約 3,821,591 件
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GUP買えるお店 レベル 消費AP 作業時間 備考 0 初期 初期 露天 1 100 1時間 パーツショップ開店 2 1000 2日 パーツ設計図販売、進化ストア開始 3 2000 4日 パーツ・設計図販売数増加 4 3000 7日
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PCパーツショップカスタム 本日のアクセス数: - 概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要概要 店員サービスについて 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 とても良い 1 (100%) 2 とても悪い 0 (0%) 3 悪い 0 (0%) 4 普通 0 (0%) 5 良い 0 (0%) その他 投票総数 1 品揃えについて 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 とても良い 1 (100%) 2 とても悪い 0 (0%) 3 悪い 0 (0%) 4 普通 0 (0%) 5 良い 0 (0%) その他 投票総数 1
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KWTパーツショップ(KaWaTya) カテゴリー マルシンFive-seveN用パーツ オリジナルサプレッサー 各種カートリッジホルダー ハイダー、マズルブレーキ UMAREX M1894用パーツ その他小物 クリエイターより ニッチなエアガンの外装パーツを主に製作しています。 検索用タグ #エアガンパーツモデリング部 #KWTパーツショップ 使用機材 3Dプリンター:HP Jet Fusion 4200(外部委託) おすすめ紙やすり:TuneD3 リンク Twitter @takuna2san 購入先 Twitter DM Booth
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海外パーツショップリンク
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パーツ 名前 価格 備考 エンジン L1 250Mito 速度+ 1 必要LV 1 エンジン L2 400Mito 速度+ 4 必要LV 7 エンジン L3 1050Mito 速度+ 7 必要LV 13 エンジン L4 2000Mito 速度+10 必要LV 19 エンジン L5 3250Mito 速度+13 必要LV 25 ボディー L1 250Mito ボディ+ 1 必要LV 1 ボディー L2 400Mito ボディ+ 4 必要LV 7 ボディー L3 1050Mito ボディ+ 7 必要LV 13 ボディー L4 2000Mito ボディ+10 必要LV 19 ボディー L5 3250Mito ボディ+13 必要LV 25 ミッション L1 250Mito 加速+ 1 必要LV 1 ミッション L2 400Mito 加速+ 4 必要LV 7 ミッション L3 1050Mito 加速+ 7 必要LV 13 ミッション L4 2000Mito 加速+10 必要LV 19 ミッション L5 3250Mito 加速+13 必要LV 25 ブースター L1 250Mito ブースター+ 1 必要LV 1 ブースター L2 400Mito ブースター+ 4 必要LV 7 ブースター L3 1050Mito ブースター+ 7 必要LV 13 ブースター L4 2000Mito ブースター+10 必要LV 19 ブースター L5 3250Mito ブースター+13 必要LV 25 使用アイテム 名前 価格 備考 小型ミトロン燃料 200Mito 燃料+2L 大型ミトロン燃料 1000Mito 燃料+10L 特大ミトロン燃料 30000Mito 燃料+300L ブースター保護剤F 100Mito 接触してもブーストゲージが減らない(30秒) ダメージブースター 50Mito HUVへのダメージ×2(30秒) チューンアップ(ハイパー合成品) 名前 素材 売値 備考 熱処理されたハイパーブースター GT ハイパーブースター材料 852Mito ブースト+33 必要lv 60 取引不可 熱処理されたハイパーボディ GTS ハイパーボディ材料 1020Mito 加速+37 必要lv 65 取引不可 熱処理されたハイパーエンジン GTR ハイパーエンジン材料 1202Mito 速度+37 必要lv 70 取引不可 熱処理されたハイパーミッション GTR ハイパーミッション材料 1202Mito 加速+40 必要lv 70 取引不可 ※特殊効果が付くこともある 編集が苦手という人はこちら ちなみに ハイパー部品は 紫文字 - 流れ者 2008-01-14 19 41 59 コンボや、カーチェイスでのみ手に入るアイテム(加速増強剤etc)を書く項目はありませんか? - 名無しさん 2008-01-14 19 50 18 L5パーツの上位にSパーツの存在確認 V5搭乗時コンボで出現 装備レベルは31 - 名無しさん 2008-01-15 04 44 50 Sパーツの上位にRパーツってのも - 名無しさん 2008-01-16 06 19 54 Sパーツ レベル31 +16~18 Rパーツ レベル37 +19~21 いずれもV5以降で出現を確認 - 名無しさん 2008-01-16 09 20 17 ↑3づつじゃないよ 5進行 - 流れ者 2008-01-16 13 16 08 ↑5進行はハイパーパーツだけ 当方Rパーツ+19~21全部持ってるから確認済み - 名無しさん 2008-01-16 20 49 51 sパーツの+19持ってます - 名無しさん 2008-01-17 03 13 26 すまん↑↑訂正 Sパーツ+16~20?19までは確認した Rも+19~22or23 確定情報求む - 名無しさん 2008-01-17 03 24 14 それとRの上位にGTパーツ確認 V6搭乗時 制限Lv43 23~24確認 - 名無しさん 2008-01-17 03 29 34 名前:
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ステージ一覧 † 名称 説明 入手法 値段 ベーシックステージ ロボバトルの基本となるホロセウム。 ブロックとカベだらけのシンプルな内容だ。ここでみっちり腕をみがこう! 初期所持品 - クレバスコート カベの配置や形が不規則なホロセウム。 カベのさけ目から相手をねらい撃ちしよう。 通常パーツショップ 500円 Lフォーメーション L字型のカベが特徴的なホロセウム。 カベをうまく利用しよう。 通常パーツショップ 500円 フューチャーコロシアム 少しせまく、障害物の多いホロセウム。 障害物をさけるのか、利用するのかを考えよう。 通常パーツショップ 500円 ハイライズヘブン 高いカベと三角のカベが特徴的なホロセウム。 高いカベを利用すると攻撃がさけやすい。 通常パーツショップ 500円 ダイヤモンドフェンス コーナーのカベの向きが特徴的なホロセウム。 コーナーに追い込まれないように注意しよう。 通常パーツショップ 500円 デザートキャッスル ハイキョとなったお城をイメージしたホロセウム。 長いカベをうまく利用しよう。 通常パーツショップ 500円 ショートウォール 低いカベは走りぬけにくく、かくれることもできないやっかいな障害物。 相手をその障害物に引っかけてしまおう。 通常パーツショップ 500円 パルテノンスクウェア さばくにうもれた、しんでんをイメージしたホロセウム。 柱のすき間から相手をねらおう。 通常パーツショップ 500円 サドンデスステージ もっともせまいホロセウム。きんちょう感のある接近戦バトルが楽しめる。 通常パーツショップ 500円 ギガンティックステージ もっとも巨大なホロセウム。自分が有利な距離で戦おう。 通常パーツショップ 500円 プレーンステージ 障害物がまったく存在しないホロセウム。当たりにくい攻撃が当たりやすくなるかも。 通常パーツショップ 500円 ミスティックカオス 乗りこえられないカベや角がけずられたゆかなど、 見かけよりもせまいホロセウム。相手のスキを見逃すな! 違法パーツショップ 20000円 アイスバーン 氷雪をイメージしたホロセウム。氷になっている地面はすべるので注意。 違法パーツショップ 20000円 ベーシックジェイル ベーシックステージのコーナーにマグマが追加されたホロセウム。 スライドショットを行うときは気をつけて! 通常パーツショップ 500円 マグマホール 真ん中の丘に乗ると、丘がしずんでマグマが現れる。丘がしずみ始めたら注意しよう。 通常パーツショップ 500円 デッドライン ベルトコンベアの行き着く先はマグマの海。バトルに夢中で落ちないように注意。 通常パーツショップ 500円 プロミネンスライズ マグマの上での危険なバトル。吹き上げるマグマに注意。 違法パーツショップ 20000円 マグマインパクト 時間がたつと、ゆかが分かれて移動するホロセウム。 周りがマグマなので、ロボの着地地点に注意。 通常パーツショップ 500円 マグマカタストロフィ 周りが全てマグマに囲まれているホロセウム。 時間と共にマグマがゆっくりと真ん中にせまってくる。 通常パーツショップ 500円 ギロチンウェーブ 地面にかくれた、巨大なカタナがおそいかかってくるホロセウム。 相手をカタナのサビにできるか? 違法パーツショップ 20000円 ゴライアスハザード 特しゅなロボを起動、実験するために用意されたホロセウム。 違法パーツショップ 20000円 マグマホール(違法) マグマに代わり、強力な酸が配置されたホロセウム。 酸に当たると1発でKOさせられてしまう!! 違法パーツショップ 20000円 デッドライン(違法) マグマに代わり、強力な酸が配置されたホロセウム。 酸に当たると1発でKOさせられてしまう!! 違法パーツショップ 20000円 マグマインパクト(違法) マグマに代わり、強力な酸が配置されたホロセウム。 酸に当たると1発でKOさせられてしまう!! ミッションバトルをすべて クリアし、ロボステカウンター - マグマカタストロフィ(違法) マグマに代わり、強力な酸が配置されたホロセウム。 酸に当たると1発でKOさせられてしまう!! 違法パーツショップ 20000円 ゴライアスハザード(違法) マグマに代わり、強力な酸が配置されたホロセウム。 酸に当たると1発でKOさせられてしまう!! ミッションバトルをすべて クリアし、ロボステカウンター - アスレチックパーク 自然を表現したホロセウム。 ステージ中央にある橋をうまく利用できるかがポイント。 通常パーツショップ 500円 ソニックサーキット ベルトコンベアを使った高速移動で戦うか? ベルトコンベアのえいきょうを受けないステージ中央で戦うか? 通常パーツショップ 500円 ポップンロコモーティブ おもちゃ箱のようなホロセウム。 移動する列車をうまく利用すれば攻めにも守りにも使える。 通常パーツショップ 500円 ジグソージャンクション 中央の障害物が地面にもぐったり出てきたりするホロセウム。 障害物が地面にもぐると、けっこう広くなる。 通常パーツショップ 500円 ブルーオーシャン 海底をイメージしたホロセウム。泳ぐ魚をうまく使って戦おう。 通常パーツショップ 500円 アクアスポット 海辺をイメージしたホロセウム。ふだんはなんとも無いが、潮が満ちてくると・・・。 通常パーツショップ 500円 クレイジープレーン ゆれる飛行機の上でバトル!ゆれるたびに移動するコンテナがやっかい!? 通常パーツショップ 500円 ビッグバンクランチ 絶えず変化していくホロセウムの広さ。カスタマイズが勝利へのカギ!? 通常パーツショップ 500円 サバイバルフィールド 全ての障害物をこわすことのできるホロセウム。 障害物をこわしてしまう?残しておく? 通常パーツショップ 500円 キネティックアリーナ 動き続けるブロックのすきまから、相手を確実にねらい撃て。 違法パーツショップ 20000円 シルバーストリーム 急な山のしゃめんをイメージしたホロセウム。川の上流からは丸太が流れてくる。 通常パーツショップ 500円 ダークスター 全体が見えにくいホロセウム。相手とのきょりや障害物の位置がわかりにくい。 通常パーツショップ 500円 プラクティスステージ 「試し撃ち」を行ったときに使用するホロセウム。 基本はベーシックステージと変わらない。 初期所持品 - 昼の住宅街 現実空間でのバトル!!~昼の住宅街編~ 違法パーツショップ 20000円 夕方の住宅街 現実空間でのバトル!!~夕方の住宅街編~ 違法パーツショップ 20000円 街の裏通り 現実空間でのバトル!!~街の裏通り編~ 違法パーツショップ 20000円 密林エリア 現実空間でのバトル!!~森林編~ 違法パーツショップ 20000円 ネオブレイン研究施設A 現実空間でのバトル!!~研究施設編~ 違法パーツショップ 20000円 ネオブレイン研究施設B 現実空間でのバトル!!~研究施設編~ 違法パーツショップ 20000円
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だーっと追加しまくってみました - 名無しさん 2008-01-13 06 33 23 ハイパーブースター材料+強化剤=熱処理されたハイパーブースターGT ブースト+33 必要レベル60 取引不可 なるものが出来ました - 流れ者 2008-01-14 19 14 47 赤op 特殊な操作をしてターボスタート(ドリフト+前ボタン(アクセル)) - 流れ者 2008-01-14 19 17 06 赤op 本人を含めたPTメンバーの〇〇を+〇Pアップさせる 〇〇には加速 速度 衝突 ブースト 〇には任意の数字がはいるようです - 流れ者 2008-01-14 19 18 48 赤op ブースター使用時間を〇秒長くする 0.1秒を確認しました - 流れ者 2008-01-14 19 19 45 赤op 〇〇ポイントボーナス+〇増加 〇〇及び〇の中身は上記の通り - 流れ者 2008-01-14 19 20 48 赤op チェイス中にクリティカルヒットを起こす確立+〇%アップ - 流れ者 2008-01-14 19 21 54 赤op MAX燃料ゲージが+〇%アップ - 流れ者 2008-01-14 19 22 50 本人含むパーティーメンバーポイントアップは 5pt以上のが普通ぽいですね 他のポイントボーナスは2が多い - 流れ者 2008-01-14 19 24 44 単なるアイテム一覧があったほうがいいかもねぇ 保護剤Dとかを入れようか悩みました - 流れ者 2008-01-14 19 27 30 %アップの数字 3 5 7 9 を確認 - 流れ者 2008-01-14 19 31 03 拾えるアイテムは店売りアイテムの数値0~+2の範囲までが拾えるようです 例L5パーツ+13基本 拾ったL5アイテム+15 +16はないと思う - 流れ者 2008-01-14 19 34 00 ちなみに ハイパー部品は 紫文字 - 流れ者 2008-01-14 19 41 59 コンボや、カーチェイスでのみ手に入るアイテム(加速増強剤etc)を書く項目はありませんか? - 名無しさん 2008-01-14 19 50 18 L5パーツの上位にSパーツの存在確認 V5搭乗時コンボで出現 装備レベルは31 - 名無しさん 2008-01-15 04 44 50 Sパーツの上位にRパーツってのも - 名無しさん 2008-01-16 06 19 54 Sパーツ レベル31 +16~18 Rパーツ レベル37 +19~21 いずれもV5以降で出現を確認 - 名無しさん 2008-01-16 09 20 17 ↑3づつじゃないよ 5進行 - 流れ者 2008-01-16 13 16 08 ↑5進行はハイパーパーツだけ 当方Rパーツ+19~21全部持ってるから確認済み - 名無しさん 2008-01-16 20 49 51 sパーツの+19持ってます - 名無しさん 2008-01-17 03 13 26 すまん↑↑訂正 Sパーツ+16~20?19までは確認した Rも+19~22or23 確定情報求む - 名無しさん 2008-01-17 03 24 14 それとRの上位にGTパーツ確認 V6搭乗時 制限Lv43 23~24確認 - 名無しさん 2008-01-17 03 29 34
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激闘! カスタムロボ 【げきとう かすたむろぼ】 ジャンル ロボットアクションRPG 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 任天堂 開発元 ノイズ 発売日 2006年10月19日 定価 4,800円 判定 なし ポイント シリーズ最終作一部ロボのデザインが大きく変更ゲームバランスは大味に カスタムロボシリーズ:初代・V2 - GX - BR - 激闘! 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 カスタムロボシリーズの現時点での最新作であり、当時社会現象にもなったDSでのリリース。 Wi-Fi機能も搭載しており、発売時期はDSステーションから期間限定で隠しロボも配信されていた。 ゲームデザインは64版を再現しているが、64版に比べるとロボのデザインに細かいディテールが加えられていたり(*1)、一部にはパーツのデザインが変更されているものも存在する。また、殆どのロボの頭身は64版と『バトルレボリューション』(以後『BR』)の中間程度に調整され、全体的にプロポーションが良くなっている。一方でリトルレイダー型のみ頭身が縮められ、さながら赤ん坊のような幼児体型に変更されている。これは64版で似たような性能・体型を持つリトルスプリンター型と外見的な差別化を図ったものである。 決定音やヒット音などの各種SEは『BR』のものを継承している。特に『BR』の重厚なヒット音を継承しているだけあり、迫力と爽快感がある。 BGMは激しいギターサウンドが中心になっており、全体的に熱く男臭い雰囲気を作り出している。 『GX』と『BR』でリストラされていたロボの型も復活し、『V2』当時の全型 + ライトニングスカイヤー型(+ 違法型・特殊型)のロボが登場する。ただしロボの総数は初代や『BR』同様、1つの型につき3体のみ(一部を除く)。 『BR』でリトルスプリンター型が削除されていた為、統合される形でリトルレイダー型に属していた少女型ロボ「リトルチック」も本来のリトルスプリンター型へと転身を果たしている。 開発者によると、本作ではバトルをよりスピーディに進めるためにロボの総体力を従来の80%程度に設定しているとのこと。これにより、従来に比べて相対的にダメージ量が増加している。 ストーリー 主人公は、ロボメーカーに勤める父の仕事の都合で、 カスタムロボバトルの盛んなこの街に越してきたばかりの少年。 ミッドハート学園への転校初日、主人公はロボバトルクラブ「チームNo.1」のサキとトオルが、 クラブ「R1グラップル」のイスルギと激しく言い争っている場面に出くわす。 弱小クラブである「チームNo.1」は、イスルギから解散するよう迫られているのだ。 主人公はサキとトオルを助けるため、「チームNo.1」に入部することを決める。 カスタムロボ初心者にもかかわらず、主人公は校内トーナメントで見事イスルギに勝利し、 チームを解散の危機から救う。 チームの主軸となり、さまざまなライバルとバトルを繰り広げていく主人公。 ロボバトルの腕を磨き、闘いを勝ち抜いて、目指すはグレートロボカップチャンピオン! (マニュアルより転載) ストーリーは『V2』後の世界という設定になっている。 『GX』が『V2』後の設定だったが、本作が正史となり、『GX』はパラレルワールドの扱いとなった。 特徴 ロボ・ガン・ボム・ポッド・レッグの本体 + 4ヶ所にそれぞれ好きなパーツを組み合わせることでカスタマイズ出来る。それがカスタムロボである。 好きなパーツを組み合わせた後はのような見下ろし型3Dフィールドでバトル出来る。 ステージは多くの種類があり、状況を見極めて戦うことがこのゲームのキモとなる。 ステージ毎に障害物の形状も異なるため、同じカスタマイズでは勝ち進めることは出来ない。そこがカスタムロボの魅力の1つでもある。 また、主力武器となるガンは空中と地上で性能が異なる物が多い。 攻撃手段のガン、ボム、ポッド、アタックを組み合わせて攻撃することでコンボが生まれる。このコンボは評価の対象になるためゲーム攻略において重要になる。 新システム「ソウルブースト」 『ガンダムVS.シリーズ』における覚醒のようなものであり、バトルを積み重ねることでゲージが溜まる。 一定ゲージが溜まった状態で画面タッチすると、カスタムロボが金一色になり、一定時間全ての性能が上がる特徴がある。 その代償として、時間が過ぎるとカスタムロボが一時的に真っ黒になり、逆に全ての性能が下がってしまう。 Wi-Fi機能搭載 対戦プレイの面白いゲーム故、Wi-Fiで比較的簡単に対戦できたのは大きい。 マナーの悪いプレイヤーの存在が問題視されることもあった。尤もこの作品に限ったことではないが。 ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションサービスは2014年5月20日に終了してしまっており、現在ではこの機能を利用して対戦を行うのは不可能となっている。 評価点 歴代カスタムロボ(の一部)が登場する 『初代』から『BR』までのロボが登場する、カスタムロボの集大成作品と言える。 当時の姿のままで登場しているものもいれば、フェイスマスクやバイザー等が追加される等のアレンジが加えられているロボもいる。 更に『V2』では敵専用でプレイヤー側は使用できなかった巨大ロボ「ジェイムスン」も、隠しロボではあるが使用可能となった(*2)。絶対にダウンしない特性を生かしてスターダストガン等の強性能ガンをばら撒くもよし、無駄に大きなジェイムスン用パーツを普通のロボに装備させてインパクト狙いに走るもよし。 カスタマイズ画面でジオラマ風に飾れる 従来はただパーツを組み合わせるだけで済むことが多かったが、本作ではカスタマイズ画面でロボをジオラマ風に飾ることで観賞目的としても楽しめるようになっている。 店でジオラマを購入し、タッチペンでパーツ単位でロボのポージングが可能。可動範囲も広く、パーツ同士が干渉することもないので自由度は高い。ガン・ボム・ポッド・レッグは収納状態にも変形させることができ、ロボもライトニングスカイヤー型などは飛行形態にすることも可能。 本作に登場するNPCもモブキャラを含め全員ジオラマに一工夫されており、見飽きることがない。 ジオラマにはギミックがあるものや他のロボが登場したりと様々なシチュエーションを楽しめる。 ジオラマはイベントや目標達成時の報酬としても登場するためコレクション要素としてもやり込み要素になった。 カスタマイズやポージングをセーブ・ロード出来る 様々なカスタマイズを行う環境で、やむを得ず変えざるを得ず、お気に入りカスタマイズ崩す事態があったが最大8つのカスタマイズをセーブすることが出来る。 カスタマイズだけでなくジオラマやポージングも保存出来るため、力入れたジオラマが無駄にならないのは評価に値する。 カスタムロボでは初のネット対戦となるWi-Fi対戦機能搭載 Wi-Fiコネクションサービスの提供期間中は、インターネットを通じて見知らぬだれかと対戦プレイをすることができた。 3戦・2本先取で勝利となる。一本目はランダムに片方が選んだステージになり、2本目以降は負けたプレイヤーがステージを選ぶ。対戦後はお互いが合意した時のみもう一度再戦可能。 更に、対戦を終了した時にお互いの合意があればライバル登録もできた。 フレンド対戦にも対応している。これを利用し、ネットの掲示板などでフレンドコードを教えあうことで対戦ができた。 違法パーツの使用可否が選択できる点も好評であった。 上記のジオラマも対戦時に反映されるので見せ合いの楽しさもあった。 賛否両論点 ロボ本体のタイプが減少し、過去の違法パーツも登場しないものがある 各タイプ5種類ずつ(違法型ロボを除く)登場した『V2』と比較すると、今作では各ロボ3種類に減少している。 とはいえ、『V2』の次作である『GX』では各タイプ4機ずつ、さらに次作の『BR』では各3機ずつと、シリーズを重ねるごとにロボの数が削減されているので、本作のその煽りを受けてしまったのだろうか。 もっとも、『V2』は初代と同じN64で発売された作品であるため全てのロボを続投させることができた。『GX』はコンパチキャラも多く、一から制作すると1種類3機が本来の限度と考えられる。 歴代のロボが登場する集大成の作品でありながら、肝心のロボの総数が少ないうえに登場ロボの選出基準も微妙で、全体的に中途半端な印象はどうしても否めない。ロボの選出基準については後述する。 その割にはシャイニングファイター型だけで7種類、そのうち5種類がレイシリーズ(*3)と、かなり偏った構成。ファンサービスとしてはありがたいが、お前はどこぞのテムジンかと。その上今作のシャイニングファイターは妙に性能が高く、完全にテムジンと同じ道を辿っている。その内『BR』の主人公機「レイ01」だけは期間限定配布でしか入手できないという仕様。厳密にはライトニングスカイヤー型のレイスカイヤーもレイシリーズに含まれるが、その件は後述。 『初代』~『V2』の違法パーツで登場しているのはメイジェル+ナナセシリーズとレイIIダーク、ジェイムスン+ロクドウ系パーツのみ。(*4) 『BR』からは違法パーツとしてオロチガン・リップルレーザーガンの2種のガンが登場しているが、それ以外の違法パーツは一切登場せず。違法ロボのアール各形態や、上記の歴代レイシリーズ登場に則り、レイIIダークと同じく『BR』のレイシリーズであるレイレジェンドやレイウォーリアを使いたい人も多かったのでは?『BR』で登場したリップルレーザーガンを採用した関係で、『V2』のナイトメアガンは実質的なリストラとなった。 違法型以外のパーツでは、シリーズ皆勤賞のパーツであったスターレイヤーガンが登場していない。 『GX』のみに登場したミスティミラージュ型(*5)は本作では未登場。デザイン面ではトリックフライヤー型と、コンセプトではストライクバニッシャー型と差別化しにくい(*6)ため仕方がないのだが、どうにかして登場させて欲しいという声も決して少なくない。 過去作から続投したロボの選出基準について 本作に登場するロボの種類が、『GX』『BR』で初登場したロボの数が異様に少ないのが分かる。 シリーズ唯一の2D作品である事に加えて、本作登場によってパラレルワールドとして扱われる破目になってしまった『GX』由来のロボで、クリア前に手に入るのはヒロインの愛機であった「ルナ」のみ。クリア後や配信限定の隠し機体まで含めても主人公機「Xレイ」「レイスカイヤー」と軍用ロボの「A.I.R.S.」位しかいない。 ライバル達が使う「スティングレイ」「ファルシオン」や、シリーズ中でも珍しい女性型ストライクバニッシャーの「クナイ」等、本作に登場しても申し分ないビジュアルと人気を持ったロボが複数存在しているにもかかわらず、である。 ミスティミラージュ型の不参戦については、上述した通り性能的に再現が難しい為まだ分からなくも無いのだが…。 『BR』はそれ以上に扱いが悪い。参戦したロボの総数は『GX』よりも多いものの「レイ01」以外は「何故こいつが?」と思わざるを得ない選出となってしまっている。 「メタルコング」はまだマシな方だが、分類を変えてまで続投した結果リトルスプリンター型の共通点である「単位に関するネーミング」という法則を破ってしまった「リトルチック」や、分類のみならず名前まで変更して続投したものの、こちらもファッティバイス型の共通点である「化学用語に関するネーミング」という法則を破ってしまった「シールキッド(シールヘッド)」、そして同作中におけるストライクバニッシャー型の他機体と比べると明らかに見た目も人気もいまいちな「ブローバ」に対しては態々登場させる必要があったのかを問う声が根強く存在している。 更に『BR』からは違法ロボ・軍用ロボが1体も選出されていない。違法ガンでは「オロチガン」が本作でも登場しているものの、肝心の使い手の愛機「ラカンセン」が登場しないという、何ともちぐはぐな状況が生まれてしまっている。 一方で、カスタムロボ人気の火付け役でもありシリーズ中でも最も人気が高い『V2』初出のロボやパーツは、その殆どが本作にも登場している。 同作中で登場した悪の組織「ドレッド」「ゴライアス」所属のコマンダーが使用するロボはほぼ全て登場している。幹部キャラの愛機や上述したジェイムスンは勿論、違法ロボの「メイジェル」や、裏ボス的な立ち位置にある「レイIIダーク」まで続投している。 本作に登場しない『V2』初出の違法ロボは、違法合体型「ベイオネット」1体のみ。違法型ながら極めて人気の高いロボであり、唯一登場しなかったことにベイオネットファンは非常に残念な意見もある。(*7) 今作ではストライクバニッシャー型ベースの違法型ロボとして「ナガミツ」が登場するが、空中性能は完全にベイオネットやラカンセンの下位互換である。この点も上記2体の違法ロボ未登場を惜しむ声に繋がっていると推測される。 また全体的に、味方寄りの主要キャラが使用していたロボの未参戦が目立つ。 此処までに挙げたルナの他は、初代の「カーライル」「ロビン」「ドデカン」V2の「ジャベリン」が僅かに登場している程度である。 『初代』の「フレア」「ソル」「メタルベアー」「ジェーン」「独眼爺」、『V2』の「プラネッタ」「パロット」「ヘプタン」「ウィルソン」「ホークマン」、『GX』の「フォトン」「スティングレイ」「ファルシオン」、『BR』の「ミルキーウェイ」「ラーバ」「ルヒエル(違法型)」などなど、各作品において味方寄りキャラの愛機だった機体が悉く本作未登場となっている。 その割に過去作ではモブキャラしか使っていなかった「コメット」「エイミー」「頭源斎」「トリケラオー」が何故か本作でも続投している等、登場ロボの選出基準について不可解な点は多い。 全体的にガンのデザインや、発射時のエフェクトが劣化している 『BR』から登場した武器を本作に登場させる際、ハードのスペックやWi-Fi対戦時のラグ対策の関係上、どうしてもデザインやエフェクトが劣化してしまうのは仕方がないのだが、中には明らかに劣化度合いのおかしいものが存在している。 特に劣化しているのがフレアキャノンガン。同じガンとは思えないほど見た目がショボくなっている。 『V2』時代から続投しているガンも、全体的に弾のエフェクトが小さくなっており迫力が弱まっている。 特にスタンガンは露骨で、正面から弾がチョロっと出るだけ。異常な強さを誇った64時代からのバランス調整との兼ね合いもあるのだろうが、もう少し何とかならなかったのだろうか。 操作面の仕様変更 従来のガン・ボムは位置関係を問わず、ロボが常に相手のいる方向に銃口を向けて発射していたが、本作では常に水平に構えた状態で固定されるようになった。 このため相手と高低差が大きい状態で射撃を行うと、腕を水平に突き出しているにもかかわらず弾だけが相手の方向へ銃口から折れ曲がるように飛んでいくという不自然な形に見えてしまう。 従来ではバトル中にボムやポッドを発射した場合、リロード中は各パーツが変形する(ハッチを閉じたり、部分的に収納した状態になる)というギミックの細かい演出が見られたが、本作ではそれらは全てオミットされている。カスタマイズ画面ではきちんと表現されているのに…。 普通にバトルをする分には気にならないが、パッと見では些細な部分で手抜きをしているようにしか見えない。 但し上記2点についてはガンのエフェクト劣化と同様、Wi-Fi対戦時のラグ対策として意図的に簡略化している可能性もある点は留意すべきだろう。 激闘編が従来と比べると地味に感じる 『V2』『BR』では各地で開かれている大会に行き、「パーツとりあげバトル」等様々なルールの中でバトルするという方式だったが今作では全く違うものとなっている。 本作の激闘編は各々のNPC達がお題を出してきて、そのお題をクリアする事で初めてバトル可能となる、というもの。 「あの人と戦うためにボムを数十種類使用するため街の人と何回もバトルする」「あの人と戦うためにジオラマをたくさん買う」「あの人と戦うためにコーヒーの材料をヒント無しで探す」といった作業を延々と繰り返させられる。歴代の激闘編と比較しても作業感がかなり強い。 お題をクリアしてバトルしても、肝心のバトル自体は過去作品のような変わったルールが設けられてはおらず、何の変哲もない普通のバトルとなっている点も作業感に拍車をかけてしまっている。 問題点 カスタマイズ次第でハメ殺しが出来る組み合わせがある 代表的なのがエアリアルビューティ型のロボで遠距離ガン + アイドリングボムD + アンブレラポッドの組み合わせ。 具体的に述べるならば、コメット + マルチプルガン + アイドリングボムD + アンブレラポッド + ハイジャンプレッグorフェザーレッグ。この組み合わせは相手から逃げながら延々と出し続ければ一方的に攻撃可能となっている。対人戦で何も知らない相手に対して使えば、その後のリアルファイトはまず避けられないだろう。 上記のロボ「コメット」はアタック(*8)の動作が終始完全無敵で全く隙が無く、連発するだけでほぼ全ての攻撃を無効化できるという超性能。コメット自体も空中機動力の高いエアリアルビューティ型に属するため、地上空中ともに回避能力が異常に高いぶっ壊れ性能のロボと化している。 また本作の「アイドリングボムD」と「アンブレラポッド」は単純に性能が凶悪すぎる為、Wi-Fi対戦では使用自粛が暗黙の了解となっていた。 特にアンブレラポッドは過去作では「完全対空用武装」であったが、今作では地上の背が高い敵どころか、リトル型以外なら地対地でも当たり、大ダメージ+吹き飛びでコンボの起点や繋ぎにもなる万能武装となっている。何をどう間違えれば、こんなぶっ壊れとしか言いようのない代物を生み出してしまうのやら…。 その他、勝負にならないレベルで強すぎるパーツがかなり多い。対人戦では独自に強パーツの使用制限を設けるなど、可能な限りリアルファイトを引き起こさないような工夫が必要となってくる。(参考 攻略wikiでの性能比較) いまいちな新規ロボのデザイン ストライクバニッシャー型の「パイク」は、包み隠さず述べるならばトンガリ頭に真っ赤な顔をしたアホ面ロボにしか見えない。余程の物好きでもなければ、進んで使おうとは思わないだろう。 トリックフライヤー型の「マンティスヘッド」はマンティス(カマキリ)という名前にもかかわらず、見た目はどう見てもバッタである。 ライトニングスカイヤー型は以前のシリーズからデザインが統一されていない(*9)為、本作でも意図的にデザインを変えてきたものと思われるが、本作ではもろにロボット風のデザインとなっている所為で外見がストライクバニッシャー型に似通ってしまっている。 初代から登場しているとある人物の専用機「カラット」については、頭部がダイヤモンドのおばちゃんヘアーのような姿をしており、趣味が悪い・非常に醜い等といった否定的な評価が多い。 この人物は過去作品において可愛さと華やかさを兼ね備えたリトルスプリンター型の「ベル」や、賛否両論点でも触れた「クナイ」を愛機としていた。両機共にビジュアル面での評価は極めて高く、それ故余計にカラットのセンスの悪さが際立ってしまっている。 過去作から続投したロボのデザインが、明らかに劣化している 新規ロボのデザインがいまいちならば、過去作品からの続投ロボを愛用すれば…とお思いの方もいるかもしれないが、残念ながらこちらでも「過去作品からのデザインの劣化」という看過し難い問題が発生してしまっている。 特に露骨なのがストライクバニッシャー型の機体。ロボット風になったライトニングスカイヤー型と区別するのを目的としてか、意図的にデザインを劣化させたとしか思えない有様となっている。 過去作では人気ロボの一角であった「ジャベリン」だが、本作では色が黄緑と黄色の2色だけになっており、同じロボとは思えない程デザインが改悪されてしまっている。人にもよるだろうが『V2』経験者の大半は本作のジャベリンについて「ダサい」「紛い物」と思ってしまう可能性が高い。 同型は性能はもちろん、外見や性能のカッコ良さも人気の一因であった為、この劣化にはかなりの苦言が寄せられた。 過去作において人間的な素顔を持っていたロボには、本作参戦に当たってフェイスマスクかバイザーが追加される等の改変が重点的に行われている傾向にある。 顕著なのがワイルドソルジャー型の「ゾラ」やファニーオールドマン型の「頭源斎」。この2体は特に原型を全く留めていないデザイン改悪と評してしまってもいいだろう。 エアリアルビューティー型やリトルスプリンター型といった美少女型ロボも頭身変更や可愛い顔を隠してしまうフェイスマスクの追加によって、売りである見た目の可愛らしさが大分薄れてしまった。特に元々が可愛い系の女の子だったルナは悲惨の一言。 一応、デザイン劣化を免れたロボも存在してはいる。 バーニングビースト型とトリックフライヤー型はビジュアルを忠実に再現できており、更に頭身調整がなされた事で64版よりもカッコ良くなっている。 初登場の時点でメカメカしい見た目をしていた「リトルチック」「クレイジーバブーン」「メタルコング」、元々フェイスマスクを装備している「Xレイ」と「ルーク」、天蓋のお陰で素顔が出ていない「虚無僧」も過去作品からのデザイン劣化を免れている。 そして何故か「ドデカン」までデザイン劣化を回避している。まさかとは思うがフカシ様補正でもあるのだろうか? パーツの汚れ 同じパーツばかり使い続けると汚れが溜まる。この汚れはクリーナーで拭きとることが可能だが、正直面倒くさい。汚れたままだとパーツの性能が低下するので、プレイヤーはほぼ強制的に掃除させられる破目になる。 特にロボパーツは手足背中以外の全身(*10)を拭かなければならず、作業感が極めて強い。 女性型のロボで拭きとる動作を楽しむ紳士的な愉しみもできない訳ではないが、その場合でも微妙デザインor過去作から劣化したデザインのロボが多い点があまりに痛すぎる。 プラットフォームがDSに移行するにあたって無理にでもタッチペンでの操作を導入せざるを得なかったという事情の存在を推察する事は可能だが、それでもここまで作業感著しい仕様はどうにかならなかったのだろうか…。 一応町の施設でお金を払えば、ロボを一瞬で綺麗にしてくれたり、暫くの間ロボが汚れないように加工してもらえたりというサービスを利用できる。但し、同じ金額を払えばパーツを数十個買える程度に高額の利用料が必要となるが。 また仕様を逆手に取り、意図的に汚れた状態で戦うことで一応ハンデとしての意味合いを持たせる事もできる。 サブイベントの中にはロボの汚れを拭き取るアルバイトも存在しており、称号を得るだけの為にひたすら磨く苦行同然の作業を続ける必要がある。 新システムであるソウルブーストの仕様が不便 ソウルブーストのゲージは、バトルをしたりゲーム中で食事をすることで溜めることが出来る。逆に言うと、バトル中にゲージを溜める方法がない。 ソウルブースト自体も発動時にいちいち演出が挿入されるため、バトルのテンポを削いでしまっている。 発動ポーズも全ロボ共通であるため個性に乏しく、効果も攻撃力・防御力が微増するだけであり、取って付けた感は拭えない。ディレクターの見城こうじ氏もやるならもっと凝るべきだったと悔やんでいる、ロボごとの個性が入れたかったと語っている。 バトル中にもゲージを溜められる仕様であれば、対戦中の駆け引きを生み出す要素として評価できる可能性もあったのだが…。 ソフト1本で全パーツ・ジオラマをコンプリートできない 通常プレイでは入手できない、期間限定配信の隠しロボが存在する。配信期間が過ぎた場合は当然入手できないが、隠しロボを持っている人とWi-Fi対戦でライバル登録をすると低確率で入手することも可能ではある。 配信期間を過ぎても、低確率とはいえ入手方法が残っているだけ良心的なのかもしれない。 また、ライトニングスカイヤー型の特殊機体・レイスカイヤーは本作では3種類(*11)存在するのだが、入手可能なのはその内1体のみ。この為、本作ではどうあがいてもロボを全種コンプリートできない。おまけに3種スカイヤーの配信は選択制ではなく完全なランダム制であり、お目当てのスカイヤーを引けるかどうかは運次第というバクチ仕様。セーブ&ロードで色の選択は可能となっているのがせめてもの救いか。 ジオラマの出現パターンは一番初めにつけた主人公の名前で決定され、出現パターンは全部で3種類存在している。出現しない分は他のプレイヤーと交換しないと揃えられず、おまけにWi-Fiではジオラマを交換できないという、徹底的なまでのぼっち殺しぶりである。 セーブデータが一つしか作れない 『V2』や『BR』ではセーブデータが3つ作れたが、今作では1つしかセーブを作れない。 『V2』『BR』では旅立ち編、激闘編で手に入れたパーツを持って旅立ち編を最初からプレイできたが、今作では激闘編に入ると旅立ち編に戻れない。事実上の1周遊び切り仕様となっており、周回プレイを好むプレイヤーにとっては不便極まりない。 また配信パーツをもっている場合、データ消去に配信パーツが巻き込まれる都合上迂闊にセーブデータを消せない。 メニュー画面にキャラクター名鑑があるのだが、名鑑に登録されるキャラの内「ディンゴ」というキャラは旅立ち編にしか登場せず、しかも会わなくても本編進行に支障の出ないキャラである。旅立ち編で会わずに激闘編に進んでしまうとキャラクター名鑑のコンプリートが不可能になる。 酷いケースでは、ディンゴというキャラの存在自体を知らなかったプレイヤーまで…。 アイテムのうち「キレイ好きの証し」は旅立ち編である人物を倒さないと手に入らない。この人物もまた激闘編に入ると会えなくなってしまう為、取らずに激闘編に進んでしまうと入手不可能になる。 旅立ち編でしか登録できない・入手できない要素を放置して激闘編に進むと、手に入れようとする場合セーブデータを泣く泣く消去するハメになる。 一応これらの要素をコンプリートしても、パーツ収集や対戦には一切影響を与えないのがせめてもの救いか。 何故か弱体化する主人公後継機 プレイ序盤は『V2』の主人公機である『レイMK-II』が初期機体となり、途中で本作パッケージを飾ってる『レイMk-III』を手にするイベントがある。…のだが、ステータス画面を見ると何故か前主人公機であるMK-IIより能力が低い。更に使い勝手も微妙に異なっており最初は扱いづらい。 おまけにレイMK-IIは引換という形で没収(?)される。使い慣れた頃に唐突に愛機を奪われて、ショックを受けたプレイヤーも多いのではないだろうか? その状態で直後に強制的に対戦するのだが、相手が微妙に強い(*12)ため今まで使い慣れたMK-IIが無い状態で戦うのが非常に辛い。ロボの変更も勝つまで変更不可能である。負けてもやり直しのため勝たないとストーリーが進まない。 初代とは違い、ストーリー中にレイ以外のロボを購入して使えるようになる。購入した別のロボを使いこなし愛機としておけばレイMK-IIを没収されてもショックは薄いのだが、果たしてこれを解決策や救済措置と呼んでいい物かどうか…。 一応ストーリーを一定以上まで進めるとレイMK-IIも戻ってくるのだが、何故か没収前と比べて性能が微妙にダウンしている。 その他 本作では使用できるパーツを制限された状態で規定ダメージ以上のコンボを成立させるといったチャレンジバトルが存在するのだが、マップ内を探索すると、それらのコンボを成立させた模範解答のようなプレイ動画を入手できる。 これはどうしてもコンボが思いつかない初心者に対する救済処置とも取れるが、これでは宿題と答えを一緒に渡されたのと同じであり、模範解答を真似るだけで無理に各々のやり方でコンボを組み立てる必要がなくなってしまうため、単純な作業プレイ化に繋がってしまいかねない。 BGMの路線が変更され、ギターサウンド主体となった。熱いと言えば熱いが、今までの「カスタムロボらしさ」が薄れているという意見も見られる。 この手のゲームによくある「過去作BGMのアレンジ」も存在しない。 カスタマイズ画面での試し撃ちモードでは、サンドバッグ役のCPUがやたらとちょこまか動き回るので攻撃を当てにくい。 人間キャラクターのグラフィックが90年代レベルのクオリティ。これを古臭いと取るか個性と取るかは人それぞれだが。 過去作からのゲストキャラも僅か2~3人しか存在していない。『GX』では『V2』の登場人物が成長した姿で多数登場していた事もあり、本作と『GX』を比較して残念がる意見も少なからず見られた。 本作から初登場の人物が使うロボの大半が、過去作はどことなくロボも似ていることが多かったが、本作の人物大半が似ても似つかないのが目立つ。 総評 ゲームシステムは良好で、対戦ゲームとして本腰を入れてやり込めるレベルまで仕上がっている作品。 全てのカスタムロボファンを意識した作りをしている一方で『V2』初出のロボ・パーツが多数登場しており、開発側もシリーズ中で最も人気の高かった『V2』の出来栄えと、その人気を意識していた事が窺える。 しかしながらあらゆる点でどこか欠けている部分があり、また後述するタイミングの悪さもあって、結局『V2』のような評価を得る事は最後までできなかった。 とはいえ強パーツに制限をかけた上で、友達と対面で対戦する分には存分に楽しめる。 『V2』が家でできない場合の代替品としては十分すぎる一品であろう。 プレイ環境についても、幸いにしてゲームショップの中古コーナーを探せば、手ごろな値段で売られている本作を簡単に見つけられる筈である。 余談 この作品を最後に、ノイズはカスタムロボシリーズの開発を止め、他社の受託開発をメインに路線変更している(*13)。 5年後に、レベルファイブから本作とコンセプトの似ている『ダンボール戦機』が発売されている。 ただし似ているのはコンセプトくらいでゲーム内容は全く異なるため、カスタムロボの精神的続編として購入する場合はオススメしない。 発売時期が悪かった ここまで長々と述べてきた通り本作の完成度自体は十分に高く、バランスを壊すパーツの組み合わせで無ければ値段相応以上に楽しめる作品である。 では何故この作品の評価があまり無いのか……その最大の原因は、本作と『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の発売時期が被ってしまったという点にある。 当時社会現象にもなったDSでポケモンの最新作が出るという事もあって期待度は高く、実際殆どの消費者はポケモンのゲームに流れてしまった。結果として本作は、いわば「手付かず」の状態になってしまったのだ。せめて発売時期が被らなければ本作がもっと売れていた可能性もあったと思われるが、全ては後の祭りである…。 カスタムロボ側は『V2』をピークにメディアミックスに消息的となっていったのも、新作ゲームソフトを始め様々なメディアミックスや派生作品も充実させて人気を維持していたポケモンに後れを取ってしまった原因の一つであろう。 2020年5月、カスタムロボシリーズのディレクターである見城こうじ氏が手掛けた新作『SYNAPTIC DRIVE』(Switch/Windows)がYUNUO GAMES(ユーノゲームズ)からリリースされている。 カスタムロボとは別物だが、ゲームシステム面などはカスタムロボの意匠を引継いだ(精神的)後継作として話題となった。ただしビジュアルはBR以上にSF色が強く、人を選ぶためその点は注意が必要。 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに、本作のレイMk-Ⅲがアシストフィギュア(Xのみ)とMiiファイター(射撃)のコスチュームで参戦している。
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このページでは、『カスタムロボ』及び『カスタムロボV2』(共に良作)を扱っています。 カスタムロボ 概要 カスタムロボの特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 カスタムロボV2 概要(V2) 前作からの変更・追加点(V2) ストーリー(V2) 賛否両論点(V2) 問題点(V2) 総評(V2) その後の展開 カスタムロボ 【かすたむろぼ】 ジャンル ロボットアクションRPG 対応機種 ニンテンドウ64 メディア 128MbitROMカートリッジ 発売元 任天堂 開発元 ノイズ 発売日 1999年12月8日 価格 6,800円 判定 良作 カスタムロボシリーズ:初代・V2 - GX - BR - 激闘! 概要 子供なら誰もが動かしてみたいと思うロボット。大人の方でも子供の頃はきっとそんな願望を持っていましたよね。もちろん、本物のロボットを操るなんてできるはずはないから、プラモデルのロボットを持って動かしてみたり、カッコイイポーズをつけてみたりしながら、「このプラモデルが本当に動かせたらなぁ…」なんて想像するしかなかったわけです。そんな子供の頃抱いていた願望を叶えてくれるゲームが『カスタムロボ』!体高がわずか30cm程度しかないプラモデルサイズのカスタムロボに、「ボム」「ガン」「ポッド」といった武器を自由にカスタマイズして、バトルフィールド「ホロセウム」を舞台に敵と思う存分戦える感覚は、まさにプラモデルを本当に戦わせている感覚そのもの!さあ今こそあの頃の夢を叶える時です!(公式HPより引用) ナムコ在籍時に『コズモギャング・ザ・ビデオ』や『エメラルディア』などを手掛けた見城こうじ氏が代表を務めるノイズと任天堂のタッグで贈る、カスタマイズしたロボを操り3D空間で1vs1のバトルが楽しめるシリーズ第一作。基本的な部分はほとんど1作目から完成していたと言っても過言ではない。 「ロボ」という文字はあるものの、一部除いてほとんど人間のようなデザインのため、ロボットものが苦手な人でも親しみやすい。 カスタムロボの特徴 ロボ・ガン・ボム・ポッド・レッグの本体 + 4ヶ所にそれぞれ好きなパーツを組み合わせることでカスタマイズすることが出来る。それがカスタムロボである。 これらのカスタムパーツは極めて特徴的。はるか遠距離の敵をゆるゆる追い続けるようなガンもあれば、至近距離にしか届かない超威力のガンも存在する。 さらに、カスタマイズ同士にも結構強烈な相性があり、弱点をいかに補うか、また長所をいかに伸ばすかといった戦略も楽しみの一つ。 好きなパーツを組み合わせた後はのような見下ろし型3Dフィールドでバトルすることが出来る。 バトルはハイスピードかつ戦略的。操作方法は単純で、しかしやれることは極めて奥深い。 ステージは多くの種類があり、状況を見極めて戦うことがこのゲームのキモとなる。 ステージ毎に障害物の形状も異なるため、同じカスタマイズでは勝ち進めることは出来ない。そこがカスタムロボの魅力の1つでもある。 また、主力武器となるガンは空中と地上で性能が異なる物が多い。 攻撃手段のガン、ボム、ポッド、アタックを組み合わせて攻撃することでコンボが生まれる。このコンボは評価の対象になるためゲーム攻略において重要になる。 これらを見る限り、とっつきにくい印象を受けるかもしれないが、とても親切なチュートリアルがシナリオにそって行われるため、全く心配は無い。 + ロボの解説 シャイニングファイター型 バランスタイプの青年型ロボ、シリーズの顔であり主人公の愛機となる『レイ』も含まれる。名前は光に関連するもの。 飛びぬけた特徴はないが扱いやすく、逆にカスタマイズやプレイスタイルで強烈的な個性を出すことができる。 1作目である無印ではロボを複数所持できないため、シナリオはレイ一択で進んでいくことに。 エアリアルビューティー型 空中戦重視の美少女型ロボ、名前は宇宙に関連するもの。 空中ダッシュの代わりに、空中ジャンプが可能。地上での動きも速く、移動能力に秀でている。ただし見た目通りに防御性能は低め。 ワイルドソルジャー型 身長が高い男性型ロボ、名前はアメリカ人の男性から。 シャイニングファイターより防御力が高く、機動力がやや低い。空中ダッシュが斜め下に向かうため、上級者向け。 メタルグラップラー型 いかつい筋肉質な重量級ロボ、名前は動物から。 地上での移動は非常に遅く、空中ダッシュも一回しかできないが、非常に防御力が高い。 V2では武器の攻撃力が上昇する能力を手に入れた。 トリックフライヤー型 異様にほっそい出で立ちのロボ、名前は「~~ヘッド」となっている。 防御はやや低め、地上性能もあまりよくないが空中ダッシュが非常に速く、一気に距離を詰めたり逃げたりできる。 ノーマルスタイルの「オラクルヘッド」は第一作唯一の「ロボらしいロボ」のデザイン。どちらかというと古代メカに近いタイプだが。 セクシースタンナー型 長身の女性型ロボ、名前は女性の名前から。 地上での機動力はそうでもないが、ジャンプ力が非常に高く、短い空中ダッシュが4回可能。 リトルレイダー型 最高速度特化の男の子型ロボ、名前は鳥の名前から。 走り初めはやや遅いもののトップスピードは全機体トップ。その代わり防御力も非常に低く、空中性能もあまりよくないと非常にピーキーな機体。 少年時代にいた、「自称カスタムロボ最強」の子が最も使っていたのではないか?というロボでもある。 リトルスプリンター型 幼女女の子型ロボ、名前は単位から取られている。 最高速度こそリトルレイダーに負けるが、走り初めから速く、空中でも空中ジャンプ3回と全ての移動能力に秀でている。もちろん防御性能は最低。 ファニーオールドマン型 頭部が縦に長い老爺型のロボ。名前は漢字3文字。 年のせいか、防御力が低めで地上性能が異常に悪いが、ふわりと宙に浮かぶジャンプに加えて空中ダッシュが7回も可能なので、常時空を飛んでいることができる。 バランス調整のためか、後述の『V2』では6回に落とされた。それでも全ロボ中トップの空中制圧力を持つ。 ファッティバイス型 巨漢型ロボ、一言で言ってしまえばブーデー。 見た目どおり地上での機動力は低いものの、意外にも多段ジャンプを活かした空中性能が非常に高く、装甲も厚い。 但しダウン耐久値はそれほどでもなく「硬いけど転び易い」という妙な特性を持っている。 評価点 シナリオ面 ただのパーツ集めで終わらない「シナリオモード」 初めてのロボ「レイ」と出会い、友達のシンイチやカリンと腕を磨き、地方大会へ出場、そしてヒロインが悪の組織に攫われ単身救出へ…それが終われば今度は全国大会でチャンピオンとの対決が待っている。 いわゆる「コロコロホビー漫画」の王道の非常にアツい展開が待っている。 魅力的な登場キャラ達 様々なキャラが主人公の友人として、ライバルとして、あるいは宿敵として登場するのだが、彼らがまた個性的でいい味を出している。 並み居るライバルも親友ポジションのシンイチとカリンから、イヤミなリヒトやフリーダムなフカシ、テンプレお嬢様なカトレアなど、非常にアクが強くアツいキャラクターが揃っている。これらのキャラは全員次回作『V2』にもしっかり登場する。 顔絵もたくさん用意されていて、決め台詞も勝ち負け戦闘開始、全てにおいて豊富。 当然彼らもカスタムロボを使う『コマンダー』なのだが、顔のあるキャラはみんな、自分のロボを持っており、キャラによっては得意なガンも設定されている。特にインパクトのあるのは、「永遠のナンバー2」ことジロウさん。次回作での「俺はメタルベアー一筋のレイフォール・バカだ」とセリフのとおり、メタルグラップラー型のメタルベアーで遠距離武器のレイフォールガンを垂れ流す待ち戦法を得意としている。 シナリオで戦うことになれば、彼らの個性的で多彩な戦法に大いに学び、苦しめられる事になるだろう。 システム面 繰り返しになるが、このゲームはロボを自分でカスタマイズして戦うという、少年なら一度は抱くと言ってもいい願望を、存分に叶えてくれるゲームである。 カスタマイズの楽しさ ものすごい種類のパーツを自由に組み合わせる事が出来る。しかも、『多彩なパーツ』という謳い文句にありがちな上位互換、下位互換は殆ど無い。その全てが個性と可能性に満ちているのだ。 ガンだけみても「ガトリングガン」「マグナムガン」「ドラゴンガン」など、少年のアツいハートをくすぐるような名称のものも。 使いやすいパーツで汎用性の高いロボを組んでもいいし、好みに合わせて特化した性能のカスタマイズを施す事も出来る。 一見ミスマッチな組み合わせも、他のパーツで弱点を補ってやれば思わぬ性能を見せるかもしれない。 いわゆる『素体』となるロボ、メインウェポンとなるガン。最初のうちはこの2つに目が行きがち(この2つの組み合わせだけでも、いろいろな戦術が組み立てられるが)だが、他のパーツも非常に重要。 特に、移動特性を決めるレッグは一見地味だが、理解すると非常に面白いことになる。 最初はデメリットが全くない「スタビライザーレッグ」を選びがちになってしまうが、理解することによりかなり移動性能を変えることができる。 ーーさらに、カスタマイズ画面では(ロボ・レッグ以外の)全パーツに武器を展開するアニメーションがある。 一つカーソルを動かす度に機械音を立ててロボットが変形する様はワクワク感を強くかき立てる。 バトルの楽しさ カスタマイズが終われば、いよいよ実戦に繰り出す時。ハイスピードかつ細かい駆け引き要素のある、濃密なバトルが展開される。 序盤はぶっちゃけジャンプとガンさえ最低限使えればなんとでもなる程度の難易度。しかし、すぐにそれだけではCPU相手でも勝ち進められなくなってくるため、ボムとポッドを使いこなすこともシナリオ進行に伴って自然と身につく作りになっている。 一瞬の隙を突くようなハイスピードさ(隙を減らす、というカスタマイズが評価を受ける事からも分かる)と同時に、相手の手を読み、逃げ道を塞ぐような頭脳戦も要求される。 そしてそれらのセオリーも、彼我のカスタマイズやステージのギミックによってガラリとその姿を変える。柔軟な発想力もまた、試されることになるだろう。 3Dアクションのお約束である「攻撃時や着地時の硬直を狙う」というおなじみのセオリーは勿論、いかにボムやポッドを使って状況を作るかが戦略のカギとなる。 初心者でもわかりやすいのがオーバーロード。このゲームでは相手側のガンの弾が画面に残っている状態でこちらのガンで相手のロボをダウンさせると 相手側のガンエフェクトが全て消滅する。 弾幕系ガンをオーバーロードさせると視覚的にも小気味がよく、明確に上達したと思える瞬間をユーザーに提供している。 本作で起きがちな「ボム・ポッドを掻い潜って接近し、相手とすれ違いざまのワンチャンスでガンを撃ちあう」という展開では、「ガキィン!」というSEと共にどちらのガンが先に着弾したかを競うことになる。剣豪やニュータイプになったかのような気分が味わえる。 それでいて操作そのものは極めて簡単。前述の旅立ち編が終わる頃には、すっかりロボを思い通りに動かせるようになっているだろう。 特に、3D対戦ゲームにおける永遠の課題とも言えるエイミング周りのシステムがこの時代でありながら極めて完成されており、ストレスをほとんど感じないクオリティになっているのが地味ながら優れているところ。原則武器は常に相手に向けて放たれるため、エイミングを行う必要性は全くない一方、移動自体は完全にスティックの方向に従ってくれて追従度が高く、エイミングと移動の両方を、ほぼ3Dスティック1本で完結させてしまっている。 より正確に説明するなら、ガンは常に相手の方向に向けてワンボタンで放たれる、ボムは相手の現在位置に向けて着弾するよう放たれるが、スティックで着弾点を調整可能、ポッドは操作不可でそれぞれのポッドの特性に従った自律行動を取る、という具合。 バリエーション溢れるステージやイベント 通常のシンプルなステージから、デコレーションケーキや回転寿司をモチーフとしたユーモアあるステージも登場。様々な空間でロボを動かすだけでも面白く、ベルトコンベア、ダメージを受けるマグマ床、果てはステージそのものが変形したりと、ステージに仕組まれた様々なギミックがバトルを引き立てる。 BGM・SEも豪華 「めがてん細江」「sampling masters MEGA」として知られる元ナムコの細江慎治氏、同じく元ナムコの佐宗綾子氏に加えて、元ZUNTATAの「Yack.」こと渡部恭久氏という豪華な布陣。 バトル中のBGMはステージの雰囲気に合わせた、バトル中に思わず口ずさんでしまうノリノリな楽曲が多い。 各効果音も爽快感があるものが揃っており、ガンの発射音や爆音も特徴的なものが多く、バトルを大いに盛り上げてくれる。 賛否両論点 一部の戦法がバランスを崩すほど強い 一部対処の難しい戦法も存在する。特に無印・V2共に「スプラッシュガン」が異様に強力。 前方に巨大な3つの水の塊を撃ち出すガンで、見た目通り判定が非常に大きい上に発生が速いため回避や迎撃が難しく、リロードが速く(撃てない時間が短い)判定持続も長いため受けに回っても崩しにくい万能武装。ガン自体の威力は低いものの、命中硬直が長いため高威力のボム・ポッドの追撃で十分なダメージを叩き出せる。 もちろん、対策が不可能なわけではなく、むしろ特定のパーツに極端に弱いといった事もあるのだが、対策パーツを装備していないと殆ど詰みにハマるケースもある。 特に相手を直接狙わないタイプのボム・ポッドに、弾速の遅いガンを装備していた場合、対スプラッシュは絶望的。 対策には「(スプラッシュより速く)正面の敵を潰せる武器」が必要。マグナムガン、スナイパーガン、ストレートボムなどが該当する。メタルグラップラー型のダウン耐性の高さを利用して待ちに徹し、高威力のガンで「肉を切らせて骨を断つ」戦法を取ると逆にスプラッシュでは全く歯が立たなくなる。 全体として「相性ゲー」になる対戦がかなりあり、ロボ完成時点で勝敗がほぼ決まってしまうような場面が散見される。 前述の「メタルグラップラーガン待ち」にしても、スプラッシュ(他、一発ダウンを当てにした戦法)は潰せるが、運動性能の低さからホーミング性の強いガンやボムには完全にカモにされる。 当然パーツの個性を強くすれば発生する現象ではあり、多数の武装を実装しながら1強ではなく一長一短状態に仕上げたのはむしろ高く評価されるのだが。 カスタマイズ画面は2人プレイの場合上下分割画面で同時に行うため、相手の装備を見てアンチパーツを選び、相手がそれを見て~といういたちごっこも横行。パーツ選択時以外砂嵐でロボの情報が見えなくなる機能もあるのだが、パーツ選択時は名前を表示せざるを得ないため武装が分かることには変わりなく、「1Pがカスタマイズしている間2Pは後ろを向き、完了したら砂嵐状態にしてから2Pがカスタマイズする」などのアナログなルールを適用するプレイヤーもいた。 問題点 シナリオモードでの問題点が多い 新しく入手したパーツがすぐに使えない。これはカスタムロボの世界観の都合だが、対戦相手のパーツは勝者にデータを渡すかON/OFFの機能がある。ONにすれば相手が未入手のパーツデータを貰える。 入手したデータをとあるスポットで「実体化」してもらうことで初めてそのパーツを使用することが出来る。 そのため、データ入手後すぐに実体化すればいい話なのだが、「旅立ち編」後半からストーリーの都合で中々実体化出来ない展開が多くなることがある。 アドバイスや特殊ルールの説明後はほぼ例外なくもう一度説明するかの選択肢が出る。 このシステムは一見親切だがUIとのかみ合わせを考慮すると有難迷惑極まりない。カーソルが「はい」に向いている上、本作のメッセージはBボタンではとばせない仕様になっている。そのためとばした結果間違って「はい」に押してしまうという事故が頻発する(しかも次回作では場面によってはキャラの自己紹介から聞かされるという体たらく)。 自由にセーブ出来ない。セーブ方法がチェックポイント形式となっており、特定の条件を満たさなければセーブが出来ない。 幸いにも、チェックポイントは多いのだが、場所によってはバトル1回が終わるごとにセーブ…とかなり頻繁に登場するため、むしろテンポの悪さに繋がった。 これらの問題点は『V2』でもそのままだった。伝統なのかもしれないが、不便なことに違いはない。 上記の問題点はいずれも『激闘! カスタムロボ』にて改善されている。 ベーシックガンとスタンダードレッグに存在意義がほとんど無い。 ベーシックガンは練習用ということだが、それにしても弱すぎる。シナリオモードでは幸いすぐに3ウェイやバーティカルが手に入るのでそちらに乗り換えるべき。 スタンダードレッグはロボ素体の性能を変えないが、走り初めを速くするスタビライザーレッグがデメリット無しのレッグなので完全に下位互換になってしまっている。 前述の通りレッグのカスタマイズを理解するとゲームがかなり広がるので、デメリットを恐れず尖った性能のレッグを装備したほうが良いだろう。 なお、スタンダードボムは初期装備なのにもかかわらず威力がかなり高く、飛び方も山なりと直線を使い分け可能、更に爆風も大きめとスキが無い性能なのでシナリオ終盤はおろか、対戦でまで使っていけるパーツになっている。スタンダードポッドも使い勝手ではドルフィンポッドやコックローチポッドに負けるものの、それらより威力が高いので尖ったカスタマイズなら有効である。 3Dスティックを回転させる動き バトル開始時、ロボをサイコロ状態から展開させる際に3Dスティックを回転させることで素早く変形を済ませることができるのだが、これが曰く付きの操作方法。 当然正直に左手の親指で回す小学生などおらず、利き手の手のひらに3Dスティックをあてがい、ゴマを擦るがごとく全力で圧力をかけてぐりぐり回すプレイヤーが多数発生。結果、プレイヤーの方は手のひらに擦り傷や皮剥けを作り、コントローラーはセンサーが劣化したりスティックが折れたりという憂き目を見た。 同様の問題は『マリオパーティ』の方が有名だが、本作もまた同様の悲劇をもたらしたと言えるだろう。 『V2』からはスティックを回転させるほかにもボタンを連打することでも素早く変形を済ませられるようになった。 総評 自分好みのロボをカスタマイズして、3Dのフィールド内を好きなように走って飛び回りバトルする…というのを、難しすぎず、出来る限り直感的に操作ができるように作り出してみせた。深く立ち入れば、パーツの組み合わせがある限りいくらでも戦略性が見出され、対人戦はもちろん、一人プレー向けにも用意された豊富なやり込み要素の攻略に繋がる。 まだまだ改善余地はあるものの、シリーズの基本を全て作ったと言ってもよい偉大なる一作目。 余談 Nintendo Switch用有料オンラインサービス『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』の2022年7月15日配信タイトルに『V2』と共に追加された。バーチャルコンソールでは配信されなかったので、配信ソフトとなるのはこれが初である。 ボムとポッドのコンビネーションを狙えという意味で、ライバルキャラの一人が「君の戦法はガンばかり使っている」(意訳)と言うシーンがあるが、ガンを一切使わずに勝っても台詞は変わらなかったりする。 シナリオモードの自分の部屋ではトロフィーと会話できるという小ネタがある。 トロフィーごとに性格も異なり、新しいトロフィーが追加されるともともといたトロフィーの会話も変わる等、妙に凝った小ネタとなっている。 この小ネタは『V2』でも健在。 カスタムロボV2 【かすたむろぼぶいつー】 ジャンル ロボットアクションRPG 対応機種 ニンテンドウ64 メディア 128MbitROMカートリッジ 発売元 任天堂 開発元 ノイズ 発売日 2000年11月10日 価格 6,800円 配信 バーチャルコンソール【Wii】2008年2月19日/1,028Wiiポイント(税8%込)【WiiU】2016年6月8日/1,028円(税8%込) レーティング CERO A (全年齢対象)※バーチャルコンソール版より付加 判定 良作 概要(V2) カスタムロボの発売から僅か1年足らずで発売された続編。初代から1年後を舞台とした展開が繰り広げられている。 製作期間から想像できない程の充実した新要素が追加され、現在でもこの作品が最高傑作と挙げるプレイヤーも多い。 前作からの変更・追加点(V2) 従来のロボ・パーツはほぼ全て続投している上、さらに新しいロボ・パーツも増えた。新しいロボの系統として「ストライクバニッシャー型」と「バーニングビースト型」が登場。 両機体とも、空中ダッシュ時の特性として「ステルス」の効果があり、ダッシュ中は機体が見えなくなる上、相手のガンのダメージを無効化する特徴を持っている。(ただしステルス中でもボムやポッドの爆風には当たる) 「ストライクバニッシャー型」はいわゆる戦闘メカ的な外見のロボで、“ステルスダッシュを備えたスタンダード機”といった趣きで扱いやすい。リアルロボットのようなシャープなデザインに、「ランス」「スピア」等の武器に由来する機体名と、非常に少年心をくすぐる機体。 「バーニングビースト型」は名前の通り動物をモチーフとしたユニークな組み合わせ。性能面としては、高く鋭いジャンプから、1度のみだが斜め下方向に繰り出す高速のステルスダッシュで奇襲を狙う上級者向けの機体。 2機ともカスタムロボの世界に上手く溶け込んで人気が出た。 各ロボのスタイルに「ジャンパースタイル」と「パワースタイル」が追加。 無印では各ロボの型ごとに3種類のスタイル(ノーマル、スピード、アーマー)が用意されており、例えば同じシャイニングファイター型のロボでも、ノーマルスタイルの「レイ」とスピードスタイルの「ソル」では性能に差異があった。V2ではさらに2つのスタイルが追加され、より一層バリエーション豊かに。 「パワースタイル」は全スタイルで最も基礎性能が低いが、装備している武器の攻撃力が増加する。アタックも性能が良い場合が多い。 「ジャンパースタイル」は空中性能に優れる。最初にもらえる「レイⅡ」が属するのもこのスタイル。 新型のストライクバニッシャー型なども含め、ロボの型は全12種あるため、12種の型×5種のスタイルで、ロボの総数は60体(さらに後述の違法ロボ等も加わる)。ロボの種類の多さは歴代最多数である。 新しい武器には、これまた少年のハートをくすぐる「ドリルガン」や「フェニックスガン」、ショットガンやマグナムガン以上に威力があるがリーチがとても短い「ナックルガン」など、個性的なものが揃っている。ボム・ポッドの爆風にも新しい種類が追加。威力は低いが爆風で完全に動きを止める「フリーズ型」や、自身の方向に向かって吹き飛ばす「トラクション型」などが登場し、コンボや戦術を考える楽しさも増した。 地味な変更点では、ポッドのパーツデザインがリファインされて全体的に大型化。見た目も個性的になった。 シナリオは従来の「旅立ち編」とクリア後にプレイ出来る「激闘編」の2本立てになっている。 旅立ち編は前作のメインストーリー同様、主人公がコマンダーとなりライバルたちとの戦いを経て一人前のコマンダーへと成長していく過程を描く。 激闘編は初代のシナリオモードとアーケードモードを組み合わせたような内容で、旅立ち編の後日談的なシナリオに加え、単なるオマケ要素とは言わせない充実したバトルを楽しむことが出来る。 前作と異なりシナリオ中でもロボを変更できるようになった。これは技術革新により、ロボのデータも受け渡しができるようになったという設定付けがなされている。 旅立ち編を進めるだけでも、最初にもらえるシャイニングファイター型のレイⅡから、新型のストライクバニッシャー型・バーニングビースト型まで、全ての型のロボが1体は手に入る。 シナリオ中はレイしか使えなかった前作と比べ、ロボの選択肢が増えたことで、シナリオ攻略における戦術の幅も広がった。 いわゆる『強くてニューゲーム』的なモードがある 旅立ち編のラスボスを倒したあと、「そのセーブデータでこれまで入手した全てのロボ・パーツ」を最初から持った状態で旅立ち編を最初から遊べるようになった。 持ち越せるパーツは、激闘編で手に入ったものも含まれる。 “違法パーツを装備して旅立ち編で無双する”などのプレイも可能で、遊び方の幅が広くなった。 新対戦モード「2on2バトル」 対戦モードも充実した。「シナリオ」で入手したパーツやステージがあれば自由自在にカスタマイズして遊ぶことが出来る。 最大4人まで参加出来る2on2モードが新たに登場。2人1組でタッグを組み、バトル中にパートナーと機体を交代しながら戦い、先に相手のロボを倒したチームが勝者となる。 違法パーツもさらに充実 違法パーツは、通常のパーツをベースにさまざまな強化が加えられた代物。元になったパーツと比べて、「長所の強化」「短所の改善」「当たり判定や威力の拡張」等の改造が施されており、基本的に強力。 前作では対戦モードのみで使用可能だったが、今作では激闘編を進めると手に入り、シナリオ攻略にも使えるようになった。 前述の通り、激闘編で入手できれば旅立ち編(2周目以降)でも違法パーツを使える。 ただし、激闘編において違法パーツでバトルに勝利するとスコアが減点されるペナルティがある。 また、前作には登場しなかった「違法ロボ」も今作では登場する。 + 違法ロボの解説、ネタバレ注意! ベイオネット ストライクバニッシャー型「ランス」と「スピア」の合体機。当然ながらステルスダッシュを備えているが、ダッシュ回数が5回と尋常じゃなく多い。 アタックは「ジャベリン」の連続で出せる突進に無敵時間がついたという胡散臭い性能。場合によっては近距離でアタックしてるだけで相手は何もできなくなる。 但し機体の大型化に伴い、当たり判定も大きくなっている。地上での機動力も並程度。 メイジェル セクシースタンナー型ベースの女性型機体。優れたジャンプ力はベース機譲りだが、4回可能な空中ジャンプや、ふわりとした挙動などはむしろエアリアルビューティー型に近い。 制空能力は非常に高いが、地上能力は並以下。ここはセクシースタンナー譲りか。 レイIIダーク シャイニングファイター型ベースの機体。名前の通り黒いレイIIで、地上での速度が全機体最高速。走り始めも速い。 それ以外の性能はシャイニングファイター準拠で標準的。 ジェイムスン CPU専用の巨大ロボ。機動力は全く無いが、並外れた防御力と規格外の攻撃範囲を持つ。 この機体はV2では自機として使用できないが、DSソフト『激闘!カスタムロボ』にて一部デチューンされた性能でプレイヤーが使用可能となっている。 強力な違法ロボ・違法パーツとは逆に、 実用性皆無の公式ネタパーツ も存在する。 + 一応ネタバレ注意 ヒヨコシリーズ 激闘編クリア後にとある隠しバトルに勝利すると手に入るロボおよびパーツ。「腕試し用に意図的に弱く設定されている」という設定で、一言で言えば劣化リトル及び劣化スタンダードシリーズ。 ヒヨコロボは「足の遅いリトルレイダー型」と言った感じの一切強い部分がないロボ。一応、空中性能だけはリトルレイダー型に勝るが、だからどうしたと言えるレベル。 ヒヨコシリーズのパーツは、ベーシックガンやスタンダードシリーズがベースになっているが、(ボムを除いて)元々低性能なスタンダードシリーズを更にデチューンした圧倒的な低スペックを誇る。 ヒヨコシリーズが攻略の役に立つことはないが、当時の対戦環境(友達の家に遊びに行った時)を考えれば、プレイ経験豊富な所有者とソフトを持っていない子では明確に力量差が出てしまうので、ハンデパーツの存在は楽しく機能することもあった。 「全部ヒヨコ」や、「レッグのみ」「ポッドのみ」などヒヨコパーツの付け方でハンデ量を調節してタイマンまで段階を踏めるのも便利。 ヒヨコシリーズを所持したデータで旅立ち編(2周目以降)をプレイすれば、「ヒヨコシリーズを装備して旅立ち編を遊ぶ」という縛りプレイにも挑戦できる。特に終盤の違法ロボ達にヒヨコ一式で挑むのはなかなかの難易度。 激闘編では、パーツレンタル・バトルなどの特殊ルールの弊害で、全バトルひよこ縛りのプレイはできない。 ジャイアントシリーズ 巨大な弾を撃ち出すガン・ボム・ポッド3つのパーツ。一言で言えば見掛け倒し。 弾丸や爆風は巨大で迫力があるが、威力は全て最低クラスな上に、弾速やリロード等といった性能も劣悪。 一応ジャイアントボムは爆風が異常に大きくほぼ全てのロボを吹き飛ばしてダウンを取れるため、溶岩があるステージなら使えなくはない…といった程度。 ちなみに無印の隠しパーツとして登場したジャイアントボムの超火力はそのまま違法パーツ「ジェノサイドボム」に引き継がれた。 BGMは前作からの流用も多いが、今作からは安井洋介氏が参加して4人体制に。 ストーリー(V2) 闇の組織ドレッドが壊滅してから1年後…。相変わらず、周りではみんながやっている「カスタムロボ」。そんな中で主人公はまだロボを持っていなかった…。しかしそんなある日、応募していた懸賞でなんと最新型のカスタムロボ「レイII」が当選したのだ!かくして主人公は晴れてコマンダーデビューを果たしたのであった。やがて主人公は様々な人々と出会うことで大きな戦いに巻き込まれていくことになる。 非常に盛り上がる「旅立ち編」のシナリオ カスタムロボとの出会いに始まり、噂の幽霊ロボとのバトル、地区大会への参加、コマンダー養成所への入塾等々、最後まで飽きさせない展開が広げられている。 前作同様、『コロコロホビー』的な王道一直線を行くストーリー展開。王道の面白さが凝縮されておりマンネリ化を感じさせず、プレイヤーの想像を超える展開が何度もあるため、最後の最後まで楽しめる。 チュートリアル的側面が強い旅立ち編だが、中盤から終盤にかけては違法パーツを装備した相当な強さの敵も登場する。こちらをはるかに凌駕する火力と装甲を備えた超大型ロボとのバトルは、その強さやストーリーの盛り上がりも含めて本作の見所のひとつ。 ここから本番?「激闘編」 旅立ち編をクリアすると解禁されるモード。 ステージ攻略制になっており、各ステージで4~10回の連続バトルを行う。ストーリーもそれぞれのステージに一つ一つ用意されている。 多くの前作キャラもここから本格参戦する他、爆笑必至のギャグ展開から、思わず手に汗握る激戦まで、ストーリー展開だけでも飽きさせない。 また、パーツ指定や同一パーツの使用不可など、ステージごとにいろいろなルールがある。(後述) 一戦ごとにバトルの内容に応じてスコアが入り、合計スコアによって各ステージごとにゴールド・シルバー・ブロンズのいずれかのトロフィーがもらえる。 トロフィーは隠し要素の解禁条件にもなっているので、完全クリア目指すならスコアも稼いでいかなくてはならない。 相手も一筋縄ではいかない強敵揃いで、カスタマイズの知識と知恵、コマンダーとしての実力と機転を最大限に試される事になるだろう。 しかし、このモードを一通りクリアしなければロボやパーツが揃わない為、手持ちのパーツが少ない内は相手のカスタマイズに相性のいい組み合わせをぶつけ辛く、高スコアは中々難しい。 ひとまずスコアは置いておき、確実に勝利してパーツを集めていくのが大切。各ステージには何度でも再挑戦できるので、使えるパーツ数が多いほど再挑戦時にはこちらが有利になる。 賛否両論点(V2) シナリオモードでの、続投キャラ1名の前作からの変貌っぷり。 + ネタバレ注意! 前作で病弱かつお淑やかな性格でヒロインポジションを務めた「ユリエ」が病気を克服し、コマンダーデビューを果たした結果とんでもないじゃじゃ馬娘へ変貌してしまった。 主人公やその周辺に興味を持つや否や、何かと首を突っ込み、ワガママを言って周囲を振り回し、年長者の言うことにはほとんど聞く耳を持たず、時に無茶をして迷惑をかける等、おとなしかった前作からは考えられないおてんば娘に変化している。 あまりの変貌ぶりに、前作プレイヤーも彼女が名前を名乗るまでユリエと気づけないほど。 一応、「エヘヘ」という笑い方に前作の面影がわずかに見られるが…。 ユリエは旅立ち編から登場し、本作でも引き続きヒロイン役を務める。“囚われの姫”的なポジションだった前作と違い、本作のユリエは“戦うヒロイン”になっているため、シナリオ中の役回りはだいぶ異なる。 ユリエが動けば話も動く、と言える程度にはメインシナリオへの影響力が強く、出番も多い。 「激闘編」でもじゃじゃ馬っぷりは変化してない…どころかむしろ加速しており、「自身のデート権を賭けて男達にバトルさせる 」「主人公を無理矢理女装させる」等やりたい放題。 特に主人公はユリエと二人きりで行動する場面が何度かあり、彼女のワガママにたびたび付き合わされることとなる。 ユリエの性格変更に引きずられる形で、旅立ち編ではクールなライバルキャラだったツルギも激闘編ではユリエに恋するギャグ要員になってしまう他、前作から引き続き登場するハヤオはユリエへのストーカー気質がより顕著に。 ただしユリエの性格変化についてはストーリー中で理由がきちんと説明されている。前作での体験から「悪の組織を憎んでいる」等、彼女の言動にはしっかり設定が反映されているため、説得力がないわけではない。 また、前作からのユリエの変貌ぶりにショックを受けるプレイヤーがいる一方、V2のおてんばなユリエも好きというプレイヤーもおり、まさしく賛否両論。 激闘編における「パーツとりあげバトル」「パーツレンタル・バトル」 激闘編は一つの建物(ステージ)で4~10連戦を行うのが基本だが、パーツとりあげバトルは 「レッグ以外のパーツは一度しか使えない」 、パーツレンタル・バトルは 「パーツとりあげバトルのルール+そのステージに予め用意されたパーツしか使えない」 という特殊ルールで、人によってはかなりキツイ。 連戦の数が多いほど選べるパーツが減っていくため、さまざまなカスタマイズを覚えて使いこなす必要がある。 パーツレンタル・バトルにはさらに細かいバリエーションがあり、「弾速の遅いガン限定」「女性型ロボ限定」といった、 特定の部位のみレンタル制で他のパーツは自由 という形式と、 レッグを除く全てがレンタル制 という形式が存在。 なお、このルールが適用されるのは「プレイヤーのみ」であり、激闘編の対戦相手は当然の様に様々なパーツを何度でも使って来る。たとえば、弾速の遅いガン限定のステージでは、相手は普通に弾速の速いガンを使ってくる。 様々なパーツを組み合わせることがカスタマイズの醍醐味ではあるが、気に入ったパーツで相手を倒すのもまた本シリーズの楽しさであり(実際、作中にお気に入りのパーツを多用するキャラクターも登場する)、これらのルールはゲームの肝であるカスタマイズの重要性を体感できる反面、パーツを制限される事による不自由さも感じられるため、好き嫌いが分かれやすい。 「激闘編では半分近くがこれらの特殊ルールで戦う」という頻度の高さに加え、「ある程度パーツが揃ったら強い組み合わせをいくつか覚えて使い回すだけ」というパターンに陥りがちなのも問題。 強い組み合わせを色々なステージで使い回す機会が多い一方、お気に入りカスタマイズの登録・読込機能などはないため、戦闘前に毎回1からカスタマイズしなおす必要があり、単純に手間もかかる。 しかしロボやパーツを集める為には、嫌でもこれらのルールに従ってステージをクリアせねばならない為、やらされている感の助長にも繋がってしまった。 また、一度しか使えない仕様上、本来腕試し用(=縛りプレイ用)のハズのヒヨコ系パーツも連戦中に一度しか使えなかったり、自分のお気に入りカスタマイズで全てのバトルを戦い抜きたい等のチャレンジも出来ず、遊び方の幅を狭める原因にもなっている。 一方で、このルールがあるからこそ、今まで興味のなかったロボやパーツに触れ、その楽しさに気づく機会にもなりうる。 続編の「BR」では、パーツとりあげバトルは続投したが、パーツレンタル・バトルは削除された。 問題点(V2) 前作のシナリオの問題点に挙げた、パーツの実体化やセーブなどが一切改善されていない。 「旅立ち編」ではすべてのパーツを入手出来ず、全て揃えるためには「激闘編」をクリアする必要があるのだが、「旅立ち編」ではガンだけがやたら種類が少ない。前作を経験したプレイヤーは「あのガンはいつ手に入るのか」と歯がゆい思いをすることになる。 初心者はダメージを取りやすいガンをひたすら連射するだけの戦法を取りやすいので、あえてガンの入手数を少なくすることでボムとポッドを活かした戦術を覚えさせるための措置とも捉えられるが…幾ら何でも少なすぎる。 結果的に旅立ち編ではガン選択の幅が狭くなり、特定のカスタマイズによるゴリ押しになりがち。新型ロボ「ジャベリン」の奇襲性能の高さに、短射程高火力の「ショットガン」を組み合わせる、いわゆる“ストマグ”と呼ばれる戦法が有名。いずれも旅立ち編の序盤~中盤で手に入る。 パーツレンタル・バトルのオススメカスタマイズが殆ど機能していない。 パーツレンタル・バトルで「レッグ以外の全部位がレンタル制」のステージの場合、相手のカスタマイズに対して相性が良いとされる『オススメカスタマイズ』があらかじめ組まれているのだが、その実態は 「単純に相性が悪い」「ホロセウムが考慮されていない」「パーツ同士の連携が全く取れていない」 …等、どれも酷い有様。本当に有利だと言えるのは数十以上にも及ぶバトル数の中で片手で数える程度。 また、「何故そのカスタマイズが相手に大して有利なのか?」の説明がないため、そもそも組み合わせの意図が分からないカスタマイズも多々ある。せめてオススメカスタマイズでプレイヤーが採るべき戦法も教えてほしかったところ。 さらに、一度でもオススメカスタマイズを崩して他のパーツでバトルに勝つと、その次のバトルからオススメカスタマイズの設定が崩れてしまう。 + 一例として最初にこのルールが出るロボ博士の課題パート1の一戦目 プレイヤー 相手 ホロセウム パニックキューブ 巨大なキューブがせり出したりする、ダイナミックな変形機構が特徴的なホロセウム。 ロボ レイⅡ 器用貧乏なため攻めるのも守るのも苦手。 ピコ 地上・空中どっちでも機動力があり、耐久面以外では圧倒的に有利。 ガン Vレーザーガン 相手と特別相性が悪いわけでは無いが、変形するホロセウムとの相性が悪い。 ライトアークガン ピコの優れた機動力から地上・空中の撃ち分けが使い易く、変形するホロセウムにも噛み合っている。 ボム ストレートボムG 弾速は速いが真っ直ぐにしか飛ばず、壁などの障害物を越せないため、変形するホロセウムとの相性が悪い。当てると相手を上に打ち上げるという性能も、他のパーツと相性が良いとは言い難い。 デルタボム こちらの前方と左右を防ぐ為、牽制に便利で、レイⅡは動きを封じられがち。 ポッド ヤジューポッドF 近くの相手に反応して飛びかかるセット型のポッドだが、ピコは持ち前の速度と加速性能で逃げやすい。 ヤジューポッドF こちらと同じポッドだが、ジャンプの牽制に長けるためレイⅡだと非常に避け辛く高い拘束力を発揮する。 レッグ 自由 スタビライザーレッグ 総評 変形するホロセウムと壁に阻まれてガンもボムもまともに射線を通せず、広いステージのため機動力の高い相手を捕まえるのも一苦労である。 速い移動速度を活かして抑え込む様にボム・ポッドでこちらの行動を阻害し、地上・空中の撃ち分けで左右しっかりと狙えるライトアークガンで確実に削ってくる。 相手に相性の良いカスタマイズとは一体なんだったのか・・・? 「フタバの時計塔」でのコロナvsハロゲン等、どうにも相性が悪かったり強みを活かせなかったりするカスタマイズばかりが並んでいるという事もあり、「相手に(とって)相性が良いカスタマイズ」とネタにされる事も多々。 激闘編でのスコア基準 激闘編では各バトル毎にスコアが記録され、その総合スコアによって金・銀・銅の三種のトロフィーが与えられるのだが、このスコアの判定基準が本作のゲーム性と合っていない。 そもそもスコアとして加算されるのは「自分の残体力」「残タイム」の2つしかない。しばりプレイで勝ったとか、コンボを決めた等は全く加点要素にならない。 こちらが違法パーツを使うとスコアにマイナス補正がかかるが、相手が違法パーツを使ってきてもプラス補正などは一切ない。 また、タイムと比べて体力の方はスコアに非常に大きく関わってくる(単純にHP1あたりの獲得スコアが大きい他、被弾ゼロで勝利するとパーフェクトボーナスによる大幅な加点があるため)。 結果的に、身軽なロボで相手から逃げ回って戦うほうがスコアが高くなりがち。逆に重量級のロボで耐久力に頼って戦おうものなら、被弾しやすい分どんどんスコアは落ちていってしまう。 ゲーム内で「トロフィーは気にせず先へ進んだ方が良い」という話が聞け、実際その通りではあるのだが、全てのトロフィーを獲得しなければ挑戦できない場所がトロフィーと同じく3か所あるので、激闘編を遊び尽くすには必ずトロフィーコンプリートに挑戦する羽目になる。 一応、「パーツとりあげバトル」や「パーツレンタル・バトル」のようなプレイヤーが不利なルールのステージでは、トロフィー獲得のノルマスコアがやや低めに設定されてはいる。 パーツ入手数に対して多すぎるバトル 本作では殆どのパーツが激闘編で手に入るが、ステージ数が非常に多いため新パーツを入手できるバトルもバラけており、新パーツを入手するペースが遅く感じられる。 激闘編序盤のステージから既にバトル数4~6に対して入手パーツ1~2個程度。欲しいパーツがやっと手に入ったと思ったら激闘編クリア間近、なんてことも。 空中戦優位の戦闘バランス 地上戦はボムやポッドによる妨害が多くなる為、前作から地上不利なゲームバランスではあったのだが、今作ではステルスダッシュの追加やパーツのバランス調整で更に悪化し、完全に空中戦優位のゲームバランスになってしまった。 今作で強機体と呼ばれるロボは全て空中戦に優れる機体で、地上戦主体の機体と比べて格差があまりにも大きい。 特にセクシースタンナー型とファニーオールドマン型は対人戦では使用禁止にするなど自重が推奨される程。余り賢くないCPUに使われても、厄介だと感じられる程に空中性能が良い。 結果的に旅立ち編でも激闘編でも、攻略で推奨されるのは殆ど空中戦に強い機体と、それらに相性のいいパーツばかりである。 前作の対戦バランスを考慮してか、本作では一部のパーツの性能が弱体化していたりなどのバランス調整も見られるが、あまり機能していない。 プレイヤー間の研究が進んだ結果、現在ではロボ本体の性能の強弱は目に見えてしまっている。 + 強いと言われるロボ セクシースタンナー型 高く素早いジャンプが特徴で、特にジャンプの飛距離が伸びるワイドジャンプレッグとの組み合わせが凶悪。一度のジャンプで大半のステージの端から端まで高速で移動可能になる。 それ以外の性能も水準並みにあり、様々なカスタマイズが取れる。 弱点らしい弱点が無いのだが、セクシーな女性型という見た目が当時世代だった少年達に使用を躊躇わせたのが弱点…かもしれない。 ファニーオールドマン型 全ロボ最多の空中ダッシュ回数を誇り、前作から減らされて最大6回となったが、それでもなお強力。これを活かした滞空戦法が得意。 但し防御性能や地上での移動力は全ロボ最低クラスであり、安定感で言えばセクシースタンナー型に劣る。 CPUは空中に対しての戦闘能力が極端に低い為、滞空能力の高いこの型は最もCPUに強い。 ストライクバニッシャー型 鋭いステルスダッシュが3回で地上性能も平均的と、非常に扱いやすい。実質的に、シャイニングファイター型およびトリックフライヤー型の上位互換に位置する。 強いて弱点を言えばその2種よりジャンプ力が低く、アタックが全体的に癖がある。 この型の機体と高威力のマグナムガン(もしくはショットガン、スタンガン等の高火力ガン)を組み合わせ、ステルスダッシュを利用したストマグと呼ばれる組み合わせはごり押しながら非常に強力。 ワイルドソルジャー型 地上の歩行速度こそ低いが、空中ダッシュの硬直が短く着地のスキも小さい為、機動力はむしろ高い種類に位置する。 防御力も高いため、総合性能は優秀。 空中ダッシュが急降下タイプなので、操作に慣れる必要がある。 + 弱いと言われるロボ トリックフライヤー型 空中ダッシュの性能は高いが、食らい判定が大きい上に防御性能や地上性能が低く使いづらい。 鋭い空中ダッシュを活かした奇襲戦法で戦えなくは無いが、それならストライクバニッシャーやワイルドソルジャーの方が弱点が少なく安定する。 シャイニングファイター型 スタンダードな性能の万能型…といえば聞こえは良いが、実は空中性能が低く、それ以外の点もあまりパッとしない。 つまり、明確に強い要素がありつつ目立った弱点が無いストライクバニッシャー、ワイルドソルジャー、セクシースタンナー等の劣化といえる。 リトルレイダー型 地上での最高速こそ(違法ロボを除けば)最高だが、それ以外の性能が劣悪というロボ。特に空中性能の低さは致命的。 地上を重視に走り回る戦いをするのであれば、最高速こそ劣るものの小回りが利きやすく、空中性能も優れるリトルスプリンターがいるため、こだわりが無ければそちらを使ったほうがよい。 空中戦優位なゲームバランスのため、全体的に空中性能が高い機体が評価されやすい傾向にある。 但し、アタックは全ロボでかなり差別化されており、それを活かしたカスタマイズであれば弱ロボでも十二分に戦うことができる。 掟破りの「アクロバットボム」 V2から新登場したパーツで、「威力なし、自分に向けて発射して爆風で大ジャンプする」という特殊なパーツだが、これが前述の空中戦優位を更に加速させている。 自身の着地の隙に被せて着地→起爆とすると一度着地して再度大ジャンプするという挙動になり、空中ダッシュが回復してガン逃げが加速する。 また、スライド入力でガンの隙を消すこともできるため、このゲームの対戦における基本となる「硬直の読みあい」という駆け引きを無いことにもできる。 欠点としてはボムを攻撃に使えないため攻撃の手数が減るという点があるが、ファニーオールドマン型と組み合わせると容易にガン逃げ戦法が成り立ってしまう。対戦では基本的には自重した方がいいパーツの一つ。 ある意味早すぎる完全版とも言える売り方。 本作は、前作の発売から1年待たずに発売されており、無印に登場したロボやパーツもほぼすべて登場する。 V2に無印のシナリオやアーケードバトルは未収録なので、前作の価値が完全に無くなっているわけではない。 特に激闘編は無印のキャラも多数登場するため、前作を遊んでいればより楽しめる作りになっている。 総評(V2) ロボやパーツの新規追加、ベタながら王道なストーリーと魅力あるキャラクター、100を超える戦闘が用意されている激闘編等々、無印からかなりのボリュームアップを果たした作品で、今なお対戦ツールとして根強い人気がある。 その一方で、新規追加されたロボやパーツはゲームバランスを大味にする様な雑な調整の物もある上、今作基準で考えれば特に問題無い様なパーツが前作より弱体化されていたり、空中戦に強いロボが余りに有利過ぎるなど、バトル面の調整は少々荒が目立つ。 また旅立ち編では入手パーツ数が少ないためカスタマイズの幅が狭く、一部の強力な戦法によるゴリ押しが流行るなど、前作と比べてカスタマイズの楽しさが薄れてしまっている面もある。 一方、激闘編に関しても、パーツとりあげバトルのような縛りプレイの強要による不自由さや、バトルスコアの計算方法から耐久型のロボが不利なバランス等々、カスタマイズを醍醐味とした作品としては目につく点も多い。 対戦ツールとして遊ぶときは、本作特有の対戦バランスを考慮して相手と予めローカルルールを決めておくなど、プレイヤー側で一工夫すると、様々なカスタマイズやバトルを楽しめるだろう。 その後の展開 ゲームボーイアドバンスにて『カスタムロボGX』がリリースされている。 ハードの都合上、3Dバトルではなく2Dバトルとなっているが、カスタムロボの特徴である「カスタマイズの楽しさ」は損なわれず、新たな楽しさを生んでいる。 ゲームキューブにて『カスタムロボ バトルレボリューション(通称BR)』がリリース、ストーリーやロボデザインなどかなり路線が変更されている。 ニンテンドーDSでは『激闘! カスタムロボ』がリリースされた。路線こそはV2以前のものに戻ったのだが、発売時期が悪い上に各種演出の劣化やゲームバランスの調整不足が目に見えて、評価は高くない。 『V2』はバーチャルコンソールにて配信されていた。他の64ソフト同様に1000ポイント(1000円)。 上記の通り、当時VC版は何故か『V2』のみ配信され、初代は配信されていなかった。理由は不明だが、ボリュームがこちらの方が上でお得感を考えた上での配信だと思われる。 現在は、Nintendo Switch用有料オンラインサービス『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』にて、2022年7月15日追加タイトルに初代『カスタムロボ』と共に配信されている。
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登録日:2009/08/23(日) 23 27 11 更新日:2024/01/05 Fri 23 15 09NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 N64 NINTENDO64 Switch カ○タムロボ カスタムロボ カステラロボ カスロボ ゲーム シリーズ項目 スティックグリグリ スマブラ参戦希望 ニンテンドウ64 ニンテンドー64 ノイズ 任天堂 名作 早着替え 萌えは武装神姫へと… 語らぬ主人公←バトレポ除く 違法パーツ ダイブ!! 『カスタムロボ』とは、1999年に任天堂からNINTENDO64ソフトとして発売された3DロボットアクションRPG、および同シリーズの総称。 【概要】基本ルールロボキューブとキャノボット ダウンとオーバーロード 用語 【カスタムロボのパーツ】パーツ解説 爆風の種類(ボム・ポッド) 違法パーツ 【シリーズの歴史】カスタムロボ(N64、1999年) カスタムロボV2(N64、2000年) カスタムロボGX(GBA、2002年) カスタムロボ バトルレボリューション(GC、2004年) 激闘!カスタムロボ(DS、2006年) 【概要】 プレイヤーは「コマンダー」となり、全長30cmほどの小型ロボット「カスタムロボ」に精神をダイブさせて戦わせるアクションゲーム。 カスタムの名の通り多種多彩なパーツを組み合わせる事が可能。これにより無限ともいえる数の戦闘スタイルが存在する。 分かりやすく言えば「低年齢向けアーマードコア」もしくは「見下ろし視点になったバーチャロン」。 当然低年齢しか楽しめない訳では無く、大人でも充分ワイワイ楽しめる。 またシナリオも充実しており、主人公がカスタムロボと出会い、大会に参加したり悪の組織と戦ったりと、ホビー漫画的な王道展開でプレイヤーを楽しませてくれる。 音楽担当は細江慎治氏、佐宗綾子氏、渡部恭久氏らが中心。 どことなくゲーセンから聞こえてきそうなナ〇コサウンドを彷彿とさせるような、明るくポップな曲が多い。 『V2』からは安井洋介氏も参加している。 基本ルール 戦闘は至ってシンプルで、『ホロセウム』と呼ばれる戦闘エリア内で自身のロボを操作し、ガンやボムなどの攻撃を相手に当ててHPを0にした方の勝ち。 ルールや操作は単純だが、互いのカスタマイズの相性やホロセウムの影響、細かい仕様などが合わさり、バトルは非常に奥深い。 バトル中、自機は常に相手をロックオンした状態のため、ガンやボムの弾は基本的に相手に向かって飛んでいく。 したがってFPS等と異なり『相手に狙いをつける』必要はないものの、相手も常に動いているため、適当に撃っていても簡単にかわされてしまう。 攻撃を当てるには「ボムやポッドで相手の逃げ道を塞いでからガンを当てる」「相手がジャンプで避けたら着地の隙を突く」といった工夫が必要で、この『隙の読み合い』という駆け引きが本作のバトルの肝となる。 また、このゲームには基本的に「主人公のレベルアップ」や「機体の強化」といった要素がないため、プレイヤー自身の腕前が上がらなければ相手に勝つことは難しい。 とはいえ、登場するロボやパーツにそれぞれ明確な長所・短所があるので、相手の弱点をつくようなカスタマイズや立ち回りを意識できれば、低年齢層のプレイヤーでもシナリオ攻略できるようなバランスになっている。 例えば、相手が近距離戦向けのカスタマイズである場合、こちらは「相手に接近しない、接近させない」ことに特化してカスタマイズや戦術を組み立ててみると、ストーリー中のCPU程度であれば驚くほどあっさり勝てたりする。 初代は1vs1の2人対戦しかできなかったが、続編の『V2』では“2on2”と呼ばれる交代制のタッグバトル(*1)が実装され、擬似的に4人対戦が可能になった。 さらにゲームキューブで発売された『BR』ではハードの性能向上を活かし、バトルロイヤル方式での4人同時対戦や、2vs2、1vs3等のチーム戦が実現した。 ロボキューブとキャノボット カスタムロボは非戦闘時、『ロボキューブ』と呼ばれる立方体の形をしており、持ち運びがしやすくなっている。 バトルが始まると、戦闘エリア内に『キャノボット』と呼ばれる発射台が出現し、互いのロボキューブが装填、射出される。 そしてロボキューブが着地すると、キューブからヒト型へと変形し、移動や攻撃ができるようになる。 キャノボットからの射出方向はプレイヤーが決められるため、開幕の位置取りという意味ではとても重要。 また、ロボキューブが着地した際、どの面が上になっているかで変形時間が大きく異なる。 頭部 > 腹・背中 > 右腕・左腕 > 脚部 の順に変形・行動開始が早い。 (頭部が上なら即座に変形できるが、脚部が上だとロボの頭が地面に埋まってしまうため起き上がるのに時間がかかる) レバガチャで変形時間を短縮できるが、乱暴に扱うとスティックの寿命を縮めかねないのでほどほどに。 『V2』以降は、ボタン(A, B, R, Z)連打の効果が大きくなった。レバガチャとの併用が効果的。 しかし連打に夢中になり過ぎると、起き上がった直後にガンやボムが暴発して隙をさらしてしまうことも。 ちなみに立ち上がる最中にダメージを受けると必ずダウンする。 なお対人戦を行う場合、「お互いに変形完了するまで攻撃を禁止する」というローカルルールを設ける場合もある。 カスタマイズとキューブの出目によっては、こちらが動けない間にコンボ攻撃でHPの1/4が簡単に消し飛んだりもするのでやむなしである。 ちなみに『GX』および『BR』ではキューブ各面の表記が部位ではなく数字になっており、1が最も早く、6が最も遅く戦闘開始となる。 またキューブ着地後の描写は順を追った変形ではなく、エネルギーのチャージ時間といった風合いで、数字が0になると瞬時に変形する。 なお『BR』では射出前であれば、AまたはBボタンを押しっぱなしにしている間はキューブの回転速度(=数字の切り替わり速度)を上げる事ができ、A>B>無操作の3段階で調節可能。 なので、これを利用して出目が1で着地するように狙う事が基本テクニックとなった。 ダウンとオーバーロード ロボは一定量のダメージ、または特定の攻撃が当たるとダウンしてしまい、少しの間動けなくなる。 ダウン中は無敵ではない(*2)ため普通に攻撃されるが、少し経つと復帰して一定時間無敵状態になる。 言い換えれば、相手のダウン~無敵時間に入るまでは、こちらの攻撃チャンスである。 連射の効くガンを復帰直前まで撃ち込んだり、ガンでダウンを奪いボムやアタックで追い討ちをかけると言ったコンビネーション(コンボ)を行うことも可能。 またガンに当たってダウンした場合のみ、ダウンさせられた側のガンの弾が全て消滅してしまう“オーバーロード”という現象が発生する。 このオーバーロードの仕様は、バトルの駆け引きにも大きく影響する。 通常、ホーミング性能の高いガンは避けづらく鬱陶しいが、その手のガンはたいてい弾速が遅いため、こちらは弾速の速いガンやダウン力の高いガンを装備して相手のダウンを奪い、積極的にオーバーロードを狙っていく…という戦法が成り立つ。 さらに、ロボごとに『がまん(=ダウンに至るまでの耐久力)』の性能も異なる。 基本的に小柄なロボほどダウンしやすいため、オーバーロードを狙われやすい。ロボの性能も踏まえたカスタマイズや立ち回りが重要となる。 用語 カスタムロボ 全長約30cmほどの小型の玩具。コマンダーとシンクロすることによって動く。 コマンダー カスタムロボの操縦者。本来は「指揮官」「司令官」のような意味。 転じてカスタムロボシリーズのプレイヤーのことを指してコマンダーと呼ぶことも。 ダイブ コマンダーが精神力を使用してロボを操縦する事。 ダイブ中は精神力を消耗するため、長時間のダイブは推奨されない。ダイブは一日1時間まで? 作中の描写では、一流のコマンダーでも連続して15~20回程度バトルをこなすとだいぶ疲労する模様。 コマンダーとロボの(物理的な)距離が離れていると負担が増す。 アイ・コンタクト・レジスター ロボが最初に目を合わせた以外の人物を受け付けなくするシステム。いわゆる網膜認証。 アイ・コンタクト・レジスターを済ませると、ロボの顔つきが次第にコマンダーに似てくる…らしい。 ホロセウム カスタムロボを戦わせる戦闘フィールド。 ホログラムとコロセウムをあわせた造語。ホログラフィにより、様々な地形を作り出す。 基本的には備え付けのホロセウムデッキで作り出すが、『V2』からは携帯型の『ポータブル・ホロセウム』が登場し、更に『BR』ではロボ自体に内蔵されている他、一部のコマンダーは自力で作る事が出来る。 ステージの形状は基地のようなものから公園、海底、回転寿司屋など色々。 ダメージ床や移動する壁などのギミックが仕込まれているものも多い。 なお、ホロセウムを使用せず現実空間でバトルを行うことも可能だが、基本的に危険なので禁止されている。(ストーリー展開上、現実空間でのバトルを行う事もある) 2D作品で上下左右を飛び回って移動する『GX』では、ホロセウムは無重力と言う設定。 その割に重力のあるはずの現実空間で無重力のホロセウムと同じように戦う場面もあるが。 【カスタムロボのパーツ】 カスタムロボは以下の5種類のパーツによって構成される。 なお『GX』のみ、ポッドとの選択式パーツである「ガンナー」と、新パーツの「チップ」が存在し、代わりにレッグが無い。 ボディロボ本体。耐久力や移動速度、空中性能などがここでほぼ決まる。 ガン右手の武器。弾やレーザーを発射し攻撃する。 ボム左手の武器。着弾すると様々な爆風が発生する。 ポッド背中の武器。敵をしつこく追尾したり罠としてその場に留まる等、相手の妨害が得意。 レッグロボの脚部。ジャンプ力や加速性能を強化するなど、ロボの機動力に味付けができる。 ただ適当に強いパーツを選んでも意味はなく、パーツ同士の相性などはかなり頭を使う。 自分なりのカスタマイズを見つけることが、このゲーム最大の面白さである。 各パーツのバランス調整は新作の度に毎回行われており、同じ名前のパーツでも細かい性能は作品によって異なる。 + 各作品のバランス傾向 ■初代カスタムロボ(無印) 後年の作品に比べて全体的にロボの挙動が硬めで、「いかに攻撃をかわすか」よりも「いかに攻撃を当てるか」が重視されている。 全体的にガンが強く、一方ポッドのホーミング力は控えめ。 筆者の私見だが、ロボの機動力の違いはワイルドソルジャーのダッシュ速度を比較するとわかりやすい。(『V2』よりも明らかに遅い。) 他に、ポッド射出の仕様、爆風のヒット硬直、ダウン時間などシステム面の細かい違いも多い。 ■カスタムロボV2 初代よりも回避寄りのバランスに変化しており、ガン単独での攻撃が当たりにくくなっている。 具体的には、ロボの空中制動やダッシュ速度などがテコ入れされバトルのスピード感が高速化した一方、マグナムガンなど一部パーツが弱体化した。 ただし、各種攻撃のヒット硬直は増加傾向で、単発火力ではなくコンボ火力を狙うゲーム性にもなっている。 また、ポッドの挙動が大幅に改善され、ニュートラル撃ちが仕様として追加されたことで、格段に扱いやすくなった。 加えて初代では低性能だった違法ボムや違法レッグの性能が見直され、違法パーツらしい強化が施された。 ■カスタムロボ バトルレボリューション(BR) 『V2』の操作性・スピード感はそのままに、武器を調整して初代のダメージレース寄りのバランスに少し戻した(戻そうとした)ような印象。 一部のロボがタイプごと廃止・整理されたほか、ガン全般の弾速およびホーミング力が強化され、各種攻撃の命中率が相対的に上がっている。 そのため、壁や地形(あるいはオーバーロード)を利用しないと攻撃を避けきれないケースが増えた。 さらに違法パーツが一新。性能が尖っている点も特徴。 中には原型を留めていないような大胆な改造が施されたものも。 ■激闘!カスタムロボ(激闘!) 携帯機のDSにてリリースされた3D作品のカスタムロボ。 Wi-Fiコネクション対応タイトルで、コマンダー待望のオンライン対戦が実装された。(※DSのオンラインは2014年にサービス終了。) さらに『BR』にてリストラ削除されたタイプ(*3)の各種機体が復活を果たし、それらにライトニングスカイヤー型を加えたラインナップとなっている。 「ソウルブースト」(下の『激闘!』の項も参照)という一定時間のロボ強化の代償に効果が切れると性能ダウンという、いわばバフ/デバフ要素が実装されたがこちらは賛否両論。 また、ロボのライフゲージが従来の80%ほどに抑えられており、耐久力の低下によって相対的に火力が上がった環境になっている。 パーツの強弱については調整不足な部分も多々見受けられ、それらはオンラインの対戦環境でも猛威を振るい、有力な構成が半ばテンプレ化し使われるパーツが偏ってしまっていた。 ソウルブーストといった新要素もあいまって大味なバランスになっている点は否めない。 違法パーツは前作の近未来的な世界観から64並びにGXのホビー競技モノに戻ったことで再び一新されているが、オロチガンなど続投しているものもある。 パーツ解説 + ボディ ■ボディ 詳細はこちら→ロボ(カスタムロボ) カスタムロボを作る上で最も重要なパーツ。 移動速度、空中性能、耐久力などの基本ステータスはほぼこのパーツで決まる。 ボディの性能と一口に言っても、非常に多くの要素がある。 防御力 地上での加速力・移動速度・小回り ジャンプの高さ・速さ・移動距離 空中ダッシュや多段ジャンプの距離・小回り・回数 ダウンのしにくさ アタックの種類 武器の威力の増減(一部のロボ、スタイルのみ) 中でも「アタック」は隙こそ大きいが、発動中は基本無敵状態な上に、命中すれば敵に大ダメージを与えられる、まさにカスタムロボの必殺技と言える技である。 RTAにおいてもアタックは序盤攻略の生命線となるメインウェポンと位置付けられる。(*4) ボディ(ロボ)には、大区分として『型(タイプ)』が、小区分として『スタイル』がある。 型(タイプ)ロボの体型・性能を決める区分。スタンダードな性能を持つ「シャイニングファイター型」、大柄で鈍重だが攻撃力や耐久力が高い「メタルグラップラー型」、長身の女性型で高く鋭いジャンプが特徴の「セクシースタンナー型」など様々な型が存在。(『初代(無印)』は10種、『V2』は12種) スタイル同じ型のロボ同士の、さらに細かい性能区分。『初代(無印)』ではノーマル/スピード/アーマースタイルの3種類、『V2』では新たにパワー/ジャンパースタイルが加わり5種類が存在。 例えば、無印で主人公が使用するロボ『レイ』は、“シャイニングファイター型のノーマルスタイル”に属し、他のシャイニングファイター型と比較して長所・短所がない平均的な能力を持つ。 一方、ライバルのハヤオが使用するロボ『ソル』は、“シャイニングファイター型のスピードスタイル”であり、レイと型が同じであるため基本性能は近いが、移動力が上がった代わりに防御力が落ちている。 しかし、型は極めて重要な一方、スタイルは違いが分かりにくく、「パワースタイル」以外は微々たる差(*5)なので、型が決まればあとはアタック性能か見た目で選ぶことも多い。 + ガン ■ガン メインウェポン。右腕に装備する。 カスタマイズを考える際には、ロボかガンを最初に決めてそれを中心に組むことが多い。 ゲーム内のパーツ説明では、大まかに近・中・遠距離用に分かれている。(*6) それぞれのガンで実際に使いやすい間合い(有効射程)は変わってくるため、これらの区分はあくまでも目安。 相手も動いている以上、常に有利な間合いを保てるとは限らないため、いかにして自分の間合いに持ち込むか、また自分のガンが苦手な間合いをどうフォローするかを考える必要がある。 ガンを選ぶときは、威力・射程・連射性能・ホーミング力(追尾性能)・弾速など検討すべき要素は様々であり、ボディやホロセウムとの相性も重要になる。 また、威力が高いほど射程や連射性能が下がり、ホーミング力が高いと弾速が遅くなる傾向がある(例外もある)。 他のパーツと比べて、弾の挙動や性質もバラエティー豊か。 途中で弾道が曲がる 途中で弾が拡散・分裂する 途中から弾速が加速する 当てた相手を手前に引き寄せる 発射後、少し経ってから相手に飛んでいく 近距離でヒットすると威力が低く、距離をはなせば威力が上がる …など。他にも多くの個性的なガンが存在する。 さらに、地上撃ちと空中撃ちで弾の性質が異なるガンもある。(*7) 特に中~遠距離ガンに多く、そういったガンを用いる場合は状況に応じた地上・空中の撃ち分けも重要になる。 基本ルールの項で説明したとおり、ガンでのダウンには「オーバーロード」という特殊仕様があるため、特に弾速の遅いガンやダウンしやすいロボを使う場合は注意が必要である。 また、ガンには『スライドショット』というテクニックがあり、地上を移動しながらガンを撃った場合、地上をスライド移動しながらガンを撃てる。 上手く使えば、射撃しつつ障害物に飛び込む、という映画の銃撃戦を思わせる動きも出来る。滑りすぎて障害物から飛び出した?よくある。 初心者はダメージを与えやすいガンに頼りがちだが、ある程度強いCPU戦や対人戦では、何も考えずに撃ったガンはまず当たらない。適当に撃っても攻撃後の硬直を晒すだけなので、「他の武装で牽制してからガンを当てる」という立ち回りが出来るようになれば、初心者からは卒業したと言っても良いだろう。 + ボム ■ボム サブウェポン。左腕に装備する。 弾を発射し、着弾すると爆風が発生する武器。 爆風には様々な種類があり、弾道が同じボムでも爆風の違いによって別パーツ扱いになっている。(後述) 総じてボムはガンよりも発射後の隙が小さく、放物線を描いて飛んでいくものが多いので障害物を超えやすい。 また、ボムは発射前にボタンを押しっぱなしにすることによって着弾位置を定める事が可能。 ただし、自分が撃ったボムの爆風にもしっかり当たり判定があるため、至近距離で撃ったり足元に撃つと自爆ダメージが入り危険。 ガンと同じく、地上と空中のどちらかで撃つかによって軌道や性質が変わるものがある。 例外は多少あるが、基本的には地上撃ちのほうが各種スペックは高く、空中撃ちは威力、弾速、爆風のサイズなどで一回り劣る性能になる。 中にはリロードの早さ(*8)やデフォルトの照準位置が変化(*9)するものも。 一見、軌道や性質の変化が少ないボムであっても、細かい違いを見比べてみると別種の攻撃扱いになっている。 基本的にボムは「ガンを当てるために相手の逃げ道を塞ぐ」という用途で使われることが多いが、低火力のガンを用いるカスタマイズにおいてはボムがダメージソースになる場合がある。 例えば初期装備の「スタンダードボム」は、クセのない弾道・爆風であり威力も高いため、メイン火力として終盤まで使っていける優秀なパーツになっている。 + ポッド ■ポッド サブウェポンその2。背中に装備する。 簡単に言うと近接信管付きのミサイルの類。 ボムと同様、爆風でダメージを与えるタイプの武装だが、相手に向かって決まった弾道で飛んでいくボムと違い、ポッドの弾は「敵を自動で追尾する」あるいは「発射地点付近に留まり、近づいた敵を襲う」といったものが多く、“相手の行動の阻害”に長けている。 ガンやボムと比べ、攻撃力はあまり高くないものの、発射時にほとんど隙が生じないのも長所。(*10) ポッドにもボム同様に爆風の種類による違いが存在する。 主に相手の動きを牽制する目的で使用し、ガンやボムを当てていける状況を作り出すのがポッドの役割。 隙らしい隙を全く見せず攻撃できるので、弾が発射可能なら出し惜しみせず積極的に使っていきたい。 『初代(無印)』のみ初心者用に用意されたポッドが3種類存在した(*11)が、「ハッキリ言って弱くてあまり使えなかった(原文ママ)」ため、『V2』では3つともなくなった。(*12) ポッドは基本的に発射時にスティックを倒している方向に弾を射出するが、『V2』以降はスティックを倒さずに発射すると相手方向に弾が飛ぶ、「ニュートラル撃ち」と呼ばれるテクニックが登場した。(*13)。 大半のポッドは、空中で発射すると少しだけ射程が伸びるという小技がある。 また、地上と空中で軌道が変化するものも存在する。その一方ボムと違ってスペック(威力、弾速、サイズ)の変化はない。 ポッドを配置して相手を妨害→ボムで逃げ道を塞ぐ→逃げ場のない相手にガンでトドメ、というのがシナリオモード内でも度々言われるバトルの基本戦術。 ただしこれはあくまでも基本戦術に過ぎず、カスタマイズ次第で役割が入れ替わるという事は珍しい事ではない。 + レッグ ■レッグ 脚部に装備し、機動力を強化するパーツ。 地上での加速性能や移動速度、ジャンプの高さや速さ等を調整する役割がある。 ボディとの相性が重要で、戦闘スタイルとも大きく関わる。 とはいえ、ロボのタイプ毎に合う・合わないレッグはある程度絞られてくる。 『V2』ではレッグごとの解説文にはおすすめタイプが示されているため、慣れないうちはそれを参考にして選ぶといい。 レッグとロボの相性についてはロボの記事内でも軽く触れているのでそちらも参照されたし。 また、レッグ選択の悩ましい部分でもあるのだが、装備すれば無条件にメリットを享受できるという例はあまりなく、一長一短で移動性能の変化に伴うデメリットが存在する場合が多い。 (例1 地上での移動速度の強化 ⇔ 加速性能・旋回性能・ブレーキ能力の低下) (例2 ジャンプ力や空中ダッシュ距離の強化 ⇔ 着地後の硬直時間の増加) 中には複数の性能が変化するレッグも少なくなく、ゲーム中の解説文には(スペースの都合のためか)書かれていない性質を持つものも。 レッグの違いが操作感や実戦にどう影響するかは、パーツ説明と「試し撃ち」で確認するだけではわかりづらい部分もあり、使い込むうちに特定のレッグでないと難しい動きがあったり、逆にレッグのせいで回避しづらくなったりといった、実感を伴った具体的な長短として見えてくるようになる。 何はともあれカスタマイズの基本に立ち返って、どのロボにどのレッグが合うのかをあれこれ試行錯誤することが肝要。 他のパーツに比べて圧倒的に種類が少ないため、パーツの使用が一試合一回限りのパーツとりあげバトルのルールでは例外として没収されないパーツ。 なお、初期装備のスタンダードレッグは強化される能力が一切ないため、攻略や対戦ではハンデにしかならないが、機体の素の運動性能を調べる際に使える。 また、各種レッグパーツの性質や性能差を知る上での基準にもなる。 ただし作品によっては仮にも"スタンダード"と言っておきながら、低下する能力が設定されていることも。 余談だが、空中ダッシュや多段ジャンプのバーニア(噴射)のエフェクトの色はレッグの種類で決まる。 『BR』では色調だけでなく見た目の変化も大きい。 常時空中戦の『GX』には登場しない。 ↓『GX』のみ登場するパーツ + ガンナー ■ガンナー カスタムロボGXにのみ登場。 ポッドとの選択式で、どちらかを装備することになる。 小さな機体が発射され、一定時間援護射撃を自動で行い、一定時間経つかダウンした際に自分の元に戻ってくる。 その場に置く設置型、相手を追いかける追尾型、自機の周りについてくる衛星型の3種類が存在する。 しばらく自動で攻撃してくれるのでポッドに比べて操作がお手軽な分、攻撃力はポッドより低めに設定されている。 ポッドの扱いに慣れてるプレイヤーからは初見だとつい「これ使えるのか?」と思ってしまう装備だが、実際に使ってみると意外と起動時間が長めなのと、ポッドほど手元が忙しくならず比較的管理が楽なのもあり、なんだかんだ便利でそれなりに優秀な装備。 ただし、使えるものとそうでないものの格差が激しく、とりあえず使っとけば機能する追尾型・衛星型と比べて、設置型は扱うのに結構頭を使う上、若干役割が一部ポッドと被りがち。 あと違法ガンナーは全体的にものすごい地味。どこぞの脱法パーツフェイントガンナーが強すぎるとか言っちゃダメ。 + アクションチップ ■アクションチップ カスタムロボGXにのみ登場。 攻撃型、防御型の2種類があり、ロボにアタックができるようにしたり、バリアを張れるようにしたりする。GXではこれがないとアタックが使えない。 攻撃型は従来のアタックに相当。防御型のバリアには攻撃判定が存在せず完全に自分の防御用。攻撃型チップは壁抜けやタックル方向の変化などやたらバリエーションが多いが、防御型チップは合法のものは2種類しかない。 またレッグ以上の種類の少なさから、こちらもパーツとりあげルールで取り上げられることのないパーツとなっている。 このパーツの影響で本作のロボにはアタックによる性能差がなく、どのロボも自由に攻撃型か防御型の選択を取れる。 爆風の種類(ボム・ポッド) ボムやポッドは、パーツ名の末尾につく英字一字によって爆風のタイプが示されている。 例えば「ストレートボムG」と「ストレートボムS」では、弾の軌道は同じでも爆風の大きさや当たった時の威力、吹き飛ばす方向などが異なっている。 大まかに、 縦方向に飛ばすもの(G型、P型、C型) 横方向に飛ばすもの(F型、H型、B型) 上記以外 に分類でき、立ち回りやコンボの組み立てを考える際に重要になってくる。 数多あるカスタマイズに例外はつきものではあるが、一つのセオリーとしては『爆風のふっとび方向を縦か横かで統一しておく』という手法がある。 なお、これらに該当しない固有の爆風を持つボム・ポッド(*14)も存在し、それらはパーツ名の末尾に英字がつかない。 その一方で、英字なしのパーツでも、以下のいずれかの爆風と同じ性質を持つもの(*15)も希に存在する。 そのほか、違法ボム・ポッドの中には必ずしも「~型」の表示通りの性能とは限らず、実際にはこれらの分類に該当しない例外的な爆風を持つパーツがいくつかある。 爆風の種類一覧(概要) ■ノーマル型 オレンジ色の球状の基本的な爆風。 ヒットすると斜め上方向へ吹き飛ぶ。ノーマル型のパーツには末尾に英字が付けられていない。 爆風の大きさやのけぞり具合はボム・ポッドの種類によってまちまち。 いくつか例を挙げると、スタンダードボムはあまり相手を吹き飛ばさないが、スマッシュボムは当たった相手を大きく吹き飛ばし、スパイダーポッドは他のノーマル型爆風よりもふっとびが大きい。 ジャイアントボム・ジャイアントポッドについては一応ノーマル型と言えなくもないが、他のパーツとの相違点が多いため固有の爆風とみなすべきか微妙なところ。 ■B(バースト)型 赤紫色の球状の爆風。 その場に長時間残り、ヒットすると横方向へ吹き飛ぶ。 この爆風を起こすパーツは、相手の頭上で爆発する性質のものが多く、爆風が持続する性質もあいまって相手のジャンプを抑止できる。 トマホークボムBやジャンピングポッドBがそれらの代表格。 本来は対空迎撃用のパーツだが、アンブレラポッドを近~中距離で展開しても似たような効果がある。 また、B型のボム・ポッドが相手の頭上で爆発したタイミングで、相手を浮かせるタイプのガン(フレイムガン、ニードルガンなど)やG型・P型爆風をぶつけてコンボを狙うことも可能。 縦の回避に弱いホーネットガン、Vレーザーガン、3ウェイガンなどと組み合わせると、ガンの命中補助として機能する。 ■C(サイクロン)型 『V2』より登場。紫色の球状の爆風。 ヒットすると真上方向へゆっくりと吹き飛ぶ。 爆風の形・サイズでは他に見劣りするものの、拘束時間がG型やP型よりも長く、当たると大きな隙ができる。 近距離ガンやドラゴンガンのようなリスクを伴う攻撃の起点として有用。 ヒット後の追い撃ちが多少遅れても間に合うというメリットもある。 しかし浮きがゆっくりなため、G型やP型では成立するコンボがうまく決まらないことも。 この爆風を持つパーツは少なく、合法ではクレセントボムC、ディレイボムC、リアシュートポッドCの3つしかない。違法ではコテングボムのみ。 なお、コテングボムは爆風の形状も異なるため、どちらかというと例外の部類。 ■D(デストロイ)型 ドクロマークが映るドーム状の爆風。『BR』ではドクロマークは無いがどす黒い爆風になっている。 その場に長時間残り、ヒットすると斜め上方向へ弾かれるように吹き飛ぶ。 コンボパーツとしてはノーマル型とほぼ同じ。 しかしながら、ポッドはともかくボムの場合はふっとびが大きい傾向があり、射程・弾速に優れる武器でないと追撃しづらいことも。 持続が長いため、相手の行動範囲を狭めたり追い込んだりできる。 球状なので空中の相手には効果が薄く、対地用もしくは着地スペースを埋める目的で使う。 他の爆風と比べて高威力であることが多い。 ■D(ダウン)型 『GX』にのみ登場。ヒットすると下方向に吹き飛ぶ。 相手をダウンさせる訳ではない。 ■F(フリッパー)型 円柱状の爆風。爆風の色は白。 電撃のようなエフェクトと効果音もついている。 ヒットすると横方向へ吹き飛ぶ。 円柱状なので、よほどジャンプの高いロボ以外には飛び越される心配がなく、空中の相手にも多少効果がある。 ただし爆風の大きさ(高さ)は例によってパーツ毎に固有のサイズがある。 具体例としては、スタンダードボムFは爆風の高さ・太さともに申し分ないが、ヤジューポッドFは低く細い爆風で少々頼りない。 横に吹き飛ばすため、直進系の弾よりは拡散系あるいはVレーザーガンのような左右を塞ぐ軌道と相性が良い。 着弾点を制御することで、自機側に吹っ飛ばしてアタックを狙ったり、コーナーやマグマのほうへ追いやったりすることもできる。 ■G(ゲイザー)型 円柱状の爆風。色は茶色。 いかにも爆発音といった感じのSEが割り当てられている。 ヒットすると上方向へ吹き飛ぶ。 ヒットするタイミングに合わせて、弾速の速いガンor縦方向のホーミング力のあるガンを撃てばそのままコンボになる。 相手は真上に飛ぶため左右方向へは動かず、ヒット中にバラ撒き系・ホーミング系の弾や、事前に流しておいたポッドなどが当たることも。 これをある程度意図的に狙う場合、ボム・ポッドをG型(P型)で統一しておくと、爆風で相手をお手玉する形になり連続で当たりやすくなる。 爆風をダウン復帰直前に当てるようにして、空中で無敵時間を消費させるといった嫌がらせテクニックも可能。 ■H(ホライゾン)型 球状の爆風。爆風の色は白。 F型と同じく電撃っぽい演出がなされている。 横方向へ低くゆっくりと(*16)吹き飛ぶ。 横に飛ぶ点はF型同様で、合うパーツの傾向も似ている。 あらかじめポッドを相手の左右に流しておけば、ボムがヒットした際そのままポッドにも当たる。 このときボム・ポッドの爆風をH型かF型でまとめておくと、どちらが先に当たってもコンボになりやすい。 球状であるかわりにヒット時の拘束時間が長いため、追撃の起点にもなる。 直進系の弾であっても、ふっとぶ方向に回り込んで強引にコンボを狙うこともできなくはない。 ■K(ノックダウン)型 『BR』より登場。 球状の爆風。色は青緑色。ヒットすると必ずダウンする。 ボムでダウンさせることになるのでオーバーロードには使えない。 ボム自体の威力は高いものの、すぐダウンする都合上コンボ火力も下がるため、あまり性能がいいとは言えない。 爆風のサイズも他の型よりも小さめになっている。(S型と同等) メタルグラップラー型などがまん値が高い機体に対して、どうしても動きを止めたい場合には出番があるかも知れない。 なおラスボスはこれを喰らっても平気で動き回っている。 ■P(ピラー)型 円柱状の爆風。色は明るめのオレンジ色。 その場に長時間残り、ヒットすると上方向へ吹き飛ぶ。 コンボに組み込む際の使い勝手はG型とあまり変わらず、同じように使っていける。 上に伸び長く残るため、空中の相手の動きを阻害するようにも使える。 初代では爆風があまり上に伸びない。(それでもノーマル型よりは高い。) なお、違法ボムであるホムラボムのP型爆風は、見た目こそオレンジ色のままだが、相手を横に吹き飛ばすように改造されており、実際には持続の長いF型といった性質になっている。 また、同じく違法のナナセポッドのP型爆風も特殊で、見た目がウォール型になっている。 ■P(プッシュ)型 『GX』にのみ登場。 ヒットすると前方へ吹き飛ぶ。本作のノーマル枠。 ■R(リターン)型 『GX』にのみ登場。ヒットすると手前側へ吹き飛ぶ。 上記のP型の逆。後述のT型に性質は近い。 ■S(スタン)型 球状の爆風。色は緑。 『BR』では水あるいは泡のようなエフェクト・SEがついている。 ヒットするとその場で少しの間麻痺する。唯一全シリーズで採用されている。 爆風が小さく威力も低いが、かわりにヒット硬直が長くなっているため、近距離カスタマイズやドラゴンガンのお供に使える。 サイズが小さく持続も普通なので、ヒット直後に接近する際や、近間でのダウン追撃の際に自爆する恐れが少なく扱いやすい。 なおがまん値が小さいロボは麻痺するよりも先にダウンしてしまう(追撃のダメージが減る)ので旨味があまりない。 ■T(トラクション)型 『V2』より登場。球状の爆風。 色は『V2』では黄色、『BR』では赤。 ヒットすると手前側へ吹き飛ぶ。S型同様爆風は小さい。 追撃がしやすくコンボ狙いにおいて有利な反面、爆風そのものはやや当たりにくいという悩ましい面も。 近距離ガンとの組み合わせが定番だが、中~遠距離の間合いから中距離ガンを当てたいときにも役に立つ。 間合いで不利な相手に対しても、爆風が当たれば一時的に距離が変化するため、相性差を覆せる可能性がある点は評価できる。 なお、『手前側』というのは“爆発時点での自機と相手の位置関係”に依存する。発射時点での位置は影響しない。 この仕様を利用すると、起爆(直)前に自機の位置を調整してマグマ側に引き寄せたり、コーナーを押し付けたりといった悪さもできる。 一方、自爆した場合は相手方向へふっとぶ形になるため、他の爆風よりも追い撃ちされやすく危険。 該当するパーツが少ない点も特徴で、T型爆風を持つのはストレートボムTとリアシュートポッドTだけ。 違法を含めても、ロウガボム(ディレイボムT)、ロウガポッド(サイドウェイポッドT)を加えた全4種と数が少ない。 ■U(アップ)型 『GX』にのみ登場。ヒットすると上方向へ吹き飛ぶ。 D(ダウン)型の逆。 ■X(エクスプロージョン)型 『BR』より登場。球状で、渦を巻いたような爆風で見た目はこっちのがサイクロン(竜巻)っぽい。 ヒットすると斜め上方向へ大きく吹き飛ぶ。吹っ飛ぶ距離はスマッシュボム並と豪快。 主に遠距離カスタマイズで相手との距離を離したいときに用いる。 コンボには使いづらいが、オロチガンならあるいは……。 グラビティガンやフェニックスガンなど頭上に置いておくタイプの弾が当たることはあるが、間合いを離すという目的とは少々噛み合いが悪い。 ■ウェーブ系 (※型表記なし) 緑色の円柱状の爆風が連続で発生する。爆風の数はパーツによって異なる。(3~4つほど) 爆風は壁を貫通する性質がある。当たると横に軽く吹き飛ぶ。 直撃させづらいL/Rウェーブボムやダブルウェーブポッドは別だが、単発で撃っても2ヒット程度は期待でき、カタログスペック以上に威力が高くなりやすい。 オーソドックスな使い道としては、壁裏に隠れている相手のあぶり出しや進路妨害などに用いる。 爆風が連続で発生するため、ダウン力の低いガンと合わせてオーバーロードを狙いやすくするといった目的で採用することも。 横にふっとぶ特性もあいまって、3ウェイガンやスターダストガン等の拡散系の弾を無理矢理当てる使い方も可能。 接近防止や迎撃の手段としても有力。特にウェーブポッドは発生とリロードの早さもあり非常に優秀。 ■ウォール系 (※型表記なし) 黄色の円柱状の爆風。音も見た目もめちゃくちゃ豪快。 ウォールボムはノーマル型同様斜め上ふっとびだが、ウォールポッドは真横にふっとぶ。 爆風のサイズもボムとポッドで異なるため、円柱状である点や接近防止という用途以外の共通点は少ない。 爆風というよりは該当するパーツの弾の性質だが、あまり遠くまで飛ばない点も特徴。 遠距離カスタマイズに合わせて対近防御に用いるのが基本だが、威力が高いためスプラッシュガンやドリルガンと合わせてコンボパーツとして用いるのも手。 ■フリーズ系 (※型表記なし) 水色のリング状のエフェクトと専用の効果音が特徴的な爆風。 ボムのほうは円柱状なので空中も多少カバーできる。 ポッドは設置型で対空向けと対地向けに分かれているが、弾数が2発と他の設置型よりも1発少ない。 ダメージ量は非常に少ないがヒット硬直が非常に長い。なおこれもがまん値が小さいロボは長い硬直よりも先にダウンしてしまうので旨味がない。 地味に爆風の攻撃判定の持続も長めで、起爆直後に突撃すると判定が残っていて自爆してしまうことも。 主に近距離ガンやアタック狙いの構成で使われるが、爆風自体の火力はほぼないようなものなので、他の攻撃で火力低下を補えるかどうかがポイントになる。 種類別の特徴一覧表(主にV2、BR、激闘の仕様) 爆風の種類 形状 ふっとび方向 持続 無印 (ノーマル) 球状 斜め上 短い B (バースト) 皿状 横 長い C (サイクロン) 球状 上 (低速) 短い D (デストロイ) 球状 斜め上 長い F (フリッパー) 円柱 横 短い G (ゲイザー) 円柱 上 短い H (ホライゾン) 球状 横 (低速) 短い K (ノックダウン) 球状 その場ダウン 短い P (ピラー) 円柱 上 長い S (スタン) 球状 その場スタン 短い T (トラクション) 球状 引き寄せ 短い X (エクスプロージョン) 球状 斜め上 (大) 短い ウェーブ系 円柱 横 短い(*17) ウォール系 円柱 斜め上(ボム) / 横(ポッド) 短い フリーズ系 円柱/皿状 その場スタン (長い) 長い ジオトラップボム 皿状 横 長い ジャイアントボム/ジェノサイドボム 球状 (巨大) 斜め上 (大) 長い スマッシュボム 球状 斜め上 (大) 短い ホムラボム (P型亜種) 円柱 横 長い コテングボム (C型亜種) 円柱 上 (低速) 短い(*17) ゴウセツポッド (初代H型) 球状 横 短い ナナセポッド (P型亜種) 円柱 斜め上 短い 違法パーツ 詳細はこちら → 違法パーツ(カスタムロボ) 通常のパーツとは一線を画した強さを誇るパーツ。 作中世界でカスタムロボの競技規定から外れる特殊な改造が施されている。 当然、作中世界観ではレギュレーション違反のため使用禁止であり、一般にも流通していない。 カスタムロボを利用する犯罪組織が主に用いる。 『初代(無印)』ではボディ(ロボ)の違法パーツは存在しなかったが、『V2』より違法ロボが定番化され、カスタムロボの常識を覆す巨大ロボも出るようになった。 違法パーツの多くは、通常パーツをベースに性能を強化したもの。 ボディは全能力、ガンやボムは発射弾数や威力、ポッドはホーミング性能が重点的に強化される傾向がある。 レッグに関してはデメリットが消える。かと思いきや、実は初代と『V2』の大半は合法レッグを足して2で割っただけ。 所謂公式チートの様な存在で、対戦モードでは使用可能かどうかを設定できる。 『V2』以降は入手すればシナリオでも使用可能だが、スコアアタックなどで使用すると減点などのペナルティを受ける。 【シリーズの歴史】 カスタムロボ(N64、1999年) 全ては此処から始まった。シリーズモノの例にそって『初代』や『無印』と呼ばれる場合が多い。 記念すべきカスタムロボシリーズの処女作…であるが、後発の作品と比べるとややボリューム不足な感が否めない。 パーツの総数は『V2』の半分よりも少し多い程度。 とはいえ、操作感やカメラアングルなどゲームの心臓部ともいえる部分は本作で既に確立されており、以降のシリーズ作品でもほとんど変更がない。 また、本作のみシナリオモードでボディパーツは変更できないため、最初にもらう「レイ」をクリアまで使い倒すことになる。 シナリオモードとは別に、フリーバトル、VSバトル、アーケードモードがあり、そちらではロボも含めて自由にカスタマイズ可能。 アーケードモードでは、「初級」~「伝説級」まで10バトルずつ計5段階50バトルが組まれており、『V2』以降の激闘編のようにスコアも集計(*18)される。 相手は基本的に本編で対戦したカスタマイズと同じものだが、「伝説級」ではキャラやロボにちなんだ独自の構成が組まれている。 バーチャルコンソールではV2のみ配信され、こちらは配信されなかった。後述されているようにV2が続編として完璧に近かったことの証左でもあるが。 後にswitchオンラインの追加パックでV2と一緒にプレイ可能になった。初代から通してストーリーをプレイしたかった人もこれで安心。 ちなみに唯一のシリーズ皆勤キャラフカシ様は本作では5つの大会の内4つで初戦で戦う。 CM 手に入れた武器を自在に組み合わせて、君だけのロボで戦え! ロボットアクションRPG NINTENDO64 カスタムロボ 君は、最強コマンダーになれるか…!? カスタムロボV2(N64、2000年) 初代から大幅なボリュームアップを果たした、ある意味決定版。 本作をシリーズ最高傑作と推す声も根強い。 ストーリーは前作の1年後が舞台。(*19) シナリオモードは「旅立ち編」「激闘編」の2本仕立てになっており、これは続編にも引き継がれた。 「旅立ち編」は無印のシナリオを踏襲しており、主人公がカスタムロボと出会う場面に始まり、さまざまなライバルとの戦いを通じてコマンダーとして成長していく過程を描く。 前作キャラも何人か登場するが、ストーリーの本筋はあくまで本作からの新キャラが中心となるため、前作未プレイでも楽しめるつくりになっている。 「激闘編」は旅立ち編の後日談的なシナリオが楽しめる他、前作のキャラもここから本格参戦するため、お祭り騒ぎ的な内容になっている。 また、こちらはスコアアタックの要素があり、さらに「パーツとりあげバトル」「パーツレンタルバトル」といった特殊ルールでの戦いを強いられる。 本作では旅立ち編クリア後に「現在のパーツを持った状態で旅立ち編を最初から遊ぶ」という選択肢が表示される。 いわゆる『強くてニューゲーム』的な機能であり、激闘編もプレイしていればそちらで集めたパーツも旅立ち編で使用できる。 違法パーツフル装備で無双したり、ネタパーツで縛りプレイに挑戦したりと遊びの幅が広がった。 本作ではパーツ数も大幅に増加しており、また前作のパーツも一部はバランス調整がされている。 さらに、2on2と呼ばれる交代制タッグバトルが実装された。 入手パーツの実に7割が激闘編に振り分けられているので、激闘編をクリアしないとパーツ数はとにかく寂しいことになる。 とはいえ、旅立ち編の時点で各タイプのロボが1体ずつ揃うよう配慮されている上、中には対戦でも十分通用する優秀なパーツもあるため、パーツが少ないせいで攻略に支障が出るということはない。ロボはレイⅡとホークマンがジャンパースタイル、他はノーマルスタイルとなっている。 激闘編の中盤あたりからCPUの強さがかなりのものになるので、相手のパーツの特性を考え、尚且つボム・ポッドを絡めてガンを打つ、といったことをできるようになっていなければかなりキツイ。そのうえパーツ取り上げバトルも多いので色々なパーツを扱えることが要求される。詰まってくれば練習がてら旅立ち編でのアドバイスを見返すとよい。 新型ロボとして、ストライクバニッシャー型・バーニングビースト型が初登場し、2機種とも空中ダッシュ中に相手のガンに当たらない「ステルスダッシュ」という新機能を備えていた。 既存のロボにもパワースタイル/ジャンパースタイルの新型ロボが追加されており、ロボの総数は歴代最多。 また、違法ロボが登場したのも本作から。激闘編で違法パーツを入手できればシナリオ攻略に使うことも可能になった。(*20) さらに、ヒヨコロボという「意図的に性能が低く設定されたロボ」も登場。熟練者と初心者が戦う際のハンデや、旅立ち編(2周目以降)の縛りプレイとして使える。 また、今作からシナリオ終盤に“絶対にダウンしない巨大ロボ”が登場し、その強さに多くのプレイヤーが初見で涙をのんだ。アタックですらダウンせず少し後退するのみ。撃破時には一応ダウンするが ついでに、この機体はゲーム内で唯一入手不可能なため、さらに涙をのんだ。(*21) 巨大ロボ戦の後にラスボスが控えているが、インパクトでラスボスを完全に食ってしまっている。 これからカスタムロボに触れてみたいという新規コマンダーにもおすすめの一作。 現在は初代・V2の2作品がNintendo Switch Onlineの追加パックでプレイ可能なので、この方法が手軽。 単純なベタ移植ではあるのだが、Nintendo Switch Onlineの機能でフレンドとのネット対戦が可能となっている。 CM 今度のカスタムロボは タッグで戦う2on2バトル!! すごい!よし! ヤバい!逃げろ! チームプレイの駆け引きがバトルを更に熱くする!! (このロボじゃ、地上戦は無理だ…!) (空中戦で行こう…!) (よし…!!) チェーンジ!! 行け! よし!! 仲間のピンチをチャンスに変えろ!! チェンジのタイミングがバトルの決め手 (こっちも…!) (よし…!) チェーンジ!! ロボも倍増、約60体。パワーアップしたパーツ、約300種類。 ロボもパーツもパワーアップ NINTENDO64 カスタムロボ V2 チェンジ!チェンジ!チェンジ…… カスタムロボGX(GBA、2002年) シリーズ初の携帯機作品。 従来作とは違い、無重力空間で360°自由に動き回って戦う2Dバトルのため、ゲーム性はだいぶ異なる。 やや黒歴史、というかパラレルワールド扱いとなった。 無印とV2のキャラが成長した姿で何人か登場する。 ゲーム性は変わったが、カスタマイズを考える面白さそのものは変わっていないし、ポッドとボムで追い込んでガンを叩き込むという動きは2Dながら結構再現されている。 本作では「ガンナー」「チップ」という独自のパーツが登場。 ガンナーはポッドと選択制。なおレッグは廃止されている。 なお、本作のパーツは相手を倒しても入手できず、大会に出場してお金を稼いでそれで購入するのが基本。一部は人がくれるが。 本作は空中撃ちが出来ないものの、それを擬似的に再現する形で通常撃ちを「αショット」、別ボタンとの同時押しで「βショット」と撃ち分けることができる。 βショットは弾が壁を抜けることが多いが、スライドショットにならずに足が止まるという性質が多い。 人によっては従来作よりハマるシステム。 本作には各タイプ4種類のロボが登場する。 新型ロボとして、ミスティミラージュ型・ライトニングスカイヤー型が登場。 特に後者は初の可変機として人気を集めたのか、後発の作品にも輸入される。 今回の巨大ロボ戦では主人公も軍事用(違法)ロボで戦う。 この軍事用ロボ、ガンよりボムのほうが明らかに強いのは内緒。 旅立ち編のラスボスは初代を踏襲してかチャンピオンと戦う。 まさかの三本勝負。(要するに2回倒す必要がある。その関係でシリーズでも珍しい1戦のみだが敗北してもコンティニュー無しで話が進むという展開がある) V2のヒヨコシリーズと同じネタ枠として、本作にはガラクタシリーズがある。 ちなみにこのガラクタシリーズ、ロボは激闘編のミッションをクリアすれば入手できるのだが、ガン・ボム・ポッドは本作の激闘編の表の大会で最も難易度が高い大会をクリアした優勝賞品でしか入手できないので、入手には結構苦労する。 シリーズ中でも特に知名度が低く、RTAでは走者に困るほどのマイナーソフト。 CM 手に入れたパーツを組み合わせて 自分だけのロボをカスタマイズせよ! カスタムロボと 街へ出ろ。 ライバルに勝つ方法は、きっと見つかる……!! ゲームボーイアドバンス カスタムロボGX カスタムロボ バトルレボリューション(GC、2004年) 今までのデフォルメされたおもちゃチックなロボから、近未来的でメカニカルなロボにグラフィックが大幅変更された。そのせいかロボ数が少ない。 今作ではロボ選択時にカラーリングを選択できる。(オリジナル、レッド、ブルー、グリーン、イエローの5種類。) レッド~イエローまでの色は、後述する多人数プレイでの1P~4Pのロボのデフォルトカラーとしても使われる。(HPゲージやマーカーの色は固定。) 各パーツのデザインも既存の雰囲気を残しつつ、ロボ同様変更されている。V2では腕に装着している風だったガン・ボムが、装着しつつ手でトリガーを握るようになった。レッグは特に変更され、靴のようなものからロボ毎に足まで描画され、くるぶし付近に装着する補助パーツのようなものになっている。 世界観も大きく変更されており、前作までのキャラクターは基本的に登場しない。(一部例外あり。後述) キャラクターも3Dモデルになった上、全体的に登場人物の年齢層も上がっており、少年少女ではなく青年や大人が話の中心となっている。 国内向けだった64シリーズや『GX』とは異なり、本作は海外でも発売されており、海外版のタイトルは『CUSTOM ROBO』と(海外での一作目ゆえに)この作品が無印扱いとなっている。 キャラやロボのデザイン変更も、当時の開発チームがシリーズの海外展開および子供向けのイメージからの脱却といったことを意識していたことが少なからず影響している。 各ロボに設定されたスタイルがV2の5種から3種に減少した上、一部のロボはタイプごと削除・統合されるなど、ロボの総数はV2より減っているものの、その他のパーツ(*22)は基本的に増えている。 違法パーツは総入れ替えに。キャラクター名を冠したものがなくなった。 新ホロセウムもいくつか追加されていて、さらに既存のホロセウムであってもステージ名が変更されていたり、外観が大きく変更されていたりする。 「パニックキューブ」など、中には同じステージとは思えないほどガラリと雰囲気が変わっているものも。 外観こそ大きく変わったが、ゲーム性や操作感覚等は64時代のものを踏襲(概ね『V2』準拠)している。 ポッドを流しボムで追い込み、ガンを撃ち込んだりアタックを仕掛けたりといった、根っこの部分は何ら変わっていない。 「クリクリバシバシシャカシャカバーンバーン、ドカンドカンバシュバシュのピョンピョンガイーンだ!」 ハードの性能向上に伴い、ついに4人同時対戦が実装された。(※64では画面内に2体までしかロボを出せなかった。) 対戦モードも「2on2」(*23)「バトルロイヤル」が新たに追加。 また、シナリオ中でもNPCと組んで2vs2や1vs3のバトルを行うようになっている。 3人以上の対戦では、ロボの頭上に現在ロックオンターゲットを示す矢印が表示されており、ボタン操作でターゲットを変更(*24)できる。 つまり、誰が誰を狙っているかは(画面を見ている観戦者も含め)全員が把握できる仕様。 味方を狙う相手を攻撃して援護したり、自分だけが狙われている状況では回避に専念するなど、同時対戦ならではの駆け引きもある。 ターゲット変更以外の基本操作はこれまで通りだが、ガンがあちこちで飛び交い、そこかしこで爆風が起きるため相当なハチャメチャ感があり、慣れるまでは自機や相手を見失いかねないほど。 なお、味方のガンの弾やアタックには当たらない仕様になっているが、ボム・ポッドの爆風には当たる。 また、初代以来のアーケードモードが復活している。全8戦。 相手のカスタマイズはシナリオ中盤~終盤のCPUに準拠。後半のラウンドでは違法パーツも出てくる。 難易度は「ノーマル」「ハード」の2段階だけだが、「シングル戦」「タッグ戦」「2on2」「バトルロイヤル」全てのルールについてバトルセットが用意されている。 一試合に勝利するごとに使用したパーツが「パーツ図鑑」に追加・登録される。 また、最終戦で使用したパーツのカスタマイズの一枚絵(CG)が見られる。地味に左右のバーは負け回数によって短くなる。 対戦モードでプレイヤー1人でCPUと対戦することもできるが、その場合CPUのカスタマイズはあらかじめ複数決められており、難易度の幅やバリエーションはそれなりにあるもののカスタマイズを自由に選ぶことができない誰得仕様。 ちなみに、64版にあったフリーバトルは廃止されている。多少AIに難はあったものの、CPUのカスタマイズと距離・強さのおおまかな指定(*25)ができ、相手が動く実戦的な試し撃ちができたことを考えると、いささか残念ではある。 シナリオモードは『V2』を踏襲しており、チュートリアルを兼ねた「旅立ち編」、スコアアタックの「激闘編」の二本立て。 しかしメインシナリオは「旅立ち編」のみで一応完結しており、V2と比べて「激闘編」のストーリー色は薄め。 「激闘編」のルールは「ノンリミットバトル」と「パーツとりあげバトル」の2種のみで、「パーツレンタルバトル」は不評だったのか廃止された。 その一方、「タッグ戦」「2on2」「バトルロイヤル」「ハンディマッチ」(1vs2のハンデ戦)など、「激闘編」内で従来の「シングル戦」以外のルールで戦う建物が新たに登場している。 スコアシステムは概ね『V2』同様だが、撃破数に10000点のボーナスがつくようになり、タイムアップ狙いでは高得点が出にくくなった。(KO勝ちを評価するための仕様。) その一方、相手が複数いる「2on2」「ハンディマッチ」「バトルロイヤル」では、単にKO勝ちするだけで20000点以上の加点がもらえることも。 『V2』と比べるとCPUが弱いことや、2対1のハンディいじめバトルがあり、「パーツとりあげバトル」の数も多くないこともあって難易度は低い。 パーツは「激闘編」の全クリアと同時に揃うわけではなく、いくつかの隠し要素が存在する。 少年を主人公としたホビー漫画的な王道ストーリーが多いシリーズ作品の中で、本作はバウンティハンターの青年を主人公とした異端ともいえるストーリーが特徴。 主人公が唯一喋る作品(ボイスはない)で、個性的なキャラ付けがされており、よく喋る。 一方、ギャグやネタにも相当な力が入れられている。ついつい3番目の選択肢を選びたくなる。 シナリオ中、NPCの提案を聞き入れずに好き勝手に振る舞っていると、最終決戦直前に急遽必要になったアイテムを取りに行かされたり、場合によってはGAME OVERになって世界が滅亡することも。 説明書には「地球とは少し異なる世界」となっているが、ストーリーを進めるとその真意にたどり着く。 世界観に関するネタバレはこちら 正体はN64シリーズの数百年後の世界。 その昔、破壊した物体から能力を獲得し自己進化する謎の生物「アール」の破壊活動によって世界が滅ぼされようとしていた。 アールには実体がなく姿が見えなかったため、人類は一方的に攻撃を受け続けるだけだった。 しかし奇跡的な偶然によって、アールが当時子供のおもちゃだったカスタムロボと融合し実体化する。 人類はそれを勝機と捉え、兵器として改造したカスタムロボを用いる事で沈静化に成功した。 僅かに生き残った人々は被害の少なかった土地にホロセウムの技術を用いることで、外界と隔離するためのシェルターを造り、活動を停止したアールを外界に追いやって生きていく事を決めた。 その際、当時の政府は「アールに対する不安を取り除く」という名目で、アールやそれに関連する記憶(外界の存在、人類が滅亡寸前まで追い込まれた歴史など)を記憶消去装置で人々から忘れさせ、偽の記憶を植え付ける計画を実行した。 以後、アールに関する情報はポリス隊の上層部や政府高官など、ごく一部の人間のみが知る国家機密として秘匿されている(*26)。 故に「世界は平面である」「世界の果てには越えられない壁がある」というのが常識となっており、大多数の一般人はアールに関連する情報は一切知らされる事なく生きている。 なお、過去作におけるレイに酷似したロボが「レイレジェンド」という名の隠しパーツとして登場するが、攻撃力が極端に高く防御力が極端に低い非常にピーキーな性能となっており、極端な性能から違法パーツに設定されている。(*27) ひょっとするとレイシリーズがおもちゃから兵器へと改造された姿、という事なのだろうか…。 本作のラスボスはシリーズ屈指の強敵として知られている。 1vs3のハンデマッチ(ラスボス1体に対し、こちらはNPC2名と協力して戦う)であるにもかかわらず、それでもなおこちらを蹂躙してくるラスボスの強さにトラウマを植え付けられたコマンダーも多数。 このラスボス機は激闘編を進めるだけでなく、ある条件(?)を満たすことで使用可能になる。 絶対にダウンしない(*28)ロボがプレイヤーでも使用できるのは本作が初。 ついでにラスボス機以外の違法パーツの高性能っぷりもシリーズ随一。 低スペックのネタ枠ロボとしては、ドラム缶シリーズが登場している。 激闘編のあるステージでは懐かしのキャラ達と戦える。 登場するのはコマンダー三兄弟の長兄、レイフォールバカ、そしてグレートコマンダー……の枠を乗っ取ったお馴染みの愛すべきバカである。 またGXと連動することであちらの入手が困難な要素を解放することが出来る。 シナリオクリア後にはプレイヤー視点が開放され、オプションからONにしておけばバトル中にCスティック上入力でロボの視点でバトルすることができる。相手のボムのカーソルや横からのポッドが見えないなど死角だらけになり、当然難易度がとても上がる。シナリオ中のキャラクターはこの視点で動かしているのでなりきりプレイをしてみるのも面白い。 CM1 ※推奨BGM:「Identity-prologue-」 頼れるのは、磨き抜かれた戦力と己の腕。 君だけのカスタマイズで、勝利をつかめ。 目指せ 最強コマンダー ニンテンドーゲームキューブ CUSTOMROBO BATTLE REVOLUTION CM2 ※推奨BGM:「Identity-prologue-」 奪われた記憶 隠された真実 全てを解き明かし、最強への道を拓け。 目指せ 最強コマンダー ニンテンドーゲームキューブ CUSTOMROBO BATTLE REVOLUTION 激闘!カスタムロボ(DS、2006年) ゴシゴシ……何この面倒な作業……。 携帯機では2作目となる作品。 基本は『V2』のシステムを踏襲している。 ロボバトルに全振りした作りになっており、フィールドマップは驚きのクオリティ。 メインキャラクター陣には立ち絵が用意されている。 DSという携帯機ではあるが、『GX』と違いバトルは64時代の操作性を意識しているため、その点はそこそこ評価される。 一方、キャラデザインの古臭さや、過去作ロボのデザインの妙な変更点(*29)が酷評されがち。 登場する過去作ロボも、人気の関係かV2に登場したロボの再登場やレイシリーズがやたら多い。 ロボは基本的には各タイプ3種類のスタイルに特殊スタイル、そして違法ロボが存在。 DSのタッチパネルを活かした遊びとしてジオラマ遊びができ、動かし方にコツがいるが、登場するロボをプラモの如く自由にグリグリ動かして好きなようにポージングできる。 背景の種類も豊富で組み合わせも自由自在と、プラモ好きなプレイヤーなら結構ハマる(*30)。 かつて行われていたWi-Fi対戦では、対戦開始前に互いのジオラマの見せ合いが行われ、非常に凝ったジオラマに見惚れたり、逆に完全にネタとしか思えないものに思わず笑わされたりと、対戦とはまた違ったひとつの楽しみだった。 ジオラマと同じく、タッチパネルを活用する新要素として『ロボの清掃作業』もあるが、こちらはかなり不評だった。 本作のロボは戦ってくうちに汚れていき、磨かないと性能がダウンするというあんまりな仕様がある。 しかも清掃が面倒だからと放っておくと、汚れが悪化してどんどん性能が落ちていく誰得仕様。もちろん対戦相手はある一戦を除いて全て清掃済み。 わりと頻繁に汚れるので磨き効率を上げる使い捨ての高級クロスはほぼ必需品。 使い過ぎて「汚れたクロス」が溜まりまくるのも、きっと誰もが通る道。 意味もなく女性型ロボを磨きまくってた人は怒らないから手を上げろ バトルでは「ソウルブースト」という、これまた下画面のタッチ画面を利用したシステムが取り入れられている。 シナリオ序盤から中盤を巡る本作の目玉要素であり、紆余曲折あって伝授してもらった後、下画面のゲージがマックスの状態でのみ使用可能。 使用することで一定時間自機の全ての性能を大幅に上げられるが、ゲージ消費後には一時的に性能が大幅ダウンする。 ロボットアニメでしばしば見かけるパワーアップ要素を取り入れたものとなっている。 ただ、ゲージの管理が思いのほか大変なのと、性能が上がるメリット以上に終了時に下がるデメリットがきついため、あまり使わなくても問題ない。 性能の上がり幅は非常に大きく、メタルグラップラー型や高火力の近距離ガン等を併用したときの瞬間火力は上手くハマると恐ろしいことになる。 下のタッチパネルにはガン・ボムのリロードゲージとポッドの使用弾数、余計な移動速度がhm/sで表示される。 ちなみにV2ではシャイニングファイター型の上位互換的な高性能機だったストライクバニッシャー型だが、本作では空中ダッシュ回数が減少(*31)するなど徹底した弱体化を食らっており、評価が逆転している。 本作は時系列がGXと矛盾する箇所があるため、GXはパラレルワールドとなった。 ただし、こちらはGX程過去作のキャラは登場せず、カトレアとフカシ様が登場するのと、一部のキャラが話題に出るぐらいである。 フカシ様はロボが汚れているというズボラ特別仕様。そしてやっぱり動物を連れている。 足りない所もあるかと思いますので、詳しい方がいましたら追記・編集お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アールってダウンしない訳じゃないんだよな。ただダウンした瞬間復帰するだけで -- 名無しさん (2013-07-09 15 23 01) BRの設定って進撃の巨人の設定に近くね。ドーム作ってその中で暮らしたり、巨大な壁でふさがっててたりとか。 -- 名無しさん (2013-12-08 15 42 49) 何でも流行りものと繋げるのは信者の悪い癖だ。そんなことより新作でないのかなぁ、大好きなシリーズなのに。これをパクった段ボール戦記は死ぬほど面白くないからな~ -- 名無しさん (2014-02-23 13 29 22) GXのレイフライヤーで一撃離脱戦法するのが面白かった思い出。今でもやってる -- 名無しさん (2014-08-03 13 32 21) 激闘のゴシゴシが面倒と言うが……あれを女性型ロボでやってしまって……目覚めました、ハイ -- 名無しさん (2014-08-03 13 58 53) もうちょい有料でゴシゴシやってくれる奴を序盤からおいてりゃよかったと思う というか股間にもゴシゴシできるようにした奴誰だ -- 名無しさん (2014-08-03 14 02 51) ダンボール戦機の先輩だよねぇ。「パーツ替えが出来るロボットのおもちゃが流行してる」「専用フィールドで戦う」「ロボットを使って悪事を働く敵」「世界規模の大会(」… -- 名無しさん (2014-08-05 22 20 59) BRのネタバレの話、逆じゃないか?元々実態がないからな攻撃出来ずやられっぱなしだったのが、偶然カスタムロボと一体化した事で攻撃が通るようになり此方もカスタムロボを兵器化させて何とか沈静化。で、当時の政府が記憶消去装置で…だった気がするが。 -- 名無しさん (2014-08-10 20 03 30) NOISEさん新作早く! -- 名無しさん (2014-08-29 21 27 32) 何か似てるしアーマードコアとクロスしよう(提案) -- 名無しさん (2014-10-27 21 20 29) これ相性が面白くてさ、苦戦して苦し紛れに使ったパーツで拍子抜けするほどあっさり勝てちゃったりするのよな。意地でも好きなの使い続けるのもまた良し。 -- 名無しさん (2014-10-27 22 06 57) ↑4の設定が正しかったはず。レイレジェンドも「見た目は旧式」って言ってたし、最初期のレイを -- 名無しさん (2016-02-09 18 41 54) ↑続き 改造しただけかもしれん -- 名無しさん (2016-02-09 18 42 39) カスタムロボV2のラスボスはメイジェルだろ -- 名無しさん (2017-07-06 15 41 33) スマブラに出てたらどこがステージになっていたのか マグマのあるホロセウムか崖や滝のあるタクマ塾あたりか? -- 名無しさん (2018-07-06 20 57 15) 激闘!のキャラデザって酷評されてるのか?むしろ今までがクセの強い絵柄(特にBR)だったから女性キャラが可愛いだけ一番マシかと思ってたんだが。 -- 名無しさん (2020-02-15 02 23 26) ↑あ、ロボの話か。 -- 名無しさん (2020-02-15 02 50 58) というかそんなローカルルールあったんだ(変形完了するまで攻撃しない)。それも含めて対戦してたから意外すぎる -- 名無しさん (2021-12-22 19 46 40) F-ZEROとかと一緒に言及されていたと思うけど、復活の兆しはないのかなぁ -- 名無しさん (2022-07-14 22 40 06) かつてアニメが存在していたことがある -- 名無しさん (2022-07-17 20 24 54) Nintendo online64にて配信中 -- 名無しさん (2022-07-17 23 57 33) 初代の作中においてロボの攻撃は相手の動力源にダメージを与える(≒停止させたら勝ち)事、警備ロボなんかも同じ動力源なのでホロセウム外のバトルは禁止と語られている。この玩具危なくない…? -- 名無しさん (2022-07-21 15 55 55) もし時空移動覚えたり別世界に持ち出されたりしてよその任天堂ゲーム世界にアールがやってきたらどんな戦いになるのか 能力考えるとアールって任天堂内に限定しても相当上位の存在だよな… -- 名無しさん (2022-07-25 23 35 25) 激闘!がちょっと酷評気味だが、ジオラマ遊びも楽しかったじゃないか -- 名無しさん (2022-07-25 23 51 26) 俺は好きだぜ激闘 -- 名無しさん (2022-07-27 17 29 52) 激闘の良さは戦闘のテンポが良いことV2の戦闘時間だと段々だれてくるんだよね -- 名無しさん (2022-07-28 03 21 57) 過去ロボの見た目とか色々不満もあったけどぶーたら言いつつめちゃくちゃやりこんだ作品だったよ激闘…ジオラマがめちゃくちゃ楽しいんだわ。WiFi対戦で凝ったものやギャグ全開なものとか色々見られたのが懐かしい。 -- 名無しさん (2022-07-28 18 28 15) ↑6実際めちゃくちゃ危なかったのでBRや激闘!だと色々安全装置とかで対策されっるように -- 名無しさん (2022-07-28 21 36 16) ↑誤送信…セーフティ装置などの安全装置とかで対策されるように。まあ激闘だと色々あってセーフティロック破られるんだけどね… -- 名無しさん (2022-07-28 21 39 02) そういえば意外にも本作キャラの項目でフカシの項目ってないんだな。全作めちゃくちゃなキャラの濃さしてるから前からあるものと思っていたが… -- 名無しさん (2022-07-30 16 57 37) ただクリアする分には見なくても良いテキストがめっちゃ多い。そこで伏線が敷いてあったりもする。 -- 名無しさん (2022-08-08 09 26 20) 初代とV2は基本グラフィックやシステムが同じゲームとは思えないぐらいバランス違うよね。V2ほど早くないせいでV2なら避けれるガンも普通に被弾するからV2では産廃になってるガンでも普通に戦えてしまう -- 名無しさん (2022-08-14 02 17 03) GXの違法ガンナーだとクロスガンナーや4ウェイガンナーばっかり使ってたからフェイントガンナーが強かったのは知らなかった。 -- 名無しさん (2022-08-21 19 23 08) 新作はまだか -- 名無しさん (2022-09-05 02 34 48) 新作出るならGX限定で終わった女性型ストバニとかも出してほしい。セクシースタンナーと被るからだめだろうか…? あとそのセクシースタンナーも見た目がどうなるのか気になるところ。 -- 名無しさん (2022-09-05 04 42 51) 精神的後継作のシナプティックドライブってゲームがあるんだけどほとんど話題にならないまま終わったな… -- 名無しさん (2022-09-05 05 22 38) シナプティックは当時すごい気になったけどすぐに熱が冷めてしまって…当時求められていたのは「カスタムロボのようなゲーム」ではなくって「あの時遊んだカスタムロボ」だったんやなって…Switch版やってると尚更そう思ってしまう -- 名無しさん (2022-09-05 08 19 12) 激闘!のフカシがあまりにただの迷惑すぎる存在過ぎて失笑してしまったんだけど、GX のガチ救世主ムーブがレアケースなだけで全シリーズ通してひたすら迷惑な奴だったわフカシって…。 いやそれにしても激闘の傍迷惑さは… -- 名無しさん (2022-09-17 04 49 10) ↑フカシ様はGXのスティングレイ回収が唯一の功績って書かれる男だからね、仕方ないね(その迷惑っぷりとウザさが笑えるキャラなんだけども) -- 名無しさん (2022-09-17 08 01 15) ↑ろ、牢獄で詰み状態だった中脱獄のきっかけつくったりもしたし……半分事故だし勝負挑んで妨害してくるしスティングレイの一件以降完全にお荷物だったけどね…でも一番強いスティングレイを狙って奪い取ったのはマジで超ファインプレー -- 名無しさん (2022-09-18 08 34 03) あとは努力家な面とか仲間(動物)思いの面があってそういったところで憎めないとこもあるんだよなフカシ様って。色々思うとこある激闘でも直々に最強ロボ(諸説あり)のドデカンくれるし。 -- 名無しさん (2022-09-18 08 36 36) ニカイドウの項目が出来た…!? ゼクスとグレイバムもいずれ…? -- 名無しさん (2022-11-05 17 16 55) ジェイムスンがプレイヤーに使えない理由や2on2の勝利ポーズで背景を消していたりで、V2の時点でも64の性能をギリギリまで使ってると思わしい事態が見受けられる。そもそも2on2自体がフィールドにロボを2体しか出せない中でどうにか4人で遊べるようにしたモードなのだろうし。 -- 名無しさん (2023-05-02 13 21 42) スイッチの64オンラインでV2やったけど最後までやるレベルで面白かったな…当時買ってもらえなかったから余計に -- 名無しさん (2023-05-02 20 31 39) いやダンボール戦機にはダンボール戦機なりの面白さ、カスタムロボにはカスタムロボなりの面白さがあるんだから一々難癖つけんなよ -- 名無しさん (2023-11-24 13 57 55) BRは全体の難易度はそこそこだけど、時たまぶっ飛んだ難易度になったり激闘編が地味にスコアハードル高かったり隠し要素が若干意地悪だったりでパーツコンプしようとすると激烈な難易度になるイメージ。公式サイトが事実上の攻略サイトになってるので攻略に詰まったら覗いてみるのもいいかも。 -- 名無しさん (2023-12-09 01 25 22) V2のタクマ塾の奴ら、最初はなんか感じ悪いと思ったのに短期入団しただけの三人も仲間扱いしてくれる良い奴らで驚いたなあ -- 名無しさん (2024-01-05 20 30 18) 名前 コメント