこちらに視線を向けた。 軽蔑、侮蔑、蔑み、批判の目。腹立たしい限りの自分勝手か、何とも似非な一般常識と正義を掲げる事を笑う。 曰く「虐待している」、曰く「非常識」、曰く「鬼畜な」。 己(オレ)がこの姿をしているのは己の趣味でしかないのに。真相を知らずに何を考えているのやら。世界全てが自身に味方しているとでも思っているのだろうか?傲慢なことだ。 「お疲れ」 「ん」 己を手に近くのテーブルに移る。口のバーギャグと腕の拘束を外すマスター、自由になった手でナイフ付のブーツを取る。 「今日はちょいと荒かったかな」 「んー、新しい連撃を試したから。まだまだ練習しないとダメか」 「やな。ま、気長にいこーや」 「うん」 普通のブーツに替える。次に頭を両側から挟み・・・ 「待った。それ鞄の中でな」 「おっと」 ヤバイ、ヤバイ。 マスターが背負っていたバクパックの中に入って続きを。今首の上に乗っている頭を取って首の後ろ、リアユットの上にある逆さまの頭を掴んで曲げて首の上に固定する。外した頭は指令を送ってスリープさせておく。ベルトの背面に装備していた犬の頭骨をしまって武装解除完了。最後に顔の左半分を覆う眼帯をしてバクパックから出る。 「終った」 「じゃ、行くで。って着替えんの?」 「んー、今日はこのまま」 「面倒なだけやろ?」 「正解」 ニヤリと互いに笑う。 観夜を上着のポケットに入れてバトルスペースを出る。 入り口の近くで数人の婦女子共が何やらこちらを伺っている。どうせ言う事は判っているがこう毎回では鬱陶しくもなる。 「ちょっと、自分の神姫になんて・・・」 「こいつの趣味に文句言うな。お前らが勝手に何考えようと知らんがお門違いもええとこや」 出鼻を挫いてやれば敢無く沈黙。 唖然としている間に入り口を潜りセンターを後にした。 しかしここの連中は何で他人に干渉したがるのだろうか。面倒な事に頭突っ込んでも仕方なかろうに。 「関係ねーか」 「だね」 それこそ俺の知ったこっちゃないわな。 秋葉原の駅から繁華街を抜け裏路地へと。 とある雑居ビルの1階に俺の家がある。一応このビルの持ち主だしな。 自宅に戻り地下へと降りる。そこは工房になっていて神姫のパーツからバイクの装飾にアクセサリー、果は家具まで造れる程の機材が揃えてある。この部屋で日がな一日趣味に勤しんでいるわけだ。 仕事してないのかって? 以前は普通に働いていたが今は無職。海外旅行で当てた宝くじで一生遊んで暮らせる大金を手にしたんだ。おかげでこのビルを買い取ってからは遊んで暮らしている。古風な言い方をするなら高等遊民ってやつだな。自分で言うのもなんだがワリとダメ人間している。天涯孤独だしな。 「孤独ってこたーねーか」 同居人として神姫がいるし。 凶悪なビジュアルで名前は観夜(みや)。格闘戦に優れたハウリンタイプだ。彼女には俺お手製の武装を施している。以前働いていた会社で覚えた杵柄ってやつだな。因みにビジュアルは彼女自身が決めている。どうせ使うなら本人の趣味に合っている方がいいだろうし。俺の楽しみに付き合わせているんだ、それくらいはしてやるさ。本人は楽しんでいるが如何せん周りの評判は悪いけど・・・ 「今日は何するの?」 「連撃の練習と新装備の試験」 PCモニター上に現れる彼女、装備はいつもの物と新しい物。 『先ずは機能を使わんと拳闘のみな』 『判った』 「思ったより使えそうやな」 先程の様子を検証する。今までより戦術の幅が出てはいるがその分単調な節がある。ま、これは以降の訓練次第でどうとでもなるレベルだし及第点だろう。問題はその機能の方なんだが・・・ 「零距離で使うかあれを・・・」 「ん~、射撃殆ど使ってなかったからなぁ」 「確かにな。で、感触はどないで?」 「いい感じ。キレもそこそこだし。ただ機能の方はあれか?威力を上げる一撃で使うだけになりそう」 「なるなぁ。牽制に考えてたけどそういう使い方もあるか」 意図していた使い方とはかけ離れているが彼女の底上げになるなら良い。うむ結果オーライって事で。 「んじゃ次いってみよか」 「はいな」 夜半まで新装備の運用と具合を確かめ空腹を知らせる腹の音に終了した。 バッテリーを使い切った彼女をクレイドルに寝かせ自室のPCを立ち上げる。幾つかのHPを回り最後に神姫センターへと。 「来月頭か・・・・」 告知覧で近々行われるイベントに目を留める。規模としてもそこそこになりそうなそれ、久しぶりに参加してみるかな。偶には派手な舞台で暴れさせてやるもの良いだろう。普段は草バトルしかしてないし神姫関係の掲示板でも結構名前出てたしな。尤も殆どが悪名なのが俺達らしいとこだ。その内二つ名でも付くだろう。否寧ろこのイベントで付くようにしてやるのも面白いか。 ニヤリと笑い傍らの相棒を見る。容姿は幼く見えるハウリンタイプの顔、ノーマル状態よりも大きな胸部パーツで重心を高く、腕脚も少し長い彼女は童顔のでいて中々のプロポーションだ。そんなのが暴悪に暴れる様は鮮明に映る筈。それにセンターでのイベントでは録画があるしその凶暴さは知れ渡るだろう。 どうせ二つ名が付くなら派手な方が面白い。凶暴に暴悪な修羅が如く、最高の悪名を目指すとしようじゃないか! 「決定やな」 メールフォームに参加登録し来る日の為に訓練メニューを組むとしよう。 2週間の訓練を経ての草バトルは今まで以上の快勝だ。 一部を除いて新装備を試してみたが予想を上回る戦果をあげ10連勝を達成した。 「センサー系の強化は流石に効果的やな」 スモークディスチャージャーで視界を奪い同時に散布された帯電物質でのセンサー麻痺、そこを強化聴覚で狙い打っている。相手が聴覚センサーを装備していなければ一方的だった。射撃系にしてもその音からある程度相手の動きを察知出来る彼女の前では有効ではなかった。装備の完熟訓練を徹底した彼女に死角は少ない。対熱センサーは厄介だがこれには手投げ弾(焼夷弾)を使う事で対策できた。問題は音響兵器だけだがこれはセンサーにリミッターを設けて対策した。 「ステルスでも音はするから逃がしはしないよ。その分うるさくて銃は使えなくなったけど」 一点だけ残ったこの問題、元より射撃戦を想定していない彼女なので割り切って捨てた。それにこのセンサーを使うにはどうしてもAIに負担が掛かる。対策としてディスチャージャー使用時以外はその感知レベルを落として使うようにしているが・・・完璧には程遠い。んー、技術屋としてはまだまだ開発段階としか言えないな。 「でもまぁ及第点か」 「そそ。世の中に完璧なんてない」 判っていてもそれに挑戦するのが技術屋の性ってやつなのだ。 更に5日後の昼、草バトルを終え今日の戦果を振り返る。 今日は聴覚センサーを使わずの従来通りの格闘戦を徹底した。 結果は10戦8勝2分け。ディスチャージャー使用時よりは劣るもののかなりいい線をいっている。 「強化リアユニットも慣れたもんやな」 「まね。あれだけ訓練したんだもんそれこそ死ぬ気でね」 以前使っていたリアブースターJRv21を元に見た目はほぼ変わらずに出力を大幅に増強した。更にスラスターをリアユニット一体型にボールジョイントでの可動式を採用し小型化に成功した。反面スキル用のエネルギー供給が減り使用回数が減少している。 「正に必殺になってきたな」 「だね。己としてはそんなにスキル使わないしどうせ決める時はトドメだから問題ないけど」 連続攻撃を主としている彼女でなければ使い勝手は悪い装備か。開発は継続だなこれも。 「ってバトルの方を考察しない?」 「おぉ、忘れてた」 本題そっちのけになってた。 そして来る当日。 思いの外の多さに驚く。参加人数の大幅オーバーの為に急遽会場を大きな場所に移したとの連絡だったが最早これ程とは・・・観客も相当いるようだ。参加人数も50名は下らないし観客は200は居るな。 「しかし何でまたこんな増えたんやろ?」 「賞品が特殊だからじゃない?」 「そうなん?」 「メールにあったよ。賞金30万と三位までには賞品として新しい神姫を先行配布なんだってさ」 成る程、話題のライトアーマーの連中か。そんな賞品が出るなら敵のレベルも相当だろう。ふむ、様子見する気でいたが初めから気合を入れていかねばならんようであるな。 会場は既に熱気に包まれ今からのバトルを待ち遠しそうな観客で溢れていた。 俺達はネットでの手続きをしていたのでそれ程手が掛からなかったが当日参加組は大変のようだ。 邪魔にならないようにさっさと選手控え室に向かうと・・・おー、おー、センターでよく見掛ける奴等が沢山居る。 『さぁ皆さんいよいよ開催となりました! 待望の新神姫を狙う方も、バトル目的の方も目指すは表彰台! 一位の栄光を掴むのは何方か!』 テンプレな台詞で会場を沸かせるリングアナのマイクパフォーマンス、アリーナに集まった強者の中で俺は、 (んー、前口上なげーなおい) なんて思っていた。 『では早速予選Ⅰブロック第一試合を始めたいと思います!!』 予選が始まると控え室では全員臨戦態勢に。 「珈琲甘っ」 「試合みようよ」 俺達だけ何時も通りだらけている。 室内に設けられた無駄にデカイモニターで試合を観戦する。回りは手に汗握らんばかりに熱く見ているようだが今からヒートアップしてどうするんだ? 最初の試合はルーキーらしい天使とそこそこな侍、試合は胸を借りると言うような展開だった。勿論勝ったのは侍。終了後に倒れた天使に手を貸している様に会場が沸いていた。絵になる状況だが俺としては、 侍「大丈夫かい?」 天「は、はい!」 立ち上がらせる。 侍「今回は勝たせて貰ったが次は判らない。君、中々いい筋をしているよ」 天「あ、ありがとう御座います」 侍「ふふ。又どこかで会おうじゃないか」 天「はい!」 背を向けて去っていく侍。 天(なんて凛々しい・・・嗚呼、お姉様・・) ぽっ ってな展開だったり。 「うん。百合やね」 「まてまて、幾らなんでも突飛だろう」 思わず口に出たらしい。ツッコミを入れる観夜を見れば半開きのジト目で見られた。脳内小劇場の展開を見破るとは流石だと思う。 次の試合は素晴らしくルーキーズな試合だった。双方猫のもう見事なまでのステゴロのタイマン、俺好みなものだ。研爪同士の殴り合いは妙に燃えた。防御も回避もあったもんじゃないその様はガチのシバき合い、子供の喧嘩じみた展開で面白かった。勝った方の猫がヨロヨロでも笑顔なのに対して負けた猫が泣きながらオーナーに駆け寄るその様も萌えた。うむ、猫も中々だと思った。 「己もあんなのしようか?」 「似合わんやん」 拗ねる相方を撫でつつ画面に向う。 Ⅰブロックの試合が終わり次のブロックへ。 Ⅱブロックは何とも格闘戦が主体になっていた。 一試合目は騎士VS種の剣戟、二試合目は花VSセイレーンの槍襖、三試合目は悪魔VS犬の大剣戦、で今行われている四試合目は猫VS寅の殴り合いである。うむ燃える。ナックル系は格闘戦の花形だと思う。 「しかしあれやな寅の方のあの笑顔は中々俺好みや」 「己もあんなのだしな」 何気にアピる相方、愛い奴だ。 で、Ⅲブロック。 ブロック出場者用の部屋に移った俺達、部屋の中にはセンターで見る奴がちらほらと見受けられる。そいつ等は俺達を見るなりヒソヒソと話し出した。何話してるかは知らんがどうせ宜しくない事なのは確かだ。無論無視である。 部屋の隅にあるメーカーから珈琲を注ぎ近くの椅子で相棒に装備を施す。 テーブルの上に鞄を置きその中で装備させる。隠し武装の多いコイツの武装を見せるなんて下手は踏まない。センターに行く時でも装備をしてから鞄に入れて行くしコイツの装備している様を見た事ある奴なんて殆ど居ないだろう。案の定さっきヒソヒソやってた連中が移動してこちらを伺っていたんで満面の笑みで向かえてやれば気まずそうに目を逸らした。阿呆が。 「できた。拘束お願い」 鞄から何時もの拘束服で現れた彼女の両手を服に固定し最後にバーギャグを嵌める。他の連中はその姿に顰め面を、数人は赤面しているが何想像してんだか。ヒソヒソやってた連中はその姿を一瞬睨んでいたようだが何も恨まれる覚えなんて無いししてもいない。全く外面だけで悪役意識を決めて掛かっているもんだ。ダーティーさを好む俺とコイツからすればその眼差しはタダの涼風でしかないし。「好き勝手想像してなお子様」と思うだけだ。自分のやりたいような自分になるだけの話。ルールは侵してないし他人にとやかく言われる筋合いはない。そんなのだからアウトローなんて思われるんだろう。無法者じゃないんだけどねぇ。 肩に乗せた彼女、刃が刺さらないのか?と言うとちゃんと対策してある。刃の当たる部分の裏側にパッドを仕込んであるのだ。昔は良く刺さったものでその度に流血しながらも我慢していたのが懐かしい。ってそんな話はどうでもいいな。 進む試合、俺達の出番は次だ。 入場ゲートのモニターで今の試合を見ているがなんとも派手で良い。もうレーザーの撃ち合いとか派手だねぇ、実体弾の方が好きだが派手さではこれには及ばない。その分渋さはないけど。 決着の付いたフィールドから神姫達が戻り選手が帰っていく。 アリーナに入ると観夜の姿を見た観客からの変な声が響く。 主に聞こえるのはいつものブーイング、聞きなれているだけに逆にリラックスできるってものだ。少数の肯定派にも周りからブーイングされている。そいつら関係ねぇやろ? 「なんだかねぇ」 フィールドの前に座ると相手が見える。ふむヒソヒソやってた連中の一人だな。 「俺が勝ったらその格好止めてやれ!」 リングアナが話すより先にそいつが吼える。俺唖然。馬鹿じゃねぇの? 「他者の趣味に意見しても意味ないぞー」 生暖かい目で返してやる。フィールドインのポッドの前では観夜が眼帯越しにそいつを向く。多分睨み付けているんだろうなぁ。 「もっと自分の神姫大事にしてやれよ!」 はっ!外見だけしか見てない奴の言葉に怒りではなく笑いが込み上げてくる。素晴らしいまでの自意識だ! 『え~、試合初めますよ~』 困っているリングアナが可哀相なんでさっさと観夜をフィールドに入らせた。 少し埃っぽいゴーストタウンにブーツの爪痕を残して己は立つ。 相手の悪魔は手にした大鎌を掲げ黒い翼をはためかせる。 「悪いオーナーに当たったね。ま、ボクが倒してあげるから、そうしたら普通にできるよ」 バーギャグに牙が喰い込む。 (ムカツク!過剰な自意識でマスターを侮辱するな!) 開始の号令と共に己は地を蹴った。 _________ 低空を滑空する彼女の姿はボロボロで黒い翼もズタズタ、飛ぶのもやっとと言ったところだ。 焦る悪魔の顔に胸が透く。さっきの言葉の代償はその身で払って貰う。 「ちっ!」 後ろを走る俺にフルストゥ・クレインを投げてくるが無理な体勢からの投擲なぞ当たるものじゃない、ましてや己は怒っているんだから。 「くそっ!!」 突き当たりの壁を蹴って反転鎌を振り被る。 (愚か!!) 自分から死地に踏み込むようなものだ。首筋を狙うその一撃、上半身を逸らしオーバーヘッドの一本蹴り上げで迎え撃つ! 「きゃぁぁぁぁ!!!!!!!」 懇親の一撃がその鳩尾を直撃し深々と刃が突き刺さる。更にバク転の勢いで体を捻り胸に向かって斬裂く。アーマーの裾から進入した刃は確実にCSC基部を貫いただろう。片足が地面を蹴った時には一撃を加えた脚に抵抗は無くなっていた。 眼帯の中央にある小さなカメラアイに映る視界に情報の屑と化す悪魔の引き攣った顔が見えた。 先ずは一勝。 相手のオーナーはパネルを叩いて吐き捨てる。 「絶対にその神姫を開放してやるからな!」 「さよか」 態とイヤらしい笑みで返してやった。うん俺は悪役に向いていると思う。 予選はなんの問題もなく勝ち進み決勝リーグの切符が入る。 決勝リーグは各ブロックの上位三名ずつ9人と敗者復活の計10で行われる。その対戦カードの抽選はなんと阿弥陀クジだった。クジなのは良いとして何でまたこれになったんだろうか?とても気になるところだ。今回の大会主催者は中々面白い御仁のようだ。 対戦カードが決まると一旦休憩。別にどこかのサングラスのおっさんが言ったわけじゃない。 控え室では持参した昼食を取る奴や大会スタッフから渡されたサンドイッチを貰う奴がひと時の休息を取る。 30分の休憩を終えた会場は熱気を更に上げアリーナを眺める。 決勝に残った選手の紹介が始まりそこでのインタビューって何なんだろうか?実に面倒だ。序に言うなら妙なセンスの二つ名を勝手に付けて神姫を紹介するのは如何なものか?一番左端の奴から始まり俺は最後、一番のは「白い龍」と紹介された侍、次は「灼熱の騎士」で騎士、「雄雄しい爪」の寅、「白金の薔薇」で花、「粉砕砲撃」で砲台、「太陽をも貫く槍使い」でセイレーン、「銃撃の奇術師」で兎、「スキルメーカー」で忍者、「風読む弓矢」で人魚。そして観夜はと言うと 「THE拘束服」 (センスねーなーコイツ!!) 俺と観夜が完全にシンクロしたと思った。否、せざるおえない! こんなんが二つ名になったら大いに落ち込むだろう。 そんな紹介の中でもブーイングがあった。その声を聞くと段々笑えてくるもんで必死に表情を固定した。必死に。 そして始まる決勝リーグ、一回戦は5試合、二回戦は2試合、準決勝で決勝になる。内2人だけ試合数が少ないがそこはクジの運である。 第一試合の侍VS寅がスクリーンに表示され俺達は控え室に戻る。 部屋では誰もがモニターを前に真剣な表情を見せる中俺は甘い珈琲片手に隅っこの喫煙席に付く。 さてここから難しい所、特に一回戦では相手の出方を読みきれないからな。と普通ならそうなるが観夜の場合それが無い。と言うよりも装備が一種類しかない。新装備も基本の物の単純発展型、つまり高度や威力を上げただけに過ぎないのだ。一部には追加でスキルを搭載したくらいで完全に別物なのは追加センサーとして造った犬耳と見た目と重さを変えたドックテイル、出力を上げたリアユニットの3つだけ。故に悩む必要がないのだ。現在の装備以外は素人同然だが完熟訓練の行き届いた現装備は達人級、更にはその独自性の強さに相手は動きを読み難いだろう。キックエッジアーツなんて使う奴はいないからなぁ。例えこの先対策を練られたとしてもそこは新しい対抗策を考えればいい。それに現時点では考え付く限りの対抗策は作り上げているしその策は既に訓練済みだしな。 そして俺達の試合が始まる。 波が打ち寄せる砂浜が今回のフィールド。 忍者は軽くステップを踏み忍者刀を構える。 ________ トリッキーな動きでこちらを翻弄する相手は実にやり難い。 (ちっ、面倒な!) マスターの合図を待って格闘を続ける。相手の攻撃は一撃一撃は然程強くはない。でもその手数が多いのだ。更には連撃の途中で急に後退したりと掴み難い。既に己は至る所を斬られている。 『仕掛けるぞ!』 マスターの声にタイミングを見計らう。相手はトリッキーな動きだけど攻撃の際若干速度が落ちる。そこを狙う。 (今!) 己の下段蹴りを避けての斬撃、それを前にディスチャージャーを展開する。 「なにっ!?」 声を上げて後退する忍者。その「音」を聞いて腰の両サイド、両肩に付いていた犬の頭蓋骨を模したプチマスィーンズを飛ばす。 「見える!」 タイミングをズラして飛ばしたマスィーンズより先に横蹴りで牽制、態とそこに反撃させる。 (かかった) 右脚の痛みを耐えている間にマスィーンズが飛び出す! 「なっ!?」 その顎が限界まで開き忍者の脚に喰らい付く。同時に右脚を更に突き出し左脚を跳ね上げる。更にリアのスラスターを全て頭の方に向け全力で噴かす! ドカッとした手応えが伝わる。 徐々に流れて晴れていく煙幕の向こうで喉を斬り裂かれた忍者が横たわっていた。 一回戦を勝つと観客からのブーイングが又上がる。やれやれ毎回これやるのかねぇ、元気なこった。 「お疲れ」 「ん」 コクリと頷く彼女を肩に席を立つとゲートで待っていた勝者連中がアリーナに集まる。 また始まったマイクパフォーマンスを経て二回戦シード枠のクジ引きが行われる。因みに紐クジだった。やるな大会本部。 見事引き当てた俺は控え室でまーた甘い珈琲を飲む。 「飲み過ぎ」 「何言うか。ガソリン代わりなんや」 モニターで観戦しながらバトルでの指示を考える。 今の所使ったのは何時もの通りの戦法とディスチャージャー戦術だけ。新装備の訓練のお陰で全体的な戦力アップに成功しているし残りの二人、騎士と侍は共に格闘型、観夜の格闘能力には自信があるしディスチャージャーは無しで行く。これが決勝での基本戦術として次に装備の限定解除。今回は早い段階で手の拘束を外すとしよう。そうすれば相手が射撃型であったとしてもディスチャージャー無しで対向できる。更には訓練を重ねた連撃が使える。どうせなら派手に暴れないとな。それに普段は使わない必殺を使うにはどうしても手を使う必要もある 二回戦1試合目は騎士の勝利だった。 次いで2試合目、あっさりとした結果で侍が勝利する。 「要注意やな」 「うん」 あの侍はかなり強い。実力だけでなくオーナーの指示が的確なんだろう。 二回戦が終わり準決勝のシード枠がコイントスで行われる。シードは侍だ。 観夜を乗せてアリーナに向かう。 相手はレインディアシリーズで身を固めた騎士、俺を睨み付ける相手オーナーに不適な笑顔で反してやる。多分何時ぞや対戦した奴なのだろう。 乾いた風の荒野で騎士と向かい合う。 もし双方が拳銃を装備していれば絵になったかも、生憎己は銃を使えないので勘弁。 バックラータイプの小さな盾を左手にコルヌを構える。対して右脚を浮かせ爪先を向ければ開始の号令が掛かる! 先に動いたのは相手。剣での斬撃ではなくバックラーでの打撃、ステップと上半身のバネを生かしたスウェーでやり過ごし縫うような刺突を引き付ける。意識が攻撃に集中しているだろう今に膝を曲げ背中が地面付くくらい体を反らし蹴り上げる。 「くっ!」 バックラーに大きく傷が入る。 威力を殺そうとスップしたその後を伸び上がりからの踵落としで牽制、上半身が沈んだ所を狙う刃を音から斬撃と判断し左脚を軸に体を倒し下段からの回しでの蹴り上げで迎え撃つ。これは回避されたがカメラアイに映るその顔は焦りが見え始めた。そりゃそうか、今までのバトルでは全て己が攻めていた。でも今は後の先じみた切り替えしばかり。ふふん、格闘戦においては死角など少ないのだよ己は! 距離を取ろうとした相手に組み付き逃がさない。軽い前蹴りがバックラーに当たればリアを噴かす。浮いた体を蹴り付けた足を軸に回転膝を曲げて首を狙うもコルヌで弾かれる。その反動のまま弾かれた脚で着地、もう一方で四股を踏む様な形で蹴り落とす。 (思ったよりも機動が良いな) 避けられるのが判ると落とし切るまでにリアを、不恰好な膝蹴りを見舞う。 「くぅぅぅぅっ!!」 予想外だったのか直撃。腰、人間で言う腎臓部分を打ち据えそのまま膝の力で蹴り上げる。爪の様な三枚の刃がそのリストアーマーに突き刺さる。貫通まではいかなかったが焦らせるには十分だろう。そのままのしせいでリア噴射、体を捻って後ろ蹴りで伸びた方の肩を脇の下から強撃する。 「くそっ!」 有効打に右腕は素早い動きが出来なくなっている。でもまだ相手は諦めていないらしい。こういった手合いは何か隠していると思え。マスターの言葉を思い出し対向できる様に距離を取る。 「せっ!!」 唐突な突撃、でも相手は己が対向できる状態なのは気付いてないようだ。眼帯で両目を覆っているから表情が読めないのだろう。この格好はインパクトだけじゃなくちゃんとバトルでも役立つのだ。 投げ付けるコルヌを「横」に避ける・・・ワケないじゃん!w 避けると踏んでその方向に伸ばされたバックラーから細身の刃、レイピアの刃を使ったパイルバンカーが空を切った。 「!そんな・・・」 真下に避けていた体、上半身を反らして蹴り上げ、胸腺を直撃した右脚を相手に押し付けてリアを使ってその体より上にまで登る。頂点に達するまでに左脚で蹴り付けそのまま振り上げる。 「!」 見開かれる目と驚きの表情を見据えたまま踵の刃を頭に振り落とした。 準決勝は己の技術勝ちで終わった。 ブーイングの中観夜を肩に乗せたところで相手のオーナーが喚きだした。 「なんでそんな奴の為に戦うんだ!正気に戻れ!君はそんな姿にならなくてもいいんだ!」 おー、おー、ご高説なこって。 そいつの言葉にブーイングを上げていた連中が賛同するもリングアナの進行で試合は終わり相手は警備員に退場させられた。 観夜は拘束された腕を震わせていた。 さていよいよ決勝戦。盛大な歓声を受ける侍と見事なまでのブーイングの観夜。 最後の相手と向かい合う。 甲冑にターボファンウィングと手に為虎添翼、ウィングの中央には気炎万丈が見える。 拘束服の相棒は何時もの装備。ディスチャージャーユニットは外した。 相手オーナーの少女は俺を静に見据える。俺も然り。 『それでは決勝戦始めます!!!』 リングアナの言葉に開始体勢に。向かい合い目が合った瞬間互いに笑う。彼女は実に楽しそうに、俺はニヤリと。 最後のフィールドはギリシャを思わせる神殿。 相手は刀を抜き身に歩いてくる。 「君は強い。でも私は負ける気はない」 当然の事を言う。でもそれが様になっているせいか彼女が口にするに相応しいと思えた。 (良いね。実に似合う) ゆっくりと上段に構える彼女、己いつも通りの構えで対峙する。 『それでは決勝戦開始!!!』 号に二人共に跳ぶ! 交差する影と閃く刃。火花を散らして打ち合わされる。 (強い) 率直な感想だ。コイツは今日戦った中でレベルがダンチ、攻守共高レベルで機動も良いし技術も高い。だが付け入る隙なんざ必ず有るもんだ。 「はっ!」 (ふっ!) 『攻法を弐式に!』 マスターの指示に腕の拘束をパージ、蹴りでの牽制をかけつつ手は尻尾の上でクロスする鞘に突っ込めば歪なフィストブレードが装着される。その切っ先近くに着いた鍵爪状の刃を相手に振り被る。 「っ!」 息を飲む侍、その刀を鍵爪と刃で絡めて押さえ込み右の刃を凪ぐ! 「ちぃ!!」 上半身をスウェーするも甲冑の一部を削る。この体制なら攻撃はできまいと左脚を振るう! ガキッ!!! 痺れる様な痛みと脛に感じる硬い感触、左側から背面を通して突き出した鞘だ。 体勢的に相手が有利になると押さえ込んでいた刃を抜かれ距離が開く。 「流石に簡単にはいかないか」 (お互い様だ) 呟きにギャグの向こうで答える。 互いに動かず出方を伺う。下手に動けないと言った方が正しいか。 短期決着を得意とするのは同じらしく相手の目は急所を見据えている。にも拘らずこちらの攻撃に反応できるのはその技術量の差か。 「だが勝たせて貰う!!」 言葉と地面を突き下す。相手の意図が読めない!? 瞬間に空へと飛んだ侍はターボファンを唸らせ停止、気炎万丈を構える。 (馬鹿な!あんなの当たりはしないのに!?) 風切り音を轟かせ撃ち出される弾丸をステップで避ける。そう避けれる・・・ ゾクッ・・・ 妙な感覚がし反射的に上半身を捻る! 眼帯のカメラアイに映ったのは小柄の切っ先だった。直撃は免れるも眼帯を掠めベルトが裂ける。 ずり落ちる眼帯を引き千切って投げ捨て射程を離れる。離せない! (よもや射撃から投擲とは・・な) 気付かねば額を貫かれていた事だろう。地上を不規則に蛇行しながら射撃をさせない。否しないのか。しかし気炎万丈はその威力は高いものの連射性は無い筈なのに既に体勢は整っている。改造品と考えて間違いないだろう。 拙い。実に拙い。 格闘は互角か相手の方が僅かに上射撃の腕も高いと来たか。更には飛行速度も申し分なし。 『全使用を許可。骨顎発射から仕掛けるぞ!』 指示に立ち止まらず4機のマスィーンズを切り離す。内2機をその翼目掛け飛ばす! 「甘い!」 侍は迷わずそれに向かって飛び気炎万丈を発射。一つを撃ち落し銃架でもう一つを殴り飛ばした。 (やる!) 落とされたにも拘らず己のAIは喜びを感じる。最高だ。化け物な己に相応しい相手だと! 残りを囮に己も飛ぶ。容易く残りを撃ち落した侍もこちらを捕らえて飛ぶ。 「(はぁぁぁっ!!!!!)」 裂帛の気合を込めて撃ち出される弾丸を右目に直撃させつつ腕を伸ばす! 固い感触と頭を貫く感触は同時に訪れた。地面に叩き付けられ己の「頭」が「外れる」。 「ここまでの手合いとは・・・君とはまた戦いたいものだ」 脇腹を斬られその先のエンジン部分まで貫かれた状態、でも雄雄しく降り立つ侍が「ほざく」。 突き刺さった刀を回収し背を向けるその体を「見据える」。同時に観客の悲鳴が上がる。 「?何!!!!!!!!?」 振り返り驚愕の声。そりゃそうだろう。転がった自身の頭を手に「首無し」が立ち上がったのだから! 悲鳴とリングアナの驚きの声。 自分でも判るくらいに邪悪な笑みを浮かべて相手を見る。その表情は驚きから怒りへと。大方俺がチートでも使用していると思っているんだろう。先んじて声を上げる。 「「本物の頭」が首の上に乗ってるなんて誰が決めたんよ?ルールにも乗ってないで?それにアイツの「頭」はちゃんと体に付いてるしな」 ブーイングを上げようとした観客も静まる。相手は怒りからまた驚きへと。 「・・・!椿まだ終わってないわ!」 そうまだ終わってない。 「存分に暴れて魅せろ!観夜!」 驚愕の表情の中に少しばかり恐怖が見える。 貫かれた頭は停止寸前ながらも自力で宙に浮かぶ。時折火花が見えるのが余計に不気味な事だろう。己は「見えなくなった眼」からもう一つの眼にシフトする。胸と首の間、大きな目の模様が入った拘束服の前面装甲に設けられたもう一つの「眼」に。 ユラリと両手を広げ手首を下へ。貼り付けの罪人の様な構えを取った後初めて声を放つ。 「驚いたようで何よりだ。己はまだ終わっちゃいない!」 走る。慌てて抜刀し対抗したのは流石と言えよう。そのまま打ち合い距離が開く。 己の中で待ち望んだ全力での「大喧嘩」に高揚する。拘束は外れ「頭」は飛び強い敵を相手にする。バトルでこんなに楽しい事はないだろう? 「さぁ、死合う侍!この己を殺して魅せろ!!」 混乱から少しは落ち着いたのか侍は構え己を見る。その表情にいかばかりかの楽しさを見せて。 ガンッ、ガンッ、と打ち合い互いに傷が増える。 奮える感情と一撃毎の衝撃が楽しい。相手もそうなのか少しずつ表情がニヤけている。 「はっ!」 「殺ぁ!(しゃぁ)」 幾度目かの打ち合いで左手の刃がヘシ折れる。構わず右手の刃を振るい相手の刀を弾き飛ばす。 「まだまだぁ!!」 「はっはぁ!!!!」 ウィングの基部から抜き出した仕込みの刃を笑い声と共に迎え撃てば右手の刃も砕けた。 「ぅらぁぁぁ!!!」 「せっっ!!」 振り上げる左脚と刃が火花を散らす。三枚の内外柄から二枚飛ばされる。が、相手も体制が崩れたところを刃の無い腕でので殴る。連打に翻弄される侍、その鳩尾に両手での掌底を決め放つ! 「狼牙!!!」 「がっ!!」 零距離での狼牙掌。腕の拘束服に内臓されたスキルを発動し相手を吹っ飛ばす。でもまだ相手の「眼」はこちらを見据えている。 「くっ・・・まだ・・・」 「・・・・はぁ、はぁ、はぁ」 互いに余力は少ない。「極める」のは次だ! 「往くぞ・・・狂牙!(きょうが)」 「来い武士!(もののふ)」 納刀から居合いの構えで走る侍。残された右脚に力を込め迎える! 「覇覇ぁぁぁぁぁ!!!!!」 「嗚嗚嗚嗚ぉぉぉぉん!!!」 その刃と刃が重なると爆発した。 衝撃に耐え切れず砕かれた地面が煙幕の様に土煙を巻き上げ二人を隠す。 「聞いて良いか?」 「・・・何?」 「技の名を」 「獣牙爆熱脚。言わずもがな拳を蹴りにしただけのものさ」 「そうか・・・蒼天残月。私のはこれだ」 「成る程。流石だ」 場違いな雰囲気だった。バトル、しかもあんな美しさも何もない只々「熱い」だけの。その最後には似合わない友人との会話のような空気だった。 崩れ落ちる事なく彼女は情報の塊と化していく。 「楽しかったぞ・・・狂牙」 「己もだ・・武士」 最後は笑顔で称えあった。また相対(あいたい)ものだと。 『WIN 観夜』 息を飲む声が妙味大きく聞こえた。 土煙で様子が見えなくなったフィールドに立つのは二つの影。次第に晴れると侍の姿は霞と消え勝利判定の音声が流れた。 実況のリングアナも言葉が見付からないのか呆然としていた。ってかこの人「頭」が取れた時のまま固まってないか? ポッドが開いて戻ってきた侍をオーナーの少女が称える。「頑張ったね」と。 『はっ!Σ 勝利「観夜選手」!優勝は彼女です!!!!』 思い出したように宣言するとこれ又思い出したようにブーイングが起こる。今までで一番大きく。 彼女が可哀想だと、そんな姿にしてやるなだと、労わってやれだと。もう自分勝手に喚き散らす。俺は涼しい顔でそれを流す。何とでも言えば良い。俺がそれを笑ってやるから。見てくれだけで判断するなんて何て似非な正義面なんだと。でも相棒はそれが許せなかったらしい。ギャグを外すと大声で吼えた。 「貴様等の正義感を押し付けるな!己がこの姿をしているのは己の趣味だ!それを許し誂えてくれたマスターを馬鹿にするな!外見だけしか見ずに中を知らずに批判する貴様等が何正義面してんだ!!」 静まり返る会場。ブーイングの声を上げていた連中は面食らったらしい。まさか自分達が否定されるなんて思っていなかったんだろう。 「行くぞ」 「マスター!・・」 肩に乗せる。 「言わせときゃええねん。俺等は俺等で楽しみゃな」 「・・・うん」 少々納得いかないようだがこのまま吼えさせても意味はないだろう。それに聞く耳持たんと思うし。 ゲートを潜るとまた会場が騒がしくなったが知った事じゃない。 数分して表彰式となる。 が、俺等はそれを辞退した。会場に戻ったとしても白けるだけだし。 「ごめん。己があんな事言ったから」 「気にすな。それにしても吼えたな」 「ムカついたから。己が言われるのなら判るけど何々だってんだ。マスターが無理やりやってるみたいな事ばかり言いやがって・・・」 未だ怒り収まらない、いや思い出したからか。しかしまぁ何とも俺は思う。 「愛されてんなぁ俺」 「!」 音でも立てそうに赤面する相棒を肩に煙草に火を付け帰宅する。 翌日センターのHPでバトルが公開された。 そのムービーの掲示板は凄まじい量の書き込みがされていた。話の中心は言うまでも無いな。 「よっしゃ、計画通り二つ名が付いたな」 「だね。しかもそれを広めたのって彼女だし」 表彰台でのインタビューで準優勝の侍が言った言葉。そこから観夜の二つ名が付いた。 『狂牙』 狂った牙とは何とも相応しい。本人も気に入っている。でも俺達の中ではそれ以上に安堵があった。 「「THE拘束服にならんでよかった」」 良かった。本当に良かった。 そしてインタビューの最後、侍とオーナーの言葉。 『彼女は本当に大事にされていると思います。そして私はあのオーナーを批判しません。全力で楽しんでいるだけなんだと思います』 初めての擁護だったその言葉に観夜が微笑む。 今までずっと批判されていた俺等を理解しようとしてくれた二人に喜んでいるのだ。無論俺自身も。 「また相対(あいたい)な」 本当に柔らかく笑う彼女。自然と俺も笑みを浮かべる。 「せやな。また大会とかで会うんちゃうか」 「うん。その時はまた・・・」 「「全力で屠るのみ!」」 次を待ち遠しく望む二人だった。 そうそう、三位の騎士とそのオーナーは表彰式で何んか居心地悪そうだった。 もう一個。 大会までにセンターで件の侍とオーナーに出会いよく会うようになった。頑張って口説くとしよう! 「マスター?・・・」 「フル装備で睨むなや・・・・」 口説き作戦は前途多難のようだが、 「ヤキモチとは愛い奴」 「真顔で言うなよ・・・(赤面)」 それもまた一興。
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神姫無頼質問コーナー「時報さんが回答したあとに」 なぜなに武装神姫にならい、自分なりの設定補填をするためのコーナー。 解説の時報(ときほう)さんと武士子の日暮さんの掛け合いをご覧ください。 ※内容的に「他の作家さんの設定を自分なりに解釈」していますが、無論設定を侵害する気はありません。 コーナーログ 第一回「中の人などいないッ!」 第二回「神姫のお値段、いくら?」 第三回「私のカラダ、気になるの?」 第四回「神姫の中身、換えられる?」 第五回「街角に、ラララ海の底に?」 第六回「私のこと、愛してますか?」 第七回「うほっ…いいMMS」 第八回「いろいろ変わる事」 NEW 以下構想中…。 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ 本日 - 昨日 - 総合 - 質問のリクエスト・要望などはこちらへどうぞ 名前 コメント
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残虐描写が多数存在します。そういったものに嫌悪を抱かれる方は戻ることを推奨します。 武装神姫草創期、それは同時に武装神姫の暗黒時代でもあった。 規定がおざなり且つ曖昧で違法を裁くものが存在しなかった当時は過剰強化された自作武装が表立って猛威を振るい、又は神姫を全く別の物に造り替えてもCSCさえあれば公式バトルに参加出来るような、正に混沌を極めた時代であった。 現在ではオフィシャルの設立、積極的な介入により規定は正確に設定され一応の安寧が訪れているが、その混沌の渦中で破壊された神姫の数は確認されただけでも当時稼働していた全ての神姫の一割に昇ると言われている。 戦いに敗れ破壊される神姫、オーナーによって狂わされた神姫、名誉の為に自害を選ぶ神姫。そうした光景が決して珍しいものではなかった当時を、生き残った神姫達とそのオーナー達は「十五センチの地獄」「世界最小の戦場」「血は流れなかった戦争」等と様々な名称で表現している。 …これはそんな混沌とした時代を潜り抜けた一組の神姫とオーナーの物語である。 そのオーナーはとても幼く、新品のランドルセルを背負っていた。神姫の方も何の変哲も無い、強化改造や自作武装が普遍していた当時ではむしろ異常と言える無改造のストラーフ型であった。 無邪気にバトルに赴く彼らを見た神姫オーナーは誰もが思った。何も知らず神姫バトルの世界に踏み入れてしまった為にストラーフ型は誰かの武装の実験台になり、幼いオーナーにはパートナーを失った傷痕が取り残される。閉鎖的な環境は他人を助けると言う人道的な選択を凍結させ、ただ冷淡と一組の死別を予知させていた。 しかしその予知は大きく外れることになる。ストラーフ型は勝ち続けた。自身は非改造の公式武装にも関わらず自作武装や強化改造を施された神姫を相手に互角以上に戦い、時には最早神姫とは言えない異形の怪物さえも捩じ伏せた。 幼いオーナーはただ応援するだけ。ストラーフ型に何か特別な改造を施された形跡は無く、また強化された武装やオーダーメイドの武装を使うのでもなく、ただ公式の武装だけで、実質何の援助も無しに勝ち続けていく。 何故そんなに強いのか。あるオーナーの質問にストラーフ型は「私はマスターが信じてくれる私自身を護る為に戦っているだけ」と答えている。いつからかストラーフ型は『鬼子母神姫』と渾名付けられた。 …。 …。 …。 泡のように浮かんだ1が弾けて0に溶ける。目覚ましたイシュタルに映ったのはそういう世界だった。ここは神姫の夢の中。広大なハードディスクの中でポツリと浮かぶAIの中。マスターに自分の中身を点検させる度に訪れる異世界である。ただ普段と異なり自分は自分の中に拘束されて身動きが取れない。どうしてこうなっているのかと今にまで至る経緯を振り返る。 休日ということで普段よりも遅くに起床。今朝のマスターの朝食はバタートーストとベーコンエッグとレタスとトマトのサラダ。早めに部屋の掃除を終え電車に乗ってエルゴに。エルゴでマスターは自分の部品と何かの本を買って修理室を借り整備を済ませる。ジェニーと雑談をしていたら日暮夏彦にAIの調査を頼まれたので引き受けた。調査後バトルに繰り出したが満足の出来る強敵とは出会えなかった。帰宅時に神姫狩りに襲われてマスターの無事と引き換えに連れて行かれてしまう。 ということは今ここは神姫狩りのパソコンの中か。素体との接続は保たれており、手が入れられていないことに安心する。マスターと一緒に設計した素体だから他人に解体されていたらどうしようかと思った。そして自分とマスターとの大切な思い出には閲覧記録が無いので二度目の安堵をする。 予想通り今は自分に蓄積されている戦闘データをコピーしているらしい。現状を把握したところでセキュリティの眼を盗んで感覚を広げ今自分の居るパソコンの中を調べる。自分の一部を有象無象のデータの中に飛び込ませ今自分が欲している情報だけを持って来させた。神姫狩り達の行動は非合法とされる賭けバトルへの参加、自作武装の強奪なんて小さな悪事の他、何と世界的に禁止されているはずのMMSの軍事利用を研究している組織とも繋がりが有ることが判明した。 高名な神姫は貴重且つ膨大な戦闘データを持っている。自分もまたそこら辺の神姫とは比べ物にならない戦闘経験を持つ歴戦の兵であると自負していた。それを考えればそれを狙う神姫狩りが自分を狙うというのは正しい審美眼を以て行われた犯罪とも言える。 しかし、それはそれ、これはこれ。他人の神姫のデータを不正コピーさせているパソコンをネットに繋げたままにしているのは迂闊としか言いようが無い。御蔭で衛星を通して今居る場所を割り出す事が出来た。今居るのはエルゴからはそう遠くは無い場所にあるビルの中だ。今直ぐ日暮夏彦にメールを送れば数時間後にはマスターの下に帰れるだろう。だがそれはしない。 武術の達人曰く「武を振るうは下策、その時すでに護身は失敗と心得よ」。それは理解してる。このまま何もせず他人に任せた方がずっと安全だ。けれど悪党を見て自分は何もしない言うのは寝覚めが悪く、調整したばかりの身体を試してみたい気持ちも有り、何よりマスターを傷付けた連中をわざわざ警察に任せ懲役云々で済ませるのは例えマスターが許しても自分自身が許せなかった。…と言うわけで。 「なっ…なんだよ、これっ!」 世界を流転させる。自分を縛り付けていた施錠は藻屑と消える。AI複製ソフトは台無しになり元も子も無くなる。幾らこの世界の向こう側から指示を出そうとも、もう遅い、パソコンの中を調査している間にハッキングを掛けてオーダーの支配権は全て奪い取った。もうここは「私の」世界だ。 世界は流転する。自分自身を砲弾として向こう側の世界に撃ち出す。海の様に緩やかな世界から抜け出した途端、不自由な重力が身体を縛る。二次元の物は三次元に。0と1は隅に追い遣られ赤ん坊が産声を上げている。パソコンの中の世界とは違い、現実世界は思い通りにはならない。だからこの瞬間だけは胸が高鳴った。 感傷に浸る暇も無く素体の中で目覚めたイシュタルは目覚めとほぼ同時に駆け出して慌しくパソコンを操作していた痩せた男の手に昇る。そこから息も吐かせず身体を駆け上がり、その途中で胸ポケットから奪ったボールペンを額に突き立てた。 「なぁ、んがっ?」 混乱、覚醒、襲撃。現実の変動に男の認識が間に合っていない。その隙に首の後ろに回られて、ドスンと一撃。走馬灯に馳せる暇も無く即死する。 神姫にプリインストールされているロボット三原則などイシュタルにはあってないようなものだ。人間にとっての憲法や法律と同じもので守る必要が有ると思えば守るし破っても構わないと思えば平気で破れる。 「…ふむ」 イシュタルは崩れ落ちる人体に巻き込まれる前に着地。神姫である自分にも罪悪感なるものが存在するのか殺めた手から後味の悪い感触が伝わっきたが、大したものでもないので無視する。 それよりも次はどうするか。残り二人とその神姫達は皆殺しにするのなら一人づつ静かに消していくのが効率的だ。全身から電磁波を飛ばしその反射波をレーダーとして建物の中の構造と人物と神姫の動向を把握する。 キッチンで女が調理をしている。リビングで男が飲食している。玄関にフォートブラッグ型と紅緒型が将棋をしている。洗濯機の前でジュビジー型がアタフタしている。小部屋でムルメルティア型が射撃訓練をしている。冷蔵庫の近くでストラーフ型が食材を運んでいる。小皿に乗せたコーヒーカップを持ったエウクランテ型がこちらに向かっているので急いで駆け出した。 「マスター、コーヒーを持ってきました」 出会い頭にエウクランテ型をボールペンで殴打。小皿とカップを奪い取り音を立てさせないよう床に転がした。エウクランテ型は混乱しながらもイシュタルを認識し後方に跳びながら体勢を立て直す。 「貴方一体どうやって…いやそれよりも、貴方、マスターに何をしたの!?」 自分と大差ないストラーフ型の向こうに何倍も大きな人影が倒れていた。身動きどころか呻き声すらも上げないマスターの姿は否が応でも嫌なものを連想させ、それを振り払うように声を張り上げる。 「君のマスターは『君の仲間に』殺された」 イシュタルは嘘を吐くと同時にイシュタルはエウクランテ型に接近し押し倒した。首を絞めコアとCSCの接続を捩じり切る。 真実を教える必要は無い。大事なのは相手が全く想像していなかったことを言い放って、その意味を考えさせる事だ。一瞬の隙が致命傷に繋がる場において口先三寸ほど有効なものは無い。 電磁波を使ったレーダーで今のエウクランテ型の大声を聞き付けた人物は居ない事を確認する。 「マスターを苦しめた武器を私が使う事になるとは」 流石にボールペンは取り回しが悪いので物言わぬエウクランテ型からエウロスとゼピュロスを拝借した。そして誰にも見つからないように音を立てず隠れながら自分のCSCが発する電磁波の周波数も書き換え対神姫センサーにも引っ掛からないように移動。先ずは誰とも一緒に居ないムルメルティア型だ。 確か向こうの神姫には自分と同じストラーフ型が居た、それを利用させてもらおう。表情の違和から別の神姫だとばれないよう俯きながら如何にも悲しい事が起きた後の様な重い足取りでムルメルティア型が居る小部屋に侵入する。 「おぅ、ストラか。…どうした、またマスターに怒鳴られたのか?」 「そうなの…マスターが…」 ムルメルティア型は気付いていない。イシュタルはちょっと自分を褒めたくなった。それを抑えて可哀想なストラを演じながらも何も言わずにムルメルティア型の胸に飛び込む。 「しょうがない奴だなぁ。今から一緒にヂェリカンを飲もう。愚痴を聞いてやるから」 気の良いムルメルティア型の胸にそっと手の平を重ね、微弱な電気をエネルギー供給路に流し込み強制的に停止させた。 「おっと」 自我を失い崩れ落ちるムルメルティア型を床に降ろして胸のハッチを開きCSCに電磁波を利用したハッキングを仕掛ける。 手から発する電磁波の周波数を調整、イメージとして自分の手をクレイドルに、素体をパソコンに変えてムルメルティア型に自分のAIをインストール。セーフティを外す為に正規のセキリュティソフトが取り除かれていた御蔭で楽に侵入出来た。バックアップをクラックしオーバークロックを掛けてメモリに過負荷を与える。全てを書き換える必要は無い、とりあえず自分以外のものは全て倒すべき敵であると錯覚してもらえればいい。 エラー、バグ、メッセージ、レジストリの抵抗を一切踏み躙ってムルメルティア型のAIをそういう風に作り変える。自分一人で全てを倒すのは大変だが二人、それも敵の仲間を裏切らせたとなれば敵に対する衝撃は大きく殲滅作戦も遣り易くなる。 僅か五分足らずでハッキングを終え、再起動させらたムルメルティアの眼には光が無く、そこに居るのはイシュタルの命じられるがまま動く人形だった。 「派手に暴れて来い」 「了解、マスター」 ムルメルティア型には自分の武装を装着させてからリビングに向かわせ、その後ろをイシュタルは誰にも見つからないように隠れながらもついていく。 リビングでソファに腰掛けていた男は酒を飲んでいた。飲み始めてから随分経っているのかアルコールの臭いが充満していて自分の神姫を見る視線にも焦点が有っていない。直ぐ近くで起きた異変もそこに倒れている仲間の死体にも気付かずまだ大物を捕らえた達成感に酔っている。 「ぁー? 今日くらいはいいだろぉ、なんたって大物を捕まえたんだからなぁ」 酔いの所為かムルメルティア型に砲口を向けられても、それはただの威嚇だと思っていた。しかしその予想に反し3.5mm主砲は唸りを上げ徹甲弾が酒に蕩けた目玉を四散させる。 「ウギャァァアアアアアア!?」 自分のマスターの悲鳴を気にも留めずムルメルティア型は接近し鋼芯を叩き込んだ。元々最大級の火力を誇るそれは違法改造によって最早人を殺傷出来る凶器と同義であり易々と人肉を食い破って内臓に風穴を開ける。 血の噴水に床が汚され自らを赤く染め上げてもムルメルティア型は止まらない。生存本能に振り回された両腕を無視して人体に穴を開ける作業に没頭する。肝臓と腎臓が穿たれ激痛にのたうちまわり、とうとう左胸の上に標準が合わせられたところで、 「何やってるんだよ、ルーティ!」 悲鳴を聞いたストラーフ型の放ったウラガーンに妨害され玄関に居たフォートブラッグ型と紅緒型、洗濯機の前でアタフタしていたジュビジー型も駆けつけた。全員、只事ならぬ事態を感じ取っていたのか武装している。 「クレナイは田西さんとクウを呼んできて! 念の為、ユーは僕のマスターのところに!」 「心得た、直ぐに戻ってくる!」 「分かりました!」 ストラーフ型の指示によりジュビジー型はキッチンに向かい、紅緒型はイシュタルが居る方に向かい、残ったストラーフ型とフォートブラッグ型が暴れ回るムルメルティア型に応戦する。 イシュタルは壁の上に立つことで紅緒型から見つからないようにやり過ごし音も無く紅緒型の背後に降り立つと振り向かせる暇も与えず首を掴んで中の回路を捩じり切った。 残るは洗脳したムルメルティア型と戦っているストラーフ型とフォートブラッグ型と、キッチンから動こうとしない女性とそれを護るジュビジ―型。建物の中を調べられ自分達の犯罪行為の証拠を見つけられる事を恐れてか警察や救急車を呼ぶ気配は無い。それはイシュタルにとっても好都合な事なので恐怖で気が変わらない内に女性とジュビジー型から始末することにする。 「大丈夫ですよ、マスター。きっと畑野さんなら無事です…」 キッチンではジュビジーがリビングの惨劇を己のマスターに教え、慰めていた。女性は神姫達に任せれば大丈夫だからと自分はキッチンの隅で縮こまっていることを選んだようだ。キッチンの出入口から女性とジュビジー型の居る場所までは大分距離が有る。 ムルメルティア型にしたように仲間のストラーフ型の振りをして近付くことも考えたが、武装の有無から怪しまれるかもしれない。出入口からジュビジー型を操作することも出来るが遠距離から神姫を操るなると自分のバッテリーを大量に消費する上に命令から行動までにタイムラグが生じ女性を逃す可能性も有ると判断し真正面から堂々と忍び込んだ。 特に神姫であるジュビジー型には一瞬でも見られてはいけないので特にそれを気にしつつ少しづつ接近していく。勿論、リビングでの戦況の把握も忘れない。ムルメルティア型があっさり負けてしまわないよう祈りながらも物陰から物陰に移動し壁を這い蹲って天井を走り、数分掛けて何とか彼女達の真上の天井に立つ。 ゼピュロスを投げ一人と一体の視線がそちらを向いている内に落下、女性の首筋に着地して振り返りながらも一閃。エウロスの刃で頸椎を切断し、混乱と恐怖の中で絶命させた。 「なっ、貴方は…っ!?」 ジュビジー型の驚きを余所に問答無用でCSCを狙い突くも、エウロスは固い装甲に遮られる。 「無駄です!」 「そうかな」 ならばもう片手での正拳突きを繰り出した。これも装甲に止められたが問題は無い。拳から装甲を通してジュビジー型のCSCに電磁波を流し込むことで強制的に停止させ、今度こそCSCを貫いた。フィクションの拳法に頑強な鎧を着た相手に自分の気を通してダメージを与える鎧通しという技が存在する。神姫であるイシュタルは機械の動力である電気を気の代わりにすることで神姫流の鎧通しを編み出していた。 「さてと」 一人と一体を暗殺した後でもリビングでの戦いはまだ続いている。人間の方は皆殺し終えたのだからもう隠れる必要は無いと判断してイシュタルは堂々とリビングで姿を見せる。ムルメルティア型のオーナーだった男は出血多量で死んでいた。 「な、お前は…っ!」 ムルメルティア型は大分傷付けられていたが致命的という程でも無さそうだ。イシュタルは安心して近くに居た、又同型と言う理由でストラーフ型に襲い掛かる。エウロスの刃先を副腕で持ったグリーヴァで受け止め両手に持ったコートとコーシカで突き出された腕を斬り落そうと振り上げたがイシュタルは斬撃より一歩早く腕を引いて、ならばと繰り出された追撃の回し蹴りも脚が胴を捕らえると同時に衝撃と全く同じ方向に跳ぶ事で完全に威力を完全に殺しつつも距離を取った。 着地し無防備になったその瞬間を狙いフォートブラッグがイシュタルを狙撃しようとしたがムルメルティア型によって妨害される。操られた3.5mm主砲が仲間の足を引っ張った。 「くそっ、とっとと目を覚ませ! お前の相手は俺じゃねぇだろぉ!」 ストラーフ型がロークのガトリング銃口を突き付けた先にもうイシュタルはおらず、瞬間すぐ間近にまで迫っていた。放たれた拳がストラーフ型の胸に当たる寸前で副腕で受け止められるが、それなら副腕に触れる手から電気を流し込む。本来ならこのまま先のムルメルティア型、ジュビジー型と同じ運命を辿るはずだったストラーフ型は何と直感で嫌な気配を感じ取り電気がCSCに至る前に副腕を強制排除することで逃れた。 「ほぉ」 理由は分からないが、よくぞ破った、流石は自分と同型と口には出さないが自画自賛。自分の必殺技が破られたところで平静は揺るがない。イシュタルは蛇行しながら走ることでジーラヴルズイフの狙いを乱し格闘戦に持ち込んでエウロス一本でコートとコーシカの二刀流を相手に圧倒する。改造と非改造の性能差を埋めて凌駕する技術と経験の差がストラーフ型を追い詰めコーシカが弾き飛ばされた。大袈裟に距離を取ろうとしているストラーフ型をつまらなさそうに笑う。 「弱いな。そんなだから、自分のマスターさえ守れないんだ」 「…!」 平静を保とうとしていた感情の琴線がピクリと動いた。 「一体マスターに何をした!」 「殺した。そこに死体があるぞ、見てくるか?」 「…貴様ァァッァアア!」 まるで明日の天気でも話しているようなその口に目掛けて、過剰負荷を掛けてでも一瞬でブースターを最大出力にまで噴出させ防御も何も考えない特攻を仕掛ける。触れれば何もかもを壊してしまいそうな純粋な憤怒、確かにそれを真正面から受け止めるのは恐ろしいがそういうものほど折り易いものは無いことをイシュタルは知っていた。 だから身を屈めるだけでも容易く無防備な真横を取ることが出来、エウロスの切っ先でストラーフ型のCSCを貫く。 エウクランテ型を嵌めた時とは異なり今度は嘘を吐かなかった。不安は心を揺らがせ怒りは眼を曇らせる。言葉責めは戦闘の常套手段だ。尤も、スポーツマンシップに反するので公式の試合では使えないのが玉である。 兎にも角にも残るはフォートブラッグのみだがそれも直ぐに決着が着いた。 「くそっ、くそっ…くそぉおおっ!」 ムルメルティア型を盾にしたイシュタルに力押しで接近されフォートブラッグ型は成す術も無く殴り壊される。今際の断末魔がフォートブラッグに出来た唯一の抵抗だった。これでビルの中で動くものはイシュタルとムルメルティア型だけになる。そのムルメルティア型も自由意思は存在しないのだから実質はイシュタルのみ。 後始末をしなければならない。三人も殺せば自分の廃棄処分は免れない事は理解しているのでそうならないよう今の状況に細工を加える必要がある。 「止まれ」 「了解、マスター」 命令に従って自ら停止するムルメルティア型を再びハッキングし最後の役割を命じる。警察はこの殺人事件調査する際、真っ先に神姫のメモリを閲覧するだろう。それを見越してムルメルティア型のAIとメモリを「度重なる違法改造で狂ってしまった」と書き換えて、この惨劇の犯人に仕立て上げさせようとしていた。 やや苦しい言い訳だが上手く騙し通せる自信が有る。改竄された形跡を残さないと言い切れるのも有るが、何よりも証拠が無いからだ。神姫に指紋なんてものは無いし頭髪にしても同型が居る。電磁波を使ったソナーでカメラが無い事も確認済みで唯一の手掛かりは神姫の中身だけ。 そして最後にして決定的な証拠である自分自身の記憶でさえも問題は無い。ムルメルティア型のAIとメモリの書き換えを終えたイシュタルは最後の仕事として自分の胸元に手を置いた。「自分自身の心と記憶を書き換える」。ここでやったことの記憶を全て消せば自分はただの被害者であり人間を攻撃出来ないノーマルの神姫だ、オフィシャルもそれは疑わない。 薄れゆく意識、失っていく記憶、消えていく自我の中、殺人姫は満足げに微笑んだ。
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虹裏神姫キャラ全集 虹裏神姫から派生したキャラを紹介しています。 << 神姫の派生キャラクター >>あんヴぁる すとラふ イエちゃお・ナスちゃお パトりん ばかりん わふりん はなこ 朝花子 砲め子 ほうほう えうえう SANAGI ぐらたん かみのしもべ 白シス子 黒ゴマプリン << 神姫の派生キャラクター >> あんヴぁる 量産型とも呼ばれる神姫のような何か。紙粘土製あるいは紙製。 さらには神姫が搭乗可能なタイプが出現。鳴き声は「サケー」。 そのもちもちしたボディから溢れる母性で白子一家のお母さん的な存在に。 すとラふ 黒子の簡易生産型。要するに水増し分。こちらも紙製や紙粘土製。「シロコー」と鳴く。 なんだかよくわからないがいろんな道具の役を果たせるらしい。 イエちゃお・ナスちゃお 「さあ今日もがんばって働きましょうです」 「めんどうくさいからこの場でしょb治療していい?」 働く神姫一組目。度が過ぎたHENTAIをイエピーで搬送、 白い壁の病院で治療し武装紳士に更生する看護士仕様のまおちゃお。 その役割によって呼称が二通りあるものの本体の仕様は特に変わらない。 最近患者の増加で病室が限界なのかその場で処分…じゃなくて治療を施すことも。 パトりん 「パトりんです!ドーナツください!」 働く神姫二組目の警察仕様はうりん。普段は各地域の治安にあたり、 度の過ぎたHENTAIオーナーの逮捕が主な仕事。 各部署に存在し複数人で出動するが、大体において返り討ちにされ(※犯罪です) はうりん同様ひどい目(※犯罪ですったら)に遭ってしまう。 最近はすぐに仕事をサボってドーナツやプリンを食べようとする駄犬ベースタイプが主流。 基になるはうりんによって行動やスレ内での扱いが変化する。 指揮官タイプのパト凛も存在する。 ばかりん 「ごしゅじん あそぼ あそぼ」 通称駄犬。datの駄犬とは別固体。 某こーぎーの如くお馬鹿で幼稚なはうりんで、少し寂しがり屋さん。 まおちゃおの様にひらがなで喋るが、少したどたどしい。 わふりん 「わふん!わふん!」 はうりんの簡易体と思われるが詳細は不明。 白子家のペットでえうがどこからとも無く拾ってきたらしい。 散歩などの世話は主に妹んしぇさんが行っている。 はなこ 「しょくしゅちんあつー(モゾモゾ」 派生キャラだが、imgで花子と言ったら大抵こちらを指す。 別名「ハナコ・シンキモドキ」「花子G」 ぽるぽるのイラストより誕生した花子に似た「何か」 ぎたいさんの一種とも言われるが、その正体は不明。(ゆえに花子G) その旺盛な食欲で、HENTAI達とまおちゃおを混乱と恐怖に陥れた。 どこぞの怪獣も混じったらしく仙台を壊滅させるのが趣味。 最近は本来の花子との境界がなくなりつつある。 朝花子 花子の派生キャラで朝からマスターに代わり働いて生活費を稼ぐ。 マスターに一方的に話しかけるようなスレ本文で始まりそのまま仕事へと出かける。 ひょんなことからマスターは実は死んでいるんじゃ?とかよくない噂が聞こえてくるが 朝花子は今日も懸命に「お仕事」をこなして生活費を稼ぎ 実家のお母さんからの仕送りで朝ごはんを作る。 いまわかってることだけでもメガ素体だとか風俗関係で働いているらしいとか 月収は30万以上だとか少なくとも生活に不自由はないらしいこと。 砲め子 砲子の派生キャラ。やおいをこよなく愛しその頭の中身は常にカップリングを考えている。 元々は一発屋的なキャラだったが、なぜか最近復活した。 しかし出番はあまり多くないようだ。 ほうほう えう、ふぃぎゅに次ぐ第3の幼児神姫。「~っちゅ」と語尾につけて喋る。 ものすごい寸胴体系。 砲め子と同じく最近になって復活したが、やっぱり出番はあまり多くない。 えうえう 「えうー、えうえうー(ママー、ごはんー)」 派生キャラだが、imgでエウクランテと言ったら大抵こちらを指す。 初起動時に見た白子を母親として慕い、後をついていくロリタイプの鳥子。 白子と一緒にお風呂に入ったり、お出かけしたりするのが大好きらしい。 この子をいじめると白子一族からタコ殴りにされるので注意が必要。 ふぃぎゅと仲が良いが、彼女の熱視線にはまだ気付いていない。 ある意味母親に恵まれてる? 昔は幼女なりに会話できていたが、最近は「えう」だけで全てを表現するえう語が中心。 1羽でえうー 2羽でええうー 3羽そろえば 牙をむく SANAGI ランちゃんが脱いだはずの蛹にプットインした姿とも別固体とも言われている。 似た人によって立体化されている。 ぐらたん 似た人のイラストから生まれたグラ姉のSDキャラ。 のはずだったが、いつのまにやらグラ姉の妹(幼生体?)キャラに。 グラ姉と同じくプリンに目がない。 かみのしもべ あんヴぁるやすとラふと同じような簡易量産型の神姫でダンボール製。 夜な夜なシス子のためにダンボールを集めて、白子家の庭先へ置いて行っているという。 えうを乗せて走る個体も。 箱状になっているので他の神姫が被ることもできる。 白シス子 シス子の派生キャラでシス子が白子を天使様として崇拝しているのに対して 妹りんを堕天使様と呼んで崇拝している。 シス子と髪型が逆になっている(片目が前髪で隠れてる)のと服装が全体的に白いのが特徴。 最近では同人作家属性が付いているとかいないとか。 よく砲め子と一緒に同人案を練っている。 シス子の双子の姉妹という噂…。 黒ゴマプリン ブライトフェザーの簡易型であんヴぁるやすとラふなどと同タイプと思われる 鳴き声が「マナマナー」。 謎がとにかく多い、妙に躍動感あふれる動きをする。 見たら社会的に死ぬ系の珍生物。 ナス子さんの中の人という噂もある。 同デザインの尿瓶や大人の玩具も存在するらしい。 ある意味はなこ並に危険な神姫。
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人物紹介 ライバルの神姫達編 【神姫オーナー】[外道:猪刈 久夫] [自衛官:前田 啓次] [従姉:碓氷 灯] 【武装神姫】[一人目:フリッグ] [二人目:あくまたん] [三人目:かまきりん] [四人目:アラクネー] [五人目:ミモザ] [六人目:ルー・フライ] [七人目:プル軍曹] [八人目:ハンゾー] [九人目:弁慶] [十人目~十二人目:ミラ/イリン/ティニア] [十三人目:ティール] [十四人目:狛恵] [十五人目:ティテュス] [十六人目:リュミエール] [十七人目?:サオリ] [十八人目:ガルラ] [十九人目:ハニエル] [二十人目:シレイ] 【神姫オーナー】 [外道:猪刈 久夫] 氏名:猪刈 久夫(いのかり ひさお) 年齢:34歳 性別:男性 CV:緒方 賢一 国籍:日本人 職業:特務機関N.E.E.T.構成員(自称)/無職(実態) 趣味:18禁ゲーム、フィギュア弄り、神姫の魔改造 特技:早食い・大食い 食事:好きな食べ物:ピザ 嫌いな食べ物:野菜 住所:不明(東京都) 特徴:典型的なアンコ体型のニート。嫌らしい笑いと 脂ぎった全身が特徴的な、悪い意味のオタク。 見た目に反して体力はなく、虚仮威しである。 “あくまたん”(アルマの旧名)を好きな様にしていた卑劣漢である。 彼の神姫に対する扱いは、以前証拠と共にネット上で散々叩かれた。 主な理由は、極めて不健全な改造を神姫へと施した事に依るのだが、 それを屁とも思わぬ性根が悪名を高めている事には気付いていない。 神姫を“ゲームに使う駒”や“己の欲望を解消する為の道具”としか 見ておらず、命令を達成できない神姫を即刻破壊する外道でもある。 だが従った神姫に対しても、人にそれを行えば現行犯逮捕される様な 猥褻且つ残虐な仕打ちを行っている。それ故かリーグの勝率は低い。 神姫に対しては非常に高圧的だが、対人能力が著しく欠けている為に 人間に詰め寄られると何も言い返せない、所謂“神姫弁慶”である。 その本性は臆病であり、それが“人形達”への傲慢に繋がっている。 “かまきりん”を今また手放す事になっても、懲りてはいない様子。 [自衛官:前田 啓次] 氏名:前田 啓次(まえだ けいじ) 年齢:29歳 性別:男性 CV:大塚 明夫 国籍:日本人 職業:陸上自衛隊・三等陸尉 趣味:トレーニング(自らは勿論、神姫とも行う) 特技:白兵戦闘、及び戦闘指揮 食事:好きな食べ物:おにぎり 嫌いな食べ物:ジャンクフード 住所:不明(東京都?) 特徴:切れ長の瞳だが、筋肉も垣間見える長身の男。 何故神姫を連れ歩くのかも謎な、武官である。 “アラクネー”を連れてアキバの神姫センターに現れた男。 クララの素質と晶達の想いを見抜き、それを支援し始めた。 立場上深謀遠慮がありそうだが、現状晶には関係のない話。 [従姉:碓氷 灯] 氏名:碓氷 灯(うすい あかり) 通称:無し 年齢:不祥(外見は14~16歳程度) 性別:女性 CV:川澄 綾子/若本 規夫 国籍:日本人 誕生:XXXX年03月14日 職業:不明 趣味:神姫の改造、読書、散歩 特技:不明 食事:好きな食べ物:不明 嫌いな食べ物:梅干し(晶の体罰を連想する) 住所:不祥(甲信越地方・長野県松本市近郊?) 特徴:艶やかな黒髪を腰まで伸ばした、非常に可憐な少女。 大抵は地味目の服に、大柄の丸いサングラスを着用。 外出時は、首輪型ボイスチェンジャーを欠かさない。 槇野晶の遠縁の親戚。一応年上なので従姉にあたるらしい……が どう見ても妹の晶に負けず劣らぬ“幼女”の貫禄を持っている。 性格は奥手且つ凝り性で、サングラス類やボイスチェンジャーも 全て人から己を隠す為に敢えて使用している。どう見ても変人。 しかしその素顔は、誰もが認める程の可憐な美少女……らしい。 セリフ回しは「ですぞ?」等の芝居がかった妙な物言いを好む。 己を出す事が苦手故にやっているらしいが、どう聞いても道化。 それが更に、本人のコンプレックスとなっていたりするのだが。 一方で晶に負けぬ凝り性であり、相棒として神姫に妥協しない。 晶には、怯えつつも尊敬するというよく分からない感情を持つ。 秋葉原での晶との邂逅を経て以降は、若干性格が変わっている。 地元・松本市に於いても更なる晶の導きを受け、灯は成長した。 その先に待つのが幸福か不幸か、全てを知るには時間が必要か? 【武装神姫】 [一人目:フリッグ] 名称:“大剣士の”フリッグ 素体:騎士型MMS・サイフォス 年齢:不明 性別:女性 CV:緒方 恵美 国籍:武装神姫(登録地:不明) 職業:不明 趣味:不明 食事:不明 武装:特注大型ツヴァイハンダー×1(両手) ハイパーエレクトロマグネティックランチャー×2(背部) フォービドブレイド×2(背部) “ネオボードバイザー・ソードダンサー”×1(重量級) 装備:ソルダットアルミュール(一部使用・全身) キャヴァリエアルミュール(一部使用・全身) レインディアアームドユニット・タイプγ×1(背部) チェヴァルボッテ×1(脚部) “ネオボードバイザー・ソードダンサー”×1(重量級) 特徴:全体の塗装を青系統にしている以外は、素体共通。 ロッテの初戦を務めた、サイフォスタイプの白兵向け武装神姫。 ツガルタイプの武装を中心にミキシングビルドが為されている。 性格は醒めた物であるが、戦士としての眼力は確かである様子。 巨剣を自在に振り回すが、それ以外の武器を使わない癖がある。 初陣のロッテにこそ破れたが、正々堂々再戦を挑みたいらしい。 オーナーは特に決めていない、というより晶が見落とした模様。 重量級ランクでは、“ネオボードバイザー・ソードダンサー”を 自在に操る達人として頭角を現しつつあり、それに伴って老練な 賢者の如き智慧と資質を兼ね備えるまでに至る。ロッテの宿敵。 [二人目:あくまたん] 名称:あくまたん 素体:悪魔型MMS・ストラーフ 年齢:起動後数年? 性別:女性 CV:植田 佳奈 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:なし(敢えて言うのならば、奴隷?) 趣味:人に尽くす事、その他(させてもらえない) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:不明(重火力の射撃装備中心ではある) 装備:基本装備のまま(DTリアユニット有り) 特徴:フォートブラッグタイプの試作武装を搭載。 また、オーダーメイドの巨乳パーツを使用。 猪刈に隷属していた頃……即ち破損前の“アルマ”である。 ストラーフタイプの特性を無視して、無秩序に火器を搭載。 結果として接近戦も出来ない、凡庸的な戦闘力に留まった。 主の為に精一杯戦うも敗北。猪刈は残酷な行為を以て応え、 どんな要求にも従った彼女の心身は、傷を負う事となった。 [三人目:かまきりん] 名称:かまきりん 素体:砲戦用MMS・フォートブラッグ 年齢:起動後数週間 性別:女性 CV:冬馬 由美 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:なし(敢えて言うのならば、兵卒?) 趣味:不明(させてもらえない) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:ロングレンジキャノン砲×2(背部) アサルトライフル×2(両手) デスサイズ×2(マニピュレータ) 装備:フォートブラッグの基本装備(全身) フォールディング・マニピュレータ×10(両脚・背部) 棺桶型神姫素体保護ケース×1(背部) 特徴:特注パーツを使って、蟷螂型に変形出来る。 また、オーダーメイドの巨乳パーツを使用。 猪刈久夫が“あくまたん”の代わりに連れていた武装神姫。 以前よりは知恵を使ったのか、フォートブラッグをベースに 白兵戦をカバーする為の特注パーツを継ぎ足した、自信作。 但し猪刈の技術と戦術が伴っていない為、機転が効かない。 更に蟷螂型になると、劣悪な補助AIにより理性が消える。 結果、機動性をも兼ね備えたアルマによって打ち倒された。 猪刈の手から放れた彼女は、新しいマスターを現在募集中。 [四人目:アラクネー] 名称:“女郎蜘蛛の”アラクネー 素体:忍者型MMS・フブキ 年齢:不明 性別:女性 CV:吉田 小奈美 国籍:武装神姫(登録地:東京都?) 職業:不明 趣味:不明 食事:なし(食事機能未実装) 武装:“斬鋼糸”×6(両手) 装備:忍装束(全身) 特徴:若干、軍隊風のデザインになっている。 クララの初戦を務めた、フブキタイプの武装神姫。その性能は 並みの神姫を越えているが、何故か現状サードリーグに所属。 特殊ワイヤー“斬鋼糸”によって、敵を罠に嵌めるのが戦法。 クララの智慧と武装によって得意技を崩され、そのまま敗北。 その後クララを弟子と認め、予備の“斬鋼糸”を与えている。 いずれ強くなった彼女と再び戦い、倒すのが今の目標らしい。 [五人目:ミモザ] 名称:ミモザ 素体:猫型MMS・マオチャオ 年齢:不明 性別:女性 CV:田村 ゆかり 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:遊ぶ事 食事:なし(食事機能未実装) 武装:基本武装のまま 装備:基本装備のまま 特徴:生還したばかりである 裏バトルの犠牲となり、データを奪われてしまった神姫。 第五章の段階では全く蘇生の様子を見せていなかったが、 第十八章の段階で修理が完了、オーナーの元へと帰った。 オーナーは、MMSショップ“ALChemist”の常連の男性客。 外伝において“鳳凰カップ”予選Hブロックの第一回戦で 通常状態のロッテと戦い、翻弄・敗退してしまう。これは バトルに復帰して間もない為であり、実力は未だ未知数。 [六人目:ルー・フライ] 名称:ルー・フライ 素体:兎型MMS・ヴァッフェバニー 年齢:不明 性別:女性 CV:五十嵐 麗 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:弱者を嫐る事 食事:なし(食事機能未実装) 武装:基本武装+ビームスナイパーライフル 装備:基本装備のまま 特徴:狙撃特化のチューニングである ロッテの“鳳凰カップ”予選Hブロック準決勝の、対戦相手。 下位とは言えどファーストランカーであったのだが、癖である “弱者を嫐る”嗜好が油断に繋がり、ロッテの奇襲を受けた。 結果ギブアップするという醜態を晒してしまい、復讐を誓う。 オーナーの詳細は不明。梓の回想でも、覚えられてはいない。 [七人目:プル軍曹] 名称:“サンドワーム”プル軍曹 素体:砲台型MMS・フォートブラッグ 年齢:不明 性別:女性 CV:釘宮 理恵 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:なし(無感情?) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:基本武装×3(ミキシングビルド) 装備:基本装備×3(ミキシングビルド) 特徴:多脚戦車としての能力に特化している ロッテの“鳳凰カップ”予選Hブロック決勝での、対戦相手。 ロッテと同じくサードリーグの下位グループではあるのだが、 それでも決勝まで勝ち上がってきた実力だけは、本物である。 不整地戦闘を得意としているが、陸地ならば何処でも戦える。 一度はロッテを自慢の滑空砲で撃ち抜くが、間一髪で逃した。 その後は徐々に押し負けていき、遂に装備の大半を破壊されて ノックアウト負けを喫してしまう。それでも悔いはない様子。 オーナーは、大分慣れている様子の青年である。詳細未設定。 [八人目:ハンゾー] 名称:“猫獣拳”ハンゾー 素体:猫型MMS・マオチャオ 特徴:凪さん家シリーズの登場人物である “鳳凰カップ”決勝ブロックにて、ロッテの初戦を務めた娘。 セカンドである事を自負としているのは伊達ではない様子で、 運と実力で精一杯戦ってきたロッテに、初めて恐怖を与えた。 僅差で負けてしまった故に、今後も狙われる事は必定だろう。 詳しくはチアキ氏の凪さん家シリーズを是非読んで頂きたい。 [九人目:弁慶] 名称:“零より来る者”弁慶 素体:犬型MMS・ハウリン 特徴:凪さん家シリーズの登場人物である “鳳凰カップ”決勝ブロックで、ロッテと死闘を演じた神姫。 寡黙ながらも少々演出過多という妙な性格だが、実力は本物。 全ての切り札を見せてしまったロッテを、極限まで苦しめた。 結果ロッテは相打ち気味に敗れるが、お互い悔いはない様子。 詳しくはチアキ氏の凪さん家シリーズを是非読んで頂きたい。 [十人目~十二人目:ミラ/イリン/ティニア] 名称:“黒鳥の戦鬼”ミラ/イリン/ティニア “ヘヴィハンド”/“?????”ミラ “トゥーハンド”/“雷帝の御剣”イリン “フリーハンド”/“?????”ティニア 素体:限定天使型MMS・ブラックアーンヴァル 年齢:不明 性別:女性 CV:堀江 由依 国籍:武装神姫(登録地:日本・甲信越・松本) 職業:不明 趣味:“姉様”と過ごす事 食事:なし(食事機能未実装) 武装:キャノンランサー×1 (レーザー砲を搭載したイーアネイラ風の槍らしい) “星(エトワール)”/“風(スーフル)”/“花(フルール)” 及び上記三種に対応した専用武装各種(詳細は割愛) 装備:多数種の公式装備を適度にミキシングしている (ブラックアーンヴァル、ストラーフ、エウクランテ等) “星/風/花”の導入後は、オリジナル装備も追加した 特徴:多種多様なフォーメーション攻撃が得意である ロッテ達“三姉妹”の3on3初戦の相手である、三体の神姫。 凝り性である碓氷灯によって、オリジナル武装も持っている。 しかし精密すぎるコンビネーションの隙を突かれて敗北した。 性格は全くの同型故か三人とも荒っぽく軽めで、陽気である。 負けてしまった事を悔やんではいるが、恨んではいない様子。 そのオーナーは、晶の“遠縁の従姉”である碓氷灯であった。 後に、灯の本拠地である松本市の神姫センターにて再戦する。 ほぼ同時期にセカンドへ昇格していた彼女らのレベルは高く、 ロッテ達三人と半ば相打ち気味になる死闘を演じるに至った。 だがその勝敗よりも、灯と共に生きる道を見出した事の方が、 “灯の妹達”には重要なのかもしれない。愛は強し、である。 [十三人目:ティール] 名称:“隻腕の”ティール 素体:兎型MMS・ヴァッフェバニー 年齢:不明 性別:女性 CV:林原 めぐみ 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:太極拳 食事:なし(食事機能未実装) 武装:“隻腕”×1(ブースターと電磁破砕ナックルの合成品) 装備:基本装備(但し、バックパックのブレードは無い) 特徴:極端な格闘戦特化型である アルマに大敗を喫させた神姫。判定での敗北や引き分け等は、 これまでにも全員に存在したのだが、アルマのKO負けは初。 自分にも他人にも厳しい、愚直なる戦闘狂(ウォーモンガー)。 再戦に意気揚々と望んだが、覚醒したエルテリアと……何より アルマの“明鏡止水の覚悟”と戦闘センスにより、大敗する。 アルマを越える立場に追いやられたが、戦闘意欲は失わない。 [十四人目:狛恵] 名称:“砲狗の”狛恵 素体:犬型MMS・ハウリンを基にした改造品 年齢:不明 性別:女性 CV:小島 めぐみ 国籍:武装神姫(登録地:日本・神奈川) 職業:不明 趣味:修行(シャワーに打たれたりするらしい) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:砲撃装備多数、隠しブレード 装備:“四脚”(追加脚部)、他重装甲多数 特徴:回避を棄てた、重戦闘タイプである ロッテのセカンド昇格を賭けた試合での対戦者。規約上では、 勝った神姫がセカンドへの移籍権利を得る事になっている為、 サードリーグとは言えトップクラスに位置する実力者である。 どうやらオーナーも、神姫の大幅な改造が出来る猛者らしい。 弾幕の雨と言える砲撃と騎士の突撃を使い分ける武芸者だが、 ロッテを侮っていた故か、矜持を賭けた一撃で形勢逆転され、 そのまま押し切られてしまった。現在は、セカンドに昇格して ロッテと再戦する為に、日々の“修行”に励んでいるらしい。 [十五人目:ティテュス] 名称:“オケアノスの伴侶”ティテュス 素体:人魚型MMS・イーアネイラを基にした改造品 年齢:不明 性別:女性 CV:真柴 摩利 国籍:武装神姫(登録地:日本・千葉) 職業:不明 趣味:海水浴(貝を拾って飾るのが好きらしい) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:鎖付きトライデント 装備:多次元戦闘用モジュール“スキュラ” 特徴:水中戦闘を重視した、独特のスタイルである アルマのセカンド昇格を賭けた試合での対戦者。規約上では、 勝った神姫がセカンドへの移籍権利を得る事になっている為、 サードリーグとは言えトップクラスに君臨する実力の持ち主。 彼女のオーナーも、神姫の改造が出来る手練れであるらしい。 鋭い槍捌きと“スキュラ”を用いた水対地戦でアルマを大いに 苦しめるも、相手が水中戦能力を持たないと侮っていたが為に ダメージを受け、それによって冷静さを欠いて敗北している。 己のプライドを穢したアルマ達を、絶対に赦す気は無い模様。 [十六人目:リュミエール] 名称:“光と闇の騎士”リュミエール 素体:騎士型MMS・サイフォスを基にした改造品 年齢:不明 性別:女性 CV:長崎 みなみ 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:パンダグッズ収集(自分と色が似ている為) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:闇の剣(仮称、エネルギー制御を行う機械の剣) 装備:大型の翼、脚部ブースター(装甲は標準品のリペイント) 特徴:超高速戦闘を得意とする、白兵戦タイプである クララのセカンド昇格を賭けた試合での対戦者。規約上では、 勝った神姫がセカンドへの移籍権利を得る事になっているが、 彼女がこの権利に挑むのは、サードリーグの首位になって以来 初めてだったらしい。オーナーは、若年ながら手練れとの事。 サードとは言え首座に長らく君臨していたその実力は本物で、 白兵戦に不慣れなクララとは、相打ち同然までもつれ込んだ。 多彩な力を持つ小兵・クララには後一歩の所で敗れたが、生来 潔い彼女は、クララの力を認めて己の精進に励んでいる様子。 [十七人目?:サオリ] 名称:茶織(サオリ) 素体:悪魔型MMS・ストラーフ限定版を基にした改造品 年齢:不明 性別:女性 CV:不明 国籍:武装神姫(登録地:日本?) 職業:不明 趣味:不明 食事:なし(食事機能未実装) 武装:不明(制作中) 装備:不明(制作中) 特徴:突撃を得意とする、白兵戦タイプである 晶が顧客よりの改造依頼を受注した、セカンドクラスの神姫。 彼女の活躍は、また別の場所で大いに語られている事だろう。 なお、名前の振り仮名は中国語系(チャージィ)が正確である。 [十八人目:ガルラ] 名称:“苛烈なる鳥の女帝”ガルラ 素体:セイレーン型MMS・エウクランテ等を基にした改造品 年齢:不明 性別:女性 CV:笠原 弘子 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:野鳥観察(同族だから?) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:朱天改造品(柄部分にハイパーレーザーブレード機能あり) 装備:大型の翼、背部ブースター(装甲は標準品のリペイント) 特徴:突撃戦闘を得意とする、高機動白兵戦タイプである アルマの重量級ランク初戦を務めた。“神姫パーツ流用組”。 少々ナルシストの入った性格であり、己の得意分野を行かせる 現状の重量級ランクが好きらしい。ちなみにサードランカー。 重量級ランクという環境では小兵に属する物の、その圧倒的な 剣技にて重武装派とも渡り合う、最近注目株の一人であった。 アルマに負けた事で、己を磨き直す為のバトルを重ね始める。 [十九人目:ハニエル] 名称:“天空騎士(パラディン・ダイバー)”ハニエル 素体:海豚型MMS・ヴァッフェドルフィン 年齢:不明 性別:女性 CV:半場 友恵 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:ロッテの追っかけ(憧れ……?) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:“エンジェルバイザー”(“ストームバイザー”系列の改造品) 装備:同上(+合体用のジョイントを兼ねた軽量アーマーを装備する) 特徴:高機動戦闘を得意とする、射撃/白兵両用タイプである ロッテの重量級ランク初戦を務めた娘。“バイザー流用組”。 ハキハキした物言いで、何故かロッテを“先輩”と呼び慕う。 その憧れと執念は並大抵ではなく、先日セカンドに昇格した。 重量級ランクの範疇としては中堅位置に属しており、圧倒的な 機動力と卓越した技で、ロッテを相打ち寸前まで追い込んだ。 結局フィールド特性に足下を掬われたが、本人は幸せな様子。 [二十人目:シレイ] 名称:“極悪サンタ”シレイ(紫鈴) 素体:限定サンタ型MMS・ブルークリスマスツガル 年齢:不明 性別:女性 CV:横山 智沙 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:博士の手伝い(お茶くみ等) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:“キリン”/“ホオウ”、“リュウ”/“レイキ”、大型剣 装備:特記事項無し(限定ツガルのそれを再調整し、紫に着色した) 特徴:支援モジュールを最大限活用した、大規模戦闘を得意とする クララの重量級ランク初戦を務めた、“自作装備組”である。 まるで何処ぞの世紀末漫画に出てくる様な三下悪役キャラが、 一部で人気を博しているとも言われ、戦い方も派手そのもの。 重量級ランクの中でも限界ギリギリの超大物であり、圧倒的な パワーとセンスでクララを一時は絶体絶命のピンチに陥れた。 実際、クララのダメージ値はノックアウト寸前だったらしい。 結局は起死回生の魔術に撃破されてしまい、降参に甘んじる。 憎悪とも言える執念をクララに燃やしており、マスターである “博士”に、更なる強化を強請っているとかいないとか……。 メインメニューへ戻る
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虹裏神姫キャラ全集 << 神姫スレ用語集 >>まおちゃお団 1神姫 神姫脳 神姫用品 神姫ショップ SAN値 神姫開発企業 メガ神姫 隔離病棟(ゲームセンター) 吉祥寺 << 神姫スレ用語集 >> まおちゃお団 リーダーであるまおちゃお、そして子分の花子、寅子の3人で作った悪(?)の集団。 気まぐれで正義の集団になったりもする。主な活動は悪戯と作戦会議。 結成当初よりはうりんを仲間に引き込むべく方策を練っているが、なかなか上手くいってない。 当初は3人だった団も少しずつ入団数が増えている様子で、 将来大軍団になる可能性を秘めている。 1神姫 1神姫=3,500〜4,200円(限定版を除く税込メーカー希望価格・神姫一体分)の為替レート。 5弾以降は価格が上昇しつつあるためレートが変わる可能性もある。 神姫以外の品物の値段が話題にでると「1神姫強」「2神姫弱」 という感じでその品物の価格を表す。 リーメントという単位も存在するらしい。(10リーメント≠1神姫) 神姫脳 プラモや食玩、コレクションアイテムから100均の雑貨まで あらゆる物を「神姫と絡められるかなor似合うかな」という基準で見てしまうのを初期症状とし、 武装神姫に関連する事柄には即座に反応、 さらには神姫に直接関係無くとも瞬時に連想してしまうようになる思考状態。 更に段階が進めば物品の値段をナチュラルに 上記の「神姫」単位に読み替えられるようになるらしい。 しかしこの症状に冒されるHENTAI達は一様に幸せそうですらある。 神姫用品 神姫脳にやられると、神姫に似合う物や神姫サイズのものは全てこう呼ばれるようになる。 身近なところでは家具や小道具、大きなものではバイクや車などの乗り物まで様々。 神姫ショップ 公式設定的には武装神姫のパーツや素体を販売する店舗の事だが 虹裏(img鯖)的には全国展開している100円ショップ「ダイソー」のことを指す。 神姫と絡めるのにぴったりなミニチュア家具や ドール用の服、収納ケースなどが売っていることからこう呼ばれる。 あまりの便利さについつい買いすぎてしまうオーナーも続出しているとか。 ダイソー以外の100円ショップにも神姫にピッタリな商品があるので、そちらも覗いてみては。 SAN値 正気度。TRPG『クトゥルフの呼び声』で使用されたパラメータが元ネタ。 この値が低くなるとプレイヤーキャラは狂気に近づき(平静を保てば回復) 0になると発狂してゲームオーバー。諦めなくても人生終了です。 神姫開発企業 オフィシャルに設定されている各神姫の開発企業。またはブランド名。 出典は電撃ホビー2007年7月号付録の小冊子より。 また同年7月27日に発売となった「武装神姫マスターズブック」により 第6弾のメーカーも追記された。 デジタルコミック版のキャラクターにも設定されている(公式サイトの登場人物紹介より)。 Front line:白 黒 メル 飛鳥 量 夢魔 Kemotech:犬 猫 パーティオ ポモック こぱち こぽも The Sixth Factory:武士 騎士 Plants Planet:花 種 Magic Market:鳥 魚 蠍 蝙蝠 Vulcan Labo:兎 $ Studio Roots:ちゅがる〜ん Arms in Pocket:砲子 ゼル レー姉とアイネスの武装 GroupK2:マゾ忍者 ミズキさん Union Steel:丑 寅 Constructive Tyrant:建子 OHMESTRADA:悪 良 らず しゃら Production Fairies:アイ子 リトルリリィ Insect arms:ランちゃん エッちゃん FRESH&STEEL:ナス子 シス子 Electro Kotan:フィル山 Industrial Eden:ユーリル、√ Dione Corporation:レー姉、アイネス(素体) img就職先希望調査ではケモテック社が圧倒的人気を誇り、 既に社訓と社歌までできあがっているとか。 メガ神姫 通常の10/1(10倍)サイズ、身長150センチの特別素体を総称してメガ神姫と呼ぶ。 ペイントであった素体はボディスーツ(あるいはボディペイント)となり、 中身はほとんど人間と変わらない構造をしている。 人間と同じ食物を摂取するが、排泄は(オーナーの)任意。 もちろん大事な部分も再現されており、各種HENTAI行為に対応する。 HENTAIにとって一家に一体ほしいと思っている代物なのだが、 残念ながら(現時点では)実在しない。 …えっ、何?あなたの所には本当にいるって? ころし(ry ゆずっ(ry 差し支えなければどこで手に入れたか教えていだだけますか? 隔離病棟(ゲームセンター) ↑前者と書いて後者と読む。 PSPソフト『BATTLEMASTERS』において神姫バトルが行われている施設。 通常こういった対戦ホビーを題材とする作品において 一般デュエリストorトレーナーorメダロッターorブレーダーの性格は実に良識的、 またはわんぱくだが同時に常識も兼ね備えているのに対し、 本作品の神姫オーナーは致命的なまでに社会道徳、公共マナーに欠けている。 つーか他んトコじゃ1作品に一人くらいの割合な下衆キャラを前面に押し出すって何よ! ネット上の紳士&HENTAIの言動をつぶさに観察したからこそできる英断であろう。 吉祥寺 07年7月初旬に突如現れたYODOは神姫の聖地だった。 其処〜に往けば〜黒も白も〜買ぁ〜えると言うよ〜♪ 何神姫かかろうともそこを目指したHENTAIや武装紳士たちの姿は語り草となっている。
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第五回「街角に、ラララ海の底に?」 時報「どうも、時報です」 日暮「日暮です」 日暮「今回の質問は"神姫が活躍する分野はなんですか?"ですか」 時報「えっ…と、ですねぇ(MMS入門を開く)」 神姫(およびMMS)を扱う分野は幅広い。 ここに代表的なものを挙げる。 ○愛玩用 武装神姫を含むMMSの主な活動分野。 簡単に言えば「友達」である。 彼女たちはオーナーと共に暮らし、オーナーの幸せを第一に願う。 "愛玩用"とは聞こえが悪いが、そのような目的への商業的使用はMMS国際法によって禁止されている(個人でやるのは構わないが、度を超すと告訴されるので注意) ○精密作業 全高15㎝のMMSならではの分野である。 その範囲は自動車の整備から海底ケーブル内の修理、はてには人工衛星のメンテナンスなど幅広い。 ○消防・救急 耐火性能が低いMMSを火災現場に向かわせるのは自殺行為であるが、救助面での活動はかなりのものである。 瓦礫の下敷きとなった被災者を励ますのも彼女らの仕事である。 ○警察 近年増加傾向にあるMMS犯罪。 それに対処するMMS犯罪担当部署にも、MMSはいる。 違法改造MMSに対しては、同じくMMSで対処するのだ。 当然、法の範囲内での武装を施してであるが。 これには武装神姫を流用する場合が多い。 ○軍事 MMSの戦闘目的での使用は禁じられている…が、アメリカ軍は偵察用としてMMSを配備している。 だか、実際には戦闘に使用している模様(「MMS 軍事 戦闘」で検索すればすぐにお望みのサイトにいける(※フィクションです) (一説には、対人戦用MMSの開発が進んでいると言われるが、アメリカ陸軍はこれを否定) 時報「結局、軍事利用してしまう訳か」 日暮「そこが人間のサガという奴ですよ、役に立つものは何でも使いますから。…そういえば"対人戦用"といえば特b(ムグッ)」 時報「(言っちゃいけないでしょ)今回はここまで、それではまた次回~」 神姫無頼質問コーナーに戻る 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ