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女の戦い(おんなのたたかい) 女の戦い イベントカード 使用代償:なし プロセスが積まれている場合使用を宣言できない。 相手は相手の手札を1枚選んで破棄する。(1ターンに1回まで宣言可能) 「……む?これは見た目以上に育っている……?」 Version/カード番号 Ver.2.0/0207 レアリティ C コメント
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女の戦い 比呂美は数歩の距離を挟んで、石動乃絵と相対していた。 (絶対に負けるものか!) 必勝を心に誓い、相手を睨む。何と言っても敵は"あの"石動乃絵だ。万が一に でも負けるわけにはいかない。全身の筋肉を確かめ、力を溜めていく。 …じりっ… 間合いとしては少し遠いが、踏み込みからの中段攻撃には自信がある。出方を 見ていては、相手に主導権を渡すかもしれない。石動乃絵に常識は通用しそう にない、最も自信のある攻撃で、早めに決着を着けるべきだと比呂美は考えた。 …じりっ… 右足を少し曲げ踏み込みの体制を作る、同時に左腕を少し前に出し右腕に力を 集中していく。 …バッ… 比呂美が先制攻撃を仕掛ける前に、石動乃絵が先に動いた。 (ちっ!) 石動乃絵が突っ込んでくる。比呂美はとっさに防御しようとするが、間に合い そうにもない。 (しまったっ!) …ひゅっ… 比呂美が気付いた時には、石動乃絵が間合いから少し離れたところで、うすく 笑っている。先制攻撃を読まれたことと、人を馬鹿にしたような笑い方に怒り を覚える。しかし、それにしても石動乃絵の運動能力は侮れない。こちらを覚 悟を決める必要がありそうだった。先手を打たれたのは致し方ないが、幸い、 今の立ち位置は自分に分がある。先ほどの動きからして、石動乃絵はスピード 重視の戦闘スタイルのようだ。スピードならこちらにも自信はある。 比呂美は、得意の中段攻撃を繰り出した。 …ずさっ…ぼっ… 左足で踏み込んだ震脚から力を右拳に伝達し、石動乃絵の腹部から胸部の辺り を目がけて衝撃を放つ。 石動乃絵は避けようとしない。 (もらった!) …ずっ… 比呂美の右拳が空を切った。 (なにっ!?) またも石動乃絵が間合いから少し離れたところで、今度は無表情で立っている。 (どういう動き?) 比呂美には石動乃絵の動きが見えなかった。戦慄が背筋を凍らせる。 (ちっ、動きが読めないと攻撃も防御も難いじゃない!) 続きはTVアニメ第7話で。 END -あとがき- っていう、美少女格闘アニメ? 書いて反省しています。 第7話放映まであと少し、木曜日深夜に書きました。スレに喧嘩のことについ て、触れられていたので書いてみました。 アップしてからスレに"SS書きました"と貼ろうか、と思ったのですが、もう 一度読み返してみたら、酷い内容でしたので、やめました。 よって、アーカイブのみ入れます。 最後に、ありがとうございました。損したって思わないでね。
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女の戦い ◆ElBBuB18Y2 少女が走っていた。 内なる想いに押されるまま、ただひたすらに。 恋人。 想い人。 心の底から愛している人。 何時までも一緒に過ごしていたい人。 玄野計。 唐突に始まった、災厄を現実にしたかのような事態。 巨大なロボットや武器を装備した巨人が、人々を無慈悲に殺害していく光景。 赤色に染まった空と、赤色に染まった地面。 何十年もの年月を掛けて造り上げた東京という都市は、瓦礫だらけの死体置き場と変わった。 巨人の襲撃にあった学校でも、何十人もの生徒が虫けらのように殺された。 地獄のような世界。 だが、そんな世界であっても彼は守ってくれた、戦ってくれた、救ってくれた。 まるで物語の中のヒーローのように、たった一人で巨人達へと立ち向かい、守ってくれた。 温もりを感じるように抱き合い、二人で夜を迎えた。 絶望しかない世界で二人の存在を確かめ合うかのように抱き合い、明日を目指した。 未来を掴む事を選択した。 そして目を覚ました時には、この殺し合いの場へと連れて来られていた。 殺し合いをしろと言われ、修道服を着た外人の女性が惨殺された。 殺害された少女と同様に、君達の頭の中にも爆弾を埋め込んだと言われた。 分からない、何もかもが分からない中で……彼を見つけた。 驚愕と困惑をごちゃ混ぜにした表情で、凄惨な言葉を雄弁に語る少女を見つめていた。 手を伸ばしたかった。でも、何故だか身体が動かない。 恐怖に震えて声を出す事もできなかった。 そうこうしている内に足元から身体が消えていき、気付けば見覚えのない街中にいた。 ポツポツと点在する街灯だけが、周囲を照らす。 薄暗い街並は言いようのない恐怖を発する。 涙が浮かび、思考が止まった。 ただ一人、玄野計の存在だけが思考を支配する。 「ケイちゃん……」 会いたい。 会って、一緒に過ごしたい もう一度あの日常に戻りたい。 少女は想い人を求めてがむしゃらに足を動かしていた。 ケイちゃん、ケイちゃん、ケイちゃん。 理解の追い付かぬ殺し合いの中で、心に浮かぶその少年だけが標(しるべ)であった。 暗闇の市街地を不用心にも駆け抜ける。 想いのままに、少女は走る。 息をきらせて、汗を垂らして、深夜の市街地を走り続ける。 そして、出会った。 「少女よ―――君は何故そんなに焦っている」 商店街にて一定間隔に設置された街頭の上。 足場とするには余りに狭すぎる数十センチ程の空間にて、不思議なポージンングをとる男と。 「まずは落ち着きましょう。アナタ、とても辛そうな顔をしているわ」 歩道を挟んでその対面、商店街に並ぶ店の看板。 これまた足場とするには狭すぎる板の上にて、堂々と立ち尽くす女性。 良く分からない登場を果たした二人組と、少女―――小島多恵は遭遇した。 「あ……あなた達は……?」 「ロットン・ザ・ウィザードだ」 「巴マミよ」 それは、少女の行く末を大きく変える出会い。 何の変哲もないただの少女が二人の魔法使いと出会い、そして、物語は始まる。 「クロノ・ケイか……すまないが、まだ見掛けていないな」 「この玄野君以外に誰か知っている人は?」 「いえ、いません……」 そして数分後、商店街にある店の一つにて、三人の男女が円を描いて座っていた。 様々な種類の野菜が売られている店の更に奥、居住空間でちゃぶ台を囲んで座る。 簡潔ながら互いに自己紹介を行っている最中であった。 「そうか。じゃあ、鹿目まどか、暁美ほむら、佐倉杏子という名の女性には会わなかったか?」 「会ッてないです……その、初めて出会えたのがロットンさんとマミちゃんなんで……」 「そう……でも、安心して下さい。私達がいる限り、あなたに危害は及ばせないわ」 ああ、と多恵は思う。 この人達は強い人なんだと、心底から思った。 こんな絶望的な状況にあって、それでも他人を気遣う余裕を併せ持ち、状況の打開を目指す。 あの時の彼と似ていた。 謎の巨人による殺戮劇。 何時も通りの日常が送られていた世界は、一瞬で死骸で埋め尽くされていた。 高層ビルをも一撃で破壊するロボットに、何十の人々を根刮ぎに殺戮する巨人。 学校の屋上から見えた光景は、まるでSF映画のように絶望的なものであった。 そんな光景を前にして、彼は笑っていた。 それは日常の中で一度と見せる事のなかった表情。 好戦的な笑みに、瞳は戦意で輝いていた。 誰もが困惑や絶望を想う中で、彼だけが未来を見ていた。 絶対に生き延びる。彼は表情でそう語っていた。 そんな彼に、絶望の中で前を見続ける彼に、ほんの少しだけこの二人がダブって見えた。 自分には無い力だと、多恵は無意識の内に理解していた。 「……ケイちゃん……」 小島多恵は、もう何度目か分からない呟きを再度吐いた。 彼を想い浮かべると、思わず瞳に涙が浮かぶ。 「多恵さん……」 何度も呟かれたケイちゃんという名前。 その様子からマミやロットンにも、小島と玄野の関係性が伺い知れる。 余程親密の仲なんだろう。 こんな殺し合いの場で真っ先に想い浮かべる程に、二人の心は繋がっている。 マミは静かに涙を流す小島を、優しく抱き締めた。 孤独の辛さは知っている。絶望の怖さも知っている。 話を聞くに、小島多恵はただの一般人のようであった。 魔力も感じない。銃を撃った事もなければ、勿論殺し合いなんてした事もないだろう。 命懸けの状況、というもの自体が始めてなのだろう。 マミは憤りを感じずにはいられなかった。 自分やロットンはまだ良い。 これまでに命懸けの争乱を繰り返してき、少なからず争いというものを知ってきた。 だが、眼前の少女は本当にただの女の子。 魔法少女でもない、平凡な何処にでも行る女子高生なのだ。 「心配しないで、多恵さん。絶対に再会させてみせます。玄野さんと多恵さんを」 巴マミの中で決意は固まっていた。 目の前の少女と玄野計を再会させる。 戦いは確かに怖く、殺し合いという状況も怖い。 美樹さやかを殺害した罪悪感だって心に巣くっている。 一度は折れ掛けた魔法少女としての心。 だが、それでも巴マミは決意した。 魔法少女として人々を守り、助ける。 自分の罪が許されるとは思わない。 美樹さやかという一人の魔法少女を殺害した罪は、一生涯背負っていく事になるだろう。 それでも、いやだからこそ、人々を助けるのだ。 戦いの果てに魔女となるにしても、戦い続ける。 魔法少女としての運命を、犯してしまった罪を、全てを背負って前へ進むのだ。 「そうだ。力無き事は罪ではない。力無き者をこのような戦場に参戦させる事が罪なのだ。君の守護に、君と玄野計の再会に、俺も協力しよう」 マミの言葉に続けてロットンが口を開いた。 迷いのない冷静な一言である。 その冷静さが多恵に、マミにも頼もしさを感じさせる。 「マミちゃん、ロットンさん……」 魔法使いと魔法少女。 弱者の救済を信条として掲げる者達と小島多恵は出会う事ができた。 それは小島にとってとても幸運な事で、停止状態にあった思考へ冷静さを取り戻させた。 小島多恵もまた、決意する。 絶対に生き延びる。生き延びて、玄野計と再会する。 そして、二人でこの殺し合いを脱出してみせる。 二人の魔法使いによりもたらされた強固な決意。 恐怖はあり、この先どうすれば良いのかも分からない。 だが、絶対に生き延びる。 そう小島多恵は決意し、未だ涙の止まらぬ瞳で奇妙な二人組を見つめた。 「すみません……お願いします」 多恵の言葉にマミは優しく微笑み、ロットンは無言でサングラスのブリッジを押し上げる。 こうして二人の魔法使いに、何の力もないただの少女が追加された。 「タエ、この服を着ると良い」 そして、数分後の三人。 三人は未だ小さな商店の店内にいた。 ロットンが小島多恵へと、自身が着込んでいたガンツスーツを渡したのだ。 ガンツスーツを着ていれば多少の事では怪我すらしないだろうし、全く戦闘力のない小島をそのままにする訳にもいかない。 あの死人の街の住人とは思えぬ行動だが、彼にとっては仔細なかった。 彼は自分の想うがままに行動する。 「この服は装着している者の身体能力と耐久力を引き上げてくれる。これを着ていれば銃で撃たれても死にはしない。俺よりも君が着ているべきだろう」 ガンツスーツについてロットンが説明をするが、多恵の意識はまるで違う所にあった。 多恵は、この服に見覚えがあった。 玄野計が学生服の下に着込んでいた黒色の下着。 襟元と手の部分しか見えなかったが、このガンツスーツとやらは確かにそれだ。 感じていた疑問がほんの少しだけ解消された気がした。 自分を抱えて学校の屋上から飛び降りて無事だったのも、素手で巨人を殴り倒したのも、このスーツの恩恵なのだろう。 彼が何処でこのスーツを入手したのかは分からない。 でも、彼はこのスーツを着て、守ってくれた。 スーツを着ていたとしても、例え身体能力を引き上がっていたとしても、恐怖はあっただろう。 多恵はそのスーツを抱き締めた。 まるで愛する者を抱くかのように、優しく、愛おしく、包容する。 絶対に生き延び、再会する。 決意が深まっていくのを感じた。 「でも、それじゃあロットンさんは……」 そう聞いたのは巴マミであった。 その瞳は心配げに揺れ、ロットンを見詰めている。 「問題ない。俺にはコイツがいる。それに―――」 マミの言葉に、ロットンは何時も通りの淡々とした口調で答えていく。 コイツとは拳銃の事なのだろう、拳銃の刺さった辺りを軽い調子で叩き、次いでマミへと視線を送る。 サングラス越しに、ロットンの瞳がマミを捉えた。 言葉や態度と同様に、迷いの無い瞳である。 「巴マミ、君もいる」 続く言葉に、マミは目を見開いた。 このタイミングで自分の名が出るとは思っていなかった。 予想外の回答に呆けるマミへと、ウィザードは更なる答えを紡いでいく。 「俺は信じている。君なら過去を受け入れ、乗り越えられるだろう。過去を乗り越えた時、そして破滅の未来すら受け入れられた時、君は誰よりも強く気高い魔法少女となっている筈だ」 出会ってまもない女性へと全面の信頼を押し出す。 それは、彼の気取り屋としての一面から出た言葉なのだろうか。 彼特有のカッコ付けの言動から、このような言葉が出て来たのだろうか。 だが、例えそうだとしてもマミが受けた衝撃は絶大なものであった。 あんな事をした自分を、絶望に圧し負け美樹さやかを殺害した自分を、こんなにも信じてくれている。 そう思うだけで、身体中から力が溢れ出る感覚がした。 「……分かり、ました。そのスーツは小島さんが着た方が良さそうです」 「奥の方で着替えてくると良い。着替えたら、行こう」 「は、はい」 「じゃあ、私は少し外を見張ってくるわ。万が一があったらいけないからね」 再会まで生き残るを、信頼に応える事を、二人の少女は決意した。 信頼に応える事を決意した少女は、心中の感情に従い行動を始める。 外を見張り、危険人物の襲来を避ける。 また保護を求める参加者がいないかを確認する。 信頼に応えなくては、という思いがマミに行動を取らせていた。 二人に背を向け、店先へと歩を進めるマミ。 そして、その瞬間―――事態が急変する。 急変の事態に対応できたものは居なかった。 一般人の小島多恵は勿論、異変の間近にいた巴マミも、用心深さで知られるロットンすらも、その異変には対応できない。 ザン、という小さな音が響いた。 瞬間、マミは背中に唐突な重みを感じた。 いきなり誰かが背中にのし掛かってきたかのような感じだ。 兎も角、いきなりであった。 いきなり重みが現れ、一瞬で消える。 何が起きたのだろうと、マミが後方に振り返った時には全てが終わっていた。 其処には有り得る筈のない人物が、立っていた。 美樹さやか。 死んだ筈の少女が、そこにいた。 肩から断裂した左腕をブラブラと漂わせ、制服のすべてを鮮血に染め、それでも美樹さやかはそこにいた。 破壊された筈の右手にサーベルを握り、呆然と目を見開く多恵の前に立っている。 「あ、」 思考が、止まる。 寸前の喜びも、決意すらも何処かへ消え去っていた。 眼前に現れた『罪』そのものに、巴マミは動きを止めてしまう。 ロットンさんは―――と、気付けば頼れる仲間の姿を探し求めていた。 彼なら、こんな状況でも何とかしてしまうのではないか。 あの魔術師なら。 「あ、」 と、そこまで考えた所で、頼れる魔術師の姿をマミは発見した。 魔術師は仰向けで倒れていた。 胴体に斜めの線を刻まれ、その線から夥しい量の血液を噴出させ、魔術師が倒れていた。 魔術師のその姿に、今度こそ、マミの思考は完全に静止した。 思考停止の魔法少女を置いて、事態は変化していく。 さやかが剣を投げ捨て、多恵の持っているスーツを掴んだ。 掴み、そして奪い取る。 いや、奪い取ろうとして、失敗した。 多恵がスーツを離さなかったのだ。 渾身の力で抱き締め、決して離そうとしない。 構わず、さやかはスーツを引っ張った。 どれほどの力で引っ張たのだろうか、スーツごと多恵の身体は振り回された。 洗濯物の皺を伸ばすかのようにスーツが振るわれ、それに伴い多恵の身体も振るわれる。 一瞬宙を浮いた身体が、勢いに任せて畳へと叩き付けられた。 癇癪を起こした子どもが玩具を叩き付けたかのようだ。 ゴキリとも、メシャリとも取れる不思議で鈍い音が響く。 そしてそれでも、多恵はスーツを手離さなかった。 痛みに顔を歪ませ、恐怖に瞳を閉じきり、しかしそれでもスーツを離さない。 「……ケイちゃん……」 多恵は、痛みの中で、恐怖の中で、想い人の名を呟いた。 さやかが僅かに動きを止める。 数秒の静寂が流れ、直後さやかは多恵を右手で掴み上げた。 掴み上げ、疾走する。 壁をぶち壊し、多恵を掴んで、死体の如く傷付いた身体を走らせる。 残されたのは茫然自失の魔法少女が一人。 一分前までは確かな暖かみのあった世界が、まるで色を変えていた。 「多恵、さん……ロットンさん……あああっ!」 青ざめた表情で声を上げながら、巴マミは血を流すロットンへと近付いていった。 傍らにて膝を付き、ロットンの状態を確認する。 止めどなく流れる鮮血を見て、最悪の結末が思わずマミの脳裏によぎった。 殆ど祈るかのように、マミは自身が持つ治癒魔法を施行する。 癒やしの魔法。魔法少女として彼女が身に付けた固有の力だ。 迅速な選択が幸をそうしたのだろうか、出血は直ぐに弱まり、ロットンの顔色も心無しか良くなっていくように見えた。 これならば助かる、と巴マミの心に安堵感が浮かび上がる。 同時に僅かな冷静さを取り戻した思考に、安堵感とまるで別の感情が沸き上がった。 生存していた美樹さやか。 そして、美樹さやかに連れ去られた小島多恵。 美樹さやかは殺し合いに乗っていた。 ならば、今すぐにでも多恵を救う為、追跡を開始せねばいけないだろう。 だが、駄目だ。 美樹さやかを思い出すと、身体が縛り付けられたかのように動きを止める。 ロットンを治癒しなければと心が逃げ道にすがりつく。 元々の傷が深くなかった事もあり、ロットンの治癒はそれなりに進んでいた。 正直に言えば、もう山は越えていた。 勿論更なる治癒は必要だが、緊急性は初期と比較して遥かに落ちている。 優先度は、今この瞬間にも危機的状況にある小島多恵の方が高い。 その筈だし、巴マミもその事実を察知していた。 だが、動けない。 美樹さやかと再び対峙する事を、自分の『罪』の証そのものと対峙する事を、拒絶する。 「う、ううう……」 結局は、ロットンの治癒を逃避の為の口実にしてるに過ぎない。 その事実を巴マミも認識していた。 認識し、理解し、それでも動けないのだ。 情けない、心底から情けなくなる。 人々を助けると決意した矢先のコレだ。 巴マミは涙を流しながら、ロットンの治癒を、自身の『罪』からの逃避を続けていく。 【 D-5・商店街・店内/1日目・黎明】 【 罪深き魔術師と罪を背負いし魔法少女 】 【ロットン・“ザ・ウィザード”@ブラック・ラグーン】 【状態】 右肩から左脇に掛けて斬傷(治癒中)、中程度の失血、気絶中 【装備】 普段着(漆黒のコート)、サングラス@GANTZ、 コルト・パイソン(6/6)@魔人探偵脳噛ネウロ、予備弾薬(12/12) 【持ち物】 支給品一式、壊れたサングラス@ブラック・ラグーン 【思考】 基本: クールに行動する。 0:気絶中 1: ……空の月は罪を購い得ない。俺もまた同じだ。 2: マミとタエを守る。 3: シェンホア、ソーヤー……彼女達もまた、俺の庇護を必要とする女性だ。探さねばなるまい。 4: この銃の“命名の儀”を行わなくては。 【備考】 ※参戦時期は原作9巻終了後のどこか。 ※D-5周辺の道路がベアリングロードであることを確認しました。 ※マミと情報を交換し、魔法少女や鹿目まどか、暁美ほむら、美樹さやか、佐倉杏子についての知識を得ました。 ※“命名の儀”が終わらなければ銃は抜いても撃ちません。 “命名の儀”とは? 戦いの極限状況に於いてこそ得られる詩想により、愛銃に相応しい名を付ける儀式のこと。 これが終わらないうちは一発の弾丸も放つことはしない。 ロットンが銃を撃たない、いや撃てない理由である。 【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】 首を貫く二つの刺し傷(リボンで止血済み)。魔法少女に変身中。 【装備】 ソウルジェム(微量の穢れ)@魔法少女まどか☆マギカ。マスケット銃(1/1)@魔法少女まどか☆マギカ 【持ち物】 【思考】 基本: 罪を背負い、正義を行う。 0: 私は…… 1: ロットンを治癒する 2: ロットン治癒後、美樹さやかを追い掛ける。……追いかけなくてはいけないのだが…… 2: ロットンと共に行動する。 3: 鹿目さん、暁美さん、佐倉さんを探す。 【備考】 ※参戦時期はアニメ10話鹿目まどかにソウルジェムを砕かれた後です。 ※他にも魔法少女が居るかもしれないと思っています。 ※肉体が支給品扱いなのかは不明です。 ※魔法少女の真実に気付きました ※さやかの脱出に伴い、デイバックが破壊されました。基本支給品一式×2、痛みはね返りミラー@ドラえもん、思いきりハサミ@ドラえもん、不明支給品一つ(確認済み)は室内に散らばっています。 ◇ 美樹さやかは薄暗闇の中で膝を折り畳んでくるまっていた。 身動き一つ取れない閉塞感に、上方から僅かな光しか差し込まない薄暗闇。 余りの閉塞感に思わず、自分は死んでしまったのかと考えてしまうさやかであったが、違う。 声が聞こえてくるのだ。 巴マミの声と、聞き覚えのない男と女の声。 聞こえてくる声に、美樹さやかは自身の生存を再確認する。 試しに、断絶状態にあった痛覚を元に戻してみると、身体中を信じられないような激痛が走った。 「ガアアっ……!」 思わず苦悶が漏れるが、これで確信できた。 痛覚があるという事は、死んでいないという事だ。 再び痛覚を断絶させ、美樹さやかは思考する。 あれだけの弾丸を食らっても、魂を内包する宝具さえ無事であれば死ぬ事のない身体。 やはりゾンビだなと自嘲する一方で、感謝も覚える。 この身体がなければ、魔法少女としての力がなければ、この殺し合いを勝ち抜く事は到底できないからだ。 だから、この一時だけは感謝をしよう。 上條恭介の元に帰る為、元の人間に戻る為、この身体は最大限に活用させて貰う。 美樹さやかは身体の治癒に専念しながら、少しばかりの休息を取った。 光が差し込む上方から聞こえてくる声。 身体の回復に努めながら、会話に耳を傾ける。 聞こえてきた会話は、さやかにとって僥倖以外の何物でもなかった。 「タエ、この服を着ると良い。この服は装着している者の身体能力と耐久力を引き上げてくれる。これを着ていれば銃で撃たれても死にはしない。俺よりも君が着ているべきだろう」 「でも、それじゃあロットンさんは……」 会話の中に出て来たガンツスーツというアイテム。 何とそのスーツは着用するだけで身体能力を飛躍的に引き上げるらしい。 恐らくは現在両手に装着されているスーパー手袋と同系統のアイテムなのだろう。 身体の治癒に魔力を大きく使用した今、これ以上の魔力消費は避けたい所である。 その矢先に知る事のできたガンツスーツというアイテム。 幸運だ、と美樹さやかは素直に感じていた。 そのガンツスーツとスーパー手袋があれば、それだけで驚異の力を得る事ができる。 いざとなれば魔法少女の力も平行活用できる。 ガンツスーツ、スーパー手袋、魔法少女としての力。 その全てが重なり合い、導かれる力は想像する事すら難しい。 出だしは蹴躓いたが、運は此方に傾きつつある。 「奥の方で着替えてくると良い。着替えたら、行こう」 加えて現在ガンツスーツは誰にも着用されていないようであった。 合流した別の参加者にスーツを着せようとしているらしい。 チャンスだ、とさやかは思う。 身体は全快には程遠いが、痛覚を遮断し魔力を注ぎ込めばまだギリギリで稼働する。 スーパー手袋も外されていない。 会話からするにスーツを渡されている参加者はただの一般人のようである。 ならば、いける。 魔力で強化した身体で接近し、スーパー手袋も利用して、スーツを奪う。 たったそれだけの簡単な動作だ。 問題はない。ない、筈だ。 決意は容易に固まり、さやかは即座の行動を選択した。 魔力でサーベルを発現させ、唯一の出入り口らしき光の差し込む隙間へと刃を走らせる。 縦に刃を振り抜いた。 それだけで閉塞感に満ちた薄暗闇の空間が崩壊し、外の世界へと移る事ができた。 ドシャ、と僅かな距離を不恰好に墜落し、さやかは周囲の状況を確認した。 視界の中には二人の人物。 サングラスを掛けた外人と、黒色の何かを抱える少女が一人。 会話によると、元々男性が着ていたガンツスーツを、巴マミ以外の少女へ着るように勧めたようだ。 あのサングラスが元々ガンツスーツを着用していた男で、少女がガンツスーツを手渡された。 つまりは、あの少女が抱えてている黒色の何かが、ガンツスーツなのだろう。 状況を確認し終え、さやかは即座に行動に移った。 謎の空間から脱出する為に振るったサーベルを握り締め、まず初めにサングラスの男へと接近する。 男は驚愕に呆然としながらも、殆ど反射的といった様子で腰部へと手を伸ばしていた。 武器か何かを隠し持っているのか、と思考しつつ、さやかは躊躇いなくサーベルを振るった。 男の動作は俊敏なものであったが、それでも不意を付いた分、圧倒的にさやかの方が早かった。 男を、右肩から袈裟懸けに斬り裂く。 斬られた勢いそのままに仰向けで倒れ伏す男。 倒れた男には目も向けず、さやかは床を蹴り抜いた。 次にさやかが接近していったのは、ガンツスーツらしきアイテムを抱える少女。 一瞬で距離を詰め、ガンツスーツを掴み、スーパー手袋にて強化された腕力に任せて、奪い取る。 が、ここで予想外の事態が発生する。 少女がガンツスーツを離そうとしないのだ。 離さず、ガンツスーツごと振り回され、背中から床へと叩き付けられる。 墜落の勢いは凄まじく、床に敷かれていた畳がへし折れ、めくれ上がる。 墜落の音はもはや爆発音のようであった。 内臓の一つでも損傷したのか、少女の口元から鮮血が零れる。 口から血を零し、表情を苦悶に歪めながらも、少女はスーツを手離さなかった。 何なのだ。 この女は何故ここまでこのスーツに執着する。 自身の身体能力を引き上げると知っているから? だが、このままスーツを抱えていれば女は死ぬ。 それでは元も子もない筈だ。 執着の理由は、別の所にある。 そう、さやかは察知した。 「……ケイちゃん……」 そして、さやかは聞いてしまった。 少女の呟きを、想い人に向けて放たれた呟きを、聞いた。 その瞬間、感情が噴出する。 抑えがたい感情が噴出し、さやかの思考を奪い去った。 血反吐を吐きながら呟かれた、『ケイちゃん』という言葉。 死の寸前にあって紡がれる名前とは、つまりそういう事なのだろう。 何より、その表情が女と『ケイちゃん』の関係性を物語っている。 恋人。 想い人。 『ケイちゃん』という名の者と、この地味な女はそういう関係なのだろう。 そう認識すると同時に、さやかの心中でとある感情が急速的に膨れ上がった。 感情に任せて、さやかは少女を掴み上げた。 まるで買い物袋でも持つかのような気軽さで少女を持ち上げ、そのまま走り去る。 今のさやかに出口など関係なかった。 突き当たりの壁を思い切り蹴破り、崩壊させ、新しい出口とする。 蹴りの際に治癒しかけの足から再出血が見られたが、さやかは気にも止めない。 少女を右手にぶら下げたまま、夜の市街地へと駆けだしていった。 そして始まるのは、女の戦いであった。 恋しか知らない女と、愛を知る女との、戦い。 夜の市街地にて、死闘が繰り広げられる。 ◇ 「ぐッ……!」 何処からともなく現れた少女に連れ去られて、数分ばかりの時間が経過した時であった。 小島多恵は屑ゴミのような扱いで、地面へと無造作に投げ捨てられた。 鈍痛に占領された背中へと更なる衝撃が加わり、多恵の呼吸が止められる。 それでもガンツスーツは手放さず、その小さな身体で抱き締めていた。 恐怖に目を閉じきり、小動物のように身体を震わせる。 それでもガンツスーツだけは手離さない。 彼が着ていたものと同様の、漆黒のスーツ。 それを手離す事だけは出来なかった。 「ねえ、アンタに話があるんだけど」 問答無用で襲撃をしてきた筈の少女が、何故だか話し掛けてきた。 投げ掛けられた言葉に、多恵は身体を震わせながらも瞼を開く。 其処には青髪の少女がいた。 身体中の至る所を血に染めた、素人目にも満身創痍だと分かる少女。 だが、少女は自身の負傷などまるで気にしない様子で多恵へ言葉を飛ばしていた。 その様子はまるで、パニック映画に出て来る怪物のようだ。 どんな傷を負っても活動を取り続ける存在。 刺しても、撃っても、何をしようと進撃を止めない化け物。 少なくとも多恵の目には、少女がそのような存在と同列のものに映った。 恐怖で喉が干上がり、声も出せない。 背中の鈍痛も重みを増していく。 多恵は手中のガンツスーツを強く強く握り締めた。 「何だっけ……さっきのケイちゃん、だっけ? それってアンタの彼氏?」 少女の質問は、現在の状況からかけ離れたもののように思えた。 何を意図してこのような質問をするのかが分からない。 恐怖と混乱がぐちゃぐちゃに入り混じり、多恵は答えを返す事ができなかった。 「答えろ」 「ッ!? アアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 無言に対する懲罰は凄惨なものであった。 何時の間にやら少女の右手に握られていたサーベルが、多恵の右太腿を貫いたのだ。 サーベルにより太腿と地面とを縫い付けられ、恐怖に役目を忘れていた筈の喉から絶叫が溢れ出た。 痛い。 背中の鈍痛など欠き消えてしまう程の激痛だ。 「あー、うっさいわねえ。早く答えろっつてんのよ。アンタとケイちゃんは恋人同士なのか、早く言えよ」 涙が流れ、汗が噴き出す。 痛い、痛い、痛い。 痛みに何も考えられなくなる。 思考が止まり、ただ意味もなくもがく。 それで痛みがどうにかなる訳でもないのに、もがく。 「おい」 バシリと、頬を叩かれた。 多恵と同様の細い腕で、加えてボロボロの身体だというのに、その平手打ちは脳を揺らす程の威力があった。 口の中にドロリとした感触が広がっていく。 どうやら口の中を切ってしまったようだ。 「そ……そう、です……」 痛みと恐怖の中で、もはや多恵は少女に従う他なかった。 揺れる視界に足の激痛が相成って、吐き気が込み上げてくる。 小島多恵は感じていた。 ひたひたと間近に迫る死の感覚を、幼いその胸中に感じ取っていた。 漆黒のスーツを、握り締める。 「へぇー、そうなんだー。彼氏ねぇー、愛し合ってるんだー」 顔中に脂汗を浮かべ、苦悶の表情で屈み込む多恵を尻目に、少女は軽い調子で頷いていた。 なる程なる程と何度も頷き、何かを考え込んでいるようであった。 数秒程の思考の末に、少女が多恵の方へと手を伸ばす。 いや、正確に言えば多恵が背負っていたデイバックへ、か。 少女はデイバックを掴むと、腕力に任せてその肩紐をぶち切った。 「えーと、確かに入ってた筈なんだよなあ」 奪取したデイバックを漁り始める少女。 少女が取り出したのは一枚の紙であった。 その紙を上から下へと目を通していく。 「あぁ、あったあった。アンタの言うケイちゃんって、この玄野計って奴でしょ」 少女の口から出た愛する人の名前に、多恵は嫌な予感しか感じなかった。 途轍もない、嫌な予感。 自分は何かを間違えてしまったのではないか、と思わず考えてしまう。 「ねぇ、今ケイちゃんを呼んでみてよ。出来るだけ大きな声で叫んでさ、助けを求めてみてよ。 そしたらアンタは助けてあげるよ。ケイちゃんが来ても、来なくてもね」 そして、少女の言葉に多恵は予感の的中を理解した。 この少女は、玄野計を殺害しようとしている。 何故、少女がこのような行動を取るのかは分からない。 何故、少女が玄野の殺害を決意したのかは分からない。 ただ一つだけ、この少女が玄野に対して殺意を抱いている事だけは確かであった。 少女は言った。 玄野を呼び出せば、来る来ないに関わらず、多恵の命を奪わないと。 だが、それは裏を返せば、玄野を呼ばねばお前を殺すという事だ。 会場は広大だ。 加えて多恵が全力で叫んだ所で、声の届く範囲などたかが知れている。 その範囲に玄野がいるとも限らない。寧ろいない可能性の方が遥かに高い筈だ。 玄野が来ずとも、この少女は助けてくれると言った。 ならば、叫んでしまえば良い。 一度だけ、大きな声で、助けを求めれば良い。 「ほら、早くしなよ」 でも、何故だろう。 小島多恵は言葉を発する事ができなかった。 恐怖と痛みに身体を震わせ、瞳から涙を流して、それでも口を閉ざす。 叫んでしまえば、助けを求めてしまえば、何かが終わってしまう気がした。 少しでも、万が一にでも、玄野を危険に巻き込む可能性がある。 そう思うと、声は止まっていた。 呻き声すら漏らさない。 スーツを抱き締めて、多恵は完全に口を閉ざした。 「……おい、シカトすんな」 グサリと、身体の内側を通して音が聞こえた。 先程刺された右足と反対。左脚の太腿にまた別のサーベルが生えていた。 両脚から生える二本のサーベルは多恵に壮絶な痛みをもたらした。 絶大な痛覚が身体を支配し、だが、それでも多恵は無言を通す。 「早く言えって」 左太腿を貫通するサーベルをグリグリと捻り、多恵から絶叫を引き出そうとする。 無様に泣き叫び、玄野計へ助けを求めるように促す。 だが、叫ばない。 言葉を漏らさぬよう、スーツに歯を立てて痛みに耐える。 こいつは何なのだ、と少女は憤りと苛立ちに任せてそう思っていた。 先程までは痛みに怯え、泣き、叫んでいた普通の少女だった筈だ。 それが何故、この状況になって口を閉ざす。 声を出さないよう、必死に堪えている。 「おい!」 左太腿のサーベルを引き抜き、また突き刺す。 太腿の別の箇所に思い切り振り下ろす。 サーベルを引き抜かれた傷跡から鮮血が噴き出し、地面を真っ赤に染める。 新たに刻まれた傷から少量の血が飛び散り、少女の身体に掛かる。 小島多恵は、口を開かない。 歯を食いしばり、必死の形相で耐えていた。 「呼べよ!」 多恵の耐える姿が、少女をどうしようもなく苛立たせる。 救済という餌をちらつかせて尚、この女は玄野計を呼ぼうとしない。 死地にあって自己より他者を優先する。 それは愛する者を守ろうとする女の姿であった。 自分には、ゾンビ同然の姿となった自分には、到底なし得ない姿。 身体を傷付けられてさえも、死の寸前にあってさえも貫き通す愛の形。 その姿が、腹立たしい。 ただひたすらに腹立たしい。 「呼べ」 サーベルを抜き、突き刺す。 女は口を開かない。 「呼べ」 サーベルを抜き、突き刺す。 女は口を開かない。 「呼べ」 サーベルを抜き、突き刺す。 女は口を開かない。 「呼べ」 サーベルを抜き、突き刺す。 女は口を開かない。 「―――呼べよぉぉぉおおおおおおおおおオオ!!!」 サーベルを抜き、突き刺す。 そして、遂に女は口を開いた。 口を開き、言葉を発した。 「ゴメンね……ケイちゃん」 助けを求めるものではない、心底からの謝罪の言葉を、小島多恵は零した。 そして、それきり多恵は動かなくなった。 死んだのだ。 最期の最期まで恋人を守る為に声を上げず、最期の最期まで恋人を想って、小島多恵は死亡した。 恋しか知らない少女へ愛の強大さを見せ付け、多恵は死亡した。 「は? 何? 何なの?」 死んだ多恵を前に、少女の憤りは晴れる事はなかった。 最期まで折れる事のなかった多恵。 本当の恐怖を前にすれば愛なんて矮小なものだと、教えてやりたかった。 保身のために恋人たる男を差し出す女の姿を見たかった。 その筈だったのに、逆に見せ付けられたのだ。 愛の強大さを。 恋しか知らぬ少女の矮小さを。 小島多恵という何の力も持たない女に、見せ付けられた。 「何なのよ、アンタはあああああああああああ!!」 死体に向けて、何度も何度もサーベルを振り下ろす。 振り下ろせば振り下ろす程、自身の矮小さが際立つと知らずに、少女はサーベルを振るった。 意味のない、自虐とすら取れる行動は十数分に及んだ。 刃を振り下ろした体勢のまま、少女は肩で大きく息をする。 変わらぬ苛立ちに心をざわつかせたまま、少女はサーベルを消失させた。 「……早く、元の私に戻らなくっちゃ」 もはや何が何だか分からない程にグシャグシャとなった死体から、黒色のスーツを引きずり出す。 流石にもう抵抗はなかった。 血と肉まみれになったスーツを奪取すると、少女は視界に入った適当な民家に侵入した。 そして血塗れの服を脱ぎ、血塗れのガンツスーツを着用する。 手の部分には、スーツの上から更にスーパー手袋を装着した。 「そうよ、私だって人間の身体があれば……」 装備を整え、少女は行動を再開した。 身体の治癒も大部分が完了していた。 目的のスーツも入手したし、スーパー手袋もある。 この二つのアイテムさえあれば、魔法少女のような強大な敵を相手にしても魔力を使わずに戦い抜く事が可能であろう。 身体の治癒に相当な魔力を消費してしまった今、何よりも魔力の節約が重要だ。 スーツやスーパー手袋では倒せないような参加者と出会った時は、切り札として魔法少女の力を平行して使用する。 スーツと手袋は、魔法で強化された身体を更なるものに押し上げてくれる事だろう。 「待っててね恭介……私、直ぐに元通りになるから……」 血濡れの少女が暗闇を行く。 未来の道具により歪められた心を更に歪曲させて、少女―――美樹さやかは殺し合いの場に再び立つ。 愛の力を垣間見た、恋しか知らない少女。 結局、彼女は自分を取り戻す事ができなかった。 醜悪な嫉妬心に任せて行動し、願い事を叶える為に尚も殺し合いを続けようとする。 これが、真実。 恋に溺れた人魚姫が、足掻いて足掻いて深海を進んでいく―――、 【小島多恵@GANTZ 死亡】 【 D-4・市街地/1日目・黎明】 【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】 右手破壊、左肩断裂、心臓、腹部、左大腿部、その他体中に銃創(大部分が回復しました、治癒中)。 ソウルジェムが濁り始めている。 痛覚遮断。 【装備】血濡れのガンツスーツ@GANTZ、スーパー手ぶくろ@ドラえもん、腕時計 【持ち物】 ソウルジェム(中程度の穢れ)@魔法少女まどか☆マギカ(上着のポケットの中)、小島多恵のデイバック(支給品一式、不明支給品1~3) 【思考】 基本:生きて帰る。優勝し、元の身体を手に入れる 1: 魔力の消費をできるだけ抑えて、参加者を殺害していく。 2: 強敵と遭遇したら、魔法少女の力も使用する 3: 殺害した少女(小島多恵)に対して苛立ち 【備考】 ※参戦時期は7話で志筑仁美から上条恭介に告白すると宣言された後、8話で仁美が恭介に告白する場面を目撃する前。 ※肉体が支給品扱いなのかは不明です。 ※美樹さやかのデイバッグの中に入っています。 ※美樹さやかのデイバッグは巴マミのデイバッグに入っています。 ※マミの話を聞いたかもしれません。 ※思い切りハサミの説明書は消滅しました。 ※デイバックからの脱出の際、美樹さやかのデイバックを破壊しました。 時系列順で読む 前へ:桂木弥子の世にも不幸せな物語 戻る 次へ:時をかけた男 投下順で読む 前へ:帰ってきた少年 戻る 次へ:時をかけた男 キャラを追って読む もう何も迷わない (後編) 美樹さやか Night of the Living Dead 巴マミ 銃弾 ロットン・“ザ・ウィザード” 行動開始 小島多恵 死亡 ▲ 時をかけた男
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このページはこちらに移転しました 女の戦い・子の戦い 作詞/215スレ23 腐女子 腐女子 うっせーぞ てめえらの定義する腐女子って何だよ ヲタク女の子とか? BL好き女の子とか? それともBL好きと夢見腐女子を合わせたものか? 腐女子腐女子腐女子貴腐人 腐女子腐女子腐女子汚超腐人 ゆとり ゆとり うっせーぞ てめえらの定義するゆとりって何だよ バカ発言するガキか? ゆとり教育を受けたこどもか? それとも自分より年下で気に入らないやつらか? ゆとりゆとりゆとりゆとりこども ゆとりゆとりゆとりゆとりおとな
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0284:女の戦い ガサッ――木々の隙間を縫って影が飛ぶ。 枝から枝。一つの枝が揺れたかと思えば、影は既に次の枝に移っている。 制服に身を包んだ少女。一見、普通の女子高生。 けれど、彼女は人間には在らず。人間を超越した存在――血を吸う悪鬼。吸血鬼なのだ。 真中淳平の死。変わる事のない現実。暗闇の中を往く少女の瞳は、何も見てはいなかった。 喉から漏れるのは人の物とは思えぬ声。獣の咆哮。人獣(ケモノ)の彷徨。 名古屋市街。 煌びやかな灯に照らされている筈の都市は、今はただ閑散とした暗闇に包まれている。 無人の森に取り残されるのは寂しいだろう。大昔の人間はそうだった。故に火を生み出した。 人間の文明は炎の歴史だ。或いは、光の歴史だろうか。 闇を光で薙ぎ払い、追い払っていくことで人間は今の隆盛を勝ち取ることが出来た。 ――人が暗闇を怖がるのは、当然だ。西野つかさは思った。 獣のも、寒さも、飢えも、恐ろしいものを全部、暗闇の中に押し退けてきたのだから。 怖いものを放り込んだ「ゴミ箱」の中をわざわざ好き好んで覗き込もうという人間は居ないだろう。 炎の暖かさ。光のまばゆさ。やがて育まれた、人の温かさ。闇を取り払った人間が、求めたもの全て。 ――この世界には、失われてるのかな。 立ち並ぶビルは、電気の失われたガランドウのオブジェ。 自分達の他には、人の息遣いも、獣の息遣いも、何も聞こえることのない静寂。 人の名残を残す都会は、森での獣とはまた違った、生理的な恐怖を感じさせ―― 「……動くな」 突然、後ろから羽交い絞めにされる。足音さえも、感じなかった。 耳元に注がれる荒く乱れた息遣い。襲撃者の腕は、首元からやがて胸元へと降り…… 「……もうっ!冗談は止めて下さいよ、マァムさん。 リサリサさんに言いつけますよ!」 「あはは。ばれちゃった?」 怒鳴りたい衝動を抑えながら振り向いた先に居たのは、長い髪をうなじで結った一人の女性。 中華服と言うか、チャイナ服と言うか、酷く動き易そうな服を身に着けている。 女性――マァムは小さく舌を出しながら、西野の前にそそっと移動した。 「ぼぅっとしていたように見えたから。まだ元気ないのかなあ、って思っちゃった。 ……真中君のこと」 「…………何とも思わないって言ったら、嘘になりますけれど」 静かな問い掛けに、長い息を吐きながら西野は応じる。 先程の放送で呼ばれた死亡者には、真中淳平の名が含まれていた。 真実、真中の死を知った瞬間の西野の取り乱し方は尋常ではなかった。 もう二度と、彼女の笑顔は見ることが出来ないと感じるぐらいに――。 リサリサもマァムも、誰かの死を覚悟している人間だ。 倒すべき強大な敵が存在し、常に死と隣りあわせで生きている。 けれど、西野は違う。一日前までは、極普通の女子高生。現実の死など、テレビの中の話だけだと思っていた。 真中と西野の関係がどのようなものであったかを、マァムは知らない。 だが、唯の友達と呼ぶには親密過ぎる関係――自分とポップのように――であるような予感はあった。 女の直感と言うヤツである。そして今回に限り、その直感は正解だったようだ。 依然、晴れない表情の西野を気遣いながら、マァムは言葉を選ぶ。直ぐには良い言葉は、浮かんでこない。 意外にも、先に口を開いたのは西野だった。 「ははっ、気にしないでくださいね。 確かに、真中君のこと、北大路さんのことは……その……っ……哀しいことだけれど。 私…………泣いてばっかりじゃあ、駄目だって思いましたから。 もっともっと、強くならないと…………駄目……、だからっ」 途切れ途切れに紡がれる気丈な言葉。後半は、掠れ消えそうになりながらも少女は涙を見せなかった。 俯いたままで、頬を濡らすものを拭い去る。マァムに見せた顔は、可哀想なまでの、笑顔だった。 「つかさ……」 「私は、大丈夫。マァムさんも、リサリサさんも頑張ってくれてるんです。 私だけ、泣いてるわけにもいかないじゃないですか」 西野は知っている。マァムの顔に残った火傷のことを。 回復魔法(ベホイミ)で身体の火傷は、ある程度治療出来た。けれど、完全ではなかった。 今後の戦いに支障がない程度の回復――、マァム自身の魔法力の温存。 女としての命である顔より、今後の皆の負傷をと考えてくれたことを、西野は知っている。 リサリサも自分らのために、今も危険な巡回を引き受けてくれている。 闘ってるのは、西野だけではなかった。寧ろ護られてばかりいるのは、西野だけだった。だから―― 「……無理しなくていいのに、ね? 大丈夫、貴方の事は私達が、きっと守るから……」 少女の嗚咽を隠すように、マァムは西野を両腕で包み込んだ。 母のように。愛し子を抱きしめるように。 ―――其の時。 「……誰!!?」 抱きしめた西野を背後に回し、マァムが声を上げる。 鬼気迫る眼差しは、ビルの谷間、都会の暗がりに容赦なく注がれ、闇に潜む何者かの姿を射抜かんとする。 身が震える程の邪悪な気配だ。避けられぬ戦闘の予感に、握り締めた拳に力が篭る。 ――だが。 「…………西野、さん……?」 「…………東城……、綾さん? 綾さんなの!?」 暗闇からの襲撃者が漏らした言葉は。 守るべき少女が発した言葉は。 離れ離れにされた友人同士が出合った時の、驚きと喜びの混じりあう響き。 「彼女が……綾さん、なの?」 張り詰めた緊張はそのままに、マァムは背後の少女に問い掛ける。 なるほど、闇に浮かぶ綾と言う少女は一見、西野と同じ年頃の普通の女の子に見える。 長く伸ばした黒髪。華奢でいてふくよかな肢体。 何よりも見たところ武器も持たない徒手空拳だ。恐れることは何もないように思える。 ――けれど。 「西野さん、生きていてくれて、私、嬉しい。 真中君も北大路さんも、皆……ねえ、西野さん、私、不安で……」 「綾さん……」 「……行っちゃ駄目、つかさ!」 友人の元へ向かい掛ける西野の腕を掴み、強引に引き止める。 「どうして!見て、綾さん……、怪我してる! きっと悪いやつにやられたのよ。マァムさんの魔法で治してあげて……くれないの」 西野の言うように、東城の片腕は削り取られたように失われていた。 けれど、東城の片腕を見てマァムが思ったのは西野とは全く別のことだ。 「私のベホイミでは、千切れた腕までは治せない。 それに、……不自然なの。右腕が切れてるって言うのに、あの子、」 腕を掴んだ少女を、無理にでも後ろに回せば、腰を落とし戦闘の構えを取る――流派・武神流。 「……止血もせずに、どうして生きているのかしら。血まみれの服を着たままで!」 言葉と同時に勢いよく武道家は地面を蹴る。西野が何か喚いているけれど、気にする暇はない。 ――アレは間違いなく、人ではないものだ。邪悪。異質。元僧侶であったマァムには、疑う理由がある。 「であああああああああっ!!!」 一呼吸で距離を詰め、次の一呼吸で拳を叩き込む。 万が一、自分の勘違いだった場合を考慮して多少の手加減はしていた。 それでも本当に彼女が普通の人間の女の子だったら、気を失わずには居られぬ一撃――! 「……危ない!」 ――本当に、小さな虫でも払うかのような静かな仕草。 全力ではないとは言え、岩をも砕くマァムの拳を受け止めるのに綾が行った動作は、実に静かなものだ。 否、受け止めただけではない。少女が枝のような腕をそっと振り払っただけで、攻撃を仕掛けたマァムの方が吹き飛ばされている! 西野から聞いたままの東城綾ならば、マァムの拳を受け止める事など、ましてやそのまま吹き飛ばすなど、不可能な筈。 疑惑は確信に変わった。 「やっぱり……貴方、人間を!!」 「やめてしまったようね。彼女は」 ビルに衝突する寸前、マァムの身体は柔らかな何者かによって受け止められる。 闇夜に映える黒髪の女性。切れ長の眼差しは、何時如何なるときも冷静さを失うこともなく―― 「「リサリサさん!」」 重なる西野とマァムの声に、長身の女性――リサリサは小さく頷いた。 マァムを抱えたまま、トッ、重力を感じさせぬ軽やかさで地面に着地する。 「"DIO"の他にも"仮面"を被った人間が、このゲームに参加しているとは思わなかったわ」 シューッ。両側に開いたリサリサの拳と拳の間に、極細の光が伸びる。支給された三味線糸。 其れも唯の三味線糸ではない。最高級品の絹製。生体組織である絹がリサリサの波紋を良く通すことは、昼の間に確かめてある。 くるり、リサリサが自身の身を潜らせるように躍らせれば、糸に走る生命のエネルギーは仄かな光を放ち、夜の闇を晴らすようにさえ思われた。 ビンッ。剣を抜くように三味線糸を張り巡らせ、射抜くような視線は、一直線に少女を睨み据える。 マァムの拳を受け止めた反応、吹き飛ばしたパワー。 リサリサの知る限りにおいて、唯の人間だった筈の東城綾を、斯様な化け物に変化させる方法は"一つしか"なかった。 「"吸血鬼"を生かしたままにしておくことは出来ないわ。残念ね、貴方はもう、終わり」 養豚場の豚を見るような冷たい眼差し。殺意を隠すつもりもないリサリサの瞳に、東城はおろか、他の二人さえ息を呑む。 「違うの……、私は、何も……、い、今のだって少し、腕を払おうとしたら、急に……」 「言い訳は必要ないの。貴方に必要なのは、安らかで、静かな眠りだけ。さようなら」 シュンッ! 弁解を試みる東城に、リサリサは一片の慈悲も見せなかった。 風を裂いて唸る三味線糸は、狙いを違えず吸血姫の右腕に辿り着く。左腕を狙った筈なのに。咄嗟に庇われた。 けれど、戸惑いも躊躇もなかった。瞬間、三味線糸を光の波が駆け抜ける! 「あ、あああああああああああああああああああああ!!!!」 ――生命のエネルギー、波紋! 人間の呼吸が生み出した太陽のエネルギー。人類を超越した吸血鬼に唯一、対抗出来る技術。 迸る輝きに抵抗するように東城は暴れ、叫び声を上げ、けれど逃れられなくて、身体を焦がしていく。 少女が踊る激痛のダンスは、見るに絶えぬ光景だった。先程拳を交わしたばかりのマァムでさえも、思わず目を逸らしかける。 ならば、友人であった西野つかさは―― 「止めて……、もう止めて!東城さんを、虐めないで!」 ドンッ。 東城の惨状を直視し続けることも出来ずに、抱きつくようにリサリサへと身体をぶつける。 西野には理解出来なかった。綾が人間を超越したことも。吸血鬼と言う存在も。リサリサが吸血鬼を根絶する使命を帯びていることも。 唯、東城の、漸く出会えた、唯一残された旧知の友人の苦しみ悶える姿に耐えられなくて―― 「……つかさ! ……くッ」 波紋の達人であるリサリサは、本来、この程度のことで集中を乱したりはしない。 けれど――練り上げた強力な波紋が、万が一にも波紋の取り扱いを知らぬつかさに流れてしまったら。 リサリサが「人間」であるからこそ生じた「優しさ」は、吸血鬼である綾にとって最後のチャンスだった。 ざバンッ! 響き渡ったのは、三味線糸の巻きついた右腕を自ら切り落とした音。 何故そんなことをしてしまったのかは判らなかったけれど、東城はその方法こそがベストであると感じた。 「待って、東城さん……!」 「行けない、止まりなさい、つかさ!」 黒焦げの腕を残し、暗闇へと消えていく東城綾。咄嗟に、西野つかさは走り出していた。 傷ついた友人を追うために。マァムの制止の声も振り切って。我武者羅に走り出した西野はそのまま直ぐに、闇の中に消えてしまう。 「くッ……追わなきゃ!」 東城綾の皮を纏った怪物は、未だ生きている。 幾ら旧友とは言え、あそこまで邪悪なオーラを纏った者が、無防備な西野つかさに手を出さないとは考えられなかった。 マァムの脳裏に最悪の光景が浮かび上がる。東城綾の手刀によって腹部を貫かれた西野つかさ――即座に、悪いイメージを振り払う。 追いかけなきゃ。追いかけなきゃ。――つかさは、私が護ると決めたんだもの! 「待ちなさい」 つかさの身を案じ、走り出しかけたマァムを、引き止める腕がある。リサリサ、何て、冷たい掌――。 「リサリサさん……、でもっっ! 追わせて下さい!」 事態は一刻を争っている。自分達が少しでも遅れれば、西野の命はないだろう。 焦燥の余り唾を飛ばしながら、其れでも自分の腕を握り締めて離さないリサリサを睨みつける。 「つかさを追わなき……ッ……あっ!!!」 ゴ ウ ウウウウウウ!!!! 非難に声を荒げ、腕を振り切って走り出そうとしたマァムの目の前を、凄まじい炎が埋め尽くす。 忘れる筈のない、忘れる事の出来る筈のない炎の光景――、昼間の、流川楓を、マァム自身を焼き払った、炎! 「マァム……勘違いしないで。 『追わせない』んじゃなくて『追えない』の。……襲撃者は『一人』じゃなかった」 冷静を装った言葉にも混じる、緊張の色。 指摘されて初めて、自分が冷静さを失っていた事をマァムは悟る。"吸血鬼"に意識を囚われ過ぎていたことを。 リサリサの視線の先――、月夜に浮かび上がる黒のメタルボディ。マァムもリサリサも、彼の姿には見覚えがあった。 「貴方……昼間の……!」 コーホー。コーホー。 黒いヘルメットに、悪魔の笑みを浮かべたマスク。屈強な肉体。――流川楓を殺害した殺人鬼。 戦闘機械(ファイティング・コンピュータ)ウォーズマン。 半壊したスピーカーはまともに音を拾わず、カメラに移る生き物の姿は、全て「獲物」として判断される。 最早彼は、人を愛し、人を護ろうとした正義超人ウォーズマンではなかった。 人類から生まれ、人類を超越し、何れは人類を支配する真の悪魔に、「氷の精神」を植え込まれた殺人機械。 「……説得は不可能ね。援護を頼むわ。ヤツを倒さない限り、つかさ達を追う事は出来ない!」 第二の刺客の状態を分析し、リサリサは即座に排除の決断を下す。既に手繰り寄せられた三味線糸は、今も彼女の頼るべき武器。 けれど、マァムは静かに首を横に振った。 「……なら、アイツは私が相手をします。リサリサさんは、つかさ達を」 「マァム……、けれど」 「いいえ。つかさの友達……の事は、リサリサさんの方が詳しいんでしょう。だから……お願いします。 それに私には、返さなくちゃいけない借りもありますから……!」 昼間、目前の相手にに刻まれた顔の火傷が、ちくりと、疼く。 マァムの瞳に宿った固い覚悟。 「そう。けれど、約束して、マァム。 きっとまたこの場所で、生きて再会するって」 無言で頷きながら、マァムは静かに手袋を外した。それを見届ければ、リサリサは風のように闇の中に、走る。 戦闘を長引かせるわけにはいかない。早く西野を追わねば、最悪――、愛しい者の死体が一つ、増えることになる。 「手加減は出来ないからね……ッ、覚悟なさい!!!」 ダッ! そうして戦闘の火蓋は、切って落とされたのだ。 「綾さん……、綾さん!」 友人の名を叫びながら、西野つかさは走り続ける。 『東城綾は人間をやめてしまった』リサリサは確かにそう言った。 短い間の付き合いだけれど、西野には確信がある。彼女は嘘をつく人間ではないこと。 実際に、東城綾が腕を振るえば、人間一人が宙を舞った。普通の女子高生ならば在り得ないことだ。 「……違う、何か、違うの!」 理性が認めざる得ない事実を、感情が否定する。首を振り回し、腕を振り回し、西野は駆け続ける。 真中も死んだ。北大路も死んだ。流川も、他の沢山の人達も。 リサリサも、マァムも、自分に良くしてくれる。とても、優しい人達だ。 けれど、自分とは――違う。 殺人鬼とも闘えるすべを持ったひと。悪夢のゲームに放り込まれても、希望を失わずにいられるひと。 ――私だけが弱い。弱くて弱くて弱くて弱くて、情けなくなるぐらいに弱くて、弱い。 「はあ、はあ、綾さん……、綾さん!!!」 ――私と同じなのは、多分、彼女だけなの。 同じ女子高生。同じ学校に通ってた。何より、同じ――真中淳平の死を、分け合う事の出来る、最後のひと。 東城綾がリサリサたちの言う"化け物"でも構わなかった。唯、話したかった。彼女と、自分と同じ、彼女と! 「……綾さん!」 西野つかさは、けれど知らなかった。 彼女の友人東城綾は、変わり果ててしまったことを。 マァムに、リサリサに、そして西野に見せた健気な表情の全てが、偽りであったことを――。 ゴウ ゴオオオオ! 立ち込める熱気の渦。 襲撃者の武器――燃焼砲から放たれる火炎の渦に巻き込まれないように、マァムは走る。 「てあああああああ!」 裂帛の気合を、張り上げた声と共に放ち、右に、左に、ジグザグに襲撃者へと迫る! 縦横無尽にアスファルトの上を駆け巡るマァムを目掛け、炎は辺り一面を焼き尽くしていく。 罪を焼き尽くすかのような煉獄の業火、傍らに佇むは悪魔の面、其れは真の地獄絵図。 ビルも標識も、全てが焔に飲み込まれていく。 ――唯一人、羽のように舞う、武道家を除いては。 走る走る、駆ける駆ける、迫り来る炎の追撃を振り切っては、遂には壁に辿り着き、 「たりゃああっ!」 「……ッ!」 だガッ、壁を大地に見立て、反動を利用した鋭い蹴りの一撃が、流星の如く降る。 正確無比に放たれた武道家の爪先が狙ったのは、襲撃者の腕、武器を握る腕。 「…………ッァア!!」 突然の衝撃に緩む握り手。クルクルと道路の上を回転しながら遠ざかる燃焼砲。 格闘に優れたマァムから見れば、値千金の一撃。けれど一撃では終わらない! 「はぁあああああっ!」 拳、拳、拳。立て続けにウォーズマンのボディに拳を叩き込み、 「りゃぁっ!」 一瞬身を低く屈めれば、襲撃者の視界からマァムの姿が一瞬失われ、 次の瞬間、瞳のカメラが捕らえたのは、闇夜に映える長く白い脚――襲撃者のこめかみに回し蹴りが炸裂する! ――――筈だった。 「な……ッ……きゃッ!」 グ ガアアアアア ン!! 速度、タイミング、全てが完璧だった筈の必殺の一撃を。 正確に、堅固に。キックの勢いを殺された挙句、蹴りつけた脚を握られ、投げ飛ばされていた。 反射的に受身を取り、壁に叩きつけられたダメージを最小限に抑えはしたが、それもマァムの卓越した格闘センスがあってこそ。 並の人間ならば、反応する間も与えられずに頭を割られても可笑しくはない……! (この男……、ただの殺人鬼じゃない!) 身を起こしながら、炎の中に佇む無表情な仮面の男を改めて見据えれば、確信出来る。 無骨なヘルメットや、悪魔の笑みを浮かべた仮面に思わず目を奪われてしまったが、 真に警戒すべきだったのは、その鍛え上げられた鋼の肉体、大きな拳。紛れもない『格闘家』の身体。 「私の拳も、蹴も……、咄嗟に急所を逸らしたってわけね。 でもそれでこそ……倒し甲斐があるってものよ!」 「コーホー… コーホー……」 女は立ち上がり、派手に啖呵を切る。襲撃者の身のこなし、容易に倒させてくれる相手ではないことは、理解した。 耳触りな呼吸音をマスクの下から響かせる襲撃者の表情は、全く窺うことさえ出来ない。 だが、厄介な武器――火炎砲を手放させた今、勝負は五分と五分―― 「コーホー…… コーホー…… ィィィィィィィィ!!!」 「……!!!」 女には構えを取る間も与えられぬ。金切り声を上げて漆黒の襲撃者が跳躍する。 定石ならば、武器を失った相手は距離を詰めてくる筈――、然し、ウォーズマンが飛んだのは、逆側! ―――――ダンッ 後方のビルの壁が蹴られる音、刹那、 ――――ギュルルルルルルルルルルルルルルルッッッ! 削岩機の音だ、と其れを知ってる者は思っただろう。 残虐なる貫通力!慈悲なき破壊力!圧倒的な粉砕力!必殺スクリュードライバー! 空気さえも巻き込みながら突き進む悪夢の螺旋が、実は唯一名の超人によって生み出された『技』であることに、 流石のマァムも即座には思い至ることは出来なかった。 今、あるのは恐怖――、『あれ』を『受けること』は避けなければならない! ド ぐしゃああアアアッッッッ! 「あ ああ……あああッッ!!」 命からがら横に転がったマァムの瞳が見たのは、立っていた場所の壁が粉々に粉砕される光景。 そして、コンクリートの瓦礫の山に佇む、悪魔の仮面を持つ男―― 「う……らぁっ!」 恐怖と焦燥を振り払うように、男の脚に狙いをつけて蹴りを放つ。 立ちっ放しの襲撃者は、武道家に脚を払われればバランスを崩し、地面に倒れ―― が ごっ 全体重の乗った肘が屈んだままのマァムのうなじに落とされる。強引に絞り出される呼気。 意識ごと刈り取られそうな一撃の中――、武道家としての本能が、中心線への追撃を防御する為に腕を交差させる。 けれど、慈悲は、微塵も与えられない。凍てつく氷の、優しさを忘れた、機械の精神。 がッ がッ がスッ グ ガアアアアア ン!! 拳を、肘を、膝を。 容赦なく武道家の身体に打ち込んだ後、顔面を掴み、再度壁に向かって投げつける。 衝突の衝撃で皹の走るコンクリートブロック。寄りかかったまま伸びきった手足、項垂れたマァムの姿。 燃え広がる炎が。ボロボロの街並みが。戦闘の終焉を、告げていた。 ――――けれど。 「……まだ、終わりじゃあ、ない、わ」 襤褸雑巾のごとく痛めつけれた身体を引きずりながらも、マァムは立ち上がる。 女の身体から飛散する柔らかく暖かな、ベホイミの輝きは、煌々と立ち上る炎の眩さに掻き消された。 恐らくは最後のベホイミ。悪魔を粉砕する一撃分の力を、与えてくれればそれでいいと、マァムは思った。 ――――残る全ての魔法力を、次の一撃に、込める。 死体同然であった武道家が立ち上がってくるのを予測していたかのように、襲撃者も立ち向かう。 ――――拳を固めたファイティング・ポーズ。 或いは、狂気に犯されたウォーズマンがに残された、戦士の誇りだったのかも知れぬ。 対するは流派・武神流。二人の格闘家は、今、炎の舞台に、巡り合わされたのだった。 視線と視線。拳と拳。最早、言葉は必要とされぬ世界。精神だけが、唯、研ぎ澄まされていく。 「あああアアアアアアアアアアアアアア!!!」 「はああああああああああああああああ!!!」 呼応し高めあう二つの気と気。 仮面の悪魔は、再度跳躍し、二倍の力で壁を蹴る。 煉獄を舞う蝶は、来るべき一瞬を待ち構え、両の拳に必殺の余力を蓄える。 互いに一撃必殺の拳を持つ同士。決着は瞬く程の間。 ――――ギュルルルルルルルルルルルルルルルッッッ! 暗闇を裂きながら突き進む閃光。回転、回転、回転、回転、回転、回転! 近寄るごとに回転を増せば、彼こそが必殺の螺旋、今、ウォーズマンの身体は一つの光となった。 突き出した拳が幾度も旋回を繰り返しながら、絶対の殺意を秘めて、マァムの身体を打ち貫く! ――――だが、二人が交差するこの刹那こそが、武道家が待ち望んだ、逆転の瞬間。 「武神流奥義! 閃 華 裂 光 拳 !!!!」 マァムの頬を掠って走るウォーズマンの拳先。一筋の血液が、鮮やかに舞い散る。 身体を捻ると同時に放たれた武道家の拳は、生命の輝きを伴って、襲撃者の悪魔の仮面に叩き込まれる。 衝撃、衝撃、衝撃――ぴき ぴき ぴき と仮面に縦に走る亀裂。 武神流奥義・閃華裂光拳。 マァムの師ブロキーナが回復魔法の過剰回復を応用して開発したこの奥義の真髄は、破壊による破壊に在らず。 生命を内部から破壊し、自滅させる。僧侶戦士であったマァムのみ伝授を許された、最終奥義! 如何な超生物であろうと屠ってきたこの一撃を、受けて五体満足でいられる者は存在しない―― ――――相手が生物ならば。 「な……、そん」 一度は完全に動きを止め、地に落ちたウォーズマンの身体が、腕が、マァムの身体に伸びる。 不意を撃たれたマァムは、ワケの分からぬままに、背後を取られ、気がつけば――"固め"られていた。 背中側に大きく引き絞られた腕。絡められた足によって封じられた脚。超高度な関節技(サブミッション)。 或いは天使のように。或いは羽をもがれる寸前の蝶のように。 捕獲した獲物が足掻けば足掻くほどに苦しみを与える、悪魔のフェイバリット・ホールド、 ――――パロ・スペシャル。 「あ、ああ、あああああああああああああ!!!!」 引き絞られる腕に走る痛みは、マァムの喉を、其の意思とは別に掻き鳴らした。 響き渡る絶叫に、掻き消されるように小さな音。――割れた仮面が落ちる音。 生物相手には絶対の威力を誇る閃華裂光拳が、利かなかった理由。 ギリギリの勝利を拾う筈だったマァムが、死神の鎌から逃れることが出来なかった理由。 ――――仮面の奥に覗く闇を、女は、見た。 悪魔が仮面の中に隠し続けた、機械の素顔を。 ご きゃり ―――――――――――――――最後にマァムが見たのは、醜い笑顔。 コーホー。コーホー。 割れた仮面を拾い上げ、燃焼砲を回収する。 悪魔の仮面に走る斜めの亀裂。武道家だった彼女が残した傷痕。 ――――カラン。 「……ッ」 確りと握り締めた筈の燃焼砲が、手の中から零れ落ちる。 武道家の一撃一撃は、確実にウォーズマンから体力を奪っていた。 勝敗を分けたのは、紙一重の差。それほどに実力は拮抗していた。 ――――生贄だったな。そう言えば。 目的は果たした。DIOと約束した場所に、帰らなければ。 空虚な気持ちを抱えたまま、ウォーズマンは静かに、炎の中を歩き出した。 ずり ずり ずり ずり 腕を失った女の身体を、ひきずりながら。 【愛知県の外れ/1日目・夜】 【東城綾@いちご100%】 [状態]:吸血鬼化。右腕なし。波紋を受けたため半身がドロドロに溶けた。 [装備]:特になし [道具]:荷物一式 [思考]:西野と一緒に死ぬ ※綾は血を吸うこと以外の吸血鬼の能力をまだ知りません。 【西野つかさ@いちご100%】 [状態]:ショック状態、移動による疲労 [装備]天候棒(クリマタクト)@ワンピース [道具]荷物一式/(核鉄ナンバーは不明・流川の支給品) [思考]1:ショック状態 2:綾を探す 【リサリサ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]健康 [装備]三味線糸 [道具]荷物一式 [思考]1:西野を探す 2:吸血鬼を根絶する 3:協力者との合流 ※三人は近くに居ますが、それぞれ別の場所に居ます。 【愛知県名古屋/夜】 【ウォーズマン@キン肉マン】 [状態]精神不安定/体力消耗 [装備]燃焼砲(バーンバズーカ)@ワンピース [道具]荷物一式(マァムのもの)、マァム [思考]1:DIOのため、人間を捕獲したのでDIOの元へ。 2:DIOに対する恐怖/氷の精神 3:DIOに従う。 【マァム@ダイの大冒険】 [状態]:顔半分に残る火傷、MP使い果たした、両腕を根元から折られ、意識不明。 [装備]アバンのしるし@ダイの大冒険 [道具]なし [思考]1:気絶中 2:リサリサ、西野と合流 3:協力者との合流(ダイ・ポップを優先) 時系列順で読む Back 暴走列島~独走~ Next なぜ藍染惣右介の名前が呼ばれなかったのか? 投下順で読む Back 暴走列島~独走~ Next なぜ藍染惣右介の名前が呼ばれなかったのか? 279 吸血姫AYA~日の差さない世界~ 東条綾 0286一方的に届いた思い、一方的に始まる悲劇 233:宿命と血統 西野つかさ 286:一方的に届いた思い、一方的に始まる悲劇 233:宿命と血統 リサリサ 296:白夜特急青森行き 263:悪魔始動 ウォーズマン 290:DIOの世界~予兆~ 233:宿命と血統 マァム 290:DIOの世界~予兆~
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選択不可キャラクター 想い人の理想のために 姉妹たち 恋人たち 激情の行き先 女性としての充足 想う心の強さ 登録タグ 選択不可キャラクター シャア・アズナブル ララァ・スン パプテマス・シロッコ ハマーン・カーン エマ・シーン レコア・ロンド サラ・ザビアロフ エルピー・プル プルツー クェス・パラヤ マリーダ・クルス カテジナ・ルース ラクス・クライン カガリ・ユラ・アスハ ルナマリア・ホーク (キラ・ヤマト(機動戦士ガンダムSEED DESTINYのみ可)) (アスラン・ザラ(機動戦士ガンダムSEED DESTINYのみ可)) [部分編集] 想い人の理想のために 難易度★★★ パトロール隊は戦闘エリアに向かった。1人の男性をめぐり争う2人の女性・・・・・・。両者の戦闘に介入し、制止せよ! 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:5分以内にクリア 銀:8分以内にクリア 銅:12分以内にクリア 戦場:廃棄コロニー 攻略情報 [部分編集] 姉妹たち 難易度★★★ パトロール隊は新たな戦闘エリアを発見する。またしても争いあう女性たち・・・・・・。戦闘を止めるため、彼女たちを撃破せよ! 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:量産型キュベレイに搭乗してクリア 銀:ハンブラビに搭乗してクリア 銅:ガンダムDXに搭乗してクリア 戦場:コンペイトウ 攻略情報 [部分編集] 恋人たち 難易度★★★★ 女性たちは、時に恋人のためならば戦いを怖れない。それは仮に仲間と争うことになっても、譲れない何かがあるからだ。 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:難易度★6以上でクリア 銀:難易度★5以上でクリア 銅:難易度★4以上でクリア 戦場:静止衛星軌道上 攻略情報 [部分編集] 激情の行き先 難易度★★★★ 女性の男性に対する思いは、時に激しい感情をともなって行動に表れる。彼女たちの戦いの中で、それを見極めよ! 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:1200機以上撃破 銀:1000機以上撃破 銅:800機以上撃破 戦場:サイド7 攻略情報 [部分編集] 女性としての充足 難易度★★★★★ 女性たちは何のために戦うのか。自分の生き方をつらぬくためか、信念か。彼女たちの争いの中でそれは分かるはずだ。 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:ハイザックに搭乗してクリア 銀:バイアランに搭乗してクリア 銅:ジ・Oに搭乗してクリア 戦場:ゼダンの門 攻略情報 エマ・シーン軍、レコア・ロンド軍との三つ巴の戦い。 [部分編集] 想う心の強さ 難易度★★★★★ 一人の男性が複数の女性を惹きつける。男性を想う心は美しく、時に哀しい。彼女たちを止め、心の強さを感じ取れ! 制限事項:特になし 制圧効果:特になし 目標 金:エースを7機以上撃破 銀:エースを6機以上撃破 銅:エースを5機以上撃破 戦場:廃棄コロニー 攻略情報 登録タグ アスラン・ザラ エマ・シーン エルピー・プル カガリ・ユラ・アスハ カテジナ・ルース キラ・ヤマト クェス・パラヤ サラ・ザビアロフ シャア・アズナブル ジ・O ハイザック ハマーン・カーン バイアラン パプテマス・シロッコ プルツー マリーダ・クルス ラクス・クライン ララァ・スン ルナマリア・ホーク レコア・ロンド
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今までのあらすじ。 私は天使見習いのフロンです。 なんだか知らないうちに知らない場所に連れて来られて 変なおじさんに殺し合いをしろなんて言うんです。 でも、そんなの間違ってます!神様だってそんな事は望んでません! だから私は皆様に愛の素晴らしさを通じて団結してこの世界を脱出して、 あのおじさんにも(ちょっと強引にでも)改心していただこうと思いました。 だけど初めて出会ったお兄さんはあまり関心のできる人ではなかったです… あのお兄さんには少し乱暴ですが後で神の教えを厳しく教えてあげようと思いますけど、 その前にちょっとピンチだった私を助けてくれたお姉さん、アグリアスさんは良い人そうです。 アグリアスさんにも神様の愛を説いていたときに異世界の物らしいものをみつけたんですが、 その所為でしょうか?さっきから何だか頭がフワフワして気持ちいいんです。 アグリアスさんの綺麗な腕、なんだかとっても美味しそうです… 「ツゥッ!一度、手を離しなさい。貴殿は何かに憑り付かれている!」 状況はいまいち飲み込めないがあの石は何かまずい物だったことだけは飲み込めた。 彼女の状態から察するにルカヴィと化したエルムドア伯や闇に落とされたザルバック殿が 使ってきた闇の魔術のようなものが彼女にもかかってしまったのだろう。 だとしたら厄介だ、私の習得している白魔法ではその手の魔術による変化を癒す事はできない。 今、私が出来る最善の行動…彼女を気絶させて行動不能にするしかない! 「こんな事はしたくは無かったが、貴殿の為でもある許しなさい!」 小柄な体格の為、私の位置からは丸見えの彼女の項。 そこにある程度は加減して手刀を振り落とす。 「痛くしないですから、大人しくして貰えませんか?」 私の行動に彼女は背筋が凍る様な笑顔で応え、先読みしていたかのごとく 私の手刀を防ぐとそのままくるりと背後に回りこみ私のことを押さえ込んできた。 体重をかけられて前に倒れこむ、足元に置いてあった荷物に引っ掛かり がしゃがしゃと騒がしい音を立てている。 そして、そのまま後ろ手に私の手を押さえたまま彼女は不器用に私の鎧を外し… 「えっ?ちょ、ちょっと!いきなり何をするんだお前は!」 突然の奇行に戸惑う。 一方で彼女は私の言葉はあまり気にかけずもたもたと作業を進めている。 「え~、だってちょっとだけ噛ませて貰うつもりだったんですけど、この鎧が邪魔なんです。 でも、私こういうの触った事なかったですからなかなか外せないです…」 物騒な事を愛らしく言っているが自分の身が(色んな意味で)危険な事に変わりはなさそうである。 状況的には仲間の助けは欲しいところだが今の状況を私の拙い言葉で説明する自信がない。 こんなところをムスタディオ辺りに見られたら手助けはしてくれるだろうがきっと後々で面倒な事になる。 理想は出来れば一人でこの状況を解決し、尚且つ何の犠牲も出さない事。 だが何らかの魔力で強化されたのだろうか、彼女の小柄な体格からは想像できないほどの 力で押さえつけられていてほとんど身動きをとることが出来ないのが現状である。 「んしょ…あ、そうか。ここをこうすればここが外れるのか…やった!」 解決策が見出せないままでいる私の背の上で逆に彼女は順調に作業を進め始めている。 本来の性格からの影響からなのだろうか?ザルバック殿が自分の意識がある程度残っていたように 彼女も魔力の影響下にはあるようだが根本的なところでは変わりはないのだろう。 じゃなければ押さえつけられた時点で私の命はとっくに無くなっていた。 その意志の強さ、神の愛に殉ずるという気持ちは尊敬にすら値する。 だが、この状況は納得できない。 作業を終えた彼女は私の体(うつ伏せから仰向けに)を変えるとそれに馬乗りになり 私の胸元をはだけさせている。 「うわぁ、綺麗ですぅ。鍛えてる割には細くって白い肌…とっても美味しそう。」 私の首筋を触りながら彼女がそう告げる。 彼女の目的はどうやら吸血鬼に倣って私の首筋からの吸血のようだ、 なぜそこまで拘るのかは理解できないが… だが、やはり彼女にもある程度の常識が残っているのなら言葉が通じるかもしれない。 「聞くんだ!意識をしっかりと持て。今のお前は本当のお前じゃない筈だ。 力に操られずに自分を保て!」 私の言葉を聞いて一瞬だけ表情が変わったが、すぐに元の冷たい笑顔に戻り 「…ごめんなさい。私、やっぱりアグリアスさんの血が欲しくて堪らないです… 大丈夫です、痛くはしませんから…」 かぷりと私の首に噛み付いた。 「うっ、あぁ…止め…」 思わず口からうめき声が漏れる。 それすらも楽しいのだろうか笑顔のまま彼女は食事を続ける。 ここに至って自分の認識が甘かった事が理解できた。 言葉とは裏腹に彼女には一切の甘えがない、容赦なく私の身体から血を奪っていく。 このままでは私はここで終わる。 (…何も出来ずに終わるのか私は?) 無力感と血を奪われることによる脱力感に襲われる。 そんな私をもっと楽しみたいのだろうか彼女は一旦吸血を止め、 私の首から口を離すと微笑えみながら感想を述べ始める。 「ふぅ、とっても美味しいですアグリアスさんの血。ごめんなさい…私、止められそうにないです。」 始めに天使と名乗った少女は私にとっての死刑宣告を無邪気な笑顔で告げている。 だが、これは好機だ。 油断している彼女は私に対する拘束を弛めている。 手は痺れて思うように動かせない、残っている場所はひとつだけ。 動くだけで十分、其処に全ての力を込める。 「はあぁぁぁっ!!」 私は残っている全ての力を込めて彼女の鼻っ面に頭突きを喰らわせた。 「ふみゅっ。」 小さく息を洩らすと彼女は私に倒れ掛かってくる。 どうやら彼女を失神させる事には成功したようだが動く事ができない。 血を吸われ過ぎた私の意識もまた遠くなっていった… 【F-4/森/一日目・午前】 【フロン@魔界戦記ディスガイア】 [状態]:憑依状態 攻撃力up 気絶 後頭部から軽い出血 顔面、腹部、胸部に打撲 [装備]:ダークレギオンのサモナイト石@サモンナイト3 [道具]: なし [思考]1:血を吸いたい 2:魔力も吸いたい [備考]:自分にボディジャック(憑依・攻撃力上昇)を使ってしまった状態。 憑依は時間経過かお祓いで解除できる。 【アグリアス@ファイナルファンタジータクティクス】 [状態]:失血による気絶 [装備]:クレシェンテ@タクティクスオウガ [道具]:なし [思考]1:現状の把握と対処 2:ラムザたちと合流したい 3:襲われやむを得ない場合は、自衛による殺人もありうる 「な、なんなのさ。この状況?」 七三の提案(なんかする気なのがバッレバレだったけど)面白そうだから乗って上げて 「私もがんばっちゃおうかな~?」何て思いながら道案内させようと思ってたんだけど。 そういえばさっきからフロンちゃんのあの馬鹿みたいなお説教が聞こえないのが 気になって念のため(べ、別にフロンちゃんが心配になったわけじゃなく)に 最後に見た辺りから、中りをつけて探ってみてみたんだけど… 見つけたフロンちゃんは何か胸元はだけた綺麗なお姉さんと抱き合って 鼻血たらしながらすぴーすぴーと気持ち良さそうに寝ちゃってるし… 「あれ?これって、確かフロンちゃんが持ってた…」 足元にはフロンちゃんが馬鹿みたいに熱唱してたハンディカラオケが落ちていた。 調べてみたらスイッチが録音の状態になってたんで試しに巻き戻して再生してみたんだけど。 ~再生中(少しの雑音有り)~ 「えっ?ちょ、ちょっと!いきなり何をするんだお前は!」 「え~、だってちょっとだけ(ゴシャッ)て貰うつもりだったんですけど、この鎧が邪魔なんです。 でも、私こういうの触った事なかったですからなかなか外せないです…」 「んしょ…あ、そうか。ここをこうすればここが外れるのか…やった!」 「うわぁ、綺麗ですぅ。鍛えてる割には細くって白い肌…とっても美味しそう。」 ~しばらく雑音~ 「…ごめんなさい。私、やっぱりアグリアスさん(ザー)が欲しくて堪らないです… 大丈夫です、痛くはしませんから…」 「うっ、あぁ…止め…」 「ふぅ、とっても美味しいですアグリアスさん(ザシュ)ごめんなさい…私、止められそうにないです。」 無言で再生ボタンを止める。 (これって、やっぱりそういうことになるよね?しかもこれってフロンちゃんの方から行ってるし… あれ?フロンちゃんってそっちの人(天使だけど)?もしかして私と仲が良かったのも…) 「おい、いつまで待ってりゃいいんだよ?あんたが早くしてくれないと、どんどん離れて行っちまうし…」 近くで待たせてた七三が痺れを切らしてこっちに来ようとしてる 如何する私? 「うわー、とりあえずこっちくんなぁ!!」 焦った私は持ってた手斧を思いっきり七三にブン投げてた、けど如何やら当たらなかったみたい。 悲鳴が聞こえるし。 取りあえず今のうちに息を整えよう、フロンちゃんはやっぱり無視すべきだった。 「バイバイ、フロンちゃん。頼むからそのお姉さんとだ・け!仲良くしてね… 後これは餞別に貰っていくね。」 いそいそと足元に散らばってた荷物を私とフロンちゃんの友情の終わりの餞別として 貰っていくとして、ハンディカラオケは持っているだけで鳥肌が立つので 折角お姉さんとの思い出も残っている代物なんだから残しといてあげる。 頭の真上に手斧が突き刺さってた(おぉ、ギリギリじゃん)七三に武器以外の 荷物を押し付けてさっさとここを離れちゃおう。 「やっばぁ~、私、結構貞操の危機だったんだねぇ。」 【F-4/森/1日目・日中】 【エトナ@魔界戦記ディスガイア】 [状態]:健康 [装備]:手斧@暁の女神、クレシェンテ@タクティクスオウガ、エクスカリバー@紋章の謎 [道具]:支給品一式(道具・確認済み) [思考]1:アルガスの案内について行く 2:適当に弱そうな奴から装備を奪う。出来れば槍か斧が良いが贅沢は敵だ 3:優勝でも主催者打倒でも人助けでも、面白そうなこと優先 4:ラハールや中ボスが気になるが、特に会いたいとも思っていない 5:バイバイ、フロンちゃん 【アルガス@FFT】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品×2 [思考]1:この悪魔を他の参加者にぶつける。レシィとリュナン優先 2:隙を見て逃亡。殺せるようなら殺してアイテムを奪う 3:リュナンとレシィとあの男(ヴァイス)に復讐 4:ラムザとディリータを殺す 050 誰がための戦い 投下順 052 過信禁物 048 深く沈む 時系列順 053 鴉の宿業 043 闇の群体 フロン 070 誤解が育む愛もある 043 闇の群体 アグリアス 070 誤解が育む愛もある 044 公開密談 エトナ 066 誤解パラダイス 044 公開密談 アルガス 066 誤解パラダイス
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シュクユウ 列伝 南蛮王・孟獲の妻。帯来洞主の姉。古代南方の火神・祝融の末裔。飛刀の名手。 【演義】 諸葛亮の南征で度々夫が捕らえられたため、業を煮やして出陣。蜀の張嶷と馬忠を一騎討ちで捕らえるが、魏延と趙雲に敗れ、逆に捕らえられる。夫と同様に諸葛亮に降伏しようとせず、この時は張嶷、馬忠との人質交換で孟獲のもとに返された。以後も夫と一緒に何度か捕らえられるが、なかなか屈服しない。しかし、孟獲が七度捕らえられ諸葛亮に心服すると、夫と共に降伏した。 【正史】 記述なし。 能力値 統率 武力 知力 政治 魅力 総合 軍事能力 統+武 統+武+知 素質 74 85 29 24 74 286 159 188 順位 143 42 607 593 147 355 69 269 偏差値 57.5 62.1 35.4 35.3 57.7 49.8 60.4 53.5 成長期 普通 普通 普通 普通 普通 - - - 能力持続 短い 短い 短い 短い 短い - - - 兵種 槍兵 戟兵 弩兵 騎兵 兵器 水軍 適性 A S C B C C 部隊 攻撃 防御 攻撃 防御 攻撃 防御 攻撃 防御 攻撃 防御 攻撃 防御 値 80 70 85 85 57 52 78 59 60 44 60 49 順位 39 92 18 41 116 247 87 159 116 242 96 208 偏差値 64.5 60.1 68.6 63.8 58.2 53.2 60.6 56.7 59.0 53.7 59.3 54.3 部隊攻撃力/防御力は技巧研究を全て終えた時点での値。兵器は木獣、水軍は闘艦。 特技 掃討 攻撃した部隊の気力減少(-5) マスクデータ 相性 出身地 起用 戦略傾向 地元執着 義理 野望 漢室 生年 登場 没年 死因 性格 音声 口調 60 南中 能力 中華統一 重視 3/5 3/5 1/3 193 214 246(54歳) 自然死 猪突 剛胆猪突 蛮族 舌戦 得意話題 保有話術 大喝 詭弁 無視 鎮静 逆上 時節 ○ ○ ○ 親愛・嫌悪 状態 武将名 祝融 親愛 孟獲 孟獲 嫌悪 なし なし 血縁 世代 ● 1 祝融 帯来洞主 シナリオ シナリオ 年齢 身分 所在 勢力 忠誠 爵位・官職 功績値 配偶者 義兄弟 S1 184年 1月 黄巾の乱 - 未登場 雲南 - - - 0 - - S2 190年 1月 反董卓連合 - 未登場 雲南 - - - 0 - - S3 194年 6月 群雄割拠 2歳 未登場 雲南 - - - 0 - - S4 200年 1月 官渡の戦い 8歳 未登場 雲南 - - - 0 - - S5 207年 9月 三顧の礼 15歳 未登場 雲南 - - - 0 - - S6 211年 7月 劉備入蜀 19歳 未登場 雲南 - - - 0 孟獲 - S7 225年 7月 南蛮征伐 33歳 一般 雲南 孟獲 150 右将軍 20000 孟獲 - S8 251年 1月 英雄集結 - 一般 雲南 孟獲 150 長水校尉 2000 孟獲 - S9 198年 1月 呂布討伐戦 6歳 未登場 雲南 - - - 0 - - S10 203年 1月 袁家の戦い 11歳 未登場 雲南 - - - 0 - - S11 217年 7月 漢中争奪戦 25歳 一般 雲南 孟獲 150 牙門将軍 8000 孟獲 - S12 187年 4月 何進包囲網 - 未登場 雲南 - - - 0 - - S13 191年 7月 序を制する者 - 未登場 雲南 - - - 0 - - S14 251年1月 女の戦い 君主 雲南 祝融 - - 16000 孟獲 - 固有セリフ 一騎討ち「火神の末裔・祝融、見参! さぁ、早く【一人称】を熱くさせてちょうだい!」 「敵将、前へ出なさい! この祝融が存分にかわいがってあげるわ!」 「敵将、覚悟しな! 今日は燃え尽きるまで付き合ってもらうわよ!」 後継者になった時「後継者はこのあたしだ 軟弱な中原の男ども、覚悟しな! ぼやぼやしてると叩きつぶすよ!」 処断時「ちっ、しくじっちまったね」 火計成功時「火神の末裔にかかればざっとこんなもんよ!」 コメント 戦闘力は高いが知力が低いのが難点。南蛮ではそれを補うのも難しい。 戟適正は高いがそれ程堅くも無いので、適正を副将で補い弩や兵器隊にする方が良いだろう。 特技 掃討 はただの気休め。何故 火神 じゃないんだろう?火の神の末なのに……。 -- (名無しさん) 2010-02-11 18 22 22 特技は捕縛でもgoodだと思う。 演義で馬忠と張嶷を一騎打ちで捕まえてるし・・・ -- (名無しさん) 2010-08-01 20 58 46 火計成功時に専用セリフありますよ -- (名無しさん) 2010-11-16 23 18 09 特技を書き換えるなら戟将あたりが妥当か。 -- (名無しさん) 2011-03-23 21 09 54 その統率、蒋義渠を超え その武力、董襲に比肩し その知力、淳干瓊に比肩し その政治、董旻の倍 その魅力、朱儁を超える 槍を扱うこと、徐晃の如く 戟を奮うこと、呂布の如く 弩を射ること、劉禅の如く 馬を捌くこと、曹昂の如く 兵器操ること、邢道栄の如く 水を走ること、また劉禅の如く 敵の気力をガンガン減らす無敵の特技「掃討」 僅か3か月と10日で市場を建て、農場を開墾する腕前 孟獲以外は誰からも怖がれれることなき人柄 時節を好み、時に大喝し、時に逆上す 偉大なる南蛮王の恐妻、その名は祝融 -- (名無しさん) 2011-06-04 18 30 52 ↑長い! おまけにその言い方じゃ祝融が項羽みたいな中国史を代表する名将みたいじゃないかw 女性武将屈指の武闘派なのは認めるけど。 -- (名無しさん) 2011-06-04 19 26 38 火神付けてあげたくなるのは俺だけ? -- (名無しさん) 2011-07-18 14 14 40 美麗な顔グラと専用カットイン、台詞が用意されているが、いかんせん特技が振るわない 華ある女傑だが、ゲーム内では高めの戦闘力と適正で、地道に攻めることが要求される -- (名無しさん) 2011-07-30 15 17 04 火計成功で、「火神の末裔にかかればざっとこんなもんよ」と、言ってました -- (子龍) 2011-09-04 13 49 32 演義でしっかりとした活躍をしてるんだが 特技イマイチな上武力は女性キャラ中4位というのはちとかわいそう -- (名無しさん) 2012-03-02 00 11 06 ↑の長い方「火神の末裔」が抜けてますよ。 -- (李翼丘) 2012-03-13 16 31 10 旦那より武力低いんだな -- (名無しさん) 2013-07-26 17 27 42 演義で大活躍の南蛮の女傑!・・・の割りにステータスは控えめ。武官タイプの女性武将の中では呂玲綺・馬雲騄・孫尚香のトップ3に比べがっくりと性能が落ちる。 能力がイマイチなのも痛いが、加えて特技がないも同然な上、実用的な適正が戟Sぐらいしかないのでイマイチ使い勝手が悪い。乱戦もちの夫や戟将持ちの娘の方がはるかに実用性が高いのがなんとも・・・ S7劉禅のような大勢力で運用する場合、いっそのこと特技や適正のことは忘れて、副将頼みで兵器要員になってしまってもいいだろう。特技は射程などに書き換えても全く惜しくない。 -- (名無しさん) 2015-01-24 15 04 08 南蛮勢の知力不足は衆知の事実。 南蛮勢で始める場合、能力研究は知力から始める面々も多いことだろう。 知力低の二つ先にあるのが特技「掃討」。 元から掃討を所持している彼女に加え、上書きしてもまったく惜しくない親蛮持ちの弟、帯来。 それに三馬鹿あたりの特技なし武将二人を掃討にし、義兄弟にすれば南蛮掃討四重奏の完成だ。 1ターンで20~30ほどの気力を削れるので、南蛮勢が最も苦手とする計略を使用される回数も激減させることができるだろう。 孔明の「心を攻めるを上策とする」の台詞をそっくりそのまま返してやろう! -- (掃討向上委員会) 2016-06-22 14 41 36 やっぱ周瑜は水神で、火神は祝融でしょ -- (名無しさん) 2016-06-23 07 36 02 炎がらみの逸話があるわけじゃないし、末裔というだけなので火神もなんか違う気がする 個人的には猛者が最適 -- (名無しさん) 2016-10-01 23 13 18 特技何がいいかなと思っていましたが、明鏡つけると戟で単独で出陣させても踊らないのでいい感じでした。 騎兵を鍛えて突撃しまくって一騎打ちを拝むのも楽しそうですが、まだトライしたことありません。 -- (名無しさん) 2017-12-16 16 32 50 名前 コメント すべてのコメントを見る
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祝融 パラメータ (S~F) 体力: /無双: /攻撃: /防御: 弓攻: /弓防: /騎攻: /騎防: 移動: /跳躍: /シ移: /腕力: /武力: ボイス 見た目 武器 剣1 .剣2 .刀 C .槍 .薙刀 .戟 .棍 .大刀 .鞭 .槌 .斧 .鞭 .暗器 - .防守 - . 人間関係 ステージ 1:南蛮統一戦 2:南蛮平定戦 3:剣閣の戦い 4:陳倉の戦い 5:長安の戦い 6:合肥新城の戦い
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672通常の名無しさんの3倍2019/04/06(土) 11 02 51.61ID u9/hBAlG0 〇月 〇日 今日は町内会の集会がある日。 アムロは兄弟家の代表としてさっそく出かけていった。 司会、議事進行はザビ家のキシリアがやっている。 キシリア「では次の議題です。 町おこしのため、この町内会でも何かやろうという提案なのですが……。 祭りをやろうという意見がありました」 アムロ「町おこしか。いいんじゃないか? ぜひ祭りをしよう」 キシリア「アムロさんは賛成、と。では具体的な内容にまいります。 提案によればターンエーガンダムの前で 男と女が全裸になって祭りをやろうということです」 アムロ「ターンエーってウチか!?」 キシリア「はい。正確にはアムロさんの家の前にターンエーガンダムを置いて そこの前で祭りを行うとの提案です」 アムロ「誰だ!? そんな提案をしたのは!?」 ソシエ「私です」 アムロ「ソシエか!?」 キシリア「ではアムロさんが賛成してくださったので祭りの場所の確保はできました。 次は祭りの内容やそばに出す出店のことですが……」 アムロはあわてて手を横に振った。 アムロ「おいおい。俺はそんな祭りなら反対だぞ! 誰が家の前で全裸になる祭りをやりたいと思うか!?」 673通常の名無しさんの3倍2019/04/06(土) 11 05 20.96ID u9/hBAlG0 〇月 〇〇日 ロランとソシエが裸で家の前に立っている。 そばでは出店が出ていてにぎやかだ。 ロラン「なんで僕まで裸なんですか!?」 ソシエ「そういうお祭りだからよ。私が裸なのは不服!?」 ロラン「そういうわけでは……」 アムロ「ウチの前がそんな祭りの会場になるとは……」 ディアナ「アムロさん、反対しなかったんですか!?」 アムロ「したさ! したが町内会の人に押しきられた」 ディアナ「くっ! なんでこんなことに!」 と露骨に嫌な顔をするディアナの前に別の女性が現れた。 ルナマリア「ディアナ」 ディアナ「ルナマリアさん」 ルナマリア「そのうち私がいいアイディアを考えるわよ。だから今日のところは抑えて。 その代わり私とシンの仲をね……?」 ディアナ「もちろん応援しましょう。 なんだったらムーンレィス全員の力を借りてでも応援を……」 ルナマリア「ウフフフフ」 ディアナ「ウフフフフ」 アル「何を2人で話しているの?」 シュウト「さあ……」 キャプテンガンダム「女の戦いについての会話の確率100%。 女の友情についての会話の確率も100%」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ キシリア・ザビ ソシエ・ハイム ディアナ・ソレル ルナマリア・ホーク ロラン・セアック