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網膜音楽は現代音楽のジャンルの一つ。現代芸術家いとととが提唱した。Retinal Musicとも呼ぶ。 概要 特定の既存楽曲のフレーズを想起させるような画像を提示し、それをもって音楽的演奏をしたとする手法が使われることが網膜音楽の大きな特徴である。 提唱者のいとととは現代4コマを中心に活動しているが、彼の現代4コマ「ベートーヴェンの4コマ」は網膜音楽であるとされる。 いわば錯覚を用いた音楽であり、実際の音は一切奏でない。実際に楽器などで演奏する音楽(対比的に鼓膜音楽と呼ばれる)とは一線を画している。 直感的に音を想起できる点は図形譜に近い概念だが、図形譜は演奏されることを前提にしているのに対し網膜音楽はそれ自体が演奏である。 参考文献 https //w.atwiki.jp/gendai4koma/pages/144.html#id_e2500fac
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現代音楽@wikiの概要 このwikiは現代音楽の紹介等を目的として2012/7/24に新規開設された。 現代音楽を拡大解釈してテクノにも手を伸ばす。 管理者・ログインユーザー・IPユーザー問わず編集可能とするが、迷惑行為には厳正な処置を取る。 紹介したリンク・動画が切れている場合は予告なくその部分を削除する場合がある。 メニュー
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ミュージック・コンクレートは、現代音楽のジャンルの一つ。人の声や雑踏などの騒音や電子音をコラージュさせたもの。具体音楽ともいう。 概要 フランスの現代音楽家兼技師のPierre Henri Marie Schaefferが創始したものとされている。ラジオ局に勤めていた彼は1948年に録音の実験としてスプリンクラーや汽車の音を用いた曲"Etude"を作曲し、これが最初のミュージック・コンクレートとされている。 また彼が設立した音楽グループ・GRMにはIannis Xenakis, Olivier Messiaenなど名だたる音楽家が在籍し、現在でも世界有数の実験音楽系レーベル・Edition Megoの下で頻繁に再発されるほど人気である。 その後サンプラーの普及・録音技術の進化によってポップスなどにもミュージック・コンクレートの手法・発想を用いた音楽が出現するようになる。 現代音楽の難解さを象徴するようなジャンルであり、ミュージック・コンクレートには否定的な意見も多い。しかしポップスでの具体音の導入やヒップホップに欠かせないサンプリングなど、現在の音楽の重要な要素を作ったジャンルとして大変意義のあるものである。 代表的な楽曲 黛敏郎 "ミュージックコンクレートのためのX, Y, Z" The Beatles "Revolution 9" ミュージック・コンクレートの要素があるポップスの例 原口沙輔 "人マニア" 関連話題 4分33秒 ノイズ・ミュージック
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現代音楽(げんだいおんがく)とは 「西洋芸術音楽で、第一次世界大戦前後から現代に至る新傾向の音楽の総称。」(コトバンク-精選版 日本国語大辞典より引用) 現代音楽wikiについて 現代音楽wikiでは、西洋の傾向に限らず「現代音楽」を掲載します。 まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート 他のWIKIが気になる方はこちら ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 @ wiki ハートオブクラウン@wiki VPVP wiki エルプリ攻略wiki 精霊回路ドライヴ@wiki バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
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ミニマル・ミュージックとは、1960年代のアメリカで生まれた現代音楽のジャンルの一つ。短いフレーズを執拗に反復するのが特徴。 概要 現代音楽は十二音技法や具体音楽など、調性を持たない無調音楽を主軸に発展していた。 しかしながらそのような音楽は難解なものが多く、批評家・音楽家からの評判はともかく、一般大衆からの受けが悪いものばかりであった。そのため、現代音楽の中でも調性を回復しようとする動きが見られた。その中で現れたのがミニマル・ミュージックである。 ミニマル・ミュージックは大抵の場合1~4小節の短いフレーズを10分~数時間繰り返す。しかしながらただ同じフレーズを弾くのではなくアハ体験の如く徐々に変化させることも多い。 非常に前衛的な音楽性ながらも明確な調性を感じさせるものも多いため人気が高く、ロックやジャズへの影響も強い。現在でも映画やゲームのサウンドトラックなどでミニマル・ミュージックが使われることが度々ある。 代表的な音楽家 Steve Reich La Monte Young Terry Riley Philip Glass この四人はミニマル・ミュージック四天王とも称される、音楽界全体においても非常に重要な作曲家である。特にTerry Rileyは久石譲に影響を与えたり日本在住でフジロックに出演したりするなど、日本人にも馴染み深い存在である。 久石譲 初期はミニマル・ミュージック作曲家として活動し、MKWAJUなどの名曲を残している。風の谷のナウシカのサウンドトラックなどにミニマル・ミュージックの影響が顕著。 坂本龍一 ミニマル・ミュージックが主軸というわけではないが、その影響が如実に表れた作品を幾つか残している。 代表的な楽曲 Steve Reich "Music for 18 Musicians" Terry Riley "A Rainbow in Curved Air" 関連話題 アンビエント クラウトロック ポストロック スピリチュアル・ジャズ Curved Air・・・名前をTerry Reiley "A Rainbow in Curved Air"から取っているバンド
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図形譜は楽譜の形式の一つ。図形を用いて描かれた楽譜。五線譜に縛られないことも多い。 概要 ノイズ・ミュージックの生みの親としても知られるLuigi Russoloの手による、騒音楽器Intonarumoriのための楽譜は五線譜上の線のみで書かれている。これが、図形を使って楽譜を作成した最も早い例と言われている。 Enharmonic Notation for Intonarumori その後1950年代ごろにJohn Cageなどのアメリカの現代音楽家が使用しはじめて以降、現代音楽でよく使われる手法となった。 演奏せずともそれ自体の視覚的面白さがあるため、図形楽譜はビジュアルアートとして扱われることも少なくない。 代表的な楽曲 Hans-Christoph Steiner "Solitude" Brian Eno "Ambient1 Music For Airport"
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十二音技法は現代音楽の技法。セリエリズムともいう。一般的にはArnold Schönbergによって体系化されたとしている(ただし、それより以前にも同様の技法は存在したそうだ)。 概要 西洋音楽では1オクターブは12音である。これに偏りが出ると調性が発生するが、この12音を均等に使おうとしたのが十二音技法である。これによって調性に縛られることなく作曲が可能になる。 また曲に変化を付けるためにフレーズ全体の音の高さを均等にあげる移高や楽譜をひっくり返す逆行形、反行形などの手法がある。 トータルセリエリズム 十二音技法は音の高さのみを制限したが、音の長さ・強弱なども制限しようとしたのがトータルセリエリズムである。しかしながら人間には限界があるため正確な演奏が難しく、その上パターンに乏しいという欠陥がある。 十二音技法やトータルセリエリズムは現在はあまり使用されることがない技法であるが、一時期の現代音楽の根幹となった技法であり歴史的に大変重要である。 代表的な楽曲 Arnold Schönberg "五つのピアノ曲 作品23" Pierre Boulez "構造 I"
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ノイズ・ミュージックは、現代音楽のジャンルの一つ。その名の通り雑音を鳴らすことを主軸にしたもの。単にノイズともいう。 概要 起源はイタリア未来派とされる。 20世紀前半、未来派芸術家Luigi Russoloは著作「騒音音楽」の中で次のように書いた。 自然の中には騒音はそう多くなく、古代の生活は静かなものだった。しかし機械化・工業化が進むにつれて騒音が日常のものとなった。音楽が昨今複雑なものと化してきているのは、我々の耳が騒音に慣れてきたからである。そして更なる音楽の発展のためには楽音のみならず、無限の可能性がある騒音を取り入れるべきなのである...と。 実際に彼は騒音の出せる自製の楽器Intonarumoriを作り、それの演奏会も行っていた。このことからRussoloは世界初のノイズ・ミュージシャンと呼ばれることもある。 第二次大戦後、Russoloが予言した音楽はミュージック・コンクレートの形で現れ、John Cageなどの手によって様々な試みがなされた。しかしながら1960年代になると現代音楽分野でのノイズ・ミュージックは下火になり、以降は主にロックやジャズなどの手に委ねられ様々な形に発展する。 例えばジャズだとJohn Coltraneの創始したフリージャズは非常にノイズの性質が強い。特に彼の最晩年のライブThe Olatunji ConcertでのMy Favorite Thingsの演奏は原曲が全く分からないほどに音割れが酷いもので、ノイズ的な解釈ができるであろう。 ジャパノイズ 日本のノイズ・ミュージックには世界的に著名なものが多く、それらは「ジャパノイズ」と総称されることがある。世界初のノイズバンド非常階段やNirvanaのKurt Cobainが愛聴していたことで知られるboredomsが特に有名である。 代表的な人物 現代音楽分野においてノイズミュージック的側面を持つ作曲を繰り広げた人物 Charles Ives John Cage Iannis Xenakis ポピュラー音楽分野においてノイズミュージック的側面を持つ楽曲を発表した人物・バンド Lou Reed White House Cluster boredoms 非常階段 灰野敬二 代表的な楽曲 John Cage "Variations ii" Lou Reed "Metal Machine Music" 非常階段によるライブ 余談 ノイズ音楽家、特にジャパノイズ系の音楽家の中にはノイズと並行してフォークバンドで活動する人も多い。両者全く相容れないように見えるが、実は共通するものも多いのかもしれない。
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Nova Musichaとは、イタリアのレーベルCrampsのアルバムシリーズ。 概説 Crampsは1970年代のイタリア・ミラノに存在したロックレーベルである。 主にプログレッシブロックを取り扱っており、その中にはArea、Arti + Mestieriなど現在でも音楽通に名が知られるバンドも所属していた。ジャズやクラシックの要素がふんだんに使われた前衛的かつメロディアスなバンド達は人気が高く、70年代のイタリアンロックを代表するユニークなレーベルとされている。 そんなCrampsの独自性をよく表しているシリーズがNova Musichaである。 このシリーズではクラシック方面の前衛・実験音楽の名曲をコンパイルし、一つ一つに美しいジャケットを付けて発売した。そのジャケットのデザイン性の高さ・内容の先進性から現代の音楽界にも影響を与えているシリーズである。 特に日本ではストレンジデイズが大赤字を出しながらシリーズすべてを再発しているため、非常に認知度が高い。 ロックレーベルでありながら現代音楽を取り扱う点は、Brian EnoのObscureにも同時代的に共鳴しているともいえるだろう。 アルバムリスト n.1 John Cage かの有名なJohn Cageのアルバム。彼の十八番である「プリペアド・ピアノ」を使った作品や有名な「4分33秒」などが収められた、彼のベストアルバムと言える作品。シリーズ中で最も有名な作品であり、現在でもCDショップで新品が売っている。 n.2 "Tamaran" Juan Hidalgo Juan HidalgoはイタリアのFluxusと呼ばれた芸術集団"ZAJ"の中心人物。本作はプリペアドピアノを用いたミニマル・ミュージックといった趣であり、アヴァンギャルドでありながら流麗である。 n.3 "In Sara Menchen, Christ and Beethoven there were men and women" Robert Ashley Robert Ashleyはアメリカの音楽団体"ONCE"の設立者の一人。彼は声の録音を機械で変調させる作品を多く作っており、本作はその代表である。実は韻を踏んであり、初期のヒップホップとして取り上げられることもしばしば。 n.4 "La Caccia" Walter Marchetti Juan HidalgoとともにZAJの中核をなしたのがWalter Marchettiである。本作では虫笛や鳥笛などを使い、人工的なサウンドスケープを作っている。ジャングルの奥底に来たような気分になること請け合い。 n.5 "Finale" Paolo Castaldi 現代音楽とクラシックの領域で活躍した音楽家による作品。最初の内はクラシック音楽の伝統に則ったものであるが、徐々に前衛音楽へと崩れていくものである。Frank Zappaなど後々のロックに大きな影響を与えた。 n.6 "Four principles on Ireland and other pieces" Cornelius Cardew Stockhausenの最もよき理解者の一人であったCornelius Cardewによるピアノソロ集。彼は左翼思想に傾倒していたのだが、それを反映したような革命歌・労働歌を奏でている。シリーズ中最も前衛感は少ないが、楽曲解釈のレベルの非常に高い一作。大変人気がある。 n.7 "Luna Cinese" Costin Miereanu Costin Miereanuはミュージック・コンクレートの隠れた作曲家。ルーマニアの伝統音楽とErik Satieの技法を駆使し、朗読やノイズなど多様な音素材を組み合わせた作品に仕上がっている。ジャケットが大変美しいのでレコードの人気も高い。 n.8 "Tempo Furioso" Martin Davorin-Jagodić 映画や演劇分野でも活躍したMartin Davorin-Jagodićの唯一作。ラジオや環境音などが交差するミュージック・コンクレートでありながらも、一種のアンビエントとしても聴ける特異な作品。 n.9 Musica Su Schemi "Gruppo Di Improvvisazione" イタリアの伝説的な即興音楽バンドの作品。このバンドには後々「ニューシネマパラダイス」などの映画音楽家として世界的に著名になるEnnio Morriconeが所属していた。 本作では完全アコースティックでありながらも電子音楽の知見が活用された即興演奏が繰り広げられ、アコースティックの可能性の広さを感じさせる作品である。 n.10 "En rouge et noir" Miguel Ángel Coria Miguel Ángel Coriaはスペイン出身の現代音楽作曲家。プリペアドピアノの短い主題がどんどんと発展していく様が楽しめる作品である。 n.11 "Bird and Person Dyning" Alvin Lucier Alvin Lucierは20世紀後半のアメリカ現代音楽を代表する作曲家。彼は音のフィードバックに注目した作品で知られているが、今作でもタイトル通り「鳥の鳴き声」と「人の叫び」が活用されている。このアルバムは現代音楽の名盤としても知られている。 n.12 (欠番) n.13 "Rrose Sélavy" Juan Hidalgo ここでn.2でも登場したJuan Hidalgoが再登場。トイピアノによる優しい音楽をどんどん変調していき、最終的にはノイジーで凶暴な音楽へと変化させていく。ちなみにRrose SelevyはMarcel Duchampの女装時の名だがMarcel DuchampのアフォリズムでRrose Selavyが登場するのはアフォリズム13らしい。n.12が欠番となり本作がn.13となっている所以かもしれない。 n.14 "First Records" Petr Kotik アメリカのフルート奏者Petr Kotikの作品。23の楽曲を自由に組み合わせて演奏する代表作「ひそやかに」のNo.1とNo.11を演奏している。しかしただ演奏しただけではなく、限界までテープ速度を落として録音しており独特の音響が楽しめる。 n.15 "In terram utopicam" Walter Marchetti n.4からWalter Marchettiも再登場。ピアノと小石を用いた演奏や手製楽器などを用いたよりFluxus色の強い演奏を繰り広げている。 n.16 "Microphone" David Tudor 4分33秒の初演の演奏者としても知られるDavid Tudorによるノイズ作品。大阪万博での演奏らしい。立体的に迫る音像は誰が聴いても迫力を受けることだろう。 n.17 "Cheap Imitation" John Cage Erik Stieの晩年の作品 "Socrate"をJohn Cageがアレンジしようとした際著作権に関する問題のため許可されず、急遽リズムをそのままに音の高さをランダムに決定した作品。Erik SatieとJohn Cageに共通する神秘思想の一端が垣間見られる演奏である。 n.18 "La Maquina De Cantar" Horacio Vaggione アルゼンチン出身、スペインからヨーロッパの現代音楽界に飛び出した音楽家Horacio Vaggioneの電子音楽作品。「歌う機械」を意味するタイトル通り、非常にメロディアスで美しい作品となっている。 n.19 "Cantare la Voce" Demetrio Stratos Crampsの看板バンドであったAreaのボーカリスト・Demetrio Stratosのソロ作。ホーミーやオペラなどを取り入れた変幻自在の彼のボーカルには圧倒されること間違いない。 関連話題 Carmps・・・Nova Musichaを発表したレーベル Diverso・・・Nova Musichaの兄弟シリーズ。こちらは即興演奏やフリージャズを中心にコンパイルしている。
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サウンド・トマソンは現代音楽のジャンルの一つ。環境音楽家吉村弘によって提唱された。 概要 吉村弘が著書「都市の音」で定義した概念である。 都市の中には騒音が溢れているが、その中には気にも留められないような美しい響きが時たま存在する。赤瀬川原平が提唱した「トマソン」になぞらえて、彼はそれらを「サウンド・トマソン」と命名した。 例として「北風が強い日の都立中央図書館壁面にある通風孔の音」を挙げている。 参考文献 「都市の音」吉村弘