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名称:玉の輿 アイテム種類 思考(願望) レア度 C+ 詳細 願望の設定。「玉の輿に乗りたい・逆玉の輿を狙っている」から選択。 ★
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 メディアミックス情報朗読劇イベント 関連リンク 書籍情報 タイトル 私の玉の輿計画! 著者 菊花 イラスト かる 出版社 フロンティアワークス レーベル アリアンローズ Nコード N1457BD 連載開始 2012年 03月23日 あらすじ 『側室選定試験、合格者 エリカ・チェスリー』貧乏庶民の娘、エリカは自分の名前が記されたその掲示板を、穴が空くほど見詰め――「やった―――!!!!」拳を天に突き上げた。前世では美貌の王女として何不自由なく暮らしてきたエリカ。不慮の事故で転生、現世では貧乏庶民に成り下がったものの、見事チャンスを掴み側室として王宮へ!しかしそんな彼女を待ち受けていたのは、心を閉ざした国王・スパイの嫌疑・貴族との対立・そして前世の祖国と兄の、不穏な噂――!?それでもエリカは諦めない。どこで終わるかわからない人生、思いっきり生きないと損なんだから! 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 私の玉の輿計画! 1 2013年 11月12日 一般書 978-4-86134-671-2 1,200円 アリアンローズ Amazon BOOK☆WALKER 書籍データ 私の玉の輿計画! 2 2014年 05月12日 一般書 978-4-86134-700-9 1,200円 アリアンローズ Amazon BOOK☆WALKER 書籍データ 私の玉の輿計画! 3 2014年 10月11日 一般書 978-4-86134-739-9 1,200円 アリアンローズ Amazon BOOK☆WALKER 書籍データ メディアミックス情報 朗読劇イベント 2014年 11月22日 横浜赤レンガ倉庫にて『私の玉の輿計画!』朗読劇開催 関連リンク Web版 「私の玉の輿計画!」 朗読劇特設ページ 朗読劇『私の玉の輿計画!』
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最近、同志ニフサーラの様子がおかしい。 王子様の姿を見るたびに、「残念だ」とか、「実に惜しい」なんて。 秘密結社・美少年保護観察協会の同志として、そのあたりを小一時間問い詰めた結果、 「あの少年はな、もう、立派な男なんだよ」 なんて言いだして。 結局のところ、保護・観察の対象を王子様に限定された挙句、その王子様にたっぷり 「自分は男だ」と、体に言い聞かされたそうで。 なにそれ。 うまくいけば、玉の輿じゃない! というか、同志ニフサーラだけそんなオイシイ体験してるなんて、ズルい。 なので、これまで保護・観察対象だった王子様を、あたしも美味しくいただいちゃう 方向に方針転換して、いろいろ準備してみた。 秘密結社・美少年保護観察協会の同志ではないものの、こういうときには実に恐ろしい くらい頼りになる人物がいる。宿屋娘のマリノさん。 「このクスリ、すっごく効くんだよ~」 と、眠り薬だかしびれ薬だかよくわからないけど、体の動きを止めるクスリをもらった。 以前もらったクスリを、こっそり大事に保管してるんだって。 使用実績もあるらしい。 倉庫番のチャックさんからは、ロープなどの小道具をもらって。 レツオウさんには、無理をいってちょっと変わった飴玉を作ってもらう。 準備完了。 作戦は簡単。 マリノさんからもらったクスリを、レツオウさんに作ってもらった中空の飴玉に封入 「相談したいことがあるんだけど」と、王子様を人気の無い部屋に呼び出す 「借金を返すために、ちょっと変わったお菓子を作ってみたの。食べて感想を教えて」 と、クスリの入った飴玉を王子に渡して食べてもらう 薬が効いて動けなくなった王子様をロープでキュッと縛る (同志ニフサーラですらかなわなかったのに、私の力で拘束できるわけがない) いただきま~す!! これ、バッチリじゃない? ということで、早速行動を開始する。 王子様は目立つから、何人かに聞けばすぐに居場所がわかる。 今日は医務室付近で目撃情報あり。 いるいる。 「こんにちは、王子様」 振り返った王子様が、笑顔で挨拶をしてくれる。 「ああ、こんにちは。リンファ」 やっぱり、可愛いなあ。 同志ニフサーラ、こんな可愛い王子様に愛してもらったんだ。 いいなあ。 でも、今日はあたしが王子様を美味しくいただいちゃうもんね。 「話があるの」と切り出して、王子様を人気のないところに連れ込むところまでは成功。 酒場をこえ、石像の間を通り過ぎたあたりで、ちょっと不安そうな顔をしてたけど。 ごめんね、王子様。 だって、あたしだって、同志ニフサーラのように王子様とイチャイチャしたいもん。 そのまま交際の既成事実に進み、王子様に愛されて。玉の輿になりたいもん。 部屋の隅においてあるロープ以外、何も無い部屋に王子様を連れ込む。 部屋の隅にある燭台だけが光源なので、室内はかなり暗め。 「あのね。あたし、いくらチャラにしてもらったとは言え、王子様に5000ポッチ 借りてるようなものじゃない?」 「そうだっけ?」 トボけられちゃった。 「ちゃんと返したいから、地道にお菓子でも売って、お金を稼いでみようかなって」 「そうか。がんばってね」 懐から、例のモノを取り出す。 「で、これ、試作品なんだけど、食べてみてくれないかな?」 「僕にくれるの?ありがとう」 「あ、中にね、水飴が入ってるの。だから、噛むと口の中に広がるから。試してみて」 カリッ。 「どう、かな?」 「珍しい食感だし、味もいろいろあるみたいだから、意外と売れるんじゃないかな」 「本当に!?」 あのクスリ、効くのにちょっと時間がかかるらしくって。 何とか引き伸ばし工作を続けて、王子様の体調に変化が訪れるのを待ってみる。 そして、待ちに待ったその瞬間がやってきたのです。 「あ、れ?」 足がふらつき、片膝をつく王子様。 「大丈夫!」 「な、体が……?」 王子様の力がなくなってきていることを確認し、ロープを取ってくる。 「ごめんね、王子様」 「リ、リンファ?」 「だって、あたしだって、ニフサーラのように王子様に愛してもらいたいもん!」 ロープで王子様の腕を頭上に上げた状態で縛る。 王子様の不安そうな表情が可愛い。 いじめたくなる。 「ちょ、ちょっと、待って」 何かを言いかける王子様の口を、自分の唇でふさいで。 「大丈夫、痛くしないから!」 「そうじゃ、ない!」 手早く王子様の下半身を露出させて、王子様のモノとご対面。 しびれ薬の影響か、元気のないモノがそこに。 さわさわしてみる。 ちょっと硬くなったかな? 口を近づけ、ぺろっと舐めてみる。 あ、王子様、今、ピクってなったよ。 手と口で王子様のモノを愛してあげると、それはもう立派に起き上がってくれたので。 いただきま~す!! こういうとき、スリットが深く入った服は楽でいい。 下着をぽいと脱ぎ捨て、王子様の上にまたがる。 自分の方は、王子様のモノをいじっている間に、ノってきて準備完了なので。 王子様の先が入ったところで、一気に腰を落とす。 「んっ!」 「ああっ!」 声を出したのはほとんど同時。 あたし、今、王子様とつながってるよ。 自分の中に入った王子様をじっくり感じながら、王子様にキスしようとする。 首をわずかに傾けられて、失敗。まあ、ほっぺにちゅーでもいいよね。うん。 深く入れた状態で、腰を前後左右に動かしたり、回転させてみる。 奥のほうがかき回されて、すごく気持ちいい。 「王子様、イイよ。すごく!」 王子様の顔に朱がさして、必死に息を殺しているのを見て。 ちょっとゾクっときた。か、可愛い。 今度は腰を浮かしては落とす動作を。 あたしが腰を動かすたびに、王子様が快感に必死に耐えているのがわかって。 「リンファ、待て!」 王子様が命令口調になってきちゃった。 でも、今さら止められても困る。 何か猿轡になるものはと探した結果、ちょっとはしたないけど、自分の下着を 王子様の口の中へと入れてみる。 「んー!!!!」 バッチリ。 腰の動きを早めて、王子様に達してもらえるように必死にがんばってみる。 意外とあっけないくらい早くそのときが。 自分の中で、王子様のモノが断続的に暴れて、じわりとあたたかいものが あたしの中から染み出してくるのがわかる。 まず、一回目。 ちょっと休憩。 王子様の上に身体をあずけ、至近距離で王子様のお顔を楽しむ。 王子様の瞳には、うっすらと涙がたまってて。 うわ、可愛すぎる。 腰を浮かせて、精を吐き出して萎えかけている王子様のモノを抜く。 ぱたぱたと王子様の身体にこぼれる、王子様の精液。 指にとって舐めてみる。 にがい。 そのまま精液の溜まっている鈴口に口をつけ、残った精液を吸い出す勢いで吸う。 声を出せない王子の呼吸が荒くなり、萎えたモノがまた元気になってくる。 「まだまだいくからね、王子様。あたしが妊娠するくらいの勢いで頼むね!」 王子の声にならない悲鳴。 たっぷり四回、王子様を堪能した後で。腕をしばっていたロープをほどく。 クスリの効果が切れたのか、縛った腕のあとをさすっている王子様。 視線が痛い。 「だって。ニフサーラと楽しんだのに、あたしとは楽しんでくれないなんて、ズルいもん!」 すねてみる。 かなりご立腹の王子様は。 自分の髪の毛をがっしりつかむと。 それを力いっぱい引く。 ずるり。と銀の髪が落ちる。 落ちる? 茶色っぽい髪が中から出てくる。 ふるふると首をふると、まとめていた髪がはらりと落ちて。 「ロ、ロイ?」 「………………………」 口につめたあたしの下着を、ロイは手でつかみ出して投げ捨てる。 今まで楽しんでいた相手は。 「じゅ、10万ポッチかえせ!」 「そうじゃねえだろ!何、盛ってるんだ、このバカ女!!!」 王子様の格好をしたロイだったってこと!? たっぷり中に出してもらったけど、もし、妊娠したら、ロイの子ってこと!? あたしの玉の輿計画は? 「あ、あたしの貞操かえせー!!!!!!」 「お前、初めてじゃなかっただろうが!!!!」 でも、待って。 「そう言えば、ロイも王子様の影武者やってるだけあるもんね」 「あ?」 「も、もう一回お姉さんと楽しまない?」 「お前はバカかー!!!!!」 その後、王子様に近づこうとするたびに、護衛からものすごい勢いで排除される リンファさんの姿があったとか、なかったとか。
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作家名 CHIRO HP http //chiroame.sakura.ne.jp/ C73新刊 なんかエロいの C73スペース M-21a 変なエロさ 俺の優先サークルに仲間入りです ただオフセはおろすみたいです アイマス美希本はドエロ過ぎてなきそうだったけど 間に合わなかったらしくこれからってとこで奥付に行っちまいました -- ちょも (2008-01-02 00 49 52) 名前 コメント
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《EXTRA》 はぁ……… 人生………て マジクソゲー…… はぁ…… どっかにあたしの心を癒す何か、落ちてないかな……… 「ん?」 え? え?え?え? マジ!!? めちゃかわいい!! ピンク髪にゴスロリ!? マジサイコー!! 周りを見てキョロキョロしているあのおどおどさ……… うっは~……マジきた…… 「ねぇ?そこの……不思議系ロリ美少女!」 「え?……何?……誰?……ここ……どこ?」 「うっは~!あたし!柏崎星奈!お嬢ちゃんは!?なんて名前!?」 「え?何?………アリエッタ……」 「アリエッタ!?かわいい!かわいい!かわいい!かぅあいぃい~。」 「え!?なんなの……」 「あたしん家来て!ゲームやろ!!いっぱいやろ!!お菓子あげる!!いっぱいあげる!そして……とにかく行こ!!」 「え!?やっ!やぁあ~!やだぁ!!」 「大丈夫~!ちゃんと攻略してあげるから~!」 それから、あたしは毎日が楽しかった アリエッタちゃんは実は異世界人? サイコー!! なら住む家ないじゃん!!あたしん家に住ませてあげる!! え?あたしの学校に隣人部ができた? 知らないし~! あたしは放課後、家で楽しくアリエッタちゃんと楽しく過ごすから~!! もぉ~、あたしってば幸せ~! ~終~ 戻る あとがき まず、ここまで全て読んでくたさった方はありがとうございます 中盤からは少しグダグダでした……すいません そして最後の大佐の面倒臭い話は私にも理解出来ません 序盤 腹黒アニス X 天然お嬢様 中盤 玉の輿アニス X ガチユリお嬢様 終盤 純愛アニス X 熱愛お嬢様 エンディング Aパターン それぞれの生き方 特に紬の場合はそのまま“けいおん!!”の世界に繋がりますね でも、あまり好きじゃない終わり方です Bパターン けいおんの世界エンド つまりアニスが残る事を決意 ……2人共幸せそう…… Cパターン アビスの世界 紬が魔物と戦うとか想像できない…… Dパターン B+ジェイド ジェイドという強力な味方もいて、アニスと紬は更に幸せ? Eパターン …………… 紬はこのまま何食わぬ顔、もしくは記憶喪失で日本に帰れば、“けいおん!!”に繋がります…… EXTRA アリエッタの最後(笑) でも、きっと幸せだよ 生きててよかったね
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がぁあっ!? 「ちょっとまった!」 「は、はい!?」 危ない危ない! 何やってんの!あたしの唇はそんなに安くない…… って、だからなんで女同士で何やってんのよ!? 「お姉様!どうしちゃったんですか!?」 「え?え?…あの何か?」 「いやいや!もう少しで…その……キスとかしちゃうとこだったんですよ!?」 「え?姉妹なら、軽いスキンシップぐらいにはするんじゃないでしょうか?」 「し、しませんよぉ!!何言ってるんですか!?」 「え?だって、私の持ってる本には………。それに律ちゃんに聞いたら、姉妹じゃよく有る事だ、って……。おかしいですか?」 アニス「………。よく分かりませんけど、多分その人にからかわれたんじゃないですか?」 分かる…… あたしの周りにも、口から雪崩のように嘘をまいては翻弄される人々を眺めて楽しむ悪魔みたいな性格の人がいるし……… きっとお嬢様だから、間違った知識を騙されて教えられたんだなぁ……… 「………とにかく、むやみやたらに他人にキスをしたら駄目じゃないですか。」 「そんな!私だって、ちゃんと相手を見てからしていますわ!」 「それに女子同士なんて嫌でしょ。なんの得にもならないし……」 「いえ……得に嫌じゃないです。」 「はぁ……そうですか。」 「むしろ、やってみたいです!」 「はいはい………… え?」 あり? 今、なんか嫌な予感がした……… 「特にアニスちゃんのような可愛い娘となら……ホント……………」 え?何?その目? また、小犬がねだるような感じで……… え? え? えぇえええ~!? まさか、このお嬢様ってそういう趣味の人だったの!? 「え!?あ、え!?」 「い、いえ。よければの話ですけどね……」 「あ、あう……… えぇええ!!?」 何!? この状況!? ヤバい! なんか変な汗出てきた! なんか、今まで感じた事のない恐怖が…… 大佐が楽しみにとって置いたケーキを間違えて食べちゃったのがばれた時みたいな………恐怖!? 「はわわ………あ、あたしそろそろ出ようかな!!」 駄目! 今すぐトグナガを持って………… 早く服着ないと! 「きゃわっ!?」 ドスン! いったぁ~ なんでよりにもよってこんな時に転ぶのよ!? 「あの……大丈夫ですか!?」 「ふぇ?……ぎゃぅあ!?」 肩触られただけで…… 素肌触れただけで…… なんか刺激が走った! 何!?もう全身が性感帯なの!? あたしの身体!なんかおかしくなってるぅうう!! 「せっかくの綺麗な肌が傷ついてはいけません。どこか、怪我してませんか?」 「い、いや………ひゃぁああ!?」 も、もう触らないで!! 身体が……ホントにヤバいんだって!! 気持ち良すぎて、頭が狂ってきちゃううう!!! 「だだだ大丈夫です!! おおお姉様は、ももうちょっとゆっくり浸かっていった方がいいよ!!!!」 「え?あ、はい……」 いいベッド…… 広い……… 3人ぐらい寝れるんじゃないかな? そして、そのベッドの真ん中で布団に包まって子猫のように小さくなってる あたし………… 「……はぁ……はぁ…」 今、あたしは異常なまでの心拍数、吐息、布団を握り締めて……… とにかく怯えています!! 恐怖しか感じません! この広いお屋敷の中に、あたしとあのイカれたお嬢様が2人きり!! あのお嬢様は、あたしの唇………いや、身体を狙ってきます!! 魔物なんかより遥かに怖い! 昔、誘惑し過ぎてロリコンのド変態富豪に屋敷に連れ込まれそうになった時より怖い! 怒った大佐より……… ………怖い!!大佐はあたしの身体を傷ものにしたりはしないもん! 心はズタズタにされるけど……… 魔物や変態はトグナガで成敗できたけど……… あう~ こんな屋敷、さっさと逃げ出せばいいのに! 嫌!! 念願の豪邸生活を捨てたくない! そうよ! 玉の輿になれるんなら、多少の障害ぐらい! 我慢すればいいんだ! 所詮、女であるお嬢様があたしにできる事なんてしれてるはず! それぐらい我慢できなくて、玉の輿なんて無理よ!! 意外と棘の道なんだなぁ… コンコン 「あの~。アニスちゃん?ちょっといい?」 キターーーーーー!!!! 嫌だあ!!怖い怖い怖い! お金の為! でも怖い! 「ど、どうぞ。」 く~ まだ覚悟が出来てないけど……… あたし頑張る! 見てて!イオン様! 守って!イオン様! 「あらあら、やっぱり同じ服を着てる。」 「え?服?」 「せっかくお風呂に入ったのに、また汚れた服をきちゃうなんて……」 「だって……替えなんてないし……」 「はい。これ、私のなんだけど………着れない事はないと思うの。」 服……あ、綺麗。 うわ、めちゃめちゃ豪勢じゃん! 「はぅう~!ありがとうございます!」 「じゃあ着替えましょ。」 「……え?」 ぎゃぁああああ!! そういう作戦かぁあああ!!!! 服に目が眩んでほいほい裸になった無防備なあたしに……… 侮れん! 「いえ、せっかくですが…」 「はい、脱いで脱いで♪」 「え?うわっ……ちょっと!?」 え?何? 凄い力……… え!?嫌!! ダメ! ダメ!脱がされる!! 「ちょ、ちょっと!」 もうダメ!トグナガでいっその事……… ってダメー!! お嬢様を傷つけたりしたら、もうこの家追い出されちゃう!! 「い…いや……だめぇ…………あ……」 あう~……… イオン様…… 穢れるあたしをどうか嫌わないでください……… 「はい。完成~。」 「…………あ…」 「どう?気に入りました?」 「……可愛い……」 チョーかわいい!! 鏡にうつる私、まるで妖精じゃん!! 服以上に中身の素材が最高なのね!! いや、服もやっぱ超豪華!そんな服が似合うあたしってば、も~惚れ惚れしちゃう~♪ 「可愛いですわ。アニスちゃん。」 「……えへへ………」 見た!?見た!? 恥ずかしがるあたしのきゃわい~笑顔!! もう天使じゃん! もうサイコー!! 「あ、ありがとうございます。お姉様。」 「お古がちょうどのサイズでよかった。 でも、下着はさすがになかったわ……。大丈夫?寒くない?」 「はい。スカートの中はドロワなんで特に問題ありません。」 「そう?ならよかったですわ。」 う-ん、せっかくの服で寝ちゃったら、ゴワゴワにならないかな? 高そうなのに、もったいないなぁ~ 「あのー……」 「はい?なんでしょう?お姉様?」 「その………。さきほどはすいません。何か私が間違った事をしてしまって……」 「え?いや……別に……いいですよ。」 危うく一生消えない心の傷を貰うとこだったけど…… 「あの……。姉妹が一緒のお布団で寝る……と、いうのも変でしょうか?」 「へ?」 一緒の布団で……… …………寝る!? 「私のお友達に、仲がとってもいい姉妹がいるの。 たまにお姉さんの方が一緒のベッドに寝た時の話をするんですけど……。 楽しそうなんです……」 ………… …………はっ! 何考えてるの!? 寝るったって、同じ布団に入って目をつぶるだけでしょ! 宿屋のベッドが一つしかない時とか、よくティアと一緒に寝てたじゃん! 「ま、まぁ…………。 それぐらいなら……」 「よかったぁ~?私、一人で眠るのが淋しかったんです!」 「あはは…。お姉様に喜んで貰えて、アニスちゃんも嬉しい~……」 ただ、寝るだけだよね? 何もしないよね? 「じゃあ、寝ましょっか?」 「は………はい。」 緊張する~!! なんなのこの感じ!! 「あ………。隣に人がいると、お布団の中ってさらに暖かくなるんですね。」 「あはは……。そうですね……。」 とりあえず相手に背を向けて防御の構え 寝ろ!寝てくれ! 早く熟睡して~! 安心できない!! あたしの方が先に寝たら、無防備なあたしの身体に何をされるか……… 「ふふ………」 ムギュ 「はぅあ!?」 て、起きてる内から攻めてきた~!!! 後ろから抱き付かれたー! ちょ!? やっぱそういうつもりだったなの!? 「アニスちゃん……いい感触……やわらかい…」 「はわわわ………」 「なんか、小さい頃にぬいぐるみを抱いて寝ていたのを思い出しますわ~。」 ググ…… そんなに力を込めて締め付けられたら…… 確かにアニスちゃんはぬいぐるみ並、いやそれ以上に可愛いけど……… あ でも お嬢様の身体も暖かくてやわらかい…… 「はぅう~……お嬢様…」 「ホント、かわいい妹……。アニスちゃん……」 ……ムニュ…… 「………ひゃぅ!?」 え!?胸!? なんで触るの!? あ……もう…… 「ひゃぁあ……お姉…様……だめ……」 「やっぱりやわらかい……。ぴったり手にはまる…………かわいらしい……」 「………寝るだけ……じゃないんですか……?」 「え?姉妹が同じお布団に入ったら、お姉さんが妹にこうするものなんじゃ?」 「…………また、さっき言ってた人の入り知恵ですか……?」 「え?やっぱりおかしいの?また律ちゃんの嘘?」 ……はぁ……はぁ…… なんでこの人はそんな嘘に騙されてばっかなのよ…… ギシッ 「……え?」 お嬢様があたしの顔の前に手を付いた 仰向けになると、お嬢様の体は私のちょうど上においかぶさっていた……… え?え? なに………この状況……? ……… あたしは今恐怖の絶頂を迎えている……… 布団の中であたしの両横に手をついて上に覆い被さっているお嬢様…… その目が……今までと違う この目……… 魔物が獲物を睨むとき、これぐらい眼光がするどくなるよね…… 獲物………… ……あたしだ……… 「え!?………あ、あの………」 ザッ! お嬢様の素早い右手があたしの左手首を押さえつけた……… え?まさか…… 3
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「お姉様……それ、ホントですか?」 「え?……ええ…」 「……マジですか?」 「?……………??……」 お嬢様はおろおろしてる… あたしが今考えてる事…… 同性でも結婚できる…… 目の前にはちょっと抜けてそうだけど超お金持ちのお嬢様…… 昨晩、既成事実……… 「………お姉様………いやお嬢様………」 「は、はい?……何か?」 「あたしと!結婚してください!!」 「え?………あ、あの………え?」 「結婚です!あたし、お嬢様のお嫁さんになりたいんです!!!」 「は、はい………ですが……その……あの……」 なんとなく、お嬢様が怯えてるような気がする…… 多分、今のあたし、すんごい迫力の顔でお嬢様に迫ってるんだろな…… でも、ダメ! ここでひくわけにはいかない!!! 「あたし!あたし!お嬢様の為ならなんでもします!毎朝ご飯つくります!!お風呂も一緒に入ります!!夜だって、いつでもお相手します!! 」 「………え、えと。でもね………」 ここだ!! チェンジアップ!! 「それとも………お嬢様、アニスの事が嫌いなんですか……ぐすん……?」 「え?えぇ!?……いえ、そのような事は……」 アニスちゃん必殺!ヒットアンド泣きじゃくり!! 決まったー! 大佐以外の人なら、例え相手が女性でもこれを食らったらイチコロよ!! 「………ごめんなさい。私一人では決めきれません。あたしのお父様に聞いてみないと……」 「はぅううう……」 ちっ やっぱり金持ちは親類の賛同を気にするんだから… やっぱりこっちの世界でも女の子同士の結婚も難しいのかな……? 「………でも!アニスちゃんがお嫁さんになってくれるなら、ぜひそうしたいし!……だから……」 「……なら、今日は姉妹じゃなくて、夫婦になりませんか?」 「え?」 「だ~か~ら~、今日はアニスちゃんがお嬢様のお嫁さんになります!」 とりあえず、そういう事にして、今日もこの家に居座ろ~♪ なんたって、玉の輿がかかってるんだから…… 相手は女だけど お金持ちならなんだっていいし~♪ 「……はい。そうですわね…。そうしましょうか!」 「はわ~ん。アニスは今日からお嬢様のお嫁さんですぅ~!!」 「じゃあ、またアニスちゃんでいいかしら?呼び名………」 「はい!んで、あたしはなんてお呼びしましょうか?コト………」 名前…… コト………なんだっけ? もぉ~、コトちゃんでよくない? 「ムギ……。お友達はそう呼んでくれてました。」 「ムギ?ムギちゃん? かわい~ですね!じゃあムギちゃんで!! ふつつか者ですが、今日からお世話になります。 ムギちゃん。」 「//////。こちらこそ。アニスちゃん………」 よし 後は、お嬢様をオトすだけ………… …………… でも、具体的に何をすればいいんだろ? お嫁さんって言ったら、ご飯を作ってあげたり、お風呂で背中を流してあげたり、夜のベッドで…… ……て、もう既にやってる事ばっかじゃん! え!? じゃあ、これ以上何をアピールすればいいの!? 「あの、アニスちゃん。よかったらこの後、私の部屋に来ない?」 「え?あ………はい!」 部屋………私室…… え?昼間っから!? いや~ん!お嬢様ってば大胆!! 「何々!?何するの!?ムギちゃん。」 「大したことではないのだけれど……。実は、最近ハマってる趣味があるの。」 趣味………? いゃぁん!なんか期待しちゃう~♪ お嬢様の趣味………… え? なんか危ない事じゃないよね? この人ならやりかねん! 「あ……あの。趣味って?」 「音楽です。私、最近ピアノの練習にハマってて…」 「へ?」 案外普通でした やっぱお嬢様の部屋はひっろ~い!!! なんかいい匂いする~ んで、でかいピアノがある でかさだけじゃなくて高そう…… 「ムギちゃんのピアノ~♪わくわく♪…わくわく♪」 うっは~ 高そうな壺! なんか光ってる ………宝石!? きゃっは~♪ …………あ、なんか聞こえてきた………… …………… …………… なんだろ……… …………… 「あまりレパートリーはなくて……。気に入った曲だけを独学で弾けるようにする程度なんですけど……」 「いえ!さすがお嬢様です!あたしなんて、楽譜も読めませんよ……」 「いえ、私も………。音楽は習い事の一つに過ぎませんでした……。」 「……どうかしましたか?」 「い、いえ………。 ………そうですわ! アクセサリーなど興味ありませんか?」 「え?装飾品ですか?ありますあります~。」 キター!! 何々!!? 金のブレスレット!? ダイヤの指輪!? はわ~ん 宝石が埋め込まれたティアラなんかも~ 「はい、これ!」 「うわぁ~………あ?」 …………? カチューシャ? それに………猫耳? 「猫耳バンドです。」 「あ……はは。かわいいですね………」 「アニスちゃんに似合うと思うわ~♪」 やっぱ、この人………変 「うわぁ~。かわいい~……」 「……あはははは……」 そりゃあたしは何をつけてもかわいいだろうけど…… う…………でも 猫耳なあたし…… 破壊力バツグンじゃん♪ 「あの!アニスちゃん!」 「は、はい!?なんでしょうか!?」 「にゃ~……って、言って下さい………」 「………へ?」 「にゃ~………です!」 「……にゃ、にゃ~…」 「あぁ………癒されますわ~……」 「あはは……。良かったですにゃ~。私も嬉しいですにゃ~……」 「そうですわ! アニスちゃん!これを…」 白黒の……服? 「猫耳メイド~。最高のシチュエーションですよね~。」 「にゃぅあ!?」 な、な、 なんであたしがメイド服なんて!!? 使用人の服なんて着たら、幸が薄くなっちゃうじゃない!! ………ま、かわいいのは認めるけど……… 「ささ、お着替えしましょう♪」 「え!?え!? …………にゃわっ!?」 またこのシチュエーションなの!!? 「い、いや!! ちょっ!………自分で脱げるから……… あ、いや!?」 あう~………… この人のお嫁さんはやっぱ嫌かも……… 「かわいい~!! アニスちゃん!可愛い過ぎます!!」 「……あ、ありがとうございます……にゃ~。」 あは、あはははは もう、なんでもいいや…… 「あ、あの~……ムギちゃんはこ~ゆ~のは着ないんですか~?」 「あ、私?私は着るのより、着ている人を見るほうが好きなので……♪」 はぁ~…… なんか疲れた……… あたし、こんなのでお嫁さんになれるのかな? 玉の輿の為にも、結婚まで持っていかせなくちゃならないし……… その為にも、お嬢様を誘惑して、あたしの虜に……… あれ? 「あ、あの~、ムギちゃん?」 「はわ~……ふぇ?なんでしょ~か?」 あたしに見惚れてる? あれ?今、ひょっとしてチャンス!? 「……えへへへ…… ム~ギちゃん。」 「ふぇ?…………あ……」 姿勢を低くして、お嬢様の懐に入り込む 上目遣いで近づき……… 「………にゃ~ん。」 「えっ!?あ、アニスちゃん!?」 「ごろにゃん♪」 そのまま胸の中へ飛び込んだ 頭を胸の間になすりつけてグリグリ~ 「……あ……アニスちゃん、どうかしましたか………?」 「にゃ~♪にゃにゃっ♪」 もう言葉なんて発しない…… あたしはかわいい子猫 子猫になるんだ!! ペロッ 「あ……やぁっ!」 そのまま首筋を軽く舐めて……… もういっそしゃぶり付いちゃえ!! カプッ 「ひゃぁっ!?……アニ……ス……ちゃん?……やっ………あ…………」 さっきや昨晩とは違って、今はアニスちゃんが先手を取ってる~♪ こう見ると、お嬢様も意外とかわいい~ 「にゃふ~ん♪」 「アニ……ス……ちゃん…………どうし……ちゃったんですか…………? ひぃあん!?」 今度は耳たぶを軽く噛んでみた…… どぉ? お嬢様 あたし、こんな子猫にもなれちゃうんだよ? 大佐はあたしを かわいい妖精のふりをして危険な森に連れ込む皮をかぶったゴブリン って言ってた…… ……ゴブリン………って…………さすがに嫌だな でも、それで悪い? 人を魅惑するために見た目に気を遣う可愛いゴブリンがいるんなら…… 「にゃ~ん♪」 今、私は子猫 子猫の皮を着た小悪魔かもしれない ……だから……… お嬢様を襲っちゃうんだから♪ 5
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あたしアニスちゃん 趣味はガルド拾い 特技はお金持ちのお坊ちゃまの誘惑 ローレライ教団神託の騎士団道師守護役所属、アニス・タトリン 13歳! なんだけど……… ルーク様の超振動の影響で違う世界に飛ばされたみたい…… この世界にも人間はいて、街もある でもガルドが通貨じゃないみたい! おまけに言語も通じないし、アニスちゃん大ピンチ~!! もう元の世界に戻れないのかな? いや、こうなったらこっちの世界で玉の輿を狙うんだからね!! 「と、い~訳で大きな建物の前に来ました~。 きゃわ~ん こんな大きな家に住んでるんだから、きっとかなりのお金持ちね~♪ ………んしょ 第一印象が大事ね。言語が通じなくても、可愛らしさはどの世界でも通じるはず!」 じゃあ、早速門をくぐって行こ~。 ガチャガチャ…… 「あれ?ドアが開かないや………。 ちっ。留守だったか……」 『アニスちゃんの世界では、人が他人の家に勝手上がり込むなんて日常茶飯事です。インターホンなんて習慣すらありません。』 「ま、いいか。その辺にも、まだ大きな家があるし………」 「あら?……何か御用?」 目の前には…… ナニコレ?めっちゃ綺麗な女性じゃない!? あー、妬けるわ。 「えーと…。この家の人は……留守みたいですね?」 この女何者? この家のお嬢様……? はっ!!まさかこの家のお坊ちゃまの許婚!? 「あら……日本語がお上手なんですね。現地……の方ですか?」 あ………。 そうだ!3日ぶりに人と会話できた! やった~!通じた! 「あのあの!あたしアニス・タトリン……て言うんですけど……」 「あらあら……可愛い。」 あたしはまだ知らなかった この出会いが、あたしをあんな未知の世界に落としめるなんて……… 「あたし!この家の人に会いたくて……いや、その……あたし、実は…!」 「ここ……うちの別荘だけど………」 「はぅあ!?そうだったんですか!?」 別荘?これが? この女……侮れない… こいつに兄弟なんて居たら……狙い目ね!! 「あの~、お嬢様。ご兄弟なんていらっしゃいますか?」 「私?いえ、一人っ子です。」 「えーと、じゃあ、お母様がいないとか、お父様が独り身だったりしませんか?」 「いえ……特に……」 ちっ……… なら、お父様の愛人関係を狙ってみるか…… なら早速、この女を取り入って…… 「あの~、私、実はこうお家に一度でもいいから入ってみたくて………」 「………困ったわね……。お父様にはむやみに他人を家に入れるな、って言われてるの。」 「うっ………。そこをなんとか………?」 「じゃあ、一つ条件を与えます。それを守るなら、特別に入れて差し上げますわ。」 「え?ホント!?何々?アニスちゃん頑張る!」 「ええ……。私の妹になってくれませんか?」 「…………ほえ?」 「私、姉妹とかも居なくて、親戚にも身近な年齢の人がなかなか居なくて……」 「はぅ~ん。分かりました。今日からアニスちゃんはお姉様の妹です!」 「うふふ……可愛いわぁ~。」 ふふふ……計画通り 意外にチョロかったわね さすがわアニスちゃん! ………妹ってなんだろ? 「ひっろ~い。おしゃれ~。最高です~。」 ルーク様のお屋敷並…… これは期待出来る! 「それでお姉様。お名前は何て言うのですか?」 「琴吹 紬です。」 コト……変な名前。 「あたしはアニス・タトリン。ローレライ教団神託の騎士団道師守護役です!」 「神託………?そういう学校があるんですか?」 「え?いや……学校って言うか、軍隊のような……」 待てよ いきなり軍人なんて言っちゃったら、暴力的な女の子に見られちゃう!? 「………っぽい遊びが学校で流行ってました。」 「あらあら。楽しそうですね。」 ………おし! 上手く切り抜けた 違う世界とはいえ、軽々しく自分を軍人なんて…… ………って……… 「はぅあ!忘れてた!」 あたしは今、謎の新世界に居て帰れないかもな状態なのに! せっかく言葉が通じる人を前にして何やってんの! 「あの………何か?」 「あのあの!あたし、実はオールドランドからやってきたんです!この世界はなんて言うんですか?」 「…………。オールドランド?その様な国名は……。ここはイタリアですよ?」 「え?知らないの?オールドランド………。いたりあ?何それ?」 「………あら。やっぱり出身はこの辺りではないのですね。もしかして、日本人の方なんですか?」 「日本………?なんか聞いた事あるような……」 「アニス……。日本名ではなさそうですし……」 ………やっぱ、そう上手くはいかないか…… グゥウウ~ 「はわわ!?」 ヤバッ!こんな時にお腹が鳴った! ああ、はしたない女の子に見られちゃう~! 「………まずは食事でも取りましょうか?」 「え?いや………」 「その……アニスちゃん?」 「えっ!?」 キモッ!! 女にちゃん付けされた! 何!?喧嘩売ってんの!? 「……とお呼びしてもいいでしょうか………?」 ………なんなのその目… うるうるして、餌を求めてる子犬みたいな……… はぅあ! 何?あたしの中の何かが反応した! うう……… 「……いいですよ。むしろ呼んで下さい。紬お姉様♪」 「よかったぁ~。ありがとうございます。アニスちゃん♪」 「はは………」 なんでこんなに喜んでるの? なんか、こっちが可愛い感じてきた…… 「そうですわ。せっかくですから、私が料理をお作りしましょうか?」 「ええ!?駄目ですよ! お姉様がお料理なんて!」 お嬢様の料理=激ヤバ に決まってる! 「あたしがやります!」 「いえ……そんな。お客さまなんですから……」 「任せてください!妹の手料理、心して作ります!」 ここで手料理の実力を見せつけておくのもアリね 全ては玉の輿の為~♪ エプロンを付けて…… 「お姉様は座って見ていて下さい。」 いざ出陣! 「アニスちゃんのエプロン姿………。 可愛い……」 「………おいしい…」 「よかったぁ!お姉様のお口に合って…」 「エビの焼き加減がお上手ですね。素材本来の風味が増しているように感じます。……でも、こちらのカレーは独特ですね。」 「マーボーカレー?材料が足りたから作ってみたんだけど……」 金持ちはこういった庶民の味が美味に感じると聞いた事あったんだけど…… 駄目だったかな? 「なんかお嫁さんの手料理って感じです。味もずば抜けてる気がします。 アニスちゃんはいいお嫁さんになりますね?」 「そうですかぁ~?アニスちゃん嬉しい/////。」 好印象ゲットー!! あたしサイコー! 「………もう、今晩のお食事会に行く必要はありませんわね……」 「え?お姉様、何か言いました?」 「アニスちゃん。もうお家に帰らなくてもいいの?暗くなってきましたわよ?」 「え?……あ……。」 家なんてないし…… 家なき子=孤児!? ヤバい!印象激悪!? 「あ、あ、あたしは………その……」 「………アニスちゃん。今晩は私は暇なのですけど、宜しければ泊まって行きませんか?」 「……へ?」 「見ての通り、この屋敷には部屋は沢山あります。 本当なら使用人が数人いるんですけど、私、プライベートの使用人があまり好きになれなくて……」 「………。こんな大きなお屋敷で……1人?」 さすがに、それはかわいそう…… 「…………うん。お姉様が1人で淋しいの、アニスちゃんも嬉しくないし。今日はここで泊まる!」 「本当ですか!?よかったぁ~。私、1人で居るのとか……本当に嫌で……」 ふふふ………タダでこんな豪邸に寝泊まり出来るなんて…… アニスちゃん、今日はめちゃめちゃラッキー! 今までは路地の端でタチ悪い野良犬を襲って食事、橋の下で寝泊まりだったし…… ようやく、ちゃんとした所で睡眠できる…… うひひひ 今日だけ、アニスちゃんはお姫様~、な気分♪ 綺麗な部屋~ きゃわ~ん! ………… ………でも、なんか寂しい…… コンコン 「あの~、アニスちゃん。お風呂が沸きましたよ?」 「はぁ~い♪今行っきまぁ~す♪」 お風呂か~。 何日も入れないのは慣れてるけど、やっぱ女の子だし~。 ガバッ 「え?」 「お姉様。一緒に入りましょうよ♪」 アニスちゃんの必殺、相手の腕に飛び付き上目遣いでおねだる交渉術!! ……を、調子に乗って使っちった。 てへっ♪ 「//////。ええ、是非一緒に…………。」 「きゃわ~ん!恥ずかしがるお姉様!可愛い~!」 なんか~ 夢見たい! あたし、本当にここのお嬢様になれないかな!? 「お姉様、肌綺麗~…」 服を脱ぐ姿もなんかさまになってる さすがお嬢様! 「アニスちゃんも……。綺麗な肌ですね?」 「え?あたしですか?そんなぁ~。お姉様と比べたら~……」 傷を負ってもすぐヒール、オイルで手入れしてるから当然だけど……… 「きゃっほ~!」 バッシャア-ン! 何!?すっごい広い浴場じゃない!泳げるじゃん! 「サイコー!快感~!」 ガララ…… 「お湯加減はどうです?」 「はわ~。最高ですぅ~。お姉様~。」 ………とっとっと。 あくまで上品に……… 「えいっ!」 バッシャアーン! え!?何!?何が起こったの!? 「ぶくぶく……ぶはっ。気持ちいいですね~。」 お お お嬢様が飛び込んだぁああああ!!!!? 「お姉様!?あの……」 「使用人がいると苦笑いをされるんです。だから、今だけ………ね?」 「あ、あは、あははは。」 ぽか~ん ひょっとして、 見た目以上にはしゃぐタイプの人? 「………えいっ!」 ムギュッ! 「はぅあ!?」 きゃっ!何!?胸!? 「アニスちゃん。ぷにぷにしてる~。」 「きゃっ……はわ……あ……お姉様……やめっ…!」 この……お風呂に入っただけでテンションが全く変わったわ…… 「お……お姉様だって!」 「ひゃっ………もう、アニスちゃんったら……えい!」 も、も~ ……… なんでお嬢様相手にこんなことやってるの? 「も~、いい加減に…………。!?」 ふと顔を上げたら、目と目があっちゃった…… 「……アニス……ちゃん…」 ………え、何!?この状況!? いつの間にか、お嬢様の手があたしの背中……腰に…… 「あ………あの……」 「あの………」 「アニスちゃん……やっぱり綺麗な肌……」 「そんなぁ、お姉様の方が白くて綺麗な肌ですよぉ~。」 「アニスちゃんの褐色の肌………なんか神秘的。それに長い黒髪……綺麗。」 いやぁ……確かに髪には自信あるけど…… なんか髪の毛の触り方がやらしいんですけど…… ………やらしい!? なんでよ!? 「ふぁあ!?……ひゃ…」 「やっぱり肌の触り心地……癖になっちゃいそ…」 はわわ……なんかやらしい手つき……… って、なんでやらしいの!? どうしたのお嬢様! なんか凄く感じちゃうんだけど! なんで女同士でこんな事を!? 「あ、あの、お姉様?」 「……アニスちゃん……」 あ……でも綺麗な目だなぁ 自然と顔が緩んでくる……なんか力が抜ける…… あ……気持ちいいかも…… 「…………はわわ…」 目……近くでみると本当に綺麗…… お姉様……やっぱ綺麗だな…… どんどん近くなって…… 匂いもしてきた…… いい匂い…… 近い……お嬢様の吐息が私の唇に………… 2
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「いやだなぁ………ここは……別世界………大佐の声がするわけ………」 後ろも見ずにそう呟く……… てか、見たくない…… 「はは。では、これは私ジェイド・カーティスを懐かしむあまり、アニスの頭の中に生まれた幻覚というわけですね。いや~、参りましたね……。」 「………本当ですね~。アニスちゃん、ついに頭がおかしくなっちゃったのかな?………あ、きっと疲れて頭が機能してないんだ。もう寝よ。よい子は寝る時間だし~♪」 「おや?裸で寝ると風邪を引きますよ?」 「…………。ま、幻覚の大佐になら見られても~。てか本人に見られても別にいいし~。お金取るけど。」 「ええ。では、子守唄代わりにでも聞いてください。私は確かにオールドラントからこちらの世界にやってきました。 今回はアニスが飛ばされた様な奇跡的なルークの超振動の力ではなく、ディストが自分の研究施設で開発していた疑似的に超振動を引き起こす装置の力です。……やれやれ、あの馬鹿には今回の件で死にもの狂いに働いて貰いましたよ。おかげで5年も掛かってなんとか装置を100台作らせて、多くの超振動を一気に融合させました。」 「5年!!?……あたしは、まだ一週間しか………」 「私は超振動で次元に穴を開けて、後はルークがおこした時の次元の余波に一番近い磁場を追いました。」 「磁場………?」 「まあ、磁場とは言っても、理論上の命名です。次元空間にあるのですから、もっと特別な何かでしょう。」 「つまり、あたしは元の世界に帰れるんですね!?」 「ええ。アニスが、この世界に執着していてなければの話ですが……」 「……はい?つまり、どういう事ですか?」 「帰ったら二度とこちらへは戻って来れない、と言う事です。」 「………え?それって……」 「アニス。あなたはオールドラントに帰りたいですか?それとも、そこのお嬢さんとこの世界で………結婚ですか?………いやぁ~、アニスの玉の輿計画も、まさかそこまで熱心な物だったとは………」 「いえ……この結婚はあたしの心の底からの物です!」 「そうですか。それなら、なおさら帰りたいと思ってるんですか? 実感は湧かないでしょうが、装置でこじ開けた次元の穴はもう数時間ももちません。穴自体を保持している装置そのものがそこまで保ち堪えれないでしょう。多分、帰る頃には壊れています。向こうが閉じれば、この世界に開けたものも閉じます。 その装置というのもまだ未完成な上に、掘り起こされた物であるらしく創成暦時代の失われた技術。私やディストが生涯を掛けて手を尽くしても解明するのは不可能です。」 「……装置はそうでも、ルーク様の超振動が……」 「いえ、あれも。どうやら、ヴァンやアッシュが近くに居たらしく、ヴァンの中にいたローレライが超振動に影響した……と考えられます。それで、超振動の中心にいたあなたとアリエッタだけが次元の彼方に飛ばされてしまいました。 ローレライが解放された今、彼にもう一度その時の様な超振動を手伝って貰えればいいのかもしれませんが、それでも難しいです。 それに、私が今この世界に、あなたが生きている時間に立っているのも奇跡的。たとえこの世界に来れていたとしても、あなたがこの世界にやってくる1000年前、あるいは100000年後の世界だったかもしれません。」 「うはっ………。じゃあ、今こうやって大佐と会話できるのも……」 「はい。まさに奇跡です。恐らく、一度次元の穴が閉まってもう一度穴を作ったところで、次にあなたに出会う確率は0でしょうね。あなたを探す為にあらゆる世界のあらゆる時間に行きましたから、そろそろ装置もガタが来ていますし。 ただ、私は色んな世界に行けて楽しめました。それぞれの世界には数時間しか居れませんでしたが、いい思い出も沢山あります。私としては、この世界の思い出として、アニスの婚約の一報をルーク達に持って帰るのもそれでいいかと。」 「………。あたし、残ってもいいんですか?それとも、もうオールドラントにもうあたしの居場所はないんですか?」 「いえいえ。オールドラントは今、私達によってヴァンも倒され、モースも死に、トリトハイムやあなたのご両親を中心とする新生ローレライ教団やキムラスカやマルクトを中心に新たな時代を迎えています。つまり、あなたが無理をして帰るような状況ではありません。」 「…そ、そうなんですか………」 「そうですね~。一応、ルーク達やご両親にはあなたの幸せそうな写真でも渡しておきましょうか。」 カシャッ 「いや~、この世界には便利な物がありますね。しかしこちらの世界で“現像”しとかないといけませんね。多分、オールドラントにはまだその様な技術ないでしょうから。」 「はぅ~。大佐はまだ来て数時間なのに、どうしてそんなにこの世界に馴染み掛けてるんですか~?」 「はは。あなたこそ。私は数時間で世界を去る事には慣れました。名残は惜しいですがね。 あなたはどうします?」 「私は………帰りたいです。………けど………約束したんです!この子と……紬お嬢様と。ずっと近くに居て見ててあげるって!」 「はい。なら、ここに残りなさい。他の皆さんはさぞ悲しむでしょうが、アニスが決める事ですから。私は、死ぬ前に再びこうしてアニスの幸せ~な顔が見れて満足ですし。」 「大佐………私は……」 「私はこの屋敷をもう少し拝見させてもらいますね。そして、次元の穴がある屋敷の庭には一時間ぐらいしたら向かいます。 もしオールドラントに帰りたいと思うなら、その時そこにいてください。では………」 「あ、大佐……」 「そうそう。別にお土産を持って帰りたいなら構いませんよ?例えば……豪邸のベッドに寝ていたお嬢様を1人……とか。」 大佐はいつも通り、涼しい口調だった…… 私は……… 「……アニスさん……」 「え!?あ、お嬢様!!いや、ムギちゃん!」 ……起きていた!?……聞かれてたの……? 「…………私……その……」 「ムギちゃん!大丈夫だから!あたし………」 「アニスさんの世界に行きたい!」 「…………え……?」 「行きましょうよ!一緒に!そしたら、アニスさんは帰れるし、私は約束を守って貰える!!」 「ダメだよ………ムギちゃん………」 「え?なんで?どうしてですか……?」 「泣いてる。ムギちゃん、笑いながらまた涙ながしてる。」 「……これは……そんな……」 「知ってる。私、リビングにある写真立て。あの写真に写る、ピアノを弾いてたムギちゃん。幸せそう。あの周りの4人の人達のおかげでしょ?」 「……………」 「ムギちゃんにだって、あるじゃん。この世界に大切な物が………だから、ダメだよ……」 「そんな!!私、嫌!アニスさんと離れたくない!」 「あたしだって………嫌だよ……でも……」 ――― エンディング A B C D E EXTRA ※ENDグロ注意 ※あとがきはEXTRAの最後にあります。
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「……い…いや……」 「………」 無言のまま、あたしを睨み付けてくる 表情も………怖い…… 押さえつけられた左手も力が込められて痛い…… なんなの……? 「痛………!?」 なんとなく、お嬢様の顔があたしの顔に向かって近づいてる感じが……… 「いや……ちょっとまって……」 ザッ! 右手でお嬢様の顔を押し退けようとしたが、一瞬にしてお嬢様の左手に抑えられ………… ギシッ え? ちょっと? え? これ、ヤバいんじゃない? これ、さっきまでの雰囲気と違う……… マジだ…… お嬢様………マジだ!! 「痛い……手が痛いです…………お姉様………」 「………アニスちゃん………かわいい……………」 怖い……… 怖い怖い怖い……… 「アニスちゃん……」 「……え……?」 また、目が近寄ってくる いや…… その目は………嫌だ…… 怖い…… 「いや………あ………いや……嫌!嫌だ!嫌だって!ちょ!!あ!」 「………静かに……」 「あ………」 黙ってしまった…… いや、黙らされた…… 口を封じられた…… お嬢様の………唇で…… ただ塞がれてるだけじゃない……… 入ってくる……入れらるてる………… 舌が…… 「…んん………ふぇ………んくぅ……」 あ………また胸……触られてる……… 手がいつの間にか解放されてる……… でも、もういいや…… なんか、もういいや…… 「むぐぅ………………ふぁ………ひぃ!?」 え? なに? どこ触られたの? あ……… スカートの中……… あ……… 「え………い……や、やだ……いや……だめ…あ…」 「……大丈夫だから…」 あ……いや………いや! ダメ! そこは、まだ早い! あたし、そんなの…… や、だめ!! なんかくる…… 頭が………… 「あ……だめ………もう………だめ………!!」 いや!! ………あ…… なんか………凄く気持ちいい……… スッキリする………… 「……はうぅ………」 あ………なんか……… 濡れてる…… 「あらあら………。 凄い事になってますね……」 「……え? ……………ぇえ!?」 え!? やだっ!! 濡らしてる! ドロワやスカートや布団が……… 「!?……あ、あ……」 「予想以上にかわいらしかったので……………つい。でも、気持ち良かったんですね……」 「ふぁ……ふぁあああ~!!!」 「え?あの………アニスちゃん……?」 「お姉様のバカぁ!アニス、怖かった!!なんでこんな事するのぉ!?」 「……………。」 ギュッ 「ふわぁあっ!?……」 「かわいかったから………アニスちゃんが……」 だからって、抱きしめて済まそうたってそうはいかないわ……… アニスちゃんにこんなに恥をかかして…… でも、完全な嘘泣きじゃない…… お嬢様の顔はマジで怖かったし……… それが元に戻った安堵感やら緊張の糸が切れて、ドバッと涙が溢れてきた…… 「それに………お姉さんだから、多少は強引にしなきゃ……って思って……」 「………ぐすん……お嬢様の姉妹に関する概念はおかしすぎます……」 「ごめんなさい……」 「…………もう寝むりたいです!」 「分かったわ。もう何もしないから………」 「………え?この布団を使うんですか?」 「え?何か問題でも?」 「いや………あたしが濡らしちゃったし……」 「私はむしろ、アニスちゃんの匂いが染み付いてて、寝心地が良くなったと思うんですけど………」 この人……… やっぱり頭オカしい!! ……………さて 昨晩、あたしは熟睡していた なんか寝る前に冷や汗を掻き過ぎたせいか、ぐっすり寝れた…… この人の横で…… 「…………zzz」 気持ち良さそうにすやすや寝てるし…… あたしが寝ている間に何かしてたんじゃ……… でも、寝顔はかわいい……… 癒される……… 昨日、あんな雌豹だったとは思えない…… あれ? ………なんか下の方がむずむず……… 「………はぅあ!?」 しまったぁあああ!!! マジでこの布団で寝てたのかぁ!? あ!! しかもまだ濡れたまんまの服まで着てるし! ドロワとか、肌触りがぬめってしてめっちゃ気持ち悪い!! 「んにゃああああ!!!」 絶叫の中、あたしは布団を飛び出す…… 服を脱ぎ捨て、昨日お嬢様の持ってきた服の中から別の服を選んで着た…… 「うへへ……あたしってばマジでかわいい~♪」 鏡にうつる自分の姿に酔いしれる事30分…… ………だって、 ホントにアニスちゃんってばかわいいんだもん♪ 「……う~ん……」 「はがっ!?………」 ベッドから声が……… ………寝返りをうっただけのようだ……… 今の内だ!! 早くここから逃げないと! アニスちゃんの体は将来アニスちゃんを(金銭的な意味で)幸せにしてくれる運命の王子様のものなんだから!!! こんな女が夜な夜な自分の不埒な欲求を満たす為に使われる玩具なんかじゃないんだからね!! …………ちょっと小腹が………… あ、昨日料理した時、材料がまだいっぱい余ってたような……… なんか食べていこか…… ん? 「うわっ。なんか、この場に似合わない写真立て……。安っぽ……」 なんで広いのリビングのこんな目立つところに…… あ、お嬢様 ……と同じ服をした他の女が4人…… 制服?軍服?……あ、学生服なのかな? でも、お嬢様以外は幸薄そうなのばっか…… こいつなんてアホまるだしの面してる…… このカチューシャは……なんか意地汚そう…… こっちの背の高いのはカッコよさそうなのに、なんでこんな恥ずかしそうな顔してんの?写真が恥ずかしい?……実はシャイ? ………んでこいつはダメだ!黒髪ツインで童顔!? アニスちゃんとキャラかぶりを狙ってんの!? まぁ、どうせアニスちゃんの方が、若くてピチピチですよぉ~だ! でも………お嬢様は幸せそうな顔してるな…… でも、なんか板を叩いてるように見える? 白黒白黒……ピアノ? ………って、こんな事してる場合じゃない!! さっさと何か食べ物…… ふと、あたしは思いだしてしまった 昨日、料理を美味しそうに食べていたお嬢様の顔を………… 「…………」 と、いうわけで アニスちゃん特製シチュー完成~♪ ………なんでこんな時に本格クッキングを…… でもでも~ キッチンに立って豊富な食材を目にしたら、どうしても腕をふるいたくなるのが乙女の性~、て感じ~? ………一応……お嬢様の分も作っておいた だって……ほら 一晩こんな豪邸に泊めてくれたわけだし……… でも、昨晩ベッドの中で体で払わされたような… むしろ、おつりをよこせ! 「あらあら、かわいいエプロン姿ね~。朝からいいものを見せてもらいましたわ。」 「でっしょ~。アニスちゃんは何を着てもかわ……」 はぅあ!? お嬢様が起きてきた!! しまった! 絶体絶命!! 「はわわわ………。お早うございます……お姉様…」 「いい匂いです~。朝ご飯。作ってくれてたんですね~。」 「あ、がぁっ……は、はい!そりゃもー、お姉様の為に心を込めて作りました!!」 「あらあら。では、早速いただこうかしら?」 あう~ イオン様、あたし何かいけない事をしたんでしょうか? もう、あたしには救いはないのでしょうか? 「朝起きたら手料理を作ってくれるなんて…… アニスちゃんはお嫁さんみたいですね?」 「あは、あははは……」 「あら、おいしい。すごくおいしいですわ!」 「………はい。ありがとうございます……」 眠り薬でも入れとけば、隙を作れて逃げれたかもなのに……… ……い、いや! 何を言ってるの!? 今日こそ、お金持ちのお父様にあたしを紹介してもらわないと! もう親族やらなんでもいい!! あたしは!その為に昨晩だって……! 「ホント、アニスちゃん。本当にお嫁さんになってくれたら、いいですのに…」 「へ?……え!?ホントですか!?」 え?何々!? あたしを誰かに紹介してくれるの!? 「…私の……かわいいお嫁さんにしちゃいたいです……」 「………はい?」 ………はぁ…… なんだ冗談か…… そりゃあんたが男だったら ベッドの中で既成事実になってるんだから 脅してでも 婚約に持ち込ませるわよ! 「無理ですよ~。お姉様は女の子なんですよぉ~?お嫁さんになる側ですぅ~。」 「あら?でも……、確か同性婚ってものがヨーロッパにはあると聞いたのですが………」 「どーせい?」 「おなじ性別同士の結婚でも、法的に認める………というものです。」 ……………ん? 何? あたしの中に何かが走った……… 「…………それって、つまり財産も共有するんですか!?」 「?……ええ。法的には婚姻となるので………」 あたしが玉の輿を狙う理由……… お金の為! お父さんやお母さんを楽にするため! 自分のため! その為にならキチガイペドロリ伯爵や野蛮国の鬼畜王、箱入り馬鹿お坊っちゃん、言ってしまえば大佐とでも結婚する覚悟があった……… あたしの、オールドランドでは同性の婚姻なんて、法的にはおふざけ程度の話だった……… 4