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#海堂尊 楽天で 海堂尊 を探す! wikipedia 60歳 youtube検索 dailymotion検索 Hulu NETFLIX Amazon dTV U-NEXT 日付 年齢 タイトル 率 備考 2018.04.08 61 ブラックペアン 日21TBS 原作 2014.01.07 56 チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮 火22フジ 11.4% 原作 2013.03.19 56 極北ラプソディ 名医の条件 NHK 原作 2011.07.12 54 チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸 火22フジ 12.8% 原作 2011.04.19 54 マドンナ・ヴェルデ 火22NHK 8.0% 原作 2011.02.05 53 ジーン・ワルツ 映画 原作 2010.09.05 53 外科医 須磨久善 テレ朝 13.4% 原作 2010.04.06 53 チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋 火22フジ 14.4% 原作 2009.10.09 52 チーム・バチスタの栄光SP ナイチンゲールの沈黙 フジ 11.1% 原作 2008.10.14 51 チーム・バチスタの栄光 火22フジ 13.2% 原作 2008.02.09 50 チーム・バチスタの栄光(映画) 映画 原作
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海堂尊をお気に入りに追加 くちこみリンク1 #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット キャッシュ 使い方 サイト名 URL くちこみリンク2 #technorati 報道 東京五輪に変異株……海堂尊氏最新小説は、リアルすれすれのフィクションで日本を描く“コロナウイルス小説” - ダ・ヴィンチニュース 「医学のたまご」海堂尊著|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイ 『アンフェア』作者5年ぶりの新作。ボイメン田村侑久「主人公なのにボコボコにされる」 - ニフティニュース コロナ対応後手すぎで医療者が右往左往 - 海堂尊氏に聞く Vol.3 - m3.com 【最新スニーカートピック】エアジョーダン1に“DIY”できる?モデルが登場! (2021年9月9日) - エキサイトニュース 「新・大学序列」川村稲造著|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイ 海堂尊さん最新作、発売当日に「モデル」の菅首相が...。 (2021年9月7日) - エキサイトニュース 年収90万円でハッピーライフ 大原扁理著 - 日高新報 混迷を極める、ニッポンの“今”を描いたコロナウイルス小説!海堂尊『コロナ狂騒録』 9/3発売 - PR TIMES 「キネマの神様」 原田マハ著 - 日高新報 ベストセラーズ(8月1~7日) - 岩手日報 コロナ禍を巻き起こしているのは人間である。ということは、止められるのもまた人間である『臨床の砦』 - カドブン コロナ禍で落書きが急増? なぜ落書きするのか、その心理が防止のヒントに(小宮信夫) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【累計40万部突破】『がん消滅の罠』待望の続編が7/9発売! - PR TIMES いま会いたい:「五輪が社会を分断する斧に」待ち続けた作家・額賀澪さんの答え - 毎日新聞 - 毎日新聞 海堂尊の、あの“たまご”が13年の時を経て孵化! ≪中学生医学生≫とおとなたちの戦いを描いた物語の続編が2冊連続刊行 - ダ・ヴィンチニュース 総合キャスティング会社エイスリー 、SNS広告代理店For youがタッグを組んで『声優×小説家×音声・動画コンテンツ』の共同制作プロジェクトを始動! - PR TIMES ヨシタケさんのファン第1号は海堂尊です――海堂尊×ヨシタケシンスケ 『医学のひよこ』『医学のつばさ』刊行記念対談 - カドブン これは外せない! 海堂尊のおすすめ小説5選(選:東えりか) - カドブン 【No.194】『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』ストーリーはもちろん西島秀俊扮する速水先生にほれぼれ【超・時短ナビ:TSUTAYAプレミアムでドラマ沼】[TSUTAYA News] - T-SITEニュース 「小説 野性時代」6月号発売! - カドブン 新型コロナワクチン、変異株にも効く?なぜ2回? 免疫学の権威が回答 『緊急出版 新型コロナワクチン 打つ前に知っておきたいこと』 - BOOKウォッチ 作家 新川帆立「麻雀は手のかかる彼女みたいな存在です」【マージャンで生きる人たち第39回】 - mj-news.net 【あの人は今?】チーム・バチスタで活躍したキャストたちのその後 | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 新川帆立「このミス」大賞 強い女性の大活躍をどうぞ|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 250人以上の作家がコロナ禍のもと集結! 印税は日本赤十字社へ寄付。 - PR TIMES 表紙は新田真剣佑!「小説 野性時代」4 月号発売! 『小説 野性時代 第209号 2021年4月号』 - BOOKウォッチ 「小説 野性時代」3 月号発売! サブスクリプション・サービス「角川文庫・ラノベ読み放題」にも登場。彩瀬まる、重松 清、古内一絵の読切短篇ほか、紗久楽さわ×蝉谷めぐ実の対談も。表紙は中村倫也! - PR TIMES 弱者と強者がささいなことで入れ替わる社会…本当に他人事でいられるのか? - 文春オンライン 【医療ドラマ】フジテレビの「医療ドラマ」であなたが好きな作品は?【人気投票実施中】 | ねとらぼ調査隊 - ねとらぼ 【茨城新聞】土浦一高出身弁護士のデビュー小説ヒット 新川帆立さん、「このミステリーがすごい!」大賞 「日常、少しでも明るく」 - 茨城新聞 感染症ミステリー 極限下の人間・社会の格差を映す|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 コロナ、都知事選、終末医療……2020年、ノンフィクションは何を描いたのか? - リアルサウンド smash. 今話題の人気声優10名が参加する朗読コンテンツ『Day to Day』の50エピソード公開記念キャンペーンを実施 - PR TIMES 医療ドラマの「不思議」 患者になって得た視点とは… - 朝日新聞デジタル版 【新連載試し読み 海堂尊「医学のつばさ」】「中学生医学生」たちの活躍と成長を描く、待望の続編がスタート! - カドブン 「小説 野性時代」11月号発売! 薬丸 岳の人間存在の根源に迫る長編新連載ほか、川越宗一、香月夕花、重松 清、古内一絵の短編など、いまもっとも勢いのある小説を集めた文芸誌! 表紙・グラビアは岡田健史! - PR TIMES 『コロナ黙示録』、緊急事態宣言発出時に構想浮上 - 海堂尊氏に聞く Vol.1 - m3.com コロナ対策、本当に科学的なのか これからも注視を|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 海堂尊さんが語る「病巣」/上 医学に基づかぬ政策決定 - 毎日新聞 二宮和也が表紙を飾る『小説 野性時代』10月号 西原理恵子、角田光代の新連載スタート - リアルサウンド 【ザ・インタビュー】「生と死、自分ごとで考えて」 作家・海堂尊さん新作「コロナ黙示録」 - 産経ニュース コロナで何が変わるのか:あぶり出された政府とメディアの体たらく 「チーム・バチスタ」の海堂尊氏語る - 毎日新聞 - 毎日新聞 コロナ黙示録 海堂尊(かいどう・たける)著 - 東京新聞 「人生で一冊書ければいいと…」作家・海堂尊が伊集院に語った大ヒット作「チーム・バチスタの栄光」シリーズ誕生秘話 (2020年9月2日) - エキサイトニュース 海堂尊が明かす…新型コロナと「日本医療の深い闇」へのいらだち - 現代ビジネス 明治の方が進んでいた? 後藤新平の感染症対策に学ぶ|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 桜宮サーガはクラウド・ワールドが主宰者/『コロナ黙示録』海堂尊インタビュー(2) 『コロナ黙示録』 - J-CASTニュース 誰にでも起こりうる選択肢 を考えてほしくて/『コロナ黙示録』海堂尊インタビュー(1) 『コロナ黙示録』 - J-CASTニュース 「小説 野性時代」8月号発売! 今こそ読みたい重松清の童話や、小説 野性時代 新人賞の受賞作である蝉谷めぐ実「化け者心中」の一挙掲載ほか、大人気連載も! 表紙は『今日から俺は!!劇場版』より賀来賢人! - PR TIMES 【世界初!新型コロナウイルス小説】海堂尊『コロナ黙示録』 7/10発売! - PR TIMES コロナ禍の日本を舞台にしたリレー連載「Day to Day」、全100名の著者が決定!夏休み中の子どもたちに向けた新企画「Story for you」もスタート! - PR TIMES Amazon「Kindle Unlimited」が2ヶ月99円、大幅値引きキャンペーンが6/28まで - PHILE WEB - PHILE WEB ウィズ・コロナ時代の必携三冊――海堂尊【コロナの時代の読書】 - カドブン 超人気作家ら50人以上による緊急連載「Day to Day」が、WEB上で無料公開! - PR TIMES 「『医学のたまご』を読んで 医学部に入りました」 という方が けっこう多いんですよ。海堂尊・新連載スタート記念インタビュー - カドブン 【新連載試し読み 海堂尊「医学のひよこ」】桜宮中学の3年生になったカオルたちが 洞穴で発見したのは……大きな「たまご」!? - カドブン 「小説 野性時代」5月号発売! - カドブン 緊急重版!! 25年も前にコロナウイルスの脅威を予見していた!? 篠田節子のパンデミック・ミステリ『夏の災厄』試し読み公開中 - PR TIMES 『夏の災厄』解説:海堂尊「本書はパンデミックが蔓延しつつある現代社会における予言書的な寓話だ!」 - カドブン 「好きなことに熱中」長生きの秘訣 二大オタクの教え|NIKKEI - 日本経済新聞 気になる悪口はゴミと同じ 「分別」してストレス解消|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 待ちに待ったあのバチスタスキャンダルの後日談! まさかこんなことになっていたとは……!『氷獄』【本が好き×カドブン】#9 - カドブン 元気で働き続ける基礎知識 海堂尊氏が体のトリセツ|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 「医」と「小説家」の二刀流 ベストセラー作家・海堂尊の天真爛漫な高校時代 - WEDGE Infinity 「桜宮サーガ」再始動! 『氷獄』 - カドブン 手術中に起きた連続殺人「バチスタ・スキャンダル」から2年――被疑者の「死刑」を引き換えに始まる新たな闘い - ダ・ヴィンチニュース 11年ぶりの「バチスタ」対談 海堂尊×ココリコ・田中直樹【後編】「司法が医療を裁くのはおかしいという思いがあるんです」 - カドブン 11年ぶりの「バチスタ」対談 海堂尊×ココリコ・田中直樹【前編】「田中さんにまたお目に掛かりたくて『氷獄』を書きました」 - カドブン 海堂尊×ココリコ・田中直樹 11年ぶりの〈バチスタ〉対談「田中さんにまたお目にかかりたくてこの物語を書いたんです(笑)」 - PR TIMES 【本日発売】バチスタ裁判、開廷。検察組織にメスを入れる、医療×司法エンタメ! 試し読み①「氷獄」 - カドブン 累計1750万部突破! 海堂尊氏の「桜宮サーガ」シリーズ最新作『氷獄』、7月31日(水)発売! - PR TIMES キューバ革命から60年。2人のベストセラー作家が、カストロとゲバラを語る。 - 文春オンライン 【4人同時に作家デビュー】宝島社『このミス』大賞<隠し玉>シリーズ 7/4発売! - PR TIMES ギリギリまで部活、1浪し医学部 海堂氏の千葉高時代|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 m-flo、ASIAN KUNG-FU GENERATION、androp 出演決定!「イノフェス2018」でテクノロジーとコラボしたスペシャルステージ披露!さらに海堂 尊、西野亮廣など追加出演決定 - PR TIMES 渡海、闇を脱ぎ去り“成功率99.9%”の名医へ 二宮和也『ブラックペアン』続編を作るとなれば? - リアルサウンド 『ブラックペアン』の手術支援ロボット「ダーウィン」は実在する? 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ジェネラル・ルージュの凱旋 あああああ速水かっこいいいい!とアドレナリンが出るお話だった。バチスタから粘ってよかった!と思う。やっぱり田口先生出ないとねー、て感じ。バチスタが好きな人にはお勧め。関係者が一杯出てくるから、前作まで読んだ上での方がきっと面白い。 舞台は東城病院で、メインとなるのは救急。血まみれ将軍との異名を持つ救急の部長速水が実質主人公だ。赤字体質の救急を圧倒的なカリスマで支配する速水。ある日田口の元に「速水は業者と癒着している。看護士長の花房は共犯だ」という告発文が届く。院長高階にまたいいように使われた田口が、この問題を自分を目の敵にする沼田がいるエシックスに持ち込むこととなった。果たして癒着は本当か?本当だとすればどうする?というお話。バチスタのような犯人探しではないけれど、すごーく面白かった。速水かっこいい!だけじゃないっす。 血まみれ将軍ってあだ名とか、「将軍のお供は隼じゃないとね」といちいち芝居がかってるところとか、タイミング良過ぎじゃね?てところとかあるけど、気にしない!ねちっこい奴(沼田)はとことん嫌われ役で、本当にそんな嫌な奴いる?とかも思うけど、気にしない(いるかもしれないし)! これはバチスタと同じく映画になるみたいで、速水見たさに見に行ってしまいそう。私としては速水は及川光博がイメージ通りだけど、他の人に言ったら却下された。口紅似合う男性はミッチー位しかおらへんと思うのに…。原作では田口は昼行灯ながらも偉くなってるし、年齢も救急の部長の速水と同じって設定だけど、映画は明らかに若い竹内結子でその辺は変わってるんかなぁ。田口と速水の学生時代の麻雀エピソードが結構好きだったけど、映画ではカットかな。 とにかく、バチスタより後のやつがパッとしないなぁと思っていた人は、ジェネラルまで頑張って下さい。 ここから先はネタバレです。 速水が将軍の異名を取った時と、最後のショッピングセンター事故で采配を奮うシーンは、ご都合主義かもしれないけど、ぞくぞくして大好き。極限状態のカリスマってかっこよすぎる。映画で一番見たいのはここだ。 告発文を誰が書いたか、って私はあまり重要視してなかったので、その辺も意外でよかった。最後は怒濤の展開だけど、それまでも飽きずに読めたし。人によっては、花房と速水と翔子の話はいらなかったりするかな~と思ったけど、私はそれがあるから速水に人間らしさを感じられて好き。ただ速水と翔子の間柄が今イチ翌分からなかった。 何作か読んで、作者が現在の医療を憂いていることを強く感じる。今回は医療ヘリとお金の話だろう。「救急で金儲けしてどうする」という主張。経理担当が事故に巻き込まれた妻を見て、ヘリ導入を拒んでいたことを悔やむシーンは、作者の願望かもしれない。 今、現実のニュースでも医療に対する様々な問題を見る。信じられないような杜撰な治療をする医者、過酷な労働状況に耐えて勤務する看護士、両方いるのだろう。普段健康な私は、医者や看護士に対して、完全な治療やナイチンゲールのような高潔な意思を持った人、という漠然としたイメージしかない。そこにいるのも私達と同じ完璧ではない人間だ、と理解していないように思う。他の人もそのずれを感じたときに、医療訴訟等に発展するのではないか。 勿論職業に対してプロ意識を持つのは当たり前のことだけど、「医者は神ではない」と全員が分かっているかと言うと、そうではないと思う。そして、ことが生命に係わるだけにおおごとになっている。 医療の現場で治すのも治ろうとするのも、私と同じ人間だ。誰もが病む可能性があること、お金がないとやっていけないこと、そして営利団体ではないことを、私達は強く自覚しないといけないのだろう。 (2009/03/20) 螺鈿迷宮 チーム・バチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙に続くシリーズ第三弾、だと思って読み始めた。実際は舞台が碧翠院桜宮病院という病院で、田口など東城大学病院のレギュラーはあまり出てこない。出てくるのは白鳥や姫宮、他にも前作に出てた名前が挙がったりで、シリーズ好きな人は嬉しいかも。 主人公は天馬という医学部学生。友人に「潜入取材してこい」と画策され、渋々ボランティアとして碧翠院に潜り込む。終末医療を掲げている家族経営の碧翠院は普通の病院とは趣が異なるが、それにしても尋常じゃなく入院患者が亡くなっていく。一体この病院で何が行われているのか、病院院長とその家族の謎に迫る。 ナイチンゲールで少々残念な気持ちになったが、この本でもそれは変わらなかった。やはりバチスタが面白すぎたのだと思う。とは言え、医療物としては面白かった。碧翠院にまつわりつく、不気味な雰囲気。それは多分私が「死」から目を背けたい気持ちから来ているように思う。 作者が小説を通して伝えたいこと。「死亡時検索をもっともっと充実させろ!」(「死亡時検索」という言葉が耳慣れなくてこの使い方であっているのか分からないけど)と、3作を通して訴えている。さらっと読んでいる私がやっと認識したのだから、よっぽどだ。これを伝えたくて、でも難しいと一般人は敬遠するから、娯楽という手段を選んだんじゃないかな。 終末医療の病院の碧翠院には死が身近にある人が集まっている。ただ私が漠然とホスピスに対して描いている雰囲気とは違う。京極夏彦みたいなおどろおどろしい雰囲気。謎の多い院長夫妻と得体の知れない姉妹。ただなーんか不気味だけどちゃんとオチはつくから大丈夫。誰もが信念の元歩んだ結果の、少し哀しいお話だった。 舞台が変わるからか、前作を読んで無くても大丈夫。何よりこの後の「ジェネラル・ルージュの凱旋」がバチスタ並みに面白かったので、ここでやめなくてよかったー! (2009/03/17) ナイチンゲールの沈黙 「チーム・バチスタの栄光」の続編。病院で事件が連発するんは現実的じゃないし、そんな病院いややな~と思いつつ手に取った。 結論から言うと、前作の評価が高かっただけに少し残念な感じだった。これはこれで面白いんだけど。前作の持ち味があまり活かされていないような気がする。たとえば白鳥のうざさと凄さや、田口のしなやかなしたたかさとか、論理的にびしばし追い詰めていく過程とか。前作は前作として新しいのが読みたいような、でも白鳥や高階、田口、藤原さんのキャラは捨てがたいような。 これ単体でも読めそうだけど、前を読んでいた方が面白いのでそこからをお勧めする。続きがあるなら読みたいので、まぁ読んどいてよかったかな、ってとこ。 お話はバチスタ事件のしばらく後からという設定だった。病院に有名な歌手水落冴子が入院してきて、また病院には目を病んだ二人の男の子が治療中。この二つに看護士小夜が絡んできて事件は起こる。お膳立てが整うまでが、なんだか長かったなぁという印象が強い。 推理小説なので、ここからネタバレ(前作含む)ありです。 バチスタで面白かったのは、田口が聞き取った人間模様が、白鳥登場後どんどん違う風に見えていくところだと思う。一旦納得したものが覆されていく、小気味良い展開が持ち味だった。今回はそういう気持ちよさがなかったというか、「やられた!」と思うことがなかった。 事件が起こった後、しばらく小夜が犯人?とミスリードされていた。そういう手法は嫌いではないけど、あまり鮮やかには決まらなかったように思う。なんと言っても不完全燃焼の元になったのは、小夜の能力が核になっていることだった。小夜が何かを思いながら歌うと、歌を聴いた人にも同じものを見せることができる能力。本当にあるのかどうかは私は知らないので強くは言えないが、「なんじゃそら」と思ってしまったことは確かだ。あまりにその現象を共有できる人が多すぎて、しかも細かいというのが眉唾だなぁと感じてしまう。自分の無知を棚に上げておいてなんだけど、「そういうもんなんですよ」と説得して欲しかったなと勝手なことを思った。 事件が連続するのも変なので、前回の主要人物の上に起こった事件ではないことは良かったと思う。舞台が病院なだけに事件を起こすのは難しいように思うけど、次回作も読みたいとは思う。 (2009/02/12) チーム・バチスタの栄光 久しぶりに犯人を探す話を読んだ気がする。とても面白くて、一気に読んだ。前評判なしで読んだらきっと「ええもん見つけた!」って小躍りしてたに違いない。 バチスタとはある心臓手術の方法で、本当は小難しい名前がついているけど通称でバチスタと呼ばれているらしい。肥大した心臓を切り取って小さくしちゃおう、という「言うのは簡単やけど、そんなことできんの?」て疑問に思う理論をやっちゃったんだからすごい。そんな実在(?)の手術法、バチスタ。我家は医療に関する読み物(難しいのは却下)が好きで、漫画やら小説やらノンフィクションを読み漁っていたので、単語は知っていた。最近だと「医龍」でも出ていたので、なんとなく医龍の登場人物を当てはめながら読み進める。 主人公田口の視点で物語は始まる。舞台は大学病院で田口は不定愁訴外来、通称「愚痴外来」の担当だ。患者の愚痴をひたすら聞くような業務内容。田口に出世意欲はなく、ただ保身には長けており、医局の主流から外れてはいても自分の居場所がある現状に満足している。ところがある日、学生の時分に世話になった高科病院長に面倒な依頼をされる。 田口のいる病院には、桐生というバチスタ手術を得意とする医師が率いる、世間でも有名な心臓手術チームがある。そのチームが手がける手術に、術中死が連続しているという。しかもその依頼元は当の桐生とのこと。いやいや引き受ける田口だが、桐生の術技に魅せられ、次第に本腰を入れて調査し始める。 手術室での事件だなんてできるのかな、専門的になり過ぎない?と穿ちながら読んだが、門外漢にも分かりやすく書かれていた。登場人物の性格がはっきりしていて、メインは人間関係。もしも病院が舞台と聞いてしり込みしている人がいたら、そんなことは気にせずGO! 文章が派手、とか展開がドラマティックとか、そんな感じは全然しないのに、中だるみはない。でも下巻で白鳥という男が出てきたあたりから、ページを繰る手が止まらなかった。上巻が静なら、下巻は動。畳み掛けるように展開する。 田口の、一見いい加減だけど懐が深いところも良いし、高階の老獪さも良い。特に最後の辺りの、人前で一劇ぶちあげるところが素敵すぎる。ああいう、二人の呼吸が合っているの大好き。桐生のストイックさもよかった。出てきたとき、医龍の鬼頭をイメージした。漫画の方ね。似てると思いません? それから恐らくこの本をここまで面白くしている立役者、ロジカルモンスター白鳥。彼のキャラ立てが絶妙だと思う。興味のあることは猪突猛進。感情を逆撫でして本音を引き出す。相手の気持ちには頓着しない。でも彼に傷つけられてもなぜか最終的にはうまくいってしまうような、そんな人。京極夏彦の京極堂シリーズに出てくる、愛する榎木津のような人。実際目の前にいたら凡人の私はいじめられるどころか、素で無視されるやろうな。 田口と白鳥がそれぞれ同じ人間から聞き取り調査を行うエピソードがあるけど、それが特に面白い。田口はじっくり話を聞き、白鳥はわざと相手を怒らせる。パッシブ・フェーズとアクティブ・フェーズと言うらしい。田口は自分が聞き取りをした時と、白鳥が聞き取りをした時、それぞれ対象者を人間以外のものに例える。その印象が大きく変わるのが見て取れた。そんで、それはお話の中の特別な人だからじゃなくて、その辺にいる人が皆抱えているような普通の性格でしかない。だから余計にいい。 とにかく売れるだけはあると思う。映画も見に行きたくなった。しかも映画は白鳥が阿部さんですとー!上田次郎に通じるものもある…かな?小説は続編もあるらしいし、ほんとに、あー面白かった! (2008/06/22) 名前 コメント [カウンタ: - ]
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デザインズ7 「F.S.S. DESIGNS 7 ASH DECORATION」2024/03/08発売 定価: 6,600円 (本体6,000円+税) 判型は「DESIGNS 4」と同じB4サイズ、192p ※初回出荷分の限定特典:デトネーター・ブリンガー DB1 スカーレット・ホログラムの全身を収めたポスター(横64cm×縦35.5 三つ折り) 2023年9月号表紙コメントより デザインズ7「灰の勲章」では天照王朝とミラージュ騎士団のほぼ全てを網羅します。単行本第15巻「トラフィックス3・パルスエット~黒の招待状」、単行本第16巻「ショウメ争奪戦~ラキシス7444」、第17巻「カーマントーの灯火」、さらに来年発売予定の第18巻「緋色の雫、トラフィックス4」、そして第19巻「エンペラーズ・ハイランダー、トラフィックス・ターミナル」までの登場キャラクターと解説などを収録し、内容、サイズ、価格ともに大ボリュームとなります。年内の発売をめざしていますが、単行本第18巻より先に出す予定です。尚、3100~3159組であるダスニカ、ヨーグン、モイキュード・スペラクター”ゾ・ルゴウカ”関連は入りません。彼らは次回となります。 デザインズ7「灰の勲章」掲載GTM/戦艦 閃1014エンジン搭載型(倒立マウント・ツインエンジン)D型 帝騎マグナパレス B型 ツァラトウストラ・アプターブリンガーZ.A.P. 高速移動デバイス ルナ 閃1015搭載型(シングルエンジン)G型 グリット・ブリンガー H型 ハイファ・ブリンガー 閃1041搭載型(倒立マウント・ツインエンジン)F²型 フォクスライヒバイテ 閃1081搭載型(シングルエンジン)ブリンガーB3 賽星 アストラガルス ブリンガーB4 火之姫 ヒトエフタエ 天照家J型駆逐戦闘兵器 グローサー・ツァラトウストラ・デトネーター・ブリンガーDB1 スカーレット・ホログラム DB2 クロロフィズ・ヘイズ 2400mmバスターランチャー・レンジブレーカー ハ-ペダンHL901(閃901)搭載型(亜奈美設計、超帝國型ペダンエンジン)天照家アゲハ型GTM モルフォ 閃1041×2A.K.D.旗艦 ベル・クレール型戦艦 3045年改装型 高速巡洋艦 ホエール型 3060年改装型 閃1001×2 重巡洋艦ビトローバ 粒1121搭載型(遊星駆動エンジン)旗艦 ザ・ウィル2 スペンサード バキン・ラカンGTMグロウダイン(ゼビア・コーター・ホウザイロ2) ロボーター・破裂の人形 GTMリッタージェット・マーク3 ダルマス GTM SBBデモール・ゾロ(試作1号騎) バーガハリ・ダンダグラーダSPK バッハトマ主力GTM カーバーゲン GTMブーレィ・ロウカン フィルモア帝国皇帝騎 ダス・ゴースト ホルダ39 ラミアス(ステンノ) ホルダ33 アルカナ・オーデル(ユーレイ・バイカル) 2021年10月号表紙に記載されていたが掲載されていなかったもの閃1021搭載型(ツインエンジン・ダブルインジェクター)旗艦 ザ・ウィル 閃1011搭載型(1014試作シングルエンジン)A 001 開発名トリバネル~プディン・モルフォ(予定) 閃1012搭載型(1014試作2番シングルエンジン)A 002 開発名ル・マキャオ(デザインズ7ではモルフォ型GTMタテハ・ル・マキャオ) おすすめブックカバー 透明ブックカバー(厚手クリアカバー※半透明タイプ) C-18 B4日本製 国産 コンサイスストア https //www.concise.co.jp/fs/concise/327387 単行本18巻 出版時期:2024年予定(現在単行本化作業中で夏には発行できるかもとNT2024/02号連載表紙にコメントあり) 緋色の雫(2022年6月号~2023年4月号)、トラフィックス4(2023年5月~11月号)収録予定
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画 2_11 "【出版情報】私の従軍中国戦線 新版 村瀬守保写真集" http //www21.atwiki.jp/tohohopeacewalk/pages/149.html http //pipponan.fc2web.com/gazokensyo_2/ga-11.htm -------------------------------------------------------------------------------- [11]【出版情報】私の従軍中国戦線 新版 村瀬守保写真集 ピッポ 05/3/20(日) 12 58 [32]Re(1) 【出版情報】私の従軍中国戦線 新版 村... 熊猫 05/3/24(木) 1 20 -------------------------------------------------------------------------------- [11]【出版情報】私の従軍中国戦線 新版 村瀬守保... ←back ↑menu ↑top forward→ ピッポ - 05/3/20(日) 12 58 - -------------------------------------------------------------------------------- 引用なし パスワード 私の従軍中国戦線 新版 村瀬守保写真集 一兵士が写した戦場の記録 日本機関紙 村瀬 守保 著 日本機関紙出版センター 版 2005年03月 発行 ページ 157P サイズ AB 2,520円(2,400円+税) ISBN 4-88900-836-5 C-CODE 0021 NDC 210.74 南京事件2週間後の惨状を記録 1937年(昭和12)から2年半、中国各地を転戦しながら写した3000枚の従軍写真。巨大な狂気の渦に巻き込まれた日本人兵士や中国民衆の姿。貴重な写真の数々が装い新たに終戦60年の今、歴史を証言する。 http //www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0105386503 http //www.kyodo.ne.jp/hotbooks/heiwa.htm 984 hits -------------------------------------------------------------------------------- [32]Re(1) 【出版情報】私の従軍中国戦線 新版 村... ←back ↑menu ↑top forward→ 熊猫 - 05/3/24(木) 1 20 - -------------------------------------------------------------------------------- 引用なし パスワード ▼ピッポさん: 今回のの新版は、東中野先生にとって痛い写真が追加されています。 『南京事件 「証拠写真」を検証する』P229より 【引用開始】-------- 読者は当然この写真143は村瀬氏が撮影したものと考えるのではないだろうか。だが、この写真は『私の従軍中国戦線 村瀬守保写真集 』には掲載されていない。 【引用終了】-------- そもそも、「『私の従軍中国戦線 村瀬守保写真集 』に掲載されている」ではなく「村瀬氏提供」の写真であるので、写真集に掲載されていないからといって、村瀬氏が撮影していない根拠にはなりません。新版には掲載されていますので、東中野氏も満足されたことでしょう。 写真画像は旧版の方がトーンが明確ですが、旧版では、はっきり見えなかった陸王のV型エンジンが見えて、旧版を持たない方にはオススメします。 646 hits --------------------------------------------------------------------------------
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更新日:2012-07-09 作者名: 海堂 尊 読 み: かいどう たける 作 品: 「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」《田口・白鳥シリーズ》 レ ス: 【活字】 801図書館 5 【総合】 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1185067304/ 48 :風と木の名無しさん:2007/08/05(日) 22 45 14 ID u14DQJa40 1乙 ちょうど鉢酢田の続々編を読んで萌えまくってたとこだ。 紅将軍がカッコよすぎwwwこんなわかりやすい萌えキャラに ハマるなんてくやしいっでもry 多愚痴センセは愛されまくりだった。 122 :風と木の名無しさん:2007/09/17(月) 02 53 23 ID N+xoyPkC0 海堂.尊さんのぐっちー外来シリーズに萌えていることに気付いた。 ぐっちーセンセイ愛されてるよね。 唯我独尊の将軍になんだかんだと尽くされてたり、 好きな子ほどいぢめそうなタイプの狸院長にいぢめられてたり。 この板の趣旨とは萌えポイントが違うんだけど薄幸の美少年にも萌える。 彼のその後がとても気になる。 【活字】 801図書館 6 【総合】 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/801/1198722830/ 431 :風と木の名無しさん:2009/01/18(日) 01 05 16 ID TKklnOll0 将軍ルージュの帰還読んだ これは速水×佐藤ちゃんですか 企業舎弟の親分かっこよすぎ ▲PAGETOP 今日: - 昨日: - 合計: -
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概要 1961年生まれ。千葉県出身。 2005年に『チーム・バチスタの崩壊(出版本名は『チーム・バチスタの栄光』)』で、第四回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞、2006年週刊文春ミステリーベストテン3位に躍り出る。医師としては、ライフワークとして、オートプシー・イメージング Autopsy imaging(Ai=死亡時画像(病理)診断)の重要性と医療制度への導入を訴え続けており、小説の中にもそのメッセージが織り込まれている。新書『死因不明社会』で2008年度科学ジャーナリスト賞受賞。また小説『ブラックペアン1988』は2008年度山本周五郎賞の候補作となる。業界屈指の速筆として知られている。 作風 現役の医師として、主に現代日本の医療問題をとりあげた小説を、比較的軽く読みやすい文体で執筆している。『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビューしているため、ミステリー作家と認識されているが、いまや推理小説という限定ジャンルを超えたメディカルエンターテイメント作家として活躍している。 また出版社こそ異なるが、全ての作品の設定は彼が作り上げた架空の地方都市である桜宮市を舞台にしており、「桜宮サーガ」とも言える一種の世界観を構築している。また、一つの作品に別の作品からのキャラクターがクロスオーバー作品して、登場したりもしている。 作品リスト 田口・白鳥シリーズ チーム・バチスタの栄光(受賞時名は「チーム・バチスタの崩壊」)ISBN 978-4-7966-5079-3 ナイチンゲールの沈黙 ISBN 978-4-7966-5475-3 ジェネラル・ルージュの凱旋 ISBN 978-4-7966-5754-9 東京都二十三区内外殺人事件(書き下ろし短編として『このミステリーがすごい! 2008年版』(ISBN 978-4-7966-6146-1)に収録) イノセント・ゲリラの祝祭 ISBN 978-4-7966-6676-3 その他の小説 螺鈿迷宮(この作品でも白鳥が暗躍)ISBN 978-4-04-873739-5-C0093(角川書店) ブラックペアン1988 ISBN 978-4-06-214254-0(講談社) 夢見る黄金地球儀 ISBN 978-4-488-01745-3(東京創元社) 医学のたまご ISBN 978-4-652-08620-9(理論社) ジーン・ワルツ ISBN 978-4-10-306571-5(新潮社) ひかりの剣 ISBN 978-4-16-416327270-4 (文藝春秋) 青空迷宮(書き下ろし短編として『このミステリーがすごい! 2009年版』(ISBN978-4-7966-6716-6)に収録) 極北クレイマー モルフェウスの領域(書き下ろし短編として『野生時代』(ISBN978-4-04-722112-3)に収録) ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて ISBN 978-4796669122(宝島社) 君去りし後 (書き下ろし短編として『ダヴィンチ』に収録) 小説以外の著作物 死因不明社会 Aiが拓く新しい医療 講談社ブルーバックスB-1578(新書)ISBN 978-4-06-257578-2
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玉村警部補の災難 題名:玉村警部補の災難 著者:海堂尊 発行:宝島社 2012.03.15 2刷 2012.02.24 初版 価格:¥1,524- 一時期、この人の本を中毒のように読み漁った人は多いのじゃないだろうか。自分がそうであった。海堂エンターテイメントは、一冊読むと辞められなくなる。海堂ワールドは広がり、深みを増し、得体の知れないものとなり、やがてそのターゲットが見えてくる。 海堂尊。医師と作家の二足の草鞋を履く男。このミステリーがすごい!大賞(完全なる新人対象)受賞作家。 機関銃のように連作長編小説を撃ちまくり、合間にスピンオフ・シリーズを二つ三つ立ち上げて、それらのどれもがドラマ化されたり、映画化されたりする。役者の顔を俳優たちに当てはめた途端、役者が交代してしまい、イメージ造形が混乱した。だから本を読むときは役者たちの顔を記憶から削除して、また顔のない登場人物に戻したりして読んだものだ。 特に桜宮サーガ中最も重要な人物である厚労省の白鳥役は、小説と映画ではイメージが違い過ぎ、脳内混乱の収拾に戸惑った苦い経験もあり。小説読みは小説だけ読み、映画好きは小説なんて読まない、だから原作と映画がまるで異なる外見であっても構やしない。そんなディレクターのもとに作られた、いい加減な戦略としか思えない。あくまでぼくにとっては小説の方が正しい。何せ、海堂尊が創り出したのはこちらのキャラクターなのだから。 いっとき、凄まじいまでの人気の嵐を巻き起こしたこの海堂旋風もどうやら一息ついた。今は海堂尊はチェ・ゲバラを軸にしたキューバの歴史もの三部作(?)を書いているみたいだが、ぼくの方は何事も遅れがちなので、今になって桜宮サーガの読み残しを整理する。 その読み残しの一冊。本書は別冊宝島『このミステリーがすごい』に四度に分けて掲載された加納・玉村の警察コンビの短編を纏めた一冊。毎年投票参加しているので『このミス』なら毎度手元に贈られ書棚に並んでいる。もしかしたらその都度読んでいたものなのかもしれないが、記憶にないのでまあいい。 警察側が主役とは言え、四つの短編すべてが立派な医療ミステリーであり、海堂尊という作家の軸にある医師の部分のレジュメとも言える医療改革の主張集でもある。とりわけ死因の判断がこの国では不透明過ぎるという従来の慣習に杭を打ち込むのだが、過去にTVインタビューを拝見した時、その主張を多くのメディアに伝えるために作家を目指したという。 Ai(オートプシー・イメージング)。解剖率が2%という世界水準最低の日本。解剖が駄目なら遺体をCTスキャンすることで死因判明がより明確になるのに、なぜ導入できないのか、という問いかけ。 DDP(DNA鑑定データベース・プロジェクト)。事件現場の遺留物のDNA鑑定結果をデータベースで検索し個人を特定する操作方法。厚労省のサイレント・マッドドッグこと斑鳩広報官が創設をアピールしている。 以上二つの問題の有無により事件現場の捜査がどれほど効率化されるかを問うような具体例としてのモチーフが、どの作品にも投影されている。 さらにある作品では、デジタル・ハウンドドッグこと加納警視正の得意技であるDMA(デジタル・ムービー・アアルシス)=事件現場をビデオ撮影しデータ化して解析する捜査方法や、軍事衛星が常に解析しているグーグルアースデータにより、人工衛星から、事件現場と時間を特定した映像を入手できるはず、との意見も作中でもたらされる。 またある作品では、歯型の画像が使用されず診断書での状態報告だけで歯型を特定してしまう鑑識現場での死者の同定作業を欺くような犯罪例が描かれている。日本の警察捜査が、CSIのような科学捜査には未だ未だ遠い後進国であることを小説は強く訴えかけている。冤罪大国であった歴史含め、なかなか改善されず、動脈硬化状態に陥った日本を少しでも切り裂こうと、日々作品に意志を込めて来た作者の姿勢と才能に敬服する。 (2019.4.5)
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アリアドネの弾丸 題名:アリアドネの弾丸 作者:海堂 尊 発行:宝島社 2009.09.24 初版 価格:\1,429 海堂尊『アリアドネの弾丸』読了。日曜日にあと50ページを残しながら、なかなか読み終わらないのは、遅い帰宅と真夜中近い晩酌、そして訪れる強烈な睡魔のせいだ。ぶつぎりにページを繰ったためこの作品には気の毒だが、トリックの多い本格ミステリに近い作品であるように思えた。宝島大賞で始まったシリーズだけに、宝島社から出る作品は、海堂尊の中でも主流と呼べるものが多く、田口、白鳥の迷コンビを軸に、エンターテインメント性が強い。 一方で『ジーンワルツ』の帝華大シリーズはどちらかと言えば少し生真面目な作風かな。 今回は久々に原点回帰のミステリ、そしてテーマは、作者がこれを現実化するために作家になったとまで言う死後画像診断。警察のサイドである法医学者の分野に、さらに専門化した医療のメスが入ることを警戒する警察が東城大医学部を潰しにやってくる。そんな攻撃に対して迷コンビが活躍する、といったもの。 作中には様々なほかの作品の登場人物が例によって現れる。懐かしい『ナイチンゲールの沈黙』や最近印象的だった『マドンナ・ヴェルデ』や『極北クレイマー』などの登場人物が印象的に作品にアクセントを付けるので、この作家の作品を沢山読んでいる人ほど、互いの作品の関係をも含めて楽しめるかもしれない。 連作長編小説という言葉はないと思うけれど、今や、海堂尊作品はそうとしか表現のできない独特の世界を構築しているように思えてきた。 (2010/11/19)
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ナイチンゲールの沈黙 題名:ナイチンゲールの沈黙 上/下 作者:海堂 尊 発行:宝島社文庫 2008.09.19 初刷 2006.10初版 価格:各\476 海堂尊の作品は、どの作品も同じ世界の出来事として、キャラクターと時代を共有している。さらにその中で、度々主張される作家的見解(医師的見解)も執拗に表現されるため、医師がペンを取った理由はかなり明確なものとして世界に伝えられていると思う。小説のみならず、エッセイその他のノンフィクションにおいても、メディアにおいても作家(=医師)は、同じ主張を繰り返す。 放射線科教授・島津が解剖に代わる法医学の手法として死後MRIを選択する方向を示すのは『螺鈿迷宮』で主体的に取り上げられるテーマだが、これも作家的(医師的)モチーフの重要な一つである。本書ではMRIを通して看護師・小夜の美しい歌声を聴いた子供がママの顔を思い浮かべ、不思議な現象を投影するシーンが描かれる。 そのシーンばかりではなく、本書のテーマは歌である。死を待つばかりになった、かつての歌い手・水落冴子が入院患者として最上階の特別病室に君臨するのもまるで音楽の神ミューズの使いのようである。 一方で、患者家族の残忍な死が、ミステリーのネタ、謎解きの材料として提供され、そこに関わる子供たちの心情、看護師たちの狂騒と、暗いテーマを音楽的で美しいイメージで装飾し包み込もうとする作者の造形の心が見えてくる。 一作目『チーム・バチスタの栄光』では愚痴外来を中心にミステリー的要素を多く持つ娯楽小説が、新鮮でなおかつそのテンポとリズムとの魅力で、海堂尊は、日本中を唸らせた。二作目の本書では、まだミステリへのこだわりは見せるものの、物語の語り部としての才能をむしろ開花させている気がする。暗く救いのない現実を、美しいソプラノで包み込み、美しい感性として昇華させる、作家の技である。 もちろんその後の作品でも、海堂尊はいくつもの美しい描写、個性的なキャラクター、人間同士の距離と駆け引きの妙、そこに生まれるドラマ……といったものを次々と作り出してゆく。 二作目として書かれた本書の意味は、言わば作家的地平、スケール感といったものを大きく広げ、後のこの作家の安定した創作ぶりを予告する重要な役割を果たしたものという気がする。 その後も各作品において、活躍を余儀なくされる、ナースという存在。医師ばかりではなく、患者を、そして医療の現場全体を支えるナースという極めつけにタフな天使の存在を、奇麗ごとばかりではなく、罪のサイドに追いやってなお、その強さと一途さと人間愛の深さとで、情緒たっぷりに描いてゆくこの作家の技には、まだまだ目を離すことができないものがあるように思うのだ。 (2010/05/05)