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さいげつ 収録作品:東方萃夢想[PC] 作曲者:あきやまうに 概要 最終ステージ前の会話で流れるBGM。 うに氏によると盛り上がって欲しいエセ和風な会話曲で、分かりやすくサビっぽいメロディーだけで構成されているとのこと。 そのため1ループは短いものの、すんなりと耳に入ってくるような明るく馴染みやすい楽曲であり人気が高い。 「砕月」というタイトルの通り、最終ステージの背景ではひび割れた大きな月が登場している。 本作の「萃夢想」「砕月」「東方萃夢想」は前半部分は異なるもののサビ部分は同じメロディ(正確には若干異なる)が使われており、サントラ収録の「東方萃夢想 (Arrange)」は3曲の集大成とも言えるアレンジメドレーに仕上がっている。 「砕月」と「東方萃夢想」は混同されることがしばしばあるが、おそらく前述のサビ部分が同じメロディであるところによるものと思われる。 ステージ間の会話シーンの曲なのでキャラのテーマ曲ではないが、最終ステージの対戦相手はどのキャラを選んでも伊吹萃香になるので、この曲=伊吹萃香のテーマという認識が強く、次作の『東方緋想天』では正式に伊吹萃香のテーマとして採用された。 『東方緋想天』ではうに氏のセルフアレンジが使われており、前半に「東方萃夢想」のパートや後半にオリジナルパートが加わっているなど曲の尺がより長くなっている。 うに氏は別の曲のコメントで 「盛り上がる曲にする必要があるのに、後に控えている格闘部分よりは抑えなくてはならない、という微妙な位置なのが格闘ゲームの会話曲」 と最初は考えていたというが、この曲に関して言えば結果的に会話曲が格闘本編の曲になってしまい、真逆の形になってしまったと言える。 二次創作スマートフォンゲーム『東方ダンマクカグラ』では、ゲームでプレイできる曲として2022年7月2日に登場。 原曲音源から一部調整した萃夢想版と緋想天版を繋げた特別な構成の音源となっており、1曲で2度楽しめるものとなっている。 ※参考:うに氏による砕月の繋がり方の解説 過去のランキング順位 第4回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 329位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 729位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 722位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 479位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 628位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 568位 第11回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 847位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 638位 みんなで決める格闘ゲームBGMランキング 60位(原曲)、334位(東方緋想天) みんなで決める和風曲ランキング 62位 みんなで決める夜曲ランキングベスト100 77位 みんなで決める東方ProjectBGMランキング 35位 みんなで決めるアレンジBGMランキング 176位(東方緋想天) サウンドトラック 幻想曲抜萃 東方萃夢想 ORIGINAL SOUND TRACK 東方ダンマクカグラ ミュージックコレクション・幻(AQUA STYLE) ※ダンマクカグラに収録された音源で、砕月 [2022 music game size]として収録。
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砕月/Saigetu マナコスト (3)(W) タイプ ソーサリー レアリティ レア 砕月をプレイするための追加コストとして、エンチャントを1つ生け贄に捧げる。 あなたのライブラリーからエンチャント・カードを1枚探し、そのカードを場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。 場に出ているエンチャントを好きなものに交換できる。 参考 カードセット一覧/東方萃夢想 サーチ ソーサリー レア 東方萃夢想 白 4マナ
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東方萃夢想 ~ Immaterial and Missing Power. 砕月 birthLapis moss / 花蝶風月 / こばきょん Day s more feat. ryotoSEA SPARROWS / 東方携帯食 / ryoto Day s more feat. ryoto (single cut)SEA SPARROWS / 東方携帯食 / ryoto innocentAniPix / innocent / 市松 椿、綾倉 盟 INNOCENT GUARDIANRhyth / 東方スクランブル! / 葉月 奈乃 PUZZLEQ-BIT / STARDUST MELODY / タダオ SaigetsuAlstroemeria Records / PLASTIK WORLD / 綾倉 盟、mikan* 伊吹の囁きDandelion Trio / 東方幻夢譚~Les re^ves de livres dans la nuit noire. / 蒼羽 零 愛き夜道魂音泉 / Chill★Now / ランコ、雨天決行、たまちゃん 映る月、ガラス玉の中で ~ 酔月歌味玉定食 / AZITAMASPARK!! / 味玉定食 笑顔の鏡Frontier Records / Happiness ~少女は幻想で恋を唄う~ / 井上 みゆ 鬼ごっこAria Rhythm / カリスマ / 泉 想月38beets / No Title / 柚子 片恋いの月Kraster / 東方霧幻境 / 羽丘 淳、Ne;on 紅月勇女ふぉれすとぴれお / SPRING★ / 南条 あきら 国境Frontier Records / Wind / 井上 みゆ Frontier Records / Dawn Star / 井上 みゆ 歳月魂音泉 / World s End Garden / たまちゃん 水彩スケッチ (Another view of "萃歌")Human Error / 幻想になれなかった人のために / 氷雨月 璃紅 天涯UNDEAD CORPORATION / 鬼伽草子 / 桂琳 華散里音塚 / 東方編曲粋 / みぃ (複数曲混合)Crime WaveALiCE S EMOTiON / TAILWINDS /野宮 あゆみ (複数曲混合)Primitive SpringDigitalic Party / Clamshell Relation / ゆきまめ (複数曲混合)萃夢想歌Silver Forest / Reincarnation / Nano
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砕月 サークル:laughing out loud Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 砕月 -Remix- lol 東方萃夢想 砕月 [-- --] 02 砕月 -Trance mix- lol 東方萃夢想 砕月 [-- --] 03 砕月 -Prototype mix- lol 東方萃夢想 砕月 [-- --] 04 砕月 -Acoustic mix- lol 東方萃夢想 砕月 [-- --] 詳細 博麗神社例大祭7(2010/3/14)にて無料頒布(購入者特典) イベント価格:0円 ショップ価格:なし レビュー 名前 コメント
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砕月 ◆jU59Fli6bM (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第162話 「ふう~、食った食った!俺食料持ってないから助かったっぜ!」 「おまwwパンで満腹かよww俺は物足りなすぎる、なあロールちゃんwww」 「だからってグルメテーブルかけを使おうとしないで下さい!」 もうそろそろ真夜中。萃香さんが塔を出てから随分と時間が経ちました。 あれから私はこの相変わらずの騒がしさの中で過ごしています。 宴会っていうのも楽しそうだし、本当は萃香さんが戻ってから食事をしたかったんですが…。 「萃香さん、遅いですね…。仲間を連れてくるだけって言って…」 「不利なだけかと思ってたが我ながらなんという節約法ッ!!体がミクロンならパン1個で十分でっていう!」 「うはwwなんという新事実wwお前本当はもっとでかいのかよwww」 はあ、聞いちゃいない…。 どうやらお互いかなり意気投合したようで、ずっとこの調子。 初めは騒がしいのがまた増えて手に終えないと思ってたけど、逆に2人で勝手に盛り上がってるから私が疲れる頻度が減 ったみたいです。 結果的には一安心、だけど…何だかこうなると寂しい気もするなあ…。 まあそんなわけで、萃香さんが待ち遠しい私は塔の下を監視中です。 脱出の為の話し合いも、あの2人とじゃまともに進まないだろうし、揃ってからがいいですよね。 萃香さん、何か面倒なことに巻き込まれてないといいけど…。 「なんか俺もう眠いから寝るわwwwお前護衛だし後は頼んだwww」 はいはい、あなたは寝てたほうがいいですね。これでやっと静かになる…。 「ちょwww待てww俺だって疲れてんダルシム!って少しお前の口調うつっちまったじゃねーかこのスットコドッコイ!」 って、KASさんもいたか…もう少し静かにならないものですかね…。 どうせ寝るならロールちゃんの膝枕がいいwwwと言って寄ってきたニートを軽く沈め、私は再び外を覗いた。 すると月明かりでわずかに写し出される下の風景に、動くものが。 「あっ、萃…!」 大きな角のシルエットが見えて、思わず大声を出しそうになるのをすんでの所でおさえる。 危ない危ない、辺りに誰が潜んでるか分からないんでしたね…。 って、あれ?登って来るのかと思ってたら塔の前を素通りしてる? 何かあったんでしょうか?そういえば、仲間っていう人は…。 もう一度萃香さんの影を目を凝らして見えたのは、萃香さんにしては不自然な影。 連れてきた仲間かなぁ…それにしてはぐったりしてるなぁ。 仲間の人を背負って、どこへ行くんでしょうか…。 「え?」 そう思ってから私は気づきました。 それが悪い予想でも、どうしても気づいてしまったんです。 …あの人が動かないのは何でかって。 「ニ、ニート!、KASさん!萃香さんが着いたみたいなので、ちょっと行ってきます!」 私は、どうしても気になって、いてもたってもいられずに走り出した。 なんでだろう…何か、嫌な予感がする。 「何だ?ロルーちゃんとやらはやけに急いでるナポリタン!お前もそう思わないか!」 「……ZZZ…」 「こ、この無職…!さっき天昇したかと思ったらそのまま寝てやがるッ…!」 「ZZZ…萃香ちゃんも…来る仲間も俺の嫁…」 【E-4 塔内部/一日目・真夜中】 【KAS@KAS動画】 [状態]:チビマリオ、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、やっぱりハイテンション、 強い決意と熱い闘志(?) [装備]:スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、バーサーカーソウル@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ [道具]:支給品一式(食料全て消費) [思考・状況] 1.一応ロールの護衛をする。でも早く海馬達の所に行ってバグの事を色々教えてやりたい 2.主催者をぶっ飛ばす前にTASと決着をつけたい 3.あいつ(谷口)の死の責任を取る!! 4.このカード、あいつの仲間に渡したいけどどいつが仲間なんだろ? 5.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて 悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!! ※第三放送を禁止エリア、死亡者共に聞き逃しました。一応禁止エリアの方は最後の-4というところだけは聞こえました。 ※チビマリオ状態ですがマント、フラワー、キノコの何れかを手に入れれば元の大きさに戻ります。 ※放送により、ニコニコ動画に関する記憶が徐々に戻ってきています。 【ニート@現実&新世紀 東方三国志~ひぐらしの憂鬱~】 [状態]:疲労、SOS団名誉会員、頭にたんこぶ 、熟睡 [装備]:ケンジのカメラ@ポケットモンスター、塊@塊魂 [道具]:支給品一式(水無し)、うまい棒、津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ) [思考・状況] 1.朝まで起こすなよなwwwww 2.ハルヒとトミーどこにいるんだろうなwwww 3.部下たちとか知り合いとかとっとと探すかwwwwww? 4.またロールちゃんに嫌われたぜwwww 5.あの化け物(レッドベジーモン)どうなったんだろうなwwwwww [備考] ※ニートは性能がへっぽこなので、技能はほとんど成功しませんが、楼船・教唆の技能は、能力に無関係な技能なので 、通常通り発動します。 ※海馬、外山に関しては「社長」「活動家」として名前を覚えている為、ニートには認知されていません。 ※ニートは馬鹿なので駅で体験した事も次第に忘れていきます。 ■ 「何なんだよ…これ」 私は今…赤黒い塊が大量に散らばっている草原を目の前にして立っている。 見渡す限り、バラバラの肉塊と、そこから飛び出している内臓と、その周りを染めつくす血と狂気の地獄絵図。 いくら殺し合いの場だからといっても、いくら人間をさらって殺してきた鬼の一族だからといっても、私はこのあまりに異常な風景を受け入れることができないでいた。 幻想郷の人食い妖怪でも、これほどのことをしでかす奴は誰一人いないだろう。 …どうしてこんな所に来たんだっけ? あいつらはここにティアナを埋めたがっていたんだっけ? あまりに呆然としていたので、ティアナを持っている手が緩んでいたことも分からなかった。 ティアナの体がガクンと背から滑り落ち、私はようやく我に帰る。 「おっと、すまない。…そうだよな、あいつらがこんなことやれる訳無いよな…」 落ちついてよく見れば、目印だと言っていた鉈も見当たらない。 他の誰かがここに埋葬したあいつらの仲間を掘り返し、鉈を使ってバラバラにしていった。 そう考えるのが自然だろう、だけどそうする理由が分からない。 よっぽど狂った奴がやったことなのだろうから、理由なんて無いに等しいかもしれないけど。 「なら、私は…もう一度土に戻すしかないか。……あいつらにこんなの見せられないしな」 こうして私の大仕事は始まった。 戻すといっても1つの胴体を運んでいくのにも一苦労だ。死んでから半日も経っていないであろう肉体は冷たい血を私の服に滲ませていく。 元々埋まっていただろうと思われる穴をいくつか見つけ、その周りに体の一部であった肉片を運ぶ。 にしても…多いな。一体何人埋まっていたんだ? 歩くたびにグチャッ、プチプチと音が鳴る地面に顔をしかめる。 よく見えないけど…内臓とか脳みそを踏んでいるんだと思う。 夜で良かった。 こんな絶景、私でも直視は願い下げだね。 今だって本当は勘弁して欲しい感じだ。それに元々ここまでやる義理なんて無い。 でも私はやるべきだと思ってやっている。勝手に穴を掘り返してるのは私も同じ。 だから今のこの作業は私が"やりたいこと"になるんだと思う。 変な話だけど、ね。 運べるものは残らず集め、半ば転がすように穴に埋めていく。 乾いた血が地面に付いて固まり、一部のものは引き剥がそうとすると簡単に形が変わる。 まだ乾いていない血濡れの肉塊も気持ち悪い音をたてて落ちていく。 正直、いちいち気にしてたら簡単に狂ってしまうだろう。 私は何も考えないように勤め、ここに埋まっていた人数を数えながら淡々と作業を続ける。 体は誰のものだか分からないほど無残な状態だったから、私は唯一その人のものだということが分かる"頭部"を数えて いくことにした。 1…元は腕だったらしいモノに、草が絡まっているのに気づいた。これに気付かないほど驚いてたのかな、私…。 2…ほとんど全員の体に草や蔓が絡まっている…寄生してるのか。 3…腸って運びにくい…放置。 4…千葉って言いにくいよね…。 5…血の腐ったような臭いがきつい…息苦しい。 6…人間じゃないけど。 7…頭はこれで最後…かな。 ……7? これ全員、あいつらの仲間なの? いや、いくらなんでも多すぎる。誰か乗っている奴で、よほど激戦区だったのかな…。 …いざ考察しようとすると、頭が割れるような臭いが気になって考えるどころじゃなかった。 まあ、いいや。そろそろこの仕事も終わる。 後はティアナを埋めれば終わる。 そうしたら、さっきのと今の出来事を早く塔のみんなに伝えないとな…。 そう思いながらまた別の穴を見つけ、血のかからない場所に置いたティアナを埋めようと振り返った時。 一番会いたくない人物と目が合った。 「ロー、ル…?」 懸命に動いて火照った体が、一気に冷えていくように感じる。 「萃香…さん…なんで…?」 何で…こっちが何でだよ、何でここにいるの…? もう少しだったのに。もう少しで終わっていたのに。…まさか、始めから見られていたの? 「ひと…ころして…こんな…」 誤解だ。 そう言おうとしても、口が動かない。 あまりに予想外のことに、私は何も言えずにただ立っている。 言ったとしても、私の体は、手は、白かった服はこんなに真っ赤に染まっているから、弁解なんてできない気がした。 「…嘘、ですよね?…嘘だったん…ですか?」 嘘。 私が一番嫌いな言葉。 「嘘なんてついてない!」 今度は自然と大声が出た。そんな誤解だけは、御免だ。 歯を食いしばって、ロールの元へ歩いていく。 ロールの体は静かに後退りをした後、震えが走ったように見えた。 「ロール、話を聞いてくれ。私は…!」 「あ…あぁ…、いや…!来ないでッ!!人殺し!!!」 私が伸ばした手は虚空を掴み、ロールは塔に向かって走り去っていく。 残された私は、ただその後ろ姿を見送ることしかできなかった。 ■ どうすればいいんだろう。 ロールにはあの状況が理解できなかったはずだ。けど私が嘘つきの殺人鬼に見えたのは事実だ。 塔に戻ってから話しても信じてくれないかもしれない。 …ニートやKASとやらは、ロールから話を聞いたらどう思うのだろう。 私から逃げるようにいなくなるんだろうか。他の奴らに嘘つき鬼だと言いふらすんだろうか。 急に不安の波が押し寄せてくる。 それに押し潰されそうになりながら、なんとか残った仕事であるティアナの埋葬を済ませた。 再び土へ還った死者達に手を合わせ、先ほど見つけた墓標を立てる。 ようやく一仕事終えることが出来た。 血で汚れた服をまた新調し、手や足に付いた血も分離させる。…その血の量に嫌悪感を覚えた。 私はあいつの、ティアナの遺志を継ぐと決めたんだ。 我ら鬼は嘘なんてつかない。 誤解を与えてしまった以上、ロールをどうにかして説得しないと私は嘘つきの称号のまま知れ渡ってしまうだろう。 それにロールとニートの護衛、その約束も破るつもりはない。 あいつらが疑おうが、私は筋を通す。 結局は行動で示すしかないんだから。 もう一度ティアナの墓に目を向ける。 「あいつらに頼まれた分、確かにやり終えたよ。寝心地は良くないかもしれないけどね。 …心配しなくていい。約束は守るよ」 そう言って私は覚悟を決める。踵を返し、塔に向かって歩き始めた。 【E-5 草原/一日目・真夜中】 【伊吹萃香@東方Project(つるぺったん)】 [状態]:精神的疲労、軽い怪我、体力中回復、妖力小回復、魔力中回復、機動六課代行 [装備]:ミニ八卦炉@東方project [道具]:支給品一式*2(食料、水1食分消費)、秘密の鍵@スーパーマリオワールド、ワイン A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、DMカード(エネミーコントローラー、融合)、塔組の推理メモ [思考・状況] 1.塔に戻って、ロールを説得する。(城へは必ず向かいたい) 2.機動六課の意地とやらを、自分なりに考えて主催者にぶつける。 3.負けたからには、ニートに従うとするか 4.つるぺた保護。ついでにニート保護。 5.阿部のことは・・・あいつなら無事だろうから保留。 6.巨乳死すべし? 7.せっかくなので腕試し。主催者と戦いたい 8.貧乳はステータスだ!希少価値だ! ※巨乳に対する絶対的悪意が薄れつつあります。 ※自分の心境の変化は、なのはのリンカーコアを取り込んだ影響だと思っています。真偽はわかりません。 ※リンカーコアの黒い部分によって、なのはの性格が変わっていたのではと推測しました。真偽はわかりません。 ※塔組と情報交換しました。 KASの情報は、海馬の名前しか知りません。 ■ こんな、こんなのありえない。 私は、萃香さんの背負ってる人が死んでるんじゃないかって、埋めに行くんじゃないかって、そう思ったけど、だけど、信じていたのに… 萃香さんの背負っていた人は、嫌いと言っていた胸の大きい女の人だった! 元々仲間なんていなかったんだ。ニートとの約束を破って、殺してきたんだ! 何が「鬼は嘘はつかない」だ、嘘ばっかり! でも、それより私の心を占めていたのは…あの場所で見たもの。 あの時萃香さんがやってた、あれが何かなんて、わかりたくもない。 思い出したくないのに、さっきから頭の中をぐるぐる回っている、あの光景。 思考回路がショートするような、あたまがからっぽになるような、もうよくわからない。 わからないけど、わからないけど、あんなの、くるってる。 あんなにいやなにおいがあるわけないじゃないですか? あんなにきもちわるいおとがずっときこえるわけないじゃないですか? じめんがあんなにまっかなわけないじゃないですか? すいかさんがちまみれで、うでのきれはしをにぎってるわけないじゃないですか? …狂ってる。 それが嫌だから私は走り続けてるの? 私の頭の中を、何度も何度も同じ光景が覆い、私をその中に沈めていく。 もう、何がおかしくて、何が普通なのか分からない。 臭いも、音も、真っ赤な血の色も、…それを平然と映し出す月も、 みんな。 【E-4 塔前/一日目・真夜中】 【ロールちゃん@ロックマンシリーズ】 [状態]:健康、軽度の精神的疲労、ニートマスター、萃香への疑心、少し錯乱状態 [装備]: AK74(17/30)@現実、予備弾薬各100発@現実 [道具]:支給品一式(水一本消費)、バルサミコ酢@らき☆すた、グルメテーブルかけ(残り20回)@ドラえもん ノートパソコン(バッテリーほぼ消耗)@現実、 マネキンの腕、傘@現実 塔の『バグ』について纏めた紙 [思考・状況] 1.塔に帰って2人に萃香のことを伝える 2.ニーKASから得た情報をどうすれば生かせるかな。とりあえず紙に纏めたけど 3.ハルヒさんを助けて、富竹さんを治す。どこにいるんだろう。 4.ニートもKASももういいよ 5.遊戯達の知り合い(海馬他)も探す 6.ロックマンと再開したい ※ニートの扱いを何か悟ったようです。これからはあまり疲れることはないでしょう。 ※E-5に7人分の体を埋めた墓と、ティアナの墓があります。 sm161:Crystal Break~英雄の条件~ 時系列順 sm163:変態、改心、カーチェイスにて。(前編) sm161:Crystal Break~英雄の条件~ 投下順 sm163:変態、改心、カーチェイスにて。(前編) sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(後編) KAS sm172:東方萃夢竜(前編) sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(後編) ニート sm172:東方萃夢竜(前編) sm156:Stars Strike(後編) 伊吹萃香 sm172:東方萃夢竜(前編) sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(後編) ロールちゃん sm172:東方萃夢竜(前編)
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砕月/Break the Moon 砕月/Break the Moon(3)(W) ソーサリー 砕月を唱えるための追加コストとして、エンチャントを1つ生け贄に捧げる。 あなたのライブラリーからエンチャント・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。 参考 天楽抜萃-レア
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砕月妃恋(新二次) 【名前】 砕月 妃恋 ────Saigetu Hiren 【サーヴァント】 【性別】無性(外見は女性) 【性格】 感情はあるものの、人として最低限の部分が欠落している。 何事に対しても正しい感情で捉える事が出来ず、全てをマイナスイメージで捉える。 【出典】オリジナル 【属性】中立 悪 【ステータス】 筋力 D 耐久 E 敏捷 B 魔力 B 幸運 E 供給 C TOTAL 150 【詳細】 等身大の球体関節人形。 人形使役魔術に精通した魔術師が生涯掛けて作り上げた最高傑作と呼べる魔術人形。 しかし作成者である魔術師の急逝によって、その人形は起動せずに普通の人形として魔術と縁もゆかりも無い現代社会に渡った。 やがて人形はとある大富豪の長女の元に渡る。 長女は生まれ付きパニック障害を患っており、他者とのコミュニケーションを極度に嫌って、その人形だけを妹として溺愛した。 そして長い年月を掛けて人形に蓄積された長女の怨嗟は、徐々に魔術人形の封印を解除していく。 遂に起動した魔術人形は長女の怨嗟を晴らすかのように長女を蔑んだ者を皆殺しにし、やがて長女を煙たがった彼女の家族にまで手を掛ける。 その末に事情を知らぬ警察の介入により、長女は一連の事件の犯人と誤認されて射殺される。 再び所有者を失った魔術人形は、今度は長女が自分に与えた名前『恋華』――『砕月 妃恋』の名を冠して人間社会に溶け込んでいった。 長女の怨嗟の影響で精神が安定せず、常に狂気に満ちた人ならざるモノとなっている。 魔術人形の為、たとえ重症や瀕死の傷を負ったとしても駆動中枢が破壊されていなければ全快時同様に活動する事が可能。 その他にも感覚が存在せず、呼吸や血液も存在しない。その特性の為、屍鬼・ゾンビ化はせず、毒による攻撃等も一切効力を成さない。
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夢よりも儚い砕月 ◆ZnsDLFmGsk 霧の湖の畔で大木に背を預け座り込み、湖畔を見つめる猫が一匹。 昼間の霧の湖はよく霧に覆われていると言うが、それにしても薄気味わるい霧だった。 降り注ぐ陽射しは薄霧に遮られ減衰し、優しげな薄明かりとなって湖上を照らす。 そうして、そこにひとつの矛盾があった。 本来ならば頭上より照り付けるものと、鏡面の様に湖に反射するものと、 とにかく溢れんばかりの光に満ち溢れているだろうこの空間を…… けれど今支配しているのは、ただぼんやりとした薄闇であった。 真っ昼間でありながらも夜の浸食を受けたその綻びた空間に、 猫は違和感と安心感を混ぜ込んだ奇天烈な感想を抱いた。 しかし精神面と反して肉体がそれに動じる事は無い、 火焔猫燐はぴくりともせずただ死体の様にぢっと、ゆらゆらと揺れる湖面を見つめていた。 そこには薄く白く朧気に、歪んだまぁるい影が映っていた。 アハッ、アハハ…… オカシイね、とってもヘンだよねぇ? いつの間に月が昇っていたんだろう? 呆れる程に容易く、その馬鹿げた疑問が脳裏に浮上した。 深く辺りを包んだ白霧は陽光を薄め、月明かりと見紛うまでに優しげなモノへと変えていた。 偽物の月はまぁるく湖面に浮かび、微笑む様にゆらりと波に揺れている。 それが猫には何だか可笑しくて、まるで慰められている様に思えた。 日が昇れば朝が来る様に…… 世界にはキチっとした法則やルールがあるって何処のどいつが言ってたっけ? それってあたいがちょいと眼を離した程度で破綻する様なもんだったのかな? 湖面の月を愛でつつ猫は嘲う。 アハッ、おっかしいねぇ…… もしかしてあたいを頭蓋骨ごと裏返して、現実と妄想を取り替えちゃったのかなぁ? うんうん、だったらこの優しい月明かりも納得だよ。 世界が全部あたいの妄想ならあたいに優しいのは当然だもんねぇ。 それならこの気味の悪さだって我慢できるってもんだよ。 ケラケラと渇いた笑い声を口の端から溢し、虚ろに湖面を見つめるその猫の姿は本当に死体の様であった。 傷だらけであちらこちらから血液を垂れ流し、右の眼窩を空気に晒しながら…… 木の根元で事切れた様にだらりと四肢を伸ばし、ぐったりして動かない。 ただ時折ぴくりと痙攣したように釣り上がる口端と、やたらギラギラ不気味に輝く左の瞳だけが生き物を主張していた。 ノルアドレナリンの分泌異常。 ドーパミンの分泌異常。 痛覚なんてとっくに死んでいた。 もしかしたら他にも色んなものが死んじゃってるかも知れない。 アハ、もしかしたらもうすぐあたいは死体になっちゃうのかも。 ひょっとすりゃ死体なのに生き長らえてるだけかもね。 意識はそれなりにハッキリしてて、思考だってぐるんぐるんと忙しなく走ってる。 うん、むしろ壊れる前のちゃんと生きてた頃より明瞭に考えられる事だってある。 例えば、今、この世界の仕組みだとか…… あたいがどれだけ狂っているかとかね、アハハ、アハ…… ゆらゆらと揺れる朧月もまるであたいを笑ってくれているみたいだった。 ああ、きっとあたいはこうやって内側から剥がれ落ちていって、 何もかも無くなって、内の腑から腐り落ちて死んじゃうんだろうなぁ。 ケラケラ、ケラケラ。 きっとそれはおぞましくて恐ろしい事なんだろうけれど、 なんだろうね、感覚がちょっと麻痺してる所為かなぁ、よく分からなかった。 なんだか薄い膜の様なものが脳をべったりコーティングしているみたいで、 自分の事なのに酷く鈍く感じて、まるで自分が第三者になった様に遠くに思える。 アハッ、こりゃあいいっ。 じゃあこのままあたいが死んだら、あたいの死体をゲット出来るって事かな? 自分の死体なんてそうそうお目にかかれるもんじゃ無いよね、ラッキーだよねぇ? ケラケラ、ケラケラ。 ゆっくりとした動作で薄暗い空に右手を翳す。 持ち上げた腕はアルコール中毒を起こしているみたいにぶるぶると震えていた。 なんだかなぁ、いったいいつの間にこんな風になっちゃったんだろうねぇ? ――あなたは最低の猫よ。私の親友をこんな毒で殺して ホントわっかんないねぇ、ククッ、アハ、アハハ…… なんだか本当に可笑しくって、吹き出すみたいに息を吐いた。 ずっと口を開けてぼーっとしていた所為かな? 口が酷く渇いてて上手く笑いを吐き出せず、漏れ出たのは咽せる様な渇いた声だった。 同時に、渇き唾液が失われた口内から鼻をつく悪臭が立ち上っている事にも気づく。 アハハ、酷すぎて笑っちゃうね、こりゃあんまりにあんまりじゃないかなぁ? ――そこまでよ。この大嘘吐き 嘘だったのは今まで生きてきた全部かな? それともこれから生きていく全部なのかな? ケラケラ、ケラケラ。 ――お燐。どうして、こんなことを 脳裏にしがみついて離れないあのこいし様の表情が、何故か昔のさとり様達の笑顔と重なった。 引き摺られる様に様々な事が想起された。 嫌なことも楽しかったことも…… けれど今のあたいのコーティング済みの脳みそでは、それらはぜんぶぼんやりしてて、 遠すぎて、とにかくぐちゃぐちゃだった。 アハハ…… くちゅりとあたいの聴覚が湿った音を捉える。 同時に鈍くなっていた感覚が弾ける様な刺激を受け、再び活性化する。 気でも違ったんだろうね、あたいは抉られたその右の眼窩に指を突っ込んで掻き回していた。 ビリビリと神経系を焼き切る様な稲妻が迸る。 喘ぐほどの激痛……は無い、過剰に分泌された脳内物質は全てを塗り潰してしまう。 そう、即ち訪れたのはびくりと身を震わせるほどの多幸感、充実感。 冷静になって振り返えれば実に馬鹿馬鹿しく思うけど、この時のあたいは…… ゴミ同然の右眼球の残りを拭い取るというその自身の行いを、とても有意義で合理的なものに感じていた。 そう、自身の過去が朧気なものに変わりつつあると気づいた時、あたいの中でいびつな使命感の様なものが沸き上がったんだ。 まぁ、どっちにしろあたいはもう狂っているんだし、 狂ってるあたいが狂った事をしても別にふつーだよねぇ? 眼窩から指を抜くと、我慢しきれなくなってあたいは立ち上がった。 立ち上がり、そして大声で笑った。 とてもシアワセで、頭蓋骨の中で花火でも上がっているみたいに全てが鮮明だった。 アハハッ、そうだよっ、あたいはコレを欲っしていたんだよ! 脳みそを覆っていた膜は一瞬ではじけ飛んだみたい、とにかくスッキリしてる。 霞みかけていたさとり様やお空の笑顔もキレイに思い出せる。 アハ、アハハハ、やっぱりあたいはじっとしてちゃいけなかったんだ。 あたいの内側から滲み出るものなんてきっと毒みたいな何かしかないんだよ。 やっぱり外からの刺激がなきゃダメなのさ、じゃないとたぶん腐っちゃうんだよね。 半刻に満たない休憩だったけれど、それなりに疲れは取れていた。 見れば腕の震えだって収まっている様に思える。 んー、いや違うかな、何だか目がチカチカしてるし、それは見間違いか気のせいかもね。 アハッ、とにかくやる気とか色々が全身から溢れ出してしょうがないよ。 実際がどうだろうと、あたいはこんなに元気いっぱいなんだ、早く死体集めを再開しないとねっ! どれだけ元気かを証明しようと、ぴよんぴよんと跳ねてみる。 そして2、3回跳ねた所でかくんと右膝から崩れ顔面を地面に強打した。 ククッ、アハハ……でもぜんぜん痛くない。 きっともうあたいを傷付けられるものなんて無くなっちゃったんだ。 なんだかこのままなら何だって出来そうな気がする。 とても愉快な……そう、ユメの中にいるみたいな感じだ。 まぁ実際なぁんも痛くないし、ひょっとするとこれはユメなのかもしれないけどね、アハハ。 「ねぇさとり様、ほめてよ! あたいはこんなに無敵になったよ!」 アハ、アハハ、また妖怪として格が上がっちゃったかな。 もし生きるって事がシアワセになる為のものだとするならさ、 きっともうあたいは辿り着いちゃったんだろうね! まったく最高だねっ! ケラケラ、ケラケラ。 もっと死体を集めるんだ、死体コレクションをいーっぱい増やすんだ。 アハハ、お空はなんて言うかなぁ。 ん? んー、いやぁ、ダメだよ炉に焼べるなんてとんでも無い。 これはあたいのコレクションさ、絶対保存用だよ。 さとり様もびっくりするだろうなぁ。 それで、あー、えーっと……さとり様に会ったらどうすればいいんだったっけ? 大体さ、今更さとり様に会ってあたいはどうしようって言うんだろねぇ? まぁとにかく殺しちゃえば、それでぜんぶ解決なのかな? いけないねぇ、また頭がぼんやりしてきたよ。 早いとこ新しい死体を探さないとね。 さぁ、初志貫徹といこうじゃないの。 狙いはあの怪しい洋館にけってーい、なんだかあたいのレーダーがピクピク反応するしね。 がんばろー、と腕を振り上げ景気づけると、 あたいは朧に見えるその洋館目掛けてふらふらと歩き出した。 そうして、湖を離れ霧を抜けると月なんてもう何処にも見当たらなかった。 ただどこまでも透き通った空気と痛々しい日射しを投げ付けてくる太陽があるだけだ。 だとすりゃ、あの霧の中であたいが見ていたモノは一体なんだったんだろう? 照り付ける太陽は容赦なくあたいの影を浮き彫りにする。 その余りの肌寒さに、あたいは少しだけ怖くなった。 ああ、このままじゃダメだ。 このままじゃオカシクなってしまうよ。 あたいはとにかく沢山の死体を見つけなきゃいけない、上質の死体を集めなきゃいけない。 そうすれば、そうしたらもっとシアワセになれる。 そして…… ――本当に救えないわね ――あんたは悪魔だわ。吸血鬼なんかよりも、よっぽど悪魔らしい きっとこいし様達にも見直して貰えるんだ。 アハハ、そうだよねっ、そうだよね? 襲われる事に対する恐怖なんて、そんなモノはとっくにどっかに落っことしていた。 あの天狗のお姉さんを手に入れたあの時から…… あたいは恐怖する対象から、恐怖を与える存在へとランクアップしたんだからね。 もっと死体は増える。 あたいはもっともっと強くむてきになれる。 ねぇ、誰か褒めてよ。 【C-2 紅魔館周辺の森林 一日目・昼】 【火焔猫燐】 [状態]右目消失、頬にあざ、左肩に中度の刺傷(出血)、 脳内物質の過剰分泌により何らかの精神病を発症しかかっている可能性があります [装備]洩矢の鉄の輪×2 [道具]支給品一式×2、首輪探知機、萃香の瓢箪、気質発現装置、東のつづら 萃香の分銅● [思考・状況]基本方針:死体集め 1.したいあつめはたのしいな~ 2.もう誰も信用しない 3. うさぎさんに“お礼”をする。 ※C-3の南西部は気質発現装置により濃霧に包まれました、正午には解除されます。 ※【気質発現装置】は現在居る1ブロックの一部の天候をランダムに変化、4時間で解除されます。12時間使用制限。 ※リヤカー{死体が3~4人ほど収まる大きさ、スキマ袋*1積載(中身は空です。)}はC-3南西部の森湖畔沿いに安置されています。 98 寝・逃・げでリセット! ~ 2nd reincarnation 時系列順 100 強く儚い、貴女達。 98 寝・逃・げでリセット! ~ 2nd reincarnation 投下順 100 強く儚い、貴女達。 78 黒猫の行方 火焔猫燐 108 驟雨の死骸と腹の中、それでも太陽信じてる。(前編)
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Lの楽園/砕月 ◆qp1M9UH9gw PREV Lの楽園/骸なる月 【[→ side:E →]】 本当に、これでいいのか。 こんな簡単に生を諦めてしまって、本当に良かったのか。 血に濡れたイカロスの脳内に響くのは、そんな自問自答。 直後に走馬灯の様に流れるのは、空見町で過ごした頃の記憶。 愛した人や"本物の"仲間達と過ごした、かけがえのない日常が鮮明に映し出される。 空見町で過ごした日々が、次々とイカロスの頭を駈け巡っていった。 辛かった瞬間も、悲しかった瞬間も、喜んだ瞬間も、全ての記憶が浮かんでは消えていく。 守形英四郎がマスターに協力していた記憶が蘇る。 何を考えているかよく分からないが、マスターからは信頼されていた。 五月田根美香子がマスターに理不尽な暴力を振るう記憶が蘇る。 マスターは、そはら以上に彼女を恐れていた。 ニンフがマスターにツッコミを入れる記憶が蘇る。 最初は敵だった彼女も、今ではすっかり日常に馴染んでしまった。 見月そはらがマスターに制裁を与える記憶が蘇る。 毎回彼に激怒しながらも、最後は幸せそうに笑っていた。 駆け巡る記憶のどれもが日常の一部であり、かけがえの無いものであった。 この日常がずっと続いていれば、どれだけ良かっただろうか。 戻りたい――"本物の"仲間が待つ日常に、帰りたかった。 例え叶えようが無いものであったとしても、願わずにはいられない。 本当に、これでいいのか。 こんな簡単に生を諦めてしまって、本当に良かったのか。 最初の自問自答が、再びイカロスの前に突き付けられる。 こんな形で終末を迎えて良かったのかと、問いかけてくる。 (……私、は) こんな所で、一人ぼっちで心臓の鼓動を止めたくない。 せめて死ぬのなら、マスターを護って死にたかった。 (私は……生きたい……) マスターの家で"本物の"ニンフに会いたい。 彼女と一緒に、マスターの帰りを待っていたい。 (生きて……マスターと一緒に帰りたい……!) マスターと一緒に、もう一度空見町の夕焼けを見たい。 今日も良い日だったと笑う彼の横に、ずっといていたい。 (生きたいッ!私は――マスターと一緒に生きていたいッ!) 生きて元の世界に帰り、また本物の"仲間"がいる日常で笑い合いたい。 まだ死ねない――自分の"欲望"を満たさずに死んでなるものか。 過去の記憶は感情を増幅させ、やがてその感情は生への渇望へと変化する。 生まれかけた絶望は霧消し、それもまた生きる為の活力へ転換された。 生きたい――自分の望みを叶える為にも、まだ生きていたい。 本来であれば、それは叶わぬ望みであった。 だが、彼女の増幅された欲望は、一つの奇跡は起こしたのだ。 第二世代のエンジェロイドに搭載された進化のプログラム――その名も『Pandora』。 本来厳重なプロテクトが掛けられたそれは、持ち主の強い感情に呼応して起動する。 欲望が頂点に達したこの瞬間、イカロスによって『Pandora』を縛る鎖は解き放たれたのである。 こうして、イカロスは死の淵から生還したのだった。 『バージョンⅡ』という更なる力を得て、彼女は再びシャドームーンの前に立ち塞がる。 O O O 本能的な危機感を感じた加頭は、すぐさま新たな力を行使する。 戦いの末に勝ち取ったその力とは、シャドームーンへの変身能力だ。 詳細は掴めないが、すぐにでも変身しなければならないと本能が警鐘を鳴らしている。 きっと今の彼女は、シャドームーンの力を以て全力で挑まねばいけない程の強敵なのだ。 僅かでも気を抜いてしまえば、その瞬間に命を奪われてしまうだろう。 「動作テスト――開始」 イカロスの声と同時に、加頭が放つのはシャドービーム。 翠色の光線は、今度こそイカロスの命を奪い取らんと直進する。 これまでならば、それは「Aesis」によって簡単に防がれるだけの一撃だ。 シャドービームは見当違いの方向へ流れ、無関係な施設を破壊するだけに留まるのである。 「Aesis-Ⅱ――伝達に支障、反応速度に4,6fの遅れ。修正します」 だがそれは、イカロスがバージョンⅡへ進化する前の話だ。 性能が著しく上昇した今の「Aesis」は、ただ防御するだけに留まらない。 防がれた光線が「Aesis」に触れた瞬間、それは逆方向へ直進――つまりは反射されたのだ。 シャドービームはそのまま加頭へと襲い掛かり、見事彼に着弾する。 高威力のビームの直撃を受け、加頭は弾かれる様に吹き飛ばされた。 シャドームーンに変身していたから良かったものの、変身していなければ即死していただろう。 遠距離攻撃が通用しないのなら、接近戦を挑むまでだ。 シャドームーンが出せる最大速度で、イカロスへ肉薄する。 「デュアル可変ウイング、動作テスト開始」 しかし、瞬きした瞬間には、既にそこにイカロスの姿はなかった。 もうその頃には、彼女は加頭の背後に回り込んでいたからである。 シャドームーンを凌駕するスピードを前に、加頭は驚愕せざるを得なかった。 「良好。可動装甲テスト、モード=クローズ。 装甲32%減少――旋回性能312%上昇――さらに加速」 イカロスの拳が、加頭に向けて突き出される。 彼は間一髪の所で、その攻撃を腕で受け止めた。 殴られた箇所から広がる痺れから、加頭は彼女の一撃の重さを思い知る。 この攻撃もまた、変身していなければ無事では済まなかっただろう。 「加速――加速――加速――加速――加速――加速――加速」 目にも止まらぬ勢いで、イカロスがパンチを乱打する。 加頭も応戦しようとするが、相手の速度の前では防戦一方になるばかりだ。 「加速――加速――加速――加速――加速――加速――加速」 その勢いはさらに熾烈に、破壊力はさらに強大に。 その頃には加頭の防御も解かれており、全身にイカロスの拳が叩き込まれていた。 彼は抵抗すらままならないまま、暴力の嵐に晒され続けるだけであった。 最後の一撃は、加頭の腹部に吸い込まれるように命中した。 これまで以上の力を籠められたそれの威力は、戦車砲が直撃したのかと錯覚しそうになる程。 加頭は後方に吹っ飛ばされ、そのまま民家にぶち当たる。 彼の身体を受け止めた壁には、大きなクレーターが一つ出来あがっていた。 「ば、馬鹿……な……ッ!?」 あり得ない――こんな話があっていいのか。 シャドームーンに変身しておきながら、何故ここまで打ちのめされているのだ。 圧倒的な性能を誇る筈の創世王が、何の間違いがあって地に伏しているのだ。 力を過信していたからか――いや、シャドームーンの力は凄まじいのは確かである。 こうなってしまったのは、単純にイカロスがその性能を遥かに上回っていただけの話。 「――動作テスト、終了。通常……起動します……」 耳に飛び込んできたその言葉に、加頭はまたしても驚愕する。 あれだけの出力を出しておきながら、まだ動作テストの段階だったと言うのである。 テスト段階を乗り越えた通常段階は、一体どれ程の能力を誇っているというのだ。 「私は……生きる……」 うわ言を呟く彼女の瞳に宿るのは、殺意。 紡がれる言葉はの内容は、さながら恋する乙女の様だが、彼女はこれから目の前の敵を殲滅するつもりなのだ。 「本物のマスターに会いたい……だから……死ねない……!」 空へ飛翔し、最後の一撃と言わんばかりにイカロスが構えたのは、禍々しい色合いをした弓矢であった。 相手に向けられた矢の先端には、彼女の髪と似た色の火の玉が揺らめいている。 それを目にした加頭は、直感で理解する――あの矢が直撃すれば、自分は確実に死ぬ。 例え百戦錬磨のドーパントであろうが、あれを受ければ塵一つ残りはしないだろう。 イカロスが持つ恐るべき兵器を前にして、加頭は愕然とする他なかった。 「……ピンチ、ですね」 これまでの人生で、今この瞬間が最も生命の危機に瀕している。 打つ手が無ければ、自分は二度目の"死"を体感する羽目になってしまうだろう。 この絶体絶命を絵に描いた様な状況を打破する策は――既に手に入れている。 自分はキングストーンの力を取り込みながらも、意識を保っているのだ。 つまりは、今の自分はこの秘石の力をコントロールできるという事である。 奇跡を起こすキングストーンの加護があれば、この状況さえ覆せる筈だ。 そうだ――今の加頭の肉体には、奇跡の権化が眠っているのである。 例えどれだけ戦力差があろうが、キングストーンにはそれを乗り越えれるだけの可能性があるのだ。 そんな力をこの身に宿して、一体どうして絶望する必要があろうか。 そして、イカロスは何の躊躇いもなく矢を放った。 身震いしてしまいそうな程の威圧感が、こちらに迫ってきている。 膨大なエネルギーの塊が、今まさに加頭の命を刈り取ろうとしている。 しかし、彼の心が恐怖に囚われる事などあるものか。 奇跡を勝ち取った今の自分なら、迫り来る絶望すら跳ね除けれる。 否――跳ね除けれられない訳がないのだ! 「シャドーフラッシュッ!」 その掛け声と共に、シャドーチャージャーから翠色の光が放射された。 その光に照らされたエネルギーの塊は、その動きを鈍らせる。 シャドーフラッシュが障壁の役割を果たし、矢の行く手を阻んでいるのだ。 しかし、矢の勢いは凄まじく、妨害を受けても着実にこちらへと近づきつつある。 あれを退けるには、まだ力が足りない――そう判断した加頭は、シャドーチャージャーから放たれる輝きをさらに強める。 しかし、それでもまだ、迫り来る死を止める事は叶わない。 もっと強い光を、更に激しい輝きを放たなければこちらが打ち負ける。 ありったけのメダルを消費して、最大の出力で迎え撃たねばならない――! 「ぐ、う、お、オオオオオオオオオ――――――!」 加頭の叫びと同時に、キングストーンの輝きは最大限に達する。 目と鼻の先にまで迫ったエネルギーの塊は、その暴力的なまでの力を拡散させようとしていた。 少しでも気を抜けば、あれは加頭の命を奪い取ろうと襲い掛かるだろう。 シャドーフラッシュによって威力が削がれているものの、それでも保持しているエネルギーは凄まじい。 だが、このまま光を浴びせていれば、きっとエネルギーを全て消失させれる筈だ。 勝機はまだある――まだ、"死"は絶対のものにはなっていないのだ。 ――だが、運命の神はどこまでも非情であった。 何の予兆もなく消失するのは、加頭の切り札であったシャドーフラッシュ。 彼が所持していたメダルが底を尽き、能力の行使が不可能となってしまったのだ。 障害を失ったエネルギーの塊は、そのまま加頭へと直進する。 容赦なく襲い掛かるそれが、銀色の装甲に触れたその瞬間――彼の視界を、眩すぎる光が覆った。 O O O イカロスが放った「APOLLON」は、その場に存在する全てを平等に焼き尽くした。 膨大な熱量が大地を覆ったその瞬間は、まるで太陽が顕在したかの様。 その"太陽"は闇を暴きながら、瞬く間に世界を喰い尽くしていく。 いくら威力が削がれていたと言えど、それでもその破壊力は絶大なものである。 建物が、街路樹が、道路が、その莫大な力に呑み込まれて消失していった。 僅かな時間で、その場に存在していた物は残らず灰となったのである。 戦場が焼野原と化しても、イカロスは臨戦体制を解こうとはしない。 彼女の眼下に、まだ敵の存在が確認できたからである。 片腕が吹き飛び、銀色の装甲は煌めきを失ってしまっているが、奴は『APOLLON』の直撃を受けてもなお生きていたのだ。 イカロスが視認した直後に怪人の変身は解除され、ぼろぼろになった衣服を着た男がその場に現れる。 「見るも無残」という言葉が、あれ程似合う姿もそうはないだろう。 今のイカロスであれば、今の彼など素手でも容易く殺せる筈である。 そう考え、すぐさま敵へ向けて急降下しようとして――飛行機能が、突如として停止した。 今この瞬間を以て、彼女が所持していたメダルが全て消費されてしまったからである。 無理もない――バージョンⅡへの進化の代価として大量のメダルを消費した上、さらに「APOLLON」まで使ったのだから。 「あっ……」 まだ敵は残っているのに、こんな時にメダルが底を尽いてしまうだなんて。 こんな場所で落ちる訳にはいかないのに、そんな事お構いなしに大地へと落ちていく。 あと僅かな距離まで行けば勝利を掴めるというのに、どうして身体は言う事を聞いてくれないのだ。 地面までそれなりの距離があるが故、 今意識を失えば、確実に相手はこちらに止めを刺しに来る。 だから、こんな時に身体が動かなくなるなんて事態が起こって良い訳がないのだ。 それなのに、何故こんな、示し合わせた様なタイミングで――。 「どうし、て…………」 その言葉の直後に、イカロスは頭から地面に激突した。 抱いた未練などお構いなしに、イカロスの視界は暗転するのであった。 【[→ side:A →]】 全身が痛みを訴え、意識も朦朧としている。 左腕の感覚は既に無く、片目が潰れたせいで視界が狭い。 それでも、死人同然の状態でありながらも、加頭は生きていた。 残ったメダルを総動員してシャドームーンの力を行使し、『APOLLON』からその身を護ったのである。 払った代償は大きいが、加頭は敵の最大の一撃から生き延びたのだ。 今、彼の目の前には意識を失った敵が倒れている。 大方、メダルを使い果たして力を行使できなくなったのだろう。 どういう身体の造りをしているのか、上空から落下しても彼女は息絶えてはいなかった。 こちらは満身創痍の状態ではあるが、「NEVER」の身体能力なら今のあの女など容易く始末できる筈だ。 これ以上ない好機だ――このチャンスを逃す訳にはいかない。 ぼろぼろの身体を引き摺りながら、加頭は敵へと近づいていく。 一歩ずつゆっくりと、それでも確実に彼女との距離を縮めていく。 そうして、あと数歩で標的の元に辿り着こうという所で、加頭は唐突に足を止めた。 彼の表情は驚愕の色に染まっており、その瞳はイカロスを捉えてはいない。 加頭の目に映っていたのは、一人の女性の姿であった。 生涯で最も愛したと言っても過言ではない女が、彼の目の前で微笑んでいたのである。 気付いた時には、既に彼の足はその女へ向けて動き始めていた。 倒れた相手など見向きもしないで、それまで以上に覚束ない足取りのまま、加頭は最愛の人の元へと歩み続ける。 「…………冴子……さん…………」 自分の愛の示したいが故に、加頭は殺し合いに乗った。 これまでの戦いは、全て彼女の為にあったと言ってもいい。 その愛を捧げるべき人が、彼のすぐ先で手を差し伸べていた。 「……私を……認めて、くれる……の……です、か…………」 彼女は加頭の意を汲み、共に戦い抜く事を決意してくれたのである。 嗚呼――己が心中に秘めた"愛"は、今この瞬間に証明されたのだ。 彼女の傍らで戦えるという願いの成就に、どれ程の歓喜が伴うかなど想像に難くない。 加頭順の抱えた欲望が、遂に満たされる時がやってきたのである。 ほとんど言う事を聞かない身体に鞭を打って、加頭は歩み出す。 あと少しで、あの手が届く距離にまで近づける。 僅かな力を振り絞りさえすれば、求めて止まない"愛"を手に入れられるのだ。 全身は鉛を背負っているのかと思う程に重く、意識もはっきりとしない。 それでも、何としてでもあの手を取らなければならないのである。 彼女が差し出した手を掴んで、初めて加頭は彼女の隣に立つ権利を得られるのだから。 後三歩。 消えかかる意識をどうにかして持ちこたえながら、大地を踏みしめる様に歩む。 「…………わた……し、は…………」 後二歩。 倒れそうになりながらも、残り僅かな体力を振り絞ってまた一歩進む。 「あなたの……為、に………………」 後一歩。 限界に近い身体と精神に鞭打って、最後の一歩を踏み出した。 「…………さえ、こ………………さ……ん…………」 遂に、最愛の人の元に辿り着いた。 霞のかかった様な視界に、手を差し出す彼女の姿が映る。 ただそれだけで、身体の痛みが癒えていく様な気さえした。 これまでの人生は、この瞬間の為にあったとさえ思えてしまう。 さあ、最後はあの手を取るだけだ。 それさえすれば、自分の悲願は達成される。 あの手を掴んだ時、改めてこの思いを言葉にして伝えよう。 「感情が籠っていない」と笑われそうだが、それでも構わない。 この胸に溢れんばかりの"愛"は、自分の言葉に乗せて届けたかった。 彼女の手を握りしめ、紡ぎ出すのは愛の言葉。 あまりにも安直だが、それでも強い感情の籠った一言。 「…………愛……して……い、ま…………す……………………」 思いを伝えたその瞬間、加頭の意識は消失した。 最後に感じた手の触感は、温もりに溢れていた。 【[→ side:E →]】 カザリ達が見つけたのは、傷だらけになった天使であった。 周囲の荒れ様からして、恐らく激しい戦闘の末に気を失ったのだろう。 あのエンジェロイドにここまでダメージを与えたのだから、相手はきっと相当な強者に違いない。 そう考察した直後に、イカロスのすぐ近くに服が落ちている事に気付く。 かつては白かったであろうそれは、今ではぼろ切れ同然の有様となっている。 それを目にした瞬間、カザリは事の真相を察した。 不死兵士と謳われる「NEVER」にも、弱点は存在する。 彼らは一定以上のダメージを受けると、肉体を維持できなくなってしまうのだ。 損傷を受けすぎた肉体は塵へ返り、蘇った戦士は二度目の死を迎えるのである。 着ていた服がそのまま残っているという特異な状況から、「NEVER」が死亡したのだと推測できる。 このゲームに参加している「NEVER」は大道克己と加頭順の二人で、白い服を着ているのは加頭の方だ。 イカロスと加頭がこの場で戦い、結果加頭の方が消滅した――こんな所だろう。 「凄い……!これこそ僕の求めていた物じゃないか……!」 唐突に耳に入ってきた声の方に目を向けると、見覚えの無い石を持った大樹が目を輝かせていた。 彼が反応するという事は、あれは所謂「お宝」というヤツなのだろう。 無邪気な子供の様な表情をした今の大樹からは、不機嫌さはまるで感じられなかった。 「キングストーン!まさかこんな所でお目にかかるなんて……僕は本当にツイている!」 大樹がキングストーンと呼んだその石からは、特に何も感じられない。 カザリとしてはあんな石ころの何処に価値があるのか皆目見当も付かないが、 きっと大樹にとってはコアメダルと同等の価値がある物なのだろう。 支給された者に捨てられなくて良かったなと、大喜びする大樹を鼻で笑った。 「……ん?」 白い服の上で、月光を反射して煌めく何かの存在を察知する。 近寄って確認してみると、それがカザリが最も欲している物である事が判明した。 コアメダル――しかも、彼と同系統の猫科のメダルである。 まさかこんな所で手に入るとは、どうやら自分は運命の女神という奴に好かれている様だ。 カザリは一切の戸惑いも無く、そのメダルを自身と同化させた。 するとどうだろうか――コアメダルを一枚得ただけだというのに、これまでに無い程の力が沸いてくるではないか。 この時のカザリに知る由はないが、彼が取り込んだのは八百年前のオーズが使用したとされるコアメダルである。 通常のコアメダルより遥かに強大な力を内包したそれを取り込んだのだから、彼がこれまでに無い力の滾りを感じるのは当然であった。 コアメダルを回収すると、カザリはイカロスの元に移動した。 地面に頭を打ち付けて気絶しているようだが、この女は頑丈なエンジェロイドだ。行動に支障は来さないだろう。 それにしても、辺り一帯が焼野原になる程の戦闘を繰り広げたにも関わらず、どうして身体には汚れ一つ無いのだろうか。 多少気になりはしたが、それほど詮索する必要性は無いとカザリは判断した。 「さてと、それじゃ早い所、この娘を安全な場所に移してあげないとね」 「……何を言ってるのか判断しかねるね。情でも沸いたのかい?」 「まさか。使い物になるから助けてあげるんだよ」 そう言うと、カザリはイカロスを担ぎ上げた。 相当深い眠りに就いているのか、彼女が目覚める気配は見られない。 激しい戦闘を繰り広げたせいで、相当疲労しているようだ。 まるで僕らとは正反対だなと、カザリは心中で呟いた。 「……やれやれ。また待機とはね」 不満気な大樹を尻目に、カザリは徒歩で目的地へと歩み始めた。 最強の兵器を手に入れた幸運に、口角を釣り上げながら。 O O O あの放送で得られた情報は、カザリにとっては実に不愉快な物だった。 タイムマシンに詳しい橋田至の死も中々の痛手ではあるが、それ以上にあのウヴァが自分より優位に立っているのが何とも苛立たしい。 どういう経緯であの単細胞が率いる陣営がトップに躍り出たかは知る由も無いが、どうせ暴れ回ったり脅したりでメダルを奪い取ったのだろう。 (まあいいさ。今はお山の大将気取ってなよ) 間違いなく今のウヴァは調子に乗っている。 自分の勝利は目前だと、根拠の無い自信を胸に秘めているに違いない。 馬鹿が――この戦いにおいては、そういう奴が最も足をすくわれやすいのだ。 こんな序盤から暴れていては、奴は大方ゲームの終盤では疲労してしまっているだろう。 疲れ果てたリーダーなど、他陣営の者にとっては葱を背負った鴨も同然だ――どうなるかなど、想像するまでもない。 自分の力量を弁えずに行動すれば、いずれは惨めに死ぬ運命にあるのである。 尤も、あの馬鹿にそれが理解できるとは到底思えないのだが。 このゲームに必要なのは、単に強い"だけ"の仲間ではないのだ。 確実に相手の寝首を掻ける狡猾な仲間こそが、このゲームを優位に働かせる。 「FB」にのみ従う桐生萌郁の様な、他の陣営でありながら自身に利益を齎す者など、これ以上無い程の逸材だ。 ああいう者を有効活用した陣営こそ、このゲームに勝利できるのである。 (そういう意味じゃあ加頭順も利用価値があったんだろうけどねぇ……仕方ないか) 自陣営の参加者である園咲冴子を第一とする加頭は、カザリにとっては扱いやすい参加者の一人だった。 彼が戦闘の末死亡したのは実に残念ではあるが、イカロスと共倒れしなかっただけまだ良いとしよう。 今も眠り続けている空の女王を保護できただけでも、十分幸運なのだから。 どういう経緯があったかは知らないが、彼女の首輪の光の色は赤ではなく緑となっている。 どうにも信じ難いが、ウヴァは彼女を緑陣営に引き込むのに成功していたのだ。 少しは頭を使っているのだなと、カザリは僅か彼への評価を改める。 (ま、結局僕のモノになるんだけどね) イカロスの桜井智樹に固執する一面を突けば、あの虫頭でも籠絡自体は容易い。 しかし、裏を返してしまえば、彼女は智樹の存在一つでその在り方を簡単に揺らがせてしまうという事だ。 あの男の事だから、どうせこの女に大した事は言ってないに違いない。 頭脳面では彼に勝るカザリにならば、今の彼女を利用する術など無数に考えられる。 今は不利だとしても、結局は最後に勝てればそれで良い。 この場に存在するいあらゆる欲望を道具にし、この戦いに勝ち残ってみせようではないか。 美談の様な正義も、心を揺さぶる愛情も、自分が王の座にたどり着く為のパーツでしかないのだ。 「せいぜい頑張ってよ――僕の為に、ね」 【一日目 夜】 【E-6 北西】 ※加頭の基本支給品、ガイアドライバー@仮面ライダーW、超振動光子剣クリュサオル(メラン)@そらのおとしものは消滅しました。 【イカロス@そらのおとしもの】 【所属】緑 【状態】健康、気絶、そはらとアストレアの死に動揺 【首輪】0枚:0枚 【コア】エビ(放送後まで使用不可能) 、カニ(放送後まで使用不可能) 【装備】なし 【道具】アタックライド・テレビクン@仮面ライダーディケイド 【思考・状況】 基本:生きて、"本物の"マスターに会う。 1.本物のマスターに会う為にも偽物の世界は壊す。 2.嘘偽りのないマスターに会うために緑陣営以外は殲滅する。 3.共に日々を過ごしたマスターに会うために緑陣営を優勝させねば。 【備考】 ※22話終了後から参加。 ※“鎖”は、イカロスから最大五メートルまでしか伸ばせません。 ※“フェイリスから”、電王の世界及びディケイドの簡単な情報を得ました。 ※このためイマジンおよび電王の能力について、ディケイドについてをほぼ丸っきり理解していません。 ※「『自身の記憶と食い違うもの』は存在しない偽物であり敵」だと確信しています。 ※「『自身の記憶にないもの』は敵」かどうかは決めあぐねています。 ※最終兵器『APOLLON』は最高威力に非常に大幅な制限が課せられています。 ※最終兵器『APOLLON』は100枚のセル消費で制限下での最高威力が出せます。それ以上のセルを消費しようと威力は上昇しません。 『aegis』で地上を保護することなく最高出力でぶっぱなせば半径五キロ四方、約4マス分は焦土になります(1マス一辺あたりの直径五キロ計算)。 ※消費メダルの量を調節することで威力・破壊範囲を調節できます。最低50枚から最高100枚の消費で『APOLLON』発動が可能です ※『Pandora』の作動によりバージョンⅡに進化しました。 【カザリ@仮面ライダーOOO】 【所属】黄 【状態】健康 【首輪】90枚:0枚 【コア】ライオン×1、トラ×2、チーター×2、トラ(10枚目)(放送後まで使用不可能) 【装備】ヴァイジャヤの猛毒入りカプセル(左腕)@魔人探偵脳噛ネウロ 【道具】基本支給品、詳細名簿@オリジナル、天王寺裕吾の携帯電話@Steins;Gate、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本:黄陣営の勝利、その過程で出来るだけゲームを面白くする。 1.イカロスを保護する。 2.メズールが居ると思しき場所へ向かい、青陣営を奪う。 3.「FB」として萌郁に指令を与え、上手く利用する。 4.笹塚に期待感。きっとゲームを面白くしてくれる。 5.海東に興味を抱きながらも警戒は怠らず、上手く利用する。 6.タイムマシンについて後で調べてみたい。 7.ゲームを盛り上げながらも、真木を出し抜く方法を考える。 【備考】 ※対メズール戦ではディエンドと萌郁を最大限に利用するつもりです。一応青陣営である萌郁は意外なところで切り札にもなり得ると考えています。 ※10枚目のトラメダルを取り込みました。 【海東大樹@仮面ライダーディケイド】 【所属】黄 【状態】健康、上機嫌 【首輪】20枚:0枚 【コア】クワガタ:1 【装備】ディエンドライバー@仮面ライダーディケイド、ライドベンダー@仮面ライダーOOO 【道具】基本支給品一式、支給品一覧表@オリジナル、不明支給品("お宝"と呼べるもの)、キングストーン@仮面ライダーディケイド 【思考・状況】 基本:この会場にある全てのお宝を手に入れて、殺し合いに勝利する。 1.今はカザリに協力し、この状況を最大限に利用して黄色陣営を優勝へ導く。 2.チャンスさえ巡ってくれば、カザリのメダルも全て奪い取る。 3.他陣営の参加者を減らしつつ、お宝も入手する。 4.天王寺裕吾の携帯電話(?)に興味。 5.“王の財宝”は、何としてでも手に入れる。 6.いずれ真木のお宝も奪う。 【備考】 ※「555の世界」編終了後からの参戦。 ※ディエンドライバーに付属されたカードは今の所不明。 ※キングストーンは現在発光していません。 【[→ side:A →]】 果たして、加頭が最期に見たのは何だったのか。 幻覚なのは誰にでも理解できるが、それを生み出したのは何者だったのだろう。 彼自身の脳が生み出したのか、はたまたキングストーンの効力の一つなのか。 何にせよ、加頭は二度目の死を迎えた。 彼が愛していた女がそれに気付くのは、次の放送が終わってからだろう。 詳細は定かではないが、恐らく彼女は加頭の死に涙を流しはしない。 欠片も愛していない男など、女にとってはどうでもいい存在に過ぎないのだから。 彼が秘めた深い"愛"を知る者は、もう何処にもいない。 少なくとも、このゲームにおいては彼の"愛"が語られる事はないだろう。 命懸けの献身には、一寸の価値すら無かった。 加頭順の"愛"は、もう誰にも届かない。 【加頭順@仮面ライダーW 死亡】 ※T2ナスカメモリがE-6の何処かに放置されています。 106 シン・レッド・ライン/欲望と想いと世界の破壊者(前編) 投下順 108 上を向いて歩こう 106 シン・レッド・ライン/欲望と想いと世界の破壊者(前編) 時系列順 108 上を向いて歩こう 061 目前のデザイア カザリ 118 呪いをかけられた天使 海東大樹 096 アンブレイカブル・シャドームーン イカロス 加頭順 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/insane_tja/pages/1512.html
曲Data Lv BPM TOTAL NOTES 平均密度 ★16 256-256 1237 13.63Notes/s 譜面構成・攻略 譜面画像